<射撃ニュース11月>

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(銃?21丁や刀、大量に保有か:愛知)
線路に鉄パイプを置いた疑いで愛知県警が5日に逮捕した同県知立市西町、会社員、千田博之容疑者(48)の自宅を捜索した際、拳銃1丁の他にライフル銃など銃の形をした物21丁と、日本刀や脇差しなど72本を県警が押収していたことが25日、分かった。県警薬物銃器対策課は同日、拳銃1丁を所持したとして銃刀法違反(所持)の疑いで千田容疑者を再逮捕した。押収物の鑑定を進めるとともに入手経路を調べている。県警によると、千田容疑者は押収物が「平成15年に亡くなった父親が趣味で集めていた物を、違法と知りつつ保管していた」と説明している。再逮捕容疑は13日、自宅1階居間で拳銃1丁を所持した疑い。
(「ゴミ屋敷」から火薬?周辺住民を避難させ捜索:愛知)
自宅で拳銃を所持していたとして逮捕された愛知県知立市の男の家から火薬のようなものが見つかり、警察は周辺の住民に避難を呼び掛けたうえで、27日午前から家宅捜索を行っています。愛知県警は、知立市内の名鉄の線路に鉄パイプを置いた疑いで逮捕した千田博之容疑者(48)の自宅から拳銃が見つかたっため、25日に銃刀法違反の疑いで再逮捕しました。その後の警察への取材で、千田容疑者の自宅からは、拳銃のほかに火薬のようなものや火薬の原料となる薬品が見つかっていたことが分かりました。自宅はいわゆる「ごみ屋敷」の状態で、薬品などが誤って爆発する危険性があることから、警察は半径約50mの圏内の住民に避難を呼び掛けたうえで、午前10時から家宅捜索を行っています。
(イノシシへの警戒強化:徳島)
23日に体長約1メートルのイノシシが鳴門市と北島町に出没し、男女2人が足をかまれてけがを負ったことを受け、鳴門署は24日、被害のあった同市板東地区の板東小学校周辺をパトロールした。児童の下校時間に合わせて、午後2時50分から4時半まで実施。署員がパトカー2台で下校路などを巡回し、警戒に当たった。一方、板東小は23日夕、保護者に注意喚起のメールを送り、24日の朝会では全児童に「イノシシを見つけても近寄らず、近くの家に避難し、大人に連絡して」と注意を促した。鳴門署と徳島北署によると、24日夜までにイノシシの目撃情報は寄せられていない。両署は引き続き、住民に注意を呼び掛けている。
(イノシシ被害が急増、撃退10年大作戦:兵庫)
急増するイノシシなどによる農業被害を防ぐため、兵庫県三木市は2015~24年度に「イノシシ撃退10年大作戦」に乗り出す。山と農地の境目に侵入防止柵を100%設置することを目指し、集落への助成を拡充するほか、猟友会による捕獲体制も強化する。市は市会12月定例会に、事業費1千万円を盛り込む一般会計補正予算案を提案する。イノシシによる水稲被害は、13年度は17カ所64万円だったが、14年度は39カ所100万円と急増し、15年度は9月末現在で75カ所134万円に上る。捕獲頭数も13年度の65頭から、14年度は122頭と倍増した。稲穂をかみつぶしたり踏み荒らしたりするほか、畑のサツマイモなども被害を受けているという。
(脱走エミュー捕獲、以前にはシカ逃がす:群馬)
群馬県高崎市の山中などで目撃情報が相次いでいたダチョウに似た大型の鳥「エミュー」1頭が25日、同市乗附町の斜面で捕獲された。市内の男性が個人で飼育していたエミューで、同日、男性に返された。群馬県警高崎署や市動物愛護センターによると、同日午後1時半頃、国立重度知的障害者総合施設「のぞみの園」(寺尾町)から「職員寮の近くで、職員がエミューと鉢合わせしている」とセンターに通報があった。センター職員と同署員、群馬サファリパーク職員ら約20人で付近を捜索。午後4時頃、同園敷地内の斜面でエミューを取り囲み、後ろから抱きつくように押さえつけ、網に包んで捕獲した。エミューは背丈約1メートル60。飼い主の男性が今月15日、別の場所に移送しようとした際に脱走し、逃げ続けていた。男性は以前、飼育していたシカの脱走を招いたこともあるという。高崎市は男性に対し、動物を適切に管理することを求める「措置命令」を出す方針だ。エミューを飼育するのに届け出などは必要ないが、同センターは「不用意に近づくと、人間を蹴ることもある。しっかり管理してほしい」としている。
(国道29号、肉料理巡り:鳥取)
県内産の肉や、野生鳥獣の肉「ジビエ」を使った料理を楽しむ「1129(イイニク)感謝祭 29(ニク)グルメ&ジビエフェア」が27~29日、鳥取市賀露町西の「地場産プラザわったいな」で開かれる。交通量の減少で衰退が懸念される国道29号沿線の飲食店が、工夫を凝らした料理を提供。各店舗を巡るスタンプラリーも行い、活性化につなげる狙いだ。沿線自治体などで構成する「国道29号周辺兵庫・鳥取地域振興協議会」や、県東部の狩猟関係者や飲食店でつくる「いなばのジビエ推進協議会」などが主催。2013年から毎年開いており、昨年は約6000人が来場したという。国道29号の利用者の減少は深刻。国土交通省によると、若桜町落折付近の24時間交通量は、05年の1258台に対し、鳥取道の県内区間が開通した10年は485台に減った。にぎわい復活に向け、沿線自治体や住民らが注目したのが食肉文化。八頭町周辺は肉牛の飼育で栄えた歴史があり、若桜町では近年、ジビエの活用が活発で、これらを生かすことにした。当日は、同推進協議会などに加盟する飲食店、兵庫県宍粟市の飲食店計16店舗が計21種類(300~600円)を出品。若桜町のシカを使った薫製やカレー、鳥取和牛のカルビスープのほか、宍粟市の「鹿肉あんかけ焼きそば」を味わえる。
(天然鹿みそ漬け丼、県庁できょう限定販売:埼玉)
秩父地域のニホンジカの肉を使ったみそ漬け丼が27日、さいたま市の県庁第1職員食堂で限定販売される。みそ漬け丼は、農林業に被害を及ぼすシカを地域振興に活用しようと、西秩父商工会(小鹿野町)が中心となって考案。今年9月に完成し、同町や秩父市の飲食店など14軒が新名物として提供している。午前11時半から販売されるみそ漬け丼は、50食限定で1食800円。県産の新米「彩のかがやき」の上にキャベツを敷き、地酒「秩父錦」の酒かすとオリジナルのみそに漬け込まれた90グラムの鹿肉を乗せた。秩父地域では長年、シカにダイズや山菜の芽、シラビソの樹皮などが食い荒らされる被害に遭っており、同商工会は18年から捕獲されたシカの活用を検討してきた。24年に原発事故の影響で基準値を超える放射性セシウムが検出され、出荷自粛に追い込まれたが、町内の食肉加工会社「肉の宝屋」と県が2段階で検査することで昨年10月、自粛が一部解除された。同商工会の担当者は「肉は臭みもなく柔らかい。栄養価も高いので子供にも食べてもらいたい」と意気込んでいる。
(「かもん!カモねぎまつり」:新潟)
新潟県新潟市の潟東体育館で12月6日、「かもん!カモねぎまつり」が開催される。同イベントは、カモ猟が盛んな西蒲区潟東地区で11月のカモ猟解禁にちなみ開催される。カモはこの時期から寒さが増すごとに脂がのり、特に12月初旬は最高の味になるとのこと。野ガモと地元特産ネギ、サトイモを使ったカモ汁1,000食分が販売されるほか、ネギ、大根、白菜などの潟東産農産物や、もち、味噌など農産加工品の即売も行われる。また、寸劇形式でのカモ猟実演、フリーマーケットなど多彩な催しが用意されている。開催時間9時30分から14時30分まで、カモ汁の当日券(600円/ご飯と漬物もセット)は9時30から販売開始、カモ汁レストランは10時~14時30分(L.O.14時)となる。また、もちつきは1回目が10時30分から11時、2回目は12時30分から13時、カモ猟の実演は1回目が11時から11時30分、2回目は13時から13時30分までとなる。
(愛護法違反摘発4年で1.5倍)
