<射撃ニュース7月>
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(89歳男クマに襲われけが:岩手)
30日朝、遠野市の山林で89歳の男性がクマに襲われ、頭にケガをした。命に別条はないという。警察によると午前5時頃、遠野市上郷町の無職・細川弥助さん89歳が自宅から約100メートル南に離れた山林に1人で入ったところ親子とみられる2頭のクマに遭遇し、親グマに襲われた。細川さんは顔の周辺をひっかかれ、頬や額、左耳にケガをしたが、意識ははっきりしているという。襲われた現場では細川さんが飼っていたミツバチの箱が壊れていて、細川さんは様子を見に行った際にクマに襲われたとみられている。遠野市では地元の猟友会と協力して現場付近にわなを設置する予定。

(民家にクマ出没、玄関壊される被害:岩手)
27日午前、岩手県矢巾町の民家にクマが出没し、玄関などを壊す被害がありました。けが人はいませんでしたが、現場は通行量の多い県道に面した場所で、住民はクマの出没に驚いていました。27日午前8時過ぎ、矢巾町岩清水の農業、藤原京子さん73歳の住宅で、藤原さんの長男が出勤のため車に乗ったところ、庭にクマがいるのに気づきました。クマは体長1メートルを超える成獣で、猛スピードで玄関にぶつかった後、長男が大声を出したため、驚いて山の方へ逃げて行ったということです。クマが玄関にぶつかった際、ガラスが割れ家を囲むフェンスの2か所が壊れていました。けが人はいませんでした。藤原さんの住宅は車の通行量が多い県道に面していて、これまでクマが出没することは、ほとんどなかったということです。「ここのガラスがザクザクザクザクとなって、入るにも入れなくて抜こうとした時に、ガラスの破片で自分もちょっとけがしたみたい。クマが、毛がいっぱいついてたんです。ここに。ただただびっくりですよ。まさかっていうことですからね」連絡を受けた町が広報車で町内に注意を呼びかけたほか、警察と地元の猟友会が周辺のパトロールを行いましたが、クマは見つかりませんでした。

(クマと軽トラ衝突、けが人なし:秋田)
秋田県内で27日、クマの出没が相次いだ。けが人はいなかった。鹿角署によると、午後5時半ごろ、鹿角市花輪字月竹沢の市道を走行していた同市の50代男性の軽トラックが、道路脇から出てきた体長約70センチのクマと衝突した。車はバンパーに傷が付いた。クマは林に入っていった。

(台風12号、クレー射撃大会が順延:大阪)
29日に大阪総合射撃場で開催予定だったクレー射撃の国体近畿ブロック大会は台風の影響で、8月4日に順延された。

(ヒグマ3頭撮影、酪農学園大チーム:北海道)
ヒグマの出没が相次ぐ札幌市南区で、親子らしいクマ3頭が山林を歩いている様子を、酪農学園大野生動物生態学研究室の佐藤喜和教授のチームが無人カメラで撮影した。これまでに目撃されたクマと同じかは不明だが、出没多発地区から数キロ圏と近い。19日午前4時40分ごろ、豊滝市民の森に設置した赤外線センサー付きカメラで撮影。映像は1分間。子グマ2頭に続き、母グマらしい雌が出現し、3頭そろって茂みの奥に去っていく。去り際に子グマ2頭がじゃれ合う姿もとらえられている。佐藤教授によると子グマは1歳半~2歳だという。

(クマ目撃:北海道)
28日午後5時40分ごろ、美唄市東明の東明公園内で、クマ1頭が歩いているのを園内の道路を車で走行していた男性が目撃し、美唄署に通報した。現場は、園内の展望台「スペースカリヨン」の付近。美唄市は同日夜から周囲の立ち入りを規制した。

(クマ目撃:栃木)
28日午後3時50分ごろ、鬼怒川温泉大原の大原市営住宅西側にある墓地内。小グマが敷地内をうろつく姿を観光客が発見し、藤原消防署に申告した。

(畑にクマ:北海道)
26日午後4時半ごろ、美唄市内落合町緑が丘の畑にクマ1頭がいるのを80代女性が目撃し、翌27日に美唄署に通報した。同署によると、女性が自宅から隣接する畑を見たところ、約20メートル先にある柵の外のやぶにクマがいた。畑への食害はなかった。同署や市が注意を呼びかけている。

(クマ目撃:富山)
27日午後2時40分ごろ、立山町芦峅寺の立山砂防事務所近くのトロッコ軌道で、クマの成獣1頭をトロッコの利用者が目撃した。同町は周辺の施設に注意を呼び掛けた。

(金崋山にイノシシ約60頭生息:岐阜)
岐阜市の金華山一帯に生息するイノシシは約六十頭と推計され、東麓の達目洞地区や南西麓の鶯谷地区に多く分布していることが分かった。調査した岐阜大の池田敬特任助教(野生生物管理学)は「集中的に対策すべき地区が明らかとなり、どれだけ捕獲すれば減らせるのかといった予測に役立てたい」と話している。調査は市や岐阜森林管理署、岐阜大などでつくる対策協議会が昨年八月から実施。イノシシの体温を感知して自動撮影するカメラ二十台を金華山一帯に均等に設置し、今年五月までのデータをまとめた。その結果、撮影されたのは延べ千六百八十五頭。春先に生まれた幼獣が活発に動きだし、ドングリなどの餌が豊富となる九、十月にとりわけ数多く写り込んでいた。同じ撮影地点で人間が写った四時間半後にイノシシが写り、遭遇が懸念された例もあった。達目洞、鶯谷地区で頻繁に撮影された一方、伊奈波神社などの市街地近くではほとんど写らなかった。湿地帯がある達目洞はイノシシが泥を浴びる「ぬた場」になっているとみられる。鶯谷は日中の撮影率が高く、池田助教は「この辺りには登山道や学校があり、特に注意喚起が必要」と指摘する。約六十頭とされる生息数は、撮影範囲や撮影率などから生息密度を算出し、そこから推計値として割り出した。少なくとも三十頭、多く見積もると百頭近くに上る可能性もあるという。調査は二年後まで続ける予定で、捕獲による低減効果があるのかデータを集める。今月以降、住民や登山客にイノシシ被害への危機意識を尋ねるアンケートも実施し、分布状況と事故の発生リスクとの関係を探る。これまで金華山一帯に特化したイノシシの管理計画はなく、対策協議会は蓄積した調査データを捕獲頭数の目標策定などに生かしたいとしている。

(クマ出没急増、台風や大雪で餌少なく?:京都)
京都府丹後地域でのツキノワグマの出没が相次いでいる。捕獲数や目撃件数が急増し、府丹後広域振興局はカキの幹を覆うトタンを集落に支給するなど対策に乗り出している。同振興局によると、本年度は248件の目撃件数があり、21頭が捕獲されている(7月25日まで)。過去5年の年間捕獲数は20~58頭で、果物が実る秋にはさらに増えることが予想される。昨秋の台風や大雪で餌が少なく、里に下りている可能性があるという。

(「ハンターはいかが」無料見学ツアー:岐阜)
ハンターになりませんか――。岐阜県は農産物などに被害を及ぼす野生動物を駆除するため、狩猟者を養成する。8月8日に無料バスツアーを開き、射撃場の見学やイノシシ、シカなどジビエ料理の試食会を開き、狩猟の楽しさや社会貢献を伝えるところから興味を持ってもらう。ツアーは岐阜県内在住の20歳以上を対象に最大30人を予定している。JR岐阜駅前からバスで同県揖斐川町の揖斐教習射撃場を訪問。県猟友会関係者から狩猟の魅力についての話を聞いた後、射撃演習を見学する。その後、同町の谷汲緑地公園でジビエ料理を楽しむ。岐阜県内で狩猟免許を持っているのは4797人(2016年度末)。1970年代の1万5000人台をピークに大きく減少している。免許を持つ人も60歳以上が6割を占めている。一方、野生鳥獣による農作物の被害額は17年度で約2億4000万円に上る。県は21年度に被害額を1億円に減らす目標を立てており、バスツアーなどを通じて狩猟者を増やし、駆除に協力してもらいたい考えだ。

(林業打撃「ニホンジカ捕獲強化を」:福井)
県内でニホンジカによる森林被害が後を絶たない。一九九〇年代以降、嶺南地域で生息数が増加し、近年は嶺北地域にまで活動範囲を広げている。福井市内の森林でも樹皮を剥がす被害が見受けられる。獣害を巡っては、県によるとイノシシなども含めた農地被害面積は二〇一七年に過去最少になった。一方、森林被害について美山町森林組合(福井市)の担当者は「決して減ってはいない」と危機感を募らせている。福井市間戸町の山林に入り、スギの下方部分に目をやると、樹皮が剥がれ、むき出し状態になっている木が何本もある。組合の担当者によると、被害に遭う部分は、最も価値が高い部分で「商品価値がなくなってしまう」と指摘する。美山地区の山林を見渡すと、緑色の中に赤茶色の木が点在している。シカによる食害で枯れたためで、担当者は「シカが年々増えて、被害も広がっている」と話す。捕獲するわなを仕掛けてはいるが、広範囲なため「追いつかない」と嘆く。林野庁の「二〇一六年度主要な野生鳥獣による森林被害面積」によると、県内の被害面積は八十ヘクタールで、内訳はクマによる被害が四十三ヘクタール、シカが三十七ヘクタール。シカによる被害は森林関係者にとって、頭を悩ませる問題となっている。一二~一四年に森林被害の状況を調査した県総合グリーンセンターは、ニホンジカの増加により、林業被害だけでなく生物多様性の低下も危惧する。新たな木が育たなかったり、ニホンジカが嫌うアセビやマツカゼソウなどが目立つ林になったりする恐れがあるという。シカの増殖によりスギやヒノキの樹皮が食い剥がされる状況に危機感を抱いた美山町森林組合は今月、福井市に森林環境贈与税を活用した大型の囲いわな設置を求めた。数カ所に仕掛けることで、大量捕獲につなげたい考えだ。ニホンジカの管理を巡っては農林業、生活環境、森林生態系被害の防止、軽減を目的とした、第四期県第二種特定鳥獣管理計画(一七~二一年度)があり、県内全域で年間一万二千八百頭以上の捕獲目標数を設定している。県地域農業課の担当者は「動物と自然との共生を図りつつも、被害をもたらす場合は一定の捕獲もやむを得ない」と話す。動物園や写真で見ると、かわいらしく見えるシカだが、森林関係者にとっては頭を悩ませる存在になっている。食害により枯れてしまった木は元には戻らず、商品価値も下がるのだから死活問題だ。シカが樹皮を剥がすのは樹液を吸ったり、角を研いだりするためだと聞いた。美山地区の山林を見渡すと緑色の中に赤茶色の木が所々にあった。枯れた木が点在するのは緑豊かな里山の景観を損なう恐れも。現状の対策は捕獲だが、シカと自然が共生できる有効策はないものか。

