<射撃ニュース9月>

9/26
(今年2回目のシカ夜間調査:宮城)
宮城県、石巻市、女川町でつくる牡鹿半島ニホンジカ対策協議会は25日、ニホンジカの有害捕獲(26日~10月20日)開始を前に、石巻市と女川町の牡鹿島で、夜間の生息数調査を実施した。調査は今年3月に次いで2回目で、担当者16人が参加。牡鹿半島を13地域に分けて幹線道路(延長184キロ)沿いから照明を当て、出合うシカの頭数を数えるライトセンサス法で調べた。担当者は、ゆっくりと走る車に乗って午後7時から約2時間かけて、照明を当てて光るシカの目をカウントした。協議会は、狩猟期(11月15日~来年2月28日)後の3月に次回調査を行う予定。頭数の増減などを分析し、半島全体の生息数を推定する。協議会によると、車両や牧草などの被害額は2008年度が約3400万円。3月の調査では1平方キロ当たり125頭と推定され、国の指針で自然への影響が少ないとされる3~5頭を上回った。
(複数民家に脅迫状と「銃弾」:大阪)
大阪府松原市の住宅街で昨年7月以降、放火とみられる火災が4件発生したほか、複数の民家に「殺す」と脅迫する文書やライフル銃の弾のようなものが届けられていたことが26日、捜査関係者への取材で分かった。被害は松原市東新町に集中。周辺では民家の玄関や壁に黒や青のペンキが塗られるなどの被害も確認されている。府警は、放火や脅迫などの疑いで捜査。弾のようなものは小指大の金属製で火薬のようなものが詰められており、鑑定を進めている。
(有害鳥獣対策総決起大会:大分)
シカによる農林業への被害が拡大するなか有効な対策を探ろうと有害鳥獣対策総決起大会が佐伯市で開かれました。この総決起大会は佐伯地区林業研究グループ連絡協議会が初めて開催したものです。主催者が年々拡大する林業や農業へのシカ被害の実態を報告したあと鳥獣害対策を研究している農業・食品産業技術総合研究機構の井上雅央さんが講演しました。井上さんは被害が増加する原因は集落に1年中シカのエサがあるためと指摘し秋から冬に新芽をつくるような不要な草刈りを行わないなど住民でできる対策を説明しました。またパネルディスカッションも行われ農林業や猟友会の関係者がシカの駆除に関する規制の緩和などを訴えました。
(イノシシが男性襲う:長崎)
24日正午ごろ、西海市大瀬戸町の山中の畑で、同町雪浦下釜郷の無職、小川忠雄さん(78)がイノシシに襲われ、脚などにけがを負った。現在、長崎市内の病院に入院しているが、意識ははっきりしているという。西海署などによると、小川さんは所有する同町内の畑に向かい、車を降りたところを、突然現れたイノシシに体当たりされ負傷。ふくらはぎから尻にかけて5、6カ所に、牙でえぐられたような傷を負った。24日は帰宅したが、25日に容体が悪化し入院した。小川さんを襲ったイノシシは見つかっていない。西海市農林振興課は「イノシシが人を襲う事例は市内で聞いたことない。情報収集に当たり、早急に駆除を依頼したい」とし、注意を呼び掛けている。
(サル対策効果ござる:大分)
野生のニホンザルが観察できる高崎山自然動物園(大分市)周辺では08年度、サルによる被害件数が前年度の半減、被害額は3分の1に激減した。同園を運営する高崎山管理公社の職員による効果的な対策が奏功。「サル被害ゼロ」までの道のりは遠いが、取りあえず知恵比べでは一枚上をいったようだ。管理公社では花火で威嚇したり、サルの通り道に捕獲用の箱わなを仕掛けたりしてきたが、目立った効果は得られなかった。そこで08年度は徹底的な「巡回作戦」を決行。例年の被害状況を分析し、時期や場所を細かく調べ、毎朝毎晩、田ノ浦と挟間、別府の3地区の農地を巡回した。農家からも目撃情報をもらい、姿を消した方向を翌日の担当者に引き継いで巡回ルートを決定。また畑の作物の種類をメモし、いつ、どこの畑が収穫期を迎えるかを把握し、特に前年に大きな被害のあった畑では収穫前の数週間、職員が付近に常駐した。天敵のイヌも活用した。木と木の間に20メートル程度のロープを張り、ロープに首ひもをつないで広範囲に移動できるようにした。収穫期には3匹に増強し、犬小屋ごと移動して見張りに充てた。鳥獣保護員により、被害に遭った農作物の食べ方で、どの動物による被害なのかが詳細に区別できるようになったことも、効果的な対策を講じる手助けとなった。おかげで08年度の被害件数は136件で、前年度比127件減と約半分になり、被害額は3分の1以下の553万円となった。過去10年間をみても被害件数、被害額ともに最低となった=グラフ参照。こうした結果に浅野さんは「これから冬にかけて山に食べ物がなくなれば、サルは人里に下りてくる。被害がなくなったわけではないので、さらにこうした対策を続け、少しでも被害を減らしたい」と話している。
(中心市街地にサル、20人が追跡で5時間後捕獲:長野)
松本市で25日午前10時25分ごろ、「松本パルコの前に猿がいる」と松本署駅前交番に通報があった。署員と市、県松本地方事務所の職員ら20人以上が出動。猿は中心市街地を逃げ回り、午後3時ごろ、パルコ隣のビルで捕まった。猿はまず、中央1の県理容会館の6階屋上へ。おりに追い込もうとしたところ、ビル屋上から近くの電柱に5メートル近くも飛び降りた。最後は伊勢町通り沿いのホテル10階屋上から隣にあるビルの2階屋根に飛び降り、近くで弱っているところを網で捕獲された。猿を保護した市アルプス公園内の動物園「小鳥と小動物の森」管理事務所によると、ニホンザルの雄で4~5歳、体長は50~60センチ。群れから離れて単独で生活し、偶然、市街地に迷い込んだとみられる。けがはなく、体調が戻れば森に返すか検討するという。市耕地林務課などによると、23日には市役所近くの幼稚園で、24日にも松本城本丸庭園で猿が目撃されていた。人や農作物への被害は報告されていない。寝具店経営の田中博さん(69)は「松本の街中で猿を見たのは初めて。人出が多かったシルバーウイーク期間中でなかったのが幸い」と話していた。

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9/25
(乗鞍のクマ襲撃、現場の状況調査:岐阜)
高山市丹生川町の乗鞍スカイライン終点の畳平(標高2702メートル)で19日午後、ツキノワグマが観光客らを襲い計9人に重軽傷を負わせた事件を受けて、特定非営利活動法人(NPO)日本ツキノワグマ研究所=広島県廿日市市=が24日、乗鞍へ状況調査に訪れた。同研究所の米田(まいた)一彦理事長(61)は「クマと人間の共生を考えて活動してきたが、研究者としては、これまで被害を防ぐ対策がおろそかになっていたのではないかとの思いもある」と話した。
