<射撃ニュース5月>

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(カラスの巣で3100世帯が停電:岐阜)
西濃から中濃にかけた美濃地方の5市1町の7地域で17日、未明から夜にかけてカラスの巣が原因の停電が相次いだ。停電は計約3100世帯で、各地域最長1時間から約3時間20分にわたった。中部電力岐阜支店によると、カラスがハンガーや木の枝で電柱に作った巣が雨で崩れ、通電個所に接触したのが原因。停電があったのは、岐阜市、各務原市、羽島市、可児市、瑞穂市、不破郡垂井町のいずれも一部で、約100―800戸。停電時間が最も長く被害戸数も最多だったのは羽島市上中町、下中町地域。

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(サルの駆除の散弾が民家へ:静岡)
17日午後0時50分ごろ、静岡県裾野市富沢に住む無職の男性(67)の妻(59)が「自宅に散弾が飛んできて、夫の顔をかすめた」と近くの交番に届け出た。県警沼津署によると、猟友会会員13人が近くで猟銃を使ってサルの駆除をしていたといい、同署は同市佐野の無職の男性(63)が撃った散弾銃の流れ弾とみて、業務上過失傷害の疑いで事情を聴いている。被害に遭った男性は左まぶたに軽傷。同署によると、猟友会の13人は市から委託され、同日午前7時半から被害者宅の裏山でサルを追っていた。被害者がトイレに入っていたところ、散弾が網戸を突き破って飛んできたという。
(エゾシカ猟1カ月延長:北海道)
道は十五日、農林業に深刻な被害をもたらしているエゾシカの頭数削減を進めるため、本年度の猟期を昨年度より一カ月延長し、三月末までとする方針を決めた。市町村や審議会の意見を聞き、八月上旬に正式決定する。同日開かれた専門家によるエゾシカ保護管理検討会で道が提案し、了承された。昨年度の猟期は一部を除き十月二十五日から二月末まで。道によると、今年二月の捕獲数をそのまま当てはめた場合、一カ月の延長で約一万頭の捕獲数増が見込めるという。道によると、道内のエゾシカ生息数は五十万頭以上で、農林業被害額は二〇〇七年度で三十二億四千四百万円に上る。道は過去の捕獲実績から、増加を食い止めるには削減効果の高いメスを年間七万六千頭捕獲する必要があると試算しているが、実際の捕獲数は約四万五千頭(〇八年度)にとどまっている。
(ハトの死骸10羽見つかる:山形)
寒河江市中央工業団地南側の農業用水路に、ハトの死骸(しがい)があると17日、寒河江署に届け出があった。同署の調べでは、見つかったハトは10羽で、いずれも腐敗が進んでいた。片足がない死骸も確認されている。同署は、固体を識別する足環(あしかん)を外すために、何者かが足を切断した可能性も視野に調べている。10羽のうち1羽だけ、約200メートル上流で見つかっていることから、発見現場より、さらに上流域から流されてきた可能性もあるとみられている。県畜産課によると、10羽全部の首に皮下出血があり、人為的な絞殺の可能性が考えられるという。鳥インフルエンザの感染はないとしている。ハトは成鳥9羽と幼鳥1羽。成鳥7羽の足が切断されていた。16日夕、用水路近くの田んぼの所有者が死骸を見つけた。工業団地に隣接する同市柴橋に住む町会長の男性(60)が連絡を受け、翌17日午前6時ごろに現場を確認し、同署に通報した。
(男性がクマに襲われ顔などけが:青森)
16日午後1時10分ごろ、むつ市城ケ沢大川目の大尽(おおつくし)山大川目林道で、仙台市の男性(63)がクマに襲われ、顔や頭をかまれたり、ひっかかれるなどのけがを負った。むつ警察署によると、男性は林道で車を降りて写真撮影し、戻る途中に体長約70センチのクマに襲われたという。携帯電話で119番通報後、車を運転して下山途中に救助された。意識ははっきりしているという。
(ニホンジカ大量捕獲試験:長野)
諏訪市鳥獣被害対策協議会は、ニホンジカによる農作物被害が目立つ同市四賀の霧ケ峰農場に、鹿の大量捕獲施設を設置した。県諏訪地方事務所林務課によると、同様の施設は大鹿村、伊那市高遠などにあるが、諏訪地方では第1号だ。同協議会は16日未明から早朝にかけ、同施設で初の有害鳥獣捕獲を試みる。昨年度に県林務部の補助事業を活用して組み立てた。牧草地の一角を高さ約2メートル、全長約800メートルの網で囲い、鹿の通り道となっている場所に入り口を設置。入り口の手動式ゲートを閉め、進入した鹿を閉じ込める仕組みだ。ノリの養殖網を再利用して作ったため、設置費を大幅に抑えることができたという。15日は、諏訪市や諏訪地事所、JA信州諏訪、地元農家の6人が、茅野市猟友会の原守さん=神之原=の技術指導を受けながら、網を補強したり、施設内にくくりわなをセットするなどして、初の捕獲に備えた。協議会によると、16日は午前1時ごろ入り口のゲートを閉じ、日の出とともに諏訪市猟友会メンバーが様子を見に行く。網の中に鹿が入っていれば銃で捕獲する。同区では牧草やトウモロコシの食害、畑の踏み荒らし被害が深刻化しており、農場周辺に150頭近くの鹿が出没することもあるという。地元農家の小林豊さん(76)は「1度に多くの鹿を捕獲し、少しでも被害が減れば」と大量捕獲を期待していた。
(クマ3頭目撃:福島)
