<射撃ニュース7月>

7/24
(イノシシの食害防止策を学ぶ:広島)
大竹市は21日夜、栗谷町の市農林振興センターで、イノシシによる農地の被害防止について講習会を開いた。市内で農作物の食害などが増えているのを受けて、市が初めて企画。地元の農家約20人が集まった。大竹猟友会のメンバーがイノシシの習性などを説明。「農作物が見えないよう田畑をトタン板などで囲い、電気柵を設けることが最も有効」と強調した。市によると、イノシシによる農作物の食害や、水田や畑を荒らさるケースは年々増加している。市に届け出があった被害は2008年度は45件と、前年度より16件増。捕獲頭数も158頭で、前年度より43頭増えた。
(ネットオークションに拳銃出:石川)
石川県警などは23日までに、拳銃を販売したなどとして、銃刀法違反の疑いで建設業根本弘(48)=茨城県ひたちなか市はしかべ=と会社員長崎和雄(61)=埼玉県上尾市小敷谷=の2容疑者を逮捕した。長崎容疑者が取引で入手した拳銃をネットオークションに出品し発覚した。2人の逮捕容疑は昨年12月、根本容疑者が回転式拳銃1丁を6万円で長崎容疑者に販売。長崎容疑者は自宅で隠し持っていた疑い。長崎容疑者が今年6月、拳銃をオークションに出品したことが分かり、県警組織犯罪対策課などが入手ルートを捜査。根本容疑者の自宅からほかに拳銃と空気銃計3丁を押収した。長崎容疑者は「銃マニアで、拳銃が欲しかった。オークションでどの程度の値段が付くか知りたかった」などと供述。根本容疑者は「(拳銃は)建物の解体現場で拾った」と供述しており、同課が詳しい入手経路などを捜査している。
(スイカ農家悲鳴:石川)
穴水町や能登町のスイカ生産農家が、収穫本番を前に、カラスやアナグマなどの被害に頭を痛めている。23日、穴水町で開かれたJAおおぞらのスイカ試し切り講習会では、「2割以上が被害に遭った」と話す農家もおり、出荷を前に防護ネットなど自衛策の徹底などについて話し合われた。穴水町旭ケ丘のJAおおぞら選果場での講習会にはスイカ部会の井上茂部会長(能登町)ら、同町、穴水町、輪島市門前町の生産者6人が出席した。各農家とも被害を受けているという。JAおおぞらによると、カラス、アナグマ、タヌキ、ハクビシンなどによる農作物被害は年々増加傾向にあり、スイカは年間で2割ほど被害を受けるが、今年は特にひどいという。スイカが熟するころになると、取られたり、割られたり、穴を開けられたりする。穴水町鹿波に畑を持つ牛谷内学さん(62)は、タヌキやキツネ、カラス、キジなどに被害を受けるといい、ネット設置や爆音機で追い払うなど対策を講じているが効果は薄いという。同JAは、被害状況をまとめて来年に向けて対策を検討していく方針で、今季は防護用ネットや電気柵、テグスなどによる自衛を呼び掛けている。講習会では、赤土で栽培された特産スイカの試し切りが行われ、糖度や果肉が確認された。今月27日から選果を始め、8月に入ってから関西方面を中心に本格出荷される。

TOPへ

7/23
(会津若松市の山林でクマに襲われ男性けが:福島)
22日午後3時50分ごろ、福島県会津若松市一箕町八幡真名板倉の山林で、草刈りをしていた近所の無職男性(72)がクマに襲われ、顔や足を引っかかれるなどして負傷した。命に別条ないという。会津若松署によると、男性は乗用車で近くの民家に駆け込み、救急車で市内の病院に搬送された。
(水田見回り中、クマに襲われけが:秋田)
22日午前5時半ごろ、五城目町馬場目の水田で、同町馬場目の農業男性(77)がクマに襲われ、顔と右腕に3週間のけがを負った。五城目署によると、1人で水田を見回っていた男性が、背後からバシャバシャという水音が聞こえたため振り返ったところ、体長約1メートルのクマがおり、顔を引っかかれ、右腕をかまれた。歩いて帰宅した男性を、家族が病院へ運んだ。現場は男性が住む集落から南に約500メートル。現場から北西約2キロの馬場目小では児童の下校に教職員や保護者が付き添った。
(米上院、銃携帯の規制を緩和する法案を否決:アメリカ)
米上院本会議は22日、1つの州の許可があれば、他州でも銃が携帯できるなどとする法案を否決した。定数100のうち過半数の58議員が賛成したが、可決要件とされた60議席を下回った。法案は、服の下などに隠した状態での銃携帯が対象で、居住する州で許可を得れば他州でも認められるとの内容。米国では州によって銃携帯の自由が異なり、性犯罪などの犯歴がある場合、隠した状態での携帯を禁じる州と、制限のない州が混在している。共和党議員が提案。銃規制に反対するロビー団体、全米ライフル協会(NRA)などが支持する一方、警察や犯罪被害者団体などが反発していた。