(ツキノワグマのゾーニング管理:秋田)
秋田県が、出没が増えるツキノワグマのゾーニング管理を始める。人間の生活圏とクマの生息域の間に線を引き、生活圏の安全を確保する方針だ。市町村や地域住民の役割が明確になるため、県では地域主体の態勢作りも進むのではないかと期待している。初年度の今年は4市村の6地区でモデル的に取り組み、人とクマのすみ分けを進めていく。

(ドローン操縦、職員訓練:神奈川)
秦野市は小型無人機「ドローン」を災害時の情報収集などに役立てようと、防災課や消防、広報課職員が、操作法や空撮の基礎的な訓練を受けている。いずれは観光、広報などへの活用も検討しており、基礎から応用訓練も重ねた職員が「講師役」になり、いざという時に備えてドローンを操縦できる職員を増やしていく考えだ。市は昨年8月、ドローンの操縦技術を持つ「かながわ自主防災航空」(山口好一代表)と、ドローンを活用した情報収集に関する協定を結んだ。市職員へのドローン操縦技術の指導も盛り込まれており、協定締結を機にドローン1機を購入したほか、操作できる職員の養成を進めることにした。昨年度は山口代表の指導で防災課職員2人が基礎訓練を終えた。今年度からは応用訓練に取り組み、消防、広報課の職員2人が新たに基礎訓練を受けている。基礎訓練を終了すると、東京航空局から「無人航空機の飛行に係る許可・承認書」を受け、3カ月ごとに飛行実績を報告することが義務づけられる。災害時の対応だけではなく、これまでに、4月の「オカメ桜と丹沢の山並み」や、6月に完成した鶴巻温泉駅南口広場の空撮にドローンを活用している。ただ、防災や消防職員は災害発生時は現場対応に追われるため、一般職員の出番に期待されている。ドローンも今年5月に秦野ライオンズクラブから2機の寄贈を受けて3機になり、操縦できる一般職員の数を増やし、運用体制の強化を図っていく。丹沢のふもとにある秦野市内はクマやイノシシなど野生動物による鳥獣被害もあり、将来的に赤外線カメラを装備したドローンを活用することで、鳥獣対策への応用も期待できるという。

(捕獲隊がイノシシ供養:茨城)
笠間市上郷の安国寺(菊池旭海住職)で、同市旧岩間町西部地区の有害鳥獣捕獲実施隊員が初のイノシシ供養を行った。同隊は、イノシシによる農作物などの被害をくい止めようと、地区住民がメンバーとなり、今年4月に結成された。

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(シカ無断捕獲、奨励金詐取:愛知)
狩猟期間外に許可なくニホンジカなどを捕獲し、有害鳥獣駆除の奨励金などをだまし取ったとして、設楽署などは23日、東浦町石浜のアルバイト、カネタ・ジェルソン・コーヘー(66)と、妻で派遣社員のカネタ・タニア・ブルン(44)の両容疑者=いずれもブラジル国籍=を、鳥獣保護法違反と詐欺の疑いで逮捕した。逮捕容疑は、狩猟期間外の昨年11月7日、設楽町の山中でジェルソン容疑者が狩猟免許を持たずにわなを使ってニホンジカ3頭とアナグマ1頭を捕獲。免許を持つタニア容疑者が捕獲したように共謀して装い、町の奨励金6万1000円と国の報償費2万5000円をだまし取ったとしている。両容疑者は昨年10~12月に計54頭を捕獲し、国と町から計約137万円を入手したとみられる。ジェルソン容疑者は「狩りの期間外とは知らなかった」、タニア容疑者は「だますつもりは無かった」といずれも容疑を否認し、捕獲したシカは自分らで食べたという。

(クマが海泳ぎ島上陸“瞬間映像”:宮城)
宮城県気仙沼市の離島に海を泳いできたクマが上陸する瞬間を島民が撮影しました。22日午後6時ごろ、仙沼市の離島・大島で撮影された映像です。海を泳いできたクマが岩場を登って島に上陸するのが分かります。クマは岩場を登った後、海に戻って再度、上陸し、山の中に入っていったということです。気仙沼市の大島では今年、クマの目撃情報が相次いで寄せられていて、今月21日にオープンした海水浴場では万が一に備え、警察官2人が毎日警戒にあたっています。

(被災地の「イノブタ大繁殖」は本当か:福島)
東京電力福島第1原発事故の後、福島県内の避難指示区域で野生化した家畜ブタと野生イノシシの交雑(交配)によりインターネット上などで「イノブタが大繁殖」などと流布されたことがあった。この問題で福島大学共生システム理工学類の兼子伸吾准教授らの研究グループが、捕獲した野生イノシシに対する初の遺伝子分析結果を発表した。それによると、交雑は一部に認められるものの、大繁殖といった状況とは異なり「割合は、ごく少数」としている。研究グループが分析したのは、平成26年から28年にかけ県内8市町村で捕獲された75頭のイノシシの遺伝子。内訳は、大熊町5頭▽浪江町28頭▽楢葉町1頭▽富岡町1頭▽葛尾村1頭▽相馬市10頭▽福島市22頭▽二本松市7頭-となっている。分析の結果、ブタ由来の遺伝子を持ち交雑の結果、生まれたと考えられるものは浪江町で3頭、大熊町で1頭の計4頭だった。事故後、避難指示区域で農家が飼育できなくなったブタが野生化し、中にはイノシシと交配するものもあり、インターネット上などで「イノブタが大繁殖」などと流布されたが、同グループは「交雑は認められるものの、その割合は一般に言われるほど多くはない」としている。事故後、避難指示区域などの野生動物に対するDNA分析による調査は初めてだという。その結果、福島県のイノシシは遺伝的多様性が極めて低いことも判明。近い血縁内で繁殖してきたと推定されるという。このため、形態などの異常が見つかった場合も、放射線の影響というより交雑などによる異常の可能性が高いとしている。被災地域の動物については形態異常が確認され、原発事故との関連が指摘されることも多いが、イノシシに関しては、その可能性は低いとみられる。野生に適さないブタの遺伝子が交雑することの影響としては、イノシシの生存率が弱まるなどの可能性もあり、今後も継続調査を行うとしている。兼子准教授は「原発事故後の福島の生き物については(イノブタなど)根拠が希薄なまま流布されるケースが多いが、そうしたことに対する科学的な検証は、風評や不安を払拭し、起きたことを正しく理解する上で大切だ」と話している。分析結果は、日本生態学会誌「保全生態学研究」に公開されている。

(トンネル内にクマ、けが人なし:秋田)
26日午後2時ごろ、秋田県由利本荘市東由利老方字扇野の県道・笹倉トンネルの中央部に体長約1・5メートルのクマがいるのを、車で走行中の同市の60代男性が見つけ、由利本荘署東由利駐在所に届け出た。けが人はいなかった。同署などによると、トンネルは全長197・5メートル、幅4・5メートル。男性がクラクションを鳴らしたところ、クマはトンネルを抜け沢の方向に走り去ったという。同日午前7時40分ごろには大館市十二所字中野の養鶏場で、鶏舎内の飼料約5キロが食べられているのを従業員の40代男性が見つけ、市を通じて大館署に届け出た。クマによる食害とみられる。

(クマにトウモロコシ食べられた:福島)
25日午後3時ごろ、会津若松市にトウモロコシ畑を所有する同市の70代男性から「クマに(畑の)トウモロコシ数本を食べられた」と会津若松署に通報があった。同署によると、トウモロコシ約20本が倒され、周囲にクマの足跡があった。同署はクマによる被害とみて注意を呼び掛けている。男性は24日午後6時ごろまで畑にいて、25日午前7時30分ごろに畑に行き被害に気付いており、同署はこの間にクマに荒らされたとみている。

(送迎用バスにクマ衝突:秋田)
秋田県内で24日、クマが絡んだ交通事故や食害が相次いだ。由利本荘市鳥海町字猿倉の市道で午前10時10分ごろ、同市の50代男性が運転する宿泊施設の送迎用大型バスがクマと衝突した。バスは右側部がへこんだが、乗客はおらず、けが人はいなかった。由利本荘署によると、右側の雑木林から飛び出してきた体長約1メートルのクマとぶつかった。クマは市道を横切り、左側の林の中に立ち去ったという。

