<射撃ニュース8月>

8/9
(クマ捕獲:栃木)
8日午前6時52分ごろ、那須塩原市井口で小グマ1頭が捕獲された。那須塩原署によると、クマの体長は約70センチで、ワナにかかっていた。7日に付近でクマとみられる出没情報があり、ワナを設置していた。付近には親グマのものとみられる足跡があり、同署が警戒している。
(クマ食害:青森)
7日朝、青森市浅虫地区の畑で、トウモロコシ計約95本がクマに食い荒らされているのが2件、相次いで見つかった。浅虫地区でのクマによる食害は今年初めて。青森署によると、同日午前4時半ごろ、同市浅虫蛍谷の青い森鉄道「浅虫温泉駅」から北東約700メートルの畑で、管理する女性(77)がトウモロコシ約15本が食い荒らされているのを発見、通報した。次いで、ここから東南約1キロの畑で、管理する女性(75)が午前7時半ごろ、農作業のため畑に行ったところ、約80本が食い荒らされているのを発見した。
(サルが出没、農作物を荒らす:愛知)
豊川市赤坂小学校のすぐ東に位置するサンヒル赤坂団地周辺にここ10年ほど、野生のサルが出没するようになり、近年、集団で民家の屋根に登ったり、農作物を食い荒らすようになった。同市赤坂台に住む嶋勝康さんによると、畑を荒らす動物対策として周囲を網で囲っても、下から器用にくぐり抜けてしまい、効果薄。まだ青い柿を食べ散らかしているのを見かけたという。人の気配がなければ電柱の引き込み線を伝わり、屋根にも登る。嶋さんは撮影に成功した。「今年生まれた子ザルもいて、群れは増加傾向にある」と話す。最初、物見のサルが数頭来て、安全だと思うと、その物見ザルが通った道を他のサルもたどるようにして通っていく。「50頭もの集団に襲われれば、あっという間に畑一枚の農作物を食べ散らかされてしまう。対策を講じなければ、大変なことになる」と話す。
(サル30匹、トウモロコシ食い荒らす:新潟)
4日午前7時40分ごろ、新潟県新発田市宮古木のトウモロコシ畑で「サルの群れがトウモロコシを食い荒らしている」と近所の男性から県警新発田署に通報があった。新発田署によると、サルは約30匹で、男性を見ると裏山に逃げていったという。荒らされたのは新発田市役所から南東約10キロの集落にある畑で、住宅から約200メートル先。トウモロコシ十数本が食いちぎられたり折られたりした。新発田署の担当者は「里山とはいえ、こんなに集団で現れるなんて聞いたことがない」と驚いていた。
(猿害防げ、モンキードッグ:福岡)
サルによる農作物被害に悩むみやこ町が、飼い犬を訓練してサルを追い払う「モンキードッグ事業」に乗り出した。被害の激しい同町勝山の諫山地区で、候補犬を募り、訓練士が3カ月ほど特訓する。「犬猿の仲」を活用し、被害の軽減を図る試みだ。諫山地区にサルが現れるようになったのは5年ほど前から。農作物を食い荒らし、昨年度は野菜や麦など約263万円の被害があった。集落に出没したサルが屋根の上で暴れて瓦や雨どいを壊したり、乗用車のボンネットをへこませたりする被害も出ているという。このため、町はモンキードッグで、サルによる農作物被害を大幅に減らした山口市の仁保地区に着目。昨年12月に職員を派遣し、準備を進めてきた。モンキードッグは、田畑や集落に現れたサルを駆除するのではなく、山の中に追い払うのが役目。犬を放すため、(1)人に危害を加えない(2)サルを見たら追いかける(3)飼い主が命令すれば戻ってくる――などの能力が必要で、9歳以下の中型犬が向いているという。対象は諫山地区の飼い犬で、自治会を通じて町が候補犬を募っている。訓練は、県内の警察犬訓練所に依頼し、約3カ月間にわたる実地訓練で適性を判断。合格した犬をモンキードッグに認定する。訓練費用は町が負担する。町産業課によると、犬の守備範囲は半径約350メートルとされ、諫山地区全体をカバーするには最低でも6~9頭が必要という。産業課の担当者は「サルが人里に来ないよう、山にとどめることが被害の軽減になる。候補犬を募り、早急に事業を始動させたい」と話している。

TOPへ

8/7
(中山は15位、女子クレー・トラップ)
ロンドン五輪のクレー射撃女子トラップ予選。結城市在住の中山由起枝選手(33)は15位で決勝進出はかなわなかったが、地元の結城市民や関係者は「よくやった」と健闘をたたえた。シドニー、北京に続く3度目の五輪。北京では最後の1発を外してメダルを逃しただけに「今度こそ」の期待が高まっていた。中山選手自身も長女芽生さん(10)や周囲の支えに報いようと、「北京超え」を照準に定めて挑んだ。ただ、ロンドンでの試合会場は屋根がないなど、予測困難な英国特有の風雨の影響も考慮しながらの闘いとなった。前場文夫市長は「決勝に進めなかったのは残念だが、子育てと両立しながら、よくやった。お疲れさま」とねぎらった。試合直前、中山選手から電話を受けたという母広子さん(62)は「本人は大丈夫と言っていたのですが…」とした上で、「これまで大変お世話になった多くの皆さんに心からお礼を言いたいです」と話した。
(金メダリストの略歴、ジェシカ・ロッシ)
ジェシカ・ロッシ(イタリア=クレー射撃女子トラップ)12歳で射撃を始める。09年は世界選手権と欧州選手権で優勝。10年の世界選手権でも3位に入った。168センチ、57キロ。20歳。
(金メダリストの略歴、ジョバンニ・ツェルノゴラズ)
ジョバンニ・ツェルノゴラズ(クロアチア=男子クレー・トラップ)父の影響で16歳で射撃を始める。11年の世界選手権で15位。12年の欧州選手権で優勝した。スロベニアのコペル生まれ。184センチ、80キロ。29歳。
(シカ農作物被害深刻化:岩手)
ニホンジカによる農作物被害が、岩手県内で深刻化している。2008年度以降、年間被害額は1億5000万円前後で推移し、05年度の3倍近くに上る。出没エリアが従来の生息域とされる五葉山(釜石市など)の周辺からほぼ全域に広がり、被害はさらに増える可能性がある。県や自治体は防止対策を強めるが、担い手となる狩猟者の減少・高齢化がネックとなっている。県によると、野生鳥獣による農作物被害額は近年、3億円前後で推移し、ほぼ半分はニホンジカが原因だ。被害は飼料作物を中心に水稲や野菜、果樹など幅広く、11年度は少なくとも11市町で確認された。とりわけ、遠野市のニホンジカ被害は1億円に達した。同市上郷町の猫川左岸営農組合は大豆作付面積の7、8割が被害に遭っているという。山崎登久昭組合長(64)は「人けのない夜に群れになって荒らす。収量減は補助金交付額にも響き、厄介だ」と悲鳴を上げる。岩手県内のニホンジカはもともと、南東部の五葉山周辺が生息地の「北限」だった。しかし、近年は県内ほぼ全域で目撃が相次いでいる。