<射撃ニュース11月>
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(野生イノシシが豚熱感染、県内初:栃木)
栃木県は24日、那須塩原市で死んでいた野生イノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での感染確認は初めて。県によると、20日に用水路で見つけた。発見地点から10キロ圏内の14養豚場が飼育する計5万7千頭はワクチンの接種を既に終えている。

(初の鳥インフルエンザ:福岡)
福岡県は25日、同県宗像市の養鶏場で鳥インフルエンザが発生したと発表した。致死率の高い高病原性とみられる。福岡県内での鳥インフルエンザ発生は初めてで、今季、国内9例目。過去8例はいずれも香川県内での発生だった。福岡県は25日朝からこの養鶏場が飼育する全9万3500羽の殺処分や消毒作業を始めた。県によると、この養鶏場では12の鶏舎で肉用の鶏を飼育していた。24日午後1時40分に管理者から「いつもより死んでいる鶏が多い」と県中央家畜保健衛生所に通報があった。死んだ37羽のうち10羽について同日中に簡易検査したところ、9羽の陽性を確認。25日朝までに遺伝子検査で高病原性の可能性が高いH5型と確認された。今後、国による精密検査を経て、感染の有無の最終確認をする。県は国の指針に基づき、鶏の殺処分や敷地内での埋却処分をし、3日以内に終える見通し。また、この養鶏場の半径3キロ以内にある養鶏場1施設(1万7000羽)の鶏や卵などの移動を禁止、同3~10キロ以内の6施設計12万4000羽の区域外への搬出を禁止した。また、周辺の主要道路に消毒ポイントを設置し、畜産関係車両の消毒などを実施している。感染経路や香川県で発生した鳥インフルエンザとの関係については不明という。25日朝に対策本部を設置し、県庁で記者会見した小川洋知事は「防疫措置、封じ込めに全力を挙げる」と述べた。福岡県によると、県内には養鶏場が152カ所あり、飼育する鶏の数は採卵用が全国21番目、肉用が19番目に多い。県の担当者は「鳥インフルエンザは毎年秋から冬にかけて発生するので各農場には常々指導してきた。対策を取っても発生する場合があるので改めて消毒の徹底や防鳥ネットの点検をするよう注意喚起したい」と語った。宗像市近郊の養鶏場の男性従業員は「香川県で鳥インフルエンザが発生してから防疫対策に取り組んでいた。消毒や場内への立ち入りを禁止にするなどさらに対策を強化したい」と話した。鳥インフルエンザとは、A型インフルエンザウイルスによる鳥の病気。家畜伝染病予防法で「高病原性」と「低病原性」に分けて指定され、高病原性に感染すると多くが死ぬ。海外から渡ってくるカモなどの水鳥を介してウイルスが侵入。感染した鳥と接触したり、ウイルスに汚染された排せつ物や飼料などを介したりすることで他の鳥に感染する。感染した鳥の肉や卵を人が食べても感染しない。また、加熱すればウイルスの感染性はなくなる。

(カモ2羽、高病原性ウイルス検出されず:鹿児島)
鹿児島大学の遺伝子検査でA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出ていた出水市荒崎干拓地のオナガガモ1羽とスズガモ1羽の死骸について、鹿児島県は24日、同大の21日の確定検査で高病原性ウイルスは検出されなかったと発表した。15、16日にツル保護監視員が2羽の死骸を回収した。環境省は21日付で回収地点から半径10キロ圏内の野鳥監視重点区域を解除した。確定検査でオナガガモは高病原性ではないH2N9亜型が検出され、スズガモは陰性だった。陽性から陰性に変わった理由について県自然保護課は「遺伝子検査は死んだウイルスにも反応するため、過去にウイルスを持っていた可能性が高い」としている。同市では今月に入り、荒崎干拓地のツルのねぐらの水と、米ノ津川河口付近の野鳥のふんから高病原性ウイルスが検出され、いずれも採取地から半径10キロを監視重点区域にしている。

(クマ、男性大けが:石川)
18日午前6時13分ごろ、加賀市動橋町の動橋川右岸の遊歩道で、散歩していた加賀市内の60代男性がクマに襲われ、顔と左腕に大けがを負った。命に別条はないとみられる。クマは川沿いを南へ逃げた。ドローン(小型無人機)を投入したほか、猟友会員や市職員が捜索したが見つからなかった。石川県内のクマによる今年の人身被害は10件15人に上り、過去最多を更新した。加賀市内の人身被害は3件5人となった。加賀市などによると、男性は犬の散歩中に襲われ、顔と腕をかまれた。男性から連絡を受けた妻が119番通報し、男性は駆けつけた長女の車で自宅に戻った後、福井県永平寺町の福井大医学部附属病院に救急搬送された。クマは成獣とみられる。男性の家族によると、クマは付近の畑におり、犬がほえたのに反応して男性に向かって突進してきた。男性がよろめいて土手側に倒れると、クマは仁王立ちになった後、襲い掛かってきた。男性は毎日、同じルートで散歩しており、普段は「この辺りはクマも出ないから大丈夫だろう」と話していたという。妻は「何十年も住んでいるが、クマが出没するのは初めて。夫はすごく怖い思いをしたと思う」と声を震わせた。現場に迎えにいった長女によると、男性は自力で土手から上がって歩いていた。自宅に戻る途中、「痛え、痛え」としきりに漏らしていた。現場付近に住む70代女性は「6時すぎにパトカーや救急車がきて、物々しい雰囲気だった。怖くて外に出られない」と話した。現場は動橋小から南に約700メートルで、住宅地の間を流れる動橋川沿い。動橋小、東和中では保護者の送迎で登校し、地域の見守り隊が警戒に当たった。動橋保育園は園外活動を休止する。夕方、あらためて河川敷を中心に捜索に当たる。

(林間の住宅地にクマ、3時間半の大捕物:栃木)
栃木県那須烏山市南大和久の林間住宅地で20日、クマが目撃された。同市職員や那須烏山署員、南那須地区広域行政事務組合消防本部の隊員らが出動し、約3時間半の大捕物の末、無事捕獲した。同署などによると、午後0時25分ごろ、クマが道路上でクリを食べているのを通行人が目撃して110番した。署員らが現場に駆け付けると、クマは近くのため池に入った後、高さ10メートル超のクリの木に登り、署員らとのにらみ合いが続いた。獣医師が麻酔銃を撃ったが、距離があったためうまく当たらず膠着(こうちゃく)状態に。日が傾きかけた頃、到着した消防隊員が木にロープを掛けて大勢で揺さぶったところ、クマが落下。午後3時50分ごろ、網を使っておりに収めた。捕獲したクマは体長50~60センチ、体重約20キロ。市内では19日に下川井地区や熊田地区でクマが目撃されており、今回捕獲したものと同一とみられる。市農政課の職員は「住民に被害が出る前に捕獲できて良かった」と胸をなで下ろしていた。

(クマ、車と衝突し山林に立ち去る:秋田)
21日午後6時55分ごろ、秋田県鹿角市十和田大湯字欠田の国道103号で、青森県七戸町の20代男性が運転する乗用車が、体長約1メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。鹿角署によると、男性が大館市方向へ走行中、左側から横断してきたクマにぶつかった。車の前部バンパーが破損し、クマは右側の山林へ立ち去った。現場は片側1車線の直線道路。直近の民家まで約50メートル。

(軽乗用車と衝突、クマ死ぬ:秋田)
22日午後8時10分ごろ、秋田県由利本荘市東由利舘合字板戸の国道107号で、同市の40代男性が運転する軽乗用車が体長約1・5メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。クマはその場で死んだ。

(イノシシと接触、伯備線に遅れ:岡山)
JR西日本によると、24日午後6時半ごろ、伯備線の倉敷駅(倉敷市)―清音駅(総社市)間で列車がイノシシと接触したため、車両と線路を確認した。このため同線の備中高梁駅(高梁市)―新見駅(新見市)間の一部列車に約30分の遅れが出ている。

(過去最多のクマ被害26人・出没3144件:岩手)
岩手県内でのクマによる人的被害が今年度は10月末時点で26人に上り、過去最多だった2001年度の24人をすでに上回ったことが、県のまとめで分かった。都道府県別で全国最多となっている。出没件数も10月末で3144件に達し、過去最多だった16年度(3070件)を更新した。県自然保護課によると、26人の内訳は、山菜やキノコ採りなどで入った山の中で襲われた人が11人と例年並みだった一方、農作業中など人里での被害が15人となり、19年度(5人)の3倍に上った。県内の人的被害は15~19年度は年間12~19人で推移してきた。全国でのクマによる人的被害は、環境省がまとめた速報値で、10月末までに132人が報告された。都道府県別では本県(26人)が最多で、新潟県(14人)、石川、福井両県(12人)が続いた。秋田、新潟両県ではそれぞれ死者が1人出た。全国の出没件数は4~9月で1万3670件に達し、16年度以降の5年間で最も多いという。同省は背景として、クマが人里によく出るようになったことがあるとみている。その要因として、餌となるドングリがあまり実らなかったこと、過疎化などでクマが移動しやすい耕作放棄地が増え、生息域が拡大したことが考えられるという。県内に生息するのはツキノワグマで、推定生息数も増えている。県は09~12年度の調査で、北奥羽地域に1300頭、北上高地に2100頭の計3400頭がいると推定した。18年度から行っている大規模な生息数調査では、北奥羽地域の調査を終え、同地域で600頭増えたと推定し、今月に県内の推定生息数を4000頭に上方修正した。北上高地の調査結果は来秋に公表するとしている。県の担当者は「今年のクマによる人的被害は山中より人里が多かった。間もなく冬眠の時期だが、冬眠に入るのは個体によってまちまち。当面の間、注意を続けてほしい」と呼びかけている。

(野生動物と列車、衝突増:青森)
シカやイノシシなどの野生動物と列車の衝突が後を絶たない。衝突で列車が定刻より遅れるといった輸送障害は、JR東日本の管内で2019年度に1345件あり、18年度から179件増えた。20年度も19年度を上回るペースだ。しかし対策は追い付いておらず、同社の担当者は「いっそ全区間を防護ネットで覆ってしまえれば良いのだが」と頭を抱えている。衝突増の背景には、地球温暖化の影響で全国的に降雪量が減っていることがある。気温の上昇や積雪の減少によって、野生動物は冬場でも餌を見つけやすくなって個体数が増えたり、活動範囲が広がったりした。

(熊と遭遇、対処法を動画で:長野)
県は20日、ツキノワグマと遭遇した際に襲われにくくする方法を紹介した動画を作成し、動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開を始めたと発表した。県内で事故が相次いでいることから「対処法を誰にでも分かりやすく伝える必要がある」と若手職員3人が発案。NPO法人信州ツキノワグマ研究会(松本市)の監修を受けて自作した。「クマに出会ってしまった場合の対処法」と題し、熊を驚かせないよう「静かに立ち止まり、ゆっくり後ずさりする」といった方法を実演。同研究会の浜口あかり事務局長が「走って逃げると熊に追い掛けられる危険性がある」などと解説している。県鳥獣対策・ジビエ振興室の職員3人が15日、出張先の北安曇郡小谷村で撮影。出演、編集もこなし、ゼロ予算で作った。県内の熊による人身被害は本年度、11件に上り、1人が亡くなっている。編集を担当した同室の宮嶋拓郎さん(31)は「キャンプ場や中山間地域の小中学校などさまざまな場所で活用してほしい」と話している。

(クマ出没多発でも人身被害は激減)
本州各地の山あいで今秋ツキノワグマが多数出没し、北陸では9月から11月19日までに石川県で14人、福井県でも10人がけがをした。この間、富山県内では1人にとどまり、昨年に比べて激減。2019年に被害が多発した経験を糧に、人家近くで柿やクリの実などを撤去する地道な対策が功を奏したようだ。

(クマの襲撃、リュックに救われた:島根)
島根県浜田市井野町の山中で市内の猟師男性(65)がツキノワグマに襲われた被害を受け、市や県などは18日、被害男性を伴い現地確認した。両腕などを爪で引っかかれて軽傷を負った男性は「シャーッと、ものすごいスピードで斜面を駆け降りてきて、覆いかぶさるようにして襲われた」と恐怖を語った。男性によると17日午前10時ごろ、イノシシのわなを確認するため入った山で被害に遭った。わなのある地点から約30メートル離れた斜面の下に着いたとき、わなの方から「ギャー、ギャー」という鳴き声が聞こえた。目を向けるとクマが顔を出し、斜面を一気に駆け降りてきた。逃げる間はなかった。男性は持っていた木の棒(長さ80センチ、直径4センチ)でクマの頭辺りを一撃した後、自分の頭をかばうようにしてしゃがみこんだ。クマは男性の後ろから覆いかぶさり、腕などを引っかいた。衝撃で眼鏡が飛んだ。男性が大声を上げながら耐えていると、間もなくクマは逃げていった。クマは体長約1メートル。「この山で20年以上猟をしているが、クマは見かけたことがなかったので驚いた」と、現地確認をした市や県の担当者たち8人に説明した。当時、猟銃は持っておらず、わなの道具を入れたリュックを背負っていた。上着の両腕部分が自分の血で真っ赤になったが、「リュックを背負っていたので大けがにならなかった」と話す。男性はその後、わなにかかったイノシシを自宅に持ち帰った後、市内の病院で治療した。全治2週間のけがという。市農林振興課によると、市内での本年度の目撃件数は266件(18日現在)と前年同期の約1・5倍。捕獲数は53頭(同)で、昨年度の21頭を大きく上回っている。県鳥獣対策室によると、県内での目撃件数は871件(9月末現在)と前年同期の約1・2倍。捕獲数は195頭(同)で、昨年度は158頭だった。

