<射撃ニュース1月>

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(猟銃誤射か、警察官負傷:和歌山)
12日午後2時45分ごろ、和歌山県有田川町下津野の山林内で、イノシシ猟をしていた和歌山市の男性会社員(61)の撃った銃弾が、同行していた娘婿で和歌山県警の男性警察官(29)=同市=の右ももを貫通した。警察官はこの日非番で、病院に運ばれて治療を受けている。意識はあるという。湯浅署によると、銃はライフル銃。イノシシに向けて撃った3発のうち1発が警察官に当たった。現場は草が茂って見通しが悪く、同署は誤って撃ったとみて業務上過失致傷の疑いで調べる。男性会社員は狩猟経験が30年以上で、他の猟師らと約10人で午前9時ごろから猟をしていた。
(イノシシ3頭が街駆け回る、1頭を捕獲:神奈川)
10日午前7時ごろ、神奈川県小田原市の住民から「イノシシが市役所の敷地内に3頭いる」と通報があり、県や市の職員、地元の猟友会のメンバーらが捜索しました。イノシシは、市街地や住宅街などを駆け回り、1頭は、午後4時過ぎに、小田原漁港の湾内を泳いでいるところを発見、捕獲されました。捕まったイノシシは、体長およそ1メートル体重50キロで、2歳ぐらいのオスだということです。
(イノシシ目撃される:栃木)
鹿沼署は11日、午後3時半ごろに鹿沼市茂呂の山林で親子連れのイノシシが目撃されたと発表した。同署は注意を呼び掛けている。同署によると、親イノシシの体長は約1・5メートル。同所の同市公設市場南東の山林で、作業中の男性が発見したという。
(イノシシ、住宅街に出没:愛知)
東郷町諸輪の住宅街で10日夜、イノシシの目撃が相次いだ。隣接する名古屋市緑区と豊明市でも7日夜〜8日未明にイノシシの目撃情報が5件あり、愛知署は同じイノシシの可能性があるとみて警戒している。同署によると、10日午後6時半〜同9時、東郷町諸輪の住民から「イノシシを目撃した」「通りを歩いている」などの通報が6件あった。
(サル、目撃情報相次ぐ)
長崎市の中心部や住宅密集地でサルを見たという情報が相次いで寄せられたとして、市はチラシなどで注意を呼びかけている。人への危害など被害情報はないという。市環境保全課によると、9日に城栄町や山里小(橋口町)周辺など住宅街で目撃情報が相次ぎ、110番通報も。昨年末には飲食店が集まる本石灰町でも目撃情報があった。
(シカ被害、沿岸で激化:岩手)
東日本大震災による津波で大きな被害を受けた県沿岸部の気仙地域(大船渡市、陸前高田市、住田町)で、ニホンジカの増加による被害が激化している。シカの絡んだ交通事故は過去最悪となり、農業被害額も増加。専門家は高台移転などで山林開発が進み、シカが人里に入り込む機会が増えると被害が拡大する可能性があるとして、対策の必要性を指摘している。「今までもひどかったが、今年は最悪だ」。ニホンジカに食い荒らされ、枝だけになった綿花やオクラを見やりながら、陸前高田市の農家寺崎研さん(60)はつぶやいた。約1万3000平方メートルの畑には、直径1センチほどの黒いフンと足跡が点々と続いていた。2013年に初めて栽培した綿花は、収穫前の同年10月中旬、8割が被害に遭った。これまでシカが手をつけなかったオクラも食べられた。寺崎さんは、「近くの山に住むシカの群れが増えた」と実感している。これまでシカによる被害を受けていなかった作物が食べられるなど、被害が増えている背景について、県環境保健研究センターの山内貴義主任専門研究員(43)は、「放射性セシウムの影響による牧草地の放棄でシカの餌場が増えていることに加え、復興工事による山林開発の影響も考えられる」と指摘する。同市では、被災した住宅の高台移転や自力再建に向けた造成工事などで、山林の伐採が進んでいる。市によると、10年に約1万8700ヘクタールあった山林のうち、震災後約300ヘクタールが伐採された。民間によるものを除き、自治体の復興工事だけでも、同市を含む沿岸8市町村で計263ヘクタールが開発されている。県自然保護課によると、被災地を多く抱える五葉山地域(釜石市、大船渡市、陸前高田市、住田町)と遠野市東部のシカ生息数(昨年3月時点)は7400~1万1100頭。県は昨年度、五葉山地域の捕獲目標を例年の1・5倍となる2100頭に決定し、過去最多の2757頭を捕獲したが、農業被害額は5年前の2倍以上となる約9360万円で過去最悪だった。車がシカと接触する事故も増えている。今年度に県の保健所が対応した件数は、大船渡市、陸前高田市、住田町で計67件(今年1月8日時点)で、過去最多だった12年度の62件を上回った。林道などだけではなく、車の通行量の多い道路にもシカが出没しているとみられる。今後高台移転で山の中に集落が点在し、集落やその周辺に畑や庭などが作られるようになることも予想される。さらに人里でシカによる被害が増える可能性があることから、山内研究員は、「周囲に柵を設けるなどの対策も必要となってくる」と話している。岩手大農学部の出口善隆准教授(49)は、「高台に作った集落は、土砂崩れを防ぐために、のり面に牧草を植えることが多く、シカの侵入を許す可能性がある。周囲にシカが苦手とするトウガラシなどを栽培するといった工夫を施すことが必要だ」としている。
(イノシシ、国立公園内に定着:石川)
白山国立公園内のブナオ山(標高1365メートル)付近で11日までに、イノシシの新しい群れが確認された。県白山自然保護センター「ブナオ山観察舎」の総観察頭数は、昨年度が延べ482頭で過去最多を記録。今冬も既に62頭(前年同期比23頭減)を観察しており、脚が短く積雪地での生息が難しいイノシシが多雪地帯の同公園内に定着していることをうかがわせる。関係者は生息域の拡大による高山植物など貴重な生態系への影響を懸念している。同観察舎は1999年度に初めてイノシシを観察した。その後、開館期間(11月20日~翌5月5日)の観察頭数は2001年度から3年間はゼロ頭だったが、04年度からは毎年観察され、08年度が46頭、09年度が125頭、10年度が89頭と推移し、12年度は482頭で過去最多を更新した。今年度は標高600~800メートルのブナオ山斜面で、昨年12月19日に7頭を確認したのを皮切りに、同25日には成獣2頭、幼獣6頭の最大8頭の群れを観察した。イノシシは積雪地での移動が困難で雪の下に埋まっている餌を食べられず、生息が難しいとされる。同センターは、イノシシが観察される場所は急斜面で雪崩が頻発するので雪がそれほど深くなく、イノシシが餌を探しやすいのではないかとみている。同センターは、こうした急斜面は観察舎から見える範囲以外にも多数あると指摘する。このため白山国立公園内にイノシシがどれだけ生息しているか把握できないのが実情という。2年前には同公園の標高1700メートル付近で土を掘り起こして何かを食べようとした跡が確認され、根倉谷園地(標高800メートル)にあるミズバショウ群落が食い荒らされた。国立公園では野生動物の捕獲が禁じられているが、同センターは「今のところ目立った被害はない。ただ、イノシシがさらに増殖し、生息域を拡大するようなら何らかの対策が必要だ」としている。