少雪で生存率が高まった上、中山間地の過疎化で人里に近寄りやすくなるといった生息環境の変化が拡大要因だと指摘される。県や被害の大きい自治体は、有害駆除期間の拡大や捕獲補助金を支給したり、農家が電気柵を設置する際に費用助成したりして、捕獲と防御の両面から対策を強める。ただ、捕獲の担い手確保が課題となっている。1989年に7780人いた狩猟登録者数は減少を続け、昨年度は2644人に。60歳以上が60%を超え、高齢化も進む。加えて、原発事故による放射能の影響でニホンジカの食肉利用が自粛されており、狩猟者の意欲低下も懸念されている。県は行政や猟友会などでつくる「鳥獣被害対策実施隊」の結成を自治体に呼び掛け、組織化を促している。狩猟税の軽減、技能講習の免除などの利点があり、遠野市は1日、62人で実施隊を発足した。市はこのほか、住民講習会などを開き、ワナの見回りなど捕獲への参加意識を高めてもらう考えだ。遠野市農業振興課は「行政や狩猟者だけでは限界があり、農家の協力が欠かせない」と話している。
(クマ、国道を横断:兵庫)
5日午後1時25分ごろ、豊岡市日高町山宮の国道482号で、横断するクマを、車を運転していた男性が目撃した。豊岡南署によると、クマは体長約1メートル。パトカーで巡回して警戒している。
(クマ、行楽の山に出没:北海道)
5日早朝、札幌市西区の三角山(標高311メートル)で、登山に来た男性がヒグマを目撃し110番した。今年6月以降、ヒグマの目撃情報が多数ある「ばんけいスキー場」周辺(札幌市中央区盤渓)と三角山は3キロ近く離れているが、森が続いており、市西区役所は、「同じクマの可能性もある」として注意を呼びかけている。「25、26年勤務しているが三角山でヒグマが出たという話は聞いたことがない」。三角山の登山口近くの社会福祉施設「札幌育成園」の事務員佐竹博之さん(45)は、驚いたように話した。ヒグマが目撃されたのは、札幌育成園から約200メートルの地点。5日午前7時35分頃、無職の男性(65)が体長1メートルほどのヒグマが、高さ約50センチほどの草やぶの斜面を駆け上がっていくのを見つけた。札幌西署などによると、この辺でヒグマが目撃されることはほとんどない。三角山は、札幌中心部から近く、片道1時間未満で登れる手軽な山として知られる。夏の行楽シーズンを迎えて、たくさんの市民が訪れているという。尾根や谷を挟んでいるが、森が続いている「ばんけいスキー場」では、今年6月以降、12件のヒグマの目撃情報が寄せられている。今月3日にも、道路から山に戻ろうとしているのが目撃された。この時期は、前年に生まれて親離れした子グマが、自分より強い雄グマの縄張りを避けて行動範囲を広げ、人里に近づくことがあるとされる。市西区役所は「クマの行動範囲を考えると、同じ個体が移動している可能性がある。注意してほしい」とし、クマ出没注意などの看板を登山口4か所に設置した。
(会社員の車をクマが猛追:北海道)
2日午後5時40分ごろ、旭川市21世紀の森(東旭川町瑞穂)で、走行中の車を追い掛けるヒグマを、車の同乗者が携帯電話で動画撮影した。遭遇したのは同市内の車販売会社の社員4人。仕事のため車で走行中、道路脇から体長2メートルほどの1頭が現れたという。ヒグマは車を威嚇しながら、100メートルほど後を追い掛け、森に消えた。道路脇には小グマも1頭いたという。JR旭川駅から東に約30キロ離れた同森は、ヒグマがよく出没するものの、姿が撮影されるのは珍しい。現場付近はキャンプ場で、家族連れも多いため、グループは管理人に連絡したという。動画では1人が「怖い」と大声を上げるなどヒグマの迫力に驚く様子が伝わる。撮影者の中島裕次郎さん(28)は「旭川生まれだが、クマを目撃したのは初めて。走るのも速く、恐ろしい」と驚いていた。
(国道で乗用車がクマと衝突:山形)
4日午前3時半ごろ、山形県新庄市金沢の住宅街の国道で、同県村山市の会社員男性(33)の乗用車がクマにぶつかった。車はバンパーが脱落するなどしたが、男性にけがはなかった。新庄署によると、クマは体長70〜80センチの子グマとみられ、道を横断中に衝突。その後、西へ逃げたという。東北地方ではクマの目撃件数が急増。山形県でも7月に112件と過去5年間で最多となっている。県は「大雪による餌不足で人里に下りてきているとみられ、今後も増える可能性がある」と注意を呼び掛けている。
(住宅地にクマ、目撃が相次ぐ)
空知管内上砂川町の住宅地で3日、クマの目撃が4件相次ぎ、クマの接近に驚いた男性1人が軽傷を負った。砂川署によると、現場は同町鶉から緑が丘にかけた半径300メートルの範囲。同日午前8時40分ごろ、住民が町道を横断するクマを目撃し、同11時35分にも民家付近を歩くクマが目撃された。いずれも子グマとみられる。同日午後1時半ごろにはハンターが川岸にいる子グマを発見し発砲したが、逃げられた。同1時40分ごろには付近で発砲の様子を見ていた男性(58)が、体長約2メートルのクマが背後6メートルほどの距離にいるのに気付き、逃げようとして転倒、頭部などに軽傷を負った。
(白いヒグマ「最初は犬かと思った」:北海道)
北海道西興部村の山中で白いヒグマが見つかり、村職員が写真を撮影した。体長1メートルぐらいの子グマで、突然変異で色素がない「アルビノ」とみられる。ヒグマを飼育している釧路市動物園によると、非常に珍しいという。クマが見つかったのは道路沿いの牧草地。村の男性職員が先月24日に車で通り掛かった際、白い動物を目撃。今月2日に付近を通ると再び遭遇してクマと分かり、約150メートル離れた車内から写真を撮影した。クマはその後、林に入っていったという。職員は「最初は犬かと思ったが、クマだったので驚いた」と話している。村には白いクマの目撃情報が複数寄せられていたという。釧路市動物園によると、頭や尻の形からヒグマに間違いなく、鼻先や目が赤いのでアルビノの可能性が高い。「付近に親がいる可能性が高いので近づかないでほしい」としている。
(クマ、増え続ける目撃件数:山形)
春から増え続けているツキノワグマの目撃件数が依然として増加傾向にある。県みどり自然課のまとめでは、7月末現在で寄せられた目撃件数は266件で、前年同期(96件)に比べ約3倍。統計を取り始めた03年から最も多い件数となっている。例年夏から秋にかけて増える傾向にあり、最も多かった10年の1年間288件を上回る勢いだ。今年の目撃件数は、4月10件▽5月40件▽6月104件▽7月112件。春先から増え、6、7月は1カ月で100件を超える異例の事態となっている。同課は「依然として目撃件数が多い理由は分析しきれていないが、餌が足りなくなっていることが増加の要因の一つではないか。さらに増える可能性は高い」とし、今後も注意喚起や熊を誘う効果のある飼料や間引きした果物などを放置しないよう管理の徹底を呼び掛ける。現段階で人的被害は確認されていないが、農作物が荒らされる被害が相次いでいる。県環境農業推進課によると、山形市、上山市、尾花沢市などでスイカやサクランボ、ミツバチの巣が荒らされた。同課は「助成制度がある電気柵の設置や鳥獣被害防止実施隊の結成など猟友会だけでなく、地域ぐるみで熊を寄せない取り組みを強化してもらえるよう対策を講じていきたい」と話している。
