<射撃ニュース5月>

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(タクシー運転手が散弾銃自殺:埼玉)
8日午前8時5分ごろ、埼玉県日高市中沢の空き地で、男性が倒れているのを男性作業員が見つけ、110番通報した。飯能署員が駆けつけたところ、男性が散弾銃で頭を撃って死亡していた。男性の体の下に散弾銃があったことなどから、飯能署は自殺とみて詳しく調べている。飯能署の調べでは、死亡したのは日高市のタクシー運転手の男性(48)。遺書はなかったが、同居する父親(73)は「なにか悩んでいるようだった」と話しているという。男性は今月初めにタクシー会社に再就職したが、出社したのは1日だけだった。
(クマに襲われ軽傷:秋田)
県内で9日、クマの出没が相次いだ。秋田市河辺岩見の山林では午前7時10分頃、山菜採りをしていた近くの無職石塚金広さん(80)と、同市泉南3の無職石塚金重さん(68)の兄弟がクマに襲われた。2人は顔などをひっかかれて軽傷を負った。秋田東署によると、クマは体長約1メートル。地元猟友会がクマを捜したが、見つからなかったという。大仙市協和境の県道では午前5時25分頃、体長約1メートルのクマが道路を横切り、近くの山に入っていくのを、乗用車を運転していた市内の男性(65)が見つけた。現場は住宅街で、大仙署が注意を呼びかけている。
(尾瀬でのニホンジカの銃猟を中止:福島)
環境省と檜枝岐村は、尾瀬国立公園のニホンジカ対策として19日まで実施予定だった銃猟による駆除を見送ることを決めた。猟をする檜枝岐村猟友会の労力負担が過重と判断したもので、20日からのワナによる駆除は予定通り行う。特別保護地区内での駆除が可能になったのを受けた今年度の対策では、7〜19日と11月1日〜12月31日は猟銃、8月を除く観光シーズン(5月20日〜10月31日)はワナで年間100頭の駆除を予定していた。関東地方環境事務所によると、国立公園内のため、駆除したシカは村営ヒュッテなどで保管後、2週間ごとにヘリコプターで搬出することにしていた。しかし銃猟の地域が広く、シカを運ぶ労力負担が予想以上に重いことが分かったという。
(狩猟用わなの規制緩和へ:長野)
県は、ニホンジカやイノシシによる農林業や希少野生植物の食害対策として、狩猟用の「くくりわな」の口径規制を緩和する方針を固めた。現在、直径12センチを超える輪の使用は原則禁止されているが、ニホンジカとイノシシに限って解除する方向。本年度の猟期(通常11月15日−翌年2月15日)からの適用に向け、14日の県環境審議会に諮問する。くくりわなについては、西日本など地域によっては絶滅の恐れも指摘されるツキノワグマが誤って捕獲されるケースが増え、環境省が2007年4月、直径12センチを超える輪の使用を原則禁止した。だが、県内ではその後、イノシシの捕獲数が減少。県野生鳥獣対策室によると、07年度は4606匹で、前年度比4割減となった。このため県は、口径規制がイノシシ捕獲数の大幅減につながったと分析。計画的な個体数の管理を目的とする県の特定鳥獣保護管理計画に位置付けることで、規制の適用外とする方針だ。ニホンジカについては同計画を変更し、イノシシについては新たに同計画を定める。一方、近年は暖冬続きでクマの冬眠が遅くなる傾向にあるため、審議会では狩猟解禁後も一定期間、規制を維持するかどうかも論議する見通し。このほか、昨年度からニホンジカのわな猟に限って導入した猟期の1カ月間延長を、イノシシに適用することも検討する。
(射撃W杯で3位:宮城)