動物虐待が相次いでいる。警察庁が動物愛護法違反容疑での摘発件数の統計を取り始めた2010年は33件だったが、14年には48件と1・5倍に増加。今年も各地で被害が出ている。動物を傷つける行為は殺人など凶悪事件の前兆との専門家の指摘もあり、全国の警察は摘発に力を入れている。感電頭に矢「幼い頃から動物が嫌いだった」。大阪府阪南市でハムスター5匹を殺したとして動物愛護法違反に問われ、大阪地裁堺支部で今月20日、有罪判決を言い渡された同府内の男子大学生(20)は、公判で動機をそう述べた。判決などでは、大学生は14年7月~今年5月、ハムスターを害虫駆除の器具で感電させ、胴体に木ねじを打ち込むなどした。ハムスターは当初から殺す目的で購入したといい、知人3人も関与していた。警察庁は「社会的関心が高まっている」として10年から、動物愛護法を適用した動物虐待の摘発件数をまとめている。10年は33件で、11、12両年は各29件とやや減ったが、13年は36件、14年は48件と増加。一つの事件で複数の動物に危害が加えられることが多く、手口も、刃物で切られるほか、生き埋めなど悪質なものが多い。動物虐待は対象や内容によって、別の法律が適用されるケースもある。兵庫県伊丹市の昆陽こや池で10~11月、頭などに矢が刺さったカモ類4羽が見つかった事件では、カモはペットでないことなどから、同県警は鳥獣保護法違反容疑で捜査。他人のペットを殺傷した場合、警察は被害者感情も考慮し、動物愛護法より懲役刑の上限が重い器物損壊容疑で捜査することもある。これらの事件すべてをまとめた統計や、被害事例そのものの全国的なデータはないという。神戸と佐世保動物虐待の背景について、影山任佐・東京工大名誉教授(臨床犯罪学)は「幼い頃にいじめや虐待などで強いストレスを受けると、自分や他人を『大事にする』という気持ちを持てず、身近で弱い存在の動物を攻撃することがある。攻撃そのものに喜びや快楽を感じている場合は、残虐性が増し、重大事件を起こす危険性も出てくる」と指摘する。14歳の少年が逮捕された1997年の神戸市連続児童殺傷事件では、医療少年院(現・第3種少年院)送致を言い渡した神戸家裁の決定要旨によると、少年は、小学5年の頃にナメクジやカエルの解剖を始め、その後、猫も解剖するようになった。長崎県佐世保市で14年に起きた高1女子生徒殺害事件でも、第3種少年院送致となった同級生の少女は、猫を殺すことでは満足できなくなり、事件に至ったとされる。警察対策強化警察庁は13年8月、「社会的反響が大きく、国民に不安を与える」として、全国の警察本部に、傷ついた動物を発見した場合、速やかな保護と容疑者の摘発を指示。翌月には動物愛護法が改正施行され、殺傷した場合の罰則が「1年以下の懲役または100万円以下の罰金」から「2年以下の懲役または200万円以下の罰金」に引き上げられた。兵庫県警は14年1月、動物虐待の通報を受け付ける専用電話「アニマルポリス・ホットライン」を開設。同年中に194件の情報が寄せられ、情報を基に、猫をエアガンで撃っていた児童2人を補導するなどした。大阪府警も同年から、動物の死体に刃物で切られた形跡がないかなどの検証を専門家に依頼するとともに、防犯カメラのチェックや張り込みを強化。猫を殺害し、動画撮影していた男を逮捕するなどしている。虐待されて見つかった動物は命が助かったとしても、体の一部が切断されていたり、人が手を動かしただけで身を縮めたりするなど、深刻な後遺症を抱えることになる。捨てられた犬や猫などを保護し、治療するとともに新しい飼い主を探す大阪府能勢町の公益財団法人「日本アニマルトラスト」には毎年10匹前後、虐待が疑われる動物が持ち込まれる。同法人は3年前、小型犬「カニンヘンダックス」(雌、7歳)を保護。飼い主の交際相手にたたかれたり壁に投げつけられたりして、保護時、頭の骨が折れ、目は見えず、移動も困難な状態だった。同法人スタッフの加賀爪啓子さん(39)は「警察の摘発は被害抑止につながる」としたうえで、「子供の頃から弱い立場の動物を守る意識を育むための教育や、動物をすぐに保護する仕組み作りが必要」と訴える。
(「ジビエ」で地域おこし、獣害対策からグルメ食材へ)
低脂肪で高タンパクの鹿肉がグルメ食材として、若い女性を中心に注目を集めている。しかも女性が不足しがちな鉄分が多く含まれているのが特徴だ。エゾシカ協会によると、野生のエゾシカ肉の場合、牛肉や豚肉の5~6倍。鉄分の多い食材として知られるカツオやマグロと比べても3倍以上含まれている。シカもイノシシも全国各地の山間部に広く生息しており、個体数が増えすぎたために農作物や森林資源を食べる「獣害」が大きな問題になっている。これは、天敵であった猟師の数の減少と高齢化が原因だと言われている。環境省によれば、1975年には51万8000人いた狩猟免許保持者は、2012年には11万8000人と4分の1以下に減った。その内訳も65%が60歳以上と高齢化している。獣害対策として、ただ駆除するだけでなく、それが高級食材として都市部に出荷できれば、新たに地域ビジネスとしてそれに取り組む人が増えるだろうと、各自治体や地域の企業が「ジビエ料理」の開発に取り組んでいる。先進エリアはエゾシカで知られる北海道だ。シーズンには札幌市内でもスーパーに鹿肉が並ぶほど、食材としてジビエは定着している。2012年には地元のホテルが監修してレシピを開発、コンビニチェーンのローソンが弁当などを商品化した。滋賀県では、2010年から地元でカレーチェーンCoCo壱番屋をフランチャイズ展開する企業が店舗メニューだけでなくレトルト食品としても「シカカレー」を販売している。長野県では「信州ジビエ」というブランドを都市部で浸透させるために、JRの商業施設と組んでプロモーション展開。島根県の出雲ジビエや和歌山県、三重県など各地でジビエの地域ブランド化を狙った試みが起きている。現役の猟師がまだ34人もいる出雲市佐田エリアでは地域の宿泊施設やレストランでジビエ料理を提供している。ユニークな取り組みをしているのは高知県だ。森林が県全体の面積の84%を占めている同県では、海産物や農作物とともに、森と野禽は貴重な資源でもある。高知県では、ジビエの食材として出荷しているだけでなく、観光資源としての開発に取り組んでいる。2015年11月には、山間の猟場で猟師から狩りの話を聞いたり、ジビエのバーベキューを目玉にしたりしたパックツアーを実施した。ターゲットは東京や大阪など、都市部に住む女性客だ。自然体験とグルメ体験、さらに温泉など美容体験を組み合わせるなどして、旅好きな女性客を高知に呼び込む目玉の1つとしてジビエを位置づけている。ジビエが地域ビジネスとして定着し、地域おこしに実質的に貢献できるようになるまでには、まだいくつか越えなければならないハードルがある。今後はもの珍しさやダイエットに向くなどの話題性だけでなく、広く慣れ親しんだ牛肉や豚肉と比べても、本当に美味しいかどうかが問題になってくる。それを妥当な価格で供給できる仕組みが作れるかだ。シカ肉やイノシシ肉の味は、わな猟によるものか、銃砲によるものかといった猟の仕方や、解体処理の方法によって大きく変わってくる。適切に処理された肉は、臭みをほとんど感じない。料理法についても、臭みがあるのを前提として発達してきた赤ワインや味噌で煮込むスタイルだけでなく、もっと開発される必要がある。食肉として流通するためには、保健所の認可を得た解体処理施設が必要になる。狩猟免許取得者や料理人の育成も、都市部の市場への出口戦略を前提に地域ぐるみで開発する必要がある。こうした課題に各地が一斉に取り組み、互いにノウハウを共有することができれば、意外と早く、松坂牛や近江牛、伊万里牛などと同じようなブランド化したジビエを提供できる時代がやってくるかもしれない。
(“肉食女子”の“ジビエ”ブームを先取り:高知)
最近、地方再生を目的として、地元食材を売りにしたイベントが盛んに行われている。高知県では、ジビエをテーマに県外から客を呼び込む取り組みを始めた。県の地産外商公社が運営する旅行会社「エクストリーム トラベル社」が実施したのは「猟師になりたい“狩りガール”」と「ジビエを食べたい“肉食女子”」向けのマニアックなツアーだった。そぼ降る雨の中、杉本氏のすぐそばから、若い女性から「罠を仕掛ける獣道はどうやって見つけるのか」「木に結ぶ罠のワイヤーの長さはどれくらいか」など、矢継ぎ早にいくつもの質問が飛ぶ。「このように、回りの枯れ葉を上から被せないと、警戒心の強いシカは罠を踏まないので、獲ることはできません」。そう言って、高知県猟友会会員の猟師、杉本民雄氏は、足場の悪い急峻な山林の斜面にしゃがみこみ、持参した罠を埋めながら解説した。少し離れた場所に立つ2人の若い女性も、熱心に耳を傾け、年配の2人の女性は、斜面の下からその様子を興味深そうに眺めていた。11月7日に催された『「狩りガール」×秋のべふ峡』ツアーのメイン・イベント「地元ハンターの話を聞きながらのフィールドワーク」のひとコマである。場所は、JR高知駅から貸し切りバスで1時間30分ほど山奥へと入った県下有数の紅葉の名所、香美市物部町別府の「べふ峡」。1時間ほどのレクチャーを受けたあと、実際に山に分け入り、シカやイノシシを獲る罠の仕掛け方を教わり、べふ渓温泉のバーベキュー施設で、シカやイノシシのジビエを食べるというツアーは“狩りガール”になりたい女性を対象としたマニアックな観光商品だ。そこには、採算を度外視しても「一人でも多くの女性に猟師になってもらいたい」という高知県の思惑があった。 増え過ぎた野生のイノシシやサルによって農作物を食い荒らされるなど、日本各地の自治体が獣害に悩まされている。とりわけ、高知県と徳島県にまがたる剣山・三嶺国定公園では、野生のニホンジカによる食害が深刻だ。樹齢数百年のウラジロモミを初めとして、貴重な森林資源の樹皮を食べられ、枯らされたり、美しい景観を誇るカヤハゲ・韮生峠の笹原は禿げ山にされた。「研究機関によると、この地域の自然環境を保つのに適したニホンジカの頭数は9200頭。しかし、天然記念物のニホンカモシカを保護する目的で、高知県全体で、昭和51年から10年間、シカが捕獲禁止となり、結果、平成10年頃に約1万2000頭だったニホンジカが、平成20年に約4万7000頭、平成25年には約7万2000頭、現在は十数万頭にまで増えてしまった」(杉本氏)。いくら10年の禁猟期間があったとはいえ、そこまで増えた理由は何なのか。