<射撃ニュース11月>

11/28
(改正銃刀法が成立 両刃ナイフ所持禁止-猟銃許可を厳格化)
東京・秋葉原の通り魔殺傷事件と長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件を受け、ダガーナイフなど両刃の刃物を所持禁止とし、猟銃所持の許可要件を厳格化するなどした改正銃刀法が28日、参院本会議で全会一致で可決、成立した。近く公布される。両刃の所持禁止は公布日から1カ月後、銃規制は1年以内に順次施行される。刀剣類の定義見直しは46年ぶり、銃規制の抜本改正は28年ぶり。
(改正銃刀法のポイント)
【両刃の刃物の所持禁止】・刃渡り5.5センチ以上の両刃の刃物(剣)を所持禁止【銃所持の欠格】・破産手続き開始の決定を受けた者▽ストーカー・配偶者暴力で警告や命令を受けた者▽自殺をする恐れがある者▽禁固以上の刑になった者▽生命や身体を害する違法行為を行った者-などを欠格事由に追加・欠格期間を5年から10年に延長【銃所持者への監督強化など】・所持許可の更新時に技能講習を義務化・75歳以上は許可申請・更新時に認知機能検査・実弾の購入・消費数を帳簿に記録・警察は医師や公的機関に、所持者や申請者の情報を照会し、報告を求めることが可能・所持者が不適格者に当たる恐れがある場合、警察は調査中でも銃を預かることが可能・所持者の言動に不安を感じる住民が警察に申し出・相談できる制度の新設・所持者を孤立させないため「猟銃安全指導委員制度」を新設
(新型エアガン4種、経産省が「拳銃」認定 1000丁流通)
遊戯銃製造会社「タナカ」(東京都北区)が、本物の拳銃と同じ殺傷能力を持つ新しいタイプのエアガンを発売した問題で、経済産業省が、このタイプのエアガン4機種を、武器等製造法上の拳銃に当たると認定していたことがわかった。同省によると、従来のエアガンは本体にガスを注入するが、このエアガンは薬きょうにガスを注入し、その圧力でプラスチック弾を発射する仕組み。同省は、このエアガンの構造は武器に当たると判断した。今年7月に発売され、約1000丁が流通している。同省は、同社が加盟する「日本遊戯銃協同組合」などに対し、このエアガンを持っている場合は警察に提出するように販売店や利用者に周知することを求めた。このエアガンを巡っては、警視庁が同社を銃刀法違反容疑で捜索し、捜査を進めている。
(諏訪湖で鳥のふん便調査 鳥インフルエンザ対策で:長野)
渡り鳥の高病原性鳥インフルエンザウイルスの保有状況を調べるため、県などは27日、鳥が多く集まる岡谷市の横河川河口の諏訪湖畔でふん便を採取した。調査対象はハクチョウやカモといったガンカモ類。環境省がマニュアルを示し、本年度から全国52カ所で一斉に始めた調査の一環で、県内の調査場所は諏訪湖だけだ。県諏訪地方事務所林務課や県野生鳥獣対策室、環境省長野自然環境事務所(長野市)野生生物課の各職員計6人が担当。波打ち際で注意深くふんを採取し、専用の容器に入れた。100個の検体を集め、この日のうちに農水省動物検疫所(横浜市)へ送った。林務課職員は「思ったよりたくさん落ちていた。渡り鳥の数が増えていくので、鳥の様子も含め気を付けながら観察していきたい」と話していた。同地事所などは来年1、3、5月にも同様の採取調査をする。
(シカ肉料理評判上々:山梨)
来年4月にシカ肉処理加工施設をオープンさせる予定の丹波山村は27日、建設現場近くの村営温泉「のめこい湯」で、シカ肉料理を味わってもらうプレ・オープニングイベントを開いた。県や地元観光協会から約80人が参加。長野県茅野市でフランス料理店を開いている藤木徳彦さん(37)が調理したシカ肉のハンバーグやステーキ、ハヤシライス、村特産のマイタケとシカ肉の薫製のマリネが振る舞われた。村内で民宿を営む伊藤こじょ江さん(79)は「牛肉や豚肉にはない風味で、とてもおいしかった。加工施設ができて安定供給できるようになれば、民宿でもシカ肉を提供したい」と話していた。県内では富士河口湖町も加工施設建設を計画。同町は当初、今秋の完成を目指していたが、建設場所が確保できず来年3月の完成、同4月のオープンに先送りしている。
