<射撃ニュース3月>

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(韮崎の県営射撃場移転問題:山梨)
甲州市議会総務常任委員会は23日、同市塩山上小田原の市有地の県立射撃場建設計画について、中止を求める地元住民の請願を不採択とした。25日の本会議で採決される。出席した市議によると、地元の意向を重視すべきだとの意見も出たが、「現段階で中止を決定する要因はない」との見解で一致した。請願は先月20日、建設予定地近くの小松尾地区の住民が提出。射撃場が人家に近すぎることや、銃弾の鉛で生活水が汚染される恐れがあることなどを理由に、県に中止の意見書を提出するよう市議会に求めていた。住民代表の海老沢璋愿(たまよし)さん(73)は「地元の意見を無視した決定で残念。県に請願を続けていく」と話した。
(イノシシ駆除 農地や人被害防止:福岡)
国土交通省遠賀川河川事務所(直方市)が遠賀川の中州「中島」=中間市=で増えたイノシシの駆除を進めている。イノシシが島の外に出没し、農地を荒らしたり、地域住民に危害を加えたりする恐れがあるためで、事務所は3月末まで島への立ち入りを禁止して駆除を続ける。事務所によると、中島に生息するイノシシは2グループ15頭ほど。有害鳥獣駆除を行う遠賀郡猟友会に依頼し、先月26日から中島内3カ所にわなを仕掛けて5頭を捕獲。今月8日には猟銃で2頭を駆除した。イノシシは数年前にすみ着いて増えたという。イノシシ1頭の生息には約50ヘクタールの土地が必要とされ、約30ヘクタールの中島は明らかに手狭な上、昨年から中島自然再生事業の工事が本格化して生息域が狭まり、橋を渡って島外に足を延ばすようになったとみられる。
(JTA機持ち込みの金属、火薬入り手りゅう弾と判明)
沖縄を旅行中の神奈川県の男子大学生(20)が、那覇発石垣行きの日本トランスオーシャン航空(JTA)機に不発弾とみられる金属が入った荷物を預け石垣島に持ち込んだ問題で、金属は火薬入りの米国製手りゅう弾だったことが24日、陸上自衛隊第1混成団の分析で分かった。同混成団によると、強い衝撃を与えれば爆発する可能性もあった。破片を飛び散らせて殺傷するタイプの手りゅう弾で、太平洋戦争時に使われたとみられる。県警八重山署は、航空法違反の疑いもあるとみて、男子大学生に事情を聴く方針。
(ニホンジカとイノシシ捕獲可能へ:長野)
県諏訪地方事務所は23日、諏訪市内で開いた諏訪地方野生鳥獣対策協議会で、2009年度中に存続期間が終了する諏訪鳥獣保護区(同市上諏訪、四賀地区の一部)について、狩猟鳥獣捕獲禁止区域への移行を検討していることを明らかにした。地元からの要望もあり、ニホンジカとイノシシに限って狩猟ができる区域に変更。それ以外の鳥獣を保護しながら、農林業被害の軽減を図る。同区域は、2006年の鳥獣保護法改正で設定が可能となった。諏訪地事所林務課によると、移行すれば諏訪地域では初となり、県内では3例目という。諏訪鳥獣保護区は、諏訪市大和から四賀地区にかけての456ヘクタールで、1979年に設定された。10年ごとに更新し、10月末に3度目の期間満了を迎える。地事所は関係の行政区、諏訪市、農協などと協議を始めているが、農業被害が深刻化する中で同区域への変更を望む声は強いという。林務課は「4月中に方向性を出す」としている。鳥獣保護区であっても許可申請すれば、有害鳥獣として駆除は可能だが、手間や時間が掛かる。同区域に移行すると、県に登録する免許所持者であれば特定の鳥獣を獲れるようになり、おのずと捕獲圧を高められるという。協議会ではこのほか、諏訪市内に今年度、鹿の大量捕獲施設が置かれたことが明らかにされた。県林務部の補助事業を活用し、市鳥獣被害対策協議会が設置。高さ2―2.5メートルの網で約1メートルの区域を囲み、地元住民が鹿が入っているのを確認次第、1カ所に設けた入り口のゲートを閉める仕組みだ。現時点で捕獲はできていないが、「4月になれば周辺に現れるようになり、掛かることが期待できそう」と市農林課。人の気配を感じたり、においが網に付くなどすれば鹿が寄りつかなくなる可能性もあるとして、「当面は設置場所の公表を控えたい」としている。
(ツクシガモ、県内では初確認:岩手)
花巻市不動町2丁目の市職員佐々木剛さん(42)は、野田村の宇部川河口付近でツクシガモ1羽を発見し、撮影に成功した。本県では初の確認とみられる。ツクシガモは中国やシベリアなど大陸に生息する大型カモで、国内では主に福岡県などに越冬のため飛来する。野鳥撮影が趣味という佐々木さんは22日午前6時ごろ、宇部川河口を訪れ、初めて見る体長60センチほどの1羽を発見した。佐々木さんは図鑑で種類を調べるとともに、親交のある日本野鳥の会盛岡支部の四ツ家孝司さん(52)=雫石町=に連絡。四ツ家さんも同日午前10時すぎに現地に到着し成鳥のツクシガモと確認。ツクシガモは、赤く反り返ったくちばしが特徴。四ツ家さんは「関東以北で見られるのは非常に珍しい。大陸に帰る途中の『迷鳥』ではないか」と話している。佐々木さんは「冬の野鳥撮影は2シーズン目。初めて見る鳥ばかりですごいものを見つけたという実感はないが、今後も長く撮り続けたい」と「幸運」を強調している。
(コウノトリの卵受難 カラスに食われる:兵庫)
