<射撃ニュース12月>

12/12
(銃許可証、決裁受けずに交付:長野)
猟銃・空気銃所持許可証に必要な署長の決裁を受けずに許可証を作成、交付したとして、県警生活環境課は6日、佐久署生活安全課の男性巡査長(29)を有印公文書偽造・同行使容疑で長野地検に書類送検した。県警は同日、巡査長を減給100分の10(3か月)の懲戒処分とした。また、監督責任を怠ったなどとして、同署の生活安全課長(43)を本部長訓戒、副署長(51)を所属長訓戒、署長(60)を本部長注意、生活安全課係長(44)を所属長注意とした。発表によると、巡査長は7月中旬頃から9月上旬、許可権限がある署長の決裁を受けずに8人17件分の許可証に県公安委員会の印を押し、申請者に交付した疑い。容疑を認め、「書類がたまってしまい、決裁は後で受ければいいと思った」と供述しているという。許可証交付には、申請者の犯歴や近隣住民とのトラブルの有無などの調査が必要だが、巡査長は期限内に調査が終わらず、交付期日に間に合わせるために決裁を受けずに交付していた。巡査長は3月から許可証の業務を担当しており、9月に研修で不在の間、代わりに担当した別の署員が気付いた。巡査長が扱った許可証業務計478件を調査した結果、不正が確認された。県警は、許可証業務の担当者への研修や、県公安委員会印の保管責任者である副署長・次長に適正に保管するよう指導するなどの再発防止策を実施した。臼田勝信・首席監察官は「許可事務の重要性を再認識し、適正な事務処理に当たるよう改めて指示し、二度とこうした事案を起こさせないよう取り組みたい」とするコメントを発表した。
(シカとイノシシ、基準値超のセシウム:栃木)
栃木県自然環境課は5日、野生鳥獣の放射性物質モニタリング検査で、那須塩原市で捕獲されたシカと宇都宮市や塩谷町など8市町で捕獲されたイノシシから、一般食品の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超える放射性セシウムが検出されたと発表した。県は野生鳥獣の自家消費を控えるよう呼びかけている。基準値を超えたイノシシは、那須塩原市890ベクレル▽塩谷町800ベクレル▽那須町500ベクレル▽宇都宮市350ベクレル▽大田原市280ベクレル▽市貝町210ベクレル▽芳賀町180ベクレル▽茂木町120ベクレル。那須塩原市のシカは110ベクレルだった。
(イノシシ4頭発見、雌1頭を駆除:埼玉)
鴻巣市滝馬室の御成橋付近の荒川河川敷で今月1日、イノシシが4頭見つかり、地元猟友会が雌1頭を駆除していたことが4日分かった。イノシシは11月26日に3頭分の足跡が、同じ鴻巣市滝馬室で確認され、行田市でも複数の目撃情報が寄せられていた。鴻巣市は職員らが現場付近を捜索していたが、30日に地元猟友会から「新しい足跡がある」との連絡が入った。市は県中央環境管理事務所や鴻巣署、県広域消防本部、消防団、猟友会の計65人体制で今月1日に捜索を行い、河川敷の雑木林付近で足跡を発見。付近を重点的に捜索したところ、イノシシ4頭が飛び出し、猟友会は最も大きかった雌の1頭(体長128センチ、体重約100キロ)を仕留めた。2頭は荒川上流に、1頭は下流方向に逃げたという。農作物の被害は確認されていない。市環境政策課は「3頭は見つかっていないので、パトロールを続けて、注意喚起していきたい」としている。
(シカ後脚骨折、混乱なく捕獲:北海道)
