<射撃ニュース4月>

4/27
(住宅地近く、クマを射殺:北海道)
26日午前5時40分ごろ、根室管内羅臼町海岸町の海岸にクマがいるのを通りかかった男性が目撃し、羅臼町役場などに通報した。クマは出動したハンターが同6時5分ごろ射殺した。中標津署によると、目撃地点は最も近い住宅まで約50メートル。クマは体長148センチの雄で、推定4歳。羅臼町役場によると、体の大きさから、今月22日に同町中心市街地に出没したクマと同じ個体とみられる。
(女性がクマに襲われけが:石川)
25日能美市内の林道で山菜採りをしていた女性がクマに襲われ大けがを負いました。25日午前9時半頃能美市鍋谷町の林道で山菜採りに来ていた70代の女性がクマに襲われました。女性は頭から顔にかけてひっかかれ大けがを負い病院に搬送されました。現在も入院して治療を受けていますが命に別状はないということです。女性は知人の女性と2人で山に入りましたが、知人の女性にけがはなかったということです。女性はクマよけの鈴を身につけていました。能美市では現場周辺に注意を促す立て看板を設置したほか防災行政無線で付近の住民にも注意を呼びかけています。
(クマ目撃「市民の森」を閉鎖:北海道)
札幌市南区で26日朝クマが目撃されました。現場周辺にはクマの足跡がいくつも残っていて、市は「市民の森」を立ち入り禁止にして注意をよびかけています。残雪にくっきりと残った長さおよそ20センチのクマの足跡ー。クマが目撃されたのは、札幌市南区の白川415番地付近です。午前8時ごろ、付近を車で走行していた男性が道路を横断するクマを見つけました。(クマ目撃した人)「子グマといっても小さくはない。ある程度の大きさのクマが急いで道路を横断して斜面をかけのぼっていった」「町が近いから子どもたちにも危険がある」男性が目撃したクマは、体長が1.2メートルから1.5メートルで、札幌市によりますと、近くには親子と見られるクマ2頭分の足跡が残っていたということです。市では、5月10日ごろまで南沢市民の森と白川市民の森を立ち入り禁止にして、職員による巡回を続けることにしています。
(市街地にサル出没:和歌山)
御坊市内の商店街で、今月中旬からサルがいたるところに出没しており、注意を呼びかけている。サルは1匹とみられ、いまのところ家庭菜園の作物が荒らされることはあったが、人的被害は出ていない。市では「危険ですので、見つけたらすぐに連絡を」と呼びかけるとともに、檻(おり)を設置するなどして捕獲に向け取り組んでいる。最初に市へ目撃情報が入ったのは今月13日。島で「サルがいる」との連絡が入り、それ以降、東町、椿など商店街内での目撃情報が相次いだ。最近では25日午後に小竹八幡神社で目撃されている。いまのところ家庭菜園の作物が食べられたが、人的被害は出ておらず、目撃情報によると人を見ると逃げていくという。市では児童の安全へ付近の小学校に連絡するとともに、警察にも通報。猟友会にもパトロールを要請し、商店街内の民家と小竹八幡神社裏にある森の2カ所に檻を設置した。小竹八幡神社で掃除をしているときに目撃した小竹伸和宮司は「見つけたとたん木を伝って逃げていきました。子連れの参拝者もいらっしゃるので早く捕まってほしいです」と不安そう。市は「見かけても危険ですので捕獲しようとせず、市や警察に連絡してください」と呼びかけ、引き続き注意を促していく。サルは以前美浜町でも見つかっており、同じサルが移動してきたともみられている。
(クマ対策会議、山菜採りは単独行動せずに:富山)
富山市のクマ対策会議が開かれ、市や猟友会など関係者が連絡体制を確認しました。今年に入って、富山市内でクマが目撃されたのは去年と同じ2件ですが、去年4月と5月に発生した県内のクマの人身被害は、山菜採りによるものが8割をこえています。富山市では、山菜採りで山に入る時は、単独行動をせず、ヘルメットをかぶるなどの対策を徹底するよう呼びかけています。
(シカ肉でジャーキー開発:北海道)
陸別町は27日、地場産のシカ肉を活用した「りくべつ鹿(しか)ジャーキー」を町内限定で発売する。調味料は、十勝ワインやオホーツク産の塩、サケ節など道産素材にこだわり、上品で深みのある味に仕上がった。味は、香辛料の量によってスパイシーとマイルドの2種類。町が町農畜産物加工研修センターで開発した。既存の製品と差別化するため、高品質化をとことん追求したという。シカによる農業被害が続く中、町内で捕獲されたシカの利用拡大という目的も兼ねる。4色あるパッケージは、町内で食品加工を学ぶ女性たちの意見を取り入れ、シックな和風の紙製として高級感を打ち出した。30グラム入り500円。本年度は千個製造する。26日に町役場で開いた発表会で、金沢紘一町長は「陸別産の新たな特産品として、多くの人に愛されてほしい。今後も陸別の特産品を開発していきたい」と述べた。町内にある道の駅や店舗で販売する。

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4/26
(日本クレー協会に傘下協会が2000万円寄付)
日本クレー射撃協会は25日、東京都内で理事会を開き、前執行部が無許可で取り崩した基本財産約4000万円の補填(ほてん)として、3月末までに傘下の都道府県協会などから約2000万円の寄付が集まったと報告した。日本協会は各都道府県協会に100万円ずつの寄付を求めている。6月末が期限で、まだ寄付をしていない協会には再度要請する。また、日本オリンピック委員会から受けている資格停止処分について、組織運営に一定の改善があったとして、解除の可能性が示されたことも報告された。
