<射撃ニュース7月>

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(女優夏樹陽子がクレー射撃協会理事会に初出席:東京)
日本クレー射撃協会の理事会が26日、都内で行われ、初の同女性理事に就任した女優夏樹陽子(64)が初出席した。俳優の森繁久彌さん(享年96)から約20年前にガンを譲り受けてから、愛好家となったという。現在、免許は所持していないが、理事の立場となった。「東京オリンピックに関わっていける。うれしい。ひょっとしたらオリンピックの競技場で、選手のお世話係でいるかもしれませんね」と笑顔で話した。同協会の女性の登録会員は4%未満。「女性に親切な射撃場が整えば」と女性人口の増加を目標に掲げた。
(シカ捕獲用わな発注収賄、別の詐欺容疑で市職員らを逮捕:北海道)
北海道紋別市のエゾシカ捕獲用わな発注を巡る汚職事件で、道警紋別署は26日、加重収賄罪で起訴された紋別市職員、菅原豪被告(47)と石狩市の銃砲店経営、佐藤孝容疑者(44)を詐欺の疑いで逮捕した。菅原容疑者の逮捕は3回目。今回の逮捕容疑は2015年2~3月、市鳥獣被害防止対策協議会が導入した「誘導捕獲柵わな」の資材運搬の作業代金を複数回にわたり水増し請求し、市から約47万円をだまし取ったとしている。菅原容疑者は今年5月、エゾシカわなの入札で佐藤容疑者に便宜を図った見返りに、現金100万円を受け取ったとして加重収賄容疑で逮捕された。佐藤容疑者は贈賄の時効が成立し、立件されなかった。
(女児にクマが体当たり、転倒し右肩に軽傷:和歌山)
26日午後0時10分ごろ、宮古市重茂の県道で、友達7人と下校中だった重茂小1年の児童が、道路脇のしげみから突然現れた体長約1メートルのクマに体当たりされ、転倒した。児童は同市の県立宮古病院に搬送され、右肩に擦り傷を負う軽傷。クマは山中に逃げた。宮古署によると、現場は同校から西に約100メートルで、民家が点在する通学路。同署がパトロールをしたがクマは見つかっていない。同校は同日が終業式だった。同校は文書と電話で保護者に注意を呼び掛けたほか、夏休み中のプール開放を取りやめる方針。
(木の上のクマ捕獲、わなにかかり身動きできず:兵庫)
兵庫県朝来市佐嚢の民家近くの斜面で27日朝、ツキノワグマがシカ用のくくりわなにかかっているのを、民家の住民が見つけた。知らせを受けた県などが神戸市の業者に依頼し、麻酔銃で眠らせて捕獲。大きさや健康状態などを調べた後、朝来市内の山中に放した。同市農林振興課などによると、27日午前7時過ぎ、「クマがわなにかかっている」と市に通報があった。捕獲のため、県が神戸市の野生動物調査会社に、麻酔銃の所持許可を持つ社員の派遣を要請。同日午前11時半ごろから、捕獲作業に乗り出した。クマは当時、木に登ったまま、わなのワイヤが引っ掛かって身動きできない状態。麻酔を撃ち込まれると、暴れて幹や枝を揺らしたが、5分ほどで意識を失った。業者はワイヤを切ってクマを降ろすと、落ち着かせるため顔を布で覆い、県のモニタリング調査用に体長や体重を測定。クマは体長136センチ、体重81キロの雄だった。さらに血液や毛などを採取後、職員らがドラム缶型の箱に入れて運び、山中で放した。クマは前足の指をけがしていたが、無事に逃げたという。
(運動公園近く、クマ目撃:和歌山)
27日夕方、むつ市旭町のむつ運動公園テニスコート北側の林でクマが目撃された。テニスコートには当時、中学生・高校生合わせて十数人が利用していた。むつ市では住宅街などでクマの目撃が今年30件と相次いでおり、市や警察が注意を呼びかけている。
(学校近くも、クマ目撃相次ぐ:青森)
26日午前8時過ぎ、むつ市川内町の川内中学校近くの市道でクマが目撃された。午前11時頃には南東に6キロ離れた国道338号で車がクマとぶつかった。けが人はいなかった。むつ市ではことしクマの目撃が28件相次ぎ、市や警察が注意を呼びかけている。
(野草園再開に向け爆竹でクマ追い払い:山形)
クマが出没して休園していた山形市の野草園が2週間ぶりに28日、営業を再開する予定だ。野草園では28日朝、職員がクマを追い払うため爆竹を鳴らし園内の巡回を行った。山形市野草園は今月14日の朝、園内の木の実が食い荒らされクマのふんが見つかったため休園となった。地元の猟友会では今月24日まで園内やその周辺にわなを設置していたがクマは捕獲されなかった。その後、野草園では朝と夕方に爆竹を鳴らし日中は園内で音楽を流すなどクマの侵入を防止する対策を取っていた。28日も職員が1時間にわたって園内を巡回した。出没が確認された今月14日以降、園内にクマが侵入した形跡はない。28日の朝に見回りして異常がなければ2週間ぶりに営業を再開する予定。山形市野草園の高橋忠園長は「このまま安全対策を継続していきたい。やっと開園できるので、待ちわびた皆さんに入園していただきたい」と述べた。野草園では再開後も安全対策を継続し、もし、入園者がクマを見つけた場合、落ち着いてその場から離れることなどを呼びかけている。
(鳥獣被害対策の人材養成:静岡)
静岡県は26日、イノシシなどによる農作物被害防止へ県鳥獣被害対策総合アドバイザーの養成研修会を森町で開いた。修了証を受けた市町の担当者や猟友会会員ら約60人は、今後各地域で被害防止対策を指導する。全3回の講座の最終回で、受講者はこれまでに防止策や被害の調査法を学んだ。この日は町民生活センターで「有害鳥獣捕獲の基礎と防護柵の設置方法」をテーマに電気柵販売「末松電子製作所」(熊本県八代市)の追中千晴さん(34)らが講師を務めた。電気柵の仕組みや感電の危険性を解説し、電気柵用電源装置の使用徹底を呼び掛けた。同町天宮の大上地区の畑では電気柵の設置実習に取り組み、高さや場所など対象の動物に合わせた設置方法を学んだ。参加したミカン生産者の男性(44)=沼津市=は「研修を通じて学んだことを生産者仲間としっかり共有しなければ」と振り返った。
(鳥獣被害深刻化、GPSやIoT活用で対策に本腰)
天候異変も影響しているのか、最近は季節を問わず、シカ、イノシシ、サル、クマ、アライグマ、カラスなどによる農作物への被害が頻繁に伝えられている。野生動物の生息地近隣まで宅地開発が迫っていることや、異常気象により野生動物のエサ不足、耕作放棄地の増加が深刻化していることが背景とされている。農林水産省の集計によると、届出のあったものだけで全国の野生鳥獣による2015年度の農作物被害額は年間176億円で、届出のないものを含めると少なくとも実際は300億円を超えるとの見方もあるほどだ。07年には「鳥獣による農林水産業等に係る被害の防止のための特別措置に関する法律」が成立し、市町村が中心となって、被害防止のための総合的な取り組みが行われている。具体的には、侵入防止柵の設置、捕獲鳥獣を食肉利用するための処理加工施設などを支援している。個別銘柄では、魚群探知機で知られる古野電気<6814.T>に注目したい。同社は、狩猟用発信器(GPSマーカー)として、位置・音声一体型端末「Dog Navi」(ドッグ・ナビ)を開発し販売している。この製品は、猟犬に装着する「猟犬端末」と、野生鳥獣を探索する狩猟者が猟犬の位置情報を把握するために使用する「狩猟者端末」によって構成され、国内電波法に適合したGPSマーカーとして初めて、猟犬の位置情報をGPS測位するとともに、「猟犬端末」の内蔵マイクを通じた音声情報を同時に確認できるようにしているのが特長。もともと防獣ネットを手掛けていた前田工繊<7821.T>は、東日本を中心に鳥獣害対策分野で売り上げを伸ばしている未来のアグリ(旧北原電牧)を11年に子会社化しており、大規模な電気柵、各種フェンスの施工に実績がある。このほか、漁網大手の日東製網<3524.T>は、漁網の技術を応用し、作業効率を軽量化した獣害防止ネットを開発。日亜鋼業<5658.T>は、サル、シカ、イノシシなど動物別の獣害用防護柵を手掛けている。さらに、タキロンシーアイ<4215.T>の子会社タキロンプロテックでは、折たたみ式獣害対策用フェンスの「パタサク」や、小動物侵入防止対策用「ロードガードネット」を販売している。また、電算システム<3630.T>は、IoTを活用した新サービスの一環として「スマート害獣捕獲センサー」を開発。害獣捕獲わなの捕獲情報をメールなどで通知し、遠隔地で確認することで現地での見回りコストを削減することが可能となるという。