(イノシシ、米ぬか餌に駆除:福岡)
苅田町の臨海工業地帯に近い標高約130メートルの松山で3年前から、イノシシが出没し始めた。奈良時代の山城の遺構が残り山頂からの眺めのよい松山には登山者も少なくなく、有害鳥獣捕獲員が駆除に乗り出した。
(遺跡でイノシシ被害相次ぐ:福井)
福井市城戸ノ内町の一乗谷朝倉氏遺跡で、イノシシに遺跡内が掘り返される被害が相次いでいる。昨年十二月以降の積雪が少ないため、例年以上に被害が目立っている。北陸新幹線金沢開業まで一年余りと迫り、関係者は観光客の入り込みにも影響するのでは、と懸念している。遺跡は、市が観光地として首都圏などを対象に、積極的にPR。自然が売りの観光地だけに維持、管理は不可欠となる。ただ、周辺を山に囲まれているため、イノシシなど野生動物が出やすい。遺跡内の芝生に穴を空けたり、遺構を壊したり。今年の正月には唐門前の広場の芝生が掘り返され、義景館跡近くの山の斜面も崩された。斜面は、市教委一乗谷朝倉氏遺跡管理事務所が八日、シートで覆って雨による被害拡大を防ぐ応急処置をした。遺構は特別史跡などに指定されているため、直ちに改修することができない。朝倉氏遺跡保存協会は、春にハイイロオオカミの尿を設置し、その臭気で獣害対策を図っているが、十分とはいえない。十二月以降の被害は珍しく、同協会の岸田清会長は「目立つ被害は十数カ所。餌のミミズを捕るためだろうが、いたちごっこ」と話す。電気柵の設置は文化財保護の観点から難しく、多額の費用も必要。岸田会長は「北陸新幹線金沢開業までに真剣に対策を考えないといけない」と危機感を募らせる。被害が出ている場所は今春、同管理事務所が県立一乗谷朝倉氏遺跡資料館と相談し、適正な整備を検討する。
(シカ管理技術で報告会:東京)
森林総合研究所は2月4日、東京・新木場の木材会館で公開講演会「新たなシカ管理に向けて」を開く。シカによる農林業への被害は年々増えており、被害面積は全国で7万haを超える。同研究所は、農水省からの委託をうけ平成22年度から4年間にわたりニホンジカの固体数管理技術を研究してきた。講演会では、シカ管理のための計画手法、新たな捕獲システムなどの研究成果を発表する。
(「金の卵」発掘、特性伸ばす:福岡)
緊張感が漂う部屋にビームライフルの射撃音が響く。昨年12月中旬、福岡市博多区の福岡県立スポーツ科学情報センター。射撃手は中学生たち。両足を肩幅に広げて約5キロ・グラムの銃を構え、10メートル先の的をにらんだ。「銃を手だけで静止させようとしない。銃の重さを自然に受け止め、体を止めるイメージで」。同県ライフル射撃協会の仁部宗弘理事(57)の指導に熱がこもる。実は射撃の練習を重ねる中学生たちは普段、学校の部活では陸上やサッカーなど、ほかのスポーツに取り組む。同県が運動能力に秀でた児童生徒を選抜し、一流選手の発掘・育成を目指して2004年から行っている「タレント発掘事業」に参加する生徒たちだ。参加は毎年、運動能力の測定などで選考された小学5年~中学3年の計約150人。毎週土曜の夕方に2時間、そろいのジャージーの胸に五輪マークを付け、センターに集まる。多くの参加者の夢は、五輪出場だ。中学生は年間を通じて射撃に加え、バレーやアーチェリーなど計4競技、小学生はフェンシングやレスリングなど8競技を体験。論理的に考える力やコミュニケーション力を養うプログラムも受講し、最も才能を生かせる競技を探す。保護者向けの栄養学や医学の講座もある。受講者は学校などを通じて募集。東京五輪の開催決定を受け、来年度実施分には過去最多の4万7505人が応募した。事業が今の形になった06年度(3795人)の10倍以上に増え、前年度と比べても約1万6000人増加した。応募者全員に対し、選考材料として提出してもらった全国体力テストの結果などを分析し、どんな能力が優れているかや、効果的な運動法などをアドバイスするのも事業の一環。学校からは「生徒が運動するきっかけになった」「特性を生かせる部活に入った子もいる」などの声が寄せられているという。選抜され、育成プログラムに参加した児童生徒から、これまでに約20人の国際大会出場者が出た。同県立太宰府高3年、末本佳那さん(18)もその一人。昨年オーストラリアで開かれたユース五輪フェスティバルで、ライフル射撃(10メートルエアライフル)で銅メダルを獲得した。小1から学校でバスケットをしていたが、同事業でライフル射撃を知った。「バランス能力に優れ、日本代表レベルの素質がある」と高く評価され、転向。生来の能力を生かし、静止して集中力を持続する競技にも次第に慣れた。末本さんは「選手の育成事業を通じて、様々な競技で活躍する仲間に刺激を受けている。選手村で再会したい」と、五輪出場に照準を絞る。昨年8月の全国小学生陸上競技交流大会で100メートル走の3位になった同県大牟田市立大正小6年、服部元軌君(12)も「チーム競技も個人競技も体験することができ、自分の特性を発見できる。球技か陸上で五輪に出たい」と志は高い。日本スポーツ振興センター(JSC)、日本オリンピック委員会(JOC)と連携した同事業は、今では全国12か所で実施。JOCは08年から、中高生対象に寄宿制のエリートアカデミーを開講し、フェンシングや卓球などでメダリスト輩出を狙っており、発掘事業で見いだされた人材の次のステップへの橋渡しも進んでいる。国内12か所で行われている自治体のタレント発掘・育成事業は、各地の事情に合わせ、対象年齢やプログラムも様々だ。福岡県のように児童生徒に合った競技を見つけ出し、種目の転向も進める取り組みがある一方、北海道美深町のように冬季五輪の競技種目に特化して発掘・育成する地域もある。五輪開催地となる東京都は、高校から始めても上位を狙いやすい7競技に着目し、重点的に強化に取り組む。今年度から募集対象を、これまでの中2から中1にも拡大した。自治体と連携する日本スポーツ振興センターには、各地から相談が相次いでおり、担当者は「早い段階で素質を見抜こうという土壌が広がり、機運の高まりを感じる」と話す。予算の確保やスタッフの養成が今後、課題になりそうだ。
(ガン・カモ調査、日本野鳥の会会員ら:和歌山)
