<射撃ニュース5月>

5/15
(シカ駆除水増しか、収賄容疑の紋別市職員:北海道)
紋別市などでつくる鳥獣被害防止対策協議会のエゾシカ捕獲用囲いわなの発注を巡る汚職事件で、加重収賄容疑で逮捕、送検された紋別市職員菅原豪(たけし)容疑者(47)が、自ら捕獲したエゾシカ駆除数を水増しし、補助金を多く受け取っていると協議会内部で指摘されていたことが14日、関係者への取材で分かった。道警もこうした事実を把握しており、菅原容疑者が不正に補助金を受けた可能性があるとみて立件を視野に慎重に調べている。菅原容疑者は協議会の内部調査に「水増しはしていない」と否定していた。紋別市や道猟友会紋別支部などによると、2008年に狩猟免許を取得した菅原容疑者は15年度、約160頭のシカを駆除したと同協議会に申請。約200万円の補助金を受けたという。
(シカわな購入業者に便宜、紋別市職員100万円受領:北海道)
北海道紋別市のエゾシカによる農業被害防止対策をめぐり、業者に便宜を図った見返りに現金を受け取ったとして、北海道警は12日、紋別市職員、菅原豪容疑者(47)=同市大山町=を加重収賄容疑で逮捕した。道警は認否を明らかにしていない。逮捕容疑は、市などで構成する「鳥獣被害防止対策協議会」発注のエゾシカ捕獲用わな購入に関する指名競争入札が2014年1月に適正に実施されたように装い、石狩地方の狩猟用資材販売業者と約300万円で不正に契約。見返りに同年2月、業者の社長から約100万円の現金を受け取ったとしている。贈賄側は時効が成立している。
(民家敷地にクマ、住民が発見:宮城)
12日午前5時ごろ、宮城県登米市東和町米川の民家敷地にクマがいるのを住民が見つけ、市東和総合支所を通じて登米署に通報した。同署や住民の会社員女性(60)によると、女性が同日朝、寝室のカーテンを開けたところ、自宅から約10メートル離れた梅の木とミツバチの巣箱との間に体長約1メートルのクマ1頭がいるのを発見した。女性の夫(60)が窓ガラスをたたいて音を出すとクマは裏山の林に逃げた。けが人や住宅などへの被害はなかった。新しい巣箱のため、ハチや蜜は入っていなかったという。民家は国道346号から北に約200メートル入った約80軒の住宅が立ち並ぶ集落内にある。女性は「30年以上ここに住んでいるが、家の近くにまでクマが来たのは初めて。人を襲うかもしれないので怖い」と不安げに話した。登米市によると、4月以降、市内でのクマ目撃は3件ありいずれも被害はない。県内ではこのほか、同日午前5時半ごろ、大郷町羽生岩川の水田でも、体長約1メートルのクマの目撃情報があった。
(磐越道で車とクマが衝突:福島)
14日午後9時15分ごろ、会津若松市河東町の磐越道上り線で、福島市の女性(48)の乗用車とクマ(体長約1メートル)1頭が衝突した。女性と同乗の女性にけがはなかった。クマは走り去った。県警高速隊によると、乗用車が走行中、左側の路肩から中央分離帯側に道路を横断して路肩側に引き返して来たクマと、乗用車の左前部分がぶつかったという。運転していた女性が110番通報した。
(山菜採りの男性、クマに襲われる:新潟)
14日午前4時半ごろ、阿賀町五十島の林道付近で、1人で山菜採りをしていた新潟市江南区北山の無職男性(75)が親子とみられるクマ2頭に襲われ、顔と両腕を負傷し入院した。津川署によると、クマは男性を押し倒し、かんだりひっかいたりした。男性は自宅に帰った後に家族が119番通報し、新潟市内の病院に搬送された。現場近くにはキャンプなどができる「みつきさわ記念野営場」があるが、男性が襲われた当時、利用者はいなかった。阿賀町は、現場付近の道路を当分の間通行止めにして注意喚起する看板を設置した。県によると、県内のクマによる人的被害はことし初めて。2014年4月には村上市で山菜採りの男性がクマに襲われ重傷を負った。現場付近では、津川署員らは周辺をパトロールし、山に入らないよう呼び掛けていた。五十島地区の区長(72)は「集落付近では実のなる秋にクマの目撃例が多いが、人の被害は聞いたことがない。山に入る際は音の出る笛や鈴を携帯するよう住民に呼び掛けたい」と話した。
(クマ4頭を目撃:秋田)
12日午前10時15分ごろ、秋田市河辺岩見字中畑野の林道で、停車中の車内にいた50代女性が親子とみられるクマ4頭を目撃した。秋田東署によると、女性が車の後方約5メートルにいるクマを発見。クラクションを鳴らすと山林内に逃げていったという。民家まで600メートル。県内ではほかに▽三種町豊岡金田字田ノ沢の水田(午前11時20分ごろ)▽秋田市河辺三内字大沢の農道(午後0時10分ごろ)▽横手市山内平野沢字桧沢の市道(同2時15分ごろ)▽大仙市協和船岡字東君ケ野の休耕田(同3時ごろ)―でもクマが目撃された。
(ツキノワグマ1頭を捕獲:岡山)
津山市加茂町戸賀で12日、雄のツキノワグマ1頭が捕獲された。美作県民局や市加茂支所によると、推定7~8歳で体長1・3メートル、体重約40キロ。加茂地区では昨年秋以降、目撃が相次いでいた。今年に入り同地区では初の捕獲で、岡山県や市が注意を呼び掛けている。同日午前9時ごろ、山林に仕掛けたイノシシ用のおり(高さ、幅各1メートル、奥行き1・5メートル)に入っているのを地元の猟友会員が発見した。県などは、おりが集落から300メートル以上離れていることなどから、人へ危害を及ぼす危険性は低いと判断。ツキノワグマ保護計画に基づき、美作県民局職員が麻酔銃で眠らせ、県環境保全事業団が耳にタグを付けるなどしてから放す。県内では昨年度、過去最多となる237件の出没情報があり、同地区でも昨年10~12月に計16件の目撃情報があった。このうち12月2日には別の雄(体長1・5メートル、体重約70キロ)が今回の捕獲場所から約4キロ南で捕まっている。本年度は4月6日に奈義町でシカ用のネットに掛かっていたのが確認されている。同支所産業建設課は「今回のクマは痩せており、冬眠から目覚めて食料を探し回っていたとみられる。山に入る際は、ラジオや鈴で自分の存在を周囲に知らせるなど細心の注意を払ってほしい」としている。
(シカと接触、山陽線で遅れ:岡山)
JR西日本によると、12日午後7時46分ごろ、山陽線の和気駅(岡山県和気町)―熊山駅(赤磐市)間で列車がシカと接触したため、車両と線路を確認した。このため、同線の和気駅―岡山駅(岡山市)の一部列車に約15分の遅れが出ている。
(住宅地にニホンカモシカ:愛知)
愛知県尾張旭市で12日、「庭先にシカが1頭いる」と110番通報がありました。駆け付けた警察官が、国の特別天然記念物のニホンカモシカ1頭が近くの住宅街を歩き回っているのを確認しました。運送会社の建物とフェンスの間に迷い込んだところを、県の職員が麻酔薬を吹き矢で打ち、動きが鈍くなったところを捕獲しました。ニホンカモシカは体長約1メートル、体重約40キログラムの子どもで、けがはないということです。
(クマに注意、入山自粛呼び掛け:秋田)
秋田県鹿角市の十和田高原地区で昨年、タケノコ採りで入山した人がクマに襲われる事故が相次いだことを受け、鹿角署は13日、事故現場周辺でパトロールを本格的に始めた。チラシを配って「危険な場所には立ち入らないでほしい」と呼び掛け、今季の入山自粛を求めている。この日は関係機関と合同でパトロールを実施。警察、消防、市、猟友会の関係者約30人が参加した。十和田高原地区へ至る国道103号の白沢駐車場で、クマへの注意を呼び掛けるチラシを通り掛かったドライバーに配布。観光などで十和田湖方面へ向かう県外ナンバーの車が多かった。
(ニホンジカ生息数減少も、環境・農業被害続く:神奈川)
県が本年度策定した5年間の「第4次ニホンジカ管理計画」(2017~21年度)で、シカの悪影響の拡大が懸念されている。これまでの積極的な捕獲で推計生息数は減少したものの、丹沢山地のシカによる山林環境破壊や農業被害は厳しい状況が続く。これまで被害がみられなかった地域にも影響が出始めている。「依然として丹沢山地全体の植生回復に至っておらず、農林業被害も継続している」-。第四次計画は冒頭から、厳しい現状認識を打ち出した。二〇〇三年に第一次計画を策定後、相模原市の一部や厚木市、秦野市、伊勢原市など八市町村を「保護管理区域」に指定し、捕獲により個体数を減らしてきた。ただその効果はまだ見えてこない。捕獲数は二〇一二年以降、年間二千頭以上に増えた。捕獲場所を増やして狩猟期間を延長し、山岳部には「ワイルドライフレンジャー」と名付けた専門のハンターを投入した。これらの成果で、県内推定生息数は十年前に比べて三千頭ほど減り、現在は四千頭程度とみられる。半面、自然環境や農業被害の改善はいまひとつだ。シカに荒らされた山地の樹木や草地の植生の回復は一部地点にとどまり、全体では植生の密度が低下した部分が目立つ。「植生衰退は継続」の状態だ。野菜やイネなどの農林業被害も〇八年度以降は増加傾向で、一五年度は二千六百万円。シカの生息範囲も正確には把握できておらず、頭数が減少する中で農業被害が増える理由を分析しきれていない。頭数をもっと減らさなければならないレベルにあるのは確かという。また「保護管理区域」に隣接する平塚市や小田原市、南足柄市、箱根町など「分布拡大防止区域」の十二市町で、生息数が増えているのも不安要素だ。丹沢方面のほか、静岡、山梨県といった近隣県から移動してきた可能性が挙げられている。四次計画は、この十二市町の対策レベルを新たに「定着防止区域」に格上げし、県が直接捕獲に乗り出す方針を示した。県自然環境保全課の担当者は「人や自然と共存するためにシカの適正な個体数がどのくらいなのかは手探り状態。現状は多すぎるので、もっと捕獲を強化する必要がある」と話す。新たに「定着防止区域」に格上げされた箱根町では、町や関係機関も協力して対策に乗り出す。環境省箱根自然環境事務所によると、一九八〇年代からニホンジカの目撃情報はあったが、二〇一三年度になると、一部が国の天然記念物になっている「仙石原湿原」でもシカの活動を確認した。県内唯一の湿原で、ミズトンボ、トキソウ、オオミズゴケなど、県が絶滅危惧種に分類した希少植物も生息する。迫るシカの脅威に行政側の危機感は強まり、一七年度はまず侵入防止柵を湿原に設置する。環境省の担当者は「希少植物や景観は一度失うと取り戻すのは困難。未然防止を図りたい」と話す。箱根のシカは、DNA検査によって富士山・丹沢地域と、伊豆半島の個体群の両方に由来することが分かっている。北と南から入ってきた形だ。ただ箱根は国内有数の観光地のため、頭数を減らすにも銃を使った捕獲は難しいとされる。環境省などは、わなやおびき寄せる方法をはじめ、新たな手法の検討を提言している。箱根地域でシカの動向調査を続ける森林保全の市民グループ「小田原山盛(やまもり)の会」の川島範子副会長は「このままだと十年後にはシカが猛烈に増える懸念もある。生息密度が高い地点を把握して重点的に捕獲するなど、早めの対策で丹沢のようにならない可能性はまだある。より具体的な調査が必要だ」と訴えている。
(2016年度鳥獣被害対策、優良活動表彰:富山)
富山県氷見市では、2009年に初めて猪による農作物被害が確認された。放っておけば被害はますます拡大することが予測でき、これを契機に翌2010年、「氷見市鳥獣被害防止対策協議会」を発足。被害発生の初期段階から地域ぐるみで対策を打つ体制を整えてきた。協議会のメンバーはJA、猟友会、共済組合、森林組合などで、発足後にまず取り組んだのは、電気柵と捕獲おりの設置を進めることだ。
(ジビエ学ぶ集い:長野)
日本ジビエ振興協会が長野トヨタ自動車と共同開発した移動式解体処理車両と、泰阜村が昨年度事業で新たに整備したジビエ加工施設を紹介し、ジビエの有効利用について学ぶ集いが13日、飯田市竜丘公民館であった。飯田市連合猟友会が主催し、南信州地域振興局の飯伊野生鳥獣被害対策チームが共催。地域全体のスキルアップを強化するために先月設立した「南信州鳥獣害対策アカデミー」の2回目として開催した。猟友会員をはじめ関係者約60人が参加した。移動式解体処理車両の導入と活用方法について、日本ジビエ振興協議会理事の橘木岳大理事から講演を聞き、実際に車両を見学した。同協議会の会長が経営する茅野市内のフランス料理店でジビエカーを担当する橘木さんは、移動式解体処理車両の導入メリットについて「近隣に解体処理施設の無い地域でも獣肉の利活用が可能になる。車が到着してから止め刺しするので内臓摘出、剥皮までの時間が極力短くできる」などと説明した。処理車は解体室、保冷室、ポンプ室などを備え、肉を床に置いたり手で触れたりしないことなどをコンセプトに開発。固体洗浄から剥皮、内臓摘出、冷却までジビエを枝肉にする一次処理ができる。脱骨、包装などの作業は二次処理施設で行う。車両の価格は約2000万円。泰阜村ジビエ加工施設の紹介は、村農村振興係の屋敷宏和さんが行った。それによると、地元の猟友会から「地域資源の有効活用と獣肉の産業化」の要望を受け、同村左京に木造平屋建て65平方メートルの同施設を3月末に完成させた。事業費は約3100万円。管理運営を地元猟友会に委託する。現在試験的に解体作業を行っており、6月9日に竣工式を計画している。屋敷さんは「肉の鮮度を保つため、1時間を目安に認証を取りたい。村内とその周辺しか個体の受入れができない。処理車とのセットでの運用が一番望ましいが、二次処理加工まで考えると処理車より箱物の方がいいのでは」と語った。
(ジビエ、魅力広がれ:京都)