TOPへ

7/22
(クマに襲われ男性けが:秋田)
22日午前5時半ごろ、秋田県五城目町馬場目の水田で、近くの農業、金野(こんの)良一さん(77)が農作業をしていたところ、背後からクマに襲われた。金野さんは顔をつめでひっかかれたうえ、右腕をかまれ、重傷を負った。クマはそのまま逃げ、県警五城目署や地元の猟友会らで警戒にあたっている。同署の調べによると、クマは体長約1メートルのツキノワグマ。水田の様子を見ていた金野さんが振り返ったところ、突然背後から襲いかかってきたという。金野さんは自宅に逃げ帰り、家族が病院へ連れて行った。同署管内では今年、クマがたびたび目撃されていたが、負傷者が出たのは初めてという。
(クマの目撃情報6件:秋田)
県内で20日から21日かけ、クマの目撃情報が6件あった。小坂町では21日午後5時35分ごろ、小坂字冷川の町道を車で走行中の鹿角市の男性(57)が前方を横切るクマ1頭を見つけ、110番した。民家まで約200メートル。そのほかの目撃場所は次の通り。▽20日=北秋田市新田目字古屋布の市道、仙北市角館町西長野古米沢の国道46号、横手市山内土渕字野中の市道▽21日=北秋田市米内沢字長野沢の国道105号、同市羽根山字屋布岱の市道。
(ニホンジカ5400頭捕獲へ:山梨)
県は21日、県庁でニホンジカ保護管理検討会を開き、本年度の特定鳥獣保護管理計画を承認した。計画では、ニホンジカの食害による農林業被害や植生破壊が進んでいることから、管理捕獲の年間目標を2900頭とし、狩猟などと合わせて5400頭を捕獲目標としている。昨年実施した生息モニタリング調査の結果報告を受け、計画について協議。本年度の管理捕獲のうち、県が県猟友会に委託し、富士山ろくや八ケ岳、秩父連峰、大菩薩、白鳳鳥獣保護区を中心に捕獲するのは1000頭とした。昨年度の調査では、ニホンジカによる被害は農業で41ヘクタール(前年度比6ヘクタール増)、被害金額2800万円(同500万円増)、林業で実損面積121ヘクタール(同41ヘクタール増)、被害金額は2億1300万円(同4935万円増)に上った。南アルプス(白根三山)で実施した昨年のニホンジカの摂食調査の結果、食害が多く確認されたのは標高2450~2750メートルで、最も標高が高い所で3000メートルの地点でもニホンジカと思われる痕跡が残っていることが報告された。中でも、大門沢方面の森林被害が深刻で、踏み跡によって植生が消失している被害も出ているという。
(韮崎射撃場での最後の大会:山梨)
使用期限が30日に迫る県立韮崎射撃場で20日、県体育祭り(同実行委主催)のクレー射撃競技が行われた。韮崎市の地元住民が期限延長に反対していて、今月末で閉鎖されれば、同射撃場での最後の大会となる。同競技は毎年9月に行われるが、今回は前倒しして実施。各市町村から約130人が出場し、トラップ、スキートの2種目(団体・個人戦)を行い、腕前を競った。ライフルなどのオープン競技も行った。同射撃場よると、21日以降は休場日となっている。大月市代表として出場した相馬玉夫さん(56)は「さみしい思いもするが、期限切れなので仕方がない。閉鎖になる以上、1日も早く新射撃場が使えるようにしてほしい」と話していた。韮崎射撃場は1966年に開設。86年、かいじ国体クレー射撃競技の会場となった。現在、県教委が甲州市への射撃場移転計画を進めている。

