<射撃ニュース10月>

10/10
(シカ農業被害深刻 大船渡の五葉山周辺:岩手)
大船渡市三陸町・五葉山猟区のニホンジカ狩猟期間が本年度、従来より半月間延長されることになった。深刻な農業被害を受けて、大船渡市など関係機関が決めた。適正頭数の倍が生息しているといわれる五葉山周辺。ハンターが年々減少する中で入猟者を増やし、捕獲頭数を拡大することが狙いという。市や農林団体などで構成する三陸地区五葉山猟区管理協会(会長・甘竹勝郎市長)が決めた本年度のシカの狩猟期間は、11月15日から3月15日まで。例年、猟期終盤に入猟者が増加することから、従来の2月末から15日間延長した。猟区とは鳥獣の生息数の管理や安全な狩猟を目的に設定した区域で有料制。本県には五葉山地区(5205ヘクタール)、花巻市大迫町、岩泉町の3カ所にある。通常は県が定める狩猟期間に合わせており、独自に期間を延長するのは異例という。背景には増え続けるシカとそれによる農業被害がある。五葉山周辺の適正生息数は2000頭とされるが、県の調査では4000頭前後に上る。毎年、千数百頭が捕獲されているが、一向に減らない状況だ。シカが水稲や野菜を食い荒らす「食害」は年々拡大。被害額は2000年度の4400万円が、昨年度には7000万円に増加している。ハンターは高齢化や趣味の多様化などで減少。同猟区の入猟者も昨年度は485人と10年前の半分以下にとどまった。同市三陸町吉浜ではシカの侵入を防ぐネットが農地の至る所に張り巡らされている。稲作を営む柏崎剛さん(63)は「何度となくシカの被害に遭っており、これでは農業への意欲もなくなってしまう。生活問題であり、捕獲頭数をもっと増やしてほしい」と訴える。一方、別の農業男性(58)は被害の苦労を語りながら「シカのいる奥山に建物を建てるなどしたために里に下りるようになった気もする。人間がシカの命を奪うのは複雑だ」と話す。市農林課の熊谷喜一課長は「これまでシカ被害にはさまざまな対策を講じてきたが、被害が拡大する中で個体数を減らすことが大原則だ。入猟しやすい環境をつくることでハンターを確保し、より多くのシカ捕獲につなげたい」としている。
(元自衛官の男、火薬など1トン近く購入)
皇居に向けて消火器を発射したなどとして逮捕された元自衛官の男が、火薬など爆弾の材料を1トン近く購入していたことが分かりました。警視庁は8日、この男を再逮捕し、さらに追及しています。爆発物取締罰則違反の疑いで再逮捕されたのは元自衛官の小川俊之容疑者(34)で、自宅の屋根裏に鉄パイプ爆弾3つを隠し持っていた疑いが持たれています。小川容疑者は先月、火薬入りの消火器を皇居に向けて発射するなどしたとして逮捕されましたが、去年冬ごろから通信販売で火薬などの弾の材料を1トン近く購入し、神奈川の丹沢湖で爆発実験を繰り返していたことが新たに分かりました。小川容疑者はおよそ500キロの爆弾を横浜・八景島の海に投棄していましたが、この爆弾も起爆装置は作動していたということです。
(あっサルだ浜松で連日目撃情報:静岡)
浜松市の市街地で6日以降、野生のサルの目撃情報が相次いでいる。市森林課は職員をパトロールさせたり、同報無線や回覧板を通じて登下校時の子供の安全確保などを呼びかけたりしている。同課によると、7日に同市東区有玉西町の住民から「サルが電線の上をはっている」と連絡があったほか、中区上島の四ッ池公園陸上競技場付近でもサルが目撃された。8日には、中区の4か所と西区の1か所で、「サルが民家の軒先を歩いている」などの情報があった。9日には夕方までに西区で1件、南区で5件の目撃情報が寄せられた。6日朝に、北区初生町で「10~20匹のサルが木で柿を食べている」との情報があった。同課は「情報を総合すると、出没しているのは同一のサルの可能性が高い。群れから離れた1匹が市を南下しているのではないか」と推測している。今のところ、人が危害を加えられたとの報告はないという。連絡がある度に市職員が現場に向かっているが、まだサルを確認できていない。同課は「サルが住宅地に定住する気配が高まり、捕獲する必要性が増せば捕まえる」としている。
(シカの一生 角でたどる 大船渡市立博物館で特別展:岩手)
人とともに20年近く暮らしたニホンジカの成長の日々を、毎年生え替わる角の変遷を通してたどる特別展が、大船渡市末崎町の市立博物館で開かれている。子ジカから成獣、そして老年期に至るまでの角19対が展示されている。このニホンジカは、県立自然公園の保護管理員を務めていた同市日頃市町の伊藤悦次さん(78)が1988年6月、同市などにまたがる五葉山のふもとを巡回していて見つけた。生後間もないらしい子ジカだったが、周囲に親は見あたらず、戻ってくる気配もなかった。やがて、カラスが子ジカをつつき始めた。伊藤さんは「このままでは死んでしまう」と思い、県から許可を得て飼育することにした。伊藤さんは自宅に小屋を建て、子ジカに「ピー太」と名付けた。伊藤さんは家族と一緒に大切にピー太を育て、約10か月後に五葉山へと戻した。しかし、約1か月後、伊藤さんは野生に適応できず骨と皮だけになり、弱りきったピー太を発見した。「人の手で育てられたシカは、自然の中では生きられないのだろう」と、伊藤さんは再びピー太を連れて帰った。伊藤さん宅でピー太は元気に成長した。伊藤さんは、毎年春先に生え替わる角を、ピー太の成長の証しとして保存しようと、角が落ちた日付とともに大切に保管していた。昨年12月にピー太が死ぬまでに残した角は19対。伊藤さんは「家族同然だったから、角を見ればそのときのピー太の姿が思い返される」としみじみと語る。「ここはシカの多い土地柄。多くの人に、ピー太のことを知ってもらいたい」。伊藤さんは9月、同館へ19対のピー太の角を寄贈した。角は、子ジカだったころの20センチほどの小ぶりな物から、成長してからの80センチほどの立派な角、そして老年期に入って形が悪くなり色があせた角まで、ピー太の一生を感じ取ることが出来る。同館は「一頭のシカの成長を追った貴重な記録。ぜひ多くの人に、シカの人生に触れてほしい」と呼び掛けている。

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10/9
(銃器犯罪で初の通信傍受 山梨県警すでに数回実施)
電話などの傍受を犯罪捜査に認めた通信傍受法の対象犯罪のうち、これまで実施したことのなかった銃器犯罪について、山梨県警が全国で初めて実施していたことがわかった。00年8月施行の同法では、暴力団などの組織犯罪解明のため、通常の捜査手法では犯人特定が難しい場合に限り、裁判官の令状に基づいて通話傍受やメール閲覧などができる。対象犯罪は薬物、銃器、組織的殺人、集団密航の4罪種に限られている。施行から昨年までに警察は29事件で傍受を実施、126人を逮捕した。犯罪別では薬物(28事件)、組織的殺人(1事件)で、銃器犯罪についての適用はなかった。法制定当時から、「傍受が乱用されないための歯止めが不十分だ」などとして、懸念する声があった。銃器犯罪への初適用が明らかになったことで、様々な議論を呼びそうだ。山梨県警は、今春、銃刀法違反容疑で傍受令状を裁判所に請求、認められた。県内の暴力団が組織的に拳銃を所持、管理している疑いがあるとみている。別の事件の捜査過程でこの情報をつかみ、銃の所持実態を解明するには傍受以外にないと判断、警察庁や検察との協議の末、暴力団関係者からの傍受を始めた。捜査関係者によると、捜査はまだ継続中で、傍受は複数回実施している。警察庁のまとめでは、昨年の発砲事件は65件で前年より12件増えた。死者は前年比19人増の21人。暴力団関係者に射殺された伊藤一長・前長崎市長や佐賀県の入院患者ら一般市民10人が含まれる。一方、拳銃の押収丁数は昨年548丁で03年の約7割だ。警察庁幹部は「銃取引の端緒をつかむのは簡単ではなく、全国の警察本部に『傍受の積極活用を』と指示してもすぐにできるわけではない」と、今回の適用を機にほかの警察本部が続くことには否定的だ。
