<射撃ニュース10月>

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(全身を犬にかまれて?死亡、93歳の女性:和歌山)
和歌山県田辺市中辺路町近露(ちかつゆ)の廃屋敷地内で19日午前8時55分ごろ、近くに住む無職横堀正枝さん(93)が仰向けに倒れているのを近隣住民が見つけ、近露駐在所へ通報した。駐在所員が駆けつけると、横堀さんの手足に動物にかまれたような傷が複数あり、すでに死亡していた。田辺署によると、司法解剖の結果、横堀さんの死因は全身をかまれたことによる出血性ショックと判明。現場付近では体長1メートルほどの犬3匹が目撃されていた。この犬を飼っている近所の70代男性が「朝から猟の訓練をしていた」と説明したといい、同署が関連を調べている。この男性によると、同日午前8時すぎから近くの山でイノシシの駆除をするため、3匹の犬を連れて出かけていたという。
(クマに襲われ74歳男性大けが:長野)
20日午後、松本市の山中で諏訪市の阪本康弘さん(74)が、キノコ採りをしていたところクマに襲われた。山を所有していた男性が自力で下山した阪本さんを見つけ、消防へ通報した。阪本さんは松本市内の病院に運ばれたが、顔の右側や顎に大けがをした。
(クマが飲食店荒らす、猟友会が射殺:東京)
21日午後2時ごろ、青梅市二俣尾の飲食店から「朝、出勤したら厨房(ちゅうぼう)をクマに荒らされていた」と青梅市役所に連絡がありました。市役所などによりますと、地元の猟友会と市の職員が22日午前6時すぎから飲食店の周辺を捜索したところ、店の裏手の竹やぶに潜んでいたツキノワグマ1頭を発見したということです。住宅の近くだったため、猟友会がその場で射殺しました。射殺されたクマは体長約1.3メートル、体重約100キロの大人の雄だということです。市役所には先週からクマの目撃情報が寄せられていたほか、今回、荒らされた飲食店は13日にも同様の被害に遭っていて、市が防災無線などで注意を呼び掛けていました。一連のクマの出没によるけが人はないということです。
(クマの目撃相次ぐ、2頭駆除:東京)
東京都青梅市でクマの目撃情報が相次いでいる。22日と23日、地元の猟友会が合わせて2頭を駆除したが、市は住民に注意を呼びかけている。市などによると、23日午前6時半過ぎ、青梅市駒木町の雑木林で地元の猟友会がクマを発見し駆除した。クマは体長およそ1.3メートル、体重80キロのメスのツキノワグマで、クルミの実を求めて雑木林に現れたとみられている。青梅市内では、22日の朝にも、体長およそ1.4メートル、体重120キロのオスのツキノワグマを猟友会が発見し、駆除していた。この発見現場からおよそ250メートル離れた釜めし店では、今月12日と13日に、調理場にクマが浸入し、冷凍庫などが荒らされる被害が出ていた。これまでに人的被害は出ていないが、青梅市内では、22日昼前にも、市内の川を泳ぐ駆除されたものとは別のクマが目撃されていて、市は住民に注意と警戒を呼びかけている。
(クマ捕獲数450頭、県が狩猟自粛を要請:秋田)
秋田県自然保護課によると、本年度に捕獲されたクマは15日までに計450頭に達し、統計が残る1963年度以降最多だった2001年度の420頭を超えた。個体数を調整するため春先に計画的に行う捕獲は19頭。残りの431頭は全て有害駆除で、全体の96%が住宅地や農地の近くで出没したことになる。地域振興局別では北秋田の119頭が最多で、仙北が78頭、鹿角、雄勝が53頭ずつと続いた。県が定めたクマの保護管理計画では、保護のため年間の捕獲総数を推定生息数の10%までにすると定めている。県は今年4月時点の県内の生息数を1015頭と推定していることから、今冬の狩猟期間の対応を検討。19日に県の助言機関である県野生鳥獣保護管理対策検討委員会から「クマ猟を自粛すべき」との意見が出されたことも踏まえ、狩猟自粛の要請を決めた。
(電車、イノシシと衝突:福島)
23日午後5時50分ごろ、JR磐越西線上戸―中山宿間で、上り快速電車がイノシシと衝突し、緊急停止した。乗客80人にけがはなかった。JR東日本によると、車両点検などのため、郡山―会津若松間の上下線で計2本が運休、計6本が最大で1時間8分遅れ、約520人に影響した。
(イノシシと列車が衝突:福岡)
JR九州によると、22日午後8時14分ごろ、日豊線の坂ノ市-幸崎間で、中津発佐伯行きの下り列車がイノシシと衝突した。この影響で、同線の大分-南宮崎間の上下線と、鹿児島線の小倉-博多間の下り線で遅れが出ている。
(列車、イノシシと接触:岡山)
JR西日本によると、20日午後7時59分、山陽線の備後赤坂駅(福山市)ー松永駅(同)間で列車がイノシシと接触したため、車両と線路を確認した。この影響で同線の三原駅(三原市)ー岡山駅(岡山市)間の一部列車に約15分の遅れが出ている。
(列車がクマと衝突、乗客にけがなし:山形)
23日午後9時ごろ、山形県米沢市のJR奥羽線大沢-峠間で、米沢発福島行き普通列車(2両編成)が線路上にいたクマと衝突した。乗客約10人にけがはなかった。後続の山形新幹線1本を含む上下3本が最大約48分遅れ、約170人に影響した。山形新幹線は高架橋などの専用線を走るフル規格ではなく、在来線の奥羽線を走るミニ新幹線。
(捕獲クマ、山中放獣:三重)
県は二十二日、熊野市飛鳥町で、獣害防止用のおりで捕獲したクマ一頭を同町の山中に放したと発表した。県は昨年、捕獲したクマを隣接する滋賀県内の山中に放してトラブルとなった教訓を踏まえ、熊野市と隣接する奈良、和歌山両県に連絡した。県獣害対策課によると、クマとみられる動物の目撃情報は今年に入り二十四件あるが、捕獲は初めて。二十一日午前、熊野市職員が同市飛鳥町の林の中でシカ用のおりに入った全長一メートル、体重三〇キロの二歳の雌のクマを発見し、県熊野農林事務所に連絡した。県は同日夜、地元自治会や隣接する奈良、和歌山両県に連絡。クマに行動確認用の発信器を付け、二十二日午前、集落から二キロ以上離れた飛鳥町内の山中に放した。クマの放獣を巡っては昨年五月、いなべ市内の山中で捕獲したクマを、県が隣接する滋賀県多賀町の山中に無断で放し、滋賀側から抗議を受ける騒動を招いた。県はこの反省から対応マニュアルを改訂し、人家から二キロ以上離れた同じ市町の森林にクマを放すことなどを定めた。
(クマ捕獲、イノシシ用のわなに掛かる:栃木)
宇都宮市宮山田町の山林で、ツキノワグマがイノシシ用のわなに掛かり捕獲されていたことが22日、関係者の話で分かった。発見時にはすでに瀕死(ひんし)状態で、同所に埋葬された。クマは雌で、体長約1・2メートル、体重約80キロ。20日正午ごろ、閉場した宇都宮射撃場の北東約1・3キロの山林で市有害鳥獣捕獲実施部隊の篠原甫(しのはらはじめ)さん(80)らが発見し、市と県猟友会宇河支部に通報した。篠原さんによると、16~20日にわなに掛かったとみられる。発見時にはぐったりとしており、間もなく死んだという。篠原さんは「発見した時は驚いた。雌なので子グマが周りにいる可能性もある」と指摘。県猟友会宇河支部は「近くに住む人は十分に気を付けてほしい」としている。同市内では、2008年5月に初めてクマが捕獲された。14年10月には、同市石那田町の日光宇都宮道路で乗用車とクマの衝突事故が発生している。
(熊の目撃情報:宮城)
23日迫町新田板橋地区内で熊の足跡らしきものが確認されました。現在、警察が現地をパトロールしています。
(熊の目撃情報:宮城)
21日午後4時30分頃、登米市迫町佐沼字上舟丁地区の羽黒神社付近で熊の目撃情報がありました。屋外では音の出るものを身に着けるなどの対策を行い、十分に注意してください。
(市街地に「イノシシ」出没:福島)
19日午前6時50分ごろ、二本松市の市道で、イノシシ1頭を目撃したと近くの住民から二本松署に通報があった。現場に駆け付けた同署員もイノシシを確認した。同署によると、イノシシは体長約1.5メートル。現場付近を5分程度歩き回った後、約300メートル離れた山林の中に入っていったという。人的被害などはなかった。現場は商店や住宅が立ち並ぶ同市中心部。同署は市役所に通報するとともに、パトカーで注意を呼び掛けた。
(県営ライフル射撃場50M射撃場:三重)
三重県県土整備部は県地域連携部からの執行委任を受けて、「県営ライフル射撃場50M射撃場建築工事」の設計に着手した。2016年度に設計を行い、17年度以降の工事として備える。設計は、日新設計(津市)、設計工期は150日間。
(木の実不作、クマ出没注意:滋賀)
今秋のツキノワグマの出没予測に役立てようと、県などがエサとなる木の実の豊凶調査を行った結果、おおむね不作であることが分かった。クマは木の実が不作の年に出没件数が増える傾向にあることから、県自然環境保全課は警戒を呼びかけている。調査は今年9~10月、同課と県立大学環境科学部野間研究室が長浜市と高島市内の山中で実施。クマのエサとなる木の実の付き具合を「豊作」「並作」「不作」「凶作」の4段階で評価した。その結果、ブナとコナラは不作、ミズナラは凶作。クリは平年並みに着果が見られた。過去の調査結果を見ると、出没件数が322件と平成21年度以降で最も多かった22年度は、ブナとコナラが凶作でミズナラが不作。次に多かった26年度(168件)は、ブナとミズナラが凶作でコナラが不作だった。実の付き具合が悪い年に出没件数が多くなる傾向があり、山にエサがなくなることからエサを求めてクマが人里に出没するようになるとみられる。今秋のツキノワグマの出没予測に役立てようと、県などがエサとなる木の実の豊凶調査を行った結果、おおむね不作であることが分かった。クマは木の実が不作の年に出没件数が増える傾向にあることから、県自然環境保全課は警戒を呼びかけている。調査は今年9~10月、同課と県立大学環境科学部野間研究室が長浜市と高島市内の山中で実施。クマのエサとなる木の実の付き具合を「豊作」「並作」「不作」「凶作」の4段階で評価した。その結果、ブナとコナラは不作、ミズナラは凶作。クリは平年並みに着果が見られた。過去の調査結果を見ると、出没件数が322件と平成21年度以降で最も多かった22年度は、ブナとコナラが凶作でミズナラが不作。次に多かった26年度(168件)は、ブナとミズナラが凶作でコナラが不作だった。実の付き具合が悪い年に出没件数が多くなる傾向があり、山にエサがなくなることからエサを求めてクマが人里に出没するようになるとみられる。
(クマ狩猟再開問題を考える:兵庫)
2016年10月22日(土)18時より、兵庫県民会館(神戸市中央区)で日本熊森協会による講演会「兵庫県のクマ狩猟再開問題を考える」が開かれた。元山形県クマ撃ち隊員の佐藤八重治氏の講演に続いて、兵庫県のクマ狩猟再開の問題について参加者らが議論した。兵庫県はこの秋よりクマ狩猟を20年ぶりに解禁する予定。
(獣害防止に欧州資材:岐阜)
