<射撃ニュース6月>

6/30
(ハトの有害駆除?:ウィンブルドン)
国際動物愛護団体(PETA)は25日、テニスのウィンブルドン選手権の主催者から今後射撃手を使ってハトを撃ち殺すことはしないとの確約を得たと発表した。現在テニスのウィンブルドン選手権が開催されているロンドン郊外のオールイングランド・クラブではセンターコートの試合において選手の集中力を妨げるハトを追い払うために2羽のタカを使っている。タカでも効果がない場合は射撃手を使って撃ち殺す。PETAはこれを「残酷で不法」な行為だと非難してきた。PETAは同日出した声明の中で「現在はハト対策にタカのみを使用している」ことを主催者側が保証したと明らかにし「ハトを撃ち殺すことはイヌやネコを殺すのと同様に許すことはできない」と付け加えた。選手権が終わった時点で両者は最良のハト対策を話し合う会合の場を持つという。その一方でPETAは主催者側は動物虐待容疑で訴追されるべきだとしている。
(ワシントンの銃規制は違憲:アメリカ)
米連邦最高裁判所は26日、銃所持の権利の是非をめぐる裁判で、個人が銃を持つ権利は憲法が保障しているとして、自宅での短銃所持を禁止した首都ワシントンD.C.の銃規制を違憲とする判断を示した。銃規制に関する最高裁の初の憲法判断となった。裁判では、判事9人のうち5人が、ワシントンD.C.の銃規制は、自己防衛のために個人が自宅で銃を所持する権利を保障している憲法修正2条に違反しているとの判断を示した。多数派の判決文を書いたアントニン・スカリア判事は「文書としても、また、歴史的にも、憲法修正2条が個人の銃所持の権利を認めていることは、疑いの余地がない」とした。ジョージ・W・ブッシュ米大統領は、最高裁の判断を歓迎し「最高裁の歴史的な判断を強く支持する」と表明した。

TOPへ

6/7
(カモシカが球場に現る・宮城)
登米市迫町の中心部にある光ヶ丘球場に5日早朝、カモシカが現れ、市職員や警官らが捕獲する騒ぎがあった。午前6時半頃に通報を受けた佐沼署員が到着。8時50分過ぎ、市、市教委、県の職員も合わせ約30人で捕獲作戦を開始。外野の芝生を行ったり来たりするカモシカをネットで囲み、ハクチョウ保護用の網で捕まえて市内の山林に放した。体長約1メートルで12歳ぐらいだという。周辺を散歩していた七十代の男性は「スコアボード近くに何かがうずくまっていて、人かと思ってよく見たらカモシカだった」と目を丸くした。通学途中の小学生や近隣の住民も見物に訪れ「フェンスがあって鍵もかかっているのに、どこから入ってきたのか不思議」「動物園でしか見たことがない」と驚いていた。県や市によると、奥羽山系や北上山系付近が主な生息地だが、最近は民家に近い里山にも姿を現しているという。
(クマ目撃・宮城)
5日午前7時40分頃、大崎市古川川熊の東北自動車道長者原サービスエリア隣の公園をクマが歩いていると、目撃した女性が110番通報した。古川署の調べでは、クマは公園を横切り、化女沼やピクニック公園などがある東方面へ向かった。体長は不明で、女性は「大きめの親グマだと思った」と話しているという。同署は付近の住民や小中学校、保育所に警戒を呼び掛けている。

TOPへ

6/5
(子グマ捕獲・滋賀)
4日午前8時ごろ、湖北町伊部の山林で、ツキノワグマがイノシシ捕獲用の鉄製オリに捕まっているのを、害獣駆除のパトロールをしていた地元の猟友会員が見つけ、町を通じて県湖北地域振興局に届けた。振興局によると、捕まったのは体長55センチ、体重27キロで2−3歳の雄の子グマ。近くに母グマがいる可能性があったことから、周辺を一時立ち入り禁止にした。子グマは耳に識別用のタグを付けた上で、同日午後に振興局管内の別の山奥に放したという。県内でクマ捕獲は今年初。同町内では、3月下旬にクマの目撃情報があった。隣接の長浜市では5月下旬から6月にかけ目撃されている。

