<射撃ニュース1月>

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(栃木・足利で殺人未遂事件、女性が3、4発撃たれ重傷・父も軽傷)
12日午後5時50分頃、栃木県足利市今福町のパート従業員、阿久津理恵さん(30)が自宅駐車場で、男に拳銃のようなもので撃たれる事件が起こった。阿久津は両腕と腹部、左胸を撃たれ重傷だが、命に別条はないという。父・山田孝行さん(53)も左肩を撃たれ、軽傷を負った。男は逃走しており、県警足利署が殺人未遂事件として行方を追っている。調べによると、阿久津さんは勤務先から帰宅して車を降りたところ、近付いてきた男に拳銃のようなもので3、4発撃たれた。騒ぎを聞き付けて自宅から出た山田さんが男を追ったが、男は山田さんにも1発発砲し、走って逃げた。同署は顔見知りによる犯行の可能性が高いとみて捜査している。また、凶器の「拳銃のようなもの」は現場に落ちていた弾丸などから、殺傷能力のある改造銃の可能性もあるという。
(ダガーナイフ、所持禁止 県警が回収に乗り出す:山形)
改正銃刀法が施行され、殺傷能力の高いダガーナイフなど、刃渡り5.5センチ以上で両刃の刃物の所持が今月5日から禁止された。既存の所有者は半年間、罪に問われないが、警察などに廃棄を依頼するなどしなくてはならない。県警はホームページや各警察署へのポスター掲示などを通じて広報活動を強化し、所有者に届け出るよう呼び掛けている。長崎県佐世保市のスポーツクラブで2007年12月に起きた散弾銃乱射事件や、ダガーナイフなどで17人が死傷した去年6月の東京・秋葉原の無差別殺傷事件を受けた改正。改正前は対象外だったダガーナイフのほか、刃渡り5.5センチ以上で両刃、先端部がとがっているダイバーズナイフ、スローイングナイフと呼ばれる刃物も新たな規制対象に加わった。改正法では、不法所持は3年以下の懲役か50万円以下の罰金。携帯や運搬なども罰則が科せられる。県警生活環境課によると、ダガーナイフを店頭販売している店舗は県内で把握されていない。インターネットや通信販売などで購入、所有している人がいる可能性があるという。既存所有者からの回収期限はことし7月4日まで。それ以降は摘発対象になる。同課は「職務上、必要なものもあるかもしれない。そうした点も含め、相談してほしい」と話している。
(島根・美郷のイノシシ 害獣転じて「福」となす)
害獣のイノシシを「売り物」にする逆転の発想で、元気になった町がある。江の川沿いの島根県美郷(みさと)町である。合併前の邑智町時代から取り組んで八年、「おおち山くじら」と呼ぶ特産品に育て上げた。東京の帝国ホテルからもパーティーなどの食材として納品の注文がある。悩みの種を逆に収入の糧とする「アイデア商法」は、ほかの自治体でも見習えるのではないか。中国五県では年間二万頭を超すイノシシが春から秋にかけて有害駆除される。脂がのる冬の猟期と違い、夏場は商品価値がないとみられてきた。焼却しづらく、捨て場にも困る。「山里ならではの地域資源」とみる美郷町の発想は、どこから生まれたのだろう。町内の駆除頭数が一九九九年度、史上最多の七百三十二頭に上った。しっぽと引き換えで一頭につき六千円出す奨励金の総額は当初予算の二倍を上回った。いったい何が起きているのか。駆除確認の担当職員は初めて現場を回りだした。始業前や休日を含め年間百数十回、山に入った。汗をかく姿から本気が伝わったのだろう。親しくなった住民から、いろんな情報が届き始めた。資源化のヒントも現場でつかんだ。住民たちは庭先で駆除イノシシの肉を分け合っていた。素早く血抜きと保冷をすれば、夏場でも肉は臭くならないのだと教わった。脂の少ない肉を好む健康食ブームも知り、これは売り物になると思いつく。町内の休眠施設を処理場にし、解体や加工の生産者組合を住民らと立ち上げた。県内外のフェアに持ち込んだ肉は、有名店シェフから「一級品」と折り紙がついた。骨やすじ肉をペットフードに欲しいとの話も舞い込んだ。役場の描いた構想に、なぜ住民は乗ってきたのか。現場で職員が培った人脈や信頼感も、てこになったのだろう。しかし一番の理由は、駆除に農家の参加を求め、やる気を引き出していたことだ。大半の自治体で、銃を扱い慣れた猟友会頼みの駆除が主流となっている。ただ難点がある。冬場に獲物を残したいとの思いが先立てば、夏場には腰が引けよう。美郷町では「わが田畑を守りたいなら自ら動こう」と農家を口説いた。わな免許取得を後押しし、銃なしで済む箱わなを普及させた。農家同士で助け合い、獣害に集落ぐるみで立ち向かう機運が高まっていった。獣害対策を産業振興に結び付ける道筋はできた。今後はもう一歩進め、地域コミュニティーの再生につなげたい。芽はある。「百歳まで楽しめる畑」作りを一緒に学ぼうと、サル対策の実験畑を設けた集落では隣近所のよしみが強まっている。裏山から切り出した丸太で補助金ゼロの産直小屋を建て、手作り野菜や果実を売り始めた。「イノシシやサルのおかげで、みんなに元気が出た」。そんなふうに笑顔で言い合える中山間地域が広がってほしい。
(大分市の石川さん大イノシシ仕留める)
大分市八幡の造園土木業、石川政勝さん(62)が十二日、近くの山で重さ約一二〇キロの大きなイノシシを仕留めた。石川さんは地区の有害鳥獣駆除の班長。十一日夜、猟友会員から「山中に仕掛けたわなにイノシシがかかった」との電話を受け、十二日朝、猟銃で仕留めた。イノシシは雄で五歳前後。石川さんは年に一頭ペースで百キロを超す大物を仕留めているという。イノシシの腹部など五カ所に大きな切り傷があった。石川さんは「傷はオス同士がメスを奪い合って争った際に牙で切られたものだろう。傷の大きさから、このイノシシよりも大きな雄が山中にいるはず」と話す。さらに、近年は近隣の田畑が荒らされ、住宅地でもイノシシが目撃されるケースが増えているという。「刺激すると襲われることも考えられる。イノシシに遭遇したら、ゆっくりと後ずさりして離れてほしい」と呼び掛けている。
(掛川でクマ出没:静岡)
10日夕、掛川市初馬の水田で、体重100キロ程度と見られるクマを近所の人が発見した。人や農作物への被害はなかった。同市農業振興課は、11日午前に地元猟友会とともに付近を捜索したが、足跡などの痕跡は見つからなかったという。現場はJR掛川駅から北に約3キロ。
(ニホンジカ生息数2.5倍増:長野)
長野県環境保全研究所(長野市)は、県中部の霧ケ峰で行ったニホンジカ生息数の調査結果を発表した。平成20年秋の時点で3年前に比べて2.5倍に増えている。調査は、16年秋から毎年春秋の2回行っている。大門峠から強清水までの約16キロと、踊場湿原から八島湿原の約10キロを、夜間に車でゆっくり走りながら、道の両脇をサーチライトで照らし、反射して光るシカの目で頭数を推測し、生息数の増減を確認する。調査結果は、16年から18年にかけては平均20頭前後でほぼ一定だったが、19年春から増加傾向にあり、昨秋には53頭にまで増加した。同時に、希少な高山植物ニッコウキスゲの食害調査も実施。作夏に草原内を通る登山道沿いの65地点を調べたところ、9割近い57地点でシカによる食害が確認された。

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(散弾銃誤射で仲間2人けが:福島)
11日午前9時ごろ、福島県喜多方市塩川町会知の荒れ地で、キジ猟をしていた東京都東大和市の農業男性(63)が撃った散弾銃の弾が、近くで猟をしていた仲間の埼玉県入間市の男性会社員(58)と東京都青梅市の男性会社員(62)の腕や足に当たり、軽いけがをした。喜多方署は業務上過失傷害などの疑いで調べている。調べでは、3人は狩猟仲間で11日朝から猟をしていた。男性は飛び立ったキジを狙って3発撃ったが、約20メートル離れた場所にいた2人に気付かなかった。男性の狩猟歴は約20年で「何年も猟をしている仲間なのに、申し訳ないことをしてしまった」と話しているという。
(地元産イノシシ肉で新商品:広島)
呉市川尻町の野呂山山頂付近にある国民宿舎野呂高原ロッジは、地元猟友会が捕獲するイノシシの肉を使った「シシバーガー」や「シシサンド」などの開発を進めている。名物料理として、行楽シーズンとなる春ごろの商品化を目指す。シシバーガーはロッジで毎朝焼く自家製パンを使い、イノシシ肉のハンバーグと野菜を挟む。ロース部分をフライにして挟んだシシサンドやバラ肉をいためて焼きそばと合わせた焼きそばロールの商品化も目指す。ロッジの従業員が昨年10月から試食を続け、パンの大きさや食べやすさ、価格などを検討している。商品化後はロッジのレストランの軽食メニューや持ち帰り用として販売する。岡田和志料理長(52)は「地産地消の味で野呂山の魅力を伝えたい」と力を込める。
(「かごしま鹿物語」展 県内生息の3種紹介)
