<射撃ニュース1月>

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(増えるエゾシカ、減る猟師、進まぬ食材利用)
牧草や畑の農作物を食い荒らすエゾシカ。道内での農林業被害額は年間30億円前後に及んでいる。年間6万~7万頭が狩猟や捕獲(殺処分)によって駆除されているが、道内での生息数は40万~70万頭と推測され、シカ肉が多くの飲食店に並ぶ人気メニューにでもならない限り、生息数や被害額の減少は望めない。シカ肉は現在、ごく一部のレストランのメニューとなっているに過ぎず、狩猟後の解体や運搬、流通経路、消費者への告知などさまざまな課題を残している。ヨーロッパでは、狩猟で捕獲したシカや野ウサギ、マガモなど野生鳥獣の肉は「ジビエ」と呼ばれ、重用されている。シカ肉は高タンパクで低脂質、鉄分やミネラルを多く含む健康的な高級食材として、人気を博している。ところが、日本でのシカ肉消費はまだまだ少なく、むしろさまざまな被害を及ぼす“厄介モノ”として扱われている。エゾシカは明治初期の乱獲と豪雪により、一度は絶滅の危機に瀕した。1888年(明治21年)に全道一円で捕獲が禁止されたことで絶滅を免れ、その後の保護政策や天敵だったニホンオオカミが絶滅したことにより、次第に個体数が回復した。1990年代に入ると北海道東部を中心に急増し、農林業被害を及ぼす害獣のイメージが定着した。農林業被害は96年度に過去最高の約50億円にのぼった。道はエゾシカの適正な個体数を管理するため、98年度に「エゾシカ保護管理計画」を策定し、メスジカの狩猟解禁や捕獲による個体調整を行ってきたものの、繁殖力の強いエゾシカは増加の一途。道は、93年の北海道東部(網走、十勝、釧路、根室管内)のエゾシカ生息数を約20万頭と推定し、07年度には約25万頭前後と増加した。北海道西部(石狩、空知、上川、留萌、宗谷、日高、胆振管内)の正確な生息数は判明できていないが、東部と同数、もしくはそれ以上と推測している。駆除のほか、農耕地へのシカの進入を防ぐネットフェンス(シカ柵)の設置などで、一時期、農林業被害は減少傾向に転じたが、繁殖に駆除が追い付かず、05年度から再び増加、07年度は約32億円に達した。道自然環境課では「暖冬の影響により、エゾシカが冬に自然死することが少なくなり、生息域は雪の多い北海道西部にも拡大した。国有林や国立公園など、銃が使用できない場所にも数多く生息している。エゾシカには天敵がいない。2歳以上のメスジカの妊娠率は90%を超え、捕獲されなければ4、5年で倍増する。増えた分だけ多く捕獲しなければならないが、長年に渡って捕獲圧を強めたことにより、エゾシカが人を見ると逃避行動を取るようになった。また狩猟するハンターの(運搬や解体処理などの)負担が大きいことなどを要因に捕獲数は伸びていないのが現状」と説明する。エゾシカの狩猟(個体調整)は、市町村に依頼された各猟友会所属のハンターが担っている。道内のハンターは78年のピーク時には約2万人を数えたが、現在は約5,700人にまで激減している。ハンターがエゾシカ狩猟で手にする報酬は、各市町村によって異なるが、最高でも1頭5,000円。中にはボランティアの市町村もある。エゾシカの成体は、体重100キロから180キロに達し、高齢化が著しいハンターにとっては重労働。エゾシカ猟は通常、ライフルを用いるが、銃所持は初めに散弾銃が許可され、ライフルまでは10年の歳月を要する。散弾銃での狩猟は、射程が短く、広大な北海道では不十分。さらに銃弾が肉を傷付ける可能性も高く、ライフルよりも大きく劣ることは否めない。このような実態からエゾシカの狩猟には、数々の課題が残されている
(通信傍受、過去最多の11件)
森法相は30日の閣議で、通信傍受(盗聴)法に基づく犯罪捜査のための傍受が08年は過去最多の11件あり、前年と同じ34人が逮捕されたと報告した。いずれも対象は携帯電話で、実施期間は1~30日。薬物密売事件が8件と最も多く、銃所持や銃による殺人事件も対象となった
(雪崩防災シンポ:秋田)
08年度「雪崩防災シンポジウム」(国土交通省、県主催)が29日、北秋田市文化会館で始まった。雪崩災害の恐ろしさを再確認し、安全で安心な暮らしができる地域作りを考えるのが狙いで30日まで。消防庁や砂防学会、日本雪氷学会など全国各地から防災関係者約370人が出席。伊藤驍・国立秋田高専名誉教授は気象データを示しながら「豪雪地帯にすむ人は約2000万人。温暖化に伴って、今までにない雪泥流などの雪崩が起きている」と指摘した。「中山間地域の防災と雪国のくらし」とのテーマのパネルディスカッションには岸部陞(すすむ)・北秋田市長や松橋光雄・北秋田市阿仁地区猟友会長、伊藤教授、中野泰雄・国土交通省砂防部長らが参加。マタギの松橋さんは「雪が多いと猟も忙しい」と話したうえで「沢を歩くときは立ち木があるかどうかを確認して渡る。いざというとき立ち木が雪崩から身を守ってくれる。野ウサギやクマは雪崩に敏感だが、カモシカは鈍感なようだ」と経験則を話した。中野部長は全国にある雪崩危険個所は約2万カ所と示し「全国1800自治体のうち542の自治体に危険個所がある」と述べた。
(国有林のシカ食害広がる:三重)
大台町西部の大台ケ原山系の国有林が、広範囲にわたってシカの食害に遭っていることが分かった。放置したままでは周辺の生態系に影響を及ぼす可能性もあり、三重森林管理署などが本格的な対策に乗り出した。同管理署などによると、シカが山頂付近のトウヒやウラジロモミなどの樹木の皮を食べる被害は、一九九〇年ごろから目立つようになった。国有林は広さが約五千八百ヘクタールに及ぶが、二〇〇四年の台風21号による豪雨災害などもあり、荒れ地は百ヘクタール以上に達するという見方もある。大台ケ原山系の森林再生に取り組む林野庁の下部組織「箕面森林環境保全ふれあいセンター」(京都市)によると、五十年前の伊勢湾台風の際に樹木が倒れ、跡地に生い茂ったササを目当てにシカが集まってきた。オオカミなどの天敵もおらず、次第に増加していったという。同山系には、環境省が絶滅危惧(きぐ)2(ローマ数字の2)類に分類する県指定天然記念物「オオダイガハラサンショウウオ」などが生息している。ただ、シカの頭数や食害の被害の状況などはほとんど把握されておらず、本格的な実態調査や保護策の検討は本年度に始まったばかりだ。同管理署の鳥谷和彦流域管理調整官は「これまで樹木を防護柵で囲うなどの対策は打ってきたが、抜本的な保護策はまだ見つかっていない。町や県などと連携して対策を強化したい」としている。二月一日には大台町の宮川小学校で、京都市の特定非営利活動法人が「大台ケ原 大杉谷を鹿(しか)害から守る」と題したシンポジウムを開催。同管理署などの関係者が森林管理の方法などを話し合う。
(イノブタ肉をPR、2月1日からフェア開催:和歌山)
和歌山県すさみ町で2月1日から、町内産のイノブタ肉をPRする「イノブタフェア」が始まる。町内外の宿泊施設や飲食店24軒が自慢のイノブタ料理を提供する「味覚まつり」などがある。委員会は30日、フェアを前に町内にのぼりを立てて、準備した。同町では、町や各団体が本年度から町内産イノブタ肉の飼育数増加や販売促進に取り組んでいる。「イノブタフェア」はイノブタ肉のPRのために同町の「イノブータン王国活性化委員会」が初めて開く。2月28日まで。
(水路とデッキ一新「定光寺ほたるの里」:愛知)
瀬戸市川平町の自然休養林にある「定光寺ほたるの里」で、イノシシが掘り返し、雨で崩壊した水路などの修復作業が終わった。老朽化した木のデッキが一新された。同所では「定光寺ほたるの里の会」が、荒れた休耕田を整備し、ホタルの放流や棚田の再生など里山の保全に取り組んでいる。毎年夏には一般公開し、大勢の人がホタルを観賞している。しかし2006年ごろからイノシシが現地を荒らすようになり、その数は増えた。ホタルを放流する水路のあぜ道や土台が壊され、雨が降ってさらに崩壊。そこでメンバーやボランティアが昨年8月から、水路と老朽化した木のデッキを修復し、このほど終了した。ただ、今後の対策は見つかっておらず、副会長の桜井宏和さん(66)は「何もない荒れた地だったが、エサが豊富な場所に変わり、味を占めたのだろう。家族会員は大歓迎だが、イノシシ親子までは…」と苦笑していた。
(キジ使ったフランス料理、商品化へ:岐阜)
郡上地域活性化協議会が国の財政支援で取り組む「地方の元気再生事業」の一つ、「奥美濃郡上とっておきの味研究開発」の試食会が29日、郡上市大和町の道の駅古今伝授の里やまと内のレストランおがたまで行われ、同開発委員10人がキジを使ったフランス料理6品を味わった。とっておきの味は、キジと石徹白カブラの2素材で研究開発。キジは同協議会が高齢者が低設備投資で始められる農業として昨年から取り組み、現在、大和町内4軒で約450羽を飼育。この日、同レストランの蓑島直樹料理長考案のポトフ(鍋料理)、ロースト、赤ワイン煮など6メニューを試食した。委員らは「キジのくせのなさが野菜を引き立て、おいしい」「低カロリー、低タンパクを前面に出せば提供できる」などと感想。キジと野菜の甘みがマッチしたポトフが人気で、石徹白カブラの切り漬けも試食した。同委員会は、試食会での意見をもとに数点の商品化を検討。試食会は2月6日、白鳥町の覇楼館でも行われ、籏典幸さんがキジの和食メニューを提供する。