10日午後5時ごろ、旭川市1の17の道道にシカがいるのを道路パトロール中の業者が発見した。パトカー3台が駆けつけたが、大きな混乱はなく、約1時間半後に捕獲された。道路を管理する旭川建設管理部によるとメスとみられ、左後脚を骨折しているという。現場はJR旭川駅から約1キロの市中心部。近くのバス停にいた女性(40)によると、シカは道道と交差しているJRの高架から飛び降りたという。道路脇の雪山にはシカのものとみられる血痕が落ちていた。近くの住民は「30年以上住んでいるが、この辺りにシカが出たとは聞いたことがない」と驚いていた。
(イノシシ被害深刻:広島)
江田島市でイノシシの捕獲頭数が増え、高止まりしている。2011年度は882頭。千頭を突破した10年度は下回ったが、新市が発足した04年度の約5・5倍だ。市内全域に現れ、農作物の被害も深刻。本年度も9月末で380頭と、11年度とほぼ同じ水準で推移している。「今年になって畑に出るようになった。土を掘り返して困る」。江田島町宮ノ原の農業新沖和夫さん(74)は嘆く。斜面に広がる約990平方メートルの畑には、餌を探して掘り返したとみられる穴やミカンを食べた跡が残る。新市発足前の00年ごろ、大柿町などで出没するようになったという。07年度までは捕獲例がなかった江田島町でも年々増え、11年度は60頭捕獲した。農作物への影響も広がる。04年度に約480万円だった被害額は11年度は約2700万円に拡大。市は、電気柵設置や狩猟免許取得の費用補助制度を設けるが、抜本的な解決策はないのが実情だ。ことし11月末、大柿町深江の住宅近くで体長約1・5メートルの雄がわなに掛かった。捕獲した男性(70)は「年間20~30頭を駆除しているが、見たことのない大きさだった」と驚く。市農林水産課は「畑は各自で守ってもらうのが原則だが、被害防止に向けた補助制度などを活用してほしい」と呼び掛けている。
(脱原発、山中に残るセシウム:埼玉)
秩父の山中で繁殖するシカが、ふもとの畑を荒らす。小鹿野町で精肉店を営む内田武良さん(74)は昨年十一月、農家の被害を防ぐために捕獲されたシカの肉を使い、くん製やソーセージづくりを始めた。新たな特産品になれば増えすぎたシカの駆除も進むだろう-。「地元のために」と、内田さんは協力してきた。今年十月、内田さんに驚きの知らせが届いた。秩父市内で捕獲されたニホンジカの肉から一キログラム当たり八二〇ベクレルの放射性セシウムが検出され、国の基準値の同一〇〇ベクレルを超えたのだ。県は、県内全域で捕獲されたニホンジカの肉の出荷と販売の停止を事業者に要請。内田さんもシカ肉ソーセージなどの販売自粛に追い込まれた。「安全な食べ物を売るのが仕事。仕方がない」。在庫をすべて処分した。東京電力福島第一原発の事故から、間もなく一年九カ月。県内にも飛散した放射性物質の影響は、今も続いている。県東南部は空間放射線量が比較的高い「ホットスポット」となったが、秩父の山中にも「やや放射線量が高い地区がある」(県環境政策課)。今年に入り皆野、横瀬、ときがわ、鳩山の四町の山中で採れた野生キノコの一部から、基準値超のセシウムが検出された。シカ肉の汚染は、シカが食べた葉や草に含まれるセシウムの蓄積が原因だったとみられる。こうした山中は一般の人が通る場所ではなく、除染は難しい。シカ肉製品の販売再開を期待する内田さんは「影響が収まるのを待つしかない」と言葉少なに語った。
(クマ目撃:京都)
南丹市は6日、同市園部町小山西町の住宅街で、隣接している山にクマ1頭がいるのが目撃されたと発表した。市によると、同日午後4時半ごろ、小学3年と1年の兄妹が自宅玄関先から約20〜30メートル先の山をクマが横切るのを見た。けが人などはない。この地域でのクマの目撃情報は珍しいという。市は校区の市立園部第二小学校に通報し、周辺住民に注意を呼びかけている。
(サル目撃情報相次ぐ:千葉)
