<射撃ニュース2月>

2/13
(鳥獣対策、官民一体で:群馬)
「地域で取り組む鳥獣害防止対策について」をテーマに、利根沼田地区の農業関係者の意見を聴き、行政の施策に反映させる「利根地域農政懇話会」(県利根農業事務所主催)が十二日、沼田市の県利根沼田県民局で開かれた。地元の猟友会や農家、行政の代表ら三十五人が参加。同事務所の佐藤與三(ともみつ)所長が「野生鳥獣による農作物被害は年々深刻な状態。対策に特効薬はない、と言われるが、行政と地域で対応すれば必ず効果はある」と官民一体での取り組みを訴えた。農家側からは、イノシシの猟期延長や捕獲檻(おり)と防護柵の設置に対する助成、農家の狩猟税の減免、山林原野の整備などを求める積極的な提言が相次いだ。県によると、昨年度の利根沼田地区の野生鳥獣による農作物被害面積は七十四ヘクタール、被害額は約三億円にも上っている。 
(芸工大生がウサギ狩り体験:山形)
東北芸術工科大歴史遺産学科の学生が、8日間にわたり小国町五味沢地区で生活し、同地区の猟師とともにウサギ狩りを体験した。取り組みは今年で3年目。「狩猟免許を取りたい」という学生もおり、地元猟友会のメンバーは「この中から自分たちと一緒に猟をしたいという人が出てくれば」と期待を込める。同学科のフィールドワーク演習の一環で、狩猟文化を研究する田口洋美教授(環境学)が始めた。毎年、小国町猟友会五味沢班の協力を得てウサギ狩りを体験。今回は2日から9日まで、同学科などの学生24人が参加した。狩りは徳網集落周辺の里山で合計7回行った。学生が体験したのは巻き狩り。猟銃を持って待ち構える鉄砲前(撃ち手の猟師)の所に、大声を出してウサギを追い込む勢子(せこ)の役を務めた。学生たちは、かんじきを履き、「ホーイホイ」「ホーホッ」などと大声を出しながら杉の木が生える急斜面を登った。時折ふぶく悪天候で、足が止まってしまう学生も。猟師から「あと少しだ」と声が掛かると、間もなく山あいに「パン」と銃声が響いた。8日は3時間半ほどで3羽のウサギを捕獲した。初めて参加した1年角田美里さん(19)=川西町出身=は「自宅でウサギを飼っているのでかわいそうかなと思ったが、実際狩りをしてみたら知らないうちに獲物として見ていた」と振り返る。3年長谷川幸輝さん(21)=北海道出身=は3年連続の参加。「猟師のチームワークがすごい」と話す。長谷川さんは卒業後、地元に戻る予定。地元でもクマやサルなどによる農作物被害があるといい、「狩猟免許を取って、技術を持って帰りたい」という。小国町猟友会副会長の斎藤重美さん(59)によると、同町内には現在140人弱の猟師がいるが、ほとんどが50代以上で若者は少ないという。「農作物に被害を及ぼす動物などを捕獲するためにも自分たちの活動は必要。地元の若者はほとんどこういう狩りをしない。この中からマタギになる人が出てくればうれしい」と話す。田口教授は「若者に地域に根付いてもらうためには地域で生きるための教育をしなければいけない。この授業を通して学生の中に少しでもそういう気持ちが芽生えれば」と話している。
(イノシシ肉を活用、高校生が商品化:岐阜)
岐阜県高山市の飛騨高山高校山田校舎生物生産科の生徒は、市内で有害駆除されたイノシシ肉を使ったソーセージとハムを商品化した。特産のサンショウを使うなど地域色も加えた商品とした。イノシシ肉は、市や地元猟友会の協力で廃棄前の物を入手。試食アンケートや製造販売許可の取得など、2年間かけた取り組みが実を結んだ。飛騨地域ではイノシシによる農業被害が深刻。加えて夏場に有害駆除されたイノシシは脂が乗っていないなどの理由で廃棄処分されている。ここに着目した同校生徒が有効利用に向け、昨年度から研究を始めた。
(鳥獣被害額2割減へ:広島)
三原市はイノシシやヌートリアによる農作物などへの被害を食い止めるための市鳥獣被害防止計画をまとめた。本年度から3年間で、4種類の動物を対象に被害額の2割削減を目標に掲げている。昨年2月に施行された国の鳥獣被害防止特措法を受け、初めて策定した。2008―10各年度で、対象となる動物の年間捕獲数をイノシシ400頭、ヌートリア40匹、シカ20頭、サル10匹とした。いずれも07年度の捕獲数を上回っている。捕獲は、年間40基としている現在の箱わな設置費補助のほか、近隣市町と連携し銃器による一斉駆除にも力を入れる。電気柵は3年間で計400カ所への取り付けを目指す。市内では4種類の動物が稲や大豆、イモ類などの農作物を食い荒らす被害があり、07年度の被害額は計471万5000円。中でもイノシシが418万3000円と9割近くを占める。
(ジビエと県産食材のイベント:長野)
ホテルメトロポリタン長野(長野市)は12日、ジビエ(野生鳥獣の肉)や県内産野菜を使ったフランス料理のコースを味わう「ジビエ&信州食材美食SALON」を同ホテルで開いた。約120人が参加し、シカ肉や県内産のハーブなどで作った料理や県内産ワインを楽しんだ。
(サル被害防止へ基本方針:福岡)
野生のニホンザルによる農作物などの被害防止策を話し合う県の「サル被害対策検討委員会」(会長=岩本俊孝・宮崎大教授)は9日、県庁で会合を開き、具体策と方向性を盛り込んだ「基本方針」をまとめた。被害が出ている県内の各自治体は今後、これを基に被害実態に応じた行動計画を策定する。基本方針では、住民と自治体が連携してサルの防除・捕獲に乗り出す一方、生態系保護の観点からサルの群れを可能な限り維持。「人間とサルの生活区域を分けた上での“共存”を目指す」としている。検討委は、農林水産省の鳥獣被害防止マニュアルに準ずる「野生サル被害防止マニュアル」も作成。(1)地域ぐるみで防護柵を設置(2)農地がエサ場にならないよう、周囲にサルが嫌いなトウガラシなどを栽培(3)群れの中心にいるメスザルに発信機を取り付け、群れの接近警報システムを構築‐などの対策を示した。サルによる農作物の被害額はここ数年で急増しており、2007年は県全体で約3500万円。県自然環境課によると、香春町周辺に約170匹、脊振山系の那珂川町と二丈町周辺に計約160匹が生息しているとみられ、群れから離れて暮らす「ハナレザル」を含めると350匹以上になるという。岩本会長は「防除だけでなく、サルの生活区域を保障することも必要。今後は県全体で取り組みを進めてほしい」と述べた。検討委は昨年7月、学識経験者や行政の担当者ら7人で発足。今後も存続し、県や自治体に助言を続ける。
(レーダーや銃で鳥を阻止:アメリカ)