(長岡駅前でカラス撃退実験へ)
JR長岡駅周辺に大量のカラスが集まり、周辺住民らがふんや騒音に悩まされている問題で、長岡市は2月2日から3日間、カラスの撃退実験を実施する。スピーカーからカラスの悲鳴の音を流し、カラスを駅周辺のねぐらから追い払うのを狙う。同市は昨年12月に電線設置事業者や地域住民らとの対策会議を開き、カラス撃退法を協議してきた。カラスが居着く前に同駅周辺で問題となっていた大量のムクドリに対し、ムクドリの悲鳴音を流して追い払った経験から、第1弾として音声攻撃を採用した。カラスの生態を研究している東京の鳥類研究家に依頼し、悲鳴音のテープを入手。実験は午後4時半から6時半まで、長岡駅大手口前の駐車場内で行う。日中郊外にいたカラスがねぐらに戻ってくるタイミングを待ちかまえ、車に取り付けたスピーカーから、悲鳴音を流す作戦だ。市環境政策課は「鳥相手なので、しつこくやらないと効果が出ないと思う。今回の実験結果を見て、今後の対策を検討したい」としている。市環境政策課によると、長岡駅周辺でカラスが増えだしたのは3年ほど前。カラスは冬に群れる習性があり、10月から2月にかけて多くなる。駅のホームや新幹線高架わきの架線をねぐらにするケースが多いという。

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(ジビエ8割が「おいしい」:大分)
年間3億4000万円にものぼっている県の鳥獣被害対策の一環として実験的に始められたシカ肉の料理活用。湯布院での試食会に訪れた8割以上の人に好評だったことがわかりました。由布市湯布院町の料理人で作るゆふいん料理研究会では、先月までの1ヵ月間、町内6ヵ所でフェアを開いてアンケート調査したところ「大変おいしかった」「おいしかった」とした人が8割を超えました。また、今後については「是非食べたい」「機会があれば食べたい」と答えた人が、あわせて9割を超え、好評でした。独特の臭みがあり、火を通すと堅くなるシカ肉について料理研究会では、牛乳で臭みを消すなどして料理の開発を進めたもので、消費者の反応がポイントになっていました。このアンケートの結果をもとに猟友会や観光関係者らが参加して、来月2日に報告会が開かれ鳥獣被害対策の一つとして検討していくことにしています。
(野生動物の保護、研究進めます 円山動物園と西興部村協定)
札幌市円山動物園と網走管内西興部村は二十九日、相互協力協定を締結した。双方と連携協定を結んでいる酪農学園大(江別市)が仲立ちして実現。同大を含めた三者で、村内に生息するエゾリスやトガリネズミなどの野生動物の研究などを進める。また、西興部村は同動物園を窓口にして札幌圏に、村内の観光施設やガイド付きエゾシカ猟といった村の魅力を発信。将来的には、自然体験ツアーを通じた札幌と西興部の子供たちの交流なども検討する。同村役場で開かれた締結式には、高畑秀美村長や同動物園の金沢信治園長、同大の吉田剛司准教授らが出席。高畑村長が「西興部は野生動物の研究に最適な地域」と協定締結を歓迎。金沢園長も「野生動物が希少化していく中で、動物園の飼育、繁殖の技術を発揮したい」と述べた。
(モンキードッグ認定式:和歌山)
サルによる農作物被害をくい止めるため、那智勝浦町鳥獣害防止対策協議会が平成20年8月から訓練を行っていたサル追い払い犬(モンキードッグ)の認定式が29日、町役場で行われた。町内で飼育されている犬がモンキードッグ養成講習会に参加し、昨年11月に2匹、12月に3匹が合格。中村詔二郎町長が飼い主に認定証を授与し、合格した5匹の記念撮影が行われた。町産業課のまとめによると、稲や果樹、野菜などの農作物被害額は19年度でイノシシが574万5000円、シカが546万4000円、サルが389万8000円などで、モンキードッグはサルの被害が最も多い色川地区に導入される。今後は他の地域の希望を聞いたうえでさらに導入するか検討する。飼い主の農業、曽根和仁さん(46)=同町大野=は「訓練のおかげで(ドッグを)離しても10分くらいで戻ってくるようになった。1人暮らしのお年寄りの畑など地域全体を守っていきたい」と話していた。
(四国のクマ保護 知事らに強化要望)
絶滅の恐れがある四国のツキノワグマの保護活動をするNPO法人四国自然史科学研究センター(須崎市)など3機関が29日、環境相、林野庁長官、高知、徳島、愛媛の3県知事に対して、保護区の拡大などを求める連名の要望書を提出した。四国のツキノワグマは、固有の遺伝的特性を持ち貴重だが、人工林が増えて生息地が狭まったり、害獣駆除で乱獲されたりして減少。現在は、四国東部の剣山山系に十数頭から数十頭しか生息していないという。環境省は絶滅のおそれのある地域個体群に指定。県も希少野生動物種としている。同省は生息地1万139ヘクタールを鳥獣保護区に、林野庁が1万142ヘクタールを緑の回廊地域に指定している。しかし、同センターなどが2005年から4年間実施した生態調査では、実際にツキノワグマが採食や越冬のために利用している地域が、含まれていないことが判明。保護区の拡大と見直しを求めた。さらに、生息地は3県にまたがっており、各県と国が連携して調査や保護計画づくりにあたるよう要望した。絶滅を回避するためには、100頭以上が必要と考えられており、同センターの金沢文吾理事(39)は「種が維持できるよう、安定的に監視できる体制を整えたい」と話している。
(民家の庭先にサル出没:茨城)
取手、守谷市周辺で昨年12月ごろから、民家の庭先などに猿が出没している。守谷市美園、無職、尾見州繁(くにしげ)さん(69)は27日昼ごろ、自宅の塀の上にいた1頭を発見、写真に収めた=尾見さん提供。近寄ると威嚇するものの、逃げず、人間に慣れている様子だった。10分ぐらいで姿が見えなくなったという。危害を加えた情報はないが、取手署が注意を呼び掛けている。

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(朝日新聞襲撃犯、名乗り出る)
1987年5月、朝日新聞阪神支局に何者かが押し入り散弾銃を乱射、記者1人が死亡した「赤報隊事件」(時効)の実行犯を名乗る男が、29日発売の週刊新潮に実名で手記を寄せていることが分かった。今年1月、別件で4年間収監されていた網走刑務所を出所した男は昨年1年間、同誌と情報を交換。収監先の刑務所では、朝日新聞記者2人と特別面会もしていたという。記事によると、男は都内の元右翼構成員。誰もが知る“公的な組織に属する人物”から「朝日を狙ってくれ」と金で依頼され、「東京本社」「阪神支局」「名古屋本社寮」「静岡支局」の順に襲撃(静岡支局は爆破未遂)。当初言われていた怨恨や思想的背景はなく、記者1-2人を殺害することのみが目的だったという。また、一連の朝日新聞襲撃事件と同じ「警察庁指定116号事件」に後に指定された「リクルート会長江副浩正宅銃撃事件」、参考事件の「中曽根康弘元首相襲撃事件」には関与しておらず、「赤報隊」を名乗る犯行声明は後日、別人に書かせたものだという。阪神支局襲撃にはバイクを使用し、複数回の下見の後、関西系暴力団に所属する案内役兼運転手と、男の手下で見張り役らの複数で実行。事件から10年後の97年、見張り役の男が自殺したことから、真相を表に出したいという思いを強くした。2004年、刑務所収監時に朝日新聞東京本社や阪神支局に手紙を送付し、記者2人との特別面会が実現したが、刑務所の面会室で、記者の1人に高圧的かつ直接的に問いただされたことから面会は決裂。今回の独占手記につながったという。
(貴重な銃公開 江戸末期の松代藩で開発:長野)
江戸時代末期に松代藩で開発されたとされる貴重な銃「傍装(ぼうそう)式銃」が、報道陣に公開された。大阪市東成区の古式銃鑑定家、沢田平さん(73)が調査、収集したもので、松代藩真田家家臣、片井京助が製作したという。沢田さんによると、銃中央部に付けられた装置によって火薬を爆発させ、弾を発射させる仕組みが特徴。一般的な火縄銃に比べて3・5倍の早さで発射でき、雨にも強い当時の「ハイテク銃」だったという。「江戸時代の信州で高度な銃は作れない」と指摘されていたというが、15年前に新史料が発見され、信州産ハイテク銃の存在が立証されたという。沢田さんが30年来の調査で「雷粒式」「雷管式」など5種類の傍装式銃をそろえ、功績を証明した。沢田さんは「江戸時代の信州はハイテク技術をもった国だったと認識してほしい」と語る。
(ヒグマ対策急げ!対策連絡会議を設立:北海道)
