<射撃ニュース5月>

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(シカ駆除中、誤射で男性死亡:宮城)
12日午前8時20分ごろ、宮城県女川町鷲神浜の山林で、県猟友会石巻支部の会員15人がニホンジカの駆除中、会員の1人が撃った散弾銃の弾が64歳男性の胸に当たった。男性は石巻市内の病院に搬送されたが、3時間後に死亡が確認された。石巻署は業務上過失致死の疑いで、散弾銃を撃った82歳男性を逮捕した。同署によると、同容疑者は被害者と一緒に猟をしていた。調べに対し、「60メートルほど先にいた2匹のシカを撃ったら、仕留めたシカの後ろに被害者が倒れていた」などと話しているという。
(自宅で改造拳銃、老舗納豆メーカー会長:熊本)
自宅に多数の改造拳銃などを隠し持っていたとして、熊本県警と警視庁に銃刀法違反容疑(所持)で逮捕された熊本市の老舗納豆メーカー「マルキン食品」の会長兼社長吉良元雄容疑者(73)(熊本市中央区世安町)が、拳銃を自室や倉庫などに分散して保管していたことが13日、捜査関係者への取材でわかった。警視庁によると、今回押収された改造拳銃85丁は、昨年1年間の改造拳銃の押収数64丁を上回った。発表によると、吉良容疑者は2月22日午後9時頃、回転弾倉式拳銃1丁と改造拳銃85丁、実弾62発などを自宅に所持した疑いで、今月11日に逮捕された。押収した拳銃にはいずれも殺傷能力があることが確認された。拳銃は16~45口径。改造前のモデルガンは1丁14万~15万円で購入したものもあった。調べに対し、吉良容疑者は「西部劇を見て銃に興味を持ち、20歳代の頃からモデルガンを集めて改造していた。実弾は専門雑誌で情報を集め、20年ほど前に買った」と供述し、自宅でスチール缶などを標的にして撃っていたという。
(クマ、養蜂場襲う:青森)
13日午前11時半ごろ、青森県階上町角柄折十文字の養蜂場で、養蜂箱58箱のうち5箱が壊されているのを管理する男性(80)が見つけて最寄りの交番に通報した。壊された養蜂箱の周囲にクマの足跡があったため、同署はクマの食害とみて調べるとともに、パトカーによる警戒を行っている。階上町役場も防災無線で注意を呼びかけている。県内でのクマによる食害は今年初めて。八戸署などによると、養蜂場は間口約35メートル、奥行き約50メートルで、高さ1.7メートルの金網で囲われていた。ただ、金網の破損はなく、クマは金網をよじ登って侵入したとみられる。箱の中の蜂の巣が食べられていたが、ミツバチの蜂蜜採取は始まっていなかった。被害額は約20万円という。同日午前8時20分ごろには、養蜂場から南に約600メートル離れた地点で、付近に住む男性が道路を横断するツキノワグマとみられるクマを目撃し、町役場に通報していた。今年のクマの目撃は8件目。
(住宅地にイノシシ:長野)
13日午前7時前、長野市西長野の住宅地の民家庭先でイノシシを目撃したとの110番通報や119番通報が相次いだ。小中学生らの登校時間帯だったため、長野中央署や長野市消防局中央消防署、地域の学校関係者らが周辺で警戒した。被害はなかった。長野中央署によると、イノシシは1頭で体長1メートルほど。その後は見つかっていない。イノシシが目撃された場所に近い同市加茂小学校の児童や同市西部中学校の生徒の登校時間帯には、消防車から消防署員がスピーカーで「近くにイノシシが出ました」などと呼び掛けた。パトカーも周辺を走り警戒し、教員らも街頭に立った。同小2年の戸井田瑞紀さん(7)は父の仁一さん(48)の付き添いで登校。瑞紀さんは「イノシシには出てほしくない。怖いよ」。仁一さんは「突進されたら子どものけがにつながるから不安」と話していた。
(クマさらに北上:石川)
七尾市内で4月以降、クマの出没が相次いでいる。同市は人が襲われる恐れもあるとして、捕獲用のおりを初めて設置する。これまで「能登にクマはいない」と言われてきたが、七尾では昨年5件、今年はすでに4件の目撃情報がある。今年は昨年より北に出没しているケースがあり、さらに北上する可能性も指摘されている。七尾での今年最初の目撃は、昨年より2カ月半早い4月22日で、黒崎町の国道160号沿いだった。今月に入り、5日に2件、11日に1件あり、いずれも石動山周辺に出没した。県内では今年、小松市の4件と並んで最も多い。いずれも山間部で目撃されている。体長は70~150センチとばらついており、複数が生息しているとみられる。能美市の林道では4月25日に山菜採りの女性(70)がクマに襲われ、頭に大けがを負った。七尾市は「市内に高い山がなく、いつ人里に下りてくるか分からない。被害が出てからでは遅い」(農林課)として、今月中に捕獲用のおり3基を設置することにした。能登でのクマの目撃情報はこれまで中能登町が最北だったが、七尾市でも2008年に初めて目撃され、クマが北上していることをうかがわせる。七尾市は「七尾でも里山に人が入らなくなった。このためクマの隠れ場所が増え、北上しているのではないか」(農林課)と分析する。県自然史資料館の水野昭憲館長も「行動範囲の広いオスが奥能登へ行く可能性は十分ある。定住の指標となる子連れのクマが見つかれば、可能性はさらに大きくなる」と指摘した。
(クマ目撃情報:岡山)
鳥取県境に近い新見市大佐大井野の赤松渓谷付近で11日、「クマを目撃した」との情報が寄せられていたことが13日分かった。市内では1日にもツキノワグマが出没しており、市が注意を呼び掛けている。市農林課によると、11日午後0時半ごろ、市内の男性が県道大佐日野線を車で北上中、路上にクマらしき生き物を発見。避けて走り抜けると少しの間追い掛け、その後道路脇を流れる川に下りていったという。市大佐支局職員が現場を見て回ったが、足跡やふんなどの痕跡はなかった。周辺にいた釣り人らには注意喚起した。市内では1日、同渓谷の南西約20キロにある河本ダム(同市金谷、同市哲多町宮河内)で泳いでいるツキノワグマ1頭が確認されている。
(クマ、中学校近くの山に逃走:兵庫)
10日午後5時55分ごろ、豊岡市竹野町竹野の市竹野支所付近の路上で、市職員の男性が体長1メートル前後のクマを見つけ、豊岡北署に通報した。署によると、クマは支所付近から東の田んぼ方面へ移動。竹野川を渡り約1時間半後、市立竹野中付近の山へ入ったという。警察や消防関係者で警戒に当たり、住民にも注意を呼び掛けたという。当時、竹野中では下校時間帯だったため、100人近い生徒の下校時刻を遅らせ、集団で下校したり車で送るなどの措置をとったという。付近では8日の朝にもクマが目撃されていた。
(シカの食害対策、駆除へ県が助成:新潟)
粟島浦村の山林でシカによる食害被害が出ているとして、県は13日、対策費約2300万円を助成すると発表した。村は防護柵とセンサー付きのわなを島内に設置し、駆除を進める。県治山課や村によると、雪が深い県内にシカは生息しておらず、まれに隣接県から入ったとみられるシカが捕獲される程度。粟島に在来種のシカはいないが、10年ほど前に島民がニホンジカ3頭を持ち込んだ。間もなく飼育地から逃げ出し、現在は40頭ほどに増えたとみられている。シカは繁殖力が強く、山林の木の皮や新芽、草を食べる被害が北海道や西日本を中心に報告されている。県内では粟島だけ。アカマツが食べられる被害が相次いだため、村は2011年度に対策本部を設置。村上市から猟師を招いて駆除に乗り出したが、これまでに駆除できたのは数頭で、対策が求められていた。村は県の助成を受け、総延長3千メートルのネットフェンスを設置して島内を3分割し、生息エリアを限定させた上でわなを三つ仕掛ける計画。村産業振興課長は「被害が深刻化し、農産物などに広がる前に駆除したい」と話している。
