<射撃ニュース4月>

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(鉛中毒か、オオワシ保護:北海道)
国の天然記念物オオワシの成鳥1羽が27日夕、町内東本別で保護された。外傷はないが痩せて衰弱しており、エゾシカ猟の銃弾による鉛中毒が疑われている。道道脇にうずくまっているオオワシを記者が見つけ、環境省上士幌自然保護官事務所に通報。オオワシを引き取った釧路市の猛禽(もうきん)類医学研究所の渡辺有希子副代表は「鉛中毒か、胸の骨を折ったことで飛べなくなり衰弱した」とみている。オオワシの成鳥は通常、サハリンやカムチャツカ半島の繁殖地に向かうため、4月上旬までには道内を飛び立つ。帯広畜産大の柳川久教授(野生動物管理学)によるとオオワシは本来、海沿いで越冬するが、ハンターが残したエゾシカの死骸を狙い、本別など山間部でも目立つようになった。道内ではエゾシカ猟の鉛弾使用が2001年に禁止されたが、同事務所は先週も鉛中毒で死んだオオワシを鹿追町で発見した。
(伊豆産シカ肉、犬用おやつに:静岡)
伊豆市修善寺で喫茶店「ほのほのカフェ」を営む山口和代さん(60)と次女の和紗さん(29)の親子がこのほど、伊豆産シカ肉を使った手作りの犬用おやつ「イズシカ黒米クッキー」を開発し、同店で販売を始めた。食害対策で駆除したシカを有効活用するため4月に開設された市食肉加工センター「イズシカ問屋」の肉を使っている。同センターの肉を利用した加工品の商品化は初めて。同店は修善寺温泉街の一画にあるが、夏になると店の前の花を食べるシカの姿を見掛ける日が多く、「シカの問題を身近に感じていた」と和紗さん。知人に猟友会員がいたこともあり、市が開設する食肉加工センターの話を聞いて「シカの命を無駄にしないように」(和代さん)とシカ肉を使った特産品作りに昨春から取り組んできた。山口さん親子が着目したのはペットフード。同店は犬を連れた観光客の来店が多く、親子の愛犬「モカ」が試食するなどして試作を繰り返した。クッキー生地にはセンターから仕入れたシカのひき肉をはじめ、地元産の黒米や蜂蜜も練り込み、修善寺温泉の温泉水も使用。形は小型犬も食べやすいようにリング状にした。和紗さんは「犬の食べっぷりが良く、土産物としても喜ばれる。町おこしにつながるといい」と期待を寄せる。1袋5個入りで330円。
(ウトナイ湖、湖畔への立ち入り規制継続:北海道)
苫小牧市は、ウトナイ湖の湖岸の立ち入り規制を大型連休中も継続する。道の駅を訪れる行楽客が増える時期だが、現在も完全に水鳥の北帰行が終わっておらず、環境省の警戒レベルが依然、警戒時の「2」であるため、市環境生活課は「安全性を考慮して、慎重に判断したい」としている。立ち入り規制は今年1月、釧路管内浜中町でオオハクチョウやカモから高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されことを受け、同27日から実施。道の駅と湖畔を結ぶ通路には、高さ1メートル、幅120メートルのネットが張られ、4カ国語で書かれた立ち入り禁止の看板が立てられている。解除時期について市環境生活課は環境省の警戒レベルが通常時の「1」に戻った時点で判断する方針。早くても野鳥の渡りの時期が終わる5月末以降となる見通しだ。
(女性が銃撃され死亡:鹿児島)
鹿児島市の路上で30日、女性が銃で撃たれ殺害されているのが見つかりました。警察で、殺人事件として捜査しています。 警察によりますと、30日午前5時すぎ、鹿児島市常盤の路上で、近くの病院に勤務する鹿児島市西陵の調理師・吉住伊津美さん(49)が、胸から血を流して死んでいるのが見つかりました。吉住さんの胸には、銃で撃たれた痕があり、弾は体を貫通し、遺体の近くから銃弾の一部が見つかりました。「1回だけポーンと。1発だけ音がした。なんかガス漏れじゃないかなと思った」(付近の住民)警察によりますと、吉住さんの車は、病院の職員駐車場に停めてあり、遺体の近くには手提げバッグが落ちていたということです。警察は、遺体や現場の状況などから吉住さんが出勤してきたところを、何者かに背後から銃撃された可能性もあるとみて、捜査本部を設置し、殺人事件として捜査しています。

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(クレー協会現執行部の成立否定「定足数足りず」)
麻生太郎元首相の会長続投を支持した旧執行部側が、平井一三氏を会長とする日本クレー射撃協会を相手取り、平井会長選任のきっかけとなった09年3月の総会成立を認めないことを求めた訴訟の判決が27日、東京地裁(谷口安史裁判官)であった。谷口裁判官は「総会は一度、散会宣言しており、残った出席者だけでは成立の定足数に足りず、その後は総会と評価することはできない」と旧執行部側の訴えを認め、3カ月後に選任された平井氏の会長就任も無効とする判決を言い渡した。事実上、現執行部の成立を否定する判決となった。現執行部側は控訴する方針。判決によると、09年3月に協会の理事、役員改選のための総会が開かれた。だが、旧執行部側の議長が麻生会長が選任されない可能性があるとの判断から総会の散会を宣言し、出席者46人のうち19人が退席(ほかに途中退席2人)。その後、残った出席者で理事を選び、同年6月に理事の互選で平井氏を会長に選任した。クレー協会は新旧執行部が会長人事を巡って対立し、日本オリンピック委員会(JOC)などが仲裁に乗り出した。だが、現執行部側がJOCの仲裁案などに同意せず、解決の見通しは立っていない。福城一信専務理事は「裁判は継続するが、総会、役員改選など文部科学省の指導に従いたい」と話している。
(田中は38位、クレー射撃W杯)
クレー射撃のワールドカップ(W杯)は27日、北京で男子トラップの後半3ラウンドが行われ、田中進一(中四国セキスイハイム工業)は2日間で合計113点(1日目42点、2日目71点)の38位で、上位6人による決勝に進めなかった。柿原康晴(コーエーテクモホールディングス)は74位、小林守太(ケアサービス因島)は86位だった。
(全国ガンカモ一斉調査結果暫定値を公表)
環境省は平成22年度のガンカモ科鳥類(ガン・カモ・ハクチョウ類)の冬期の生息状況調査「全国ガンカモ一斉調査」の結果を暫定値としてまとめ、平成23年4月26日に公表した。この調査は、日本に渡来するガンカモ科鳥類の冬期の生息状況の把握を目的として、昭和45年から全国的に調査日を定めて、一斉に実施しているもので、平成22年度は第41回目の調査実施となり、平成23年1月9日を中心に平成21年度とほぼ同数の全国約9,000地点の湖沼などで約4千人の協力を得て調査を実施した。公表内容によると、今回は約9,000地点中約6,000地点でガンカモ科鳥類が観察された。このうちハクチョウ類が観察されたのは、約600地点、ガン類が観察されたのは約100地点、カモ類が観察されたのは約6,000地点。観察された個体総数は、ハクチョウ類が約6万7,000羽、ガン類約16万9,000羽、カモ類約167万3,000羽であった。過去の調査結果の推移を見ると、全国におけるガンカモ類合計の観察数に大きな変化は見られなかった。
(ニホンザル母子捕獲:愛知)
愛西市内で野生とみられるニホンザルの母子が捕獲された。昨年7月以降、一宮市など木曽川沿いで出没していた母子とみられ、約9か月間にわたって放浪を続けたことになる。捕獲されたのは今月25日夜。愛西市塩田町の塩田神社周辺で24日、相次いで目撃され、住民から同市や津島署に通報があった。このため同市は25日、神社横の道路にバナナのえさを付けた捕獲かごを仕掛けたところ、子ザルがかかった。母ザルもかごから離れないでいるのが見つかり、津島署から連絡を受けた日本モンキーセンター(犬山市)の職員が捕獲した。愛西市経済課ではサルの引き取り手を探しているが、見つかっていない。同課では「殺処分はしたくない」としており、リンゴなどえさを与えながら様子を見守っている。
(クマ出没情報、警戒縮小へ:三重)
名張市夏見でクマの目撃情報が市に寄せられてから1週間が過ぎた27日、同市危機管理室は「新たな目撃情報はなかった」とし、今後の対応について発表した。発表によると、19日の目撃情報を受け名張警察署や名張市猟友会と協力し、男山周辺の警戒を続けてきた。同室では5月2日まで職員らによる巡回などは行わず、市総合体育館に設置しているセンサーカメラで男山周辺の監視する他、名張中央公園展望台までの遊歩道の閉鎖を続け様子を見るという。
(ウォルマート、銃器販売を拡大:アメリカ)