釧路市内の住宅街などで今月に入ってからヒグマの足跡や鳴き声などの情報が相次いで寄せられている問題で、市は来月にも警察や猟友会などの関係機関を交えた「釧路地区ヒグマ対策連絡会議」を立ち上げる意向を固めた。28日には、これらの機関や庁内部局による意見交換が行われ、「豊富に生息しているエゾシカを餌にできるため、(ヒグマは)冬眠する必要がないのではないか」という指摘があった。
(「いのしし課」被害逆手に肉販売:佐賀)
農作物のイノシシ被害が深刻な佐賀県武雄市が4月をめどに「いのしし課」(仮称)を新設する。駆除したイノシシ肉はブランド化して都会に売り込む狙い。うまい具合に「一石二猪(いっせきにちょ)」といくかどうか。同じ被害に悩まされている他の自治体から注目されそうだ。武雄市の被害は、06年度が山間部を中心に水稲と大豆で1570万円、07年度が水稲で463万円。人の被害はないが、夜になると車と衝突したり、市街地近くまで出てきたりする。市は毎年7~10月を駆除期間にして地元猟友会に駆除を依頼しており、期間中、06年度は1411頭、07年度は797頭を駆除した。今年度は1頭6千円の捕獲報奨金を895頭分、予算化したが、駆除は1541頭に上り、猟友会から追加要請が出ているという。報奨金が出ない11月~翌年3月の狩猟期間にもほぼ同数が駆除されており、人口約5万人の市に約3万頭のイノシシが生息していると推測されている。毎年の被害に困り果てた市が考えついたのがイノシシ肉を特産品にし、ブランドに育て上げる手だ。昨年4月、レモンの香りのするハーブレモングラスを市の特産品にしようとレモングラス課を新設した際に「いのしし係」を設置。レモングラスの販路を利用して、東京、大阪など大都市圏への売り込み策を探ってきた。いのしし係と、これまで駆除を担当してきた農林商工課農政係の一部を今春統合し、「いのしし課」を新設する方針だ。「武雄地域有害鳥獣等加工処理組合」(渕辰弘組合長)は国と市の補助を受け、総事業費2千万円で同市山内町鳥海に武雄地域鳥獣食肉加工センター「CHOTOTU―MOUSIN」(猪突猛進(ちょとつもうしん))を建設している。約50平方メートルに処理室や包装室などを備え、年約200頭を処理できる。3月から試験稼働する計画で、駆除されたイノシシの肉を1キロ約千円で買い上げる予定だ。
(駆除イノシシをフレンチに:広島)
農作物に深刻な被害をもたらしている野生のイノシシ。このイノシシの肉をフランス料理の食材として活用しようと、広島県尾道市内のNPO法人「おのみちアート・コミュニケーション」と、同市潮見町のフランス料理店「ロセアン」が、新たなイノシシ料理の開発に取り組んでいる。31日に開かれる同法人主催のイベント「スローフードパーティー」でお披露目される予定で、関係者は「食材としてより幅広く使われることで、イノシシによる農作物被害に関心を持ってもらえるきっかけになれば」と期待している。県や尾道市によると、2007年の県内のイノシシによる農作物の被害額は4億4900万円に上り、鳥獣被害の6割以上を占める。同市内では、瀬戸田町など島しょ部のミカンなどへの被害が目立ち、ピーク時の06年には、市内のイノシシ被害額8455万円のうち、約8割の6800万円が生口島の果樹などで占められた。同市は08年度、対策費に1100万円を充て、農家の防護柵の購入費の一部を助成したり、県猟友会尾道支部によるイノシシの駆除を進めたりしている。07年度に559頭、08年度はそれを上回るペースで捕獲しているが、被害は後を絶たない。
(シカ肉の給食が初登場:兵庫)
シカ肉の消費を増やそうと、丹波市青垣町の六小中幼稚園で二十七日、シカ肉を使った「もみじカレー」が給食に出された。同市内でシカ肉料理の献立は初めて。家庭などで食べたことのある子どもたちが多く、しっかりかんで味わっていた。丹波地域ではシカによる農作物の被害が深刻になっている。捕獲を進めるには食用としての消費拡大が不可欠。タンパク質や鉄分が豊富で、体によい食材としても注目されており、飲食業者などが新しいシカ肉料理の開発に取り組んでいる。給食に使われた肉は、昨年十二月に同市内で捕獲されたシカで、青垣学校給食センターが臭みがなくなるように丁寧に調理した。同市青垣町田井縄の芦田小学校では、全校児童約九十人がランチルームに集合。同センターの竹村容子栄養教諭が「食べたことはありますか」と尋ねると半数以上が手を挙げ、ショウガやニンニクで香ばしく味付けられた肉を「かみごたえがある」と言ってほおばっていた。四年の足立このみさん(10)は「小さく切ってあったので、思ったより食べやすかった」と話していた。
(大雪でミカン農家被害1億円超:佐賀)
二十四日から二十五日未明にかけて降った雪の影響で、佐世保市内のミカン農家五十六戸の風よけ用ネットが倒壊。施設の被害面積は一二・七ヘクタールで被害額は約七千五百万円、果樹が下敷きになったことによる枝折れなどの被害は約三千五百万円に上っているという。JAながさき西海のさせぼ地区かんきつ部会(田中芳秀部会長)によると、台風や春先の強風でミカンの外観が悪くなるため、一九九二年ごろからネットの設置が始まった。これまでも雪による倒壊はあったが「ここまでの被害は初めて」(田中部会長)。古くから営農している人たちは「これだけの大雪は六八年以来だ」と話しているという。枝を折れたままにしておくと果樹全体が病気になることから、各農家が協力してネットを撤去。折れた部分を切ったりする作業を進めている。田中部会長は「今のところ自助努力でやっていくしかないのかなという感じ」と言う。佐世保市内では今シーズン、イノシシによる被害が例年の十倍に当たる計六千三百万円に上っていることから、多くのミカン農家が「踏んだりけったりだ」と肩を落としているという。
(森の中のイノシシを生中継するウェブテレビが大人気:エストニア)
エストニアの森に設置されたウェブカメラで野生のイノシシが餌を食べたり雪の中を走り回っている様子を目撃できるサイト、その名も「Boar TV(イノシシテレビ)」が、予想以上の人気を集めている。サイトの1日あたりのクリック数は約7万5000回で、うちほぼ半数がチェコ、ドイツ、北欧など海外からの訪問者だ。サイト管理者のGennadi Skromnov氏は28日、「この人気には、われわれ自身も驚いている。みんな、自然とのつながりが必要だと感じているのだろう」と話した。ウェブカメラは、狩猟組合が前月に設置した。イノシシへの「出演料」として、カメラの前に毎夕、大麦、小麦、リンゴ、ドングリなどの好物を置く。たいてい、暗くなる午後5時半-6時(日本時間午前2時半-3時)の間の「ディナータイム」に17匹のイノシシが現れ、約1時間その辺りをうろうろしているという。狩猟組合のある男性は、人気の秘密について「鳥やその他の小動物を見るより、イノシシを見る方がはるかにおもしろいからではないか」と分析している。
(ガンカモ類14種1988羽が飛来、過去2番目の多さ:兵庫)
三田野鳥の会が今月12日、三田市内で27回目となるガン・カモ類の飛来調査を実施し、14種1988羽を確認した。昨年より約2割多く、06年の2142羽に次ぐ過去2番目の多さ。同会は「安心して越冬できる場所が増えているのではないか」としている。環境省が行っている調査の一環で、同市では83年から同会が協力している。今年は会員12人が、昨年より4カ所多い計52カ所で調査した。飛来を確認したのは29カ所。最も多かったのは、千丈寺湖で489羽。次いで多かった平井ノ池は439羽と昨年の約5倍。2年連続で最多だった福島大池は327羽と3番目だった。一方、例年コガモがよく見られる武庫川は激減し、昨年の約6分の1の62羽ととどまった。種別ではヒドリガモが最も多く1306羽と約65%を占める。次いでマガモ208羽、カルガモ169羽の順。関西では珍しいトモエガモの姿も、昨年に引き続き確認された。同会の久後英世事務局長は「3月下旬まで羽を休める愛らしい姿が見られる。野鳥なので絶対にエサを与えないで」と話している。
(フランス鴨の飼育者を公募 在宅障害者の就労支援:長野)
在宅障害者らの就労の場を広げようと、フランス鴨(がも)の飼育などを試行してきた「信州フランス鴨の会」(松本市島内)は4月から、飼育希望の障害者らを一般公募で募り、事業を本格的に始める。不況の波で障害者らの就労状況が厳しくなっており、新たな就労支援につながるか注目される。同会は、松本大や南安曇農業高校、障害者団体などの約10人の有志で組織。フランス鴨は、鳴き声が静かで飼育しやすく、肉質も軟らかなのが特徴で、地域のブランド食材にする一方、障害者らの収入を得る機会にもしようと取り組んできた。昨秋には、同市新村のビニールハウスなどでヒナ211羽を試験飼育し、約3カ月で199羽が成鳥に育った。松本や長野などのレストラン13店に鴨肉として計約450キロを販売したところ「もっと量がほしい」との反響もあったという。一般公募は、50羽か100羽ずつ飼育できる人たちを3-5組募る。飼育には10-20平方メートルの土地が必要で、カモの成育不良や死んだ場合の損失は、飼育する人が負担する。同会は飼育のノウハウなどを指導し、飼育舎建設やえさ代などの費用を補助する。メンバーの尻無浜(しりなしはま)博幸・松本大准教授(44)は「障害者らが働きやすく、収入増につながる仕組みになれば」と話している。同会は、事業説明会を2月8日午前10時半から、同市新村の松本大学で開く。
