<射撃ニュース10月>
10/16
(豚コレラ感染のイノシシ、26頭に:岐阜)
岐阜市内の養豚場の豚が家畜伝染病「豚コレラ」に感染した問題で、岐阜県は14日、各務原市で捕獲した4頭、岐阜市で捕獲した1頭の計5頭の野生イノシシから豚コレラの陽性反応を確認した、と発表した。野生イノシシの感染確認は計26頭となった。各務原市では、豚コレラが発生した養豚場から7・5キロの山ぎわで捕獲した体長75センチの雌の子ども1頭、養豚場から8・4キロの地点で捕獲した体長100センチの雌1頭と、体長約80センチの雌の子ども2頭が感染していた。岐阜市では、この養豚場から8・8キロの地点で捕獲した体長110センチの雌が感染していた。いずれも13日に猟友会員が見つけ、14日夕に県中央家畜保健衛生所で遺伝子検査したところ、陽性反応が出た。

(キノコ採り58歳男性、クマに襲われけが:北海道)
11日午後3時5分ごろ、渡島管内八雲町落部の山林で、キノコ採りをしていた同町落部の自営業酒井隆広さん(58)がクマに襲われたと自力で帰宅した後に119番した。酒井さんは目の上を切られたほか襲われて転倒した際に肩を打つけがをした。同町内の病院に運ばれたが、命に別条はないという。酒井さんは入院先で北海道新聞の取材に答え、「キノコ採りを終えて戻る途中、クマと遭遇した。逃げる間もなく前足を振り下ろされて襲われた」と話した。酒井さんや八雲署によると、酒井さんは同日午前10時ごろ山林に入り、キノコ採り後の同2時半ごろ、杉林から出てきたクマに襲われた。クマは体長約170センチで、酒井さんを襲った後、その場を立ち去った。同署や地元の猟友会が現場付近を捜索したが、クマは見つからず、日没と同時に打ち切った。現場は落部市街地から南東に約2キロの地点。周辺の中学校は部活動をすべて中止し、一斉下校とした。道環境生活部によると、道内でクマに襲われて負傷者が出たのは、今年に入って3件目。

(イノシシに突進され50代女性がけが:福岡)
12日午後10時5分ごろ、福岡市早良区梅林7丁目の路上で、散歩中の50代女性が草むらから出てきたイノシシの突進を受けて転倒し、右ひじに軽いけがをした。約20分後には約1・3キロ離れた同市城南区片江でもイノシシが目撃されており、福岡県警は注意を呼び掛けている。早良署によると、女性がイノシシに襲われたのは、福岡市地下鉄七隈線・梅林駅から約1キロ離れた住宅などがある地域。イノシシは中型犬程度の大きさだったという。次に目撃されたイノシシは、片江展望台付近に来ていた20代女性のバッグを物色した後、山中に消えたという。

(イノシシと衝突?転倒した男性重傷:兵庫)
9日午後8時20分ごろ、神戸市中央区布引町1のフラワーロードで、同区の男性(78)が単車で南進中に転倒した。男性は肋骨を折る重傷。兵庫県警葺合署によると、単車とイノシシが衝突したとの目撃情報が複数あり、単車の右側面に動物の毛とみられるものが付着していたという。同署は、男性がイノシシと衝突したか、よけようとして転倒した可能性があるとみて調べている。この直後には中央分離帯を挟んだ反対車線で乗用車とイノシシが衝突する事故があり、近くの路上でイノシシの死体が見つかった。現場はJR新神戸駅から三ノ宮駅へ向かう片側3車線の直線道路。

(写真撮ろうと停車したら、イノシシが車に突進:石川)
8日深夜から9日朝にかけて、金沢市内でイノシシの目撃情報が相次いだ。石川県警金沢中署はパトロールを強化するとともに、住民に注意を呼び掛けている。8日午後11時10分頃、金沢市材木町の市道で、軽乗用車を運転していた同市の30歳代女性が路上にいるイノシシを発見。写真を撮ろうと車を止めたところ、イノシシが車前部のバンパーを目掛けて突進してきたという。車のナンバー部分がへこんだが、女性にけがはなかった。9日午前6時10分頃には、同市出羽町の県立歴史博物館前の広場で、散歩をしていた近所の男性が、裏手の駐車場に走り去るイノシシを目撃した。金沢中署の発表によると、目撃されたイノシシは、いずれも体長約1メートルで、同一の可能性があるという。

(クマ撃退の男性「ストックで...」:埼玉)
埼玉・秩父市の山中で、男性(71)が襲ってきたクマを撃退した。クマを撃退した男性は、「登山用のストック構えて、来たやつ(クマ)を下から突き上げた。顔とかを5~6回突いたと思う」と話した。この男性が遭遇したのは、2頭のクマの親子で、そのうち、親のクマに襲われた。男性は、ストックで応戦し、さらに向かってきたクマをつかんで、斜面に落として、追い払った。男性は軽傷を負った。

(県PRのジビエ痛手:岐阜)
岐阜市の養豚場での豚コレラ発生が判明してから9日で1カ月がたった。岐阜県内の他の養豚施設に異常はなく畜産関係者は胸をなで下ろす一方、野生イノシシの感染が拡大。県は地域振興の一環で野生鳥獣肉(ジビエ)料理のPRに力を入れてきたが、看板食材の一つであるイノシシの食肉利用を控える店が相次ぎ、痛手となっている。岐阜県揖斐川町のジビエ料理店「里山きさら」は、イノシシの感染が分かって以降、メニューから外した。豚コレラは豚やイノシシ特有の伝染病で人に影響はないが、運営会社の所千加社長は「お客さまの不安や不信感につながるので終息するまでやむを得ない。再開は見通せない」と話す。県は2013年に「ぎふジビエ」の認証制度を設け、県内23カ所の食肉処理施設と50店以上の飲食店を登録、ブランド化を進めてきた。しかし、1頭目のイノシシの感染が確定した9月14日、市町村や猟友会を通じイノシシを処理施設に持ち込まないよう要請した。処理施設を運営する里山ジビエ会(同県本巣市)は7月以前に解体したイノシシのみ出荷し、在庫は既に少ない。間もなく旬を迎える時期で打撃は大きく、同会の近藤正男代表理事は「ジビエの知名度が上がり軌道に乗っていたのに」と嘆く。養豚場では9月3日に豚1頭が死に、9日に陽性が確定した。イノシシではその後、死骸で見つかった12頭と県などが捕獲した7頭の感染が確認された。イノシシはいずれも養豚場から10キロ圏内で見つかった。農林水産省の疫学調査チームは豚が先に感染し9月以降にイノシシに広がったとの見方を示し、古田肇県知事は県議会での答弁で「拡散範囲は限られているのではないか」と強調した。だが、秋から冬にかけての繁殖期には「雄が雌を探して一晩で10キロ以上移動することもある」(県猟友会)といい、今後は見通せない。これまでに豚での新たな感染は発生していない。県の担当者は「養豚施設の安全性は確認できたことにはなる」としながら「イノシシの感染が続く限り、封じ込めたとは言えない」と警戒する。

(熊の目撃情報:宮城)
9日午後2時頃、登米市東和町米谷字平倉地内(米谷6区)の三陸自動車道三滝堂IC付近で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
15日午前10時頃、登米市中田町上沼字新内ノ目地内(長崎行政区)で熊の目撃情報がありました。

(朝の小田急線が遅延、シカ原因か:神奈川)
東京・新宿駅と神奈川・小田原駅を結ぶ小田急小田原線で12日午前5時53分ごろ、上り電車が渋沢駅新松田駅間(6・2キロ)で動物と接触し、上下線の一部で約10分から15分程度の遅れが生じた。小田急電鉄によると、動物は「シカ」とみられる。電車は現場で約9分間停車し、車両や線路状況の安全確認などを行った後、再び運行を再開した。首都圏へとつながる通勤時間帯の電車の遅延。しかも、その原因が「シカとの接触」だったことで、ネット上でも話題に。「えっ、シカ!?」「北海道とかでは聞く話だけど…」などと驚きの声とともに、遅延へのイラ立ちを抑えるかのように「シカたないね…」とダジャレをつぶやく人も。関係者によると、衝突現場付近は「緑が多く、シカが出るような場所ではある」としている。

(幼稚園にシカ迷い込む:北海道)
13日午後0時20分ごろ、JR根室駅近くの根室カトリック幼稚園(根室市大正町2)の園庭に、エゾシカが迷い込んだ。シカは正午すぎ、中心市街地に現れた。住宅の庭や路上をうろついた後、幼稚園の正面の門から園庭に侵入。シカは園庭を駆け回ったり、滑り台つきの遊具を眺めたりしていた。5分ほど歩き回った後、園庭のフェンスを跳び越えて、JR花咲線の線路の方向に駆けていった。幼稚園によると、この日は土曜日で園児は5人のみ。室内での遊戯中でけが人はいなかった。迎えに来た保護者がシカを見つけ、幼稚園側に伝えた。先生は「3年ほど勤めているが、シカが入ってきたのは初めて。驚きました」。

(シカ目撃、交通事故など注意呼び掛け:熊本)
熊本市北区兎谷1丁目の住宅地で8日夕、近くの崇城大総合教育センター教授、冨田健之[けんし]さん(63)が、野生のニホンジカとみられる動物を撮影した。同市内ではシカの生息は確認されていない。

(イノシシ現る:新潟)
16日早朝、新潟県燕市内でイノシシが目撃され、人や農作物への被害が心配されることから市では注意を呼びかけている。燕市に届いた目撃情報では、午前6時過ぎに分水地区の燕市立分水北小学校付近の田んぼでイノシシが目撃された。ほかにも主婦が長辰地区から粟生津駅へ子どもを送って帰る途中でイノシシを目撃、撮影した。佐善か牧ヶ花方面へ向かっていたという。燕市にイノシシの目撃情報が届いたのは昨年10月30日に吉田地区で目撃されて以来。

(イノシシ捕獲、商店街付近に出没:岡山)
岡山県矢掛町中心部の矢掛商店街付近に9日夕、イノシシが出没し、駆け付けた地域住民や井原署員が捕獲した。

(住宅でサル目撃:栃木)
16日午後1時5分ごろ、大田原市富士見2丁目の住宅庭先で、サル1匹が何かを拾って食べているのが目撃された。人的被害はなかった。大田原署によると同日午前7時15分ごろ同市親園に出没したサルと同一かは不明だという。同署で警戒を呼び掛けている。

(住宅地周辺でサルの目撃情報:福岡)
福岡県警久留米署によると、16日午前7時10分ごろ、同県久留米市藤山町と国分町の住宅地周辺で、サルの目撃情報があった。今のところ人に危害を加えたとの報告などはないという。同署は「サルを目撃した際は絶対近づかず、食べ物をあげたり、見せたりしないようにして、身の安全を確保してください」と注意を呼びかけている。

(市街地にサル出没:大分)
中津市の市街地に迷い込んだとみられるサルの目撃情報が相次いでいる。

(サル目撃相次ぐ:群馬)
高崎市の市街地で9日、サルの出没情報が相次いだ。けが人は出ていないが、市や高崎署が住民に注意を呼び掛けている。市などによると、最初に通報があったのは午前7時半頃。市中心部から西に約5キロの八幡地区に出没し、その後、東寄りの豊岡地区でも目撃された。昼頃には高崎署がある台町や昭和町、午後1時過ぎには高崎駅の東側の芝塚町や江木町にも出没した。「サルが屋根の上にいる」といった内容で、通報は市と同署を合わせて20件以上に上った。市によると、今月4日に榛名地区で目撃情報があり、同じサルが西から東に移動している可能性があるという。市などは周辺の学校や住民に近づかないよう注意喚起し、10日も周辺のパトロールを続ける方針。

