<射撃ニュース9月>

9/30
(クマ2頭目撃:新潟)
29日午後5時半ごろ、五泉市下阿弥陀瀬の田んぼにクマ2頭がいるのを近くに住む男性が目撃し、同市役所に通報した。五泉署によると、クマの体長は約1・5メートルと約1メートルで親子とみられ、山の方へ歩いて行った。発見場所から民家までは約100メートルで、同署や市が注意を呼び掛けている。
(クマ3頭を目撃:栃木)
29日午後5時40分ごろ、那須町湯本の栗林でクマ3頭が目撃された。那須塩原署によると、クマは1頭が体長約1メートルで、2頭は約70センチ。林の中を南に移動していったという。通行人が目撃し、那須交番のインターホンから通報した。現場は那須バギーパークの南側。同署は付近の警戒や注意を呼び掛けている。
(クマ目撃:栃木)
矢板署によると、29日午後3時45分ごろ、矢板市上伊佐野の市道でクマ1頭が目撃された。人的被害はない。クマは体長約1メートル。車で通行中の女性が、市道を東から西へ横切るのを目撃した。
(クマ出没増、人身被害4件:宮城)
県内でツキノワグマの出没が急増している。7~9月の目撃件数は昨年同期の2倍以上もあった。この秋はエサとなるドングリの凶作が予測されており、えさを探したクマが人里にやってくる可能性もあり、県は注意を呼びかけている。色麻町で27日、72歳の女性が自宅近くの畑で農作業をしていたところ、クマに襲われ、顔などにけがをした。気づかないうちに親子のクマに近づいてしまい、子グマを守ろうとした母グマから攻撃されたらしい。県自然保護課によると、ツキノワグマはどちらかというと臆病で、人の気配を感じると自分から逃げる。担当者は「子連れで神経質になっていて、手が出てしまったのではないか」と話す。
(バイクの2人、信号待ちの車に追い抜きざま発砲:静岡)
29日午前7時25分頃、静岡県三島市中島の市道交差点で、乗用車に乗っていた同市内の50歳代の会社役員男性から「銃で撃たれた」と110番があった。三島署員が現場に駆けつけたところ、車のフロントガラスが割れ、車体後部などに弾痕があったほか、周辺で薬きょうが見つかった。男性にけがはなかった。同署は発砲事件として捜査している。発表によると、車が信号待ちで停車していたところ、原付きバイクに乗ったヘルメット姿の2人組が追い抜きざまに発砲したという。通勤時間帯に行われた大胆な犯行に、地元住民は「早く捕まってほしい」と憤りを隠さない。交差点近くの自宅兼店舗でクリーニング店を営む男性(85)は「室内でパーン、パーンというような低い音を2回に分けて計5~6回聞いた気がする。玄関先に出てみたが、何があったか分からなかった」と話す。捜査員から「発砲があった」と知らされ、「善良な人ばかりが住む地域なのにどうして」と語気を強めた。近くのガソリンスタンドの男性従業員(51)も開店準備中に1、2回発砲音を聞いたが、「自動車のエンジンが不完全燃焼した際に発するさく裂音と思った」という。しばらくして来店客から発砲事件があったと知らされて事件に気付いたと話している。「暗い夜中とかではなく、通勤など人通りの多い時間帯に犯行に及ぶとは。本当にびっくりした」と話したのは、事務所に出勤して事件を知った現場近くの自動車整備会社の男性従業員。「テレビドラマで登場するような事件がこんな身近な場所で起こるとは。早く捕まえてほしい」と訴えた。

TOPへ

9/29
(熊に襲われ2人けが:長野)
東筑摩郡山形村で27日、熊の出没が2件あり、女性2人がけがをした。松本署によると、2人は松本市内の病院に運ばれたが、命に別条はないという。現場はいずれも県道塩尻鍋割穂高線(通称・日本アルプスサラダ街道)に近く、同一の熊とみられるという。同署によると、1件目は同日午前10時ごろ、同線小坂交差点から東側の畑で農作業をしていた村内の女性(81)が突然熊に襲われ、顔を引っかかれるなどした。2件目は同日午後1時半ごろ、1件目の出没場所から南西に約1・5キロ離れた住宅地で、村内の女性(58)が自宅前のビニールハウスに入ったところを襲われた。女性は顔をひっかかれるなどした。熊の行方を追っていた村職員や地元猟友会らが同日午後2時25分、2件目の出没場所から約1キロ離れた酪農施設内にいる熊を見つけ、射殺した。熊は体長約1・5メートル、体重80キロほどの4歳くらいの雄だという。
(60代男性が熊に襲われけが:長野)
2014年9月28日午前5時50分ごろ、新潟県上越市中郷区岡沢の農道で、犬の散歩中の近所に住む60代男性が体長約1mの熊1頭に襲われた。上越市によると男性は眉間や左足太ももに軽傷を負い、新潟県妙高市内の病院に2日間ほど検査入院するという。本年度に入り、同市で熊による負傷者発生は今回が初めて。現場近くで農作業をしていた女性(74)は近所に住む男性と犬が散歩をしている姿を目撃。女性は「犬がすごく吠えているから見ると、(男性と熊が)もみ合っててびっくりしたんです。熊は高速道路の方に走って行きました」と話した。その後、女性は駆け寄り、男性に「大丈夫か」と声をかけ、男性から犬を預かった。最近の熊多数出没を受けて周辺パトロールを行っている地元消防団が偶然現場を通りかかり、男性は通報で到着した救急車で病院に搬送されたという。現場を目撃した女性は「はじめは熊とわからず、放し飼いにされている黒い犬かと思った。(男性も熊も)土手に落ちて見えなくなり、私も心臓がドキドキしましたよ」と当時の状況を語った。また、「子供の頃からここに住んでいるけど、私も熊を見たのは初めてだった」と話していた。同市によると市内での熊目撃状況(28日午前11時30分現在)は本年度に入り63件目。中郷区は最多の28件となっている。熊からの襲撃事件を受け、市では地区住民に防災無線で周知、注意喚起を呼びかけた。猟友会や地元消防団のパトロールや熊目撃場所に周知・注意看板を設置しているほか、わなも三基設置している。
(クマに襲われ男性重傷:群馬)
27日午後3時ごろ、群馬県みなかみ町川上の山林で無職の男性(91)がクマに襲われ、額や腕に重傷を負った。沼田署によると、男性が山林にイノシシ用のわなを仕掛けに行くといきなりクマに襲われ、かまれた。クマは体長約1メートルですぐに逃げた。同町ではクマの目撃が相次いでいた。
(クマ出没、男性襲われ軽傷:岐阜)
27日午後8時半ごろ、高山市岩井町の林業の男性(55)宅近くの路上にツキノワグマが現れ、家の前にいた男性が襲われた。男性はクマに顔や手足をひっかかれるなどして軽傷を負った。高山署によると、現場は山間に住宅や畑が点在する地域。クマは体長1メートルほどで突然男性を襲った後、山へ逃げたという。
(登山中の男性クマに襲われる:東京)
東京・奥多摩町の山道で、登山をしていた男性が突然、現れたクマに襲われました。男性は頭などをかまれて大けがです。28日午前11時45分ごろ、奥多摩町の川苔山の山頂付近で、「クマに襲われ、目の上をけがした人がいる」と登山中の男性から通報がありました。東京消防庁などの山岳救助隊が駆け付けたところ、会社員の男性(34)がクマに頭や額をかまれて出血し、大けがをしていました。男性は山頂付近からヘリコプターで救助され、病院に搬送されました。命に別状はないということです。警視庁によりますと、男性は1人で登山をしていて、下山の途中で突然、右から現れたクマに押し倒されて、かまれたということです。クマの行方は分かっていません。
(公園でクマ捕獲:石川)
金沢市の金沢城公園で29日、設置していた捕獲用のおりに体長約1メートルの雄のクマが入っているのが見つかった。地元猟友会が殺処分した。現場は石川門など国重要文化財がある観光地で、日本三名園の兼六園や繁華街も近い。昨年から公園付近では複数回、クマが目撃されていた。石川県によると、9月9日に造園業者が体長70~80センチのクマを目撃した後、巡視を強化するなどしていた。おりは24日、県の依頼で地元猟友会が9日の目撃場所近くに設置。ドラム缶二つをつなげて中に餌をおいており、クマが入ると、入り口が閉まる仕組みだった。
(クマの目撃情報:長野)
9月29日(月)午前11時30分頃、まるやいちご園北側の荒井区小黒原のモロコシ畑で、クマの目撃情報がありました。付近を移動される住民の方は十分注意してください。住宅付近であっても鈴・ラジオなど音の出るものを必ず身につけましょう。
(クマの目撃相次ぐ:栃木)
29日午前、日光市中宮祠、赤沼茶屋の周辺2カ所でクマが目撃された。人的被害はなかった。戦場ケ原が近く、観光客も多いため、日光署は警戒を呼び掛けている。同署によると、同日午前9時15分ごろ、赤沼茶屋の南約500メートルの国道120号で道路脇にいたクマ1頭を観光客が目撃した。また、同9時40分ごろ、赤沼茶屋の西約400メートルの湯川で水を飲んでいるクマ1頭を観光客が目撃したという。
(クマ目撃:栃木)
29日午前6時ごろ、那須塩原市箕輪の市道を横切っているクマ1頭を散歩中の男性が目撃し、110番した。那須塩原署によると、クマは体長約1・5メートルで北側の別荘地へ走り去ったという。付近には別荘のほか宇都宮共和大那須キャンパスもあることから、同署は警戒と注意を呼び掛けている。
(クマ1頭目撃:栃木)
28日午後11時ごろ、日光市大桑町の道路にいるクマ1頭を付近の住民が帰宅した際に目撃し、通報した。今市署によると、クマは体長約1メートルで西側の森へ入って行ったという。同署は付近の警戒と注意を呼び掛けている。
(クマ目撃:栃木)
今市署によると、28日午後11時ごろ、日光市大桑町の路上で、体長約1メートルのクマが目撃された。歩道から森に入るところが目撃され、同署に通報があったという。同署は関係機関に通報の上、現場付近の警戒などを行っている。
(クマ目撃:栃木)
28日午後3時10分ごろ、那須塩原市関谷の県道で、クマ1頭が目撃された。那須塩原署によると、クマは体長約1メートル。道を横切り山へ走っていったという。近くの民家にいた男性が目撃し、同署に通報した。同署は付近の警戒や注意を呼び掛けている。
(クマ3頭の目撃情報:栃木)
28日午前11時50分ごろ、那須町湯本の町道でクマ3頭が目撃された。那須塩原署署によると、クマは1頭が体長約1.5メートル、2頭が約60センチ。町道を横切って別荘地内に走り去ったという。乗用車を運転していた人が目撃し、110番通報した。同署は付近の警戒や注意を呼び掛けている。
(クマ目撃情報:栃木)
27日午後9時50分ごろ、佐野市会沢町でクマ1頭が目撃された。佐野署によると、クマは体長約1メートル。地域住民が敷地内にいるのを目撃、クマは隣の敷地内に入っていったという。同署は付近の警戒や注意を呼び掛けている。
(クマ目撃:栃木)
27日午後8時50分ごろ、矢板市荒井の市道を東から西へ横切るクマを車で通行中の男性(43)が目撃し、通報した。矢板署によるとクマは体長約1メートルで、山林に入って行った。付近には民家が点在し、矢板中央高サッカーグラウンドがある。
(クマ目撃:栃木)
27日午後11時10分ごろ、日光市所野の県道で、県道を横断して東京都足立区立日光林間学校敷地内に入っていくクマを車で走行していた通行人が目撃した。クマは体長約1メートル。近くに同林間学校、西側には住宅街があるため、パトカーで付近の警戒を行った。
(住宅地付近にクマ:栃木)
日光署によると、27日午後2時53分ごろ、日光市清滝安良沢町でクマ1頭が目撃された。実害はない。クマは体長約40センチ。現場付近は裏見の滝入口の住宅街で、パトロール中の駐在所勤務員が道路を横断するのを目撃した。
(サル出没、屋根の上を移動し捕獲困難:埼玉)
県北部で23日から目撃されているサルは26日、熊谷市内に出没した。足跡から国道17号バイパスの北側を深谷市方面から行田市方面へ東に進んでいるとみられる。熊谷市では今のところ被害情報は寄せられていないが、防災行政無線や巡回車を使って注意を呼び掛けている。サルは26日午前7時すぎに玉井地区に出没したのを皮切りに、下奈良、今井地区でも相次いで目撃された。体格から大人のサルとみられる。市と熊谷署は網による捕獲を試みているが、「素早しっこく、住宅地では屋根づたいに移動する。捕まえるのは容易ではない」と市環境政策課。前日の25日には同市籠原地区で、市職員があと3メートルの距離まで追い詰めたものの逃げられたという。市によると、市内では3年前と5年前にもサルが出没し、いずれも捕獲には至らなかった。山の中で群れで暮らしているイメージのある動物だが、県生態系保護協会は「好奇心旺盛なため、1、2頭で山を下りることもある。自然があれば、そのまま平野部まで出てくる可能性もある」と話している。
(ツキノワグマが相次ぎ出没:神奈川)
神奈川県伊勢原市北部の子易、大山地区で今月に入り、ツキノワグマが相次いで出没していたことが、県の監視カメラで確認された。近年、クマの分布域が人里近い地域にまで広がり、人とクマが遭遇するケースが全国的に増加。冬眠前の秋は餌を広範に探し回るため、大量出没することも懸念され、山間部を抱える県内自治体も警戒を強めている。伊勢原市によると、大山の麓に位置する子易、大山地区には計23台のセンサー付きカメラが設置されている。録画映像を確認したところ、1、2、3、5、9、10、11日の計7日だけでも、山の外周約5キロの範囲にある9台に、ツキノワグマが歩く姿が映っていた。時間帯は午後4時~翌午前6時。映っていたのは1頭ずつだが、複数頭の可能性が高く、住宅まで数百メートルに接近しているケースもあった。いずれも体高60センチ前後、体長1メートル以上の成獣とみられる。市は、夕方を中心に2人1組の14人態勢で両地区を巡回。花火の音などでクマを山に押し戻す一方、両地区の352世帯に注意喚起文書を回覧し、子供には鈴を持たせて登下校時の安全を図っている。回覧文書では▽外出時は鈴やラジオを携帯▽遭遇時は静かに後ずさりする▽持ち物を一つずつ地面に置き気をそらす――などを呼びかけている。伊勢原市では過去にも、名産「子易柿」の畑が荒らされる被害に頭を悩ませてきた。豊作・凶作が1年ごとに繰り返されるのに伴い、クマ出没も隔年で多くなり、今年はこの傾向に照らしても大量出没が懸念されるという。県自然環境保全課によると、県内での4~8月のクマ目撃情報(フンなどの痕跡確認を含む)は相模原市4件、山北町3件、厚木市2件、南足柄市1件。前年同期と比べて少ないが、同課は「伊勢原市のように、今月に入って急増している恐れがある」と警戒する。県の推定では、丹沢大山国定公園内に生息するツキノワグマは30~40頭。県のレッドデータブックで絶滅危惧1種に分類されている。これまでは、狩猟や殺処分はできるだけ避け、捕獲時には爆竹やトウガラシスプレーで人を恐れるよう脅してから山に放す「学習放獣」を行ってきた。しかし、頻繁に出没し、同一地域への執着が確認された場合は、人命に危険が及ぶとして殺処分できると、県は規定している。NPO法人・丹沢自然保護協会の中村道也理事長(66)は「出没が増える最大の要因は、山際まで開発が進み、山中にも杉やヒノキの人工林が増え、餌の木の実がなるクヌギやコナラが減ったこと。自然林を増やさない限り、状況は変わらない」と訴えている。
(クマ出没急増:長野)
人里近くに現れたツキノワグマと人との接触事故が相次ぐ中、長野県は26日、ドングリなどの木の実が全県的に不作傾向にあり、今後もエサを求めて出没するクマが例年より増えるとの予測を緊急発表した。クマと遭遇する可能性のある森林や田畑近くなどで注意するよう呼びかけ、各市町村教委には、登下校時の子どもの安全を確保するよう求めた。県警によると、県内で今年、クマに襲われて負傷した事故は26日現在で10件と、年間2件だった昨年より増加。県のまとめでは、今年4~8月のクマの目撃件数は、昨年同期を152件上回る1008件だった。県は毎秋、クマのエサとなるナラ類、ブナ、クリの実り具合について定点観測し、調査結果を公表している。今年は目撃件数や事故が急増しており、例年より半月ほど早く発表した。調査によると、コナラやミズナラなどのナラ類は全県的に不作から並作で、北安曇地域で不作。北信のブナは凶作で全く実っていない。クリは全県的に不作で一部並作。地域によってばらつきがあるが、いずれも昨年よりも悪い状況。不作の周期と、夏の悪天候が重なったためとみている。そのため、今秋はクマがエサを求めて行動範囲を広げ、里山や田畑に出没する可能性が高いと予測。県鳥獣対策・ジビエ振興室は「不幸な遭遇を避けるために、キノコ採りや紅葉狩りで森林に入る場合は複数で行動し、ラジオや鈴などで存在を示してほしい」としている。集落でも、実ったリンゴや柿、クリなどや生ゴミを放置しないようにし、万が一遭遇した場合は、背中を見せず、ゆっくり離れるよう呼びかけている。一方、9月に入って2人がクマに襲われてけがをした大町市では25日、同市平の集落近くの雑木林に出没したクマの親子3頭を猟友会会員らが射殺した。今月の目撃情報は26日午後5時現在で73件に上り、昨年9月の1件を大きく上回る。小学校では、登下校時に保護者が児童の送り迎えをしており、市は26日、20日に発令した「クマ出没警戒警報」を10月3日まで延長すると発表した。
(クマ出没注意、餌のドングリなど不作:栃木)
クマの目撃情報が県内で相次ぎ、四月から八月末時点で八十一件と昨年一年間の七十八件を超えた。餌となるドングリなどの不作が原因とみられ、秋になっても人里で出没が続く可能性が高いことから県が注意を呼び掛けている。