TOPへ

6/4
(金メダル物語・1984年ロサンゼルス大会 射撃・ラピッドファイアピストル 蒲池猛夫)
25メートル先の的を8秒射、6秒射、4秒射の順でいかに正確に射抜くかを競う。前半4位だった蒲池猛夫は後半の2日目、8秒射、6秒射で満点。4秒射の最初の5発のうち2つを外したが、後はスムーズに的を撃ち抜き、600点中595点で優勝した。1936年に満州(現中国東北部)で生まれた。自衛隊入隊後、26歳で受けた射撃検定で特級の成績をあげ、自衛隊体育学校の一期生となった。五輪は32歳でメキシコ大会に初出場し12位。36歳で出たミュンヘン大会は33位、40歳のモントリオール大会は12位。44歳のモスクワ大会は日本のボイコットで不参加。その後、草刈り中に鎌で右手の人さし指と中指の腱(けん)を切断するけがを負い、教官へ転向した。若手が伸びないこともあって復帰を要請され、出場した4度目の五輪。48歳、頭に白いものが混じり、1歳半の孫がいた。若いころと違い、無欲で平常心だったことが、日本の最年長金メダリストという快挙を生んだ。ソ連のボイコットに同調した強豪、東欧勢の不参加にも助けられた。

TOPへ

6/3
(オークションで銃販売し銃刀法違反・三重)
インターネットのオークションサイトで拳銃やライフルを販売したとして、愛知県警薬物銃器対策課と犬山署は、銃刀法違反(譲り渡し)の疑いで、三重県松阪市大黒田町の男(50)の逮捕状を取った。2日朝から男の自宅アパートの家宅捜索を始めており、午後に逮捕する。調べでは、男は昨年、ヤフーオークションに回転式拳銃1丁を出品し、落札した神奈川県茅ケ崎市の団体職員福島孝徳被告(46)=同罪で起訴=に譲り渡した疑い。福島被告の自宅から、ほかに自動式拳銃3丁やライフル2丁も見つかっており、県警は関連を調べる。オークションでは、銃身を金属でふさいだり、引き金を固定したりするなどして発射能力をなくしたモデルガンの「無可動銃」として出品。数万円で落札した福島被告に、発射能力がある違法な「可動銃」への改造を持ち掛けた。改造費用としてさらに数万円を請求した上で、発射能力を持たせて引き渡したらしい。福島被告が落札した銃に、発射された形跡はない。男はこれまでに、オークションサイトで無可動銃や銃の部品など100件を超える出品実績がある。特殊な加工技術を身に付けていればモデルガンに発射能力を持たせることができるといい、男にはかなりの余罪があるとみられる。
(日本カーリット、火薬原料商社を買収)
日本カーリットは、火薬原料商社である第一薬品興業(本社・東京都中央区日本橋、村井一社長)を買収する。第一薬品興業は、全国の花火業者に煙火用材料を販売する国内最大手。一方、日本カーリットにとっては過塩素酸カリウムの主力ユーザーとなっている。今回、完全子会社化することで火薬原料の安定的な販売先を確保するとともに、化学品専門商社を傘下に収めることで、他の工業薬品の販路拡大も狙う。第一薬品興業は、創業以来60年の歴史を持つ化学品専門商社。

TOPへ

6/2
(銃許可返納が急増・宮城)
長崎県佐世保市の散弾銃乱射事件を受け、宮城県警が昨年12月―今年3月末に実施した銃許可の総点検をきっかけに、銃砲所持許可証の自主返納が急増していることが1日、県警のまとめで分かった。高齢や体調不良による返納が大多数を占めた。総点検では火薬取締法違反も2件見つかり、2人を書類送検した。県警生活環境課によると、今年1―4月に許可証を返納したのは132人で、散弾、ライフル、空気の各銃器合わせて229丁分の許可が失効した。返納丁数は2006年が199丁(135人)、07年は196丁(106人)で、ここ数年は年間、200丁前後で推移しており、今年は既に例年実績を上回るペースになっている。返納の理由は(1)高齢化に伴い不要になった(2)体調不良で利用機会がない(3)家族の勧めで決めた―の順で多かったという。総点検では、猟銃所持者を全戸訪問して保管場所などを確認。これまでの会場検査と異なり、家族の意向がより反映されたことも、返納が増えた一因とみられている。総点検は、保健所の麻酔銃、救命・救助でロープを発射する索銃などを含む6232丁が対象。かぎのある保管庫で管理すべき実包を押し入れに入れていた法令違反2件を摘発し、許可証を自主返納させるなどした。県警は「所持者には、銃刀法で禁止されている危険物を持っているという意識をより強くし、保管管理を徹底してほしい」(生活環境課)と話している。今年4月末時点の県内の許可数は、2599人の5414丁。猟銃などによる事故は毎年、全国で50件前後起きており、自殺を含めると05、06年ともに29人が死亡している。
(散弾銃紛失の会社役員を不起訴・長崎)
長崎地検は30日、2月1日に平戸区検に銃刀法違反(保管義務)容疑で書類送検されていた同市内の会社役員の男性(59)を不起訴処分(起訴猶予)にしたと発表した。地検は「違反時間が短く、銃を返上するなど再犯の恐れがないことなどを考慮した」としている。男性は今年1月平戸市で友人と2人で狩猟に向う際、軽トラックの荷台から散弾銃1丁を市道に落とし紛失させたとして銃刀法違反の疑いで書類送検されていた。長崎地検の発表によると男性が紛失した散弾銃は10分後には通行人によって警察に届けられた。

