<射撃ニュース6月>

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(鉄砲研究、きょうから3回:山形)
上杉家執政、直江兼続が火縄銃を鍛造させたといわれる米沢市白布温泉にある森林体験交流センター「白布森の館」で26日から3回の講座「日本における鉄砲」が開かれる。「米沢筒」などを展示中の「鉄砲鍛造資料展」に合わせた講演会だ。講師は国立歴史民俗博物館の宇田川武久名誉教授。26日は「鉄砲伝来の実像~外来文化の定着」、以後、7月24日「戦国合戦と鉄砲~砲術武芸者の群像」、9月25日「鉄砲技術の模倣と限界~砲術の技術的展開」。いずれも午後2~4時。同市の西吾妻山の懐、標高850メートル以上にある白布温泉で、兼続は1604(慶長9)年、堺などから鉄砲鍛冶を集め秘密に火縄銃を作らせ始めた。資料展には兼続が京都周辺でひそかに盗ませ作らせた「薩摩筒」や、堺、国友の火縄銃、上杉家の砲術師、月岡家に伝わる江戸期の銃など11丁展示。製造工程や、兼続が手入れ、火薬調合など細かく扱いを記させた「鉄砲稽古定(けいこさだめ)」もパネルで。来年1月中旬まで。
(自作銃強盗に懲役24年:北海道)
札幌市内で昨年、自作の拳銃で3件の強盗事件を起こし、発砲で店員1人に重傷を負わせたとして、強盗傷人罪などに問われた札幌市白石区の廃品回収業川村彰範被告(56)ら3被告の判決公判が26日、札幌地裁であった。嶋原文雄裁判長は「殺害威力のある拳銃を使用した凶悪な犯行」として川村被告に懲役24年(求刑懲役30年)を、白石区の無職花川正則被告(66)と住所不定、派遣社員若木一夫被告(40)にそれぞれ懲役12年(求刑懲役15年)を言い渡した。判決によると、川村被告は昨年11月28日から12月1日までの間に、札幌市内のスーパーなど3店に押し入り、現金約54万円を奪った。北区のスーパーを襲った際には自作拳銃を発砲し、同店店員(53)の足を貫通する重傷を負わせた。花川被告は1件で実行役として店に押し入り、若木被告は3件で見張り役や逃走車の運転手として犯行を手助けした。
(バスに乗って会議:沖縄)
バス路線の確保について協議する石垣市バス対策会議では北西部の公民館長からさまざまな要望が挙がり、生活路線としての重要性が改めて浮き彫りになった。議長の黒島健副市長は「一度はバスに乗って会議をやろう」と提起、「来年の集合場所はターミナル」と締めくくったが、さて実現をみるか。石垣市病害虫防除協議会の第2回協議会で、野そ被害とともにキジやクジャクなど、外来鳥獣の被害拡大が報告された。葉野菜やカボチャ、イモなどをつついて商品価値を無くしてしまう、と言う。周囲を囲っても空から舞い降りるため、対策には苦慮しているようだ。協議会委員の一人は「銃の構えをするとすぐに逃げてしまう。頭が良い」と、脱帽ぎみ。
(クマの親子を目撃:福島)
25日午前6時ごろ、白河市大信隈戸字強滝地内の市道上を親子とみられるクマ2頭が横断しているのを、近くに水をくみに来た男性(64)が目撃した。男性は白河市大信支所に通報、白河署員と市職員が現場を調査した。市は防災無線などを使い住民に注意を促すとともに地元の猟友会に依頼し捕獲用のわなを仕掛けた。
(女性警察官相次ぎ拳銃誤発射:神奈川)
神奈川県警の2警察署で25日午前、女性警察官2人が訓練中に拳銃(けんじゅう)を相次ぎ誤発射した。県警では、4月に捜査部門以外の女性警察官への拳銃の携帯が認められたばかりで、職域の拡大や活躍の場が広がることが期待されている。県警は「貸与の見直しなどはない」と話しており、今後は、「拳銃携帯の基本の確認をより徹底する」と話している。県警によると、これまでは、拳銃を奪われる懸念があるとして、捜査部門以外の地域課や交通課の女性警察官は携帯を許可されていなかった。しかし、他県も含め、女性警察官が犯人などに拳銃を奪われた例はなく、女性警察官の拳銃使用の制限がある県警は全国でもわずかだった。昨年6月に開催された女性警察職員会議では、女性警察官から「男性警察官と同じように拳銃の携帯をさせてほしい」という要望があり、治安情勢も悪化していることから、今年4月に女性警察官1人に1丁の拳銃の携帯を許可。県警のほぼ全警察官に拳銃が携帯されることとなり、県警教養課などは必要な訓練の実施と各署の指導員への教養を行っていた。警察署などでの拳銃訓練には警部クラス以上が責任者として、立ち会うことが定められている。また、訓練の参加者が全員そろい、号令をかけて実弾を抜く「弾抜き」を行ってから、拳銃の訓練を開始するという段取りが決められている。この日、女性警察官2人は7月に開催される射撃大会に出場するため、訓練を開始する前だった。まだ責任者は来ておらず、2人は弾抜きをするのを忘れて、誤って銃を発射してしまったという。県警は訓練中の誤発射が相次いだことから、射撃大会の中止も視野に入れて検討している。
(イノシシも減った?荒廃農地に和牛放牧:神奈川)
耕作放棄地や遊休農地に牛を放ち、雑草を食べてもらい耕作地への復元や景観保全に役立てようという放牧事業が、伊勢原市内で進められている。今年で4回目。牛は10月まで放牧されるが、イノシシなど有害鳥獣被害も減ったほか、雑草が無くなったことからヤマビルの生息も抑えられるという。放牧牛は市内の畜産農家から借り受けた黒毛和牛2頭(11歳と6歳の雌)。同市日向の元畑約7千平方メートルに24日午後から放牧された。2頭はトラックで運ばれ、雑草などが生い茂る場所に放たれたが、2頭とも自由にのびのびと歩き回り、草を食べていた。同市内では、イノシシやサルなどによる農作物の被害が多発、防護策や駆除などの対策を進めている。放牧によって、雑草が減り見通しが良い空間ができることで有害鳥獣の侵入が防げることが分かったという。また、雑草などが食べられることで、付近が乾燥し、ヤマビルの生息抑制にも効果があったようだ。牛は雑草などがなくなる10月までの約4カ月放牧されるが、水については近くの住民に協力を依頼している。同市では、放牧後の土壌環境が良くなることから、来年以降市民農園として開放することも計画している。
(今年は多い?動物との衝突事故:北海道)