県自然環境課によると、県北西部を中心に七月の目撃件数は三十一件、八月は三十件を記録した。九月も二十四日時点で三十三件と、統計を取り始めた二〇一二年からの月間記録を更新中。同課は、クマを人里へ寄せ付けないための具体策を記したビラを今月に入って新たに作成した。九月上旬に県林業センターが高原(矢板市、塩谷町)、県北、県南各地域で行った堅果(けんか)類の豊凶調査では、餌として最も多いミズナラの状況が、四年ぶりに「不作から凶作」と判明した。同じ堅果類のコナラやクリも「不作」の地域が多く、ここ数年では最も悪い水準となっている。天候不順が主な原因と考えられるが、ミズナラの豊凶は隔年で上下しており、はっきりとは断定できない。それでも、ミズナラが不良の年はクマの捕獲数のピークが九月となり、十一月まで続く傾向があるため、人里への出没も晩秋まで続く可能性があるとして県は注意を呼び掛ける。県の担当者はクマを人里へ近づけない具体策として、収穫予定のない柿やクリは伐採するか実を除去するなどし、生ごみや廃棄野菜を庭や裏山に捨てず、犬や猫の餌などを夜間は建物内に入れておくことを挙げる。さらにクマに出合わない環境づくりとして、家屋周辺や歩道脇の草刈りをして見通しを良くし、住宅敷地に夜間照明を設置するなどしてクマを発見しやすくするなどの対策も勧め、「早朝や夕方にやぶの中や果樹がある場所に近づかないなど、普段から行く場所でもしばらくは注意してほしい」と話している。
(クマの遭遇警戒情報:長野)
最近クマの目撃情報が増えています。エサを求めてクマの行動範囲が広がり、森林内や集落近くの田畑などで遭遇する機会が増えています。キノコ狩り等で森林に入る機会が多い時期ですので森林内はもちろん、田畑付近の住民の方は十分警戒してください。住宅付近であっても鈴・ラジオなど音の出るものを必ず身につけましょう。
(ドングリ不作でクマ大量出没:長野)
人里近くに現れたツキノワグマと人との接触事故が相次ぐ中、県は26日、ドングリなどの木の実が全県的に不作傾向にあり、今後もエサを求めて出没するクマが例年より増えるとの予測を緊急発表した。クマと遭遇する可能性のある森林や田畑近くなどで注意するよう呼びかけ、各市町村教委には、登下校時の子どもの安全を確保するよう求めた。県警によると、県内で今年、クマに襲われて負傷した事故は26日現在で10件と、年間2件だった昨年より増加。県のまとめでは、今年4~8月のクマの目撃件数は、昨年同期を152件上回る1008件だった。県は毎秋、クマのエサとなるナラ類、ブナ、クリの実り具合について定点観測し、調査結果を公表している。今年は目撃件数や事故が急増しており、例年より半月ほど早く発表した。調査によると、コナラやミズナラなどのナラ類は全県的に不作から並作で、北安曇地域で不作。北信のブナは凶作で全く実っていない。クリは全県的に不作で一部並作。地域によってばらつきがあるが、いずれも昨年よりも悪い状況。不作の周期と、夏の悪天候が重なったためとみている。そのため、今秋はクマがエサを求めて行動範囲を広げ、里山や田畑に出没する可能性が高いと予測。県鳥獣対策・ジビエ振興室は「不幸な遭遇を避けるために、キノコ採りや紅葉狩りで森林に入る場合は複数で行動し、ラジオや鈴などで存在を示してほしい」としている。集落でも、実ったリンゴや柿、クリなどや生ゴミを放置しないようにし、万が一遭遇した場合は、背中を見せず、ゆっくり離れるよう呼びかけている。一方、9月に入って2人がクマに襲われてけがをした大町市では25日、同市平の集落近くの雑木林に出没したクマの親子3頭を猟友会会員らが射殺した。今月の目撃情報は26日午後5時現在で73件に上り、昨年9月の1件を大きく上回る。小学校では、登下校時に保護者が児童の送り迎えをしており、市は26日、20日に発令した「クマ出没警戒警報」を10月3日まで延長すると発表した。
(農作物を守る電気柵より有効に:山形)
鳥獣被害対策指導者養成研修会には各市町村や農協の関係者ら30人が参加し、専門家の指導のもと、電気柵を点検するポイントなどについて学んだ。天童市内の園地ではサルの食害対策として去年、延長800メートルの電気柵を設置した。地元の農家によると被害はなくなっているとの事だったが、柵沿いに園地を回ると様々な問題点が見つかった。雪国野生動物研究会の江成はるか博士は「この電線は結構高く見えるが、サルはこの位の高さから、地面まで飛び降りる。自分の農地を少し狭めてでも電気柵を少し内側に張って、電柱との距離をとることが重要だ」と解説した。こちらの園地では他にも水路が柵の外からつながっていたり、摘果した果実が園地に置かれたままで動物を呼び寄せるきっかけになっているなどの問題点が指摘された。江成はるか博士は「動物に入られるリスクをゼロにするのは難しい。なるべくそのリスクを小さくしていくのが重要。どういうところにリスクがあるのかというのを農家に知ってもらって、それを取り入れるかどうかは農家に選択してもらって、なるべく被害を少なく少なくという方向に持っていけたら」と話す。県によると去年、動物による農作物の被害額は6億1500万円で近年はイノシシやシカの被害が増えている。
(猟友会、地域貢献続ける:神奈川)
神奈川県猟友会南足柄支部(桐生(きりゅう)賢五(けんご)支部長、会員59人)が14日、南足柄市和田河原の「ばんらい」で支部創立30年を記念した祝賀会を開いた。祝賀会には牧島かれん衆議院議員ら来賓と支部会員ら合わせて約50人が出席。前支部長、加藤智久氏への表彰などが行われ、会員同士の懇親が図られた。桐生支部長は「これまで活動が続けてこられたのは、関係先の皆様のご指導と会員の協力によるもの。先輩方が築いた伝統と技術を継承し、安全狩猟に努めていきたい。今後も会員の狩猟技術、マナー向上を図りながら、専門技術を持つ集団として、有害鳥獣駆除等の地域貢献に力を入れていきたい」と挨拶した。同支部は1983年、会員数の増加などから、それまで所属していた足柄上支部から独立。狩猟技術向上や安全指導を目的に、講習会や射撃大会などを開催している。また3月から10月までの休猟期には、行政からの依頼を受け、農作物の食害などをもたらす有害鳥獣の駆除にも力を入れており、駆除活動の中心的な役割を果たしている。創立当初は150人以上が所属していた会員数は、高齢化や狩猟離れなどから約60人にまで減少していたが、近年では40代の入会などもあり、会員数は微増傾向にある。
(獣害増、狩猟考える:石川)
若手猟師らが狩猟の体験を語る「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」が二十八日、金沢市問屋町の金沢流通会館であり、来場者三百三十人が耳を傾けた。シカやイノシシの害が拡大する中、環境省が二年前から狩猟者の増加を促そうと全国で開くイベントで、県内での開催は初めて。十三年前から狩りをする千松(せんまつ)信也さん(39)=京都市=が講演し、地元の二十~四十代の四人も「私がハンターになった理由(わけ)」と題して語った。祖母宅周辺のタケノコがイノシシに荒らされるのを防ぎたいと免許を取った狩猟歴四年目の奥村明広さん(26)=金沢市=は「地域のおばあちゃんに喜ばれるとうれしい」とやりがいを披露。「イノシシを殺すとき、心の中で『ごめんなさい』と言っている」と明かす女性(24)もいた。千松さんは動物が食用にならずに駆除される例を残念がり、「命を奪うならおいしく食べるのが基本。自分で食べられる範囲だけ猟をする人が各地で増えてほしい」と願った。
(「けもかわプロジェクト」猟師体験と音楽ナイト:長野)
泰阜村は有害獣の皮を利用して商品開発を行なう「けもかわプロジェクト」の一環として、村内で猟師体験と音楽ナイトを開催した。わなにかかったイノシシを猟銃で仕留めて解体するなど、参加した子どもたちを含め貴重な体験を通じて自然や命の尊さを学んだ。猟師の仕事を肌で感じる機会として、同プロジェクトの代表を務める村の地域おこし協力隊、井野春香さんが企画。愛知県や東京、神奈川県などを中心に3歳から50代までの家族連れなど18人が参加した。地元猟友会の畑野今朝登さんとともにわなを仕掛けた山林に入り、イノシシに止めをさして捕獲。参加者らもナイフを使って肉を切り分ける解体を体験したほか、わなのかけ方やポイントを学んだ。昼食は畑野よしこさんが担当し、シシ鍋や鹿サラダを味わった。夕方からは約30人に参加者が増える中、左京川キャンプ場に場所を移して音楽ライブを開催。オーストラリアの先住民アボリジニの民俗楽器でユーカリの木でできた「ディジュリドゥ」を中心に、息の合ったサウンドを奏でる2人組みユニット「じぶこん」と坂口火菜子さんによる「虹の戦士」語りライブが、命や自然と生きることの大切さを参加者らに伝えた。井野さんは「猟師も自分が伝えたいことを伝えられたと感動していた。自然とマッチした企画となり、今後もコラボした企画を練っていきたい」と話していた。
(オオカミ復活論学ぶ:長野)
鹿の増加を抑制する手段として捕食者であるオオカミの導入を考える「オオカミを語る会」が28日、諏訪市霧ケ峰のヒュッテ霧ケ峰で開かれた。諏訪地方の山小屋関係者や県外の登山愛好者ら約20人が参加。絶滅したオオカミを国外から連れ込むという考え方を学び、賛成と反対それぞれの意見で議論した。日本オオカミ協会(静岡県)の主催で、諏訪地方では2回目。同協会理事の朝倉裕さん(55)が導入が必要な理由を解説した。エゾオオカミを例に、絶滅したのは「北海道は明治初頭に近代畜産が始まり、牛や馬を守るために約3000頭が駆除された」と説明。「生態系頂点の捕食者がいなくなると鹿が激増し、草木の食害で自然が荒廃する」と話した。人間と共存している海外の事例も紹介した。ドイツ・ラウジッツ地方では1990年頃から保護し、群れの縄張りの中にある集落でも「人身被害は今までゼロ」。米国・イエローストーン国立公園は導入した結果、「鹿が減って植物が回復し、他の動物も戻ってきた」と語った。オオカミ復活論の学習後、参加者は盛んに意見を交わした。賛成派は「リスクはほとんど無いに等しい。行政は導入に後ろ向きだ」「オオカミで生態系が回復すれば、危険なクマやスズメバチも森に戻るはずだ」などと話した。反対派は「かつて富士見町で襲われたという文書がある」「霧ケ峰や八ケ岳は観光地。客が怖がる」などと意見。朝倉さんは襲撃したオオカミを野犬と誤認した可能性や、人を捕食対象としない学習能力の高さも補足した。10月19日午後2時からも、諏訪市霧ケ峰車山肩の「ころぼっくるひゅって」を会場に同じ内容で開く。
(猪突猛泳、3キロ沖の島目指し:長崎)
唐津市の沖合約3キロの高島に向けて、唐津湾を泳ぐイノシシの姿が激写された。19日午後2時ごろ、海上タクシーで高島に渡る一行が見つけ、撮影した。目撃された場所は陸地と高島の中間地点。市内の畳製造業下西昭さん(67)が東京から訪れた知人を高島の宝当神社に案内していたところ、何やら泳ぐ物体を発見。よく見るとイノシシで、知人が写真に収めた。各地で市街地にイノシシが出没するが、唐津湾の離島でも10数年前から見かけるようになり、7島全島で確認されている。陸地から泳いで渡り住みついたようで、農作物の被害も。高島では水際作戦を取っていて、海上タクシーから島周辺の漁船に連絡、上陸阻止に向かった。「(目撃地点は)一番深い海域で、イノシシは平気な顔をして悠々と泳いでいた」と下西さん。22日は陸側の西唐津周辺でもイノシシが出没しており、「連れだったかもしれない」とあれこれ推測する。
(野生イノシシ、旅館に“居候”:熊本)
南小国町黒川温泉の旅館「樹やしき」に餌をもらいに訪れる野生のイノシシがいる。ウリ坊のころから懐いており、従業員らは親しみを込めて「しし丸」と呼んでいる。昨年12月、1匹のウリ坊が旅館の敷地に迷い込んできた。「家族とはぐれたのだろうと追い出していたが、何度追っても戻ってくるので根負けした」と丸埜昭三[しょうざぶ]社長(66)。今年3月ごろから駐車場の隅でサツマイモなどを与え始めた。雄のようなので、「しし丸」と名付け、従業員らと見守ってきた。イノシシは体長約80センチまで成長。今では丸埜社長や従業員を見かけると、まるで餌をねだるかのように近寄って来るという。人を威嚇するようなそぶりも見せず、最近は離れの中庭などで昼寝するようになった。丸埜社長は「しし丸を見たお客さんは驚きながらも写真を撮っています」と話す。
(群れごと一網打尽に:愛知)
警戒心が強いイノシシやシカを群れごと捕獲して一網打尽にできる愛知式全方位開放型檻付き囲いわな「おりべえ」。簡単、安全に捕獲・と殺ができる上、個体にストレスがかからないのでおいしい肉がとれるのが特徴だ。愛知県農業総合試験場と民間業者の共同研究で生まれた新発想の技術で、県内外で導入が進みつつある。
(ジビエフェア、スタート:鳥取)
農作物を荒らす有害鳥獣として捕獲された鹿やイノシシの肉の普及を目的とした「森の贅沢(ぜいたく)ジビエフェア」が27日、スタートした。「ジビエ」は野生鳥獣の肉を意味する仏語。来年1月29日まで、県東部のレストランや民宿など22施設でジビエ料理を提供する。県猟友会や獣肉処理業者などが作る「いなばのジビエ推進協議会」(長尾裕昭会長)が昨年に続いて開催。参加施設でジビエ料理を食べるとスタンプがもらえ、三つ以上集めて応募すると食事券や鹿の皮を使ったバッグなどが抽選で当たる。期間中には屋台村などのイベントも開く予定。この日は鳥取市富安のホテル対翠閣で開始式があり、約60人が参加。鹿肉ハンバーグにイノシシ肉のソースを使ったハンバーガーや、鹿肉の薫製など6品を試食した。八頭町の中学校教師、佐々木雅人さん(54)は「臭みがあると思ったが、抵抗なく食べられた。肉質も柔らかくておいしい」。長尾会長は「ジビエの消費が県内の畑や森の保全につながることを意識して食べてもらいたい」と話していた。
(エゾシカ料理に舌鼓:北海道)
「安全・安心なシカ肉を食べるには」と題した市民講座が28日、北見市で開かれ、市民ら約80人がシカ肉料理に舌鼓を打った。講座は、道獣医師会オホーツク支部が、エゾシカの有効活用と生食の危険性を考えてもらおうと開いた。講座では、「知床エゾシカファーム」の富田勝将社長が「エゾシカは捕獲された頭数の約16%しか食肉になっていない。もっと活用すべきだ」、道紋別保健所の内田有・生活衛生課長は「生食はせず、しっかり加熱して、生肉と焼いた肉のはしを使い分けることが大事」などと話した。試食では、カツレツと焼き肉、つくだ煮が提供された。
(火縄銃射撃ギネス認定、251人が一斉に轟音:熊本)
全国各地で火縄銃の演武を披露している「鉄砲隊」31団体が28日、芦北町の御立岬公園海水浴場に集結し、総勢251人による一斉射撃を成功させた。英国のギネス・ワールド・レコーズ社の公式認定員が挑戦に立ち会い、世界記録として認定された。肥後細川藩の鉄砲隊をモデルに結成された芦北町の「葦北あしきた鉄砲隊」の設立10周年を記念し、27日から開かれた「全国火縄銃サミット」のフィナーレ。これまで同様の挑戦はなかったため、同社に「火縄銃による空砲での一斉射撃をした最多人数」という項目の新設を申請。挑戦3回以内で250人以上が一斉に射撃できれば、世界記録と認められることになった。挑戦したのは条件を2人上回る252人。2回目まではタイミングが乱れて失敗したが、3回目は、号令に合わせ、きれいにそろった轟音ごうおんを響かせた。公式認定員が監視員からの報告を集計し、失敗が1人だけだったことを確認。会場に世界記録樹立が伝えられると、見守った多くの観客らが歓声を上げて喜び、拍手を送った。葦北鉄砲隊長の平江大八さん(52)は「日本中の鉄砲隊が一つになって、挑戦を成功させることができた。この記録樹立を最大限に活用し、日本の素晴らしい砲術や伝統文化を世界に発信していきたい」と話していた。

TOPへ

9/26
(襲ったクマをその場で射殺:長野)
19日午前6時45分ごろ、長野県木曽町の山間部で、同町の農業の男性(74)がクマに襲われ、顔にけがをした。意識はあり、命に別条はないとみられる。木曽署によると、男性が山林に仕掛けたイノシシ用のわなを見に行くと、クマが掛かっていた。猟銃を取りに自宅に帰り、再び戻った際、わなから外れたクマに襲われたとみられる。クマは体長約160センチで、男性がその場で射殺した。
(イノシシ出没、男性が転倒しけが:佐賀)
22日午後6時10分ごろ、唐津市二タ子3丁目の路上で、体長約1・5メートルのイノシシ1頭が現れ、近くを歩いていた唐津市内の60代男性が驚いて路上に転倒し、頭などに軽いけがを負った。唐津署によると、イノシシは同署北東の市浄水センター側から出没。市道を走っていた乗用車に接触し、歩道を歩いていた男性に向かって突進したという。イノシシはその後、唐津市屋内プール沿いの道を海方向に逃走。同署では近くに住宅地があることから「外出する時は十分に注意し、イノシシを見かけた場合は近寄らず通報してほしい」と呼び掛けている。
(サルに襲われ、園児ケガ:佐賀)
佐賀県南西部で住宅地などにサルが出没している。22日朝には嬉野市塩田町で、幼稚園の送迎バスを待っていた男児(5)がサルに襲われけがをした。鹿島署などは注意を呼び掛けている。同日午前9時ごろ、同町馬場下で、自宅前の縁石に座りバスを待っていた男児が、背後から飛びかかってきたサルにあおむけに倒され右腕をかまれた。母親(37)が荷物を取りに家に戻った間の出来事だった。男児は餌になる食べ物類は持っていなかったという。鹿島署などによると、今月に入って、嬉野市の嬉野小近くで民家の屋根に乗ったサルが目撃されたほか、19日には鹿島市古枝の交差点や中心市街地周辺で、サルが出没したとの通報が相次いだ。今回のトラブルを受け、嬉野市は近くの小学校や幼稚園・保育園に注意を促すチラシを配布。「サルを見つけても目を合わせたり餌をやったりしないで」と呼び掛けている。
