<射撃ニュース10月>

10/21
(銃刀法改正案 猟銃関係のみ抜粋)
猟銃の所持を許可しない要件として、新たに(1)破産手続き決定を受けた(2)禁固以上の刑を受けた(3)ストーカー行為をした(4)DV(配偶者間暴力)防止法に基づき裁判所から命令を受けた--などを設けた。さらに許可申請できない期間を5年から10年に延長した。許可や更新の際、75歳以上の高齢者に認知症検査を、更新時に技能講習の受講を義務づけたほか、実包の保管は所持状況を帳簿に記録することも求める。(⇒虚偽の記載をした場合には、許可抹消らしいです) また、所持者に欠格事由に該当するような言動がみられる時に都道府県の公安委員会への届け出制度を整備し、公安委員会が医師などの診断を受けることなどを命じる監督制度も強化する。対象となる刀剣類の定義の拡大は46年ぶりで、銃所持の資格見直しは28年ぶり。今国会に改正案を提出、ナイフ規制は公布から1カ月、銃規制に関しては公布6カ月~1年以内に施行される。
(ダガーナイフ所持禁止 銃刀法改正閣議決定)
政府は二十一日、東京・秋葉原の無差別殺傷事件で凶器として使われた「ダガーナイフ」など刃渡り五・五センチ以上の両刃の剣について、新たに所持を禁止することなどを盛り込んだ銃刀法改正案を閣議決定した。臨時国会に提出、早期の成立を目指す。現行法では刃渡り十五センチ以上の刀や剣を「刀剣類」と分類し、所持を禁止している。改正案では刃渡り五・五センチ以上十五センチ未満の「剣」についても所持を禁止する。すでに該当する刃物を所持している場合、経過措置として、施行後六カ月以内に、警察や業者に廃棄を依頼するか、海外に輸出するなどする必要がある。また、昨年十二月に長崎県佐世保市のスポーツクラブで八人が死傷した散弾銃乱射事件を受け、猟銃の所持規制を強化。所持許可が受けられない「欠格事由」として(1)ストーカー行為や配偶者などへの暴力行為を行った者(2)破産手続き開始決定を受けた者(3)禁固以上の刑に処せられた者(4)自殺の恐れのある者-などを追加する。再び所持を申請できるようになる「欠格期間」も五年から十年に延長する。さらに銃所持者の監督強化策として、周辺住民からの申し出制度を新設。実包の購入数や使用数などを記録することも義務づける。
(中山由起枝選手が子供たちにエール!JOCジュニアオリンピックカップ大会支援事業)
日本オリンピック委員会(JOC)は、オリンピックを目指す次世代の子供たちに夢を与えることを目的に、「JOCジュニアオリンピックカップ大会支援事業~オリンピアンからのメッセージ~」を実施している。今年度の第3弾は、10月17日、東京都の国立代々木第一体育館で開催された「JOCジュニアオリンピックカップ大会/第26回全日本ジュニア新体操選手権大会」で実施。大会参加選手及びその指導者・保護者、体操関係者など約450名を対象に、北京オリンピックでクレー射撃4位入賞の中山由起枝選手が開会式終了後に講話を行った。最初に、娘さんも新体操をしていると中山選手が打ち明けると、会場からは拍手が沸き、和やかな雰囲気で講話がスタートした。中山選手は、北京オリンピックの前には2000年のシドニーオリンピックにも出場しているが、その後、しばらくの間、射撃界から離れていたことを語り、「家族やたくさんの方々の支えがあり、北京オリンピックという素晴らしい舞台に立つことができ、そして4位に入賞することができた」と、周りの人への感謝の言葉を述べた。そして、「世の中には、サポートをしてもらえない子供たちがたくさんいるので、競技ができる環境を皆さんがつくってもらっていることは、とても幸せなこと。周りの人たちに対する感謝の気持ちを大切にしてほしい」と、先輩としてのアドバイスを送った。さらに、「ハードルを一つひとつ乗り越えていくことが、夢へつながっているのだと信じて、一緒に頑張ろう」と、現役選手らしく熱く語った。また、「コーチの指導を信じて、自分のスタイル・カラーを充分に出して、明日からの大切な試合を頑張ってほしい。そしてその先には、自分も目指しているロンドンオリンピック、そして、2016年に開催を目指している東京でのオリンピックで、この中から日本代表選手となって出場してくれることを信じている」と後輩たちへ力強くエールを送った。講話の後、「北京オリンピックに出場した中山選手に会えて、話が聞けて良かった」と明日からの試合に向け気持ちを高揚させている選手や、「現役選手の言葉は説得力があり、選手だけでなく、指導者・保護者もモチベーションが上がった」いう体操関係者の方の声も聞かれた。なお、次回は、11月20日に北海道名寄市で開催される、第17回日本ジュニアカーリング選手権大会で、スキー・ジャンプの船木和喜選手による講話を行う予定。
(イノシシ 小学校で大暴れ、臨時休校に:新潟)
21日午前7時15分ごろ、新潟県長岡市干場1の市立川崎小学校(山田正夫校長、児童数542人)で、イノシシが職員用玄関の窓ガラスを突き破り、学校に入ったと付近住民から通報があった。県警長岡署員が駆け付けると、1頭のイノシシが校舎内を走り回っていた。約1時間後、署員ら10人がイノシシを1階渡り廊下に追いつめ、本棚を柵(さく)代わりにして三方をふさぎ、ネットで捕獲した。同小は登校してきた児童を順次体育館に避難誘導し、この日は臨時休校にした。けが人はなかった。イノシシは体長約1メートル20センチ、体重約70キロのオスの成獣。3階建ての校舎の1、2階廊下を走り回って壁に激突したり、教室内の教材を荒らし回った。学校に侵入する前からけがをしていたとみられ、捕獲後に死んだ。現場はJR長岡駅の北東約600メートルの市街地で、付近にはマンションや住宅が建ち並んでいる。市中心部では10月初旬から複数頭のイノシシが目撃されており、同署によると、イノシシの目撃情報は同日未明からも相次いでいたという。午前2時半ごろ、同小から約3キロ離れた同市緑町1で、約1時間後には、約2キロ離れた同市信濃2で目撃された。6時20分ごろには同小近くを犬と散歩していた女性がイノシシに襲われたが、けがはなかった。同署は同じイノシシが移動したとみている。山田校長は「すぐに捕まえられ、子供たちに危険が及ばずに安心した」と胸をなで下ろしていた。また、小学6年の長女(12)を車で向かえに来た会社員男性(38)は「現実とは思えない。イノシシはどこをさまよって学校に来たのか。本当に恐ろしい」と話した。
(園児らキジ放鳥:山口)
鳥獣保護区に指定されている山陽小野田市の江汐公園で20日、同市の日の出保育園(村田浩三園長)の園児がキジ30羽を放鳥した。放鳥は野生鳥獣の保護、繁殖を図るため、毎年、県が各地で実施。今年度は、64か所でキジなど計2700羽を放つという。この日は、園児約60人が参加。事業の委託を受けている県猟友会の会員から、体長80~45センチの若鳥をさわらせてもらい「色がきれい」などと大喜び。ケースのふたを開けると、元気よく飛び立ち、その勢いに園児たちは驚いたり、歓声を上げたりしていた。
(東俣国有林に鹿捕獲わな初設置:長野)
南信森林管理署(竹内正比古署長)は20日、下諏訪町の東俣国有林(約1700㌶)に鹿捕獲用わな30基を初めて仕掛けた。狩猟解禁前日の11月14日まで設置し、鹿20匹を目安に捕獲する。御柱用材となるモミを中心に鹿の食害が広がる東俣国有林で、設置が進む樹皮ネットによる食害防止とともに、わなによる鹿頭数の調整に乗り出した。同署員、猟友会員ら4人が作業した。一般があまり立ち入らない林道沿いで鹿の足跡を見つけ、鹿の足を挟み込む直径約20㌢くくりわなと、長さ約2㍍のワイヤを地面を掘って埋め、土や枯れ葉で覆い隠していった。猟友会員は「鹿は敏感。周りを踏み荒らさないよう、わなを仕掛けた後、原形に戻すことが大切」と指導した。土に人間のにおいが残らないよう手袋を着け、残った土は別の場所に捨てるなど細部にわたって注意。「ワナ危険」の看板と、わな設置許可証を設置し、国有林へ立ち入る人に注意を促した。わな設置期間中、毎朝見回りを行い。捕獲を確認する。東俣国有林内で同管理署と、御柱の森づくり協議会が協定を締結して森づくりを推進している御柱の森(約383㌶)は、間伐作業を行っているため、今回はわな設置地区から外した。次回から設置を検討したいという。同管理署下諏訪森林事務所の金井良蔵首席森林官は「初めてのわな設置なので捕獲状況をみて、狩猟期間が終わる来年2月からの設置を検討したい」と話していた。
(遊休農地に牛放牧 本庄の水田跡:埼玉)