県立コウノトリの郷公園(豊岡市)は二十三日、放鳥コウノトリの雄(J0405)と野生の雌(通称・エヒメ)のペアが、郷公園内の飼育ケージ上に作った巣で卵一個を産んだことを確認したが、同日、カラスに食べられた、と発表した。このペアは今月十六、十八、二十一日に産卵したが、雄が巣の外に出していた。郷公園職員は二十三日午前六時二十三分、観察用のビデオ映像で産卵を確認した。午後一時四十五分、雄が巣に戻ると、抱卵していたエヒメが巣を離れた。直後に雄も巣を離れてしまい、卵だけに。約三十分後、カラスが現れ、巣の中央部にあった卵を食べた。

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(尾瀬のニホンジカを排除へ:福島)
尾瀬国立公園でニホンジカによる食害などが深刻化している問題で、環境省と関係自治体などでつくる対策協議会は、頭数を減らすため新年度から特別保護地区内でも捕獲を認める方針を正式に決めた。環境省は2000年に策定した管理方針を改定する。同省関東地方管理事務所(さいたま市)によると、09年度の捕獲計画では、尾瀬沼周辺の大江、浅湖(あざみ)両湿原(桧枝岐村)で、見通しの良い4月下旬から1カ月(黄金週間は除く)と11、12月に村の猟友会に委託し銃で実施。8、9月を除く5―10月もわなで捕獲する。尾瀬には元来、シカは生息していないが、08年の推定生息数は約300頭。1998年の約90頭から大幅に増え、高山植物を踏み荒らしたり、ミズバショウを食べたりする被害が拡大している。
(有害鳥獣から被害軽減へ活動強化:大分)
イノシシ、シカなどによる農林業被害を抑制するため、県は「野生鳥獣被害対策実施にあたっての考え方」(実施方針)をまとめた。新たに整備された法に基づき、「有害鳥獣と戦う集落づくり」や「イノシシ、シカの捕獲推進」を目標として掲げ、市町村を主体とした被害軽減活動の強化を促す。中山間地は過疎・高齢化による耕作放棄地の増加や里山の荒廃が進み、鳥獣被害は深刻化した。被害額は近年、四億円前後で推移している。だが、過疎・高齢化や被害区域の拡大などから、農家や林家の被害意識は金額以上に増しているという。二〇〇九年度から五年間の実施方針は、集落の合意形成による「集落環境」、集落ぐるみで設置する防護柵などの「予防」、狩猟や箱わななどによる「捕獲」、流通を活性化させる「獣肉利活用」―という四つの対策を柱としている。具体的には、県の鳥獣害対策専門指導員を現状の一人から二人に増やすほか、県猟友会ハンターへの報償金アップなどで対応する。新年度予算では、本年度比7%増の約七千九百十九万円を計上した。対策の取り組み主体となる市町村は、〇八年二月に施行された被害防止のための特別措置法(特措法)に基づき、「鳥獣害防止対策協議会」を設置。県の各振興局ごとには「有害鳥獣対策プロジェクトチーム」を置き、活動を支援する。県森との共生推進室によると、広瀬勝貞知事が巡回している県政ふれあいトークでも、対策を求める声が最も多いテーマの一つが鳥獣被害。「被害額は五億円を超えた時期もあり、拡大はしてないが、金額だけでは測れない深刻さがあることは明らか。中山間地域の集落の活力を維持するため、対策を強化する必要がある」としている。農業被害額は2億5000万円で、多い順に(1)イノシシ(2)カラス(3)ニホンジカ(4)サル。林業被害額は約1億2000万円で、(1)ニホンジカ(2)イノシシ(3)サルの順(いずれも、過去5年間の平均)。対策の一つである防護柵補助実績(県単独)では、04年度以降、延べ3350キロメートル分を設置した。

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3/20
(空気銃でカワウ駆除模索:京都)
カワウの異常繁殖でふんが樹木を枯らし、景観被害などが深刻になっている滋賀県長浜市の竹生島で、市がエアライフル(空気銃)による駆除の実証実験を進めている。これまでの散弾銃による駆除は、大きな発砲音にカワウが驚いて一斉に逃げてしまうため、成果が上がりにくかったという。このため、散弾銃よりも発砲音が小さい空気銃を使って駆除効率アップを狙う。市の委託を受けた地元猟友会のメンバーら12人が、今月8日から朝夕を中心に駆除に取り組み、18日までに269羽を撃った。実験は3月末まで計16日間実施し、命中率や営巣状況などを調査、検証した上で、4月以降の対策に生かすという。市農林水産課の担当者は「繁殖のピークは4、5月だが、営巣期に取り組むことで枝折れなどの被害を食い止めたい」としている。
(カワウ銃器駆除 鉛弾、是か非か:滋賀)
