<射撃ニュース6月>
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(ライフル誤射か、隣家の雨戸に弾丸貫通:福岡)
11日午前11時20分ごろ、福岡市早良区飯倉の住宅街で女性から「発砲音が聞こえた」と110番があった。警察官が駆けつけたところ、民家2階の外壁に穴が開いており、福岡県警早良署は民家に住む非常勤職員の男性(63)が屋内でライフル銃の弾丸1発を誤射したとみている。弾丸は男性宅の壁を突き抜け、約10メートル離れた隣家1階の雨戸をも貫通したとみられる。隣家では雨戸前で女性が庭仕事をしていて危ないところだったが、けがはなかった。早良署によると、男性は狩猟目的のライフル銃を所持する許可証を持っており、弾丸の装填状況などを点検中に誤って引き金を引いたとみられる。弾丸は隣家の3枚重ねの雨戸も貫通したとみられ、雨戸内側の壁に弾痕が見つかった。庭で植木の枝切りをしていた隣家の女性は「急にパーンと音がして、何だろうと思ったら雨戸に穴が開いていた。怖いですよ。命拾いした」と驚いた様子だった。県警によると、県内では2019年末時点で1995人が許可を受けた猟銃など計4433丁を所持しており、このうちライフル銃は471丁。ライフル銃は散弾銃や空気銃より殺傷能力が高いため、所持には10年以上の射撃経験などが必要になる。

(鳥獣全国で集中捕獲、期間設け資金投入)
政府は11日、野生鳥獣の捕獲強化に向けた具体策を示した。全国的に「集中捕獲キャンペーン」の時期を定め、都道府県が指定した農産物の被害額が多い地域などに、捕獲者や罠、資金を集中投入する。JAや農家らの参加も促し、地域の体制を強化する。鹿とイノシシの年間捕獲頭数を直近の実績を20万頭程度上回る140万頭を目指す。自民党の鳥獣被害対策特別委員会などの合同会議で示した。政府は2023年度までの10年間で、鹿とイノシシの生息頭数を半減させる目標を設定。達成には当面、年間140万頭の捕獲が必要だが、近年は120万頭程度と頭打ちの状況が続いている。2月の同会議では、二階俊博幹事長が政府に対策のてこ入れを強く求めていた。政府は、捕獲数の引き上げに向けて、今年度から集中捕獲期間を設ける方針。都道府県が地域を指定し、市町村と連携して捕獲を推進。見回りなどに農家やJA職員らの参加も促す。農水省の「鳥獣被害防止総合対策交付金」を通じて活動を支援する。地域の捕獲者が不足する中、猟友会と機動的に連携できる仕組みづくりに加えて、JAなどの無料職業紹介の枠組みも利用して人材のマッチング環境を整える。都道府県単位の鹿やイノシシの年間捕獲目標を巡っては、未設定だったり、達成していなかったりする地域も多い。市町村段階の目標と実績にも差が出ている。政府は生息頭数の半減目標の達成に向けて、「都道府県と市町村への指導、支援を強化する必要がある」(環境省)と考える。

(ライフル射撃協会、選手らにコロナ抗体検査)
日本ライフル射撃協会は11日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で23日から行う強化合宿を前に、東京五輪の代表候補選手やスタッフら約30人に対して新型コロナウイルスの感染歴などを調べる抗体検査を実施することを明らかにした。検査は代表チームの担当医師が都内の診療所で行い、抗体が見つかった場合は保健所に連絡し、PCR検査に移行する。当面はNTCを利用する選手らを対象に月に1度実施。同協会の松丸喜一郎会長は「選手たちの安心、安全を担保したいが、PCR検査はハードルが高い。ベストではないが、体温、体調のチェックだけよりはベターだ」と趣旨を説明した。

(ライフル射撃場整備でハンター育成へ:新潟)
新潟県は野生鳥獣による被害への対策を強化するため、今年度新たに「鳥獣被害対策支援センター」を設置しています。初めての対策本部会議が開かれ、ライフル射撃場の稼働やハンターの育成など、駆除活動の組織化を目指す方向性が示されました。11日に開かれた第1回鳥獣被害対策本部会議。【鳥獣被害対策支援センター 神部淳所長】「中期的な視点で、組織的駆除を数年かけて検討・展開していく」。新潟県によりますと、県内のクマやイノシシなどの野生鳥獣による農作物の被害額はここ数年、毎年およそ2億4000万円にも上っています。さらに去年はクマの出没が相次ぎ、20人がクマに襲われけがをしました。クマやイノシシなどの出没が相次ぐ中、捕獲者の高齢化により担い手不足が深刻化しています。こうした中、県が強化するのが…。【記者リポート】「捕獲の担い手を育成するため、県はこちらの場所を候補地として、大口径ライフル射撃場をオープンしようと準備を進めています」。県は有害鳥獣を捕獲する担い手の育成を図るため、今年度の予算に300万円を計上し、県内初となる大口径ライフル射撃場の整備を進めています。しかし、候補地の近くに住む住民からは不安の声が上がっています。【住民】「いろいろなテレビ番組を見ていると、(鳥獣被害は)人ごとではないと実感しています。知らない人がここに来てバンバン撃っていると、鉛の玉はどうなっているのかとか、いろいろなことを想像してしまう」。「(射撃場ができると)また交通量が増える。それが一番大事。(県は)内容を詳しく説明すると思いますけどね。しょうがないんじゃないかな」。県は2022年度のオープンを目指して、来年度から建設工事を始めたい考えですが、「住民の理解を得ることを最優先にしている」としています。【鳥獣被害対策支援センター 梅津了副所長】「ライフル銃を扱う施設になりますので、安全・安心をきちんと説明して、設置に向けて取り組んでいきたい」。捕獲を行う猟友会は、県内に設置されることの利便性を感じています。【県猟友会柏崎支部 丸田光栄支部長】「隣の長野県や福島県や群馬県に行って練習したり、狩猟講習を受けてこないとライフルの許可がもらえないので、射撃施設があれば、手間も時間もお金も全てが楽になると思う」。県は6月末に住民説明会を開き、整備方針や配慮事項などを説明した上で住民と意見交換を行う予定です。

(フェンス壊されサル70頭逃走:千葉)
10日午前7時ごろ、千葉県富津市豊岡の高宕山(たかごやま)自然動物園で、フェンスで囲ったニホンザルのおり(高さ約3メートル、外周約90メートル)が壊されているのを工事業者が見つけ、市に通報した。飼っていた70頭すべてが逃げ出しており、市は富津署に被害届を出した。運営する市によると、サルがおりの外に出ているのを不審に思った工事業者がフェンスを確認し、縦約38センチ、横約30センチの穴が開けられていることに気付いた。刃物を使ったような形跡があったという。監視カメラは設置していなかった。 午後8時までに周辺でサルによる被害は報告されていない。市はサルに近づかないよう注意を呼び掛けるとともに、餌を仕込んだ箱形のわなを使って捕獲を続けるという。同園では2019年の台風15号でおりが倒壊し、100頭近くのサルが野放しの状態になった。休園し、仮設のおりを作って捕獲を続けていた。

(ヒグマがエゾシカ襲う?:北海道)
ヒグマがエゾシカをくわえて立ち去る光景を幕別町の会社員工藤慎吾さん(50)が目撃、写真に収めた。8日午前7時半ごろ、浦幌町厚内付近のJR根室線と平行に延びる道道を車で走行していたところ、ささやぶの中にシカをくわえたヒグマを発見した。100メートルほどの距離からカメラを向けると、警戒したのかシカをくわえたまま斜面を駆け上がって姿を消した。工藤さんは「クマは何度か見たことがあるが、こんな様子は初めて見た。びっくりしたが急いでカメラを向けた」と話す。帯広畜産大学の柳川久副学長は「写真の個体はどちらも若い個体。もともとヒグマは肉食なのでチャンスがあればシカを襲う。写真のシカは内臓が出ているようなので、交通事故に遭った個体を見つけた可能性もある」と推測する。近年はシカの生息数が増加し、ハンターによる残滓(ざんし)放置や、交通事故に遭った個体をヒグマが食べる例が増えているという。

(小学校近くなど複数個所でクマの目撃情報あり:宮城)
2020年6月9日夕方、太白区太白3丁目の市道でクマの目撃情報がありました。また、6月8日にも太白区人来田3丁目付近でツキノワグマの目撃情報が寄せられたそうです。冬眠から目覚めたクマは食べ物を求めてさまよい歩くので気性が荒くなっている可能性があります。今回目撃された太白3丁目の現場付近には太白小学校や住宅があり、人の往来も盛んな場所ですので引き続き警戒が必要です。

(河川敷にクマ、追い払いで山中に逃げ込む:長野)
木祖村でクマが目撃され、村が注意を呼びかけています。午後3時半ごろ、木祖村の河川敷で、体長1メートルほどの子グマが目撃されました。クマが身を潜める茂みに花火を放つなど追い払いを始めてからおよそ20分後、クマは県道を挟んだ山に逃げ込み、姿を消しました。けが人はいませんでした。県によりますと、県内でツキノワグマが目撃されたのは、今年1月から4月まであわせて29件で、去年の同じ時期を4件上回っています。例年、6月ごろから秋にかけ目撃情報は大幅に増える傾向で、県は注意を呼び掛けています。

(学校付近にクマ:岩手)
11日午前9時50分ごろ、釜石市大平町の雑木林でクマの親子が目撃された。釜石大観音仲見世通りのすぐ裏で、釜石商工高と大平中も近いこともあり、クマが逃げ込んだ茂みを猟友会のメンバーらが警戒。しばらくにらみ合った後、クマは山の中へ移動した。釜石署によると、家の裏の雑木林を歩くクマ1頭を目撃した近隣住民が、市役所に通報。釜石大槌猟友会によると、午後2時ごろ、山中に移動する母グマ1頭と小さな子グマ2頭の姿を確認した。11日午後6時40分ごろ、大船渡市盛町の山林で近隣住民がクマ3頭を目撃し、市役所に通報した。現場は住宅地で盛小の北約150メートル。大船渡署によると、クマは成獣1頭、子グマ2頭とみられる。同署員が付近を警戒したが、見つからなかった。

(「佐藤錦」、食い荒らされる:山形)
11日午前8時25分ごろ、寒河江市慈恩寺のサクランボ畑で、収穫前の「佐藤錦」約2キロ(約7千円相当)が食い荒らされていると、所有する近くの男性(81)が猟友会を通じて寒河江署に届け出た。クマによる食害とみられる。同署などによると、男性が同4時ごろに畑を訪れた際、佐藤錦の木3本が食い荒らされているのを発見。うち2本の枝が折られており、近くにはクマのものとみられるふんが落ちていた。現場は醍醐小の北西約500メートルで、最も近い民家から北に約70メートル。同署はパトカーで現場周辺を警戒。同校は保護者に注意喚起のメールを送った。

(大型イノシシの目撃情報:熊本)
熊本県警大津署は12日、大津町大津の住宅地付近で同日午前5時50分ごろ、大型のイノシシ1頭が目撃されたとして、メールで警戒を呼びかけた。

(クマ目撃:青森)
11日午後0時40分ごろ、青森県板柳町飯田の国道339号で、体長1メートルのクマ1頭が歩いているのを通行人が目撃した。現場は町役場から約2キロの地点。被害は確認されていない。

(今年も親子クマ侵入、雄よけ「駆け込み寺」に利用?:北海道)
国営滝野すずらん丘陵公園(札幌市南区)で5月28日、園内に侵入した親子とみられるヒグマ2頭の姿が監視カメラに捉えられた。園によると、この2頭は昨年7月と9月に侵入した個体と同じ可能性が高く、昨年は発情期の雄グマに追われ、緊急避難先として園内に逃げ込んだとの見方もある。今年も再来したのは「園内は安全で餌もある」と学んだためとみられ、同園は侵入が常態化しないか警戒を強めている。監視カメラが母子の姿を確認したのは公園南西側の「滝野の森口」から南東約1キロの森林。公園周囲7・1キロに張り巡らされた高さ3メートルの鉄柵の下の地面には園内に侵入する際に掘ったとみられる穴が見つかった。さらに400メートル東では侵入防止のために鉄柵下部の土中に埋め込んでいた鉄筋が左右にこじ開けられた箇所もあり、園外に出る際にこじ開けたとみられる。

(別荘地でクマの目撃情報:長野)
長野県軽井沢町でクマの出没が相次いでいます。10日夜には別荘地で1頭が目撃され、11日朝は通学路で警戒が行われました。軽井沢町追分地区では11日朝、小学校の通学路をパトカーが巡回するなど警戒が行われました。警察によりますと、10日午後6時ごろ、追分地区の別荘地で「クマ1頭を目撃した」と通報がありました。警察や地元のNPOなどが周辺を探しましたが見つかっていません。追分地区では今月に入ってクマの目撃が相次いでいて、7日にはNPO法人「ピッキオ」がオス1頭を捕獲し、追跡できるよう発信機をつけて山に放したということです。また、9日の夜には国道沿いで親子とみられる2頭が目撃されています。

(ヒグマ生息大規模調査、基本計画改定に反映:北海道)
札幌市は本年度、市内のヒグマについて大規模な生息実態調査を行う。大規模調査は5年ぶりで、市街地近くの山林で暮らす個体を確認し、出没する要因や課題を調べる。調査結果は、2021年度に改定作業を行う予定の市の「さっぽろヒグマ基本計画」に反映させる。生息状況と出没状況の2種類の調査を行う。生息状況調査は、中央、清田、南、西、手稲の5区で、市街地から数キロ圏内の国有林や市有林計30カ所に、自動撮影カメラや体毛を採取するための有刺鉄線を設置。映像や体毛のDNAを調べて個体を識別し、市街地近くに定着する頭数や生息域を調べる。出没状況調査は、10~19年度の目撃情報などを洗い出し、区ごとに傾向や要因、課題などを分析する。市街地への出没が相次ぐ南区については、地域ごとに整理する。

(クマは住宅地に近づかないで、花火投げ入れ威嚇:秋田)
秋田県鹿角市は11日、十和田大湯地区の大湯小学校近くでクマの目撃が相次いだことを受け、地元猟友会とともにクマの追い払いを行った。住宅地に近づかないよう専用花火を小学校裏手の山林に投げ入れ、大きな破裂音で威嚇した。

(「クマ」と距離保って!自粛解除で入山者増:福島)
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、登山や山菜採りなどで入山する人が増えている。一方で今月に入り、クマは活動期を迎えた。外出自粛が呼び掛けられた期間は、クマの目撃件数は減少傾向となったが、今後入山者が増えることでクマによる被害増加も懸念されることから、県などは「身を守る対策をしてほしい」と注意を呼び掛けている。県によると、県内で今年1~5月に県警に寄せられたクマの目撃件数は78件で、前年同期比で34件減少した。ただ、県自然保護課は「クマの生態系が短期間で大きく変わったということではない。事前に入る山のクマ情報を集めたり、クマよけスプレーを用意するなどの対策を取ってほしい」と訴える。クマは例年、冬眠明けの春先から目撃され始め、5~7月にかけ、山中や川沿いで目撃情報が相次ぐ。餌となるブナやドングリが不作だったり、食物生育の遅れなどで山に食物がない年は特に、餌を求めて人里に下りてくるクマも多いとされる。2日には福島市松川町の民家で玄関土間に置いてあったネコの餌を食べていたクマが目撃された。例年、生息地に近い山奥に登山や山菜採りで人が入り目撃や被害に遭うことが多い。5月29日には西会津町の木地夜鷹山(きじよたかやま)を登山していた50代男性がクマに襲われ、軽傷を負った。男性は熊鈴を着けていたが、背後から襲われたという。今年の県内でのクマの人身被害は初めてだった。夏山シーズンを迎え、県をまたぐ移動や観光なども徐々に増える見込み。観光客をはじめ、土地勘のない人がクマの生息地の山林に近づく機会が増えることが予想される。県自然保護課の担当者は、クマの生態について「臆病な性格で、驚くと暴れたり、凶暴化してしまう」と解説。生息地に近づく際には「音を発するなどで人の存在を示し、出合う前のクマに気付かせることが大切だ」と強調する。西会津町は、ケーブルテレビなどでクマへの注意を呼び掛けている。町鳥獣被害対策専門員の荻原謙介さんは「背丈の高いやぶなどには注意し、スクールゾーンや観光地近くにあるなら草刈りをするのが良い」と話す。今月はクマが食べるクワの実が熟してくる時期にあたる。荻原さんは「クワの実はクマが食べるので気を付けてほしい。生ごみなどはクマが農作物の味を覚えてしまうので、適切な処理をしてほしい」と話す。

(「クマに気を付けてね」、園児へ呼び掛け:秋田)
クマの生息域ではないとされる秋田県男鹿市で先月下旬からクマの目撃が続いたことを受け、男鹿署は目撃場所の野石地区でパトロールを強化している。9日は地区にある玉ノ池保育園(太田真樹美園長、11人)で、園児の帰宅時間に合わせ署員が注意を呼び掛けた。

(農作物荒らすイノシシやサル、年間被害2億円超:新潟)
新潟県の各地で、イノシシやサルといった鳥獣により農作物が荒らされたり、去年はクマに人が襲われたりするケースが相次ぎました。住民たちを悩ませている鳥獣の被害、対応に追われる現場を取材しました。おりの中で動き回るイノシシ。柏崎市で捕獲されました。柏崎市では最近、イノシシの出没が相次いでいます。地元の猟友会によるとイノシシを駆除した数は年々増えていて、去年は239頭のイノシシが捕獲されました。【県猟友会柏崎支部 丸田光栄支部長】「(この足あと)おそらく100キロ以上ある大きなイノシシです」。猟友会は自治体の要請を受け、イノシシが通る獣道の近くなどにわなを設置しています。イノシシは畑の野菜や田んぼに被害をもたらしていて、農家は作物を守るため、田んぼに電気柵を設けるなど対応に追われています。こちらの畑はイノシシが掘り起こしたことで、作付けができなくなりました。【上輪新田農家組合 八木正義組合長】「(対策を)しないとやっぱりイノシシが入ってきますので、電気柵張ってあっても乗り越えて入ってくるときもある」。こうした鳥獣対策に悩まされているのは、柏崎だけではありません。長岡市栃尾地域で10日、枯れ草などが燃える火事がありました。実はこの火事、サルを追い払おうとして打ち上げた花火が原因だったと見られています。【住民】「サルのための花火を上げてそれが(火災に)。(サル)出てる出てる。きょうも数え切れないほど出た」。栃尾地域ではサルの目撃が相次いでいて、長岡市によると捕獲数は年々増えているそうです。こちらの女性は、丹精込めてつくっていた畑のジャガイモを荒らされました。【住民】「そのジャガイモ、みんな食べられた」。せっかく実った野菜ももがれてしまうそうで、住民たちは動物よけのネットで囲ったり、花火で驚かしたりしているそうですが。【住民】「(花火)8連発なんていっても、サルも8連発すれば終わるなんて分かるし、どれくらいの距離しか飛ばないっていうのが分かる。(サルは)おびえていない」。えさを求めて人里に現れるサルやイノシシなどの鳥獣。県内各地で対応に追われています。

(獣害防護柵の通電を点検:神奈川)
玉川地区鳥獣被害対策協議会(加藤隆会長)による獣害防護柵(電気柵)の点検作業が、5月23日に実施された。当日は、同協議会に所属する自治会・森林組合・生産組合員と地元の人たち41人が参加。担当する9・6Kmを、何人かのグループに分かれて点検。柵の破損やテスターを使い柵の通電状態などをチェックした。厚木市は、広域的な獣害対策として、上荻野地区から玉川地区にかけ、総延長約25Kmの獣害防護柵を設置。構造上、柵を設置できない開口部には、特殊な音波を発する駆逐装置を備え、人里への野生獣の侵入を防止している。同協議会では、「以前はシカによる被害も多かったが最近は減り、一方でイノシシやサルが畑などを荒らす被害が増えている」と話し、会員で毎月1回の防護柵の点検と年3回の除草などを行い、監視の目を光らせている。

(ヒグマ対策の果樹伐採をボランティアの力で:北海道)
2019年8月にヒグマが頻繁に住宅地に出没した札幌市南区で、ボランティアの力を借りて、手入れされていない果樹を伐採したり、やぶを刈り払ったりして、ヒグマを引き寄せない対策が始まります。ヒグマ対策を始めるのは、札幌市の環境市民団体、エコ・ネットワークと、ヒグマ対策を手がけるNPO法人EnVision環境保全事務所です。グループでは、札幌市南区の藤野地区や簾舞地区の周辺で、手入れされないままになっていて、ヒグマを引き寄せるきかっけになる果樹の伐採や、ヒグマの通り道になる川沿いのやぶの刈り払いをボランティアを募って行います。去年、札幌市内でのヒグマの出没情報196件のうち20%以上は、果樹にからむ出没でした。8月に藤野地区や簾舞地区の住宅地に繰り返し出没したヒグマも、過去に放棄された果樹の実を食べていたことがわかっています。6月上旬、ボランティアの募集に先立って、グループのメンバー15人が出て、実際に、使われなくなった果樹園でサクランボ40本を切ってどれくらいの労力が必要なのか確かめました。技術者がチェーンソーで切り倒したあと、メンバーたちは、ノコギリやナタを使って、運びやすいサイズに切り分け、積み上げました。この場所では、去年、サクランボが実る時期に複数のヒグマが出没していました。サクランボの木は、かつて使われていた農業用ハウスの鉄骨の天井よりはるかに大きく育っていて、枝にはすでに緑色の実がついていました。エコ・ネットワークの小川巌さん「クマはサクランボが大好き。これからの時期、実がなると、それに集まってきます。放棄された果樹園というのは南区にはあちこちにあります。それを住民の力で取り除いて行きたい」。ボランティアの申し込みと問い合わせは、エコ・ネットワーク(電話011-737-7841)で受け付けています。応募はすでに始まっています。果樹の伐採作業は、6月17日(木)から、川沿いのやぶの刈り払いは6月26日(金)から始め、その後も、随時、活動していくということです。

(「実施隊」組織、イノシシ対策に本腰:茨城)
イノシシなどを駆除する「鳥獣被害対策実施隊」が、鹿嶋市内で結成された。市の正規団体で、予算の約8割は法に基づき、国と県から補助される。農作物の被害拡大を防ぐため、未然に対策を講じることにした。駆除の対象は、ハクビシンやカラスなど4鳥獣。特にイノシシは野菜や果実を食い荒らすほか、収穫前の田に侵入して強烈な臭いをこすりつけ、米を出荷できない状態にする。県によると、県内の被害総額は2016年度に1億円を突破した。イノシシは以前、県北や筑波山麓(さんろく)に生息していたが南下し、09年度には鉾田市で、12年度には行方市で確認されている。

(住宅街、側溝からカルガモ救出:宮城)
仙台市太白区の住宅街で、道路脇の側溝にカルガモの子どもたちが落ちて出られなくなり、住民から連絡を受けた警察や消防によって無事保護されました。11日午前8時ごろ、太白区西の平の住宅街で、道路脇の側溝にカルガモの子どもたちが落ちているのが見つかりました。犬の散歩をしていた近所の住民が、側溝の周辺をうろうろする1羽のカルガモが気になり、近づいてみると、側溝の下からはピヨピヨと泣く子ガモの声が。発見した住民「カモが逃げる様子もないので、不審に思って。ここから鳴き声が聞こえて覗いたら、水面が見えますけど、泳いでるのが見えたんですね」連絡を受けて駆け付けた警察官や消防士らが約3時間後に子ガモ11羽を救出しました。近くの川や沼に返したいところですが、親ガモが一緒でないと心配です。野口ちひろアナウンサー「ずっと心配そうにしていた親ガモが今、子ガモの声を聞いて近くにやってきました。あー出てきちゃった」親ガモは救出劇を見守る人だかりに驚いたのか、近くのスーパーの屋上に上がった後、どこかへ行ってしまいました。対応を引き継いだ県の職員が午後4時ごろまで親ガモの帰りを待ちましたが、姿を現さなかったため、現場から約600メートル離れた沼に子ガモを放しました。

(牧場にクマ追い払う機械設置:北海道)
酪農が盛んな道東の標茶町では去年、乳牛がヒグマに襲われる被害が相次いだことを受けて、獣のうなり声などでクマを追い払う機械を町が設置しました。この機械は酪農家の牧場に近づくヒグマを追い払おうと標茶町が設置しました。スピーカーから最大15分ごとに猟犬や獣のうなり声、銃声、爆発音など25種類の音が出るほか、センサーが感知すると円形のストロボが光ってヒグマを威嚇します。去年、標茶町では酪農家が放牧していた乳牛がヒグマに相次いで襲われ、合わせて12頭が死んだため、町はこの機械を14個購入して被害があった牧場などに設置することにしています。標茶町農林課の長野大介課長は「酪農は町の基幹産業なので、酪農家が安心して放牧できるように被害をなくしたいです」と話しています。