「天敵……つまり猟師が減ったからです。ある新聞記事のタイトルにありましたが、今や猟師の方が絶滅危惧種なんです」と杉本氏は寂しそうに笑った。環境省によれば狩猟免許を持つ人の数は1975年では51万8000人だったのに対して2012年では18万1000人と大きく減少。そのうち60歳以上が65%を占めているため、“現役の猟師”はもっと少なくなっている。このような切迫した状況のなか、高知県、猟友会が一体となって推し進めているのが「女性の猟師を育てること」だった。現在、「猟師全体の2%ほど(杉本氏)」しかいない女性猟師、とりわけ若い女性の猟師を増やすことで、なんとか猟師のボトムアップを図りたいという思いが、今回のツアーの背景にあった。では、実際、「“狩りガール”になりたい!」と考える若い女性はいるのだろうか。フィールドワークの後、シカ肉やイノシシ肉のジビエ・バーベキューを食べながら、兵庫県姫路市から参加した三十代前半の女性に話を聞いた。「山登りが好きで、最近、登山道のない獣道を歩くようになったので、興味があって今回のツアーに参加しました。私は山岳会に入っているんですが、同じ会の20代の女性でも、猟師免許に興味のある人はいますよ。女優の杏さんも、狩猟免許をとったと聞いています」。もしかしたら、楽しいことを先取りすることに貪欲な若い女性たちの間で、“山ガール”に続いて“狩りガール”のブームが、ジワジワ来ているのかもしれない。しかし、純粋に「ハンティングの面白さ」だけで若い女性に興味を持ってもらうのは難しい。やはり、「狩った獲物のジビエ料理はとびきり美味しい!」という話でなければ、女性の心を動かすことはできない。  そこで、翌日の11月8日には、もう1つのマニアックなツアーが催された。「人気シェフに焼いてもらうジビエ・バーベキュー」のツアーには、参加できない人たちがあふれてしまうほどの人気企画となった。いわゆる“濃いソースをかけて食べるフランス料理のジビエ”とは一線を画した「シカ肉そのものの美味しさ」で勝負するジビエ・バーベキューだった。ハツなどのシカ肉の串焼きは、塩こしょうだけで焼いただけで十分美味だった。丸焼きにされたシカのモモ肉のローストは、切り口から溢れ出した真っ赤な肉汁にもまったく臭みはなく、フレッシュな旨味が口の中に広がった。高知出身の29歳の女性は「高知はお魚が美味しいと言われますが、ジビエも美味しいよと伝えたいですね」。また夫と参加した30歳の女性は笑顔で言った。「小さいときに祖父の家でイノシシ鍋を食べたときにまずくて、ジビエには苦手意識がありましたが、今回、ジビエのイメージが覆されました」。「シカ肉は硬くて獣臭くて美味しくない」という既存のイメージがこれほどまでに覆されたのは、ジビエ料理のシェフ、西村直子さんがバーベキュー・ツアーを監修したからだ。12年間、ニュージーランドに住んでいた西村さんにとって、シカ肉は「牛よりも高級で、特別な日に食べる美味しいステーキ」という印象だった。「ですから、7年前、日本ではシカが『害獣』で『美味しくない』というニュースをみたときは驚きました」。ところが、帰国した西村さんが高知のシカ肉を食べてみたところ、ニュージーランドやジビエの本場フランスなどで食べるよりも、段違いに美味しかったという。「日本には『シカ肉はまずい』という先入観があり、ジビエの調理の仕方を知らないだけだと気づきました」(西村さん)。西村さんはその後、シカ肉でつくったソーセージのホットドッグを開発。高知県民の4人に1人が食べたという大ヒット商品となった。さらに、西村さんは「ハイソな人しかいけないフランス料理店ではなく、OLさんが仕事帰りに居酒屋感覚で寄れるカジュアルなジビエのお店があれば、多くの方に高知の美味しいシカ肉に関心を持ってもらえるのでは」と考え、昨年8月、シカやイノシシの肉料理をメインとしたレストラン「ヌックス・キッチン」を高知市の繁華街に開店した。「ウシやブタより美味しいシカの肉料理」の評判が口コミで広がり、ヌックス・キッチンは「高知で一番予約の取れないレストラン」と言われるまでになった。これらの“狩りガールを育てる少数精鋭のフィールドワーク”と“人気シェフが焼くジビエ・バーベキュー”という2つのマニアックなツアーは、どのようにして企画されたのだろうか。今回の2つのツアーは、高知県の尾﨑正直知事の肝いりで2009年8月に設立された一般財団法人 高知県地産外商公社の取り組みの一つだ。同社は、2010年8月に銀座にオープンした高知のアンテナショップ「まるごと高知」の運営など、高知県の魅力を発信し続けて来た。  2015年4月、高知県 観光政策課から高知県地産外商公社 プロモーション戦略局に出向した広報担当ディレクターの小松加奈さんは「高知県地産外商公社のように、モノや情報発信だけをメインにした県の外郭団体は、他には聞いたことがありません」と胸を張る。「高知には大企業も少なく、主に一次産業がつくった“良いもの”を外に売っていかないと経済が立ち行かない。ですから、地産外商、地域でつくって外に売り出すことに力を入れています」。そんな高知県が、県外から人を呼び、地産品の魅力を知ってもらうために始めたのが「旅行業」だった。「今年4月からスタートした『エクストリームトラベル社』は、高知の食、自然、アクティビティを全国に発信し、特に若い層にアプローチするために立ち上げた架空の旅行会社で、高知県地産外商公社がツアーを企画して、地元の旅行会社『とさでんトラベル』が実際に実行します」(小松さん)県と民間企業がコラボしたツアー・ビジネスというだけでも珍しいが、なぜ今回、「ジビエ」というニッチなテーマを選んだのだろうか。「高知は海のイメージが強く、カツオのたたきや清水サバなど、海の幸がメインに語られますが、肉も負けていない。土佐赤牛や土佐ジロー(鶏)もあるなかで、ジビエはこれからのもの、高知県地産外商公社の事業もこれからなので、一緒にのばしていきたいという思いで企画しました」。では、“肉食女子”や“狩りガール”など、ターゲットを女性にしぼった理由は何か。「女性が動いたら男性も動きます。女の人が休みの日に『こんなツアーがあるから、行こうよ!』と言えば、男性は『そうだな』となる。女性をまきこんだ方が早いし、広がりがありますから」(小松さん)。小松さんによると、現代は、旅行業のあり方自体が大きく変わりつつあるという。「最近は、ネットで調べて、自分で組み立てて行く旅行が増えています。そんなお客様の小さなニーズをエクストリームトラベル社がきちんと丁寧におさえていくことで、少しずつ高知ファンを増やしていきたい」。一見、あまりにマニアックにみえた肉食女子の“狩りガール”&“ジビエ・バーベキュー”ツアーは、次世代の旅行商品として、また、地方再生の取り組みとして、先駆的な事例となるかもしれない。
(警部補が同僚に実弾入り拳銃向ける:大阪)
大阪・平野警察署の50代の警部補が、装備品の点検中に実弾が入った拳銃を同僚に向けていたことが分かり、警察は、銃刀法違反の疑いで調べるとともに警部補を処分する方針です。大阪府警察本部によりますと、平野警察署刑事課の50代の警部補が、去年の春ごろ、警察署内で月に1度行う装備品の点検中に、同じ課の40代の警部補に実弾が入った拳銃を向けたということです。先月、「警部補がパワハラのような言動をしている」という匿名の情報が寄せられ警察が調べていました。警部補は、拳銃を向けたことを認めているということです。警察は、銃刀法違反の疑いがあるとして当時の状況などをさらに調べるとともに、警部補を処分する方針です。大阪府警では、高槻警察署の20代の巡査部長もことしの夏ごろに交番で実弾が入った拳銃を後輩の巡査に向けていたことが分かり、警察はこの巡査部長についても処分する方針です。

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(登山客2人、クマに襲われケガ:富山)
22日午前9時半ごろ、上市町にある標高1225メートルの中山(なかやま)で登山中の男性会社員2人がクマに襲われました。22日午前9時半ごろ、上市町にある標高1225メートルの中山(なかやま)で登山中の男性会社員2人がクマに襲われました。2人は腕や下腹部にケガをしましたが命に別状はないということです。クマは体長およそ1,5メートルの成獣とみられ、山中へ逃げたということです。現場では有害鳥獣駆除隊員がパトロールを行うなどして警戒しています。
(眞子さま、駐日外国大使らに伝統のカモ猟接待:千葉)
秋篠宮家の長女眞子さま(24)は20日、千葉県市川市の宮内庁新浜鴨場で、駐日外国大使らに伝統のカモ猟を紹介する恒例の行事に接待役として参加された。眞子さまは、招待された27カ国のうち、雨の中で参加したフィンランドなどの大使らと英語を交えて笑顔で懇談。おとりのアヒルを使って水路におびき寄せた野生のカモを手持ちの網で捕まえる独特の猟を紹介した。
(ライフルスコープを不正輸出、インドネシア人の兄弟逮捕:千葉)