北京で4月に開催された射撃のワールドカップ(W杯)に出場した宮城県警機動隊の秋山輝吉警部補(37)が、「ラピッドファイアピストル」で3位に入った。「究極の早撃ち」と言われる種目で、日本男子として初めてメダルを獲得した。集中力と精神力が求められるピストル競技。特に早撃ちは、気持ちのぶれが得点を大きく左右する。「いい成績を残そうと思わなかったのが、逆に良かった」ラピッドファイアピストルは25メートル先に並んだ直径約10センチの5つの的を8秒、6秒、4秒の制限時間内に撃つ。これを4セット繰り返し、60発の合計得点で競う。練習で最も力を注いだのが4秒射。「何も考えずに撃てるから、実は一番好き。8秒もあったら直前の射撃の反省をしてしまい、邪念が生まれる」と言う。今大会も参加した29人の中で、4秒射の成績は最高だった。上位6人による決勝には6位で進出。得意の4秒射だけで争う決勝で逆転し、表彰台に立った。1990年に宮城県警の警察学校に入り、初めてピストルに触れた。初射撃は10点満点で7点。「特別、才能があるとは思わなかった」と振り返るが、適性を見いだされ、県警特別教科訓練員に抜てきされた。99年には警察庁の特別講習生に選ばれ、同種目へ本格的に転向した。2006年に初めて出場した世界選手権は37位。07年には、世界記録まであと3点に迫る日本最高記録をたたき出した。「国際大会に出る選手は、常に満点を取れる技術を持っている。その中で、いかに精神をコントロールして力を発揮するかが勝負の鍵」ロンドン五輪の出場を懸けた大会が来年から始まる。インターバルの1分間、試合とは無関係のことを思い浮かべるのが、集中力を高める秘訣(ひけつ)だという。「何を考えるのかは秘密。それを言うと『考えなければ』と意識してしまうから」。邪念と闘い、初の五輪を目指す。
(「獣を撃退」農家に朗報:福井)
イノシシやシカなどの食害から田畑を守ろうと、JA三方五湖職員の中西英輝さん(51)=若狭町向笠=が動物の動きを感知してかんしゃく玉が破裂し、音と火薬のにおいで獣を追い払う装置を開発した。効果も確認済みといい、「獣害に苦しむ農家の役に立てれば」と話している。同町農林水産課によると、食害による町内の被害は、農家から届け出があったものだけでも昨年度で約900万円。農家は田畑への電気柵の設置などの対策を取っているが、被害は後を絶たず、米作の兼業農家の中西さんも被害に遭ってきた。中西さんは、屋根に上らず安全に雪下ろしができる器具を考案してコンクールで入賞した経験もある。自分の集落で被害が出ていることもあり、3年前から開発に取り組んで一昨年10月に完成させ、「獣害爆音威嚇装置」と名付けた。製作費は約7万円。市販の赤外線ビームを使い、田畑に仕掛けて動物がビームに触れると、本体の電源が入り、モーターが作動。セットしていたかんしゃく玉が、回転する鉄の歯車のかみ合う部分に落ち、次々と破裂する仕組み。音で驚かすのと、動物が火薬のにおいを嫌うと言われるのをヒントにした。昨年、田植え時から稲刈りまでの間、自分の田んぼで実証実験をしてみた。たびたびかんしゃく玉が鳴ってシカが逃げるなどし、被害を防げたという。今月に入ってから田んぼをワイヤで囲み、ワイヤに動物が触れると本体が作動するタイプも考案した。現在、特許出願中で、「獣害は農家の悩みの種。一つの対策になれば」と話している。
(駆除したシカ肉バーガー「喰うしかない」:高知)
食害対策で駆除したシカを有効利用しようと、高知県香美市物部町別府のべふ峡温泉で先月下旬、シカ肉を使ったバーガー「もみじバーガー 喰(く)うしかない」が発売された。日曜、祝日の限定で1日50セット販売。地元産の野菜などを使い、地産地消にもつなげたい考えだ。同温泉ではこれまでシカ肉のカレーやカツ丼を考案しており、さらに種類を増やそうと、市商工会と連携して企画した。高知工科大の学生を招いて試食会を開き、肉への火の通し方やネーミングに学生の意見を反映した。バーガーは直径約7センチで、照り焼きとマヨネーズの2種類の味を用意。肉は薄味に仕上げ、トマトやレタスと一緒にパンにはさんだ。2個で420円で、ポテトとゆずドリンクがついたセットは530円。トマトやパンなどバーガーの素材にはできるだけ地元の産品を使うようにしている。べふ峡温泉の小松康三所長は「シカ肉本来の味が楽しめると思う。バーガーを食べるだけでなく、温泉にも入ってもらって相乗効果を上げていきたい」と話している。