(クマ目撃:栃木)
26日午後4時40分ごろ、日光市所野の日光霧降アイスアリーナから北方約2.5キロの県道上、体長約1メートル。

(ヒグマ出没相次ぐ:北海道)
札幌市南区で相次ぐヒグマの出没をめぐり、札幌市は25日、関係機関を集めたヒグマ対策委員会を開催した。民家や学校付近などのヒグマ目撃情報は昨年度の同期比で1・7倍。頻繁な出没による委員会開催は6年ぶりで、市は関係機関と連携して対策を強化する。ヒグマ対策委員会には、札幌市や道、道警、大学、猟友会、専門家など計23人が集まり、約2時間話し合った。市によると、今年度は目撃件数が51件、ゴミ箱が荒らされたり、フンが見つかったりした痕跡が42件の計93件。昨年度同時期(55件)と比べ約1・7倍に増えている。6月上旬、南区の砥山から豊滝にかけての電気柵のないサクランボ園で被害が多発。痕跡から親子の活動が疑われた。6月中・下旬には、同区簾舞の簾舞中学校裏で、親子が目撃され、大小の足跡が見つかった。街中でも目撃が相次いだ。今月12日には真駒内地区の国道453号で、ヒグマが目撃された。付近は高層マンションが立ち並ぶ住宅街。14日には、真駒内公園内の真駒内セキスイハイムスタジアム近くで、ヒグマのフンが見つかった。さらに、19日朝には真駒内柏丘12丁目のササやぶにヒグマのような動物が入っていく様子が目撃された。3時間後、付近にはヒグマのフンが残されていた。札幌市内の出没件数は2011年度が257件で最多。この年は前年秋のドングリの豊作の影響で、春に子グマがたくさん生まれた。出産したメスはその年には妊娠できないことから、妊娠していないメスを追い回すオスの行動が活発化したとみられている。市によると、今年度の4~7月の出没情報件数は93件で、11年度(66件)を超えるハイペースという。委員会では、出没情報が多く寄せられている原因について議論があった。専門家からは「生息数と出没件数は必ずしも連動しない」「同じヒグマが繰り返し目撃されたり、痕跡を残したりしていると考えられる」という意見が出された。例えば、子連れのメスが繁殖期の成獣のオスによる子殺しを防ぐため、森林内から出て人里近くにいたり、親離れした若いヒグマが生息域を探している場合などが考えられるという。今年度の目撃されているヒグマの特性としては、人を避けて行動する様子がうかがわれ、攻撃的ではないという。目撃情報がある真駒内公園付近の緑地は面積が狭く、定住の可能性は少ない。これまで見つかっているフンには、生ごみなど人由来の食べ物は見つかっておらず、山間部のエサ不足の可能性は低いという。ただ、全体のヒグマの生息数は増加傾向にあり、警戒が必要だ。市は市街地での目撃情報が増え続けるなら、箱わななどで捕獲することも検討。市民には、電気柵の設置やごみ出しルールの徹底を呼びかける。札幌市環境管理担当課は「収集日の朝にごみを出し、空き缶や食べ残しを野山に捨てないで欲しい」と求めている。

(オホーツク管内クマ目撃情報、5年で最多165件:北海道)
オホーツク管内で今年のクマの目撃情報は22日現在165件で、昨年同時期に比べ42%、49件増えている。24日には北見市常呂町のワッカ原生花園付近で目撃され、観光地や市街地など人の往来がある場所からも情報が寄せられる。夏休みを迎えるこの時期、道警北見方面本部は外出先での注意を呼び掛けている。同本部によると、クマの姿や足跡などの目撃件数は、過去5年間で最多だった昨年を大きく上回るペース。警察署管内別に見ると、興部署(興部、西興部)は30件で、昨年1年間の13件の2倍以上に達している。同署によると、山間部や海岸沿いの道路脇での目撃情報が多く、北海道猟友会北見支部の堀江篤支部長(70)は「好奇心が強く、縄張りがまだ定まっていない若いクマが、餌場を求めて巡回しているのでは」と推測する。署管内別ではこのほか北見署(北見、訓子府、置戸)が33件、紋別署(紋別、滝上)が27件、網走署(網走、大空)が22件など。24日朝にはワッカ原生花園付近でクマ1頭が目撃された。北見市は一部立ち入り禁止とし、地元猟友会が周辺をパトロールした。

(野生動物による農作物被害減少:和歌山)
和歌山県は2017年度の野生動物による農作物被害をまとめた。被害額の5割はイノシシによるもの。被害額は2年連続で減少したが、3億円超という高い水準で推移しているため、引き続き捕獲を中心に防除や狩猟者の育成に力を入れていくという。被害額でみると、3億700万円で前年度より2100万円減少した。鳥獣別では、イノシシが最も多く1億5500万円だった。次いでサル(4700万円)、シカ(4600万円)、アライグマ(3100万円)、カラス(1200万円)となっている。サルは広川町での被害が大きく増加したため、前年度を上回ったが、イノシシ、シカ、アライグマは減少した。田辺市ではサルが最も多く、シカ、イノシシ、アライグマの順だった。

(イノシシ農作物被害1千万円超:岩手)
県は24日、本年度のイノシシ管理検討委員会(委員長・青井俊樹岩手大名誉教授)を盛岡市内で開き、昨年度の農作物被害額が初めて1千万円を超えたと報告した。2017年度の被害額は6市町で1089万円(前年度比485万円増)。単価の高い水稲の被害が6割に上る。被害額はニホンジカやクマ、ハクビシンなどより少ないが、水田を仕切る畦畔(けいはん)など金額に反映されない環境被害も目立つ。イノシシは11年度に一関市で初捕獲後、生息域が急拡大し、昨年度の捕獲頭数は8市町で80頭。内陸部では雫石町、沿岸部は山田町での捕獲が北限だ。

(ハンター獲得へ試行錯誤:岩手)
農業被害拡大に伴う有害捕獲の需要が高まる県内で、ハンター(狩猟者)の高齢化が指摘される中、担い手確保に向けた取り組みが広がりを見せている。近年100人前後だった免許の新規取得者数は、2013年度以降200人台で推移する。ただ、取得後に現場経験が無い「ペーパーハンター」もおり、県や県猟友会は免許取得前の研修会や若手交流会など、定着へ試行錯誤を続けている。17年度の新規取得者数は281人。わな免許取得者が多い。県猟友会の会員数も1686人(前年度比11人増)と微増傾向。40歳未満の免許保持者は、07年度180人から17年度454人と2・5倍に増えた。新規取得が進む背景には、農作物被害に悩む農業者のわな免許取得に加え、ジビエ(野生鳥獣肉)ブームや狩猟をする女性「狩りガール」など若者の関心の高まり、会員制交流サイト(SNS)による拡大も一因にある。ただ、免許取得者数が増えても、学生や若手には取得後に現場経験のない「ペーパーハンター」もいる。県猟友会青年部の鈴木崇謙事務局長は「急に野に放たれても困るのは当然。最初に良い師匠を見つけることが大切だ」と指摘する。そこで、県猟友会や県は世代間交流と技術向上を促す研修会や若手の交流会を展開。「見て覚える」から「交流して育てる」文化への転換を試みる。

(「熊出没注意!」看板で警戒:北海道)
せたな町内大成区の太田神社社務所前の道路に25日、「熊出没注意!」の看板が設置された。同神社は「参道が日本一険しい」とテレビなどで紹介され、全国から参拝客が訪れるほか、神社下に広がる日本海の岩場が釣り愛好者の人気を集めており、せたな署などが警戒を強めている。同署によると、同神社周辺でクマが目撃されたのは24日夕。釣りを終えて同神社の社務所前の道路を歩いていた男性から「体長約1・5メートルのクマ1頭を目撃した」と届け出があった。目撃した男性が鉄柵をたたいて大きな音をたてると、クマは山中に立ち去ったという。

(生まれたばかりのシカを守れ:奈良)
奈良市が公用車にステッカーを貼って注意を呼び掛けました。守りたいのは国のある天然記念物です。ステッカーが貼られたのは奈良市の公用車99台で、今年に生まれたシカが奈良公園内に放たれるのに合わせて実施されました。ステッカーにはシカのマークとともに「鹿の飛び出し注意」と書かれています。公園一帯には約1300頭のシカが生息していて、シカが犠牲となる交通事故は年間約130件に上っています。仲川げん奈良市長:「市民の皆さんにも協力を呼び掛けて、皆でシカとの共存を考えるきっかけにしていきたいなと思っています」

(イノシシ対策にCD:石川)
金沢市四十万町のタケノコ産地で、地元住民が不要になったCDを活用してイノシシ被害を防いでいる。竹林内につるしたCDに反射する光の効果で、今季は対策を施した一帯での被害はゼロだった。ビニールのごみ袋と組み合わせて設置しており、手製で費用のかからない撃退策として設置範囲を広げていく。四十万町の里山は、約200アールある土地に全体的に竹が生い茂り、春先にはタケノコが芽を出す。被害は全面に及び、時には麓の環状道路山側幹線(山側環状)までイノシシが出没することがあるという。里山の整備に当たる「みんなの畑の会」や地元住民は、作物が被害に遭わないよう里山の一角に電気柵を設置しているが、効果はなく、昨年は同会で確認できただけでも30カ所以上荒らされた。畑の会の西田敏明代表理事が4月の北國新聞朝刊で、小松市の生産者によるビニール袋で作った旗の動きや音でイノシシ対策の効果を上げているのを知り、対策を考えた。四十万町の里山は風が通りにくいことから、さらに一工夫しようとCDと一緒に設置した。整備する半分の土地の約100アールに約10カ所取り付けたところ、その周辺だけ、被害は出ていない。使っていないCDの再利用にもなることから多くの地元住民が持ち寄り、現在はトマトやキュウリの夏野菜が実る里山近くの市民農園にも設置している。県自然環境課によると、金沢市のイノシシによるタケノコの被害額は2017年度が約932万円、「表年」に当たる16年度は1276万8千円だった。同課担当者は鳥類の対策として目玉の形を嫌う習性があることからCDをつるす実例があるとし、「イノシシは普段と違うものがあると警戒する。慣れると効果が薄れる可能性もある」としている。西田さんは、さらに自然に適した対策を探っており、「自然とうまく付き合い、多くの人が安心して自然の恵みを得られる場になるよう取り組みたい」と話した。