(クマと遭遇、目ヂカラで勝つ:神奈川)
相模原市緑区牧野の県道で23日早朝、散歩をしていた近くの60歳代の女性が、成獣と見られるクマと出くわした。女性が目線をそらさずに、にらみつけながら後ずさりすると、クマは反対方向に逃げたという。女性にけがはなかった。市によると、女性が県道のカーブに差し掛かった際、前からクマが歩いて来たという。両者の距離は5~10メートルほど。女性は以前に学んだ対処法どおりに行動した、と話したという。
(カラスの巣触れ電柱燃える:広島)
24日午前3時35分ごろ、安芸高田市美土里町横田の電柱(高さ約10メートル)の架線付近が燃えているのを、通勤中の近くの会社員(55)が見つけた。安芸高田市消防本部や中国電力三次営業所の調べでは、電柱の電線を支える腕金(長さ約1メートル)付近にあったカラスの巣の一部が架線に触れ、燃え上がったらしい。巣は直径約60センチで木の枝でできていた。電線の点検や、巣の撤去作業などで付近の約60世帯が約1時間45分停電した。
(ソーラーパネルなどが相次いで盗難被害:千葉)
千葉県市原市は25日、市内各所でイノシシなどによる農作物被害を防ぐため設置した電気柵のソーラーパネルなどが盗まれる被害が相次いでいると発表した。1月下旬から今月までの間に20件の被害が発生しており、市が県警市原署に被害届を提出。同署が窃盗事件として捜査している。市によると、同市加茂などの南部を中心に被害が出ており、いずれも交通量の多い幹線道路沿いで夜間に発生している。電気柵は平成12年から国や県、同市などが補助して水田などに設置。電気柵の動力源となるソーラーパネルやバッテリーが狙われているという。市では対策として夜間パトロールを強化、今後は盗難防止機能付きの電気柵の設置を検討している。
(カラスの巣除去:青森)
24日、電柱に作られ停電の原因となるカラスの巣を取り除く作業が青森市で行われた。作業を行ったのは、東北電力の青森営業所。24日は青森市篠田地区で高さ14メートルの電柱の上に作られた巣を高所作業車に乗った営業所の人たちが取り除いた。
(電柱にカラスの巣、10年で倍増:石川)
県内で、カラスが電柱に作る巣の数が年々増え、北陸電力が撤去や対策に躍起になっている。昨年中に同社石川支店が県内で発見し、撤去した巣は4903個で、02年(2534個)に比べて10年間で約2倍に増えた。電線がショートして停電の原因になることもあるといい、「カラスの勝手」では済まなくなっている。同支店は「見つけたらすぐに通報してほしい」と呼びかけている。同支店によると、カラスは通常2〜5月に巣を作る。現在、ピークを迎えており、例年ではこの時期に従業員が電柱を巡回して監視している。金属製のハンガーなどを材料に使っている場合など、ショートして停電する恐れがある巣を優先的に撤去する。同支店が92年に撤去した巣は1175個で、以後は増える一方。撤去数の増加は、監視体制を強化したことも背景にはあるとみられるが、担当者は「巣の数は確実に増えている。かつては山間部が多かったが、最近は都市部でも目立つ」と説明する。停電被害も毎年5〜10件程度あり、今年も既に白山市などで2件発生したという。カラスは一度巣を作った場所の近くに繰り返し作る習性を持っており、撤去してもすぐにまた作り直すことがあるという。同支店は狙われやすい電柱にカバーをしたり、針山を置くなどの予防策を講じている。
(エゾシカの観光施設:北海道)
食材関連商社の日中物産(札幌市)は白糠町にエゾシカをテーマにした複合観光施設を建設する。第1期計画としてシカ肉から飲料を生産する観光型工場を整備。将来はシカ料理を提供する飲食施設や関連商品を販売する直売所などを併設する。シカ人気が根強い中華圏などアジアも含め幅広い集客を目指す。
(きじ粗挽きソーセージ:北海道)
北海道岩見沢市の社会福祉法人岩見沢清丘園の就労継続支援事業所ワークつかさが飼育する高麗キジ肉を加工した「きじ粗挽(び)きソーセージ」と「きじスモーク」。ソーセージはキジ肉100%で加工し、ドイツ風に仕上げた重厚な味わい。80グラム入り600円。スモークは直火式炭火製法で薫製にした上品な味わいが特徴。300グラム以上入って1980円。同施設内の食堂「喜地丸燻(きじまるくん)」で販売。

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4/23
(クマの目撃情報:石川)
23日夜、七尾市内で体長70センチから80センチほどのクマが目撃されました。警察ではパトロールを行い、警戒を強めています。23日、午後10時ごろ、七尾市黒崎町の国道沿いで、体長70センチから80センチほどのクマが道路を横断するのを、車で通りかかった住民が見つけました。クマは、フェンスのすき間を通り、竹林に逃げ込んだということです。住民によると、現場から1キロほど離れた場所でも、去年、クマが目撃されているということです。近くには住宅もあり、七尾市と警察では、周辺をパトロールするなど警戒を強めています。
(クマ目撃:秋田)
23日朝、潟上市の田んぼでクマが目撃されました。クマは近くの山の方向に歩いていき、けが人は出ていません。