(生ごみ絶対捨てないで、ヒグマの生態に悪影響:北海道)
世界自然遺産の知床で、生ごみなどの不法投棄が後を絶たない。一帯は世界有数のヒグマの生息地で、5月にはポリ袋やペットボトルをくわえる姿も目撃された。クマが生ごみを口にして味を覚え、人間に近づけば餌がもらえると学習してしまう恐れがあり、関係者は「絶対に捨てないで」と呼び掛けている。環境省によると、ヒグマは知床半島で200頭以上生息すると推測され、世界でも屈指の密度となっている。野生動物の保護などに取り組む知床財団によると、5月5日夕、斜里町の住民からクマが出没したとの連絡を受け、国立公園に近い国道周辺へ職員が向かったところ、体長約80センチの子グマが、近くにあったポリ袋をくわえているのを見た。近くでは同17日、地元のガイド会社の社員、吉田理人さん(31)がペットボトルを口にした子グマの姿も目の当たりに。「とても悲しい気持ちになった」と振り返った。

(ヒグマ対策にオオカミの姿の機械:北海道)
ビートを食い荒らすヒグマを追い払おうと、オホーツク海側の美幌町の畑に、オオカミの姿と声をした機械が設置されました。設置されたのは空知の奈井江町の会社が開発した「モンスターウルフ」というオオカミの姿をした機械です。30分ごとに首を振ったり目の光を点滅させたりするほか、オオカミの鳴き声のような音や銃声、それに人の声など60種類以上の大きな音を出します。シカの追い払いに効果があるとしてこれまでに道内で20台以上が設置されていますが、今回はヒグマを追い払うため美幌町の農家が導入しました。道警によりますと、道内ではことしに入って今月9日までに375件の目撃や痕跡の情報があるということです。設置した農家は「2年前からヒグマの食害に悩まされていました。自分にも危害を加えられそうなので身を守るためにも設置しました」と話していました。奈井江町の会社の太田裕治社長は「北海道は野生動物による農作物の被害が深刻ですので、その被害が防げると期待しています」と話していました。

(サルと人間の知恵比べ、LINEで撃退:長野)
野生のサルが農作物を食べ荒らせば、農家の暮らしは立ち行かない。由々しき状況を打破しようと、長野県木曽町では、昨年初めて取り組んだ会員制交流サイト(SNS)の無料通信アプリ「LINE」を活用した撃退策を拡充し、今夏に挑む。敵はしょせん猿知恵だが、なかなかに手ごわい。いたちごっこにケリをつけられるか。木曽町では、サルをはじめ、イノシシやハクビシン、シカなどの有害鳥獣が山中に生息しており、しばしば町内の農産物が被害を受ける。このため町は、わなを仕掛けたり、電気牧柵を設置したりして、追い払い活動を進めてきた。LINEを活用した対策は小規模予算ながらも効果が見込め、なじみやすい対策として、町開田支所が企画・立案した。事業名は「サル包囲網SNS活用事業」で、予算規模は約80万円。約7割は県の補助制度を活用し、令和元年度に実施した。事業では、農家や町職員らを中心に男女計42人で「開田高原サル撃退チーム」を編成。全員がLINEにグループ登録し、サルを目撃したら時間や場所、頭数などをすぐさま投稿する。町から貸与された電動エアガンを持つメンバーが現場近くにいれば、直ちに駆けつけ追い払う。電動エアガンは計30丁をそろえた。マガジンに装填(そうてん)できる弾は100発で連射が可能だ。弾は自然界に悪い影響を与えないよう生分解素材でできた「BB弾」で、「撃ち捨て」で構わない。射程は約50メートル。町では平成22年度から、町内の農家らに農作物の被害状況アンケートを実施している。30年度は、サルによるトウモロコシ被害が甚大で、ソバや水稲の被害面積がそれぞれ2730平方メートル、2千平方メートルだったのに対し、4346平方メートルに及んだ。開田支所の志水聖弥主事は「サルは節操がなく、すべての農作物を食べてしまう。特にトウモロコシは甘い味がするので、好んでいる」と話す。撃退チームのメンバーは、電動エアガンを扱った経験などなかったが、県関係者を招いた講習会でノウハウを習得。サルは毛が厚く背中に弾が当たっても効果が薄いので、樹木など音が出る目標物を狙い、自分が攻撃されていると自覚させることが大切などと教わった。努力のかいあって、令和元年度には、サルによるトウモロコシの被害面積が2564平方メートルにまで減少した。ソバは1千平方メートル、水稲も50平方メートルになり、目に見える効果が出た。「農家が自分だけで畑を守るやり方は限界だった。サルが出現する場所を共有できたことが大きい。農家は事前に対策を講じられるようになった」志水主事は、試みの成果をこう見ている。今夏はより実効性を高めるため、370連発できる高性能の電動エアガンを用意した。射程も伸びる。サルの出現頻度が高い畑を所有する農家に貸与し、元年度分と合わせ計45丁で迎え撃つという。メンバーも増やしたい。農家ら関係者だけではなく、目撃情報を投稿するだけでいいので、一般の町民にも呼びかける考えだ。サルは学習能力が高いとされる。それを逆手にとって、畑に出没したら人間に攻撃されて危ないと認識させる。そうなれば寄り付かなくなる。今夏の取り組みが元年度より効果を上げられれば、「木曽町バージョン」のサル対策が全国から注目されるかもしれない。

(狩猟等の体験研修会:新潟)
令和2年8月30日(日曜日)に長岡市で「第3回銃による狩猟等の体験研修会」を開催します。

(「地域再生協働員」(獣がい対策推進員)の公募:兵庫)
丹波篠山市役所から、「さともんを勤務先」とした「地域再生協働員」(獣がい対策推進員)の公募が出ています。さともんと一緒に “地域を元気にする”「獣がい対策」に取り組み、農村の明るい未来に向けたモデルづくりをお手伝いしてくれる意欲的な方を募集します。獣害対策の専門的な知識はなくても大丈夫です。働きながら実践的に学んでもらえますし、それよりも大事なのは、地域の課題や地域の方々の想いに寄り添い、コミュニケーションをしっかりととりながら、地域のために支援していくという気持ちや意欲です(経験なくてもしっかりとサポートします)。令和2年度の途中からの採用で、期限は令和3年度までですが、能力・状況によってはその先の継続もあるかもしれませんし、1年半、現場で学んでスキルを身につけて、キャリアアップを目指していただいてもかまいません。将来、出身地やなじみの地域で起業を考えたい方は、理念・方向性を共有していただけるのであれば、全力でバックアップします。さともんの理念は「獣がい対策で農村の未来を創る」。そのためには地域に根ざした身近な立場で、地域の課題解決や活性化のために活動する団体・組織が不可欠だと考えています。同じ理念やミッションを共有した組織が全国に広がって、つながっていく・・・考えただけでもワクワクしますね。勤務日数は週3日~4日。勤務日以外に副業もOK(さともんで別の市町村からのお仕事もあります)。学業と兼ねながらでもOKです。給料の他に、月額8万円の活動費も支給され、住宅借上料、車両借上料等に活用できます。興味のある方はオンライン説明会を開催します。遠隔地の方は、住居や生活の相談にも応じます。

(避難地域鳥獣対策支援員(福島県復興支援員)の募集:福島)
東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故により、避難12市町村の一部ではそれまで居住していた住民が避難を余儀なくされた結果、住民不在の状況が続き、市街地内がイノシシ等の野生鳥獣の生息地となり、住宅地や河川内の竹林等をねぐらとし人を恐れないなど、イノシシ等の生態が変わってきました。これらのイノシシ等は、現在帰還している住民や一時帰宅をする住民、今後帰還しようとする住民も含め、今後コミュニティを再構築しようとする住民に対する大きな阻害原因となっているため、市街地から排除するなどの総合的な対策を行うことが必要になっています。しかし、避難地域の市町村は復興業務が多く人手が不足している上、鳥獣の対策等に詳しい者が少ないため、イノシシ等の対策を進めるための人材が必要となっています。そこで、市町村職員の取り組みを支援し、地域住民と共に鳥獣対策に取り組み、住民の帰還を促進し、新しく生まれ変わる地域を築くことでコミュニティの再構築を図るとともに、避難12市町村の鳥獣被害対策のあり方を一緒に考え、未来へと伝えてくれる方を「避難地域鳥獣対策支援員」として募集します。

(狩猟・捕獲従事者の募集:神奈川)
株式会社Foresters PROでは、狩猟・捕獲従事者の募集をしています。猟銃、罠でのシカ、イノシシ、サル等の野生動物の捕獲・調査を自ら主体的に設計・企画提案し、客先・関係者との調整、現場での捕獲・調査、チームのリーダーとして指揮監督を行う。また、年齢・経験に応じて左記の業務を行うことができるまでのオンジョブトレーニング期間として上司の指示の元に補助的業務を行う。※現場の諸準備・報告書の作成・経理の周辺業務が業務の大半を占めます。

(ジビエ普及へ、キッチンカー営業を開始:鳥取)
智頭町の元地域おこし協力隊員、寺尾正さん(48)=同町智頭=が、鳥取県産の野生鳥獣肉(ジビエ)を普及するため、シカやイノシシの肉を使った料理を提供する移動販売車(キッチンカー)での営業を始めた。

(『ジビエおやき』、道の駅の新たな名物に:長野)
「おやき」と言えば信州を代表する郷土食です。長野市の道の駅では、イノシシの肉を使った「ジビエおやき」の販売に力を入れています。背景には、野生鳥獣対策という側面もあります。長野市西部の山あい、通称「西山」。おやきづくりが盛んな地域です。「道の駅中条では、おいしそうなおやきがたくさん並んでいますが、新商品のこちらのおやきにはイノシシのお肉が入っています」。「道の駅中条」で5月16日に発売した「いのしし笹おやき」。味噌やハチミツで味付けした「しし肉」とキノコを詰めてあります。「笹のいい香りがします。では、いただきます。しし肉のうまみと、味噌の味つけ、中にキノコも入っているんですが、いいバランスで入っていて、とてもいい味がします。そして、まったくくさみは感じません」。肉汁が多く、染み出てしまうのが課題でしたが、パウダー状にした麩を入れることで解決しました。試行錯誤を重ねた道の駅の下内さんは…。道の駅中条・下内光雄施設長:「信州のジビエにプラスしたのが信州のキノコ。信州に根差したおやきということ。すでにリピーターさんもいる。一度食べていただくと味が分かる」。野生鳥獣の食肉「ジビエ」。「西山」と呼ばれる中条・信州新町・大岡の3つの道の駅では、おやきだけでなくカレーやジンギスカンなど独自の商品に力を入れています。それを可能にしているのが…。道の駅中条・下内光雄施設長:「すぐ隣に(長野市の)処理場があって、ここで高鮮度の肉を処理している」。去年春から稼働する「ジビエ加工センター」。この日、処理していたのは鹿肉です。市は野生鳥獣対策として4年前「ジビエ振興計画」を策定。狩猟で得た肉を流通ルートに乗せることで、農業被害の軽減につなげようとしています。長野市いのしか対策課・北村俊英課長補佐:「まずは長野市民に広くジビエを知ってもらい、それを全国の皆さんにもお届けしていきたい。『長野市の新たな地域資源』として根づくようにしていきたい」。業者向けだけでなく、今後はパック詰めして個人向け販売も視野に入れています。道の駅でも食堂で新たなメニューを考えています。道の駅中条・下内光雄施設長:「店の名物の『おぶっこ』の中に入れたり、焼肉定食として提供したり、これからメニュープランを考えていきたい。『ジビエの里 中条』ぐらいの思い入れで取り組んでいる」。

(熊の目撃情報:宮城)
10日午後5時45分頃、登米市迫町新田字山崎地内(大形行政区)で熊の目撃情報がありました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、11日午後1時ごろ、富谷市明石上折元にクマが出没しました。(特徴:1頭)

(クマ出没:宮城)
利府町によると、11日午前9時50分ごろ、利府町森郷大窪南の道路沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午前9時10分ごろ、栗原市栗駒桜田江端にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、9日午後6時ごろ、利府町赤沼丹波沢付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、10日午後5時50分ごろ、利府町菅谷孝行松下付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午後6時10分ごろ、仙台市太白区太白3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後2時ごろ、仙台市太白区人来田3丁目にクマが出没しました。

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(誤射か暴発の可能性、足に猟銃の銃痕の男性が死亡:山梨)
6月4日夜、山梨県富士吉田市上吉田の林道で67歳の男性が足を猟銃で撃たれた状態で倒れているのが見つかりその後、死亡しました。警察は誤射か暴発の可能性が高いとみて事故と事件の両面で捜査しています。6月4日午後7時半過ぎ富士吉田市上吉田の林道で人が倒れているのを猟の下見に来た男性が見つけ119番通報しました。倒れていたのは山梨県忍野村に住む建設業大森光國さん67歳で右足の太ももに猟銃で撃たれた跡があり、病院に運ばれましたが失血死で亡くなりました。警察によりますと大森さんは自分の軽乗用車のすぐ側で倒れていました。車のドアは開いた状態で前方の座席からは大森さんのものとみられる猟銃があり、空の薬きょうと実弾1発が入っていました。また現場に争ったような目立った痕跡はなく傷の状態などから警察では大森さんは猟銃の誤射か暴発で死亡した可能性が高いとみて事故と事件の両面で捜査しています。

(ネットで買えるボーガン、高い殺傷能力も銃刀法対象外:兵庫)
兵庫県宝塚市の住宅で4日、4人が矢で撃たれ、うち3人が死亡した事件。使われたとみられるボーガン(洋弓銃)は、専用の矢を弦を引いて飛ばす洋式の弓。日本ボウガン射撃協会(東京)によると、1960年代、競技用として日本に入ってきた。ボーガンは英語の弓「BOW(ボウ)」と、銃「GUN(ガン)」を組み合わせた和製英語で、英語圏では「クロスボウ」と呼ばれている。競技用のものは国際基準に照らし、弓の形状や素材、矢の長さなどが細かく指定されている。協会に所属していなければ、原則購入することができない。ただ、競技用以外のボーガンも数多く流通している。ネット上ではレジャー用や護身用などの名目で販売され、殺傷能力が高いものもあるとされる。銃刀法は、猟銃や刀剣などの購入時に各都道府県の公安委員会の許可を得るよう義務づけているが、ボーガンは「弓」のため対象外だ。ボーガンを扱う防犯グッズ店(神戸市)の男性経営者は「対面販売では身分証を示してもらっているが、ネット販売では難しい」と話す。送り先の住所を控えるなどしているという。茨城県取手市では2015年4月、自転車で帰宅中の男性の足にボーガンの矢が貫通する事件が発生。男が殺人未遂容疑で逮捕された。同県では事件をきっかけに、県青少年健全育成条例に基づきボーガンを有害器具に指定し、18歳未満への販売を禁じた。静岡県や石川県なども同様に条例で規制しているが、兵庫県の条例では規制されていなかった。ボーガンが使われた主な事件:1999年5月 埼玉県川越市の法務省官房長宅に矢が撃ち込まれる:2010年2月 横浜市鶴見区で矢を放ち、自転車の男子高校生を負傷させたとして無職の男を逮捕:2011年5月 青森県弘前市で男が隣人女性に矢を放つなどして殺害:2011年10月 広島市安芸区で男が父親に矢を放ち、おので殺害:2015年4月 茨城県取手市で自転車の男性が撃たれ、矢が足を貫通:2019年5月 北海道日高町の男が父親に矢を放ち、殺害しようとした疑いで逮捕

(ボーガン規制、必要に応じ検討)
菅義偉官房長官は5日の記者会見で、兵庫県宝塚市のボーガンを使った殺人事件を受けた新たな法規制について、「クロスボウ(洋弓銃)などの弓矢にさらに規制を設けることは、その使用実態や事件の発生状況などを踏まえながら必要に応じて検討を行っていく」と述べた。具体的な規制の在り方については言及を避けた。

(ボーガンを有害玩具類に:兵庫)
兵庫県は、宝塚市の住宅で4人がボーガンで撃たれ死傷した事件を受けて、5日、ボーガンを県の条例の「有害玩具類」に指定し、販売などの規制の対象にしました。4日、兵庫県宝塚市の住宅で、家族ら4人が洋式の弓・ボーガンで撃たれた事件では、この家に住む大学生野津英滉容疑者(23)が逮捕されましたが、3人が死亡しました。警察によりますと、ボーガンは銃刀法の規制の対象にはなっておらず、事件を重く見た兵庫県は、青少年による同じような事件を未然に防ぐ必要があるとして、5日、ボーガンを県の青少年愛護条例の「有害玩具類」に指定しました。この指定により、県内の玩具販売店などはボーガンを18歳未満の青少年に販売したり貸し出したりすることができなくなります。これまでにダーツや吹き矢、玩具銃などが指定されていて、違反した場合は30万円以下の罰金などがかせられます。兵庫県青少年課は、「玩具販売店などではコーナーを分けてボーガンを置いて、青少年の目に触れないよう対応してほしい。インターネットの販売店では購入の際に年齢確認を求めるなどの仕組みを今後検討したい」と話しています。

(イノシシ2頭が豚熱に感染、131頭に:三重)
三重県は5日、津、伊賀の両市でCSF(豚熱)に感染した野生イノシシ2頭が見つかったと発表した。県内で感染が確認されたイノシシは131頭となった。県によると、2頭は5月28日に地元の猟友会が捕獲した。いずれも5日の検査で陽性と判明した。付近の養豚場はワクチンを接種しているため、監視対象の設定はない。

(毒餌ばらまき猫を殺傷:福岡)
多くの猫が見られるとして観光地にもなっていた北九州市小倉北区の離島・馬島で、毒餌をまいて猫を殺すなどしたとして、福岡県警小倉北署が動物愛護法違反などの疑いで、同区の80代男性を書類送検したことが10日、同署への取材で分かった。5日付。島では近年、猫の数が急減し、問題となっていた。書類送検容疑は2017年9月~19年5月、毒餌をまいて猫5匹を殺したり、カラスを殺傷しようとしたりした疑い。17年9月以降、島では青色の薬品が付いた不審な餌や、苦しみながら息絶える猫の目撃情報が相次いだ。

(帰宅中、クマに襲われ負傷:岩手)
4日午後3時半ごろ、宮古市田老の市道で、同市田老の会社役員松本ミヤさん(87)がクマに襲われた。宮古署によると、左側頭部や左肩をかまれけがを負ったが命に別条はない。松本さんの長男で近くで旅館を営む勇毅さん(63)によると、松本さんは1人で歩いて帰宅中だった。約20分後、現場にいる松本さんを旅館の従業員が発見し119番通報。県立宮古病院に搬送された。現場は同市田老の三王岩展望台から北に100メートルほどの市道。付近では親子グマの目撃情報があった。

(高速道路で車とクマ衝突:宮城)
5日午前1時20分ごろ、仙台市青葉区郷六の東北自動車道下り線を走行中の乗用車と、道路を横切ったクマが衝突した。運転していた岩手県大船渡市のアルバイト男性(37)にけがはなかった。クマは即死した。宮城県警高速隊によると、現場は片側2車線で山あいを通る。クマは上り線側から侵入して中央分離帯を越え、反対車線を走る男性の車がはねたとみられる。クマは体長約1メートル。車は大破し走行不能になった。

(クマ、鶏小屋破壊:岩手)
6日午前5時ごろ、山田町船越の男性(87)方の鶏小屋をクマが壊し、シャモ4羽を食い荒らした。宮古署などによると、家族が目撃して同署に通報し、駆け付けた同署員と山田猟友会員、町職員が花火などで追い払った。クマは成獣とみられる。鶏小屋では5月下旬にも同様の被害があり、その後も近隣でクマが複数回目撃されていた。

(乗用車とクマ接触、運転手にけがなし:秋田)
5日午後1時半ごろ、秋田県鹿角市十和田末広字紀ノ国平の市道で、秋田市の50代男性の軽乗用車が道路脇から出てきたクマと接触した。男性にけがはなかった。

(イノシシ再び出没、走行中の車に衝突:徳島)
4日午後10時40分ごろ、徳島市八万町夷山の市道交差点でイノシシが走行中の乗用車にぶつかった。車の左側面と左後輪が傷ついたが、運転していた市内の40代男性にけがはなかった。徳島中央署によると、現場は市道が交わる丁字路。車が北から南へ直進していたところ、進行方向の左側から現れたイノシシと出合い頭に衝突した。市内では2日にも、大道4の国道交差点でイノシシと軽乗用車がぶつかる事故があり、イノシシを目撃したとの通報も5件寄せられた。同日午後11時半ごろには、城南町をパトロールしていた署員が、眉山方向に走る1頭を確認している。同署は3日から、眉山周辺で小学校の登下校の時間帯にパトロールを行っており、「発見した場合は危険なので近付かないでほしい」と注意を呼び掛けている。

(別荘地でクマ捕獲、目撃相次いだ個体か:長野)
目撃情報が相次いでいた地区でクマ1頭が捕獲されました。長野県軽井沢町の別荘地内で7日午後5時ごろに捕獲されたのは、2歳の雄のクマです。体長約1メートル、体重は30キロほどです。町によりますと、先週から別荘地内でクマの目撃情報が相次いでいました。人に危害を加える可能性があったため、地元のNPO法人が麻酔銃を使って捕獲しました。クマの目撃者:「隣の家のその木の陰にいた。落ち着いて、じっとしていました」捕獲されたクマは山に帰されたということです。

(道路に突然シカが、ブレーキ間に合わず:北海道)
6月5日午前、北海道札幌市東区でシカの目撃が相次ぎ、車にはねられる瞬間の映像が捉えられました。ドライバー:「シカ?」。右側の歩道を一気に駆け抜けていく1頭のシカ…。そのまま交差点に近づいていきます。そして…ドライバー:「ああっ!」。目撃者:「いきなり出てきた。車が急ブレーキ踏んだときは、もうシカとぶつかっていた。シカは5メートルほど飛ばされて(そのまま)走っていった」5日朝早く、札幌市東区でシカの目撃が相次ぎ、9時50分ごろには北33条東7丁目の交差点で車と衝突する事故がありました。警察はパトロールを行うとともに注意を呼びかけ、一部の小学校が集団下校しました。シカの行方は分かっていないということです。

(小学校近くでクマが出没か:福井)
勝山市内の小学校の校門近くで、5日午前、クマの足跡とふんが見つかり、学校では集団下校するなどして警戒を強めている。クマの痕跡が見つかったのは、勝山市鹿谷町の鹿谷小学校で、5日午前7時30分頃、児童の登校前に校長が花壇の中にクマのふんと足跡が残されているのを発見。通報を受けた市が捜索したが、クマの姿はなく、看板を設置して注意を呼び掛けたほか、5日は教員が付き添い集団下校した。この町内では5月25日にもクマの目撃情報があり、学校では児童に週末は1人で歩かず、クマよけの鈴を付けて外出するよう注意を呼びかけている。

(クマ目撃情報:北海道)
5日午後3時半ごろ、札幌市東区東雁来の豊平川のそばを走るサイクリングロードで、クマ1頭がいるのを近くを通りかかった人が見つけ警察に通報しました。警察によりますと、目撃されたクマは体長が1メートルほどで、その後、川のそばの草むらの中に入っていったということです。警察はヘリコプターを出して夕方まで捜索しましたが、これまでにクマは見つかっていないほか、近くに足跡やフンなどの痕跡も見つかっていないということです。現場の近くは住宅が点在する地域のため、警察は近くの小中学校にも連絡し注意を呼びかけています。

(人里近くヒグマ出没相次ぐ:北海道)
ヒグマの出没が、旭川市内とその近郊で相次いでいる。市によると、5月末までの出没件数は昨年度は1件だったが、本年度は7件に増えた。専門家は「生息数がここ30年で倍増し、人里に近づく個体が目立つようになった」と指摘する。行楽シーズンを迎え、山に入る際は単独行動を避けるなど、注意を呼び掛けている。旭川市と比布町にまたがり、カタクリの群生地として知られる突哨山。5月30日午後1時ごろ、遊歩道に設置された自動撮影カメラに、クマ1頭が写った。カメラは指定管理者として環境保全に取り組むNPO法人もりねっと北海道(旭川)が設置した。クマは体長1メートル、体重100キロほどで、3~4歳の若い雌とみられる。両市町は4カ所の入山口を即日閉鎖。解除の見通しは立っていない。

(クマ出没相次ぐ:山口)
気候が暖かくなり、山口県内でツキノワグマの出没が相次いでいる。本年度は4日現在で39件の目撃情報が寄せられ、5月下旬以降が約7割を占めるなど活発化。地域別では岩国市が11件と最も多く、次いで周南市が8件と両市でほぼ半数を占める。保育園の近くに出没したケースもあり、県や市は注意を呼び掛けている。「近くに出たと思うと怖い。周りを警戒する日々が続いている」と話すのは周南市須々万奥の須々万保育園の深町和子園長。5月29日午後3時40分ごろ、同園そばの道路から体長約1メートルのクマが山に入るのを住民が目撃した。同園ではその日の外遊びは中止し、送迎する保護者に向けクマ出没を伝えるポスターを作成した。岩国市でも6月1日、錦町広瀬のひろせ保育園近くの農地に出没。4日夕には美川町で草刈りをしていた男性にクマが向かってきた後、山中に走り去った。同市では5月下旬から美和町や錦町を中心に報告件数が急増しており、市は戸締まりや生ごみを戸外に出したままにしないよう呼び掛けている。県自然保護課によると、昨年度の目撃情報は231件で岩国市の民家でミツバチの巣箱が荒らされるなどの被害があった。同課の藤井孝主幹は「これから繁殖期に入るため雄のクマが活発に動き回る可能性がある。十分注意してほしい」と呼び掛ける。

