<射撃ニュース9月>

9/10
(尾瀬サミット:ニホンジカ捕獲管理方針見直す 環境省が報告:新潟)
新潟、福島、群馬、栃木の4県に広がる尾瀬国立公園の環境保護や利用を話し合う「尾瀬サミット2008」がこのほど、福島県檜枝岐(ひのえまた)村で開かれた。特別保護区内の食害を防ぐため、ニホンジカの捕獲に向けて「管理方針」を見直す方針が環境省から報告されたほか、ガイド育成などを巡って活発な意見が交わされた。各県関係者や地権者の東京電力などの企業の代表、学識経験者ら約80人が参加。主催した尾瀬保護財団理事長の大澤正明群馬県知事が「21世紀に誕生した新しい国立公園にふさわしいあり方について、英知を結集してほしい」とあいさつ。 副理事長の泉田裕彦知事は「奥只見から船で尾瀬に入る新潟ルートの宣伝に力を入れた結果、入山者が2・2倍に増えた」と語った。
(厄介なニホンジカ:尾瀬の湿原食害深刻:福島)
福島、群馬、新潟の3県にまたがる尾瀬沼・尾瀬ケ原周辺の湿原に、元来は生息していないニホンジカが入り込み、高山植物を踏み荒らしたり、ミズバショウやワタスゲを食べたりする被害が深刻化している。「高山植物の宝庫」の急激な変化に環境省は危機感を募らせ、早ければ来年度から本格的なシカの捕獲に乗り出す方針を固めた。環境省関東地方環境事務所(さいたま市)によると、尾瀬沼周辺の大江湿原では今夏、遅霜に加え、シカの食害によりニッコウキスゲの花が大幅に減った。シカが植物の地下茎を食べる際に泥炭層を掘り下げることで、穴が開いて水がたまったり、泥炭層がめくれたりして、周囲の植生に大きな影響が出ている。8月31日に福島県桧枝岐村で開かれた「尾瀬サミット」では、環境省の担当者が「湿原が壊れつつあり、シカを放置できない状況になっている」との認識を示した。同事務所によると、尾瀬のシカは1990年代に初めて確認された。2007年の生息数は241頭と推定され、7、8年前と比べ2―3倍に増えた。近年、降雪量が減少して雪解けが早まり、シカの移動可能な範囲が広がったため、栃木、群馬両県から侵入してくるとみられている。環境省は2000年に尾瀬のニホンジカ管理方針を策定し、生息数や移動経路、越冬状況などを調査した。越冬地となる尾瀬周辺部での駆除を進め、昨年からは試験的に国立公園内でも数頭を捕獲したが、状況は改善されていない。環境省は専門家や地元自治体などと協議し、年明けにも管理方針の改定に着手する方針。尾瀬の特別保護地区で湿原を傷つけないようわななどを仕掛け、シカの捕獲を本格化させる。桧枝岐村の星光祥村長は「20種類以上の植物に影響が出ている。植生を維持するため、適正数まで捕獲してほしい」と賛同している。シカを研究する麻布大獣医学部の高槻成紀教授(動物生態学)は「自然のバランスを考えると対策が必要な時期に来ている。国立公園内で捕獲するという以上、効果が上がっているかどうかを継続監視する必要がある」と指摘している。

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9/9
(ニホンジカの猟期延長1カ月は銃禁止わなに限定へ:長野)
県は、食害対策として本年度実施を目指すニホンジカの狩猟期間拡大について、期間を2月16日から1カ月間延長し、その間は銃の使用を原則禁止し、わな・おりの使用に限定する。8日、県庁で開いた有識者による特定鳥獣保護管理検討委員会で提案、了承された。17日の県環境審議会の審議を経て、月内に正式決定する見通しだ。県は、狩猟延長期間中は渓流釣り解禁直後の計6日間を除き、銃の使用を認める案も検討した。だが、猟友会側が「釣り人への安全面を第一に考えたい」としたため、銃使用の案は見送った。通常の狩猟期間は11月15日-翌年2月15日。県内では2月16日を渓流釣りの解禁日とする地域が多く、猟期延長は釣り人の安全確保との兼ね合いが課題となっていた。県野生鳥獣対策室によると、猟友会側に意見を求めた際、銃を誤射する危険ばかりでなく、猟犬による事故やイノシシなどを誤って捕獲する可能性が指摘されたという。赤津安正・県猟友会長(下水内郡栄村)は検討委の席上、「安全な方法で皆さんの期待に応えていきたい」と理解を求めた。同対策室は「わなは沢筋から離れた獣道に仕掛けるので、銃と比べ安全度は高いが、捕獲効率では劣る」と説明。本年度の結果を見ながら、今後も銃使用の可能性を模索する考えを示した。
(シカ食害で地肌露出:高知)