(クマ目撃情報:富山)
小矢部・大山でクマ目撃 小矢部市と富山市で2日、クマの目撃情報があった。午前9時ごろ、小矢部市安楽寺付近の国道471号で、体長約1メートルの子グマが道路を横切るのを、通り掛かった人が目にして小矢部署に通報した。午後5時ごろには、富山市本宮(大山)の県道で、成獣のクマが道路を横切るのを通り掛かった人が発見。近くの宿泊施設を通じ富山南署小見駐在所と市大山総合行政センターに通報した。
(ヤギ活用したイノシシ対策:長崎)
野生のヤギを活用してイノシシによる農作物被害を減らす県のプロジェクトが各地で始まった。新たなイノシシ対策として効果が注目されている。活用するのは、小値賀町の無人島に生息する体重10~20キロほどの小型のヤギで、現地ではシバヤギと呼ばれる。自生する草や植物の芽を食べ尽くし、島の環境に悪影響を与えている。プロジェクトでは、このヤギを島外に連れ出し、活躍させる。田畑の周囲の草むらに放って雑草を食べさせ、警戒心の強いイノシシが隠れることができる草むらをなくし、田畑に近づけないようにする。県は、各地の有害鳥獣対策協議会を通じて希望する農家を募った。約50頭を捕獲し、2日現在で、佐世保、諫早、雲仙、南島原、新上五島の4市1町の農家で32頭が導入された。農家が引き受けるのは2頭からとなっている。県は2頭につき5万円を上限に、ヤギの輸送費や去勢手術費などを補助している。佐世保市吉井町の吉田政義さん(63)は、10年ほど前から田畑を荒らされて頭を悩ませており、雌2頭を譲り受けた。現在、本格的な飼育に向け、準備を進めている。吉田さんは「ヤギが草を食べてくれたら大変助かる。効果が上がればみんなに広めたい」と期待している。
(ノリ網を獣害対策に再活用:三重)
伊賀市平田の大山田農林業公社は、ノリの養殖に使われた網を獣害対策用ネットとして販売している。シカやイノシシの食害に悩む山間部の農家からは「安くて丈夫」と好評の様子だ。網は伊賀米と魚介類をやりとりするなど交流がある鳥羽市の鳥羽磯部漁協から、格安で譲ってもらっている。獣害に悩む農家の声を受けた公社が漁協に話を持ちかけたのがきっかけで、三年前に始まった。ことしは長さ十八メートル、幅一・二メートルのポリエステル製網を千八百枚仕入れた。シカやイノシシが潜む山沿いに張り巡らせると、田畑への侵入を防ぐことができるほか、網に足を取られて捕獲にもつながるという。ホームセンターなどで販売している同様の網に比べ半値程度。例年、仕入れた分はその年のうちに完売している。公社の三苫悟営業統括部長は「獣害対策以外に、つる性の植物用にも使えます」と話していた。
(捕獲のシカ肉を有効活用:三重)
獣害対策で捕獲したシカの肉を有効活用しようと、県主催の料理教室が六日、津市羽所町のアストプラザであり、主婦ら三十四人が市内で捕れたシカ肉を使った家庭向けのフランス料理を学んだ。フランス料理では、野生鳥獣は「ジビエ」と呼ばれ珍重されている。ジビエ料理を得意とする津市のレストラン「ミュゼボンヴィヴァン」の出口直希料理長が講師を務めた。「冷蔵庫から出して少しおいてから肉を焼くのがポイント」「スープには、なぜかカツオだしが合う」などと経験を伝授した。参加者は、前菜のロースト、冷たいスープ、野菜にひき肉を詰めた「ファルシー」の三種類に挑戦。トマトやパプリカを使い、色鮮やかな食卓に仕上げた。鈴鹿市追分町の農業吉川文さん(34)は「ジビエのはやりを感じて参加した。使いにくいイメージはなくなり、子どもにも食べさせてあげたい」と話していた。県獣害対策課によると、県内で狩猟と有害駆除により捕獲されるニホンジカは二〇〇〇年台初めに数千頭だったのが年々増え、二〇一〇年には一万五千頭に達している。
(拳銃所持容疑で警官再逮捕:愛知)
愛知県警は6日、拳銃1丁を自宅に隠し持ったとして、銃刀法違反の疑いで、名古屋市守山区守牧町、名古屋水上署の巡査部長松田敏和容疑者(55)を再逮捕した。松田容疑者は7月27日、覚せい剤を使用した疑いで逮捕されていた。逮捕容疑は7月27日、自宅の押し入れに米国コルト社製で38口径の拳銃1丁を所持した疑い。部品がバラバラの状態でプラスチック製のケースに入っていた。県警によると、部品の所持は認めているが「部品が足りないので、この拳銃は撃てないと思う」と供述。しかし県警科学捜査研究所で組み立てて鑑定した結果、発射機能と殺傷能力が確かめられたという。

TOPへ

8/2
(男子スキート、ハンコックが連覇)
クレー射撃は31日、男子スキートが行われ、北京五輪金メダリストのビンセント・ハンコック(米国)が五輪新記録の148点をマークし、2連覇した。日本勢は出場していない。
(射撃ママ中山絶好調「すべてやった」)
3度目の五輪で悲願のメダルを狙うクレー射撃の中山由起枝(33=日立建機)が絶好調宣言だ。25日、成田空港からロンドンへ、「やることはすべてやってきた。悔いなく出発できる。早く試合がしたい」と意気揚々と向かった。北京では惜しくも4位。シングルマザーは1人娘の芽生さん(10)にメダルを掛けるため戦ってきた。前回は「ママ、頑張れ」と書いた特注Tシャツで応援してくれた娘。「私は見たんですが、今回はなんて書いてあるかは、本番までのお楽しみで」とうれしそうに笑った。
(仙台駅からわずか1キロ、クマ2頭出没)
杜の都にクマ出没警報-。29日早朝、仙台市青葉区片平の広瀬川の河川敷や付近の公園に、クマが2頭いるとの110番が複数あった。午前9時40分ごろ、河川敷の木に登っていた1頭を、宮城県警の出動要請を受けた地元猟友会の会員が射殺した。けが人はなかった。現場はJR仙台駅から南西にわずか1キロのほぼ仙台市中心部で、周辺には住宅や小学校、東北大のキャンパスがある市街地。射殺されたのは体長1メートル19、体重41キロの推定年齢2歳の雄のツキノワグマ。親グマとみられるもう1頭は、猟友会会員らが周辺を探したが見つからなかった。市によると、今年4~7月までの市内でのクマの出没情報は98件あり、31件だった昨年度の3倍以上という。市では、クマの行動が活発になる薄暗い時間帯での外出注意や、行楽時のゴミの持ち帰りを呼びかけている。