(猟友会員ら190人、クマ対策学ぶ:秋田)
クマへの対応のあり方などを考える公開シンポジウムが、秋田市の県庁第2庁舎で開かれた。行政関係者や猟友会員など県内外から約190人が参加し、専門家による調査結果や見解などを学んだ。人とクマの共存を目指して活動するNGO「日本クマネットワーク」(事務局・札幌市)と県の主催で、秋田での開催は初めて。

(ニホンイノシシとホンシュウジカを除外へ:山形)
県は12日、県内野生生物の絶滅の危険度を評価・分類する動物版の「県レッドリスト」の改訂案を公表した。2003年3月の策定以来約15年ぶりの見直しで、哺乳類では絶滅種に指定しているニホンイノシシとホンシュウジカ(ニホンジカ)を除外する。同日から意見募集を行い、選定種をまとめたレッドデータブックを年度内に発刊する。

(木の実不作、クマ人里に?:北海道)
今年の秋はドングリなどの木の実が全道的に不作となり、ヒグマが餌を求めて人里に出没する可能性が例年より高いことが、道の調査で分かった。今年は既に札幌市や後志管内島牧村など道内各地で、例年を上回るペースで出没が相次ぐ。道は生ごみの屋外放置など、ヒグマを誘引する原因をつくらないよう呼び掛けている。道内各地の山林で9月、実がドングリと呼ばれるミズナラ(全道に分布)とブナ(道南に分布)、ヤマブドウ、コクワ(サルナシの実)の主要4種を調べた。その結果、ミズナラは道東や道北、ブナは道南全域で不作だった。ヤマブドウやコクワも実なりが悪い地域が多かった。今夏の天候不順による生育不良や、台風による落花などが影響しているとみられる。木の実などが不作だと、冬眠前の栄養備蓄のため、餌を求めて人里に下りてくるヒグマが増える傾向がある。

(ドングリ不作、ツキノワグマ出没に注意:滋賀)
滋賀県は今秋のツキノワグマの出没予測を発表した。エサとなるドングリが不作なため、冬眠前にエサを求めて「生息域付近の集落に姿を現す可能性がある」としている。行楽シーズンを迎え、登山者らが増えることから、県は山に立ち入る際には早朝や夕方の単独行動を避けたり、ラジオや鈴を携帯したりするなどして、クマとの遭遇を避けるよう注意を呼びかけている。ツキノワグマは県内の湖北地域、湖西地域、比良山系、鈴鹿山系に生息しており、主に湖西、湖北両地域の山地と平野部の境界付近で目撃が集中している。クマは例年10~11月、冬眠前に栄養を蓄えるために活発に行動する。人里に出没するのは、すみかの山に十分なエサがないためとみられ、エサとなるドングリなどのできと目撃数との相関関係が指摘されている。県などが実施した木の実の生育調査では、今年はブナ、ミズナラ、コナラのいずれも不作だった。約160件のクマの目撃情報が寄せられた平成26年度ほどの極端な不作ではないため、県自然環境保全課は「大量出没にはならないものの、エサを目当てにクマが集落に現れるケースが増える可能性がある」とみている。今年4~9月には大津、高島、米原の各市などで計80件の目撃情報が寄せられており、クマが目撃された地域では今後も出没が多くなると予測されている。同課は「ツキノワグマは臆病な動物で、遭遇を少なくすることが被害防止につながる」と指摘。山間部の地域では、クマを引き寄せる生ゴミを家の前などに放置せず、収穫しないカキやクリ、ハチの巣を撤去することが必要としている。

(コナラ不作でクマ出没警戒:新潟)
ツキノワグマの秋の餌となる木の実の豊凶状況について、今秋は奥山に分布するブナが3年ぶりに良好な一方、里山などに分布するコナラなどが不作気味だとみられることが、7日までの新潟県の調査で分かった。

(狩猟フォーラム、ジビエで身近に:高知)
狩猟の魅力を伝える「狩猟フォーラム」(県主催、一般社団法人高知県猟友会共催)が8日、高知工科大(香美市土佐山田町宮ノ口)であった。約160人が参加し、ハンターによるトークライブやジビエ料理の試食を楽しんだ。県内では、鹿やイノシシなどの野生鳥獣による昨年度の農林業被害額が1億8000万円と深刻な問題になっている。一方で、人口減少や高齢化により、狩猟の担い手数はピーク時に比べ約4分の1と減少。そこで、狩猟の魅力を伝えることで狩猟者確保につなげようとする。

(アライグマ、捕獲作戦:鹿児島)
鹿児島県は15日、特定外来生物アライグマが指宿市東方の畑地で捕獲されたと発表した。県によると、県内で見つかったのは5例目となり薩摩半島では初めて。市や県は発見地点の周辺で、ほかにアライグマがいないか、早ければ週内にも箱わなによる捕獲を始める。県自然保護課などによると、13日午前9時半ごろ、タヌキなどの有害鳥獣捕獲のため設置された箱わなに、アライグマ1匹が入っていた。見回り中だった指宿市の猟友会員が発見した。若い雄の成獣で全長83.5センチ、体重7.4キロ。県のアライグマ防除実施計画に基づき同日、殺処分された。

(プロが教える狩猟ビジネス:千葉)
狩猟をなりわいとする若者を育てたい-。イノシシなどの有害鳥獣による農作物被害に悩む千葉県君津市が、連続講座「狩猟ビジネス学校」を開設し、首都圏の男女らが、捕獲や野生鳥獣肉(ジビエ)料理のプロたちから技や知識を学んでいる。市によると、ビジネスとしての狩猟に特化した講座は珍しいという。「このキジの胸肉で二人前のカルパッチョができます」。九月、市内の公民館であった六回目の講習で、講師の飲食店経営岡野永佑さん(39)=東京都文京区=は、受講生の男女二十六人の前でキジの解体を実演し、調理法を説明した。この日は羽根を使った文房具作りも体験。自然との共存に関心があるという横浜市中区の会社員西場純一さん(44)は「生き物が食べ物になる瞬間を見て、忘れられない経験になった。農業や飲食業などの観点からも狩猟を学べて魅力的」と話した。君津市によると、二〇一七年度、有害鳥獣による市内の農作物被害は県内最多の四千六百万円に上り、イノシシやシカなど四千頭以上を捕獲した。市内三カ所に獣肉処理加工施設があるが、処理が追いつかず大半は廃棄処分になった。狩猟免許を持つ人たちの高齢化も進む。市は狩猟やジビエを商業化し、新たな名物にしようと、ハンター養成などをしている団体「猟師工房」(埼玉県飯能市)と連携し、今年四月に講座をスタート。来年三月までの計十二回で、捕獲のためのわな作りや山中での設置方法、ジビエ料理店の経営実務までを各分野の専門家らが講義する。受講者は埼玉、東京、神奈川など県外からの参加が約三割。年代は二十~七十代と幅広い。君津市農政課の岡本忠大(ただひろ)係長は「市内で狩猟を始める人や、市のジビエに関心を持つ人が増えたらうれしい。来年度も続けたい」と手応えを感じている。

(とことんイノシシ!!:兵庫)
神戸市北区のあいな里山公園で11月4日、野生動物学習プログラム『とことんイノシシ!!』が開催される。要参加申し込み。神戸市ではイノシシなどの野生動物による農作物被害や生活被害に対し、侵入防護柵の設置補助や有害鳥獣の捕獲、有害鳥獣捕獲班員の育成などの対策を行っている。当日は、イノシシをテーマに専門家によるイノシシの生態についての講義とシシ肉ジビエ料理の昼食会が実施される。担当者は「里山に生息する野生動物や獣害の現状を紹介し有害鳥獣捕獲活動に対する理解を深めると共に、将来の有害鳥獣捕獲活動の担い手となってもらえる人の裾野を広げたい」と語っている。

(高校生、イノシシ防止柵研究:群馬)
農業系の高校などが研究発表する第69回関東地区学校農業クラブ連盟大会の「プロジェクト発表Ⅱ類」部門で、群馬県立利根実業高校生物生産科の生徒ら10人が行ったイノシシの侵入防止柵に関する発表で最優秀賞に輝いた。9日に沼田市の同校で報告会が開かれ、日本学校農業クラブ全国大会(24日、鹿児島県)への抱負を語った。生徒はイノシシの色覚を利用し、青い園芸用ポットを取り付けた柵が侵入を防ぐのに効果があったとする研究を発表。ポットと電気柵などを組み合わせた実験や普及活動も紹介した。報告会で、発表者代表の高山七星ななせさん(3年)は「初の全国出場で発表するのが楽しみ。これまでやってきたことに誇りを持ち、精いっぱい取り組みたい」と意気込んだ。

(マタギ映像で賞受賞:山形)
マタギの里で知られる山形県小国町で、カメラを手に20年以上、猟を追いかけ続ける男性がいる。同町の本間正美さん(67)。まとめた作品は、今年度の全国自作視聴覚教材コンクール社会教育部門で入選。映像を通じて、マタギ文化を後世に継承するのが狙いだ。旧式の村田銃を背に山に入る大勢のマタギ、猟場を見渡せる位置から体全体でクマの位置を伝える指示役、獲物を喜ぶ集落の住民ら――。コンクールで入選した約9分間の作品「マタギの伝統―熊狩りと山の神―」では、大正~昭和に活躍し「山岳映画の先駆者」と言われる塚本閤治(こうじ)氏が撮影した同町のマタギの映像と、本間さんが撮影した映像を組み合わせた。塚本氏の映像は1930年代のもので同町教育委員会から譲り受けたという。作品からは、30年代には大勢のマタギが山に入り、身ぶり手ぶりでやり取りをしていたが、最近は少人数で無線機を使ってやり取りをするなどの変化が見て取れる。地元の発電関係の企業に勤めていた本間さんがマタギの記録を始めたのは96年春から。趣味で地元の催しなどを撮影していた本間さんに、小玉川地区でマタギの指揮役「ムカダテ」を務める舟山堅一さん(76)が「高齢化や後継者不足でマタギは減っていく。俺たちの映像記録を残したい」と声をかけたことがきっかけだった。「数回、山に入るだけなら」と気軽に応じた本間さん。だが、すぐに狩猟の現場にひきこまれた。「飯豊連峰を眺めつつ、無線でつながったマタギが時に怒鳴りあいながら獲物を追う。その緊張感を映像に残したいと思い、気づけば20年経った」と笑う。今も年に数回、猟に同行するという。山に入る時は、マタギと同じオレンジ色のベストや帽子を身に着ける。無線機にマイクをつなげ、マタギたちの会話も記録。人手が足りない際は獲物を追い出す「勢子(せこ)」の役割も務めるという。「クマ6頭に囲まれて命の危機を感じたこともある。やぶの中に潜むクマの動きを察知しカメラを向け、とらえられたかどうかで一喜一憂するのはマタギと同じ。銃は持たないが、マタギの一員としての自負はある」と胸を張る。同コンクールは、一般財団法人日本視聴覚教育協会が1974(昭和49)年から主催。小・中・高校と社会教育の4部門で、映像や絵を用いた優れた教材に賞が贈られる。今回の作品には、山の神に獲物への感謝を伝えるマタギの姿勢を盛り込んだ。「自然を敬う猟師の姿勢は今も昔も変わらない。少しでも多くその姿を後世に残す手伝いをしていきたい」

(ジビエメニュー開発を支援)
外食業界団体の日本フードサービス協会は12日、農作物の食害対策で捕獲されたシカやイノシシなど野生鳥獣肉(ジビエ)の消費拡大を図るため、飲食店での利用を支援する「ジビエメニュー開発セミナー」を東京都港区の東京ガス業務用ショールーム「厨BO!SHIODOME」で開いた。セミナーでは農水省鳥獣対策室の安松恵一郎課長補佐が「農作物への被害が拡大し農家の意欲減退を招いている」と述べ、ジビエの利用拡大を訴えた。その後、東京ガスコミュニケーションズの瀧野衛シェフがジビエの調理実習を行い、参加者が試食。瀧野氏は「創意工夫でいろいろな料理になる」と魅力を語った。同協会では全国の飲食店でジビエメニューを提供する「全国ジビエフェア(冬)」を12月10日から来年2月10日まで開催。今夏に続く2回目で500店以上の参加を目指している。