柏署は10日、市内でサルの目撃情報が2日間で14件寄せられたと発表した。人に危害を加えたという情報はないが、同署はパトカーなどで市民に注意を呼び掛けている。同署によると、目撃されたサルは1頭で、体長60~70センチ。9日正午以降、同市泉町の住宅街で、民家の屋根や敷地内を歩いているのを見たとの通報が市民から相次ぎ、10日午前11時20分ごろまでに同市若葉町や同市柏の「柏公園」付近などでも目撃したという通報があった。
(世界遺産が泣く、悲しい宮島のシカ:広島)
先月30日、約30年ぶりに日本三景の一つ、宮島(広島県廿日市市)を訪ねました。広島市の原爆ドーム前から広島電鉄の路面電車で約55分、宮島口へ。そこからフェリーで約10分、宮島に着きました。出迎えてくれたのはかわいいシカたち。1頭や2、3頭のグループで自由気ままに散歩したり、芝生でのんびりしたり。角は毎年9月中旬~11月中旬に切られているので危険はありません。頭や背中をなでても逃げることはなく、人によくなれている様子が感じられました。海岸沿いに世界遺産の厳島神社までゆっくり歩いて15分、約30頭のシカと出会いました。神社に行く途中、数カ所に「鹿等にエサを与えないでください」と観光客に注意を呼びかける、広島県と廿日市市の立て看板がありました。エサを与えすぎて肥満になったり、餌付けの影響でエサ欲しさに観光客を襲ったりしているんだな、と思いをよぎらせました。たまたま、通りがかった地元の男性に聞いたところ、そんな悠長な話ではなく、シカが死ぬか生きるかの瀬戸際に追い込まれているのだ、ということでした。男性の話などによると、宮島のシカは昔から「神の使い」として親しまれてきました。戦後、観光の目玉として山からシカを呼び寄せて餌付け、奈良からもシカを連れてきました。この結果、シカの数が増え、異物を食べての栄養不良、フンによる環境の悪化、人間への危害などの問題が生じたといいます。このため廿日市市では、桟橋前でのシカせんべいの販売を中止、エサやり禁止の看板も立て、平成21年には初の5カ年保護計画を策定しました。市街地のシカを200頭から100頭に半減するのが目標で、観光客や住民に「エサやりの禁止とごみの管理の徹底」を求めました。行動範囲などの科学的な調査も進めるそうですが、あくまでシカは野生動物とみなして過度の関与はしない。去勢や不妊手術、柵で囲うなどの管理飼育も行わず、シカがエサを求めて本来の山間部へ戻ることを促す。それが基本方針といいます。ただ、市の計画には反対も多いようです。市民団体などは「邪魔になるとエサをやらないのはおかしい」「エサやり禁止だけでは、人に依存し続けたシカは絶滅する」「エサ不足でゴミをあさり、異物をのみ込むことが心配」などと訴えています。「宮島のシカの体は小さくて、栄養状態が悪い」という指摘もあります。奈良のシカより痩せたシカが多いような印象を持ちました。「神鹿」として敬いながら生息数が多くなったとたん、「害獣」扱いして追いやるのは身勝手で残酷な話。人間とシカが共存でき、世界遺産の観光資源としても両立できる方策がないのでしょうか。5業者のもみじ饅頭を買いこんで、食べ比べている場合ではなかったのです。
(羽田空港で「いやがるカモ」作戦)
羽田空港で、冬になると増えるカモによるバードストライクを防ぐ取り組みが始まった。職員が100円ショップなどで買った材料で「秘密兵器」を作り、飛行機が発着する滑走路の脇で取り付けた。名付けて「いやがるカモ」作戦。その効果は――。数分ごとに大型ジェット機が着陸する羽田空港南側のA滑走路脇。7日午後、一般人の立ち入りが禁じられている一角で作業が始まった。集まったのは、国土交通省東京空港事務所で飛行機の安全運航に目を光らす管制保安部のメンバーら8人だ。羽田空港近くの多摩川河口一帯は、冬になると多くのヒドリガモが飛来する。11月中旬には1万羽を数えた。12月から2月は、さらに増えるという。