(路線バスがクマと接触、合計4頭も現れる:北海道)
25日午後6時50分ごろ、十勝管内上士幌町黒石平(くろいしだいら)の国道で、回送中の路線バスが飛び出してきた子グマと接触した。その直後に親とみられるクマが現れ、威嚇してきたため、バスはそのまま発車した。男性運転手(23)にけがはなかった。帯広署などによると、同町ぬかびら源泉郷から同町市街地側に約4キロ離れた地点。子グマは大型犬ほどの大きさだったという。接触直後に現れたクマは成獣2頭と別の子グマ1頭で、バスに向かって「ウー」とうなり声を上げたという。同署員が約2時間後に現場を確認したが、クマはすでに姿を消していた。現場近くの旅館経営者は「一度に4頭もクマが現れて驚いている」と話していた。同署は付近住民に注意を呼びかけている。
(熊の食害相次ぐ、8月の被害件数過去最多:長野)
リンゴなどの果樹栽培が盛んな松本市梓川地区で8月、ツキノワグマによる農産物の食い荒らしが相次ぎ、被害件数は、全国的に熊が人里に出没した2006年の同月を大きく上回り、過去最多となったことが24日、松本市のまとめで分かった。県は「全県的な出没増加は把握していない」とするが、諏訪郡原村でも、これまでになく里の近くで被害が発生。岐阜県高山市の乗鞍岳山頂近くで熊が観光客らを襲った事件もあり、関係者は警戒を強めている。松本市耕地林務課によると、8月に市内で確認された熊による農業被害件数は今年、43件。06年の26件、07年の27件を上回り、05年の旧松本市と旧4村の合併後では過去最多になった。このうち梓川地区が9割近くを占める。同地区は市を代表する農業地域で、特産のリンゴをはじめ、プルーンなど果樹栽培を手掛ける農家も多い。リンゴをかじられるなどの被害に遭った男性(65)は「防護柵があるのに侵入された。来年はプルーンを作れないと嘆く農家もいる」と話す。同課の担当者は「8月は山のドングリなどが実る前で例年熊が出やすい時期だが、今年は山の餌が不足しているとも聞かず、思い当たる原因はない」と首をかしげる。諏訪郡原村では今月3、4日、民家の養蜂(ようほう)箱が熊の被害に遭った。村によると、この民家近くの八ケ岳中央農業実践大学校の畑でも、5日以降ほぼ連日、作物が荒らされているという。村猟友会長の鎌倉治章さん(63)は「こんな里に出るなんて、ここ20年ほどなかった」と話す。村は8日にわなを設置。その後、猟友会員が毎朝見回っているが、24日までに捕まっていない。信州ツキノワグマ研究会理事で、県クマ対策員の後藤光章さん(35)=長野市=は「果樹に味をしめたり、高齢で餌を見つけにくくなった個体が、繰り返し出没している可能性がある」との見方を示している。
(シカ侵入に備えよ:島根)
島根半島西部の弥山(み・せん)山地に生息するニホンジカの農林業被害を防ごうと、出雲市は、総延長約27キロに及ぶ金網の防護柵(さく)を設置する。旧平田市や旧大社町の7集落を囲むように張り巡らせることで、シカの侵入に備える。市は事業費1億円を盛り込んだ09年度一般会計補正予算案を、開会中の市議会に提案した。防護柵は高さ約1・8メートル。網の下側80センチの部分には強度の高い鉄線を使うことで、イノシシが突進しても破れないようにした。10月にも設置作業を始め、来年3月末までに終える予定だ。市農林政策課によると、弥山山地に生息するシカは推定で約500頭。県が策定した特定鳥獣保護管理計画で、農林業被害を減らし共存するための適正規模とした180頭を大きく上回っている。近年は年間約500頭を捕獲しているが、野菜や果樹などへの被害は07年が約840万円、08年は約720万円にのぼる。県は95~00年、弥山山地周辺集落に総延長100キロの柵を設置した。だが、イノシシの突進や老朽化で網が破れたり、囲む範囲が広すぎて柵内にシカが生息したりして、効果が得られなくなっていた。市は07年末に、学識経験者や地元住民らでつくる「市弥山山地人とシカ共生の森づくり審議会」を設置。昨夏の答申を受け、今年1月に策定した「市シカ対策基本計画」に柵の整備を盛り込んだ。市農林政策課の担当者は、「柵の設置で、農作物被害や衝突事故を防いでいきたい。来年度から効果を検証していく」と話した。
(クマ調査、行動パターンをGPS付け追う:神奈川)
丹沢のクマの生態調査に取り組んでいる大学院生が18日、清川村内で仕掛けてあった学術調査のワナにかかったクマに全地球測位システム(GPS)を取り付ける作業をした。将来は里に現れるクマの対策に役立てる計画だ。調査を進めているのは、慶応大政策・メディア研究科の土光智子さん(28)。猟友会会員らの協力を得ながら、3年前から丹沢のクマを調べている。クマにGPSを取り付けてほぼリアルタイムにクマの行動を知るのが調査の要だが、こうした調査はこれまでほとんどされていないという。土光さんは昨年も学術調査では15年ぶりにクマを捕獲したが、体が小さく、装置の取り付けを断念していた。今回ワナにかかったクマは体長1メートル23センチ、体重43キロのメスの成獣。麻酔で眠らせた後、首にGPSの装置を付けて山にかえした。衛星を利用して4時間ごとに位置を確認し、約1年間にわたって行動パターンを調べる予定だ。土光さんの調査の目的は衛星やGPSを利用したシステムの構築。「『クマの出現マップ』や、『里山出没警報』を作り、クマによる事故を減らしたい」と話している。
(野生動物撃退に新兵器:韓国)
トラや犬がほえる声で野生動物を撃退し、農作物を守る装置が来年から江原道の農家に試験的に設置される。江原道洪川郡、農村振興庁国立農業科学院は24日、電子センサー機能を利用した野生動物撃退装置の現場実演会を開いた。国立農業科学院農業工学部が開発した同装置は、電子センサーで野生動物の接近を感知し、音と光で撃退するものだ。野生動物の感知には赤外線センサー、レーダーセンサー、熱感知センサーなどが使用され、さまざまな地形に設置可能だ。また、電線を地中に埋めることができ、農家がこれまで使用してきた鉄製フェンス、電気フェンスなどに比べ、人や農機具の出入りが容易で、雑草除去も必要ない。野生動物を感知すると、トラや犬のほえる声、爆発音など6種類の音が鳴る。野生動物が音に慣れるのを防ぐため、音は自動的に変わる。このほか、クセノンライトでせん光を発し、撃退効果を高めた。06年のイノシシ、キバノロなどの野生動物による農作物被害は216億ウォン(約15 億9000万円)で、年々増加している。