(ダムの風景表現「ジビエカレー」:長野)
大鹿村大河原の道の駅「歌舞伎の里大鹿」にある飲食店「おい菜(な)」で提供している「小渋ダムジビエカレー」が観光客らに人気だ。隣の松川町から大鹿村に向かう県道松川インター大鹿線沿いにある小渋ダムの風景を山菜やゆで卵で表現。村の新たな名物になることを期待している。村産の食材がたっぷり。カレーには村内で駆除したシカの肉や特産のブルーベリーなどを使った。ダムの周りの森を表現した山菜のてんぷらや、ダムにワカサギが生息しているとしてワカサギの唐揚げをトッピングした。ゆで卵は、夜にダム湖に映る月をイメージした。カレーは店員と、同店に食材を卸すジビエ(野生鳥獣肉)加工販売「ヘルシーMeat(ミート)大鹿」代表の蛯沢義昭さん(69)が2カ月ほどかけて考案。蛯沢さんは「いろいろと遊び心を入れた。ジビエになじみがない人もぜひ食べてほしい」とPRしている。

(ヘルシー鹿肉、おいしか~:京都)
鉄分豊富なヘルシー食材として注目されている鹿の肉の普及に、綾部市のNPO法人「里山ねっと・あやべ」が取り組んでいる。名付けて「へるしーかープロジェクト」。コロッケなど身近なグルメや体験イベントの企画、マスコットキャラクターで魅力をアピールしている。都市と農村の交流や環境保全事業を手がける同NPOが、「自然豊かな里山とのつながりを感じてもらいたい」と、2014年に開始。深刻化する鹿の食害を減らす狙いもある。最初に取り組んだのが、手軽に味わえる四角いコロッケ「シカッケ」(1個200円)の開発。四角い顔をした鹿のキャラクター「しかっけ」もPRに一役買い、各地のイベントに出店すると行列ができる人気商品に成長した。販売個数は3000個以上に上る。みそで味付けた鹿肉を入れたお好み焼き風「シカ焼きぃ~!」(1個200~250円)も考案したほか、キャラを使ったバッグや帽子、タオルなどグッズも年々増えている。20日午前11時~午後3時には、インストラクターに教えてもらいながらジビエ(鹿肉など)のバーベキューを楽しむイベント(一般2500円、小学生1500円)を綾部市の里山交流研修センターで行う。11月には家庭でもできるジビエ料理教室、来年1月には鹿肉を味わう体験とスポーツ、鹿角アクセサリー作りなどを組み合わせた1泊2日の女性向けイベントを計画している。事務局の森慎一次長は「ジビエを通し、里山の自然を守る大切さを伝えていきたい」と話している。

(高校生がジビエメニュー提供:長野)
家庭でのシカ肉消費を推進する下伊那農業高校(飯田市鼎名古熊)アグリ研究班は今月から、飯田市川路の天龍峡温泉交流館「ご湯っくり」で月一回、同館食堂とコラボしたジビエメニューを提供する。生徒たちは「行くシカない!」と来館を呼び掛けている。テーマは「そば×ジビエ」。通常メニューを基に、生徒が調理したシカ肉のカルパッチョを添えたり、かき揚げをシカ肉入り春巻きに替えたりして、ジビエのおいしさを伝える。今月は二十七日の予定で、コラボメニューを注文すると温泉の割引券をもらえる。班長の二年米山ふみさん(17)は「シカ肉は脂肪分が少なくヘルシーで、鉄分が豊富」とPR。一年の大倉衣純(いずみ)さん(16)は「家でも簡単に作れる献立を心がけた」、二年の吉田香純(かずみ)さん(16)は「ジビエ目的でないお客さんにも知ってもらうチャンス」と意気込む。両者のコラボは、ジビエ推進や地域活性化、人材育成を目的に始まり六年目。同館の指定管理者を務め、そばで地域おこしを図る「農耕百花」の担当者は「コラボのPR効果は計り知れず、生徒たちと卒業後も交流があるのがうれしい」と手応えをつかんでいた。

(イノシシを食肉加工:佐賀)
佐賀県の有害鳥獣による農作物の被害額は、平成29年度は約1億5000万円で、イノシシはその約6割を占める。神埼市郡でのイノシシの捕獲数は、平成29年度は597頭(神埼462頭、吉野ヶ里135頭)だった。神埼市と吉野ヶ里町では、脊振山系の山々で捕獲したイノシシを食肉用に加工し、「脊振ジビエ」のブランド名で今年4月から販売している。地元の猟師によって捕獲されたイノシシはただちに吉野ヶ里町脊振山系鳥獣処理加工センターで臭みのない、安全な販売用精肉に加工される。「ジビエ」とは、野生の鳥獣肉のフランス語。低脂肪で高タンパクのイノシシ肉の販売所は、吉野ヶ里町のさざんか千坊館、山茶花の湯、吉野麦米、脊振山系鳥獣処理加工センターで。神埼市では吉野ケ里遊学館、高取山公園わんぱく館で販売。神埼市の担当者は「おいしいですよ。ぜひ食べてみてください」と話している。

(シシ肉メニュー登場:愛媛)
農作物被害防止のため捕獲したイノシシを使ったメニューが11日、県議会議事堂の地下食堂「グリル白百合」に登場し、シシ汁35食が提供された。17日はシシ肉のカレー、26日はシシ肉のミンチ入りきんぴらごぼうを販売する。県によると、県内のイノシシの農作物被害は年間約2億4千万円。捕獲推進へ野生鳥獣肉(ジビエ)を知ってもらい、消費拡大につなげようと、10月の鳥獣害防止対策強調月間に合わせ、県の呼び掛けで2012年度から実施している。シシ肉は、グリル白百合が西予市の獣肉加工施設「ししの里せいよ」から購入した。11日は、シシ汁セットとシシ汁付き定食の2種類(各500円)が用意され、県職員の宮内千波さん(46)は「お肉は軟らかく、脂もあるけれどおいしかった」と話していた。

(日本からのブタ輸入を禁止、豚コレラ発生で:中国)
中国税関総署と農業農村省は9月28日付で、日本からのブタとイノシシ、およびこれらの製品の輸入を全面的に禁止する公告を発表し、即日実施した。日本で発生している豚コレラの流入を防ぐ。直接、間接を問わず輸入を禁止する。既に発行された検疫許可書も無効とする。通知公布後に運ばれてきたブタやイノシシについては、返送または殺処分・廃棄処理を義務付ける。公告公布前に既に到着したブタやイノシシは念入りに検疫を行い、合格すれば輸入を認める。郵送や旅客による持ち込みも禁止する。また税関総署と農業農村省は、ベルギーとブルガリアでアフリカ豚コレラが発生したことを受けて、両国からのブタ、イノシシ、およびこれらの製品の輸入を禁止すると発表した。9月28日付で公告を公布し、即日実施した。

(ジビエ利用拡大をIoTで支援する:東京)
狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売を行う株式会社huntech(本社:東京都目黒区、代表取締役:川崎亘)は、2018年11月12日に、捕獲時にモバイル端末に通知を送る狩猟罠用のIoT機器「スマートトラップ」の新モデルである「スマートトラップ2」を発売いたします。「スマートトラップ2」は、通信モジュールの仕様変更により、既存のモデルと比較して、バッテリー持続時間が最長9日間から2ヶ月間に延長、柔軟な罠の配置が可能となった上に、通信の安定性が向上し、罠猟および獣害対策の効率を更に向上させるものとなっています。野生鳥獣被害が深刻な地方の自治体などを主な対象とし、2019年末までに既存モデルとあわせて1,000台の販売を見込みます。販売価格は1台33,800円(税抜)で、別途システム利用料として月額980円(税抜)が発生します。

(国産100%の害獣イノシシ脂で作ったトリートメントバーム)
イノシシは都会では馴染みの薄い、獣害。でもその農作物の被害金額は平成28年だけでも約170億円にものぼるとか。毎日、農作物を食べている私たちにとって、「知らない」では済まされない事態です。なかでもイノシシによる農作物の被害は平成28年の1年間で約50億円。そして全国で害獣駆除として捕獲されるイノシシの数は年間53万頭だそう。なのに、そのうち食肉利用されるのは5%未満。農作物を守るために処分されたほとんどの命を無駄にしているのです。そこでイノシシの命を無駄にしないためにも、イノシシの脂を活用し、乾燥肌を救う保湿化粧品作りが開始されました。手掛けたのは株式会社アップトゥーミー。その代表である泉原朱美さんのお父様は狩猟免許をお持ちとか。そこでイノシシによる農作物被害の実情を知り、イノシシ肉の営業などさまざまな活動をされてきました。そして今回、「破棄されるイノシシの脂で化粧品を作りたい」という思いから、クラウドファンディングにチャレンジしたとか。化粧品に目をつけた理由は「イノシシの脂で作ったクリームを手荒れやあかぎれに塗ると治りが早く、しっとりする」とお母様から聞いていたから。一般的なハンドクリームでは収まらなかった肌荒れも、イノシシ脂を塗ったことで炎症が治まり、かゆみも無く過ごせるようになったというのです。もちろんご自身も使ってみたところ、しっとりするのにベタつかず、手荒れしにくい肌になっていくことを実感したそう。 まさに「馬油のイノシシ版」といったイメージですが、馬油よりも、オレイン酸・リノール酸・リノレン酸などの不飽和脂肪酸の割合が人の脂肪酸組成と酷似しているので、「浸透力に優れ、刺激が少ない上に保湿力が高い」のが最大の特徴です。そこでスタートした化粧品開発でしたが、そもそもイノシシの脂を使った化粧品というものが存在しなかったため、製造できるメーカーを見つけるのにも一苦労。また脂を確保するために解体所や猟師さんとのネットワーク作りも必要です。さらに動物性油で気になる臭いや色の問題は、化粧品製造メーカーの独自製法によって解消。こうして完成したのが「TAON ワイルドボア トリートメントバーム」。ブランド名である「TAON(タオン)」は「take advantage of nature(自然を活用する)」という言葉の頭文字から来ているとか。 こちらの商品化を目指すクラウドファンディングを立ち上げたところ、9月10日(月)に目標金額30万円を達成。ですが現在も、クラウドファンディングサイト「Kibidango(きびだんご)」にてプロジェクトを実施中です。支援受付は10月21日(日)まで。期間中は特別価格3,000円(税・送料込)で提供。一般小売価格は3,510円(税込)を予定しているとか。また応援のお返しはこのプロジェクトで製品化する「イノシシ脂化粧品」と、愛媛のイノシシ製品になります。一般に流通すれば、より多くの人に喜ばれそうなプロジェクトですね。

(深刻な森林の獣害に眼を向けよう)
近年、野生動物の増加が大きな問題になってきた。その主役はシカである。ニホンジカの生息数は、2016年で本州以南に304万頭(推定中央値)。北海道のエゾジカ約45万頭と合わせると、約350万頭もいる計算だ。農作物被害額は172億円だが、そのうちシカによるものが56億円、約3割を占める。気を付けたいのは、この数字はあくまで農作物、つまり農業分野だけであることだ。シカが引き起こす食害は、農業だけではない。もともと森にすむ動物だから、森林に対するインパクトが大きいことを忘れないでほしい。特に林業に対する被害は気付かない形で広がっている。というのも、林業家が現地を訪れるのはそんなに頻繁ではないからだ。同じ山を見回るのは、早くて数カ月、ときに何年間も間隔が開く。植林した山を久しぶりに再訪すると苗が全滅していた、60年間育てたスギを収穫しようとした時に樹皮が剥かれて材が腐り、使い物にならない─と気付く。こうした被害は算定しづらい。植林地全体を防護柵で囲む措置を取ることもあるが、シカは柵を飛び越えたりわずかなスキマを広げたりして中に入る。一カ所破られたらアウトだ。最近の林業は皆伐が増えてきたが、伐採跡地に再造林を行ってもちゃんと育たないという事態も少なくない。このままだと伐採跡地が裸地化して災害を引き起こす恐れもある。被害は林業地だけではない。獣害問題を考えるため奈良公園で「奈良のシカ」を追いかけたが、天然林の被害も深刻だった。奈良公園には世界遺産の春日山原始林が含まれるが、増えすぎた「奈良のシカ」によって著しく劣化していた。シカは、春日山原始林の下生えの草や口の届く範囲(ディアラインと呼ぶ)の枝葉を食べてしまう。そのため地表部はスカスカだ。加えてドングリ類を食べ尽くすため、稚樹が育たない。最近では餌が足りないらしく、落葉を食べているシカも観察されている。