(クマ目撃、直近の民家まで約100メートル:秋田)
7日午前4時半ごろ、秋田県男鹿市野石字玉ノ池の市道でクマが目撃された。同市では5月24日にも野石字山崎の市道で3年ぶりにクマが目撃されている。男鹿署によると、市内の50代男性が車で走行中、体長約1メートルのクマが道路を横切り、市道脇の林に入っていった。現場の約100メートル先に民家があり、注意を呼び掛けている。

(クマ目撃、パトカーが注意呼び掛け:秋田)
7日午前5時20分ごろ、秋田県大仙市内小友字中沢の墓地にクマがいるのを車で走行中の同市の40代男性が目撃した。大仙署によると、クマの体長は約1メートルで、目撃場所から民家までの距離は約100メートルの距離にあり、パトカーを巡回させて注意を呼び掛けている。

(クマ目撃情報:秋田)
秋田県内で6日、クマ目撃情報が相次いだ。大館市】▼午前11時半ごろ、白沢字白沢の空き地。体長約50センチ。民家まで約30メートル。【大仙市】▼午後2時半ごろ、土川字小杉山沢ノ内小方角沢の県道。体長約1メートル。民家まで約800メートル。【秋田市】▼午後2時40分ごろ、上新城中字堂ノ前の県道。体長約1メートル。民家まで約30メートル。

(クマ目撃情報相次ぐ:秋田)
秋田県内で7日、クマ目撃情報が相次いだ。【大仙市】▼7日午前5時20分ごろ、内小友字中沢の墓地。体長約1メートル。大曲西中の東約100メートル。【にかほ市】▼7日午前11時35分ごろ、馬場字冬師山の市道。体長約1メートル。仁賀保高原キャンプ場の北東約400メートル。

(住宅地でシカの目撃相次ぐ:北海道)
6日夜、札幌市東区の住宅地でシカの目撃情報が相次いで寄せられ、警察は車や歩行者との接触に気をつけるほか、見つけても近づかないよう注意を呼びかけています。6日午後6時半ごろ、札幌市東区北38条東4丁目の道路でシカ1頭がいるのを近くに住む女性が見つけ、警察に通報しました。さらにこのあと午後7時前にも、数百メートル離れた北39条東7丁目の道路で警察に目撃情報が寄せられました。警察が通報を受けてシカを探したところ、現場近くで一度、シカを見つけましたが、すぐに逃げられて行方は分からなくなったということです。現場は市営地下鉄南北線の麻生駅から東に1キロほど離れた住宅地で、近くには小学校もあります。警察によりますと、この周辺では5日からシカの目撃情報が相次いでいるということで、車や歩行者との接触に気をつけるほか、見つけても近づかないよう注意を呼びかけています。

(民家の裏で子グマが目撃:新潟)
新潟県三条市は8日、7日午前6時頃、同市内の北五百川地内、高野橋付近の民家の裏で子グマが目撃されたと発表した。

(イノシシ4頭の目撃情報:福岡)
福岡南署は9日、福岡市南区老司五丁目4番付近で同日午前4時ころ、イノシシの目撃情報があったとして、メールで警戒を呼びかけた。署によると、目撃されたイノシシは親子4頭(大1、小3)だったという。同署は「イノシシを発見した場合はすぐに110番通報を」としている。

(クマの目撃情報:新潟)
6月9日(火)午後1時20分頃、柿崎区竹鼻地内の国道8号で、クマ1頭を目撃したとの通報が、午後1時25分頃上越警察署にありました。

(相次ぐクマ出没に今度はイノシシ:新潟)
6月9日午後6時10分ごろ、新潟県三条市下田地区の笹岡地内でイノシシ1頭を目撃し、撮影した。場所は千代が丘保育所裏の田んぼで、南東の方へ走って行ったと言う。このところ下田地区ではクマの目撃情報や痕跡情報が相次いでいる。山菜シーズンは終盤だが、まだ山菜採りで下田地区の山へ入る人が多く、クマに襲われることが心配されるが、イノシシもあなどれない。

(ニホンジカ撮影:青森)
青森県十和田市奥瀬生内(おもない)の山中で、川を渡るニホンジカの雌1頭を写真愛好家の男性が撮影した。十和田湖周辺では近年、ニホンジカの目撃が増え、繁殖力の強さから農作物被害や生態系への影響が懸念されている。

(サイクリングロードでクマ目撃:北海道)
5日午後3時半ごろ、札幌市東区東雁来町の豊平川の河川敷で、クマ1頭が目撃されました。警察によりますと、自転車に乗っていた男性が、サイクリングロードから河川敷の草むらに入っていたのを目撃したということです。警察はパトロールをして周辺に警戒をよびかけています。

(住宅街を駆け抜けるエゾシカ:北海道)
7日午後、札幌市東区でシカが出没し、住宅街を走り回りました。警察が注意を呼びかけています。7日午後3時ごろ、札幌市東区北37条東7丁目の住宅街で撮影されたシカです。シカはその後、姿を消しました。札幌市東区では、6日からシカの出没が相次いでいて、警察と札幌市は、8日も付近を警戒することにしています。

(3日連続住宅街でシカ:北海道)
こちら札幌市東区の住宅街でシカの目撃が相次いでいて、近くの小学校では警戒が続いています。住宅街をうろつくシカ、いったいどこからやってきたのでしょうか?札幌市東区の住宅街。の上からひょっこりと顔をのぞかせるのはシカです。7日午後1時半ごろ、この周辺で「シカが徘徊している」と近くに住む人から警察に通報がありました。シカは体長およそ1.5メートルほど。住宅の間をすり抜けるように移動し、その後も午後3時半ごろまで目撃が相次ぎました。目撃者「蹄の音が聞こえたので何かなと思ってパッと見たらシカが。キツネも見たことないしタヌキも見たことないし初めてですね」。東区で3日前から目撃情報が相次いでいるシカ。いったい、どこからやってきたのでしょうか?札幌市の担当者に聞いてみると…。札幌市環境共生担当課・濱田敏裕課長「河川を伝わってやってくることがあります」「北側からだと石狩川西側だと琴似・発寒川が考えられる」「今回どこからかははっきりわからない」「臆病だから人を襲うことはないが刺激すると向かってくることがあるから注意してください」。8日はこれまでのところシカの目撃情報はありませんが、近くの小学校では教師が見守るなか子どもたちが複数で登下校するなど警戒を続けています。

(畑にクマの足跡:新潟)
6月9日午後5時ごろ、新潟県三条市下田地区の院内地内、八木神社付近の畑でクマの足跡が確認された。三条市ではむやみに山へ入ったり近づいたりせず、農作業は外出のときは鈴など音の出るものを身につけるよう呼びかけている。

(クマらしき動物の目撃に伴うパトロール結果[:新潟)
6月9日(火)午前11時頃、安塚区本郷地内でのクマらしき動物の目撃情報に基づき周辺を捜索しましたが、クマらしき動物は発見されませんでした。 付近の方は、今後も十分にご注意ください。

(県内でクマ目撃情報が増加:島根)
ツキノワグマの目撃情報が島根県内で増加傾向にある。県のまとめでは4月は38件で前年同期(26件)の1・5倍。5月以降も各地で相次ぎ、民家近くでの報告もある。県は「初夏は繁殖期で雄の動きが活発になる」と警戒を呼び掛けている。県によると、4月に目撃された38件の内訳は、邑南町8件▽浜田市、吉賀町各7件▽大田市4件▽益田市、飯南町各3件―など。5月の件数は集計中だが、報告が急増している地域もある。邑南町は5月だけで20件の報告を受けた。昨年の4、5月の合計(8件)の2・5倍。江津市も14件(前年同期6件)、浜田市も38件(同38件)と5月に急増した。4月はゼロだった川本町も5月は5件を数え、民家の裏庭にいたケースも。松江市宍道町では5月中、下旬に民家の近くを含む3件の目撃が相次いだ。県鳥獣対策室は「集落の場所をまだ学習していない若いクマが餌を求めてうろついていることも考えられる」と指摘。行楽や作業で山林に入るときは、鈴や笛など音の出るものを身に付け、2人以上で行動する▽出没情報に注意し、危険な場所には近づかない▽屋外に生ごみを放置しない―などと注意を促している。

(クマ被害多発、人間とのすみ分け必要:秋田)
クマの出没や人身被害が秋田県内で近年多発していることを受け、県は今年、中長期的な対策の指針「県野生鳥獣管理共生ビジョン」を策定した。人間の生活圏からクマを遠ざけるための取り組みを強化し、人間とのすみ分けを目指すとしている。県内ではここ数年、クマの目撃件数や捕殺頭数が急増し、住宅街で人が襲われるなどの被害も目立つ。ビジョンは、人口減が進む中で中山間地で暮らす人が減って人間の活動エリアが縮小し、林業や狩猟といった営みも衰えたため、クマに対する人間の側からの圧力が低下したと分析。個体数が増えるとともに人間を恐れないクマが増え、生息域を広げていると指摘した。こうした状況認識を踏まえ、ビジョンは「クマが出没しても何もしない、何も言わない、リアクションしない人の在り方を根本から変えていかなければならない」と危機感を強調。「地域社会が結束して、人とクマがすみ分けながら共に歩む秋田を目指す」と基本理念を掲げた。その実現のための具体的な手法として挙げたのは、▽ゾーニング管理▽クマを追い払うベアドッグ▽学習放獣―など。

(カワウ対策を強化:鹿児島)
鹿児島県奄美大島だけに天然の個体が残り、絶滅の恐れがあるリュウキュウアユが近年、渡り鳥のカワウによる捕食被害によって、個体数の減少が懸念されている。島内5市町村でつくる奄美大島自然保護協議会は2020年度、秋の産卵期に防護網を設置するなどカワウ対策を本格化し、アユの保護の強化を図る。カワウはウ科の大型の水鳥で、奄美へは冬鳥として飛来する。アユの生息状況を調査している奄美リュウキュウアユ保全研究会の専門家らが、飛来するカワウの数が近年増加しているとして、食害によってアユの個体数の減少が懸念されると指摘。アユの捕食被害防止のため、川の水面にテープを張って産卵場を保護する試みを昨年11月に初めて実施し、関係機関によるカワウ対策の体制づくりを呼び掛けていた。カワウ対策は、同協議会のヤジ分会(会長・村田英樹奄美市住用総合支所市民福祉課長)が進めるリュウキュウアユ保護増殖事業の一環。20年度は県の地域振興推進事業でカワウ対策のほか、コイなどの外来種の駆除やアユの個体数調査、保護増殖技術者の育成、小中学生対象の観察会などの普及啓発活動に取り組む。事業期間は3年。総事業費は563万2千円。20年度は島内の自然保護団体に業務を委託し、秋にアユの産卵場となる住用川の下流に防護網を設置するほか、飛来するカワウの個体数の調査を行う。村田会長は「飛来するカワウの数を把握して今後の対策を練りたい。アユの保存には長期的な取り組みが必要。将来的には奄振のソフト事業の導入も検討したい」と述べた。リュウキュウアユは沖縄島にも生息していたが、急速な開発などに伴う生息環境の悪化で1970年代に絶滅し、奄美大島の個体を利用して定着を図っている。奄美大島でも赤土流出などで生息数が減り、環境省のレッドリストで絶滅危惧1A類。県は条例で希少種に指定して保護している。

(野生動物マップ改良、最新の目撃情報共有へ:秋田)
熊などによる獣害を防ごうと県は自然保護課のホームページで公表している「野生動物情報マップ」について野生動物を目撃した市民が、目撃情報を投稿できるよう改良した。同課の担当者は「目撃情報を積極的に寄せてもらえるようになると、出没に関する最新の情報がマップを介して共有できるようになる。人身被害を減らすためにも積極的に利用してほしい」と話している。マップは2017年度から公開されており、ツキノワグマのほかイノシシとニホンジカの目撃情報が動物ごとに異なる色で表示される。これまでは県警に寄せられた情報などをまとめた閲覧専用ページだったが、5月からは目撃者がパソコンやスマートフォンを使って目撃情報を投稿できるようになった。

(ツキノワグマ生息調査:徳島)
四国森林管理局(高知市)は5日、絶滅が危惧される四国のツキノワグマの生息調査を剣山周辺で6月中旬から始めると発表した。高知と徳島両県にまたがる剣山とその周辺の国有林、民有林を調査エリアとしエリア内の33カ所にセンサーカメラを据え付け定点観測。カメラは11月をめどに回収し撮影画像を調べる。環境省の中国四国地方環境事務所(岡山市)、認定特定非営利活動法人の四国自然史科学研究センター(高知県須崎市)との共同事業。定点観測する33カ所にはハチミツが入ったペットボトルを木材にぶらさげて、木材を横にして地面に置く。寄ってきたツキノワグマをカメラに収める。四国森林管理局は1カ所につきカメラ3台を置く。剣山周辺での生息調査は2014年度から実施。19年度はカメラを設置した20カ所のうち10カ所で15頭を確認した。そのうち母親とその子の親子グマは2カ所で計5頭確認され、繁殖が行われていることが分かった。

(カラス撃退装置導入:宮城)
気仙沼魚市場に5日、カラスを追い払う装置が導入された。不安をあおるカラスの鳴き声をスピーカーから流して飛び立たせる機器。水揚げされた魚をつつかれたり、至る所にふんを落とされたりするなど長年の課題となっており、その効果が期待される。音声を流すと、魚市場の屋根などにとまっていた多くのカラスが一斉に飛び立ち、行ったり来たりした。

(湖をスイスイ泳ぐ"クマ"その先に待っていたのは:北海道)
湖面に浮かぶ黒い物体…近づくとクマであることがわかります。クマはこちらの様子を時折うかがうようにして湖岸に向かって泳いでいきます。目撃者:「子グマだ!」。ようやく岸に泳ぎ着いたクマ。体の大きさからまだ子供のようです。崖を上ろうとしますが、突然…。目撃者:「あっ!」。大型のワシに襲われるクマ。その後、何度も頭上からの襲撃を受けます。クマが撮影されたのは別海町の風蓮湖です。6月8日午前9時ごろ、漁師の男性が泳いでいるクマを見つけて船の上から撮影しました。目撃者:「おやじがあれ見れ、というから、見たらクマだった。アザラシかと思ったらクマだった…風蓮湖で見たのは初めて」撮影した人によりますと子グマは何度もワシに襲われながら、最後は藪の中に隠れて難を逃れたということです。

(捕獲された「荒川のシカ」に殺処分の危機:東京)
東京都足立区の荒川河川敷で6月3日、野生のシカ(体長約1.5m)が捕獲された。付近では5月末から目撃情報が寄せられていた。区は地域住民の安全のため、シカの捕獲許可を申請し、都がそれを認めた。シカが河川敷から市街地に出れば、道路で車や人にぶつかるおそれがあったからだ。「シカは大きいし、動きが早いし、飛び跳ねるんです」(区の危機管理部)。捕獲されたシカは、区の施設で一時保護されている。愛らしいシカの様子が各メディアで報じられたこともあってか、「引き取りたい」との問い合わせも届いているが、区職員の表情は浮かない。「一般のかたに渡してはいけないと都から指導を受けていて、お断りしています。引き取り手募集などの記事が出ていましたが、取材先に意図がうまく伝わらなかったかもしれません」。今後は「殺処分の可能性も否定できません」とのこと。一般人がペットとしてシカを飼うことはできないのだろうか。東京都の自然環境部によれば、野生鳥獣のシカは生態系被害や農作物に被害を起こす「害獣」として扱われている。「鳥獣保護管理法や、環境省の基本指針によって、愛玩を目的とした野生生物の捕獲は認められていません。今回のシカについても、一般人によるペットとしての飼育は認められません」。「野生のシカは適切な生息数に調整しています。かわいいので、助けてあげたいというかたの気持ちもわかりますが…。殺処分という結末になってもご理解いただければと思います」。区では捕獲と並行して、動物園で引き取ってもらったり、山に放したりすることも考えていた。しかし、どちらも実現しなかった。山林を持ついくつかの自治体に打診したが、「駆除対象なので山に放されるわけにはいかない」と断られたという。動物園で引き取れないのは「野生のシカは檻に入れられると、檻に激突して自傷行為をすることも。また、病気を持っていた場合、飼育動物に感染するリスクもある」などの理由からだ。足立区では、2019年秋に現れた野生のイノシシも捕獲され、殺処分となった。

(荒川河川敷のシカ、動物園へ:千葉)
東京・足立区の荒川河川敷で3日に捕獲され、同区内の施設に一時保護されていた野生のシカが8日、千葉・市原市の動物園「市原ぞうの国」に引き取られた。今後は同園で飼育される。足立区がシカの引き取り先の動物園を探していたところ、同園が5日に相談を受け、同日中に引き受けることを決断。土日を経て、この日午前に移送された。引き取り手がない場合は殺処分の可能性もあっただけに、同園は「シカの命を守るため、引き受けさせていただきました。『ケープくん』と名付ける予定です」とコメント。名前は坂本小百合園長が「エスケープ(逃げること)してきた子だから、ケープくんね」と即決したという。シカは体長約1・5メートルのオス。3日の捕獲後、足立区には「(個人で)シカを引き取りたい」「なぜ山に帰さないのか」など、殺処分回避を求める電話やメールが殺到した。しかし、鳥獣保護管理法で野生動物をペットとして飼養することは違法とされ、害獣であるシカは野生に返すこともできないといい、同区は対応に頭を悩ませていた。野生のため病気を持っている可能性もあり、引き取るのに難色を示す動物園もあったという。市原ぞうの国は、野生のシカを引き取るのは初めてだが、今後2週間程度かかるとみられる検疫をしっかり行い、性格なども見極めた上で一般公開の時期や方法を検討。公式ホームページで発表する予定だ。同園は新型コロナウイルス感染拡大の影響で4月13日から46日間臨時休園。動物たちの暮らしの維持費として月約2000万円が必要といい、応援支援金を募りながら、5月29日から時間を短縮して再開している。ケープくんについて担当者は「人間を怖がったりしないので、足立区で大切に保護されていたのだと思う。ゾウや他の動物たちのように、お客さんからエサをもらうなどして触れ合ってもらえたらいいですね」と話した。

(イノシシ被害相次ぎハナショウブが激減:福井)
福井市の大安禅寺ではハナショウブが見ごろを迎え、今年はイノシシの被害で花の数は10分の1に減っている。大安禅寺の花菖蒲園では1000株のハナショウブが見ごろを迎えていて、赤紫や黄色など色とりどりの花が美しさを競い合うように咲いている。大安禅寺では毎年60種類1万株のハナショウブが参拝客を楽しませてきたが、去年の秋にイノシシに球根を食べられる被害が出て花の数は10分の1に激減。新型コロナウイルスの感染予防で、花を観賞する際にはマスクを着用するよう協力を求めていて、見ごろは6月下旬まで。

(「クマ」と距離保って!:福島)
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除され、登山や山菜採りなどで入山する人が増えている。一方で今月に入り、クマは活動期を迎えた。外出自粛が呼び掛けられた期間は、クマの目撃件数は減少傾向となったが、今後入山者が増えることでクマによる被害増加も懸念されることから、県などは「身を守る対策をしてほしい」と注意を呼び掛けている。県によると、県内で今年1~5月に県警に寄せられたクマの目撃件数は78件で、前年同期比で34件減少した。ただ、県自然保護課は「クマの生態系が短期間で大きく変わったということではない。事前に入る山のクマ情報を集めたり、クマよけスプレーを用意するなどの対策を取ってほしい」と訴える。クマは例年、冬眠明けの春先から目撃され始め、5~7月にかけ、山中や川沿いで目撃情報が相次ぐ。餌となるブナやドングリが不作だったり、食物生育の遅れなどで山に食物がない年は特に、餌を求めて人里に下りてくるクマも多いとされる。2日には福島市松川町の民家で玄関土間に置いてあったネコの餌を食べていたクマが目撃された。例年、生息地に近い山奥に登山や山菜採りで人が入り目撃や被害に遭うことが多い。5月29日には西会津町の木地夜鷹山(きじよたかやま)を登山していた50代男性がクマに襲われ、軽傷を負った。男性は熊鈴を着けていたが、背後から襲われたという。今年の県内でのクマの人身被害は初めてだった。夏山シーズンを迎え、県をまたぐ移動や観光なども徐々に増える見込み。観光客をはじめ、土地勘のない人がクマの生息地の山林に近づく機会が増えることが予想される。県自然保護課の担当者は、クマの生態について「臆病な性格で、驚くと暴れたり、凶暴化してしまう」と解説。生息地に近づく際には「音を発するなどで人の存在を示し、出合う前のクマに気付かせることが大切だ」と強調する。西会津町は、ケーブルテレビなどでクマへの注意を呼び掛けている。町鳥獣被害対策専門員の荻原謙介さんは「背丈の高いやぶなどには注意し、スクールゾーンや観光地近くにあるなら草刈りをするのが良い」と話す。今月はクマが食べるクワの実が熟してくる時期にあたる。荻原さんは「クワの実はクマが食べるので気を付けてほしい。生ごみなどはクマが農作物の味を覚えてしまうので、適切な処理をしてほしい」と話す。

(珍しい白いキジ撮影:岩手)
久慈市夏井町で、会社員石崎雅人さん(30)=同市長内町=が珍しい白いキジを見つけ、撮影した。石崎さんは「白いので最初はニワトリかと思ったが、近づいたらキジだった」と驚いている。石崎さんは6日、夏井地区の畑を歩いている珍しいキジを発見。8日午前9時に再びカメラを持って訪れ、写真に収めた。日本野鳥の会青森県支部の関下斉支部長によると、通常は出ないはずの白くなる遺伝情報がごくまれに発現する白変種の雄とみられる。遺伝子異常が原因のアルビノとは異なるという。地元では複数羽を見たという目撃情報も。畑の近くに住む男性(74)は、11年前に目撃してから観察を続けており、1カ月前には雌の個体も見たという。古くから吉兆の前触れとされる白いキジ。男性は「子や孫のように大切にし、成長を見守っていきたい」としている。

(シカ肉の消費拡大へ、学生向けに肉処理インターン事業:北海道)
道は本年度、エゾシカの有効活用を進めるため、高校生や大学生に食肉処理を体験してもらうインターンシップ(就業体験)事業を行う。シカ肉はジビエ(野生鳥獣肉)として人気が高まっているが、食肉処理されるのは捕獲数の4分の1にとどまる。道は事業により食肉処理の担い手を育成して処理量を増やし、消費拡大につなげたい考えだ。インターンシップは、道が適切な衛生管理を施していると認証した食肉処理施設を運営する業者1社に委託して行い、道の「エゾシカ衛生処理マニュアル」をもとに実際に解体作業を体験してもらう。夏休み期間に道内の施設1~2カ所で数日間の泊まり込みで行い、1カ所当たり数十人の参加を見込んでいる。

(ジビエ有効活用助成先に3事業者:岡山)
県は5日、ジビエ(狩猟肉)の有効活用のため、県内で捕獲したシカやイノシシを活用した加工品開発、販路開拓などに取り組む3事業者を本年度の助成先として決定した。利活用促進事業に14事業者から応募があり、創意工夫や実現性などを基準に審査。土産にも最適なジビエ料理の開発をするプレヴナン(岡山市)▽ジビエの家庭消費促進に向けたレシピ動画を作成するミナミ(新見市)▽鹿革を使ったクラフトキットを作るLODES(美作市)―の3事業者を選んだ。70万円を上限に、必要な経費を全額補助する。同事業は2017年から始まり4回目。県によると、シカ・イノシシの18年度捕獲数は計3万7578頭だが、活用率は1割未満という。

(民宿が解体処理施設を開設:長野)
害獣として駆除されたシカの肉を有効活用しようと、豊丘村神稲の農家民宿ひがしが、シカ肉をはじめとするジビエ(野生鳥獣肉)の解体処理施設「伊那谷ジビエ」を敷地内にオープン、インターネットで販売を始めた。ひがしを営む壬生紘彰さん(38)は「経営を軌道に乗せ、同様のジビエビジネスを全国に広げたい」と意気込む。壬生さんは、十六年前に埼玉県から祖父の暮らす豊丘村に移住、二〇一二年にひがしを開いた。食材の地産地消にこだわる中で、同村でも年間百六十頭以上が駆除されるシカの肉に自然と興味を持った。「移住して初めて、シカが駆除され、多くが穴に埋められてしまうと知った」という壬生さん。食用として一般に広げようと決意し、わなにかかったシカを銃で仕留めて解体するために狩猟免許を取得。今年三月、ユニットハウスを改良した解体施設を自費で完成させた。保健所の指導のもと工夫を重ね、費用は四百万円に抑えた。村内外で仕留めたシカを運び込み、特注の設備で処理する。一時間以内に血抜きと内臓処理を済ませることで、臭みのない肉に仕上げる。