県内に生息する3種のシカを紹介する企画展「かごしま鹿物語」が、鹿児島市城山町の県立博物館で開かれている。シカのはく製やパネル展示などがあり、家族連れらが訪れている。2月1日まで。国内にはニホンジカの7亜種が生息。県内では県本土の「キュウシュウジカ」、馬毛島や阿久根大島の「マゲジカ」、屋久島に生息する「ヤクシカ」の3種。会場には、はく製や角の実物のほか、生態や体の特徴などを紹介するパネルを展示。沖縄・慶良間諸島に生息する国天然記念物「ケラマジカ」の先祖が17世紀に薩摩藩から琉球国に送られたことを示す史料の説明も。毎週月曜は休館。11日には学芸員による解説がある。問い合わせは同館(099・223・6050)。
(山陰の主要河川や湖でガンカモ類生息調査)
環境省が実施する全国調査の一環で、ガンカモ科鳥類の二〇〇八年度の生息調査が十一日、山陰両県の主要河川や湖で一斉に行われた。降雪や波浪が影響したためか、両県とも〇七年度より減少した。島根県は県内二百四十六カ所の観測地点のうち、宍道湖など七カ所で実施。過去最多で十万羽を超えた〇七年度より一種・二万八千九百八十九羽減の二十六種・七万六千四百四十八羽を確認した。宍道湖では一万九千三百二羽減の四万九千百六羽。県鳥獣対策室は、天候の悪化で群れの分散や視界不良があったとし、補正調査も検討しているという。鳥取県も悪天候の中、日野川など十一カ所で調査し、〇七年度から約四割減の一万六千七百四十羽を確認。カモ類が大幅に減少したが、国内でも希少なメジロガモを中海で、海ガモのビロードキンクロを千代川河口で、それぞれ観測した。調査は、日本野鳥の会両県支部の会員らが行い、島根県では一部をホシザキグリーン財団(出雲市)に委託した。
(背中の異物…実は発信器:岩手)
盛岡市の高松池で9日見つかった、オナガガモの背中に付いた異物は、渡り鳥の生態を調べる国際調査チームが取り付けた発信器であることが、調査に参加している宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団や県内鳥類愛護関係者の指摘で10日分かった。オナガガモは雌で、長さ約20センチのアンテナが付いた長さ5センチ、幅3センチほどのオレンジ色の箱を背負っている。調査は東京大などと米国地質調査所の国際チームが実施。発信器の信号を人工衛星で受信し、渡りルートなどを調べている。以前から行っており、昨年2月には、同市の御所湖と宮城県の伊豆沼でオナガガモ数十羽に発信器を取り付けた。同財団によると、高松池のオナガガモは、御所湖で発信器を付けられた個体がカムチャツカ半島や極東ロシアなどまで行き、冬が近づいて再び南下したものとみられる。日本野鳥の会北上支部の高橋勇さん(70)は「数年前からまれに見られるようになり、私もこれまでに北上市の新堤で2羽を確認した」と話す。

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(散弾銃を誤射、カモ猟の2人重軽傷:山形)
9日午後1時半ごろ、山形県村山市土生田の最上川で、船に乗ってカモ猟をしていた同県大石田町田沢の農業の男性(47)が散弾銃を誤射し、同じ船に乗っていた農業、笹原唯秋さん(57)と同県東根市神町、会社員、高橋勝作さん(62)が重軽傷を負った。村山署によると、3人は9日午前11時ごろから最上川でカモ猟をしていた。同署は男性から詳しい状況を聴いている。
(釧路市内でまたもヒグマの足跡)
9日午前10時ごろ、釧路市鶴野の建設会社敷地内にヒグマの足跡があるのを、同市内居住の自営業の男性(72)が発見。交番を通じて釧路署に届け出た。現場は鶴野小学校の裏側で住宅街にも近接。警察官や猟友会のハンター、市職員が出て警戒にあたったがクマは確認できなかった。大きさなどから、6、7日に北園、昭和で相次いで見つかった足跡と同じものと見られ、同署などで引き続き注意を呼び掛けている。
(ライフル射撃で4年連続狙う:プロ野球)
陸上や格闘技など野球とは異なった自主トレで1年をスタートさせる選手は多いが、現役12年目に突入した広島の緒方孝市外野手が選んだのはライフル射撃。広島県筒賀村(現、安芸太田町)の射撃場でアトランタ五輪日本代表の広島県警・中重勝選手の指導の下、ビームピストルやビームライフルを握った。「動体視力と反射神経を身につけられればと思って…。ピストルは余分な力を抜いて2時間も撃ち続ける競技。すごい集中力がいる。力を抜いた構えが要求されるのは、バッティングも盗塁でも同じこと」と緒方。10メートル先にある、直径わずか1・15センチの的(10点)に命中させるという素人にはかなり難しい競技に挑戦した。
(シカ食害など意見交換:静岡)
南アルプス国立公園(静岡、山梨、長野県)の本年度第2回高山植物等保全対策検討会(環境省主催)がこのほど、都内で開かれた。高山植物等保全対策基本計画の策定に向け、3県の学識経験者や自治体関係者らがニホンジカによる食害や高山植物の保全対象の選定などについて意見を交わした。県内からは増沢武弘静岡大理学部教授ら委員のほか、オブザーバーの県自然保護室、静岡市清流の都創造課の担当者らが出席した。事務局から各機関の基礎情報の収集・整理状況が報告された。保全を優先すべき地域の判断材料として、既に食害が及んでいる場所や、影響を受ける可能性が高い場所、植生が消失し土壌流出、土壌浸食が生じている場所などの区分けも話し合われた。南アルプスでシカによる高山植物の食害が深刻化する中、環境省は県境を越えた対策を推進するため、本年度に検討会を設置。防鹿柵の設置や種の移植、シカの個体数調整などの意見を踏まえた上で年度内に基本計画をまとめ、2010年度にかけて3県の関係機関とともに実施していく。
(鳥獣被害対策で研究会:愛知)
県主催の「農作物鳥獣被害対策研修会」は9日午後1時から、豊川市音羽文化ホールで、農業従事者や市町村職員など約220人が参加し開かれた。独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構の江口祐輔さんが講演した。現在豊川市で、特に被害が多いのは旧音羽の萩地区で、続いて一宮地区や千両地区など山際となっている。イノシシやシカなどよりも捕らえにくいサルによる被害が圧倒的に多い。江口さんは「鳥獣被害の対策に特効薬を探すのは止めたほうがいい。防除を考えていくことが大切だ」と話した。(野菜などの)収穫時に捨ててしまう野菜くず、柵(さく)外に伸びた枝など知らずに行っていた餌づけを止め、田畑を有効的に囲うこと、駆除数よりも被害を起こす個体を捕まえるなど適切な駆除方法など具体的に語った。
(イノシシ増加で生態解明強化:広島)
イノシシ増加の原因や生態を解明しようと、広島大大学院生物圏科学研究科の谷田創教授(51)が野外研究を強化している。広島県北広島町の集落にカメラを増設し頭数や出産時期を調査。DNA解析を通じ移動の実態にも迫る。食べ物の好き嫌いも調べ、農作物被害の対策に役立てる。谷田教授らは、北広島町大朝の宮松集落に、動物の体温を感知してシャッターを切るデジタルカメラを約20台設置。2007年まで同町の別の集落に設置した3台から大幅に増やした。昨年秋から宮松集落に流入する頭数や年齢を調べている。調査では、春ごろに見られる生後約2カ月のうり坊が秋に確認されている。谷田教授は、温暖化の影響などでイノシシが本来の春に加え秋にも出産し、頭数増につながっている可能性を指摘。09年度末まで調査する。

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(散弾銃配送中に紛失 盗難との関連捜査:茨城)
8日午後2時ごろ、笠間市平町のヤマト運輸宅配センターを管轄する同社石岡支店長(43)が、配達依頼を受けた散弾銃1丁が紛失したと笠間署に届けた。同署は窃盗事件の可能性があるとみて、先月、笠間市などで散弾銃や散弾が盗まれた事件との関連も視野に捜査している。調べでは、ヤマト運輸は先月24日、笠間市内の銃製造修理業者から散弾銃を配送するよう委託され、銃を預かった。同31日になって、宮城県の受取人から荷物が届いていないと連絡があった。このため、経路を調査したところ、笠間市の宅配センターに届いたことは確認されたが、その後の行方が分からなくなっていた。散弾銃は、配送のため3パーツに分解され、重さ約5キロの一つの段ボール箱(長さ約1メートル、幅約20センチ、厚さ約10センチ)に入っていた。先月21日には、笠間市内の駐車場で、男性(53)の軽ワゴン車から2連式散弾銃1丁と散弾27発が盗まれたほか、同日、水戸市内の民家の倉庫から散弾30発が盗まれており、県警が警戒していた。
(銃7丁を手作り、ブラジル国籍の男再逮捕:福岡)
昨年9月、元上司に報復しようとした男が車を強奪して4日間逃走した事件に絡み、福岡県警は7日、銃7丁を製造・所持したとして武器等製造法違反などの疑いで、同県広川町のブラジル国籍、無職モリヤ・バルデシー・タモツ被告(40)=強盗致傷罪などで起訴=を再逮捕した。容疑を認め「ブラジルで銃の仕組みを覚え、見よう見まねで作った。元上司ら4人と仕事上のトラブルがあった」と供述しているという。調べでは、モリヤ容疑者は昨年8月から9月にかけて、建設作業員をしていた香川県丸亀市などで、鉄パイプやビニールテープを使った銃7丁を製造し、同市や愛媛県松山市、福岡県内の山林に埋めて保管した疑い。銃は2−6連発式で、いずれも全長約30センチ、重さ約2キロ。殺傷能力があり、銃と認定された。