ライフル銃のスコープ(照準器)をインドネシアに不正輸出したとして、警視庁公安部は25日、外為法違反(無許可輸出)容疑で同国籍の兄弟を逮捕した。2人は、フェイスブックに国際テロ組織アルカーイダのウサマ・ビンラーディン容疑者の動画を掲載するなどしていたが、公安部はテロ組織との関係はないとみている。2人の自宅から多数のスコープが見つかっており、転売目的だった可能性がある。逮捕されたのは、千葉市花見川区の工員、デニ・ダニエル(40)と、弟で東京都葛飾区の会社員、イルヴァン・アリザル(31)の両容疑者。いずれも容疑を認めている。逮捕容疑は、9月9日、経済産業大臣の許可を受けずに、銃砲の付属品の日本製ライフルスコープ1個を、インドネシアの個人宅に郵送し、輸出したとしている。2人はライフルスコープをインターネットオークションで約8千円で落札。フェイスブックで注文を受け、インドネシアの個人に転売したとみられる。公安部は2人の自宅を家宅捜索し、計29個を押収した。公安部の調べでは、2人は9月以降、他にもスコープ4個をインドネシアの個人宅に郵送。4月から9月には、サバイバルナイフなど10本も購入しており、経緯を調べる。2人は、フェイスブックにイスラム過激派の兵士とみられる画像なども掲載していたほか、インドネシアで発生したテロ事件に関するサイトへのリンクを貼っていた。テロ組織への支援などは確認されていないが公安部は今後、経緯や背景について詳しく調べる方針だ。
(「サルが徘徊している」曲芸用逃げ出す:埼玉)
幸手市で20日夜、栃木県の男性が飼育する曲芸用のサルが車から逃走した。幸手署が捕獲作戦を展開したが、21日夜時点で逃げ続けている。けが人はいない。同署は「人に慣れているので凶暴性はないが、むやみに近づかないでほしい」と目撃情報を集めている。同署によると、20日夜、同市北で目撃者から、「サルが徘徊(はいかい)している」と通報があった。同署員が付近を捜索したが発見できず、防災無線で住民に注意喚起。隣接する茨城県にも、警戒を呼びかけた。21日夕にも通報があり、署員が飼い主の男性と現場に急行。網などは使わず男性が戻るよう優しく呼びかけたが、寸前で再び逃走したという。同署の担当者は「解放された喜びに浸っているのか。手が届く所までは近づけたんだが…」と話していた。
(シカやっぱり渡ってた!:宮城)
宮城県女川町の離島・出島(いずしま)で、麻布大の南正人准教授(動物生態学)らがニホンジカの存在を確認した。島に設置したカメラが雄を撮影した。島民によると、島にシカはいなかったとされ、実際の姿が確認されたのは初めて。島に近い牡鹿半島ではニホンジカが増加傾向にあり、海を泳いで渡ったとする南准教授らの推定が裏付けられた。南准教授によると、島の北部、中央部、南部の計4カ所に、熱を感知すると撮影できるカメラを設置。画像データを分析したところ、今月3、8の両日未明、北部のデータに雄が映っていた。角などの特徴から同じ雄とみられ、5~8歳程度とみられるという。専門家によると、シカは夜行性で警戒心が強い。普段は雄と雌は別々の群れで生活し、新たな場所へ移る際は(1)若い雄(2)強い雄(3)雌-の順に動く傾向がある。南准教授は「シカは島の北部に限らず、広い範囲で活動している可能性がある」と指摘。野生のニホンジカの生息地として知られる離島・金華山(石巻市)での研究を踏まえ、「金華山には出島のシカほど大きな角の雄はいない」と話す。南准教授らは4月に調査に着手。複数地点で足跡、ふんなどを発見していた。
(ニホンザルの「追い上げ」:宮城)
仙台市は24日から12月2日にかけ、サルによる農作物の被害を防ぐため、農耕地に出没する群れを山奥に移動させる「追い上げ」を青葉区宮城、太白区秋保の両地区で実施する。市西部に生息するニホンザル14群などの計827頭のうち、農耕地や住宅地近くに定着した7群201頭が主な対象。猟友会メンバーら約30人が花火や銃を使って驚かせて奥地に追い込み、効果がない場合は捕獲する。市内のサルによる農作物被害は2014年度で153件あり、被害額は計約69万円だった。追い上げは05年度から毎年初冬などに行っている。サルの繁殖期に当たることから、ストレスを与えて増加を抑制する効果も狙っている。
(サル被害相次ぐ:大阪)
大阪府泉南市幡代2丁目や近隣の住宅街で、住民らがサルにかまれたり、ひっかかれたりする被害が相次いでいる。20日と21日に計5人がけがを負った。10月下旬にも1人が被害に遭っており、泉南市役所が捕獲を試みるとともに、注意を呼びかけている。泉南署によると、21日午前7時20分ごろ、幡代2丁目の自宅の庭で洗濯物を干していた女性(65)が突然、サルに尻をかまれた。サルはすぐに逃げていったという。21日にはほかに、近くに住む女性(66)が自宅2階のベランダで左腕と背中を、近隣の阪南市鳥取中の男性(47)が自宅前で右足をかまれて負傷した。幡代2丁目では20日に50代と60代の女性2人が、10月25日にも50代女性がかまれたり、ひっかかれたりしている。泉南市によると、付近では以前から2、3匹のサルの目撃情報があるという。市では豆などのえさを入れたおりを2カ所設置して捕獲を試みているという。
(「北限のサル」最多2389匹に:青森)
下北半島に生息する国の天然記念物「北限のサル」が増え、生息域を広げている。地元NPO法人などが行った昨年度のモニタリング調査では、過去最多の2389匹の生息を確認。サルが農作物を食い荒らす「猿害」の被害額は減少させることができているが、対策費がむつ市などの財政を圧迫しており、関係者は「国の宝であるサルが、住民の生活を脅かさないよう、方策を検討していく必要がある」としている。下北半島のニホンザルはサルの仲間で世界最北に生息することから「北限のサル」と呼ばれ、半島先端部のむつ市、大間町、風間浦村、佐井村の4市町村に生息している。県は毎年、地元NPOなどに委託し、個体数や生息範囲を調べている。北限のサルは、近代までは狩猟の対象とされており、1960年代には個体数が約200匹まで減ったとされる。だが、70年に国の天然記念物に指定されると数は増加に転じる。背景にあるのは、狩猟の禁止だ。サルが天然記念物となり、許可なく狩猟できなくなったため、個体数も群れも増え、生息域も拡大した。従来は生息域ではなかった合併前の旧むつ市地区でも、田畑で目撃されることが増えた。サルの数が増えたことで農作物などが食い荒らされる被害が増え、対策費が自治体の財政を圧迫している。2010年度のサルによる食害は約554万円。むつ市で畑を囲う電気柵の設置や畑に近づく群れの捕獲、畑に近づくサルを追い払う犬「モンキードッグ」の維持費などで毎年3000万円近くを支出しているが、14年度も下北地域で約148万円の猿害が出ている。地元農家らも工夫を凝らしている。むつ市脇野沢地区では、サルが手をつけないとされるミョウガの栽培を約30年前から始め、他の野菜からの転作も進んだ。サルがミョウガを食べない理由ははっきりしないが「独特の風味をサルが嫌うのではないか」と言われている。地元中学生がミョウガを東京で実演販売するなど、地域の農作物として定着。中学生への栽培指導を行っている、つつじ生活改善グループ代表の杉沢光子さん(60)は「タマネギは食べるのに、なぜかミョウガは食べない。地域の特産品として育てたい」と話す。県は04年度に「県特定鳥獣保護管理計画」を策定し、文化庁の承認でサルを捕獲できるようにしたほか、08年度からは群れ単位での捕獲も開始。農作物に与える被害の大きさなどで群れを6段階に分け、年間を通じて農地に出没する群れを捕獲対象としている。1年間に約100匹を捕獲しているが、捕獲しても別の群れが人里に下りてくる「いたちごっこ」が続いている。県自然保護課は「有識者の意見を聞きながら、保護や捕獲方法について検討を重ねていきたい」としている。「北限のサル」を約30年観察してきたNPO法人「ニホンザル・フィールドステーション」の松岡史朗事務局長(61)は「保護されて個体数が増えれば生息域が広がるのは当然のこと。行政任せにせず、住民もサルとどう共存していくか考える必要がある」と話している。
(ツキノワグマ、イノシシ用わなに:山口)
22日午前8時ごろ、周南市大道理の山林で、イノシシ用の箱わなに、雌の成獣のツキノワグマ(全長130センチ、体重85キロ)が捕獲されているのを、わなを仕掛けた地元猟友会の会員が見つけた。市と県などが協議し、殺処分した。
(猪突猛進、JR特急と衝突:群馬)
18日午前8時15分ごろ、藤岡市立石のJR高崎線上り線・倉賀野−新町駅間を走っていた特急「スワローあかぎ4号」(7両編成)がイノシシと衝突。イノシシは即死したが、乗客30人にけがはなかった。
(サルの捕獲作戦:大分)
佐伯市蒲江丸市尾地区で住民が野生のサルに相次いで襲われ噛まれるなどの被害を受けていることから24日、市や猟友会などが協力してサルの捕獲作戦に乗り出した。サルは捕獲できず丸市尾地区では被害が続くようであれば再度捕獲作戦を行いたいとしている。
(市街地でイノシシ出没:茨城)
19日夜と20日朝に、つくば市街地でのイノシシ目撃情報がつくば北署などに寄せられた。現場は飲食店や工場、病院、民家などが混在している。同署は市と県警本部に連絡し、目撃現場付近を捜索するなど警戒を強めている。
(市役所のすぐ近くにサル出現:山口)