米USエアウェイズ機が鳥と衝突してエンジン停止しニューヨークのハドソン川に不時着した事故で、空港の鳥対策が改めて脚光を浴びている。こうした中、1970年代から生物学者を配置し、年間約25万ドル(約2200万円)をかけて鳥の侵入を防いでいるのがシアトルのタコマ国際空港だ。同空港は鳥対策のため、生物学者のスティーブ・オスメック氏以下約20人の陣容を配置。ハイテクからローテクまでさまざまな技術を使い、離発着する便の進路に鳥が入り込まないよう、目を光らせている。「一番のポイントは、鳥が日常的に空港の近くにやって来て餌を取ったり巣を作ったりしないようにすること」とオスメック氏は解説する。そのための対策として、草木を植えたり水面にネットを張ったりして、鳥が住みつきにくい周辺環境を作っている。それでも近付いて来る鳥は脅して追い払う。まずは緑の光線を放つレーザーを発射。鳥は近くで光を放たれると敵に追われていると思い飛び去るという。それでも追い払えない場合は破裂弾を利用。空港の3つの滑走路近くに鳥が侵入しようとすると、銃で破裂弾を撃って大きな音と煙を発生させる。これはタカやワシなど大型の鳥に効果があるが、鳥を直接狙って傷つけることはないとオスメック氏は言う。破裂弾の値段は1発10ドル程度。エンジンに突っ込まれて多額の損害が出ることを考えればはるかに安く済む。空港に近付く鳥の発見に威力を発揮しているのが、周辺の3カ所に配備されたレーダーだ。鳥は肉眼では見えないため、これで周辺約10キロ、高度約900メートル以内に近付く鳥を捕捉している。最近は技術の進歩によって鳥が飛んでいる高さまで把握できるようになり、今後は誤警報を防ぐのが課題だという。レーダーの製造元アクシピターのティム・ノハラ社長によると、いずれ空港の職員だけでなく、管制塔や機長にも鳥情報を届け、鳥の群れに近付きすぎた場合は警報が出せるようになる見通しだ。同様の鳥検出レーダーは今年、シカゴのオヘア空港、ニューヨークのJFK空港、ダラスのフォートワース空港が導入を計画している。

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2/12
(「銃密売」報道 テレビ朝日の勝訴確定)
ニュース番組で1000人に銃を密売したように報じられて名誉を傷つけられたとして、元銃砲店経営、和田晃三被告(50)=銃刀法違反罪などで1、2審有罪、上告=がテレビ朝日などに賠償を求めた訴訟の上告審で、最高裁第3小法廷(堀籠幸男裁判長)は10日、被告の上告を退ける決定をした。50万円の支払いを命じた1審判決を取り消し、請求を棄却しテレビ朝日勝訴とした2審東京高裁判決が確定した。2審判決によると、平成16年10月の「報道ステーション」は「1000人に銃を売った男追跡」とのテロップを付けて放送した。1審東京地裁は「犯罪行為を過大に印象付けた報道で、社会的評価を低下させた」としたが、2審は「報道の重要な部分は真実」と判断した。
(トド1頭を県内初駆除:青森)
トドによる漁業被害が深刻化している青森県佐井村で9日、雄のトド1頭(体長3.6メートル、体重約400キロ)が駆除された。県内でのトドの駆除は、2007年に県海区漁業調整委員会が年間4頭を上限に許可して以降、初めて。村産業建設課によると、9日午前9時ごろ、同村福浦地区の岩場にトドが上陸しているところを漁師が発見。正午すぎ、村漁協からの通報を受けて漁船で駆け付けた猟友会会員が発砲し、駆除した。県内では毎年11―5月にトドが出没し、漁網が破られる被害が相次いでいる。県水産振興課によると、昨季の被害は計137件、被害金額は約4250万円に上り、今季も3日現在で同村とむつ市、外ケ浜町、今別町で計111件の被害が報告されている。
(イノシシ、釣り人を突く:福岡)
10日午後10時20分ごろ、福岡県福津市津屋崎の防波堤で、釣りをしていた近くに住む男性(28)がイノシシに襲われ、両足や腰にけがを負った。宗像署によると、イノシシは男性の背後から襲い、牙で突くなどしたという。現場付近ではここ数日、イノシシの目撃情報があり、地元の猟友会が捜索していた。
(鳥獣対策を強化 高齢化などで対応困難:大分)
由布市がイノシシやシカなど野生動物による農作物被害対策に力を入れている。農林業の担い手が減って山林の荒廃、耕作放棄地の拡大が進み、被害は年々深刻化するばかり。市は今後、動物の農地侵入を防ぐ防護柵や捕獲用のわなを各地に設置するなどして、「有害鳥獣」を寄せ付けない環境整備を推進する。市によると、二〇〇七年度の野生動物による農林作物の被害額は千四百八十一万円。このうち約五割がイノシシで市内全域で被害が出ており、水稲や飼料作物、タケノコの食害や水田のあぜの掘り起こしが目立つ。さらに、湯布院地域を中心にシカによる野菜やスギ、ヒノキの食害、樹皮をはぐ被害も増加。高崎山に近い挾間地域北東部では、ニホンザルによって野菜や果物が荒らされている。大分川流域ではカワウによる放流稚魚の食害が見られる。一方で、農林業者の高齢化で、個別に防護柵を設置するなどの対応は困難になっている。このため、集落単位で防護柵を共同設置したり、捕獲員の増員を図るなど、地域全体で対策を講じる必要性が高まっている。市は昨年八月に策定した鳥獣被害防止計画で、一〇年度までに被害額を一割減らす目標を設定。イノシシ、シカ、カラスの計画捕獲を○七年度捕獲実績の15%増を目安に進めるほか、イノシシ侵入防止用の電気柵を毎年度、市内で総延長三十四キロ整備する方針。また、市や猟友会、地元農協などでつくる「市鳥獣害防止対策協議会」が国の事業を活用し、三月までに箱わな八台、囲いわな一基を導入、市内各地に設置する予定。市農政課は「有害鳥獣による被害が多発する地区を中心に実地調査を進め、防止策の充実、捕獲体制の強化に早急に取り組みたい」としている。
(かんじきを履いてウサギ狩りを体験:山形)
昔ながらのマタギの暮らしを肌で感じるツアー「体験!冬のマタギ生活」が7、8の両日、小国町小玉川地区で行われ、県内外からの参加者がウサギ狩りなどを体験した。同地区の「小玉川マタギ衆」(舟山堅一代表)が企画、約20人が参加した。斜面の下から勢子(せこ)が声を上げてウサギを追い上げる「巻き狩り」では、かんじきを履いて雪原を歩きながら勢子役を体験。猟や木の切り出し、山菜採りなど、山での仕事の安全を祈願する伝統行事「山日待」にも参加した。マタギとの交流会では、1936(昭和11)年に同町で撮影されたドキュメンタリー映画を見ながら、狩りの方法や生活ぶりの解説を聞くなど、伝統的なマタギの暮らしについて理解を深めていた。
(県体育協会長並びに県教育委員会教育長褒状を授与:茨城)
2月7日(土曜日)、茨城県武道館(水戸市)で、平成20年財団法人茨城県体育協会長褒状並びに茨城県教育委員会教育長褒状授与式を行ないました。式では、クレー射撃競技全日本女子選手権大会トラップで優勝した中山由起枝さん(日立建機株式会社)と、国民体育大会ボクシング競技少年男子フェザー級で2位に入賞した栗原健さん(県立高萩清松高校3年)にそれぞれ代表として褒状を授与しました。
(西洋かんじきで散策満喫:京都)
雪上を自由に歩けるスノーシュー(西洋かんじき)の講習会が11日、滋賀県高島市今津町の箱館山スキー場スノーシューコースであり、約50人が眼下に広がる琵琶湖の眺望や山道の散策を楽しんだ。市体育協会と体験実行委員会の共催。希望の多かった市外からの参加も今年から認め、半数近くが京阪神から訪れた。雪不足で会場をマキノ高原から変更した。参加者は、高島トレイルのガイドもしている前川正彦実行委員長から、すり足で歩くなどスノーシューの使い方の説明を受けた後、標高6百数十メートルの尾根につくられた5キロのコースを2時間近くかけて歩いた。途中、リョウビの皮をシカが好むことや、雪の間から顔を出したオオイワカガミなど動植物の話を聞いた。
