<射撃ニュース5月>

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(クレー射撃協会、財産穴埋めできない可能性)
日本クレー射撃協会は30日、東京都内で総会を開き、前執行部が無許可で取り崩した基本財産約4千万円を、期限の6月末までに穴埋めできない可能性があることが報告された。執行部は6月中旬までに不足額を確定し、理事が立て替えるなどの対応を検討する。日本協会は傘下の都道府県協会に100万円ずつの寄付を求めているが、5月現在で集まったのは半数の協会からの計約2300万円にとどまっている。
(JOC、クレー射撃へ強化費支給検討)
日本オリンピック委員会(JOC)は29日、東京都内で加盟団体審査委員会を開き、資格停止となっている日本クレー射撃協会に対し、選手の遠征費など強化費に限って補助金を支給する方向で検討することを決めた。同協会は役員人事をめぐる内紛が原因で2009年から資格停止中。11年には無断で基本財産を取り崩した問題もあり、JOCからの選手強化交付金は支給されていない。審査委の平岡英介副委員長は「リオデジャネイロ五輪へ向けた強化もあるし、選手が足を引っ張られないようにしたい」と話した。
(市街地にクマ:宮城)
29日午後0時10分ころ、仙台市青葉区霊屋下で、車で通りがかった男性からクマを目撃したと110番があった。JR仙台駅から南西に1・5キロほど離れた市街地の一角で、近くの小学校では児童が集団下校した。仙台中央署によると、目撃されたクマは1頭で、体長約1・2メートル。伊達政宗の霊廟「瑞鳳殿」の東側にある林の斜面を下り、道路に出た後で引き返していったという。同署は付近の住民に注意を呼び掛けている。目撃現場から北に約600メートル離れた場所にある市立片平丁小学校の佐藤洋校長(58)によると、午後1時ごろに市から連絡があった。同校の全校児童約400人は地域別に分かれて、教職員が付き添って集団下校した。児童に動揺した様子はなかったという。
(クマに襲われ男性軽傷:三重)
30日午後1時ごろ、三重県大台町大杉の林道で、登山客15人を引率していた大阪市在住のガイドの男性(44)がツキノワグマに襲われ、左手をかまれた。男性は軽いけが。三重県によると、一行は奈良県上北山村の登山口から林道に入った。約10キロ歩いた地点で、突然茂みからクマが飛び出し、先頭を歩いていた男性を襲って逃げたという。クマは人が近づくと逃げる習性があるため、三重県は登山時にラジオや鈴などを装備し、音を出して歩くよう注意を呼びかけている。
(クマ襲撃、78歳男性の遺体を収容:福島)
福島県会津美里町の明神ケ岳で行方不明の男性を捜索していた県警会津若松署員ら4人がクマに襲われた現場で、同署員や地元猟友会員ら約40人が29日、男性の遺体を収容した。同署は身元を会津若松市米代2、無職、斉藤澄雄さん(78)と確認。遺体にはクマにかまれたり、引っかかれたりしたとみられる傷が多数あり、失血死だった。斉藤さんは27日に山菜採りに出かけ、28日に捜索中の署員らが林道から約600メートル入った所で遺体を見つけたが、運ぼうとした際にクマに襲われ4人が顔や腕に2週間のけがをした。
(キャンプ場でクマ脱走:群馬)
29日午前8時半ごろ、群馬県高崎市の「わらび平森林公園キャンプ場」で、飼育していた雄のツキノワグマ1頭がおりから脱走、パート職員の男性(58)が膝や太ももをかまれ、けがをした。高崎署によると、男性の命に別条はない。クマは体長約2メートル。キャンプ場内を約1時間歩き回った後、猟友会のメンバーに射殺された。男性は午前8時すぎに餌やりや清掃を終えておりを離れたが、同8時半ごろ、別の職員が、クマがおりから出ているのを発見。男性がおりに戻そうと近づいたところを襲われた。同署は、おりの鍵をかけ忘れたとみて詳しい状況を調べている。
(公園近くにクマ:石川)
29日午後3時20分ごろ、津幡町竹橋の津幡運動公園陸上競技場近くで、体長約1・5メートルのクマ1頭がいるのを、車を運転していた60代男性が目撃し、町へ通報した。けが人はいなかった。町は30、31日、公園全施設の使用を中止することを決めた。津幡町によると、クマは町道を横切り、競技場横の崖地の林を下りて行ったという。公園は林や農地に囲まれ、近くに民家はない。津幡町は、クマが2日間ほどで別の場所へ移動する習性があることから、30、31日の公園使用を見合わせ、クマがいないことを確認できれば使用を再開するという。
(またイノシシ出没:長野)
29日午前7時半ごろ、長野市安茂里小市の犀沢橋近くの沢でイノシシを目撃したとの110番通報が近くを通り掛かった人からあった。近くの同市松ケ丘小学校の登校時間帯だったため、長野中央署員や学校関係者が周辺で警戒をした。けが人はなかった。同署によると、イノシシは1頭で体長約60センチ。長野市消防局の署員らが駆け付けた際、イノシシは沢の中を動き回っており、しばらくすると山の方に向かって走っていったという。現場は山林近くの住宅街。散歩中にイノシシを目撃した近くの岡村増夫さん(82)は「(イノシシが)山の方にすごい勢いで走っていった。近くに保育園や小学校もあるので心配だ」と話した。長野市内では、イノシシの目撃が13日に西長野、21日に安茂里、22日には平柴と相次いでいる。範囲は平柴を中心に半径約2・5キロの圏内。市森林整備課は「近くの山林などに複数のイノシシがいるのではないか」と推測。22日までの目撃を受けて増設した捕獲用わなをさらに設置場所も広げて増やすよう長野地方猟友会(長野市)に要請するという。
(クマ捕獲檻を県が設置:群馬)
三十日午前五時半ごろ、沼田市沼須町で地元住民がツキノワグマを目撃した。通報を受けた市農林課と県利根沼田環境森林事務所の職員が現地調査の結果、クマの足跡を確認。現場は、クマがめったに出没しない同市南部で、県では危険と判断し、同市内で今年初めてクマの捕獲檻(おり)を設置した。
目撃された場所は、利根中央病院の新築移転予定地に近い片品川沿いの竹林。クマは体長約一メートル、年齢三~四歳、体重三〇~四〇キロと推定されている。地元住民が持っていたゴルフクラブで威嚇すると、クマは片品川下流に逃走した。現場は、同市立升形小学校と沼田南中学校の通学区域で、百メートルほど離れた場所は住宅地。同市教育委員会では、市内の全小中学校二十二校と市立幼稚園五園にファクスで注意を呼び掛けた。市でも防犯・防災メールで市民に情報を提供した。設置された捕獲檻は二基。足跡は複数確認されたが、同一のもので、県では出没したクマは一頭とみている。同事務所の担当職員は「クマは片品川の河川敷を歩いて南下してきたと推定される。北部山間部ではない沼須町にクマが出没するのは極めて異例。地元住民は現場周辺の通行を避けるなど十分に注意してほしい」と話している。 
(クマ対策会議:富山)
クマの目撃や痕跡など県内でクマの出没情報が相次いでいますが、砺波市では、30日、クマ対策会議が開かれ、関係者が連絡体制などを確認しました。砺波市のクマ対策会議は、春と秋の2回開かれていて、30日は、6つの自治振興会や関係機関などから26人が出席し、クマの目撃情報が寄せられたときの連絡態勢や出没時の対応などについて確認しました。砺波市によりますと、今年に入ってから市内でのクマの目撃情報は1件だけですが、例年、この時期は、山菜採りの人がクマに襲われるケースが多いということです。砺波市では、クマなど有害鳥獣による農産物の被害が昨年度、およそ170万円にのぼっていて、今年から新たに猟友会メンバーを中心とした鳥獣被害対策実施隊を設置し、被害対策を進めることにしています。
(イノシシを食材活用:佐賀)