(奈良のシカ、1498頭が生息:奈良)
奈良市の奈良公園に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」は今月15、16両日現在、けがや病気などで保護施設の鹿苑に保護されているものも含め1498頭で、前年比で43頭増だった。調査した奈良の鹿愛護会が発表した。
(雨竜沼湿原でシカ食害増加:北海道)
ラムサール条約登録湿地の雨竜沼湿原に近年、エゾシカが出没するようになり、夏の景観を代表するエゾカンゾウを中心に食害が発生している。地元の自然保護グループは、生物多様性が損なわれる可能性を懸念。こうした状況を受け、空知総合振興局などは20、21の両日、エゾシカの食害に関する初めての実地調査を実施した。調査に同行し、被害の実態を見た。「ほら、頭ないべ」。1990年に発足した「雨竜沼湿原を愛する会」の佐々木純一副会長(65)がポールで指した先に、茎の先端がポキッと切れたようなエゾカンゾウがあった。20日の調査には、佐々木さんを案内役に、同振興局自然環境係と道立総合研究機構環境科学研究センターの職員計6人が参加。湿原内の全長約4キロの木道を歩いて状況を調べた。目をこらすと、花が枯れ落ちた後にあるはずの子房部分がないエゾカンゾウ数十本が立っていた。調査メンバーは「見事と言っていいほど食べられている」とうなった。21日には雨竜町も参加。エゾカンゾウは約100ヘクタールの湿原全域に分布し、一面に黄色い花を咲かせるが、両日の調査で群生地となっている南側の木道沿いを中心に7割以上の花が食べられていることが判明した。湿原には、シカの往来によってできる「シカ道」やシカが座った跡とみられる数十センチの押しつぶされた草地なども。同センターの島村崇志主査は「何らかの対策が必要と実感した」と話した。これから盛りを迎えるタチギボウシの花にも食害が出るとみられる。もともとエゾシカはいないとされていた雨竜沼湿原で、出没が初めて確認されたのは2013年。佐々木さんや同町、同振興局がヒグマ監視のために設置した自動撮影カメラが捉えた。15年まで被害は目立たっていなかったが、昨年は満開だったエゾカンゾウの花のほとんどが数日で食べられた。佐々木さんが被害を報告書にまとめ、今回の実地調査となった。
(ケラマジカを観察、サンゴの生態も学ぶ:沖縄)
慶良間諸島を調査視察している「沖縄こども環境調査隊2017」(主催・沖縄タイムス社、共催・沖縄美ら島財団)の隊員8人は26日、「奄美こども環境調査隊」の隊員6人とともに阿嘉島の自然環境を視察した。隊員らは午前、離島振興総合センターで座間味村観光協会の谷口洋基さん(46)から国の天然記念物に指定されているケラマジカの生態の説明を受けた後、村内に出没するシカを観察した。隊員の佐野一斗君(当山小6年)は「身近にシカが見られるのは楽しそうだけど、家に入らないように柵を作ったりしていて、対策が大変そう」と悩ましい様子だった。午後は谷口さんとともに真謝の浜に移動し、シュノーケリングでサンゴを観察した。隊員の備瀬哲平君(安慶田中2年)は「初めてサンゴを間近で見たが、人の手で壊されているのも見掛けて心苦しかった。周囲の人にもこの現状を伝えていきたい」と決意を話していた。
(天然林のササ、食害で消滅危機:京都)
京都丹波高原国定公園の核心部にあたり西日本屈指の天然林を誇る京都大芦生研究林(南丹市美山町)で、自生のチシマザサがシカの食害で消失の危機にひんしている。辛うじて残っていた「最後の群生地」でも被害が広がっており、「森が荒れると里山の暮らしに影響が及ぶ」と調査員らが保全への動きを強めている。ササは森の下層植生を特徴付ける植物で、標高950メートル前後の尾根付近では厚い雪によって群生地が守られていた。公園の第1種特別地域内で、本来の原生林の姿をとどめる貴重な場所だった。20年ほど前から食害が表面化。常緑で至る所に自生していたササは、冬でも葉が落ちないため、シカにとっては格好の食料となり激減した。近年は雪が減り、残された群生地にもシカが出没し、葉がまばらとなり衰退する一方だ。京都大大学院農学研究科の柴田昌三教授は「雨が直接地面に当たり表土が流れる。草木が育たないうえ、下流の河川に大量の土砂がたまり続ける。最近の川の氾濫にも影響しているのではないか」とササの減少を危ぶむ。研究林で活動する調査員や研究者らの団体「芦生ササクエルカス」が昨夏から動きだした。柵や自動撮影カメラを設置し、シカの生息状況やササ群落への食害の影響などを調べる。基礎情報を集め、保全につなげる狙いだ。京都大大学院OBで代表の会社員池川凜太郎さん(26)は「森が荒れると、里で獣害などの影響も出る。原生林で人知れず起きていることだが、身近な問題と捉えてほしい」と訴える。
(頭なでられうっとり、人懐こいイノシシの子保護:和歌山)
和歌山県田辺市龍神村の山中で、人間を怖がらない野生の雄イノシシの子どもが見つかり、保護された。水や牛乳を与えると飲み、しま模様の体をなでると気持ちよさそうに目を細める。普通なら人間に寄ってくることはないという。かわいらしいウリ坊の様子を見た人たちは驚いている。

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(散歩中の女性、クマに襲われケガ:群馬)
24日午前4時50分ごろ、前橋市粕川町中之沢の雑木林を散歩をしていた同市の女性(70)が、体長約1メートルのクマに頭や腹などを引っかかれ軽傷を負った。女性は上毛新聞の取材に「茂みから突然現れた。一瞬のことで何が起きたのか分からず、気付いたらひっくり返っていた」と振り返った。クマによる人身被害が県内で確認されたのは本年度初めて。目撃情報が例年より多く、関係機関は注意を呼び掛けている。群馬県警前橋東署によると、クマは子グマとみられる。女性は自力で帰宅し、夫(77)が119番通報した。現場は女性の散歩コース。いつもは飼い犬2匹を連れているが、この日は1人だった。女性によると、クマは5メートルほど前方の茂みから突然出てきて襲ってきた。笛を持っていたが、吹く余裕はなかったという。「もう1人では散歩できない」と話した。人身被害の発生を受け、市は現場に捕獲用のおりを設置し、遭遇した場合の対処法を記したチラシを近隣の民家に配った。県自然環境課によると、4~6月のクマの目撃件数は201件で57頭が捕獲された。比較可能な2011年度以降、いずれも昨年度に次いで2番目に多い。2年前の秋に山中のクマの餌が豊作で、昨年のクマの出生率が伸びたことが考えられるという。昨年度は人身被害が6件あった。春から秋にかけてクマの活動が活発化するとして、同課は(1)複数人で行動し鈴やラジオなど音が出るものを携帯する(2)耕作地に農作物や果実を残さない―よう呼び掛けている。環境省によると、全国で4~5月に人身被害が24件発生し、秋田県の山中で60代女性が死亡した。
(クマ、同一個体?頻繁に出没:滋賀)