増える一方の遊休農地を有効に活用しようと、本庄市農業委員会は20日、同市児玉町の水田跡地に牛3頭を放牧した。遊休農地への牛の放牧は県内初。草は牛の餌になるためコスト削減につながる上、広い土地での放牧は牛の飼育にも最適。県は「効果をみて成果があれば他地域にも広めたい」と注目している。本庄市農業委は2年前から、市内に約30ヘクタールある遊休農地をボランティアらに整備してもらい、希望者に有料で貸し出していた。しかし、人力での整備には限界がある上、燃料費や重機の借り上げ代もかさむことから別の方法を模索。その結果、雑草が飼料代わりになり、イノシシやシカなど獣害対策も期待できる牛の放牧が浮上した。放牧したのは、地元の繁殖農家倉林邦利さん(59)の肉用牛2頭と、県秩父高原牧場の肉用牛1頭。ススキなど雑草が生い茂る約0・7ヘクタールの遊休農地に放たれた3頭は、最初は緊張した様子だったが、慣れると、おいしそうに雑草をはんでいた。倉林さんは「飼料代が高騰している折、まさに一石二鳥の試みだと思う。広い場所に放たれて牛もストレス解消になるだろう」と今後に期待している。農林水産省の集計によると、県内の遊休農地は1995年に4420ヘクタール、2000年に5951ヘクタールと徐々に拡大し、2005年は6138ヘクタールで越谷市の面積に匹敵。県によると、農家の高齢化や兼業化によって耕作規模が縮小し、特に傾斜のある中山間地域は農作業の効率化が難しく、耕作放棄が目立つという。人の手が入らないと草木が生い茂り、病害虫の発生や、見通しが悪くなることで防犯面でも悪影響が懸念される。ヨシなどの枯れ草が山火事を広げる原因にもなる。このため各地で遊休農地対策が進み、深谷市では県内で初めて、売買賃貸情報を市のホームページで紹介するなどしている。
(山から下りてきたイノシシと出会い頭衝突:イノシシ)
16日早朝、福岡県福岡市西区内の市道で、自転車で道路を横断していた65歳の女性に対し、交差道路を進行してきたとみられるイノシシが衝突した。女性は転倒した際に軽傷。イノシシは近くの飲食店の扉を破壊し、山中に逃走している。福岡県警・西署によると、事故が起きたのは16日の午前5時50分ごろ。福岡市西区小戸3丁目付近の市道で、自転車で道路を横断していた65歳の女性に対し、交差道路を進行してきたとみられるイノシシ(体長約1m)が出会い頭に衝突した。女性は自転車ごと転倒、打撲などの軽傷を負った。イノシシは現場近くの飲食店のガラス戸を突き破って店内に突入、反対側の扉を突き破って飛び出し、そのまま逃走した。この直後に約2km離れた場所でもイノシシが目撃されている。警察では山からエサを求めて下りてきたイノシシが市中を徘徊していたものとみている。
(深まる秋に甘さギュッと 磐田で次郎柿の収穫作業始まる:静岡)
秋が深まるにつれて、オレンジ色に色づいた次郎柿の収穫作業が、磐田市敷地の本間正幸さん(53)の柿畑で始まった。秋晴れに恵まれた20日は、本格的な収穫を始めるのを翌日に控え、早く色づいた柿を収穫。約1000平方メートルの柿畑を所有する本間さんによると、今年は夏の少雨の影響や動物による食害もあって、出荷は例年より2割ほど減りそうだという。本間さんは「今年は山に餌が少ないのか、イノシシやカラスに食べられた。出荷数は少ないが、甘みが濃縮され、糖度は例年と比べ2度ほど高いですよ」と話していた。

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10/20
(命懸け撮ったクマ:神奈川)
ツキノワグマを正面から撮影した数枚の写真。クマがレンズに視線を向けているものもある。どれも山北町中川の猟師の男性が、二十年以上前に命懸けで撮った。男性は約一年前、丹沢の山中で不慮の事故に遭い亡くなった。残された自慢の写真は男性の妻が大切に保管し、自宅の居間に飾っている。男性は、天野勝嘉さん。二〇〇七年十月、猟の最中に持っていた猟銃が暴発。六十七歳の生涯を、通い慣れた丹沢の山中で終えた。妻の和子さん(68)によると、勝嘉さんは毎冬、猟期になると東丹沢へ出掛け、山小屋に泊まり込んでシカなどを追っていた。二十数年前の十二月、勝嘉さんは二トントラックの荷台に高さ約一メートル、幅約一・五メートル、奥行き約二メートルの大型のおりを載せてクマの撮影に出発した。当時、清川村の養魚場では捨てられた魚を狙うクマが夜な夜な出没していた。これを知った勝嘉さんは、自らがおりに入ってクマを待ち伏せる計画を立てた。撮影には野生動物好きの大学生ら二十人近くが同行した。彼らにとってクマの写真を撮ることはあこがれだったという。大学生らはおりに入ったが、勝嘉さんはおりから出て、成獣のクマの手前七メートルほどまでほふく前進で近づき、シャッターを切った。「クマよりも大きい体格で、度胸がいい人だった」と、当時一緒に撮影に挑んだ丹沢湖ビジターセンター館長の山口喜盛さんは振り返る。勝嘉さんが危険な撮影に挑戦していたことを後で知った和子さん。「山男で好きなことをやる人だったから。山の仕事には危険はつきもの」。猟師の妻は、淡々とした口調で話した。自宅の壁には勝嘉さんが猟で仕留めた立派なシカの角が並ぶ。四匹の猟犬がほえる庭の片隅には、勝嘉さんが当時クマの撮影に使った大型のおりが置かれている。猟犬のほかにも、勝嘉さんは、かつて自治体の許可を得て一羽のメジロを飼っていた。残された動物たちの世話をする和子さんは、一時は飼い続けることをやめようとした。だが、「(勝嘉さんが)大事にしていたから形見と思って」。今では動物たちも家族の一員だ。命懸けで撮ったクマの写真もそうした多くの形見の一つ。「撮影した後は周囲によく話していた。うれしそうだった」。和子さんは壁に掛かる少し色あせた勝嘉さんの宝物を見上げた。
(冬の使者ハクチョウ、第1陣飛来 大田原・羽田沼:栃木)
ハクチョウの飛来地となっている大田原市羽田の羽田沼に19日、冬の使者、ハクチョウの第1陣が飛来した。早朝に幼鳥を含む7羽、さらに正午までに3羽が来た。昨シーズンより5日早い。昨季は256羽を数えた。ところが、そのうちの1羽が昨年12月、電線に衝突し、右の羽を切断する事故にあった。このハクチョウは沼にとどまったまま暑い夏を乗り切り、飛来した仲間と再開を果たした。一方、沼は国の天然記念物、ミヤコタナゴ(絶滅危惧(きぐ)種)の保護区になっている。毎年ハクチョウのほかカモが数え切れないほどやってくるため、水質が悪化しタナゴの姿が見られなくなった。事態を重視した「羽田沼白鳥を守る会」(長嶋昭夫会長)は、昨シーズンから給餌を制限、今季は全面的に取りやめることにした。沼周辺に立て看板を設置し、一般にも協力を求めている。

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10/19
(1カ月限定で「長野カフェ」オープン 新宿サザンテラス内に)
県は東京・新宿に1カ月限定のカフェレストラン「TOKYO長野カフェ」をオープンした。31日まで。場所はJR新宿駅南口前の「サザンテラス」内。目玉となるメニューは、信州サーモンや信州野菜のマリネなどを載せた「信州彩りブルスケッタ」(680円)、シカ肉を使った「信州ジビエカレー」(700円)や「ジビエテリーヌ」(750円)など。地酒や県内産のワインなども提供する。20-30代を中心とした会社員や買い物客がターゲット。
(イノシシ親子、甲府の住宅地に:山梨)
18日午前11時15分ごろ、甲府市湯田2の住宅地にイノシシ2頭が出たと通行人から南甲府署に通報があった。同署などによると、2頭は親子とみられ、親のイノシシ(体長約70センチ)は署員5人が網を使って取り押さえた。衰弱していたとみられ、まもなく死んだ。子イノシシは北方向に逃げ、市総合市民会館(同市青沼3)の駐車場で見失ったという。死んだイノシシは、同市職員に引き渡された。近くに住む無職、佐野嶺子さん(73)は「家の前をものすごい勢いでイノシシが走っていった。40年近く住んでいるが初めて」と驚いた様子で話した。
(新発田でまたクマ出没:新潟)
17日午後4時半ごろ、新発田市上赤谷の県道脇にクマがいるのを通りかかった小学生が発見、18日に届け出た。現場近くには赤谷小学校がある。付近では16日にもクマが発見されており、警戒を強めている。
(クマ被害防止へ「柿もぎ隊」:広島)
柿を目当てにクマが人里へ近づかないよう、都市住民の力を借りて収穫するイベントが19日、広島市安佐北区安佐町小河内地区であった。約100人が「柿もぎ隊」として、高齢化などで実を収穫できていない地区の10カ所に分かれ、先端がV字形の3―5メートルの竹の棒を使って枝ごともいだ。ある民家の畑では、クマが柿を食べたとみられる跡も見つかった。収穫した柿で、干し柿作りにも挑戦。クマの生態を学ぶ講義もあり、三男と初めて参加した会社員増田治訓さん(47)=西区=は「地域の役に立てて良かった」と話していた。
(警備員が元交際相手を射殺し自殺:タイ)
タイ東部ラヨン県のマプタプット工業団地で16日午後1時ごろ、警備会社に勤務する25歳の男が別の警備会社に勤務する元交際相手の女性を射殺し、その場で後追い自殺した。女性がコンテナを改造したオフィスで同僚と一緒に仮眠をとっていたところに男が現れて散弾銃で女性を射殺、銃声で目を覚ました同僚の目の前で男が弾を入れ替え、自分の頭を撃ったという。2人は1年ほど同居していたが最近になって別れ、兄のもとに身を寄せていた女性のところに男がたびたび押しかけて復縁を迫っていたという。女性は男のストーカー行為について警察に被害届けを提出していた。タイ字紙サイアムラットが報じた。

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10/18