唐津市相知町の市集落支援員田中智夫さん(51)ら3人のグループ「ジビエ逢地」が、農作物を食い荒らす害獣駆除で捕獲され、大半が埋設処分されるイノシシを、食材として活用する取り組みを進めている。一昨年の精肉に続き、6月10日から竜田揚げ用の加工食品(冷凍)を販売する。田中さんは「有害鳥獣と言っても命は命。もっと有効活用していきたい」と語る。市のイノシシ被害額は2011年度約4300万円で5年前の半分以下になる一方、捕獲数は2倍以上の3577頭に増え、埋設場所の確保や処分方法が課題に挙がる。相知町では09年にイノシシ被害が深刻化し、農協職員だった田中さんにも生産組合長会から駆除依頼が来た。狩猟免許を取得、鉄おりの中に餌を仕掛けるなどして年間数十頭を捕獲している。独特の臭みで食肉用は敬遠されがちなイノシシ。猟師仲間の毛利猛さん(73)から血抜きをしっかりして熟成する処理法を教わり、臭みも取れて良質の肉になると分かった。11年3月に毛利さん、木下正和さん(64)と「ジビエ(フランス語で狩猟肉)逢地」を設立し、加工施設を田中さん宅に造った。精肉を販売し、昨年4月から竜田揚げに挑戦した。調味料の分量や肉の切り方を試行錯誤し、商品化にこぎつけた。「柔らかく、癖もない。子どもでもおいしく食べられる味に仕上がった」と話す。商品は相知町の農産物直販場「逢地の里」で一袋(200グラム)600円で販売する。解凍後、かたくり粉をつけて揚げる。

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(クマに襲われ4人重軽傷:福島)
28日午後2時ごろ、福島県会津美里町西本の山林で、山菜採りに入ったまま行方不明になった福島県会津若松市の男性(78)を捜索していた息子で同市の会社員(46)や、会津美里町職員(47)、会津若松署員の男性計4人がクマに襲われ、2人が重傷、2人が軽傷を負った。行方不明だった男性もクマに襲われたとみられ、遺体で見つかった。クマは山に逃げ、町は警戒を呼び掛けている。会津若松署によると、会社員と町職員は頭に重傷。同署警部(57)と同署美里分庁舎警部(36)は両腕や両肩に軽いけが。行方不明だった男性は、4人がクマに襲われた現場から約800メートル離れた場所で死亡していた。顔にクマに襲われた傷があったほか、斜面を滑り落ちた痕があった。遺体回収で再び襲撃される可能性があり、同署はこの日の遺体収容を見送った。同署などによると、クマは体長約1.5メートルでやぶの中から突然現れた。行方不明だった男性は27日に山菜採りに出掛けて家に戻らず、28日午前10時ごろから、同署員や町職員、地元消防団員ら約40人体制で捜索していた。現場は町役場の約5キロ南西で近くに集落がある。クマは発見されず、同署は現場の約3キロ手前で道路を通行止めにした。町は防災無線で入山を控えるよう促している。同署は29日に遺体を収容し、地元猟友会とクマの駆除を試みる。山は山菜が豊富で地元住民が日常的に入るという。近くに住む金田チサイさん(75)は「クマの多い山。人を見るとクマが逃げることが多いのに5人が襲われ、驚いた」と話した。地元の男性(59)の話では、3日にも近くの山で入山者がクマに襲われて軽いけがをした。町は6月2日に予定された付近の明神ケ岳の山開きの中止を決めた。
(猟友会配布の「熊の胆」1グラム2700円:石川)
薬事法で一般への販売には自治体の許可が必要な「熊の胆い」を、許可を受けていない石川県猟友会金沢支部が支部会員に有料配布していたことが20日、分かった。県は、支部内の配布は「一般への販売にはあたらず違法性はない」との見解だが、同支部は「誤解を受けかねない」として会員への配布を取りやめることにした。「熊の胆」は、クマの胆のうを乾燥させたもの。胃腸薬などとして珍重されている。同支部によると、製造した熊の胆は、支部内の希望者に1グラム2700円で販売していた。県によると、熊の胆は1971年に「医薬品」に定められ、自家消費や医薬品メーカーへの販売を除き、一般への製造・販売には自治体の許可が必要となった。無許可の製造・販売には罰則もある。製造は県、販売は金沢市が許認可権を持つ。20日に県と同市が行った聞き取り調査に対し、同支部は「薬事法の規定は知っており、一般への販売はしたことがない」と説明。今後の配布をやめ、医薬品メーカーなどに販売する方針を伝えたという。
(前にクマ、停車したら後ろからもクマ:北海道)
北海道幌延町問寒別の道道で27日午後10時40分ごろ、近くの会社員小川計(つかさ)さん(33)の軽乗用車にクマが体当たりした。北海道警天塩署によると、道路を走行中に前方にクマを見つけ停止したところ、後ろから別のクマがぶつかってきたという。小川さんにけがはなかった。衝撃で車体後部のガラスが割れた。また車体後部ドアの中央部分に約30センチ四方のへこみがあり、右側には前脚をついたような跡が残っていた。同署はクマが頭から突っ込んだとみている。2頭はその後、道路脇に逃げ込んだという。前にいたクマはやや小さめだったといい、同署は「親子だったとすると、親が子グマを守ろうとした可能性がある」と話している。小川さんは同署に「いきなりドーンという衝撃が伝わって驚いた」と語ったという。現場は集落から約4キロ離れた乳牛の牧場地帯。今月11日にもクマの目撃情報があり、同署などは警戒を呼びかけている。
(猟友会長を比例に擁立:岩手)
自民党は28日、7月の参院選比例代表に、大日本猟友会会長で新人の佐々木洋平氏(71)を擁立すると発表した。佐々木氏は、参院選の比例候補を70歳未満とした党の内規に抵触するため反対する声もあったが、執行部が押し切った。
(有害鳥獣捕獲報奨金、上乗せ助成:岐阜)
県とJA岐阜中央会などでつくる協議会は、本年度から3年間、農作物に被害を及ぼすイノシシやシカなどの有害鳥獣捕獲を進めるための緊急対策として、従事者に支払う報奨金に最大で8千円を上乗せ助成する。捕獲意欲を高め、年間捕獲頭数を約1割増の1万頭に増やす計画だ。有害鳥獣捕獲は、農業被害軽減などのため主に狩猟期以外に許可を得て行う捕獲。県内市町村は報奨金として1頭につき平均1万円を支給している。今回の上乗せ分は、資材費といった捕獲活動経費として市町村などを通じて支払われる。国補正予算で県に配分された交付金約2億7千万円が原資。従事者への助成は1.8倍に増えるため、協議会事務局の県農村振興課は「より多くの捕獲につながれば」と期待する。県内で2010~12年度に有害捕獲されたイノシシとシカの合計頭数は、年平均で約9千頭。11年度の農作物被害額はイノシシが最多の約1億4千万円で、全体の4割超を占める。シカは約4200万円(前年度比45%増)で、過去5年間で最悪となった。このほか県は本年度、有害鳥獣捕獲の担い手確保のため、市町村職員を対象にした猟銃免許取得費の助成を、初年度の1人から12人へと拡大。新たに、農家など地域住民が、わなの設置補助や見回りなど捕獲に協力する体制づくりのモデル事業も始める。
(熊の目撃情報:宮城)
5月27日午後2時30分頃、東和町米谷覚仙の北上川河川敷付近で、熊の目撃情報がありました。付近を通るときは十分注意してください。山に入るときは、鈴などの音の出るものを身に着けるなどの対策を行いましょう。また、急傾斜地や危険な場所での山菜取りは避けるなど、事故防止に十分注意しましょう。
(クマ目撃:岩手)