世界最大の小売会社、米ウォルマート・ストアーズは表立った動きのないまま、国内の数百の店舗でライフル、ショットガン、弾薬の販売を復活させている。販売不振に見舞われている同社は、ワンストップ・ショッピング(1カ所で済む買い物)としての復活と男性客の獲得を目指している。同社は販売が減少していることを理由に5年前、国内の3分の1の店舗を除く全店舗で猟銃と弾薬の販売をやめていた。現在は数百の店舗で販売を再開しており、3600の国内全店舗のうちほぼ半分の店で買えるようになった。結局は失敗に終わった高級品志向計画で販売を停止した釣りざおや布地など「伝統的商品」を復活させる動きの一環だ。ウォルマートの広報担当者、デービッド・トバー氏は「これらの商品の魅力はわれわれが考えていたよりも広範なため、一部の店舗で復活させることを決めた」と述べた。同時に、「しかし、市町村や州、連邦の法律を順守する上でできる限り責任を持つのはいつもと同じだ」と強調した。同社の業績はかつてない不振に見舞われており、既存店売り上げは7四半期連続で減少。創業者の故サム・ウォルトン氏が有名にした、豊富な品ぞろえで「毎日低価格」の基本に立ち返るため、大規模な改革を始めたところだ。2年前には店舗の整理と売れ行きの良い商品重視の方針で、数千に上る商品の販売をやめたが、今では顧客の不評を買って、撤去した商品の多くをまた棚に戻している。ウォルマートは、猟や釣りの用品や裁縫用の布地の重要性を過小評価し、また、売れ行きのゆっくりとした商品が顧客に足を運ばせるのに大事だということを認識した。デューク最高経営責任者(CEO)は27日、ウォール・ストリート・ジャーナル紙主催の朝食会で、同社の中核的顧客は「1年前よりも多くの不満」を覚えていると指摘した。ただ同時に、同社は、1カ所で必要なものがすべてそろい、ガソリン価格高騰時に無駄な移動費用を払わなくてすむ店としての強みを取り戻そうとしていると強調した。同社は多くの伝統的な顧客は銃や弾薬が店舗内にあることを望んでいるとしているが、一方で、こうした商品の全般的市場は縮小している可能性を示す兆候もある。銃による犯罪と取り組むNPO、Violence Policy Centerによると、米国の家庭で銃を持っているのは2010年の時点で32.3%にとどまり、ピーク時の1977年の54%を大きく下回った。これは1970年代初めに統計を取り始めてからの最低だという。同社は1990年代初頭以降、アラスカ州での特別注文を除いて拳銃の販売をやめているが、拳銃用の弾薬は引き続き売っている。同社は2008年、ブルームバーグ・ニューヨーク市長らが始めた「違法銃に反対する市長連合」との取り決めの一環として、販売規則の強化を打ち出した。しかし、銃器と弾薬の米最大の販売店(また、これらの商品を提供する最後の大型チェーン店の一つ)として同社は時に、武器をあまりにも容易に調達できるようにしているとして批判されている。一方で同社は、全米ライフル協会(NRA)など銃砲擁護団体からは、リベラルな活動家らの圧力に屈しているとたたかれている。

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(クレー射撃W杯、中山は37位)
クレー射撃のワールドカップ(W杯)は26日、北京で行われ、女子トラップで北京五輪4位の中山由起枝(日立建機)は予選59点で37位に終わり、上位6人による決勝に進めなかった。須々木美紀子(岡山県協会)は43位、井上恵(ナスタジャパン)は48位だった。
(岩手国体の開催求める声:岩手)
2016年開催予定の岩手国体について県が実現を困難視していることに対し、26日の県東日本大震災津波復興委員会で委員から、復興の目標として開催を望む声が上がった。自粛ムードをいさめるもので今後、論議を呼びそうだ。提言した同復興委副委員長の元持勝利県商工会議所連合会長は、県アマチュアボクシング連盟会長も務める。「復興へ県民一丸で進むためにも国体は大きな目標になる。経済的に困難が伴うのは理解するが、新たな復興岩手で開催してほしい」と求めた。また、復興には内陸の経済力が不可欠だとして「旅行客の減少やイベント中止などで内陸の経済力も低下している。自粛ムード拡大は地域経済の大きな障害になっている」とも指摘した。釜石市の野田武則市長は被災者の声を代弁。「被災地は大変な沈滞ムード。各地で催しを遠慮する状況にあるが、県全体でわれわれに元気を届けてほしい」と注文した。これを受け達増知事は「自粛ムードというより実質的にできないという要因がある」と理解を求めた。散会後、野田市長は基本的には県の判断だとしながら「制約があっても逆境をばねに被災地を元気づけるという立場に立てば、もっと前向きな議論があっていい」と疑問を呈した。
(被害甚大6県の国体出場資格に特例措置)
日本体育協会は26日に都内で会見を開き、東日本大震災の被害が大きい青森、岩手、宮城、福島、茨城、千葉の6県に対し、今秋の山口国体と愛知と岐阜で開催される今冬の冬季国体への出場資格の特例措置を行うことを発表した。本来なら居住や勤務実態などが当該の県からの出場条件となるが、他県に避難している場合も認める。また、避難先の県からの出場も可能とすることで、より多くのアスリートの出場をサポートする。
(「春熊猟」試験的に再開:長野)
ツキノワグマの乱獲を防ぐため、県内では2002年度から一部を除き禁止されている「春熊猟」が北安曇郡小谷村で試験的に再開され、25日、同村中土の山に地元の猟友会員らが入った。豪雪地のため通常の猟期(11月15日~2月15日)内の捕獲は難しいといい、積雪が減る時期に熊を追うことで、農作物などへの被害を防ぐ狙い。この日は、熊を確認したものの捕獲はできなかった。秋田県のマタギの狩猟文化が伝わる下水内郡栄村を除いて春熊猟が禁止されて以降、小谷村では里に出没する熊が目立つという。06年9月には、中学生が襲われる事故も起きている。猟期内での捕獲実績がないため、村は「人に追われる経験をさせ、里から遠ざけたい」と再開を要望。3月20日から5月10日の間に、6頭を上限に捕獲が認められた。25日は、目撃情報があった中谷川左岸の山で猟友会員らが双眼鏡で熊を確認し、6人で山に入った。囲い込むことはできなかったが、沢筋で体長1・5メートルほどの別の熊を発見。発砲すると逃げたという。現場は集落から1キロほどの里山。大北猟友会中土支部長の下原徳明さん(72)は「銃で狙われることで熊も恐怖を覚えたはず。人里と熊がすむ場所を明確に分けることを目指したい」と話した。村の春熊猟計画に助言し、県クマ対策員を務めていた後藤光章さん(37)=長野市=も同行。「生息数など基礎データ集めに加え、高齢化が進む猟友会の技術伝承にもなるよう手助けしたい」と話していた。
(オロロン鳥、音で呼び寄せ:北海道)
環境省羽幌自然保護官事務所はウミガラス(オロロン鳥)を鳴き声で呼び寄せる音声装置を島内西部の「赤岩」付近と「屏風(びょうぶ)岩」の2カ所に設置、稼働させた。23日には今年初の飛来が確認されており、同事務所は営巣と繁殖に期待している。音声装置は21日に設置。スピーカーとアンプ、バッテリー、ソーラーパネルからなり、太陽光を感知して日の出から日没まで録音されたウミガラスの鳴き声を流し続ける。デコイ(実物大模型)と合わせて、群れで密集して巣を作る習性を利用しておびき寄せる。設置場所は昨年までと同じ海岸の絶壁近くの岩場で、これまでも付近の岩だなで繁殖と巣立ちが確認されている。ひなが巣立つ8月中旬まで稼働予定。既に23日には赤岩付近でケイマフリの群れに交じって海を漂う1羽のウミガラスが目撃されており、飛来は昨年よりやや早めという。昨年は赤岩付近の岩だなに18羽のウミガラスが飛来して抱卵・ふ化したものの、卵やひなが天敵に襲われ、成育、巣立ちは失敗した。今年は対策として、天敵のオオセグロカモメ、ハシブトカラスが出没し始める5月下旬以降にエアライフル駆除を計画している。渡辺雄児自然保護官は「音声装置での呼び寄せに加えて、天敵の捕食対策で繁殖、巣立ちまで成功させたい」と話している。
(クマそろそろ出没:鳥取)
春の陽気に誘われ、県内では例年4月中ごろにクマの目撃情報が出始める。昨年は、県東部を中心に頻繁に出没。例年になくクマが出没した岩美町では、岩美中学校(同町浦富)の生徒が「熊に注意!!」の看板6枚を作り、町に寄贈した。岩美町では昨年6月以降、クマが民家付近にも頻繁に出没。近年10件以下だった目撃情報が、昨年は37件もあった。栗や柿などの農作物にも被害が出た。そこで岩美中の技術選択の3年生(当時)が看板を作った。横90センチ、縦60センチ。人目をひくよう黄色の背景に黒でクマを描き、「熊に注意!!」と大書きしている。町は、もともとあったクマ注意の看板20枚とともに小田地区などの集落近くの目立つ場所に設置する。町の担当者は「看板の寄贈は初めて。ぜひ有効活用したい」と話している。県公園自然課によると、クマが活発に活動するのは繁殖期の5月中旬~7月中旬と、山にエサが少なくなる8月ごろ。同課は今年度、クマに装着した発信機から居場所を探知して住民に情報提供するシステムの開発に着手する。農林業への被害防止策も練り直す。
(畑荒らし、モー許さん:京都)