(クマ、リンゴ80個食べ立ち去る:岩手)
7日から8日にかけて、岩手県普代村第2地割の1軒の民家にクマが3度も現れ、一度は民家内に侵入してリンゴを食べて立ち去っていた。在宅していた住人にけがはなかった。久慈署によると、1度目は7日午前3時ごろ。鍵のかかっていなかった玄関からクマが入り込み、廊下にあったリンゴ約80個を食べて出て行った。2度目(7日午後9時ごろ)と3度目(8日午前1時ごろ)は施錠していたため入れなかった。3度目は住人が爆竹を鳴らして追い払った。クマは2頭とみられ、体長1メートル以上という。
(クマ目撃今月2件:愛知)
豊田市の小原地区で、クマの目撃情報が立て続けに2件あり、市は8日、目撃場所に看板を立て、住民に連絡するなどして注意を呼びかけ始めた。同市によると、6日午後4時頃、柏ヶ洞町の国道419号を横切る体長約1メートルのクマが目撃され、近くに足跡と壊されたミツバチの巣が見つかった。翌7日午前11時頃には、直線で約2・5キロ離れた沢田町で、県道を渡って山中に入る体長約1メートルのクマが目撃された。ともにツキノワグマとみられるが、同じクマかどうかはわからないという。同市内でのクマの目撃情報は、2006年度は20件あり、うち小原地区では3件。07年度にも3件あったが、昨年度はなかった。今年度ははっきりしない情報を含めてこれで3件にのぼり、例年以上に増えることも予想される。看板は「注意!熊が出没のおそれあり」と赤い文字で呼びかけている。また、同地区内の自治区長や小中学校には電話やファクスで注意を促した。名古屋市の東山動物園によると、この時期のクマは特に攻撃的ではないが、子グマと一緒だと神経質になりやすい。また、人間の側に危害を加える意思はなくても、危険を感じると攻撃に出る場合もあるという。
(受信機使いサルを警戒:三重)
名張市つつじが丘南8の古川高志さん(67)は約6年前から野生猿の動きを知るための信号受信機を使い、毎日市内を巡回して子どもたちの安全を守っている。受信した猿の居場所はインターネットで配信され、農家などでも役立っている。市内には野生ニホンザルの「名張A・B群」が生息しているが、古川さんは主に青蓮寺湖を境に東側に生息しているA群(現在約35匹)の位置を調査。その中の雌3匹、雄1匹の信号をキャッチすると、受信機の音が鳴る。受信機は市から貸与されたもの。最高6キロ先の電波を受信したことがあるが、近くの物陰に隠れるだけで受信できなくなることもあるという。そのため古川さんは毎夕、自家用車で同地区内外を巡回し、電波の受信をチェックしている。今まで同地区で猿が人に危害を及ぼすなど被害はないが、昨年は市立百合が丘小(百合が丘東9)の近隣に出没。車には常に威嚇用のロケット花火などを積んでいるという。約1年前からは、受信情報を生かそうと松阪市のNPO法人が運営するインターネットサイト「サルどこネット」に情報を提供。利用者に最新の猿の位置を知らせ、注意を呼びかけている。市農林振興室によると現在市民約80人が登録しているという。同室は「情報を生かして追い払い隊を効果的に組織してほしい」と話している。古川さんは「農作物の被害だけでなく、子どもの被害がないようにするのが第一。被害があってからでは遅い」と話している。また、同室によると、昨年6月には市内で16台の受信機の貸し出しを開始。各地区の区長(当時)や猿の被害が多い農家などが運用しているという。
(キジ繁殖期迎える:石川)