(拳銃部品ネットで密輸入、銃刀法違反容疑で逮捕:富山)
県警組織犯罪対策課と南砺署、大阪税関は、南砺市福光の無職、斉藤陽平容疑者(21)を銃刀法違反(拳銃部品の密輸入)容疑で逮捕した。昨年12月5日、拳銃の銃身、回転弾倉各1個(計約2万4000円)をインターネットで購入し、米・テネシー州の郵便局から小包で自宅あてに発送し、密輸入した疑い。同署の調べでは、小包は同月9日、成田国際空港に到着し、中部国際空港に搬送された。同12日に名古屋税関が内容物を発見、県警と大阪税関と共同で捜査していた。斉藤容疑者はガンマニアで、空気銃も所持していたという。
(10日に下諏訪で3市町が有害鳥獣駆除:長野)
諏訪市、茅野市、下諏訪町の3市町は10日、下諏訪町の東俣国有林と県有林でニホンジカなど有害鳥獣の広域駆除を始める。ニッコウキスゲなどの高山植物や農作物、諏訪大社の御柱祭の用材となるモミの樹皮被害などが広がる中、市や町の枠を越えて追い掛け、捕獲するのが目的で、昨年度に続き2回目。順次場所を移しながら進めていく。10日は午前8時から午後3時まで行い。3市町の猟友会員、3市町などの職員が参加する。銃器を使うため、町は対象の山林に一般住民が入らないよう看板を設置、注意を呼び掛けている。
(イノシシわな規制解除検討 07年度被害額1億5千万円:岡山)
イノシシの捕獲で使用される「くくりわな」の直径の規制について、岡山県は解除の是非の検討を始めた。農作物への被害が減らないことによる狩猟者からの要望や、他県で緩和の動きがあるのを受けたもので、今年度中に結論を出す方針。くくりわなは、イノシシの通り道に仕掛け、輪の部分を踏むとワイヤが脚に絡みつく仕組みで、地域によって形状はさまざま。 ツキノワグマなどの希少保護動物が誤って掛かる可能性が高いため、国は07年4月、鳥獣保護法を改正し、輪の直径を12センチ以下に規制した。 しかし、狩猟者からは「直径が小さく、わなに掛かりにくい」「効率的な駆除ができにくくなった」などの苦情が噴出。県猟友会(梅川博会長)は昨年10月、石井正弘知事へ規制廃止を求める要望書を提出した。 県は、イノシシによる農作物への被害が依然として後を絶たないことや、他県の動きも踏まえ、規制緩和の検討を開始。市町村、狩猟者へのアンケート調査の結果や、有識者で構成する県自然環境保全審議会(会長・千葉喬三岡山大学長)の意見などを交えて結論を出す。 県自然環境課によると、07年度の農作物の鳥獣被害額4億4418万円のうち、イノシシが1億5838万円を占め、ほかの動物に比べても突出している。
(タナカ社製エアガン密輸 韓国で書類送検)
韓国の釜山地方警察庁は7日、日本の警視庁が殺傷能力があると認定した遊戯銃製造会社「タナカ」社製のエアガンを密輸、インターネットを通じて販売したなどとして、銃刀・火薬類管理法違反の容疑で韓国人の男ら5人を書類送検した。聯合ニュースが伝えた。また、所持していた34人も同容疑で書類送検し、エアガン110丁を押収した。警視庁は、同社が昨年七月に発売したエアガンが金属弾を発射できることから拳銃と認定し、12月に同社社長を銃刀法違反(拳銃所持)容疑で逮捕した。
(森を間伐し緩衝地帯に:京都)
シカやイノシシなど野生動物による農作物への被害が深刻化する中、京都府と亀岡市は、同市本梅町で人里と森を隔てる「バッファゾーン(緩衝地帯)」の試験整備を今月始める。農地のすぐ近くまで迫った手つかずの森を手入れすることで、動物が人里に近づきにくい環境をつくる。市によると、動物の食害を受けた市内の農地面積は、2005年度が8・6ヘクタール、06年度17・3ヘクタール、07年度23・1ヘクタールと年々増加。特に山間部でシカとイノシシによる被害が大きいという。動物の餌になる木の実などが森から減ったためとみられている。かつては、燃料のまきを取るなど、人が山に入ることで自然と森が手入れされたが、近年はうっそうとした森が田畑のすぐ近くまで迫っている。バッファゾーンは、見通しのよい里山を取り戻すのが狙いで、動物による被害が特に多い本梅町東加舎地区をモデル整備エリアにした。計画では、森を農地から約50メートル後退させるように樹木の間伐を進め、農地と森の間に木がまばらに生えた緩衝帯をつくる。1月から作業を始め、10年までに計300万円をかけて総延長3キロのゾーンを整備する。すでにゾーンを整備した丹後地域ではイノシシの食害軽減に効果があったといい、市農林整備課は「効果の検証を進めながら、従来の動物防除網設置と併せて食害の軽減を図りたい」としている。
(ヒグマ足跡で釧路署ヘリ出動)
6日、釧路市北園の会社敷地内でヒグマの足跡が見つかったことを受け、釧路市や地元猟友会などは7日、現場の再調査を実施した。その結果、新たなヒグマの足跡が同市昭和のシルバータウン夕秀の里(せきしゅうのさと)敷地内でも確認された。ヒグマの足跡が商業地や住宅地に密接した場所で見つかったことに付近住民は驚きを隠せない。人的な被害は出ていないが、釧路署は8日にも、ヘリコプターを出動させ、ヒグマの行方を追うなど警戒を強めている。
(県内に飛来する数が減少:長野)
県内に飛来する白鳥の数が例年に比べ、今冬はかなり少ない状態が続いている。理由ははっきりせず、白鳥の会などの関係者は推移を見守っている。コハクチョウの越冬地となっている県内2カ所のうち、例年1000羽前後が飛来する安曇野では「アルプス白鳥の会」の調べで7日時点で279羽。100〜200羽飛来する諏訪湖周辺では同40羽程度とみられる。安曇野市豊科の犀川ダム湖(白鳥湖)では、正月休みに訪れた見物客が「少ないね」と驚く姿も見られた。アルプス白鳥の会会員で日本白鳥の会理事の会田仁さん(59)によると、昨冬は1月上旬の時点で500羽近くいたという。「暖かい日が続いたことや、新潟県内に多数がとどまっているからではないか」と話す。諏訪湖周辺でも、地元の人は「例年の半分くらい」と言う。日本野鳥の会諏訪支部長の林正敏さん(64)は「カモ類も少ない。水鳥が南下しない条件があるのでは」とみる。全国一斉に実施されるガンカモ類調査が県内でも15日に行われる予定で、関係者はその結果を注目している。
(珍しくってウエル“カモ”:島根)
中国などに生息する渡り鳥「アカツクシガモ」1羽が、島根県斐川町の出雲平野に飛来した。日本では年間数羽が見られるだけで、環境省のレッドデータブックでも「情報不足」とされる珍しい野鳥。島根県内では平成15年1月に飛来して以来、6年ぶりの確認。レンガ色で彩られたアカツクシガモは、全長約65センチで黒い尾羽が特徴。出雲平野では、先着して越冬中の国の天然記念物「マガン」の群れとともに行動している。水田などに舞い降りては時折、首を高く持ち上げて周囲を警戒しながら、えさの草などを食べている。日本野鳥の会島根県支部の飯塚洋一支部長は「通常は中国南東部などで越冬するが、島根には渡り途中で迷って訪れたのだろう」と話している。
(ヒシクイ 金武に舞い:沖縄)
国の天然記念物・ヒシクイ一羽が金武の田芋畑に飛来している。のんびりと歩き回ったり、水草の根などを食べ、水田のあぜ道で長い首を羽に乗せてうずくまるように休む様子が見られた。今月三日に確認された。ヒシクイは、カモ目カモ科マガン属に分類されレッドデータブックで絶滅危惧U類に指定されている。国内では少数が越冬のため飛来、沖縄で不定期に見られる。南部自然を守る会の橋本幸三さんは「私自身も見るのは二度目。まれにしか見られない旅鳥が、繁殖地に無事帰れるようにあたたかく見守ってほしい」と話している。
(イノシシで山林荒れ食害が深刻:茨城)
両側に連なる丘陵地、谷には幾筋もの沢が流れ込む。豊かな生態系をはぐくむ谷津田。その風景に溶け込むように、棚田が細かく、階段状に刻まれる。「この姿をいつまでも残していきたいんだけどね」。高村宗継さん(77)は春の田おこしに向け、あぜの上をゆっくり見て回った。常陸大宮市諸沢の「高間草」集落。十年前には、ここで五軒の農家が米作りをしていた。今、棚田を守るのは高村さん一人だ。農家の高齢化で、担い手を失った田畑。とりわけ棚田は大型の農耕具が入らず、平地の水田の数倍の労力がかかる。さらに追い打ちをかけているのが、イノシシの食害だ。会沢まり子さん(55)が「異変」に気付いたのは十数年前。観賞用にと、丹精して育てたヤマユリがある日、根こそぎ掘られていた。警戒心が強く、民家には決して近寄らなかったイノシシが、数年前から家の前の畑も荒らすようになった。「カボチャ、ジャガイモ、トウモロコシまで何でも」と会沢さんはあきれ顔だ。やはりイノシシの被害に遭った木村一枝さん(80)は昨年、田植えをしなかった。一昨年、稲穂が黄金色に色づき、刈り取りの準備に取り掛かろうとした時、被害に遭った。数万円かけてイノシシの防護柵をあつらえたものの、「もう気力がなえてしまった」。下草刈りや間伐が行われず、荒れる山林。イノシシはエサとなる山菜やキノコ、ドングリが不足し、人里へ下りてくる。耕作されない田畑は草木が茂り、イノシシが身を隠す格好の場所となる。旧山方町(常陸大宮市に統合)の町の花で、夏になればどの家の庭先にも咲いていたヤマユリは今、ほとんど見ることができない。傾斜地でわずかばかりに耕されている田畑を、トタンや金網の防護柵が取り囲む。そして、この奇妙な光景の周囲に、原野と化した耕作放棄地が広がり続ける。