16日午後5時45分ごろ、会津美里町の博士峠付近で山菜採りのため車で通行していた会津若松市の男性が道路を横断するクマ3頭を目撃し、会津美里署に通報した。同署によると、クマは親1頭、子2頭とみられ、同署は付近をパトロールするとともに、町や県会津地方振興局に連絡し広報にあたった。
(港南署交番の拳銃暴発:神奈川)
港南署の交番で3月、同署員が拳銃を暴発させた問題で、県警は15日、拳銃を扱っていた同署地域第2課男性巡査部長(27)を戒告処分にした。県警監察官室によると、巡査部長は3月9日未明、同署港南台駅前交番の休憩室で拳銃の点検中、実弾1発を誤射した。弾はコンクリート壁にめりこみ、けが人はなかった。誤って撃鉄を起こしたといい、巡査部長は「撃鉄を元に戻そうとして焦った」と話しているという。拳銃は、射撃場や拳銃庫など定められた場所以外では取り扱いを認められていない。永井弘一・監察官室長は「基本を怠ったためで誠に遺憾。拳銃の取り扱いや保管管理について指導を徹底し、再発防止に努めます」とコメントした。

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(国体盛り上げにオリジナルTシャツ:新潟)
長岡市体育協会は、今秋の「トキめき新潟国体」を市民を挙げて盛り上げようと、市内で開催される種目と日程をデザインしたオリジナルTシャツとポロシャツを作製し、一般向けに販売を始めた。「国体の情報が市民に伝わっていないので、まず長岡で開催される種目を知ってほしい」との思いから、当初は関係者用に作ったが、斬新なデザインが受けたためか、市民から購入の希望があり、一般販売を決めた。背中には、競泳や剣道、クレー射撃など八つの正式種目と二つのスポーツ行事に挑戦するトキのマスコットキャラクター「トッキッキ」と、各競技の日程を英語で表記。胸には、「お互いに機運が盛り上がれば」と願いを込め、放送中のNHK大河ドラマ「天地人」のロゴをあしらった。Tシャツは2000円、ポロシャツは3000円。色は黒のみで、サイズはSからXOまで5種類。問い合わせは、同市体育協会(0258・34・2130)へ。
(狩猟期間外にイノシシ捕獲疑い:長野)
須坂署は14日、狩猟期間外にイノシシを捕獲したとして鳥獣保護法違反などの疑いで、須坂市内の運転手の男(59)の書類を長野地検に送った。運転手は狩猟免許を所有。畑を荒らしたイノシシを捕獲してほしいと知人女性(87)に頼まれたといい、「期間外と知っていたが、お願いされて何とか助けてあげたかった」としている。送検容疑は昨年9月24日、同市豊丘の畑で、同市から有害鳥獣の駆除の許可を受けずに「くくりわな」を使ってイノシシ1頭を捕獲し、散弾銃を発射した疑い。狩猟期間は昨年11月15日から今年2月15日までだった。運転手に捕獲を依頼した女性は取材に対し「かぼちゃや豆をほとんど食べられ、切なくて困っていた」と話している。運転手は須高猟友会に所属しているが、須坂市内で狩猟期間外にも有害鳥獣駆除できる同市猟友会には入っていなかった。須坂署は「市猟友会のメンバーに捕獲してもらうべきだった」とした。
(ニホンカモシカを違法に捕獲:徳島)
美馬署は十五日、国の天然記念物のニホンカモシカを違法に捕獲したなどとして、鳥獣保護法違反と文化財保護法違反の疑いで、美馬市内の農業男性(85)を徳島地検美馬支部に書類送検した。送検容疑では、男性は県知事の狩猟免許などを受けずに二月下旬から三月上旬の間、自分が所有する市内の山中の三カ所にくくりわなを仕掛け、狩猟が禁止されているニホンカモシカ一頭を捕獲。わなに掛かったカモシカの首周辺に、逃げようとした際にできたとみられる傷を負わせたとしている。調べに対し、男性は「植林が荒らされないよう、シカなどの撃退を目的にわなを仕掛けた」と話しているという。三月上旬、くくりわなに掛かっているニホンカモシカを発見した鳥獣保護員が署に通報し、署員が現場を確認。ニホンカモシカはその場で逃がし、捜査を進めていた。県警生活環境課によると、くくりわなでニホンカモシカを捕獲した容疑での摘発は県内初。
(超音波で「シカ」遠ざける:岩手)
一関工業高等専門学校の佐藤清忠教授の研究室が超音波を用いた「シカ被害防除機器」を開発し、実証試験を県大船渡地方振興局に依頼した。音に敏感なシカの習性を利用したもので、食害対策の新鋭機となるか注目と期待が集まっている。同研究室では昨秋、振興局の協力で大船渡市の五葉山で農林業のシカ被害を現地調査し、持ち運びも便利な小型の防除機器を開発した。佐藤教授の指導で今春卒業した生徒が研究開発したもので、防除機器は超音波発振装置と電源部から成る。超音波発振器ロボットを千葉亮平さんが、電源部となる屋外放置用太陽電池エネルギー蓄積装置を熊谷尚之さんが開発した。完成した防除機器のデモンストレーションが、十三日午後から三陸町越喜来の夏虫山に搬入して行われ、同教授と研究室の生徒のほか、振興局の農林部、保健福祉環境部、企画総務部、農業改良普及センター、市三陸支所の職員十数人が同行。飼育中の八頭のシカが超音波に反応を示した。現状のシカ対策では柵やグレーチングという網状側溝などを設置しているが、補修維持が必要。研究室で開発した防除機器は安価で設置が簡単。音に敏感に反応する習性を利用して超音波でシカを傷つけずに追い返すことができるなどの利点を挙げている。超音波にシカがなれてしまう可能性もあり、本当に効くかどうか現地での運用試験が必要としている。他の家畜への影響や、人間の可聴範囲の音波も含まれているため人体への影響も考えなければならないとしている。五葉山周辺には適正頭数の二千頭を超える四、五千頭が生息しているとされる。大船渡地方振興局農林部の小山邦彦主任主査は「防除機器の効果を調べてほしいということで、若い人たちの着眼点や発想が素晴らしい。人体や家畜への影響が分からないので実施場所などを市と相談しながら設置について検討したい」と話している。佐藤教授は「気仙のシカ食害の解決策の一つとして研究開発したもので、実証試験を依頼した。デモンストレーションの結果、改善点などもうかがった。現場向けの機器を今後も提案していきたい」と話している。