(安全・安心情報、地域住民からも提供:新潟)
不審者情報などを携帯電話にメールで無料配信している長岡市のNPO法人「住民安全ネットワークジャパン」で、情報を提供する市民の「特派員」が増え、情報発信量が増加している。住民安全ネットは、2004年4月から長岡エリアの不審者情報、災害情報などを配信、現在では約1万2100人の登録者がサービスを受けている。配信する情報は、市や市教委、警察、消防、県などから提供されるものが主体だったが、今年9月から「特派員」を募ったところ37人が登録。その中の一人、長岡市の看護師、越尾祐一さんは9月上旬の大雨をきっかけに登録した。「小学5年の娘が信濃川で川下りをする日で、大雨は人ごとではなかった。全員の無事を現場担当者に確認し、すぐに情報を提供した」と振り返る。特派員からの情報は、不審者や交通事故・火災による交通渋滞、大雨被害など様々だ。情報配信件数は、昨年9月が8件、10月は12件だったのが、今秋には、特派員の協力もあって9月が36件(うち特派員情報12件)、10月は39件(同16件)と、大幅に情報量が増えた。市担当者は「NPOのメールで情報を知ることもあり、助かっている」と話す。また、10月21日朝、市立川崎小にイノシシがガラス戸を破って侵入した際も、無線で侵入を知った地元狩猟会メンバーの特派員が1報を寄せ、直ちにメールで配信された。登校時間帯だったため、メールで事件を知って学校に駆けつけた保護者、住民も多かったという。特派員から続々と情報が提供されるのに伴い、特派員以外の市民からの情報提供も増えたという。地域全体で安全・安心への意識が高まっているとみられ、住民安全ネットの笠井徳昭事務局長は「我々の活動をきっかけに、市民が地域の安全・安心などについて『当事者意識』を持ってもらえば」と話す。同ネットは、さらに活動を充実させるため、一般会員や特派員のほか、有料会員やサポーター企業も募っている。
(商業的狩猟を4月より凍結:マレーシア)
ジョホール州は、商業的狩猟の全面禁止に踏み切ったもようだ。マレーシアの州で狩猟を事実上禁止したのはこれが初めて。州野生動物国立公園局は、すでに今年4月から狩猟ライセンスの発行を停止しているという。獲物が増えることで、絶滅が危惧されているトラの数が向こう10年で倍増すると期待されている。同局によると、ジョホール州では2006年に狩猟目的別に約2千件の狩猟ライセンスが交付された。ライセンスの中には希少動物であるトラの獲物であるイノシシが750件、ホエジカが25件、サンバージカが22件含まれており、こうした商業的狩猟が結果的にトラの生存を脅かしていた。 ジョホール州にはエンダウ・ロンピン国立公園があり、9カ国が参加した「タイガーフォレスト」プロジェクトやゾウの生息数の調査などが進められている。

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11/27
(散弾銃暴発、神戸空港の鳥獣防除で:兵庫)
神戸市中央区の神戸空港敷地で今月24日午後2時10分ごろ、鳥獣防除のため出動していた車内で、神戸市クレー射撃協会役員の散弾銃が誤って暴発した。銃弾は車の床下を貫通したが、けが人はなかった。国土交通省航空局は26日、神戸市を含む全国の空港管理者などに対し「一歩間違えれば多大な影響を及ぼす」として、銃器の扱いについて注意喚起した。神戸水上署などの調べでは、役員は同空港管理事務所長の依頼で、有害な鳥獣の防除のために出動。運転手がブレーキを踏んだ弾みで、誤って引き金を引いたらしい。現場は滑走路から東約200メートル。ターミナルビルからは離れており、航空機の運航などに影響はなかった。