(カワアイサ、諏訪湖周辺949羽で大幅減:長野)
環境省の呼びかけで全国一斉に行われる水鳥のガンカモ類調査がこのほどあり、諏訪湖周辺では、魚食性のカワアイサが減少したことが分かった。白鳥を含めたカモ類全般が例年より少なく、総数は昨年から半減した。県職員や日本野鳥の会会員らが同湖と流入河川などで実施。ワカサギの食害が指摘されるカワアイサは949羽で、過去最多だった昨年の2333羽からは大幅に減った。カワアイサについては今冬、諏訪湖漁協が連日、追い払い作戦を実施中。県環境保全研究所の堀田昌伸研究員の調べでは、昨年12月の作戦開始時には約1900羽いたが、今月8日には約1100羽に減っていた。漁協の藤森貫治組合長は「追い払いを中断すると数が増える」と話すが、堀田研究員は「湖面が結氷し始めた影響と、追い払いの効果があった」と見る。カモ類総数は2826羽(昨年は5439羽)で、うちコハクチョウは69羽(同102羽)。減少について、林正敏・日本野鳥の会諏訪支部長は「日本へ渡る水鳥全体が少ないようだ」と話している。

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(拳銃部品を密輸でガンマニアを逮捕:埼玉)
国内では所持が認められない拳銃部品を輸入したとして、警視庁組織犯罪対策5課などは銃刀法違反(けん銃部品輸入)の疑いで、埼玉県新座市西堀、内装業、伊藤力容疑者(36)を逮捕した。「持っていた無可動銃をよりリアルにしたくて購入してしまった」などと供述しているという。調べでは、伊藤容疑者は昨年10月、インターネットで銃身や弾倉などの拳銃部品を購入し、アメリカから航空小包郵便で輸入した疑い。東京税関東京外郵出張所の職員が、「バレル(銃身)」と申告されていた郵便物を検査し、国内で規制されている拳銃部品を発見した。伊藤容疑者は昨年9月、銃身を詰めたり撃発装置を抜いたりして無力化した無可動銃を国内の業者から39万円で購入。リアルな銃に近づけようと、拳銃部品を輸入し、改造しようとした。
(カワウ3万羽駆除へ:滋賀)
営巣地での樹木被害や琵琶湖の漁業被害が問題となっているカワウについて、県は来年度に3万羽を駆除し、被害が問題化する以前の推定生息数の4000羽程度まで数年間で落とす対策計画を検討している。エアライフルや散弾銃による駆除が主で、来年度の駆除数は従来のピーク駆除数約1万8000羽を大きく上回る目標設定となる。県農政水産部と琵琶湖環境部が検討。カワウは竹生島(長浜市)と伊崎半島(近江八幡市)に営巣。近年の推定生息数(春季)は3万5000羽程度で、魚を食べられる漁業被害やフンによって樹木が衰弱する被害が問題となってきた。県は、昨年度まで県漁連が主体の営巣地での銃器駆除と、各市町による飛来地での銃器駆除に補助。営巣地での駆除が04年度に始まったことでピークの06年度には約1万8000羽を駆除した。しかし、「銃器駆除で水産被害軽減に一定の効果が見られたが、さらに大きな被害軽減にはつながらない」(県水産課)として、今年度の補助を取りやめ、大規模な銃器駆除がストップ。昨秋の調査では生息数が7万4000羽以上になった。増加について水産課は「営巣地での銃器駆除の取りやめも一要因とは思うが、外から新たに加わったり、魚が豊富だったことなどさまざま要因が重なったと思われる」としている。県が検討する計画では、エアライフルや散弾銃を用いて来年度は3万羽を、翌2010年度以降は生息数の7割程度を、それぞれ駆除の目標とし、約4000羽に抑え込みたい考えだ。
(上越の猟銃発砲 改正銃刀法成立したが施行前:新潟)
上越市柿崎区旭平の建設会社の現場事務所で26日、会社役員の男性(46)が猟銃で撃たれて重傷を負った事件。県警は親族で同社員の古田清作さん(60)が所持許可を受けた散弾銃で男性を撃った後に自殺を図ったとみている。猟銃規制を巡っては昨年12月、自殺の恐れがある者の所持を不許可とすることなどを盛り込んだ改正銃刀法が成立。だが、まだ施行されていないうえ「自殺の恐れ」を見極める難しさなど課題が浮き彫りになった。県警生活安全企画課によると、古田さんは狩猟などの目的で散弾銃2丁の所持を県公安委員会から許可されていた。今回使用されたとみられる銃は87年に許可され、3年ごとの更新も行っていた。昨年4月の更新の際も「問題はなかった」(同課)という。銃刀法は、07年12月に長崎県佐世保市で8人が死傷した散弾銃乱射事件を受けて昨年12月に改正。猟銃など(ライフル銃、散弾銃、空気銃)所持の不許可対象者に「自殺の恐れがある」「ストーカー行為をした」などが新たに加えられた。まだ施行前だが、県警は佐世保の事件後、住民への聞き取りなど身辺調査を徹底。許可と更新の際に精神科医などの診断書添付を義務付け、毎年1回は使用・保管状況などを立ち入り検査などで確認しているとしている。一方で同課関係者は「自殺の恐れを実際に見極めるのは難しい」と話す。今回の事件について上越署の中村栄副署長は「公安委員会が許可した猟銃が犯罪に使われたのは残念に思う」とコメントした。
(お茶使い臭み解消、エゾシカつくだ煮:北海道)
増えすぎで道内の農林業に被害を与えているエゾシカの捕獲を促すために消費を拡大させようと、札幌市中央区南一東一の茶の卸小売・玉木商店玉翠園(玉木康雄社長)は二十七日、エゾシカのつくだ煮「雪もみじ」を家庭向けに発売した。ほうじ茶で煮込み、香りを生かした風味が特長だ。雪もみじは、十年ほど前からエゾシカ猟を始め、調理法を研究する玉木社長自身が考案。香辛料が利いた西洋料理のメニューが大半のエゾシカを「毎日食卓でおいしく味わえるように」するのが狙いだ。肉や魚の生臭さを抑えるほうじ茶を用い、食べやすいように繊維を断って適度な歯応えを残した。新鮮な肉を同市中央区の大金畜産から仕入れ、小樽市の老舗つくだ煮メーカー丸一北川食品で加工。まず、昨年一月から業務用として販売したところ好評で、今回家庭向けに瓶を小さく、ふたを開けやすいように改良した。百二十グラム入り、九百四十五円。同店や丸井今井札幌本店の道産食品専門店「きたキッチン」などで扱う。玉木社長は「保存や加工が適切でない肉を食べ、『口に合わない』と敬遠している人にこそ召し上がってほしい」と期待している。
(イノシシ狩り事故 仲間の散弾で48歳会社員死亡:静岡)
27日午後1時10分ごろ、浜松市天竜区水窪町の山中で狩猟中のグループから「散弾に当たって仲間が倒れた」と静岡県警天竜署に通報があった。駆けつけたドクターへリの医師が午後2時49分、倒れていた同町奥領家の会社員、田辺明久さん(48)の死亡を確認した。同署によると、田辺さんは仲間と5人でイノシシ狩りをしていたという。田辺さんの背中に散弾が当たった跡があった。誤射か暴発事故とみて調べている。現場は浜松市の中心部から北へ約70キロ。
(来月1日から「エゾシカ料理まつり」:北海道)
ヨーロッパでは、狩猟で捕獲された鳥獣の肉は「ジビエ」と呼ばれ広く食されている。中でもシカ肉は高タンパクで低脂質、鉄分やミネラルを多く含む健康的な高級食材として人気を博している。来月1日~15日まで、エゾシカ肉のさまざまな食べ方を提案する「2009エゾシカ料理まつり in 札幌」が札幌、江別市内の飲食店で開かれる。ニホンオオカミの絶滅後、天敵がいなくなったエゾシカは増え続け、農作物の食害、自動車や列車との衝突事故など道内各地でさまざまな被害を及ぼしている。道内では毎年、約7万頭のエゾシカが捕獲されているが、繁殖力が強く、減少には至っていない。「料理まつり」は、エゾシカ肉を食用として流通させ、捕獲数の増加を図る目的で道やエゾシカ協会などが開催。期間中、エゾシカ協会が推奨する安心で安全な肉を使ったオリジナルメニューを両市内計33店で提供する。料理はフレンチやイタリアンのほか、ハンバーグ、ジンギスカン、スープカレー、もみじ南蛮、シカ肉まん、ピロシキなど多彩。
(春になる前の肉が美味!いまこそ“クマ鍋”:岐阜)
いろり料理 とろろ庵 四季」(岐阜県関市)は主人も自ら猟銃を持って山に入るという、本物の猟師料理が味わえる店。野生のクマやイノシシをはじめ、シカ、山バトなどの滋味豊かな山の幸がそろう。いま味わいたいのは熊鍋(1人前2500円)だ。丸々1頭仕入れるクマの肉を地元産の白ネギ、シイタケなどと一緒に食べる。クマ肉はくさみが強いと言われるが、それは冬眠中に体内にガスをためた春先のクマの話。冬眠前なら肉に脂分が多くとても甘い。またモモや背、腕など全身が利用でき無駄がない。里山近い山すそに生息するクマはエサが豊富なため肉もおいしいのだとか。スープは地味噌やカツオダシであっさり。5月までの限定で予約優先。ほか、猟師料理店ならではの珍味しし肉カラ揚(1000円)、猟師取野生 山ばと丸焼(1200円)など珍味が多彩にそろう。円ちゃん棒(2本300円)は奥美濃古地鶏の挽き肉と里イモ、米を練って焼き上げた関市の名物。表面は焼餅のようにカリカリで中はふわふわとして柔らかい。地酒やはく製が並ぶ山小屋のような店内で囲炉裏を囲んで寒さを吹き飛ばしたい。
