<射撃ニュース10月>
10/14
(鳥獣捕獲策を強化、11月から集中期間)
政府は13日、野生鳥獣の捕獲強化策を、自民党の鳥獣被害対策特別委員会などの合同会議で示した。今年から「集中捕獲キャンペーン」を狩猟期に展開し、都道府県が設定する重点エリアに捕獲者やわな、資金を集中投入。2021年度予算の概算要求では大幅増額を求め、捕獲1頭当たりに支払う交付金の仕組みを拡充する。鹿とイノシシの年間捕獲頭数で、近年実績を約20万頭上回る140万頭を目指す。キャンペーンは、狩猟期間を基準に各都道府県が設定し、11月ごろから翌年3月ごろまでとなる見込み。重点エリアは、野生鳥獣による農作物の被害額が増えている地域などを選ぶ。高知県など、全域を設定する県もある。政府は23年度までの10年間で、鹿とイノシシの生息頭数を半減させる目標を設定している。達成には当面、年間140万頭の捕獲が必要だが、近年は120万頭程度で頭打ちの状況が続く。都道府県単位の年間捕獲目標は未達成の地域も多く、キャンペーンなどを通じ、てこ入れする考えだ。農水省は、21年度予算の概算要求で、鳥獣被害対策に20年度当初予算比60億円増の162億円を計上した。「鳥獣被害防止総合対策交付金」による捕獲1頭当たり7000~9000円の交付金を拡充し、一定頭数以上の捕獲に対して最大2倍にしたい方針だ。県による独自の支援策で捕獲頭数の増加に上乗せした事例では、イノシシの捕獲頭数が増えた県もあるといい、同様の効果を全国に広げる狙いがある。同委員会の宮腰光寛委員長は「ここからこの問題は解決に向かったと言っていただけるよう、確実に結果を出さなければいけない」と強調した。

(クマに襲われ50代男性けが:新潟)
13日午後、阿賀町の河川敷で50代の男性がクマに襲われ、頭や首などにけがをして病院に搬送されました。命に別状はないということで、警察と町がパトロールなどをして注意を呼びかけています。13日午後2時45分ごろ、阿賀町広谷付近の常浪川の河川敷で石拾いをしていた福島県の50代の男性が背後からクマに襲われました。警察や消防によりますと、男性は頭や首、背中など3カ所をひっかかれるなどしてドクターヘリで病院に搬送されたということですが、意識はあり、命に別状はないと言うことです。現場は阿賀町の山あいにある温泉施設の裏手の河川敷で、警察と町では地元の猟友会と協力して周辺のパトロールなどを行うほか、町が各世帯に配布している防災用のテレビ電話なども活用し、クマに出会った際の対処法などを伝えるということです。今年度の県内のクマによる被害者は10人目で、県は「クマ出没特別警報」を出して県民に厳重に警戒するよう呼びかけています。

(野生動物由来の感染症、調査へ)
環境省は野生動物由来の感染症の調査・研究に乗り出す。野生動物が感染源と考えられている新型コロナウイルスのような感染症が、今後、人に広がる前に防げるよう、野生動物の保護・管理に研究の知見を生かす。来年度の概算要求に経費約2億5千万円を盛り込んだ。野生動物が感染源となる病気は、人獣共通感染症や動物由来感染症と呼ばれる。重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)などで、SARSはコウモリ、MERSはラクダなどがウイルスの宿主と推定されている。新型コロナもコウモリやセンザンコウなど何らかの野生動物が感染源と考えられている。これまでは、人に広がってから対策が取られることが多く、野生動物がどういった病原体を持っているかなどは詳細に把握されてこなかった。調査・研究では、まず関係省庁や国内の研究機関・大学と連携して、人獣共通感染症関連の情報を集約。イノシシやニホンジカ、タヌキなど狩猟鳥獣を中心に対象の動物を決定して、国内の野生動物の地域別の病原体の抗体保有率や生息密度、人間との接触機会などを勘案してリスクを評価する。その結果を柵の設置や捕獲、モニタリングなど野生動物の保護・管理に生かす。

(野生イノシシのCSF(豚熱)感染を確認:新潟)
新潟県は13日、三条市で発見された死亡野生イノシシにおいてCSF(豚熱)感染が確認されたと発表した。県内13例目となる。今月6日に三条市上谷地で発見された死亡野生イノシシ(幼獣、雌、体長80cm、体重20kg)を13日に中央家畜保健衛生所にて遺伝子検査したところ陽性と判定された。CSFは、CSFウイルスが感染することにより起こる豚・イノシシの熱性伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴。治療法がなく、発生した場合の業界への影響が甚大である家畜伝染病という。ただ人へ感染することはない。また豚肉はすべて病気や異常がないか検査し合格したものだけが流通するため、感染豚の肉が市場に出回ることもない。なお仮にCSFにかかった豚の肉や内臓を食べても人体に影響はないという。国内では平成30年9月9日に岐阜県の養豚農場において国内26年ぶりとなるCSFの発生が確認された。以来、岐阜県、愛知県、長野県、三重県、福井県、埼玉県、山梨県及び沖縄県(8県)の農場で発生が確認されているほか、長野県、滋賀県、大阪府、山梨県の関連農場および関連と畜場でも発生が確認されている。一方、新潟県内では、今年4月に妙高市で発見された死亡野生イノシシにおいてCSF感染が確認されて以降、今回の確認されたものも含めて、死亡イノシシ8例、捕獲イノシシ5例の陽性が確認されている。ただ新潟県内では養豚農場での発生はない。なお県では今年1月から、県内全ての養豚農場の飼養豚に対し、定期的なワクチン接種を実施しているほか、野生イノシシへのCSF検査、経口ワクチン散布などを実施している。

(玄関ガラス割られるクマの仕業か:新潟)
13日朝、阿賀町の住宅で、玄関付近のガラスが割れているのが見つかり警察はクマによるものと見て注意を呼びかけています。県内ではクマに襲われる被害が相次いでいることから県が12日「クマ出没特別警報」を出していて厳重な警戒を呼びかけています。13日午前6時ごろ、阿賀町津川の住宅で、この家に1人で住む80代の女性がガラスの割れる音を聞き、確認したところ、玄関先にある風や雪を避けるための風除室のガラスが割れているのを見つけ、警察に通報しました。警察が確認したところ、住宅付近にはクマの足跡が数多く残されていて警察はクマが割ったものと見ています。当時住宅にいた女性にけがはありませんでした。現場は津川中学校のすぐ近くにあり、中学校では13日、保健体育の授業や部活動の際に学校外で活動するのを禁止し、生徒の下校時には保護者に迎えに来るよう連絡する予定だということです。県内では19年ぶりに死者が出るなどクマに襲われる被害が相次いでいて、県が12日、「クマ出没特別警報」を出し厳重な警戒を呼びかけています。この家に住む女性の親戚の80代の女性は「この辺りは結構住宅がたくさんあり、こんなところまでクマが来るとは思わなかったのでびっくりした。気をつけようという話はしていたが、こわいばかりでどうしたらいいかと思っています」と不安そうに話していました。

(クマの目撃件数が過去最多に:石川)
石川県内では、このところ、市街地などでのクマの出没が相次いでいますが、ことしに入ってからの目撃件数は400件を超え、過去最多となったことがわかりました。NHKが県内の各市や町に取材してまとめたところ、12日までに自治体に寄せられたツキノワグマの目撃件数は合わせて420件でした。県は、平成17年以降、クマの目撃件数をまとめていますが、年間を通してこれまででもっとも多かったのは平成22年の353件で、ことしはすでにこれを大幅に上回っています。自治体別では、▽小松市がもっとも多く132件、次いで▽金沢市が102件、▽加賀市が50件、▽白山市が44件、▽能美市が28件、▽宝達志水町が25件などとなっています。このうち小松市では、10月7日に高齢の女性がクマに襲われて頭などにけがをしたほか、13日朝も、市内の住宅街でクマ1頭が目撃されました。県は、10年ぶりとなるクマの「出没警戒情報」を県内全域に出して、▼クマを引きよせる生ごみなどを外に放置せず、▼クマの活動が活発になる早朝夜間の外出を控えるなど、警戒を呼びかけています。

(クマの出没続発:山形)
12日午前6時15分ごろ、酒田市吉田の路上でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった50代男性が酒田署に届け出た。同9時半ごろ、同地区東側の水路内にいるところを地元猟友会員が発見し、午後0時45分ごろに駆除した。同署によると、クマは体長約1メートル。男性が走行中、道路を横断するところを見つけた。最初の目撃現場は吉田公民館から東に約900メートル。その後、地区内の休耕田での目撃情報が同署に複数寄せられた。署員や地元猟友会が警戒していたところ、ふたが付いた深さ約80センチ、幅約40センチの水路内にいるのを見つけ、爆竹でおびき出して捕獲した。11日午前6時5分ごろ、酒田市上青沢で親子とみられるクマ3頭を目撃したと、栗拾いをしていた市内の70代男性が酒田署に届け出た。同署によると、クマの体長は1頭が約1メートル、他の2頭が約70センチ。3頭は男性から30メートルほど離れた場所にいたが、その後木に登り姿を消したという。現場は内郷公民館から東に約60メートルの栗林。鶴岡市本郷で11日夜、地元住民によるクマの目撃が相次いだ。午後9時40分ごろ、あさひ小の南西約400メートルの本郷橋を車で走っていた60代男性が、歩道を歩いている体長約1.5メートルのクマ1頭を目撃し、110番通報した。同10時ごろには40代女性が車で移動中、上本郷公民館の南約380メートルの道路上に体長約1.3メートルのクマ1頭がいるのを見つけ、鶴岡署に届け出た。同署によると、二つの目撃場所の距離は約1.7キロ。11日午前6時5分ごろ、真室川町釜渕の真室川北部小グラウンドでクマ1頭を目撃したと、近くの70代男性が新庄署に通報した。同署によると、クマは体長約1メートル。男性が自宅窓からグラウンド内を走り回るのを見た。クマはその後、南東の林の中に走り去ったという。11日午前2時45分ごろ、南陽市金山の路上でクマ3頭を目撃したと、バイクで通り掛かった50代男性が南陽署に届け出た。同署によると、男性が主要地方道山形南陽線を走行中、体長約1メートルとそれぞれ約40センチの2頭の計3頭が道路を横断し、東側の山中に入っていった。現場は金山公民館から南東に約150メートル。12日午後4時50分ごろ、高畠町金原の国道399号でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった町内の70代男性が南陽署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。男性が走行中、道路を右から左へ横切り、果樹畑に入っていった。現場は金原橋から西に約400メートル。12日午前8時50分ごろ、米沢市口田沢で、クマ1頭を目撃したと、近くに住む60代女性が米沢署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。女性は玄関から出たところ、約200メートル離れた田んぼから南東のやぶの方に歩くのを見た。現場は三沢西部小から東に約150メートル。11日午前9時ごろ、米沢市赤崩で、70代男性が車で赤崩橋西端付近を走行中、クマ1頭を目撃したと、110番通報した。米沢署によると、体長は約1メートルで、道路北側のやぶから出てきて、すぐに戻っていったという。現場は南原小から南東に約1.5キロ。小国町で11日、クマの目撃が2件相次いだ。小国署によると、発見された場所や時間が近いことなどから同一個体の可能性が高いという。午前6時10分ごろ、小国小坂町でクマ1頭を目撃したと、散歩中の70代男性が小国署に届け出た。同署によると体長約1メートル。男性がふれあい橋を歩いていたところ、近くの横川河川敷にいた。同50分ごろ、緑町2丁目でクマ1頭を目撃したと、在宅中の70代女性が小国署に届け出た。同署によると、体長は約1メートル。女性が自宅窓から外を見ると、横川左岸の浅瀬を歩いていた。

(クマ出没相次ぐ、箱わなで捕獲も:北海道)
積丹、古平両町でクマの出没が相次いでいる。11日には積丹町の農家の倉庫でトウモロコシが食べられたほか、古平町では箱わなで今月2頭目となる成獣が捕獲。キノコ採りで山に入る人が増える時季とあって両町は「冬眠前に餌を求めてクマの活動が活発化しており、安易に入らないでほしい」と注意を呼び掛けている。「屋外でクマを見たことは何度かあったが、建物に入られたのは初めて。鉢合わせていたらと考えると恐ろしい」。積丹町野塚町の農家男性は振り返る。11日午前7時40分ごろ、倉庫で乾燥させていたトウモロコシ約300本が食べられた跡を見つけ町に通報した。

(軽乗用車とクマ衝突:秋田)
13日午後5時40分ごろ、秋田県小坂町小坂字坂ノ上の県道大館十和田湖線(通称・樹海ライン)で、大館市の40代男性の軽乗用車が体長約1メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。

(神社に逃げ込んだクマ駆除:富山)
13日午前6時15分ごろ、入善町春日で、住民男性がクマ1頭を目撃し、入善署に通報した。

(クマ対策で「広域駆除隊」を結成:福井)
県内でクマの出没が相次ぐ中、県の猟友会は「広域駆除隊」を結成し市町をまたいだ対応に乗り出す。県は12日ツキノワグマ出没対策会議を開き、県内の市町の担当者や県猟友会のメンバーが出席した。この中で、県は今年度のクマの出没件数は9日現在で612件で、去年の同じ時期に比べ177件増えていて、市街地を含め平野部での出没が目立っている現状を報告した。こうした事態を受けて、県の猟友会は66人のメンバーで構成する「広域駆除隊」を結成し、市町をまたいで会員の少ない地域の対応を強めることを明らかにした。県では去年までの傾向から冬眠に入る12月までは警戒が必要だとして、エサとなる柿の収穫などを急ぐよう呼び掛けている。

(クマ出没過去最多「危機的な状況」:福井)
福井県内でクマの出没や人身被害が相次いでいることを受け、臨時のツキノワグマ出没対策会議が10月12日、県庁で開かれた。県内の4~9月の出没件数は517件と過去最多を更新し、引き続き行動が活発化していることを確認。市街地や日中の出没など大胆な行動が目立ち、県は「例年にも増して危機的な状況」と対策に万全を期すよう呼び掛けた。被害状況や対策を共有しようと、各市町や猟友会などから約40人が参加した。県によると4~9月の出没件数517件は前年同期と比べて126件増で、統計を取り始めた2004年度以降最多となった。9月以降は冬眠前に餌を求めて行動を活発化させる時期で、今年は中旬から主に嶺北地域での出没が急増。下旬からは市街地や集落への出没も目立ち、9月30日~10月9日には4人が襲われけがを負った。県担当者は会合で、時間帯や場所を問わずクマが出没している状況を説明。出没が増える時期は前年と比べて1~2週間早く、例年ピークを迎える10月中旬~11月中旬には餌への執着がさらに高まって日中に出没したり、餌のある場所に長時間居座ったりと「大胆な行動を取る危険性が高くなる」と注意を促した。また、出没地点については「昨年より、さらに平野部に迫っている」と指摘。10月2~3日に出没した坂井市のケースでは現場は山から5~6キロ離れ、クマは連続した森林や点在する林、河川敷のやぶなどに潜みながら移動した可能性があるとした。その上で、柿やクリなどを早めに収穫するなど対策を示し、各市町で周知を図るよう要請した。

(クマ対策「対症療法」では限界:新潟)
新潟県内でクマによる人身被害が相次ぐ中、県は12日に独自の特別警報を出すなど対策に力を入れている。本年度、県庁内に新設された「鳥獣被害対策支援センター」が市街地に出没した際の対応マニュアルを新たに作り、実地訓練も行った。ただ、過疎化による里山の荒廃でクマの生息域が拡大しているとみられ、こうした「対症療法」だけでは限界もある。

(83歳襲ったクマは「世間知らず」:秋田)
秋田県藤里町の町道で7日、83歳の女性がクマに襲われて顔の裂傷や頭の骨が折れる大けがを負った。現場は住宅街で、クマが出没するような場所ではない。なぜ日中に姿を現し、人間を襲ったのか。専門家に聞いた。8日、藤里町であった関係機関によるツキノワグマ被害緊急対策会議。県自然保護課の近藤麻実主任は、朝夕に比べそれほど活動的ではない日中に住宅街に出没した理由について、「解釈に苦しむ。クリが多い高台から住宅街に下りて来る動機があるのか」と首をかしげた。女性が被害に遭った住宅街の近くには藤琴川が流れ、対岸の高台にはクリの木がある。高台にはクマによるとみられるクリが食べられた痕跡や、座ったらしい跡もあった。また、河原には草が押しつぶされた獣道があり、フンも落ちていた。このため、クマは高台から人が行き来するのが困難な急斜面を下りて川を渡り、住宅街に来たとみられている。河原の獣道は痕跡がはっきりし、複数回通った可能性も考えられるという。近藤主任は「食べられる物があるなど、通う理由があったのかもしれない」と話す。

(クマ目撃続く:石川)
石川県内で10日夜から12日にかけ、クマの目撃や痕跡情報が相次いだ。いずれも猟友会員や警察官が巡回し、住民に注意を呼び掛けた。けが人はいなかった。金沢市では12日に計3件の通報があった。午前1時25分ごろ、つつじが丘の民家近くでクマを住民が目撃し、午前6時ごろには七曲町の民家付近でカキの木に登るクマが目撃された。加賀市橋立町では10日午前1時半ごろ、国登録有形文化財の北前船主屋敷「蔵六園(ぞうろくえん)」で防犯カメラにクマ1頭が映っていた。11日に住民が大聖寺署に通報した。小松市では10日夜から12日、クマの目撃が8件続いた。能美市には徳山町や大口町など7件の目撃情報が寄せられた。川北町土室では12日朝、住民が体長1メートルほどのクマ1頭を見つけ、町役場に知らせた。かほく市高松弓道場付近では12日午後9時50分ごろ、クマが目撃された。

(ハイキングコースでクマ目撃情報:静岡)
焼津市の満観峰ハイキングコースでクマの目撃情報が相次いで寄せられ、市が注意を呼び掛けている。焼津市によると、11日正午ごろ満観峰ハイキングコースの鞍掛峠付近で、ハイカーたちから親1頭と子ども2頭とみられる計3頭のクマの目撃情報が複数寄せられた。市はハイキングコースの登り口付近4か所に注意を呼び掛ける張り紙を掲示し、ハイキングをする際はクマよけの鈴を携帯したりエサとなるような残飯は持ち帰ったりするよう呼びかけている。クマの目撃を受け、焼津消防署は、14日に付近で予定していた山岳救助訓練を延期するという。

(住宅地の田んぼにクマ:秋田)
12日午後4時50分ごろ、横手市婦気大堤字下久保のスーパーや衣料品店が並ぶ駐車場に隣接する田んぼで、体長約1メートルのクマ1頭が目撃された。被害はない。横手市によりますと市内の小中学校は13日まで秋休みで、クマの目撃を受け旧横手市内の7つの小中学校は部活動を休みにして不要不急の外出をしないよう呼びかけました。14日からは通常通りの登校とし、部活動も行われます。全国的にクマによる人身被害が相次いでいて、7日には藤里町で80代の女性がクマに襲われ大けがをしました。警察によりますと、今年クマの目撃件数は802件で去年の同じ時期と比べて185件増えています。クマが目撃された周辺では警察などが周辺を見回り、住民に注意を呼びかけています。

(またクマ、中学生が集団下校:富山)
12日午前10時ごろ、氷見市朝日丘の住宅地にあるのり面の茂みにクマがいるのを、通り掛かった70代男性が目撃し、近くの会社を通じて110番した。9日朝には現場から北へ約400メートルの上日寺境内(朝日本町)でクマが目撃されている。どちらも成獣とみられ、市は同じクマの可能性が高いとみて住民らに注意を呼び掛けている。現場は、あさひの丘こども園の南側。のり面の上の高台には朝日丘小学校と南部中学校があり、付近には住宅が立ち並んでいる。氷見署と市、猟友会は、クマが通った痕跡を茂みで確認。2時間半にわたって付近を捜索したが、クマは見つからなかった。朝日丘小はこの日、運動会の振り替え休日で児童は登校していなかった。あさひの丘こども園はクマの目撃を受け、園庭での活動を中止。南部中は署員や教員らが見守る中、生徒を集団下校させた。赤ちゃんを連れて同こども園を訪れた近くの会社員、川嶋なつみさん(32)は「上日寺にクマが出てから散歩を控えている。早く捕まるか、山に帰ってくれればいいのに」と話した。

(イノシシ目撃:新潟)
新潟県三条市によると10月13日午後6時50分ごろ、三条市鶴田一丁目地内の信越本線付近でイノシシの目撃情報があった。

(イノシシの出没:佐賀)
令和2年10月13日午後7時45分ころ、杵島郡白石町大字深浦所在の白石町立有明南小学校東側付近において、イノシシ1頭が出没しました。

(クマの目撃相次ぐ:石川)
14日午前、小松市内の住宅地でクマの目撃が相次ぎ、警察や市の職員が現在も捜索を続けている。クマが目撃されたのは小松市林町のこまつドーム付近で、14日9時30分ごろ、パトロールをしていた市の職員が付近の森にクマが逃げ込む様子を目撃した。また、その3時間前の午前6時半ごろには小松市下粟津の住宅地にある公園などでも目撃されている。クマは体長1メートルほどで成獣とみられている。今のところ、けが人はおらず警察や市の職員が現在も捜索を続けている。

(工場にクマ、足跡残し逃げる:福井)
10月13日午前9時半ごろ、福井県越前市新在家町の越前和紙加工場内に入り込んだクマの成獣を、作業中の従業員が発見した。クマは工場南側の竹やぶに逃げ込み、市や越前署、地元猟友会が周辺を捜索したが見つからなかった。市は付近にクマがいる可能性があるとして注意を呼びかけている。現場は越前市岡本郵便局北側にある清水紙工。11日夜には近くの民家ガレージ内で成獣が目撃されていた。クマは体長約1メートル。工場内を走り回り、和紙などを踏み荒らし外に逃げた。原紙約20枚にクマの足跡や尿がつく被害があった。市は付近住民に注意を呼び掛けるチラシを配布したほか、近くの山に捕獲おり1基を設置した。同社の清水一德社長は「ラジオや機械の音がしているにもかかわらず入ってきた。思い出すだけでも恐ろしい」と話し、近くに住む80代女性は「60年住んでいるが、この辺でクマが出るのは初めて」と驚いていた。

(クマ目撃:新潟)
新潟県三条市によると、10月11日午後5時30分ごろ、三条市下田地域の大谷地地内、塩野渕橋付近で、13日午前10時30分ごろに下田地域の笠堀地内の民家付近でクマの目撃情報があった。

(親子のクマ3頭目撃:栃木)
13日午後6時40分ごろ、船生の路上、体長約1メートルの親グマ1頭と体長約50センチの子グマ2頭。

(県警ヘリ、街地でクマ捜索:秋田)
秋田県横手市の市街地で12日にクマが目撃されたことを受け、県警は13日、ヘリを出動させるなどして付近を捜索したが、クマは見つからなかった。近くの横手南中学校は秋休み中だが、部活動を急きょ中止とした。同校は14日の登校時、教職員や横手署員が通学路で警戒に当たるとしている。市と横手署によると、市内では12日午後4時40分以降、JR横手駅から南西に約1キロの婦気大堤や赤坂でクマの目撃が相次いだ。クマはグランマート横手店や横手赤坂簡易郵便局などの付近道路や田んぼを移動していた。いずれも住宅地に近い。

(防犯カメラに巨大クマの姿:石川)
暗闇のなかで動く足。軒先の木に登って屋根に上がろうとしているクマです。10日午前1時半ごろ、石川県加賀市の防犯カメラが捉えた映像です。クマが現れたのは加賀市の蔵六園という庭園です。漁港から約800メートルの距離で近くには中学校もあります。これまで周辺でのクマ出没は聞いたことがないといいます。蔵六園を管理・中越由美子さん:「日ごとに怖くなります。(映像を)見た時はそんなでもなかったけど、よく考えると毎日毎日怖くなります。普通の場所にクマが出るのが怖いですね。木を登る速度を見たら、すごく速く上がっていたので逃げられないわね」。加賀市では今年度、54件のクマの目撃情報が寄せられていて、去年より20件以上増えています。加賀市は消防や警察と連携して警戒にあたるほか、クマが活発になる朝と夕方の外出を避けるよう注意を呼び掛けています。

(サルも出没急増中、金沢競馬場に侵入:石川)
十二日午前七時半ごろ、金沢市八田町西の金沢競馬場に、サル一匹が侵入した。金沢東署などが捕獲を試みたが、逃走。管理する石川県競馬事業局は、安全確保のため、馬券の場外発売を一時中止した。事業局などによると、付近の男性が「子グマのような動物がフェンスを乗り越えて競馬場に入った」と競馬場に連絡した。職員らが場内を探したところ、成獣のサルがスタンド棟の三階で寝ているのを発見した。午前九時二十分ごろに金沢東署に通報し、県や市職員、署員など二十五人態勢で捕獲を始めたが、サルは隣接する管理棟や厩舎(きゅうしゃ)周辺に移動。午前十一時すぎ、敷地の外に逃げた。場外発売は午前中は見送り、来場者の安全を確認した上で午後一時に再開した。場外発売は、平日には平均五百人ほどが利用する。職員は午前中、訪れる競馬ファンの対応に追われた。理容業の男性(72)=金沢市=は「約五十年にわたって金沢競馬場に来ているが、サルのせいで馬券が買えなくなったのは初めて」と驚いていた。市環境政策課によると、正午から午後一時すぎにかけて、競馬場の東にある才田町、今町地区でサルが相次いで目撃された。競馬場に侵入したサルとみられ、その後、付近の山の方へ向かったという。今回のサルについて、金沢市は「群れから離れた成獣で、浅野川伝いに競馬場まで移動した」とみている。今年は里山に現れるサルが急増。同市内では食害の報告が従来聞かれなかったという稲穂やタマネギ、ネギにも手を出している。市環境政策課によると、競馬場付近は「海に近く、サルがめったに出ない地域」。前日十一日の朝に市中心部の近江町市場に近い十間町で、夕には東蚊爪町の浅野川の橋でサルが目撃された。「同じサルとみられるが、どの山から下りてきたかはなぞ」という。出没が相次ぐクマは、餌となる山のブナの実の不作と関連が指摘されている。市農業水産振興課は「山でサルの群れや数が増え、木の実が少ないことの影響はあるのかも」とみる。数年前、金沢市の山に生息するサルは二つの群れで計百匹ほどとみられていた。しかし今年は目撃、被害情報から群れが五~六つ、数は二百匹以上に増えた可能性がある。農作物被害の報告は例年なら七、八月から入り始めるが、今年は六月上旬からと早かった。田畑への被害があるのは同市内川、湯涌、浅川、俵などの地区。捕獲数は例年五~七匹だったのが、今年は九月までで三十二匹に上る。市の担当者は「山で群れや数が増え、餌に限りがあるため里に下りてきているようだ。被害はこれまで果物やカボチャなど甘いものに多かったが、今年は従来好まなかった稲穂にネギ、タマネギをかじる被害も出て驚いている」と話す。石川県によると、白山市でも被害が例年より多いという。

(くくりわな製作講習会を開催:高知)
高知県猟友会では、シカやイノシシを効率的に捕獲できる狩猟者の確保・育成を目的として、令和2年度のわな猟免許合格者と、令和元年度に狩猟者登録をしていないわな猟免許所得者の方を対象に、わなの製作や仕掛け方の講習会を開催します。

(鳥獣被害防止対策・捕獲入門セミナー:岡山)
美作県民局では、有害鳥獣の集落ぐるみによる防護対策や捕獲対策及び新たな狩猟者の確保による捕獲強化など、一層効果的な被害防止対策を進めることを目的として、次のとおり関係機関、団体、農業者及び狩猟免許取得希望者等を対象とした鳥獣被害防止対策・捕獲入門セミナーの参加者を募集しますので、お知らせします。

(クマ大量出没で捕獲用おりの注文相次ぐ:福井)
県内のクマの大量出没を受け、福井市の鉄工所ではドラム缶を使った捕獲用のおりの注文が相次いでいる。福井市の小倉鉄工所が製作しているクマの捕獲用おりは、ドラム缶をリサイクルしていて、捕まえた後にエサや水が与えられるようになっているほか、麻酔銃の先端を差し込む穴も開いている。注文はクマの出没が多かった6年前が最後だったが、今年は9月になってあわら市や越前市からあわせて7台の注文が入り、1台あたり8万5000円から10万円で販売している。なお、県内の今年度のクマの出没件数は、10月9日現在で612件と去年の同じ時期よりも177件増えている。

(ジビエの猪肉料理の試食会:兵庫)
南あわじ市でジビエの猪肉を使った料理の試食会が開かれました。こちらの丼ぶりや焼肉、実は野生の猪の肉、いわゆる「ジビエ」を使った料理です。兵庫県南あわじ市では野生動物による農業被害は2019年の1年間でおよそ1000万円に上り、捕獲が進められているもののその多くは山に埋められています。そこで猟で捕獲した動物の肉を有効に使おうと伊加利地域づくり協議会と吉備国際大学が連携しジビエ料理を考案、10月11日試食会が行われました。猪肉は良質な動物性タンパク質が豊富で食品としても注目されていて、試食会に参加した人たちもおいしそうに食べていました。伊加利地域づくり協議会は今後、さらに商品開発をすすめ地域の特産として発信したいとしています。

(ジビエバーガー人気:和歌山)
和歌山県古座川町相瀬にある道の駅「一枚岩monolith(モノリス)」で販売されている地元産ジビエを使った「モノリスバーガー」が人気だ。同店は、6月1日にリニューアルオープンした飲食店。施設内にある物産コーナーでは、土産やアウトドアグッズなどを販売している。併設するキャンプ場の運営や自転車の貸し出しもしている。店主の田堀穣也さん(34)によると、モノリスバーガーは、ジビエが好きな人はもちろん、苦手な人でも食べやすくしようと工夫を重ねて開発した商品。イノシシ肉と牛・豚肉の合いびきミンチを使ったパティ、レタス、チーズ、タマネギをパンで挟んでいる。ポイントは地元産ブルーベリーを使用したソース。フライドポテトを添え、税抜き900円で販売している。そのほか同店では、イノシシ焼き肉丼、ジビエソーセージを使ったランチ、フレンチトーストなどがあり、どれも人気メニューだという。

(ジビエト×けものカフェ:東京)
株式会社テレビ東京コミュニケーションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:大島信彦、以下、TXCOM)は、10月12日(月)~11月15日(日)まで、ジビエに関するイベント「ジビエト×けものカフェ」を開催致します。数量限定500円で食べられるジビエ料理の販売や、ジビエギフトがもらえるオンラインイベントも実施!ジビエとは野生鳥獣の肉を意味するフランス語。日本でもシカやイノシシなどの野生鳥獣を食する文化が古くからあり、近年これらを用いたジビエ料理が注目を集めています。「ジビエト」は、農林水産省 令和2年度鳥獣被害防止総合対策交付金(全国ジビエプロモーション事業)の一環で、TXCOMが実施しているPR事業です。そのイベントのひとつ「ジビエト×けものカフェ」では、ジビエ消費拡大のためジビエ料理の提供や、オンラインイベントを実施します。新しい生活様式に対応した、風通しの良い環境での「フードトラック」、「テイクアウト」、「デリバリー」でジビエ料理に接触する機会を作り、ジビエを身近に感じてもらう。オンラインイベントではジビエに関わる様々な人の視点を通して、参加者に獣害問題などをジブンゴト化してもらい、参加者一人一人の“けもの観”が変わることを目指します。

(「房総ジビエフェア2021」の参加店舗を募集:千葉)
県では、「房総ジビエ※」のおいしさを多くの皆さまに味わっていただくとともに、新型コロナウイルスの影響を受けた県産食材の消費拡大と飲食店の皆様を応援するため、昨年度に引き続き、「房総ジビエフェア」を開催します。このフェアに参加いただける飲食店を募集いたしますので、多くの皆さまのご参加をお待ちしています。

(アイデア構造のミニ財布:福島)
財布はできるだけコンパクトにしたい。カードも紙幣も小銭も入れられればなおうれしい。そんな願いを叶える、キャッシュレス時代にピッタリのミニ財布が登場しました。クラウドファンディングでプロジェクト進行中の「CATAe(カタエ)」(1万2460円~ 10月10日現在)は、縦横の辺の長さは9cmの正方形、厚さはたったの1.4cmというコンパクトな財布。そんな小さな空間に、カード10枚、コイン約16枚が収納できるという機能性を備えています。この小さな財布の中の収納構造は、特許申請中の“シェアポケット”という新構造。従来の財布とは違い、カードだけ入れて使いたい人でも、紙幣も一緒に入れたい人でも、柔軟に使える構造になっています。9cm角という限られたスペースだからこその新構造、ちょっとワクワクしますね。もちろんクレジットカードだけでなく、SuicaなどのICカードを収納しても使えます。「CATAe」は、東日本大震災を経験した福島県内の3つの会社が共同開発したもの。企画、開発、製造まですべての工程を福島県内で行っています。使われている素材は、なんと野生のイノシシの革。イノシシによる農業被害を解決するために、国内の野生イノシシの革を活用しているのです。毎年約60万頭が害獣として駆除される中、その革は加工に手間やコストがかかるため、利用されずに廃棄されることが多いのだとか。そんな命を無駄にしないために、あえてイノシシ革を採用しているのです。聞き慣れないイノシシ革ですが、実は耐水や耐摩擦性に優れ、牛革よりも軽量でキズに強いのです。鞣しで仕上げた風合いも、時間の経過とともに味わいを増していきそうで、長く付き合いたくなります。牛革製のモデルもあるので、好みで選べますよ。便利な上に理念もあるミニ財布「CATAe」、ちょっと魅力的じゃないですか?