(ブナの実「大凶作」、クマ注意:山形)
クマのえさとなるブナの実のこの秋の実り具合について、国が調査したところ、山形県は2年連続で「大凶作」となりました。ブナの実が少ないことなどを背景に今年度のクマの目撃情報は、平成15年度以降で最も多くなっていて、県は「クマ出没注意報」を出して、注意を呼びかけています。この調査は林野庁東北森林管理局が福島県を除く東北5県で毎年行っているもので、この秋県内では21地点で行われました。それによりますと、ブナの実が全くついていなかったのは18地点、ごくわずかについていたのは、2地点で、全体についていたのはわずか1地点だけでした。この結果、県内のこの秋のブナの実の実り具合は2年連続でほとんど実がならない「大凶作」となりました。宮城県も「大凶作」となったほか、岩手県が「凶作」、秋田県と青森県は「平年並み」でした。県によりますと、ブナの実が少ないことなどを背景に今年度のクマの目撃情報は、今月5日時点で723件と平成15年度以降で最も多くなっていて、先月にはクマによる人的被害も3件起きています。県は、注意喚起のため今シーズン3段階のレベルを新たに設け、このうち真ん中のレベルにあたる「クマ出没注意報」を出して、引き続き注意を呼びかけています。

(クマ出没を想定した駆除訓練:山形)
県内では各地でクマが相次いで出没していますが、出没した際に的確に駆除できるようにするための訓練が、山形市で行われました。この訓練は、県内各地でクマが相次いで出没する中、山形市が開き、警察や地元の猟友会などおよそ50人が参加しました。訓練は、山形市の滑川地区で住宅地の近くにツキノワグマ1頭が出没したという想定で行われ、まず、通報を受けて現場付近に駆けつけた市の職員が、けが人を見つけ、消防に通報をしました。このあと、参加者は2、3人ずつにわかれ、無線で連絡を取り合いながらクマを探し、発見すると、山の方に追い払うため、クマのいる方向へロケット花火を次々と発射しました。しかし、同じ場所に居座ったため、猟友会の人たちは、クマの役をした市の職員に向かって、弾の入っていない模擬銃を放つしぐさをして、駆除するまでの流れを確認しました。山形市によりますと、今年度、市内でクマが出没あるいは目撃された件数は115件と、すでに昨年度1年間の件数と同じ程度に上っていて、11月下旬になっても目撃が続いているのは、珍しいということです。山形市環境課の歌丸元章課長補佐は、「山形市は住宅地と山が隣り合わせの地域も多いので、住民の安全確保を第一に、こうした訓練を通して関係機関の連携を強化していきたい」と話していました。

(頻出のイノシシ対策、情報共有:秋田)
秋田県湯沢雄勝地域に出没し、農業被害を引き起こすイノシシへの対応について情報共有を図る「雄勝地域イノシシ対策協議会」(事務局・県雄勝地域振興局)が19日、湯沢市の湯沢文化会館で行われた。県や管内市町村、地元猟友会などから26人が出席し、効果的な対応策や課題などを確認した。県や同振興局の担当者らが現状を報告。これによると、湯沢雄勝地域で本年度捕獲されたイノシシは今月18日までに17頭に上り、前年度1年間の2頭から大きく伸びた。このうち15頭は昨年度から導入したくくりわなで捕らえており、狩猟者の技術向上が実績につながったとした。

(イノシシ対策のモデル構築:島根)
イノシシを「山くじら」と呼び、獣害対策に取り組む島根県美郷町と光ファイバーなど製造大手の古河電気工業(東京都)が共同で、獣害を防ぐ新技術の開発や製品の実用化に向けた実証研究を始める。町が有する獣害対策のノウハウと同社の先進技術を生かし、被害が拡大する中山間地域で課題解決のモデル構築を目指す。両者は24日に包括連携協定を締結する。獣害対策を主体に、製品の実用化や人材育成、産業振興などで連携する。古河電工グループは、センサーカメラや人工知能(AI)でイノシシやクマなどを検知、識別し、通知する機器などを開発している。こうした機器を町内に設置し、実証実験を行うことが想定されている。町は山くじらを核に産官学民が集う鳥獣被害対策版シリコンバレー「美郷バレー」構想に取り組んでおり、これまでに企業や大学、NPOなど7社・団体と協定を結んだ。企業との共同研究では、イノシシよけ電気柵の部材などの開発実績がある。19日の臨時町議会で古河電工との提携を報告した嘉戸隆町長は「東京の大企業と地方の小さな自治体が互いの強みを認め合い連携するのは大きな意義がある。美郷バレーを進化させたい」と話した。協定は獣害対策のほか、今年7月の江の川氾濫などたびたび災害に襲われる町の減災、防災対策についても盛り込む。

(豚熱防疫演習:和歌山)
県の豚熱防疫演習は20日、日高川交流センターで行われ、養豚農家や県、関係市町職員ら約120人が参加した。豚熱は以前豚コレラと呼ばれた感染症で、日本では26年ほど前になくなっていた。しかし、海外から肉製品によりウイルスが持ち込まれたのか、2年前に岐阜県の養豚場で発生。全国に広がり、県内では野生イノシシへの感染拡大が問題となっている。演習では豚熱の発生状況や防疫対応について学んだ。養豚への感染が確認された場合の殺処分は首の静脈または心臓に薬を注射する薬殺と、特殊な工具で体をはさんで電流を流す電殺があり、交流センター駐車場で豚のぬいぐるみを使って実演。豚熱が人に感染することはないとされるが、殺処分する際は防護服を2枚重ねて着用し、作業が終われば捨てるよう注意があった。

(シカには「鹿笛」で警告:栃木)
野生ジカとの接触事故を防ぐため、東武鉄道が日光線など3路線に「鹿笛」の導入を始めた。人には聞こえない超音波を約400メートル先まで発し、シカに列車の接近を警告する。シカと列車の接触事故は全国的に増加傾向で、東武鉄道も順次設置車両を増やしていく。鹿笛は長さ約5・5センチの筒状で、列車が時速48キロ以上になると、超音波を発生する。同鉄道は先頭車両の下部に音量と周波数が違う2種類の鹿笛を設置し、線路内のシカを追っ払う仕組みだ。導入するのは日光線、佐野線、東上線の一部。今月13日から順次設置が始まった。同鉄道によると、乗り入れる野岩鉄道・会津鉄道線内を含めて、2017年4月から今年3月までの3年間に、85件のシカとの接触事故が起きた。うち8割に当たる67件は日光線新栃木駅以北で発生しているという。シカ以外の野生動物との衝突事故もあるが、シカが多いという。同鉄道は「事故件数に加えてシカと衝突した場合、車両の破損がひどく損害が大きい。このためシカ対策を講じることになった」としている。

(九州3県でニホンカモシカ激減)
九州では大分、熊本、宮崎3県だけに生息する国の特別天然記念物「ニホンカモシカ」の推定頭数が、ピークの1995年ごろと比べ、10分の1となる約200頭まで減少したことが各県の合同調査で判明した。

(クマの駆除と保護、県の方針は:福井)
福井県内では今秋、ツキノワグマの出没や人身被害が相次ぎ、地元猟友会などが捕獲して山で放獣したり、駆除したりしている。福井新聞の調査報道「ふくい特報班」(通称・ふく特)に、保護と駆除の対応の違いや今後の方針に関する質問が寄せられた。県は「地域の実情や出没の状況に応じて対応している」と説明。個体数調査を行うなどし、現在設けている駆除数の上限などを見直すとしている。クマは行動範囲が広く、豊かな森の象徴とされている。県は、個体群の安定的な維持と人身被害防止を目的に「県第1種特定鳥獣保護計画」を策定。2017~21年度の計画期間中、嶺北での年間駆除数の上限は推定生息数(約760頭)の12%に当たる91頭、嶺南は推定生息数(約190頭)の8%に相当する15頭と設定している。今年4~10月の出没件数は953件で、統計を取り始めた04年度以降で3番目に多い。捕獲数は嶺北153頭、嶺南31頭。それぞれ120頭、28頭の計148頭が駆除され、駆除率は全体で8割を超えている。近年は駆除数が保護計画の上限を超え、現在は2年連続で県内全域で狩猟が自粛されている。県自然環境課は「絶滅を防ぐために、計画では駆除数の上限を低く抑えている」と説明。個体数の増加も考えられ、22年度以降の新たな保護計画では上限数が現状に合っているかどうか見直しが必要とみる。人身被害の恐れがある場合は被害防止が優先され、駆除されるケースが多い。同課は「出没場所が人の暮らしに近いか、放獣する場所があるかなど、地域によって実情も違う」とし、放獣か駆除かで一律の対応は難しいという。麻酔銃の使用も考えられるが、扱える人が限られている上に「至近距離から、注射針をまっすぐ当てなければうまく効かない」(同課)。麻酔が効くまでの約10~20分間にクマが暴れる危険性や、発射後に薬剤回収が必要なこともあり、おりに入った個体に使用するケースがほとんどという。今年4~11月の人身被害は12人で、過去最多の04年度の14人に迫っている。人身被害の防止と生態系の保全をどう両立させるか。国は、区域分け(ゾーニング)による保護と駆除の目標設定などを促しており、同課も「研究者に話を聞きながら実効性ある計画にしていきたい」としている。

(クマ対策、植樹は妙案?:富山)
冬ごもりを前に餌を求めるクマが活発に行動している。各地で目撃が相次ぐ中、北日本新聞社(富山市)の特命取材班に、読者から「実のなる木をもっと山に植えればいいのでは」と意見が寄せられた。木の実でおなかが膨れれば人里に来なくなるという理屈だが、対策は一筋縄ではいかないようだ。クマ問題に詳しい富山市ファミリーパークの山本茂行名誉園長(69)に尋ねるとやや強めの口調でこう返ってきた。「森林をあるべき姿に戻すというのは大事なことですよ。でも、植樹ではクマ問題は解決できません」数が増え、強いクマに山を追われた弱いクマが人里に出没している、というのが山本さんの見解だ。同県自然保護課によると、同県内のクマ生息数は08年度調査で推定740頭だったが14、15年度調査では1290頭。調査方法が異なり単純比較できないが増加傾向がうかがえる。山本さんは、凶作に備えた過度な植樹でさらにクマが増えてしまうと指摘し「里山をきちんと手入れするなど、人と野生動物がすみ分けるための対策を講じるべきだ」と強調する。

(イノシシ・鹿対策、合わせ技で農地“自衛”:愛媛)
約83%を森林が占める愛媛県宇和島市津島町で、地域ぐるみの鳥獣害対策が効果を上げている。20年ほど前からイノシシや鹿に悩まされてきたが、金網の設置や猟友会の活躍で被害は減少傾向を見せている。同町の増穂生産組合は、組合員の農地の半分以上を金網で囲うことで被害を防ぐ。県の補助金を活用し、組合が一部を負担することで地権者の個人負担を軽くした。設置を始めたのは2014年。組合長を務める梶原忠さん(63)は、10年ほど前に消防団の夜警で町内を巡回している際にイノシシを50頭を見掛け「これはまずい」と危機感を覚えた。当時、農家はワイヤメッシュや養殖用の漁網を張って個人で農地を守っていた。しかし、網をかみちぎったり地面を掘って侵入してきたりと被害は後を絶たなかった。そこで、一度設置すれば10年は持つとされる頑丈な金網を増穂地区の約20ヘクタールに張ったところ、ほとんど被害はなくなった。有害鳥獣の減少には、猟友会も一役買っている。同町の内山喜教さん(83)は60年前から狩猟に注力し、年間400頭以上を捕らえる名人だ。約20アール15カ所にわなを設置し、毎日巡回する。捕獲頭数は年々、増やしているという。自動車メーカーに勤める孫の吉田圭佑さん(22)も、熱心に狩猟に取り組む祖父の姿に引かれ、20歳で狩猟免許を取得。休日は若手猟師と山へ出向き、楽しみながら腕を磨く。「農家や住民から感謝されるとうれしい。駆除要請があれば積極的に対応している」と話す。市によると、同町の猟友会によるイノシシ、鹿の捕獲実績は16年度は1841頭だったが、19年度は2549頭に増えた。同町では今後も被害軽減を目指し、自分たちの手で農業を守っていく。

(捕獲通知で巡回省力、豚熱対策に:岐阜)
岐阜県は、豚熱対策で野生イノシシの調査捕獲の効率を高めるため、センサーで個体がわなに掛かったかを知らせる情報通信技術(ICT)機器を県内に200台導入した。わなに掛かるとメールが届き、猟友会員がわなを巡回する手間を省き、処理や運搬をスムーズにできるようにする。個体数削減につなげ、豚熱終息を目指す。

(クマ捕獲にICT活用、やぶ払いに匂い対策も)
全国でクマの出没と人身被害が相次ぐ中、各地でさまざまなクマ対策が取られている。新潟県ではICT(情報通信技術)を活用した捕獲システムを実験的に導入し、クマの移動経路となる河川敷のやぶ払いを進めている。冬眠前のクマはエサ確保に向けて“もう一仕事”する可能性があり、全国各地で危険感を強めている。環境省によると、今年4~9月のクマの出没件数は全国で1万3670件。公表している平成28年度以降の同時期で最多だ。人身被害は4月~10月に23道府県で発生した。10月に入り新潟、秋田両県でクマに襲われ計2人が死亡したほか、石川県加賀市では商業施設にクマが侵入、射殺される事案も起きている。クマの捕獲が課題となる中、死亡事案が発生した新潟県関川村では1日から、NTT東日本とタッグを組み、ICTを活用したクマ捕獲システムを1カ月間の予定で実験的に導入した。捕獲用のおりにクマが捕らえられると、おりの画像をメールで同村役場や地元猟友会メンバーに自動送信する仕組みだ。従来はクマが捕らえられているかどうか分からず、クマと遭遇するリスクを負いながら定期的におりの見回りに行かねばならなかった。「地元猟友会の方々の高齢化が進み、見回り作業が負担になっていた。ICTの活用で、かかった時だけ行ってもらうことができる」と同社新潟支店企画総務部の川辺信一企画担当課長は説明する。おりに子グマがかかっていた場合、近くに親グマがいて襲われる可能性もあったが「画像を見れば子グマかどうかわかるので、リスクを軽減できる」というメリットも大きい。導入後、画像付き通知メールが送られてきており、見込み通りの機能を発揮している。同村農林課は「議会で予算を通してもらう必要があるが、猟友会の評判もいいので、来年度以降に正式導入できればと考えている」と話している。また、国土交通省は県の要請を受け、目撃情報が多い河川敷で、重機などを使ってやぶを払いを実施した。「クマは河川敷のやぶに身を隠しながら移動し、市街地に現れている」(新潟大の箕口秀夫教授)とみられ、見通しをよくすることで市街地に出てこないようにする狙いだ。10月下旬から11月上旬にかけ、魚沼市を流れる魚野川河川敷でやぶ払いを実施した同省信濃川河川事務所は「河川整備の名目で国の費用負担でやぶ払いを実施している」と説明する。栃木県でも10月以降の目撃情報が急激に増えた。県自然環境課によると、昨年10月は6件だったが、今年は26件と4倍以上。日光市今市の市街地では、深夜に飲食店近くのゴミステーションをあさるクマが目撃され、朝に墓地を動き回る野生の叫び声も聞かれた。目撃場所周辺には「SL大樹」の発着駅として知られる東武日光線下今市駅や道の駅「日光街道ニコニコ本陣」などがあり、人が多く集まる場所だ。同課は「秋以降の主食となるドングリが不作で、食料を求めて市街地に来るのが原因の可能性がある」と推測する。県猟友会日光支部長の石川晴朗さん(72)は「クマは嗅覚が鋭く、1キロ離れている物のにおいもかぎ分けられる。ゴミなどとして食料になるものを屋外に出しているのが、市街地に出没する一因の可能性もある」と指摘する。クマを寄せ付けないためには、市街地であっても食料のにおいが漏れないように屋内で保管することという。残飯はもちろん、飲食店の廃油にクマが引き寄せられた例もあるという。県内では今年、幸いにも死亡者は出ていないが、3人が負傷している。しかし、クマの爪などには細菌が付着しており、当初は軽傷だったとしても重篤化するケースがあるため、油断ができない。石川さんは「クマは一晩に80キロほど移動することもある。理論上は、県内ならどこで見かけてもおかしくはない」という。冬眠に向けたエサ確保のため、人里で“もう一仕事”する可能性があり、県は11月いっぱいまでは警戒が必要とする。県は「万が一クマに出くわした場合、背を向けずにゆっくりと後ずさりしてその場を離れることが大切」と注意を呼び掛けている。