(イノシシやサルの林業被害防止へ 農協や行政が森林組合連絡会を設立:静岡)
イノシシやサル、ニホンジカなどによる農林業被害の防止対策を連携して進めようと、県西部農林事務所管内の農協や森林組合、行政などは8日、西部地域鳥獣害対策連絡会を設立した。同連絡会は、県西部農林事務所管内の国と県の行政機関、2市1町(浜松市、湖西市、新居町)、県西部猟友会、鳥獣保護員、JAとぴあ浜松など農協3団体、天竜森林組合など6つの森林組合の代表者ら、計28人で構成。一連の被害深刻化を受け、対策の広域連携、効率化や予算確保などを図っていく。この日は各代表者が浜松市天竜区の県北遠総合庁舎に集まり、連絡会の趣旨、規約などを承認した。会長に選ばれた中津川林太郎・浜松市農林水産部長は「被害対策は十分な効果は得られていない。情報交換を今まで以上に密にし、総合的、効果的な対策を実施していきたい」と述べた。連絡会設置に続いて行った県政タウンミーティングでは「中山間地域の暮らしを守る鳥獣被害対策の展開」をテーマに、意見交換。電気柵など従来とられてきた対策の効果見直しや、被害分布マップの作成、猟友会員後継者の育成支援などの必要も指摘されていた。西部農林事務所管内で農林産物への鳥獣被害は、2007年度は被害面積133ヘクタール、被害金額約6000万円に上るという。
(浜松市教委が野生サル出没注意を呼び掛け:静岡)
浜松市の街中でここ数日、野生のサルが出没し、出くわした住民らを驚かせている。群れからはぐれた1匹が広範に動き回っているるようだが、群れの目撃情報もある。範囲は北、東、中、西の4区にまたがっており、市教委では「むやみに近づかないで」と、児童生徒に注意を呼び掛けている。サルが街中に出没するのは、ことし初めて。市森林課によると、6日午後に北区の新都田で「親子のサルがいる」と、最初の情報が寄せられ、同日には同区初生町で「10匹から20匹の群れを見た」という声も。7日には東区の有玉西町、中区の上島で1匹が出没。8日に入り中区の元魚町、西区の入野町などでも見かけられ、午後2時半ごろには中区の佐鳴台で目撃された。「電信柱に登っている」「庭の塀を歩いていた」などと目撃談はさまざま。その度に区職員が出向いて調べている。どこに行くか見当もつかないが、緑地を探している節も。市教委は8日、市内の小中学校などに文書を出し、「近寄らない、刺激しない、物を投げない、エサを与えない」と、児童生徒に呼び掛けた。森林課は「悪さをするようなら捕獲せざるを得ない」(担当者)としている。
(ドングリ不作で人里へ?クマ出没に注意を:兵庫)
鳥取県と兵庫県などにまたがる氷ノ山・扇ノ山山系で今秋、ドングリが不作となり、ツキノワグマが餌を求めて人里に出没する危険が増している。新潟や山形、静岡では今月に入り、人がクマに襲われてけがを負う被害が相次ぎ、先月は北海道で死者も出た。関係者は「十分な心構えが必要」と注意を呼び掛けている。庫県森林動物研究センターの調査によると、両山系のコナラのドングリは平年並みだが、ブナとミズナラのドングリは凶作。センターは「山の周辺ではクマが冬眠に入る十二月中旬ごろまで要注意」と指摘する。ドングリは豊作・凶作を繰り返すが、昨年は記録的な冷夏に加え、七月の日照時間が平年の40%程度だったため、鳥取県の農林関係者は「花芽が育たなかったことが今年の凶作の原因では」と推測している。鳥取県内の今年のクマ目撃件数は六日現在で五十五件に上り、すでに昨年一年間とほぼ同数。八頭町や鳥取市国府町では、果樹園の梨が食い荒らされるなどの被害が報告されている。県内のクマによる農作物被害は▽二〇〇三年=三百二十万円▽〇四年=千百六十万円▽〇五年=三十万円▽〇六年=五百三十万円▽〇七年=百万円-。ここ数年は隔年で増減を繰り返しており、今年は“当たり年”となる。ただ、クマが人里に現れる原因はさまざま。県公園自然課は「出没が増えたり減ったりするはっきりした要因は分からない。これからどうなるか…」と気をもんでいる。県生産振興課によると、クマは朝や夕方から夜にかけて活発に動き、行動範囲は百平方キロを超すことも。走る速さは時速四十キロに達する。警戒心が強くおとなしいが、子グマを連れていたり、出合い頭に遭遇したときは危険という。クマが近づかないためには、果樹の早期収穫や食物を屋外に放置しない心掛けが必要。電気柵を設置する農家が増えたが、電気線に雑草が触れると漏電するため、この時期に再点検が求められる。紅葉シーズンを間近に控え、県は「クマよけの鈴やラジオを携帯することが効果的。クマに万が一出くわしたら背中を見せずに後ずさりして離れ、襲ってきたら地面に身を伏せて頭や首を守る姿勢をとってほしい」としている。
(サル被害対策、文化庁に陳情:青森)
むつ市の宮下順一郎市長は30日、ニホンザルの食物被害が年々増加している下北半島の調査でむつ市を訪れた文化庁の江戸謙顕文部科学技官(38)に被害防止対策を取るよう陳情した。宮下市長は「国の天然記念物に指定された当時(70年)、3群50~60匹だったサルが、昨年の調査では44群1635匹になり、活動範囲も広がっている。18年には約7000匹に増えると予測されている」とし、被害が半島全体に及ぶ恐れがあると訴えた。このため、(1)現在、半島全体となっている指定範囲の縮小(2)サル保護管理対策費への助成(3)保護管理センターの整備--など7項目を国に訴えた。江戸技官は指定範囲縮小には触れなかったが、「人や食物への被害は憂慮している。文化庁としてやれることは極力やっていきたい」と答えた。
(サル被害防止へ2県がスクラム 情報共有などで協定結ぶ:神奈川)
湯河原町と隣の静岡県熱海市の山岳地帯などで行動するニホンザルについて、両市町と神奈川、静岡両県は三日、被害防止のため情報を共有するなどの協定を締結した。神奈川県西湘地域県政総合センター環境部では「隣り合わせの県がこうした協定を結ぶのは全国的にも聞いたことがない」と話している。同部の調べでは箱根、湯河原など県西部の山岳地帯には五つの群れがあり、計百十匹のサルがいる。このうち、両市町域には、二群合わせて二十一匹(昨年度調査)おり、群れを離れたサルも数匹確認されている。年一年間に人がひっかかれるなどの人的被害が出ているほか、威嚇されたケースが二十件、ミカンなどの農作物や店先から果物が盗まれるなどの被害も出ている。ニホンザルは両県では絶滅のおそれがある地域個体群に位置付けられているため保護する必要もあるが、被害が出ている現状も踏まえ、両市町と双方の県が昨年十一月から連絡会議を開いて対策を協議してきた。その結果、マニュアルを作って情報の共有を図ることや捕獲する場合も連携していくことなどを協定に盛り込んだ。これまでは関係市町が独自に対策をとっていた。