(クマの生態保護、県が11月から管理計画:福井)
ツキノワグマによる被害防止と生態保護を両立させるため、県は11月から鳥獣保護法に基づくクマの保護管理計画をスタートさせる。嶺北、嶺南の山間部に「県野生鳥獣回廊」と名づけた保護区域を新たに指定。クマの生息域を確保することで、クマが里山へ下りて来ることによる被害を防ぐのが狙いだ。県自然環境課によると、ツキノワグマは嶺北に約760頭、嶺南に約90頭がそれぞれ別の個体群として生息。嶺南の個体群は放置すれば絶滅の恐れもあるという。一方でクマによる被害も深刻化しており、89年から今月までに44人が襲われ、うち1人が死亡。山際の果樹が食べられるなどの農作物被害も出ている。最近では04年と06年に集中し、両年で計25人が被害に遭い、270頭が駆除された。今月19日には、岐阜県高山市のバスターミナルでクマに襲われた観光客9人が重軽傷を負った。同計画で定める県野生鳥獣回廊は、嶺北では白山山系と越美山地を結ぶ山間部一帯、嶺南では県境付近の山地一帯。重点的に間伐してクマの生息域を確保し、緊急以外の駆除は認めない。この結果、クマの保護エリアは従来の鳥獣保護区(嶺北7カ所、嶺南3カ所)から大幅に拡大される。また年間の総捕獲数も嶺北で91頭、嶺南では7頭を上限にし、嶺南では狩猟の自粛を求める。県自然環境課は「被害防止のためには駆除だけでなく、クマの居場所を作ることが重要だ」と話している。
(山菜採り遭難防止対策会議:青森)
本格的な秋の山菜採りシーズンを前に県や警察は遭難防止対策を確認した。山菜採りの遭難は8月以降既に12件発生し去年の同時期を上回っている。対策として家族に予定を知らせるなど入山時の心得のほかクマの被害防止策も入れたチラシ1万9000枚を配布する。
(市街地にサル、警察など大捕物:長野)
松本市で25日午前10時25分ごろ、「松本パルコの前に猿がいる」と松本署駅前交番に通報があった。署員と市、県松本地方事務所の職員ら20人以上が出動。猿は中心市街地を逃げ回り、午後3時ごろ、パルコ隣のビルで捕まった。市耕地林務課などによると、23日には市役所近くの幼稚園で、24日にも松本城本丸庭園で猿が目撃されていた。人や農作物への被害は報告されていない。
(サルに餌やり、罰金最高1万円:大阪)
国の天然記念物に指定される「箕面のサル」が増えすぎ、問題化している大阪府箕面市で25日、市議会が市内の野生ニホンザルへの餌やりを禁止する条例案を可決した。違反者には1万円以下の過料が科せられる。罰則付きの餌やり禁止条例は全国でも珍しいという。施行は来年4月1日。市によると、観光名所「箕面大滝」周辺に生息するサルは、観光客らがお菓子などを与えるために増えすぎ、農作物を荒らしたり、観光客を威嚇したりする問題が起きているという。市は、サルに栄養を与えすぎない抜本的な対策が必要と判断し、条例制定に踏み切った。

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9/24
(シカ捕獲目標増やし年8500頭に:滋賀)
滋賀県は、ニホンジカによる農林業被害を減らすため、シカの保護管理計画を見直す作業を進めている。年間の捕獲目標を8500頭と現行より1100頭増やし、今年度の狩猟期間から実施する方針。県は新計画策定に当たって、推定生息数を見直した。目撃頭数やふんの数などから、04年度の2万頭が07年度には2万6300頭まで増えたと推定。現行の捕獲目標は年間7400頭(メス4000頭以上)だが、実際には4000頭前後しか捕獲できていないと分析した。新計画案では、11年度末までにシカを1万頭に減らすとの管理目標を設定。そのために捕獲目標を8500頭(メス4600頭以上)に引き上げる。地域別では、湖西の3100頭が最多で、湖東2400頭、湖北1600頭、湖南1400頭。11月15日から2月15日までの狩猟期間については、ニホンジカに限って3月15日まで延長する。シカが水稲などを食べる農業被害は2007年度で約78ヘクタールが確認され、被害金額は約4680万円。特に湖西地域で被害が多く、約2640万円と5割超を占める。樹木の皮をはぐ林業被害も湖東地域などで増加しており、計画を見直すことにした。県は県民意見の募集を経て計画を決定し、11月から実施する予定。県琵琶湖環境部は「予算を確保した上で、地元の市町や猟友会と連携して目標を達成し、農林業や生態系への被害を軽減させていきたい」としている。
(元同僚殺害目的で武器製造、日系人被告に懲役7年:福岡)
職場の元同僚らを殺害するため銃や爆弾を製造し車を奪ったとして、武器等製造法違反や強盗致傷などの罪に問われたブラジル国籍の無職モリヤ・バルデシ・タモツ被告(41)の判決で、福岡地裁久留米支部は八日、懲役七年(求刑懲役十年)を言い渡した。判決理由で長倉哲夫裁判長は「元同僚らへの恨みを発端にした短絡的な犯行で、動機に酌量の余地はない」と指摘。「老夫婦に手製銃を突きつけ、発砲するなどして車を奪っており、危険で悪質だ」と述べた。判決によると、モリヤ被告は昨年八~九月、香川県丸亀市などで銃七丁と爆弾六個を製造し、山林に埋めて保管。福岡県八女市の山中で夫婦から車を強奪し、二人にけがを負わせた。その後、大分県日田市などを四日間逃走、同県別府市で逮捕された。

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9/23
(散弾銃自殺?自営業男性が自宅で死亡:埼玉)
22日午後5時ごろ、さいたま市南区内谷の自営業の男性(64)宅で、男性が1階のベッドの上に倒れているのを訪れた次女(36)が発見、119番通報した。救急隊員が駆けつけたところ、男性が散弾銃で頭を撃って死亡していた。浦和署は、遺書などは見つかっていないものの、散弾銃が体の左脇に置かれていたことなどから、男性が散弾銃で自殺したとみて調べている。浦和署の調べでは、男性は1人暮らし。21日夕に次女が男性に電話したところ、男性は「体調が悪い」などと話していたという。散弾銃は、男性が県公安委員会の許可を得て所持していたものだった。
(農道で乗用車とクマ衝突:青森)