(陸自200人が武装パレード:長崎)
陸上自衛隊相浦駐屯地(長崎県佐世保市)は18日、同市中心部の商店街で毎年恒例のパレードを行い、隊員約200人が小銃を抱えた迷彩服姿で行進した。反対する市民団体は沿道で抗議集会を開き「平和と銃は両立しない」「子どもに銃を見せるな」と声を上げた。午前11時半に、緑色の迷彩服を着た隊員が30人の音楽隊とともに出発。小銃を斜めに抱え、飲食店などが軒を連ねるアーケードの約1キロを約30分かけて進んだ。子ども2人と買い物に来ていた同市の20代の主婦は「何も商店街でやらなくてもいいのではないか。威圧感があり、怖がる子どももいる」。一方、同市の渕上操子さん(77)は「有事の際には活動してもらわなければならず、市民として自衛隊のことを知っておくことは必要」と話した。市民団体は「市民を威圧する行為で、昨年12月に起きた散弾銃乱射事件を連想させる」と中止を求めていたが、駐屯地側は「自衛隊への理解を深めてもらうため市民に真の姿を見せたい」と実施に踏み切った。
(瀬戸の児童らキジ放つ:愛知)
瀬戸市北部の山あいにある市立掛川小学校(谷口亨校長)で17日、全校児童21人がキジの幼鳥50羽を野山に放った。瀬戸猟友会(北川養正会長)の会員らが毎年、この時期に生後3か月ほどの幼鳥を、近郊の山などに放しており、子どもたちにも自然環境や鳥の生態を学ぶきっかけにしてもらおうと、2003年から放鳥に参加してもらっている。児童たちは、猟友会員に手伝ってもらって、箱から出されたキジを抱き上げ、次々と空へ放った。6年の水野花音さん(11)は、「長生きしてほしいと願って放ちました」と話していた。
(トラック運転手、クマにかまれて軽傷:新潟)
17日午後0時半ごろ、湯沢町三国の国道17号で、群馬県太田市只上町、トラック運転手、石川久さん(50)が道路わきの土のうに腰をかけて休んでいたところ、背後にクマがいるのに気付いた。振り払おうとした際、右手中指の付け根付近をかまれ軽傷。クマはすぐに山に引き返した。南魚沼署は地元猟友会と行方を追っている。調べでは、石川さんがトラックから降りて休憩中、がさがさと音がしたので振り向くと、体長約1メートルの子グマがいたという。石川さんは、近くの苗場交番に向かい、応急手当てを受けた。
(徳島連続爆破事件は市販の花火材料)
徳島市の創価学会徳島文化会館と県日中友好協会が入った民間ビルの各玄関が連続爆破された事件で、両現場で使われた爆発物は、市販のおもちゃの花火などの火薬を材料にしていた可能性が高いことがわかった。鉄砲の弾などで多く用いられる黒色火薬ではなく、ロケット花火や爆竹などに含まれる成分が検出。県警は、専門的に火薬を取り扱う業種や組織とは無関係の人物が犯人の可能性が高いとみて、材料の入手ルートを調べる。発表などによると、爆発物の材料には爆薬と火薬があり、火薬はさらに銃器の弾に使われるもののほか花火などの「煙火」に用いられるものなどに分類。県警が両方の現場のドアなどに付着していた残留物を鑑定したところ、強力な破壊力がある爆薬ではなく、威力がそれほど大きくない火薬の成分が検出された。捜査関係者によると、残留物にはさまざまな不純物が混ざっており、花火を発色させるのに用いる微量のマグネシウムや助燃剤のアルミニウムの成分を検出。一方、銃器の弾などに使われる黒色火薬など硝酸系の原料は見つからず、ロケット花火などに多用される塩素系の成分が残っていたという。県警は、打ち上げ花火など本格的な花火の原料は入手が困難なことから、犯人は、市販の玩具用花火から火薬を集めて爆発物を作ったとみている。しかし、威力は弱いものの、破片が約30メートル飛び散るだけの火薬を集めるには大量の花火が必要で、量販店などで買い集めた人物がいないか捜査している。また、現場には時限発火装置などは残っておらず、殺傷能力を高めるためのクギやパチンコ玉を入れるなどの細工も施されていなかった。爆発物は、プラスチックの容器に火薬を詰めて導火線に着火する単純な作りとみられ、県警は、深夜に爆破していることからも、両方の施設のドアを損傷させることだけが目的だったとみている。
(捕獲シカ肉商品化へ 湯布院の旅館などで提供:大分)
中山間地の小規模集落で農作物を食い荒らすニホンジカについて、県などはジビエ(狩猟で捕獲した野生鳥獣の肉)料理として由布市湯布院町の旅館や飲食店で提供するため、商品化に乗り出した。11月中旬に同市で試食会を開いた後、市場調査を重ねて販売にこぎ着けたい考えだ。県によると、有害鳥獣による農林業の被害は2004年度以降、約4億円で推移しており、このうちシカが2~3割を占める。シカは年間約5000頭捕獲されるが、狩猟者の減少や高齢化の影響で、捕獲数はほぼ横ばいになっている。このため、県がフランスでは高級食材とされるシカに着目し、由布院温泉観光協会や県猟友会などに呼び掛け、捕獲の促進と「ゆふいんブランド」を生かした商品開発を狙いに協議会を発足させた。計画によると、狩猟者が持ち込んだシカを佐伯市の業者が食肉処理した後、由布市湯布院町の旅館や飲食店で提供したり、ハム、ソーセージに加工して販売したりする。メニューは同町内のシェフらでつくる料理研究会が考案中。試食会の後、11月中旬から約1か月間、町内の飲食店で料理を提供するほか、大分市内の百貨店でもハムやソーセージを販売し、市場の反応を探る。県観光・地域振興局は「商品化に成功すれば、ゆふいんブランドの幅が広がり、捕獲の増加にもつながなる」と話している。
(「大鹿村ジビエカリー」増産 18日から順次販売:長野)
下伊那郡大鹿村観光協会は、村内産のシカ肉とブルーベリーを使ったレトルトカレー「大鹿村ジビエカリー」を増産し、村内の旅館や飲食店、土産物店など約30店舗で18日から順次、販売する。7月に村内で発売したところ、同協会の在庫が約1週間でなくなる人気だったことから、増産することにした。増産分は春から夏にかけて捕ったシカ肉と、ブルーベリーを使用し、200グラム入りで計2500パック用意。製造はハウス食品の子会社、サンハウス食品(愛知県江南市)が前回に続いて担った。シカ肉は、従来のスジ肉に加え新たにモモ肉も使っている。村観光協会によると、夏の発売時は関東地方を中心に、村内の旅館などに200件以上の問い合わせがあった。平瀬長安会長(67)は「大鹿に食べに来てもらうことで、村の活性化を図りたい。カレーの評判が、村のあらゆる面に波及していけばうれしい」と期待している。1パック600円。問い合わせは同協会(電話0265・39・2929)へ。
(2基のクマ捕獲檻設置 みなかみ町男性負傷受け新たに:群馬)
みなかみ町下津の町道で十六日朝、沼田市の無職の男性(66)が散歩中にツキノワグマに襲われ負傷したことを受け、同町は十七日午後、現場近くの山林に新たに二基の捕獲檻(おり)を設置した。町は十六日午後に檻一基を設置したが、十七日朝になってもクマが捕獲できなかったため、範囲を拡大して二基を新たに設置。地元猟友会の協力を得て町職員の見回りも強化するという。一方、通学区内の桃野小では十七日から一週間、児童の集団登下校を決定。町教委は現場周辺の児童十三人を対象に同日から当面の間、臨時スクールバスを二カ所の停留所を設けて運行する。月夜野中でも、十七日から現場近くの生徒約三十人の保護者が登下校の送迎を行うなど対応に追われている。
(市街地にイノシシ、大捕り物に:山梨)
山梨県甲府市内の駐車場。警官が必死で追いかけているものは、イノシシ。18日午前11時すぎ、住民が2頭のイノシシを発見し、交番に通報。その後、警察が1頭を発見し、大捕り物が始まったのです。警官も全速力で走りますが、追いつかず。なおも逃走を続けるイノシシ。市街地を走り続けます。その先には、何も知らずおしゃべりをする女性2人が・・・。まさかのイノシシにびっくり。その後、イノシシは民家の植え込みに逃げ込みます。警察は民家の入り口をパトカー3台で封鎖します。しかし、イノシシは素早い動きで警官の網を回避。右へ左へと逃げ回ります。その後、袋小路に何とか追いつめ、イノシシとのにらみ合いが続きます。そして午後0時半、イノシシを確保。通報から1時間半の大捕り物でした。その後、イノシシは運び出されましたが、死んでいるのが確認されました。もう1頭は現在も逃走中だということです。
(いつすみ着いたのか 七尾市能登島にサルのんびり:石川)
七尾市能登島に十年以上前からサルがすんでいる。以前はいなかったとされるが、能登島東部を中心に住民に目撃され、人に慣れて民家近くや畑にも現れている。住民たちは「昔はいなかった。能登島大橋(一九八二年完成)を渡ってきたのか、それとも誰かが持ち込んだのか」と、あれこれ推測しているが、サルがすみ着いた理由は分からない。目撃されるのは一匹だが、見かける度に大きさが異なり「二匹いるのではないか」と推測する人もいる。十三日には、記者が能登島野崎町の畑で、のんびりと座っているサルを見かけた。毛はふさふさ、頭とお尻は真っ赤。目が合っても逃げなかった。住民のサルへの思いは複雑だ。「いるのが当たり前。かわいいね」とある主婦。一方、自営業男性は「作物が荒らされるから、これ以上増えてほしくない」と顔を曇らせた。