滋賀県が新年度から再開するカワウの銃器駆除で、鉛製の散弾使用の是非をめぐる論争が起きている。自然保護団体などは水鳥の鉛中毒や環境汚染を懸念して使用中止を訴えるが、猟友会の一部は弾のコストや銃器の構造上の問題から対応は不可能と反発。県庁内でも担当課によって対応が乱れている。県カワウ総合対策計画検討協議会の須藤明子委員は「毒性が明らかなものを行政が使うのは問題」と主張する。地面に落ちた鉛弾を水鳥が誤飲する事故だけでなく、土壌や植物の鉛毒汚染を懸念する。先月下旬にあった同協議会の会議では、日本野鳥の会滋賀支部や地元自治体担当者からも鉛弾への懸念の声が相次いだ。一方、県猟友会長浜支部の山口一男支部長は、「近年の銃なら非鉛弾も撃てるが、古い銃は非鉛弾だと反動が大きく、何発も撃つカワウ駆除では体への負担が大きい」と話す。非鉛弾は値段も鉛弾の2倍前後するため、コスト面でも切り替えは難しいと主張する。県は新年度に過去最多の3万羽を駆除する予定で、自然環境保全課と水産課がそれぞれ1万5000羽ずつを受け持つ。自然環境保全課は「鉛弾は使わない」としている一方、水産課は「予算や銃器の問題があり、すべて非鉛弾にすると事業が進まなくなる」と一部容認する方向で、縦割り行政が論争を招く一因にもなっている。■鉛銃弾問題 重金属の鉛は人体や動物に中毒症を起こすことが古くから知られている。近年、水鳥が消化を助けるために小石と間違って飲み込んだ鉛散弾で中毒死する事例が各地で発生。環境省は2002年、水辺での鉛散弾使用の制限に乗り出している。
(イノシシ出没で畑に被害:愛媛)
松山市星岡町の住宅街にある星岡山(約75メートル)にイノシシ数頭がすみつき、隣接する公園近くに出没していることが分かった。近くの畑が荒らされる被害も出ており、町内会は子どもを1人で遊ばせないよう放送で呼び掛けている。星岡町の畑で農作業をしている自営業渡部博さん(72)=松山市土居町=によると、2月12日午前7時ごろ、約2・5アールの畑一面が掘り起こされ、数100個のタケノコがなくなっているのを見つけた。当初、盗まれたと思い松山南署に相談したが、その後動物の足跡らしきものを発見、県中予地方局森林林業課に連絡した。職員が皮の残骸(ざんがい)や足跡などを調べた結果、イノシシの仕業と断定。連絡を受けた同市農林水産課が松山猟友会に「有害鳥獣捕獲許可」を出した。3月上旬には、近くの星岡公園にいた20代男性が山の方から物音を聞き、2、3頭のイノシシの足の部分を目撃。「子どもが近づいていたので注意した」と言う。松山猟友会や渡部さんらによると、足跡の数などからイノシシは雄雌のつがいと子どもの5頭ほどとみられる。星岡地区でイノシシが出没した話は「聞いたことがない」と口をそろえる。
(シカ食害、尾瀬以外も:福島)
尾瀬地域でシカの食害が深刻化していることから、県内へのシカの侵入状況を調べていた県の報告会が19日、南会津町で開かれた。栃木・日光など、本県より南部から北上しているとみられるシカは、尾瀬国立公園の外側の只見町でも親子連れが目撃され、南会津町・舘岩地区ではミズバショウが食い荒らされる被害があったことが明らかにされた。県が、同国立公園近辺の南会津町や檜枝岐村、只見町の3町村の住民や猟友会のメンバーらから聞き取り、目撃情報などを集めた。県がこうした調査をしたのは初めて。調査結果をまとめると、シカは、いずれも同国立公園内の、栃木県境である南会津町の田代山付近と、群馬県境である檜枝岐村の尾瀬沼付近の2か所から侵入。特に田代山付近から入ったシカは、伊南川に沿って北上するように目撃情報があり、只見町の田子倉ダム近くまで侵入していることが報告された。時期は、冬から春にかけて目撃されることが多く、県では「群馬や栃木県から猟銃による捕獲を逃れ、特に越冬時期に群れで北上しているシカが多いのではないか」と推測している。被害状況はミズバショウのほか、南会津町のソバ畑が荒らされていたことが報告。県の担当者は「今は被害は少ないが、今後県内に定着すると農作物や植物が荒らされる懸念もある」として、引き続き調査を続け、有効な駆除策の検討をしたいとしている。
(シカの食害「森林に大ダメージ」:熊本)
シカによる森林被害が深刻化している。行政などの関係機関は「シカが増えすぎている」と、捕獲して減らす対策を進めるが、野生動物の保護団体からは捕獲に反対する声も上がっている。シカによる被害の状況と対策を追った。国内の南限に近いブナ林として環境省の自然環境保全地域に指定される、あさぎり町の白髪岳(1417メートル)山頂近く。尾根筋の登山道は視界をさえぎるものがなく、見晴らしがいい。枯れたスズタケの茎だけが残っている。「以前は、背丈よりも高いササ(スズタケ)に覆われていた場所」と、地元の「白髪岳を守る山の会」事務局の蓑田冨七さん(63)は話す。根こそぎ倒れたブナの大木も目立つ。熊本南部森林管理署の蔀(しとみ)隆行調整官は「地表がむき出しになって乾燥し、樹木が弱くなったのも一因ではないか」と指摘する。スズタケが姿を消したのは6〜7年前。05年、同署と町、守る会で対策を話し合った。「シカの食害が一因では」との結論になり06年2月、シカが入り込めないよう山頂付近に全長1キロのネットを張った。それから3年。ネットの中には、丈の短いスズタケが確認できるようになった。ネットの内側でシキミの低木が緑の葉を光らせているのとは対照的に、外側では葉がほとんど残っていない。シカに食べ尽くされたとみられている。シカ防止ネットは現在全長7・3キロになる。シカの山林被害は各地で確認され、県は00〜07年度に1万9079ヘクタールの人工林が、植えた木がシカによって食べられたり、皮をはがされたりする被害に遭ったとしている。背景にはシカの増加が考えられる。95年度の県の調査では県内のシカ生息数は推定約3万500頭だったのが、06年度は約4万5700頭に増えた。森林総合研究所九州支所の野宮治人さん(森林生態学)は「狩猟者の減少や拡大造林の影響が考えられるが、はっきりした原因はわかっていない」と話す。