22日午前10時15分ごろ、山口県下関市南部町の市役所に隣接する立体駐車場にサルがいるのを近所の住民が目撃し、下関署に通報した。サルは駐車場内を動き回った後、市役所裏手の林の方向へ逃げた。けが人はいなかった。署によると、サルは野生の成獣とみられる。現場は国道9号に近く、商業施設や金融機関が立ち並ぶ地域。
(住宅街にサル:青森)
20日青森市原別2丁目にサルが現れ、警察が注意を呼びかけている。サルは体長約60cmで、民家の屋根の上にいたが、その後、姿が見えなくなった。警察と市の職員がサルを探しているが、正午現在まだ見つかっていない。
(レールなめるシカ、目的が判明)
シカは鉄分補給のため、レールをなめようと集まってくる!?シカと列車の衝突事故防止に向け、東京の建材メーカーが、こんな分析結果をまとめ、鉄分を主体とする「誘鹿ゆうか材」を開発した。線路に向かう“けもの道”の途中に誘鹿材を置いてシカを足止めし、それ以上、線路に近付かないようにする。事故多発に悩むJR九州は今月中にも試験導入することを決めており、効果が注目される。誘鹿材は鉄分と塩分を主原料としたブロック状の固形物で、重さは1個約5キロ。開発したのは建材の総合メーカー「日鉄住金建材」。鉄道用の暴風柵や防音壁の製造・販売も手掛けており、鉄道会社がシカ対策に悩んでいることを知り、2011年に研究を始めた。専門家らに聞き取り調査を行う中で、シカ肉に鉄分が豊富に含まれている点に着目。飼育施設で観察を続け、繰り返し鉄パイプをなめていることにも気付いた。13年3月、岐阜県関ヶ原町の雑木林に鉄粉を散布する実験を開始。20~30頭の群れが、鉄粉をなめに集まって来た。同社の担当者は、鉄分を補給するため、シカが線路に近付いていると確信し、誘鹿材を開発した。
(鳥獣被害で研修会:神奈川)
大山丹沢山系鳥獣等問題市町村議員連絡協議会(村上俊光会長)が11月2日、清川村生涯学習センターで研修会を開催した。同協議会は、愛川町、清川村、相模原市、厚木市、秦野市、伊勢原市の6市町村の議会議員で構成され、鳥獣等の被害について要望書を県に提出するなど様々な活動を行っている。この日は、大矢明夫村長をはじめ県議会議員や農業委員、各市町村の議会議員など約100人が参加した。研修会では、清川村議会副議長で県猟友会清川支部長を務める山本雅彦氏が「有害鳥獣駆除の現状について」と題して講演を行ったほか、ヤマザキ学園大学動物学部動物看護学科教授で農学博士の安藤元一氏が「有害鳥獣の生態について」をテーマに講演した。山本氏の講演では、清川村の猟友会の取り組みや、有害鳥獣の捕獲方法などの解説があったほか、質疑応答では「若手が猟友会に入るにはどうしたらよいか」などの質問があがり、「猟友会も高齢化が進んでおり、若手の育成にも積極的に取り組んでいる。学生の狩猟体験なども実施している」と回答していた。農作物への鳥獣被害は全国的に問題となっており、愛川町では今年度「町有害鳥獣対策実施隊」を設置するなど対策を進めている。また、県では猟友会と協働で「かながわハンター塾」を開催するなど取り組みを行っている。
(コウノトリの誤射防止、有害駆除中止:和歌山)
3年前から和歌山市に飛来している国の特別天然記念物コウノトリを守るため、18日から12月1日まで、同市の川辺橋から田井ノ瀬橋間の紀の川河川敷で、カワウやサギの有害駆除が中止されている。市の要請を紀ノ川漁協が受け入れたもので、この発表にコウノトリの愛好者から感謝の声が上がっている。カワウやサギはこの時期、紀の川で産卵するアユを狙って捕食しているため、同漁協は10月13日から12月1日まで有害駆除の許可を受け、県猟友会和歌山支部に委託し、実施している。駆除中止は、コウノトリへの誤射防止のために決定。中止が発表された18日早朝にも、雄と雌ペアのコウノトリが同区間の河川敷で確認されている。飛来当初にコウノトリを一目見てファンになり、追い続けているという同市船所の喫「BURFORD(バーフォード)」店主、土橋進さん(64)は「飛んでいるサギの群れの中にコウノトリが交じっていたこともあり、誤って撃ち落とされないか心配していた」とし、「漁協と市の判断には大変感謝している。この機会を通じて、全国的にも観光資源として位置付けられているコウノトリに関心を向けてもらいたい」と話している。国内のコウノトリは昭和46年にいったん絶滅。その後、人工繁殖の取り組みなどにより、現在は82羽の生息が確認されている。同市のコウノトリは平成24年、近年では初めて確認された。翌年には、市内で一度に6羽がいる姿も見られた。国内のコウノトリには個体番号を記した足輪が付けられており、どの地で生まれたかなどが分かるという。ファンらは市内の2羽に、「和歌山コウちゃん(雄)」「クミちゃん(雌)」などの愛称を付けて呼び、親しんでいる。
(タカでカラス駆除:佐賀)
上峰町はカラスによる農作物被害を防ごうと、タカなどの猛禽(もうきん)類を使った駆除を検討している。来年度の事業化を視野に入れ、効果の確認を進めている。今月4日には、同町江迎の農地で女性鷹匠(たかじょう)石橋美里さん(21)=武雄市=を招いて排除作業のテストを実施。タカの一種、ハリスホークの「ぽん太郎」(雄、生後1年3カ月)を電線に止まるカラス数羽に向けて飛ばすと、30分ほどでカラスの姿は見えなくなった。「カラスはタカを恐れている。これでしばらくは近づかないはず」と石橋さん。ぽん太郎はカラスを追いかけるよう訓練されているという。猛禽類による害鳥の駆除作業は数年前から父の秀敏さん(49)とともに始め、各地で企業や自治体と契約を結んでいる。上峰町の農家によると、カラスは1年を通して田畑に現れ大豆や麦を荒らすため、悩みの種になっている。町は農業振興の一環として対策を模索していた。
(狩猟ツアー可能性探る:徳島)
徳島大総合科学部などの1、3年生12人が21~23日、つるぎ町を訪れ、狩猟やジビエ料理を活用した観光ツアーの可能性を探るフィールドワークを行った。「にし阿波・地域連携ビジネス創出支援事業運営協議会」の事業の一環で、つるぎ町が企画した。学生は半田地区猟友会の田村兼雄会長(77)=同町半田小野=の指導を受け、ワイヤ、ばねなどを使ったわなを手作りし、山中での設置を手伝った。イノシシの皮をはいだり、部位ごとに切り分けたりする解体を体験。イノシシ肉料理にも舌鼓を打った。3年の高橋優子さん(20)は「狩猟から解体までを体験する機会はほとんどないので、少し違ったツアーに参加したい人には魅力的だと思う」と話した。学生は12月にも発表会を開き、町は新たなビジネスモデルの開発に役立てる。剣山の傾斜地農耕システムの世界農業遺産登録に向けた「徳島剣山世界農業遺産推進協議会」のアクションプランにも生かす。
(ジビエ普及、出てこい名案:石川)
イノシシ肉やシカ肉の魅力を高め、里山ブランド「いしかわジビエ」として発信を目指す「いしかわジビエ利用促進研究会」は十九日、羽咋市役所で二回目の会合を開いた。同市が十月に稼働した獣肉処理施設の視察もした。研究会は、県などの自治体、料理や狩猟関係者、農林業団体など二十五団体で構成し、約三十人が出席。中田峰示県参事は「取り組みを広め、利活用を進めることで県内外に発信し、ブランドとして育てられる」とあいさつ。ジビエ特産化を目指している羽咋市の山辺芳宣市長は「ジビエを一つの産業としてしっかり確立していきたい」と意気込みを語った。意見交換の中で、羽咋市の担当者は、構想段階であると前置きした上で、市内の飲食店でジビエ料理の研究をし、市民に発表する場を設ける考えがあることを示した。席上、「いしかわジビエ料理フェア」を来年一月十九日から約一カ月間、金沢市のANAクラウンプラザホテル金沢で開くことが報告された。県は、野生獣肉を使ったジビエ料理のレシピを募集し、表彰する「いしかわジビエ料理コンテスト」を初めて開催する。十九日からレシピの募集を開始した。募集期限は十二月十八日まで。県は、ジビエ料理のブランド化を図るため昨年七月に「いしかわジビエ利用促進研究会」を設置し、普及に向けてレシピ開発や安全な獣肉供給に取り組んできた。コンテストは県内のジビエ料理を専門としていない料理人や調理師学校の生徒、料理研究家ら広く一般を対象としている。レシピは白山、羽咋両市の県内二カ所の獣肉処理施設で精肉加工されたイノシシ肉を活用した上で、家庭料理向き、すね肉などの未利用部位や肉量が少ない子イノシシの活用、県産農産物を活用-の三点のいずれかを満たすことが条件。十二月下旬に書類審査があり、通過者には来年一月中旬に実食審査がある。
(狩猟文化伝える伝統行事:宮崎)
宮崎県西都市の銀鏡(しろみ)神社で12月14、15日に「銀鏡神楽」が行われる。狩猟信仰が色濃く残るのが特徴で、祭壇にはイノシシの頭が供物として捧げられ、山への感謝と祈願が行われる行事。14日午後に、周辺の神社から神々を迎える「神迎え」の儀式が行われ、祭事の後、全33番の神楽が夜通し奉納される。イノシシ狩りの様子を模したユーモラスな狂言劇「シシトギリ」などが披露され、狩猟や焼き畑農業が中心となっていた山の暮らしを今に伝える。
(「かたきうち鍋」振る舞う:長崎)
