<射撃ニュース8月>
8/16
(早朝の田んぼ、クマに襲われ農作業の男性重傷:秋田)
13日午前5時頃、秋田県北秋田市脇神の田んぼで、農作業中だった男性(64)がクマに襲われ、頭や顔をかまれるなどして重傷を負った。県警によると、今年の県内でのクマによる人身被害は7件目。この日は大仙市や大館市で農作物の食害も相次いだ。例年8月は畑で実った野菜や果物を狙ってクマが出る時期で、県警は、被害防止を呼びかけている。県警の発表によると、クマに襲われた男性は田んぼの水の管理のため、一人で見回りをしていた。現場は田んぼと山林が入り組んだ地区で、当時は霧が濃く、視界が悪かったという。人身被害を受け、北秋田市は現場周辺に捕獲用のオリを設置。県警や猟友会と連携して警戒を強め、周辺住民らに注意を求めた。クマによる人身被害は13日午後5時現在、7件7人。このほか、仙北市田沢湖玉川地区の国有林では6月、クマに襲われたとみられる男性の遺体も発見された。県は14日、北秋田市役所で、同市や警察、猟友会、JAなど関係機関と緊急対策会議を開く。県内では13日、クマによる食害も相次いだ。大館市比内町中野と大仙市横堀の畑では、それぞれ午前6時頃、トウモロコシが食い荒らされているのが見つかった。現場には、クマのものとみられる足跡も残されていた。今年の県内でのクマによる農作物被害は31件(13日午後5時現在)で、過半数の16件が8月に入ってから発生している。昨年1年間で見ても、95件中49件の被害が8月に集中するなど、クマが餌を求めて農地へ出てくる頻度が高まる傾向にある。田んぼや畑では、農作業に集中するあまり、忍び寄るクマへの注意がおろそかになりがち。県警地域課は「夏場は山裾の耕作地でクマと遭遇する危険性が高まる。作業中でも対策を徹底してほしい」としている。

(自宅裏山でクマに襲われ男性けが:岩手)
10日午前5時半ごろ紫波町山屋で農業、平舘一見さん69歳が桃の栽培を行う自宅の裏山から、動物の鳴き声が聞こえたため、様子を見に行ったところ、ハクビシン用のワナに子グマがかかっていました。平舘さんが確認していたところ、後ろから親と見られるクマが現れ、平館さんを襲ったあと逃げていきました。平館さんは頭や顔、左腕をひっかかれ、けがをしましたが命に別状はないということです。現場周辺は山に囲まれ、住宅が点在する地域で、これまでもクマが目撃され、農作物の被害も出ていました。平館さんを襲ったクマは見つかっておらず、現場周辺にいる可能性が高いため、町と猟友会が現場にワナを仕掛け警戒しています。

(市街地にサル出没、男性引っかかれ軽傷:岡山)
10日午前8時5分ごろ、岡山市北区下石井の屋外駐車場で、車から降りた男性会社員(54)が突然現れたサルに左腕をつかまれた上、引っかかれて軽傷を負った。サルはそのまま逃げた。現場はJR岡山駅の南約700メートルの市中心部で、近くには市役所などがある。周辺では10日朝からサルの目撃情報が十数件寄せられ、岡山県警が注意を呼び掛けている。

(クマ目撃、最多ペース:北海道)
道内でヒグマの出没が相次いでおり、足跡やフンを含む目撃件数は9日現在、過去10年で最多だった2017年を200件以上も上回るペースで推移している。根室管内羅臼町では、ヒグマが飼い犬や飼育していたヤギを襲う被害が発生するなど、人の生活圏に入り込むケースも目立つ。今年は長雨や日照時間不足により、餌を求めて人里に近づくクマが増えているとみられ、関係者は注意を呼びかけている。後志管内島牧村原歌町の岸壁で9日午後9時35分ごろ、クマ1頭が歩いているのを、住民の男性が目撃し110番した。クマは体長約1・5メートルで、寿都署員や住民らが見守る中、民家や海岸周辺を3時間以上に渡りうろついた。同村では7月末以降、クマの出没が相次ぎ、道猟友会寿都支部島牧分会のメンバーが村内を見回ったり、クマを駆除するためのハコわなを山林に設置したりなど、警戒を強めていた。同支部の高島紀彦分会長(61)は「クマは夜になると度々、民家の近くに出没している。ここまで人慣れしたクマは、駆除しなければ事故が起こりかねない」と危機感を募らせる。道警によると、ヒグマの目撃件数は過去10年でみると、増加傾向にある。昨年は前年比335件増の1331件と過去最多。今年は8日現在、前年同期比216件増の1044件と、それを上回るペースで推移している。ヒグマの生態に詳しい金川弘司北大名誉教授(83)は「山林に餌がなくなると、クマは人里近くに出没する。今年は天候不順が続いたため、木の実などが十分に育たず、餌が不足している可能性がある」と指摘する。

(イノシシ食害、被害額1億円超:宮城)
2017年度のイノシシによる宮城県内の農作物被害額が1億876万円(速報値)に上ったことが8日、県のまとめで分かった。イノシシの食害は拡大傾向にあり、06年度の調査開始以降、被害面積、金額とも過去2番目の規模になった。イノシシによる食害は県南部を中心に23市町村の166.4ヘクタールで報告された。被害は水稲に集中。被害面積は124.3ヘクタールで全体の75%、被害額は7560万円で70%を占めた。他の農作物では、カボチャやトウモロコシ、キャベツなどの野菜が1621万円、ジャガイモやサツマイモなどのイモ類が613万円の被害があった。県農産環境課によると、水稲の被害は、イノシシが田植え直後の水が張ってある田んぼで体を洗うなどして荒らしたり、出穂期の穂を食べたりして生じているという。イノシシの食害は06年度に21.9ヘクタール、2464万円だったが、その後年々拡大。14年度(166.8ヘクタール、1億1963万円)にピークを迎え、15年度は減少したものの、16年度には増加に転じた。捕獲頭数も伸びている。17年度は県や市町村が委託した猟友会や民間企業などが計7179頭を捕まえた。過去最多だった16年度(8330頭)に次ぐ多さとなった。県は被害対策を強めている。18年度は国の交付金を活用して侵入防止柵の設置などを促している。県独自の捕獲事業では17年度に70頭だった捕獲目標を1500頭に大幅に引き上げた。非常勤の狩猟専門職員を2人から4人に増やした。県農産環境課の担当者は「これまでに被害がなかった自治体にも食害が拡大している。市町村への支援も含め、対策に力を入れる」と話した。

(クマか、蜂蜜食べられる:秋田)
9日午前9時25分ごろ、秋田市添川字地ノ内の養蜂場で、養蜂箱が壊され、中の蜂蜜が食べられているのを60代男性所有者が見つけ、秋田東署に届け出た。同署によると、6、8、9日の3日間にわたり、養蜂箱が1箱ずつ壊された。箱に爪痕が残っており、同署はクマによる食害とみている。

(山形新幹線がクマと衝突:山形)
13日午後8時20分ごろ、山形県米沢市のJR奥羽線関根―大沢間で、新庄発東京行きの山形新幹線つばさ158号がクマと衝突した。乗客約390人にけがはなく、約40分遅れで運転を再開した。JR東日本によると、徐行運転して大沢駅に到着後、車両点検で異常がないことが確認された。山形新幹線は在来線の奥羽線を走るミニ新幹線。

(物置の扉破壊、クマの爪痕:北海道)
9日午前6時ごろ、芦別市頼城の畑の物置の扉が壊され、中で保管されていた米ぬかにクマの爪痕のようなものがあるのを所有者の男性が見つけ、芦別署に通報した。同署はクマが物置を荒らしたとみて、住民に注意を呼びかけている。市も猟友会による巡回を始めた。

(またクマ出没:北海道)
クマの出没が相次いでいる北海道・島牧村で9日午後11時ごろ、クマが住宅の裏山に現れました。猟友会のメンバーがライトで照らしてもクマは動じません。住宅近くの生ごみを入れるコンポストが荒らされていました。10日未明には道路をはさんだ海側にもクマが現れ、警察などが警戒を呼びかけています。

(またクマ出没:北海道)
クマの出没が相次いでいる後志の島牧村では、12日夜もクマが出没しました。墓地では猟友会のハンターが警戒する中、住民が墓参りに訪れています。クマが出没したのは、島牧村原歌町の住宅街です。12日午後10時半頃、パトロール中の猟友会が、海から国道を横断し山の方向に向かうクマ1頭を目撃しました。生ごみ用のコンポストが、荒らされるなどの被害はなかったということです。一夜明け、山に隣接する原歌町にある墓地では、猟友会のハンターが警戒する中、住民が墓参りに訪れています。(墓参りに来た人)「自分たちより前に(クマを)見つけて、逃げろって言ってくれるので猟友会がいると安心」島牧村では、猟友会がパトロールにあたる午後3時までに墓参りを済ませ、お供えものは必ず持ちかえるよう呼びかけています。

(猟銃使用駆除へ、クマ出没相次ぎ:北海道)
北海道内でクマの出没が相次いでいる。民家を荒らしたり、飼い犬やヤギを襲ったりする被害も起きており、自治体や警察署などが対応を急いでいる。高橋はるみ知事は10日の定例記者会見で、島牧村でヒグマによる被害や目撃が相次いでいることを受け、猟銃を使用したヒグマの駆除に乗り出す方針を明らかにした。ヒグマが頻繁に目撃されている地点は住宅が点在し、猟銃の使用が禁止されている。村は捕獲用のわなを設置するなどしてきたが捕獲に至っていない。住宅街での猟銃使用は住民の危険が伴うことから、夜間のみの使用など、村役場や警察と連携して判断する。

(ヒグマ、1キロ泳ぎ切る:北海道)
野鳥の楽園としてラムサール条約に登録されている北海道根室市の風蓮(ふうれん)湖に14日午前、1頭のヒグマが現れ、犬かきならぬ「クマかき」で湖面から顔だけ出して巧みな泳ぎを披露した。湖に隣接する道の駅「スワン44ねむろ」の従業員が発見し、同市観光開発公社の浜屋ルミ子さん(52)が撮影した。クマは15分ほどで1キロ弱を泳ぎ切り、対岸の春国岱(しゅんくにたい)に渡った。施設には当時、20人ほどの観光客がおり、「お盆だからサービスしてくれたのかも」と話す旅行者もいたという。砂嘴(さし)の美しさで知られる春国岱でヒグマもご先祖のお参りをしたのかも。

(相次ぐヒグマ、監視カメラおり設置:北海道)
先月から今月にかけて相次いだ、ヒグマの襲撃による飼育動物の被害。町は現場周辺の世帯に注意を促し、2カ所の現場に監視カメラや捕獲用のおりを設けるなど対応に当たった。ただ、町内全体や警察、報道機関に対する情報提供に消極的な町の対応に、疑問の声も出ている。7月23日午前5時ごろ、町内峯浜町で酪農業を夫婦で営む女性(37)は、農場で飼育していたヤギ1頭がいなくなっているのに気づいた。周囲の草むらに血痕があり、クマが襲ったヤギを引きずったとみられる痕跡も確認された。女性は「4年前に移り住んできて、近くでクマを見たことはあるが、農場内に入ってきたのは初めて」と驚く。8月1日には、町内海岸町の民家の庭で飼われていた中型犬2匹のうち1匹が食い殺され、横たわっているのを藤本繁樹さん(47)が見つけた。もう1匹を捜しに行くと、浜辺の草むらで死骸を土に埋めるヒグマに遭遇。藤本さんが声を上げると林の方へ去った。2カ所の現場は約25キロ離れている。町によると、採取したふんなどを用いて北大が行ったDNA鑑定の結果、別の個体と判明した。町内で飼育動物が襲われたのは2012年に知床半島先端側の相泊(あいどまり)地区で犬1匹が襲われて以来6年ぶり。町内八木浜町の漁業蜂谷透さん(53)は「怖いから家の中で犬を飼っている。羅臼では外で犬を飼う時はクマに気を付けろと言われてきたが、本当に起きたのは残念。最近はクマが増えているのかな」と話す。町はヒグマによる被害被害発生の情報を近隣住民に知らせるにとどめた。湊屋稔町長は「情報が広まると、クマを見たくて集まる観光客が被害を受ける恐れもあり、役場が情報を精査する必要がある」と説明する。中標津署も町からヒグマ被害の情報提供は受けておらず、「少なくとも人が住む場所にヒグマが出没したり、人畜に被害が出た際は情報共有できるよう町と協議していきたい」とする。町によると、今月10日までのヒグマの対応件数は昨年より41件多い151件。