久慈市夏井町の夏井川河口に野生のツキノワグマが現れ、川岸をうろついたり、泳いだりする様子を同市長内町の野鳥愛好家村上悦夫さん(62)が撮影した。ツキノワグマが姿を見せたのは24日午前6時40分ごろ。カワセミの撮影をしてた村上さんが、約30メートル離れた対岸のやぶの中を黒いものが動いているのに気づき、レンズを向けたところクマだった。体長は1・3メートルぐらい。近くには小学校や造船所があることから、村上さんは学校や警察に連絡し、一時はパトカー3台が駆けつけて様子を見守ったが、約1時間ほどで半崎方面の山の中に去ったという。「まだ小柄なクマだったが現れたときには手が震えて写真はぶれぶれ。じぇじぇじぇでした」と村上さん。
(クマ出没相次ぐ:山形)
28日午前9時25分ごろ、鶴岡市加茂の国道112号で体長約1・5メートルのクマ1頭が西から東に横断するのを通行中のドライバーが目撃し警察に通報した。現場は、加茂坂トンネルから集落の方向におよそ400メートルの地点で、これまでのところ人や作物などへの被害は出ていない。近くの、鶴岡市立加茂小学校は、ら当分の間、54人の児童を低学年と高学年に分けて担任教諭らが付き添いながら集団下校することにした。板垣晃教頭は「子どもたちには中間休み昼休みに外に出ないような対応をして、さらに集団で下校する措置を取った」と話す。保護者は「びっくりした。いま聞いてまさかと思った。30数年になるが初めてだ」驚いていた。警察は、付近のパトロールを強化し市は周辺の自治会などを通じて、住民に注意を呼び掛けている。
(列車とクマ衝突相次ぐ:山形)
27日午後9時45分ごろ、上山市中山で東京発新庄行きの山形新幹線が進行方向の左から線路を横断してきたクマと衝突し緊急停車した。乗客のけがや車両の異常はなく、およそ15分後に運転を再開したが、車両点検のため、列車におよそ40分の遅れが出た。JRや警察によると、現場は羽前中山駅の北側およそ200メートルから400メートルの地点でクマの姿は確認できず、28日午前5時すぎからパトカーが出て注意を呼び掛けた。一方、真室川町の奥羽線でも27日午後8時ごろ、及位駅と大滝駅の間で上りの普通列車がクマと衝突。乗客にけがはなかった。奥羽線は28日死んだクマの処理のため始発から午前9時すぎまでこの区間で徐行運転を行った影響で、上りの列車3本に最大で26分の遅れが出た。
(クマ目撃:石川)
25日午後6時15分ごろ、金沢市山科町の伏見が丘団地裏の山道で、子グマを見たと住民から金沢中署とがし交番に連絡があった。石川県猟友会金沢支部のメンバーが周辺を探したが、見つからなかった。26日早朝、捜索を再開し、クマが踏み倒したとみられる草を見つけたが、クマはいなかった。26日、現場から北西約1キロの富樫小で地域の体育祭が開かれたことから、市職員と同署員らが現場周辺をパトロールし、啓発チラシ約1千枚を配った。近くに住む男性(74)は「クマがそばまで来ているのなら不安だ」と話した。26日正午ごろ、金沢市俵町の県道でクマを見たと、付近の福祉施設から市役所に連絡があった。県猟友会金沢支部のメンバーが捜索したところ、付近に足跡があったが、クマは発見できなかった。現場は俵小から西に約600メートルの中山間地。
(クマ目撃:石川)
24日朝、加賀市で登校中の小学生がクマを目撃しました。警察はパトロールを行い注意を呼びかけています。24日午前7時15分ごろ、加賀市の山中温泉上原町で、学校に行こうと家を出た小学生の姉と弟が、車庫の陰に隠れている体長1メートルほどのクマを見つけました。クマが近づいてきそうな気配があったため、姉弟は走って逃げ、けがはありませんでした。その後、登校した姉弟が教師に報告、学校が警察に通報しました。通報を受けた警察や加賀市が付近を捜索しましたが、クマは見つかっていません。現場は工場や住宅地が建ち並び、1キロほど離れた場所にある小学校では安全のため、集団下校を行いました。警察は引き続き、パトロールを行い、住民に注意を呼びかけています。
(クマ目撃:石川)
22日夜、羽咋市の国道でクマとみられる動物が目撃され、現場周辺では、朝から警戒にあたっています。22日午後8時50分ごろ、羽咋市柳田町の国道249号で、「クマとみられる動物を目撃した」と車で通りかかった男性から警察に通報がありました。警察によると、クマらしき動物は体長1メートル位で、東の雑木林から道路を横切り、海側の雑木林に逃げたということです。現場は、羽咋市中心部に近く、羽咋工業や小学校もそばにあることから、連絡を受けた学校関係者も通学時間帯にあわせて警戒にあたりました。警察や消防では、周辺をパトロールし、目撃された動物が、クマかどうかも含めて警戒にあたっています。
(クマ目撃:石川)
22日午前6時35分ごろ、加賀市のJR大聖寺駅から1キロあまりの下河崎町で、クマが大聖寺川沿いを歩いているのを通りがかった女性が見つけ、警察に通報しました。体長1メートルほどで、大人のクマと見られています。警察や地域の猟友会が捜索しましたが、今のところ、クマは見つかっていません。現場周辺は住宅地で、警察や猟友会が、引き続きパトロールし、近くの小学校では、教師がつきそって集団下校をする措置をとりました。
(春のクマ目撃最多:石川)
石川県内で今春、行政機関に寄せられたクマの目撃情報が、統計を取り始めた2005年以降、同時期としては最多であることが27日までに、県のまとめで分かった。クマの行動範囲が拡大しているとの専門家の指摘もあり、県はクマの行動がより活発化する6~7月の繁殖期を前に、注意を呼び掛けている。今年1~5月の目撃件数は42件(27日現在)で、昨年の2倍以上となっている。4月25日に能美市鍋谷町の林道で女性(70)がクマに襲われて頭に大けがを負う人身被害が出たほか、今月16日には金沢市森本中に侵入したクマが射殺された。以前はクマがいないと言われた能登でも、七尾市で目撃が相次いでおり、同市は初めて捕獲用のおりや注意看板を設置した。一般的にクマの目撃は冬眠前に食欲が旺盛になる秋に集中し、若草など餌が豊富な春は少ない。この時期に目撃が相次いでいる要因について県自然環境課は「分からない」とする一方、専門家からはクマの生息範囲そのものが人里に近づいているとの指摘が出ている。県猟友会金沢支部の奥村勝幸支部長は、クマの巣穴が冬場、里山で相次いで見つかったとし、「クマが今後も人里で目撃される可能性は高い。人身被害が起きないか心配だ」と警戒する。餌となる木の実の分布状況の変化が、クマを人里に引き寄せているとの見方もある。県自然環境課によると、昨年秋、クマが餌とする奥山のブナの実は凶作だった一方、低山に多いコナラの実は豊作だった。NPO法人日本ツキノワグマ研究所(広島県廿日市市)の米田一彦代表は「コナラに引き寄せられ、人里に近い低山にクマの生活範囲が移ったのではないか」と分析する。県自然史資料館の水野昭憲館長は、里山集落の過疎化や狩猟人口減少の影響で「クマが持っていた人への恐れが薄れてきたのではないか」と推測する。金沢市山科町などでは子グマが目撃されており、水野館長は「近くに母グマがおり、子を守ろうと凶暴になる」と注意を促した。
(クマ情報:富山)
27日午前11時ごろ、小矢部市安楽寺の県道脇にクマ1頭がいるのを近くにいた女性が目撃し、小矢部署に通報した。子グマとみられ、山の方へ姿を消した。市が広報車で付近をパトロールし注意を呼び掛けた。
(クマ目撃:新潟)
23日午前11時半ごろ、新発田市中々山の角石原トンネル付近で、ウオーキングをしていた人がツキノワグマ2頭を目撃したと付近の住民を通して新発田署に通報した。同署によると、クマの体長などは不明。現場から最寄りの民家までは約80メートルしか離れておらず、注意を呼び掛けている。
(クマ目撃:栃木)
那須塩原署は23日、那須町高久乙の三沢台付近でクマが目撃されたと発表した。同署は「子グマの可能性が高く、近くに親グマがいることも考えられる」として、注意を呼び掛けている。同署によると、クマの体長は約40~50センチ。同日午前9時半ごろ、観光客が同所の山林を歩いているところを目撃したという。