金沢市法島町の犀川中州で九日、繁殖期を迎えたキジのつがいが仲むつまじい姿を見せ、川沿いを散歩する人らを和ませた。いしかわ動物園(能美市)によると、キジの繁殖期は四―六月ごろで、この時期は体の色が鮮やかな雄は羽をばたつかせたり、鋭く鳴いたりして注目を集め、雌が温める卵に外敵を近寄らせないようにするという。キジは、草の茂みに産卵することが多く、中州にはほかにも数羽のキジが見られた。
(キジの卵のふ化始まる:三重)
熊野市紀和町にある紀和町ふるさと公社のキジ放飼場で、卵のふ化が始まり、飼育室にはヒナたちのかわいい鳴き声が響いている。飼育しているのは食肉用のコウライキジと、放鳥用のニホンキジ。4月下旬に最初のふ化があり、7月末までに2000羽ずつ、計4000羽がかえる予定で、半年ほどで成鳥になる。コウライキジの肉は栄養価が高く、脂身の少ないさっぱりした味が特徴。同公社を通じて全国に出荷されている。生まれたヒナは乾かしてから、わらを敷き詰めた箱に集め、徐々に広い場所に移して育てる。愛くるしい顔をしたヒナたちにカメラを向けると、興味津々な様子。見るものすべてが新しい世界で、元気いっぱいに動き回っていた。
(「羆撃ち」体験一冊に:北海道)
根室管内標津町で牧場を経営する傍ら、ヒグマの猟師を続けている久保俊治さん(61)が、自身の体験をつづった初の著書「羆撃(くまう)ち」(小学館)を出版した。久保さんは小樽市生まれ。一九八六年から北海道放送(HBC)で放映された、農村に暮らす一家を追ったドキュメント番組「大草原の少女みゆきちゃん」の主人公、みゆきちゃんの実父だ。猟師歴は四十二年になる。「羆撃ち」で久保さんは、カモなどの狩猟が趣味だった父親と一緒に野山に出掛け、狩猟の魅力を知り、米国のハンタースクールへ留学したことや、道内の山でヒグマに立ち向かった体験などを紹介。人間と自然、野生動物とのかかわりもつづっている。久保さんは「人生のすべてを教えてくれた自然の魅力や厳しさが、読者に少しでも伝われば」と話す。四六判三百二十ページ、千七百八十五円。道内の書店で販売している。
(カラス、都内生息3000羽増、2万1200羽:東京)
08年度に都内に生息するカラスの数は一昨年度より約3000羽多い約2万1200羽に増えていることが都の調査でわかった。区部では減っているが、八王子、町田市では都県境近くのゴルフ場で新たなねぐらが確認されるなど増えているという。都では01年度からわなを仕掛けてカラスを捕まえているが、08年度は前年度より2744羽多い1万2217羽を捕獲。今年度はわなの数を4割増やす。カラスの集まりやすいゴミ収集所の対策として繁華街で、早朝収集などの対策を進める。
(カラス、過去最少6500羽:石川)
十日から愛鳥週間が始まる。県内では、カラスが金沢城公園のねぐらを追われ、繁殖期に電柱で作った巣も昨年度は十年前の二倍となる三千八百六個が撤去されるなど、次々と居場所を失った。生ごみや農作物を食い荒らす厄介者が安住の地を求めてさまよっている。カラスは、繁殖期の三―七月ごろ家族単位で樹木や電柱に作った巣に住み、八―二月ごろにかけて毎晩、大規模な集団で特定のねぐらに集まる。県内最大規模のねぐらの金沢城公園では、観光客への配慮やふん害対策のため、ごみ出しを工夫するなどのカラス対策に努めた。この結果、昨年度は一九九八(平成十)年度の調査開始以来、過去最少の六千五百四十六羽となり、ピークの二〇〇三(平成十五)年度に比べて三分の二程度に減少した。金沢城公園を追われたカラスの新たなねぐらは、金沢市窪地区周辺の林とみられる。窪高見台町会の寺島哲三会長によると、周辺には五、六年前からカラスが増え始め、十月末から一月ごろの夕方は「空がカラスの群れで真っ黒になり、怖いくらいだ」という。北陸電力石川支店によると、県内の電柱では昨年度、十年前の二倍となるカラスの巣が撤去された。同社は「できれば取り除きたくないが、停電の原因にもなるので仕方ない」(総務部地域広報チーム)としている。鳥類の生態に詳しいいしかわ動物園(能美市)の竹田伸一飼育課主任は電柱に巣が増えた主な理由として、「従来は人家近くに多かった自然木が減っているせいではないか」と推察した。