21日午後8時46分ごろ、深浦町驫木字黒崎の西海岸地区広域営農団地農道の黒崎大橋で、同町の団体職員男性(24)が運転する乗用車がクマと衝突した。クマは猟友会によって駆除された。鯵ケ沢署によると、衝突事故の後、クマがうなり声を上げ起き上がろうとしたため男性が家に連絡。男性の父親が近くの猟友会のメンバーに電話し、駆け付けたメンバーが同9時25分ごろ、散弾銃で駆除した。クマは体長1・4メートルの雄だった。男性の車は前のバンパーがつぶれ、フロントガラスにはひびが入っていた。駆除されたクマは処分のため深浦町に引き取られた。
(狩猟犬の訓練成果確認:宮崎)
第1回狩猟者交流会は、都城市高崎町の霞ケ丘猪犬訓練所で21日あった。九州各県の狩猟者約60人が参加し、追跡犬の訓練の成果を確認した。同訓練所を経営する中野博幸さん(35)が主催し、11月15日の県内の狩猟解禁日を前に実施した。山林の中に金網で仕切って造った約40アールの訓練場に、獲物のイノシシが1頭ずつ放された。参加者は持ち込んだ追跡犬を1~3頭ずつ訓練場の中に入れ、制限時間の5分間で犬がイノシシを追い掛けたり、囲い込んだりする様子を観察した。
(名門射撃部女子、存続の危機:宮城)
全国大会の常連で、世界大会で活躍する第一人者も輩出している仙台育英高ライフル射撃部女子チームが、存続の危機に立たされている。今夏、念願の全国制覇を果たしたばかりだが、3年生が引退すると部員はわずか一人だけ。少子化や他のスポーツ人気の高まりなどが影響しているとみられるが、「このままでは伝統が途切れてしまう」と、関係者は頭を抱えている。同チームはこれまで、全国大会に15度出場している名門。OBには、アジア大会やワールドカップで活躍する岩田聖子選手(日立情報システムズ)もいる。今年7月に広島県で開かれた全国高校ライフル射撃競技選手権大会では、ビームライフル女子団体の部を、日本新記録で初めて制した。しかし3年生3人が引退すると、2年生はおらず、残された部員は1年生一人だけ。3人で組む団体戦には出場すら出来なくなる。10年ほど前には1学年約15人の部員がいたのに比べ、危機的な状況だ。部員減少の背景には、少子化で生徒数が減る中、サッカーなど他の女子スポーツの人気が高まったことがあるとみられる。同部の阿部綾子監督(24)は「全国優勝の名門でも団体戦に出場できない学校が増えている」と話す。また、長崎県佐世保市のスポーツクラブで2007年に起きた散弾銃乱射事件など凶悪事件の発生で、銃へのイメージが悪化したことも追い打ちをかけた。同チームは実弾を使わないが、競技自体が敬遠されるようになっているという。射撃は集中力と精神力を高めることが出来るスポーツで、3年生の3人は高校から始めて全国の頂点に立った。阿部監督は「初心者でも気軽に入部できるので、一緒に新しい伝統を作ってほしい」と呼びかけている。
(陸士長、銃剣で先輩隊員の頭切りつける:香川)
陸上自衛隊警務隊は22日、先輩隊員の頭を銃剣で切りつけたとして、殺人未遂の疑いで第14旅団(香川県善通寺市)第14戦車中隊の陸士長片岡淳弥容疑者(20)を逮捕した。逮捕容疑は21日午後2時すぎ、陸自富士駐屯地(静岡県小山町)での演習終了後に、装備していた銃などの整備中、自動小銃(銃身約90センチ)の先端に取り付けるための銃剣(刃渡り約15センチ)で、先輩の20代の男性隊員の後頭部を刺し、約1週間のケガを負わせた疑い。銃剣に刃付けはしておらず大事に至らなかった。第14旅団広報班によると、同旅団は7日から富士駐屯地で訓練中だった。片岡容疑者は先輩隊員から注意を受け、恨みを募らせていたという。容疑を認め「普段から先輩に怒られてむかついていた」などと話しているという。
(小学生、キジ放鳥:大分)
佐伯市立鶴岡小の4年生99人が今月中旬、同市臼坪の城山鳥獣保護区にキジ40羽を放した。県の放鳥事業で、市猟友会(柳井司郎会長、約370人)が指導した。放鳥前に柳井会長が「昔は学校からここまで来る途中の畑にもキジがいっぱいいました。今は道路や家になり、キジがすめなくなりました。放鳥を通して自然が大事だということを知ってください」と話した。児童たちが4羽ずつ入った段ボール箱10個を恐る恐る開けると、キジは一斉に羽ばたき、山の方へ飛び立った。吉田琢留君(9)は「キジが飛び立つ前にフンをするのには驚いた」と話していた。
(ヒグマ対策で各地に対策連絡会議:北海道)
ヒグマの出没が増えたことを懸念して、釧路市はこのほどヒグマ捕獲等対策実施規則の一部を改正し、市内各地区ごとに対策連絡会議と対策本部の設置を定めた。ヒグマが出没した場合、警戒活動と捕獲を行うことにしているが、ヒグマは国際希少野生動物種に指定されており、簡単に駆除とはならない。箱わなで捕獲する手段もあるが、猟友会のハンターも高齢化や会員減少が進むほか、わなの資格者が極端に少ないなど課題を抱えている。
(イノシシ肉まん完成:静岡)
静岡市西部を流れる藁科川上流の山間部にある清沢ふるさと交流施設「きよさわ里の駅」(葵区清沢)が21日までに、新商品のイノシシ肉まんを完成させた。鳥獣害対策で駆除したイノシシの肉を活用し、ユニークな商品販売を通して、地域の活性化につなげるのが狙い。消費者への提供は10月中旬から。価格は1個300円(予定)。開発を担当した里の駅スタッフは「イノシシの肉はビタミンやコラーゲンが豊富で美肌や健康にもいい。ぜひ一度ご賞味を」と勧めている。主な具材は、細切りのイノシシ肉にゴボウやネギ、シイタケなど。イノシシ特有のにおいを抑えるため、手作りみそを加えた。材料のほとんどが地元“清沢産″だ。肉まんは直径約10センチ、約150グラム。皮は白と、緑茶ペーストを用いた緑色の2種類。冷凍販売も検討している。同里の駅では、イノシシの肉をつかった焼肉定食やおでん(冬季のみ)、コロッケなども販売し、人気を集めている。
(イノシシ、「ウミガメ」の卵を襲う:鹿児島)
