<射撃ニュース7月>
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(クマに襲われ男性2人けが:秋田)
秋田県警と大曲仙北広域消防本部によると、13日午前9時40分ごろ、仙北市の秋田駒ケ岳の登山道で「男性2人がクマにかまれてけがをしている」と119番があった。登山客とみられる60代と70代の男性2人が負傷した。手足にけがをしているが、命に別条はないという。現場は秋田駒ケ岳8合目の駐車場から100メートルほど登山道に入った付近。

(野生イノシシ5頭が豚熱感染:山梨)
県は大月市などで死亡した状態で見つかった野生のイノシシ5頭がCSFウイルス=豚熱に感染していたと発表した。感染が分かったのは6日に甲府市と大月市で見つかったメスの幼獣2頭と大月市でオスの成獣2頭、そして8日に市川三郷町で見つかったオスの成獣1頭の合わせて5頭。いずれも遺伝子検査で陽性が確認され県は死骸を回収し周辺を消毒した。県内の野生イノシシのCSF感染が確認されたのはこれで合わせて26例目となった。半径10キロ圏内にある11戸の養豚場は、ワクチンを接種しているため監視対象にはならない。

(クマ出没もハンター出動できず、猟友会と村議会の対立終わる?:北海道)
後志の島牧村で、クマの出没が相次いでいるのにハンターが出動できない状態が続いている問題…。10日、新たな動きがありました。ことし、島牧村では、去年の3倍ほどのペースでクマが出没しています。しかし、猟友会のハンターは1度も出動できずにいます。きっかけは、おととしの夏。2か月間にわたってクマが住宅地に出没し、村が猟友会に支払う「出動報奨金」が1000万円を超えたことでした。議会は、去年1月に新しい条例を作り、報奨金について年240万円の上限を設けたほか、若手ハンターの育成制度への補助金などを大幅に減らしたのです。これに猟友会が猛反発。猟友会と議会の対立が続く中、10日の臨時議会で、若手ハンターの育成制度について、2年前のものに戻す議案が提出されました。「賛成の方の挙手を求めます。…賛成多数であります」(議長)。これで問題解決に向けて一歩前進したように見えましたが、猟友会は、今回の育成制度や上限を設けた報奨金について、これまで議会や村から十分な説明を受けていないとして、「今はコメントしようがない」と話しています。島牧村で、何のわだかまりもなくハンターが出動できるのには、まだ時間がかかりそうです。

(東京五輪内定のライフル3姿勢の2選手、条件付きで内定維持)
日本ライフル射撃協会は来年に延期された東京オリンピックの代表に内定している男女のライフル3姿勢の2人の選手について、条件をつけたうえで内定を維持することとし、残りの種目は改めて最終選考会を行うことを決めました。日本ライフル射撃協会は11日理事会を開き、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期された東京オリンピックの代表選考について協議しました。その結果、ライフル3姿勢ですでに代表に内定している男子の松本崇志選手と女子の平田しおり選手の2人について、条件をつけたうえで内定を維持することを決めました。来年1月から3月に開催する予定の記録会で一定の記録を超えることが条件で、仮に記録に達しない場合はほかの選手も含め最終選考会を行うということです。日本ライフル射撃協会の田村恒彦副会長は「来年の大会に向けて代表にふさわしい競技力を維持していなければならない。この2人が基準に達しないことはないだろう」と話しています。一方、まだ代表の内定が出ていない男女のエアライフルと男女のエアピストル、それに男子のラピッドファイアピストルと女子の25メートルピストルの代表選考についてはことし3月に予定されていた最終選考会に出場予定だった選手を軸に、来年3月までに改めて最終選考会を行うとしています。松本崇志選手とは射撃の男子ライフル3姿勢で東京オリンピックの代表に内定している松本崇志選手は、長崎県出身の36歳。高校1年生の時に射撃を始め、日本大学を経て射撃のメダリストを輩出した自衛隊体育学校に入りました。オリンピックの出場を目指して北京大会から挑戦してきましたが、リオデジャネイロ大会まで3大会連続で届きませんでした。それでもおととしのジャカルタアジア大会で、この種目で銅メダルを獲得しました。そして去年11月にカタールで開かれたアジア選手権の男子ライフル3姿勢で、日本選手トップの11位となり、初めてのオリンピック代表に内定しました。松本選手はエアライフルでも東京大会の出場を目指しています。平田しおり選手とは射撃の女子ライフル3姿勢で東京オリンピックの代表に内定している平田しおり選手は、石川県出身の20歳。明治大学の3年生です。クレー射撃の選手の父親の影響で高校1年生の時に射撃を始め、去年インドで開かれた射撃のワールドカップでエアライフルの種目で7位に入り、頭角を現しました。ライフル3姿勢は、3年前から取り組んだばかりの種目ですが、去年11月にカタールで開かれたアジア選手権で銅メダルを獲得して日本選手トップとなり、ライフル3姿勢で代表に内定しました。平田選手は、エアライフルでも東京大会の出場を目指しています。