戦後、木材需用の高まりを受け、天然林を伐採しスギやヒノキを植栽する「拡大造林」は、全国で繰り広げられた。植林地は光が差し込みやすく、草が多く生える。シカにとってはエサが増え、生息しやすい環境といえる。ただ、シカの被害が報告されるようになったのは、それから20年以上過ぎてからだ。県は第3期特定鳥獣保護管理計画で、13年までにシカを7030頭程度に減らす目標を立てている。07年度は約1万3000頭を捕獲。08〜09年度も毎年1万3000頭を捕獲するという。「悪者扱い」されるシカだが、違った見方もある。野生動物の保護活動や環境教育などに取り組むNPO法人エコシステムの平野虎丸理事(70)=熊本市=はシカ被害について「もともとシカがすむ森を木材生産のために、スギやヒノキの植林地に変えてしまったのが原因」とし、シカの捕獲に反対している。NPOは「シカが安心して生息できる場所を」と昨年9月、球磨村のスギ伐採地60ヘクタールを「シカトラスト」として購入。「雑木が成長しているが、シカに食べ尽くされることはない」と言う。こうした取り組みについて、野宮さんは「標高の高いところでは、森林の再生は難しいのではないか。シカの頭数をある程度抑えないと、シカの被害は止められない」と話している。
(交通事故と野犬による被害で増える死亡数:奈良)
奈良公園のシカは08年7月現在で1128頭の生息が確認されている。一方、死亡数も年間300頭以上。近年は交通事故と野犬による被害が増加しており、愛護会の調査では犬のケースは平均3頭前後だったが、07年に20頭、08年も18頭に。「愛護会では犬を保護したり、殺すことはできない。追い払うくらいしかできません」(甲斐さん)と、頭を抱えている。また、乗用車との衝突、接触による交通事故死も年間80頭前後に上るほか、道に捨てられたゴミの誤飲で死亡することも。08年8月には漁で魚を突き刺すヤスで刺される事件が起こるなど、イタズラも絶えない。第2次世界大戦直後の1945年には食用目的などで捕獲が相次ぎ、戦前の900頭から79頭まで激減。一時は“絶滅”寸前まで陥った。愛護会では頭数回復に尽力してきただけに、必死の保護活動を続けている。
(サル被害多発:大分)
イノシシやシカなどによる農作物への被害が深刻な問題となる中、津久見市ではサルが出没して収穫期を迎えたみかんを食い荒らす被害が出ています。津久見市特産のみかん・サンクイーン。収穫の時期を迎えていますが、今、困った問題が起きています。津久見市の四浦半島ではみかんがサルに食べられる被害が急増。サルは30匹以上の群れでやってきて特にここ一週間はほぼ毎日出没しています。生産者の松尾さんはサルの被害で見込みの半分以下しか収穫できなかったといいます。松尾さんは「サルの親が木を揺さぶって直に落としたやつを小猿が拾って食べる。そんな風で一年間の苦労が水の泡って言うかな・・」と話し深刻な現状です。市役所の担当者は「今では、結構何百頭という数が山のほうにいるみたいですけど・・・なるべく農家の方とか市民の方に被害が加わらないような形で対応していきたい」と話しているのですが_。市では目撃情報を受けてサルを追い払うなどの措置を取っています。しかし、被害を完全に防ぐのは、難しいのが現状です。
(芝生広場イノシシ防げ:鳥取)
鳥取市桂見の森林公園「とっとり出合いの森」で芝生広場がイノシシに掘り返される被害が相次ぎ、県は19日、侵入防止柵を設置した。1月から2月にかけ、1万4000平方メートルの芝生広場のうち計約1000平方メートルが12回にわたって荒らされた。山に食料の乏しい時期で、雑草の根やミミズ、昆虫を探してキバで掘り起こしたらしい。県が復旧を進めているが、再び被害を受けないよう、約210万円をかけて柵を整備することに。県が認定する鳥獣被害防止ボランティア「イノシッ士」や鳥取市の職員らも加わり、約50人で山際の2・5キロに高さ1・2メートルの鉄格子を張った。県生産振興課の担当者は「人里に慣れたイノシシは日中にも山から下りて来るようになる。これで安心して遊んでもらえます」とホッとした様子だった。
(出没サル、ついに捕獲!:新潟)
新潟市西区の住宅街に出没していたサルが19日、新潟市職員らに捕獲された。市環境対策課などによると、同日午前8時半ごろ、西区関屋の関屋分水路の水門「新潟大堰(おおぜき)」の下部に潜んでいるのを発見。捕獲しようと、職員が睡眠薬の錠剤入りのバナナとリンゴをそばに置いたが、見向きもしなかった。同課は午後から網などによる捕獲作戦を決行。吹き矢での麻酔打ち込みに成功したものの、サルはそのまま近くの無職、中村泰さん(77)方の車庫に逃走した。午後4時ごろ、警察官と市職員が素手で網の中に抑え込み、ようやく捕獲した。中村さんは「30年近く住んでいて、サルが来たなんてのは初めて」と目を丸くしていたが、檻(おり)に入れられたサルを見て「捕まってよかった」と胸をなでおろした。同課の小泉英康係長は「群れからはぐれたサルの可能性がある。市の施設に収容した後、県と協議して今後の対応を決めたい」と話した。体長約60センチ、体重約15キロのニホンザル。雄の可能性が高いという。
(訓練中に暴発した弾薬で海自2隊員けが)