(新型エアガン、拳銃と同様の殺傷能力、回収へ:奈良)
県警組織犯罪対策1課は26日、東京都内の遊戯銃製造会社「タナカ」が発売した2種類の新型エアガンが拳銃と同様の殺傷能力を持つとして、回収に乗り出した。所有者に警察への提出を呼び掛けている。県警によると、問題のエアガンは、回転式拳銃型エアガン「スミスアンドウェッソンモデル500」と「コルトシングルアクションアーミー45」。改造しなくても金属製弾丸が発射でき、殺傷能力がある。所持した場合は銃刀法違反にあたるという。警視庁は先月、同種のエアガン約800丁を押収したが、全国で既に1800丁が流通している。
(知床でシカ駆除始まる)
世界自然遺産の北海道・知床半島先端の知床岬で27日、環境省によるエゾシカ駆除実験が始まった。植物に対する食害を減らし、生態系を守るのが目的。来年5月までの間、雌120頭以上を目標に、銃で駆除する。実験は昨シーズンに続き2度目。地元猟友会のメンバーや調査員らが同日午前7時半ごろから駆除を始めた。昨年480頭だったエゾシカの越冬数を、来シーズン末までの3年間で半減させる計画。
(ニホンザル、2頭捕殺へ:長野)
茅野市宮川安国寺の集落で野生のニホンザル2頭が住民にかみつき、3人にけがをさせた問題は、県や市、警察が対策に乗り出す事態となった。その後もサルは出没していることから、関係機関は25、26の両日、対策会議を開き「被害が深刻」として、諏訪猟友会の協力を得て近く2頭を捕殺する方針を決めた。現場は諏訪大社上社前宮周辺の山際の集落。県諏訪地方事務所林務課によると、諏訪市側の上社本宮周辺にかけて出没しており、これまでのけが人は計6人に上る。担当者は「作物を狙うというよりも、人にいたずらをする」と言う。茅野市の日本哺乳(ほにゅう)類学会会員、両角源美さん(72)によると、諏訪地方のニホンザルは山梨県境の釜無川渓谷を中心に分布。食べ物の乏しい冬場は里に下りて青草や畑の農作物を狙うという。両角さんは「サルは女子供ら弱い者を見抜く。人間と同じでサルにも個性があり、けんかっ早い個体もいる」と話している。
(クジャク完全駆除へ:沖縄)
環境省那覇自然環境事務所は23、24の2日間、新城島上地でインドクジャクの捕獲作業を実施し、幼鳥1羽を捕獲した。同島では2007年度末現在、10羽程度が生存しているとみられ、同事務所では今月29日、30日、12月中旬の2回の捕獲作業で同島から完全駆除を目指すことにしている。インドクジャクは、スリランカなどを原産とする大型鳥類。植物の果実や種子、葉根茎、小型の哺乳(ほにゅう)類、両生は虫類、昆虫など多様な動植物を大量に採餌することから、生態系への影響が懸念され、要注意外来生物に選定されている。同島でも、小動物の減少や農作物の被害が報告されている。このため、環境省では、03年度から同島などで生息状況調査や捕獲方法の検討を行い、06年度から八重山猟友会や新城公民館などの協力を得て、同島で完全駆除に向け捕獲作業を実施。同年度で48羽、07年度で55羽の計103羽を捕獲。推定残存個体数が10羽程度とみられていた。今回の捕獲作業には、同猟友会の会員3人と環境省の職員1人、地域住民が参加した。
(津山の発破作業事故で責任者を書類送検:岡山)