(市街地にサル出没:京都)
宇治市街地の琵琶台1丁目で6日朝、サルが出没した。開業医の関浩さん(62)が自宅の庭に入ったサルを撮影。近くの市立菟道第二小学校では教師が児童に登下校時の注意を呼びかけた。サルは体長約70センチ。体形については「メタボ系で、目視体重は20キロ前後でしょうか」と、関さんが医師ならではの観察眼で推定している。関さんによると、妻の晶子さん(54)と朝食を食べていた午前8時ごろ、1頭のサルが庭の塀の上を通り抜けた。「また、戻ってくるだろう」と関さんはデジタルカメラを、晶子さんはビデオカメラを持って庭で待機。約20分後にサルが戻り、木の枝に止まったところを撮影した=写真、関浩さん提供。登校時間だったことから、晶子さんは通学路に立つ教師らに注意を促した。サルはその間、住宅街の電線を伝って逃げ去った。市農林茶業課によると、4月以降の出没情報はこのサルを含めて99件になったという。

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10/8
(アメリカでの銃の用途、1位はダントツで「自殺」)
日本と違い銃社会となっているアメリカですが、犯罪から身を守る自衛のための道具としてではなく、自分に危害を加えるために使用されているケースがかなり多いという統計結果になっているそうです。TIMEによると、疫病管理予防センターが公開している最も新しい2005年の統計データでは、約3万1000件ある銃による死亡数のうち55%が自殺となっているそうです。その他の銃による死亡は殺人が40%、事故が3%、警察官による射殺などの法的な殺害が2%となっています。これは2005年に限った現象ではなく、銃による死亡は殺人や事故よりも自殺のほうが多いという状況がずっと続いているとのこと。公衆衛生の研究者は、銃が置いてある家では自殺や殺人によって死亡する可能性が高いと結論付けているそうですが、フロリダ大学で犯罪学を研究するGary Kleck氏は毎年100万件以上の事件が銃によって防がれていると主張しています。銃による自殺の成功率は90%以上で、飛び降りだと34%、薬の大量摂取だと2%となっており、「銃以外の方法は致命的になるとはいえない」と、銃の研究を行うJohns Hopkinsセンターの管理者代理であるJon Vernick氏は述べ、銃の所有禁止が解除される所があれば、自殺と殺人が増加する研究する必要があると述べています。
(イノシシと大捕物 小田原白昼の住宅街で:神奈川)
小田原市の郊外の住宅街で七日白昼、イノシシ二匹が逃げ回り、市職員らが網や警棒などで大捕物劇を展開した。同日午後一時ごろ、同市小台の住宅で、家人が帰宅したところ突然、イノシシが庭先から飛び出してきた。びっくりした住民が小田原署に通報。同署員と市環境保護課、農政課の職員計十人が現場へ駆けつけた。別の民家の庭先で柿を食べる体長六〇センチ程度の子どもとみられる二匹を発見。いったんは畑の一角に追い込み捕獲寸前となったが、わずかなすき間から逃走。住宅街の竹やぶや庭先、刈り取ったばかりの水田などを走り回り、二匹とも狩川河原の茂みに逃げた。その後、地元の猟友会員が一匹を近くで見つけ、人的被害が出る恐れがあるため射殺。二歳のオスで体長七〇センチ、体重三〇キロだった。もう一匹は逃走中。住宅街は、丘陵地帯から一キロほど離れた地区。下校時と重なり住民が子どもを誘導するひとこまもあった。市環境保護課によると、今月二日に対岸の南足柄市岩原で、翌日には隣の沼田地区、六日には小田原市北ノ窪地区で目撃された。いずれも二匹で同じイノシシとみられる。同課は猟友会などの協力を得て監視を続ける。
(「御柱用材」シカ食害が拡大 昨年の倍以上の61本:長野)
諏訪大社御柱祭の下社用材を調達する下諏訪町の東俣国有林で、ニホンジカの食害にあった御柱用材となるモミは61本と、昨年に比べ倍以上に増えたことが、地元の「御柱用材を育(はぐく)む会」の調査で分かった。6日夜の調査報告会で同会は「調査区域外でも被害が広がっている可能性がある」と危機感を強めた。調査は6月、昨年と同じ観音沢周辺の標高1、500-1、600メートルの山林で実施。樹皮を食い荒らすなどの被害状況を会員が歩いて確認した。被害木は昨年の29本より32本多く、幼木から御柱になるような巨木まで多岐にわたった。いずれも今春までに被害に遭ったとみられる。特に、昨年の調査で22本を確認した範囲は51本と被害が集中。調査中にシカと遭遇したとの報告もあった。また調査区域外で、食害個所に防腐剤を塗った反対側が食われた木も見つかり、いずれ枯死するという。一方で、これまでに幹周囲に防護ネットを巻いた木は食害を免れ、効果を実証。引き続き対策を進めると申し合わせた。報告会では、南信森林管理署がシカの個体数調整を目的にワナ猟による捕獲を計画していることが明らかにされた。東俣国有林のうち、御柱用材の供給が可能な森林面積は380ヘクタール。同管理署などによると、御柱候補木は1000本近くあるとされ、これまでに300本近くに防護ネットを巻いた。

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10/7
(男性がクマに足の指を噛まれ軽いけが:富山)
6日午後、富山市婦中町の山の中でキノコ採りをしていた男性がクマに足の指を噛まれ軽いけがをしました。 6日午後1時20分頃、富山市婦中町上瀬の千里トンネル入り口から南側へ500メートルほどの山の中で富山市婦中町の62歳の男性が一人でシバタケを採っていたところクマに遭遇しました。 男性はクマから逃げようと転倒した際に追いかけてきたクマに足の指を噛まれるなど軽いけがをしました。 男性はクマを避けるための鈴などは持っていませんでした。 クマは体長およそ1メートルほどで山の中へ逃げていったということで、現在、猟友会や警察がパトロールして注意を呼びかけています。 県の自然保護課によりますと、今年、県内でのクマの目撃・痕跡情報は283件でクマによる人身被害は3件目です。 県は6日の被害を受けて7日緊急の対策会議を開くことにしています。
(紙しばいでイノシシ被害防止:栃木)
イノシシによる子どもの被害を防ごうと市は、注意を喚起する紙芝居を初めて作製した。今年に入ってからも小学校周辺での目撃情報が報告されており、市こども課は「むやみに近づいてけがをすることがないよう、正しい知識を養ってらえれば」と期待している。 紙芝居は二、三歳児向けの「しっているかな?」と、四、五歳から小学校低学年向けの「イノシシにきをつけて」の二種類。公立保育所の保育士六人が、三カ月かけて文章と絵を手掛けた。今後順次、保育所や幼稚園、小学校などで上演する。 「しっているかな?」は計八枚。子どもの興味がわくようにイノシシの好物をクイズ形式で答えさせるなど工夫した。その上で、農作物や家庭から出る生ごみを求めて山を下りてくることを説明。もし出くわした場合は「好奇心から近づかないように」と注意を促している。 「イノシシにきをつけて」は十六枚。市街地にやってきた四兄弟のストーリーに仕上げた。出合い頭の衝突でけがをした少年のエピソードから(1)後ろを向いて逃げない(2)大声を出さない(3)棒でたたいたり石を投げない(4)見かけたらそっと建物の中などに隠れる-の四つの約束を覚えてもらう。 市農務課によると、市街地では九月だけでも江川町で三頭、本城二丁目で二十頭ほどの目撃情報があり、登下校中に見かけたとの報告もあったという。 市こども課は「紙芝居の存在を多くの人に知ってもらい、要望があれば貸し出しも行いたい」と抱負を語った。