(牧場のおりニホンジカ20頭捕獲:長野)
伊那市高遠町の入笠牧場に鳥獣害対策としてニホンジカの大量捕獲おりを設置しているJA上伊那は14日、同おりで設置後2回目となるシカの捕獲に成功したことを明らかにした。わなに掛かったのは20頭のニホンジカで、同日朝、見回り中の牧場管理人が確認。今年4月の9頭を上回る実績で、JAでは「おりを設置した効果が出てきた」と評価している。JA上伊那では2007年度の「野生鳥獣被害総合対策事業」を利用して、牧草地に高さ2.5メートル、全長787メートルの柵を設置。シカが進入してえさを食べると、ゲートが閉まるわなを仕掛け、牧草を採食するシカの捕獲を推進している。今年4月26日には、いずれも妊娠中の雌ジカ9頭がわなに掛かり、設置後初の駆除に成功。捕獲おりに対するシカの警戒心も和らいできたとみられ、さらなる大量捕獲が期待されていた。新たに捕獲された20頭について、同JAでは「上伊那猟友会の協力を得て、ジビエ料理への活用などを含め、処理方法を検討したい」とし、近く処分する方針。同牧場では今月下旬、乳用育成牛の放牧が始まる予定で、「捕獲により牧草被害がどの程度軽減されるか、効果に注目していきたい」としている。
(シカ皮を商品化:兵庫)
兵庫県立工業技術センター内の皮革工業技術支援センター(姫路市)は、ニホンジカの皮なめし技術を開発した。農業被害を防ぐため駆除したニホンジカの有効活用が狙いで、柔らかく加工しやすいのが特長。姫路の白なめし革細工業者と協力し、風合いを生かしたブックカバーやスリッパを試作した。「県内の材料を使い県内業者が加工する、純兵庫産商品」とPRしている。県農政環境部によると、県内には約四万-六万頭のニホンジカが生息。山林からエサを求めて集落に現れ畑を荒らす例が増え、農業被害は年間約一億六千万円(二〇〇六年度)と北海道、長野に次いで全国三位。捕獲数も約一万六千頭(〇七年度)にのぼる。駆除したシカは丹波市などで食肉加工に取り組んでいるが、山林などに放置する例も多い。一方、兵庫の皮革産業は全国シェア六-七割を占め、優れた技術を持つ加工業者も多い。地元の技を生かそうと、皮革工技センターが開発に取り組んだ。都道府県の機関がシカ皮のなめし技術を開発したのは全国初。牛よりも油脂分を多く含む点が苦労したという。付加価値を高めるため、素材の色が生きる「ホルムアルデヒドなめし」という技法を応用。なめした皮革を伝統工芸品製作の「キャッスルレザー」社(姫路市)が加工しブックカバーなどを試作した。市販に向けての課題が、原皮を安定して確保すること。駆除したシカは傷が多く、大きさもまちまちの上、牛と比べ体長などが小さいため、一度にまとまった数を入手するのが難しい。皮革工技センターの中川和治所長(57)は「原皮の回収ルートの整備などが必要だが、今後も研究を進め、より柔らかく高級な商品が作れるよう努力したい」と話している。
(シカとの衝突事故多発場所ひと目で:北海道)
厚岸署は厚岸、浜中両町で多発しているエゾシカとの衝突交通事故の昨年、今年の発生状況を示した「鹿(しか)事故マップ」を同署のホームページ(http://www.akkeshi-syo.police.pref.hokkaido.jp/)で公開している。二町で昨年起きたシカとの衝突事故は七十六件。今年(一−四月)は二十四件と、昨年同期より六件増えている。国道44号での事故が全体の七−八割を占め、厚岸町内の尾幌−糸魚沢間が発生件数の57−58%を占める。多発時間帯は薄暮から夜間で、全体の66−67%が午後四−八時に発生。群れの後続グループに衝突してしまうケースが多いという。マップでは多発地帯などを示し、同署は「事故が多いのは十−一月だが、春夏も多発区間を意識して十分注意を」と話している。
(シカ食害「侵入防ごう」:三重)
鈴鹿山系のふもとにある鈴鹿市大久保町の水田をシカの食害から守るため、同町自治会が今年度の「市獣害対策モデル地区事業」の指定を受けた。1年間にわたって農家が一丸となり、シカを侵入させない取り組みを始める。大久保町は、製茶業と並んで米作りが盛ん。同町の辻四十一(しとかず)自治会長(64)によると、約25ヘクタールの水田で稲作が行われているという。鈴鹿山系に餌がないためか、6年ほど前から夜間にシカが出没するようになった。特に稲の新芽が出始めると先端が食べられる被害が急増。農家は田んぼの周囲に電線やネットなどを張って自衛している。モデル事業は、30万円を上限とする市の補助金で、シカの侵入を防ぐため、おりやネットの仕掛け場所を見つけ、設置するのが目的。現在、自治会が約80戸の農家に「シカを目撃した位置」や「推測できる侵入路」などについてアンケートを実施している。市農林水産課は「アンケートの結果を基に地元をはじめ県や農協、猟友会などと協議してシカ対策を検討したい」と話している。