TOPへ

7/21
(1万9千丁の銃を押収、5200人以上を逮捕:中国)
中国公安省は20日、建国60周年を10月に控え、過去4カ月間に行った集中取り締まりで、1万9千丁の銃と79万4千発の銃弾、458トンの爆薬を押収したと発表した。3万9千丁の模造銃や147万個の雷管なども押収。模造銃の多くは至近距離で発射すれば殺傷能力があるものだった。銃や爆発物の密造や販売にかかわったとして、5200人以上が逮捕された。集中取り締まりは、3月に始まり、10月末まで行われる予定。

TOPへ

7/20
(オバマ政権半年、進まぬ銃規制:アメリカ)
アメリカのオバマ大統領は、20日で就任からちょうど半年を迎えます。オバマ大統領は公約の一つに銃の規制を掲げましたが、経済の立て直しなど課題が山積するなか手を付けられず、アメリカ国内では、将来の規制強化に備えて逆に銃を購入する動きが広がっています。

TOPへ

7/19
(韮崎射撃場、今月で閉鎖へ:山梨)
山梨県立韮崎射撃場の使用期限が今月30日に迫る中、県教委は18日、地元の韮崎市祖母石地区に期限延長を要請した。しかし住民からは反対意見が相次ぎ、地区として延長を認めない方針を確認した。県教委は引き続き要請を試みる方針だが、地元の反対が根強いことから「期限延長は厳しい状況」とみていて、同射撃場は今月末で閉鎖となる可能性が高まってきた。韮崎市内で開いた会合には、現射撃場の川向かいの上祖母石と下祖母石地区の住民ら約50人が出席。県教委から松土清教育長ら、韮崎市教委から輿水豊教育長らが出席した。住民側の希望で、報道陣に非公開で行われた。住民によると、県教委側から甲州市への移転計画の進ちょく状況の説明や、98年の事件への謝罪などがあり、甲州市に新射撃場が完成するまでの間の使用期限延長を要請されたという。これに対し住民からは「説明に来るのが遅すぎる」「騒音に悩まされているのを理解しているのか」などと反対論が噴出。最終的に地区として反対することを決め、県教委に伝えたという。県教委は今後も住民に対し理解を求めていく考えだが、藤原一治理事は「31日以降の延長は厳しい状況とみられる」と話している。現射撃場をめぐっては、98年に上祖母石地区の民家に流れ弾が撃ち込まれる事件が起き、地元住民が射撃場の撤退を要望。県教委はその後、市内の別の場所への移転計画をまとめ、2004年3月に射撃場を一時閉鎖したが、計画が難航し使用期限を延長した経緯がある。移転先の甲州市では、周辺の一部住民が建設に反対している。甲州市の新射撃場が完成するのは11年度中の見通し。現射撃場が閉鎖となった場合、2年ほどの空白期間が生じるため、国体の試合などは県内の民間施設や県外施設で実施することになる。
(クマが市庁舎に侵入:富山)
18日午前4時50分頃、富山県南砺市苗島の南砺市役所福野庁舎に、ツキノワグマが通用口扉のガラスを破って侵入し、計3枚を破って再び屋外へ逃げた。けが人はなかった。逃げた後クマの行方はわかっておらず、市は広報車などで注意を呼びかけ、警察や消防も周辺をパトロールしている。クマは庁舎南側裏の通用口扉のガラス1枚を破って侵入。1階ロビーや玄関付近を走り回り、構内の扉ガラスを1枚を破った。この後通用口に戻り、扉ガラスをもう1枚破り逃げた。ガラスが割れる音に気づいた警備員がクマを目撃し、南砺署に通報するなどした。クマは出血しているとみられ、構内のガラスには血の手形が付着していた。手形は約150センチの高さにあったことから、成獣とみられる。同市林政課によると、過去、同市福野町地区の中心部にクマが出没した記録はないという。市は周辺の小中学校に警戒を要請。消防や南砺署、猟友会などもパトロールしている。
(赤そば畑に電気柵設置:長野)
箕輪町上古田の地域活性化グループは18日、イノシシによる被害から赤ソバを守ろうと、畑の周囲に電気柵を設置した。グループのメンバーやJA上伊那の職員、上古田区民ら約50人が参加して作業した。グループでは上古田区の地域活性化のため、遊休農地に赤ソバの種を播き、赤そばの里づくりを目指している。上古田区はイノシシ被害の多い地区でもあり、赤ソバが踏み荒らされるなど農作物への被害が出ている。そのイノシシへの対策として、県からの補助金を利用して今回初めて赤ソバ畑約140アールの周囲に電気柵を設置することになった。電力供給にはソーラーバッテリーを使い、グループのメンバーが管理する。グループの唐澤光範会長は、「多くの人の協力で設置することができた。電気柵の効果が出ればうれしい」と話していた。赤ソバは8月に収穫するという。
(クマの目撃4件相次ぐ:秋田)
県内で18日、クマの目撃が4件相次いだ。同日午後4時10分ごろ、三種町森岳字木戸沢の森岳温泉簡易郵便局前の町道に体長約1メートルのクマがいるのを、車で通り掛かった男性(50)が見つけ、能代署に届け出た。現場は森岳温泉郷の入り口で、約100メートル南側には森岳温泉ゆうぱるがある。クマは北側の山へ逃げた。同町では午後3時ごろにも、同町森岳字上谷地の板倉衛生センター北側の沢で体長1メートルのクマが目撃された。このほか、北秋田市前山字綱前の生コンクリート製造会社の敷地内と、能代市字冷清水の水田でも目撃された。

