<射撃ニュース2月>

2/27
(NHKに送付の金属片は旧式のライフル弾)
東京と札幌、長野、福岡のNHKにあてて銃弾とみられる不審な金属片が送り付けられた事件で、福岡放送局あての金属片は、旧式の型のライフル弾だったことが26日、福岡県警の調べで分かった。県警はさらに火薬などの鑑定を進め、発射可能な状態だったかや入手経路などを調べる。県警によると、弾は長さ約7センチで未使用の状態だった。22日には、福岡放送局の玄関でガスボンベなどが爆発する放火未遂事件も起きており、県警が慎重に関連を調べている。福岡を含め各地のNHKに送られた金属片入りの郵便物には、いずれも「赤報隊」と印字されたB5判の紙が同封され、紙に金属片が張り付けられていた。消印が23日付で東京の「神田」となっているなど特徴が似ており、県警などは同一犯の可能性が高いとの見方を強めている。
(高1が爆弾製造準備、殺人予備容疑で逮捕:北海道)
爆弾を自作し同級生を殺害しようとしたとして、札幌西署は26日、札幌市北区の北海道立高1年の少年(16)=脅迫容疑で既に逮捕=を殺人予備容疑で再逮捕した。同署によると、少年はインターネットで爆弾の製造方法を知りネットなどを通じて材料を購入。完成した場合、住宅1棟を破壊するほどの威力があったとみられるという。容疑は、学校の教室で爆弾を爆発させ同級生を殺害しようと計画し2月6日、有機過酸化物爆薬や黒色火薬などを製造するのに必要な過酸化水素水や木炭、すり鉢など約50点を自宅に準備した疑い。札幌西署によると、少年は今年1月末、学校に折りたたみナイフを持ってきたとして、学校から相談があった。同署が教諭らから事情を聴いたところ、少年が1月29日、同級生の携帯電話に「オレをバカにしてきたやつを消す」などと書き込んだメールを送っていたことが判明した。2月6日、脅迫容疑で少年を逮捕し自宅を家宅捜索したところ、爆弾の材料が見つかった。この2〜3日前から実際に木炭をすりつぶすなど加工段階だった。少年は容疑を認め「世の中が面白くない。春休み前にはカバンに爆弾を入れて登校し、教室内で爆発させて同級生を殺すつもりだった」と供述しているという。少年が通っていた札幌市内の道立高の教頭らによると、少年は昨年4月に入学後、陸上部に所属。欠席もなく大きな問題はなかった。しかし、昨年12月から今年1月にかけて授業中に大声を上げるなど精神的に不安定な状態になることがあったため、家庭訪問するなど親とも相談しながら注意して見守っていたという。教頭は「生徒が逮捕されたことは大変残念だ。他の生徒が動揺しないように対応したい」と話した。同校2年の男子生徒は「身近に爆弾を作っていた人がいたというのはゾッとする。もしかしたら自分が殺されていたかもしれない」と青ざめた表情で話していた。
(農作物の猿害防止で、専従監視員2人を配置へ:宮崎)
農作物の猿害に悩む都城市は、新年度に専従の監視員2人を配置し、パトロールや情報収集を強化する。併せて「市鳥獣害防止対策協議会」を設置し、被害防止計画を策定する。市によると、農作物の猿害対策で専従監視員を置くのは県内では珍しい。新年度当初予算案に必要経費335万円を計上した。市内の農作物鳥獣被害は約1980万円。うち猿害が660万円を占める(07年度)。特に山間部の高城、高崎地区の打撃が大きく、サトイモやトウモロコシ、カンショ、水稲などが食べられる被害が出ている。計画では、監視員は高城、高崎のいずれかの市総合支所に常駐する。被害が予想される地域を定期的に巡回し、通報があれば直ちに駆けつけて被害状況や猿の行動を把握する。現場が通学路や人家に近い場合は、学校などに連絡して住民の安全を図る。両地域の地理などに詳しい2人を臨時職員として雇用する。鳥獣害防止対策協議会は関係課や住民代表、学識経験者らで構成。市有害鳥獣駆除対策協議会などとも連携し、年度内をめどに総合的な被害防止計画をつくる。猿害対策が中心だが、将来はイノシシやシカによる食害対策も視野に入れる。農政課の長友満主幹は「監視員を置くことで被害通報などにも迅速に対応できる」としている。
(外来動物被害防げ シンポジウム開催)
アライグマなど外来動物による農林業被害の防止策を考えるシンポジウム「外来野生動物を知って農林業文化を守る」が11日、東京都武蔵野市の日本獣医生命科学大学で開かれた。森林総合研究所と農水省農林水産技術会議事務局の主催。農業被害が大きいアライグマとハクビシン、ヌートリアについて、同研究所や大学などが研究成果を発表した。ため池などにすむヌートリアは、ため池の水抜きで生息数や被害を減らせることが報告された。外来動物による農林業被害の研究発表会は少なく、都道府県の鳥獣害担当者ら約200人が参加。海外に比べて日本は研究・対策が遅れているとの報告もあった。
(ニホンジカ追い払い作戦実施決定:神奈川)
酒匂川河口に出没しているニホンジカについて、小田原市は七日までに、ロケット花火による追い払い作戦を実施することを決めた。市はこれまで、シカを確認するだけにとどめてきた。しかし、河口をまたぐ西湘バイパスへの侵入が懸念されるだけでなく、河原を散歩する犬に驚き、堤防に駆け上がる姿も目撃されており、「もし町に入り込んで騒動に発展したら一大事」と市。上流へと戻すための新たな一手を打つことにした。酒匂川河口でシカが初めて目撃されたのは二〇〇七年一月。その後、断続的に市に目撃情報が寄せられてきた。最近では昨年十二月十八日、一月十三日、同二十九日に二〜四頭を確認。いずれも午前か夕方で、餌を食べる時間帯に目撃が集中するようだ。同じ個体かどうかは不明。すべてメスで子ジカも含まれる。主に丹沢山塊をすみかとしていたシカはどこを、なぜ河口まで下りてきたのか-。県自然環境保全センター(厚木市七沢)の岩見光一研究部長は【1】山北町から酒匂川を南下【2】秦野市の四十八瀬川を経て酒匂川を南下-のいずれかの可能性が高いと指摘する。シカはこの十年で丹沢から県内各地に移動を続けており、個体数の増加による餌不足が原因とみられる。〇六年には中井町の東名高速に一カ月で四頭が侵入し、三頭が相次いで車にはねられた。冬の丹沢山頂部に餌は極めて少なく、シカはスズタケや樹皮などを食べて生命をつなぐ。一方、酒匂川の河原は堤防が緑化され、冬でも青草が茂る。周辺には生産緑地や田畑も点在。潜むのに好都合な竹やぶや樹林地がある上、人間も危害を加えない。つまり、シカにとって【1】食物【2】隠れ場所【3】安全-が確保された”天国”といえる。ところが、酒匂川の流域は工場や民家が立て込み、道路が縦横無尽に走る。シカが町に入った場合、交通事故が発生する危険があるものの、街中で有害鳥獣を駆除するのはそう簡単ではないのが現状だ。

TOPへ

2/26
(エゾシカ猟で銃暴発、顔にけが:北海道)
25日午後4時半ごろ、北海道えりも町のニカンベツ川近くで、エゾシカ猟に来ていた秋田県にかほ市、農業桜山繁良さん(56)のライフル銃が暴発し、隣にいた川崎市、都倉良治さん(53)の鼻の右側に当たった。浦河署によると、都倉さんは病院に運ばれたが、命に別条はないという。調べでは、桜山さんは銃に実包を装てん中だった。2人は兄弟で、猟のため23日から日高地方を訪れていたという。同署は業務上過失傷害の疑いもあるとみて、状況を調べている。
(困った!ウがメバル稚魚捕食:広島)
大竹市の阿多田島周辺で天然のメバルの稚魚がウミウやカワウに相次いで捕食され、地元の阿多田島漁協が漁への影響を懸念している。駆除要請を受けた市は25日、現地を調査。大竹猟友会などと対策を検討する。同漁協によると、今冬は例年よりウの飛来が多く、昨年12月から群れを確認。最も目撃が多かった1月後半は、約300羽が島の周辺にいたという。体長10センチに満たないメバルの稚魚を主に捕食。今月上旬には1羽のウが漁船に衝突し、10匹の稚魚をはき出した場面も目撃された。この日は、市職員や猟友会などの5人が島の沿岸を漁船で1周。30分間で約80羽を確認した。大半がウミウで、島内での集団営巣の可能性はないとみられる。同漁協は約30人が刺し網でメバルを水揚げし、売り上げは年間約3000万円に上る。漁獲への影響が拡大することを懸念し、市に対策を求めていた。