北海道は野生動物が多いが、マイカーなどで遠乗りするドライバー、家族連れにとって思わぬハプニングとなるのが、こうした動物との衝突事故。飛び出してきた大型のエゾシカに衝突したりすると、車両の修理費もかさむことになる。シカに負傷を負わせたりすると気分も滅入ってしまう。動物の飛び出し(特に夜間)には十分な注意が必要だ。湧別町の国道238号線では24日午前0時30分ごろ、エゾシカが路上に座り込んでいる光景が見られた。車と接触し、足を骨折するなどで動けなくなったらしい。網走開発建設部が委託している道路パトロールカー、遠軽警察署のパトカーなども出動し、照明付きパイロンを設置するなどで片側通行とし、周辺の交通車両の事故防止に気配りする光景が見られた。網走開発建設部、同署などでは湧別町役場(鳥獣保護員の関係部署=経済産業振興課)に連絡。この負傷エゾシカを収容した。繁殖力が旺盛で数が増えつ続け、ビートやデントコーン、小麦などを食い荒らすエゾシカは、有害獣として同町でも駆除に乗り出しているが、このシカも畑と畑の間を走る国道を渡る途中に受難となった。農家にとっては生計の種を食い荒らす憎いシカだが、国道に座ったまま動けないシカは哀れでもある。ドライブが趣味の地域住民によると、キツネ、タヌキの横断も目立ち、特にキツネの死体にカラスが群がっている光景も多いという。浮島などの国道273号などではヒグマを見かけることも多い。動物出没地はゆっくりと走り、動物を見かけたらクラクションを鳴らして「逃げて下さい」とサインを送るなど、十分な配慮が必要のようだ。
(山陰線にシカ衝突、1万人超影響:京都)
26日午前7時ごろ、京都府南丹市八木町木原のJR山陰線吉富駅で、京都行き特急電車が線路上に入り込んでいたシカと衝突し、急停止した。乗客約100人にけがはなかった。上下線各1本が運休し、この特急を含む上下線の普通や快速電車計22本が最大33分遅れ、約1万3000人に影響が出た。
(登別の市街地にシカが疾走:北海道)
シカが白昼堂々と道道を疾走―。登別市内の道道上登別室蘭線を走るシカの姿を、若草小学校PTA広報係の村田福子さんが撮影した。村田さんによると、シカが道道を走っていたのは24日の午前10時半ごろ。同小の1年生が保護者と花の苗を植えていたところ、シカが若草郵便局横の道路から道道に向かって姿を見せ、道道を富岸町方面に疾走。その後しばらくすると、シカはUターンをして同小の前を再び通り、山の方へ走り去ったという。村田さんは「シカが出る話は聞いていましたが、目の当たりにするとビックリしました。角が立派だったので、自分たちの方に向かってこなくてよかった」と話している。
(エゾシカ雌76頭を駆除、目標の63%どまり:北海道)
知床世界自然遺産地域科学委員会の今年度第1回エゾシカワーキンググループ(WG)が25日、釧路市内であった。2年目の知床半島先端部・知床岬でのシカ駆除(密度操作実験)結果が報告され、対象となる雌成獣の駆除は76頭と目標(120頭)の63%にとどまった。同WGによると、駆除は08年11月27日~12月24日と、09年4月14日~5月22日に計9回実施。雄も含め全体で122頭を駆除したが、1年目(雌成獣89頭駆除、目標達成率67%)に続き2年連続で目標に届かなかった。この日は「これまでの方法では、個体数管理は難しい」として▽駆除の最適期に人員と労力を集中させる▽餌付けなどでシカの警戒心を薄れさせる--など、より効果的な方法の必要性を指摘。岬以外でも密度操作実験ができないか、今秋の第2回WGまでに具体的案を持ち寄ることで一致した。
(耕作放棄地の雑草対策にヤギ:茨城)
耕作放棄地の雑草対策の切り札として、茨城県笠間市がヤギの放牧に乗り出した。県内では、草を食べる量が多いウシを使うケースは多いが、ヤギを用いるのは初めて。7月中旬から、イノシシの農作物被害も多い同市片庭地区などに2頭のヤギを放牧する予定。「ヤギはウシよりにおいが強い動物なのでイノシシの害も減るのでは」と、“一石二鳥”ももくろむ。耕作放棄地とは、農業の担い手不足や土地の形状が悪く大規模農業に適さないなどの理由で、1年以上放置され、今後1年以上耕される見込みのない農地。雑草や害虫が増え、防犯や景観に悪影響を与えるほか、冬には火事の原因にもなる。同市内(合併前の3市町の総計)には平成17年度には792ヘクタールもあり、年々農家戸数の減少に伴い増加傾向が続いている。同市では昨年度、高さ約2・5メートルもの雑草がはびこる同市橋爪地区の放棄地約2ヘクタールで、ウシを放牧。約1カ月のうちに雑草がなくなり、ウシの糞(ふん)で地力も向上した。その一方、500キロもの体重のため湿地で動けず、計画の半分以下の約40アールしか解消できなかった。また、乳牛にも肉牛にも使わない繁殖牛しか放牧できず、入手が難しいなどの難点も浮上した。そこで、“救世主”として白羽の矢を立てたのがヤギ。約20万円の予算を計上し、東大農学部附属牧場(同市安居)から体高約70センチのオスのシバヤギを借り受けた。ヤギは、ウシより食べる量が少なく病気もしやすいが、扱いやすく傾斜地でも飼える。また、強い体臭も年間約1400万円ものイノシシ被害に悩まされる同市には魅力だ。電気柵を越えるほどジャンプ力が高いため、くいに首輪の先をつけて放す方法を採用した。同市片庭で約3~5アールずつ、計約30アールを計画。同市橋爪地区の湿地でも状況を見ながら導入する方針だ。同市は「市が耕作放棄地に貸し出す“レンタヤギ”など、継続的な事業にできるかも」と期待を寄せている。
(イノシシ駐車場8階から転落死:広島)
25日午前2時30分頃、JR尾道駅前の市営ベルポール駐車場にイノシシ1頭がいるのを警備員が見つけ、尾道署に通報。駆けつけた署員や市職員ら13人が、網を持って少しずつ上階へ追い詰めたところ、イノシシは同5時頃、最上階の8階の柵(高さ約1・5メートル)を乗り越えて約24メートル下の地上に転落、死亡した。イノシシがぶつかった8階エレベーター付近のガラス1枚が割れたが、けが人はなかった。市の発表によると、イノシシは雄で体長約110センチ、体重は55~60キロ。同市中心部でイノシシが出没するのは珍しく、市農林水産課は「海を泳いできたのか、山を下りてきたのか分からないが、興奮したイノシシは危険なので、発見しても近付かないように」と市民に注意を呼び掛けている。
(クマ目撃相次ぐ:岐阜)