滋賀県高島市の住宅地近くで4月から、同一個体とみられるクマの目撃情報が相次いでいる。県内の今年のクマ目撃数は昨年の1.5倍の76件に上っているが、その半数程度がこのクマとみられる。道路や公園、神社などにも出没しており、市はオリによる捕獲を試みているが、いまだ成功していない。動きが活発になる秋に向け、住民の不安が高まっている。高島市は琵琶湖の北西部、比良山系のふもとに位置する。6月下旬の早朝、国道161号沿いにある集落の外れで70代の男性が数十メートル先を歩くクマを見つけた。「真っ黒だったわ」と記憶は鮮明だ。男性を気に掛ける様子もなく雑木林に入っていったという。この集落に住む50代の主婦は「自分の家の近くも通っているかもしれない。ずっと不安です」と表情を曇らせる。同じ個体とみられるクマは若く、体長は約80センチから1メートル程度。4月20日、同市今津町の国道161号で最初に目撃された。数日後には近くの神社にも現れ、陸上自衛隊今津駐屯地のフェンスを乗り越え、敷地に入っていった。自衛官も度々目撃しており、駐屯地広報室は「ここまで頻繁にクマが入って来たことは近年ない」と驚く。その後も付近の2から3キロ圏内に昼夜問わず出没。5月下旬には住宅街の公園の滑り台で遊んでいた女児が「下にクマがいた」と保護者を通じて警察に通報した。6月22日には市職員が県道を公用車で走行中に、飛び出して来たクマと接触。はね飛ばされて、すぐ走り去る姿がドライブレコーダーに映った。深手を負った様子はなく、7月に入っても目撃情報が寄せられている。県や市による調査では、出没場所で何かを食べた形跡はなかった。人を威嚇したり、過剰に近付いたりもしない。「若くて周囲の環境が分からず、居場所を模索している可能性がある」という。滋賀県に生息するクマは推計約200頭。近隣県に比べて少なく、県は生物多様性の観点から保護対象と位置づける。狩猟を禁じ、捕獲にも「必要最小限度」「集落から500メートル以内」など厳しい条件を定める。そのため、過去5年で捕獲したのはわずか11頭で、殺処分は2頭のみだ。県の担当者は「クマは『森の王者』として大切な役割を果たすと考えている。一方で、今回は特殊な状況。行動が読めず、追い込むのもかえって危険。保護と被害防止の両方の視点で対応していく」と話し、当面はオリによる捕獲作戦を続けるべきだとの考えだ。
(クマ目撃情報:島根)
鳥取県倉吉市円谷の国道179号で24日午後1時前、道路近くの山林にクマがいるのを通りかかった三朝町内の高校生が目撃した。同日夕、保護者からの通報で同町は防災行政無線放送を通して町民に注意喚起した。
(住宅街、サル目撃情報相次ぐ:栃木)
24日午後3時ごろ、足利市南部の福居町や百頭(ももがしら)町、島田町の住宅街で、サル1頭を目撃したという通報が同市や足利署に複数寄せられた。同市によると、サルは同4時15分ごろ、同市朝倉町3丁目の神社付近で目撃された後、姿を消したという。市は「サルを見掛けても刺激しないように」と注意を呼び掛けている。サルが目撃されたのは、東武足利市駅から南へ3~4キロの地域で、周辺は住宅も多い。午後3時ごろには、同市福居町の足利短大付属幼稚園の庭にも姿を見せた。同園によると、園児は全員室内にいて混乱はなかったという。サルを目撃した同園の女性教諭(41)は「中型犬くらいの大きさがあり、怖かった。まさかこの地域に現れるとは」と話した。
(クマ出没情報増え県が対策検討会:岡山)
岡山県内でクマの出没情報が2017年度、過去最多の237件を記録した16年度と同程度の高い水準で推移している。県によると24日現在56件(昨年度同期62件)に上っており、うち46件が美作県民局管内。同県民局は25日、「ツキノワグマ被害防止対策現地検討会」を県森林研究所(勝央町植月中)で開き、人身被害を防ぐ方策を話し合った。管内の市町村や警察署、猟友会などから約50人が出席した。県民局は、住民らへ被害防止策を伝える特定鳥獣専門指導員を17年度4人に倍増させたほか、秋には狩猟を17年ぶりに解禁すると報告。市町村の取り組みとして、出没注意を呼び掛ける看板設置やクマよけ鈴の活用を求めた。野生動物保護管理事務所関西分室(神戸市)の中川恒祐上席研究員(41)は、シカ用のわなで誤って捕獲された際の対応や注意点を説明した。県民局の脇本靖次長(56)は「登山やキャンプのシーズンを迎え、クマとの遭遇が懸念される。被害の未然防止に努めよう」と呼び掛けた。県自然環境課によると、県内のツキノワグマ生息数(推定・中央値)は12年の109頭から205頭(16年末時点)に増加している。
(農作物の鳥獣被害、7年連続で3億円超え:和歌山)
県は、イノシシやシカなど野生鳥獣による昨年度の農作物被害額が果樹を中心に3億2824万円に上り、7年連続で3億円を超えたと発表した。いずれの鳥獣種でも全体の被害額は減ったものの、イノシシとシカの生息域が重なる湯浅町では両者とも被害額が倍増した。鳥獣種ごとの被害の割合ではミカンを好むイノシシが51・6%を占めた。苗や新芽を食べるシカが15・7%。
(農作物鳥獣被害、8990万円:鳥取)
鳥取県鳥獣対策センターがまとめた2016年度の鳥獣被害とイノシシ、シカの捕獲状況によると、農作物の被害額は8990万円(前年度5783万円)で前年比55%の増加となった。捕獲数でもイノシシが1万1970頭(同8214頭)で同46%増。
(カラスの巣、撤去作業:兵庫)
神戸市西区見津が丘6の山林にある関西電力の鉄塔でこのほど、カラスの巣の撤去作業が行われた。カラスは春先から梅雨の時期にかけ鉄塔などに営巣する。絶縁体の碍子(がいし)付近に巣ができると停電の原因になる。
(獣の命生かしたい、鹿皮装飾品やジビエ推進:長野)
「獣の命を暮らしの中で生かしたい」と「けもかわプロジェクト」を主宰している長野県泰阜村の井野春香さん(29)。鹿の皮を生かした装飾品やキーホルダーなどを製作するとともに、全国に広めようとPR。「今までは捕らえた動物を埋設処理していた。人間の都合で奪った命だから最後まで責任を取りたい」。自らも猟師として捕獲に関わるだけに、その命をどうつなげるか、考えている。6月からは泰阜村が建設したジビエ食肉加工センターの責任者も務める。元々は海外で活躍している「野生動物保護官」に憧れていた。熊本県で育った子ども時代、共に教師の両親の影響で「教育テレビ」しか見られなかったが、海外の野生動物を紹介する番組に引きつけられたからだ。高校も畜産科学科に進み、大学でも自然環境保護と野生動物の関わりを研究した。そのなかで広大な土地を有する海外と違い、自然環境保護のために個体数の調整が必要な日本の状況を知り、猟に強い関心を抱いた。「野生動物を放置すると、食害だけではなく、森林も破壊される。人間が壊した環境は、人間が責任を持って守らねばならないんです」と語る。大学卒業後、山村留学などを手がけるNPO法人「グリーンウッド自然体験教育センター」に職員として採用されて泰阜村に移住。2013年から村の「地域おこし協力隊員」となって、けもかわプロジェクトを始め、16年からは猟師としてこのプロジェクトを進めている。食肉加工センターのできた今、泰阜村だけでなく周辺町村で捕獲された野生動物の有効利用も模索している。「解体は時間が勝負。捕獲から時間がたつと腐食が早く、食品として使えない。今の悩みは、動物に付着するダニや虫の駆除、解体後の掃除が大変なこと」。“命”を有効利用するために、奮闘している。
(ジビエ炊き込みご飯開発:島根)
島根県立大短期大学部(松江市浜乃木7丁目)の学生が、ジビエの一種・イノシシ肉を使った炊き込みご飯の素の商品化に取り組んでいる。イノシシ肉の商品はガンボスープ、ほうとうに続く第3弾で、栄養価の高さに加え、おいしさも重視した。開発中のライスバーガーと合わせ、今年中の商品化を目指す。24日に同大で関係者が試食した。開発したのは籠橋有紀子准教授(45)の研究室で学ぶ、いずれも健康栄養学科2年の福島美咲さん(19)と森川春音さん(19)。松江市内で有害鳥獣として昨年度に捕獲されたイノシシは1063頭で、このうち活用されたのは36頭にとどまった。販路を広げ、活用量を増やそうと考え、「まつえ農水商工連携事業」の一環で取り組んだ。炊き込みご飯に使ったのは、脂身が比較的少なく、他の具材も引き立たせるもも肉で、1センチ幅にスライスした。味付けは和風と中華風の2種類。和風は宍道湖産シジミのだしにゴボウなどの具材を合わせてショウガで辛みを効かせ、中華風は干しシイタケから取っただしにキクラゲを加え、食感に気を配った。市職員や食肉加工業者らは「おいしい」「肉の幅を大きくして存在感を出した方がいい」などと意見した。試作を重ねた学生2人は「イノシシ肉の食べ方を広め、幅広い年代の人に愛される商品にしたい」とし、地元産の具材をなるべく多く取り入れる考えだ。