(鹿肉の拡販へ取り組み:長野)
有害鳥獣駆除、狩猟で捕獲した鹿の肉を有効利用し、特産品化につなげようと、下諏訪町と諏訪市の猟友会員、森林所有者、商工関係者ら8人が自然育(はぐくむ)工房「岳(がく)」(小口昭志組合長)を設立し、同名称の獣肉解体加工施設を同町東町上に設置した。25日、同施設を披露し、隣接する飲食店でジビエ(野生鳥獣肉)料理の試食会を開き、鹿肉のおいしさをアピール。湖周で初めての同施設で、鹿精肉の拡販に取り組んでいく。鹿による食害の増加を反映し、同町内では昨年度、鹿120頭を捕獲し、前年度比で倍増。自家処理して食用とする猟友会員もいるが、ほとんどは廃棄されている。諏訪地方で統一名産品として普及を図る鹿肉料理、鹿食免(かじきめん)が話題になる中、需要が見込まれる状況になってきたことから同施設を設置した。捕獲した鹿を買い上げ、解体加工する同施設は、鉄骨木造平屋建て約30平方メートル。荷受洗浄室、解体室、処理室、梱包室、販売室の5部屋を設置した。1人が1日8時間作業して鹿を6頭、イノシシを2頭まで処理できるという。事業費約500万円の2分の1を町が補助した。部位別に梱包し、急速冷凍して冷凍庫へ保存。飲食店、旅館などのほか、家庭用の販売にも対応する。年間を通した安定供給を図り、町の試算によると5年後の推計で、町内年間捕獲数200頭として精肉3トンを確保できる。すでに県内外のホテル、旅館から注文が入っているという。試食会は、諏訪猟友会下諏訪支部長で岳副組合長の竹内清さんが経営する飲食店、旬野で開催。5年前から自家処理した鹿肉料理を提供しており、背ロースのロースト風、もも肉の竜田揚げ、ハツを使った肉野菜炒め、鹿肉7割とイノシシ肉3割のメンチカツなど6品を調理した。参加した町、町議会、県など約10人は「軟らかく、おいしい。言われないと鹿肉とは分からない」と舌鼓を打った。竹内副組合長は「赤身だけでさっぱりとヘルシー。ほとんどの肉料理に使える」とアピール。小口組合長は「地域食材として加工、流通し、地域興しの一環として活動したい」とあいさつした。
(キジ20羽放鳥:三重)
名張市滝之原の滝之原小学校(椋本憲校長)の6年生10人が24日、同校近くの山林で20羽のキジを放鳥した。地域の自然について学んでもらおうと、同校が取り組む「緑の少年隊活動」の一環。市猟友会(菅尾照雄会長)の協力で、熊野市紀和町で人工飼育された生後120日以上のキジを雌雄10羽ずつ放った。キジは五つの段ボールに4羽ずつ入れられ、児童が一斉にふたを開けた。勢いよく飛び出したキジに、児童は体をすくめて歓声を上げていた。キジを放った春日菜月さん(11)は、「最近は雌のキジをよく見るようになった。ちょっと怖かったけど、元気に育ってほしい」と話していた。
(福知山市09年度予算:京都)
福知山市は新年度予算案の4本柱の一つ、農林業で新商品開発や新規就農者育成などの「攻め」と、有害鳥獣被害防止などの「守り」の両面から農林業振興を図る。シカ、イノシシなどによる農作物や生活環境被害が問題になっている。シカの計画捕獲頭数は2000頭に迫り、以前は少なかった市の東部にまで生息地域が広がり、被害は全市的になっている。対策の一環として、人間活動エリアと里山を切り分けることで有害鳥獣の生息域拡大防止を図り、「被害のない村づくり」を目指すモデル事業の実証調査に取り組む。モデル地区は、有害鳥獣対策や営農活動に積極的に取り組む1地域を選ぶ予定。里山と住宅地・農地との境にある遊休荒廃地や里山すその雑木林を切り開いて、緩衝帯(バッファーゾーン)を設定。そこに野草を食べるヤギなどを放牧して見通しを良くすることで境界をつくり、警戒心が強いとされる野生鳥獣の出没抑制状況を調べる。このほか、被害防止の研修会、捕獲者育成なども行う。ヤギのレンタル料などで30万円を予算化した。駆除関係では、これまで予算に含まれていなかった埋没処分のための穴掘り経費に約100万円を充てる。計画捕獲頭数の増加で駆除隊への負担が重くなっていることを受けての措置。
(気仙の特産品、産直市でPR:岩手)
気仙地方の農林水産関係者による「三陸の食卓をおすそわけ実行委員会」は27日から3日間、盛岡市菜園1丁目のカワトクで産直市を開く。五葉山周辺で捕獲されたニホンジカを使ったハンバーグやカレーなども販売。地元の人気イタリアンレストランの自家製デザートや総菜なども提供する。
(ビワ復興へ防護柵 深刻なシカ食害から守れ:長崎)
有害獣対策の一環として長崎市は、深刻なシカによる食害を受けているビワを守るために、長崎半島をぐるりと囲んだ全長約27キロのワイヤメッシュ柵の設置を終えた。一昨年の台風被害後、大玉新品種への植え付けも進めており、柵が日本一の産地復興に向けた切り札になる。市農業振興課は「人と動物のすみ分けができ、地域一丸となったことでビワ復興の環境が整った」と期待を込める。柵は市の委託を受けて農家やJAで組織する長崎南部地区有害獣対策協議会が、長崎半島でビワ栽培が盛んな5地区で設置した。農業振興課によると、柵はシカが飛び越えられないよう通常より高い2メートルで、上部が手前にそっくり返る通称「忍び返し」になっている。
(鳥獣の対策へ、君津が手引き作成:千葉)
イノシシやシカ、サルなど野生動物による農作物の食害に悩む君津市は、県内の市町村で初めて「鳥獣害対策の手引き」を作成した。市民が協力して有害鳥獣を人里に近付けさせないよう呼びかけている。同市の農作物の食害被害は年を追うごとに増えている。イノシシ、シカ、サルを年間4000頭以上捕獲しているのに、昨年は約56ヘクタールの田畑で、稲が食べられたり、野菜や果樹が食べられるなど約2860万円の被害が出た。このため同市は120万円で「鳥獣害対策の手引き」を1万2000部作り、小糸、清和、小櫃、上総の4地区全戸に配布。市民に有害鳥獣の防除への協力を呼びかけた。A4判20ページの手引きは野生動物は集落に餌がなければ来ないことを説明。農作物や野菜くず、放任果樹を畑に残さないよう呼びかけている。イノシシやサル、シカ、タヌキ、アライグマなど九つの動物の特徴、対策も説明した。また、初めての試みとして、300万円の費用で清和地区の休耕田に大型囲いワナを設置。餌で誘い出して有害な動物を捕獲する作戦も展開する。
(「クマはぎ」甘い樹液なめるため)
クマが木の樹皮をはがす「クマはぎ」行動について宇都宮大の小金沢正昭教授(野生鳥獣管理学)のグループが、「糖分を含む樹液をなめる採食行動の一つ」との研究結果をまとめた。クマはぎは、樹勢が衰えたり、枯死したりする原因として全国の山林で問題になっているが、クマが樹皮をはぐ理由は、はっきりしていなかった。小金沢教授のグループは、栃木県佐野市内の民有林で2007年6月、高さ10メートルの樹上に自動撮影の赤外線カメラを設置し、クマはぎの現場を撮影することに成功。その分析を行い、昨年11月に長崎県で開かれた野生生物保護学会で掲示発表した。写真には、夜間に体長約1・8メートルのクマが、直径30センチの杉の根元から高さ約1メートルにわたって皮をはぎ、樹皮の内側にある甘皮をなめる様子が写っていた。小金沢教授によると、5月から6月中旬にかけて糖分を含む樹液が最も多く、クマはぎの被害もこの時期に集中しているという。クマが根元の樹皮をかんで、上に向かってはがすこともわかり、小金沢教授は「被害対策には、防除ネットを根元ぎりぎりから巻く必要がある」としている。林野庁によると、クマはぎなど、クマによる樹木の被害面積は2006年度に全国で460ヘクタールが確認されている。NPO法人日本ツキノワグマ研究所(広島)の米田一彦理事長は「被害が深刻な人工林でクマはぎの本格的な撮影に成功したのは国内で初めてではないか。クマに対する知識を積み重ねることで被害対策につながるだろう」と話している。◆「クマはぎ」とは◆ 木の樹皮をはぎ取るツキノワグマの習性のひとつ。主に5月から7月にかけて見られ、樹皮を失った樹木は商品価値が失われ、ひどい場合は枯死する。樹皮をはぐ理由として、採食行動説のほか交尾期のメスへのアピール説などがある。