19日午後2時20分ごろ、広島県東広島市の陸上自衛隊原村演習場で、機関銃の射撃訓練をしていた海上自衛隊呉基地(同県呉市)所属の3等海曹(29)ら2人が、暴発した弾薬で首から胸にかけて点状に出血する軽傷を負った。近くで訓練していたほかの隊員にけがはなかった。呉地方総監部によると、3等海曹らは護衛艦「ひえい」乗組員。2人1組で62式機関銃を撃っていたが、弾薬が詰まったため、内部を点検しようと薬室を開けたところ暴発。9日に整備した際は異常なかったという。
(武器密輸の稲川会系組長に無期懲役)
指定暴力団稲川会系松田組関係者らによる武器密輸事件で、銃刀法違反の罪などに問われた松田組組長、松田真知(ただし)被告(45)の判決公判が19日、東京地裁で開かれた。稗田雅洋裁判長は「組長として犯行を主導し、刑事責任は極めて重大」として、無期懲役、罰金400万円(求刑無期懲役、罰金500万円)を言い渡した。稗田裁判長は判決理由で「配下の者に責任を押しつけるばかりで反省の態度がみられない」と批判した。判決によると、松田被告らは平成17年12月〜18年1月、フィリピンからの貨物船に拳銃(けんじゆう)や爆薬、大麻などを隠し、横浜港で陸揚げして密輸。18年3月には、横浜市のマンションで拳銃や機関銃などを隠し持っていた。
(警視庁が警察犬慰霊祭)
犯罪捜査の第一線で活躍した警察犬を供養しようと警視庁は20日、東京都板橋区の動物霊園「東京家畜博愛院」で慰霊祭を行った。鑑識課員らが現役警察犬3匹とともに参列、慰霊碑に花をたむけた。同院には、昨秋以降に死んだ5匹を含め計191匹が埋葬されている。昨年12月に死亡した全国初の銃器捜索犬「トランプ号」は、拳銃の油や弾丸の火薬のにおいから銃器や薬莢(やつきょう)を捜すのが役割で、平成12年1月から約7年間で計96件の事件現場に出動。14件で弾丸や空の薬莢などの証拠品を見つけ出し、捜査の土台を支えた。警視庁では現在、32匹の警察犬が活躍しており、若松敏弘鑑識課長は「生きている間の活躍と努力に敬意を表するとともに、後輩犬の事件解決を見守ってほしい」と話した。

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(射撃少年にビームピストル)
日本体協は18日の国体委員会で、2011年山口国体からライフル射撃少年でビームピストルを実施することを決めた。日本ライフル射撃協会が光線銃使用のビーム種目でジュニアの選手育成を促進し、競技力の底上げを目指しているため。成年男子の同種目や成年女子のビームライフルを廃止する。
(シカやイノシシの食肉の流通を模索:和歌山)
狩猟や有害駆除で捕獲したシカやイノシシの肉を活用するため、和歌山県田辺市が地域産品として売り出す取り組みを進めている。市長のトップセールスで、東京都内でシカ肉料理の試食会も開いた。真砂充敏市長は「出張の際にシカ肉を生かす流通を探っている。鳥獣害対策と地域資源活用の一石二鳥になれば」と話す。市内の山間部の田畑で鳥獣被害は年々深刻化している。2007年度の市内捕獲状況によると、狩猟と有害捕獲を合わせると、シカは3年前のほぼ2倍の1016匹、イノシシは929匹に上る。イノシシは食肉として需要があり取引されているものの、シカは大半が山中に埋設処理されるという。このため真砂市長は捨てられる肉を食材や観光活用として売り出す手掛かりを探し始めた。このほど市内の猟友会の協力で、東京都港区麻布のイタリアンレストランにシカ肉を送り、今月上旬に試食会を開いた。シェフの考案で、煮込んだシカ肉を使ったパスタやシカ肉のカツレツ、シカ肉のトマト煮込みができた。真砂市長は「シカ肉は脂気が少ない分、うま味も少ないが健康食として良いはず。ヘルシーな食材として活用されれば」と良好な感触を得たようだ。和歌山市内のレストランにも試作品の依頼をしているという。県は09年度の新規事業で、野生鳥獣の食肉処理施設の新規整備(3カ所)に対して、一定の補助金を出すことを予定している。田辺市は食肉処理システムや流通経路の整備、観光客へのPRに県と連携して取り組む方針。市は食肉処理場の設置の一翼を担いたいという。
(シカ柵、環境省が一体管理)
奥日光のシカ食害対策を話し合う「日光国立公園戦場ヶ原シカ侵入防止柵モニタリング検討会」(座長=谷本丈夫・NPO法人日本樹木育成研究会理事)が18日、日光市内で開かれた。環境省は、同省が管理する戦場ヶ原の侵入防止柵と、県が管理する小田代原の電気柵を接続し、同省が一体管理する方針を明らかにした。小田代原では、春先に通電していない電気柵を跳び越えて侵入するシカもあることから、同省は、高さがある戦場ヶ原の防止柵を延長し、小田代原を囲うことを検討。新年度にも柵延長の設計に着手する。電気柵は、老朽化していることもあり、将来的に撤去される方向。撤去した場合、戦場ヶ原に侵入したシカが小田代原に移動して、回復途上の植生に影響が出ることが懸念されるが、環境省日光自然環境事務所は、「柵内のシカは減っているので影響は少ないのではないか」と話している。また、柵内にいるシカの捕獲について、環境省側は、シカが減ったことを理由に今秋の生息調査でシカが少なかった場合、捕獲を実施しない意向を示した。これに対して、検討会のメンバーは「柵内をゼロにするのが基本。辞めるのは早計」と反対。環境省は日光市など関係機関と協議して実施の是非を判断するとした。県はシカ食害の深刻化を受けて1998年、シカの侵入を防ぐため、小田代原の周囲3・3キロに電気柵を設置。環境省も2001年に戦場ヶ原の周囲14・8キロにステンレス入りナイロンネットの柵を設けた。ただ、戦場ヶ原の防止柵は国道や川で途切れているために、シカの侵入が後を絶たず、環境省は06年度から柵内の捕獲を実施。3年間で計133頭を捕獲した結果、一時85頭以上いたシカは20頭以下に減っている。