(カラス撃退策に「新兵器」を導入:宮崎)
宮崎県の北東部、日向市と東臼杵郡門川町にまたがる丘陵に、出力約24.5MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「日向日知屋(ひゅうがひちや)太陽光発電所」。日向のメガソーラーの施工時には、カラスがフェンスにとまることが多かった。中には、石をくわえて飛び、太陽光パネルの上に落とすことがあり、パネルのカバーガラスが割れる被害が相次いだ。そこで、二つのカラス対策を加えた。一つは、外周を囲むフェンスの上に、テグス(釣り糸)を張った。フェンスの上に、わずかに隙間を空けて張った。カラスがフェンスの上にとまるときに、足にテグスが絡まることを嫌がる効果を狙った。現在では、テグスを張ったフェンスの上には、カラスがとまることは、見られなくなったという。もう一つは、アレイの上に向けて、カラスが嫌いな波長帯の光を発する機器を取り付けた。アレイの高部に、この光を発するLEDライトを設置している。この機器は、太陽光パネルを備えており、専用の電源は要らない。日中、定期的にさまざまなパターンで、カラスが嫌がる波長帯の光をアレイの上空に向けて発する。導入したのは、東神電気(大阪市淀川区)製のカラス撃退機器「ビービーフラッシュ」で、2種類を10カ所に設置した。

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(小学校付近にクマ、目撃情報が相次ぐ:秋田)
秋田市金足大清水の市立金足西小学校付近で19日、クマの目撃が2件相次いだ。けが人はなかった。秋田臨港署は学校に連絡し、付近住民に注意を呼びかけている。発表によると、午前10時30分頃、学校南側の市道で、クマ1頭が市道から学校の敷地内に入っていくのを市内の60歳代女性が目撃した。また、午後4時45分頃には、学校東側の市道で市内の40歳代女性がクマ1頭を目撃した。クマは市道沿いを北に走っていったという。クマはいずれも体長約50センチ。署員が地元の猟友会とともに付近を捜したがクマは発見されなかった。市教育委員会によると、学校は保護者に連絡し、下校時に迎えに来てもらう対応を取った。
(寝台特急とシカが衝突、けが人なし:岐阜)
22日午前3時5分ごろ、岐阜県垂井町のJR東海道線大垣-関ケ原間で、東京発琴平・出雲市行きの寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」がシカに衝突した。乗客280人にけがはなかった。JR東海によると、特急に60分の遅れが出た。後続の列車に影響はなかった。
(クマ出没相次ぐ:北海道)
士別市内朝日地区でクマの目撃が相次いでいる。21日までの目撃・捕獲件数は、前年同期比で17件増の19件と急増。同地区にある岩尾内湖白樺キャンプ場近くでも目撃されており、夏の行楽シーズンを前に市は「クマに気付いても近づかず、すぐに逃げて」と注意を呼び掛けている。市朝日総合支所によると4月からの目撃、足跡の発見は14件、捕獲は5件あった。記録の残る2008年以降の同時期の目撃などの件数は0~7件で、今年の突出ぶりがうかがえる。道道士別滝の上線の柵留橋付近が目撃5件、捕獲1件と特に多く、12日には岩尾内湖白樺キャンプ場近くの市道付近でもクマの目撃と足跡、ふんが確認された。同支所は「増えている理由は分からないが、朝日地区の中心部などこれまで目撃がなかった場所でも人目に触れており、件数の増加につながっている」と話す。市は目撃現場近くに看板を設置し、市のホームページでも目撃などの情報を公開して注意を促している。同キャンプ場には7月中旬から1カ月間で例年500人ほどが訪れることから、同支所は「熊出没中」と記した看板を新たに作り、付近の4カ所に設置した。今後、キャンプ場近くでの目撃が相次げば、テントの宿泊など一部を制限する可能性もあるという。同キャンプ場で18日、テントを張って泊まっていた札幌市豊平区の無職本田広幸さん(79)は「今月の3連休は30組くらいのテントでキャンプ場がびっしり埋まっていた。大半が本州から来た人だったのでクマ対策が十分か心配だ。自分は爆竹や犬で対応できると思うが、気を付けようと思う」と話していた。
(住宅街にクマ出没か:北海道)
21日午前5時頃、札幌市南区川沿1の6の住宅街で、近所の住民から「クマのような動物が道路を歩いている」と、北海道警札幌南署に通報があった。同署の発表によると、自宅にいた住民が飼い犬の鳴き声で外を見たところ、体長約80センチのクマのような動物が住宅の多い東方向に向かう後ろ姿を見たという。現場は地下鉄真駒内駅から北西に約3キロで近くに小学校や公園などがあり、同署が注意を呼びかけている。
(県道でクマ目撃:兵庫)
三田市小柿で21日午前8時ごろ、市野外活動センター北約200メートルの県道で、体長約1メートルのツキノワグマが目撃された。クマの目撃情報などは6月以降、阪神間で相次いでおり、三田市内では足跡の発見も含め4例目。市は、防災無線などで現場周辺に注意を呼びかけている。
(大型野犬よけ、木酢液散布:京都)
京都府宇治市白川の住宅地で、シカを襲う大型の野犬が相次いで目撃されている問題で、宇治市は20日朝、民家周辺に近づかないよう、犬が嫌って避ける効果のある木酢液を散布した。この日は、午前9時半ごろから、市環境企画課の職員6人が噴霧器を使って、50倍希釈の木酢液を、市道の両側にまいた。先月24日と今月14日、宇治市白川の民家裏で、シカを襲う大型の野犬を見たとの情報が寄せられた。目撃されているのは体長約1・5メートル、体高約80センチで、大型犬のシェパードに似ている。宇治市内では昨年11月にもシェパードに似た野犬2頭が捕獲されている。京都府警宇治署は警戒を強めるとともに、住民に注意を呼び掛けている。
(クマ出没の野草園、休園をさらに延長:山形)
山形市神尾(かんのう)の山形市野草園では今月14日にクマのふんが確認され、園内のサクラの木3本の枝が折られる被害などが発見された。このため、野草園ではクマ捕獲用のおりを1基設置し、休園を続けている。これまでにクマは捕獲されておらず、野草園を管理する山形市公園緑地課は、きょう猟友会などと協議し、おりの設置期間を週明けの24日まで延長することを決めた。餌が入ったおりは、長い期間設置すると「クマを呼び寄せる恐れが生じる」と猟友会などからの指導があり、捕獲されなかった場合でも24日にはおりを撤去する。また、休園期間は来週27日までさらに延長し、翌28日から開園する予定だ。安全対策として開園中のBGM放送や夜間のラジオ放送、朝夕の爆竹による追い払いなどを行うことにしている。捕獲された場合には同様の対策を行った上、すぐに開園する方針だ。
(ニホンザル被害もう限界、国や県に陳情へ:長野)
ニホンザルによる農作物の食害や住宅への侵入などの被害が、安曇野市堀金岩原地区で相次いでいる。二〇一五年に設置した電気防護柵も、花火や犬による追い払いも目立った効果が出ていない。日常生活への被害が後を絶たない状況に、住民は被害者同盟を組織して二十四日、国や県、市に対し電気柵の増設などサルの侵入防止対策徹底を陳情する。被害対策を訴えているのは、同地区の約二百戸でつくる「岩原猿害被害者同盟」。代表の山口裕さん(68)によると、地区内の農業被害は特産のリンゴなど果樹を中心に麦や野菜など幅広い。山際にある山口さん宅は築約三百年の古民家。天和-貞享年間(一六八一~八八年)に造られたという庭園は県の名勝に指定されている。しかし、一年に百日近くもサルが現れるといい、屋根瓦が落ちたり、白壁の塀が壊れたり、大切な庭木が折られたりと被害は甚大だ。住民総出で設置した電気柵も、地区内の国営アルプスあづみの公園や道路、河川で分断されており、サルの侵入防止効果がないという。二十四日の陳情では「公園外周柵にサル用の電気柵を増設」や「公園と烏川右岸の間に電気柵設置」などの対策を訴える。県松本地域振興局林務課によると、安曇野市西部の山沿いには三十~五十頭の群れが五つほどあり、入れ替わりで里に出没している。同局管内のサルによる農業被害(一六年度)は六百三十万円余で、同市では約百五十万円に上っている。