(ホール侵入のサル“御用”:福岡)
福岡市博多区の多目的ホール「マリンメッセ福岡」に野生とみられる体長約1メートルのニホンザルが侵入する騒ぎがあり、博多臨港署員らが25日午前、取り押さえた。同署などによると、海岸近くの同ホールにサルが現れたのは24日午前9時40分ごろ。壁を伝って2階へ上がり、スタンド席に居座るなど約30分間逃げ回った。午後から大学生対象の就職説明会も予定されていたため、駆け付けた署員が混乱を避けるためサルを一昼夜、階段室に閉じ込めた。サルは山へ放される予定。捕獲に当たった署員は「けがもせずに捕まってよかった」と胸をなで下ろした。福岡県警には23日から24日にかけて、同市東区や隣接する粕屋町などで「大きなサルがいる」との目撃情報が10数件相次いでいた。
(県内、カモ類などの飛来数最少に:静岡)
県内に1月に飛来したガン・カモ・ハクチョウ類の確認数は、前年より約2700羽少ない3万2071羽にとどまり、記録が残っている1987(昭和62)年以降で最も少なかったことが、県が24日発表した生息調査結果(速報値)で分かった。県は「地球温暖化による暖冬で、静岡まで南下しなくても餌を確保できるようになったことが要因ではないか」(自然保護室)と推測している。調査は1月6−18日、県内の日本野鳥の会支部の会員や専門家、県職員ら延べ約250人が、池や河川、海岸など計128カ所で観測した。その結果、カモ類を3万2050羽(前年比2758羽減)、ガン類を18羽(前年はゼロ)、ハクチョウ類を3羽(6羽減)確認した。カモ類の減少が目立った。種別にみると、マガモが5402羽で最も多く、カルガモ(4877羽)、ヒドリガモ(4769羽)と続いた。飛来数が最多だったのは細江湖(浜松市北区・2587羽)。以下、古人見(同市西区・2192羽)、庄内湾(同・1492羽)などの順となった。これに付随して、放流アユの食害が問題となっているカワウの飛来数を調査した結果、前年の半分の5075羽を確認した。しかし、県は「カワウは餌場を求めて移動する習性があり、確認できなかったものもある」とみている。この調査結果は環境省に報告し、4月中旬に確定値として公表される。
(カラスが感電?で3400世帯停電:千葉)
25日午前7時42分頃、千葉市緑区、中央区の計約3400世帯で停電が発生し、約40分後に復旧した。東京電力千葉支店によると、緑区内の高圧線にカラスが接触し、感電したのが原因とみられる。千葉南署などによると、緑区内のマンション2棟でエレベーターが1基ずつ停止し、計6人が閉じこめられたほか、信号機2か所が点灯しなくなり、同署員が交通整理にあたった。けが人はなかった。
(この冬は大変!森の動物:スイス)
スイスにはノロジカやアルプスカモシカ、シカなどが生息している。これらの野生動物の脂肪はこの冬、厳しい寒さの連続で大部分がすでに消費されてしまった。多くの土地に雪が残り、餌を見つけることもほとんどできない。新陳代謝を低下させるため、動物は冬の活動を最低限に制限する。ハイカーやスノーシューズ・ハイカーは、道路やハイキング道からそれたり、犬を放したりしないように注意を呼びかけられている。野生動物は何かに駆り立てられるたびに多くのエネルギーを費やす。だが、食糧が不足気味の現在、これらの動物はエネルギーを補給することがほとんどできない。それでも州狩猟管理局は、野生動物に餌を与える予定はない。干草にはセルロースがたくさん含まれており、これが野生動物の体内組織に大きな負担を与えるからだ。連邦環境省環境局 ( BAFU/OFEV ) によると、ここ数日、各州からは餓死した野生動物の報告が増えているという。特に多いのは、病気だったり衰弱していたりした動物だ。しかし、生き延びた動物にとっては、この冬は問題というより恵みとなる。健康で強い動物しか生き残らないため、このような窮境は大いに意義のあるものだと環境局は見ている。

TOPへ

2/25
(神戸空港散弾銃暴発 銃刀法違反で男を書類送検)
昨年十一月、神戸市中央区の神戸空港で散弾銃が暴発した事故で、神戸水上署は二十四日、銃刀法違反の疑いで、散弾銃を扱っていた神戸市クレー射撃協会の元会長(72)=同市兵庫区=を書類送検した。調べでは、元会長は昨年十一月二十四日午後二時すぎ、神戸空港東端にある着陸装置の局舎近くで、鳥を撃ち落とすために警備会社の車両に乗っていた際、散弾銃の適正な管理を怠って暴発させ、車後部の床に穴を開けた疑い。同署によると、元会長は鳥と航空機が衝突する「バードストライク」を防ぐため、神戸空港管理事務所の委託を受け、空港島の鳥の駆除を担当。本来なら車を降りてから弾を装てんしなければならないが、乗車したまま発射の準備をしたため、運転手がブレーキを踏んだ弾みで暴発したという。けが人はなく飛行機の発着に支障もなかったが、国土交通省は事態を重視し、全国の空港管理者に注意を促す通達を出した。元会長は、事故の責任を取って昨年十二月に会長を辞任しているという。
(NHK札幌放送局と長野放送局にライフル銃の弾?届く)
NHK広報局は24日、札幌放送局と長野放送局にライフル銃の実弾のような金属が封筒に入って送られてきた、と発表した。「赤報隊」という文字が印刷された紙が同封されていたという。23日に東京・渋谷の放送センターに送られてきたものと同じと見られ、警察に届け出た。
(朝日新聞襲撃事件の「実行犯」を名乗る島村征憲(まさのり)氏(65)の手記・一部抜粋)
…使用された散弾銃について、「上下2連で、7連発の自動銃」。
(拳銃持ち逃走?緊張走る:神奈川)
二十三日深夜、小田原市中曽根で発生した拳銃によるとみられる発砲事件。現場東側は酒匂川の堤防だが、反対側に市立小学校や幼稚園があり、一夜明けた二十四日、朝から小田原署員らが銃の弾や薬きょうを約三十人体制で捜索。児童らが集団下校するなど対応に追われた。同署によると、事件は小田原アリーナ(市総合文化体育館)駐車場で発生、暴力団構成員二人がけがをした。市道を挟んだ反対側には市立東富水小学校(児童六百七十六人)と同東富水幼稚園(園児百十五人)がある。幸い、事件が夜だったため被害を受けなかったが、被疑者が拳銃を持ったまま逃走している可能性が強く、緊張が走った。同小学校では保護者に連絡網で事件を伝え、教諭が方面別に付き添って児童を集団下校させた。地域の防犯組織にも見回りや声かけなどの協力を求めた。同幼稚園では保護者に手紙で事件を知らせ、通園には十分注意するよう呼び掛けた。また、アリーナを利用するため訪れた四十代の女性は「こんなところに拳銃を持った人がいるなんて怖い」。散歩中の高齢男性は「静かなところなのに考えられない」と足早に立ち去った。小田原市中曽根で二人が負傷した発砲事件を受け、県警暴力団対策課と小田原署は二十四日、同署に捜査本部を設置。県警は、敵対する指定暴力団関係者が事件にかかわったとみて捜査を進めている。県警によると、右胸を撃たれた指定暴力団稲川会系の笠高真樹組員(35)は意識不明の重体で、同会系の湯山誠幹部(40)は犯人の車にひかれ、左足骨折の重傷を負った。現場近くには被害者の車を含め、四台の乗用車が残されていた。県警は、湯山幹部の組織と、敵対組織との間でトラブルがあったとみているが、湯山幹部は「しゃべらない」と被害状況について、口を閉ざしているという。
(小学校の児童らがキジ放鳥:三重)
名張市滝之原の市立滝之原小学校の6年生10人らが24日、近くの森でキジ20羽を放った。同小が自然環境の学習のために毎年この時期に行っている放鳥で、20羽は今年も元気に飛び立っていった。同小の3年生以上でつくる「緑の少年隊」が、県猟友会名張支部員らとともに約30年前に始めた行事。最近は国津神社がある森の鳥獣保護区で生後3カ月のオスとメスを10匹ずつ放っている。キジは4羽ずつ段ボール箱に入れて運び込まれ、6年生たちが箱を地面に置いてそっと開封。一目散に飛び立つキジも、しばらくしてから思い立ったように羽ばたくキジもいた。6年生たちは、林に向けて飛ぶキジに歓声をあげたりして見送った。森内泰洋君は「いきなり飛び立って、びっくりした。キジたちは結婚して、ずっとここで住んでほしい」と話していた。