恵那市で25日、同市東野、同市上矢作町の2カ所でクマが目撃され、同市防災対策課では注意を呼び掛けている。同課などによると、東野では午前7時40分ごろ、阿木川左岸で畑に下りていくクマが目撃された。上矢作町では午前11時15分ごろ、小坊主林道入り口付近でクマが目撃された。同市内では4月以降目撃情報が8件あり、今月に入ってからは16日の同市東野、18日の同市岩村町に次いで4件目。山間地での目撃が多いという。
(ヒグマの目撃、朝と夕に集中:北海道)
ヒグマの動きは朝方と夕方が活発。そんな習性が、苫小牧市が市民通報を基にまとめている出没情報から改めて分かった。情報によると、目撃時間帯は朝と夕にほぼ集中している。明け方や日暮れに山林に入らないことが、ヒグマとの危険な遭遇を避けるこつ。そう昔から言われている事故防止策の根拠を裏付けたよう。目撃時間が判明している情報は、2007年度31件あった。うち22件は、朝方(午前4~9時)と夕方(午後3~8時)の目撃。全体の71%を占めた。08年度も同様の傾向で、山林などで見たとして市に連絡が寄せられた情報のうち、目撃時間がはっきりしているのは30件。このうち、20件が朝方と夕方の時間だった。全体の67%。09年度も4月以降、20日までに9件の出没情報が市に寄せられているが、このうち、8件までが朝方と夕方に目撃されていた。朝方は午前6時前後、夕方は午後4時から5時ごろに多かった。ヒグマはなぜ、朝と夕に人目に付きやすいのか―。習性に詳しい市ヒグマ防除隊の荒木義信隊長は「朝夕の時間帯にクマの動きが最も盛んになるため」と話す。ヒグマは日中や真夜中に森林の茂みなどでじっとしていることもあるが、基本的に昼夜を問わずに行動する。その中でも、明け方や夕暮れの薄暗い時間帯に、餌を求めて移動する動きが最も盛んになるという。道の集計によると、統計のある1962年から08年までに、ヒグマによる死亡事故は道内で45件に上っている。山菜採りや川釣りなどで危険な時間帯に山林に入り、ヒグマと出くわして事故に遭うことも少なくない。荒木隊長は「ヒグマと人間との無用な接触や事故を避け、共生していくためにも、習性を知っておくことが大切だ」と強調している。
(サル食害深刻化:青森)
今別町で5年ほど前から姿を見せ始めたサルの数が増えてきており、農作物の食害が深刻化している。町民の多くは作物を網で覆ったり、爆竹で追い払うなどの自衛策を講じているが被害を防ぎきることはできず、実りの季節を前に頭を悩ませている。
(カラスの巣停電注意:高知)
送電線や配電線に巣作りをし、場合によっては停電を引き起こすカラスの巣について、四国電力は25日、県内で2~5月に474個を発見、撤去したと発表した。前年の298個より大幅に増え、四国のほかの3県でも増えているが、「原因はわからない」という。カラスの産卵期は3~5月とされ、電柱や鉄塔に巣を作ることが多い。通常は小枝などで巣を作るが、針金や金属製のハンガーを巣材に使う場合もあり、電線部分などに触れて停電となるケースもある。このため、同社では毎年3~5月、全社員でカラスの巣を見つけるキャンペーンを行っており、巣を発見すると撤去するか、安全が確認された場合は残すこともある。四国の他県では2~5月、香川県で約6000個(前年約5100個)、愛媛県で約4100個(約2300個)、徳島県で約2100個(約1100個)が撤去された。県内では森林が多く、鉄塔や電柱に巣を作る必要がないことから巣が少ないとされるが、今年急増した理由については、同社もわからないという。同社では停電防止のため、電線より低い場所に巣を作りやすいかごを設置する「カラス営巣マンション」を県内22か所に設置。今年は10か所で実際に営巣を確認したほか、電柱には巣作りしにくくする器具を取り付けるなどしており、「停電事故は人間にとってもカラスにとっても不幸。何とか減らしたい」としている。

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(混乱のクレー協会、旧執行部の6人を処分)
日本クレー射撃協会の総会で承認された「新執行部」が24日、理事会を開き、協会に対する背信行為や事業の妨害工作などがあったとして「旧執行部」の幹部ら6人を処分することを決めた。処分内容や対象の幹部らの名前は明らかにしていない。また、役員改選で混乱した影響のため8月の熊本県開催を断念したアジア選手権が、9月21~30日の日程でカザフスタンのアルマトイでの代替開催が決まったと報告された。
(クレー協会、アジア選手権は9月にカザフスタンで)
日本クレー射撃協会は24日に開いた理事会で、日本協会内部の混乱を理由に開催権を返上したクレー射撃のアジア選手権が、9月にカザフスタンで開かれることになったと報告した。当初、8月に熊本県で実施される予定だった。日本協会は7月の国内大会で代表を選び、アジア選手権に選手団を派遣する方針。
(シカ・イノシシ・サルなど、県と日本獣医生命科学大が協定:群馬)
県は24日、野生動物の食害対策などで協力するため、日本獣医生命科学大(東京都武蔵野市、池本卯典学長)と協定を締結した。県は、大学が持つ知識を利用しながら県や市町村職員らの人材育成につなげ、大学側は研究への行政のバックアップが期待できるという。協定は▽県、市町村の職員の専門的研修▽学生の研修、実習▽野生動物に関する共同研究▽県民への講習、指導、助言--など6項目の協力分野を盛り込んだ。県内では、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザルなどの野生動物で、年間約4億円の農業被害があり、こうした問題に県と大学が協力し対処していく。富岡市と下仁田町のニホンザルなどの対策や、安中市松井田地区のニホンザル調査などすでに協力を行っている事業もある。今後は、嬬恋村のニホンザル、カモシカなどの総合的な調査、対策などにも取り組むという。
(三戸の国道でもクマ目撃:青森)
24日午後2時40分ごろ、三戸町川守田八百平付近の国道4号で、体長約1.5メートルのクマ1頭を車で通りかかった同町斗内の公務員男性(51)が目撃した。クマはいったん道路に出た後、近くの山林に戻った。周辺は事業所や住宅があり、三戸署は町役場を通じ防災無線で注意を呼び掛けた。