(照準は東京五輪に:山形)
クレー射撃の世界選手権(8月26日~9月6日・ロシア)とアジア選手権(8月3~11日・カザフスタン)に、大川明久さん(大川火薬銃砲店)=鶴岡市本町2丁目=が出場する。成長著しい26歳は2020年東京五輪出場も見据え「世界の技術を肌で感じたい」と意欲を見せる。20日、県クレー射撃協会の須貝昇会長と県庁を訪れ、広瀬渉県教育長と懇談した。大川さんがクレー射撃の世界に入ったのは5年ほど前。火薬や銃を扱う家業に携わると同時に競技を始めた。五輪選手を育てた指導者と知り合い、基礎を学んだ。普段は仕事後、夕方から鶴岡市羽黒射撃場で練習。冬場は宮城県の射撃場に通う。専門種目はトラップ。射撃位置を変えながら15メートル先の機械から飛び出す皿(クレー)を狙う。銃の重さは約4キロ。大きな大会では予選だけで125枚の的を狙い撃つ。「緊張や体調でスコアが変わってしまう」。繊細さとタフさの両方が求められる競技だという。日本クレー射撃協会の強化育成選手にも選ばれ、強化合宿などで他選手と競い、高め合っている。今年5月、世界選手権の日本代表選考会に初めて出場し好成績をマーク。同種目の男子日本代表2人のうちの1人になった。加えてアジア選手権の代表(同種目の男子は3人)にも選出された。大川さんにとって東京五輪は、競技を始めた理由の一つで「メダルを取りたい」と強く意識する舞台。世界選手権はそのための第一歩と捉える。「世界の壁はすごく厚いと思う。得た経験を次につなげたい」。精悍(せいかん)な顔つきで思いを語った。
(「狩りガール」増加中、動機はさまざま)
農林業に有害なイノシシ、シカなどの野生鳥獣を駆除するハンターが高齢化で年々減る中、狩猟免許を取る女性が近年急増している。地域への貢献や鳥獣肉(ジビエ)料理の魅力など「狩りガール」の動機はさまざまだが、被害削減の一翼を担う存在になりつつあると期待を集めている。野生鳥獣による農作物の被害は2015年度に176億円と高水準が続くのに対し、狩猟免許を持つ人は14年度に19万4000人と約40年前の3割台に低迷。60歳以上の人が65%を占める。ただ、女性の免許所持者数は3184人に達し、5年間で2倍になった。13年度にわな猟の免許を取った福岡県糸島市の畠山千春さん(31)は、生活物資の供給が途絶えた東日本大震災を機に、動物の命をもらって成り立っている食の意義を見つめ直すようになった。自ら動物の解体も手掛けており「抵抗はあるけれど動物が畑を荒らしているのも事実。一面だけでは語れない」と話す。石川県の女性ハンターが「狩女の会」を結成してジビエ料理の情報をSNS上で交換するなど、団体の活動も活発だ。「女性の社会進出で鳥獣駆除に貢献したい人が増えたようだ」と分析する大日本猟友会(東京)は最近、女性ハンターを起用したポスターを作成したほか、「目指せ!狩りガール」と題したホームページを運営し、志願者の呼び込みに動いている。農林水産省の担当者は「大きなうねりにはなっていないが、熟練ハンターだけでは限界がある駆除に女性が増えるのは意味深い」と話している。
(くくりわな捕獲情報、センサーでお知らせ:長野)
伊那市は、鹿やイノシシを捕獲するくくりわなにセンサーを付け、インターネットを通じて捕獲状況を確認する仕組みの実用化を目指す。くくりわなの設置者の負担軽減につなげる狙い。本年度中にセンサーの試作品を30個ほど作り、猟友会の協力を得て動作を確認し、改善点を探る方針だ。市農林部によると、くくりわなが作動すると、センサーが感知。ネットを介して、設置した人の携帯電話などに捕獲を知らせる仕組み。6月に市内で開かれた、省電力で安価な無線通信技術を生かすアイデアを出し合う催しで出されたもので、市は提案した技術者らと開発を進めることにした。伊那市伊那猟友会の牧田文男会長(72)=西町=も「ぜひ進めてほしい。猟友会として協力したい」と期待する。県鳥獣対策・ジビエ振興室によると、くくりわなは1人30個まで設置できると法律で定められている。だが、同猟友会で全て見回るのは時間がかかるため、30個設置できない会員が多い。設置する場所も見回りやすいように車が通れる道路近くを選ぶ傾向があるという。牧田会長は「見回りが楽になればわなの数も増やせるし、道の奥でも獲物が捕まりやすい場所にわなをかけられるようになる」とする。市は19日の市議会臨時会に、センサーの開発関連費166万円など総額6千万円余の本年度一般会計補正予算案を提出し、原案通り可決された。市はセンサーの試作品の検証を進める一方、費用を抑える方法も検討し、普及につなげたいとしている。
(シカ肉ソーセージ販売始める:兵庫)
朝来市和田山町宮内で但馬産シカ肉の加工・販売を行う「鹿工房ロス・カサドーレス」がシカ肉を使ったソーセージの販売を始めた。「食べやすいソーセージで、シカ肉のおいしさを知ってほしい」としている。同工房は、狩猟の免許を持つ、元地域おこし協力隊で、同市和田山町竹田の吉原剛史さん(43)が、地域おこし協力隊の和田山町高田の高田尚希さん(38)に声をかけ「シカ肉は良い肉で、ちゃんと処理をすれば、おいしく食べられるのに捨てられてしまっているので生かしたい」と昨年5月、市内の食肉販売業者が倉庫に使っていた建物を改装し開設。

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7/20
(サイクリング中にクマに襲われる:秋田)
17日午後6時頃、秋田市上北手小山田の市道で、サイクリングをしていた同市内の小学校教諭の男性(49)がクマに襲われた。男性は左足にけがを負ったが命に別条はない。18日は秋田市の自然学習センターや由利本荘市の野球場の付近でクマの目撃情報があり、夏休みを前に警察などが注意を呼びかけている。秋田東署の発表によると、襲われた男性が自転車で走行中、体長約1メートルのクマ1頭と約70センチのクマ2頭が前方を横切った。男性が立ち止まると、体長約1メートルのクマが走ってきたため、自転車をぶつけて防ごうとしたが、左足の太ももと足首をかまれたり、引っかかれたりしたという。クマは山林に戻った。現場は秋田自動車道の秋田中央インターチェンジ(IC)から南へ約4キロの山林。また、18日午前10時50分頃には、秋田市仁別の市太平山自然学習センター「まんたらめ」近くの市道で、宿泊研修で同センターを訪れていた秋田市立川尻小の男性教諭がクマ1頭を目撃した。秋田東署によると、クマは体長約60センチで、センター入り口から約10メートルの距離を歩いていた。同センターには、同小5年生約100人が宿泊研修中で、予定していたオリエンテーリングが中止となった。由利本荘市岩城内道川では18日午前11時頃、市営岩城野球場の外側斜面で体長約1・5メートルと同約70センチのクマ2頭が歩いているのを、車で通りかかった30歳代の男性が発見し、警察へ通報した。由利本荘署の発表によると、発見当時、隣接するパークゴルフ場では約20人がプレーしていた。野球場は使われていなかった。両施設は当分の間、使用を見合わせる。この周辺でクマが出るのは珍しいという。17日午後には、秋田市金足鳰崎の県立博物館から約100メートルの県道でもクマ1頭が目撃された。
(クマに襲われ男性重傷:長野)