(シカ肉料理活用目指す 課題は価格:長野)
作物や希少な高山植物を荒らし、殺処分されているニホンジカの肉を活用できないかと、長野県内各地でさまざまな方策が講じられている。県調理師会は今月17日、シカ肉料理のレシピ集を発表。佐久市ではシカ肉料理の試食会が開かれ、飯田市でシカ肉によるペットフードの試験販売も行われた。シカ肉の料理法は浸透しつつあるが、「いかに安くシカ肉を安定的に流通させるか」という重要な課題は依然残されたままだ。捕獲した野生鳥獣の有効活用を目的に佐久市で16日に開かれたシカ肉試食会。地元猟友会が捕獲したシカ肉を使い、「もも肉の赤ワイン煮込み」「ロース肉のロースト」などが用意された。その翌日、県調理師会が披露したシカ肉料理のレシピは8品目。「しぐれ煮」「冷製」「燻製(くんせい)」「卵との煮込み」「そぼろいなり」「ストロガノフ」「粕焼き」「竜田揚げりんご酢かけ」で、調理師らから説明を受けながら村井仁知事や県職員が試食した。同会は「安全、安心、おいしいの3つの基準で選ばれた料理ばかり。家庭でも簡単にできるメニューなので、今後は講習会を開くなど一般にも広めたい」。県でも近くホームページでレシピを公表する予定という。記者も、関係者から「臭みがない」「軟らかい」と好評だったシカ肉料理を試食してみた。野生鳥獣特有の臭みは感じないが、脂分が少なくぱさついた肉質は正直なところ、日本人の口には合いにくいという印象だ。このうち、記者個人がおいしいと感じたのは「そぼろいなり」で、シカ肉をミンチにしてあれこれ混ぜて油揚げで包んだものだ。また「ストロガノフ」は肉よりルーがおいしかった。しかし、最も気になるのは「1キロ4000円前後」ともいわれる流通価格で、国産牛肉を同量購入できる値段に相当する。当然、県内のレストランで提供されるシカ肉メニューも高価格になり、味や価格より“物珍しさ”が先行している。消費者に幅広く受け入れられるには、少なくとも100グラム150円以下(1キロ1500円以下)が現実的な価格帯ではないか−との声もある。県野生鳥獣対策室が価格低下が進まない理由に挙げるのは、捕獲したシカを山奥から里まで搬出する手間と、1頭から取れる肉量が少なさだ。駆除頭数は年間1万頭以上だが、活用しているのは8%。また、体重20キロあるシカからロースなど上質な肉の部位が取れるのは8キロ程度という。このため県では、すじ肉などこれまで捨てられてきた部位を使った料理や、イヌ用のペットフードとして活用することで、値段も下げていきたい考えだ。同対策室によると、県内のシカ肉解体業者は6カ所。そのうち1カ所は県の補助で最近完成させるなど流通面での対策を進めている。しかし、ここ数年は、シカ肉価格がほぼ横ばい状態という。同室では「牛肉や豚肉と価格勝負をするのは難しい。100%自然な餌を食べたヘルシーな肉としてこの値段を理解してもらい、シカ肉を食べることが希少な高山植物などを守ることにつながると考えて協力してもらえれば」と呼びかける。こうした背景を消費者が理解したうえで、財布のひもを緩めることができるのか−。今後の行方が気になるところだ。
(猟友会メンバーと児童が植栽:島根)
島根県猟友会(渡辺民雄会長)と同会益田地方猟友会(中島英弌会長)の会員三十人が二十四日、県の愛鳥モデル校になっている益田市桂平町の桂平小学校を訪れ、児童と一緒に学校近くの公園に苗木十二本を植栽した。野生鳥類保護のため、野鳥の好む実がなる樹木の植栽や保護活動を行っている。今回は、西日本の山野に自生する常緑広葉樹で、秋に小さい赤い実がなるクロガネモチなど八種類を選んだ。同校体育館で記念式をした後、小高い丘に整備された共楽園へ。地元保育園児も助っ人に加わり、スコップを手に七、八年生のモチ、サカキ、マンリョウなどを植えた。同小六年生の安田伊織君(12)は「たくさんの野鳥が集まってほしい」。中島会長(72)は「樹木の役割を学んでくれれば」と話した。同小の裏山はアオバズクの住みかになっており、全校児童二十二人が子育てなどを観察、環境学習に生かしている。
(シカ肉料理のレシピ作成へ:鹿児島)
駆除したシカ肉の一般家庭向け料理レシピ作りを進めている県姶良・伊佐地域振興局農林水産部大口支所は24日、県や伊佐市の関係者を集め、シカ肉料理の試食評価会を開いた。同支所は出席者の評価を基に、3月末までに料理を選定し、レシピ集にまとめる。評価会は、伊佐市菱刈南浦の市菱刈生活改善センターであった。ごまあえやシューマイ、甘酢煮など和洋中12品が出され、県や市の関係者約40人が食味や普及性を3段階評価した。出品料理は、レシピ開発を委託されている菱刈農産加工生産組合(園田良子代表)が調理。昨年12月開所した市内の有害鳥獣処理施設のシカ肉を使った。出席した同市の生活研究グループの小北サツ子さん(60)は「臭みがなくて皆おいしい。調理法がよく工夫されている」と高評価していた。同振興局管内では、シカの駆除数が急増しており、肉の消費拡大を図ろうと本年度からレシピ作りに取り組んでいる。大口支所ではこれまで5回の試作会で、延べ30品のレシピを作った。
(アライグマ被害 地域ぐるみ防除着実に)
イノシシやシカなどに比べると、目立たないものの、アライグマの被害が増え続けている。春に繁殖期を迎え、この時期に効果的に防除できる。行政、農業団体、地域住民など地域の関係者が一体となって防除に取り組みたい。日本農業新聞は被害を度々報道している。北海道で昨年10月、宗谷管内の酪農地帯に現れ、乳牛に与える混合飼料(TMR)に混ぜるトウモロコシやエダマメが被害を受けた。茨城県土浦市でも1月に7キロの雄1匹が捕獲された。農水省によると、アライグマによる農作物被害は、2007年度2億1100万円。鳥獣害被害額全体に占める割合は1.14%とわずかだ。しかし、05年度1億5400万円、06年度1億6300万円と、年々増えている。果樹や野菜、飼料作物などが被害に遭っている。環境省による06年度の全国アンケートでは、36都道府県に生息が確認された。アライグマは家屋に侵入して、天井裏などにすみつき、ふん尿汚染や柱を削るなどの被害をもたらす。狂犬病ウイルスやアライグマ回虫の媒介動物として、人間にも影響を及ぼす可能性が指摘されている。生態系への影響も心配される。この動物は、北〜南米を原産とするアライグマ科の哺乳(ほにゅう)類で、1962年に愛知県の動物園から脱走し、野生化したのが確認された。これを皮切りに、70年代後半には、ペットとして飼育されるようになった。しかし、飼育が難しいことなどから飼い主が捨てたり、脱走する例が相次いだりして野生化した。その意味で被害は人災の面がある。飼い主の責任が問われる。05年6月に施行された特定外来生物法により、「特定外来生物」に指定された。飼育、運搬、保管、輸入、販売が禁止され、野外に放すことも禁止された。北海道や千葉、埼玉、神奈川県などは同法に基づき防除実施計画を作成し、市町村では計画を立てて防除に取り組んでいる。対策の柱は、(1)箱わな設置(2)農作物、未収穫物、落下果実などを農地に放置しない――などだ。鳥取県は、探索犬の養成というユニークな取り組みをしている。警察犬の訓練士の協力を得ながら、足跡追及や臭気選別の能力を磨く。生息場所をいち早く特定し、箱わなを設置して捕獲しようというものだ。探索犬に有望な雌のシェパードを選んだ。この犬の訓練を、4、5月に始めるという。同県内では農作物の被害は報告されていないものの、「生息数が増える前に捕獲する」(県生産振興課)構えだ。全国のモデルとなり得る取り組みだけに、成功を期待したい。防除には多くの手間と労力がかかる。被害防止と本来の生態系を守るために、地域が一体となって着実に進めることが大切だ。
(エゾシカ肉の需要喚起へ店舗マップ作成:北海道)
シカ肉は体に優しく、とてもヘルシー、海外では高級食材として重宝がられているが、釧路支庁でもこれに着目しエゾシカ料理をメニューとして出している店を募集、紹介するマップを作製する。個体数が増えて獣害が問題視されているエゾシカを食材として広くアピールし、減少につなげていきたい考えだ。同支庁は海外で評価の高いシカ肉を食材面でアピールをし需要を喚起、企業なども参加したエゾシカマーケットで、個体数の増加に歯止めがかけられないかと独自で募集を開始した。マップ掲載店の募集は3月上旬で締め切る。問い合わせは同支庁地域政策課(0154−43−9143)まで。