クマが目撃されたのは、潟上市昭和豊川の田んぼです。五城目警察署によりますと、23日午前7時15分ごろ、近くの住民が子どもをスクールバスの停留所へ送る途中、田んぼから山の方向に歩くクマを目撃しました。クマは山に姿を消しており、潟上市猟友会が警戒にあたっています。現場は、民家まではおよそ300メートルの距離で、警察と市で、付近の住民に注意を呼びかけています。
(「山でクマ?見た」:静岡)
浜松市北区細江町と三ケ日町の山間部で今月、クマとみられる目撃情報が2件寄せられた。市北部農林事務所は「イノシシやシカの目撃はあるが、クマは聞いたことがない」とし、「発見した場合は近寄ったり騒いだりせず、静かに離れてほしい」と注意を呼び掛けている。最初の目撃は1日夕方。細江町の尉ケ峰ハイキングコース(奥浜名自然歩道)付近でハイキング客が目撃し北区役所に届けた。20日夕方には同区三ケ日町の東名高速道を走行中の車から「2メートルくらいのクマを見た」との通報が警察にあった。
(「カラス停電」今年も頻発:新潟)
野鳥の繁殖シーズンを迎え、今年も新潟県内でカラスが電柱に巣を作り、停電する事故が増えてきた。東北電力新潟支店によると、22日正午現在、カラスの営巣による停電は14件にのぼり、昨年の総数に近づいている。営巣は6月ごろまで続くため、同支店は今後もパトロールを強化、監視を強めていく。21日午前7時55分ごろ、新潟市中央区幸西、同区上所上などの住宅街で突然停電が発生した。同社で調べると、同区上所中にある電柱の先端近くのアームにカラスが営巣。巣材にしていた金属製のハンガーが6600ボルトの高圧線に接触し、ショートしたことが原因と分かった。高所作業車で地上約14メートルにある巣を撤去し、停電は約1時間半後、全面復旧したが、最大2602戸で影響があった。同支店によると、カラスの巣による停電は全国で発生しているが、県内では平成22年に14件、23年と昨年は各16件あった。このため、管内をパトロールし、停電を起こす恐れのある巣を撤去しており、その数は毎年8千個前後に達している。今年も3月末現在、2176個を撤去した。カラスは本来、木の枝などで巣を作るが、今回は都会で手に入りやすいハンガーを巣材として使っていた。金属製のため、電気を通しやすく、木の枝よりも停電を起こしやすいという。新潟支店によると、カラスは同じ場所に巣を作る習性がある。このため、巣を撤去した後の電柱のアームにはカラスが止まらないよう、とげが付いた営巣防止機材を設置しているが、カラスも賢くて、防止機材を避けて営巣。いたちごっこになっているのが現状だという。同支店広報担当の佐藤卓さんは「カラスは10年ほど前までは郊外に多かったが、最近は営巣場所が減ったため、餌になる生ごみがある市街地に進出して電柱に巣を作るケースが増えたのではないか。電柱の下にハンガーが落ちていたり、巣を見つけたら、情報を提供してほしい」と協力を呼びかけている。

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4/22
(警察署で空気銃暴発:新潟)
新潟県警新潟北署は19日、新潟市北区木崎の署内講堂で行っていた猟銃などの定期検査中、検査台にあった空気銃が暴発し、鉛弾を発射したと発表した。検査に来ていた男性数人と警察官5人がいたが、けが人はなかった。同署によると、検査台には銃が数丁あった。使用時以外に弾を入れるのは禁じられており、同署は銃刀法違反容疑で暴発の経緯を調べている。同日午前10時ごろ、発砲音がして、検査台の周囲を確認すると、鉛弾が床で見つかった。銃口は約30センチ離れた壁に向いていたが、壁に傷はないという。検査は年に1度、狩猟や競技のために登録されている銃を対象に改造がないかなどを調べる。
(伊勢原射撃場、11年ぶりに再開:神奈川)
鉛弾による環境汚染対策で2002年から休場していた県立伊勢原射撃場(伊勢原市上粕屋)の改修工事が終わり、県や地元、競技関係者らを集めて15日、開所式が行われた。クレー射撃とライフル射撃ができる総合射撃場としての役割が期待されている。1972年、横浜市金沢区にあった県営射撃場を移設してオープンし、98年の国体開催に合わせて全面改築された同射撃場は、鉛弾の汚染が全国的に問題となったのを受け、02年4月から休場。県は約33億円を投じて鉛を含む土壌の回収や対策を進め、散弾の拡散防止壁の設置や地面の舗装を行ったほか、すべての弾を回収できる装置を新たに備えた。当初は11年度中の再開を予定していたが、土壌から環境基準を上回る鉛が検出されるなどしたため、遅れたという。開所式には黒岩祐治知事や高山松太郎市長、地元自治会長、競技関係者ら約50人が出席。黒岩知事のあいさつに続き、クレー射撃選手による試射も行われた。県によると、県内では大井町に民間のクレー射撃場があるが、ライフル射撃場は伊勢原射撃場のみ。休場以前は年間約3万人が利用していたという。県ライフル射撃協会の葛谷寛一事務局長は「休場中は練習や合宿のため、千葉や山梨、埼玉に出向いていた。競技力の向上はもちろん、競技の普及活動にも力を入れていきたい」と喜んでいる。夏にはライフル射撃とクレー射撃の国体関東ブロック大会が開かれる予定。
(希少ワシの鉛中毒深刻、撃たれたシカの肉摂取で:北海道)