(鯵ケ沢でクマ2頭目撃:青森)
24日午前8時40分ごろ、鯵ケ沢町中村町上清水崎の町道で、体長約1メートルと約0.5メートルの親子とみられるクマ2頭を車で通りかかった同町の男性(61)が目撃した。クマは道路を横切り近くの山林に入って行った。現場はつがるにしきた農協の長平資材センターから北西へ約1.6キロの地点。鯵ケ沢署は付近を警戒し、注意を呼び掛けた。
(伊豆でタイワンリスの食害広がる:静岡)
伊豆の東海岸地域で外来種のタイワンリスによる農作物被害が広がっている。かわいらしい外見とは裏腹に、特産品の柑橘(かんきつ)類や野菜を食い荒らし、農家の悩みの種になっている。各自治体はJAなどと協力して地道な駆除作業を進めているが、被害は一向に納まりそうにない。伊東市産業課の川村清文主事は「いくら駆除しても被害が減らない。名産のニューサマーオレンジもかじられて、どうすればいいのか」と被害に頭を抱える。同課によると、平成20年度の市内のタイワンリスによる農作物被害は、計6558キロで総額約120万円に上り、全有害鳥獣による農作物被害額の約1割を占めるまでに膨らんでいる。タイワンリスは、台湾南部や東南アジアの森林に生息するリス科の外来種で、尻尾まで含めると体長40センチ程度。平成17年に環境省が「特定外来生物」に指定し、研究目的以外での飼育が禁じられる以前は愛くるしい外見が人気を呼び、広く一般に飼われていた。県東部農林事務所地域振興課の池上好彦主幹は「どこかで飼われていたものが逃げ出し、繁殖したのだろう」と推測するが、繁殖の経緯や現在の生息数は不明という。池上主幹によると、ゴルフ場の木がかじられて枯れるなど被害は農作物に止まらないようだ。20年度には、かご状のわなや空気銃で76匹を駆除したが、「農家が一日中、畑を見張るわけにもいかない」(JAあいら伊豆)と抜本的な解決策が見当たらないのが現状だ。伊東市は今年度、駆除団体への補助金として約50万円を予算に計上し、16日から2カ月間の駆除作業に乗り出している。
(収穫よりも…:秋田)
山菜やタケノコ、キノコ類の宝庫として知られる仙北市。シーズンともなると、旬の味覚を求め、県内外から訪れた大勢の愛好家らでにぎわいを見せる。みずみずしい山の幸が食卓に並ぶと、家族や仲間との会話も弾む。おひたしやみそ汁、いため物の具材にと、幅広い調理方法があることも大きな魅力となっている。その一方で、入山者が遭難したり、クマに襲われけがを負うなどの事例が後を絶たない。仙北署管内では今年5月から6月にかけて山菜やタケノコ採りによる遭難が8件(12人)発生。2人が山中で命を落としたほか、1人は行方不明のままだ。田沢湖玉川、角館では山菜やタケノコを採っていて突然、姿を現したクマに引っかかれるなどし、合わせて4人が裂傷を負うなどの被害に遭った。気になるのは、遭難したりクマに襲われたりした16人のうち、13人が市外から訪れた人だということ。地元住民や猟友会のメンバーでさえも、足を踏み入れることをためらうような「危険区域」で発生した事例も多い。入山者の大半は何度も現地を訪れているリピーターかもしれないが、猟友会関係者は「クマの行動範囲が広がっている点も考慮してほしい」と忠告する。弁当の食べ残しを放置したまま下山するケースも見受けられ、マナーの低下を嘆く人もいる。仙北地区山菜採り事故防止協議会のメンバーが入山口でチラシを配布するなど啓発活動を続けているが、大切なのは入山者の心構え。同協議会が掲げるスローガンは「おみやげは たくさんの収穫より 無事なお帰りを」。
(イノシシ駆除頭数が過去最多:広島)
江田島市内で昨年度に駆除されたイノシシが716頭に達し、過去最多となった。農作物被害額も最多だった。市は24日、能美町内でイノシシ対策をテーマに市民向けの講演会を開き、協力を求めた。駆除頭数は2002、03年度は100頭未満だったが増加傾向が続き、昨年度は07年度の372頭に比べて倍増。農作物被害額も昨年度は6726万円で、記録がある3年前の約10倍となった。地域別では、大柿町303頭▽沖美町217頭▽能美町193頭▽江田島町3頭。市によると、山間部で繁殖し、餌を求めて民家付近に出没することも多く、被害は市内全域に広がっているという。講演会には、農業関係者たち約100人が参加。近畿中四国農業研究センターの井上雅央鳥獣研究チーム長が「刈り終えた草や放棄地の草も餌になる」と話し、身近にできる対策を求めた。
(北朝鮮に猟銃輸出、仏政府が許可)
フランス政府が昨年、北朝鮮にライフル銃などを輸出しようとした仏企業に対し、総額約21万8000ドル(約2100万円)分の輸出を許可していたことが23日、わかった。グリン・フォード欧州議会議員(英労働党)が同日、欧州委員会に確認を求める質問書を提出し、明らかになった。仏政府が国連統計局に報告した2008年の貿易統計にも、「スポーツ・狩猟・競技用ライフル銃」や弾薬と見られる付随品に対し、相当額の輸出許可が発行されていた。数量や型式、輸出企業名などは記載されていない。ライフル銃などの小火器について、国連安全保障理事会が6月12日に採択した決議1874は、北朝鮮への供給や売却を禁止する対象から除外しているが、人権抑圧国家への武器輸出を禁じた欧州連合(EU)の行動規範に違反する行為に当たる可能性がある。北朝鮮への武器輸出の抜け穴の実例として注目され、フォード議員は「北朝鮮が単なる猟銃を輸入する必然性などない。猟銃名目で高性能の狙撃銃などを入手した疑いがある」とし、欧州委に調査を求めている。
(大切な牛、ブラジャーで守る:北海道)
根室管内中標津町の佐伯農場は、乳牛に対するカラスの攻撃をかわそうと、6月から、狙われやすい1頭の乳房をブラジャーで覆っている。乳房にある静脈を狙ったカラスの攻撃は5年ほど前から始まり、牛舎にテグスを張ったり、マネキンを置いたりしたが、どれも効果が薄かった。思いついたのが、10年以上前に使っていたブラジャーの利用。最近の乳牛は品種改良で乳房が小さくなったことなどから、出番はなくなっていたが、同農場は「今のところ被害はなく、一番効果的です」。

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6/24