(農地を守れ サル撃退犬)
サルによる農作物への被害を防ぐため、サルを追い払うよう訓練を受けていた「モンキードッグ」3頭が24日“卒業”し、豊田市稲武地区に配備された。訓練の証しとして、そろいのベストと首輪を贈られた3頭は、25日から早速、農地を守る仕事に就く。県内では2007年度、40ヘクタール約1300万円の農作物がサルの被害を受けている。このため県は今年度、農家の飼い犬や県動物保護管理センター(豊田市)から譲り受けた犬を訓練し、豊田市稲武地区と新城市に各3頭を配備する新規事業に取り組んでいる。この日、豊田市稲武町の稲武基幹集落センターで行われた贈呈式には3頭が勢ぞろい。同センターから譲渡された「空」(雄、11か月)が同地区の農業安藤実さん(76)に、同小木曽健一さん(65)、同杉田雅子さん(49)には、それぞれの飼い犬の「マル」(雄、5歳)と「凛(りん)」(雌、4歳)が訓練を終えて引き渡された。シイタケをサルに食い荒らされたという安藤さんの妻五子さん(73)は「今年はシイタケをサルから守ってもらいたい」と空の頭をなでていた。
(就職説明会場にサル出現:福岡)
きょう午前、福岡市博多区のイベント会場に猿が迷い込みました。会場は、就職説明会の準備中で、警備員がシャッターを使って階段に閉じ込めました。きょう午前10時前、福岡市博多区のマリンメッセ福岡の駐車場に猿がいると、警察に通報がありました。その後、猿は、設営中だった学生向けの就職説明会の会場に入りました。猿は体長1メートルほどで、警察はあす、動物園の職員と一緒に捕獲することにしています。
(経済対策、教育・福祉に積極配分:京都)
舞鶴市が23日発表した新年度当初予算案は…(中略) 定住促進策としては、被害の深刻なサルなど有害鳥獣の被害防止に計1700万円で狩猟免許の取得補助など。
(県内のハクチョウ大幅減:岩手
県は23日、2008年度のハクチョウ、ガン、カモ類の生息調査結果を公表した。ハクチョウは07年度より1000羽近く減少したが、カモ類は5000羽以上増加。餌付け自粛の飛来地が今季から増えたことによるはっきりとした影響は分かっていない。県内320カ所で調査。県環境保健研究センターのまとめでは、ハクチョウ類は65カ所で確認され、3723羽(07年度比957羽減)。過去5年間で最少だが、過去10年間では変動の範囲内。飛来数が最も多かったのは北上市の相去新堤で、432羽だった。餌付け実施は07年度44カ所だったが、自粛の流れから08年度は10地点に減少。餌付けのなくなった場所全体では、ハクチョウ類が約34%の減少となった一方、11地点では増加した。カモ類は3万8129羽(同5261羽増)で過去2番目の多さ。県内では珍しいコオリガモ、トモエガモも確認された。同センター地球科学部の前田琢主任専門研究員は「ハクチョウの飛来数は毎年変動があるほか、減少していない場所もある。カモは全体的に増えており、餌付け自粛の影響は明確には認められない」としている。
(エキノコックス症患者に政府補助金:中国)
このほど、新彊ウイグル自治区のウルムチでは「包虫外科救助工作会議」が開かれ、中国政府は1811万元(日本円でおよそ2.4億円)を拠出して包虫症(エキノコックス症)患者の治療や病状検査、健康教育などの支援を強化すると決定した。エキノコックス症は同名の寄生虫による感染症。「寄生虫による肝臓のがん」とも呼ばれる。エキノコックスは犬やキツネなどの動物の小腸に住んでおり、汚染された水や食品を食べたことで、感染する。中国西部で多く見られ、人と家畜両方が発病し、地域によっては人口当たりの発症率が1.5%−5.5%。
(ゴージャスで謎めいたウィンチェスター邸:アメリカ)
サンノゼのショッピングエリア近くにある「ウィンチェスター・ミステリー・ハウス」。銃のビジネスで成功を収めたウインチェスター氏の未亡人、サラ・ウインチェスターが1884年から38年間一日24時間365日建設を続けたと言う家。その理由は彼女の夫と娘がなくなったのはウインチェスター銃によって殺された人々の霊によって呪われているからと霊媒師に言われ霊をなだめるには屋敷の増築を続ける事と言われたから。その家が今は観光地と化して、家のなかを見て廻る事が出来ます。とは言っても部屋数160(その内ベッドルーム40)、暖炉47個、10,000枚の窓、階段40、ボールルーム2部屋、キッチン6つ煙突17個、地下2部屋、エレベーター三つあると言う大きなお屋敷。ガイドさんについて行かないと迷子になります。初めに連れて行かれた部屋にはNYティファニーの窓や(左)当時使われなかった壁紙(右)が置いてありました。家の中にはどこにもたどり着かない階段、開けても壁しかないドアなどミステリーな物が沢山。これは全部霊を迷わす、騙すため。この部屋は晩年サラが使っていたベッドルーム。このベッドで彼女は心臓発作を起こして眠るように亡くなっていたそうです。このティファニーの窓がこの家で一番高い窓。今の金額にすると一億五千万円。光が当たるととても綺麗なプラズマの色が広がるそうですが、日当たりの悪い場所に間違えて設置してしまったらしくあわてて上に窓を作ったけれどやっぱりダメだったそうです。建築の途中でそのままな部屋や、過去二回の大きな地震でダメージを受けた部屋も沢山あり。彼女は13と言う数字に執着していて窓が13個とか階段が13段とかあらゆる所に13が隠れているのもミステリー。メイドを呼ぶためのベル。3と言う数字が見えますがそれは部屋番号を示していてサラがどこにいるかすぐ分かるようにできていました。キッチンもその当時のままで残っています。ガイドさんの横にある窓はキッチンからダイニングに通じていて暖かい料理をすぐサラに出せるための物。気に入らないメイドや口答えする人がいるとすぐ首にしたり、結構難しい女性だったんですって。一時間のツアーを終えて外に出ると庭も立派。確かにミステリーが沢山の家、ゴージャスなティファニーの窓は一見の価値ありです。

TOPへ

2/24
(「広域捕獲隊」編成へ:京都)
シカやイノシシなどによる農作物被害の防止に向けた捕獲許可が市町村ごとに限られているため、京都府内でも市町村を越え移動する有害鳥獣の捕獲を断念するケースが少なくない。このため、府は来年度から複数市町村にまたがって捕獲活動を展開する「広域捕獲隊」を編成する方針を決めた。計画によると、府京都林務事務所(京都市)と府内4カ所の広域振興局ごとに、隣接する市町村長から有害鳥獣捕獲許可を受けた猟友会のメンバー10人前後で構成する「広域捕獲隊」を編成する。各市町村や猟友会、JA、森林組合などでつくる府広域捕獲協議会が作成する捕獲計画に基づき、各市町村の捕獲班とも連携しながら効果的な捕獲活動を進めていく。これまでも駆除を手掛ける24市町村(向日市、京田辺市を除く)に捕獲班はあったが、地域によって人手確保が難しかったり、捕獲許可が市町村域に限られていることもあり、市町村を越えて移動する有害鳥獣の捕獲を断念するケースも少なくなかったという。2007年度の有害鳥獣による農作物被害は府内で約6億5000万円に上り、イノシシやシカの捕獲頭数が増えているものの、被害額は横ばい状態が続いている。府は「鳥獣被害は経済的損失にとどまらず、農家の生産意欲も失わせる重大な問題。これまで以上に効果的な捕獲が進むよう支援する」としている。
(NHKにライフル銃の実弾?届く:東京)
東京・渋谷のNHK放送センターに23日午後6時前、ライフル銃の実弾のようなものがテープで1つ張り付けられ、「赤報隊」と印字された紙が入った封筒が届いた。紙はA4サイズの白い用紙で1枚。郵便小包のエクスパックで届き、封筒のあて先は「日本放送協会」とシールに印字されていた。差出人の名前がなかったためエックス線で検査したところ金属を発見。総務部が開封し、すぐに警視庁代々木署に届けた。前日22日にはNHK福岡放送局(福岡市)で爆発物による放火未遂事件があったばかり。福岡県警中央署は23日、現場の防犯カメラに写っていた男の写真を公開。カメラには男が玄関先に手提げバッグを置き、立ち去った数秒後に爆発が起きた様子が写っているといい、同署はこの男を容疑者として捜査している。