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10/6
(シカとつかめば大歓声 金華山・シカ角切り)
宮城県石巻市の離島・金華山の鹿山公園で5日、恒例のシカの角切りがあった。勢子(せこ)とシカが格闘する力強い光景に、観客からは歓声が上がった。勢子を務めたのは、地元の鹿友華角(ろくゆうかかく)会のメンバーら18人。角切り場に放たれたシカを、赤い旗を持って追い立てると、群れたシカは場内を勢いよく駆け回った。勢子は「十字投げ縄」と呼ばれる独特の仕掛けを投げ、角に引っかけてシカを捕獲。水を飲ませて落ち着かせた後、神職がのこぎりで角を切り落とした。手で直接角をつかむ勢子もおり、観客からは拍手がわいた。シカの角切りは、発情期に雄ジカの角が鋭くなるため、黄金山神社の参拝客の安全に配慮し、1963年から毎年この時期に実施。今年は島内のシカ約500頭のうち30頭が対象で、5日は15頭の角を切った。12日も午前10時と午後1時の2回、角切りがある。雨天中止。連絡先は黄金山神社0225(45)2301。
(またクマ被害 62歳男性襲われ軽傷:富山)
6日午後1時20分ごろ、富山市婦中町上瀬の山中で、キノコ狩りをしていた富山市の自営業男性(62)がクマに襲われ、軽傷を負った。八尾署によると、クマは体長約1メートルのツキノワグマとみられる。男性はクマの姿に驚き、逃げだそうとして転倒。その際にクマは男性の右足つま先をかみ、山頂方向に逃げたという。男性は自力で下山し、同署駐在所に届け出た。県自然保護課は、ことしはクマの主食になる木の実などが不作で、人里でクマの出没が予想されるとして、注意を呼び掛けている。
(県警の危機感:福岡)
「発砲の街というイメージが福岡に定着しかけてる」。県警幹部は苦虫をかみつぶしたような表情を浮かべる。県内で発生した発砲事件は今年既に12件。5年連続全国最悪のペースで、暴力団関係者4人が死亡した。県警が今年押収した銃器は12丁。昨年は49丁で今年は摘発が低調だ。銃刀法の改正で銃器の複数所持や密輸の厳罰化が進み、銃に関する情報が得にくくなったことや、暴力団の抗争の影響で、銃を山林に埋めるなど隠す場所が巧妙化していることが背景にあるという。「空き家に組員が出入りしているなどの情報があれば警察に絶対通報を」。記者にも摘発の端緒を求める幹部の真剣な表情からは尋常ならざる危機感を感じた。
(ライフル構えて、はいポーズ!:米大統領選挙)
「サラ・ペイリンと記念撮影」と題されたインスタレーション作品の設置場所で、撮影のためポーズをとる来場者。これはアーティストのDawn Robyn Petrlik氏の作品。ニューヨークのBrooklyn Waterfront Artists Coalition(ブルックリン・ウオーターフロント・アーティスト連合)に展示されている。来場者は、カリブーの狩猟場を再現した作品の中に立ち、段ボール紙でできた「ライフル」を手に携えフェイクファーのベストを着て、段ボール紙でできた「米大統領選挙の共和党副大統領候補サラ・ペイリン(Sarah Palin)氏」と、「娘のパイパー(Piper Palin)ちゃん」と一緒に記念撮影が出来る。ペイリン氏は狩猟が趣味。Petrlik氏はこれにインスピレーションを得て、この作品を制作したという。

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10/5
(クマ出没 住民2人相次いで襲われ重傷:新潟)
5日朝、新潟県南魚沼市でクマが相次いで出没し、住民2人が襲われ、いずれも重傷を負った。県警南魚沼署や地元猟友会などが逃げたクマの行方を捜すとともに、付近住民に注意を呼びかけている。午前6時40分ごろ、同市黒土新田の雑木林でクルミ拾いをしていた、近くの無職、戸田ハツイさん(75)が背後から体長1メートルほどのクマに襲われた。頭部裂傷などで重傷。直後にクマは林の中に逃げ込んだ。また午前7時ごろには約1.5キロ北にある同市山崎の農道で自転車に乗っていた近くの農業、石田計正さん(68)が、道路脇にいた体長約1.6メートルほどのクマに襲われ、頭部陥没などで重傷。2人が襲われたクマが同一かどうかは不明という。
(シカに餌与えないで 登山客らに呼び掛け:埼玉)
秩父市荒川の秩父鉄道三峰口駅前で四日、県職員が登山客らにチラシを配布し「シカなどの野生動物に餌を与えないで」と呼び掛けた=写真。埼玉など一都三県にまたがる秩父多摩甲斐国立公園ではニホンジカの食害が深刻。県は東京都、山梨県と連携して対策を進めており、このキャンペーンはその一環。妙法ケ岳に登りに来た北葛飾郡鷲宮町の女性(55)は、春と秋に秩父の山登りを楽しんでいるという。チラシを見て「シカによる被害が、こんなにひどいとは思わなかった」。一方、十八日には県、都、秩父市、東京都奥多摩町の猟友会の関係者が初のシカの共同捕獲を行う。本県側は秩父と奥多摩の都県境にある天目山(標高一、五七六メートル)周辺の国有林で、約二十五人が参加予定という。
(逃走中イノシシ、通行人目撃:新潟)
4日午後11時すぎ、長岡市草生津2の市道で通行人が、道路を走るイノシシ4頭を目撃、長岡署に通報した。イノシシは西の方角へ逃げた。同市下山3の国道では2日未明、イノシシの親子5頭が出没している。同署ではパトロールを強化し、関係機関に警戒を呼び掛けている。
(クマ出没に注意 ドングリ不作で餌不足、鈴付け外出など呼びかけ:兵庫)
県森林動物研究センターは、ツキノワグマが餌にしているドングリが今年は不作のため、クマが餌を求めて人里に大量に出没する可能性があると発表した。今年度(9月22日現在)のクマの目撃・痕跡件数は、ドングリが豊作だった07年度の190件を既に上回り、226件を記録しているという。センターによると、コナラのドングリは西播磨地域と但馬地域の氷ノ山山系など一部では平年並みだが、ブナとミズナラを含むドングリ3種全体では凶作という。クマは冬眠に入る12月中旬ごろまで餌を求めるため、両地域を中心に、クマが近づいてこないように外出時には鈴を付けたり、生ゴミを屋外に置いたりしないことなどを呼びかけている。クマは人の気配を感じると逃げるが、餌を食べている時や人と突然出会った時は襲う可能性もある。出会った場合は絶対に走らずに徐々に後ずさりをして逃げ、万が一、飛びかかってきたら、うつぶせになって頭と心臓を守る体勢をとるよう勧めている。センターは「クマを目撃したり、足跡などを見つけた場合は最寄りの市役所、町役場に連絡してほしい」と話している。

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10/4