(広がるシカ食害:山梨)
八ケ岳南麓(ろく)に広がるカラマツ林。地元、北杜市の人々が約60年前、種から育てた苗木を一本一本手で植えたものだ。その林が今、ニホンジカによる深刻な被害を受けている。このカラマツ林を守り育ててきた小宮山福一さん(87)=同市大泉町西井出=が異変に気づいたのは10年ほど前のことだ。樹皮がかじられたり角で傷つけられたりしたカラマツがあちこちで見つかるようになった。樹皮が傷ついた木は木材として使えなくなるだけでなく、やがて枯死する。作業中に出合うシカの群れは、以前は2〜3頭だったのに、そのころから20〜30頭の大集団になっていた。「何もないところに苦労して植えたんです。ようやく良い木に育ってきたなという時に、シカにやられて枯れてしまう。本当に嫌になってしまいますよ」。小宮山さんは、ため息をついた。地元からの入植者だった小宮山さんは1946年1月に中国から復員した。その時、目に飛び込んできたのは一面の焼け野原だった。45年4月に約10日燃え続けた山火事があり、約1000ヘクタールの牧草地と、その中に点在していた林を燃やし尽くしたのだ。「このまま放置したら水害が起きて大変なことになる。森を造ろう」と、小宮山さんは造林費用を県に申請。県はすぐに了承し、予算が付いた。造林作業のために県から支払われる現金は、当時食べる物にも困っていた甲府市や近隣都県からの入植者たちの貴重な「日銭」にもなった。47年ごろから造林は始まった。男性も女性も一緒になって働いた。秋、焼け野原にわずかに残っていたカラマツから種を採り、畑で苗を育てた。苗が30センチ程度に育つと、1人300〜400本ずつ布袋に入れて背負い、60〜70人で山に入った。くわで穴を掘り、1本ずつ手で植えた。夏には下草刈りや間引きを欠かさなかった。そうやって、焼失した面積のほとんどの植林が終わったのは、約20年後のことだった。種だったカラマツは今や、大きなものは高さ約25メートル、幹の太さ直径40センチを超えるまでになった。小宮山さんは3年ほど前に体調を崩して現役を退いたが、幸い、長男の敏文さん(55)と孫が後を継いでくれている。現在の主な仕事は間伐。切り出した間伐材は製材されて張り合わされ、主に建築用の「集成材」となる。しかし、シカの食害は年々ひどくなる。シカが増えたのは明らかだ。オオカミや野犬など天敵がいなくなったこと、狩猟者の減少、温暖化の影響で越冬できる個体が増えたことなど、さまざまな要因が重なり合ったためと考えられている。小宮山さんは「この森は我が子のようなもの。その森を次は息子や孫が守り育てていこうとしているのに……」と残念そうにつぶやく。県によると、県内のニホンジカの推定生息数は8400頭。07年度のシカによる林業被害は県全体で1億6234万円に上る。県は樹木がシカに傷つけられないよう、幹にチューブやネットを巻いたり、狩猟による個体数の調整などの対策に乗り出している。ただ、対策は始まったばかり。敏文さんは厳しい顔で言った。「このまま放っておいたら、本当に森が死んでしまう。手遅れになる前に手を打たないと。森は一度壊れたら、すぐには再生できないんですから」

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(クマ人里に近づかず 殺し過ぎ心配の声も)
人里に近づいて捕獲されたクマが二〇〇八年度の前半は、戦後最多を記録した二〇〇六年度の三割ほどに激減していることが六日、環境省のまとめで分かった。餌となる山のドングリなどが多く実ったという見方の一方で、動物保護団体からは「捕殺し過ぎて数が減ったのではないか」と心配する声も出ている。環境省によると、四月から十月末までに全国で捕獲されたヒグマやツキノワグマは〇六年は四千三百十八頭だったが、〇八年は千二百八十二頭。襲われて死傷した人も〇六年の百二十九人から〇八年は四十九人と大幅に減っている。同省鳥獣保護業務室は、一年間で千三百九十三頭の捕獲数となった〇七年度を「例年並みの数」と分析。〇八年度もほぼ同じ傾向で推移しているとみる。〇六年度は木の実などの“大凶作”で、山中では食べ物が足りなかったが、翌年度以降はある程度実っているのが減少の原因とみられる。〇六年度の大量出没をきっかけに、耕作放棄地の整備などクマを人里に近づけない対策が進んだことから捕獲数が減ったとの見方もある。捕獲されたクマの九割以上は殺処分されており、自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県、森山まり子会長)は「殺しすぎては絶滅する」と懸念。狩猟、有害駆除の禁止、生息地の復元など早急な保護策を求めている。研究者らでつくる「日本クマネットワーク」の山崎晃司やまざき・こうじ代表は「大量捕殺の影響は長期的にみないと判断できないが、必要以上に殺さないためにも、クマが生息する場所と人間の居住域を分ける整備を進めるとともに、生息数の変動の傾向を把握することが必要だ」と話している。
(拳銃所持容疑で組員逮捕:神奈川)
神奈川県警は6日、銃刀法違反(所持)の現行犯で同県相模原市田名、指定暴力団稲川会系組幹部、池田佳章容疑者(40)を逮捕した。昨年12月4日未明、相模原市南橋本のマンション5階のドアに銃弾が撃ち込まれているのが見つかった発砲事件について、池田容疑者は「自分がやった。銃はそのとき使ったもの」と供述しており、県警は拳銃の鑑定などで裏付けを進める。調べでは、池田容疑者は6日午後1時半ごろ、相模原署に1人で出頭。自動装填(そうてん)式拳銃1丁を紙袋に包んで所持していた。実弾は持っていなかった。
(手投げ弾所持容疑で暴力団幹部を逮捕:神奈川)
自宅に手投げ弾を所持していたとして神奈川県警は6日、稲川会系暴力団幹部で無職の平山悟容疑者(40)=同県綾瀬市大上7丁目=を火薬類取締法違反の疑いで逮捕したと発表した。県警によると、平山容疑者は「人から預かった。(手投げ弾と)知らなかった」と容疑を否認しているという。発表によると、同容疑者は08年10月30日、マンション1階の自宅寝室に手投げ弾1個を所持していた疑いがある。覚せい剤取締法違反(所持)容疑で家宅捜索中の捜査員が発見したという。手投げ弾は軍手の中に入れられタオルが巻かれた状態で、押し入れのカラーボックス内にあった。鑑定の結果、手投げ弾は使用可能で、製造国は不明。「M67」型との表記があるが、本来の米国製のものとは大きさや重さが異なり、県警は偽物の可能性が高いとみて入手経路などを調べている。
(釧路市北園にヒグマの足跡)
6日午後2時ごろ、釧路市北園のシモハザ板金敷地内で作業中の男性からヒグマの足跡を見つけたと110番通報があった。地元猟友会などが駆け付けたところ、積雪の上に長さ30a、幅15aの足跡と長さ20a、幅15aの足跡が多数確認された。足跡の大きさなどから親子のヒグマとみて、釧路署などでは警戒を強めている。釧路市環境部環境政策課によると、ヒグマの足跡が積雪の上に残っていたことから、降雪があった昨年12月30日から6日までの間にヒグマが出没したとみている。同部では6日、近くの町内会などに注意喚起の連絡を徹底、7日朝から看板を設置するなど注意を促すことにしている。また、地元猟友会も7日、ハンター2人を現場に再度派遣し、現場確認やパトロールを実施する予定。
(大自然アートに再現:群馬)
六合村の雄大な自然の一部を、そこに住む動物の毛皮や樹木などを使った作品群で再現した企画展「東西南北天と地 六合の一年」が、県立近代美術館(高崎市綿貫町)で開かれている。同村赤岩に住む、米国出身の彫刻家スタン・アンダソンさん(61)が3年がかりで準備し、森の中を歩いて見つけた動植物それぞれ12種類を材料にした独創的な作品が並ぶ。アンダソンさんは、開催の狙いを「六合村に広がるような、状態の良い自然を保存する大切さを感じてもらえれば」と話している。自宅周辺に広がる森のうち8平方キロ・メートルを、約240平方メートルの室内に表現した。クマやテンの毛皮やヤマドリの骨などを、ヒノキやクリの木にくくり付けた約10個のオブジェのほか、ナラの木で演出した獣道などがある。オブジェの大きいものは、横2〜3メートル、高さ5メートルほどもある。アンダソンさんは、シカ猟が盛んなユタ州ソルトレークシティー出身。16歳から父親に猟を学び、自然や野生動物に興味を持った。大学在学中には、宣教師として高崎市に2年間滞在。1980年にニューヨークの大学院で彫刻を学んだ後、再来日し、北海道や島根県などに活動拠点を移しながら、海岸や田んぼ、森の中などで作品展を行い、2003年から六合村に住む。展示する毛皮は死骸(しがい)を使ったり、地元猟友会からもらったりした。材料搬送に、自分で2トントラックのハンドルを握り、自宅から同館まで4往復した。展示は3月29日まで。今月17日には、同村の自然や制作過程がテーマのトークショーを予定。入館料は一般300円など。原則月曜休館。問い合わせは同館(027・346・5560)。