(イノシシ被害、昨年度の3倍に:富山)
イノシシによる県内の農作物への被害が、今年度は2800万円にのぼり、昨年度の3倍に達していることがわかりました。これは23日富山市で開かれたイノシシの被害対策会議で報告されました。今年度、県内でのイノシシによる農作物への被害は今月までに2823万円で昨年度の937万円に比べて3倍以上となりニホンザルによる被害を抜いてトップとなりました。また被害のうち9割が県の主要作物の稲だということです。一方、今年度のイノシシの捕獲数は53頭で、昨年度の93頭に比べて伸び悩んでいます。このほか県猟友会や鳥獣保護員らに対して行ったアンケートの結果、これまで目撃例が無かった射水丘陵で出没が確認されたほか、立山周辺では標高1600メートルの弥陀ヶ原付近でも出没が確認されました。県は今後もイノシシの生態調査を続けるほか電気柵の設置などをもりこんだ「イノシシ出没対策マニュアル」を作成して被害防止を図ります。
(タカはく製公売は違反かも:神奈川)
神奈川県相模原市は17日、市税滞納者から差し押さえ、公売する予定でインターネット上に出品していた小型のタカ2羽のはく製を、公売対象から外したと発表した。ネットのサイトを見た人から、鳥獣保護法などに抵触する恐れがあると指摘されたためで、市では「はく製については、今後、公売にかける基準を厳しくしていきたい」としている。出品していたのは、タカの一種の「ツミ」と「ハイタカ」の幼鳥のはく製。市税を滞納した市民から1月28日に差し押さえ、タヌキのはく製や外国製乗用車などとともに、今月13日からインターネットオークションに出品。3月3〜5日に競売を予定していた。絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(1993年施行)では、オオタカなど希少動物の捕獲や売買、加工などを禁止している。出品した2種は禁止対象種になっていないが、鳥獣保護法は2003年4月の法改正で、野生動物の捕獲や売買を禁じている。いずれも法施行前にはく製化されたものについては規制対象外で、タカ類のはく製も市場で流通しているが、市は、差し押さえた2種のはく製の製作時期が不明なため、公売に適さないと判断した。
(11歳少年、父親と交際の妊婦を射殺:アメリカ)
米ペンシルベニア州西部ローレンス郡の検察は、父親の交際相手で妊娠8カ月の女性(26)を射殺したとして、11歳の少年を殺人罪で起訴した。検察当局が21日発表したところによると、少年は自宅で、同居していた女性を至近距離から撃ったとみられる。女性の娘(4)が20日、ベッドに倒れた遺体を発見して近くにいた庭師に知らせ、庭師が警察に通報した。犯行に使われたのは20口径の散弾銃。子ども向けモデルで、少年の持ち物だったとされる。同州法では、10歳以上の子どもを成人扱いで殺人罪に問うことが認められている。検察は少年の発砲が偶発的ではなかったととみて、女性と胎児を殺害した罪で、成人と同様に起訴した。有罪となった場合は終身刑を言い渡される可能性がある。この家庭で児童虐待があった記録はないとされ、当局が背景を詳しく調べている。

TOPへ

2/23
(駅改札で爆発物ストップ)
国土交通省は22日までに、鉄道を標的にしたテロ対策として、爆発物の持ち込みを駅の改札で自動的に探知して警告するシステムの検討、開発に2009年度から乗り出すことを決めた。改札は大勢の乗客が行き来するため、空港のような手荷物検査は困難。そのため改札を通過する人に瞬時に空気を吹き付け、衣服やかばんから舞い上がった火薬類などを吸入して即座に分析、警報を出す仕組みだ。鉄道のテロ対策は現在、監視カメラ設置や、ホームの非常用インターホンで乗客に不審者を通報してもらうなど人の目に頼る方法が中心。検知装置は確実にテロを食い止める狙いだが、微量の火薬を短時間に検出できるかどうかなど実用化の課題は多いという。国交省は、地下鉄3カ所が爆破された05年のロンドン同時テロ、06年と07年にインドで発生した列車爆破テロを受け、07年度からテロ対策を検討していた。
(山中で男性死亡、イノシシに襲われた可能性:熊本)
22日午後1時20分頃、熊本県水俣市長崎の山中で、鹿児島県出水市境町、会社員中村力男さん(62)が、腰から血を流して倒れているのを同僚が見つけ、110番した。中村さんは搬送先の病院で間もなく死亡が確認された。動物の牙か角でえぐられたような傷があったことなどから、同署はイノシシなどに襲われた可能性が高いとみている。熊本県警水俣署の発表によると、死因は外傷性ショック。中村さんは22日朝、現場近くの会社に出勤したが、連絡が取れなくなり、同僚が捜していた。
(162キロのイノシシ捕獲:熊本)
八代市高島町、会社経営植原勉さん(61)が、天草市の宮地岳周辺で体重162キロ、体長約1・8メートルのイノシシ(雄)の大物を捕獲した。植原さんは八代猟友会副支部長で狩猟歴40年。天草市で農業をしている知人からの依頼で、1月からイノシシを駆除していた。今月10日、やぶの中から向かってくるところを約2メートル手前で仕留めたという。これまでに計10頭を捕獲、うち7頭は100キロ以上だった。植原さんは「天草は猟師が少なく、えさも豊富で、イノシシが巨大化している。200キロ近いのもいるようで注意が必要」と話す。イノシシに詳しい九州自然環境研究所(菊陽町)の中園敏之社長は「以前は、30〜40キロのイノシシが多かった。里山の荒廃や、果樹園などの放棄でえさがあること、狩猟人口の減少や高齢化が巨大化につながっているのでは」と話している。
(ガンカモ類生息調査、各種類とも減少:新潟)
新潟県が1月11日に県内22カ所で実施した平成20年度ガンカモ類生息調査によると、ハクチョウ、ガン、カモ各種類とも前年より減少した。ハクチョウ類は国内を代表する飛来地の福島潟(新潟市)など16カ所で3種計1万6890羽(前年比698羽減)▽ガン類は8カ所で2種計2723羽(同1218羽減)▽カモ類は20カ所で17種8万4101羽(同3万6102羽減)−だった。調査結果について、県環境企画課は「激減とまでは言えず、長期的な観察を経ないと原因はわからない」としている。
(カラス巣で2258戸停電:広島)
カラスが電柱に作った巣が原因で、22日午後2時半ごろ、広島市中区舟入南の最大2258戸が停電となった。約1時間20分後に完全復旧。中国電力は、ハンガーなどで作ったカラスの巣と高圧ケーブル線が接触し、ショートしたためとみている。針金や木片などで作った巣は直径約30センチ。地上から11メートルの所に設置した3本のケーブル線をつなぐポイントの上に巣を作っていた。カラスの巣による停電は年間、数件はあるという。春には営巣が活発化するため、巡視や撤去をさらに強化するという。
(バグダッドの野犬処分作戦に愛護団体から批判:イラク)