(鶴岡市のカラス対策:山形)
カラス対策に取り組んでいる鶴岡市は18日、羽黒地域の赤川右岸・旧貴船水源地に新たな箱わなを設置した。2009年度の捕獲方針は4月に正式決定するが、本年度より200羽多い700羽を予定している。集合場所になっている鶴岡南高に設置していた箱わなが老朽化したため、39万円かけ更新。ここ2年間、南高では捕獲効果が思うように上がらず場所を変えた。ほかの2基は市浄化センターの敷地内にある。高さ3.6メートル、幅2.7メートル、奥行き3.9メートル。木の骨組みに針金が巻き付けられており、中に積もった雪をかきだす小窓が付いた雪国仕様に改良した。入り口に脱出を防ぐ針金、止まり木を付けて完成という。繁殖を終えた在来種(ハシブトガラス、ハシボソガラス)が中心街に集まり出す9月から捕獲を始めるが、成果はいかに。

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(ニホンジカの食害防げ:岩手)
県は2009年度、ニホンジカの生息域拡大による農業や希少植物被害を防ぐため、関係機関による「ニホンジカ目撃情報収集ネットワーク」を設置する。県内の森林や自然保護関係者、行政などで構成する全国的にも珍しい組織。現場レベルで監視網を築くことで、情報収集を確実に行い、食害拡大の未然防止を目指す。ネットワークは県内の森林管理署、森林総合研究所東北支所(盛岡市)、県内の森林組合、県猟友会、県自然保護指導員(15人)、県鳥獣保護員(74人)、県自然公園保護管理員(64人)、盛岡市動物公園公社、グリーンボランティア(256人)、市町村、県で構成。目撃情報を収集する地域は、本来の生息地である五葉山周辺の大船渡、釜石、陸前高田、住田の4市町を除く県内全域。月1回、目撃場所や頭数などを県や市町村に報告する。情報は県自然保護課がとりまとめ、毎年開かれる県シカ保護管理検討委や各種研究機関に提供。被害防止策の推進や管理計画の策定に役立てる。五葉山周辺地域の推定生息数は3300―4600頭。07年度は同地域で1235頭が捕獲されたが、同地域以外でも244頭が捕獲された。久慈市、二戸市でも捕獲されるなど生息域は拡大しつつある。五葉山周辺地域を中心に5102万円の農業被害が出るなど、食害の拡大は懸念材料。早池峰地域などの貴重な高山植物の喪失や、牧草を食べることで畜産業への影響も指摘される。森林総合研究所東北支所の堀野真一生物多様性研究グループ長は「関係機関がシカの脅威に共通認識を持つという意味合いがある」と強調。県自然保護課の立花良孝総括課長は「希少植物の食害懸念もある。関係機関に協力してもらい情報収集し、管理計画に反映させたい」としている。県内のニホンジカによる食害の被害額は2007年度、6975万円。内訳は農業5102万円、林業1658万円、シイタケ214万円。農業被害は9市町村に及ぶ。大船渡市1602万円、釜石市1472万円、住田町838万円など五葉山周辺が多いが、盛岡市、一関市、川井村などからも被害が報告されている。作物別では水稲1660万円、野菜類1572万円、飼料作物1159万円など。近年、生息域が拡大しつつある県北での食害は報告されていないが、今後増える懸念がある。五葉山周辺での頭数増加、少雪傾向が生息域拡大の主な要因とされるが、耕作放棄地の増加なども原因として考えられるという。
(ニホンカモシカの網焼き:東京)
知人の祝宴の席で、ニホンカモシカの肉を網焼きにして食べた。勧められた時は「トキを焼き鳥にして食べるようなことはできない!」と驚いたが、合法的に特別天然記念物の肉を食べることができると知った。ニホンカモシカは乱獲によって激減、55年に特別天然記念物に指定されたが、その後個体数が増え、植林などへの食害が深刻化。78年から「個体数調整」という名目で駆除が認められるようになった。文化庁によると、現在全国に約10万頭が生息し、毎年1000頭前後が合法的に駆除されている。実際は市町村長の要請を受けた地元猟友会が捕殺するが、その場合、肉も皮も捕った人が自由に処分できることになっているため、私も、都内で食すことができたのだ。さてその味。ニホンカモシカはシカの名が付いてはいるが、実は四つの胃袋を持つウシ科の動物だ。というだけあって、ビーフジャーキーのような味わい。だが同じ網には松阪牛が並んだこともあり、さびしく炭化していく様子に、哀れを感じた。
(NHK松山放送局に不審な箱:愛媛)
17日午後10時ごろ、松山市堀之内のNHK松山放送局で、職員通用口付近に不審な箱があるのを警備員が見つけ、巡回中の愛媛県警松山東署員に知らせた。同署によると、箱は縦、横各約30センチ、高さ約20センチ。緩衝材で包装されていた。県警がエックス線を使って中身を調べたところ、爆破物に使われるリード線のようなものは見えなかった。箱の周囲にはメッセージのようなものは置かれていないという。NHKでは今年2月22日、福岡市の福岡放送局玄関ホールで不審物が爆発。23日には東京都渋谷区のNHK放送センターに「赤報隊」と書かれた紙とともに銃弾が郵送された。また、24日には福岡、札幌、長野の3放送局にも銃弾が郵送された。弾はいずれも旧日本陸軍の軍用銃だった「三八式歩兵銃」用。雷管が劣化し、発射できない状態だったという。