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10/17
(クマと遭遇1人けが:群馬)
16日午前10時40分ごろ、みなかみ町下津の小川島公民館近くの町道で、沼田市内の男性(66)がツキノワグマに遭遇、顔や腕、脇腹などをひっかかれるなどして軽傷を負った。県警によると、クマによる人の被害は県内では今年初めて。沼田署の発表によると、男性は親類の家に遊びに来て1人で散歩をしていたところ、体長約1・2メートルのクマと鉢合わせたという。現場は山林に囲まれた畑や果樹園に住宅が点在する中山間地。事故を受け、同署はパトカーで周辺住民に注意を呼びかけ、近くの桃野小学校では児童を集団下校させ、教職員が付き添った。また、地元の猟友会は近くの山林内に捕獲わなを1基設置した。町教委はクマが捕獲されるまでは当面、児童をスクールバスで送迎するという。町によると、現場付近では1週間ほど前にクマの目撃情報があり、15日夜にも目撃情報が寄せられたため、防災無線で注意を呼びかけたり、立て看板を設置したりしていた。
(爆発物、市販火薬で製造可能 徳島市内の連続爆破事件)
徳島県日中友好協会が入居する三木国際交流センタービル(徳島市南内町一)と創価学会徳島文化会館(同市南沖洲五)の連続爆破事件で使われた爆発物は、市販の火薬類で製造可能なレベルのものであることが十六日、県警捜査本部の調べで分かった。爆破された両施設のドアは、いずれも厚さ五ミリの強化ガラス。ガラスに開いた穴の大きさは、センタービルが縦十四センチ、横十六センチ、会館が縦十五センチ、横八センチだった。両現場とも起爆装置につながる遺留物は見つかっておらず、爆破の威力も同程度だったとみられる。捜査本部は、両現場から同一成分の火薬が検出されたと発表したが、火薬の成分については明らかにしていない。破壊力などから、銃砲の無煙火薬や花火で使う黒色火薬などを入手し、プラスチック類の比較的柔らかい容器に詰めた爆発物ではないかとみている。爆破犯は当初から施設入り口の破壊のみを目的とし、それによって何らかの威力を示す狙いがあったとみられ、捜査本部は火薬の入手経路などを詳しく調べている。
(戦場ケ原柵内のシカ激減 ピーク時の6分の1 対策が奏功 環境省日光事務所)
奥日光・戦場ケ原のシカ侵入防止柵内のシカが激減していることが十六日、分かった。環境省日光自然環境事務所が調査したところ、本年度確認したシカは十二頭で、ピークだった二〇〇六年度の六分の一にまで減った。番匠克二同事務所長は「対策を充実させてきた。その効果が表れてきている」と話している。同事務所は十五、十六の二日間、柵内のシカの生息数を調査。柵内約九百ヘクタールを区分けし、一頭ずつ数える「区画法」で調査した。同様の方法で調査を行った〇六年度は七十一頭、〇七年度は二十七頭だった。戦場ケ原のシカは一九八五年ごろから生息数が増え、食害などによる湿原植生の破壊が危惧されてきた。このため環境省は二〇〇一年、総延長約十七キロに及ぶ防止柵を設置したほか、〇六年度からは捕獲を進めてきた。生息数が減少した要因について、同事務所は「対策の充実」を強調。自動撮影装置で観測したところ、柵内に生息するシカの七割近くが戦場ケ原南側の湯川付近から侵入していることが分かり、こうした地点に効果的に防止柵を設置したことなどが奏功した、と説明している。
(イノシシ被害激減 集落ぐるみ電柵奏功:香川)
全戸を挙げてイノシシ被害防止に取り組んできたさぬき市大川町田面の豊田地区でこの2年、被害が大幅に減少している。同地区は全戸数29戸の中山間の集落。毎年、イノシシの侵入であぜ道が壊されたり、十数枚の水田が食害で被害を受けていた。地区の農業委員でもある有馬義幸さん(61)は「対策が始まった昨年は0件、今年は1件にとどまった」と、被害を食い止め安堵(あんど)の表情を見せる。同地区では被害防止対策で、15ヘクタールの集落全体を電気牧柵で囲った。山の尾根や山すそは雑木を伐採しストップゾーンを設けた。昨年の夏ごろから作業を始め、今年の3月にかけて総延長6キロ以上の電柵が完成した。イノシシ侵入に危機感を募らせた地区全戸が作業に参加。農地を持たない家も参加した。自治会長の大村福弘さん(61)は「農地が衰退していく危機感に農家、非農家の区別はなかった」と振り返る。危機感を共有したのは月1回開く全戸の集い、2カ月に1回のお年寄りや女性が集う「ふれあいサロン」などでの話し合い。集落全戸の連携を深める集いになった。被害の防止で営農意欲も復活した。遊休地が水田に戻り、今年は昨年より1ヘクタール面積が増えた。残る遊休地は全戸が参加して草を刈り、水田復活を待つ。営農意欲の復活を契機に、同集落に営農集団結成の気運も盛り上がっている。全戸で獣害を防いだ集落は、次のステップに足を掛けた。当初から電柵設置の推進役を担った多田正一さん(59)は「電柵の管理や草刈りは、区域をきめて農家が行う、山すそに人の気配を残すことが大切だ。獣害防止に終わりはない」と、気を引き締める。今年1件発生したイノシシ被害は、山道を横切る電柵扉の締め忘れと推測されている。
(イノシシ被害ストップを 三田市が捕獲用おり設置:兵庫)
三田市福島の有馬富士公園(約416ヘクタール)周辺で近年、イノシシが農作物を荒らす被害が相次いでおり、同市は15日、地元猟友会に依頼して捕獲用のおりを同公園内に設置した。効果が確認されれば、さらに増やせるよう県と協議する。市によると、同公園周辺の山林は、従来からイノシシなどの生息地。農作物被害を防ぐため猟銃などで駆除していたが、01年に都市公園となり、法規制で駆除できなくなった。このためイノシシが安心して生息できる環境となり、親子で歩く姿などが頻繁に目撃される一方、「イモを掘り返された」「稲穂を倒して食べられた」など、周辺地域で田畑が荒らされる被害が増えた。公園外周に計14基の捕獲おりを設置したが被害は収まらず、市は目撃の多い公園内での捕獲に踏み切った。公園内だが規制が掛からない市有地(約46ヘクタール)に、幅、高さ約1・3メートル、奥行き約1・8メートルの鉄製おり1基を設置、米ぬかでイノシシをおびき寄せ捕獲する作戦。市農業振興課は「市民が憩う公園だが、農業被害も見過ごせない。理解と同時に、おりに近づかないよう注意を呼びかけたい」としている。
(白馬の「スノーハープ」でこぼこ イノシシが掘り返しか:長野)
北安曇郡白馬村の長野冬季五輪クロスカントリー競技場「スノーハープ」で、イノシシが地中の虫やミミズを食べるため掘り返したとみられる穴が増えている。コースは、走者の足への負担を軽減するため土が軟らかく、虫が生息しやすい環境にあり、それが一因になっているらしい。管理人が走路の安全確保を目的に穴を埋め直しているが、穴はまたすぐに見つかる状況で、対応に苦慮している。16日は、競技場を管理する村の職員が現地を視察。競技場西側の林間コース内の3カ所で長さ約10-100メートルにわたって、辺り一面に土が掘り返されているのを確認した。穴の深さは10センチほどで、イノシシのものとみられる足跡があった。今後、対策を検討するという。スノーハープに常駐する管理人の下沢弘嘉さんによると、掘り返しの跡が見られるようになったのは3年ほど前から。今では計約10キロのコースの1割ほどに範囲が広がっている。特に木チップを敷いた場所や、刈った草が腐った軟らかい土が掘られているという。夏から秋にかけては林間コースを走るクロスカントリー大会や陸上部の合宿があるため埋め直しが必要。この秋も9月下旬に作業したばかりの下沢さんは「小さな穴でも、つまずけば選手のけがにつながりかねない」と心配する。動物学が専門の安藤裕・筑波大名誉教授=上田市=によると、イノシシは地中にいるスジコガネの幼虫などを好んで食べる。電気柵や音の出る装置の設置など、イノシシを寄せ付けない対策はいくつかあるが、根本的な解決にはつながらないという。
(新発田の赤谷小付近でクマ目撃:新潟)
16日午前6時半ごろ、新発田市上赤谷の赤谷小学校近くでクマが歩き回っているのを通りがかった男性が見つけ、新発田署赤谷駐在所に通報した。同署によると、クマは体長約1メートルで子グマとみられる。斜面を下り同小学校方向に歩いていった。近くに親グマもいるとみられ、同署は児童の送り迎えを求めるなど、住民に注意を呼び掛けている。

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10/16
(イノシシ福岡市街地を暴走、女性転倒させ焼肉店に突進)