路上で毒入りの肉を食べた子犬はけいれんを起こし、15分もすれば息絶える。数キロ先では、胴体を銃で撃ち抜かれた別の犬の遠ぼえが、街角に響きわたる。いずれも、バグダッド市が昨年11月から始めた野犬処分作戦の場面だ。動物愛護団体は「残酷な扱い」と批判するが、市当局は「ほかに選択肢はない」との立場を貫いている。同市では旧フセイン政権下の03年を最後に野犬の処分が中断し、数千匹が街にあふれて、住民への襲撃や狂犬病感染などの懸念が強まっている。作戦は獣医と警官、当局職員の合同チームが実施。獣医はネズミ駆除などに使われる猛毒のストリキニーネを、肉に混入させて路上にまく。それでも生き残った野犬は、警官が散弾銃で射殺する。「私にも動物を哀れむ気持ちはある。だが、すべての野犬にワクチンを打つことも、病院へ収容することも不可能だ」と、担当の獣医は語る。この作戦に対し、動物虐待防止協会(SPCA)インターナショナルが「非人道的だ」と反対の声を上げた。SPCAの報道担当者は、「イラクには紛争地域ゆえの問題も多い。だが、似たような条件の国で去勢処置やワクチン投与がうまくいった例もある」と説明する。SPCAはイラク政府に支援を申し出たが、返ってきたのは「野犬問題はバグダッド市当局の責任」との回答。その市当局は、「現状では殺処分が精一杯」と繰り返すばかりだという。地元住民らによると、宗派抗争で多数の死者が出た地域では、放置された遺体が犬のえさとなった時期もあり、その影響で人間を襲う攻撃的な野犬が増えたともいわれている。市内のある女子高校では、登校中の生徒が野犬の群れに襲撃されるケースが続発。「動物好きで、家では犬を飼っている」という生徒も、「野犬の処分はやむを得ない」と言い切った。同校の校長は、「医薬品が不足していて、犬にかまれたり狂犬病に感染したりしても対応できないのが現状。野犬処分を批判する人々は、動物の権利を主張する前に住民の人権に目を向けてほしい」と話している。

TOPへ

2/22
(韮崎の県営射撃場移転問題:山梨)
県が甲州市塩山上小田原の市有地に建設を計画している県立射撃場について、地元の地区代表者ら14人が20日、桐原正仁・市議会議長に計画の中止を求める請願書を提出した。請願書は3月定例市議会に付託される見込みで、採択の可否について審議が行われる。建設中止を求めているのは、射撃場予定地近くの小松尾地区の住民らで、代表の海老沢璋愿(たまよし)さん(73)ら14人が市役所を訪れ、桐原議長に請願書を手渡した。請願書では、射撃場が人家に近すぎることや、集落の生活水源である井戸が銃弾の鉛によって汚染される危険があるなどを反対理由に挙げている。海老沢さんは「水や果物、ワインなどを宣伝する市のイメージが悪くなることはやめるべきだ」と説明。桐原議長は「多くの方から情報を得ながら、議会として総合的に判断していきたい」と答えた。県教委スポーツ健康課によると、新射撃場は現在韮崎市にある県立射撃場の代替として計画され、11年度中の完成を目指している。総事業費は約15億円。新射撃場の面積は約18ヘクタールで、近くの人家までの距離は460メートルという。韮崎市の射撃場は誤射事件などで住民の反対が強いことから、県は昨年度、移転の方針を決めた。要望書の提出について同課は「今後も市と協力して地元に丁寧な説明を行い、納得してもらえるよう努力したい」とコメントした。
(イノシシ捕獲 昨年の倍:神奈川)
小田原市では今年度、イノシシがイモやみかん畑などを荒らす農業被害が頻発している。被害は入生田、久野、片浦を中心に広範囲にわたっている。市環境保護課によると、JAかながわ西湘などが実施している有害鳥獣捕獲で、平成19年度21頭だったイノシシの捕獲が、今年度は2月16日までに倍の42頭が捕獲されている。農業被害総額も昨年度の1,230万円を上回る可能性が高いという。イノシシの出没が多発している原因は、本来イノシシが生息している山間部のエサ不足で、人里まで下りてきていることが挙げられる。平成18年にはイノシシにかまれるなどの被害が報告されているため、市では注意を呼びかけている。小田原市鳥獣被害防止対策協議会では農家に狩猟ワナ免許の取得を呼びかけ、免許取得者には捕獲用の檻を貸し出す箱わなによる、イノシシの追い払いを実施している。昨年4月から今年2月までに市内に10機設置され、15頭が捕獲されている。イノシシ被害が増す一方、市内でのサルの被害は年々減少している。市では平成16年度から神奈川県猟友会小田原支部(露木正雄会長)にサルの監視、追い払いを委託。平成19年度からはさらに強化し、365日追い払いを実施している。その結果、平成16年度86件あった生活被害は、平成19年度、16件まで減少した。しかし、サルの群れが箱根町に移動したことで、箱根湯本の商店や一般住宅などで被害が続出している。箱根町によると、平成17年度に17件だった被害通報件数が平成19年度には67件に跳ね上がっている。小田原市、箱根町職員はともに「今後は市町の枠を超え、県西地域全体で対策を検討したい」と話している。
(サル130頭処分:滋賀)
滋賀県甲賀市は20日、県の「特定鳥獣保護管理計画」に基づき、同市甲賀町岩室や高野などの広範囲に生息し、近隣集落に被害をもたらしているニホンザルの群れ(甲賀A群)のうち、半数の130頭を捕獲して安楽死処分した、と発表した。甲賀A群は頭数が約260頭と全国的に珍しい大規模な群れで、農作物被害は2500万円に上るという。同市によると、5、6日に計133頭を捕獲。発信器をつけて逃した3頭を除き、安楽死させたという。甲賀A群は県の01年度の調査で約130頭が確認され、07年度には259頭に倍増。近隣の集落では、民家の屋根が壊されたり、子どもや高齢者が威嚇されたりするなどの被害も相次いだ。追い払いや防護柵(さく)などの効果も不十分だったため、市や地元森林組合などでつくる甲賀地域獣害対策協議会が昨年夏に計画案を策定。県が同12月に捕獲を許可した。
(自分の頭に銃向けた警部を戒告:群馬)
警察署の拳銃保管庫で、立ち会いの事務職員の前で実弾の入った拳銃を自分の頭に向けたとして、群馬県警は20日、警部(53)を戒告処分にした。警部は「職員がどういう態度をとるか見たかった。軽率だった」と話しているという。また所属の署長が事態を把握しながら「単なる悪ふざけ」として県警に報告しなかったとして、本部長訓戒処分とした。県警によると、この警部は昨年10月、当直勤務前に拳銃を装着するため事務職員と拳銃庫に行き、「死んじゃうかな」と言いながら数秒、頭に銃口を向けたという。
(シカ全頭捕獲目指す:島根)
従来はシカが生息していなかった出雲市北部の湖北山地西部で市が初めてシカの生息頭数調査を行った結果、275頭前後の生息が推定されることが明らかになった。弥山山地に限定されていた生息地域が拡大していることが理由と考えられ、市は県や猟友会などと協力し、湖北山地に生息するシカの全頭捕獲を目指す。弥山山地では従来からシカが生息しており、県などが昨年行った調査によると486頭前後のシカが生息していると推定されている。一方、その北にある湖北山地では、もともとシカは生息していなかったが、数年前から野菜や果物などの農作物への被害が増加。これを受け市は実態を把握するための本格的な調査に乗り出した。調査は昨年12月に2回に分けて実施。計48の調査区画を調査員が実際に歩き、シカの目撃数や逃走音などを数えた。その結果、約3400平方メートルの対象地域に、275(プラスマイナス121)頭のシカが生息していると推計された。市は先月、湖北山地をシカの非生息区域とすることなどを掲げたシカ対策基本計画を策定。来年度以降は湖北山地東部でも、同様の調査の実施を検討している。
(暴れザルに離島住民悲鳴:山口)
山口県周防大島町の離島、情島で島外から持ち込まれたとみられる1匹のサルが農作物を荒らし、住民が悲鳴を上げている。島には、もともと野生のサルはいなかった。住民の苦情を受け、町は2006年から、駆除をしているが成果は上がっていない。「タマネギが40本以上掘り返され食べられた」。サルが捨てたタマネギの根を手に農業川口百合江さん(70)は嘆く。漁網で畑を覆うが破られるという。サツマイモのつるが抜かれた▽アスパラガスが全部食べられた▽スイカ約30玉が収穫の前夜に全滅―など被害は後を絶たない。町によると、住民から最初の駆除依頼は05年12月。06年に捕獲用おり3基を仕掛けたが、効果はなかった。そのため07、08年に計4回、猟友会とともに銃器による駆除を実施。07年4月にはサルに弾が当たったが山中へ逃げられた。体長は約60センチから1メートル以上と目撃者で違う。当初は2匹いたという情報もあった。町営渡船の発着場、伊保田港から約5キロ沖合にある情島。人口は1月末現在117人。住民の多くは漁業を営み、家庭菜園で野菜を栽培している。「屋根の上から威嚇された」「子猫が背中をかじられた」。おびえる住民も出始めた。漁業中道清美さん(74)は自宅2階の窓を開けられて侵入され、パンを食べられた。「誰が、どんな理由でサルを捨てたか知らんが、人の迷惑を考えない卑劣な行為」と憤る。町は「早急な解決を目指してはいるが、捕獲と銃器での駆除を続ける以外、方法はない」とお手上げの状態だ。