府内の野生鳥獣による農作物被害が深刻だ。府によると、2015年度の被害額は約3億5000万円。ピークだった08年度の約7億5000万円からはほぼ半減したが、ハンターら駆除対策の担い手不足もあって、近畿では兵庫県に次ぐ高い水準にある。府が打開策として目を付けたのが、シカやイノシシの狩猟肉「ジビエ」料理。家庭で楽しめるレシピ開発など普及に乗り出したが、その野趣あふれる味とは――。府内では北中部での被害が目立つ。府は捕獲檻おりなどの設置費を助成。ハンター向けに報奨金制度を設け、この数年、シカ約2万頭、イノシシ約1万頭を捕獲している。だが、ハンターの高齢化や後継者不足もあり、21年度までに生息数を半減させるという目標達成への道のりは険しい。動物の処理は原則、捕獲した人に任されており、自治体の施設に持ち込んで焼却するか山中に埋めている。この負担も捕獲頭数が伸び悩む一因と指摘されている。そこで、府が狩猟の魅力を高めようと着目したのがジビエ料理。昨年、食品大手「カゴメ」に依頼して家庭で作れるレシピを開発。京都市内の百貨店とも連携し、料理の実演販売や試食イベントを開いている。府中丹広域振興局(舞鶴市)などは地元料理店のジビエ料理を集めたイベントを通し、観光客にアピール。府北中部の旅館や飲食店では名物として提供している。関係者は家庭にも定着させようと、「臭みがある」「硬い」といったイメージ払拭に挑んでいる。ジビエの精肉施設「京丹波自然工房」(京丹波町)では捕獲から1時間以内で搬入し、迅速に処置。品質管理の手引を設け、府の衛生認証「きょうと信頼食品登録制度」に登録し、ブランド化に成功した。施設を運営する「アートキューブ」(同)代表の垣内忠正さん(56)は「シカ肉は鉄分が豊富で、脂肪が牛肉の3分の1という健康食材。スポーツ選手の間で人気に火が付き、注文や問い合わせが増えている」と手応えを語る。元京都宝ヶ池プリンスホテル(左京区)総料理長、神田正幸・梅花女子大教授の話「本場の欧州では、地域ごとに特色のあるジビエ料理によって豊かな食文化が発展している。地元食材として活用し、『ここでしか食べられない』名物を生み出せば、地域の活性化につながる。ジビエの普及は鳥獣害対策にもなり、健康維持にも有効だ。様々な問題を一挙に解決できる可能性を秘めている」府がカゴメに依頼して開発したジビエ料理は、どんな味わいなのだろう。4月に西京区であった講習会に参加。京丹波自然工房の出店ブースでジビエを購入し、レシピの一つ「シカ肉のトマト煮」を作ってみた。もも肉を焼くときは、硬くならないように弱火でじっくり。講習会で同社スタッフから教わったコツだ。薄切りのタマネギを炒いため、市販のトマトソースと水を加えて煮込む。ソテーしたブロッコリーを入れ、塩こしょうで味を調えれば完成だ。牛肉に比べれば歯応えはしっかりしているが、一緒に食べた3歳の子どもも苦もなくかみ切っていた。大きな魅力はその脂分の少なさ。さっぱりとしていながら、かむほどに独特のうま味が広がる。想像していたような癖の強さや臭みは感じない。家族3人で完食した。調理師免許を持つ妻は、ヨーグルトに漬けて臭みや硬さを和らげるアイデアを持っていたが、「下ごしらえは必要ない」と話していた。あまり肉が好きではない子どもが「もっと食べたい」。「メタボリック症候群」の自分にとっても、安心して楽しめる料理だ。

TOPへ

5/12
(ツキノワグマ、捕獲上限200頭に引き上げ:宮城)
宮城県はツキノワグマの個体数維持を目的とした新たな管理計画(2017~21年度)を策定した。狩猟と有害駆除による捕獲上限を、年間50頭から200頭に引き上げる。県自然保護課は「調査の精度が上がり、県内に多くのクマが生息している実態が明らかになったため」と説明する。県内に生息するクマの数は、08年度は401~896頭だったが、14年度は1199~2147頭と2倍以上に増えた。クマの体毛を定点採取し生息数を推測する調査手法から、定点カメラで個体を識別する手法に変更。より正確な生息数の把握につながったことで頭数が増えた。捕獲数の上限は環境省のマニュアルに基づき、推定生息数(1669頭)の12%に当たる年間200頭に設定した。管理計画には農林水産物の被害防止策として、電気柵導入の促進も盛り込んだ。近年は餌の不作や住宅地の拡大により、クマが人里に下りてくるケースが続出している。過去6年間のクマの出没件数は表の通り。16年度は過去最高の1642件に上り、有害駆除された頭数は131頭、人身被害は6件あった。同課は「クマの絶対数が増えているとは断言できないが、出没情報が頻繁に寄せられるようになり、増加した印象を与えている。クマの生息は豊かな自然環境の指標でもあり、数を適正に管理しながら共生を図りたい」と話す。
(熊の目撃情報:宮城)
12日午前5時頃、登米市東和町米川字北上沢地内で熊の目撃情報がありました。屋外では音の出るものを身に着けるなどの対策を行い、十分に注意してください。
(モバイルカリング、車で効率的シカ猟:栃木)
ニホンジカが増え、生態系に被害が出ている日光国立公園の奥日光地域(栃木県日光市)で、車を使った流し猟「モバイルカリング」が行われている。ハンターが高齢化などで減る中、効率的にシカを捕獲する手段として2014年に導入された。従来の猟とどう違うのか、取材した。4月上旬。県林業センターの特別研究員、丸山哲也さん(50)がトラックの荷台に木製の射撃台を取り付けていた。「撃ちやすくするため、手作りしています」。日光森林管理署員らも集結、捕獲班、回収班など15人前後が車5台に分乗した。中禅寺湖の西側の市道には、人に慣れたシカが昼間も出没する。「警戒心が弱く、車が来てもすぐに逃げない。モバイルカリングの実施条件です」と丸山さん。市道の4・8キロ間に10カ所を選んで餌を置き、現れたシカを車から狙う寸法だ。午後4時、猟が始まった。先頭の捕獲トラックの荷台で地元猟友会の石川晴朗さん(68)が銃を構える。シカを回収するトラック、回収を手伝う班の乗用車が安全に配慮して車間距離を取り、ゆっくり続く。出発地点は積雪数十センチ。「こんなに積もるとシカは出ないかな」と、乗用車では不安そうな参加者も。シカの出没は雪解けと関わる。モバイルカリングは警察への道路使用許可の申請などが必要で、日程変更が難しい。道を進むにつれ残雪が少なくなり、カラマツの根もとの地肌が目立ってきた。開始45分。無線から「4・4キロ地点左側、シカ発見」と丸山さんの声が響き、緊張が走る。ほどなく「パーン」という銃声が聞こえ「命中」と丸山さんが報告する。回収班が道路から数十メートルの斜面に倒れていた2頭をトラックに載せた。「通常は的が大きい胸を狙うが、モバイルカリングでは頭部を撃つ。射台のおかげで銃がぶれず、確実性が上がる」と2頭を仕留めた石川さん。シカが銃を学習しないよう、群れの全頭捕獲を目指して5頭以上の群れは狙わず、小さい弾を使って発砲音を抑えるなど工夫も凝らす。午後6時前、猟を終えた。以前、福島県会津地方で、ハンター数人が獲物を追い込む巻き狩りを取材したことがある。何時間も雪山を歩き回ったあの時と比べ、射撃に専念できてハンターの体力的な負担は格段に少ないと思った。一方で石川さんは「実施までに多くの人が関わって準備をする。撃ち手のプレッシャーは大きい」と明かす。行政担当者も同行し、役割分担で効率を高める。シカの警戒心や周辺環境、観光客への配慮などから実施できる場所や時期は限られるが、生態系のバランスを取り戻すのに有効な方法だと感じた。「モバイルカリング」栃木県林業センターなどによると、移動を意味する「モバイル」と間引きするという「カリング」を組み合わせた言葉で、車を使った流し猟のこと。奥日光では2014~16年の計25日間で118頭の実績を上げ、ハンター1人の1時間当たりの捕獲数は2・7頭。同地域で通常行われている巻き狩りの同0・13頭と比べて捕獲効率が良い。林野庁によると、北海道や長野、静岡県などでも実施実績がある。
(ニホンジカ、生息状況確認へ:佐賀)
県内で生息が未確認だったニホンジカが3月中旬、伊万里市の山中で目撃された。シカが過剰に繁殖すれば食害による深刻な農林業被害は避けられず、県は監視カメラを設置するなどして生息状況の確認に乗り出した。県農林水産部によると、シカは3月18日、伊万里市木須町の採石場に現れたところを採石会社の男性社員が見つけ写真撮影した。角が生えたオス2頭で、周辺ではシカとみられる足跡やふんも確認されたという。県内ではこれまでもシカの目撃情報はわずかにあったが、生息を示す裏付けは取れていなかった。
(県がクマ対策会議:秋田)
県は10日、「ツキノワグマ被害緊急対策会議」を大仙市内で開いた。9日に同市内で山菜採りの男性がクマに襲われ負傷した被害を受けての実施。同市や県警、地元の猟友会など関係者ら24人が出席し、クマに関する情報を共有した。関係機関の連携や、住民へ注意喚起を図るのが目的。
(県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」発令:秋田)
秋田県内でクマによる人身被害が発生したことなどを受け、県は10日、今年初の「ツキノワグマ出没注意報」を発令した。対象は県内全域で、期間は来月30日まで。これからの時期は子連れの出没や繁殖活動が活発になるとして、県民に注意を呼び掛けている。昨夏に新設された注意報・警報制度に基づく発令は昨年9月に続いて2度目。県警によると、今年のクマの目撃情報は9日現在で昨年同期よりも2件多い33件が寄せられている。
(ニホンジカ急増で新緑に危機:京都)
京都府にある大江山一斉登山が28日に開かれる。今年で32回を数える恒例行事だが、親しみ深い大江山連峰に異変が起きているのをご存じだろうか? 新緑がまぶしいはずの草原はいま、ニホンジカが新芽を食べ尽くして枯れ野原になっている。個体数が急増したことが原因だ。地元の住民は「このままでは多様な自然が失われてしまう」と心配している。先月25日、与謝野町の加悦双峰公園から山道を登ると、千丈ケ嶽と赤石岳を望む双峰付近に葉のないササ原が広がった。足元にシカのふんが転がる。「新芽が出るたびにシカが全部食べてしまう。山への影響はクマより大きい。この現実を知ってほしい」。大江山を遊び場として育った青木順一さんは、植物の惨状に危機感を募らせた。山里では農作物への被害が生じ、与謝野町は2013年度から地元猟友会に依頼して有害駆除を2倍以上に増やした。イノシシを含む駆除頭数は、15年度に1500頭、16年度は1100頭。4年連続で1000頭以上を捕獲したが、町の担当職員は「何頭捕っても減らない感じがする」と話す。基本的に野生鳥獣は保護されている。だから駆除には農業や林業など経済活動への被害を抑えるという「正当な理由」が必要だが、大江山の上に畑があるわけではないから、手を付けるのは難しい。獣害対策に関わる府の職員は「動物が生態系を壊す現実をどう受け止めるかは大きな課題だ」と話している。28日の大江山登山は、福知山、宮津、与謝野にある5カ所の登山口から登り、正午から千丈ケ嶽(標高832メートル)の山頂で特産品が当たるクイズなどの催しを開く。山登りは1~3時間程度。
(鳥獣被害対策協議会、今年度の事業確認:長野)
上伊那鳥獣被害対策協議会の定期総会が、10日に伊那市役所で開かれ、今年度も引き続き、野生鳥獣による農林業への被害防止に広域的に取り組む事が確認されました。協議会は上伊那の8市町村や農林業関係者、猟友会などで組織されています。今年度上伊那で取り組む国の交付金を活用した事業の総額は1,500万円となっています。市町村別では、伊那市が移動式の猿の囲い罠などの購入に220万円、箕輪町が一斉捕獲やセンサーカメラの購入などに150万円、南箕輪村は交付金を活用した事業はありません。今年度はほかに、駒ヶ根市と辰野町で、被害を防ぐための研修を行う計画です。上伊那地域振興局のまとめによりますと、平成27年度の野生鳥獣による農業被害額は9,400万円で、ピーク時の平成22年度の1億1000万円から減少傾向にあります。会長の白鳥孝伊那市長は「着実に成果をあげているが被害の撲滅に向けて取り組みを進めていきたい」と話していました。
(停電防止へ、電柱の巣を撤去:岩手)
カラスの繁殖期であるこの時期、電力会社が電柱のカラスの巣を取り除く作業を行っています。停電を防ぐために行われるもので10日、岩手県盛岡市でその作業が公開されました。東北電力はカラスの繁殖期である3月から6月にかけて毎年、巣の撤去作業を行っています。作業は盛岡広域振興局から、生き物の有害駆除の許可を受けて行っています。作業車でおよそ11メートルの高さに上がった東北電力の職員は、安全のため電気を通さない素材でできた、棒を使って巣を慎重に外しました。10日撤去した巣は、木の枝や動物の毛でできていましたが、針金のハンガーなど金属が含まれていることもあります。「針金とかがあると停電が発生する可能性が非常に高いので、見つけた都度、取るという形にしています」盛岡営業所管内では今年、既に110個の巣を撤去しており、多い日には20か所近くで作業します。東北電力は巣を発見した場合、コールセンターに電話するなどして、知らせてほしいと呼びかけています。
(シカ衝突注意、壁新聞で訴え:北海道)
稚内開建浜頓別道路事務所は、シカとの衝突事故防止をドライバーに呼び掛ける壁新聞「ぶつ鹿(か)らない」を発行し、同事務所管内の国道沿いにある道の駅やガソリンスタンドなどに配布した。多発するシカとの事故を防ごうと、同事務所が2009年12月に壁新聞を創刊。以来、年1回のペースで製作し、今回は第9号で3月に発行した。壁新聞は、国道238号の枝幸町岬町のウスタイベ千畳岩入り口付近から問牧、枝幸町目梨泊と浜頓別町斜内を結ぶ北オホーツクトンネル周辺、国道275号の中頓別町の道の駅ピンネシリ周辺など事故多発地帯を地図で分かりやすく紹介。さらに過去5年間(12年~16年)の月別事故発生累計件数を棒グラフで示し、事故は雪解けが進む4月とシカ繁殖期の10、11月に多発していると指摘した。