(シカとの衝突防止に新兵器:山梨)
野生動物と列車の衝突事故を防ごうと、JR東日本はシカが嫌う高周波の発生装置を中央線沿線に設置すると発表した。シカ侵入防止の切り札となるのか、注目を集めている。JR東日本八王子支社によると導入するのはシカが嫌う12キロヘルツ~30キロヘルツの高周波を半径70~80mの範囲に発生させる装置で、JR中央線の塩山駅~初狩駅間の13カ所に設置する。八王子支社の管内ではシカなどとの衝突による列車の遅れがことし、10月末時点で107件発生し、なかでも中央本線の高尾駅~小淵沢駅間での発生が6割を占める。JRは沿線で、およそ28キロに渡り、侵入防止柵を設置しているが、効果は限定的で新たな装置の導入で「被害の軽減につなげたい」としている。運用は来月14日から。

(総延長は460キロ、作物守る獣害柵:兵庫)
シカやイノシシなどから農作物を守るため、山すそに設置されている「獣害防護柵」。兵庫県丹波篠山市内では獣害が目立ち始めた約20年前から防護柵の設置がスタート。現在、総延長は約460キロに達し、東京―大阪間の直線距離を超えている。市域のほとんどを囲んだことで獣害防止に一定の効果を発揮しているが、問題は継続した点検が必要なこと。急な斜面もあり、ただでさえ重労働な上、高齢化が進み、維持と補修を誰が担っていくのかが大きな課題となっている。市によると、防護柵の設置は1メートル当たり5000円程度の費用がかかる。公の補助もあるが、地元の持ち出しも大きい。また、柵の維持・管理は地元集落の仕事。一つの集落で柵を維持できていても、隣接する集落で抜け穴ができてしまっていると、被害は広域に及んでしまうケースもあるという。一方、昨年の市内の獣による農業被害額は約1700万円。市森づくり課は、「柵があることで一定の効果は出ている。また、大切に育てた作物を獣に食べられた農家の悔しさは察するに余りある。柵があることで生きがいを守っているともいえる」と言い、「農作物の被害を防ぐだけでなく、車と獣による事故を減らすことにも役立っているのではないか」と話す。ただ、「農業の担い手不足と同様、柵の適切な維持・管理は大きな課題だが、人口減と高齢化の中で地元住民だけではいつか限界が来る」と懸念する。そんな中、地域住民と地域外の人が共に獣害防護柵を点検しながら交流する新企画が同市の畑地区で開かれた。「柵の点検を通して、農都ならではの暮らしの魅力も感じてもらえたら」―。地元のみたけの里づくり協議会の岡本常博会長が参加者に呼びかける。「さく×はた合戦」と銘打ったイベント。神戸、尼崎などの人を含めた計30人が参加し、同地区内の集落の山に入り、防護柵を点検しながら、獣が通り抜ける穴や倒木などで破損している個所を見つけては修復作業に励んだ。同地区は毎年、集落に獣を誘引する要因となっている放置柿を地域内外の人でサルより先に収穫する「さる×はた合戦」を開催。獣害を通した地域づくりに取り組んでおり、柵の点検にも地域外の力を呼び込む新しい取り組みとして企画した。「さく×はた合戦」のポイントは、農産物を守るための重労働に汗を流した後には、黒枝豆などの秋の味覚を堪能できること。労力を得るだけなく、“お返し”があることで、「楽しく、おいしい取り組み」につなげた。参加した大学生らは、「体験で参加した身としては楽しかったけれど、地元の人たちが続けていくのは大変な苦労」と言い、「また機会があれば、ぜひ参加したい」と笑顔で話していた。イベントは今後も定期的に開催する。市森づくり課は、「畑地区での取り組みは画期的。他の集落にも広がっていけば」と期待している。

(交通事故死49頭、レジ袋誤飲で死亡も:奈良)
交通事故や病気で死んだ国の天然記念物「奈良のシカ」の慰霊祭が20日、奈良市の奈良公園の保護施設・鹿苑(ろくえん)で営まれ、参列した保護団体「奈良の鹿愛護会」の職員らが冥福(めいふく)を祈った。愛護会によると、今年6月までの1年間に死んだシカの数は308頭(前年比129頭増)。原因別では、交通事故が49頭(15頭増)、疾病は102頭(15頭増)にのぼっている。死んだシカは火葬され、鹿苑の「鹿塚」に埋葬されている。この日の慰霊祭では、春日大社の神職が鹿せんべいや野菜などを鹿塚に供えた後、慰霊詞を奏上した。愛護会の大川靖則会長(89)は「レジ袋の誤飲が原因で死んだシカもいる。皆さんに事故を起こさないよう注意し、ごみがあれば拾って、鹿を大事にしてほしい」と話した。

(野生イノシシ、今年度の食肉処理0件:富山)
県が普及を進めてきた野生イノシシの食肉処理が、今年度ゼロ件であることが県のまとめでわかりました。豚熱の感染防止で、野生イノシシ肉の流通が自粛されていることが要因です。これは24日の県議会経済産業委員会で、自民党の藤井裕久議員の質問に県が答えました。野生イノシシをめぐって、県は農作物への被害対策として捕獲や食肉加工に力を入れていて、昨年度は8000頭余りを捕獲し、このうちおよそ300頭を食肉処理していました。しかし豚熱の発生以降、国は感染防止策として野生イノシシの捕獲を強化する一方で、感染が確認された地点から半径10キロ以内で捕獲されたイノシシの流通自粛を求めています。県内では、去年7月以降これまでに80頭の感染が確認され、県内8か所ある処理施設全てが感染確認地点から半径10キロ圏内に含まれたため、今年度は、食肉処理が行えない状況が続いているということです。県は、早ければ来年にも策定される国の流通ガイドラインを待って、県内の処理業者の支援など対応を考えたいとしています。

(クマ対策で恐竜の足音・鳴き声?:福井)
福井県内でクマの出没が相次ぐ中、多数の恐竜モニュメントなどが展示されている勝山市の屋外娯楽施設「かつやまディノパーク」ではユニークな対策が行われている。一日中、恐竜を思わせる足音や鳴き声を流すことで、クマの接近を妨げようとしている。同園の担当者は「恐竜の力を借りて、園内の安全を守りたい」としている。「ガオー」「ドスン、ドスン」。昼間は多くの家族連れらが訪れる施設では、営業時間の終了後も足音や鳴き声が響く。夜間にクマが園内に入るなど、園内が生息域に含まれるのを防ぐための取り組みで、24時間音を流し続けている。県によると、▽目撃▽痕跡発見▽捕獲――などの件数を合わせた「出没件数」は、9月から今月18日までの間で727件に上り、昨年9月~今年3月の601件を大きく超えている。そのような中、足音や鳴き声の効果は不明だが、園内でクマの目撃情報はほとんどないという。同園は今年の営業最終日の23日まで取り組みを続ける。

(イノシシ目撃、新たに5カ所:新潟)
長岡市川西地区の市街地のイノシシ目撃情報なお相次ぐ。長岡署によると、20日午後6時までの新たな目撃場所は5カ所。深沢町の県道では軽乗用車がイノシシとぶつかる事故も。運転手にけがはなかった。同署によると、目撃されたイノシシは1、2頭で、いずれも体長約0・6~1メートル。

(イノシシ目撃情報複数:新潟)
新潟県長岡市川西地区の市街地で18日夜から19日にかけ、イノシシの目撃情報が相次いだ。19日午後6時までに長岡署に寄せられた目撃場所は商業施設や小学校、病院の近くなど計6カ所=地図参照=。被害は確認されていないが、2~4頭が共に行動していたとみられ、同署が注意を呼び掛けている。同署によると、目撃されたイノシシはいずれも体長約0・8~1メートル。18日午後10時15分ごろ、福道町の北陸道高速バス長岡北停留所の駐車場付近で、草むらに2頭がいるのを通行人が目撃した。同10時50分ごろには、千秋3のハイブ長岡近くの市道で2頭が見つかった。さらに同11時20分ごろ、大島新町5の大島小付近の市道で4頭が目撃され、3分後には三ツ郷屋町の長岡西病院付近の市道で、通行人が2頭を見た。19日は午後4時34分ごろに喜多町のドラッグストア駐車場、同4時46分ごろに堺東町のカー用品店の店舗裏で、それぞれ2頭が目撃された。野生動物の生態に詳しい長岡技術科学大の山本麻希准教授によると、大積地区や越路地域などの山あいに生息しているイノシシの可能性がある。雄は単独行動することが多く、目撃されたのは雌と子か、親が手放した子の群れとみられるという。山本准教授は、最初に目撃した通行人が車のヘッドライトを当ててイノシシを確認したことに着目。「光を当てられたことでパニックになり、市街地に迷い混み、あちこちに移動したのではないか」と話した。市中心部では今夏以降、イノシシの出没が相次いでいる。8月12日に長岡造形大の北側の住宅街で1頭、10月16日に商業施設「アクロスプラザ長岡」の近くなどで2頭が目撃された。長岡署は「見つけたら、むやみに近寄らず通報してほしい」と呼び掛けている。

(斎場の駐車場に“クマ”出没:石川)
駐車場に出没したクマ。その一部始終が防犯カメラに記録されていました。クマの目撃情報が相次ぐ石川県加賀市のセレモニーホール。20日午前4時すぎ、歩道をのそのそと歩く1頭の子グマ。地面に鼻を寄せながら何かを探っているようにも見えます。クマはそのまま歩道を進み、一度は姿を消します。すると、カメラの方向に走ってきました。その後ろからはクマを追い払うように1台の車が走っていきます。  クマに遭遇した廣野一二さん:「はじめは犬かなという程度だったが、よく見たらクマだったこの辺で出るのは珍しいです」。山の方へ逃げたクマは、その後、戻ってくることはありませんでした。

(住宅街にサル、目撃情報相次ぐ:愛知)
愛知県一宮市の住宅街にサルが出没、18日の夕方以降「民家の屋根を歩いている」「横断歩道を渡っている」などと目撃情報が警察に寄せられています。警察は、サルに遭遇した際は、絶対に目を合わせたり餌を与えたりしないなど注意を呼びかけています。

(住宅地でクマ2頭を目撃:福島)
19日午後6時45分ごろ、会津美里町字外川原の町道で、30代男性がクマ2頭を目撃したとして、110番通報した。会津若松署会津美里分庁舎によると、クマの体長は約1.5メートルと約50センチ。2頭とも近くの川の方へ消えたという。現場は同分庁舎から北東に400メートルの住宅地。署員らが現場で警戒活動を行った。

(クマ出没、車の運転手が通報:兵庫)
21日午前2時50分ごろ、兵庫県佐用町西徳久付近の県道で、車を運転していた男性が道路にいたクマを見つけ、110番した。佐用署によると、クマは体長約1メートルで近くを流れる千種川の方向へ逃げたという。佐用町内では、北へ約9キロ離れた同町下石井で今月11日朝、散歩中の女性がクマに腕や顔をかまれ、重傷を負った。12日夜には同町口金近でも車の運転手がクマを目撃している。

(住宅街にイノシシが出没か:福岡)
福岡県警筑紫野署は24日、太宰府市高雄2丁目付近から同市青山2丁目6番付近の道路上で同日午前7時ごろ、イノシシ1頭が出没したとして、防犯メールで注意を呼びかけた。

(クマ目撃情報:福井)
11月24日午後7時30分頃、福井県永平寺町山王地籍において成獣の熊1頭の目撃情報がありました。熊を目撃した場合は、近付かず、速やかに市役所(町役場)又は警察に通報してください。

(クマが国道を横断:新潟)
新潟県三条市によると11月24日午後1時10分ごろ、三条市下田地区の庭月地内、道の駅漢学の里しただ付近で、国道289号を横断するクマが目撃された。

(3頭のクマ目撃:新潟)
新潟県加茂市によると11月23日午前11時ごろ、市内の宮寄上岩野の宮寄上淨水場前の市道で、親1頭、子ども2頭の3頭のクマが目撃された。

(サル出没、「近づかないで」:熊本)
熊本県天草市の牛深町、魚貫町、久玉町で10日ごろからサルの目撃が相次いでいる。市農林整備課は、「近づかないで」と呼びかける。サルは体長50センチほどの成体でオス。天草には野生サルはいないとされ、住民たちは「橋を渡ったのか、それとも海を泳いだのか」と不思議がっている。今年6月には、上天草市大矢野町での目撃情報もある。15日午後には魚貫町魚貫崎で、住宅近くの市道沿いに出没。のり面の植え込みから、車を警戒するような様子が見られた。同課は「遭遇しても近づいたり目を合わせたりして、刺激しないようにしてほしい。けがや農作物への被害があれば、すぐに連絡して」と話している。

