<射撃ニュース5月>

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(クマ目撃続々:宮城)
宮城県内ではここ数日、名取市と利府町の住宅地周辺などで相次いでクマが目撃された。関係機関は住民に注意を呼び掛けており、県警も各署のパトロールを強化している。名取市では28日午前10時半ごろ、相互台東1丁目の桜坂公園付近で、車で通り掛かった男性が、道路をクマが歩いているのを見つけ、岩沼署に通報した。同署によると、体長1メートルぐらいの子グマとみられる。25日には現場から約1.5キロ南東の同市ゆりが丘3丁目でも、子グマとみられる目撃情報が寄せられ、近くの小中学校が集団下校の措置をとった。利府町では27日午後1時35分ごろ、利府町の県総合運動公園のつどいの広場付近で、体長1メートルぐらいのクマがいると110番があった。運動公園に隣接する県民の森一帯では、26日にも目撃情報が寄せられるなど、今月に入ってクマとみられる動物の姿、爪痕などが相次いで確認されている。県民の森に近い三つの小中学校は、保護者にメールを一斉送信し、登下校時に教職員が地域を巡回するなどした。
(クマの目撃情報:福島)
川俣町の国道でことし初めてクマが目撃され、警察が注意を呼びかけている。クマが目撃されたのは、川俣町羽田の国道114号で、きょう午後3時ころ、60歳の男性が車を運転中、「クマ1頭が道を横断し山へ逃げた」と警察に通報した。クマは体長60センチから70センチくらいで、国道を北から南へ横断し、そのまま山へ逃げたという。川俣町でクマが目撃されたのは今年初めてで、近くには小学校もあるため、警察は地元の猟友会にパトロールを頼むなど、注意を呼びかけている。
(クマ2頭出没:山梨)
28日、富士吉田市でクマ2頭が目撃され、市は住民に注意を呼び掛けている。富士吉田市によると28日午前8時ごろ富士吉田市上吉田の富士北麓公園の近くを通りがかった人から「クマをみた」と市に連絡があった。クマは2頭で親子とみられている。市は防災無線で注意を呼びかけているほか現場近くをパトロールした。また、近くの小学校2校は児童を集団下校させる措置をとった。県環境科学研究所の吉田洋研究員は付近の山林はクマの生息地の一つで、鈴やラジオなど音の出るものを携帯し人間の存在をクマに知らせることが大事と話している。また「親子のクマは親が子どもを守ろうと攻撃的になることがあり注意が必要」としている。
(鳥獣被害防止へ住民と連携:宮崎)
シカやイノシシなどが農作物を食い荒らす鳥獣被害について、県は今年度から被害防止のため、住民との連携を強化する。美郷町に新設した鳥獣被害対策支援センターとともに、対策に取り組む地域のリーダーを育成したり、農家らを対象に被害防止の意識を啓発したりして、地域ぐるみで鳥獣を寄せ付けない方策を模索する。県の鳥獣被害対策特命チーム(チーム長・牧元幸司副知事)の今年度初会議が28日、県庁講堂で開かれ、住民との連携を強化する方針を確認した。県によると、県内のシカなどの生息域は拡大する傾向にあり、県は2010年度、庁内の関係課長や県警などで構成する特命チームを結成。これまで県庁に置いていた対策拠点を、4月から被害が多発する山間部の鳥獣被害対策支援センターに移し、住民との連携を強めている。会議には鳥獣対策に詳しい同センター顧問の井上雅央(まさてる)氏ら約20人が出席。「農作物被害」「捕獲」「森林被害・環境」の三つの対策について、これまでの成果や課題を報告した。今年度は同センターが中心となり、地域の中から鳥獣被害対策を進めるリーダーを育成、被害実態の把握や効果的な捕獲方法を探りながら、シカ1万2000頭、サル1000頭、イノシシ8000頭の捕獲を目指すという。井上顧問は「住民自らが農産物を守るためのノウハウを蓄積することが大事」と呼びかけていた。
(日本ジビエ振興協議会:埼玉)
農林水産省によると、全国でニホンジカやイノシシ、カラスなどが野菜や果樹を食い荒らす農作物被害は深刻だ。10年度の被害額は239億円に上り、近年、増加傾向にある。自治体や猟友会などが協力して有害鳥獣を狩猟するが、捕獲後の肉や皮などの活用が課題になっている。協議会は、食肉として販路の開拓などを目指し、飲食店や観光業者などで構成する。今後、料理法の研修や情報提供を進める。事務局は埼玉県三郷市。

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(住宅街にクマ出没:宮城)
25日午前9時50分ごろ、宮城県名取市ゆりが丘3丁目と同市みどり台1丁目の住宅街で、クマの目撃情報が相次いで寄せられた。岩沼署によると、被害の報告はないが、近くには小中学校があり、児童、生徒は集団下校する。市立ゆりが丘小によると、道路を歩いているクマ1頭を目撃した住民から連絡があり、校庭で体育の授業をしていた児童を校舎内に退避させた。
(クレー射撃、中山由起枝)
午後の木漏れ日の中、母と娘は冗談を言いあっていた。5月19日、栃木県内の射撃場。3度目の五輪を迎える中山由起枝(33)は「娘が最高のメンタルトレーナー」と笑った。娘の芽生(めい)さん(10)がくれたお手製の名刺には「応援団長」の肩書が。親子二人三脚で大舞台へ向かう。中山はシングルマザーだ。2000年シドニー五輪で13位と惨敗し一度は引退。翌年の11月に芽生さんを出産後、離婚を経て03年に現役復帰した。「自分の居場所を考えたら、クレーが一番と思った」と振り返る。出産の影響はあった。03年秋、復帰した全日本合宿の夕食中に意識を失った。「出産の前後も歩いていたし、体力には自信があったのに…」。緊張と疲労で体が悲鳴を上げた。改めて競技との向き合い方を考える契機になった。子育て、競技の両立は時間との戦いだ。芽生さんが幼稚園に通い始めると午前8時に送り出し、午後2時には迎える生活。拠点の射撃場は、当時暮らしていた茨城県内の実家から車で片道1時間。練習は長くて3時間弱だった。日立建機に戻ったものの、昨年の夏に再び正社員になるまでは、夜の飲食店で調理のパートをした時期もあった。苦境を逆手にとった。中山のトラップ種目は15メートル先の機械から右、左、正面のどこかに飛び出すクレー(皿状の的)を射抜いた数で競う。並外れた集中力が要求される。「短時間の練習で撃てる弾数は限られる。『これが最後』、『1つでも外すと負け』と追い込みました」。練習を実戦に見立てて、力を蓄えた。芽生さんが小学校に入ってからも平日の練習時間は大きく変わらない。「集中力がついた。いつもの練習と同じ感覚で試合ができるので、あまり緊張しない」という。1月。五輪出場権を獲得したアジア選手権(カタール)は圧巻だった。3位を争ったレバノンの選手とは最後の一発を残し同点。「自分を信じて撃った」弾は命中。相手は重圧に負けて外した。4年前の北京五輪では4位。最後の一発を外して銅メダルを逃した。4年の鍛錬が実った。実は、北京五輪後に芽生さんにこう言われた。「ママ、ロンドンでやめてね」。遠征などで家を空けることが多かった。娘の寂しさを改めて知り、食事、洗濯などできる限りのことをしようと決意した。実家を出て09年に近所で2人暮らしを始めたことで「2人の時間が増えた。いまはお互いを尊重する関係かな」。ロンドンには応援団長も駆けつける。「色は何でもいい。メダルを芽生ちゃんの首にかけたい。4年後のリオ五輪も出たいな」と夢は広がる。芽生さんも「好きにして」と、もう母を止めるつもりはない。小学5年生になった娘は友人から「オリンピック」と呼ばれている。2学期が始まったらメダル獲得を祝福されるだろうか。中山由起枝(なかやま・ゆきえ) 1979年3月7日、栃木県生まれ。33歳。埼玉栄高ではソフトボールの捕手として高校総体準優勝。卒業後は動体視力を買われて日立建機に入社し、射撃に転向。2000年シドニー五輪はダブルトラップで13位。08年北京五輪は4位、10年広州アジア大会で金メダル。161センチ、53キロ。
(列車とシカ、衝突事故が多発:広島)