(棚田、除草奉仕:佐賀)
NTT西日本グループで、佐賀に拠点がある会社の社員と家族らが21日、同市三瀬村中鶴地区で地域住民と共に棚田の草刈りをした。総勢約60人が草刈り機や鎌などで、棚田に生えた雑草を駆除。朝から30度を超える炎天下、汗をぬぐいながら、午前中から昼まで2時間ほど活動に精を出した。地区内で2カ所に分かれて作業した。長く伸びた草を機械で刈り、イノシシ対策用のフェンスに巻き付いたつるを取り除いた。中鶴自治会の杠裕文さん(64)は「草刈りをしないと、竹などが伸びてイノシシの隠れ場所となる。イノシシは稲穂を食べ、苗を倒すなど被害をもたらす」と対策に手を焼いてきた。地域は高齢化が進み、会社勤めも多いことから草刈りに手が回らず、「ボランティアは大変ありがたい」と感謝する。NTT西日本佐賀支店の小野貴大さん(44)は「地域の役に立ちたい思いで活動している。住民との交流にもなり、やる意味は大きい」とすがすがしい表情を見せた。NTT西日本佐賀支店と中鶴自治会は昨年、棚田ボランティアに関する協定を結び、活動は3回目。7月と10月の年2回行っている。

(ジビエの相談応じます:山口)
山口県は、イノシシやシカなど農作物に被害を与える野生鳥獣を食肉として流通させるため「ジビエ相談窓口」を開設した。捕獲や衛生管理のほか、加工品の販路開拓、家畜としての飼育など幅広い分野の相談に応じる。

(イノシシ肉のソーセージ:福岡)
ジビエ(野生鳥獣肉)料理が楽しめる店。江戸時代にイノシシやシカなどの獣肉を扱う商売「ももんじ屋」から店名を付けた。店主は金子勝さん(39)。福岡市のダイニングバーや精肉店で経験を積み、昨年8月に店を開いた。金子さんは狩猟免許も持つ。「個性的なジビエ料理を食べて元気に」。人気メニューは、福岡県産イノシシの粗びき肉を使う自家製ソーセージ(1200円)。マッシュポテトにのせて提供する。ほか、エゾジカやキジ、スッポンなどの料理を用意。昼間は手頃なランチも好評だ。

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7/23
(小学校の校庭にクマのふん?:宮城)
22日午前6時ごろ、宮城県気仙沼市大島の大島小の校庭にクマとみられるふんがあるのを散歩中の男性が発見、気仙沼署に通報した。大島駐在所員が駆け付け、ふんを確認した。同校は夏休み中で児童はいなかった。同署が近くの住民らに注意を呼び掛けている。大島では5月下旬以降、これまで生息が確認されていなかったクマの目撃情報が相次いでいる。夏の観光シーズンを迎え、気仙沼署は観光客らが集まる海水浴場などの警戒を強めている。

(海開き直前にクマ目撃:宮城)
20日に近くの山林でクマの目撃情報があった小田の浜海水浴場。海開きのあった21日は宮城県警気仙沼署が緊急の警備態勢を敷き、監視員が警戒の目を光らせた。「クマ目撃情報はあるが、関係者の協力で十分な警戒はできている」。海開きの神事であいさつした菅原茂気仙沼市長は、海水浴客らに安全性を強調した。気仙沼署は営業期間中の8月19日まで、署員2人が付近で待機する。初日の21日は砂浜を歩いて回るなどして警戒した。監視員は時折、海の近くの山林を確認。正午近くと営業が終了する午後4時ごろの計2回、クマに対する注意喚起の放送を行った。こうした警備態勢を、市外の観光客らは心強く感じたようだ。石巻市の男性会社員(30)は「これだけ(警戒の)人がいればクマも出ないはずだ」と指摘。名取市の男性会社員(35)も「警察が見て回ってくれているので安心」と話した。海水浴場を運営する気仙沼大島観光協会が20日に開いた定例総会では、海開きをするかどうかも議題に上ったという。白幡昇一会長は「海開きしなければ島の観光に関わる方々の生活に支障が出る。人が集まる海水浴場にクマが出た事例はないし警戒もしている。安心してほしい」と呼び掛けていた。

(熊の目撃情報:宮城)
23日午前9時25分頃、登米市迫町新田字刈又沢地内で熊の目撃情報がありました。

(市道脇でクマ目撃:北海道)
22日午後5時55分ごろ、札幌市南区真駒内の市道脇で、クマ1頭が歩いているのを車で通りかかった女性が目撃し、110番した。札幌南署によると、現場は札幌南ゴルフクラブ駒丘コースの出入り口前。クマは体長約1メートルで、女性がクラクションを鳴らすと山中へ去ったという。

(クマ、緑地伝い移動か:北海道)
7月に入ってクマ出没が相次ぐ札幌市南区の真駒内地区は、藻岩山から豊平川流域の河畔林、さらに南部の山林と緑が続く。一帯を歩くと、クマが身を隠しつつ移動できそうだと実感できる。現場近くでは児童の登校時に教員が通学路に立つなど警戒が広がる一方、クマが人間の生活圏近くにいるとの意識が行き渡っていない状況も垣間見えた。市街から支笏湖に向かう国道453号。真駒内公園から約2キロ南の真駒内柏丘で19日朝、車で通った人が歩道脇の茂みに入っていくクマを見た。20日の朝に現場を訪ねると、茂みでガサガサと音を立てて動く影があった。正体は2頭のエゾシカ。記者の気配に気づき、こちらを見つめていた。

(クマ目撃:新潟)
加茂署の発表では、22日夕方に加茂市の山手でクマを目撃したという情報があった。目撃者からの情報によると、22日午後5時15分ごろ加茂市長谷地内の冬鳥越スキーガーデン付近で体長約1.5mのクマ1頭を目撃した。目撃者は国道290号を加茂市方向から五泉市方向に車を運転中、道路の右側を五泉市方向から加茂市方向に進んだあと、冬鳥越スキーガーデン方向へ走り去るクマ1頭を目撃した。目撃現場は民家から約300m離れており、加茂署と関係自治体では被害防止の注意を呼びかけている。

(イノシシの出没情報:栃木)
18日午後5時ごろから19日午前6時ごろまでの間。大桑町。東武鉄道鬼怒川線大桑駅南西約50メートルの畑。畑の農作物が野生動物に荒らされる被害の申告を受け、警察官、市役所職員、猟友会会員が確認したところ、足跡などからイノシシによるものと判明した。

(国道でクマ目撃:栃木)
22日午後3時50分ごろ、中宮祠の赤沼自然情報センター南方約350メートルの国道120号。体長約60センチ。東から西に道を横断した。

(クマ目撃:栃木)
23日午後1時50分ごろ、中宮祠の菖蒲ヶ浜キャンプ村から北方約200メートルの草地。体長約60センチ。

(クマ被害防止「下草刈り、電気柵が有効」:秋田)
クマの生態や被害防止対策を学ぶ講習会が22日、秋田市のルポールみずほで開かれた。専門家2人の講演を通じ、市民ら約80人がクマの生息域拡大に伴って生じているさまざまな問題にどう対処すべきかを探った。県の主催。岩手大の青井俊樹名誉教授(野生動物管理学)は、クマによる被害を減らすためには「森の整備、人里に誘引する原因の除去が欠かせない」と指摘。クマが身を潜めることができる下草を刈り払ったりクマの好物のトウモロコシやリンゴを栽培する際は電気柵で囲ったりする対策が有効とした。高齢化が進む農家だけでは対応は難しいとして、「行政や住民が一体となった取り組みが重要だ」と強調した。

(クマ被害防止へ生態や対策学ぶ:秋田)
市街地での目撃や農作物の被害が相次いでいるクマの生態や対策について知ってもらおうと、秋田県は22日、秋田市の「ルポールみずほ」でクマ被害防止セミナーを開いた。市民ら約90人が参加し、長岡技術科学大の山本麻希准教授(46)と岩手大の青井俊樹名誉教授(67)がそれぞれ講演した。青井教授はリンゴの食害があった盛岡市猪去地区で、住宅地付近の山林の間伐や農作物を守る電気柵などを徹底し、被害が激減した事例を紹介。「駆除だけでは被害はなくならない。人里に寄せ付けない対策が必要不可欠」と話した。参加者からは「クマの嫌いなにおいなどで追い払えないか」、「学校周辺でクマが出た場合の対応は」などの質問があった。秋田県三種町から訪れた森林インストラクターの大高一成さん(82)は「非常に勉強になった。クマについて正しい情報を伝えていきたい」と話した。