(「ジビエ」文化広めたい:愛知)
イノシシやシカなどの野生動物が農地を荒らす獣害被害。対策の一つは、それらを食べる「ジビエ」文化を欧州のように広めること。猟師やNPO、自治体などが協力して取り組んでいる愛知県岡崎市額田(ぬかた)地区(旧額田町)を訪ねた。丘陵や低い山々が、森林に覆われた額田地区。県道沿いにあったのが、「三州マタギ小屋」だ。獣害対策のためのNPO法人・中部猟踊(りょうよう)会の解体施設で、獣をつるしておく装置や冷凍庫などが並ぶ。中心人物は同会理事長の日浅一(ひあさはじめ)さん(67)。額田地区の各所に設置された檻(おり)に獲物が入ると、現場に急行。とどめを刺し、小屋に持ち込んで解体を進める。慣れた手つきだ。以前は鉄工所を経営し、腕のいい猟師でもあった。猟師が減る一方でイノシシやシカが増え続ける状況に、檻による捕獲作戦が有効と考え、農家らに設置を勧めて回った。イノシシなどは焼いたり、埋めたりして処分するだけではもったいない。有効活用の観点で出てきたのが食肉事業化だ。「イノシシ肉は臭い」という固定観念を持つ人は多いが、日浅さんは「銃でなく檻で捕殺して、しっかり解体加工すれば臭いは抑えられる」と強調する。その自信を支えに、保健所の許可を得た正式な加工施設として、マタギ小屋を昨年三月にオープンさせた。今は年間でイノシシを約三百頭、シカは数十頭を食肉に加工する。日浅さんは「イノシシは今ごろからが一番おいしい」と話す。木の実などをたくさん食べて、脂肪を蓄えるからだという。二〇一〇年からは地域振興事業の調整などをするNPO法人・ボランタリーネイバーズ(名古屋市)と連携。ネイバーズが愛知県の補助金を受けて、地元産のイノシシ肉、シカ肉の消費拡大事業を進めている。ジビエ料理に取り組むよう、県内の飲食店などに呼びかけたり、料理のグランプリ、講習会などのイベントを開いたり。日浅さんらは「世間の関心が少し高まってきた」と、手応えを感じている。ネイバーズは今年、事業への食肉の供給元として、同県新城市に「三河猪家」も追加。解体施設だけでなく、販売スペースや飲食店舗を備える「ジビエ」文化の拠点だ。
(猟師が猪肉店を開店:兵庫)
猟師歴63年のキャリアを誇る村上義一さん(83)=篠山市古市=がこのほど、天然猪肉専門店「猪昌(いのまさ)」(079・506・3401)を古市交差点そば(古市153)にオープンした。村上さんは、「私や私の猟友、そして日曜猟師の息子が獲ってきた天然ものにこだわって販売しています。ぜひ一度、天然の猪肉をお召し上がりください」と来店を呼び掛けている。営業時間は午前10時―午後6時。水曜定休。20歳のとき猟銃を持った店主の村上さんは、亡き父親とともに猪撃ち専門の腕利き猟師として地元では知られた存在。現在は、年齢を考えて銃を置き、もっぱらわなでイノシシを仕留めている。また、村上さんの息子、昌広さん(53)も20歳で猟師となり、親子3代にわたって狩猟を楽しんでいる。家には常に猪肉がストックされており、「厳しい自然の中で育った天然イノシシの肉のおいしさを多くの人に知ってもらいたい」「大勢の人に『おいしい』と言って食べてもらうことが、仕留めたイノシシたちの供養にもなるのでは」との思いから店を構えることを決めた。店舗面積は約30平方メートル。店内のガラスケースには、たっぷりと脂がのった新鮮な猪肉がずらりと並んでいる。価格は100グラムで▽特上800円▽上700円▽並600円▽切り落とし400円―。このほかにも、猪肉と鹿肉の燻製(1パック650円)や、猪肉の串揚げ(1本200円)も販売している。季節商品のため、11月15日の狩猟解禁日以後から3月末ごろまでの期間限定で店を開く。