(クマ射殺:富山)
19日午前5時30分頃、黒部市宇奈月町の林道でわなにかかったクマが見つかり檻の中で暴れたため射殺された。クマは体長1メートル30センチ、体重50キロほどの雌の成獣。周辺では今月14日から目撃情報が3件あり、足跡も見つかっていた。
(イノシシ捕獲、民家近く:栃木)
さくら署によると、19日午前5時30分ごろ、さくら市喜連川で、近隣住民が自宅敷地内の植木の世話をしていたところ、道路の方からガサガサと物音がし、同方向を見ると、近くの側溝付近で後ろ足を引きずったイノシシを見つけた。同署によると、イノシシは体長約120センチ、胴回り約90センチの雌で、駆け付けた警察官が捕獲した。
(住宅、保育所近くでクマ捕獲:富山)
住宅の近くでクマが目撃されるケースが県内で相次いでいます。19日、黒部市宇奈月町で捕獲用の檻の中に成獣のクマ1頭が入っているのがみつかりました。現場から300メートルのところには住宅や保育所があり、黒部市では、周辺をパトロールするなどし、注意を呼びかけています。「黒部市下立(おりたて)地区です。クマはこの檻の中で暴れていたところ発見されました。300メートル下手には民家などがあり餌を求めてクマは徐々に下山しているとみられます」(川合記者)見つかったクマはメスの成獣で体長およそ130センチ、体重はおよそ50キロ。19日午前5時半ごろ、市の有害鳥獣捕獲隊員がパトロールしていたところみつけ、檻の中で暴れていたため駆除しました。県によりますと今年のクマの目撃情報は19日までに188件。すでに去年1年間の159件を上回っています。また、今年はクマの餌となるブナやミズナラなどが不作であることから今後、クマが大量出没する可能性があり地元では警戒を強めています。県は、クマが大量出没した4年前と状況が似ており、クマの餌となる庭先の柿の実など早く収穫するよう注意を呼びかけています。
(市議会棟にサル侵入:宮崎)
25日正午頃、宮崎県日南市役所の議会棟にサル1匹が侵入した。約20分後に逃走し、けが人はなかった。市によると、体長約1メートルで、野生のニホンザルとみられる。開いていた1階通用口から侵入。男性職員2人が捕まえようとしたが、2階のトイレに逃げ込み、歯をむき出して威嚇。暴れ回った末、50センチ四方、厚さ2・5ミリの窓ガラスを割って飛び降り、北の方角に逃げたという。この日は委員会が開かれていたが、昼休み中で影響はなかった。男性職員の1人は「市役所まで入ってきたのは聞いたことがない」と驚いていた。
(クマ目撃:栃木)
26日午前7時40分ごろ、矢板市荒井の市道を横切るクマ1頭を車で通行中の男性が目撃し、通報した。矢板署によると、クマは体長約1メートルで山林内に入っていったという。付近は人家が点在する農村地帯。
(クマの目撃相次ぐ:石川)
今月に入って県内各地でクマの目撃情報が相次いでいて24日は砺波市の民家の庭でクマの糞が見つかりました。県はクマのエサとなる作物の早めの収穫や外出時に鈴などを携帯するよう注意を呼びかけています。「クマの糞が見つかったのは庄川町金屋のこちらのお宅です。門をくぐってすぐのこの場所に糞があったということです」クマの糞は24日午後2時15分ごろ、この家に住む母親のもとを訪れた女性が発見。砺波市の職員と鳥獣被害対策実施隊が調べたところ、大きさや内容物からクマの糞であることが判明しました。この家の付近にはクマのエサとなる柿の木が多く、糞の中には柿の種があったと言います。2頭のクマは23日午後5時ごろ、国道156号線の山側の道路脇で目撃されました。砺波市によりますと2頭はその大きさから親子と見られ、糞があった民家と発見場所が近いため、同じクマである可能性が高いということです。県によりますと、今年はクマのエサとなるどんぐりなどが不作なため人里に降りて目撃されるケースが目立っていて、24日現在で県内のクマの目撃や痕跡に関する情報は205件に上り、去年9月末までの139件を既に上回っています。目撃件数自体は例年並みだということですが、県では引き続き、エサとなる柿などの適切な管理や山間地では鈴などを持って出歩くよう注意を呼びかけています。
(クマ目撃情報:栃木)
25日午後10時55分ごろ、日光市所野の広域農道上で、通行人がクマ1頭を目撃し、通報した。日光署によると、クマは体長約1メートル。現場は日光カンツリー倶楽部前交差点を北へ約400メートルの地点。付近は民家が点在しており、同署は警戒を呼びかけている。
(クマ目撃:新潟)
25日午前8時ごろ、阿賀町鹿瀬の国道沿いの麒麟山に体長70~80センチのクマ1頭が見えたと、近くの住民から町に通報があった。津川署によると、現場は麒麟山温泉に近く、民家までは約30メートル。同署と町で注意を呼び掛けている。
(田んぼにクマ:栃木)
25日午前8時ごろ、矢板市下伊佐野の市道を車で通行中の男性(64)が田んぼにクマを目撃した。矢板署によると、体長約50センチ。市道沿いの田んぼから山林に入っていったという。現場付近は人家が点在する山村地帯。
(県道と山林でクマ目撃:栃木)
今市署は24日、同日午前に日光市内の2カ所でクマが目撃されたと発表した。同署によると、午前8時10分ごろ、同市瀬尾の県道247号で、横断するクマ1頭(体長約1メートル)が目撃された。また、同11時15分ごろ、同市栗原の山林で通行人がクマ1頭を目撃したという。同署は注意を呼び掛けている。
(住宅地付近でクマ目撃:栃木)
24日午前8時5分ごろ、日光市野口の国道119号でクマ1頭が目撃された。人的被害はない。日光署によると、クマは体長約1.5メートル。通行人が国道を横断しているクマを目撃した。クマは道路北側の杉並木に入って行ったという。現場付近は住宅街で、日光だいや川公園にも近いことから、広報、警戒活動を強化するほか、関係機関と連携して警戒を呼び掛ける。
(クマ目撃情報:栃木)
23日午後8時25分ごろ、日光市中宮祠の国道120号でクマ1頭が目撃された。日光署によると、クマは体長約1メートル。道路を横断し西側の山林へ入っていったという。通行人が目撃した。現場は戦場ケ原近くで、観光客も訪れる場所。同署は付近の警戒や注意を呼び掛けている。
(クマ目撃相次ぐ:新潟)
上越市中郷区で23日、クマの目撃が相次いだ。市は注意を呼び掛けている。午前9時半すぎ、二本木の県道岡川交差点で体長約1メートルのクマを目撃したと、車を運転中の男性が区総合事務所に通報した。市によると、現場は岡川集落から約400メートル。午前10時前には、福田の国道福田交差点で体長約1・2メートルのクマを目撃したと、車を運転中の男性が区総合事務所に通報した。市によると、現場は福田集落から約300メートル。クマはいずれも近くのやぶに逃げた。目撃された2カ所は2キロほどはなれており、市は2頭は別のクマの可能性が高いとみている。
(クマの目撃情報:長野)
9月23日(火)午前6時30分頃、西春近北小学校南側戸沢川付近の道路沿いで、クマの目撃情報がありました。付近を移動される住民の方は十分注意してください。住宅付近であっても鈴・ラジオなど音の出るものを必ず身につけましょう。
(県道でクマ目撃:栃木)
22日午後8時15分ごろ、矢板市土屋の県道でクマ1頭が目撃された。人的被害はない。矢板署によると、クマは体長約1.2メートル。車で走行中の男性が、県道を横切るクマを目撃し110番した。クマは道路東側の林に入って行ったという。
(クマの出没相次ぐ:新潟)
21日午後8時半過ぎ、南魚沼市仙石の市道で、ジョギングをしていた40歳代の女性の背後に田んぼからクマ1頭が現れた。クマは体長1メートル50センチほどで、女性を20メートルほど追いかけた後、田んぼに戻り、去っていったという。女性にケガはない。
(クマ目撃:栃木)
21日午後7時40分ごろ、塩谷町上寺島の県道でクマ1頭を車で帰宅中の男性が目撃し、通報した。矢板署によると、体長は約1・5メートルで道路を横切り山林内に入っていった。現場は同所の東古屋湖北側付近の山間地で人家が点在している。
(クマ目撃:新潟)
21日午前6時前、上越市中郷区二本木の公民館などが入る複合施設「はーとぴあ中郷」近くにクマ1頭がいるのを、クマの警戒パトロール中の消防団員が発見、市に通報した。市によると、クマの体長は約1・2メートル。施設近くの県道を横切り、やぶに向かった。発見地点から近くの集落までは約300メートル。市が注意を呼び掛けている。また、21日午前11時ごろ、南魚沼市小川の寺の竹やぶで、住職がクマ2頭を目撃したと市の職員が南魚沼署に通報した。同署によると、クマは体長約1メートルと約60センチで親子とみられ、山の方へ入っていった。周辺には民家が点在しており、同署と南魚沼市役所は注意を呼び掛けている。
(クマ目撃:栃木)
21日午後5時ごろ、那須町湯本の道路でクマ4頭が目撃された。那須塩原署は注意を呼び掛けている。同署によると、1頭が体長約1メートル、3頭が体長約0.5メートル。現場は那須サファリパークから北に約0.7キロの付近。道路を横断する4頭を目撃した人が110番したという。
(小グマ目撃:栃木)
今市署によると、20日午後7時55分ごろ、日光市瀬尾の市道で、車で帰宅途中の通行人が、道路を南から北に横断して山林に入っていく小グマを目撃し、警察に通報した。同署によると、クマは体長60~70センチ程度という。同署は関係機関とともに付近を警戒するとともに、注意を呼び掛けている。
(クマ目撃:新潟)
19日午後7時ごろ、南魚沼市原の県道で、体長約1・5メートルのクマ1頭を目撃したと、市の職員が南魚沼署に通報した。同署によると、クマは県道を横切り山の方へ逃げた。近くの民家までは約200メートル。同署と南魚沼市役所が注意を呼び掛けている。
(クマ目撃:栃木)
今市署によると、20日午前5時ごろ、日光市大桑町の板穴橋南方でクマ1頭が目撃された。同署によると、クマは体長約1メートルで、板穴橋南方の林に入っていくのが目撃されたという。同署で関係機関に連絡の上、注意を呼び掛けている。
(小グマ目撃:栃木)
19日午前9時45分ごろ、那須町湯本の森林内で子グマ3頭が目撃された。那須塩原署によると、クマはいずれも体長約70センチ。現場は南ケ丘牧場交差点から北西約800メートルにある明治大学那須寮付近。通行中の女性が道路上を横切り、森林内に歩き去って行くクマを目撃した。同署は付近の広報、警戒活動を実施している。
(サルの情報相次ぐ:埼玉)
深谷市と熊谷市で二十四、二十五の両日、サルの目撃情報が相次いだ。熊谷市は防災行政無線で市民に注意を呼びかけている。二十四日午前、深谷市上野台の正智深谷高校から深谷署に「サルがいる」と連絡が入ったのを皮切りに、同市上柴地区などで市民から複数の目撃情報が寄せられた。翌二十五日に、サルは熊谷市籠原地区へ移動。熊谷署や市に目撃情報が三、四件寄せられた。午後四時ごろ、熊谷市籠原南一丁目付近で市職員らがサルを見つけたものの、逃げられたという。サルは一匹で「何らかの理由で群れから離れ、東へ移動しているようだ」と市環境政策課の担当者は話している。
(クマのフン発見、公園閉鎖:北海道)
札幌市西区の公園の駐車場でクマのフンが見つかり、札幌市は公園などの施設を閉鎖しました。クマのフンが見つかったのは、札幌市西区西野の「宮丘公園」の駐車場です。きのう午前10時ごろ、公園に来ていた人が駐車場そばの芝生でおよそ20センチのヒグマのフンを見つけました。このため、公園の管理者などは施設内に人が立ち入らないよう、宮丘公園と西野市民の森を全面閉鎖し、施設内の遊歩道につながる西野都市環境林の入り口も閉鎖したということです。閉鎖期間は、来月6日までを予定し、その間も施設内を巡視して警戒を強めるということです。
(クマ目撃相次ぐ:栃木)
県内でツキノワグマの目撃情報が相次いでいる。4月から8月末までの目撃は県北部を中心に81件で、県が参考値として集計し始めた2012年度以降で最多。さらに今秋はツキノワグマの餌となる山のドングリの凶作、不作が見通されており、県などは注意を呼び掛けている。県自然環境課によると、新聞報道、市町の報告に基づく目撃情報件数は2014年度、8月末現在で81件。13年度同期の64件、12年度の73件を既に上回っている。14年度は特に7月に31件、8月に30件と夏場に多かった。有害鳥獣としての捕獲頭数も4月以降の累計で8月末現在、40頭。13年度同期の26頭、12年度の28頭に比べて1・5倍ほどに増えている。同課によると、目撃が多い直接的な原因は不明だが、宇都宮大農学部の小金沢正昭教授(野生鳥獣管理学)は「今は手入れが行き届いていない森が多い。そのため山で夏場の餌となるキイチゴ、木の葉などが少なくなっている」と話す。関係者が懸念するのは、今秋のドングリが凶作と見通されていることだ。冬眠前の餌となるドングリが少ないとクマは人里近くに出没するとされ、捕獲頭数と相関傾向が見られる。同課によると、県内で近年、有害捕獲が多かった12年度(有害捕獲頭数56頭)、10年度は(同56頭)はミズナラ、コナラが凶作、不作だった。一方、有害捕獲が少なかった09年度(同17頭)は全般に平年並み以上で、高原地域のミズナラは豊作だった。
(クマ目撃相次ぐ:富山)
ツキノワグマの目撃が富山市内でも相次いでいる。八月から急増し、目撃される時期が例年に比べ早いのが特徴。クマの出没を懸念し、開催予定だった催しを中止する地域も出ている。二十四日には、八尾町三ツ松の地区センター付近で子グマ一頭、大山地区の文殊寺で成獣一頭が目撃された。細入岩稲では、クマの痕跡情報が市に寄せられた。市森林政策課によると、市内では今年に入って二十四日までに、七十四件の目撃や痕跡情報が寄せられている。前年九月末の三十三件を大きく上回る。クマの目撃情報が相次いでいることから、参加者の安全確保のためイベント取りやめなど影響も出ている。二十日に大沢野地域で開催予定だった「歴史探訪ウオーク」、二十三日に同地域の猿倉山周辺で予定された「市内一望風の城ウオーク」はともに、ウオーキングコース周辺にクマ出没の恐れがあったため同市大沢野総合行政センターが中止とした。人的被害は出ていないが、冬眠に向けて活発に餌を求めるようになるこれからが大量出没する可能性が高いという。同課は「出没が考えられる山間部では特に、カキやクリなど収穫後の農作物の管理徹底や、生ごみなどを置かないようしてほしい」と呼び掛けている。
(ドングリ不作、クマ出没に注意:栃木)
県は24日、「ドングリが凶作から不作のレベル」とし、晩秋までクマの出没に注意する必要があると発表した。県自然環境課によると、今月上旬に県林業センターが県内3地域で実施したドングリの豊凶調査では、ミズナラが高原地域や県南地域で凶作、県北地域が不作、コナラが高原地域や県南地域で不作、クリが高原地域で不作としている。同課は「ミズナラの作況が不良の年はクマの出没が11月まで続く傾向がある」と指摘。里地周辺でも出没の可能性があるとしている。県は住民や登山者向けに注意を呼び掛けており、収穫予定のないカキ、クリの伐採▽住宅周辺や歩道脇の藪を刈り、見通しの確保▽登山時にラジオ、鈴の携帯▽登山時に新しい足跡を見つけたら引き返す-などの対策を示している。
(生態を学びイノシシ退治:宮城)
イノシシが農作物を食い荒らす被害が急増する現状を受け、白石市の関係団体でつくる市農作物有害鳥獣対策協議会は11日、適切なイノシシ対策を学ぶ研修会を市ホワイトキューブで開いた。市内の農家ら約280人が参加した。イノシシの生態に詳しい農業・食品産業技術総合研究機構近畿中国四国農業研究センターの江口祐輔上席研究員が講演。イノシシの雌は年1回、春に最大4~5頭を産むが、子がわなにかかるなどして死ぬと秋にも産むケースがあり、「親子同時に捕獲しないと意味がない」と指摘した。さらに、(1)跳躍するよりもまず、下をくぐりたがる(2)大食漢ではなく、草が好物(3)臭いや音、光の忌避効果はない-といった習性を説明。「防護柵は高さ20~40センチをしっかり押さえることが大切だ。収穫しない果実や農作物を山際に捨てず、のり面の草や稲刈り後のひこばえを刈るなど、地域で総合的な対策を講じてほしい」と呼び掛けた。イノシシをめぐる俗説を否定し、生態や行動、実験に基づく客観的な対策の説明に、参加者からは驚きの声が上がっていた。
(シカ対策、農林業の被害防止へ:石川)
シカによる農林業への被害を防ごうと、石川県は今年度から新たな対策に乗り出す。シカが急増する福井県からの侵入を防ぐため、県境沿いの24キロにわたって防護柵を設置する計画で、深刻な被害に悩む他県からも注目を集める。前代未聞のシカの「水際作戦」は果たして功を奏するのか−−。北陸ではこれまでシカは主に福井県に生息し、石川県ではあまり見られなかった。ふんの分布状況などから福井県内の生息数は2011年時点で推定3万2000頭。生息域は県南西部から徐々に北上しつつあり、捕獲頭数も02年度の1302頭から12年度6561頭に急増した。石川県では05年度から続けて捕獲されるようになり、09年度には46頭に上った。現在では600〜1100頭が生息しているとみられる。雌は1歳になると毎年出産し、繁殖力が非常に強い。少雪化も影響して生息域が広がったらしい。シカはヒノキやスギで角を研ぐ習性があり、福井では木がやせ細ったり、草が食べ尽くされて雨で土砂崩れが起きたりしている。そんな中、石川県は、福井からのシカ侵入を食い止めるため、県境に沿って防護柵を設置する作戦を立てた。設置を検討しているのは県境約70キロのうち日本海近くから山地方面の約24キロ。今年度は北陸自動車道以東の7・2キロに高さ約2メートルの金網を設置する計画で、5800万円の予算を計上した。シカ以外の小動物が行き来できるよう網目の大きさを工夫して生態系に影響を与えないよう配慮する。残りの区間は来年度以降に効果をみて設置を検討する。環境省によると、ニホンジカの推定頭数は1989年度30万頭だったが2011年度261万頭に激増。現在の捕獲ペースだと2025年に500万頭まで増える見通しで対策が急務となっている。明治以降、ニホンジカがほとんどいないとされていた青森県でも、2010年ごろから相次いで目撃されるようになった。昨年は世界遺産「白神山地」付近で4頭を確認。県は、貴重なブナの原生林が被害を受けかねないとして危機感を強め、対策の検討を始めた。青森県自然保護課は「これまでにない大規模な石川県の計画に注目している。シカの進入路に防護柵を設置するのは非常に有効な方法ではないか。効果を見極め、参考にしたい」としている。