イノシシの襲来にも負けず実った農作物のおいしさをアピールする「戦う秋の収穫祭」が22日、長崎市琴海形上町の直売所、きんかい味彩市であり、「かたきうち鍋」と称したしし鍋700食を客に振る舞った。同所に出荷している同市琴海地区の農家は田畑を荒らすイノシシに悩まされている。今回は農家の一人で長崎西部猟友会琴海支部長の森山安男さん(67)が捕獲したイノシシの肉20キロを準備、イモ類やシイタケなど琴海産の野菜と一緒に煮込んだ。森山さんは「イノシシは農作物のかたきだが、捕獲しても処分に困るのが実情。こうして消費者においしく食べてもらえればうれしい」と話していた。
(エゾシカ肉の有効活用、取材し提言:北海道)
立命館慶祥高3年の田湯真凜(たゆまりん)さんが中央大主催の第15回高校生地球環境論文賞で、全国から応募があった812点の中から最優秀賞に選ばれた。テーマは「北海道におけるエゾシカ肉の有効活用」。出身地の日高管内新ひだか町での取り組みを参考に、肥育と観光を合わせた施設などを提案し、「アイデアが豊富でしっかりした取材による説得力もある」(中央大)と高く評価された。田湯さんの祖父は猟友会に所属しており「エゾシカ肉は家庭料理として身近な存在だった」という。自ら課題を見つけて研究する同校の授業でエゾシカを選択。道内で捕獲されたエゾシカのうち、食肉加工された割合は2割にも満たない現状を知ったことが論文執筆のきっかけになった。田湯さんは、捕獲したエゾシカを一時肥育する同町内の養鹿(ようろく)場などを取材したうえで、「サファリツアーのようにエゾシカの姿を見学でき、その隣でエゾシカ料理を提供するなどエンターテインメント性を取り入れることで、観光スポットとして収入を得ることもできる」と提案した。また、同校の保護者にエゾシカ肉の栄養成分を聞くアンケートを行い、低カロリー、低脂肪という魅力が知られていないことが判明。一方で、新ひだか町の飲食店への聞き取りでは、トマトを使ったタレでエゾシカ肉のしゃぶしゃぶ料理を提供、主に女性向けにPRして人気を集めていた。「セールス対象を絞り、エゾシカ肉の特性を大々的に宣伝すること」で、新たな需要を生みだすとも提言した。「自分のアイデアが認められてうれしい」と笑顔で話す田湯さんは今後、他の市町村や消費者への取材を重ね、「より説得力を増した論文にして2月の授業で発表したい」と意欲を見せている。
(イノシシ料理11品披露:石川)
白山市の料理人七人が工夫を凝らしたイノシシ料理の試食会が十八日、同市相木町の料亭かつ新であった。ロースのカツレツや幼少期の「うり坊」のモモのローストなど、十一種の多彩なメニューが並んだ。試食会は有害獣として捕獲されたイノシシの地元消費を拡大しようと、食肉処理施設を有する一般社団法人白山ふもと会(同市東二口)が企画。ふもと会が九月から二回開いた勉強会などを通じ、メニュー開発を進めてきた市内和食店、旅館計七店が出品した。「山里の香りただよう宿ふらり」(仏師ケ野町)の高木啓介さん(40)は「ヒレ肉のローストくるみポン酢がけ」を出品。「肉のしっとりした食感を残すために低温でじっくり焼き、クルミやさんしょうをソースに加えた」と工夫を語った。試食した山田憲昭市長や市内の商工会議所関係者ら約二十人は「独特の弾力と香ばしさがある」「教えられなければイノシシと分からない」と感想を述べた。ふもと会によると、同会提供のイノシシ肉を扱うのは白山麓地域を中心に約三十店ほどにとどまる。今後は参加店にイノシシ料理を普段のメニューに加えてもらえるよう働きかける。ふもと会の千菊裕二代表理事(69)は「猟期外に捕獲されたイノシシはほとんど廃棄されてきたが、非常にもったいない。食材として有効活用し、魅力を市内全域に広げていきたい」と話した。
(「白菜とジビエ祭り」:岡山)
道の駅かもがわ円城(岡山県吉備中央町上田西)で22日、同町特産の白菜とイノシシ製品をPRする「円城白菜と冬のジビエ祭り」が開かれる。害獣の有効活用策として、町内の住民団体が捕獲、加工し、同道の駅で販売する取り組みをPRする目的。イノシシ肉と鹿肉で製造したスモークソーセージの試食、財布やバッグといった革製品販売のほか、カードケースを作るワークショップを予定。イノシシ肉を使ったコロッケや焼きそば、「シシの白菜鍋」の販売もある。

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(イノシシ9頭が稲刈り男性囲む:栃木)
16日午後2時25分ごろ、芳賀町上稲毛田の田んぼで、コンバインで稲刈りをしていた男性(48)がイノシシ9頭に囲まれ、真岡署に通報した。男性にけがはなかった。同署によると、イノシシは署員が駆けつけた際、近くの藪に逃げていった。大きいもので体長1・5メートルあったという。イノシシがこの田んぼを縄張りにしていた可能性もあるという。芳賀町を通じて猟友会に出動を要請した。
(狩猟解禁、県警など検問や巡回:群馬)
県内は十五日、狩猟が解禁され、県や県警、県猟友会など計二百九十人が各地で入猟者の検問や猟場のパトロールをした。県自然環境課によると、今年の狩猟者登録数は三千四百二十四人。ここ数年百人以上の減少が続いていたが、害獣駆除のわな猟の登録者が増え、昨年より十三人増に転じた。狩猟期間は、すべての鳥獣で来年二月十五日まで。ニホンジカは昨年に続き県内全域で国の定める「一人一日あたり一頭」から「オス一頭、メス制限なし」に緩和し、高山村、川場村、下仁田町の一部鳥獣保護区でも、一時的にニホンジカとイノシシが捕獲可能になった。安中署は、日の出前の十五日早朝から、安中市松井田町北野牧・入山地区の二カ所で検問を実施。署員が入猟者の狩猟やわな猟の免許、銃砲所持状態などを確認し、誤射などの事故防止へ注意を呼び掛けた。
(狩猟解禁、安全期しハンター山林へ:長野)
狩猟が解禁された15日、諏訪地方の山林にもハンターが繰り出し、個人やチームで対象の鳥獣を狙った。猟期は来年2月15日までだが、農林業被害を出しているニホンジカとイノシシは、引き続きわな猟に限って3月15日まで1カ月間延長する。茅野市米沢の猟場には、市内のハンターを中心とする15人が、複数頭の猟犬を従えて集まった。「雨は小康状態になりつつあるが、安全面を考慮して霧が晴れるまで出猟を待ちたい」。シカとイノシシを捕って「社会貢献も果たしたい」などと意気込み、黒板を使って念入りに作戦を練っていた。県や市町村、警察、県鳥獣保護管理員はこの日、地域住民に狩猟解禁を周知しながら猟場を巡回。ハンターにはチラシを手渡し、安全狩猟と法令順守を呼び掛けた。県諏訪地方事務所林務課によると、管内の今季の狩猟者登録数は約300人。諏訪地域で昨年度捕獲したシカ5326頭のうち、1259頭が狩猟によるものだった。
(狩猟解禁で県警が違反取り締まり:岡山)
狩猟が解禁された15日、岡山県警はハンターの事故防止に向け、県内の猟場で、猟銃の適切な使用の呼び掛けと違反行為の取り締まりを始めた。狩猟期間の終わる来年2月15日まで続ける。初日は22署の警察官約320人が出動。実弾を装填(そうてん)したまま銃を持ち歩いていないかなどを確認した。鳥獣保護区、公道などの禁止区域では発射しないよう指導した。玉野市東七区の児島湖畔では日の出前の午前6時20分すぎから玉野署員、県鳥獣保護員ら7人が巡回。カモ猟に訪れたハンターの狩猟免許や猟銃の所持許可証を確認した。同市の男性(78)は「弾の飛ぶ方向の確認などをきちんと行い、今年も安全に楽しみたい」と話していた。狩猟期間は、農作物に被害を与えるイノシシ、ニホンジカに限って1カ月延長し、来年3月15日までとなっている。県警によると、県内の猟銃所持者は約2300人。09年2月、玉野市東七区で狩猟中の男性が銃の暴発で死亡して以降、狩猟期間中の事故は起きていない。昨季は民家近くで銃を発射したなどとして3人を摘発した。
(狩猟解禁:兵庫)
鳥獣類の狩猟が15日、兵庫県内で一斉に解禁された。狩猟期間は通常、来年2月15日までだが、ニホンジカとイノシシの猟期は農林被害防止のため県内全域で来年3月15日まで延長されている。ぼたん鍋で知られる篠山市ではこの日早朝から、ハンターが猟犬を使ってイノシシを追い立てる「追い山猟」を行った。兵庫県は登山者らに「入山する際はできるだけ目立つ服装を」と呼び掛けている。
(狩猟解禁:福島)
県内の狩猟が15日、解禁された。狩猟期間は来年2月15日まで。イノシシは個体数調整のため、同3月15日まで延長される。県によると、高齢化や東京電力福島第1原発事故による避難などで県内の狩猟者は震災前に比べ大きく減少、若手狩猟者の育成が課題となっている。県警などは解禁日に合わせ、約800人態勢で指導や取り締まりを実施、法令違反や狩猟事故はなかった。
(民家にクマ:宮城)
15日午前9時50分ごろ、仙台市青葉区大倉大原新田の民家敷地内で、この家の住民が体長約1.5メートルのクマがいるのを見つけ、110番した。仙台北署によると、クマは南西に向かった。同署が注意を呼び掛けている。現場は社会福祉法人千代福祉会おおぞら学園から西に約150メートル。
(JR高崎線、列車がイノシシと衝突:群馬)