(今年のメーンはキジ肉、ノーベル賞晩さん会)
授賞式後に開かれる晩さん会の料理のメニューは当日まで秘密。10日夜(日本時間11日未明)、生理学・医学賞の山中伸弥京都大教授(50)ら受賞者がスウェーデン国王とともに楽しんだ今年のメニューは……。カール16世グスタフ国王の発声による乾杯のシャンパンはジョセフ・ペリエ・キュベ・ロワイヤル。続く前菜は北極イワナの香草締めにカリフラワーのテリーヌが添えられた。メーンディッシュは、キジ肉の料理。キノコと冬野菜、アーモンドポテトのピューレを添え、赤ワインのソースで味わった。デザートは、3種のチェリーをピスタチオで飾った、マスカルポーネチーズと黒チェリーのシャーベット。ワインは、赤がフランス産の2009年物、白がスペイン産の10年物が振る舞われた。

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12/5
(クレー射撃協会補助金凍結解除は見送り)
日本オリンピック委員会(JOC)は4日、加盟団体審査委員会を開き、日本クレー射撃協会から要望のあった補助金凍結の解除について、組織運営が正常化するにはまだ時間がかかるとして、解除を見送ることを決めた。内紛が続いた同協会が日本体協に提出した組織運営の改善計画書に基づき、推移を見守る。会計検査院の指摘で、JOCが認定した専任コーチが補助金の受給にあたって活動日数などの要件を満たしていなかったことが判明した日本近代五種協会や、専任コーチ報酬の寄付による還流が発覚した日本馬術連盟など8団体に対する処分案もまとめた。来年1月の理事会で処分が決まる。
(石原は6位、クレー射撃・アジア選手権)
クレー射撃のアジア選手権は3日、インドのパティアーラで行われ、女子スキートの石原奈央子(古峯神社)は83点で6位だった。
(横内・井川は決勝進めず、クレー射撃)
クレー射撃アジア選手権(4日、インド・パティアラ)男子スキートで横内誠(横内商店)、井川寛之(横浜商大)はともに決勝に進めなかった。
(中心街にサル:大分)
大分市の中心街に4日朝、サルが現れた。あちこちで目撃され、午前8時半ごろには、衆院選に出馬した候補者の出陣式が開かれていた公園に姿を見せた。市によると、太った大人のサル。市内にはサルで有名な高崎山があるが、中心街とは離れている。担当者は「付近に森や山はないのに」と首をひねる。午前9時ごろに大分駅付近で目撃された後、姿を消した。意外な「支持者」の参加に、陣営関係者は「サルも我々に関心を寄せてくれたのかも」。
(狩猟解禁、ぼたん鍋のシーズン到来:福井)
11月の狩猟解禁に伴い、福井県内でイノシシが次々と捕獲されている。おおい町名田庄地域の料理旅館の軒先には、入荷されたイノシシがつるされ、本格的な「ぼたん鍋」シーズンの到来を告げている。ぼたん鍋は、一般的にイノシシ肉と一緒に野菜、根菜、キノコ類などを煮込んだ鍋で、名田庄地域を代表する冬の味覚として人気が高い。イノシシ肉を薄切りにし、ボタンの花のように皿に盛り付けるのが特徴。同町名田庄久坂の料理旅館「新佐」では、11月3日に2頭を初入荷。その後、週に3頭ほどのペースで仕入れている。仕入れるイノシシは、地元猟師が同町などの山で捕らえたもの。血抜きし、水に浸して身を締めるなどの処理がされている。1頭を丸ごと仕入れ、水分を抜くため軒先に1~2日つるしてから調理。自家製みそで煮込んで客に振る舞っている。経営者の栗原正夫さん(64)によると、今年はイノシシの餌となる木の実が豊富で、肉質、脂肪の乗り具合は良いという。栗原さんは「寒さが厳しくなるこれからが最もおいしい時期。柔らかくて深みのある味を堪能してほしい」と話している。ぼたん鍋は、同店をはじめ、同町名田庄納田終の町営ホテル「流星館」、名田庄三重の料理旅館「南川荘」、名田庄口坂本の料亭「門野亭」で3月中旬ごろまで提供される。県内のイノシシの狩猟は、わな猟が3月15日まで、銃猟が2月15日までとなっている。