(クマ目撃:栃木)
那須塩原署は22日午後、那須塩原市内でクマが相次いで目撃されたと発表した。同署は警戒を呼び掛けている。午後4時15分ごろに同市洞島の那須疎水付近で目撃され、約30分後に同市無栗屋の蛇尾川と那須疎水の合流点付近で目撃された。同署によると、体長は約80センチ。車で走行中の男性が林の中を歩くクマを目撃し、通報したという。
(クマ出没に注意、前年上回る目撃情報:岩手)
県は22日、5月に入ってツキノワグマによる人身被害が2件発生したことから、山菜採りや行楽で野山に入る場合の注意を喚起している。4日に岩泉町の73歳男性、21日に釜石市の80歳男性がいずれも近くの山で山菜採りをしていてクマに襲われ、重傷を負った。クマの目撃情報は4月に一関市で17件と前年同月の10件を上回るなど、県自然保護課では「今後も全県的に大量出没する可能性がある」としている。クマによる人身被害は2012年度に19件を数え、47都道府県で最多だった。目撃情報は2369件にも上り、クマと遭遇するケースが目立った。同課によると、県内はクマの生息頭数が多いため、山菜採りや登山などで被害に遭う危険性が高く、注意を喚起している。予防策として同課は▽単独で行動しない▽音の出る鈴やラジオなどを携行する▽朝夕の時間帯の入山は避ける―などを挙げている。
(イノシシにGPS装着へ:福島)
野生動物に対する放射性物質の動態調査に取り組む県は平成25年度、イノシシ4頭に衛星利用測位システム(GPS)を取り付け、イノシシの行動と放射性物質の関係などを調べる。27日に福島市のふくしま中町会館で開いた野生動物行動分析会議で示した。6〜7月に二本松市岩代地区で捕獲し、GPSを付けて放す。10月ごろに再度捕獲し、胃の消化物を調べ、エサの放射性物質濃度などを調べる。イノシシの筋肉などに含まれる放射性物質なども確認する。調査は国際原子力機関(IAEA)との協力プロジェクトとして実施する。
(農作物被害対策でGPSを活用:長野)
飯田市内でサルによる農作物被害が増加しており、市は本年度に対策を強化する。衛星利用測位システム(GPS)を活用して、サルの群れの生息域調査を信州大農学部(南箕輪村)に委託して実施。報告に基づき、被害や行動範囲のマップを作成し、隠れ場所の排除や餌場にしない取り組みなどを進める。サルの捕獲報奨金も引き上げる。27日に市や農業団体、猟友会などでつくる飯田市鳥獣被害対策協議会(会長・牧野光朗市長)の本年度総会が同市鼎東鼎のJAみなみ信州営農部であり、市側が取り組みを説明した。市農業課によると、前年度の鳥獣による市内の農作物被害額は7360万円余で、このうちサルが1790万円で最多。08、09年度は300万円前後、10年度は630万、前年度は1480万円と急増しており、特に上郷や座光寺、羽場地区などで主に果樹への被害が目立つという。市は本年度から3年間、サルの集中捕獲を進めるため、1頭当たりの報奨金を3000円増の1万5000円に引き上げる。GPS装置を活用した生息域調査は3群れで予定。メスのサルを捕獲し、首輪型の発信装置を付けて群れに戻し、動向を把握する。調査報告に基づき集落ごとの被害マップを作成。隠れ場所や餌場の排除、追い払いなど、住民を中心にした総合的な対策につなげていく。市は本年度予算にGPS調査関連で189万円を計上。同協議会の事業でもサル対策を強化し、サルを山へと追い払うモンキードッグを1頭養成するための支援費40万円余などを盛った。牧野市長は総会あいさつで「依然として鳥獣被害は深刻」と指摘し、サルの生息域調査や捕獲奨励金の増額など新規の取り組みを紹介。「県や猟友会などとも連携して被害軽減に努める。自然が相手で決定的な対策は難しいものだが、引き続きの尽力を願う」と呼び掛けた。
(尾瀬周辺のシカ食害防止:福島)
尾瀬国立公園で深刻化しているニホンジカの食害を防ぐため、県は本格的な対策に乗り出す。6月にも関係自治体や猟友会と協議会を設立する。尾瀬ヶ原や尾瀬沼などの「特別保護地区」については環境省が捕獲・調査を行っているが、県は主に周辺エリアを担う。夜間パトロールや捕獲に力を入れ、シカが同地区へ侵入する前に「水際」で食い止める作戦だ。県が独自にシカ対策を始めるのは、昨年9月に村田文雄副知事や群馬県知事らが出席し、檜枝岐村で開かれた尾瀬サミットがきっかけ。出席者から「特別保護地区だけでなく、周辺エリアの対策も必要」との意見が上がった。環境省も賛同して今年度、福島、群馬の両県に費用を助成し、それぞれ取り組んでもらうことになった。県は6月にも県南会津地方振興局や檜枝岐村、南会津町、地元猟友会などと協議会を設立。ニッコウキスゲが開花する7月頃、大江湿原周辺で夜間パトロールを行い、食害の実態把握を図る。その上で、専門家の助言を受けながら、ハンターらがシカをわなに追い込み、一網打尽にするといった効果的な捕獲方法を検討する。県自然保護課は「シカは頭が良く警戒心も強いので、有効な対策が確立されていないのが現状。わなの設置場所や時期などを含め、試行錯誤しながら取り組んでいきたい」としている。福島や群馬など4県にまたがる尾瀬国立公園には、もともとシカはいないとされていた。だが、初めて生息が確認された1990年代半ば以降、ニッコウキスゲやミズバショウの群生地の食害が後を絶たない。日光(栃木県)などに生息する群れが雪解け後に尾瀬へ移り、秋まで過ごすと考えられているが、中には尾瀬で生まれた個体もいるという。林道の整備や森林伐採、温暖化による雪の減少が背景にあるとみられるが、原因は分かっていない。尾瀬でシカが食べる植物は百数十種類とされる。湿原にはシカが根を掘り起こして食べ、ところどころ裸地化している。環境省が2012年度に尾瀬ヶ原や尾瀬沼などで実施した無人ヘリコプターによる調査では、確認できただけでも約6000平方メートルが裸地になっていた。同省は11年度47頭、12年度71頭と捕獲を進めているが、12年度の夜間観察では、尾瀬ヶ原で一晩に最大124頭、尾瀬沼も36頭が確認された。実際の生息数はもっと多いとみられ、捕獲がどの程度、食害抑止につながっているのか不明だ。一方、既に協議会を設立した群馬県は越冬地から尾瀬に向かう移動経路の国道沿いなどに150個のわなを設置。4月末からの3週間ほどで33頭を捕獲した。同県の担当者は「一定の手応えを感じている。今年度の捕獲目標は100頭」と意気込む。福島県尾瀬保護指導委員会長を務める木村吉幸福島大教授は「シカの食害対策は急務の課題で、一刻も早い効果的な対応が求められる。観光客はシカに出合うと喜ぶが、尾瀬で見られること自体、本来の自然が失われていることを広く伝えていく必要がある」と話す。
(イノシシ退治で地域に絆:福岡)