(捕獲した鹿の皮で赤ちゃんの靴:長崎)
シカなどによる食害が深刻化している長崎県五島市では、捕獲した野生のシカの皮を材料に赤ちゃんが初めて履く靴、「ファーストシューズ」が作られ販売が始まりました。五島市ではシカなどによる農作物の被害が深刻化していて、ことしはこれまでにおよそ1000頭の野生のシカが捕獲され、このうち80%が玉之浦町に集中しています。市の地域おこし協力隊の野澤努さんは、シカの皮のすぐれた吸湿性と肌触りの良さなどに目をつけ、先月から、地元の女性グループとなめし加工したシカの皮で赤ちゃんがはじめて履く靴、「ファーストシューズ」作りを始めました。野沢さんやグループは、地元出身の福岡市の靴職人からシューズの見本や型紙を提供してもらい、試行錯誤しながら「ファーストシューズ」作りに取り組み、今では1日1足作れるようになり、販売を始めました。シューズは、よちよち歩きするころまで使えるということで、シューズを買いに来た男性は「肌触りがよくて気持ちがいいです。孫の1歳の誕生日のお祝いに贈ります」と話していました。野澤さんは、「シューズだけでなく、ブレスレットやカードケースなどをシカの皮で作り、地元を盛り上げていきたい」と話していました。シカの皮で作った「ファーストシューズ」は、1足税込み8500円で月に10足限定で販売していくということです。

(狩猟とインスタ駆使:香川)
多度津町の「地域おこし協力隊」として活動し、写真共有アプリ「インスタグラム」などで島の魅力を発信する一方、狩猟免許を生かしてイノシシの獣害対策にも取り組んでいる。「新たな目線で魅力を発見し、全国に発信していきたい」と意気込む。岡山県倉敷市の服飾専門学校を2013年に卒業後、大手アパレルメーカーのライトオンに就職し、香川県内で店長を務めた。休日に訪れた多度津町の佐柳島で島民たちの温かさに触れ、島巡りにはまっていった。18年には東京へ転勤となった。仕事は好きでやりがいもあったが、体調を崩して入院したことをきっかけに「大好きな島のために何かしたい」と思い立った。会社を辞めて香川に戻り、19年6月に県の地域おこし協力隊に就任した。

(クマ出没の痕跡:宮城)
柴田町によると、13日、柴田町入間田堀ノ内でクマが出没したような痕跡が見つかりました。

(イノシシ出没:宮城)
大崎市によると、10月上旬、大崎市鹿島台平渡上平渡地区にイノシシが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午後0時ごろ、仙台市青葉区芋沢小坂にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後5時20分ごろ、仙台市泉区福岡北鎖にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午後5時10分ごろ、仙台市泉区福岡赤下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午後4時15分ごろ、仙台市太白区秋保町境野羽山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午前11時20分ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日深夜、仙台市青葉区新川土手下にクマが出没しました。

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10/12
(クマに襲われ72歳女性けが:山形)
11日午前、山形県川西町の畑で、72歳の女性がクマに足をひっかかれてけがをしました。警察は地元の猟友会などとパトロールをして注意を呼びかけています。11日午前10時前、山形県川西町上奥田の畑で、72歳の女性が1人でさつまいもを収穫していたところ、突然、後ろからクマが現れました。警察によりますと、女性が驚いて尻餅をついたところクマが近づいてきたため、足で追い払おうとした際に右足をひっかかれたということです。女性は自力ですぐ近くの自宅に戻り、家族が警察に通報しました。けがの程度は軽いということです。クマは体長が1.5メートルほどで、女性を襲ったあと、近くの山の方向に逃げたということです。現場は畑や田んぼが広がっている地域で、警察は地元の猟友会などとパトロールをして注意を呼びかけています。

(女性2人がクマに襲われる:新潟)
10月11日朝、南魚沼市で女性2人が相次いでクマに襲われた。2人とも命に別条はない。11日午前6時ごろ、南魚沼市山崎でクマに人が襲われた。襲われたのは70代の女性で、自宅の裏の畑で作業をしていたところクマに右腕などを引っかかれた。クマは体長1メートほどだったという。襲われた女性は「ガサッと音がして振り向いたら、クマがそこから出てくるというところだった。大した傷ではないけれど腕を引っかかれた。」と、当時の様子を話した。南魚沼市では、ほぼ同じ時刻に500メートルほど離れた山崎新田でも人がクマに襲われている。市道をウォーキングしていた70代の女性が正面から現れたクマに押し倒された。目立ったケガはないという。同じクマが相次いで2人を襲った可能性もあり、警察と南魚沼市は市民に警戒を呼び掛けている。

(「クマ」に襲われ男性けが:福島)
10日午前7時35分ごろ、喜多方市山都町の市道で「夫が犬の散歩中にクマにかまれた」と、けがをした男性の妻が119番通報した。喜多方署によると、同市山都町の60代男性がクマに右腕をかまれ、軽傷を負った。同署によると、男性は1人で散歩からの帰り道、山林から飛び出してきた体長約1メートルのクマ1頭に襲われた。

(クマに襲われ女性けが:福井)
9日、南越前町にある山あいの集落で農作業に向かっていた70代の女性がクマに襲われ頭や首などにけがをしました。県内で今年度、クマに襲われてけがをした人はこれで6人となり、各自治体では注意を呼びかけています。9日午前9時半ごろ南越前町古木で70代の女性が農作業をするため自転車を押しながら畑に向かって歩いていたところ茂みの中から出てきたクマに突然、襲われました。女性は、近くの住宅に逃げ込み病院に搬送されましたが、頭や首、それに左足を爪で引っかかれけがをしているということです。意識はあり命に別状はないということです。現場は山あいにある集落で近くには実のなった柿の木が数本あったことからクマは柿の実を求めて集落に近づいてきた可能性があるということです。クマは女性を襲ったあと山の方角に向かって逃げていったということで、町では現場の近くに捕獲用のおりを設置するなどの対策をとりました。南越前町農林水産課の福島和昭主査は「これからの時期は夜や早朝などの時間帯に一人で出歩かないなど身の安全を守る行動をお願いします」と話していました。県内で今年度、クマに襲われてけがをした人はこれで6人となり、9日はこのほかにも県内の広い範囲でクマの目撃や痕跡の情報が多く寄せられたことから各自治体では注意を呼びかけています。

(クマに襲われ60代女性負傷:岩手)
9日午後1時30分ごろ八幡平市荒木田で、60代の女性がクマに襲われ負傷しました。ご注意ください。

(男性襲ったクマ駆除:山形)
鶴岡署などは8日、鶴岡市稲生1でクマ1頭を駆除したと発表した。足形から、7日に同市で男性(69)を襲ったクマと同一個体であることを確認した。同署などによると、クマはツキノワグマで体長約160センチ、体重約119キロ。8日午前6時15分ごろ~同7時50分ごろの間に同市内でクマの目撃情報が3件相次いだ。このため、同署や鶴岡市役所などが警戒していたところ、同午前9時50分ごろ、地元の猟友会がクマを発見して駆除したという。クマが駆除された場所は、7日に男性が襲われた場所から東へ約1・5キロの住宅街。同署幹部は「長い警察官人生で、こんな住宅街にクマが現れたのは初めて」と驚いた。

(クマ被害相次ぐ、女性2人けが:岩手)
9日朝早く、岩手県花巻市の畑で、85歳の女性がクマとみられる生き物に襲われけがをしました。また八幡平市でも60代の女性がクマに襲われけがをしました。9日午前6時ごろ、花巻市円万寺の無職・髙野橋文子さん(85)が、自宅裏の畑に残飯を捨てに行ったところ、クマとみられる生き物に襲われました。髙野橋さんは額をひっかかれ軽いけがをしていて、襲われたときの状況はよく覚えていないということです。市によりますと現場の近くでは午前7時ごろ、親子とみられるクマ3頭が目撃されていて、地元の猟友会がパトロール中に親とみられるクマ1頭が向かって来たため駆除したということです。また八幡平市荒木田では9日午後1時半ごろ、60代の女性が自宅近くの山林でクマに襲われ、けがをして病院で治療を受けています。消防によりますと女性は意識があるということです。

(選手から内部告発「練習費用の補助金が渡っていない」:兵庫)
兵庫県クレー射撃協会(神戸市須磨区)が、国民体育大会の強化費として、2014年から4年間に交付された県の補助金の一部、約90万円を不適正に使っていたことが8日、県体育協会などへの取材で明らかになった。県クレー射撃協会は同日までに全額を返還した。県体育協会によると、県は2014~17年度に、国体に出場する候補選手が練習で使う会場費や合宿費などとして、県クレー射撃協会に計320万9千円を支給していた。しかし19年10月、一部の選手から「練習費用などの補助金が選手に渡っていない」との内部告発があり、県体育協会が帳簿や通帳を確認するなどして補助金の使い方を調査。89万2969円分が補助の対象となる事業に使ったと確認できなかったため、今年9月末にこの89万円余りを返還するよう命じた。聞き取り調査に対し、当時のクレー射撃協会の会長は「補助対象外とは知らず、私的流用はしていない」と話したという。一方、クレー射撃協会の関係者によると、練習費用などを選手に負担させ、浮いたお金で当時の幹部たちが飲食代として使っていたという。当時の会長を含め執行役員全員は昨年7月に刷新された。難波克哲・現会長(57)は「新しい執行部で会計を透明化していきたい」としている。

(補助金流用、県が再発防止徹底へ:兵庫)
兵庫県クレー射撃協会の補助金流用問題を受けて、県は、協会へのペナルティーとして、今年度の補助金を凍結するとともに、ほかの競技団体にも研修会を実施するなど再発防止を徹底する考えを示しました。兵庫県クレー射撃協会は、平成26年度から4年間で、東京オリンピックなどに向けて県から受け取った選手強化の補助金の一部、89万円余りを幹部の飲食代などに流用していたことがわかっていて、県から返還命令を受けています。県は8日、記者会見し、クレー射撃協会へのペナルティーとして、今年度の補助金を凍結するとともに、返還額に加え、45万円の「加算金」を課すと発表しました。県によりますと、練習会や合宿の際の会場の使用料や射撃の弾代として使ったと報告があったものの、実際には選手に負担させていたケースが複数確認されたということです。浮いた補助金の使途は不明となっていて、この時期、協会の会長を務めていた男性は調査に対して、「選手強化外の協会内の事業に使った」と説明しているということです。県は、同様の補助金を受け取っているすべての競技団体を対象に研修を行うなど、再発防止を徹底したいとしています。県体育協会の藤原博文事務局長は「クレー射撃協会とは二人三脚での強化を進めてきたつもりだったが、趣旨を間違った不適切な経理処理は残念だ。補助金の交付も厳格化し、再発防止を徹底したい」と話しています。

(クマに襲われ重体の女性が死亡:新潟)
新潟県関川村で1日、クマに襲われ重体となっていた同村の無職女性(73)が11日、襲われた際の大量出血による低酸素脳症のため死亡した。新潟県によると、県内でクマにより死者が出たのは、2001年10月に新発田市で70代男性が亡くなって以来19年ぶり。県が統計を取り始めた1994年以降で2人目となる。村上署によると、女性は1日午前9時半すぎ、関川村下関の畑でクマに襲われ倒れているところを住民に発見された。顔を骨折し、背中や腹部なども負傷し、意識不明の重体となっていた。

(クマ特別警報:新潟)
新潟県内でクマに襲われた女性が死亡したことを受け同県は12日、独自の「クマ出没特別警報」を発表し、1日に出した警戒警報を最高レベルに引き上げた。県や市町村、警察などがパトロールを強化するほか、チラシを配るなどして厳重警戒を呼び掛けていく。県によると2020年度は11日時点で9人がクマに襲われ、このうち1日に被害にあった73歳女性が11日に死亡した。死者が出るのは01年10月に新発田市の山中でクマに襲われた70代男性が死亡して以来という。県鳥獣被害対策支援センターの神部淳所長は、ナラやブナなど山の実が不作で、山あいだけでなく市街地にもクマが出没する可能性が高いとしている。

(豚熱、県が感染対策強化へ:群馬)
高崎市内の養豚場で9月、飼育豚に豚熱(CSF)感染が確認された問題で、農林水産省の疫学調査チームは7日に公表した調査結果で、野生イノシシ由来のウイルスが野生動物などを介して農場に持ち込まれた可能性を指摘した。これを受け、県は防鳥ネット設置や消毒徹底などの感染防止対策を強化する方針。山本一太知事は「養豚業を守るため全力で取り組む」とコメントした。9月26日に豚熱感染が確認され、全5887頭を殺処分した高崎の農場周辺の約5~6キロ圏内では、以前から野生イノシシの豚熱感染が確認されていた。

(クマ目撃多発、県が「警戒情報」:石川)
石川県は8日、県内でクマの目撃が多発していることを受け、9月11日に発令した「出没注意情報」を「出没警戒情報」に切り替えた。警戒情報の発令は2010年以来、3回目で、パトロールや住民への注意喚起をより強化する。県は同日、各市町の担当者らを集めた緊急対策会議を県庁で開き、対策の徹底を呼び掛けた。県によると、今年の目撃件数は6日時点で前年同期比87件増の342件となり、統計を始めた2005年以来最多となった。9月の目撃が97件と過去最多で、例年10月には目撃のピークを迎えることから警戒情報に切り替えた。市町別では小松が105件と最も多く、金沢82件、白山43件と続いた。人身被害は7月に金沢で1件、9、10月に小松で2件起きた。年間では警戒情報が出された10年の353件が最多で、19年は350件と続いた。県の調査で、ブナが10年以来の「大凶作」と見込まれている。県はクマを人里に近づけないため、カキやクリなどを早めに収穫し、クマが隠れやすい茂みを刈るよう呼び掛けた。人身被害を防ぐため、クマが目撃された地域やその周辺では、外出時に鈴やラジオを携帯し、集団登下校することも求めた。県の担当者は、クマは朝夕に行動が活発化するとし、「不要不急の外出は控えてほしい」と注意を訴えた。

(猟友会がドローン導入:京都)
有害鳥獣対策などに無人航空機・ドローンを導入していくために、京都府猟友会(西村義一会長)の本部役員5人が、7日から9日までの3日間、福知山市にあるトレーニングセンターなどで講習を受け、資格を取得した。今後、府猟友会各支部で資格取得者を増やして導入を進める。府猟友会は21支部があり、会員数は1816人。有害鳥獣駆除は、山地を歩いてシカやイノシシの生息状況を現地調査し、ハンターを配置するなど豊富な経験と知識、体力が求められる。また、シカやイノシシを追わせる犬が必要だが、飼育は場所、訓練、餌、予防注射など大きな負担がかかっている。会員や犬の飼育者の減少・高齢化などが進む中で、府猟友会は、異常繁殖する野生鳥獣を効率的、近代的なやり方で駆除する方法を研究することにし、ドローンに着目。鳥獣の追い込み、生息調査、山の植生・危険箇所の空撮などを代用することを考えた。まず、ドローンのトレーニングセンターが地元にある福知山支部(下元照男支部長)が試験的に行ったところ、いろいろ利用できることが分かった。このため、府猟友会は全国組織の大日本猟友会にドローン活用の有用性を提案。大日本猟友会は研究開発に同意し、全国的なモデルケースとして、府猟友会が実用化を目指すことになった。資格取得講習は、福知山市大内山田にトレーニングセンターの「ドローンポート福知山」を持つ一般社団法人無人航空機操縦士養成協会が行い、4時間の座学と10時間の実技をした。実技は、トレーニングセンターや下地の旧中六人部小学校体育館を借りて実施。1人ずつドローンを始動し、指示されたコーンを置いたポイントまで飛ばして静止させたり、ほかの場所に移動させたりして、安全に飛行できるようしっかりとコントローラー操作の訓練をした。9日に試験を受け、資格を取得した。府猟友会は、ドローンに犬の代わりをさせ、スピーカーを付けて犬がほえる声で有害鳥獣を追い立てたり、シカ、イノシシなどの生育調査、爆竹の音やタカなどの声を発してサル、カラス、鵜の追い払いなど幅広い活用を考えている。ほかにも、GPSを付けたクマなどの生息位置の空撮や、災害時の空撮による関係機関への協力も構想に入れている。西村会長は「猟友会の活動に新しい手法を導入することで取り組みがしやすくなり、若い人たちに関心を持ってもらえて会員数の増加につながればうれしい」と話している。

(特定外来生物ヌートリア、水辺で目撃も捕獲ゼロ:奈良)
王寺町の大和川左岸河川敷の「ふれあい広場」で2019年から目撃が続く特定外来生物・ヌートリアについて、今年は町の捕獲数ゼロが続いている。広場での目撃情報がほとんどないためだが、水辺でヌートリアの姿が目撃されることがあり、大阪方面から大和川沿いの「進撃」は続いているとみられる。

(クマ被害現場におりを設置:秋田)
秋田県藤里町は8日、クマによる人身被害が7日にあった現場近くに捕獲用のおりを1基、設置した。おりは高さ、幅ともに約90センチ、奥行き1・8メートル。現場から西に約150メートル離れた場所にあるクリの木の根元付近に設置した。周辺では7日に、県自然保護課の職員がクマがクリを食べたとみられる痕跡を見つけている。

(秋田の未来はwithクマで:秋田)
秋田県庁に、クマを愛してやまないクマ対策の専門職員がいる。今年4月に自然保護課の任期付き職員になった近藤麻実さん(36)。東北初のクマ研究者兼自治体職員だ。7月からは同課に設置した「ツキノワグマ被害対策支援センター」の専門員を務め、「クマと共生する未来をつくりたい」と県内を飛び回る。「集落では農作物の管理や死亡した家畜の処理を怠らないで」「山では遭遇しないようラジオや鈴を持って」。住民らに話す声は、自然に熱を帯びた。鹿角市、大館市などで県が開くクマ対策の出前講座で講師を務めている。地域の事情に応じた対策を提案するよう心掛ける。クマが少ない三重県の津市で生まれ育った。子どもの頃はライオンやキリンといったアフリカの大型動物に憧れた。獣医師を目指して入った岐阜大では、野生動物と触れ合いたいと、クマの生態を調査する「ツキノワグマ研究会」に所属した。捕獲された個体に発信器を付け、生息地や行動経路などを追跡。農作物被害で困っている集落でクマを憎む人々を目の当たりにした。「クマは『クマのプーさん』など人々に愛される一方、人食いモンスターとして捉える人もいる」。誰もが知る動物なのに、人間側の見方が両極端なことに興味が湧いた。卒業論文でクマの生態を取り上げ、岐阜県内の山に設置した自動カメラの映像を何度も見た。「日本にもこんなに大きな生き物がいると感動した」。卒業後の2011年、札幌市の環境科学研究センター(当時)へ入所し、約9年間、ヒグマの研究に没頭した。東北は個体数と被害が多い一方、自治体にクマの専門家がおらず心配だった。秋田県が専門職員を募集しているのを知った時は「人身事故を防ぐために自分の知識を生かしたい」と迷わず応募した。県内では8月、クマが牛舎に侵入し、子牛が被害に遭った。本来、臆病なクマが堂々と牛舎に出入りすることはなく、人間側の警戒心が薄れた結果と考えられるという。「来るところまで来てしまった。いつ犠牲者が出てもおかしくない」と危機感を抱く。人口減や生活スタイルの変化で山の手入れが行き届かなくなったことが、クマの行動域を広げているという見方もある。だが、秋田の人々にとってクマは昔から身近な存在。「一人一人がクマを正しく理解すれば、必ず共生できるはず」。そう信じて活動を続ける。

(クマによる人身被害、今年も相次ぐ:秋田)
秋田県内でクマによる人身被害が今年も相次いでいる。4月以降、7件で計8人が負傷。秋はキノコ採りや行楽などで山に入る人が増えるとともに、食物を求めクマの活動が活発になる季節。県は引き続き注意を呼び掛けている。「今後もクマが人里に出没する可能性がある。痛ましい事故を防ぐため、関係機関が連携して対策を進める必要がある」8日に藤里町で開かれた県や町による緊急対策会議。町内の住宅地で7日昼すぎ、クリ拾いから帰宅途中の同町藤琴の女性(83)がクマに襲われて頭蓋骨骨折などの大けがを負ったことを受け、県自然保護課の澤田智志課長が予防策の重要性を訴えた。

(クマ出没「多くなる可能性」:北海道)
道は6日、ヒグマが冬眠前の10~12月に市街地や農地に出没する頻度が今年は「例年より多くなる可能性がある」と発表した。餌となるドングリなど木の実の生育状況が悪いためで、道は注意を促している。発表によると、ドングリは全道的に実なりが通常よりやや悪い不作か極度に悪い凶作で、ヤマブドウは檜山、後志、胆振、十勝、根室、留萌、上川の7管内、コクワは後志、胆振、十勝、上川の4管内で不作となっている。

(クマ、トラックと衝突し山林へ:秋田)
8日午前10時ごろ、秋田県仙北市田沢湖卒田の国道46号で秋田市の40代男性のトラックが、体長約80センチのクマと衝突した。男性にけがはなかった。

(住宅地にクマ出没、地元猟友会が駆除:秋田)
10日午前7時ごろ、秋田県羽後町貝沢字外鳥居の住宅地の神社「神明社」にクマ1頭がいるのを近所の70代男性が発見し110番した。地元猟友会は約7時間半後、南東に約700メートル離れた同町貝沢字楳久保のやぶでクマを駆除した。

(クマがカキの木に4時間居座り捕獲:福井)
福井市の北陸自動車道福井インターチェンジ近くの集落で、クマが住宅のカキの木におよそ4時間居座り、その後捕獲された。福井市によると11日の正午ごろ、福井市荒木新保町の集落で体長60センチで2歳のクマが住宅のカキの木でカキを食べているのが目撃された。クマはその後4時間に渡ってカキの木にカキを食べ続けていたが、地元の猟友会によって捕獲され山に放された。今年は県内各地で多くのクマが目撃されていて、市ではカキを早く収穫したり、草むらや山には1人で近づかないなど注意を呼び掛けている。

(お手柄!鈴でクマから下級生守る:山形)
南陽市川樋でクマを目撃し、クマよけの鈴で追い払うなどした同市中川小2年の土屋心聖(ことせ)さん(8)が7日、山形新聞の取材に応じ、「(一緒に下校していた1年生の)小さな2人を守らなきゃと頑張った」と当時の状況を振り返った。土屋さんは6日の下校中にクマを発見。「目が合って、こっちに来ると思った」と、普段からランドセル脇にぶら下げているクマ鈴を鳴らすことをすぐに思い付き、3人で一斉に体を揺すって音を響かせた。土屋さんは今年1月にも同じ場所でクマと遭遇し、一緒にいた上級生の案内で近くの福祉施設に逃げ込んだ。この経験があったことから、この日もクマがいないか辺りを警戒して下校していたという。クマが去った後も、冷静に下級生を福祉施設に誘導した。同校の石塚良文校長は「通学路が山際のため、児童たちにはクマから命を守る行動を常日頃呼び掛けている。過去の教訓を生かし、下級生をしっかり守ってくれてうれしい」と話していた。

(クマが倉庫荒らしたか:北海道)
11日、後志の積丹町にある農家の倉庫で乾燥させていたトウモロコシが荒らされているのが見つかり、町はクマによる被害とみられることから、周辺の住民に注意を促しています。11日午前7時40分ごろ、積丹町野塚町丸山の農業、酒巻徹さんの倉庫で、乾燥させていたトウモロコシが荒らされているのが見つかりました。酒巻さんによりますと、倉庫では1メートルほどの高さにある窓ガラスが割られ、収穫後に倉庫内につるして乾燥させていたトウモロコシ、およそ300本が芯だけを残して食べられていたということです。また周辺には、消化されていないトウモロコシが残ったクマのものとみられるふんが散乱していたということです。町によりますと、町内では、ことし8月から10月にかけて、クマの目撃が相次いでいて、今回の被害もクマによるものとみられることから、現場近くにわなを設置するとともに、周辺の住民に注意を促しています。

(シカとの交通事故防止で市内国道の草刈り:北海道)
車とエゾシカの衝突事故の増加を受け、室蘭開発建設部苫小牧道路事務所は、事故が多発している苫小牧市内の国道沿いの見通しをよくするため草刈りに乗り出した。

(地元猟友会がジビエ工場:鹿児島)
一般社団法人「加治木猟友会」(12人、姶良市)のメンバーが、地元で駆除したシカやイノシシを解体処理する会社を立ち上げ、同市加治木に工場を操業させた。鹿児島産の新鮮なジビエ肉として東京のフレンチレストランに出荷、熟練の職人の手で本格的フレンチに姿を変える。ふるさと納税の返礼品として地域活性化に役立てたい考えだ。会社は同名の「加治木猟友会」。同市加治木町西別府に6月、約6千万円かけ、延べ床面積130平方メートルの工場を完成させた。10頭同時につり下げ保存できる冷蔵庫や、銃弾など異物を見つける金属探知機を備える。同種の民間工場としては全国でも導入例が少ない、雑菌繁殖を抑えるアルコールを使った凍結機も入れた。「素早く処理し、鮮度を保てるかが鍵」と同社代表の桑迫輝文さん(65)。ヒレやモモなど部位別に分けた肉は真空パックされ、東京・広尾の人気フランス料理店「マノワ」に送られる。待ち受けるのが、オーナー・ソムリエの中村豪志さん(41)だ。自身もハンターである中村オーナー指示のもと、料理人が丁寧に下処理し、テリーヌやソーセージに加工する。脂肪分が少なくヘルシーとされるジビエ料理は、同店のなじみ客らから広く支持されるほか、既に福岡県糸島市や和歌山県紀の川市のふるさと納税返礼品としても全国から引き合いがある。中村オーナーは「地域の鳥獣被害解決の一助につながれば」と話す。年間800頭の処理を目指す同社と中村オーナーは、地元姶良市の返礼品としても活用できないか、当局側と調整中。桑迫さんは「頂いた命を雇用や地域経済の再生につなげたい」と話した。

(シカと接触、赤穂線に遅れ:岡山)
JR西日本によると、7日午後9時10分ごろ、赤穂線の日生駅(備前市)―伊里駅(同)間で列車がシカと接触したため、車両と線路を確認した。この影響で同線の一部列車に約15分の遅れが出ている。

(出没相次ぐ”クマ”、隠れ場なくすために小学校周辺で草刈り:新潟)
クマの出没が相次いでいることを受け南魚沼市では8日、クマの隠れ場を無くすための草刈りが行われました。この除草作業は六日町小学校近くで今月4日にクマが目撃されたことを受けて行われたものです。周辺には保育施設などもあることから市の委託を受けた森林組合がクマの隠れる場所となりそうな草むらあわせて約3万平方メートルの草を刈りました。今年南魚沼市内のクマの目撃情報は116件と去年の同じ時期を上回っていて市が注意を呼びかけています。

(クマ、県内5市町に出没:山形)
9日午前8時半ごろ、小国町叶水の基督教独立学園高の男子寮敷地内で生徒がクマ1頭を目撃し、教頭が小国署に届け出た。同署によると、生徒が寮から校舎に向かう途中、体長約1メートルのクマを見つけた。山林の方へ姿を消したという。同校では町から支給された追い払い用の花火を使用した。同校周辺では10月に入り連日クマが出没している。9日午後7時15分ごろ、小国町綱木箱口の国道113号でクマ1頭を目撃したと、車で帰宅途中の40代女性が小国署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートルで、道路脇の駐車帯にいた。近くの川の方に去ったという。現場は箱ノ口橋の北端から北に約100メートル。9日午前7時5分ごろ、飯豊町椿で、50代男性の軽乗用車がクマ1頭とぶつかった。男性にけがはなかった。長井署によると、クマは体長約1メートルで、道路脇から飛び出し、衝突後に去った。現場は町役場の北西約700メートル。9日午前0時ごろ、飯豊町小白川でクマ2頭を目撃したと、車で通り掛かった30代男性が長井署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートルと約50センチで、道路を横断して去った。現場は小白川公民館の南約500メートル。付近に民家が点在している。9日午後2時5分ごろ、最上町志茂の県道でクマ1頭を見たと町内の30代男性が新庄署に届け出た。同署によると、クマは体長約1.2メートルで道路を横断していた。署員が駆け付け、現場から北東約300メートルの路上を横切り、川の方へ去ったのを確認した。現場は大堀小から北約150メートル。児童の下校時に学校職員らが警戒に当たった。9日午前6時20分ごろ、西川町間沢で自宅前にいた60代男性がクマ1頭を目撃し、寒河江署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートルで、男性が自宅の前の道路で車に荷物を積んでいた際、畑から住宅地がある方向へ走り去った。現場は町民体育館から西に約50メートル。9日午後6時ごろ、鶴岡市高坂の国道345号でクマ1頭を目撃したと、国道脇の道路を車で走行していた市内の50代男性が110番通報した。鶴岡署によると、クマは体長約1メートル。国道ののり面を途中まで下りた後、再び上っていったという。現場は赤坂橋の南約50メートル。

(参拝中にクマに遭遇:富山)
クマの出没が相次いでいますが、9日朝は、氷見市の寺で71歳の女性がクマに遭遇しました。女性にけがはありませんでした。クマが目撃されたのは、氷見市朝日本町にある上日寺の境内です。9日午前6時半ごろ、近くに住む71歳の女性が日課のお参りに寺を訪れたところー。「お参りして顔を上げたらくまが仁王立ちしてグワッと吠えた」「声も出ないし逃げようと思って一生懸命走りました。後ろを向けて走ったらだめだというけどああいうときは走るより仕方ない」。驚いた女性は、そのまま走って逃げました。けがはありませんでした。氷見警察署によりますと、クマは体長およそ1メートル20センチの成獣とみられていて、警察と猟友会などが付近をパトロールしましたが、捕獲することはできませんでした。クマが目撃された寺は、毎年4月に鐘をつく回数を競う「ごんごん祭り」で有名な寺で、すぐ近くは住宅地です。今年は、クマのエサとなるブナの実などが凶作となり、人里近くでのクマの出没が相次いでいて、県は、早朝・深夜は出歩かないようにするなど、クマとの遭遇に注意するよう呼びかけています。

(住宅街でクマ目撃:石川)
8日未明、金沢市城南1丁目と笠舞本町2丁目、大桑町の住宅街でクマの目撃情報が3件相次いだ。市や猟友会、金沢中署が警戒に当たっているが、正午現在、クマや痕跡は見つかっていない。現場に近い城南中は部活動を中止し、下校時には教職員が通学路に立って生徒の安全を確保する。7日には小松市で女性がクマに襲われてけがをしているだけに、金沢市中心部に近い地域での目撃に住民から不安の声が漏れた。市によると、午前2時12分ごろ、城南1丁目の市道を車で走行中だった男性が体長約1メートルのクマを目撃。同35分ごろには約250メートル北の笠舞本町2丁目で別の男性が道路付近をうろつくクマの姿を見た。市職員や猟友会員らが現場付近や公園の茂み、犀川沿いを調べたが、クマは見つからなかった。雨の影響で足跡の確認もできていないという。城南1丁目の目撃場所と城南中は目と鼻の先で、同校は部活動を取りやめ、生徒には明るいうちに複数人で帰宅するよう求めた。南小立野小や犀桜小の教職員らと協力し、一帯の通学路を手分けしてパトロールする。城南中の羽岡清美校長は「小松で人身被害があったばかりで心配している。気を引き締めて危機管理を高めたい」と話した。笠舞本町2丁目の笠舞本町曙(あけぼの)会では周辺の住民の安否を確かめた。福浦基男(もとお)町会長(64)は「痕跡が全くなく、見間違いの可能性もあるが、本当に出没していたら大変だ。住民が被害に遭わないよう役員で今後の見回りなど対応を話し合うつもりだ」と話した。2件の現場に近接した小立野周辺では今年6月にクマの目撃が続いていた。7月以降は目立った動きはなかったが、7日には小立野2丁目で体長約1メートルのクマが目撃された。市森林再生課の担当者は「山に餌が少なく、冬眠前に食べ物を探して移動範囲が広がっているのかもしれない。特に朝夕は1人で出歩くのは危ないので、音が鳴るものを身に着けたり、複数で行動したりしてほしい」と呼び掛ける。金沢市大桑町では8日午前2時20分ごろ、住宅地裏手に体長約1メートルのクマがいるのを住民が目撃した。城南1丁目の現場から南東に約1・5キロとなる。市や金沢中署が周辺をパトロールして注意喚起している。

(クマ出没、自転車を10mほど追いかける:新潟)
新潟県三条市は、9日午前11時頃に下田地域、荒沢地内のやまなみロードでクマが目撃されたと発表した。やまなみロードを自転車で八木前方面に走行中、県道長岡栃尾巻線との交差点を通過直後、左後方の藪からクマが出没し、自転車を10mほど追いかけた。その後、後方からきた車のクラクションで山側へ逃げたという。

(クマ出没情報が昨年の7倍:新潟)
新潟県新発田市では9日までに、今年のクマの捕獲数が25頭に上り、昨年1年間の捕獲数30頭を上回る見込みだ。市に寄せられた目撃情報は前年比約7倍の72件。市環境衛生課は「今後もクマの出没は増える可能性がある」と、市民に一層の注意を呼び掛けている。県内では9月下旬からクマによる人身被害が相次ぎ、同市でも1日、松岡の畑で農作業中だった70代女性がクマに襲われ頭をひっかかれてけがをした。1~7日の1週間には6頭を捕獲した。市は、市民から「クマはまだいるのか」「捕獲されたのか」などの問い合わせが多く寄せられたことから、8日に初めてこの1週間の捕獲頭数を公表した。女性が襲われた松岡地区では3、4日に計2頭が捕獲された。市環境衛生課によると、地元の猟友会がおりやドラム缶を使ったわなで捕獲しているという。住民から寄せられる目撃情報は、5日時点で72件に上り、前年同期より61件増えた。市は15日に、クマの情報などを発信する「新発田あんしんメール」の登録方法や、屋外作業時の注意事項などについてチラシを全戸配布し、注意を呼び掛ける。新発田市松岡でクマの駆除に当たった、県猟友会北蒲原支部松浦分会の本間伸一さん(76)=同市大崎=は「何十年もクマ狩りをしているが、今年のクマは凶暴だ」と話す。おりが壊れそうになるほど暴れる場合もあり、「音で逃げないこともある。朝や夕方の畑仕事を1人でするのは危ない」とした。クマによる人身被害が起きている村上市は、集計していないものの目撃数は昨年並みか増加傾向としている。1日に2人が被害に遭った関川村では、1日時点で駆除頭数は昨年同数の3頭だが、人身被害のあった1日以降、柿や栗をクマが食べた形跡があるといった情報が、村に数多く寄せられているという。

(クマの目撃に伴うパトロール結果:新潟)
10月9日(金)、名立区西蒲生田地内(県道東飛山名立線巌橋付近)でのクマの目撃情報に基づき、周辺を捜索しましたが、クマは発見されませんでした。

(駅近くにイノシシが出没か:佐賀)
佐賀県警唐津署は12日、唐津市新興町の唐津駅付近で同日午後2時ごろ、イノシシ1頭が出没したとして、防犯メールで注意を呼びかけた。

(クマ目撃、先週には被害も:福島)
7日の夜、喜多方市の中心部でクマが目撃された。先週、喜多方駅前ではクマによる被害発生したばかりで、警察などが注意を呼び掛けている。7日午後10時ごろ、喜多方市中心部にある国道で自転車に乗っていた男性が、体長およそ1メートルのクマが歩いているのを目撃した。目撃があった場所は、観光客が多く訪れる中心部で、300メートルの距離にある小学校では、保護者に車で送迎するようお願いするとともに、周辺を教員らが見回った。今月2日にはJR喜多方駅の近くで男性がクマに襲われケガをするなど街中での熊の出没が相次いでいることから警察などが注意を呼び掛けている。

(住宅地で猿の目撃情報相次ぐ:熊本)
熊本中央署は12日、熊本市中央区坪井周辺の住宅地で同日午前9時以降、猿1匹の目撃情報が相次いでいるとして、防犯メールで警戒を呼びかけた。

(サル出没、市が注意喚起:茨城)
笠間市内で8日、サルの目撃情報があった。サルは1頭とみられ、笠間市がホームページなどで情報提供し、近づかないよう注意を呼び掛けている。笠間署も防犯メールなどで注意を促した。

(公園のカラス、今年は分散傾向:青森)
弘前市カラス対策連絡協議会(座長・東信行弘前大学農学生命科学部教授)は8日、市役所で会議を開き、秋ごろに弘前公園でねぐらを形成する今年のカラスの動きが例年と異なり、周辺に分散する傾向にあると報告した。秋のイベントに合わせ、弘前公園で実施しているライトアップが影響している可能性がある。市と日本野鳥の会弘前支部の調査によると、2019年度の市内中心街のカラス個体数は3359~3595羽。同年度の駆除総数は1205羽で駆除目標はおおむね達成したが、18年度の1321羽を下回った。昨冬は少雪でカラスが比較的餌を得やすく、箱わなに掛かる数が減ったことが要因。餌を取りやすい冬だったことで、やや数が増えた可能性もあるという。東教授は「カラス被害軽減のため一定数を減らす必要はあるが、自然に生きる動物をゼロにすることは生態系に関わる。どのように数と被害を減らすのか、さらに考える必要がある」と指摘した。

(サルのテレメトリー調査始まる:和歌山)
日高町の上志賀地区で7日から、サルに装着した首輪から電波を受信して位置情報を把握するテレメトリー調査が始まった。町と連携した取り組み。7月3日、わなで捕獲した大人のメスザル1匹に電波を発信する首輪をつけて放しており、首輪から発信する電波を受信機で感知し、群れの行動を把握する。収集したデータを移動式わな、防護柵などの効果的な対策につなげることが狙い。テレメトリーの電波は2、3年程度発信され続け、受信機は手持ちや車に装着して使用することもできる。以前に県によるGPSを活用した行動調査も行われたが、今回はGPSに比べて長期の調査が可能で、季節ごとの行動パターンなどを調べることができる。同日、役場職員が上志賀獣害防止組合(阪口孝組合長)のメンバーに受信機やアンテナのセットを手渡し、使い方などを説明した。住民の目撃情報も収集し、サルの行動をデータ化していく。11月下旬にはミーティングを開催し、メンバー内で情報を共有する。上志賀ではサルの被害が後を絶たず、夏から秋には稲穂が食べられる被害が相次いでいるほか、柿やミカンも被害を受けている。阪口組合長は「機器が届いたので、早速、調査を開始したい。サルの行動を把握し、わなの設置に活用していきたい」と期待していた。

(「犬猿の仲」で撃退、モンキードッグでサル被害減:新潟)
サルを追い払う犬=「モンキードッグ」として去年、新潟県胎内市でデビューしたボーダーコリーの「サブ」ちゃん。胎内市第1号のモンキードッグに任命されて1年余り。集落の人のために活躍中です。道路脇を一斉に駆け抜けるサルの群れ。柵の上を歩いたり、電線で綱渡りしたり。数十匹のサルの群れが、我が物顔で街を歩いています。10月4日に撮影された動画です。撮影されたのは胎内市の熱田坂。6日に取材班が現場近くで車を走らせていると、いました!サルです。道路を横断したり、あぜ道を走ったり、その数は10匹以上。胎内市ではこうしてサルが、人里に現れて畑の作物を食い荒らし農家を困らせているのです。そんな中、胎内市坂井集落ではサルによる被害が激減しているのです。その理由とは?モンキードッグとして活躍するボーダーコリーの「サブ」ちゃんです。モンキードッグとは名前の通り、サルを撃退する犬のこと。去年6月、サブちゃんは胎内市第1号のモンキードッグに任命されていました。あれから1年。飼い主の中村昇三さん(72歳)と二人三脚で、朝晩のパトロールを毎日欠かさず行って来ました。今年、中村さんらが集落の住民300人にアンケート調査をしたところ、およそ7割の人が「サルによる被害が減った」と回答したそうです。サブちゃん、すごいです。中村さんは72歳、一方のサブちゃんは人間でいうと働き盛りの30代後半です。犬猿の仲でサルを撃退するモンキードッグ、2年目のサブちゃん、今後も活躍を期待していますよ!