16日午前5時50分頃、福岡市西区小戸3の市道交差点で、近くのパート従業員女性(65)が自転車で走行中、前輪にイノシシが突っ込んだ。女性は転倒して頭に軽傷を負った。イノシシは、さらに約100メートル離れた焼き肉店に突進し、入り口脇のガラスを割り、店内に侵入した後に走り去った。福岡県警西署で捜している。同署や目撃者によると、イノシシは体長1メートル以上の大型だったという。女性は出勤中で交差点の横断歩道を渡った直後に襲われた。焼き肉店は閉店時間中でけが人はなかったが、入り口付近の別のガラスも割られた。イノシシは、午前6時5分頃、現場から東へ約2キロ離れた同区愛宕の福岡都市高速道高架下で目撃されたのを最後に、見つかっていない。焼き肉店そばの駐車場にいて110番した男性(40)は「物音がしたので見に行くと、店の中から大イノシシがガラスを突き破って飛び出し、猛然と走り去った。熊みたいで丸々太っていた」と話した。福岡市教委は同日朝、現場近くの内浜小など8小中学校に、児童・生徒の安全確保を徹底するよう指示し、教職員らが通学路で登校を見守った。現場は福岡市役所から西約8キロで住宅や商店が並び、日中は人通りが多い。
(25日からエゾシカ猟解禁:北海道)
国や道、根室管内の関係機関で組織する「根室支庁管内エゾシカ対策連絡協議会」が15日、同支庁大会議室で開かれ、今月25日のエゾシカ狩猟解禁を前に、参加者が情報交換を行った。根室地域のエゾシカ個体数は横ばいで推移しているものの、個体数管理の中心となっているハンターが高齢化していることから「今後は増加が懸念される」として、雌を多く捕獲するよう、啓発していくことを確認した。
(昨年より早くカモ第1陣到着:高知)
高知県四万十川下流の四万十市竹島にある国営農地の調整池に、カモの第1陣が昨年より1週間以上早く飛来し、秋の深まりを告げている。雑木林と水田が隣接する同池では、今月初めから、マガモなど3種類の約30羽が、池を覆うヒシの葉を避けながら群れで移動したり、潜って小魚を捕ったり、のんびりと過ごしている=写真=。朝夕の気温が日ごとに低下する同川下流域には、北海道や本州中部などで繁殖するコムクドリなども、南へ渡る途中に飛来。河口では、ガン類の目撃情報もあるという。沢田佳長・野生生物環境研究センター所長は「渡りは全般に例年より早そうだ」と話している。
(冬の使者、コハクチョウが飛来:鳥取)
山陰地方に冬の訪れを告げるコハクチョウの第1陣が16日、鳥取県米子市の米子水鳥公園に飛来し、園内の池で羽を休めている。昨シーズンより1日遅い飛来。水鳥公園の指導員がこの日午前6時ごろ、公園中央にあるつばさ池で泳いでいる成鳥9羽を確認した。水鳥公園が位置する中海・宍道湖周辺はコハクチョウ越冬の南限地。11月中旬にかけてカモ類も飛来し、にぎやかな冬鳥の鳴き声に包まれる。
(野辺地町の民家にシカひょっこり:青森)
十五日昼すぎ、野辺地町下町地区の民家にオスのシカが一頭、ひょっこりと現れた。住民らが見守る中、辺りを四十分ほどうろついた後、野辺地川を渡って山手へ姿を消した。「黒いヤギかと思った。びっくり」と第一発見者の男性(78)。居間からふと外を見やると、体長一五〇センチ、体高一メートルぐらいのシカが玄関前に。毛は茶褐色で、右側の角が折れていた。通報を受けて駆け付けた町役場職員は「ニホンジカだと思うが、この辺にいるとは聞かないな…」と話し、種類についてははっきりしていない。珍客はその後、いったん国道279号へ出て別の民家の裏へ。犬にほえられて立ち往生する場面もあったが、人を見てもあわてて逃げるふうもなく、一定の距離を保ちながら行ったり来たり。けがをしているのか、時折、足を引きずっていた。下町地区はスーパーがあり、人通りも多い。若葉小学校やJRの駅付近で見たという情報もあり、男性は「どこから迷い込んできたのか。それにしてもかわいかったな」。
(函館税関八戸支署 麻薬密輸防止へ18機関が協議会:青森)
戸市の函館税関八戸支署は14日、麻薬などの密輸入を防ぐため、青森地検や県警、米軍三沢基地など18の機関が参加した協議会を同支署で開いた。斉藤典彦支署長は「銃や不正薬物などの密輸入が危惧(きぐ)される国から直接入港する船が多い。青森空港も国際線が開設され、旅客や貨物の動きが増加しており、危機意識を持っている」と話した。同支署によると、北海道と北東北3県を管轄する函館税関では今年1~8月、▽大麻8件▽合成麻薬1件▽散弾実包1件--の計10件の密輸入事件が起きている。最近は、昨年8月に大阪市の大阪南港でカナダのコンテナから覚せい剤約155キロ、大麻約280キロなどが押収されるなど、貨物に大量の薬物などを隠すケースが多発しており、八戸港などコンテナ船が立ち寄る港での貨物の取り締まり強化が必要だという。
(奈良公園で頭数調査:奈良)
奈良公園のシカを数える「奈良の鹿(しか)愛護会」の頭数調査は、ただ頭数を数えればいいわけでもない。雄と雌、子ジカは、しっかり分けて数える。角と体の大きさが判断基準だが、これがなかなか難しい。今年初めて頭数調査に参加した愛護会スタッフの福本千春さん(26)は「満1歳の雄は角が小さくて、顔を上げてくれないと見えない。それに1歳なのに体が小さいシカもいて、子ジカとの見分けも難しいですよ」とうなる。調査する時間は、日の出の直後から約2時間。7月だと、午前5時過ぎごろという早朝になる。日の出と共に起き出すシカは、立って芝生を食べている時間。その後、座って休息し始めてしまうと、とても数えにくいのだそうだ。それなら、日の出の遅い季節にしたらいいのではないか。ただ7月というのも理由がある。「子ジカの出産が終わっていること、子ジカと満1歳のシカがだいたい見分けられること、そして満1歳の雄ジカの角が出始めていること」と池田佐知子事務局長(57)は説明する。すべては、正確な頭数把握のため。「頭数はシカの状況把握と保護のための大切なデータ。大きく減ったり、雌が多いのに子ジカが少ない時など、何が原因なのか考えなければならないですから」と池田事務局長。手元には、調査が始まった1945年から(一時中断)の頭数一覧表が。奈良のシカを守るため、多くの人の努力が詰め込まれた「世界遺産級」のデータと言えるかもしれない。
(胎内市で国体競技の体験会:新潟)
2009年トキめき新潟国体の胎内市開催競技を市民に知ってもらおうと、ライフル射撃とゴルフの体験会がこのほど、同市で開かれた。会場には市内の小学生らのべ400人以上が訪れ、楽しみながら競技に親しんだ。同市の市民大運動会に合わせて実施され、一昨年に続き2回目。ライフル射撃の体験会では、「チャレンジ!おおいた国体」成年女子エアピストルで4位入賞した吉田美紀子選手(県警)ら国体選手が指導に当たり、参加者に銃の構え方や狙いの定め方を説明した。銃といっても実弾の代わりに光線を使うビームライフルやデジタルピストル。参加した子どもたちは「思ったより難しい」、「やった!10点だ!」などと熱中していた。「この競技が地域に根差すことを期待したい」と県ライフル射撃協会の金子一星理事長。参加した南沢大地くん(9才)は「(銃は)重かったけど面白かった。またやってみたい」と話していた。会場ではボールを打って的に当てるスナッグゴルフの体験会も行われ、多くの参加者でにぎわった。
(芝生の上に不発弾、住民が一時避難:山梨)
山梨県山中湖村山中のレストラン駐車場脇の芝生上に15日午後6時ごろ、不発弾が置かれているのが見つかり、県警富士吉田署の要請を受けた陸上自衛隊が16日未明、回収した。同署は何者かが不発弾を捨てた可能性があるとみている。調べでは、不発弾は長さ約43センチ、直径最大約10センチ、重さ約5キロ。旧日本軍の迫撃砲弾。発射痕があり、信管と火薬が残っていた。レストランの開店準備をしていた男性(34)が発見し、110番。同署などが付近住民を一時避難させた。
(米大統領選、銃規制争点にならず)
米社会の暗い断面を示す銃問題。昨年32人が殺害されたバージニア工科大の乱射事件など銃被害は後を絶たないが、今回の大統領選でも主要争点にはなっていない。銃を「米国の文化」とみる多くの国民と強力なロビー団体の前に、銃規制はなかなか進まないのが現実だ。ロッキー山脈を望むコロラド州デンバー近郊。昨年12月、キリスト教団体の教育施設で白人の男(24)が銃を乱射、若い男女2人を殺害した。男は5年前まで施設に通っていたが、中途で退校。精神疾患があったが、犯罪歴はなく、近くの店で簡単に銃を購入し、数10人が寝泊まりする寄宿舎で乱射した。殺された女性は日本での布教を目指し、日本語を勉強していた。施設長のピーター・ウォレンさん(51)は「購入時の調査を厳しくすべきだが、銃は文化の一部」と、銃の全面禁止はあり得ないと首を振った。銃規制団体ブレイディ・キャンペーンによると、2004年時点で、個人所有の銃は全米で2億8300万丁、毎日80人以上が銃で亡くなる。銃所有の権利のよりどころとなっているのは合衆国憲法修正2条。CNNの調査では、65%の国民が憲法は銃の個人所有を認めると考える。
(警官ら治安当局者の殺人は昨年57件、前年比で増加:アメリカ)