(狩猟の安全「出初め」で祈り厳か:京都)
南丹市美山町鶴ケ岡の諏訪神社で5日、狩猟にまつわる神事と伝えられる「出初め」が営まれた。氏子や地元の各種団体代表ら計約40人が参列、一年の安泰を祈った。「お狩り初め」とも呼ばれる神事。岡本要宮司が祭主となり、祝詞をあげた。参列者が玉ぐしをささげた後、神職7人が弓矢、刀、やりなどを持ち、今年の「お狩り場」に選ばれた近くの御霊神社に自動車で巡行した。同神社でも、参列者が1年の安泰などを祈願。南丹市猟友会鶴ケ岡支部会員の藤田博さん(67)=同町盛郷=は「シカなどの猟をする会員も高齢化で減る一方ですが、今年一年、事故のないように」と誓っていた。
(花火原料の黒色火薬か 沼津の信金損壊)
沼津市五月町の信用金庫支店で鉄パイプ爆弾のようなものが爆発し、窓ガラスなどを破損した事件で、爆発物には花火の原料などに用いられる黒色火薬とみられる火薬が使われていた可能性があることが、6日までの沼津署などの調べで分かった。同署などは現場の遺留物の鑑定作業を進め、火薬の種類の特定を急いでいる。調べでは、爆発物は水道管のような鉄製のパイプ状のものに火薬を詰めた爆弾とみられる。現場に飛散した破片などから、爆発物は1つの可能性が高い。単純な構造で、火薬は比較的少量だったとみられる。爆発物があった場所などは分かっていない。事件は5日午前1時50分ごろ発生した。爆発で支店の厚さ6・8ミリの窓ガラスの中心部に大きな穴が開いた。店内のベニヤ板の掲示板のほか、道路を挟んだ民家の2階窓ガラスなども壊れた。支店周辺には鉄パイプの破片が数個落ちていた。同署は器物損壊事件として捜査し、現場周辺の聞き込みなどを進めている。
(橋本・前高知県知事の元事務所前で実弾?発見)
5日午後4時40分ごろ、高知市はりまや町1の県警高知署はりまや橋交番に「橋本大二郎の事務所前に実弾が5、6発ある」と男の声で匿名の電話があった。橋本氏が昨年10月まで借りていた同市唐人町の空き事務所前に実弾のような物8個が落ちているのを、駆け付けた署員が発見。同署が拳銃の実弾とみて鑑定し、火薬類取締法違反容疑で調べている。
(ダガーナイフなど引き取り開始:鳥取)
昨年6月の秋葉原の通り魔事件で使用されたダガーナイフなど刃渡り5・5センチ以上15センチ未満のもろ刃の「特定刀剣類」の所持が改正銃刀法の5日の施行により禁止されたことを受けて、県警は同日、各署で特定刀剣類の引き取りを始めた。所持の処罰は7月4日まで猶予される。有害鳥獣駆除などのため公安委員会から所持の許可を得た場合などを除き、期日までに処分しなければ3年以下の懲役または50万円以下の罰金の対象となる。5日以降に新たに特定刀剣類を所持した場合は、処罰が猶予されない。5日以前から所持していても正当な理由なく携帯、運搬した場合は処罰される。県警生活環境課は「安全に処理できる警察に速やかに届けてほしい」と呼び掛けている。
(イノシシに襲われ男性軽傷:熊本)
6日午前9時45分ごろ、熊本県芦北町の海岸で、カキを採りに来ていた大工の男性(73)=同県八代市=がイノシシに襲われた。男性は頭を打つなどして2週間の軽傷。イノシシは山に逃げ込んだ。芦北署によると、海岸の裏手は山で、イノシシは体長約1メートル。男性の背後から襲いかかり、数回体当たりしたという。男性が襲われる直前に、イノシシが泳いでいたという目撃情報もあり、同署は注意を呼び掛けている。海岸は普段、人けがなく、男性は知人と2人で朝から出掛けていたという。
(イノシシ出没注意を呼び掛け:三重)
5日午後5時半ごろ、津市久居小野辺町付近の住民から「イノシシが出ている」と津市に連絡が入った。市農林水産部によると体長約1メートルの1頭が目撃されており、津市の市街地でイノシシが出るのは珍しいという。市は付近の自治会長などを通じて「イノシシが出たら危ないので近づかないように」などと注意を呼びかけている。
(白鳥今冬も飛来:千葉)
今冬も白鳥がシベリアから本埜村の水田に渡来している。5日現在で280羽。大半がコハクチョウでオオハクチョウ10羽とアメリカコハクチョウ4羽も。オナガガモなどカモ類も2000羽近くが羽を休める。「白鳥を守る会」会長の出山輝夫さん(60)ら地元の人たちが村内外に白鳥の里親を募り市民の募金などで保護・観察を続けている。3年前の1320羽を最高に昨冬も620羽を確認。今冬は10月半ば以降飛来しているが関東地方への南下は少なめという。北風の中、井戸水を張った水田で白鳥たちは「コォー、コォー」と元気に鳴き交わし、稲の根をついばむ。夕方、ボランティアが寄付されたクズ米をまく。鳥インフルエンザ問題で影響を懸念する声もあるが、出山さんは「白鳥だけでなく地球環境の問題。自然の中で注意深く見守りたい」と話す。白鳥は2月下旬までとどまる。土日祝日は見学者に「守る会」の農業、荻原重美さん手作りの甘酒サービスもある。
(北京市内に住む女性が鳥インフルエンザに感染して死亡)
中国の北京市内に住む女性が5日、鳥インフルエンザに感染して死亡した。女性は一時、北京市内の病院に入院していて、女性と接触した人は、116人にのぼっており、現在は隔離されているという。死亡した女性は19歳で、2008年12月19日、河北省で生きたカモ9羽を購入してさばき、その後、発病して、27日から入院していた。鳥インフルエンザでの死亡は、北京では初めてのこととなる。北京の日本大使館は、鳥に不用意に近づかないよう、在留日本人に注意を呼びかけた。
(河川敷にカラス数百羽:和歌山)
上富田町岩田の富田川河川敷に、カラスの大群が集まっている。数百羽はいると見られ、越冬のために飛来した群れもいるようだ。よく見掛けられるのは岩田から同町市ノ瀬の南岸地域。田んぼで餌をついばんだり、電線やヤナギに止まったりしている。時折、何かに驚いたように一斉に飛び立ち「カーカー」と騒がしく、地元の人も何事かと眺めている。日本野鳥の会会員は「地元で繁殖した群れと北の方から渡ってきた群れが混在して、この時季は数が多くなる」と話している。
(カラス逃げ出す新兵器を開発)
三条市の長谷弘工業など県内外の4社が、透明ファイバーを利用した一般用カラスよけ器材「カラスなぜ逃げる?」を開発した。透明ファイバーを連ねた帯状のひも(長さ約45センチ)をらせん状にし、2本の支柱(約55センチ)につなげて設置。反射する乱光線で畑やゴミ置き場などからカラスを遠ざける。3年にわたって開発とモニターテストを行い、騒音などのカラス被害が問題となっているJR長岡駅前での実験でも効果がみえたという。長谷弘工業の長谷川安衛社長は「風などで揺らして見せるとカラスはすぐに逃げていく。効果には自信がある」と話している。全国のホームセンターなどで販売。価格は2000円前後。問い合わせは長谷弘工業、0256(34)8890。

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(大分市の住宅地にイノシシ)
五日午後二時ごろ、大分市高城西町の住宅地にイノシシ(体長約一メートル、体重約五〇キロ)が現れた。大分中央署員らが約二時間半後に城下東児童公園で捕獲。珍客を一目見ようと住民が集まり、騒ぎになった。グリーンコープ大分東センター駐車場にイノシシがいるのを同センター職員が見つけ、市耕地林業課に通報、歩き回るイノシシを二人で追跡した。公園に入ったため、出入り口に二人が立ち、外に出さないようにした。公園では誰も遊んでいなかったという。到着した同課職員や市猟友会員、大分中央署員が午後四時半ごろ捕獲した。けが人はいなかった。同課などによると、一歳半くらい。明野地区の山での目撃情報はあるが、住宅地に現れるのは聞いたことがないという。追跡した同センターの梅木正広サブマネジャーは「高齢者や子どもが襲われたら怖い。まさかこんなところに現れるとは」。近くに住む平川由香梨さん(13)、梨奈さん(10)姉妹は「イノシシが公園で、サッカーボールを鼻で突きながら走っていたのを見た。怖かった」と話した。
(信金支店で爆発、鉄パイプ爆弾か:静岡)
5日午前1時50分ごろ、沼津市五月町の信用金庫支店で爆発があり、同支店の窓ガラスや店内のベニヤ板の掲示板、道路を挟んだ向かいの民家の2階窓ガラスなどが壊れた。けが人はなく、店内に侵入した形跡もなかった。沼津署は器物損壊事件として捜査している。調べによると、爆発物は鉄製のパイプ状のものに火薬などを詰めた爆弾の可能性があり、同支店周辺には、直径10センチから2、3センチの鉄パイプの破片が数個落ちていた。爆発物をガラスに着けた状態で爆発させたか、投げ付けたかは不明。割られたガラスの近くには防犯カメラが設置されていたが、不審な人物などは写っておらず、爆発の際に上がった煙だけが写っていたという。同支店の窓ガラスは横1・7メートル、縦1・1メートル、厚さは6・8ミリ。中心部に大きくひびが入り、大きな穴も空いていた。爆発の勢いで、窓に面した店内の掲示板にも穴が空いた。民家の窓ガラスは、爆発物の破片が当たって穴が空いたとみられる。