広島市安佐北区や安芸高田市のJR芸備線で、列車とシカが衝突する事故が後を絶たない。近年は年間100件以上起き、本年度も24日現在、昨年度の5月末時点より3件多い15件に上る。徐行運転などの対策も効果が薄く、JR西日本広島支社は対応に頭を痛めている。同支社によると、芸備線で2007~11の各年度に起きたシカの衝突事故は188~101件。広島、山口、島根3県にまたがる管内の全件数に占める割合は、高い年度で75%、低い年度でも47%に上る。夜間の発生が多い。車両に不具合などが出て、運休や30分以上の遅れにつながった事故は昨年度の1件に対し、本年度は既に3件ある。14日午後10時5分ごろには、安芸高田市の吉田口―向原間で普通列車がシカと衝突。約10分後に運転を再開したが、10時45分ごろ、同市の向原―井原市間で再び別のシカに衝突した。上下2本が最大32分遅れ、約180人に影響が出た。同支社も対策を講じてはいる。02年にはシカが嫌がる音が出るとされる装置を試験的に導入した。しかし、ほとんど効果はなく、現在は使っていない。08年からは、事故多発区間で最終列車などを時速30キロ以下で運行する「シカ徐行」を美祢、山陰両線とともに始めた。芸備線は向原―井原市間の一部など計8区間を対象とし、そこでの事故はほぼなくなった。しかし他区間で増加し、担当者は「全区間で徐行するわけにもいかない」と頭を抱える。同支社は「列車が遅れるたびに多くの人に迷惑がかかる。乗客にけがが出ないよう何とかしたい」とするが、新たな事故防止策は打ち出せていない。
(大型イノシシ4時間半「たてこもり」:福岡)
福岡市東区で27日午後、イノシシが会社倉庫に入り込み、4時間以上居すわる騒ぎがあった。東署などによると、午後2時20分ごろ、東区蒲田2丁目の物流会社で「倉庫に大きめのイノシシが入り込んで走り回っている。現在、閉じ込めている」と110番通報があり、約4時間半後に捕まえた。イノシシに気づいた会社の関係者が、倉庫内の食堂に入ったところでドアを閉めた。警察官と地元猟友会、市役所職員が駆けつけ、午後6時50分、食堂出入り口にわなを仕掛けると5分後にイノシシが入ったという。処分するため、猟友会が運び出した。体長1.3メートルくらいで、体重は80~90キロとみられるという。最初は暴れていたが、その後は一時、部屋の隅でうずくまっていたという。わなが設けられると再び動きだし、おりに入っても暴れた。食堂はテーブルや椅子が散乱していたという。捕まったイノシシを見た同市東区の平生(ひらばえ)渚ちゃん(7)は「これまで見たイノシシより大きくて怖かった」と話していた。
(サル目撃:神奈川)
横浜市鶴見区と神奈川区で26日、サルが出没し、警察署に複数の目撃情報が寄せられた。鶴見区では、午前7時40分ごろ、生麦2丁目の首都高速道路の高架下にサルがいるとの通報が鶴見署にあった。同区内では、岸谷1丁目の岸谷小学校付近でも目撃された。神奈川区では、午前9時20分ごろ、子安台1丁目の「浅野工学専門学校」で、事務員が「敷地内で大きなサルが出た」と110番通報。同日午後にも、子安台1丁目の電線の上と、入江2丁目の工場の屋上にいるサルの目撃情報がそれぞれ寄せられた。神奈川署によると、現場で目撃した署員は「50センチほどの大きさで、ニホンザルのような茶色いサルだった」と話しているという。いずれもけが人は出ていない。市内では21日に都筑区で目撃されてから、港北、鶴見区で出没情報が寄せられていた。
(シカの目撃情報が相次ぐ:長野)
26日から27日にかけて長野市川中島町、青木島町一帯でシカを目撃したとの情報が3件、長野南署などに寄せられ、同署や市消防局が一時捜索する騒ぎがあった。27日朝を最後に目撃したとの通報はない。市消防局は同日午前、防災行政無線で一帯の住民に注意を呼び掛けた。同日午前7時半ごろ、同市青木島町青木島乙の会社員、新井孝一さん(61)が、自宅の庭にシカがいるのに気付き、110番通報。シカは体長1メートルほどで片方の角は折れており、5分ほどでいなくなったという。新井さんは「朝起きて外を見ると、シカと目が合った。こんな経験は初めてだ」と驚いていた。後でシカがいた場所を見ると血痕があり「けがをしていたのかもしれない」と心配する。同署によると、前日の26日午後には、新井さん宅から約3キロ離れた同市川中島町四ツ屋の道路上で軽自動車と衝突したシカが走り去ったとの通報や、同市青木島町青木島で路上をシカが歩いていたのを見たとの通報が寄せられた。目撃情報に基づいてシカを捜索したが、見つからなかった。
(ゾウの声と点滅LEDでシカよけ:北海道)
JR北海道は、エゾシカと列車との衝突を防ぐため、線路沿いに、シカが嫌がるとされるゾウやライオンの鳴き声を流すスピーカーを取り付けた発光ダイオード(LED)灯を試験的に設置する。北海道ではエゾシカによる農産物などの食害は年間60億円に上り、対策を強化しているが、推計で65万頭が生息。列車とエゾシカの衝突事故も2011年度は2325件発生し、02年度の697件から3倍になっている。装置は、センサーがシカの侵入をキャッチし、赤、黄、青、白色のLED灯が1秒間に15~20回点滅。120度の角度で200メートル先まで光が届き、録音された「パオーン」というゾウや、「ガオー」というライオンの鳴き声が大音量で流れる。奈井江町の機器メーカー「太田精器」が、北海道大学の協力で開発した。JR北海道は年内にも、道内のシカの衝突事故の半数弱を占める釧路支社管内に数台を設置、効果を検証する。同社はこれまでシカよけのため、延長29キロ・メートルにわたって高さ2メートルの侵入防止柵を線路脇に設置。動物園からもらったライオンのフンを線路にまくなどしたが効果は上がっていない。
(「シカと共存目指す」:東京)
生物や環境の専門家らが集まってシカについて考える会議が26日、東京都内で開かれ、シカ革の文化研究や活用方法を開発し、人と鹿が共存する社会を目指す「日本鹿革文化研究会」を今秋にも設立することで合意した。会を企画したのは全日本鹿協会長を務める丹治藤治氏ら。丹治氏によると、奈良時代からよろいの一部にシカの革が用いられたり、肉はタンパク源として利用されてきた。しかし、天敵がいないことなどから個体数が増加、今では食害による森林や農業被害が深刻になっている。会では、1300年以上を経ても柔らかさを保っているシカ革の良さを知ってもらい、多額の税金投入でシカを捕獲処分するのではなく、民間の力を活用するなどして個体数をコントロールできる方法を探る。丹治氏は「シカは古来、貴重な生き物として活用され愛されてきた。シカの食害に悩む地域がシカと共存できるようにしたい」と話している。
(シカの角、道の駅人気商品に:北海道)
道の駅ステラ★ほんべつ(本別町北3)で販売しているエゾシカの角が人気だ。生え替わりで畑などに落ちて、農家には厄介な角だが、観光客には物珍しいよう。ほとんどが男性客で、土産やインテリア、アクセサリー作りなどに買い求める人が多い。エゾシカの角のコーナーは、道の駅の東側入り口付近に設けている。片方の角が500〜800円、対の角は2500円で販売。長さ80センチ以上の立派な角から20センチほどの小さな物まであり、「旅の思い出に」「魔よけに」といったポップが目を引く。1日1本以上は売れて、4月は約40本になった。時期によって数に差はあるが通年で扱っている。出荷するのは町仙美里の酪農業小笠原愛さん(36)。飼料用にデントコーンや牧草を育てているが、厄介なのがエゾシカが畑に落としていく角。機械に巻き込むと故障の原因になるので見つけるたびに拾い集めていたが、道内の温泉地で角を売っていたことにヒントを得た。農作物が少ない冬場の商品として2年前に道の駅に出荷してみると、翌日に5本のうち4本が売れた。その後は、落ちていた角や知人の猟師から譲り受けた角を継続して出している。買い求めるのは30、40代の男性が多い。子供や友人へのお土産の他、対の角は釣りざお掛けに使い、アクセサリーや釣りのルアーに加工するために買う人がいる。シカの角をそのままに売る北海道らしさ、観光地に比べて低い価格設定が人気のようだ。この反応に小笠原さんもびっくり。「ここまで皆さんが欲しい物とは思わなかった。何が売れるかは分からない」と話し、道の駅職員も「角の販売コーナーからは歓声が聞こえることがある。観光客にとっては珍しいのでしょう」と話している。
(カラスの巣で停電続発:鹿児島)