(駆除シカ肉、フランス料理に活用:滋賀)
シカによる農作物の食害が深刻な山間部で、駆除されたシカの肉を「ジビエ料理」の食材に使う試みが始まっている。積極的にシカ肉活用を進める日野町の関係者は「食材として活用することで、駆除する猟師の意欲が上がれば」と期待を込める。栗東市のフランス料理店「オペラ」では、日野町で捕れた野生シカの肉を使ったジビエ料理がメニューに載る。ステーキやシチューのほか、ミンチを固めて焼くテリーヌも。「脂肪が少なく、鉄分、タンパク質が多いヘルシーな食材。本格的な調理が必要で、ちゃんとしたフランス料理の店でしか食べられない」とシェフの沢井健司代表は胸を張る。ジビエは猟で捕れたシカやカモなどの野生動物の肉を使った料理。狩猟の盛んなヨーロッパでは一般的だが、日本ではあまりなじみがない。これまで料理店は肉の入手を北海道などの業者か海外からの輸入に頼っていた。ここに着目したのがシカによる食害の多い日野町。猟友会がシカを駆除しているが、これまで肉はほとんど廃棄されていた。3年ほど前から、シカ肉をフランス料理店に仲介する取り組みを開始。シェフを対象としたセミナーを開いたり、レシピを公開したりして積極的に紹介している。捕れたシカ肉の味を左右するのは、血抜きなどの捕獲後の処置。フランス料理に使うとなると、特有の解体技術も必要だ。日野町に駐在する県東近江農業農村振興事務所の松井賢一副主幹は「質の良い肉を提供するには、フランス料理や肉についての知識のある人が間に入ることが必要」と情報提供に努める。利用する料理店側も京都、滋賀の50店舗で「天然日野鹿を広める会」を結成し、ネットワークを広げる。オペラの沢井代表は「わざわざ海外から高い食材を取り寄せなくても、地元で捕れる食材を使わない手はない」と話す。県内では、ほかにも高島市の朽木猟友会がシカ肉の加工施設を建設、市内や大津市のレストランと契約し肉を卸し始めている。県によると、県内には2万頭以上のシカが生息。イネの新芽や穂を食い荒らされる農業被害額は年間3000~5000万円に上る。県はシカの個体数を管理する計画を作っているが、駆除頭数は年間4000頭で目標に届いていない。県も「シカを食用にする取り組みは駆除に貢献できる。歓迎すべきだ」と注目している。
(宮島シカ、生息地を分散化へ:広島)
廿日市市は22日、宮島町に生息するシカについて、頭数管理の具体策をまとめた「宮島地域シカ保護管理計画」を策定した。本年度は衰弱したシカの保護や、市街地に集中しているシカの分散化に取り組む。2013年度までの5年計画で、桟橋や厳島神社、紅葉谷公園などの市街地のシカを、現在の半数となる約100頭に減らす目標に向けて策定した。具体的には、ビニールなど異物を食べて衰弱したシカの保護に取り組む。収容場所として島東部の入浜にある市有地を選定。秋にも柵で囲った約5千平方メートルの樹木を伐採し、野生に近い状態で保護する。保護基準や手順づくりも進める考え。生息地の分散に向けて、餌場となる芝草地についても検証する。包ケ浦では肥料をやって草の生育を促す一方、芝の生育量とシカの食べる量との関係も調べる。島南部の藤ケ浦も候補地として検討。シカの死因も調べ、胃の内容物などのデータも集める。観光客向けにも餌やりの禁止や、ごみの管理の徹底を呼び掛ける。桟橋前のごみ箱は、地下にごみを落とすシュータータイプへの変更を検討する。観光客にシカの現状を説明する看板も新設する。
(南アの植物、食害から守れ:山梨)
南アルプス国立公園や隣接地域で高山植物にシカによる食害などがみられる中、保全へ向け山梨、静岡、長野3県の自治体などは23日、「南アルプス高山植物等保全対策連絡会」を設置した。各地域での被害実態や取り組みについて意見交換し、情報を共有。高山植物の効率的、広域的な保全対策を探った上で、各機関が取り組みを推進する。同連絡会は3県のほか、環境省関東地方環境事務所、関係市町など18機関で構成。山梨からは南アルプス市、韮崎市、北杜市、早川町の国立公園を有する自治体が名を連ねている。環境省の報告などによると、同国立公園内にはキタダケソウやホテイアツモリなどの希少種を含む多数の高山植物が自生している。しかし、近年は南アルプスほぼ全域でシカの姿がみられ、食害が進行している。将来的に衰退、消滅の恐れがある植物もあるという。23日に南アルプス市内で開かれた第1回連絡会には各機関の担当者ら25人が出席し、被害状況や取り組み内容を報告。「センサーカメラでのシカ出現調査」(静岡市)、「シカに衛星利用測位システム(GPS)を取り付けて行動範囲を把握する調査」(山梨県)などが紹介された。連絡会では、保全対策に向け各機関がデータ提供し、情報を共有するシステムを構築していくことを確認。次回は本年度末に開催し、年1回程度集まりながら活動の成果などを報告する。南アルプス自然保護官事務所の宮沢泰子上席自然保護官は「シカの行動域は県境をまたがるため、広域的な対策が必要。情報を共有するとともに構成機関の対策の連携にも期待したい」と話している。
(県内高速道、増えるニホンジカとの衝突:長野)
県内の高速道路で、走行中の車とニホンジカの衝突事故が増えている。県警高速隊によると、昨年は1年間で計16件だったのが今年は半年弱で計11件。人が負傷した事故はないが、体重100キロを超える成獣もいるため、大事故につながりかねない。道路内への侵入を抑える目的で、高速道路管理会社がシカの嫌う唐辛子成分を染み込ませた布をフェンスに付けるなど工夫してはいるが、防ぎきれてはいない。高速隊によると、昨年は県内ほぼ全域で発生したが、今年は中南信地方が中心=地図。6月は既に5件に上る。車が高速道を横断しようとしたシカとぶつかったり、路上に倒れていたシカをひいたりしており、いずれも夜から早朝の時間帯に起きている。5月12日未明には、東筑摩郡麻績村の長野道麻績インター近くの上り線で、トラックがシカに衝突、倒れたシカに後続の2台が乗り上げる多重事故も発生。いずれも運転手らにけがはなかったが、高速隊の細萱春気隊長は「シカがフロントガラスを破って車内に飛び込んだりすれば重大事故になりかねない」と懸念する。県内の高速道路を管理する東日本高速道路(東京)と中日本高速道路(名古屋市)は、過去に侵入したとみられる場所を中心に、フェンスの高さを約1メートル引き上げて2・5メートルにしている。唐辛子成分を染み込ませた布をフェンスに結んだり、光が点滅する装置を付けたりして近づかないようにもしているが、こうした対策も完ぺきではないようだ。人身事故につながらない場合でも、雄だと体重50~130キロにもなるシカと衝突すれば車の損傷は小さくない。ただ、自動車保険会社によると、車両保険の補償範囲を車同士の接触などに限定するタイプでは、シカとの衝突事故は保障対象外。修理費が数十万円かかるため、車の買い替えを余儀なくされた人もいる。県警高速隊によると、高速道での衝突事故は昨年、8月がピークだった。「衝突を防ぐ特効薬はない。規制速度を守り、注意して運転してほしい」と呼び掛けている。