福岡市城南区の南片江小校区で、住宅街に現れるイノシシの被害を減らそうと日夜活動している人たちがいる。地域の人たちで組織する通称「チーム山猿」。住民が襲われることがないように、ごみ出し日の深夜にパトロールし、出没状況を確認しながら山へと追い返す地道な取り組みを続けている。活動を機にイノシシ供養祭が始まるなど、地域住民のつながりも深まりつつある。午後10時半。無線機やペンライトを持った男女5人が南片江公民館に集まり、青色回転灯をつけた車3台に分乗して出発した。「2日前に住宅地で4頭が目撃された。ごみが荒らされる被害も起きたばかりです」と自営業の武田裕之さん(44)。ごみ置き場や捕獲わなの設置場所を見回り、草地でイノシシの足跡に目を凝らした。「ここに1頭いるぞ」-。声がした方向を振り向くと、暗闇の中、雑木林から飛び出したイノシシがライトに照らし出されていた。ガードレールにぶつかりながら走り去っていく。「この辺には通学路もある。山の方へ行ってくれれば一安心」。武田さんはほっとした表情を浮かべた。チーム山猿が活動を始めたのは2010年から。油山の登山客による餌付けで人を恐れなくなったことなどから、住宅街にイノシシが出没するようになった。08年には男性が襲われてけがをする事故も発生。頻繁に生ごみも荒らされるため、校区の防犯委員などを務めていた40~60代の6人が立ち上がった。毎週2度のごみ出し日の深夜、必ず校区内を見回る。空き地の草刈りをし、イノシシが嫌う薬剤を散布。住民の目撃情報を集め、福岡猟友会と連携して、イノシシの駆除方法を話し合う。城南区が猟友会に依頼して駆除したイノシシは、12年度までの5年間で約190頭に上る。隊長の会社員、須佐岳司さん(62)は、深夜に出会う少年たちにも積極的に声を掛ける。「活動を始めたころは不審者と間違えられて警察に通報されることもあったが、見回りには防犯効果もある。地域の人たちからも協力してもらえるようになった」と話す。思わぬ効果も表れた。10年から、その年に駆除したイノシシを弔う供養祭を校区内の寺で始めた。イノシシ鍋が振る舞われ、住民ら約60人が参加する地域の目玉行事に育った。隊員たちは「イノシシ被害をきっかけに住民のつながりが深まってきたと感じる。災害などの際にもこの結束を生かしたい」と話している。
(トキのひな、カラスに襲われ死ぬ:新潟)
環境省は24日、新潟県佐渡市で放鳥された国の特別天然記念物トキのひな1羽がカラスに襲われて死んだと発表した。野生のひなが外敵に襲われて死んだのを確認したのは初めて。巣立ち予定のひなは計5羽となった。環境省によると、巣には雄雌のひなが1羽ずついた。23日午後に親鳥が約1時間半、巣を離れている間、カラス2羽が巣に近づき攻撃している様子を映像で確認。ひなはくちばしを左右に振って抵抗したが、カラスに激しく突かれた雌のひなが力尽き捕食された。親鳥はカラスが去った4分後に巣に戻った。環境省の職員が24日、巣の下で死んでいるひなを発見。巣で死んだ後、タヌキにも襲われたとみられる傷があった。雄のひなは無事だという。ひなはいずれも5歳のつがいから誕生。17日に識別用の足輪を付けたばかりだった。長田啓首席自然保護官は「大きくなっていたのでカラスに襲われるリスクは低いと思っていた。とても残念だ」と話している。
(アイガモのヒナ、元気いっぱい水田へ:大阪)
無農薬の「アイガモ農法」で水田に放されるアイガモのヒナの出荷が最盛期を迎えている。大阪府松原市のカモ肉卸・販売業「ツムラ本店」(津村忠一社長)は例年、田植えの時期の2月中旬~7月、ヒナを農家向けに出荷。孵化ふか場では、生まれたばかりの体長約10センチのヒナが元気に動き回っている。今年は4000羽以上が全国の農家などの田んぼで雑草除去などに活躍する。
(カラス対策に黄色ごみ袋:青森)
カラスによるごみ置き場の散乱被害を食い止めようと、黒石市は本年度、指定可燃ごみ袋をカラスには中身が見えないとされる黄色い「カラス対策用ごみ袋」に切り替える。また、ごみ袋に触れさせないよう、収集かごと黄色いネットを希望する町会に無償で貸し出す。いずれも6月ごろから順次進める予定で、市民を悩ます“宿敵”にあの手この手で立ち向かう。市は昨年7~12月、3町内計約160世帯にカラス対策用袋を30枚ずつ配り、効果を検証。その結果、対策用袋の総排出数に占める被害数の割合は、通常の袋に比べて6分の1以下だった。対象市民へのアンケートでも、効果があったとの回答は91%を占めた。市によると、対策用ごみ袋には、カラスの目には色が際立って見える特殊な顔料が使われており、中でも黄色が効果が高い。対策用袋は、店舗に通常の袋の在庫がなくなり次第納入する。さらに市はステンレス製の折りたたみ式ごみ収集かご「チップBOX」と、ごみ袋を覆う網「マジックイオンネット」を県外の会社から購入、必要に応じて町会に貸し出す。市中心街のカラスのふん害対策についても昨年と同様、建物屋上にテグスを張ったり、爆竹を鳴らすことなどを秋に計画している。市民環境課の担当者は「現時点では苦情はないが、これから秋にかけて被害が増えてくる。対策によって少しでも被害が減ってくれれば」と話している。

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5/22
(クマに襲われ77歳男性けが:福井)
21日午後2時半ごろ、福井県勝山市平泉寺町小矢谷の県道で、ウオーキング中の男性(77)が背後からクマに襲われ、背中などを爪で引っかかれ、けがを負った。男性は市内の病院に搬送されたが、自力で歩けるという。同市によると、市内でのクマによる人身被害は、大量出没した2010年11月以来。同市によると、現場は小矢谷の集落と県奥越高原牧場の中間辺りで、男性は牧場から小矢谷方面へ歩いていたらしい。男性は突然背後から襲われ、道路脇の1・5メートル下の谷川に転落。川から上がったところを、車で通り掛かった林業関係者に助けられたという。クマは成獣とみられる。市職員や猟友会、勝山署員が現場周辺を捜索したが、ふんなどの痕跡は見つからず、クマが逃げた方向は特定できなかった。市は付近の県道に注意喚起の看板を設置した。勝山署は22日朝、小学校の通学時間を中心に山沿いで警戒に当たる。同市によると、クマの出没は今年3月以降で6件目。市林業振興課は「春は子連れのクマも多く、注意が必要。山菜採りなどで山に入る際は、鈴やラジオなど音が出るものを身に着けて」と呼び掛けている。
(一関でイノシシ捕獲:岩手)
イノシシによる農作物被害が相次いでいる一関市で、イノシシの成獣1頭が捕獲された。一関市のイノシシの捕獲例は4例目で、宮城県が北限とされていた生息範囲が県内にも拡大している。イノシシが捕獲されたのは、一関市萩荘に、15日に仕掛けられたわなで、20日の朝に体長1メートルほどのイノシシの成獣が、中に入っているのが確認された。一関市の山間部では、2008年ごろから、イノシシが出没し始め、それに伴って植えたばかりの稲の苗が倒されたり、稲の穂先が食い荒らされるなど、水稲を中心に農作物被害が多発している。イノシシは、元々宮城県が北限とされていたが、地球の温暖化もあって、一関など県の南部にも生息範囲を広げている。また、イノシシは繁殖力が強く、1度にたくさんの子どもを産むため、捕獲・駆除するだけでは、被害の拡大を防ぐのは難しい状況。捕獲されたイノシシは21日、射殺処分された。
(商店にサル侵入:秋田)
20日、朝早く、大館市の商店に猿が侵入しました。けが人はでていません。
猿が出没したのは、大館市比内町扇田にある65歳の女性が経営する商店です。大館警察署によりますと、20日午前6時ごろ、体長およそ60センチメートルの猿が、商店の入り口の自動ドアから侵入したものです。女性が叫び声をあげると、猿は入ってきた入り口から逃げ出したため、けが人はなく、商品にも被害は出ていません。警察はパトカーで出没現場付近の住民に注意を呼びかけています。
(クマ情報:富山)
21日午前10時55分ごろ、富山市亀谷(大山)の市道脇に親子とみられるクマ2頭がいるのを車で通り掛かった住民が目撃し、富山南署に通報した。クマは斜面を登り、山の方へ姿を消した。同署や市、猟友会が付近をパトロールし注意を呼び掛けた。
(住宅街で野生のサル目撃:福井)
21日午前、福井県福井市渕4丁目の住宅街で、野生のサル1頭がいるのを住民らが目撃した。福井南署が周辺をパトロールし、市はチラシを約180世帯に配布して注意を呼び掛けた。市によると、午後には目撃情報はなくなった。けが人は出ていない。現場は兎越山から西に約300~500メートル離れた場所。市には本年度、今回のを含め3件のサルの目撃情報が寄せられており、2件目も同じような場所だったという。市は「出くわした場合は大きな声を出さずに、市役所や警察に連絡してほしい」としている。