北海道でエゾシカ猟で禁止されている鉛弾が使われ、撃たれたシカの肉を食べた希少種のオオワシやオジロワシが鉛中毒で命を落としている。環境省釧路自然環境事務所によると、ワシの鉛中毒は規制を始めた2000年以降、疑い例も含めて88羽。うち51羽は死骸で、保護した後で死んだものも多い。13年は3月末までに6羽が保護、収容された。ハンターが放置したり、撃たれて逃げた後で死んだりしたシカの肉と弾を一緒にのみ込むのが原因。鉛中毒になると貧血や呼吸器不全のほか、中枢神経や脳の障害で立ち上がったり飛んだりできなくなる。背景にあるのがエゾシカの爆発的な増加。明治期の乱獲と大雪で絶滅しかけたが、保護施策により約65万頭まで回復し、農林業の被害は59億円に上る。道は1994年にシカ猟の規制を緩和し、97年ごろからワシの鉛中毒が発生するようになった。これを受け、00年からシカ猟での鉛ライフル弾使用を規制し、04年からは道内の全ての狩猟で鉛弾使用を禁止した。だが鉛弾所持は禁止されておらず、使用も現行犯でないと取り締まれない。鉛弾は道内では販売していない店がほとんどだが、インターネットでは購入できる。環境省鳥獣保護業務室によると、本州でも鉛中毒が疑われる例があるが、実態調査はされていない。鉛は加工しやすく安価で、全国規制に関しては「銃所有者の費用負担につながる話なので反発が出る」と及び腰だ。ワシの保護や治療をしてきた猛禽類医学研究所(釧路市)代表で獣医師の斉藤慶輔さんは「原因と対策がここまではっきりしている希少動物の被害は他にない。根絶しなければならない」と国に働き掛けている。
(イノシシの放射性物質調査へ:福島)
東京電力福島第一原発事故の対応を巡り、県は19日、国際原子力機関(IAEA)の協力を得て、県内の野生イノシシの肉や内臓に含まれる放射性物質の調査を始めると発表した。自然界で放射性物質がどのように拡散し、野生動物の体内に取り込まれるのかを探る狙い。県は「調査をもとに効果的な除染方法を見つけ、野生動物の保護管理や生態系保全に生かしたい」としている。県によると、調査は、地元のハンターから個体を提供してもらって行う。肉や内臓、胃の内容物などに含まれる放射性物質をそれぞれ測定し、捕獲場所の土壌、空間放射線量との関係も調べる。また、生け捕りにした個体に全地球測位システム(GPS)を装着して山に放し、行動圏を把握。放射性物質の地域的な分布状況や違い、餌から体内へと移行するメカニズムの解明も目指す。野生動物の中でイノシシを選んだ理由は、その食性だ。イノシシは木の根や木の実などを好み、地面にある餌は土と一緒に食べるため、体内に放射性物質を取り込みやすい。放射性物質の動きが把握でき、狩猟や有害駆除を通じてサンプルを多く集められることも利点という。IAEAはチェルノブイリ原発事故後、同原発周辺で同様の調査を行った。この時のデータから、イノシシは季節によって食べる餌が異なり、体内に含まれる放射性物質の濃度が変動することが分かっている。県はIAEAから助言を受けながら調査を行い、より精度を高める考えだ。県とIAEAは昨年12月、県内の除染や放射性廃棄物の管理などについて、IAEAが人材派遣や技術支援をする覚書を交わした。今回、新たに県が提案した3項目の調査研究を行うことで正式合意した。イノシシ調査のほか、「県北を流れる広瀬川や猪苗代湖での放射性物質の動態調査」「河川・湖沼の除染技術の開発」が加わった。この3項目の関係経費として、県は2013年度予算に1億2514万円を盛り込んでいる。県環境創造センター整備推進室は「IAEAの助言を受けながらデータを蓄積し、放射性物質の動きを解明したい」と話している。
(早朝にクマ:北海道)
22日午前7時20分ごろ、根室管内羅臼町栄町の大地みらい信金羅臼支店敷地内にクマがいるのを近くの住民が目撃、中標津署に通報した。同署羅臼駐在所の警察官が駆けつけたところクマは既に立ち去っており、雪上に足跡が南西方向の山中に向かって続いていた。同町や地元猟友会が捜索している。現場は同町役場や国保診療所が並ぶ同町の中心市街地。同署などによると、クマは小形で足跡は14センチ。同町内では3月下旬からクマの目撃例があったが、市街地に出たのは今季初。同町は住民に防災無線で注意喚起している。クマが目撃された同信金支店近くに住む主婦山中英美さん(59)は、同日午前7時すぎ、クマが歩いているのを自宅の中から目撃、東京から来ていた親類が夢中でシャッターを切ったという。「家の目の前を歩いていたので怖かった」と話していた。
(工場敷地にクマ:北海道)
17日午後6時5分ごろ、渡島管内鹿部町宮浜の産廃処理業「北海道スカラップ鹿部工場」の敷地内で、クマ1頭が野積みされていたホタテ貝殻をあさっているのを、男性従業員が見つけ、町役場に通報した。クマは15分後、ハンターに駆除された。森署によると、体長125センチ、体重60キロの雄で3歳とみられる。現場は町役場から西に約1・5キロの山林地帯。冬眠明けのクマが、空腹でえさを探していたらしい。同町内では今年に入り、クマの目撃情報はなかった。
(女性襲ったヒグマ、発見できず:北海道)
北海道せたな町北檜山区新成の山林で、山菜採りに来ていた近くの無職葛西和子さん(52)がヒグマに襲われて死亡したことを受け、町などは一夜明けた17日も警戒を続けた。地元の猟友会檜山北部支部では、ヒグマの発見に至らなかったことから、現場付近にわなを仕掛けた。猟友会のハンターたちは朝、昼、夜の3回、現場付近の道道沿いで人里にクマが下りて来ていないかどうか巡回した。現場から北東約500メートルの山林には、箱わな5基を設置した。同支部は当面の間、捜索を続ける。町によると、2005年の合併後、住民がヒグマに襲われたのは初めてという。現場は町役場から南西約10キロの山林で、雪解け時期は、山菜採りに住民がよく訪れている場所だが、ここ数年間、ヒグマの目撃情報はなかったという。