(イノシシ対策にヤギ放牧:群馬)
イノシシによる農作物被害対策として前橋市は、イノシシの生息する山と、畑の間にある遊休農地などにヤギを放牧する事業を試験的に始めた。といってもイノシシと戦わせて追い払う狙いではない。背の高い草に隠れて動くイノシシの習性に着目し、遊休農地の草をヤギに食べさせてイノシシが畑に近づきにくくする作戦。遊休農地の所有者が草を刈る手間も省けるため、市農林課は一石二鳥と期待している。2009年度予算に60万円を計上。放牧する動物を検討した結果、管理のしやすいヤギを選択した。13日には粕川町中之沢の山のふもとに約3000平方メートルの囲いを設置し、ヤギ3頭を放った。夏までに別の2カ所にも2頭ずつ放牧、有効性やヤギが食べる草の量などを検証する。同課によると、市北部の赤城山ろくでイノシシがトウモロコシを倒したりジャガイモを掘り返したりして食べる被害が頻発。08年度の被害は17件、約11ヘクタールに上った。
(山菜採り、クマにご用心:秋田)
山菜採りで入山者が増えている今月、県内では山中でクマに襲われる事故が立て続けに起き、3人が重軽傷を負った。12日までのクマの目撃件数は15件と、前年比で1件増。ここ数年、クマの生息頭数が増加傾向にあるほか、山中で餌となるブナの芽が少ないといい、今後、クマとの遭遇がさらに増える可能性も。県自然保護課は「これからタケノコ採りで、入山者の増加が予想される。クマのいる形跡があったら、すぐにその場を離れてほしい」と注意を呼び掛けている。今月8日、仙北市角館町の杉林で、山菜採りをしていた同市の男性(60)が体長約1メートルのクマに襲われ、頭や首を引っかかれて大けがを負った。翌9日には、秋田市河辺岩見の山林で、山菜採りをしていた同市の兄(80)と弟(68)が体長約1メートルのクマに顔などを引っかかれ、けがをした。同課によると、県内に生息するツキノワグマの推定数は、805頭だった2005年度から増加傾向。県は保護管理計画で個体群維持の基準を1000頭と定めており、昨年まで個体数調整捕獲(間引き)を控えていたためで、本年度の推定数は1126頭となっている。また、近年はクマの餌となるブナが不作傾向。春の餌となる芽が今春も少ないことから、同課は「クマが入山者の残した食べ物を求め、山中を歩き回っている可能性がある」と指摘する。このため、入山者に対して▽食べ残しは持ち帰る▽鈴やラジオなど音が出るものを身に着ける▽クマのフンや足跡を見つけたらすぐに下山する?などを記したチラシを、市町村を通じて配布している。
(サルに爆竹投げ、山火事:岐阜)
14日午後、岐阜県関市上大野の畑で、農作業中の男性(71)が山から下りてきた10匹以上のサルを見つけ、追い払おうと爆竹を投げ付けたところ、山の枯れ葉に火が燃え移り、竹やぶなど約600平方メートルを焼く騒ぎがあった。約30分で鎮火しけが人はなかったが、岐阜県警関署は「火事に驚いてしばらくサルは来ないだろうが、火の扱いにはくれぐれも用心してほしい」としている。同署などによると、午後3時25分ごろ、「サル駆除をしていたら、枯れ葉に火がついた」と119番があった。男性は収穫中のタマネギを狙って来たサルに爆竹を投げ付けた。この地区では、以前からサルが農作物を食い荒らす被害が多発。男性はサルを威嚇するため普段から爆竹を持ち歩いていた。付近住民も当番で、爆竹を携行しパトロールしているという。
(欧州議会アザラシ製品禁止で合意)
欧州議会は、5月5日、アザラシ製品のEU域内での取引や輸入を禁止するEU規則について、欧州閣僚理事会との第1読会での合意を承認した。欧州委員会もこの決定を歓迎している。この規則は、商業目的で捕獲されたアザラシの製品を欧州市場から締め出すことを目的としている。欧州委員会や欧州議会、各国政府には、数万の市民から、アザラシ猟を懸念する意見書が届いていた。この措置により、各国別の規制は廃止される。なお、イヌイット、その他の先住民族が伝統的な方法で行うアザラシ猟による製品の取引は許される。

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(クレー射撃、新執行部が文科省を訪問)
役員人事を巡り内紛が続く日本クレー射撃協会で、麻生太郎会長の再選に反対して平井一三・新会長を独自に選出した「新執行部」側が13日、文部科学省を訪れて自らの正統性を訴えた。文科省に対し、「47都道府県の正会員に文書を配り、過半数を上回る会員から支持する旨の回答を得た」などと説明。文科省からは引き続き、混乱を収める努力をするよう指示されたという。
(クレー協会新執行部3月の総会成立を主張)
内紛が続く日本クレー射撃協会で、麻生太郎会長の再選に反対して独自に会長を選出した新執行部の幹部は12日、47都道府県の正会員に総会開催の文書提案を出した結果、3分の2以上の定足数を満たす32件の回答が届いたと明らかにした。13日にも文部科学省に対し回答結果を提出する。文書提案の内容はアンケート形式で<1>混乱の要因となった3月29日の総会は成立したか<2>役員改選は終了したか−という設問。新執行部によると、回答結果はいずれも過半数の賛成で、総会は成立して役員改選も終了したと主張した。日本オリンピック委員会(JOC)や日本協会事務局は「文科省の判断を待ちたい」と話している。
(クレー射撃アジア選手権熊本開催中止)