(クマに「死んだふり」、けがの恐れ:福井)
福井県勝山市内でクマが大量出没する中、同市平泉寺小学校は10月6日、クマの生態や習性を学ぶ特別授業を行った。全校児童40人が成獣の毛皮の標本を触るなどし、その危険性を体感。自分たちの身を守るために必要な知識も覚え「クマがいそうな所には行かない」「鈴を絶対に身に着ける」などと誓った。県自然保護センターの佐野沙樹さん(31)が講師となり、毛皮の標本を「体長が120センチほどのクマだよ」と紹介。市内では9月末からクマに襲われ、けがをする被害が3件相次ぎ、うち2件は山あいの校区内で発生しただけに、児童からは「怖い!」などの声が上がった。恐る恐る触ると「爪がすごく硬い。毛もごわごわしてる」などと驚いていた。その上で佐野さんは「襲われないためにできることをして」と注意し、音が出る鈴などの携帯やクマが潜んでいそうなやぶなどに近寄らないよう訴えた。万が一遭遇した場合には「動くものを追い掛ける習性があるので、急に走りだすのはだめ」などと指導した。児童からは「クマの前で『死んだふり』って効果があるんですか」などの質問があり、佐野さんは「子グマは好奇心が旺盛で、爪で引っかかれる可能性もある。そっと逃げる方がいい」と答えていた。5年生の男児(11)は「あんな爪で引っかかれたら、けがをすると思った。『死んだふり』は意味がないことなどが分かったので、家族にも学んだことを教えたい」と話した。

(鉄道の鹿対策、色々試すしか)
鉄道の大幅な遅れや運休に動物が関連する例が急増している。中でも全国的に目立つのがシカが絡んだ事故だ。運行への影響や犠牲になる動物を減らすためにどうすればよいのか。シカ対策の最前線を見た。国土交通省が毎年まとめている「鉄軌道輸送の安全に関わる情報」という資料がある。運休や30分以上の遅れが出た例を「輸送障害」と位置づけ、年度ごとの推移を集計している。これによると、2019年度の輸送障害は前の年より48件少ない5665件だったが、うち動物が原因となったものは822件と逆に118件増えた。年間の輸送障害は例年、4千から6千件の間で推移しているが、動物が絡むものは増加傾向が明らかだ。09年度には224件だったが12年度に514件となり、最近は輸送障害全体の1割以上を占めるようになった。なぜ増えたのか。公益財団法人鉄道総合技術研究所(東京都)で生物工学を研究する志村稔さんは「多くのケースで原因となっているシカの個体数が増えた」とその理由を説明する。環境省の推計では、ニホンジカの頭数(北海道を除く)は1989年度の31万頭程度(中央値)から年々増え続け、14年度には289万頭程度(同)にまでなった。同省によると、明治時代に乱獲で激減したニホンジカは捕獲が規制されるようになり、戦後しばらくして減少に歯止めがかかった。もともと繁殖力は高い動物だが、中山間地の過疎化による耕作放棄地の拡大▽積雪量の減少▽造林などでエサとなる植物の増加▽狩猟者の減少――といった要因が重なり、増加に転じたと考えられている。国は駆除などの対策を強化しており、ここ数年はやや減る傾向にあるとされる。志村さんは「農村部の過疎化で人と野生動物がすむ区域の境目があいまいになり、シカの生息域が拡大して里に近づいている。頭数が減っても事故はなかなか減らない」とも指摘する。その言葉を裏付けるように、環境省の14年の調査では、シカの生息域は36年前の2・5倍となったことがわかった。シカ対策の現場はどうなっているのか。7月上旬、岩手県釜石市を訪れた。山あいを走るJR釜石線の線路脇には、体長1メートルに満たないシカの死骸があった。「昨夜はねられたシカです」。同行したJR東日本盛岡支社の社員が説明してくれた。シカは目を開き、青空をうつろに見やっていた。毛並みは美しいままだったが、すでにたくさんのハエが集まっていた。盛岡支社によると、前夜にワンマン運行の1両編成がシカとぶつかった。運転士がすぐに死骸を線路脇に寄せ、運行を再開した。遅れは6分だったという。シカの体を列車下に巻き込んでしまったような場合は、引っ張り出すなどの手間がかかる。保線作業員が昼夜を問わず現場に出動するが、遅れはそれだけ大きくなる。死骸は産業廃棄物として処理されるという。シカ以外の動物では、違った手順が必要になる場合もある。衝突したのがクマの場合、運転士らに危険が伴うため、地元の猟友会に連絡して駆除してもらう。深夜でハンターが駆けつけられなければ、JRの社員が保線車で見回り、周囲にクマが潜んでいないかを確認することもある。ニホンカモシカは特別天然記念物のため、死骸は自治体へ引き渡す手続きが必要となる。盛岡支社は、岩手県や青森県の山間部を走る路線などを管轄。JR東日本の中でも動物と列車の衝突などによる遅れが最も多い。19年度は、30分未満の遅れも含め、前の年より6件多い523件の輸送障害が発生。うち8割の原因となったのがシカだった。「対策をして、横ばいにとどまっているという認識だ」と支社の担当者は話す。どうやって事故を防いでいるのか。シカが出没するのは夜間が多い。運転士は経験から出没しやすい場所を把握している。シカを見かけると、徐行してライトで照らしたり警笛を鳴らしたりしているという。「避けられるかは運転士の反射神経次第だ」。社員の一人は苦笑いを浮かべて語った。時間に正確な運行が求められ、運行ダイヤを「商品」と捉える鉄道会社にとって、運休や遅れが日常的に生じる事態は極力避けたい。各社はシカ対策で試行錯誤している。盛岡支社では、シカとの衝突が多発する地点の線路脇に、侵入を防ぐための高さ約2メートルの「シカネット」を設けた。シカがにおいを嫌がるというライオンのふんを混ぜた薬剤もまき、苦手とされる赤と緑の光を点滅させる機械「クルナレーザー」も導入している。宮城県内などを管轄する仙台支社は、青色の発光と超音波を発する「害獣王」という装置を採用した。JR西日本は、シカが鉄分をとるために鉄製のレールをなめにくることに着目。線路から離れた場所に鉄分とミネラルを配合した固形の誘引材を置き、一定の効果を上げたという。大型のエゾシカが多い北海道では、JR北海道が約100キロにわたり柵を設けている。ただ、沿線は約2500キロと長大で、カバーするにも限界がある。鉄道総研もこうした状況に対応するため、シカが仲間に危険を知らせる声と犬のほえ声を組み合わせた手法の開発を進めている。様々な対策を打ち出しても、決定打は見つかっていない。費用やメンテナンスに加え、効果が持続する期間なども課題となる。JR西の広報担当者は「動物側に慣れがあったり、地域によって効果があったりなかったりもするが、努力を重ねている」と話す。動物が絡む輸送障害の内訳はどうなっているのか。全国の鉄道会社からの報告を国がまとめた「運転事故等整理表」を分析した。18年度の704件を見ると、動物別ではシカ(ニホンジカ、エゾシカ)が374件(53・1%)と過半数を占め、次いでイノシシが123件(17・5%)。カラスなどの鳥類49件(7・0%)、カモシカ44件(6・3%)、クマ23件(3・3%)と続いた。地域では、東北が149件で最多だった。近畿(121件)、北海道(115件)も100件を超え、中部92件、関東70件、中国66件、九州50件、北信越36件となっていた。5件だった四国と、モノレールしかなくゼロだった沖縄を除けば、地域に極端な偏りは見られなかった。前年度も傾向はほぼ同じだ。輸送障害の原因には、衝突以外に「動物が斜面を踏み荒らしたことによる落石」「カラスの置き石」なども含まれる。ネズミが原因で大幅なダイヤの乱れにつながった例もしばしばあった。18年6月、JR高槻駅(大阪府高槻市)構内でポイントが切り替わらなくなるトラブルが起きた。124本が運休し、最大約5時間の遅れが出た。ポイントを切り替える機器の電源ケーブルをネズミがかじり、傷つけたことが原因と判明。JR西日本はケーブルを取り換え、運行を再開した。JR黒井村駅(山口県下関市)構内でも翌月、ポイントが切り替わらなくなった。原因はカメ。ポイントに挟まると工具を使ってもなかなか取れず、列車に遅れが出た。同様の事例はしばしば起きており、JR西日本は須磨海浜水族園(神戸市)の協力を得て、再発防止策を考案した。ポイントの手前の地点にU字溝を設け、カメを落下させるという方法だ。効果も上がっているという。

(クマ対策に北海道犬「出動」:石川)
金沢市内のクマ目撃現場周辺で、天然記念物北海道犬保存会北陸支部が愛犬を連れて歩き、においを残す取り組みを始めた。マーキングによって住宅街にクマを近づけさせない狙い。効果のほどは不明だが、会員らは「人的被害を防ぐため、できる限りの対策を講じたい」としている。保存会北陸支部によると、北海道犬は気性が荒く、道内ではヒグマやエゾシカの狩猟に使われる。福井県の果樹園に北海道犬のふんを置いたところ、イノシシ被害が減ったケースがあり、クマにも効果があることを期待した。10日は会員2人が太陽が丘ニュータウン周辺で愛犬3匹を連れて歩いた。石川県立大の大井徹教授(動物生態学)は「マーキングによるクマよけ効果は考えにくいが、何とかしようという気持ちは大事だ」と話した。小谷八重子支部長は「住宅街に近寄ってはいけないことを、犬のにおいを通してクマが分かってくれればうれしい」と語った。

(キノワグマの先生:岩手)
岩手県北上市内の小学校で3年前からツキノワグマ防除対策出前授業を続けている。クマの生態をかみ砕いて教えてくれると好評で、子供たちに“ツキノワグマの先生”として親しまれている。本職は岩手大学農学部森林科学科准教授。クマやシカなど大型野生哺乳類の専門家だ。東京生まれ。子供の頃から興味があった野生動物の研究者を目指し、明治大農学部から東京大大学院の農業生命科学科で動物行動学を専攻、岩手県環境保健センターを経て現職。「初めて岩手に来たのは平成13年9月。県環境保健センターの哺乳類の専門家に採用されたんです。岩手の山は広葉樹林がものすごく豊富で、これはクマがたくさんいるなと一目で分かりました」と笑う。同市内ではクマの出没が相次ぎ、県花巻保健福祉環境センターに異動した環境保健センターの元同僚からクマ対策を相談されたのがきっかけで、出前授業の要請を受けるようになった。「子供たちにクマの生態を正しく理解してもらって身の安全を確保するとともに、地域の方にも共有してもらうのが狙いでした」と振り返る。地域住民も招く出前授業の会場は小学校の体育館だ。イラストたっぷりのスライドを使い、ツキノワグマは耳と鼻が良く、学習能力があり、足が速く、木登りもうまいなどの生態を紹介。クマに出合ったら静かに後ろずさりすること▽クマが活発に動く朝早くと夕方に森に行かないこと▽子グマを連れた母グマが危険であること-など危険回避の方法を説明する。鋭い爪が付いたクマの毛皮や骨格模型などに実際に触れてもらい、質問を受けながら、より身近にクマの存在と危険を感じてもらう。クマが頻繁に出没していた同市内の尻平(しったい)川の河川敷で木を伐採し草刈りをしたところ、出没が減った事例がある。「見通しが良くなると臆病なクマは出てこなくなる。ほぼ全域にクマが生息する県内では、クマと適度な距離感で共存するしかない。そのためには木の伐採や草刈りなど地域ぐるみの対策が大切」と強調する。出前授業で「子供たちが予想以上にクマのことを理解し、純粋に共生の必要を感じているのには驚きました」という山内准教授。最近はニホンジカやハクビシン、イノシシの獣害も問題化している。「岩手は行政やハンター、地元の人が協力的で研究に集中できる。岩手は生涯の研究フィールドです」。香川県を除く四国3県に匹敵する広い県内を飛び回る日々が続く。

(田舎暮らしを夢見る人が知らない獣害のヤバさ)
丹精込めて育てた農作物の強奪、荒れ果てた田畑――日本では年々、イノシシやシカなどの野生動物による「獣害」が加速しつつある。獣害リスクの現状を森林ジャーナリストの田中淳夫氏が解説。新書『獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち』より一部抜粋・再構成してお届けする。筆者は森林ジャーナリストとして、日本中の山・森林をめぐっている。その道中、山間の集落を訪れると、異様な風景に圧倒されることがある。集落周辺が柵だらけなのだ。高さ2メートルぐらいはある金網が延々と延び、田畑などが柵で囲まれているのだが、まるで監獄のように見える。棚田の場合、山裾に柵が建設されるため、まるで山を柵で取り囲んだ砦のようだ。さらに平地の農地も柵が張りめぐらされ、道路と川に沿って迷路をつくっているかのような景観になる。ときに人家までモノモノしい柵に囲まれていることもある。もはや要塞である。さらに畑の周囲を柵で囲むだけでなく、その上、つまり畑のうねの上空までネットをかけて完全に塞いでいる場合もある。周辺の柵は主にイノシシやシカ対策だろうが、上部を塞ぐのはカラスなどの鳥に作物を荒らされないためだろう。こうなると柵というよりは、檻だ。そして、檻の中に入るのは人間だ。農作業は檻の中で行うのである。ちなみに農地を囲む柵は、電気柵の使用が増えている。不用意に触れたら危険だ。人体に影響のない微弱な電流と聞くが、やはり感電したくない。自作の電気柵に家庭用の電源から電流を弱める安全装置なしで配線したため、知らずに小川から近づいた親子二人を感電死させてしまった痛ましい事件も起きている。こうした柵は、もちろん違法である。だが、通常の柵では防げないからやりすぎたのだろう。これが田園風景か。なぜ、こんな状態になってしまったのだろうか。獣害対策の防護柵にも変遷がある。初期の柵は腰くらいの高さの簡易な柵だった。トタン板を並べ、針金を張っただけのものもあった。いかにも農家の自作である。これでは、イノシシは地面すれすれを掘って、くぐり抜ける穴をつくってしまう。柵を飛び越えるような害獣もいる。シカはもちろんイノシシもジャンプ力は意外とあり、容易に柵を飛び越えられる。そこでだんだん柵も高くなっていくが、体当たりで柵を破る害獣もいる。そこで電気柵を仕掛けるようになったわけだ。しかし、万能ではない。イノシシは剛毛に覆われているから、電気柵に触れてもあまり電気を感じないらしい。唯一、鼻面は濡れているので触ると感電する。しかし鼻面に触るように電気柵を仕掛けるには工夫がいる。イノシシも、柵の弱点を探し出してしまう。また草が繁り、柵に触れると漏電しやすい。

(ジビエ利用を増やしても獣害は減らない!)
農林水産省の調査によると、2019年度のジビエ(野生鳥獣の肉)の利用量は、2008トンだったそうだ。このうち、シカは973トン。前年度比1・7%増だが、イノシシは406トンで4・7%減った。この利用量は、前年度より6・4%増えたことになるそうだが、目標として掲げていた2600トンには届いていない。そこで同省は、25年度までにジビエに利用する獣を22万頭に増やす目標を新たに掲げている。重量換算すると4000トンものジビエを供給しようという計画だ。なぜ、これほど農水省はジビエ、ジビエと熱心なのだろうか。まさかシカやイノシシの肉をウシやブタなどの肉にとって代えようと思っているわけではあるまい。そこには「ジビエ利用が増やして、農林産物への獣害を減らそう」という思惑がある。近年、獣害が激しさを増している。とくにシカやイノシシによる農作物被害は深刻で、一夜にしてその年の収穫物を全滅させる。獣害のために農業を諦めるケースまで増えてきた。さらに林業でも60年間育ててきたスギ・ヒノキの樹皮が剥かれて、木材としての価値ゼロに追い込まれる。それを防ごうと捕獲を進めているが、なかなか追いつかない。ハンターの高齢化と減少もあるし、また駆除個体の処分にも困るようになった。そこで野生動物の肉を売れるようにすれば、より捕獲が進むのではないか。またジビエをビジネス化することで、山村の振興にも一役買うだろう……。こうした発想で、ジビエ利用を増やそうとしているのである。しかし、おかしい。この発想は、野生動物を多く捕獲したら、被害も減るという前提に成り立っている。だが、それが成立する証拠はないのだ。多くの地域で捕獲数は増えている。たとえば25年の間(1990年と12014年)にシカは14倍、イノシシは7・4倍も増えている。にもかかわらず、獣害は増える一方だ。被害額は減った(2010年の239億円が18年の約158億円まで減少)とされるが、実は農林業から撤退したり、被害が出ても諦めて申告しなくなったりしているケースが増加しているからだ。なぜ、こんな齟齬が起きるのか。まず獣害を引き起こす野生動物は、農作物などの味を覚えた特定の個体に限られているが、捕獲しているのは里に出てこない山奥の個体も多いことが上げられる。ハンターとしては、捕獲したら報奨金が出るから、獲りやすい個体を狙う。しかし、その個体が必ずしも獣害を引き起こしているわけではないからだ。加えて動物、とくにシカやイノシシは繁殖力が強くて、捕獲数以上に増えている。つまり捕獲数と獣害、そしてジビエ利用は、必ずしも相関していないのである。ちなみにジビエ利用を2倍にしようと思えば、ジビエにする野生動物の捕獲数も2倍にしなくてはならないと思いがちだ。それこそ不可能な目標だが、一方で捕獲数に対する利用数は低水準なのである。19年の野生動物の捕獲数は124万3000頭だった。ところがイノシシとシカを合わせたジビエ利用数は約11万6000頭で、利用率は9%台にすぎない。しかもシカの場合は体重の2割以下の肉しか売り物になっていない。飲食店などで提供されたのはその7割(1392トン)だったから、利用された肉は微々たる量なのである。もしジビエの供給量を増やしたければ、捕獲数を増やすより未利用個体・部位を活用することの方が得策だ。しかし利用率が低いのには理由がある。それは捕獲個体を人が食すことのできる肉にするのが難しいからだ。まず仕留めてから短時間で解体しなくてはならない。しかし罠猟の場合は、見回りの時間・回数に左右される。毎日定期的に行けるとは限らない。とくに有害駆除が目的だと、そんなに熱心に見回らないだろう。銃猟でも山奥から解体場までいかに運ぶか。以前は山の現場で解体し肉だけを運んだが、現在は衛生面から山中で解体するとジビエとして流通させられない。加えて、獣の仕留め方も肉質に大きく影響する。死の直前に暴れたら体温が急上昇して、「蒸れ肉」と呼ばれる状態となり食肉にはならない。つまり一発で仕留める必要がある。そのほか多くの問題がある。そもそもジビエは、一般人にとってなじみが薄くそんなに好まれているわけではない。消費量を伸ばすのは至難だ。今年はコロナ禍で飲食店の営業も低調になったから、いよいよ期待しにくくなった。農水省は、21年度予算の概算要求案で、ジビエ利用の推進に162億円(前年度より60億円増)を計上している。しかし、農林業被害の防止とジビエを結びつけること自体が間違っているのではないか。ジビエを振興したいのなら、食肉にしやすい捕獲(たとえば生体捕獲)と解体処理法を普及すべきだし、それは必ずしも獣害対策とは結びつかない。獣害の防止が優先させるのなら、まずは里に寄せつけない予防措置と、堅固な防護柵の設置などの方が重要だろう。そのうえで、有害獣を大量に殺処分できる方策をとるべきだ。目的も効果も違うものを抱き合わせるから、結局どっちつかずの施策になってしまうのだ。

(「女性の狩猟マンガ」が注目される理由)
いつの頃からだろうか、食材の産地を気にするようになったのは。相次ぐ食品関連企業の不祥事により、食の安全神話が崩れたことも大きい。いまや、より自然に近い状態の肉を、と大衆居酒屋等にもジビエのメニューが並び、駆除の対象となった鹿や猪の肉を有効活用しようという動きも盛んだ。そんな時代の要請もあってか、狩猟を取り入れたマンガが目立つ。飛行機事故にあった女子高生4人組が無人島でサバイバル生活をおくる『ソウナンですか?』は、2019年夏にアニメ化。彼女たちは罠を仕掛けて鳥獣を獲り、生活用品まで作ってしまう。原作を手掛けるのは、岡山で鳥獣を獲って暮らす猟師兼漫画家の岡本健太郎。17年には70年代に描かれた矢口高雄の名作『マタギ』の完全版が復刻され、発売早々に連続で重版がかかった。地方で鳥獣被害が深刻化していることも狩猟への関心を高める一因になっている。農林水産省が発表した野生鳥獣による農作物の被害額は、16、17年度共に約170億円超え。18年度は少し減ったが約164億円に及び、各地で保護用の電気柵設置に莫大な手間と費用をかけているものの、いまだ根本的な解決には至っていない。とはいえ、狩猟を巡る話は非常に繊細だ。野生動物保護の観点を訴える都心部と被害にあえぐ地方との議論が平行線に終わることも多く、猟銃に対する拒否感も根強い。そんな今だからこそ読みたいのが女性主人公の狩猟マンガだ。声高に被害を訴えるでなく、感情的になりすぎることもない。そのバランスが、女性を中心に据えることで保たれているのだ。例えば、農家兼漫画家の緑川のぶひろが描く『罠ガール』には、わな猟免許を持つ女子高生とその友人が、畑を守るために奮闘する姿が描かれる。彼女たちの懸命さや明るさが、深刻な被害を暗くなりすぎずに伝えていることで、カルチャーメディアのみならず農業・狩猟従事者からも関心を集めている。人間と接点の多い鳥獣のなかでもひと際存在感を示すのは熊だ。特にここ数年は人家のあるエリアでの目撃例が増えている。都心に近い神奈川県でも17年には警察に届けがあっただけで64件の目撃例があり、19年、札幌では市街地に熊が出没。国道を横切るニュースがお茶の間に流れた。そんななか、19年1月の連載開始より話題になっているのが『クマ撃ちの女』だ。主人公の小坂チアキが狙うは日本最強生物のエゾヒグマ。とはいえ、多くの論点を抱える狩猟という題材に、本作が初連載だという著者の安島薮太さんが挑んだのはなぜだろう?「僕は愛知のド田舎出身。おじいちゃんが鳥撃ちで、弟が農家なんですね。ですから、子供のころから動物との距離感が都会の人とは違うなというのがありました。連載前に読み切りで動物商の話を描いたこともあって、編集者から狩猟を題材にしては? という提案があったんです。そこからターゲットはエゾヒグマ! だったらクマ撃ちの話だ! みたいに絞りこんでいきました。正直に言うと、その頃の狩猟に関する知識は本を1、2冊読んだ程度。連載の話が本格化してから、取材先を広げていった感じです」。とはいえ、自然界と人間界を切り離すことなく同列に考える思考は最初からあった。それを軸にジビエを提供する飲食店や狩猟従事者、銃砲店など、さまざまな立場の人の話を聞くことで、ある気付きがあったという。「皆さん、すごく協力的で、その協力がなければこの作品は生まれていなかったというぐらい。逆にいうと、個々の立場から言いたいことがたくさんあるのに、発信する場があまりなかったということなんでしょうね。僕もクマ撃ちの正当性みたいなことは描いていないし、描くつもりもない。ただ、その場に居る人の生の感覚を伝えることが出来れば、闇雲に批判する人が少しでも減るのでは? という思いはあります」。本作は狩りに同行するルポライター・伊藤の視点で描かれる。舗装されていない山道でクルマに酔い、獲物を追う山行きで小枝を踏んで音を出してしまう、などのリアルな描写には取材時に得た実感が活かされている。また、第17話(20年1月9日発売の単行本2巻に収録)にはチアキがエゾヒグマに固執する理由が描かれる。この回はweb「くらげバンチ」発表直後に反響を呼び、アクセス数も伸びた。「17話が盛り上がったのは、熊の実態があまり知られていないからだと思うんですよね。こちらは『そりゃ、そうなるよね』と思いながら描いたので、意外だった部分もあります。実は、熊って人間として考えた方が行動が読めるらしいんですよ。写真を撮ろうと無闇に熊に近づく人の話も聞きますが、本当に止めた方がいい。熊はバカにされたと感じるでしょうし、そうすると襲ってきます。僕も知れば知るほど怖くて、取材時の携行品はかなり気を使っています」。生命を揺るがす外敵に出会う恐怖が遠のいて久しい。そんな時代に熊の生態に惹きつけられるのは、彼らが根源的な恐怖を思い起こさせてくれるからだろう。狩猟マンガには、そういった感覚を呼び起こし、野生動物の知られざる一面を知ることができる面白さもある。また、これらの作品にたびたび登場するのは、獲った命を美味しくいただく調理&食事のシーンだ。食べ物はスーパーや専門店で買うのが当たり前――狩猟マンガには、頭にこびりついたそんな常識をさらりと剥がしてくれる作用もある。

(野生動物避ける、環境整備を)
鳥獣害対策の有識者らでつくる野生動物対策技術研究会は8日、野生動物による被害軽減を目的とした全国集会をオンラインで開いた。野生動物の市街地出没をテーマに、イノシシや熊の事例を紹介。根本的な解決に向けて、野生動物が近づかないようにする環境整備の重要性を確認した。野生動物保護管理事務所関西支社の加藤洋副支社長は、イノシシの市街地出没事例を報告。イノシシは山中の餌不足で市街地に出没するのではなく、「人間の餌付けやごみ出しのマナーを守らないことが誘因につながっている」と指摘した。長野県軽井沢町のNPO法人ピッキオの田中純平さんは「クマと人の共生」と題し講演。町内では別荘が集まる地帯に、ごみ集積所を整備し、熊に壊されず、開けられない頑丈なごみ箱を設置したことなどを紹介。「目撃情報も減少した」と成果を報告した。研究会では①捕獲②地域連携③環境整備──の分科会を設け、それぞれ意見交換した。環境整備では河川敷でやぶを刈り取って更地にすることで、イノシシの出没が減少した例などを参考に、対応策を話し合った。一方で「更地にした後に生えてきた草を食べに鹿が出没するようになった」という報告もあった。整備後の草刈りを続ける体制づくりについても議論した。

(これから「人食いグマ」が増える)
環境省によると、2019年度にクマに襲われた人は全国で157人。過去10年で最多を記録した。今年は4月から7月にかけて7748件の出没が確認されている。森林ジャーナリストの田中淳夫氏は、クマの生息数は年々増えていると警鐘を鳴らす。クマは、かつて九州にもいたが、近年は目撃情報がなく、現在は主に本州と北海道に生息している。本州にはツキノワグマ、北海道にはヒグマが生息している。ツキノワグマは体長が110~130センチで体重はオス80キロ、メスが50キロ。ヒグマは体長200~230センチで、体重は150~250キロにも達する。どちらも走る速度は時速50キロと俊敏だ。富山県では、今年1月から8月末までにクマに襲われて怪我をした人は5人で、2004年から統計を始めて以来最多のペースという。北海道の新ひだか町では、クマの目撃情報が7、8月の2カ月間で34件と、例年の2倍を記録している。8月26日には、岩手県八幡平市田山地区の山林で、クマに襲われたと見られる72歳の男性の遺体が発見された。クマによる人身被害の多い秋田県では、7月8日から8月末まで発令していた「ツキノワグマ出没に関する注意報」を、9月末まで延長した。目撃件数が例年より多く、農作物の食害が相次いだためだ。とにかく、クマが増えていることは間違いなさそうだ。「昨年のクマの捕獲数は5900頭で、過去最高でした」と解説するのは、田中氏。同氏は10月10日に『獣害列島 増えすぎた日本の野生動物たち』(イースト新書)を出版する。「ツキノワグマの生息数は、50年前は6600頭でした。1992年には1万頭前後、2010年には2~3万頭と推定されています。ヒグマは、90年代で2000~3000頭。2014年には約1万頭と、この20年で2倍以上に増えています。もっとも、毎年5000頭も捕獲しているのに、これだけ増え続けているわけですから、実際は5万頭、いや10万頭いる可能性がありますね」なぜ、クマが増えているのか。「日本の森林は50年前まではげ山が多かったのですが、植林が進んで木が増えました。1980年から90年にかけて林業が衰退したことで、木の伐採が大幅に減っています。つまり、木の実など、クマのエサが豊富になったため、クマも増えたわけですね」クマは木の実よりも、人間の作った野菜や果物を好んで食べるという。「一般的にクマが人里に現れるのは、ドングリが不作だからと思われています。実はそうではありません。ドングリよりも野菜や果物の方が美味しいからです。畑には、農業廃棄物が沢山あります。出来の悪い野菜や、作り過ぎて廃棄した野菜をクマは喜んで食べます。また、りんごやみかん、桃なども好物です。それらがクマを人里に引き寄せるのです」秋田市の果樹園で8月10日、りんご約250個がクマに食い荒らされた。クマが民家に侵入するケースもある。8月18日、岩手県の大船渡市の民家にクマが玄関の引き戸を開けて侵入、冷蔵庫にあった果物を持ち去った。さらに、クマが増えた原因として、田中氏は駆除されたシカの処理と大きな関係があると指摘する。「現在、日本にはシカが400万頭以上いると言われています。増えすぎたため、年に50~60万頭駆除しています。本来、駆除したシカは土に埋めなければいけないのですが、山の中で深さ1メートル以上の穴を掘るのは至難の業です。ほとんどは埋めずに、落ち葉をかけて隠すとか、沢に捨てるというのが現状でしょう。そうした駆除されたシカがクマのエサになっているのです」シカの肉に味をしめたクマは、家畜や人間を襲うという。「2016年の5月から6月にかけて、秋田県で起きた襲撃事件には驚きました。出会い頭ではなくて、クマが積極的に人間を襲ったのです。4人が死亡、4人が重軽傷を負いました。殺人グマと呼ばれていました」。これは、「十和利山クマ襲撃事件」と呼ばれる、戦後最悪の獣害事件だ。十和利山の南麓に広がる酪農地帯で、タケノコ採りに入山した男女が次々にクマに襲われた。4人の遺体には、クマに食べられた痕があった。山間の集落や地方の田舎に出没していたクマは、今後、中小の地方都市にも出没するようになると予想する。これから「人食いグマ」が増える 「シカ」とのヤバイ関係にも問題あり、さらに、クマが増えた原因として、田中氏は駆除されたシカの処理と大きな関係があると指摘する。「現在、日本にはシカが400万頭以上いると言われています。増えすぎたため、年に50~60万頭駆除しています。本来、駆除したシカは土に埋めなければいけないのですが、山の中で深さ1メートル以上の穴を掘るのは至難の業です。ほとんどは埋めずに、落ち葉をかけて隠すとか、沢に捨てるというのが現状でしょう。そうした駆除されたシカがクマのエサになっているのです」シカの肉に味をしめたクマは、家畜や人間を襲うという。「2016年の5月から6月にかけて、秋田県で起きた襲撃事件には驚きました。出会い頭ではなくて、クマが積極的に人間を襲ったのです。4人が死亡、4人が重軽傷を負いました。殺人グマと呼ばれていました」これは、「十和利山クマ襲撃事件」と呼ばれる、戦後最悪の獣害事件だ。十和利山の南麓に広がる酪農地帯で、タケノコ採りに入山した男女が次々にクマに襲われた。4人の遺体には、クマに食べられた痕があった。山間の集落や地方の田舎に出没していたクマは、今後、中小の地方都市にも出没するようになると予想する。「10年後には、大都会でもクマは出没するようになります。2年前、北海道砂川市の市街地にヒグマが出没しました。猟友会が出動し、警官の許可をもらってクマを射殺しました。ところが、近くに人家があったため、『捕獲規制区域』となり、書類送検されてしまったのです。猟銃の所持許可も取り消されました」。警官のピストルでは、クマに太刀打ちできない。「警官が所持している38口径のピストルでは、クマは即死することはありません。ですから、獣害専門の警察官を設ける必要があります」。山間の集落では、畑や家の周りを高さ2メートル程の柵で囲んでいるところが増えている。「作物というより、身の安全のためです。田舎では獣害は日常となっています。都会の人ももっと獣害に対する危機感を持って欲しいですね」。

(迷惑ムクドリとの激闘録)
全国の地方都市の主要駅の駅前が、夕方になるとやってくるムクドリの大群に悩まされている。路上に羽毛やふんが落ち、「ギュルギュル」という鳴き声の大きさも迷惑だ。自治体ではムクドリの体内時計を乱す方策を取ってみたり、天敵の模型を置いてみたり、長年にわたって模索を続けているが、効果は一時的。ムクドリ撃退の決定打はあるのか。ムクドリは春から初夏までに繁殖。昼間は個別に田んぼや公園といった緑のある場所を訪れて虫などを食べ、夜は大群で行動して1カ所にまとまってねぐらを定める。なぜムクドリが市街地にやってくるようになったのか。宅地開発などで山林がなくなったムクドリが追われてきた-とする分析もあるが、山に巣を作って子育てをしたムクドリが、夜は市街地を訪れるケースもあるという。鳥獣被害防除機器を手がける精密機器メーカー、エイカー(滋賀県草津市)の担当者は「人間のそばにいると猛禽類(もうきんるい)などの外敵に襲われないことを覚えてしまったのでは」とみている。駅前の大通り沿いに樹木が立ち並ぶ岡山市の場合、ムクドリとの攻防は少なくとも25年に及ぶ。残る記録によると、平成7年から10年にかけての3年間では、ムクドリの体内時計を乱す効果があるという磁石を取り付けたり、外敵であるカラスの模型をぶら下げたりした。しかし効果は一時的だった。11年には枝を切り落とす剪定(せんてい)を本格的に展開した。21~29年にかけては、ムクドリが嫌う音をスピーカーから流す対策も行ってきた。担当する同市北区役所地域整備課の担当者は「いずれもムクドリが慣れてしまったのか、効果は長続きしなかった。最も効果があったのは剪定だったが、今はそれもできない」と話す。同市は昨年「中心市街地の緑が少ない」という指摘を受けて「街路樹再生プログラム」を5カ年計画で開始。駅前の大通り「桃太郎大通り」など市が管理する景観上重要な7路線沿いの街路樹について緑の「ボリュームアップ」を目指す方向を打ち出している最中だからだ。こうした中、同市は新たにムクドリが嫌がるにおいを出す「忌避剤」を採用。昨年12月に苦情の多かった駅前の樹木に使って設置したところ、ムクドリがよりつかなくなり、苦情は減少した。ただそのためか、今度は駅東側にある「西側緑道公園」周辺の街路樹にムクドリが集まりだした。近隣からは「傘をささないと歩けない」「ウイルスや菌が心配」などの声が上がるようになった。担当者は「通行人や周りの人が被害にあわないことが大事」とした上で、「何か有効な手立てがあれば教えてほしい」と話す。兵庫県姫路市では27年から、JR姫路駅と姫路城を結ぶ駅北側の大手前通り(約600メートル)の街路樹の一部に、音波を使った電子機器を導入している。不規則な周波数の音波を流してムクドリを驚かせて寄り付かなくさせるものだ。設置後にムクドリの大群は駅の南側の街路樹に移動。そこで南側にも取り付けたところ、一部が北側に戻ってきたという。大手前通りでは羽やふんの被害が一定程度軽減されたものの、根本的な解決には至っていないという。人間VSムクドリはいたちごっこの様相を呈している。各地で今後も模索が続きそうだ。