(日本ライフル射撃協会、ビームピストルの新システムを開発)
日本ライフル射撃協会は11日、都内で会見し、照準の軌跡を確認できる光線銃「ビームピストル」の新システムを開発したと発表した。松丸喜一郎会長は「観客はその選手が今どこを狙っているか、どこで引き金を引いて着弾したかが見える。光線銃で見て楽しめるシステムを作ることが日本での射撃の普及にも、世界でIOC(国際オリンピック委員会)の競技として生き残るためにも重要」と狙いを説明した。日本協会では登録会員の高齢化に伴う将来的な競技人口の減少の可能性に強い危機感を抱く。五輪種目として実施されている装薬銃や空気銃は危険とのイメーもあり、松丸会長は「日本ではネガティブなスポーツとしての印象が深く刻まれている」と危惧する。一方、ある調査では「プレーしてみたい」五輪競技でダントツの1位となったこともあり、潜在的に興味を持つ層は多いとの期待もある。そのため、銃刀法の適用を受けずにジュニアからシニアまで幅広い世代が楽しめ、安全性の高いビームピストルやビームライフルなどの光線銃の普及に力を入れていきたい考えだ。国際的な流れもある。IOCでは各競技団体に「見ているものが楽しめる競技に」と求めている。射撃でも国際連盟が決勝の方式を変えるなどの工夫を重ねているが、松丸会長によれば「まだエンターテイメント性が低い」と指摘を受けている。さらに、欧州などでは装薬銃に比べて規制が強くなかった空気銃に対しても所持を厳格にする傾向にあり、「IOCは広くみんなが楽しめる競技を五輪競技として残していきたい。持つこと自体が難しい競技ではダメだと考えている」と語った。光線銃はそうした課題の解決が期待され、IOCからも五輪競技への導入の検討を促されているという。従来より銃の所持が難しい日本は光線銃の開発で大きく先行しており、松丸会長は「世界で一番知見を持っている」と自負。今後は新システムの活用を進める方針で、来年の国体でも導入が決まっている。また、日本協会では新型コロナウイルスの影響でほとんどの大会が中止となった高校3年生のために、8月に新システムを活用した初めての競技会を開催することも決めた。各地での予選会はリモートで実施。上位8人による決勝は、オンラインで照準軌跡を観戦できるような形を考えているという。

(クマ出没相次ぎ情報共有を確認:鳥取)
鳥取市の住宅街付近で相次いでツキノワグマが目撃されていることを受け、鳥取署は9日、鳥取県や同市との連絡会議を開いた。迅速な情報共有と注意喚起に努める方針を確認した。

(イノシシが市街地の飲食店に侵入:島根)
松江市の中心市街地でイノシシが出現し、店舗に被害が出た。イノシシによる被害があったのは京店商店街にある中華料理店「パパ厨房」。店によると9日午前5時ごろ、イノシシ1頭が店の入り口を突き破り、1階の厨房に侵入したという。店の上の階にいた店主が物音に気付き1階に降りたところ、イノシシを見つけ110番通報した。イノシシは、店主の脚にぶつかってきたあと入口付近を動き回って、入ってきた扉から逃げていったという。パパ厨房の細木育郎代表は「(イノシシは)私の目から見たら小柄。勢いは強くすごいスピードだった。怖かった。と話した。幸いけが人はなく、被害は扉のガラスが割られただけだった。松江市によると目撃情報などからイノシシは京店商店街から東方面に逃げ、6時過ぎには直線距離で5キロほど離れた松江市西川津町付近の朝酌川を泳いでいたという。松江市では、周辺をパトロールしたものの発見には至らず、もしイノシシに出会ったら慌てず、背中を見せずにゆっくり逃げるよう注意を呼び掛けている。

(ヒグマが車を威嚇:北海道)
北海道知床国立公園内で4日、道路に3頭の子連れヒグマが現れました。次の瞬間、母グマが車に近づいて威嚇しました。子グマを守る行動だと見られます。映像を撮影した「知床財団」では、ヒグマを見かけても車を停止しないよう呼びかけています。

(イノシシと接触、赤穂線で遅れ:兵庫)
JR西日本によると、12日午後9時13分ごろ、赤穂線の備前福河駅―寒河駅間で列車がイノシシと接触したため、車両と線路を確認した。このため播州赤穂駅―岡山駅間の列車に遅れがでている。