(わな猟の会、イノシシ封じ込め作戦展開:神奈川)
三浦半島の中央に位置する二子山山系で繁殖を続けるイノシシの北上、南下を阻止しようと、葉山町民有志が結成した「葉山わな猟の会」が封じ込め作戦を展開している。メンバーは農家や不動産業など普通のおじさんで、いわば、にわか猟師だが「南は一大農産地の三浦、北は大都市・横浜と観光地・鎌倉。拡散したら一大事」と使命感に燃えている。「きょうは箱わなに8頭かかった。箱わなで取れたのは初めて。用心深いイノシシをおびき寄せるコツがつかめてきたのかな」葉山町上山口の養蜂業、石井勉さん(68)と、猟仲間で不動産業の石川栄一さん(65)は、真っ黒に日焼けした顔をほころばせた。箱わなは、鉄柵の中にエサを置いてイノシシを慣れさせ、頃合いを見計らって扉が自動的に閉まる装置を稼働させる仕組み。難しいのは「頃合い」の判断だ。いつもと違う様子だと、イノシシが寄りつかなくなる。「エサ場だと信じさせないとうまくいかない」。イノシシとの知恵比べだ。葉山町でイノシシが見つかったのは最近の話だ。2013年に痕跡が見つかり、捕獲されたのは14年のことだった。石井さんは、いち早く里山の異変に気付いた一人だ。「5年前に大騒ぎしたが、あまり反応がなく、自分でわなを購入してにわか猟師になった」畑のサツマイモが全滅するなど農業被害も出始め、地域の子供たちへの被害が懸念されたことから、行政も一緒に対策に乗り出し、県は昨年、二子山地区をイノシシ対策の重点取組地区に選定した。今春からイノシシが通る可能性の高い県道27号の滝の坂隧道(ずいどう)の上に南下阻止のための柵を設け、センサーカメラで動向を監視している。北上阻止でも、逗子市と横須賀市の境にある篠山公園にセンサーカメラを新設した。県や葉山わな猟の会などによると、葉山町では明治以降、イノシシ被害の記録がなく、他地域から侵入してきたと考えられている。鎌倉市に目撃情報がないことから、県西部や南房総から海経由でやってきたとの渡海説のほか、「誰かが山に放した」との人為説も取りざたされている。いずれにしても、二子山一帯は先人たちが薪炭用に植えた椎(しい)などドングリを付ける樹木が豊富で、イノシシにとって南房総と並ぶ最適の生息環境とされる。「捕獲頭数は昨年が28頭、今年は40頭ぐらいになるだろう。これまでで最大は雄で体重110キロもあった。近隣への被害拡大阻止に加え、地域での人的被害は絶対に防がないといけない」。わな猟を通じ、初めて古里の山に深く入り、生命のたくましさを体感した石川さんと石井さんは、子供のように目を輝かせた。

(獣害から生きものとの共存を考える:兵庫)
あいな里山公園(神戸市北区)の里山交流館で8月3日から20日まで『あいな里山の野生どうぶつ展~獣害から生きものとの共存を考える~』が開催される。神戸市ではイノシシなどの野生動物による農作物被害や生活被害に対し、侵入防護柵の設置補助や有害鳥獣の捕獲、有害鳥獣捕獲班員の育成等の対策を行っている。同展は、里山に生息する野生動物や獣害の現状を紹介し有害鳥獣捕獲活動に対する理解を深めることを目的に実施。期間中は、シカやイノシシ、キツネといった野生動物の剥製標本の展示をはじめ、「動物おもしろクイズ」、「野生動物のさわれる毛皮」などの企画が展開される。また、親子で楽しむジビエ料理教室(4日)やイノシシの革を使ったワークショップ(12日)などのプログラムも行われる。

(イノシシ革バッグを名産に:石川)
イノシシ革を使用したバッグ・革小物製造販売のハタブネコンサルティング(金沢市、吉村祐紀社長)は、革製品ブランド「ステイ」で卸事業を強化する。イノシシ革特有の軽さやメンテナンスのしやすさ、永年保証サービスなどで販路拡大を目指す。吉村社長がイノシシに関心を持ったのは、大学院時代に行った石川県の地域問題や地元資源活用についてのグループワークがきっかけ。14年に地域資源を活用した会社を立ち上げ、その中でイノシシの解体・肉の販売・加工品販売などを行っていた。賞味期限の短い商品で、多額の設備投資が必要といった課題があり、約2年前から革製品に特化したステイを立ち上げた。ステイで扱う革は、厚さを均一にして傷が目立たない加工を施したもの。植物タンニンなめしのみのイノシシ革とは異なり、粗野な印象はない。同じ厚さのものであれば牛革の約3分の2の重さで、水や傷に強く、メンテナンスのしやすさも魅力だ。製品はボストンやトート、クラッチ、ビジネスといったバッグ類と、財布、キーケースなどの革小物。ボストンバッグ12万8000円、財布5000~6万円。欧州では、「祖父のイノシシ革製品を仕立て直し、子や孫に受け伝える文化」もあり、孫の代まで使える革であると認識されているという。ステイでも永年保証を実施し、修理などで長く使ってもらえるように対応している。現在は自社店舗での販売が主力だが、今後は卸を強化し、セレクトショップ・百貨店・公共交通機関の機内誌などに販路を広げていく。

(イノシシ脂で化粧品:佐賀)
動物油脂を使った化粧品の製造、販売を行う「忠兼(ただかね)総本社」(佐賀市高木瀬町長瀬、百田忠兼社長)が、イノシシ脂を使った化粧品開発に乗り出している。百田社長は「商品展開にはもっと多くのイノシシが必要。被害に頭を悩ませる人たちに、活用できることを知ってほしい」と呼びかける。同社では、もともと馬油を使った製品を製造していたが、中国人が馬油製品を爆買いした影響で、数年前から原料が高騰。そこで中山間地域の“やっかいもの”であるイノシシに着目し、開発を始めた。これまで、馬やエゾシカ、エミューから油を精製したことはあったが、イノシシは初めて。臭みが強く、精製や脱臭する温度を見極めるのに苦戦。「寝るときもイノシシのことで頭がいっぱいだった」と百田社長。半年かけて、透明で無臭の油の精製に成功した。取り出した油を成分分析すると馬油よりもさらに人の肌の成分に近いことが判明した。同社では1月から、イノシシ脂100%で、香料などは使わない保湿クリーム「ぼたん油」を製造しているが、「肌なじみがよく、べたつかない」と好評という。原料の脂は、イノシシ肉の食肉加工会社から買い取っている。美容液や髪のトリートメントなど他の製品展開も考えているが、供給が足りないのが現状だ。同社は、各地にイノシシを回収する拠点を設け、買い取る仕組みを考案中。百田社長は「イノシシを資源として地域循環につなげたい」と準備を進めている。

(ジビエビストロ:東京)
神楽坂・兵庫横丁を抜けた路地に6月8日、ジビエを扱うビストロ「Nico Chelsea(ニコ チェルシー)」(新宿区津久戸町、TEL 03-5206-4455)がオープンした。経営はジビエや和食、洋食業態の飲食店経営やプロデュースを手掛ける夢屋(渋谷区)。 「ジビエフレンチ」をコンセプトに、ハンターから仕入れるジビエを一年中提供する同店。今回、茅場町から移転オープンした。「適切な処理を施すことで臭みのないジビエになる。ジビエに対する固定概念を覆させられれば」と店長の佐藤義紘さん。「まずは神楽坂の街に溶け込むこと。多くの方に知っていただき、ご来店いただきたい」と呼び掛ける。

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7/20
(苫東で初のエゾシカ捕獲事業:北海道)
道は今年度、苫小牧東部工業地域(苫東)で初めて、エゾシカの捕獲事業を展開する。苫東の大半は狩猟捕獲禁止エリアだが近年、エゾシカの出没が増え、車との接触事故も後を絶たないため、駆除を決めた。カメラ映像などでエゾシカの生態を把握し、有効な捕獲方法、規模などを検討した上、12月から3カ月間で捕獲作業を進める計画だ。市環境生活課によると、苫東に生息するエゾシカは推定1000頭以上。昨年度、市内でエゾシカと車との接触事故が115件あったが、そのうち28件は苫東で起きた。今年度も6月までの接触事故15件中3件が苫東で発生している。苫東は2011年から安全確保などのため、ほぼ全域が猟銃捕獲の禁止区域となっており、市はくくりわななどを用いたエゾシカの捕獲事業を強化。当初はつたもり山林や弁天沼で追い込み猟、近年はくくりわなで年間60頭程度を捕獲しているが、今も立地企業からは「シカが多くて、車両の通行に危険を感じる」との声が多く聞かれる。従来、エゾシカの有害駆除は市町村が担ってきたが15年の改正鳥獣保護法施行で都道府県も加わることになり、鳥獣の保護区などでも捕獲可能に。17年度から、道による駆除を希望する地域について各振興局で1カ所を捕獲事業地域に指定しており、今年度、胆振管内では苫東が選定された。道は事前調査のため5月、苫東内に3台のカメラを設置したが、早ければ10月にも約20台を増設。エゾシカの分布など生態を把握した上、囲いわな、くくりわななどから有効な捕獲方法を決め、12月から捕獲に乗り出す方針だ。カメラの設置場所は「専門家のアドバイスを受け、エゾシカの通り道を確認できる位置に設ける」(胆振総合振興局環境生活課)としている。本来、山の中で生活するエゾシカだが、食料を求めて例年秋口から冬にかけて出没が増える。市環境生活課は「苫東は平地で雪の少ない地域。エゾシカの出没する頻度が多くなればおのずと接触事故が起こる確率も上がる」と懸念する。苫東を管理する、株式会社苫東も今年2~3月に外部の専門業者に委託し、くくりわなでエゾシカ100頭を捕獲したが、対策が追い付いていないのが実情。「独自に捕獲事業を続けるのは人的にも、費用的にも負担が大きい」(基盤事業部)とし、道の事業に期待している。