(イノシシ捕獲に報奨金、シカ・サルも対象:栃木)
県鳥獣被害防止対策推進協議会(会長・南斎好伸県農政部次長)は2013年度から3年間、国の交付金を利用し、農作物に被害を及ぼすイノシシやシカ、サルを駆除で捕獲した場合に、成獣1頭当たり6千円の報奨金を支給する。宇都宮、足利、日光など20市町が対象。市町によっては既に1千~1万円の独自の報奨金制度を設けており、これに上乗せされる。13年度は6月から事業が開始される予定。同協議会は県内で有害鳥獣捕獲を強化するため、3月に設立された。県、県猟友会、県森林組合連合会、JA栃木中央会、県農業会議、県農業共済組合連合会の6団体で構成する。国は広域的に深刻な農作物被害が出ているとして、12年度補正予算に鳥獣被害防止緊急捕獲等対策事業推進交付金を盛り込んだ。同協議会は国から交付された1億6600万円で基金を造成した。このうち1億4800万円が3年間分の報奨金の財源(緊急捕獲活動事業費)となる。県内では11年度のイノシシによる被害は前年度比9%増の9656万円、シカは17%増の3915万円。捕獲数はイノシシが5746頭で前年度比7%減。シカも11%減の2376頭だった。県の狩猟登録者数は09年度の3996人から11年度は3523人に落ち込み、登録しても出向く回数が減っている人もいるという。
(チューリップ9割被害、シカ食害急増:兵庫)
兵庫県の但馬北西部に生息域を広げているシカの食害が、農業以外の分野にも広がっている。県が頭数管理に乗り出し、全体頭数が減る一方で、美方郡では数年前から被害が急増。植物園などで花や芽を食べたり、植林した幼木を荒らすなど観光、林業でも被害が出ており、関係者は対策に頭を悩ませている。新温泉町丹土の県立但馬牧場公園では、園内の愛宕山(標高584・7メートル)山頂付近の花園が荒らされた。昨春にチューリップ約300株のうち9割以上のつぼみが食べられ、今春も見頃は訪れなかった。またビオラ約1千株も食い荒らされた。担当者は「積雪がある時期は電気柵が使えず、シカの独壇場で打つ手がない」と嘆く。外周約2キロを電気柵で囲む香美町村岡区和池の但馬高原植物園は、毎朝のパトロールでシカの侵入の形跡が見つかると、周辺で蚊取り線香をたいている。人の気配を感じさせることで警戒心の強いシカを遠ざけるためだ。同園スタッフは「手間はかかるが、ここまでしないと園内の生態系を維持できない」と表情を曇らせる。美方郡でシカが増え始めたのは2、3年前。北但西部森林組合(香美町)には「ヒノキの皮が食べられた」「植林した幼木の葉や芽を食べてしまう」と、これまでになかった被害報告が増えている。県森林動物研究センター(丹波市)によると、県内の推定生息頭数は2011年度で約13万5千頭。県は被害軽減のため、毎年約3万5千頭を捕獲しており、全体頭数は減少傾向にあるが、北但地域では逆に生息域が広がっている。理由として▽降雪量が減少し越冬できるようになった▽シカ対策が進む南但地域から移動してきた-ことなどを挙げる。同センター森林動物専門員の西住真則さんは「地域で対策の温度差があると、生息域に密度の違いが生まれる。全体で情報交換しながら取り組む必要がある」と呼び掛けている。
(霧ケ峰、電気柵設置へ準備:長野)
諏訪市郊外の霧ケ峰高原で在来植物の花畑再生に取り組む小和田牧野農協(諏訪市)はことし、新たに児童がニッコウキスゲの苗を植える約9800平方メートルの牧草地を電気柵で囲む。苗を食べるシカを撃退する狙いで、11日、準備を始めた。蛙原(げえろっぱら)にある組合所有地で、霧で視界がきかず、シカの鳴き声が時折近くで聞こえる中、組合員ら約20人が作業。既にネットを張って苗を育てている区画の隣で邪魔になる草木を刈り、「コ」の字形に支柱を立てた。電気柵は長さ約400メートル。太陽光パネルで発電し、24時間稼働する。県が費用を負担する。近く張り巡らせる。区画内ではことし、長野市の長野日大学園長野小、諏訪市の城南、中洲、湖南小、岡谷市岡谷小の児童が苗を育てて植える。順調なら花は3年後に咲くという。同組合霧ケ峰再開発部長の藤森順三さん(64)=諏訪市小和田南=は「苗を植えた子供たちが、大人になっても見に来てもらえるとうれしい」と話していた。
(シカ分布天気図は「西高東低」:北海道)
エゾシカの推定生息数が北海道東部で減少し、石狩や空知などの西部で増加する傾向が顕著になっていることが、道の調査で分かった。専門家は「エゾシカが東から西に移動し、西部の頭数を押し上げている可能性がある」とみている。道内の生息数の推定は、2009年度に東部(オホーツク、十勝、釧路、根室)、西部(石狩、空知、上川、留萌、宗谷、日高、胆振)とも32万頭だったが、10年度に逆転し東部29万頭、西部36万頭となり、11年度も東部27万頭、西部37万頭となった。総頭数は64万~65万頭で大きな変化はみられない。エゾシカの生態に詳しい北大北方圏フィールド科学センターの斉藤隆教授は「全道一斉に駆除、捕獲を行わなければ、さらに西部のシカが増える可能性がある」としている。
(イノシシ・シカ一斉捕獲昨年度は575頭:大分)
鳥獣被害対策として県が昨年度実施したイノシシとシカの“県下一斉捕獲”の結果前の年より110頭多いあわせて575頭を捕獲しました。県は農林業の鳥獣被害対策の一環として、昨年度、県猟友会と協力して姫島村を除く県内17の市と町でイノシシとシカの一斉捕獲を実施しました。9月と3月のあわせて3回にわたる取り組みの結果、イノシシを249頭、シカを326頭、あわせて575頭を捕獲しました。これは前の年に比べて110頭増えています。2011年度の県内の農林業被害額はおよそ3億1千万円でそのうち75%がイノシシとシカによる被害です。県は「少しでも被害の軽減を図りたい」として、今年度も一斉捕獲を実施する方針です。
(イノシシ囲いわな、警戒心解き楽に捕獲:愛知)
愛知県農業総合試験場は、警戒心の強いイノシシを群れごと効率よく捕獲できる全方位開放型の囲いわなを開発、民間企業が商品化し、今年度から普及を始めた。自宅など離れた場所から映像を通して監視し、約5メートル四方のわなにイノシシが入ったら遠隔操作で扉を下ろして捕まえる。安全・円滑に処理できるよう、と畜用のおりを併設し、イノシシに自分で移動させて外からとどめ刺しと放血を行う仕組みにした。
(イノシシ・鹿皮、かわいく活用:東京)
東京都文京区などにキャンパスを構える跡見学園女子大学マネジメント学科4年生6人が、イノシシや鹿の皮を有効活用してもらおうと、またぎの頭文字をとった「MTGチーム」を結成した。女子目線で、若者の皮革需要をアンケートで探り、獣皮の活用に悩む産地との橋渡しを担う。6人は「鳥獣害に悩む農山村の実態をもっと都市部にアピールすれば、獣革商品の人気は高まる」と期待する。
(辛みでイノシシ撃退:岐阜)