(イノシシ目撃:長野)
22日午前6時ごろ、長野市平柴でイノシシ1頭を目撃したと通報があった。約1時間の間に住宅や畑3ヵ所で目撃情報が寄せられた。近くの山王小学校では教師が児童の登校を見守った。付近では前日にもイノシシの目撃があった。
(歩道で軍用銃?発見:奈良)
奈良署は20日、奈良市内の歩道で、戦時中の軍用とみられる銃が落ちているのが見つかったと発表した。県警は銃刀法違反容疑で、銃が本物かどうかを鑑定する。同署によると、19日午後3時10分ごろ、同市川上町の歩道で、近くの小学6年の男児2人が、植え込みの下に銃が落ちているのを発見。近くの川上交番に届け出た。銃は全長約127・5センチ。銃弾は装填(そうてん)されておらず、銃身部分はさび付いて、中には物が詰められていたという。

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5/20
(研修範囲拡大へ 鹿駆除中に誤射死亡事故、宮城県で緊急会議)
ニホンジカ駆除中の猟銃の誤射による死亡事故を受けて、宮城県猟友会と県警、県は16日、松島町で緊急会議を開き、猟銃事故の防止策を決めた。これまで支部長向けに開いていたリーダー研修の受講範囲を、支部内の班長などへ広げることを確認。クレー射撃の訓練では、撃ってはいけない「白クレー」の数を増やすなど難易度を高くすべきだとの提案があり、今後の課題とした。県警などによると、女川町で12日、県猟友会石巻支部の会員15人がニホンジカ駆除中、会員の一人(82)が撃った散弾銃の弾が一緒に猟をしていた人(64)の胸に当たり死亡。業務上過失致死の疑いで逮捕された容疑者は「鹿を撃ったら、仕留めた鹿の向こうに撃たれた人がいた」と話しているという。今も石巻警察署が調べている。なぜ2人が向かい合ったかは分かっていない。県猟友会の佐々木富男会長は「会員の高齢化が進んでいる中、今は害獣駆除が使命だ。初心に帰って研修などをしっかりやり、高度な技術、判断力を鍛えないといけない」と訴えた。県の担当者は「若い狩猟者を増やす取り組みを始めたい」と、今後の考えを示した。
(カラス避けようと、5人死傷事故:兵庫)
18日午前5時40分ごろ、兵庫県三田市上相野の舞鶴若狭自動車道下り線で、大阪府堺市西区の男性(41)運転の乗用車が、路肩のガードレールに衝突、反動で中央分離帯に跳ね返り、これに後続のワゴン車が追突した。この事故で乗用車の助手席にいた女性が頭を強く打ち死亡。運転していた男性は左足を骨折するなど重傷を負った。ワゴン車を運転していた男性(32)と同乗の男性2人は軽傷。兵庫県警高速隊によると、ワゴン車の男性は「乗用車が道路上のカラスを避けようとしてハンドル操作を誤った」と説明しているという。舞鶴若狭道は下り線の三田西インターチェンジ(IC)-丹南篠山口IC間が約2時間通行止めとなった。
(中学校にクマ侵入、猟友会が射殺:石川)
16日午前4時59分ごろ、金沢市森本中にクマがいるのを金沢東署員が見つけ、約1時間40分後に石川県猟友会金沢支部のメンバーが射殺した。当時、生徒約10人が部活動のため登校中だったが、周辺道路に避難し、けがはなかった。麻酔を使わずの駆除に、付近住民からは「まさか学校で射殺されるとは」と不安の声が上がった。これに対し、同市は「クマが周辺の住宅街に逃げる恐れもあったため、最善の対応だった」としている。金沢市によると、クマは体長約110センチ、体重約60キロの雄。生後4年の成獣とみられる。午前3時37分ごろ、金沢市弥勒(みろく)町の県道森本北交差点付近で、通行人の男性が道路を横断しているクマを見つけ、110番通報した。同4時20分ごろ、猟友会メンバーが現場に到着、金沢東署員や市職員ら26人で捜索を始めた。同4時31分ごろには、別の男性がJR北陸線付近でクマを見たと通報した。その後、クマは森本中の正面玄関から校舎裏へ移動。猟友会メンバーが同6時37分、非常階段付近でうずくまっていたクマを射殺した。森本中では登校時、教職員が通学路に立ち、生徒を見守った。クマの出没を受け、金沢市は周辺の小中学校6校に登校を一時自粛するよう呼び掛けた。川西和茂校長は「生徒にけががなくよかった。校下では毎年、クマの目撃情報があるが、学校周辺までクマが出てくるのは聞いたことがない」と話した。 金沢市は、クマが暴れて校門外で待機する生徒に危害を加える恐れがあり、速やかな駆除が必要と判断した。クマは敷地内を走り回った末、三方を壁に囲まれた非常階段の登り口に入った。金沢東署員、金沢市職員、県猟友会金沢支部のメンバーは遠巻きに監視しながら、麻酔銃を扱える獣医師の到着を待った。しかし、獣医師の到着に時間がかかることや、麻酔の効きが悪い場合はクマが暴れることもあり、現場での駆除を決めた。今年1月に兼六園近くの県道でイノシシが目撃された際、保護者に連絡が届いたのは児童生徒が登校を終えた後で周辺住民には連絡がなかった。これを教訓に金沢市は、クマの対応マニュアルを見直し、関係課の連絡体制を強化した。このため、クマ発見の15分後には学校に連絡が届き、保護者に一斉メールを送信、同報防災無線や看板、チラシなどで付近住民に周知した。駆除についても事前に現場の判断に任せ、迅速な対応に努めた。県猟友会金沢支部の広村靖男副支部長は「周辺に住宅があり、学校の外に追い払うこともできず、駆除は適切な対応だった」と話した。鳥獣保護法では、夜間や住宅地での銃猟は禁止されているが、金沢東署は、クマが生徒に危害を加える恐れがある可能性を重視、緊急避難対応として、県内では初めて警察官職務執行法を適用して、猟友会に発砲を要請した。同署は「発砲による二次被害など周囲の安全に問題がないことを十分に確認した。現場の判断は問題なかった」とした。
(クマ目撃情報:石川)
19日午前7時30分ごろ、小松市上り江町の上り江大橋付近で、木の上にクマが登っているのを住民が見つけ、警察に通報した。小松署によると、警官が到着した時にはすでにいなくなっていた。成獣らしいが、体長は不明。付近住民に注意を呼びかけている。
(クマ目撃情報相次ぐ:石川)
津幡町や小松市内でクマの目撃情報が相次いでいます。18日午後6時15分ごろ津幡町坂戸で、車を運転していた男性が道路を横断するクマを目撃しました。また、19日午前7時半ごろ、小松市上り江町でもクマが出たと警察に通報がありました。いずれもけが人はいないということです。今年の石川県内のクマの目撃情報は、去年のおよそ3倍で警察が注意を呼びかけています。
(クマの目撃情報:石川)
16日夕方、小松市の国道で、道路を横断するクマが目撃されました。警察では、付近をパトロールするなど警戒しています。16日午後6時ごろ、小松市金平町の国道で、クマが道路を横断しているのを、車で通りかかった男性が見つけ、110番通報しました。警察や地域の猟友会が駆けつけ、周辺を捜索しましたが、クマは見つかりませんでした。男性によりますと、クマは体長1.5メートルくらいの成獣で、道路を横断したあと、川に降りて行ったということです。警察は、通学時間に合わせてパトロールを行うなど、住民に注意を呼びかけています。