TOPへ

7/18
(内紛続くクレー射撃協会)
役員改選をめぐり内紛が続く日本クレー射撃協会は17日、麻生太郎首相の会長再選を支持する「旧執行部」のメンバーが、3月の総会で新会長を選出した「新執行部」を相手に、総会での決議無効などを求めて6月26日に東京地裁に提訴したことを明らかにした。8月5日に第1回口頭弁論が開かれる。訴状によると、旧執行部は3月の役員改選は「継続審議」であり、散会後に現在は新執行部となった反対勢力が新役員を選出した決議は無効と主張。新役員を再承認した形となった6月の総会についても、委任状に不備があり定足数に足りなかったと訴えている。旧執行部は、新執行部に業務妨害の排除を求めた仮処分も申し立てている。
(クレー協会、内紛で旧執行部が協会を提訴)
日本クレー射撃協会の09年度の役員改選を巡る内紛で、08年度までの任期だった麻生太郎会長(首相)の再選を支持する従来の執行部側が、協会を相手取り、今年3月、6月の総会で平井一三氏を会長とする現執行部を承認した人事案件について手続きに正当性がないなどとして、決議の取り消しを求め、東京地裁に提訴したことが17日、明らかになった。この日、旧執行部で副会長だった高橋義博氏が東京都内で会見し、現執行部について「正当性がない。クーデターが起きて残念」と主張。現執行部の協会運営の差し止めを求め、東京地裁に仮処分を申請したことも分かった。
(現執行部の無効を訴えるクレー射撃協会、前副会長)
日本クレー射撃協会の高橋義博前副会長が17日、東京都内で記者会見し、現執行部は無効との見解を示し「クーデターが起きて大変残念。協会の会長は休職中の麻生太郎会長だ。(現執行部の有効性は)司法の判断を待ちたい」と述べた。すでに現執行部による協会運営の差し止めを求める仮処分を申請。平井一三氏を会長とする現執行部を承認した6月の総会は手続きに規則違反があるとし、決議の取り消しを求める訴えも起こした。現執行部の高尾裕之副会長は「法的に問題はない。受けて立ちたい」と話した。6月の総会後、「議事録などで手続きを確認したい」としていた所管官庁の文部科学省は、「各方面からいろいろな声が上がり、書類の正確性などについて判断ができない状況」と混乱している。
(農作物の獣害深刻、対策室を設置:福井)
シカやイノシシなどによる農作物の被害が深刻な小浜市は16日、庁内に鳥獣害対策室を設置し、さらなる対策に乗り出した。同市によると、獣害対策の部署を設置するのは県内の自治体で初めて。同市では毎年1000万円前後の予算を組んで有害鳥獣の駆除を進めているが、昨年度は稲の葉が軒並み食べられるなど約1400万円の被害が出た。さらに林業への被害や衝突事故なども多発して住民生活に影響している。対策室では住民に捕獲おりの貸し出しや捕獲免許取得のための講習会を開くことも検討している。また、獣害防止用の金網設置などで国の補助事業も積極的に活用する。松崎晃治市長から辞令を受け取った井上崇同室長は「獣害の解決は農業のさまざまな問題解決の大前提。地域社会の深刻な問題でもあり、少しでも被害を減らしたい」と話している。
(運転手殺害、車内で銃発射か:鳥取)