西表島の砂浜でウミガメが産卵した卵がリュウキュウイノシシらしきものにほり返されているケースが相次いで確認されたことを受け、日本ウミガメ協議会附属黒島研究所と琉球大学理学部海洋自然科学科伊澤研究室が共同で実態調査を実施、ウミガメの産卵巣を探すイノシシの撮影に成功した。ウミガメの卵を食べる生き物としては、ミナミスナガニやシロアリが知られているが、ダメージはそう高くない。似たケースでは、座間味島で外来種のイタチによる食害が問題になっている。イノシシ被害は過去に散発的に確認されているが、「今年はふ化できる産卵巣がほとんどない」と事態は深刻だ。イノシシによる被害が急増しているのは西表石垣国立公園の特別地域内にある西表島南風見田と鹿川湾に間にある砂浜で、同地域は八重山諸島におけるアオウミガメの重要な産卵地。大規模な被害が確認されはじめたのは昨年から。同地域で20年以上にわたりウミガメの産卵調査をおこなっている黒島研究所によると、「去年は確認しただけで21の産卵巣が食害され、巣内のすべての卵が食べられた。イノシシと思われる足跡が多数あった」という。事態を重く見た黒島研究所は、今年8月に琉球大学理学部海洋自然科学科伊澤研究室と共同で調査を行い、ウミガメの産卵巣を探すイノシシと、イノシシが食い散らかした卵をくわえたカラスの様子の撮影に成功した。黒島研究所の亀田和成研究員は、「食害された跡を数えればウミガメの産卵数がわかる。今年は無事にふ化できる産卵巣がほとんど無い」と指摘している。西表石垣国立公園の特別地域内を襲ったウミガメ繁殖地の壊滅的な被害は、加害者がリュウキュウイノシシという在来種であるだけに、解決への道は困難で深刻な事態といえる。
(突撃銃カラシニコフの露老舗メーカー、破綻の危機:ロシア)
自動小銃「カラシニコフ」製造で最大手のロシア銃器メーカー、イズマッシュは、債務不払いにより経営破綻の危機に直面している。同社本社があるウドムルトの仲裁裁判所が21日、ウェブサイトに掲載した資料によれば、裁判所は債権者であるグレミカが起こした破産訴訟について10月7日に審理する。イズマッシュのウェブサイトによると、グレミカに対する同社の負債は4000万ルーブル(約12億円)超。イズマッシュは、鉱山や武器、自動車関連の国営持ち株会社ロシア・テクノロジーズの傘下。ミハイル・カラシニコフ氏(89)は1940年代にカラシニコフ突撃銃「AK47」を開発した。
(「クマ大量出没の可能性少ない」連絡会で県判断:福井)
秋の行楽シーズンを控え「ツキノワグマ出没対策連絡会」が、県庁で開かれた。今年は餌となるドングリ類が豊作であることなどから、県は「大量出没の可能性は少ない」と判断しているが、入山者の増加が予想されるため、県民への注意喚起を徹底することなどを申し合わせた。県自然環境課によると、これまでに大量出没した年は8月中旬から下旬以降にクマが里地で行動を始めている。しかし、今年は7月から9月15日までの出没件数が12件と、過去6年間で最も少なく、八月中旬以降は里地での目撃はないという。ただ、山林のドングリ林にクマがいることも想定され、入山の際には注意するよう呼び掛けていく。
(23年ぶりにサルの生息調査:和歌山)
サルによる農作物被害対策で、和歌山県は23年ぶりに生息調査を始めた。マップを作成して、群れの状況や被害の多い地域を把握。効果的な対策につなげる。サルによる農作物被害は一時期より減少しているものの、2008年度で約4430万円。西牟婁、東牟婁、日高郡など紀南地方に多い。市町村でも国の特別措置法に基づく、鳥獣害防止総合対策事業を活用し、サルを追い払う犬「モンキードッグ」の育成などに取り組んでいる。しかし、サルは行動範囲が広く、広域での対策も必要という。県農業環境保全室は「調査結果を踏まえ、市町村の取り組みを支援する。振興局単位の地域協議会とも連携し、捕獲、防護の両面から対策を実施する」と話している。08年度のサルの捕獲数は1424匹。また、県の果樹試験場は4月から、研究員5人による対策チームを設置。赤外線カメラでサルの行動パターンを分析している。モンキードッグによるサルの追い払い効果測定の実証実験もしている。
(サル撃退へオオカミの尿活用:青森)
深浦町でサルの食害が後を絶たず、農家は頭を悩ませている。8月中旬には柳田地区でコメにも被害が出た。同地区の農家は町から譲り受けた「ウルフピー」というオオカミの尿をペットボトルに入れ水田に置き、サルを寄せ付けない対策に取り組んでいる。すべての動物の天敵となるオオカミのにおいを発散させ近寄らせないという実験だ。約1カ月経過したがサルの姿は見えず、農家は効果の継続に期待している。サルは町内全域に出没しており、生息数は把握できないものの、町は約100匹の大群を確認している。町によると、サルの農作物被害は2005年度が8ヘクタールで1348万円、06年度が9・3ヘクタールで1428万円、07年度が水稲で23万円、イモ類で448万円、野菜(ニンジン、トマト)で829万円、果樹(ブドウ)で30万円と合わせて7・5ヘクタールで1330万円となっている。町はサルの食害対策としてサル捕獲用箱の設置のほか超音波による対策を実施。加えて今夏からウルフピーの実験を開始した。ウルフピーは米国で飼育されているハイイロオオカミの尿を使用している。日本では既に絶滅したといわれているオオカミだが、動物の遺伝子には天敵に対する危険信号が残っていることから、オオカミの尿のにおいがすることでサルが近づかない効果があるという。柳田地区の農業柳野柳治さん(72)は、モチゴメがサル食害に遭い、爆竹で追い払っていたが効果が出なかった。そこで町からウルフピーを譲り受け、ウルフピーの入ったペットボトルを3メートル間隔に約20本設置した。ウルフピーは茶色でニンニクを焦がしたようなきついにおいを放っている。柳野さんは「今のところサルの被害はなくなった。においの効果か分からないが、ウルフピーのにおいのするところに現れなくなったのは事実」と話すそれでも「学習能力のあるサルのことだから、効果がどれだけ続くのか分からない」と不安も残っている。町内では複数の農家が実験に取り組んでいるという。町は「ウルフピーはネットで知り実験のために取り寄せた。今年度で効果があるかどうか検証し、サルの食害対策に役立てたい」と話している。
(ウトナイ湖にガン・カモ飛来:北海道)
苫小牧市植苗の野鳥の聖地ウトナイ湖に、本格的な秋の到来を告げるガン・カモ類が渡ってきた。日本野鳥の会ウトナイ湖サンクチュアリネイチャーセンターは19日、ヒシクイ2羽とマガン1羽を湖面に今季初めて確認。日本で越冬する目ため、ロシアなど北方から飛来した。本州に向かう途中といい、湖面で羽を休めている。21日にはマガモ、コガモなどを含めて100羽前後を確認した。これから10月にかけてさらに数を増やしていく。
(オオヒシクイ今季初飛来:滋賀)