(イノシシ目撃情報:岡山)
8日夜、中区の住宅街でイノシシの目撃情報が相次いだ。岡山中央署が注意を呼びかけている。午後9時40分ごろ、中区徳吉町1で、車で帰宅中の男性から「イノシシ1匹を見た」と通報があった。午後10時ごろにも同所で、午後11時ごろには中区門田屋敷でも目撃情報があった。
(クマに注意呼びかけ、目撃相次ぐ:兵庫)
今年4月以降、兵庫県姫路市西部で「クマらしき動物を目撃した」や「フンを見つけた」との情報が市や警察に寄せられている。市によると、4月8日以降今月7日までの約1カ月で8件あり、住宅地でも見られた。市は「夕方から朝にかけての外出では、音の鳴るものを携帯してほしい」と呼びかけている。市によると、4月8日午前5時半ごろ、同市六角の六角橋付近の河川敷で、犬を散歩中の男性が「バシャバシャする音が聞こえ振り返ると、クマが川を横断していた」と自治会長を通じて市に通報した。約1週間後には南へ約2キロの同市飾西の神社境内で市民が目撃。同月末には、住宅街の青山5でクマのフンと思われる痕跡や「姿を見た」との情報が相次いだ。目撃情報は、市内西部の青山から夢前町まで半径5キロ圏内に集中している。昨年11月には、同市菅生台でも目撃情報があった。市は、今月2日、青山地区にクマの捕獲用のオリ(縦横60センチ奥行き約1・5メートル)を設置。地域住民に情報提供のチラシを回覧し、警戒を促した。市によると、目撃情報があるのはツキノワグマとみられ、相次いで人前に出ている個体が同一のものかは不明だという。クマは、通常、安富町といった市北部の山中での目撃情報はあるが、市街地にまで出てくるのは珍しいという。市の担当者は「昨年はドングリが凶作だった。餌を探し求めて、市街地まで来たのかもしれない」と分析し「本来、クマは人を怖がる動物だが、不意に会うと驚き、危険を感じておそってくる場合がある」と説明。遭遇しないための対策として▽鈴やラジオなど音の出る物を携帯する▽散歩は複数で話しながら行う▽ごみを野外に置かない--といったことを勧めている。
(出没急増“新世代グマ”の実態に迫る)
各地の住宅街でクマの出没が相次いでいる。岩手県では団地の中でクマが目撃され警察官が捕獲。岐阜県では家の中で女性が襲われ重傷を負った。農作物の被害があった場所からは、人の生活圏をえさ場としている実態が浮かび上がってくる。10年ほど前から人を怖れないクマがいることがわかっていたが、ごくわずかだった。近年は、光を当てても、爆竹を鳴らしても逃げない“新世代グマ”が急増しているという。
(1170戸停電はカラスの巣が接触し出火:滋賀)
10日午後6時15分頃から午後7時10分頃にかけて、大津市仰木の里と同市仰木で最大約1170戸が停電した。滋賀県警大津北署や関西電力などの発表では、仰木の里で電柱上に作られたカラスの巣が雨にぬれるなどして電線に接触。漏電して出火したのが原因という。火災は電柱の上部を覆うプラスチックカバーなどを燃やして午後6時50分頃に鎮火した。同署によると、停電に伴う事故はなかった。
(カラス繁殖期、停電警戒:北海道)
カラスの巣が停電を引き起こす恐れがあるとして、北海道電力は電柱に作られた巣の情報提供を呼びかけている。釧路市では8日、市内中心部で千戸規模の停電が発生したばかり。カラスの繁殖期を迎えて、北電は「電柱に巣があるのを見かけたときは連絡を」と話している。カラスの生態に詳しい釧路市立博物館の貞国利夫学芸員によると、巣作りは3月中旬から6月中旬ごろまで続く。カラスはハンガーや針金を巣の材料にすることが少なくなく、電柱に作られた巣のこうした金属が電線に触れて停電を引き起こすことがある。北電釧路支店は4月に、管内(釧路管内5市町村と十勝管内浦幌町の一部)で電柱に作られたカラスの巣計140件を撤去したが、巣を原因とする停電が市内で1件発生した。全道では2016年度に、カラスの巣による停電が14件あった。
(イベント客に銃触らせる、市民団体が再発防止要望:静岡)
東富士演習場(御殿場市、裾野市、小山町)周辺の住民でつくる「オスプレイに反対する東富士住民の会」は11日までに、御殿場市の米海兵隊キャンプ富士で開かれたイベントで来場者に銃器を触らせるなどの違法行為があったとして、今後同様の行為をさせないために米軍などに抗議するよう求める要望書を御殿場市などに提出した。提出は10日付。同会によると、キャンプ富士で6日に開かれた「フレンドシップフェスティバル」で、車両の上に固定してある銃を来場者に触らせたという。同会はこの行為が銃刀法違反にあたるとしている。同市は「今後対応を検討したい」としている。要望書は同市と裾野市、小山町と、演習場の地権者らでつくる東富士演習場地域農民再建連盟に提出した。
(弾薬の売り上げが減少:アメリカ)
昨年11月に行われた米大統領選以降、米市場での弾薬の売り上げが減少し、販売店やメーカーには逆風となっている。アウトドア用品販売大手のカベラスが先ごろ発表した2017年1~3月期の四半期決算によれば、1年前と比べて既存店の売り上げは9%減少した。銃や弾薬の販売減などが影響したという。オリン・コーポレーションも四半期決算で、銃弾の製造を行う「ウィンチェスター・アミュニション」部門の売り上げが11%減少したと明らかにした。カベラスによれば、大統領選も含めた「いくつもの逆風」に直面しているという。銃規制が強化されるとの危機感が銃や銃弾の販売を押し上げたものの、トランプ大統領が誕生し、上下両院も共和党が過半数を押さえたため、こうした見方はなくなった。銃器メーカーの株価は大きく下落している。オリンのフィッシャー最高経営責任者(CEO)によれば、店舗では、大統領選では違う結果が出ると予測していたために積み上げていた在庫について、削減を行っており、この影響は次の四半期にも及ぶ見通しだという。カベラスは、2015年12月に米カリフォルニア州サンバーナーディーノで起きた銃乱射事件のときとは逆の事態となっていると指摘。16年1~3月は売り上げが急増しており、17年1~3月期にこうした売り上げと同等の数字を出すのは難しかったという。2012年12月にコネティカット州のサンディフック小学校で銃乱射が起きた後も銃弾は飛ぶように売れた。ウォルマート・ストアーズは顧客に対し、銃弾は1日当たり3箱と制限を設けてもいた。
(野生鳥獣害対策用ドローン開発:長野)
イノシシや野鳥といった野生鳥獣の生態など自然環境の調査を手掛ける「ラポーザ」(長野市)が、赤外線カメラを搭載した小型無人機の新型ドローンを開発した。ゴム製のタイヤが4輪ついた地上走行型で、田畑を荒らす鳥獣害対策での活用が期待されている。新型ドローンは、最大40度の斜面を上ることができ、同200キロの重さに耐えられる。1回の充電による駆動時間は約1時間で、障害物がなければ約1キロ離れた場所からリモコンで遠隔操作できるという。モーターで駆動させることで、走行音の静音化が進んだことが最大の強みだ。鳥獣に気づかれにくく、搭載した赤外線カメラで熱源を探知すれば生態調査だけでなく、被害の実態把握にも役立ちそうだ。本体に鳥獣向けの忌避剤や花火などを設置すれば追い払うこともできる。農業分野では、カメラによる撮影で果樹の生育状況などを調べることが可能だ。ラポーザの荒井克人社長は「飛行するドローンと比べ落下の心配がない。安全性を生かして災害現場などでの活用方法も探りたい」と話している。
(屋久鹿ブイヨンの即席ラーメン:鹿児島)
屋久島で唯一のヤクシカ解体精肉所「ヤクニク屋」(屋久島町宮之浦、TEL 0997-42-1129)が5月、世界初ヤクシカの即席ラーメン「屋久鹿拉麺プレミアム」を発売した。ぜいたくに鹿の骨を使ったブイヨンと利尻昆布をスープベースに、具には鹿肉も入った精肉所ならではの商品。ニホンジカの亜種である屋久島固有の鹿「ヤクシカ」は、住民の貴重なタンパク源として古くから狩猟の対象となっている。近年では、農作物や希少植物に対する有害獣として駆除されており、鹿肉の流通が島の課題だ。ヤクシカをどこまで使い切るか、そう考え、たどり着いたのが「鹿骨ガラのスープでラーメンを作る」ことだったという。2014年の創業前から構想を練り、開発に2年かけて発売へと至った。「塩ラーメンというところまではすんなりと決まったが、繊細な鹿のうま味を感じられるよう火入れや行程などを変え、試作を繰り返し、スープの完成にこぎ着けた」とヤクニク屋の櫻井泰之さん。1食入り=1,129円、2食入り=1,980円(以上、税込み)。島の土産物店などで、今月から販売している。来月には、乾麺も発売予定だ。

TOPへ

5/10
(クマに襲われ男性重傷:秋田)
9日午前10時10分ごろ、大仙市協和船岡の山林で、山菜採りをしていた秋田市新屋元町、無職小野寺幸夫さん(73)がクマに襲われ、頬などを骨折する重傷。一緒にいた同市の無職男性(75)にけがはなかった。大仙署によると、クマは体長約1メートル。県内でクマによる人的被害は今年初。
(鹿ネット盗難続く:大分)
佐伯市宇目などの造林地で、設置済みの鹿ネットの盗難が相次いでいる。スギなどの苗木をシカに食べられないように張る網で、盗難は2016年度に2件、本年度に入り4月に2件連続して発生した。佐伯広域森林組合が注意を呼び掛けている。佐伯ではスギの伐採後に再造林する際、造林地の周辺に金属製のポール(長さ210センチ)を地中に50センチほど4メートル間隔で打ち込み、ネットで造林地全体を囲んでシカが入ってこないようにしている。組合によると、被害に遭ったのは宇目重岡で3件、直川赤木で1件。長さは80~250メートル。どこも市道などから作業道を少し入った比較的寄り付きがよく、交通量が少ない場所。発覚しにくいように、市道などから見える部分は残し、死角になっている奥まった場所のネットを切ってポールごと盗んでいる。被害額(設置の人件費込み)は計約73万円。近隣の市で同様の被害はないという。ネットを張って時間がたつと草が絡むため、張ったばかりのネットを狙っている。広い造林地でネットを張るには何日か必要だが、施工途中の場所で、作業後の夕方から夜にかけて盗まれた場所もある。市内で出回っている鹿ネットは同組合でしか扱っていない特殊な製品で、正規ルート以外で使っていてもすぐに分かる。盗難に遭ったネットを林業用に使うには短すぎるため、田畑を囲うために盗んだ可能性もあるという。佐伯署に被害届を出している他、組合でもさまざまな対策を考えている。組合は「造林地で不審な人や車両を見たらすぐに連絡してほしい」と話している。
(“矢ガモ”見つかる:徳島)
鳴門市大麻町の川で白い矢のようなものが体に刺さった1羽のカモが見つかりました。矢のようなものが刺さったカモが見つかったのは鳴門市大麻町を流れる板東谷川の「白鳥の池」です。7日朝、近くに住む男性が車で現場を通りかかった際、カモの群れの中で1羽の異変に気づきました。日本野鳥の会徳島県支部によりますと、このカモはアイガモのメスと見られ、矢のような白い棒が背中から足の付け根にかけて貫通しているのが映像ではっきりと確認できます。カモは少し飛びにくそうですが、今のところ衰弱している様子は見られません。県はこのカモを治療して野生に戻すため近く保護する方針です。
(校庭に首切り取られたカラス3羽の死骸:山梨)
9日午前11時25分ごろ、山梨県北杜市高根町の市立小学校から「校庭に首が切り取られたカラス3羽の死骸が放置されている」と110番があった。北杜署は住居侵入と鳥獣保護法違反の疑いで捜査する方針。署によると、3羽の死骸は校庭南側の隅に無造作に置かれていた。カラスの首は見つかっておらず、現場に血痕もないことから、別の場所で切断されたとみられる。
(またイノシシ目撃:岡山)
岡山東署は10日、岡山市東区金岡西町の県道で9日夜にイノシシ2匹の目撃情報が2件あったと発表した。住民らに注意を呼び掛けている。岡山市内では8日夜、北西に約8キロ離れた中区徳吉町、門田屋敷でも計3件の目撃情報が警察に寄せられたばかり。6日に北区内山下でも確認されるなど、目撃情報が相次いでいる。岡山東署によると、9日午後9時20分ごろ、通り掛かった女性2人からそれぞれ110番があった。体長は不明だが「大きいイノシシ」との通報内容だった。けが人はなかった。現場はJR西大寺駅の南西約2・5キロで、付近には住宅や工場が立ち並ぶ。同署は同日夜、現場付近を捜索したが、イノシシは見つからなかった。市教委は10日朝、近隣の小中学校8校に注意を促した。西大寺南小(同市東区金岡西町)の児童は午後、集団下校する。
(イノシシ目撃:長野)
長野市若槻東条で「イノシシがいる」と警察に通報があった。体長1.5mほどのイノシシとみられ民家の車庫の窓ガラスを割り、雨どいを踏みつぶすなどした。約1キロ離れた浅川西条の団地でも目撃されている。若槻小学校では集団下校などの対応を取った。
(クマ、4月に目撃急増:福島)
県内に生息するツキノワグマが冬眠から覚めて活動を始めている。4月に入ってからは目撃件数が急増しており、県は例年より活動を始めるペースが早いと分析。山歩きなどの際はクマに出合わないよう、鈴を持ち歩くなどの対策を取るよう呼びかけている。県自然保護課によると、今年のクマの目撃件数(8日現在)は25件で、このうち23件が4月以降に集中。例年なら5、6月に目撃数が増えていた。
(立てこもり男、所持はモデルガン:福岡)