シカによる深刻な食害の防止を目指し、県や大学、民間企業の産学官が連携する「県森林技術開発・普及コンソーシアム(共同研究体)」が欧州製の獣害防止用資材を初めて導入し、苗木を防護する実験を始めた。日本の気候にも適合すれば「林業離れの一因になる被害を減らせるかもしれない」と関係者は期待を寄せる。県などによると、2013年度末時点では、ニホンジカが県内に推定約6万7000頭生息し、この10年間で約4倍に増え、生息域も拡大しているという。シカがスギやヒノキなどの樹皮をはいだり、葉を食べたりする被害は後を絶たない。一度、食べられた苗木はうまく成長せず、新たな苗木の植え替えや防護柵の設置など、管理や対策の費用がかさみ、経営の圧迫にもつながっている。造林の意欲を失い、林業離れにもつながりかねない状況だ。美濃市の県立森林文化アカデミーで13日に開かれた「日独獣害防止用資材キックオフセミナー」には、県内外の林業関係者や企業の担当者ら約35人が出席。アカデミーと研究開発などで連携するドイツ・ロッテンブルク林業単科大学が獣害防止用資材「TUBEX」を民間企業と共同開発していることから、TUBEXを製造する企業の担当者がドイツから来日し、その特徴を説明した。TUBEXは、木にかぶせて設置するツリーシェルターで、イギリスやドイツで6割以上のシェア(市場占有率)を誇る。大きな柵を設ける必要はなく、木の保温に適した素材が使われており、木を守りながら、苗木の成長も促進できる。今回の実験では、企業から提供された5種類のTUBEX計約500本を山県、本巣両市の山林で苗木に設置。資材は欧州の気候に合わせて作られているため、四季がある日本の気候に適合するかが試される。2~3年かけてデータを集めるという。アカデミーの森林技術開発・支援センターの技術主査・和田敏さんは「良い結果が出れば、国内の林業被害の課題を解決するきっかけになる。苗木を守ることと同時に、シカの捕獲や駆除で数も適正化して、被害を減らしていきたい」と話している。
(国際オオカミフォーラム:徳島)
シカやイノシシの食害対策にオオカミの活用を考える国際オオカミフォーラムが徳島市で開かれました。これは、オオカミを日本に復活させることで崩れ行く生態系を取り戻そうと一般社団法人日本オオカミ協会が開きました。アメリカとドイツから招いた3人が、実例をもとにオオカミの必要性について講演をおこないました。この中でアメリカの、ある国立公園では生態系の頂点に立つオオカミが絶滅したことでシカが増え、森林の荒廃が一層進んだことが報告されました。また、オオカミは臆病な性格で人間を襲うことはほとんどないということです。協会では、オオカミがいなくなったことがシカなどが増えた要因としてオオカミの復活を訴えています。
(オオカミ導入、賛否の声:福岡)
添田町で23日開かれた「オオカミフォーラム」では、米国やドイツの研究者らがオオカミと住民の共生の現状を紹介。シカなどによる食害の抑制と生態系の回復にオオカミを山林に放つことの有効性を解説した。来場者からは「農作物被害を減らすのにいい」と賛成の声がある一方、「人的被害への不安はなお拭えない」と導入に消極的な意見も聞かれた。事務職の女性(52)は「このままシカの被害を放置して自然が崩されるのではなく、広大な土地ではないドイツでも共存できているように登山者や住民、里山の住み分けができる山になってほしい。今後も議論を重ねてほしい」と求めた。夫婦で訪れた添田町庄の主婦(72)は「オオカミは怖いというイメージがあったが、実生活に影響するような被害はほとんどないことを知った。農作物の被害を抑えるにはいいのでは」。同町落合の山間部でシイタケやタケノコなどをつくる兼業農家、梅野元気さん(31)も「柵やわなを仕掛けても効果がない。約3分の1は収穫できず、新しい芽を食べられている」とシカの被害に悩む。小学1年と5年の息子の父として「山で遊ぶことが多いので心配もあったが、人を襲うケースは少ないと知って以前より不安が解消された」と期待を込めた。一方、神崎聡県議は「国内での実証実験ができなければ実現は難しい。法的にクリアすべきこともあり、国レベルの議論が必要だ」。川崎町の男性町議は「オオカミの復活で生態系が回復する説明は納得できる。ただ、日本の状況を考えると、人に危害を加えるのではという不安はなお払拭(ふっしょく)できない」と話す。添田町の寺西明男町長は「多くの町民が興味を持っているのは、シカやイノシシなどによる被害が多い現れ。(オオカミ導入も)一つの考え方として非常に興味がある」と話した。
(被告、起訴内容認める:徳島)
狩猟中に誤射して女性を死なせたとして、業務上過失致死罪に問われた那賀町海川の無職、男性(75)は21日、徳島地裁(坂本好司裁判官)で開かれた初公判で「間違いございません」と起訴内容を認めた。検察側は冒頭陳述で「被告は揺れる竹やぶを見て、猿が近付いてきたと思って誤射した。注意深く見ていれば気付いていた」と指摘した。起訴状などによると昨年8月29日、那賀町海川の山中の農道で猿の駆除をしていた際、近くに住む女性(当時82歳)を誤って散弾銃で撃ち、死亡させたとされる。
(シカ肉をペットフードに:長野)
シカやイノシシが増え過ぎて、農作物の鳥獣被害に悩む地方自治体は多い。長野県小諸市は、捕獲したニホンジカをペットフード用の肉として販売しようと、自前の解体・加工工場を整備した。この取り組みへの関心は高く、ノウハウを探りに県内外から視察に訪れる人が後を絶たない。長野県ではニホンジカによる農作物の被害が深刻化している。2015年度の被害額は約1億8900万円。約3万1800頭を捕獲したが、「食肉として活用できているのは2000頭ほど。ほとんどは埋めるか焼却処分されている」(鳥獣対策・ジビエ振興室)。浅間山の麓に位置し、高原野菜や果樹の栽培が盛んな小諸市でも、増えるニホンジカに手を焼いている。220頭を捕獲したが、ほとんどが焼却処分。処分費用の負担も大きくなっていた。そこで市は、国の地方創生交付金などを財源に、約6000万円で工場を整備。食肉としても加工・販売できる県の許可を取得しているが、ペットフード向けの施設とした。「(一般的に)食肉にするには1~2時間以内にシカを持ち込み、処理しなくてはいけない」(同室)などハードルが高いためだ。施設を担当する市の野生鳥獣専門員、竹下毅さん(39)は「多くのシカを活用するためにはペットフードが適している」と説明。「どこの自治体も捕獲したシカの処理に困っていて、毎週のように視察者が訪れている」と話す。工場には解体室と加工室、商品を保管する冷凍庫がある。安全性を重視し、金属探知機や放射線検知器も備えた。解体は5人が担当し、1頭当たり約20分で終わる。4月から稼働し、10月中旬までに約170頭を処理、ペットフードメーカーに販売した。現在受け入れているのは、市内で捕獲したシカのみで数が限られ、解体作業を行うのは週に1日。来年度は県内の周辺自治体からも受け入れ、年間1500頭を解体し、安定供給を目指す。現在は原料としての販売だが、独自の商品を開発し、「小諸ブランドのペットフード」として売り出す計画も進む。竹下さんは「シカ肉を有効活用し、収入や雇用を生み、地域活性化につなげたい」と意気込んでいる。
(地域初のジビエ専門食肉処理施設が開設:長野)
蓼科の大自然にはぐくまれた良質な天然シカ肉の利用を希望する施設に向け試食会を2016年11月10日に開催し、試食会出席者向けに1年間限定の先行プレミア契約を用意する。蓼科白樺高原にある蓼科山麓女神湖通りに信州東部地区初の食肉販売用のジビエ専用食肉処理施設が居酒屋『sora MESHI』内に開設された。運営するのは株式会社エルソル。同地で宿泊施設『B&B sora』も経営している。主に害獣対策で罠により捕獲された鹿を処理・解体し食肉として販売を計画するが、2017年5月の本格的な販売開始に先立ち利用を検討している業者向けの試食会の開催を決めた。試食会は2016年11月10日(木)先着20社最大20名まで、1年間限定のプレミア契約を提示する予定だ。同試食会は月間平均10kg未満の小口利用業者向け、これ以上の利用が見込まれる業者向けには個別に対応を行う。プレミア条件は供給安定するまでの1年間限定で、初めて鹿肉を利用する業者の希望に応え試食メニューのレシピは全品公開される予定だ。

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(クマに襲われ65歳けが:富山)
20日朝早く富山県黒部市で、散歩をしていた女性がクマに襲われて腕に軽いけがをしました。その後、1キロほど離れた場所で2頭のクマが見つかり、駆除されました。警察によりますと、20日午前6時前、富山県黒部市岡の道路で、65歳の女性が夫とともに犬の散歩をしていたところ、突然、2頭のクマが現れました。女性はこのうちの1頭に押し倒されて右腕を引っかかれ、軽いけがをしたということです。このおよそ20分後には、1キロほど離れたグラウンドで2頭のクマが見つかり、猟友会のメンバーが駆除しました。駆除されたクマは、体長およそ1メートル20センチのメスと、80センチほどのオスで、警察はこのうちの1頭が女性を襲ったと見て調べています。女性が襲われた現場は海岸に近い住宅街で、およそ200メートル南には小学校もあります。付近では19日も2頭のクマが目撃され、警察や黒部市などが警戒に当たっていました。女性の夫は「気がついたら十数メートル先からクマが突進してきて、妻に飛びかかってきた。すぐに逃げていったが、その間、10秒くらいのあっという間の出来事だった」と話していました。
(住宅の敷地で女性死亡、遺体には動物にかまれた痕:和歌山)
和歌山県田辺市の山間部にある住宅の敷地で、19日、93歳の女性が死亡しているのが見つかり、遺体には動物にかまれたと見られる傷痕がありました。現場の近くでは犬を使った狩猟が行われていたということで警察が関連を調べています。19日午前9時すぎ、田辺市中辺路町近露の解体中の住宅の敷地で、隣の家に住む横堀正枝さん(93)が仰向けに倒れて死亡しているのを近くの人が見つけ、警察に通報しました。警察によりますと、横堀さんの体には10か所以上の傷痕があり、死因は動物にかまれたことによる出血性ショックということです。かまれた痕からは動物の種類ははっきりしませんが、付近に大きな足跡などがないためクマではないとみられています。田辺市などによりますと、この日の朝、現場付近では犬を使った狩猟が行われ、体長1メートルほどの犬が3匹目撃されていたということで警察が関連を調べています。現場は田辺市役所から車でおよそ1時間ほどの山間部です。
(クマの目撃情報:宮城)
21日、登米市迫町佐沼字三沼地内で熊の足跡らしきものが確認されました。屋外では音の出るものを身に着けるなどの対策を行い、十分に注意してください。
(クマの目撃情報:宮城)
20日午前1時30分頃、登米市津山町柳津大土地内で熊の目撃情報がありました。屋外では音の出るものを身に着けるなどの対策を行い、十分に注意してください。
(クマの目撃情報:宮城)
19日、登米市迫町北方字紫雲山地区で、熊の目撃情報がありました。屋外では、音の出るものを身に着けるなどの対策を行い、十分に注意してください。
(クマの目撃情報:宮城)
19日午前6時40分頃、登米市迫町北方字紫雲山地区心性寺付近で熊の目撃情報がありました。屋外では音の出るものを身に着けるなどの対策を行い、十分に注意してください。
(親子クマ3頭を目撃:福島)
18日午後5時20分ごろ、伊達市梁川町字里見山地内の山林でクマを目撃したとジョギング中の男性(44)から110番通報があった。伊達署によると、クマは親グマ1頭と子グマ2頭の計3頭。体長は不明。現場周辺には福祉施設などがあることから、同署はパトカーで注意を呼び掛けた。
(クマ目撃相次ぐ、成獣1頭駆除:富山)