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12/4
(住宅街でカモ狙い散弾銃発砲:愛媛)
住宅街を流れる水路で散弾銃を発砲したとして、愛媛県警今治署は28日夜、今治市本町、猟師檜垣和也容疑者(42)を鳥獣保護法違反(銃猟の制限)容疑で逮捕した。カモの狩猟中だったといい、檜垣容疑者は「カモは捕ったが銃は撃っていない」と容疑を否認しているという。発表では、檜垣容疑者は27日午後3時頃、同市東鳥生町の水路(幅約10メートル)に入り、散弾銃を1発撃ち、カモ1羽を捕獲した疑い。現場の水路近くには住宅が立ち並ぶが、けが人はなかった。鳥獣保護法では住宅街などを銃の使用禁止区域と定めている。同署によると、住民が「銃を撃っている男がいる」と110番。現場にいた檜垣容疑者が、署員の事情聴取に応じず帰宅したため、署員がその後、同署へ任意同行を求めた。
(イノシシ複数頭の目撃:埼玉)
鴻巣市や行田市で26日から27日にかけ、複数のイノシシの目撃情報が相次いだ。人や農作物への被害の報告はないが、万一に備えマラソン大会の日程を変更した小学校もある。両市は「イノシシの目撃例は近年では聞いたことがない」として注意を呼び掛けている。県中央環境管理事務所に目撃の1報が入ったのは26日午前9時15分ごろ。鴻巣市滝馬室の男性から「午前3時ごろに犬が鳴いたので見に行くと、畑にイノシシらしき足跡が3頭分あった」と連絡があった。同事務所担当者や市職員を現場に派遣、同市糠田でも足跡が確認された。行田市には同日朝、「同市犬塚の畑付近で午前7時半ごろにイノシシを見た」との連絡が市民からあった。その後も27日夕方まで、同市荒木や馬見塚などでも複数頭の目撃情報が寄せられている。鴻巣と行田のイノシシが同一かどうかなど、詳しいことは分かっていない。イノシシの目撃情報を受けて、鴻巣市と行田市は市教委を通じて学校に注意を促している。鴻巣市糠田の市立田間宮小学校では、27日に行われる予定だったマラソン大会を延期。28日までに捕獲されなかったため、予定していた糠田運動場での開催を取りやめ、校内のグラウンドで29日に大会を実施した。県自然環境課によると、イノシシの生息域は秩父地域から徐々に平野部に広がってきていて、農業被害が深刻化している。捕獲数は平成に入ってから200頭から300頭で推移していたが、近年は800頭から千頭ほどで、増加傾向にあるという。
(クマの出没、例年に比べ少ない理由は:富山)
クマが大量出没して人に危害を加えるなど被害が出たのは2年前の秋でした。今年の秋は当時と「共通点」が予想されクマの出没被害が心配されていました。それが、クマの主なエサとなる木の実=ドングリの作況指数です。ブナが凶作、ミズナラが凶作~不作、コナラが不作~並作。こうしたデータから県は9月に注意情報を出すなど警戒を呼び掛けていました。ところが(幸いにして)、今のところ人身被害0です。2年前年間で1387件に上った目撃・痕跡情報も29日まで232件と例年に比べ多くはありません。なぜなのでしょうか?調べてみました。【県立八尾高校赤座久明教頭】クマの生態に詳しい専門家に山を案内してもらうと。【赤座先生】「ほら、ドングリ、ドングリ」「ありますね、ドングリ!