福岡県篠栗町のアパートの一室に住人の男(56)が立てこもった事件で、男が当時持っていたライフル銃のような物を鑑定した結果、殺傷能力のないモデルガンだったことが9日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、男の部屋からは銃のような物が十数丁見つかった。明らかにモデルガンと分かる物を除いた数丁を押収して鑑定。1丁についてはモデルガンと判明した。残りも鑑定を進める。事件は4月29日午前8時前、迷惑駐車の通報を受けて駆けつけた警察官が、車の所有者である男がライフル銃のような物を持って部屋に立てこもっているのを発見。県警は約9時間後に室内に突入し、公務執行妨害容疑で男を逮捕した。
(カラスに人工愛の巣、駆逐作戦から一転:愛知)
送電の鉄塔に巣を作って停電を引き起こすカラスの被害に対応しようと、中部電力(名古屋市)が電線から離れた場所に人工の巣を置く風変わりな対策を進めている。なかなか効果が出なかった旧来の駆逐作戦から一転、カラスのつがいに効率的に「愛の巣」を提供することで電気の安定供給に効果をもたらしている。「ひなは無事に巣立ったみたい」。浜松電力センター(浜松市東区)の送電担当杉浦丘都(たかひろ)さん(23)が鉄塔に目を凝らす。双眼鏡でとらえたのは電線から離れた鉄塔中央部の樹脂製かご(直径約四十センチ)だ。センター管内にある約千百二十基の鉄塔のうち、巣が作られやすい平地の三百二十七基に取り付けられている。カラスの巣作りが多いのは二~五月。巣の材料になるハンガーや木の枝は風や雨で落下し、電線に引っ掛かってショートを起こす。中電管内の送電設備の故障のうち、カラスによるものは年約百件に上り、数百件規模の落雷の次に多い。営巣シーズンには鉄塔に登って巣を取り除く作業にてんてこ舞いだ。電力各社は営巣を防ごうと、鉄塔に針山を置いたり、金属線を張り巡らしたり。それでもカラスは賢く、妨害物を巧妙に避けて巣を作る。巣の被害が特に多い浜松電力センターは「いっそ電線から離れた所に営巣するよう誘導してみよう」と考え、二〇〇四年に人工巣の設置を開始した。すると多くのカラスのつがいが住み着き、子育てを始めた。人工巣の利用が増える分だけ自然巣の除去の回数が減り、停電防止と作業の負担軽減につながった。こうした効果から、中電管内の愛知、岐阜、三重、静岡、長野県では現在二千個以上が設置されている。センターは一六年、人工巣の利用率を上げる新たな工夫も始めた。利用の少ない人工巣九十二個を取り外し、最近、自然巣を取り除いたばかりの鉄塔の問題のない場所に移した。「カラスが好む場所」と判断したためだ。その結果、センターが管理する人工巣の利用率は前年と比べて4ポイント増の67%に上昇。自然巣が減り、除去作業も五十五件から二十七件へ半減した。人工巣の新設費用は購入費も含め一個当たり一万五千円だが、移設費なら五千円で済む。センターの分析によるとカラスは地上三十~五十メートルに営巣するケースが九割で、鉄塔の上部を好む傾向がある。送電課副長の斎藤博さん(52)は「人工巣の効率的な運用はホテル経営と同様、稼働率の向上に懸かっている。どこに営巣するか『カラスの勝手でしょ』と思い込まず、最適な巣の位置を検討して停電防止に努めたい」と話している。
(クマ被害防止、犠牲の教訓生かしたい:秋田)
県内は山菜採りシーズンを迎えており、今後入山者の増加が予想される。だが今年もクマへの警戒は怠れない。昨年は鹿角市で男女4人がクマに襲われて死亡した。ツキノワグマによる年間の犠牲者の数としては国内で過去最悪となり、大きな衝撃を与えた。再び犠牲者を出さないために、県警や自治体などの関係機関は対策に全力を挙げてもらいたい。死亡した4人は昨年5月20日ごろから6月10日ごろにかけて、いずれも鹿角市十和田大湯の十和田高原地区にタケノコ採りで入山し、クマに襲われた。4人目の犠牲者が襲われた現場周辺で射殺された1頭のクマの胃からは、人体の一部が見つかっている。鹿角市は今月1日、現場周辺の市道や山林への進入口にバリケードや立て看板を設置して入山規制を開始した。昨年は規制しても入山者が後を絶たず、さらなる犠牲者が出た。射殺されたクマが4人全員を襲ったクマかどうかは特定されておらず、専門家は「ほかに人を襲ったクマがいるとすれば、人を獲物だと認識していることも考えられる」と警鐘を鳴らす。市は検問やパトロールを強化する方針だが、規制区域に入山しないことが被害防止の基本だろう。隣県への周知も大切だ。昨年死亡した4人のうち2人は青森県在住者だった。鹿角市は青森、岩手と隣り合っているだけに、両県から山菜採りに訪れる人は多い。クマの出没や被害発生情報を両県にも迅速に伝えるなど、広域的な啓発に努めることも県や市には求められる。犠牲者が相次いだ昨年の反省を踏まえ、県は本年度から重大な人身被害が起きた場合、被害者に付着したクマの体毛などのDNAを分析して個体の特定を目指すことにしている。被害発生後に現場周辺で駆除したとしても、人を襲ったクマかどうか特定できなければ不安が残る。被害拡大を防ぐ上で、クマの特定は極めて重要だ。県や市町村、県警などでつくる「県ツキノワグマ被害防止連絡会議」は、先月開かれた本年度の初会合でDNA解析の実施方針を確認した。被害発生時には迅速に対応してほしい。もちろん十和田高原地区だけでなく、他の地域でも警戒は必要だ。昨年県内では、死亡した4人のほかクマに襲われて15人が重軽傷を負っている。今年は人身被害が発生していないものの、クマの目撃件数は今月7日現在で29件に上り、昨年同期の30件とほぼ同じだ。専門家は「暖冬の影響で、クマが例年より早い時期から活発に動き回っている可能性がある」と指摘している。これまで人身被害が起きていない場所であっても、油断はできない。入山者は「自分だけは大丈夫」と過信せず、慎重に行動することが肝要だ。クマが目撃された場所への入山は避けるなど、安全第一に徹したい。
(ジビエ、ブランド化で地域振興へつなげる)
有害鳥獣として捕獲したシカやイノシシなどの肉「ジビエ」を、飲食店や精肉店が地域の名物料理として提供したり、ブランド化をして地域振興につなげようという取り組みが全国の自治体で広がっている。農産物の鳥獣被害の拡大もあり、政府も地方創生に向けた農林水産分野の取り組みとして後押ししており、都市部の高級料理店と連携する動きもある。ジビエとは、狩猟で得た自然の野生鳥獣の食肉を意味するフランス語で、ジビエ料理は貴族の伝統料理として古くから発展しており、フランス料理界では高級食材として重宝されてきた。最もジビエの生産が多いのが北海道だ。北海道のエゾシカの食肉処理量は2015年度に481トンに上っている。林野庁北海道森林管理局によると、北海道ではエゾシカの増加によって農林業被害額が増大し15年度は42億5000万円を超えており、森林でも樹皮を食べられて樹木が枯れるといった被害が出ているという。北海道によると、エゾシカは明治時代の乱獲や豪雪で激減したが、その後の保護政策などで生息域を拡大し、ピークの10年度には推定66万頭まで増えた。捕獲により15年度は推定47万頭で、道は38万頭まで減らすことを目標にしている。道は増え過ぎたシカによる農林業被害が深刻化していることから、食肉利用を進めることで捕獲数を増加させようと、エゾシカ肉の販路拡大とブランド化に取り組んでいる。道は14年4月に施行した「エゾシカ対策推進条例」で食肉の活用をうたっており、15年12月に衛生管理のため処理施設の認証制度「エゾシカ肉処理施設認証制度」を設けた。処理施設ではこれまでに11施設が認証されている。さらに小売店や飲食店と協力して官民挙げて消費拡大のPRに努めている。認証施設で処理、加工された肉は包装などに道独自のロゴマークを表示できる。道は「道が認めたシカ肉をブランド化し、野生肉への消費者の不安を取り除きたい」と説明している。認証を受けた新冠町の「北海道食美楽」はエゾシカを専門に扱い、昨年9月までの1年間に約6300頭がハンターから持ち込まれたという。同社では、狩猟後2時間以内に血抜きして新鮮な状態で運ばれたシカだけを食肉としている。さらに、出荷直前の2~3週間は低温で保存する「熟成」処理をして、柔らかさや脂の量を調整。個体差が大きい野生肉の品質安定を図っている。道は12年から、国内外の観光客でにぎわう「さっぽろ雪まつり」の期間に合わせて「エゾシカウィーク」を開催し、飲食店が工夫を凝らしたシカ料理を提供しており、参加店舗は12年の77店から今年は137店に増えた。長野県もジビエのブランド化を急いでいる。長野県は適切な食肉処理に向けた独自の「信州ジビエ衛生管理ガイドライン」を策定しており、飲食店や調理師を認定する「信州ジビエマイスター」制度を設け消費拡大を後押ししている。15年度のニホンジカの精肉生産量は18.5トンと10年間で2.8倍に増えた。同県が17年度に作ろうとしているのが、首都圏などの飲食店と県内の処理施設をつなぐネットワークだ。シカ肉の入荷情報を交流サイト(SNS)上で共有し、首都圏と距離が近い利点を生かして都内などの飲食店に新鮮なうちに流通させる。参加店から首都圏の消費者に信州ジビエの魅力を発信し、県内への誘客にもつなげるという。17年秋冬の狩猟期の前にネットワークを発足させることを目指している。県内の食肉処理施設の一部と、都内でジビエを使うフランスやイタリア、中華料理などを提供する飲食店10店ほどの参加を見込んでおり、フェイスブックなどSNSに会員のみが閲覧・投稿できるページを設けるという。処理施設が店や料理人に入荷情報を即時に伝え、店が新鮮な肉をスムーズに仕入れられるようにする。同県では12年に、産官学の振興組織「信州ジビエ研究会」が発足しており、こうした組織とも連携して事業を進める。和歌山県は毎年2月に「ジビエフェスタ」を開いている。毎回100店近くの飲食店や宿泊施設が参加し、期間中、鍋やステーキ、パスタ、カレー、中華料理など自慢の一品を各店で提供している。また紀伊半島南方の山間部に位置する同県古座川町の四つの小中学校では15年度から、給食にジビエを取り入れている。増え過ぎて捕獲されたシカやイノシシを給食に出すことで、子どもたちは命の尊さを学び、消費拡大にもつながるという一石二鳥を狙った試みだ。狩猟解禁期間の11月から3月に月1回のペースで提供しており、子どもたちが食べやすいようにシカ肉を使ったバーガーやカレーなど、くさみを減らす工夫をしている。同町はシカによる農作物への被害が深刻化しており、ジビエの給食への活用を決めた。ジビエの消費を増やそうと文部科学省も応援しており、15年12月には学校給食の栄養指導などで基礎データとして使われる「日本食品標準成分表」に初めてシカ肉を掲載した。千葉県は今年1月末から1カ月間、県内で捕獲したイノシシやシカなどの肉の有効活用を目的にしたイベント「房総ジビエフェア2017冬」を開催した。県内45店と都内5店の計50店舗がオリジナルメニューを提供した。イノシシの捕獲数が07年度から連続して全国の都道府県でトップという長崎県では、15年度に3万8386頭が捕獲された。捕獲数の多い島原市では、捕獲したイノシシの肉をブランド化する取り組みを進めている。市内のホテルではイノシシ肉を使った洋食料理を宿泊客らに提供しているほか、地元での認知度を上げようと昨年末からは、市内の一部のスーパーマーケットでも販売が始まった。同市は、「島原ブランド」の缶詰やハム、ソーセージなどの加工品として販売する構想持っているという。鹿児島県阿久根市では、鳥獣被害に悩まされる農業者と処理加工施設が協力し、捕獲と捕獲後の処理加工施設との連絡体制を整備して、安定的で迅速な捕獲鳥獣の処理を実現している。施設で処理されたジビエは、精肉として小売店などで販売するなど販路を拡大しており、ジビエ料理教室やフランス料理のシェフによる食事会の開催などを通じて、地域における利活用を推進している。

TOPへ

5/8
(鳥獣の駆除、不正横行)
農作物に被害を与える有害鳥獣の捕獲頭数を水増しして、猟師が国や市町村から補助金をだまし取る不正が横行していることが明らかになった。捕獲したとする「証拠写真」を偽造するなどの手口で、市町村のチェックをすり抜けているが、全体の不正の規模は不明だ。農林水産省は先月、全国の自治体に補助金申請時の点検の徹底を求める通知を出すなど、不正申請の撲滅に乗り出した。「捕まえたイノシシを右から撮影したり、裏返して撮影したり。1頭から数頭分の『証拠写真』が撮影されていた」鹿児島県霧島市で有害鳥獣の駆除にあたる猟友会の幹部は、一部の猟師が行った不正の手口を証言する。北部に霧島連山を持つ同市は鳥獣被害に悩まされており、イノシシやシカを減らそうと、市の許可を受けた猟友会のメンバーら約260人が有害鳥獣の捕獲を行っている。
(五輪金メダリスト、銃規制違反などでキャリアに終止符:オーストラリア)
オーストラリアで最も輝かしい成功を収めた射撃選手のマイケル・ダイヤモンド(Michael Diamond)が、銃規制違反と飲酒運転で有罪となり、銃所持のライセンスを10年間禁止されてキャリアを終える見通しとなった。五輪で金メダルに2度輝いている44歳のダイヤモンドは、昨年5月に兄弟を巻き込んだ家庭内事件で起訴された。報道によると、警察の呼気検査を拒否したうえに車内から散弾銃と銃弾150発が発見された同選手は、無罪を主張していたとされている。豪シドニー(Sydney)北部のレイモンドテラス地方裁判所(Raymond Terrace Local Court)は4日、ダイヤモンドに対して12か月分の善行保証預託金の支払い命令と、10年間にわたる「銃器の没収」を言い渡した。現地紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)の報道によると、ダイヤモンドの弁護士は、通算6度の五輪出場を誇る同選手が「事実上、プロのキャリアを取り上げられる」ことになるとして、判事に執行猶予を求めていたとしている。1996年アトランタ五輪と2000年シドニー五輪のクレー射撃のトラップで金メダルを獲得し、2012年ロンドン五輪ではメダルに届かず4位に終わったダイヤモンド氏は、この容疑でリオデジャネイロ五輪で通算7回目の五輪出場を果たす望みが断たれていた。