(元オウム信者、改造銃所持容疑で逮捕:大阪)
モデルガンを改造した拳銃や実弾を所持したとして、大阪府警捜査4課は27日、銃刀法違反(加重所持)容疑などで、大阪市東淀川区東中島の無職、秦野信一容疑者(62)を逮捕、送検したと発表した。府警などによると、秦野容疑者はオウム真理教の元信者で、平成6年に教団元幹部の井上嘉浩死刑囚(42)に改造銃を譲り渡したとして、銃刀法違反罪などで有罪判決を受けている。秦野容疑者は、拳銃や実弾について「自分で作った」と供述。自宅から、改造用とみられるモデルガン約10丁や工具などが見つかった。府警は、秦野容疑者が、ほかにも改造銃を製造し、何者かに譲渡していた可能性もあるとみて調べている。府警によると、秦野容疑者は、5年にオウム真理教に入信。当時もモデルガンの改造を手がけており、改造銃を教団側に渡していたという。現在は、教団との関わりは確認されていない。逮捕、送検容疑は今年5~6月、改造した回転式拳銃1丁と実弾9発などを自宅で所持したとしている。
(ネットを使い銃身輸入容疑、62歳男を書類送検:兵庫)
インターネットオークションで拳銃の銃身を輸入したとして、県警薬物銃器対策課などが、東京都北区の無職の男(62)を銃刀法違反(拳銃部品輸入、所持)容疑で西宮区検に書類送検していたことがわかった。送検は12日付。容疑は今年4月、米国のインターネットオークションサイトを利用して、輸入が禁止されている拳銃部品の銃身を40ドルで落札し、国際郵便で輸入したとされる。「小遣い稼ぎでやった」と容疑を認めているという。同課などは、殺傷能力のある銃の製造につながるおそれがあるとして、起訴を求める「厳重処分」の意見を付けた。同課によると、男は税関で発覚しないように「中古機械部品」の名称で郵送するよう出品者に依頼。輸入した銃身は、国内のオークションサイトに約1万3000円で出品していた。同課は通報を受けて5月に男の自宅を家宅捜索し、銃身を押収した。
(拳銃所持容疑、警巡査部長を再逮捕:愛知)
愛知県警は26日、拳銃1丁を持っていたなどとして、県警運転免許課の巡査部長、遠藤孝容疑者(50)=岐阜市学園町=を銃刀法違反(加重所持)容疑で再逮捕した。県警によると「フランスの日本大使館に出向していた07年秋にパリの銃砲店で約300ユーロで買った。コレクション目的だった」と供述しているという。再逮捕容疑は今月12日、自分の乗用車の運転席フロアマット内に回転式拳銃1丁、荷台に実弾約100発や火薬約110グラムなどを所持していたとしている。県警によると、拳銃はイタリア製で19世紀の旧式銃の復刻版。自宅からモデルガンとエアガン各1丁も押収した。遠藤容疑者は名古屋市内で6日、乗用車を運転中、並走した車の男性会社員に拳銃形のスプレーを示したとして脅迫容疑で逮捕されていた。県警の鈴川信視・首席監察官は「警察官としてあるまじき行為で、誠に遺憾。厳正に対処する」とのコメントを出した。
(住民が見学、鉛散弾発見:千葉)
再開に地元が反発している県射撃場(市原市)の見学会が28日に行われ、町会役員らが懸案である鉛散弾の撤去・封じ込めの状況や、防音対策をチェックした。周辺山林からは鉛散弾が見つかり、徹底した対策を求める声がさらに強まった。同射撃場は、場内で使用した散弾の鉛害で場内水路から環境基準値を超える鉛が検出され2001年に使用禁止となったが、県は有害鳥獣による農作物被害防止へ、来春から再開する方針を決めている。ただ地元・富山地区などは同意取り付けや、鉛・騒音対策など再開に向けた県の対応が十分でないことから、抗議文を提出するなど反発を強めている。見学会は、地元要望で県が開催。町会幹部ら約20人が参加した。クレー射撃場では、鉛弾封じ込めへ防音堤に被覆したアスファルトの劣化が進んでいた。また、同堤の裏にある山林から住民が鉛散弾を見つけた。
(クマ目撃数が急増:宮城)
東北や北関東で、クマの目撃件数が急増している。福島では前年の4倍に達し、宮城や青森でも3倍超だ。農作業中の男性が襲われて重傷を負ったり、授業中の小学校の敷地に侵入したケースもある。クマ続出の理由は?JR仙台駅から2キロ程度しか離れていない仙台市青葉区米ケ袋の広瀬側河川敷で29日午前5時55分ごろ、「クマが2頭いる」と男性から110番があった。住宅街も近いため、市などが依頼した猟友会が1頭を射殺。もう1頭は逃げた。市によると、射殺されたのは体長約120センチのツキノワグマの子供。福島県猪苗代町で19日午後9時ごろ、JR磐越西線の上り快速列車が、飛び出してきたツキノワグマとみられる1頭と衝突した。同町ではこの約1時間前、近くの国道でクマと軽乗用車が衝突する事故もあった。いずれもけが人はなく、クマは山の中に走り去った。
(クマ出没3倍増、東北6県で今春628件)
猛暑も危ないが、クマも危ない。東北地方6県で今春のクマの目撃件数が628件と前年比の3・3倍に上っていることが環境省の全国調査などで28日、分かった。冬の大雪による餌不足で人里に下りてきたとみられ、環境省では「ここ最近では例のない数。餌の凶作が続けば、夏から秋にかけてさらに増える可能性がある」と分析している。東北地方以外ではおおむね前年並みだった。クマは一般に冬眠後、春先から活動を開始。本州に生息するツキノワグマは本来、臆病な性格とされているが、不意に出くわすと思わぬ事故に遭う可能性もあるという。環境省は目撃件数が多かった2010年から年数回、クマの捕獲実績がある32都道府県に目撃件数を任意で調査。今回は群馬、山形など7県を除く25都道府県から4、5月分の回答を得た。その結果、昨年4、5月のクマ目撃件数は東北6県で計192件だったが、今年は岩手で前年比5・4倍の324件、宮城が同3・2倍の105件など秋田以外で前年を大きく上回っていた。環境省調査に未回答だった山形も、県調査で前年比2・3倍の50件だった。秋田も4、5月は前年並みだったが、6月は115件と前年を大きく上回った。青森県の担当者は「今年は(冬の大雪の影響で)山菜のシーズンが前年より1、2カ月遅く、クマが餌を求めて人里に下りてきた可能性がある」と指摘している。自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県西宮市)の森山まり子会長は「クマの生息地である山が開発で荒らされ、動物を支えられなくなっている。どう捕獲するかなどの目先の対策だけでは、根本的な解決にはならない」と警鐘を鳴らしている。
(クマ食害相次ぐ:山形)