JR高崎線の倉賀野駅~新町駅間で列車がイノシシと衝突したため、9時55分現在、籠原駅~高崎駅間の上下線で運転が見合わせられている。JR東日本によると、18日午前8時17分ごろ、倉賀野駅~新町駅間で列車がイノシシと衝突した。この影響で、籠原駅~高崎駅間で運転を見合わせているほか、東京駅〜籠原駅間で遅れが出ている。
(サル、街中に出没:大分)
日田市中心部の観光スポット・豆田町や近くの上手町の住宅街で16日、大型のニホンザル1頭が出没したとの目撃情報が寄せられ、「見つけても近づかず、目を合わさないで」(市民活動推進課)と注意を促している。
(県がシカ集中捕獲:岐阜)
岐阜県は、相次ぐ農作物の鳥獣被害を受け、今月から大量の仕掛けわなによるニホンジカの集中捕獲事業に乗り出した。県猟友会に委託し、シカの目撃情報の増えた県内3地区に計850基のわなを設置、来年3月までに2千頭の捕獲を目標に掲げる。2014年度の捕獲数は前年度からほぼ倍増したが、県は「いったん増えてからでは手遅れ。早い段階で手を打っていく」と意気込む。わなを設置するのは、シカの数が多い郡上、下呂市境と目撃情報が増えてきた恵那、中津川市の3地区。シカが踏むとワイヤが締まるくくりわなを1キロ四方に10~50メートル間隔で敷き詰める。鳥獣保護管理法では、シカの狩猟期間(11月15日~翌年3月15日)に1人が設置できるわなは一度に30基まで。今回は250~300基を集中的に取り付けることで、捕獲の効率を上げる狙いがある。県は「個人ではなく、チームとして捕獲するモデルをつくりたい」としている。シカによる農作物被害は06年ごろから顕著になり、捕獲数も年々増加。14年度は13年度からほぼ倍増し、過去最高の1万7441頭に達した。ニホンジカの個体数調整捕獲を実施する県内自治体が新たに3市町加わったことなどが要因で、シカによる農作物の被害額は13年度の1億514万円から14年度には5777万円まで半減した。県は「効果は着実に出ているが、手を緩めることなく捕獲したい」と話している。
(霧ケ峰のシカ「高止まり」:長野)
諏訪、茅野、下諏訪の3市町にまたがる霧ケ峰で、県環境保全研究所と県霧ケ峰自然保護センターが春と秋に行うニホンジカの出現状況調査(ライトセンサス)で、今秋の平均発見頭数は120頭となった。専門家は、一帯の生息数・密度は「高止まりしている」と分析し、ニッコウキスゲなどの植物群落や貴重な湿原環境を守る対策を「継続していく必要がある」と指摘している。また、昨春に記録した226頭という突出した発見数について、同研究所の前自然環境部長でライトセンサスに携わる岸元良輔さんは、その前年に起きた霧ケ峰火災による影響を指摘。結果的に、草原再生効果をもたらす“大規模な火入れ”となり、「新芽を求めて(シカが)集まった可能性が高い」との見方を示している。今秋の調査は10月22日を皮切りに、今月12日まで計4回実施。茅野市大門峠~諏訪市強清水(16キロ)、踊場湿原~八島ケ原湿原(10キロ)の道路で夜間、車を低速走行させながら両側にライトを照らし、光るシカの目から頭数把握してきた。発見数は順に123頭、128頭、99頭、128頭。視界不良の日があって平均79頭にとどまった昨秋の調査と異なり、「4日間ともに観測日和となり、精度の高い調査ができた」とする。12日夜の活動に参加した霧ケ峰パークボランティアによると、強清水のキャンプ場付近は「40頭前後の“団体客”」が利用していたという。一方、諏訪地方の猟師からは「農地周辺や可猟区ではシカが明らかに減り、わなにも掛からなくなっている」との声があり、茅野市のベテランハンターは「高原や別荘周辺を安全地帯と認識して集まっているのかもしれない」と推察している。岸元さんは「10年前に比べれば群れのサイズも大きくなっている。電気柵などで植物を守る対策が引き続き必要になる」としている。
(ハンター、若手育成急げ:鳥取)
シカやイノシシによる農作物被害に歯止めをかけようと、県が「ハンター」の養成に乗り出している。狩猟免許所持者の高齢化などで捕獲数が減少傾向にあり、県内のシカは8年後に現在の3倍近くに増えるとの試算もある。山間地域の将来を担う人材として、「若手ハンター」にかかる期待は大きい。県内の有害鳥獣による農業被害額は2013年度が約6300万円(前年度比約1000万円減)。減少の要因は、「シカ被害」が約1500万円減の約160万円に抑えられたことだった。しかし、14年度のシカ被害は約460万円に増加。国の試算によると、県内のシカは約3万5000頭で、現状のままでは、23年度には約9万4000頭まで増えるとされている。捕獲や駆除を担うのが「猟友会」などに所属するハンターだが、担い手不足は深刻だ。狩猟免許(第一種、第二種、網、わな)の所持者数はピークの1980年度は延べ4024人だったが、昨年度は1853人に減少。60歳以上の割合は、80年度の10%から、14年度は69%まで高まった。全国も同様で、国は今年度から「わな猟」免許の取得制限年齢を20歳から18歳に引き下げた。県は免許の取得や、3年ごとの更新にかかる費用が「猟離れ」につながっていると分析。今年度から、「わな猟」では20歳になる年度まで、「第一種」では23歳になる年度までに狩猟者登録をした県内在住者に、免許取得料や登録手数料などを補助(わな猟は2万900円、第一種は2万4100円)する制度を新設した。20人分(約45万円)の予算を確保しており、現在は10人程の申請を見込んでいる。来年度は、補助対象を49歳まで拡大するとともに、経験豊富な猟友会員が狩猟法やシカ肉などを使ったジビエ料理を紹介する「ハンタースクール」を開講する方針。県緑豊かな自然課は「後継者育成は急務。狩猟を身近に感じてもらい、人材確保や技術の継承を図りたい」と話している。
(害獣捕獲、メールでお知らせ:兵庫)
シカやイノシシなど群れで行動する害獣を一度に複数捕獲し、スマートフォンを活用して関係者に捕獲成功などを知らせる囲いわなを兵庫県洲本市が導入した。メールでの通知機能が付いた最新式の設置は淡路島内初。17日、同市由良町由良の山際に仕掛けられた。今回導入したのは兵庫県が開発し、加古川市の建設コンサルタント会社「一成」が販売する「Web AIゲート かぞえもんAir」。人工知能(AI)を活用し、捕まえたい頭数を設定するとゲート付近のセンサーで中に入った頭数を数え、目標数に達した場合に閉じて“一網打尽”にする仕組みだ。従来の囲いわなは幼獣1頭だけかかることも多いが「かぞえもん」はシカなら11頭、イノシシは8頭、サルは12頭を一度に捕まえることが可能という。組み立て式で半日もあれば移動させられるため、獣害に悩む地区に持ち回りで設置できる。洲本市は2012年度以降3基を導入。千草や宇原でシカやイノシシ約100頭の捕獲に成功し、今回、最新式発売を機にもう1基購入した。島内では南あわじ市もメール通知機能がないバージョンを4基保持している。この日設置の囲いわなは5メートル四方、高さ2メートルの鉄製で、中に米ぬかなどをまいて獣をおびき寄せる。システム設置台の中にあるスマートフォンを通じて、登録したメールアドレスに害獣の進入や捕獲状況を即時通知する。洲本市猟友会の由良地区役員を務める大村佐登志さん(72)は「毎日の見回りは続けるが、先にメールで状況を教えてくれるのはありがたい」と話していた。
(獣害対策、大型おりで複数捕獲へ:和歌山)
和歌山県は農作物を食い荒らすシカやサルの捕獲を目的に、ICT(情報通信技術)を活用した大型おりの設置を進めている。センサーで自動的に扉が閉まったり、スマートフォンを使って遠隔操作したりすることができ、一度に多く捕獲する狙いがある。田辺・西牟婁管内でも今月上旬に計画の6基を設置し終えた。昨年度と本年度の2年で、県内に22基導入する事業。12日までに20基を設置済みで、残りの2基も11月中に導入を終える予定。最初の場所で一定期間設置し、捕獲した後は、他の被害に悩んでいる場所へ移していく。従来の箱わなと呼ばれるおりは、大きさが縦1メートル、横2メートル、高さ1メートル程度で、獣が中に入ってワイヤに触れると扉が落ちる仕掛け。一度に捕れるのは1匹程度だった。新たに導入しているのは、金網をつなげて作るおりで、基本的な大きさは縦7メートル、横7メートル、高さ2メートル。大きさは設置場所に合わせて変えることができる。2タイプあり、入り口にセンサーが付いており、あらかじめ捕りたい匹数を設定しておくと、その数が入った時点で扉が閉まる仕組みのタイプと、おりの様子を管理者が持つスマホで映像によって確認しながら遠隔操作し、扉を閉めることができるタイプがある。いずれも、おりの周囲や中に餌を置いて餌付けして群れを慣れさせ、おりに入ったところを捕獲する。田辺・西牟婁管内では昨年度から田辺市中辺路町や上富田町に2基導入。本年度は10月28日から11月5日にかけて、田辺市の秋津川、長野、新庄、三栖の各地区に計4基設置した。三栖地区では、農家21人でつくるグループが希望し、耕作放棄地だった場所に自動で扉が閉まるタイプのおりを設置した。農家によると、3年前までは、狩猟免許を持つ農家の協力で、シカやイノシシを何匹も捕ったが、その後放っておいたところ、ここ2年の間に再び被害が増えてきたという。グループ代表の桃原忠広さん(54)は「シカに梅の新芽を食べられ、イノシシにはミカンを食べられたり畑を荒らされたり被害はかなりひどい。今回のおりを設置することで少しでも被害防止の助けになれば」と期待する。県農業環境・鳥獣害対策室によると、すでに設置した所で、1度にサルを10匹捕ったり、シカを3、4匹捕ったりした例もあるといい「地域など条件の違う所に設置して実証している。従来のおりでは1匹ずつしか捕れなかったが、大型おりで複数匹捕って被害軽減につなげていきたい」と話している。