(市町村の42%が防止計画 野生動物の農作物被害で)
昨年2月に施行された鳥獣被害防止法に基づき、イノシシやシカなどによる農作物被害の防止計画を既に作成、あるいは2008年度中に作成予定の市町村は全体の42%に当たる740だったことが26日、農林水産省の調査で分かった。結果について農水省は「野生動物による被害が多い中山間など被害が深刻な地域で策定が進んでいる」と分析している。調査は昨年11月末時点の市町村の計画策定状況について、農水省が都道府県から聞き取った。全市町村1782のうち既に計画を作成したのは495(公表済みは465、公表に向け県などと協議中は30)、08年度中に作成予定は245。都道府県別に市町村の策定済み状況を比べると、長崎が100%で、大分94%、佐賀85%、山梨79%と続いた。一方、東京0%、埼玉1%、茨城、岐阜が各2%とばらつきが目立った。市町村が計画を作れば交付税の拡充や、都道府県からの鳥獣捕獲権限が受けられる。例えば侵入防止柵を設置する場合、市町村の負担割合は従来の25%から10%に減るという。
(鹿、イノシシ、熊など有害動物の天敵オオカミの臭いで獣害防止)
ウルフピーは狼の尿100%天然の動物除けです。狼は多くの動物の捕食者であり、天敵です。猪、鹿、熊、犬などほとんどの哺乳類が狼の尿を天敵の臭いとして認知し、避ける習性を利用し近づけないことを目的とする、究極の害獣対策商品です。現在、数多くの臭いによる動物忌避剤が市場にありますが、動物が嫌って遠ざかるだけの臭いでは、動物は学習するため一時的に遠ざかるものの、その臭いに慣れてしまうと効果を失います。しかし天敵である狼の臭いに対しては臭いに慣れるということが考えにくいのです。また、通常の獣害防止製品では網を張ったり仕掛けを作ったりと、初期の手間がかかるため導入が容易でないうえ、維持費用も含めて設備投資が膨大にかかりますが、ウルフピーは小型の容器に入れてぶらさげ、蒸発したら継ぎ足すという、簡単かつ低コストの動物対策を可能とします。アメリカ、カナダでは既に国立公園などで20年以上の使用実績があり、日本国内では2年前より農協や農園、民家などで実験的に使用し、確実に成果をあげております。使い方は、ウルフピーを小型の容器(別売33日ディスペンサー)に入れ、動物の鼻先程度の高さ(30~60センチ)にぶらさげるだけなので、女性やお年寄りなどでも簡単に使えます。動物が出入りする場所、近づく場所をブロックするように約4~6m間隔で設置するのが効果的です。ウルフピーは保護施設で飼育されている狼の尿を自然の排泄によってのみ採取しているため、販売量に限りがございます。そのため、農業および専門卸商社を通じての販売と、インターネットを通じての限定販売のみ、2月1日より本格的に販売を開始いたします。参考小売価格:340gボトル 8500円(税別)/3.8L業務・卸用ボトルにも対応しています。*ウルフピーは、天敵を嫌がる動物の習性を利用して、対象となる動物を近づけにくくするものです。自然の動物の本能を利用した商品ですので、効果は動物個体差がございます。
(皮膚病 タヌキに広がる兆し:神奈川)
県内の野生のタヌキに皮膚病の疥癬(かいせん)が広がる兆しが出始めている。感染して衰弱し、県自然環境保全センター(厚木市七沢)に保護される頭数は二〇〇八年度、一月中旬時点で前年度の同時期を上回る勢い。同センターの担当者は、「人の餌付けでタヌキが一カ所に集中し、接触感染の機会が増えたことが原因の一つとして考えられる」と話している。県内でタヌキの疥癬感染が初めて確認されたのは、一九八九年。〇〇年度に十三頭だった同センターでの保護頭数は〇一年度には二十七頭に増加。過去最多は〇五年度の四十一頭で、〇八年度は一月十五日時点の集計で二十四頭を数え、〇七年度の同時期を上回るペースだ。住宅地で動けなくなっているところを発見されるケースが多く、地域は横浜、川崎両市の市街地を含む県内全域に広がっている。タヌキへの感染が拡大傾向にある理由はいまのところ不明だが、自然環境やタヌキの免疫力の変化など、さまざまな要因が考えられるという。同センター職員で獣医師の加藤千晴さんは「餌をやると複数のタヌキが一カ所に集まり、感染拡大を招く恐れがある。野生動物への餌付けは絶対にしないでほしい」と呼び掛けている。◆疥癬 ヒセンダニ類のダニがタヌキの皮膚に寄生することで発症する。激しいかゆみを伴い、広がると全身の毛が抜け落ちる。イノシシやキツネ、ハクビシン、カモシカでも疥癬発症が確認されているが、タヌキが特に重症化するという。冬場には体温が下がり、免疫力が低下。かきむしった皮膚が裂けて細菌に感染し、死ぬタヌキが多く、同センターの場合、保護された頭数の半数以上が死んでいる。
(住宅地出没のサル殺処分:福岡)
八幡西区の住宅地に出没し、人や飼い犬などを襲っていたとみられる雄ザル1匹が捕獲され、北九州市は26日に殺処分した。サルが捕獲された周辺では多数の被害が報告されており、「いつ襲われるかわからない」とおびえていた住民からは安堵(あんど)の声が聞こえた。昨年9月、自宅近くで犬の散歩をしていた女性(67)は、飼い犬が突然サルに襲われた。追い払おうとした女性も左手の指をかまれ、けがをした。以来、散歩に行くときは必ず棒を持ち、襲われた場所は避けていた。「捕まったと聞いて、本当に安心した」と胸をなで下ろした。同区町上津役で駄菓子屋を営む男性(66)。昨年10月ごろ、店内にサルが侵入し、商品のスナック菓子を食い散らされた。「ガサガサ音がするから何かと思えば、サルでした。飛び付いてきたらと思うと恐ろしくて」と当時を振り返る。サルが捕獲されたのは昨年12月20日。同区上上津役3丁目の民家の庭に仕掛けられたわなに引っ掛かっていた。市は捕獲した雄ザルを1カ月間保護し、経過観察。その後、新たな被害や目撃情報が報告されないことから、問題のサルと判断し、鳥獣保護法に基づき1月26日に殺処分した。いのちのたび博物館の馬場稔学芸員(哺乳(ほにゅう)類学)は「一般的には人と動物の共存が望ましいし、山から下りてきたら追い払うのが先決。しかし、今回の場合は、地元住民が2年間に渡って追い払う努力をした。被害が減らなかったための処分で、やむを得ないだろう」と話した。
(オオハクチョウ飛来:沖縄)
宮古島市平良の池間湿原で二十六日、オオハクチョウ一羽が飛来しているのが確認された。羽に薄い灰色が残る若鳥で、水面に頭をつっこみエサを探したり、水草の間を泳ぎ回ったりしていた。宮古野鳥の会によると、同湿原近くの農業用ため池で今月六日にも確認された。同会の金子進事務局長は「宮古島では初めての飛来。会員も、オオハクチョウのウオッチングを楽しんでいる」と話す。オオハクチョウは、カモ目カモ科、繁殖地はユーラシア大陸北部。日本には越冬で訪れる。

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(バンダイ、関連玩具で事故3件)
「バンダイ」(東京都台東区)製玩具で子どもが指を挟む事故が起きた問題で、同社が公表した「装甲車輪ゴローダーGT」以外に、同一シリーズの玩具「セルフ変形銃マンタンガン」でも同様の事故が起きていることがわかった。同社には、可動性のある筒やジョイント部分に指を挟まれて血豆ができたといった指摘が昨年2月の発売後、計3件あったという。同社によると、マンタンガンはテレビ番組「炎神戦隊ゴーオンジャー」の関連玩具で価格は3465円。約30万個出荷し、ほぼ完売した。堺市西区の男児(3)の場合は昨年夏、回転するジョイント部分に親指の付け根が挟まり赤く腫れたという。同社は「けがはいずれも軽傷で、申し出も少ない。製品そのものに欠陥はないと考える」としている。
(「傍装式銃」全5種そろう 幕末に松代藩士が開発)
江戸末期に松代藩士の鉄砲鍛冶(かじ)、片井京助直徹(なおてつ)が開発した早撃ち可能な「傍装式銃」について、古式銃研究家の沢田平さん(73)=大阪市=が26日、長野市の県庁で記者会見し、「古文書に記載のある全5種が現存していることを確認した」として5丁を公開した。傍装式銃は、銃身の横に着火用の火薬や雷管を入れた箱を備える。箱をスライドさせると、火薬を盛る「火皿」に1発分の火薬が入る仕組み。通常の火縄銃が1分間に2発しか撃てないのに対し、7発撃てるという。沢田さんによると、松代藩の記録や同藩家老が残した古文書に、傍装式銃として、火縄銃、撃鉄で口火薬に着火する「雷火」と火縄の兼用銃、馬上用雷火銃、口火薬が粒状の雷粒銃、雷管銃-の5種の記載がある。ただ、傍装式を含め同藩の多くの銃が明治以降に散逸し、専門家からは「雷火銃を田舎銃工が開発したという説は信頼できないとの批判もあった」という。沢田さんは1995年までに馬上用雷火銃と雷粒銃を上田市で、火縄銃を京都市で発見、入手。3年ほど前に火縄と雷火の兼用銃を京都市の映画関連会社から、雷管銃は東京都内の骨董(こっとう)店から購入。ほかの専門家の協力を得て、銃身に片井の弟子の名が彫ってあったことなどから、片井が開発した銃と確認したという。「片井の発明力を現物で証明できた。研究をこれで終え、銃を地元に返したい」と沢田さん。松代藩の歴史に詳しい長野市立博物館の降幡浩樹学芸員は「片井の技術が高度になっていく過程を確認できる貴重な史料。購入するかは別として、ぜひ展示させてほしい」と話している。