(クマ被害、過去最悪のペース)
「クマ被害 過去最悪のペース 対策は」をテーマに、名越章浩解説委員が現状と対策を解説します。今年度、主に本州に生息するツキノワグマに襲われてけがをする人の数が多くなっています。NHKが、本州で出没が確認されている33都府県に取材したところ、ことし4月以降クマに襲われてけがをするなどの被害にあった人は、今月9日の時点で138人に上っていました。去年の同じ時期を上回っていて、このまま増えると、環境省が統計を取り始めて以降最も多かった昨年度の154人を上回る恐れがあります。過去最悪のペースで被害が相次いでいるのです。このため環境省は、10月30日、クマの出没情報を地域住民に速やかに伝える体制を整備したり、パトロールを強化したりするよう都道府県に要請しました。では、なぜクマは人里へ出てくるのでしょうか。クマは、「奥山」「里山」「人里」のうち、普段は、奥山と里山で暮らしていて、冬眠する前のこの時期、ドングリを大量に食べます。しかし、今年は多くの地域でドングリが不作となっていて、えさを求めて人里へ出てきている、というわけです。また、根本的な問題もあります。地方の過疎化や、耕作放棄地が増えたことで、クマが暮らす場所と人間社会の境界線のような役目を果たしていた「里山」の荒廃です。荒廃すると、草木が生い茂り、その分ツキノワグマが移動しやすくなり、その結果人間との接点も増えていると考えられています。専門家によりますと、クマは12月上旬から中旬くらいには冬眠に入るということで、地域によって差があるものの、それまでは警戒が必要です。では、どうすればいいのでしょうか。今すぐにやるべきことと、中長期的にやることがあります。まず、今やることは、そもそもクマが出没しそうなところには立ち入らないことです。必要がある時には、出会い頭の遭遇を避けるために、鈴やラジオなどの音が出るものを鳴らしながら、人間の存在をクマに知らせて欲しいと思います。また、クマを人里へ誘い込むようなものを撤去してください。例えば、生ゴミなどの臭いのする食べ物を外に置いておかないようにしましょう。クマは、一度、えさがある場所を認識すると、何度もやって来る習性があります。また、柿や栗の木があると寄ってきますので、収穫するか、放置されている木の場合、伐採することを検討してください。10月、石川県のショッピングセンターに現れたクマの胃の内容物を調べたら、大半が柿の実だったそうです。食べ物に誘われて、どんどん市街地に迷い込んだ可能性があります。次に、中長期的にやることをお伝えします。1つは、クマを誘い込むようなものの撤去について、自治体や地域ぐるみでできる仕組みを整えてほしいと思います。例えば、福井県勝山市では、柿の木の伐採にかかる費用に補助金を支給しています。また、自分でできない人に代わって、地区の役員が伐採を請け負う取り組みも行われています。クマは活動範囲が広く、30キロ、40キロを移動することもありますから、出没する地域全体で取り組むべき課題だという意識が大事だと思います。また「ゾーニング」という対策も進めて欲しいと思います。里山をきちんと整備して、クマの生息域と人間の生活圏を分ける対策のことです。例えば、秋田県鹿角市では、クマが身を潜めやすい「やぶ」を刈ったり、畑の周りに電気が流れる柵を設置したりする取り組みを進めています。「ここから先は人間社会だよ」と分かるようなゾーンを作り、人との接点を無くすわけです。それでも人里へ出てくる場合に備えて、最新技術を活用した出没情報の把握も検討してほしいと思います。例えば石川県では、小型無人機のドローンを活用し、上空からパトロールをしています。地元自治体が中心になって、今月から始めた取り組みです。毎朝の通勤通学の時間帯、山あいと市街地の間のエリアの上空80メートルの高さからリアルタイムで映像を確認できます。ドローンには通常のカメラに加えて赤外線カメラも搭載され、温度変化を感知して木の陰などに潜むクマも発見できるということです。まさに対策には地域社会全体での協力が必要です。ただ、こうした対策には地域によって温度差があります。NHKがツキノワグマの出没する30あまりの都府県を取材したところ、クマを引き寄せる柿の木の伐採や、やぶの草刈りに補助金を出すなど、具体的な支援策を進めているのは19の都県でした。さらに、その支援策がある19都県のうち、13の都県は「地域によって差がある」や「進んでいない地域が多い」という回答でした。要は、同じ県内であっても、クマがよく出る地域とそうでない地域の住民の間で意識の差があったり、少子高齢化などで地域の協力を得ることが難しいところがあったりするわけです。地域の人たちがみんな納得するためにも、今のうちに話し合いを始めておく必要がありそうです。この問題は、クマだけでなく、イノシシやシカなどの野生動物についても共通しています。今後、人口減少が進み、里山の維持がますます難しくなる中、野生動物と人間がいかに共存していくか、私たち一人一人が社会問題と受けとめるところから始める必要があります。今年度の被害件数の増加は、その検討を促す、きっかけになるのではないかと思います。

(クマの大量出没、自然との調和が崩れた)
クマの出没が全国的に相次ぎ、新潟と秋田で計二人が死亡するなど人的被害も連日のように伝えられる。遭遇時の警戒はもちろん、里山の荒廃や猟師の高齢化など背景にも思考を巡らせたい。環境省がまとめたクマの出没件数は本年度上半期、過去五年の同時期では最多の一万三千六百七十件に達し、その後も減る気配はない。十月上旬には新潟県で畑作業中の、秋田県ではクリ拾いから帰宅途中のいずれも高齢女性がクマに襲われ、命を落とした。石川県でショッピングセンターや介護老人保健施設に侵入するなど、本格的な冬の到来を前に、各地の市街地に頻繁に姿を見せる。環境省によると、クマの生息エリアは近年、平野部や海沿いにまで拡大している。この時期はドングリなどを大量に食べ、冬眠に備える必要があるが、今年はドングリが大凶作。おなかをすかせて人里に下りてきているようだ。ドングリを実らせる木には豊作と凶作を不定期に繰り返す習性がある。凶作の年には食料不足でクマの数が減り、豊作の年には「食べ残し」を出させることで種として生き残る戦略という。クマの大量出没は二〇〇〇年代に全国的な問題となり、ほぼ隔年ごとに報告されているが、昨今は出没も人的被害も高止まりの傾向にある。背景として、奥山と人里の間に位置して緩衝地帯となっていた「里山」が過疎化で荒廃したことや、猟師の高齢化や減少によってクマへの圧力が減り、人を恐れない「新世代クマ」が登場したことが指摘される。社会構造の変化で人とクマのバランスが崩れたのだ。イノシシやシカ、サルにも同じ構図が当てはまる。金沢大・岸岡智也博士研究員のまとめによると、野生鳥獣による農作物への被害は毎年百五十億円から二百億円に上り、農家の意欲を低下させ、離農や耕作放棄地の拡大をもたらしている。人の気配が減り、収穫されない果実や作物が獣たちを呼び寄せる。中山間地域の過疎化が自然界との調和を崩し、獣害がさらに里山を荒廃させる「負のスパイラル」に陥っている。より深刻な視点で言えば、新型コロナウイルスはじめエボラ出血熱や重症急性呼吸器症候群(SARS)などは動物由来の感染症だ。未知のウイルスはなお数十万種存在するとされ、人と自然界の接触が新たなパンデミック(世界的大流行)を引き起こす恐れが指摘される。クマからの警告も重く受け止める必要があろう。

(「クマ出没」が増えた意外な真相)
人間の生活圏へのクマの出没が後を絶たない。市街地で、大きな道路で、駅近くで、そしてショッピングセンターで……。環境省によると、2020年4~9月の出没は全国で1万3670件に上り、過去5年で最多となっている。10月に入ってからは、新潟県と秋田県でクマ被害による死者も出た。頻繁に出没する原因については、「エサとなるブナやナラの実が凶作だから」とよく指摘される。「豊作4、並作2、凶作17」。クマが生息する都道府県が環境省に報告した、2020年度のブナの結実状況だ。報告した都道府県の7割超で、ブナは凶作となっている。コナラは6割の都道府県で、ミズナラは3割超の都道府県で凶作だ。約20年間、クマの生態を研究し、『動物たちの反乱』(PHPサイエンス・ワールド新書)の執筆に携わった兵庫県立大学自然・環境科学研究所の横山真弓教授は、山の実とクマの出没の関係をこう解説する。「豊凶の波は必ずあって、直接的な要因として『山に食べ物がない』というのは確かにあります。クマは常にエサを探しながら行動し、県境を超えたり、市町村を4つも5つも越えたりして移動している。その途中で標高の低い人里に柿がなっていると、喜んで出てきてしまう。なお6、7月の出没はエサの状況とは別。繁殖行動が活発になって、繁殖活動の闘争に伴って追い散らされる若い個体がいて、人間の生活圏に出てくることがあります」。ただし、データをつぶさに見ると、全国まんべんなく出没しているわけではないことがわかる。環境省が取りまとめた4~9月の速報値80件の人身事故のうち、関西以西で発生したのはわずか5件だ。これをどう読み解けばいいのか。横山教授は次のように解説する。「西日本の多くの府県は、2000年代に絶滅のおそれがあったクマの特定鳥獣保護管理計画を作りました。兵庫県の場合、イノシシ用の罠に間違ってかかったクマを殺さず、唐辛子スプレーなどをかけて人間や人里を嫌いにさせて放獣する『学習放獣』を導入し、できるだけ殺処分数を減らす取り組みを実施してきました。その中で『このクマは何歳なのか』『栄養状態はどうなのか』『繁殖状況はどうなのか』といったデータを取ることができました」。「クマを保護・管理すべき対象として扱っていた西日本と違い、東日本ではクマの数がそれなりにたくさんいると言われてきたので、狩猟獣として扱われていました。たくさんいるから、たくさん獲る。西日本と比べると、特別に施策を打つということがなかったので、増えているのか、増えていないのか精度の高いデータがない。データがないのでよくわからないまま、有害捕獲数だけが増えていきました」。全国のクマの捕獲数は2008~2010年度の3カ年平均が2409件、2017~2019年度の同平均が4607年と、10年で約2倍に増えた。特に増えているのが秋田県で、2008年度の46件に対し2019年度は10倍以上の533件に達している。西日本と東日本の差について、横山教授は続ける「秋田県は2016年度までクマの生息数に関し、1000頭前後の個体数であると推定していました。ところが2020年度の推定生息数は4400頭。わずかな間で急増しています。クマが増加したと捉えるより、生息数を長い間、過小評価してきたのではないかと捉えるべきだと思います。これまで『人里に出てくるから獲る』という対応をずっとやってきたのですが、その対応では、クマの増加力に負けているのではないか。私はそう考えています」。「兵庫県の場合、学習放獣する前に取るデータや有害捕獲した際の解剖調査データの蓄積で、従来考えられていたよりもクマは繁殖力を持っているということがわかり、個体数が増加傾向にあることもつかめました。推定生息数800頭を超えたと判断し、2012年度からは学習放獣をやめて、人里に出てきたクマは捕殺するようにしています。2016年度には狩猟も一部解禁されました。今年10月には、石川県のショッピングセンターにクマ1頭が搬入口から侵入する事態が起きた。人間の生活圏の中心部分に、野生動物が徐々に近づいているように映る。「個体数が増え、分布が拡大してくると、『パイオニア(開拓者)』と呼ばれる、どんどん新天地を探し求めるタイプの個体が出てくるんです。普段は行かないような開けた土地に突発的に出て、クマもパニックになる。クマは視力が非常に悪く、白黒にしか見えていないので、建物の入り口が暗く見えることがある。森の中の暗がりだと思いこんで、人家や納屋、倉庫に入ることはよくあるし、ショッピングセンターに入り込んだのもそういう理由だったからかもしれません」。日本人と野生動物の攻防の歴史は、最近に始まったことではない。江戸時代にはイノシシによる農作物の被害がひどく、人々は田畑のそばに建てた小屋の中で鉄砲を持って寝ずの番をしていた。青森県八戸市では、1700年代に冷害とイノシシによる獣害が重なって起きた「イノシシケガジ(ケガジは飢饉の意)」という言葉が語り継がれている。長い年月をかけて田畑を守り抜き、人間の安全な生活圏を地道に拡大していく。それが日本の歴史でもあった。日本人と野生動物の関係を横山教授は次のように説明する。「野生動物は獣害を引き起こす一方で、貴重なタンパク源でした。毛皮もニーズが高かった。太平洋戦争直後ごろには一度、人間がほぼ獲り尽くしているんですね。そうした中で、戦後日本の経済活動はスタートしている。野生動物のことは考えなくてよかったわけです。1960年代以降は工業化が進み、都市に人が集まっていきました。つまり、人が山に入らなくても生活できるようになった。動物たちの生息地域を奪っていたけど、人間がそこを使わなくなった。だから山の状態は非常に良くなり、逆に野生動物の生息域が拡大する状況になったわけです」。日本各地の里山では少子高齢化、過疎化が急速に進んでいる。住民が食べていた柿の木は実がついたまま放置され、畑を守る若い人材は急速に減っている。かつては、クマが人里に出るとその多くが殺されていたが、今では人間のほうが逃げていく。横山教授によると、クマが「人間は怖い生き物ではない」と学習している可能性があるという。「人間と農地を奪う動物たちとの緊張関係を作り上げていかないと共存はできません。野生動物の個体数を低密度に抑えておかないと、なすすべがなくなるんです」と話す。ではどう対策すればよいのか。「ハード面では、防護柵やクマ対策の電気柵で集落や田畑を囲う。設置に対しては公的な補助がありますが、維持・管理には補助制度がないところがほとんどです。設置から5年もすれば維持・管理しないと柵は傷んでいき、イノシシたちはその部分から突破してきます。したがって、維持・管理についても公的に補助する必要。野生動物が出ることを前提にした地域運営の仕組みを作り上げていかないと農山村や農産物はもう守れません」(横山教授)。「ソフト面では、都道府県単位で動物のことをしっかり学んで対策を取ったり、地域の人たちに対策方法を教えたりできる『野生動物管理普及員』のようなポストを創設し、その下の市町村には地域住民と一緒に被害対策に組んでいく『鳥獣対策員』の職を創設する。そういう新たな職業人がいないと、動物に負け続けるでしょう」(同)。もし、現場でクマやイノシシに負け続けたら、日本社会、とりわけ都市圏はどんな状況に陥っていくのだろうか。横山教授は言う。「人間が野生動物を押し返すパワーをつけないと、最終的には都市も守れなくなります。短期的には、クマが出没した地域を調査し、侵入経路になったと思われる藪や河川敷の雑草を刈り、動物が隠れる場所をなくす。中長期的には個体数や分布域の調査を進めて『どこの地域に出やすいのか』『近隣の個体数の推移はどうなっているのか』というデータに基づき、出没頻度の多い地域の住民に柿や栗などクマを誘引する物を取り除いてもらうなどの策が必要。『動物の数を調べるのにそんなに予算は出せない』という自治体は多いですが、いまが正念場です」。人間への直接的な被害だけではない。野生動物による農作物の被害は2018年度で158億円に上る。農林水産省は「鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加(中略)ももたらしており、被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深刻な影響を及ぼしている」(野生鳥獣のジビエ利用を巡る最近の状況)と危機感を募らせる。「われわれの生活は都市だけでは成り立ちません。日本の人口を支えているのは、中山間地域で取れる農産物です。国内の農産物生産を維持していくために野生動物たちの被害から農家も農産物も守る体系を日本全体で作っていく。そのギリギリのタイミングだと思っています」。