(龍神村でクマはぎ発生:和歌山)
田辺市龍神村の山中で、ツキノワグマがスギやヒノキの樹皮をはがす「クマはぎ」が発生していたことが分かった。県林業試験場(上富田町)が調べたところ、スギ、ヒノキの市有林約3ヘクタールで樹木が枯れたり、衰弱したりしているのが確認された。試験場は「今までも小規模なものはあったが、今回のように比較的大規模なものは県内では珍しい」と話している。県林業試験場や田辺市によると、クマはぎは、食べるためにスギやヒノキの樹皮をはがす行為。昨年11月中旬、田辺市から試験場に「木が枯れているので調べてほしい」と依頼があり、田辺市龍神村宮代にある市有林を調査。樹皮が集団的にはがされているのを見つけた。被害の概況をつかむために、15メートル四方の面積で木の状況を調べたところ、計28本のうち18本が被害を受けており、うち3本が枯れていた。市場価値の高い太い木ほど被害を受けやすい傾向が見られたという。クマはぎの発生時期は不明だが、調査を行った試験場の法眼利幸主査研究員は「隣県の奈良では5月ごろに発生しており、同様の時期ではないか」という。ツキノワグマは1994年度から、三重、奈良、和歌山県などでは特に保護する必要性があるとして狩猟禁止になっており、法眼研究員は保護措置によって生息頭数が増えれば、今後も同様の被害が増える可能性があると指摘。「幹に縄やテープを巻くといった防除方法が取られている地域もあるが、被害を確実に予防する方法を開発する必要がある」と話す。また、山に入る際はクマ除けの鈴を持つなど注意を呼び掛けている。県自然環境室によると、ツキノワグマは絶滅の危機に瀕しているとして県レッドデータブックで「絶滅危惧(きぐ)1類」に分類されている。推定される頭数は、紀伊半島全体で約180頭、このうち県内では約20頭がいるという。
(サル避け転落、川流され洞窟で一夜:京都)
京都市の男性(61)が運転する軽乗用車が9日午後、同市の景勝地保津(ほづ)峡を流れる保津川に転落する事故があった。男性は水没する車から脱出したが、急流で知られる同川に約130メートル流され、命からがら上陸。しかし山側の岸に上がったため、逃げ道がなくなり、近くの洞くつで一晩を過ごすはめに。10日朝、約15時間ぶりに救助された。転落した原因は、府道に現れたサルをよけようとしたため。厳寒の中、あわやという場面が続いたが、無事生還した。男性は京都市右京区に住む手描き友禅職人。京都府警右京署によると、風景写真などを撮影した後、軽乗用車を運転し、保津川に沿う府道を1人で帰宅中だった。美しい峡谷で知られる保津峡エリアに入り、嵯峨野観光鉄道「トロッコ保津峡駅」から約150メートル下流の地点付近のゆるい左カーブで、ハンドルを急に右にきってしまい、ガードレールが途切れた部分から川に数十メートル転落してしまった。現場付近の道幅は約3メートル50センチと狭く、雨で路面がぬれていた。男性によると、「道にサルが飛び出してきたので、避けようとして落ちてしまった」という。軽自動車は屋根の一部がつぶれるほどの勢いで、回転して落下。川に前面から垂直に突っ込む形で止まった。周辺の水深は50センチ〜1メートル程度だったが、川の流れが、上流側の運転席部分を直撃。水圧で運転席ドアが開かなかったため、男性は下流側の助手席ドアを開け、脱出した。しかし急流に足をとられ、約130メートル下流まで流されてしまい、そこでなんとか上陸した。しかし、山側の岸だったため、府道に戻るルートがなく立ち往生。川を渡るのは危険なため仕方なく、岸付近にあった洞くつのようになった巨岩のくぼみに入り一晩過ごした。ひたすらじっと座っていたという。軽乗用車に気付いた通行人の110番通報をうけ警察、消防が捜索にあたったが、9日夜までに運転者は発見できず。10日、朝から川を下って探していた消防が男性を発見。同午前7時28分、ボートで救助した。男性は当時、上着をはおり、ズボンをはいた普段着姿。携帯電話を持っていたが、水没で故障したのか、使えなくなっていたという。打撲程度の軽傷で大きなけがはないという。京都市地方気象台によると、同市の9日夜〜10日朝にかけての最低気温は、約3・9度。氷点下だった前日よりは暖かかったが、雨が降り、厳しい状況だった。保津峡は船による「保津川下り」や、川沿いを走る嵯峨野観光鉄道の「トロッコ列車」などが人気。標高はそれほど高くないが険しい地形の場所が多く、最近ハイキング客らの転落事故や負傷が相次いでいるという。06年夏には3人が重軽傷を負う落石事故もあった。
(鳥獣被害対策、犬と見回り:栃木)
サルやイノシシなどの野生鳥獣による農作物被害に悩む栃木県日光市で9日、愛犬家らによる「さと山パトロール隊」が発足した。犬を連れて、農地と山林の境界付近を見回ることで、鳥獣の追い払い効果が期待されるという。また、不審者を見つけた時には関係機関に通報するなど、防犯や安全な地域づくりにも一役買う。パトロール隊は、市が公募し、福祉施設職員や主婦、キャンプ場経営者ら市民5人から応募があった。シバ2匹、雑種3匹など計6匹が昨年11月から1月まで専門家による3度の訓練を受けた。パトロールはボランティアで週5日程度、2年以上継続する。発足式では、隊員らに腕章が授与され、斎藤文夫市長が「耕作放棄地が増えて、野生鳥獣の住み家となり、ますます農産物を荒らす。活動の成果を期待しています」とあいさつ。君島賢・今市署長は「子どもの安全のため、不審車両を見たらナンバーを控えるようにしてください」と呼びかけた。隊員のうち2人は、この活動に参加するために犬を買ったという。シバ犬(メス、1歳)と組んで参加する同市の福祉施設職員山田美奈子さん(47)は「健康にも良く地域貢献も出来てうれしい」と話していた。
(カモの飛来数約2割減少:神奈川)