(捕獲された野生動物を活用:兵庫)
兵庫県の淡路島で農業の被害を防ぐため捕獲された野生動物を使ったジビエ料理のメニューが話題を呼んでいます。洲本農林水産振興事務所の主催で3月に開かれた発表会では、家庭で作ることができるジビエのメニューをテーマに郷土料理を研究する市民グループ「美菜恋グランマ」などが参加しシカやイノシシの肉を調理しました。淡路島では一年間でおよそ3000万円の野生動物による農業被害が報告されています。被害防止などのため年間およそ2700頭のシカやおよそ6000頭のイノシシが捕獲されていますが、そのほとんどが山の中に埋められているということです。発表会では捕獲された動物を無駄にしないため、イノシシ肉を使ったカレーやシカ肉のミートボールなどのメニューが紹介されました。メニューのレシピを掲載したパンフレットが完成し、6月から道の駅や観光案内所などで配布されています。

(子育てとの両立、手本に)
ダーン――。東京五輪クレー射撃代表に内定した中山由起枝さん(41)が散弾銃を構え、飛び出す標的を狙い撃つ。これまでの競技生活を長女の 芽生めい さん(18)と二人三脚で歩んできた。元々はソフトボールの捕手。強豪の埼玉栄高で主将を務め、全国高校総体準優勝とMVPに輝いた。ソフトの有力大学や実業団からスカウトが相次いだ。その中に、日立建機という聞き慣れない会社があった。「クレー射撃部の創部のため、捕手としての動体視力と瞬発力を見込んで」という。何度断っても足を運んでくる担当者の情熱にほだされ、入部を決めた。初めて発砲した時、音と体にかかる反動の大きさに衝撃を受けた。練習方法や体調を自分で考え、管理する個人競技の特性に、ソフトとは違った魅力を感じ、のめり込んでいった。

(花形記者はなぜ「ハンター」になったのか?)
新聞記者には、やや風変わりな人物が少なくない。本書『アロハで猟師、はじめました』(河出書房新社)の著者、近藤康太郎さんもその一人だ。東京から地方に移り住み、記者生活のかたわら米作りに挑戦、さらに狩猟にまで手を広げている。本書はその体験記、というわけだが、内容は単なる体験記にはとどまらない。生き物を殺すということはどういうことか。いのちとは、人間とは何か。文明とは・・・。人類史をさかのぼりながら哲学的思索を深めている。それが本書のもう一つの読みどころだ。近藤さんは1963年生まれ。東京・渋谷で育った生粋の都会っ子だ。アロハシャツを好む。朝日新聞社入社後、「AERA」編集部、文化部、ニューヨーク支局、長崎県諫早支局などを経て、現在大分県日田支局長。著書に『朝日新聞記者が書いた「アメリカ人アホ・マヌケ」論』(講談社+α新書)、『リアルロック』(三一書房)、『おいしい資本主義』(河出書房新社)など。共著に『成長のない社会で、わたしたちはいかに生きていくべきなのか』(徳間書店)がある。花形の文化記者であり、海外勤務も経験した近藤さんはなぜ田舎記者に転身したのか。それは単純な理由からだ。出版不況で、書籍が売れない。雑誌も消える。新聞社も将来どうなっているかわからない。しかし、書く仕事を続けたい。そのためには、自分で食うぶんぐらいの米は、自分でつくれるようにしたい。そう思ったのがきっかけだ。地方への転勤希望を出し、土地カンもなければ、まったく知り合いもいない長崎県の諫早に赴任。そこで休耕田を借りて毎朝1時間の作業で米作りを始めた。2014年のことだ。その様子を断続的に朝日新聞全国版の生活面で報じたところ、これが本人も予想しなかった大反響。どんどん深みにハマった。農山村では野生の鹿やイノシシが増え、獣害が広がっている。近藤さんの田んぼ周辺の農家も悩んでいる。そこで、ご近所のお役に立とうと、第一種銃猟免許や銃所持許可を取得、「鉄砲撃ち」にもなる。地元の有害鳥獣駆除事業者にもなった。本書でいくつか驚いたことがあるが、一つは銃の免許を取るのが結構大変だということ。技術的なことはもちろん、法令の試験もある。加えて、本人の面接はもちろん、職場や近所の聞き込みも行われ、素行が調査される。銃と銃弾の保管庫はそれぞれ別の部屋にするとか、細かい規制がある。近藤さんは、以下のように結論付ける。「国家は本質的に『暴力の独占装置』という面を持つ。だから国家は、国家以外が暴力=武具を持つことを極端に恐れるし、禁じることになる」「警察の銃管理が、極めて厳重かつ細心で、規制だらけということの底流には、暴力の独占という、国家の無意識的な生存本能が働いている」。猟師は「縄張り」が財産だという。苦労して猟銃免許を取得しても、初心者はどこでどうやって何を撃てばいいのか、それが皆目わからない。簡単には教えてもらえない。なぜかと言えば、猟師はみなライバル。けものの通り道や、鴨やキジがえさを食う場所、シカが山にこもって寝る場所など、経験のある猟師は知っているが、それは長い時間をかけて蓄積した自分だけのデータベース。地元の猟友会会長に相談すると、「3年は弁当持ち」だと言われた。雑用係をやれというのだ。諫早干拓地は全国でも1、2を争う鴨の猟場だ。銃を手にした近藤さんは真冬の夜明け前、毎日のように足を運んだ。しかし、鴨は決して射程内には近づいてこない。素早く姿を隠す。近藤さんの動きを察知しているのだ。せっかく苦労して免許を取得したのに、あまりに情けない。空に向けて空砲の一発でも打ちたい衝動に駆られたという。その後、幸運にも狩猟の「師匠」が見つかる。60代後半。海辺でアウトドアショップをやっている人だ。狩猟歴40年以上。国内はもちろん海外にも遠征している。銃の構造や扱いは銃砲店以上に詳しい。人づてに紹介され、教えを受ける。師匠の教育は、鴨から始まり、大型獣にまで広がる。必要に迫られて、近藤さんは罠を使って猟をする「罠猟免許」も取った。本書のハイライトは、仕留めた鹿にとどめを刺し、持ち帰って解体するシーンだ。ふだんから近藤さんが何かと面倒を見ている他社の若手記者らに手伝ってもらう。現場から鹿を軽トラックで運んでくるだけでも一苦労だった。ガレージが簡易解体場に早変わり。ブルーシートを張って、作業が始まる。まず、鹿の血抜き。そのあと、みぞおちにナイフを入れ、下腹部に向かって薄い皮一枚だけを剥ぎ取る。さらに腹を裂き、恥骨を小ぶりのノコギリで切る。そして内臓を順に取り出す。鹿の体を上下さかさまにし、後ろ足を天井からぶら下げて首を切り落とす。血みどろの仕事だ。「ライター稼業を一生続けるために朝だけ百姓をしようと、東京から地方に飛んだのは五年前のことだった。そのとき、よもや自分が、血まみれの鹿の頭を両腕に抱きしめているとは、想像もしていなかった」「しかしこれが、これこそが人生ではないのか。五年後の自分が、まったく予想もしていなかったものになる。変えられてしまう。五年後の自分の姿が想像できない。これが生きる醍醐味でなくてなんであろう」。新聞記者になって本も出版した。一時は海外にも住んだ。人生はそれなりに変化があった。しかし、猟師ほど自分を変えた体験はなかった、別の自分になってしまった、とつぶやく。これはもちろん、生き物の命を奪う、ということに起因する。「アロハで猟師」は新聞でも一部連載していたので、読者から批判もあったという。では、狩猟は悪で、家畜の肉を食うことは善なのか。養豚場の雌豚は、向きも変えられないような狭い檻に押し込まれ、繁殖期をすごす。産卵鶏のオス雛は、性別が分かると直ちに生きたまま機械ですりつぶされ、他の動物のえさになる。猟師になったことで、命の重さを自分の手で抱き上げて実感する。生と死について、以前よりも深く考えることが多くなったという。本書ではドストエフスキーから始まって、ニーチェ、ボードレール、大岡昇平、太宰治、金子みすゞらの言葉が引用されている。田舎暮らしで起きた予想外の変化についても強調されている。これまでの都市生活では、モノは買うものだった。ところが、田舎では物々交換が可能だ。近藤さんも、収穫した米や獣肉を、商品として売るわけではない。知り合いにおすそ分けすると、後から別のモノで返ってくる。すべてのモノは商品であり、貨幣が媒介し、値札が付いていると思い込んでいたら、そうではない社会がまだ残っていた。米作りや狩猟が近藤さんに教えた予想外の快感だった。要するに、自分が労働し、生産した結果が、自分の目に見える範囲で等価の価値に交換される。近藤さんの「米」も「獣肉」も、その流通に市場が介在していない。だから心地よいというわけだ。本書にはマルクスも引用されているが、評者はマルクスの「疎外論」を思い出した。資本主義社会では、すべてが商品になり、生産した人間=労働者は疎外される――。近藤さんの労働は、「疎外」を免れているからこそ心地よいのかもしれない、と思った。

(伊予銀行が副業解禁、趣味生かし地域貢献:愛媛)
四国最大手の伊予銀行は4月、副業を全従業員を対象に認める制度を導入した。個人のスキルアップや人脈作りをはかるとともに、趣味や特技を生かして地域貢献をはかるのが目的。学生の採用活動で銀行の人気が以前よりも低下していることから、企業イメージ向上につなげる狙いもある。情報漏洩や利益相反などの観点から副業を解禁する地銀はまだ少なく、四国では初とみられる。絵画や狩猟など当初想定していなかった提案もあり、注目を集めそうだ。「自作絵画の販売や絵画教室を開催したい」。そう話すのは、伊予銀行営業本部本部統括の長野雅彦さん。創作時間は出勤前や帰宅後が主で、水彩や油絵など扱う画材は幅広い。近代日本美術協会の公募展で2018年にクリティック賞を受賞。現在は同協会の運営委員も務める腕前だ。これまで自作の絵画を取引先との関係づくりに生かしてきた。例えば愛媛県内のある船主には、就航を記念して贈った船の絵が船内に飾られるなど喜ばれた。長野さんは「どうやったら相手に喜ばれるか、価値を高められるかを考える。取引先の業績を伸ばすために知恵を絞る本業に通じる」と強調。今後はギャラリーでの販売も目指す。愛媛では地域を題材にした展示会など、絵画を通じた魅力発信の取り組みも多い。長野さんも積極的に参加し、「絵筆を通じた地域おこしに貢献したい」と思い描く。副業解禁に伴い、同行は就業規則を改定した。人事部が活動内容などの申請を受け、特段の問題がなければ、基本的に承認する方針だ。実際の活動実績や収入額などの報告は不要で、毎月の活動時間のみ報告を求める。本業の残業時間との合計で月45時間以内の活動を認める。カメラマンなど趣味性が高く長時間を要する副業については、超過分をプライベートの時間としてカウントするなど、活動に支障がないように柔軟に対応する。業務時間内は禁止だが、就業前後など平日の活動も認める。伊予銀が解禁したのは「個人事業主型」の副業。企業と雇用契約を結ぶ「雇用型」は禁止する。これは現状で労務管理に関する指針がなく扱いが難しいためだという。

(熊の目撃情報:宮城)
10日午前8時頃、登米市迫町新田字外沢田地内(大浦行政区)で熊の目撃情報がありました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、9日午後5時20分ごろ、利府町春日山下付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午後4時40分ごろ、栗原市栗駒片子沢外鳥屋にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後6時20分ごろ、仙台市青葉区上愛子折葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、9日午後4時ごろ、利府町沢乙唄沢付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、9日午前7時ごろ、色麻町平沢南山付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、8日午後3時50分ごろ、色麻町黒沢北條付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、8日午前10時8分ごろ、富谷市西成田南田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
丸森町によると、6日午後5時30分ごろ、丸森町大内高田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、6日午前8時ごろ、栗原市築館八沢新岩ノ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、5日午後3時ごろ、色麻町平沢早坂西付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、5日午前11時50分ごろ、色麻町黒沢北條付近にクマが出没しました。

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(捕獲野生イノシシのCSF(豚熱)検査結果:埼玉)
県内で5月16日~5月26日までに捕獲した野生イノシシ5頭について、6月4日にCSF感染確認検査を実施したところ、下記のとおり2頭が陽性と判定されました。この結果、県内でCSF陽性となった野生イノシシは、合計92頭(検査対象882頭)となりました。なお、小川町で新たにCSF陽性イノシシが確認されました。

(ボーガンで母親ら撃つ、2人死亡:兵庫)
4日午前10時15分ごろ、兵庫県宝塚市安倉西の住宅で「耳に矢が刺さった女性が助けを求めている」と近所の人から119番があった。県警によると、女性2人が死亡し、2人がけが。県警は住宅内でボーガンを撃った疑いがあるとして、殺人未遂容疑で現場の家に住む大学生野津英滉容疑者(23)を現行犯逮捕した。捜査関係者によると、死亡したのは野津容疑者の40代の母親と70代の祖母とみられる。弟ら親族も負傷した。被害者の1人が隣の家に助けを求めた。現場は中国自動車道宝塚インターチェンジ近くで、家電量販店や工場が軒を連ねる県道から西に入った場所。

(役場付近でクマ捕獲:山形)
3日午後0時40分ごろ、飯豊町椿の町役場付近で、クマ1頭が捕獲された。特徴から、町役場周辺で先月28日から目撃されていたのと同一個体で、皮膚の状態などから感染症にかかっているとみられる。獣医師が治療を行い、その後、動物園などの施設に送るか山に帰すかを検討するという。町によると、クマは体長約80センチのツキノワグマで、3~4歳のオス。ふた付きの側溝内にいたところを獣医師が麻酔銃で眠らせて捕まえた。2日夜に、パトロール中の長井署員が側溝に入るクマを目撃し、行動を制限しようとふたの隙間の複数箇所に鉄筋の棒を差し込んでいた。3日午前中に確認した際、棒が曲がっており、クマは側溝内の別の場所に移動していた。他の野生動物への感染症拡大防止のため、治療するという。町の担当者は「被害がなく、確保できてほっとしている」と話した。

(クマ、ネコの餌食べる:福島)
2日午前4時ごろ、福島市の民家で住民の70代男性がクマ1頭を目撃、近所の住民を通して福島署に通報した。同署によると、クマの体長は約80センチ。玄関土間に置いてあったネコの餌を食べていたが、男性に気付いて逃げたという。

(シカ、サッカーゴールで捕獲:東京)
荒川周辺で、5月末以降目撃が相次いでいた野生のシカが3日、東京都足立区の河川敷で警視庁千住署員らに捕獲された。区はシカを一時的に預かり引き取り手を探している。見つからなければ殺処分の可能性もあるという。署によると、3日午前に署員らが約40分間かけて、同区千住曙町付近のやぶの中にいたシカを誘導し、サッカーゴールの網を使った捕獲に成功した。区によると、シカは雄とみられ体長約1・5メートル。害獣のため野生にかえすことはできない。区は複数の動物園に引き取りを打診したが、野生動物が持つ病気が園内の飼育動物に感染する恐れもあるとして、断られたという。担当者は「引き取り手が無いままだとかわいそうだが殺処分になる可能性もある」としている。

(クマ目撃:石川)
3日午前、金沢市の卯辰山山麓寺院群でクマ1頭の目撃情報が4件相次いだ。同じクマとみられ、金沢東署員が山の上町1丁目の日蓮(にちれん)宗本法寺の境内で発見、署員や石川県猟友会のメンバーらが取り囲み、午後1時現在、捕獲の準備を進めている。規制線は半径50メートル以上に広がり、朝からの大捕物に寺院が立ち並ぶ住宅地は騒然とした。金沢市によると、クマは体長1メートルほどで、今回の騒動による、けが人はいないとみられる。最初の目撃情報は午前6時25分ごろ、山の上町の小坂神社の参道で参拝客が見つけ、神社を通じて市に通報があった。その後、300メートルほど離れた同所の道路や隣接する東山2丁目で目撃が続いた。市職員や金沢東署員らが現場に急行、付近を捜索したところ、午前10時ごろ、本法寺の境内の木にいたクマを見つけた。本法寺は森山町小から約170メートル離れた場所で、同小の児童約290人は集団下校した。周辺は市の卯辰山麓重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に選定され、近くにひがし茶屋街がある。同署は寺周辺を立ち入り禁止とし、県職員が麻酔銃を撃つ準備を進めた。周辺では「近寄ったら危ないよ」「クマ、どこにいる」などの声が聞こえ、物々しい雰囲気に包まれた。住民によると、クマは木を上り下りしているという。現場付近に住む70代女性は「卯辰山が近く、下りてきたのかな」と話し、散歩していた主婦(76)は「こんな近所に出てくるなんて」と驚いた。石川県によると、今年の県内のクマ目撃情報は6月1日時点で50件(前年同期56件)で、金沢市内では6件(同15件)となっている。

(クマ、寺で捕獲:石川)
金沢市の観光地であるひがし茶屋街近くで3日朝、クマの目撃情報が相次いだ。クマは寺に逃げ込み、約3時間半後に捕獲。けが人はなかった。市森林再生課によると、クマは3歳くらいの雄で、体長1メートル、体重35キロ。午前6時25分ごろ、同市山の上町の小坂神社付近での目撃情報が市に寄せられ、その後も付近で目撃が続いた。午前10時ごろ、山の上町の本法寺の木の上にいるクマを巡回中の金沢東署員が発見。住宅街であることから慎重に作業を進め、午後1時過ぎに県白山自然保護センターの職員が麻酔銃を発射し、命中。さらに吹き矢を2発放ち、木から落ちてきたところを捕獲された。

(中心部にイノシシ出没:徳島)
2日夜、徳島市の中心部にイノシシが出没し車とぶつかる事故も起きました。3日は、これまでのところ、目撃情報はありませんが、警察がパトロールを行って周辺の住民に注意を呼びかけています。警察によりますと、2日午後11時前から、徳島市城南町など市内中心部の住宅地でイノシシの目撃情報が相次ぎました。イノシシは体長60センチほどで、大道4丁目の交差点では軽自動車と出会い頭にぶつかる事故も起こしたということです。車は、バンパーの一部が破損しましたが、運転していた70代の女性にけがはありませんでした。警察によりますと、イノシシは2日の午後11時半ごろに眉山の方向に走っていく姿が最後に目撃されているということです。イノシシの出没を受けて、3日、現場近くでは、小学校の下校時間にあわせて警察がパトロールを行いました。住民に対して、イノシシを目撃しても近づかないよう注意を呼びかけています。イノシシが目撃された場所に近い「徳島市新町小学校」の熊山剛教頭は、「イノシシが出たことに子どもたちは少し驚いているようだった。子どもの安全が一番なので、学校としてもイノシシを見つけても近寄らず、大人に連絡するよう指導していきたい」と話していました。

(住宅街にアライグマ:兵庫)
1日午前5時20分ごろ、兵庫県西宮市野間町の野間公園横の溝にアライグマがいるのを新聞配達をしていた神戸新聞西宮北口専売所の室岡勧所長(64)が見つけて写真に収めた。室岡さんは「ここで出合うとは思わなかった。かわいい顔をしていたのでシャッターを切った」と振り返る。愛らしい顔をしているが、農作物を荒らしたり空き家に侵入したりする厄介者。西宮市農政課によると市内全域で生息が確認され、被害を受けた人には条件付きで捕獲箱を貸し出している。同課は「見掛けても近寄らず、えさをやらないで」と呼び掛ける。

(クマの目撃相次ぐ:北海道)
3日午前、夕張市の住宅や商店が建ち並ぶ地域でクマが相次いで目撃され、警察や市が注意を呼びかけています。3日午前11時前、夕張市南清水沢で道道をクマが横断しているのを通りかかった人が目撃し、警察に通報しました。さらにこの直後、300メートルほど離れた場所でクマが国道の路肩を歩いているところが目撃されたほか、最初に目撃されてからおよそ20分後には夕張高校のすぐ近くの道を歩いているのが目撃されたということです。けが人や農作物などの被害はありませんでした。警察によりますと、目撃されたクマは体長1.5メートルほどでいずれも同じ個体とみられ、夕張高校の西側にある山に向かったということです。現場は住宅や商店などが建ち並ぶ地域で近くには小学校や中学校もあり、各学校では3日は集団下校して、4日も集団登校することにしています。警察は見回りを強化しているほか、市が注意を呼びかけています。クマを目撃した女性は「国道の路肩をクマが走っているのを見ました。店のお客さんとクマがはちあわせしたので襲われるかと思いました。何もなくてよかったです」と話していました。

(イノシシ泳ぐ珍映像撮影:佐賀)
あの獰猛(どうもう)な動物が泳ぐ珍しい映像が撮影されました。海上をよく見てみると、水面付近を泳ぐ動物の姿が。尻尾を愛らしくフリフリしています。泳いでいたのは獰猛な性格で知られるイノシシです。この様子は先月30日、佐賀県の伊万里湾で舟釣りをしていた男性が撮影しました。海上でも猪突猛進。幸い船への衝突は免れましたが、男性が目撃しただけでもイノシシは少なくとも300メートル以上、泳いでいたということです。その後、イノシシは近くの島に上陸して疲れも見せずに足早に姿を消しました。

(クマの足跡見つかる:宮城)
国営みちのく杜の湖畔公園(宮城県川崎町)は3日、環境学習などに利用してもらう里山地区でクマの足跡が見つかったため、当面、同地区を臨時閉園にすると発表した。遊具などがある南地区、キャンプ場がある北地区は見回りを強化して営業を続ける。管理する東北地方整備局東北国営公園事務所によると、2日午後、巡回中のスタッフが湿地や木道で約10センチの足跡を発見。3日朝に地元の猟友会や川崎町職員がクマの足跡だと確認した。

(クマ、小学校周辺で目撃 :石川)
4日朝、金沢市内の住宅街でクマが目撃されました。猟友会などが捜索しましたがクマは見つかっていません。「金沢市小立野1丁目の住宅街です。クマはこのあたりで目撃され、浅野川が流れる方向に逃げていったということです」。クマが目撃されたのは金沢市小立野1丁目の「県警察学校」近くの路上です。4日午前5時すぎ、通行人から「クマを見た」と通報がありました。クマは体長が1メートルほどで子グマとみられています。「こんな感じでヒューっと突進した感じ」。警察や猟友会などが付近を捜索しましたが、クマは見つかりませんでした。現場周辺には2つの小学校があり、4日は集団下校するということです。

(またクマ、消防本部近く:青森)
3日午前9時半ごろ、青森県三沢市三沢上屋敷の廃棄物処理業「ループ」の敷地内にクマ1頭がいるのを同社従業員が目撃し、市や三沢署、市消防本部に通報した。現場は市消防本部から約200メートルの場所。同日午後1時40分ごろにも最初の現場から北東約1キロ離れた所で見つかった。被害は確認されていない。

(高校でクマ目撃相次ぐ:宮城)
3日午前9時半ごろ色麻町の加美農業高校で教員が敷地内にいたクマ1頭を発見し警察に通報した。体長約60センチのツキノワグマとみられる。高校では先月29日ときのうにもクマが目撃され、通学路に教員を配置して登下校時の見守りを強化している。

(カルガモ一家をカラスから救出:青森)
弘前市の津軽藩ねぷた村(中村元彦理事長)で3日、カラスに襲われていた生後間もないカルガモのひなを、敷地内庭園「揚亀園」に職員が誘導した。カルガモ一家は庭園の池に落ち着き、7月下旬~8月上旬に巣立つとみられる。同施設によると、隣接する亀甲町広場でふ化したばかりとみられるカルガモのひな9羽と母鳥がおり、ひなは数羽のカラスに襲われていたことから、職員が数人がかりで親子を誘導。移動する母鳥の先で板を掲げ、隠れ場所の多い揚亀園まで無事に「案内」した。池に移った手のひらサイズのひなたちは母鳥が見守る中、水草の間をちょこまか動き回ったり、のんびり日光浴したりとリラックスした様子。給餌などで「子育てサポート」するスタッフ坂本羊子さんは「ひなが育つのはあっという間。巣立ちまで優しく見守ってもらえれば」と話した。

(人里近くヒグマ出没相次ぐ:北海道)
ヒグマの出没が、旭川市内とその近郊で相次いでいる。市によると、5月末までの出没件数は昨年度は1件だったが、本年度は7件に増えた。専門家は「生息数がここ30年で倍増し、人里に近づく個体が目立つようになった」と指摘する。行楽シーズンを迎え、山に入る際は単独行動を避けるなど、注意を呼び掛けている。旭川市と比布町にまたがり、カタクリの群生地として知られる突哨山。5月30日午後1時ごろ、遊歩道に設置された自動撮影カメラに、クマ1頭が写った。カメラは指定管理者として環境保全に取り組むNPO法人もりねっと北海道(旭川)が設置した。クマは体長1メートル、体重100キロほどで、3~4歳の若い雌とみられる。両市町は4カ所の入山口を即日閉鎖。解除の見通しは立っていない。

(シカ食害、農家の6割で:北海道)
喜茂別町でシカによる食害が深刻化している。町によると2019年度は町内の農家の6割が被害に遭い、被害額は前年度比約40万円増の約640万円に上った。同年度のシカの駆除頭数は197頭と2年前に比べ約2・8倍に増えたものの、シカの個体数が急増しており食害は減らない。町の猟友会はハンターの少なさが課題で「このままでは農家を守れない」とハンター確保へ公的な支援を訴えている。「食害は、ここ10年増え続けている。昨年は50万円分もシカに食われた」。町双葉の農家松田薫さん(69)は種まき前の畑を眺め、ため息をついた。昨年は特に小豆の被害がひどく、畑をすべてシカに食い荒らされて収穫はゼロだった。