ガンやカモ類の生息調査が11日、和歌山県の田辺市内であり、日本野鳥の会会員や鳥獣保護員らが海岸や河川、池を回り種類や数を調べた。ガン、カモ、ハクチョウ類の冬季の生息状況を把握し、野生生物保護に必要な資料にする目的。環境省の「ガン、カモ類全国一斉調査」に合わせて行っている。県内の調査場所は346カ所、そのうち田辺西牟婁地方では田辺市21カ所、白浜町12カ所、上富田町5カ所、すさみ町3カ所を予定している。同日、旧田辺市内では、日本野鳥の会県支部副支部長の津村真由美さん(同市秋津町)や県鳥獣保護員の山本実さん(同市新庄町)、県と市の職員計4人が調査に参加。双眼鏡などで見て確認した。新庄町の内の浦湾では、マガモ35羽、ヒドリガモ97羽、カンムリカイツブリ3羽などがいた。稲成町の岩口池ではヨシガモ11羽、コガモ6羽を確認した。津村さんは「カンムリカイツブリは数年ぶりに確認した。最近は魚を食べるウミガモの種類の確認が減っているが、魚食のカンムリカイツブリが見られたということは、田辺湾に餌となる魚が増えてきたのかもしれない」と話した。
(シカ料理コンテスト:高知)
高知県が2013年度に初めて企画した「シカ料理コンテスト」で、高知長岡郡本山町本山のレストラン「四季菜館」が考案したシカ肉のコロッケ風料理「シカッチャロール」が、最優秀賞を獲得した。2月からメニューに加わる予定で、四季菜館は「シカ料理の普及につながれば」と喜んでいる。コンテストは、害獣として駆除されるシカの消費拡大を目指す高知県が初開催。シカ肉のおいしい調理法を昨年9月から11月まで募り、小学生からプロの料理人まで、高知県内外の48人がレシピ71点を出品した。書類審査で12点を選び同12月、土佐市で最終の試食選考会を開催。「グランディール」総料理長ら特別審査員4人と、公募の一般審査員68人が採点して入賞5点を決めた。シカッチャロールはシカ肉のミンチとニンジン、ゴボウを甘辛く煮込み、サトイモをつなぎにして大葉などと揚げる料理。「シカ特有の臭みもなくておいしい」「野菜を入れた食感と彩りが良い」などと評価を得て、最優秀に選ばれた。四季菜館はイノシシ肉カレーなどを月替わりで提供するなど、ジビエ発信に力を入れており、原景子・商品開発部チーフ(34)は「子どもでも食べやすいよう工夫した。集客の目玉になるよう今後も新たな料理を考えたい」と張り切っている。高知県は今月下旬に表彰式を予定しており、今後もシカ料理コンテストを続ける方針という。
(シカ肉使った新商品を開発:徳島)
ジビエ料理の普及に取り組む那賀町横谷の四季美谷温泉が、シカ肉を使った新商品「鹿味噌(みそ)」と「これ!?シカ」を発売した。商品は数多くのジビエ料理を考案している中田雅之料理長(53)が開発した。「鹿味噌」は4時間煮込んだシカ肉を赤みそとタケノコなどと合わせ、さらに4時間加熱してなじませた商品。みその甘みと肉のうまみが調和している。「これ!?シカ」は肉をさんしょうやこしょうで味付けし油で揚げて袋詰めした。シカ肉でよく言われる硬さや臭みがなく、食べた時の驚きをイメージして名付けた。「鹿味噌」は1個(130グラム)が380円、「これ!?シカ」は1袋(80グラム)が450円。中田料理長は「ここにしかない商品。ぜひ食べて、シカ肉のイメージを新たにしてほしい」と話している。同温泉のほか、11、12両日に藍住町のゆめタウン徳島である県主催の物産展「むらの宝を伝え隊」でも販売される。
(多彩なイノシシ料理食べ歩き:岡山)
真庭市の湯原温泉郷の飲食店や旅館が多彩なイノシシ料理を提供する「しし祭り」が12日に始まり、岡山県内外から訪れた観光客らがワイルドな味を求め食べ歩きを楽しんだ。13日まで。冬場の魅力創出を狙いに湯原温泉飲食店組合を中心とした実行委が主催し5回目。今年は17店・旅館が参加しカツサンド、カレーうどん、おこわ、担々麺などアイデアあふれる19品を販売した。12日の同市湯原温泉の温泉街では、家族連れらがお目当ての商品を求めマップやチケットを手にしてそぞろ歩き。コロッケや串焼きなど持ち帰り可能な商品を買い、温泉街の足湯に腰掛けながらゆっくり味わう人もいた。
(ツキノワグマ味わう:岐阜)
東白川村越原の道の駅茶の里東白川にある「おいしい自然工房カフェ」で、地元の猟師が仕留めたツキノワグマの肉を使った「月輪うどん」がメニューに加わった。限定百食で、スタッフは「貴重なクマ肉の味を、ぜひ味わってほしい」とアピールしている。ツキノワグマは昨年十二月、山中にイノシシ用のわなを見に行った村の猟友会員が遭遇し、銃で仕留めた冬眠前の若い雌の一頭。村でとれたのは約二十年ぶりで、村のジビエ料理の一つとしてカフェで調理し、販売することになった。うどんはサトイモや白菜など地元野菜と一緒に、客席のこんろを使って土鍋で煮込む。初めて食べたという調理長の佐藤隆治さん(45)は「脂が乗り、それでいてさっぱりした味。他のどの肉とも似ていない」とPRしている。一人前千円。新開発したシカ肉のジャーキーも添えられ、希望でごはんも付く。店内では地元産イノシシ肉を使った「しし鍋」のセットも千五百円で販売している。

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(期間外狩猟で市議を聴取:岡山)
備前市議の男性(64)が2013年秋、備前市の畑に狩猟期間外に無許可でイノシシ用のわなを仕掛けて捕獲したとして、備前署から任意で事情聴取を受けていたことが6日、市議会や猟友会関係者などへの取材で分かった。同署は鳥獣保護法違反(期間外狩猟)容疑で、この市議らを近く書類送検する。関係者によると、市議は同市内の知人女性から「イノシシを駆除してほしい」と相談を受け、13年10月下旬、ワイヤで捕まえる「くくりわな」を女性方近くの畑に設置。11月2日、わなにかかっているのが見つかった。岡山県は鳥獣保護法に基づき、イノシシの狩猟期間を11月15日〜翌年3月15日と規定。一連の行為は期間外で、市に対し有害鳥獣駆除の許可を得る必要があったが、市議は申請していなかった。市議は別の地域に限ったわなの設置許可は持っていた。関係者が市へ相談して違反が発覚。通報を受けた備前署が市議から鳥獣保護法違反容疑で事情を聴いたところ、容疑を認めたという。
(イノシシの目撃相次ぐ:愛知)
7日深夜から8日未明にかけ、名古屋市緑区と愛知県豊明市でイノシシの目撃が相次いだ。緑署によると、7日午後9時40分ごろ、緑区藤塚2の県道を横切るのを、車を運転していた人が目撃し110番。その後、すぐ南側の住宅街でも住民からの通報が3件あり、午後10時ごろ、周辺をパトカーで警戒していた署員が路上を移動するイノシシを見かけた。体長1メートルぐらいの成獣とみられる。愛知署によると、8日午前零時半ごろ、緑区から近い豊明市沓掛町石畑でも目撃されたという。
(猟期中もシカに報奨金、有害駆除2.5倍に:和歌山)