県央地域県政総合センター環境部では、1月5日から14日まで行った、ガン・カモ科鳥類生息の冬季における生息調査の結果をこの程発表した。これは今年度から調査の主体が県北地域県政総合センターから同センターに移ったもので、調査ヵ所を相模原地域の他、厚木・大和・海老名・座間・綾瀬・愛川・清川区域も加えた計53ヵ所に増やしての結果となっている。この調査は環境省からの依頼による全国一斉調査の一環として毎年1月に行われているもの。今年で40回目の実施となる。調査は53ヵ所の内、相模原市内は相模原沈殿池、相模川(9ヵ所)、鹿沼台公園池、城山湖、津久井湖、相模湖、奥相模湖、道志川(5ヵ所)、串川(4ヵ所)、青山沈殿池、宮ヶ瀬湖等での調査。県央地域県政総合センター職員、自然環境保全センター職員、鳥獣保護員人、保護団体関係者等計28人が、カモの飛来個体数をカウントした。今回確認された飛来個体数は(※以下カッコ内は昨年の調査結果)は全体で53ヵ所の内、41ヵ所・カモ類10種、総数2,804羽。昨年に比べ824羽(22.7%)減っていた。個別に見ると、カルガモ975羽(1,259羽)、マガモ518羽(654羽)、コガモ382羽(505羽)、オシドリ301羽(450羽)、ヒドリガモ196羽(396羽)、ホシハジロ143羽(181羽)という結果。カルガモ、マガモ、コガモ、オシドリなど各種とも若干減っているのが目立った。相模原区域の調査所ごとでは、相模湖591羽(430羽)、津久井湖492羽(699羽)、相模川〔調査地点9カ所計〕392羽(459羽)、相模原沈殿池が324羽(543羽)と多く、管内全体でも上位を占めている。今回の調査結果について同センターでは「各種別ごとと、調査場所とも少しずつ、昨年より減少していますが、相模湖だけは161羽増えているのが特徴の一つです。正確な分析はしていませんが、昨年と気候もさほど変化ありませんし、ここ数年減ったり、増えたりの繰り返しなので、もう少し長い周期で今後、傾向を分析していきたい」と話している。
(野鳥の越冬地が5百キロ以上も北へ、温暖化原因か:米国)
米国の自然保護団体「全米オーデュボン協会」は10日、地球温暖化の影響で北米に生息する野鳥の越冬地が過去40年間で平均56キロも北上したとする報告書を発表した。500キロ以上も北上した種もあり、同協会は「生態系の異変が起きている。温暖化対策に取り組まないと、多くの野鳥が危機にさらされる」と警告している。1966年以来、毎年クリスマス前後に数万人の愛鳥家が観察した記録を基に、305種の野鳥の越冬地を分析。その結果、58%に相当する177種の越冬地が北に移動、100マイル(約161キロ)を超える移動も60種以上でみられた。野鳥の越冬地の変化は珍しくないが、多くが北へ移動したことから、温度上昇が原因と考えられるという。移動距離の長い例では、カモ科の水鳥ウミアイサが約510キロ、森林に生息するハリモミライチョウは約509キロ、庭先でも見かけるマツノキヒワは約463キロだった。
(白鳥飛来数は1万6035羽、21%増:山形)
県は10日、県内で1月に行ったガンカモ科鳥類の生息調査結果を発表した。ハクチョウ類の飛来数は1万6035羽で、昨年(1万3226羽)に比べ21.2%の増となった。調査は、環境省の依頼を受けて行っており、今回で40回目。調査員57人が1月10日から18日にかけて、県内369地点で調査に当たった。観察されたガンカモ科鳥類の総数は12万291羽で、昨年より1万9288羽の減となった。ハクチョウ類のうち、オオハクチョウは5941羽で、昨年より941羽減った。コハクチョウは3752羽増の1万94羽。地点別では、今季から餌付けを中止している酒田市の最上川スワンパークが9900羽で最も多く、次いで鶴岡市上池が1536羽、同市の下池が863羽、同市の赤川黒川橋下流が800羽だった。ガン類は1234羽で、昨年の約10倍。昨年飛来のなかったシジュウカラガン(希少鳥獣)が9羽確認され、ヒシクイ(同)は昨年より約11倍増の1133羽だった。カモ類は10万3022羽で、昨年より2万3208羽の減となった。
(異郷に暮らす生き物たち、コブハクチョウ)
茨城県潮来(いたこ)市の北浦湖畔にある「白鳥の里」は、水鳥の飛来地として知られる。今冬も、キンクロハジロやホシハジロなどのカモ類に交じり、俗に都鳥といわれるユリカモメの乱舞と黒いオオバンで大にぎわい。ほかの所では、オナガガモの多さにうんざりするものだが、それがない。かつては、クロハラアジサシやオオホシハジロなど珍客の水鳥も越冬した。堤防上から望む穏やかな水辺の風景の中で、純白のコブハクチョウ(以下コブハク)、オオハクチョウ、コハクチョウなどがひときわ目を引く。特にコブハクは、北海道苫小牧市のウトナイ湖から渡り始めて28年目の越冬となった。数は減り続けているが、総勢14羽が、わが物顔に振る舞っている。野生化の始まりは、北海道の大沼国定公園で半ば家禽(かきん)化されていたコブハクが自然繁殖し、数が急増したため餌不足になってウトナイ湖や洞爺湖へ移ったことだ。ウトナイ湖は水深が浅くて餌の水草に恵まれているが、いてつく寒さになると水草が思うように取れなくなる。コブハクは立ち寄った他のハクチョウに追従し、温暖な地を目指して飛び立った。まさに渡りの本能がよみがえったのだろう。2月半ば、日差しが強まると日ごとに羽ばたきの回数が増し、飛行訓練に明け暮れる。すると、いくらか細身の体に見えてくる。このころには恋の季節も始まる。たまたま見たコブハクの恋のディスプレーは何ともほほえましい。影の形に添うように仲間から離れる2羽。向かい合って雌雄ともくちばしで自分の胸のあたりをなで付けた後、首に沿わせて頭をゆっくりと上げていく。2度3度と同じ動作を繰り返し、息がぴったりと合うと、くちばしの先が触れて、めでたくハート形が完成する。つがいとなって北へ帰る日も、もう間近い。
(四国のクマは絶滅の危機に立つ)
ツキノワグマというと、近年、人里に降りてきて、人とあつれきを生じている印象があるかもしれません。本州でも、北陸などの一部地域ではこうした現象が見られ、最後には殺処分される光景をニュースで見たことがある人も多いことでしょう。ところが、四国のツキノワグマについては事情がまったく異なります。ひと頃、有害獣として駆除が奨励されたり、人工林の増大で生息地を失ったりしたために急減してしまい、今や十数頭から多くても数十頭と推定されています。大型の哺乳類が存続していくためには100頭が必要とされていますから、将来的には絶滅する危険性があるのです。また、四国のツキノワグマは剣山山系の標高の高いところに生息しているので、人里に降りてきて、人に危害を加えるおそれがありません。この点でも、本州の一部地域のツキノワグマとは事情が異なります。ツキノワグマに食べ物(木の実)を供給するブナなどの広葉樹林が標高の高い場所にしか残っていないからです。現在では、希少動物として狩猟はもちろん禁止され、保護対象にはなっているのですが、十分ではありません。WWFジャパンとNPO法人四国自然史科学研究センターの調査によって、鳥獣保護区の外で行動するクマがいることが分かりましたので、保護区を拡大する必要があるのです。また、数が著しく増えたり、減ったりした野生動物については、「特定鳥獣保護管理計画」を地方自治体が作って、対策を講じることになっているのですが、四国のツキノワグマに関しては、まだこの計画ができていません。絶滅の危機に直面していることを考えれば、この計画を四国の自治体が作るのは急務といえるでしょう。四国でもニホンジカが増えて、シカの食害の問題が起きています。農林業に携わる方の頭を悩ます問題です。でも、ツキノワグマの生息する標高の高い場所と、それよりも低い中山間地域と呼ばれるところにしっかりと手を入れて、野生動物の暮らしやすい環境を整えてあげることが、増えすぎたシカの数を抑制し、同時にツキノワグマを保護することにつながるのです。