中山間地を中心に深刻化しているイノシシの農作物被害を受け、可児郡御嵩町の園芸資材メーカーが、激辛のトウガラシ成分を混ぜ込んだ撃退用のペレットを開発した。実証実験で効果を確認、同社は「鳥獣被害を少しでも食い止められたら」としている。開発したのは、棒状肥料やモグラ防止ピンなどを販売する、同町美左野のゼウスジャパン岐阜。ペレットには、ブードジョロッキアと呼ばれる激辛種のトウガラシから抽出した辛み成分が練り込んであり、地表にまいたペレットがイノシシの鼻に付着すると、辛みと臭いが刺激となり、イノシシを追い払う。即効性のある粉末と、雨などでじっくりと土中で拡散する遅効性のペレットを併用することで、効果は約2カ月持続する。「農薬などを使用せず、100%有機成分なので作物に影響しないのが特徴」と製造部の重田優さん(30)。竹山での実証実験では、ペレットをまいた場所はタケノコが荒らされずに残ったが、実験場所以外は掘り起こされており、効果が確認できたという。県によると、イノシシによる農作物被害額は約1億4千万円(2011年度)。重田さんは「今後、イノシシ以外の動物も撃退するペレットなどを研究する。鳥獣被害を少しでも食い止めたい」と話している。
(「3Dプリンター銃」開発者に聞く:アメリカ)
3D(3次元)の設計データを入力すれば、印刷するような感覚で立体物がつくれる3Dプリンター。オリジナルの小物から実物大の家まで、作り手の夢は広がるが、物議を醸している「ものづくり」もある。米テキサス州の非営利団体ディフェンス・ディストリビューテッドが進める「3Dプリンター銃」の普及プロジェクトだ。同団体は、ライフル銃などの主要部品の設計図を開発してインターネット上で公開。コンピューターと3Dプリンターがあれば、誰でも自由に設計図をダウンロードして部品を複製できるようにした。3Dプリンター製の部品を使った銃も、本物と同じように発砲することができるため、憲法で武器を携帯する権利が認められている米国でも波紋が広がっている。米ワイヤード誌が「世界で最も危険な15人」の1人に選んだ開発責任者、コーディー・ウィルソン氏にプロジェクトの狙いや国内外の反応などを聞いた。――「ウィキ・ウエポン」と名付けたプロジェクトを始めた理由は。「1年ほど前、友人と長電話しているときに思いついた。3Dプリンターについても、銃についても特に詳しかったわけではない。3Dプリンターで作れる銃を設計し、それをネットで公開したら、どうなるか。技術が進歩し、誰でもオンデマンドで銃を手に入れられるようになったら、社会はどう変わるか。それを確かめるために立ち上げた」――進捗状況は。「ほぼ100%の部品を3Dプリンターで作れるメドがついた。設計データは自分のコンピューターに入っている。テストでうまく動作すれば、近く公開する予定だ。唯一、作れないのが撃針。プラスチックでは十分な強度が得られない」――反響は。「あらゆる方面から反響があるが、特に若者には評判がいい。これまでに我々が運営するファイル共有サイト経由だけで世界100カ国以上、合計80万件近くの設計データがダウンロードされた。米国、カナダ、英国、ドイツ、フランス、オーストラリアが中心だが、日本からのダウンロードも6万件を超えている。プロジェクトに興味を持った日本人からメールをもらったこともある。彼らがダウンロードした設計データを使って、実際に銃の部品を作ったかどうかはわからないが、ほかのファイル共有サイトに我々の設計データをアップロードするなどして、普及に一役買ってくれている」――日本のように銃の所持を法律で禁止している国はもちろん、米国でもプロジェクトへの風当たりは強い。「オーストラリア政府がカンカンに怒っているのは知っている。米国でも(金属探知機に引っかからないプラスチック製銃を規制する)新たな法案が下院に提出された。我々のプロジェクトが注目されている証拠だが、それ以上のコメントはない」――米国の反対派は自宅で簡単に作れる「3Dプリンター銃」が普及すれば、これまでなら銃を持てなかった危険人物の手に銃が渡り、昨年12月にコネティカット州で起きた銃乱射事件のような悲劇が増えると懸念している。「その懸念はもっともだ。3Dプリンターがより手ごろな価格で買えるようになれば、これまで銃を持てなかった人や自分で作ろうと思わなかった人でも、容易に銃を手に入れられるようになるだろう」「だが、そういう議論をする人々は、権利(武装権)を乱用して人に危害を加える可能性は、誰にでもあるという事実と向き合いたくないだけだ。危害を及ぼす可能性の有無にかかわらず、与えられている権利は守られるべきだというのが、我々の立場だ。さらに言えば、危害を受ける可能性があるからこそ、権利は保障されるべきだと思う」――今後の計画は。「実は月内にもプロジェクトをたたむつもりだ。3Dプリンター銃のプロトタイプがよほど好評で、より多くの資金が集まるなら、もうしばらく続ける可能性もある。ただ、個人的にはこれ以上できることは多くないと考えている。構造やデザインが異なる銃はいくらでもあるが、それは他の人に任せたい」「今後は3Dプリンター銃の設計データを含め、あらゆる3Dデータを共有するために立ち上げたサイトの運営に力を入れる。専用の検索エンジンの開発も進めており、多少のお金にはなるかもしれない。ただ、これはあくまで政治的な信条に基づくプロジェクトで、金もうけが目的ではない」テキサス大学法学部の学生であるウィルソン氏が率いるディフェンス・ディストリビューテッドへの逆風が強まったのは、昨年12月にコネティカット州の小学校で多くの児童が犠牲になった銃乱射事件以降だ。事件後すぐに、3Dプリンターを製造するメイカーボットは運営する3Dデータの共有サイトから、銃関連の設計データを削除。ニューヨーク州選出の下院議員は3Dプリンター銃を規制する法案の成立を精力的に働き掛ける。もっとも、ウィルソン氏にひるむ様子は全く見られない。むしろ、メイカーボットの行為を「検閲だ」と批判。自ら3D設計データの共有サイトを立ち上げて対抗した。シリアのアサド大統領らとともに「世界で最も危険な15人」に選ばれたことについて、ウィルソン氏は不敵な笑みを浮かべながらこう答えた。「買いかぶりすぎだと思うが、ほめ言葉として素直に受け止めたい」。

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(全国初、銃狩猟者の育成学校:岩手)
花巻市のNPO法人市射撃場・施設管理総合支援機構(藤沼弘文理事長)が、銃狩猟者の育成学校を8月に開校する。県によると、県内の銃狩猟者数は2012年度、4年前より511人も減り1683人と減少の一途をたどる。高齢による引退が相次ぐ一方、後に続く若者が少ないのが要因だ。学校では3日間の「短期集中指導」で若者らに狩猟の魅力や知識などを伝え、後継者確保を目指す。同機構によると、狩猟者育成学校は全国で初めて。同市湯口の市クレー射撃場をメーン拠点に、受講生は金土日曜の3日間学んで「卒業」する。学校は4週にわたって開校する予定だ。獲物の捕獲方法の講義や解体実技に加え、銃所持許可の「入り口」となる県公安委員会の学科試験の内容を講義。所持に関する法令や銃や火薬の取り扱いについて教え、合格に導く。県警によると、県内の猟銃がメーンの銃所持者は1998年から半減し、下げ止まる気配がない。藤沼理事長は「今やハンターの世界で60歳は〝小僧〟。ここで後継者を育てないと狩猟文化が途絶えてしまう」と開設理由を語る。
(クマ目撃情報:宮城)