(射撃訓練中に拳銃暴発 千葉県警柏署)
二十六日午前九時ごろ、柏署の五階道場で射撃訓練中の男性巡査(27)が、実弾を抜いて行う「空打ち」の訓練で弾を抜き忘れ、誤って一発発射した。弾は約十メートル離れた壁の中から発見され、けが人はなかった。同署によると、巡査は他の署員四人と射撃訓練に参加。弾を抜き忘れたまま壁に向けて撃ち、38口径の回転式けん銃から実弾が一発発射された。巡査は訓練に遅れて参加し慌てており、確認作業を怠ったという。県警の内規では射撃訓練に際し、訓練に参加しない「立ち会い責任者」を配置して安全確認をする規定があるが、今回は配置していなかったという。県警の西山厚志監察官室長は「このような事故を発生させ、誠に遺憾。原因を調査するとともに指導を徹底し再発防止に努めたい」とコメントした。
(宇佐で鳥獣害対策の研修会:大分)
中山間地域を中心にイノシシやシカによる農作物被害が深刻化する中、「地域で取り組む鳥獣害対策研修会」が、宇佐市の宇佐文化会館であった。北部地区食料・農業・農村振興協議会の主催。先進事例などを紹介することで被害の軽減や資源の有効活用を図るのが目的で宇佐、中津、豊後高田の各市から農業者や行政、農業団体の関係者ら約二百人が参加した。事例発表では、宇佐市院内町の羽馬礼集落協定(衛藤正明代表)が二〇〇〇年から始めた集落を丸ごと囲む鉄線柵(総延長五キロ)設置の取り組みを説明。「それまでの被害を約八割抑えることができ、農作物の収量を安定させられた」などと効果を挙げた。同町の大重見集落協定も集落での取り組みを紹介したほか、シカ・イノシシの効果的な捕獲方法や、「イノシシ肉を活用した地域活性化の取り組み」(長崎県江迎町)と題した講演もあった。県北部(宇佐、中津、豊後高田の各市)管内の昨年度の鳥獣被害額は約八千六百万円。対策の効果で減少傾向にあるという。
(地元食材生かした味技フェス開催:大分)
2009第12回味技(あじわざ)フェスしらぬか&第3回食と健康まつり(白糠ふるさと振興協会、同実行委、白糠町三師会、同町町民保健推進委員会主催)が25日、社会福祉センターで行われ約300人が地元食材を生かした料理を楽しんだ。会場にはシシャモ料理やヤナギダコを使った料理、道ウタリ協会白糠支部からはシカ料理など伝統料理などが振る舞われた。恒例の出品作品は昨年を上回る72品が登場した。
(高速道へのイノシシ侵入防止:山梨)
中日本高速道路八王子支社大月保全・サービスセンターは、高速道路内にイノシシが侵入するのを防ぐため、不用になった横断幕を道路外側のフェンス下部に取り付けている。先が見えない所には進まないというイノシシの習性を利用した対策。設置前の2006年度の出没件数は24件だったが、設置を始めた07年度はゼロだった。独自の取り組みで、センターは横断幕の取り付け個所を増やしていく。センターによると、横断幕の“目隠し”は高さ80-100センチ。餌となる道路脇に生えるクズなどの植物を見せない効果もある。07年4月から侵入形跡があった場所のフェンスに設置を始め、09年1月までに総延長1740メートルとなった。
(千歳市内の野鳥は214種)
千歳市内で観察されている野鳥は214種類に上ることが、2009年度出版される新千歳市史「千歳市の野鳥」を担当した千歳高校の榊原茂樹教諭(48)の調査で分かった。かつて頻繁に見られた渡り鳥のシマアオジなどが、姿を見せなくなっていることも明らかになり、榊原教諭は「世界的な生息環境悪化が影響しているのでは」としている。入手できた1971年から2008年まで38年間の文献記録や個人の観察記録をまとめた。それによると、千歳市内で記録に残された野鳥は214種で、全道で確認された434種の約半分が千歳で見られたことになる。千歳は海に面していないため留鳥のシジュウカラや渡り鳥のウグイスなど森林や草原に生息する鳥が137種と多く、ガンやカモ類など河川や湖沼の鳥が77種だった。市内を支笏湖周辺、旧長都沼周辺、水産総合研究センターさけますセンター千歳事業所周辺、青葉公園周辺の野鳥が集まる4区域に分けると、支笏湖150種、旧長都沼146種、さけますセンター127種、青葉公園111種の順となった。また、草原を好むシマアオジと川沿いの森林に暮らすアカショウビンが、最近10年ほど観察記録がないことも分かった。共に夏場を本道で過ごす渡り鳥で、中国や東南アジアなど冬を過ごす地域の環境悪化が原因とみている。旧長都沼について、榊原教諭は「ツルがいたかつての長都沼の復活ととらえることができる」としており、同地区などで進められてる遊水地計画について、「千歳市に本来あった環境を復活させ、かつての渡り鳥の楽園を取り戻す視点が必要」とも話している。

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(猟銃でのど撃ち死亡、同じ会社の役員も負傷:新潟)
26日午前8時25分ごろ、新潟県上越市柿崎区の診療所から「銃で撃たれたという男性が診察に訪れた」と消防に通報があった。男性は同区の建設会社「古田組」役員(46)で、手足を撃たれ重傷だが、意識はあるという。男性が「事務所で撃たれた」と話したため、県警上越署員が同区旭平の事務所に駆け付けると、同社社員古田清作さん(60)=同区直海浜=が散弾銃でのどを撃ち、死亡していた。同署は古田さんが男性を撃った後、自殺した可能性があるとみて、殺人未遂事件として調べている。
(尾瀬・特別保護地区の食害深刻化:群馬)
群馬、栃木、福島、新潟の四県にまたがる尾瀬国立公園で、ニホンジカによる高山植物の食害や踏み荒らしが深刻化している問題に対応するため、環境省は、尾瀬沼や尾瀬ケ原一帯などの特別保護地区でシカの捕獲や駆除を認める方針を正式に表明した。現地では、ニホンジカの推定生息数が十年間で三倍以上に増えており、同省は「尾瀬の自然環境を守るための苦渋の選択」としている。さいたま市で二十三日に開かれた「尾瀬国立公園シカ対策協議会」の会合で、環境省は、動植物の損傷などを強く禁じる特別保護地区でシカの捕獲・駆除を解禁するための「シカ管理方針」の改定案を提示した。改定案によると、尾瀬の入山シーズンとなる初夏から秋にかけては、わなによる捕獲と捕獲後の銃使用を原則として認め、冬季は銃による直接の駆除も容認するとしている。同省は三月までに管理方針の改定案について、対策協議会の承認を得たい考えだが「シカを生け捕りにして別の場所に移動させる方法も並行して用いる。シカを特別保護地区に近づけないための方策も必要」との見解を示している。尾瀬のニホンジカの推計頭数は、一九九八年に約九十頭だったのが、昨年には約三百頭にまで増加。特別保護地区でのシカによる貴重な植物の食害や踏み荒らしが、尾瀬の生態系に重大な影響を与えかねないとして、駆除を認める方針を打ち出した。同省関東地方環境事務所は「駆除の具体的目標などを議論した上で、改定後の管理方針を慎重に運用したい」としている。
(シミュレーター導入検討 辰野の県営総合射撃場に:長野)
上伊那猟友会、上伊那地方事務所林務課などが、画面上の動物をダミー銃で撃つ射撃シミュレーターを県営総合射撃場(辰野町沢底)に導入することを目指している。会員数が最盛期の4分の1に減った上に高齢化が進み、有害鳥獣駆除などの活動継続に黄信号がともる同猟友会。「実際の射撃の感覚を知って、若い人たちが猟に飛び込むきっかけにしたい」と期待をかける。同猟友会では、25年ほど前に約2500人を数えた会員は現在では約550人となり、そのうち猟銃を持てるのは480人ほど。平均年齢は60歳前後で、竹入正一会長(65)=辰野町=は「若い人が足りない。猟を教えられる人がいる4、5年の内に手を打たないと、有害鳥獣駆除や行方不明者の捜索など地域の要請にも応えられなくなる」と強い危機感を語る。県猟友会が運営管理する同射撃場でも、銃を撃つには所持許可を得て自分の銃を持ち、さらに弾の購入許可も必要。誰でも利用できるシミュレーターを導入することで、入会希望者へのハードルを下げる狙いがある。シミュレーターはスウェーデン製で、パソコンなどを使い投影した画面に鳥や動物が登場し、装置を付けた銃で撃つと銃口を向けた軌跡や弾が飛んだ方向が分かる。自分の銃を使うこともできる。輸入販売する東京銃砲(東京都渋谷区)によると、410万円余と546万円の2種がある。民間を中心に国内数カ所の購入例があり、「おもちゃというより本当に射撃をしている感覚」という。同猟友会では、県の半額補助を受けて購入したい考えだ。同地方事務所林務課も「予算が付けば」とした上で「ゲーム感覚で親しんでもらって、狩猟登録者が増えれば」と前向きにとらえる。新年度当初予算に盛り込むよう求めている。