米連邦捜査局(FBI)は14日、職務遂行中に殺害された警官ら治安当局の職員は昨年、57人に達したと発表した。すべてが男性だった。2006年は48人、05年55人、04年は57人だった。治安関連当局者の殺人件数は2001年の70人が近年では最高となっている。同年9月には米同時多発テロが起き、警官ら72人が死亡しているが、この数字は含まれていない。昨年の57人のうち35人は市警の警官。犯行に用いられた凶器では、67%が短銃、18%がライフル銃、7%が散弾銃、6%が車両だった。ナイフは1%弱となっている。また、57人の殺害には計62人が関与。全員が男性で、このうち58人は過去の逮捕歴をもち、45人は有罪を宣告されていた。警官の死亡者のうち大多数は警察車両に乗り、巡ら中に襲われていた。11人の死亡は潜入捜査や特別捜査中に起きていた。

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10/15
(徳島の爆発2件は同じ火薬 報道機関に「犯行声明文」)
徳島市の創価学会徳島文化会館と、徳島県日中友好協会が入るビルで相次いで爆発があった建造物損壊事件で、徳島東署捜査本部は15日、2件の爆発で使われた火薬は同じ種類だったとの分析結果を発表した。捜査本部は同一犯による可能性が高まったとみて、犯行状況を詳しく調べている。また同日午前5時すぎ、徳島新聞社や四国放送が入る徳島市中徳島町2丁目の新聞放送会館入り口で、爆発事件に関連する犯行声明とみられる文書が見つかり、捜査本部は事件との関連を調べている。調べなどによると、文書は「我々は『世界平和』『民族皆家族』を願う」と書き、最後に「民族義勇軍 山雄」と記していた。創価学会と中国を批判する内容。「悔い改めなければ血肉を消滅させる」などとしている。周辺の聞き込みの結果、日中友好協会が入る三木国際交流センタービルの爆発は13日午前1時20分ごろ、創価学会は午前4時半ごろの犯行の可能性が高いという。
(まぼろしか?エゾシカ?謎のシカ、青森に出現)
本州最北端の青森県・大間崎近くに14日、立派な角の雄鹿が現れた。駐車場近くのテントサイトで、草をはむ姿に観光バスで訪れたツアー客も「自然豊か」と大喜び。だが、青森県ではニホンカモシカは生息しているが、シカは絶滅種。この春、大間町内で「幻のシカ」が確認され、町民の間でうわさになっていた。エゾシカが海流に乗ってやって来た? などと謎を呼んでいたが、2日前からは岬周辺に出没していた。4尖(せん)の角をもつ成獣で、体が比較的小さいことなどからホンシュウジカと見られている。青森県のレッドデータブックでは「県内では1910年代に絶滅した」とされ、施設などで飼われていた個体が北上したらしい。海までは約100メートル。津軽海峡のブラキストン線(生物分布境界)を渡りたかった?!岬で食堂を営む男性(53)は「マグロに続く名物にしよう」と笑う。毎日山へ追い立てられてしまうが、「明日もきっとやって来る」。
(シカ捕獲目標大幅引き上げ 予想超える増加:福井)
ニホンジカによる農林業や森林生態系の被害を防ぐため福井県は、被害の大きい嶺南の年間目標捕獲頭数を、現在の1800頭から約2.2倍の4000頭に引き上げる県特定鳥獣保護管理計画の改定案をまとめた。2004年に策定した現行計画に基づき、生息数を減らすために捕獲を進めてきたが、現状は逆に増加しているという。11月15日の狩猟解禁に向け、15日に県環境審議会を開き、承認を得た上で正式決定する。年間目標捕獲頭数は、対象鳥獣が増えすぎないよう、最低限捕獲が必要とされる数。現行計画では、嶺南を対象に雄900頭、雌900頭の計1800頭の年間目標捕獲頭数を設定。計画に沿って04—07年度に年間2000—3000頭の捕獲を進めてきた。しかし、糞(ふん)密度やハンターの目撃数などから推定した嶺南の生息数は、03年の6100—1万1500頭に対し、06年は1万1500—1万6000頭と増加したことが分かった。捕獲頭数の目標を設定していない嶺北でも、生息数はほぼ横ばいだが、分布エリアが広がっているという。県自然保護課は嶺南の生息数増加について▽現行計画策定時の推定生息数が少なすぎた▽暖冬で積雪量が減った▽休耕田などに雑草が繁茂し餌(えさ)が豊富になった—などと分析している。一方、梅などの果樹、米、大麦など雑穀の農業被害面積が、03年の52.5ヘクタールから07年は65.6ヘクタールに拡大。特に大麦の被害が目立ってきている。地域的にも、従来は嶺南だけだったが、06年以降は南越前町や越前市でも発生するようになった。林業被害も嶺北に広がる傾向があり、交通事故など住民生活にも影響が出始めている。森林生態系への影響も深刻化。嶺南12カ所で行ったスギ、ヒノキなどの下草の生育調査で、03年に計28種類あった下草のうち、07年には4種類が確認されなかった。通常は4年間で消失することは考えられず、ニホンジカに食べられたためとみられる。こうした状況を受け、県特定鳥獣保護管理計画を改定する。嶺南の年間目標捕獲頭数を、雄1000頭、雌3000頭の計4000頭に引き上げ、生息数に対する影響が大きい雌の捕獲を重点的に進める。1日当たりの捕獲制限も、嶺南で現行の狩猟者1人につき2頭(雄雌各1頭まで)から、5頭(雄2頭まで、雌5頭まで)に緩和。嶺北も1頭から、2頭(雄2頭まで、雌1頭まで)に変更する。新計画の期間は11月15日から2012年3月末まで。県自然保護課は「年間4000頭の捕獲は高いハードルだが、猟友会などの協力を得てクリアしたい。野生動物の生息数推定は非常に難しく誤差は避けられないので、生息数を毎年調査し柔軟に対応する」としている。
(福山市が鳥獣被害防止計画:広島)
福山市は、本年度から3年間の鳥獣被害防止計画を策定した。被害が4年連続で増えているイノシシをはじめ、カラスやヌートリアなどの駆除や被害削減の目標を定めた。国の鳥獣被害防止特措法を受け、初めて策定した。計画では、本年度の捕獲はイノシシ460頭▽ニホンジカ15匹▽サル46匹▽ヌートリア70匹▽カラス1400羽―を目標としている。2009、10年度もほぼ同数を駆除する。動物を捕らえる箱わなは現在、市や個人の所有など、合わせて183基ある。市は補助金を出すなどして本年度は30基を追加する。本年度までに計31カ所、延べ約11キロで設置する電気柵も、来年度以降さらに張り巡らせる。
(紅葉狩り、キノコ採り…。でも秋山には危険も。どう防ぐの?)
警察庁によると昨年、キノコ・山菜採りの遭難事故者は360人で全体の2割を占めた。遭難も怖いが、スズメバチやクマには一層気を付けなければならない。「最も身近な危険はスズメバチ」と話すのは愛好家団体「札幌キノコの会」事務局長、土生(はぶ)茂一さん(63)だ。3年前、札幌市近郊で会員数人がキノコ採りをした際、1人が刺されて意識もうろうとなっていたのが見つかり、救急ヘリで病院に運ばれた。発見が遅れれば命取りになりかねなかったという。スズメバチは秋に数が最も増え、巣に近づくと人の周囲を飛び回る「警戒行動」を取る。巣は倒木の空洞や土中にあるため気づきにくい。注意点は▽手で払わない▽急に動かず来た方向にゆっくり戻る▽殺虫スプレーは多数のハチに逆襲される恐れがあるので要注意▽攻撃的になる暗色系の服は着ず頭髪は帽子で隠す▽においに敏感なので香水類は厳禁--などだ。土生さんは「ハチの警戒行動は『近づくな』というメッセージ。早く気づくことが大切で、そのまま立ち去れば攻撃されることは少ない」。刺された場合は消炎作用のある抗ヒスタミン軟膏(なんこう)を塗るのが効果的。直ちに下山し、病院で治療を受ける必要もある。クマとの遭遇もあり得る。クマの生態に詳しい北海道の市民団体「ヒグマの会」の伊吾田宏正事務局長(36)によると、クマは夜行性なので早朝や夕方の入山は避けるべきだが、冬眠に備える晩秋は昼もエサを探すことがある。「出合ったらゆっくり後ずさりし、服や持ち物を与えて注意をそらす。大声を出したり背中を見せてはだめ」と注意する。土生さんも「クマは耳がいい。鈴や携帯ラジオで音を出しながら歩くなど、人の所在を知らせること。最悪の事態を考えクマ撃退スプレーも携帯してほしい」と話す。キノコ採りは下を向いている時間が長いため、方向を見失い道に迷う人も多い。札幌キノコの会でも約10年前、北海道石狩市の山中で会員が迷い警察のヘリが出動する騒ぎになった。複数の入山が鉄則で、登山口でコンパスを使って集落などの方向を確認することが大切だ。道から外れる場合も仲間と声を掛け合い、所在や方角を確認し合う。山歩き歴30年の坂本憲司・札幌キノコの会会長(65)は「『迷ったら沢に下れ』と言われるが、これは実は危険。物音が遮られ、滝や急流で進退に窮するなど、見つからなくなることもある」と定説を否定。心構えとして▽時間を決めて道を探す。それでもだめなら動かない▽笛などを携帯して鳴らしたり、木を硬い物でたたいて音を出す--などを説く。「迷ったと思っても、せいぜい道から外れて数百メートル程度というのがほとんど。慌てないでほしい」秋は日暮れが早い。防寒着や非常食、ライター類などを持参し、行動も午後2~3時までとして計画を立てることも必要だ。
(憎悪の母グマと格闘「意識飛ぶかと」山野井さん生還記)