(クマ潜む春の山林、鈴で遭遇防止を:北海道)
檜山管内せたな町の山林で山菜採り中の女性(52)が16日、クマに襲われて死亡したのを受け、地元猟友会は17日も現場周辺を捜索した。一方、道などの関係機関は現地調査を実施、クマによる事故防止の対策を急いだ。今年は大雪のうえ低温で雪解けが遅れたため、クマの目撃件数は例年より少ないが、これから山菜採りの人が増えてクマと遭遇するケースは多くなると見込まれ、道警などは注意を呼び掛けている。道内でクマに襲われた死者は2011年4月に檜山管内上ノ国町で1人が犠牲になって以来。道によると00年以降、クマに襲われて死亡したケース14件(15人)のうち、4~6月に山菜採りに出かけた人が半数以上の8件(8人)を占める。今年は雪解けが遅かったことが影響し、冬眠明けも遅れ気味とみられるとともに、山菜採りのシーズン入りも遅れて山林に入る人も少ないため、クマの目撃件数は伸びていない。道警のまとめでは、昨年までの過去5年間の3、4月には道内で例年37~75件の目撃があったが、今年は16日現在で25件にとどまっている。道環境生活部は山菜採りに出かける場合は単独行動を避け、クマよけの鈴を付けるなどして入山するよう促しており、「クマに遭遇しても過剰に騒がず、様子を見てゆっくり後ずさるようにしてほしい」としている。
(キジ生息、市全体に拡大:沖縄)
キジやクジャク、イノシシなど有害鳥獣の農作物被害が頻発しているのを受け石垣市農政経済課(多宇弘充課長)が生態把握に向け前年度、実施した「石垣島における有害鳥獣調査」が終了。その結果が報告書にまとまった。本年度は、その調査結果に基づき、実際に鳴き声や目視などに基づく島内の生息分布状況を確認。種類に応じたより効果的な駆除方法を検討することにしている。調査はキジ(コウライキジ)、クジャク(インドクジャク)、イノシシ、カラスの4種類を対象に実施。市の委託を受け(財)沖縄県環境科学センターが、県猟友会八重山支部や日本野鳥の会石垣支部、JAおきなわ八重山支店などへの聞き取り調査や過去の捕獲実績、農作物への被害状況などの資料に基づき島内の実態をまとめた。それによると、キジの分布は「石垣島全体」(野鳥の会)。特にイモ畑や野菜畑、パイン畑、サトウキビ畑に多く、被害が多い。同猟友会では「50~60年前に害虫駆除用に導入した」としている。クジャクも島内全域で見かけられ「特に万勢岳、牛舎近くで多い」。カラスも石垣島全域におり、フルスト原遺跡周辺にねぐらがある。イノシシは、特に北部に多いという。一方、捕獲実績は2007年度から11年度までの5年間でキジ1266羽、クジャク425羽、カラス2987羽、イノシシ1644頭。キジ、クジャクの捕獲は11年度から大幅に増加。特にキジは07年度に北部のみの捕獲だったが、08年度以降は全域に拡大。11年度は南部での捕獲が増えているという。被害は、キジで野菜や甘しょ、パインアップル等で被害が発生。全域で増加傾向にある。クジャクは水稲等の農作物や家畜飼料に被害が出ている状況。カラスはパインアップルや熱帯果樹、野菜等に被害が出ている。イノシシは台風による山間部のエサの減少で西部地区(屋良部半島)と北部地域(平久保)を中心に島内全域の畑に出没し、サトウキビなどの農作物を食い荒らしている状況がある。市では、農家からの被害申請に基づき同猟友会に依頼し有害鳥獣の駆除を行っているほか、箱わなを使い、クジャクやキジを捕獲している。今後は、JAと協力し、卵の買い取りも検討することにしている。
(イノシシ出没?:千葉)
県内のイノシシによる農作物被害耕作放棄地の増加などから、イノシシの生息域は印西や成田市など北部にも拡大。2011年度の農作物被害額は22市町で過去最悪の約2億円だった。県などは「イノシシ対策計画」を策定し、被害拡大を防止するための取り組みを進めている。千葉市農業経営支援課などによると、昨年11月30日に千葉市緑区越智町の茂みの中で、農協関係者がイノシシとみられる動物がいるのを見つけた。足跡も残っていたという。イノシシの生息域は県南部から北部に拡大しており、千葉市と隣接する市原市では農作物被害が深刻化している。市内ではこれまで、東南アジア原産でタヌキに似ているハクビシンなどが駆除の対象となっている。イノシシやハクビシンは「鳥獣保護法」で基本的には捕獲が禁止されているが、人に危害を加えたり農作物に甚大な被害が出た場合、捕獲することができる。
(迷子イノシシ、事故に遭い死ぬ:神奈川)
綾瀬市深谷の民家で18日朝、飼育されていたイノシシの子ども1頭が行方不明になった。大和署や市が周辺で防災行政無線で注意を呼び掛けていたが、午後になりイノシシは交通事故に巻き込まれて死んでいたことが分かった。同署によると、イノシシは2カ月ほど前、50歳代の男性が山で弱っていたところを保護。元気になったら自然に戻そうと、自宅で金属製のおりに入れて飼育していた。体長約70センチで、逃げ出さないよう、おりはかんぬきで扉を閉めた上で、ゴムひもを3重に巻き付けていたという。18日午前6時半ごろ、おりからいなくなっているのに気付き、同署に届け出た。午前7時ごろ、近くの路上で車にひかれ、瀕死(ひんし)の状態だったイノシシを近くに住む男性が発見。動物病院に運び込んだものの、そのまま息絶えた。ただ、イノシシが野生のものか判断がつかなかったため、午後に飼い主の確認が取れるまで、同署などが注意を呼び掛けていた。