(神戸空港、飛行機のバードストライク国内突出の2位)
鳥がぶつかったりエンジンに巻き込まれたりして飛行機に危険を生じさせる「バードストライク」が、国内の空港で過去五年間(二〇〇三-〇七年)に約五千七百件発生していたことが、国土交通省の調べで分かった。このうち神戸空港周辺では〇六年二月の開港後約二年間で百二十五件発生。年平均六二・五回は、一空港あたりの全国平均一四件に比べ突出して多く、徹底した対策が求められている。バードストライクは、重大事故につながる危険性が指摘されており、米ニューヨークで今月十六日(日本時間)に起きた旅客機の不時着事故でも、その原因となった。今回の調査は、国交省航空局が、定期便が就航する国内八十空港の周辺空域で起きた事案について、各航空会社の報告書をもとにまとめた。空港の規模や離着陸回数が異なるため単純比較はできないが、調査によると、年平均にして全国で最も多いのは羽田空港の一二四・二回で、次に多いのが神戸空港だった。大阪(伊丹)空港は五〇・六回、関西国際空港は二三・四回、但馬空港は二回だった。神戸空港のような海上空港では鳥のえさとなる魚介類が多くバードストライクが起きやすいとされる。同空港では職員らが空港島内を巡回して空砲を鳴らすほか、〇七年には島内の荒れ地を緑化して渡り鳥の営巣を防ぐなどしてきた。その結果、空港島内に限ったバードストライクは〇六年に五十件あったものが、〇七年十六件、〇八年二十件と減少傾向にある。ただ、昨年十一月、空港島内を巡回中に散弾銃の暴発事故があり、効果的な銃による駆除は中断したまま。神戸空港管理事務所は「銃の安全管理を徹底した上で、鳥が増える春ごろまでには、対応できるよう準備を整えたい」としている。
(民家で飼育のイノシシ脱走…側溝に落ち、射殺:岐阜)
25日午前10時ごろ、海津市海津町五町の田んぼで、イノシシがうろついているのを通行人が発見、110番通報した。民家で飼育されていたイノシシで、駆け付けた海津署員らが捕獲しようとしたが、同署員や通行中の車両に向かっていく様子を見せたため、射殺処分にした。けが人はなかった。同署の調べでは、イノシシは雄で、体長1・2メートル、体重100キロ。近くに住む市猟友会の男性(75)が自宅の木製のおりで飼育していた。この日は午前8時ごろ、男性が扉を開けてえさを与えたといい、その後逃げ出したとみられる。同署員らは当初、おりの中に戻そうとしたが、イノシシが興奮しだしたため断念。飼い主の男性が署員らの立ち会いの下、側溝の中に落ち込んだところを射殺した。
(釧路の民家にヒグマの足跡)
二十四日午前十時ごろ、釧路市中鶴野の民家の庭の雪上に、ヒグマの足跡があるのをこの家の家族が見つけ、釧路市役所に届け出た。現場は釧路湿原に隣接した住宅街。同市などは警戒を呼び掛けている。釧路署などによると、足跡は長さ二十-三十センチ、幅十センチ。成獣の足跡とみられ、十数個見つかった。付近の住宅街では今月に入って足跡が三カ所で発見されている。このため釧路市と猟友会は引き続き、一帯でのパトロールを強化する方針。足跡を発見した女性は「家がたくさんあり、犬もいるところにクマが来るなんて。子供たちが心配なので、しばらく外に出さないようにしたい」と話した。
(富山市でクマ目撃)
24日午前、富山市で成獣とみられるクマ2頭が目撃され、警察や地元猟友会がパトロールをするなどして注意を呼びかけています。24日午前9時すぎ、富山市東黒牧の富山国際大学などがある山の中を車で通りかかった人が、成獣とみられるクマ2頭が道路横の斜面にいるのを見つけ、警察に通報しました。富山南警察署によりますと、目撃されたクマはともに体長1メートルほどで、警察は地元猟友会とともに目撃現場周辺をパトロールしましたがクマは見つかりませんでした。警察では周辺に住む住民に外出の際は十分気をつけるよう注意を呼びかけています。
(高校生がイノシシ肉のソーセージを製品化:岐阜)
高山市山田町の飛騨高山高校山田校舎生物生産科の生徒が、市内で有害駆除されたイノシシの肉を使ったソーセージとハムの製品化に成功し、26日に同校で販売する。製品化したのは、同科で肉加工を学ぶ2、3年生10人のグループ。同市で夏場に駆除されたイノシシは、脂が乗っていないなどの理由で廃棄処分されることがほとんど。実態を知った生徒が、地域資源として活用しようと昨年度から研究を進めてきた。生徒たちは、地元猟友会が駆除したイノシシの肉を譲り受け、臭みを消すために地元特産のさんしょうを加えるなどして試作品を製作。16日に保健所から製造が許可され、一般向けに販売が可能となった。販売するのは、さんしょう味とカレー味の2種類のソーセージ(いずれも100グラム170円)、ハム(100グラム250円)。3年生の山田裕紀君は「イノシシ肉は豚肉よりうま味があっておいしい。焼いて食べるのがお薦め」と話していた。26日午後3時から同校で売り出すが、各20個限定という。
(シカしぐれ煮に舌鼓:京都)
シカ肉の食用普及を進めている京都府南丹市美山町で24日、「シカのしぐれ煮」調理講習が開かれた。同町自然文化村が昨年から4回開いてきた「美山の伝統食教室」の最終回で、同市内の主婦ら6人が参加した。同文化村近くの地域の共同調理室を使い、食品加工グループ「三人囃子(ばやし)」の女性3人が指導した。ゆでたシカ肉1キロを小さく切り、ショウガとゴボウの各細切りを入れて約1時間煮た。同時にヨモギもちなども作った。文化村の河鹿荘に会場を移し、昼食で賞味。参加者は「しぐれ煮は、難しくなかった。ゴボウを入れたら肉の臭みもなかった」とおいしそうに食べていた。料理用の良質のシカ肉を作るには、最初の解体処理が重要。昨年12月に同町江和に完成した民間の処理施設ではこのほど、適切な解体法の研修会も開かれた。関係者はシカ肉の安定供給へ、取り組みを深めている。
(野生動物の事故多発:滋賀)
豊かな自然が広がる高島市内の道路で、乗用車やオートバイとシカやイノシシなど野生動物が衝突する交通事故が後を絶たない。高島署が注意を呼びかけているが、衝突事故は増加傾向で、同署交通課は「動物に道路に飛び出さないように注意できればいいのだが……」と頭を抱えている。同市での野生動物と車両の衝突事故は、05年は37件だったが、06年に入って58件に急増。07年、08年も50件と57件発生したほか、同署に届けられていない事故も多数あるとみられる。06年には、ツキノワグマと衝突した事故も3件あった。今年に入ってからも22日現在で、既に7件(昨年1月は4件)あり、20日に市内であった6件の物損事故のうち3件がシカとの衝突事故だった。昨年9月には、ミニバイクに乗っていた男性が道路に飛び出したシカに激突。投げ飛ばされ、全治約2カ月の骨折をした。同12月には、オートバイの男性が道路にいたシカの群れに突っ込み、軽傷を負っている。同市マキノ町など山間部の県道・市道での事故が多いが、昨年は幹線の国道161号でも9件発生した。大型トラックなどにはねられたシカの死体を避けようとして他の車両と接触する事故も起きた。野生動物との衝突事故のうち最も多いのはシカ。シカは同市内に約9300頭(05年、県調べ)おり、秋から冬にかけて夜間に山からおりて道路などに出没することが多いという。同署交通課の今井実課長は「日が暮れ始めると、シカが活発に動き出すので、スピードを控えて安全運転に努めてほしい」とドライバーに懸命に呼びかけている。
(シカ肉、料理に活用…兵庫・篠山産高丹南校生挑む)
食害などで駆除されるシカの肉を有効活用しようと、兵庫県立篠山産業高丹南校(篠山市南矢代)で22日、シカ肉を使った調理実習があり、3年生14人がシカ肉のハンバーグやウインナーを作った。同校は、県立ささやまの森公園の協力で、昨年から、里山に伝わる知恵や自然との共生を学ぶ科目「里山文化」を設け、今年度に計画された16回の講義の締めくくりとして、調理実習を行った。講師は、同公園スタッフの岡田照代さん(57)が務め、シカ肉は高たんぱく、低カロリーで、鉄分などのミネラルが多く含まれていることを説明した。生徒らはまず、シカ肉をミンチに加工。ウインナーは、みじん切りにしたレモンの皮やパセリ、ハーブなどを加え、香ばしい仕上がりとなった。卒業後は京都のフランス料理店で修業し、シェフを目指すという3年池田弘希さん(18)は「シカ肉は2度ひいて細かくしたので、軟らかく、くせがなく仕上がった。機会があればこれからもシカ肉を使った料理に挑戦してみたい」と話していた。
(イノブタ初出荷 町内一斉に料理提供:和歌山)