京都府舞鶴市西屋地区の山すそにある休耕田で25日、牛2頭の放牧が始まった。畑を荒らしに来るイノシシやサルが近寄れないようにするためで、牛に雑草を食べさせて農地が荒れるのを防ぐねらいもある。放牧は約50軒の地元農家でつくる「かわべ牧場組合」が市や府の協力で始め、今年で5年目になる。牛は府の碇(いかり)高原牧場(京丹後市)から借り受け、11月中旬まで、隣接する河辺中地区の休耕田とを行き来して過ごす。放牧面積は計3ヘクタールに及ぶ。放牧を始めるまでは、イノシシやサルにサツマイモやニンジンなどの作物を食い荒らされることが多かったという。同組合の志楽(しらく)光男さん(68)は「放牧の効果は出ている。とくにサルは見かけなくなった」と話している。
(イノシシ捕獲急増:広島)
庄原市内で、有害鳥獣による農作物被害が後を絶たない。被害額は年間1億円を超える。大多数はイノシシによるもので、2010年度のイノシシ捕獲数(集計中)は前年度の倍以上に急増する見込みだ。市と西城公民館は28日から、有害鳥獣による農作物被害の防止講座を同公民館などで開催。効果的な対策を学び、被害抑制を図る。市林業振興課や広島県によると、市内での獣による農作物被害は増加傾向。09年度の被害額は約1億3千万円に上っている。イノシシに作物を食い荒らされたり土を掘り返されたりする被害が目立つ。イノシシの捕獲数も増えている。昨年度は11月末時点で1107頭と、05年の合併後最多だった08年度の700頭を大きく上回る。市によると、増加の明確な理由は不明だが、手つかずの山が増え、獣の生息域が拡大したことなどが考えられるという。今後も被害が懸念されることから、講座による啓発活動を決めた。
(逃走イノシシ再び?:栃木)
今市本町などの市街地で24日に現れ、逃走したとみられるイノシシが26日未明、今市の東武下今市駅近くで目撃された。市はチラシ1千部余りを作り、周辺自治会への回覧などを通して注意を呼び掛けている。市農林課によると、イノシシは26日午前零時すぎ、飲食店の壁と石積みの間に挟まって動けずにいるところを目撃された。その後、道路の方に逃げ出し、付近を探したが見つかっていないという。このため市は近辺の15自治会長に電話連絡するとともに今市、豊岡両地区51自治会の約1万世帯にチラシを回覧し、見かけても近づかないよう注意を呼び掛ける。24日に目撃されたイノシシは2頭で、親子とみられる。1頭は今市の住宅街で捕獲されたが、親とみられる1頭は豊田付近で山林に姿を消していた。
(市内初捕獲のツキノワグマ、剥製を特別展示:山口)
美祢市立秋吉台科学博物館は、市内で初めて捕獲されたツキノワグマの剥製を特別展示している。ツキノワグマの生息地は萩市が西限とされており、博物館は「秋吉台周辺での捕獲は極めて珍しい。ぜひ足を運んで」と呼びかけている。鑑賞無料。ツキノワグマはメスの成獣で、体長125センチ、体重43キロ。昨年12月、美祢市秋芳町嘉万の山中で捕獲され、生息地域拡大防止のため殺処分した。クマにはタグがついており、10年9月に萩市の川上で捕獲したものだった。餌を求めて約24キロ離れた秋吉台まで来たとみられる。環境省は、山口、広島、島根にまたがる地域のツキノワグマを「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定している。

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(クレー射撃W杯、横内は50位)
クレー射撃のワールドカップ(W杯)は22日、北京で男子スキートの後半3ラウンドが行われ、横内誠(横内商店)は、2日間で合計115点(1日目45点、2日目70点)の50位に終わり、上位6人による決勝に進めなかった。柳英志(日立ハイテクマテリアルズ)は67位、折原研二(那須国際射撃場)は85位。
(市街地にイノシシ:栃木)
24日午前8時半ごろ、日光市今市本町の市役所近くの路上にイノシシが2頭いるのを男性が見つけ、110番。同9時ごろには北に約2キロ離れた同市瀬尾の県道で、イノシシが車にぶつかるのを通行人が目撃し今市署に届け出た。同署で付近を調べたところ、同署前の県道付近で署員が体長約1メートルの1頭を発見。近くの住宅街に逃げ込んだが、署員が刺股と盾で押さえ込み、駆け付けた市職員、両猟友会員とともに捕獲した。もう1頭は南東の同市豊田方面に逃げ、目撃者によると、水田のあぜ道にしばらくいた後、山林に入っていったという。2頭は親子とみられ、逃げたのは親らしい。市役所、同署周辺はいずれも市街地。捕獲場面を目撃した女性(69)は「最初は犬かと思ったけど、イノシシなんてこの辺では初めて」と驚いていた。
(エゾシカ衝突、マップで注意:北海道)
網走開建は雪解け後のドライブシーズンを迎えるに当たり、オホーツク管内の国道でエゾシカ衝突事故が多い場所を示した「エゾシカ注意マップ」を作製し、管内の道の駅10カ所にポスターを掲示し、チラシを配布している。マップは同開建が2005年から09年の5年間に、自動車と衝突したとみられるエゾシカの死骸を5件以上処理した場所に星印を付けた。「(エゾシカは)1頭渡れば、次も来る」「春先と秋に注意!」などの注意点を列挙し、「道路脇や路上でシカを見かけたら、スピードダウンして徐行運転しましょう」と呼びかけている。同開建によると、05年から09年の管内国道での年間エゾシカ死骸処理件数は149~205件。道路計画課は「エゾシカ衝突事故はドライバーや車両に多大な被害をもたらす。マップを参考にして、事故のない安全なドライブを心がけてほしい」と話している。チラシはA4判で800枚作製し、各道の駅に置いてある。マップは、同開建ホームページにも掲載している。
(親子グマ出没増える?:北海道)
道内で今年、ヒグマと人が遭遇する確率が高まりそうだ。原因の一つに挙げられているのが昨秋の全道的なドングリの豊作。ドングリは栄養価が高く、妊娠したメスグマの出生率を高める効果があるという。道自然環境課では「山に入る時は、なるべく複数で行動し、音を立て行動してほしい」と注意を呼び掛けている。同課によると、これまで、ドングリが豊作となった年の秋にはヒグマが山を下りず、捕獲頭数も減るが、翌年は人と遭遇する場面が多くなって捕獲頭数も跳ね上がる傾向があるという。豊作の翌年には出産し子育て中のメスが増え、繁殖期のオスを避けて標高の低いところに下りて来やすいといい、山菜採りなどの人と遭遇する可能性が高まるとみられている。ドングリが豊作だった2004年度の捕獲頭数は354頭(前年度比47頭減)だったが、05年度は587頭に増えた。10年秋には十勝や網走のハンターからドングリの豊作の報告が上げられている。「クマが食べ残したドングリを見たのは初めて」という情報も寄せられている。一方、10年度のヒグマの捕獲頭数は前年度比120頭減の529頭にとどまっている。日頃は臆病であるとされるクマも、子連れのときは子グマを守ろうと攻撃的になるため、繁殖期の5月以降、警戒を強めることが必要だ。斜里町でクマの事故対策を講じている知床財団では「町では関係機関がそれぞれ連絡網の見直しや協力態勢について修正を加え始めている。小学校からはヒグマの生態について出前授業の申し込みが相次いでいる」と話している。
(ツキノワグマ大量出没の要因探る:長野)
松本市のNPO法人「信州ツキノワグマ研究会」は23日、2010年度報告会を市内で開き、「昨年のツキノワグマ大量出没」をテーマにした公開講演を行った。研究者らは、10年の熊の捕獲数は、近年に大量出没が起きた06年に次いで多かった-と説明。出没状況を分析し、街中にまで出没した要因や今後の対策について意見を発表した。山崎晃司・日本クマネットワーク代表は、10年の熊の捕獲数が全国で約3500頭に上り、06年に次いで多い-との国のデータを提示。04、06年も含め「この10年で大量出没が3回も起きた」とし、大量出没の年は木の実が不作だったことも示した。県環境保全研究所の岸元良輔さんは、県内では10年11月までに354頭が駆除され、近年では06年の580頭に次ぐ駆除数と説明。大量出没の要因について「里山の放置による環境変化」「深刻な餌不足」が組み合わさったと解説した。信州ツキノワグマ研究会の林秀剛さんは、昨年11月に大町と松本の街中で捕獲された2頭の熊から採取した体毛を、茨城県の森林総合研究所が分析した結果を紹介。体毛からは食性を分析でき、2頭は残飯など人里の食べ物に依存した個体ではないことが分かった。街中への熊の進入ルートを把握するため、林さんは「(出没の痕跡などを)情報収集する恒常的システムを確立しなくてはいけない」と訴えた。
(サル出没、目撃情報受け警戒:石川)