(カラスの仕業?電柱から出火:愛知)
10日午前10時5分頃、名古屋市中村区稲上町の電柱から出火、約10分後に消えたが、電線が燃え、同町一帯の約2000戸が最大約45分間停電した。中部電力などによると、カラスの巣らしきものがあり、巣に混ざっていた針金などが電線に触れて発火した可能性があるという。

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(ハンター育成します、全国初の狩猟スクール:兵庫)
獣害が深刻な兵庫県が、全国初となるハンター育成事業に乗り出す。ハンターの減少や高齢化で、駆除する人材の確保は緊急課題。狩猟を「趣味」だけでなく、獣害対策の社会的な使命も担ってもらう試みとして同じ獣害に悩む自治体の注目を集めそうだ。但馬県民局(豊岡市)が、6月7日から実施する「狩猟マイスター育成スクール」。対象は但馬地域の20歳以上から50歳以下程度の在住者だ。公安委員会の猟銃所持許可証と県の狩猟免許の所持者か、または同許可証と同免許の取得に意欲があり、卒業後は地域の猟友会に入会、狩猟者として社会貢献ができる人であることなどが条件となっている。同県民局によると、県内の農林業被害は平成19年で約8億円。シカによる被害が大半で、県は19年度に地元猟友会の協力で、本州最多の1万5516頭を捕獲した。しかし県内のワナや猟銃の狩猟登録者数は、昭和51年の1万1527人をピークに年々減少。とくに猟銃を使う第1種銃猟登録者は1万974人から平成19年は3185人に減少している。また同県民局管内の猟友会員数も、この約30年で半減。会員の約60%が60歳以上で、猟友会への新規加入もほとんどないという。登録者が減少した背景には、昭和50年代以降、猟銃を使った凶悪事件で銃規制が厳しくなったことがある。こうした現状に同県民局は危機感を抱き、狩猟マイスター育成スクールの開校を決めた。6月から半年間で、受講料は無料。狩猟免許の受験料や猟銃購入、登録費用などで個人負担は計約25万円かかるが、担当者は「猟友会のベテランハンターから狩猟に関する知識や技術を伝授してもらいます。狩猟経験の浅い人はもちろん、狩猟に関心のある人を掘り起こしたい」と話している。問い合わせは豊岡農林水産振興事務所((電)0796・23・1001)。
(クマに襲われ男性けが:山梨)
山梨県甲府市古関町の林道で4日に近くの農業の男性(77)が体長約1・5メートルのクマに襲われ、顔を引っかかれるけがを負っていたことが分かった。南甲府署によると、男性は同日午後5時ごろ、サンショウ採りのため1人で歩いていたところクマと遭遇、持っていたなたを振り回すとクマは逃げた。甲府市は付近4、5カ所に事故を知らせる看板を設置し、注意を呼び掛けている。
(女性襲ったイノシシ退治:福岡)
4日夜に香春町採銅所で女性を襲った野生イノシシを、田川猟友会香春支部(約30人)の吉松征男支部長(65)が6日、現場近くの農業用水路で仕留めた。猟友会と同町、地域住民による“合同捜査網”が功を奏した。足と腕に牙でかみつかれた岩本タカ子さん(83)は「敵討ちをしてもらってありがたい」と感謝した。田川署の調べでは、岩本さんは4日午後9時半ごろ、納屋のトイレに行くために母屋を出たところ、イノシシに襲われた。岩本さんの悲鳴を聞き、駆け付けた家人が木刀で頭部を1回たたくと、裏山に逃げていった。猟友会は町の依頼を受け、吉松さんたちは6日朝から裏山を捜索。午前11時すぎに近くの農業大田実さん(80)から「うちの畑の用水路におる」と連絡があり、現場に急行。住民7、8人が用水路の隅に追い込み、吉松支部長がイノシシに銃弾を撃ち込んで仕留めた。イノシシは体長約70センチ、体重約70キロの雄。同町産業振興課によると、現場付近はイノシシのほかに野生の猿や犬が出没し、田畑を荒らすことはあるが、人的被害は初めてという。吉松支部長は「ほかの被害が出る前に退治できて良かった」。岩本さんは「成仏してね」とイノシシに手を合わせていた。