ベテラン登山家でも、山でクマに出合うことは少ない。ましてやクマと格闘したケースは珍しい。世界的な登山家、山野井泰史さん(43)がそんな恐怖体験をした。顔面と右腕に計90針縫う重傷を負いながら「奇跡の生還」をした本人と現場を訪ねた。9月17日午前7時、山野井さんは、奥多摩湖を望む高台の自宅を出た。倉戸山(1169メートル)周辺の山道を駆け抜けるトレーニングが目的だ。自宅から約600メートルのところで散策道に出た。幅1メートルと道幅も広くなり傾斜も緩い。さらに約200メートル進むと、動物の食害から桜の苗木を守る高さ約1.8メートルの鉄製ゲートがある。扉を開けながら山野井さんは「まさか、この先にクマの親子連れがいるとは思わなかった」。約50メートル先でクマに襲われた。谷側は約40度の急斜面で、足元に注意を払いながら全力で走っていた。いきなり、前方で「グワーッ」と大きなほえ声がした。顔を上げるとクマが突進してきた。後ろに子グマがいる。右腕をかまれて引き倒された。激痛が走る。クマは体長約1メートル、体重60キロくらいか。すごい力だ。さらに顔面をかまれた。憎悪に満ちた母グマの目が光る。鼻の根元をかみ続けながらほえている。ひじで押しのけるなどの抵抗をした。「痛みと恐怖で何度も意識が飛びそうになった」。そのまま、クマと一緒に急斜面を転げ落ちていたら生還はできなかっただろう。クマが口を離した瞬間、起き上がってゲートを開けて逃げた。200メートルほど先で振り返り、クマが戻るのが見えた。1週間入院し、抜糸も終えて元気になった山野井さんは「クマからすれば人間が襲ってきたと思ったのでしょう。経験したことのない恐怖を味わったけど、クマを恨む気持ちはない」と振り返った。奥多摩周辺にはツキノワグマが生息している。日本クマネットワークの山崎晃司代表は「今回のケースは子グマを守る母グマの防御的な行動と見られる。秋は冬眠に備えてクマが活発に行動する。クマよけの鈴や声を出すなどして人間の存在を知らせ、事故を防いでほしい」と呼びかけている。
(陸自相浦駐屯地記念行事 銃携帯の行進に反発:長崎)
陸上自衛隊相浦駐屯地(佐世保市大潟町)は18、19日、創立記念行事として、同市中心部の商店街アーケードを迷彩服で小銃などを抱えた隊員230人が行進する市中パレードや駐屯地を一般開放し、戦車など展示する。労働団体や平和団体は14日、駐屯地の宮本修一司令に「武装した隊員のパレードは非暴力を願う市民に対する暴挙。散弾銃乱射事件の恐怖を思い出させ、市民への配慮に欠ける」と中止を申し入れた。パレードは離島防衛を担う特殊部隊の陸自西部方面普通科連隊(西普連)発足に伴い、2002年から実施。18日には買い物客でにぎわう三ケ町から四ケ町までの商店街約1キロを迷彩服姿の西普連隊員が小銃と機関銃を携帯し行進する。実弾は装てんしない。1年目は銃を持たずに行進したが、03年以降は商店街や近くの国道で「武装行進」している。市民からは「威圧的で怖い」「繁華街では似つかわしくない」などの批判も出ていた。昨年12月に起きた散弾銃乱射事件では、迷彩服を着た男=事件後に自殺=が同市内のスポーツジムで散弾銃を乱射し、2人が死亡、6人が重軽傷を負った。14日に駐屯地を訪れた平和団体のメンバーは「事件の影響で住民は迷彩服や銃に敏感になっている。子どもたちも集まる商店街でなぜパレードする必要があるのか」と問いただした。応対した駐屯地幹部は「駐屯地司令に伝える」と答えるにとどまった。市に対しても駐屯地に中止を求めるよう申し入れたが、末竹健志副市長は「安全面については問題ないと認識している。市から求めることはない」と応じた。
(銃器犯罪根絶の集い:愛知)
「第14回銃器犯罪根絶の集い・愛知大会」が14日、名古屋市東区の県芸術文化センターで開かれた。92年に米国に留学中、銃撃死した服部剛丈さん(当時16歳)の両親で「YOSHIの会」代表の政一さん(61)と美恵子さん(60)=名古屋市港区=が剛丈さんの母校・県立旭丘高校3年の生徒2人とディスカッションした。ディスカッションで服部夫妻は「銃問題では人間を性悪説の視点で考えるべきだ。許可された銃も、より厳重な管理を」と主張。高校生2人は昨秋の学校祭で米国の銃社会について発表した経験を踏まえ「米国の銃犯罪の背景には強い個人主義と格差社会がある。日本も格差が広がりつつあって社会の内容は似てきており、銃規制は必要だ」と話した。集いは警察庁が1995年から各都道府県で毎年開いている。県警薬物銃器対策課によると、県内の拳銃押収量は9月末現在、全国トップクラスの計41丁(前年同期比11丁増)。過去10年では01年に200丁が押収されたのをピークに減少傾向が続いているが、ネットを通じて取引された改造銃などの割合は増加しているという。

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10/14
(雌ジカ狩猟2頭に緩和:和歌山)
県は、ニホンジカによる農林業被害に歯止めをかけるため、「ニホンジカ保護管理計画」を策定した。11月1日から2012年3月末まで捕獲数の制限を緩和するなどして、県内の生息数を1万5700頭から1994~95年度当時の8700頭まで減少させる。県農業環境保全室によると、ニホンジカはほとんどの植物を餌とする。農林業への被害は約10年前から増え、07年度は農業被害3627万円、林業被害1850万円に上った。06年度まで、雌ジカを狩猟で捕獲することが禁じられ、農作物に被害を与える有害鳥獣としても年間200頭しか捕獲できなかった。このため、生息数が増え、被害が拡大したとみられる。同計画では、狩猟が解禁された雌ジカを捕る際、鳥獣保護法で原則として1日に1人1頭としている制限を2頭に緩和する。また、11月15日~2月15日の狩猟期間を、11月1日~3月15日に延長。さらに、農家が狩猟免許を取る際に補助金を出す制度などを活用して、狩猟者を増やしていく。同室は「ニホンジカが多くなりすぎており、適正な数に戻していきたい」としている。
(シカによる農業被害、郡上や下呂などで深刻化:岐阜)
県内に生息するニホンジカによる農業被害が郡上市や下呂市などで深刻化している。個体数の増加と生息域の拡大が主な原因。県によると、農業被害額は1999(平成11)年に100万円だったのが、昨年は2000万円と8年間で20倍に増加した。被害の実態は12日に岐阜市柳戸の岐阜大学で開かれる「第57回日本森林学会中部支部大会シンポジウム」で発表される。 県環境生活部地球環境課などによると、シカによる県内の獣害はイノシシ、カラス、サルに次いで多い。農業では田植え時期に稲の葉を食べたり、田んぼを踏み荒らし、収穫期のコメを食べるという。林業では杉やヒノキの幼木の芽や葉を食べたり、成長した木の皮をはいだりする。シカの狩猟数は1975(昭和50)年に500頭だったが、2005(平成17)年には1900頭に上り、1952年の統計以来最多を記録。有害鳥獣として捕獲された頭数も、1989年に1けた台だったのが、07年は700頭に増えた。シンポでは、こうしたシカの増加状況と農林業への被害が報告され、獣害対策について研究者らが意見交換する。同課の陣出成博技術課長補佐は、シカによる被害対策について「人里と奥山とを分け緩衝帯の役割をしてきた里山の機能を取り戻し、隠れ場所となる耕作放棄地をもっと活用すべき。県内の個体数管理を検討する必要もある」と話している。シンポは午前9時から岐阜大大講堂で。一般にも公開され、入場は無料。
(シカの角切り観光振興祈願:山形)
シカの角を切り落として観光振興や交通安全を祈願する「第31回鳥海山神鹿角切祭」が13日、遊佐町の国民宿舎大平山荘で開かれた。シカは鳥海山に仕える「神鹿」と称され、山荘近くの「鹿公園」で飼育されている。角を切る行為には、冬季間の小屋での生活を前に、角で互いを傷つけないようにする意味も込めている。神事に続き、遊佐町少年議会の町長を務める遊佐高2年の高橋圭太君(17)と議員を務める同校3年の西山拓君(17)が神主の衣装「直垂(ひたたれ)」姿で登場。長さ約30センチに伸びたシカの角をのこぎりで切り落とした。訪れた大勢の家族連れらは歓声や驚きの声を上げながら見守っていた。角は縁起物として、抽選で来場者にプレゼントされた。高橋君と西山君は「角を切るのはかわいそうだがシカのため。冬の間も元気でいてほしい」と話していた。
(クマ出没で夜間外出禁止に:ロシア)
ロシアの通信社は13日、同国南部の山岳地帯の2か所の村で、十数頭のヒグマが餌を求めてうろついているため外出禁止令が発令されたと報じた。YailyuとBele村の住民は、昼間は武装した護衛付きでのみ外出でき、夜間は外出することができなくなったという。ロシア通信(RIA)によると、今年はベリー類と木の実が不足しているためヒグマは森を離れ家畜や、時には人を襲っているという。2か所の村では夜間、最も多いときで20頭のヒグマが出没するという。
(ストーブに誤って散弾銃弾丸入れ暴発、女性のふくらはぎに命中:アメリカ)
米ワシントン州セキュウ――ワシントン州の民家で女性が誤ってストーブに新聞紙にくるんだ散弾銃の弾丸を入れて、暴発が起き、左のふくらはぎが撃たれる事故があった。地元紙が伝えた。ストーブをたくため新聞紙に火をつけていた。女性は、大きな音がして、最初は燃えた石炭が自分に飛んできたと思ったと振り返っている。軽傷らしい。女性は自分で弾丸の破片をふくらはぎから取り除き、翌日に病院で手当てを受けた。