電柱に作られたカラスの巣が引き起こす停電に、九州電力鹿児島支社が頭を痛めている。県内では今年すでに9件の停電が発生。巣の撤去のためのパトロールも強化しているが、すべての電柱を確認するのは難しく、同支社は「電柱にカラスの巣を見つけたら、最寄りの九電営業所に連絡を」と呼びかけている。4月21日夕、鹿児島市樋之口町。住宅や商店など256戸が約1時間にわたって停電し、近くの交差点の信号機も動かなくなって警察官が誘導するなど混乱した。原因は、電柱に作られたカラスの巣と電線の接触だった。同支社が巣を撤去したが、わずか4日後の同25日にも同じ電柱に作られた巣が原因で、再び167戸が約30分間停電した。近くの病院の女性事務職員(22)は「停電で機材が使えず、待っていた患者さんに帰ってもらった。入院患者もおり、停電は困る」と話す。カラスは見晴らしが良く、外敵に襲われにくい電柱上部などに営巣する。容易に手に入り、丈夫な針金や金属製のハンガーなどを材料に使うことが多く、電線に接触すると停電を引き起こす。同支社によると、カラスの巣が原因の停電は過去5年間、巣作りが盛んになる2~5月の子育てシーズンを中心に県内で毎年5~8件発生しており、九電管内全体では39~62件に上る。同支社では、停電を防ぐために毎年3月にパトロールの専従班を結成。2010年度は約1800個、11年度は約1350個の巣を撤去した。しかし、支社が管理する電柱は約49万本に上り、対策が追いつかないのが実情だ。巣を撤去しても同じ場所に再び作ることもあり、いたちごっこが続いている。カラスの生態に詳しい慶応大の樋口広芳特任教授(保全生物学)は「カラスは学習能力が高く、巣を撤去しても周辺に新たな巣を作る。対症療法ではなく、個体数を増やさない根本的な対策が必要だ」と指摘している。
(ヤマドリ、生態に謎多い固有種)
ヤマドリは本州、四国、九州だけに分布する日本固有のキジ科の鳥だ。全長は雄が約125センチ、雌は約55センチ。光沢のある赤褐色の羽が特徴で、雄は長い尾羽を持つ。生息地域で羽の色が異なり五つの型に区別される。森林に単独で暮らすため人目に触れる機会は少なく、主に植物の葉や種、果実などを食べる。警戒心が強く小声で「ククク」と鳴く以外ほとんど鳴かない。繁殖期の雄は翼を打ち鳴らし「ドドド」と大きな音で敵を威嚇する。ヤマドリは万葉集の歌に詠まれ古くから親しまれていた。その一方で狩猟鳥として長年捕獲された。最盛期の1970年代初め、約80万羽が捕獲されたのを境に捕獲数が減少に転じると、養殖したヤマドリの放鳥が各地で行われるようになった。放鳥個体が元来その地域に生息しているヤマドリの遺伝子をかく乱する恐れや、開発などによる生息環境の悪化が懸念されている。環境省は、コシジロヤマドリの雌雄と他のヤマドリの雌について捕獲を禁じ、九州に生息するヤマドリを準絶滅危惧種に指定している。井の頭自然文化園は日本産動物の保全を目的に55年、ヤマドリの飼育を始めた。飼育担当の高橋美紀さん(25)は「生態や生息数など不明な部分が多い」とため息をつく。

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(暴行主張し告訴、クレー協会内紛)
内紛が長期化している日本クレー射撃協会で、前専務理事の福城一信氏が24日、東京都渋谷区の同協会事務局で今月7日に現副会長の高橋義博氏から暴行を受けてけがをしたとして、警視庁渋谷署に告訴状を提出した。同席した弁護士によると、福城氏は当日のやりとりを録音しており、告訴状とともに提出した。配達証明郵便で送付した。福城氏は東京地裁に慰謝料などの損害賠償を求める民事訴訟の手続きも取った。クレー射撃協会は2009年の役員人事をめぐり、二つの執行部が対立。裁判では一、二審で敗れた福城氏らの側が上告を取り下げて敗訴が確定し、高橋氏らの側が執行部に戻っていた。東京都内で記者会見した福城氏は「(後頭部を)いきなりたたかれ、1カ月治療を要すと診断された。こんなことは起きてはならない」と主張した。高橋氏は暴行を否定している。
(住民避難区域、野生動物が民家周辺に:福島)
東日本大震災や福島第1原発事故の影響で多くの住民が避難した南相馬市や飯舘村で、イノシシやサルなどの野生動物が民家周辺に出没していることが、同市博物館などの調査で分かった。住民の避難によって、人と動物の住み分けのバランスが崩れたとみられる。同博物館によると、両市村と新地町の民家脇や道路で日中、調査中の学芸員が3月までに10回以上イノシシを目撃した。南相馬市では今年になって、以前は見られなかった地域でサルの群れも出没。民家の庭先でタヌキのフンが見つかったり、民家内でハクビシンやアライグマとみられる足跡や爪痕も確認された。また、市民グループ「福島ニホンザルの会」の大槻晃太さん(44)も5月初め、両市村でイノシシが水田の土を掘り返した跡を確認。新しい跡もあったといい、「複数頭が出没し、繰り返し掘り返しているのではないか」と分析する。南相馬市は4月に警戒区域が解除され、一部を除き、住民が自由に立ち入ることができるようになった。同市によると、震災後に耕作できない状態が続く田畑が多く農作物の被害が少ないことから、市への相談は目立って増えていない。東日本大震災や福島第1原発事故の影響で多くの住民が避難した南相馬市や飯舘村で、イノシシやサルなどの野生動物が民家周辺に出没していることが、同市博物館などの調査で分かった。住民の避難によって、人と動物の住み分けのバランスが崩れたとみられる。同博物館によると、両市村と新地町の民家脇や道路で日中、調査中の学芸員が3月までに10回以上イノシシを目撃した。南相馬市では今年になって、以前は見られなかった地域でサルの群れも出没。民家の庭先でタヌキのフンが見つかったり、民家内でハクビシンやアライグマとみられる足跡や爪痕も確認された。また、市民グループ「福島ニホンザルの会」の大槻晃太さん(44)も5月初め、両市村でイノシシが水田の土を掘り返した跡を確認。新しい跡もあったといい、「複数頭が出没し、繰り返し掘り返しているのではないか」と分析する。南相馬市は4月に警戒区域が解除され、一部を除き、住民が自由に立ち入ることができるようになった。同市によると、震災後に耕作できない状態が続く田畑が多く農作物の被害が少ないことから、市への相談は目立って増えていない。
(シカ対策で鳥獣保護区8403ヘクタール除外へ:長野)
県は23日までに、南アルプス山麓にある伊那市長谷の三峰川上流鳥獣保護区(1万3317ヘクタール)で、63・1%に当たる8403ヘクタールを指定から外す方針を決めた。鳥獣保護区では、県計画に基づく有害鳥獣駆除はできるが、ハンターによる任意の狩猟は禁じられている。指定除外によって狩猟できる範囲を広げ、農作物や高山植物の食害などが深刻なニホンジカを捕殺しやすくする狙いで、これほどの大規模縮小は異例。県上伊那地方事務所によると、同鳥獣保護区は1992年11月に指定した。伊那市は2010年、保護区内がシカの生息地になっているとして、区域見直しを県に要請。10年ずつの指定期間が今年10月末に期限を迎えるため、県は南ア国立公園との重複区域に限り、あらためて11月から保護区に指定。それ以外を指定から外す方針だ。保護区については道路の新設などに許可が要る特別保護地区にも再指定するか、25日の県環境審議会に諮問する。県の11年度から5年間のシカ保護管理計画は、12年度の捕殺目標頭数を11年度比1万頭増の3万5千頭に設定。上伊那では同520頭増の6170頭になる。保護区から外れると、他の狩猟対象の鳥獣が捕殺される可能性も高まるが、県野生鳥獣対策室は「農林業などの被害が激しい場所では、地元の利害関係者の意見を踏まえて保護区を縮小したい」としている。県内の現在の鳥獣保護区は139カ所、計22万764ヘクタール。シカやイノシシなどを捕殺しやすいよう解除を求める声は各地にあり、県は12年度から5年間の鳥獣保護事業計画に基づき、三峰川上流以外にも5カ所、計5330ヘクタールを保護区から外す方針だ。具体的には、14年度に下伊那郡阿智村の蘭平本谷(あららぎだいらほんたに)(2880ヘクタール)、同郡豊丘村の障子山(954ヘクタール)、伊那市の沢山(632ヘクタール)、16年度に東筑摩郡麻績村、筑北村境の四阿屋山(あずまやさん)(448ヘクタール)の各鳥獣保護区の指定を解除。千曲市の樺平(かんばだいら)鳥獣保護区(416ヘクタール)は、14年度からシカとイノシシだけを捕殺できる区域に変更する。