(タイリクオオカミ、米絶滅危惧種から除外)
米国で絶滅の危機にあるとされてきたタイリクオオカミ(ハイイロオオカミ)が、4日、個体数が回復したとして、約35年ぶりに同国の絶滅危惧(ぐ)種リストから除外された。リスト除外によって多くの州でこのオオカミの猟が再び可能となる。米国は1970年代、「適切な配慮と保全に欠いた経済成長と開発の結果」として絶滅の危機に瀕した生物種を保護するため、「種の保存法(Endangered Species Act)」の下に幅広い分野にまたがる数十の環境法を整備した。タイリクオオカミ(学名:canis lupus)は多くの州でほとんど姿を消し、1974年に絶滅危惧種リストに入れられた。しかし、保護努力の甲斐あり、ミシガン(Michigan)、ミネソタ(Minnesota)、ウィスコンシン(Wisconsin)州などを含む五大湖(Great Lakes)周辺では現在約4000頭にまで個体数が回復し、このほかロッキー山脈(Rocky Mountain)を有するアイダホ(Idaho)、モンタナ(Montana)両州に1300頭以上、アラスカ(Alaska)州に8000-1万1000頭がいる。これらの州すべてでは、厳格な規制に則ってタイリクオオカミの猟を行うことができる。モンタナ(Montana)州にある米魚類野生生物局(US Fish and Wildlife Service)でオオカミの生息数回復コーディネーターを務めるエド・バングズ(Ed Bangs)氏は「そうした州はオオカミ猟の規制を用いて、オオカミの個体数を管理することができるだろう。今年の秋の狩猟期には、オオカミ猟のライセンスを買うことができるようになる」と説明した。
(鈴鹿市中心街にニホンジカ出没:三重)
鈴鹿市中心街で連休中、野生のニホンジカが出没し、鈴鹿署のパトカーや鳥獣保護の県、市の担当者が振り回される騒ぎがあった。同署などによると、ニホンジカは体長約1・5メートルの雄で、今月3日午前10時頃、同市秋永町で付近の住民が目撃し、同署に通報。翌4日午前9時15分頃には神戸地区に現れた。角で人に危害を与えたり、交通事故の原因になったりする恐れもあるため、捕獲しようと、パトカー4台をはじめ、鳥獣保護関係の県四日市農林商工環境事務所や市農林水産課の職員ら計20人が駆けつけた。同日正午前に鈴鹿簡裁脇の茂みに追い込んだが、約1時間半後、包囲した網の透き間から抜け出し、その後、安塚町、三日市地区の住宅地や田園地帯を走り回り、夕方に姿を消した。県自然環境室の話では、ニホンジカは増え続けており、県内で約5万3000頭(2007年3月)が生息、有害鳥獣に指定されている。鈴鹿市に出没したシカは、一時的に市街地に迷い出たものの、5日以降は目撃情報がないことから、同市南東部の森林に戻ったとみられる。
(クマ3頭、注意呼び掛け:新潟)
8日午後1時半前、見附市石地町の林道沿いの見晴台「沿線広場」付近で、クマの親子とみられる3頭がいるのを通行人が目撃、見附署に通報した。同署と同市が注意を呼び掛けている。同署によると、1頭は体長約1メートルで、2頭は同数十センチ。現場は市街地から約4キロ離れた山林で、三条市との境界付近。見附市では昨年6―10月、クマが度々目撃されており、現場付近は山菜採りなどに訪れる人も多い。
(林道でクマ目撃情報:新潟)
7日午後4時ごろ、胎内市塩沢の林道に子グマがいるのを、山菜採りの男性が目撃した。クマは体長30―50センチで、男性が大声を上げると山へ逃げたという。胎内署が注意を呼び掛けている。