(スイートコーン食い荒らす、畑にクマ足跡2種類:北海道)
14日午前6時頃、北海道富良野市西達布の畑で、スイートコーンが食い荒らされているのを所有者の男性が見つけた。富良野署の発表によると、現場から大きさの異なる2種類のクマの足跡が見つかった。同署は、2頭以上のクマによる食害とみて、パトカーで付近の住民に警戒を呼びかけている。

(クマ目撃相次ぐ:北海道)
道南でヒグマの出没が相次いでいる。道警函館方面本部管内の各署に通報があったクマの目撃・捕獲件数は、7月は74件と今年最多。8月も13日までに少なくとも45件に上った。多くは山間部での目撃だが、人慣れして車や人に近寄ると危害が及ぶ危険性があるため、道警は注意を呼び掛けている。同本部地域課によると、クマの姿や足跡などの目撃や捕獲の件数は、今年1~7月は144件で、前年同期の122件から2割増加。過去5年で最多だった2015年の132件を上回った。

(お供の番犬2匹がクマ被害:北海道)
北海道羅臼町で今月1日、飼い犬2匹がヒグマに襲われた、漁業、藤本繁樹さん(47)に話を聞いた。1日午後2時ごろ、同町海岸町の倉庫に漁業資材を取りに行った藤本さんは、黒い飼い犬の姿がないのに気づいた。大きな石にくくりつけていた鎖ごともぎ取られていた。辺りには血の跡も。少し離れたところで飼っていた白い犬は、腹部を食われた状態で横たわっていた。鎖を引っ張って持ち去ろうとしたものの抜けなかったらしい。「間違いなくクマだ」。藤本さんはそう確信した。黒い犬を探しに浜の方へ出ると、倉庫のわきでヒグマと鉢合わせになった。距離にして10メートル前後。「あっ」と声を出すとヒグマは「ウォー」とほえて山の方へ逃げた。体長1.5?2メートルほどでやせていた。ヒグマがいた場所には30センチほど土が盛られていて、黒い犬が横たわっていた。白い犬と同様、腹部が食われていた。ヒグマは獲物に対する執着が強く、食べ残した獲物に土をかぶせ、後で掘り返して食べる習性があり、犬を埋めようとしていたらしい。2匹は藤本さんの祖母、ユリさん(92)=斜里町=が数年前まで夏の間営んでいた、拾いコンブ漁にお供していた番犬。ヒグマの気配を感じるとほえて突進する勇敢な犬だった。「ばあちゃんにどう話したらいいべか」。藤本さんはうつむいた。

(線路横切るクマ目撃:北海道)
10日午後1時40分ごろ、木古内町亀川の道南いさりび鉄道泉沢―釜谷間で、電気機関車の運転士が線路を横切るクマを目撃。午後3時25分ごろにも、1件目の目撃現場近くの線路脇にいるクマを貨物列車の運転士が発見、いずれもJR指令センターを通じて110番した。木古内署によると、現場近くに民家がある。10日午前3時10分ごろ、上ノ国町内木ノ子の国道を車で走行していた函館市内の男性が、近くの町道にクマ1頭がいるのを目撃、110番した。江差署によると、クマは体長約1メートル。現場から約100メートル先に滝沢小や民家がある。

(敷地にクマ、食害も:秋田)
10日午後3時50分ごろ、秋田県大館市岩瀬字下軽石野の田代中学校敷地内にクマがいるのを50代男性職員が見つけ、大館署に届け出た。けが人はいなかった。同校によると、男性職員が校舎1階の倉庫から出たところ、体長約80センチのクマと鉢合わせした。クマは西側の林に走り去ったという。当時、校内に生徒はいなかった。

(クマ目撃相次ぐ:青森)
12日午前7時半ごろ、青森県むつ市小川町2丁目の市教育研修センター北側付近で1頭。同日午後6時18分ごろ、同市中央2丁目、市役所付近で1頭。

(クマ目撃相次ぐ:福島)
二本松市で14日、クマの目撃が相次いだ。二本松署は注意を呼び掛けている。▼午後2時30分ごろ、渋川字大森越の山林で、国道4号を通行中の男性が目撃。体長約1メートル。▼午後2時30分ごろ、油井字硫黄田の草むらで、国道4号を通行中の男性が目撃。体長約1メートル▼午後3時35分ごろ、上川崎字西竹の市道で、自宅を出た男性が目撃。体長約1メートル▼午後4時35分ごろ、上川崎字戸ノ内の市道で、散歩中の男性が目撃。体長約1メートル

(住宅街で子グマ?の目撃情報:三重)
十三日午後五時半ごろ、尾鷲市泉町の住宅街で、クマとみられる動物が道路を歩いているのを住民約五人が目撃し、市に連絡した。目撃した住民によると、体長五〇~六〇センチで黒い毛に覆われていた。子どもとみられるという。ツキノワグマらしく、市と県の担当者三人が十四日、現場を調査。ふんなどの痕跡はなかった。猟銃などの免許を持つ市臨時職員が二回、パトロール。市の車のスピーカーから「生ごみを外に置かないように」などと注意を呼び掛けた。今後、一週間ほど継続する。市と県は現場近くに「熊出没注意」と記した看板を設置した。市は、防災行政無線などで市内全域に「早朝、夕方、夜間にクマの活動が活発化するので注意して」などと放送している。現場付近の男性は「近くに親がいるかもしれないと思うと怖い」と話した。七百メートルほど離れた尾鷲高校付近でも、昨年十月にクマとみられる動物が目撃されている。近くの別の六十代の男性は「『朝、起きたら家の前にいるのでは』と冗談で話していたら、本当になった」とびっくり。市によると、六月から目撃情報は四件目で、男性は「ここ数年、目撃が増えている」という。紀伊半島のツキノワグマは環境省のレッドリストに「絶滅の恐れのある地域個体群」として登録されている。市の担当者は「人間に危害を加えない限り、駆除などはしない」と話す。

(クマ目撃:栃木)
15日午後4時半ごろ、鳥野目、河川公園管理事務所の南東約200メートルの那珂川の河川敷内、体長約1.5メートル。通行人が河川敷内にいるクマを目撃した。

(「サル目撃」相次ぐ:千葉)
千葉市中央区と若葉区でサルの目撃情報が相次いでいる。今月4日から10日昼までに15カ所以上で、その姿を市民が確認。市の担当者は「職員が見ていないので断言はできない」と慎重に前置きしつつ「同じサルが市内を移動しているのではないか。見つけても近寄らないで」と注意を呼び掛けた。市によると、最初の目撃は4日午後の中央区大森町付近。その後、京葉道路沿線で続き、6日からは若葉区内に移った。人への被害は報告されていない。情報のたびに市職員が捕獲道具を持って現場に駆け付けているが、いまだサルとは遭遇できていないという。徐々に田園地帯に近づいていることから、そろそろ山に帰るのかとの推測もあるが、同担当者は「サルのことなので分からない」。野生のサルはいない市。市内を放浪するサルはどこから来たのか。3日午前、市に隣接する市原市潤井戸で目撃があったことから、このサルが流れてきたとの説が有力だ。猛暑あり、台風ありと人間にとっても厳しかったこの1週間。市動物公園の担当者は「サルは暑さに強く、雨が降れば軒下や木陰で雨宿りをする。木の実などがあるので街中でも餌に困らないと思う」と話す。通常は群れで暮らすサルだが、若い雄は別の群れに移る習性がある。同担当者は「千葉市内に出没しているのは別の群れへ移動中だったサルではないか。気持ちが高ぶっている可能性がるので、見つけても絶対に近づかないでほしい。刺激を与えることも厳禁。餌をやったりもしないで」と注意を促した。

(暑さボケでサル出没?:岐阜)
7日午前、岐阜市中心部の柳ケ瀬商店街周辺で親子とみられるサル2匹が出没した。警察官や市職員らが出動し追ったが電線を伝うなどして逃げ、約2時間後に姿を見失った。けが人はいなかった。午前10時40分ごろ、「粕森公園付近でサルを見た」と通行人から岐阜中署に通報があった。署員らが捜索する中、御浪町や若宮町で電柱や建物の壁を上る姿が見られたが、午後0時半ごろ粕森公園近くの建物の屋上で目撃されたのを最後に姿を消した。御浪町の日本料理店「濱芳」2代目、吉田隆嗣さん(43)は「キャー」という女性の叫び声を聞き、店の外に出ると2匹が電線を器用に渡っていた。「まさかこんな街中にいるなんて」と驚き、「子どもに危害が及ばないといいが」と案じていた。ぎふ哺乳動物研究会代表の梶浦敬一さん(76)によると、岐阜市内にサルは生息しておらず、山県市や本巣市からやって来たと考えられるという。「この時期、街に出るのは珍しい。食べ物目当てか、暑さでぼーっとして来たのでは」と話していた。

(クマの「大量出没」にご用心、4年周期:長野)
夏の行楽期も後半に入り、キャンプやハイキングなどで自然に親しむ機会が増える。ところが、長野県内各地でツキノワグマの出没や目撃情報が相次いでおり、県は、突然の遭遇で被害に遭わないよう、注意喚起している。今年は、4年周期でめぐってくるツキノワグマの「大量出没」に当たり、里山周辺や人里に多く現れることが予想され、「例年以上に警戒が必要」としている。県内におけるツキノワグマの出没パターンをみると、平年の目撃件数は400~800件程度だが、平成18年には3362件、22年は1591件、26年には1575件と4年ごとに突出した目撃件数が報告されている。県鳥獣対策・ジビエ振興室は、4年に1度の大量出没について、ツキノワグマが好んで食べるコナラやミズナラなど堅果類(堅い殻を持つ木の実)の豊凶作をめぐる周期と合致していると指摘。「予想通り凶作だと、ツキノワグマが餌を求めて人里近くにさまよい出てくる恐れがある」と懸念する。特に今年は4月以降、平均気温が高く、ツキノワグマの活動が活発な状態にある。同室が集計した目撃件数によると、4~6月の3カ月間で計296件に達し、18年から始めた集計で最も多い状況にある。

(クマ出没情報、33件増の163件:岩手)
3日午後~10日午前の1週間に県内市町村に連絡があったツキノワグマの出没情報は人的被害2件、物的98件、目撃63件の計163件で前週比33件増だった。雫石町西安庭(あにわ)では60代男性が水田に水を引くポンプ小屋に行ったところ、やぶから出てきたクマに右膝をかまれ、軽傷を負った。紫波町山屋ではハクビシンを捕らえるわなに掛かった子グマを確認に行った男性が、親クマに顔と肩を引っかかれる大けがを負った。北上市下鬼柳では、鶏小屋に侵入したクマが10羽を襲った。

(警察と海保がクマ警戒呼びかけ:宮城)
クマの目撃情報が相次ぐ気仙沼市大島では警察と海上保安署がきょう海水浴客にビラなどを配り、クマへの警戒を呼びかけた。県警によると大島では11日現在クマの目撃情報が14件、足跡などの痕跡が9件寄せられている。