(クマ被害激増、森林整備に関心を:新潟)
クマの出没や人身被害が相次ぐ本県で、駆除だけではなく、人と共存できる自然環境づくりを求める声が上がっている。人との生息域を分ける里山の復活であり、餌となる木の実を供給する森林の手入れだ。クマを人里に近づけないことで共存を図る考え方だが、中山間地の高齢化など実現へのハードルは高い。専門家は、永続的な仕組みづくりを提案している。

(クマに遭遇時、死なないための具体的行動マニュアル)
今や社会現象ともいえる『鬼滅の刃』の聖地にもクマ(熊)が出る。主人公の竈門炭治郎(かまどたんじろう)とその妹・禰豆子(ねずこ)の出身地とされているのが東京都・埼玉県・山梨県の境界にある雲取山だ。サンダル履きの登山者が2000メートル超えの雲取山に聖地巡礼をしているとの報道があったが、クマが出ることも知らずに、その生態をよく調べもしないで聖地巡礼に赴き、クマに遭遇するとどうなるか。今年もクマによる被害は各地で発生し、10月には死者も出た。先日、石川県加賀市内の大型ショッピングセンターにクマが立てこもったニュースも世間を驚かせた。インターネット上では、クマに遭遇したら「死んだふりをする」「走って逃げる」「死んだふりも走って逃げることも絶対にしてはいけない」など、相反する情報が錯綜している。クマ被害に遭うと最悪、命を落とすこともある。パニックを起こさずに的確な行動を取り、クマと共存するにはどうすればいいのか。ここ数年、クマの目撃情報が増えたといわれているが、実際はどうか。環境省のホームページの「クマ類による人身被害について(速報値 令和2年10月暫定値)」によると、すでに今年度の全国の被害件数は119件、被害人数は132件におよぶ。同省のホームページでは全国の「クマ類による人身被害について」もデータを公表している。これを見る限り、クマによる被害がここ数年で急増したというわけではないようだ。例えば被害者合計数を比較してみると、平成20年から24年の5年間は、430人の被害者に対し、平成28年から現在までの5年間で555人と確かに増えてはいる。しかしながら、現時点での死亡者数を比較すると、前者の死亡者数は12人に対して、後者の死亡者数は9人と、約1.4倍の開きがあり。むしろ減っている。では、なぜクマの目撃情報や被害が増えたという報道が盛んなのか。あくまでも私見だが、ここ数年、地域行政や民間団体、一般の方などがSNSでクマの目撃情報を積極的に発信していることも理由のひとつかもしれない。日本に生息するクマには2種類あり、北海道に生息するヒグマと本州から四国に生息するツキノワグマだ。四国の剣山に生息するツキノワグマは十数頭しか確認されず、絶滅の危機にさらされている。ヒグマとツキノワグマの体格を比較すると、ヒグマのほうが体格は大きい。ヒグマの成獣ともなると、オスは体長2メートルから3メートル、体重は250キロから300キロ、メスの体長は1.8メートルから2.5メートル、体重は100キロから300キロだ。一方、ツキノワグマはオス・メス共に体長1.2メートルから1.8メートル、体重はオスは50キロから 120キロ、メスは40キロから70キロとヒグマより一回り小さい。ヒグマとツキノワグマの共通点を表にまとめてみた。しかし、クマの生態は一括りにできるものではなく、育った環境や自然状態によっても地域差はあるだろう。「クマも新世代、人も恐れない」との一部報道もあったが、どうやらこれも地域差があるようだ。近年は毎年のように「今年はエサ不足」との報道を目にするが、クマのエサとなる木の実などは、気象状況などによって発育状況も毎年異なるため、これまた一括りにできない。エサといえば昨年、柿の木に籠城したクマの報道があった。柿の木は本来、クマが生息する奥深い山にはない。クマは人間の食べ物の味を覚えると執着する特性があるため、再び柿を求めて市街地に遠征してしまうのだ。また、食べ物が入ったリュックをクマに狙われたら、絶対に取り返そうとしないことだ。クマにとってはすでにリュックの食べ物は自分のエサで、エサを奪われたと思い込み、取り返しに来るからだ。大都市圏で生活してくると、ひっかき、かみつきなどのクマ被害に遭ったと聞いてもピンと来ないが、ヒトがクマに本気ではたかれ、眼球破裂の手術を施された例もある。ブログでも「クマは遠心力を利用して前足で顔をはたくため、柔らかい皮膚に包まれた人の顔など、一瞬にして顔の皮膚がもって行かれ、骨が剥き出しになる」となんとも恐ろしい報告もみられる。人的被害以外にも2次被害が起こるときもある。先の加賀のショッピングセンターに逃げ込んだクマは13時間籠城後に射殺された。地元警察、加賀市役所、現地の環境省に問い合わせたところ、人的被害は出ていないことが確認できた。クマの侵入時の状況などは不明だが、臨時休業となったことで売り上げに影響が出たことは間違いない。加賀市のケースは電気系統に破損はなかったようだが、過去、電柱に車がぶつかり、地域一帯が停電した事故があった。その地域にスーパーがあり、冷蔵・冷凍庫がすべて使えなくなり、商品を総入れ換えしたことで何千万円という損害が出た事例がある。昨年には、人に被害を与えたクマが工場(非食品)に突然逃げ込み、籠城し、こちらも射殺された。工場内で相当暴れ回ったようで、血が飛び散り、関係者によれば機械や製造物の修理や廃棄、清掃などで100万円に近い損害を出したという。こうした破損や汚損の被害は、火災保険の“不測かつ突発的な事故”に該当し、補償の対象になる。火災保険では、最初から補償対象になっているタイプと、オプションでセットするタイプがある。店舗の休業補償には店舗休業保険が準備されている。ただ、加入や支払いには条件があるため、すべての被害に支払われるわけではない。各損害保険会社に問い合わせてほしい。人にとってクマは恐怖の存在でしかないのか。環境省のホームページでは「クマは基本的には人を避ける動物です。しかし、突発的に出会うと防御的な攻撃を招き、危険な場合があります」とある。クマにとって攻撃は防御の意味というわけなのか。クマと共存するためには特性を知っておく必要がある。環境省自然環境局が発行している『クマ類出没対応マニュアル』や『豊かな森の生活者 クマと共存するために』には、クマの生態や出会ったときの対応などが紹介されている。クマは耳や鼻がいい反面、食べることに夢中になると周囲が見えなくなるという特性がある。山菜の時季はクマのエサが豊富な時季と重なるし、クマもエサにする山菜もある。夢中になるのは人間も同じだ。山菜採りに行き、集中するあまり、鉢合わせしてしまうケースも考えられる。山菜採りでの死亡事故も過去には何件か発生している。もしクマに出会ったら、まずは落ち着くことだ。どんなに怖くて不安でも、一秒でも早く、落ち着くことだ。クマは走って逃げると追いかける習性があるため、慌てて走って逃げるなど、絶対にしてはいけない。クマはのしのしと歩くイメージがあるが、意外なことに足が速い。仮に走って逃げたところで、時速40キロともいわれるクマに、たちまちにして追いつかれてしまう。走りきれないと思い、死んだ真似など、とんでもない話だ。とにもかくにも、被害に遭わないためには、クマと出会わないことだ。では、被害を予防する方法は何か。環境省のホームページでも、人間の生活圏で被害に遭わないためにはクマを近づけないことが重要だとして、周辺環境のチェックを勧めている。至近距離で突発的にクマに遭遇したとき、実際問題として、攻撃を回避する完全な対処法はないとされている。下記の対応をしたとしても、被害を防げる、あるいは大きな被害にならないというわけではなく、致命的な被害を防げるかもしれないということを認識していただきたい。・首、顔、腹部の急所を守るために首の後ろに両手を回し、うつぶせになる。・リュックサック等を背負っている場合は、防護のため、背負ったままにする。・転がされても怖くても、慌てふためかずに、大声を出さず、あくまでも致命的な被害を少しでも最小減にするため、元の姿勢に戻る。近年は里山や居住地に下りてくるクマもいる。クマの生息地に居住する方は、この時季、外出時には相当な緊張感を持っていると聞く。地域のクマのことは、その地域の方が一番把握されている。クマが出没する地域の登山を計画している人は、事前に環境省のマニュアルや自治体のホームページなどの情報のチェックを怠らないと同時に、地元の方から情報を収集することを忘れずにいたい。また、クマが生息する地域の企業などは、「クマ進入防止マニュアル」を準備することも必要かもしれない。

(きたネットフォーラム2020:北海道)
昨年のきたネットフォーラムで取り上げた新しい感染症の問題が現実となり、2020年、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界を襲い、未だ有効な対策を見出せない状況です。一方、人の暮らしと野生生物の住み分けが崩れ、野生生物とのさまざまな危険な接触が生じています。観光目的の餌付け、農業や漁業の残滓、放置された果樹園、交通事故など、人間の行動が野生生物に与える影響が、さらにまわりまわって、人の暮らしを脅かすさまざまなリスクを生み出しています。今年のきたネットフォーラムでは、齊藤慶輔獣医師、知床財団の石名坂豪氏ほか多数のゲストをお迎えし、接近や餌付けから起こる新たなリスク根絶のための産官学民の連携と対策を考えます。

(「狩猟&ジビエ」体験開催のお知らせ:栃木)
マタギ(狩猟の民)の始祖、磐次盤三郎の猟場は奥日光!その、奥日光のシカの食害などの現状、環境保護や駆除対策、日光地域の狩猟、東北マタギとのつながりなどの紹介!有害駆除個体を使った、ニホンジカ解体のデモ、秋田野鍛冶特注「サバキナガサ」による皮剥ぎ、解体体験!猟師ジビエは、通常手に入りにくいシカのスネ肉とクビ肉の鹿シチューをお楽しみいただきます。(適切に衛生管理されたエゾシカ肉を使用します)

(給食にジビエ:福岡)
豊前市内の14小中学校で、イノシシとシカ肉を使った学校給食が登場した。市内で捕獲された野生鳥獣の肉(ジビエ)のイメージを変え、市の新たな特産品のおいしさを児童生徒に知ってもらうのが目的。農作物被害を軽減するため、2018年に設立された獣肉の加工処理施設「豊前ジビエセンター」で処理。

(鹿肉の唐揚げも食べてみて:長野)
道の駅信州新町(長野市)の運営会社「信州新町地場産業開発機構」が、唐揚げ用に味付けした鹿のもも肉の販売を始めた。5月に「鹿肉ジンギスカン」を開発しており、ジビエメニューの第2弾。小林久一社長(72)は「鹿の淡泊さを生かしつつもジューシーな味わい。ジビエの新たな定番にしたい」としている。ジビエメニューは、昨年7月に近くの中条地区に市ジビエ加工センターが稼働し、鹿肉を仕入れやすくなったことから開発を進めている。今回は「老若男女に人気が高い」(小林さん)として、唐揚げ用の商品を企画した。3~4人前を想定し、もも肉350グラムを使用。リンゴやショウガ、ニンニクなどをすり下ろした調味液に漬け、パック入りにして冷凍した。解凍後、150~160度の油で5分ほど揚げる。税込み1300円。

(捕獲イノシシのジビエ好調:佐賀)
神埼郡吉野ヶ里町の加工センターが、捕獲したイノシシをジビエとして活用するようになって2年が経過した。イノシシは農作物を荒らす“厄介者”だが、処理する手間が省けるため、駆除頭数は増加。

(イノシシ肉でドッグフード:埼玉)
埼玉県秩父市のジビエ料理を提供する飲食店が、野生のイノシシの肉を使ったドッグフードを開発し、今月から販売が始まりました。このドッグフードは、新型コロナウイルスの影響で観光客が大幅に減るなか、秩父市内でイノシシ肉などを使ったジビエ料理を出している飲食店が新たな収入源にしようと開発しました。使うイノシシ肉はすべて秩父地方で捕れたもので、肉を細かく切ってこねたあと、60度ほどのお湯で数時間煮込んでやわらかくしたあと、真空パックにして完成です。良質なたんぱく質や皮膚の新陳代謝を促すビタミンB群などが豊富に含まれていて、栄養価の高いドッグフードに仕上がったということです。今月から店やインターネットで販売が始まったほか、秩父市のふるさと納税の返礼品にもなっています。店主の福島強さんは「コロナの影響で客足が減るなか、思い切って商品化に踏み切りました。板前生活25年になりますが、これから先はワンちゃんに向けた料理も提供できたらいいなと思います」と話していました。