和歌山県古座川町は本年度から、狩猟期間中(11月1日~3月15日)もシカの有害駆除に報奨金を出し、狩猟者にシカの積極的な駆除を呼び掛けている。猟期に入って以降の昨年11月と12月の有害駆除数は、猟期に入る前の4~10月と比べて、月平均で約2・5倍に増えており、町産業振興課の担当者は「効果は出ている。集落の辺りにシカが出なくなったという声も聞く」と話している。県農業環境・鳥獣害対策室によると、有害駆除は農家らが市町村に被害届を出し、役所の職員や鳥獣保護員らが現場を確認。狩猟免許所持者に許可書を発行して実施している。有害鳥獣を捕獲した狩猟者に対する報奨金の費用は、県などが補助している。古座川町では、農林業への鳥獣被害が深刻なため、シカとサルについては町内全域を対象に約70人に有害駆除の許可を出している。これまで猟期中は狩猟者に自主的に駆除してもらっていたが、2011年度から県が猟期中も補助金の対象としたため、報奨金を出せるようになった。町産業振興課によると、猟期中は肉を目当てにイノシシを捕獲する狩猟者が多く、シカは見逃す狩猟者もいるため、シカと出くわした時に積極的に駆除してもらおうと始めたという。町の鳥獣被害防止計画では、シカの有害駆除を含む捕獲目標数を年間800匹としている。実績は12年度660匹、11年度767匹、10年度489匹で目標に達していない。本年度に入ってからの禁猟期間中のシカの有害駆除数は4月59匹、5月73匹、6月と7月がそれぞれ40匹、8月42匹、9月31匹、10月37匹。猟期に入ってからは11月120匹、12月106匹と大きく増えている。シカの1匹当たりの報奨金は銃によるものが1万5千円、くくりわなや箱わなによるものが8千円。町ではほかにも、昨年度に国の補助事業を活用して防護柵を新たに4地区に設置し、サルの被害防止のため動物追い払い用の花火を導入するなどしている。町産業振興課の細井孝哲さん(29)は「将来的には地区の住民でグループをつくってもらい、追い払い用の花火を複数人で使って山に追いやり、山中で狩猟者が駆除するように展開できればと考えている。来年度は動物の生態を学ぶ研修会も開きたい」と話している。
(銃狩猟者35年連続減まず:岡山)
岡山県内の銃による狩猟者登録数は、2013年度2126人(12月24日現在)と、ピークだった1978年度のわずか16%にまで落ち込み、35年連続で減少する見通しとなった。主要因は高齢化。県は狩猟者確保に向けた対策を強化する。県自然環境課によると、正確なデータは免許制度が始まった78年度以降しかなく、1万3131人から右肩下がりが続く。2012年度は2261人だが、猟シーズンが本格化する12月中にほとんどが免許登録を済ませることから13年度も過去最少を更新しそうだ。12年度の登録者に対する60歳以上が占める割合は73・6%。約20年前の1993年度の24・7%から大きく上昇しており、若年層の加入が進まないことなどによる高齢化が大きな要因とみられる。県猟友会の梅川博会長(77)=美咲町=は「銃を持つことへの抵抗感に加え、レジャーが多様化している」と若者に敬遠されている理由を分析する。2007年に長崎県で8人が死傷した散弾銃乱射事件による銃所持規制強化で、免許更新をしない人が増えたことも要因になっているという。県内の鳥獣による農林水産被害額は、12年度3億8256万円(前年度比15%減)。ここ数年は4億円前後で高止まりしている。銃狩猟者減少により被害拡大が懸念される。県は、有害鳥獣駆除の担い手確保に向け、わな猟に限っていた免許取得経費(約9千円)の半額補助を13年度から銃猟免許者にも拡大した。県内の若手狩猟者による座談会やジビエ(狩猟肉)の試食会などのイベントも実施。県自然環境課は「補助充実や狩猟の魅力発信などを続け、銃狩猟者を確保したい」としている。一方、銃を使わないわな猟免許の登録者は年々増加。30年前は232人(銃免許者8534人)だったが、本年度は2019人と銃免許者とほぼ並んでいる。
(画家を拳銃所持の疑いで逮捕:静岡)
静岡県警浜松東署は8日、浜松市東区市野町、画家熊谷光夫容疑者(79)を銃刀法違反(所持)の疑いで現行犯逮捕したと発表した。逮捕は7日。発表によると、熊谷容疑者は7日午後5時頃、自宅の仏間に回転弾倉式拳銃2丁を所持していた疑い。戦前に護身用に輸入した外国製とみられ、熊谷容疑者は「以前に自宅の蔵で見つけた銃を持っていた。祖父が使っていたようだ」などと話し、容疑を認めているという。同署は同日、熊谷容疑者宅を捜索し、ほかにも撃鉄が無く発射できない拳銃1丁と、7種類132発の実弾を押収した。熊谷容疑者は版画家、郷土史家として知られ、3月2日まで浜松文芸館(浜松市中区)で作品展を開催中だったが、同館を所管する市文化政策課は「逮捕された事実を確認した以上、展示を続けることはできない」として、8日、中止とした。
(シカ増殖、食害や六甲の生態系乱す恐れ:兵庫)
兵庫県内の中山間地域でも農作物や樹木への食害が問題になっているニホンジカが、都市部に近い神戸市北区の南部で目撃されるケースが増えている。個体数の増加が本格化すると駆除が難しくなるため、専門家らは危機感を募らせている。繁殖しているのは同区山田町藍那の山林。地元住民らによると、目撃例は10年ほど前からあったが、ここ2、3年で急増している。県内のシカの生息地はこれまで三田市や同区道場町が南限(淡路島を除く)と考えられていたが、さらに南下していることになる。シカによる県内の農林業被害額は、ここ10年ほど年間約4億円で高止まりしている。また、シカの生息密度が高まると、地面近くの植生が衰退。希少植物や他の生物への影響も大きく、問題は全国で深刻化している。県森林動物研究センター(丹波市青垣町)の横山真弓主任研究員は「シカの分布拡大や個体数増加は急激に進む」と指摘。その上で「植物の多様性や農作物への影響が懸念される。登山者などが多い六甲山に侵入すると、駆除はかなり難しくなる」としている。
(イノシシ加工施設完成:岡山)
岡山県吉備中央町北に町内2カ所目となるイノシシの食肉処理加工施設が完成した。地元農業者らでつくる「賀陽瓜坊(うりぼう)クラブ」(15人)が整備、運営。町内外で捕獲されたイノシシを買い取り、精肉して出荷する。施設は鉄骨平屋60平方メートル。新鮮な状態で精肉・出荷できるようスライス、ミンチ器具を備えた処理室や、大型冷凍庫、包装機器などを設置した。総事業費約2100万円で、県と町の補助を活用し、同クラブも一部を負担する。計画では、猟友会員が捕獲、持ち込んだイノシシを処理加工し、「道の駅かよう」(北)と「かよう青空市」(吉川)に卸す。皮や骨はペット食品用などとして加工業者に提供する。費用が必要だが、食肉処理のみの利用も可能。保健所からの営業許可や県の施設検査を受けた後、今月中に稼働する。現地で8日に竣(しゅん)工式があり、関係者約20人が参加。同クラブ会長の杉元操・町商工会長が「イノシシの持ち込みがなければ、運営できない。大勢の皆さんの協力を得て、フルに活用したい」と述べた。
(イノシシ捕獲用の「わな」で子どもがケガ、「責任」はだれにあるのか?)