(高周波音で傷つけずに追い払う「新型鹿ソニック」発売:山梨)
T.M.WORKS(山梨県富士河口湖町)がこのほど、高周波音で野生動物との接触を防ぐ装置のリニューアル版「新型鹿ソニック」を発表。2020年10月に販売代理店マツクラなどを通じて販売を開始しました。鹿ソニックは、人には聞こえない12k~30kHzの高周波音を発生させ、鹿やイノシシ、鳥、小動物などの野生動物に「あぶないよ」を促す害獣忌避装置。同社らによると、野生動物と車両の接触事故が年間約10万件あり、北海道でもエゾシカが関係する事故が多いことから、これらの事故を防ぐために開発されました。リニューアルした今回の新型鹿ソニック(RK-004)は、従来モデルより高周波照射距離と有効角度を強化し、有効範囲を約3倍に拡大。最大80メートル、有効角度左右50度(約100度)、約0.56ヘクタールの範囲で高周波を照射できます。また、範囲を約2倍する強化版の2スピーカータイプ(RK-005)も用意します。利用シーンは、クルマへの搭載、道路や鉄道施設、農業用/キャンプ場/ゴルフ場などの据え置き設置など。2020年11月にJR中央本線にも導入され、大月~勝沼間で稼働するとしています。価格はRK-004が2万6000円(税別、以下同)、RK-005が3万1000円。農地や施設に設置するためのソーラーパネルキットや電源キットも用意します。

(侵入経路に設置、効果あり:福井)
獣害対策として、県は越前市と南越前町でシカやイノシシの侵入経路に、樹脂製の「グレーチング」(溝ぶた)を設置している。ひづめのある動物が溝に足を取られることを嫌がる習性に着目した。グレーチング手前で引き返す姿が複数回確認されたことから、県は「効果あり」と判断。養豚業者らに導入を呼び掛ける。

(「空飛ぶ犬」カワウ撃退)
「放流したばかりのアユが食べられて困っている」。1990年代後半から全国の河川漁業者からこんな話が出始めた。原因はカワウ。地名や人名にも鵜(う)のつくものがあるように古くから日本各地に生息する。公害などで70年代には全国で3000羽まで減ったが、河川環境の改善や保護が進み急速に回復した。カワウは1日500グラムもの魚を食べる。特に春以降の繁殖期はヒナを育てるために食欲が増す。その時期はアユの放流時期に重なる。放流直後のアユは「輸送疲れ」などもあって活動範囲が狭く、集団で群れるため上空からは真っ黒な団子のように見える。「うの目たかの目」という言葉があるように、カワウは目が良く、川の中のアユを食べ尽くす。水産庁によると全国のカワウの生息数は2015年には8万羽、被害は76億円まで膨らんだ。「これからはドローンでカワウ対策の時代や!」。水産技術研究所沿岸生態システム部内水面グループ(栃木県日光市)の坪井潤一さんに兵庫県の揖保川漁協の南山金光組合長(当時)から電話がかかってきたのは5年前。南山さんは、テレビでピザを運ぶドローンのニュースを見て活用を思い付く。2人はその数日後、東京で会いドローンを使ったカワウ駆除作戦を本格的に練り始める。

(ハンター体験、民宿で「2拠点生活」も:千葉)
千葉県南房総市の観光協会は都市部の住民が狩猟技術を学べる体験企画を11月~2021年2月に開催する。ワナの設置や獲物の解体方法を学ぶほか、地元ハンターと実際にワナを仕掛ける体験プログラムなども用意する。滞在中は地元の民宿に宿泊し、2拠点生活も体験してもらう。「南房総2拠点 ハンターズハウス」の参加料金は税別15万円。狩猟免許の有無は問わず、10人程度の参加を想定しているという。期間中は狩猟方法や調理、骨や皮の加工法を学ぶ座学プログラムを6回開く。日程が合えば地元ハンターに同行し、本物の狩猟を見学できる。料金には最大30泊分の民宿宿泊費が含まれており、期間中のプログラム受講や練習などで南房総を訪れた際はいつでも利用できる。観光協会によると、都市部には免許を持っていても、狩猟に出かける機会の少ない「ペーパーハンター」も多いという。担当者は「都会の人に狩猟を経験してもらうだけでなく、南房総の魅力を感じてもらい、移住の促進にもつなげたい」と期待する。

(見過ごされた「宝」に価値、事業化で地域の経済振興に:岡山)
兵庫県境にほど近い、岡山県西粟倉村にあるベンチャー企業「エーゼロ」で働く道上慶一さん(43)=神戸市灘区=は4年前、神戸の大手通販会社を退職した。平日は田舎でシカの精肉や調理、ウナギの加工といった仕事に汗を流し、休日は神戸で過ごす。「人や自然の本来の価値を引き出し、地域経済を醸す」ことを目指す同社。掲げる企業コンセプト「ローカルベンチャー」とは何ですか-。-14年間勤めた大手の通販会社を辞め、ベンチャー企業に転じたのは、何か大きな夢や目標があったからですか。「いえ、今考えてみると、論理的に考えたというより感覚的なものだったと思います。会社員時代はとても働きやすく、仕事も大好きでした。ただ、パソコンの前に座る仕事で一日が終わるということにずっと違和感を抱いていましたし、小さな組織で自分の力を試したいとも考えていました。そんな時、会員制交流サイト(SNS)で今の会社の求人を知り、何となく『やりたいことができるかもしれない』と思って応募しました。『ローカル企業で地域貢献がしたい』『独立したい』といった確固たる意思があったわけではありません」-転職して大きく変わったことは?「一日中、立ち仕事になったことですかね(笑)。出社して養殖ウナギをかば焼きにするための串打ち作業に始まり、午後はシカの解体や精肉、肉の調理をして、商品の発送準備などほとんどが立ったままの作業です。40代に入り、体力的には少しきついこともありますが、パソコンの前に座るのは夕方の事務作業くらいになりました」-「森のジビエ」としてシカ肉の卸売りや味付け肉といった商品を販売しています。なぜシカ肉だったのでしょうか。「兵庫県と同じく、岡山県でもシカによる農産物の食害は深刻です。西粟倉村は古くから林業のまちですが、木の苗を食べられたり、皮を食べられたりといった被害があります。対策として有害駆除の名目で狩猟されますが、その肉はただ捨てられるだけ。こういった何げなく見過ごしているものにこそ、価値があると思うんです」「シカは森のシンボルであると同時に、ジビエなどで注目される食材でもあります。ただ肉として提供するのではなく、自然の象徴たるシカの肉を都会の家庭で味わってもらい、自然や森とのつながりを感じてもらうというストーリーを付加して提供することに意味があるんです」「とはいえ、私も調理は好きですが、当初はジビエや精肉についてはまったくの素人。高知県でジビエレストランの元経営者が主宰する研修『ジビエビジネスアカデミー』にも参加し、講師からマンツーマンで教わりました。最初は1人でシカ1頭を解体するのに3時間くらいかかっていましたが、今ではその半分くらいでできるようになりました」-精肉作業に抵抗はなかったのですか。「最初はかなり抵抗がありましたし、今でも首をワイヤカッターで切り落とす作業などには怖さがあります。だから解体する前には必ず、心の中で『おいしくいただきます』と手を合わせることにしています。でも『命を食べる』とはこういうことなんだとつくづく感じました。1頭から取れる肉の量はわずかですが、そこからどれだけの価値を生み出せるのかと真剣に考えることにもつながっていると思います」-シカの味付け肉のステーキを開発し、クラウドファンディングという手法で発売しました。「今は年間300頭程度を仕入れます。猟師が有害駆除したシカを2千円で買い取り、半分は卸売り、残り半分は加工したりして商品として販売します」「地元の人はシカ肉をあまり食べません。聞くと『臭いから』『肉がぱさぱさしているから』と。そういったシカ肉の特性を理解しないと、商品の開発はできません。臭みは、猟師が仕留めてから、自分たちが解体するまでの時間を短縮することでクリアできました。脂が少なく、肉が硬くなりやすい点も、油に漬けるといった丁寧な下処理で改善できるんです」「クラウドファンディングは初めての取り組みでしたが、商品をPRする以上に、扱っている事業者の背景を知った上で応援購入してもらえるメリットがあります。わが社が商品の付加価値として提供するストーリーを知ってもらうきっかけにもなります。今回、2カ月間で目標金額20万円を設定しましたが、3倍以上の金額が集まりました」「こういった食に携わる仕事をする中で、生きるために食べる、食べるために働くといったなりわいの原点を実践しているような気持ちになります。とはいえ、ビジネスなので、社長には『(採算ベースにならないと)やっていけないよ』とよく言われますが」-田舎でのベンチャー企業ということで、地域貢献についても周囲からの期待が大きいと思います。「わが社ではよく『ローカルベンチャー』と言いますが、私は地域の宝物を自分なりの視点で発見し、ビジネスとして起こすことだと考えています。地域に飛び込んでくる若者で、入社の動機が『地域や地元住民に何かで貢献したい』という人は多い」「でも地域貢献とビジネスは厳密には別物です。自分が価値を見いだしたモノにワクワクしながら取り組めなければ、ビジネスとして成り立たないし、地域経済の振興などにもつながらない」「地域の宝物とは、ただ捨てられるだけのシカ肉のように地域の課題でもあるんです。それらをちゃんとしたビジネスに成長させられた時に初めて、雇用や資源の有効活用といった効果が付いてくるんだと思います。『人のために』といったエネルギーだけでは続けるのは難しい」「でも、地域にはまだまだ見過ごされている宝物がたくさんあるのは確かです。それらをビジネスにできるかどうかは、自分たちを含めた人にかかっていると思います」

(里山に息づく命の感触:長崎)
「かわいそう」と「おいしそう」の境界はどこにあるのか?-。長崎市の写真家、繁延あづささんの新著「山と獣と肉と皮」(亜紀書房)は、長崎市と佐賀の里山で繰り広げられる猟師と獣との生死を巡る営みを追ったルポ。鮮烈な写真と文章で山に息づく命の感触を生々しく伝え、冒頭の問いを突きつける。著者の繁延さんが、初めて猪(いのしし)の猟に同行したのは2016年の冬。早朝5時半、近所に住む“猟師のおじさん”から「箱わなに猪のかかっとるけん、くるか?」と電話が入る。「行きます!」と即答し、カメラのバッテリーがフル充電されていることを確かめ、家を飛び出した。現場に着くと、猪がおりの中で、たけだけしい声をあげながら死に物狂いで暴れていた。それを見て「とてつもなく生きている」と思う。と同時に胸がざわめく。「これほどまでに生きようとしている猪を、これから殺すのだ。“死など絶対に受け入れない”とばかりに、目を剥(む)き、いななき、怒るこの猪を」。やがて、心臓をやりでひと突きされ、あっけなくごろりと横たわる。鮮やかな「生と死のコントラスト」に圧倒される。おじさんは少し前に、括(くく)りわなにかかった猪に逆襲され、大けがをしていた。山での獣との戦いは、人間にとっても常に死と隣り合わせの真剣勝負だ。息絶えた猪がナイフで切り開かれ、ぼたん色の肉と白い脂肪がのぞくと、途端に「おいしそう」という感情が湧き上がる。「絶対おいしく食べてやる」と心に決め、最適の料理法を考える。ある日、わなにかかり仕留められた鹿のおなかから胎児が出てきた。死んでいたが、すでに鹿(か)の子模様もあった。「猟に同行して一番つらいのは死の瞬間。私にとって鹿の胎児は衝撃的だった。でも、おじさんにすれば、この時期の鹿は大抵そうよねという感じ。当たり前なんだなと思った」と繁延さん。おじさんは、害獣駆除の要請を受け猟をしている。猪や鹿を哀れめば、残酷でもある。しかし、獣と人の命はひと連なりであることをルポは伝える。身近な里山での出来事は、命を頂くことも含め、自然の中での営み。それは古来の神話や民話の世界につながることに、改めて気づかされる。もう1人、繁延さんが追うのは、犬と銃で猟をする佐賀県の猟師“中村さん”。そこでは、また違った狩猟風景が広がる。繁延さんは山で獣たちの死を見つめ、猟師に分けてもらった肉を食べる生活を送る中、民俗学者、赤坂憲雄氏の一文と出会う。そこには「穢(けが)れとは何か。人の死にまつわる穢れがあり、女性の月経・出産にかかわる穢れがあり、そして獣の肉や皮革処理がもたらす穢れがある」と書かれていた。自分が撮影してきた出産、死、肉。意識したことはないが、それらは赤坂氏がいう「穢れ」と符合していた。赤坂氏のいう穢れの中で、まだ直に触れていないのは皮革だけ。そこで、故郷の姫路に古来伝わる皮革の技術「白鞣(なめ)し」の職人を訪ね、獣の皮が革に変わる過程とその意味を探る。穢れとは何か、なぜ穢れなのかを知るために。「この本を書いたのは、私の体験を読者と共有できたらとの思いから。そのうち失われていくであろうこの新鮮な感覚を残しておきたかった」

(フランスの政治家、動物たちを狩りの苦痛から解放するために狩猟用の動物ロボットを提案)
フランスの政治家のダミアン・アダム氏は鹿狩りやウサギ狩りなどで動物が狩猟(スポーツハンティング)の対象になり残酷に殺されることをなくすために、ロボットの鹿やウサギなどを製造して、動物ロボットの狩猟をすることを国民議会に提案している。アダム氏は狩猟される動物の行動や生態を模写したロボットの製造を呼びかけている。「本物の動物の代わりに狩猟用動物ロボットを開発していく。猟師たちは動物ロボットでも狩猟を楽しむことができるだろう」と語っている。フランスの政治家でアダム氏とは別の政党に所属しているジュリアン・オベール氏がツイッターで「狩猟はレーザーゲームではない。雨が降るような森の中でサイバーイノシシを追いかけるのか?」と嘲笑すると、アダムス氏は「何時間にもわたって猟犬に追いかけまわされている動物たちが狩りから解放されて平和に暮らせることを祈っているだけだ」と反論している。アダム氏自身もすぐにこのような動物ロボットが開発されて実現されることは難しいとは理解しているようだ。欧州では何百年も前から狩猟(スポーツハンティング)が楽しまれてきたそうだが、ロボット技術の発展によって本物の動物の動きや生態を模写した動物ロボットが開発され、動物ロボットの狩猟が実現されたら、狩猟のスタイルや動物の生態系も変わるのかもしれない。

(「ツキノワグマ」のパネル展:神奈川)
丹沢山地に生息するツキノワグマに関する巡回企画展「あっ!ツキノワグマ~丹沢の森に生きる」が、山北町の生涯学習センター1階ロビーで開かれている。写真やイラストでまとめた15枚のパネルとともに、クマの生息地や生態、特徴などを分かりやすく紹介している。15日まで。クマが口にする食料をはじめ、冬眠するために必要なエネルギーの量、クマによる被害の実例、山中で人がクマに出合わないようにするための対処法など、さまざまな情報が並んでいる。また、丹沢の地形や植物に関する情報を扱うなど、多角的な展示内容となっている。

(国産ジビエ認証施設:北海道)
国産ジビエ認証制度に係る認証機関により、国産ジビエ認証施設(第16号)として、株式会社サロベツベニソンが運営する食肉処理施設「株式会社サロベツベニソン(北海道豊富町)」が認証されました。農林水産省では、衛生管理基準及びカットチャートによる流通規格の遵守、適切なラベル表示によるトレーサビリティの確保等に適切に取り組む食肉処理施設の認証を行う「国産ジビエ認証制度」(以下「制度」という。)を平成30年5月18日に制定し、より安全なジビエの提供と消費者のジビエに対する安心の確保を図る制度の運用を行ってきたところです。この度、国産ジビエ認証委員会により登録された認証機関(一般社団法人日本ジビエ振興協会)において、認証申請のあった株式会社サロベツベニソンが運営する食肉処理施設「株式会社サロベツベニソン」の審査が行われた結果、制度に規定する全ての要件を満たすと認められたため、本日付けで「国産ジビエ認証施設(第16号)」の食肉処理施設に認証されました。

(10年目の秋冬名物【獣鍋】:東京)
ジビエに特化した居酒屋「米とサーカス」で、8種類のジビエ肉(野生鳥獣肉)を使用した「獣鍋」を10月1日より提供します。秋冬限定メニューとして、2021年3月末日まで高田馬場・錦糸町・渋谷PARCOの3店舗で販売。 全て日本全国の天然ジビエで、鹿/猪/熊/穴熊/アライグマ/タヌキ/カラス/クジャクの8種類。 日本古来より各地で食べられてきた郷土食を米とサーカスが独自にアレンジ。お好みの組み合わせで楽しんでいただける4種のスープ・18種のトッピング肉をご用意し、寒い時期に体の中からほっとあたたまるメニューとしてご提案します。

(全国ジビエフェア2020参加店の募集)
農林水産省では、全国的なジビエ(野生鳥獣肉)の認知向上、普及、需要拡大に向けた取組を行っています。その一環として、ジビエメニューを提供する飲食店等の情報をとりまとめ、ジビエを消費者にPRする「全国ジビエフェア」を開催することとしています。開催に向けて、本日より参加店の募集を開始しましたので、お知らせします。農作物の鳥獣被害防止対策等のための鳥獣捕獲が増加する中、捕獲した鳥獣を地域資源としてとらえ、ジビエとして有効活用する取組が拡大しています。このような中、農林水産省では令和2年度全国ジビエプロモーション事業において、ジビエの認知向上、普及、需要拡大に資する取組を推進しています。全国ジビエフェアは、この一環として、ジビエのPRを行うとともに、フェア期間中にジビエメニューを提供・販売する飲食店等をとりまとめて情報提供することで、全国的なジビエの消費拡大を図るものです。

(「ヤマメシ」コンビニで販売:山梨)
山中湖村が開発したシカ肉を使ったレトルトカレーやソーセージの地域ブランド「YAMAMESHI(ヤマメシ)」の販売が、村内のコンビニエンスストアで始まった。これまで村内の温泉施設など観光施設で取り扱ってきたが、販路を広げることで村民にもPRを図る。村観光産業課によると、8月から村内の3店舗のコンビニエンスストアで取り扱いを開始。シカ肉を使ったレトルトカレーとジャーキー、ソーセージの3種類で、いずれも特製の香辛料でスパイシーに仕上げている。「YAMAMESHI」ブランドは、村が山中湖のワカサギに続く特産品にしようと、2018年に開発。地元猟友会が捕獲するシカの活用も兼ねている。19年夏から村内2カ所の温泉施設と花の都公園で販売。今回、販売店舗は倍増した。年間の製造量はレトルトカレー千個、ジャーキーとソーセージは各200個。ジャーキーとソーセージは賞味期限が短いため、販売場所を増やすことで商品を完売しやすくする狙いもある。同課の担当者は「売れ残ることがないようにPRしていきたい」と話している。

(松岡修造、鹿肉のハンバーグを絶賛:埼玉)
10月11日(日)放送のフジテレビ『くいしん坊!万才』で、「鹿肉のハンバーグ」が紹介された。自然豊かな埼玉県皆野町へやってきた松岡修造は、石黒勝さんと綾子さんご夫婦に迎えられ、「鹿肉のハンバーグ」をいただくことに。鹿肉は何度か食べたことがあるというが、ハンバーグは初めての経験。松岡が、こぶし大で湯気の立った「鹿肉のハンバーグ」を一口でほおばると、綾子さんから思わず「すごい…」のリアクションが。松岡は驚いた表情で「これはシカじゃないですね」とコメントし、勝さんから「シカです」と笑顔で訂正される一幕も。「お肉の香りと歯ごたえが牛肉とかよりもしっかりしている」と満足そうに話すと、勝さんは「1センチくらいの粗挽きにしてある」と説明。「鹿肉のハンバーグ」を作るようになったのは、自宅の周りに増えてしまったシカを仕留めて友人らに配っていたが、「調理が難しい」「食べ方がわからない」という人が多かったため。そんな中「普段お肉(鹿肉)は食べないんだけど、『ハンバーグなら食べてみようかな』と言ってくれて」と、綾子さんが説明してくれた。松岡は「2人で進化させたハンバーグということですね」と納得。勝さんも、「そうですね、研究に研究を重ねているんです」と頷きながら答えた。2個目に手を伸ばした松岡は、「これは本当に食べてみて欲しい。うん…(味をかみしめながら)。また、ソースがおいしいです」と笑顔を見せた。勝さんは、「赤ワインとバター、ケチャップ、中濃ソース、しょうゆが入っています」と話し、綾子さんも「ご飯と相性のいいハンバーグステーキを作りたくて」と説明した。ちなみに、こちらのハンバーグは、皆野町のムクゲ自然公園で今夏からお弁当として販売されているそう。次にハーブの一種であるタイムを練りこんだハンバーグも試食し、松岡は、「ハーブがすごく合うんですね、鹿肉に」と感激。綾子さんは「ハーブを育てていて、やっぱりタイムが合うのはシカだなって。絶対に入れたいねと」と思いを語った。「すごくおいしいですね」と熱っぽく話す松岡に、綾子さんは「すごくおいしそうに食べられているから…」と松岡の食べっぷりに感激。松岡は「おいしそうじゃなくて、これは絶対おいしいです!」と力説し、勝さんも「良かったです」と笑顔で答えた。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午前6時25分ごろ、栗原市金成沢辺西大寺にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午後0時15分ごろ、栗原市金成片馬合佐野原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大和町によると、11日午前7時ごろ、大和町吉岡南3丁目付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、10日午前8時15分ごろ、栗原市栗駒稲屋敷愛宕にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午後3時20分ごろ、仙台市太白区鈎取御堂平にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午後2時55分ごろ、仙台市太白区鈎取3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前11時40分ごろ、仙台市泉区根白石花輪山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日早朝、仙台市青葉区芋沢大勝草下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前6時ごろ、仙台市青葉区大倉薬師にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午後1時30分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場深野にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、8日午後1時ごろ、栗原市栗駒栗原西沢にクマが出没しました。

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10/8
(猟銃許可訴訟で裁判官が現場検証:北海道)
砂川市でヒグマを猟銃で駆除する際に住宅のあるほうに発砲したとして銃を所持する許可を取り消された男性が処分の取り消しを求めている裁判で、7日、市内の山林に裁判官が出向いて現場検証を行いました。北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(71)はおととし、砂川市から要請を受けてヒグマを駆除したのに、住宅のあるほうに発砲したことを理由に道の公安委員会が猟銃を所持する許可を取り消したのは不当だとして、処分の取り消しを求めています。この裁判で7日、札幌地方裁判所の裁判官などがクマが駆除された砂川市内の山林に出向き、現場検証を行いました。裁判官たちは原告から当時の状況について改めて説明を受けたほか、発砲した場所と住宅との位置関係などを確認していました。現場検証のあと、原告の池上さんは「裁判官に実際に現場を見てもらえたのはうれしい。自治体からの要請で公務として駆除したのだということを裁判所には理解してもらいたい」と話していました。

(鉛汚染土壌部分除去へ:佐賀)
伊万里市大川内町の市営散弾銃射撃場に大量の鉛散弾が放置されている問題で、市の環境対策検討委員会は6日、鉛に汚染された土壌の除去手順を確認した。市の厳しい財政状況の中で多額の費用がかかる工事を行うため、汚染濃度が高い部分に絞って除去することになった。前回2019年2月の委員会で汚染土除去の方針が決まったのを受け、市が手法や費用について検討してきた。市は、土壌汚染対策法の基準値を上回る汚染土を「全面除去した場合」と「高濃度部分だけを除去し、残りは沈砂池を設けて対策した場合」を比べ、費用が安い「部分除去」を選択した。除去した土は場外に搬出し、専門業者に処分を依頼することにした。ただ、それでも事業費が10億円程度になると見込んでおり「財政状況を考えると、一挙に工事を行うことは現実的に難しい」(スポーツ課)と判断。除去対象地2万6100平方メートルのうち、特に汚染濃度が高い着弾地点一帯(3600平方メートル)を数年かけて取り除き、効果を検証しながら必要に応じて除去エリアを広げていく方法を取った。工事の着手時期は未定。市が示した案に対し、有識者から異論は出なかったが、工事中の雨による土壌流出対策や汚染土の最終処分方法などについて、さらに詳しい計画を作成するよう求めた。委員会を傍聴した地元住民の江口久宣さん(65)は「問題が浮上して17年。地元が求めてきた汚染土の除去について、やっと前に進んだと思っている」と話した。

(県ライフル射撃場など廃止検討:群馬)
県有施設の統廃合を検討する県は7日、県議会行財政改革特別委員会で、外部有識者による現地調査などを踏まえた中間報告を示した。対象10施設のうち、県民会館(前橋市)や県立妙義青少年自然の家(富岡市)、県ライフル射撃場(榛東村)など過半数で廃止を含めた検討が進められている。県は県議会での議論や施設の立地自治体との協議などを経て、2021年2月に最終報告を公表する。

(県クレー射撃協会補助金不正流用:兵庫)
兵庫県クレー射撃協会が、東京オリンピックなどに向けた選手の強化費用として県から交付された補助金の一部、およそ90万円を、選手強化とは関係のない幹部の飲食代などに流用していたことがわかり、県は不適正な支出に当たるとして返還を命じました。兵庫県クレー射撃協会は、東京オリンピックなどに向けた選手の強化費用として、平成26年度から平成29年度までの4年間に県からあわせておよそ320万円の選手強化の補助金を受け取っています。しかし、「幹部が補助金を不正に流用している疑いがある」という内部告発を受けて、県が調査したところ、この期間のあわせて89万2969円について、選手の強化とは関係のない支出に使われていたことがわかりました。クレー射撃協会の関係者によりますと、射撃場の利用料や練習用の弾の代金にあてたと報告していながら実際には選手に負担させ、浮いたお金を幹部の飲食代にあてるなどしていたということです。県は不適正な支出にあたるとして、7日までに補助金の返還命令を出し、協会はすでに返還したということです。兵庫県クレー射撃協会はNHKの取材に対し、「オリンピックを控えるなか、不適正な経理があったことで県民に迷惑をかけ誠に申し訳ない。なぜ起きたか、これまでの体制を徹底的に検証し、再発防止を図っていきたい」と話しています。

(住宅街にクマ、女性が頭などにけが:石川)
7日朝、石川県小松市の中心部に近い住宅街で79歳の女性がクマに襲われ、頭などにけがをしました。市は、猟友会などと連携して近くをパトロールしていますが、クマは見つかっていないということです。7日午前6時ごろ、JR小松駅から東におよそ3キロ離れた小松市吉竹町の住宅街で79歳の女性がクマに襲われたと警察に通報がありました。女性は新聞を取るために家から出たところ目の前にいたクマに突然、襲われたということで、頭などにけがをして病院に運ばれましたが、警察によりますと、命に別状はないということです。現場は近くにショッピングセンターや学校もある地域で、6日夕方にも体長1メートルほどのクマの目撃情報があり、小松市は猟友会などと連携して付近をパトロールしていますが、クマは見つかっていないということです。石川県によりますと、ことしに入って9月末までに寄せられたツキノワグマの目撃件数は合わせて308件で、この期間としては平成17年に統計を取り始めて以来、最も多くなりました。自治体別にみますと、最も多いのが小松市で87件、次いで金沢市が72件、白山市が42件などとなっています。ことしはクマの冬眠前の餌となる木の実のうち、特にブナが大凶作になる見通しで、県はクマの「出没注意情報」を出して、屋外に生ゴミを放置しないなどの対策を徹底するよう呼びかけています。ツキノワグマの生態について研究している石川県立大学の大井徹教授は「山の木の実が不足しているため、餌を求めて人里近くに出没しているとみられる。クマを引き付ける柿やくりを早く収穫するなど、対策を徹底することが必要だ」と話しています。

(保育所で猿に襲われ4歳児軽傷:長野)
7日午前、大鹿村の保育所で4歳の女の子が猿に襲われ、軽いけがをしました。警察などが付近の住民に注意を呼びかけています。7日午前10時前、大鹿村大河原にある大鹿保育所で、この保育所に通う4歳の女の子がうんていで遊んでいたところ、下から猿に襲われ、右足をかまれたりひっかかれたりしました。警察によりますと、女の子は軽傷で、大鹿村によりますと、猿はその後、近くの山へ逃げていったということです。村によりますと、保育所の周辺ではサルの目撃が相次いでいて、先月には保育所から帰宅する途中の子どもがふくらはぎをかまれ、今月には住宅の近くにいた子どもが足をひっかかれるなどの被害があったということです。村は地元の猟友会と協議し、8日以降、保育所の近くに猿を捕獲するためのおりを設置することにしています。園児がサルに襲われた状況について、大鹿村役場の菅沼穣二保健福祉課長は「当時、2人の園児がうんていで遊んでいて、保育士が目を離したときにサルが園庭に入ってきて園児の足をかじった。襲ったサルは1匹で、成獣だと聞いている」と説明しました。そのうえで、「けがをされた園児と保護者には大変申し訳なく、早くけがが治ることを願っている。今後はサルに対する恐怖心もあると思うので、ケアもおこなっていきたい」と話していました。また、保育所の近所に住む71歳の女性は「2、3週間前にもサルが保育園に来て、窓ガラスをたたいていたと聞いた。サルは群れではなく、はぐれたサルがここ数年近くに住み着いているようだ。早く捕まってほしい」と話していました。

(男性がクマに襲われけが:山形)
7日朝、山形県鶴岡市で69歳の男性がクマに襲われ、けがをしました。警察が地元の猟友会などとパトロールをして注意を呼びかけています。7日朝7時45分ごろ、山形県鶴岡市白山にある建設会社の駐車場で、トラックに荷積みの作業をしていた69歳の男性従業員が、背後からクマに襲われました。警察によりますと、男性は頭や太ももに全治2週間から3週間のけがをし、市内の病院で手当てを受けていますが、意識ははっきりしていて、命に別状はないということです。クマは体長が1メートルほどで、男性を襲ったあと逃げたということです。男性が勤める建設会社の長谷川文雄社長は「まさかこの地域でクマが出るとは思わなかった。地域の住民で注意していきたい」と話していました。現場は住宅や商業施設が建ち並ぶ地域で、近くにある大泉小学校や鶴岡第一中学校では、7日の下校時に保護者に迎えに来てもらう対応をとったということです。警察が地元の猟友会などとパトロールをして、注意を呼びかけています。山形県によりますと、今月に入ってからの県内でのクマの目撃件数は今月4日の時点で24件と、去年の同じ時期の8件と比べて3倍に増えています。また、ことしに入ってから今月4日までの目撃件数は、453件で去年の同じ時期より69件増加しています。クマによる人への被害は、ことし5月に長井市で遊歩道を歩いていた男性がクマに襲われたほか、8月にも米沢市でイノシシの捕獲のために設置したわなを確認していた男性がクマに襲われました。ことしはクマの餌となるブナの凶作が見込まれるため、今後もクマの出没が続くことが予想されるということです。去年までの10年間に県内でクマに襲われてけがをする被害は34件発生していますが、このうち、15件が10月に起きていて、県などが注意を呼びかけています。近くに住む70代の男性は「こわかったです。何十年もここに住んでいますが、初めてクマが出たと聞きました。小学校も近くにあるので早く捕まえてもらいたいです」と話していました。また、別の男性は「クマが捕まらなければ小学生の子どもを車で送り迎えしないといけないと思います」と話していました。

(80代女性、クマに襲われ大けが:秋田)
7日正午ごろ、秋田県藤里町藤琴字藤琴の町道で、近くに住む80代女性が顔から血を流して横たわっているのを付近で庭仕事をしていた男性が見つけ、家族を通じて119番した。女性は顔の裂傷や頭蓋骨骨折などの大けがを負った。能代署や町は現場の状況などから女性がクマに襲われたとみて、注意を呼び掛けている。同署や町によると、女性はドクターヘリで秋田市内の病院に搬送され、治療を受けている。搬送時、救急隊員らに「クマに襲われた」と話したという。女性が倒れていた周辺にはクリが散乱しており、クリが入った袋にはクマに引っかかれてできたような穴があった。現場の約150メートル西にクリの木があり、女性が前日にもクリ拾いをしている姿が目撃されているという。町や現地を確認した県自然保護課によると、現場近くの藤琴川河川敷でクマのふんが見つかったほか、河川敷ののり面や民家の庭でクマのものとみられる約10センチの足跡が見つかった。女性が血を流しているのを見つけた男性(75)は「犬のような鳴き声が聞こえた後、すぐ静かになったため、不思議に思って道路を見ると女性がぐったりしていた」と話した。現場は町役場から約200メートル北にある住宅街の一角。周辺には商店や飲食店などが集まる町の中心部で、保育園や小中学校も近くにある。藤琴川の西側には山林が広がっている。町は人身被害の発生を受け、防災行政無線などでクマへの注意を呼び掛けた。同署や地元猟友会が警戒に当たっており、きょう8日には周辺におりを設置する。町内の小中学校は当面、保護者に送り迎えしてもらうよう伝えた。現場近くに住む女性(46)は「周辺は通学路で子どもが多い。こんな近い場所でクマが出たなんて本当に怖い」と語った。県内のクマによる人身被害は4月以降7件目で計8人となった。

(CSF、車や動物媒介か:群馬)
群馬県高崎市内の養豚場で発生したCSF(豚熱)について、感染経路を調べていた農林水産省の疫学調査チームは7日、野生イノシシ由来のウイルスが、車両や野生動物を介して養豚場に侵入した可能性があるとの分析結果を公表した。養豚場の衛生管理に不備があったほか、豚の異常の把握が遅れたことも問題視した。農水省は県に対し、再発防止に向け、対策の徹底を農家に指導するよう通知した。CSFの発生した養豚場では、離乳や肥育、繁殖の段階に応じて豚の飼育エリアを分けている。このうち離乳エリアでワクチン未接種の子豚が感染した。調査チームは、衛生管理上の不備として、餌を搬入する車両の消毒や、豚舎ごとの長靴の交換などが不十分だったことを挙げた。また、養豚場はイノシシの侵入防護柵を設けていたものの、カラスやネコ、ネズミなどは侵入が容易だったとも指摘した。こうした状況の中、周辺でCSFに感染したイノシシの確認が相次いでいたことから、調査チームはイノシシ由来のウイルスが、出入りする車両や、野生動物を介して入り込んだ可能性があるとした。