(クマ、日中の目撃相次ぐ:北海道)
クマの目撃が続く札幌市南区で19日、クマの出没が市街地周辺で相次いだ。いずれも明るい時間帯で、札幌市や札幌南署は警戒を強めている。同日午前8時ごろ、同区真駒内柏丘12の国道で、クマのような動物がやぶに入るのを車で通った人が目撃し、札幌南署に通報した。札幌市はその後、近くの林でクマのふんを確認した。現場は14日にふんが見つかった真駒内セキスイハイムスタジアム付近の砂利道から南に2キロ弱の地点。住宅地のそばで、徒歩で帰宅中だった自衛官田中昭一さん(51)は「通勤で通る道なので怖い」と話した。19日午後4時10分ごろには、同区藤野の福祉施設敷地内で、草刈り中の女性職員が10メートルほど前にクマ1頭が立っているのを発見し、札幌南署に通報した。クマは体長1・5メートルほどで、クマよけのために設置している電気柵の外側にいた。クマは爆竹を鳴らしても逃げず、周辺のやぶを15分ほどうろつき、姿を消したという。

(クマ目撃、大学や住宅街近く:京都)
京都市北区の住宅街近くの山林で、クマの目撃情報が相次いでいる。京都府警には先月、「体長約2メートルのクマを見た」など5件の通報が寄せられた。住民が襲われたり、農作物を荒らされたりする被害は出ていないが、北署などが注意を呼び掛けている。京都産業大総合グラウンド近くに住む主婦(43)=同区上賀茂神山=は先月20日午後7時ごろ、自宅に隣接する空き地から裏山に向かう黒いクマを見つけた。「大人の男性くらいの大きさ。目が合い、怖くなって家に逃げた」と驚く。北署や府林務事務所によると、クマの目撃は13~25日で、場所は北区西賀茂や上賀茂の半径約2キロの範囲。住宅街近くの山林のほか、五山送り火の「船形」で知られる船山のゴルフ場コースでも目撃された。クマの目撃情報は例年、夏前に増える傾向にあるが、同事務所は「通常は山深い場所が中心で、住宅街付近で相次ぐのは珍しい」と説明する。原因は不明だが、由良川以東の山間部で頭数が増え、縄張り争いに負けたクマが人里周辺に追いやられている可能性があるという。北署や市は、住宅街周辺のパトロールを強化するほか、クマが活動する朝夕の外出を控える▽騒いだりしてクマを興奮させない▽ごみ袋はにおいが漏れないよう密閉する-などの注意点を記したチラシを配布。目撃地点付近の山中に捕獲用のおりを設置し、警戒を続けている。

(県道でクマ目撃:栃木)
20日午前9時5分ごろ、日光市黒部の今市署栗山黒部駐在所の東方約80メートルの県道、体長約30センチ。北から南に道を横断した。

(住宅街にイノシシ、警察官も出動:長野)
17日朝、長野県の住宅街にイノシシが現れ、警察官も出動する騒ぎになりました。長野県の松本駅近くの住宅街に体長1メートルほどの雄のイノシシが現れました。家の庭やガレージを徘徊(はいかい)して網戸を壊すなどしたため、警察官も駆け付けて捕物劇が始まりした。発見から約13時間後の午後7時前にようやく捕獲されました。

(町中にクマ出没:長野)
18日午前8時30分頃、軽井沢町長倉の道沿いにクマ1頭が出没したと住民から町役場に通報があった。町役場や警察、猟友会関係者らが捜索し、午前10時頃に近くの国道18号軽井沢バイパス鳥井原信号交差点付近で、雄クマ1頭を駆除した。けが人はいなかった。町環境課によると、駆除された場所は近くにコンビニ店やホームセンター、民家などが立ち並び、普段ならクマが出てこないエリアという。

(中心部にシカ6頭出没:北海道)
北見中心部に18日、エゾシカが出没した。親子とみられる6頭で、北見署や北海道猟友会北見支部などが警戒したが捕獲できず、市は注意を呼びかけている。市によると、午前5時半ごろから昼すぎまで、北見北斗高や中央小のグラウンド、北見赤十字病院付近、花月町の私設庭園「河西ぼたん園」内などでの目撃情報が北見署に寄せられた。同支部の会員18人が3班に分かれ中心部を巡回したところ、河西ぼたん園で4頭を発見し、3頭が逃走するのを確認した。中心部でシカが目撃されたのは2015年以来3年ぶり。午前7時ごろ、番場町の自宅近くで2頭を見つけた宮脇文夫さん(73)は「20年以上住んでいるが、この周辺で見たのは初めて」と驚いていた。

(公園クマ「形跡なし」、立ち入り禁止1カ月ぶり解除:北海道)
紋別市中心部に近い紋別公園周辺でクマのふんや足跡が相次いで見つかったことを受け、公園内を爆竹や笛の音を鳴らして歩く「ローラー作戦」を展開した市は、安全を確認したとして19日、約1カ月ぶりに同公園の立ち入り禁止を解除した。ローラー作戦は15日に行われ、市や道猟友会紋別支部、紋別署、紋別地区消防組合から合わせて約20人が参加。3班に分かれ、爆竹などで音を出しながら公園全域を山側に向かって歩いた。クマが生息している形跡は見つけられず、終了後は山から公園への侵入路にあたる場所に電気柵を設置し、公園への侵入阻止対策を講じた。同公園周辺では4月以降、クマのふんや足跡が3回確認され、市は同公園を立ち入り禁止にする一方、朝晩のパトロールなどで警戒を続けてきた。この間、クマが公園内に生息している可能性が低いと判断、最終確認としてローラー作戦を実施した。

(クマに遭ったら「逃げて」:秋田)
クマ被害防止のための安全教室が19日、秋田県仙北市の神代、西明寺両小学校で開かれた。地元猟友会員や仙北署員が、夏休み前の児童にクマと遭遇した場合の対処法などを指導した。神代小では、全校児童177人が体育館に集まり、田沢湖地方猟友会の中島秀美さん(68)からクマの習性などを教わった。中島さんはクマの剥製を児童にじっくりと観察させた後、「子グマはかわいらしく見えるが、走れば人間の大人よりも速い。近くには母グマもいて危険なので、絶対に近づかないこと」と注意した。

(獣害対策、ドローン飛ぶ:愛知)
小牧市や同市猟友会などでつくる同市鳥獣被害防止対策協議会(会長=野々川和明・小牧市猟友会長)は19日、イノシシによる農作物被害などが出ている同市東部の森林で、ドローンを使った鳥獣被害対策の実証実験を行った。イノシシなどがどこにいるのか確認を試みたが、酷暑も影響して確認できなかった。同市東部の野口地区などでは、イノシシやアライグマが出没し、サツマイモやタケノコ、桃などの作物を荒らす被害が増えている。同市猟友会がワナを仕掛け、イノシシだけでも毎年約20頭を捕獲しているが、有効な対策がない。このため、同協議会は、春日井市の事業者の協力を得て、イノシシなどの動物の確認調査を実施した。ドローンを約100メートルの高さまで飛ばし、広い範囲にわたって赤外線カメラなどで捜索した。イノシシなどは確認できなかったが、小牧市は、ドローンが有効な対策手段になるとして、今後、ドローンの導入と活用を検討している。野々川会長は「イノシシなどの動物のすみかをドローンで確認できれば、有力な捕獲対策になる」と期待していた。

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7/19
(豪雨廃棄物に散弾銃の実包:岐阜)
岐阜県警関署は15日、関市上之保の旧上之保中学校グラウンドに集積されている豪雨災害の廃棄物の中から、散弾銃の実包36発が見つかったと発表した。署によると、廃棄物の仕分けをしていた同市のボランティアの男性(58)が、同日午前10時10分ごろに発見、110番した。実包は散弾が入った状態だが、火薬がぬれて発砲は不能とみられる。布製の土のう袋に入っており、重機で袋を挟んだ際に破れてこぼれ落ちた。豪雨で流されたとみられるが、遺失届はなかった。管理に問題があった可能性もあり、火薬類取締法違反の疑いもあるとみて調べている。

(自宅玄関出て5メートル、クマに襲われ男性けが:秋田)
13日午前4時50分頃、秋田県大館市、無職の男性(76)が散歩に出かけようと自宅を出たところ、敷地内でクマ(体長約60センチ)1頭に襲われた。男性は頭や肩などに全治約2週間のけがを負った。大館署の発表によると、男性は玄関を出て下り坂を約5メートルほど歩いたところでクマと出くわし、立ち上がったクマに襲われた。男性が後ろ向きに倒れたところ、クマは草むらに入って立ち去った。地元猟友会が現場周辺の警戒にあたっており、大館市は現場周辺3か所に「熊による人身被害あり!」と書かれた看板を設置した。県警地域課によると、クマによる人身被害は13日午後5時現在で5件5人で、前年同時期と比べ1件1人減。このほか、仙北市田沢湖玉川の国有林で、クマに襲われたとみられる遺体が見つかっている。

(クレー射撃、中山由起枝が6位)
クレー射撃のワールドカップ(W杯)は16日、米アリゾナ州トゥーソンで女子トラップ決勝が行われ、中山由起枝(日立建機)が6位となった。

(熊の目撃情報:宮城)
16日午前11時30分頃、登米市迫町新田字対馬地内で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
16日午後6時頃、登米市迫町新田字菱ノ倉地内で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
18日午前9時30分頃、登米市津山町横山字本町地内で熊の目撃情報がありました。