18日午前10時50分ごろ、長野県山ノ内町平穏の志賀高原の山林で、山荘管理人の男性(60)から「クマに襲われ、両腕をかまれた」と消防に通報があった。男性は顔面と両腕をかまれるなどして、重傷を負った。県警中野署などによると、男性は同10時40分ごろ、志賀高原の横湯川へ渓流釣りに向かう途中、山林の道でクマ1頭と遭遇し、襲われた。クマは体長約1メートル40センチで、成獣とみられる。県によると、長野県内でのクマによる負傷者は今年度は初めて。
(列車にイノシシ衝突:和歌山)
18日午後8時15分ごろ、串本町のJRきのくに線串本―紀伊有田駅間で紀伊田辺発新宮行の上り普通列車がイノシシと衝突し、同列車に最大82分の遅れが生じるなど約330人に影響が出た。JR西日本和歌山支社によると、線路上にイノシシがいることに気付いた運転士が急ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。同列車には乗客25人が乗っていたが、けがはなかった。同列車は約20分後に運転を再開。この事故の影響により、上下線合わせて普通列車1本が運休、普通列車4本と特急1本に遅れが出た。
(クマ出没:秋田)
18日午前10時50分ごろ、秋田市仁別の太平山自然学習センター「まんたらめ」前の市道で、宿泊研修中の教員がクマを目撃し、センターを通じて秋田東署に連絡した。児童数人も屋外で研修していたが、けが人はいなかった。同署によると、センター入り口の約10メートル先に体長約60センチのクマがいるのを教員が目撃。クマは近くの山林に入っていったという。センターは柵で囲われた敷地内から外に出ないよう児童に呼び掛けた。由利本荘市岩城内道川字新鶴潟では同日午前11時ごろ、サンスポーツランド岩城野球場北側の市道脇のり面に2頭のクマがいるのを、車で通り掛かった男性が見つけた。
(中学校付近にクマ:北海道)
18日午後3時ごろ、札幌市南区簾舞3の2の雑木林にクマ1頭がいるのを、通りかかった男性が見つけ、110番した。駆け付けた札幌南署員や猟友会のハンターらが大声を出すなどして威嚇したところ、クマは南側の山に逃げた。同署によると、体長約1メートルの子グマとみられる。現場は市立簾舞中学校から約300メートルの住宅街。15日午前には約400メートル離れた簾舞4の3の山林でも体長約2メートルのクマが目撃されており、同署は警戒を呼び掛けている。
(住宅街にクマ:北海道)
18日午前3時35分ごろ、札幌市南区川沿13の3、高齢者総合福祉施設「サン・グレイス」敷地内から、クマ1頭が東方向に道路を横切るのを、通りかかった男性が目撃し、110番した。札幌南署員が周囲を捜索したが、クマは見つからなかった。同署によると、現場は市立藻岩南小から約600メートルの住宅街で、クマは体長約1メートル。
(クマ出没の野草園、休園を延長:山形)
山形市野草園にクマが出没し、臨時休園となってから18日で5日目。園内に仕掛けられたわなには、18日朝もクマは捕獲されておらず、山形市は今月21日までの休園の延長を決めた。18日5時半ごろ。山形市神尾の野草園に仕掛けられたクマ捕獲用のわなに、クマの姿はなかった。野草園へのクマの出没が確認されたたのは今月14日のことだ。14日朝、巡回していた職員が園内のサクラの木3本の枝が折られる被害などを発見した。以来、野草園では3連休を含む18日までの期間の休園継続を決め、園内にはクマ捕獲用のわなが1基、設置された。毎朝5時半―。猟友会のメンバーが見回りを続けているが、これまでに捕獲は確認されていない。このため、野草園を管理する山形市公園緑地課は、休園の期間を今月21日までに延長することを決めた。山形市公園緑地課によると「クマは一週間後に再び同じ場所に出没する習性がある」ということで、「出没から一週間後の21日までの延長を決めた」としている。ところで、野草園では現在、ミズチドリやミソハギなどが見頃を迎えているという。今週末以降の対応については休園を延長するかどうか21日に再度、検討する予定。
(クマ目撃既に47件、6年ぶり前年超え:北海道)
札幌市内で4月以降に確認されたクマの目撃情報が18日までに47件に上り、クマの目撃が増える8月を前に前年度の1年間を6年ぶりに上回った。18日には南区の簾舞と川沿の住宅街で体長1メートルほどの子グマが相次いで目撃されたこともあり、市は「出会っても刺激せず、静かに立ち去って通報を」と注意を呼びかけている。市によると、ふんや足跡などを含む今年4月以降の目撃情報は4月3件、5月18件、6月11件、7月は18日までで15件。合計47件で、前年同期(22件)と比べ倍増している。市が調査を始めた2002年以降で最も目撃が多いのは11年の257件。山中の木の実が少なかったことや、果樹園の果物の味を覚えた特定のクマが何度も出没した影響で、件数が急増した。その後、電気柵などの対策が進んだこともあって目撃数は減少が続いていた。市などによると、今年、6年ぶりに増えた理由は今のところ明確ではないが、近年は札幌近郊の頭数自体が増加傾向にあることなどが影響しているとみられる。18日に目撃情報があった南区簾舞は住宅街のため銃を使った駆除はできず、猟友会会員らが声による威嚇などで追い払った。目撃地点から約300メートルの簾舞中では19日、教職員が通学路で生徒の登下校を見守り、生徒は放課後の部活動を休みにして集団下校した。
(食害防止で北アルプスに赤外線カメラ:長野)
県環境保全研究所(長野市)は十五、十六日、北アルプスの爺(じい)ケ岳-岩小屋沢岳の尾根筋(標高二千四百~二千五百メートル)で、赤外線センサーカメラを設置するなどした。高山植物の花畑を荒らすニホンジカやイノシシの侵入経路を把握する狙いで、保護すべき植生が残る地点を確認する。研究所は二〇一三年から毎夏、尾根筋に七~十台のカメラを設置して野生動物の侵入状況を調査している。ニホンジカが毎年撮影され、昨年は初めてイノシシによる高山植物の掘り起こしを確認。高山帯の植生保護が急務であることを示した。研究所自然環境部の尾関雅章研究員(46)が北アへ登り、十五日に岩小屋沢岳(二、六三〇メートル)辺りにカメラ四台を設置。十六日は六月下旬に鹿島槍ケ岳(二、八八九メートル)一帯に取り付けたカメラ三台の点検をした。カメラは縦十五センチ、横十センチ、幅六センチ。長さ五十センチ余のアルミ製ポールを山に打ち込み、地面から三十五センチほどの所でカメラを固定する。登山道脇のハイマツ帯など登山者らから見えない場所に設置している。リチウム電池八本で数カ月の撮影が可能といい、十月中旬にカメラを回収する。尾関研究員は「ニホンジカが侵入している以上、何らかの植物を食べている可能性がある。群れによる食害はまだ確認されていないが、高山帯の植生に影響が出ている心配はある」と指摘。南アルプスや八ケ岳で高山植物の花畑が壊滅状態になった例を挙げ「同じ轍(てつ)を踏まぬよう、里山での捕獲とともに防護柵設置など幅広い対策が必要。環境省や林野庁とも協力し植生保護に努めたい」と話した。
(自然守る会、シカの大群に遭遇:徳島)
ニホンジカによる食害が深刻化する三好市と高知県にまたがる三嶺(1893メートル)の環境保全に取り組むNPO法人・三嶺の自然を守る会の暮石洋理事長(68)=徳島市末広4=が、三好市東祖谷菅生の山頂付近で約80匹のシカの群れを見つけ、カメラに収めた。これほどの数を確認したのは初めてという。13日午前10時半ごろ、暮石理事長ら会員5人がシカの食害調査をしていた際、500メートルほど離れた標高1780メートル付近の北西斜面で、群れを見つけた。シカは5人に気付くことなく、草を食べたり走り回ったりしていた。県の推計では、剣山周辺4市町(美馬、三好市、つるぎ、東みよし町)の生息数は、2007年の4484匹から11年に約1万5千匹、15年には約1万6500匹に増加。高山植物や樹木の食害が深刻化しており、守る会は10年から樹木への防護ネット設置に取り組んでいる。暮石理事長は「平日で登山者が少なかったので多くの個体が姿を見せたのだろう。防護ネットなどの対策が奏功し、近年は被害が減少したと感じていたが油断はできない」と話した。