(シカの食害、チョウ激減:兵庫)
ニホンジカの食害が深刻な但馬南部の山間地で、春から初夏に羽化するチョウが激減していることが専門家の調査で分かった。幼虫の食草やみつをもたらす草花をシカが食い尽くすためとみられ、モンシロチョウやベニシジミなど広範囲にいるチョウさえ1匹も確認できなかった。専門家は「山間部で生物の多様性が失われつつある」と危機感を募らせる。佐用町昆虫館(兵庫県佐用町)を運営する特定非営利活動法人(NPO法人)「こどもとむしの会」のメンバーで、日本鱗翅(りんし)学会員近藤伸一さん(64)=朝来市=が調査。チョウ類の発生状況を指標化し、環境評価に役立てようと、10年前から続けている。約1キロのルートを歩いてチョウの種類と数を月3~4回調べ、1年間を通して記録。山里や海岸部など多様なルートを設定し、違いを見る。今年は食害との関連に注目し、シカの嫌う毒草類ばかりが茂る養父市森の林道などで調べている。4月上旬~6月上旬の7回の調査で、確認できたのは10種27匹にとどまった。標高など立地条件が似ていて、シカ被害がほとんどなかった2001年の同市八鹿町石原での調査では、同時期の5回の観察で25種238匹を確認。今年の方が調査回数が多いのに、チョウの種類も数も激減した。モンシロチョウやベニシジミ、セセリの仲間は1匹も確認できず、この時期に発生のピークを迎えるヒメウラナミジャノメは12匹(八鹿町石原の01年調査=42匹)、スジグロシロチョウは1匹(同=13匹)、さらに春にしか出現しないツマキチョウも1匹(同=25匹)と激減。一帯では、ササやイネ科、アブラナ科の食草や、花のみつをもたらす草花が、シカに食べ尽くされていた。近藤さんは「欠落種がこれほど多いとは、想像以上だ。ほかの昆虫や生態系全体に影響が出てもおかしくない」と警告している。
(イノシシ被害防ぐため電気柵を設置:富山)
県内でイノシシが田んぼのイネなど農作物を荒らす被害が増えています。県は、23日、被害を防ぐため、富山市で電気柵を設置する実地研修を行いました。研修が行われたのは、富山市(旧大山町)文珠寺の田んぼです。7枚ある田んぼの周囲およそ410mに電気柵を設置します。23日は県の担当者が電気柵の設置方法を農家の人たちに説明しました。去年8月下旬、この田んぼにイノシシが出没し、収穫直前のイネを食べ、踏み荒らしていったのです。おととし6月、富山市の旧大沢野町で撮影されたイノシシ、体に泥を塗り付け、体に付いたダニなどの虫を取り除こうとする特徴的な行動が捉えられています。このイノシシによる農作物の被害が県内で急増しています。昨年度の被害額は2823万円で前年度のおよそ3倍、平成17年以降、毎年3倍のペースで増加しています。県は、被害防止のため、電気柵の設置の普及を進めています。田んぼの周囲にポールを立てて電線を張り巡らせるものです。電線は、イノシシの体の大きさを考えて地面から20センチと40センチのところに2段に張ります。今回設置したのは、太陽光で発電するため、電気代もかかりません。これで費用はおよそ10万円、電気柵を普及させるため、県が農家に貸し出しました。「最初は信じられないと思うが、随分、効果があるんです」「いきなり全部の地域ではできないので、まずはテストケースとしてやって広めていってほしい」設置費用ですが、経費の半分は県が補助を出しています。さらに補助をする市町村もあり、例えば富山市や黒部市では、残りの半分も補助するなど、農家の負担を軽くしています。
(狙われる農作物、猿の被害拡大:山口)
県は、2008年の鳥獣による農作物の被害状況をまとめた。被害面積は517ヘクタールで前年比11・9%増と2年連続で増加し、被害額も6億4750万円と同0・7%増えた。猿による被害が大幅に増えており、県は、犬による追い払いや接近警報システムなど予防策の導入を呼びかけている。県農林水産政策課によると、イノシシによる被害は2億8800万円と同1・0%増とほぼ横ばい、カラスは6700万円で同18・2%減少した。一方、猿は1億3800万円で前年比42・2%増、鹿も5400万円で同14・8%増えた。作物別では、水稲が同4・1%減の2億3200万円、果樹が同21・8%減の1億2900万円と減少。野菜は同32・5%増の1億7100万円だった。農水省鳥獣被害対策室によると、07年度の全国の猿による農作物の被害額は約16億円に上り、増加傾向にある。温暖化で生息域が広がったことや、農村の過疎化で猿が集落に入り込みやすくなったことなどが影響し、約10年前から被害が目立ち始めたという。08年には鳥獣被害防止特別措置法が施行され、被害防止策などの費用の8割が国から助成されることになった。同課は「国の制度を活用し、対策を強化するよう市町や農家に呼びかけたい」と話している。
(黄色い子ガモはアヒルとの交雑種カモ?:岐阜)
高山市中心部の古い町並み近くの宮川で、黄色い子ガモが確認されてから約1カ月。全身を覆っていた黄色い羽根は成長するにつれて白っぽく変化し、その姿などからカモとアヒルの交雑種の可能性が出てきた。鳥の専門研究機関、山階鳥類研究所(千葉県我孫子市)は「母ガモのくちばしの色や体の模様からみるとカルガモではない」と、母ガモもアヒルとの交雑種であることを指摘。その上で「今回の黄色い子も交雑種で、アヒルの血が強く出た可能性がある」としている。マガモを家禽(かきん)化したアヒルが、カルガモやマガモと交雑する例はよくあるという。一方、日本野鳥の会岐阜支部副支部長の直井清正さん(62)=高山市=は、カルガモの血が混じっているかは不明としながらも「80年代半ばまで、宮川にはアヒルやマガモなどが放置されるケースが多々あった。その交雑の中で生まれた子かもしれない」と指摘。さらに「そのころから人間の手が加えられた動植物が野に放されることが少なくなく、純粋な野生の動植物の存在が脅かされることを心配していた。今回はその象徴」と警鐘を鳴らす。