(わなに”ウリ坊”6頭も「かわいいけれど…」:兵庫)
兵庫県丹波市山南町太田地区の農会が山すそに仕掛けていた箱わなに、イノシシの子ども「ウリ坊」が6頭、一度にかかった。農会長の男性(63)は、「こんなにたくさん獲れるのは珍しい。小さいのでかわいいが、放っておくと増えてしまう。わなの仕掛けを調整して落ちやすくしたのがうまくいった」と喜んでいた。箱わなは、地元企業の「陸網技研工業」社製。4年前から設置していたが、何度もエサだけ食べに来ては逃げられていたという。この日は正午前に、仕掛けを調整し直し、「一番浅く」したところ、それからわずか2時間のうちに6匹が捕まった。エサは、好物のぬか(米袋1杯分)と塩(1・5キロ)をわなの奥にまき、おびき寄せのために入り口まで少しずつ置いた。「“餌付(えづ)け”のようになっていたので、安心して入ったのだろう」と男性。「子どもだけで迷子になったのかも」と話す。イノシシは、体に付いたダニを取るために田んぼで転がるため、水稲に被害を及ぼし、また、エサのミミズを掘り出すために寺の樹木の根を掘り返す被害も出ているという。

(高校の部活中にクマ目撃:山形)
12日午後0時25分ごろ、庄内町の県立庄内総合高校の体育館で部活動の指導をしていた男性教諭が窓越しにクマ1頭を目撃し、警察に通報した。警察の調べによると、当時、学校には生徒計8人がいて学校側が全員を体育館に避難させたという。けが人や建物などへの被害はなかった。目撃されたクマは体長がおよそ1メートルで、東側の余目第三小学校を通り抜け、北側の住宅街へ走り去ったという。クマの行方は、分かっておらず、近くには幼稚園もあるため、地元の猟友会は捕獲用の罠を設置した。警察が付近をパトロールし、警戒を続けている。

(車とクマが衝突:秋田)
11日午前2時50分ごろ、秋田県横手市大森町字持向の市道で、横手市の40代男性の軽乗用車とクマが衝突した。男性にけがはなかった。

(クマ目撃相次ぐ、警察が注意喚起:福島)
福島県内ではこのところクマの目撃情報が相次いでいて、警察などが注意を呼び掛けている。県内では、6月22日と7月2日に下郷町の中学校やその近くでクマが目撃されたほか、福島市の福島大学など比較的人が多いところで目撃が続いている。県警察本部によると、7月7日時点で180件以上のクマの目撃情報が寄せられていて、地域別では会津地方が全体の6割を占めている。6月・7月が年間を通してクマの目撃情報が多くなることから、警察は、目撃の多い地域や山などに出かける場合はクマ除けの対策を講じるよう注意を呼び掛けている。

(クマ被害防止には注意喚起が大切:秋田)
秋田市の山間部にある大学や公園などの職員がクマ対策を学ぶ講習会が9日、同市雄和椿川の県動物愛護センター「ワンニャピアあきた」で開かれた。各施設の管理者が、利用者を被害から防ぐための注意喚起の大切さを学び、実際に看板を立てた。県立中央公園や国際教養大学、プラザクリプトンなど7機関でつくる雄和椿川地区熊対策協議会(鈴木昌明会長)の主催。県自然保護課主任でツキノワグマ被害対策支援センターに所属する近藤麻実さん(36)が講話し、約25人が聴いた。

(公園、11日再開へ:北海道)
クマが侵入したため臨時閉園となっている札幌市にある「滝野すずらん丘陵公園」は、園内で2週間以上クマが確認されないことなどから、11日、およそ4か月ぶりに再開されることになりました。札幌市南区の「滝野すずらん丘陵公園」ではことし5月から園内でクマの出没が相次いで確認され、臨時閉園が続いています。これを受けて、公園を管理する札幌開発建設部は全長7.1キロある公園の外周に監視カメラを増設したほか、電気柵を新たに設置するなどの対策をおこなっていて、10日、専門家に意見を求める会議が開かれました。この中で専門家からは対策が十分なされてるという認識が示された上で、電気柵の維持管理を徹底するほか、園内の草刈りを行い、クマが身を隠す場所をなくすなどの対策を続けることが大切だといった意見が出ました。会議では、クマが2週間以上園内で確認されていないとして、10日、およそ4か月ぶりに再開することを決めました。滝野すずらん丘陵公園事務所の寺岡伸幸所長は「夏の繁忙期の前に安全が確認されて開園できるのはうれしいです。新型コロナウイルスに注意していただきながら、ぜひ来ていただきたいです」と話していました。