尾花沢すいかの主産地・尾花沢市では、クマによるスイカの食害が相次いでいる。市農林課によると、昨年の被害は7月23日時点で5件・約108個だったのに対し、今年は8件・約260個。被害個数でみれば2倍以上のペースとなっている。同課によると、今年最初の被害発見は11日。横内地区で食い荒らされたスイカ約20個が見つかった。その後も丹生、古殿地区と続き、トラック出発式があった23日も西原地区で食い荒らされたスイカ約10個が見つかった。関係者によると、西原地区の被害農家のクマ食害は今年で3回目。計約90個のスイカが食い荒らされた。付近の高齢男性は「尾花沢で生まれ育ったが、人が生活するこんな近くまでクマが出没し、農産物を食い荒らすなんて初めてだ」と戸惑いをあらわにした。
(クマに襲われ男性けが:岩手)
27日午後7時20分ごろ、紫波町土舘の駐車場で、同町紫波中央駅前1丁目、会社員男性(51)がクマに襲われた。男性は額や右手などを負傷し、盛岡市の県高度救命救急センターに運ばれた。紫波署によると、男性が駐車場で車に乗り込もうとしたところ、体長170センチぐらいの成獣に背後から襲われたとみられる。
(民家近くにクマ、爆竹で追い払う:山形)
27日午後4時ごろ、舟形町舟形でクマ1頭が住宅地の方に向かったのを目撃したと、車で走行していた男性(63)が新庄署に通報した。クマは住宅街の木に上り、地元の猟友会員らが爆竹や花火で追い払う騒ぎとなった。けが人などの被害はなかった。同署などによると、子グマとみられ体長は60~70センチ。目撃後、道路を横切り、舟形小から約300メートル西の住宅街に入った。同5時25分ごろ、民家裏の木にいるのを住民が発見。猟友会員らが爆竹や花火を鳴らすと、近くのやぶに逃げた。現場周辺は町の防災無線やパトカーが外出を控えるよう住民に呼び掛け、一時騒然となった。27日は他に▽米沢市遠山町の愛宕神社参道▽山形市中桜田の林道▽南陽市太郎の大森牧場入り口付近-でそれぞれ1頭が目撃された。
(住宅街にイノシシ、麻酔銃で捕獲される:神奈川)
24日午前8時45分ごろ、小田原市城山の寺院にイノシシが出没しているのを、連絡を受けて駆け付けた同市職員が確認した。人に危害を及ぼすおそれがあるとして捕獲した。市によると、イノシシは推定年齢3歳の雌で、体長約60センチ、体重約30キロ。同日午後1時ごろ、別の神社の境内で、市職員や猟友会のメンバーらが麻酔銃などを使って捕獲、その後殺処分した。市内では7月上旬からイノシシの目撃情報が相次いでおり、市は外見などから今回と同一の個体とみている。この日は近くの別の寺院で植木鉢が破損した以外、目立った被害は確認されていないという。
(一度に5頭も「御用」:長野)
長野市小田切地区の市農業委員酒井昌之さん(73)が25日朝、自宅に近いリンゴ畑の脇に設置した捕獲用のおりに、イノシシ5頭がかかっているのを見つけた。酒井さんは5年前からおりを設置しているというが、「5頭も一度に捕まるのは珍しいのではないか」と驚いている。酒井さんによると、5頭はどれも体長55センチ、体高35センチほどで、生後2カ月ほどのきょうだいとみられる。わな猟の免許を持つ酒井さんが、22日におりの内外にえさを置くなどして仕掛けたという。中山間地の小田切地区では、耕作放棄地の増加に伴ってイノシシやニホンジカなどによる農作物の被害が増えており、酒井さんの畑でもことし、枝豆やリンゴが食べられたという。
(クマ目撃相次ぐ:兵庫)
豊岡市但東町でクマの目撃が相次いだ。7月31日午後4時10分ごろ、同市但東町西谷で、住民の男性がクマを見つけた。豊岡南署によると、体長約1メートル。1日午前1時半ごろ、同市但東町唐川の国道482号で、横断するクマ2頭を車を運転していた男性が目撃した。豊岡南署によると、1頭は体長約1・3メートル。もう1頭は体長約80センチ。親子のクマとみられる。同署はパトカーで巡回、警戒している。
(小学校近くでクマ目撃:北海道)
26日午後5時10分ごろ、札幌市手稲区手稲金山の市道で、クマ1頭が歩いているのを住民が発見し、110番通報した。札幌手稲署によると、クマは体長約1・3メートルで子グマとみられる。付近をうろついた後、山中に立ち去ったという。現場は、JRバスの「手稲鉱山」バス停前。市立手稲西小や手稲西中、手稲ロイヤル病院の近くで、住宅街から約400メートル。付近では25日にもクマが目撃されており、同署などが警戒を強めている。
(10歳女児がクマ目撃:滋賀)
29日午前7時ごろ、米原市大野木の民家の前で、クマが歩いているのを、家にいた住人の小学5年生女児(10)が発見。地区長の男性が県警米原署に通報した。女児にけがはなかった。米原署によると、クマは体長170~180センチぐらいで、成獣とみられる。今月17日にも近くでクマが目撃されており、同署は住民に注意を呼びかけている。
(農作物被害相次ぐ、クマによる食害か:秋田)
大館市の3カ所で26日、クマによるとみられる農作物の被害が相次いで見つかった。市が設置したおりではクマ1頭が捕獲された。大館署によると、午前5時半ごろ、比内町扇田字長岡下の畑でトウモロコシ約60本が食べられているのを、近くに住む所有者の男性(67)が発見した。同6時ごろには比内町大字下森合の畑でスモモの実約200個が無くなっているのを、近くに住む所有者の男性(73)が見付けた。午後3時ごろにも同市大披字堤沢の畑でスモモの実約200〜300個が無くなっているのを、近くに住む70代男性が発見した。いずれも現場付近でクマの足跡が多数見つかっており、同署はクマによる食害とみている。一方、笹館字羽立で午前5時10分ごろ、比内地鶏の鶏舎近くに設置していた捕獲用おりに、クマ1頭が入っているのを地元猟友会員が発見した。鶏舎では21日に屋根のビニールが破られ、鶏2羽が被害に遭った。
(クマが倉庫に侵入:北海道)
26日午前6時ごろ、羅臼町麻布町の沢田正美さん(58)が自宅に隣接する倉庫のシャッターが壊され、中に干してあった魚や昆布が食べられているのを見つけ、中標津署に届け出た。シャッターにはクマの毛や足跡が残されており、同署は2歳ほどのクマが侵入したみている。同署によると、シャッターの右端は外側から、左端は内側から押されたようにゆがんでいた。屋外に置かれていたプラスチックのバケツの生ゴミも荒らされていた。現場は国道335号近くの住宅地。付近では今月に入って3件のクマの目撃情報がある。
(クマの痕跡、小屋荒らされる:富山)
26日午後1時半ごろ、立山町松倉で、鶏舎横の小屋にあった米ぬかなどが荒らされているのを、持ち主の男性が見つけた。袋などにクマとみられる爪痕が見つかり、町はクマが入り込んだとみて、周辺の住民に注意を呼び掛けている。