湖北町今西沖の琵琶湖に21日、国の天然記念物・オオヒシクイ5羽が今シーズン初飛来した。湖北野鳥センター(同町)が確認した。昨年に比べ12日早い。同センターによると、オオヒシクイはガンの仲間で、頭から尾までが約90センチ、翼長約1.8メートル、体重約5キロの大型の渡り鳥。県北部が国内最南限の越冬地で、ピーク時には400羽前後が越冬するという。例年は9月20~25日ごろに初飛来するが、ここ5年ほどは遅く、9月末~10月初めだった。

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9/21
(クマ出没、秋に増加傾向:岐阜)
高山市丹生川町岩井谷、乗鞍岳・畳平のひだ丹生川乗鞍バスターミナルで19日、観光客ら9人がツキノワグマに襲われ、重軽傷を負った事故は、今年度に入り、県内で初めてクマによる人身被害となった。県は、秋に向けてクマの出没が増える傾向にあることから、注意を呼びかけている。県地球環境課によると、クマによる県内の人身事故件数は、記録が残る1999年度以降、99、2004、08年度が各1件、03年度が2件、00、02年度が各3件、06年度が6件。06年度が多いのは、ブナなど広葉樹の実の不作により、餌を求めて多くの個体が人里に降り、人との接触が増えたことが原因とみられている。04~08年度の計8件(8人)をみると、2件が腕をかまれるなどの重傷で、残る6件は軽傷。発生場所は、民家前などの人里が6件、山林が2件。月別では、10月が5件と最も多く、5、9、11月が各1件だった。秋に被害が集中していることについて、同課は「クマが冬眠に備えて、より食物を求めているためと考えられる」としている。一方、目撃件数は02年度以降、同年度から05年度まで二けた台で推移したが、06年度は739件と大幅に増加した。07、08年度は100件台後半で、今年度は今月19日現在で182件となっている。有害駆除件数は70年度以降、88年度までの19年間で二けた台だった70、73、87年度を除き、年間100頭以上だった。89年度から05年度は年平均約40頭で推移したが、06年度は目撃件数に比例して過去2番目に多い246頭だった。同課は、クマを人里に近づけさせないようにするための注意事項として、〈1〉生ゴミを田畑に捨てない〈2〉墓地の供物は必ず持ち帰る〈3〉カキやクリなど、クマを誘い込む恐れのある果樹の実を残さず採取する〈4〉集落周辺のヤブ払いや有刺鉄線、電気柵を設置する――ことなどを呼び掛けている。
(イノシシ衝突相次ぐ:茨城)
笠間市や城里町で今月中旬、イノシシと車が衝突する2件の事故が相次いだ。運転手にけがはなかったが、笠間署は「十分注意してほしい」と呼びかけている。同署によると、15日午後10時50分頃、笠間市福田の県道で、「道路で豚がひかれている」と男性から110番があった。同署員が駆けつけると、イノシシが即死状態で道路に横たわっていた。18日午前4時半頃には、城里町下古内の県道で、千葉県八街市の男性会社員(27)から「イノシシと衝突した」と110番があった。イノシシは頭部などを強く打って死んでいた。男性によると、イノシシが突然道路に飛び出し、車に突進してきたという。イノシシはともに体長約1メートルだった。同署では「衝突や急いで回避した結果、けがにつながる可能性もある。山道で運転する時は速度を落とすなど十分注意してほしい」と呼びかけている。

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9/20
(乗鞍スカイライン周辺パトロール:岐阜)
岐阜県高山市丹生川町(にゅうかわちょう)、乗鞍岳・畳平のひだ丹生川乗鞍バスターミナルで、観光客ら9人がツキノワグマに襲われ、重軽傷を負ったことを受け、同市などは20日、乗鞍スカイラインを一時通行止めにし、ほかに野生のクマがいないか、周辺のパトロールを実施した。市丹生川支所の発表によると、市職員や高山署員、猟友会のメンバーら約20人が午前7時から、近くの魔王岳登山道約3キロをパトロールしたが、クマの足跡などは見あたらなかった。同日午前3時半からの通行止めも同10時半、解除した。一方、同バスターミナルの土産物店などでは、クマが入ってこないようバリケードに使った机やいすの後片づけに追われた。
(前代未聞353発の旧軍不発弾:福岡)
福岡県筑紫野市原田(はるだ)の宅地造成地で旧日本軍製とみられる大量の不発弾が見つかり、回収作業が続いている。19日には新たに2発が見つかり、これまでに回収された不発弾は計353発となった。いずれも信管が外れた状態で爆発の危険性は低く、周辺住民が避難する事態には至っていないが、「これほどの数は前代未聞」(陸上自衛隊)という。17日以降、不発弾とは別に信管851個と機関銃の弾2発も回収されており、関係者は「いつまで回収作業を続ければ良いのか」と頭を抱えている。
(イノシシ肉を特産に:佐賀)
イノシシを処理し、食肉として出荷する工場が19日、佐賀市内に完成した。観光農園「西山田農園」(池田博司社長)が整備したもので、田畑を荒らす厄介者を特産物として売り込んでいく。新工場は木造平屋建て約53平方メートル。同市大和町の猟友会が町内約300カ所に設置した「箱わな」で、年間約200頭を捕獲。この工場でハンバーグやコロッケ用の肉として加工、出荷する。落成式では県や町などの関係者ら約30人が完成を祝った。池田社長は「規模は小さいが今年2月にできた武雄の施設にも負けない設備がそろった」とあいさつ。「地産地消を目指し、旅館組合などにイノシシ肉を売り込みたい」と話した。式の後には、そよかぜ館で、参加者にイノシシ鍋が振る舞われた。
(JR呉線でイノシシはねる:広島)
20日午前8時45分ごろ、JR呉線の広島市安芸区と広島県坂町の境界付近で、新山口発広行きの上り普通電車(8両編成)が線路内にいたイノシシをはねた。乗客約100人にけがはなかった。JR西日本広島支社によると、ブレーキやドア開閉のための空気が配管から漏れ、修理後に運転を再開した。呉線は上下線で2本が運休、2本が部分運休、4本が最大42分遅れ、約1200人に影響した。

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9/19
(クマ射殺、バスターミナルの建物内:岐阜)