野生動物の生息域に人の手入れが不足し、荒れてしまっているがためにシカが増えて、食害をもたらしている点をおさえる必要があります。生息地にきちんと手入れをしてあげれば、シカの数を抑制しながら、ツキノワグマも保護することができます。そのためには、国と地元自治体が連携して、野生動物の「保護管理計画」を作ることが必要です。四国のツキノワグマは、DNA分析から、本州のクマとはかなり早い段階で分岐し、独自の進化を遂げてきたことが科学的調査によって明らかになっています。この点でも希少性は高いと言えます。九州では80年代を最後にクマが目撃されていません。絶滅してしまったものと考えられています。九州のクマに続いて、四国のツキノワグマも絶滅させてしまうとなれば、悲しいことです。標高の高いところで活動しているとは言っても、いつかブナ林が減少して食べ物が得られなくなり、人とのあつれきを将来的に起こさないとも限りません。そうならないためにも、保護区を拡大し、管理計画にもとづいて人の手入れをしっかりおこなうことが大切になってきます。WWFジャパンとNPO法人四国自然史科学研究センターでは、環境省や林野庁、徳島県、高知県などに要望書を先月、提出しました。関係する行政機関が、これを契機に動いてくださるかどうかが、四国のツキノワグマの命運を左右します。四国のツキノワグマを救うために、NGO・NPO、行政機関が連携して取り組んでいくことが、今、求められています。「昔、四国にもクマがいたんだってね」ということにしたくはないですね。

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(「北限のニホンザル」捕獲開始:青森)
青森県むつ市など下北半島の4市町村に生息する「北限のニホンザル」(国の天然記念物)の捕獲作業が9日、むつ市脇野沢地区で始まり、初日は5頭が捕獲された。農作物の食害を減らすため、文化庁が許可した270頭を2011年度までに捕獲する。うち20頭は上野動物園(東京都)に譲渡される。作業は9日朝、サルに取り付けた発信器などで群れを確認し、野猿監視員やむつ市鳥獣対策室の担当職員ら11人が、サルが出没する地域に金属製の箱わなを仕掛けた。3歳以上のサルが捕獲対象。むつ市鳥獣対策室によると、上野動物園に譲渡される20頭は、メスが16頭、オスが4頭で、脇野沢地区の中で特に食害の被害が大きいエリアに生息する群れの中から捕獲する予定。同地区の野猿公苑に一時収容された後に動物園に運ばれる。残る250頭は処分される。
(有害鳥獣収入源に:大分)
シカやイノシシといった鳥獣被害から農作物を守る対策を考える「日田市鳥獣害対策協議会」(後藤清会長)が6日、日田市役所であり、猟友会や森林組合の関係者など14人が出席した。捕獲した鳥獣の肉の有効利用先進例などの報告があった。会では、2007年度から始まった予防的な捕獲許可の影響もあり、本年度の有害鳥獣捕獲実績(4月‐10月末)がシカ、イノシシとも前年より2割増えていることが示された。一方で、狩猟免許保持者の8割が50歳以上など、「若者が育っていない」という問題点も指摘された。先進事例としては、イノシシ肉の地域ブランド化を成功させている島根県美郷町の取り組みを紹介。農業者だけでなく、地域ぐるみでイノシシの資源化を進めることで、収益の還元を図り、地域に活気が出てきた事例が報告された。後藤会長は「シカやイノシシの肉を特産品開発に結び付けることで、日田の地域経済に貢献したい」と話した。同市の鳥獣による農作物被害は年間約3000万円程度。中でも、シカの被害は、3年前に比べ5倍近く増加している。
(鉛中毒のオオワシ保護:北海道)
鉛中毒による瀕死(ひんし)の国天然記念物オオワシが7日夜、新得町で発見され、猛禽(きん)類医学研究所(釧路市)に保護された。鉛中毒のオオワシが保護されたのは今冬で初めて。獣医師の齊藤慶輔代表は、「道内で使用が禁止された鉛弾で死んだエゾシカを食べ、中毒になったのだろう」と話している。このオオワシは7日午後4時過ぎ、新得町の林道脇にうずくまった状態で発見された。搬送先の清水町の動物病院から環境省に通報があり、同研究所に保護された。3歳の若鳥で、鉛中毒の程度は、基準値の血中鉛濃度(0・6ppm)を大幅に上回っていた。環境省などによると、道が2005年に狩猟での鉛弾使用を禁止し、オオワシの鉛被害は一時減ったが、近年は再び増え始めており、昨シーズンは7羽のオオワシの鉛中毒死が確認された。
(シカ肉「おいしい」8割超 県商品化推進協アンケート:大分)
由布院温泉観光協会などでつくる県有害鳥獣商品化推進協議会が、試験販売したシカ肉料理の評判を消費者に聞いたところ、8割超が「おいしい」と回答した。シカ肉の商品価値を高めることで捕獲を促し、農林業の鳥獣被害を減らす取り組みに弾みがつきそうだ。協議会はシカ肉の加工品や料理を商品化する可能性を探るため、試作品を開発。昨年11、12月、由布市湯布院の旅館や店舗など7店で販売した。試食した人にアンケートしたところ、ソーセージやハムなど加工品で60人、ステーキやすしなど料理で322人から回答を得た。「おいしい」「大変おいしい」と答えたのは料理が80.4%で、加工品では100%。シカ肉のイメージについては、料理、加工品ともに「良くなった」が最も多く、5割以上を占めた。値段について尋ねたところ、料理(2500円)では「普通」(22.7%)が「安い」(9%)「高い」(1.9%)より多かった。だが、加工品では「高い」(43.3%)が最も多く、「安い」(10%)を上回った。ハムは100グラム当たり1100円で、一般的なハムの5倍の値段だったという。また、料理の食感(複数回答)は「さっぱりしている」(56.5%)が最も多く、「やわらかい」(48.8%)が続いた。「香りが強い」(3.4%)の回答は少なかった。シカ肉はかたく、臭いというマイナスイメージを調理技術で克服した格好となった。同協議会は「商品化の道が開けた。おいしさはもちろん、赤みの濃い色合いや珍しさで販売は好調だった。良質なシカ肉の安定供給には狩猟者らとの連携が欠かせず、着実な課題解消が求められる」と総括した。
(鳥獣対策「パトロール隊」が発足:栃木)
サルやイノシシなどの野生鳥獣による農作物被害に悩む日光市で9日、愛犬家らによる「さと山パトロール隊」が発足した。犬を連れて、農地と山林の境界付近を見回ることで、鳥獣の追い払い効果が期待されるという。また、不審者を見つけた時には関係機関に通報するなど、防犯や安全な地域づくりにも一役買う。パトロール隊は、市が公募し、福祉施設職員や主婦、キャンプ場経営者ら市民5人から応募があった。シバ2匹、雑種3匹など計6匹が昨年11月から1月まで専門家による3度の訓練を受けた。パトロールはボランティアで週5日程度、2年以上継続する。発足式では、隊員らに腕章が授与され、斎藤文夫市長が「耕作放棄地が増えて、野生鳥獣の住み家となり、ますます農産物を荒らす。活動の成果を期待しています」とあいさつ。君島賢・今市署長は「子どもの安全のため、不審車両を見たらナンバーを控えるようにしてください」と呼びかけた。隊員のうち2人は、この活動に参加するために犬を買ったという。シバ犬(メス、1歳)と組んで参加する同市の福祉施設職員山田美奈子さん(47)は「健康にも良く地域貢献も出来てうれしい」と話していた。