(鳥獣調査拡大へドローン操縦体験:岡山)
岡山県内の狩猟者を対象にした小型無人機「ドローン」の講習会が15、16日、新見市神郷下神代の県健康の森ふれあい広場で開かれ、新見、備前市の14人が操縦を体験した。農作物の鳥獣被害が深刻化する中、全国組織の大日本猟友会(東京)は一部地域でドローンを活用したシカやイノシシの生息調査を進めている。講習会は調査範囲の拡大に向けて操縦できる人材の育成を図ろうと、同猟友会が開催した。初日はドローンのシステム開発を手掛ける民間事業者で、調査にも協力しているスカイシーカー(東京)の担当者が法規制などを解説。終了後、参加者は担当者に教わりながら、2組に分かれて実際に操縦に挑戦し、ドローンを上下や前後左右に飛ばした。新見市のブドウ農家の男性(57)は「もっと難しいのかと思ったが、自分でも飛ばせそう。これまで目の届く範囲でしか動物を確認できなかったが、より広範囲に生息実態が分かれば対策も増えると思う」と話していた。

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(市職員、遺跡でクマに襲われけが:秋田)
14日午前9時40分ごろ、秋田県北秋田市の伊勢堂岱遺跡で、同市教育委員会生涯学習課の50代の男性職員がクマに襲われ、額や手にけがをした。命に別条はない。北秋田署や市によると、遺跡の展示施設では当時、東北地方の市町村職員数十人が参加して遺跡整備の研修会が行われていた。男性は遺跡の視察に先立って市職員ら4人で爆竹を鳴らしながら見回りをしていたが、他の職員と離れて爆竹を鳴らそうとした際に襲われたという。伊勢堂岱遺跡は、縄文時代の環状列石を主体とした国指定史跡。「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つとして世界遺産登録を目指している。クマの目撃が周辺で相次ぎ、昨年に続き2年連続で6月から一般公開を中止し、15日から部分的に再開する予定だった。
(クマに襲われ、猟友会の男性けが:栃木)
15日午前8時40分ごろ、那須町高久乙の山林で、同町、無職男性(67)が「クマに襲われた」と自ら119番した。男性は右腕をかまれ軽いけが。那須塩原署は付近の学校や宿泊施設に注意を呼び掛けている。同署と地元の県猟友会那須北支部那須班によると、男性は同班のメンバーで、仲間と計2人で同日午前8時半ごろ、仕掛けたシカやイノシシのわなを確認しようと山林に入った。間もなく二手に分かれたところ、やぶから飛び出してきた体長約1・2メートルのクマに襲われた。男性が左手でクマを殴ると、クマは立ち去ったという。現場は町道から約200メートル入った山林。同町農林振興課によると、クマの目撃情報は今季10件ほどあるが、人が襲われたのは初めて。同課は猟友会と協力し16日朝にも、現場付近に捕獲用おりを2カ所設置するとともに山林での行動に注意を呼び掛けている。
(サイクリング中の男性、クマに襲われけが:秋田)
17日午後6時ごろ、秋田市上北手小山田字山造沢の市道で、サイクリングをしていた同市桜ガ丘の男性(49)がクマに襲われ、左足に裂傷などを負った。命に別条はない。秋田東署によると、男性は自転車で自宅に向かう途中、約5メートル先で山林から出てきた体長約1メートルのクマが、約70センチのクマ2頭を引き連れて道路を横切るのを目撃。自転車を止めて見ていると、突進してきた1頭目のクマに太ももや足首をかまれたり、ひっかかれたりした。男性が体をばたつかせると、クマは山林へ逃げ去ったという。男性は自力で病院へ行き、傷の手当てを受けた。現場から近くの民家まで約500メートル。
(クマと衝突、バイクの男性けが:宮城)
15日午前7時50分ごろ、宮城県大和町宮床松倉の国道457号で、走行中のバイクがクマと衝突。運転していた仙台市青葉区の会社員男性(52)が転倒し、腰などに軽いけがをした。大和署の調べでは、クマは体長約1メートルで国道を横切ろうとした。クマは立ち去ったという。同署はパトカーで近隣住民に注意を呼び掛けている。
(野犬出没、民家裏でシカ襲う:京都)
14日午前8時10分ごろ、京都府宇治市白川植田の民家裏で、住民から「野犬がシカを襲っている」と110番があった。付近では先月24日にもシカを襲う大型野犬の目撃情報があり、宇治署は警戒を強めるとともに、住民に注意を呼び掛けている。同署によると、目撃されている野犬は体長約1・5メートル、体高約80センチで、大型犬のシェパードに似ているという。人に危害を加える恐れもあり、付近の小学校では14日、児童が保護者と一緒に下校した。府山城北保健所はこの日、目撃現場近くに捕獲用のおりを設置した。宇治市内では昨年11月にもシェパードに似た野犬2頭が捕獲されている。
(クマか、民家のガラス窓が破損:岩手)
15日午前11時55分ごろ、奥州市江刺区、会社員の男性(60)が、自宅縁側のアルミサッシのガラス窓1枚が破損しているのに気付き、江刺署に通報した。窓にクマがぶつかったような跡があり、周囲には成獣らしき足跡があった。同署は付近に警戒を呼び掛けている。自宅で休んでいた男性はガラスが割れる音と飼い犬の鳴き声で異変に気付き駆け付けたが、クマの姿はなかった。同署などによると、国道397号をクマ1頭が横断し、男性宅の敷地に侵入するのを通行人が目撃した。付近では6月20日、民家敷地内の鶏舎が壊され鶏10羽が襲われた。近くにはクマの爪痕や足跡があった。
(商業施設近くの住宅地でクマ目撃:宮城)
宮城県内でクマの目撃情報が相次ぐ中、大崎市では15日夜、商業施設近くの住宅地で目撃された。市や古川署が注意を呼び掛けている。体長約1.5メートルのクマが目撃されたのは、同市古川旭3丁目の県営古川李埣(すもぞね)住宅内の路上。古川署によると、午後9時45分ごろ、住宅の住民から通報があったという。約4時間前には約400メートル東の同市古川李埣の江合川河川敷でクマの目撃情報が寄せられており、河川敷からクマが移動した可能性がある。市は周囲をパトロールしたほか、防災行政無線を使って注意を呼び掛けた。県営住宅には子育て世帯も暮らしており、近くには商業施設もある。住民の主婦(36)は「こんな所に出るなんて。怖い」と不安そうに話した。
(果樹園のリンゴがクマに:秋田)
大館市の果樹園で栽培中のリンゴがクマに食べられる被害があり、農家の男性が大館市と警察に連絡しました。この時期のリンゴは熟していない青い実ばかりで、クマの旺盛な食欲に農家の男性も困惑しています。果物の栽培が盛んな石垣賢一さんは、大館市の中山地区にある20アールの果樹園でおよそ180本、4品種のリンゴを栽培しています。1週間前、2本のリンゴの木で枝が折れているのに気づき、16日、17日と立て続けにあわせて5本のリンゴの木で同じような被害を確認しました。実も40個ほど食べられていて、クマによる被害とみられています。今の時期、リンゴの実はまだ青く、熟していないものがほとんどでクマの旺盛な食欲に石垣さんも困惑しています。大館市農林課は、猟友会に連絡してオリの設置を検討しているほか、警察も近くの果樹園や住民に注意を呼びかけています。
(野草園にクマのフン、安全確認へ臨時休業:山形)