(もしクマに遭遇したら、小学生対処法を学ぶ:島根)
ツキノワグマについて理解を深める学習会が9日、飯南町立来島小学校(島根県飯南町野萱)であり、全校児童48人が生態や遭遇した際の対処法を学んだ。

(「ベアドッグ」3代目のカレリア犬が本格デビュー:長野)
人間とクマが共存するために――。人里近くに出没するクマを森へ追い払うための特別な訓練を積んだクマ対策犬「ベアドッグ」になるため、子犬時代から励んできた2匹のカレリア犬が今夏、3代目として本格的にデビューした。クマを見つけて大声でほえ、「人里に近づくと怖い思いをするぞ」と教育する役割などを担う。希少なクマを殺さずとも人間が安心して暮らせるよう、今日も元気いっぱい森の中を駆け巡る。浅間山のふもとの長野県軽井沢町には、クマが好んで食べる木の芽や山菜などが豊富な森が広がる。クマの生息エリアと人の生活エリアが重複する所が多いことから、NPO法人「ピッキオ」(同町)は「人の安全を守る」「貴重な野生動物であるクマを絶滅させない」の両立を目指し、クマに発信器をつけて行動を追跡するなど保護管理に力を入れてきた。2004年、米国の育成機関からベアドッグを日本で初めて導入した。クマは学習能力が高いため、大声でほえて人里へ出ると怖い思いをすることを教え込むのが主な任務。初代「ブレット」(13年に死ぬ)に続いて2代目「タマ」(雌6歳)「ナヌック」(雄6歳)が実績を重ね、クマの人里への出没が減った。今回デビューしたのは、タマから生まれたおてんば娘「エルフ」(雌2歳)と、大人びた性格の「レラ」(雌2歳)だ。ピッキオが日本で初めて繁殖に成功した6匹の子犬のうち、適性検査で合格したのがこの2匹だ。ハンドラー(訓練士)の田中純平さん(46)は「(2代目の)母親やおじさんも頑張っているけど体力が落ちてきていると思うことも。2匹ともパワーがあり、ハンドラーとして心強い」と評する。18年に呼吸をしない状態で生まれてきたエルフは、スタッフらが懸命に蘇生措置を行って一命を取り留め、今では元気いっぱいに成長。エルフのハンドラーを務める井村潤太さん(25)は「6匹の中で一番小さくて体重も軽く俊敏。狩猟欲が高いからいろんな動物に反応しますし、キョロキョロしてせわしないですがフィールドセンスは抜群にいい」と笑う。レラは生まれた直後から独立心が強い。はしゃいで人に飛びついたりすることはなく、そっと近寄ってすり寄ってくるなど「人に愛してもらうための素質」があるという。担当する田中さんは「クマに勇敢に立ち向かう素晴らしい性質がある。失敗してしまうと尾を引くところがあるが、ちゃんと覚えると、他の犬以上に『スパン』と入り、学習能力がすごく高い」と絶賛する。そんな2匹の長所を引き出しながら、2年をかけてトレーニングを積んできた。今年4月には、発信器のついたクマが人里近くにいることを察知したエルフが、クマを追い払うことに成功。着実に成果を上げている。田中さんは「人間とクマはすみ分けができる。クマがいても全く大丈夫であることを、まずは軽井沢が示していきたい。結果を残し、動物と人間が共存できることを示し続けることが重要。僕はベアドッグを『人とクマとの共存のための親善大使』と呼んでいます」と力を込めた。