(紀州犬から学んだ忠実さ:和歌山)
突進してくる130キロものイノシシを3~5匹の紀州犬で取り囲み、携えた銃器で仕留める。イノシシ猟を続けて54年。これまでに300匹以上の紀州犬を心が通う猟犬に育て上げた。紀州犬は1934年に天然記念物となり、翌35年に「ダイ」という犬が指定第1号となった。ダイの両親が古座川町で飼われており、同町は「紀州犬発祥の地」とされる。40年前、ダイの父親の血を引く「サン」という犬を連れて猟に出たが、クマに襲われ危機一髪のところをサンに助けられた。クマにもイノシシにも向かっていく勇敢で粘り強いサンだったが、茶褐色の毛並みで血統書が付いてなかったため、当時、商業面で人気が出てきた「血統書付きの白い紀州犬」より評価は下だった。すぐに品評専門家に「紀州犬は猟犬。外見よりイノシシに相対した時におじけずに攻撃できるかだ」とかみついた。今でもその信念は変わらない。普段はおとなしく、猟に出たら攻撃的になる紀州犬だが、頭が良く、忠実な性格が特に好きだという。「猟から帰る途中、家が近くなっても決して飼い主を放っておいて先に帰らない。飼い主の喜怒哀楽の気持ちもすぐに察する」と話す。紀州犬を育て、人間社会でも大切な事を学んだ。「しっかりとしつけて、褒める所は褒めなければ忠実に育たない。外見で判断するのではなく、実戦で使って判断。そして、実戦で育てる」今はサンから5代目の1歳6カ月の「アキ」を猟犬デビューさせようと厳しくしつけている。紀州犬同様に精かんな顔つきで、迫力感を漂わせている。
(「テロ警戒リスト」に載る人物、武器購入試み9割が成功:アメリカ)
米連邦議会の付属機関、政府監査院(GAO)は22日、政府作成の「テロ警戒リスト」に含まれる人物が銃器・爆発物類の購入を試みた際、約90%がこれに成功していたとする議員向けの調査報告書を公表した。監視リストに載っていても、銃器類の購入を自動的に禁止する法律的な根拠がないのが理由となっている。GAOはただ、リストに含まれている人物が全員、テロ活動に関与しているわけでもないと指摘している。米連邦捜査局(FBI)の犯罪者データなどの資料を参考に、2004年2月から09年2月までの期間、計963人の犯罪行動などの背景を探った。調査報告書は、ニュージャージー州選出のローテンバーグ上院議員(民主党)の要請に応じたもの。同議員は報告書を受け、司法長官に法律的な抜け穴を埋める対策を要請する見通し。ただ、全米ライフル協会(NRA)は、監視リスト上の人物に銃所有を禁じるのは、法順守の人間の銃所有の権利を侵害する危険性があると反論。また、リストに間違って入れられた実例もあると主張している。米司法省は5月、FBIが古いデータを基に数千人規模をリストに入れており、これを削除するよう要請していた。

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(不燃ゴミの中から砲弾見つかる:北海道)
北海道・平取町川向のゴミ処理場で22日午前10時ごろ、不燃ゴミの中から旧日本軍のものとみられる砲弾が見つかった。砲弾は直径約11センチ、長さ約38センチの円筒状で、自衛隊によると、火薬などはなく、爆発の危険性はないという。このゴミは20日午前9時過ぎに持ち込まれ、砲弾のほか鍋などが入っていたという。警察は、何者かが故意に捨てたとみて調べている。
(町おこし、祭りにぼたん鍋:宮城)
農作物を食い荒らすイノシシの肉で町おこしをしようと、仙台市青葉区芋沢の上川前町内会(124戸)は21日、町内会主催の春祭りに集まった住民約100人にイノシシ肉のソーセージやぼたん鍋を振る舞った。評判は上々、袖沢勝義町内会長は「猟友会と連携して特産品にしていきたい」と手応えをつかんだ様子だった。イノシシの生息域は近年、暖冬により仙台市の山間部まで北上。タケノコも食べるため、夏の七夕祭り用の竹が不足する懸念も生じている。兼業農家、結城哲夫さん(61)はソーセージを一口食べ、「植えたばかりの大豆を食われて悔しい。特産品になってイノシシが減るといいね」と期待していた。
(スイカに穴が開けられる被害相、アライグマが原因か:北海道)
北海道・共和町の農家が、スイカ被害に悩まされている。原因はアライグマによる食害とみられている。ビニールハウスの中ではたくさんのスイカが生産されているが、スイカには、直径8cmほどの穴が開いていて、中は空洞になっている。穴の開いたスイカの周りには無数の種が残され、中身だけがなくなっている。被害に遭った農家の神坂純一さんは、「これもそうですし、これも!」と話した。この農家では、これまでに、すでに160個以上のスイカが被害に遭ったという。神坂さんは「単純計算して、(1個)2,000円にして、30万円前後はやられたのかな。わたしだけじゃなくて、90軒ほどある生産者のものをあわせますと、このままでいくとかなりの額になろうかなというふうに思ってます」と話した。スイカ被害に悩んでいるのは、北海道・共和町の農家。ここで作られているスイカは、この地域の特産品「らいでんスイカ」。2009年の初競りでは、2玉で20万円の値がついたこのスイカは、一般的には、1玉2,000円ほどで売られているという。独特の食感と甘みが人気の「らいでんスイカ」に開いた穴。穴の周りをよく見ると、つめの跡のようなものが残されている。被害に遭った農家の神坂さんは「アライグマによる被害だと思います」と指摘した。神坂さんは「アライグマの特徴としては、小さな5cm前後の穴を開けて、中をすっぽり、手を入れて中を食べるというのが特性みたいです」、「つめで、ある程度傷をつけてから、食べやすく皮を食って、そして穴を開けて中を食うみたいなんですよ」と話した。北米原産の外来種「アライグマ」。近年、野生化したアライグマによる農作物への被害が増加しており、この地区でも2006年から、その姿が増え始めたという。