(エゾ鹿から新たな価値を創造する:北海道)
株式会社天鹿(本社:北海道札幌市)は、エゾ鹿脂配合の【YUK COSMETICS】を発売します。北海道に生息するエゾ鹿は、年々その個体数が増加し、地域の森林や農作物への被害に加え、交通障害など、社会生活にも大きな被害を与える害獣指定動物となっています。他方、貴重な地域資源になりえるエゾ鹿について、ここ数年はジビエブームなどもあり北海道以外の地域からも食用として求められるようになりましたが、食肉以外の利用価値を高めることにより、エゾ鹿の計画的な頭数調整が行われる環境づくりを目指し、その第一弾としてエゾ鹿脂配合の【YUK COSMETICS】を作りました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、21日午後7時50分ごろ、仙台市泉区小角宮にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、22日午前1時50分ごろ、仙台市太白区向山2丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、21日午前0時30分ごろ、仙台市太白区緑ケ丘3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日午後10時40分ごろ、仙台市太白区越路にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日午前7時ごろ、仙台市太白区茂庭町北にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、22日深夜、仙台市青葉区大倉宮にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、21日深夜、仙台市青葉区大倉上原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日深夜、仙台市青葉区大倉滝ノ上にクマが出没しました。

(クマ痕跡:宮城)
栗原市によると、24日、栗原市一迫荒屋敷でクマが出没したような痕跡が見つかりました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、23日午後4時45分ごろ、栗原市築館富大沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、22日午後5時5分ごろ、利府町菅谷舘の山林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、20日午後0時45分ごろ、富谷市富谷湯船沢にクマが出没しました。

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(庭を掃除中クマに襲われ74歳女性が大けが:富山)
19日朝、富山県南砺市で自宅の庭を掃除していた74歳の女性が背後からクマに襲われて顔などに大けがをしました。富山県などによりますと、19日午前6時すぎ、富山県南砺市の山沿いにある西明地区の住宅で、庭の落ち葉掃除をしていた74歳の女性が背後からクマに襲われました。女性は顔をかまれるなどして大けがをし、病院に搬送されました。これを受けて、地元の猟友会や警察などがパトロールを行っていますが、女性を襲ったクマはこれまでのところ見つかっていないということです。近くに住む70代の男性は「自分の家にもクマの足跡のようなものがあったので恐ろしいです」と話していました。富山県内では、ことし5人がクマに襲われるなどしてけがをする被害が起きていますが、この秋に入ってからの被害は今回が初めてです。富山県は、クマが餌を求めて平野部にも現れるおそれがあるとして、クマの活動が活発な朝や夕方には不要不急の外出や農作業などは控えるよう呼びかけています。

(またサルに襲われる:岐阜)
岐阜県中津川市中心部で17日、歩いて通学中の女子高校生ら6人がサルに襲われた。市によると、6人は足をかまれたり、引っかかれたりした。いずれも軽傷という。同市中津川の中津高校近くの竹やぶに仕掛けたわなで体長約60センチの雌のサル1匹を捕獲した。市によると、同日午前6時半ごろ、同市太田町のJR中津川駅前の歩道で10代女性が襲われ、その後も同市中津川の旭ケ丘公園周辺の路上で女子高校生5人が相次いで襲われた。同9時半ごろ、くくりわなでサルを捕獲した。また16日昼に襲われた女性2人のほかに、男子高校生1人もサルに襲われたことが分かり、2日間で計9人がけがを負った。サルを捕獲した後に目撃情報はないが、市は周辺のパトロールを強化し、わなを設置するなど対策を行う。

(5歳男児かまれる、サル目撃情報相次ぐ:福岡)
相次ぐサルの目撃情報。5歳の男の子がかまれてけがをしました。北九州市の八幡西区で20件以上、サルの目撃情報が相次いでいます。隣の区では5歳の男の子が路上でサルに腰をかまれました。男の子は軽いけがでした。目撃した女の子:「皆で遊んでて、こっちから来て、こっちまで来て。(サルに)追い掛けられて、2人は逃げられて1人は置いていかれて。逃げようとしたら背中かまれて。びっくりした、怖かった」目撃現場は近くに小学校や中学校があり、警察は下校時間になると小学校を中心に警戒にあたりました。市は警察などと連携してサルを追跡していますが、10日午前10時ごろに八幡西区で山の方向へ逃げたのが目撃されて以降、新たな情報は入っていません。

(散歩中の女性がサルに襲われる:福岡)
福岡・北九州市で9日朝、犬と散歩中の女性が突然、サルに襲われた。女性は「歯をむいて飛びつかれて怖かった。2回も飛びつかれた」とコメント。同市では、7日から9日朝までに計28件の目撃情報があったという。

(サルにかまれ男児けが:福岡)
7日午後5時ごろ、北九州市若松区小敷ひびきの2丁目近くの住宅前で、男児がサルにかまれ、腰や背中にけがをした。命に別条はない。サルは捕獲されておらず、福岡県警若松署は「目撃しても近寄らないように」と注意を呼びかけている。同署によると「庭にサルが入ってきた」「通行中に見かけた」などの通報が同日午前から相次いだ。

(ホームセンターに侵入のイノシシ、ナイフで刺して駆除:岡山)
20日午前8時20分ごろ、岡山市南区豊浜町のホームセンター「DCMダイキ豊浜店」に「イノシシ1頭が入ってきた」と店員から110番通報があった。岡山南署や店などによると、午前9時半ごろ、駆けつけた地元の猟友会メンバーがイノシシをナイフで刺して駆除したという。猟友会メンバーの70代男性が右手をかまれて軽傷を負った。店によると、イノシシは開店前の午前8時ごろ、自動ドアを突き破って入ってきた。当時、店内には5人の店員がいた。イノシシは店内を歩きながら、においをかぐようなしぐさをしていたという。その後、猟友会のメンバーや警察官らが品を運ぶワゴンなどでイノシシを隅へ追い込んだ。岡山南署によると、イノシシは体長約1・3メートルのオスだという。現場はJR大元駅の南東約3キロで、スーパーや書店などの大型店が並んでいる。

(野生イノシシ1頭が豚熱感染:群馬)
群馬県は19日、渋川市で捕獲した野生イノシシ1頭について、同日の遺伝子検査の結果、豚熱(CSF)感染が確認されたと発表した。県内の感染事例は計66頭となった。

(豚熱、西日本ピリピリ)
豚熱に感染した野生イノシシの発見が西日本で相次いでいる。10月中旬以降、奈良、大阪、和歌山の3府県で感染イノシシが初めて確認された。農水省は封じ込めに向け、いわゆる経口ワクチンベルトを設けて対策を進めてきたが、抑え込めていないのが現状だ。西日本での一層の感染拡大が懸念される中、養豚関係者は警戒感を強めている。野生イノシシを巡っては2018年9月、岐阜県で初めて豚熱の感染を確認。その後、全国にじわじわと広がっている。同省は感染拡大を食い止めようと、経口ワクチンベルト対策を始動。西日本では当初、三重、福井、滋賀の3県を貫くようにワクチンベルトの構築を進めた。だが、野生イノシシの感染拡大に歯止めがかからない中、ワクチンベルトの“最終ライン”は徐々に移動。現在では、兵庫と京都・大阪の府県境まで後退している。10月に入り、感染イノシシの確認が近畿地方で相次ぐ。14日の奈良を皮切りに、29日の大阪、30日の和歌山と、立て続けに3府県で確認された。兵庫を除く近畿の全府県に広がった形で、大阪府の担当者は「ここまで感染が広がったのか」(動物愛護畜産課)と驚きを隠さない。“最終ライン”が突破される懸念も高まっている。大阪で感染イノシシが見つかった場所は、兵庫との府県境までわずか10キロほどの地点だった。さらに最終ラインが未完成であることも懸念材料だ。新型コロナウイルスの影響で経口ワクチンの輸入が止まり散布が遅れるなどしたためだ。散布作業は11月中旬までかかり、それまでは感染イノシシが素通りする恐れもある。兵庫県の担当者は「イノシシの移動距離などを考えると、既に突破されている可能性がある」(畜産課)と危機感をあらわにする。豚熱の終息に向け、野生イノシシでの早期封じ込めは不可欠だ。現在、農水省は飼養豚へのワクチン接種を進めるが、十分な免疫を獲得できる豚は8割程度にとどまり、感染リスクは完全にはなくならない。ウイルスを持つイノシシがいる限り、生産者は常に侵入リスクを抱えながら養豚を営むことになる。北海道大学大学院の迫田義博教授は「野生イノシシでの感染が予想以上に早く広がっている。さらに先回りして経口ワクチンを散布するなど、対策の再検討が必要だ」と指摘する。

(野生イノシシ2頭が豚熱:山梨)

(豚熱ワクチン、10市町617カ所で散布:三重)
家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染した野生イノシシが県内でも相次いで確認されている問題で、県は十八日から十市町の六百十七カ所にワクチンを散布する。散布箇所はこれまでで最多。イノシシの習性や過去の傾向から、県は秋から冬にかけての感染拡大に警戒を強めている。

(カモふんから鳥インフル:鹿児島)
鹿児島県は17日、出水市の米ノ津川河口付近で採取した野鳥(カモ類)のふんから高病原性鳥インフルエンザウイルス(H5N8亜型)を検出した、と発表した。高病原性ウイルスの検出は県内今季2例目。同市荒崎干拓地のツルのねぐらで9日に採取した水から検出されていた。環境省はふん採取地点の半径10キロ圏内を新たに野鳥監視重点区域に指定して死骸などの調査を強化する。県は17日、採取地点から半径3キロ圏内にある11養鶏場(飼養羽数39万2千羽)で立ち入り検査を実施。異常は確認されなかった。早急に消毒用石灰を配布する。ふんは5日に県職員が回収。10日に国立環境研究所(茨城県)の遺伝子検査で、A型鳥インフルエンザウイルス陽性と分かり、17日に鹿児島大学の検査で高病原性と確定した。荒崎干拓地で15、16日にツル保護監視員が回収したオナガガモ1羽、スズガモ1羽の死骸からA型の陽性反応が出たことも判明した。いずれも16日の簡易検査で陰性だったが、17日の遺伝子検査で陽性だった。鹿大が確定検査で高病原性かどうか調べる。死骸の回収地点は高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたツルのねぐらから100メートル以内。

(果実の鳥害続出:青森)
スチューベンやリンゴ栽培が盛んな鶴田町や板柳町で、今年も農家が鳥害に悩まされた。カラスやムクドリが作物をついばみ、商品価値を落とすため、あの手この手で追い払いを試みたが、いたちごっこの様相。「今年は特別にやられている」との声も複数から聞かれた。有識者は、有効な対策のため被害の詳細なデータを取る重要性を提唱する。鶴田町では今年もスチューベンを鳥害から守るため、畑に網が掛かった光景が多く見られた。リンゴ栽培が盛んな隣の板柳町でも、主に早生(わせ)の果実に被害が出たようだ。長内良蔵さん(64)は「3000箱中、200箱分はやられた」と顔を曇らせる。夏場の高温でか、果実の日焼けが多かった今年は、柔らかく甘い匂いを発する。その部分がカラスに狙われ、穴が開けば他の鳥も来る悪循環に見舞われた。町担当課には町会から複数の鳥害報告が寄せられているという。

(イノシシ、捕獲数急増:千葉)
2019年度に県内で最も多くのイノシシが捕獲された南房総市で、今年は捕獲数が急増しており、年間捕獲数が過去最多となる見込みとなっている。農作物の被害が拡大することで、離農や耕作放棄地の増加につながるなど深刻な影響があることから、高校生を対象に獣害対策実習を開くなど、対応を進めている。「イノシシは鼻で持ち上げる力が非常に強いので、電気柵の下の線はしっかり留めてください」。4日、同市和田町海発の県立安房拓心高校(早川貴英校長、434人)で園芸、畜産の両系列の3年生45人を対象に「有害鳥獣による農作物被害対策に関する実習」が開かれた。市農林水産課の堀江智主査が、イノシシやサルなど有害鳥獣による農作物の被害状況や鳥獣の生態、電気柵の設置方法を説明。市鳥獣被害対策実施隊のハンター、高橋一男さん(65)ら3人が箱わなやくくりわなの注意点を話した。園芸系列の石井愛佳さん(18)は「道路でイノシシを目撃するので、増えてきたと思っていた。わな猟の免許は18歳で取れると分かったのでチャレンジしてみたい」、畜産系列の福原涼香さん(同)は「狩猟は命がけだと分かった」と話した。

(クマ出没、荒れた里山:石川)
原生林の保全や再生活動に取り組む一般財団法人「日本熊森(くまもり)協会」(兵庫県西宮市)の石川県支部は、住宅地近くでクマの出没が相次いでいる理由の一つとして、里山の荒廃を挙げる。奥山と住宅地の間に広がる里山が荒れたことでクマが隠れやすくなり、人里との境界があいまいになったからだ。里山はいま、どんな状態にあるのか。クマ被害の減少を目指す協会関係者と石川県小松市の里山を歩いた。小松市南部の住宅地から五百メートルほど奥にあるかつての林道の入り口。道を覆うようにササが茂り、木に絡んだツルが行く手を阻んだ。「ツルやササは森を手入れしてない証拠」と、案内してくれた同支部の飯島さおりさん(43)は言う。金沢市内の造林会社で働き、森にも詳しい。クマの格好の隠れ場所となり、人への警戒心が薄れてすみ着きやすくなるそうだ。一緒に山に入った三井明美さん(53)もすかさず「昔は山に入る人がなたでバンバン切っていたんだけど。今はやる人がいなくなった」と説明。クマの目撃情報があった地域では「荒れた林ややぶを目にすることが多い」とも明かした。人里近くの森林は手入れを前提に、スギやヒノキが密に植えられている。不要な木を切る「間伐」と、枝を落とす「枝打ち」をしないと森林は荒れる。飯島さんは言う。「人が手を入れることで良い環境が保たれる。人がいつも入っている所は見通しが良く警戒心の強いクマは来ない」協会によると、石川県では二〇〇四年ごろに「ナラ枯れ」が発生し、大量のミズナラが枯れた。以降、クマが餌を求めて人里近くまで下りてくるようになった。人里でのクマ出没を減らすため、三井さんは「自治体の補助金を活用するなどして、市民が手入れしないといけない。高齢化や人手不足があれば、協会としても協力したい」と話す。石川県内における今年のクマの目撃件数は十日時点で六百八十七件。人が襲われた被害件数は十件、十五人(十八日夕時点)。いずれも統計を取り始めた〇五年以降で最多となっている。石川県立大の大井徹教授(動物生態学)の話 クマが日常的に生活する場所が人里に迫っている。1960年ごろまで民家の周りには畑やまきを取る林があった。土を耕したり、木を切ったりする人が減り、民家のそばまで「立派な林」になった。人が入らず木が生い茂った林は、クマにとって居心地がいい。餌となる木の実や身を隠すやぶがたくさんあるからだ。この林がクマの生活範囲を広げ、人里近くに生息するようになった。このままだと、餌となる木の実が凶作の年は、クマが簡単に人里に出てくるようになるだろう。