5月9日午前11時頃、登米市東和町米谷荒馬沢地内で、熊の目撃情報がありました。山に入る時は、鈴など音の出るものを身に着けるなどの対策を行いましょう。また、急傾斜地や危険な場所での山菜取りは避けるなど、事故防止に十分注意しましょう。
(国道沿いでクマ目撃:石川)
9日朝、津幡町の国道沿いでクマが目撃された。被害は報告されていないが、役場や警察では周辺に警戒を呼びかけている。クマが目撃されたのは、津幡町庄の国道8号沿いだ。午前5時ごろに、富山方面に車で走っていたドライバーが見つけ、警察に通報した。クマは体長1mほどで、山の斜面を降り、道路付近まで近づいた後、引き返し再び山に戻っていったという。その後、猟友会などが茂みの中でクマの足跡らしきものを確認し、町では、防災メールや無線で住民に警戒を呼びかけた。現場近くの森林公園には、遠足に訪れる児童もいるため、公園では、定期的に巡回を行うなど、警戒を強めている。
(クマの目撃情報相次ぐ:石川)
5日、七尾市内の山林で、クマの目撃情報が相次いで寄せられました。七尾市や警察では、周辺のパトロールを行い、市民に注意を呼びかけています。警察によりますと、5日、午前10時半ごろ、七尾市熊淵町の林道で、山菜採りに来ていた男性が、体長1メートル30センチくらいのクマを目撃。さらに午後2時半ごろにはおよそ2キロ離れた菅沢町でもクマが目撃されました。連絡を受けた七尾市や警察は、7日、地元の猟友会のメンバーとともに、目撃された山林を中心にパトロールを行いました。このうち菅沢町の現場では、竹林へ続く山道に大型の獣の足跡が多数残されていましたが、関係者によるとイノシシの可能性が高いということです。七尾市内では、先月22日にも黒崎町でクマが目撃されており、七尾市と警察では、パトロールを強化するとともに、クマを捕獲するワナを用意するほか、チラシを配ったり、防災無線を使って、住民にクマへの注意を呼びかけています。
(シカ囲いわな捕獲12頭、目標に届かず:北海道)
市街地に出没するエゾシカを駆除するため町が設置した囲いわなで、昨年12月~今年4月末に12頭が捕獲された。囲いわなを導入した昨季の11頭を上回ったが、目標の20頭には届かなかった。町は今後、わな周辺の除雪を徹底するなどして駆除数の増加を図る方針。町は、市街地ではシカの駆除に銃を使用できないことから、囲いわなを東24北1の町有地に設置。ビートかすを圧縮したものを餌として置き、シカを誘う。監視カメラでシカが入ったことを確認すると、扉を閉めて捕獲する。今季は1月15日に4頭、31日に3頭、2月13日に2頭、20日に3頭を捕獲。いずれも雌だった。昨季は4月に入ってからも5頭捕獲したが、今季は3月以降はゼロだった。捕獲頭数が目標を下回った理由として、今季は雪が多く、わなの入り口に積もった雪でシカが中に入れなかったり、餌が雪に覆われたりしたことが挙げられる。町農林課は「除雪を速やかに行うとともに、わなに置く餌の量や内容を変えるなどして、シカをおびき寄せる工夫を強化したい」としている。
(猟師って儲かりますか?:熊本)
日本においては銃を所持するだけで犯罪だ。もちろん、簡単には手に入らない。しかし、特別な審査を経て銃の所持・発砲を許されている男性がいる。その男性とは、熊本県在住の68歳の猟師。彼は若い頃から銃を所持していたそうだが、多忙な仕事の日々で全く発砲するチャンスに恵まれなかった。それが今では長年勤めた会社を定年退職し、銃ひとすじの残り少ない余生を送っている。――猟師って儲かるのでしょうか?「ちっとも儲かりません。ボランティアです。むしろ儲けなどは考えていません」――どんなボランティアなのでしょう?「害獣を駆除するボランティアです。害獣を射殺して捕獲することを駆除といいます」――いつ駆除をしてるのですか?「10月1日から3月31日までの6か月間だけです」――なぜ寒い時期に駆除するのですか?「生態系を維持するために暖かい半年間は保護期間。寒い半年間が駆除の期間と定められているからです」――ではこの時期は毎日駆除するのでしょうか?「行政から要請が入った場合のみです。きちんと駆除できる頭数まで決まっていますので、乱射はしておりません」――ところで害獣って何を指すのでしょうか?「シカとイノシシです。」――狩りの方法について詳しく教えてください「方法は2つあります。1つ目は犬を使い害獣を獣道までおびき出して撃つ方法。2つ目は犬と害獣をケンカさせて気を引かせたところで撃つ方法です」――なるほど……犬を使って狩りをするのですね「チームで駆除しないといけないほどに危険な作業なのです。それに犬は狩りのパートナーですから」――駆除した害獣はどうするのですか?「仲間たちと解体して食べています。余りは冷凍保存や、犬の餌にします。表向きには捕獲した害獣は土に埋めるなどの処分をするようにと言われています」――どうやって食べるのですか?「イノシシの場合なら必ず焼きます。焼肉ですね」――なぜ、焼くのでしょうか?「イノシシは雑食のために肉自体にウイルスに感染している場合があるからです。シカは草食ですので生でも食べられます。シカの刺身やユッケ、あとレバーは本当においしいですよ」――美味い肉の見分け方を教えてください。「人間の若い女と同じです。若いメスが美味しいですよ」――なぜメスなのでしょう?「メスのほうは筋肉が固くなくて肉が柔らかくて美味しいからです」――ところで弾の威力はどのくらいなのでしょうか?「至近距離でなら害獣の頭が吹き飛びます。原型は残りません。弾にも色々種類がありますが、中には肉をえぐりながら貫通する弾もあります。つまり体に穴が空きます。その時点でもう助かりません。人間が被弾した場合も同じです」――私もいつか猟銃の所持がしたいです「警察や公安委員会からの気が遠くなるほどのたくさんの審査と時間が必要です。あと、実技試験もありますし、精密な身辺調査や精神鑑定もあります。もちろん、全ての審査の過程で少しでも異変があれば安全上の理由から猟銃の所持の許可はおりません、簡単じゃないんですよ」――ちなみに猟銃はどのようにして保管しているのですか?「猟銃は丁寧に分解し、壁に固定されたロッカーにカギをかけて保管しています」――厳重ですね「もしも猟銃が盗難に遭った場合、悪用されないためです。分解していればシロウトは組み立て方を知りませんから」――でも組み立て方を知っている猟銃マニアが盗んだ場合、すぐに発砲できますよね?「弾は別の部屋の目に付きにくい場所にカギ付きロッカーで隠すように保管するのです」――隠し場所にも気を遣いませんか?「弾の保管場所がいつの間にか息子の『あまり見られたくない本』の隠し場所になっていたことがありました。実は本人もロッカーに何が入っているか知らないのです」――最後に面白い話があったらぜひ教えてください「そこまで面白くありませんが、手負いのイノシシから逆襲を受けたことがあります。ですので、猟銃の台尻(だいじり)でヤツの頭を強打してやると背を向けて逃げ出しましたので後ろから追いかけて脳天をめがけて撃ちました」・最後に 以上の取材でわかったことは、この猟師が日々行っている駆除は大変危険であるということ。そして、猟師の世界とは、ふざけ半分が通用しない真剣勝負の男の世界なのだ。
(シカ肉をソースカツ丼に:長野)