(ヌートリア被害が倍増:山口)
イノシシやシカなど野生鳥獣による昨年度の山口県内での被害状況がまとまり特定外来生物のヌートリアによる被害が前の年度の倍近く増えていることが分かった。県によると、昨年度の野生鳥獣による農林業への被害額はおよそ4億3600万円と前の年度より8%減少した。このうちイノシシの被害額は2億400万円と、被害額全体の4割を占めているものの過去10年間で最も少なくなっている。またシカによる被害額は8800万円、サルによる被害額は7500万円となっている。長門市などで被害が発生している特定外来生物のヌートリアについては被害額がおよそ500万円と前の年度と比べ倍近く増え捕獲頭数も山口市を中心に200頭あまり増えている。県では今年度予算からヌートリアの被害対策を新たに追加していて、今後、生息域や生態について調査を進めることにしている。

(JR東日本盛岡支社、動物との衝突による輸送障害のデータを発表:岩手)
JR東日本盛岡支社は、2019年度中に管内で発生した動物による輸送障害に関して、動物別・線区別のデータを発表した。2019年度に盛岡支社管内で発生した動物による運行遅延は523件で、そのうちの80%に相当する419件が鹿、10%に相当する54件がカモシカが原因となっている。動物との衝突では、1件あたり平均15分程度の遅れが発生しており、中には遅れが30分以上となるケースも9件あったという。線区別に見ると、ニホンジカ・カモシカとの衝突は、山田線で212件、釜石線で195件発生しており、他の線区と比較してもきわめて多発している状況にある。次いで衝突件数の多い大船渡線では21件だった。同社は、ライオンの糞から抽出した成分を含む忌避剤の散布や、侵入防止ネットの設置などの対策を引き続き行うとしている。

(電柱、電線をAI点検:富山)
北陸電力グループは年度内にも、電柱や電線の点検にAI(人工知能)を導入する。停電の原因となるカラスの営巣や、送電線の破損などの不具合を早期に検知する。作業員の目視による点検から徐々に切り替え、より正確に状況を把握して電力の安定供給につなげる。北電によると、電柱に作られたカラスの巣が電線に接触し、停電の原因になることがある。北電は営巣時期の2~5月ごろに、作業員が車で見回りを行っている。巣が電線に触れてショートを引き起こす可能性がある場合は撤去している。計画では、車載カメラで電柱を撮影し、AIを活用して正常時と異なる様子を検知することを想定している。現状は、運転手と巡視役の2人1組で回っているが、車載カメラとAIを駆使すれば、運転手だけで回ることができ、業務の効率化につながるとみている。加えて、ドローン(小型無人機)で撮影した映像から、電線の破損状況をAIで把握するシステムも開発している。北電は志賀原発の停止長期化に伴い、厳しい経営環境が続き、業務の効率化に取り組んできた。今年度は430億円のコスト削減目標を掲げている。

(クマハンター、急ぐ若手育成:山形)
冬眠から目覚め、餌を求めるクマの活動が活発になり、山形県内で目撃が相次いでいる。散歩中の高齢男性が襲われてけがをする被害も出た。夏場に向かい急激に増加する傾向があり、アウトドアシーズンを前に注意が必要だ。一方で、駆除を行うハンターの高齢化は深刻で、担い手不足が顕著なだけに、県などは若手狩猟家の育成を狙う。5月20日午後3時ごろ、長井市平山の遊歩道に突然、体長80センチほどのクマが現れた。散歩中だった80代の男性が襲われ、頭部を縫うけがをした。県みどり自然課によると、今年は1月に初めて目撃され、これまでに60件(5月31日現在)が目撃された。2019年は、450件の目撃があったが、月別では6月(93件)と7月(101件)の出没が特に目立ち、夏場に向けて警戒が必要なようだ。クマなどの野生鳥獣による農作物への被害額は14年以降、5年連続で5億円を超えている。深刻な被害の防止に向けて活動するのが県内に16支部ある猟友会だが、高齢化に伴う担い手不足に悩まされている。同課によると、狩猟免許(第1種、第2種、わな、網)取得者数は1978年の8330人をピークに、19年は2249人と4分の1まで減少。支部の一つ、山形支部の会員数は現在180人だが、60~70代が7割程度を占め、20代はわずか4人。最多会員数だった619人(82年)から7割程度減少した。同支部の佐藤勝彦支部長は、「新規で入る人よりも、やめていく人の方が多い」と漏らす。実際に猟を行うには、狩猟免許を取得した上で、出猟を希望する都道府県で年度ごとに狩猟者登録が必要。また第1種(散弾銃、ライフル)や第2種(空気銃)の狩猟免許を取得するには、銃刀法に基づく講習会などを受講し、所持許可を受けなければならない。県猟友会によると、免許取得の費用や銃などの装備をそろえるための初期費用は、約30万~40万円と高額。佐藤支部長は「煩雑な手続きに加えて費用もかかるが、野生鳥獣の被害を抑えるためにも猟師の育成は必要だ」と悩みは尽きない。このような現状に対処するため、県などは、新規に県猟友会に入会した人に対し、実技講習実施や銃の購入費の3分の1(上限5万円)を補助するなどの支援策として、今年度の一般会計予算に約400万円を盛り込んだ。同課の担当者は「高齢化が進んでいるのは事実。県として、担い手を確保するための支援をしていきたい」としている。

(狩猟「はじめて」セミナー:福島)
福島県では、狩猟および鳥獣被害の対策に関心のある方を主な対象として、狩猟についての理解と魅力について知っていただくためのセミナーを開催します。(参加費無料)全く知識の無い方も受講いただける内容となりますので、この機会を是非ともご活用ください。皆さんのご応募を、お待ちしております!

(礼文島のトド撃ちハンター、84歳が現場に立つ理由:北海道)
北海道最北端、稚内市の沖に浮かぶ「礼文島」。夏には高山植物が咲き誇るこの島に50年以上もトドを追い続ける老ハンターがいる。漁師の俵静夫(たわら・しずお)(84)。島に18人いるハンターの中で最高齢だが腕前は随一だ。老いてなお、なぜ俵は今も1人で極寒の海に乗り出すのか。3月中旬に猟に同行し、熟練の技と「トド撃ち」への思いに迫った。3月17日早朝、青空の下で俵の小型船「第二十八龍丸」が島北部の港を出発した。風は強く、厚手のコートを着ていても寒さを感じる。俵はたばこをくわえながらひょうひょうと船を操縦する。慣れない私は波を越える度に腰が宙に浮き、何度も尻もちをついた。水しぶきが激しく飛び散り、カメラや上着は海水が乾いた塩で白くなった。「ここから漁場だから弾を込めるわ」。沖合へ20分ほど進むと、俵は船を止めた。数十年前から愛用するライフル銃に手早く銅弾を込め、臨戦態勢に入る。目つきがさっと変わり、緊張が走る。静かな海には船体に波が打ち付ける音だけが聞こえる。周囲に他の船は見当たらない。「あそこだ」。突然、俵が声を上げた。指さす先には、約10頭のトドが茶色い頭を海面に突き出していた。距離は100メートルぐらいだろうか。ライフル銃を右手に持ち、左手だけで船外機のハンドルを操作し急加速。30メートルほどに距離を縮めると、荒波で左右に激しく揺れる船体で仁王立ちのまま、照準を合わせ、引き金を引いた。耳をつんざく銃声が響く。だが弾は海中に逃げ込むトドをわずかにかすめた。「逆光で駄目だったな」俵は、礼文島沖の「海驢(とど)島」で9人兄弟の長男として生まれた。島は今は無人島になっている。トド撃ちを始めたきっかけは、20代後半の時に、船頭として知人ハンターの猟に同行したこと。当時は無人島に上陸したトドを撃つ手法だった。が、成果は少なく「自分で猟をした方が良い」と28歳で散弾銃の免許を取得した。その後は友人が船を操り、俵が仕留める2人体制で行ってきた。だが、友人の体調悪化もあり30年ほど前からは1人で海に出ている。猟は「水撃ち」と呼ばれ、水中を高速移動するトドを狙う。「呼吸のため顔を出す一瞬が狙い目。一度潜ると次に姿を見せるのは100~150メートル先だ」。長年の経験からトドの移動ルートを把握し、次の出現場所を予測して銃を構える。俵は身長158センチ、体重48キロと小柄だが、全長約1メートルで重量のある銃を表情一つ変えずに操る。また、猟では自分に厳しいルールを課す。「駆除であっても苦しむ姿は見たくない」と急所の頭に照準が完全に合わなければ撃たない。1回の猟で撃つのは多くても3発。仕留めたトドは自ら解体して調理したり、稚内市にある水産試験場に送って生態調査に役立てたりしている。道によると、18年度のトドによる被害は推定約10億600万円に上る。島でもホッケやタラが食い荒らされたり、網が破られたりしている。「昔は魚があふれるほどいたが、この20~30年で一気に減った。それが一番つらい」と俵はこぼす。国は年間約500頭まで捕獲可能としている。道では、申請を出せば、漁協などで一定数の捕獲が許可される。礼文島では、コンブやウニの漁期から外れる11~翌年3月、漁師たちが駆除のための猟を続けている。他のハンターが多くて3、4頭の中、俵は今期で最多の8頭を仕留めた。「一頭でも多く減らし、漁場を守りたい」。そんな思いで引き金を引いてきた。気がかりなのは後継者問題だ。18人いるハンターの大半は50~60代。高齢化が進む一方で、島で新たにハンターになる者はほとんどいない。こうした状況で、俵は2人の若手ハンターに期待を寄せる。島では地元漁協が実績に応じてハンターそれぞれに猟の日数を割り振っている。最多の日数を持つ俵は、経験を積んでもらおうと、若手2人に1週間分をゆずっているという。「俺はいつ猟ができなくなるか分からない。早くトドの習性や暗礁の場所などを把握し、一人前になってほしい」若手ハンターの1人、漁師の山内成人(やまうち・なるひと)(36)は「俵さんのようになれるには何十年かかるか分からない。地道に経験を積み、少しでも多く仕留められるようになりたい」と力を込める。高齢なこともあり、兄弟からも「無理せずにやめた方が良い」と心配されることもあるという俵。だが「やめようと思ったことは一度もない」と語る。「自分を超える後継者が現れるまでは猟を続けたい。死ぬまで海で働く覚悟だ」。これからも、トドを追い続ける。「他のハンターを自分の船に乗せて指導することはあるのか」と尋ねると「海を知るのに人の船じゃだめだ。自分の身で経験して覚えないといけない」と答えてくださった。この言葉が印象に残っている。一人前になるには、人に聞くばかりでなく、自分の頭で考えることが重要なのだろう。どの職業にも当てはまる気がして、思わず、わが身を省みていた。猟の後には「飯食っていくか」と声をかけていただき、トドのひれの酢みそあえや焼いたホッケなどをごちそうになった。ひれは、コリコリとしていて歯ごたえがあり、不思議な食感だった。見ず知らずの記者にも優しく気さくで、こうした人柄に魅了され、今も足しげく俵の元に通う研究者や報道関係者がいるのだろう。荒れ狂う波や潮風、トドの群れ―。見るもの全てが非日常で、俵と共に海に出た日の記憶は強く脳裏に焼き付いている。数年後、十数年後のトド猟はどうなっているのか。また話を聞いてみたい。

(猟の拠点、山小屋手作り:佐賀)
猟の拠点を山に-。鹿島市の山間部でイノシシなどの狩猟・捕獲を行う中島久嗣さん(57)と藤井信博さん(49)が、同市三河内諸干(もろぼし)で手作りの小屋を完成させた。鹿島猟友会に所属する2人は、地域で狩猟者が減少していることから「若い人たちに興味を持ってもらう“山への入り口”になれば」と意気込んでいる。捕獲に用いるわなや、修繕の道具を保管し、仲間たちが集まって猟に出発する。「イメージは、消防団の小屋のような場所」と藤井さん。いくつかの候補地の中から、福祉施設や学校も近くにある中山間地を本拠地に選んで建設した。もともと小屋があり、基礎だけ残っていた跡地を活用している。理解のある所有者から無料で貸し出しを受け、昨年2月ごろ、草刈りから始めた。屋根以外は廃材を活用し、中に置いた家具なども友人らが提供してくれたという。小屋は昨秋に形になった。周りにはミカン畑が広がり、イノシシなどの被害も出ている。藤井さんは「農作物の被害を減らし、イノシシが市街地へ侵入しないよう、わなを仕掛け続けるのが大切」と指摘する。中島さんは、山あいで起きている異変に警鐘を鳴らす。5月下旬、小屋の裏にいたのは箱わなに入ったアライグマ。「ここ数年、鹿島で爆発的に増えた。行政にも伝えているが、今年は、ものすごいペースでわなに掛っている」。市農林水産課によると、市内でのアライグマの捕獲数は2013年度に1頭だったが、5年後の18年度には100頭に膨れ上がり、19年度は102頭、本年度は4、5月ですでに48頭に上っている。同課は「雑食で個体数を抑えないといけないが、繁殖力が強い」と苦悩する。拠点が完成したことで、興味がある人に猟のやり方を紹介したり、ジビエ料理を囲んだりする機会が生まれた。新しく免許の取得に挑戦する人も出てきた。藤井さんは「狩猟をする人たちは高齢になっており、後進の育成が重要になってくる。拠点を生かし、山に入る楽しさも若い人に伝えていきたい」と話した。

(“ヤクシカ”を無駄にせず有効活用する精肉店:鹿児島)
新型コロナウイルスの影響で飲食店からの注文が激減。解体精肉された屋久島の野生鹿“ヤクシカ”のお肉がこのままでは廃棄処分となってしまいます。無駄なく使い切るために、スーパーパワーフードであるヤクシカ肉を皆様に食べて元気になって頂きたい!屋久島からヤクシカ肉をお届けします!2020年6月15日(月)まで、クラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて実施中です。

(鳥獣被害きっかけ、焼肉のたれ開発:熊本)
ある鳥獣被害がきっかけに生まれた焼肉のたれ。開発したのは大学生。その背景とは?熊本市の鶴屋百貨店で販売が始まった「焼肉のたれ」。地域が抱える課題の解決について研究している熊本学園大学の堺ゼミの学生たちが開発した。学生たちが着目したのは熊本市西区の課題となっているイノシシなどの鳥獣被害。特産品のネーブルを使って捕獲したイノシシの肉もおいしく味わえる商品を考え調味料メーカー、熊本市と協力し約1年をかけて作った。経済学部3年・大畑佑介さん「イノシシの肉をいかにおいしく食べるのか。そこからネーブルと結びつける所が少し難しかった」。経済学部3年・田中小晴さん「ネーブルが入っているので甘みがあってお子様に食べやすいようになっている」。商品名は「味生池龍伝説のたれ」。西区にあった池辺寺が「味生池」に住む龍を鎮めるために建立されたという伝説にちなんで名づけた。鳥獣被害をきっかけに生まれた「焼き肉のたれ」。1本税込み540円で野菜炒めやカレーの隠し味にもよく合うという。

(対話なき農水省の「放牧制限規定」に異議:岡田千尋=認定NPO法人アニマルライツセンター代表理事)
ウイルス感染を防ぐために、私たちは3密を避けて、ソーシャルディスタンスを取り、そして「ワクチンを待とう」と言われた。しかし今、豚のウイルス対策は真逆に進もうとしている。世界中が新型コロナウイルス一色であった中、動物が運動をし、太陽の光を浴び、泥浴びをし、健康を保つ飼育方法である「放牧」の中止を強制させる規定がひそかに決まり、もうすぐ公布されようとしている。放牧養豚で生計を立てる当事者に、なんの事前相談もなく、しかも科学的な根拠もなく、突然、家畜伝染病予防法一部改正法に伴う「飼養衛生管理基準」の見直し案に「大臣指定地域に指定された場合の放牧場、パドック等における舎外飼養の中止を明記」との記述が加わったのだ。現在パブリックコメント中であり、7月1日に公布される予定だ。2018年の発生から15万8千頭が殺処分された豚熱(豚コレラ)、そして中国や韓国、ベトナムなどすぐそばまで迫っているアフリカ豚熱(アフリカ豚コレラ)に備えたいという目的だ。大臣指定地域には、豚熱に感染した野生イノシシがいる都府県および豚熱ワクチンを打っているが指定される見込みであり、24都府県が該当する。その地域の放牧養豚場は放牧ができなくなるのだ。しかし、屋外で動物を飼育する方法がこれらのウイルスに弱いという科学的な根拠がない。農林水産省もそれは認めるところである。屋内での飼育によって、豚熱の感染が防げるという根拠もまた同じくない。実際、日本の豚熱感染は、ほとんどが屋内飼育の養豚場で発生していたし、この豚熱を収束に向かわせた要因はたった1つ、「ワクチン」だ。抗体が全ての豚で上がりきっていないかもしれないが、それでも過去の豚熱流行もワクチンで収束し、今回も収束しつつある。私が知る放牧養豚場はすでに他の農場と同じように感染症予防対策をとっている。外柵をつけ、放牧地は外柵の内側5mに設置し電柵をつけている。イノシシと接触することは完全に防がれる。また他の農場と同じようにワクチンを打っている。それでも農林水産省は、今回の日本での豚熱流行時の調査で上がってきた原因かもしれない推測されたものを全て絶とうとしている。例えば、鳥類が豚熱やアフリカ豚熱を媒介したという科学的根拠はないにもかかわらず、鳥類が運んだかもしれないという推測に基づいて、屋外では鳥と接触して感染するかもしれないから、放牧のほうがウイルスに接触する機会が多いといえるのではないかと言うのだ。「かもしれない」と言われればそうかもしれないし違うかもしれない。調査した農場では鳥ではなく人間が運んだかもしれないし、飼料にウイルスが残存していたかもしれない。経路は結局のところ明らかにはなっておらず、鳥類が運んだという確たる証拠もない。こういう状態を、通常「科学的根拠がない」という。念の為に補足すると、ウイルスを人間が運ぶことや、動物性食品が混ざっている飼料にウイルスが残存することは証明されているが、鳥が運んだという事例は見当たらない。放牧畜産がウイルスに感染しないと言っているのではなく、リスクは同じなのになぜ放牧だけ制限し、屋内飼育に統一するのか、納得がいかないのだ。議論すらないまま、放牧農家が廃業に追い込まれる可能性がある。科学的な根拠もなく、農家を追い詰めていいものなのだろうか。アニマルウェルフェアを推進し、大量生産大量消費を改め、エシカルで持続可能な社会を作ろうとしている私達団体や、消費者にとっても、これは岐路である。希少で、アニマルウェルフェアの高い国産豚肉が消えるだけではない。結果的に農林水産省が目指しているのは、ウィンドレス豚舎に閉じ込め、消毒、殺菌に頼る薄暗い照明の中で行う畜産である。そういった、自然から離れ、大地から離れ、太陽から離れる畜産は、ウイルスの温床でもありウイルスを進化させるであろうし、免疫力の弱い動物たちの健康を保つために抗生物質に頼らざるを得ず薬剤耐性菌を生み出していくだろう。新型コロナウイルスを経た今、畜産においても防疫の考え方を変えるべきときだと私達は思う。6月11日でパブリックコメントが終わる。消費者の皆さんの力を貸していただけないだろうか。

(5月は前年比75%増、アメリカで今銃の購入が増え続けている理由)
アメリカでは4月、5月と2019年に比べて銃の売り上げが増えている。あるアナリストは、アメリカ全土に広がる混乱がその一因となっている可能性があると指摘している。11月の大統領選で銃規制に積極的な民主党のジョー・バイデン前副大統領が勝つ可能性が高まれば、さらに需要も高まるだろうとこのアナリストは見ている。新型コロナウイルスの大流行で10万人以上が死亡し、警察官による黒人男性の暴行死をきっかけに各地で抗議活動が続くアメリカでは、新たに銃を購入する人が増えている。11月の大統領選に向けた世論調査で民主党のジョー・バイデン前副大統領の支持がトランプ大統領を上回り続ければ、さらに増える可能性がある。コーウェン(Cowen)の調査によると、銃の購入時に必要となるバックグラウンドチェック(身元調査)の5月の件数は2019年に比べて75%増えていて、4月の69%増を上回った。中でもハンドガンは94%増だった。銃の売り上げに関する詳しいデータがないため、アメリカではバックグラウンドチェックの件数が銃の購入状況を表す数字だと広く見なされている。銃関連株の好調が続く中、「社会不安の広がりが目先の銃の需要を高める可能性がある」とコーウェンのアナリストCai von Rumohr氏は6月2日付の顧客向けのメモの中で指摘した。大手銃器メーカーの株価は、直近で最も安値がついた3月23日以来、ベンチマークとするS&P500種株価指数を大きく上回っている。S&P500が37%上昇した一方で、スミス・アンド・ウェッソン・ブランズ(旧アメリカン・アウトドア・ブランズ)は72%、スターム・ルガーは52%、ビスタ・アウトドアは40% それぞれ上昇した。11月の大統領選に向け、民主党のジョー・バイデン前副大統領の支持がトランプ大統領を上回る中、この勢いは続く可能性があるとコーウェンは見ている。「新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のロックダウン(都市封鎖)が緩和され始める一方で、ジョージ・フロイドさんの死をきっかけとした抗議活動で社会不安が増す中、銃の需要は高い状態が続く可能性がある。加えて、銃規制により積極的なバイデン氏の大統領選での勝算が高まれば、銃の需要もさらに高まるだろう」という。5月29日から6月1日にかけて行われたYouGovの世論調査では、バイデン前副大統領がトランプ大統領を4ポイント上回っている。ペンシルベニア州フィラデルフィアで演説をしたバイデン前副大統領は、アメリカ全土に広がり、多くの大都市で夜間外出禁止令が出されている「Black Lives Matter(黒人の命は大切だ)」の抗議活動は、"警鐘"だと語った。「わたしは恐怖や違いにとらわれたりしない。憎しみをあおることもしない。この国を長きにわたって苦しめてきた人種問題による傷を癒すために努力する。こうした傷を政治的利益のために利用するのではなく」。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、4日午後4時45分ごろ、利府町青葉台3丁目付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午前10時25分ごろ、栗原市築館萩沢平沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、4日午前7時25分ごろ、色麻町志津鷹巣石渕付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午後4時15分ごろ、栗原市築館城生野唐崎にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後7時45分ごろ、仙台市青葉区芋沢権現森山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後1時30分ごろ、仙台市太白区坪沼北ノ上にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、3日午前9時25分ごろ、色麻町黒沢北條付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午前7時55分ごろ、栗原市築館下宮野浦ノ沢にクマが出没しました。

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(イノシシにCSF拡大:群馬)
家畜伝染病のCSF(豚熱)について、群馬県内での野生イノシシへの感染確認が続いている。昨年10月以降に西毛を中心に見つかり、3月には初めて北毛の長野原町で確認された。養豚農家での豚へのワクチン接種や防護柵の設置が進んでいるものの、感染したイノシシの分布は徐々に広がり、農家はリスクと隣り合わせの状況が続く。群馬県は、人の移動でもウイルスが広がる恐れがあると指摘。外出自粛の緩和で登山者の増加が見込まれる中、登山口に消毒用の石灰を設置するなど注意喚起している。県によると、県内では昨年10月以降、市町村が捕獲するなどした1105頭を遺伝子検査し、2.4%に当たる26頭の感染が判明。このうち今年に入ってからは今月20日の2頭を含め、計12頭となっている。市町村別では、神流の6頭が最も多く、他に高崎、藤岡、富岡、安中、上野、南牧、甘楽、長野原で見つかった。感染拡大を抑えるため、農林水産省や県は山林や河川敷にイノシシ用の経口ワクチンを散布。農家の飼育豚に対しても全県でワクチン接種を実施し、県内は1月までに初回接種が完了している。その後生まれた子豚へも順次行う。野生動物の侵入を防ぐ柵の設置も進んでおり、県内では農場での感染は発生していない。ただ、豚へのワクチンは適切な時期に打たなければ十分な効果を得られない恐れがあり、県は農家に対し、対策を緩めないよう求めている。登山者らによるウイルスの拡散も懸念される。CSFは人には感染しないが、靴にイノシシのふん尿が付着すれば、ウイルスを運んでしまう恐れがある。県は妙義山などの登山口13カ所で注意を呼び掛けるチラシを配布。靴の泥を払うブラシや消毒用の石灰も置いて対策を促している。CSFは2018年9月に国内で26年ぶりに発生し、中部、関東地方などで広がった。全国では感染した野生イノシシが今年に入り、500頭以上見つかっていることが判明。4月以降には新潟、神奈川、京都の3府県でも初めて感染を確認した。イノシシが動き回れば飼育豚への感染が再び広がりかねず、農水省は豚へのワクチン接種の対象となる「推奨地域」を必要に応じて拡大する方針だ。