上市、立山、魚津の3市町で18日、クマの姿や痕跡などの目撃情報が相次いだ。上市町では1頭を銃で駆除する事態となった。近隣の小学校では集団下校も行われ、各自治体や住民たちは警戒を強めている。
(クマ出没、10月に入り14件目:兵庫)
20日午前7時ごろ、兵庫県養父市養父市場の円山川河川敷で、通行人の男性(50)から「クマが歩いているのを見た」と110番があった。現場に駆けつけた兵庫県警養父署員がクマを見つけたが、まもなく草むらに逃げたという。体長は約1メートルだった。養父署によると、今月に入ってからの養父市でのクマの目撃情報はこれまでに14件。付近住民に警戒を呼びかけている。兵庫県内では17日早朝、宍粟市で板金工の男性(60)が自宅近くの路上でクマに襲われて重傷を負った。県は11月15日から、20年ぶりにツキノワグマの狩猟を部分的に解禁する方針を発表している。
(柿の木登るクマ目撃相次ぐ:兵庫)
兵庫県の但馬地域で、柿の木に登るクマが相次いで目撃されている。県森林動物研究センター(丹波市)によると、ドングリ類の不作で8月後半以降、但馬ではクマによる柿などの食害が目立っており、同センターなどは不要な木の伐採や早めの収穫を呼び掛けている。19日午前5時前、朝来市山東町野間の男性(72)が「自宅の柿の木にクマが登っている」と110番した。男性によると、クマは体長約1・5メートルで18日深夜に現れた。柿の木に登って腰掛け、実を手当たり次第に食べ始めた。手をたたいて追い払おうとしても、気にしない様子だったという。「おいしい御所柿で楽しみにしていたが、人が食べるにはまだ堅い」と男性。クマを写真に撮ろうとストロボをたいたところ、うなり出したため110番。クマが立ち去った後、実はほとんどなくなり、折れた枝や大量のふんが散乱していた。18日午後11時ごろにも、同市和田山町和田の空き地で、近くの男性(80)が柿の木に登るクマ1頭(体長約1メートル)を目撃した。朝来市農林振興課によると市内では今月、クマの目撃が10件あり、ふんなどの痕跡も11件見つかった。うち16件が柿の木周辺という。同課は「幹にトタン板を巻き付け、クマが登れないようにするのも有効」と呼び掛けている。
(クマ2頭目撃:富山)
19日朝早く、黒部市の片貝川付近の路上で、車を運転していた男性がクマ2頭を目撃しました。周辺は学校や住宅が多い地域で、18日も目撃情報がありました。クマは、体長およそ1・5メートルと1メートルの2頭で、黒部市犬山の上水道石田犬山配水場付近の路上を片貝川方向に走っていったということです。目撃地点は片貝川の下流で、海岸線に近く、18日目撃情報が寄せられた魚津市持光寺からは川を挟んで対岸にあたります。住宅のほか、鷹施中学校や県立新川みどり野高校といった学校が多い場所です。19日朝のパトロールでは痕跡を発見できませんでしたが、クマはまだ付近にいる可能性もあり、市や警察では20日もパトロールを実施し、警戒を続けます。
(クマに注意:岡山)
美作市と、隣接する西粟倉村でツキノワグマの捕獲が相次いでいる。今月に入り18日までに計10頭を捕獲。うち7頭は同日の捕獲という、極めて異例の事態となっている。今年は夏頃からクマの出没を多数確認。クマの狩猟を禁止している県では、クマの生息数の増加や奥山でのドングリの凶作のため、エサを探し求めて人里に出没していると分析。「クマの活動が活発な朝夕は山に近寄らないこと。もし山に入るときは、鈴やラジオ、大声で話すなど人間の存在を知らせて」と注意を呼びかけている。県自然環境課によると、今年度の捕獲数は18日現在で25頭。前年同期比で約5倍に上り、うち同市や同村での出没が21頭と大半を占めている。県はツキノワグマを「希少種」とし、鳥獣保護法に基づいて平成12年「ツキノワグマ保護管理計画」を策定。猪などのワナで捕獲されたクマにはタグを付け、唐辛子成分入りスプレーなどを用いて恐怖心を与えてから奥山に放す「学習放獣」を実施。民家近くで捕獲されたタグ付きのクマは殺処分してきた。平成27年度からは、民家付近での捕獲は全て殺処分に変更。今年度は民家からわずか30メートル付近で捕獲されたクマもおり、18日までに計6頭が殺処分された。地元住民グループ「武蔵青少年育成会」は7月、「子供の安全確保のためにも、頻繁に捕獲されている個体は、民家付近でなくても殺処分を行ってほしい」などとする要望書を提出。会長の森岩義幸さん(54)は「人的被害が起きないうちに、一歩踏み込んだ対策を早急に立ててほしい」と話している。
(住宅街にイノシシ出没:大分)
大分市の住宅街でイノシシの目撃情報が相次ぎ、市と猟友会が18日、現地調査を実施しました。市によりますと、今月13日からきのうにかけて、大分市王子山の手町と高尾台で「イノシシが出没した」という情報が3件寄せられました。市と地元の猟友会が18日午後調査した結果、2頭のイノシシの足跡を確認しました。周辺では農作物への被害も出ているということです。これを受け市は付近の小中学校と住民に注意を呼びかけるチラシを配布し、今後、イノシシを捕獲するためワナを設置する方針です。
(住宅街にイノシシの捕獲ワナ設置:大分)
大分市の住宅街でイノシシの目撃情報が相次いで寄せられたことを受け、市と猟友会がきょう捕獲用の箱わなを設置しました。大分市によりますと、今月13日から20日にかけて王子山の手町と高尾台で、「イノシシが出没した」という情報が3件寄せられています。18日に市と猟友会が調査した結果、2頭のイノシシの足跡が確認されました。市と猟友会は住民が目撃した王子山の手町の雑木林にわなを設置しました。設置したのは幅85センチ、奥行き180センチの箱わなです。市は、目撃された周辺の4地区と付近の小中学校4校にチラシを配り、注意を呼びかけています。
(クマ被害、事故時に連携:岩手)
秋田県鹿角市で5~6月にツキノワグマに襲われ男女4人が相次いで死亡した事故を受け、岩手県は19日、同様の事例が県内で発生した場合に自治体や警察、専門家らによる対策会議を設ける方針を決めた。関係機関が速やかに情報共有を図り、被害拡大を防ぐ。同日の県ツキノワグマ保護管理検討委員会で示した。人がクマに襲われ死亡するなど重大事故が起きた際、県や市町村、県警、森林管理署、猟友会、学識経験者による対策会議を設置。現場周辺の入山規制や注意喚起の徹底、人を襲ったクマの特定と早期の駆除など初動対応を強化する。県によると、県内のツキノワグマの目撃情報は4~9月で2873件と過去最多。人的被害は15件発生して17人がけがをした。検討委は、11月から1年間の捕獲上限数を342頭から363頭に引き上げることも確認した。県自然保護課の清水一夫総括課長は「岩手はほぼ全域がクマの生息域で、鹿角のような事故が起こる恐れがある。2次被害を防ぐためにも対策を徹底したい」と話した。
(クマ被害どう防ぐ?対策を学ぶ研修会:秋田)
今年度、県内で捕獲されたツキノワグマが450頭に上り、過去最も多くなっています。鹿角市でクマに襲われて4人が死亡する人身事故が発生する中、クマ対策を学ぶための研修会が開かれました。
県が企画した研修会には、県内の自治体の職員や警察などおよそ50人が参加しました。講師を務めたのは、東京農業大学でクマの生態を研究している山崎晃司教授です。山崎教授は全国的にツキノワグマの生息域が広がってきていると説明した上で、鹿角で4人が相次いで襲われ、死亡した場所にもかつてはクマがいなかったと述べました。また、山崎教授は鹿角の事故では、鹿角市と警察、消防など関係機関の間で情報共有が不十分だったこと、現場に残されたクマの体毛や糞などのサンプルが集められていなかったことが、実態の解明を困難にしたとの認識を示し、今後クリアすべき課題と指摘しました。県内では農作物の収穫の時期を迎え、しばらくはクマへの警戒が必要です。
(クマ出没注意、ドングリの成育悪く:滋賀)
県は今秋のドングリの生育状況が悪いなどとして、冬眠を前にしたツキノワグマの人里への出没が多くなる可能性があると発表した。湖北や高島地域など生息地付近での注意や警戒を呼び掛けている。県自然環境保全課と県立大環境科学部が共同で9、10月、湖北と高島地域の山地でクマの餌となるドングリの結実状況を調査。クリは平年並みだったが、ミズナラは凶作、ブナとコナラは不作だったという。クマの目撃情報は2004年度以降で年間322件(10年度)から13件(05年度)と幅があるが、ドングリの生育が悪い年はクマの目撃情報が増える傾向にある。昨年度は103件あり、2人がクマに襲われ重傷を負った。今年度は9月末現在で63件という。
(カモ類生息数調査:長野)
県は18日朝、カモ類の生息個体数調査を諏訪湖と流入河川、天竜川で行った。確認した個体は1343羽で、前年同時期に比べて約150羽多かった。カモ類以外では水草ヒシの葉や茎などを食べるというオオバンが2158羽と目立ち、前年に記録した過去最高値(689羽)を大幅に上回った。オオバンの確認数は2000年ごろまでおおむね1桁台だったが、ヒシの繁茂が目立つようになってから増加傾向を示している。県鳥獣保護管理員で日本野鳥の会諏訪支部長の林正敏さん=岡谷市=によると、ヒシの繁茂面積が最大になる7月下旬~8月上旬よりいまの方がはるかに多く、「刈り取りが一段落して繁茂状況がまばらになり、餌場を行き来しやすいことが影響しているのではないか」と推察。「数はいまがピーク。ヒシが枯れて沈めば減ってくる」という。調査後の取材に、林さんは異常繁茂が課題となっているヒシについて、「沈水植物の生育環境を良くするために刈り取りは必要だが、水鳥の餌場として重要な役割を果たしており、一定量は残していく必要がある」と述べた。諏訪湖の銃猟禁止に伴う個体数変化をみるため毎年3回実施する調査で、県諏訪地方事務所と諏訪市の職員、同保護管理員が参加した。カモ類のうち、カルガモはほぼ平年並みの654羽で、他はヒドリガモ458羽、ホシハジロ89羽、キンクロハジロ59羽などだった。
(ジビエ研究の活動活発化:大分)
玖珠郡内の猟友会員、農家、飲食店経営者らでつくる「豊後ジビエ研究会」(甲斐大史会長、25人)の活動が軌道に乗ってきた。有害鳥獣処理施設の建設実現が目標で、まずは狩猟した野生鳥獣肉(ジビエ)を取り巻く環境を学び、有効活用する方法を模索している。玖珠、九重両町によると、2015年度のイノシシやシカ、その他小動物の合計捕獲数は約5400頭。年々増えているが、農作物などへの被害は依然として多いという。研究会は今春、有志で結成。郡内に合うジビエの加工、販売、流通の形を探ることを目的に、簡単に作れる料理を試食しながら、有害鳥獣の現状把握や課題の共有を図っている。9月中旬には九重町右田の「ふるさとキッチンかのん」で第4回研究会があり、15人が参加した。豚の代わりにイノシシを使った酢いのしし、いのしし肉チャーハン、いのししチャーシュー麺を作り、全員で味見した。その後、7月中旬に県内のジビエ肉加工処理場などを見学したメンバーが事業内容を報告した。参加者からは「質の良くない肉の使い方をもっと考えるべき」「農家として鳥獣被害に困っている」など活発な意見が出た。甲斐会長(35)は「さまざまな立場の人が同じ目線で課題を話し合うのは良いこと。活動をさらに活発化させ、処理場建設への足掛かりをつかみたい」と話している。
(カモおいしい季節に、10料理店販促企画:千葉)