(「国体会場では初」射撃は小学校で:大分国体)
3日に始まった射撃のビームライフルの会場は、由布市内にある東庄内小学校の体育館。射撃は銃刀法で年齢制限があるが、ビーム種目は無制限で音が静かな「光線銃」を使用。安全上の問題もなく、実施に際して児童の保護者や教員から反対意見は出なかったという。平日で通常通りの授業の中、第1日が行われた。日本協会の来栖国体委員長は「若手のタレント発掘と普及の上で地域の子どもが集まりやすい場所が選ばれた。おそらく国体の会場としては初めて」と説明した。大会中には子どもたちも参加できる体験実習がある。
(ライフル射撃・森選手が3連覇:大分国体)
第63回国民体育大会・大分国体は7日目の3日、成年女子ライフル射撃のビームライフル肘射(60発、決勝10発)があり、森貴誉乃選手(平野総合病院)が743・3の日本新記録で3連覇した。を寄せ付けない圧巻の優勝だった。周囲の期待に見事に応えた森貴誉乃選手(24)は「結果を出せて安心した」と胸をなで下ろした。2連覇中の大本命だったが、不安はあった。准看護師として勤務していた森選手は、4月に正看護師に。忙しさから練習も週1回程度しかできず、「やめようと思ったこともあった」と振り返る。現役続行を決意したのは、応援してくれる職場の仲間や監督がいたから。「記録を残して恩返しがしたい」。気持ちを奮い立たせライフルを手に取った。「いい結果が出せるか心配だった」という森選手は序盤、練習不足から出遅れた。だがすぐに調子を上げ、終わってみれば憎らしいほどの強さを見せ3連覇。渡邉龍一監督(済美高教諭)も「どうしてこれほど強いのか分からない」と目を細めた。「明日の練習がある、という甘い気持ちがなくなった」と森選手。週1回の練習が、かえって集中力を研ぎ澄ましたようだ。「自己ベストはもっと上。自分との戦いになるが、岐阜国体まで競技を続けたい」。無敵の女王は、まだまだ高みを見据える。
(山菜採りの男性、クマに襲われ重傷:静岡)
3日正午すぎ、富士市大渕の沢で山菜採りをしていた神奈川県平塚市宮松町の会社役員、井上光弥さん(72)がクマに襲われ、顔に深い切り傷を負うなど重傷を負った。井上さんは県道に逃げて、午後1時5分ごろ、バイクで通りかかった男性に助けを求めた。富士宮署によると、クマはツキノワグマとみられ、体長150センチくらいという。地元猟友会などで付近を捜索している。
(外国特派員、「シカとの共生」に感心:奈良)
外国メディアの特派員に関西の魅力を知ってもらうためのプレスツアー(関西広域機構関西広報センター主催)で、10カ国・地域の記者やカメラマンが3日、奈良市の奈良公園でシカの保護活動をしている「奈良の鹿(しか)愛護会」(奈良市)などを訪れた。13社から14人が参加。愛護会の事務所では、池田佐知子・事務局長が、神の使いとされ大切にされてきたシカの歴史や、交通事故や食中毒が絶えない現在の問題点などを説明し、「奈良公園には外国人向けの看板が少なく、野生動物と知らずにお菓子などを与える人が多い。ぜひメディアで呼び掛けてほしい」と訴えた。その後参加者らは、11日から始まる伝統行事「鹿の角きり」のため保護されている雄ジカの写真を撮影。復元工事が進む平城宮跡の第一次大極殿正殿の工事現場なども取材した。参加したEPA通信の日本支局長、エバレット・ブラウンさん(49)は「人とシカが共生している環境は素晴らしい。この状態を守っていくことの大切さを感じた」と話していた。
(赤ソバの郷 茅野に着々:長野)
茅野市北山の蓼科中央高原のグラウンド跡地に、「赤ソバ」の花が咲き乱れている。「ソバ博士」とも呼ばれる氏原暉男(あき・お)・信州大名誉教授(74)が夢を実現させ、ヒマラヤ原種の赤い花のソバの栽培を始めたのだ。2日には近くにソバの研究センターが開館し、ソバ植物園も開いた。小中学生たちがソバ栽培の農業体験をするなど、赤ソバの新拠点づくりが着々と進んでいる。(遊座武)氏原さんによると、赤ソバの原産地は、ネパール・ヒマラヤ地方の標高約4千メートルの高地。10年ほど前に箕輪町などで試験的に栽培を始め、品種改良を進めた。茅野市には4年前に改良種を導入した。今年8月、同市をはじめ県内外から集まった親子約100人が、広さ約0・5ヘクタールの畑で種をまいた。多目的グラウンドから生まれ変わった畑は、「紅(あか)ソバの丘」と名付けた。
氏原さんは、標高1250メートルの蓼科中央高原は赤ソバ栽培の適地という。内陸性の気候で、開花期に気温の日格差が10〜15度あり、水はけの良い傾斜地が合っている。県内の先進地で標高800メートル前後の箕輪町や中川村より花のピンク色が濃く、ソバの実の味わいも良いという。栽培活動は、茅野市の「エコチャレンジ事業」の一環で、子どもたちの指導はNPO法人が担う。8月の種まき体験に続いて、ソバの苗などを食い荒らすシカを追い払う目的で、畑の横に張ったテントに親子2組が寝泊まりする「シカ番キャンプリレー」をしている。10月末には収穫祭、その後のソバ打ち試食会の計画も練っている。紅ソバの丘近くの「信州手打ちそば工房・遊楽庵」には2日、「そば資料館・研究センター」が開館。世界のソバの原種や改良種の資料、ソバの実の標本などが展示されている。隣接地のソバ植物園と併せ、「世界のソバが何でも分かるようになっている」と氏原さんは話す。氏原さんは愛知県生まれ。京都大大学院修了後、67年に信州大に着任。ソバの栽培、品種改良の研究をしてきた。
(ヒトと自然の生き物たちの“境界線”:写真家 宮崎学)
今から30年ほど前のことです。北海道根室市にある牧場脇の道路を車で走っていると、3頭のエゾシカが牧草を食んでいました。当時は、まだエゾシカが珍しかったので、僕はさっそく車を停めて、車内から望遠レンズを構えました。ところが、その瞬間にエゾシカは猛烈なスピードで走り高跳びよろしく、牧柵をひとっ跳びで越えて裏山に消えてしまったのでした。そのジャンプ力の凄さには驚きましたが、それ以前に“牧草を食べていた”のにも、ある意味で感動しました。野生のシカが牛や馬の餌である「牧草」を食べるということは、これは人間による牧畜からの「餌づけ」であると感じたからです。ちょうどこの頃は、北海道の原野を切り開き、牧場開発がほぼ終わった頃であり、広大な面積が牧草地に変化している時でした。その後、北海道に限らず、本州でも標高の高い山を開発して牧場が各地に出来ました。するとこういった牧場の「牧草」がシカたちには美味しい餌の提供となり、その結果、本州、北海道ともにニホンジカやエゾシカが増えていったのです。山間部の道路も整備され、道路の法面などにはクローバーなどの植物が植えられ、緑化が進みました。これもシカたちには美味しい餌となったのです。このような開発は、人間のためだけを考えて行われてきた事であり、当時は、シカのことなど誰一人として考えることはありませんでした。ところが、こうした人間をよそに、シカたちは北海道でも本州でもさらに増加を続け、現在では全国各地で増えすぎたシカの被害に近隣住民が悲鳴をあげる事態となりました。シカたちがこのように増えてしまったのには、日本の山や森からオオカミが絶滅してしまったことも遠因しています。日本人は、100年程前に、エゾオオカミとニホンオオカミを滅ぼしてしまいました。