四万十市と愛媛県宇和島市にまたがる滑床山国有林内の三本杭(ぐい)(別名・滑床山、1225メートル)の頂上一帯が、ニホンジカによるササやオンツツジなどの大規模な食害で、地肌がむき出しになっている。四国森林管理局は、景観の維持と、裸地化による土壌流出を防ぐため、ササの移植で植生を回復させる実験に取り組んでいる。四万十市も8日の市議会で、ワナなどによるシカの捕獲について市独自の報奨金制度を明らかにした。豊後水道などが見渡せ、登山者に人気の頂上付近は、以前は高さ約80センチのミヤコザサに覆われていたが、1996年ごろからシカによる食害が進み、約2年前には、頂上に近い鞍(あん)部「タルミ」も含め大半が消失。雑木も食い荒らされ、土壌の流出により登山道などには段差もできた。同管理局は2006年末、シカが入らないよう、頂上と周辺の73アールを高さ2メートルのステンレス入りネットで囲い、07年春には、ボランティアの協力で食害の少ない近辺の山からミヤコザサを移植して、植生回復に着手。月1回の追跡調査では、囲った範囲と付近での食害が止まり、約200か所で新しい芽が出ているという。同管理局四万十川森林環境保全ふれあいセンター(同市西土佐)の秋山雅弘所長は「シカの急増は地球温暖化の影響も考えられる。ネットの効果は出ているが、植生が元に戻るには20年くらいかかりそうだ」と話している。シカは県境一帯で増えているが、05年に森林総合研究所に委託した三本杭周辺の調査では、1平方キロ・メートル当たり30匹以上が生息していると推定され、食害が出ないとされる目安の同5匹を大幅に上回っている。一方、四万十市の新しい捕獲報奨金制度は、農林産物への被害を減らすため、県の制度とは別に、狩猟期間の内外やオス、メスにかかわらず1匹の捕獲に一律1万円を支払うとし、11月実施へ予算を提案。沢田五十六市長は「昨年の2倍の2000匹を捕獲目標にする」と述べた。

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9/8
(拳銃など所持の暴力団員を逮捕:岡山)
岡山東署は8月22日、岡山市円山、暴力団員、中川剛容疑者(37)を銃刀法違反と火薬類取締法違反の疑いで逮捕、同日までに自宅から拳銃1丁、県警提供=と実弾17発を押収した。調べでは、中川容疑者は自宅に米国製の回転式拳銃1丁、38口径の実弾13発と22口径4発の計17発を隠し持っていた疑い。鑑定の結果、拳銃、実弾とも真正品と確認された。中川容疑者は容疑を認めており、銃と実弾の入手先を追及している。
(オオカミの好みはシカよりサケ?:カナダ)
グリズリーよ、そこをどいてくれ。新しい研究によると、カナダのブリティッシュ・コロンビア州沿岸部では“漁師オオカミ”もサケをつかみ取ろうと狙っていて、サケが遡上する時期にはほとんどサケばかり食べているという。生物学者の研究チームは、肉食動物であるハイイロオオカミが何を食べているのかモニターするために、その糞から得られた何年分ものデータを分析した。その結果、この沿岸に生息するオオカミは、ほかの多くのオオカミと同じように春や夏のほとんどの時期にはシカを食料にしているが、秋の数カ月については、シカを無視して川を遡上してくるサケに集中することがわかった。「奇妙なのは、この季節限定的なサケへの大きな嗜好変化である。シカを無視してサケをターゲットにするのだから」と、カナダのビクトリア大学で研究チームを率いるクリス・ダリモント氏は話した。研究共著者のトーマス・ライムケン氏は、今回の研究ではオオカミだけではなくサケに関しても有益な成果が得られたことをプレスリリースで追加説明している。「サケの研究は驚きの連続だ。その大洋での回遊が新しいかたちで陸上の生態系全体にも最終的に影響を与えているのである。食料と栄養の食物網全体への供給という観点で見れば、サケはタンザニアにあるセレンゲティ国立公園のヌーに匹敵する貢献をしている」と同氏は述べている。オオカミがサケを食べることがあることは、研究者の間で既に知られていた。オオカミの糞に魚の証拠が見つかったことがあり、オオカミが魚を捕るところも目撃されたことがあるからだ。しかしダリモント氏の話によると、「誰もが受け入れやすい正統派の」理論では、オオカミは食物連鎖上、何よりもまず有蹄動物(シカなどの四本足で蹄のある哺乳動物)と繋がっているのである。そのため、ダリモント氏の研究チームは、秋にオオカミの嗜好がサケに変わるらしいことを知って「ひどくショックを受けた」という。秋は、サケが産卵のために川を遡上してくる時期だが、「シカはそこにいる。シカを食べ続けることだってできるんだ」と同氏は続ける。生態学的な観点で同氏が最も興奮しているのは、オオカミがサケを選ぶ理由がシカの不足ではなくサケの豊富さにあるという事実である。「よく考えてみれば、この戦略は理にかなっている。サケは安全で栄養豊富であり、居場所が限定されている。オオカミの生息地へ、海からわざわざやって来てくれるのだから、まるでビュッフェのようなものだ。シカのように10キロも探し回る必要がなく、しかも予測が付けられる。食料としてこれ以上望むことがあるだろうか」と付け加えた。レインコースト環境保全協会の会員でもあるダリモント氏は、現在のオオカミとサケの関係が危険にさらされていることを心配している。「遡上するサケは、子孫の繁殖のために蓄えた大量のエネルギーと栄養の固まりとも言える。それは基本的に生態系全体に貢献していて、クマ、オオカミ、鳴き鳥、昆虫のエサとなっている」と同氏は説明している。しかし、沿岸漁業の漁船は効率の良い漁をするために、サケが川へ戻って産卵する前にその90%を捕まえてしまう可能性があるという。「保護の観点から言うと、このような素晴らしい資源を維持したいのであれば、私たちはその利用量を大幅に削減しなければならない」。ダリモント氏は個人的に養殖のサケは避けているという。なぜなら、養殖のプロセスが天然のサケを病気で脅かすからである。天然のサケに関しては、「われわれがサケを一口食べるたびに、その分のサケをオオカミや鳴き鳥が食べられなくなるということ、そしてそのような動物の多くは、ほかに選択肢がないということを考えてほしい」と述べた。