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10/13
(砺波市でクマの目撃情報:富山)
12日午後、砺波市のとなみ夢の平スキー場のコスモスウォッチングに訪れた人がクマを目撃しました。現場近くの集落では先月もクマが民家の屋根裏に侵入した騒ぎがあり、市はパトロールをして周囲に注意を呼びかけています。砺波市によりますと、12日午後2時半ごろ、砺波市隠尾にある隠尾八幡宮近くを車で通りがかった2人連れの男性が、「道路を横断する子グマを見た」とコスモスウォッチングの警備員に連絡しました。2人は夢の平スキー場で開催されているコスモスウォッチングに訪れた観光客で、その後実行委員会が警察や市に通報したということです。目撃現場からスキー場の山頂まではおよそ700メートル離れていますが、更に1キロあまり離れた旧庄川町落シ集落では、先月、ハチミツを狙って民家の屋根裏にクマが侵入する騒ぎも起きていて、コスモスウォッチング実行委員会は13日まで予定していた夜間開放を取りやめていました。コスモスウォッチングは今月19日まで開催予定ですが、場内アナウンスを増やしたりBGMの音量を上げたりして対応しています。
(74歳男性高千穂登山中に不明:鹿児島)
12日午前7時20分ごろ、日置市伊集院町郡の無職森薗健輔さん(74)の家族から「高千穂峰登山に行ったまま帰宅しない」と、小林署に通報があった。都城署は遭難とみて、地元の猟友会など含め65人態勢で日没まで捜索した。13日午前零時現在、見つかっていない。同署によると、森薗さんは11日午前7時ごろ、都城市の御池小側登山口から高千穂峰に登ると告げ自宅を出発。地元の人によると、同日午前9時ごろ、登山口の場所を尋ねてきたという。森薗さんの車は登山口付近で発見された。持っていた携帯電話は通じない状況という。御池小側からのルートは初めてだったらしい。12日は、同署や消防団のほか、宮崎、鹿児島両県警のヘリコプターが一帯を捜索。同署は13日朝から捜索を再開する。
(龍勢打ち上げに歓声:埼玉)
秩父市下吉田の椋(むく)神社例大祭が12日行われ、農民ロケットと呼ばれる「龍勢」(県無形民俗文化財)が打ち上げられた。龍勢は、黒色火薬を詰めた松丸太の火薬筒を、矢柄と呼ぶ長い竹の先端にくくりつけたもの。白煙を引いて上昇する姿から、龍勢と名付けられたという。昨年、龍勢の火薬筒などが暴走し見物人ら4人がけがする事故があり、防護網を設置するなど事故防止策を講じて打ち上げにこぎつけた。手作りロケットは「高雲流」「日の本流」など23流派が、スポンサーの依頼を受けて製作。30発を芦田山ろくから打ち上げた。

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10/12
(多治見市街地でサル目撃情報岐阜)
多治見市は10日、同市住吉町でサルが目撃されたとの情報があったと発表した。付近の住民が9日午前8時半ごろ、虎渓山のふもと付近にあるマンション脇の電線にサル1匹がぶら下がっているのを見つけたという。サルの種類などは分かっていない。同市では9月12日にも虎渓山の虎渓公園トイレ付近でサルの目撃情報があったため、市が小中学校などに注意を呼びかけ、虎渓公園に注意の張り紙と看板を設置した。市によると、愛知県犬山市との境にある「八曽の森」でサルが目撃されたこともあるが、市街地での目撃情報は初めてという。
(ドイツでイノシシが反撃、ハンターが殺される)
ドイツの南部Lintheで、野生のイノシシを撃ったハンター(72)が逆にイノシシに殺されるという事故があった。地元警察が10日に明らかにした。それによると、撃った獲物が死んだと思いハンターが近づいたところ、イノシシが飛び上がって攻撃してきた。ハンターの仲間はビルト紙に対し、イノシシの鋭い牙が足の大動脈に刺さったため多量に出血したと語った。ハノーバーに拠点を置く野生動物の研究機関「インスティテュート・オブ・ワイルドライフ・リサーチ」は先週、野生のイノシシが急速に繁殖しており、農作物を荒らしたり、ペットや人を攻撃するなどの被害が起きているとの調査結果を発表している。
(スマトラ島で「絶滅種」のシカを発見)
インドネシアのスマトラ島の山間部で、絶滅したとみられていたシカが80年ぶりに生息が確認された。専門家が10日、明らかにした。今回発見されたシカは、大型犬ほどの大きさで、ケリンチ・セブラト国立公園の山間部標高1951メートルに仕掛けられたハンターのわなにかかっているところを救出された。今回、公園職員とともにシカを発見した動物保護団体「Flora & Fauna International」が発表した声明によると、このシカは1914年に初めて発見されたが、1930年以来目撃されていなかった。また、今回発見された後さらに2頭が同公園の別の場所で撮影された。
(朝日山地の自然“達人”に聞く:山形)
磐梯朝日国立公園は、山形・福島・新潟の3県にまたがる。山形県西川町大井沢に住む志田忠儀(しだ・ただのり)さん(92)は、そのうち朝日岳や竜ケ岳を含む広大な朝日山地の公園管理人として長年、森林や動物たちとかかわってきた。90歳を過ぎてなおかくしゃくとした志田さんに、豊かな自然の一端を語ってもらった。(本間篤)志田さんが住む西川町大井沢地区は、冬虫夏草の宝庫とされる。たいていの家では冬虫夏草を焼酎に漬けるなどして保存しているという。われわれで言えば梅酒感覚といったところか。だが、そんな環境の中で志田さんがびっくりさせられたのは、フクロウのくちばしに生えた冬虫夏草が持ち込まれたときだった。昭和33年ごろのこと。地元の青年が持ってきたのだが、さすがの志田さんも「見たことも、聞いたこともなかった」ので、面識のあった専門家の清水大典氏(故人)に電話したところ、「オニゲナ菌」ではないかという。「60年前に2個見つかったが、その後は見つかっていない。当時は培養技術がなかったので、医学界や菌類学界で探しているのだ」という話だった。依頼に応じて送ったところ、オニゲナ菌と確認され、国立科学博物館に永久保存されている。それから30年以上たった平成7年、今度はニホンカモシカの角に生えた菌を、志田さんの知人が最初の発見場所から13キロほど離れたところで見つけた。これは、地元の西川町大井沢自然博物館に展示されており、角の付け根部分から小さなキノコ状のオニゲナ菌がいくつも伸びているのを見ることができる。志田さんは地元の学校を卒業後、父親について林業・狩猟などの山仕事に従事。山で釣りや猟を覚え、現在の中学3年生の年齢ですでにクマを撃ったという。その後、3回にわたって中国大陸に出征し、何度となく身の危険も経験。昭和21年に引き揚げ、大井沢に戻って山仕事で暮らしていたが、朝日山地が国立公園に指定された25年から国立公園管理人に。後には県の自然公園管理人も務めた。夏は 100日間も山に入っていたというから、家に戻るのは食糧を調達するときくらいのものだったようだ。最初のころは登山道の確保が主な仕事。道を刈っておかないと竹が生えて通れなくなるのだという。経費も出ず、ただ働き同然のときもあったらしい。収入は山菜採りや猟で補った。骨に発生するオニゲナ菌はホネタケとも言われるが、志田さんは、2度にわたって発見されたからには大井沢では毎年、どこかでホネタケができているのではないかと推測している。「注意して観察すれば、これからも発見されるかもしれない」と期待する。昆虫などに生じる一般の冬虫夏草は、北向きの日陰になっている場所で、ブナだけでなくトチやホオノキ、サワグルミなどが混生しているところで多く見られる。博物学者で冬虫夏草に詳しかった清水氏が大井沢に来たとき、志田さんに、そうした条件のよいところを教えてくれというので、地図に3カ所ほど印をつけたら、夕方に戻ってきて「さすがに大井沢は冬虫夏草が豊富だ。普通なら2つくらい見つければ鬼の首でも取った気分になるのだが、きょうは70個ほど採った」と喜んでいたという。だが、志田さんは「去年などは、頑張れば1日1000個も採れたでしょう」と笑う。なぜ、そんなに冬虫夏草が多いのか。これにはブナが関係している。志田さんによると、ブナにつく虫が増えると、その虫に冬虫夏草の菌の胞子がついて、虫はほとんど死んでしまう。その死骸(しがい)から菌が成長する。だから虫が増えるとその後には冬虫夏草も多くなるのだという。虫が増えるのであれば、冬虫夏草が“ブナ林の恵み”といえるかは異論のあるところだろうが、多くの動植物の生息の場として、また保水、酸素の供給などの機能面で、ブナ林の果たす役割について異論は少ないはずだ。しかし、自然保護がクローズアップされる前は、そうではなかった。朝日山地の広大なブナ林も、乱伐の危機に見舞われた。志田さんは率先してそれにかかわることになる。

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