「民家の屋根の上にいた」「塀の上を走り去った」。22日、金沢市材木町、味噌蔵町の両小校下でサルが出たという知らせが編集局に飛び込んできた。実は先週からサル目撃情報を追っており、同日も現場に急行した。残念ながら姿を目にすることはできなかったが、卯辰山公園でサルの写真撮影に成功した人がいるという。さっそく話をうかがった。写真撮影に成功したのは山の上町の会社員親谷智子さん(36)。長男の健輔君(8)、長女の奈那ちゃん(5)と3人で花見に行った際、2人の子どもが遠くの木の上からじっとこちらをうかがっているサルを見つけ、デジタルカメラに収めた。親谷さんは初めて見る野生のサルに驚いたが、健輔君と奈那ちゃんは「お猿さんだ」などと口にしながらそばに駆け寄った。サルは動かずにずっとこちらを見つめていたが、2人が5~6メートルほどまで近づくと、警戒したのか別の木に移り、見えなくなったという。親谷さんが撮影したサルの表情をあらためてみると、何かにおびえ、不安そうだ。群れからはぐれて卯辰山に迷い込み、人間に遭遇して困惑したのか。しかし、どことなく愛らしい気もする。県白山自然保護センターによると、親谷さん一家が見たのはニホンザル。白山麓を中心に年々、生息数が増えている。1970(昭和45)年ごろは約300匹だったが、暖冬の影響などで2010年度は約1200匹と実に4倍になっており、金沢市の山間地で目撃されるケースも多くなっている。現在、犀川上流の山間地で二つの群れが確認されており、卯辰山に出現したのは餌や雌ザルを求めて群れを離れて単独行動していた雄ザルとみられる。22日に目撃されたサルはもしかすると、親谷さんが撮影に成功したサルかもしれない。金沢で人間がサルに襲われた例はまだないが、同センターは「人に危害を加えることもある」とし、注意を呼び掛けている。住民から通報を受けた金沢中署は22日、材木町、味噌蔵町の両小学校に警戒を求め、学校側が保護者にサルを見かけても近づかないようメールで伝えた。卯辰山周辺に出没し、地域の話題となっているニホンザル。この目で見るまでは決してあきらめず、これからも追い続けたい。

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(クレー射撃W杯中国大会)
クレー射撃のワールドカップ(W杯)は21日、北京で女子スキートが行われ、石原奈央子(古峯神社)は65点で27位となり、上位6人による決勝に進めなかった。市川裕子(大阪府協会)は48位、三浦輝美(宮城県協会)は出場50人中の50位。
(アライグマからサルモネラ菌:北海道)
管内で駆除された特定外来生物のアライグマの一定割合が、人畜に感染するサルモネラ菌を保菌していることが道総研畜産試験場(新得)の研究で初めて確認された。同試験場の家畜衛生グループが調査したところ、アライグマ53頭のうち7頭、カラス208羽のうち14羽からそれぞれ検出された。アライグマは道内で生息域を拡大しており、媒介する形での被害発生が懸念される。同試験場では「予想より多い印象。管内全域で一斉に駆除する体制づくりや牛舎に入れない対策が必要」と指摘している。調査は家畜や牛のサルモネラ菌の感染源を特定するため、管内で2008〜10年に捕獲したアライグマやカラス、ネズミなどの野生鳥獣を対象に行った。同グループの藤井啓研究職員は「餌付けなど不用意な接触を避けることはもちろん、防鳥ネットで牛舎の入り口をふさいだり、飼料を扉のある物置にしまうことが必要。見つけたら自治体に連絡してほしい」と呼び掛けている。本州や海外でアライグマによるサルモネラ菌の保菌は明らかになっていたが、道内で実際に確認されたのは初めて。サルモネラ菌は食中毒の原因となる他、アライグマのふんで汚染されたえさなどを通じて牛が感染すると「牛サルモネラ症」として発熱や下痢などを伴い、乳量低下につながる。急性の場合、子牛が死ぬこともある。アライグマは、道内固有の生態系への影響や農業被害などが懸念されており、これまでに生息が確認または、捕獲された市町村は全道136市町村に上っている。管内でも生息域は拡大、昨年は帯広と大樹で初めて捕獲された。管内の農業被害は報告されていないが、全道の被害額は6000万円以上(09年度)となっている。
(線路置き石、犯人はカラス:和歌山)
串本町のJR紀勢線で20日に特急電車が線路上の石に接触して非常停止したトラブルで、この石はカラスが運んできたとみられることが、串本署への取材で分かった。署によると、線路上には直径2~3センチ程度の白い石があったとみられ、線路脇の斜面にもよく似た大きさの石があるという。現場付近は外部の人が近づくことがほとんどなく、JR西日本の社員がカラスを目撃したことがあるといい、署は「カラス以外には考えられない」としている。このトラブルでは、石に接触した特急電車が現場付近に非常停止し、35分遅れる騒ぎとなった。
(カラス追放作戦:兵庫)
カラスの繁殖期(4~6月)を迎え、尼崎市がカラスの追放作戦に乗り出した。同市では昨年、ごみを散らかしたり、人に危害を加えたりするケースが相次ぎ、対策を求める市民が6000人以上の署名を添えて市議会に陳情していた。市はカラスが増加する背景に「ごみ出しのマナー違反」をあげており、チラシやラジオを使って啓発活動を進める。カラスは4~6月が産卵期に当たり、親鳥が過敏に。女性が襲われ、首に軽傷を負うケースがあった同市三反田町では、住民が昨年、約6400人の署名を集め、市議会に陳情書を出した。そのため、市は動物対策を行う農政課や、ごみを扱う業務課などで個別に受けていた苦情を農政課などの対策チームに一本化。今月から同課に専用窓口を置き、問い合わせに対応している。今月19日までに「家の軒先に巣ができた。撤去してほしい」「防鳥ネットはどこで買えばいいのか」などと21件の電話があったといい、同市武庫之荘では市民の苦情に応じ、通学路沿いの巣を撤去した。市は「エサ場を減らせばカラスが減る」とみており、広報紙で、家庭ごみについて▽前日夜から家の外に出さない▽防鳥ネットをきちんとかぶせる▽生ごみを減らす――など具体的な対策を示している。5月にはチラシ約1万7000枚を配布。FMラジオを使った啓発も検討している。カラスの生態に詳しい唐沢孝一・都市鳥研究会代表(鳥類生態学)は、「都市部で被害を減らすには徹底したごみの管理が必要。カラスは賢い鳥なので、エサが取れないと判断すれば去っていく」と話している。
(鳥獣駆除マイスター養成へ:広島)
三原市は6月から、「有害鳥獣対策マイスター養成講座」を開く。市内でイノシシの捕獲頭数が増える一方、高齢化による捕獲の担い手不足が懸念されるため、人材を育成する。24日に受講希望者への事前説明会を開く。講座は6月から来年1月にかけ6回開く。狩猟免許を持っているか、取得に関心がある20~60歳程度の市民を15人前後募る。野生動物の保護、管理を研究するNPO法人のメンバーたちが鳥獣の生態や農作物被害の現状を講義し、わなの仕掛け方なども指導する。市は、駆除活動に参加する意思がある市民が狩猟免許試験に合格すれば、受験料を全額負担する制度も設けている。免許を持たない受講生には制度を活用した取得を勧める。事前説明会は24日午後1時半から、同市高坂町の高坂自然休養村管理センターで開く。
(エゾシカ駆除法の説明会:北海道)
エゾシカによる農業被害が深刻化する中、農業者自身が自力でシカ捕獲に乗り出そうと、根室振興局と中標津町農協が今年度新たに取り組む「エゾシカわな捕獲普及事業」の説明会が20日、中標津町農協会議室で開かれた。この日集まった9人の農家が早速わなモニターとして、5月から自分の農場内にくくりわなを仕掛け、わな駆除の有効性を判断することになった。
(山菜採りに注意、クマ対策会議:富山)
今年のクマ出没の見通しや対策を話し合う富山市熊対策会議が開かれました。今年はすでに山間部でクマの目撃情報があり、富山市ではゴールデンウィーク中の山菜採りに注意を呼びかけています。会議には市内各地域の猟友会員や自治会長、警察など28人が出席し、クマが出没した際の連絡体制などを確認しました。全国的にクマの異常出没がみられた去年、富山市で寄せられたクマの目撃や痕跡の情報は、前の年の24件を大幅に上まわる343件で、2人がケガをするなどの被害を受けました。今年に入ってからもすでに5件のクマの目撃情報が猟友会員から報告されていて、市などは警戒を強めています。また、今年のゴールデンウィークは、東日本大震災の影響で近場でのレジャーが増えると予想されるため、富山市では山菜採りなどで山に入る際は『朝・夕は避ける』、『必ず複数で行動する』などの注意を呼びかけています。
(鳥獣被害急増で相談窓口を設置:岐阜)
イノシシやシカによる農作物被害の深刻化を受けて、県は21日、県庁と各農林事務所の農村振興課11カ所に相談窓口を設置した。平日午前8時半~午後5時15分に相談を受け付ける。獣の種類によって異なる獣害対策を、職員らが具体的に助言する。県内では農作物の鳥獣被害額が急増。2009年度は約3億9400万円に上った。県は11年度に専門監を新設し、対策を強化している。
(イノシシ対策でヤギ飼育:兵庫)