あ、たくさん!」クマのエサとなるドングリ、取材した富山市の猿倉山にはたくさん落ちていました。今年はドングリが少ないはずですが?【赤座先生】「コナラは今年決して悪くないんですよ」「むしろ、豊作。山ろく地帯のコナラはね」少し先を行くと「あ、枝が折られてますね」赤座先生「こういうのを見ると、あ、ここに今シーズンクマが来たんだなってことがわかる」そう、里山はクマの生息域に違いありません。こちらはクマの好物、ドングリをつけるブナ、ミズナラ、それにコナラのおおよその分布図です。ドングリの不作~並作が見込まれていたコナラは、実際には、標高400メートル以下の低いところでは近年でもいちばん実りがよかったのです。猿倉山の展望台から眼下に広がる茶色いコナラの林。こうした低標高地のコナラのドングリが豊かに実ったことでクマがそこで留まったと考えられるということです。「里山のコナラが、(中略)防波堤になって」「里山でカキの実だとかリンゴの実に頼るような程度の食物不足が起きなかったと」【赤座先生】「ドングリが成っている年はクマがいなくなるということではなくて、どの年でも、やっぱり、野菜の始末だとか、なりっぱなしの(実の)始末ですとかね、野生動物に隙を見せないような、そういう身の回りの管理が、私、必要だと思いますね」
(クマ痕跡、暖かで活動続く?:福井)
福井県大野市と県猟友会大野支部は2日、前日にクマの痕跡が見つかった同市菖蒲池周辺の真名川河川敷などで巻き狩りを行った。クマは発見できなかったが、左岸に捕獲用のおりを設置しており、警戒を続ける。クマの痕跡は1日午後2時半ごろ、現在は養豚場がある左岸の大野養鶏団地生産組合敷地内で、成獣のものとみられるふんや、柿の木に爪痕を確認。ふんは3、4日経過していた。豚の餌の一部も食べられたという。2日の巻き狩りには大野支部会員ら15人が参加し、午前10時から約2時間かけ両岸を調べた。同市での出没・痕跡情報は8月以降で3件目と少ないが、市農林整備課の担当者は「今年は暖かかったため、クマの活動が続いているのでは」と話し、注意を呼び掛けている。
(クマ情報:富山)
3日午前11時50分ごろ、魚津市大海寺新の新川スーパー農道脇の田んぼで、体長約1メートルのクマ1頭をトラックで通り掛かった人が目撃し、110番した。魚津署員や市有害鳥獣捕獲隊員が付近をパトロールし、注意を呼び掛けた。
(クマ情報:富山)
30日午前7時35分ごろ、魚津市大海寺野の宮津霊園から東に約300メートルの田んぼで、体長約1メートルのクマ1頭が山側に歩いていくのを住民が見つけ、110番した。魚津署や市有害鳥獣捕獲隊が付近をパトロールし、注意を呼び掛けた。
(鳥インフルエンザ、早期発見へ:長野)
高病原性鳥インフルエンザウイルスの早期発見のため、県は今シーズンも諏訪湖の横河川河口付近(岡谷市)でカモ類の糞便(ふんべん)調査を始めた。環境省による全国調査の一環で、今季で5年度目。来年3月まで4回実施し、採取したサンプルを検査機関に送ってウイルス保有の有無を調べる。10月に続き2回目の27日は、マスクと手袋を着用した諏訪地方事務所職員らが岸辺を歩き、落ちている糞を割りばしで拾って容器に入れ、計100個のサンプルを採取した。この日は河口付近でオナガガモやヒドリガモ、マガモなど約200羽を確認した。環境省によると、近年では10年10月に北海道でカモの糞から、同12月に鳥取県でコハクチョウの死骸から高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されるなど、各地で野鳥からの確認例がある。諏訪湖の調査では過去4季、ウイルスは検出されていない。横河川河口付近ではカモ類に餌を与える人が目立つ。調査担当者は「パンなどは野鳥本来の食べ物ではない。軟便になって採取できず、調査にも影響がある。餌やりは控えてほしい」と呼び掛けている。