(イノシシ、琵琶湖1キロ超泳ぐ?:滋賀)
琵琶湖に浮かぶ沖島(滋賀県近江八幡市沖島町)で、農作物がイノシシに食べられる被害が深刻だ。湖面を進むイノシシの目撃情報もあり、専門家は対岸から1キロ以上を泳いで渡った可能性を指摘する。高齢の島民たちを助けようと、猟友会はわなの設置に乗り出した。7月26日、沖島の山裾にあるサツマイモ畑で中村小梅さん(79)が立ち尽くしていた。獣対策のため周囲を覆ったニゴロブナ漁の網は大きな穴が開き、苗50本についたサツマイモは掘り起こされ、一つも残っていない。畑にイノシシの爪痕が点在し、茎をかじった跡も。中村さんは「暑い中、肥料もやって世話した。これでは店で買った方がまし。諦めるしかない」と嘆く。イノシシによる食害は数年前から目立ち始めた。竹林を所有する茶谷多郎さん(64)は「以前はタケノコをお裾分けしたが、去年は10本しか採れず、今年は1本もない。イノシシは鼻が良く、タケノコが土の中に出始めたと思ったら既に食べ尽くされている。何とかしてほしい」と困り果てている。泳ぐイノシシを目撃した島民も少なくない。八幡高2年の小川真莉菜さん(16)は5月、島に戻る通船を待っていた対岸の堀切港で、沖を猛進するイノシシに驚き、スマートフォンで動画に収めた。島民約280人の半数が65歳以上で、畑の農作物は漁業と並んで自給に欠かせない。自治会は5月、おり4基を設置したが、捕獲に至らず、大中猟友会が7月下旬、くくりわなを新たに2カ所に四つ仕掛けた。沖島出身の奥村輝夫会長(60)=同市大中町=は「味をしめた一部のイノシシが対岸から仲間を連れてくるだけでなく、住みついたのだろう。島の高齢化が進むだけに力になりたい」と願う。

(箱わなに子イノシシ:兵庫)
イノシシの肉を使った郷土料理「ぼたん鍋」で知られる兵庫県篠山市今田町の猟友会の男性(62)が同町内の林縁部に設置した箱わなに6日、一度に8頭もの子どものイノシシが入っているのを見つけた。近隣農家から、「イノシシがやってきて、田畑を掘り返し、土手を崩されて困っている」との相談を受け、高さ・幅共に1メートル、奥行き2メートルの鋼鉄製の箱わなを設置。おびき寄せるために米ぬかを撒き、わなに掛かるのを待っていた。捕獲したイノシシは、いずれもイノシシの子ども「ウリ坊」の特徴である背中の縦縞は消えていたが、体長50センチほどの幼体だった。男性は、「一度にこんなにも大量に捕獲したのは初めて」と驚き、「今月に入ってからだけでもう13頭。今年はイノシシの当たり年か。農家からしたら笑えない話」と話している。市内における農作物被害額は、2010年度の約2300万円をピークに年々減少しており、16年度には約1800万円となっている。

(振り向いたら鹿がいた:京都)
京都府舞鶴市の海水浴場。そこに現れたのは立派な角を生やした雄のシカだ。実は、今年から海水浴場でシカが何度も目撃されるようになったというのだ。では、なぜシカは浜辺に現れるようになったのか。関西野生生物研究所・川道武男さん:「7月ごろは気温が高いせいか、水の中に入っていかにも体を冷やしているシーンはある」連日続く、この猛暑。シカも涼を求めたくなるのは仕方がないのかもしれない。

(父娘でアジア大会出場、クレー射撃・折原父娘)
18日に開幕するジャカルタ・アジア大会の結団式が13日、都内で行われ、選手団647人が出席した。2年後の東京五輪へ親子、夫婦アスリートがメダルを誓った。クレー射撃代表の折原研二(45)、梨花(21)は父と娘でともに五輪出場を目指している。梨花は「父と一緒に練習してます。父は目標であり、ライバルであり、支えてくれる人。特別な存在」と、笑顔で語った。

(射撃場・ジビエツアー:岐阜)
狩猟の免許取得者を確保しようと、岐阜県は狩猟の魅力を紹介するバスツアーを揖斐郡揖斐川町で開いた。猟師の高齢化で担い手が減る中、鳥獣害防止に必要な人材を確保するため、今回初めて企画した。ツアー参加者は20~60代。近年、狩猟免許を取る女性が増えており、参加者30人のうち女性が3割を占めた。揖斐教習射撃場で現役猟師から狩猟の魅力や免許取得の流れなどを聞いた後、射撃の演習を見学。谷汲緑地公園に移動し、シカ肉やイノシシ肉などジビエ料理に舌鼓を打った。参加者は「具体的に知ることができ、免許取得の気持ちが固まった」「趣味だけでなく、鳥獣害防止という社会貢献もあると分かった」と話していた。県内の銃やわななど狩猟免許の取得者数は1970年の約1万5千人をピークに減少。近年はやや持ち直し、昨年度は4963人で5年連続増加した。わなが多く、銃の資格取得は低調という。

(茨城国体リハーサル大会、本番想定し運営確認:茨城)
来秋の茨城国体に向け、クレー射撃競技リハーサル大会に位置付けた「第73回国体関東ブロック大会」が、笠間市石寺の県狩猟者研修センター射撃場で開かれた。山梨県を加えた1都7県から8チーム80人の選手が出場。

(イノシシ被害防止へ電気柵の設置法学ぶ:山形)
県の本年度「地域ぐるみで行う鳥獣被害対策支援事業」のモデル地区になっている大江町三郷で6日、研修会が開かれ、農家がイノシシ被害を防ぐための電気柵設置方法を学んだ。同地区の農家ら約25人が参加。農作物野生鳥獣被害アドバイザーで岩手県釜石市職員の荒尾穂高さんが講師となり、電気柵の設置方法を実演した。荒尾さんは「田畑一つ一つを囲うのではなく、山と田畑の境界線に帯状に設置して」などと解説。参加者は指導に従って、電気柵を設置した。近くの農業菊地修さん(71)は「2、3年でイノシシ被害が増している。研修会を通して対応策を考えたい」と話していた。研修会は県が主催し、農作物の鳥獣被害を防ごうと、県内4地域で開いている。

(シカ猟効率化へ建設業者と協定:長野)
伊那市の南信森林管理署と上伊那猟友会、宮下建設は八日、「浦国有林における『ついで見回り・通報』の基本合意書」に調印した。猟友会が仕掛けたわなを企業の従業員が見回り、速やかに捕獲できるようにする。林野庁中部森林管理局管内の四県(愛知、岐阜、長野、富山)で、農地を荒らすシカ対策の一環としての三者による合意は初めて。猟友会員が減少し、わなに掛かったシカを捕獲するのに時間がかかるようになっていて、動物愛護の精神からも効率化が求められていた。今回の合意では、浦国有林内の「船形沢地すべり工事」を担当する宮下建設の従業員が、林道沿線などで通勤や休憩の際、猟友会が設置したくくりわなにシカが掛かっっているのを見かけたら、猟友会に通報することにする。久保芳文署長と竹入正一会長、宮下金俊社長が同署で調印した。

(ヒグマ出没、遭遇しない工夫が大切:北海道)
全道各地でヒグマの出没が相次いでいる。目撃などの件数は昨年を200件以上も上回るペースで過去10年で最多となりそうだ。根室管内羅臼町では、飼育されたヤギや飼い犬がヒグマに襲われたとみられる被害が出た。雌が市街地そばの山林に定着して繁殖したり、若い雄が強い雄のいない場所を求めて人里近くに出てしまうこともある。最近は人を恐れないクマも現れている。自治体など関係機関は住民に出没情報を提供するとともに、ヒグマに関する正しい知識の普及に努めてもらいたい。不幸な事故の発生を防ぎ、ヒグマと共生するためには、遭遇を回避する工夫が欠かせない。とりわけ、人間の生活圏に立ち入らせないことが大切だ。ヒグマの生息数は、2012年度は1万600頭と、1990年度の5800頭から1・8倍に増えたと推測される。ヒグマは学習能力が高く、残飯や農作物などの味を覚える。ごみステーションやコンポストは頑丈なものにし、ごみ出しのルールを徹底したい。電気柵を設置してショックを与えれば、クマに人里に近づくのは危険と学習させられるだろう。本来は人を避け、やぶなどに隠れて行動することが多い。山野と市街地をつなぐ河畔林や防風林の下草を刈り、隠れ場所をなくすことが効果的だ。森林と農地の境界を刈り払って緩衝帯を造れば、クマの侵入を抑制できることも実証されている。登山や野山を散策する際は、鈴や笛で自分の存在を知らせ、万一出会っても走って逃げないなど対処方法を頭に入れておきたい。自治体などのホームページに掲載されているクマの出没情報にも、十分注意を払ってほしい。一方で、ヒグマの適正な個体数を保つ必要がある。道が昨年定めたヒグマ管理計画は、道内を5地域に分け、捕獲も含めて個体数を管理する。初めて雌の捕獲の制限を決めたが、5年間の捕獲上限数は計1990頭と、10~14年度の実績の1・7倍に上る。道内では60年代から春グマ駆除が行われ、個体数が減少した経緯がある。5地域のうち、積丹・恵庭、天塩・増毛の両地域は、環境省の「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定されている。各機関が連携しながら、モニタリング調査などで個体数の把握に努め、慎重に進めてほしい。

(イノシシ天国、撃退に燃える集落:福井)
2017年に鳥獣被害を受けた福井県内の農地面積は148ヘクタールとなり、県が統計を取り始めた03年以降で最小になった。被害を減らすためには、電気柵などによる防除や捕獲だけでなく、集落の態勢づくりなど人の力も重要とされる。勝山市の集落では女性が中心となって住民を動かし、見回り態勢を築いて被害を激減させた。越前町では、若手農家が水田での音楽イベントを企画。楽しみながら獣害を減らすことを目指している。山沿いに民家や田畑が広がる福井県勝山市の西光寺では、中川まつ子さん(68)、斉藤チヨ子さん(72)、松浦安子さん(72)の女性3人が主導し、山中に電気柵を設置。集落が一体となった見回りに取り組み、成果を上げている。集落への被害は15年ほど前からひどくなり始めた。水田周りに電気柵を張るなどしても改善されず、ほぼ全ての田畑にイノシシが侵入したこともあったという。転機は約3年前。鳥獣被害対策アドバイザーや県奥越農林総合事務所の助言、支援を受け、集落沿いの山中に電気柵を張ることにした。草木を切るなどして設置場所を整備する労力を要するが、「私たちでできることはやろう」と3人が立ち上がった。2016年5~6月、20日間ほどかけ、山際から5~10メートル入った山中約1・5キロにわたって、電気柵の設置場所と見回り用の通路を開設。7月には住民の力を借りて柵を設置した。その後は有志の協力を得ながら見回りや点検を行い、被害は劇的に減ったという。

(センサーカメラ設置、クマ調査:秋田)
秋田県と県立大は10日、ツキノワグマの生息数を調べるためのセンサーカメラを仙北市西木町の山林に設置した。昨年度からの共同調査の一環。今月下旬までに県南を中心に120カ所に設置し、11月上旬までクマの映像を撮影する。県立大の星崎和彦准教授(森林生態学)と県自然保護課の職員ら7人が、桧木内川沿いの杉林に入り、誘引剤やカメラなどを設置。約2メートルの高さにロープを張り、クマが好む匂いを放つ誘引剤をぶら下げた。

(エゾシカ肉のファン増やせ:北海道)
エゾシカ肉を活用したさまざまな料理を、ビールなどと一緒に味わうイベント「Kushiro Deer&Beer Party(クシロ ディア&ビア パーティー)2018」が、10月26日午前11時から釧路市観光国際交流センターで開かれる。シカ肉のおいしさと取扱店をアピールし、消費拡大につなげる狙い。8月17日まで出店者を募集している。エゾシカの食肉活用を呼びかける団体や個人でつくる実行委(委員長・畠山京子釧路消費者協会会長)が、初めて企画した。