(鳥獣被害、13年度農林産物前年度比25%減:宮崎)
県は、2013年度の野生鳥獣による農林産物などへの被害が、12年度比約25%減の8億2652万円だったと発表した。13年度から国の緊急捕獲対策が始まったことでイノシシやシカの捕獲数が大幅に増えたことなどが要因だとしている。18日の県議会環境農林水産常任委で報告した。被害の内訳は▽水稲や野菜などの農作物7億2978万円(前年度比27%減)▽シイタケなどの特用林産物3232万円(同28%減)▽スギやヒノキの人工林6442万円(同22%増)。加害鳥獣別ではイノシシ(被害額3億5190万円)が最も多く、シカ(同3億2895万円)とサル(同7890万円)を合わせて全体の約9割を占めた。自然環境課などによると、農林産物への鳥獣被害は近年全国的に深刻化しており、農林水産省は昨年度、捕獲事業に対する資金面での助成を始めた。県内ではそれまで、イノシシ捕獲に対する助成はほぼゼロだったが、13年度から1頭当たり8000円の助成が出るようになった。シカも、8000円だった助成が1万円に引き上げられた。その結果、13年度は、狩猟以外でのイノシシ捕獲数は9168頭と、12年度(5278頭)と比べて約1・7倍に増えた。シカも1万5859頭で約1・4倍に増えた。同課の松永雅春主幹は「被害防止のため、今後も捕獲の強化を図りたい」と話している。
(申請殺到で予算5割増額、有害鳥獣の防護柵補助金:和歌山)
イノシシやシカから農作物を守る防護柵の設置を補助する制度に申請が殺到し、和歌山県田辺市は予算を5割増額する。収穫期を迎えるかんきつ類の被害軽減が狙い。開会中の9月議会に500万円の補正予算案を提出している。防護柵には電気柵やトタン板、ワイヤメッシュ(溶接金網)などがある。柵の設置費用は対象の動物や地形で条件が異なり、維持管理の負担も生じる。市は防護柵の資材費を2分の1(上限30万円)補助している。2012年度から1千万円を予算化していたが、12年度は159件、13年度は141件の申請があり、予算額を超えた。本年度は9日までに143件ある。市町村合併があった05年度から9年間で、制度により設置した柵の延長は延べ約140キロ。一方で、農作物の被害額は3千万円台が続いている。13年度は3806万4千円(被害面積31ヘクタール)だった。
(クマ出没注意、看板作成:岐阜)
相次ぐクマの出没を受け、飛騨地方の自治体では、注意を呼びかける看板の設置を始めた。24日までに57件の目撃情報があった高山市では、「危険クマ出没注意」と書かれたA3判の貼り紙を150枚用意。24日には同市赤保木町の「風土記の丘史跡公園」内の2か所に貼り紙を張った看板を設置した。貼り紙には、目撃の日時や頭数などが記入できるようになっており、「親子3頭の目撃。カキを食べた痕跡あり」などと書かれた。市農務課の大坪達也主査は「これから収穫を迎えるリンゴの果樹園なども警戒が必要」と話す。同市は今後、各支所で貼り紙を配布するほか、目撃情報の多い所や通学路などに看板を設置する。
(クマ対策本部設置:福井)
今月に入ってクマの目撃が相次いでいるのを受け、大野市は24日、ツキノワグマ出没対策連絡会(本部長・下河育太副市長)を開いた。市の担当者のほか、県や警察、地元猟友会などの関係者が出席。同日付で対策本部を設置し、人身被害を防ぐため対応を強化する。対策本部の設置は4年ぶり4回目。23日正午現在、今年度の県内のクマの出没(目撃・痕跡)件数は285件で、捕獲数は56頭。このうち大野市は出没59件、捕獲数16頭でいずれも県内市町で最多。けがなどの人身被害はない。今後、市の各部から1日2人ずつ計8人の職員を担当部署(農業林業振興課)への応援要員として確保。出没時の周辺交通整理やおりの設置、広報車の巡回にあたる。防災無線も活用して、注意を呼び掛ける。連絡会では、餌となるブナやミズナラの実(ドングリ)の凶作が大量出没の引き金になり、九頭竜川や真名川沿いのクルミをクマが目当てにしていると予測。集落内の柿やクリの早めの収穫、生ゴミや農作物の残りの撤去などが必要と意見が出た。
(クマの人身被害相次ぐ:福井)
クマの出没や人身被害が県内で相次いでいることを受け、県などは二十四日、市町の担当者らによる対策会議を県庁と若狭町中央公民館で開いた。二十二日には「県ツキノワグマ人身被害対応マニュアル」が制定された二〇〇五年度以降初めて最も危険度が高い「出没レベル4」を宣言。パトロールの強化や注意喚起を確認した。レベル4はクマ出没が広域にわたって同時期に多発し、山里や農村部、市街地などで連続的に痕跡を確認し、人身被害の危険が高いか、発生した場合に宣言される。マニュアルではレベル4を宣言すると対策会議を開催、市町の要請に応じて県も現地に赴くなど態勢を強化し、パトロールの回数を増やす。会議は嶺北と嶺南に分けて行われ、県庁での会議では、県内の目撃件数(痕跡含む)が今年度は九月だけで一一~一三年度の九月~翌三月の累計を超える七十四件、捕獲二十四頭(二十三日現在)に上ったことが報告された。今後の予想として十月中旬がピークで、十二月上旬まで警戒が必要とされた。人身被害があった二十一日のあわら市と二十二日の永平寺町の被害を検証。あわら市の現場は近くに柿やクリ畑があるが、出荷用のため、早めの収穫ができない課題がある一方で、農作業中にラジオをかけるといった対策で出没が減ったことが市側から報告された。永平寺町は県外の観光客が被害に遭ったことから、観光地での注意喚起の徹底などが示された。
(熊の出没過去最多:新潟)
新潟県上越市に寄せられた本年度の熊目撃情報の件数が2014年9月24日現在で62件と、過去最多となっている。特に中郷区での出没が多く、今後秋の深まりとともにさらに出没が増加することが懸念されている。62件は昨年度1年間の17件に比べて3.6倍。このうち半数近い27件が中郷区で目撃されている。中郷区では、9月に入ってから17件の目撃がありほぼ毎日、防災行政無線で熊の出没の情報が流れている。市環境保全課によると、今年はブナの実など熊の餌となる山の木の実が不作のため、熊が人里に出没しているとみられる。さらに昨年は木の実が豊作で、熊の個体数が増えたことも影響しているとみている。熊の直接的な目撃情報のほか、住宅敷地内の柿の実を食べた跡など熊の痕跡も数多く報告されている。2012年には市内の住宅敷地内で男性がクマに襲われ怪我を負っている。熊との突然の鉢合わせは襲われる危険性が特に高いことから、同課では「山の中だけでなく住宅近くでの痕跡もあるので、鉢合わせしないよう家に帰ったとき、家から出るときには一呼吸置いて注意してほしい」としている。また、例年10月にかけてクマの目撃情報が増えていることから、今後もさらに増加する可能性が高いとみている。
(ヒグマ撮影、危ない!:北海道)
知床半島・斜里町の岩尾別川では、秋になると遡上(そじょう)するサケなどを狙ってヒグマが出没する。その写真を撮ろうと、川沿いの町道岩尾別温泉道路には大勢のアマチュア写真家が集まる。クマに近づきすぎて事故の危険があるほか、無秩序な駐車で交通に支障も出るため、環境省など関係機関は今秋から撮影場所を限定するなどの規制を始めた。撮影場所は3カ所に限り、約1キロの区間は駐車禁止。ともにロープを張って明示している。2カ月程度継続する。サケの遡上が活発になり次第、監視員も巡回し、訪れる人々にはルール順守を呼びかけるリーフレットを配るという。
(秋のクマ出没、極端に増えないと予想:北海道)
道は22日、ヒグマが10~12月に人里に出没する頻度について「例年より極端に増える恐れは高くない」との予想を発表した。主食となるミズナラの実(ドングリ)などが全道的に「平年並み」や「豊作」傾向となっているため。秋のヒグマの市街地や農地への出没は、その時期の主要な食物の状況と関係があるとされ、道は2005年度から毎年調査を実施している。道内の林業試験場や大学付属演習林などに聞き取りを行い、ミズナラ、ブナ、ヤマブドウ、サルナシ(コクワ)の4種類で「実なり」状況を調べている。ミズナラの実が凶作だった11年は秋の目撃件数が例年より増加した。今回の調査では、ミズナラが石狩、胆振地方の一部と知床半島で凶作、道北や道東の一部で不作となったものの、道内の多くの地点では並作や豊作となった。渡島半島はブナとサルナシが凶作だが、餌全体が極端に不足することはないと判断した。ヤマブドウは凶作となった地点はなかった。
(クマの目撃情報が相次ぎ、学校周辺でパトロール:富山)
南砺市の城端小学校と中学校の近くでクマが目撃されたことを受け23日朝、南砺市の有害鳥獣捕獲隊の隊員らがクマが潜んでいそうな川沿いをパトロールしました。南砺市の城端小学校と中学校のそばにある山田川で行われたパトロールには、南砺市の有害鳥獣捕獲隊や市の職員、警察などおよそ40人が集まりました。南砺市によりますと21日、城端小学校からおよそ300メートル離れた場所で、成獣のクマ1頭が目撃されるなど目撃情報が相次いでいます。有害鳥獣捕獲隊の隊員らはクマが潜んでいそうなところを中心に回り、大声を出したり爆竹を鳴らしたりしてクマが住宅地などに近づかないようパトロールを行いました。南砺市のクマの目撃件数は、22日までに56件と、去年の倍以上になっています。県内でも188件と、クマの目撃情報が去年1年間を上回っていて、県では今年はクマのエサとなるドングリが不作であることから出没に注意するよう呼びかけています。
(クマ、秋に大量出没の危険性も:新潟)
県内でツキノワグマが目撃されたり、足跡などの痕跡が見つかったりした件数が4~8月で過去最多の380件にのぼったことが、県のまとめで分かった。9月も19日現在で133件のハイペースだ。4月にはクマが原因と見られる死亡事故も起きており、専門家は秋に大量出没の危険性を指摘する。県の資料によると、クマの出没は8月までに17市3町で報告があった。村上53件、妙高46件、長岡39件の順で多かった。人的被害も起きている。8月25日には津南町で雑木林を散歩中だった70歳の女性がクマに襲われ、脚の骨を折る重傷。4月には村上市で山形市在住の60代の男性が顔などを負傷。襲ったクマは射殺された。その5日後、この現場から約5キロ離れた荒川沿いの道で81歳の女性が頭から血を流して死亡しているのが見つかった。捜査に当たった村上署は「断定はできないが、クマに襲われた可能性がきわめて高い」としている。
(クマの出没300件超、昨年分上回る:山形)
ツキノワグマの人里への出没や食害が目立っている。県警によると、今年8月までにクマが認知された件数は300件を超え、昨年1年間の235件を上回った。人と遭遇すると襲いかかる恐れもあるため、県警は「鈴やラジオで人がいることを知らせて、注意してほしい」と呼びかけている。県警地域課によると、クマの目撃や足跡の発見、食害などによる今年の認知件数は、過去5年間で最も多い2012年(515件)とほぼ同じペースだ。桃やぶどうなどの作物が食い荒らされるだけでなく、これまでとは違う場所に出没するケースもあるという。県みどり自然課は「クマの生息範囲が広がってきている」と危惧する。山形市の中心街に近い場所にもクマが出ている。2日午後10時45分ごろ、県庁から南東約400メートルの千歳山のふもとで、体長約1・5メートルのクマが目撃された。車のライトを点灯させると、山に入っていったという。約50メートル先には民家があった。その4日後にも近くで体長約1メートルのクマが目撃されたため、市は周囲に「熊出没注意」と書いたのぼり旗を設置した。担当者は「ここまで中心街に近いのは初めて」と話す。
(クマ大量出没中、人里で出合ったときの心得)
人里に出没するクマが、東北や関東などで増えている。冬眠前のエサとなるドングリ類が秋に大凶作になるとの予測もあり、クマの生態に詳しい専門家は注意を呼びかけている。岩手県花巻市で12日、自宅の畑で作業などをしていた60~70代の男女3人がツキノワグマに襲われ、顔や背中をひっかかれて重軽傷を負った。県が、8年ぶりにクマの出没注意報を出し、注意を呼びかけていた。県自然保護課によると、今年度、19日までの出没は12件。すでに2013年度1年間の7件を上回った。環境省によると、今年4~5月の出没は全国で2080件(速報値)。前年同期から4割近く増え、過去5年で最高水準となっている。特に東北6県では8割増の941件。群馬県で71件と目立ち、過去5年間で毎年4~5月は4件以下だった東京も21件と急増している。
(クマ出没地図「熊っぷ!」:福島)
ツキノワグマの出没が多発していることを受け、福島県警福島署は、管内のクマ出没状況を示した地図「熊っぷ!(Kuma−Map)」を作製した。マップは出没の日付と出没地点を地図に示したもので、目撃された順に番号がふられている。また、親子グマの目撃が多い場所やニワトリ小屋が襲われた場所にも印が付けられ、一目で出没状況が分かるようになっている。同署によると、今年4月1日〜9月18日の管内のクマ目撃件数は51件で、昨年1年間の目撃件数の39件を上回る。車との物損事故や、ニワトリ小屋、養蜂小屋が襲われる被害も出ている。これまでに福島市内での人的被害はないが、住宅地での目撃情報が特に多く、同署は市内の小中学校計60校にマップを配布し注意喚起した。福島市上名倉の民家園周辺では親子グマが目撃されており、同署は「冬眠を前にクマが活発に動く時期なので、マップを見て気を付けてほしい」と注意を呼びかけている。福島市土湯温泉町の市立土湯小では、配布された「熊っぷ!」を校内に掲示し、児童に注意を呼びかけている。周辺でも8月にクマの目撃が確認されており、全校児童12人にクマよけの鈴を配布したり、保護者向けに注意喚起の手紙を出したりしている。津田宗人校長(53)は「福島市内でもこれだけクマが出没しているというのが一目で分かる。いつどこに出るか予想できないので、児童の登下校時など十分に気を付けるよう呼びかけたい」。同マップを見た4年の加藤飛天(ひてん)君(9)は「こんなにクマが出ているなんて知らなかった。近くでも出没しているので、気を付けないと」と話した。
(梨を荒らすカラス被害:鳥取)
梨どころ鳥取県中部地区の果樹園でことし、収穫前の梨がカラスによって荒らされる被害が深刻化している。特産の二十世紀梨の収穫は終了したが、これから晩秋に向け新興やあたごなど晩生(おくて)品種の出荷が控えており、生産者はカラスとの闘いに神経をとがらせている。琴浦町西宮の秋田友文さん(65)は「カラスの被害が、こんなひどい年はない」と憤る。人がいなくなると、100羽単位でやって来て集中攻撃。「芯だけ残して丸ごと食べる。2時間おきの見張りは欠かせない」。同町勝田の高橋広吉さん(66)の65アールの果樹園では、防鳥網をかけていない場所は「毎日10~20個は被害に遭っている」と肩を落とす。スピーカーで嫌がる音を出したり、ロケット花火を打ち上げ威嚇するが、万全策とまではいかない。コンテナ40箱程度も被害に遭った農家もあるという。
(いたずら?カラスの仕業?「置き石」事件が連続して発生:静岡)
昔からあるいたずらの1つに、鉄道の線路に石を置く、いわゆる「置き石」というものがあるが、最近になってこの「置き石」が、静岡県の伊豆市付近で立て続けに発生しているという。静岡新聞などが伝えている。静岡県警大仁署によると、9月20日の午後5時過ぎ、伊豆箱根鉄道駿豆線の田沢踏切付近(伊豆市牧之郷)で、電車が牧之郷駅に進入しようとした際に信号が切り替わらないという事態になったため、不審に思った運転士が確認したところ、線路のポイントに石が挟まっているのが発見されたという。この踏み切りでは、今年6月にも、アスファルト片が挟まっているのが見つかっているため、警察では何者かのいたずらで置き石が行われた可能性があると見て捜査を続けているというが、実はこうした「置き石」は子供などによるいたずらによって行われるケースだけではなく、カラスなどが行うケースもあるため、現在のところその原因は不明。一歩間違えば大事故にもつながりかねないものだけに、現在も、慎重な捜査が続けられている。
(カラス羽にダーツの矢?:北海道)
20日午後1時ごろ、札幌市北区新琴似5条6丁目の公園付近を歩いていた男性が飛べないカラスを見つけ、警察に通報した。札幌・北署がダーツの矢のようなものが刺さったカラスを保護し、鳥獣保護法違反の疑いで調べている。署によると矢は長さ約8センチ、直径約0・5センチで右の羽に刺さっていた。新琴似交番で矢を引き抜き、カラスは飛べない状態だったが動き回れたため、交番近くの雑木林に放したという。
(新型ディーゼル気動車、「キハ25形」に新機能搭載:岐阜)