かつてカモ猟が行われていた手賀沼のほとりでカモ料理を味わってもらおうと、我孫子市内の料理店10店舗が「手賀沼湖畔で食す鴨料理キャンペーン」を始めた。そばや鍋、洋食などのおいしいカモ料理を食べに店を巡ってもらい、地域を盛り上げる。食事してスタンプを集めた人を対象に、地元にちなんだグッズを抽選で贈る。手賀沼では江戸時代から昭和初期まで伝統的な猟法による鳥猟が盛んに行われ、カモは贈答品として珍重された。そんなカモにスポットを当て、我孫子インフォメーションセンター「アビシルベ」が中心となってキャンペーンを企画した。「霧下そば割烹ソバ玄」の鴨(かも)汁つけそば、ベーカリー「ブンカ・ドー」の合鴨サンド、「ふじ野」の鴨鍋、フランス料理「ブラッスリー・ル・ポワロー」の鴨のガレット仕立てなど、各店が自慢のカモ料理を提供。担当者の池田ゆきこさんは「カモがおいしくなる季節。店を巡って楽しんで」と呼び掛ける。1店につき1個のスタンプを3店以上で集めた人に、「白樺派のカレー」などの食品やゆるキャラ「手賀沼のうなきちさん」の雑貨などの特選グッズを贈る抽選を実施。参加者全員にうなきちさんの限定缶バッジを贈る。台紙付きのパンフレットを各店などで配布。抽選への応募はアビシルベ窓口で直接受け付ける。
(ジビエ専門の施設を増設:岐阜)
八百津町八百津の料理旅館「五宝の滝」で、イノシシやシカなどのジビエ(野生鳥獣肉)専門の解体処理施設が増設された。室温を6度ほどに保つ自家製の施設で、年間を通じて衛生的に処理できる態勢を整えた。処理施設は、可児市土田で料理店「味さわの」を経営する沢野賢さん(49)と久保田豊さん(36)が今年一月に開設した。可茂地域では唯一の県の登録施設で、これまでに町内などで捕獲されたイノシシやシカを百頭以上受け入れてきた。屋形船の屋根などを使って自前で造った延べ約二十五平方メートルの施設に加え、今回は二人で一カ月半ほどかけて中古の業務用冷蔵庫を改造した施設を増設。約六平方メートル、高さ約三メートルで、出入り口にハエなどの侵入を防ぐエアカーテンも設けた。「有害駆除されたイノシシなどが年中持ち込まれる。夏場でも肉の腐敗を抑え、品質を保てるようにした」と沢野さん。処理する際は殺菌効果のある酸性水を使うなど衛生管理を徹底し、来年夏から本格的に活用する。狩猟者の減少などで、イノシシなどに田畑を荒らされる獣害が年々増えている。しかし、加工した肉の出荷先はまだ少なく、沢野さんは「おいしい肉を多くの人に味わってもらい、獣害を減らしたい」と話している。
(サル追い払いロボ開発中:神奈川)
新横浜の電子部品メーカー・明光電子(株)(代表取締役・十川正明)では現在、ドローンを利用したニホンザルの追い払い支援ロボットの開発を進めている。野生動物保護管理事務所(東京都)と共同開発しているこのドローン型ロボット。麻酔銃で捕らえたサルにGPS発信器を搭載した首輪を装着し、そこから発信される電波を、上空を一定時間旋回するように設定されたドローンが受信して位置を特定する。群れを成して移動をするサルの習性を生かして、上空から音や光で威嚇をしながら、生息地の山まで誘導するというものだ。同社営業促進課の根本敬継さんによると、野生鳥獣による全国の農作物被害額は年間約200億円にも上る。耕作放棄地の増加などにより、鳥獣生息地が拡大したことが要因と考えられている。種類ではサル、シカ、イノシシが7割を占めているという。今回同社がこの開発を手掛けたのは、「世の中の役に立つ新しい製品を生み出す」という経営理念による。その中で、神奈川県が早期の実用化が望まれる生活支援ロボットの開発を後押しする今年度の「神奈川版オープンイノベーション」の開発プロジェクトの存在を知り応募。11件の中から採択されたもの。県からは1000万円の助成が受けられる。根本さんは「農家の高齢化や人手不足などで被害防止対策は急務となっている。製品が完成すれば、こうした現状を打破できると期待している」と話した。同社では2020年中をめどに、全国での販売を目指している。

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10/18
(県立射撃場、県が検討委を発足へ:山梨)
5年前に建設断念を表明した県立射撃場について、県はそのあり方を検討する委員会を年内に立ち上げることが分かった。建設の是非についても議論を深め、年度末までに結論を見出したい考えだ。
(飼っていたクマに襲われ男性2人が死傷:長野)
15日午前7時50分過ぎ、長野県安曇野市豊科高家にある農業法人で「クマが人を襲った。けが人が出ている」と、消防を通じて長野県警安曇野署に通報があった。会社員の三原治雄さん(56)が右腕などから激しく出血しており、病院に運ばれたが間もなく死亡が確認された。農業の男性(39)も左の太ももや腕にけがをした。署によると襲ったのはオスの成獣で、別の1頭とともに、8年前に県の許可を得たうえで、三原さんらが飼育していた。おりの近くに倒れていた三原さんを農業の男性が見つけ、外に出ていたクマをおりに入れようとしてこの男性もかまれるなどしたという。現場は田畑に囲まれた住宅地の一角。近所の住民によると、2頭は子グマの頃から飼われており、餌やりやおりの清掃は主に三原さんが担っていた。三原さんは「猟友会の知人から譲られ、飼い始めた。オスとメスで、オスの方が気が荒い」などと話していたという。
(クマに襲われ51歳男性軽傷:秋田)
13日午後5時ごろ、鹿角市八幡平の農業の男性(51)が、自宅から北に約250メートル離れた畑でクマに襲われた。男性がクマを目撃し、その後畑に駐車していた軽トラックの荷台に上がろうとした際、追いかけてきたクマに背後から襲われ、ひっかかれた。
(山林で「クマ」襲われキノコ採りの男性けが:福島)
14日午前9時20分ごろ、猪苗代町の山林で、郡山市の男性(77)がクマに右腕と右太ももをかまれ、けがをした。男性は病院に搬送されたが、命に別条はないという。猪苗代署によると、男性はキノコ採りのため国道115号から1人で山林に入り、約200メートル進んだ辺りで体長約80センチのクマに襲われた。男性は、現場から携帯電話で助けを求め、救助された。
(クマに襲われ金属バットで撃退:奈良)
17日午後3時ごろ、奈良県野迫川村池津川の山林で「クマに襲われてけがをした」と地元の55歳の男性から消防に通報がありました。男性は腕や指にけがをして病院に運ばれ手当てを受けましたが、意識はあり命に別状はないということです。警察によりますと、男性は午後2時半ごろから山林に入って山菜採りをしたところ、クマに突然襲われましたが、持っていた金属バットで撃退し、クマは再び山林の奥に入っていったということです。野迫川村によりますと、現場は住宅がある地域から離れた山林の中で、警察や村は、村の住民に対し、山菜採りなどで現場付近に近づかないよう呼びかけるとともに、18日朝から地元の猟友会のメンバーとともにパトロールを行うことにしています。
(新聞を取りに出てクマに襲われる:兵庫)
17日午前6時10分ごろ、兵庫県宍粟(しそう)市一宮町能倉(よくら)の市道で、近くに住む男性(60)がクマに襲われた。県警によると、男性は頭や手にけがをし、重傷とみられる。クマは体長約170センチで、そのまま山の中に逃げたという。周辺では警察や地元の猟友会のメンバーが捜索や警戒をしている。宍粟署によると、男性が自宅近くの集合ポストに新聞を取りに行くと、南側の柿の木の周辺からクマが現れた。後ずさりして側溝で転倒したところを襲いかかられ、左手で防御しながら足で蹴ったが、頭を2回かまれたと話しているという。男性の悲鳴を聞いた近くの住民が110番通報をした。現場は中国自動車道の山崎インターチェンジから北へ約15キロの山間部。宍粟市によると、今月に入って市内でクマの目撃や痕跡の情報は約10件あり、先週から市全域で市民に警戒を呼びかけていた。
(住宅に熊、猟友会員が射殺:長野)
14日午後3時50分ごろ、松本市中川の自宅敷地内で熊を目撃した住民がいると、市四賀支所が松本署に通報した。署員や市職員、地元猟友会員らが敷地内でツキノワグマ1頭を発見。約40分後に周囲の安全を確認した上で、猟友会員が射殺した。けが人はいなかった。熊が出たのは住宅が点在する山間部の集落。同署によると、発見された熊は推定7歳の雄で、体長約120センチ。目撃した住民の自宅横の資材置き場で見つかり、その後もとどまり続けたという。松本市は四賀地区の保育園や小中学校に熊が出たことを知らせたほか、防災行政無線で住民に注意を呼び掛けた。
(ツキノワグマを捕獲:舞鶴)
京都府舞鶴市でツキノワグマの目撃情報が昨年の3倍以上に上っている問題で、同市は17日、同市丸田西でツキノワグマ1頭を捕獲した。同市でのツキノワグマの捕獲は今年初めて。同市は「クマの出没が相次いでいるので、夜や早朝には出歩かないように」などと注意を呼びかけている。同市によると、16日午後4時ごろ、同市丸田西の住民から「わなに何かかかっている」との通報があった。すでに暗くなっていたため、17日午前、市職員が確認したところ、ツキノワグマの雄(体長115センチ、体重42キロ)がわなにかかっていた。同地区では今月6日、カキの木にツキノワグマが上っているのが目撃され、目撃地点が民家に近いため、同市がわなを設置していた。捕獲されたクマは殺処分された。同市では今年に入ってクマの目撃情報が141件(17日現在)に上っており、昨年の年間41件から3倍以上に急増。ツキノワグマは府のレッドデータブックで絶滅寸前種とされているが、府は人に危害を加えることが危惧(きぐ)されることから、有害鳥獣として捕獲を許可している。同市は猟友会などと相談のうえ、人への危険につながりかねない民家周辺での目撃情報に対しては、捕獲用のわなを設置している。
(クマ出没、列車・軽自動車の衝突相次ぐ:宮城)
宮城県内では14日、クマによる衝突事故が相次いだ。午後7時50分ごろ、仙台市青葉区のJR仙山線で、陸前落合-葛岡駅間を走行中の上り普通列車(6両編成)がクマと衝突した。運転士が直前にブレーキをかけたが間に合わなかった。乗客約140人にけがはなかった。JR東日本によると、付近にクマはおらず、約45分後に運転を再開したが、上下計6本が運休し、計5本が最大68分遅れ、2360人に影響した。栗原市では午後1時35分ごろ、金成有壁の県道を走行中の軽乗用車が侵入してきた体長約1.2メートルのクマと衝突。運転手の男性(65)=一関市=にけがはなく、クマは走り去った。仙台市泉区朴沢西又の養鯉(ようり)場では、わなに体長約0.8メートルの子グマ1頭がかかった。泉区が設置したわなで子グマは処分された。泉区では午後5時半ごろ、根白石経壇河原でも1頭が目撃された。
(クマ7頭相次ぎ捕獲:岡山)