上伊那郡中川村の第三セクター中川観光開発が同村大草(おおくさ)で運営する宿泊施設「望岳荘」は7日、主に村内で捕殺したニホンジカの肉を使ったソースカツ丼の販売を始めた。農林業被害対策でシカ肉活用に力を入れている同村の名物丼にしようと、村産リンゴの果汁を入れた特製ソースでさっぱりと味付け。他地域のソースカツ丼との違いを出した。価格を抑え、食感や味の違いを楽しんでもらう狙いで、シカ肉と豚肉を80グラムずつカツに揚げる。シカ肉は牛乳で下処理するなどして特有のにおいを和らげた。望岳荘は2月の節分に、シカ肉のカツを入れた「恵方(えほう)巻き」を販売。予想を上回る約230本が売れ、「カツ丼で食べたい」との声も寄せられたため、シカ肉料理の第2弾として考案した。中川観光開発専務で、駒ケ根市のソースカツ丼店社長の片田秀昭さん(60)は「家庭でも調理できるメニューを積極的に仕掛け、シカ肉が普及すればうれしい」と話している。1260円で、6月末まで販売。問い合わせは望岳荘(電話0265・88・2033)へ。
(銃犯罪は過去20年で急減:アメリカ)
米国では過去20年間で、銃による殺人などの犯罪件数が急減していることが統計で明らかになった。ただ、別の世論調査では、これとは対照的に、国民の多くは20年前に比べて銃犯罪が増えていると感じていることも分かった。米司法省が7日報告した統計によると、2011年の銃による殺人は1万1101件で、ピークだった1993年から39%減少した。死亡に至らなかった同じ期間の銃犯罪件数も69%減少したという。一方、銃規制に関する議論が高まる中、ピュー・リサーチ・センターの調査では、国民の約56%が、20年前より銃犯罪が増加していると考えていることが明らかになった。同調査は、3月14─17日に成人924人から得た回答を集計したもので、銃犯罪は減っているとの認識を持つ人は全体のわずか12%だった。

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(親子クマ見つかる:新潟)
6日午前7時前、上越市牧区棚広の墓地付近で、山菜採りをしていた男性が親子とみられるツキノワグマを目撃し、市に通報した。市によると、クマは体長約1メートルと同約60センチの2頭で、山の方向に逃げた。現場付近には民家がある。市は「山菜採りなどで山に入る場合には、複数で行動したり、鈴やラジオなど音の出るものを携帯したりしてほしい」と注意を呼び掛けている。
(キャンプ場近くでクマ目撃:島根)
5日夕方、浜田市にある石見海浜公園のキャンプ場近くで、体長1メートルのクマが目撃された。海浜公園内には、およそ280人の宿泊客がいたが、この内7組が大事をとってテントからバンガローに移動した。公園内でのクマの目撃は初で巡回を強化している。
(クマ目撃:栃木)
4日午前9時20分ごろ、日光市足尾町で、住民が木に登っているクマを目撃し日光署に通報した。同署は付近のパトロールを強化するとともに市や関係団体とともに警戒を呼びかけている。同署によると、目撃されたクマは1頭。わたらせ渓谷鉄道間藤駅から北に約1・2キロの山林で、人家まで約200メートルという。
(線路内にシカ、列車と衝突後も居座り後続に遅れ:山梨)
4日午後10時5分頃、山梨県南部町内船のJR身延線寄畑駅―内船駅の線路で、下り普通列車(富士発身延行き、2両編成)がシカ1頭と衝突した。乗客にけがはなかった。衝突したシカは生きており、約1時間15分、線路に居座ったため、後続の列車に遅れが出た。JR東海静岡支社の発表によると、同社はシカが自然に線路外に出るまで後続の列車を止めた。この事故で富士発甲府行きの下り普通列車など下り列車計3本が、最大約1時間遅れ、10人に影響したという。
(特急列車とシカが衝突:北海道)
6日午後0時5分ごろ、北海道南富良野町のJR根室線トマム-新得間で、特急列車がシカと衝突した。一時停止後、ドア故障も発生。乗客の座席を移動させて運転を再開したが、この列車を含め特急3本に最大1時間43分の遅れが発生し、観光客ら約960人に影響が出た。JR北海道によると、故障が起きたのは札幌発帯広行きの特急スーパーとかち3号(7両編成)。シカとの衝突事故で一時停止後、1号車のドアを開けて車外に出た運転士が戻ってドアを閉めようとしたところ、10センチ開いたまま閉まらなくなった。衝突と故障に因果関係はなく、JRは今後ドアを点検、原因などを調べる。JR北海道では5日にも函館線で特急の床下から出火し、約7時間40分にわたり一部区間の運転を見合わせ、約1万3000人に影響が出た。
(大量のカラス死骸、胃から“殺虫剤”の成分:神奈川)
横浜市中区の繁華街で、先月30日から3日までに目立った傷のないカラス24羽の死骸が見つかり、このうち数羽は血と緑色の液体を吐き出していました。横浜市が調べたところ、胃の中から殺虫剤などに含まれる「シアノホス」という成分が検出されました。横浜市では2月にも約10キロ離れた場所でカラス数羽が死んでいて、一部からシアノホスが検出されています。警察は、カラスがシアノホスを摂取した経緯を調べています。
(南ア高山帯、銃でシカ駆除へ:長野)
高山植物の食害や踏み荒らしが深刻な南アルプスのニホンジカ対策で、環境省は5日までに、標高がおおむね2500メートル以上の高山帯に現れたシカの銃による駆除を仙丈ケ岳(3033メートル)で試行することを決めた。同省によると、高山帯での銃によるシカ駆除は全国で初めて。県内のシカによる農林業被害は年間5億3千万円余(2011年度)に上り、近年は高山帯での被害も問題化していることに対応する。シカ駆除の取り組みは新たな段階に入る。シカは比較的標高の低い山林などに生息しているが、個体数の増加とともに、さらに標高の高い地域、低い地域へと生息域を広げてきた。南アでは、2002年ごろから稜線(りょうせん)付近でのシカの目撃が増加。中部森林管理局(長野市)の南アでの07、08年の調査によると、全域でお花畑が消滅、衰退している。同省は当初、冬場に高山帯から下りたシカが群れて越冬していればその場で一斉駆除しようと考えていたが、同省や信州大農学部(上伊那郡南箕輪村)などが移動経路を調べた結果、シカごとに動き方が違うことが判明。高山帯に現れたシカをその場で仕留める方が効率的と判断した。わなはいつ掛かるか分からず、シカ以外の動物が掛かる可能性もあるため、銃による駆除を12年度から検討していた。銃による駆除の実施場所は、仙丈ケ岳、北岳南部の中白根山(3055メートル)、烏帽子岳(2726メートル)の3カ所を候補地に検討。昨年7~8月の現地調査の結果、仙丈ケ岳の山梨県側の小仙丈沢カール内でシカの目撃例が多く、シカを一定方向に追い立てやすい地形でもあることなどから判断した。絶滅危惧種ライチョウの繁殖期や登山のトップシーズンを避け、8月下旬から9月ごろに取り組む。カール上部で待ち構えて撃つ方法や、餌でおびき寄せたりカール内に柵を設けてシカが逃げる経路を誘導したりする方法などを検討している。駆除したシカをどう搬出し、処分するかなど課題もある。試行結果を踏まえ、来年度以降の対応を検討する。仙丈ケ岳一帯ではこれまで、馬ノ背のお花畑の回復や南ア林道沿いでのシカの駆除に、長野県側の市町村や信大農学部、上伊那猟友会などが積極的に関わっており、同省は今回の駆除にも関係者に協力を求めていく方針だ。
(ロケット花火でサル撃退:京都)