(クマ、ミツバチの巣箱荒らす?:和歌山)
和歌山県田辺市富里地域(旧大塔村)の安川渓谷で21~23日、ツキノワグマとみられる動物にミツバチの巣箱が荒らされていることが分かった。目撃情報もあり、市大塔行政局が注意を呼び掛けている。同局産業建設課によると21日夕方、同市下川上の民家裏で、巣箱一つが荒らされているのを持ち主が見つけた。爪の痕が残っていた。22日、その集落から安川上流3キロ付近の林道沿いで猟友会員が、造成された斜面にいた全長約1・5メートルのツキノワグマと鉢合わせた。30秒ほどして山の中に戻っていったという。さらに23日午前、22日の現場から北西に約1キロの林道沿いで、巣箱二つが荒らされているのを持ち主が発見した。大塔行政局管内では2010年夏にツキノワグマが目撃されて以来、目撃や被害はなかった。同課では、近くの集落に張り紙をして注意を呼び掛けており「アユ釣りシーズンなので、釣り人も注意してほしい」と話している。
(公園付近でクマ目撃:富山)
25日午前8時35分ごろ、黒部市宇奈月温泉のうなづき湖・尾の沼公園で、体長60センチほどの子グマ1頭が公園内の遊歩道を移動しているのを、うなづき湖の漁業調査をしていた男性(70)が見つけ、近くの宇奈月ダム管理所を通じて市に知らせた。市と市有害鳥獣捕獲隊、黒部署が現場周辺をパトロールした。
(クマの母子にばったり:岩手)
宮古市の夏屋付近で23日午前11時ごろ、日本野鳥の会宮古支部長佐々木宏さん(73)がクマの母子と遭遇し、写真を撮った。野鳥観察の後、車に戻ろうとしたら、約40メートル先の路上で、クマの母子が道ばたの草を食べていた。母グマは子牛ほどの大きさで、傍らに子グマ1匹がいた。母グマと目が合ったが、騒がず、ゆっくりカメラを構えたら悠然と草を食べ続けた。一時は約10メートルまで近づいてきた。車はクマの後方に止めており、戻ることができたのはクマが斜面を上がって離れた後。約1時間が過ぎていた。ベテラン自然観察家の佐々木さんだが「怖かった。夢中だったが、足がガタガタしていたかもしれない」。同市環境課によると、4月以降の市内のクマ目撃情報は38件。昨年より22件多い。夏屋地区に近い江繋地区では6月初旬の深夜、自宅玄関前でクマに襲われ、男性が大けがをした。
(クマ被害相次ぐ:青森)
クマの出没情報が急増する中、21〜23日にかけ、クマが人里を荒らす被害が相次いだ。むつ署によると、23日午後2時10分ごろ、むつ市城ケ沢の民家の敷地内に体長約80センチのクマが侵入し、スグリの実を食い荒らした。室内からこの家の主婦(57)が目撃したが、約10分後に近くの山へ逃げて行ったという。主婦にけがはなかった。一方、三戸署によると、田子町関の農場で、鶏舎を襲う被害があった。鶏舎のひな約1万5000羽は無事だったが、外に張られた幅約80メートル、高さ約2メートルのビニール製断熱シートに数カ所、ひっかかれた跡が見つかった。シートは最大で幅約11メートルにわたって引きちぎられていた。経営者の男性(38)が21日午後4時ごろ仕事を終え、23日午前6時ごろ出勤するまでの間の被害だったという。
(ブナの実大凶作か、クマ大量出没の可能性:石川)
相次ぐクマの目撃情報を受け石川県は、自治体や警察、猟友会と連絡会議を開きました。今年に入り、きのうまでのクマの被害件数は3件、目撃情報は66件で、大量出没し、年間300件以上の目撃情報があった2010年と2006年の同じ時期よりも多くなっています。クマの餌となる植物の調査では、今年はブナが裏年にあたり、ほとんど花をつけず、特に標高1000メートル以上でブナとミズナラが凶作から大凶作と予想されるということです。このため、県は、餌を求めてクマが里山に下りると、大量出没となる可能性があるとして、注意を呼びかけています。8月下旬には、餌となる実の状況を実際に調査する予定です。
(クマ目撃、昨年の3倍:青森)
東北地方を中心にクマの目撃件数が急増している。青森では3倍を超えるハイペース。幸い、襲われてけがをした人は1人にとどまるが、民家の庭に侵入したり、鶏舎を襲ったり、高速道路で車と衝突したりと、人の生活圏を脅かす事例が増えている。クマ急増の理由について、専門家らに聞いてみた。クマの生態に詳しい北海道大獣医学研究科の坪田敏男教授(野生動物医学)は「春先の雪解けが遅かったことも要因の一つ。また、10月以降のドングリの凶作を予測して食いだめするため出没が増えていることも考えられる。ただ、この10年、過疎化に伴いクマが人里に近づいたことが、目撃増加の根本的要因だろう」と、さまざまな要因が複合的に絡んでいると説明する。県自然保護課も雪解けの遅れに注目。「ネマガリダケやワラビといった山菜などが不足し、餌を求めて行動範囲を広げているのでは」と分析する。実際、十三湖北側の五所川原市相内(旧市浦村)や蓬田村など、これまでほとんど目撃情報がなく、ハンターの捕獲実績がない地域でも今年は目撃されている。
(クマ出没に対応:秋田)
大館市内で相次ぐクマの出没情報や被害発生に対応するため、市は庁内にクマ出没警戒対策室を設置した。市民に緊急情報を電子メールで伝える「緊急時情報一斉配信システム」やツイッターなどを活用。市民に注意を呼びかける。降雪期まで警戒態勢を継続する方針だ。対策室の設置は23日付。市によると、市に寄せられた目撃情報は23日までに78件で、昨年同期比の2倍近い。いまのところ人的な被害はないが、比内地区では今月中旬、鶏舎がクマに襲われたとみられる被害があり、比内地鶏のひななど約250羽が死んだ。市は今後、警察や消防と連携して情報収集に努める。必要に応じて駆除する考えだ。
(クマ被害防止の緊急対策会議:新潟)
県は25日、今秋クマの大量出没が見込まれることから、緊急の連絡会議を新潟市中央区の県自治会館で開いた。専門家が高齢者への注意喚起など早めの対策を呼び掛けた。会議には、県猟友会や市町村の担当者ら約60人が出席。県は4月から7月19日までに、県内のクマの目撃や足跡などの報告が計141件あり、クマが大量出没した2010年の同時期をすでに上回ったことを報告した。
(野生鳥獣の農業被害、シカ筆頭に年14億円超:長野)