(加害ザル特定し捕獲へ:長野)
県環境審議会(藤縄克之会長)は17日、ニホンザルの第2期特定鳥獣保護管理計画案(2009−13年度)を了承した。農林業被害をもたらす群れを把握し、できる限り加害ザルを特定して捕獲する方針を明記。各地方事務所と地元市町村などの連携機能を明確にするなど態勢強化も図る。月内に村井知事に答申する。目撃情報などを基にした本年度の県調査によると、県内のニホンザルの推定生息数は約7100−1万300匹(約130−190群)。約6500−1万匹(約120−180群)だった02年度と比べて「若干の増加傾向」(野生鳥獣対策室)にある。県の許可が必要な個体数調整によるニホンザルの捕獲数は、このところ年間1000匹を超える水準で推移。一方で、農林業被害額は1億5000万円前後で、大きくは減少していない。計画案は、サルには農林業被害を起こす群れと害のない群れがあり、単に捕獲数を増やすだけでは対策の決め手にならない−として、群れごとに管理する必要性を強調。各地事所と市町村、農協、森林組合、猟友会でつくる「地方保護管理対策協議会」が調整役となり、市町村ごとに加害ザルの捕獲を進めるとした。このほか、地域ごとに周辺の森林を間伐して見通しを良くし、生ごみの放置を禁止するなど、サルが農地や集落に侵入しづらい環境の整備も図るよう求めた。審議会では、希少野生動植物であるライチョウやホテイアツモリの保護回復事業計画案も原案通り了承した。
(南ア食害対策活動報告会:長野)
ニホンジカによる南アルプスの植物への被害対策を検討している南アルプス食害対策協議会が17日、活動報告会を南箕輪村の信州大学農学部で開いた。対策協議会は、被害調査やシカの防護柵の設置などをしてきた。報告会では、協議会に参加している団体がその状況を報告した。そのうち南信森林管理署は、ニホンジカの罠による捕獲を昨年度から行っていて、3月13日現在、捕獲数は58頭だという。管理署では、「初めての試みだが、期待を上回る成果があった」と報告した。信州大学農学部は、動物、植物、土壌の3つの分野から調査をしている。動物の分野を研究するチームでは、ニホンジカの行動を分析した。それによるとニホンジカは、狩猟期間は猟が禁止されている区域で行動し、期間が終わると以前の生活区域に戻ること、綾線を越えて山梨県側と長野県側を往復していることなどを報告した。そのうえで、綾線上にはシカの防護柵が設置できないことから、往復をいかに防ぐかが課題―とした。協議会では、来年度もシカの防護柵のメンテナンスなどを継続して行うとしていて、「緊急避難的な対処療法だが、さまざまな機関と連携し、できることからやっていきたい」としている。
(食害対策で加工センター整備:静岡)
ニホンジカやイノシシによる農林業への被害に悩む伊豆市は、駆除したシカなどの肉を食肉処理して販売しようと、食肉加工センターの建設を決めた。2010年度の稼働を目指す。県農業振興室によると、本格的な野生獣肉処理施設としては県内初となる。菊地豊市長が16日の定例記者会見で、センター建設と、新年度に準備室を発足させることを明らかにした。伊豆半島では、植林したスギ、ヒノキの苗木の新芽や樹皮、特産のシイタケの原木となるコナラの萌芽(ほうが)がシカに食べられる被害が深刻。県森林整備室のまとめでは、2007年度の県全体のシカによる森林被害146ヘクタールのうち伊豆半島は47・26ヘクタール。このうち伊豆市の被害はシイタケ原木で31・8ヘクタールに上り、県全体の約22%を占めている。市によると、伊豆半島に生息するシカは約2万頭。市内で年間4000頭の捕獲を目標にしているが、ハンターの人手不足などで昨年度の捕獲は2200頭にとどまった。さらに「シカは繁殖力が強く、駆除が間に合わない」(菊地市長)のが実情という。市は、皮や角の活用も視野に入れており、「産業として振興できれば、減る一方のハンターの励みにもなる」としている。
(鳥インフル対策養鶏場緊急消毒:岐阜)
愛知県のウズラ農場で高病原性鳥インフルエンザが発生したことを受け、県は17日、予防のために県内の養鶏場周辺などで消石灰をまく緊急消毒を始めた。販売などを目的に鶏やダチョウ、キジを飼育する216農場が対象。31日までに消毒用の消石灰計4700袋(1袋20キロ入り)を配布し、各農場で散布してもらう。関市迫間の県畜産研究所養鶏研究部では、この日午後3時頃、職員4人が鶏舎周辺などに消石灰5、6袋をまいた。鶏9500羽を飼育しており、異常がないかどうかも確認したという。

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(自宅に銃・男に実刑判決:大分)
豊後大野市の自宅に銃と実弾を隠し持っていたとして銃刀法違反などの罪に問われている男に対し、大分地裁は、17日懲役1年6か月の実刑判決を言い渡しました。判決を受けたのは、豊後大野市三重町の建設作業員橋爪聡被告です。判決によりますと橋爪被告は、09年1月、自宅に密造銃1丁と散弾銃用の実弾4発を隠し持っていました。大分地裁で開かれた17日の判決公判で中島崇裁判官は「殺傷能力が非常に高い密造銃を発射可能な実包4発とともに所持するという危険性の高い犯行であり、所持していた期間も長く悪質」として、懲役1年6か月の実刑判決を言い渡しました。