津山市堀坂の採石場で今年8月、発破作業中に飛んだ石が民家を直撃した事件で、津山署は25日、津山市楢、砕石業「野田砕石」の火薬類取扱副保安責任者の男性(40)を火薬類取締法違反で津山区検に書類送検した。調べでは、責任者の男性は8月11日、採石場で発破作業中、防爆マットを設置するなどの防護措置を怠った疑い。このため、飛び散った石の一部が民家(木造2階建て)の屋根などを突き破った。
(キョン防除大作戦:千葉)
いすみ、鴨川、勝浦市など南房総の山林を中心に、シカ科の外来生物「キョン」が繁殖し、このまま増え続けると、山の生態系に影響を及ぼす恐れが出てきた。このため、県は今年度中にも防除計画を策定し、農業などの被害防止策に本腰を入れる。キョンは体高約50センチで、中・大型犬ぐらいの大きさ。本来は中国南東部や台湾に生息する。これまでに県内で人的被害の報告はないが、繁殖力が強く、草の根や低木を食べるため、山肌の下層植生を根絶やしにする危険性がある。また、農業被害が今後、深刻化する可能性も指摘されている。国内では、房総半島と伊豆大島で野生化したキョンが確認されている。房総では1960年代~80年代、勝浦市にあったテーマパーク「行川(なめがわ)アイランド」(2001年閉園)で飼育されていたキョンが柵を乗り越えるなどして野生化した、とみられる。県が06年に行った調査では、県内の推定生息数は約3400匹で、約2000匹の誤差があるとみられる。うち9割がいすみ、鴨川、勝浦の3市に生息するが、1983年には千葉市中央区の県立生浜高校グラウンドでオスが見つかった例もあり、生息エリアは山伝いに広がる可能性もある。県や地元自治体は00年から鳥獣保護法に基づく駆除を行い、駆除数はこれまでに約1400匹に上る。県は来年度以降、生息状況のデータを基にした、より計画的な防除に乗り出す方針で、年度内をめどに外来生物法に基づく「キョン防除実施計画」を策定する。同計画が農林水産、環境の両省で認められると、従来は農業被害などの有害性が認められた場合にのみ許可が下りていた捕獲を、地元自治体の裁量で行えるようになり、中長期的な防除の見通しが立てられるようになる。県自然保護課は、「キョンが下層植生を食べ尽くすと、そこに生き物が住めなくなり、森林の生態系が破壊される恐れがある。これ以上の繁殖を防ぐため、計画策定を急ぎたい」としている。
(山形など3県サル被害対策)
「南奥羽サル対策シンポジウム」が26日、上山市体育文化センターで開かれ、本県と宮城、福島両県の関係者ら約150人がサル被害への対応策などについて考えた。3県の農協や自治体などでつくる南奥羽鳥獣害防止広域対策協議会(渡辺智彦会長)が主催。獣医師で山形の野生動物を考える会の東英生代表が「被害対策によって発生する問題点と被害対策の方向性」と題して事例報告を行った。東代表は有害駆除が被害地域の拡大や個体数の増加につながっている現状をデータで提示。「被害はサルの個体数よりも性格に起因している」とし、捕獲以外の被害対策として、生息調査などに用いている発信機を活用した警戒システムなどを提案した。また、帝京科学大の伊沢紘生教授が「ニホンザル被害対策における生息状況調査の必要性」をテーマに講演した。
(イノシシ出た!10人がかりで捕獲:福岡)
26日午前8時20分ごろ、みやま市瀬高町長田の住宅地の住民から「イノシシが出た」と119番があった。駆けつけた市職員や瀬高署員ら約10人が約40分後に空き家となっている民家の庭で捕まえた。けが人はなかった。市や同署によると、捕獲したイノシシは体長約70センチ、体重約20キロ。イノシシが空き家の庭に逃げ込んだため、市職員が不要になったノリ網を周囲の生け垣に張って追い込み、網に絡まったところを捕獲し、殺処分した。現場は住宅が点在する田園地帯。約50メートル離れた場所には中学校があるが、登校時間を過ぎており、影響はなかったという。市によると、住宅地へのイノシシの出没情報は10月ごろから約5件寄せられているという。