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(散弾銃の弾60発盗まれる:茨城)
8日午前9時50分ごろ、茨城県筑西市東石田の河川敷でカモ猟をしていた埼玉県幸手市の男性会社員(55)から、計60発の散弾銃の弾が入ったリュックサック2個が、駐車中の車の中から盗まれたと茨城県警に通報があった。筑西署が窃盗事件として捜査している。調べによると、男性は午前8時ごろ、河川敷に車を止め、友人男性(60)とともに猟を開始。約30分後に車に戻ると、後部トランクの鍵がこじ開けられ、2人のリュックサックが盗まれていた。中には散弾のほかに地図が入っていただけで、金品類の被害はなかったという。
(民家でもみあい猟銃2発を誤射:福島)
7日午前11時半ごろ、郡山市中田町下枝の男性(55)方から銃声がしたと、近所の人から110番があった。駆けつけた郡山署員が、銃を持っていた同市田村町御代田、無職、舞木幸雄容疑者(68)を銃刀法違反容疑の現行犯で逮捕した。容疑は同日午前11時45分ごろ、男性方の前の市道で、弾が装てんされた散弾銃を所持していたとされる。同署によると、舞木容疑者は近くの山林で狩猟中、姿が見えなくなった猟犬を探していた。男性方の敷地に立ち入り、注意した男性ともみ合いになり、誤って銃弾2発を上空に発射したという。けが人はなかった。安全装置は外してあった。
(イノシシ猟で散弾銃暴発、1人ケガ:大分)
大分・竹田市で8日午前、山中でイノシシ猟をしていた男性の銃が暴発する事故があり、仲間の男性がケガをした。猟銃の暴発事故があったのは、竹田市平田の山の中。8日午前8時過ぎ、竹田市に住む猟仲間のメンバー9人がイノシシを狩りに山に入った。約1時間30分後、イノシシを仕留め、仲間の3人が集まっていたところ、1人の散弾銃が暴発した。この事故で、竹田市の71歳の男性がかかとにケガをした。警察などの調べでは、猟犬が地面に置かれていた散弾銃を踏んだところ、暴発したという。警察は、なぜ暴発したか、銃の管理に問題がなかったかなど、当時の状況や原因を詳しく調べている。
(狩猟免許試験に備え講習会:福島)
県猟友会は8日、福島市の県青少年会館で今年度の狩猟免許試験(初心者)の講習会を開催した。県内各地から約30人が出席。県猟友会前会長の杉山義之助さん(郡山市)が講師を務め、狩猟免許の取得に必要な法令や鳥獣に関する知識をはじめ、猟具の取り扱い方法などを指導した。今年度3回目の試験は22日に郡山市で開かれる。同会によると、県内の狩猟者は年々減少傾向にある。これまで、年度2回だった狩猟免許試験が今年度から1回増えたことを受け、免許所持者が増えるよう、農閑期のこの時期に講習会を開催した。
(住宅街にイノシシ出没、住民襲われ重傷:長崎)
佐世保市小佐々町黒石の会社員男性(56)が自宅駐車場に現れたイノシシに襲われ、腰をかまれるなどして入院する重傷を負ったことが六日、分かった。同町内ではほかの場所でも多く目撃されており、市は捕獲わなを猟友会に配布するなど対応を急いでいる。相浦署は「イノシシを見たら近づかないで」と注意を呼び掛けている。同署によると、男性は一日午後三時ごろ、買い物から車で帰宅。食料品などを下ろそうとしたところ、一頭のイノシシに背後から腰をかまれ長さ約二十センチ、幅約十センチ、深さ約三、四センチの傷を負った。右ひざ裏も牙で突かれた。近くにいた男性の妻(55)は「夫は逃げる間もなく襲われ、振り回された。全長が一メートル以上あった」と話した。男性宅は山に面した住宅街にある。市農業畜産課によると、同町でのイノシシ捕獲数は昨年度百九十二頭だったが、本年度は昨年十二月末で三百五十頭を超えた。市内で住民が襲われ、けがをしたのは本年度二件目で計三人。同課は「生ごみなど餌になるものは収集日以外は屋外に置かないで」としている。
(拳銃密造 被告に有罪判決:茨城)
拳銃を自作して所持していたとして、銃刀法違反などに問われた守谷市の無職の男(20)に対し、水戸地裁土浦支部は6日、懲役3年、執行猶予4年(求刑・同4年)を言い渡した。拳銃はテレビ番組で見た火縄銃を参考に作ったといい、伊藤茂夫裁判長は「興味本位な犯行で著しく危険だ」と述べた。判決によると、男は19歳だった昨年4月ごろ、正当な理由がないのに、守谷市内の自宅で、金属棒を木工ドリルなどで加工し、口径0・6センチの拳銃を製造。同5月2日、同市内の常磐道高架下で拳銃1丁と弾丸6個、火薬などを所持した。男は拳銃を暴発させ、右手に大けがをした。判決は、男が大学受験に失敗し、自室に引きこもる生活をしていたと指摘。テレビで火縄銃を見て自分も作れると考え、ホームセンターで材料を購入し拳銃を作った。乗用車のドアを貫通するほどの威力だったという。
(ニホンジカ追い払い作戦実施決定:神奈川)
酒匂川河口に出没しているニホンジカについて、小田原市は七日までに、ロケット花火による追い払い作戦を実施することを決めた。市はこれまで、シカを確認するだけにとどめてきた。しかし、河口をまたぐ西湘バイパスへの侵入が懸念されるだけでなく、河原を散歩する犬に驚き、堤防に駆け上がる姿も目撃されており、「もし町に入り込んで騒動に発展したら一大事」と市。上流へと戻すための新たな一手を打つことにした。酒匂川河口でシカが初めて目撃されたのは二〇〇七年一月。その後、断続的に市に目撃情報が寄せられてきた。最近では昨年十二月十八日、一月十三日、同二十九日に二〜四頭を確認。いずれも午前か夕方で、餌を食べる時間帯に目撃が集中するようだ。同じ個体かどうかは不明。すべてメスで子ジカも含まれる。主に丹沢山塊をすみかとしていたシカはどこを、なぜ河口まで下りてきたのか-。県自然環境保全センター(厚木市七沢)の岩見光一研究部長は【1】山北町から酒匂川を南下【2】秦野市の四十八瀬川を経て酒匂川を南下-のいずれかの可能性が高いと指摘する。シカはこの十年で丹沢から県内各地に移動を続けており、個体数の増加による餌不足が原因とみられる。〇六年には中井町の東名高速に一カ月で四頭が侵入し、三頭が相次いで車にはねられた。冬の丹沢山頂部に餌は極めて少なく、シカはスズタケや樹皮などを食べて生命をつなぐ。一方、酒匂川の河原は堤防が緑化され、冬でも青草が茂る。周辺には生産緑地や田畑も点在。潜むのに好都合な竹やぶや樹林地がある上、人間も危害を加えない。つまり、シカにとって【1】食物【2】隠れ場所【3】安全-が確保された”天国”といえる。ところが、酒匂川の流域は工場や民家が立て込み、道路が縦横無尽に走る。シカが町に入った場合、交通事故が発生する危険があるものの、街中で有害鳥獣を駆除するのはそう簡単ではないのが現状だ。