岡山県北東部の美作市、西粟倉村で15日、ツキノワグマ7頭の捕獲が確認されたことが、県美作県民局勝英地域事務所などへの取材で分かった。7頭のうち4頭は人里近くで見つかり、人に危害を及ぼす危険性が高いとして、県のツキノワグマ保護計画に基づき殺処分した。けが人の報告はない。県や地元猟友会によると、捕獲された場所は南北約8キロの範囲内で、同じ日に近隣地で確認された頭数としては極めて異例。今季はドングリの生育が高地より低地で良好とされ、クマが餌を求めて山中から人里のある低地へと下りてきている可能性がある。県は厳重な警戒を呼び掛けている。勝英地域事務所などによると、美作市東粟倉地区で4頭、西粟倉村で3頭が有害鳥獣用などのわなに掛かっているのが見つかった。わなは定期的に点検しており、7頭は13日から15日夕にかけて捕獲されたとみられる。雄3頭、雌4頭で体長約90~142センチ、体重は15~110キロ、年齢は1歳から10歳以上と推定される。県の依頼を受け、現地調査をした県環境保全事業団の委託調査員・矢吹章さん(67)=岡山市=は「これまでも美作市や西粟倉村で目撃が相次いでいたが、今年は異常。森林伐採による食料不足、クマの増加などが考えられる」と指摘。「山に入るときは音を出す物を身に着けるなど警戒を忘れずに。特に子連れのクマは危険。子グマを見たら慌てず騒がず立ち去ってほしい」と呼び掛ける。県のまとめでは、本年度は9月末までに県内で目撃情報が109件、捕獲が14頭に上っており、年間199件、61頭と過去最多だった2010年度の同時期(65件、5頭)を大きく上回っている。県は現行のツキノワグマ保護計画(12~16年度)で、集落などに繰り返し出没▽人身被害の危険性が高い場所に出没▽市町村から駆除申請が出ている―などを条件に殺処分を認めている。
(クマ捕獲、今月だけで早くも10頭:岡山)
美作市と西粟倉村で、今月に入ってツキノワグマの出没が相次いでいる。17日までに10頭が捕獲され、うち6頭は人里の近くに出没していた。今のところ、人への被害は報告されていないが、目撃情報が前年に比べ2倍近くに上り、冬眠時期に入る前で食欲旺盛になっていることから、県が注意を呼び掛けている。県自然環境課によると、4月から9月末までの目撃情報は109件(前年同期比52件増)。ワナに掛かって捕獲されたのが14頭(同10頭増)で、大きく増加している。目撃情報が増えている要因は、クマが好むドングリが、今年は人里に近い低地で豊作だったことや、周辺集落の高齢化が進み、収穫されない柿や栗などの果樹が増え、クマにとって格好のエサ場になっているためと分析している。また、2000年度から、狩猟が原則禁止になっていることなども影響しているという。17日までに捕獲された10頭のうち7頭は、両市村で15日に捕獲されたものだった。1日でこれだけの頭数が捕獲されるケースは異常で、同課では果樹の所有者の許可をとって伐採したり、トタン板を巻き付けて登りにくくしたりするなどの対応を行っている。同課は「クマに遭遇しないよう音の出る物を身につけてほしい。出会った時は慌てず、背中を見せないようにゆっくりとその場を離れて」と注意している。
(民家の庭先にクマ:新潟)
13日午後11時すぎ、村上市柏尾の男性から村上署に「入浴していたら窓の外にクマがいた」と通報があった。男性にけがはなく同署はパトカーなどで付近の住民に注意を呼び掛けた。同署によると、男性は入浴中に外で物音がしたため、風呂場の窓を開けたところ隣家の庭先に体長約1メートルのクマがいたという。現場は住宅地で、上海府小学校から約180メートル。同校は14日、教員が付き添って集団登下校する。保護者向けに注意喚起の文書を配布した。男性宅の隣に住む無職女性(80)の自宅の庭にもクマが出没した。女性は寝ていてクマには気付かなかったとし、「庭の果樹を狙ったのだろう。もし出くわしたらと思うと恐ろしい」と不安そうに語った。
(住宅街に2匹のサル、猟友会などが捕獲作業:岡山)
15日夕方、岡山市・東区西大寺浜の住宅街に姿を見せたのは、親子とみられる2匹のサルです。通報を受け警察が駆け付けますが、それもどこ吹く風で、数時間、民家の屋根でたたずんでいました。「最初見た時、とても大きいなと思った。妹もいたんですが、怖がっていたので、帰らせました」(第1発見者)地元の猟友会などが網を使って捕獲を試みますが、逃げられてしまいました。一旦中断された捕獲作業は16日午前6時前から再開されましたが、捕まえることはできませんでした。けが人などの被害は入っていないということです。
(県が特定動物の管理状況確認へ:長野)
県は17日、安曇野市で男性2人が熊に襲われ死傷した事故を受け、危害を加える恐れのある特定動物を飼育する個人や動物園の管理状況を確認するよう県内の保健所に通知した。熊は特定動物に指定されており、5年ごとに県の飼育許可が必要になっている。
(クマにもしも出合ったら、対応訓練:宮城)
宮城県内でクマの出没情報が例年を上回るペースで寄せられていることを受け、岩沼署は17日、実際に目撃情報があった岩沼市志賀地区で、岩沼、名取両市と県猟友会岩沼支部と出没時の対応訓練を実施した。警察と行政、猟友会の合同訓練は県内で初めて。実際に県北で駆除したクマの剥製が用意され、各機関の約20人が参加。花火製造の佐藤煙火の近くでクマを目撃した同社常務の佐藤典子さん(54)が110番した-との想定で、同署員が駆け付けてクマよけ花火に点火したり、猟友会がクマを駆除したりする流れが確認された。クマの出没に備え(1)大声を出す(2)目を見ながら後ずさりする(3)シートをかざして体を大きく見せる-などの対処法も実践した。猟友会岩沼支部長の桜井猛夫さん(75)は「有意義な訓練だった。クマと遭遇した際に学んだことを生かしたい」と話した。県によると、4~9月のクマの出没は1212件で、昨年同期の約2.6倍に上っている。
(クマの目撃相次ぐ:兵庫)
17日午後5時20分ごろ、兵庫県養父市八鹿町上小田の円山川河川敷で、犬の散歩をしていた理容師の男性(57)がクマが草むらにいるのを見つけ、兵庫県警養父署に通報。午後5時半ごろには、同県新温泉町多子の畑でクマが木に登っていると、美方署に通報があった。いずれもけが人はなかった。同県宍粟市ではこの日早朝、板金工の男性(60)がクマに襲われて重傷を負ったが、養父署などによると、大きさの違いから同一のクマの可能性は低いという。
(クマと軽乗用車衝突:新潟)
17日午後9時半前、南魚沼市山谷の県道で、軽乗用車が体長約1メートルのクマと衝突したと、運転手の男性が南魚沼署に通報した。車のバンパー付近が傷ついたが、男性にけがはなかった。同署によると、クマは衝突後、山中に逃げていったという。現場は民家まで約200メートルで、同署や市は住民に注意を呼び掛けている。
(ヤギ被害はイノシシの仕業:岡山)
津山市宮部上の山あいの畑で15日、腹部などをえぐられた死骸で見つかった子ヤギについて、岡山県は17日、イノシシに襲われたと断定した。県美作県民局や市久米支所の職員、県環境保全事業団の調査員ら10人が畑を訪れ、ヤギの死骸や現場に残されたふん、足跡を確認。当初は美作地域で出没が相次ぐツキノワグマによる被害が疑われたが、腹部に下から牙で突き上げたような傷がある▽クマが食べないとされる地下茎がふんに含まれていた―などからイノシシの仕業と判断した。
(クマの人身被害、全国で53人:兵庫)
環境省(速報値)によると、今年4~8月のツキノワグマによる人身被害は全国で51件53人。5月下旬以降、秋田県鹿角(かづの)市の山林で、クマに襲われたとみられる男女4人の遺体が相次いで見つかり、付近で射殺されたクマの体内から人体の一部が見つかった。同様に今年4~8月、都道府県知事などの許可を得て捕獲されたツキノワグマは1685頭(うち1633頭は殺処分)に上り、前年度1年間の1309頭(同1224頭)を既に大きく上回る。兵庫県内でのクマの目撃情報は本年度、334件(9月末現在)。例年より多いわけではないが、出没地域が宍粟市一宮町や西脇市など、普段あまり目撃されない地域へと南下しつつある。県森林動物研究センター(丹波市)は「頭数が増えて生息域が広がっているかもしれない」とする。同センターによると、クマは基本的に臆病で人の気配があれば逃げるという。注意点として、夕方から早朝はクマがいるかもしれないと気を付ける▽不要なカキの収穫▽屋外にごみを置かない-などを挙げている。県はこれまで禁猟措置を取ってきたが、11月15日から1カ月間、20年ぶりにクマ猟を限定的に解禁する。
(殺傷能力ある空気銃など所持容疑:宮城)
殺傷能力がある空気銃など計111丁を所持していたとして、警視庁は、宮城県塩釜市白菊町、無職坪池家敬容疑者(50)を銃刀法違反(所持の禁止)の疑いで逮捕、東京都と神奈川、千葉両県に住む29~68歳の男15人を同法違反容疑で書類送検し、14日発表した。生活環境課によると、坪池容疑者の逮捕容疑は1月22日、「準空気銃」4丁を自宅で所持していたというもの。ほかの15人は、坪池容疑者から購入するなどした空気銃や模造拳銃など計107丁を自宅などでそれぞれ所持していた疑いがある。全員容疑を認めているという。インターネット上で坪池容疑者が空気銃などを販売しているのを捜査員が発見した。坪池容疑者は一昨年末ごろから、日本国内では製造されていない空気銃などを香港から密輸し、これまで116人に計147丁を販売していたという。1丁約1万円で購入し、約2万円で売っていたと同課は説明している。
(野生サル、ワナから救助へ:静岡)
熱海市に生息する野生のニホンザルが、「くくりわな」と呼ばれるワイヤ製のわなが左手にまとわりついた姿で住宅地などに出没し、今年初めから、住民から助けるよう求める声が市に寄せられている。これを受け、市は近く動物保護の専門業者に救助を委託する。市農林水産室によると、このサルは「テツコ」と呼ばれる推定15~20歳の雌で、人間であれば80歳程度。同市北部から神奈川県境近くに生息する6頭の群れの1頭で、野生のサルの群れが母系中心に行動することや年齢からみて地位は高いと考えられている。同市周辺のサルの群れは、絶滅の恐れがある地域個体群とされ、静岡県版レッドデータブックに掲載されている。かつて神奈川県湯河原町の有料道路「湯河原パークウェイ」周辺にいた群れに属し、観光資源として餌付けされていた時期があったため、人間に慣れてしまったという。そこから分散した群れが熱海市周辺に移り、畑はもとより住宅地の人家や市街地の商店にまで餌を取りに来るようになった。市の2人の巡回員が山へ追い返そうと努めるが、「人里の方が簡単に餌を得られるので、追い払ってもなかなか逃げない」(神尾勲・熱海市農林水産室長)というのが実情だ。くくりわなは、有害な動物を駆除するための道具で、木の幹などにワイヤを固定し、そこから延ばしたワイヤの先の輪が、踏んだ動物の四肢の一つを締め付けて捕らえる仕組み。テツコにまとわりつくワイヤは、自分でねじるなどして切ったか、わなを仕掛けた関係者が切ったのではないかとみられている。くくりわなの使用には、環境省や県の許可証または狩猟者登録証(免許)が必要だ。同市周辺では農作物の被害防止のため、主としてシカやイノシシの捕獲に使われる。テツコは、市が保護目的で群れの行動を把握するために発信器を取り付けた3頭のうちの1頭で、居場所は確認できる。市は今年度補正予算に関連経費を計上しており、市の委託を受けた業者が、麻酔銃などを使って捕獲後、必要があれば傷の手当てなどをしたうえで、群れに戻すことになる。
(シカの問題見学会:神奈川)