京都府舞鶴市内の集落でニホンザルに作物を荒らされるなどの被害が目立つため、市は6日から、市シルバー人材センターに委託して花火などで追い払うパトロールを初めて始める。11月17日まで。市農林課によると、市北部の大浦半島を中心に九つの群れが生息し、頻繁に集落に出没。収穫間際の野菜や果物をかじって商品価値をなくすほか、民家や納屋に侵入して食べ物を奪ったり、屋根のアンテナを折ったりする被害が相次いでいるという。被害は特に昨年末から急増。目撃情報があっても市職員が駆けつけるのは時間がかかるため、各集落にいる同センター登録会員にいち早く現場へ向かってもらうことにした。2人1組で活動する「サル追い払い隊」は63~77歳の会員17人で結成。市内9地区を1日約2時間、巡回するとともに、目撃情報を受けると、自宅などから車で出動、ロケット花火などで追い払う。同課は「日中は主婦や高齢者しかいない地区もあり、助力を願うことにした」としている。
(銃の事故をなくそう、猟友会が研修:岐阜)
クマやイノシシなどの有害鳥獣捕獲作業中の事故をなくすための研修会が四日、高山市片野町の飛騨猟友会射撃場で開かれ、捕獲隊員らが銃の安全な扱い方などを再確認した。昨年三月に法律が改正されたことを受け、射撃技術の低下と事故を防止しようと飛騨猟友会が初めて企画し、先月から始まった。会員のうち、銃を使って有害鳥獣を捕獲する百二十八人を対象に今月末まで三回に分けて開く。四日は高山市内から四十人ほどが参加。捕獲に向かう際は必ず二人以上で山に入るなど、基本的な安全知識や法令の講義を受けた後、一人ずつ指導員の前で発砲までの手順を確認した。実際に的を狙う発砲訓練で基準点に満たない人には、捕獲に向かう前に射撃場で練習をするよう促していた。昨秋には、捕獲隊員の男性がクマに襲われ重傷を負った。飛騨猟友会事務局の今井猛さん(63)は「狩猟期間が終わり気が抜けがちな時期。とにかく事故がないよう、気を引き締めたい」と話した。
(民家近くでキジが抱卵:山口)
周南市須々万の民家の近くでキジが卵を抱えているのが見つかった。キジの卵は約3週間でふ化するということで近所の人たちは温かく見守っている。キジは近くに住む人が農作業中に見つけたもので観察を続けていたところ10個の卵を温めていることが確認された。須々万地区の山間ではキジの姿はよく見られるものの、民家の近くでキジが卵を抱えている様子を見ることができるのは大変珍しいという。近所の人たちはじっと動かず大事に卵を温める母親の姿を温かく見守っている。近所の人は「雨が降ってもじっとしているんだね。母親は強いと思った。生まれてくるのはいつかと心待ちにしている」と話している。通常、キジの卵は3週間ほどでふ化するという。
(激辛でイノシシ撃退:佐賀)
イノシシによる農作物被害を防ごうと、太良町大浦の授産施設「佐賀西部コロニー」(村井公道理事長)は、開発したイノシシ撃退装置「猪キラーマン」を発売した。トウガラシの一種「ハバネロ」をコショウなどと混ぜたものを燃やして臭いを放出、嗅覚の鋭いイノシシの忌避効果があるとしている。同所で開かれた展示販売会には、県内外から農業や自治体関係者ら28人が参加。さっそく予約した農家の福田勤さん(65)=長崎県波佐見町=は「電気柵は設置も管理も大変。キラーマンは手間がかからず、設置場所を自由に動かせる点もいい」と話した。商品はガスボンベなどを含めた基本セットで6万5千円。同コロニーは効果が出なかった場合、1カ月以内であれば返金するとしている。
(イノブタダービー沸く:和歌山)
すさみ町で3日、イノシシとブタを掛け合わせた町特産のイノブタの赤ちゃんによる恒例のイノブタダービーが行われた。会場となったすさみ海水浴場には約2万人(主催者発表)が訪れ、歓声と爆笑に包まれた。イノブタダービーは、パロディー国家「イノブータン王国」の建国28周年祭のメーンイベントとして、1周約100メートルの特設競豚場で計4回行われた。出走したのは「ナガトモ」「オオタニ」「ローラ」など“著名”なイノブタ6頭。豚券を購入し競豚場の回りを取り囲んだギャラリーたちは、立ち止まったり逆走したりと“珍走”を繰り広げるイノブタに大声で声援を送っていた。

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(山菜採りの80歳男性がクマに襲われ重傷:福島)
30日午後0時45分ごろ、猪苗代町の山林で、山菜採りをしていた同町の無職男性(80)がクマに襲われ、左まぶたや左側頭部を切られる重傷を負った。県内で今年に入り、クマの人的被害は初めて。春先で餌を求め、クマの活動が活発化するとみられることから、県や県警は入山の際に「鈴やラジオの携行など十分に対策を取ってほしい」と注意を呼び掛けている。猪苗代署によると、男性を襲ったクマの体長は約1メートルとみられる。男性は1人でコゴミを採っていたところ、突然やぶの中からクマが出てきて襲われたという。男性は自力で下山。通行人が同署に通報し、会津若松市の病院に運ばれた。男性を襲ったクマは発見されておらず、同署が周辺の警戒に当たった。
(クマに襲われ山菜採りの男性けが:北海道)
29日午前9時55分ごろ、日高管内新ひだか町静内西川の山林で、山菜採りに来ていた同町東静内、漁業岡部隆さん(53)がクマに襲われ、顔や胸などに軽傷を負った。静内署によると、岡部さんは同8時半ごろ、長男(28)と友人の男性(44)の3人で山に入り、別々に山菜採りをしていたところ、岡部さんがクマと遭遇。岡部さんが持っていた山菜用のハサミで反撃しながら、現場から逃げ、近くにいた長男が消防に通報した。現場は、海岸線の国道から約10キロ山側に入った民有林。要請を受けた地元猟友会員約10人が同日午後、周辺を捜索したが、クマは見つからなかった。
(住宅から50メートル、クマ1頭射殺:北海道)
27日午後6時15分ごろ、檜山管内上ノ国町小安在(こあんざい)の住宅地付近にクマ1頭がいるのを自宅にいた男性が目撃し、江差署に通報した。クマは上ノ国町から要請を受けたハンターが約20分後に射殺した。同署によると、現場は最も近い住宅まで約50メートル。クマは体長約1・6メートル、体重約120キロの5歳程度の雌。
(野草が放射性セシウム汚染:岩手)
2013年4月26日、厚生労働省は「食品中の放射性物質の検査結果について(第630)」を発表した。同発表により岩手県陸前高田市で採取された”コゴミ”から1キログラム当たり170ベクレル。”タケノコ”から120ベクレルの放射性セシウムが検出されたことが判明した。この他にも食品基準値の100ベクレルは超えていないものの、高いベクレル値を計測した野草が続出している。50ベクレル以上を記録した野草類は7件となっている。尚、今回50ベクレル以上を記録した野草は全て非流通品である。野草の放射性セシウム汚染が広がる中、シカの放射性セシウム基準値超えが10件検出されている。群馬県前橋市、渋川市、川場村で捕獲されたシカから基準値今回検査されたシカは22体。基準値を超えていないシカでも50ベクレル以上の個体が10体。50ベクレル以下の個体は2体しかない。を超える放射性セシウムが検出されている。
(カラス大量死、鳥インフル検出されず:神奈川)
横浜市中区の路上で30日朝、カラス17羽の死骸が見つかった問題で、横浜市は同日、このうち4羽を検査した結果、鳥インフルエンザウイルスは検出されなかったと発表した。市衛生研究所は引き続き、農薬などの毒物反応がないか検査する。市健康安全課によると、死骸は半径200メートルの範囲に、同日夕までに計20羽見つかった。いずれも外傷はなかったという。