(音楽フェスでイノシシ撃退:福井)
2018年8月18日に福井県越前町で野外音楽フェスティバル「Mount of Music(マウントオブミュージック)」が開催される。豊かな自然に触れながら、音楽も楽しめ、鳥獣被害対策にもなるいいことずくめイベントだというが、一体どんな経緯で生まれたものなのだろう。普段山に来る機会がない人にも「マウントオブミュージック」では、地元福井で活躍するアーティストや、世界を舞台に活躍するDJなど7組の演目に加え、地元の食や会場周辺のトレッキングも楽しめるという。田んぼに囲まれた山間部で豊かな自然に触れながら、音楽を聞く。何とも気持ちよさそうなイベントだが、この「マウントオブミュージック」のユニークな点は、イノシシなどによる鳥獣被害対策も兼ねている点だ。たしかに、人の気配があるところに動物は寄り付かないが、具体的にどんな効果があるのだろう。Jタウンネット編集部は2018年8月13日、マウントオブミュージック実行委員会事務局で代表を務める福田昌輝さんに話を聞いた。福田さんは、越前町の若き米農家である井上高宏さんと出会い、イノシシなどの鳥獣被害の現状を知ったそうだ。花火を打って対策をしていたが、なかなか効果が見られず、「では、音楽をかけたらいいのでは?」と井上さんらと「マウントオブミュージック」を始めた。初開催だった昨年は30人ほどの人が集まったという。今回のイベントを通して、「普段山に来る機会がないような人にもオシャレな場所だと思ってもらいたい」と語る。今年は100人の動員を目指し、SNSなどでPRしている。「やっていること自体新しいことですので、大勢の人に来て頂いてイベントとして確立してきたいです」と抱負を語ってくれた。イベント当日は開場・開演13時、終演23時を予定。前売りチケットは2000円(当日は3000円)。チケットの申込は、Peatixで受け付けている。

(浜中の酪農家×気仙沼のメーカー開発)
釧路管内浜中町の酪農家兼ハンター岩松邦英さん(50)が、高級ジーンズ製造「オイカワデニム」(及川洋社長、宮城県気仙沼市)と、デニム製のスタイリッシュな酪農用作業着を共同開発した。同町は高級アイス「ハーゲンダッツ」に使われる生乳の産地。及川社長は数年前、生地に牧草を使ったデニム服を作る狙いで岩松さんの牧場を訪れたが「誇りを持って仕事する酪農家にふさわしい、かっこいい作業着を」と方針転換した。及川社長が年数回、試作品を持って浜中町を訪れ、岩松さんら酪農家が着用して作業。改善を進め、3年がかりで完成した。ジャケットは、ポケットにふたを付けて作業中に牧草が入るのを防ぎ、素早く着られるようジッパーを採用。ズボンはしゃがみやすいよう伸縮性のある生地を使った。革タグは岩松さんが捕ったシカ皮を、日本古来の技法でなめした。ブランド名はアイヌ語で魂を表す「ramat(ラマ)」。26日午前10時、同町の旧姉別小でお披露目会を開く。

TOPへ

8/8
(小学校敷地に銃1400丁:東京)
東京都西東京市の市立田無小で、敷地の地中から戦時中に使われたとみられる銃器約1400丁や刀剣約1200本が見つかっていたことが6日、同市への取材で分かった。市は自衛隊や警視庁などと連携して回収した。西東京市によると、7月から実施していた建物の工事に伴う掘削作業中、深さ約1~2メートルの地中から銃器や刀剣のほか、手りゅう弾や銃弾、砲弾が見つかった。作業でけが人はなかった。同市は戦後に廃棄された可能性もあるとみて調べている。

(クマに襲われ重傷:長野)
5日午後5時45分頃、木曽町三岳の県道沿いの山林で、近くの無職樽沢晴義さん(83)がクマに襲われ、頭や顔に重傷を負った。木曽署の発表によると、クマは成獣とみられ、子グマ2頭を連れていた。クマは見つかっておらず、同署は付近住民に注意を呼びかけている。

(熊に引っかかれ軽傷:長野)
6日午後1時半ごろ、下水内郡栄村堺の林野で、長野市の自営業男性(44)が熊に引っかかれた。男性は飯山市内の病院へ搬送され、頭部と背中に擦り傷の軽いけがを負った。飯山署や県北信地域振興局によると、鹿用のわなにかかった「錯誤捕獲」の熊に、吹き矢で麻酔薬を撃とうと男性が近づいた時、熊が暴れてわなのワイヤが切れた。発生場所は五宝木地区の鳥甲牧場付近で、熊は成獣とみられる。同署員や村職員、猟友会員が捜したが発見できず、村が注意を呼び掛けた。県北信地域振興局林務課によると、牧場には大根の食害対策で村が鹿用のわなを設置。麻酔で熊を眠らせて放獣するつもりだった。同課によると、男性は、熊が出没しにくい環境づくりを進める県クマ対策員でもある。一方、同日、長野市の戸隠神社奥社の参道近くと、安曇野市穂高牧でも熊の目撃情報があった。けが人は確認されていない。

(男性がクマに襲われ軽傷:岩手)
4日朝、雫石町で男性がやぶから出てきたクマにかまれけがをしました。けがは軽く命に別状はないということです。4日午前5時半前、雫石町西安庭で、近くに住む上野長清さん69歳が田んぼに水を引き込むためのポンプ小屋の様子を見に行ったところ、やぶから突然出てきたクマに右足のひざを噛まれました。クマは体長1メートルほどの成獣で上野さんを襲ったあと逃げていったということです。地元猟友会、警察が周辺のパトロールを行いましたがクマは見つかっていません。上野さんが襲われた場所は以前から頻繁にクマが目撃されていて、町はクマの被害にあった際は速やかに役場に連絡するよう呼びかけています。

(熊の目撃情報:宮城)
7日午後4時30分頃、登米市迫町新田字南深沢地内(立戸行政区)で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
3日午後0時15分頃、登米市迫町北方字榎沢地内(古宿行政区)で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
3日午後5時00分頃、登米市南方町沢田前地内(沢田行政区)で熊の目撃情報がありました。

(上陸確認から2カ月、島民の不安は続く:宮城)
宮城県気仙沼市の離島、大島。これまでいないとされていたツキノワグマが島に上陸、生息していることが5月に確認されてから、2カ月以上が経過した。同じ頃、北海道の利尻島でも106年ぶりにヒグマの生息が確認されるなど「クマが海を泳いで離島に渡る」ことが、にわかに注目されている。大島の島民は突然のクマの出現になかなか平穏な日常生活を取り戻せずにいる。大島は広さ8・5平方キロメートルの離島。2476人が住んでいる。今年に入って、島でクマが初めて目撃されたのは5月23日のこと。25日には定期船フェリーの船着場がある浦の浜地内で足跡が確認された。6月22日には同地内で親子グマの目撃情報があり、23日はクマ1頭がカキの処理場がある亀山地内の葡萄(ぶどう)沢に上陸した。このとき居合わせた地元漁師らが上陸を阻止しようと棒などを用いて防戦したが、クマは山に逃げ込んだという。7月22日の早朝には島の小学校、気仙沼市立大島小学校でクマのものと思われる糞(ふん)が見つかり、同日午後には外浜地内で釣りをしていた男性が海上から島に上陸するクマ1頭を目撃した。同市は計3頭が島にいると推測している。クマの生態に詳しい岩手大学の青井俊樹名誉教授(68)は「クマの能力を考えれば泳いで島に渡ることは十分にあり得る。島にいる海鳥のヒナや卵などを捕食している可能性がある」と指摘する。クマが島で繁殖し定住する可能性については「島の広さ、1年分のエサを十分に取れるかということを考えれば、島に定住する可能性は考えにくい」と分析している。「これまで島にクマがいるという認識はなかった。保育園に通う孫にはクマよけの鈴を持たせている。友人宅のビワの木にクマの爪痕があり、実も食べられたとも聞く。どこで出会うか分からないので怖い」島に住んで30年以上になるという菊田正佐子さん(62)は不安そうに話す。島でクマの目撃情報が寄せられたのは今年が初めてではない。小野寺記代子さん(78)は昨年11月に車の運転中に道路を横断するクマを目撃し、市に通報したという。「それほど大きくはなかった。周囲にはシカとの見間違いと言われた」と振り返る。気仙沼市によると、情報を受けて12月、県と市の職員計4人が島に派遣され調査にあたったが、クマの痕跡は発見されなかったという。小野寺さんは「こんなことは初めて。外出を控えるようにしている。毎年の楽しみだったタケノコ取りも怖くて行けない」と語る。市は対策として島民への注意喚起や捕獲のためのわなの設置を行っている。島の小中学生や住民を対象とした説明会を開催しているほか、目撃情報に基づいて防災無線を使って注意を促している。地元猟友会と協力して捕獲のために設置したわなは、ドラム缶の中にハチミツやおからなどを混ぜ込んだエサを入れワイヤでくくり、クマがワイヤを引くとシャッターが閉まる仕組みだ。浦の浜地内、亀山地内、外浜地内にそれぞれ1つずつの計3つが仕掛けられている。捕獲できれば市内の本土の山に放つという。気仙沼市の担当者は今回の事態を受けて「幸いにも被害は出ていないが今後どうなるか…。目撃情報はあるので注意してほしい」と困惑気味に話した。市では大島に渡るフェリー乗り場の待合室に張り紙をするなど注意を促している。

(駅でクマ目撃、商店のガラス割る?:山形)
6日午前、山形県南陽市赤湯のJR赤湯駅付近でクマをみたとの目撃情報が南陽市に寄せられた。同市は県警南陽署に連絡、赤湯猟友会も出動し、クマを捜索した。その後、クマは、JR赤湯駅から約1.2キロ離れた国史跡稲荷森古墳付近で発見されたとの情報が寄せられ、捜索隊は、稲荷森古墳の東南側の雑木林付近でクマを発見し、赤湯猟友会が一発で仕留めた。市によると、射殺されたクマは、体長110センチ、体重約50キロのオスで、年齢は3歳とみられる。市内では、今春にも1頭が射殺された。同市では通常、クマの出没状況が頻繁であれば、ワナを仕掛けて捕獲することもある。同市によると、射殺されたクマは5日朝にもJR赤湯駅で目撃され、その後、駅近くの生花店出入り口のガラスを割ったクマとみられており、「人に危険が迫っている」として、同市は射殺に踏み切ったという。

(クマが店舗のガラスに突っ込む:山形)
5日午後4時半ごろ、南陽市郡山のJR赤湯駅周辺で、クマの目撃情報が5件相次いで南陽署に寄せられた。駅近くの花屋では入り口のガラス扉が割られる被害があった。けが人はいない。市は周辺の地区長や小中学校へ情報を伝達。6日朝に関係課長会議を開き、対応を協議する。同署によると、最初にクマが目撃されたのは5日午後4時15分ごろ。散歩中の男性(43)が、駅から西に約600メートル離れた沖郷中グラウンド脇の道路を歩いているのを見た。駅西口の住宅地では線路へ向かう姿が目撃されている。午後4時半ごろには、東口そばのJA山形おきたま沖郷出張所近くで歩く姿を見たとの情報があった。そばには被害に遭った花屋があり、隣の店舗を経営する40代女性はクマが頭からガラスに突っ込む瞬間を目撃。「興奮している様子で、自分も襲われると思った」と声を震わせた。駅東口前のロータリーに待機中だったタクシー運転手の男性(75)は、飛び跳ねるようにして歩くクマを目にした。花屋から移動してきたとみられ、ロータリーの坂を上り、線路沿いを南進したという。男性は「まさかこんな街中に出るとは」と話した。地元猟友会によると、過去に赤湯駅周辺でクマが出没した例はない。同日朝には、沖郷中から西に約1.5キロ離れた法師柳地区でもクマが目撃されており、南陽市西部の山から、えさを探しながら田畑を歩いてきた可能性があるという。

(クマが住宅すぐそばに1時間半も居座る:北海道)
クマの目撃が相次いでいる北海道の島牧村で8月5日住宅の近くにクマが居座り、警察や猟友会が警戒を続けています。5日午後7時30分ごろ、島牧村元町の住宅にある生ごみ用のコンポストにクマがいるのを住民が目撃し警察に通報しました。クマは体長1メートル程で住宅のすぐそばに、居座っているのをUHBのカメラが撮影しました。警察や猟友会が爆竹で追い払おうとしましたが逃げる様子もなく約1時間半後に、姿が見えなくなったということです。猟友会メンバー:「その辺のえさに執着しているのかな。だから今もそこにいるのかもしれない」警察や猟友会は警戒を続けています。

(複数のクマがいる可能性も:北海道)
7月末からクマの被害や目撃が相次いでいる北海道の島牧村で、8月6日夜も新たにクマの姿をカメラがとらえました。6日午後11時40分ごろ、島牧村原歌町の国道の脇でUHBの取材班が直立していたクマを目撃しました。クマはライトを向けると山側に移動し、その後、姿は見えなくなりました。今回目撃されたクマは体長約2メートルで、5日に目撃された体長約1メートルのクマとは別の個体の可能性が高いとみられています。現場から200メートルほど離れた場所には、7月31日と8月1日に、クマによりドアやガラス戸が破壊された住宅や作業小屋があり、警察や猟友会は警戒を強めています。