(クマ料理絶滅危機:山形)
マタギの里として知られる山形県小国町で、名物のクマ肉料理が消滅の危機にある。東京電力福島第1原発事故の影響でクマ肉の出荷制限が続いているためだ。地元では「伝統の食文化が絶えてしまう」と不安が広がっている。事の発端は昨年4月。山形県内で捕獲されたツキノワグマ2頭の肉から、国の基準値を超える放射性セシウムが検出された。国は同9月、県全域のクマ肉の出荷制限を指示。半年以上たっても制限が解除されていない。マタギ文化が残る小国町では毎年5月、春の猟で捕獲されたクマの供養のため「小玉川熊まつり」が開かれ、約3000人の来場者でにぎわう。客のお目当てはクマ汁。クマ皮の抽選会も評判だ。昨年は出荷制限前で例年通りだったが、今年はクマ汁販売は中止。抽選会は原発事故前に捕れたクマの皮で行う。マタギ歴50年という実行委員の舟山堅一さん(70)は「クマ汁が出せないと客が減ってしまう」と祭りの人出を心配する。山形県内では鶴岡市の「タキタロウまつり」など、大型連休のイベントでも例年クマ汁が提供されてきたが、今年は見送られる。観光業界も影響を受けている。小玉川地区にあるクマ鍋が自慢の国民宿舎、飯豊梅花皮荘では年間約800万円の売り上げ減という。熊谷勝弘支配人は「クマ肉が出せないと伝えると、常連客も予約をやめてしまう」と頭を抱える。国と県はこの春の猟で捕獲されたクマを検査し、出荷制限を継続するか解除するか判断する。小国町猟友会会長の金熊太郎さん(72)は「規制が長引けば、猟をやめる人が増えてしまう」と危機感を募らせている。大日本猟友会によると、クマ肉は北海道から中部までの一部地域で食べられている。主に駆除目的で年間1000~2000頭が捕獲されており、食用になるのは1割程度。1キロ1万円以上と高級和牛並みの高値で取引される。厚生労働省のまとめでは15日現在、山形、岩手、宮城、福島、群馬、新潟の6県でクマ肉の出荷制限が続いている。
(サル、野菜畑荒らす日々:神奈川)
農作物を食い荒らすなどニホンザルによる深刻な被害に悩む地域がある。神奈川県厚木市北西部の上荻野地区だ。連日のサル出没に農家は疲弊し、耕作をあきらめるケースも相次いでいる。県や厚木市も効果的な対策を打ち出せず、農家は「このままでは耕作を断念せざるを得ない」と訴えている。「30匹の群れが突然、山から下りてくる。追い払う暇もなく、野菜を食い荒らされてしまう」同地区で農業を営む男性(75)はため息をつく。「4月中はタケノコを食べているから週に一度ぐらいしか襲われない」が、5月に入ると3日に一度は群れでやってきては畑を食い荒らしていくという。「日々、サルのエサを作っているようなものだ」サルが出没するようになったのは平成13年ごろからだ。地元農家によると同地区から約10キロ離れた宮ケ瀬ダムが完成してから、森を追われたサルが出没し始めたという。同地区は住宅地と田畑が混在したエリアで、狭い地域に約80頭のサルが生息している。被害防止として電気柵を設置しているが、サルは軽々と飛び越えてしまう。ネットで囲っても、食いちぎるなどまさに“打つ手なし”の状況。耕作放棄地の多くは、農作物を食い荒らされ、耕作をあきらめた土地だという。厚木市によると、市内の農作物被害額は190万円(平成23年度)だが、報告は一部にとどまっており、実際にはその数倍に上る見通しだ。サルによる農作物被害の軽減に向け、厚木市も対策に乗り出している。2月からサルの群れの位置情報を市ホームページで発信。また花火でサルを追い払う専門員を計6人配置し、昨年からは空気銃による追い払いも始めた。しかし、抜本的な被害軽減にはつながっておらず、農家は「捕獲しかない」と主張。県が保護管理対象に指定しているニホンザルは勝手に捕獲できず、市は県が許可した頭数のみ捕獲できる。市は24年度に同地区で50頭のサルを捕獲し、同地区のサルは19年度に比べて半減した。しかし、全体の頭数は減ったものの、サルが人慣れしたせいか「畑に出没する頭数は変わらない」(市農業振興課)のが現状だ。環境がサルの生息に適しており、個体数減につながりにくいとの指摘もある。サルの雌は通常、2~3年に1度のペースで出産するが、厚木市一帯のサルは毎年のように出産しているという。栄養状態が良く、温暖であることが要因だ。24年3月に県が策定した5カ年の「第3次県ニホンザル保護管理計画」では「被害軽減が図れるまでは個体数調整を行う」との一文が加えられ、市も「今年はさらに捕獲頭数を増やすことになる」と強調する。農家が求める個体数減につなげ、被害を食い止めることができるのか。同地区の農業存続に向け、待ったなしの状況が続いている。
(イノシシに荒らされ植樹台無し:和歌山)