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10/9
(豚コレラ感染18頭目:岐阜)
岐阜県は8日、豚コレラが発生した岐阜市の養豚場から10キロ圏内の同市内で、野生イノシシの死骸が見つかり、豚コレラに感染していたと発表した。感染を確認したイノシシは18頭目。県によると、養豚場から北西約8.3キロの岐阜市城田寺の山地で7日午後、住民がイノシシが死んでいるのを見つけた。9月中旬以降、野生イノシシの豚コレラの感染が相次いで確認されており、14頭が岐阜市内、4頭が同県各務原市内で見つかった。

(シカ、イノシシなどの農林業被害額は年間200億円)
シカやイノシシなど、狩猟として捕獲され、食材となるジビエが注目を浴びている。日本ジビエ振興協会のホームページによると、シカやイノシシなど有害鳥獣による農林業の被害額は、年間200億円を上回る。被害がひどいと営農意欲を失い、耕作放棄にもなる。捕獲する狩猟者も高齢化が進み、後継者問題もある。これまで、捕獲した鳥獣の大半は埋設や焼却処分されていた。地域活性策として、食肉を活用する動きが目立ち始めた。捕獲者の収入源にもなる。ただ、ジビエの食肉利用率は全国平均で5%。農林水産省は、来年までに利用率30%を目標としている。

(住宅街にシカ、捕獲試みるも見失う:東京)
7日、東京・八王子市の住宅街でシカが目撃されました。警視庁が捕獲を試みましたが見失いました。シカを見つけた場合は110番通報するよう呼びかけています。7日午前9時半ごろ、八王子片倉町の住宅街で「シカがいる」と110番通報がありました。警視庁の警察官や八王子市の職員らおよそ20人がシカを捕獲するためネットなどを持って日没まで追いましたが、見失ったということです。警視庁などは付近を車で巡回して、シカを見かけた場合には110番通報するよう呼びかけていましたが、これまでに新たな目撃情報は寄せられていないということです。

(JR線がシカと衝突:群馬)
7日午後7時10分ごろ、群馬県東吾妻町郷原のJR吾妻線の群馬原町郷原間で、高崎発大前行きの下り普通列車(4両編成)がシカと衝突し、停車。渋川大前間の上下線で運転を一時見合わせた。シカは死亡し、乗客約40人にけがはなかった。JR東日本高崎支社によると、この事故で普通列車上下3本に最大67分の遅れが生じ、約100人に影響が出た。

(ニホンジカ、住宅地にひょっこり:青森)
5日朝、生態系への影響が懸念されるニホンジカが青森県十和田市の住宅地で目撃された。

(サルの出没について:佐賀)
9日午前8時30分ころ、佐賀市久保泉町大字川久保地区にサル1匹が出没しました。

(民家ベランダにサル:栃木)
8日午前9時5分ごろ、大田原市黒羽向町の民家の2階ベランダでサル1匹が目撃された。大田原署によると、現場は大田原市川西小の東で、サルは体長約1メートル。ベランダでカキを食べていた。同署は現場付近の検索、警戒を実施するとともに、注意を呼びかけている。

(民家にサル入り込む:栃木)
7日午後0時半ごろ、茂木町北高岡の民家でサル1匹が目撃された。人的被害はなかった。茂木署によると、サルは体長約80センチ~1メートル。テラスなどにあったカボチャやスイカが食い荒らされたが、住人が発見し、大声を出すと逃げ出した。同署は現場付近の警戒を実施し、メールで注意を呼びかけている。

(ツキノワグマによる農作物被害額倍増:青森)
青森県は4日、本年度の鳥獣被害防止対策技術向上研修会を弘前市立中央公民館岩木館などで開き、県内の2017年度の農作物被害額が前年度並みの7818万円(速報値)に上ると発表した。このうちツキノワグマの被害は前年比1017万円増の2121万円と倍増しており、県は近隣の市町村が連携して被害防止体制を整備するよう呼び掛けた。

(アナグマ、カモの農作物被害3倍超:熊本)
カモやアナグマといった小中型の鳥獣による農作物被害が急増している。熊本県によると、昨年度の被害額はカモが前年度比3・7倍の約3500万円、アナグマが同3・6倍の約1800万円に上った。アナグマの被害がこれほど大きいのは県内では異例で、県の担当者は「生態状況を分析して対策に生かし、被害軽減に努めたい」としている。県によると、昨年度の鳥獣による農作物被害は約4億7700万円で、全体としては前年度比4%減。動物別の内訳ではイノシシが約2億4800万円で最も多く、カラス約6400万円、シカ約6380万円-と続いた。前年度比でイノシシは9%減、シカは4割減少していた。一方でカモとアナグマの被害は激増。県によると、渡り鳥のカモは例年より寒い日が続いたことで、滞留が長期化。い草の圃場(ほじょう)を踏み荒らしたり、ブロッコリーなど露地栽培の野菜を食べたりする被害が相次いだ。さらに益城町では昨年、アナグマがビニールハウス内に侵入し、スイカを食い荒らす被害が立て続けに発生した。なぜ益城町の一部の地域で多発したかは不明という。県は6~7年前から、イノシシとシカの食害防止の取り組みに着手。規格外の収穫物を路地端に廃棄しないことや、見通しが悪く獣が住み着きやすい場所をつくらないよう草刈りをすることなどを農家に呼び掛け、効果が出ていたという。アナグマ対策として、県は侵入防止網の増設や巣を作りやすいのり面の手入れなどをするよう注意喚起する方針。カモの撃退法については「テグスを張るなどのアナログな方法しか取れず、まずは有効な技術について情報収集したい」と手を焼いている。

(有害獣多く対策に苦慮:和歌山)
和歌山県みなべ町の有害獣捕獲数は本年度、9月13日現在で471匹(イノシシ228匹、シカ210匹、サル9匹、アライグマ24匹)に上る。昨年度同日現在の513匹よりは少ないものの、農家は獣害対策に頭を悩ませている。昨年度は1年間で2023匹(イノシシ1236匹、シカ671匹、サル37匹、アライグマ79匹)で過去最多だった。町産業課によると、近年の有害獣捕獲数は16年度1507匹(イノシシ873匹、シカ518匹、サル44匹、アライグマ72匹)、15年度1464匹(イノシシ997匹、シカ360匹、サル32匹、アライグマ75匹)。同課は「積極的に捕っていることがあると思うが、昨年度は極端に多かった。一番多いのはイノシシだが、シカも増えてきている」と話す。獣害が多いことを受け、今年2月、町は鳥獣被害防止計画(17~19年度)で捕獲計画数を変更した。当初は、各年度それぞれイノシシ千匹、シカ530匹としていたが、イノシシは17年度1300匹、18、19年度1400匹に、シカは17年度800匹、18、19年度900匹に増やした。そのほか、各年度サルは120匹、アライグマは150匹としている。

(シカやイノシシの鳥獣被害にこの一手:神奈川)
県自然環境保全センター(厚木市七沢)は6日、自然保護講座「県の鳥獣被害と対策手法について」を開いた。県内で目立つシカやイノシシなどの被害対策について、かながわ鳥獣被害対策支援センターの坂口裕佳マネージャーが解説。自然保護ボランティアの養成講座として開かれ、約50人が参加した。県内では2017年度、約2億1200万円の鳥獣による農作物被害が発生。坂口さんは「対策には加害動物を特定し、生態を知ることが大切」として、それぞれの動物の生態と被害状況を、現場の写真も交えて解説した。16年度に被害が急増したイノシシについては、丹沢方面から相模川を越えて東側にも出没し、葉山町の二子山山系にすみ着いていることが「大きな問題」と指摘。その上で「16年度は体重100キロ級のイノシシにクリやカキの枝が折られる被害が多く発生した。小田原や湯河原方面では木の根を食べようとして道路の土手や石垣を壊す被害も出ている。一度に4~5頭の子を産むので、捕獲が追い付かない」と危機感を表明した。伊勢原市子易や秦野市北矢名では、ツキノワグマによるカキの被害が出ている。カキは10、11月に被害が増える傾向にあるといい、注意を促した。シカは丹沢方面だけでなく、相模川沿いにまで生息域を拡大。アライグマやハクビシンは、増加する空き家にすみ着くケースも多いと解説した。対策について坂口さんは(1)動物に餌となるものを与えない(2)ねぐらなどをなくす(3)何度も出没する個体は捕獲する-と提起。餌となる放置・廃棄された果樹や野菜を農地付近から撤去したり、農地の周りの草を刈ったりして見通しをよくすることの重要性を訴えた。それでも被害がやまない場合は柵で守ることを提案した。その上で「餌がないと感じれば、動物は来なくなる」と指摘。柵を設ける場合は、それぞれの動物のジャンプ力や木登りが得意かどうかなどを考慮する必要があると説いた。

(「保護か駆除」以外にクマとの共存探る:秋田)
クマを巡る問題について意見を交わす「これからのクマの話をしよう」と題した対話イベントが8日、秋田市山王の市文化会館で開かれた。県内外の学生や市民ら約30人が参加した。6日に市内で開催された「日本クマネットワーク」の公開シンポジウムに合わせ、同ネットワーク学生部会が主催した。北海道大ヒグマ研究グループの伊藤泰幹さん(22)が、ツキノワグマの生態について解説。「クマと人間の関係については多様な意見があるが、保護と駆除に二極化しやすいことなどの問題点がある」と指摘した。

(クマ目線で「魅力ない里づくり」を:秋田)
クマの目撃が学校周辺や住宅地でも相次ぐ中、人とクマの共生を考える公開シンポジウムが6日、秋田市であった。登壇者からは、人里に現れたクマを捕殺するだけでは根本的な解決にならないとして、「クマ目線で魅力のない里づくり」を求める意見が出た。シンポジウムは、クマの研究者らでつくるNGO「日本クマネットワーク」(事務局・札幌市)と秋田県が主催し、県民ら約190人が参加した。登壇者からは、秋田の現状として、クマの推定生息域が広がっているだけでなく、人里の「うまみ」を覚えた新たなクマが出てきた可能性が報告された。県立大の星崎和彦准教授(森林科学)は、2000年代初頭は山のブナの実が豊作か凶作かが人里へのクマの出没を左右していたが、最近は関連性が薄れてきたと指摘。「(人を怖がらない)『町グマ』と言っていいものが現れ始めた」と懸念を示した。県自然保護課の泉山吉明専門員は、人口減少で人里が次々と消滅する中、クマの推定生息域が02年と比べて1・6倍に広がったと紹介。消滅した山里に残された栗の木をクマが餌場にしていることや、人が住む山里でも、養豚の飼料や果樹、実った稲にひかれて出没していると説明した。こうした中、県内では昨年度、人里近くに現れた多数のクマが捕殺された。これに対し、岩手大の青井俊樹名誉教授(野生動物管理学)は「秋田でいくら駆除しても岩手から移動してくる」とし、「クマ目線で魅力のない里づくりを」と別の対策を求めた。具体策として、出荷できないリンゴなどを人里近くの山に廃棄するのをやめたり、山際の田畑を電気柵で囲ったり、草刈りや間伐をして緩衝地帯を設けたりすることを挙げた。県自然保護課によると、今年度から鹿角市などの県北6カ所をモデル地区に指定。クマを誘い込むものがないかを専門家と点検し、集落ぐるみで対策を考える取り組みを始めたという。シンポジウムでは、島根県の事例も紹介された。同県では非常勤嘱託職員の「鳥獣専門指導員」に続き、「鳥獣行政担当職員」を設置。指導員はクマ対策として空き家の柿の木を切らせてもらったり、電気柵の設置方法を農家に指導したりして、効果を上げているという。