(イノシシ目撃情報途絶え、捕獲用檻を撤去:三重)
名張市蔵持町芝出の稲荷神社周辺で野生のイノシシが確認された問題で、市はその後、目撃情報がないとして、捕獲用の檻(おり)を23日に撤去することを決めた。現場周辺では昨年12月14日、猟友会会員から目撃情報が寄せられ、17日には農地やあぜ道が掘り返されるなどの被害が報告された。住宅地に近く、小学校の通学路にも接することから、市は同22日、神社内の森に檻2基を設置した。その後、1件の目撃情報があったものの、檻にはタヌキがかかっただけだった。年明け以降、目撃情報は途絶え、今月10日の現地調査でも痕跡は確認されなかった。市農林振興室(0595・63・7625)は「現場にイノシシはすんでいないと判断した。しかし、再び出没し、すみつく可能性はあり、目撃したら知らせてほしい」と呼びかけている。
(北京五輪4位入賞・中山選手に市民栄誉賞:茨城)
結城市は北京五輪のクレー射撃女子トラップで4位に入賞した結城市在住の中山由紀枝選手(30)=日立建機=に市民栄誉賞を贈った。市民文化センター・アクロスであった表彰式で小西栄造市長から賞状を贈られた中山選手は「名誉ある賞をいただき、身が引き締まる思いです。賞に恥じないよう精進すると共に結城市のPRにも務めていきたい」と謝辞を述べた。中山選手はシドニー・北京五輪に出場、北京では日本女子で過去最高の成績を上げた。昨年10月のおおいた国体でも、クレー射撃トラップ団体競技で県を27年ぶりの優勝に導いた。
(部長級職員を来月から半減:静岡)
伊豆市は、4月1日付で7部を5部に統合して部長級職員を11人から6人に半減する大幅な機構改革と人事を発表した。企画部を総務部に、上下水道部を建設部に吸収し、26課を18課に簡素化する。有害駆除のシカやイノシシを活用する仮称食肉加工処理センター設立準備室などは新設する。
(シカの食害対策:徳島)
「木がかわいそう」「こんなに食べられているなんて」。那賀町木頭和無田の木頭中学校の生徒は昨年十一月、徳島・高知県境の三嶺で、シカによる食害を目の当たりにして、その深刻さに驚いた。三嶺周辺ではシカがツガやモミなどの樹皮を食い荒らし、樹木の約七割が被害を受けている。那賀町でもシカなどによる食害は深刻で、二〇〇七年度の被害面積は一八・八四ヘクタール、金額は二千六百五十万円に上った。町内のシカ生息数は推定五千百頭。適正数は二千五百五十頭のため、二倍の過密状態だ。この日は、被害を見ることで森林保護や育成への意識を持ち、森の機能の大切さを学ぼうと計画。高知県香美市の大栃中学校と一緒にシカの食害対策に取り組み、樹木の幹に樹脂製の防護ネットを巻くなどの対策を施した。
(シカ肉のギョーザなど地元食材の試食会:三重)
小学校跡地を活用した特産品の加工施設の整備が進む大紀町野原地区で15日、地元産の食材を使った料理の試食会があった。会場は旧七保第一小学校。調理室を特産品の製造販売の拠点にするため550万円かけて改造しており、4月以降に稼働を始める。地域おこしを目指す住民団体「野原村元気づくり協議会」(鳥田陽史会長)が企画した。旧校舎の廊下にボタン鍋やシカ肉のギョーザ、アユの焼き干しでだしを取ったナスの煮浸し、校庭のイチョウのギンナンを使ったかりんとうなど15種類の料理が用意された。試食会に参加した主婦や町関係者らのアンケートを基に、特産品として売り出す料理を決める。意見交換会も開かれ、跡地を拠点にした活性化の方法を話し合った。
(新潟市内野地区にサルが出没:新潟)
17日午前8時半ごろ、新潟市西区の内野地区周辺で、「木の上にサルがいる」と住民から新潟西署に通報があった。正午現在、サルは逃げており、同署と同市西区役所の職員などが捕獲を試みている。けが人は出ていない。同署によると、確認されたサルは1匹で、新川周辺の民家の敷地などに出没している。同市立内野小学校(児童683人)は、午前中で全授業が終わっていたため、サルがいる可能性のある地域の児童約100人を集団下校させた。現場はJR内野駅周辺の住宅街。
(カラスは賢いか)
<Q>カラスがごみを散らかし困ります。頭がいいというのは本当?苦手なものは?(神奈川県・女性)<A>カラスは賢く、鳥の嫌がる目玉印などにもすぐ慣れます。「カラスの賢さは霊長類級。行為の意味を理解し結果を予測する」と樋口広芳・東京大教授。クルミを道路に置き、車にひかせて割る行動は有名です。「うまく踏まれないと位置を少しずらしに来る。意味を理解しているからです」(樋口教授)。信号待ちの車の前にクルミを置くカラスも現れました。四−六月は繁殖期。知らずに巣の近くを歩くとヒナを守ろうと威嚇してきます。背後から飛んできて足で頭をけることも。帽子で防げる程度ですが、驚いて転んだりしないようにしてください。街には自然にはない大量の餌があるためカラスが増え、人との摩擦も絶えません。ごみにネットをかけたり夜間回収したりして食べ物を与えず、数を抑えるのが対策の基本のようです。

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