(野生動物の侵入を確認:群馬)
群馬県高崎市で発生した豚熱について農水省は7日、感染したイノシシから野生動物を介して農場にウイルスが持ち込まれた可能性が高いとの見方を示した。離乳豚の飼育箱周辺にカラスや猫、ネズミなどが侵入していた。同省は県に対し、県内の全農場に飼養衛生管理基準の確認や順守の再徹底、早期通報を求めるよう指導した。同日、専門家でつくる同省の疫学調査チームでまとめた。飼育箱の半数には屋根がなく、防鳥ネットなどもないこと、飼育箱に入る際は長靴の消毒などは行っていないことも感染の要因に挙げた。農場内のウイルス感染状況を踏まえ、感染した時期は7月末~8月中旬と推定した。農場から県への通報は9月25日だったが、「(県が任命している獣医師の)家畜防疫員が子豚の下痢と死亡を確認した17日には豚熱を疑うべきだった」(同省動物衛生課)と指摘した。繁殖豚や肥育豚にはワクチンの効果を確認できたとしている。飼養豚への豚熱ワクチン接種が始まって、10月で1年となる。イノシシへの豚熱ウイルスの感染が拡大し、ワクチン接種継続農場で豚熱が初めて発生するなど懸念が広がっている。豚熱研究第一人者の北海道大学大学院獣医学研究院の迫田義博教授に必要な対策などを聞いた。──ワクチン接種を続けている農場で、豚熱の発生が確認されました。原因と影響をどう考えますか。野生のイノシシによる感染が大きい。イノシシの感染は東北にまで広がってしまった。多くのウイルスが存在しているのが現状だ。結果として、豚へのワクチンを打つ地域が広がり、今後深刻な影響が出る可能性がある。生きた豚は、ワクチン接種地域から非接種地域に移動できない。東北は種豚産地だ。豚熱の発生が確認されていない北海道でも九州などの非接種地域から種豚を確保する必要が出てくるかもしれないが、そう簡単ではない。接種地域では、接種プログラムを地道に実行する、努力の積み重ねが必要だ。抗体検査を行う他、得たデータの解析や必要に応じた接種計画の修正も必要となる。ワクチン接種で免疫が獲得できる豚は8割を超えるが、それは決められた接種計画を守ることが前提だ。母豚からの移行抗体が多い生後30日未満の子豚に注射しても、無駄が多い一方、接種時期が遅れると移行抗体が切れて野外のウイルスに対し無防備になる。非接種地域も含め、飼養衛生基準やエコフィード対策を徹底してほしい。沖縄県での発生を重く受け止め、全国で意識を高める必要がある。今回の群馬県での発生は、ウイルス侵入時期や感染経路などを総合的に分析し、新たな発生防止に活用しなければならない。イノシシの予想以上に早い感染拡大で、ワクチンの接種地域と非接種地域に含まれる都道府県の比率が逆転している。営農に影響が生じるようであれば、全地域での接種も選択肢として議論を進める時期だ。ワクチンを打つことが認められている、都道府県の獣医師の不足も大きな課題だ。農家や民間の獣医がワクチンを接種できるようになれば、人員不足は解消するが、計画を順守する教育が必要だ。イノシシに対する安価で長期間有効な経口ワクチンの開発や、海外からの検疫もしっかり進めるべきだ。海外旅行客が増えれば、アフリカ豚熱の脅威も再び高まる。感染を食い止めるには時間がかかる。産地も国も衛生レベルを一層高める覚悟が求められる。

(射撃の競技者増への切り札に協会期待)
競技人口の減少と高齢化に危機感を抱く日本ライフル射撃協会が、銃規制の厳しい日本で先行して開発されてきた安全性の高い光線銃の魅力発信に取り組んでいる。テロの影響で銃への視線が厳しくなる中、海外からも注目を浴びる。松丸喜一郎会長は「光線銃で見て楽しめるシステムを作ることが、日本での射撃の普及にも資する。世界で五輪競技として生き残るためにも重要」と力を込める。8月の終わり、東京都内の会議室の大画面に、光線銃「ビームピストル」を手にした高校生8人が映し出された。新型コロナウイルス禍でも競い合える場をと、初めてオンラインで開いた高校スポーツ射撃の全国大会決勝。分散開催した予選会を勝ち抜いた選手たちは、各拠点の射撃場で同一機材で同時に的を撃ち、得点を競う。引き金を引くまでに照準を定めた軌跡も画面に表示され、緊張した選手の手元のぶれも伝わってきた。試合のもようは動画サイトで配信し、松丸会長は「地元で開催でき、どこでも観戦できる。参加人数も増やせた」と手応えを語った。天候の影響がない空気銃と光線銃の屋内種目は、今後も国内大会をリモートで開く意向だ。協会は、競技者の高齢化に気をもむ。学生を除く一般の会員の数は2019年で2930人で、微減傾向が続く。会員の平均年齢は11年前から7歳ほど上がって50.4歳で、34年ごろには60歳を超えると予測する。「みんな引退すれば、この協会を支える会員もいなくなる」と松丸会長。競技人口も他の五輪競技に大きく後れをとる。協会の資料によると、愛好者の多い陸上は、日本の競技人口2200万人に対して競技登録者は1.9%の42万人。一方、ライフル射撃は学生も含めた競技人口が7500人で、登録率は95%。登録者の減少はそのまま競技人口に直結している。日本で普及が進まないのは、五輪種目である実弾を使う装薬銃や空気銃に危険なイメージがつきまとうからだ。松丸会長によると、高校生を勧誘しても保護者の反対に遭うことがあるといい、「非常にネガティブなスポーツという印象が国民に深く刻まれている」。日本発祥の光線銃を、幅広い世代が安全に楽しめるスポーツとして訴えたいという。最近はテロが各地で起き、海外でも銃規制が厳しくなり、射撃競技にもより安全性を求める空気が増している。協会によると、国際オリンピック委員会(IOC)が国際射撃連盟に、今後は五輪種目に光線銃も加えるよう求めているとの情報もある。「世界の中では、光線銃の知見は日本が一番持っている」と松丸会長。IOCからは「もっと見て楽しめる競技に」との要望もあり、エンターテインメント性を重視した大会運営の在り方も検討する。競技人口を広げ、五輪競技として存在感を増すためにも、試行錯誤は続く。

(メスグマの死骸"と車の破片散乱:北海道)
北海道中標津町の道路でクマが死んでいるのが見つかりました。車にはねられたとみられています。クマが見つかったのは、中標津町武佐の道道です。10月6日午後9時ごろ、車で走行していた男性から「道路わきでクマが死んでいる」と警察に通報がありました。クマは体長1.5メートルほど、体重210キロのメスで、周辺には車の部品の破片が散乱していたということです。警察はクマが車にはねられたとみて、物損事故として調べています。現場は見通しの良い直線道路で、畑や林が広がる中に住宅が点在する地域です。警察は路上で野生動物との衝突事故に注意するよう呼びかけています。

(住宅の敷地内にクマ親子2頭:石川)
6日朝、石川県の住宅の敷地内に親子2頭のクマが現れました。子グマは駆除されましたが、親グマは見つかっていません。6日午前7時前、石川県能美市の住宅の敷地内に親子2頭のクマがいるようだと、警察に通報がありました。子グマは午前8時前に猟友会によって駆除されました。親グマとみられる1頭は近くの工場の敷地内に入り込み、およそ2時間後に逃げ、現在は周辺のやぶの中にいるとみられ、警察などが捜索を続けています。

(貨物列車とシカ衝突:群馬)
5日午後11時55分ごろ、JR上越線上牧-後閑間のみなかみ町上牧で、新潟貨物ターミナル発高崎操車場行きの上り貨物列車がシカと衝突し停車した。JR東日本高崎支社によると、けが人はいなかった。渋川-水上間の下り線1本が34分遅れ、約80人に影響が出たという。

(果樹園で鳥による被害が相次ぐ:新潟)
新潟県内は実りの秋を迎えているが、佐渡市の果樹園では収穫前のりんごや梨が食べられてしまう被害が相次ぎ、栽培している農家からは悲鳴があがっている。一体、その犯人とは。無残な姿になったりんごに地面に落とされた梨。佐渡市の果樹園では、りんごや梨などの秋の果物に“ある被害”が広がっている。被害にあった農家「予想外の被害が出ました。特にお盆すぎから早生のリンゴ、早生の梨。台風なんてものじゃない」「今までこういうのが2、3個あっても、ここまで全体的にひどくなることは自分の経験した中ではない」。一体、犯人は誰なのか。農園を取材すると姿を現したのは“鳥”だ。リンゴをついばむのはメジロだ。枝にはヒヨドリ。そして、園内をわが物顔で歩くカラスの姿も。佐渡市の農家によると収穫前のりんごや梨などが、カラスやヒヨドリといった鳥に食べられ、ことしは特に多くの被害がでているというのだ。くちばしでつつかれ、落下したものは売り物にならず破棄するしかない。9割ほど収入が減ったという農家もいるという。地面いっぱいに梨が落とされた農園では、20羽ほどのカラスの集団がやってきて、実をつついて落とす様子が目撃されている。被害にあった農家「カラスが集団でまいりまして、その被害は予想外の被害が出ました。食べるものが山になくなって、里に降りてきたんだと思います」。佐渡市によるとことしは夏ごろから被害報告が相次いでいて、そのほとんどが主にカラスによる被害だという。これまで、大きな被害がなかったことから、鳥の侵入を防ぐための厳重な対策を講じていない農家も多いという佐渡。防鳥テープや花火を打つなどといった対策も鳥がすぐに慣れてしまうため、効果を持続させるのは難しいという。これからりんごの収穫の最盛期を迎える佐渡。鳥の被害がいつまで続くのか、農家の不安は募る。

(シカ食害、森林で学ぶ:北海道)
釧路市教委や関係団体でつくる「阿寒湖のマリモ保全推進委員会」は6日、エゾシカによる樹皮の食害について学ぶ見学会を阿寒湖北部の森林で行った。参加した阿寒湖小の3、4年生計19人は、樹皮が食べられた木を観察したほか、エゾシカの餌となるよう水草を袋に詰める作業に取り組んだ。樹皮の食害について、森林を所有する前田一歩園財団(同市阿寒町)森林保全課長の酒井賢一さん(50)は「樹皮が食べられると根や葉に栄養が届かなくなり、枯れて倒れてしまう」と説明。児童たちは酒井さんの指導を受け、食害防止のプラスチック製ネットをオヒョウの幹に巻いた。

(安全で正確な射撃を:北海道)
北海道猟友会北見支部(堀江篤支部長)は4日、北見国際クレー射撃場で射撃講習会を開いた。2018年に恵庭で起きた、狩猟時の誤射による死亡事故と同じ単発弾(スラッグ弾)を使い、オホーツク管内のハンター約30人が事故のない狩猟と正確な射撃について理解を深めた。狩猟期間が1日に始まったのに合わせて開催。単発弾の講習は3年目で、昨年からは狩猟免許取得から5年未満の経験の浅い人の指導も兼ねている。

(カラスの鳴き声でカラス群れ撃退へ:福井)
福井県福井市の足羽三山をねぐらにするカラスのふん害に、豊地区の住民らが苦しめられている。市は2017年度から3年間、市街地の電線に群がるカラスをタカを使って追い払う実験を行ったが効果が続かなかった。本年度は他の自治体で効果があったカラスの鳴き声による追い払い実験を9月に始め、住民も市も「電線に止まらずにねぐらに帰ってくれれば」と効果を期待する。日が暮れた午後6時半ごろ。ファストフード店やコンビニ、消防署が並ぶ花堂中1~2丁目のフェニックス通りの上空を見上げていると、黒い影が電線に集まってきた。30~40羽の群れが数カ所、100羽はあろうかという大きな群れもある。市有害鳥獣対策室の職員が、肩に担いだスピーカーを群れに向けてカラスの鳴き声を流したところ、黒い影は次々と電線を飛び立っていった。市の調査によると、足羽山、八幡山、兎越(おさごえ)山の足羽三山をねぐらとするカラスは減少傾向にある。09年は最大で1日約6500羽いたが、12年は約3700羽、15年は約3千羽に減った。八幡山に3基設けている捕獲おりにかかるカラスも17年度778羽、18年度659羽、19年度555羽と減っている。それでも、豊地区のフェニックス通り沿いを中心に、ねぐらに戻る前に市街地の電線に群がるカラスによるふん害は続いている。自治会長の一人は「最近は夜遅くまで電線にとどまり、電線の下の歩道は白いふんの山だ」と嘆き、「市は効果のある対策をしてほしい」と話す。市が9月から毎週金曜に始めた新対策は、敵に襲われてパニックになり、仲間に危険を知らせるカラスの鳴き声をスピーカーで流して追い払う。鳴き声でコミュニケーションするカラスの習性に目を付けた宇都宮市の企業が開発した。県内では、あわら市が19年12月~20年1月に計4日間、住宅地で実証実験を行った。同市鳥獣害対策室は「実験後は住宅地にほとんどカラスが集まらなくなった」と効果を語る。福井市豊地区のフェニックス通りでは、市職員がカラスに感づかれないよう物陰に隠れて鳴き声を流している。同様のふん害の相談が寄せられている松本地区の幾久南交差点周辺でも実施。12月まで週1回程度続け、効果を確認する予定だ。市有害鳥獣対策室は「集まっている場所が危険だと認識させ、早くねぐらに帰るよう仕向けていきたい」と話している。

(エゾシカ、恋の季節:北海道)
日没時間がすっかり早まった根室管内の野付半島。夕日を浴びて光るススキの中を、立派な角のエゾシカが悠然と歩く。秋が深まると、エゾシカは交尾期を迎える。赤みを帯びた体色は黒褐色の冬毛に替わり、年輪を重ねて大きくなった角は枝分かれしながら長さ65センチに達する。身体も角も大きくなったオスが複数のメスを独占しようとハーレムを形成する。

(防犯協会など鈴100個贈る:長野)
木曽郡防犯協会連合会と郡内の建設業者でつくる木曽建設防犯協会は五日、郡学校長会にクマ除けの鈴百個を贈った。小中学生に配り、登下校時にランドセルなどに付けてもらう。

(イノシシ肉を無償配布:富山)
富山県は7日、獣害対策や豚熱対策でイノシシの捕獲が増えていることを受け、県民にイノシシ肉を無償配布すると発表した。メールなどで申し込んだ希望者に、ひき肉と薄切り肉それぞれ300グラムと調理方法などを記した解説書やDVDを配る。利用者には料理をSNS(交流サイト)に投稿してもらい、イノシシ肉の認知度向上につなげる。先着100人に提供する。8日から11月15日まで募集し、12月以降に県内の道の駅や獣肉処理加工施設で受け渡しする。捕獲したイノシシは通常、埋設・焼却されるため、肉の利用を促して資源の有効活用につなげる。イノシシ肉はビタミンB2や鉄分、亜鉛といった栄養素が含まれているのが特徴という。県の担当者は「適切な調理を行えば柔らかくくさみの少ない料理ができる」と説明する。一連の取り組みでイノシシ肉の需要拡大を目指す。

(クマに襲われる危険性が高まる『3つのコト』:愛知)
愛知県三河地方などで目撃情報が増えている「ツキノワグマ」。9月30日には、豊田市の足助地区でイノシシの捕獲用の檻にオスのクマが入っているのが見つかりました。最近はクマが街中に現れ、人を襲うケースも目立っています。豊田市によりますと、もしクマに遭遇した場合、落ち着いてゆっくりとその場を離れるのがよいということです。大きな声をあげたり、写真を撮ったり、モノを投げたりするとクマを刺激し、襲われる危険性が高まるとしています。また、キャンプやハイキングなどに出かける際、あらかじめ鈴など音が出るものを身に付けているとクマは寄ってこないそうです。

(住みます芸人、狩猟も:群馬)
「群馬県住みます芸人」として地元の魅力を発信するお笑い芸人、チョッキGT5000(本名・一寸木智詞(ちょっきとものり))さん(41)が1日、川場村の地域おこし協力隊員に就任した。伝統工芸の技術を習得するほか、芸人としての活躍なども期待され、「なんでも100%の力を出せるよう頑張っていきたい」と意欲を見せた。同村の地域おこし協力隊員は6人目(うち1人は任期満了)。チョッキさんは深刻な後継者不足に直面している村の伝統工芸品「利根沼田の座敷箒(ぼうき)」の技術継承や、その素材となるホウキモロコシの栽培に取り組む。この箒は冬の農家の内職として作られてきたが、村内の職人は現在、70~90代の男性3人のみという。一方、村内では猟友会員が減少し、高齢化も進む。近年はクマの目撃情報も相次いでいるため、狩猟歴36年でこれまで約200頭の害獣を駆除したという外山京太郎村長はチョッキさんに狩猟免許取得を切望。芸人の強みを生かし、「村に楽しい雰囲気を広めてもらいたい。催し物などを通して、村民に早く顔を覚えてもらえれば」と期待を込めた。チョッキさんは神奈川県出身でこれまでは主に首都圏で芸能活動をしていたが、協力隊員就任に伴い9月28日に川場村に移住した。「住みます芸人」は笑いによる地域活性化をうたう吉本興業のプロジェクト。県内ではお笑いコンビ「アンカンミンカン」とガッツいわせさんに続き、チョッキさんが今月から3組目を務めている。

(キジ、勢いよく空へ:岡山)
岡山県鳥・キジの保護、繁殖のため、県は5、7日、真庭市と新庄村内の自然公園や山の麓などの鳥獣保護区でキジ135羽を放鳥した。

(住宅地周辺にイノシシ出没:長崎)
長崎市大浜町の住宅地周辺で、イノシシの目撃情報が相次いでいる。庭の畑や花壇を荒らされたほか、帰宅途中の道で遭遇した事例もあり、住民は「怖くて夜道を歩けない」「けが人が出てからでは遅い。何とかして」と不安を抱える。同町の無職、小森勝市さん(73)宅の防犯カメラに9月29日午前6時半ごろ、自宅前の里道を通る黒い影が映った。隣人から「新聞を取りに外に出たらイノシシに出くわした」と相談を受けてカメラの映像を確認した。イノシシは狭い道をてくてくと進んでいった。「車が来ないと分かっているのか。何も警戒せず、わが物顔で通っている」。小森さんはため息をついた。小森さんによると、周辺では4、5年前からイノシシの目撃情報が増え、近年はほぼ毎日のように出没している。夜間に石垣や畑を荒らされるのも珍しくない。里道にはイノシシとみられる足跡がくっきりと残り、帰宅途中に遭遇し、怖くて道を引き返した住民もいるという。昨年、小森さんは捕獲隊の一員として山での捕獲作業に同行。わなにかかったイノシシはどう猛で、大人の男性3人でやっと取り押さえた。「高齢化が進み、住民でできる活動にも限界がある」。市に相談すると、ワイヤメッシュ柵での防護を勧められた。多くの家ですでに設置済みだが、それでもイノシシは平然と山を下りてくる。小森さんは「周囲には山も川もあり、防いでも防いでもきりがない。生息数を減らす対策を強化してほしい」と切実な思いを口にする。別の住民は土が掘り返されたプランターを見詰めて「もう3鉢目」とこぼした。市農林振興課によると、2019年度に市に寄せられたイノシシやシカ、アナグマなど有害鳥獣の被害相談件数は1091件で、このうち農業被害は471件、生活環境被害は620件。同年度のイノシシの捕獲件数は前年度より77頭多い3809頭で過去最多。同課は「防護対策や捕獲対策などで農業被害は減少しているものの、市街地への出没や石垣を崩すなどといった生活環境被害の相談は減少しない状況にある」と説明。過去の被害状況を整理して課題を抽出し、対策を検討している。

(クマ目撃、100件超:石川)
小松市内で4日夕から5日午後にかけ、クマの目撃が4件相次いだ。今季の目撃件数はこれで、計102件になった。2005(平成17)年に統計を取り始めて以降、最多だった15年の計70件を大きく上回っている。市は9月2日から「クマ出没警報」を発令し、注意喚起している。市によると、4日午後6時20分ごろ、長谷町の国道416号で車を運転していた男性が、道を横切る成獣を見た。体長は1.5メートルで、道路を横切り、JA小松市松東支店の前を通り南の田んぼへ逃げた。同7時55分ごろには、二ツ梨町の市道を車で走行中の男性が、体長1.5メートルの成獣が前方を横切るのを目撃した。5日午前1時40分ごろ、粟津町の粟津温泉中交差点で、車を運転中の男性が体長1メートルの成獣を目撃。交差点を東へ横切り、温泉街方向へ立ち去った。同日午後2時50分ごろ、金平町の県立小松特別支援学校付近で、校舎の工事作業員が、成獣を見た。現場は校舎から100メートル離れた学校東の山付近。当時小学部は下校済みで、中学・高等部の生徒は全員校舎内で下校準備していた。スクールバスを利用しない生徒は、保護者に引き渡し、下校させた。

(野生動物は身近に、注意を:長野)
意外な場所で目撃された野生動物です。近くにヘリポートがある長野市の河川敷ではシカを、松本市の市街地ではサルをカメラがとらえました。今月1日、NBSのヘリコプターが撮影を終え、ヘリポート上空に戻りました。すると…。茂みの中にシカがいました。近くには大きな角を持つオスも。住みついているのでしょうか、それとも迷い込んだのでしょうか。シカがいたのは、長野市若穂の河川敷。近くの堤防道路には車が頻繁に通っていて、ヘリポートにも近い場所です。河川敷のモモ畑では、木にシカが傷つけたとみられる跡がありました。農家によりますと、シカは3年ほど前から目撃されているそうです。草むらには動物が通ったと見られる跡がありました。この日、シカの姿はありませんでしたが、川原にも足跡が点在していました。県環境部自然保護課:「通り道がたくさん見えるので、この2頭以外にも出入りしたりしていると思う。河川敷は、狩猟の対象にもなりにくい場所。エサがあって水があって猟が行われないという点では、すごくいい場所なのかもしれない」。どうやら、周辺の山から下りてきて、河川敷が気に入って住みついたシカが複数、いるようです。県環境部自然保護課は「人には危害を加えないものの、農業被害や事故には注意をしてほしい」としています。一方、松本市では…。警察官が見上げる先にいるのは1匹のサル。電線をつたって移動しています。今月2日の午後5時半ごろ、南松本駅近くを通りがかった住民が撮影しました。市によりますと、サルは成獣とみられ、被害は報告されていないということです。これと同じサルは翌日、寿地区でも目撃され、その後、山に戻ったとみられます。県環境部自然保護課:「今まで見られなかった場所で見られた場合、1頭のオスの場合が多い。少し非日常を味わうというか、違う場所に行って、どんな様子かうかがっている」。里山の変化や狩猟の低迷で人里に出てきやすくなっている野生動物。ゴミや農作物の管理には注意が必要です。

(高校付近でクマ相次ぐ:山形)
小国町と米沢市で3日、クマの目撃や足跡の発見が相次いだ。同町叶水では、約3時間で3件の出没情報が警察に寄せられた。小国署によると、3日午後3時20分ごろと同6時40分ごろ、小国町叶水の基督教独立学園高で生徒が敷地内の山林とクルミの木の下にそれぞれ体長約1メートルのクマ1頭がいるのを目撃した。山林や南方の横川方面に走り去ったという。同校敷地内では2日午後7時ごろにも、男性教員が体長約1メートルのクマ1頭がクルミの木の下にいるのを見つけた。一方、3日午後6時20分ごろには叶水小中から南に約300メートルの主要地方道川西小国線で1頭を目撃したと、車で帰宅途中の70代男性が同署に届け出た。体長約60センチの子グマとみられ、道路脇にいた。車と並走した後に山へ去ったという。同町叶水では7月から同学園高付近などで出没が相次いでいる。午前5時半ごろ、米沢市万世町牛森の60代男性が自宅そばの畑でクマの足跡を見つけたと、家族を通じて米沢署に届け出た。同署によると、クマのものとみられる足跡が数十個確認された。現場は牛森公民館から南東に約200メートル。午前8時25分ごろには同市口田沢の国道121号でクマを目撃したと、車で走行中の50代男性が同署に届け出た。同署によると、クマの体長は約1.5メートル。男性は道路右側から飛び出してくるのを見た。停止したところ、クマは車の右後部に体をぶつけた後に道路を横断し、走り去っていったという。現場は口田沢郵便局の近く。

(鹿の目撃情報:熊本)
熊本東署は7日、熊本市東区小山の道路や農地で同日正午ごろ、鹿1頭の目撃情報があったとして、防災メールで注意を喚起した。同署は今後も出没することが予想されることから、鹿を見かけた場合は不用意に近づいたり、食べ物を見せたり、与えたりしないよう呼びかけている。

(自動車道にクマ、山へ逃げる:福井)
10月5日午後8時15分ごろ、福井県越前市平林町の北陸自動車道下り線の路肩でうずくまっているクマを、中日本高速道路(NEXCO中日本)のパトロール隊員が発見した。クマは成獣で、隊員が近づいたところ、西側の山に逃げていった。現場は武生IC(インターチェンジ)から南に約1・2キロ。NEXCO中日本福井保全サービスセンターによると、現場には侵入防止用の高さ約2・5メートルのフェンスが張られている。同センターは、フェンスを乗り越えたか、道路に面した木から落ちて侵入したと推測している。路肩に血痕があり、クマはけがをしていた可能性がある。同センターによると、高速道路内でのクマの目撃情報は珍しい。現場の巡回を行ったほか、電光掲示板でドライバーに注意を呼び掛けた。

(農作業中、顔を上げるとクマが:石川)
6日午前6時50分ごろ、石川県能美市上清水町で「親子2頭の熊がいる」と付近の住民から110番通報があった。市や能美署によると午前8時ごろ、民家の木の上にいた体長1メートル弱の熊を猟友会が発見し、撃って駆除。約1メートル強の成獣は近くの工場の敷地内にいたが、その後、約1キロ南の竹やぶに逃げこんだという。竹やぶ近くには辰口中央小があり、市は同小を含む7小中学校について6、7日は集団登下校や親による送迎とし、部活動も中止するなどの対策を決めた。「怖がる間もなく、ただただ驚いた」。午前10時ごろ、竹やぶ付近の上開発町で農作業をしていた山田喜久男さん(74)は、何かが走る音を聞いて顔を上げた。1メートルも離れていないところに熊がいて、目があったという。慌てて「シッ、シッ」と言うと、熊は逃げ去ったという。能美市によると、昨年4~10月の市内のクマ目撃情報は12件、今年はこの日までで22件という。

(県内クマ目撃、最多308件:石川)
石川県内で今年のツキノワグマの目撃が九月末で三百八件を記録し、同期比で過去最多を更新した。ブナの実など山の餌不足が主な原因。専門家は「冬眠前の十一月末まで餌を求め、人里まで来るクマが増える可能性がある。目撃情報が多い所では夜の一人歩きは避けて」と注意を促す。県が統計をとり始めた二〇〇五年以降、県内の目撃件数は一〇年の三百五十三件(九月末までに百二十六件)が最多だった。今年は九月末までだけで、昨年一年間の三百五十件に迫るペース。ブナの実が不作だった両年とも、十月に大きく目撃件数が伸びており、今年も増える見込み。一五年の七十件が過去最多の小松市では今年、顕著だ。六日午後六時時点で、百五件と大幅に増えている。金沢市でも五日朝時点で、九月だけで四十一件、十月も四日間で十四件あった。市の担当者は「最多だった昨季の百六十九件に迫るハイペース」と心配する。急増の理由は餌の減少。県自然環境課の担当者は「今年は秋の主要な餌のブナが大凶作。コナラも凶作。山に餌が少ない」。県は九月十一日、ツキノワグマの出没注意情報を出した。人里に来るクマ対策に石川県立大の大井徹教授(動物生態学)は「庭先のカキやクリはクマのごちそう。早めに収穫をしてほしい。残飯の放置も禁物。クマが身を隠せる草やぶを刈るのもいい。夜の一人歩きは避けて」と指摘。「出合ったら背中を向けず、ゆっくり後ずさって家や車中に退避を。引き寄せない、出合わないのが大事」と説く。その上で「森林保全に力を入れ、多様な種の木の実を確保すべき」と抜本的な対策の必要性を訴えている。

(クマ出没相次ぐ理由は:石川)
県内での年ごとのクマの目撃件数をみると、ことしは9月末時点で308件と県が統計を取り始めた2005年以降、最多だった。2010年の353件に迫るペースだ。なぜ、ことしは多いのだろうか。動物の生態に詳しい専門家に聞いた。石川県立大学の大井教授によると、秋は、冬眠に入る前にクマがたくさん食べモノを必要とする時期だが、県の調査でも明らかになっているように、時期としては、クマが冬眠する前の11月下旬までエサを求めて人里まで下りて来る可能性があるそうだ。10メートル以内の至近距離で出会ってしまった場合には、あまりクマを刺激せず、クマに背を向けて走って逃げない。後ずさりをして、クマとの距離を置く、そして家の中とか車の中に退避するようにしてほしいと専門家は話す。クマは人目につきにくい夜間に出没する場合が多いと考えられていて、朝方や、夕方から夜間にかけてクマが出没する地域では、1人での外出を控えるなどの注意が必要だという。

(イノシシ2頭の出没情報:佐賀)
佐賀県警唐津署は8日、唐津市桜町の佐志公民館桜町分館付近で7日午後10時20分ごろ、体長約1メートルのイノシシ2頭が出没したとして、防犯メールで警戒を呼びかけた。

(「イノシシ」が校庭を10分間走り回る:福島)
7日午前11時ごろ、会津若松市の湊小で、同校の教職員から「イノシシが校庭を走り回っている」と会津若松署に通報があった。児童や教職員にけがはなかった。同校によると、イノシシの体長は約1.3メートル。校庭の東側から侵入、出口を探すように約10分間走り回り、校庭の北側から逃げた。当時、6年生2人と教職員1人が屋外にいたが、校舎に避難して無事だった。7日午後9時50分ごろ、喜多方市字一丁目の国道459号で、自転車の男子中学生がクマを目撃したと中学生の家族から喜多方署に通報があった。目撃場所は市中心部。市や同署は周辺の警戒と注意を呼びかける広報を行った。市教委は学校を通して、近隣の小中学校5校の保護者に、8日朝の登校は送迎を行うよう要請した。

(イノシシの目撃情報:新潟)
10/7午後8時50分頃、村上地区久保多町地内秋葉神社付近の道路および三面川堤防線で、体長1m位のイノシシが目撃されました。

(早朝に2件のイノシシ目撃情報:新潟)
新潟県警加茂署の発表では10月7日早朝、田上町でイノシシの目撃情報が2件あった。1件目は午前6時1分に110番通報があり、JR羽生田駅の裏手、国道403号バイパスまでの間の田んぼで体長約0.7mのイノシシ1頭が目撃された。10分後の6時11分、今度は1件目の目撃現場から北へ約500m、環状交差点付近の田んぼでもイノシシ1頭が目撃され、さらに北の新潟市秋葉区方向へ向かった。2件の目撃情報が同じイノシシなのかどうかはわからない。田上町でイノシシが目撃されるのは珍しい。イノシシは民家から100mほどの所に迫っており、加茂署では田上町と連携して被害防止の注意を呼びかけている。

(クマの目撃について:新潟)
7日17時15分頃、妙高地域大鹿地内、市道桶海大鹿線付近でクマ1頭が目撃されました。 付近を通行する際や山林へ立ち入る場合は、じゅうぶんに注意してください。

(クマの目撃について:新潟)
6日9時35分ごろ、新赤倉温泉地内 新赤倉中バス停付近で道路に横たわり、その後北側のヤブに入っていくクマ1頭が目撃されました。

(ジビエバーガー考案:千葉)
千葉県君津市の飲食店と猟師、養蜂家がタッグを組んで地元の食材にこだわったハンバーガー「君津ハニージビエバーグ」を考案し、提供を始めた。2019年の台風15号の被害に続き、新型コロナウイルスの感染拡大と、厳しい経営環境が続く中、新たな地元グルメで巻き返しを狙う。鳥獣害対策とジビエ(野生鳥獣肉)の利用拡大を図りたい市もバックアップしている。手がけたのは、同市の鶏料理店「君鶏(きみどり)」、猟師が捕獲したシカやイノシシなどのジビエを扱う「猟師工房ランド」(同市香木原)、養蜂場「Bee Concierge(ビーコンシェルジュ)」(同市福岡)。君鶏で9月から販売している。君鶏の料理長で、かつて国際文化会館(港区)でフレンチのシェフを務めた鈴木正幸さんが、猟師工房ランドから提供された君津産ジビエを使って腕を振るった。試行錯誤の末、シカ肉と豚肉を6対4で混ぜ合わせ、隠し味にユズゴショウとみそを練り込んだパテを、パイ生地のバンズではさんだハンバーガーを生み出した。これに肉や油に合い、うまみを引き出す蜂蜜をかけて仕上げる。蜂蜜はそれぞれ一種類の花からの採取にこだわるビーコンシェルジュのカラスザンショウの蜜を採用。シカ肉のうまみと食感、パイ生地のサクサク感に加え、パンチと苦みもあるカラスザンショウの蜜が絶妙な味を引き出すまでに約2カ月かかった。ジビエは牛肉や豚肉に比べ高たんぱく、低カロリーながら鉄分も豊富。鈴木さんは「君津産ジビエは肉質が良く、あまり普及していないキョンの肉などもあり、ブランド化できる。使わない手はない」と太鼓判を押す。市は食肉処理施設を運営しており、2019年度は約500頭を扱った。民間の施設も2カ所ある。くさい、硬いといったイメージを払拭(ふっしょく)し、君津ジビエのブランド化と利用拡大を目指す市は、君津産ジビエ肉などを味わうツアーを財政支援し、PRに力を入れている。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、7日、栗原市志波姫刈敷3丁目でクマが出没したような痕跡が見つかりました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、7日午前7時20分ごろ、色麻町志津上原付近にクマが出没しました。

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10/6
(罠にかかったニホンカモシカ助けようとした男性がツノで刺され死亡:愛知)
70歳の男性が、誤って罠にかかっていたニホンカモシカを助けようとしたところ、ツノで脚を刺され死亡しました。10月2日朝、愛知県新城市黄柳野の山中で、イノシシなどの害獣駆除用に仕掛けていた「くくり罠」に、国の天然記念物のニホンカモシカが誤ってかかっているのを、この罠を仕掛けた70歳の男性が見つけました。新城市によりますと、ニホンカモシカは体長90センチほどのオスで、男性が罠から外そうとしたところ、このカモシカのツノが男性(70)の太ももに刺さったということです。男性(70)は病院に運ばれましたが、およそ2時間後に死亡しました。新城市は、このカモシカが男性(70)を襲ったことを踏まえ、愛知県の許可を得た上で5日午後、殺処分しました。男性(70)は新城市が許可した有害鳥獣捕獲従事者で、新城市は「従事される方に対し、改めて安全面の徹底をお願いしてまいります」としています。

(ボーガン所持に規制、届け出義務付け:兵庫)
兵庫県宝塚市で6月、ボーガン(洋弓銃)で撃たれた4人が死傷した事件を受け、ボーガンを所持する全ての県民に届け出を義務付ける条例が5日、県議会で可決、成立した。違反者に5万円以下の過料を科す罰則も設けた。全面施行は12月1日。県によると、成人を含めて一律に所持を規制する条例は全国初だという。規制の対象は、弦を引く重さが30ポンド(約13・6キロ)以上と規定。新規の購入者は14日以内に、県外から転入した所有者も30日以内に住所や名前を県に届け出る必要がある。

(イノシシ肉売上を元職員着服:鹿児島)
鹿児島県天城町が運営する獣肉処理施設「山猪工房あまぎ」の元臨時職員の男性(40歳代)が、イノシシ肉の売上金約21万円を着服していたとして、昨年12月に懲戒解雇処分となっていたことが分かった。男性が事実関係を認め、全額返済していることから、町は告訴していない。町によると、男性は2018年7月から19年12月までの間、イノシシ肉を売った代金約229万円のうち、約21万3000円を着服した。12月、町猟友会の関係者から施設の管理が行き届いていないことを指摘する声があり、町職員が確認したところ売り上げ明細に記載されていない領収書などが見つかった。森田弘光町長は、読売新聞の取材に「町民に迷惑をおかけして申し訳ない。チェック体制を改めて検討し、再発防止に努めたい」と話した。