(ジビエ1GPに15店:高知)
高知県長岡郡大豊町中村大王の「ゆとりすとパークおおとよ」で8日、「四国ジビエグルメフェスタ」が開かれる。ジビエ料理ナンバーワンを決めるジビエ1グランプリ(GP)や料理教室、餅投げなどがある。シカやイノシシなど野生の鳥獣肉(ジビエ)を知ってもらおうと始まり、7回目。ジビエ1GPには15店がエントリー。来場者が一番おいしかった料理に投票する。RKC調理製菓専門学校による料理教室ではおいしいジビエの食べ方を学べる。2016年からは高知大地域協働学部が関わり、利き肉コンテストや同大よさこいサークルの演舞など多彩な企画で盛り上げる。当日は入園無料。高知市のはりまや橋観光バスターミナルから無料送迎バスも予約運行する。

(「イズシカ」販売:静岡)
静岡県伊豆市は、シカ肉を「イズシカ」として市内の飲食店などで積極的に売り出している。みそで味をつけてコクを出したイズシカ丼や、カツカレー、ホットドッグなどをメニュー化した。ジャーキーやウインナーなどに加工して販売している店舗もある。2011年(平23)4月、全国でも珍しかった公営加工施設を開業させた。特産品のワサビをシカやイノシシが食い荒らし、年間推定1億円もの被害を出した。これを重くみた同市が対策として、ヘルシー食材として売り出し、今も需要増を見込んでいる。

(「狩猟体験ツアー」は満13歳以上の宿泊者対象:山梨)
シカやイノシシなど、狩猟として捕獲され、食材となるジビエが注目を浴びている。山梨県富士河口湖町にある「星のや富士」では宿泊客を対象に、「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」を開催している。「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」は1人3万5000円(税・サービス料別、7日前までの事前予約制)。1日6人まで。満13歳以上の宿泊者対象。午前8時30分に「星のや富士」を出発し、狩猟を体験。昼食後に解体作業を見学し、午後3時30分終了予定。星のや富士(客室数40、1室1泊4万5000円から=税・サービス料10%込み、食事別)は、15年10月に開業した日本初のグランピング(グラマラスとキャンピングの造語)リゾート。自然と触れ合える遊びのフィールドや食事でワイルドライフを演出し、さまざまなアウトドア体験ができる。「秋の狩猟肉(ジビエ)ディナー」(1人1万5000円、税、サービス料別、予約制)も11月30日まで提供中。

(イノシシ駆除資金をネットで募る:佐賀)
「ほら、警戒してなかなか中に入らないでしょう?」。夜の森の中、箱わな内のえさにひかれながらも、奥まで進もうとしないイノシシの姿を捉えた連続写真を示した。イノシシ駆除に奮闘する太田政信さん(29)は昨年11月、嬉野市嬉野町吉田でわな作りの「太田製作所」を立ち上げた。もともと農家の長男。田んぼや茶畑を荒らし放題のイノシシに「自分で全部捕まえてやる」と6年前に狩猟免許を取り、自宅ガレージの溶接機で箱わなを作り始めたのが会社設立のきっかけだ。「それまでのわなは、枠をL字鋼で組んでいるため重いし高額でさびにも弱かった。亜鉛めっきの金網を曲げて組み、軽量化と腐食に強いわなを目指した」。1年目から55頭も捕獲できた。「昔は100人ぐらい鉄砲撃ちがいた」が、狩猟免許取得や更新には費用や手間がかかるため、近年は農家が害獣駆除のためのわな免許を取得するケースがほとんど。市内の免許所持者は現在48人、60歳以上が7割近くを占め、20代は太田さん1人だ。「若い人や都会の人にも狩猟に興味を持ってもらおう」と、フェイスブックでわな作りや駆除活動の発信も始めた。活動に興味を持ってもらうには「イノシシを捕るのは楽しかもんね、食べられるもんねとアピールしなければ」と、解体技術や食肉処理にも力を入れるようになった。一方、駆除と狩猟のずれも感じた。捕獲すれば行政から支払われる報奨金が同額なため、子どものうり坊を捕獲して満足してしまう狩猟者もいるという。「母イノシシを捕まえればうり坊も育たない。一網打尽にしないと、わなから逃れた群れは学習して全くかからなくなる」太田さんは昨年8月、わなのそばにインターネット中継ができるカメラを据えた。「わなにかかったら、すぐに仕留めにいける」からだ。通常は見回りでチェックするしかなく、イノシシがわなの中で死んだまま放置されることも少なくなかった。これもイノシシにわなを警戒させる要因だった。画像をフェイスブックで公開、反響を呼んだ。継続的に情報発信した結果、狩猟に興味を持つ若者らが解体を手伝い、シシ肉を楽しむ「嬉野狩部」も今年1月に発足した。ただ、資金面の壁が横たわった。農業被害を減らすため多くのわなを仕掛けたいが、カメラは1台約5万円。自力での展開は限界があった。そこで思いついたのが「わなの出資者をインターネットで募り、イノシシがかかったら肉を送る」というアイデアだ。4月に50万円を目標に募集したところ、6月末までに85人から約113万円が寄せられた。30基のわな、18台のカメラを設置できた。効率が上がり、今年は既に過去最多の70頭を捕獲した。取り組みは全国ニュースでも取り上げられ、今月1日には農林水産省で活動を紹介する講演をするほどに。とはいえ「少しでも狩猟に興味を持ち、免許を取って駆除してくれる地元の若者を増やしたい」というのが太田さんの願いだ。「シシ肉のうまさを知ってもらえれば活動に協力してくれる人も増える」と、食肉処理施設を市内に設置する構想を温めている。「これからも、イノシシと人の心を捕まえる取り組みを続けたい」

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(豚コレラ、12頭目:岐阜)
岐阜市で養豚場の豚や野生のイノシシが家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した問題で、県は3日、発生農場から北西に約8キロ離れた岐阜市城田寺の山中で野生イノシシを捕獲し、検査で感染を確認したと発表した。感染したイノシシは12頭目。2日、市猟友会から県にわなにかかったイノシシ捕獲の通報があった。体長約110センチの成獣の雌。県と県猟友会が調査捕獲のために設置したくくりわなにかかり、生きた状態で発見され、捕殺された。県は捕獲場所から半径10キロ以内にある計11農場に4日から順次、立ち入り検査を行う。

(野生イノシシから豚コレラ陽性反応:岐阜)
岐阜市内の養豚場の豚が家畜伝染病「豚コレラ」に感染した問題で、岐阜県は4日、同県各務原市で捕獲した野生イノシシ2頭を遺伝子検査したところ、豚コレラの陽性反応が出たと発表した。うち1頭の捕獲場所は愛知県犬山市境まで約3・7キロ。間に木曽川が流れるが、これまでの発見場所で最も愛知県境に近い。野生イノシシの感染確認は計14頭、捕獲されたイノシシでは計4頭になった。2頭とも雌で体長約70センチの子ども。問題の養豚場から南東約8・1キロの各務原市各務東町、東約5・9キロの同市須衛でそれぞれ、わなにかかっているのを猟友会員が3日朝に発見。県中央家畜保健衛生所が4日夕に感染を確認した。

(猟友会が義援金:愛媛)
県猟友会(安藤勝俊会長)は3日、豪雨災害の義援金として県に100万円を贈った。県庁であった贈呈式で、安藤会長=写真左=が神野一仁副知事に目録を手渡し「有効に活用してもらい、(被災者が)一日も早く元の生活に戻れるよう願っている」とあいさつ。神野副知事は「温かい気持ちを被災地に届けたい」と述べた。

(イノシシ親子?2頭ひかれ、2頭逃げる:神奈川)
相模原市南区当麻の県道の下当麻交差点付近で3日夜、イノシシ2頭が車にひかれ、一緒にいた別の2頭が逃げ去る騒ぎがあった。山間地を抱える同市緑区内でのイノシシ出没は多いが、南区内では少ない。市は4日、付近の小中学校3校にイノシシの出没を知らせて注意を促すとともに、防災無線で「イノシシを目撃したら近づかず、市役所に知らせて」と呼び掛けた。市や相模原南署によると、3日午後8時10分ごろ、「イノシシが車にひかれている」と同署に通報があった。署員が現場に駆けつけると、母親とみられるメスが後ろ足が動かない状態で発見され、近くで子とみられるメスがひかれて死んでいた。さらに別の子と見られる2頭が付近から逃げるのを署員が目撃した。県猟友会相模原支部のメンバーや市職員らも駆け付け、親のイノシシを確保。その後、殺処分した。同課によると、親のイノシシは体長135センチ、子も体長約100センチあった。逃げた2頭も体長100センチ程度とみられる。母親と子ども3頭の群れだったらしい。現場は圏央道相模原愛川インターチェンジ入り口そばで相模川に近く、住宅、農地、樹林などが混在している。同課によると、7キロ余り離れた緑区大島地区で今年春にイノシシの目撃があったが、南区当麻地区では少なくとも最近3年間の目撃例はないという。

(シカ出現、中心部を縦走:福井)
10月4日早朝、福井県福井市を北から南へ縦断するように、市街地を含む広範囲でシカの目撃情報が相次いだ。市有害鳥獣対策室によると、シカはオスの成獣1頭で、市南部の山に入っていったとみられる。人や物への被害はなかった。同日午前6時ごろから同7時ごろまでに、市や警察に「シカが道を走っていた」などと情報が寄せられた。最初は開発町のファミリーレストラン付近。その後南進し、JR福井駅東口の旭公民館や豊島2丁目の市東公園近く、大町などに現れた。最後の目撃情報は下細江町で、南方向に走っていったという。市は同日午前8時ごろ、市内全域に防災無線で注意を呼び掛けたほか、全小中学校に校庭での活動を控えるよう連絡した。シカは市内各地の山に生息しているが、同室は「まちなかに出没するのは珍しいので驚いた。どこから下りてきたかは分からない」としている。

(猪の出没:長崎)
4日10月4日午後9時ころ、唐津市神田の西浦付近で大型のイノシシ1匹が出没しています。民家付近に出没する可能性もありますので、十分注意してください。

(ヒグマ、ハチミツに反応なし:北海道)
106年ぶりにヒグマが確認された宗谷管内利尻島で、クマがまだいるのかどうか調べるため、利尻、利尻富士両町が林道にハチミツを使った仕掛けを設置していたが、調査期限としていた4日までに反応はなかった。仕掛けはハチミツの匂いでクマを誘い出して固定カメラで自動撮影する仕組みで、9月27日、島内2カ所に設置した。両町のパトロールでも、フンや足跡などの痕跡は見つかっておらず、両町などは今月中にも関係機関による会議を開き、今後の対応を考える。

(北海道犬が畑の食害防止に貢献:北海道)
ヒグマによる農作物への被害が全道で相次ぐ中、渡島管内森町の白瀬農園では、国の天然記念物の北海道犬が食害対策で活躍している。8月から北海道犬を連れてパトロールを始めたところ、犬の気配や尿の臭いを嫌ってヒグマが近寄らなくなり、被害が激減した。北海道犬はアイヌ民族がヒグマ猟に伴うほど勇敢なことで知られ、本州ではイノシシ猟に重宝されている。しかし、飼育数は年々減少しており、関係者は「ヒグマ対策に活用することで、北海道犬を見直す動きが広まれば」と期待する。道猟友会森支部などでつくる森町ヒグマ被害対策本部によると、町内のヒグマの目撃や農作物被害などの情報は昨年度66件に達し、統計を開始した1991年度以降最多に。本年度も9月末時点で52件に上り、特に畑での食害が深刻化している。