(このクマは「人間に母親を殺されました」:北海道)
みなさんは動物園に行って動物を見る時、その近くに掲示された説明書きを読んでいるだろうか。生き物の生態や個々の特徴などが書かれているが、サラッと読み流して通り過ぎてしまう――そんな人もいることだろう。しかし旭山動物園(旭川市)の説明書きはひと味違う。ツイッターで注目を集めている、エゾヒグマ「とんこ」のエピソードを見てほしい。以下は、説明書きの内容をそのまま書き起こしたものだ。「とんこはなぜ動物園にいるの?1999年4月30日、子連れの母グマが中頓別町に現れました。人間の安全のため、やむなく母グマは射殺され、子グマは生け捕られ、動物園に引き取られました。メスの子グマは中頓別町のとんこと名づけられました。人間に母親を殺されたとんこが来園者の人気を集めているのは皮肉なことでもあります。とんこが動物園で暮らしている意味とはなんでしょう?ヒグマと人との事故をさけるために、わたしたち人間の側が気を付けるべきことでもあるのです。(1)山に入るときはくま鈴をつけ、なるべく大勢で入る クマに人の気配を知らせることで、出会い頭の事故を防ぎます。(2)山にごみを捨てない 山にお菓子の袋やジュースの空き缶などを捨てると、クマが人間の食べ物の味をおぼえ、やがて人里に近づくようになってしまいます。(3)山でクマの糞や足あとなど痕跡を見つけたら速やかに立ち去る このようなちょっとした心がけで、ヒグマと人との事故を減らすことができるのです。とんこを通じて、『人とヒグマの共存について』みなさんにより深く考えていただけたら...それこそが動物園でとんこを飼育している意味なのではないでしょうか?とんこも人里にさえ近づかなければ、名も無き野生のヒグマとして山の中で暮らしていたことでしょう...」。体重などのプロフィールの横に書かれた、とんこの過去。動物園で人々の人気を集めているというが、実際はどんな思いで人間のことを見ているのだろうか――。とんこの心中を慮らずにはいられない。お互いが生きていくために自分たちにできることは何か、深く考えさせられる掲示だ。とんこの説明書きを紹介したのは、ツイッターユーザーの空白寺(@vanity_temple)さん。2020年7月8日に写真を投稿したところ、10日夕時点で1万6000件以上リツイートされている。他のユーザーからは、「『人間に殺された』としつつも感情的なことではなく大事なことを伝えようとしている・・。このような掲示が増え、より多くの人に注目されると良いなと感じます」「大事なこと、書いてある。可愛いだけではない」「どちらかが悪いわけではない......でもそれぞれの距離感を大切にしていける注意、環境作りを大事にしたいですね」といった声が寄せられている。「人間に母親を殺されました」。かわいい!と大人気のエゾヒグマ、とんこ。その展示場の片隅にはなぜとんこが旭山動物園にいるのかを記した説明版があります。ほとんど読まれることのない説明書き。でもときどきしっかりと読んでいる方もおられます。旭山動物園の、こういうところが好きです。 pic.twitter.com/OtA8nr6Jt5- 空白寺 (@vanity_temple) July 8, 2020。なぜこのような掲示をしたのか。Jタウンネットは7月10日、旭山動物園の広報担当を通じて、これを制作したもうじゅう館の飼育担当者に話を聞いた。広報担当者によれば、旭山動物園では1997年から、各動物の飼育担当による「手書き看板」を積極的に取り入れている。今回話題になったのも、その一つ。掲示し始めたのは17年4月29日の夏期開園からだ。飼育担当者はこの看板を制作した経緯について、「もうじゅう館の飼育担当となった際に、先輩職員からとんこの話を聞きました。自分自身も看板の内容について深く考えるきっかけとなったことから、来園されるお客様にも少しでも同じように感じていただければと思い制作しました」と話す。看板に対する意見を直接聞くことは少ないが、真剣に説明を読む来園者はいるとのこと。そんな時、担当者は「自分の意図や思いが伝わっている」と感じているそうだ。広報担当者は「手書き看板」を設置している理由について、「手書きだからこそ思いが伝わり、多くの人が足を止めてくれます。また、内容の修正も気軽に行えることから、タイムリーな情報をお伝えできます」と説明する。たしかに、パソコンで印刷した文字よりも書き手の存在を感じられ、身近な問題だと認識しやすいかもしれない。投稿が話題になったことについては、「ネットを通じて多くの方に広く知ってもらえることはうれしい限りです」(飼育担当者)単なる説明に留まらない、動物園の掲示は奥が深い。今一度目を向けてみたいものだ。

(「ジビエ肉」を使った焼肉メニュー:東京)
ジビエ居酒屋「米とサーカス」(高田馬場本店/錦糸町ダービー通り店)で、「栄養満点!発酵ジビエ焼肉」の提供が開始されています。期間は9月30日まで。高たんぱく低脂質の野生鳥獣肉「ジビエ」を中心に16種類のお肉を、自家製発酵タレと一緒に楽しめるメニュー。今回初登場の「壺漬け鹿肉」は、甘酒など複数の発酵食材やフルーツをブレンドした オリジナルのタレで漬け込んで仕上げられています。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午後4時ごろ、仙台市青葉区作並檀ノ原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日、仙台市泉区住吉台東4丁目にクマが出没しました。