イノシシやイノブタによる農作物被害を防ごうと、淡路市生田地域に住む農家3戸が畑でヤギを飼育している。ほかの動物の匂いを嫌うイノシシの農地進入を防ぐとともに、ヤギが雑草を食べるために耕作放棄地を手入れする手間が省けるという。農家らは「何とか効果が出てほしい」と期待している。同市内では、約5年前から被害が増加。食用として飼育されていたイノブタを、飼えなくなって山に放したことで、多くの子どもができたことが原因とみられる。市内における捕獲数は、2006年度=300頭▽07年度=600頭▽08年度=900頭▽09年度=1000頭と増加の一途。10年度は1100頭を超えたという。サツマイモ、カボチャなどを好み、対策としてえさを仕掛けたおりを設置したり、農地を電柵で囲ったりしてきたが、被害は減らない。このため、同地区の農家は「他の動物の匂いがすると警戒して近寄ってこない習性を利用し、動物を飼育するしかない」と考案。市の補助を受け、景観イメージに合ったヤギ4頭を購入し、今年1月に畑に放した。効果としては、イノシシなどの進入を阻止するため農作物の被害防止につながり、耕作放棄地がイノシシの隠れ場所にならないという。
(アライグマ急増、農産物に被害:佐賀)
伊万里市や有田町など佐賀県西部地区を中心に野生のアライグマが増えている。果物を中心とした農作物や、畜産用の餌を食い荒らし、民家に住みつくケースもある。昨年度の捕獲頭数は、前年から100頭程増えて約300頭に。2005年度に初めて捕獲されて以来、昨年度までの5年で、県内全市町で生息が確認された。ペットとして飼われていたものが野生化し、繁殖しているとみられる。県内では2005年に初めて10頭程を捕獲。伊万里市、有田町、武雄市で多く発見され、昨年度はこれまで見つかっていなかった上峰町、太良町、大町町でも生息が認められた。アライグマは北米原産で、成獣は体長40~60センチ、体重6~10キロ。尻尾が長く、5~6本のしま模様がある。雑食性で果実や木の実、小動物などを食べる。春に平均3~4頭を出産し、その年の冬に6キロ近くに成長。1歳の春には出産し、繁殖力はイノシシより強いといわれている。同じ中型ほ乳類のタヌキやアナグマ、テンとの複合的な被害が、ミカンやスイカ、ブドウなどで増加。また、畜産農家の周辺に住みついて飼料を餌にするケースも目立っている。民家で外敵から身を守りながら出産や餌探しをすることもあり、昨年4月には有田町の民家の屋根裏で出産しているのが見つかった。県農業技術防除センターは「県内ではまだ若い個体が多いが、年を取ると妊娠率が高まり、出産頭数も増える。今のうちに徹底した対策を採る必要がある」と危惧する。対策としては、イノシシと同様に(1)餌付けをしない(2)防護柵を設置する(3)積極的な捕獲-が3本柱。さらに同センターでは、農家に廃棄農作物を放置しないよう呼び掛けるとともに、アライグマ用に目を小さくした電気柵による対策も実験している。アライグマは外来生物法で飼育や輸入を原則禁止する特定外来生物に指定されている。同法に基づいて県内では昨年度中にほとんどの市町で、研修会を受ければ狩猟免許を持たなくても捕獲ができるようになった。
(クマ出没情報で警戒継続:三重)
名張市市内でクマの出没情報が寄せられたことを受け、同市は4月20日、事実確認ができるまでの間、目撃があった同市夏見の男山周辺のパトロールを継続すると発表した。市危機管理室によると、市職員らによる男山周辺のパトロールを続けるとともに、名張中央公園展望台への遊歩道を閉鎖し、巡視を強化。登下校時に現場付近を通る児童生徒のため、今週末まで教職員と市教委の職員らで登校指導や車両で巡回する。また、同月21日と22日に遠足で同展望台を訪れる予定の名張、つつじが丘の両小学校の児童の安全を確保するため、随行する教職員を増員し、市教委職員による巡回も実施するという。
(サルの目撃情報相次ぐ:長野)
雲仙市小浜町の中心街などでサルの目撃情報が相次いで寄せられ、市は「見掛けても、騒いだり、目を合わせたりしないように」と呼び掛けている。市市民安全課によると、13日午後3時ごろ、同町中心部にある北本町と南本町、20日の正午前には同町木場、21日午前7時ごろには同町北野、同9時ごろには同町北本町で相次いで目撃された。人への被害は報告されていないという。市は防災行政無線で各家庭に目撃情報を伝えているほか、登下校中に被害に遭わないよう各学校でも注意を呼び掛けてもらっているという。
(サル出没:秋田)
サルが目撃されたのは、大仙市刈和野の国道13号沿いの民家の畑です。きのう午後1時半ころに、畑に座っていたサルを住民が発見しました。発見した男性によりますと、サルの体長は70センチから80センチ。20分ほど畑で座り続けていたということです。その後、裏山の方に逃げたところ、たまたまいたカモシカと鉢合わせしたといいます。サルは林の中に入ったまま、行方が分からなくなっています。大森山動物園によりますと、群れからはぐれたニホンザルの成獣ではないかということで、見つけても刺激しないようにして欲しいと話しています。現場からおよそ1キロ離れた所には小学校もあり、大仙市の教育委員会や警察で注意を呼び掛けています。
(カラスの巣撤去作業公開、見つけたら通報を:福井)
電柱に作られたカラスの巣の撤去作業を21日、北陸電力が報道機関に公開した。停電を防ぐため、巣を見掛けた市民から通報してもらおうと、カラスが営巣する2~5月にかけて毎年実施。この日は福井市大和田町で、作業員2人が道路脇に止めた高所作業車で高さ10メートルまで上がり、電柱の上端部にある直径約30センチの巣を撤去した。同社によると、巣の素材は木の枝のほか、ハンガーなどの金属製品も混じっており、電線と接触して漏電し、停電につながるケースが毎年発生。県内では今年、既に昨年と同数の4件起きている。カラスが営巣するこの時期は巡視を強化しているが、県内にある電柱16万9000本のうち、1日に確認できるのは500本が限度。
(「伊予の江の島」閑古鳥、シカ食害深刻:愛媛)
「伊予の江の島」と呼ばれる松山(旧北条)市沖の鹿島。昭和期には海水浴場として栄え、俳優の故渥美清さんが好んで滞在した島だが、1990年代から土砂崩れや落石が相次ぎ、周遊道の一部も閉鎖されたままだ。島への渡船客も激減し、逆に天然記念物のシカは野放図に増えている。島を歩いた。松山市中心部から車で約30分、鹿島への渡船場に到着する。市の駐車場(610円)と渡船(往復300円)の料金計910円を支払って、鹿島へのフェリーに乗りこんだ。3分…もかからず、鹿島側の浮き桟橋に到着。「すぐに着くのに、全部で1千円近くかかる。地元の人でも、気軽には島に渡れない」。北条地区の地域復興を目指し、今年1月に結成したNPO「北条鹿島の風早社中」代表の藤田晴彦さん(43)は市に料金の引き下げを求めている。市によると、鹿島への渡船利用者数は88年(昭和63年)は9万3千人を数えたが、09年は3万2千人と激減。背景には、今治へと続く国道196号のバイパスが鹿島が浮かぶ海側ではなく、山側に開通したことと、03年3月にバイパス上に海水浴場を併設した道の駅「風早の郷 風和里(ふわり)」が開館したことがある。「利便性が高い風和里に客が流れ、鹿島には立ち寄らなくなっている」(市観光産業振興課)。鹿島は周囲1.5キロの小さな島だ。桟橋近くの人影はごくまばらで、売店が1軒営業しているだけ。ドラマ撮影で島を訪れた渥美さんがその後も所属事務所にも内緒で泊まりに来たという旅館「太田屋」だけは4月下旬から営業しているが、かつては、飲食店や貸しボート屋だった空き店舗が目に付く。鹿島は瀬戸内海国立公園の一部のため、自然公園法や森林法で土地の使用や山林の伐採が厳しく制限されている。誘客施設などが民間レベルで簡単につくれない現状に対し、太田屋の若主人岩渕貴之さん(40)は、「いっそ山林部以外は国立公園から外してもらえたら」と話す。島の周遊道を歩いていくと、行き止まりになった。「落石・山肌崩壊のおそれがあるため、通行できません」との市の立て看板。島の外周1.5キロのうち、約800メートルが閉鎖されている。通行止めの区間では、夕焼けや自然の造形美などが見られるというのだが。島の山林を管理する市管財課によると、現在の通行止めは05年7月から。それ以前も、土砂崩れなどで度々通行止めになってきた。07年と08年の同課の調査では「島深部まで風化が及んでおり、崩落を全体的に止めるのは難しい」と結論づけた。山肌に落石防止のネットや擁壁加工を施して通行止めを解除するには、約3億7500万円かかるとの試算もある。標高114メートルの鹿島の山にのぼると、道中、シカに次から次へと出くわした。県指定の天然記念物。地域住民の話では、桟橋近くの鹿園で飼育されているシカが27頭。ほかに、山林に野放しされているシカが約50頭いる。鹿島のシカは昭和期には狭い島内で近親で交配を繰り返したため、数頭まで激減。繁殖のため島外から「九州鹿」を連れてきたことで、今度は逆に増えすぎた。山林の雑草などを食べ尽くすため、「より山肌が崩れやすくなった」という指摘もある。シカがかじる木々の一部には防護ネットをまいて保護しているが、シカの食害に対し、実効的な対策は取っていないのが現状だ。

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(富士宮市で猟銃1丁紛失:静岡)