17日夜、鳥取市で、タクシーの運転手が銃で撃たれて殺害された事件で、運転席のドアから拳銃の銃弾が見つかったことなどから、警察は、車の中で拳銃を発射し、現金を奪ったものとみて調べるとともに、逃げた犯人の行方を捜査しています。
(行政センターにクマ:富山)
18日朝早く、南砺市の福野行政センターにクマが玄関のガラス戸を突き破って侵入し、逃げました。けが人はいませんでした。クマはまだ見つかっておらず、市では注意を呼びかけています。18日午前4時50分ごろ、南砺市苗島の福野行政センターで、ガラスが割れる音に気付いた警備員が庁舎を見回ったところ、1階ロビーにクマがいるのを発見しました。警備員は外に逃げ出し110番通報した後、再び1人で庁舎に戻ったところ、クマはいなくなっていました。クマは玄関の両開きのガラス戸を突き破ったほか、ロビー入り口のガラス戸を突き破り、同じ玄関から逃げていったと見られています。市では手の跡がおよそ150センチの高さについていたことから、クマは50キロほどの成獣ではないかと見ています。市ではなるべく外出を控えるように呼びかけるとともに猟友会や警察とともに警戒にあたっています。
(高速道路のサル、オオカミの尿で撃退)
高速道路に出没するサル対策として、中日本高速道路名古屋支社桑名保全・サービスセンター(三重県桑名市)が、オオカミの尿を使った液剤をフェンスに取り付け、効果を上げている。この液剤は、都内の総合商社「エイアイ企画」が輸入した商品で、アメリカにあるオオカミの保護施設で採取した尿を除菌して作られたという。同センターによると、今年3月、新名神高速道の土山サービスエリア(滋賀県甲賀市)のフェンスに、50ミリ・リットル入り容器を6メートル間隔で付けたところ、サルが近寄らなくなった。同高速道の開通した昨年2月以降、サルが侵入するケースが7件あったといい、同センターの担当者は「天敵のにおいだけなのに、効果は予想以上だった」と驚き、同様にサルの侵入が目立つ桑名市の大山田パーキングエリアへの設置も検討している。
(北限のサルと共生へシンポ:青森)
国の天然記念物「北限のニホンザル」の個体数増加で農作物被害が増加していることを受け、サルとのすみ分けを考えるシンポジウム「人と天然記念物北限のサルとの共生」が8月19、20日、青森県むつ市のプラザホテルむつで開かれる。むつ市や周辺3町村などでつくる「下北半島のニホンザル被害対策市町村等連絡会議」が主催。初日は京都大霊長類研究所の渡邊邦夫教授と日本獣医生命科学大の葉山伸一准教授が、サルの保護管理と猿害防止技術についてそれぞれ講演し、文化庁の天然記念物担当を交えたパネルディスカッションがある。2日目は、同市大畑地区で畑へのサルの侵入を防ぐ電気ネット柵などの現地視察を行う。参加無料だが、現地視察をする場合はバス代が必要。締め切りは31日。
(福祉施設が出荷、キジ人気上昇中:北海道)
北海道岩見沢市の社会福祉法人、岩見沢清丘園にある知的障害者の就労支援施設「ワークつかさ」で、利用者が作業訓練で生産する高麗キジのひなが誕生している。同市には副業でキジを飼育する農家もいたが、1990年代半ばに廃れ、今はここが市内唯一の生産場所。農家からふ卵器などの道具とノウハウを受け継ぎ、98年から飼育に取り組む。