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9/7
(子熊目撃:富山)
7日午後、上市町の山あいの町道で子熊1頭が目撃され、警察などがパトロールをして付近の住民に注意を呼びかけています。上市警察署によりますと、7日午後3時35分頃、上市町堤谷の町道を子熊が横断するのを近くに住む住民が目撃し、通報しました。体長は80センチメートルくらいで、子どもの熊と見られています。目撃現場は、スーパー農道から200メートルほど離れた山あいで、上市町役場が猟友会を出動させた他、警察が付近をパトロールして、付近の住民に注意を呼びかけています。
(夫に熱いエール:パラリンピック)
北京パラリンピックが開幕した6日夜、ライフル射撃に出場する又吉清人選手(48)の妻祐子さん(48)は浦添市内の自宅のテレビで開会式を見守った。清人選手は体調管理のため開会式には出席しなかったが、各国選手が入場している最中に清人さんから電話がかかってきた。祐子さんは「4年間の成果を出し切ってほしい」とエールを送った。ライフル射撃は、専用車いすやライフルなど総重量90キロを超す荷物があるため、移動が大変な競技。祐子さんは県外での大会があるたびにレンタカーを借りて運転手を務めていた。電話口で清人選手は「妻がいなければ大会にも出られない」と話し、二人三脚で支えてきた妻に感謝した。祐子さん自身も、会場に足を運ぶことでたくさんの知り合いができ、大会を楽しむことができたという。「競技に集中する姿はかっこいい。ライフルのことは全く分からないけど、その姿を見るのも楽しかった」とはにかんだ。清人さんは交通事故で右半身が不自由になった後、障害者でもできる競技を広めようと決意し、2004年からライフル射撃を始めた。祐子さんは「(清人選手は)明るく前向きな性格でこちらも支えられている」と感謝した。祐子さんは10日から北京入りし、会場で応援する。「今年が最初で最後という気持ちでやっていると思う。4年間やってきたことを出し切ってほしい」と話した。
(クマ生態、衛星で調査24時間監視:山形)
クマの生息数が全国トップクラスの山形県が本年度、山形大と合同で、県内に生息するクマの本格調査に取り組んでいる。今月は、捕獲したクマに電波発信機を装着し、24時間の行動を把握する全国初の試みに乗り出す。県は調査結果を、策定中の保護管理計画に反映させる方針だ。国の委託を受け、来年3月まで実施する。調査場所は、月山・朝日連峰に位置する鶴岡市の山形大農学部演習林(753ヘクタール)に設定した。行動圏調査は、捕獲したクマに電波発信機を装着する。電波は衛星を経由し、1時間ごとに送られるデータを農学部のスタッフが分析する。移動距離や睡眠時間、餌の捕獲場所など、行動のほぼ全容が把握できるという。調査対象は2頭。12月まで調査する。行動圏調査ととともに、クマの体毛を使った遺伝子分析にも取り組む。より多くの個体を特定することで、生息密度や生息数を推定するのが狙い。県内では初めての試みになる。一連の調査は7月中旬に着手した。課題は、発信機を装着するクマの捕獲と調査に十分な体毛の採取だ。演習林内の約20カ所にハチミツを使った有刺鉄線のわなと、ドラム缶2個を溶接したわなを設けた。集めた体毛は数頭分にとどまり、まだ十分ではないという。山形県みどり自然課の担当者は「先進的な調査だけに、わなで捕獲できない場合、猟友会の協力も得るなど方法を考え、何とか実現にこぎ着けたい」と話している。

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9/6
(ニホンジカの猟期拡大で公聴会 賛成8反対1:長野)
県林務部は4日、農林業被害対策として本年度からの実施を目指すニホンジカの狩猟期間拡大について公聴会を開いた。鳥獣保護法に基づく手続きで、農林業や市町村など利害関係者の公述人9人が口頭または文書で意見を示した。8人が猟期拡大に賛成し、1人が反対した。県は、通常11月15日-翌年2月15日の猟期を、ニホンジカに限り3月15日まで拡大する考え。公聴会には公述人6人が出席、3人の意見は県が代読した。賛成者は、県内でニホンジカによる農林業被害が拡大していることなどを理由に挙げた。これに対し、唯一反対した牧野光朗・飯田市長(欠席)は、県内の山間地には県外からの釣り人も多く周知が困難-と指摘した。県内では2月16日と3月1日に渓流釣りが解禁される地域が多いため、県は釣り人が多い解禁直後の3日間ずつ計6日間は狩猟を禁止するか、延長期間を通じ銃の使用を原則禁止し、わな猟に限ることを検討している。この点について、公述人の赤津安正・県猟友会長は安全性を重視すべきとして、わなに限る案を支持。一方「銃の方が(駆除の)効果が上がる」とし、6日間の禁猟期間を設ける案に賛成する意見も出た。県は県環境審議会の意見も踏まえ、9月中をめどに方針を決めたいとしている。