(クレー射撃W杯、クレー射撃W杯)
クレー射撃のワールドカップ(W杯)は6日、キプロスのラルナカで行われ、男子トラップの大山重隆(大山商事)は117点の予選29位で、上位6人による決勝に進めなかった。
(クマにかまれ男性重傷:福島)
6日午後3時15分ごろ、南会津町高杖原の山林で、有害駆除のため狩猟をしていた同町の農業男性(65)がクマに襲われけがをしたと、男性と共に山に入っていた地元猟友会メンバーから南会津署に通報があった。男性は顔や両腕をかまれ重傷。命に別条はないという。同署によると、男性は有害駆除のため猟友会の複数の仲間と共に山林に入った。同日午後3時ごろ、前方からクマ1頭に襲われたとみられる。クマの体長などは不明。襲われた当時、男性は仲間と離れ1人だったという。地元の山岳救助関係者によると、冬眠から目覚めたクマが渓流釣りなどで訪れた釣り客らに被害を及ぼさないよう、男性を含む猟友会のメンバーが同日朝から山林で警戒活動を行っていた。猟友会はクマを発見したため、猟銃で発砲したが致命傷にはならず、興奮したクマに男性が襲われたという。負傷した男性は猟友会のメンバーに麓まで運ばれ、県警ヘリで福島市の病院に搬送された。
(目撃相次いだ子グマ、住宅団地で保護:岩手)
5日午前7時半前、一関市真柴の住宅街で、道路を走っているクマを住民が目撃し、警察に通報しました。警察官がかけつけたところ、近くの公園付近で体長40センチほどの子グマを発見し、警察官がその場で捕獲しました。けが人はいませんでした。クマが現れたのは雇用促進住宅や、住宅400棟から500棟が立ち並ぶ住宅団地です。4日も団地内でクマが目撃されていたほか、近くの山林では先月28日に、山菜採りをしていた男性がクマにかまれて軽いけがをするなど、警察や市が警戒していました。捕獲されたのは4日目撃されたクマと同じクマと見られ、警察はこのクマを滝沢市の県鳥獣保護センターに送ることにしています。
(イノシシがホテルのロビーに、従業員かまれ軽傷:京都)
7日午前10時すぎ、京都市東山区のウェスティン都ホテル京都の2階のロビーに、イノシシが入り込んでいるのを従業員が見つけました。警察によりますと、イノシシはまもなく、ホテルの従業員や駆けつけた地元の猟友会の人に取り押さえられましたが、その際、68歳の男性従業員が右手の親指をかまれるなどして、軽いけがをしたということです。取り押さえられたのは体長1メートルほどの大人のイノシシで、京都市の担当者に引き渡されたあと、処分されたということです。現場のホテルは、京都市役所から東に2キロほど離れた東山連峰のふもとに位置していて、大型連休で京都に来ていた多くの観光客などが滞在していたということです。ウェスティン都ホテル京都客室部の浜本康夫課長は「一時騒然としましたが、宿泊客にけがはありませんでした。ホテルの敷地内にイノシシが出たことは過去にもありますが、建物の中に入ってきたのは初めてで、とても驚きました」と話していました。
(クマか、養蜂箱壊される:山形)
5日午前8時頃、南陽市宮内のサクランボ畑で受粉用のミツバチを飼う木製養蜂箱が壊されているのが見つかった。内部の蜂の巣には食い荒らされたような形跡があり、南陽署はクマが出没したとみて、地元猟友会などと連携し、警戒にあたっている。
(木に登ったクマ3頭目撃:福島)
6日午前11時ごろ、会津若松市門田町で「木に登ったクマ3頭を目撃した」と会津若松署に連絡があった。けが人はいなかった。同署によると、付近で作業中だった男性が目撃した。クマは1頭が体長約1.5メートル、残り2頭が約1メートルだった。男性に気付いたクマは近くの山に逃げていったという。現場は同市中心部東側。付近では4月16日と同30日、今月2日にもクマが目撃されている。
(広場で「クマ」目撃:福島)
5日午前9時30分ごろ、西郷村の村営子供運動広場で「クマ1頭を目撃した」と、現場に隣接する同村の国立那須甲子青少年自然の家の男性職員から白河署に通報があった。けが人はなかった。同署によると、クマの体長は約1.5メートルで、近くの山に逃げたという。同署は、現場周辺をパトロールするなどして警戒を呼び掛けている。
(イノシシ急増、5年で5倍:宮城)
東京電力福島第1原発事故に伴い、宮城県内で有害駆除されたイノシシが急増している。特に県南は2011年度から5年間で約5倍に伸びた。食肉用の出荷制限による影響に加え、専門家は事故後に生息密度が高まった福島県からの流入が加速していると分析する。11年度と15年度を比較した捕獲頭数は図の通り。15年度は県南の県大河原地方振興事務所管内が3105頭(11年度比4.9倍)で、仙台管内が457頭(3.4倍)、北部・栗原管内は39頭(9.8倍)だった。気仙沼、東部、登米の3管内での捕獲実績はなかった。県南は福島県に接する市町を中心に被害が増えている。捕獲数は丸森町の1119頭(5.6倍)が最も多く、白石市709頭(6.4倍)、角田市658頭(3.0倍)で続く。県によると、イノシシの生息域は県南が北限とされてきたが、狩猟者の減少や耕作放棄地の増加で範囲が北へ拡大。原発事故後は出荷制限による食肉加工場の閉鎖などで狩猟活動が縮小し、生息数の増加に拍車を掛けているという。県のイノシシ管理計画を策定した山形大の玉手英利教授(生物学)は「福島で生息密度が限界に達し、宮城にはみ出す形になっている」と指摘。「野生動物に県境はなく、隣県同士が連携して対策を検討する必要がある」と強調する。農作物被害も年々深刻化し、11年度に5294万円だった県内の被害額は13年度に1億円を突破した。関係市町はイノシシ被害の対策に追われている。白石市は原発事故後、地元の猟友隊を中心に捕獲実施隊を組織し、年間を通し駆除に当たる。市の担当者は「農業被害を懸念し、耕作を諦める農家も出ている。川の護岸や農道を崩す被害も報告され、生活に支障を来している」と話す。丸森町は12年度に駆除を実施した狩猟者への謝礼金制度を創設。当初は1頭当たり4000円だったが、15年度には1万円に引き上げた。町の担当者は「電気柵の設置や狩猟免許の取得経費に対する助成なども講じており、被害を最小限に抑えたい」と強調する。
(「奈良のシカ」市内で初の捕獲へ:奈良)
国の天然記念物「奈良のシカ」による農林業被害が深刻化しているため、奈良県は、奈良市内で初めてシカの捕獲に乗り出す方針を固めた。春日大社や奈良公園を中心とした主要生息地を「保護エリア」として維持したまま、その周囲の山間部を捕獲による頭数の調整が可能な「管理エリア」に区分する。文化財保護法に基づき文化庁に申請した「現状変更許可」が認められれば、7月にも初めての捕獲が実施される。春日大社の境内や奈良公園一帯に生息するシカは古来、神の使い「神鹿(しんろく)」として保護され、昭和32年に「奈良のシカ」として天然記念物に指定された。奈良のシカといえば、奈良公園内で草や鹿せんべいをはむ人なつこい姿を思い浮かべがちだが、実は天然記念物としての定義は「奈良市一円に生息するニホンジカ」と幅広い。旧都祁(つげ)村と旧月ケ瀬村を除く市内全域が対象で、奈良公園から離れた山間部に生息するシカも含まれる。広範囲で手厚く保護されてきたがゆえに、近年深刻化しているのがシカによる農林業被害だ。野菜や水稲など、平成23年度の市内の農作物被害は31・9トンに上った。県や市は防鹿柵の設置を進めているものの、市内東部の山間部を中心に被害は拡大。県の意識調査では、25年度までの5年間で被害が「増えた」と回答した農業集落は72・5%、林業集落は71・0%と、共に7割を超えた。このため、県は昨年3月に保護エリアの見直しを実施。奈良公園を中心とした主要生息地の外側の山間部などを、捕獲による頭数管理が可能な「管理エリア」とした。このエリアでは被害対策が急務で、県は文化庁の許可が下りれば7月にも、数頭~数十頭を捕獲する方針だ。奈良大の高橋春成(しゅんじょう)名誉教授(生物地理学)は「奈良市内では神鹿信仰の伝統がある地域と、その外側を分けないまま、同じようにシカを保護対象としていた」と指摘。「農林業被害が拡大する中、保護すべきシカと、害獣としてのシカを分けて管理することは必要な措置だろう」と話した。
(野生サル「テツコ」どこに:静岡)
害獣駆除の道具「くくりわな」のワイヤが左手に巻き付いた野生のニホンザル「テツコ」を救助しようと、熱海市が本格的な捜索を始めてから半年が経過した。テツコの行方を探る首に付けた発信器は電池切れとみられ、市民からの目撃情報も減ったため、捜索は予想以上に難航している。テツコは推定年齢15~20歳の雌で、人間だと80~90歳程度。市北部から神奈川県境近くで生息する群れに属する。この群れは絶滅の恐れがあるとして、静岡県版レッドデータブックに掲載されている。昨年初め頃から、ワイヤが巻き付いたテツコの姿が目撃され、救助を求める市民の声が市に寄せられるようになった。このため、市は動物保護の専門業者に救助を委託し、同10月末に捜索を始めた。市はもともと、群れの行動を把握するためテツコに発信器を取り付けており、電波を頼りに行方を追う計画だった。だが、2014年に取り付けた発信器は電池切れとみられ、全く電波を捉えられない。加えて、捜索開始後、間もなく冬に入り、市民の目撃情報が激減した。市農林水産室は「冬は山間部に多い耕作放棄地のミカンを食べていたのだろう」と推測する。春になり、サルが人家に入ったという情報が寄せられ始め、市は改めて捜索に力を入れる方針だ。捕獲の手段は、檻おり型の「箱ワナ」(縦約1メートル、横約80センチ、奥行き約1・5メートル)が中心になる。内部に仕掛けた餌に手を伸ばすと入り口が閉まり、サルを閉じこめる仕組みで、目撃情報を基に、サルが現れそうな畑などに置く。捕らえたサルに新しい発信器を取り付け、群れの位置を把握することで、テツコの救助・解放につなげたい考えだ。
(クマ、子連れに気を付けて:新潟)
「今春は子連れグマに気をつけて」。クマの行動研究が専門の山本麻希・長岡技術科学大准教授は春の行楽シーズンに向けてそう注意を呼びかけている。県によると、今年に入ってから4月末までの間に県内で目撃されたクマの姿や痕跡の報告は42件。
(講演会、狩猟人口回復目的に:茨城)
土浦市は、狩猟の魅力を伝える講演会を16日に四中地区公民館(同市国分町)で開く。全国的にも減少と高齢化が進む狩猟人口の回復が目的で、参加者を募集している。同市農林水産課によると、猟友会土浦支部の会員は、2011年度は136人だったが、15年度には99人に減少した。会員の平均年齢も70歳を超える。
(カワウ駆除にドローン活用:岐阜)
長良川鵜飼(岐阜市、国重要無形民俗文化財)を通じて観光と漁業にウミウを役立ててきた岐阜県が今年度、野生のカワウによるアユの食害対策に本腰を入れる。ドローンを使った駆除方法の研究を始め、駆除に対する補助制度も拡充する方針。岐阜県によると、県内のカワウの生息数は2016年が2333羽と01年の約2・8倍に増え、生息域も拡大。05~14年度の漁業被害額は推定2300万~9600万円で、うち8割超をアユの被害が占める。カワウはウミウより気性が荒く、一回り体が小さいために小食で鵜飼い漁には不向きとされる。肉の臭みが強く、食用にも適さないとされ、ハンターの獲物として人気がないことも増加の一因という。このため、県は17年度の一般会計当初予算に対策費約2930万円を計上。集団繁殖地(コロニー)でドローンを飛ばして高い木の上にある巣に薬品をかけ、卵を孵化ふかさせない駆除策を練り始めた。市町村や漁業協同組合などが、空気銃による駆除や防鳥糸を張って追い払うといった措置を行う場合の補助も、2分の1から全額(上限100万円)に拡充。担当者は「今年度は、駆除に有効な薬品の選定や噴霧装置の開発を進める」と話している。
(狩猟免許費用を助成:福島)
全国的に狩猟人口の減少や高齢化が進む中、イノシシなどの野生鳥獣が増加しており、農作物等の被害が増えています。こうしたことから、白河市では4月1日より、農林作物の保護と生活の安全を図るため、新しく狩猟免許を取得して捕獲活動を行う方に対してその費用を助成します。
(提供に向けジビエ学ぶ:長野)
県立下伊那農業高校(飯田市名古熊)のアグリ研究班(林ひなの班長)は4月29日、飯田市鼎中平のフランス料理店「西洋割烹吉祥寺」でジビエ学習会を開いた。オーナーシェフの村松慶一さん(49)や県南信州地域振興局林務課の久保田淳さんから話を聞き、料理も試食した。ジビエの魅力を発信する「高校生レストラン」の開催に向けた学習会。班員ら約20人が参加した。最初に久保田さんが「南信州鳥獣害対策アカデミー」と題して講和。シカ、イノシシ、サルを中心とする鳥獣による飯田下伊那地域の農林業被害や、猟友会による個体調整の実態を紹介した。続いて、県の信州ジビエマイスターとして活動している村松さんが、県内のジビエの振興状況や調理のポイントなどを解説した。鹿肉を「身近にある高級食材」と位置付けるとともに、臭みをなくすために、血液が酸化する前の新鮮なうちに調理することの重要性を指摘。粗引きの鹿肉を使ったハンバーグなど料理も提供した。林班長(17)は「知らないことが多く勉強になった。何より鹿肉のハンバーグがジューシーでおいしかった」と話していた。生徒らは近く、恒例となっている「高校生アグリレストラン」を開催予定。ことしも一般市民を迎え、鹿肉を使ったローストやカルパッチョを提供する予定だ。