NPO法人小田原山盛の会(小田原市堀の内)は10月27日、平成28年度神奈川県もり・みず市民事業支援補助金交付事業として「箱根・仙石原シカ問題見学会」を開催する。仙石原地域を重点にしてシカの調査を行ってきた同団体。鳥獣保護区となっている箱根内輪山側は、通年シカの定着が見られ多くの影響が出てる。今回は、シカにより劣化の見られる地域を視察。箱根のシカの管理に関わる専門家と意見交換も行い具体的な対策を検討していく。管理捕獲が始まっている箱根町の事例も参考にする。当日は、元丹沢大山学術調査副団長で同法人のシカ調査を指導する古林賢恒さん、野生動物保護管理事務所の濱崎伸一郎さん、神奈川県自然環境保全センターで分布拡大エリアシカ対策を行う山根正伸さんが参加するほか、仙石原湿原・箱根山地を守る対策を行う環境省箱根自然事務所、囲い罠・狩猟による管理捕獲の取り組みを行う箱根町環境課、国有林におけるシカ対策の東京神奈川森林監督署も協力する。視察・見学コースは、仙石原湿生花園を9時30分に出発し、アオキの採食現場~ゴルフ場周辺の主要な餌場~林業被害地(片平地区町制50周年植栽事業地)~耕牧舎跡の碑(植生保護柵の設置場所)~仙石原浄水場センター(囲いワナ設置場所)~仙石原湿生花園に戻る工程。同法人の川島範子さんは、「丹沢に多くのことを学ぶことができる。シカ問題を解決するために実態を把握するには、シカの密度が低く、餌(えさ)となるアオキがまだ分布する今。ぜひ参加してもらえれば」と呼び掛ける。
(捕獲イノシシ大幅増、住民不在長期化で:福島)
東京電力福島第一原発事故を受けて実施されているイノシシの捕獲で今年度、大熊町での捕獲頭数が昨年度よりも大幅に増えていることが町への取材でわかった。4日現在で136頭に上り、昨年度1年間の77頭と比較しても7割以上多い。イノシシは原発事故による出荷停止が続いており、事故の避難で住民不在が長期化していることから、生息頭数が増えている可能性があるという。大熊、双葉、浪江、富岡各町では2013年度から環境省の事業としてイノシシの捕獲が実施されており、14年度からは葛尾村も対象地域に加わっている。捕獲数は大熊町の隣の双葉町でも増加傾向で、15日現在で83頭と昨年度1年間の94頭に迫っている。他の3町村では昨年度とほぼ同水準だという。各町村によると、一時帰宅した住民などからのイノシシ被害に関する苦情は続いている。「道路の側溝がイノシシの掘り返した土で埋まっている」「庭が掘り返されている」「自宅に入ってめちゃくちゃにされた」などの内容で、自治体の担当者は「委託先の業者と相談してわなの場所を変えるなどし、捕獲をさらに強化したい」と話している。
(イノシシ捕獲へICT活用の罠設置:新潟)
イノシシ被害に頭を悩ませてきた糸魚川市の農家や狩猟関係者らでつくる同市鳥獣被害防止対策協議会は14日までに、情報通信技術(ICT)を活用し、遠隔操作でイノシシを群れごと捕獲できる新システムの罠(わな)を同市島道の山あいに設置した。効果が認められれば増設も検討する。新システム「ハンティングマスター」は檻(おり)にカメラやセンサーを備えたもの。餌におびき寄せられたイノシシをセンサーが感知すると登録者に電子メールで通知。登録者はカメラの映像をパソコンやスマートフォンで確認し、遠隔操作で扉を閉めて捕まえる仕組みだ。特別な操作技術や見回りの必要がなく、群れの動きを見ながら一網打尽にできるなど、効果的にイノシシを捕獲できるのが特徴だ。松山市の「パルソフトウェアサービス」が、野生鳥獣の肉の卸販売や捕獲技術指導などの会社「四国ジビエ」と共同開発した。設置費用は約80万円。糸魚川市鳥獣被害防止対策協議会事務局の市商工農林水産課は「本州での設置は初めて。新しいシステムを導入することで効果を確かめたい」としている。
(野生のツキノワグマ・カモシカの一部に高濃度セシウム蓄積:群馬)
東京電力福島第一原発事故後に、県内で捕獲された野生のツキノワグマやカモシカの一部で腎臓に高濃度の放射性セシウムが蓄積している実態が、県食肉衛生検査所(玉村町)と県立自然史博物館(富岡市)の共同研究で分かった。県内では事故後からツキノワグマやイノシシなど野生鳥獣4種類の出荷制限が続くが、依然として解除に至らない背景や原因を考える上で注目される。研究成果は二月、秋田県で開かれた日本獣医師会の獣医学術学会で発表した。検査所によると、二〇一一年三月の事故前と比較するため、一〇年十月から一四年八月に、県内で駆除されたツキノワグマ、カモシカ、ニホンジカ、イノシシなど二百四十七体の各臓器や筋肉ごとに一キロ当たりのセシウム濃度を測定した。その結果、腎臓では、ツキノワグマが約四〇~約一〇〇〇ベクレル、カモシカが約五〇~約七五〇ベクレルとなった。約一〇〇〇ベクレルのツキノワグマは一二年十月、約七五〇ベクレルのカモシカは一三年一月、いずれも県北部で捕獲された。食品の安全基準はセシウム濃度が一キロ当たり一〇〇ベクレル。今回の研究とは別に、県は事故後に野生鳥獣の筋肉について濃度を検査しているが、一〇〇〇ベクレルはほとんど記録がない高濃度だ。一般的に、セシウムは各臓器より筋肉に蓄積しやすいと考えられてきた。しかし、今回の研究では、カモシカ三十四体のうち三十三体で、腎臓の方が筋肉よりも濃度が高かった。腎臓は尿をつくって老廃物などを体外へ排出する臓器。ツキノワグマとカモシカのセシウム濃度が腎臓で高い原因について、共同研究を主導した獣医師で県職員の杢代(もくだい)俊枝技師長は「動物がセシウムを含む餌を食べて排出することを繰り返すうちに、蓄積したためではないか」とみている。放射性物質のうち、セシウム137の半減期は約三十年とされる。県の検査では、出荷制限が続く野生鳥獣四種類のセシウム濃度は本年度に入ってからも安全基準を超えるケースが複数あり、解除の見通しは立たないのが現状だ。野生鳥獣の出荷制限を巡っては、イノシシ鍋が名物だった四万温泉(中之条町)の旅館街が提供できなくなるなど観光への影響が長引いている。県の検査では、イノシシのセシウム濃度は本年度は一五~一六〇ベクレルになっている。
(“クマ剥ぎ”対策を学ぶ研修会:新潟)
県内の山林でクマが木の皮を剥がす「クマ剥ぎ」の被害が起きていることを受け、阿賀町で15日、林業関係者が対策を学ぶ研修会が開かれた。研修会は新潟県農林公社が初めて開いた。約30人の林業関係者が、木材になる杉の木の樹皮がクマに剥ぎ取られることを防ぐ手段としてロープを幹に巻きつける方法を学んだ。「クマ剥ぎ」はクマが糖分のある杉の樹液を舐めるために樹皮を剥ぎ取ってしまうものと考えられていて、被害に遭った杉は枯れることもある。農林公社によると、県内では近年、下越地方を中心に「クマ剥ぎ」の被害が出ているという。
(御料牧場で一般向け見学会:栃木)
皇室の食事や宮中晩さん会のメニューに使われる食材を生産する宮内庁御料(ごりょう)牧場(栃木県高根沢町、芳賀町)で十四日、一般向け見学会が開かれた。これまで年一回、地元の住民向けには見学会を開いてきたが、地元住民以外を対象にしたのは初めて。「開かれた皇室」の一環として試験的に実施された。二百五十二ヘクタールの御料牧場では、乳牛約三十頭、ヒツジ約四百頭、豚約六十頭、鶏約千羽を飼育。皇室で朝食に供される牛乳、ハム、野菜などを生産している。敷地内に貴賓館もあり、昭和天皇の時代から皇族が保養のため訪問、宿泊し、各国大使らを招いてのバーベキューなど、もてなしの場にもなっている。東日本大震災の直後は、被災者に卵やウインナーの缶詰が提供された。この日午前は、抽選で選ばれた約四十人が参加。手や指の消毒など防疫措置を取った後、厩舎(きゅうしゃ)を見学した。その後、バスで放牧エリアを回り、牧草を食べる乳牛や、草地を自由に走り回る豚を観察した。牧場は、今回の試行を受けて定期的な見学会も検討する。皇室施設の公開拡充は、訪日観光客増加を目指す政府方針の一つ。関東地方には御料牧場のほか、越冬のため飛来したカモを伝統的猟法で捕獲する「鴨場(かもば)」が埼玉県越谷市と千葉県市川市にあり、九月からそれぞれで見学会を試行している。事前予約制で公開していた皇居は、六月に一回当たり定員をこれまでの三百人から五百人に増やし、予約がなくても先着順に入れる当日受付枠を設けた(施設改修のため二十九日まで定員を百八十人に縮小し、当日受け付けのみ)。
(ツキノワグマ狩猟、20年ぶり解禁:兵庫)
兵庫県でツキノワグマの狩猟が、20年ぶりに解禁される。絶滅の恐れから禁猟の措置が採られてきたが、山間部の過疎化も相まってクマの数や生息域が拡大し、人や農作物への影響が深刻化しつつある。ただ、今秋は餌の木の実が少なく、出没が増える恐れがありながら、猟師の減少と長年の空白でクマ猟に積極的な猟師は少なく、捕獲数を見通すのは難しそうだ。ツキノワグマは生息個体数が減ったため、1992年度に県の要請で県猟友会が狩猟を自粛。96年度には100頭以下になったとして県が全面禁止した。その後、2005年以降、推定生息数は毎年2割ずつ増え、15年には県の計画で禁猟を解除する目安の800頭を上回る約940頭に上った。人里などへの出没情報も増加。11~15年度は計2676件と、05~09年度(計1689件)の約1・6倍となった。出没地域も南下し、これまであまり目撃されていなかった北播磨や西播磨南部、北摂へと拡大。県は11月15日から1カ月間、20年ぶりにクマ猟の限定的な解禁(猟師一人1頭、有害駆除を含め上限140頭)に踏み切った。但馬地域の果樹農家の男性(73)は8月、収穫間近のナシの約9割をクマに食べられて収入を断たれ、頭を抱える。「解禁はありがたい。被害を受けた人は同じ思いだろう」と期待する。県森林動物研究センター(丹波市)によると、今年はブナとミズナラの実りが悪く、冬眠を前に出没が増える恐れが高い。既に北播磨、丹波地域でも出没が目立ち、多可町は恒例の秋のハイキングイベントを中止した。一方、豊岡市内のコメ農家の男性(65)はクマが集落に近づくのを防ぐ「防除」に取り組み、解禁に懐疑的だ。「作物を食べ、人を恐れないクマは殺処分もやむを得ないが、無分別に殺すのはためらいがある」。クマの生息環境保全に取り組む日本熊森協会(西宮市)も「植林などで荒れた森林環境の改善が先」などと反対している。クマは銃猟に限定されるが、県内の銃猟免許所持者は、96年度の5606人から2013年度末には2759人まで半減。高齢化で銃を手放す人も多い。さらに、同センターが昨秋、猟師約850人に実施したアンケートでは「クマを撃ちたい」としたのは15%。禁猟前には養父市で4頭を狩った丹波市の男性も数年前、猟銃を手放し、「知る限り、周りに進んでクマを撃ちたいという猟師はいない。犬を殺されることもあり、銃を持っていても怖い」と話す。狩猟技術が継承されていないとの懸念もある。県猟友会の西川義丈会長(72)は「県内の会員は20年間クマ猟をしていない。何年も続ければ捕れるだろうが、最初からは難しいだろう。クマは手負いにすると人命に関わる。ハンターの安全を第一に、チームを編成して狩猟に臨みたい」とする。県鳥獣対策課は「実際に何頭捕れるのかは未知数。下限は設けておらず、まずは保護から数の調整への転換が求められている」と説明する。
(“放狼”是か非か:福岡)