日本クレー射撃協会の役員人事を巡る混乱の影響で、8月に熊本県益城町で予定されていたアジア選手権を開催できなくなったことが、12日わかった。同協会では3月、新年度の役員を選出する総会を開いたが、紛糾。その後、前年度まで会長の麻生太郎首相続投を支持する旧執行部派と反対派が、ともに「自分たちが現執行部だ」と主張する分裂状態が続いている。このため協会の実務にも支障をきたし、8月に迫った同選手権の開催が難しいと判断。先月、反対派のメンバーがアジア射撃連合に対し開催返上の意向を伝え、同連合も既に代わりの開催国選定に着手。熊本での開催を取りやめることが確実となった。これに関連し、日本オリンピック委員会(JOC)も同協会に対し、「問題解決まで補助金等の交付を停止し、JOC各種会議への出席も認めない」との通達をしたことが、12日のJOC総務常任委員会で報告された。
(改造銃所持容疑で逮捕:福岡)
福岡県警は13日、改造したモデルガンと実弾を所持していた銃刀法違反の疑いで無職、山本栄治郎容疑者、30歳を逮捕しました。山本容疑者は容疑を認めています。警察の調べによりますと、改造されたモデルガンは殺傷能力があったということです。警察では今後、モデルガンの入手先などについて詳しく追及する方針です。
(タケノコ農園でイノシシによる食害深刻化)
毎年4月から5月にかけて大人気の春の風物詩・タケノコ狩りだが、2009年は、そのタケノコが不作となっている。タケノコ農園を営む作本喜一さんは「どうしても、『外れ年』っていうことで。平年より、ことしは不作という年になりまして、(お客が)4分の1くらいの状況ですよ」と話した。また、竹林のいたるところに大きな穴が開いており、その横には無残に折られたタケノコがあった。「犯人」はイノシシで、タケノコの根の甘い部分はイノシシの大好物だという。鼻で地面を器用に掘り返してはタケノコを食い荒らすため、閉園を余儀なくされるタケノコ農園が続出している。温暖化の影響で、イノシシの生息域が北上するなど拡大し、これまで見られなかったところにも被害が出ている。千葉・君津市にある農園では近年、イノシシによる食害が深刻化していて、2009年は1日も営業できずにいるという。タケノコ農園を営む平野 博さんは「(タケノコ狩りは)完全にストップですね。憎いんですけど、手で捕まえるわけにはいかないんで」と話した。この農園では、イノシシが侵入してこないように、電気柵を設置している。電気柵の中のタケノコは無事だが、柵の外は壊滅状態となっている。タケノコ農園を営む佐野卓男さんは「ネット(電気柵)の外は、イノシシに全部、100%やられちゃって。ブルドーザーで掘ったよう。山が崩れちゃう」と話した。そこで、地元の猟友会が始めたのが、イノシシの生け捕り作戦。市内の100カ所以上におりを仕掛け、捕獲に乗り出した。イノシシの駆除をする森 孝夫さんは「とにかく知恵がすごいですよ。賢い。年中だまされているけど、だましっこでね、自分がだまされていますよ。駆け引きですよ」と話した。そこで、おりの1つにカメラを設置し、待つことおよそ3時間、イノシシが現れたが、警戒しているのか、おりに近づくものの、中に入ることはなかった。翌朝、別のおりを見に行くと、そこには2匹の子どものイノシシがかかっていた。捕獲したイノシシは、食用肉として販売するなど、新ビジネスの動きも出てきているが、肝心の食害について、森さんは「(市全体で)この3年間で、年間1,000頭平均で捕まっています。全然減る傾向はなくて、増える一方ですよね」と話した。不作の翌年は豊作になるというタケノコだが、イノシシとの戦いはまだまだ続くとみられる。
(イノシシ退治、ヤギが一役:群馬)
イノシシによる農作物の被害の解消策として、前橋市は十三日、同市粕川町中之沢の山林約三千平方メートルにヤギ三頭を放牧した。雑草や雑木などを食べてもらい、イノシシの“隠れ家”をなくして追い出すのが狙い。ヤギは、約三十頭を飼育する同町深津、農業望月衛さん(49)から借りた。すべてメスで二頭は四歳、一頭は二歳。車から降ろされたヤギは最初は戸惑った様子だったが、しばらくすると三頭で固まって山林を歩き回り下草を食べていた。山林を所有する男性(60)によると、イノシシが姿を見せるようになったのは約三年前。昨年はすぐ近くの農園でサツマイモやトウモロコシが「壊滅的に」食べられる被害があった。「山林の竹を切り倒し、ササも食べてもらおう」とヤギの活躍に期待を寄せていた。市は六月、ほかの二カ所の遊休農地に計四頭を放つ予定。本年度は実証実験と位置付けており、効果を確認できれば来年度は希望者を募って放牧地を増やす予定。
(横暴カラスにお手上げ)