(クマ大量出没、共存の道探る:秋田)
人間の生活域への出没が社会的な問題となっているクマとの向き合い方を考える公開シンポジウムが6日、秋田市山王の県第2庁舎で開かれる。人口減少とクマの大量出没が密接に関連しているという認識の下、専門家や行政担当者による報告などから対策の道筋を探る。一般市民も参加できる。全国の研究者やクマ対策に関わる行政職員、一般市民などでつくる「日本クマネットワーク」(事務局・北海道大)と県の主催。クマに襲われた死亡事故が2016、17年と2年連続で起き、全国屈指の大量出没が続く県内の状況を受け、同ネットワークが毎年各地で開いてきたシンポジウムを初めて本県で開く。

(クマ出没、今秋は注意を:兵庫)
兵庫県森林動物研究センター(丹波市)などは、冬眠前のツキノワグマが人里などに出没する可能性が高まっているとして、注意を呼び掛けている。今秋のドングリ類の実りが中程度よりやや下の「並下(なみした)」になり、エサを求めて山から出てくる恐れがあるという。同センターは毎年、クマのエサとなるドングリなどの生育状況を調査。「大豊作」から「大凶」までの6段階で評価している。8月下旬から約2週間にわたって254地点を調べたところ、今年はブナが「凶」、コナラが「並下」、ミズナラが「並上」。全体としては下から3番目の「並下」とした。2017年度は豊作で、クマの目撃、痕跡情報も490件と例年に比べて少なかったが、クマの推定生息数は毎年増加傾向にある。同センターによると、今年4月~8月末のツキノワグマの目撃情報は382件(前年同期比11件増)。但馬で約7割を占めている。担当者は「ドングリを食べ尽くす10、11月以降に出没が増える可能性がある。人里に出れば人身事故の危険性もある」と警告する。対応策として、出没地域では、夕方から朝の外出に注意する▽クマを引き寄せる生ごみを屋外に置かない▽カキの実は早めに収穫する-などを促している。一方、県はツキノワグマの狩猟期間(11月15日~12月14日)に向け、狩猟者向けの安全講習会を開催。10月28日に神戸サンボーホール(神戸市中央区)、11月2日に県和田山総合庁舎(朝来市)、同4日に姫路市農業振興センター。17年度は狩猟数が1頭しかなかったことから、18年度からは「1人当たり1頭」の上限を撤廃する。

(クマ出没に注意喚起:長野)
県鳥獣対策・ジビエ振興室は、今秋のツキノワグマの出没予測を発表した。全県的には餌となる木の実が一定程度あることから大量出没の可能性は低いとしているが、飯田下伊那地域は「結実が並作以下が多い」として注意を呼び掛けている。本年度の木の実の豊凶調査によると、全県ではブナが大凶作から並作、ミズナラとコナラが凶作から大豊作と地域や木ごとにばらつきがあったが、クリとクルミ類は一定程度の結実が見られた。地域別で南信は「いずれの樹種も地点差がある」との評価。南信州は並作以下が多いとした。このため、全県的には「クマの大量出没の可能性は低い」としつつ、「クマの行動範囲が広範囲に及ぶ可能性がある」と予測した。同室は「キノコ狩りなどで入山する場合は遭遇の危険がある」として注意を喚起。対策の基本に「クマに遭わない」を挙げて▽複数人での行動▽鈴等の音を鳴らしながら行動する▽柿など不要な果実や野菜、生ごみの適正な処理―などを呼び掛けている。万が一、遭遇した場合、クマに背を向けて逃げると追いかける習性があるため、クマから目を離さず、ゆっくりとその場を離れるよう促している。

(クマ脂、肌しっとり:岩手)
地元で捕獲されたツキノワグマの脂を保湿成分として使ったボディーソープを、西和賀町湯本の温泉旅館「一城」が開発し、販売を始めた。クマの脂は肌荒れや乾燥肌、やけどなどに良いとされ、昔から地元猟師らに重宝されてきた。経営者の佐川圭さん(45)は「自然豊かな西和賀ならではの商品として、新しい土産物にしたい」と意気込む。保湿効果があるとされるクマの脂だが、独特の強いにおいがあるほか、クマが捕獲された時にしか入手できないため、一般にはあまり普及していない。奥羽山脈の山岳地帯にある西和賀町ではクマがたびたび出没し、地元の猟師によって捕獲されている。湯本温泉で旅館を営む佐川さんはクマの脂の効能に着目し、「弱アルカリ性の温泉に合う、保湿しながら体を洗えるボディーソープを作りたい」と約1年前から取り組み始めた。猟師から譲り受けたクマの脂を加熱した後、濾過ろかしてクリーム状にする。これを名古屋市のボディーソープ製造会社に委託し、商品を開発した。完成した商品は琥珀こはく色でとろりとしており、森林をイメージさせる爽やかな香りにした。ラベルには「天然保湿成分『ベアオイル』配合」と表示している。600本を製造。9月から旅館の浴場に置き、販売を始めたところ、使った人から「肌がつっぱらない」と好評という。県内でも近年、クマによる人や農作物の被害、住宅地への出没が多くなっている。佐川さんは「クマにはマイナスのイメージがあるが、ジビエ(食用に捕獲した野生鳥獣の肉)や脂の活用などでプラスに変えていきたい。反応をみながら、ほかの商品展開も考える」としている。

(第3回ジビエ料理コンテスト開催)
食のプロを育成する教育機関、辻調理師専門学校(大阪市、校長:辻芳樹)は、一般社団法人日本ジビエ振興協会(長野県、代表理事:藤木徳彦)に協力して、「第3回ジビエ料理コンテスト」を開催します。応募期間は、本日から11月30日(金)までで、厳正な審査のもと「農林水産大臣賞」、「農林水産省農村振興局長賞」、「一般社団法人日本ジビエ振興協会代表理事賞」を選出し、2019年1月25日(金)に、徳島県で開催される “第5回日本ジビエサミットin徳島” 内で表彰式を行います。当コンテストは、農林水産省「鳥獣利活用推進支援事業」の一環として開催されるもので、ジビエの正しい理解と利活用促進を目的としています。ジビエとは、フランス語で狩猟によって捕獲された野生鳥獣のことを指し、ヨーロッパでは貴族の伝統料理として古くから発展してきた食文化です。日本でも2016年に「鳥獣被害防止特措法」が改正され、捕獲された野生鳥獣は食肉として積極的に利活用されるべきものと明確に位置づけられました。そして今年5月には、「国産ジビエ認証制度」が制定され、食肉処理施設における衛生管理基準や認証体制等が整備されました。この制度は、衛生管理基準及びカットチャートによる流通規格の遵守と、適切なラベル表示によるトレーサビリティの確保等に適切に取り組む食肉処理施設を認証するもので、消費者側としてはジビエに対する安心が保障されるものといえます。当コンテストでは、家畜にはない風味や滋養を備えた魅力的な食材であるジビエを使って、安全で美味しく、親しみやすいメニューをご提案いただき、ジビエをより日常的な食材として普及していくことを目指します。また、辻調理師専門学校は食の教育機関として、日常的な食材としてのジビエの普及活動に取り組むだけでなく、料理人への指導やジビエの教育プログラム開発も手掛け、本年度は初めて、調理科教員を対象に国産ジビエ料理セミナーを開催します。国産のイノシシ肉またはシカ肉をメイン食材として使用した料理レシピのコンテストです。ジビエは、家畜にはない風味や滋養のある魅力的な食材である一方で、家畜以上に衛生的な取り扱いを必要とする繊細な食材でもあります。このコンテストではジビエを正しく理解し、その特性を踏まえて、栄養豊富で美味しく安全なオリジナル料理レシピを募集します。

(ジビエ缶詰イタリアン、クラウドファンディング:鳥取)
鳥取市の老舗イタリア料理店がシカ肉の缶詰を開発し、11月中の販売開始を目指して準備を進めている。田畑を荒らすため捕獲されたシカを廃棄処分にせず、その肉を活用する試みだ。食肉の処理技術が上がり独特のくさみが少なくなったことが背景にある。鳥取市弥生町のイタリア料理店「イタリア館 ペペネーロ」は1980年に開店し、地元の食材を使った料理を作ってきた。以前はシカ肉を使ったメニューがあったが、くさみが強く評判は良くなかったという。「店に来てまで食べるものじゃないという考えも強かったのでは」とオーナーの木下陽平さん(42)。木下さんら飲食業界の関係者や県、狩猟者は2012年、いなばのジビエ連絡協議会(13年に推進協議会に変更)を立ち上げ、シカ肉の食用化を検討してきた。農作物に被害を及ぼすシカを捕獲しても、食肉に十分活用できていないからだ。県鳥獣対策センターによると、17年に約6700頭を捕獲したが、食肉にできたのは24・7%にとどまり、残りは廃棄処分になった。

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10/3
(箱わなでヒグマ捕獲も「出没長期化し災害並み」:北海道)
夜間にヒグマの出没が続く北海道島牧村で29日午前0時20分頃、雄の成獣1頭が箱わなで捕獲された。村によると、ヒグマは体長約1メートル70、体重約106キロで4~5歳とみられる。大きさや首に白い毛が交じる特徴から、たびたび目撃された個体とみられ、地元では2か月続くヒグマ騒動が終わると期待の声が出ている。村で最初にヒグマの足跡が見つかったのは7月29日。原歌町、元町の両地区を中心に、ごみ処理容器が荒らされるなどの被害が出ている。8月31日と9月1日に雄のヒグマ計2頭が駆除されたが、今月下旬からまた出没が相次ぎ、計4基の箱わなが設置されていた。今回のヒグマは、原歌町の民家近くに設置された箱わなにかかり、駆除された。村の要請でパトロールを続けた北海道猟友会寿都支部の高島紀彦支部長(61)は「何度も来ていたヒグマを捕獲できた。不安だった地元の人々もこれでゆっくり寝られるのでは」と話した。藤沢克村長は「ひとまずホッとした」と語ったが、猟友会員への報奨金約1100万円を盛り込んだ補正予算案が高額などとして今月中旬の村議会で否決されており、「出没がこれほど長期化するのは災害並み。国や道は対策費の支援制度を設けてほしい」と訴えた。

(豚コレラ、搬出制限29日解除:岐阜)
岐阜市で養豚場の豚や野生イノシシが家畜伝染病「豚(とん)コレラ」に感染した問題で、県は27日開いた県家畜伝染病防疫対策本部員会議で、発生農場から半径10キロ以内にあり、豚の搬出が制限されていた3農場について、国の指針に基づき29日から制限を解除する、と明らかにした。全頭を殺処分した発生農場を除き、県内の全農場で出荷が再開されることになる。一方、野生イノシシについては県と県猟友会が27日から、同市の周辺市町で調査捕獲を始めた。3農場のうち、食肉用の豚を扱うのは各務原市の1農場のみ。26日までに抗体検査や遺伝子検査で陰性を確認した。消毒ポイントも29日に発生農場から3キロ以内の1カ所を残し4カ所を閉鎖する。同じ堆肥場を使うなど発生農場と接触のあった13農場は21日から出荷を再開。うち8農場で実施中の全頭検査などの監視は、27日から順次解除。30日までに通常の衛生管理に戻る。感染した野生イノシシの死骸が最後に見つかった場所から半径10キロ以内にある農場は当面、毎日2回の報告や週1回の立ち入り検査を継続する。県と県猟友会による野生イノシシの調査捕獲は死骸が見つかった場所から半径10キロ区域の外周部で、新たに各務原市や山県市、揖斐郡揖斐川町、加茂郡富加町などが対象となる。70人が1週間かけて行い、感染の有無などを調べる。