シカは、本来ならばオオカミたちに襲われることを前提にして生きてきた動物です。このため、オオカミに襲われて目減りする部分を補うために、繁殖力も少し強めにプログラムされています。ところが、いわばその “コントロール係”であったオオカミを人間が滅ぼしてしまったのです。その結果、自然界でシカを制御できる動物がいなくなり、シカが本来持つ強い繁殖力がそのまま裏目に出て、今日の姿があるといっていいでしょう。加えて、現代社会では冬期間になると、道路に凍結防止として塩化カルシウムが散布されますが、この塩分がシカたちの“健康管理”をしたといってもいいでしょう。あまり知られていないことですが、シカは塩が好きです。内臓器官に胆のうをもたないシカは、植物の消化吸収のために、腸内バクテリアの力を借りて生きています。このため、シカが生きるには塩分がとても必要であり、その確保のために家畜や人間の小便までをもなめて補給しています。。そんなシカに、塩化カルシウムは願ってもない健康促進剤として登場してきました。この塩化カルシウムを、人間がわざわざ山奥の道にまで散布してくれるものだから、シカたちも喜んだに違いありません。道路へ出てきて塩化カルシウムを直接なめるだけでなく、道路周辺に拡散したものが水に溶けて、それを微量ながらも吸い上げた植物を食べることで、間接的にも体内に取り入れられるようになりました。人間活動の思わぬところで、野生動物を守り育て、さらには逆襲されるような結果になる。その分かりやすい例が、このような今日のシカの大増殖といっていいでしょう。こうした野生動物の逆襲も、結局のところ私たち人間があまりにも自然環境に無関心で、これまでの年月を生き抜いてきたからなのです。シカの激増は、もう手遅れなのかもしれませんが、この現実をしっかり受け止めて、現代人もここで何かを考え、大きな反省をしなければならないのかもしれません。
(セックス拒まれ自分の腕に銃撃ち込む:アメリカ)
フロリダ州フォートマイヤーズ——フロリダ州リー郡の保安官事務所は2日、女性友達にセックスを拒まれた29歳男性が自分の腕に短銃を2発撃ち込む事件があったと報告した。AP通信が報じた。腹いせとみられる。男性は居住者がいる家内での発砲の罪などで起訴された。保安官事務所によると2人は1日未明、バーから帰宅。男性はセックスを望んだが、女性は眠かったため拒否し、怒った男性を放置し、別の寝室へいっていた。数分後に銃声が聞こえ、男性は女性の部屋に入ってきて脅かしていた。この後、男性は台所へ行ったが、オーブンにぶつかって意識を失っていた。病院に運ばれ、手当てを受けている。

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10/3
(クリ拾い中ツキノワグマに突然襲われ、男性突き飛ばし撃退:山形)
2日午後1時ごろ、尾花沢市上ノ畑の銀山温泉近くの白銀(しろがね)公園で、クリ拾いをしていた山形市中野目、会社員、笹原裕之さん(32)と、祖母の無職、国子さん(80)がツキノワグマに襲われた。2人は軽傷を負ったが、裕之さんが右手で突き飛ばすとクマは東の山林に逃げた。クマは射殺された。尾花沢署の調べでは、祖父母とクリ拾いをしていた裕之さんが、突然現れたクマに右足と左腕をかまれた。裕之さんが突き飛ばした後に、国子さんも顔と腕を引っかかれた。地元猟友会4人が捜していたところ、午後1時50分ごろ、約200メートル東の山林でクマを発見、射殺した。体長約1・15メートルで推定8~12歳の雌。現場は温泉街の約500メートル南。
(皇居に向け消火器発射 火薬詰め製作 容疑の予備自衛官逮捕)
九月十八日午前二時四十分ごろ、東京都千代田区隼町の皇居・桜田濠(ぼり)付近で「ドーン」という爆発音が数回あった。麹町署員が駆けつけると、近くの歩道に止めたトラックのそばにいた男が「消火器に火薬を詰め、皇居に向けて飛ばした」と認めたため、警視庁公安部と同署は爆発物取締罰則違反の疑いで逮捕状を請求した。調べでは、男は神奈川県相模原市、自称灯油販売業の元陸上自衛官(34)で、現在も有事の際に招集される予備自衛官に任用されている。「世の中がどう反応するか興味を持ってやった」と話しているという。同署などによると、男はトラックの荷台に積んだ土のうを発射台にして、火薬を詰めてリード線をつないだ消火器計六本を皇居に向けて飛ばした。さらに時限式発火装置を付けた火薬入りのドラム缶(五十リットル)二本を濠に投げ込んだという。消火器のうち、一本が濠を越えた土手で、二本が濠の中で発見された。ドラム缶二本も濠の中から見つかり、機動隊の爆発物処理班が処理した。男は二十一日投開票の神奈川県座間市議選に立候補している。作製方法などについて「インターネットで調べ、硫黄など火薬の原料もネットの通販で買った。皇居なら人もいないし安全。自分は愉快犯」と話しているという。
(トヨタ九州爆発物 模造手りゅう弾か ネットで入手、火薬仕込む?)
トヨタ自動車九州小倉工場(福岡県苅田町)での爆発物事件で、工場に投げ込まれたのは手りゅう弾の模造品とみられることが21日、福岡県警の調べで分かった。インターネットなどを通じて入手した模造品に火薬を仕込み改造したとみて、捜査を進めている。県警によると、現場では地面が2カ所(直径約60センチと約10センチ)えぐれ、約5メートルの範囲に米粒大の赤い金属片約60個が散乱していた。「本物ならば何倍もの被害が出る」(捜査関係者)とみられ、損傷状況や金属片の飛散範囲から模造品2個が投げ込まれた可能性が高まっている。模造品はインターネットや軍事マニア向けショップで入手可能。爆発力がないほかは、本体やピンなど細部まで忠実に作っている。取扱店は「サバイバルゲームや観賞用で、火薬を使った改造を想定していない」が、「爆発するように改造することは可能」と話す関係者もいる。科学捜査研究所で鑑定を進めている。一方、相次ぐ発砲事件を受けて県警は、小倉北署に暴力団対策に取り組む新組織を設置する方針を固めた。既存の「安全安心まちづくり推進室」を拡大・発展させ、施策立案機能と犯罪組織情報の共有を強化する。暴力団対策を中心に行政や市民団体との連携を深める狙い。同署員十数人規模で月内にも設置する。
(シカけにかかった 足にワイヤ、住宅地歩く:鳥取)
鳥取県南部町で二日、ニホンジカが突然現れ、住宅地などを悠然と歩き回り住民を驚かせた。足をけがしており、町や県の職員らが捕獲を試みたが、追跡を振り切り伯耆町境の山中へと姿を消した。シカは立派な角がある雄の成獣で体長は約一メートル。右後ろ足にワイヤが食い込んでおり、わなを引きちぎって逃げたとみられる。一日には安来市井尻などでも目撃情報があり、同じシカとみられる。町は防災無線で住民に注意を呼び掛け、シカを追跡。県職員が加勢に加わり捕獲作戦を展開したが、同町田住付近の山中で見失った。町産業課の職員は「日南町付近にはいるが、この辺りで目撃されるのは珍しい」と話した。
(イノシシわな緩和:広島)