イノシシと豚を交雑させたイノブタの特産化を目指す和歌山県すさみ町で21日、農業生産組合ミッキーファームがイノブタを初出荷した。町内にあるすべての飲食店が2月1日から、同生産組合の肉を使ったイノブタ料理を一斉に提供する。基幹産業である漁業が不振の中、町はネットによる精肉販売や加工分野も手掛けてイノブタによる地域振興を図りたい考えだ。すさみ町は全国で初めてイノブタが誕生した地。同町にある県畜産試験場が1967年、雌の豚と雄のイノシシを交配した一代雑種を開発した。これまで飼育農家はいなかったが、町や商工会などが今年度から新たな産業としてイノブタを特産化するのに合わせ、同生産組合が昨年10月から飼育してきた。この日出荷したのは5頭。立ち会った同試験場の西端裕次郎研究員は「餌にパンくずやうどんを与えたのでサシの入りはいいはず」と評価する。大阪・南港にある食肉処理場で解体し、22の飲食店ですしやカレー、しゃぶしゃぶなどの料理にして出される。各店では町が決めたイノブタの愛称「イブの恵み」の看板やのぼりを掲げて観光客を呼び込む。町観光協会の朝本紀夫会長は「すさみ町はカツオと伊勢エビが有名だが時期が限定的。通年出せるものとしてイノブタを特産品にしたい」と語る。ただ、特産化には課題が残る。同生産組合は子イノブタを県畜産試験場から購入しているが、試験場の供給量には限界がある。町商工会などと精肉のネット販売や加工品作りも検討しているが、そのためには増産の必要がある。町産業建設課の町塚敦夫主幹は「来年度、検討会を設立して安定的に子イノブタを供給できる体制を築きたい」と話している。また、小売価格は豚肉の2倍以上する。精肉で売れるのか、加工品を開発しても、もうけが出るのかなど不安が残る。町商工会の有田文彦経営指導員は「イノブタの産地は2代、3代雑種を扱っている所が多いが、すさみ町のは一代雑種だけ。ストーリーを演出して高価格でも売れるようにしたい」と語る。
(ヒグマぐっすり 全頭冬ごもり:北海道)
2006年の開業以来、国内で唯一、多頭数によるヒグマの人工冬ごもりに取り組むサホロリゾートの「ベア・マウンテン」(新得町狩勝高原)がこのほど、8歳から26歳まで全18頭のヒグマを冬ごもりさせた。全頭成功は3年目で初めて。今年はクマ任せではなく、人為的に餌の量を調整した。同施設の伊藤直實園長は「何年もデータを取り、冬ごもりのメカニズムを少しずつでも解明していきたい」と話している。ベア・マウンテンは、約15ヘクタールの敷地にグループ企業の「のぼりべつクマ牧場」からヒグマの雄だけを移動、野生に近い状態で飼育・展示。開業の年は4頭、昨年は16頭の冬ごもりに成功していた。今期の営業を終えた昨年10月27日以降、餌の量を調整。秋に1日13キロまで増やしたが同7キロまで減量。さらに12月1日からは同3キロ、同11日からは1日か2日置きの給餌とし、同21日から水分補給用の氷以外は絶食とした。同28日から、幅、奥行きとも2.5メートル、高さ2メートルの獣舎1部屋ずつに寝床用のワラを投入。今月10日ごろには、それまで扉をたたいていたクマも自分でワラを整えて眠るようになった。呼吸数は1分間に2−3回と通常の半分以下で、睡眠時間は確実に長くなっている。気温の関係か、昨年と比べて朝から夕方まで眠り続けるクマが少なく、ワラをいじったり氷をなめる個体が多いという。飼育員らは、登別での飼育から20年以上冬ごもりをしたことのないクマや、冬ごもりの仕方を見たことのない8歳のクマまでができたことに驚いている。今年から帯広畜産大の協力で体脂肪や足の裏の厚さなどを測定。夏と冬ごもり時の脂肪の変化も調べている。伊藤園長は「外気温、空腹状態、雪の量。冬ごもりのスイッチは、どこで入って切り替わるのか。分からないことばかり。積み重ねることで貴重なデータになる。来年以降も無事で過ごすことを前提に全頭冬ごもりに取り組みたい」と話している。
(サルの金太郎の捕獲劇、カメラ捉える:静岡)
サーカスから逃げ出し、静岡県掛川市の住宅街を1週間にわたって逃げ回っていたニホンザルの金太郎が、25日、ついに御用となりました。これが掛川市の住宅街を逃げ回っていたニホンザル、金太郎です。静岡県伊東市のモンキーサーカス軍団の一員で、先週、名古屋に向かう途中、逃げ出したのです。「みなさんのおかげです。よかった。もう駄目だと思ってた」(モンキーサーカス軍団 調教師 尾藤 舞 さん)金太郎は逃走中、犬猿の仲のはずのジョンと仲良くなり、ここに現れるようになりました。そして25日、ジョンと遊んでいたところを待ち構えていたスタッフが捕らえました。掛川の街をお騒がせした金太郎。半年間みっちり修行して、仲間とともにお詫び公演に訪れたいということです。
(カモ類1988羽飛来 26年間で2番目:兵庫)
兵庫県三田市内のため池や河川に今冬、1988羽のカモ類が飛来していることが、「三田野鳥の会」の生息調査でわかった。環境省の全国一斉調査に合わせ、会員12人が市内58か所(昨年48か所)で12日に調査、うち29か所で飛来を確認した。昨季より316羽増え、過去26年間では最多の2006年(2142羽)に次いで多かった。地点別では千丈寺湖の489羽(昨季207羽)が最多で、千刈ゴルフ場の平井ノ池439羽(同88羽)、福島大池327羽(同440羽)、長坂大池206羽(同152羽)と続いた。武庫川は62羽(同366羽)と大幅に減っており、同会は「原因はよくわからないが、飛来した後に分散したようだ」としている。種類別ではミコアイサやアメリカヒドリなど計14種がおり、ヒドリガモ1306羽、マガモ208羽、カルガモ169羽、コガモ80羽など。同会の久後英世・事務局長は「餌やりをせずに、自然のままの姿を見守ってほしい」と話している。
(弘前公園周辺のカラスに異変 突然姿消す)
カラスに異変!弘前公園周辺をねぐらとしていたカラスの群れが今年に入って突然姿を消した。動向を調査している市によると、市街地を中心にねぐらを転々と移動しているようだ。公園外堀ではカラスのふん害などが深刻で、対策に頭を悩ませてきた市では「どういうわけか原因不明。奇想天外だ」と驚いている。弘前公園周辺は観光客も多く訪れる場所だけに、周辺に朝晩群がるカラス対策が市の長年の課題だった。例年は、2月の弘前城雪燈籠まつりが始まると、公園内がライトアップされ観光客が増える影響で外堀周辺からカラスがいなくなるが、1月のこの時期に姿を消すのは異例。ちょうど昨年の今ごろは、市が公園外堀東側にハロゲンライトを設置し、カラスの大群を追い出そうと奮闘中だった。また、イルミネーション用電球の点滅、カラスが嫌がるとされる音波の発射といった対策を次々講じたが、いずれも抜本的な解決策には至らず、現在はこれといった対策は講じていない。カラスの動向を調査している市によると、1月に入って公園周辺から姿を消したカラスは、市街地を中心にほぼ毎日ねぐらを移動しているという。ただ、公園周辺からなぜ姿を消したのかは不明。関係者は「どうしていなくなったかカラスに聞いてみたい」と首をかしげている。
(カラス退却 金沢城公園で過去最少)
金沢市は二十三日までに、今年度の金沢城公園のカラス調査を終了し、カラスの個体数は一九九八(平成十)年度の調査開始以来、最も少ない六千五百四十六羽となった。ピークの二〇〇三年度と比べると三分の二以下となり、市は「捕獲やごみ出しの工夫、針山付き電線の設置など対策の成果が出てきたのではないか」(環境局)とみている。調査は、カラスがねぐらで暮らす機会が増える時期とされる十一、十二、一月に行っている。各月の任意の日の夕方に、公園にいるカラスの数を計測しており、三日間のうち、最も多い個体数を当該年度の数字として記録している。カラスの個体数は調査開始の九八年度から八千羽を超え、〇三年度には九千九百四十七羽を記録したが、〇四年度以降は減少傾向となっている。市は〇四年度以降、公園と戸室新保埋立場での捕獲目標を従来の「年間千羽程度」から「年間二千羽程度」に強化。カラス防止ネットなどゴミステーション対策も推進した。一部のカラスは公園に入る前、お堀通り周辺の電線に留まって仲間を待つ習性があるため、昨年三月には北陸電力がお堀通り沿いの電線に針山付き器具「とりがえし」を設置した。 市によると、カラスの減少に伴い、周辺住民のふん害も減ってきている。ただ、「公園の上空一面を大群のカラスが覆う光景は不気味だ」などと観光面への影響を心配する声はまだ聞かれるという。八九年に金大キャンパスが城内から角間に移転する前は公園内のカラスは二千羽程度だったとされ、市は「減ったカラスはおそらく他の地域に分散した。公園のカラスは三千羽程度が適正であり、引き続き対策を講じていきたい」(環境局)としている。市は三月上旬、公園内のカラスの捕獲おりを増築する。市は現在、公園北東に約四十平方メートルのおりを設置しているが、近年捕獲数が減ってきており、約六十五平方メートルにおりを広げ、年間目標二千羽の捕獲を目指す。

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