(クマ目撃:福島)
6日午後4時10分ごろ、会津若松市大戸町上小塩の阿賀川の岸で、付近の住民がクマを目撃し、会津若松署大戸駐在所に通報した。同署によると、クマは1頭で体長が約1メートルくらい。近くの市道を横断し、山の中に入って行ったという。
(カラス一掃大作戦:大阪)
大阪府箕面市の住宅街で、1軒の民家の庭木に大量のカラスが住みつき、周辺で被害を出している。市はこれまでに約420羽を捕獲したが、まだ100羽以上が生息。「なんとかしてほしい」という周辺住民の要請を受け、市は対策チームをつくり、今月から追い出し作戦に乗り出すことにした。市によると、カラスが住み着いたのは、同市桜井の民家。住人の高齢女性が庭で飼いネコに与えるえさを狙って、約6年前からカラスが集まるようになった。庭にある2本のエノキをねぐらにし、日中は周辺の建物の屋根や電線に止まって過ごし、ごみ袋あさりなどを続けている。市は、えさやりをやめるよう女性に求めたが、「猫を飼っているだけ」と聞き入れられなかったという。2007年4月から半径200メートルの世帯にごみ袋用ネットを貸し出し、同年11月からオリなどを使って捕獲を始めた。しかし、屋根のアンテナが壊されるなどの被害は絶えず、苦情は08年度だけで46件に上った。このため、市は「動物対策チーム」を編成。11日から周辺を巡回し、ごみ袋の被害個所を調査することにした。また、カラスに不快に聞こえる超音波を周辺で流すほか、立命館大の樋口武光・非常勤講師(電気工学)の協力で、民家南側のコミュニティーセンターに長さ20メートルの電線3本を張って“止まり木”にし、足に刺激を受ける程度の電流を流す。カラスに詳しい杉田昭栄・宇都宮大教授(動物形態学)の話「超音波や電線には一定の効果が期待できるが、周辺対策だけでは厳しい闘いになるだろう。粘り強く追い払うしかない」

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(カモシカ、5時間大暴れ:富山)
富山市婦中町に6日朝、国の天然記念物ニホンカモシカ1頭が現れ、幼稚園の窓ガラスに体当たりしてガラスを割るなどして走り回り、市職員らが捕獲に約5時間振り回される騒動があった。カモシカは同日午後、用水路でおぼれて死んでいるのが見つかり、市職員は「カモシカは本来臆病な動物。これだけ逃げ回るのは珍しい。助けられればよかったが…」と残念そうに話した。富山西署や市によると、「シカがウロウロしている」と110番があったのは午前8時半ごろ。幼稚園のガラスを割った後、追い掛ける署員らを尻目に神社や小学校を逃げ回った。力が強く、捕まえようと市職員が用意したネットを突進して破ったという。午後3時ごろ、用水路で死んでいるのを発見。体長約110センチの成獣で性別は不明という。
(アザラシ毛皮の取引禁止法案可決)
欧州連合(EU)の欧州議会(785議席)は5日、フランス・ストラスブールで本会議を開き、ハンドバッグなどの原料とされるアザラシの毛皮の輸入や取引を域内27カ国で禁止する法案を可決した。表決では550議員が賛成した。法案は「アザラシ猟の在り方が残酷だ」と主張する動物保護団体などの求めに応じて上程され、EU各国の支持を受けた。主要輸出国のカナダは「禁輸は不当な貿易制限に当たる」として、世界貿易機関(WTO)への提訴を示唆した。法案によると、イヌイットなど極北地方の先住民らが非営利で捕獲したアザラシの毛皮などの取引は規制から除外する。法案を作成した議員によると、アザラシは世界で年90万頭が殺され、毛皮がハンドバッグや手袋などの原料となっている。カナダからEUへは毎年420万ユーロ(約5億5000万円)相当の関連品の輸出があるという。
(ライフル射撃全日本選抜大会)