(サルに引っかかれ男児けが:神奈川)
横浜市内の住宅地で数日前からサルが出没しているとの目撃情報が相次いでおり、神奈川県警によると、鶴見区の小学校で24日、小学1年の男子児童(6)が手を引っかかれて軽いけがを負った。県警が情報に基づき捜索している。県警によると、24日午前10時半ごろ、鶴見区の市立馬場小学校で、図書館の窓付近にサルがおり、引っかかれたという。児童の父親が県警に通報した。横浜市都筑区や港北区で数件の目撃情報があった。
(クマの仕業か、ハチの巣箱壊される:秋田)
24日午後0時ごろ、大館市比内町扇田字長坂の養蜂場で、ハチの巣箱1箱が壊されているのを養蜂場を経営する市内の60代男性が発見、市を通じて大館署に届け出た。箱の中にあった蜂の巣の一部が無くなり、付近の草むらにクマが座ったような跡があったことから、同署はクマが巣箱を壊して巣を食べたとみている。同署と男性によると、壊されたのは、草地に約30個置いていた巣箱のうちの1つ。付近ではことし、クマの目撃情報はないという。
(空港の滑走路にクマ侵入:秋田)
23日午後2時頃、秋田県北秋田市脇神の大館能代空港の滑走路にクマ1頭がいるのを、見回っていた男性職員(46)が発見、北秋田署に通報した。同署の発表などによると、クマは体長約1メートルで、成獣とみられる。クマは車に気付き、滑走路外に逃げた。飛行機の運航に影響はなかった。空港周辺は外部からの侵入を防ぐ高さ約2・2メートルの柵が張り巡らされているが、壊れた形跡はなく、どこから侵入したか不明という。
(「クマ殺さないで」自然保護団体、県に要望:秋田)
鹿角市八幡平の「秋田八幡平クマ牧場」でヒグマに襲われて女性従業員2人が死亡した事故について、自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県西宮市)の森山まり子会長(64)らが23日、県庁を訪れ、牧場で飼育されているクマ28頭の殺処分の回避に努力するよう求めた。森山会長らは、クマの譲渡先確保にあたり、他施設への輸送費など必要経費について、募金などをして協力する考えを示した。森山会長は、県生活環境部の山田芳浩部長らと面会し、飼育中のクマについて、「どうしようもないから殺処分するのでなく、残されたクマの命を絶対に救う決意で取り組んでほしい」と訴えた。その上で、1人で飼育している経営者の長崎貞之進氏(68)の負担が大きいため、長崎氏を休養させるべきと指摘。譲渡先の候補となる施設と交渉し、受け入れ条件として輸送費や新たな施設整備費の負担を提示された場合、「動物愛護団体などに募金への協力を呼びかける」と提案した。森山会長は面会後に記者会見し、早期に募金用の口座を開設するとともに、様々な動物愛護団体に募金を呼びかける考えを示した。県内に会員を常駐させるなど、人的支援も必要に応じて検討するという。森山会長らは、これに先立つ21日、同牧場でクマの飼育状況を見て、餌やりを手伝った。22日には鹿角市役所を訪れ、市民共動課の職員に対し、「殺処分すれば市のイメージダウンにつながる」と訴えた上で、クマの譲渡先が見つからない場合、同牧場で終生飼育すべきとの考えを示した。県は23日、国内のクマ牧場7施設に対し、再度、クマの引き取りを文書で打診した。今月上旬に電話で打診した際は、クマの個体識別など管理がずさんなことなどを理由に拒否されていた。今回は、クマの種別や身体的特徴、推定年齢などを記した個体識別表を文書と合わせて送った。
(マンション屋上にカラスよけテグス設置:青森)
弘前市中心部に集まるカラスに悩まされている弘前市は24日、市民と協力して土手町の高層マンション屋上にカラスよけの釣り糸(テグス)を張った。市はカラス対策として市内の高層建物などに無料でテグスを提供している。今年度は、市職員がテグスの張り方を教えに出向くなど一歩進めた対策を企画。高層建物のテグス設置は昨年度5棟だったが、今年度は25棟を目標に計画を進めている。

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(市街地にクマ、追いつめ射殺:島根)
島根県出雲市大社町などでクマの目撃情報が相次いだ問題で、22日午前8時頃、同市松寄下町の住宅にクマ1匹が現れ、同県警出雲署員や猟友会員らが近くの小川に追いつめ、射殺した。現場はJR出雲市駅の西約2・5キロの市街地で、関係者は「まさかこんな所に」とびっくり。一方、市内では、さらに大型の別のクマを見たという情報もあり、市などが警戒を続けている。この日午前8時頃、同市松寄下町、無職男性(63)方の庭にクマ1匹が侵入、男性が110番した。出雲署員や猟友会員らが駆けつけ、同20分頃、近くの赤川(幅約4メートル、深さ3メートル、水深70センチ)に追い込んで仕留めた。体長1・45メートル、体重44キロで、2~3歳の雄のツキノワグマ。男性によると、朝食中、新聞を読みながら「大社町にクマなんて聞いたことがない」と話していたら、妻が庭を見て「クマが入ってきた!」とぼう然と話したという。「玄関からのぞいたら、生け垣の間から庭の奥の方へ歩いて行った。本当にびっくりした」と胸をなで下ろしていた。一方、猟友会員の1人が前日夕にもっと大きなクマを目撃したと話していることから、消防職員、消防団員、猟友会員ら約90人が目撃のあった大社町の松林「八通やとおり山」一帯を捜索。23日以降も警戒し、周辺の小学校も集団登下校を続ける。県中山間地域研究センターの鳥獣対策グループによると、射殺されたクマは、同市多伎町か湖陵町から樹林づたいに大社町まで迷い込んだとみられる。解剖の結果、畑の作物を食べた形跡はなく、沢田誠吾同グループ主任研究員は「若いクマなので好奇心が強い。たまたま迷い込んでパニックになって走り回ったのでは」と話している。
(クマへの警戒続く:静岡)
富士宮市で21日、クマが目撃されたことを受け警察では、注意を呼び掛けるとともに引き続きパトロールを強化している。その後、クマの目撃情報はないものの、付近の学校では保護者に子どもの送迎を依頼するなど対応を続けている。警察によると21日午前7時45分ごろ、富士宮市人穴で金環日食を見ようと高台にいた女性が約100m離れた牧草地でクマを目撃し、警察に通報した。警察では22日朝、児童の登校時間にあわせてパトロールを強化し注意を呼びかけた。クマが目撃された現場から約2キロ離れた市立井之頭小学校では、保護者に子どもと一緒に登下校するよう依頼するなど対応している。
(団地にイノシシ出没:岡山)
マンモス団地の赤磐市山陽地区(旧山陽団地)にイノシシが出没している。山陽1丁目付近で複数回目撃され、地元町内会は全世帯に緊急回覧をするなど注意を呼び掛けている。4月20日午後8時ごろ、1丁目の住民(55)が車で帰宅した際、自宅の近くにいるのを発見。イノシシは慌てる様子もなく、山陽地区と隣接する同市岩田の山林へゆっくりと歩き去ったという。今月16日午後4時半ごろには、同所の小倉幹男さん(76)が山陽地区の東側の幹線道路にいるのを見つけた。体長約1メートルで、茶色の毛に覆われ2本の牙があったという。同道路や道沿いにある大池周辺は、朝夕の住民の散歩コースとして親しまれている。複数の目撃情報では、体形や大きさなどが一致しており、1匹が大池周辺の山林を生息域としているとみられる。イノシシは非常に神経質で警戒心の強い動物だが、人間がねぐらなどに不用意に接近すると襲われるケースもあるという。
(サル、男性を威嚇:富山)
22日夕方、富山市の呉羽山展望台にサル1頭が現れ、その様子を視聴者が撮影しました。サルは22日午後5時過ぎ、呉羽山の展望台に現れました。居合わせた男性が、とっさにスマートフォンで撮影をはじめると体長1メートルほどのサルが飛びかかって威嚇してきたため思わずカメラをそむける様子が映っています。撮影したのは、富山を旅行していた男性で展望台で記念撮影中におきた出来事でした。最初、サルは道路沿いの電線を伝って茂みに入り、そこから威嚇してきたということです。富山市によりますと、呉羽山にサルは生息していませんが、先月末から付近では畑で野菜を食べているサルの目撃情報などがあるということで、サルを見つけても近づかないよう注意をよびかけています。