JR東海は19日、在来線の「キハ25形」に新たな安全機能を搭載した新型ディーゼル気動車を岐阜県美濃加茂市の車両基地で報道陣に公開した。12月から高山線と太多線で、来年度には紀勢線と参宮線で計52両を順次投入し、古い車両と入れ替える。東海道新幹線「N700A」で採用されている、台車の振動から異常を検知し早期に故障を見つける仕組みを在来線で初めて導入した。同社によると、シカとの衝突事故は年々増加。運行遅れの原因になっていることから、衝突しても巻き込まずに線路外へはじき出せるよう先頭部分にゴム製の緩衝材を取り付けた。また車内の照明灯全てに発光ダイオード(LED)を使用し消費電力を削減した。
(猟犬の居所とほえ方、GPSで把握:兵庫)
船舶用電子機器の古野電気(兵庫県西宮市)は、衛星利用測位システム(GPS)などを使い、猟犬の居所とほえ方を把握する「ドッグ・ナビ」を開発した。位置と音声情報の一体型端末は従来なかった。野生鳥獣による農業被害が深刻化する中、同社は「効率よい狩猟に役立ててほしい」としている。11月発売予定。位置情報発信機と集音マイクを内蔵した猟犬用の首輪型子機(180グラム)と、2・7インチの液晶画面を搭載したトランシーバー型の親機(270グラム)とのセットで14万5千円(税抜き、別売も可)。親機は、1台につき15匹まで補足。山林で使用した場合の補足可能距離は約1キロで、等高線の入った地図と距離、方角で居所を表示する。充電式で最大72時間もつ。同社によると、既存のGPS機は無線の周波数や出力が日本の電波法に適合しない海外製品で、適合機はドッグ・ナビが初。2009年以降、イノシシやシカなど野生鳥獣による農作物被害が年間200億円を超えて深刻化しており、2015年2月期で2千台の販売を目指す。
(ジビエブーム福井からつくろう:福井)
「ジビエで客が来るんやろか…」7月、福井県若狭町で「ふくいフードキャラバン」を開いた際、メニューにどうしてもジビエ(野生鳥獣肉)を加えたかった。同町にジビエ工房があるからだ。でも、大きな葛藤があった。飲食店関係者いわく「ジビエがおいしいのは冬でしょ。なんで夏にわざわざ?」「調理が手間。臭い。値段も高い」「正直おいしくない。まだカレーならいけるけど」…。絵にかいたような不評の嵐。農作物に多大な被害を与える獣たちは、どこまでいっても厄介者なの?そんな折、「若狭からブームをつくっていけばいい」と洋食店オーナーが協力してくれた。そして今月14日、第4弾フードキャラバンと位置づけた福井県大野市和泉地区でのジビエ消費拡大イベント。サラダ、春巻き、ハンバーグと、参加チームは発想豊かにジビエの調理に挑んだ。審査員を務めた福井市の飲食店「カシーナ」総料理長のシルバーノ・マスッティさんは、ブルーベリーソースあえを披露。お手本を示してくれた。それはシカ肉の臭みを「消す」のではなく、ソースと調和させて「生かす」料理。なるほど。シルバーノさんによれば、福井の食材とジビエ料理はすごく相性がいい。「それだけに、行政が消費を促している割にはジビエが家庭に流通する仕組みのないのが残念」。その指摘も、うなずける。スーパーへ行けば簡単に手に入るというのではない以上、福井県内のジビエ普及は当面、飲食店に頼るほかはない。その当事者の経営者たちは今のところ「よほど大きなブームが全国的に起こればマイナスイメージもなくなり、消費も進むだろうけど」と及び腰。いやいや、そうじゃなくて、その大きなブームを福井からつくっていけませんかと。実際、可能性を感じたんですが。
(農業高校「上農丼」:長野)
南箕輪村の上伊那農業高校の生徒がつくるシカ肉を使った「上農丼」が、ジオパーク全国大会期間中の28日に販売されます。25日は上伊那農業高校で、「上農丼」がお披露目されました。「上農丼」は、有害鳥獣についてクラブ活動で学んでいる生徒が企画し、試行錯誤を重ねて作りました。南アルプスの地層をイメージしていて、4層になっています。メインのシカ肉は、ニンニクや唐辛子などで味付けがされていて、臭みがありません。シカ肉以外の米、たまねぎ、アマランサスは、全て上農産のものを使っています。「上農丼」は、日本ジオパーク全国大会期間中の28日に、1食500円100食限定で、伊那市の通り町商店街の特設店舗で販売されます。
(ジビエ、八代は中華味:熊本)
イノシシやシカなど野生鳥獣肉を使った料理「ジビエ」を活用した地域おこしが、全国に広がっている。野生鳥獣の食害に悩む八代地域も昨年11月、ジビエ研究会を発足。洋食への活用が目立つ中、中華料理業界が引っ張る珍しいケースだ。地域ならではのジビエ料理の確立へ、力を合わせ模索している。八代市によると、農作物などイノシシによる同市の被害額は2012年度は740万円。シカは同3410万円。捕獲実績は、イノシシは横ばいで12年度は963頭。生息域が平野部近郊まで拡大しているシカは年々増えており、同じく2684頭だった。有害鳥獣の駆除を進めるには“出口戦略”である食肉にするのが有効だ。そこで、八代飯店、太楼、王張、陳民の市内中華料理4店を中心とした飲食店や猟師ら民間の約10店・人は、「料理法や食材加工が多彩な中華料理は向いている」と同研究会を立ち上げた。同会では、イノシシ、シカ、カモなどを材料にした本格的な中華料理から家庭料理まで毎回、10品以上が並ぶ試食会を毎月開催。獣肉の臭みを除くのに特産のい草を活用するなど、地域ならではの調理法にも挑む。会員の飲食店の常設メニューにジビエ料理を設けることも決めた。17日の定例試食会には約20人が参加。シカとクリの煮込み、シカ肉のスモーク、カモの春巻き、イカとイノシシとシカのすり身など地域の旬の食材や海産物との組み合わせも含めた約10品が並んだ。試食した参加者は「想像していた臭みが全くない」「肉がとても軟らかい」などと高く評価した。ジビエ料理定着への課題は食材の価格という。確保できる量が少ないことなどで、イノシシ肉は豚肉の2~3倍する高級食材だ。同会の武部孝太郎事務局長(太楼社長)は「今の価格では『物珍しい特殊な料理』から脱却できず、一般料理としての定着は難しい」と指摘する。関係者には「ジビエ料理が定着すれば駆除も進むはず。駆除には行政の補助があるが、食肉販売にも対策が必要だ」との声も上がる。「現在、いろんな調理法を模索し、試食の感想などを聞きながらニーズを探っている段階」と話す同会の有田義教会長(八代飯店社長)は、将来像について「2年目からは市民への普及活動に乗り出し、八代でしか味わえないジビエ料理を名物として育て、観光資源にしたい」と意気込む。

TOPへ

9/25
(クマに襲われ男性大けが:岩手)
18日午後、盛岡市の山林でキノコ採りをしていた男性がクマに襲われけがをしました。きょう午後2時ごろ、盛岡市大ヶ生の鬼ヶ瀬山山頂付近で、1人でキノコ採りをしていた盛岡市西見前の無職・大久保聡さん57歳がクマに襲われました。男性は自分で消防に助けを求め、病院に運ばれましたが頭と足にけがをしました。警察と盛岡市、そして猟友会が付近をパトロールしましたが、クマはその後現れていません。キノコ採りのシーズンでもあり、市は山に入る際には注意するよう呼びかけています。
(墓参り中、クマに襲われる:岐阜)
23日午前7時ごろ、大野郡白川村荻町の村道で同町の無職男性(78)と妻(76)がクマに襲われた。2人はともに額や耳などに軽傷を負った。高山署などによると、現場は世界文化遺産の白川郷合掌造り集落から北へ約1キロ。2人は墓参りに来たところ、付近の川から現れたクマ3頭と出くわし、爪で引っかかれた。現場から付近の民家へ逃げ、民家の住民が119番した。クマは、1頭は体長約1.5メートルの成獣、2頭は体長約0.5メートルの子グマとみられる。猟友会メンバーがクマを捜したが、見つからなかった。「クマに襲われた。3匹いた」。白川村萩町で墓参り中、クマに襲われた地元の夫婦は顔を血だらけにして墓地横の民家に駆け込み、助けを求めた。この民家に里帰りしていた愛知県愛西市の女性(46)は「悲鳴のような声が聞こえたので、外に出ると血だらけの顔をタオルで押さえた2人が飛び込んできた」と当時の様子を生々しく語った。墓地からは横を流れる牛首川に下りられる小道がある。夫婦は小道から駆け上がってきたクマに突然襲われたと話したという。夫婦が助けを求めてきた時も「子グマが墓地をうろつき、民家に近づこうとしていたのを見た」と女性は青ざめた。現場は白川郷合掌造り集落につながる国道156号の御番所橋から村道を東に約100メートル入った場所。国道は集落に向かう観光客の車が利用するため、村は今後、観光客の安全確保への対応に迫られそうだ。村では夏ごろから、クマの目撃情報が急増。県も今月4日、クマの主食となるドングリの実り具合が「県内全域で凶作と大凶作」と発表しており、冬眠前のクマが人の生活圏に大量出没する可能性を指摘していた。村は現在、ホームページや看板設置などで観光客に山際には近づかないように注意を喚起。白川郷を眺望できる展望台への登山道の一時閉鎖も検討しているという。一方、過剰な注意喚起は観光客の足が遠のくことを懸念する声もあり、村は慎重に対応を考えていくとしている。
(小学校近くの畑に熊、男性が負傷:福井)
21日午前8時10分ごろ、福井県あわら市波松の畑で、農作業をしていた近くの男性(67)がクマに後頭部右側や右ほほなどを引っかかれ大けがをした。市によると男性は病院で治療を受け、意識もあり命に別条はないという。現場は波松小から約500メートル南側で、一帯は畑や雑木林が広がる。男性は1人でサツマイモの収穫作業をしていて、推定体長1~1・5メートルのクマに背後から襲われた。トラクターで約400メートル先の市道まで逃げ、通りがかった近くの住民が119番通報した。被害を受け午前11時半ごろから、猟友会メンバーや消防団、地区住民ら約50人が周辺の雑木林でクマの捜索とパトロールを行った。市は波松小、北潟小校区での防災無線や市ホームページなどで注意を呼び掛けた。また波松小では22日に、児童の登校は保護者の車、下校は教員が付き添うことを決め、保護者を通じてむやみに外を出歩かないよう注意を呼び掛けた。県の9月18日までのまとめによると、あわら市内では本年度、足跡などクマの痕跡が5件報告されている。東根嘉昭波松区長は「3、4年前には区内で目撃情報もあり、気を付けていただけに残念。市や県には今後徹底した対策をお願いしたい」と話している。福井県のまとめによると、クマ目撃などの情報は2014年4~6月(6月25日現在)101件と、2004年度の調査開始以来、過去最多となった。近年、ドングリなどが豊富に実り、出産による個体数が増えたことが要因とみられる。集落が近い山際での目撃情報が多くあった。
(クマに襲われ74歳男性が大けが:長野)
19日午前7時前、木曽郡木曽町で猟友会の男性(74)がわなにかかっていたクマに襲われて顔に大けがをした。男性は持っていた銃でクマを撃ち殺したが顔に大けがをした。
(発電所にもイノシシ出没:佐賀)
23日午前8時40分ごろ、唐津市二タ子3丁目の九州電力唐津発電所の敷地内でイノシシ1頭が出没。通り掛かった60代男性に向かってきたため、よけようとして転倒、軽いけがをした。約1時間半後、唐津署員らが近くの用水路で発見、地元猟友会が駆除した。イノシシは体長約150センチ。22日夕方にも付近の路上で確認され、別の60代男性が軽いけがを負った。
(クマと遭遇、撃退までの一部始終:山形)
小国町で22日、キノコ採りに山へ入った男性がクマに襲われ、軽いけがをした。23日男性が取材に応じ、クマを撃退するまでの一部始終を語った。「持っていたつえ棒でクマをバチーンと叩いたら足元に落ちた。その瞬間にツメで足を払われた」とクマに襲われたときの状況を語るのは、小国町沼沢の宮阪優さん(59)だ。23日、宮阪さんを含む地元の猟友会8人が襲われた現場付近の2か所に捕獲用のわなを仕掛けた。宮阪さんがクマに遭遇したのは22日午後3時ごろ。飼い犬を連れ、近くの山でキノコ採りをしていたところ、突然体長およそ1メートル80センチほどのクマが現れた。宮阪優さんは「やぶの間からものすごいスピードで犬が走ってくるのが見えた。そこで「くう」と犬の名前を呼んだ。そうすると今度はクマがおれに気付いて突然やぶの陰からかかってきた」と話した。つえ代わりに持っていた木の棒でクマを叩くなどして応戦。宮阪さんは左のふくらはぎを引っかかれ、さらに右の太ももをかまれた。その時、宮阪さんを救ったのはこのスパイク状の地下足袋だった。宮阪さんは「太ももを一かみされてスパイク足袋でクマを蹴っていたら、「クワ―」といってがけに落ちていった」と話した。軽いけがで済み自力で下山でいた。地元の猟友会に所属している宮阪さん。実はキノコ採りでクマに遭遇したのは今回で3度目。これまでもなたで切りつけ追い払っていた。以来、山に入るときには鈴やなたなどの装備が欠かせないという。宮阪さんは「30メートル先のナラの木に2頭の子グマが上っていた。考えてみると(襲ってきたのは)親グマだった。鈴などを鳴らしていても子グマが近くにいるとおっかないんだな。」と話した。猟友会によると今の時期はクマが冬眠を前にエサを求めて活発に動き回っているという。小国町猟友会4班の木村裕一班長は「県の許可頭数はほぼ捕獲している。それ以上、クマの繁殖力が旺盛になってきている。」と話した。宮阪さんは「おそらくこの辺を荒らしまわっているクマだと思うのでなんとか駆除してもらいたい。」猟友会ではクマに対しては鈴だけでなく威嚇用の爆竹などが効果的で山に入る際には携帯してもらいたいと話している。
(クマに襲われ男性重傷:福井)
福井県永平寺町で22日午前11時ごろ、見物のため松岡古墳群(国史跡)に向かっていた兵庫県川西市の経営コンサルタントの男性(66)が、体長1メートルのクマに襲われた。男性は右手首骨折や顔をかまれるなどの重傷。福井県と町によると、男性は車を林道に止め、一人で山道を200メートルほど登った地点でクマに遭遇。クマは男性を襲った後、逃げた。猟友会のメンバーが現場付近を捜したが、見つからなかった。男性は妻と2人で永平寺を参拝した後、古墳群を訪ねようとしていた。松岡古墳群は、尾根上に前方後円墳6基など50基が分布。4世紀末から5世紀初めに築造され、文化庁は「北陸地方屈指の巨墳」としている。町は古墳群への登り口2カ所に注意を促す看板を設置して、立ち入り禁止にした。周辺の志比南、松岡の両小学校では、教職員が児童の下校に付き添った。福井県内では21日にも、あわら市のサツマイモ畑で農作業中の男性が、クマに襲われ、入院する被害が出ている。また、大町市平の市道では午後0時45分ごろ、散歩をしていた近くの無職の男性(72)がクマに襲われ、顔や右脚にけがを負った。襲ったクマは成獣とみられ、大町署や猟友会などが捜索している。この男性は近所の家に駆け込み、助けを求めた。男性が駆け込んだ家の住民は「クマが出そうな場所には行かないようにしたい」と不安げに話し、近くの30代女性は「数日前に遠くでクマを見た。人が襲われたと聞き、ショックです」と顔をこわばらせていた。現場は、JR大糸線信濃大町駅から北西に約5キロの住宅や水田が点在する地域。市内では20日にも会社員の男性(61)が襲われ、右腕に軽傷を負った。
(栗の木食い荒らす、クマ捕獲:山形)
午前5時すぎ、酒田市新出のクリ畑に、設置されていた鉄製の檻にクマ1頭が掛かっているのを地元の猟友会メンバーが発見した。この畑では先月末ごろからクリの木が食い荒らされる被害が続発していた。
(中山由起枝が銀、団体は5位:韓国)
クレーの女子トラップ個人が行われ、2連覇を狙った中山由起枝(日立建機)は決勝で朱靖宇(中国)に惜敗し銀メダルだった。予選4位、準決勝1位で進んだ決勝で12-12からのシュートオフで屈した。服部慶子(日立建機)は63点の20位、井上恵(ナスタジャパン)は59点の29位で落選した。3人の予選成績で争う団体で日本は5位。カザフスタンが優勝した。
(公園でクマの目撃情報:石川)
19日朝、能美市の辰口丘陵公園で、体長70センチほどのクマが目撃されました。公園は一部を除き、臨時休園となり、警察や猟友会は、パトロールして、警戒にあたりました。19日、午前6時50分ごろ、能美市徳山町にある辰口丘陵公園で、テニス大会に参加するため、車で園内を走っていた20代の男性が、クマ1頭を目撃しました。クマはそのまま、近くのやぶの中に入っていったということです。警察などによるとクマは体長70センチぐらいで、子グマとみられています。連絡を受けた警察は猟友会とともに周辺をパトロールし、警戒にあたりました。公園を管理する県民ふれあい公社では、遊具や多目的広場を臨時休園としました。また目撃場所から離れている園内のテニスコートでは、高校テニスの新人大会が開かれ、警察や役員が警戒にあたりました。辰口丘陵公園周辺では、先月14日にも体長1.5メートルのクマが目撃されており、能美市は周辺に檻を設置しました。
(熊出没、人的被害10件:長野)