(イノシシ被害相次ぐ:栃木)
農作物の収穫期を迎え、県内ではイノシシによる農作物の被害が相次いでいる。雑食性のイノシシは、収穫直前のコメやイモを食べるだけでなく、稲穂などをなぎ倒して田畑を荒らす。各自治体や農家では、電気柵を導入するなど、イノシシ対策に躍起になっている。2頭ワナで捕獲 那須烏山市小木須の山林で2日、稲穂などを狙うイノシシを捕まえようと地元の猟友会が設置したくくりワナに、体重約15キロの子どものイノシシが2頭かかった。近くでは、8月から稲穂を食べられる被害が相次いでいた。茂木町でも5日、サトイモを食べられる被害があった。県猟友会南那須支部の水井守支部長(80)は、「これからの収穫期が、農家にとって一番大切な時期。何とか一頭でも多く駆除したい」と話す。県経営技術課によると、県内のイノシシの被害額は2005年までは2000万円台だったが、06年に約1億2000万円に急増し、07年は約1億4000万円に拡大した。担当者は「木の実などの少ない年に山を下りて、里の農作物の味を覚えると、その後毎年現れるようになる」と話す。被害防止策で効果が高いのは電気柵だ。電気を流したロープに触れると、イノシシは驚き、警戒して近づかなくなるという。茂木町では2年前から集落全体を電気柵で囲う対策を進めている。一つの畑だけ囲っても、その隣の畑が荒らされるなどして根本的な解決にならないためだ。これまでに国の補助金を受けて約4000万円かけ、町内86集落のうち約半数の集落で電気柵を整備した。電気柵に囲われた集落では、今のところ被害はほとんどないという。しかし、普通のネットや柵などで囲った田畑は、簡単に破って侵入してしまうため、被害を完全になくすのは難しい。県などでは、収穫時期の被害を避ける方法として、イノシシの「隠れ家」となる雑草や低木を伐採し、不要な野菜や果物を農地に放棄しないように呼びかけている。
(インドの金メダリスト、ビンドラー選手に名誉博士号受賞)
〈チェンナイ〉タミル・ナードゥ州のSRM大学(SRM University)は北京五輪で個人として初の金メダルを獲得した射撃のアビナヴ・ビンドラー選手とインド宇宙研究機関(Indian Space Research Organization、ISRO)のマダヴァン・ナイール所長に名誉博士号を授与すると発表した。SRM大学サティヤナーラーヤン学長は4日、報道陣に対して「9月7日に行われる第4回総会でビンドラー選手とナイール所長に名誉博士号が授与される」と発表した。ビンドラー選手は、SRM大学に新設される1億ルピー(約2億4000万円)規模のスポーツ・アカデミーの建設記念式典にも参加する。アカデミーではホッケー・バスケットボール・バレーボールの分野の優秀な人材を集め、無償で教育していくという。サティヤナーラーヤン学長は「ビンドラー選手のために射撃練習場の設置を計画している。またビンドラー選手には、北京五輪での功績を称え50万ルピー(約120万円)の現金も授与される」と発表した。

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9/5
(害獣の鹿肉売り出せ:滋賀)
農作物を食い荒らす鹿の肉を高級食材として売り出す取り組みが県内で進んでいる。野生獣を使った料理はフランス語で「ジビエ」と呼ばれ、欧州では秋の味覚の代表格。厄介者のブランド化で、年間1億円を優に超える農業被害を食い止めたい−。関係者はマイナスをプラスに変える逆転の発想で、害獣駆除と高級食材販売の一石二鳥に期待を寄せる。「鹿肉のカロリーは牛肉の4分の1。でも、鉄分は7倍。ミネラルも多く含まれ、ダイエット中や貧血気味の女性のお助け食材なんです」県東近江地域振興局で、ジビエの普及に取り組む農産普及課普及指導員の松井賢一さんはこう話す。とはいえ、鹿肉は血抜きが十分でないと臭みが出るほか、脂肪分が少ないため火を入れるとすぐかたくなるなど、素人が調理するのは少し難しい。捕獲すると1頭10万〜20万円前後で売れるイノシシとは異なり、鹿はお金にならないばかりか、廃棄処分にするため焼いたり穴を掘って埋めたりするのは大変−という理由で、猟師は鹿の捕獲を敬遠しがちだという。「撃ってもらうには、売れるようにするしかない」。松井さんらは06年度から、鹿の調理法と販路を開拓する取り組みを始めた。京都と滋賀のフランス料理のシェフが集まる「京都フランス料理研究会」にも研究を依頼。肉は赤ワインで煮込んだり、内臓はパテにしたり……。料理人を対象にした調理講習会を開けるまでになってきた。「滋賀では、わな猟ではなく鉄砲で撃つため、肉が傷みにくく、味が良い」と松井さんはいう。湖西地域でも、鹿肉を本格的に食材として使う取り組みが進んでいる。高島県事務所によると、高島市朽木地区に6月、県猟友会朽木支部が運営する鹿肉の加工処理施設がオープン。7月には、県や同市職員らで作る高島獣害対策地域協議会にジビエ料理専門部会も発足した。朽木地域の鹿肉は「朽木ゴールドもみじ」のブランド名で販売が始まっている。県農業経営課は「鹿を地域資源として有効活用しないで、厄介者扱いするのは、もったいない。販路は開拓できつつあり、今後はいかに安定的に鹿肉を供給できるかが課題になる」としている。