(キノコ採り中にクマに襲われけが:岩手)
2日午後、遠野市の山林で、キノコ採りをしていた70歳の男性がクマに襲われ、顔にけがをしました。命に別状はないということです。2日午後3時ごろ、遠野市上附馬牛の山林で、市内に住む新田邦男さん(70)がキノコ採りをしていたところ、成獣のクマに襲われました。新田さんは鼻や頬、口周りなどにけがをしましたが、およそ3キロ離れた自宅まで自分で車を運転して戻り、親戚が消防に通報しました。その後、ドクターヘリで岩手医科大学附属病院に搬送されましたが、命に別状はないということです。県自然保護課によりますと、県内で、ことしクマに襲われてけがをした人は24人となり、過去5年間の同じ時期と比べ、最も多くなっています。県は、この時期、キノコ採りやくり拾いで山に入る人が増えることから、クマにあわないよう、鈴やラジオなどを携帯したり、クマよけスプレーを持っていくよう注意を呼びかけていて、各地の産地直売所でチラシを配っていてます。

(住宅にクマ出没、玄関出た男性襲われけが:福島)
2日朝、福島県喜多方市のJR喜多方駅に近い中心部にクマが出没し、50代の男性が襲われて手や足に軽いけがをしました。警察などが逃げたクマを捕獲するため、現場周辺で捜索を続けています。警察によりますと、2日午前6時半ごろ、JR喜多方駅近くの喜多方市町田で「クマが歩いている」と住民から通報がありました。警察官が警戒にあたるなか、午前7時半ごろ、駅から150メートルほど離れた住宅で、出勤しようと玄関を出た50代の男性がクマに襲われ、手や足をひっかかれるなどして病院に運ばれました。ケガの程度は軽いということです。男性を襲ったクマは、体長およそ1メートルで、逃げていくところを警察官が目撃していて、警察は消防や市の職員と協力して逃げたクマを捕獲するため、現場周辺で捜索を続けています。現場は、JR喜多方駅に近い、市中心部の住宅や商店が立ち並ぶ地域で、警察などが近隣の住民に注意を呼びかけています。喜多方駅前で眼鏡店を営む50代の男性は「この店を始めて50年ほどたつが初めての経験です。今まで街の外れではクマが出ることはあったものの、中心部で出るのは怖いことだと思いました」と話していました。また、理容店を営む80代の女性は「午前7時半ごろにパトカーが5台くらい来て『クマが駅前で出たので危ないので外に出ないでください』と言われてびっくりしました。早く捕まってほしいです」と話していました。クマによる被害の防止を担当する福島県自然保護課の阿部秀宏課長は「市街地の中心部にクマが出没するのは年に1回あるかないかで、非常にまれなケースだ」としたうえで、「山の中で餌を探し歩いている中で、迷い込んで市街地に出てきてしまったと思われる。この時期、クマは冬眠前で大量の餌を求めていることから、山の中で得られない餌を探し歩いていると考えられる」と話していました。また、「クマに遭遇した場合は、刺激しないよう大きな声をあげることなく、クマから目を離さずに、ゆっくり後ずさりして、クマから離れて物陰に隠れるようにしてほしい」と呼びかけています。

(住宅地にイノシシ:香川)
3日午前、香川県宇多津町の住宅地でイノシシが見つかり、およそ2時間後に捕獲されて処分されました。捕獲の際、警察官3人が軽いけがをしたということです。警察によりますと、3日午前11時ごろ、宇多津町の住宅地で「イノシシが川を泳いでいる」と110番通報がありました。警察や町の職員が捜索したところ、町内を流れる大束川をイノシシ1頭が泳いでいるのが見つかり、およそ2時間後の午後1時ころ、町役場からおよそ300メートル離れた民家の敷地内で捕獲され、その場で処分されました。捕獲されたのは、体長およそ1メートルのオスで、捕獲の際、警察官3人がすり傷など軽いけがをしたということですが住民にけがはありませんでした。

(クマに襲われ女性けが:福井)
10月4日午前9時50分ごろ、福井県勝山市平泉寺町大渡の畑で、農作業をしていた福井市の女性(53)がクマに襲われた。女性は頭などを引っかかれ約1週間のけが。市によるとクマは成獣とみられ、南西の茂みに向かった。市は市民に緊急メールや広報車で注意喚起し「朝夕の外出の自粛をより強く呼び掛ける」としている。

(イノシシ、豚熱感染確認:愛知)
県は二日、豚熱(CSF)に感染した野生イノシシが、田原市和地町の山中で死んでいるのが見つかったと発表した。同市内で野生イノシシの感染が確認されたのは初めて。県内で感染が判明した野生イノシシは計百三十八頭となった。

(野生イノシシ2頭が豚熱感染:福井)
県は二日、若狭町で捕獲された野生イノシシ二頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。同町での発見は初めてで、県内での感染は累計九十二頭になった。

(線路上に「クマ」、列車は立ち往生:福島)
3日午前7時15分ごろ、金山町のJR只見線会津中川―会津水沼間の線路上で列車の運転士がクマ1頭を目撃したと、会津坂下署に通報があった。同署によると、クマは体長約1.2メートルで、線路上に座り込んでいた。列車の警笛で威嚇したが、足をけがして動けない状態だったという。約3時間半後に地元の猟友会が駆除した。JR東日本福島支店によると、乗員2人と乗客5人にけがはなかった。列車は会津川口発会津若松行きで、会津中川駅に引き返した。乗客は代替タクシーに乗り換えた。列車は約3時間40分後に運行を再開。上下線各2本が運休し、23人に影響があった。喜多方市のJR喜多方駅近くの住宅街で2日朝に男性がクマに襲われ軽傷を負ったことを受け、喜多方署は3日も現場周辺の警戒を強めた。同署によると、今のところ周辺でクマの目撃情報などは寄せられていないという。

(クマと軽自動車が衝突:新潟)
1日夜、村上市の山あいの地区の県道で、走行中の車と道路に入ってきたクマが衝突しました。この事故で車の一部が破損し、クマは事故のあと現場から逃げました。1日午後9時ごろ、村上市山辺里の県道で軽自動車とクマが衝突しました。この事故で車は前方部分が壊れましたが、乗っていた人にけがはありませんでした。衝突したクマは体長1メートルほどとみられ、事故のあと現場から逃げ、その後は見つかっていないということです。警察や村上市は、周辺でクマへの注意を呼びかけています。現場は、最寄りの住宅からおよそ200メートルほどの場所だということです。村上市では、この現場からおよそ5キロ離れた鵜渡路で先月29日に、クルミ拾いをしていた80代の男性がクマに襲われ大けがをしています。先月から1日までに県内で合わせて7人がクマに襲われ、けがをしたことを受けて、県は初めて「クマ出没警戒警報」を出して警戒を呼びかけています。

(クマを確認、捕殺:福井)
坂井市春江町で二日夜から三日にかけ、住民からクマの目撃情報が相次いだ。市や坂井署、猟友会など関係者らが捜索し、三日午後二時十分ごろ、ハートピア春江付近の磯部川の茂みに隠れていた体長一・二メートルの雌の成獣一頭を捕殺した。同町でクマが確認されるのは珍しいという。最初の通報は二日午後十時半ごろで、為国西(ためくににし)の宮で確認された。次は三日午前十時十五分ごろ、春江小学校前の川の中にいると通報、さらに同三十分ごろ、ハートピア春江付近の川の茂みにいると通報が入った。各地で目撃されたクマは同じ個体とみられ、市は住民に外出を控えるよう無線で呼び掛けた。ハートピア春江付近で厳戒態勢を敷いた関係者は爆竹を鳴らしたり、放水したりした。クマが餌を求めて磯部川を伝ってきたのではないかと推測される。三日午前六時三十五分ごろ、大野市下据(しもしがらみ)の集落で散歩中の住人が成獣の雌のクマ一頭と遭遇した。クマは南方面に移動し、その後捕殺された。けが人はなかった。集落は市役所から南東へ約二・二キロの郊外で、周囲には田んぼが広がる。

(列車にイノシシ衝突:山形)
4日午後3時5分ごろ、山形県上山市のJR奥羽線羽前中山―かみのやま温泉間で米沢発山形行きの普通列車がイノシシと衝突した。同じ線路を走る山形発東京行きの山形新幹線つばさ146号に30分の遅れが出た。JR東日本によると、在来線の上下2本にも最大43分の遅れが出て、新幹線と合わせ計約200人に影響した。

(連日クマ出没:山形)
4日午前7時ごろ、三川町竹原田の田んぼにクマ1頭が現れた。現場周辺に規制線を張るなどし、鶴岡署員や町職員ら15人余りで警戒する中、同9時25分に猟友会によって駆除された。鶴岡署によると、クマは体長約1.3メートルの雌。鶴岡市和名川の民家で同5時40分ごろ、庭木に上っている姿が目撃された後、北方面に逃走し、周辺地区から目撃情報が相次いでいた。通報を受け捜索していた署員が同7時ごろ、和名川の現場から約2キロ北の三川町竹原田地区でクマの姿を確認。町は県猟友会鶴岡支部藤島分会に出動を要請するとともに、有害鳥獣捕獲許可を出した。約2時間半後、田んぼに身を潜めていたクマが道路を渡り、逃げようとしたところを駆除した。現場は同町横山小の約1キロ東側で、付近に集落が点在。町は防災行政無線などで注意喚起した。捕獲の様子を見守っていた近くの60代男性は「周囲に山はなくクマが出る場所ではない。川をたどってきたのだろうか」と不安げに語った。4日午後0時半ごろ、鶴岡市大岩川の山中でクマ3頭を目撃したと、列車の撮影に来ていた東京都の30代男性が市温海庁舎を通じて鶴岡署に届け出た。同署によると、クマは体長約1.3メートルの1頭と約50センチの2頭。男性が撮影しようとしていると、約10メートル離れたやぶの中から現れた。正対したが、クマはそのまま山に入ったという。現場は浜中公民館の約400メートル南西側。JR羽越本線と日本海を望む鉄道ファンの撮影スポットになっており、同署が注意を呼び掛けている。4日午後1時25分ごろ、鶴岡市湯温海でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった市内の30代女性が鶴岡署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。女性が走行中、クマは約50メートル先の道路を横断し、山に入っていった。現場はあつみ温泉街東側の月見橋から約600メートル南東の主要地方道余目温海線。3日午後10時40分ごろ、米沢市杉の目町の米沢興譲館高北側路上でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった20代男性が米沢署に通報した。同署によると、クマは体長約1メートル。男性が東進中、クマが道路を横切り、南方の畑に走り去った。4日午後4時半ごろ、米沢市笹野の畑で農作業をしようとしていた近くの80代女性が、北側の林にクマ1頭を目撃したと、米沢署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートルで、林の中を北の方に走り去った。現場はニュータウン南原公民館の北東約350メートル。4日午後6時50分ごろ、小国町叶水の基督教独立学園高の敷地内でクマ1頭を目撃したと、男性教員から110番通報があった。小国署によると、クマは体長約1.5メートルで、3日にも目撃されたクルミの木の下にいた。横川が流れる南方に走り去ったという。4日午前7時20分ごろ、尾花沢市原田でクマ1頭を目撃したと、農作業中の近くの80代女性が尾花沢署に届け出た。同署によると、クマは体長約50センチ。田んぼを南東から北西に向かって走って行った。現場は下原田公民館から南東約450メートルで、近くに民家がある。

(初のクマ出没警報:新潟)
関川村と新発田市で1日、計3人がクマに襲われ、2020年度のクマの人身被害の発生が5市町村(7人)に達した。県はこの日、緊急の会議を開き、初めて「クマ出没警戒警報」を発表した。県は同会議で、人身被害の発生が5市町村になると「警報」、死亡事故の発生で「特別警報」を出す基準を新たに作った。秋に被害が多発することから、県はこの日から11月末までを「クマ出没警戒強化期間」とした。

(わな設置で対策強化:新潟)
新潟県の新発田市と関川村で農作業中の住民3人がクマに襲われる人身被害が発生したことを受け、両市村は2日までに、現場周辺にわなやおりを設置するなどして対策を強化した。畑で作業中の70代女性が襲われた新発田市松岡では、地元猟友会が現場付近のカキの木の下に、ドラム缶内にクマをおびき寄せるタイプのわなを新たに仕掛けた。集落内に既に設置済みのものと併せ、わなを2つに増やして捕獲態勢を強化。集落内の2カ所には、クマの出没情報を知らせる看板も立てた。同市環境衛生課は「集落の人には集落と里山の間の下草刈りをお願いし、誘因物となるカキやクリ、クルミの木を早く撤去するよう呼び掛けている」とした。男女2人がけがを負った関川村では、村職員や消防団が出没地を中心に巡回を続けた。地元猟友会も周辺を見回っているほか、2日には新たにおり1台を設置。広報無線でも連日、注意喚起している。

(クマ大量出没期、柿の早期収穫を:福井)
福井県勝山市の市クマ対策連絡協議会2020年度初会合が10月1日、市役所で開かれた。1週間連続でクマの目撃情報があり前日には人身被害も発生したことから、市は大量出没期に入ったとし、同日に「対策警戒連絡室」を設置したことを報告。さらなる被害の防止に向けて市民に対し、柿の早期収穫や伐採への協力などの呼び掛けを徹底するとした。会合には市や警察、地元猟友会、新たに加わった福井県自然保護センターから約20人が参加した。9月以降の状況について市は、人身被害が市内で5件発生した昨年と同様のペースで目撃情報が寄せられていると指摘。9月30日には77歳の男性がクマに襲われ、けがをしたことを踏まえ「人身被害をこれ以上増やさないようにしたい」と協力を求めた。連絡室については設置報告とともに、2日から市の公用車で、外出時に鈴やラジオを携帯するよう注意喚起するパトロールを行うことを説明。クマの餌となる柿について不要な木の伐採への助成制度や、収穫した実の回収事業の周知を徹底していくとした。追加対策として出席者からは「農作物の鳥獣害被害防止に用いる電気柵などは使えないのか」との提案があった。市は「役立つというデータがあるので(農家などに)協力を求めるのも方法の一つだ」とし、利用を検討する考えを示した。一方、大量出没を受けて市教委は、1~4日に旧木下家住宅で開催予定だったイベントの中止を発表した。

(クマの餌ブナの実、全地点ゼロ:富山)
中部森林管理局は1日、富山県内の国有林にあるブナの結実状況を発表し、調査が始まった2005年度以降で初めて、23の調査地点全てで結実が確認されなかった。クマの餌不足が深刻化していることが裏付けられ、専門家は「人里へのクマの出没が増える恐れがある」と警戒を呼び掛ける。今年は、自治体の調査などと足並みをそろえるため例年より約1カ月早い8月中旬~下旬に実施。管内の長野、岐阜、愛知の3県でも実が見つからなかった。19年度も約8割で結実が見られず、2年続けて深刻な凶作となっている。県森林研究所の中島春樹副主幹研究員は、凶作の原因について「前年の春から夏にかけての何らかの気象条件が影響したと考えられる」と指摘。冬眠前に餌を求めて人里に出没するクマがさらに増えることが懸念され、県自然博物園ねいの里の間宮寿頼係長は「柿の実を早めに除去し、納屋を戸締まりするなど対策をしてほしい」と強調した。

(保護者付き添いで登校:新潟)
1日、クマに襲われた女性が重体となるなど2人がけがをした新潟県関川村の現場近くにある小学校では、2日朝は子どもたちに保護者が付き添って登校していました。1日午前、新潟県関川村の畑や田んぼで農作業をしていた70代の女性と60代の男性が相次いでクマに襲われ、2人とも頭や顔をけがして、女性は意識不明の重体となっています。近くにある関川小学校では2日朝、児童らは保護者に付き添ってもらったり車で送ってもらったりして登校していました。通学路で児童の見守りをしているという女性は、「クマがこの辺りで出たなんて聞いたことがなく、びっくりしました。ふだんは子どもたちに静かに歩きなさいと言っているが、被害に遭わないために、お話ししながら歩いていいよと伝えたい」と話していました。一方、同じく1日午前、農作業をしていた70代の女性が襲われてけがをした関川村の近くの新発田市の畑には、ドラム缶を使ったわなが設置されました。新潟県内では、先月から1日までに合わせて7人がクマに襲われる被害が出ていて、県は「クマ出没警戒警報」を出して注意を呼びかけています。

(今秋の熊の大量出没「可能性は低い」:長野)
県は1日、ツキノワグマが食べる木の実の結実状況について、ブナは大凶作~不作、ミズナラとコナラは大凶作~豊作、栗やクヌギは並作程度と発表した。樹種や地域によりばらつきが大きいが、県全体では一定程度の結実量がみられるとし、熊が里地に大量出没する可能性は「低いと考えられる」としている。地域別では、南信、北信でナラ類の着果が少なく、栗や柿の多い里山に熊が出没する可能性があるとした。特に上伊那、北信で木の実全般の着果が少ないという。地点や木によって結実に差があり、餌を求めて熊の行動範囲が広がることが考えられるという。林野庁中部森林管理局(長野市)も同日、長野、富山、岐阜、愛知4県の国有林でブナが結実していないと明らかにした。4県の34国有林96地点で8月上旬から9月上旬にかけ、実のなり具合を4段階で判定、全地点で「結実せず」の結果だった。県内では飯山市、下高井郡木島平村、野沢温泉村、下水内郡栄村、北安曇郡白馬村、小谷村、木曽郡木祖村の26地点で調査。全地点で「結実せず」となるのは、熊が大量出没した2014年度以来という。県林務部によると、県内の里地で今年4~8月に熊が目撃された件数は前年同期比で11件減の892件。一方、人身被害は同3件増の5件となっている。熊の生態に詳しいNPO法人ピッキオ(北佐久郡軽井沢町)の田中純平さん(46)は熊は里際に定着しているとし、「大量出没の可能性が低い年でも、鈴などを携帯して熊に人の存在を知らせる、果樹園には電気柵を設置するといった取り組みが必要」と話している。

(ヒグマと距離保って観光を、試験的にマイカー規制:北海道)
北海道の知床で、野生のヒグマに観光客が餌を与えるなどの行為が問題になる中、地元の斜里町などの協議会は、ヒグマとの距離を保つため、2日から試験的に、一部の道路でマイカーを規制する代わりにシャトルバスを運行させる取り組みを始めました。世界自然遺産の知床には年間100万人以上の観光客が訪れていますが、道路沿いに車を止めてヒグマに餌を与えたり、近づいて撮影したりする行為が相次いでいて、ヒグマが人に慣れて危害を加えるおそれが高まるなどとして問題になっています。このため地元の斜里町や環境省などでつくる協議会は、ヒグマとの距離を保つため、世界自然遺産の区域内にある一部の道路で、2日から3日間、試験的に、マイカーを規制する代わりに無料のシャトルバスを運行しています。バスには自然ガイドが同乗し、安全を確保するためにヒグマと距離を保つよう呼びかけるとともに、知床の多様な生態系について説明していました。シャトルバスは4つの路線で運行され、このうち知床自然センターと知床五湖を結ぶバスでは、車内からヒグマが道路を横断する様子が見られました。愛知県から訪れた60代の女性は「マイカーでは気がつかないことを知ることができたのでよかったと思います」と話していました。斜里町環境課の南出康弘課長は「野生動物と人の距離を保つ対策として期待しています。一方で観光客へのサービスをどう両立させるかも課題になってくると思います」と話していました。

(クマ襲撃相次ぐ、人恐れない「新世代」増加:新潟)
新潟県で9月23日~10月1日の9日間に計7人がクマに襲われてけがをした。今年は餌になる木の実が不作なことに加え、人を怖がらない「新世代クマ」が近年増えていると専門家は指摘。北海道や東北、北陸といった生息数が多い地域では「分布域が広がっている」と警鐘を鳴らしている。10月1日午前9時40分ごろ、新潟県関川村で70代女性がクマに襲われ、意識不明の重体になった。血だらけの女性に駆け寄った近所の男性(69)は「ここには来ないと思っていた。遭遇したらどうすればいいのか」と動揺を隠さない。クマは冬眠前の秋に栄養を蓄える必要があり、山に木の実がなければ餌を求めて人里に出没する。新潟県が7~8月に県内432地点で木の実の生育状況を調査したところ、ブナの実は過去10年間で最も不作だった。同県によると、クマを目撃したり痕跡を発見したりしたのは4~9月に710回を超え過去最多。県は10月1日に初めて「クマ出没警戒警報」を出した。クマの生態に詳しい新潟大農学部の箕口秀夫教授は「人里近くで活動し、人間を怖がらない『新世代クマ』が出てきている」と話す。地域の高齢化で森林や農地の管理が行き届かなくなり、クマが活動しやすくなっている。東北や北陸に多いツキノワグマだけでなく、北海道のヒグマも同様の傾向があるという。箕口教授は「クマは童話や昔話の中ではなく、身近にいる。柿やクルミ、生ごみなど餌となるものを放置しないよう注意してほしい」と呼びかけている。

(クマ「迷い込んだのでは」、紅葉シーズン注意を:福島)
県自然保護課は、中心市街地の住宅街にクマが現れたことについて「人間の生活圏までクマが入り込むのは珍しい。迷い込んだのでは」とし、今回を特異なケースとみる。ただ、秋は登山などで山に入る人が増えることから「クマの生息地に入るという意識を持って、身を守る対策をしてほしい」と呼び掛けている。秋口のクマは一般的に、冬眠に備えて生息地で餌を求めて活発に活動する。特に子グマ連れの親グマは警戒心が強く、山に食物がないなどの理由で、餌を求めて人里に下りてくるクマもいる。例年、生息地に近い山奥に入山した人や紅葉を見に来た人が目撃したり、被害に遭うことが多い。紅葉シーズンや政府の観光支援事業「Go To トラベル」の本格化とともに、観光客や土地勘のない人が山林に近づくことが予想され、同課は「山中で出合った場合は、クマと目線を外さないで物陰に隠れるなどして、クマから離れてほしい」と注意喚起している。

(クマ出没対策、柿の木を伐採:富山)
クマに住民が襲われないよう、中山間地域の砺波市三地区が、クマを集落に寄せ付ける原因となる放置状態の柿の伐採に乗り出した。三日は同市栃上で、住民約二十人が、不耕作地などで管理されていない柿約三十本を切った。栃上では今秋、二戸の柿二本にクマが数回来た形跡がある。二日夕方には民家近くでクマが目撃された。前田幸雄・常会長(60)は「夜間だけでなく、お年寄りが畑作業をし子どもが下校する時間にクマが出てくると、人に出くわして襲う可能性があり、怖い」と話した。二年連続でドングリが凶作で、腹をすかせたクマが柿目当てに集落に来ないよう、実が熟す前に対処した。九月二日には県ツキノワグマ出没警報が発令されている。

(街なかに出没するクマは増加:福島)
10月1日、福島県喜多方市の中心部で男性がクマに襲われた。クマが目撃されたのはJR喜多方駅から北西に約70m離れた所。近くに山はなく住宅街や飲食店などが立ち並ぶ日常の生活圏内で目撃された。病院や学校なども多くあるエリアで、半径500m以内には喜多方第一中学校や喜多方第二小学校、幼稚園などがあり、近くの学校では保護者に注意を促すメールを送ったり校庭にでないように呼び掛けるなど対策がとられた。専門家に話を聞くと2010年以降、こうした街なかに出没するクマは増えていると言う。福島県野生鳥獣保護管理検討委員会田口洋美座長:「人間が考えている以上に縄張りを持っている。だから、駅前だろうと何だろうと散策に行く。これまでだと夜中に散策していたんだけど、コロナ禍で人通りも減っているので、真昼間にも出てくるということです」。専門家は街なかに出没するクマはすぐに興奮状態に陥り、人に突進してくると警鐘をならす。

(野生動物と人の住居地の境界に異変:広島)
夜のナシ園に現れたツキノワグマ。監視カメラがその姿をとらえた。三次市にあるこのナシ園では実が食べられる被害が出た。県によるとクマの目撃情報は4月から8月までに504件。去年より61件増えている。特に三次市作木町では去年の2倍以上の27件となっている。三次市作木支所の矢野美由紀支所長は、「(作木町の)町中の近くでもよく目撃されている。鈴やラジオなど音の出るものを持って頂いたりクマに遭わないよう注意をして頂いたりということでお願いの(町内)放送をしている」と注意を呼び掛ける。作木町の栗原農園では8月上旬、ナシ園のすぐそばにクマが出没。幸い、ナシに被害はなかったが、3年前には収穫前のおよそ200個のナシをクマに食べられた。農園ではクマの出没の多さに頭を悩ませている。栗原農園園主栗原大介さん「ナシ園の中で仕事をするわけだから万が一(クマと)出くわした場合、ちょっと怖いよね」。栗原さんの父・清髙さんは4年前、家の近くで車を運転中クマと遭遇した。栗原清髙さん「こっちに回ってうおーっと手をかけたんだよ。ここへクマがびっくりして。80センチから90センチくらいのクマだったんかねえ。家の近くに現れ出したのがちょっと恐ろしい感じがする」。県によると今の時期のクマは冬眠の準備で活発に動くため年内は注意が必要だという。一方、きのう、広島市西区井口台に現れたのが…イノシシの子ども・うり坊だ。3匹が水路に落ちているのが発見された。親からはぐれてしまったのか心細そうに身を寄せ合う3匹。場所は登山道の入り口で通りかかった人たちが珍しい光景に足を止めていた。目撃した男性「たまにしか登らないんだけどうり坊を見たのは初めてだった。震えてるんでちょっとかわいそうな感じがして」。目撃した女性「お母さんが探してるんじゃないだかね。(登山の)途中で出くわすかもしれない」。そこへ駆けつけた区の職員。しかし3匹の姿が見当たらない。うり坊がいた水路の先は側溝になっていて結局、その後の3匹の行方はわからなくなった。広島市西区役所地域起こし推進課・大下慎一主幹「水の中はイノシシは泳げるけど小さいイノシシだと溺れている可能性もあるので(探すのは)これ以上は難しい」。3匹のうり坊はどこへ行ったのか…西区では親が近くにいる可能性もあるため、見かけても近くに寄らないよう注意を呼びかけている。

(ドングリ類凶作、クマ出没に注意:岡山)
冬眠前のツキノワグマの餌となるドングリ類について、岡山県北部の標高が高い一部地域で実りが悪い凶作となり、クマが食べ物を求めて人が住むエリアに出没する恐れが高いことが県の2020年度堅果類豊凶調査で分かった。県は山間部の集落周辺などで十分注意するよう呼び掛けている。ツキノワグマは冬眠前、山林のブナ、ミズナラ、コナラといったドングリ類を主な餌とする。調査結果によると、高地に多く、クマが特に好むとされるブナは3年連続で凶作。ブナより低地に分布するミズナラは豊作だったものの、高地から低地まで広く分布し、一昨年まで7年連続で豊作だったコナラは前年と同じ並作にとどまった。ブナが凶作の年は、クマが餌を求めて山を下りるため、人里での出没件数が増える傾向にあるという。調査は8月下旬から9月上旬にかけ、津山、美作市、奈義、勝央町、西粟倉村の計35地点で実施。各地点で指標としている10本の木の実のなり具合を目視で確認し、過去のデータと比較した。県内には19年末時点で321頭のクマが生息していると推定され、10年間で3・9倍に増えている。20年度の出没件数は、4月に西粟倉村で捕獲されたのをはじめ9月15日時点で88件。前年同期(96件)を下回ってはいるが、県北部を中心に相次いで出没しており、特に美作市は48件と集中している。県は人への被害が出ないよう、専門指導員による現地調査や、出没への注意を呼び掛ける看板設置、餌となる不要な果樹の伐採などを随時進めている。県自然環境課は「生ごみを外に放置することは避け、隠れやすい茂みは刈るといった対策をお願いしたい。登山などで山に入るときはクマを寄せ付けないようラジオや鈴で音を出し、人の存在を知らせるようにしてほしい」としている。

(山が拡大、「里クマ」が増えまち出没:福井)
福井県内では近年、冬眠前に餌を求めて活動するクマがまちなかに出没するケースが相次ぐ。餌となる山のドングリの不作・凶作が大きく影響しているが、県自然環境課では、山際にすむ「里クマ」が増えていることも要因とみている。同課によると、県内では1970年ごろの造林に加え、休耕地や耕作放棄地の増加、過疎化などで山そのものが“拡大”している。担当者は「動物が平野部のすぐ近くまで生息域を広げている。奥山の個体と比べ、山の餌の影響が(まちなかへの出没に)顕著に出やすい」と話す。標高400~600メートル以上で育つブナ、ミズナラは種ごとの実り具合が同調するため不作の年は一様に激減するが、400メートル以下に分布するコナラは木によってばらつきがあり、不作でも実る木があるため、クマが里山に生息しやすい要因の一つとみる。豊凶年も崩れつつあり、今年8月に県内46地点で行われた着果調査では、ブナは凶作、ミズナラとコナラは不作。3種とも実りが悪い年は4年ごとに訪れる傾向だったが昨年、今年は2年連続で不良となった。餌が少なければ奥山に暮らすクマは下り、里クマはさらに下って餌を求めにまちへ出る。2019年は県内で10月7日~11月12日に9人が被害に遭った。今年は10月3日までに、9月30日と10月2日に勝山市内で住民が襲われけがを負い、同市内のほか越前市、坂井市でも民家周辺に出没し市民の生活が脅かされるケースが増えている。県は対策として、柿やギンナン、クリのほか生ごみなど餌となるものを放置しないことや、柿の木などの近くでの作業は日中、複数人で行うよう呼び掛けている。

(摩擦から協調へ:秋田)
由利本荘市岩城の県立総合射撃場を先日訪れ、壁のように張られた高さ25メートルの防弾ネットに目を見張った。クレー射撃場を改修した狩猟技術訓練施設で、鉛の散弾の飛散や流出を防ぐため設置した。弾を回収しやすいよう、のり面や地面は舗装している。県によると、全国で同様の環境対策を取るのは富山と鳥取の2県だけだ。施設は今年8月、野生鳥獣の適正管理の担い手となる狩猟者を育成するために稼働した。「よくここまで来たなあ」。地元住民団体代表の伊藤尚武さん(69)はそう受け止める。鉛害への懸念から、10年前は新施設どころか射撃場自体の閉鎖を求めていた経緯があったからだ。

(イノシシによるけが人が全国最多:香川)
イノシシの出没や被害が増える10月を前に、高松市で対策会議が開かれました。2019年度、香川県ではイノシシによるけが人が全国最多でした。高松市が開いた対策会議には、香川県警や猟友会などが参加し、被害の発生状況やイノシシが出没した時の対応や対策などを話し合いました。高松市ではイノシシ出没が年々増えていて、2019年度は前の年の倍近い289件に上りました。2019年度、高松市では6人、香川県全体では16人がイノシシによってけがをしました。これは全国ワーストです。今年度もすでに高松市で100件近い通報があり、10頭のイノシシが捕獲されています。高松市は今年度、小学校に注意を促すパンフレットを配布したほか、市の職員を対象としたイノシシ捕獲の研修を行っています。

(クマ遭わない対策を、講習会:秋田)
県内でクマによる人身被害や畜産被害が相次いでいるのを受け、「自らの命と財産をツキノワグマから守るために」と題した講習会が9月30日と1日、大館市の3公民館で開かれた。県のツキノワグマ被害対策支援センターの近藤麻実さん(36)=県自然保護課主任=が講師を務め、田代公民館など3会場で約40人が参加した。近藤さんは山や人里での事故防止の観点から「お互いに気づかずに至近距離で遭遇すると、クマが驚いたり焦ったりして攻撃してくる。まずは遭わない対策を考えることが先決」と強調した。

(クマから身を守るために:新潟)
今年はブナなど木の実の不作により、秋にかけてツキノワグマが多く出没しています。県内では9月以降、人身被害が多く発生していることから、県鳥獣被害対策支援センターでは「クマ出没警戒情報」を発表しました。被害に遭わないために、次のことを心掛けてください。 ・山林や田畑に出るときは、ラジオやクマ鈴、笛など、音が出るもので、人の存在を知らせましょう。 ・子グマを見たら、近くに母グマがいると思ってください。危険ですので、周囲に注意しながら、できるだけ早く遠ざかりましょう。 ・万一、クマに出会ったら、背を向けず、クマを見ながらゆっくり後退してください。 ・庭先のカキやクリなどは放置しないで早く収穫してください。放置したままだとクマを引き寄せる要因になりますので注意してください。

(晩秋までクマに注意:栃木)
クマの主なエサになる山林のドングリが今年は少ないため、県は、晩秋にかけてエサを求めて行動するクマの出没に注意するよう呼び掛けている。県は八、九月、クマが生息する地域でドングリのなり具合を調査した。県北・高原地域のミズナラは前年度の「並作」から最も悪い「凶作」に、奥日光は「不作」、県南も「凶作」。コナラは県北・高原地域が「凶作」、県南は「不作」といずれもドングリが少ない結果になった。凶作や不作の年は、エサを求めてクマが人と遭遇しやすい山ぎわまで降りてくるケースも増える。今年は春先からクマの出没例があり、七、八月には、腕などをかまれて男性がけがをするなどの被害が塩谷町、日光、鹿沼両市で三件発生している。このため県は、クマを引き寄せる原因になるとして、収穫予定のないカキやクリなどを除去するよう求めている。さらに山林などに入る場合は、人の存在を知らせる鈴やラジオを装備するなどの対策を取るよう呼び掛けている。県自然環境課の担当者は「ここにはエサがある、とクマが学習しないよう注意してほしい。出合った場合は、慌てずにゆっくり後退して距離を取ってほしい」と話している。

(野生のサルが群れで出没:新潟)
10月4日、野生のサルが大移動する様子を撮影した動画がツイッターに投稿された。よく見ると、器用に電線を渡るサルの姿もあった。映っているだけでその数、約30匹。この動画が撮影されたのは4日午前8時ごろ、胎内市にある胎内スキー場の駐車場だ。5日、撮影された場所に行ってみると、サルはいなかった。しかし現場から近いロイヤル胎内パークホテルでは、駐車場や建物の屋根、テニスコートとあらゆる場所にサルの姿があった。なかには柵を遊具のようにして遊んでいる子ザルもいた。ホテルの支配人はサルにうんざり顔だ。高橋幸直支配人は「例年10月ぐらいになると集団で里に下りてくる風景は良く見ます。特にテニスコートですとか秋の行楽でご利用なされる方が多いのでそれはちょっと心配しています」と話した。長岡技術科学大学の山本麻希准教授は胎内市はサルの生息地だと話す。山本准教授は「サルが人間の集落に来て何かを食べているのに怒らなかったり逆に餌付けするとサルはそのエリアは自分の縄張りにしていいんだと考えてしまう。ここは人間が住むエリアであると示すためにもロケット花火を打つとか威嚇するということをぜひしていただきたい」と話している。専門家は野生のサルを見つけても危険なため近寄ったり絶対にエサを与えたりしないよう呼びかけている。

(民家敷地内にクマ:秋田)
3日午前8時10分ごろ、秋田県大仙市内小友字桃ノ沢の民家敷地内に、クマ1頭がいるのを住人の50代男性が目撃した。被害はなかった。

(イノシシ目撃:熊本)
4日早朝、熊本市中央区出水7丁目の出水南中の近くで、体長約70~80センチのイノシシ1頭が目撃された。市鳥獣対策室は「イノシシと遭遇したら、大声を出すなど刺激せず、ゆっくりと離れて」と注意を呼び掛ける。近くに住むアルバイトの荒木文珠[あやみ]さん(19)は同日午前7時半ごろ、自宅近くの畑で警察官らに追われるイノシシの姿をスマートフォンで撮影。イノシシは興奮しており、「警察官に突進しそうな勢いで怖かった」と振り返った。イノシシはその後、江津湖を泳ぐ様子などが目撃され、東区下江津2丁目や嘉島町鯰の住宅街に出没した。

(クマの目撃情報:新潟)
4日午前10時25分頃、両善寺地内のロッテアライリゾートのスキー場付近でクマ1頭が目撃されました。

(クマの目撃情報:新潟)
10月5日(月)午後3時15分頃、大字大貫地内の県道横畑高田線を横切るクマ1頭を目撃したとの通報が、午後3時55分頃上越市役所にありました。