ライフル射撃の全日本選抜大会は2−4日、静岡県藤枝市のスポーツ・パル高根の郷で行われ、本県の岩崎俊(30)=長崎ダイヤモンドスタッフ=が男子ライフルの2種目で3位入賞した。岩崎は男子ライフル3姿勢(120発、決勝10発×2)の1回目を1141点(決勝97・7点)で7位につけると、2回目は自己ベストタイとなる1152点(決勝96・4点)をマーク。トータル2487・1点で、ナショナルチームの山下敏和(自衛隊体育学校)、谷島緑(同)に次いで3位に入った。同伏射(60発、決勝10発×2)も1394・6点で、ナショナルの2人に続いた。岩崎は2001年度のナショナルチームメンバー。このところ、日本のトップからはやや離れていたが、今回の好成績で、再び代表入りの可能性も出てきた。10月までの日本ランキングで10位以内に入っていれば、ナショナルチーム選考会への出場が可能となる。岩崎は「今回の結果はまずまずだったが、現在は立射、しっ射などの撃ち方をいろいろ試している状態。まだ発展途上だと思っているので、てんぐにならずに頑張っていきたい」と日本代表への再挑戦を誓っていた。▽男子ライフル3姿勢 (1)山下敏和(自衛隊体育学校)2525・1点(1回目1266・8、2回目1258・3)(2)谷島緑(同)2495・7点(3)岩崎俊(長崎ダイヤモンドスタッフ)2487・1点▽男子ライフル伏射 (1)谷島緑(自衛隊体育学校)1400・7点(1回目699・0、2回目701・7)(2)山下敏和(同)1398・5点(3)岩崎俊(長崎ダイヤモンドスタッフ)1394・6点▽女子ライフル3姿勢 (1)中村結花(滋賀県協会)1353・7点(1回目680・6、2回目673・1)(2)古野本(日立情報システムズ)1348・5点(3)岩田(日立情報システムズ)1342・0点
(マタギ文化を紹介・熊まつり:福島)
伝統のマタギ文化を紹介する「熊まつり」は5日、北塩原村の早稲沢浜キャンプ場で開かれた。実際の狩猟さながらにクマ狩りを演じたほか、クマを供養し収穫を山の神に感謝する神事などがあり、観光客でにぎわった。地元の猟師らが「巻狩り」と呼ばれる伝統の狩猟法を披露した。沢などに潜むクマを勢子(せこ)役の八人が大声を出しながら追いたて、ブッパと呼ばれる猟師が鉄砲で仕留める狩りを演じた。85歳の小椋義次さんが毛皮をかぶりクマの役を熱演した。
(火縄銃射撃実演:愛知)
長篠の戦いで戦死した武田軍と織田・徳川連合軍武将の霊を鎮める第44回「長篠合戦のぼりまつり」(新城市観光協会、新城市、長篠合戦のぼりまつり奉賛会主催)は5日、長篠城址(し)一帯で開かれた。同日は、朝からあいにくの雨で合戦行列などは中止になったが、呼び物の火縄銃射撃実演では、集まった大勢の観光客が息をのんだ。長篠城址本丸跡のメーン会場では、同日午前10時30分から式典が行われ、両軍ののぼりを掲げた後、戦死者を弔う読経が流れ、関係者が焼香した。呼び物の火縄銃の射撃実演は、同11時45分から始まり、米沢藩稲富流砲術隊、日本前装銃射撃連盟と地元の長篠・設楽原鉄砲隊が、次々に火縄銃を実演、宇連川の谷間にごう音がこだました。米沢藩稲富流砲術隊は、NHKの大河ドラマ「天地人」の影響もあり、注目を集めた。特に30匁(もんめ)の弾を発射する大型の火縄銃のごう音と迫力に観客から「うわ〜!すごい」と歓声が上がった。
(カモとフクロウご近所同士で営巣:青森)
板柳町横沢のリンゴ園=藤崎町藤崎、農業加川秀顕さん(59)所有=で、カモと天敵のフクロウが五メートルほどしか離れていないリンゴの木に営巣し、近くの人たちの間で評判になっている。普段はカモなど中小型の鳥も捕食するフクロウ。ただ子育て中のご近所のよしみか「これまでフクロウがカモを襲ったりすることはなく、どちらのヒナも無事に育ってほしい」と加川さんは話している。

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