ニホンジカなど野生鳥獣による昨年度の農林業被害額は14億1768万円で前年度より4・9%減少したことが26日に県庁で開かれた県野生鳥獣被害対策本部(本部長・阿部守一知事)の今年度第1回会議で報告された。防護策設置などの対策が進んでいることを受けたものだが、ニホンジカを中心とした野生鳥獣被害の深刻さは変わっていない。10地方事務所別にみた被害額では、下伊那が前年度比7・1%増の4億5163万円で被害額全体の31・9%を占めており、この地域に被害が集中している。このほか被害が大きいところは、上伊那が1億8237万円、長野は1億5909万円、松本が1億5723万円などとなっている。原因となっている鳥獣別の被害額は、ニホンジカが5億3481万円に達し、全体の38%を占めて突出している。イノシシの1億6936万円、ツキノワグマが1億6847万円、ニホンザルの1億4038万円と比べても、より深刻な状況にあることが分かる。特に下伊那や上伊那ではニホンジカの被害が全体の約6割を占めている。ニホンジカの平成23年度捕獲数は、目標の2万5千頭に対して2万7167頭となり、目標自体はクリアしたものの、雌の捕獲目標1万8千頭に対して捕獲実績は1万5168頭にとどまった。生息区域別の捕獲数は南アルプス地域で目標を大きく上回ったものの、八ケ岳地域では目標達成に至っていない。会議では、ニホンジカなどの鳥獣被害のほかに市街地にも生息するハクビシンの被害が急拡大していることが報告された。ハクビシンは、アライグマなどとともに外来鳥獣に指定され、狩猟免許がなくてもわなで捕獲できるが、鳥獣保護法で申請が必要となる。阿部知事は「事務的手続きがなくても捕獲できるよう検討してほしい」と指示した。
(シカ対策、八ケ岳の高山帯に柵とわな:長野)
ニホンジカの「諏訪地域広域捕獲隊」と八ケ岳連峰周辺の市町村などでつくる「南北八ケ岳保護管理運営協議会」は1日、硫黄岳(2760メートル)の標高2600メートル地帯に、シカよけの電気柵と捕獲用のくくりわなを設置した。南佐久郡南牧村側にある国天然記念物キバナシャクナゲの自生地を食害から守り、高山帯でのシカの行動範囲を狭める狙い。県によると、県内では最も標高の高い場所での取り組みで、全国的にも珍しいという。電気柵は漏電を防ぐための草刈りなどの管理、わなは日常的な見回りが必要なため、これまで高山帯での導入は難しいとされていた。キバナシャクナゲ自生地の近くで硫黄岳山荘を経営する浦野岳孝(たかゆき)さん(52)=茅野市=がわな免許を取得し、諏訪猟友会員で編成する同広域捕獲隊に加わって態勢が整い、設置が実現した。この日は県職員も含め14人が作業。自生地を高さ1・6メートル、延長約100メートルの電線で囲い、わなはシカが隠れているとみられる近くのダケカンバ、ハイマツの低木帯に計4個置いた。食害の現状も確認し、複数の足跡や採食の痕跡を見つけた。柵は花の季節が終わる9月下旬まで設置。シカがわなに掛かった場合は当面、電気ショックなどを与えてから放す「学習放獣」で警戒心を持たせる。駆除の際は荷揚げヘリによる運搬も検討する。浦野さんによると、周辺では5年ほど前から食害が深刻化。今回作業をした場所にもあるコマクサやウルップソウなどにも被害があるという。危機感を募らせる浦野さんは「初めての取り組みだが、高山植物を守るため試行錯誤を重ねたい」と話していた。
(エゾシカ対策ワーキンググループ:北海道)
胆振総合振興局は31日、亀田正人室蘭工業大学准教授(環境経済学)を座長とする胆振エゾシカ対策ワーキンググループを設置し、専門委員によるシカ肉活用策の検討を開始した。胆振管内で捕獲したエゾシカ数は平成23年度、8759頭に上り21年度の2倍に増加したものの、食肉として活用された比率は1%程度で、全道平均の12%を大きく下回っていることから、有効活用の問題点を探るのが狙い。委員は、亀田座長をはじめ伊奈信也北海道猟友会室蘭支部長(副座長)、片石秀伸苫小牧市環境衛生部環境生活課副主幹、白老町で「猟師の解体場」を経営する南川俊英さんの4人。1回目の会合では、要綱と正副座長を承認。事務局が被害状況と捕獲状況、シカ肉資源の活用事例を説明した。ハンターの後継者問題や狩猟の規制緩和など現在進行している協議や取り組みについて情報交換し、伊奈副座長から「ハンターの平均年齢が高く、今後10年間に後継者を育てる必要がある」との意見が出された。同グループでは来年1月ごろまでにエゾシカの解体視察、流通状況の把握を行い、捕獲技術の向上による高品質なシカ肉の提供などの課題を検討する。
(イノシシ害危険度色分け:千葉)
農研機構・中央農業総合研究センターは、千葉県農林総合研究センターとの共同研究で、イノシシによる農 業被害が発生する危険度を示す地図(リスクマップ)を作る手法を開発した。農業共済の水稲被害データ、水田の立地 環境などからリスクを予測。被害が広がる千葉県を例に、地図上に危険度を色分けした。
(イノシシ被害、緩衝帯設け軽減:愛知)
獣害に悩む愛知県豊田市の山間部で、県と市、地元のJAあいち豊田が農家の協力を得て、三重の守りでイノシシの被害を防ぐ実験に取り組んでいる。電気柵と建築資材のワイヤメッシュで農地を囲むことに加えて、農地と山の間のやぶを刈り払って「緩衝帯」を設置。設置後にセンサーカメラで観察したところイノシシの出現が8割減ったという。他の地域にも広げていく考えだ。
(クマ確認されず、生息調査途で:大分)
民間組織「日本クマネットワーク」(代表・坪田敏男北海道大学教授)は1日、祖母・傾山系で行っている自動撮影カメラ46台によるクマの生息調査の途中経過をまとめた。7月24、25日に一部カメラの回収作業を行い、データの確認ができた39台には、クマと断定できる映像や静止画は写っていなかったとしている。カメラで撮影された動物は、シカ(58例)テン(51例)アナグマ(28例)カモシカ(1例)だった。同ネットワーク祖母傾山地ツキノワグマ生息調査隊の山崎晃司隊長は「現時点の調査結果からは、クマが生息していたとしても、極めて限られた数しかいないと判断している」と話した。ネットワークは九州では絶滅したとされるクマがいるかを調べるため、今年6月、山中にカメラを設置した。7月下旬の回収作業では12台を再設置しており、9~10月に回収する予定。
(クマを森へ帰せ:長野)