(男性が散弾銃で自殺か:栃木)
4日午後4時35分ごろ、日光市今市の無職男性(59)が、自宅2階8畳間の布団の上で、散弾銃を腹付近に置いて倒れているのを男性の妻(56)が発見した。妻が自ら勤務する病院に連絡し、駆け付けた医師が死亡を確認、警察に通報した。散弾銃で自分ののどを撃ち、自殺したとみられる。銃は県公安委員会から許可を得て男性が所有していた。
(自民党総裁選:麻生太郎氏の横顔)
麻生太郎幹事長(67)は、1940年9月20日に故・麻生太賀吉元衆院議員の長男として福岡県に生まれる。母方の祖父は故・吉田茂元首相。63年学習院大学政経学部卒業、66年麻生産業入社、73年麻生セメント社長。79年衆議院議員に初当選し、当選9回(福岡8区)。96年に第2次橋本龍太郎内閣の経済企画庁長官として初入閣し、その後も経済財政担当相、総務相、外相などを歴任。自民党では政調会長、幹事長を務める。76年のモントリオールオリンピックには、クレー射撃の日本代表として出場。現在も日本クレー射撃協会会長を務める。過去、自民党総裁選に2001年、06年そして昨年9月の安倍晋三元首相辞任後の3度出馬した。福田政権発足後は、政治理念の違いを理由に無役に徹してきたが、8月の内閣改造に伴う自民党役員人事で幹事長に返り咲いた。就任後のインタビューなどで景気対策優先を強調し、政府が目標に掲げる2011年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)黒字化の目標年度先送りに言及した。

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9/4
(子供部屋の天井裏にクマ:富山)
富山県砺波市庄川町落シの吉藤庄治さん(78)方の2階の天井裏に2日夜、体長約1.2メートルのクマが侵入した。クマは天井裏にあったミツバチの巣を狙い、壁に直径約1メートルの穴を開けて入ったらしい。巣があったのは、子ども部屋の真上。クマが吉藤さん方にやってきたのは、この日2度目だった。今春から周辺で何度もクマは目撃されていて、多少は慣れていた住民らも「住宅の中に入ったのは初めて」と驚いている。市農業振興課によると、午後11時過ぎに、吉藤さんの家族がクマの物音に気づき、隣家に避難するとともに、市に通報した。市担当者らが駆けつけると、クマは2階の部屋にいて、窓にシルエットが映っていた。約10分後に、地元猟友会メンバーらが見守る中、クマは窓ガラスを破り、屋根伝いにゆっくりと逃げたという。クマがいた部屋の天井は大きく垂れ下がっていた。同課の大浦信雄係長らは「家族が避難する前に、天井が破れていたら危険な状態だった」と、胸をなで下ろす。クマは、この日午後6時ごろにも、天井裏のハチの巣を狙って入った。家族が見つけて、市に通報。クマは逃げた。調べてみると、クマが食べて3分の1ほどになったハチの巣があった。家族はこのとき、初めてハチの巣があったことに気づいたという。ハチミツと巣は午後9時ごろまでに撤去した。クマは夜になって、「取り残した」ハチミツを目当てに再びやってきたらしい。クマは逃げたが、その後、スズメバチの大群もハチミツを狙って、クマが開けた穴から天井裏に押しかけた。市は3日午前中にハチミツを完全に撤去して、穴をふさいだ。同課によると、クマの目撃通報による出動は、今年4月から11回目。「クマが一日に2度も同じ民家に現れたのは聞いたことがない」と関係者も驚く。大浦係長は「クマとの間の取り方を覚えている住民も多い。クマも人間に慣れてきているようだ。危険と隣り合わせの微妙な関係だ」と指摘している。
(水難のクマを漁船が誘導:岩手)
大船渡市三陸町の越喜来湾で海上を迷って泳ぐクマが目撃され、近くにいた漁船に陸まで誘導されるという一幕があった。人助けならぬ「クマ助け」の美談は、地元の話題を呼んでいる。珍事があったのは8月23日午前10時半ごろ。地元の釣り船「龍神丸」の船長前田芳隆さん(60)が釣り人を乗せて同湾にいたところ、近くで養殖作業をしていた仲間の前田昌克さん(61)から「クマが泳いでる」との連絡を受けた。芳隆さんが駆け付けると、陸から1キロ以上離れた地点で海上に頭を出してキョロキョロしながら泳ぐクマを発見。海中に誤って落ちて迷っていたとみられる。漁船2隻で挟むようにしてクマを岩場まで誘導したという。その間30分ほど。携帯電話のカメラでクマを撮影した芳隆さんは「シカが泳いでいるのは見たことがあるが、クマは初めて。それにしても北島康介級の泳ぎのうまさだった」と驚きの表情。クマは岩場に着くと一目散に走り去ったという。「一言も礼はなかったが、クマ助けができてよかった」と笑顔を広げる。