(住宅地で猟銃使えず、就寝時も照明つけっぱなし:北海道)
人口約1500人の北海道島牧村で、多くの人が不安に包まれている。先月末から相次いでいるクマ被害だ。住宅が点在するため猟銃が使用できず、住民は就寝時も照明をつけっぱなしにするなどの「自衛策」を講じている。「携帯電話で110番しようにも、手が震えてボタンが押せなかった」と話すのは、1日未明に自宅2階からクマを目撃した自営業小川祐一さん(57)。「人感反応センサーの照明がついたので、窓から下を見たら体長2メートルほどのクマが歩き回っていた。あんな大きなクマは見たことがない」小川さんはこれまでも運転中に、何度かクマを目撃しているという。「パッシングしても、クラクションを鳴らしても、逃げない」同村の西海敦詞農林課長は「これまでは、国道で見かけることがあっても、家の敷地の中まで入ってきて悪さをすることはなかった」と首をかしげる。村は、山などに捕獲用のわなを設置したが、警戒心の強いクマが捕獲されるかは不透明だ。村は2日、寿都署の幹部とクマの駆除について協議。クマが出没する地域が住宅地であることから、地元猟友会は原則、猟銃を使用しないとの方針を確認した。ある村民は「出没地域の近くにある小学校や幼稚園は幸い、夏休み。早く子供たちが安心して遊べるようになってほしい」と話した。

(パークゴルフ場近くにクマ:北海道)
5日午前6時ごろ、置戸町拓殖の道路脇にクマがいるのをランニング中の男性が見つけ、町に通報した。現場から約150メートル離れた町営パークゴルフ場では、大会に参加するため集まっていた約200人が場内の施設に一時避難した。北見署によるとクマは体長約60センチ。パークゴルフ場は6、7の両日、閉鎖される。周辺には特別養護老人ホームや民家もあり、同署は注意を呼びかけている。ゴルフ場周辺では7月26日にも、プレー中の男性がクマのうなり声を聞き、27日に付近をパトロールしていた猟友会のハンターがクマ2頭を発見、うち1頭を駆除していた。

(住宅街でクマ目撃相次ぐ:北海道)
後志管内島牧村の住宅街で4日もクマの目撃情報が相次いだ。活動が夜間に集中していることなどから、捕獲は容易でなく、警戒を緩められない事態が続いている。4日午前3時30分ごろ、同村原歌町の住宅地で村民がクマ1頭を目撃。寿都署員が近くの住宅で、敷地内のいけすを囲う柵が倒されているのを確認した。いけすのそばにある冷蔵庫の扉にはクマの足跡と見られる傷があったという。住宅に住む男性(70)は同日午前2時ごろに屋外で大きな音がしたと言い、「村内でクマのふんや足跡はよく見るが、今回のような騒ぎは初めて」と驚く。この地点から約2キロ離れた同村元町では2、3の両日、クマが漁船に乗り込んでえさを食べたり、住宅の敷地内に侵入したりしている。

(またクマ被害:北海道)
クマの被害が相次ぐ島牧村で、3日未明も民家の裏で堆肥(たいひ)用に保管されていた生ゴミが荒らされた。村は3日、新たなわなを設置し、わなは3カ所になった。 村などによると最初に被害の出た先月29日から今月3日までに民家や小屋のガラスが割られた。

(クマ、魚加工小屋に再び出没:北海道)
北海道島牧村で1日未明、クマに壊された魚加工小屋が、同日夜、再びクマに荒らされていたことが2日、北海道警寿都署の調べで明らかになった。村によると、先月29日以降、村内でのクマの目撃や被害報告は10件あり、引き続き、住民に「夜間や早朝の外出は控えて」と呼び掛けている。

(クマ相次ぎ出没:北海道)
1日午前2時20分ごろ、北海道島牧村原歌町の50代男性から「自宅敷地内に体長約2メートルのクマがいる」と110番があった。道警寿都署によると、クマは立ち去ったが、近くの魚加工小屋の引き戸が壊され、別の住宅では玄関のサッシが枠ごと壊されガラスも割れていた。クマは同日午後9時35分ごろにも、近くの倉庫に出没した。

(取材中クマと遭遇、車の前を横切る:北海道)
北海道西部の島牧村で、クマの目撃情報が相次いでいる。この島牧村で取材していた撮影クルーが2日夜、クマと遭遇し、その姿がドライブレコーダーに記録されていた。ドライブレコーダーに記録されたクマ。2日午後11時すぎ、北海道島牧村の国道229号で取材クルーの車の前をクマが横切った。通報を受けた警察が駆けつけ、付近を捜索したが、クマは見つかっていない。また、午前0時半すぎには、島牧村の住宅街でクマが生ごみをあさっている姿が目撃された。警察と猟友会は、3日朝からパトロールを強化していて、クマを見かけても近づかないよう注意を呼びかけている。

(生活圏でクマ目撃相次ぐ:北海道)
道内で1日から2日にかけて、クマの目撃が相次いだ。けが人はなかったが、いずれも人の生活圏に入り込んでおり、警察などが注意を呼び掛けている。根室市東梅の民宿「フィールド・イン風露荘」で2日午前8時15分ごろ、経営者の女性が1階自室の窓の前にクマ1頭がいるのを目撃し、市に通報した。女性の家族によると、クマは窓の下の壁に前脚をついて立ち上がった状態で部屋をのぞき込み、女性が驚いて声を上げると近くの森林へ立ち去ったという。市によると、クマは体長約1・8メートル。市と根室署が周囲を巡回するなどして警戒している。

(クマと車が激突、ドライブレコーダーが衝突の瞬間を捉えた:北海道)
大自然溢れる北海道で体長1.5メートルほどのクマと車が衝突してしまう事故が発生。衝突の瞬間を捉えたドライブレコーダー映像が話題となっています。北海道日高町の市街地を走行中、道路上にいたクマと衝突してしまったとのこと。クマは車と衝突した衝撃で吹っ飛び、路上で転がるものの起き上がります。クマは、その場から何事もなかったかのように逃げていきました。

(帰宅途中の中学生、子グマと遭遇:岐阜)
岐阜市岩利の市道で2日、中学2年の男子生徒が複数の子グマに追い掛けられた。生徒にけがはなかったが、市は注意を呼び掛けている。市などによると、男子生徒は同日午前11時30分ごろ、方県小学校(同市安食)に隣接する方県公民館から帰宅途中に子グマに遭遇し、100メートルほど追い掛けられた。さらに、その先にも2頭の子グマがおり、自宅に逃げ帰ったという。子グマの大きさは90センチほど。生徒は公民館で地域の祭りの準備をしていた。現場は通学路にもなっている。警察や猟友会などが付近を見回ったが、子グマの姿は確認できなかった。市は防災行政無線やメールで住民らに注意喚起した。

(クマにスイカ食べられる:福島)
6日午前9時55分、会津若松市門田町御山にあるスイカ畑のスイカがクマに食べられたと、女性から会津若松署に通報があった。同署によると、5日午後10時20分ごろ、女性の自宅に設置されている防犯カメラに、体長約1メートルのクマがスイカを食べる様子が撮影されていたという。

(障害者施設にクマ、けが人なし :秋田)
2日午前6時ごろ、秋田市柳田字竹生の障害者支援施設「柳田新生寮」敷地内にクマが出没し、建物の網戸を壊した。施設内には利用者と職員計49人がいたが、けが人はいなかった。秋田東署と同施設によると、午前8時ごろ、出勤してきた30代女性職員が、寮の渡り廊下にある縦約190センチ、横約90センチの網戸がサッシから外れているのに気付いた。付近には動物の爪痕のようなものが4~5カ所残っていた。

(クマ食害:秋田)
秋田県鹿角市花輪字猿ケ平の果樹園で5日、モモ約100個が食い荒らされているのを所有者の80代男性が見つけ、6日に鹿角署へ届け出た。同署はクマによる食害とみている。

(クマ目撃:栃木)
7日午後4時ごろ、足尾町掛水、わたらせ渓谷鉄道足尾駅から北東約600メートルの道路上。1頭、体長約60センチ。

(クマ目撃相次ぐ:栃木)
5日午後3時ごろ、所野の日光霧降アイスアリーナから北方約2.6キロ、体長約70センチ。5日午後5時25分ごろ、所野の日光霧降アイスアリーナから北方約1.9キロ、体長約1メートル。

(クマ目撃:栃木)
4日午後8時半ごろ、上塩原、塩原B&G海洋センターから北に約300メートルの山林、体長約1メートル。通行人が山林内にいるクマを目撃した。

(クマ目撃:栃木)
4日午後4時15分ごろ、所野、日光霧降アイスアリーナの北東約1200メートル。体長約1メートル。市道を横断し山林に入っていった。

(クマ目撃:栃木)
2日午後3時10分ごろ、所野、県立日光霧降アイスアリーナの北東約1.2キロ。体長約50センチ。東に歩いていった。

(再びサル目撃情報:千葉)
4日に千葉市中央区で相次いだ野生とみられるサルの目撃情報は、5日午前も同区内の3カ所から寄せられた。4日からの目撃場所は東から西に移動。市はサルを見つけても近寄らず、警察に通報するよう呼び掛けている。市と千葉中央署によると、5日午前7時半から同11時半にかけて、同区亥鼻や都町の公園などでサルを見たとの通報が寄せられた。目撃されたサルはいずれも1匹。4日と5日の目撃地点は直線距離で最大約3キロ離れている。人にけがをさせたり、畑を荒らしたりといった被害情報は寄せられていないという。市の担当者は「サルに遭遇しても食べ物を見せたり、目線を合わせたりせず、夜間は家に入ってこないように戸締まりを徹底してほしい」と呼び掛けている。

(サル目撃情報:千葉)
4日午後、千葉市中央区大森町や宮崎町で野生とみられるサルの目撃情報が相次いだ。千葉中央署によると、同日午後2時40分ごろから同5時35分ごろにかけて、「屋根にサルがいる」などの通報が付近の住民や通行人から8件寄せられた。通報を受けて同署員が捕獲に向かったが、サルを発見できなかった。サルに危害を加えられたという情報は入っていない。

(ヒグマ4頭、英へ:北海道)
北海道に生息する絶滅危惧種のエゾヒグマ4頭が、約8600キロ離れた英ロンドンに空輸され、中部のヨークシャー野生動物公園で新たな生活を始めた。英メディアが6日報じた。長年「とらわれの身」(デーリー・メール紙)となってきた高齢の4頭は、同公園の専門家の監督・保護の下で余生を過ごす。4頭はリク、カイ、ハナコ、アムの雄雌で、年齢は17~27歳。北海道白老町のアイヌ民族博物館(3月閉館)で展示のため狭いおりに入れられていたのを動物愛護団体のメンバーが見つけ、英国への引き渡しを交渉した。約1年半の「救出作戦」を経て3日、ヒースロー空港に到着、6日までに野生動物公園に移動した。数日間小屋の中で過ごした後、広い屋外の保護区に放されるという。同公園のジョン・ミニオン代表は「博物館はクマたちの世話をする経験や資金がなく、世界中の動物保護団体が解決のため協力し合った。私たちには技術も空間もあり、彼らを歓迎できるのは素晴らしい」と述べた。

(ツキノワグマによる農作物被害倍増:青森)
県が3日までにまとめた2017年度の農作物の野生鳥獣被害状況(速報値)によると、ツキノワグマによる被害額が16年度比92%増の2121万円と、前年度から倍増したことが分かった。ブナの実が16、17年度に凶作だったことが関連しているとみられ、県は緊急対策を講じる。全体の被害額は同2%減の7795万円で2年連続の減少。過去10年間(08~17年度)で見ても減少傾向にあり、県は「対策の効果が出てきた」と分析する。被害調査は鳥獣被害防止特別措置法に基づいて実施しており、県が市町村の情報を集約して農林水産省へ報告している。確定値の発表時期は年内の予定。県は9月に、被害が大きい津軽地域で被害防止対策実習を緊急的に実施し、地元猟友会員などが務める「鳥獣被害対策実施隊員」らを対象に箱わなでの捕獲対策を学んでもらう予定だ。