(ツキノワグマ、成獣2頭捕殺:岐阜)
垂井署は13日、関ケ原町関ケ原の伊吹山で成獣のツキノワグマ2頭が見つかり、同町が委託している有害鳥獣捕獲隊の会員が捕殺したと発表した。同署によると、13日午前6時半ごろ、町役場から北東約800メートルの山中で、体長約120センチ、体重約45キロのオスのツキノワグマが、イノシシなどを駆除するわなにかかっているのが見つかった。またこの現場から約2キロ離れた山中でも、体長約1メートル、体重約30キロのメスも同様に発見されたという。いずれも危険だと判断され、捕獲隊の男性会員が銃で殺した。町は防災無線で、町民に警戒を呼びかけている。

(国道脇でクマ仁王立ち:北海道)
札幌市南区豊滝の国道230号の道路脇で17日夕、本紙のカメラマンがヒグマの雌1頭の写真を撮影した。クマは上体を起こし、国道の北側を流れる豊平川方面から道路を渡ろうと左右を見るそぶりをしたが、すぐにやぶに戻り、姿を消した。現場は開発局豊滝除雪ステーションから札幌中心部方向に約500メートルの地点。交通量が多く、直後には歩道をジョギングする人や自転車で通り過ぎる子供もいた。近くで果樹園アルシェフェルム(豊滝1)を営む小仲(こなか)美智子さん(71)は「クマ対策の電気柵を昨年から使っているが、こんな明るい時間に出るとはびっくり」と驚く。

(線路にクマ死骸で3時間不通:北海道)
16日午前7時10分頃、北海道遠軽町のJR石北線白滝―丸瀬布間で、上川発遠軽行き普通列車(2両編成)の乗務員が、線路内にクマの死骸を見つけた。列車は白滝駅まで引き返し、乗客8人は同駅からタクシーで振り替え輸送された。クマは除去され、列車は約3時間後に運転を再開した。JR北海道旭川支社によると、15日夜にも同じ区間で旭川発北見行きの快速列車がクマと遭遇、接触して停車していた。両日とも、乗客にけがはなかった。

(小学校グラウンド付近にクマ:秋田)
17日午後5時15分ごろ、潟上市天王字追分西の追分小学校グラウンド付近で、散歩していた同市の60代男性がクマ1頭を目撃し、110番した。五城目署によると、クマは体長約1メートル。西側の松林へ走り去ったという。同校校舎までは約100メートル。県内では同日、秋田市外旭川の外旭川中学校から約800メートル離れた市道でもクマが目撃された。

(公園近くにクマのふん:北海道)
札幌市は14日、南区の真駒内公園近くでクマのフンが見つかったと発表した。公園周辺では12日夜に国道を歩いているクマ1頭が目撃されており、市は「夜間や早朝に公園周辺を歩くときは注意してほしい」と呼び掛けている。市によると、現場は公園そばにある豊平川河川敷の砂利道で、公園を東西に貫く「五輪通」から南へ約70メートルの地点。札幌南署を通じて14日午前10時40分ごろ、市民から「クマのものと思われるフンがある」と南区役所に通報があった。

(クマ目撃:栃木)
14日午前7時ごろ、下沢、鹿沼署加園駐在所の北約1.5キロメートル。1頭、体長約1メートル。

(またクマ目撃:青森)
13日午前8時半ごろ、青森県三沢市中心部の住宅街に囲まれた三沢公園(同市新町4丁目など)で、クマが林の斜面を登っているのを、犬と散歩中の女性が目撃し、家族を通じて110番通報した。市内では6月中旬以降、クマの目撃や足跡の確認情報が相次いでおり今回が5件目。市は公園の敷地約3.6ヘクタールを立ち入り禁止にするとともに同日午後、関係機関を招いて緊急対策会議を開き、連携しながら対応していくことを確認した。

(住宅街付近でクマ目撃:宮城)
13日午後6時35分ごろ、宮城県富谷市成田2丁目の東北自治総合研修センター敷地内の路上で、体長約1メートルのクマ1頭の目撃情報があった。目撃場所は約2メートルのフェンスを挟んで住宅街と隣接しており、大和署がパトカーで注意を呼び掛けた。同日午後5時ごろには、村田町菅生の町道でも体長約1.5メートルのクマ1頭が目撃された。

(自動車道にクマ死骸:北海道)
14日午前1時20分ごろ、上川管内比布町北4線の旭川紋別自動車道上にクマの死骸があるのを、車で通りかかった男性が見つけ、旭川機動警察隊に通報した。クマは車にはねられたとみられる。同隊によると、現場は比布ジャンクションから上川方向に約2・8キロの地点。クマは体長約1・7メートル。推定体重80キロ。

(公園周辺にクマ出没、爆竹鳴らし安全確認:北海道)
紋別公園周辺で4月以降、クマのふんや足跡が3カ所で相次ぎ見つかったことを受け、市は15日、立ち入り禁止にした同公園にクマがいないことを確かめるため、爆竹や笛などを鳴らしながら歩く「ローラー作戦」を行う。危険なため、市は同公園に近づかないよう呼び掛けている。同公園周辺では4月11日と5月24日にクマのふんが見つかったほか、6月6日には同公園近くの住宅敷地のごみステーションで、同じ個体とみられるクマの足跡が確認された。市は同公園を立ち入り禁止にした。

(市街地でクマ目撃情報:北海道)
12日午後9時20分ごろ、札幌市南区真駒内曙町1の国道453号で、車に乗っていた男性がクマ1頭を目撃し110番した。現場は集合住宅などが並ぶ市街地で、道警札幌南署は「これほど街中に出没するのは珍しい」と警戒している。同署によると、男性が見たクマは体長約1メートルで、都市再生機構(UR)あけぼの団地の東側から道路に出てきた。小学校や中学校がある南側に向かったという。署員が付近を捜索したが、クマは見つからなかった。現場の南西には道立真駒内公園があり、真駒内セキスイハイムアイスアリーナも近い。同署は13日朝に捜索を再開し、小中学生が登下校する時間帯はパトロールを強化する。

(クマ目撃:栃木)
日光市で19日午前7時ごろ、板橋、体長約60センチ。板橋交差点北方約300メートルの国道121号線上、並木保護のため車両通行止めとなっている杉並木内。

(ヒグマ目撃、札幌で倍増:北海道)
道内でヒグマの目撃などの件数が増えている。道警のまとめでは、今年上半期の全道での足跡やふんの発見を含めた件数は前年同期比で約3割増。とりわけ札幌市内では本年度に入り、昨年度同期の約1・9倍で推移している。南区の道立真駒内公園の近くでは12、14日と出没情報が相次いだ。専門家は市街地周辺でヒグマが繁殖、定着しているとみて「市街地での対策が必要」と指摘する。真駒内公園の周辺には閑静な住宅街が広がる。12日夜にヒグマ1頭が目撃された現場は住宅街にある国道で、近くに小中学校がある。14日にふんが見つかった場所は最寄りの民家から約200メートルしか離れていない。

(イノシシ・シカの被害軽微、サルは乗り越え:福井)
総延長約百六十キロ。二年前、獣害対策のため集落の山際すべてに高さ二メートルの金網柵を整備したおおい町が獣種別の農作物被害状況をまとめた。イノシシ、シカの被害が軽微になる一方、柵を乗り越えるサルの被害が目立ち、今後の対策は“万里の長城”作戦から「知能戦」へ移る。町は二〇一一年度から金網柵の設置を開始。イノシシやクマとの遭遇など住民の安全対策も狙い、思い切って約十八億円を投じた。沢などの物理的障壁を除けば、土御門家墓所など山中の史跡も集落から隔てる徹底ぶりで、所々に大人一人が出入りできる扉がついている。一昨年に整備が完了した結果、一〇年度は約四百万円だった農作物被害額は、昨年度、約百二十万円にまで減少した。しかし、農家への聞き取りから獣種別の詳しい内訳を出すと、被害農地面積二ヘクタールのうち、サルの被害は〇・四ヘクタール超。知能が高いことから、コメだけでなく、カボチャやピーマン、ジャガイモなど、比較的人家に近い畑にも隙を見て進出していた。町内にはおよそ十群れのサルがいる。一群れ二十~三十匹。昨年度は七十八匹を駆除したが、誤ってボスを駆除してしまうと、二匹いる副ボスがそれぞれ群れを形成し、サルの数が二倍に膨れ上がる。身体能力の高いサルは二メートルの高い柵を越えてしまうが、柵上部に電気を通す構造は、総延長約百六十キロの柵に覆いかぶさる枝をすべて取り払わなくてはならず難しい。町は畑を囲う電気柵の設営費のうち、材料費の八割を補助している(自家消費作物の場合は三分の一)が、町農林水産振興課の担当者は「花火による追い払いを地道に続けることや、食用にしない果樹を早期に収穫することで、サルが里に下りない意識付けを徹底したい。集落と行政一体で進めていく」としている。