イノシシ捕獲用の「わな」に、誤って小学6年生の男子児童がかかって、軽いけがをするという事故が起きた。報道によると、この児童は12月上旬、岐阜市内にある山で同級生数人と遊んでいたところ、山の斜面で「わな」に足が挟まれ、抜けなくなったという。この「わな」は、輪の中に足を入れるとワイヤが締まる「くくりわな」という種類。鳥獣保護法では、わなの設置場所や設置者名を知らせる標識を付けることが義務づけられているが、このわなには標識が付いていなかった、と報じられている。農林水産省によると、2009年度のイノシシによる農作物への被害額は約56億円にものぼっており、わなはその対策などとして、自治体等が設置を許可している。このような鳥獣対策用の「わな」で、人がけがをした場合、誰に責任があるのだろうか。中村憲昭弁護士に聞いた。「わなを設置した人は、不法行為に基づく損害賠償責任を負わなければならない可能性があります。民法上、過失により人に危害を加えた者は、その損害を賠償しなければならないからです(709条)」もし自治体の許可をもらっていたとしても、「不法行為」になってしまうのだろうか?「この場合の過失というのは『損害を予見できたのに、それを回避しなかった』という注意義務違反のことです。行政の許可があっても直ちにその義務がなくなるわけではありません。わなはそれ自体、人に怪我をさせるおそれのある危険なものです。人が立ち入る可能性のある場所であれば、その人がわなにかかってけがをすることは予見できます。山の中とはいえ、全く人が立ち入ることのできない場所はごく稀でしょうから、わなのある場所に立ち入らないよう看板を設置したり、わなの場所を明示するなど、人がわなにかからないよう配慮する義務があります」鳥獣保護法で義務づけられた標識が付いておらず、わなの存在に気づきにくくなっているような場合、過失があったと判断される可能性もより高くなりそうだ。「他方、行政に対しては、責任を追及することは難しいでしょう。法律に基づき、狩猟免許所持者に限って、場所や対象を限定してわなの設置許可を出している以上、よほどの落ち度がない限り、責任追及はできないでしょう」中村弁護士はこのように述べたうえで、「動物は文字を読めませんから、捕獲者は億劫がらずにきちんと警告してほしいですよね」と話していた。
(熊より怖い?イノシシと山中で遭遇した時の対処法)
山梨県北杜市小淵沢町で5日、住人がイノシシに襲われた。市道を歩いていた女性(72)と男性(67)が腕と足をかまれた。女性は右腕の骨を折る重傷で男性も足を負傷した。女性を助けようとした通りがかりの男性(33)も軽傷を負った。イノシシは体長約1メートルで、3人を襲って逃げ、警察と地元猟友会が捜索にあたっている。農作物を食い散らかす害獣のイメージが強いイノシシだが、今回のように人間の生命を脅かすどう猛な一面も持つ。経験豊富な猟師は「熊より恐ろしい場合もある」と話す。熊が人間を襲う場合は四つ足で近寄ってから、一度立ち上がり、そして前足でぶん殴ってくるという。「冷静な人であれば、一撃をかわすこともできる」(猟師)。だが、イノシシはそうもいかない。「猪突猛進」という熟語があるように、人間に向かって体当たりしてくる。体当たり攻撃のほかに、鋭い牙やかみつき攻撃がある。そのアゴの威力はすさまじい。「硬い革靴を履いていても、かまれると足が血まみれになってしまう」(猟師)対策としては、イノシシの弱点を突くことがベストだ。イノシシは唐辛子の香りを嫌う。農作物を荒らすイノシシを撃退するため、唐辛子を燃やして追い払う試みは九州で効果を上げている。防犯グッズの唐辛子スプレーをぶっかけるのも効果があるかもしれない。では丸腰でイノシシに出合ってしまったら、どうすればいいのか。この猟師は「屋内に逃げ込むこと。逃げ込む場所がなければ、高いところに上ること。単純だけど、それしかないだろう」と話す。山中で遭遇したら、木の枝に飛びつくことだ。だが、下りてくるのを木の下でイノシシが待ち受けることもあるというから、長期戦に備える心構えも必要だろう。
(ジビエ肉を格付け、品質統一で流通拡大狙う:和歌山)
ジビエと呼ばれる野生のイノシシやシカの肉を肉質で格付けする制度を、県が7日から始めた。ジビエを格付けする「ジビエ格付(かくづけ)員」を県が認定し、格付員が県の基準に基づいて判定する。なじみの薄いジビエの品質を県がわかりやすく統一することで小売業者や消費者の安心感を高め、流通・消費を拡大させるのが狙いだ。格付けされたジビエは3月中にも流通する見通し。県畜産課によると、「皮下脂肪の厚さ」「肉の締まり・きめ」「肉の色沢」「脂肪の色沢と質」によって、イノシシ肉はA~Cの3段階、シカ肉はA、Bの2段階に格付けされる。イノシシ肉で最も良いとされるAランクは、皮下脂肪の厚さが10ミリ以上、肉の赤色が鮮明で光沢が良いことなどが条件になる。県が新たに始めるのは、獣肉処理業者のジビエ処理施設衛生管理認証と、「ジビエ格付員」の認定の2種類。認証・認定を受けたい業者や個人が県に申請して、審査に合格すれば受けられる。
(ジビエの里、“厄介者”の肉を活用:岡山)
思ったより軟らかく癖もない。しょうゆベースの特製ソースが引き立てたシカ肉のうまみが口に広がる―。因幡街道の宿場町として栄えた美作市古町の旧大原宿。古民家を改装して昨年オープンした交流拠点・難波邸内の「フレル食堂」の目玉はジビエ(狩猟肉)料理の定食(1300円)だ。ニホンジカかイノシシをメーンとし、肉の部位などの入荷状況に応じてメニューを決める。この日はシカのもも肉をオリーブオイルなどに一晩漬け込んで焼いた一品。主に周辺地域で採れた野菜のサラダ、煮物なども並び、ボリューム満点だ。「学生時代にイノシシ、シカの肉を食べて感動した。そのおいしさを多くの人に知ってほしくて」と店主の西原貴美さん(30)。同市後山の観光施設・愛の村パークはシカのロースを特製のショウガのたれに漬けて焼き、カレーライスに載せた「鹿肉ジンジャーカレー」(850円)など数種類を販売。同パークは「新年からイノシシ、シカを使ったハンバーグの定食を始めた。いろいろな味を楽しんで」とする。農林被害をもたらす“厄介者”のシカ、イノシシ。駆除と同時に肉を活用しようと県内各地でジビエ料理に注目が集まっている。中でも被害が深刻な美作市は昨年、食肉処理施設「地美恵(じびえ)の郷(さと)みまさか」(同市平福)を稼働し、一般消費者への肉の販売も始めた。ジビエ料理の提供店も広がりつつあり、昨年は“ジビエ元年”の様相となった。同市農業振興課は「市民向けに県とレシピ集を作る予定。ジビエ料理の提供店ももっと増やし、消費を拡大したい」と意気込む。