(沼島のイノシシ初捕獲:兵庫)
兵庫県南あわじ市の離島・沼島で6日夕、イノシシが初めて捕獲された。生後2カ月程度とみられる子ども5匹で、沼島内での繁殖が確実になった。親イノシシは捕まっておらず、来年の出産時期までに捕獲しなければ再び子どもを産み、増加する恐れもある。沼島にはもともとイノシシはいないが、淡路島本島から海を渡って入ったとみられる。ここ数年、畑が荒らされる被害が出ており、住民もイノシシらしき動物を目撃。今年に入り、地域おこし協力隊員が設置したカメラに複数の姿が捉えられていた。6日午後6時半ごろ、山中に仕掛けた箱わなの扉が閉まったことを無線が知らせたため、協力隊員らが確認すると、子ども5匹が中にいた。体重5~6キロ、体長70センチ程度のオス4匹、メス1匹で、6月ごろに生まれたとみられる。猟友会のメンバーによると、イノシシ上陸後の数年間、数は増えていなかったとみられる。このため、妊娠していた個体が沼島に渡って出産し、その子どもが大きくなって繁殖力を付けた可能性があるという。足跡などから、少なくともあと3匹は島内にいるとみられ、来年には再び出産する可能性もある。メンバーらは「親イノシシはさらに警戒心が強くなってしまったが、手が付けられなくなる前に捕獲する必要がある」と話す。

(キョン駆除へ初の専門職員採用:千葉)
千葉県南部で爆発的に増え続け、同県内に約5万頭が生息するとされる中国や台湾が原産のシカ科の特定外来生物「キョン」の捕獲体制を強化するため、千葉県は同県館山市在住で元同市職員の安田邦夫さん(53)を専門職員として採用した。同県はカミツキガメやイノシシを駆除するための専門職員を既に採用しているが、キョンの駆除に特化した専門職員の採用は初めて。任期は3年で、県南部の出先機関に派遣され、キョンの効果的な捕獲方法の開発などを担う。安田さんは平成27年まで館山市職員として25年間勤務し、有害鳥獣から農作物を守る電気柵の設置や地元猟友会との連携などに携わった。イノシシなどを捕獲するわな猟でキョンを捕獲したこともあり、採用に当たってはこうした経験が評価されたという。同県は今年1月に専門職員の公募を行ったが希望者が集まらず採用に至らなかったため、資格要件などを一部緩和し5月に再募集を行っていた。再募集では安田さんを含む4人の応募があり、面接などを経て安田さんの採用が決まった。安田さんは「キョンは足が細く、体重も軽いので、イノシシ向けのわなではわなが作動しなかったり、かかっても抜けてしまう。わなにも工夫するなどして効果的なキョンの捕獲を目指したい」と話している。同県によると、同県内のキョンは同県勝浦市にあったレジャー施設「行川アイランド」が昭和30年代に輸入し、放し飼いに近い形で飼育していたものが逃げ出すなどして野生化したとみられる。同じシカ科のニホンジカが2歳前後まで繁殖できないのに対し、キョンの雌は生後半年ほどで出産が可能。「1年で36%増える」といわれる驚異の繁殖力で増殖を続け、同県内でイネや野菜などの食害が問題となっている。

(「地域力」を武器にサルに対抗:三重)
三重県伊賀市の阿波地区では、専門家や行政とも協力しながら「地域力」を武器にサルに立ち向かい、大幅な被害軽減に成功した。同地区では2000年ごろから農作物への鳥獣害が深刻化。特に下阿波、子延の2集落ではサルが毎日農地に出没し、民家にも侵入するほどにエスカレートしていった。2009年、同地区の住民自治協議会と県・市が中心となり地区全体での研修会を開催。(1)餌場をなくす(2)隠れ場をなくす(3)正しく囲う(4)組織的に追い払う(5)群れ単位で頭数を管理する――という「サル対策の5箇条」などを学べる研修会は好評で、集落単位での活動の礎になった。

(イノシシ狩猟講座人気:茨城)
イノシシによる農作物被害などが広がる中、狩猟者の減少や高齢化を受け若い世代に狩猟を理解してもらおうと、茨城県が本年度から始めるセミナーが人気を集めている。イノシシ捕獲の体験談やジビエ(野生鳥獣肉)試食などのメニューを用意したところ、7月中旬に募集した20人の定員があっという間に埋まった。県は当日の講師に依頼し、座学の「イノシシ捕獲セミナー」を前日に追加することを決めた。定員が既に埋まっているのは、25日午後に城里町で開く講座「ハンティングの魅力セミナー 狩りガールといっしょ」。佐賀県在住のプロハンター、和田晴美さんが「狩りガール」として狩猟体験を語るのをはじめ、ジビエ料理試食会、イノシシの公開解体、イノシシレザークラフト教室などを予定している。講座の人気を受け、県自然環境課は急きょ日程を追加。前日入りする和田さんに講師を依頼し、24日午後1時から、水戸市笠原町の県庁で「イノシシ捕獲技術向上セミナー」を開く。定員は100人。「わなを仕掛けても獲物がかからない」「狩猟を始めたいがどうすればいいか」といった悩みに応じる。いずれのセミナーも初心者から対象で、増え続けるイノシシの生息数や農作物被害、議員提案の「イノシシ対策条例」が4月から施行されたことなどを受けて計画された。イノシシに関し県内では2016年度、農作物被害額が1億円を超え、生息域は27市町村に拡大した。捕獲数も右肩上がりで、15年度は6069頭に上る。一方、狩猟者登録数は減り続け、同年度に3919人となっている。同課は「プロハンターの話を直接聞けるチャンス。イノシシ被害に悩む地域の住民や猟師に興味がある人、狩猟の仲間づくりをしたい人などに参加してほしい」としている。

(暑すぎて海につかるシカ:京都)
京都府舞鶴市の竜宮浜海水浴場で5日、海につかる雄のシカが現れた。この日の市内の最高気温は36・2度。専門家によると、水辺で涼んでいたとみられる。大阪市旭区から家族と友人ら7人で海水浴に来ていた井上理代(りよ)さん(37)は午後2時ごろ、「きゃーっ」という悲鳴を聞いた。浜辺で遊んでいるときだった。見ると、数メートル先の海中に体長1メートル超のシカがいて、夫の直樹さん(36)がスマートフォンで撮影した。シカはのんびり。静かに歩き、立ち止まった。海水浴客は「なんでっ!」と驚いた。海につかっていたのは数分間。子どもたちが近づこうとすると、砂を蹴り上げて山に入っていった。理代さんは「本当にびっくり。気持ちよさそうだった」と話した。奈良の鹿愛護会(奈良市)事務局長の蘆村(あしむら)好高さんは「暑いと川に入るので、同じように海につかったのだろう」と説明。関西野生生物研究所(東山区)によると、シカは泳ぎがうまく、島と島の間を泳ぐこともある。地元の三浜民宿組合長の垣田稔さん(72)は「数日前に初めて浜辺で見て驚いた」と話す。

(鳥獣被害を空から分析:神奈川)
野生鳥獣による被害を防ぐため、愛川町の平山公民館で7月30日、鳥獣被害対策研修会が開催された。町民をはじめ、かながわ鳥獣被害対策支援センターや町職員など約20人が参加し、鳥獣被害や課題・対策について語りあった。農作物などの鳥獣被害は近年増加傾向にあり、神奈川県では2017年4月に専門部署として同センターを設置して、地域ぐるみでの対策を支援している。愛川町の田代・平山地区ではここ数年イノシシの増加が確認されており、同センターでは愛川町を今年の重点取り組み地域の一つに選定。6月にはドローン(無人航空機)を使った上空からの現地調査を実施している。研修会では、調査の結果をもとに作成した地図状の資料から、獣道や掘り起しの痕跡などを解説した。また、イノシシの生態や、被害を発生させないための対策例も紹介した。参加者からは「イノシシの親子を見た」「イノシシの足跡が沢山ある」「山から集落を流れる川がイノシシの通り道になっている」「住宅に至近のところのヤブが繁茂している」など、様々な情報があがった。同センターでは、「今回の情報を踏まえ、今後具体的な対策実行に向けて、地域との合意形成を図っていきたい」と話す。

(「ジビエ肉料理」に芸能人も舌鼓:長野)
7月29日に東京と信州を繋ぐアンテナショップ『銀座NAGANO』で行われていたのは、『長野市中条の魅力伝えます!』というイベント。ジビエ肉料理や西山大豆味噌の試食会、中条に移住したアーティストたちのトークショーなどで同地の魅力を伝えた。中条地区は人口が1816人、市街地から車で30分ほどの中山間地域にある長野市のベッドタウン。豊かな大地を活かし、西山大豆やかぼちゃ、大根、にんじん、きゅうりなど農作物を名産品としているが、シカやイノシシなどに作物を荒らされる被害にも年々悩まされてきた。長野市地域活動支援課 地域おこし協力隊中条地区担当の村松聡さんは、現状をこう話す。「平成28年度の長野県の農業被害額は約9億2000万円。シカやイノシシにより畑を荒らされてしまう被害が多いために罠を仕掛けたり、電気柵を張らなければならないほど農家の方は困っていますね」これまで駆除してきた有害動物のほとんどは土に埋めることで処理をしてきたが、そこには問題点も潜んでいるという。指摘するのは長野農林部 いのしか対策課長の山崎千裕さん。「シカ、イノシシは埋めるのが難しく、それが大変な負担になっているんですね。埋めかたが不充分だと、カラスやタヌキ、ハクビシンなどほかの野生動物が集まってきてしまうという悪循環に陥っています」昨今、中条が抱えるこのトラブルを打破しようという動きがある。“ジビエ肉の食用化”だ。「住む場所によっては、庭にも出てくる」というシカやイノシシ。地元の人たちの間でも、その肉を食べる習慣はあまりないそうなのだが、「せっかくいただいた命なので、美味しくお肉にしてみなさんに広めて、中条の特産品にしていこうといった働きを行政でしています。現在、捕獲したイノシシやシカを食肉化する加工処理施設を建設中です。この施設は今年の3月に農林水産省にモデル指定を受け、最先端の衛生管理も目指していますね」。この日のイベントスペースに集まった大勢の来客者には『しし肉の甘酒ほおば巻』、『シカ肉と夏野菜のラタトゥィユ』といった創作ジビエ肉料理や、有機野菜スティックに西山大豆のみそをディップして提供するといった、長野づくしの食材が振る舞われた。単なるアンテナショップではなく、“長野県と首都圏の人をつなぐ場所”を目標に建てられた『銀座NAGANO』には東京や神奈川、埼玉から集まった人も多く、「シカの肉は初めて食べましたが、思っていたより柔らかく臭みもない」(50代女性)といった意見や、「調理次第でいくらでも美味しくなる可能性があると思いました。もっといろんなメニューが食べてみたい」(60代女性)との声も聞こえてきた。発酵させた年数の違う3種類のみそについても、「1年もの、2年もの、3年ものとで色も栄養素も違うというお話は初めて聞きました。味もはっきりと違っていますね」(40代男性)イベント会場にはタレントの大桃美代子、俳優の小澤征悦、元フィギュアスケート日本代表の八木沼純子ら、中条にゆかりのある著名人も来場していた。大桃に話を聞いてみると、「中条地区に知りあいがいて、“ジビエ食べに来て”くらいの感じでお誘いをいただいたので伺いました。今日はいろいろなお話を聞いて勉強になりましたし……美味しかったです! 中条地区の方々は団結力があって、人がいい方が多いんだなと感じましたね。ソウルフードも多いためか、長野の方は食の話をすると盛り上がるんです。そこも面白いところですよね」ジビエを食肉化する施設は来年3月に完成予定のため、肉を実際に供給できるのは来年の7月以降になりそうだ。イベント後に山崎さんは、「本日お出ししたジビエ料理が首都圏でどのように受け止められるかの反応も見たかったのですが、思ったよりよかったのでうれしいですね」と顔をほころばせた。中条産のジビエ料理が全国を席巻する日も近い!?