(シカ肉ハンバーグ発売:岩手)
大船渡市の第三セクター三陸ふるさと振興梶i中井昭樹代表取締役)は、市内で捕獲したシカ肉を原料とした「さんりくヘルシーバーグ」の販売を、七日から三陸ふるさと物産センター(道の駅・さんりく)で始めた。ヘルシーバーグは、有害捕獲したホンシュウジカの有効活用を図ろうと、市鳥獣被害対策協議会(会長・近江俊洋市農協営農部長)からシカ肉の提供を受け、同振興局農林部や市の協力を得て商品化。すでに販売され好評を得ている「けせんしかカレー」に続く第二弾となる。試作を重ね、シカ特有の臭みを感じさせない味わいを追求。高タンパク、低コレステロールで知られる良質なシカ肉をミンチにして豚肉と混ぜ、タマネギと香辛料を加えて同社内で一つ一つ調理している。商品は一パック百五十c入りの冷凍品(税込み五百円)と、付属ソースのついた六十五c二個入りの加熱調理済み冷凍品(税込み六百五十円)の二種。七日から「道の駅・さんりく」で開催されている春早採りセールで発売されたほか、併設のレストラン「浜どこ」と、「夏虫のお湯っこ」食堂でも入手可能。これらの施設で「しかハンバーグセット」として食べることもできる。
(榛名湖はワカサギ釣り中止…暖冬の影響)
湖面に張った氷に穴を開けて釣りをする光景は日本でもおなじみだが、今年は暖冬の影響を受けて、中止になるケースが出ている。氷上ワカサギ穴釣りの名所、群馬県高崎市の榛名湖では、今シーズンの中止を決定。1月下旬の段階では氷の厚さが15センチ以上あったが、その後、気温の上昇により氷の強度が不足し、「危険」と判断された。また、北海道根室市の風蓮湖でも、例年なら湖面を覆っているはずの氷がほとんどなく、シカが湖に転落する“事故”が発生している。
(熊野古道の石垣損壊 JR西支社の発注工事で:和歌山)
和歌山県すさみ町の、世界遺産に登録されている熊野古道大辺路「長井坂」で、JR西日本和歌山支社発注の工事を請け負った業者が、同町教育委員会に事前申請せずに作業用モノレールを設置し、古道沿いの石垣の一部を壊していたことが8日、分かった。町教委は「世界遺産に対する認識が不十分」として、工事を一時中断するよう申し入れた。同支社は、9日に町を訪れて謝罪する。石垣は幅0・8−1メートルで、高さ約0・5メートル。イノシシよけのため、江戸時代に造られたとされ「猪垣」と呼ばれる。町教委によると、業者は線路への土砂崩落を防ぐ金網を張り替える工事のため、古道を横切る形で資材を運ぶモノレールを敷設。猪垣を長さ約4・5メートルにわたり壊したという。6日午後、近くの住民が発見し、すさみ町に連絡した。世界遺産に登録されている熊野古道やその周辺で工事などをする場合、町教委に事前の申請が必要。
(森の荒廃食い止めたい:神奈川)
里山の荒廃を食い止め、間伐など適度に人手を加えることによって、多様な生物が暮らせる森をよみがえらせたい−。そんな志を持って、二〇〇五年に立ち上げた特定非営利活動法人(NPO法人)で理事長を務める。会員は約四十人。伊勢原市日向の石雲寺周辺の森で毎月二回、チェーンソーを使った間伐や、森に適した植生の調査などを続ける。「山は社会資源の一つ。森林の機能を守ろうとしても、所有者だけではできない」と意義を力説する。伊勢原市の里山に囲まれた環境で幼少期を過ごした。薪や炭などの燃料や落ち葉の肥料など、里山の恩恵を受けた記憶がある。しかし現実を見ると、燃料は代わり、薪や炭はほとんど使われない。森林に向けられる目も変わってしまった。木材の輸入自由化で国産材の価格が下落して久しい。森林所有者は山に入らず、森は放置状態。伐採期を過ぎた樹木が増え、間伐もしないため下草も生えず、土砂流出などの危険があふれる…。「これは日本全国どこでもある話。簡単には解決できないが、住民や行政とも関係しながら取り組みたい」と長期的視野で構える。荒れた里山の影響で、増える鳥獣の問題にも向き合う。シカやイノシシなどが山から下り、人や畑に被害を与える。対策として、目立たない場所を通る習性があるイノシシが下りて来ないよう、下草を刈るなど人里と山を区別できる“緩衝地帯”を設けたり、ネットを張った大型の柵をつくったりし始めた。「人間と野生動物の緊張的共生関係を築きたい」活動の方向性として、林業経営と環境を融合させたい、と願う。日ごろ別の仕事に従事する森林所有者が休日に整備に入るだけでは限界がある。「所有者が少しは(経済的に)潤う仕組みを整えたい。そして、バイオ資源がいっぱいある森林の魅力をうまく伝えたい」と思慮をめぐらせる。サイクルが長い森づくり。メンバーには団塊世代も多いが、活動を粘り強く広めていくためにも「若い力が必要」。将来的には大山や丹沢も含めた一帯の保全も見据えている。
(県民税で獣害対策:栃木)
奥山林でクマ、シカなど野生獣による樹皮はぎ被害が拡大している現状を受け、県は「とちぎの元気な森づくり県民税」を活用した奥山林整備事業の一環として獣害対策に乗り出す方針を固めた。新年度一般会計予算案に約二千万円を盛り込み、被害が深刻な山林を対象に樹皮はぎ防止用ネット購入費を支援する考えだ。本年度にスタートした同県民税の奥山林整備事業は、長年手入れがされず荒廃したスギ・ヒノキの人工林に間伐を実施することで、二酸化炭素吸収や水源かん養などの公益的機能を高める狙いがある。しかし、一方で同事業の対象にはならない、枝打ちなど手入れの行き届いた人工林についてクマやシカに樹皮をはがされ枯れてしまうなどの被害が深刻化している。被害区域面積は二〇〇三年度から〇七年度まで毎年約三百七十−二百三十ヘクタールにも及ぶ。このため、山林所有者や森林組合、県議会などから県に「長年手入れしてこなかった山林にだけ県民税を活用するのは不公平ではないか」といった意見や積極的な獣害対策の要望が相次いでいた。県はこうした現状を踏まえ、樹皮はぎ被害対策は森林の保全や公益的機能の維持につながり、県民税事業の原則である「公益性」に合致すると判断。被害の重大性や対策の緊急性が高い山林に対し、交付金として木に巻き付けて樹皮はぎを防ぐネット購入費を支給する事業を今後四年間継続する方向で検討している。
(イノシシが77歳男性襲う:香川)
香川県警は9日、同日午前8時55分ごろ、香川県さぬき市津田町鶴羽(つるわ)の田の中で、近くの無職阿部静士(しずお)さん(77)がイノシシ(体長115センチ、メス)に襲われたため、駆けつけたさぬき署員がイノシシに1発発砲し射殺した、と発表した。大川広域消防本部によると、阿部さんは全身打撲のけがで重傷という。発表によると、阿部さんは1人でいるところを襲われた。近所の女性(72)によると、警察官や住人らが棒で阿部さんからイノシシを引き離そうとしたが、離れようとせず、周りから「はよ助けなあかん」と声が上がった。その後、署員がイノシシの頭部付近に発砲したという。女性は「50年ほど住んでいるがイノシシが出たのは初めて。別の地区では田畑が荒らされていると聞いている。食べ物が無く山を下りてきたのでは」と話した。現場は高松自動車道「津田の松原SA」から北西約500メートルの山あいの田園地帯。さぬき署の綾田(あやだ)浩三・副署長は「男性の生命に危険が及んでいたので発砲した」と話している。