(JAL機、離陸中にカモ?と衝突:大阪)
1日午後2時40分ごろ、大阪発長崎行き日本航空2375便(エンブラエルERJ170型、乗客44人、乗員5人)が滑走路で離陸途中に鳥と衝突し、大阪空港に引き返した。乗客は後続便に乗り換えた。国土交通省大阪空港事務所などによると、滑走路を9分間閉鎖して点検したところ、衝突したとみられるカモの死骸が見つかった。機首がへこんだため、日本航空は大阪―長崎の往復2便を欠航にした。
(ヤナギ燃えた原因カラスか:岩手)
火災の原因はカラスの火遊びか―。27日正午ごろ、遠野市土淵町の旧土淵中敷地内のヤナギ(高さ5・1メートル、直径1メートル)から火が出ているのを住民が見つけ、地元消防団と住民の放水で消し止めた。遠野消防署や遠野署の調べによると、半分以上が枯死した木の内部にカラスの巣があり、焼けた卵3個のほか、ビニールごみや鉄くずが見つかった。カラスは気に入った小物を巣に持ち帰る習性があり、まれにたばこの吸い殻なども集めるとされる。遠野署によると、現場周辺に火の気はなく、カラスが引き起こした火災の可能性があるという。近くのサクラには1羽のカラスが止まり、身じろぎもせず調査作業を見守った。消火作業をした同市の男性(39)は「いろいろな意味で、人騒がせなカラスだね」と苦笑い。
(クマ出没:新潟)
30日午後3時半ごろ、上越市中郷区岡沢の矢代川第2発電所付近で、発電所の管理作業をしていた男性がツキノワグマを目撃し、市に通報した。市によると周辺に住宅はなく、クマは山の方向に逃げた。クマは体長約1メートル。市は「山菜採りなど山に入る場合は鈴やラジオなど音の出るものを携帯し、クマに注意してほしい」と呼び掛けている。
(クマ情報:富山)
4月30日午後3時半ごろ、黒部市宇奈月町内山の宇奈月トンネル近くで、周辺の見回りをしていた市有害鳥獣捕獲隊員が成獣のクマ1頭を見つけ、1日朝、市に知らせた。同隊と市、黒部署が現場付近をパトロールした。市は山菜採りなどで山に入る際は単独行動を避け、鈴やラジオなどを持ち歩くよう呼び掛けている。
(サル目撃相次ぐ:奈良)
奈良市東部の中山間地で、餌を探して集落を荒らすサルの目撃が相次いでいる。人工林の多い市東部は従来、比較的餌が少なくサルの“空白地”とされてきたが、一部のサルが京都府南部などから越境してきた可能性もあるという。市は今年度、侵入防止の電気柵などを設置する費用の補助制度を創設。本格的な対策に乗り出した。一般的にサルは、餌の多い自然林に群れを形成するとされる。市周辺では従来、宇陀市や三重県名張市、京都府南部などで群れが確認されてきた。ところが、奈良市によると近年、人工林の多い市東部でもサルが集落に現れて、墓地の供え物などを奪う姿が目撃されるようになった。群れで生まれたサルの雄は、成長すると別の集団の雌と交配するため、群れを抜け出る習性があるという。市は、目撃されたサルも、こうしたサルが迷いこんだとみている。ただ、サルは集落で一度餌場を見つけると“定住”する可能性があり、これまで本格的な対策をしてなかった市も、警戒を強めている。市は今年度、サルの侵入を防ぐ電気柵などを市民が設置する場合、費用の一部を助成する補助制度を創設する。農作物被害を防ぐ補助制度は従来、イノシシやシカを対象にしており、サルに限定した補助制度は今回が初めて。ただ、サルは電気柵を設置しても、地面に穴を掘ったり飛び越えたりして、突破する“サル知恵”も備えているという。これまでも、柵をつかんでも手前に曲がり、登れなくする「猿落君(えんらくくん)」などのグッズが開発されてきたが、市の担当者は「一度グッズが攻略されると、サルも学習し、効果が薄れる」と頭を抱える。市は今後、こうしたグッズを改良したり、最先端グッズを県外メーカーに問い合わせたりして、効果的な対策を検討していく方針。担当者は「サルが定住しないように、いまの段階から対策を進めていきたい」としている。
(クマ出没、今年は早め:滋賀)
湖北地域の山沿いの地域でのクマの出没が今年は早めとなっている。四月下旬までに長浜、米原市で計四件の目撃情報が寄せられた。県は「クマは雑食。家の周囲に生ごみを置いたり、畑の作物を収穫せず放置したりしないでほしい」と注意を呼び掛けている。長浜市では四月一日、西浅井町菅浦の奥琵琶湖パークウェイを散歩中の男性が、山から下りてきた一頭を目撃。二十四日には、同町山門の県道を車で走行中の男性が、道端を走る一頭とすれ違った。昨年の初出没は、長浜市野瀬町で四月二十七日だったが、今年は一カ月ほど早い。県は「桜の開花にみられるように今年は暖かくなるのが早かったからだろう」とみる。米原市では今月十四日、春照の畑でクマとみられる一頭が歩いているのを確認。十六日は上野の運動場で、北側の山に向かう一頭が目撃された。いずれも集落外れだった。今年の米原市の初出没は二月六日で、翌七日にも同じクマとみられる一頭が隣接地区で目撃された。本来は冬眠中のクマが真冬に出没したことについて、県や地元猟友会は「冬眠前に十分に餌を蓄えることができず、早くに目を覚ましてしまったのでは」と推測する。山菜採りやハイキングなどで山へ出掛けることが多くなる季節だが、県は「早朝と夕暮れ時の入山や単独登山は避け、ラジオや鈴など音が出る物を身に付けてほしい」と促す。万が一遭遇した場合は「驚かさないようゆっくりと離れてほしい」と説明する。
(カラス餌付けルール条例案可決:奈良)
奈良市議会市民環境委員会は30日、カラスへの餌付けで周辺住民に迷惑をかけた人に掃除などを求める条例案について、ほぼ原案通り、全会一致で可決した。市の命令に従わなかったり、調査を拒むなどした人に5万〜10万円以下の罰金を科す内容。6月定例市議会に報告し、採決する見通し。
(電柱にカラス営巣、停電誘発:兵庫)
春先から梅雨時にかけてピークを迎えるカラスの巣作りに、関西電力がぴりぴりしている。毎年、この時期になるとカラスなどが電柱に作る巣が原因で停電が多発しているといい、同社は「電柱や鉄塔に巣を見つけたらすぐに連絡を」とホームページなどで注意を呼び掛けている。関電によると、兵庫、大阪、京都などの関電管内で電柱に作られたカラスなどの巣が電線と接触してショートし、電力の供給が一時的に停止したケースは2011年度に58件、10年度には61件発生。巣作りが盛んな3~5月に被害が集中するといい、11年度では全体の86%に当たる50件がこの時期に起きている。加西市では今月9日、電柱に作られていたカラスとみられる鳥の巣が風で飛ばされ、電線と接触。ショートしてリード線の一部などが焼けたため、同市網引町などの約760世帯が約1時間半停電になった。また、昨年5月には伊丹市梅ノ木周辺でも約1700世帯が停電。関電阪神営業所によると、電柱のカラスの巣にあった鉄製ハンガーのような物が避雷器に接触し、漏電した可能性が高いという。兵庫県立コウノトリの郷(さと)公園(豊岡市)の大迫義人研究部長心得(56)によると、カラスは地上の外敵が近寄れない高い場所に好んで営巣し、光る物が好きで針金やハンガーなどを集めるという。「対策としては地道な撤去しかない。電柱などで巣を見つけたら電力会社に通報することが一番」と話している。
(もしクマに出遭ったらどうする!?)