(捕獲したイノシシも感染、11頭目:岐阜)
岐阜県は2日までに、豚コレラが発生した岐阜市の養豚場から約1.5キロ南東で捕獲した野生イノシシが豚コレラに感染していたと発表した。感染を確認したイノシシは11頭目で、県が状況把握などのために行っている調査捕獲では初めて。県猟友会が9月30日午前、市内の山中で、わなにかかっているのを発見し、県の遺伝子検査で陽性だった。県は25日から、感染状況の把握や個体数削減を目的に猟友会と調査捕獲をしていた。これまでの10頭は9月13~28日に死骸が見つかった。うち8頭が岐阜市内、2頭が同県各務原市だった。養豚場では3日に豚1頭が死に、9日に感染が判明した。

(サルの目撃情報:宮城)
3日午前8時20分頃、登米市中田町浅水字長谷山地内(長谷行政区)でサルの目撃情報がありましたので屋外では十分に注意してください。

(サルの目撃情報:宮城)
3日午前8時20分頃、登米市登米町小島字大野前地内(小島行政区)でサルの目撃情報がありましたので屋外では十分に注意してください。

(サルの目撃情報:宮城)
3日午前10時30分頃、登米市東和町米谷字元町地内(米谷1区)でサルの目撃情報がありましたので屋外では十分に注意してください。

(サルの目撃情報:宮城)
2日午後2時40分頃、登米市中田町浅水字水越玉山地内(巻行政区)でサルの目撃情報がありましたので屋外では十分に注意してください。

(サルの目撃情報:宮城)
1日午後2時20分頃、登米市登米町小島東針田でサルの目撃情報がありましたので屋外では十分に注意してください。

(サルの目撃情報:宮城)
1日午後4時30分頃、登米市米山町字善王寺森ノ腰地内でサルの目撃情報がありましたので屋外では十分に注意してください。

(住宅街で子グマ捕獲:青森)
弘前市岩木地区の住宅街に2日体長約60センチの子グマ1頭が出没した。子グマは同地区の葛原、愛宕、八幡地域を渡り歩いたとみられ、賀田1丁目の同市役所岩木総合庁舎付近で警察官らに捕獲された後、同市嶽地区の山中に放された。捕獲された現場は、付近に小学校や保育園などがある岩木地区の中心部で、周辺住民らは驚きと不安に包まれた。弘前署によると、今年の管内でのクマ目撃件数は今回を含め21件。対策や出没情報を確認し、十分注意するよう呼び掛けている。

(普通列車がシカと衝突:北海道)
28日午後6時ごろ、JR千歳線の上野幌(札幌市厚別区)―北広島間で、手稲発千歳行き普通列車(6両編成、乗客400人)がシカと衝突した。乗客乗員にけがはなかった。JR北海道によると、普通列車は車両に異常がないことを確認し、35分後に運行を再開した。この影響で、快速エアポートなど計11本が運休。釧路発札幌行きの特急など少なくとも3本に遅れが生じ、約5千人に影響が出た。

(大物イノシシ捕獲:和歌山)
御坊市熊野で28日、畑などを荒らしていた大物イノシシが捕えられた。たんぽぽ乳幼児保育園の近くにも出没、通学路もあることから、市から有害駆除の依頼を受けて熊野の猟友会日高支部所属の立花和美さん(78)が仕掛けていた檻(おり)にかかっていた。約100㌔あり、メスではかなりの大物という。立花さんは「子どもたちに何かあってはいけないと思っていたので、捕まえられてよかった。これで大きなイノシシは4頭目。まだ小さいのがいるので捕まえたい」と話していた。

(ベテランに学ぶ狩猟のいろは:奈良)
奈良女子大学(奈良市)で29日、「狩猟のいろは」と題するイベントが催された。田畑を荒らすイノシシなど有害鳥獣を駆除する狩猟者を増やし、駆除した鳥獣の肉(ジビエ)料理を普及させようと、県が企画した。狩猟経験者の講演、ジビエ料理の試食会などがあった。講演のタイトルは「ハンター体験談~自然とともに生きる」。狩猟歴30年以上という曽我部和英さん(57)=野迫川村=が「殺生するだけではなく、動物が住むところも考えないといけない。自然と向き合って、自然を大事にしながら、若い方におもしろい猟をしてほしいです」と話した。約30人が耳を傾けた。試食会では、県南部地域の振興などを目的に活動する奈良女子大学のハンティングサークルが調理したイノシシ肉のホイコーローや焼きギョーザ、シカ肉の炊き込みごはんが振る舞われた。奈良市の会社員、城戸千晶さん(27)は「臭みがあるのかと思っていたけれど、まったくなくて、おいしいです」と話していた。野生鳥獣による被害状況を解説した展示、狩猟免許取得のための相談会もあった。

(狩猟の魅力まるわかりフォーラム:兵庫)
近年、ニホンジカ等の野生鳥獣による生態系や農林水産業への被害が深刻化するとともに、鳥獣保護管理の担い手となる狩猟者の減少と高齢化が進んでいます。そこで環境省では、将来の鳥獣保護管理の担い手確保を目的とした「狩猟の魅力まるわかりフォーラム」を、今年度も全国2会場で企画し、第1回目を兵庫県神戸市の「神戸サンボーホール」で平成30年10月28日(日)に開催します(入場無料・申込み不要)。 昨年度同様、狩猟の魅力や社会的役割を実感できるプログラムが満載です。さらに、大人気ハンター漫画「山賊ダイアリー」とのコラボ企画による来場者への豪華特典もご用意しています。

(20年3月に五輪代表最終選考会、ライフル射撃)
日本ライフル射撃協会は29日、東京都内で理事会を開き、2020年東京五輪の代表最終選考会を同年3月に実施することを決めた。本番会場の陸上自衛隊朝霞訓練場(東京都練馬区)で行う予定。男女のライフル3姿勢については、来年11月のアジア選手権を最終選考会とする。19年のワールドカップ(W杯)で国・地域別の五輪出場枠を獲得した選手が11月1日時点の世界ランキングで20位以内だった場合はそのまま代表となり、それ以外の場合は最終選考会に回る。五輪出場枠は各種目最大2。日本は開催国枠として各個人種目で1枠ずつを与えられているが、W杯などで出場枠を獲得した種目は開催国枠がなくなる。

(クマ侵入防止対策、住民の協力が不可欠だ:秋田)
クマが市街地などに侵入しない環境をつくるための「ゾーニング(区域分け)管理」が、県の事業として県北のモデル地区6カ所で始まった。住宅密集地や農地など人間が生活・活動するゾーンと、奥山などクマを保全するゾーンに分ける。その境界域で果樹園や畑に沿って電気柵を設置したり、クマが身を隠すことのできるやぶの刈り払いを行ったりする。ほかに生ごみの撤去、花火による追い払いなどの対策を実施し、クマが人間の生活ゾーンに侵入するのを防ぐ。有害駆除が被害発生や出没を受けた後手の対応なのに対し、ゾーニング管理は、いわば予防策。福島県猪苗代町や盛岡市の猪去地区などで効果を上げている。クマによる人身被害や食害が相次いでいるだけに、本県でも有効な対策となるか注目される。2016年度以降、県内のクマ捕獲は1620頭に上る。その90%以上が有害駆除だ。人身被害は16年度19人、17年度20人で、本年度も半年足らずで7人。さらに本年度の目撃件数は今月17日現在887件と前年度を上回るペースだ。有害駆除は緊急対応として必要だが、それだけで十分とはいえない。問題の背景には、里山の荒廃や耕作放棄地の増加がある。集落が衰退して管理する人がいなくなり、カキやクリが収穫されないまま放置されていることも、クマを呼び寄せることにつながっている。住民生活のほか、観光への影響も大きい。県北では昨年、鹿角市の大湯環状列石や北秋田市の伊勢堂岱遺跡でクマの出没が相次ぎ、遺跡の立ち入り禁止措置や施設の一時閉鎖に至った。大館市でも今年になって観光施設の散策路が閉鎖を余儀なくされた。ゾーニング管理のモデル地区となったのは、人身被害が多く目撃件数も目立つ鹿角市内の3地区と大館市、北秋田市、上小阿仁村のそれぞれ1地区。8月までに、このうち4地区でクマ対策の専門家を交えた勉強会や現地調査が行われ、住民や自治会、農業団体のメンバーなどが参加した。県は各地区で地元自治体と共に取りまとめ役となり、人身被害や食害、出没状況のデータなどを踏まえてクマ侵入防止対策の計画を策定する。住民や自治会などが順次対策を実施し、来年度に効果の検証を行う予定。やぶの刈り払いや電気柵の設置などは一部ですでに行われている。ゾーニング管理には自治会や農業団体などさまざまな組織が関わるだけに、計画策定の取りまとめ役となる自治体の役割は大きい。住民の意見を十分踏まえて、効果的な対策を構築してほしい。人間の生活ゾーンとクマの保全ゾーンを分けて共存するためのノウハウを積み上げ、対策を県内全域に広げることが求められる。

(四国のツキノワグマ、保護策探る)
冬眠を前に餌を探すため、ツキノワグマが人里近くに現れる季節になった。例年、本州各地で目撃される。一方、四国では事情が違う。人工林の拡大や狩猟の影響で、高知県や徳島県に十数頭しか残っていないとされる。研究者らでつくるNGO「日本クマネットワーク」などは、四国の山中に62台の赤外線センサー付きのカメラをしかけたり、捕獲したクマの体にGPS(全地球測位システム)を取り付けて山に帰したりして、生息範囲や生態を解き明かし、保護につなげようとしている。調査にあたる日本自然保護協会の出島誠一・生物多様性保全室長は「カメラをしかけても思っていた以上にクマがおらず、危機感を持っている」と話す。「人工林の一部を自然林に戻すなどクマがすみやすい環境を山中に作る必要性がある」と指摘している。

(クマ出没に注意、生息地ドングリ不作:栃木)
今秋、クマの県内生息地域で餌となるドングリが不作のために、クマが里地周辺へと行動範囲を広げ、豊作時より長い十一月ごろまで出没する恐れがあるとして、県は住民や登山者、観光客に向けて十分な注意を呼びかけている。県によると、ドングリなど堅果類の豊作、不作は秋のクマの行動に影響するとされる。今秋は県北や高原(たかはら)山地域でミズナラやコナラが不作、県南地域ではミズナラが凶作となっている。クマの捕獲数は例年、八月ごろがピーク。豊作の年は秋にはほとんどなくなるが、不作の年は十一月ごろまで続く傾向にある。捕獲数から判断すると、出没も秋まで長引く傾向にあると考えられる。最近の捕獲数を見ると、豊作だった二〇一七年は八月が最多の九頭で、十月以降はゼロ。これに対して、不作だった一六年は九月が最多十四頭で、十月に七頭、十一月にも五頭の捕獲があった。今秋の不作を受けて、県は「クマの出没が晩秋まで続くことが懸念され、通常はいない里地周辺でも出没する可能性がある」(自然環境課)と警戒を強めている。県は、住民にはクマを寄せつけない方法として「収穫予定のないカキやクリは伐採するか果実を除去する」「生ごみなどを庭や裏山に捨てない」「家屋周辺や歩道脇のやぶなどを取り払い見通しをよくする」などと呼びかけている。住民や登山者、観光客には、山林などで遭遇を避けるため、音が出るもの(鈴やラジオ)を携帯して人の存在を知らせて、クマの新しいふんや足跡を見つけたら引き返すなどと呼びかけている。万一、遭遇した際は、静かに走らずゆっくり後退して離れ、絶対に近づかないよう強調している。