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(観光客減でシカ野生化か:奈良)
奈良公園の鹿が、新型コロナウイルスによる観光客の減少で、エサを与えられる機会が減り、周辺の山で草を探すようになるなど野生の状態に近づいていることが、北海道大学などの調査でわかりました。グループでは、草をしっかり食べるようになって栄養状態がよくなり、出産の増加などにつながる可能性もあるとしています。調査を行ったのは、北海道大学と保護団体の奈良の鹿愛護会のグループです。グループでは、新型コロナウイルスによる観光客の減少で、国の天然記念物に指定されている「奈良のシカ」の行動にどのような変化が出ているか調査しました。その結果、観光客が減る前のことし1月と比べ、先月は奈良公園の中心部にいる鹿の数が3割以上減っていました。人からエサを与えられる機会が減り、主食の草を周辺の山などで探す時間が増えたためとみられます。また、芝生に横たわるなどして休息している鹿は、1月の調査では全体の2割ほどでしたが、6月には6割に増えていました。観光客との接触が減ったためとみられ、休息の時間が長くなることでいったん飲み込んだ食べ物を再び口に戻す「反すう」をしっかり行えるようになると考えられます。北海道大学の立澤史郎 助教は、「奈良公園の鹿が、観光客の減少で野生の状態に近づいている。草をしっかり食べて反すうすることで、栄養状態がよくなり、赤ちゃんを多く産むようになる可能性もある。今後の影響を注視したい」と話しています。

(クマに襲われ女性けが:福井)
8日午後、越前市の山あいの住宅のすぐ裏で、この住宅に住む80代の女性がクマに襲われ顔や足などにケガを負いました。また8日夜は、あわら市でもクマが目撃され、市が注意を呼びかけています。8日午後2時ごろ、越前市入谷町の住宅の裏で、この家に住む80代の女性が、突然、クマに襲われました。越前市によりますと、女性は右目やあご、それに足首などにけがをしていて病院で手当を受けましたが、意識はあり命に別状はないということです。女性に襲いかかったクマについては、大きさなど詳しいことは分かっていないということです。また、8日午後7時過ぎには、あわら市下金屋の山あいの住宅地で、山に向かって歩くクマが付近の住民に目撃されました。あわら市は、早朝や夕方などクマが出やすい時間帯に外出する際は鈴など音が鳴るものを持って外出することや、生ゴミなどを家の外に放置しないことなどを呼びかけています。また、もしクマと遭遇しても背中を向けて走って逃げることはせず、クマに視線を向けたままゆっくり後ずさってその場を離れることなど、注意を呼びかけています。

(ニホンカモシカ、県内生息可能性高まる:愛媛)
県内では絶滅したとされている国の天然記念物、ニホンカモシカの姿が先月、新居浜市でカメラに捉えられた。県は、県内で生息している可能性が高くなったとしている。先月16日、新居浜の別子山でドライブレコーダーにシカのような動物の姿が捉えられた。専門家が映像を分析したところ、この動物は、県内では絶滅したとされている国の天然記念物ニホンカモシカだとわかった。ニホンカモシカはかつては県内でも石鎚山系に生息していたが、戦後まもなく西条で捕獲されたのを最後に県内では50年以上生息が確認されていなかった。しかし、2年前には、高知県境に近い西条の無人カメラに映りこんでいて、県自然保護課では今回の発見により、県内での生息の可能性が高くなったとしている。県は、ニホンカモシカは極めて貴重な種であるため、もし見つけても近づいたりせずその場を立ち去るよう呼びかけている。

(実は賢いイノシシ、わなの危険性認識:兵庫)
有害鳥獣対策として兵庫県三田市内に設置されたおり状の「箱わな」は182個あり、5年前からほぼ倍増したが、2019年度に捕獲されたイノシシは168頭と前年度から半減した。その一因として専門家が言った。「賢くてわなを覚えてしまうんです」。〈猪突(ちょとつ)猛進〉の言葉から無鉄砲なイメージのあるイノシシだが、実は記憶力がよく、しつければ曲芸もこなす器用さも持ち合わせているそうだ。「子どもが一度でも箱わなに捕まると、かなり警戒するようになります」と県森林動物研究センター(同県丹波市)の担当者が話す。イノシシは春ごろに4頭ほどを出産した後、オスは家族を離れてメスが子どもの面倒を見る。箱わなには好奇心旺盛な子どもが掛かりやすく、閉じ込められた姿を見ると親はわな自体が危険と認識してしまう。このため、人里での出没が多い場合は、足をワイヤで絡め取る「くくりわな」を併用するが、猟犬が掛かってしまう恐れもあり、使用には慎重さが求められるという。「イノシシの知能は犬と同じくらいあるとする有識者もいます」と担当者。突進しかしないというのは人の偏見で、実は急発進、急停止どころか急転回だってこなすというのだ。犬と同じようにお手や握手はもちろん、タイヤに乗って歩いたり、サッカーボールを蹴ってドリブルしたりするイノシシもいる。京都市の護王(ごおう)神社は祭神・和気清麻呂(わけのきよまろ)を助けた動物としてイノシシをあがめ、毎年正月には境内で数頭が芸を披露し、参拝客を沸かせている。調教しているのは、静岡県伊豆市の「斉藤ファーム」。15年前から移動動物園を手掛け、飼育している6頭のうち2頭は最大7種類の芸ができる。餌をあげたり、なでたりして教えると喜んで覚えるという。代表の斉藤恒蔵さん(73)は、イノシシには応用力があると確信している。田畑を荒らす被害には「対策用のネットやトタンの壊し方をどこかで覚えたからだ」と指摘して付け加えた。「動物が悪いわけではない。人間がしっかりとすみ分けをしてあげる必要がある」。