(この秋、狩人になろう:山梨)
この秋、命をいただくということについて、大人のための食育といえる貴重な体験ができる小旅行を計画してみては? 日本初のグランピングリゾート「星のや富士」では、昨年初めて開催し、好評を博した狩猟体験ツアーを、今年は10月3日(水)~12月14日(金)の間で日程を増やして開催する。この「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」は、狩猟歴40年以上のベテラン地元猟師から、狩猟肉(ジビエ)について学べるというもの。場所は、星のや富士から、車で30分の本栖湖の周辺。ここは、青木ヶ原樹海に隣接し、鹿や猪にとって豊富な食糧があること、人の立ち入りが少ないことから、鹿・猪の頭数が特に増え続けているエリア。ツアー開催日の午前中、約30分のオリエンテーション後、車で現地に出かけて猟師とともに森に入り、わなを使用した狩猟方法で鹿を狙う様子を見学。昼食後は、仕留められた鹿が食肉としてさばかれていく工程の一部を、技術や温度管理などのこだわりを聞きながら見学・体験する。また、狩猟体験の前日、もしくは当日の夜は、星のや富士で提供する「秋の狩猟肉ディナー」もあわせて食べることもできる(別料金)。このディナーは、星のや富士の屋外レストラン「フォレストキッチン」で開催され、グランピングマスターの手ほどきを受けながら、ダッチオーブンを使って、宿泊客自身がコース料理を仕上げるもの。「狩猟肉ディナー」は通年提供しているが、秋のこのコースでは、山で生きる猟師たちのライフスタイルをコンセプトにして、調理法や食材を決めているのが特徴。猟で冷えた身体を温めるスープ、猟師にしか手に入れることのできない鹿の希少部位を使用したモツ煮、猪とキノコを豪快に合わせたすき焼きなど、星のや富士でこの時季にしか味わえない、野性味あふれるとっておきの料理が登場するので、こちらもぜひ体験してみてほしい。このツアーで狩猟・解体を案内するのは、地元で40年以上のキャリアを持つ猟師の滝口雅博。鹿・猪の生態を知り尽くし、狩り、血抜き、解体、食材としての処理を一貫して自らの手で行い、すべてを高いレベルに引き上げることで、上質な鹿肉・猪肉の流通を実現させている。そんなベテランの滝口氏の技術を直接目にし、話が聞けるのはとても貴重な機会。この狩猟体験ツアーで使用するのは、わな。狩猟の背景には、山梨県でも鹿や猪が増えすぎてしまい、農業・林業への被害が深刻化していることがある。ツアー中盤での昼食は、地元の猟師が慣れ親しんだ、猪肉と秋野菜を煮込んだ鍋料理と、山椒を混ぜ込んだおにぎり。こちらも楽しみ。(食事内容は状況により変更になる場合あり)鹿の希少部位を使用したイタリア料理風のモツ煮は、「狩猟肉ディナー」で提供されるひと品。秋の夜、屋外で楽しむディナーは、最高の贅沢。

(ドローンを活用した害獣対策の実運用へ:千葉)
株式会社ダイヤサービス(本社:千葉県千葉市、代表取締役:戸出 智祐、以下「ダイヤサービス」)はドローンを活用した運用サービスを中心に手がけている企業です。このたび弊社が進める「ドローンを活用した害獣対策の実運用に向けた狩猟方法確立およびビッグデータ化」事業において、2018年上期の公益財団法人ひまわりベンチャー育成基金より助成金の採択を受けましたのでご案内申し上げます。国内全体において昨今、害獣、中でもイノシシやニホンジカによる農作物を始めとした被害は極めて深刻です。今年に入り、千葉市内でもイノシシの目撃情報が出るなど、徐々にその行動範囲は広まってきております。一方で、国として平成35年度までにイノシシ・ニホンジカの生息頭数を半減することを目標としているものの、猟友会を中心とした狩猟者は高齢化が進んでおり、狩猟における生産性向上は喫緊の課題となっております。弊社では県内のドローン関連企業・狩猟会社と手を組み、国の目標達成のためにドローンを活用した効率的な狩猟方法の確立と、適正な生育頭数管理を目的としたビッグデータ化を目指してまいります。

(シカカレーパンできた:高知)
高知県香美市のジビエの魅力を伝えようと、高知市の高知商業高校の生徒がシカ肉を使ったカレーライスパンを開発した。「サクッとジューシー、くせになるで!」と自信たっぷりで、11、19の両日に香美市香北町の集落活動センター前で販売する。パンの開発は昨年度、総合マネジメント科の3年生が授業の一環で取り組み始めた。担当の佐々木翼教諭(33)は同市出身で、香美地区猟友会にも所属。物部の鳥獣被害やジビエのおいしさを話したら、「商品にしたい」と生徒から声が上がったという。パンは物部町のシカ肉や香北町の韮生米が入った甘口のカレーをたっぷり使用。肉は柔らかく、外はカリッと揚がっている。同校近くのパン店「アダージョ」の協力も得て昨年度に開発し、本年度の3年生15人が若干の改良を加えた。7月22日、集落活動センター美良布の開所式に合わせ、100個限定で販売すると、あっという間に完売。水野未歩(みあ)さん(17)は「ジビエが苦手な人もおいしいって笑顔やった」と手応えを感じていた。ジビエに触れる中、猟師を目指したいという生徒も現れていて、山下蓮さん(17)は「猟って人間の本質な気がして。貴重な命をおいしく食べる技術を身に付けたい」と意気込んでいる。両日とも午前9時からパン(300円)150個のほかシシ肉の串焼きも販売する。今後メニューの拡充やジビエに特化したイベントの開催などを目指すという。

(大人気「山師料理」の宿:長野)
長野県伊那市の山中に人が集まる。目当ては長谷部晃さん(45)が手掛けるジビエ料理。地元産のシカやイノシシをフレンチと日本料理のフルコースに仕立てた自称「山師料理」だ。古民家を改装した「ざんざ亭」は、山師料理が楽しめるジビエのお宿として大人気だ。

TOPへ

8/2
(ランニング中の男性、クマに襲われ負傷:秋田)
秋田県警の発表によると、31日午後8時45分頃、鹿角市八幡平の国道341号でランニング中の40歳代男性がクマに襲われ、頭などを負傷し病院へ救急搬送された。男性は、親子とみられるクマ2頭と遭遇したという。大館市十二所では同日午前5時頃、養鶏場の鶏舎側面を覆ったトタンが破られ、比内地鶏8羽が死んでいるのが発見された。この養鶏場では24日にも同様の被害に遭ったという。北秋田市小森では31日午前5時半頃、畑のトウモロコシが食い荒らされているのが見つかった。秋田市太平山谷では午後6時50分頃、民家敷地に出た。

(犬と散歩中の男性、クマに襲われけが:青森)
鯵ケ沢署は30日、青森県深浦町の会社員男性(61)が同町内の農道でクマに襲われ、顔や手、腹にけがを負ったと発表した。男性は会話ができる状態で、命に別条はない。

(「キョン」駆除の専門職員を採用:千葉)
千葉県は、シカに似た特定外来生物「キョン」による農業被害が深刻な問題になっているとして、駆除を専門とする職員を採用しました。「千葉県職員に任命する」千葉県から「キョン」の駆除専門職員として採用されたのは、千葉県館山市の元職員で農業を営む安田邦夫さん(53)です。安田さんは、館山市の職員だった時からイノシシなどの有害獣対策に携わってきた経歴の持ち主で、今後は千葉県の環境政策課副主幹という肩書きで、3年間の任期の専従職員として「キョン」の捕獲方法の開発などを担当します。「(増えていく数に対して)捕獲が全然追いついていかない状況。もっと効果的に捕獲できる方法を見つけられれば」(キョン駆除専門職員に採用 安田邦夫さん)千葉県内のキョンの生息数は推定で5万頭と、9年前に比べておよそ15倍に急増していて、野菜を食い荒らす被害が相次いでいます。

(熊の目撃情報:宮城)
2日午前11時00分頃、登米市迫町新田駒林行政区、下十五丸地内で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
31日午前9時05分頃、登米市迫町新田駒林行政区、寺志田地内で熊の目撃情報がありました。

(またクマの被害:北海道)
後志の島牧村で、クマの目撃が相次いでいます。1日未明にクマが出没した住宅地では、再びクマがあらわれ、倉庫のドアが壊されたほか、役場にはクマが漁船の上にいたという目撃情報も寄せられています。1日午後9時半すぎ、島牧村原歌町の住民から「また敷地内にクマがあらわれ、倉庫のドアを壊された」と、警察に通報がありました。この倉庫は、きのう未明にもクマにドアを壊されていて、猟友会や警察で警戒を強めています。また、きょう午前2時ごろには、村内の漁港でもクマが漁船の上にいるのが目撃されました。目撃した漁師によりますと、船の上にあった魚のエサを食べていたようだということです。役場では、きょうにも箱わなを新たに設置するとともに、住民に防災無線で注意を呼びかけています。

(クマか、食害相次ぐ:秋田)
1日、秋田県内でクマによるとみられる食害が相次いだ。午前9時ごろ、大館市曲田字沢口の畑で、リンゴの木3本(被害額約4万5千円相当)が折られ、実約50個(約5千円相当)が食い荒らされているのを所有者の60代男性が見つけた。同市出川字上野の果樹園では午前11時50分ごろ、モモ約20個(約4千円相当)が食べられているのを所有者の60代男性が見つけた。いずれも周辺には爪痕やふんが残されており、届け出を受けた大館署はクマによる食害とみて注意を呼び掛けている。

(クマ相次ぎ出没:北海道)
1日午前2時20分ごろ、北海道島牧村原歌町の50代男性から「自宅敷地内に体長約2メートルのクマがいる」と110番があった。道警寿都署によると、クマは立ち去ったが、近くの魚加工小屋の引き戸が壊され、別の住宅では玄関のサッシが枠ごと壊されガラスも割れていた。クマは同日午後9時35分ごろにも、近くの倉庫で目撃された。けが人はなかった。周辺では、前日の7月31日夕、約4キロ東の同村元町の住宅地で、ごみ置き場のガラス戸や窓枠が壊されたりしていた。コンロの鉄板にクマの足跡があったという。7月29日にも、近くの宿泊施設の生ごみ処理施設が荒らされ、クマの足跡が残されていた。

(クマ出没:新潟)
上越市名立区の名立区総合事務所敷地内で2018年8月1日朝、体長約1㍍のクマ1頭が目撃された。人的物的被害はなかったが、同市は住民に対し、防災行政無線でクマ目撃に関する周知や注意を呼びかけたほか、市、警察が周辺パトロールを実施している。同市によると1日午前7時50分頃、同区総合事務所建物裏手で、近所に住む女性と、事務所に勤務する男性職員が体長約1㍍のクマ一頭をそれぞれ目撃した。目撃から約30分後、事務所から約80㍍の所を流れる名立川で、川を渡る同一個体とみられるクマを近くの会社に勤務する男性が発見したという。最初にクマが発見されたのは事務所の職員用出入り口に通じる通路。クマが事務所の敷地を横切る所を建物内にいた男性職員が見つけた。目撃情報を受けた同市は近所の名立駐在所に通報したほか、猟友会や区内の保育園、小中学校へ連絡。事務所から最も近い場所にあるたちばな保育園では市の連絡を受け、ただちに保護者宛にメールを送信したほか、建物入り口にも掲示物を貼り、注意喚起を呼びかけるなどの対応を行ったと言う。同市発表の今年の市内でのクマ目撃件数は2018年8月1日午後6時現在、59件で、同区での目撃は合併前上越市や各区のうち、最も多い16件となっている。このうち、6件ほどが同区名立大町の県道など、町場での目撃情報も多数寄せられていることなどから、市では職員によるパトロールに加え、安心安全メールの配信、市ホームページなどを利用し、注意喚起を引き続き実施するという。ほかにも、クマを捕獲するためのおりはすでに設置済みで、今後は熊よけの対策として爆音機も設置する予定。同区総合事務所の三浦晃所長は「目撃時間が朝ということも考慮し、第一報は登園時間の保育園を優先的にした。今後クマが街に降りてこない対策も行う。総合事務所にこれまでの目撃場所を記したマップを掲示するなど、改めて住民に注意喚起していきたい」と話していた。クマが目撃された同区総合事務所は国道8号からほど近く、付近には住宅や商店などもある場所。