(“モンキードッグ”合同訓練:長野)
農作物に被害をもたらすサルを追い払う犬「モンキードッグ」の合同訓練が、長野県大町市で行われました。この訓練は「モンキードッグ」の活動を広く知ってもらうとともに、犬の能力を向上させるため、大町市が開きました。市役所の駐車場で開かれた2日の合同訓練には、地元で活動している10匹の犬とその飼い主が参加しました。モンキードックは、ほかの犬を攻撃しないことや、飼い主の指示に忠実であることが重要だということです。このため、講師が、犬どうしが吠えたり、互いに威嚇しあったりしないようにするため、ほかの犬に背中を見せることで、警戒心を抑える訓練方法を紹介しました。また、複数の犬がいる中でも、興奮せず、指示に従って飼い主のもとまで戻る訓練も行われました。大町市では、野生のサルによる農作物への被害が、年間でおよそ2000万円に上っています。このため、「モンキードッグ」の育成に力を入れていて、平成17年からは、訓練に必要な5か月のうち4か月分の訓練費用を補助しています。大町市農林水産課の太田勲さんは「モンキードックを、地域全体で育てることで、サルの被害を抑えたい」と話していました。
(冬毛フワフワ、体形ふっくら:宮崎)
師走を迎え、串間市・幸島のサルたちも冬毛に生え替わり、寒さに備えている。体験ツアーで島を訪れた都城市の田実姫菜さん(8)は「フワフワした毛で赤ちゃんも暖かそう。だっこしたくなりました」。南国とはいえ、風の強い日は体感温度が零度を下回ることもある。京都大野生動物研究センター・幸島観察所によると、サルたちは冬に備え、11月くらいまで島になっている果実をしっかり食べて栄養をつけ、今が一番体の大きな時期という。大人で体重は平均6、7キロに。毛が密な冬毛に包まれた体は、ふっくらしている。風が当たらないよう斜面に移動するなどし、森の中で寒さに耐える。12月から2月ごろまでが繁殖期といい、冬を乗り切り春に冬毛を脱ぎすて、初夏に赤ちゃんが生まれるという。
(イノシシ皮お手元に:岡山)
岡山県備前県民局などは、県内で捕獲したイノシシの皮を使ったアクセサリーや小物の開発を、障害者の就労支援施設に委託するプロジェクトを始めた。完成後には製作を任せ、首都圏で売り込む計画。福祉も含めた農福商工連携で、障害者の所得確保と有害獣の捕獲促進の二つの効果を狙う。展示会や商談会などを催してニーズを把握し、来年春にも本格的な販売に乗り出す。
(シカ肉で中華料理:長野)
伊那市創造館で2日、ニホンジカの肉を使う家庭料理教室があった。縄文時代の伊那谷を紹介する企画展を開催中の同館が、縄文人も食べていたシカ肉の消費拡大につなげようと企画し、13人が参加。マイタケ入りの煮込み、マーボー豆腐、塩こうじやトウバンジャンを使ったつけ焼きなど中華風に調理し、好評だった。趣味で家庭料理を研究している上伊那郡宮田村の会社員鈴木明さん(49)が指導。フランス語の「ジビエ」(野生鳥獣肉)が知られるようになり、洋風レシピは珍しくないため、肉を軟らかくする酵素を持つ塩こうじやマイタケを使って中華料理を考案した。試食した参加者は口々に「軟らかい」「これなら作れそう」。伊那市西箕輪の主婦細田美代子さん(58)は、猟をする夫がシカ肉を持ち帰ると、カレーやハンバーグにすることが多かったという。「肉を軟らかくする方法が分かったので、応用しながら料理したい」と話していた。

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