「オオカミ復活」は是か非か-。シカやイノシシによる農林産物の食害に悩む福岡県添田町の住民グループが、国内では絶滅したオオカミを輸入して山林に放ち、食害を減らそうとの構想を提案している。23日には、町内でオオカミを用いて有害鳥獣を駆除する方法や安全性について考える「オオカミフォーラム」を企画。過疎化に伴い、シカやイノシシの異常な増加など里山崩壊に悩む地域の対策として一石を投じる。フォーラムは町の河川保護に取り組む住民グループ「アカザを守る会」(武貞誉裕会長)が一般社団法人日本オオカミ協会(静岡)と連携して開催する。輸入オオカミを野に放つ構想は、2011年に大分県豊後大野市が同様の状況にある自治体に協議会設置を呼び掛けたが、安全性や生態系への影響が懸念され「市民の理解が得られていない」などの理由で実現していない。「人を襲うのでは」との不安も根強い中、フォーラムでは、米国とドイツから招く研究員ら4人が「オオカミは人を襲わない?」「オオカミの復活と自然生態系回復」などのテーマで講演する。1995年にシカの増加による生態系の悪化に悩んでいた米イエローストン国立公園で放した結果、シカが激減して植物群落やビーバーが戻ってきた事例や、欧米ではオオカミによる人的被害はゼロに等しい現状を報告する。構想の背景には食害の深刻化がある。町が最も被害を受けているシカの捕獲数は、2010年の99頭から14年は396頭と4倍に。猟友会による駆除やわなも増設しているが、農林産物被害は例年4千万円台後半に上るという。同町の英彦山にもかつてニホンオオカミが生息し、イノシシやシカの天敵だったとされる。守る会は将来的に、ニホンオオカミと祖先が同じとされ、中国などに生息するハイイロオオカミの導入を目指しており、武貞会長は「食物連鎖の頂点が復活すれば、自然環境のバランスは回復する。輸入オオカミの導入は地域の山や川を守る一つの可能性として挑戦する価値がある」と強調する。一方、環境省は「家畜被害や人を襲った場合の補償など課題も多い。現状では検討できる状況にない」としている。
(オオカミで食害防げ:徳島)
シカやイノシシの食害対策に、オオカミの活用を考える「日・米・独国際オオカミフォーラム2016」(一般社団法人日本オオカミ協会主催)が22日、徳島市のふれあい健康館で開かれる。オオカミの生態系復活に取り組む米国などの事例を基に、日本での活用策を探る。日本にはかつてニホンオオカミが生息していたが、明治時代に絶滅したとされる。協会は「生態系の頂点に立つ捕食者のオオカミがいなくなった上、狩猟者も減ったことが、シカなどが増えた要因」として、オオカミの「復活」を訴えている。協会によると、米国北西部にあるイエローストーン国立公園では1930年代にオオカミが絶滅すると、大型のシカ「エルク」が増え、森林荒廃などが深刻化。95、96年にカナダからオオカミを連れてきて生態系を復活させつつある。一度はオオカミがいなくなったドイツでも、野生生物などを保護する国際協定を結び、他国から越境してくるオオカミの保護活動を進めている。フォーラムでは、合衆国地理調査研究所研究員のシャノン・バーバーマイアさん(米国)や、ドイツの環境団体「自然・生物多様性保護連合」の政策責任者マーカス・バーテンさんらが、これらの取り組みや被害の抑止効果を紹介する。協会の会員は剣山系などの食害の状況を報告する。協会の丸山直樹会長=東京農工大名誉教授=は「童話などの影響でオオカミを恐れる人が多いと思うが、臆病で人間を襲うことはない。オオカミの活用について興味を持ってほしい」と参加を呼び掛けている。
(高校生、獣害対策に一助:岐阜)
岐阜市本荘の岐南工業高校機械科の生徒が、岐阜県揖斐郡揖斐川町谷汲深坂でシカやイノシシの捕獲に取り組む住民グループ「深坂区獣害対策協議会」に手作りの箱わな1基を寄贈した。同校と県立岐阜商業高校、岐阜農林高校の3校が連携して進める獣害対策の一環。岐南工業高では、2年前から機械科の生徒が溶接技術を生かして箱わなを製作している。今回寄贈したのは、昨年度の3年生が手掛けた縦横1メートル、奥行き2メートルの鉄製のわな。中のえさに触れるとワイヤが外れて扉が閉まる仕組み。贈呈式は、地元で捕獲した獣の解体処理を担う同町谷汲長瀬の所産業で行われ、3年生の遠松巧見さん(17)が同協議会の深井芳孝代表(77)に目録を手渡した。深井代表は「良いわなを頂いた。たくさん捕獲できるように頑張りたい」と礼を述べた。その後、生徒らは車道から近い山林に箱わなを設置し、現場での捕獲作業について学んだ。来年度用のわなを製作中の遠松さんは「知識をより深め、わなの改良に生かしていきたい」と意気込んでいた。
(鳥獣被害対策の定着をテーマに:島根)
農研機構は農水省と共催で「平成28年度中国四国地域マッチングフォーラム」を11月10日(木)に島根県の松江市総合文化センターで開く。「効果的な鳥獣被害対策の定着にむけて」がテーマ。中国四国地域は中山間地域が多く、シカやイノシシなど野生鳥獣による農業被害が深刻化・広域化している。このマッチングフォーラムでは、農研機構西日本農業研究センターなど関連機関の取り組みの紹介と、指導者向けの鳥獣被害対策技術指導研修会の効果や問題点の意見交換会を行う。
(ジビエ普及拡大を、人材育成研修150人が参加:宮崎)
鳥獣被害対策として捕獲数が増加する県内のイノシシやシカを食肉(ジビエ)として活用するため、衛生管理や解体処理技術の研修が13日、美郷町の県林業技術センターであった。県主催で関係者約150人が参加した。県は野生鳥獣の解体処理に必要な衛生管理などのガイドラインを設定。この日は野生鳥獣から人への感染症などを紹介したほか、捕獲鳥獣解体の際に食用か廃棄の判断をする基準などを説明した。
(ジビエ特別講座:東京)
シカやイノシシなど野生動物の肉「ジビエ」の魅力を広く知ってもらおうと、JA全中主催の特別講座「秋ジビエをフレンチで味わう」が、千代田区大手町1のJAビルで開かれた。長野県のレストランのシェフで日本ジビエ振興協議会理事長の藤木徳彦さんが、衛生上の注意点や臭みを出さない調理法などを紹介した。
(イノシシ80頭、女性名人捕獲:佐賀)
有田町に田畑を荒らすイノシシを駆除する「わな仕掛けの女性名人」がいる。居酒屋従業員の池田直子さん(64)で、昨年夏に一念発起して国家資格の「わな猟免許」を取得。わずか1年で約80頭を捕獲した。「田畑を荒らされて悲しむ農家は多く、苦労話をたくさん聞いてきた。少しでもお役に立ちたい」と話している。池田さんは資格取得後、30人いる県猟友会有田支部の唯一の女性会員になった。銃は使わず、原口隆会長(65)の指導で、けもの道の探し方やイノシシを追い込む「はこわな」の設置方法などを一つ一つ覚えていった。仕掛けるこつは「わなに汗など、人間のにおいを残さないこと」と「臆病なイノシシの身になって、目立たず安心できそうな場所を選ぶこと」という。真面目に毎日早朝、町内の山や林に仕掛けたわなを見回り、農家の被害を訴える声に耳を傾けている。今月初め、被害が深刻だった同町山本地区で体長60~70センチのメス2頭とオス1頭が、わなにかかった。ブヒブヒと鳴いて暴れるイノシシを前に「よく見ると、かわいかとです。でも悪さばするけん、仕方なかです」と池田さん。連絡を受けた原口会長が空気銃で仕留め、池田さんが後処理をした。厳しい指導にも心折れることなく、めきめきと腕を上げるルーキーに、原口会長は「今では有田でも三本の指に入る仕掛けの名人。彼女に続いて狩猟に関わる女性が増えてほしい」と目を細める。11月には町内の寺で、駆除したイノシシの魂を弔うという。
(純国産キョン革初生産、地元猟友会と協力:千葉)
特定外来生物キョンの捕獲数拡大へ、いすみ市は国内で初めて純国産キョン革を11点作り、活用へ乗り出した。第1弾は「ファーストベビーシューズ無料クラフト講座」。今後も地元猟友会と全面協力して革製品を生産する。
(駆除した害獣、アートで再生:静岡)
有害駆除されたシカやイノシシの皮や骨を芸術作品や革製品などに生かしている脱サラ猟師がいる。静岡県の富士山麓(さんろく)で、「害獣」の利活用を通じて、人と自然のより良い関係を考えてもらおうと活動している。この猟師は静岡県富士宮市の井戸直樹さん(40)。9月には、シカ皮を使ったワークショップを浜松市天竜区の山あいで開いた。会場には、井戸さんが銃やわなで捕った動物の毛皮が積み重ねられた。害獣は利活用の場がないとされ、大半が埋められている。あまり使われていない毛皮が、参加者の手で三脚椅子や楽器などに生まれ変わった。ワークショップには名古屋市名東区の鍼灸(しんきゅう)マッサージ師、長谷川啓さん(40)も太鼓アーティストとして参加。通常はヤギ皮を使うジャンベやタンバリンをシカ皮で作った。長谷川さんは「人間の都合で殺して、埋めるだけの社会って、いびつじゃないですか」と話す。静岡県掛川市の彫刻家、木下琢朗さん(39)はシカの骨の粉末とにかわを混ぜた白色の塗料を作品に使っている。井戸さんらが捕る年間計50頭ほどのシカやイノシシは、約15の個人や団体を通じて生まれ変わる。肉は飲食店に、骨や皮は芸術家らの手でストラップなどの小物に仕立てられる。売り上げの一部は猟師や芸術家らの活動資金になる。井戸さんは「人と自然の距離が離れた結果、シカなどが増えて農作物被害も増えた。原因は、害獣を含めた自然のアンダーユース(利用不足)」と話す。森からの恵みを食べたり、使ったりすることが持続可能な自然との関わりにつながるという。井戸さんが活動を始めるきっかけは、害獣たちの最期を知ったことだ。環境系の会社を退職し、自然での暮らしを求めて2004年に滋賀県から移住した。猟で山に入って見たのは、重機で掘った穴に埋められるシカやイノシシだった。有害駆除という大切な役割と命を奪う罪悪感との板挟み。「捕るからには、なるべく無駄なく使いたい」。そう思うようになった。7年前に1人で始めた試みは、芸術家らとの出会いで広がり始めた。2年前から富士宮市内で毎年開く企画展「富士山環境展」には、骨や皮を生かした芸術作品が並ぶ。富士山麓の資源の有効活用がテーマだ。環境省によると、13年度に全国で捕獲されたシカとイノシシは計約96万6千頭に上る。井戸さんらの試みの規模は小さいが、仲間たちと築いた利活用のネットワークを「富士宮モデル」として、普及させていくつもりだ。
(鳥獣被害対策としてのジビエ)
捕獲した野生鳥獣を営業許可を取得した処理施設で解体したものでなければ流通してはいけない、また客に提供する際には加熱処理した肉を提供しなければならないなどの規定があるジビエ。今回、このジビエがこのまま普及していくかについて、藤木理事長にお尋ねした。--ジビエに興味をもったのはいつからですか。真剣に講義する藤木理事長 1998年に長野県でフランス料理店をオープンしたころからジビエ料理は扱っていました。もともと、店を持つ前の修業時代から飼われていない天然のもの、野生のものであるジビエに魅力は感じていました。でも一番のきっかけは、20歳の時にフランスでシカとカモをたべたこと。"野生だから臭いし硬いだろう"と思って食べたら、おいしかった。日本に帰って当時のフランス料理のジビエを食べたけれど、おいしくないと思った。焼き方が違ったんでしょう。--農水省から「地産地消の仕事人」として認定を受けていますね。ジビエは"地産地消"としてみていますか、フレンチの文化としてみていますか。フレンチの文化として見ています。本来は店を営業する上で、冬の食材が少ない時にジビエを提供するというところから発想を得ています。--「ジビエ」がメディアで取り上げられています。この急速な発展の流れに、とまどいは感じていますか?とまどいではなく、"こうあるべき姿"になったんだと感じます。もともと世間では、ジビエという言葉はあまり定着していなかった。農水省に相談に行っても、担当してくれる課は以前はありませんでした。昨年から農村振興局や自民党の議連が立ち上がり、わたしも今は日本ジビエ振興協議会という立場に立っています。食には流行があり、時に、これは残酷な結果ももたらすことがあります。例えば、関東でジンギスカンブームが起こった時、長野では羊の増産が行われました。けれど今はブームは廃れて、年老いた羊だけが残っている。