(拳銃?所持の2人組が強盗=コンビニから10万円奪う:東京)
5日午前3時55分ごろ、東京都小平市小川町のコンビニエンスストア「ローソンストア100東大和店」に、2人組の男が侵入し、1人が男性店員(20)に刃物を突き付け、もう1人が拳銃のようなものを構え「金を出せ」と脅した。2人はレジ2台から現金約10万円を奪って逃走。店員にけがはなかった。警視庁小平署は、強盗事件として調べている。調べによると、男らはいずれも20歳ぐらいで身長170−175センチぐらい。黒い服に、野球帽とサングラス姿だった。陳列棚の整理をしていた店員の背後から、刃渡り約15センチの包丁のような刃物をのど元に突き付け、もう1人は、レジカウンター前で銃のようなものを構えていた。本物の銃かは不明という。
(シカと特急が衝突:京都)
5日午後8時35分ごろ、京都府亀岡市保津町のJR山陰線保津峡駅で、京都行き特急電車が線路に入り込んでいたシカと衝突し、急停止した。けが人はなかった。この特急を含む上下線の計7本が最大で16分遅れ、約2100人に影響が出た。
(研究員が農作物の獣害対策指南:山梨)
早川町の日本上流文化圏研究所の山本圭介研究員(26)は、野生動物による農作物被害を防ぐための対策を住民に紹介する「早川獣害対策勉強会」を開いている。町が設置した電気柵が十分機能していないケースが多く、住民に動物の習性や電気柵の効果的な使用方法を説明している。町内11集落に町が設置した電気柵があり、各集落が維持管理している。山本さんの説明では、電気柵と地面にすき間があるとイノシシが穴を掘って柵をくぐり抜け、柵周辺に草木が生い茂り漏電している場所もあるという。現在、勉強会に参加しているのは7人。山本さんが野生動物の生態を説明したり、町内の電気柵を視察して問題点を指摘した。今後も年度内に計6回の勉強会を開く。来年度も同様の勉強会を予定、受講者を増やしていく。町は人口減少による農業従事者の不足に伴い、イノシシやサルなどの野生動物が多くなり、畑や人家が荒らされる被害が増加。山本さんが3年前、町内の全世帯(約750世帯)を対象に行ったアンケートでは、回答があった256世帯のうち83%に当たる212世帯が獣害に遭ったと回答した。山本さんは「住民同士が連携して獣害対策に取り組み、里山を守ってほしい」と話している。将来的には受講者らによるネットワークをつくっていきたいという。
(濤沸湖に水鳥センター:北海道)
環境省は、網走市と網走管内小清水町にまたがるラムサール条約登録湿地・濤沸湖に、野鳥観察と啓発のための施設「水鳥・湿地センター」を建設する方針を決めた。二〇〇九年度予算案に設計費八百万円を盛り込み、一〇年度内の完成を目指す。濤沸湖はオホーツク海沿岸の約九百ヘクタールの汽水湖。毎年、約三万羽のガン・カモ類が飛来し、約二百種の野鳥を観察できるほか、湖畔湿地には多数の植物が繁殖している。水鳥・湿地センターは、ラムサール条約登録湿地を対象に環境省が整備を進めている施設で、野鳥観察用の展望室を備え、環境に関する啓発や調査活動の拠点となる。道内では美唄市の宮島沼に続き二カ所目となるが、クッチャロ湖、厚岸湖、ウトナイ湖にも類似施設がある。日本野鳥の会オホーツク支部の川崎康弘支部長は「濤沸湖の目前に小清水原生花園があり、すぐ脇を国道が通る。人との距離が極めて近い湖だ。センターは濤沸湖と人の共存を築くきっかけになる」と期待している。

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(不明の散弾銃見つかる:千葉)
三日午前十一時ごろ、成田市玉造三の会社寮で掃除中の女性清掃員(58)が、散弾銃一丁が入ったジュラルミンケースを見つけ、寮の関係者を通じて成田署に通報した。同署が銃の番号を調べた結果、昨年十二月二十六日、この寮の駐車場に置き忘れてなくなったと届け出があった散弾銃と一致した。調べでは、ジュラルミンケースは寮二階のコインランドリー室で見つかった。所有者は埼玉県所沢市の会社員の男性(52)で、男性は寮の一室を間借りしているという。同署は銃刀法違反(保管義務)の疑いで男性を書類送検する方針。
(シカ猟で仲間の男性重傷:北海道)
1日午前9時半ごろ、北海道釧路管内浜中町の山中で、シカ猟に来ていた愛知県豊橋市向山東町、会社員、丸地修さん(60)に、誤って仲間の撃ったライフルの弾1発が当たった。弾は右太ももを貫通し重傷。厚岸署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、銃を撃った同市東高田町、会社員、鈴木克さん(56)らから事情を聴いている。調べでは、丸地さんは計10人で猟に来ていた。シカを囲い込んだ際、鈴木さんが撃った弾が反対側にいた丸地さんに当たったという。
(イノシシ猟の男性死亡:山梨)
3日午後9時10分ごろ、甲州市塩山千野、無職平山瀰さん(77)がイノシシ猟に出掛けたまま帰らない、と家族から届けがあった。笛吹署員らが捜索したところ、4日午前8時10分ごろ、県警ヘリが笛吹市一宮町石の山林内で倒れている平山さんを発見。平山さんは全身を強く打っていて、死亡が確認された。同署の調べによると、現場は林道沿いの沢。平山さんが運転していた軽ワゴン車が林道から約50メートル転落し、平山さんは車外に放り出された状態で発見された。同署は運転中に誤って転落したとみて調べている。 平山さんは3日朝、自宅を出発し、仲間19人と同所でイノシシ猟をしていたが、午後1時半ごろ、無線応答したのを最後に行方が分からなくなっていた。
(車上狙い 建設用びょう打銃盗まれる:埼玉)
3日午前0時ごろ、埼玉県富士見市針ケ谷の月極駐車場で、富士見市、内装業の男性(44)から「車上狙いにあった」と110番があった。東入間署の調べでは、盗まれたのは建設用のびょう打銃2丁など。駐車場に停車してあった男性所有のワンボックスカーの助手席側窓ガラスが割られていた。同署で窃盗事件として調べている。
(屋久島の森で食害 縄文杉にシカ柵設置)
屋久島のシンボル・縄文杉をヤクシカによる食害から守るため、林野庁屋久島森林管理署(屋久島町)は2月にもシカ柵を設置する。観光客の目に触れないよう配慮し、縄文杉を中心に約32メートル四方を囲い込む。鹿児島県は2008年度から環境省の委託でヤクシカの生息数を調査しており、結果がまとまり次第、本格的な対策に乗り出したい考えだ。柵の高さは1.8メートル(展望デッキ前は1.4メートル)で、目立たないよう灰色の網を使用する。期間は植生が1.5メートル以上に生育するまでの約5年間。縄文杉の展望デッキ側には現在、下草がほとんど生えておらず、根がむき出しの状態。土砂流出や根の乾燥による樹勢の衰えが懸念されてきた。同署は1998年以降、シカが食べないとされるハイノキやシキミなどを植栽。ところが2008年の調査で、挿し木や幼木がシカに食べられていたことが判明。有識者による検討会などを経てシカ柵の設置を決めた。林野庁九州森林管理局の濱田秀一郎・自然遺産保全調整官は「縄文杉は『やや衰退』の状態にある。根元付近の低木が繁茂し、樹勢が回復することを期待したい」と話す。ヤクシカによる食害が懸念されているのは縄文杉周辺だけではなく、世界自然遺産登録地域を含む広範囲に広がる。環境省は08年度から鹿児島県に委託し、ヤクシカの生息数調査を開始。島内20カ所に設けた定点でフンの腐敗度などを分析し推計している。結果は今年度中にまとまる見込み。県環境保護課の谷口廣一課長補佐は「シカの生息数は科学的データがなく、増減も分からない。まずは数の把握が必要。その上で環境省や町などと連携し、対策に結びつけたい」と話す。屋久島の森林の8割を占める国有林内では10年来、有害鳥獣捕獲(駆除)が実施されていない。年間300頭前後の捕獲はいずれも国有林外で行われている。果樹園などの食害を訴える同町農林水産課の日高豊伸課長は「シカは利口だから、どこに逃げれば安全か知っている。抜本的な対策が必要な時期ではないか」と話している。
(霧ケ峰のニッコウキスゲ、被害深刻化:長野)
県内の高山帯などで深刻化するニホンジカの食害問題で、霧ケ峰高原に群生しているニッコウキスゲへの被害も深刻化していることが、県環境保全研究所がこのほど実施した調査で明らかになった。同研究所はビーナスラインを中心に夜間に車を走行、ライトを照らすことで光って見えるシカの目を探して頭数を調べる「ライトセンサス調査」を、春と秋にそれぞれ実施している。それによると、04〜06年は平均で20頭前後と、ほぼ一定していた。ところが、07年春から増加傾向に転じた。08年秋には最多となる53頭を記録、霧ケ峰でも確実に増加していることが浮き彫りになった。また、08年7〜8月にかけて、食害について調べたところ、65地点のうち57地点で確認された。調査している岸元良輔・主任研究員は「シーズンになっても花が全く見られない状態にならないか心配。今後も継続調査していきたい」と話している。