全国各地の動物園がカラスに悩まされている。神戸市立王子動物園でもダチョウの羽を巣作り用にむしるなど“悪行”はえさの横取りにとどまらない。動物をつついて死なせるケースも。都市部のカラス急増が背景にあり、駆除を本格化させた動物園もあるが、飼育担当者は「頭がいいから対策をすぐ見抜かれる」。カラスとの知恵比べが続く。王子動物園のダチョウ舎。二頭のうち一頭の背中は羽が抜け落ち、はげ上がっている。「カラスが巣作り用に抜いていくんです」と石川理園長。昨年は集中攻撃されたメスが衰弱し、死んだ。サイは背中を何度もつつかれた。傷口を作り、かさぶたをえさにしていた。ペンギンの卵が奪われたこともある。園の北側の林にカラスのねぐらがあるという。「今後、何らかの手を打つ必要が出るだろう」と石川園長。名古屋市の東山動物園でも、カラスは天井のない飼育舎に出入りし、えさのリンゴやキャベツを横取り。ラクダの毛を抜き、生まれたばかりのシカの赤ちゃんを突いて死なせたこともあった。愛知万博による丘陵地帯の開発が盛んになった十年ほど前から、行き場を失ったカラスが園内の森に移りすんだらしい。そのため、フラミンゴの繁殖シーズンには卵を守る防護ネットを張るなど対策を講じたが、効果は長続きしない。担当者は「慣れると、ネットのすき間を見付けて侵入する。手ごわいです」。東京都の上野動物園は十年前から駆除に本腰を入れた。プレーリードッグの赤ちゃんが飼育員の目の前でカラスにさらわれ、危機感を持ったという。園内に毎年十個ほどできる巣は高所作業車で撤去。都に有害鳥獣駆除の申請をした上でわなを仕掛け、殺処分もしている。ただし、わなには、その年に生まれたカラスしかかからないという。上野動物園の田畑直樹副園長は「カラス対策は動物園共通の課題。アイデアを交換し、いい方法を開発したい」と話す。
(シカ生息調査で大臣表彰:長崎)
長崎市の八郎岳周辺で、10年間にわたりキュウシュウジカ(ニホンジカ)の生息調査を行っている同市深堀町の自営業浜崎日吉さん(61)が、自然環境功労者の環境大臣表彰を受けた。調査結果を県などに提供し、生息数の把握に貢献したことが評価され、浜崎さんは「うれしい。受賞は大きな励みになる」と喜んでいる。同市のキュウシュウジカは戦後、乱獲で絶滅寸前になった。このため狩猟を一部制限したところ、1970年ごろから増加に転じ、農作物の被害が相次ぐようになった。こうした実態に関心を持った浜崎さんは、市内の生息数を自分で調べようと思い立ち、1999年8月から調査を開始。それからほぼ毎日、夕食後に車で八郎岳や唐八景などの山道を1〜2時間走り、ライトで周囲を照らしながらシカの姿を探し続けた。シカを見かけた場合、場所と時間、シカの性別、大きさをノートに記入。こうしたデータを積み重ね、八郎岳周辺に約1500〜2000頭が生息していると結論づけた。山道で脱輪し、深夜に歩いて帰宅するなど苦労も多いが、浜崎さんは「今では調査は生活の一部。今後もできる限り続け、キュウシュウジカの実態に迫りたい」と話している。
(獣害対策の電柵器「盗むのは誰?」:福井)
シカやイノシシの獣害対策として、農家が田んぼの脇に設置している電柵器の盗難が若狭町山間部の熊川地区であり、農家が連携して注意を呼び掛けている。電柵器は微弱な電流を、水田を囲うように張り巡らした電線に流し、獣害を防ぐ機械。電線に触れるとショックがあり、田植え後の今の時期は、早苗を食べに来るシカ対策に有効な手段となっている。バッテリーと太陽光を利用するタイプが主流で、価格はソーラーパネルやバッテリーを含めると8万円ほど。かつては町の補助が得られたが、相次ぐ獣害被害で購入の希望者が増え、行政もすぐには対応できないのが実情。農家がそれぞれ“自衛”せざるを得ない中、近年、盗難も発生している。今月上旬に被害に遭った熊川地区の農家の男性(49)は「ペンチで配線を切って本体を盗んでいったようだ。バッテリーは新品と交換したばかり。シカだけでなく、人間も警戒しなくてはならないとは…」といら立ちを隠せない。獣害は山あいで多発している。一帯は人目に付きにくいため、盗難にも遭いやすく、昨シーズンは同町の鳥羽地区でも同様の盗難があったという。今のところ被害を未然に防ぐ有効な手段はなく、農家もパトロールして携帯電話で連絡を取り合うなど、注意を喚起しながら警戒している。
(キジ釜飯が人気、くせなく柔らか:北海道)
岩見沢市日の出の社会福祉法人・岩見沢清丘園の敷地内にある食堂「喜地丸燻(きじまるくん)」で、このほど始めたキジ釜飯が評判だ。同園の就労事業部ワークつかさが飼育するキジ肉を使った1日20食限定のメニューで、「くせがなく、柔らかくしっかりした味わい」と口コミで人気が広がっている。このメニューは、ワークつかさが運営する喜地丸燻の益貞健治料理長が、ホテルなどで修業した経験を生かしキジ肉を使った釜飯を考案。岩見沢のご当地メニューにしたいと、試作を繰り返し完成させた。キジガラや道産野菜を使い、6時間ほどかけ作ったラーメン用スープの出汁をベースに、米やタケノコ、シイタケ、ゴボウなどの野菜を入れ一釜ずつ丁寧に炊き上げた。価格は、釜飯にキジ汁、漬物がついて1080円。炊き上がりに20分を必要とするが、次第に漂う釜飯の香りが食欲を誘う。1合の米「ななつぼし」を使ったボリューム満点の料理も、「ほとんどの人が完食し、満足頂いている」と担当者は喜ぶ。喜地丸燻では、キジラーメンも人気のメニューで、キジ肉やキジのウインナソーセージ、ソーセージの加工品も販売。定休日は水曜日で、午前11時開店、午後5時30分がラストオーダー。
(平成20年度全国ガンカモ一斉調査結果暫定値を公表)