(クマに襲われ61歳男性重傷:岩手)
30日午後6時10分ごろ、岩手県北上市和賀町の和賀川の堤防で、散歩していた同市和賀町、会社経営菊池進一さん(61)が林から出てきたクマに襲われ、頭や鼻などをかまれ重傷を負った。北上署によると、クマは成獣とみられる。菊池さんは自力で自宅まで戻り、家族が119番した。
(北京オリンピック女子クレー射撃トラップ)
ハイライトの動画のサイト(パソコンでご覧ください)
http://www.gorin.jp/game/SHSHW404.html

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9/3
(イノシシ・ニホンジカ保護管理計画に意見募集:宮城)
県は一日、県内のイノシシとニホンジカによる農作物などの食害を防ぐために策定した「県イノシシ保護管理計画」と「牡鹿半島ニホンジカ保護管理計画」の原案を公表し、県民からの意見募集を始めた。計画の柱は①捕獲による個体数②防除方法の普及と開発③生息地の環境管理、の三点。具体的には、個体数を減らすために狩猟期間の延長や捕獲制限の緩和を行う。また、電気柵を地域単位で設置して防除効率を高めたり、隠れ場所となる耕作放棄地の管理を進めたりする。県自然保護課は「イノシシなどによる被害は増え続けており、早急な対策が必要」としている。計画案は県政情報センターや県自然保護課のホームページで公開している。意見募集は三十一日まで。連絡は県自然保護課022-211-2673。
(猟友会員2人を書類送検:愛知)
愛知県警岡崎署は25日、民家の集まる地域で猟銃を発砲したとして、銃刀法違反などの疑いで、岡崎市の猟友会会員でいずれも79歳の無職の男2人を書類送検した。調べでは、2人は6月7日、岡崎市の依頼で、猟友会のほかのメンバー6人とともに同市山間部でシカの駆除をしていた際、近くの住宅地に逃げ込んだシカに向け、猟銃弾3発を発砲した疑い。近くの消防団車庫のシャッターに流れ弾が当たった跡が見つかり、岡崎署が捜査していた。2人は「シカが人に危害を加えると大変なので、早く仕留めようと思った」と供述している。
(流れ弾?八頭の民家に穴:鳥取)
郡家署は1日、八頭町福地の男性(69)宅にライフルとみられる弾の跡が二つ見つかったと発表した。男性宅の周辺ではイノシシやシカなどの駆除が行われており、同署は、駆除で使われたライフルの流れ弾とみて調べている。調べでは、男性から8月31日、「2階物置の窓ガラスに撃ち抜かれたような穴がある」と届け出があり、調べてみると直径約1センチの円形の穴があった。また、今年4月には1階居間の窓ガラスが割られ、8月26日に修理した際に業者がサッシの枠に金属片がめり込んでいるのを見つけた。科学捜査研究所で鑑定した結果、猟に使う32口径のライフルの弾の可能性が高いことがわかった。2階から弾は見つからなかったという。
(陸自駐屯地に侵入し拳銃盗む 元自衛官再逮捕:大分)
陸上自衛隊玖珠駐屯地(大分県)で平成18年9月、64式小銃などが外部へ持ち出された事件で宮崎、大分両県警の合同捜査本部は2日、窃盗や建造物侵入などの疑いで宮崎県高鍋町、元自衛官の無職、高山敏信容疑者(44)を再逮捕した。容疑を大筋で認めている。調べでは、高山容疑者は18年9月上旬ごろ、玖珠駐屯地に侵入し、武器庫から64式小銃や拳銃などを盗んだ疑い。今年8月6日には、容疑者宅を家宅捜索した捜査本部が、駐屯地から盗まれた拳銃1丁と空の弾倉2つを押収した。64式小銃については、同タイプとみられる銃の部品が高鍋町内の川の中で見つかっているが、持ち出された銃かどうかは特定されていない。高山容疑者は18年3月まで玖珠駐屯地に勤務し、2曹で退職。今年8月、高鍋町のパチンコ店に窓ガラスを割って侵入しようとしたとして、建造物侵入未遂罪などで起訴された。

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(五葉山猟区入猟者増へ期間延長:岩手)
大船渡市三陸町の五葉山猟区で今年度、秋から冬にかけてのシカ狩猟期間を従来よりも一カ月延長させることが決まった。これまで二月中旬までだった期間を三月中旬まで延ばし、年々減少が続く入猟者確保を目指す。猟区周辺では依然として作物のシカ被害が多く、駆除対策としての“効果”も注目されている。今年度の狩猟期間は、二十七日に市役所三陸支所で開かれた三陸地区五葉山猟区管理協会運営会議の場で決まった。協会員、市職員約二十人が出席し、冒頭甘竹勝郎市長の代理で出席した紀室輝雄副市長は「全国的にハンターが減少しており、入猟しやすい環境づくりを進めていきたい」とあいさつした。議事では今年度の五葉山猟区狩猟期間について協議し、原案通り承認。