(シカ肉のり巻き発売:高知)
害獣として駆除されたニホンジカの肉を使ったのり巻きを、高知県香美市物部町大栃の飲食店経営、楮佐古街子さん(38)が考案し、このほど香美市香北町美良布の地場産品直販店「韮生の里」で販売を始めた。「シカ肉のおいしさを伝えたい」とPRしている。シカ肉は需要が少なく、猟師が自家消費するほかは、多くが山中に埋められている。楮佐古さんはこうした現状を狩猟免許を持つ夫の正志さん(43)から聞き、数年前から有効活用を考えてきた。昨年春からは地元で捕れたシカ肉を使い、弁当や串焼きにして直販所やイベントなどで販売。大栃で営業する自身の店でもメニューとして扱っている。のり巻きは、高知県が昨年12月中旬に開催した「シカ肉料理コンテスト」への出品用に考案した。酢飯に合うようにシカ肉をそぼろにし、しょうゆと砂糖で甘辛く煮付け、地元産の野菜と合わせた。シカ肉料理コンテストでは特別審査員賞を受賞した。
(猪鍋セット売り切れ:愛知)
設楽町観光協会が売り出した冬季限定の「設楽猪(しし)鍋セット」に注文が殺到、材料確保が間に合わず販売を打ち切った。例年は一月いっぱい販売していた。獣害対策の一環として二〇〇五年から売り出した。町内で捕獲したイノシシの肉と地元産の野菜やコンニャクを組み合わせてある。今季は九千円と六千円の二種類を用意し、昨年十二月二日に発売したところ、電話やメールで注文が相次いだ。「従来は東三河が中心だったが、今季は需要の中心が名古屋市や尾張地方に移った」と担当者。野生鳥獣の肉を用いるジビエ料理や鍋ブームが後押しし、贈答用の大口注文も多かったという。年が明けても人気は衰えず、三百九十三セットを売ったところで材料が底を突き、泣く泣く「売り切れ」の看板を出すことに。二百三十六セット販売した昨季より二十日以上早い店じまいとなった。肉が全く入手できないわけではないが、「旬を過ぎると脂が落ち臭みも強くなる。来季までお待ちください」。今も舞い込む注文に、町観光協会は平身低頭だ。

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(イノシシ襲う、3人重軽傷:山梨)
5日午前10時25分ごろ、北杜市小淵沢町の市道で、散歩をしていた近所の無職男性(67)と無職女性(72)がイノシシに襲われた。女性がかみつかれるなどして右腕骨折の重傷、男性が軽傷を負った。現場に乗用車で通り掛かり、女性を助けようとした男性会社員(33)もかみつかれて軽いけが。イノシシは体長約1メートルで、逃走した。現場周辺は住宅が立ち並んでいて、市が防災無線で注意を呼び掛けている。
(エア射撃年齢制限引き下げ)
政府は、東京で開催される2020年夏季五輪・パラリンピックに向け、射撃競技のうち実弾を使わないエアライフルとエアピストルの年齢制限を現在の14歳以上から引き下げる方針を固めた。選手や練習場所を限定するなど安全性に配慮し、10歳前後まで引き下げる案を検討している。競技を始める年齢を他国並みにし、若手育成を強化してメダル獲得を目指す狙いがある。対象となる五輪種目は、ライフル射撃の全10種目のうち、エアライフルとエアピストルのそれぞれ男女の計4種目。日本ライフル射撃協会の要請を受け、警察庁と文部科学省が昨年12月から実務者協議を開始した。今年秋の臨時国会に銃刀法改正案を提出する方向で調整している。
(狩猟フォーラム:岡山)
イノシシやシカなど野生動物による深刻な農作物被害の一方、保護や管理を行う人材の不足を受け、岡山県と県猟友会は13日午後0時半から、岡山国際交流センター(岡山市北区)で「おかやま狩猟フォーラム」を開く。京都府の猟師、千松信也さんの講演「狩猟生活を始めるには」や座談会、狩猟に関する制度紹介などを予定。狩猟免許の取得を後押しし、鳥獣保護管理者の底上げを図るのが目的で、イノシシなどを使った「ジビエ料理」の試食や狩猟道具の展示もある。
(カラス被害に新たな対策:岩手)
盛岡市は、長年苦慮しているカラス被害について新たな対策に乗り出す。撃退を狙い、天敵のトビの声やカラスの逃避声をスピーカーで流すもので、7日から約1週間、実証実験する。これまでアドバルーン設置などさまざまな策を講じてきたが、すみかを移動しただけに終わるなど成果はいまひとつ。個体数減少という根本的課題もあるが、市はカラス被害の軽減につなげたいと期待を込める。夕方にカラスの大群が飛来し、大規模なねぐらのある同市愛宕町の愛宕山。市は頂上付近と森の麓の両方に、すみかを挟むようにスピーカーを設置し、7日から1週間をめどに実証実験する。カラスが「帰宅」する夕方を狙い、トビの鳴き声とカラスの警戒声、威嚇声、逃避声を午後4時から2時間半、一定間隔で流し、追い払いを図る。市が2011年、カラスの騒音やふんに悩む同市繋地区で同装置の実験を行ったところ、森の中で1カ所に集中していたねぐらが分散され、被害軽減に一定の効果があったという。愛宕山には推定で約5500羽が飛来。周辺ではふんや鳴き声の騒音被害があり、特に秋から冬の対策要望が多い。
(尾瀬の食害に県対策、シカ8頭を捕獲:福島)
県自然保護課はこのほど、檜枝岐村の矢櫃平地区で実施したニホンジカの対策事業で、8頭を捕獲したと発表した。尾瀬国立公園で深刻化する食害を防ごうと、10~12月にかけてワナを仕掛けていた。
(風車アートでイノシシ撃退:香川)
イノシシによる農作物への被害が拡大している香川県高松市の男木島で、島民が一風変わった被害対策に乗り出した。昨年の「かがわ・山なみ芸術祭」に出品された風車(かざぐるま)アートを活用した取り組みで、来島者らにアート作品を楽しんでもらいながら、イノシシ撃退にもつなげるという一石二鳥の作戦だ。島民たちは同芸術祭関係者の協力を得て、風車の制作に励んでいる。島民によると、島には以前、イノシシは生息していなかったが、数年前から姿を見かけるようになり、人口減少による耕作放棄地の増加などに伴い、被害が頻発。サツマイモなど農作物の栽培をやめる島民がいるほど問題が深刻化しつつある。対策に手を焼く中、男木島の女性ら約10人が昨年11月、山なみ芸術祭の舞台の一つ、まんのう町内の河川敷を訪れ、町民と芸術家が共作した約2400個の風車による作品「やまかぜを訊(き)こう」を目にし、「イノシシ撃退に使えないか」とひらめいた。早速、同芸術祭実行委員長で香川大教育学部教授の倉石文雄さんを通じて、作家やまんのう町の住民に協力を求めた。昨年末には男木コミュニティーセンターで、倉石さんらから風車アートの作り方を教わった。雨風に強い特殊な用紙で作ったうちわサイズの風車を、竹の棒に3、4個ずつ取り付けたもので、風が吹くとバタバタと鳥が羽ばたくような音がするほか、小型発電機を付ければライトの点灯もできるという。音と光でイノシシを威嚇するというアイデアだ。男木コミュニティー協議会では、2月に開催予定の水仙ウオークに合わせ、風車約400個を島西側の道路脇に設置したイノシシ侵入防止柵に取り付ける。観光客らが歩く道沿いに付けることで、人の気配に敏感なイノシシを遠ざける効果を大きくしようとの狙いもある。同協議会の木場健一会長は「多くの人に風車が回る景色を楽しんでもらい、同時にイノシシ対策にもつながれば」と被害対策の“切り札”に期待している。