富士宮市の男性(79)が猟銃1丁を紛失したことが分かり警察で盗難の疑いもあるとみて調べている。警察によると紛失したのは、全長約101センチ、口径約1.6センチのベレッタという散弾銃1丁。男性が今月3日、市内で開かれた射撃大会を最後に紛失したもので男性がきのう、銃がないことに気付き会場へ行った時には銃がなかったという。銃に実弾は入っていないという。警察で盗難の疑いもあるとみて調べている。
(クマ出没騒ぎ:三重)
4月19日午前11時30分ごろ、名張市夏見の市総合体育館にあるトレーニング室の利用者から「クマの後ろ姿を見た」と、体育館を管理するNPOなばり総合型地域スポーツクラブのスタッフに通報があった。遠足で近くの中央公園展望台を訪れていた市内の児童らが念のため、体育館などに移動した。同市教委によると、公園を訪れていたのは、桔梗が丘小の4年生91人と梅が丘小の3、4年生131人の合わせ222人。通報を受けた職員が下山を促したという。市職員と名張署の警察官が目撃された現場近くを調べたが、クマらしき動物は見当たらなかった。同クラブでは体育館から同展望台へ続く遊歩道の入口を閉鎖。市では、20日午前9時の開門時に周辺の安全を確認するという。

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(検査中の空気銃が暴発:青森)
八戸警察署で17日午前9時すぎ、点検中の空気銃が暴発した。暴発したのは八戸市内に住む59歳の運転手の男性が持ち込んだ空気銃。定期検査を受けるために警察署の会議室で男性がケースから取り出そうとしたところ誤って銃弾1発が床に向け発射された。男性や警察官などにけがはなかった。銃弾は装てんされており、八戸警察署は銃刀法違反の疑いもあると見て男性から日ごろの銃の管理について事情を聞いている。
(クマに襲われ?山菜採りの63歳男性死亡:北海道)
16日午前10時55分ごろ、檜山管内上ノ国町小安在(こあんざい)の山中で、山菜採りに出たまま12日から行方不明になっていた同町豊田、土木作業員細川義春さん(63)が倒れているのを江差署員と町民による捜索隊が発見した。細川さんは既に死亡していた。同署は、全身にひっかき傷があることから、クマに襲われたとみて詳しい死因を調べている。同署によると、細川さんは服を着たままあおむけに倒れており、顔、腹部、背中などにクマによるものとみられるひっかき傷があった。また全身を隠すようにササをかぶせてあった。現場は海岸沿いの国道から1・5キロほど山側に入った場所で、12日に細川さんの車が見つかった林道から北側に尾根を一つ越えた地点。国道沿いに民家がある。
(長浜でクマ捕獲、4日連続目撃か:滋賀)
15日午前11時15分ごろ、長浜市木之本町赤尾の竹やぶで、近所の女性がクマ(体長約40センチ)を見つけ110番した。同市役所などによると、似たクマが12日から連日、付近で目撃されていた。木之本署員や猟友会の会員らが午後1時半ごろ、網を使って捕獲した。

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4/13
(シカを避けようとガードレール衝突、女性が死亡:滋賀)
9日午前4時40分ごろ、滋賀県米原市内の名神高速道路上り線を走行中の乗用車が路外へ逸脱。道路左側のガードレールに衝突し、本線上で立ち往生していたところに後続車2台が追突する事故が起きた。乗用車を運転していた37歳の女性が死亡している。滋賀県警・高速隊によると、現場は米原市柏原付近で片側2車線。クルマは急ハンドルを切って道路左側の路外に逸脱。ガードレールに衝突した弾みで押し戻され、第2車線上で立ち往生していたところ、進行してきた大型トラック2台が次々と追突した。乗用車は大破。運転していた京都府長岡京市内に在住する37歳の女性は病院へ収容されたが、全身強打が原因で約2時間後に死亡。トラック2台の運転者にケガはなかった。事故直後の本線上でシカの姿が目撃されていることから、警察はシカとの衝突を避けようと急ハンドルを切った可能性が高いと推測している。
(罠でニホンジカ捕獲83頭:長野)
平成22年度、南信森林管理署が取り組んだ、罠によるニホンジカの捕獲頭数は83頭でした。南信森林管理署では、今後も関係機関との連携などによりニホンジカによる森林被害の拡大を防止していくとしています。南信森林管理署の、罠によるニホンジカの捕獲は平成22年10月から23年3月まで、上伊那、下伊那、諏訪地域で実施されました。設置した罠の数はおよそ150個、捕獲頭数は83頭でそのうち上伊那は23頭でした。この捕獲は、平成19年度からはじまり、19年度は26頭、20年度は35頭でした。平成21年度は、罠の設置方法や、取り付け場所を工夫するなどし、捕獲頭数が倍以上の84頭に増え、22年度は83頭でした。南信森林管理署では今後も罠設置の実行体制強化や、猟友会への罠の貸し出しなどにより、ニホンジカの捕獲に努めていくとしています。
(キャバクラ店経営者ら機関銃所持容疑で逮捕:神奈川)
神奈川県警は11日、機関銃と実弾を所持したなどとして銃刀法違反の疑いで、住所不定、キャバクラ店経営、久生尊幸容疑者(35)=大麻取締法違反容疑で逮捕=を再逮捕し、相模原市南区、同店従業員、古知屋直喜容疑者(28)を逮捕した。県警によると、機関銃は米国製の「イングラムM10」(銃身約15センチ、重さ約2・8キロ)で、1・5秒間で32発を発射する。1970年ごろから製造され、主に米国の軍や警察などに配備されていた。2人の逮捕容疑は3月31日、同店従業員の女(18)=銃刀法違反容疑などで逮捕=が住む相模原市中央区のマンション一室で機関銃と回転式拳銃それぞれ1丁と、実弾74発を所持した疑い。県警は暴力団関係者から銃を預かり、保管していたとみて調べている。久生容疑者は「自分の銃だ」と供述している。
(カラスの巣作り原因で600戸停電:岐阜)
中部電力岐阜支店によると、8日に羽島市桑原町西小薮、海津市海津町、同市平田町、輪之内町下大榑の計約600戸で、午後3時10分ごろから最長23分間停電した。カラスが巣作りの材料にしている小枝やハンガーが、電気が流れている高圧線の充電部に触れたためという。
(モンキードッグ倶楽部発足:三重)
宇陀・名張地域鳥獣害防止広域対策協議会が取り組んでいる、猿などを追い払う「モンキードッグ」の訓練犬、卒業した犬の飼い主、名張・奈良県宇陀両市職員らによる「モンキードッグ倶楽部」(逵敏也代表、28人)が12日、宇陀市室生区の室生山上公園芸術の森で発足会を開いた。今後、会員内の情報交換や地域住民へのPRをしていく。モンキードッグは、両地域で農作物の食い荒らしが深刻化している猿、鹿、イノシシの追い払いを目的に、昨年4月、訓練を受けた両市の計10頭が初めて認定を受けた。2期生も3月末に認定が終わり、現在、18頭が、ほぼ週2、3日~月1回ほどで活動している。この日、発足までの経緯報告後、会員からは「ブドウ目当てで猿が来る」などの被害状況、「猟犬というイメージで、かみつかれそうで怖いという声がある」などの意見が出た。逵代表(55)=宇陀市室生区=は「イベントでモンキードッグに触れてもらったりして、啓発活動をしていきたい」と話した。
(原発周辺の立ち入り禁止地区、「カラスが遺体に」との証言:福島)
災害救助犬の調教師・村田忍さん(39)は、今回の東日本大震災の救助要請を受けて、災害救助犬で愛犬のレイラとともに岩手・大船渡にはいった。そして、3月24、25日には福島に出動。しかし、福島では、むごい状況と直面することになった。原発の周囲は立ち入り禁止になっているので、遺体があるとわかってもそこへ行くことができないんです。ですから、避難先の高台から双眼鏡などで自分の家のほうを見ている人たちがいるんです。たいていカラスが集まっているところに遺体があるんですが、ただ見ていることしかできなくて、「おら!おれの爺さまがカラスに食われてる!」と叫んでいる人までいました。地獄ですよ。ようやく1週間前に、防護服を着た自衛隊員が遺体の収容作業にあたるようになったそうですが、愛する人も、愛する動物たちも、カラスや野良犬の餌食になっているんです。
(イノシシ肉に放射性物質:オーストリア)
オーストリアの環境保護団体「グローバル2000」は8日、国内で購入したイノシシの肉から、1986年の旧ソ連チェルノブイリ原発事故で放出された放射性物質が検出されたと発表した。検出したのは放射性セシウムで、1キロ当たり1060ベクレル。同団体は、安全基準の同600ベクレルを大幅に上回っているにもかかわらず、小売店で購入できるとして、規制の在り方を批判するとともに、「セシウムは25年が経過しても高いレベルで残っている」と警告した。

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(クレー射撃協会、W杯中国大会に予定通り派遣)
日本クレー射撃協会は8日の理事会で、東日本大震災を受けて派遣するかを保留していたワールドカップ(W杯)中国大会(21~27日・北京)に、昨秋の広州アジア大会女子トラップ個人金メダルの中山由起枝(日立建機)ら17選手を予定通り出場させることを決めた。今季のW杯はロンドン五輪の出場枠がかかっているが、同協会は3月下旬のシドニー大会は震災で派遣を取りやめた。