(ドローン配備、クマの監視などに活用:石川)
能美市は十七日、市消防本部に配備した最新鋭のドローン一台を市役所駐車場で披露した。火災や自然災害での現場確認や要救助者の捜索のほか、山間部などで出没が相次ぐクマの監視活動にも役立て、市民の安全安心の向上につなげる。ドローンは中国製の「Matrice(マトリス)300RTK」。一度に飛行できる時間が最長五十五分で、一般的なドローンと比べて約三倍の長さを誇る。もう一つの特長は国内に二台しかない高性能カメラを搭載している点で、二十倍ズーム、広角、赤外線、レーザー距離測定の四つの機能が使い分けられる。購入費は六百五十万円。市消防本部警防課の職員が同駐車場でドローンを操縦し、カメラの映像をモニターに映して性能を説明した。クマに見立てた人に焦点を合わせると、自動で追尾が始まり、茂みに隠れても赤外線画像に切り替えることで、体熱を検知して即座に居場所を特定した。市役所から直線距離で約十七キロ離れた県庁も、ズーム機能で鮮明に捉えてみせ、説明を聞いていた井出敏朗市長らを驚かせた。井出市長は「映像がきれいで、ドローンの動きも俊敏。予想以上に高性能でびっくりした」と述べ、「訓練に励み、大いに活用を図ってほしい」と職員らを激励した。

(目撃や農作物被害が急増、イノシシ対策で「捕獲」へ本腰:秋田)
秋田県内で目撃や農作物被害が急増している、イノシシへの対策について考える協議会が秋田県湯沢市で開かれた。協議会には湯沢雄勝地域の自治体の担当者や猟友会の会員など、約30人が出席した。宮城県では2017年度、年間1億円にのぼる農作物被害をもたらしているイノシシ。秋田県内でも2011年以降、由利・雄勝地域を中心に目撃が増えていて、2020年度はすでに前の年度を上回り過去最多の168件に上っている。農作物への被害額も2年連続で100万円を超えた。湯沢市南部猟友会の高橋俊一さんは「イノシシ被害は間違いなく増える。4年前は『イノシシ珍しいな』だったが、今は誰も驚かず『また出てきたか』という感じ。農家には市役所や猟友会などとのネットワークを大事にして、被害の情報を共有してほしい」と話す。協議会では、山間部から平野部にこれ以上イノシシの被害を広げないため、関係機関が危機感を持って、イノシシの捕獲に力を入れていく方針でまとまった。

(新たなカラス対策、無自覚な餌付け減を:青森)
カラスによる農作物やふんなどの被害軽減に取り組む弘前市は、新たな対策として、農作物や庭木の果実の収穫徹底を呼び掛けている。カラスを生き延びさせ、街なかに呼び寄せる「無自覚な餌付け」を減らし、冬場の厳しい環境下で個体数減につなげたい狙いだ。カラスの行動範囲の広さから弘前圏域8市町村で連携し、周知に努める方針。カラスの行動に関する近年の研究では、餌が少なく寒さの厳しい冬に死亡数が増加することから、冬期間にカラスの餌を減らす取り組みが個体数減につながると指摘されている。

(県内でクマの人身被害や出没が相次ぐ:福井)
県内でクマの人身被害や出没が相次いでいる。過去最多だった昨年度を上回る最悪のペースだという。近年はクマに限らずシカやイノシシ、サルなどの獣害が農山村を困らせている▼実は1970年代半ば、日本では多くの野生動物が「絶滅寸前」「減少の一途」といわれた。ある書籍では「イノシシは、狩猟獣として人気だが、東北・北陸・北海道の10道県では見られない」とある。県内の高齢者でも若いころ、実物に遭遇した人は少ないらしい▼ツキノワグマも「九州では確認されなくなり、四国もごく小範囲。全国の生息数は約6600頭」と記述される。ところが2010年には推定1万3000~3万頭と大幅に増加。人里を動き回る事例が相次ぎ、捕獲された個体は多い年で5000頭を超えるという▼野生動物が増えすぎた理由は何か。「獣害列島」(田中淳夫著、イースト新書)によれば、温暖化による越冬のしやすさ、ハンターの減少、オオカミの絶滅などで個体数が増えた―とする説明では不十分。最大の原因は、冬場に得られる餌が増えたことだと推察する▼動物の生存は妊娠・出産をする冬をどう乗り切るかに左右される。しかし晩秋の田畑には未収穫の野菜や廃棄作物がどっさり。稲株からはヒコバエが生え、カキやユズの果実も放置されたまま。まさに“飽食の里”。まずは餌場の撤去が急務である。

(豚熱で制限の県内、久々に狩猟解禁:岐阜)
散弾銃やライフル銃を使う狩猟が十五日、全国で解禁された。県内の狩猟は豚熱(CSF)が発生した二〇一八年秋から厳しい制限を受けており、岐阜、美濃加茂市などでは三年ぶりの解禁となった。久しぶりの猟に出た猟友会員たちは、紅葉が深まる山々で獲物を追った。

(ボーガン「全て有害玩具」:熊本)
熊本県青少年問題協議会(会長・田口浩継熊本大教授、16人)は18日、銃型の洋弓で矢を撃つボーガンの全てを県少年保護育成条例に基づく有害玩具に指定することで一致した。県の告示を経て規制対象が広がる。

(今季のカウベルト終了:富山)
福光里山カウベルト友好会(川辺邦明会長)は9日、南砺市小院瀬見(福光)の福光里山レクリエーション農園で、ことしのカウベルトの放牧を終え、イノシシやクマを寄せ付けなかった2頭の雌牛をねぎらった。会員や関係者20人が参加。川辺会長が「ことしもイノシシやクマの被害なく終えられた」とあいさつし、市内の畜産農家から預かっていた黒毛和牛の「さとこ」と「ももこ」が輸送車に運ばれるのを見守った。牛の放牧帯を設けて作物の獣害を防ぐカウベルトは2008年に始まり、ことしは6月に入牧した。

(県内猟友会の女性会員数、初の3桁台:長野)
県猟友会の女性会員が増えている。今年は110人と初めて三桁に上り、5年前からほぼ倍増の勢いだ。健康志向から人気のジビエ(野生鳥獣肉)料理をきっかけに間口を広げているとみられ、15日の狩猟解禁で、山野を渡る女性の姿がさらに目を引きそう。増える農作物被害の一方で人手不足に悩む各地の猟友会の期待の星となるか。大日本猟友会(東京)によると、長野県内の全会員数が2016年の4537人から20年は4141人と減少しつつある中で、女性は16年の63人から右肩上がり。全国的にも同じ傾向という。県内の女性会員の半数は散弾銃やライフル銃などが扱え、残る半数はわな猟の免許という。各地で会員の減少と高齢化が課題となる中、「山ガール」にあやかって「狩りガール」のネーミングでPRを進めてきた大日本猟友会の浅野能昭(よしあき)専務理事は「若い女性も増え、現場に活気が生まれてきている」と話す。ただ、会員になっているからといって皆が猟の現場に出ているとは限らないといい、「足跡から動物の種類を見分けられるようになるだけで5年はかかる。途中で諦めてしまう人もいる」と話すのは、諏訪猟友会のベテラン、遠藤猶善(なおよし)さん(70)=諏訪市=だ。女性の方が我慢強い印象があるとし、「一人でも多く一人前に育ち、急務の有害鳥獣駆除に力を貸してくれるとありがたい」と話している。

(小学校の児童、キジの放鳥体験:三重)
名張市立薦原、比奈知の両小学校の児童が9日、学校周辺でそれぞれキジの放鳥を体験した。市猟友会が協力する毎年恒例の自然学習で、児童はふ化から3カ月前後のキジを放ち、優しく見送った。キジの放鳥は約20年前から、旧市立滝之原小で実施。同校の閉校後、薦原、比奈知の両校に引き継がれた。

(児童がキジ放鳥:静岡)
静岡市立清水宍原小の児童計13人が10日、同校近くの空き地でキジ18羽の放鳥を体験した。生命尊重と自然愛護の精神を育んだ。庵原猟友会が個体数保護を目的に継続している活動を、子どもたちに体験してほしいと学校側に提案し、実現した。児童たちは猟友会メンバーから手渡された雄雌各9羽を観察したり、ぬくもりを感じ取ったりした後に秋空へと放った。4年の男子児童は「無事に繁殖し、身近でたくさんのキジが見られるようになったらうれしい」と話した。

(あわや大事故!加藤浩次)
一歩間違えれば大事故につながっていたかもしれない。10月31日放送の「炎の体育会TV」(TBS系)で、極楽とんぼ・加藤浩次が、命の危険につながるような重大ミスを犯していたというのだ。「クレー射撃を趣味としている加藤ですが、この日は同じくプロ並みの技術を誇るヒロミ、クレー射撃のW杯日本代表選手・大前有希とともに生放送でクレー射撃対決にチャレンジ。しかし、ふだんは行わない夜という時間帯、そして生放送という緊張感の中、熾烈な争いが展開されたのですが、加藤はそこで、しくじってしまったのです」と芸能ライターはいう。クレー射撃はその名の通り、15m先から飛び出すクレー(皿)を撃つ種目。銃を構えた状態で「はーい」などと声をかけると、その声に機械が反応し、クレーが飛び出す仕組みだ。「機械の反応が鈍く、クレーが出てきませんでした。そんななか、加藤は引き金に指をかけたまま銃を下ろそうとして、誤って撃ってしまったのです。銃口は幸いにも人がいるところに向けられていなかったため、誰にも危害を与えることなく撃ち直しになりましたが、加藤が少し動揺しながら『ちょっと暴発です』と言うと、審判員も駆け寄ってきて『気を付けて、気を付けて』と繰り返し注意。この戦いを、同じく『スッキリ』(日本テレビ系)で司会を務めるハリセンボン近藤春菜も見守っていたのですが、一瞬、カメラに抜かれた春菜はまさかの事態に驚きの表情を浮かべていました」と芸能ライターは続けた。このまま試合は続行していたのだが、これを見ていたクレー射撃ファンから怒りの声が寄せられた。「何も無かったようにしてるけど、射撃に関しては結構まずい事だよ」などといった意見が上がったと アサ芸プラスは報じた。

(豚熱発生に備え、殺処分家畜の埋却演習:宮城)
全国的に感染の広がりが懸念されている豚熱(CSF)などの家畜伝染病の発生に備え、宮城県建設業協会登米支部などは11日、殺処分した動物を埋却する演習を、登米市東和町米谷で行った。協会の登米、気仙沼、石巻の各支部に加盟する従業員や、県、登米市、農協など関係機関から計約140人が参加した。作業員は防護服を着用し、縦7.2メートル、横9.2メートル、深さ3メートルの大きさに掘削した溝に消石灰を投入。シートを敷き、殺処分した家畜に見立てた模型を重機で釣り入れ、再び消石灰を入れてシートで覆った。県建設業協会登米支部の猪股研支部長は「この地域では豚やニワトリ、牛が多数飼育されている。万一の発生に備え、国が定める72時間以内で埋却を完了できるよう日頃から訓練を重ねることが大切だ」と話した。演習は2017年3月に栗原市で鳥インフルエンザが発生したことを契機に、毎年1度行われ今回が4回目。会津若松市で今年9月、野生イノシシの豚熱感染が確認されたため、県は10月から県内の養豚場153カ所、約20万頭を対象にワクチン接種を行っている。

(カラス被害に助っ人:愛媛)
秋から冬にかけて松山市中心部に現れるカラスの大群。今年も市役所周辺で、夕暮れ時に大挙して飛び交う姿が目につくようになった。フンやごみあさりの被害を減らそうと、市は2年前からタカを飛ばして追い払う実証実験を続けるが、抜本的な対策は「市民の正しいごみ出し」だという。夕闇が迫る10月下旬の午後5時半。6階建ての松山市役所別館の屋上に一人の男性が上がった。腕には1羽のタカ。市からの依頼を受けて大阪市から来た鷹匠(たかじょう)の安井寛(ゆたか)さん(49)と、ハリスホークの粋(すい)(8)だ。数百メートル先の松山城周辺ではカラスの群れが飛び交い、周辺のビルの屋上や鉄塔にも、びっしり。その様子を観察していた安井さんが、粋を空に放った。粋が数十メートル先の建物の屋根にとまると、周りにいたカラスたちが、やや高く野太い声で大騒ぎしながら上空を旋回。しばらくすると四散していった。粋を飛ばすこと、7、8回。約10分後には周囲のカラスは、ほぼいなくなった。安井さんと粋のコンビは2年前から、10月末~翌年1月末の夕方や早朝、隔週1回のペースで市役所や大街道周辺など市中心部で、カラスを追っ払ってきた。夕方の活動は、松山城の城山の森をねぐらとするハシブトガラスやハシボソガラスが、森へ帰る前に街中で集合するのを追い払うため。早朝は、飲食店から出たごみをあさろうとするカラスを追い払う。「街がタカの縄張りだと認識させ、立ち退かせます」しかし、敵もさるもの。「カラスは粋のことを覚えている。粋を見て、以前より早く姿を消すようになった」と、安井さんは言う。市環境モデル都市推進課によると、ハシブトとハシボソの2種類のカラスは、餌となる生ごみを狙って街中に出没する。安井さんは「餌がなければ街に寄りつかず、山へ帰る」と指摘。同課の担当者は「事業者はごみ袋を大型バケツに入れて出したり、家庭ごみは鳥よけネットをしっかりかけたり。そうしてカラスの餌を絶つようにしてほしい」と呼びかける。担当者をさらに悩ませるのが、毎年11月末にユーラシア大陸から飛来するミヤマガラスだ。翌年1月末ごろまで、数千羽単位で市中心部の電線をねぐらにし、フンの被害をもたらす。同課は10月末、カラスが警戒する鳴き声を収録した音源データを市のホームページで公開し、市民がカラスを追い払うのに活用できるようにした。ただ、追い払っても別の地域に移動するだけで、抜本的な解決にはならないうえ、「カラスはとても賢いので、音声にも慣れてしまう可能性がある」。市のカラス対策は、農作物に被害が出た場合を除いて捕獲せず、追い払いを基本に据える。大事なのはやはり、カラスを呼び寄せないごみの出し方だという。