(エゾシカが市街地出没、道が対応マニュアル:北海道)
市街地に出てくるエゾシカが増えているため、道は出没した時の対応マニュアルをつくり、各市町村や警察署への配布を始めた。山間部と捕獲方法が異なったり、住民の避難が必要だったりするためだ。道エゾシカ対策室によると、道内にエゾシカは推定約65万頭いて、石狩振興局管内だけでも昨年度に市街地に約50回出没。同室はハンターや農家の減少で里山の管理が行き届かなくなり、シカの人への警戒心が薄れたことが原因とみる。マニュアルでは、出没時には「住民に戸締まりを促す」「駐車車両を移動する」など、行政機関がとるべき手続きや避難誘導の方法をまとめている。山間部との対応で最も違うのは捕獲の仕方だ。住宅街や学校敷地内では銃を使えない。代わりに麻酔薬を使うにも、環境省や道の許可が必要で時間がかかる。このため、過去の出没事例12件の通報から捕獲までかかった時間や捕獲に役立った道具なども紹介した。昨年11月に稚内市内の幼稚園の中にシカが入ってきた事例では、約1時間後に市職員と警察官がすのこを使って囲い込み、裏山に放った。昨年10月に旭川市の高校に侵入した際には、追い込みに野球練習用のフェンスが一役買ったという。マニュアルは道ホームページ(http://www.pref.hokkaido.lg.jp/ks/est/urbandeer.htm)でも公開しており、同室は「今やエゾシカはどこに出てもおかしくない。地域での備えに利用してほしい」としている。
(シカ食害、国の早急対策求める:群馬)
尾瀬の玄関口にある片品村の大清水湿原のミズバショウ約二万株が野生のシカに食い荒らされ、壊滅状態になった問題で、尾瀬山小屋組合の関根進組合長は二十二日、「尾瀬のシカの食害は憂慮に堪えない問題で、環境省も喫緊の課題として対策を講じてほしい」との見解を示した。同日の尾瀬の山開き式の会場で東京新聞の取材に答えた。関根組合長によると、尾瀬のシカの食害は十年以上前から問題になっていたが、ここ一、二年は深刻な状態で、尾瀬ケ原ではミズバショウだけでなく、ニッコウキスゲやリュウキンカなどの貴重な草花が食べられているという。「大清水湿原の奥にはシカよけのネットを設置していたが、シカがネットから離れた別の侵入ルートを見つけ、入り込んだらしい」と関根組合長。「シカを別の場所に誘導する方法を考え、シカと人間の共存を模索したい」と語った。山開き式であいさつした福島県檜枝岐村の星光祥村長も「ニホンジカの被害はますます深刻化している。阻止しなければならない」と訴えた。
(野生動物の被害対策を学ぶ:富山)
全国で被害を拡大しているイノシシなどの野生鳥獣から農地を守ろうと、22日、市町村や農協の担当者が、最新の被害対策などを学びました。イノシシやカラス、ニホンザルといった野生動物による農作物への被害額は平成23年度、県全体で1億1270万円にのぼり、中でもカラスの被害は、前の年度と比べると、被害額が倍増しています。22日は富山農林振興センター管内の市町村や農協担当者およそ30人を集めた研究会が開かれ、被害の現状や最新の対策方法が報告されました。中でもセンサーつきのカメラで動物の行動パターンを解析し、自動で捕まえる装置には、出席者から実績について質問がとんでいました。研究会は今後も被害対策先進県への視察や研修会を開いて、被害の防止に努めるということです。
(イノシシの毛皮を漁に活用:愛媛)
愛媛県宇和島市の漁業者と同県西予市の肉加工業者がB級グルメ団体を仲介役に連携し、廃棄していた毛皮を使ったかご漁の実験を始めた。予想以上の成果が出ており、今後の結果によっては新たな漁法として注目を集めそうだ。実験を行っているのは宇和島市の漁業者、山内平吉氏。西予市のイノシシ解体・加工場「ししの里せいよ」からイノシシの毛皮を送ってもらい、かご漁の餌の代わりに使用。

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(エアガン輸入し無届け所持疑い:佐賀)
警視庁生活環境課は18日までに、銃刀法違反(準空気銃所持など)の疑いで、佐賀市久保泉町上和泉2689の3、塗装業坂本勝也容疑者(38)ら男3人を逮捕した。坂本容疑者の逮捕容疑は昨年12月、空気銃5丁と準空気銃57丁を、許可や届けをしないまま自宅近くのコンテナ内で所持していた疑い。生活環境課によると、坂本容疑者は威力の強い台湾製エアガンを輸入し、インターネットで販売。同課は昨年3月から12月にかけて約1千万円を売り上げたとみている。
(イノシシ、生息域拡大か:秋田)
湯沢市高松の国有林内で今年3月、イノシシが目撃されていたことが18日、分かった。野生のイノシシの生息域は宮城県南部が北限とされているが、今年2月には同市秋ノ宮で県内で初めて雄のイノシシ1頭が捕獲されており、本県に入り込んでいる可能性が高くなった。県自然保護課によると、3月22〜24日のいずれも午前9時ごろ、伐採作業員が国有林内の現場に向かう途中、林道でイノシシ1頭を発見した。22日は作業員が乗っていたショベルカーの音に驚いて逃げたが、23、24日は逃げずに近寄ってきたという。作業員から連絡を受けた地元猟友会が後日現場を確認したところ、イノシシとみられる足跡を確認した。環境省によると、野生のイノシシは西日本を中心に生息。雪深い地域は冬場食料が不足するほか、短足のイノシシには適応しにくいと考えられていたが、近年は岩手県や山形県でも捕獲されている。イノシシは農作物を掘り起こして食べることがあり、生息域では農業被害が問題となっている。
(クマ捕獲区域を拡大:北海道)
帯広などの山間部で冬眠から目覚めたヒグマの目撃情報が相次いでいる。一昨年6月には市内八千代地区の防風林で山菜採りをしていた女性がヒグマに襲われて亡くなっており、春の山菜シーズンは特に空腹で凶暴な親子グマなどに警戒が必要だ。市は今年度、先駆的に周辺4町村の承諾を得て、市内に限られていた捕獲区域を境界線から約1キロ町村側にまで拡大。境界線を超えて歩き回るヒグマを、市内の猟友会員が追跡できるようにした。ヒグマの駆除は各市町村が道に許可申請を行い、駆除の従事者を集約している。駆除範囲は市町村間の定めがない場合、各行政区域に限定されているのが一般的だ。しかし一昨年の事故では襲ったクマが芽室に逃げたとみられ、帯広のハンターは駆除権限がないため追跡できず、芽室の猟友会員と連絡を取って対応しなければならなかった。また帯広に出没するクマは帯広空港周辺など、幕別や更別との境界線を行き来することもあり、境界線を歩くクマの駆除に手を焼いていた事情もある。今年度は4町村との協議で帯広側からは越境できるようになった一方で、幕別、芽室、中札内のハンターが帯広側に入ることについては関係者の協議が整わず、依然として越境はできない。帯広と更別のみ約1キロの範囲で双方向の越境が可能になった。今年のクマの目撃情報は市に寄せられていないが、先週に八千代牧場南側で発見された情報が住民の間で出回った。12日夕には30代の地域住民が親子グマを写真と動画で収め、「子供が外で遊ぶ時は気を付けるようにしたい」と話す。昨年は天候不順で山の木の実が少なかったとみられ、空腹で越冬したクマが山菜を食べに里に出てくる恐れもある。市の中里嘉之農村振興課長は「町村と締結した定住自立圏協定の中で、情報共有化の態勢を整えたい」と強調する。道猟友会帯広支部の事務局を担当する沖慶一郎さん(45)は「十勝では警察署の管轄をまたがるクマの移動も考えられる。将来的には市町村単位ではなく、十勝一円でハンターが動ける枠組みも必要なのでは」としている。
(県内イノシシ被害急増:新潟)
県内で2005年以前はほとんど捕獲例がなかったイノシシが近年急増して被害が出る一方、狩猟者が減り問題になっている。今年は4月からクマの目撃も相次ぐ。県は「狩猟者の減少は深刻。地域の防御力がどんどん弱まる」と危機感を募らせ、新規狩猟者の講習会を昨年度より増やして対策の強化に乗り出した。20日に県庁講堂で開かれた今年1回目の県主催の講習会には、農家や会社員ら約30人が参加。模擬的な銃に弾を込める練習などをした。加茂市の農業男性(44)は「地元で免許を持つ人が年を取り、自分が有害鳥獣を駆除する担い手になりたい」と話した。