七尾市は18日、クマの出没を知らせる看板の設置を始め、クマ対策を本格化させた。古くから「宝達山(宝達志水町)以北の能登半島にクマはいない」と言い伝えられていたが、ここ数年、目撃情報が相次いでいるためだ。市によると、クマ出没に注意を促す看板が市内で設置されたのは初めてという。同市山崎町などの南大呑(みなみおおのみ)地区では18日、同地区町会連合会長の池岡徹さん(62)らが集落や山道の入り口など計6か所に看板を立てた。同地区では今春、クマの目撃情報などが4件寄せられている。看板(縦60センチ、横40センチ)にはクマの絵と「注意」「熊出没」と書かれており、計10本を設置する予定だ。池岡さんは「クマの目撃情報があっても、『タヌキじゃないか』と疑っている人もいて、『クマは出ない』と思っている人が多い。子供の一人遊びや年配者の単独行動は慎み、警戒してほしい」と危機感を募らせる。市は今月中に、長年使用していなかったドラム缶状の熊捕獲用オリ(長さ1メートル50)2~3基も初めて設置する予定。クマが目撃された地域の3小学校の児童には熊よけ用の鈴を配布するなど、対策を進めている。市内では昨年夏から秋にかけて、クマの目撃情報や足跡が計6件あった。今年は早くも4月22日から5月11日の間に計5件、目撃や鳴き声を聞いたとの情報が寄せられている。特に国道160号沿いなど、民家が集まっている集落近くで目撃が相次いでいる。市の担当者はクマの目撃情報の増加について「山が荒廃し、人里に降りてくるようになったためといわれている」と話し、「遭遇したら、刺激しないで静かに逃げてほしい」と注意を呼びかけている。
(クマ目撃:栃木)
鹿沼署によると、18日午後6時35分ごろ、鹿沼市上久我の荒井川にクマがいるのを近くに住む女性(65)が目撃した。同署や同市は警戒を呼び掛けている。同署によると、目撃されたクマは1頭。大きさなどは不明という。
(クマ出没:山口)
17日午前9時半ごろ、山口市仁保の仁保中学校(林秀樹校長、生徒54人)から「中学校の裏山にクマが歩いていった」と110番があった。山口署は付近のパトロールを強化し、住民に注意を呼びかけている。同校は緊急全校集会を開き、クマに出合った時は「目をそらさず、あとずさりして静かにその場を去る」など対処法を生徒に伝え、常備品のクマよけの鈴を配った。放課後の部活動は中止された。同中周辺では10日午後2時ごろ、中学校の西約200メートルにある仁保小学校のプール付近でも子グマが目撃されている。
(小学校近くにクマ:青森県)
17日午前八戸市南郷区の小学校の近くでクマが目撃された。被害は出ていないが市や警察が注意を呼びかけている。
(小学校グラウンドにクマの足跡:北海道)
17日午前9時半ごろ、興部町沙留の町立沙留小学校(児童数68人)のグラウンドで、クマの足跡があるのが見つかった。足跡は縦横約15センチで、成獣とみられる。同日朝、渡り廊下の窓ガラスが割れているのを児童が発見し、同小で調べていた。ガラスにはシカの毛が付着しており、興部署は、学校敷地に入り込んだシカをクマが追いかけてきたとみている。同小は児童を集団下校させた。
(イノシシ出没:新潟)
16日午前9時30分ごろ、上越市寺町1の空き家の草刈りをしていた同市寺町1の無職、石田秀男さん(64)が敷地内で体長50~60cmほどのイノシシ1頭を目撃した。市によると被害は報告されていない。石田さんによると、イノシシは3mほど離れた低木の近くにおり、石田さんが鎌を持って近づくと南西方向に逃げ、隣接する民家の縁の下に入っていったという。「儀明川沿いに山から降りてきたのでは。子供のようで、親がいたら危ないと思った。近くに学校もあるので町内会長や近所に連絡した」と話していた。現場の近くには住宅街や県立高田特別支援学校があり、市は町内会を通じて住民に注意を呼び掛けている。
(シカ捕獲に報奨金:広島)
呉市は本年度、有害鳥獣に指定しているシカを捕獲報奨金の対象とし、1頭につき4千円を支給する。狩猟免許を持ち、有害鳥獣捕獲の許可を得た人に限る。ミカンの葉を食べるなど安浦町で農作物の被害が出始めたのが理由で、シカ用の箱わな購入も検討する。「葉を食べられて枯れた木もある。植え直してもまた食べられて育たない」。安浦町日之浦地区の農業山本充喜さん(67)は頭を抱える。自宅そばでミカンを栽培するが、常緑樹のため冬も狙われる。実を食べられたこともあったという。同地区でシカの姿が目立ち始めたのは6、7年前。レタスやブロッコリー、稲穂も被害に遭う。近くのグリーンピアせとうちでも3、4年前から増え始めたという。職員の車に衝突したり、ふんによる被害も出たりしている。市内では昨年度、同町で26頭、川尻町で1頭を捕獲、駆除した。正式な捕獲駆除数をとったのは初めてで、イノシシの箱わなに入っていることが多かった。市農林振興課は「民家や農地との緩衝帯の役割を果たしてきた里山が荒れているのと、山中の餌が不足しているからではないか」とみる。隣接する東広島市では昨年度、502頭を捕獲、駆除。竹原市は303頭だった。両市とも既に報奨金を出している。農作物被害はそれぞれ約1千万円、約250万円。呉市は、生息域拡大により被害が増える懸念もあるとして対策を強める。同課は「猟友会などとも情報交換しながらできるだけ早く対策を立てたい」としている。
(シカ保護管理で環境講座:山梨)
県環境科学研究所(富士吉田市上吉田)は、ニホンジカの保護管理をめぐり「人間はシカを管理できるのか」をテーマにした環境科学講座「山梨のシカを考える」を25日午後1時10分~4時45分、同研究所本館1階ホールで開く。講座内容は、「ニホンジカの生活史と富士山の現状」(同研究所動物生態学研究室の吉田洋氏)▽「ニホンジカの植生への影響と今後の課題」(県森林総合研究所環境保全科の長池卓男氏)▽「ニホンジカの一時飼育と利用の可能性」(県酪農試験場乳肉用牛科の土橋宏司氏)-の3本。
(調理実習、シカ解体:長野)
食肉の製造過程を知り、命の大切さを学ぶため、松本市の松本大学で16日、シカの解体・調理実習があった。茅野市のフランス料理店「オーベルジュ・エスポワール」のオーナーシェフ、藤木徳彦さん(41)を講師に招き、同大健康栄養学科の2年生83人が実習に取り組んだ。今年で4回目。解体実習では、内臓をあらかじめ取り除いた雌のニホンジカ2頭を使用。12日に岡谷市で捕獲したもので、体長は約1・5メートルと約1メートル。学生らは包丁を使い、シカの皮をはいだり、枝肉におろしたりした。藤木さんは「スーパーに行くと肉がパックで売られているが、実習を通して『命をいただく』ということを学んでほしい」と期待した。解体した肉は、調理法で味が変化することを学ぶため、2通りの焼き加減で食べ比べた。また、別のシカのひき肉を使ってハンバーグとミートソースも作った。卒業後、学校給食に携わる学生もいるため、給食に多いメニューを選んだという。藤木さんは「高たんぱく低カロリーのシカ肉は学校給食にも適している」と話した。解体に挑戦した三浦あり彩さん(19)は「最初は気持ちが悪くて見ることができなかったが、実際にやってみて、命をいただくということが理解できた」と充実した表情だった。
(拳銃自殺か、不明の警官が遺体で発見:福島)
17日、福島県いわき市で拳銃を持ったまま行方不明になっていた福島県警いわき中央署の阿部将大巡査長(26)が、18日に遺体で見つかった。県警は拳銃で自殺したものとみている。阿部巡査長は、17日の泊まり勤務中に拳銃と実弾5発を持ったまま行方不明となり、18日に遺体で発見された。拳銃で頭を撃った痕があり、県警は拳銃と未使用の実弾4発を回収し、使った1発の行方を捜している。いわき中央署の今泉満臣署長は「銃を使用して自殺したことは遺憾です」とコメントしている。
(特産イノシシ・シカ肉のジャーキー:福岡)
みやこ町の町農林産物直売所「よってこ四季犀館(しきさいかん)」が、地元特産のイノシシやシカ肉を使った「みやこ肉ジャーキー」を作り、販売を始めた。肉のうまみが凝縮され、香ばしい味に仕上がっている。レトルトカレーや鍋セットなどに次ぐ第4弾。