19日午後2時半ごろ、岐阜県高山市丹生川町の乗鞍スカイラインの畳平駐車場(2702メートル)で、「クマに襲われてけが人が出た」と110番通報があった。県警高山署と同市消防本部によると、観光客や売店従業員の男女9人がクマに手足をひっかかれるなどしてけがをした。うち男性4人が顔をかまれるなどの重傷を負ったが、命に別条はないという。クマはツキノワグマとみられ、体長約1.3メートル。署員らが駆け付けた時点で、クマは駐車場にあるバスターミナルのビル内にいたが、地元の猟友会のハンターが午後6時ごろに射殺した。けがをしたのは20~60代の男性7人と女性2人で、救急車とヘリで病院に運ばれた。重傷とみられる男性は、60代と50代がそれぞれ1人ずつで、40代が2人の計4人。目撃者の話を総合すると、クマは北側の山の上から走り降り、駐車場内で観光客らを追いかけた。一人の男性が木の棒で追い払おうとしたが、クマは男性を押し倒し、顔や体を手ではたいたという。クマはその後、観光客らの方に走り出し、男性2人が逃げ込んだ小屋に突入。2人が脱出した後、近くの人がトラックで小屋の出入り口をふさいだ。しかし、クマは窓ガラスを割って外に飛び出し、シャッターが少しだけ開いていたターミナルビル1階の出入り口に向かって突進。店の従業員らは消火器などで撃退しようとしたが、次々に襲われた。建物内にいた人たちははしごなどで避難し、クマを中に閉じこめたという。駐車場内は当時、約150人の観光客でにぎわっており、一時騒然となった。ターミナルビルは3階建てで、1階には土産物店やバスの待機所、案内所などがある。現場のバスターミナルは、北アルプス乗鞍岳(3026メートル)の山頂近くにあり、乗鞍スカイライン(全長14.4キロ)終点。このスカイラインは03年から環境保護のためにマイカーの乗り入れを規制し、除雪が終わった5月中旬から10月末まで、シャトルバスやタクシーで北アルプスの景色を楽しめる。
(シカ被害拡大で駆除枠拡大へ:岩手)
かつて三陸沿岸の五葉山周辺にしかいなかった県内のシカが急増して各地で農業被害などが広がっているため、県は今年度から捕獲枠の拡大に乗り出す。11月の猟期から狩猟頭数を最大で1人1日5頭(従来は3頭)に増やし、年間1350頭を捕獲する計画だ。しかし、ハンターの減少や高齢化などで目標達成は難航も予想され、専門家からは農業被害の拡大を懸念する声も出ている。県のまとめによると、08年度のシカによる県内の農業被害面積は1734ヘクタール、被害額は1億4546万円。前年度に比べて面積で12・6倍、被害額で2・9倍に増え、過去最高の被害額となった。林業被害は93年の6億8千万円をピークに減少していたが、06年度の7570万円を底に再び上昇、昨年度は2億2千万円に達している。主な要因は、シカの生息域が80年代ごろから県内全域に拡大したことにある。独立行政法人の森林総合研究所東北支所(盛岡市)によると、県内のシカは戦前戦後の乱獲などで70年代初頭には五葉山周辺にわずか50頭ほどしか生息していなかったとされる。だが、60年代以降の拡大造林計画で山林の伐採が進み、植林したばかりの苗をエサに生息域を拡大したほか、84年の豪雪を最後に暖冬続きで、自然淘汰(・・とう・た)される数が減少。さらに酪農の低迷で放棄された放牧地をエサ場にして急速に生息数が増えたとみられる。同支所の堀野真一・生物多様性研究グループ長は「当初は苗木を食べて林業被害が広がり、最近は増えて里に慣れたシカが農作物にも被害をもたらしている」と話す。県は00年度に「シカ保護管理計画」を策定、雌シカなどの駆除を進め、年間約1千~2100頭を捕獲してきた。それでも09年3月末の推定生息数は五葉山周辺だけでも約5千頭、最大で7300頭とも見られ、「適正頭数」とされる2千頭をはるかに上回る。牧草や稲などの農林業被害も拡大しているため、県は、五葉山周辺の「個体数調整地区」での捕獲制限を従来の1日2頭から3頭に、それ以外の「侵出抑制地区」では同3頭から5頭に増やす方針だ。また、休猟区の指定解除などにより、狩猟できる区域を今期は10町村で計3万4千ヘクタール増やす考えだ。9月末の環境審議会で了承されれば、県はシカ保護管理計画を変更する。一方、県の狩猟登録者数は76年の9415人をピークに、昨年度は約4分の1の2352人に激減し、捕獲数の目標達成には懸念もある。また、狩猟では、農業被害が多い里近くのシカが十分に駆除できないという課題もある。同支所の堀野真一・生物多様性研究グループ長は「シカは順応性が高く、多産で限りなく増える。個体数を減らせなければ、県北部などでも被害が急速に拡大する恐れがある」と警告している。
(迷惑カラスの根城、調査へ:山形)
山形市は、霞城公園へのカラスの飛来数調査を今月からスタートさせる。「ふんで洗濯物や屋根、道路が汚れてしまった」「早朝から鳴き声がうるさい」-。近年、公園周辺の住民を中心にカラスに関する苦情、相談が多く寄せられており、飛来数や飛行コースを確認することで、具体的対策を打ち出すための基礎資料とする方針だ。市によると、ふん、鳴き声などカラスに関する市民からの苦情は2006年度に5件だったが、07年度は18件、08年度は27件と増えている。近年、都市部をねぐらにしていることが原因とみられ、そのねぐらの1つが霞城公園。具体的対策を打ち出すためには生息状況を把握する必要があるとして、集団でねぐらを形成する秋から冬にかけ、初めて調査を行うことにした。調査は日本野鳥の会県支部に委託し、午後3時~日没後約30分の夕方の時間帯に行う予定。公園に飛来するカラスの数と種類、どの方向から飛んでくるのか-などを確認し、公園に生息するカラスの数を推計する。26日に予備調査を行って人員配置などを決め、10月~来年2月に毎月1、2回のペースで飛来数をカウントする。霞城公園南東の城南町、桜町の両地区では町内会長5人が連名で昨年9月、カラスによって生活環境が被害を受けているとして、駆除などを求める要望書を提出。市は同年10~11月、公園の樹木にカラスよけの風船、磁石を設置するなどして追い払ったが、他地区に被害が移るなど根本的な解決に至らなかった。町内会長5人のうちの1人である小野仁市議会議員は「以前は公園からさまざまな鳥の声が聞こえたものだが、今ではカラスに追われてしまったようだ」と指摘する。市によると、今年に入ってからのカラスに関する苦情は、8月中旬に城南町の市民から寄せられた1件。「道路がカラスのふんで汚れている」との連絡があり、清掃を行った。市は来年2月上旬~3月上旬にカラスに関する講演会を開き、調査結果を報告するほか、有識者から生態などについて解説してもらうことを計画している。