環境省は平成20年度のガンカモ科鳥類(ガン・カモ・ハクチョウ類)の冬期の生息状況調査「全国ガンカモ一斉調査」の結果を暫定値としてまとめ、平成20年5月12日に公表した。この調査は、日本に渡来するガンカモ科鳥類の冬期の生息状況の把握を目的として、昭和45年から全国的に調査日を定めて、一斉に実施しているもので、平成20年度は平成21年1月11日に、全国約9,000地点の湖沼などで約4千人の協力を得て調査が実施された。公表内容によると、今回は約9,000地点中約5,900地点でガンカモ科鳥類が観察された。このうちハクチョウ類が観察されたのは、約610地点、ガン類が観察されたのは約100地点、カモ類が観察されたのは約5,800地点。観察された個体総数は、ハクチョウ類が約7万4,000羽、ガン類約12万2,000羽、カモ類約173万9,000羽であった。過去10年間の調査結果の推移を見ると、全国におけるガンカモ類合計の観察数に大きな変化は見られなかった。平成20年度は、平成19年度に給餌の報告があった全国約440地点のうち、半数程度にあたる約240地点で給餌が行われておらず、給餌を休止した地点では、オオハクチョウやオナガガモの減少が認められた。
(カラス追い出し隊が始動:大阪)
大阪府箕面市桜井の民家の庭木に大量のカラスが住み着き、周辺の民家の屋根のアンテナを壊すなどの被害が出ている問題で、市の対策チームが、市販の撃退グッズを試すなど追い出し作戦を始めた。チームは、市シルバー人材センターに登録している60歳以上の市民6人と職員8人で編成。センターへの委託費は1312万円。市役所で行われた発足式で倉田哲郎市長が「市民生活に直結する喫緊の課題で、市のイメージも大きく損ねている。あらゆる手段を試し、目に見える成果を上げてほしい」と訴えた。この後、チームの8人はそろいのジャンパーを着て現場へ向かい、光を反射させてカラスを追い払うグッズを試したり、ごみ袋の被害状況を確認したりした。カラスが嫌う超音波を流す装置の設置なども行う。民家の近くに住む無職女性(69)は「フンが頭の上に落ちないよう日傘を差して歩いている。何とか追い払ってほしい」と期待していた。

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5/12
(クレー射撃協会、アジア選手権の開催権返上へ)
日本クレー射撃協会が09年度の役員改選を巡って内紛を続けている問題で、同協会が今年8月に熊本県で開催予定だったアジア選手権の開催権を、主催のアジアクレー射撃連盟に返上することが12日、分かった。日本オリンピック委員会(JOC)の総務常任委員会で報告された。同選手権は8月20日から27日まで開催予定だったが、協会内部の混乱を理由に開催が返上された。代替の開催地は調整中。JOC役員からは「東京五輪を招致している時期でもあり、しっかりしたガバナンス(統治)をしてもらわないと困る」との意見も出た。日本協会は08年度まで麻生太郎首相が会長を務めていたが、反対勢力が執行部の協会運営を問題視し、役員改選をきっかけに対立。JOCは混乱が収束するまで09年度の選手強化交付金や補助金などの支給を留保すると先月23日付の文書で通告した。
(熊本でのアジア選手権開催断念)
役員改選をめぐって内紛が続く日本クレー射撃協会が、8月に熊本県で開く予定だったアジア選手権の開催を断念したことが12日、分かった。日本協会によると、組織運営の混乱で準備が間に合わず、アジア射撃連合に対して開催断念の意向を伝えた。代替開催地は中国やカザフスタンが候補に挙がっている。アジア選手権は、昨年の大会には14カ国から約150選手が参加した。ことしは日本から最大25選手が出場予定だったが、混乱の影響で代替開催への派遣は大幅に減少する見込み。日本協会は3月の総会で、麻生太郎会長の再選を支持する執行部と反対勢力が対立。反対勢力が独自に新会長を選出した「新執行部」と「旧執行部」が反目する異例の事態となり、日本オリンピック委員会(JOC)は混乱収拾まで2009年度の補助金支給などを差し止めている。
(シカ150頭を捕獲開始:香川)
香川県小豆島に生息する野生のニホンジカによる農作物への被害軽減を目的に土庄、小豆島両町は16日から計150頭の捕獲を行う。期間は7月14日まで。捕獲は両町長が許可した香川県猟友会小豆支部(平林恒春支部長、18人)のメンバーが散弾銃とライフル銃で行う。捕獲地域は土庄町が大部、北浦、四海、大鐸地区と大部・大鐸両財産区の山林で捕獲数は80頭。小豆島町が町内全域の山林で捕獲数は70頭。捕獲対象地域には町職員が立ち入り禁止や入山注意の看板を設置、行政防災無線でも注意喚起する。両町によると2008年度の水稲やミカン、野菜なと農作物への被害は2町で38・5ヘクタール、被害額は約618万円。土庄町ではヒノキへの被害も24・5ヘクタール、約1023万円出ている。
(猟友会が尾瀬沼周辺の現況確認:福島)
尾瀬のニホンジカ対策で、観光オフシーズンの銃猟が当初予定通り実施されることになり、実行する檜枝岐村猟友会が11日、尾瀬沼周辺の現況を確認した。銃猟は環境省と同村を主体に、猟友会が7日から始める予定だった。駆除したシカを保管場所に運ぶ負担が大きいとの意見があり、同省は今年度上半期は見送る考えを示していた。しかし、実施エリアを尾瀬沼周辺に絞り込めば負担が軽減されると判断した。
(鹿嶺高原に防護柵、ボランティア募集:長野)
伊那市は24日、同市長谷の鹿嶺(かれい)高原に群生するシシウド、ヤナギランなどの植物をニホンジカやイノシシの食害から守るための防護柵を設置する。前日の23日には、同市東春近の窪田勝好さん(80)が高原に生息するヒメギフチョウの餌になるウスバサイシンの植生を調査。それぞれ、一緒に作業したり、調査に参加したりするボランティアを募集している。
(サル目撃情報相次ぐ:茨城)