(豚熱影響?イノシシ半減:岐阜)
岐阜大の研究グループは、岐阜市の金華山一帯で豚熱(ぶたねつ)(CSF)発生後のイノシシの個体数が減少していたと発表した。自動撮影カメラを使い、100日間として換算した撮影頭数が最大で2017年9月の約50頭から、19年9月は約20頭へと半減した。豚熱がイノシシに影響を与えていたと分かった一方で、幼獣の割合は変化しておらず、翌年の個体数に影響を与えない可能性もあり、グループは豚熱や獣害の面での継続的なイノシシ対策を訴えている。研究グループは同大応用生物科学部の鈴木正嗣教授と淺野玄准教授、同学部付属野生動物管理学研究センターの池田敬特任准教授、國永尚稔元研究員の4人。豚熱は18年9月に岐阜市内の農場で国内では26年ぶりに発生した。感染したイノシシが豚熱のウイルス拡散に関わっている可能性が高いと考えられている。このため、同グループは金華山でのイノシシ個体群へのウイルスの影響を調査した。カメラは同市や岐阜森林管理署と協力し、金華山でのイノシシの生態や分布状況を把握するため、17年8月から20台設置し、赤外線センサーを利用し撮影した。17年と19年で比較すると、17年が最も多く、9月は約50頭が撮影され、19年9月は約20頭とほぼ半減した。季節で見ると、8月から11月が多く、9月にピークを迎える。豚熱の発生前後とも傾向は一致していた。調査した池田特任准教授は「豚熱のウイルスはイノシシの個体数に一時的な影響を与えた」とする一方で、幼獣の割合は17年の26・3%に対して、18年は26・7%、19年は28・5%で発生前後で変化をしていなかった。餌も十分あるためいずれ総数も回復していくとみられるという。「イノシシが豚熱に感染しても生存する可能性を念頭に置く必要がある」とする。池田特任准教授によると、県全体ではイノシシの個体数は豚熱や猟友会の捕獲などにより減少傾向にあるという。「ワクチンのないアフリカ豚熱(ASF)は瀬戸際で抑えられているが、国内への侵入が懸念されている。今後もイノシシの個体数を管理するとともに、養豚場での衛生管理や農地での被害管理などの対策を期限を設けず続けていく必要がある」と話す。

(包丁所持容疑の男、散弾銃を所持:山梨)
2日午前、甲府市の自動車販売会社の事務所で包丁をもっていたとして、42歳の社員の男が銃刀法違反の疑いで逮捕されました。この社員は、ほかにも許可を受けた散弾銃を手に持っていたほか、「上司とトラブルがあった」という趣旨の供述をしているということで、警察が詳しい動機やいきさつを調べています。逮捕されたのは、大月市大月町真木に住む「山梨トヨタ自動車」の社員、佐藤久司容疑者(42)です。警察によりますと2日午前9時半すぎ、甲府市宝1丁目の「山梨トヨタ自動車」本社の入り口付近で、「銃を持った男がいる」と目撃した従業員から警察に通報がありました。警察官がかけつけると、佐藤容疑者は事務所の入り口にいて、説得のうえで持ち物を調べたところ、かばんの中から刃渡りおよそ17センチの包丁1丁が見つかったため、銃刀法違反の疑いで逮捕しました。佐藤容疑者は、包丁以外に県公安委員会から許可を受けた散弾銃を手に持っていましたが、散弾は込められていなかったということです。けが人などはいませんでした。調べに対し、佐藤容疑者は「社内で上司とのトラブルがあった」という趣旨の供述をし、容疑を認めているということで、警察が詳しい動機やいきさつを調べています。山梨トヨタ自動車によりますと、佐藤容疑者は県内の販売店に勤める営業職の社員だということです。男が来た事務所の中にいた山梨トヨタ自動車の車両業務課の保坂英治課長は「当時、20人ほどが働いていた2階の事務フロアにいましたが、誰かが『外に避難しよう』とせかすように言ったので、意味も分からず外に出ました。外に出る途中で、誰かが入り口の自動ドアを蹴ったり何か騒いでいるようでした。急にこんなことが起きて従業員も驚いていますが、けがをした人もいなかったのでよかったです」と話していました。また、佐藤容疑者については「真面目で明るい人だと思います。勤務態度の問題や何かトラブルがあったとは聞いていません」と話していました。近くに住む男性が、事件発生後の午前9時47分ごろ、自宅から現場の山梨トヨタ自動車の敷地内を撮影した動画では、事務所の建物前の駐車スペースに何台ものパトカーが駆けつけてきました。事務所の入口付近では多くの警察官の姿が見られたほか、敷地の外では避難した社員や通行人が現場を見守っていました。そして、パトカー1台がサイレンを鳴らして敷地外に走り出したあとはそれまで騒然としていた現場が少し落ち着いた雰囲気になっていました。この動画を撮影した近所に住む男性は「午前9時47分ごろ、建物の正面に警察官が集まっていて建物の中に入っていったら声がした。その後、犯人が出て来て叫んでいたので動画を撮った。何か言い訳をしているようだったが、何を言っているかまではわからなかった。抵抗はしていなかった。近所で起きてびっくりしたが終わったようだからよかった」と話していました。

(伊勢原射撃場が再開、県立スポーツ施設初:神奈川)
新型コロナウイルスの影響で休業していた県立のスポーツ施設のうち県立伊勢原射撃場が初めて、利用を再開しました。伊勢原射撃場は緊急事態宣言を受け4月13日から休業を続けていましたが、受付にビニールシートを設置したほかスコアカードの手渡しを避けるなどの感染症対策を取って2日から再開しました。 休業期間中に予定されていたオリンピックの強化合宿や100以上の大会が中止か順延されるなど施設は大きな影響を受けました。そうした中、横浜市出身で東京オリンピックのクレー射撃に出場が内定している井川寛之選手も施設の再開を心待ちにしていました。

(畑で作業中、クマに襲われ女性けが:岩手)
1日午前、岩手県大船渡市で、畑で農作業をしていた女性がクマに襲われけがをしました。クマによる人的被害があったのは、大船渡市日頃市町で、1日午前9時半過ぎ、「畑で農作業をしていた女性がクマに襲われけがをした」と、女性の家族から消防に通報がありました。女性は70代前後で、自宅付近の畑で農作業中にクマに襲われ、自力で帰宅した後、「顔をかまれた」などと家族に話したということです。けがの程度はわかっていませんが帰宅した時、意識はあったということです。女性は市内の病院に運ばれた後、ドクターヘリで県高度救命救急センターへ搬送され、現在も治療を受けています。警察は現場付近をパトカーで巡回しながら注意を呼びかけています。県によりますと今年度、県内でクマによる人的被害は2件目です。

(クマに襲われ男性けが:青森)
30日午前5時30分ごろ、弘前市沢田字園村の相馬ダムから南に約1・6キロの山中で、山菜採りをしていた市内の男性(73)がクマに襲われ、顔などに全治2週間のけがを負った。市内でのクマによる人的被害は今年初めてで、市は今後、ホームページや広報紙による情報発信を図る。市などによると、男性は1人で入山し、山中で体長50~60センチほどの子グマ2匹と遭遇。その後、左前方から現れた親とみられる体長約1メートルのクマに襲われた。男性は自力で自宅に戻り、家族が消防に連絡した。午前6時55分ごろに消防から連絡を受けた弘前署は市と情報を共有。市はダムの手前約1キロの道路脇にクマの出没情報を知らせる看板を設置するとともに、防災無線や広報車で相馬地区全域に注意を呼び掛けた。ダム近くの農業大澤昭夫さん(85)によると「クマは人里にはめったに来ないが、(被害が出た)山菜を採るような場所にはよく出ると聞くので注意が必要」といい、別の女性(85)は「この辺りは山に囲まれ、いつクマが出てくるか分からないと思っていただけに怖い」と語った。市の担当者は「今年は雪解けが早かったため、クマが活動を始める時期も早く、活発になっている。今後は注意喚起を強化していきたい」とした。

(男性がクマに襲われ軽傷:福島)
西会津町で登山中の男性がクマに襲われケガをした。今シーズン県内で、クマによる人への被害は初めて。クマによる被害があったのは、西会津町にある木地夜鷹山の山道で29日午前8時ごろ、50代の男性から「クマに襲われた」と消防に通報があった。男性は会津坂下町から登山のために一人で山に入ったいうことで、突然後ろから襲われ、左手と左肩をかまれた。男性は軽傷で、自力で下山し通報した。「草木の背丈も高くなってきて、クマの目撃が増えてくる時期にもなっているので、十分に注意して欲しい」。西会津町では、山林に入るときはクマよけの鈴をつけるなど対策を呼び掛けている。

(イノシシが原付バイクと衝突:熊本)
熊本市の住宅地でイノシシが原付バイクと衝突し、原付バイクに乗っていた男性が両腕に軽い怪我をしました。警察は住民に注意を呼び掛けています。警察によりますと28日午前5時半ごろ、熊本市東区桜木の住宅地でイノシシが新聞配達をしていた男性の原付バイクに衝突しました。「男性はこちらの道を東に進行中右からイノシシが出てきたということです」。この事故で、新聞配達員の男性が転倒し、男性は両腕に軽い怪我をしました。イノシシの体長は、40センチから50センチとみられていて、原付バイクと衝突した後、益城方面に逃げていったということです。警察は、現在もパトカーで現場付近を見回っていて、イノシシを見かけても近づいたり、大声を出したりしないよう住民に注意を呼びかけています。

(特養ホーム近くにクマ:青森)
28日正午すぎ、青森県八戸市東白山台2丁目の特別養護老人ホーム「サンシャイン」前の道路脇の茂みにクマ1頭がいるのを同ホーム職員が目撃した。市や八戸署、県猟友会八戸支部の会員らが付近を警戒し注意を呼び掛けた。被害は確認されていない。同ホームの周囲は斜面になっており、林や茂みが多い。クマを見つけた生活相談員柿崎詳太さん(33)は取材に対し「黒い物体と目が合い、びっくりして体が動かなくなった。クマと分かるまで時間がかかった。相手も自分を凝視していた。車が近づいてくる音がしたら、クマは茂みの奥に入っていった。ほっとした」と話した。猟友会の捜索に伴い、八戸署は安全確保のため、付近の県道八戸環状線・白山台大橋や市道を約1時間通行止めにした。市教委によると、周辺の小・中学校では教職員らが地域を巡回したほか、同ホーム方面に住む児童たちに教職員が付き添って下校した。

(登山道を横切る2メートルのクマに遭遇:北海道)
5月30日午後、北海道様似町のアポイ岳で登山中の男性が、登山道を横断するクマを目撃しました。現場では猟友会のハンターらが警戒に当たってます。クマが目撃されたのは、北海道様似町にあるアポイ岳の登山道です。警察とアポイ岳ジオパークビジターセンターによりますと、30日午後1時10分ごろ、男性が一人で下山していたところ、約30メートル先の登山道を横切る1頭のクマを目撃しました。熊の大きさは約2メートルあり、沢に向かってものすごい勢いで走り抜けたということです。男性にけがはありませんでした。現場付近では様似町役場の職員と猟友会のハンターらが警戒にあたるほか、看板を設置するなど登山客へ注意を呼び掛けています。また午後1時30分ごろ、アポイ岳から約4キロ離れたピンネシリ岳の登山道でも体長約2メートルのクマが山林で目撃されるなど、熊の出没が相次いでいます。

(クマ出没、町職員パトロールで警戒:石川)
29日午後、石川県宝達志水町の縫製会社の敷地内でクマが1頭目撃され、町の職員や猟友会のメンバーらが警戒にあたりしました。29日午後3時半ごろ、宝達志水町出浜の米沢ニットの敷地内で近くに住む男性が1頭のクマを目撃しました。クマは体長およそ1メートルで、米沢ニットの前の道路を横断して雑木林の中に逃げていったということです。町の職員や猟友会のメンバーらが日没まで周辺を捜索しましたが、発見には至りませんでした。宝達志水町では今月20日にも志雄小学校の玄関で子どもとみられる1頭のクマが出没していて、町民に警戒を呼びかけています。

(市のど真ん中にクマ?:秋田)
秋田市のど真ん中の千秋公園から1日、「クマかもしれない」という110番通報があり、秋田中央署などが公園を封鎖して捜索する騒ぎとなった。カモシカや大型犬の目撃情報も錯綜して、結局、封鎖が解かれたのは8時間後の午後4時となった。同公演は藩政時代の久保田城址で、1日午前8時ごろ、園内を散歩中の近所の男性から「本丸跡北側のあずまや近くに体長1メートルの茶色い動物がいる。クマかもしれない」と110番通報があった。公園は繁華街や学校、住宅密集地と隣接するだけに、同署のパトカー8台と署員15人、公園を管理する市や猟友会、県からも加え総勢31人が出動した。園内を散策中の人たちを避難させ、10カ所の出入り口をすべて封鎖して、16ヘクタール近い園内を捜索した。すると「近くの山から時々出没するカモシカが今日もいた」「いつも散歩に連れられてくる大型犬がいた」という目撃情報も同署や市に寄せられた。同署は「クマやカモシカの姿だけでなく足跡も確認できず、猟友会はクマがいた痕跡はないというが、隣接小学校の児童が下校時に園内に入ると危険」として、結局、下校が終わる午後4時まで封鎖を続けた。秋田県警によると、県内では5月31日までに97件108頭のクマの目撃情報が寄せられ、2人が襲われて重軽傷を負っている。住宅地での目撃も多く、クマに敏感になっている県民が少なくない。

(クマ、同じところに何度も:岩手)
今月、宮古市や山田町でクマによる被害が相次いでいます。同じ場所に何度も現れる傾向があることから、警察や自治体が警戒しています。25日午後9時頃、宮古市板屋の佐々木ツエ子さんの自宅脇のニワトリ小屋にクマが現れ、飼っていたニワトリ6羽が襲われました。小屋の周辺にはクマのものとみられる足跡が複数残っていました。佐々木さんによりますとこの日、クマは再び小屋に現れ、壁などが剥がされたということです。現場は山あいの住宅地で近くには学校や公園もありますが、周辺では今月に入りクマが頻繁に目撃されています。山田町船越の佐々木榮太郎さんの自宅では、28日午前4時半すぎから正午までの間に、敷地内にあるシャモの小屋にクマが3度にわたって現れ、あわせて4羽が襲われました。町では爆竹を使って追い払ったほか、地元の猟友会と罠2台を仕掛けました。岩手県のまとめによりますと、先月末までに県内でのクマの目撃情報は149件寄せられていて、今月2日には八幡平市で山菜採りの男性がクマに襲われ軽傷を負いました。県や警察はクマの餌となる生ごみや糠などを家の外に出しておかないことや、クマが家に入ってこないよう戸締りをしっかりすることなど注意を呼びかけています。

(老人ホームや学校近くにクマ:秋田)
秋田県内で28日、クマの目撃が相次いだ。県警によると、午前10時半ごろ、秋田市新藤田の特別養護老人ホーム近くの山中に体長約60センチのクマ1頭がいるのを職員が目撃。午後1時半ごろには、同市浜田の浜田小学校の南約800メートルの市道上にいる体長約1メートルのクマを車で走行中の男性が見つけた。

(住宅街にクマ:青森)
26日午後11時ごろ、青森県弘前市青山5丁目、北小学校から北に約500メートルの市道で、クマ1頭がいるのを通行人が目撃し、110番通報した。27日午前4時20分ごろにも、最初の現場から数百メートル東側の同市向外瀬の市道付近で、別の通行人がクマを目撃し通報。さらに同日午前5時前、近くの国道7号をクマが渡ったとの通報が弘前署にあった。同署によると、クマは体長1メートル以上。1回目の目撃場所は、すき家弘前青山店近くの交差点付近、2回目は六花酒造付近で、周囲は住宅街。人的、物的な被害はない。27日朝、弘前署員や市職員が周囲を巡回。市教育委員会は、第一中学校学区の4小学校と同中学校に、登校時の見守り強化を要請した。北小学校は、保護者に注意を呼び掛ける緊急メールを出した。同小の鈴木直大教頭は「この付近でのクマの目撃はあまり例はない。ボランティアらの協力を得て、見回りをしている」と話した。

(クマの親子出没で小学校が集団下校措置:岩手)
27日、釜石市の住宅地で親子のクマが目撃され、近くの小学校は児童を集団で下校させるなど警戒を続けている。親子の熊が目撃されたのは、釜石市大渡町にある釜石小学校近くの住宅地。「6年生の皆さん5年生の皆さん、高学年の皆さんは、下の(学年)の皆さんの安全も配慮しながらお願いします」。児童の安全を守るため、29日まで集団下校を行うほか、体育の授業や休み時間に校庭を使わないようにして警戒を続けている。市によると、親グマと子グマは畑の獣よけの網にひっかかって死んでいた別の子グマの近くで目撃されていて、親グマが狂暴化している可能性もあることから、住民に警戒を呼び掛けている。県内では25日、宮古市でニワトリ小屋の壁が壊され、数羽がクマに襲われたほか、28日朝も山田町の住宅で、飼っていたシャモ数羽が襲われた。岩手県自然保護課は「暖冬の影響で雪の量が少なく、クマが出没しやすい状況が続いているので、注意してほしい」と呼びかけている。

(住宅近くにクマ:秋田)
秋田県内で29日、クマの目撃が相次いだ。県警によると、午後2時20分ごろ、北秋田市元町のJR奥羽線の線路脇に体長約1メートルのクマがいるのを同市の80代女性が目撃した。

(クマ出没、臨時閉園を当面続けることに:北海道)
新型コロナウイルスで臨時閉園が続いている北海道札幌市南区の滝野すずらん丘陵公園で、親子とみられるクマ2頭の姿が確認されました。開園に向けた準備が進む中でのまさかのお客さん。クマはいずれも公園の外に出たとみられていますが、公園では2019年もクマの目撃が相次ぎました。対策を強化していますが、しばらくの間臨時閉園を続けるということです。

(“鹿目撃”相次ぐ、野生か:東京)
東京・板橋区の河川敷で鹿が目撃され、警察官が出動する騒ぎとなった。警視庁によると、31日午前11時すぎ、板橋区舟渡の荒川河川敷にある野球場で、鹿がいるとの通報が複数寄せられた。目撃した人は「このくらいの子鹿がいた」、「あわてている様子はなく、ゆっくり草を食べている感じ」などと話した。警察官が駆けつけたところ、この鹿は、しばらく河川敷を下流方向に移動し、草の茂みに入ったあと、行方がわからなくなったという。付近には、鹿を飼育している施設などはなく、野生の鹿とみられている。警視庁は、鹿を目撃しても、近づかないよう呼びかけている。

(クマの目撃相次ぐ:福島)
福島県内では30日、クマの目撃が相次いだ。午前11時すぎ、下郷町大松川の国道289号で、車の運転手がクマ1頭を発見、クマはその後山林に去ったという。午前11時半ごろには喜多方市高郷町上郷の山林で、道路を走行中の車の運転手がクマ1頭を目撃した。また午前8時ごろには福島市在庭坂で、工事作業員が通行人から「高湯街道沿いでクマを目撃したので注意して下さい」と声をかけられたため、警察に通報した。いずれも人的、物的な被害はなかったが、警察では付近の住民らに注意を呼びかけている。県内では29日に今年初めてクマに襲われた人的被害が西会津町であり、このほか福島市や猪苗代町、北塩原村でクマの目撃情報が寄せられていた。

(民家近くに、今もクマ潜む?:山形)
29日午後2時ごろ、飯豊町椿の民家近くの林で、町職員の男性がクマ1頭を目撃したと町役場から長井署に届け出があった。クマは周辺に潜んでいるとみられ、県猟友会西おきたま支部飯豊分会が同日夕、箱わな1基を設置した。同署や町役場などによると、クマは体長約70センチで、住民が木の皮をむしるような音で存在に気付き、連絡を受けて駆けつけた町職員が確認した。クマは木の幹の中にあるミツバチの巣を食べ、その後も近くの林との間を行き来したという。町は安全のため周辺の道路を一時閉鎖した。現場は町役場の北約450メートル。付近には民家が点在し、数日前からクマが目撃されている。同分会の小松要一会長は「人間に接した経験がなさそうだ。1頭で行動しており、成獣とみていいのではないか」と話した。29日午前8時25分ごろ、鶴岡市温海のあつみ小近くでクマを目撃したと、近くの30代女性が鶴岡署に届け出た。同署によると、女性が車で走行中、体長約1メートルのクマが道路を横断し、山の方向に走り去った。現場はあつみ小から北西に約250メートル。

(クマを撮影、体長1メートルのクマが住宅地に:宮城)
宮城県富谷市成田の住宅地で、5月30日午後、クマ1頭が目撃されました。警察が近くの住民に注意を呼び掛けています。「30日午後4時20分、山の中腹で体長1メートルほどのクマが草を食べでいます」。30日午後3時ごろ、宮城県富谷市成田3丁目の住宅地で、住民から警察に体長1メートルほどのクマ1頭を目撃したという通報がありました。警察などが警戒に当たる中、クマは住宅近くの林で、草を食べたり歩き回ったりしていましたが、午後4時半ごろ、林の奥のほうにゆっくり歩いていき、見えなくなりました。けがをした人などはいませんでした。警察は、クマが再び住宅地に現れる可能性もあることから、富谷市とともに、付近の住民に注意を呼び掛けています。

(クマが線路横切る、県内で目撃相次ぐ:秋田)
秋田県内は30日、クマの目撃が相次いだ。県警によると、けが人はいない。午前8時35分ごろ、北秋田市のJR鷹ノ巣駅のホーム付近で、体長約1メートルのクマ1頭が線路を横切るのを同市の30代女性が目撃した。このほか、同市坊沢の綴子川の堤防上で体長約1メートルのクマ1頭、大仙市協和船岡の県道で体長約80センチのクマ1頭、秋田市金足吉田の山林で体長約1メートルのクマ1頭が目撃された。

(警戒する子グマ、木の上へ:北海道)
斜里町ウトロの知床五湖近くで21日、道道を歩くヒグマの親子に遭遇した。刺激を与えないように車をゆっくりと前へ進めると、親グマはささやぶに姿を消したが、子グマは木の上へ。2分ほど記者と目を合わせた後、降りていった。春から夏にかけては、親子グマの出没が多くなる時期。知床財団の石名坂豪(つよし)主任研究員(46)によると、この子グマは冬に生まれたとみられる。生後1年未満のクマは、危険を感じると木に登る習性があるという。「親グマは子を守ろうとして襲ってくることもある。遭遇したら、絶対に車から降りないでほしい」と石名坂さんは訴える。

(ツキノワグマ1頭捕獲:岡山)
津山市は1日、同市上横野の山中で雄のツキノワグマ1頭が捕獲されたと発表した。市や県美作県民局は最寄りの集落から約1・8キロ離れており、人に被害を与える恐れは低いとして、山に放す予定。市や同県民局によると、推定5、6歳で体長1・45メートル、体重78キロ。同日午前9時ごろ、市鳥獣被害対策実施隊の隊員が鏡野町との市境近くでイノシシやシカ用の「くくりわな」に掛かっているのを発見した。連絡を受けた同県民局の特定鳥獣専門指導員が麻酔銃で眠らせ、個体を識別するタグを付けた。市内での捕獲は2020年度では初めて。

(住宅街でクマ目撃:滋賀)
31日午後6時ごろ、大津市国分1丁目の住宅街付近で、近くの男性(66)がクマ1頭を目撃した。目撃場所の北西約300メートルには北大路中学校もあり、滋賀県警大津署が注意を呼び掛けている。同署によると、体長約1メートルで、西側の山に逃げていったという。28日には近くの同市国分2丁目でもクマ1頭が目撃されている。

(6市町でクマ目撃:山形)
県内各地で31日、クマの目撃が相次いだ。届け出を受けた各署や自治体は、付近の住民に注意を呼び掛けている。31日午前7時半ごろ、飯豊町椿でクマ1頭を目撃したと、町内の50代男性が町役場を通じて長井署に届け出た。同署によるとクマは体長80センチから1メートルほど。車で通り掛かった男性が、道路を横切り山へ入っていくクマを発見した。現場は西置賜ふるさと森林組合の北側。周辺では数日前からクマが目撃されており、付近に住宅が点在している。31日午前7時ごろ、川西町下奥田の休耕田でクマ1頭を目撃したと、近くに住む60代男性が米沢署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。男性が車で走行中、山に向かって歩くクマを見つけた。現場は新両向橋の南側約200メートル。近くには民家が点在している。31日午前9時20分ごろ、長井市寺泉でクマ1頭を目撃したと、近くの60代女性が家族を通じて110番通報した。長井署によるとクマは体長約80センチ。付近を歩いていた女性が、道路を横切りビニールハウスに入るクマを発見した。通報で駆け付けた署員や市職員などが中を確認したがクマは立ち去っていたという。現場は満福寺の南東約250メートル。周辺に住宅が点在している。31日午後2時ごろ、鶴岡市山五十川でクマ1頭を目撃したと、近くの50代男性が鶴岡署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。男性が山五十川山ノ下の主要地方道を車で走行中、約10メートル先を横切るクマを目撃した。クマは沢の方へ走り去ったという。31日午後7時ごろ、尾花沢市尾花沢の市道でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった市内の40代男性が尾花沢署に届け出た。同署によるとクマは体長約1.5メートルで、南から北に走って横断していった。現場は市総合球場の東約400メートルで、民家などが点在している。31日午後7時ごろ、高畠町元和田でクマ1頭を目撃したと、20代男性が南陽署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートルで、道路わきの草むらでカモシカ(体長約1メートル)の尻付近にかみついていた。車で通り掛かった男性はいったん通り過ぎ、すぐに戻ったがクマは東側の山に逃げた。カモシカは生きているが、その場で動けなくなっているという。現場は住宅地に近い県道沿いの草むら。