(クマ目撃、2番目の多さ:石川)
石川県は9日、ツキノワグマの出没対応に関する連絡会議を県庁で開き、今年(今月6日現在)のクマの目撃件数が144件となり、統計を開始した2005年以降では昨年同期の156件に次いで2番目の多さとなったことを報告した。今秋にも人里での出没が増える可能性があるとして、注意を呼び掛けている。市町別では、金沢市の39件、小松市の35件、宝達志水町の20件の順に多かった。人身事故は前年同期比3件減の1件、捕獲数は2頭増の32頭だった。5~6月に行ったブナ科の雄花の落下数調査を基にした木の実の豊凶予測も公表し、ブナは過去10年で最悪の大凶作とした。ミズナラは豊作、コナラは並作で、いずれも昨年と同じだった。8月にブナ科の着果状況調査を行い、より精度の高い予測を公表する。県によると、ブナが凶作以下の場合は秋のクマの出没が増える年がある。凶作予想だった昨年は年間で350件の目撃があり、過去2番目の多さだった。県の担当者は「親離れして好奇心旺盛なクマが人里に現れるケースもあり、山に入る際は十分な注意が必要だ」と話した。連絡会議には市町や県猟友会の担当者ら約30人が出席した。

(県全域に今年初のクマ注意報:秋田)
秋田県は8日、今年初の「ツキノワグマ出没注意報」を県内全域に発令した。例年に比べて目撃件数が多く、発令の基準を超えたため。期間は来月31日まで。

(ツキノワグマ出没注意報も発令、小中学生が対処法学ぶ:秋田)
本格的な夏のレジャーシーズンが始まるのを前に、秋田市の中学校でクマに遭遇したときの対処方法を学ぶ安全教室が開かれた。教室には秋田市の雄和小学校の6年生と雄和中学校の全校生徒合わせて130人が参加し、秋田東警察署の署員と雄和猟友会の柏谷勝美会長がクマの特性や見かけたときの対処法について詳しく説明した。クマはとても足が速く時速40キロで走ることができると言われているので、遭遇したらすぐに後ろを向いて走って逃げたりせず、慌てず冷静な行動が大切。また、子グマを見つけても近くに親グマがいる可能性が高いため絶対に触ってはいけないことなども紹介され、生徒たちはいざという時に安全に対処できるよう真剣に話を聞いていた。秋田県内ではことしに入ってからクマの目撃が339件あり、去年の同じ時期と比べて55件増えている。また、人身被害も2件多いことから秋田県は8日、ツキノワグマ出没注意報を発令しより一層クマに注意するよう呼びかけている。

(クマの人的被害を防ぐ:秋田)
クマによる人への被害を防ごうと9日、秋田市で公園の管理者などを対象とした講習会が開かれ、参加した人たちはより効果のある注意の仕方などを考えた。クマ対策講習会は秋田市雄和地区の公園などを管理する人たちに、クマによる被害を防止し、安全な施設の運営につなげてもらおうと、ことし1月に発足した雄和椿川地区熊対策協議会が開いた。秋田県内ではクマの目撃件数が344件と前年より53件多く、ツキノワグマ出没注意報も発令されている。9日は秋田県自然保護課の担当者が、参加者約20人にクマを防ぐポイントとして「ゴミの管理」と「見通しの改善」が重要だと説明した。ゴミの管理は、クマの滞在やゴミの場所に通うことを防ぐためで、クマが人間と食べ物を結び付けて覚えないようにすることが大切だという。また、草刈りなどして見通しを良くするほか、やぶに人を近づけないようにする工夫も必要ということで、講習会場近くの秋田県立中央公園などにクマへの注意を促す看板を設置された。協議会では今後、草刈りやチラシを活用するなどしてクマによる人的被害の防止につなげていきたいとしている。