山形市野草園(山形市神尾)は、園内でクマのフンが見つかったため、安全が確認できるまで当面の間、臨時休業すると発表した。同園によると、フンが見つかったのは14日午前8時50分頃。職員がこの日の開園前の巡回を行っていたところ、発見。周囲の樹木には、枝がへし折られたような痕跡も確認された。同園が県警や地元猟友会にも相談したところ、クマが園内に侵入した可能性が高いことがわかった。このため、同園はこの日の開園を見合わせたうえ、園内にクマを捕獲するためのワナを設置し、少なくとも18日までは、クマの出没状況を確かめるため休業することを決めた。今後、安全確認を進め、営業再開の時期を慎重に見極めるという。山形県のまとめによると、県内で今年に入ってからのクマの目撃は221件(今月9日時点)に上る。県ではホームページなどで警戒を呼びかけている。県警の発表によると、県内では15日も朝からクマの目撃が相次いだ。午前6時30分頃には西川町綱取の町道で、ドライバーがクマを発見。同8時40分頃には高畠町金原の貝吹山で、体長約80センチの子グマ2頭が木に登っているのを地元住民が見つけた。連絡を受けた地元猟友会員が追い払った。午後7時15分頃には米沢市万世町梓山の市道、同35分頃には上山市川口の国道13号でも、それぞれ1頭が目撃された。
(クマ目撃情報:兵庫)
16日午前8時すぎ、兵庫県猪名川町猪渕の上大畠橋付近で、近くに住む女性から「クマが川を歩いている」と猪名川町役場に連絡があった。川西署によると、現場は宝塚市切畑から猪名川町へ流れる猪渕川。東方向に歩いていたという。町役場によると、女性は5~10メートルの距離で目撃したといい、大きさは約1メートル。集落まで約1キロの山中で、同署は近隣をパトロールし、町役場が住民に注意を呼び掛けている。また、同町は11日午前1時ごろにも、クマの目撃情報が役場に入っていたことを明らかにした。同町旭ケ丘のすいせん公園近くの住宅街で、「幅30センチの側溝の中でクマがイノシシの尻にかみついていた」と住民から連絡があったという。同日約8キロ離れた場所でも見つかっており、町産業観光課の担当者は「目撃場所が8キロ離れており、住民の通報では大きさも違う。別の個体かもしれない」と話した。
(またクマの目撃情報:栃木)
男性が襲われた現場近くで、またクマが目撃された。クマが目撃されたのは、栃木・那須町の山林で、67歳の男性が15日、クマに襲われて大けがをした現場から、およそ4kmの場所。16日午前、散歩中の男性が、体長およそ1メートルのクマを目撃したもので、地元猟友会は、付近に新たにわなを設置するなど、警戒を強化している。
(住宅街近くにクマ出没:兵庫)
14日午前6時ごろ、兵庫県西宮市塩瀬町名塩の国道176号付近で、50代の女性が体長1メートルくらいのクマを見掛け、西宮署に通報した。同市内で以前に目撃情報があったのは10年以上前。住宅街にも近く、同市は広報車を走らせて市民に注意を呼び掛けた。同署は付近の4小中学校に登下校時は警戒するよう連絡し、パトロールを強化。目撃現場が校区内にある名塩小学校では予定していた防災訓練を中止し、下校時は保護者が児童を迎えに来た。宝塚市や猪名川町など阪神北部では6月22日以降、クマの目撃情報が相次いでいる。直近では12日午前5時50分ごろ、同町差組で体長1メートル前後のクマが見つかっている。同じ個体なら直線距離で約9キロ南下してきたことになる。兵庫県森林動物研究センター(丹波市)によると、この時期は繁殖行動で動き回る雄を避けるため、親子グマや若くて弱いクマが山裾に現れる可能性があるという。同センターの森林動物専門員廣瀬泰徳さん(48)は「個体差はあるが、1日に2~3キロは十分動ける。基本的に臆病で、人を避けて山の中を移動する。たまたま通り掛かったのではないか」と話す。
(クマ大量出没、今年の秋は可能性低い:石川)
県は13日、エサとなる木の実の状況から、今秋はクマの大量出没の可能性が低いとする予測結果をまとめた。ただ、今年はこれまでに人里近くで目撃情報が相次いでおり、県は市街地への出没に警戒が必要としている。県は例年、5~6月にクマのエサとなるブナ、ミズナラ、コナラの豊凶を、雄花の落下数を基に予測。今年は、主に山奥に分布するブナが凶作だが、里山にあるミズナラが豊作、コナラが平年並みになる見込みという。ブナが大凶作となった2010年には、年間353件のクマの目撃情報が寄せられた。県の担当者は「今年はそこまでの大量出没になる可能性は低い」としている。ただ、今年は6月末時点で04年の統計開始後2番目に多い99件の目撃情報が寄せられている。クマが里山に定着し、警戒心の薄い子グマの行動範囲が広がっている可能性がある。各市町や猟友会などによる連絡会議が13日、金沢市内で開かれた。県の担当者は「人身被害防止を最優先に、出没地域の住民へ注意喚起するとともに、捕獲も進めてほしい」と呼びかけた。
(食害防止で北アルプスに赤外線カメラ:長野)
県環境保全研究所(長野市)は十五、十六日、北アルプスの爺(じい)ケ岳-岩小屋沢岳の尾根筋(標高二千四百~二千五百メートル)で、赤外線センサーカメラを設置するなどした。高山植物の花畑を荒らすニホンジカやイノシシの侵入経路を把握する狙いで、保護すべき植生が残る地点を確認する。研究所は二〇一三年から毎夏、尾根筋に七~十台のカメラを設置して野生動物の侵入状況を調査している。ニホンジカが毎年撮影され、昨年は初めてイノシシによる高山植物の掘り起こしを確認。高山帯の植生保護が急務であることを示した。研究所自然環境部の尾関雅章研究員(46)が北アへ登り、十五日に岩小屋沢岳(二、六三〇メートル)辺りにカメラ四台を設置。十六日は六月下旬に鹿島槍ケ岳(二、八八九メートル)一帯に取り付けたカメラ三台の点検をした。カメラは縦十五センチ、横十センチ、幅六センチ。長さ五十センチ余のアルミ製ポールを山に打ち込み、地面から三十五センチほどの所でカメラを固定する。登山道脇のハイマツ帯など登山者らから見えない場所に設置している。リチウム電池八本で数カ月の撮影が可能といい、十月中旬にカメラを回収する。尾関研究員は「ニホンジカが侵入している以上、何らかの植物を食べている可能性がある。群れによる食害はまだ確認されていないが、高山帯の植生に影響が出ている心配はある」と指摘。南アルプスや八ケ岳で高山植物の花畑が壊滅状態になった例を挙げ「同じ轍(てつ)を踏まぬよう、里山での捕獲とともに防護柵設置など幅広い対策が必要。環境省や林野庁とも協力し植生保護に努めたい」と話した。
(クマ被害、夏休みを前に対応方法学ぶ:秋田)
北秋田市の市立米内沢小学校で13日、夏休みを前に、クマ被害に遭わないための講習会が開かれた。「くまくま園」(北秋田市)園長で獣医学博士の小松武志さんが講師を務め、全校児童と教職員が参加した。北秋田署と連携で実施した。小松さんは、クマには人を恐れるタイプと恐れないタイプがいることを説明。山や野外で活動するときは鈴やラジオなどを身に着け、音を出してクマを遠ざけることを呼びかけた。その上で、クマに遭遇したら、クマに背中を見せないことや、2人以上いれば固まって大きな体に見せることなどの対応を紹介した。
(高校生が革製品作り:長野)
有害鳥獣として駆除されるニホンジカの食肉活用を模索してきた県立下伊那農業高校のアグリサービス科生産流通専攻の3年生19人が、飯田市北方の革職人木下英幸さん(44)を講師に皮の使途を探っている。14日の授業では革製品作りに挑戦し、手縫いの難しさを実体験した。狩猟されたシカの活用方法を調べる中、過去には鹿肉の調理なども考えてきた同専攻。ことしは皮の使途に着目し、木下さんを講師に迎えた。この日は座学で皮から血や肉、血管を除去して革にする「なめし」を学習。革製品の9割が薬品を使っているが、木下さんは茶や柿しぶに入るタンニンを用い、手作業で行っているとし、「使っているうちに味がでる革になる」と意図を伝えた。最終目的はシカ皮を使った製品作りだが、事前練習として牛革を素材に手縫いでベルトやスマホケース、小銭入れを作る作業も続けている。特殊な針とロウが塗られた糸を使うが、革に針を通して縫う作業は一苦労。吉井綾(りょう)さん(17)は「革が硬く、縫うのにはコツがいる」と話した。木下さんは「命の大切さ、手縫いの手間や少量オーダーメイドによる商品作りの魅力などを伝えられたら」と話していた。

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