神坂さんは「北海道もそうですし、全国的にアライグマということで、結構な被害に遭ってるっていうふうに聞いてますよね。まあ何とかして、対策をしていかなければということで、町あるいは農協さんにもお話しながら、対策を一応練っていかなくちゃならないと思ってます」と語った。被害を受けたビニールハウスは、ところどころが破けていた。神坂さんは「こういうふうにして、つめをかけて破ると。あちこち破ってみたんでしょう。結構、あちこち触ってますよね。何とかして入って食おうということで、いくらふさいでも、次のところを代わりに穴開けるんですよ。何とかしてふさいでみたり対策しても、やはり次の日にはまた...」と話した。被害を受けた160個のスイカは、すべてが穴を開けられているわけではなかった。神坂さんは「ちょっとしたつめ跡っていうんですか。それでも、出荷としては当然できないという。腹立たしいし、まあ、逆に言うと、『おれたちも、おいしいのを食ってみたいな』っていう、それくらいおいしいのを作ってるつもりでございます。(ぜいたくですよね?)そうですよね。許せないですね~」と話した。傷がついただけで商品価値がなくなり、出荷できなくなってしまうため、被害は深刻。農家では24日から、農協や地元の猟友会などと協力し、アライグマ対策を本格的に始めるとしている。
(日本初、狼の尿で獣害対策に成功)
狼の尿100%天然の動物除け「ウルフピー」が獣害対策に効果をあげています。猪、シカ、サル、熊などの野生動物により作物や民家への被害は年々増加し、電気柵、ネット、ライトなどでは十分な被害対策を得られないのが現状です。野生動物が数を増やした要因の一つに「天敵」がいないことがあげられます。そこで、多くの野生動物の天敵である狼の尿を動物が被害を与えている場所の周囲に置き、「狼がいる」と勘違いさせて動物を近づけなくする画期的な商品が「ウルフピー」です。「ウルフピー」は既にアメリカ、カナダでは約20年前より国立公園などで天然の動物忌避剤として使われてきましたが、日本では有限会社エイアイ企画が2年前より実験的に導入し、今年の2月より全国販売を開始しました。ウルフピーは、実際に長期間の使用で効果をあげています。
(八島ケ原湿原にシカ除けの電気柵:長野)
県自然保護課は22日、諏訪市と諏訪郡下諏訪町にまたがる「八島ケ原湿原」などでニホンジカによる食害が深刻化しているのを受け、同湿原の北縁に電気柵を設置した。設置は2年目で、5月末には諏訪市霧ケ峰の富士見台-車山肩間にも設けた。既に富士見台周辺などでニッコウキスゲの新芽が食べられる被害が確認されており、10月ごろまで2カ所で効果を検証していく。
(イノシシ出没、研究作物食い荒らす:宮崎)
宮崎市木花の宮崎大学農場にイノシシが現れ、栽培中の作物を食い荒らす被害が後を絶たない。同農場には新品種の果実や樹木など、多くの研究テーマがそろっており、大学関係者は「長い年月を掛けた研究成果が一度に駄目になる」と頭を抱える。さらに今月中旬には、キャンパス内でも目撃され、同大学は「イノシシとの遭遇を避けるため、なるべく複数で行動して」と学生に異例の注意を呼び掛ける事態になっている。
(「カウベルト」放牧式:富山)
放牧した牛に草を食べさせて土地が荒れないようにするとともに、クマやサルなどの野生動物の出没を防ごうと、22日、滑川市のスキー場に牛2頭が放されました。「カウベルト」と呼ばれるこの事業は県が行っていて、22日は滑川市の千鳥スキー場で、放牧式が行われました。式では地元の中加積保育園の園児が「きらり」と「ふじこ」と名付けた2頭のメス牛を前に唄を歌ってネームプレートを贈りました。この事業は中山間地域に牛を放牧して草を食べさせることで土地が荒れないようにするとともに、クマやサルが牛を警戒して人里近くに出没しなくなる効果が期待されます。およそ1.5ヘクタールのスキー場の周囲には電気柵が張られ、11月末まで放牧されます。この事業は今年度、富山市や氷見市など県内11か所で行われているほか、魚津市や黒部市では農家が自主的に行っています。
(カラス被害に怒り心頭:兵庫)
尼崎市寺町にある寺で「カラス退散!!」と墨書した特製「ごみ囲い」がお目見えし、参拝客の目をひいている。ごみ収集で出したごみ袋をカラスに荒らされないよう、若手僧侶らがベニヤ板3枚を組み合わせてつくった。同市では、ごみ収集が戸別回収のため路上にごみ袋のまま置かれることが多い。このためカラスがごみを荒らし放題にしている。春から夏の産卵期は、カラスの活動が特に活発で、寺周辺でもごみ袋をあさって、ごみを散らかすカラスの仕業に頭を悩ませている。今年5月に、こうした被害を食い止めようと、若手僧侶が相談。テレビ番組で「カラスは一度地面に降りて、横からつつく」というのを聞きつけたことから、「三方囲み」を思いついたという。気合の言葉に怒った顔の挿絵を添えた。一方、この寺の住職によると、墓に残されたままのお供え物が荒らされ、墓地が汚されることも多いといい、「これからお墓参りする方たちにも一緒になってカラス被害を減らすよう心がけてほしい」と話していた。
(強殺容疑などで4人再逮捕:静岡)
函南町の山中で4月、韓国籍の男性=当時(52)=の遺体が見つかった事件で、死体遺棄容疑で逮捕された男4人が男性を殺害し現金を奪うなどした疑いが強まったとして、県警捜査4課と伊東署は22日、強盗殺人などの疑いで、高知市布師田の無職、佐藤一馬容疑者(43)ら4人を再逮捕した。県警の調べによると、4人は平成19年6月29日午後10時20分ごろ、伊東市内の貸別荘で、商売の取引相手だった男性に空気銃を撃つなどの暴行を加えて殺害し、現金約1900万円を奪うなどした疑いが持たれている。男性は19年の来日中に行方不明となっていたが、今年4月19日、函南町内の山中で白骨化した遺体で発見。県警が今月、死体遺棄容疑で4人を逮捕していた。
(多発する銃犯罪で銃器所持取締法厳しく改定:ドイツ)
今年3月にドイツを震撼させた、17歳の少年が学校で銃を無差別に乱射し、16人を射殺した事件。皆さんもまだ記憶に新しいと思うが、この事件から3ヶ月が経過した今、ドイツの議会は国の銃器所持取締法を厳しくした事を発表した。

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