長野県大町市平新郷で22日、無職男性(72)が熊に襲われてけがをして、県警によると、県内で今年、熊に襲われて人がけがをしたのは計10件となった。年間2件だった2013年、同6件だった12年を大幅に上回っており、今年は9月だけで6件と急増。同市内では20日夕にも会社員男性が熊に襲われてけがしており、19日からの4日間で県内で計3人がけがをした。大北地区の猟友会などによると、山中で熊の餌となるドングリが今年は極端に少ない場所が散見されているという。大町市では水田に入ってコメを食べる熊の姿も目撃されている。20日に4年ぶりに「クマ出没警戒警報」を出していた同市は「熊の大量出没が全県で問題になった2010年は明け方や夕暮れ時の目撃が大半だったが、今年は昼間にも多いのが特徴」と説明。市役所近くのリンゴ畑でも熊のふんが確認されており、「街中に熊が現れる可能性もある」と注意を呼び掛けている。22日は午後0時45分ごろに、近所の住民が119番通報した。大町署によると、男性は散歩中に熊に襲われ、かまれたり引っかかれたりして、顔と右足にけがを負った。男性はドクターヘリで松本市内の病院に搬送されたが、命に別条はないという。現場は、山ぎわに田畑が広がる地域で、住宅と雑木林が点在している。ドングリや栗が雑木林にあり、リンゴ畑も近くにあるため、住民らによると「例年、熊が出やすい場所」という。今秋は周辺で熊によるコメの被害が相次ぎ、大町市は19日に現場近くにおり2基を設置していた。22日の事故を受け、同市職員や猟友会員、大町署員ら十数人が現場周辺を捜索。市職員が午後1時20分ごろに子熊らしき2頭が山に逃げていくのを目撃したが、その後は発見できなかった。市や市教育委員会はこの日までに、市内全ての保育園と幼稚園、小中学校に対し、子どもの登下校や外遊びの安全確保を求める通知を出した。市消防防災課によると、熊の目撃情報を受けて市民に発信した緊急メールの件数は、今年は22日午後10時までに計78件。緊急メールはこの日だけで9件発信された。10年は、9月末時点で36件、年間で95件だった。
(クマ出没4~8月で209件:福井)
県内でツキノワグマの出没が相次いでいる。今年4~8月の出没件数は、県が調査を始めた2004年度以降最悪を記録したほか、今月21、22両日には、クマによる人身被害が続けて発生。餌になるドングリの不作が原因で、人里まで下りるケースが後を絶たない。県は22日、“非常事態”として対策会議を開き、出没レベルを初めて最高の「4」に引き上げ、警戒を呼びかけている。県内では21日にあわら市波松で農作業中の男性がクマに襲われてけがを負い、22日に近くの小学校で保護者による車の送迎が行われた。福井市内の山際の小学校でも同日、保護者の付き添いによる集団登校を行うなど影響が広がっている。県によると、県内のツキノワグマは嶺北地方を中心に約850頭が生息しているとみられるが、近年は餌が豊作だったため、増えている可能性もあるという。クマの目撃、捕獲件数などをまとめた出没件数は、今年4~8月で209件で、かつて9月以降に大量出没した10年度(116件)、06年度(80件)の約2倍という異例の記録となった。さらに今年度は、秋以降の出没が増える“指標”となる8月の出没件数が7月と比べて多く、06、10両年度と同じ傾向を示している。県自然環境課の担当者は「冬眠する12月上旬まで、不意の遭遇を警戒する必要がある」と強調する。県の調査では、今年は高地で育つブナ、ミズナラや低地で育つコナラの実が不作。飢えたクマが人里に下りて栗や柿などをあさる可能性が高まっているという。県などは、柿や栗を早めに収穫するか、廃棄する▽生ゴミや米ぬかの肥料などを外に置かない▽倉庫や家の戸締まりの徹底――などの対策を呼びかける。また、クマは夜行性で、早朝の通学・通勤時間帯と夜に注意が必要。クマよけの鈴を持つか、山林などに出歩かないなどの対策も求められる。22日の県の対策会議では、05年に策定したマニュアルで、4段階あるクマの出没レベルについて、初めて最高のレベル4に引き上げ、24日に各市町へ対策の指導を行うことや、児童・生徒の登校の安全の確保に努めることを確認。各市町では、山際の集落を中心にチラシや看板で注意喚起する。県猟友会の沢崎貢会長(75)は「クマの個体数が増えると、集落内の車庫や小屋に潜むケースも出る。事故に遭わないため、施錠の徹底など集落を挙げた対策を心がけてほしい」と話している。
(クマの出没相次ぐ、注意呼びかける:岐阜)
今年はクマの出没が各地で相次いでいる。21日、高山市内で偶然撮影された映像には、民家のそばまで人を気にすることなく近寄ってきたという。道路脇で、親子とみられる3頭のクマが落ちている食べ物を探しているよう。撮影した人によると、クマから4メートルほどの至近距離から撮影したという。今年、岐阜県内ではクマの目撃情報が多く寄せられている。クマの目撃頻度について、岐阜県自然環境保全課の松田宏典係長は「大変多くなっている。昨年度の同時期と比べても、300件近く多く目撃されている」と話す。今月、飛騨市で、民家の近くに2頭のクマが出没。住民に被害はなかったが、警察の指示で地元の猟友会が射殺した。6月には、下呂市で散策道を1人で歩いていた男性(29)が、後ろからクマに襲われ顔や胸などをケガ。さらに、揖斐川町でアユ釣りをしていた男性(69)が後ろからクマに襲われ顔や両腕にケガをした。相次ぐクマの出没、なぜ今年は多いのだろう。松田係長は「クマの冬眠前の主なエサとなる一般にドングリ類と言われるものの実のなり具合が例年に比べて大変悪い。エサを求めて行動範囲が広がるので、出没する機会が多くなる」と説明。被害を防ぐには「(食べ物の)ごみを放置しない。野菜とか果物、収穫の残りかすを放置しないなどの注意が大切」と話した。岐阜県では、山へ入る際に鈴やラジオなど音が鳴るものを持って入るように注意を呼びかけている。
(呉羽梨をカラスから守れ:富山)
カラスやいのししなどによる農作物の被害が問題となっていますが、呉羽ナシの被害も深刻です。今年のカラスによる被害額は4000万円以上。その中、関係者はある実証実験の結果に注目しています。富山市吉作の呉羽梨の選果場に24日、石井知事が訪れ、3年前に導入したナシの糖度やいたみなどをセンサーで瞬時に判別する選果機の視察を行いました。その足で知事が向かったのは、収穫が終わった幸水の農園。その理由は、近年、カラスによる呉羽ナシの被害が増えているためです。県によりますと、2010年を最後に、散弾銃によるカラスの駆除をやめてから、被害が増加。おととしの被害額は、過去最高の5000万円に上りました。カラス対策には音による威嚇など様々ありますが、学習能力の高いカラスはすぐに慣れてしまいます。そこでおととしから始めたのが、ナシ園の地上4メートルに張り巡らせた直径0.3ミリの黒いワイヤによる実証実験です。この黒く細いワイヤは、カラスの目に見えにくく、ナシを狙うカラスの羽がワイヤに接触。その後、警戒して近づかなくなるといいます。今年の実証実験では、カラス被害にあったナシの数は従来のものに比べ、5分の1にまで減りました。県では、設備の経費も含め生産者が導入可能な対策になったと手ごたえを感じています。県では今後、黒ワイヤの効果を取りまとめて導入を進めていきたい考えです。しかし、設置していない農園では一時的に被害が増える懸念もあり、カラスとの戦いは続きそうです。
(鳥獣被害対策実施隊、イノシシなどの捕獲強化:千葉)
イノシシ、サル、シカなどの有害鳥獣被害に悩む千葉県鋸南町で、「鳥獣被害対策実施隊」が発足した。鳥獣被害防止特措法に基づく設置で、県内では睦沢町に次いで2例目。安房地域では初。鋸南町の農作物被害額は2012年度が3743万円、13年度が2801万円で、中でもイノシシによるものが目立っている。町は電気柵などで農地を防護しながら、昨年度はイノシシ562頭、サル66匹、シカ75頭を捕獲した。これまでは町有害鳥獣対策協議会による捕獲が中心だったが、行政が積極的に関わって捕獲強化、被害軽減を図るため、隊員を非常勤特別職公務員とする被害対策実施隊を組織した。対策協議会に所属し、第一種銃猟免許を所持する30人が任命された。隊長は同町大帷子の高橋一利さん、副隊長には同町横根の金木郁男さんを選任。白石治和町長が「鳥獣被害の軽減に向け、一層のご尽力をお願いしたい」と辞令を手渡した。
(列車と野生動物衝突、JR山陰線で相次ぐ:山口)
(鳥獣被害対策セミナー開催、ニホンジカの脅威指摘:岩手)
県南で拡大している農作物の鳥獣被害を考える「地域ぐるみの鳥獣被害防止対策セミナー」(県県南広域振興局主催)が、奥州市江刺区のホテルで開かれた。関係者が現状を報告。ニホンジカの脅威について指摘が相次いだ。県は、8月前半に行政区長92人に行ったアンケート調査で、半数がシカを目撃していることを報告。リンゴの木の幹が食べられた例などを紹介した。シカの食害を受けている同市水沢区のリンゴ農家は「電気柵の設置を検討している」と述べた。江刺猟友会は「15年ほど前はいないとされた遠野市でシカが急増した。江刺もそうなるかもしれない。ただ、会員の高齢化と減少が進み、駆除の要望に応えきれるか不安」と報告した。同局は「シカの生息域は沿岸部と考えられてきたため、内陸部の農家には被害を受けると意識されにくい。地域ぐるみで早期の対策を取る必要がある」と促した。セミナーではこのほか、ハクビシンやニホンカモシカの目撃例が紹介され、クマが増えているとの指摘もあった。江刺でブドウを栽培している農業生産法人は「ハウスにハクビシンが侵入して食害を受けていたが、電気柵を設置して被害がなくなった」と話した。
(鳥獣被害対策アドバイザー養成講座:静岡)
猟銃による死亡事故で県猟友会が農作物へ被害を与える動物の駆除を一時中止してる中、県は19日、伊豆市で鳥獣被害防止対策のアドバイザーを要請する講座を開いた。
(「動物と共に生きる」シンポジウム:秋田)
クマと人の共存を目指す北秋田市の阿仁熊牧場「くまくま園」が、今夏リニューアルしたのを記念した「あに動物愛護シンポジウム」が23日、同市で開かれた。「動物と共に生きる」をテーマにしたパネル討論は、秋田市の大森山動物園の小松守園長が進行を務めた。2012年に飼育員の死亡事故があった鹿角市の秋田八幡平クマ牧場から、ヒグマがくまくま園に移送された経緯を踏まえ、秋田の豊かな自然をキーワードに意見交換した。由利本荘市出身の女優加藤夏希さんは「動物の個性や性格を尊重するような愛護、接し方が大切だ」と呼び掛けた。秋田市の動物プロダクションの岡村裕美さんは「秋田の自然は本当に豊かだ。子どもたちがもっと動物に触れ合うように活動していきたい」と述べた。北秋田市阿仁猟友会会長の松橋光雄さんは「施設だけでなく、豊かな山々に親しみ、マタギとクマ、自然が一体となった生き物との触れ合いができるといい」と力説。マタギの里観光開発の久住昭宏さんは「私を含め、まだまだクマをよく理解していない。くまくま園でじっくりクマの生態を観察してほしい」と訴えた。
(鳥獣食害深刻、立ち上がる若者:福井)
「若狭富士」で知られる高浜町の青葉山やその周辺で農作物などへの鳥獣の食害が深刻化する中、被害軽減の一助にと、新たに狩猟免許を取得する若者が増えている。同町宮崎の美容師、児玉千明さん(25)はことし八月、狩猟免許試験に合格した。きっかけは、春に猟師や農家と一緒に、鳥獣被害を考える講習会に参加したことだ。猿やイノシシに畑を荒らされて困っている農家の姿を目の当たりにした。児玉さん自身も畑で大事に育てていた大豆が猿の被害にあった。銃が手元にくるのは冬ごろになり、狩猟解禁の十一月には間に合わないが、児玉さんは「猟師の先輩を見習って、鳥獣被害を減らしたい」と決意している。児玉さんが参加したのは、町が三月から始めた講習会だ。猟友会員がわなの仕組みや種類を解説し、山の状況を一緒に考える。背景には、止まらない鳥獣食害がある。町の被害面積は二〇〇九年は約二ヘクタールだったが、昨年は十九ヘクタールへと大幅に増加。これに伴い、被害額も七十六万円から一千五十万円と激増している。農作物だけではなく植物への被害も深刻だ。山中の草花は鹿に食い散らかされた跡があちこちにあり、本来、植物に覆われている場所が剥き出しになっている地面もある。狩猟へ向かう若者には、葛藤もある。狩猟した動物で食肉加工処理施設「若狭ジビエ工房」(若狭町)から出荷される量はごく一部。ほとんどが処分場で燃やされているのが現状だからだ。〇八年に京都市から高浜町に移住した蒔田豊裕さん(30)は、わな猟の免許と猟銃の免許を取得したが「人間にとっては楽で安全。でも、動物が苦しむ姿を見て、その命をもらうのが狩猟。そのこととは絶えず向き合わないといけない」と言う。農作業で人が山に入ることが少なくなって、数が増えた大型動物は徐々に里に近づいている。青葉山麓研究所で植物保護に努める、同町薗部の松岡一久さん(60)は「狩猟に携わる若者が増えてくれないと、被害は食い止められない」と話す。町は、狩猟免許の講習会や試験、狩猟にかかわる税金などを補助している。現在、高浜町の猟友会の会員は二十九人。三十年前と比べると数はほぼ同じだが、確実に会員は高齢化している。二十代と三十代の三人の会員はそれだけに貴重な存在だ。猟友会ベテランの永野千太郎さん(65)は「被害が増加する中で、後継を担ってくれる若者の入会は大歓迎だ」と期待を込めている。
(猟やシカ肉解体を見学、若手ハンター養成講座:兵庫)
猟師の高齢化対策として県が開いてきた「若手ハンター養成教室」(全4回)の最終回と修了式が21日、兵庫県の佐用町内であった。20~60歳代の男女が新たなハンターとして巣立った。西播磨では狩猟免許保持者の約7割が60歳以上と高齢化。シカやイノシシによる農林業被害抑制を担う猟師数の確保へ、西播磨県民局が今年初めて開いた。5月から法令や銃などの猟具について学んだ受講生のうち13人が銃を扱える狩猟免許を取得したという。この日、受講生は佐用郡猟友会(西坂越次会長)のベテラン猟師と同町福沢の山に入り、犬の鳴き声で追い立て、猟銃でシカ4頭を捕獲する様子を見学。民間の食肉加工施設「猪鹿庁」(同町横坂)では、捕まえたシカを背ロースなどに解体する作業にも見入った。上郡町の男性会社員(23)は「若い世代への期待を感じた。駆除に協力したい」と話した。
(狩猟復権へ若手トーク:秋田)
狩猟人口の減少や高齢化で鳥獣駆除の担い手がいなくなる恐れがあるとして、秋田県と県猟友会は21日、大仙市の県立農業科学館で「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」を開いた。パネル討論で、県内の若手ハンター6人が意見を交わした。狩猟歴1~13年という20~30代の男性6人が登壇。子どものころ、父や祖父に連れられて猟場に行った経験などを語った。狩りの魅力を「獲物を食べること」と口をそろえた。「猟の後で先輩たちから昔語りを聞かせてもらえる」「有害駆除でちょっとした地域貢献ができる」という意見も出た。狩猟者が増えない理由として狩猟の認知度が低いほか、免許取得の費用や手間が障害になっていると指摘。「友人を誘い、一緒に猟をするようになった」と同世代に魅力を伝える大切さを訴えた。東北芸術工科大東北文化研究センター(山形市)の田口洋美所長は「猟は公益的な行為でもある。免許取得費の助成などを秋田県も検討すべきだ」と述べた。県自然保護課によると、その年に狩猟をするとして2012年に届け出た人は1900人で、20年前と比べて半数以下。近年、クマによる被害や、以前は県内に生息していなかったイノシシやニホンジカの目撃が増え、狩猟人口維持の必要性が高まっている。
(25歳女性が狩猟免許を取った訳:福井)
狩猟免許所持者の高齢化が進む中、狩猟に関心を示す若者が増えてきている。全国では“狩りガール”と呼ばれる若い女性の狩猟者が注目され、福井県高浜町でも今月、20代女性がわな猟と第1種銃猟の免許を取得。「地域の農家を守りたい」と有害鳥獣の駆除にも意欲を見せる。同町では、本年度から専従の若手の獣害専属員を配置するなど、駆除を助ける若い力が芽生え始めている。有害鳥獣を駆除するには狩猟免許を取得し狩猟者登録した上で、各自治体の捕獲隊に所属する。捕獲隊は福井県猟友会の各支部会員がほとんどという。同会によると、1977年に1623人だった会員は、今年5月31日現在で743人と半数以下に減少。平均年齢は63歳となっている。一方、県によると、狩猟免許所持者は2009年度の951人から徐々に増え、昨年度は1333人にまでなった。県や同会の担当者は「試験会場に来る若者の数が増えている」と感じていたという。県などは各市町で狩猟や鳥獣害対策の研修会や若者向けの狩猟フォーラムを開催、積極的にPRしている。今年夏に試験を受け、今月16日に狩猟免許を受け取った美容師の児玉千明さん(25)=高浜町=は顔をほころばせた。「もともと猟師に憧れていたんです」。幼いころ、山や畑で一緒に遊んだ男の子の父親が猟師だった。イノシシを捕ったり、サルが懐く姿が目に焼き付き、「自分も猟をしてみたい」と思うようになった。児玉さんは自分の畑を持ち大豆などを栽培するが、作物を荒らされることも。他の農家がサルやイノシシの被害を受けたという話も耳にする。「自分が住む地域や農家たちの役に立てれば」と猟友会加入の意思を示す。本格的な狩猟はこの冬にデビューとなる。「お肉が好きなので、食べたことのない肉を食べたい」と期待を膨らませる。高浜町は今年4月から行政、集落、猟友会の連携を密にし、鳥獣害対策に取り組もうと、各組織の“つなぎ役”として獣害専属員、蒔田豊裕さん(30)をまちづくり課に配置した。集落からの相談を受けたり、獣害から畑などを守る対策を提案する。蒔田さんは2012年にわな猟を取得、今年8月の試験で第一種銃猟の免許も取った。昨年11月には猟友会大飯支部高浜地区に加入。「獣害をとにかく減らしたい。シカによる森林の食害も多く山が育たない。木の根が腐って地滑りや土砂崩れの原因にもなる」と有害鳥獣駆除の意義を語る。同町は、新規に免許を取得した人などを対象に、狩猟の基礎知識や猟友会員らとのコミュニケーションを深める講習会を計画。年度末の試験には町内の20代数人が受験を希望しているという。若者の狩猟への関心の高まりを、有害鳥獣駆除の担い手増加にどうつなげていくかが課題となるだろう。
(全国で増えている「狩りガール」とは?)