(県内自治体の緊急雇用計画:佐賀)
<前略>業種では行政資料の電子化に向けたデータ入力などのほか、カラス被害対策としての寝ぐら調査、虹の松原の環境整備、文化財収集品整理、イノシシ対策パトロールなど多様な業務内容が上がっている。
(「北上サル」今度は羽生に:埼玉)
羽生市堤の村君小学校でサルの姿が撮影された。昨年12月から八潮市や杉戸町、幸手市などで目撃されている「北上サル」とみられ、県東部環境管理事務所は「真っすぐ北上して茨城方面に進もうとしたが、利根川に阻まれて西にそれたのでは」と推測する。冬枯れの木立を背景に、プールのフェンス沿いを歩く後ろ姿は哀愁たっぷりだ。サルが現れたのは4日午前8時半ごろ。校舎側からプールに入り込み、悠然とプールサイドを歩き回った後、フェンスを越えて敷地外へ去っていった。「何人かの教員が見ていたが、こちらを警戒している様子は全くなかった」と坪井幸子校長。この日は河田晃明市長のエール訪問が行われており、カメラを持っていた畑山教頭が撮影した。「学校にはミカンや柿の木があり、それを目当てに迷い込んだのでは」と話す。同事務所によると、このサルは昨年11月末に行田市や大利根町で目撃された「片手サル」とは特徴が異なるという。元気いっぱいで、「タヌキとケンカしているのを見た」といった目撃情報も。同事務所は「このまま進めば次は行田市だが、サルだけに行動が読めない。今のところ農作物などへの被害は寄せられていないが、今後も動向には注意したい」としている。
(住宅街に巨大なヘラジカ、大捕物に:米国)
アメリカ・ユタ州で5日、閑静な住宅街に体重約360キロもの雄のヘラジカが現れ、大捕物となった。ヘラジカは住宅街を我が物顔で歩き回り、捕まえようとする警察官らを逆に追い回すなど、傍若無人に振る舞った。麻酔銃を撃たれ、角をつかまれてもなお暴れようと必死に抵抗を続けたが、麻酔が効いて御用に。ヘラジカは野生に返されたという。
(県警射撃競技大会:島根)
警察官が拳銃の腕前を競う「県警察けん銃射撃競技大会」が6日、松江市西浜佐陀町の警察学校であり、県警本部や県内12署の14チーム70人が参加した。競技では、拳銃を腰から素早く抜き、撃鉄を引かずに2、3発連続で10メートル先の標的を撃つ「腰撃ち」や、腰を落とさずに20秒以内に15メートル先の五つの標的を順番に撃つ「高撃ち」など4種目で訓練の成果を競った。
(手りゅう弾?で避難騒ぎ:兵庫)
6日午前9時10分ごろ、「末日聖徒(まつじつせいと)イエス・キリスト教会日本神戸伝道本部」(神戸市灘区)のポストに、紙箱入りの手りゅう弾のようなものがあるのを宣教師が発見、半径約50メートルの住民約60人が1時間以上避難する騒ぎとなった。灘署によると火薬は入っておらず、爆発の危険性もないという。堺市の教会関係者が自宅近くで見つけ、「驚かせよう」と紙箱に入れた後、別の教会関係者に渡した。受け取った関係者が中身を知らずにポストに置いたという。
(野鳥の“聖域”は人工池:山形)
結氷した湖面をコハクチョウやマガモがてくてくと歩く。「パタタタタ…」。水面に羽音が響くと、10羽ほどのコハクチョウの群れが、大きく旋回しながら優雅に飛び立っていった。山形県鶴岡市の「大山上池・下池」は、約400年前、農業用のため池として作られた人工池。昨年10月、水鳥の生息する湿地として国際的に評価され、ラムサール条約に登録された。面積はそれぞれ15ヘクタールと24ヘクタール。四季を通じて確認されている野鳥は195種にのぼり、オオヒシクイやマガンなど、国指定の天然記念物も飛来する。とりわけ冬場は、ロシアから飛来したマガモやハクチョウで湖面は大にぎわいになる。「全国的にあまり知られていない上池・下池が評価されたのはうれしい。『湿地と動植物の保全促進』という条約の目的を忘れてはいけない」。上池・下池周辺地域の環境保全に力を注ぐ「尾浦の自然を守る会」の宮川道雄さん(50)は気を引き締める。 守る会は、平成11年の立ち上げ以来「ラムサール条約登録」を目標に活動していたが一昨年、これを取り下げた。会の動きが一帯の知名度を上げ、これが原因で訪れる人が増えることを危惧したためだった。実際、観光客の急増で、水鳥が落ち着いて過ごす環境が損なわれた登録湿地もあるという。人工池に生まれた水鳥の“聖域”。ラムサール条約登録後、初めての越冬シーズンを迎えた大山上池・下池だが、取り巻く環境や渡り鳥の飛来状況は、昨年までと変わらなかった。厳冬の風景を見ながら宮川さんは「ホッとした」と、安堵(あんど)の表情を浮かべた。
(北米大陸のカモ飛来、県内初確認:兵庫)
日本でめったに見られない北米大陸のカモ「ヒメハジロ」が、三田市福島の福島大池に飛来し、愛好家らが一目見ようと訪れている。日本野鳥の会兵庫県支部によると、県内で確認されたのは初めて。飛来したのは1羽。先月末に目撃され、愛好家のブログでも紹介された。三田野鳥の会の久後英世事務局長が4日午後、写真撮影し、目じりの後ろに伸びた白斑模様からヒメハジロのメスと確認した。米・アラスカやアリューシャン列島などに生息するカモで、オスの首周りは光沢のある緑や紫色。「世界一美しいカモ」とも言われる。北海道では、定期的に数羽が飛来し、東北や関東でも時折確認されるという。鳥の行動生態に詳しい遠藤菜緒子・県立人と自然の博物館研究員は「日本に来るのは群れからはぐれた迷い鳥。北方のふるさとに帰る時期に入っており、飛来したカモは三田より南から立ち寄った可能性がある」と話している。
(カラス生息2万174羽 県内初の調査:兵庫)
カラス被害の防止策を検討する県野生動物保護管理検討委員会の第二回作業部会が六日、富山市新富町のCiCビルであり、県全域で初めて行った調査でカラスの生息数は二万百七十四羽だったと報告された。二〇〇九年度に向けた対策についても意見を交わした。日本鳥類保護連盟県支部が昨年八、九月に実施した調査によると、カラスは県内十市町に生息。内訳は富山市の城址公園周辺が八千十七羽と最多。続いて高岡市の古城公園周辺三千三百四十四羽、南砺市細木の神社周辺二千六百七十羽だった。また九市町のごみ集積所四千四百三十カ所のうち、カラスによる食い荒らしの被害は三百二カ所。〇七年の農作物被害は三千九百五十三万円で鳥獣害では最高を記録した。委員からは「都会と違い、カラスは生ごみだけでなく田んぼや畑の稲や果物を食べている」と指摘があった。〇九年度は、県が再び生息数を調査するほか、各市町が餌場の管理や捕獲、放水で追い払うなどの手段を組み合わせて、個体数を減らしていくことなどを確認した。部会は五月に会合を開き、調査結果を基に対策の基本方針について話し合う。

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