坂東市内で10日から11日にかけて「サルを目撃した」との情報が同市役所に相次いで寄せられている。10日は1件だったが、11日には6件もの通報があった。同市役所によると、最初の情報は10日午後3時ごろ、市内神田山地区の住民から「庭にサルがいる」と連絡があった。11日午前には同市猫実地区の住民から3件、同日午後には馬立地区の住民から「サルが木に登っている」などの目撃情報が3件届いた。いずれも同じ野生サル1匹とみられる。今のところ、住民や農産物への被害は報告されていない。市は、サルが目撃されている地域に広報車を出し、サルを見かけたら刺激せずに市役所に通報するよう市民に呼び掛けるとともに、市ホームページでもえさになる物は野外に置かないよう注意している。同市には、2年ほど前にもサルの目撃情報が寄せられたが、その後は途絶えていたという。
(アイガモ農法:千葉)
長生村本郷で10日、田植え後の水田に体長15センチから18センチのアイガモ約90羽が放たれた。自然循環型の米づくりを進める「南部アイガモ農法研究会」(鈴木定会長)と村の共同主催。一般募集したアイガモオーナーら約120人が参加。農薬を極力使わず、放鳥したアイガモが害虫や雑草処理を担う。八千代市から夫婦で参加した60代の男性は「アイガモたちが安全な米づくりを担ってくれると思うと可愛さもひとしお。頑張ってと応援したくなります」と話した。今年は「ながいき村アイガモオーナーズクラブ」結成4年目。1口1万5000円のオーナーに108人(122口)の応募があった。村内22カ所計約8・5ヘクタールの水田でアイガモ農法によるコシヒカリを栽培し、9月の収穫祭で米10キロ、12月にはカモ肉2羽分が進呈される。

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(カラス、電柱巣作り)
山や田畑、市街地などどこでもおなじみのカラス。春先は彼らの恋のシーズンで、6月ごろまでが繁殖期だ。ある年の3月、木曽町の山中。電線に止まって「カァーカァー」と鳴くカラスを見つけた。くちばしが太めで、おでこが出っ張っている。ハシブトガラスだ。仲間と盛んに鳴き交わしていた。恋の相手だろうか。カラスは高い場所に巣を作る。樹上に巣を作ればよいのだが、その代わりによく電柱や鉄塔が使われる。停電や故障につながり、電力会社を困らせる。08年4月、茅野市の田園地帯で、電柱に作られたカラスの巣の撤去作業が行われた。高所作業車で作業員が撤去中、親とみられるカラスが鳴きながら周囲を飛び交った。「カラスには悪いが、電柱では巣作りできないことを教えたい」と電力会社担当者。知能が高く、人工建造物も巧みに利用するカラス。「電柱に巣を作ると撤去される」と学習するだろうか。
(矢の刺さったカンガルー、保護される:オーストラリア)
オーストラリア・メルボルン郊外で見つかったカンガルー。あごのあたりに矢が刺さっています。通報を受けた野生保護団体が、麻酔銃を使ってカンガルーを保護、動物園で矢を取り除く手術が行なわれたということです。このように矢の刺さったカンガルーは他にも見つかっており、野生保護団体は、およそ76万円の懸賞金をかけて犯人特定につながる情報を集めることにしています。
(カナダ議会「五輪でアザラシ皮のユニフォームを」)
欧州連合(EU)によるアザラシ製品の禁輸措置に動揺を隠せないカナダの議会が、バンクーバー(Vancouver)で開催される2010年冬季五輪でカナダ選手にアザラシの皮で作ったユニフォームを着用させようと提案したが、五輪委員会は7日、この提案を拒否した。欧州議会(European Parliament)は5日、アザラシの商業捕獲への抗議として、EU域内でアザラシ製品の輸入や取引を禁止する法案を可決した。これに対し、カナダでは怒りが巻き起こっており、世界貿易機関(World Trade Organization、WTO)で是正を求めていく動きも出ている。カナダ下院は6日夜、カナダ五輪委員会(Canadian Olympic Committee)に選手のユニフォームをアザラシの皮で作るよう求めるとともに、政府に対して冬期五輪でアザラシ猟を宣伝するよう求める動議を全会一致で採決した。先住民イヌイット(Inuit)の団体「Inuit Tapiriit Kanatami」のメリー・サイモン(Mary Simon)代表も、声明で動議への支持を表明した。サイモン代表は、五輪委員会が、イヌイットの石の道標「イヌクシュク(Inukshuk)」をバンクーバー五輪のロゴに使用したことを指摘し、五輪委員会に対し「われわれの文化も含めてイヌイットを最後まで支援すべき。そして、アザラシ猟もわれわれの文化だ」と要求した。しかし、カナダ五輪委員会(Canadian Olympic Committee)のクリス・ラッジ(Chris Rudge)会長は、ただちにこの案を否定し、ユニフォームを作るにあたってアザラシの皮は一切使わないと語った。ラッジ会長はAFPに対し、「われわれは、カナダ人の権利を尊重するし、政治家がこのような議論に関与することを尊重する。しかし、社会的・政治的な問題に関与することは、五輪や五輪チームの役割ではない」と述べた。カナダ政府は、350年の伝統を持つアザラシ猟は北大西洋の漁業従事者約6000人にとって最大で年収の35%を占める必要不可欠なものであるとの考えを維持している。

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