狩猟免許保持者の高齢化が進む中、狩猟に関心を示す若者が増えてきています。全国で「狩りガール」と呼ばれる若い女性の狩猟者が注目され、福井県高浜町でも今月、20代女性がわな猟と第1種銃猟の免許を取得。「地域の農家を守りたい」と有害鳥獣の駆除にも意欲を見せています。大日本猟友会の冨山章彦氏によれば、「狩りガール」がここ2~3年で増えてきたのだそうです。野生鳥獣の肉を食べる「ジビエ料理」が世間に広まり始めたことと、農作物の獣害が取りざたされたことが背景にあるとみられています。実際にエゾシカ料理を食べたのをきっかけに、このお肉がどこから来ているのか?捕るのを見てみたい、と思ったことと狩猟が森林保護にもつながると感じ、「狩りガール」を目指したという人もします。「半農半X的働き方」で知られる畠山ちはるさんによれば、狩猟は自給自足の為だそうです。狩猟で取った肉は、工場などの畜産場で作られた肉と違って、汚染物質を出すこともありません。地産地消というコンセプトで、エコフレンドリーでありながら、美味しいお肉を食べることができるのです。また、自然に触れ合うことができるということを狩りの良さとして挙げている人もいます。ハイキングだけでは満足できない人が、狩りに興味を持つのだそうです。時間もかかるし簡単ではない狩猟ですが、自然との触れ合いや美味しいお肉など得る物が大きい余暇の過ごし方になりえます。また、過疎化により山林を管理する人がいなくなってしまった影響でイノシシやシカに農作物を食い荒らされてしまったということも、最近は珍しくなくなってしまったため、狩猟によって、野生動物が増えすぎないようにすることも大切なことです。
(秋田県とシカ:秋田)
秋田民謡は数々あれど、動物を主人公にして親子の情愛を切々と歌う「秋田小原(おはら)節」は異色の一曲だ。大仙市太田町では毎年全国大会が開かれる。鹿さん鹿さんなぜ泣くの/ハア私の泣くのはほかじゃない/はるか向こうの木のかげに/六尺あまりの狩人が/五尺二寸の鉄砲かつぎ…。こんな歌詞に続いて、撃たれて死ぬのはやむを得ないが、後に残される妻子のことを思えばふびんだ、と口説くのである。曲名の由来は締めの「思えば涙が おはら 先に立つ」の「おはら」という掛け声。津軽民謡の代表格「津軽小原節」を元唄に、昭和に入ってから芸人たちが詞と節をつくり変えて人気の秋田民謡に成長した。現実の世界では、ニホンジカは樹木の枝葉や畑作物を食い荒らす困った存在だ。他県では生息数が増え過ぎて被害も深刻化している。保護管理計画を立てて捕獲に乗り出しているが、頼りの狩猟者が高齢化して思うように進んでいないという。県内でもここ数年、ニホンジカの目撃例が増えている。そもそも江戸時代までは秋田にも生息していたのだが、藩が大規模なシカ狩りをして絶滅した歴史がある。それが一転、お隣の県からの侵入が目立つようになった。早めに手を打つため、県はことしから3年かけて生息数を調べる。いずれ捕獲は避けられないことのようだ。狩猟者を増やすための取り組みも始まっている。秋田小原節のような親子鹿の悲しい死に別れは、できればない方がいいのだが。
(野生動物の食害防止へ林道整備:熊本)
八代市の八代農業高泉分校・グリーンサイエンスコースの3年生14人が、約50年使われず雑木などが生い茂っていた同校近くの林道約560メートルの整備に取り組んでいる。周辺ではシカやイノシシによる食害が増えており、定期的な整備で人の気配を感じさせて野生動物を遠ざける狙い。授業の一環で4月から、月1回のペースで取り組んでいる。林道は同校が開設する前、同じ場所にあった中学校への通学路として使われていたが、別の道路の開通や中学校の閉校で、通行者はいなくなった。林道は幅30センチ~1メートルほど。生徒たちは鎌で小枝やクマザサを刈ったり、チェーンソーで倒木を切断したりしている。今後、スコップで足場を固め、来年3月までに通行できるようにする計画だ。谷川広晃君(18)と隈部翔君(17)は「最初は、雑草や倒木で通れる状況ではなかった。林道を整備することで、野生動物と人間の住み分けができるようにしたい」と話した。
(「ジビエ」活用へ飲食店関係者らに講習会:和歌山)
鳥獣被害対策として捕獲されたシカやイノシシなどの肉を「ジビエ」として活用しようと、古座川町は、処理方法についての講習会を町中央公民館で開催した。猟師や飲食店の関係者ら約90人が参加し、県が定めた「わかやまジビエ衛生管理ガイドライン」について学んでいた。町によると、田畑がシカやイノシシによって荒らされるほか、車とぶつかる事故なども発生し、住民らを悩ませている。少しでも被害を減らそうと、地元の猟友会メンバー約70人が中心となって猟が行われており、昨年はシカやイノシシ約千頭を捕獲した。ただし、捕獲した肉のうち消費されるのはごくわずかで、大半は廃棄されているという。町では廃棄される肉を有効に活用しようと、同町月野瀬に鳥獣食肉処理加工施設を今年度中に建設し、来年5月ごろからの利用を目指している。講習会では、県食品・生活衛生課の梶本量也主査がガイドラインについて説明。「野生動物には飼育されている牛や豚と違って、細菌やウイルスを持っている可能性がある」とし、内臓の処理や解体する際の衛生管理の重要性などを解説した。同町の温泉旅館、南紀月野瀬温泉ぼたん荘の野崎洋一代表理事は「ジビエは新たな食材として期待している。安全安心でおいしいものを提供していきたい」と話していた。町は「安全なジビエを提供してまちの活性化をはかりたい」としている。
(「銃を撃つインドの億万長者」、エアピストル銅メダリストに関心集中:インド)
「銃を撃つ億万長者」。23日、仁川(インチョン)オクリョン射撃場で行われた男子エアピストル10mの試合後、約20人の記者が一人の選手を取り囲んだ。金メダルを獲得した中国の選手はむしろ注目されなかった。話題の主役は、銅メダルを取ったインドのアビナヴ・ビンドラー(32、写真)選手。ビンドラーを取材するために韓国に来たインドの記者たちが集まっていた ビンドラーはインド射撃の英雄だ。08年北京五輪の男子エアピストル10mで金メダルを獲得し、祖国インドに初のオリンピック個人戦金メダルをもたらした。ビンドラーが注目されるもう一つの理由は、彼が億万長者という事実のためだ。インドの記者たちにとっては、ビンドラーの小さなジェスチャーさえも特ダネになる。ビンドラーの父親のアフジティ・シン・ビンドラー氏はビンドラー選手が北京五輪で金メダルを獲得すると、約20億ルピーをかけて建てた五つ星ホテルをプレゼントし、世界的にも話題を呼んだ。シン・ビンドラー氏はインドで農産物や加工食品の輸出業で成功した大富豪である。ビンドラーは米コロラド大学を卒業した後、現在は電子機器メーカのアビナヴ・フューチャリスティックの最高経営者(CEO)を勤める一方で、ホテルも運営している。ビンドラーは「スポーツを通じてインドに貢献したい」という考えから、スポーツ団体に莫大な寄付をしているという。また、射撃スターとして、インドで銃器の輸入・製造事業も手がけている。

TOPへ

9/18
(国道に熊の死骸、女性かんだ親子の1頭か:長野)
17日午前6時ごろ、北安曇郡白馬村佐野の国道148号の歩道で熊1頭の死骸が見つかった。大北猟友会白馬支部によると、車にはねられた跡があった。同村では16日に40代女性が熊2頭に遭遇し、かまれてけがをしており、このうちの1頭とみられる。警戒していた村職員が発見した。死んでいたのは、推定7歳の雌で体長1・2メートル、体重65キロ。即死した可能性が高いという。現場は、自転車で走っていた女性が16日に熊にかまれた地点から西側に400メートルほど。2頭は親子とみられており、子熊は見つかっていない。2頭が出没した一帯は、林野や水田に民家が点在する。猟友会支部によると、2頭は女性をかんだ後、山に戻らず周辺から離れなかった可能性がある。村や大北猟友会白馬支部などは、住民の安全確保のため警戒を続ける方針。同支部の福島正徳支部長(64)は、子熊が現場付近に戻ることも考えられるといい、「地域一体で注意を払いながら子熊を保護できるよう取り組みたい」と話していた。
(熊と遭遇、けが相次ぐ:長野)
長野県北安曇郡白馬村で16日、自転車に乗っていた人が2頭の熊に遭遇し、襲われてけがをした。県警によると、県内で今年、熊に襲われた人がけがをしたのは計7件となり、2013年の年間2件、12年の同6件を既に上回った。原因ははっきりしないが、熊の被害対策に関わる人たちは今年は熊が集落付近に出没する期間が長いと指摘。秋にかけて熊の餌になるドングリなどが夏の天候不順で影響を受けていないか、などの調査も進めている。大町署や白馬村によると、16日午前10時45分ごろ、同村の姫川沿いのサイクリングロードを自転車で走っていた村内の女性(49)が、川の茂みから出てきた熊2頭と遭遇。頭や腕、左足などをかまれた。女性はドクターヘリで松本市内の病院に運ばれ、軽傷のもようという。大北猟友会白馬支部によると、熊2頭は親子とみられ、親熊は全長1メートル余、小熊は80~90センチ。女性を襲った後、国道148号を横断し、山に向かって逃げたという。近くの白馬南小学校は安全確保のため、この日は集団下校した。村によると、本年度に寄せられた村内での熊目撃件数は15日までに38件に上り、前年同期を24件上回っている。県警地域課によると、今年は6月に松本市で70代男性が熊に顔をかまれるなどして大けがをした=地図。ほかに長野市や飯田市、上水内郡信濃町、下高井郡野沢温泉村、佐久市でも被害が相次いでいる。県鳥獣対策・ジビエ振興室によると、熊は夏前までは植物の若芽などを食べるが、8、9月は植物の成長で葉が固くなるため、餌が不足する。熊が人と接触する可能性が高まる里山などに降りる一方、夏から秋にかけては山林などに入る人も増え、双方が出合う確率が高まるという。熊対策などに取り組む北佐久郡軽井沢町のNPO法人ピッキオによると、今夏の調査では熊の餌になるミズキの実が不作気味だったが、今のところ熊の目撃情報は増えておらず、ドングリなどが不作かどうかはまだ分からないという。一方、県クマ対策員の後藤光章さん(40)=長野市=によると、熊によるトウモロコシなどの食害は例年、山に餌のドングリが実り始める9月上旬には収まる。今年はまだ情報が寄せられており、集落付近に出没する期間が長いという。後藤さんは「夏の天候不順で、ドングリなどに何らかの影響が出ているのかもしれない」と指摘している。県は現在、ドングリの結実状況を調べており、今後、熊の出没予測を明らかにする予定。熊をおびき寄せないよう、果物や野菜などを屋外に放置せず、山には複数で入るなどの注意を呼び掛けている。
(人里にクマが出没:岐阜)
岐阜県飛騨市の人里にクマが出没。餌を求めて現れたとみられ、警察は注意を呼びかけている。警察によると、15日午後3時半ごろ、飛騨市神岡町でクマ2頭が出没していると近くの住民から通報があった。付近には民家が立ち並び、日没も迫っていたため、警察の命令で地元の猟友会が2頭を射殺した。射殺されたクマはいずれもツキノワグマで、母親とみられるメスは体長約1.3メートル、オスの子グマは体長約0.8メートルだった。今年はクマの餌となるドングリが不作で、クマが餌を求めて人里に出没する危険性が高いとして、警察は注意を呼びかけている。
(カラス接触、電車止める:北海道)
17日午後0時50分ごろ、北海道小樽市のJR函館線小樽駅で、停車中の小樽発新千歳空港行きの快速エアポート(6両編成)のパンタグラフにカラス1羽が挟まった。JR北海道によると、除去作業のため快速を運休にし、乗客は後続列車に乗り換えた。この快速が新千歳空港駅から小樽に折り返す予定だった列車も運休にした結果、計約500人に影響が出た。電圧の異常をシステムが検知し、小樽-銭函間で架線への送電がごく短時間停止。調査すると、前から5両目のパンタグラフと車体の間にカラスが挟まっていたという。
(「クマ注意」周知を:岩手)
クマによる人身被害が相次いでいることから、県は17日、県内全33市町村に注意喚起を求める通知を出した。県によると、今年度の人身被害は11件14人。すでに昨年度1年間の7件11人を上回っている。12日には花巻市で60~70歳代の男女3人が相次いでクマに襲われ、負傷した。県は通知で「山林に入る際はクマ鈴やラジオを使う」「人家付近では廃棄野菜や果樹を放置しない」など、クマを寄せ付けない工夫を広報誌や防災行政無線などで住民に周知するよう求めている。県が通知を出すのは今年度4回目。
(「ドッグナビ」害獣駆除を効率化)
船舶用電子機器メーカー最大手「古野電気」は、全地球測位システム(GPS)で猟犬の位置を把握し、イノシシなどの害獣駆除を効率化する狩猟用発信器「ドッグナビ」を11月11日から発売する。1セット14万5000円(税抜き)。猟犬の首につけた端末から位置情報と鳴き声を狩猟者の端末に送信。狩猟者は、獲物に遭遇すると変化する猟犬の鳴き声で状況を把握し、位置情報をもとに先回りして獲物を仕留める。山中で犬が迷子になった場合などの発見にも役立つ。猟犬用GPSとしては現在、米国製品が使われているが、出力が大きく、使用する電波が防災無線と重なって混信するなどトラブルも起きている。今回、古野電気が発売する新製品は電波法に適合しており、免許・登録も不要だ。シカ、イノシシ、サルなどによる農業被害は年間230億円(2012年度)に達し、営農意欲の減退、耕作放棄地の増加にもつながっている。同社は「安全安心な社会に貢献したい」と話している。
(シカ・イノシシ食害、消えたヒガンバナ:奈良)
宇陀市榛原赤埴にある古刹、佛隆寺のヒガンバナが鹿の食害などで壊滅状態と分かり、市は獣害防止の防護柵を近く設置する。観光資源保全事業として100万円を計上し、9月市議会に提案している。佛隆寺は真言宗室生寺派の寺院。平安時代前期に空海の高弟、堅恵(けんね)が創建したとされる。樹齢900年以上の「千年桜」(県の天然記念物)とともに、境内へ続く石段の参道に沿って咲くヒガンバナが有名。市商工観光課によると、ヒガンバナは約2000平方メートルにわたり群生し、数万本という。しかし、一昨年ごろから花が見られなくなった。市の調査で、鹿が新芽を食べたうえ、イノシシが掘り起こすなどの獣害で咲かなくなったことが分かった。金網の柵は植生地周辺に設置し、来年度以降は球根を植栽する計画。市は「今シーズンの開花は望めず危機的状況だ。完全復活には数年かかるのでは。大切な観光スポットだけに、ヒガンバナの景観を取り戻し観光資源の保全につなげたい」としている。
(“狩猟女子”が高知県猟友会と懇談:高知)
私たち“狩猟女子”です――。シカやイノシシなど野生鳥獣の銃猟を行う高知県内の女性ハンター6人が9月17日、高知市内に集まり、高知県猟友会(高橋徹会長)の役員らと懇談した。減り続けているハンターを増やすにはどうすればいいかなど、課題解決へ女性目線のヒントを得ようと、高知県猟友会が初めて企画した。高知県猟友会の会員は1978年度の約1万5千人をピークに、2013年度には3914人まで減少。一方、農林業の鳥獣被害は深刻化し、新規会員の開拓と捕獲強化が課題となっている。このため、組織拡充へ女性の視点を生かそうと、現在16人いる女性会員たちに懇談会への参加を呼び掛けた。高知県猟友会会館(高知市上町2丁目)に各地から集まった30代~60代の女性ハンター6人はいずれも初対面で、高知県猟友会役員4人も交えた懇談は約1時間。最年少の田渕三奈さん(30)=高知県幡多郡黒潮町=は「最初は(イノシシなどを)見るのも怖かった。でも、獲物を仕留め、それを最後まで調理するのが楽しい」。猟歴40年を超える最年長の岡部みな子さん(66)=高知市=は「自分のかわいがる猟犬との連携が醍醐味(だいごみ)」と魅力を語った。ハンター人口を増やすにはどんな視点、方策が要るのか。女性たちは「子どもたちに獲物を『おいしい』と思わせ、興味を持たせることが大事」「こうした交流の機会が増えれば、いろんな人同士のつながりが生まれる」などと提案していた。高知県猟友会事務局長の宮崎伸幸さんは「女性も銃猟を楽しんでいるということを知ってもらえれば、猟に対する敷居も下がる」と話し、今後もさまざまな交流会を開く考えだ。
(身近な資材で防護柵、全てビリっと撃退:栃木)
栃木県佐野市秋山町で有機農業を営む関塚学さん(41)は、イノシシ、猿、鹿、ハクビシンの四つの獣種に効果がある防護柵を考案。地域の共同農場に設置したところ、ほとんど被害が出なかった。「経費もさほど掛からないのでぜひ活用を」と呼び掛けている。防護柵は、ワイヤメッシュと防風ネットを組み合わせて作った腰の高さほどのフェンスの上部に、4本の電線を張って電気柵にしたもの。最も苦心したのが、ネット部分をよじ登って入るハクビシン対策。一番の下の電線をプラス側につなぎ、ワイヤメッシュをマイナス側(アース側)とし、両者の間隔を5センチほど開けて、ハクビシンが両方に触った途端に感電するようにした。 5センチの間隔が最も効果的であることを割り出し、両者の接触を防ぐ碍子(がいし)代わりには、事務用のダブルクリップを活用した。材料も多くはホームセンターなどで手に入るものばかり。手作りが可能で費用も安い。効果を実証するため2011年、近隣農家と共同で運営する畑に設置した。スイカ、カボチャ、トウモロコシなどを植え付けて観察したところ、猿が1回だけ侵入したが、それ以外は被害がなかった。関塚さんの畑でも同様の結果が出ている。関塚さんは02年に就農。当時からイノシシに畑を荒らされ、鹿や猿も出没するようになった。最近特に目立つのがハクビシンで、トウモロコシが全滅したこともある。就農以来、試行錯誤して手作りの柵を考案し、一定の効果を挙げてきた。その実績を基に県や佐野市、地域の農家らと改良を重ね、多獣種防護柵を完成させた。
(3Dプリンターで拳銃製作の元大学職員に求刑3年半:神奈川)