(駆除シカ活用本腰:京都)
鳥獣害対策として、近年注目される「ジビエ」。「ぼたん鍋」や「もみじ鍋」として、古くは江戸時代から日本にあったという食文化だ。国や自治体も本腰を入れて、飲食店や家庭での利用を進めようとしている。ジビエに追い風は吹きつつあるのか。捕獲されたシカの行く末を確かめるため、大津市唐橋町のイタリア料理店「オステリア チエロアルト」を訪れた。滋賀県産にこだわった食材を使う同店は、日野町のシカ肉を使った料理を提供している。注文したのは「鹿肉のワイン煮込み」。3時間かけて煮込んだ肉は、口に入れると柔らかくほぐれた。牛肉の赤身に似た食感。臭みはないが、濃い味のソースに負けない強いうまみがあった。店主の金澤匠記さん(36)は「しっかりと処理されているので調理でも扱いやすい」。イタリア料理の修業を始めた当初から、ジビエに親しんできたという金澤さんは「駆除の動物を埋めるより、食べた方がいいでしょう」と今後の広がりに期待を掛ける。カレー店「CoCo壱番屋」を県内で11店舗運営するアドバンス(長浜市)も、日野町産のシカ肉を使った「鹿カレー」を提供している。それでも、ジビエとして利用されているのは、ごくわずかだ。県によると、捕獲されたシカのうち、食用になっているのはわずか2~3%で、残りの大半は埋設処理されているという。食材としての活用を進めることで駆除を活発化させようと、県は昨年、ジビエ活用検討プロジェクトチームを立ち上げた。京都府の中丹地域でも、安心でおいしいジビエをPRする動きが活発化している。4年前から、約30店のレストランが野生鳥獣の肉を使ったメニューを提供する「ジビエフェア」を続けており、堅調な人気を誇る。今後も一般家庭向けの調理教室などを企画し、ジビエファンの拡大に取り組んでいくという。国も対策に本腰を入れている。2012年には鳥獣被害防止特措法を改正して食品としての利用推進の方針を固め、14年には未整備だった野生動物の肉について衛生管理のガイドラインを作った。流通などの実態はまだ分かっていないため、17年度には初めて調査を行う予定という。

TOPへ

5/5
(クマに襲われ77歳男性重傷:岩手)
3日午前8時ごろ、宮古市古田の山林で、同市川井の男性(77)がクマに襲われた。男性は自力で逃げて車を運転し、宮古消防署川井分署に助けを求めた。同市の県立宮古病院に運ばれ、両腕をかまれるなどの重傷。命に別条はない。宮古署によると、男性は朝から1人で所有する山林に入っていた。同署は入山目的やクマの特徴などを調べるとともに、近隣住民に注意を呼び掛けている。
(クマに襲われ男性けが、山菜採りで2頭に遭遇:福島)
2日午後2時25分ごろ、会津美里町松岸字真那板倉の山林で山菜採りをしていた建設業男性(64)から「知人がクマに襲われた」と110番通報があった。会津若松署会津美里分庁舎によると、一緒に山菜採りをしていた同町の自営業男性(64)が右足甲をかまれるなどのけがをした。遭遇したクマは2頭だった。県内でクマに襲われてけがをした被害は今年初めて。同分庁舎や通報の男性によると、自営業男性は午後2時ごろ、山の中腹付近の穴にいた親子とみられるクマ2頭と遭遇し、大きい方のクマに襲われたという。通報の男性は少し離れた場所にいたため無事だった。大きい方のクマの体長は1メートル以上とみられる。大きい方のクマは自営業男性を近くの沢まで約10メートル引きずったが、自営業男性が足で蹴るなど抵抗したところ、大きい方のクマは山中に逃げた。通報を受け、署員や鳥獣被害対策実施隊がクマを捜索したが、発見できなかった。現場は宮川小の南西約3.5キロの山林。宮川小は送迎のスクールバスに教諭らが乗り、停留所から自宅まで送った。現場の南西約4.4キロの高田中はスクールバスの停留所に保護者を呼び帰宅させた。町は現場周辺の町道や農道、林道に注意を呼び掛ける看板を10カ所以上設置するとともに、広報車で巡回した。町内全域の防災行政無線で注意を呼び掛け、3日から7日は朝晩に無線で広報するなどで警戒する。
(20代男性職員を停職1カ月、不適正な公金処理など:福岡)
大野城市は1日、元環境課主事の20代男性職員を公金処理不適正、虚偽報告、欠勤で停職1カ月の懲戒処分にしたと発表した。市によると、この主事は市鳥獣被害防止対策協議会の事務局を担当。2014年度にイノシシの被害防止柵設置費として国から県を通じ65万5000円の交付を受けながら、15万779円分の設置場所を確保できず放置していた。今年度の会計検査院の検査項目に入り、現担当者が当時の書類がないと主事に問い合わせても「書類が見つからない」と虚偽の返答。しかし、今年3月の5日間、正当な理由なく欠勤した際、職場の同僚が主事の机周辺の整理をし、防護柵に関する書類があり発覚した。現金は机の引き出しに残されていた。監督不十分で当時の環境課長、同係長を文書訓告とした。
(男子スキートの柳、91位で予選落ち)
クレー射撃のワールドカップ(W杯)は1日、キプロスで行われ、男子スキートの柳英志(日立ハイテクマテリアルズ)は102点の91位で予選落ちした。
(熊の目撃情報:宮城)
2日午後3時45分頃、登米市東和町米川字南上沢地内で熊の目撃情報がありました。屋外では音の出るものを身に着けるなどの対策を行い、十分に注意してください。
(小中学校周辺でクマ目撃相次ぐ:宮城)
連休前の2日、宮城県内の小中学校周辺でクマの目撃情報が相次ぎ、教職員が下校時間に合わせて通学路を見回るなどして警戒した。名取市では午後1時ごろ、市みどり台中西側の市道で通行人がクマ1頭を目撃し、近くの警備会社に通報した。連絡を受けた岩沼署が付近をパトロールするとともに、地域住民らに注意を呼び掛けた。同校と近くの市ゆりが丘小などは、関係者が通学路を巡回した。みどり台中に子どもが通う会社員三浦健二さん(58)は「生徒が部活で校舎外に出ることもあるので心配だ」と話した。午後5時35分ごろには、仙台市青葉区の上愛子小の南東約100メートルの国道48号で、体長約70センチの子グマ1頭が目撃された。同校は保護者に警戒を促す緊急メールを送った。
(クマ目撃相次ぐ、おり設置「警戒を」:兵庫)
兵庫県姫路市内で「クマを目撃した」との情報が相次いで警察などに寄せられている。1日までの約1カ月間で5件あり、例年とは違い、市街地に近い場所でも見掛けられた。これまでに人が襲われる被害はないが、野山に立ち入る機会も多い行楽シーズン真っただ中。専門家は「出没範囲が広がっている。音の鳴る物を携帯して警戒を」と呼び掛けている。市によると、クマの目撃情報は昨年、繁殖で雄の行動範囲が広がる6月以降に15件あった。安富、夢前町など市北部が中心だったが、冬場には市中心部近くでも情報が寄せられるようになったという。今年に入ると、六角橋(同市六角)付近で4月8日、住民が川を横断するクマを目撃。同16日には飾西大年神社(同市飾西)境内で体長約1・3メートルの個体を見たとの通報があった。さらに、同28日に青山の里道【3】でクマのものとみられるふんが見つかり、2日後には、その近くと書写の市道でクマらしき動物が目撃された。市は相次ぐ目撃情報を受けて今月2日、青山にクマの捕獲用おり(縦、横約60センチ、奥行き約1・5メートル)を設置。ハイカーらに注意を呼び掛ける看板を立てた。付近の女性は「シカはよく見るがクマは初めて。子どもが多い地域なので怖い」と不安そうだった。県森林動物研究センターによると、県内に生息するのはツキノワグマ。絶滅の恐れから長く保護されてきたが、個体数の増加を受け、県は昨年11月、20年ぶりに狩猟を解禁した。市街地近くでの目撃について、同センターの廣瀬泰徳専門員は「冬眠から覚めるこの時期、人里の怖さを知らない若いクマが出没することが多い。食べ物に困っているとは考えにくく、頭数の増加で出没範囲が広がったのだろう」と分析する。
(ツキノワグマ目撃:神奈川)
名倉の岩楯尾神社付近で4月21日、今年初めてとなるツキノワグマ1頭の目撃情報が寄せられた。クマが目撃されたのは、午後1時10分頃。同日中に市は、地域住民や近隣施設へ注意喚起を行うとともに、防災行政用同報無線で(ひばり放送)で、目撃情報を周知した。市水みどり環境課では「クマに出会う確率を少なくするために、外では鈴など音のするものを身に付けて、クマに人の存在を知らせるのが有効。もし、クマに出会ったら、刺激しないように背中を見せずゆっくり後退し、その場から立ち去って下さい」と注意を呼び掛けている。
(登山道でクマ2頭目撃:北海道)
3日午前5時半ごろ、札幌市南区中ノ沢の砥石山登山道「中ノ沢コース」で、クマ2頭が歩いているのを登山中の60代男性が見つけ、札幌南署に通報した。クマはすぐ林の中に入っていったという。
(団地でカラス大量死、薬剤入りパン食べさせる?:埼玉)
埼玉県は2日、北本市栄の団地敷地内で、ハシブトガラス20羽が死んでいるのが見つかったと発表した。検査可能な12羽について調べたところ、胃から殺虫剤として使われるシアノホスが検出されたという。発表によると、1日午前7時頃、団地の敷地内でカラスが死んでいると住民から鴻巣署に通報があった。同市が調べたところ、13羽の死骸を発見。同日午後、別の住民からも同市に通報があったため、市と県中央環境管理事務所が調べるとさらに6羽の死骸が見つかった。1羽は住民が処分ずみだった。20羽は約400メートル四方の範囲に集中して倒れていた。外傷はなく、周辺にパン切れが落ちており、県がこのうち4切れを回収して調べたところ、全てからシアノホスが検出されたという。県農産物安全課によると、シアノホスは殺虫剤として市販されており、生き物が摂取すると死に至る可能性が高い。鴻巣署は、何者かが薬剤をしみこませたパンをカラスに食べさせたとみて、鳥獣保護法違反の疑いで調べている。
(カラス死骸、中学生のいたずら:兵庫)
神戸市須磨区の市立中学校で先月、カラスの頭部が木の枝に刺さった状態で見つかった問題は、同校の男子生徒によるいたずらの可能性が高いことが分かった。タカなどの動物に襲われた死骸を生徒が拾い、枝に刺したとみられる。カラスは先月9日、同校の体育館裏の木で発見された。捜査関係者によると、県警須磨署が生徒に話を聴いたところ、校内で拾ったカラスの頭部を自ら刺したという趣旨の供述をしたという。
(「鹿せんべい」与えてけがする外国人が増加:奈良)
奈良市の奈良公園で2016年度、かまれるなどシカが原因となってけがをした人は前年度比29人増の121人で過去最多に上った。外国人観光客の増加を反映し、うち7割超の88人が外国人。「鹿せんべい」を与えている際の被害がほとんどで大半は軽傷というが、県は外国語の看板を増やすなど対策を進めている。
(2016年度鳥獣被害対策、農村振興局長賞(被害防止部門):岩手)
熊による農作物被害に悩まされてきた岩手県盛岡市の猪去(いさり)自治会(山口弘自治会長、61)は、2007年から市、岩手大学、猟友会と共同で被害防止活動を開始。捕獲のみに頼らない対策で成果を上げている。リンゴの生産が盛んな同地区では二十数年前からツキノワグマによる果樹被害が発生。2006年には市内の捕獲頭数の半数を同地区が占めた。そこで、自治会では同地区で熊の生態調査を行っていた同大学などに呼びかけ、共同で活動を開始した。
(鳥獣被害対策、集落は集落で守る体制構築を)
年間176億円。これは2015年度の野生鳥獣による農作物被害額だ。2010年度の239億円からは4分の3以下になり、ここ3年は連続して減っている。一見、被害の抑え込みが成功しているようにみえる。だが、本当だろうか。イノシシやシカは山間部だけでなく、平野部にも出没範囲を広げ、これまで生息がなかった地域でも被害を出している。昨夏は東北地方を中心にクマの被害が多発した。現場の実感は「むしろ年々増えている」ではないだろうか。国の野生鳥獣対策が180度転換し、保護から管理へと軸足を移したのは2014年。前年に決めた「シカ・イノシシの生息数を10年後までに半減」という目標を達成するため、鳥獣保護法を鳥獣保護管理法へと改称し、捕獲対策の規制緩和を導入した。予算も増額。都道府県が主導する捕獲事業も始まった。それでも、鳥獣対策の実施主体はあくまで地域だ。地域住民が一体となって対策しなければ、学習能力のある野生鳥獣に対抗するのは難しい。被害に遭う農業者任せとなってしまっては、抜本的な解決には至らない。例えば、電気柵の設置では、周囲に見晴らしの効く緩衝帯を設けなければ、ほとんどの場合意味をなさない。柵の入りやすいところを野生鳥獣が見つける機会を与えてしまうためだ。緩衝帯を維持するためには、下草刈りや見回りが欠かせず、どうしてもマンパワーが必要になる。いかにして地域を巻き込んだ体制を構築するか。被害に遭う農業者や地域は、まずこのことから考えなくてはいけない。農村部であっても農作業をしない人が増えている近年は、活動に理解を得るのが難しくなっている。自治会などを中心にして、被害状況を丁寧に説明し、協力を求めていくことが肝心だ。「集落は集落で守る」というムラの団結が今こそ求められる。
(マタギの勇姿に歓声、小国町でクマ狩り実演:山形)