気温が上がるにつれて、野生動物たちの活動もアクティブになる。そんな時期に気をつけたいのが、野生動物による人や農作物への被害だ。4月4日には、兵庫県太子町で女子中学生ら男女9人がイノシシに襲われ怪我を負った。また、岩手県の33市町村では、クマ対策を呼びかける通知が出され、住民に注意を促している。しかし、いくら注意していても、野生動物との遭遇は突然起きてしまうもの。そこでここでは、実際にイノシシやクマなどの野生動物に遭遇した場合、どのように対処すればいいのか、兵庫県森林動物研究センターの多賀氏にお話を伺った。「兵庫県では山間部を中心に、シカやイノシシ、アライグマなどによる被害が多発しています。例えばイノシシの場合は、本来警戒心が強く、人にはあまり近づきません。しかし、農作物の収穫残しや生ごみを外に放置すると、イノシシはそれを餌だと思って、繰り返し農地に出没するようになります。知らず知らずのうちに、人間が餌付けしてしまっているんですね。接近を防ぐには、餌になるものを取り除いたり、暮らす地域に柵を設置するのが有効です。これはシカやサルなど、他の動物でも同じことです」怖いのは、イノシシやクマなど、人に危害を加える動物に遭遇したときだ。そういう場合の対処法を伺った。「まずイノシシの場合は、臆病な性格なので人を襲うことはまれなんですが、ケガをしていたり、至近距離で突然出会ったりすると、驚いて襲ってくることがあります。イノシシに出遭ったら、静かにその場を離れてください。また、ウリ坊(イノシシの子ども)を見かけた際も、可愛いからと近づくのはやめましょう。近くに母親のイノシシがいる可能性が高いです。また、クマの場合も同じで、出遭ったら静かにゆっくりとその場を立ち去るのが正解です。クマは夜間や日の出・日の入りの時間帯に活動が活発になるため、この時間にクマが出没しそうな場所(人里も)を出歩くのは大変危険です」そして意外なのは、アライグマによる被害が多いということ。アライグマというと、かつてアニメにもなり、動物園でもよく見かけるかわいい動物、というイメージだが、実際は違うようだ。「アライグマは、もともと北アメリカからペットとして日本に持ち込まれました。それが野生化し、さらに繁殖を続けて数を増やしているようです。平地から山まで幅広く生息することができ、民家の屋根裏や神社などを住みかにすることもあります。アライグマは、農作物に被害をもたらすだけでなく、民家に侵入して悪さをするので厄介です。屋根裏に住みつくと、糞尿などで家を汚したり、壁や柱を傷つけたり、生ごみをあさったりします。特に春から初夏にかけては、出産や育児のため、屋根裏などへの侵入が多くなりますので、建物の隙間をできるだけふさぎましょう。また、可愛いからといって不用意に近付くと危険です。噛まれると感染症にかかる可能性があります。ちなみに、アライグマは、外来生物のため捕獲する必要がありますので、見かけたら自治体に知らせるようにしてください」一方、東京では、23区内でも野生のタヌキを見かけることがある。都会で暮らしていると思っていても、こういった野生動物たちと接触する可能性はゼロではない。もし野生動物に遭遇したらどうすればいいのか、知識を持っておくことは決して無駄ではなさそうだ。
(野山でクマに遭遇したときの対処法3パターン)
時速60キロメートル。いったい何のスピードだと思いますか? クマの走る速さなのです。ジャマイカの陸上選手ウサイン・ボルトが最もスピードに乗った状態で走っても時速44.46キロメートルです。つまり、クマは人類よりも速く走る計算になります。この春、クマとの遭遇事故が増えています。都会生活をしている女性は対岸の火事だと思うかもしれませんが、近年は軽登山やハイキングが流行しています。山ガールをはじめ山ヨガなど、都会生活のストレスを解消するために、若い女性が山に入る機会も昔より増えているのです。外出の増えるこの春、クマと遭遇したときの対処法を知っておいて損はありません。今回は北海道にある知床自然センターのサイト「ヒグマとのトラブルを防ぐ対処法」を参考に、情報をまとめます。■1:クマと遭遇したけれど、クマがこちらに気付いていない、あるいは無視している場合は……距離関係なく、クマと遭遇しても相手がこちらに気付いていない場合は、クマから目をそらさずにゆっくりと後退して、その場を離れてください。騒いだり、走ったりしてはいけません。■2:クマと遭遇。クマがゆっくりとこちらに向かってきた場合は……クマがこちらに気付き、向かってきた場合を想定します。距離が100メートルほど離れている場合は、石や木の切りかぶ、岩などに上がり両手を上げて、穏やかに声を掛けてください。皆さんを人間だと認識していない可能性があります。決して威嚇せずに、自分が人間だと伝えるのです。クマとの距離が30メートルほどしかない場合でも、対応は一緒です。それでも相手が構わず歩いて来るようなら、目を離さずにゆっくりと後退を始めてください。その間、突進に備えて木や岩など障害物の位置をあらかじめ把握しておく必要があります。■3:クマと突発的に遭遇した場合は……雨の日や霧が深い日など視界が悪い条件化では、突発的に遭遇してしまう危険性もあります。想定したくもないケースですが、もしも現実に突発的な遭遇が起きたら、何よりも先に突進を避けるための障害物を探してください。ゆっくりと両手を上げて自分を大きく見せつつ、クマに声を掛けながら距離を保ちます。木や岩があれば障害物の裏に回り込んでください。万が一突進をされても木や岩が盾になってくれます。クマ撃退用のスプレーがあれば用意してください。射程距離は3~4メートルです。山に不慣れな人は、クマ撃退用スプレーの携帯を強くお勧めします。以上は、クマと遭遇した場合の対処法です。とにかくクマと遭遇しないように努力をしながら、万が一野山でクマを見掛けても、可能な限り接触を避けられるような努力をしてください。体力では劣りますが、知力では勝る人間が率先して、接触を回避できるような工夫をしてください。無用な殺傷を避けるためにも、人間である皆さんの責任でトラブルを避けましょう。
(鳥獣被害、地道に防ぐ:埼玉)
二十九日付で発令された二〇一三年春の叙勲の県内受章者は、各分野で功績の著しい人に贈られる旭日章が三十九人、公務などで実績を積み重ねた人に授与される瑞宝章が百五十人で、計百八十九人が選ばれた。県猟友会の基礎作りと発展に尽力したとして、旭日双光章を受章した元県猟友会長の石沢巌さん(85)=寄居町富田=に喜びの声を聞いた。「もらっていいのかな、という気持ち。振り返ると、ずいぶん長年やってきたからかな」と控えめに語る。寄居町内の農家に生まれ、父親が会員だった猟友会には、ごく自然に二十歳ぐらいで入った。一九七六年から二〇〇四年まで三十年近く、県猟友会の理事や会長を歴任した。〇三年からは、大日本猟友会の理事も一年近く務めた。ハンターとして農林業などの被害を防ぐため、有害鳥獣を駆除する一方、飼育施設をつくりキジとヤマドリの放鳥にも力を入れた。〇六年には町内にクマが出没し、会員らは交代で車に泊まり、昼夜を問わず警戒したこともある。それでも「若い時から当たり前と思ってきたから、大変とは思っていなかった。駆除して、みんなから感謝される時、やっていて良かったと思う」と振り返る。しかし、会員の高齢化と減少に、県猟友会長時代から頭を悩ませた。「一時は一万五千人ぐらいだったが、会長を辞める時は三、四千人に減っていた。入会を呼びかけたが、減り方は予想以上だった」と嘆く。「ハンターがいなくなれば、農業などの鳥獣被害を防げなくなってしまう。もっと必要性を理解してほしい」と後進を気遣いながら訴えた。
(グイッと1本?シカ肉パワー:北海道)
エゾシカ肉から抽出したエキスを使った清涼飲料水の製造工場が北海道白糠町の釧白工業団地に完成し、24日に式典があった。中国では鹿角が漢方薬の材料として珍重されるなど貴重な食材になっていることに着目。輸出向けや道内を訪れる中国人観光客向けとして6月にも上海と道内で発売するという。製造するのは貿易会社の日中物産(札幌市)。当初はシカ肉の輸出も検討したが、3年前に宮崎県で広まった口蹄疫(こうていえき)の影響で、牛やシカなどの偶蹄目(ぐうていもく)の肉は加工品であっても輸出できなくなった。そのため、輸出が可能な肉由来加工品の開発に切り替えたという。商品名は中国語で「鹿の宝」を意味する「LUBO(ルーボー)」。道が開発した技術を応用し、シカ肉を酵素分解してエキスを抽出、ショウガやシソのエキスなどを加えて栄養ドリンクとした。50ミリリットル入りで、価格は未定。初年度は40万本製造が目標。原料のシカは、地元猟友会などを通じて数百頭を買い入れるという。

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