3Dプリンターを使用して拳銃を製造した罪などで起訴された元大学職員の男に対し、横浜地検は懲役3年6カ月を求刑しました。元大学職員の居村佳知被告(28)は去年、川崎市の自宅で3Dプリンターを使い、樹脂で拳銃2丁を製造した罪などに問われています。17日の裁判で、検察側は「自己顕示欲を満たすための犯行」「我が国の銃規制を形骸化しようとしていて悪質だ」として、懲役3年6カ月を求刑しました。一方、弁護側は「被告人に違法性の認識はなく、第三者に危害を加える目的ではなかった」などとして、執行猶予付きの判決を求めました。最後に居村被告は、「今後、法を犯すリスクの高いものは作らないとお約束する」と述べました。

TOPへ

9/16
(有害鳥獣の駆除中に「ドスン」、男性が転落死:神奈川)
14日午前11時15分頃、神奈川県松田町寄の山中で、有害鳥獣の駆除作業をしていた足柄上猟友会員の開成町延沢、無職男性(65)が、約8メートルがけ下の沢に転落し、全身を強く打って死亡した。松田署の発表によると、男性は同日午前10時30分頃から、同会のメンバー10人で実施していたシカとイノシシの駆除作業に参加。ハンターが待機している方向へ、獲物を探して誘導する勢子と呼ばれる役割を担当し、1人で山中を歩いていたという。会員が「ドスン」という音で駆けつけ、倒れている男性を発見した。
(クマにかまれ猟友会員けが:山梨)
14日午前9時半ごろ、山梨県の陸上自衛隊北富士演習場の山林で、シカの捕獲作業をしていた同県富士吉田市の男性(63)が、クマに下顎や左脚をかまれけがをした。病院に搬送されたが、命に別条はない。富士吉田署によると、男性は地元の猟友会員で、午前9時ごろから仲間と15人で作業を始めていた。男性が1人でいたところ、脇からクマが飛び出し、襲いかかったという。体長約140センチの雌のツキノワグマで、男性が持っていた猟銃で射殺した。
(クマ1頭を駆除、3人襲ったクマとは別:岩手)
12日夕方、男女合わせて3人がクマに襲われた花巻市の現場近くで、けさ1頭が駆除されました。駆除されたのは体長167センチ、体重200キロのオスのツキノワグマです。地元猟友会によりますとクマは20歳ぐらいの成獣で、けさ6時半ごろ3人が襲われた場所からほど近くでクマの目撃情報があり、かけつけた猟友会が駆除しました。猟友会では、おととい3人を襲ったクマは母グマと子グマの親子連れで、きょう駆除されたのはオスであることから、「被害をもたらしたクマは、まだいる」と話しています。猟友会と警察は引き続き警戒するよう呼びかけています。
(3人重軽傷、襲ったクマ駆除試みるも見つからず:岩手)
12日夕方、花巻市で男女合わせて3人がクマに襲われたことを受け、駆除が試みられましたがクマはみつかりませんでした。13日は午前5時から地元の猟友会と警察など、20人余りによる警戒活動が行われました。クマはきのう午後4時半過ぎ花巻市横志田の住宅裏に現われ、73歳の男性と男性の64歳の弟、そして近所に住む72歳の女性を襲いました。73歳男性は顔などに大けがをし、ほかの2人も軽傷です。きょうは3人が襲われた場所の近くにある、トウモロコシ畑の周りを取り囲み駆除も試みられました。散弾銃を構えての駆除活動は2時間ほど行われましたが、クマは見つかりませんでした。
(クマに襲われ3人重軽傷:岩手)
12日午後4時40分ごろ、岩手県花巻市横志田の民家から「クマに襲われ、けがをした」と119番があり、この家の農業、高橋勝さん(73)ら3人が顔などにけがを負い病院に搬送された。高橋さんが重傷で、弟の高橋平さん(64)と、近くに住む高橋愛子さん(72)が軽傷とみられる。花巻署によると、平さんは同県北上市在住だが勝さん宅を訪れており、2人は家の裏でクマの成獣に襲われた。2軒隣に住んでいる愛子さんも自宅近くで襲われたとみられる。通報を受けた同署や猟友会のメンバーが直後に近くを捜したが、クマは見つからなかった。パトロールをして警戒を呼びかけている。
(クマの出没相次ぐ、70歳襲われけが:秋田)
13日から14日にかけてクマの出没が相次ぎ、秋田県鹿角市八幡平の山林では、キノコ採りの男性が襲われてけがを負った。仙北市ではクマと車の接触事故も起きた。鹿角署の発表によると、クマに襲われたのは、鹿角市内に住む無職男性(70)。14日午前9時10分頃、国道341号の熊沢地域から林道を約4キロ入った付近でキノコ採りをしていたところ、体長1メートル以上のクマが現れ、引っかかれるなどした。鹿角広域行政組合消防本部によると、男性は顔や頭に計9か所の裂傷を負い、出血していた。意識ははっきりしており、命に別条はないという。14日午後0時35分頃には、仙北市角館町西長野の国道46号で、秋田市の男性(57)の車が道路を横切ってきた体長約80センチのクマと接触した。仙北署の発表では、男性にけがはなく、クマは、そのまま山林に逃げ去った。13日深夜には、秋田市濁川の市道をタクシーで通りがかった同市の男性運転手(63)が、住宅街を歩く体長約50センチのクマを見つけ、110番した。クマは山林に逃げた。
(女性にサルかみつく:栃木)
15日午後4時10分ごろ、栃木県日光市の中禅寺湖の近くにある県営駐車場にサル1匹が現れ、観光に来ていた長野県の女性(54)の右すねにかみついた。女性は皮下出血の軽いけがをした。日光署によると、サルは体長約50センチメートル。駐車場の北側にある山林から現れたという。当時、女性は夫と待ち合わせた中禅寺湖の湖畔へ向かう途中だった。付近では4月と今月8日にもサルに女性観光客が襲われている。署は日光市役所と連携し、「サルが出るので注意してください」と呼びかけ、警戒を強化している。
(クレー中山はシュートオフで敗退:スペイン)
女子クレー・トラップで中山由起枝(日立建機)は予選を72点の4位で終えたが、同点で並んだ4人によるシュートオフで敗れて上位6選手による準決勝進出を果たせなかった。服部慶子(日立建機)は43位で、井上恵(ナスタジャパン)は65位だった。
(射撃、石原は41位スペイン)
射撃の世界選手権第8日は15日、スペインのグラナダで行われ、クレーの女子スキートで石原奈央子(古峯神社)は65点で41位だった。
(クマを目撃、散弾銃で威嚇すると逃げ去る:新潟)
14日午後5時14分ころ、三条市下田地区の猟友会会員から、5時ころに遅場地内のクリ畑で体長約1メートルのクマ1頭を目撃し、散弾銃で威嚇したら逃げていったと110番通報があった。クマが目撃された場所から民家までは約40メートルと近く、三条署では付近住民などに注意を呼びかける広報と警戒活動を行っている。
(住宅近くに熊2頭が現れる:岐阜)
15日午後、岐阜県飛騨市の住宅近くで熊2頭が現れました。警察の依頼で地元の猟友会によって射殺されました。警察によりますと、15日午後3時半ごろ、飛騨市神岡町で「阿曽布橋の近くに熊2頭がいる」と近くの住民から通報がありました。駆けつけた警察官が、熊2頭が住宅付近にいるのを見つけ、警察は地元猟友会に依頼して、熊は射殺されました。熊はツキノワグマで、体長約1.2メートルのメスと、約80センチのオスで、親子とみられています。
(路上にイノシシの集団:和歌山)
和歌山県田辺市中芳養の中芳養中学校近くの路上で12日夜、親子連れとみられるイノシシ6匹が目撃された。猟友会の会員によると、脅かさない限り人間を襲うことはないので、夜道で出くわしても冷静に対処してほしいという。午後8時半ごろ、車で帰宅途中の会社員(57)が、道路を横切るイノシシに進路をふさがれた。中型犬ぐらいの大きさで、母親と、今春生まれた子どもの集団とみられる。イノシシは一度に4~7匹の子どもを産むが半数は死ぬため、6匹もが一緒に行動するのは珍しいという。ヘッドライトに照らされたイノシシは車の方をじっと見た後、驚く様子もなく、ゆっくりと道路脇の梅畑に入った。現場は、中芳養中学校の南約300メートルの集落で、民家や梅畑、水田がある。付近では最近、イノシシがたびたび目撃されており、収穫前の稲が食い荒らされる被害も出ている。
(クマ目撃:栃木)
16日午前7時40分ごろ、鹿沼市中粕尾の県道で通行中の人がクマ1頭を目撃した。鹿沼署は注意を呼び掛けている。同署によると、体長約1.5メートル。県道を東側から西側に歩いて、山林に入っていったという。
(クマ目撃:栃木)
15日午後11時半ごろ、日光市瀬川の国道119号で、道路を南から北に横断して山林に入るクマをドライバーが目撃し、警察に通報した。今市署によると、体長は約1・5メートル。関係機関とともに、付近の警戒・広報を実施している。
(クマ目撃:栃木)
15日午前11時20分ごろ、日光市中宮祠の戦場ケ原の自然研究路でパトロールをしていた警察官が、湯川付近の木に登っているクマ1頭を目撃した。休日で観光客も多いことから、日光署は注意を呼び掛けている。同署によると、体長は約1・5メートル。現場は同所の赤沼茶屋から北西約1キロの付近。
(クマ目撃:栃木)
15日午前5時55分ごろ、那須町湯本の県道を横切るクマ1頭を通行人が目撃し、通報した。那須塩原署によると、クマは体長約50センチ。県営駐車場を横切って川に向かっていったという。同署は付近の住民に警戒を呼び掛けている。
(クマ目撃:栃木)
那須塩原署によると、14日午後0時15分ごろ、那須町湯本の栗林にクマ2頭がいるのを、近くの畑で作業中だった人が見つけ、通報した。同署によると、栗の木に登っている体長約50センチのクマと、その近くに体長約1・2メートルのクマがいるのを目撃したという。現場は一軒茶屋交差点から直線距離で約1キロ。同署で付近の警戒を強める一方、広く注意を呼び掛けている。
(クマ2頭目撃:栃木)
13日午前11時半ごろ、日光市中宮祠の戦場ケ原の自然研究路を歩いていた観光客が湯川の対岸にクマ2頭を目撃した。連休中で観光客も多いことから、日光署は注意を呼び掛けている。同署によると、体長はそれぞれ、約1.5メートルと約1メートル。現場は同所の赤沼茶屋から北西約1.2キロの付近。2頭は樹上にいた後、立ち去ったという。
(クマ4頭目撃:栃木)
13日午前7時50分ごろ、那須町湯本の町道でクマ4頭が横切るのを車で通り掛かった男性が目撃し、警察に通報した。那須塩原署によると、クマは体長約1・5メートルが2頭、約70センチが2頭。現場は南ヶ丘牧場の西側で那須渓流パーク近く。警戒を呼び掛けている。
(住宅街でクマ目撃:栃木)
日光署によると、12日午後7時35分ごろ、日光市細尾町の国道でクマ1頭が目撃された。同署によると、クマは体長約60―70センチメートル。東側から西側へ道路を横断したという。現場は大谷川右岸の住宅街。同署はパトカーで見回ったほか、付近の警戒や注意を呼び掛けている。
(各地でクマ目撃相次ぐ:新潟)
県内で14日、クマの目撃が相次ぎ、警察や市役所が注意を呼び掛けている。午前5時半前、上越市中郷区二本木の県道を横切る体長約1・2メートルのクマを目撃したと、散歩中の男性が中郷区総合事務所に通報した。市によると、現場は岡川集落内で、クマは近くのやぶに逃げた。午後5時ごろにも同所の県道を横切る体長約1・1メートルのクマを目撃したと、車を運転していた女性が同事務所に通報した。市によると、現場は岡川集落から約400メートルで、クマは近くのやぶに逃げた。午前7時半すぎには、阿賀野市今板の住宅の敷地内で、親子のクマ3頭が目撃されたと阿賀野市役所から阿賀野署に通報があった。同署によると、現場は住宅や畑が点在し、クマは笹神方向に歩いて行ったという。午後5時ごろ、三条市遅場で地元猟友会の男性がクリ畑にクマ1頭がいるのを目撃し、110番通報した。クマは体長1メートルほどで、男性が散弾銃を発砲したところ、守門川方面に逃げた。畑から民家までは約40メートル。
(クマ相次ぎ目撃:新潟)
上越市中郷区で15日、クマの目撃情報が3件相次いだ。市によると、目撃されたクマはいずれも1頭で、体長約1メートル。午前6時ごろに同区福田と二本木の、ともに国道交差点周辺にいるのを通行人が発見。午後4時前には二本木の集落内でクルミの木に登っているのを住民が見つけた。いずれも発見者が市や妙高署に通報し、クマは近くのやぶに逃げたという。
(クマ3頭目撃:新潟)
14日午前7時半すぎ、阿賀野市今板の住宅の敷地内で、親子のクマ3頭が目撃されたと阿賀野市役所から阿賀野署に通報があった。同署によると、現場は住宅や畑が点在し、クマは笹神方向に歩いて行ったという。同署などが住民らに注意を呼び掛けている。
(有害鳥獣対策、研究者ら国に提言へ:兵庫)
シカやイノシシなどによる農林業被害が全国で深刻になる中、野生動物の捕獲や資源利用で先駆的な取り組みを続けてきた兵庫県の研究者らが、各地の専門家らと全国組織を設立した。野生動物管理の体制整備に向け、県内の技術やノウハウを発信し、国への政策提言を目指す。「野生動物管理全国協議会」(会長・梶光一東京農工大教授)。全国の野生動物研究者ら約30人が所属する。捕獲部会と資源化部会に分かれ、捕獲に関する知識や技術、安全な食肉加工法などを国に提案するという。有害鳥獣管理の分野で、兵庫県は全国の先駆けとなってきた。徹底した実地調査を基に、具体的な個体推定数を種別に導き出す県森林動物研究センター(丹波市青垣町)の方法は、2013年に環境省に採用された。県は11年にシカ肉の安全な処理方法や流通の手順を示した「ひょうごシカ肉活用ガイドライン」を制定。さらに、ガイドラインに沿って処理したシカ肉を「ひょうご推奨ブランド」と認証して付加価値を付けるなど、消費の拡大にも力を入れ、同様の制度を導入した県もある。同協議会の副会長は野生動物の管理などに取り組む横山真弓さん(兵庫県立大学)が務める。自然環境コンサルタントの木下一成さん(加古川市)や、シカ肉加工業「丹波姫もみじ」(丹波市)の代表柳川瀬正夫さんもメンバーとなった。野生動物対策に自治体が取り組む例が増える中、科学的な根拠を欠く事業計画も多いという。横山さんは「野生動物の管理には臆測や誤解も多い。全国の研究者らと協力して正しい情報を発信したい」と話している。
(県営ライフル射撃場、覆道式案を提示:群馬)
野生鳥獣被害の対策の一環として狩猟者確保を目的とした県営ライフル射撃場の必要性について検討する第2回委員会が12日、安中市中宿の県クレー射撃場で開かれた。50〜100メートル射程の覆道式射撃場(5射座)を県クレー射撃場に併設する案が提示され、委員は概ね賛同した。覆道式は四方を壁で囲み遮音性が高いとされる。委員から「県が近隣住民への説明を十分に尽くするように」と意見が出たという。県は今後、クレー射撃場の利用者数百人を対象にライフル射撃場整備に関するアンケートを実施し、次回11月17日開催予定の第3回検討委で調査結果を参考にして提言をとりまとめる。
(イノシシやシカ捕獲や解体も:長野)
イノシシやシカの捕獲や解体方法などについて学ぶ「猟師体験」が十三日、泰阜村の山林などであった。猟師の仕事に触れ、興味を持ってもらおうと、シカの皮革で小物を作っている村の地域おこし協力隊の井野春香さん(26)が企画。神奈川県や愛知県などを中心に十七人が参加した。参加者はシカ、イノシシの駆除をしている地元の猟友会員の畑野今朝登さん(69)とともに、この日朝、くくりわなにかかったイノシシを猟銃で仕留めるために山林へ。暴れていたイノシシに銃弾が撃ち込まれると複雑な表情を浮かべる子どもたちもいた。その後、畑野さん宅で撃ったイノシシと数日前にわなにかかった大きなシカ二頭を解体。参加者もナイフを握り、皮を剥いだり、部位ごとに肉を切り分けたりした。家族で参加した神奈川県の小学五年の森志帆さん(10)は「骨に沿って肉を切るのが難しかった。イノシシが撃たれるのは悲しかったけれど、これからはもっと食材にありがたみを持って食べたいと思った」と話した。
(狩猟文化、継承と充実を:岩手)
県猟友会(佐々木洋平会長)の設立50周年記念式典は14日、盛岡市のホテルで行われた。会員や来賓ら150人余りが出席し、記念表彰などで半世紀の足跡を振り返るとともに、今後の狩猟文化活動の充実を期した。同会は1964年に社団法人として設立し、2013年に公益社団法人に移行。構成員数はピーク時の1970年代に9000人を超えたが、銃規制や趣味の多様化、高齢化などで2013年度は1667人と約5分の1にまで減少した。式典には達増拓也知事や千葉伝県議会議長、田中俊恵県警本部長らが来賓出席した。大日本猟友会長も務めている佐々木会長は「狩猟を取り巻く環境は大きく変わり、戦前は食材や毛皮製品として地域経済を支えたが、戦後は鳥獣保護政策に転じ、狩猟者も趣味のスポーツハンティングとして発展した」と述べた後、「諸先輩が築いた伝統と狩猟者のあるべき姿を次世代にしっかりと継承することが私たちに課せられた使命である」とあいさつした。記念表彰では会員、理事ら36人の功労、功績をたたえたほか、式典後に記念講演や祝賀会も持たれた。
(ドラマで猟師役「命と向き合う」)
女優の小島藤子が、関西テレビの文化庁芸術祭参加ドラマ『狩猟雪姫(しゅりょうゆきひめ)』(11月29日放送、後3:00~4:30※関西ローカル)に主演し、グルメライターから猟師を目指す主人公・雪を演じる。鹿をさばくシーンなどもあり、「普段、動物を食べているので、命にちゃんと向き合わなきゃなと思いました」と真摯に取り組んでいる。「食べることは生き物の命をいただくこと。そのことと真剣に向き合いたい」と狩猟の免許を取得し、猟師になろうと兵庫・丹波に移り住んだ主人公は、ある思いを胸に秘めながら、狩猟にのめり込んでいくストーリー。地元の野生動物管理研究センターに勤める南斗邦彦役で駿河太郎が共演。雪の姉・楓(栗山千明)の元カレという設定で、小島と栗山による“美人姉妹”に好かれる役どころに、「まれにみる配役、(木村弥寿彦)監督に感謝します」と、駿河はデレデレ。物語については最初、「えらい題材を引っ張りだしてきたな」と思ったそうだが、深い内容に「挑戦してみる価値がある」と意欲満々で撮影に臨んでいる。小島と駿河の二人は、猟友会の方の協力のもと、銃の取り扱いの指導、そして現地・丹波への狩猟見学と、クランクイン前から役作りに励んだ。小島は「身近な人にも『ありがとう』という気持ちを忘れないでほしいというメッセージをドラマを通じて伝えられる作品になっていると思います。笑いどころも多くあり、気を張らずに見られる」とアピールしている。

TOPへ