どうするのか。ジビエも、流行として終わらせることは簡単だと思う。けれど、今は国も、議連も、鳥獣被害の視点から、ジビエの文化を日本に定着させようと働きかけています。--肉、というくくりでいくと、実は畜産農家の方々にとって、チャネルを奪われる心配があるのではないかと思いますが、いかがですか。これは非常にデリケートな問題です。畜産農家の方は、ジビエがもっと表にでてきたら「ライバルだ」と敬遠するかもしれません。しかし、ジビエの本来の入り口は"鳥獣被害対策"なのです。農家の方が困っている被害を軽減し、捕獲した動物を資源にしようとしているだけに他なりません。最終的に肉を売る、ということはありますが、あくまでも入り口は違うんだということを念頭に置いていただきたい。牛や豚などの生産量に比べると、シカ・イノシシなんて微々たるもの。それに、料理の種類が違うと思います。すきやきを、鹿肉で食べたいと思いますか?牛や豚にあう料理、シカ・イノシシなどジビエに向く料理と、ちゃんと分ければいいと思います。--ジビエを扱いたいとJAなどが考えたとき、最初の一歩はどう踏み出すべきでしょうか。あくまでも理想論ですが、JAでジビエをやりましょう、となっても、相談する窓口がありません。そこを協議会がお手伝いしたいと思っています。距離が離れていても、相談会などをやっていきたい。取り組みの最後にはジビエ肉の流通が必要になってきます。川下の販売チャネルをJAは持っています。私は、JAの力を是非お借りしたいと思っています。二人三脚でやっていきたいですね。野性鳥獣による農作物の被害額は200億円前後で近年推移しており、そのうち7割がシカやイノシシ、サルによるもの。急速な生育数の増加と生育域の拡大で自然生態系にも深刻な被害が起っている。平成25年12月、環境省と農水省は共同で「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」を取りまとめ、そのなかで「ニホンジカ、イノシシの個体数を10年後(平成35年度)までに半減」することとした。27年度には25年度の捕獲率(捕獲頭数÷生息予測頭数、ちなみに25年度のシカの捕獲数は約38万頭)の約2.1倍で捕獲を行わなければ目標の達成が難しいことが分かっている。長野県でフランス料理店を営むシェフ・藤木徳彦氏は、捕獲した野生鳥獣を食肉のジビエとして普及していくことを目的にNPO法人日本ジビエ振興協議会を2014年に設立。農水省や自民党のジビエ議連などとの取組みや、ジビエ肉の流通などの正しい知識をプロ向けの調理セミナーなどで伝えている。長野県では、一部のAコープでシカ肉の販売を行っている。これは農家が罠免許を取得し、捕獲した鳥獣は移動式解体処理車(ジビエカー)で取りに来てくれ、処理施設(ここでは信州富士見高原ファーム)が購入。ここで処理したジビエをAコープで販売している。移動式解体処理車は、来年度には実証実験の結果がでてくる。全国の自治体で取り入れたいと考えている場所で取り入れ、鳥獣被害対策として活用されればよいと思う。衛生も担保され、消費者にトレーサビリティを示せ、安心・安全を提供できることを藤木氏たちは目指している。
(プロのレシピ募集、ジビエ料理コンテスト)
国産ジビエ流通規格検討協議会は10月11日から「第1回ジビエ料理コンテスト」のレシピを募集している。飲食店のシェフなどが対象で、一般家庭で再現可能な設備を想定することなどが条件。農水省は捕獲鳥獣を地域資源として有効活用するためジビエ(野生鳥獣の肉)の利活用を促進している。このたび、家庭や飲食店などでジビエ料理の普及と展開を図るためコンテストを開催する。農林水産大臣賞が1名、イノシシ部門・シカ部門で最優秀賞がそれぞれ1名ずつ、ほか入賞が50名選ばれる。レシピの応募受付期間は10月11日から11月30日までで、書類審査結果後、審査員3人による実食審査で賞が決定する。審査員は国際ソムリエ協会・田崎真也会長、日本ジビエ振興協議会・藤木徳彦理事長、龍谷大学農学部客員研究員でNHK「きょうの料理」講師・高橋拓児氏。表彰式は1月17日に東京都内で行われる。応募方法やジビエに関する知識などはNPO法人日本ジビエ振興協議会のホームページで確認できる。
(「シカ肉」バーガー日本一:鳥取)
和歌山県内を中心に17店舗を展開する「パン工房カワ」(有田郡広川町、TEL 0737-63-4792)の「里山のジビエバーガー」が10月9日・10日、鳥取県で開かれた「とっとりバーガーフェスタ2016」でグランプリに輝いた。同社は2013年と2014年に、「まるごと!?紀州梅バーガー」でグランプリを受賞。新商品の「里山のジビエバーガー」は30のご当地バーガーから一般投票529点、審査員投票1870点でグランプリを獲得し、今回3連覇を達成した。同社によると、ジビエバーガーはシカやイノシシなどによる農作物への被害を受ける古座川町からの依頼で開発に着手。同町は鳥獣食肉処理加工施設を持ち、都市部に向けてジビエを出荷しているが、流通に乗らない部位の多くは廃棄処分しているという。同町産業建設課の細井孝哲さんは「当町は鹿肉を地域資源として活用するため、全国でも珍しい料理人が処理する鳥獣食肉処理加工施設を持っている。猟師向け勉強会も行い、肉に臭みが残らない高品質なジビエを提供できる。地元企業と連携して販路を確保するなど、町ぐるみでジビエ販売に取り組んでいる。一方、ジビエは消費されずに全国的には赤字の施設が多い。地元猟師からも無駄な殺生はしたくないとの声があり、ミンチの鹿肉をおいしく食べる方法を探していた」と話す。同社は改良を重ね「里山のジビエバーガー」を開発。古座川町産「清流鹿」のハンバーグと県産玉ねぎのオニオンフライ、焼きチーズ、レタスを、16種の穀物と紀州備長炭を練り込んだ黒いバンズで挟んだ。味の決め手となる2種類のソースは、鹿肉とトマトを煮込んだラグーソース、湯浅町の三宝柑(さんぽうかん)と同町のゆずを混ぜたマヨネーズソースを使う。同社企画室の今西廣典さんは「地元特産品を多くの子どもたちに伝えていきたい。具材をはじめ、バンズにも紀州備長炭を練り込んだ。肉は鹿肉だけを使い、残りは柔らかさを出すため豆腐を加えた。鹿肉72%が固くなりすぎないギリギリのラインだ。獣害は和歌山だけではなく、全国の課題。レシピは公開する予定なので他地域での取り組みの参考にしてほしい」と話す。同イベントのプレゼンでは今西さん、細井さんの二人が登壇し「いただきます。自分たちの口に届くまでの全てに感謝を」と手を合わせたという。今西さんは「当初は3連覇が目的だったが、初心に返り、生産者と向き合い地域にもお客様にも喜んでもらえるハンバーガーを作るという原点に戻れたことが勝因と思う。鹿肉でここまでおいしいものを作れると認められたことがうれしい」と笑顔を見せる。
(対馬シシ肉に太鼓判:長崎)
対馬市美津島町加志の市営対馬猪鹿(いのしししか)加工処理施設で解体されたイノシシの精肉は、市販の豚・鶏肉より大腸菌などの菌が少ないことが、大阪府立大の星英之(ひでのぶ)准教授(公衆衛生学)の研究で明らかになった。准教授は「この施設が処理したイノシシの肉は安全においしく食べられる」と太鼓判を押している。9日に同大であった獣医学術近畿地区学会で発表した。同市では近年、イノシシとシカによる農林業の被害が深刻化。これまでは捕った後に大半を野山に埋めており、資源活用が課題になっていた。市は2014年に同大と食肉の衛生管理の研究について連携協定を結び、加工施設を稼働。15年にイノシシ・シカ肉を衛生的に解体するためのガイドラインも策定した。調査対象は昨年3~7月に同施設で解体されたイノシシ57頭分のヒレ肉と、市販の豚と鶏のひき肉それぞれ8パック。食品の衛生状態を測る指標となる「大腸菌群数」と「一般生菌数」を比較すると、イノシシ肉の方が豚・鶏肉よりどちらも少なかった。加工施設の衛生管理を担う獣医師の谷川ももこさん(29)は「イノシシをつり上げて解体したり、施設にエアコンを設置したりするなど衛生的とされる方法を取り入れてきた」と説明する。星准教授は「この施設では衛生的な解体法が実践されている。害とされていた動物を資源として生かすことで新たな雇用も生み出せる」と話している。
(「農業改革、猪突猛進で」vs「ワナにかからないように」:東京)
東京・大手町のJAビル4Fの農業・農村ギャラリーで開催されている「恵みの大地 信州ジビエ×農産物」のパネル展示に、10月6日、自民党の小泉進次郎農林部会長が視察に訪れた。また、同日夜にはJAグループなど関係者による試食会が開かれ自民党のジビエ議連会長の石破茂前地方創生担当相らも参加した。今回のパネル展示では深刻化する農産物への鳥獣害の実態とともに、山で処理できる移動式解体処理車(ジビエカー)やJA長野県グループの取り組みが紹介されている。同県では今年6月から一部のAコープ店でシカ肉などを販売している。小泉部会長は、雨宮勇JA長野中央会会長から「足くくり罠」の説明を聞き、またジビエカーを製造した長野トヨタ自動車の西澤久友部長の話にも耳を傾けた。ジビエカーをトヨタが造ったと知ると「トヨタがトラクターやコンバインを作ればいい。競争のない農機業界の新規参入をどうするか考えている。そうか、農業機械にトヨタを。実に分かりやすい」などとはしゃぎ気味に話していた。その後、全中の奥野長衛会長、雨宮会長とJAビル地下にあるJA全農の直営レストラン「ラ・カンパーニュ」へ。シェフでNPO法人日本ジビエ振興協議会の藤木徳彦理事長からジビエカーで捌いたシカ肉などの説明を受けて試食、「本当においしい。まったく臭みがない。長野の山の味がしますね」などとしばし懇談。懇談の最後、「農業改革もシカのように軽やかに、イノシシのように猪突猛進、まっしぐらにがんばるエネルギーをもらいました」と小泉部会長。奥野会長がこれにはすかさず「ワナにかからんように...」、さらに雨宮会長も「できるだけ私どももワナにかからないように、と」と返すと、小泉氏は「うまいなあ。これがまさに農業改革にさまざまに立ちはだかる猛者たちの現れですね」などと応酬。雨宮会長は「やるべきことはやろうと思っている。地域の組合員のみなさんにとって、今までは、あってよかった農協だったが、今後は、なくては困る組織として認識してもらうことが重要。ぜひご理解を」と締めた。同日夜の試食会には石破茂自民ジビエ議連会長も参加し「ここ数年でジビエが広まった。解体処理車もできて、今後、何を食べてもおいしいとなればもっと広まる。自然の恵みを生かして将来は山が元に戻っていくような農林水産業でありたいし、その一翼を担っていきたい」などと話した。
(イノシシ肉使ったジビエカレー試食:群馬)
群馬県議会決算特別委員会環境農林分科会に所属する県議10人が17日、沼田市と川場村の研究施設を調査し、昼食でイノシシ肉を使った「ジビエカレー」を試食した。同市秋塚町の「そば処 山水」で手打ちそばとともにジビエカレーを食べた。カレーは、菊地和美さん(高崎市)のレシピを基に、タマネギやリンゴなど地場産野菜と栃木県産のイノシシ肉で調理した。分科会主査の金井康夫県議は、東京電力福島第1原発事故の影響でイノシシ肉が全面的に出荷制限されているのは北関東で本県だけと指摘し、「農業生産のイメージアップのためにも一部解除を目指したい」と述べた。

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