(役場近くにクマ、5日連続目撃:山形)
1日午前5時半ごろ、飯豊町役場の南側駐車場で職員がクマ1頭を目撃した。町などによると、クマは体長80センチほどの大きさで、町の職員と猟友会が手を叩くなど大きな音を出したところ庁舎北側の茂みに逃げたという。けが人はいなかった。飯豊町では、5月28日から1日までに5日連続でクマの目撃情報が寄せられている。飯豊町農林振興課の井上雄俊農林整備室長は「これだけずっと里山に降りて来続けているクマは初めて。林や山などの方に極力でかけないでいただけると助かる」と話す。町によると、1日昼頃にも職員が庁舎東側の駐車場でクマ1頭を目撃し、その後、庁舎北側の藪に逃げて行った。1日に目撃されたクマとみられている。警察や町では、熊鈴などを付け、クマと遭遇しない対策を呼び掛けている。

(現在も敷地内に“潜伏”か:石川)
2日朝、石川県宝達志水町のゴルフ場周辺でクマが目撃されました。クマが目撃されたのは宝達志水町の「千里浜カントリークラブ」です。近くの道路で通行人が「クマが見えた」と警察に通報しました。通報によると、クマは体長が1メートルほどで、ゴルフ場に逃げていったということです。クマは、今もゴルフ場の中に隠れているとみられ、捜索が続いています。現場周辺では5月31日にもクマが目撃されています。

(足立区に野生の鹿が出没!荒川上流ではクマの目撃情報:東京)
《足立区に鹿が出没!? マジか》《荒川には鹿浜橋があるからそこを目指していたのかも》《この間は品川区で馬が脱走したけど今回は鹿か》などなど、6月2日の「鹿騒動」を受けて、ネット上でこんな声があふれた。実際、民放各局のカメラは、荒川土手に出没した一匹の鹿の姿をとらえ、多くの警官たちが出動した捕獲作戦の模様とともに伝えていた。この野生動物の出没に、足立区は公式ツイッターで、「本日(6月2日)午前8時35分頃、新田1丁目荒川河川敷付近において、鹿(体長約1.5m)が目撃されました。今後、住宅街に出没する可能性もありますので、ご注意ください。また、鹿を見かけた場合は、むやみに近寄らず、警察(110番)に通報してください」と警戒を呼び掛けている。まさか東京23区で野生動物が目撃されるとは……。足立区に鹿が現れた理由について、動物の生態に詳しいジャーナリストは「緊急事態宣言が発令されてからは全国各地の住宅街で鹿やサルなどの野生動物が目撃されています。これは緊急事態宣言によって、街中の車の交通量が減ったため、動物が警戒しなくなったのがおもな原因と見られています。しかし今回は、緊急事態宣言が解除されて、ほぼ“平常運転”に戻ったさなかでの出来事ですからね。なんとも不可解です」と首をかしげる。だが、この鹿に先駆けて、ある動物が足立区内で目撃されていたという。「じつは足立区に野生動物が出没したのは今回が初めてではありません。昨年12月には同じく荒川河川敷でイノシシが目撃されています。イノシシが出没した原因については諸説ありますが、2019年の台風や豪雨災害によって、すみかをなくしたイノシシが、餌が豊富にある場所を求めて荒川上流域の秩父エリアから川を泳いで下ってきたという説が有力と見られました。ちなみにイノシシが出没した際は区の職員や警察官が捜索にあたり、2日ほどかけて捕獲に成功しています」。イノシシ、鹿ときてパッと頭に浮かぶのが、クマの存在だ。今回の鹿も昨年のイノシシも荒川の源流域として知られる埼玉県西部の奥秩父から、荒川をくだるように23区内へ侵入したと見られているが……。「5月25日には、はるか上流の秩父市荒川の中学校付近でクマが目撃され、地域住民は警戒心を募らせています。秩父市のホームーページによれば、5月に入って市内でクマの目撃情報が3件も寄せられています。これには同市もサイト上で《万が一、クマが襲ってきた場合には、すばやく地面の窪みや岩陰にうずくまり、両手で頭部や首をガードしましょう。頭部挫傷や首の裂傷などは致命傷となりかねません》とその対処法をレクチャーしているほど。やはり、今回の鹿の出没についても、わざわざ人のいる危険な下流域に姿を見せたのは、秩父山中に何かしら大きな異変があったためと考えるのが妥当かもしれません」(前出・ジャーナリスト)ちなみに、秩父市内で目撃されているクマは、臆病でおとなしいツキノワグマと見られている。とはいえ、「東京23区にクマ出没!?」なんてニュースが流れないことを祈るばかりだ。

(“迷いシカ”捕獲:東京)
月末から東京都内でシカが相次いで目撃されていたが、3日午前、荒川河川敷で1匹が捕獲された。3日午前9時前、東京・足立区の荒川周辺で、「土手にシカがいる」と通行人から110番通報があった。その後、シカが荒川河川敷にいるのが見つかり、3日11時40分ごろ、警察官らによって捕獲された。このシカは野生のシカとみられ、5月31日から板橋区内で目撃されていたシカと同じとみられている。

(子グマがふらふら高速道路へ、頭にはポリタンクすっぽり:福島)
猪苗代町壺楊の磐越道上り線で1日午後0時10分ごろ、県警高速道路交通警察隊員らが、走行車線上で頭にポリタンクをかぶり、ふらふらした様子の子グマ(体長約80センチ)を見つけた。なぜポリタンクをかぶっていたかは不明という。同隊などによると、発見の約20分前、現場を通りかかった人から「クマが高速道路を歩いている」と110番通報があった。駆けつけた隊員数人が子グマを路肩まで引っ張った。その後、町役場の職員や地元猟友会のメンバーらが到着。麻酔注射で眠らせて車で運び、人気のない山林に放したという。

(クマ、県内被害や目撃増:岩手)
県内でツキノワグマの目撃や被害が相次いでいる。1日は大船渡市の女性が襲われ、顔などに重傷を負った。県によると、4月の出没件数は過去5年で最多。少雪で活動が早まったほか、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための外出自粛が続き、山間部に人が入る機会が減ったことが影響しているとの見方もある。6月以降は自粛緩和で山への出入りが増えるとみられ、県や関係者は警戒と対策を訴える。

(クマ目撃相次ぐ:秋田)
2日午前7時ごろ、秋田市新屋町字北愛宕町の県道をクマが横断するのを、車で走行中の同市の40代男性が発見した。午前9時15分ごろには、北に約900メートルの同市新屋町字関町後の国道7号でも、歩道にクマがいるのを由利本荘市の50代女性が見つけた。秋田中央署は同じクマの可能性があるとみている。

(再開直後の高校にクマ:宮城)
再開したばかりの学校にクマが出ました。2日朝、色麻町内の高校でクマ1頭が目撃され、警察が注意を呼び掛けています。2日午前6時40分頃、宮城県色麻町黒沢の加美農業高校の敷地内で、通勤してきた校長がクマ1頭を目撃し、警察に通報しました。警察によりますと、クマは体長約60センチのツキノワグマと見られ、校舎の東側にある山林に入っていったということです。加美農業高校は新型コロナウイルスの影響で、5月まで休校がつづき、1日に学校を再開したばかりでした。クマが出たのは登校時間前で、学校に生徒はいませんでした。2日朝はさっそく教職員が敷地内の山林の下草を刈るなど対応に追われました。今後、しばらくは登下校時に教職員が生徒を見守ることにしています。この付近では先週金曜日にもクマが目撃されていて、警察が注意を呼び掛けています。

(クマの目撃情報:新潟)
新潟県三条市は30日、29日午後7時30分ごろ、同市大沢地内 片平三差路付近でクマ(成獣一体)が目撃された、と発表した。地元の人が通りがかりに目撃し、自治会長、地元猟友会会員経由で三条市に連絡があった。なお同市では、付近の笹巻地区でクマが目撃されていて、同じ熊野可能性もあるという。市ではクマに遭わないために「むやみに山に入らない、近づかない」「農作業、外出の際は、鈴など音の出るものを身につける。また、クマの活動の活発な朝・夕を避ける」よう注意喚起を行なっている。また、もしクマに遭ったら「慌てず騒がない。大声で叫んだり、石などを投げて興奮させたりしない」「その場から逃げる時は走らない。クマは逃げるものを追う習性があるので、背中を見せて逃げると危険。クマに気づかれたら、クマから目を離さず、出来るだけゆっくり後ずさりしながらその場から遠ざる」よう呼びかけている。さらにクマを引き寄せないためには、「柿や栗などクマの食料となる木の実は早めに収穫する。生ゴミ、不要となった農作物や果実は、人家の周りや農地に放置せず、父に埋めるなど処理する」よう呼びかけている。

(クマ目撃、集団下校:青森)
27日午前11時40分ごろに青森県平川市松館、正午すぎに同市館田で、それぞれクマ1頭がいるのを付近住民が目撃、市や黒石署に通報した。26日夜から27日朝にかけて、直線距離で約5キロ離れた弘前市の住宅街でも複数回にわたり目撃されていた。弘前署は同じクマとみている。平川市などによるとクマは体長約1メートル。同市内での1回目の目撃場所は松館地区の集会施設の北西方向にある田んぼ、2回目は弘南鉄道館田駅から約500メートル南西の民家付近。目撃情報を受け、黒石署員や市職員、市猟友会が目撃場所周辺を巡回した。館田地区の民家の敷地内の草むらで、クマが通ったと見られる跡が見つかった。市教育委員会は市内全13小中学校に注意喚起を要請。市猟友会の葛西昇会長は「(クマは)山の方だとよく見かけるけれど民家がある方まで下りてくるのは珍しい。迷子になったのかも」と話していた。弘前市では27日、引き続き市や弘前署が目撃現場の青山など周辺でパトロールを行った。28日以降も小中学校の登下校時間などを中心に警戒する。弘前市教委は同日、周辺の4小学校に集団下校や引き渡し下校の実施を指示。最初に同市内でクマが目撃された地点から南に500メートルほどの北小学校では、午後2時ごろから全校生徒237人が保護者の車や教員の引率のもと下校した。3年生の孫を迎えにきた女性(76)は「この辺に住んで50年くらいになるが、クマが出たなんて聞いたことがない」と驚いた。同校の金井昌行校長は「すごく不安がっているという児童はいない様子。万が一のことを考えて、下校後も不要不急の外出を避けるように指導した」と話した。

(子グマ、道路にそろり:岐阜)
生物の生態調査に取り組むぎふ哺乳動物研究会代表の梶浦敬一さん(78)=岐阜市西後町=は、岐阜県本巣市根尾上大須の道路ののり面に出没したツキノワグマの子グマを撮影した。先月30日、梶浦さんはシカを撮影するため、同所の山中に車で出掛けた。道路を走行中、のり面の黒い物体に気付き、よく見ると、体長約80センチの子グマだった。その20メートルほど先には散策や山菜採りの人ら4人がいたため、梶浦さんは「クマがいるからすぐに逃げて」と呼び掛け、4人は無事避難した。その後、持参していたカメラを手に急いで撮影した。梶浦さんによると、例年5~7月は山菜採りとクマが山林に草を食べに来る時期が重なって人がクマと遭遇しやすく、親グマも一緒にいる場合は特に注意が必要という。また、山に入る際はクマ対策として鈴やラジオなど音を出る物を持ち歩くことが重要だと指摘。「クマは人間が急に現れると驚き、襲ってくる可能性もある。こちらの存在を知らせることが大切」と備えを促した。

(イノシシ目撃:新潟)
新潟市西区役所は、5月29日午後3時ごろ西区有明町、市立青山小学校付近でイノシシが目撃されたと防災メールを配信した。イノシシに遭遇してもむやみに近寄らずにイノシシから見えない場所へ慌てずゆっくり移動し、攻撃や威嚇しないよう呼びかけている。

(住宅地にイノシシの出没情報:熊本)
熊本東署は28日、熊本市東区桜木の住宅地に同日午前5時40分ごろ、イノシシ1頭が出没したとして、メールで注意を呼びかけた。

(クマの目撃相次ぐ:金沢)
金沢市の住宅街で、クマが相次いで目撃されました。付近には茶屋街などの観光地もあり、猟友会などが捕獲の準備を進めています。3日午前8時半ごろ、金沢市の住宅街で住民からクマを目撃したと通報がありました。30分後には歴史ある茶屋街の近くでもクマが目撃されたということです。目撃されたクマはいずれも体長1メートルほどで、同じ個体が移動している可能性が高いということです。現在は本法寺という寺に潜んでいるとみられ、金沢市や猟友会が麻酔銃などを使って捕獲の準備を進めています。

(クマ目撃:新潟)
6月2日午後4時ごろ、新潟県三条市下田地域北五百川地内の薬王寺付近でツキノワグマの目撃情報があった。三条市では農作業や外出のときは鈴などの音の出るものを身に付けるなど、十分に注意するよう呼びかけている。

(クマ目撃:青森)
八戸市櫛引馬場瀬29の1付近(2日午後2時20分ごろ、頭数不明)。三沢市三沢早稲田の根井沼付近(2日午前11時50分ごろ、1頭)。

(「クマ」出没:福島)
31日午後6時5分ごろ、猪苗代町壺楊字東十郎の磐越道上り線で、車に乗っていた男性が路肩にいるクマ1頭を目撃、110番通報した。県警高速隊によると、クマの体長は約50センチ。目撃場所は磐梯熱海―猪苗代磐梯高原インターチェンジ間。また、県内各地で目撃が相次いだ。被害などはなかった。

(連日“クマ出没”注意呼びかけ:宮城)
5月30日、宮城県富谷市内の住宅街の隣にある山林にクマが出没しました。近くの保育所では市から緊急メールを受け、6月1日も注意を払いながらの業務となっていました。クマが出没したのは富谷市成田で、5月30日午後4時過ぎ、体長1メートルほどのツキノワグマが住宅街の隣にある山林で草などを食べていました。クマはその後、富谷市役所の職員が威嚇のため空砲を打つと山の北側へと逃げていきました。クマが現れた場所から300メートルほど離れた保育所では5月30日、市からクマの出没を知らせる緊急メールを受け取り、当時保育所にいた児童や保護者に注意を呼び掛けたということです。保育所の職員「メールでも来ますが、市役所からFAXも来るので情報提供として掲示したり、迎えに来る保護者に伝えて、注意喚起し合っています」富谷市によりますと最近このあたりではクマが頻繁に出没していて、5月中旬には泉区の住宅地でも2日間であわせて10件の目撃情報がありました。富谷市では学校再開に合わせ、警察と連携して近くの住民に注意を呼び掛けています。

(クマ目撃1か月で21件:石川)
石川県小松市内でクマの目撃情報が相次いでいる。5月だけで21件の目撃情報が市に寄せられた。市は25日、独自の「ツキノワグマ出没多発警報」を初めて発令し、6月1日から学校を始めとする社会経済活動が本格再開するのを前に、住民に注意を呼びかけている。同市農林水産課によると、30日夕、同市若杉町の「憩いの森」の頂上付近で、散歩中の男性が体長約70~80センチの幼獣とみられるクマを目撃した。31日朝には、同市千木野町の国道8号をクマが横切るのを、車で通勤中の女性が発見した。いずれもけが人はなかった。5月のクマの目撃情報は21件(31日午後5時現在)にのぼり、昨年5月の6件を大きく上回った。国道8号周辺での目撃が多いが、25日には同市若杉町の民家の近くで、26日には同市軽海町の市立中海中学校から約500メートル離れたゴルフ場近くの市道で、それぞれ目撃情報があった。同中学校に子ども2人を通わせる保護者の女性は「子どもが登下校中にクマに遭遇したらと思うと心配だ。集団で登下校させるようにしたい」と話した。この女性によると、同中学校では生徒にクマよけの鈴を配布したという。同課は「住民は、家の周りに餌となる生ゴミを置いたり、クマが活発に動き回る朝夜に山に入ったりしないようにしてもらいたい」と話している。

(クマ1頭目撃される:青森)
31日朝早く、八戸市の水田地帯でクマ1頭が目撃され警察などが注意を呼びかけています。31日午前5時前、八戸市松館で通りがかった人がクマ1頭を目撃し警察に通報しました。クマは150メートルほど離れた場所にいましたが、まもなく姿が見えなくなったということです。目撃されたのは八戸市中心部から南東におよそ6キロ離れた水田地帯で、近くには民家が点在しています。八戸市ではこの場所から4.5キロ西の東白山台地区で5月28日にクマが目撃されています。また、弘前市では30日、山菜採りの男性がクマに襲われけがをするなど県内各地でクマの出没が相次いでいます。付近では田植えの作業が終盤を迎えており警察と八戸市が注意を呼びかけています。

(クマ出没:栃木)
30日午後6時半ごろ、長谷場町の庭先。1頭、体長約40センチ。うずくまった状態で動いていない。

(市街地にクマ出没相次ぐ:青森)
青森県内の市街地で今月、クマが相次いで出没している。20日は十和田市、26、27日は弘前市や平川市に現れ、県のまとめでは29日現在、八戸市を含む4市で計6件の目撃情報があった。県は暖冬で例年より早く冬眠から目覚めたクマが、餌を求めて市街地に迷い込んだとみている。十和田市では20日正午過ぎ、市中心部の官庁街通りで、体長1メートルのクマ1頭が目撃された。その後、近くの市立北園小や市役所付近でも相次いで目撃された。けが人はいなかったが、21日朝は十和田署員らが、登校する児童らを見守った。弘前市や平川市でも26~27日、住宅地でクマが目撃され、市職員らが車で巡回し、注意を呼びかけた。いずれの市も、新たな目撃情報があれば、再度パトロールを行う方針だ。県自然保護課によると、県内全体では、5月の目撃情報は29日現在、昨年同期比1件減の25件という。ただ、昨年5月は、人の往来が多い市街地での目撃情報がなかった。同課は、餌が少ない時期に冬眠から目覚めたクマが、餌を求めて行動範囲が広がり、市街地に迷い込んだ可能性が高いとみている。県のホームページでは、「ツキノワグマ出没対応マニュアル」が公開されている。同課の担当者は「クマを見つけたら近付いたり騒いだりせず、警察署や各市町村に連絡してほしい」と呼びかけている。

(クマの足跡:新潟)
新潟県三条市の発表では、5月27日午前9時ごろ、下田地域大谷地地内、国道289号沿い親沢橋付近の畑でクマの足跡が確認された。

(クマの目撃情報:岐阜)
27日の午後、高岡市でクマの目撃情報がありました。高岡市と高岡警察署によりますと、27日午後6時50分頃、高岡市東海老坂の民家で「クマを目撃した」と通報がありました。目撃されたクマは体長1メートル50センチの成獣のクマとみられ、現場付近で警察が子グマのようなものを目撃し、複数の目撃情報が寄せられたということです。クマが親子でいる可能性があり、市が現場をパトロールて住民に注意を呼びかけています。現場近くの高岡高等支援学校は、28日の分散登校を取りやめました。

(イノシシ防止柵、町をぐるり50キロ長:宮城)
イノシシによる農作物の被害を防ごうと、宮城県色麻町は山間部側に総延長約50キロの侵入防止柵を設置する。個人による柵の設置では他の地区に被害が移る「いたちごっこ」になるため、地域住民の協力で秋の収穫時期前の完成を目指す。柵は北は加美町、南は大衡村まで延びるように設置。イノシシは川そばの茂みを移動することが多いため、陸地に上がってこないよう、川の流域にも柵を巡らす。主に高さ約1.2メートルのワイヤメッシュ柵を用いる計画で、地区によっては高さ約50センチの電気柵を選択できる。総額5000万円と見込まれる費用は国の交付金で賄う予定。背景には、深刻化する被害がある。町内のイノシシとツキノワグマの農作物被害額はグラフの通り。近年はツキノワグマ関連が減少した一方、イノシシの被害が目立つ。ほかにも、あぜ道が壊されたり、水路が詰まったりする被害があるという。町は2016年から地区ごとに小規模な電気柵を導入してきた。被害が減った年もあったが、未設置地区に被害が移るなど抜本的な対策にはならなかった。新たな計画では現在、各地区が具体的な設置方法を検討している。平沢地区は広い区域を電気柵で囲む方法を選んだ。積雪のある冬季に取り外すことができ、農機具の出入りが容易な点を考慮した。副区長の鈴木栄紀さん(64)は「個人での対応は限界だ。地域で取り組みたい」と期待する。町の鳥獣被害対策アドバイザー鈴木淳さん(東北野生動物保護管理センター)によると、西日本では全域に防護柵を設置する自治体があるが、東北では珍しいという。「色麻は山地と生活エリアが分かれ、取り組みやすい。人間とすみ分けすると野生動物が害獣にならない」と意義を語る。課題は設置の人手。川沿いの茂みの対策には、県など河川管理者の理解も求められるという。町産業振興課の担当者は「新型コロナウイルスの影響で大人数で作業できるか心配だが、長期的に有効で維持しやすい対策を確立したい」と意気込む。

(列車と動物の衝突、高止まり:山形)
本県(庄内、米坂線の一部を除く)と宮城、福島県からなるJR東日本仙台支社管内で2019年度、列車が動物と衝突して運行に影響が出たケースは134件。15年度(49件)の2.7倍に上り、18年度(135件)から横ばいで高止まりの状況だ。JRは対策を強化しているが、発生を抑え切れていない。件数は増加傾向が続き、イノシシとカモシカの割合が高い。本県を走る奥羽本線と仙山線はカモシカとクマ、福島の磐越東線・西線はイノシシ、宮城の石巻線はシカが多いといった地域的特徴もある。同支社は「福島のイノシシ増加は東日本大震災後から。ハンターの減少も全体の押し上げに影響しているのだろう」。同支社はこれまで重点地区で1600メートルにわたり防止柵を設置してきたが、コストが大きいため、対策の主力を光と音で獣を遠ざける装置に切り替えた。19年度は奥羽本線の羽前中山―かみのやま温泉、仙山線の山寺―高瀬への3台ずつを含め計11台を設置。ここ3年間で導入した21カ所で衝突発生のケースはないといい、20年度も本県区間などで15台を計画。動物が嫌がる臭いを放つ忌避剤散布なども併せて実施する。動物の衝突は列車の停止や遅延、運休とダイヤの乱れを引き起こす。「乗客が後続の列車に集中し、密な状態のリスクが高まる」と坂井究(きわむ)支社長は指摘し、新型コロナウイルス対策の面からも取り組みを強化する方針だ。

(ササユリ守る電気柵設置:石川)
昨年6月、イノシシによる甚大な被害に遭った穴水町越の原のササユリ群生地で28日、地元の保存会員らが初めて電気柵を設置した。9割超となる150株以上が無残に荒らされた現場には、土が掘り起こされた跡も残り、元通りに回復するには7、8年かかると見込まれる。メンバーらはイノシシの侵入を食い止め、「再びかれんな花を増やしたい」との思いを新たにした。ササユリは県の準絶滅危惧種に指定され、穴水町の「町の花」として地域住民に愛されている。越の原では主に3カ所で群生し、例年、6月下旬に見頃を迎えていた。しかし、昨年は町道越の原鹿路線に面した箇所で、イノシシが土を掘り起こし、球根を食い荒らして大打撃を受けた。他の2カ所も被害に遭った。このため、「ささゆりの里再生事業」として、越の原ササユリ保存会が町の補助を得て、町道側群生地に電気柵を整備することにした。この日は、保存会員やボランティア計5人が手分けしながら、斜面など総延長約400メートルにわたって長さ90センチの支柱を約150本打ち込み、上下2段に電線を張り巡らせた。保存会はこれまで、下草を刈ったり、看板や散策路を整備したりして、乱獲を防ぎ、ササユリの群生地を守ってきた。町内では昨年度、イノシシ捕獲頭数が489頭に上り、年々、イノシシ被害も増えていたという。保存会は今後、種をまいて少しずつササユリを増やしていく考えだ。田小路(たしょうじ)勝治会長(77)は「どこまで花を咲かせられるか。香りも好きやし、今度咲くまでには後継者を育てて、次代に残していきたい」と話した。