TOPへ

7/17
(拳銃所持容疑でナイフ店経営者ら2人を逮捕:東京)
拳銃と実弾を所持したとして、警視庁組織犯罪対策5課などは16日までに、銃刀法違反容疑で、東京都杉並区成田東、ナイフショップ「フリーダムナイブズ中野ブロードウェイ店」経営丹羽義典容疑者(47)ら2人を現行犯逮捕した。同課によると、両容疑者は容疑を認めており、所持の目的を調べる。逮捕容疑では、2人は先月29日、杉並区のJR高円寺駅高架下の路上で、拳銃1丁と実弾5発をバッグに入れて所持した疑い。丹羽容疑者は同日、自宅マンションで拳銃2丁と実弾58発を所持した疑いでも逮捕された。同課は丹羽容疑者が拳銃を所持しているとの情報を得て捜査していた。ナイフショップのホームページなどによると、同容疑者は2003年3月、捜査協力したとして、警視庁から感謝状を贈呈されたという。テレビドラマでナイフの使い方の演技指導をしたほか、秋葉原の無差別殺傷事件をめぐっては、専門家としてダガーナイフの販売規制を訴えるなどしていた。
(サルのふんお断り、プールに電気柵:和歌山)
和歌山県白浜町椿の椿小学校では夏になると、プールに出没するサルのふんに悩まされてきたが、侵入防止対策として設置した電気柵により、今夏はいまのところ目立った被害はない。久保多喜子校長は「水泳の授業を中止することもなかった。安心して児童がプールに入れる」と喜んでいる。同校のプールには毎夏、サルが暑さしのぎにやって来る。人けのない土、日曜が多く、月曜になるとプールサイドや塀の上だけでなく、プールの底にもふんが泥のように沈殿していることがあった。昨年7月には水泳の授業を2日間ほど中止し、教職員で清掃して水を入れ替えた。被害発生後、猟友会が空砲を撃ったり、住民が学校周辺をパトロールしたりして一時的に被害はなくなったが、8月下旬、夏休みのプール開放期間が終了し、パトロールを終えると再び被害が出たという。町は対策として11月、約14万5000円をかけ、プール周辺の延長約100メートルに電気柵を張った。さらに木の上から飛び入らないようにプール近くの森の所有者に許可をもらって、一部を伐採した。電気柵には、教員が金曜の夕方から月曜の朝にかけて電流を流している。いまのところ、プールには目立った被害はないが、学校菜園の収穫前の作物が食害されたり、休日中、体育館の屋根に数十匹のサルが座っていたりすることもあり、注意が必要という。
(獣肉解体処理施設建設を計画:和歌山)
日高川町は、国の経済危機対策交付金事業でシカやイノシシの肉を解体して商品に加工する獣肉解体処理施設の建設計画に着手、年度内の完成を見込む。計画では中津、美山地区の2カ所に施設を設け、専従の作業者を置くのではなく、地元の猟友グループが利用し、解体処理された獣肉は中津、美山の両産品販売所などで販売する。同施設が完成すれば狩猟意欲の向上にもつながり、被害が深刻な鳥獣害対策の一環に成果が現れると期待されている。日高川町では鳥獣被害が後を絶たず、農家の生産意欲の減退などにもなると危惧されている。特にイノシシやシカ、サルの被害は深刻で、被害面積は30ヘクタールを超え、農作物の被害額は平成20年度2100万円など毎年2000万円を超える。被害防止のため有害鳥獣で捕獲した数は平成20年度でイノシシが156頭、シカ248にのぼる。同町では以前から地元猟友会が狩猟期間中などに捕獲したイノシシやシシ肉を各グループで解体しているが、育場法の対象外で衛生管理の安全性から販売は難しかった。そんな中、県は平成20年度から「野生鳥獣の資源化イノシシ・シカ肉の利活用」として、イノシシ、シカ肉の安全対策の柱となる「わかやまジビエ衛生管理ガイドライン」を策定した。 日高川町で計画中の獣肉加工処理施設は、約2500万円をかけて遊休施設の改修と平屋建てを建設。精肉処理されたイノシシ肉は中津、美山の両産品販売所で販売するほか、温泉宿泊施設などでイノシシ料理として提供する予定で、町は料理の講習会や解体講習会も開催する計画だ。ここ数年、全国でも同様の施設が数多く誕生しているが、販売先が少ないことから消費拡大が課題となっており、施設運営開始後は獣肉の販路確保が最も重要となりそうだ。
(インドクジャク計116羽を駆除:沖縄)