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(クマ3頭目撃される:新潟)
15日未明、魚沼市・旧守門村でクマ3頭が目撃された。近くの小学校では、児童の登校に保護者や教師が付き添うなど、警戒態勢がとられた。クマが目撃されたのは魚沼市須原だ。15日午前1時ころ、車で通りかかった男性が、体長およそ1メートルのクマ1頭と子グマとみられる2頭のあわせて3頭が歩いているのを見つけ、警察に通報した。クマが目撃された場所から200メートルほどのところには須原小学校があり、学校では、保護者に緊急メールを送り注意を呼びかけるとともに、児童の集団登校に保護者や教師が付き添った。この春、県全体では、足跡などを含め、31件のクマに関する目撃情報が寄せられている。県や警察では、山菜採りで山に入る人も多くなっていることから、クマに注意するよう呼びかけている。
(クマの姿、市が注意呼び掛け:神奈川)
相模原市は14日、同市緑区牧野でクマの目撃情報が寄せられた、と発表した。ツキノワグマとみられる。同地区では4月にもツキノワグマが目撃されており、市は住民らに注意を呼び掛けている。市水みどり環境課によると、車で通勤途中の男性が同日午前8時40分ごろ、県道脇の山林からツキノワグマが姿を現し、山林に戻っていくのを目撃した。男性はそのまま走り去り、市に連絡した。同地区では4月23日、今回の目撃場所から約4キロ離れた地点で散歩中の女性がクマに遭遇した。至近距離だったが、落ち着いて対応し、無事だったという。目撃情報が続いたのを受け、市はあらためて注意を喚起。外出時には鈴など音のするものを身に着け、えさとなる生ごみなどの処理に気を付けるよう呼び掛けている。
(サル、動物園から逃走:京都)
福知山市猪崎の市動物園(二本松俊邦園長)で14日朝、雌のニホンザルが逃げ、近くの山に入ったと市が発表した。サルは同市三和町辻で3月23日、アライグマ捕獲オリに入り、動物園が保護していた。15日も近くの山を捜すという。サルは2歳で体高30センチ、体重8キロで、首輪をしている。事務所内の縦60センチ、横45センチ、高さ50センチのオリに入れていた。二本松園長によると、人を見ると逃げたり隠れたりし、向かってくることはほとんど無いという。
(サルが出没:愛知)
金魚の養殖が盛んな愛知県弥富市で15日、サルが目撃され、住民を驚かせている。養殖場の中を歩き、隠れることなく、路上で果物の皮をむいてほおばるサル。このサルを撮影した人は「ゆっくり歩いて、堂々と食べて、堂々と逃げていきました。怖いですよね。無事保護されるのを祈るだけです」「まさかこんな所にサルが出るなんて…」と言い、目撃した女性は「軽自動車の屋根の上に座っていた。けっこう、大きかった」と話していた。サルが出没したのは弥富市三好。付近には山がなく、市全域も大きな川や海に囲まれており、市の担当者は「一体、どこから来たのか」と首をかしげる。出没したサルの性別など詳しいことは分かっていないが、専門家によると、若いオスなどが群れから離れて1匹だけで行動することは珍しいことではないという。弥富市は目撃したら、市役所もしくは警察に連絡してほしいとしている。
(有害鳥獣対策を考える:岐阜)
農作物に被害をもたらすイノシシやニホンジカなど野生鳥獣の対策を考えるシンポジウム「これからの狩猟と管理捕獲を考える」が18日、岐阜市柳戸の岐阜大講堂で開かれる。高齢化で担い手が減っている狩猟者に焦点を当て、猟友会の代表や研究者、行政の担当者が、野生動物をいかに管理し、新たな共生関係をどう築くかについて話し合う。県内では2011年度、イノシシ約9300頭、ニホンジカ約6600頭が、狩猟や有害鳥獣の駆除として捕獲された。県は近年、対策を強化し、12年度からは、農作物だけでなく、列車事故など被害の増加が目立つニホンジカ対策で「個体数調整」という捕獲枠を新たに設け、1頭当たり雄5000円、雌1万円を助成し、初年度は約1300頭を駆除。その取り組みもあり、11年度の農作物被害は約3億4000万円と、過去最高だった前年より3割減ったが、12年度も億単位の被害が続くとみられる。一方、狩猟者の登録数は年々減少。07年度の約4000人が、11年度は約3600人に減っている。シンポジウムでは、人と野生生物との共生を研究する「野生生物と社会」学会の行政研究部会に所属し、野生動物の管理に詳しい兵庫県職員の上田剛平さんが基調講演し、大日本猟友会の石崎英治さんが狩猟の現状を報告。県内の狩猟について説明する岐阜大野生動物管理学研究センターの角田裕志准教授は「野生動物保護のためにも、狩猟や捕獲への理解を深める機会にしたい」と話している。
(農作物被害減へサル保護管理:和歌山)
農作物を食い荒らす鳥獣による被害を食い止めようと、県は今年度から新たにニホンザルの保護管理計画を策定し、2011年度から始めたニホンジカの管理捕獲も一部地域で継続している。農作物被害額は横ばい状態であるため、県農業環境・鳥獣害対策室は「一歩踏み込んだ管理をすることで少しでも被害を減らしたい」としている。県は、県内全域で被害の発生しているイノシシについては07年に、08年にはニホンジカについて保護管理計画を策定。イノシシとシカは狩猟期間を1か月半程度延長し、さらにニホンジカでは被害が出る前であっても、決められた頭数まで駆除する管理捕獲を11年度から行っている。しかし、過疎化や高齢化の進行で耕作放棄地が増え、餌場や隠れ家が増えたことなどもあって被害はなかなか減らず、ここ数年はサルやシカ、イノシシやカラスなど鳥獣害による農作物被害額は3億円前後で推移。11年度で約3億2800万円に上った。そこで県はニホンジカについて、今年度も管理捕獲を一部の地域で続けるとともに、新たに県中南部に生息し、近年個体数が増加傾向にあるニホンザルに関しても保護管理計画を策定することにした。管理捕獲も実施、年間5000万円の被害額を、4年間で1900万円まで減らす目標だ。同対策室によると、ニホンザルは群れで果樹園などを襲うため、農家は集中的に深刻な被害を受けるという。担当者は「農家にとっては死活問題。保護管理計画を実施することで、被害額を軽減したい」と話している。
(本別にリンゴ園を:北海道)
宇都宮市の男性が、ハンターとして交流のある本別町でリンゴ園を開く準備を進めている。十勝の農業は果樹栽培はほとんどないが、「温暖化の進行で、リンゴ栽培の適地は着実に北上している」と力を込める。今夏をめどにリンゴ園と物販店をオープンさせたい考えだ。男性は大手家電メーカーに長年勤務してきた横須賀誠さん(58)。ハンターとして約20年間、エゾシカ狩猟のため本別など東十勝を訪れてきた。3年前に本別に家を購入、会社を早期退職した。横須賀さんは「どうせやるなら、前例のないことをやりたい」と、本別でリンゴ栽培することを決めた。宇都宮のリンゴ園経営者と交流があり、ノウハウなどを学べることも後押しした。2年前、試しに本別の家にリンゴの木を植えた。無事に越冬し、昨年は実もなった。町勇足の国道に面する約4500平方メートルの土地を購入した。道内の気候に合わせて早い時期に収穫できる品種の苗木を、まず800本植える。リンゴが本格的に収穫できる2年後までは、栃木県産リンゴや全国的に知名度の高い宇都宮のギョーザなどを販売する。将来的には、リンゴの入ったうどんやおやきなどの製造にも取り組む計画。道東でのリンゴ栽培は、オホーツク管内で一部行われているが、十勝総合振興局農務課は「十勝ではリンゴ生産は聞いたことはない」としている。

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