(クマ殺処分が過去最多「絶滅の恐れ」と批判も:京都)
京都府が殺処分したツキノワグマが2019年度、過去最多の170頭に上った。府北部ではクマの出没が相次いでおり、住民は殺処分の件数を評価する一方、自然保護団体は「捕り過ぎで絶滅の恐れがある」と批判している。府によると、ツキノワグマは府レッドデータブックで絶滅寸前種とされ、生息数は由良川西側の丹後個体群が約900頭、東側の丹波個体群が約500頭と推定されている。170頭の内訳は京丹後市42頭、舞鶴市39頭、宮津市22頭、綾部市16頭、福知山市15頭、京丹波町12頭、南丹市9頭など。丹波個体群では、府の捕獲上限40頭を上回る83頭を専門家の意見を聞いた上で殺処分した。目撃件数は1460件で、府農村振興課は「ナラなどの実が凶作で出没が多かった。生息数や民家周辺での出没が増えており、人身事故を防ぐために捕獲している」と説明する。府は02年度からクマの保護を目的に狩猟を禁止し、従来はシカやイノシシのおりに捕まったクマは奥山に放つ学習放獣で対応してきたが、17年度以降は人的被害を防ぐため、集落近くで捕獲されたクマは殺処分を可能とし、17年度86頭、18年度103頭の殺処分した。舞鶴市の大浦半島は出没が多く、住民団体が府にクマ対策を要望。同市河辺中の会社員男性(64)は「家の中にクマが入ってきた話も聞く。出没が過疎化に拍車をかけている」と語り、同市佐波賀の農業女性(81)は「クマが家の柿の木に来て、家族が夜に軒下にいるのを何度も見た。危害を加えられるかもしれず、殺処分は仕方がない」と話す。一方で府によると、17年度以降、府内でクマの人身事故は発生していないという。保護団体「日本熊森協会」(兵庫県西宮市)の水見竜哉研究員は「生息数は正確な数字ではなく、人間が一気に捕獲すると秩序が崩れて絶滅に向かう恐れがある」と懸念する。クマが本来住む奥山がナラ枯れなどで生息できない環境となり、シカやイノシシをおりにおびき寄せる米ぬかなどの餌が出没を増やしている可能性も指摘。「奥山の状況を調べた上で捕獲を見直すべき。クマは人間を恐れており、音の鳴るものを身につけたり、民家近くの柿の木を切り、クマが潜みやすい茂みを刈ったりする対策も必要」と説明する。

(サル被害悩み:青森)
弘前藩主が代々、津軽家の始祖と敬ってきた大浦光信の功績を紹介する青森県鯵ケ沢町の「光信公の館」が5月29日、今季の営業を開始した。ただ、同館を管理する町教委関係者の表情はいまひとつ。近年、敷地内のぼたん園の生育が良くなく、丈がピーク時の半分以下のものが目立つためだ。その原因に、サル被害の可能性も新たに浮上。町教委は、ぼたん園の復活に向けて頭を悩ませている。

(獣害対策として“若狭牛”を放牧:福井)
鯖江市の山際の空き地で若狭牛の放牧が始まり、農作物を荒らす厄介者を田畑から遠ざけている。鯖江市河和田地区の山際の空き地で放牧されているのは、妊娠中のメスの若狭牛2頭。イノシシやサルなどが農作物を荒らす被害に悩んでいたこの地区では、14年前から放牧を始めた。地元の住民が当番制で牛の管理や設備の点検を続けていて、農作物への被害は減っているとのこと。田畑を荒らす厄介者を遠ざけるこの取り組み、10月まで続く予定。

(電柱につくられたカラスの巣撤去作業:大分)
カラスの繁殖期のこの時期、電柱につくられた巣が停電の原因となります。大分市での撤去作業に密着しました。九州電力はカラスが巣作りをする毎年2月から6月にかけて県内の電柱を巡視しながら巣の撤去作業をしています。2日は大分市高江中央の住宅地で専門の知識や技術がある職員らが巣の除去にあたりました。九州電力によりますと電柱につくられたカラスの巣は高圧線などを傷つけて、停電の原因などになるということです。県内では毎年、2000もの巣が電柱で見つかっていて、危険性があるものはただちに撤去しなければなりません。九州電力は電柱につくられたカラスの巣などを発見した際には最寄りの事業所などにすぐに連絡して欲しいと呼びかけています。

(新型コロナで銃販売数が過去最高に:アメリカ)
新型コロナウイルスのまん延は世界中の人々の生活に大きな影響をもたらしている。175万人を超える感染者がいる米国もそうだ。外出の制限で24時間眠らなかった大都市から人けがなくなった。生活必需品の品薄状態が続き、行列嫌いとされる米国人が食料や消毒液などを求めて店の前に並んだ。いずれも半年前には考えられなかったことだ。今回の騒動では、米国社会が内包する暗部もあらわになった。アジア系の人々が攻撃や嫌がらせの標的にされたことは知られているだろう。その影で銃や銃弾の売り上げが大きく伸びている。米国人の心の中で何が起きているのだろうか。米国内で新型コロナウイルスが感染拡大し始めたのは3月初めだった。このことを伝えるニュースなどに触れた人々が水や食料、トイレットペーパーなどの買い占めに走り多くの店で商品棚が空っぽになった。このことはテレビや新聞で連日のように報道された。その裏で銃や弾薬も小売店から消えていた。しかし、大きく報道されることがなかった。米国で銃を購入するのはそれほど難しいことではない。銃器販売店に加えてウォルマートなどの大手スーパーやスポーツ用品店などでも販売されている。テニスラケットや缶詰といった日用品と一緒に銃や弾薬が売られているのは日本の読者にとっては想像もできないことに違いない。しかし、米国民にとって銃器はそれほど身近なものなのだ。それが、飛ぶように売れたというのだから尋常ではない。中でも弾薬は品切れが続出し、CNNテレビなどが報じた。銃や弾薬を求める人々が販売店の周りを取り巻いている映像は筆者にとって衝撃的だったが、新型コロナウイルスに関する報道に埋もれて注目されることはなかった。新型コロナウイルスの流行を受けて、銃はどのくらい売れたのだろう。月別の販売数は発表されていない。そこで、連邦捜査局(FBI)のホームページに掲載されている銃器販売時に行う調査の申請数を見てみた。調査はほとんどの州で行われている。ホームページによると、今年3月の申請は374万件を超えている。2019年の月平均236万4千件を大幅に上回り、1984年の制度発足以来最高の数字となった。4月の申請数も約291万1千件で、3月と4月で少なくとも約665万丁の銃の購入希望があったと推定される。外出禁止令が出ていた米国で営業が許されたのは医療や食品、運輸などといった生活に必要不可欠な業種と指定された店のみだった。いわゆるエッセンシャル・ビジネスといわれる業種だ。これに対し、いくつかの州などは銃器販売店も含めるべきだという議論が起きた。例えば、西部カリフォルニア州のロサンゼルス市は銃器販売店をエッセンシャル・ビジネスに指定しなかったが、同じ州のサンディエゴでは郡保安官が「重要な公共サービス」として営業を認めた。カリフォルニア州やテキサス州では、銃器販売店への規制は米国憲法で認められている自衛権の侵害であるとして訴訟が起こされた。米連邦政府は4月、銃器販売店や射撃訓練場をエッセンシャル・ビジネスに認定。外出禁止令の下でも営業できるようになった。銃購入希望者数は、社会不安の高まりと見事にリンクしている。米国人にとって、銃は一種の精神安定剤のようなものと指摘する識者もいる。そのため、不穏な事態が起こる度に人々が銃や弾薬の購入に走ることになる。12年12月14日、コネティカット州サンディフック小学校で銃乱射事件が起きた。児童を含む26人が犠牲となる痛ましいこの事件の直後にも調査申請件数が急増した。結果、278万件に達した。前月と比較して約80万件もの増加だ。15年12月2日にカリフォルニア州サンバーナディーノで14人が死亡する銃乱射テロが発生した。この時の調査申請件数は331万件を超え、初めて300万の大台に乗った。今回の敵は目に見えないウイルス。銃で対抗できるとは思えない。販売店に走った彼らは銃で何を守ろうとしたのだろうか。米国の銃社会に詳しいジョージア州立大学のティモシー・リットン教授は、二つの理由を挙げている。それは①感染者の爆発的増加を目の当たりにして、政府が機能不全に陥る恐れがあると判断。その際は自分で身を守るしかないと考えた②非常時において銃の販売が規制されることを恐れた―だ。銃規制が予想される状況になると、一種の駆け込み需要が発生するというのは皮肉といえる。銃規制を掲げたバラク・オバマが大統領選挙に勝利した08年11月も、申請数は前月比で30%上昇した。不安ゆえに銃を求める―。米国が陥っている依存症かもしれない。友人の米国人は次のように語る。「外出が規制されてずっと家にいると精神が不安定になってくる。誰かが押し入ってきたら、という不安を持つ人がいるのは理解できる」。そして、彼はこう続けた。「だからと言って銃を買おうとは思わないけれど」米国における新型コロナウイルス感染は終息に向かいつつあるが、この2カ月間で全米にばらまかれた銃を回収する手だてはない。米国は新たな問題を抱えてしまった。

(銃器関連株、値上がり続く:アメリカ)
2日の米株式市場で銃器メーカー、スターム・ルーガーとスミス・アンド・ウェッソン・ブランズの株価が上昇。ここ2営業日での値上がり率はそれぞれ約14%、25%となった。米国の銃購入者に対する経歴調査は5月に13カ月連続で増加した。5月のリピート購入者や初回購入者に対する経歴調査は、調整ベースで前年同月比75%増。3月は80%、4月は69%と3カ月連続で大きな伸びが続いている。データによると、増加率は1月の19%、2月の17%から大幅に拡大した。レーク・ストリート・キャピタル・マーケッツのアナリスト、マーク・スミス氏は2日のリポートで、最近の経歴調査の急増について「新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要が続き、最近の抗議デモ激化を理由とした購入、次回大統領選や選挙後に規制が強化される可能性を想定した継続的購入や購入増加の可能性」が恐らく要因となっていると指摘。最後の2つの要因は「6月および秋までの需要継続」を後押しするとの見通しを示した。

(タケノコ採りでヒグマ被害、専門家に聞く)
5月15日、後志の古平町の男性が自宅近くの山林にタケノコ採りに入ったまま戻らず、警察はクマに襲われた可能性が高いとみています。このクマは今後も人を襲うおそれがあると専門家は指摘していて、地元では対策に追われています。専門家に取材すると、人里近くに現れるようになったクマとの向き合い方が改めて問われていると言います。5月15日午後5時ごろ、古平町の71歳の男性の妻から「夫がタケノコ採りに出かけたまま帰宅しない」と消防に通報がありました。 警察と地元の猟友会などが捜索したところ、翌16日になって自宅近くの山林で男性の携帯電話や長靴などが見つかりました。 警察によりますと、長靴には動物に噛まれたような痕があったほか、付近からはクマのフンも見つかったということです。警察は、クマに襲われた可能性が高いとみています。現場は、地元の人たちがタケノコ採りに訪れる場所でした。近くで見つかった男性の車には、キーがさしたままになっていて、警察などは山の奥深くに入るのでなく、人里近くでタケノコ採りをしようとしていたとみています。住民によりますと、付近では2019年秋以降、クマのフンが見つかっていたほか、畑などにクマの足跡が残されていたこともあったということです。今回の被害をどうとらえるか。 ヒグマの生態に詳しい北海道立総合研究機構エネルギー・環境・地質研究所の間野勉専門研究主幹に聞きました。まず、指摘したのがクマの増加です。 道によりますと、道が統計を取り始めた1962年はクマによる家畜や農作物への被害が特に問題になっていました。この年は十勝岳の噴火があり、火山灰が積もってクマのエサになる植物が十分に実らなかったこともあり、クマがエサを求めて人里へ降りてきたことなどが原因だと考えられています。道は翌年からクマの駆除を進める施策に乗り出しました。市町村の要請を受けたハンターがクマを駆除した場合、奨励金を出す事業を始めました。特に1970年から80年代は、冬眠明けのクマを撃って数を減らす「春グマ駆除」が 盛んでした。 春はやぶの上に雪が残って見通しが良い上、雪の上の足跡からクマを見つけやすいとされています。さらに冬眠する穴にまだいるメスや子クマを狙って猟ができるため、多くのクマが駆除されました。 しかし、クマによる家畜の被害が減少すると「春グマ駆除」は1990年には廃止されました。するとクマの数は増加するようになり、正確な数は分かっていませんが、1990年度は推定値で5800頭±2300頭とされていたのが、2012年度では1万600頭±6700頭となり、道の統計のある2012年度までの23年間にクマの数はおよそ1.8に増加したとされています。間野さんはクマの増加だけでなく、人間の側にも変化があるといいます。特に地方で進む高齢化と過疎化の影響です。被害のあった古平町は石狩湾に面している一方で、森林の多い地域です。町によりますと古平町はかつてマンガンが採れる鉱山やニシン漁で栄えて兼業農家も多く、人口は1955年には1万余りでした。しかし、鉱山の衰退や漁業の不振で働き手の流出が進み、現在の人口はおよそ3000にまで減っています。 65歳以上の人が占める高齢化率も2019年の時点で、43.2%となっています。住民に聞いたところ「子どものころと比べると畑が減りささやぶが増え、だいぶ景色が変わってしまった」ということです。「人口が減り高齢化も進むと、昔は人間の手が入って生産活動をやっていたものが、どんどん荒れていって手が入らなくなる。一部はやぶが茂るところが出る。クマが増えているのに対し、かつて地域にいた若くて元気な狩猟の担い手や野外で活動する人が減った結果、人間と野生動物との境界が人間の生活圏に寄って来てしまっている」。間野さんは、過疎の進展が人とクマとの距離を縮めていると指摘しています。さらに間野さんが注目しているのが人を恐れないクマの存在です。「人間の活動が減ると、クマにとって人間が危害を加えてくる相手ではないと考えるようになっているのではないか。今回の現場は被害者の家からも近く、人里近くにクマが入り込んでしまっている」。こうした問題は今回のケースだけにとどまりません。札幌市南区では去年、家庭菜園のとうもろこしやプルーンの味を覚えたクマが連日のように住宅地を悠々と歩き回り、ハンターに駆除される事態になりました。「クマがいついてしまった現状をどう変えていくのかという視点が求められている。札幌市南区の問題や野幌の森林公園の中までクマが入ってきた問題があったが、通常起こらない所、想定しなかったような場所で起きた場合に対応に非常に苦慮する。今後は、こうしたケースはどんどん増えて行くので、人里にクマが近づいている状況を何らかの形で押し戻すことを真剣に考えていかなければいけない」。具体的な検討を加速させるべきだと提言しています。もうひとつ、間野さんが危惧していることがあります。古平町で男性が不明になって12日がたった今月27日現在、問題のクマがまだ駆除されていないことです。 同じクマに、再び人が襲われるおそれがあるというのです。間野さんが例にあげたのが道南のせたな町のケースです。せたな町では7年前の2013年4月に林道で女性がクマに襲われ亡くなる被害がありました。 その翌年の2014年4月にも山菜採りに来ていた女性がクマに腕と肩をかまれてけがをしました。クマの体毛や血痕などをDNA鑑定をした結果、2人を襲ったのは同じクマと分かりました。こうした例を踏まえ、間野さんは被害を繰り返さないためにも「男性を襲ったクマを早急に特定し、駆除すべきだ」と駆除の必要性を訴えています。古平町でも更なる被害を防ぐため、クマを捕獲するための箱わなを設置したほか、地元のハンターに依頼して見回りを行い、山菜採りや渓流釣りに訪れる人を見かけたら自粛を求めるなどの対応をとっています。ただハンターの全員が他の仕事と掛け持ちをしているため、捕獲や駆除がされないまま事態が長期化すれば、本業に支障がでかねないほか、体力面も懸念されるということです。さらに、ハンターに支払う報酬金も膨らんでいます。町ではこれまでの実績を基に、今年度の当初予算では40万円を確保していました。しかし、今回ハンターの出動を5月29日まで依頼する方針で、当初予算を超えることから6月の議会で補正予算を提案することにしています。 クマの問題は、町の財政にも少なからず影響しています。過疎が進む小さな自治体では人や予算に限りがあります。間野さんは次のように話しています。「札幌市のような大きな自治体は、役所の中に専門の部署があったり、あるいは外部の民間団体と契約して支援を受けることができるが、地方の小さな自治体の場合、人的にも予算的にも難しい。そういう所は広域を束ねるような形で危機管理態勢を作り、地域で情報を共有しながら連携して対応する仕組みを検討すべきだ。いまは、一定の経験をもったハンターが地域にいるので、その人たちが地域にいる間に次の態勢をきちんと作らないといけない。先送りしていい問題では無く、あと5年10年後には、にっちもさっちもいかなくなる。そういう状況に陥る地域が道内のあちこちにでてしまうのではないかということを大変危惧しています」。ヒグマと人との関係を長年見つめてきた専門家は、対策は「待ったなしだ」と訴えています。

(ドングリが不作なら昆虫を食べる)
ツキノワグマについて、秋にドングリが不作だとメスや若いクマが昆虫を多く食べるなど、性別や年齢による食生活の違いが初めて分かった、と東京農工大学などの研究グループが発表した。ツキノワグマは本州と四国に生息するが、地域によって絶滅の恐れが指摘される中、保護や管理に役立つ成果という。グループは2003~13年に栃木、群馬両県にまたがる足尾山地、日光山地でのべ148頭のツキノワグマを一時捕獲し体毛を採取。ここから、食生活で変化する炭素と窒素の安定同位体比を測定し、夏と秋の食べ物を推定した。その結果、夏には1~4歳の若いクマより5歳以上の大人のクマの方が、またメスよりもオスが、ニホンジカを多く食べていた。シカは成体だと捕まえるには大き過ぎるが、夏の子ジカなら小さく捕まえやすいと考えられる。また、オスはメスより体が大きく、食べ物の獲得競争に有利なためにシカを多く食べられると、グループは結果を基に考察している。一方、秋になるとメスや若いクマは、ドングリが不作だと動物をやや多く食べていた。クマは秋にドングリをよく食べ、冬眠中のエネルギー源となる脂肪を蓄える。今回の調査法ではアリ以外の昆虫とシカを区別できないが、メスや若いクマは大人のオスとの競争を避けて昆虫を食べることで、ドングリの不作をカバーしていると考えられる。また、大人のオスがドングリの豊作年にも動物を一定量、食べていることも分かった。昆虫に加え、死んだシカの肉を食べていることも考えられる。今回の研究で、同じ地域のクマでも性別や年齢、秋のドングリのでき具合により、食生活が異なることが明らかになった。一方、人里に出没して捕殺されるツキノワグマは、オスの割合が高いという。シカの肉と同様に栄養価の高い生ゴミや果樹が人里に放置され、オスのクマを引き寄せている恐れがある。これらの放置を防ぐなどの対策を進めれば、捕殺や人間の被害を減らすことにつながるかもしれない。人里に出没する原因や個体の特性の理解が重要となる。東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院の長沼知子特任助教(動物生態学)は「ツキノワグマの生態は分かっていないことが多い。解明を続ければ、人との共生にも役立つのではないか」と述べている。グループは東京農工大学、東京農業大学、森林総合研究所などで構成。成果は日本の哺乳類学専門誌「ママル・スタディー」の4月30日付に掲載され、東京農工大などが5月12日に公表した。

(年齢重ねたクマ、より「肉食系」に)
東京農工大学や東京農業大学などの共同研究チームは、クマの食性が年齢や性別により異なることを明らかにした。年齢を重ねると若い頃より肉を好むようになり、またオスはメスより肉を多く食べる。クマの食性を属性ごとに分析した研究は珍しい。クマがエサを求め人里に現れる例が増えており、食性に応じた対策でこうした事例を減らせる可能性がある。研究チームは、栃木や群馬に住むツキノワグマの体毛の成分を分析し、食べ物の種類を推定した。すると年齢の高いオスは体が大きく狩りに有利なため、他の個体よりシカの肉など栄養価の高いものを多く食べていることが分かった。人里で捕殺されるクマはオスが多い。「放置される生ごみなどが、より高栄養の食事を好むオスのクマを引き寄せている可能性がある」(研究チーム)という。

(マスクフックにイノシシ革:福島)
伊達市霊山町の市農林業振興公社は、市内で有害鳥獣として駆除されたイノシシの革を使ったマスクフックを製作した。製作を担当する斎藤知世さん(34)は「マスクをずっと着けているのは大変だと思う。少しでもイノシシの革製品が役立てばうれしい」と話す。新型コロナウイルス感染症の拡大で、マスクを着けていると耳が痛くなるとの声を受けて製作に乗り出した。マスクフックは、ボタンにマスクのゴムを引っかけ、首に掛けて使用する。同公社はこれまでに、イノシシ革のマスクホルダーを製作。全国から問い合わせが来るほどの人気商品となっている。マスクフックのサイズは3種類から選ぶことができ、同公社のほか、同市の道の駅「伊達の郷りょうぜん」とウェブサイトで販売している。価格は800円(税込み)。ウェブサイトから購入すると別途送料と梱包(こんぽう)代がかかる。問い合わせは同公社へ。

(ヒグマ研究50年、対処法一冊に:北海道)
半世紀にわたり道内のヒグマを研究し、北海道野生動物研究所(札幌市厚別区)を主宰する門崎允昭(まさあき)さん(81)が、その生態や出合った時の対処法を紹介する著書「ヒグマ大全」(北海道新聞社)を出版した。近年の市街地での出没事例を数多く収録し、出没した「目的と理由」を知ればヒグマとのトラブルを避ける方策は見いだせるとし、無用な駆除を減らすよう訴えている。門崎さんは帯広出身で、帯広畜産大大学院を修了後、北海道開拓記念館の学芸員として1970年からヒグマの調査を始めた。道内の研究者の中では駆除に強く反対する保護派の代表格で、山中での生態の観察などフィールドワークを積極的にこなし、人身事故があれば被害者に取材して対策の検討も進めてきた。著書では、クマが住宅地や農地など人里に近づく理由について《1》母離れをした若グマが自分の生活圏として使える場所を探索するため《2》道路などで分断された生息地間を移動するため《3》農作物や果樹、養魚を食べるため―などと分類した。その上で《1》の理由で人里に出没した若グマは「生活できる場所ではないことを悟ると、再び来ることはない」として「静観」を呼び掛けた。また、ヒグマの行動をよく観察すれば頻繁に出没する場所は特定でき、電気柵や有刺鉄線の設置によって侵入は防げると強調し、市街地に出没したクマが人を襲った例は「皆無」だとして駆除より侵入防止策を優先すべきだと訴えた。

(知恵比べ、イノシシに勝利:石川)
七尾市赤浦町の久保田徹さん(71)が、体長約一・四メートルの大型イノシシの捕獲に成功した。獣害が深刻な地域の住民のためにと二年前に狩猟免許を取得。約三カ月にわたり、同じイノシシと知恵比べをした末に二十七日、おりで捕まえた。「長く付き合ってきて不思議な関係も感じた」と複雑な心境を語る一方、「今後も集落を守るために活動できれば」と意気込む。久保田さんは東京都出身。田舎暮らしへの憧れがあり、輪島市出身の妻、澄子さん(71)と一緒に二〇一七年に同町に移住した。代表を務めていた建設会社を子どもに託し、現在は烏骨鶏(うこっけい)の飼育や農業などをして暮らしている。同町で最近、イノシシやタヌキによる農作物の被害が増え、特にイノシシは住民が鉢合わせになりけがをする危険性も高まっていることから、一八年に免許を取った。昨年十二月から本格的に狩猟活動を始め、自宅近くの水田に面した山林におりを設置した。「こいつ大物だぞ」。今年三月、おりのそばに置いた赤外線カメラに巨大なイノシシが写った。だが、そこから長い戦いが始まった。中能登町の鳥獣捕獲のベテランに教えを請い、まずは餌を入れても扉は閉まらないようにロック。餌を食べさせ、警戒心を徐々に解いていった。久保田さんは「おりに入れるため、イノシシはどう考えるのか、どんな性格なのか、すごく考えた」と振り返る。日々、餌の位置の微調整や動画の確認などを続けた結果、ようやくイノシシがおりの中で餌を食べ、後ずさりせずゆっくりUターンするのを見た。「一度失敗したらもう罠(わな)にはかからないと言われるが、このイノシシは十分に安心している」と判断。二十六日に罠を設置し、その翌朝に捕獲を確認した。イノシシは、他の住民の協力で駆除し、付近に埋設した。達成感も大きい一方、イノシシの目が忘れられない。「害獣だから仕方ないけど、人が里山を管理できないこともイノシシが出る原因。今度生まれてきたら人間にでもなってほしい」と願った。赤浦町では他のイノシシの被害も出ているという。久保田さんは「一基だったおりの数を増やすことも考えており、獣害を抑えるために協力できれば」と話した。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午後0時ごろ、栗原市栗駒片子沢町田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、2日午前8時55分ごろ、利府町菅谷台2丁目の県道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、2日午前6時40分ごろ、色麻町黒沢北條付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午後4時35分ごろ、栗原市栗駒片子沢外鳥屋にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、1日午後3時ごろ、利府町赤沼放森にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、1日午後2時30分ごろ、色麻町鷹巣地区にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午前10時20分ごろ、栗原市築館照越盲壇にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、31日午後4時50分ごろ、栗原市築館新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
角田市によると、31日午前9時30分ごろ、角田市高倉沢尻の国道沿いにクマとみられる動物が出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、30日午後3時30分ごろ、富谷市成田3丁目付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午後1時40分ごろ、栗原市栗駒桜田東有賀にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、29日午後3時15分ごろ、富谷市三ノ関膳部沢上にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、29日午前7時25分ごろ、色麻町黒沢北條付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、29日午前6時30分ごろ、利府町しらかし台5丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午前10時30分ごろ、栗原市瀬峰桃生田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午前9時40分ごろ、栗原市瀬峰藤沢要害にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午前8時15分ごろ、栗原市築館下宮野大仏にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、27日午後1時30分ごろ、栗原市金成末野若宮にクマが出没しました。

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