環境省那覇自然環境事務所石垣自然保護官事務所は、新城島(上地)で今年4月から6月に掛け計5回にわたり、インドクジャクの捕獲作業を実施。計7羽(雄4羽、雌3羽)を捕獲した。クジャクは、植物や小型の哺乳(ほにゅう)類、両生は虫類、昆虫など多様な動植物を大量に食べることから生態系への影響が懸念され、同島では、小動物の減少や農作物被害が報告されている。捕獲作業は、同島からの完全排除を目標に06年度から実施されており、今回の7羽を含め、116羽が捕獲された。残存数は2、3羽と見られている。捕獲は、銃器を使用して行うことから観光客や一般人の島への立入を禁止した上で、県猟友会八重山支部などの協力を得て行われた。
(山林でクマに襲われけが:福島)
16日午後1時50分ごろ、福島市佐原字竹ノ森の山林で東京都の男性(25)がクマに襲われ、頭に軽傷を負った。福島署によると、男性は1人で散策中。体長約1mのクマに襲われた。約500m離れた場所に避難し、近所の住人が119番通報した。同地区では、5月2日にも山菜採りの男性がクマに襲われている。市農林整備課は有害鳥獣捕獲隊に依頼し、駆除する方針。
(海賊撃退からシカ退治まで)
「長距離音響発生装置」(LRAD)という米国生まれの製品がある。なんとも物々しい名前だが、この製品の総販売代理店に丸紅100%子会社の丸紅情報システムズが決まったことがわかった。もともとは軍事目的で開発されたものだが、意外な分野でも切り札となりそうだ。LRADは3キロメートル以上離れた対象にも、地下鉄車内の騒音を上回る音圧(約85デシベル)を伝えられる特殊スピーカーだ。耳をつんざくような大音量で、相手を傷つけずに攻撃意欲を失わせることができ、音響兵器ともいわれる。米国の音響メーカー、アメリカンテクノロジー社が開発。米軍に導入されているほか、ニューヨーク市警などで犯罪、災害対策として使われている。日本でも、海上自衛隊の護衛艦が海賊対策として取り入れ、4月にはソマリア沖で不審船を追い払って話題となった。2月にも調査捕鯨船が、活動を妨害してくる米環境保護団体シー・シェパードへの警告に使ったと報じられている。丸紅情報システムズは昨年12月から、国内代理店の1社としてLRADを販売してきたが、さらなる販路拡大が可能として、7月に独占販売契約を結んだのだ。その一つが獣害対策だ。国内ではシカ、サル、イノシシだけで年間100億円以上の被害が発生している。信州大学では、特に被害の大きいシカの追い払い、誘(おび)き寄せ策としてLRADを応用する研究が進められている。航空機に鳥が衝突する「バードストライク」回避の秘密兵器としても期待され、国土交通省が導入を検討しているところだ。2005年に米国を襲ったハリケーン「カトリーナ」では被災者への呼びかけでも活躍。災害でインフラが破壊された際の緊急連絡手段にも活用できる。使い道はまだまだ未知数で、どこまで需要を掘り起こせるのか。あらゆる業界とパイプを持つ親会社、丸紅との連携がカギとなりそうだ。
(長さ5センチ、世界最小の銃:スイス)
『SwissMiniGun』は公式に世界で一番小さい銃だ。見ると普通の拳銃(リボルバー)のように見える――下に突き出している、「大きすぎる」引き金を除けば。だが、キーホルダーとして使えそうなくらい小さい。だがこれをキーに付けてはいけない。少なくとも弾が入っているときはやめた方がいい。きっと誰かがこれをつかんで引き金を引くからだ。そうなったら、君は2.34mm口径弾を体から取り出さなければならなくなる。この小さな銃は、名前のとおりスイス製で、長さはたった5.5センチだ。リムファイアー式[薬莢後端外周のリム部を中空構造として、その内部に発火薬を詰め、リムを叩いて発火させる方式]の銃弾は、非常に小さいため、大したダメージは与えられない。実際にメーカーは、次のことを明確にしたいと望んでいる。「弊社製品についての記事を書くことに興味をお持ちのジャーナリストの皆さんに、この機会を借りてお伝えします。多くの国で自由に販売されている大半のエアガンやBB銃の方が、弊社の弾薬の10倍以上の威力があります。」それでもこの極小銃の弾が当たれば痛いし、目に当たれば失明の危険もある。価格は6500スイスフラン[日本円でおよそ57万円]と、かなり高額だ。最高で5万ドルもするゴールド版もあるが、購入するにははるばるスイスまで行かなくてはならない。この銃は一部の市場に輸出されているものの、米国の規制では小さすぎて「最小サイズの条件」に合わないのだ。