(「猪-1グランプリ」:大阪)
間の抜けた主人公が現在の池田市へシシ肉を買いに行く珍道中を描いた上方古典落語の「池田の猪(シシ)買い」にちなみ、同市の飲食店によるイノシシ肉を使った料理のナンバー1を決める「燃えろ!猪-1グランプリ」が10日、阪急池田駅前で行われる。昨年に続き2回目の開催。シシ肉特有の臭みをどう消すのか、または生かすのか-。各店の創意工夫を重ねた逸品が登場する。今回は8店が参加。また同時開催で、8店を含む市内の飲食店15店によるスタンプラリー「ミステリー猪ビンゴ」も10日から2月28日まで実施する。前回「粗挽(び)きシシ肉の麻婆(マーボー)豆腐」でグランプリに輝いた中国料理店の「丸一食堂」(城南3丁目)は「猪水餃子(ギョーザ)」で2連覇を目指す。店主増田航さん(29)は初代王者の喜びを感じつつも、前回は同店の看板商品である麻婆豆腐の味で勝ったという思いもあり、「今回はシシ肉の野性味を残したい」と、臭みを残す作戦だ。シシ肉をぶつ切りにして食感を出し、味付けには池田の地酒「呉春」を使用する“地元愛”をみせながらも「味付けはほどほどに、イノシシを前面に出していく」と意気込む。パン屋「ブーランジェリー・アンティープ」(栄町3丁目)は、自家製のシシ肉のソーセージを挟んだ「猪ドッグ」で初参戦。オーナーの渡辺栄治さん(45)もシシ肉独特の風味を残し、ソースを味噌(みそ)ベースにするなど工夫した。「シシ肉の風味は残したが、これはこれとして安心して食べてほしい」と話す。一方で、シシ肉の臭みを“あえて”消したのが、スタンプラリーのみ参加のすし・和食料理店の「田まい」(神田4丁目)。スネ肉を使った「猪煮込み」は、肉をネギとともに4~5時間下ゆでするなど仕込みに3日間を掛けた。若女将の田舞明子さん(44)は「スネ肉の食感がおもしろい。これを機にイノシシ料理が池田に定着していければ」と、ご当地グルメの誕生に期待を寄せる。「猪-1」は午後3時から各食400円で販売。来場者の投票によってグランプリが決まる。スタンプラリーは、全店制覇すると共通お食事券2000円、ビンゴ賞には、同500円がプレゼントされる。
(シカ肉普及へレシピ:和歌山)
農作物を食い荒らす有害鳥獣を食べて被害対策につなげる「獣活」が県内で広がっている。昨年4月には、シカ肉のレシピを広めようとグループ「シカレディース」が結成。県内の多くの飲食店や宿泊施設でシカやイノシシの肉を提供するイベント「ジビエウイーク」も一昨年に始まり、今年は2月に約60カ所で開催する予定だ。

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(イノシシ目撃相次ぐ:新潟)
上越市の住宅地で31日未明から朝にかけ、「イノシシを目撃した」との通報が県警などに相次いだ。午前1時すぎ、同市五智4の国府小周辺にイノシシがいると、男性から110番通報があった。同4時ごろには大豆1の春日小付近と、春日山町2の中屋敷公園付近でイノシシを見たと、新聞販売店従業員らが通報した。周辺は住宅地で、神社も複数あり、年始には多くの参拝客の通行が見込まれる。上越署は「イノシシを見つけたら刺激せず、速やかに通報してほしい」としている。
(シカ生息状況、初の調査へ)
環境省は30日、2014年春からニホンジカの生息数や生息範囲などについて初の全国調査に乗り出す方針を決めた。農作物や生態系への被害が深刻化しているためで、調査結果を踏まえ、15年夏にも都道府県別に捕獲目標を設定。それに基づき、都道府県に計画的に捕獲を進めてもらい、全国の生息数を11年度の推計325万頭から23年度までに半減させることを目指す。ニホンジカをめぐっては現在、全国各地で農作物が食い荒らされたり、樹皮を食べられた樹木が枯死したりする被害が拡大している。これまでも都道府県がそれぞれ生息状況を調査してきたが、より詳しく実態を把握するには、全国的な状況をまとめて調べる必要があると判断した。
(釧路湿原の「シカ道」6年で2.3倍:北海道)
釧路湿原内をエゾシカが通ってできた獣道「シカ道」が2004年から10年の6年間で2・3倍に増えていたことが、環境省釧路自然環境事務所が行った空中写真の判読調査で分かった。シカ道は湿原中央部も含め、湿原全域に広がっていた。同事務所は「常に湿原内で暮らす個体群がいるとみられる」と分析している。調査は精密な空中写真がある04年と10年(いずれも夏季)を比較した。釧路湿原内の1キロ四方の5地区を抽出し、それぞれの写真からシカが通った痕跡を読み取り、総延長を測定。それぞれ1・9~2・6倍に拡大していた。最も総延長が長かったのは湿原中央地区で1キロ四方に約251キロのシカ道があった。同事務所によると、これまでエゾシカは周辺の丘陵地と湿原を行き来しているとみられていた。ところが、今回の調査結果では、湿原内のハンノキやヤナギなどの林を拠点に幾重にもシカ道が広がっていた。さらに河川でシカ道は遮断されておらず、シカは自由に川を渡って行動していることもうかがえた。エゾシカの行動を把握するため同事務所は1月から3月に、釧路町の達古武湖周辺で試験捕獲を行い、生け捕りした2頭に位置情報を発信する機器を取り付け、追跡調査をする。釧路湿原はシカ増加による食害などで生態系への影響が懸念されており、同事務所は「エゾシカの行動を一年を通じて分析し、今後の効率的な捕獲に役立てたい」としている。
(シカ捕獲応援隊:岩手)
シカの食害に悩む遠野市は、4月に「ニホンジカ捕獲応援隊」を発足させる。狩猟免許を持たない市民に、ワナの設置の手伝いなどをしてもらい、地域ぐるみで農作物を守る。
(“攻め”の対策で成果上々!、鳥獣害対策の新たな動き:北海道)