和歌山県田辺市本宮町、大日山(369メートル)の土砂崩れ跡の植樹地がイノシシに荒らされ、苗木が大量に枯れていることが分かった。県が敷いた樹皮の堆肥にカブトムシが発生し、イノシシを誘引したらしい。復旧を願って小中学生が植樹してきたほか、全国植樹祭関連イベントも開いた場所で、関係者は惨状に頭を抱えている。植樹地は2003年の大雨による土砂崩れをきっかけに、県が大規模な地滑り対策工事を実施した場所。排土工事をした4・8ヘクタールの復旧について専門家を交え協議。それに伴って町内でつくった「君が育てる熊野の森協議会」が景観保全を進めている。07年から町内の小中学生が毎年2月、ドングリから育てた郷土種の苗木などを現場に植えてきた。イノシシによる掘り荒らしは今年1月、植樹の準備作業で発覚。前年植えた延長170メートルが掘り返され、多くの苗木が枯れていた。さらに「全国植樹祭」(11年5月開催)にちなんで昨年2月に田辺市が主催し、公募の約280人が植えた5千本も被害に遭っていた。竹筒のポットのまま植えた苗木も掘り起こされ、竹筒が地表に散乱していた。植樹地は、土止めに高さ60センチの木柵を設け、斜面を階段状にしている。全部で45段になる。樹皮の堆肥はそこに10~12年度に敷いた。経緯について県砂防課は「工事で土を取り除き、表面が岩盤になった。土がなかったため、堆肥を購入して入れた」と説明している。今年2月の植樹は、雨で中止となり、行政関係者らで約千本を植えた。植樹箇所には対策としてネットを張った。被害後も枯れていない苗木を関係者で補修しているものの、植樹地全体では木が育っている部分は少ない。県は今後の対策について検討中。協議会事務局は「協議会で植樹したものは、すでに成長していて無事だった木もあるが、全国植樹祭のはほとんど掘り起こされてしまった。獣害対策強化を含め、協議会の活動を考えていきたい」と話している。
(箱わなでのイノシシ効率捕獲:和歌山)
和歌山県果樹試験場は、イノシシを効率的に捕獲するため、箱わな用の誘引餌とトリガー(扉を落とす仕掛け)を研究している。これまでの調査で、餌は飼料用トウモロコシと、収穫期以外でかんきつ果実の嗜好(しこう)性が高かった。トリガーは、光反射センサーを使って成獣だけを捕獲できることが分かり、照明の製造・販売などを手掛けるタカショーデジテック(海南市)と共同で製品化を目指している。
(イノシシ出没、カメラで監視:群馬)
市街地にイノシシが出没する原因を探るため、県が桐生市に監視カメラを設置して現れる場所を解析したところ、山林よりも川沿いのヤブに出没する頻度が高く、散歩中の通行人などと遭遇しやすいことが分かった。県林業試験場の坂庭浩之係長は「山林で捕獲するよりも、イノシシのすみかとなっている川沿いの林やヤブを切り払う対策の方が効果的ではないか」と分析している。同試験場によると、山林に囲まれ、渡良瀬川と桐生川に挟まれた桐生市の市街地では、イノシシが頻繁に出没。住民から目撃情報が寄せられ、11年3月には、イノシシがコンビニエンスストアに“来店”し、ガラスを突き破った。このため、同試験場は11年7?12月の100日間、山林に18台、川沿いに8台のカメラを置き、イノシシの出没回数を測った。山林では、100日間に平均27回だったのに対し、川沿いでは平均39回。2、3日に1回は、イノシシが出没している計算になった。カメラの位置ごとに傾向を分析すると、特に植生が多様な川沿いのヤブに出没することが判明。山林から川を泳いで移動し、生息域を広げていることも分かった。また、イノシシがエサ探しで地面を掘り返し、堤防がもろくなることも多く、国土交通省渡良瀬河川事務所はイノシシよけのシートを設置するなど対策に乗り出している。坂庭係長は「自治体の都市計画では『水と緑の街づくり』などとして、市街地と山林、河川を近接させるプランが見られるが、人とイノシシが遭遇しやすい環境を作り出してしまう可能性もあるので、見直しが必要ではないか」と指摘している。
(イノシシ対策、コマツが支援:石川)
コマツ粟津工場は、イノシシの被害に悩む小松市内の農家を支援するため、柵を立てるときに使う機械など農林機器3点セットを小松市イノシシ被害対策協議会に無料で貸し出すことを決めた。柵を設置する作業は重労働だとして、農家が市を通じて支援を求め、同工場は地域貢献の一環として応じた。粟津工場が用意するのは、地面にくいを打ち込む機械と草刈り機、送風機。コマツの完全子会社だった小松ゼノアの農林機器事業を買い取ったハスクバーナ・ゼノア(川越市)から購入する。小松市内ではイノシシが農地を荒らす被害が拡大しており、昨年度は20・1ヘクタールで2096万円相当の損害があった。農家はイノシシが農地に侵入するのを防ぐため、柵を張り巡らせるなどの対策を取ってきたが、「地面が固くてくいを打ち込めない」などの声が出ていた。粟津工場と市の担当者はこのほど、五国寺町で農林機器を使って柵の設置を試行。人力よりも格段に容易に作業できることを確認した。のり面の草刈りも片手で簡単に作業ができ、草刈り機の実演も関係者に好評だった。粟津工場は地域貢献の一環として農業支援に取り組んでおり、JA小松市のオリジナル商品であるトマトカレーの消費拡大のため、月に1回の食堂で提供したり、県外客への土産として活用している。山下修二工場長は「農業の発展に少しでも貢献できるよう、地域の関係者と懇談し、地元企業としてできることから地道に取り組んでいきたい」と話した。
(山菜採りシーズン、クマの活動活発化の可能性:富山)
これから山菜採りなどで山に入る時は注意です。県は、19日、野生動物の被害を防ぐための会議を開きました。この中で、この春は冬眠から覚めたクマが例年より活発に活動する可能性があるとして、対策の徹底を呼びかけました。この会議は、県が毎年この時期に開いているもので、市町村などの担当者が出席しました。会議の中で、県はクマの状況について、去年の秋は、えさになるブナとミズナラが不作だったため、この春は、冬眠から覚めた親子のクマがエサを求めて例年より活発に動く可能性があると報告しました。このため、県では、山菜採りなどで山に入る場合は単独行動をしないことや、車から降りるときはクラクションを鳴らして人の存在を知らせることなど注意を呼びかけています。特に、クマの親子に遭遇した場合、鈴やラジオを鳴らしていても子グマを守ろうとする親グマに襲われた事例があり、クマ撃退スプレーを携行したりヘルメットを着用するなど、対策をさらに徹底させる必要があるということです。県によりますと、県内では、今年に入ってクマの目撃情報が9件寄せられています。