(クマ目撃:栃木)
1日午後4時40分ごろ、所野。日光霧降アイスアリーナから北東約1200メートルの道路上。体長約50センチメートル。

(クマ目撃:栃木)
31日午前6時25分ごろ、日光市所野の山林。体長約0.8メートル。南西に日光霧降アイスアリーナ。

(住宅敷地で「クマ」目撃:福島)
30日午後11時50分ごろ、会津若松市東山町の70代女性から「近くの住宅の敷地内にクマがいる」と消防を通じて会津若松署に通報があった。女性にけがはなかった。通報した女性によると、クマは体長約1.2メートル。玄関から約10メートル先の住宅敷地内で何かを食べているクマを発見した。女性方近くの畑では、防護用のネットが破られるなどのクマによるとみられる被害が見つかった。福島市で31日、クマが目撃された。けが人はなかった。

(サル目撃情報相次ぐ:栃木)
真岡市内で7月30日から8月1日にかけて、サルの目撃情報が相次いでいる。同市農政課によると、サルは体長約90センチの雄とみられ、人になれており、30日には窓から民家に侵入して、手を差し出すしぐさをしたという。一方で威嚇する様子もみられるという。

(鳥獣の農林業被害が最少、柵設置や緩衝帯が奏功:群馬)
平成29年度の野生鳥獣による県内農林業の被害額(速報値)が5億6522万円となり、過去10年間で最少となったことが30日、県のまとめで分かった。被害額は前年度に比べ約4500万円減少した。農業被害は3億866万円(前年度比4・9%減)、林業被害は2億5655万円(同10・1%減)だった。加害鳥獣の被害金額を種別でみると、シカが最も多く1億9390万円で全体の34%を占め、次いでカモシカ1億4527万円、クマ8480万円。地域別では、農業の盛んな吾妻地域、林業の東部地域で被害額が大きかった。県は、農業被害額が減少した要因について、侵入防止柵の設置や緩衝帯の整備を進めたことで、「効果が着実に現れてきている」と分析。鳥獣の食料となる木の実などが一定量あり、農地への出没が少なかったことも、一因となった。主な鳥獣の捕獲総数は1万6294頭で、過去2番目に多かった。種別では、シカが最多の8508頭、イノシシが6715頭だった。

(ツキノワグマ狩猟、18年も11月に解禁:兵庫)
兵庫県は30日、2018年度のツキノワグマの狩猟期間を、17年度と同じ11月15日~12月14日とする方針を明らかにした。捕獲上限数は生息状況から137頭としたが、17年度の狩猟数が1頭しかなく「狩猟者1人当たり1頭」の原則は撤廃する。県内のツキノワグマは、長らく狩猟が禁止されてきたが、推定生息数が「絶滅の恐れは当面ない」とされる800頭を超え、16年度に20年ぶりに解禁された。しかし、クマ猟の装備がそろっているハンターが少なく、2年で捕獲されたのは計5頭にとどまっている。3年目の今年は、17年当初の推定生息数が918頭だったことから、上限数を15%に当たる137頭と設定。また、広域で移動するクマに対応するため、9月にも京都、岡山、鳥取との4府県共同で管理協議会を設置する。

(クマ被害防止へ「単独行動控えて」:秋田)
秋田県鹿角市八幡平の国道341号でクマによる人身被害が発生したことを受け、関係者の対策協議会が1日、市役所で開かれた。現場近くの山林に野イチゴなどクマが好む植物があったことを県の担当者が報告し、「今後も出没する恐れがある。周辺での単独行動は控えてほしい」と注意を呼び掛けた。市によると、同市の男性(42)が31日午後8時45分ごろ、国道をランニング中に親子とみられる2頭のクマに襲われ、後頭部や太ももなど9カ所に裂傷を負った。

(水道水に濁り、12万8000世帯に影響か:大阪)
東大阪市は1日、市内の一部地域で水道水が濁り、約12万8000世帯の約24万7000人に影響している可能性があると明らかにした。停電で一時断水したことが原因としている。健康被害は報告されていないが、市は注意を呼び掛けている。午後6時ごろから「水道水が濁っているが、飲んで大丈夫か」といった問い合わせが160件以上寄せられた。関西電力によると、カラスが電線と電柱に接触し、周辺で計約540世帯が停電したという。

(ジビエ認証、運用始まる)
鹿やイノシシなど野生鳥獣の肉(ジビエ)の品質に国がお墨付きを与える「国産ジビエ認証」制度の運用が31日、始まった。日本ジビエ振興協会が「認証機関」となり、認証取得を目指す処理施設を公募した上で、衛生管理や流通規格を審査する。一定の基準を満たした認証事業者は、ロゴマークをジビエ商品に貼り付けての販売ができ、9月にも第1弾商品の出荷が始まる見通しだ。認証制度は、ジビエの安全性を国が保証することで、販路拡大や消費拡大を後押しする。衛生管理や流通規格で一定の基準を満たした食肉処理施設を、国が選んだ認証機関が認定する仕組み。7月に認証機関に選ばれた日本ジビエ振興協会が31日から食肉処理施設の募集を始めた。国産ジビエ認証は、①厚生労働省が定めるガイドラインに基づく衛生管理②カットチャートを基にした各部位の切り分け方③捕獲から販売までを追跡できるデータ管理やラベル表示──の三つの基準を満たすことが主な条件。手続きの詳細はホームページに掲載している。認証機関となった同協会が現地審査などを行って処理施設を認証する。同協会によると、農水省の「ジビエ倍増モデル整備事業」のモデル地区などから既に認証取得に向けた問い合わせがあるという。農水省は「処理施設は売り先の確保が大きな課題。認証マークの認知度を高め、販路拡大につなげる新たな仕組みを目指す」とする。同協会の鮎澤廉事務局長は「安全でおいしいジビエが出回ることで、消費拡大と処理施設の採算向上など、好循環につながってほしい」と期待する。

(ジビエ情報を発信するポータルサイト)
株式会社テレビ東京コミュニケーションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:大島 信彦)は、農林水産省 平成30年度鳥獣被害防止総合対策交付金(全国ジビエプロモーション事業)の一環で、ジビエ消費拡大のため、ジビエ情報のポータルサイト「ジビエト」を公開しました。野生鳥獣による農作物被害額は、近年、200億円前後で推移しており、平成28年度は約172億円。その7割がシカ、イノシシ、サルによるものです。鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加、さらには森林の土壌流出、希少植物の食害、車両との衝突事故等、様々な被害をもたらしています。そのような鳥獣被害防止のため、有害鳥獣の捕獲を進めるだけでなく、捕獲鳥獣を地域資源(ジビエ等)として活用し、農山村の所得に変える、有害鳥獣を「マイナス」の存在から「プラス」の存在に変える取組が始まっています。株式会社テレビ東京コミュニケーションズでは、ジビエの消費拡大に向けたジビエの利活用をPRする事業を行なっております。ジビエのポータルサイト「ジビエト」ではジビエ消費拡大のための情報発信を行なっております。「ジビエを今より、ちょっと身近に」をコンセプトに<ジビエと食>、<ジビエと農村>、<ジビエと文化>など、これまでジビエに関心のなかった方にも、ジビエを今までより身近なものとして感じていただくための情報を発信します。ジビエ料理を提供する飲食店情報をはじめ、イベント情報や日本各地の取組についての紹介、今後は動画コンテンツなどの配信を予定しております。またサイトでは、飲食店・ショップ・イベント、その他ジビエに関する情報掲載について募集を行なっております。サイト内の【「ジビエト」掲載希望の方へ】よりお問い合わせください。

(イノシシ威嚇のスーパーモンスターウルフ:兵庫)
兵庫県淡路市が有害鳥獣対策として導入を検討しているオオカミ型ロボット「スーパーモンスターウルフ」の実証実験が1日、市内2カ所の農地で始まった。最初の設置場所は北淡地域の生田畑地区と東浦地域の上畠地区。田園地帯に響き渡る咆哮を聞いた関係者らは「これならイノシシも寄りつかない」と成果を期待した。毛皮で覆われたリアルな外観に加え、音と光でイノシシやシカを撃退する「スーパーモンスターウルフ」は、北海道奈井江町の機械部品加工「太田精機」が北海道大などと共同開発。体長65センチ、体高50センチで、野生動物をセンサーで感知すると、首を振り光を放つ。オオカミの鳴き声や人間の声など57種の威嚇音は、1~2キロ先まで届くという。現在、全国で40体設置され効果が確認されているが、関西では初の実験となる。淡路市は6月、同社から実機を借り市役所に展示。実証実験を行う農家らを募集したところ、30団体から希望があり、抽選で8団体を選んだ。2体のウルフを来年3月まで、2カ月間ずつ貸し出し効果を検証する。生田畑地区では、棚田の空き地に本体とバッテリー、太陽光パネルなどを設置。作動させると90デシベルの大音量で、オオカミの遠ぼえや電子音、「お前だけは許さない」と叫ぶ人の声などを響かせた。設置に立ち会った太田精機の太田裕治代表(59)は「見通しがよく設置には絶好の環境。必ず効果があるだろう」と自信を見せる。地元の農業の男性(71)は「毎日のようにイノシシに荒らされて困っている。電気柵よりも管理の手間も少ないので、効果が上がればありがたい」と話していた。

(捕獲したイノシシを小中学校の給食に:長崎)
島原市教委は、農産物に大きな被害を与えているイノシシを小中学校の給食に活用できないか検討している。26日は市内で試食会を開き、保護者らに意見を求めた。学校教育課ではコスト面なども考え、導入の可否を10月末までに結論づける方針。試食会は島原市学校給食会(前田清英理事長)主催。島原市や島原市議会、小中学校のPTA関係者ら約60人がイノシシ料理を味わった。メニューはイノシシ肉を使ったカレーや甘辛揚げ、ひき肉にして野菜や豆などと煮込んだメキシコ料理のチリコンカンの三つ。小学校の栄養教諭が考案し、同会の調理員が料理した。試食した島原市立第三小PTA役員の植木紀代子さんは「甘辛揚げは肉が硬かったが、全般的においしかった。臭みもなく、子どもたちも抵抗なく食べられるのでは」と話した。試食後は「学校給食に適しているか」「その理由」「意見・感想」を聞き取るアンケートもあった。島原市農林水産課などによると、2017年度のイノシシによる農産物被害額は107万円。同年度のイノシシの捕獲数は663頭で、うち114頭が市内の処理加工施設で食肉化され、首都圏などに供給された。残りは焼却したり、埋めるなどして処分したという。長崎県内では対馬市が既に、小中学校の給食にイノシシの肉を使っている。

(下農アグリ研究班が高校生レストラン:長野)
下伊那農業高校アグリ研究班は29日、「信州ジビエ 高校生アグリレストラン」を飯田市錦町のシルクホテルで開いた。野生鳥獣の肉を使う「ジビエ料理」をテーマにした5年目の取り組みで、今年は中華料理に初挑戦。シカ肉のロースとモモ肉を使ったランチを提供し、「とってもおいしい」の声には笑顔で応えていた。料理はシカ肉のカルパッチョ、ロース肉を使って酢豚風にアレンジした「酢鹿」、モモ肉を使う春巻き、中華卵スープ、下農で加工されたイチゴジャムが特徴の杏仁ムース―の5品。3~4カ月前から準備し、試行錯誤を重ねた。この日はオープンに向けて調理したり、接客対応するなど研究班1~3年生の12人が協力。提供した料理はどれも好評で、班長で3年の木下優樹さん(18)は「3年生にとっては最後のイベントなので力が入った。苦労もあったけど、喜んでもらえてうれしい」と話していた。40人分を用意し、シカ肉は10キロ以上使う。下処理を施したことで、高森町山吹の女性(39)は「シカ肉に臭みがなく、とってもやわらかい」とうなづいていた。生徒には「シカ肉が苦手な人にも食べてほしい」といった思いもあり、家庭で調理できるようレシピも渡した。

TOPへ