(親子熊出没か:石川)
19日朝、加賀市内で小熊が目撃されました。近くに親熊がいる可能性もあり、警察や猟友会が捜索しています。19日午前7時15分ごろ加賀市南郷町の国道8号沿いのやぶの中に体長50センチくらいの小熊がいるのを散歩をしていた夫婦が見つけ、警察に通報しました。目撃した夫婦によると小熊がいた場所の付近からやぶをかき分ける大きな音が聞こえたということで、警察では、親子の熊が出没した可能性もあるとみています。また、猟友会のメンバーが現場を捜索したところ熊の足跡を発見したということです。現場は大聖寺駅からおよそ1キロの場所で、住宅街からも離れていないことから警察が注意を呼びかけています。
(JR東海、シカ対策車両:和歌山)
シカとの衝突による列車の遅れを防ぐため、JR東海は19日から、独自開発した装置を紀勢線の特急列車に備え付ける。先頭車両の下部にスポンジを付け、シカを跳ね返して列車の下に巻き込まないようにする仕組み。6月中に計4両に装着して、シカの出没が増える初夏に備える。2011年度に管内で起きたシカとの衝突は512件。増加傾向が続いており、平均20分の列車の遅れが発生。7割で死骸の処理が必要だった。装置は堅さが異なる2種のスポンジを使い分け、シカへのダメージも軽減。4両で試行し、効果を見ながら拡大する。開発製作費は約1千万円。JR東海は18日に装置を付けた車両を報道陣に披露。開発を担当した清水浩雅・車両課長は「スポンジの角度調整に苦労した。復旧時間の短縮につなげたい」と期待を込めた。

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(クレー射撃協会、定員数に満たず理事会成立せず)
日本クレー射撃協会で麻生太郎元首相を会長とする執行部は17日、都内で臨時理事会を招集したが、3分の1を超える対立派メンバーが欠席したため成立しなかった。内紛が続く同協会では、平井一三氏を会長とする執行部が選任された2009年3月の総会決議をめぐり、麻生氏側の執行部が決議不存在を求めた裁判に勝訴している。この日の会合は理事懇談会とし、麻生会長も途中から参加。今後の協会運営などを討議し、昨年発覚した平井氏側による同協会の基本財産取り崩しの責任について、倫理委員会で検討する案などをまとめた。今後、文書形式による理事会に諮る。平井氏側は役員を改選する臨時総会招集を求めており、これに関し高橋義博副会長は「速やかに総会を開きたい」と語り、時期は明言しなかった。
(クマ目撃情報相次ぐ:福島)
県内各地で17日、クマの目撃情報が相次いだ。これまでも情報が寄せられている福島市南部や、会津坂下町のJR只見線塔寺駅ホームなどで目撃されたという。けが人はいなかったが、今年に入って目撃情報は、前年の3倍となる39件に上る。11日には磐梯町で山菜採りに入山した女性が襲われて重傷を負う事故も起きており、県警は注意を呼びかけている。福島市では17日午前10時20分ごろ、市消防団の屯所(田沢杉ノ内)近くの路上で、散歩中の73歳男性が走り去るクマを目撃したと福島署に通報した。同署によると、松川町や蓬莱町など市南部での目撃情報は、今月に入って10例目。会津坂下町気多宮では17日午前中に2度、JR社員が無人駅の同駅周辺で目撃。3日前にも付近で目撃されており、会津坂下署は同じクマの可能性があるとみている。17日午後1時20分ごろには二本松市立石の国道459号で、車を運転していた女性から二本松署に「体長約1メートルのクマを目撃した」と、市内では今年初の通報があった。猪苗代町蚕養でも午後1時過ぎ、町道から山林に入るクマが目撃された。県警総合運用指令課によると、4月は14件、5月は25件の目撃情報が県内全域からあった。前年同期の13件から3倍増となった理由は不明だが、秋田県のクマ牧場で4月に起きた死亡事故で、クマに対する警戒感が強まったとの指摘もある。一方、クマなどの駆除を担当する福島市農林整備課の調べでは、市南部の目撃情報の中で、痕跡が見つからない例もあるという。同課は「クマは臆病で、騒々しい場所や昼間に出没することは少ない。クマに遭遇した場合は、背中を見せずにゆっくり後ずさりして離れること。石を投げるなど刺激するのは避けてほしい」と話している。
(糸井川の周辺でクマ?:兵庫)
16日午後7時20分ごろ、朝来市和田山町和田の糸井川周辺で、近くの男性が「クマのような動物を目撃した」と朝来署に通報した。クマはすぐに見えなくなったが、17日午後5時ごろにも、警戒中の同署員がここから南西に約650メートルの田んぼでクマを目撃。近くの小学校などでは同日、「不必要に外出しない」などと児童に呼びかけて警戒した。同署によると、クマとみられる動物は体長1メートルほど。河原周辺を歩いており、男性が目を離したすきに見失ったという。署員が目撃したクマも同じような大きさで、山に逃げ込んだとみられる。署では17日以降も周辺のパトロールを強化して、同日糸井小学校で開かれた交通安全教室で児童に注意を呼びかけた。学校でも児童たちにプリントを配り、山に近づかない、鈴など音を出すものを身につけること、などを心がけるよう伝えたという。
(クマ出没で注意呼び掛け:山梨)
甲府市の男性がクマに襲われケガをしたこと受け、現場周辺に注意を促す看板が設置された。17日は甲府市の職員が男性が襲われた甲府市平瀬町の現場周辺の10カ所に看板を設置したほか、地区の住民にチラシを配りクマへの注意を呼びかけた。襲われたのは近くに住む60代の男性で、16日夕方に沢で水を汲んだ帰りに体長1メートルほどのクマに首のあたりをかまれ2週間のけがをした。クマの生態に詳しい県環境科学研究所の吉田洋さんは、山に入る時はクマよけの鈴やラジオなど音の出るものを携帯し人間の存在を知らせることが大事と呼びかけている。また、もしクマに遭遇した場合は声を出したり走ったりせず、クマを見ながら距離を取ってほしいと話している。
(シカの食害、ミズバショウ壊滅状態:群馬)
尾瀬沼に通じる大清水口にある片品村の大清水湿原に生息する約二万株のミズバショウが、野生のシカに食い荒らされ、壊滅状態になっていることが十七日、分かった。二十二日に同村戸倉の「尾瀬ぷらり館」広場で行われる今シーズンの尾瀬山開き式を前に、地元の観光業者はショックを受けている。
湿原の広さは約二ヘクタールで、所有する東京電力の子会社の「尾瀬林業」尾瀬戸倉支社が管理。尾瀬の玄関口として知られ、周辺には食堂や土産物店が並ぶ。ミズバショウは例年なら今ごろまで楽しめる。しかし、十七日に記者が現地に入ると、ほとんどのミズバショウが、花に見える白い葉の部分を食いちぎられ、シカの足跡があちこちに残されていた。地元の茶店の話によると、シカの食害は一昨年ごろから目立ち始めたが、シカが原因でミズバショウが壊滅状態になったのは、少なくとも過去三十年間で初めてという。茶店の女性スタッフは「夜になると、目の光った何頭ものシカに出くわす。このままだと、尾瀬のミズバショウもなくなってしまう」と心配そうに話した。村観光協会も「八割は食われた。対策を考えないと」とがっかり。村では、シカなどの被害対策として近く、猟友会を中心とした捕獲隊をつくる方針だ。
(住民とシカ、終わらない戦い:長野)
伊那市高遠町の的場地区の住民で組織する地域づくり委員会は、今年ニホンジカ捕獲用の囲いワナを設置し、16日夜から17日朝にかけて7頭がかかりました。しかし、捕殺寸前ですべてに逃げられ、シカとの戦いの厳しい現状が浮き彫りになる結末となりました。囲いワナの鉄製の柵。柵の継ぎ目がぽっかりと口をあけてしまっています。ここから捕獲されていた7頭のシカが逃げ出しました。伊那市高遠町的場に今年3月に完成した囲いワナには、今朝7頭のニホンジカが捕獲されているのが確認されました。的場すみよい地域づくり委員会が、シカによる農作物の被害対策として、国の補助を受け設置しました。委員会の中には、猟友会員もいて、完成から1ヶ月半、シカになれさせるためゲートを開放する策がとられました。15日の夕方、ゲートがしまるよう捕獲用にセットしたところ、16日の夕方から17日朝にかけて7頭のシカの捕獲に成功し、今朝は、委員会のメンバーたちが現場に大勢かけつけました。
(ゼロから『猟師』になりたい、その"方法"とかかる"費用"は!?)