(今季の飛騨はドングリ凶作:岐阜)
ツキノワグマの餌になるドングリが今季飛騨地域では少なくなる見通しであることが、岐阜県の豊凶予測調査で分かった。冬眠を控えたクマが12月にかけて餌を求めて人里に出没する恐れがあるとして、県は注意を呼び掛けている。県環境企画課によると、ブナ、ミズナラ、コナラの3樹種を計26地点で8月21日から9月4日にかけて調査。実り具合を目視で確認した。県内全体ではブナは凶作、ミズナラとコナラは平年並みだが、飛騨地域はブナ、ミズナラが凶作、コナラが大凶作と判定。ブナの調査地点のある岐阜、西濃、中濃はいずれも凶作。ミズナラは岐阜と東濃は凶作だが、西濃、中濃の調査地点は大豊作か豊作、平年並みとなった。コナラは中濃と東濃に凶作予測の地点があった。3樹種とも平年並みだった2017年度はツキノワグマの出没が約500件確認されたが、ブナが大凶作、ミズナラとコナラが凶作の14年度は約1450件に上った。県はクマの餌になるような農作物や生ごみを農地などに残さないように求めている。

(国有林で獣害対策の現地検討会:栃木)
野生鳥獣の増加で造林木への食害が深刻化する中、日光森林管理署は9月27日、藤原の国有林2カ所で、「獣害対策現地検討会」を初めて開催した。市内をはじめ県や鹿沼市の林業関係者ら約40人が参加。同署が実施している再造林後の植栽木の保護対策を見学し、意見を交換した。参加者が訪れたのは、シカの食害防止のための「単木対策」と「侵入防止柵」がそれぞれ施されている2カ所。単木対策の現場では、斜面に杉の苗木1万300本を植樹し、1本ずつプラスチックの板や不織布で作った筒状のカバーをかけて生育させている様子を確認した。

(シカの資源利用を考えるシンポ開催:東京)
農林業に大きな被害を与え、捕獲したうちの1割ほどしか利用されていないシカの資源利用について考えるシンポ「森とシカと人の共存による地域おこしを考えるつどい2018」を10月18日、東京の学士会館で行う。このシンポでは、過疎化や高齢化に加えて、鳥獣被害が増加し農家の営農意欲が失われているて農山村に元気を取り戻すために、鳥獣・森林資源を生かした新たな地域産業を創出し、奥山に定住できる森林環境を整備すること。さらにシカ資源の持続的・安定的な利用や、わが国で実践してきたシカ飼育で培った知識・技術で一時飼育や飼育の復活をについて考える。また、知識や技術のほか、過去の失敗体験や海外の優良事例の紹介をする。

(ドローンでシカを“追跡”獣害防止へ:長野)
シカの行動圏などを把握するため、環境調査会社のラポーザ(長野市)は十一月から、サーモカメラや衛星利用測位システム(GPS)を活用した実験を県内で開始する。群れの生息状況を調べるシステムを実用化し、農林業被害に悩む地域の駆除対策に生かしたい考え。実験場所は茅野市の八ケ岳・麦草峠(二、一二〇メートル)周辺を想定。ドローンにサーモカメラを搭載し、シカの個体の大きさから年齢構成を調べたり、頭数を把握したりする。GPS実験では数頭のシカの首に発信機を装着。発信機には一定間隔でシカの位置が記録され、ドローンに搭載した受信機で情報を集める。ねぐらや餌場、季節の変化で変わる行動範囲をつかむ。同社G空間情報処理事業部の西教生部長は、情報を猟友会に知らせることで効果的な駆除対策ができるとしている。ただ「発信機装着はシカへの麻酔が必要。猟友会や獣医師、自治体との連携が不可欠で、協力を呼び掛けていきたい」と話している。

(ドローンでカラス追い払い、リンゴ守る:長野)
長野県諏訪市は4日、市内の果樹園でドローン(小型無人機)を使ってカラスの追い払い実験をする。ドローンにカラスが嫌がるプレートをつり下げて飛行する。同市によると、毎年カラスによる収穫前のリンゴの食害が甚大だ。ドローンで効果を検証し、今後の対策に活用する。実験はドローンスクールを運営するスカイシープロジェクト(諏訪市)に委託する。既に果樹園にはカラス撃退用のプレートを設置して効果を測っている。同市はこれまでも2017年12月に、カラスの追い払いでタカを使用するなどカラス対策を強化している。

(ムクドリ被害に「タカ狩り作戦」:滋賀)
国宝彦根城の南東側に位置する観光商店街「夢京橋キャッスルロード」が、昨年からムクドリの鳥獣被害に悩まされている。街路樹のケヤキを縄張りとしており、フン害や騒音などが深刻化。対策として期待されるのが、猛きん類のタカを使った駆除方法だ。同商店街で実施される「タカ狩り作戦」を追った。「飲食店の並ぶ商店街への鳥のフンは、衛生面からも観光客にマイナスな印象を与える」。飲食店「近江や」を営む若林政宏社長(55)は指摘する。早朝に出勤する従業員にとって、店前の歩道のフン掃除が開店前の日課になった。若林社長は「こびり付いたフンはなかなか取れない。従業員の負担もそれだけ大きい」とやるせない表情だ。夕暮れ時に押し寄せる数千羽のムクドリはここ一年で見慣れた景色となった。街路樹のケヤキを寝床とし、夜にもかかわらず、ギャーギャーと独特の鳴き声で大合唱。朝になると、フンと羽が道に散乱している。飲食店だけでなく、住民からも不満が出ている。近くに住む六十代の主婦は「ムクドリの鳴き声はとても風流とは言えない。窓を開けるとうるさくて、夜も寝られない」と生活面での被害を語る。彦根商店街連盟は、県内でも近江八幡市などでタカを使った駆除の実績がある大阪市のグリーンフィールドに依頼。ムクドリよりも強いタカを飛ばすことで、ムクドリに「危険な場所」と刷り込むことで、追い出すことにした。作戦は九月中旬にスタート。十月中旬まで十回ほどを予定している。鷹匠(たかじょう)の佐藤稔さんは、ムクドリは、カラスが縄張りとする彦根城には怖くて行かず、その近くで高い木があるキャッスルロードを選んだとみている。作戦を取材すると、午後五時半ごろ、ムクドリが南から同商店街近くの電線に集まり始めた。当初は百羽ほど。次々と群れが集まり、一斉に寝床となる木に向かっていった。空中に黒い物体が浮かんでいるように見えた。佐藤さんが相棒のタカ「赤鬼(せき)」を放つと、大きな羽音を立てて狙いの木に着地。ムクドリは観念して飛び立ったかのように見えたが、南側の別の木に避難しただけで、再び戻ってきた。「これを何度も繰り返して、タカの縄張りだと印象づけるんです」と佐藤さんは地道に追い払いを続けた。佐藤さんによると、ムクドリの個体数は作戦開始当初と比べて減少。九月末には半減する見込みだ。この日、作戦が終了した二時間後に、再び現地に行くと、どこからともなくムクドリが戻っていた。しばらく格闘は続きそうだ。

(高速ICにサギ数千羽営巣:愛知)
愛知県蟹江町の東名阪自動車道・蟹江インターチェンジ(IC)脇で、数千羽のサギが毎年春から秋にかけ、木々に集団で営巣するコロニーを作っている。道路を管理する中日本高速道路などは、車との衝突を避ける対策を取り、人との共生を進めてきたが、昨年から飛来する数が倍増し、地域とのあつれきが懸念されている。

(準空気銃をネット購入、自衛官を書類送検:兵庫)
陸上自衛隊伊丹駐屯地(兵庫県伊丹市)は1日、違法な準空気銃1丁を所持していたとして、同駐屯地業務隊の男性3等陸佐(54)を停職1日の懲戒処分にしたと発表した。同駐屯地によると、3等陸佐は2014年1月、違法性の認識がなく、インターネットオークションでライフルタイプの準空気銃を購入。17年3月、基準以上の強い威力があるとして、西宮署に銃刀法違反容疑で書類送検され、罰金刑を受けた。3等陸佐は「規制の対象と知らず、観賞用だった」と話しているという。

(成田緑夢、24年五輪は射撃で挑戦へ)
平昌パラリンピック男子スノーボード金メダリストの成田緑夢(ぐりむ、24)=近畿医療専門学校=が、2024年パリ五輪出場をめざし、動き始めた。左ひざから下を自由に動かせないというハンディがあっても、健常の選手と互角に戦える競技にトライを続け、射撃に照準を定めた。候補の一つだったカヌーでは、7月末に岩手で行われた大会に健常者とともにオープン参加して、260メートルの急流コースを完走して高い能力を示した。しかし、射撃なら自らの障害がハンディになりにくいと判断。銃の所持に必要な免許取得のための講習などを受け始めている。東京五輪も出場を模索したが、「時間的な制約もあって、20年はパラリンピックにフォーカスするつもり」。競技は走り高跳びの可能性が高いという。7月の陸上ジャパンパラ大会では「パフォーマンスにも安定感があるし。夏のパラスポーツではこれが一番かも」という走り高跳び(下肢機能障害などT44)で1位に。10月のアジアパラの派遣標準記録を突破したが、辞退した。馬術やカヌーなど、パラと五輪の実施競技に幅広く挑戦する時間を確保するためだ。

(エゾシカ料理おいしい、西興部でマルシェ:北海道)
実りの秋に感謝するイベント「西おこっぺマルシェin花夢」(実行委主催)が29日、村内の道の駅「にしおこっぺ花夢(かむ)」で開かれ、青空の下、家族連れらが地場産野菜の即売やエゾシカ料理などを楽しんだ。会場には、ジャガイモやカボチャ、ネギなどが市価の2~5割引きで販売されたほか、ヤマベの天ぷらやシラカバ樹液を使ったシフォンケーキ、たこ焼きの生地にシカ肉を入れた「エゾシカボール」、エゾシカの赤ワイン煮など、地元産にこだわった食の屋台が並び、昼時には家族連れらでにぎわった。

(高校生が競うジビエ料理:大分)
日田市と市ジビエ推進協議会(事務局・市林業振興課)は10月1日から、同市の獣肉処理施設で加工処理されたイノシシ肉やシカ肉といった「ひたジビエ」を使った創作料理のアイデア、出来栄えを競う「第2回高校生 ひたジビエレシピグランプリ」の参加チームの募集を始める。締め切りは同15日。参加資格は、市内の高校生でつくるチーム(1チーム4人以内)で最大10チームを募集する。今回のテーマは「煮込み料理」。参加チームは10月27日のジビエ料理講習会、11月18日の本大会、12月9日の表彰式に参加できることが条件。事前に1チーム当たり5千円の材料費を支給する。本大会は、同市の昭和学園高であり、2時間以内に10人分の創作料理を完成させる。味などとともに、コンセプト(なぜこの具材を使用したか、など)や給食利用の観点などから審査を行い、グランプリ、準グランプリを各1点選ぶ。グランプリは市内の学校給食でも提供される予定。大会は、ひたジビエの消費拡大を図ろうと2017年度から始めた。市林業振興課の担当者は「イノシシに比べシカ肉のレシピは少ない。若い感性を生かしたオリジナリティーあふれるレシピに期待したい」と話している。

(獅子バーガー、臭みなくジューシー:富山)
南砺市商工会と井波地域の事業者は30日、同市の木彫りの里創遊館で開かれた「井波彫刻まつり」で、同市産イノシシ肉のメンチカツを使用した「獅子バーガー」を来場者に配り、アンケートを行った。来場者の反応は「イノシシ肉の臭みがなく、ジューシー」と好評で、創遊館の新名物として、来年度からの本格販売を目指す。獅子バーガーは、柔らかいバンズにキャベツとスパイスの効いたメンチカツを挟んだ。包装紙の獅子は京都市出身で、井波地域在住の漫画家森みちこさんが描いた。この日は200個を配った。家族で訪れた南砺市坪野の藤原和哉さん(29)は「まだ小さい長女もおいしく食べられた」と気に入った様子だった。

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