広島県は2日、イノシシによる農作物被害の増加を受け、捕獲用の直径12センチを超えるくくりわなの使用を、ツキノワグマの生息地域以外で認めることを決めた。くくりわなはクマが誤ってかかることがあり、昨年4月から直径12センチ以下に規制されていた。今年11月の猟期から適用する予定。鳥獣保護法では、知事の判断で直径12センチを超えるくくりわなの使用禁止を解除する区域を設定できる。クマの生息区域は安芸太田町全域と広島市、廿日市市、北広島町の一部にまたがる西中国山地。この区域以外でクマがわなにかかったのは過去5年間で2件と少なく、規制緩和に踏み切る。
(ドイツでイノシシが激増、墓地掘り起こす被害も)
ドイツで野生のイノシシの数が激増し、農作物を荒らすなどの被害がほかの欧州諸国に比べ多くなっていることが、新たな研究結果で明らかになった。ハノーバーに拠点を置く野生動物の研究機関「インスティテュート・オブ・ワイルドライフ・リサーチ」の調査によると、ドイツのイノシシの数は昨年320%増加した。餌を入手しやすくなったことや1回に生まれるイノシシの数が多いことなどが要因だという。イノシシの郊外地区への出没件数が増えており、人を攻撃したり、ペットを殺したりするなどのほか、墓地で遺体を掘り起こすなどの被害も報告されている。警察によると、墓地などでの被害は毎日のように起きているという。同機関によると、ドイツでのイノシシ増加はけた外れで、その理由ははっきりしていない。ちなみに、ドイツで1回に生まれるイノシシの数は平均6─8頭で、諸外国の約4─5頭を上回っているという。
(クマの足跡発見:神奈川)
秦野市は二日、同市曽屋の弘法山公園南側の畑でクマの足跡が発見されたと発表した。畑は住宅地から五十メートルほどしか離れておらず、市は注意を呼び掛けている。畑の持ち主が一日に足跡を発見、二日に県鳥獣保護員がクマの足跡と断定した。足跡は十センチにも満たないほどで、体長約九〇センチの子グマと推定される。九月二十九日か、翌三十日の足跡とみられ、付近のカキ畑のカキを食べ散らかした跡も発見されている。市では、親グマも近くにいたと推測しているが、足跡は見つからなかった。昨年は秦野市内での目撃情報はなかったが、ことしは九月二十三日に同市蓑毛で親子とみられるクマが登山客に目撃され、同二十七日には同市名古木でハチの巣箱が荒らされているのが発見された。今回と同一のクマの可能性もあるという。市は二日、庁内の危機管理クマ対策会議を開き、小中学校や高校、登山客、近隣住民らにクマと出合っても刺激せず静かに立ち去るよう注意を呼び掛けた。

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10/2
(イノシシがパトカーに突進:新潟)
2日午前3時20分ごろ、新潟県長岡市下山の国道404号で、パトロール中の県警長岡署のパトカーに向かってイノシシ1頭が突進し、衝突した。ナンバープレートが折れ曲がり、バンパーにひびが入ったが、乗っていた署員にけがはなかった。イノシシは計5頭いたといい、同署は周辺住民に注意を呼び掛けている。同署によると、イノシシは親2頭、子3頭とみられ、うち1頭が逃走する際にパトカーに向かって突進したという。
(振り込め詐欺防止キャンペーンにクレー射撃の中山選手が参加:茨城)
北京五輪のクレー射撃女子トラップで4位に入賞した結城市在住の中山由起枝選手(29)が1日、同市結城のショッピングセンター「うおとみ」前であった「振り込め詐欺防止キャンペーン」に参加した。今月が猛威をふるう振り込め詐欺の被害防止強化推進期間となったことから、結城署が市内の金融機関などの協力を得て実施した。中山選手は「皆さんの意識を高めるのに少しでもお役に立てることができれば」と買い物客らと気軽に握手を交わし、チラシやポケットティッシュなど300個を手渡して注意を促した。県内では、振り込め詐欺が今年8月までに前年同期比で42件多い278件が発生し、被害総額は約3億6900万円(前年同期比約3900万円増)に上っている。
(防衛省内で拳銃2発誤射、職務中の陸自1曹「あす検定で…」)
30日午後1時50分ごろ、防衛省(東京都新宿区)の地下1階中央指揮所出入り口付近で、警備中の陸上自衛隊警務隊の男性1曹(44)が、所持していた自動式9ミリ拳銃を誤って発砲した。弾は2発発射されたが、床と壁に当たったためけが人はなかった。統合幕僚監部によると、1曹は同日朝から、指揮所出入り口の警備詰め所に同僚と2人で勤務している際、実弾入りの弾倉が装てんされていることに気づかずに引き金を引いたという。1曹は「射撃の検定が翌日に控えており、それをイメージして構えて撃った。空の弾倉が入っていると思っていた」と話している。自衛隊では、弾倉が空の場合でも拳銃の引き金を引く行為は安全上問題があるとしているが、禁止する規定はない。ただ、発砲は自衛隊法違反(武器の不正使用)容疑にあたるため、1曹を処分する方針。
(私らしく 障害者スポーツクラブ紹介 さぬきビームライフルクラブ 香川)
バンッ、バンッと激しい音が響く。ライフルを構える姿は、まるで外国映画のよう。火花は飛ばないが、周りは独特の緊張感が漂い、選手たちの集中力が目に見えるようだ。ビームライフルは、国体でも正式種目になっている競技で、銃は小銃型の光線銃を使う。実弾を使わないため安全で、特別な資格や免許もいらないので、年齢を問わず、多くの人が楽しめる競技として普及している。一方で、光線銃とはいえ、一般のエアライフルと同じ取り扱いが決められており、銃口カバーを付けることや、人に照準を合わせることの禁止などを定めている。射撃感覚も実射と同じで、競技では高い技術力や集中力が求められる。「さぬきビームライフルクラブ」は、05年に高松市で行われていた「身体障害者ビームライフル射撃教室」に参加していたメンバーたちが、昨年正式に発足させたチーム。毎月2回、メンバーが集まって、腕を磨いている。コーチを務めるのは、射撃歴約35年の緒方芳清さん(59)。緒方さんは高校3年生の時に骨肉腫で左足を離断。大学卒業後にライフルに出会い、県代表のライフル選手として国体に8回、出場している。射撃の面白さは「集中力を高めること」と「満点の壮快感」と話し、一時は目をつぶってもターゲットが脳裏に浮かぶくらいに、のめりこんだという。競技は、10メートル離れた標的装置のターゲット(直径46ミリ)の中心を狙い、引き金を引くだけ。ターゲットの中央の10点圏は直径1ミリ。40発撃って、合計点を競う。光線が当たった場所は、ディスプレーで拡大表示され、自分で結果を知ることができる。「自由姿勢」と「ひじ撃ち」の2種類の撃ち方があり、椅子や車椅子に座って撃つことができるため、体への負担も少ない。障害者スポーツの特別ルールとして、片手しか使えない人への配慮で三脚の使用も認められている。メンバーの谷沢利之さん(72)は約6年前に脳こうそくを患った。左半身にまひが残るが大学時代に射撃を経験しており、腕前はなかなかのもの。座って競技できるビームライフルは、体に無理がなく「集中力を高めようと思って始めました。頭のリハビリみたいなものです」と話す。大野弘光さん(65)は、かつてはバレーボールなどに打ち込んでいたスポーツマン。現在は左手足に障害を持ち、右目も不自由なため、左目だけでターゲットを見てライフルを撃っている。「10点が出るとすごく気持ちがいい。左目だけで狙うのは集中力が要りますが、だいぶ慣れました」とターゲットを狙う。