(丹波地域のヒノキ、シカの食害懸念:京都)
京都府丹波地域の山林で、ヒノキに対する新たなシカの食害が懸念されている。これまで被害がなかった成木段階で根元から樹皮をはがれ商品価値を失う事例が、5年ほど前から目立ちだし、府などが調査を進めている。ヒノキは、植えてから5年目ごろまでの幼木に対する食害が多く、対策も進んでいる。葉がシカの届かない高さまで育てば被害は収まっていた。だが新たな食害は樹齢にかかわらず、80年程度の大木まで被害に遭った。地面ぎりぎりの「根張り」部分にかみつき、上へ向けて樹皮をはがして食べたとみられる。はがれた部分は腐って変色し、売り物にならなくなる。最も材木価格が高い「元木」部分のため影響は深刻だ。林業家からの訴えを受け、昨年2月から府南丹広域振興局と府林業試験場の職員が調査を始めた。被害の大きい南丹市埴生の山林で、無人カメラを設置してシカの姿を捉え、月に1度、被害状況を調査。根本を丸太で囲うなど防除法も探った。ただ、調査はまだ始まったばかり。「ヒノキが水を吸う6月ごろに柔らかい樹皮を食べているのでは」との推測もあるが、具体的な行動は未解明だ。被害範囲の調査が進んでいない点も心配される。府林業試験場の野崎愛主任は、熊本県で同様の被害がヒノキからスギへ拡大した例を挙げ「京都でも拡大する可能性はあり、北山に入れば大変。早急な対策が必要だし、林業家の方は、被害確認の意味でも頻繁に山へ入ってほしい」と警鐘を鳴らしている。
(南アの高山植物保護に国と3県連携)
静岡、山梨、長野県にまたがる南アルプス国立公園で、環境省が3県とスクラムを組み、高山植物の保全に本格的に乗り出すことが3日までに明らかになった。ニホンジカの食害が近年急速に拡大し、絶滅危惧(きぐ)種への影響や裸地化による土壌流出が危ぶまれるため、県境を越えた対策が叫ばれていた。2008年度中に高山植物等保全対策基本計画を策定、10年度にかけて実行していく。中部森林管理局などによると、南アルプスでは10年ほど前にシカが現れ始め、5、6年前から急に数を増した。標高2200―2600メートル付近で痕跡が多く、代表的な花畑のほとんどがシカの餌場となっている。聖平で群生していたニッコウキスゲが消失、三伏峠のサンプクリンドウなども深刻な影響を受けた。「採食が続けば種の存続が危険な状態となる。地表面の露出で浸食の拡大、崩壊に発展する可能性もある」と指摘する。環境省の事業は「南アルプス国立公園高山植物等保全対策検討業務」。現地調査を進めながら、学識経験者による検討会の意見を踏まえ、基本計画を完成させる。保存対象の選定をはじめ、防鹿柵の設置方法や土壌流出、種の移植、シカの個体数調整などについても話し合う見通しだ。環境省関東地方環境事務所の曽宮和夫上席自然保護官は「(南アルプスの食害は)全国的に見ても大変な状況。どこでどのような対策が必要なのか優先順位を含めて明確化し、各機関で(作業を)調整していくことになる」としている。
(簡易放牧で休耕地活性化 面積4年で20倍:岩手)
雑草が生い茂った農地に牛を放牧する「簡易放牧」が県内で広がりをみせている。農地の保全や農村景観の改善に加え、酪農家の飼料購入費の軽減にもつながる新たな農山村の活性化策としても注目される。県は今後、増大が予想される耕作放棄地の活用策の柱として位置づける方針だ。簡易放牧とは、太陽電池などで発電した電流を流すワイヤで作った電気柵で数頭〜20頭の牛を囲う放牧。広大な牧場で100頭以上を飼育する従来の放牧と異なり、草地の造成や管理舎の設置などは必要ない。30アール程度の広さなら、半日もあれば柵を囲える。柵の購入費は、10〜20万円。餌になる雑草がなくなったら、ほかの場所に簡単に移設できるのも特徴だ。放牧されるのは繁殖用の雌牛。放牧数は既に400頭を超えており、放牧面積も奥州市や一関市など県南地方を中心に200ヘクタールにまで達し、4年前の20倍に増えている。飼料代の負担が減るのも大きな利点。東北農政局が06年に県内外の生産者の協力を得て、牛舎飼育との経費の違いを180日間調べたところ、1頭あたりの飼育コストは3万円で、牛舎飼いの2割で済んだ。国の調査(2005年)によると、農家の高齢化や後継者不足で、耕作放棄された県内の農地は1万2574ヘクタール。全耕作地の約1割に相当し、5年前より約1300ヘクタールも増え今後も拡大が予想される。耕作放棄地は雑草が生い茂ると、病害虫が発生したり、シカなど害獣のすみかになったりする。牛が歩き回って雑草をはむ簡易放牧なら、牛ふんも堆(たい)肥(ひ)となり、こうした放棄地を再生することも可能だ。課題は、畜産農家が簡易放牧をしようにも、地域のどの農地が使用可能なのか分からない点だ。現状は、牛舎の周囲や裏山などに柵を設置し、放牧期間(5〜11月)内にあっても、草がなくなったら放牧を終えているのが実態だ。県内は全国でも有数の子牛出荷量を誇る。簡易放牧を農山村の活況につなげるには、県が、耕作放棄地の所在を正確に把握し、放棄地を域内で融通し合えるような仲介ルールづくりに取り組む必要がある。
(山口県で続々と海渡るイノシシ)
「イノシシが泳いどる」。山口県周防大島町の小水無瀬島沖約4キロ。2007年6月、松山市の遊漁船長瀬野泰雄さん(67)が思わず叫んだ。体長約150センチの大きなイノシシが犬かきで猛進していた。中四国や九州地方で海を泳ぐイノシシの目撃例が後を絶たない。愛媛県宇和島市の漁師(63)は「この辺りでは常識」と話す。「10年ぐらい前からよく見る。島から島へ渡るという話もある」海を渡り移住していると証明したのは高橋春成奈良大教授(生物地理学)。06年から2年間、松山市沖約10キロの中島で、約20頭をDNA鑑定した。高橋教授によると、もともとイノシシがいなかった中島では、7、8年前から目撃されるようになり、海を泳いで上陸するのを見た人もいる。四国と中国・九州地方ではDNA型が異なり、鑑定の結果、中島のイノシシはすべて中国・九州地方の型だった。渡ったのは間違いないという。高橋教授は海を渡る理由を「飽和状態になったり、駆除で追われたりして新しいすみかや雌を求めて海に入る。人間の経済、社会的要因が大きい」と話している。
(別府名物、「むし湯」がSOS)
泉都・別府(大分県)でも、熱烈なファンが多い別府市営「鉄輪むし湯」。「干し草を敷いた岩盤浴」といった感じだが、敷草となる肝心のセキショウ(石菖)の確保が難しくなってきた。原因は施設拡大に伴う使用量の増加。市職員は自生地探しに奔走するが、良質な草はなかなか見つからず、休耕田での栽培もイノシシ被害に遭うなど難航。「自生地を教えて」とSOSを発している。鉄輪むし湯は、別府市が70年に整備した。泉源の蒸気を床下へ通し、8畳ほどの石室内を60〜70度に蒸す。床にはサトイモ科のセキショウが敷かれ、10分ほど横たわって汗を流す。入浴料は500円。香りもよく、腰痛や肩こり、ダイエットにも効果があるとされ、07年度は約3万5千人が訪れた。改築は06年8月。男女共同1室を利用客らの要望を受けて男女別の2室に。これでセキショウの使用量が年約1800キログラムに倍増した。客が多い時期は当然、使用量も増え、市職員が山中を探し回ったこともあったという。セキショウは葉が細長く、谷川の水辺など湿り気のある場所に生える。当初は市内の自生地から刈り取っていたが、大雨や台風による土砂崩れや自然環境の変化から、徐々に自生地は減少。いまでは県内全域の50カ所以上から市職員がかき集めている。市は先手を打って改築前年、市内の休耕田約760平方メートルを借りて栽培を開始。07年は約1400平方メートル、08年11月からは隣の日出町で約1300平方メートルの休耕田を借りて、増産に取り組む。だが、専門家が見つからず、栽培は手探り状態。水路の流れが悪かったせいか、香りや太さ、長さが自生のものより劣っていたり、イノシシに踏み荒らされて葉にイノシシのにおいがつき、香りが台無しになったりもした。年末年始はかき入れ時。同市温泉課の後藤隆さんは「県内の沢という沢を探し回っています。それでもなかなか良い場所が見つからない。誰か、大量に自生している場所を知っていたら」と情報提供を求めている。
(保護して放鳥のオオワシ、10年連続で諏訪湖飛来:長野)