シカ猟は十一月十五日から三月十五日までと、従来よりも終了期間を一カ月延長した。キジ・ヤマドリ猟は、例年通り十一月十五日から二月十五日となっている。狩猟日は原則として、狩猟期間の初日とその翌日、期間中の土日、祝祭日、一月二、三日、期間の最終日とその前日。開猟日数はシカは昨年より三日多い四十一日で、キジ・ヤマドリは三日少ない三十三日となる。事務局では「入猟者数が減少している中でハンターを確保し、より多くのシカを捕獲してもらいたい」と説明。例年、猟期後半の入猟者が多い傾向があることから三月の入猟者も期待できると判断した。三陸地区五葉山猟区(約五千ヘクタール)は、鳥獣資源の管理やハンターの安全確保を図るため、昭和五十七年に設定された。鳥獣の宝庫として知られ、関東方面などからもハンターが訪れている。昨年度のシカ入猟者は、前年度より三十七人少ない四百八十五人で、四百人台にとどまった。シカ捕獲頭数は百七十八頭(オス五十一頭、メス百二十七頭)となっている。十年ほど前には入猟者も年間で千人を超えていたが、高齢化によるハンター減少や趣味の多様化などを受け、ここ最近は半減。会議構成メンバーからは、入猟者増加への工夫を課題とする意見が相次いでいた。また、三陸町をはじめ市内外の広範囲で里ジカによる農作物被害が後を絶たない。各世帯では防護網整備といった対策を講じているが、有害駆除を行う地元猟友会など関係機関の負担も増している。期間延長によって、里ジカ被害の減少につながるかも注目されている。
(野ヤギ駆除スタート:奄美大島)
食害が広がっている奄美大島の野ヤギの駆除が瀬戸内町で始まった。町の委託を受けた町猟友会が19日から町内各地に網わなを仕掛け、29日までに20頭以上を生け捕り。2009年3月までに150頭の捕獲を目指す。捕獲は猟友会員64人が地域ごとに4班に分かれて実施。野ヤギの生息する林道脇や浜辺などに高さ約1.5メートル、長さ18メートルの網を複数設置。好物の草を下げたり、雌ヤギをロープでつないでおとりにしたり、笛やホラ貝を吹いて追い込んだりと試行錯誤しながら、野ヤギの角や足が網に絡まるのを待っている。町農林課の浜崎洋係長は「世界自然遺産登録のためにも農業被害防止のためにも、野ヤギ問題は放置できない。来年度以降も継続し全頭駆除を目指したい。捕獲は順調なペース」と説明。町猟友会の武田英司会長は「今後、頭数が減ると生け捕りが困難になる。銃の使用や、生け捕らなくても食用解体できる方法も認めてもらいたい」と話す。奄美大島では古くから食用のためヤギを飼育しているが、近年一部が野生化。土砂崩れや希少種の食害、農業被害が深刻化しており、本年度から島内5市町村が放し飼いを野ヤギとみなす条例を施行。このうち瀬戸内町を皮切りに4町村が本年度から本格駆除を始める。島内の野ヤギは推定2300頭。
(シカ食害奥秩父の自然林守れ:埼玉)
奥秩父の自然林でニホンジカの食害被害が広がっていることから県は東京都と共同で捕獲作戦を展開することを29日、決めた。10月中旬以降に双方で30人前後の猟友会員に協力を求めて実施する。秩父市の県秩父地方庁舎で同日あった打ち合わせ会には県環境部自然環境課、秩父市と東京都、奥多摩町の関係者が出席。捕獲は都県境にある天目山(標高1576メートル)内で行う。多数のシカが目撃される山地だが、成果は未知数と言う。都はこれまでに山梨県丹波山(たばやま)村と共同で捕獲を実施。追われたシカは埼玉側に逃げ込み国有林内での被害が目立つようになったという。県はこれまで、捕獲頭数の制限を決め単独での駆除を進めてきたが、都側からの呼び掛けもあり共同捕獲作戦になった。
(猟友会員2人を書類送検:愛知)
愛知県警岡崎署は25日、民家の集まる地域で猟銃を発砲したとして、銃刀法違反などの疑いで、岡崎市の猟友会会員でいずれも79歳の無職の男2人を書類送検した。調べでは、2人は6月7日、岡崎市の依頼で、猟友会のほかのメンバー6人とともに同市山間部でシカの駆除をしていた際、近くの住宅地に逃げ込んだシカに向け、猟銃弾3発を発砲した疑い。近くの消防団車庫のシャッターに流れ弾が当たった跡が見つかり、岡崎署が捜査していた。2人は「シカが人に危害を加えると大変なので、早く仕留めようと思った」と供述している。
(食害ニホンジカを特産に:宮崎)
生息数が増え、農林業に深刻な被害をもたらしているニホンジカ。そのシカ肉を身近な食材として普及させようと延岡地区猟友会北浦支部(延岡市北浦町)が29日、同市北浦町でシカ肉料理の試食会を開いた。女性団体の会員らを招き、ハンバーグやカツが振る舞われた。試食会には女性団体のほか行政機関の関係者ら約40人が参加。料理は「道の駅 北浦」のレストラン「海鮮館」のシェフが作った。ハンバーグとカツの2品で、市内の主婦波越千明さん(54)は「シカ肉の生臭さがなく、おいしかった。牛肉といわれても分からないのでは」。市北浦町総合支所地域振興課の日高広道課長は「脂肪分が少なくヘルシーな食材。町の特産に育てたい」と話した。同総合支所によると、県内のシカの生息数は県北を中心に増加。スギやヒノキの新芽や樹皮、田植え直後のイネや葉タバコなどに被害が相次いでいる。昨年度の市内の農産物被害は約600万円に上るという。シカが増えた原因は温暖化で生存率が高まったことが考えられるが、狩猟者の減少も一因という。延岡地区猟友会北浦支部の会員は15年前に比べ、半数の40人ほどに減少。シカ肉の需要低迷で狩猟者がシカを捕獲しない傾向という。同総合支所は「消費が増えれば捕獲拡大につながり、農林産物の被害軽減にもなる」と期待を込める。同総合支所は、今回の試食会の意見を踏まえ、レシピを工夫して、同レストランのメニューに採り入れたい考えだ。