東北の伝統的な狩猟集団「マタギ」の里として知られる山形県小国町で4日、獲物を慰霊し、山の神様に感謝する「小玉川熊まつり」が開かれた。神事のほかクマ狩りの模擬実演が披露され、勇壮なマタギの姿に観客は歓声を上げた。実演は、現在も行われている狩りの様子を再現した。指揮官が「ホーリャー」と大声を出すと、他のマタギも次々に声を出し、毛皮をかぶったクマ役を山の上へ誘導。最後は銃声が響き、マタギに囲まれたクマ役が倒れた。春からマタギの一員となった高橋佳帆里さん(23)は「初参加で緊張したが、山や命を大事にするマタギは魅力的だ」と話した。会場ではクマの肉を煮込んだ熱々のクマ汁も振る舞われ、約500食分の食券が1時間で完売した。
(子供に銃構えさせた、米軍厚木基地開放イベントでヘリの銃座に:神奈川)
神奈川県大和市と綾瀬市にまたがる米軍厚木基地で4月29日に開かれた基地開放イベントで、来場した子供らがヘリコプターに搭載された銃を構えていたことが1日、分かった。両市が抗議し、米軍は「銃座」に入ることができないよう対応したという。綾瀬市によると、市議からの連絡を受けて市職員が29日午後に確認し、米軍に「好ましくない」と申し入れ、大和市も市職員が対応を要請した。大和市は「担当する隊員が許したようだ」と話している。イベントは「日米親善春祭り」で、基地内の施設公開のほか米海軍の航空機などを展示。29日のみの開催で約9万人が訪れたという。
(航空機メーカーを早期退職、故郷Uターン:大分)
名古屋市の航空機メーカーの技術者だった蔵本晴之さん(58)は、激務で体調を崩したことをきっかけに55歳で早期退職。故郷の大分・国東半島で、畑を荒らすシカやイノシシのわな猟や、農産物・海産物のネット通販をしながら、両親とともに暮らしている。自給自足に近い生活の中で、五感が研ぎ澄まされていくのを感じると言う。毎朝、一時間半ほどかけて、わなを見て回ります。畑の近くで道路からも離れてない所で、シカやイノシシの通り道を見分けて七、八カ所ほど仕掛けるんです。なかなか難しくて、最初の半年は一頭もかからなかったけれど、今は獣が残した匂いも感じられます。わなは、円筒形のパイプの中を踏むと、ワイヤが脚に巻き付き、動けなくなる仕組み。獲物がかかれば、猟の師匠の叔父さんに連絡し、協力して駆除します。有害鳥獣駆除の助成金が出るので、わな代やガソリン代に充てます。年間にシカが数十頭、イノシシが五頭ぐらいかな。街の人は「かわいそう」と言うけれど、農家にとっては大敵。食べてあげるのが供養です。九州大で電子工学を専攻し、会社ではロケットやミサイルを設計しました。気苦労の絶えない仕事で残業も多く、ついには起き上がれなくなって、休職しました。故郷で静養するうち、自然とふれあい、米も野菜も魚も自給できる暮らしがいかに心豊かであるかを再認識しました。その中で、思い付いたのがネット通販。父母が作っている干しシイタケ、切り干し大根、梅干しなどや、隣に住む漁師のいとこが採るワカメ、ヒジキなどをネットにアップするうち、だんだん固定客がついてきました。叔父も猟のパートナーをほしがっていたし、五十代の私が、高齢化・人口減の故郷では期待の若手だったわけですね。ここが大好きだし、老親も心配で、定年後に帰るつもりでしたが、五年早まりました。妻も了承してくれました。子どもたちは就職して家を離れ、仕事のある妻は名古屋市内で一人暮らし。自由を楽しんでいるようです。年に数回戻っています。愛知との関わりも保っていくつもりです。愛知県岩倉市で「えほんのもり」という児童図書館を運営している知り合い夫婦が、学校になじみにくい子らを対象に開いている「元気の出る学習塾」に協力しています。スカイプ(インターネットの無料テレビ電話)を使った遠隔授業で毎週、算数などを教え、愛知にいるときは直接指導します。生きる力のある子に育ってくれるといいなと思います。
(銃器の販売件数が過去最高を記録:アメリカ)
アメリカの保守メディア・ワシントンフリービーコンは、「アメリカ連邦警察FBIの調査によれば、2017年4月の武器の販売件数は2016年の1年間における販売件数を上回っている」と報じています。この報告によりますと、アメリカでは先月の1ヶ月だけで205万丁の銃が販売されたということです。FBIの調査からはまた、この数ヶ月間のメディアの報道内容とは逆に武器の販売が増加しており、減少していないことが判明しています。兵器の購入に当たっては、(本来では)購買者の犯罪歴の審査など、法的な手続きを経る必要があるにもかかわらず、アメリカの多くの州ではこうした法律が確立しておらず、この問題は中古兵器の販売市場でも見られます。アメリカでは、1年間に数千人が銃により死傷しています。

TOPへ

5/2
(男が立てこもり、ライフル所持か:福岡)
29日午前7時55分ごろ、福岡県篠栗町津波黒のアパート1階で、男がライフルのようなものを持って室内に立てこもっているのを警察官が見つけた。県警が投降するよう説得したが応じず、約9時間後の同日午後4時55分ごろ、捜査員が室内に突入し公務執行妨害容疑で緊急逮捕した。県警によると、部屋に住む職業不詳の男(56)で、右手首に自分で切ったとみられる軽傷を負っているが命に別条はない。人質はなく、他にけが人はなかった。
(ジビエ拡大、官邸主導で)
シカやイノシシなど、農作物に深刻な被害を与える野生の鳥獣。安倍政権きっての実力者である菅義偉官房長官が旗振り役になり、政府が対策に乗り出すことになった。目指すは野生鳥獣肉(ジビエ)の利用拡大。官邸主導で盛り上げ、被害減少と農村の所得向上という「一石二鳥」を追おうとしている。菅氏は28日の記者会見で「スピード感をもって政府をあげて対応策に取り組んでいきたい」と強調。27日に首相官邸であった関係省庁による会議では「全ての省庁一体となって取り組んでいく」と発破をかけた。ジビエの利用拡大には、安全性の確保や肉のカットの共通ルール化、安定的な供給などが課題とされ、課題解決への対応を速やかにまとめる方針だ。霞が関ににらみを利かせる菅氏の肝いりだけに、会議に出席した山本有二農林水産相は早速、農林水産省の食堂でシカ肉を使ったメンチカツの定食を提供したことを報告。山本氏は「なかなか好評」と説明した。今後は、移動式解体車の普及などでジビエ拡大を後押ししていく考えも示した。野生鳥獣による農作物の被害額は年間200億円近くにのぼる。政府はジビエの利用拡大が、政権が掲げる地方創生にもつながると算段。農林水産省に新たな組織を設け、外食や学校給食、ペットフードなどで、利用拡大を図る方針だ。
(山菜採りの女性、クマに襲われ軽傷:青森)
4月30日、青森県弘前市の山で山菜採りをしていた女性がクマに襲われケガをした。クマに襲われたのは弘前市の70歳の女性で、先月30日午後3時半頃、弘前市百沢の岩木山総合公園から南西に800メートル離れた雑木林で夫と一緒に山菜採りをしていたところ、突然クマに襲われた。警察によるとクマは体長80センチと60センチの2頭いて、女性は大きい方のクマに右の太ももをかまれ軽いケガをした。当時近くにいた女性の夫は、「しゃがんでいたら2頭のクマが走ってきた」と話しているという。弘前市農業政策課・斎藤大介総括主査「目撃情報は毎年のようにあるところですので、ラジオとか鈴とかをつけて音の出るものを身につけて山に入っていただきたい」警察は現場周辺のパトロールを行い、注意を呼びかけている。
(クマ避けようと林道外に車転落:秋田)
28日午前10時50分ごろ、秋田県五城目町富津内富田の林道の下に乗用車が転落していると、車で通り掛かった人が五城目署に通報した。駆け付けた消防署員が車内で身動きが取れなくなっている秋田市の70代男性を発見。男性は転落から約15時間半ぶりに救出され、秋田市内の病院に搬送された。腕や脚に打撲を負い軽傷。
(熊の目撃情報:宮城)
4月28日午前7時30分頃、登米市中田町上沼大泉地内で熊の目撃情報がありました。屋外では音の出るものを身に着けるなどの対策を行い、十分に注意してください。
(熊野古道、クマ目撃など影響で来訪減:三重)
昨年の熊野古道伊勢路の来訪者数(推計値)は32万7534人で、前年より2万4728人(7%)減少した。三重県と東紀州の市町でつくる東紀州地域振興公社が発表した。旅行会社の熊野古道関連ツアーの参加人数が減っていることが響いたとみられる。推計値は同公社が2000年から来訪者へのアンケートなどを基に、熊野古道伊勢路の17か所を対象に算出している。熊野古道が世界遺産に登録された04年には15万人を超え、10周年だった14年には最多の42万8698人を数えた。昨年、場所別で最も多かったのは「浜街道・花の窟いわや」(熊野市)で17万7488人。隣の観光施設「お綱茶屋」が昨年5月、道の駅に登録されて知名度が上がり、立ち寄る人が増えた。一方、人気の高い馬越まごせ峠(尾鷲市、紀北町)では、クマらしき動物が目撃されたり、周辺でスズメバチに刺される被害が出たりし、前年より4割少ない2万8659人だった。
(イノシシ駆除、悪天候で成果ゼロ:沖縄)
宮古島市によるイノシシの猟銃駆除が27日、前日に引き続き北海岸一帯で実施された。狩猟犬でイノシシを追い詰めて猟銃で仕留める形での駆除を試みたが、風雨が強かったことなどから狩猟犬が臭いからイノシシを探す出すことがうまくいかず、2日間の駆除数はゼロで今回の駆除作業が終了した。駆除作業は市の職員と県猟友会石垣、竹富両地区のメンバー計40人が午前8時ごろから実施。今回は浦底海岸から比嘉ロードパーク周辺を中心にイノシシの捜索を行ったが、風雨が強いことなどから狩猟犬が臭いを確認することが難しく、イノシシの姿を確認することもできないまま、午後5時ごろに作業を終えた。市農政課の松原直樹課長は「この悪天候ではイノシシを見つけ出し駆除することは難しかったと思う。周辺の地形など今回の作業で分かった部分もあるので、今回の経験を踏まえ、今後の対策を検討していきたい」との考えを示した。
(イノシシ急増処分苦慮、「焼却」4割未満:福島)
県内のイノシシ捕獲頭数が急増し、地元自治体や狩猟者が捕獲後の処分に苦慮している現状が、県の調査で分かった。2015(平成27)年度に捕獲したイノシシ1万5467頭のうち、衛生的に最適な焼却処分は全体の37%に当たる約5800頭にとどまる一方、残り約9600頭は土に埋設処分された。東京電力福島第1原発事故で避難指示が出された地域を中心にイノシシ被害が深刻化する中、捕獲後のイノシシを処分する用地の確保や衛生環境整備などが、市町村の大きな負担になっている。「大きいと100キロ近い重さになるイノシシを解体するのは大変。解体が不要な焼却炉があったら楽だな。うちの方にも建たないかな」。伊達地方衛生処理組合の焼却施設でイノシシを焼却するため、1頭当たり30~40分かけて解体している県猟友会桑折支部長の後藤忠郎さん(62)に徒労感が漂う。鳥獣の保護および管理ならびに狩猟の適正化に関する法律に基づき、捕獲したイノシシを穴を掘って埋めるのは重労働で、用地確保の問題もある。年間40頭ほど捕獲する後藤さんは「埋める場所がないから、焼却を選んでいる」。しかし、焼却するにも夏場はイノシシが腐りやすく、処理が滞ると悪臭に悩まされる。後藤さんがうらやむのは、相馬市と新地町でつくる相馬方部衛生組合が同市に建設し、16年4月に稼働したイノシシ専用の焼却炉。イノシシを解体せずに焼却でき、バグフィルターで放射性物質の飛散も防ぐ。稼働後の1年で、冷凍庫に保管されていた15年度捕獲分も含め約830頭を焼却。今後も年間600頭のペースで焼却する計画だ。捕獲後の処理が問題となり、猟友会の駆除意欲の低下に拍車を掛けていたとする相馬市の担当者は「処分に悩む必要がなくなり、駆除意欲の活性化につながった」と説明する。ただ市町村の処分方針は分かれる。解体せずにイノシシを焼却できるのは両市町と、高い焼却能力の施設を持つ福島市のみ。35市町村は事前に解体して一般廃棄物の焼却施設で焼却するか、埋設している。焼却施設を使わず埋設している市町村もある。県はイノシシによる農業被害や人的被害の未然防止に向け、年間1万7000~1万8000頭を捕獲、19年度までに生息数を5200頭に減らす目標を掲げる。16年度の実績は集計中だが、目標を上回る2万4000頭が捕獲されたとみられる。捕獲数は11年度の約3000頭の約8倍に膨らむ。
(ニホンジカ目撃、県が調査へ:佐賀)
佐賀県は28日、伊万里市の山林でニホンジカの目撃情報があったと発表した。県内では野生のニホンジカは生息していないとされるが、写真も撮影されたのを受けて調査に乗り出した。行楽シーズンで登山客が増えるのに合わせ、「シカを見かけたら情報提供を」と呼び掛けている。県生産者支援課によると、シカによる農林産物の被害はイノシシより大きく、生息し増加すると農林業に深刻な影響を及ぼす恐れがあるという。写真はシカの角の生えたオス2頭とみられ、伊万里市木須町の山あいの採石場で3月中旬に撮影された。現場周辺では最近数回目撃があるという。県や伊万里市、佐賀森林管理署で連携して現地調査し、シカの痕跡の可能性があるふんや足跡を確認した。今後も監視カメラを20台増設するなどして対策を進める。ニホンジカは佐賀を除く九州各県で生息しているが、佐賀県境に生息域はないという。生産者支援課は「どういうルートからか見当が付かないが、まずは生息状況を把握したい」とする。
(住宅街またイノシシ目撃:長野)
29日正午前、長野市吉田の住宅街でイノシシの目撃情報があり、警察などが捜索した。長野吉田高校グラウンドの西側で体長は1メートルに満たず、子どものイノシシとみられるという。付近では今月、同じようなイノシシの目撃が相次いでいる。
(「クマ」目撃、民家敷地から山林へ:福島)
27日午後11時25分ごろ、磐梯町磐梯字古観音の住宅地を猪苗代署員がパトカーで巡回中、住宅敷地から出てきたクマを目撃した。同署によると、クマの体長は約1.5メートル。民家の敷地から東側の山林に入っていったという。