諏訪湖で99年1月に衰弱して保護され、回復後に放された国の天然記念物のオオワシが、10年連続で諏訪湖に飛来した。日本野鳥の会諏訪支部が4日までに確認した。保護後に放されたオオワシが10年連続で飛来した例は全国的に例がないという。この個体は弱って湖上に浮いていたのを保護され、同支部長の林正敏さん(64)が49日間、世話をして放鳥した。現在14歳の雌で愛称「グル」。翼を広げた長さが約2・2メートル。同支部によると、今冬も昨年暮れに下諏訪町で目撃され、諏訪市の小林俊紀さん(41)が同町上空を飛ぶ姿を撮影。白斑の特徴などからグルと確認した。オオワシはロシアから飛来する冬鳥。北海道に多いが、ごく少数が本州に南下する。グルは、冬に結氷し、魚やカモが捕れる諏訪湖を越冬地としている。林さんは「いろいろな傷病鳥を保護してきたが、普通は放せばそれっきり。10年も生き永らえ飛来するのは、すごい感動だ」と喜んでいる。
(非正規労働者官民に支援の動き:新潟)
製造業を中心に非正規労働者の人員整理が進む中、離職者を臨時職員として採用する動きが広がっている。県は書類整理などで100人の採用枠を用意、地元採用を大幅に増やしたスキー場もある。これまでに発表された分だけでも、雇用創出数は全県で約500人に上っている。長岡市は繁華街のカラス対策などで50人、新潟市は保育園の環境美化などで30人、南魚沼市は「愛・天地人博南魚沼」の補助要員などで10〜20人の採用を予定。このほか妙高市などでも採用を検討している。
(食の原形、野山にイノシシ追う:兵庫)
「食」とは何か。いやおうなく考えさせられる事件や出来事が相次ぎました。産地は、品質は、安全性は、環境への影響は……。大事なことをほとんど知らなかったことも分かりました。人は昔から自然の恵みをいただき、命をつないできました。山の獣を、海や川の魚を、野の植物を採取することは生きることそのものでした。狩猟シーズンの今、但馬や丹波地方はイノシシ猟が盛りです。野山を走り回る命を狩って肉として食べる“食の原形”を通じ、食べることへの感謝とその意味を見つめ直すことにしました。農家はシカやイノシシなどの食害に悩まされています。野生動物の食への利用の取り組みも紹介します。「動くとイノシシは方向変えよる。後ろでじっとしといて」。銃を握り締めた猟師の声にそっと身をかがめた。狩猟期(08年11月15日〜09年2月15日)に入って2週間後、県猟友会副会長の古屋定繁さん(70)の案内で、篠山市猟友会篠山支部のイノシシ猟に同行した。篠山市の猟友会は総勢120人、うち篠山支部は約50人と最大規模だ。この日は14人が参加。猟場は中心街からほんの約数キロの距離で、周囲に民家が点在する里山だ。猟は早朝から始まる。山や田んぼ、森の入り口など、その日の猟場を見回り、イノシシの痕跡を探す。前日に降った雨のおかげで、休耕田を横切って森へ続く足跡は容易に見つかった。次に地形を観察し行動を読む。猟犬に追い立てられ、どこから現れるか、猟師はどこで待ちかまえて仕留めるか。猟はチームプレーだということを実感する。午前9時半すぎ、山々はまだ濃い霧に包まれている。打ち合わせを終えた猟師はそれぞれ持ち場につく。「ワンワン」。勢子(せこ)役は犬4頭を連れて山へ入り、獲物を追い立て始めた。後は銃を抱え、ひたすら獲物を待つ。数十分たったころ、激しい鳴き声と首の鈴の音が近づいてきた。「シシが来るでー」。古屋さんも銃を構える。次の瞬間「パーン、パーン」。銃声は約100メートル離れた休耕田にいたハンターのものだった。駆けつけると、横たわっていたのは角のないメスジカだった。再び態勢を整え、犬を山に放ったが警戒したのか、なかなか出てこない。森の中は陽光があまり届かず薄暗い。ジャンパーを貫いて寒気が肌を刺す。地味で忍耐が必要だ。さらに待つこと数十分。犬のほえ立てる声が聞こえると、耳をつんざく銃声が再び森にこだました。「こっちには来んかったな」。イノシシは、シカが出てきたのと同じ休耕田に倒れていた。手早く処理しないと、肉に臭みが残ってしまう。おいしく食べるため、商品価値を下げないために迅速な処理が不可欠だ。その場で首の血管を切り、血抜きされたイノシシは体重約50キロ、2歳前後の雄だった。「こりゃうまいで。これくらいの大きさのが一番」と声が上がる。市内の専門店に持ち込むため、すぐにソリに乗せて軽トラックまで運んだ。体はまだ温かかった。立ち込めていた深い霧は、いつの間にか晴れていた。イノシシ6733頭、ニホンジカ1万6241頭。07年度に県内で狩猟や有害鳥獣駆除の対象となった数だ。90年度に合計は6685頭だったのが、03年度に2万頭を超えその後も増え続けている。自然の豊かさの証明である一方で、農林業の被害は深刻だ。県森林動物研究センター(丹波市青垣町)によると、06年度の被害額は約8億円。その半分がシカによるもの。次いでイノシシが約3割近くを占める。この2種は農林関係者にとって“害獣”にほかならない。いつから、なぜこれほどバランスが崩れたのか。同センターの横山真弓・主任研究員は「毛皮や肉を利用するため、戦前・戦中は多くの地域で絶滅寸前だった。戦後は野生動物が保護されたことで加速度的に増えた」と解説。イノシシやシカは繁殖力が高い。ニホンオオカミのような捕食者はすでに絶滅しており、狩りをする人間も減った。生息数は急速に回復し、人里に大きな被害を及ぼし始めるころには、山中で膨大な数になっていた。狩猟歴40年以上という古屋さんは近年、有害鳥獣駆除で夏も山に入ることが多いという。「昔も被害はあったが、今ほどではなかった」。かつて山中まで広がった田畑は耕作放棄地となって荒れている。そのため「人里近くまで下りてくるようになったのではないか」と話す。留められたイノシシはどこへ行くのか。篠山市乾新町のイノシシ肉専門店おゝみや(大見春樹社長)を訪ねた。丹波や但馬などで捕獲されたイノシシがぶらさげられ、一列に並んでいる。皮を取り、半身に割り、部位ごとに小分けして真空パックされてゆく。1日約30頭、シーズンを通して約2000頭を処理する。持ち込まれるほとんどが、おりやわなで捕獲されたもの。最近はおりに発信機をつけ、かかればすぐわかるようになっている。生きたまま捕らえ、きちんと血抜きすることで、肉の劣化を抑え、品質を保つための工夫なのだ。同社は店で小売りするだけでなく、フランス料理店にほほ肉を出荷したり、加工食品を作ったりしている。そんな中、本場のブランドを守るため、08年11月から新たな取り組みを始めた。1頭ごとに10ケタの個体識別番号をつけ、持ち込まれた日、仕留めた猟師名、雌雄の別、重さなどを登録する「野生イノシシ履歴管理」だ。パッケージに番号のシールをはって出荷。問い合わせがあれば履歴を回答する。大見社長は「反応は上々。顧客の安全・安心だけでなく、猟師や従業員の意識改革にもなる。今後、小売り分もインターネットで履歴確認できるようにしたい」と意気込む。夜、同社が経営する篠山市内のイノシシ料理店「山くじら亭」へ。みそ仕立ての「ぼたん鍋」とイノシシの焼き肉「焼きぼたん」を頼んだ。鮮やかな赤身に真っ白な脂が映えるロース肉は美しく、食欲をそそられる。口に入れると、引き締まった肉だけでなく、脂身も歯をはじき返さんばかりの弾力だ。そして、コクのある脂のうまみが舌の上に広がる。普通の豚肉では得られない力強い味わいに、同行したイノシシ猟を思い返しながら、山の恵みに感謝した。イノシシやシカの肉は、体脂肪になりにくい不飽和脂肪酸が多い。シカ肉は特に高たんぱくで鉄分も豊富。優れたヘルシー食材といえる。横山真弓・県森林動物研究センター主任研究員は「イノシシ肉と比べてシカ肉はあっさりしており、どんなソースにもあわせやすい。女性向きの食材」とシカ肉の有用性を訴える。有効活用を進めるための課題は2点。食肉としての衛生管理と消費のすそ野の拡大だ。専門の処理施設を整え、ウイルスや微生物による汚染の危険を排除した肉を安定供給できれば、イノシシに続く地域の名物となる潜在力を秘めている。香美町村岡区福岡のくん製屋「生活工房香味煙」は08年8月、シカ肉を使ったソーセージ「かくかく鹿(しか)じかロックンロール」(3本入り265円)を作った。シカ肉をメーンに、香辛料を効かせたピリ辛味が酒のつまみにぴったりな一品だ。臭みを消す工夫は、知人のアドバイスを取り入れた。「蓼(たで)食う虫も好き好き」の野草「タデ」を使った。舌がしびれるほどの強い刺激があるため、他のさまざまなハーブと組み合わせを試し、マイルドな辛さに仕上げた。同店代表の井上利夫さん(70)は「シカはやっかいなものではなく自然の恵み。アイデアや工夫で上手に生かせるはず。次はシカ肉の生ハムに挑戦します」と笑顔だ。ニホンジカ有効活用研究会(事務局・県森林動物研究センター)は、「兵庫県鹿肉マップ」(A3判)を作った。年間1万5000頭以上捕獲されながら、シカの肉はほとんど利用が進んでおらず、駆除されたその場で埋められるなどで廃棄されている。研究会は、イノシシに比べて遅れていた食用への活用を促進するため、飲食業者や加工団体と同センターなどが07年6月に結成。講習会を開くなどで普及活動を続けている。マップは、やまびこ山荘(朝来市生野町黒川)の「うま煮鹿肉」▽丹波姫もみじ(丹波市氷上町谷村)のシカの精肉▽佐用町商工会青年部(佐用町佐用)の「しかコロッケ」−−など9店を紹介している。

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