6/1
(内紛のクレー協会が和解)
2005年度の不明朗な会計処理などで約2年も内紛が続いた日本クレー射撃協会は31日、東京都内で開いた総会で反執行部派の理事6人の就任を承認し、正常化に向けて執行部と反執行部が和解した。日本協会は資格停止にした反執行部派の正会員(都道府県協会代表)の処分を解除し、反執行部派も昨年3月の総会の決議無効などを求めた訴訟を取り下げるなど、事態収拾を進めていた。日本バスケットボール協会の次期会長候補に挙がった麻生太郎会長は「クレーは無事に終わりました。次はバスケだね」と、次期執行部が決まらないバスケットを思いやった。
(銃と自転車を交換:モザンビーク・愛媛)
アフリカ開発会議(TICAD)出席のため来日したモザンビークのゲブザ大統領が31日、松山市を訪れ、放置自転車を同国に送っている松山市の特定非営利活動法人(NPO法人)に謝意を表明した。ホテルで開かれたパーティーに出席した大統領は「われわれは内戦に苦しんできた。日本人の心のこもった自転車は、ただの輸送手段ではない。平和を築こうとするわれわれに勇気を与えてくれる」と述べた。放置自転車を提供しているのは松山市の「えひめグローバルネットワーク」。2000年からこれまでに、松山市の商店街で撤去された自転車計500台を送った。自転車は内戦の影響で一般家庭に残っている銃と交換。市民は武器の代わりに交通手段を手に入れる仕組みで、銃は現地の芸術家の手でアート作品に作りかえられているという。
(子グマ2頭を駆で親グマ注意:北海道)
30日正午ごろ、滝上町濁川みどり町の神社(八幡宮)近くでクマの目撃情報があり、紋別警察署が地元猟友会の協力を得て付近を捜索した結果、クマ2頭を発見し、同日午後1時半ごろ2頭を駆除した。同署によるとクマはいずれも体長1m弱、体重50sほどで、子グマと見られる。現場は濁川地区の桜ヶ丘スキー場のすぐ近くで、民家にも近い。27日には同スキー場近くの山中で親子グマの目撃情報もあったことから、同署では親グマが出没する可能性が残るとして、付近の住民に対して引き続き厳重な注意を呼びかけている。
(クマ目撃:富山)
30日朝早く、滑川市でクマ1頭が目撃されました。市や警察が周辺をパトロールして注意を呼びかけています。30日午前5時半頃、滑川市東福寺の高知川にかかる藤宮橋を歩いて渡っていた近くの人が、橋の上にいるクマを目撃しました。クマは体長およそ1メートル、体重40キログラムほどの成獣とみられ、目撃された直後、川の上流に向かって去っていったということです。滑川市農林課によりますと、現場はクマがよく目撃される地域だということで、警察や市は地元猟友会と協力しパトロールするとともに付近の住民に注意を呼びかけています。近の住民に注意を呼びかけています。
(移民百周年射撃大会:ブラジル)
ノーバ・バンデイランテ射撃協会(ANBA、山本恒夫会長)は、日本移民百周年を記念して、去る四月二十六日に記念デジタル射撃大会を、翌二十七日にビンゴ大会と慈善ショーを文協大講堂で開催した。射撃大会には、過去の大会成績の中から選ばれた上位百人が出場。男女別に分かれて行なわれた。陸海空の大佐も十人参加したという。二十七日の慈善ショーには約千二百人が訪れ、大講堂を埋め尽くした。ショーや喜劇、日本舞踊、古典舞踊、合唱などが行われたほか、二十六日に行われた大会の表彰式も行われ、日本ライフル射撃協会から寄贈された金、銀、銅のメダルが男女別に渡された。その他、日本移民をブラジルに運んだ移民船の顕彰も行われた。山本会長、杉田登貴夫実行委員、山本茂会員たちが報告のために来社。「今回は多くの人に集まっていただき、大成功を収めることができて良かった」と記念行事の成功を喜んだ。入場料の代わりに来場者が持参した保存食は計五百十三キロに上ったという。品物は、その他に寄せられた缶詰二十六個、オムツ六百四十八個とあわせ、社会福祉法人こどものそのに寄付された。記念射撃大会の結果は次の通り(敬称略)。【男子】一位=遠藤マリオ、二位=脇長ジルソン、三位=山本茂、【女子】一位=アンナ・ベアトリス・アユミ・サトウ、二位=遠藤マイア、三位=ウレシ・サトウ。

TOPへ