(食害シカの猟期「1カ月延長」で2案 渓流釣りに配慮:長野)
県は、食害対策の一環で本年度実施を目指しているニホンジカの狩猟期間拡大について具体案をまとめた。通常は11月15日-翌年2月15日の狩猟期間を3月15日まで1カ月間拡大し、延長期間中は、釣り人が多い時期に狩猟禁止期間を設けるか、銃の使用を原則禁止する。9月17日の県環境審議会を経て同月中にも正式決定する。県野生鳥獣対策室によると、解禁日を秋に前倒しする案もあったが、キノコ採りの入山者が多いなどの理由で避けた。ただ、春先への延長でも渓流釣りの解禁期間と重なるため、釣り人への安全確保策が必要になる。そこで(1)県内各地で渓流釣りが解禁される日から3日間にあたる2月16日-18日と3月1日-3日の計6日は、全県でシカの狩猟を禁止する(2)1カ月間の延長期間中は銃器の使用を規制し、猟具は原則わなだけとして、息の根を止める「とどめさし」に限り、銃器の使用を認める-の2案をまとめた。ともに、猟期延長の周知や注意喚起などを徹底していく。案は県ホームページで公表しており、9月12日まで県民から意見を募集する。同4日には、漁協、猟友会、市町村などの代表を交えた公聴会を経て(1)か(2)のどちらかに決め、最終案を固める方針だ。同室は案を作るに当たり、県内の関係団体に延長の是非や問題点などについて尋ねるアンケートを実施。狩猟解禁日の前倒しはキノコ狩りの入山者が多く落葉前で見通しが悪いため、猟友会190団体のうち回答した147団体の6割余が「危険性が高い」とした。漁協は29団体のうち23団体が回答。6割弱が「延長は何らかの支障がある」としたが、「延長は望ましくない」はゼロだった。

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(許可銃発砲上半期ゼロ=拳銃は横ばい押収増加:警察庁)
今年1~6月に猟銃など所持を許可された銃を使った発砲事件はゼロで、昨年同期の7件から激減したことが7日、警察庁のまとめで分かった。同庁は「長崎県佐世保市の乱射事件後に行った許可銃30万丁の一斉点検などの効果があった」とみている。拳銃が横ばいのため、銃全体の発砲は8件減の25件だった。昨年上半期の発砲事件は33件で、内訳は拳銃が26件、許可銃は7件。今年は拳銃が24件、自衛隊員による小銃発砲が1件だった。今年の25件のうち、暴力団構成員(準構成員含む)による発砲は21件。昨年上半期と同数だったが、対立抗争と認定されたのは2件で、5件減った。拳銃を使った事件は35件減の140件。殺人と強盗(いずれも未遂含む)がともに4割以上減った。拳銃の押収は10丁増の254丁。このうち暴力団分は20丁増の102丁で、同庁は「通報や届け出がかなり増えている」としている。
(映画まねた散弾銃を所持:兵庫)
兵庫県警薬物銃器対策課などは、私製散弾銃や拳銃(けんじゅう)などを所持したとして、銃刀法違反容疑で、指定暴力団山口組系組員、仁科俊宏容疑者(31)=神戸市長田区=を逮捕、送検した。同課によると、散弾銃は映画「マッドマックス」で主人公が使った銃を模して作られており、2連式で銃身が短いのが特徴という。調べでは、仁科容疑者は6月30日、神戸市内の知人女性宅で散弾銃と拳銃3丁、実弾36発を所持した疑い。「知人を介して手に入れた」と供述しているという。
(中山選手が「あの」一人娘とともに市長訪問:茨城)
北京五輪でクレー射撃女子トラップの日本代表として決勝に進出し、4位入賞を果たした中山由起枝選手(29)=茨城県結城市四ツ京在住=が27日、所属する日立建機(東京)の村山秀彦・総務部長とともに市役所を訪問。小西栄造市長らに成績を報告した。メダル獲得を逃した悔しさから中山選手に抱きついて泣きじゃくるシーンが放映された一人娘の芽生(めい)ちゃん(6)も同席。“応援団長役”として声を枯らしたことがママの中山選手から報告され、芽生ちゃんも「おばあちゃんは、最後は両手を合わせて神様に祈っていた」と応援ぶりを説明。小西市長から「4位入賞というすばらしい成績は市民に感動を与えてくれました」とねぎらいの言葉をかけられると、中山選手は「自分一人だけではなく、周りの応援があってこその成績」と応え、「できれば次回も挑戦したい」とロンドン五輪でのメダル獲りへの意欲をみせていた。

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