(農作物の被害対策、県がネット講座開講:熊本)
農作物に深刻な被害を与えているシカやイノシシなど有害鳥獣への対策について、県は農家らがインターネットで受講できる「鳥獣バスター養成講座」を開講した。
(ツキノワグマ学習会:島根)
近年、人里近くへの出没が増えているツキノワグマの学習会がこのほど、島根県雲南市吉田町吉田の吉田中学校であった。全校生徒32人は臆病で音に敏感なクマの生態を教わり、万一、遭遇した際の身の守り方を学んだ。学習会は県東部農林振興センター雲南事務所(雲南市木次町里方)が主催し、8月から同市内と飯南町の小中学校8校で開催した。4月から10月までに同市内でクマが目撃されたのは38件で、吉田町は15件となっており、子どもたちに対処を知ってもらうのが狙い。
(「ジビエ登録店」、県が認定制度開始へ:岐阜)
野生のシカやイノシシの肉(ジビエ)の消費量を増やそうと、県は、基準に従って処理した肉を使う飲食店を「ぎふジビエ登録店」として認定する制度を始める。県の基準に従って処理する解体施設や、その施設から肉を仕入れる小売り店も認定対象となる。ジビエに対する消費者の安心感を高める狙いがある。県鳥獣被害対策本部の会議が十七日に県庁であり、古田肇知事も出席。制度の創設が決まった。家畜の牛や豚と違って、野生のシカやイノシシの処理に法規制はない。県は安全な食肉の流通を促すため、二〇一三年に「ぎふジビエ衛生ガイドライン」を独自に作成。動物に病気の症状が見られる場合は食肉処理しないことや、衛生的な解体方法を定めている。県内にはジビエの解体処理施設が二十二カ所ある。県は今月下旬にも、六カ所を登録店として認定する。さらに、この登録施設から肉を仕入れ、ジビエ料理を出す飲食店二十店舗余りを認定する。他の解体処理施設も、必要な設備が整えば、追加で認定する。基準に従った解体施設から肉を仕入れるソーセージなどの加工業者も、認定対象となる。県農村振興課の担当者は「近年、特にシカの捕獲数が増えている。ジビエを安心して食べてもらえる環境を整えることで、肉の有効活用や狩猟者の所得増につなげたい」と話している。
(島産シカ肉「バーガー」特産化へ:兵庫)
南あわじ市中条中筋の農業法人「淡路アグリファーム」が淡路島内で初となるシカの食肉処理施設を新設し、大阪市内のレストランで淡路産シカ肉100%をうたった「グルメ・ザ・ジビエバーガー」を12月1日から売り出すことが決まった。フランス料理でジビエ(狩猟肉)として人気が高まっているシカ肉は島内に処理施設がなく多くが埋設されていたが、淡路島の新たな特産化を目指している。同ファームは大阪市内で欧風バル「南あわじ美食農園オリザ」を3店舗運営しており、南あわじ市で収穫した野菜などを中心にしたメニューを提供している。松岡久美子社長(65)の兄がハンターで猟友会から定期的にシカが入手できることから、11月までに農業倉庫を改装して約55平方メートルの食肉処理施設を設置した。淡路県民局洲本農林水産振興事務所によると、島内のシカの推定生息数は平成26年度の狩猟期前に約6800頭で同年度に約2500頭が捕獲された。しかし、シカ肉を県内で流通させるためには平成23年に定められた「ひょうごシカ肉ガイドライン」にのっとった処理施設が必要で、施設のない淡路島ではこれまで狩猟者が自家消費する以外は埋設されていた。県内では9件目となる施設では11月15日から来年3月15日までの猟期に約100頭を受け入れる予定。シカ肉は低カロリー、高タンパクのため女性に人気で、バーガーはパティにワインを入れて高級感のあるあっさりとした味に仕上がったという。オリザの大阪市中央区北浜の「中之島スピニング店」、同市阿倍野区阿倍野筋の「阿倍野店」で「グルメ・ザ・ジビエバーガー」(税込み842円)として1日30食限定で販売し、年間約1万食を販売目標にしている。同ファーム顧問の松岡隆文さん(42)は「企業が入ってきてシカ肉をお金に換える、ではなく地域の新たな特産品にしてもらえるようにしていきたい」と話している。
(イノシシとサケの新メニュー試食:長野)
有害鳥獣として増加傾向にあるイノシシや那珂川を遡上(そじょう)するサケの食材活用を目的とした新メニュー試食会が14日、大瀬のふるさとセンターで開かれた。町内を散策する公開講座「里山で楽しむランブリング」を開いている宇都宮大学雑草と里山科学教育研究センターと、町が共同で企画。講座受講者や県・町職員のほか、町漁協、県猟友会茂木支部の関係者ら約60人が参加した。那珂川町のイノシシ肉「八溝ししまる」と町漁協から提供を受けたサケの身を使い、ひのやフードサービス(宇都宮市清原工業団地)の調理スタッフらが「サケの竜田揚げ」、「イノシシバラ肉の赤ワイン煮込み」など5品を作り上げた。
(車のワイパーゴム被害、立てたら激減:大分)
ある日突然、駐車場にとめてあった車のワイパーのゴム部分が引きちぎられ、あたりにばらまかれる。そんな奇妙な「事件」が、大分市の三佐(みさ)地区で相次いだ。子どもたちが通う小学校のほか、月10台ほどが被害に遭ったところもある。だれが、何のために? そして、その被害を激減させた秘策とは――。被害が集中するのは、三佐5丁目。大分市東部で臨海工業地帯に近く、住宅が多いエリアだ。市によると、ほかの地域で被害は確認されていないという。地元の市立三佐小学校では、3年ほど前から敷地内の3カ所の駐車場で被害が出るようになった。ワイパーのゴム部分が「さきいか」のように裂かれ、至る所に落ちていたという。2013年夏からの半年間の被害は、落ちていたゴムを回収しただけで約20本に及んだという。犯人は、カラスだった。三佐小近くにある公民館の職員、野上美王子さん(45)は13年秋、小学校の駐車場でカラスが3台の車の上を行き来するのを目撃した。カラスはゴムの端をくわえて裂き、無造作に捨てていったという。「器用にとるんだなあ……と思いました」その姿は、近くの大分東警察署や、弁当業者の駐車場でも目撃された。何とかならないものか。思案の末、出てきたアイデアは「駐車中はワイパーを立てておく」こと。カラスが足でワイパーを押さえられないようにし、くわえにくくする狙いがあった。この、シンプルだが鋭い発想は、三佐小の教職員の間でうまれたという。同校では昨年4月に校長が交代。前校長は「この対策を徹底してください」と引き継ぎ、入れ替わりで着任した伊藤浩教頭(56)を中心に、教職員や来校者に対し、車をとめている間はワイパーを立てるよう呼びかけた。被害を受けた弁当業者も今年1月、同様に、駐車時にワイパーを立てるようになった。三佐小から教えてもらったわけではなく、従業員同士で「横にしてとられるなら立ててみよう」と思いついたのがきっかけだったという。対策はさらに地域に広がり、周辺のマンションの駐車場でもワイパーを立てた車が何台も見られるようになった。効果はてきめんだった。弁当業者は月10人ほどが被害に遭っていたが、現在は立て忘れた数人にとどまる。三佐小も昨年度はやはり立て忘れで約20件の被害が出たものの、今年度は呼びかけが浸透し、ここまで被害は1件だけだという。自らも被害に遭った伊藤教頭は「カラスのいたずらといっても、直すにはそれなりにお金がかかる。笑い話で終わることが多いですが本当に困ります」と話す。そして、こう決意を語った。「これからも小まめに呼びかけます。カラス君の好きにはさせません」知能が発達しているカラス。生態に詳しい東京大学名誉教授・樋口広芳氏(鳥類学)によると、都市部のカラスは、確実にエサがある場所をみつけると、余裕ができて時間を持て余すのか、「遊び」のような行動を繰り返すという。時に滑り台を滑ったり、電線からぶら下がったりと、「生きるため」の行動とは無関係のことをする姿が確認されている。樋口名誉教授は、三佐地区では、車が多い駐車場がカラスの格好の遊び場になったとみる。「ほかの鳥はしないが、カラスは、生活に何の影響もないことを楽しんでやる。いかにもカラスらしい行動です」と指摘する。
(オシドリ400羽飛来:鳥取)
鳥取県日野町を流れる日野川にオシドリが越冬のため飛来し、仲むつまじい姿を見せている。JR伯備線の根雨(ねう)駅近くの川岸には観察小屋が設けられ、朝夕にはドングリや米をついばむ姿が間近で見られる。オシドリはカモ科の水鳥で、雌は地味な褐色だが、雄はくちばしが赤く羽色も鮮やか。小屋を管理する「日野町オシドリグループ」によると、400羽がすでに飛来し、ピーク時には千羽ほどになるという。3月いっぱいまで見られる。

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