(名古屋城のシカ、今や2頭の危機:愛知)
江戸時代からいたと伝わる名古屋城のシカが、「断絶」の危機にある。1970年代に56頭いたことがあるが、2頭に減った。母子とみられる雌で、このままではいずれ、いなくなる。名古屋市はシカを譲り受けることを検討中だ。天守閣から真下の内堀へ視線を下ろすと、2頭のシカが草をはんでいた。城内の散歩が日課という男性(75)が、観光客の一団に「ほら、あそこにシカがおる」と教えると、「どうして」と驚きの声があがった。「すっかり減った。2頭だけじゃ寂しいねえ」。男性はつぶやいた。市の名古屋城総合事務所によると、歴史は尾張徳川家の時代、江戸初期にさかのぼる。藩士がまとめた「金城温古録」の伝えるところでは、別の史料に17世紀後半の数年間、城内でシカを放っていた、との記載があったという。言い伝えでは、19世紀前半にも放し飼いにされて御殿女中の遊び相手だったが、城内の木の葉を食べ、発情期に暴れたため、堀で飼うようになったという。
(イノシシやシカ食用に、処理施設完成:岡山)
イノシシやシカなどの獣肉を食用に処理する施設「地美恵(じびえ)の郷(さと)みまさか」が美作市平福に完成し、18日、落成式とともに内部が公開された。6月から本格稼働する。同様の施設は吉備中央町に次いで県内2例目。通年稼働は県内初という。同施設は狩猟後の獣肉を精肉にし、冷凍保存するまでの作業を行い、イノシシとシカあわせて年間約千頭の処理を目指す。木造平屋建て288平方メートル。総事業費約7千万円。同市の昨年度のイノシシ、シカの捕獲数は計約4千頭、農産物などの被害額は4千万円に上る。施設完成で同市は「今まで埋設処理していた獣肉が食用に活用されることで地域資源として見直される。今後は獣肉料理の特産化を目指し、地域の活性化につなげたい」と期待を込めている。
(格子状の道路資材でシカ撃退:群馬)
深刻化するシカによる農業被害を防ごうと、群馬県渋川市のコンクリート製品製造会社が、シカが歩くのを嫌がる格子状の道路資材を開発し、販売を始めた。ひづめが穴に落ちたり挟まったりするのを嫌う偶蹄目の習性を利用した商品で、実験では90%以上のシカが手前で引き返し、侵入を阻止できたという。イノシシなどにも効果がある。深さ35センチのコンクリートのU字溝と、格子状の鉄製溝ぶたがセットで、商品名は「わたれません」。路面に埋め込んで設置すると、正六角形を並べた蜂の巣状の格子の下が空洞になり、シカに恐怖心を感じさせるとみられる。
(カラスの巣、撤去してもいたちごっこ:三重)
カラスが電柱に作る巣対策に追われる中部電力伊賀営業所(伊賀市)が18日、報道陣に巣の撤去作業を公開した。巣は停電の原因になる。撤去しても近くに巣を作る習性があるといい、いたちごっこになっているという。伊賀市緑ケ丘南町で3月6日、電柱上の巣の中の金属製ハンガーが原因でショートし、約500世帯が昼間の1時間停電した。同営業所保守長の西村秀樹さんは「ハンガーを使って巣作りするのはカラス以外に考えられない」と話す。週2度、30人態勢で電柱を見回っている同営業所は今年1月?4月18日に、伊賀、名張両市の同社の電柱上で420個の巣を見つけ、175個を撤去した。電柱上でも支柱付近など故障に関係しない部分に作った巣は残す。撤去して、近くの電柱の高圧電線付近など危険箇所に改めて作られるのを避ける。ヒナが巣立ち、巣が必要でなくなる夏、残した巣も撤去する。2011年は561個、12年は694個が総撤去数だ。公開したのは、同日午前に巣が見つかった同市希望ケ丘西での撤去作業。高所作業車のバケットに乗った作業員は、ゴム製の上着、手袋を着用。高さ約12メートルの高圧電線にゴム製シートをかぶせた上で、電線横の直径約50センチの巣を取り除いた。西村さんは「しばらくは近くの電柱は要チェックです」と話した。熊野市の北部以北の県内では12年度、カラスの巣が原因の停電が12件発生した。
(手投げ弾型不審物、信管や火薬はなし:福岡)
15日午前、北九州市小倉北区浅野2のJR小倉駅北側のペデストリアンデッキ(歩行者回廊)で、パイナップル型の手投げ弾のようなものが見つかり、福岡県警が約4時間後に回収した。底に穴が空いており、信管や火薬はなく、県警はインターネットなどで売られている中身を抜いた米軍の払い下げ品などの可能性もあるとみている。県警によると、午前10時頃、駅からリーガロイヤルホテル小倉につながる回廊のプランターの中で見つかった。半径150メートルを立ち入り禁止にして警戒し、現場は一時、騒然とした。
(銃規制強化案、上院が否決:アメリカ)
米上院は17日の本会議で、全ての商業ベースの銃取引で購入者に対する犯罪精神疾患歴の確認を義務付けるとした銃規制強化法案修正案を否決した。オバマ大統領は「大いに恥ずべき日だ」と野党共和党を強く非難した。

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