講談社から刊行されている『山賊ダイアリー』という漫画をご存じでしょうか。単行本になるやアッと言う間に5刷まで達した人気漫画です。この漫画の作者、岡本健太郎氏は、ふるさとの岡山県に戻ってゼロから始めた猟師生活をエッセイ漫画にまとめています。この漫画を読むと「やってみたいなあ」などと思うこと請け合いですが、さて、ゼロから始めると猟師になるにはいくらかかるのでしょうか?オシャレな若者の街、渋谷にある『渋谷銃砲火薬店』の佐藤三弘さんにお話を伺いました。――『山賊ダイアリー』という漫画が売れてるんですけど……。知ってますよ(笑)。作者は岡山在住なんですってね。――この作者みたいに、素人が鉄砲を持って猟師を始めたいとすると、どうすればいいんでしょうか。まずね、鉄砲を持つための「所持許可証」というのが必要です。これは警察で交付してもらいます。その上で、猟をするためには「狩猟免許」と「狩猟者登録証」いうものが必要ですね。これは各都道府県で交付されます。――所持許可証を取るのは面倒くさいですか?そんなことないです。まず初心者講習会に行って講習と筆記試験を受けます。空気銃の場合はこれに合格したら、申請書を出して、許可が下りたら「空気銃所持許可証」がすぐ交付されます。――えっ。それで終わりですか。空気銃の場合はね。猟をやるには空気銃と散弾銃があるんですけど、空気銃の場合は講習1日受けるだけです。――散弾銃を使いたい時は、その後どうすればいいですか?散弾銃の場合には、講習を受けたら「教習射撃資格認定申請」というのをするんですが、この申請をして、教習資格認定書(あるいは技能検定通知書)をもらわないといけません。落ちる人はここで大体落ちちゃう(笑)。逆に言うとこの申請を受け付けてもらえたら、銃を持てると思っていいんじゃないでしょうか。――というのは?申請を出す時に、申請書の他に、同居親族書、欠格用件誓約書、非破産者証明書、医師の診断書、戸籍抄本、住民票の写し、経歴書を出さなくちゃいけないんですよ。ぶっちゃけて言うと、おかしな人に銃を持たせないってことです。――でOKだったら教習が受けられるんですね?そういうことです。で射撃教習をやって合格したら教習修了証明書(技能検定合格証明書)がもらえます。これがもらえたら晴れて銃を購入できます。――射撃教習までいって落ちる場合はありますか?そんな人は聞いたことないよ(笑)。そんなに難しくない射撃だから落ちる人はいないと思うなあ。ここまでの「銃を持つためのコスト」は約6万円初心者講習会:6,800円教習射撃資格認定:8,300円射撃教習費:約30,000円所持許可、認可証の交付・最初の1丁:10,500円(複数同時に持つ場合、1丁につき6,700円)合計:59,600円――「狩猟免許」はどうでしょうか。第一種銃猟免許と第二種銃猟免許があります。第二種は空気銃を使う猟限定、第一種は散弾銃と空気銃、両方使う猟。だから銃を使いたい人は普通は第一種を取ります。あとワナ猟師の場合は、「わな猟免許」、網で魚を獲りたい場合には「網猟免許」を取らないといけません。――それは試験を受けるんですよね。そうそう。知識試験、適正試験、技能試験の3つをやります。時期は、大体9月ぐらいです。東京の場合は、環境局自然環境部計画課鳥獣保護管理担当というのが窓口で、猟友会や銃砲店でも申し込むことができます。また、試験日の前週くらいに猟友会主催の講習会が開かれるので、それも受けておくといいでしょう。――東京都の窓口に電話をかけて聞いたんですが、「まったく知らない人が受けてもたぶん受からないので、猟友会の講習会に出た方がいい」と言われました。そうでしょうね(笑)。――試験を受けたらすぐ合否がわかるんでしょうか。東京の場合は2週間後ぐらいに合否がわかります。はがきを託しておくと郵送で合否判定を送ってくれます。狩猟免許を取得するためのコスト猟友会の講習会費:10,000円 狩猟免許の試験の手数料:5,200円(免許の交付代金は不要)――鉄砲はどのくらいで買えるんでしょうか?普通の散弾銃だったら新品で20万円ぐらいから。中古でその半額ぐらい。空気銃だったら10万円ぐらいからです。中古だとやっぱり半額ぐらい。――弾はいくらぐらいするんでしょうか?散弾銃の弾、狩猟用のは、小さな粒(散弾)がたくさん入ったシェルですけど、これ1発で100~300円ぐらい。クレー射撃用は40円ぐらいです。空気銃の弾は、小さなダルマみたいな形をしたもので200発で1,500円前後ですね。もちろん、もっとイイ弾の場合は値段は上がります。――弾はそんなに高くないんですね。そうですね。趣味としてもそんなに高価なものじゃないですよ。クレー射撃だと、射撃場に行って、4ラウンドやって(弾代を含めて)1万円でお釣りがくるぐらいの趣味です。お皿が25枚飛んできて、それを1ラウンドって言うんですが。この金額には射撃場に支払う、産業廃棄物処理代とか保険代とか全部入ってこれぐらいの金額です。――他に何か必要なものはありますか?銃と弾を保管しておくスチール製のロッカーが要りますね。――それは法律で決まってるんですか?そうです。鍵のかかる金庫みたいな所に保管しなくちゃいけないんです。でも普通の家に金庫なんかないでしょうからね。――そのロッカーはいくらぐらいなんでしょうか。銃用と弾用の2台で4万円ぐらいですね。――持ち運び用に銃のケースも要るのでは?それはまあ10,000円もあれば買えるでしょう。――他に「あるといい」という物は?空気銃の場合は、スコープがあった方がいいですね。止まっている獲物を狙うものなので。スコープは大体2~3万円ぐらい。あとは……犬かなあ(笑)。――犬は必要でしょうか?獲物を見つけたり、追い詰めたり、取ってきたりするのに、犬がいると便利ですよ(笑)。猟によっては人より犬の方が多かったりしてね。先日、宮崎の方でやってた猟なんか、犬が十数匹で人が2、3人とか(笑)。――全部そろったら猟師デビューですね(笑)。あと税金払うのを忘れちゃいけません(笑)。各都道府県に狩猟税というのがあって、たとえば埼玉県に猟に行くんだったら埼玉県に「狩猟税」を支払わないといけません。狩猟税を支払って初めて「狩猟者」として登録されます。――税金があるんですね(笑)。あと保険ね。昔はハンター保険というのが生保会社にあったんだけど、今は個人加入できないんです。なので猟友会に入会してそこの共済でそれに替えています。(※東京都猟友会ではオプションでハンター保険(団体)にも加入できます)――それはいくらなんでしょうか?東京都猟友会の会費総額は12,000円ですね。狩猟者としての登録コスト狩猟税(網猟免許、わな猟免許、第一種銃猟免許):16,500円狩猟税(第二種銃猟免許):5,500円交付手数料:1,800円猟友会の登録費:12,000円(道府県民税の所得割の納付を要する者の場合です)というわけで、散弾銃と空気銃、両方使える第一種銃猟免許で猟師デビューの場合のコスト合計です(あくまで試験に一発でうかったらですが)。犬の代金は入っていません(笑)。初心者講習会:6,800円教習射撃資格認定:8,300円射撃教習費:約30,000円(※)所持許可、認可証の交付・最初の1丁:10,500円猟友会の講習会費:10,000円狩猟免許の試験の手数料:5,200円新品散弾銃:200,000円(※)銃の持ち運び用のケース:10,000円(※)弾50発:5,000円(※)保管用ロッカー:40,000円(※)狩猟税(第一種銃猟免許):16,500円交付手数料:1,800円猟友会の登録費:12,000円合計:356,100円(※印はあくまでも参考例です)。ゼロから猟師デビューするのにかかるコストは約36万円です。さあこのコスト高いでしょうか?