軽井沢町で、クマを追い払うベアドッグの活動を紹介した「クマを追え!ブレット」(学研パブリッシング)が出版された。森に囲まれた軽井沢の別荘地周辺はツキノワグマの生息地でもある。かつては、ごみ箱をあさるクマが目立ったが、ここ数年は、ごみ箱の改良やブレットの活躍で被害が出ていない。ブレットは8年前、生後間もなく、アメリカから軽井沢にやってきた。野生動物の生態を調査しているNPO法人「ピッキオ」で、田中純平さん(38)と一緒に森をパトロール。クマが出没したという情報があれば、昼夜を問わず、出動する。カレリアン・ベアドッグと呼ばれる犬種のオス。フィンランド・ロシア国境のカレリア地方原産で、もともとクマの猟犬として飼育されたのが名前の由来となっている。田中さんによると、現在、国内でクマ対策のために活動している同犬種は、ブレット1匹だけという。猟犬といっても、訓練されていて、めったなことではクマにかみつくことはない。「狩りが目的ではなく、クマも人も守るのが役目ですから」と田中さん。それでも、一度だけかみついたことがあった。本には、そのときの様子が描かれている。捕獲したクマを森に返そうと、おりから出したとき、クマは逃げずに田中さんの方に向かってきた。そのとき、ブレットがクマに飛びかかり、首もとにかみついた。クマは逃げたが、ブレットも傷を負った。田中さんは「とっさに僕を守ろうとしたんです」という。軽井沢では1990年代後半から、ごみ箱をあさるクマが相次いだため、ごみ箱のふたを改良し、クマが開けられないようにした。発信器で、クマが人家に近づいたことがわかると、さっそくブレットが出動し、森に追い返す。2009年からは、ごみ箱被害はほとんどなくなった。ただ、クマがいなくなったわけではない。ピッキオは、これまでに捕獲したクマ24頭に発信器をつけ、行動を監視している。7月初めには、同町千ケ滝地区の別荘地に出てきたため、森に追い返した。これまでにブレットが追い返した回数は350回を超える。ブレットの活躍とクマの生態を知ってもらおうと、ピッキオは7月、本を町内の小学校に寄付した。田中さんは「ごみあさりをしない本来の姿にクマを戻すことができれば、リスクは減らすことができる。人間も野生動物とのつきあい方を知ってほしい」と話している。
(クマ出没訓練:富山)
ツキノワグマが住宅街に出没した場合を想定した訓練が30日、氷見市の朝日山公園で 行われ、県や氷見市、県警の12人が猟銃発砲などの万一の対応を確認した。朝日山公園にツキノワグマのボードが設置され、市猟友会の川嶋弐英会長と長沢隆副会 長が現場に駆けつけた警察官に状況を報告。猟銃の使用命令を受けるまでの対応を確認し た。川嶋会長は「市街地にクマが出没した時、住民への周知や警察との密な連携が大切」 と指摘した。昨年度まで鳥獣保護法で夜間や住宅街での猟銃の使用が禁止されていたが、全国的にツ キノワグマの住宅街への出没が増え、今年度、警察官職務執行法を適用して、警察官の命 令で住宅街での猟銃の使用が可能になった。県自然保護課ではマニュアルを策定し、氷見 市で初めて想定訓練を実施した。氷見市内では中山間地域でクマの目撃情報や足跡は見つかっているが、住宅街への出現 例はない。想定訓練は8月中に富山、南砺、砺波市で行われる。
(有害鳥獣捕獲を依頼、猟友会など43人に:沖縄)
石垣市は27日、有害鳥獣捕獲実施者として40人に委嘱状、市職員3人に辞令を交付した。代表して県猟友会八重山支部の多良間恵次支部長、砂川勝美副支部長、新里晴男事務局長が受け取った。有害鳥獣被害に関し、市は猟友会に駆除を依頼。庁議室で行われた委嘱状交付式で中山義隆市長は「農作物の被害は深刻。皆さんの力で被害を減らしたい」と述べ、多良間支部長は「行政のサポートを受けながら、農家のために地域のために頑張りたい」と決意を語った。市は8月19日、猟友会に依頼し、島内の山林で2012年度第3回キジ・クジャク一斉駆除を実施する。これまで前年度を含め3回の駆除でキジ107羽、クジャク67羽を駆除している。一斉駆除は前勢岳、はんな岳、宮良高山、宮良ジャー原、元名蔵、於茂登岳などで午前8時から午後2時まで行う。駆除時間内に山林に入らないよう呼びかけている。
(獣害から集落守る猪鹿庁:岐阜)
郡上のイノシシと鹿を担当する、猪鹿(いのしか)庁長官です――。こんなユニークな自己紹介をする興膳(こうぜん)健太(29)は、岐阜県郡上市で獣害から集落を守る調査やアドバイスをしたり、捕獲した肉を商品化したりする地域興しに取り組む仕掛け人だ。地域の悩みを解決しようと猪鹿庁という組織を設立。アイデアをひねり奮闘する姿に、期待が高まっている。
(農作物の鳥獣被害拡大:沖縄)
カラスやイノシシなどに農作物が食い荒らされる被害が北部地区で深刻化している。カラスを捕獲したり、防鳥ネットを設置するなどの対策を講じているが、効果は一時的でいたちごっこが続く。生産農家は今年は例年より被害が広がるとみており、約250人の生産農家でつくるJAおきなわ北部地区パインアップル生産部会の山城弘一部会長は「一地域だけでは手に負えない。広域での対策が必要だ」と訴えている。2010年度鳥獣類による農作物の被害状況(県調査)によると、被害額は県全体で2億2496万円、うち北部地区は1億5255万円と68%を占めた。特にカラスによる被害は深刻で、北部地区の被害額は6819万円にのぼった。鳥獣被害は5年ほど前から目立ち始め、年々深刻化している。国頭村にある山城部会長のパイナップル畑では昨年、生産量の20%がカラスの被害に遭った。今年は花の段階で食い荒らされるケースも相次ぎ、北部地区のパイナップル生産量の約8%が被害に遭った10年度より、被害は目に見えて拡大しているという。山城部会長は「パイナップルは収穫までに2年かかる。収穫前に被害に遭うと生産意欲がなくなり、若い人たちが作らなくなる恐れもある」と不安視している。被害対策として、各市町村がカラスを捕獲したり、防鳥ネットを設置して侵入を防いだりしているが、いずれも根本的な解決には至っていない。最も効果的とされる防鳥ネットも、カラスが学習して防鳥ネットの下から潜り込むケースが増えているという。カラスが増加した背景には、台風でカラスのエサとなる山の木の実が減ったことや、地域に生ごみなどエサ資源があることが挙げられる。JAおきなわ北部地区営農振興センターパイン対策部の知花正也部長は、被害の軽減には人為的なエサ資源を絶つ必要があり、地域住民の協力も欠かせないとしている。同部会は市町村ごとの個別対策には限界があると指摘。鳥獣の習性に詳しい専門家を交えて北部全域で被害対策に取り組むよう北部市町村や県に協力要請している。知花部長は「北部全域でアイデアを出し合って被害軽減を図っていきたい」と話した。
(奈良のシカ1370頭、死亡は324頭)
財団法人「奈良の鹿愛護会」は、奈良公園周辺に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」の頭数調査結果を発表した。鹿苑(ろくえん)に収容されている鹿も含めた頭数は1370頭で、前年度から17頭減った。調査は今月15、16の両日に実施。愛護会のメンバーら延べ72人が目視で計測した。今年度から、けがや病気のため鹿苑で保護されている鹿も計上する。内訳は雄360頭、雌829頭、子鹿181頭。死亡した鹿は324頭(前年度比38頭減)で、原因は疾病が144頭(同40頭減)、交通事故91頭(同5頭減)が大半を占めた。

TOPへ