(クマの目撃情報:新潟)
4日午前10時25分頃、両善寺地内のロッテアライリゾートのスキー場付近でクマ1頭が目撃されました。

(クマの目撃情報:新潟)
新潟県三条市は5日午後1時30分頃、桑切地内の養鯉池周辺でクマの足跡が確認されたと発表した。

(クマの目撃情報:新潟)
新潟県三条市は3日午前10時30分頃、下田地域荒沢地内、やまなみロード沿い「うるおい公園」付近の畑でクマが目撃されたと発表した。

(クマの目撃情報:新潟)
10月3日(土)午前11時30分頃、板倉区曽根田地内の市道宮島・上清水・国川線付近で、クマらしき動物1頭を目撃したとの通報が、午後0時10分に板倉区総合事務所にありました。

(クマの目撃情報:新潟)
2日午後4時30分ごろ、籠町地内の畑でクマ1頭が目撃されました。

(猟友会員減、新たな確保課題:鹿児島)
徳之島町で顕著で、深刻なイノシシによるサトウキビほ場被害。対策では猟友会の会員数確保も課題となっている。奄美では特に徳之島でサトウキビ食害などイノシシによる農作物被害が増加している。こうした有害鳥獣の捕獲に欠かせない猟友会の会員数は、県内では減少と同時に高齢者の占める割合が顕著となっている。鳥獣被害対策を進める上で新たな会員の確保が課題となっており、県では講習会支援など狩猟免許を取得しやすい環境整備に取り組んでいる。有害鳥獣による農作物被害は、県内2019年度まとめでは前年度比約1億5千万円増の約5億3千万円。このうちイノシシによる被害が全体の約4割を占めている。近年、イノシシ被害が増加している徳之島町では防止対策を強化。今年度から山際に設置している侵入防止柵の見回りや補修の取り組みを進めるとともに、猟友会とも連携しての捕獲頭数の増加に取り組んでいる。一方で捕獲を担う猟友会の会員数は減少。19年度末における県内の猟友会員数は約3600人で、全国都道府県別では3位と上位にあるもののピーク時の約5分の1まで減っているほか、60歳以上が全体の約7割を占めている。鳥獣被害と猟友会の課題・対策は、開会中の9月定例県議会の一般質問で取り上げられた。猟友会について答弁に立った松下正環境林務部長は「新たな会員の確保が課題となっている。県では狩猟免許の取得を促進している」と説明。取り組みとして▽事前講習会への支援や狩猟読本の無償配布▽免許試験日を受験しやすい日曜日とし、回数を各地域(大島地区を含む7地域)での年2回に加えて、県下全域を対象に1回増加(県庁で実施)▽初心者等を対象とした捕獲技術の講習会実施―などを挙げた。狩猟免許はわな猟、第1種銃猟、第2種銃猟(空気銃限定)、網漁の4種類ある。県の支援取り組みもあり、わな猟の免許取得者は年々増加しているものの、猟銃の所持規制が厳しくなったことなどから、特に第1種銃猟の所持者の減少が著しい状況にある。なお、南大島農業共済組合が認定した19年/20年期産サトウキビに対するイノシシ被害面積は、前期の2倍強の2673㌃。町別では徳之島町が77%を占めた。

(わな猟講習会を開催:栃木)
佐野市では11月6日、わな猟免許の所持に関わらず、わな猟に興味のある方を対象にわな猟の基本や正しい実践方法を広く知っていただくため「わな猟講習会」を開催します。

(狩猟体験会開催:兵庫)
兵庫県猟友会姫路支部は狩猟に興味があり、将来、狩猟免許の取得に関心がある方を対象として、狩猟体験会を開催しますので、下記により参加者を募集します。

(動物駆逐用煙火講習会:和歌山)
日高川町は2日、中津若者広場で動物駆逐用煙火講習会を開き、町内の農家の男性ら約70人が使用方法を実地で学んだ。近年、サルによる農作物の食害被害が多発していることを受け、町では2013年度からサル追い払い用花火の研修を実施し、今年で7回目。講師は、有田川町で動物駆逐用煙火を販売している㈲紀州煙火の藪田善助会長。交流センターで安全対策などの説明を受けたあと、川向かいの若者広場に移動し、1人ずつ試射を行った。使用した煙火は筒の直径が22㍉、長さは415㍉で、専用ホルダーに入れて手で持ち、5発を連続発射できるタイプ。蚊取り線香で点火すると、数秒後に約20㍍上空に飛び出し、「パーン!」と大きな爆発音がする。早藤でミカンを作っている津村淳子さんは、「毎年、サルの被害にあっています。ミカンを守るために参加しました。手に衝撃が伝わってきて、音も迫力がありました」と、効果を期待しながら話していた。

(狩猟の鉛銃弾、早急に使用を禁止せねば:長野)
少しでも早く使用を取りやめるべきだ。狩猟で使用されている鉛製の銃弾である。希少な鳥類がのみ込んで鉛中毒にかかるケースがあるとして、環境省が非鉛製銃弾への切り替えを進める方針を示した。鉛中毒は体内に鉛弾が残ったシカなどの死骸を猛禽(もうきん)類が食べて起こる。飛び散った散弾を水鳥が体内に取り込むケースもあるという。中毒になった鳥類は最終的に死に至るケースが多い。特にオオワシやオジロワシなど大型の猛禽類が数多く生息する北海道の状況が深刻だ。北海道で初めて鉛中毒が確認されたのは1996年だ。市民団体の調査で被害は道内の広範囲に広がっていることが確認された。北海道は2004年、大型獣の狩猟で鉛銃弾の使用を禁止。14年にはエゾシカ猟で鉛銃弾を所持することも禁止した。それでも鉛中毒で死ぬオオワシやオジロワシが相次いでいる。北海道に来たハンターが、本州などでは使用できる鉛弾を使用していることが原因とみられている。環境省によると、1997~19年度に北海道内でオオワシやオジロワシなど約200羽が鉛中毒にかかっている。ともに国の天然記念物で、環境省レッドリストで絶滅の危険が増大している2類に分類される。早急な対策が必要だ。問題が表面化してから既に25年近い。環境省の取り組みは迅速さに欠けているのではないか。今回も本州以南の鉛中毒に関するデータが不足しているとして、情報収集から始める。来年秋までに鳥獣保護法に基づく基本指針の改定を目指すという。全国規制の必要性は長年にわたって指摘されていた。なぜ放置してきたのか。県内でも希少な猛禽のクマタカが、シカの死骸を餌にしていた事例が確認されている。鉛中毒は見つかっていないものの、発生している可能性は否定できない。鉛は古くから公害の原因になってきた有害物質だ。産業界では脱鉛が進んでいるのに、狩猟では使用が北海道以外はほぼ認められ、自然界に放出されてきた。使用と所持を全国で禁止するべきだ。普及しているのは価格が安いことなどが理由とされる。銅製の弾丸など鉛弾の代替品も開発されているが、一部の銃では使用できない場合があるほか、価格も高めになるという。鉛銃弾の使用は環境に大きな影響を与えることを前提に、狩猟者や産業界、国が一体となって解決策を見いださねばならない。

(山の全て、獲物から学ぶ:秋田)
鳥海山麓にある百宅(ももやけ)はマタギの村として知られた。100戸に満たない集落に三つの狩猟組織(組)が存在。山の神への信仰に基づく独特の習俗を受け継いできたが、戦後は衰退が進み、15年ほど前に途絶えた。「クマは山の神からの授かり物」。そう話すのは最後の百宅マタギ金子長吉さん(79)。60代半ばで引退するまでに仕留めたクマは54頭。近年は人里に出没するクマが増え、県内で年間数百頭が捕獲されているが、当時は山中に分け入っても足跡を見つけることさえ至難の業だった。54頭という数は、腕が抜群だったことを物語る。

(山の民、マタギの世界観:秋田)
山の奥深くに分け入り、クマやカモシカなどの狩猟をなりわいとしたマタギ。独特の装束や習俗、信仰……。時代の流れとともに失われてしまった儀式もあるが、この国に脈々と受け継がれてきた「山の民」の世界観とは何か。「ホリャー、ホリャー」。獲物を追う勢子(せこ)の声が聞こえてきた。「ムカイマッテ」と呼ばれる見張り役の合図を受けて「ブッパ」(射手)が銃を放つ。「ショーブ、ショーブ(勝負)」。仕留めたことを仲間たちに伝える合言葉が雪深い東北の山に響く。冬から春にかけて山々を駆け巡ったマタギ。起源は1千年以上前ともいわれ、秘伝の巻物もある。存在を考証したのが江戸時代後期の紀行家の菅江(すがえ)真澄。ルーツについて「マダ(シナノキ)の樹皮をはぐため入山した」との説を唱えたが、主な獲物はクマなどの大型獣だろう。「マタギ発祥の地」と呼ばれる秋田県北部の阿仁(あに)地区。9代続けてマタギを務める鈴木英雄さん(73)は「クマは山の神からの授かりもの。獲物の毛皮をはぎ、解体する『ケボカイ』はとても神聖な儀式です」。解体された部位は「マタギ勘定」と言って平等に分け合う。クマは「捨てるところがない」といわれ、胆嚢(たんのう)も貴重だった。「クマの胆(い)」である。万能薬として高価格で取引されたという。代表的なマタギ料理といえば、クマ鍋だろう。ぶつ切りにした大根と、タケノコの一種の「根曲がり竹」を放り込んで煮るとおいしくなるといわれる。「調味料はみそだけ。クマ肉は焼くと硬くなるだけなので煮るのが最高の調理法」。秋田県北秋田市にある「松橋旅館」の松橋利彦さん(57)は言った。かみしめると肉汁があふれ、野性味が感じられる。冬眠前にエサをたっぷり食べたクマは、冬眠明けの春に仕留めたクマに比べると脂肪分が多いという。宮沢賢治の童話「なめとこ山の熊」を思い出す。猟師の小十郎は言った。「てめえも熊に生まれたが因果ならおれもこんな商売が因果だ」マタギの社会では、必要以上にクマを仕留めるのは禁じられていた。破ると、山の神の怒りに触れ、たたりに遭うと信じられてきた。厳しい掟(おきて)。それこそが、マタギが単なるハンターではないことの証左ではないか。現在、「マタギ」はどのくらいいるのだろう。高齢化や過疎化の影響などで、かつて数百人いた阿仁地区でも三十数人まで減少したという。有効射程が数百メートルを超えるライフル銃や双眼鏡、トランシーバーなどの文明の利器も、マタギの伝統を揺るがす。「俺たちは自分の感性を研ぎ澄ますことで狩猟の技を磨いてきた。自然をよく観察して、感じ取ることが大切だったんだ」。古老たちはそう口をそろえる。絶えてしまった装束や風習も多い。女性が山に入ることはタブーだったが、最近では山の暮らしに憧れて移住する若い女性も増えているという。国学院大学で民俗学を専攻し、山梨県の丹波山村に移り住んだ寺崎美紅(みく)さん(28)もその1人。現在は村の学芸員。狩猟免許も取った。「険しい山道を歩くことはきついけど、野生動物との駆け引きや緊張感が魅力です」。哲学者・内山節さんー渓流釣りがきっかけで群馬県の上野村に半世紀ほど前から通い始め、いまは東京と往復しつつ1年の3分の1くらいは村で暮らしています。マタギはいませんが、山は畏(おそ)れ敬う存在。獣や魚、山菜は「山の神」から授かった大切な恵みとしてみんなで分け合い、感謝していただいています。山の動物たちと人間との関係は矛盾に満ちています。彼らは人間を襲ったり、畑を荒らしたりする害獣にもなります。ですが、人知の及ばぬ厳しい自然の中で暮らす「知恵者」でもあるのです。山では理想論や合理性だけで生きることはできません。あいまいなものを、あいまいなままに受容する精神。自然との折り合いのつけ方に知恵を働かせ、集落を守りつつ、習俗や行事、祭りなどを受け継いできたのがマタギなのかもしれません。

(地域連携協定、ジビエ振興に着手:宮崎)
西日本新聞社は5日、宮崎県五ケ瀬町と地域活性化包括連携協定を結んだ。自治体との締結は初めて。高齢化や人口減、産業の衰退に苦しむ町の活性化戦略を本年度中に定め、事業を展開する。他の自治体とも同様の協定を個別に結び、九州再生を後押ししていく。五ケ瀬町では、商品づくりや地域おこしを手がけるクリエーターたちと新聞社が連携し、町の第三セクターが運営する日本最南端のスキー場や町産ブドウを使ったワイナリーを軸に農業や観光業を再生させる。すでにジビエ料理の開発に着手した。九州山地の中央部に位置する町は、役場庁舎が県内で最も高い標高500メートルにある。過疎高齢化の中山間地で、最盛期に1万人近くいた人口は3500人を割り、高齢化率は42%と県平均を10ポイント近く上回る。福岡市・天神の本社で行われた調印式で、柴田建哉社長は「新聞社の資源を最大限活用し成果を上げたい」、原田俊平町長は「豊富な地域資源を磨き、町の魅力を福岡都市圏の方々に伝えていきたい」と語った。

(オンラインでジビエ料理教室開催:徳島)
新型コロナウイルスの影響が続く中でも、都会の人たちとの交流を続けようと、三好市でオンラインによるジビエの料理教室が開かれました。この料理教室は、地域と継続的なつながりを持つ都会の人たちの数、いわゆる「関係人口」を増やして地域活性化につなげようと三好市が山あいの東祖谷地区で開きました。感染予防のため、今回はオンラインでの開催となり、ことし2月にこの地区で狩猟体験をした愛媛県や徳島市などの5人が、事前に送られたシカ肉を使ってジビエ料理に挑戦しました。メニューは、シカ肉のローストとしゃぶしゃぶの2品で、参加者たちは地元の男性に教えてもらいながら15分ほどかけてフライパンでシカ肉を焼いていました。最後にできあがった料理を味わい、交流を深めました。松山市から参加した女性は、「初めて自宅でジビエを調理しましたがうまくできて良かったです。まわりの人たちにも東祖谷のジビエを宣伝して食べて応援したいです」と話していました。三好市地方創生推進課の西涼太主事は、「今後もジビエを購入して、地域との関わりを続けてもらいコロナが収まったら、また三好市に来て欲しいです」と話していました。

(ジビエ食材のPRと地域活性化を目的に:山口)
ジビエ食材のPRと地域活性化を目的とする「江汐カントリーフェスティバル」が4日、山陽小野田市の江汐公園で開かれた。親子連れやカップルが訪れ、コロナ対策をしながら飲食や音楽ライブを満喫した。市内外の飲食事業者らがアメリカの中西部のカントリー文化をテーマに企画し、今年で2回目。会場には長州ジビエ団による県産シカやイノシシを使用した料理、ホットドッグ、ガーリックシュリンプなどの販売コーナーが設けられ、訪れた人はマスク着用や消毒で十分に感染予防をしてから買い求めた。自動車販売業の川谷自工(高泊)は、米ハーレーダビッドソン社のバイク8台を展示。座席にまたがって記念撮影したり、重厚感のある造りを楽しんだりする親子連れの姿が見られた。音楽バンド「矢沢でぇ~吉」「よりこバンド」が歌で会場を盛り上げた。家族で訪れた石田英梨奈さん(27)=山野井=は「コロナで外出の機会が減っていたので、親子で息抜きするいいきっかけになった」と喜んでいた。

(シカの毛、釣り用毛針に:栃木)
日光市三依地区で駆除されたシカの毛を有効活用しようと、同地区在住の地域おこし協力隊員田辺宜久(たなべのりひさ)さん(46)と竹嶋聖(たけしまたかし)さん(39)がこのほど、フライフィッシングのフライ(西洋式毛針)用のシカ毛を商品化した。試験販売を始めており、釣りの愛好家から人気を集めているという。田辺さんはさいたま市出身で昨年4月に着任。三依で生活支援に取り組みながら、釣り教室などを開いている。竹嶋さんは横浜市出身。同9月に移住し、地域の鳥獣害対策としてシカなどの駆除に当たっている。

(鹿肉ジビエ、味広めたい:岐阜)
鹿肉を使った料理コンテストが四日、高山市松之木町のエブリ東山店・フレッシュラボ高山であり、同市中山中学校三年の小森遥さん(15)がグランプリに輝いた。

(ジビエ料理“最高峰”の姉妹店がオープン:東京)
秋になると、レストランの季節メニューにジビエ(鹿、クマ、猪など野生の動物)が登場する。「野生の動物なんて硬くて、味もクセがありそう」と思われるかもしれない。でも、ジビエ料理は、扱いが完璧であれば独特の清らかな風味が味わえる。近年、ジビエ料理で最高峰といわれているのが渋谷の『エレゾハウス』。北海道・十勝にある、料理人が立ち上げた食肉会社が経営する店だ。ただ、紹介制のため紹介者が必要。縁がないと諦めていたら、もう一店、誰でもウェルカムな『エレゾゲート』がオープンしたという。早速、行ってみてうなってしまった。ここのジビエは明らかに違う。「仕留めてすぐに解体、熟成も一括管理だから素材は常に最高の状態です」と高橋和寛店長。その素材に対して最適な火入れで仕上げる。「フィッシュ&チップス」は、本来魚を素材に作る料理だが、ここでは蝦夷鹿のモモ肉をビールで溶いた衣をつけて揚げる。皮パリッパリ、肉はしっとりとミディアムレア。絶妙の火入れはアートだ。「蝦夷鹿赤ワイン煮込み」はホロホロの肉と、すね肉から溶け出したコラーゲンが一体化。夜のプリフィクスコースは6800円と8900円(一部追加料金が発生する料理あり)。お値段は極めて良心的。そして繊細な味わいは、ジビエの新潮流!

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日早朝、仙台市青葉区芋沢本郷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午後1時ごろ、仙台市青葉区芋沢新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後5時20分ごろ、栗原市築館城生野地蔵堂にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午前10時30分ごろ、栗原市志波姫刈敷蔵場にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午前9時20分ごろ、栗原市金成沢辺沼下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後2時10分ごろ、仙台市青葉区上愛子道半にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午後1時30分ごろ、栗原市金成姉歯中沢前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後7時20分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後5時ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午前7時ごろ、栗原市栗駒岩ケ崎樋ノ口窪にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午前7時15分ごろ、栗原市栗駒里谷白山にクマが出没しました。

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10/2
(豚熱感染、カラスが媒介か:群馬)
高崎市の養豚場での豚熱(CSF)発生を受け、県議会は30日、全員協議会を開き、県の対応について協議した。県養豚協会の岡部康之会長も出席し、ワクチン接種について空白が生じないよう適切なタイミングで接種を実施できる体制整備などを要望した。焦点の一つである感染経路解明について県は、農林水産省の疫学調査チームの報告に2、3週間を要するとの見通しを示した。岡部会長は感染の背景として「発生農場はカラスの被害に困っていた」と指摘した。岸善一郎県議は、感染した野生イノシシからカラスを介しウイルスが侵入する可能性があるため、全県的に防鳥ネットを早期に整備すべきだと主張した。一方、県は、30日午後3時までに対象の飼育豚約5390頭のうち4497頭(83・4%)を殺処分したと発表した。同日深夜にも完了する見通し。

(環境省、野生動物が持つ病原体を調査へ)
環境省は来年度から、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、動物から人間にうつる「動物由来感染症」へ備えるため、シカなどの野生動物がどの程度病原体を持っているか調査する方針を固めた。来年度予算の概算要求に約2億5千万円を盛り込む。新型コロナウイルスは中国でコウモリから食用動物を介して人間に感染したとみられている。日本国内に生息する動物から人間にうつる感染症の発生リスクは詳細に把握されておらず、感染源となる恐れのある野生動物の実態調査が必要だと判断した。来年度は、全国各地で出没例が相次いでいるシカを対象とすることを想定。保有する病原体の種類や量を調べる。

(ジビエ利用、伸び悩み)
ジビエ(野生鳥獣の肉)の利用量が2019年度は2008トンとなり、前年度から6・4%増えたことが農水省の調査で分かった。だが、政府目標の2600トンには届かなかった。豚熱の感染確認地域でのイノシシの流通自粛に加え、20年に入ってからは新型コロナウイルス禍で販売が伸び悩んだ。鳥獣被害防止や農村の所得向上の観点から、同省は25年度までに利用量を4000トンに増やす新目標を設定。21年度予算の概算要求でも大幅増額を求める。利用量のうち、飲食店などで食肉として利用された量は1392トンで7割を占める。このうち、鹿は973トンで前年度から1・7%増えたが、イノシシは406トンで4・7%減った。同省は豚熱のウイルス拡散を防ぐため、感染が確認された野生イノシシの発見現場から半径10キロ以内で狩猟したイノシシの流通自粛を自治体に要請。事実上、イノシシ肉を出荷できない状態が続いており、再開の見通しは立っていない。コロナ禍で、ジビエ消費の柱となる飲食店の営業・利用自粛が広がったことも打撃となった。収束が見通せない中、同省は「20年度も難しい状況が見込まれる」(鳥獣対策・農村環境課)。一方、ペットフード向けは37・2%増の513トンと好調だった。大半は鹿肉とみられる。同省は19年度から、シンポジウムの開催などで本格的に推進を開始。動物園の飼育動物に提供する事例も出てきている。ジビエに利用されたイノシシと鹿は約11万6000頭で、捕獲頭数は124万3000頭(速報値)。利用量は増えているものの、利用率は9%台と低水準が続く。今年、同省は25年度までにジビエ利用を22万頭に増やす目標を新たに掲げた。重量に換算すると4000トンになる計算だ。対策として①ジビエカーによる広域集荷体制の整備②ウデやスネなどの未利用部位の活用③需要の創出――などに向けた環境整備を強化する。21年度予算の概算要求案には、鳥獣被害防止対策とジビエ利活用の推進で162億円を計上。20年度当初予算より60億円増やし、処理加工施設の整備などを進める。野生鳥獣による農作物被害額は減少傾向にあるが、約158億円(18年度)と高い水準のままだ。同省は「現場の声から課題をすくい上げ、ジビエ利用を増やすとともに、被害を減らしたい」(同)と話す。

(イノシシにかまれて男性けが:島根)
28日午前7時半ごろ、島根県邑南町日和の町道で、近くの80代男性がイノシシに襲われ、右脚や右手をかまれてけがをした。イノシシはそのまま逃げた。町は防災無線などで注意を呼び掛けている。町農林振興課や江津邑智消防組合によると、男性は散歩中に体長約1メートルのイノシシに遭遇したという。現場は町北西部の山あい。同課によると、今の時季は落ちた木の実や果樹を食べに山から出てくるというが、「人を襲うのはまれなケースで、町内では聞いたことがない」とする。町内でのイノシシの捕獲数は、今年4~8月が542頭。428頭だった昨年同期に比べて約3割増えている。

(温泉旅館でクマに襲われ女性けが:新潟)
28日午後8時すぎ、新潟県阿賀町広谷(上川地域)、温泉旅館「小会瀬(こあせ)」敷地内で、宿泊客2人を露天風呂に案内していた50代の女性従業員が、暗がりから飛び出してきた体長約1メートルのクマに襲われた。右足の太もも、すねなど4カ所をかまれて負傷した。命に別条はない。他の宿泊客にけがはなかった。旅館は山あいの一軒宿。温泉旅館の社長(73)は「創業30年だが、クマが出たことはなかったので驚いている。従業員に大変な思いをさせた。お客さまにも怖い思いをさせた」と述べた。露天風呂の利用を当面休止する。クマが潜みがちな木を伐採するとともに、音が出るラジオを置くなどの対策を進めるとした。近隣の町営日帰り温泉施設「みかぐら荘」も露天風呂を当面休止するとした。津川署は周辺のパトカーでの巡回を強化。町はテレビ電話などで町民に注意を呼び掛け、現場周辺では猟友会会員がクマ追い払い用の花火を打ち上げた。近くに住む70代女性は「10年くらい住んでいるが、サルはよく見かけるが、クマはあまり聞いたことがなかったので怖い。外出を控えたい」と話した。同町では29日、クマの目撃情報が相次いだ。午前10時ごろに温泉旅館から50メートルの地点で体長約1メートルのクマが、午後4時すぎには三宝分(上川地域)で体長約1メートルのクマが、それぞれ目撃された。女性従業員を襲ったクマと同一かは不明。また、鹿瀬(鹿瀬地域)で午後4時半に体長約1メートルの1頭が、神谷(上川地域)で午後5時半に体長1メートル1頭と同0・5メートルの2頭が、天満(津川地域)では午後6時半前に体長約0・7メートルがそれぞれ目撃された。

(クマに襲われ男性重体:新潟)
29日午後3時前、新潟県村上市鵜渡路(うのとろ)の三面川右岸付近で、同市在住の80代男性がクマに襲われ、顔や左腕、左の太ももなどを負傷した。男性は新潟市内の病院に搬送されたが意識不明の重体。県によると、県内のクマによる人身被害は本年度では4件目。村上署などによると、クマの体長などは不明。負傷した男性は現場付近でクルミを拾っていたとみられる。近くの田んぼで稲刈りをしていた男性に助けを求め、この男性が消防に通報した。村上署や村上市は付近住民に対し、農作業の中止や警戒を呼び掛けた。現場付近にはわなが設置される。

(クマに襲われ1人重体2人けが:新潟)
1日朝、新潟県関川村と新発田市で合わせて3人が相次いでクマに襲われました。このうち関川村の70代女性は、意識不明の重体となっています。1日午前9時50分ごろ、新潟県関川村下関の畑で、近くに住む70代の女性が倒れているのを近所に住む人が見つけて消防に通報しました。クマに襲われたと見られるということです。また、同じ頃、女性が倒れていた現場からおよそ300メートル離れた田んぼで、稲刈りをしていた60代の男性がクマに襲われ、近くの民家に駆け込み消防に通報しました。2人ともドクターヘリで新潟市内の病院に搬送され、女性は頭や顔などをけがして意識不明の重体で、男性も頭や顔などをけがしましたが、意識はあるということです。現場は、村役場や小学校、保育園などがある村の中心部に近く、住宅や畑などがあるところです。また、関川村に近い新発田市松岡でも午前9時半ごろ、農作業をしていた70代の女性が畑でクマに襲われました。警察によりますと、クマは体長1メートル30センチで、女性は頭をひっかかれ、近くの病院に搬送されたということです。意識は、はっきりしているということです。新潟県内では先月から、1日までに合わせて7人がクマに襲われる被害が出ていて、県は1日「クマ出没警戒警報」を出して注意を呼びかけています。意識不明の重体となっている70代の女性が倒れているのが見つかった場所から400メートルほど東にある関川小学校によりますと、1日の午前中は校外での学習はなく、子どもや教職員にけがをした人はいないということです。学校ではふだんよりも下校時間を早め、保護者に車で迎えに来てもらったり、スクールバスで送ったりする対応をとりました。2日はふだん通り授業を行いますが、徒歩で通学している児童は、なるべく車で送ってもらえるよう保護者に連絡しているということです。子どもを迎えに来た母親は「クマが出たというところが家のすぐそばで、保育園も近くて心配です。子どもだけでは外出させないようにして、戸締まりをしっかりします」と話していました。また、別の母親は「子どもはいつも外で遊んでいますが、目が離せないので、家の中で遊ばせたいと思います。クマは危ないということをちゃんと言い聞かせようと思います」と話していました。女性を発見して消防に通報したという69歳の男性は、「畑の様子を見に外に出たら、うー、という女性のうめき声が聞こえて、近づいたら顔が血だらけだったので、救急車を呼んだ。とても話せるような状態ではなかったが、“クマ、クマ”と繰り返していたので、襲われたんだと思った」と話していました。また、近くに住む60歳の女性は「30年住んでいるがこのあたりでクマが出るのは初めてで驚いている。搬送された女性は習字の先生で子どもたちがお世話になったので、良くなって戻ってきてほしい」と話していました。

(クマに襲われ男性けが:福井)
9月30日午後4時50分ごろ、福井県勝山市野向町竹林の民家の敷地内で、草刈りをしていた住民の男性(77)が成獣のクマ1頭に襲われ、約2週間のけがを負った。クマは南東へ移動した。県内での本年度のクマによる人身被害は7、8月に続き3件目となった。現場は野向小学校から南へ約1キロの田園地帯にある集落。市などによると男性は草刈りの作業中に、後方に気配を感じて振り返ったところを襲われ、ひたいや左腕を引っかかれた。午後6時ごろには、その現場から南東へ約700メートルの荒土町布市の農地にいる成獣1頭を、運転中の市民が目撃した。北東へ移動しその後の行方は分かっていない。男性を襲ったクマが移動したのと同じ方角で目撃されたことから、市は同じ個体の可能性があるとみている。市は勝山署と連携して周辺をパトロールしたほか、緊急メールで市民に注意を喚起した。男性が襲われた現場近くに住む50代男性は「この集落でクマが出たという話は聞いたことがないが、集落内には餌になりそうな柿の木もあり、何とかしないといけないと思う」と警戒感を強めていた。県自然環境課によると、本年度のクマの出没は4~8月が計379件で、記録の残る2004年度以降で最多。9月は今回を含め121件に上り、4番目に多かった。

(男性クマに襲われけが:福島)
福島・喜多方市の中心部で、男性がクマに襲われる被害があり、警察などが注意を呼びかけ、警戒している。2日朝、喜多方市の駅の近くで、50代の男性が体長1メートルほどのクマに襲われた。男性は腕などにけがをしたが、軽傷。クマの行方はわかっていないため、警察などが付近の住民に注意を呼びかけ、警戒している。一方、1日、男女2人がクマに襲われた新潟・関川村では、2日もクマへの警戒が続いている。地元の小学校では2日朝、保護者に付き添われて登校する児童が多く見られた。

(ニホンジカ1万5803頭捕獲、目標頭数には及ばず:滋賀)
滋賀県は、獣害を減らすために行っている県内有害鳥獣捕獲の2019年度実績をまとめた。ニホンジカは1万5803頭を捕獲し、過去2番目に多かったが、目標数の1万9千頭には届かなかった。ニホンジカの捕獲数は、現在の形で統計を取るようになった07年度以降で最多だった16年度の1万6279頭に次いで多い。内訳は、有害鳥獣の駆除や個体数調整を目的に行う許可捕獲が1万2589頭、狩猟が3214頭。ニホンザルの捕獲数は1081匹で前年度より79匹増え、2年連続で千匹を超えた。イノシシは5505頭を捕獲し、前年度比535頭減だったものの、4年連続で5千頭以上を維持した。

(豚熱ワクチン接種:山形)
豚の伝染病である豚熱(CSF)の感染を防ぐため、県は29日、県内全ての養豚場を対象にワクチンの接種を開始した。置賜地域から開始し、12月下旬までに完了する見通し。今月9日、福島県会津若松市で死んでいた野生イノシシ1頭がCSFに感染していることが確認され、農林水産省は11日、CSFワクチンの接種推奨地域に山形県を指定。県は接種プログラムの作成を進め、25日に同省から認可が下りていた。対象は97農場・19万3000頭の豚。県内全域の家畜保健衛生所の獣医師が応援態勢を組み、会津若松市に近い置賜地域の南から、隣接する村山地域、庄内・最上地域へ北上する形で順次接種。ワクチンを接種した場合、生きている豚の非接種地域への移動は原則禁止されるが、精肉には制限がないという。

(シカ、会社事務所"窓ガラス突き破り"侵入:北海道)
10月1日午後、北海道札幌市東区の住宅街でシカが出没しました。シカは会社事務所の1階の窓ガラスを突き破り侵入しましたが、捕獲されました。1日午後0時30分ごろ、札幌市東区北34条東19丁目の路上でシカがいるのが見つかりました。シカには角があり、オスとみられています。シカは移動を始め警察に少なくとも7件の通報が寄せられたということです。その後、北28条東10丁目の会社事務所の1階の窓ガラスを破り建物の中に侵入しました。シカは捕獲され建物から運び出されたということです。

(「クマ注意報」、10月末まで延長:秋田)
秋田県は30日、県内全域を対象に発令している「ツキノワグマ出没注意報」を10月末まで延長すると発表した。依然としてハイペースで目撃情報が寄せられていることから、警戒を呼び掛けている。

(初の「クマ出没警戒警報」:新潟)
先月から1日までに合わせて7人がクマに襲われ、けがをしたことを受けて、県は1日、「クマ出没警戒警報」を出して県民に警戒を呼びかけています。県が「クマ出没警報」を出すのは初めてです。県は1日夕方、警察や消防など関係機関に呼びかけて会議を開き、県として初めて「クマ出没警戒警報」を出すことを決めました。例年クマの目撃情報が多くなる10月と11月を期間として、クマの出没が確認されている場所に近づかないことや、単独行動を避けること、それに、山に入る際や農作業にあたっては鈴やラジオなど音の鳴るものを持ち歩くようにするなど、県民に警戒を呼びかけています。

(ドングリ8年ぶり凶作:群馬)
冬眠前のクマの餌となるドングリ(堅果類)について、群馬県鳥獣被害対策支援センター(高崎市)は29日、今年は凶作だと発表した。凶作は8年ぶりで、豊凶を示す指数は2007年度の調査開始以降で最も低い水準。クマが食べ物を求めて人里へ出没する恐れが高まるため、県は晩秋にかけて警戒するよう呼び掛けている。同センターが9月、利根沼田地域の木の状況を調べた。このうちミズナラ、コナラ、クリは不作、ミズキ(液果類)は凶作、ブナは大凶作だった。5種の合計を凶作と認定した。ブナは昨年も大凶作で、実が極端に少なかった。ドングリは1年おきに豊作と凶作を繰り返す傾向があるが、県内は昨年も不作で、野生動物にとっては山林に食べ物が少ない状況が2年続くことになる。同センターは、実りが悪い状況が続いている明確な理由は分からないとした上で、「受粉期に雨が多いと実が付きにくくなるほか、前年の気候も豊凶に影響する」としている。クマは雑食で、秋はドングリなどの実が重要な食べ物になる。不作や凶作の年には行動範囲が広がり、目撃頭数が増加する。並作だった18年9~12月、県内のクマの目撃は95頭だったが、不作だった19年の同時期は2.5倍の234頭に増えた。県内にはツキノワグマが約1000頭生息しているとみられ、今年は7月に151件、8月に255件の目撃情報が寄せられている。8月以降、クマと遭遇した登山者や釣り人などがけがをする被害が5件発生し、昨年の2件を上回っている。同センターは今秋もクマが人里近くに出没する危険性が高いとして「市町村などが発信する目撃情報に注意してほしい」と注意喚起している。クマを寄せ付けない方策として、行楽やキノコ狩りなどで山に入る際は複数人で行動し、鈴やラジオなど音の出る物を携帯することが有効としている。畑などに傷んだ農作物を残しておくとクマを引き寄せるため、生産者らには適切に処理するよう求めている。

(熊に襲われた女性救助で感謝状:新潟)
先月、長野市の山あいの地域でクマに襲われてけがをした女性の救助に協力したとして、30歳の女性に消防から感謝状が贈られました。長野市消防局の飯綱分署で行われた贈呈式では、救助にあたった市内に住む主婦の小林結衣さん(30)に市消防局中央消防署の永井正志署長から感謝状が手渡されました。消防によりますと、小林さんは先月18日、長野市門沢で犬の散歩中にクマに襲われた女性が助けを求めて自宅に駆けこんできたため、素早く消防に通報しました。女性は腕などをかまれて出血していたため、小林さんは清潔なタオルで止血する応急処置をしたうえで、救急車が来るまで励まし続けるなどの対応にあたり、女性は命に別状なく、無事に退院できたということです。小林さんは「本当にびっくりして慌てましたが、とにかくなんとかしないとという思いで行動しました。まだ近くには熊がいるかもしれないので鈴をつけて歩くなどして気をつけたいです」と話していました。

(クマ、今度はクリに手出す?:秋田)
30日午後2時ごろ、秋田県鹿角市八幡平字坂元の畑で、クリの実約20個が食い荒らされているのを通り掛かった猟友会会員が見つけた。鹿角署は現場の状況から、クマがクリの木の枝を折って実を食い荒らしたとみて、付近に注意を呼び掛けた。直近の民家まで約100メートル。