(シカの警戒期間確認:北海道)
知床財団は羅臼町ルサ・相泊地区で2010年度に実施したシャープシューティング(SS)の試行に合わせ、首に発信器を付けたエゾシカにハンターが捕獲することを学習させて追跡調査したところ、シカは狙われた地点に約1カ月寄りつかなかったことを確認した。道内では増えすぎたエゾシカ撃退に苦戦しているが、今後、興味深い実例として注目を浴びそうだ。

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(許可なく散弾銃2丁所持、容疑の男を逮捕:埼玉)
埼玉県警児玉署は6日、銃刀法違反の現行犯で、群馬県高崎市根小屋町、無職、藤本勇市容疑者(60)を逮捕した。児玉署の調べでは、藤本容疑者は6日午前9時35分ごろ、神川町八日市の国道254号を走行中の軽乗用車内で、正当な理由なく散弾銃2丁を所持した。児玉署によると、藤本容疑者は6日早朝、美里町の民家で、東日本大震災で被災したきょうだいへの送金をめぐり口論となった妻(62)に散弾銃を向けるなどし、妻の110番通報を受けた同署員が藤本容疑者の行方を追っていた。散弾銃に弾は入っていなかったという。
(狩猟免許取得を全額補助:和歌山)
和歌山県みなべ町は2011年度から、鳥獣被害対策として、わな猟と銃猟の免許取得にかかる費用を全額補助する。町内の免許取得者は高齢化が進んでおり、町は「補助によって新たな取得の呼び水になれば」と話している。町産業課によると、町内には五つの猟友会があり、61人が所属している。狩猟期間中に狩猟をしたり、町からの要請を受けて有害鳥獣を捕獲したりしているが、高齢化などで会員も減少傾向にあるという。また、銃刀法の改正で猟銃の所持が厳しくなったこともあり、特に銃猟免許の新規取得者が少ない状況で「有害鳥獣の捕獲に力を入れたいが、将来、免許保有者が少なくなる恐れがある」と、補助制度を設けることを決めた。対象となるのは、わな猟免許と第1種銃猟免許で、講習会の受講料1万円と試験の手数料5200円を、県の制度も利用して全額補助する。具体的には免許を取得した後、町に申請の手続きをしてもらい、かかった費用を支給する仕組みにするという。町産業課の担当者は「鳥獣被害は増加することが予想されており、取得費用をゼロにすることで捕獲に協力してくれる人を増やしていきたい」と話している。町は11年度の一般会計当初予算案に、受講料と試験の手数料に射撃教習の費用を加えた費用20人分として37万8千円を計上している。町内の野生鳥獣による農作物被害額は09年度375万3千円。イノシシが165万2千円と最も多く、シカ92万円、サル61万5千円、アライグマ56万6千円と続いている。被害額には換算されないものの、イノシシに梅畑を掘り返されたり、シカに新芽を食べられたりといったケースも増えているという。

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(小屋にクマ、コメやみそ食べる:秋田)
5日午前9時ごろ、由利本荘市矢島町元町字立石の空き家敷地内の小屋の中にクマ1頭がいるのを、家の持ち主の自営業男性(52)=同市鳥海町=が見つけ、市矢島総合支所を通じ由利本荘署に届け出た。クマはその後も小屋にとどまり、約2時間後に地元猟友会が駆除した。小屋の中にはコメやたる入りのみそがあり、食べられた跡があったという。同署や同支所によると、クマは推定3〜4歳の雄で、体長95センチ、体重50キロ。小屋の扉の代わりに出入り口を覆っていたビニールを破って入ったとみられる。現場は花立牧場公園まで直線で約5キロの山村の一角。付近には民家が点在している。
(エゾシカ駆除、目標1000頭:北海道)
道猟友会中標津支部と町内2農協、町などでつくる町エゾシカ対策協議会(安達武会長)は、今年の有害駆除の目標頭数を400頭増やし千頭に決めた。駆除期間も約1カ月早めて4月上旬から9月末ごろまでとする。6年以上続けて年間1億2千万円を超える農業被害に業を煮やし、より本格的に駆除にあたる。駆除開始時期の繰り上げは、2009年に有害駆除の許可権限が道から町に移譲されたことから実現した。町内には越冬地が少なく冬は頭数が減ることや、林道が雪で覆われてエゾシカを車で運べないことから、冬期間は駆除をしていなかった。ただ、「今年は少雪で雪解けが早い。少しでも多くのエゾシカを駆除し、被害を最小限にしたい」(同協議会事務局の町農林課)と、前倒しする。町は今年、奨励金も1頭あたり3千円増額、5千円にする。農協が1頭3千円を支給しており、合わせると1頭8千円になる。隣町の別海町で昨年、奨励金を2倍の1万円にしたところ、前年の駆除が289頭にとどまっていたのに、約3週間で目標の600頭に達したことを参考にした。ただ、効果的な駆除には課題も。道猟友会中標津支部の若森勝茂中標津部会長(60)は「70~80キロあるエゾシカを遠くまで運ぶのは手間がかかる。撃ったシカを持って行き処理する場所を増やすべきだ」と、協議会として1カ所でしか受け入れていない現状の改善を求める。また、道猟友会中標津部会の会員は06年度の78人から10年度には58人に減っている。若森部会長は「興味を持っている人を狩猟に連れて行き、勧誘している」と話す。町内の09年度のエゾシカによる農業被害額はジャガイモやビート、牧草の食害など約1億2400万円。シカが原因で起きた交通事故も同年度に14件に上っている。
(知床のエゾシカ、92頭駆除:北海道)
環境省は5日、世界自然遺産・知床の羅臼町のルサ~相泊地区で昨年12月から本格実施していた「シャープシューティング」と「囲いワナ」によるエゾシカ捕獲作戦で、3月までに計92頭を駆除したと発表した。環境省によると、餌付けした野生シカを待ち構えて撃つシャープシューティングで24頭(オス11、メス11、幼獣2)、囲いワナで68頭(オス32、メス34、幼獣2)を昨年12月から3月末までに駆除した。シャープシューティングは3月で終わるが、囲いワナは4~5月も継続し、これらの結果を分析し、今後の駆除方針を決める。
(伊万里市営射撃場から鉛検出、今月中に土壌調査:佐賀)
周辺から基準値以上の鉛が検出されている伊万里市営射撃場(大川内町)について、塚部芳和市長は4日、周辺の土壌検査を4月中に実施すると発表した。場外であらためて基準値を超える鉛が検出された場合は「検査をもとに住民らと話し合って閉鎖時期を調整したい」とした。市は射撃場を閉鎖する方針だが、猟友会が存続を要望していることなどから、閉鎖時期は明確にしていない。検査結果は約1カ月後に出る見込み。佐賀大理工学部の宮島徹教授の2月の調査で、射撃場に隣接する休耕田から基準値を最大で13倍上回る鉛を検出した。休耕田にクレー(陶器製の的)が飛散しており、「市に責任がある」として除去作業を行うと説明した。
(冬眠明けのクマに注意:福井)
冬眠明けのツキノワグマが里山に出没する時期を迎え、県は5日、市町や猟友会などとの連絡会を県庁で開き、人身被害の防止対策を協議した。県自然環境課によると、クマは3~5月ごろに冬眠から覚め、食べ物を求めて活発に活動する。県内では毎年この時期、1~3件の人身被害が起きている。今年3月以降、敦賀市や鯖江市などで3件の目撃情報があり、県の担当者は「どの山林にもクマがいるという意識で注意喚起を」と強調。山林内では鈴や拍手などで音を出しながら移動し、クマが好む米ぬかを屋外に放置しないよう、広報誌などで周知徹底を図る対応を確認した。
(昨年度クマ出没は841頭:福井)
昨年度、福井県内に出没したツキノワグマは841頭で、大量出没した2006、04年度に次いで多かったことが5日、県のまとめで分かった。県は、昨秋のドングリなどの不作によるエサ不足が大量出没の原因とし、クマが好む米ぬかの管理徹底や、山菜採りでクマ被害に遭わないよう注意を呼び掛けている。市町担当者らを集めて同日、県庁で開かれた出没対策連絡会で公表した。県自然環境課によると、統計が残る04年度以降では06年度の1553頭、04年度の1333頭に続いて多かった。昨年度の人身被害は7件8人で、昨年10月、勝山市の老人施設に侵入したクマに看護師が襲われ重傷を負ったケースなどがある。捕獲数は125頭で、うち57頭を捕殺した。地域別では、313頭の奥越が最も多かった。嶺南が過去最多の216頭を記録し、奥越に続いた。福井・坂井が185頭、丹南が127頭だった。同課は「嶺南が多い理由は分からない」としている。月別では、10月が354頭で最も多く、11月が244頭、9月が102頭だった。連絡会ではクマが米ぬかを好むことを報告し、米ぬかの保管やにおい漏れに対し住民に注意を呼び掛けるよう市町担当者に求めた。3~7月のクマの人身被害の約半数が山菜採りの際に発生していることから、大きな音を出したり、巣穴となる大きな木の切り株や岩場に近づかないことの周知徹底も求めた。県自然環境課や県自然保護センターによると、大量出没年を除けば、クマによる被害は秋より春が多い。また、被害に遭う時間帯は9~12月が朝夕に集中するが、3~7月は時間帯に関係ないという。