北海道東部の西興部村(にしおこっぺむら)では、NPO西興部村猟区管理協会が村外からハンターを受け入れてガイドする入猟事業や初心者向けのハンタースクール、狩猟学を学ぶ学生の実習などを行い、村内宿泊者も増加するなど、鳥獣害対策を地域おこしにつなげる活動が成果を上げている。
(“攻め”の対策で成果上々!、鳥獣害対策の新たな動き:九州)
広い範囲を移動するシカやイノシシの駆除に、県域を越えた連携が進んでいる。九州では、九州山地に連なる福岡、熊本、大分、宮崎、鹿児島5県によるシカの一斉捕獲と、福岡、佐賀、長崎3県によるイノシシの一斉捕獲が行われ、効果を上げている。大分県ではイノシシとシカの県内一斉捕獲も行われ、鳥獣害対策の意識が高まっている。
(陸自が自動小銃を紛失、隊員8万人で探すも未発見:静岡)
陸上自衛隊の演習場で紛失した自動小銃、外に持ち出された可能性も出てきました。10月、静岡県の東富士演習場で、訓練中の隊員が長さ92センチの89式自動小銃1丁を紛失しました。陸上自衛隊によりますと、これまでに延べ8万人の隊員が演習場の中を捜索しましたが発見できず、陸上自衛隊警務隊は、銃が外に持ち出された可能性もあるとみて、窃盗容疑も視野に捜査を始めました。
(銃販売に駆け込み需要、規制強化を危惧:アメリカ)
銃規制を求める声が高まっている米国で、銃の販売が急増している。相次ぐ銃乱射事件の発生を受け、オバマ政権が銃規制の強化を推し進めてきた結果、銃規制の強化を危惧した消費者の間で駆け込み需要が発生。逆に銃の需要が拡大しているのだ。これに伴い、銃器関連の特許申請件数も急増し、昨年には過去35年間で最も高い水準に達している。米国では近年、学校や公共の場での銃乱射事件が後を絶たない。ここ数年間にも、首都ワシントンにある米海軍施設での事件や、コネティカット州ニュータウンの小学校での事件、ガブリエル・ギフォーズ下院議員が頭部を撃たれ一時重体となったアリゾナ州トゥーソンでの事件などが発生し、米国の深刻な銃問題を浮き彫りにしている。この影響で、2013年初頭には銃の販売が記録的水準に到達。銃購入ブームは、その後いくぶん下火になったものの、依然として続いていると、業界関係者らはみている。ノースカロライナ州のシャルロットで50年以上銃販売店を営んでいるラリー・ハイヤットさんも、その一人。「もう手に入らなくなると言われたら、誰でも銃を半ダースほど買っておこうという気になる」とハイヤットさんは話す。銃器製造大手の売上高は今年に入り、軒並み急増している。米銃器大手のスターム・ルガーが発表した7~9月期決算は、売上高が前年同期比で45%増と急拡大。販売増には「LC380」や「SR45」といった新商品の発売が貢献したと、同社はみている。同社のマイケル・ファイファー最高経営責任者(CEO)は「初めての購入者の増加が、全体の販売を押し上げている」と分析する。米銃器大手のスミス・アンド・ウエッソン(S&W)が6月発表した13年度売上高は、前年比43%増の5億8800万ドル(約619億円)と、過去最高水準を記録した。売上高の先行きを示す指標とされる銃購入の際の身元調査の件数は、08年~12年の4年間に大幅増となり、12年には過去最高の1960万件に達した。銃器大手各社が、より扱いやすく命中精度の高い銃器の開発・改良に力を注いできたことも、銃業界の売り上げ増加を押し上げている一因だ。こうした中、銃器類に関連した特許申請件数も大幅に拡大。米国特許商標庁によると、1997年以降に発行された銃器関連の特許件数は6077件に上る。うち19%は、過去4年に発行されたものだ。昨年には370件と、過去35年間で最高の水準となった。銃器関連の特許申請ブームが終わる兆しはみられない。スターム・ルガーのファイファーCEOは「当社の事業戦略の中核は、需要拡大に向けた新製品の導入だ」とコメントしている。特許申請件数の増加に伴い、特許をめぐる訴訟も増加傾向にある。今年に入り、少なくとも8件の特許訴訟が起きた。銃器関連の特許で最も訴訟問題に発展しやすいのが、銃の命中精度に影響を与える部分となる、弾倉に関する特許だ。米銃器大手ブローニング・アームズは4月、スターム・ルガーに対し、同社の改良した小型弾倉の特許侵害訴訟を起こした。S&Wは、同社が特許を保有するAR-15ライフルの弾倉をコピーしたとして、米銃器製造のプリンカー・アームズを訴えている。そのS&Wは、豪銃器製造のグロックとの間で、ポリマーフレーム拳銃の特許をめぐり3年間にわたり裁判で争い、97年に和解した。
(ハンターシェフがオススメするイノシシ料理:静岡)
農作物や在来種に被害をもたらし、生態系を脅かす鳥獣たち。しかし、見方を変えれば「害獣」は高級食材でもある。工夫次第で益獣となりうるこれらを実際にいただいて調査してみた!シカに次ぎ、年間約62億円もの農作物被害を生み出すイノシシ。「イノシシは農作物の味を一度覚えると、山へ帰らなくなってしまいます。猟師の減少と高齢化が進んでいるので、今後はさらに問題が深刻化するかもしれません」そう話す静岡県・富士宮の「レストラン ビオス」の河崎芳範氏は、狩猟免許所持者。自ら捕らえた鳥類をお店で提供する“ハンターシェフ”だ。お店で提供するイノシシも、地元の知り合いの猟師が捕らえたものを使っているそうだ。「眠っているイノシシを発見して、正確に撃ち抜ける凄腕の猟師がいるので、イノシシはその方などに頼んでいます。罠にかかって体温が上がったり、血抜きや内臓処理が遅れたりした個体は、肉質も落ちてしまうんですよ」レストラン ビオスには猟師が捕らえたイノシシが丸ごと一頭届くこともあるが、「使わず捨てる部位はほぼありません」とのこと。「食べやすい部位はシンプルに焼くことが多いですが、硬い部分は煮込んだり、ソーセージにしたりすることもあります。モモ肉は丸ごと生ハムにもしますね」そんな「イノシシの生ハム」をいただいてみると、獣肉ならではの野性味が濃厚な旨味に昇華・凝縮されていて、口の中に豊かな芳香が広がっていく……これは美味!「キジとイノシシのテリーヌ」も、噛みごたえのあるスジ肉が食感や味に深みを加えた濃厚な味だった。「椎の実を食べているイノシシはドングリのような味がしたりと、環境や雄雌、大きさなどの違いで味が変わるのも獣肉の面白さ。現状では駆除した害獣をそのまま埋めてしまうケースもあるので、さまざまな料理法を広めることで、獣肉の扱いづらいイメージを変え、有効活用の手助けをしたいです」冬場の猟期には通常コース(3990円・8925円)に525~1575円の料金を追加することで、メインをジビエ料理に変更できる。

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