(シカ肉活用、犬用フード4月販売:長野)
長野県飯田市の飯伊連合猟友会南信濃支部が食肉に使えない部位を利用したシカ肉のペットフードの開発にめどを付け、4月から本格的な製造・販売に乗り出す。昨年度から県やペットフード業者、ブリーダーなどで研究会を組織し、近年増加するニホンジカ対策として食肉以外の活用法を探ってきた。19日に飯田市で開いた報告会では、「ペットは嗜好(しこう)性が強く喜んで食べる」などの市販化に向け好意的な意見が挙がった。シカ肉ペットフードの商品名は「南アルプスの麓(ふもと) 信州遠山郷原産ドッグフード 鹿肉ジャーキー」。同市南信濃地区を多くの人に知ってもらい、地域活性化にも一役買おうと、袋に原産地名を大きく表示し、市販のペットフードとの違いを際立たせた。
(エゾシカ関連の交通事故464件:北海道)
道警釧路方面本部は、08年中のエゾシカに関連する交通事故の発生状況をまとめた。釧根管内の事故件数は464件。十勝管内の151件に比べ約3倍に及んでいることが分かった。警察署別では釧路署と中標津署管内での発生が目立ち、それぞれ100件を超えている状況。また、道路管理者が回収したエゾシカの死体は釧根と十勝を合わせ約900頭だったことから、警察が把握していない交通事故も300件ほど発生していたものとみられる。道警釧本交通課では「9月から1月に全体の6割が発生している。秋と冬は夕方から夜間にかけて要警戒。エゾシカを見たら減速はもちろん、シカの動静を注視することが事故を防ぐポイント」と話している。
(イノシシ被害急増で冊子発行:千葉)
田畑を荒らすイノシシなどの野生動物に対処するため、君津市が有害鳥獣対策のポイントをまとめた冊子「鳥獣害対策の手引き」を発行した=写真。こうした冊子を市独自に作製したのは県内で初めて。市内では近年イノシシやシカが急増。一九九四年度はゼロだったイノシシの捕獲数が、二〇〇七年度には八百四十七匹に達した。同年度の被害面積は五六・六五ヘクタールで、被害額は二千八百五十八万円に上り、農家などの悩みの種になっている。市は市民を巻き込んで、地域ぐるみの対策として取り組もうと冊子を作製。〇九年度には大型囲いわなの実証実験も実施する。冊子ではイノシシ、サル、シカ、カラスなど九種類の有害鳥獣の生態や撃退法を、イラストや写真をふんだんに使って解説。遊休農地をきちんと管理し、エサやすみかをなくすことの大切さなどを訴えている。A4判二十ページ、一万二千部発行。本年度中に市街地を除くすべての世帯に配布し、市外の希望者にも提供するという。
(イタリア便り イノシシ料理)
イタリアでは野生のイノシシは古代ローマ時代以前から食べられてきた。今でもトスカーナ地方南部の森林にはたくさんのイノシシが生息し、イノシシの生ハムやサラミなども名物だ。また、秋から春先にかけての狩猟シーズンには、「イノシシ肉のソースのパスタ」や「ぶつ切りイノシシ肉の煮込み」などがこの地方の定番料理となる。先日、キャンティ地方に住む友人が「君に以前約束した通り、僕が獲ったイノシシの肉を持ってきたぜ」と約3キロの肉の塊を携えて訪ねてきた。昔、東京で「イノシシのみそ鍋」を作って食べた経験はあるが、イタリアではレストランでしか食べたことがない。そこで友人が次のような彼式料理法を教えてくれた。「イノシシ肉はステーキでは食べないものだ。ソースにするときはひき肉にして使うのが普通だが、僕は10センチ角くらいに切った肉の煮込みを勧める。この角切り肉を香料野菜と一緒にたっぷりの赤ワインに12時間漬けておく。それからワインを捨てて、ニンニクを入れた牛乳に再び12時間漬ける。こうすればイノシシの臭みはほぼ取れ、あとは君の好みの方法と味で煮込めばいい」この友人の方法で丸2日掛けてイノシシのシチューを作り、トウモロコシの粉を練ったポレンタを添えて食べたが実にうまかった。だが、あまりにも手間が掛かり過ぎる。このため10日前に友人から「また持っていこうか」と電話があったときは慎んで辞退した次第である。
(「ごみ袋にヒトの頭…」:香川)
香川県東かがわ市吉田の高松自動車道ののり面で21日朝、ごみ袋に入れて捨てられていたイノシシの肉を、通行人が人間の遺体と間違えて110番し、警察官約40人が出動する騒ぎがあった。東かがわ署によると、この日午前8時40分頃、現場近くを散歩していた男性から「カラスがつついている白いごみ袋の中に、肉の塊みたいなものが見える」と通報があった。駆けつけた署員が袋の中に黒い毛を見つけ、「人間の頭部の可能性がある」と連絡。署員約40人が現場に向かい、周辺を立ち入り禁止にした。その後、県警鑑識課が袋を開けると、体長約1メートルのイノシシが出てきた。頭髪と思われたのは体毛で、通報から約2時間後に署員は撤収した。男性の話では、ごみ袋は約2週間前から現場にあったという。寒川雅隆副署長は「結果的に事件ではなかったが、疑わしい事態には第一報の段階から大きく構えるのが警察の鉄則」と話している。
(潮干狩り、今年は大丈夫:福島)
アサリが激減し、昨年は潮干狩りが一時中止になった相馬市松川浦の浦開きは4月12日に始まる。8月23日まで潮干狩りを楽しむことができる。浦開きは例年3月下旬だが、アサリが減少した一因とみられるカモによる食害対策として、3月に入ってから準備をするため開催時期を遅らせた。量の制限などを検討している。南部房幸相馬双葉漁協組合長が19日、相馬市役所を訪れ、立谷秀清市長に開催日程などを伝えた。南部組合長は「市や地域全体への経済的な波及効果を考えて開催する」と話した。遊漁料は中学生以上1000円、小学生以下500円。
(中井養三郎史料展始まる:島根)
「竹島の日」を前に、松江市殿町の島根県の竹島資料室で二十一日、竹島(韓国名・独島)が一九〇五年に県へ編入されるきっかけをつくった隠岐の水産業者、中井養三郎(一八六四−一九三四年)の特別展示「中井養三郎と竹島」が始まった。三月三十一日まで。展示は、中井らが一九〇三年にアシカ猟をした様子をまとめた回想録「竹島出猟記」や自筆の公文書など、約百点の竹島関連史料。中井の甥(おい)で倉吉市出身の画家、中井金三(一八八三−一九六九年)が渡航して描いた竹島の絵の複写もある。県の杉原隆・竹島研究顧問は「中井養三郎に関連する史料が多く見つかった。その活動をたどることで竹島問題について考えてほしい」と来場を呼び掛けた。会場では、韓国側が竹島の実力支配を始めた二年後の一九五四年に竹島で漁を行い、昨年末に八十二歳で亡くなった同県隠岐の島町の八幡尚義さんの写真や証言文も展示している。
(火縄銃や金山、住民が管理していた:山梨)
早川町内に散在する古文書を調査、研究している「中央大学山村研究会」は21日、同町薬袋の町交流促進センターで現地報告会を開き研究成果を発表した。古文書を通して、山村の戦国−江戸時代の暮らしぶりを紹介。山村文化の重要性を指摘し、地域資源の維持、活用を呼び掛けた。同会は1991年、中央大の大学院生を中心に発足。同町を「日本の山村文化の縮図」(同会)と位置づけ、研究地に選んだ。現在、大学や職業がさまざまな20−40代の約20人が活動。同町の日本上流文化圏研究所や住民の協力を得ながら、現地で主に江戸時代の歴史資料を収集し、月に数回、メンバーが集まって考察を進めている。報告会は、研究成果を地元住民に伝えようと初めて企画。この日は、メンバーの代表4人が参加者約60人の前で、それぞれ研究結果を発表した。発表では、野生動物から農作物を守るために住民が火縄銃を利用し、大原野地区に鉄砲鍛冶(かじ)があり、銃の管理もしていたことを報告。家系図から当時暮らしていた武士を把握、京ケ島地区の材木問屋が江戸へ木材を大量に出荷していたことや、金山の管理に住民が携わっていた事実が紹介された。同会メンバーで中央大講師(歴史学)の荒垣恒明さん(40)は「古文書は山村の歴史を語る貴重な資料。活用することで、地域の歴史を伝えていきたい」と話している。

TOPへ