(イノシシの爪痕深く:石川)
金沢市富樫、平栗地区などの山中で今年、イノシシが林道沿いの斜面を広範囲にわたって掘り返す被害が出ていることが5日までに分かった。被害は従来のタケノコだけでなく、富樫地区では初めて果樹園にも及び、モモの木の根がかみ切られていた。大雪による餌不足でイノシシが植物の根や昆虫を探した跡とみられ、市は今後、被害が広がれば大雨による土砂流出につながる恐れもあるとしている。JA金沢市の職員が4日、タケノコの生育とイノシシの被害を確認するため、山科町の山中に入ったところ、林道沿いの土が掘り返された跡を確認した。3月末には市農業センター職員が平栗で同様の被害を確認している。山科町の林道は、地元農家が所有する果樹園内を通過しており、林道の上側の斜面で約80平方メートル、下側の斜面で約50平方メートル荒らされていた。深い場所で約50センチ掘り返してあった。40年ほどモモの果樹園を経営する富田武夫さん(75)=山科1丁目=は初めてイノシシに地面を掘り返された。園内には約30本の果樹があり、5、6本に被害が及んでいるという。被害を目の当たりにした富田さんは収穫への影響を心配し「対策を取りたいが、資金も労力もない。果樹園を続けられるか不安だ」と話した。市農業センターによると、市内では2004年にイノシシによる農作物被害を初めて確認。この年は稲作の被害だけで被害額は24万円だったが、10年はタケノコやイモ類にも食害が広がり、被害額が811万円と約34倍に拡大している。市では、里山地域を中心に電気柵の設置やイノシシが身を潜めやすいやぶの刈り取りなどを実施しており「行政と農家が協力し、引き続きイノシシ対策に努めたい」としている。
(洋弓銃でコンビニ強盗の疑い、男を逮捕:東京)
東京・江東区のコンビニエンスストアで店員を洋弓銃で脅し現金を奪ったうえ、催涙スプレーをまいてけがをさせたとして、運送業の男が警視庁に逮捕されました。強盗傷害の疑いで逮捕されたのは、江東区亀戸の運送業、武政公一容疑者(58)です。警視庁によりますと、武政容疑者は先月13日、江東区大島のコンビニエンスストアに押し入り、女性店員に洋弓銃を突きつけ、レジから現金およそ22万円を奪いました。さらに逃げる際に催涙スプレーを噴射し、女性店員の両目に全治2週間のけがをさせた疑いがもたれています。武政容疑者は、1月にも同じコンビニにスタンガンをもって押し入ったとみられています。取り調べに対し、「金に困ってやった」などと容疑を認めているということです。

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(猟犬数匹にかまれ、子供ら3人重軽傷:和歌山)
1日午前9時55分ごろ、白浜町椿の路上で、猟犬数匹が近くに住む無職の女性(62)と、一緒にいた孫の男児(5)と女児(3)の計3人に次々とかみついた。女性は頭や顔に重傷を負って病院で手当てを受けているが、命に別条はないという。孫2人は軽傷。白浜署によると、地元猟友会に所属する同町の大工の男性(57)が、この日始まったニホンジカの管理捕獲のため、猟犬約10匹を山に放っていたという。同署は業務上過失傷害などの可能性もあるとみて調べる。女性らは自宅近くの畑へ行く途中だったという。
(停電、カラス巣作り?:愛知)
2日午前8時10分ごろ、豊橋市西部と豊川市西部の計約1万9000戸で1秒から最長1分間の停電があった。中部電力岡崎支店によると、豊橋市梅薮町内の送電線鉄塔(高さ53メートル)の下に、カラスが巣作りのために運んだとみられる針金(長さ約80センチ)が落ちていた。送電線と針金に接触した跡があったという。
(今年初クマ目撃情報:福井)
鯖江市は2日、今年に入って初めて、市内でのツキノワグマの目撃情報が寄せられたと発表した。市によると1日午後、同市の文殊山(365メートル)を訪れた登山客が標高150メートル付近で目撃。地元の住民を通じて市に通報した。春の行楽シーズンを迎え、山菜採りなどで山間部に出かける人が増えており、市は「冬眠明けのクマも活動を始める時期。鈴など音の出る物を携帯し、周囲に気をつけるようにしてほしい」としている。

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(オジロワシの死骸に銃創:北海道)
環境省北海道地方環境事務所と道は31日、上川管内占冠村の国有林で、国の天然記念物に指定されているオジロワシの幼鳥の死骸が見つかり、解剖検査の結果、腹部に銃創を確認したと発表した。富良野署が、天然記念物の保護などを規定した文化財保護法違反などの疑いで調べている。同事務所などによると23日、国有林内でエゾシカ猟をしていたハンターが見つけた。28日に死骸を解剖したところ、左足から右脇腹にかけて弾が貫通していることを確認。銃はライフル銃とみられる。弾は貫通しており、見つかっていない。
(野生鳥獣被害対策本部設置:京都)
京都府は29日、深刻になっている野生鳥獣による農作物被害の軽減を目的に、副知事をトップとした「野生鳥獣党被害対策本部」を設置しました。日本共産党府議団(新井進団長、11人)が求めてきたものが実現したものです。同日に初会合が開かれ、同本部は農産物被害を09年の7億3000万円から半減させることを目標に掲げました。被害対策として捕獲の推進をはかってニホンジカの推定生息数3万6000頭を半減させることや、イノシシの1万2000頭捕獲、ニホンザルの選別捕獲、アライグマの生息個体の撲滅などを計画しています。その他、鳥獣の追い払い防除対策、森林の生息環境の整備、捕獲などの担い手確保対策なども掲げました。同府議団は、被害を受けた府内各地で何度も調査を行い、議会で鳥獣被害対策の強化を求めてきました。今年3月には「京都府の鳥獣被害を抜本的に減らすための提案」を発表し、○知事を先頭に「府鳥獣被害対策本部」を設置すること○被害実態の調査を強め、増えすぎた鳥獣は大幅に減らす○対策援助や捕獲のための人づくり○対策予算の拡充などの措置を行う-などを求めていました。
(モンキードッグ3匹増へ:青森)
むつ市と大間町、風間浦村、佐井村などでつくる「下北半島のニホンザル被害対策市町村等連絡会議」(委員長・五十洲和彦風間浦村産業建設課長)は31日までに、サルによる農作物被害を防ぐ犬「モンキードッグ」を2011年度に新たに3匹導入することを決めた。下北地域全体で計6匹体制となり、増加するサルを複数の犬で効果的に追い上げて被害軽減を図る。
(鳥獣害の見回り隊結成:和歌山)
和歌山県古座川町は臨時職員9人を雇い鳥獣被害見回り駆除隊を結成した。隊員は町内全域を巡視して個体調査をしたり、追い払ったりする。4月1日から始動する。町内では鳥獣が増えているが、鳥獣を見つけた農家からの電話で地元猟友会員が駆け付けたころには、既にいなくなっているケースが多いという。隊は狩猟免許を持つ地元猟友会員からなる。土日曜、祝日を除く10月31日までの有害鳥獣の駆除期間中、2人一組で2班に分かれ、軽トラックで町内を見回る。どこにどんな鳥獣が多いかなどを調べたり、農家への聞き取りで被害状況を確認したりする。有害鳥獣を見つけた場合は追い払ったり、駆除したりもする。事業費は約392万円。国の緊急雇用創出事業臨時特例基金活用事業を利用する。調査した内容は日誌に記録し、鳥獣が多い場所などが分かれば、今後の対策に生かすという。町産業振興課は「地域一体となって鳥獣害防止に取り組みたい」と話している。
(「お花畑」のシカ被害、3分類で対策:長野)
南アルプスで食害や踏み荒らしが深刻なニホンジカについて、環境省や長野、山梨、静岡3県、関係市町村などでつくる連絡会は31日、初の対策方針をまとめた。高山帯のお花畑を被害の程度に応じて3段階に分け、それぞれ防護柵設置などの対応を示した。シカの影響は及んでいないものの「今後影響を受ける可能性が高い」として、仙丈ケ岳(3033メートル)の山頂北部、荒川岳前岳(3068メートル)の南斜面など7カ所、「影響は受けているが、植生復元の可能性が高い」として聖岳(3013メートル)に近い聖平周辺など13カ所を列挙=表。これらの箇所を主な対象に防護柵を設けるなどして被害予防、植生回復を図るとした。仙丈ケ岳の馬ノ背など4カ所は、既に「植生が変化、消失」と指摘。麻のマットなどで土壌浸食を防ぎ、防護柵による植生回復、希少植物の移植などを検討する。シカの捕獲については、高山帯や亜高山帯で「可能な限り排除することを目指す」とし、移動経路や越冬地の把握、捕獲などの役割分担を明記。移動範囲が県境をまたぐため、各地の猟友会などの協力で「行政界を越えて連携した捕獲に努める」とした。環境省は対策方針を基に、今秋にも南ア国立公園の「生態系維持回復事業計画」を策定し、シカの生態調査や捕獲などを進める方針だ。

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