(イノシシ3頭、電車と衝突:山梨)
25日午後11時半ごろ、北杜市須玉町若神子新町のJR中央線日野春-穴山駅間で、長野発甲府行きの上り普通電車(3両)が、線路内に入ってきた動物と衝突した。電車は緊急停止し、乗務員が確認したところ、車両後方の線路上にイノシシ3頭が倒れていた。乗務員が動かなくなっていたイノシシを線路外に移動させ、約25分遅れで運転を再開した。JR東日本八王子支社によると、現場が暗くて未確認だが、イノシシは死んでいたようだったという。乗客約60人にけがはなかった。
(地震被害と復興の歩み、撮り続け:宮城)
6月に起きた岩手・宮城内陸地震の被災状況と復興の歩みをカメラに収め、地元栗原市の幼稚園教諭の研修会など機会があればプロジェクターで上映する。題名はまだ付けていないが、約70コマにまとめた画像は改めて地震の実相をよみがえらせる。30年来勤務した看護師の職を昨年リタイアし比較的自由な身。被害が集中した栗駒山腹の栗駒・耕英や花山地区を中心に連日のようにシャッターを押した。延々と続く幅3メートルもの地割れ、荒砥沢ダムそばの途方もない土砂崩落、土石流にのまれた駒の湯温泉の建物。胸ふさがる場面が続く。映像では被災者の姿の紹介もメーンに据える。発生から間もない7月5日に早くも「花山復興市」を開き、名物のそば団子を振る舞う住民の笑顔。10月に稲刈りにいそしむ農家の主婦。「収量は少ないが家族が食べるには十分」と話す姿に芯の強さを見たと、菅原さんの説明が入る。裏山でクマがうなり続けたなど地震の前兆とみられる現象もまとめた。地震当日から温泉客の避難誘導などボランティア活動を続けている。だからこそ写せた映像だ。被災地に以前の暮らしが戻るまで撮影を続ける。
(野生ザル2匹が多発出没:横浜)
野生の雄のニホンザル二匹が十月下旬から横浜市内に出没している。十一月から一月にかけては繁殖期で、雌を求めて群れを探しているうちに市街地に迷い込んだとみられるが、横浜市内に一カ月以上も滞在するのは珍しいといい、県緑政課では「エサをやったり手を出したりしないで」と注意を呼び掛けている。同課によると、二匹は十月二十日ごろに厚木市内で目撃情報があったことから丹沢方面のサルとみられるという。目撃情報から足取りをたどると、一匹は川崎市麻生区を経て同二十七日に横浜市泉区に入り、戸塚区、磯子区を通って十一月に金沢区へ。いったん葉山町や横須賀市へ出たが、同二十六日に再び横浜市金沢区へ戻った。もう一匹は十月二十八日に緑区から市内を南下して十一月に鶴見区へ。その後、保土ケ谷区など国道16号沿いを通り、戸塚区を経て藤沢市へ出たものの、ここ数日は再び戸塚区に戻り、二十六日には港南区でカキを食べている姿が目撃されたという。同課によると、二~三年に一度、迷ったサルが横浜市内に現れるが、一カ月以上の滞在はまれだという。今のところ二匹は脅えている状態で、人に危害を与える様子がないため、同課は自然に山に戻るのを見守る方針。
(渡り鳥さらに南へ:北海道)
苫小牧市のウトナイ湖で、越冬地を目指す水鳥の渡りが終盤を迎えた。寒波で湖面に氷も張り、「野鳥の楽園」は冬色に染まり始めた。天然記念物のマガンやヒシクイの渡りのピークは過ぎ、南下ルートの途中に羽を休める群れの数は日ごとに減りつつある。ハクチョウやカモ類も次々に南へ旅立った。ウトナイ湖サンクチュアリによると、最近の寒さで湖面の6割に氷が張った。凍った湖上を渡り最終チームや、ウトナイで冬越しする居残り組が飛び回り、今年最後のにぎわいを見せている。12月に入ると、渡りはほぼ終了。湖面も中旬ごろから本格的に結氷し、ウトナイの自然は冬の眠りにつく。

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