(白神山地周辺でシカの捕獲強化:青森)
青森、秋田県にまたがる世界自然遺産・白神山地周辺でブナを食い荒らすニホンジカの目撃が相次ぐ中、県は今年度から群れでの捕獲が可能な大型の「囲いわな」の設置や銃による猟(忍び猟)の実施を新たに検討している。県は昨年度、白神山地周辺で8頭の捕獲目標を掲げたが、成果はゼロだった。より効率的に捕獲ができるわなを設置し、銃猟も行うことで対策強化を図る。ニホンジカは白神山地には生息していなかったとされるが、近年は周辺での目撃件数が急増。昨年8月には、ほとんど人の手が入っていない世界遺産核心地域(鰺ケ沢町)で初めて確認された。「ついに来た」。ブナの原生林を食い荒らすなど生態系に重大な影響を与える恐れがあり、重要エリアでの確認に関係者は警戒を強めた。環境省によると、白神山地の周辺6市町村(鰺ケ沢町、深浦町、西目屋村、秋田県能代市、八峰町、藤里町)では今年度も既に6頭が目撃された。最近も6月21日に西目屋村で幼い1頭がいるのを同省職員がカメラで撮影。同省西目屋自然保護官事務所は「岩手県や秋田県南部などで繁殖したニホンジカの一部が北上して白神山地に近づいている可能性が高い」と分析する。捕獲するためのわなは林野庁も設置している。県は昨年度、エサを入れた鉄製のおりにおびき寄せる小型の「はこわな」を設置し、本格的な捕獲に乗り出した。今年度は数頭を一度に捕獲できる大型の「囲いわな」や、積極的に獲物を狙う銃猟も、秋に作成する事業計画に盛り込むことを検討している。担当者は「ニホンジカは繁殖能力が高く、対処しきれなくなってからでは遅い。危機意識をもって取り組みたい」と話している。ニホンジカをめぐっては、関係機関がカメラでの監視も強化しており、環境省によると、今年度は白神山地周辺にセンサーカメラ150台を同省や県などが設置する。また、鳴き声を収める録音機も同省が7台前後導入する方針だという。

(琵琶湖カワウ1割減6607羽:滋賀)
滋賀県内で今春確認できたカワウの生息数は6607羽で、昨年より1割減ったことが関西広域連合の調査で分かった。昨年度に県などが銃器駆除を行った数は、住宅地に近い営巣地が増えた影響で、現在の形で駆除を始めた2010年以降初めて目標を下回った。カワウは琵琶湖のアユを食べるなどの被害をもたらす。昨年は7767羽で9年ぶりに増加し、2年連続の上昇は食い止めた。08年のピーク時(約3万8千羽)からは減ったが、近年は横ばい傾向が続く。調査は広域連合が5月に実施し、県内13カ所で生息を確認した。最大の繁殖地である竹生島は2117羽だった。近年は内陸部の河川に営巣地が増えており、愛知川が昨年比4割増の1129羽、野洲川が1155羽だった。昨年度、県や長浜市などが行ったエアライフルや散弾銃による駆除数は5945羽で、目標(7千羽)に届かなかった。河川の営巣地は住宅が近く、銃器を使えない点などが影響したという。県は本年度の駆除目標を5900羽に設定。それ以外にも「地域に応じて、銃器なしの追い払い対策を進める必要がある」(県自然環境保全課)としている。

(クマ食害対策は「隠れにくい緩衝地帯の整備を」:山形)
県警などからクマの目撃情報が連日、広報される東北各県。とりわけ山形県では15、16日、連続して長井市の家庭菜園がクマに荒らされた。近くには成獣とみられる20センチ以上あるクマの足跡も残され、トウモロコシを皮をむいて食べていったらしい残骸も。クマの怖さを知る地元ハンターは「山と人の住む地域との間に緩衝地帯を設けていく以外、クマの被害を避ける方法はない」と話している。被害があったのは長井市平山の建設業、玉置勝久さん(73)の家庭菜園。家庭や近所に配る野菜をつくっている玉置さんが15日午前4時半ごろ、トウモロコシ畑の防虫ネットが引き下げられ、畑の中でトウモロコシを食べた跡を発見した。トウモロコシは40~50本が根こそぎ倒され、皮と芯が転がっていた。近くには約20センチと8センチの2種類のクマの足跡が残っていた。16日午前5時過ぎにも残っていたトウモロコシ約10本が食い荒らされていることを確認。玉置さんの妻、さち子さん(66)は「前日のクマではありません。足跡の大きさが違う」と話す。16日早朝に見つけた足跡は20センチを超え、15日のものより明らかに大きかった。家庭菜園から約5メートルの草むらには、けもの道のように穴が開いていた。相次ぐクマ出没に、長井市と長井署は15日から「熊出没中」というのぼりを立て、住民に注意を促した。だが、地元の西置賜猟友会長井支部の伊藤一義副支部長(68)は、より抜本的な対策が必要と訴える。伊藤さんは昨年11月、長井市の葉山(標高1237メートル)に生態調査で入った際、農道を約400メートル上ったところで子連れの母グマに飛びかかられ、後頭部から額、左足をかまれる重傷を負った。伊藤さんは「以前は奥の山の手前の山が“緩衝地帯”になり、人とクマのすむ場所を分けていた。しかし、人が管理する緩衝地帯は餌が得られ、人も襲ってこないと気づいたクマが安心して下りてくるようになった」と説明する。夜行性とされるクマだが長井市内では昼間でも牛の飼料となるデントコーンなどを栽培する畑地で目撃されている。伊藤さんは「住民も草刈りなどをして、人の手を入れて、クマにとって隠れにくく居心地の悪い緩衝地帯の整備を進めなければ食害は収まらない」と強調している。

(若手ハンター育成目指し「塾」:神奈川)
狩猟や狩猟免許などについて学ぶ「まつだハンター塾」が21、22の両日、松田町内で初開催される。狩猟の担い手確保を課題と位置付ける町が、若手育成につなげようと企画した。

(イノシシ封じ込めへ、初の管理計画素案:神奈川)
農林業への被害が深刻化するイノシシの封じ込めを狙い、県は初となる管理計画の素案をまとめた。県内全域を対象に狩猟規制の緩和などを盛り込み、拡大の一途をたどる被害や生息域の抑制を図る。

(人が動物を夜に追いやる)
狩猟やハイキングなどの人間活動によって、さまざまな哺乳類が夜間に活動するようになる現象が世界中で起きているとする研究結果を、米カリフォルニア大バークリー校のチームが17日までにまとめた。日本の北海道や栃木、長野両県にすむシカやイノシシも夜行性に追いやられていた。世界各地でコヨーテやトラなど哺乳類62種の活動パターンを調べた研究データを分析すると、人の活動が盛んな場所では夜行性が平均1.36倍に強まっていた。活動が昼から夜に移った場合、餌にする生物が変わり生態系に影響する可能性がある。チームは「このままでは環境に適応できずに生き残れない動物が出る恐れがある」と懸念する。チームは無人カメラや小型発信器を使った動物の追跡データを分析。日本では北海道や栃木、長野でシカやイノシシを調べた東京農工大や岐阜大の研究者らによる追跡データが使われた。

(野生動物と出会う「ピッキオ ワイルドサファリツアー」:長野)
軽井沢プリンスホテル(所在地:長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢、総支配人:中野忠昭)ではこの夏、軽井沢で自然観察ツアーを行う「ピッキオ」とともに夜行性の野生動物との出会いをサポートする特別ツアー「ピッキオ ワイルドサファリツアー」を開催中です。ツアーではピッキオのプロガイドとともに観察用ライトを搭載した専用のサファリカーで軽井沢プリンスホテルの裏手に位置する矢ヶ崎山へ出かけ、日中はなかなか見ることができない野生動物たちの姿を探します。長野県の浅間山麓景観育成重点地域の指定を受けている軽井沢は、町全体で自然保護に取り組んでおり、長野県と群馬県の県境にある矢ヶ崎山では豊かな自然の中で生き生きと暮らす野生動物を間近に観察することができます。ツアーでは、周囲をライトで照射しながら車で低速走行するライトセンサスという哺乳類調査の手法を応用し、野生動物の生態を熟知するピッキオのプロガイドとともに夜行性の動物たちを観察しながら森を巡ります。なかでもニホンジカとの遭遇率が最も高く、ノウサギやイノシシのほか、運が良ければ警戒心の強いキツネやテンに出会えることもあります。軽井沢プリンスホテルでは、このツアーを通し多くのお客さまに野生動物と遭遇する特別な体験を提案してまいります。

(イノシシ肉ソーセージ好評:島根)
松江市地域おこし協力隊の佐藤朋也さん(41)と森脇香奈江さん(37)が、市内で捕れたイノシシ肉を使って考案したソーセージ「八雲いのししフランク」が好評だ。季節ごとに風味を変え、趣向を凝らした逸品。イノシシ肉を巡っては、肉質の管理や処理の難しさ、高価格など課題が多い中、2人は「少しでも地域貢献できれば」と期待する。2016年に隊員となって地域住民と関わり、イノシシ被害に困る農家や後継者不足に悩む猟友会、イノシシ肉の普及を願う生産組合の声を聞いたのがきっかけだった。「無駄なく消費され、関係者が抱えている悩みを少しでも解決できれば」とソーセージの商品化を提案。昨年度、八雲猪肉生産組合(松江市八雲町熊野)の協力を得て試験販売したところ、600本が売れて手応えをつかみ、本年度から季節ごとに風味を変えて販売することにした。今夏は東出雲産タケノコとみそを盛り込み、アクセントとしてサンショウを利かせた。「各分野のプロと課題解決に向けて動く作業に取り組むのが楽しい」と佐藤さん。食用としての活用を見据えた捕獲方法や処理方法を学びつつ、自ら狩猟免許を取得。より現場を知り、関係者の悩みを理解しようと必死だ。現在は秋バージョンを考案中。森脇さんは「夏バージョンと風味で違いが出せるようこだわりたい」と話した。八雲いのししフランクは八百万マーケット(松江市玉湯町玉造)で、1パック2本入り(900円)を100パック販売する。17年度、県内で捕獲されたイノシシは16年度比8177頭減の1万2062頭。農作物被害は深刻化しており、17年の農業被害額は前年比900万円減の5080万円に達している。

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