選手代表の松下康夫さん(71)は、練習の結果をいつも手帳に書き込むほど練習に熱心だ。競技を始めたばかりの05年8月18日に298点だった自己最高点は、今では370点にまで上達した。一見すると、お祭りで見かける「射的」のようで、誰でも簡単に10点が出せそうに思える。しかし、やってみると、意外と難しい。確かに、ある程度集中すれば、ターゲットに当てることはできるようになるが、10点を出すのが難しい。ついつい、夢中になってしまう。集中力をつけたい人、エア・ライフルにあこがれている人にはぴったりの競技。一度、撃ち込んでみませんか。ビームライフルを始めて約3年になります。最初はちょっとした好奇心でした。射撃ができるなんて面白いな、と思って始めました。この競技は、資格がなくても参加でき、年を取っても続けられるのが魅力です。障害者にとっては、体への負担が少なく、車椅子でも、片手でも参加できるのがいいですね。私自身は左足に障害がありますが、椅子に座って競技できるので、足への負担はほとんどありません。チームは人数が少なく、家族みたいな雰囲気です。練習中は、独特の緊張感がありますが、皆が和気あいあいと試合への出場を目指して頑張っています。スカッとしたい方、集中力を高めたい方、一度体験に来てください。◆ビームライフル◆小銃型の光線銃を使った射撃競技。実弾を使わないため、使用に免許などは必要ない。ライフル銃を構え、10メートル離れたターゲット(標的、直径46ミリ)を狙って撃ち、得点を競う。射撃結果は、射撃者の近くに設置したディスプレーに表示され、すぐに確認できる。射台にひじを付いて支えて撃つ「ひじ撃ち姿勢」と、射撃姿勢を指定しない「自由姿勢」があり、自由姿勢では三脚の使用が認められている。車椅子での参加もでき、体育館などで手軽に会場設置できるため、障害者スポーツとしても普及している。◇さぬきビームライフルクラブ◇昨年に正式発足し、現在は6人のメンバーで活動中。国体出場経験もある緒方芳清さんが、指導している。毎月第1、第3木曜日、午後7時から約2時間、高松市田村町のかがわ総合リハビリテーションセンター2階の研修室で練習中。特別な資格などは要らない。随時、体験を受け付けている。

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10/1
(大分国体:クレー射撃の中山は団体優勝、個人も4位)
大分国体は30日、18競技があり、クレー射撃の成年トラップ団体で、北京五輪女子4位入賞の中山由起枝(日立建機)を擁する茨城が261点で優勝。中山の90点は女子最高で個人も4位に入った。カヌーのフラットウオーター・カヤックシングル(200メートル)成年女子は、同500メートルに続いて北京五輪で2種目入賞の竹屋美紀子(山形・谷地高教)が優勝、北本忍(富山・富山県体協)が2位。スラローム・カヤックシングル(15ゲート)成年女子は、同25ゲートで3位だった北京五輪4位入賞の竹下百合子(東京・早大)が優勝した。団体戦で争う柔道の成年男子は、棟田康幸(警視庁)が大将を務めた東京が2年ぶり11度目の優勝。アーチェリー成年女子団体では、北京五輪6位の早川浪(日体大)が主力の神奈川が決勝で静岡に敗れた。ホッケー成年女子は岐阜と広島が1日の決勝に進んだ。また、ソフトボールと公開競技の高校野球は2日続けて雨天中止。最終日だったソフトボールは各種別とも準々決勝以降を消化できず、残った8チームをすべて1位として打ち切った。高校野球も最終日の1日に、2回戦のうち横浜(神奈川)-大阪桐蔭(大阪)、金沢(石川)-鹿児島実(鹿児島)の2試合だけを行い、終了する。
(「長野カフェ」きょう新宿駅南口にオープン)
県は1日、都内のJR新宿駅南口近くの新宿サザンテラスで、1カ月限定のカフェレストラン「TOKYO長野カフェ」をオープンする。信州サーモンなどをのせたパンやシカ肉のカレーといった県産食材を利用した軽食や県内の日本酒やワインなどを提供。20、30代をターゲットに信州を売り込む狙いだ。調理、接客は、契約先の「トラベルカフェ新宿サザンテラス店」が担当。店内ではスクリーンに県内の風景を映し、観光冊子などを配布する。23日は、県内食材を使ったフランス料理を午後7時半から予約制で提供。「信州の食の豊かさをアピールしたい」という。県は、開店中の1カ月で約9000人の来客を予想している。営業時間は午前10時-午後11時(日曜・祝日は午後10時)。問い合わせは同店(電話03・5304・9150)へ。
(クマ2頭捕獲:北海道)
30日、標津町と別海町でそれぞれ一頭ずつ、ヒグマが捕獲された。今月17日深夜、標津町茶志骨の当幌川付近でヒグマに襲われ、標茶町の男性が死亡し、襲ったとみられるクマは姿を消したことから、襲撃現場に近い両町が、23日から併せて3カ所に「はこ穴」と呼ぶ捕獲おりを設置していた。30日、捕獲されたのはともに推定8歳の雄。襲撃現場に残された足跡は13・4センチで、足の大きさから捕獲された2頭は別のクマとみられている。別海町では当幌川から尾岱沼へ1キロほどの地点に1カ所、目撃情報の絶えない床丹地区の床丹川の山側に1カ所おりを仕掛け、入ったのは尾岱沼側。体長180センチ、体重280キロの雄、足の大きさは16センチ。
(道産食品、サハリンに商機 見本市開幕)
ロシア・サハリン州ユジノサハリンスク市の将校会館で、第十二回国際水産見本市兼第四回加工食品展が三十日開幕し、シカ肉販売など道内の食品三社が日本から初めて参加した。サハリンの団体が主催し、約六十社が出展した。道内からは水産加工のフジユニオン(札幌)、食肉加工の中央食鶏(三笠)、シカ肉など販売のVIVID(千歳)が約五十商品を紹介。試食用のラーメンやホッケは二百食分が二時間でなくなり、味付けを意見交換。取引を希望する地元業者もあった。三社に参加を呼びかけた北海道食品産業協議会(札幌)の田中富重専務理事は「来て良かった。サハリンの企業と協力し、水産資源の保護にも取り組みたい」と話している。二日まで。
(日立で女性撃たれ重傷、69歳男逮捕 「やめて」叫び声:茨城)
30日午前10時ごろ、茨城県日立市日高町の不動産会社事務所付近で、男が発砲し女性が右腕を撃たれた、と110番通報があった。日立署は日立市鹿島町、職業不詳の田崎正容疑者(69)を殺人未遂と銃刀法違反の疑いで現行犯逮捕した。撃たれたのは同市田尻町の会社員松本貴子さん(47)で、日立市消防本部によると、松本さんは病院に運ばれたが、意識ははっきりしているという。同署によると、田崎容疑者は松本さんに向けて自動式拳銃を1発か2発発砲し、重傷を負わせた疑いがある。銃弾は、松本さんの右のひじから手首にかけ貫通していたという。2人は顔見知りで、松本さんの勤める不動産会社と田崎容疑者との間に何らかのトラブルがあったらしい。同署の調べでは、事件の前に、3人くらいが言い争っている声が聞こえ、女性が「やめて」と叫んでいたという。同署は、3人のうち2人は田崎容疑者と松本さんで、残りの1人が田崎容疑者から銃を取り上げたと説明している。現場はJR常磐線の小木津駅の300メートルほど南で、住宅や飲食店、工場などが点在している。

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