(カワウの群れ、樹木に被害:滋賀)
湖北野鳥センター(湖北町)前の琵琶湖に、1000羽前後のカワウの群れが飛来、中州にある樹木の枝を折ったり、周辺にふんをまき散らしたりし、景観も変わり始めている。センターでは、湖での銃器駆除の影響の可能性があるとみている。沖合100メートルほどの中州では、高さ10メートルのアカメヤナギの樹上にカワウが鈴なり。くちばしで枝を折るため、湖岸からも、後方にある竹生島が透けて見えるほどになった。センターによると、カワウの増加が目立ちはじめたのは、8月上旬ごろ。過去にも、餌取りなどで一時的に数千羽が周辺で観察されたことはあったが、樹上で見られることは少なかった。今回は、朝から晩までいることが多く、時には夜間もねぐらとして使い始めた様子があり、定着しているという。長浜市が竹生島周辺での駆除を、エアライフルから散弾銃に切り替えたのが8月5日。センターでは「駆除方法を変えてから、増えたので関連性はあるだろう」と話している。カワウは、例年10月半ばごろには、湖を離れて各地に分散する。センターではしばらくの間、推移を見守り、ヤナギが枯れるようなことがあれば、対策を考えるとしている。
(猿害防止を住民一丸で:三重)
群れで農作物を荒らす猿の被害を防ごうと、伊賀市炊村の全72世帯で組織する「追い払い隊」が効果を上げている。住民が協力して地区全体の田畑を守った結果、被害は着実に減り、市内では同様に組織化を目指す動きも出始めている。炊村では地区の北側の山林から50匹前後の群れが毎日のように出没。集落の水田83ヘクタールの稲や畑の農作物を荒らしてきた。このため住民が昨年1月に「追い払い隊」を結成。今年1月からは猟友会の協力も得て取り組みを本格化させた。群れの中の1匹に発信器を取り付け、地区に近づくと受信機が感知する仕組み。猿を見つけた住民が金属玉を飛ばし、駆け付けた猟友会メンバーが空砲で威嚇して山林の奥へ追い払う。「追い払い隊」の活動で、猿の出没は週1回程度に激減したという。西口秀美区長(61)は「被害をなくすには隣り合う地区との連携も必要。話し合いを重ねて危機感を共有したい」と話す。県や市によると、伊賀地域では名張市奈垣地区などでも同様の対策が進み、本年度中に始めようと計画する地区もある。
(湯浅の射撃場建設、知事「条件整った」:和歌山)
県議会の一般質問最終日の18日、補正予算案で5億5000万円が計上された湯浅町内の射撃場建設について、仁坂吉伸知事は「国の補助金が出て、町から用地確保と地元同意に責任をもって対応すると申し出があり、関係団体から採算に見合うと聞いている」とし、「条件が整った」との認識を示した。訓練場は鳥獣被害対策で、15年開催の国体施設にも活用する。関係者によると建設候補地は同町の山田山。質問した松坂英樹議員(共産)が「全国的に射撃場で銃弾の鉛の汚染対策が問題となっている。建設費はこれで済むのか」などと指摘した。仁坂知事は「維持管理コストも含め検討を加え、鉛対策など計画をとりまとめている」とした。
(また甲府市街地でイノシシ捕獲:山梨)
また甲府市街地でイノシシの捕物-。18日、甲府市北部でイノシシの目撃情報が相次ぎ、同市飯田5丁目の山梨県立大飯田キャンパス近くの釣り堀で、市職員と甲府署員が1頭を捕獲した。けが人はなかった。市農林振興課によると、捕獲したイノシシは体長約60センチ、体重約40キロの雌で、生後半年から1年とみられる。同日午前中は湯村温泉郷付近、午後2時ごろには同市緑が丘1丁目の住宅地、同3時半ごろには同市塩部2丁目の湯村自動車学校付近でそれぞれ目撃された。同じイノシシが県道(通称アルプス通り)沿いに南下したとみられる。捕物は市職員と甲府署員10人がかりで、イノシシは県立大キャンパス内を逃げ回った後、近くの釣り堀に飛び込み、泳いでいるところを捕まった。前日にも付近で目撃情報が相次いでいて、市は大きさなどの特徴から同じイノシシとみている。
(イノシシを捕獲:愛知)
蒲郡市神ノ郷町の山中で18日早朝、市が設置した囲いわなにイノシシ1頭が入っているのを地元住民が確認し、市へ通報した。イノシシは推定3歳ぐらいのメスで、体長1.3メートル、体重60キロほど。イノシシによるとみられる畑や家庭菜園などを荒らす被害は昨春からで、今年4月ごろからは頻繁に報告されていた。対策を求められた市は、今年1月に坂本町、5月に今回捕獲した神ノ郷町にわなを設置。目撃情報のあった数日前から周辺を見回るなど警戒を強めていた。わなは、周囲にまかれたえさにつられて中に入ったイノシシがえさに仕掛けた木に触れると入り口が閉まる構造。大きさは縦横幅とも2.5メートルある。イノシシによる被害は山間部を中心に広がっている。市は10月、特定鳥獣保護計画に基づき、これまでの2基に加えて清田町にも囲いわな1基を設置する。
(クマ?県民の森で目撃情報:三重)
県自然環境室は18日、菰野町千草の県民の森でクマらしき動物の目撃情報があったと発表した。クマとは確認されてないが、目撃した場合は威嚇せずに静かに立ち去り、県民の森管理事務所(059・394・2350)まで連絡するよう呼び掛けている。同室によると、17日夕方、菰野町に女性から「家族がクマのような動物を見た」との通報があった。周辺地域では、これまでも年に1回程度、クマの目撃情報が寄せられているが、生息が確認されたことはないという。
(中心街でサル出没:山口)
防府市の中心街で17日午前、ニホンザルが出没する騒ぎがあった。防府署員や市職員が追いかけたが、サルは民家の塀や電柱によじ登ったり、電線を伝って逃げ回ったりするなどして=写真=約3時間後、近くの山へ逃げていった。けが人や事故はなかったが、再び現れる可能性があり、同署はサルを見ても近づかないよう呼びかけている。同署によると、午前9時40分ごろ、同市迫戸町の市立佐波中学校の職員から「学校にサルがいる」と通報があった。サルは1匹で体長は50センチほど。電線を伝う際は、曲芸のように電線を手足で器用につかみ軽々とした身のこなしを披露。通行人は携帯電話で写真を撮ったり、ビルの窓から乗り出して見たりしていた。3時間にわたる追尾の後、サルは防府総合庁舎の裏にある桑山(標高107メートル)に逃げていった。追いかけた市林務水産課の職員は「こんな市街地にサルが出たのは初めて。びっくりした」と話していた。

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