(ニホンザル出没、市教委が注意喚起:秋田)
13日午前6時40分ごろ、秋田県仙北市角館町の桧木内川に架かる横町橋を体長約70センチのニホンザルが歩いていると、散歩中の住民が仙北署に通報した。サルは北側の市営桜並木駐車場方向に向かったという。同署や地元猟友会が付近を警戒したが、その後は目撃されていない。

(サル出没、「近づかないで」:熊本)
熊本県天草市の牛深町、魚貫町、久玉町で10日ごろからサルの目撃が相次いでいる。市農林整備課は、「近づかないで」と呼びかける。サルは体長50センチほどの成体でオス。天草には野生サルはいないとされ、住民たちは「橋を渡ったのか、それとも海を泳いだのか」と不思議がっている。今年6月には、上天草市大矢野町での目撃情報もある。15日午後には魚貫町魚貫崎で、住宅近くの市道沿いに出没。のり面の植え込みから、車を警戒するような様子が見られた。同課は「遭遇しても近づいたり目を合わせたりして、刺激しないようにしてほしい。けがや農作物への被害があれば、すぐに連絡して」と話している。

(住宅街にサル出没中:神奈川)
神奈川県内でここ1週間あまり、住宅街でサルの目撃が続いている。何らかの理由で群れをはぐれた「離れザル」とみられ、同一の個体と確定はできないが、目撃情報をつなげると川崎、横浜市から県央部に移動を続けている。専門家によると、離れザルはほとんどがオスで、繁殖相手を探すうちに市街地に迷い込んだ可能性も。神出鬼没のサルの行方やいかに-。最初に県内でサルの目撃があったのは9日昼。多摩川に架かる都県境の六郷橋付近だった。その後、川崎市川崎区の住宅街で目撃された。10日には鶴見川を越えて横浜市鶴見区や神奈川区に出没。11日も神奈川区や港北区で目撃情報が相次いだ。

(サル目撃相次ぐ、署員出動し警戒:愛知)
名古屋市北区や西区の市街地で8日午前から夕方にかけ、サルの目撃情報が相次いだ。人への被害などは確認されていないが、建物の屋根に上るなどしたため、署員が出動して警戒した。北署によると、午前11時ごろ、名古屋市北区光音寺町の住民から「サルがいる」と110番があった。その後、サルは住宅街を転々とし、西区の庄内緑地付近へ。午後4時半ごろには、サルは同区上小田井1の住宅街で目撃された。手足を広げると体長1メートルほど。寺の屋根の上でミカンを食べたり、駐車場を走り回ったり。2階のベランダに出た住民と、屋根からのぞき込んだサルが目を合わせる場面もあった。近くの公園では子どもたちが遊んでおり、さすまたを持った署員や住民らがサルの動向を見守った。午後5時半ごろには日が暮れ、姿は見えなくなった。目撃情報はツイッターでも見られ、「野生!どこから来たんだ―」「お墓が近くにあるからお供えを食べに来たのだろうか」といった投稿があった。庄内緑地の駐車場で車の屋根に乗る姿をツイッターに投稿した50代の女性は「市内でまさかサルに遭遇するなんて」と驚いた様子だった。

(サルがカラスに追い掛けられ:神奈川)
川崎市川崎区で9日、サルの目撃情報が相次いだ。川崎署や市に「サルが道路を歩いている」「電線を伝っている」といった情報が寄せられ、住宅街を南下するような動きがみられた。けが人はないという。署などによると午後0時半ごろ、多摩川に架かる都県境の「六郷橋」付近にサルがいるとの110番通報があった。その後、午後3時半ごろにかけ、川崎競馬場付近をはじめ小田や浅田地区など住宅街での目撃情報が相次いだ。渡田向町付近で目撃した署員は「30センチほどの小さなサルで、カラスに追い掛けられていた」と話しているという。市は広報車で住民らに注意を促すとともに、区内の保育園や小学校などに情報提供した。市によるとサルの目撃情報は数年に一度あるといい、「目撃した際は大きな声や音を出さず、家に侵入されないよう窓を閉めてほしい」と呼び掛けている。

(「日本熊森協会」が四国で植樹:高知)
「奥山に自然の森を再生」――。自然保護団体「日本熊森協会」(兵庫県西宮市、1997年設立)が、高知県と徳島県にまたがる石立山の土地の一部を購入し、伐採と植樹を通じて自然林を増やす計画に取り組んでいる。背景にあるのは、ツキノワグマの絶滅危機など四国における生態系の悪化だという。協会が今月、最初の植樹を行うと聞き、同行して森に入った。「それではこれから山に登ります」。13日午前8時半、徳島県那賀町にある石立山の登山口に作業服や登山服に身を包んだ8人が集まった。各地で生態系を守る活動に取り組む熊森協会と、地元森林組合のメンバー。リーダーは、協会の水見竜哉さん(27)だ。「ピーピー」。入山してすぐ、山奥から動物の鳴き声が聞こえてきた。「あの声は鹿。猿やイノシシもすんでるよ」。そう教えてくれたのは熊森協会の篠田直哉さん(58)。道中には熊が樹皮をはぎ取る「熊はぎ」の新しい跡もあり、自然の中に足を踏み入れたことを実感した。足元は幅1メートルもない狭い砂利道が多く、何度も足を取られてひやっとする。難なく登る一行に何とか付いていき、約2時間後に目的地に着いた。現地には、杉やヒノキといった針葉樹が整然と並ぶ。一行は針葉樹を切る伐採班、切った木を片付けて広葉樹の苗木を植える植樹班に分かれて作業を開始。針葉樹の数は膨大で、土地は広大。途方も無く感じる作業だが、メンバーは着実にこなしていった。協会によると、日本では木材の需要が高まった戦後、真っすぐに早く育って加工しやすい針葉樹が集中的に植えられた。だが針葉樹ばかりだと森の中が暗くなり、下草が育たなくなるなど生態系を乱す一因になる。土の表面が流出して樹木の根があらわになり、土砂崩れも起きやすくなるという。水見さんは「植えた当時はそこまで考えなかったのだろう。いろいろな木々で構成されるのが自然林なのに」と話す。今、協会が四国での課題と考えるのが、ツキノワグマの減少だ。最盛期で数百頭いたツキノワグマが現在は十数頭ほどしか確認されていないという。その原因の一つも、餌となる実を落とさない針葉樹の人工林が多いためだと協会は考えた。そこで2018年に香美市にある石立山の林約22ヘクタール(標高約1050メートル)を地権者から購入。生態系の保全を目指し、90%以上を占める人工林の針葉樹を切って広葉樹を植える活動を進めている。協会は19年11月と20年3月に一部の伐採を済ませており、作業現場の所々で天然の植物の芽が出ていた。「光が入るようになって発芽したのかも。手植えも大事だけど、自然の方が生命力は強い。潜在的な力に期待している」と篠田さん。この日の作業ではナラガシワとクヌギの計26本を植樹し、野生動物に食べられないよう周りをネットで囲った。今後4~5年で200~400本を植えるのが目標だという。午後2時ごろから強い雨が降り始め、予定より早く山を下りた。帰りは1時間ほどで登山口に到着。作業を終え、水見さんは語った。「人間を含めた多くの生き物が自然の循環にいる。その中で熊も食べた植物の種を運び、フンとして出して発芽させるなどの大切な役割を担っている。10~20年後には熊が生息できるだけのドングリの林になってほしい」。

(「九州ジビエ」販路拡大へ:大分)
野生鳥獣肉(ジビエ)料理店「ani.(アニ)」が15日、別府市元町の竹瓦小路に2カ月間の期間限定でオープンした。「九州ジビエ」のPRと国内外での販路拡大を目指し、食品加工の椿説屋(ちんぜいや)(由布市)が手掛ける。有害鳥獣として捕獲される命を無駄にしないようにと力を入れる。店名は「アニマル」のほか、全ての物に魂が宿るという「アニミズム」を意味する。一つ一つの命を大切にしなくてはならないという思いを込めた。椿説屋の高田健吾社長(39)によると、有害鳥獣として毎年100万を超える鳥獣が捕獲されているが、食用となるのは10%に満たない。一方で畜産の牛、豚、鶏などは世界的に足りなくなってきている。次世代の食料確保という観点からも、ジビエをもっと広めるべきという。竹瓦温泉を訪れる観光客らへのアピールが期待できることから同小路に出店した。提供するのは①アグレボヘルスフーズ(由布市)と著名なシェフが開発したレトルト/冷凍食品をカスタマイズしたハンバーグなど②「アニ」が開発したオリジナルメニュー③別府市のラーメン店「Noodle Factory Life」が開発したスペシャルジビエヌードル|の3品のコース。九州内の衛生管理基準が高いジビエ生産者からだけ仕入れた「九州ジビエ」を使う。同事業は中小企業庁の2020年度補正予算「JAPANブランド育成支援等事業(特別枠)」の採択を受けている。高田社長は「九州各地にあるジビエ生産施設の稼働を安定させ、多くの施設が陥っている赤字経営を打開したい」と話している。

(「鹿肉メンチ」いける:長野)
日本ジビエ振興協会は18日、長野県松本市の陸上自衛隊松本駐屯地で、同協会が監修した鹿肉のメンチカツを提供した。自衛隊駐屯地で野生鳥獣の肉(ジビエ)を使った料理が出されるのは初めて。新型コロナウイルスの影響で、外食向けのジビエ販売が苦戦する中、自衛隊の食事に浸透させることで新たな需要拡大を目指す。同協会はこれまで外食産業で普及に力を入れてきた。だが、コロナ禍で需要が低下。同駐屯地へ利用を提案し、今回実現した。提供されたメンチカツは265食分。国産ジビエ認証を受けた県内施設で加工された鹿肉を使った。メンチカツを食べた隊員は「鹿肉は獣臭いイメージがあったが、臭みはなく、さっぱりとしておいしい」と話した。食堂運営の担当者は「鹿肉の利用で、地産地消や有害鳥獣被害の低減につながるのは良いこと」と評価。同駐屯地では隊員の反応などを踏まえ、今後もジビエを使った食事を提供するか検討する。同協会の藤木徳彦代表理事は「自衛隊でのジビエ利用が進めば裾野が広がる。安全・安心のアピールにもなる」と期待する。

(フレンチ風 蝦夷鹿のすき焼き鍋:東京)
本格フランス料理店LeMarais(マレ)を運営する第一管財株式会社は、農林水産省が提供している#元気いただきますプロジェクトの送料無料サービスを活用し、この冬新たなフレンチ鍋メニュー「フレンチ風蝦夷鹿のすき焼き鍋」を11月20日より提供開始いたします。「フレンチ風蝦夷鹿のすき焼き鍋」は、#元気いただきますプロジェクトで仕入れた食材をベースにした特別コースの一つとして提供いたします。フレンチレストランがお届けする“新しい鍋様式”をこの機会に是非お試し下さい。

(“ジビエ”をイタリアンでご提供:神奈川)
ジローレストランシステム株式会社(代表取締役社長 佐藤治彦)が運営するサンフランシスコ発のイタリアン「A16 (エーシックスティーン)」2店舗(丸の内、みなとみらい)にて、11月24日(火)より「ジビエフェア」を開催いたします。

(厄介な水草、活用へ:北海道)
湖で大量に繁茂し水質や生態系に悪影響を与える「厄介者」の水草を、有効活用する動きが各地で広がっている。釧路市の阿寒湖では、国の天然記念物マリモを保護するために水草を刈り取り、エゾシカの餌にできないか検討。滋賀県の琵琶湖や島根県の宍道湖では既に畑などの肥料に利用されている。「うわ、コンブみたい」。10月上旬、阿寒湖畔を訪れた釧路市の小学校の3、4年生19人から歓声が上がった。8月に自分たちで除去し干しておいた約108キロの水草は、ぱさぱさに乾燥し、10分の1程度の約11キロに収縮。4年生の石川力渡さん(10)は「シカが食べてくれたらうれしいな」と、はにかんだ。阿寒湖のマリモは水流で回転することで美しい球状の集合体になるが、水草が増えた場所では動きが妨げられる。近年、水草が増えた影響で球状のマリモの分布面積は約20年前から4分の1ほど減少した。

(猪の脂でお肌しっとり:愛媛)
青木藍(あおき・あい)さん「保湿力は抜群。しっとりとした肌触りで、贈り物にもお勧めできます」。捕獲後は廃棄されていた猪(いのしし)の脂を生かし、せっけんの開発・商品化にこの秋成功した。四国中央市の地域おこし協力隊員として鳥獣害対策を担当。住民を悩ませる猪やシカ、ニホンザルの防除や捕獲、ジビエ(野生鳥獣肉)のレシピ作りにも携わり、県が育てる地域リーダー「えひめ地域鳥獣管理専門員」に認定されている。せっけん作りは元々好きだった。本格的に学ぼうと松山市の手作りせっけん教室に通い始めた2018年冬、「ブタのラードでも作れるよ」と耳にした。知り合いの猟師が「猪でラードを作れる」と話していたことを思い出し、試作を重ねた。

(イノシシの目撃情報:宮城)
18日午後4時30分頃、登米市南方町新堂地前地内(裏大岳行政区)でイノシシの目撃情報がありました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、19日早朝、仙台市青葉区芋沢甲野田南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日午後4時ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、18日午後4時7分ごろ、富谷市富谷堂ノ前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、14日、仙台市泉区西田中杭城山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、18日午前6時ごろ、仙台市青葉区赤坂3丁目付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、14日午後11時30分ごろ、仙台市泉区上谷刈上ノ山にクマが出没しました。

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