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(クレー射撃、毎年実施から格下げ)
日本体協が2019年から4年間の国体の実施競技見直しで、クレー射撃を「毎年実施競技」から格下げする方針であることが16日、関係者の話で分かった。日本クレー射撃協会の内紛により競技別の評価ランキングが下がったためで、隔年実施となる公算が大きい。体協は国体実施競技の選考で、国内外での普及度や強化態勢などの項目で各競技をランク付けする。新旧執行部の対立が長期化するクレー射撃は、組織のガバナンス(統治)で評価点を落とし、毎年実施の対象外の41位に下がったという。
(水田でクマに男性襲われる:山梨)
16日午後5時ごろ、甲府市平瀬町の平瀬浄水場近くの水田で、田の水量を調整していた近くに住む60代の自営業の男性が、体長約1メートルのクマに襲われた。クマはそのまま山の方向へ走っていった。男性は自力で車を運転し、自宅に戻り、家族が119番した。男性は同市内の病院に搬送されたが、命に別条はないという。甲府署によると、男性は家族に「いきなりクマに襲われた」と話し、家族は同署に対し「(男性は)顔から血が出ていた」と話しているという。
(新幹線、クマと衝突か?:秋田)
16日午後8時20分ごろ、秋田市の秋田新幹線、秋田―和田間を走行中の秋田発仙台行きこまち96号が、クマらしき動物と衝突、緊急停止した。乗客にけがはなかった。JR東日本秋田支社によると、和田駅で車両を点検し、35分遅れで運転を再開した。
(鳥獣被害、手打てぬ集落:岐阜)
イノシシやシカなどの野生動物による農作物への被害が増えているのに、7割近くの集落は対策を取っていない――。こんな現状が、16日の県鳥獣被害対策本部会議で報告された。高齢化のため、防護柵を設けようにも人手がないことなどが原因のようだ。県は昨年末、県内3785集落を対象にアンケートを実施。回答があった2562集落の72%で野生動物による農業などへの被害があったが、そのうち69%の集落は何の対策も取っていなかった。背景には、農業に携わる人が高齢化して防護柵を設置したくても人手がないことや、費用などをめぐり集落内で合意を得ることが難しいことなどがあげられるという。県内の農作物被害は、2010年度に過去最高の4億8336万円にのぼった。ほかにも、イノシシが地面を掘り起こして農地や道路が損壊する被害や、シカと衝突する交通事故も多く報告されている。耕作放棄地など野生動物が隠れることができる場所が増え、人里に近づくことができるようになったためらしい。県は、対策に直接かかわる市町村への支援を強めるため、防護柵の設置などに対する交付金のための予算を増額したほか、対策を研究するため、先月末に岐阜大と協定を締結。寄付講座も開設した。さらに、地域で話し合いがしやすい農閑期前の11月を「鳥獣被害対策推進月間」と位置づけ、対策の必要性を詳しく知ってもらうことに努める考えだ。県内でニホンジカが増えていることも、県の調査で明らかになった。昨年、県内の70地点で落ちているフンの数などを調べたところ、下呂市や郡上市、本巣市などを中心に県内に4万8730頭いるという推定結果が出た。07年に全県で実施したアンケートで、最大1万頭と言われていたのと大きな差が出た。種類を選ばず植物を食い荒らすため、生態系への影響が心配されるニホンジカは、年間2割増のペースで自然増加すると言われている。県の担当者は、「人よりシカの方が多い集落が出てきてしまう」と指摘。県は、昨年度から狩猟での捕獲頭数を緩和して有害捕獲の上限を撤廃したほか、市町村職員の狩猟免許取得への補助も今年度からはじめるという。
(シカ肉ブランド化へ団結:北海道)
全道のエゾシカ処理施設6社でつくるエゾシカ食肉事業協同組合(曽我部元親理事長、事務局・オホーツク管内斜里町)が、良質肉のブランド化とロースやモモなど部位の切り分け方の規格統一に取り組んでいる。狩猟期が始まる9月までの導入を目指す。ブランド化は東京農大生物産業学部(網走)と協力。年齢、捕獲場所、社団法人エゾシカ協会(札幌)の推奨施設で処理したかどうかなどの基準を設け、最上級と上級の肉を選別する。最上級にはブランド名を付け、札幌や東京などの高級レストラン、ホテルへの販路拡大を目指す。従来は狩猟で捕獲しても、牧場で育てても同じシカ肉として販売され、肉質のばらつきなどが課題だった。曽我部理事長は「良いものは差別化し、高級食材として売り込みたい」と話す。
(朝日新聞本社に実弾?封筒裏面に「赤報隊」:東京)
東京都中央区築地5丁目の朝日新聞東京本社に届いた郵便物の中に16日午前8時ごろ、散弾銃の実弾のようなものが1個入った茶封筒が見つかり、同社が警視庁築地署に届け出た。同署は悪質ないたずらとみて、実弾を鑑定するなどして調べている。築地署や朝日新聞社によると、裏面に手書きで「赤報隊」と記され、脅迫めいた短い文言が書かれた紙が1枚同封されていた。
(カラスの巣に悩む東北電:新潟)
カラスが電柱に巣を作る季節に入り、東北電力が巣の撤去と対策に追われている。電柱にワイヤを張るなどの対策を講じているものの、巣の数は年々増加。社員らは「巣を撤去してもすぐに作られてしまう。いたちごっこだ」と頭を抱えている。東北電力新潟営業所の富樫俊明さん(50)は「またか」とつぶやき、ため息をついた。前日に巣を撤去した隣の電柱に、新しい巣が出来ていた。富樫さんは同営業所配電技術サービス課の技術長として、カラスの巣対策を担当する。営巣シーズンの3月~7月は2人1組でパトロールし、管内約6万7000本の電柱を週1回点検する。カラスは同じ場所に巣作りをすることが多いため、今まで巣を作った場所を地図に落とし込んだ「営巣マップ」を作成し、重点的に点検する工夫もしている。県内での巣の撤去数は2009年が3721個だったが、10年は4849個、11年は5685個と年々増加している。今年も3月末までに、1599個を撤去した。巣は金属製のハンガーや木の枝でできており、食料を近くで得られるような場所の電柱は格好の場所となる。電線の接続部分にハンガーや木の枝が触れたり、雨水で巣がぬれると通電しやすくなり、停電が発生する。カラスの営巣などが原因とみられる停電は、毎年30~40件、過去3年間で計103件発生。今年は4月末までに12件発生している。新潟市中央区万代で4月6日に発生した停電では、電線の接続部分のわずかな隙間に木の枝が入ったために、547戸が停電した。東北電力ではこれまで、カラスが巣を作れないように、カラスが嫌がるとされる強力磁石を電柱の変圧器上に置いたり、プラスチックの突起を電線に付けたりしたほか、アーチ状のワイヤを電線の接続部分に設置している。しかし電線が複数方向に伸びる都市部では、こうした「対策グッズ」を設置出来ないことも多いという。同営業所は「電柱の下に枝やハンガーが落ちていたら、巣作りをしているサイン。巣を見つけたらすぐに連絡してほしい」と話す。「巣作りの材料を提供しないために、ハンガーは物干しざおにかけたままにしないようにしてほしい」と呼びかけている。

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