(電気柵の設置を実習:長野)
山ノ内町野生鳥獣被害防止対策研修会は9日、イノシシとクマ対策を焦点に開かれ、研修会では生態とともに電気柵の特性や設置方法について説明を受け=写真、引き続き沓野のトウモロコシ畑で電気柵の設置実習を行った。電気柵は、1秒間に1回程度の電流が瞬間的に流れ、それに触れることによってショックが与えられる仕組み。動物が電気ショックに慣れるということは少ないそうで、動物への心理的学習効果が期待できる。設置の仕方や電気柵については農業試験場の研修員が講師となり、「出力7000ボルト以上の機種が望ましい」など導入に向けた機器の説明とともに、「設置予定地の草などは取り除く」「斜面から近いと乗り越えられる可能性があるので、フェンスを斜面から離す」「地面に凹凸がある場合は地形に合わせて隙間を埋めるように設置」などポイントを解説。一番大切とされる通電線の地面からの高さは、イノシシなら15、30、50センチの3段、クマなら20、40、60センチと外側30センチの副線の組み合わせを配置例とし、「通電線は鼻や腹など毛のない部分に触れることで効果が出る」とした。
(イノシシ被害、今年も:徳島)
三好市池田町漆川の黒沢湿原のサギソウ園(約200平方メートル)が今年もイノシシに荒らされている。園の約3割が掘り返され、開花目前の数百株が被害に遭っている。園は6月にイノシシの侵入を防ぐ堀と柵を設けたばかりで、市は鉄柵を追加するなどの対策を検討している。被害に遭ったのは黒沢湿原に四つあるサギソウ園の一つで、地元の林業研究グループ・馬路夢いっぱい会が管理する園。園内には、イノシシとみられる足跡や草をかき分けて歩いた形跡が残っている。掘り返されたのは昨年までに移植したサギソウで、今年植えた苗約400株は無事だった。イノシシは、遊歩道から堀(幅約2メートル、深さ約50センチ)を渡り、張られたロープをくぐるなどして侵入したとみられている。市は、15センチ角の網の目で高さ約60センチの鉄柵を追加するなどの対策を検討中。久保進会長は「ミミズなどを食べるために入ったのだろう。今年植えた苗を守るためにも被害が拡大する前に対策を急がねばならない」と話している。同園は昨年6月にも同様の被害を受け、市は翌月に高さ約90センチの鉄柵を設置。景観に配慮し、今年6月に2メートル間隔の木のくいにロープを張った柵に変更し、堀も整備した。サギソウの開花時期は7月末から8月末まで。馬路夢いっぱい会は、2002年から三好高校や池田中学校の生徒と協力し、群落復元に向け移植などに取り組んできた。
(クマの目撃情報相次ぐ:長野)
北アルプスのふもとの安曇野市穂高有明、牧の一帯で6月上旬ごろから熊の目撃情報が相次いでいる。いまのところ、けが人が出たり、農作物が広範囲で荒らされたりする事態にはなっていないが、市は捕獲用のおりを設置するなど対策を進めているほか、住民、観光客らに注意を呼び掛けている。
(変電所に巣、カラス救出作戦:岩手)
巣に足が絡まってしまい、飛び立てなくなったカラスの救出が行われました。巣をつくっていたのはJRの変電所の鉄塔の上でした。JR東日本盛岡支社の変電所の鉄塔に、巣が見つかったのは今年3月。しばらくは見守っていたということですが、先月末になって、幼鳥の足がからまり飛び立てないでいることに、技術員が気づいたということです。きょうはもともと、カラスの巣がある鉄塔から、別の鉄塔に電流を切り替える作業が計画されていたことから、これに合わせて救出作業が行われました。親ガラスとみられる2羽のカラスが威嚇をする中、足に絡まっているものを切って救出。カラスの足には巣作りに使ったとみられる、ビニール紐が絡みついていました。救出されたカラスは足の傷の影響からか、飛び立つことができずそのまま保護されました。カラスは高い所に巣を作る習性があるため、JR東日本盛岡支社では今後、巣を作られないような対策を強化していくことにしています。

TOPへ