(クマ、連日の目撃:滋賀)
高島市今津町弘川の阿志都弥(あしづみ)神社近くの斎場周辺で27日、前日に続いてクマが目撃された。近くの住宅まで約100メートルで、市は広報車を出して注意を呼びかけている。
(スキー場で住宅街で、各地クマ被害)
ゴールデンウィークを前に、全国各地でクマの目撃情報が相次いでいる。クマによる被害、いかにして防ぐのか。ある秘密兵器の研究が進んでいる。22日、福島・裏磐梯のスキー場で撮影された黒い物体。冬眠から目覚め、活動を始めたクマ。4月に入り、全国でクマが活発に動き出した。神奈川・相模原市内の山あいの道。21日、この辺りを散歩中の男性が、ガサガサという音に気づき、その方向を見ると、大きなクマが1頭、この斜面を下って沢へと逃げていったという。相模原市緑区では、21日の午後1時すぎ、散歩中の男性が、体長およそ1メートルのクマと遭遇した。クマに遭遇した人は「真っ黒な毛ヅヤのいいクマでしたね。思ったより大きかった。(クマが)逃げてくれてよかった。追っかけてこないように、僕もあわてて逃げました」と話した。幸い、この男性は無事だったが、中にはクマに襲われけがをするケースも。4月15日、石川・金沢市でクマの駆除活動をしていた猟友会の男性が、逆にクマに襲われけがをしたほか、4月20日には、富山・高岡市で山菜採りをしていた男性がクマに襲われ、手の骨を折る重傷を負った。さらに、25日には、岐阜・高山市の住宅街で、男女3人がクマに襲われ、重軽傷を負った。冬眠を終えた今の時期、母グマは子グマを連れて、親離れのための訓練をしているさなか。その際、人間に出会うと攻撃してくるという。専門家は、こうした背景に、人間を恐れない「新世代のクマ」の出現があると指摘する。日本ツキノワグマ研究会の米田一彦所長は「(クマに)打撃を与えないことが少なくなって、人間を甘く見るクマが増えてきた。『新世代クマ』と言えますよ」と話した。クマの天敵であるハンターが減少したことなどで、人間を恐れなくなったという、新世代のクマの存在。そんなクマによる被害を防ぐため、ある秘密兵器の研究が進められている。モーター音を響かせながら、ガシャガシャと歩行するロボット。これは、秋田県立大学が2001年から開発を進めているクマ対策ロボット「しろやぎ」。秋田県立大学システム科学技術学部の齋藤 敬准教授は「この足音と、ケモノっぽい動き感。その合わせ技で、クマをびっくりさせることができるだろうと」と話した。クマを撃つハンターが減少を続けている秋田県。開発チームは、このロボットを、クマによる被害の防止に生かしたいとしている。齋藤准教授は「ちょっとヤギの前で動かしてみせたら、ヤギが、今までにないようなすごい驚き方をした。(大きさは)今のところ、秋田犬サイズくらいと考えている。(実用化はいつごろ?)3年後くらい」と話した。間もなくゴールデンウィーク。米田所長は「非常にこのゴールデンウィークは危険ですね。母親グマと子グマが組んで、親離れ訓練をしているから、襲われると重大事故になりやすい。けが人がこれからもっと増えると思う」と注意を促した。
(クマ被害防止へ、入山禁止看板を設置:秋田)
鹿角市の山にタケノコ採りに入った男女4人が、クマに襲われ死亡した事故から間もなく1年を迎えます。現場の近くは、まだ安全が確保されていないとして、鹿角市が入山禁止を呼びかける看板を設置しました。看板が設置されたのは、鹿角市十和田大湯の熊取平地区と田代平地区の周辺です。クマに襲われた現場に通じる2つの市道を通行止めにしたほか、林道と県道128号の入り口にも「入山禁止」を呼びかける看板を設置しました。県道沿いにある山菜が採れる場所は私有地ですが、立ち入らないようにロープを張って対応しています。看板とロープを設置した場所は合わせて48か所に上ります。去年5月から6月にかけて相次いだクマによる死亡事故。旬を迎えていたタケノコを採ろうと、山に入った男女4人が犠牲になりました。遺体が見つかった現場の近くで地元の猟友会が駆除したクマの胃の中からは、タケノコのほか人の体の一部が見つかっています。事故から間もなく1年。死亡した4人を襲ったのは駆除されたクマなのか、別なクマなのか、オス、メスさえも分かっていません。鹿角市危機管理室の奈良洋一室長は「ここに入るということは、とても危険だということです。昨年の事故を受けてその危険性が去ったわけではないので、入山については継続して自粛して頂きたい。」と話しました。鹿角市では、広報のほか防災メールを使ってクマの出没などの情報を提供し、注意を呼び掛けることにしています。
(クマ避け遭難者救助訓練:秋田)
クマ生息地での山岳遭難を想定した救助訓練が27日、秋田県鹿角市の花輪スキー場で行われた。警察や消防、地元猟友会などから関係者約80人が参加。クマによる人身被害を避けながら遭難者を救出する手順を確認した。この日の訓練は、山中の別々の場所で2人が遭難したとの想定で実施。捜索隊2班はクマを警戒し、爆竹を鳴らしたり、ドローンで上空から撮影した画像を確認したりしながら、遭難者を探した。市は昨年に死亡事故が相次いだ辺りでの被害を未然に防ぐため、今月1日から十和田高原地区の市道2カ所を通行止めにするなどし、入山自粛を呼び掛けている。
(奈良公園でイノシシ被害、シカ主食の芝荒らす:奈良)
奈良市の奈良公園にイノシシが多数出没し、国の天然記念物のシカが主食にする芝を荒らす被害が広がっている。公園の景観悪化につながるだけでなく、イノシシが人に危害を及ぼす恐れもあるとして、公園を管理する奈良県は対策に頭を悩ませている。県奈良公園事務所によると、被害が増えたのは最近2年ほどで、広さ約660ヘクタールの公園は各所で芝がめくれ、地面がでこぼこになっている。特に西側の東大寺南大門、転害てがい門周辺で被害が目立ち、数メートル四方に及ぶ部分もある。イノシシが地面を掘り起こし、ミミズを取っているのが原因だ。
(農地荒廃、ヒツジが防ぐ:岩手)
耕作放棄地対策として始まったヒツジの飼育が、奥州市江刺区で広がっている。比較的手間のかからないヒツジを放牧して雑草を食べさせることで農地の荒廃を防ぎ、ふんで肥沃な土地になる効果も期待できるといい、地元農協も専門部会を作って推進する。将来的には羊毛や肉の出荷を増やし、コメやリンゴなどと並ぶ特産品にしようと意気込んでいる。田園地帯が広がる江刺区の梁川地区で3月下旬、元気なヒツジの鳴き声が響いていた。「初めて来た時、ここしかないと思った。直感を信じてよかった」。昨年、盛岡市から移住した生産者の松島英彦さん(46)と妻の紘子さん(31)は、数日前に生まれた子ヒツジを抱きながらほほ笑んだ。英彦さんは昨年4月、約25年勤めた小岩井農場(雫石町)をやめ、引退する梁川地区の農家から借りた約1・5ヘクタールの農地でヒツジ13頭の飼育を始めた。11月には、同農場で一緒にヒツジを飼育していた紘子さんと結婚した。農林水産省によると、1年以上作付けをしていない耕作放棄地は、県内に1万7428ヘクタール(2015年)ある。5年前の前回調査からの増加率は25%で、全国平均を18ポイント上回る。東日本大震災や後継者不足で農業をやめた人が多いとみられる。一方、農業就業人口は7万357人で、前回調査より22%減少。平均年齢は東北6県で最も高い67・4歳で、20年前から約8歳上昇した。農業離れと高齢化が急速に進んでいる。耕作放棄地を長期間放置すると、草木が生い茂って農地機能の回復が難しくなり、イノシシやシカなどの有害鳥獣が寄りつきやすくなる。梁川地区では、耕作放棄地対策でヒツジの放牧を行おうと、2010年に住民有志が「梁川ひつじ飼育者の会」を結成。昨年12月には、同会を母体に岩手江刺農協が「ひつじ部会」を作り、生産者14世帯、飼育数は約100頭になった。農協は、豊かな自然の中で育てたヒツジを「梁川ひつじ」と銘打ち、特産品に育てる構想を描いている。放棄地対策で放牧したヒツジについて、畜産技術協会(東京都)は「肉質が硬くなりやすく、食肉出荷との両立は難しい」と指摘するが、国内で流通する国産ラム肉は1%未満のため「高級レストランなどで国産の需要はある。高品質の肉を量産できればブランド化も夢ではない」という。松島さん夫婦は、まだヒツジの収入では暮らしていけないため、シイタケ収穫を手伝うなど、地元のベテラン農家の力を借りて飼育を続ける。紘子さんは「江刺にはコメやリンゴなどの特産品がある。『梁川ひつじ』も知名度を上げたい」と夢を膨らませていた。
(FBでクマ目撃速報:山形)
山形市は28日、「クマ目撃速報」の提供を市公式フェイスブック(FB)で始めた。市内では26、27の両日にクマが目撃されるなど出没が相次いでおり、フェイスブックで速報を提供するほか、市ホームページ(HP)に掲載する目撃場所の詳細な地図情報とリンクさせ、地元住民や大型連休中の行楽客の安全確保につなげる。クマの目撃情報は、これまでも市HPに掲載していたが、更新に1~2週間かかっていたうえ、白地図に大まかな位置情報と地区名などを示しただけだった。今回は、周辺の道路や建物との位置関係が分かるグーグルマップを使い、地図上の印をクリックすると、目撃日付や時間、住所などの情報を見ることができる。市内では昨年度、「日本一の芋煮会フェスティバル」の会場近くにクマが出没するなど、クマの目撃件数が過去5年で最多の87件に上った。市環境課は「危険を未然に防ぐため、ぜひ活用してもらいたい」と呼び掛けている。
(カラス営巣対策に工夫:香川)
カラスが繁殖の季節を迎えている。人が出す生ごみや残飯を餌にして増えたカラスは、山間部よりも生活圏に近い平地で巣作りの場所を探す。四国電力高松支店(宮本敏樹支店長)のエリアでは送電鉄塔の半数強が平地にあるため、他支店と比べカラスの営巣が多く確認されている。金属製のハンガーや木の枝などを使った巣は電気事故の原因にもなりかねない。しかし今シーズンの事故件数は今のところゼロ。その裏には同支店電力部(松本浩昌部長)の取り組みがある。毎年1月下旬から5月末にかけてがカラスの営巣シーズン。高松支店エリアでは例年この時期にカラスや営巣材による事故がわずかながらも発生していたが、昨年は15年ぶりに0件を達成した。今年も4月18日現在で0件を継続している。
(停電防止へ電柱カラスの巣撤去:三重)
中部電力三重支店は、松阪市曽原町で電柱のカラスの巣の撤去作業を公開した。巣に混じった針金やハンガーなどが停電の原因になるといい、毎年、カラスが巣作りする初春~初夏に巣の撤去作業を実施している。高さ12メートルの電柱の最上部付近に小枝などで作られた直径約80センチの巣を作業員2人が高所作業車を使い撤去した。この巣は3月上旬に作られ、すでにヒナは巣立ったとみられる。同支店によると昨年、県内の電柱4466本でカラスの巣を確認、撤去した。同支店は「巣を見つけたら中電窓口に連絡してほしい」と話している。
(ドローン活用でイノシシ退治を:富山)
イノシシによる農業被害が問題となる中、富山市の農家が、ドローンを活用したイノシシ全滅作戦を新たに考案しました。農業被害を防ぐ新たな一手となるでしょうか。富山市山田清水の農家、谷上健次さんが考案したのは、ドローンと赤外線カメラを使った、「イノシシ全滅作戦」。サーモグラフィー機能つきのカメラをドローンにつけて飛ばし、上空からリアルタムでイノシシの位置を把握。猟友会の協力のもとイノシシを群れごと駆除します。県内のイノシシによる農作物などの被害額は、およそ4000万円。去年の夏に設置された『わな』にはいまだイノシシは一頭もかからず、被害は増える一方です。そこで、今回の作戦を考案しました。28日はデモフライトが行われました。飛び立ったドローン。試しに木の陰に隠れた男性を上空から撮影してみると、道路に出ている人は画面で見られますが、茂みの下に隠れてしまうと、画面で見えなくなります。対象物が木の茂みに隠れると、識別が難しいという課題が明らかになりました。谷上さんのプランの実現には、もう少し時間がかかりそうです。
(2016年度鳥獣被害対策、優良活動表彰:岐阜)
所産業(株)および(株)キサラエフアールカンパニーズ。岐阜市の西北に位置する揖斐川町は東京23区の1.3倍ほどの広さ。中でも西端の谷汲(たにぐみ)地区は近年被害が深刻で、住民から「イノシシとシカを何とかしてくれ」「シカと車がぶつかった」といった声が上がっていた。そこで立ち上がったのが地元で土建業を営む所竜也さん(42)。2010~2012年、自らワナと猟銃の免許を相次いで取得。鳥獣の捕獲や柵の設置業務などができるよう会社の定款も変更した。
(4/29シカニクの日:高知)
高知県香美市物部町別府の「べふ峡温泉」は、4月29日開催のシカ肉を味わうイベント「第4回4月29日シカニクの日!~べふ峡温泉スプリング・フェスタ~」で、レストランの当日限定メニューとして「鹿ロースト膳」を30食用意する。鹿ローストは、シカのモモ肉を薬味酒「保命酒」やハーブ、塩こしょうで漬け込んで焼き、しょうゆベースのソースをかけた一品。肉は軟らかくて臭みがなく、口に入れた瞬間にハーブやスパイスの風味が広がる。漬け込んだ肉は、冷凍品が温泉の売店や香美市観光協会の通販で扱われ、香美市のふるさと納税の返礼品にもなっているが、レストランで出すのは初めて。限定メニューは税込み1520円。料理長の小松康三さん(58)は「ハーブの香りを楽しめつつ、シカ肉本来の味わいも残している。ぜひ食べてもらいたい」とPRしている。「シカニクの日!」は29日午前10時~午後3時。シカ肉の串焼きなど、ジビエ料理を売る屋台が並ぶ。

TOPへ