(倉庫にクマ、男性が鉢合わせ:富山)
28日、立山町の倉庫で、クマ1頭が入り込んでいるのを、倉庫の所有者の男性が見つけていたことがわかりました。クマは男性の至近距離まで近づきましたが逃げ去り、男性にけがはありませんでした。クマが見つかったのは立山町米道の倉庫で、28日午前6時40分ごろ、新米の出荷準備をしていた堀俊賢さん(72)が、農機具のかげにいるクマ1頭をみつけました。堀俊賢さん「(クマと)目があって向かってきそうだったから、私もバックしてポールをそっと抜いて」。堀さんは近くにあった鉄の棒を手に取って威嚇。クマは3メートルほどの距離まで近づいてきましたが、置いてあったパイプ椅子にクマの鼻先が触れて倒れ、その音に驚いてクマは逃げていきました。堀さんにけがはありませんでした。堀俊賢さん「(クマは)何回も見とるし、米道は過去に何回も、去年もあったし、だからいつか来る覚悟はしているんです。棒を持つとか、音を立てるとか、背中を向けないとか」。逃げたクマは、体長1メートルほどの成獣のツキノワグマとみられ、警察などが付近を見回りましたが見つかっていません。米道地区では去年、クマによる人身被害が2件発生しています。

(中国道でクマ見つかり処分:広島)
1日午前、広島県安芸高田市の中国自動車道でクマが倒れているのが見つかりました。クマは傷を負っていて暴れて人に危害を加えるおそれがあったことなどからその場で処分され、中国自動車道の一部の区間が一時、通行止めになりました。警察によりますと、1日午前8時20分ごろ、安芸高田市高宮町で「中国自動車道の下り線の追い越し車線で子グマ1頭が倒れている」と通りがかったドライバーから警察に通報がありました。警察が現場に駆けつけたところ、体長およそ1メートル50センチ、体重およそ110キロのオスのツキノワグマが衰弱して横たわっている状態で見つかりました。クマは傷を負っていて暴れて人に危害を加えるおそれがあることやひん死の状態であったことなどから、安芸高田市の有害鳥獣捕獲班が広島県の許可を受けその場で処分したということです。現場の道路は山あいを走っていて、近くにはゴルフ場があります。広島県内では安芸高田市のほか、庄原市、三次市など県の北部を中心にクマの目撃情報が相次いでいて、県は「秋はクマが冬眠を前に餌を求めて活発になるので、十分注意してほしい」と呼びかけています。現場付近の中国自動車道の高田インターチェンジと三次インターチェンジの間の上下線は午前11時半からおよそ1時間にわたって通行止めになりました。

(成獣のクマ駆除:富山)
南砺市は1日、同市嫁兼(福光)の嫁兼公民館付近でクマの成獣1頭を捕獲したと発表した。30日夕に同公民館付近でクマの目撃情報があったため、市は1日朝から付近をパトロール。成獣1頭を確認し同日午前8時55分ごろ、市鳥獣被害対策実施隊員が駆除した。

(イノシシ食害でモチアワ全滅:石川)
白山市白峰の畑で25日以降、イノシシによる食害があり、伝統農法「焼き畑」で育てていたモチアワが全滅した。種の収穫が見込めず、長年栽培してきたモチアワを使った焼き畑を続けられなくなる可能性がある。畑を管理する県白山ろく民俗資料館によると、近年イノシシやサルによる食害が増えており、山口一男館長(71)は「地域ぐるみで対策をしなければ、被害の範囲は人里にも広がる」と危機感を募らせる。モチアワの実は二十五日に収穫予定だったが、雨が降り延期。山口館長が二十八日昼に畑を訪れると、穂先が全て食べられ、茎も倒れた状態だった。「今年は豊作だったが、たった一本の穂も残っていなかった」と肩を落とす。焼き畑は山林や原野を刈り払い、樹木を燃やした灰を肥料に作物を育てる白峰地区の伝統農法。一年目にダイコンを育て、二年目にアワやヒエなどの雑穀を栽培する。被害のあったモチアワの畑の広さは約八十平方メートルで、四方に設置した高さ約一メートルの防獣ネットは緩んでいた。茎の倒され方や、サルだと荒らされる隣接のダイコン畑に被害がなかったことから、山口館長はイノシシによる被害とみている。同館は収穫したモチアワの種を保存して二年後に栽培。今年栽培に使わなかった種があるものの、今年は種が収穫できなかったことで、再来年は四年保存した種をまくことになり、うまく育たない可能性がある。十月下旬には、毎年恒例の脱穀体験会も予定されていたが、開催が難しくなった。県農林水産部によると、県内のイノシシによる農作物被害額は九年前と比べて二倍以上に増加。九割が水稲への被害で、収穫直前の時期に多発するという。山口館長は「獣害は中山間地の大きな問題。被害を受け続け畑を手放した農家もいる。仕方ないことだと思わず、町内会や集落ぐるみで対応をしなければならない」と訴える。

(関門海峡にヒヨドリの群れ:山口)
本州の山口県下関市と九州の北九州市を隔てる関門海峡で、ヒヨドリの秋の「渡り」が始まっている。下関市側の森から飛び立った群れが急旋回や急降下すると、その固まりが1体の大きな生き物のように見える。行きつ戻りつを繰り返し、やがて意を決したように北九州市側へと海峡を越えていった。ヒヨドリは留鳥(りゅうちょう)で国内では通年見られるが、春と秋に適地を求めて比較的短い距離を移動する個体もいる。関門海峡では、春は北九州市側から、秋は下関市側から飛び立ち対岸に向かう群れが観察できる。水が苦手なハヤブサから狙われにくくするため、陸地を離れると海面すれすれを飛び、対岸を目指す。

(散歩コースにクマ「危なかった」:山形)
28日午前7時半頃、山形県米沢市門東町の市立南部小学校の校庭に、クマの足跡やふんがあるのを職員が発見した。米沢署によると、この日は午後8時までに市街地などで9件のクマの目撃情報が相次いだ。人的被害はなく、同署や米沢市が警戒を呼びかけている。南部小の佐々木英明校長によると、足跡は校庭のほか、近くの畑にも残っていたという。同小は、下校時に保護者に迎えに来てもらうよう連絡した。同署の発表によると、午前10時55分頃、同小の約300メートル北にある米沢税務署近くの畑で、作業中の60歳代男性が、西側の茂みから体長約1メートルのクマが現れたのを目撃した。男性が大声を出したため、クマは再び茂みに姿を隠した。その後も昼頃にかけ、南部小から約700メートル東の同市相生町のスーパー「ヤマザワ相生町店」や、その東側にある市立病院の駐車場などで相次いで目撃された。午後6時前にも、同市福田町の最上川河川敷で目撃されたという。中川勝市長は同日、市役所で開いた定例の記者会見で「まさか市街地に出るとは驚いた。自分の散歩コースで、もしかしたら危なかった」と述べ、市民に注意を呼びかけた。

(市街地でクマ情報多発:山形)
米沢市街地の南部地区周辺で28日、クマの出没や目撃情報が相次いだ。警察、猟友会などが各現場周辺を警戒している。門東町1丁目の同市南部小校庭では早朝に足跡とふんが見つかり、午前11時から正午ごろにかけて、市立病院付近で目撃情報が警察や市役所に複数寄せられた。現場付近の小学校3校では保護者への引き渡し下校を行った。米沢署などによると、同日午前7時半ごろ、南部小の校庭南東側で、学校職員がクマの足跡とふん複数を発見。同10時55分ごろには、同校から北東に約400メートル離れた住宅の畑で、作業中の60代男性が体長約1メートルのクマを見つけた。その後、市街地東側のヤマザワ相生町店、市立病院(いずれも相生町)敷地内からクマ1頭が最上川に向けて走り去ったなどとする目撃情報が続いた。午前11時からの17分間には6件の110番通報があった。正午以降は一時途絶えたが、午後5時55分ごろ、午前中の目撃現場に近い福田町1丁目の河川敷で見たとの情報が寄せられた。南部、松川、東部の3小で下校時の保護者への引き渡し措置を取ったほか、愛宕、興譲両小では集団下校とした。同署や市ではパトカーや広報車で警戒し、注意を呼び掛けている。米沢市南部小のグラウンド南東付近に残っていたのはクマの足跡が蛇行するように点々と延び、その傍らに、ふんが点在する異様な光景だった。「すぐにクマのものと分かった」と学校関係者。同校は市内でも古くからの中心部にあり、周囲には住宅や店舗が密集する。「児童の安全対策をしっかりしたい」と佐々木英明校長は危機感をあらわにした。学校近くで目撃、出没情報が相次いだため、同校は昼ごろ、保護者への引き渡し下校を決めた。午後2時半ごろになると続々と保護者が来校。一様に不安そうな表情を見せていた。一方、市内中心部での相次ぐ目撃、出没情報を受け、米沢署、市、県置賜総合支庁、県猟友会米沢支部の関係者が各現場に急行し、周囲を警戒するとともに足跡などからクマの足取りを探った。最上川の相生橋付近では足跡が確認された。猟友会のメンバーは「下流(北方)に向かったとみられる」と語った。南部小で見つかった足跡との関連についてはクマの習性などから「それぞれ別のクマと考えられる」とした。

(クマ出没多発:山形)
30日午前7時20分ごろ、飯豊町黒沢で、70代女性が自宅敷地内でクマ1頭を目撃したと、同居する家族が長井署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。女性は自宅東側の畑から敷地内に入り、南側の田んぼに逃げていくのを見た。現場は坪沼ふれあい館から南に約30メートル。30日午前7時45分ごろ、長井市勧進代で、30代女性の乗用車がクマ1頭と衝突した。女性にけがはなかった。長井署によると、女性が市内中心部に向かっていたところ、左側の田んぼから飛び出してきた体長約1メートルのクマとぶつかった。衝突後、クマは西側の山へ逃げていったという。現場は蔵京公民館の北東約200メートル。29日午後10時5分ごろ、真室川町のJR奥羽本線釜淵―大滝間で、新庄発秋田行きの下り普通列車がクマと衝突し、緊急停車した。JR東日本山形支店によると、運転士が線路に出てくるクマを目撃した。車両に異常がなかったため、大滝駅まで速度を落として運行し、点検後に40分遅れで運転を再開した。乗客はいなかった。30日午前5時半ごろ、小国町杉沢でクマ1頭を目撃したと、新聞配達中の30代男性が小国署に届け出た。同署によると、クマは体長約1・2メートル。配達のためバイクを止めた男性が、約10メートル先の道路上にいるのを見た。クマは近くのやぶへ入っていったという。現場は杉沢公民館から西に約150メートル。30日午後5時50分ごろ、米沢市芳泉町でクマ1頭を目撃したと、50代男性が米沢署に届け出た。同署によると、体長は約1メートル。男性が車で帰宅中、道路を北へ横断し、やぶの中へ入るのを見た。現場は御水神社から南西に約50メートルで、近くに民家が点在している。30日午後6時ごろ、高畠町元和田の山沿いの茂みでクマ1頭を目撃したと、近くの家に住む70代男性が南陽署に届け出た。同署によると、クマの体長は約1メートル。自宅の裏庭で月見をしていた男性が約15メートル先の茂みにいるのを見つけた。現場は旧高畠三中から北約300メートルで、近くには民家が点在している。

(イノシシの目撃情報:佐賀)
佐賀県警唐津署は29日、唐津市二タ子2丁目の神社付近で同日午前8時15分ごろ、体長約50センチのイノシシ1頭が出没したとして、メールで注意を喚起した。現場近くでは28日午後にも体長約1メートルのイノシシ1頭が目撃されている。

(民家敷地の倉庫近くにクマ:秋田)
9月30日午後8時ごろ、秋田県能代市桧山字中沢道下の民家敷地内で、倉庫近くにクマ1頭がいるのを住民の60代女性が見つけた。1日朝に知人を通じて能代署に届け出た。けが人はいなかった。

(クマ目撃:新潟)
10月1日午前6時20分ごろ、下田地域棚鱗地内のやまなみロード沿いでクマの目撃情報があった。三条市では農作業や外出のときは、鈴などの音の出るものを身に付けるなど、十分に注意をと呼びかけている。

(クマ目撃情報:新潟)
30日午前7時頃、笹神地区下一分の神社付近で、クマ1頭が目撃されました。

(クマの目撃について:新潟)
30日8時50分ごろ、関川地内 妙高高原ゴルフ倶楽部ゴルフ場内でクマ1頭が目撃されました。

(「サルがいた」目撃や通報相次ぐ:栃木)
2日朝、宇都宮市の中心部でサルの目撃情報が相次ぎ、宇都宮市は「見かけても近づかず、市や警察に連絡してほしい」と注意を呼びかけています。警察によりますと、2日午前7時以降、宇都宮市の中心部で「サルがいた」などという通報が10数件寄せられたということです。さらに、2日午前9時ごろには東武宇都宮駅近くの住宅街でも目撃され、通勤途中の男性が撮影した映像では電線の上を器用に移動する1匹のサルの姿が確認できます。動画を撮影した男性は「警察がたくさん出ていて何かなと思ったら、民家の屋根にサルがいてびっくりしました。こういう光景を目にしたのは初めてで、被害が出る前に確保してもらいたい」と話していました。市の職員や警察、それに地元の猟友会メンバーが、サルが目撃された地域を中心に捜していますが見つかっておらず、宇都宮市農林生産流通課の池田智一さんは、「街なかでサルの目撃情報があるのは珍しい。市民の皆さんは、サルを見かけたら近づかず、すぐに市役所や警察に連絡するようにしてほしい」と注意を呼びかけています。

(サル・イノシシ、自動で追い払い:新潟)
新潟県阿賀野市は、農作物への被害が急増するサルやイノシシなどの鳥獣害対策に、本年度から畑などに設置する自動追い払い装置を試験的に導入した。動物が近づくと赤外線センサーで感知して大きな音と光、高周波で威嚇し、侵入を防ぐ。20台を用意し、希望する自治会や農家組合に無料で貸し出して効果を検証している。

(有害鳥獣駆除にドローン:京都)
京都府福知山市の福知山猟友会(下元照男会長)が、有害鳥獣駆除に無人航空機・ドローンの活用を検討している。山の状況を知るために駆除前の山に入る事前現地調査の効率化などに有用性が高い。このほど駆除地域を空撮する初の実証実験に取り組んだ。猟友会の会員数は現在約150人で、平均年齢は60歳を超える。会員数減少と高齢化は全国的な課題。そこで下元会長(72)は有害鳥獣駆除の効率化にと、ドローン導入に向けて8月に操縦免許を取得した。実証実験は筈巻での駆除活動に先立ち、近くの田んぼから下元会長所有のドローンを飛ばし、上空から山を撮影した画像をモニターに映し出した。駆除隊員約20人が、山の勾配や植生状況、入山経路の確認や危険箇所を画像でチェック。30分足らずの短時間で多くの情報が手に入ることを確認し、関心を高めた。下元会長は「作業効率は格段に上がる。さらなる活用も考えていきたい」と話していた。

(シカ対策実る、ヒガンバナ復活の兆し:広島)
シカの食害と思われる影響で、昨年はヒガンバナがほとんど開花しなかった三次市吉舎町辻地区の群生地で、今年はかつての5割ほどの数の花が咲きそうだ。シカの侵入を防ぐネットと金網で群生地を囲ったことが奏功し、地元の農家は「復活の兆し」と、胸をなで下ろしている。約15アールの群生地「彼岸花の里」は、地元の住民グループ辻ハ組営農集団(7戸)が25年ほど前から草刈りなどの世話を続け、年間約3千人が訪れる名所として知られてきた。2017年春に群生地で草を食べるシカが初めて目撃されて以降、シカの出没が相次ぎ、同年と19年はほぼ花を付けなかった。18年は4割ほどだった。

(人を怖がらない「新世代クマ」:新潟)
新発田市と関川村でクマによる人身被害が相次いだことについて、長岡技術科学大の山本麻希准教授(生態学)は「人を怖がらない『新世代クマ』が出ている。中山間地の集落には出没するものと思って対策を取ってほしい」と注意を呼び掛けた。今年は昨年に続いて県内全域の山でブナやコナラ、クリなどが不作とみられる。冬眠前のこの時期、クマは栄養を蓄えようと活発に行動。山奥から里山、人里へと餌を求めて移動していると考えられる。集落にはカキやクリ、生ゴミなど「いい餌」が豊富だ。山本氏は「昨年集落に来て味をしめたクマが、また来ているかもしれない。そうしたクマは人を恐れない可能性がある」と話す。大切なのは「中山間地の住民はクマが出没するという前提で生活すること」。クマは朝と夜に活発に行動するので、車庫から家までなどわずかな移動にも注意が必要だ。もし遭遇したら、どうすればいいか。山本氏は「走らず、うつぶせになって顔と腹部を守り、後頭部はバッグや手で覆うなどして保護する防御姿勢を取ってほしい」と助言。市販のクマ撃退スプレーを携帯することも勧めた。

(クマに遭遇したら、専門家に注意点を聞く:新潟)
新潟県内ではこの1週間に3人が、クマに遭遇し、けがをしています。クマの生態に詳しい、長岡技術科学大学の山本麻希准教授は、クマのエサが少ないことで人里に近い地域でも「今年はブナに加えて、もう少し低標高にあるドングリの木、ミズナラ・コナラも凶作傾向にあると言われている。ブナがなくてナラがないとなると、さらに低標高にある栗・柿・くるみなどを目指してクマが下りてきている。果樹のあるところは注意してほしい」と注意が必要と話します。28日に阿賀町で女性がクマに襲われたのは、夜の8時過ぎでした。山本准教授は「人里に近づく時は、夕方・夜・明け方といった人の少ない時間に動く。クマは目よりも鼻でエサを捕る習性があるので、特に夜間は人里に近づいている可能性がある」「やはり糸魚川地域・村上地域・阿賀町・栃尾地域は非常に集落での出没が多いという結果も出ているので注意してもらいたい」と話します。さらに山本准教授から「昨年度新潟県では500頭以上のクマを捕殺していて、想定の生息数の半分近く捕殺したということだが、今年の出没傾向を見ていると減っている様子は見られないので、そもそもの個体数の推定が過小評価されていたと思わざるを得ないと思っている」と心配な指摘も。最後に、クマに遭わない方法、万が一あってしまったらどうすればいいのか聞きました。遭わない方法 ほとんどのクマは人間が怖い。人間がいるとわかれば基本的にはクマから遭遇を避けようとする。音を出すもの、クマ鈴やラジオを携帯する。万が一遭遇したら…1 )クマは走ると追う性質がある。足も速くて木も登るので、人間が逃げ切ることは難しい。まず、走って逃げない。2)クマと十分な距離があるクマを見ながら、寄ってこないことを確認しながらゆっくり後退りする。3)クマが襲ってきた、クマスプレーを携帯していれば5mくらいまで引き寄せて吹きかける。携帯していない場合は、目・内臓・後頭部のような致命傷になる場所を守る防御姿勢をとって、クマの攻撃が終わるのを待つ。いつどこで出会うかわからない、できる対策と準備をしておきましょう。

(クマ・イノシシ被害を防ぐ学習会:新潟)
クマに襲われるなどの被害が県内で相次ぐ中、イノシシやクマの習性やその対策を学ぶ学習会が29日、名立地区公民館で開かれた。この学習会はクマやイノシシなどに襲われないためにどうしたらよいかを学んでもらおうと上越市が初めて開いた。講師はNPO法人新潟ワイルドライフリサーチの理事で、ことしから市の鳥獣対策アドバイザーを務める今村舟さん。県内ではクマに襲われるなどの人的被害が23日からの1週間で4件立て続けに起きている。上越市内では30日現在被害はないものの、今年の目撃数は40件となっている。またイノシシによる農作物被害は去年1550aにのぼった。市では猟友会などと協力し、去年イノシシ757頭を捕獲。ことしは新たに鳥獣被害対策実施隊を組織し、19集落で24台の箱罠を設置、28頭を捕獲している。今村さんは被害に遭わないためには、クマやイノシシが出てこないようにすることが重要だとして、人里近くにあるカキやクリ、クルミなど、木を実をつけたままにしないこと。草やぶに身を隠せないよう刈りこむこと。畑で採り残した野菜などを放置せず、コンポストなどで処理することを呼びかけた。「動物がとって美味しいものを集落から無くすことが大事」と今村さんは話す。さらにクマやイノシシに遭遇した時は、目を離さず、絶対に刺激しないようゆっくりと距離を取ること。それでも襲われたときはうつ伏せになり、顔や後頭部、内臓、内股など急所を守る防御姿勢をとることも紹介された。

(野生獣の解体技術講習会の開催:滋賀)
ジビエ利活用の推進のため、獣害対策で捕獲された野生獣を食肉利用するための正しい知識と解体技術の習得・向上に向けた標記講習会を下記のとおり開催します。

(わな猟者向け研修会を開催:福岡)
福岡県における、野生鳥獣による農林水産物被害は甚大なものがあり、県においては、この被害を軽減する一つの方法として、捕獲を推進しています。そのために、わな猟者の捕獲技術の向上を目的として研修会を開催します。

(狩猟者のためのスキルアップセミナー:大分)
大分県では、狩猟免許取得初心者を対象として、猟具(銃・わな)を用いた実践的な狩猟技術の向上を図るため、スキルアップセミナーを開催します。銃猟免許取得初心者(平成29~令和元年度に第一種銃猟免許を新たに取得した者)を対象に、「銃猟者のためのスキルアップセミナー」の参加者を募集します。

(「わな捕獲技術向上講習会」の開催について:宮崎)
シカやイノシシ、サルなどの野生鳥獣による農林被害が依然として深刻な状況にある中、鳥獣の捕獲を担う狩猟者のうち、近年増加しているわな猟免許所持者の捕獲技術の向上を図るため、わなによる効果的な捕獲技法の習得を目的とした講習会を開催します。

(狩猟解禁備え腕磨く:岐阜)
郡上市大和町の市総合射撃場で、狩猟解禁に備えた射撃練習が始まった。

(狩り支援サービスと罠シェアリングサービス:埼玉)
狩猟ビジネスのスタートアップ企業、株式会社カリラボ(本社:秩父郡横瀬町、創業:吉田 隼介、以下カリラボ)は、「カリナビ(狩り支援サービス)」と「ワナシェア(罠シェアリングサービス)」について、2020年11月15日からの猟期開始に向け、2020年度の会員募集を開始いたしました。「体験イベント(狩猟体験アクティビティ)」についても、継続募集しております。ワナシェア(罠シェアリング事業)は、罠を共同購入し、獣害に悩む地域部に罠を設置します。作戦会議(猟期直前・猟期中毎月実施)での決定に従い、罠の設置、見回り、獲物かがかかった時の出動など、それぞれの役割を担います。 メンテナンスなどは会員が主体となり運営します。作戦会議の決定事項に基づいて、罠の設置や役割分担された見回りなどを実施します。また、トレイルカメラや罠センサーからの情報は指定したアドレス宛に自動配信されるため、深夜に行動することが多い野生動物を、遠隔地にいながらもチェックでき、ITを活用し、今の時代だからこそできるリアルな狩猟体験を行えます。カリナビ(狩り支援サービス)は、巻き狩り(複数人チームとなって猟犬と共に狩猟を行う手法)への参加支援を行う、国内初のサービスです。初心者や地域外に住む方でも、スムースにベテラン猟師と共に猟の経験を積むことができます。また、カリラボがハブとなって無線機等を貸し出します。銃猟免許を取得したが、参加できる場所が確保できていない人や銃猟や狩猟そのものに興味がある方々が対象のサービスです。

(高校の部活で「イノシシ退治」の方法を見つけた)
『部活魂! この文化部がすごい』(ちくまプリマー新書)は全国16の文化部を紹介している。読売中高生新聞に連載されている人気企画を新書化したものだ。編集部の記者が学校を訪ね、生徒や先生に取材し、ドラマ仕立てのノンフィクションとして再構成している。利根実業高の生物資源研究部もユニークだ。谷川岳に近い群馬県沼田市にある。野獣から農作物を守る方法を研究する部活だという。都会っ子にはちょっと想像できないにちがいない。生物資源研究部の実験区は市内から車で30分ほどの山の中にある。ときどき出かけて、ロープで囲まれた2メートル四方のスペースがイノシシに荒らされていないかを確認する。方法はシンプル。仕掛けを施した場所と、仕掛けのない場所にそれぞれリンゴや芋を埋めておき、食い荒らされていないかを確認する。近くにはカメラがセットされており、何かが動くと自動的にシャッターが下りる。イノシシは農家にとっての天敵だ。田畑を掘り起こしてエサにありつこうとするからだ。生物資源研究部は約10年前から対策に取り組んできた。様々な方法に挑戦し、先輩たちが試行錯誤を続けた。現在の方法を見つけたのは2014年、畜産の授業で「豚は赤と緑を見分けられません。青は識別できる」と習ったのがきっかけだ。試しに実験区を青色で囲ってみたらどうなるか――。イノシシは来なくなった。なぜイノシシは青色を避けるのか。その理由は16年の日本哺乳類学会で、ある大学の先生から受けたアドバイスで解明された。「イノシシの視界を再現してみたら?」。緑色が感知できない、視力は0.1程度などのデータをパソコンに入れると、くすんだモノクロの世界が広がった。その中で青色だけがぼんやりと怪しく浮かび上がる。イノシシが青色を避ける理由がつかめた。部員たちはクリスマス用の電飾を用意し、夜も青色がはっきり識別できるようにセットした。研究成果は18年の「第3回全国ユース環境活動発表大会」で特別賞、「第13回高校環境化学賞」で最優秀賞に輝いた。仕掛けを取り入れる農家も増え、企業からの問い合わせもあるという。利根実業は農業系と工業系の二つの学系があるそうだが、ここまで行くと、もはや部活とは言えないかもしれない。できれば工業系と協力して、製品化に取り組んでもらいたいものだ。

(「マイわな体験ネット」をスマートフォンアプリとして公開:神奈川)
アプリを通じて全国各地の狩猟団体が、誰でも安心安全に森と狩猟を体感できる「マイわな体験サービス」の提供を行うことができるようになります。株式会社Root(神奈川県南足柄市、代表者取締役 岸圭介)は、「マイわな体験ネット」の公式サイトとスマートフォンアプリを公開しました。マイわな体験ネットは、リアルな森と狩猟の営みを現地・アプリ・ウェブを通じて、誰でもシェアし、学び、体験できるプラットフォームです。一般の利用者ユーザーの方は、アプリで配信される狩猟現場や見回りの画像・動画・ライブ映像に加え、猟師による解説やクイズなどのコンテンツを無料で楽しむことができます。また、コンテンツを配信する各地の狩猟団体が提供する、誰でも現地とウェブで安心安全に狩猟やジビエを学び・味わえる「マイわな体験サービス」に申し込むこともできます。狩猟に従事する個人・団体の方は、公式サイトから団体プランに申し込むことで、マイわな体験ネットを利用し、アプリ・ウェブ・LINEと現地体験・ジビエを組み合わせた「マイわな体験サービス」の提供に加え、アプリ上でイベントの主催やジビエの販売も行うことができます。マイわな体験ネット・サービスは、社会の皆様に新たな体験サービスを提供しつつ、地方で年々深刻化する有害鳥獣対策の一助となることを目的に、はたけを遊ぶ!スマート体験農園システムの「株式会社Root」が開発しています。

(シカ肉処理施設が完成:北海道)
エゾシカを食用の肉に加工する工場が、オホーツク海側の遠軽町に建設されました。遠軽町では、農業被害を抑えるため年間1000頭ほどのエゾシカを駆除していますが、近隣には食用の肉に加工する施設がありませんでした。このため遠軽町の建設会社の子会社は、駆除したエゾシカを食用の肉に加工する工場を町内に建設し、10月1日の稼働を前に、30日、町や道の関係者も出席して完成を祝う式典が開かれました。会社によりますと工場には、鮮度の良さを保ちながら精肉に加工したり、10分で冷凍できたりする設備があり、加工した鹿肉は卸売業者を通じて道内外に販売します。工場では年間800頭の受け入れを予定していて、駆除したエゾシカを持ち込むハンターの負担を軽減し、駆除数の増加にもつなげたいとしています。工場を運営する「オホーツクジビエ」の福浦啓二社長は「安全で高品質なエゾシカ肉を提供していくとともに、エゾシカから農作物を守ることにもつなげたい」と話していました。

(ジビエで地域活性化を:岐阜)
郡上市で捕獲されるシカやイノシシなど「ジビエ」の魅力と普及について考える座談会が二十七日、同市大和町のショッピングセンター・ピオであった。郡上は天城山(静岡県)、丹波篠山(兵庫県)と並ぶ三大イノシシ産地として知られるだけに、出席者からは獣肉の流通拡大による地域活性化を望む声が聞かれた。

(移動販売の新名物はジビエバーガー:鹿児島)
ジビエ商品の開発・販売を手掛ける曽於市の「財(たから)の森」が、今夏からシカ肉とイノシシ肉を使ったハンバーガーの移動販売を始めている。特注のキッチンカーで市内の観光地などに出店。「たくさんの人に食べてもらい、ジビエをもっと身近に感じてほしい」と奔走中だ。財の森は昨夏に起業し、これまでにシカ肉のカツレツ、アヒージョ、カレーなどを商品化してきた。ハンバーガーはシカとイノシシの合いびき肉を使い、今春に開発。旧財部北中学校職員室を改装した「たか森カフェ」で提供を始めた。軽トラックを改造したキッチンカーは、代表社員の堀内加奈子さん(40)の発案で実現。7月末に県の営業許可を受け、8月中旬から財部にある県天然記念物・溝ノ口洞穴などでの販売を始めた。秋にはJR九州の新しい観光列車「36ぷらす3」が途中停車する大隅大川原駅にも出店する計画。堀内さんは「今は宮崎県産のジビエを使っているが、いずれは地産地消を実現したい」と意気込んでいる。

(イノシシ肉メニュー考案「ジビエフェア」:長崎)
長崎県平戸市内の飲食店6店が地元で捕獲されたイノシシ肉を使った料理を考案し、10月1日に始まる「HIRADOジビエフェア」で提供する。毎週日曜日は「平戸いのししの日」として割安価格にする。来年3月末まで。同フェアは、市鳥獣被害防止対策協議会と、イノシシ肉出荷を手掛けるIMFホールディング平戸事業所が企画。新型コロナウイルス収束後を見据え、平戸独自の豊かで健康的な食文化の創出を目指す。フェアには、平戸料飲業組合加盟の「ラ・バレンヌ」「紺や亭」「エビス亭」「チャックワゴン・エビス亭」「グリーンテラス」「ビブラビ」が参加。パスタ、ソーセージ、しゃぶしゃぶなど、各店が個性的なメニューを考案した。ハンバーグを提供する「ラ・バレンヌ」(岩の上町)の松永有茂子オーナーは「イノシシと聞くだけで敬遠する人も多いと思うが、脂がまろやか。ぜひ、味わって」とアピールしている。イノシシ肉を提供する同社平戸事業所は血抜きなど迅速な処理を施して、独特の臭みを取り、首都圏などに出荷。「肉、脂とも良質。毎月1回、保健所の検査も受けており、安全性にも問題ない」という。

(狩猟女子による「ジビエBBQ」:神奈川)
全国的に猟友会会員の高齢化や減少が課題となる中、神奈川県内の女性ハンターで構成された狩猟グループ「Japan Hunter Girls」が、南足柄を拠点に今年9月に一般社団法人として活動の幅を広げています。10/24(土)には、足柄森林公園 丸太の森で同団体によるジビエを味わい、狩猟の奥深さや命の大切さを伝えるバーベキューイベントがあると聞き、その活動内容を伺いました。男性のイメージが強い狩猟ですが、女性ハンターの裾野を広げたいと、2018年に「神奈川県県猟ガールズ」としてスタートした「Japan Hunter Girls」。現在は神奈川県南足柄猟友会に所属する3人のメンバーを中心に、神奈川県内在住の合計約20名が所属しています。猟師の高齢化や減少が進むことで、野生鳥獣による農作物への食害などの拡大が予想される中、女性ハンターの増加が注目されています。その動機は「自分で狩猟したお肉で料理をしてみたい」「自宅周辺で有害鳥獣被害があったことからハンターに興味をもった」など、さまざま。ですが、「狩猟に興味があっても、どのように始めてよいのか分からないというケースが多く、さらに男性的なイメージが強いため、女性が一歩踏み出すのは難しいのが現状です」と話すのは、代表理事の田坂恵理子さん。自身は愛犬とともにできる狩猟に興味を持ったことをきっかけに、現在所属する神奈川県猟友会南足柄支部に出合い、6年前に狩猟免許を取得。現在は、南足柄の自然環境や支部の雰囲気にひかれて移り住むほどに。冬の猟期のほか、有害駆除として狩猟するシカやイノシシなどの鳥獣。自家消費できなかった約9割は埋没処理されるといいます。「野生鳥獣のジビエを小売り販売する場合、食肉処理業の許可を受けた施設で処理をしなければなりません。命を無駄にせず食につなげるため、地元でこの施設を持つことが今後の課題です。また、周辺の魅力的な観光施設とともに、ジビエを味わい・狩猟を学べるような空間を作ることが目標です」と話します。

(ジビエバーガー考案:千葉)
君津市の飲食店と猟師、養蜂家がタッグを組んで地元の食材にこだわったハンバーガー「君津ハニージビエバーグ」を考案し、提供を始めた。2019年の台風15号の被害に続き、新型コロナウイルスの感染拡大と、厳しい経営環境が続く中、新たな地元グルメで巻き返しを狙う。鳥獣害対策とジビエ(野生鳥獣肉)の利用拡大を図りたい市もバックアップしている。手がけたのは、同市北久保1の鶏料理店「君鶏(きみどり)」、猟師が捕獲したシカやイノシシなどのジビエを扱う「猟師工房ランド」(同市香木原)、養蜂場「Bee Concierge(ビーコンシェルジュ)」(同市福岡)。君鶏で9月から販売している。

(シカ角や印鑑の返礼品でPR:北海道)
遠軽町のふるさと納税の返礼品に、町の地域おこし協力隊員渡辺清夏さん(42)が中心となって開発した4品が加わった。エゾシカの角で作った犬のおもちゃや北海道遺産の森林鉄道SL「雨宮21号」を模した印鑑ケースなど遠軽町ならではの品々で、マチの魅力をアピールする。町の返礼品としては、アスパラガス「遠軽にょっきーず」や白滝産ジャガイモなどが人気だが、町は今年4月、バリエーションを増やそうと渡辺さんに開発を依頼。渡辺さんのアイデアを基に町内の企業や職人たちが試作を重ね、8月中に全て完成した。

(「ベッカーズ」に「国産ジビエ ザ★鹿肉バーガー」期間限定)
JR東日本の駅カフェ「ベッカーズ」で、「国産ジビエ ザ★鹿肉バーガー」など期間限定メニュー3種類が販売されます。鹿肉のうまみが閉じ込められたジビエソースがデミソース風にアレンジされています。JR東日本の駅カフェ「ベッカーズ」で、「国産ジビエ ザ★鹿肉バーガー」など期間限定メニュー3種類が販売されます。2020年10月1日~2021年1月の取り扱いです。それぞれのメニューの内容と販売価格は次の通り。表記はすべて税込です。「別格 国産ジビエ ザ★鹿肉バーガー」はセット1,070円、単品740円。鹿肉のうまみが閉じ込められたジビエソースがデミソース風にアレンジされています。ソースのうまみとあわび茸の香りが特徴の上品なハンバーガーに仕上げられています。認証を受けた施設において適切な処理が行われたシカ肉として「国産ジビエ認証マーク」を取得しています。

(熊の目撃情報:宮城)
1日午前7時16分頃、登米市津山町柳津字沢田地内(西下在行政区)で熊の目撃情報がありました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後2時ごろ、仙台市泉区南中山5丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9月30日午後5時ごろ、仙台市青葉区高野原1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9月30日午前9時30分ごろ、仙台市青葉区新川石橋にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9月30日午前7時20分ごろ、仙台市青葉区芋沢花坂下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午後5時30分ごろ、栗原市栗駒深谷大日向にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、29日午前8時20分ごろ、利府町菅谷台2丁目の山林にクマが出没しました。

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