(“となりのヒグマ”今できること:NHK)
人の暮らしのすぐ近くで生きているヒグマ。人とヒグマが“残念な”関係にならないように知床世界自然遺産のまち羅臼町と札幌市南区では地域の人たちが「自分たちでいま出来ること」を協力して進めています。先月20日に放送した番組「DDチャンネル」からです。番組放送後、それぞれの地域にうかがったところ、羅臼町では海沿いを中心に10の町内会が草刈りを行い、7月始めに終えたということです。また札幌市南区の藤野地区では6月26日には果樹の伐採だけでなく草刈りにも乗り出し、町内会の人たちも加わり沢沿いのイタドリやフキを一気に刈り払ったそうです。地域の人たちが協力してヒグマのエサになるものや隠れ家を取り除き、クマと人との距離を取る。人間の側でできることはまだまだあるようです。ヒグマに関する情報はNHK北海道の「ヒグマ情報2020」のページに掲載しているのでチェックしてみてください。

(クマが体当たりし車へこむ:秋田)
9日午後4時ごろ、秋田県鹿角市尾去沢字大物の県道で同市の30代女性が運転する乗用車にクマが体当たりした。女性にけがはなかったが、車の左後部にへこみができた。

("クマ2頭"死んでいるのが見つかる、列車に運休や遅れ:北海道)
7月7日夜北海道の遠軽町で、普通列車がクマと衝突する事故がありました。翌朝、付近で親子と見られるクマ2頭が死んでいるのが確認され、列車に運休や遅れが出ました。7日午後9時ごろ、遠軽町のJR石北線で白滝駅から遠軽駅に向かっていた普通列車から「動物に衝突した」と、運転士から旭川市にあるJRの指令センターに連絡がありました。客は乗っておらず、運転士にもケガはありません。この時は周囲に動物の姿が見当たらず、車両に異常がなかったため、運転を再開しましたが、夜が明けた8日午前6時30分ごろ、この付近を走っていた回送列車の運転士が線路内にクマ2頭が倒れているのを発見。その後、連絡を受けた地元の猟友会が死んでいるのを確認しました。2頭のクマは親子とみられています。この影響で普通列車1本が運休したほか、網走から札幌に向かう特急列車1本が運休し、70人に影響が出ました。

(「コロナ&親子グマ」で"4か月超"閉園続く:北海道)
園内の監視カメラに親子とみられるクマが侵入した様子が確認され、臨時閉園が続いている北海道札幌市南区の滝野すずらん丘陵公園では、当面閉園を続けることにしました。滝野すずらん丘陵公園では、5月28日に園内の監視カメラにクマの姿が確認されたほか、足跡やふんなどが見つかり、新型コロナウイルスでの閉園対応を延長しました。その後、外周柵の下を掘り返した跡があった公園南側に鉄筋を打ち込む対策を進めましたが、6月17日には新たに園内でクマの画像や足跡を確認。6月21日と23日にも退去や侵入を繰り返す様子、公園西側の外周柵の下を掘る様子が確認されていました。6月24日新たな痕跡は確認されていませんが、公園を管理する札幌開発建設部では、臨時閉園を継続することを決めました。公園では、外周柵の下に鉄筋を打ち込む対策を最初にクマが侵入した南側で行ったことに加え、公園すべての外周柵の地面から30センチまでの高さに「電気柵」を設置する作業も6月29日から続けています。札幌開発建設部は、6月24日以降2週間新たな痕跡が見つかっていないため、クマが園外に出た可能性もあると見ていますが、7月10日に専門家を交えた対策会議を開き、今後の方針を検討することにしています。滝野すずらん丘陵公園は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、3月3日から臨時閉園となり、クマ出没に伴い4か月以上閉園が続いています。

(公園でサル出没、周辺で農作物被害:青森)
青森市の野木和公園周辺で、サルの目撃情報が相次いでいる。地元住民らによると、群れで公園内をうろついたり、周辺の畑の作物を食い荒らす被害などもあるという。管理する「パークメンテ青い森グループ」は看板を設置するなどして注意を呼び掛けている。グラウンドゴルフをプレーするための草刈りで頻繁に同公園を訪れる地元の奈良貞雄さん(71)によると、公園内でサルを見ることは例年なかったが、今年は6月下旬ごろからたびたび姿を現すようになった。奈良さんは、家族とみられるサルたちが十数頭で公園内をうろつき、桜の木に登るなどして遊んでいるのも目撃。「山の方でサルが出たと聞いたことはあったが、公園内で見たのは初めて。餌を求めて下りてきたんだろうが、街の方に行かないか心配だ」と語る。同公園をたまに散策するという神美代子さん(52)は5日、野木和湖にかかる幸運橋に親子とみられるサル数頭がたたずんでいるのを見つけ、思わず携帯電話のカメラで撮影した。「人が近づいても逃げる様子がなかったので、怖かった。ルートを変えて散策を続けたが、また出ないか緊張しっぱなしだった」と神さん。「公園は子どもたちも利用するので、大丈夫かと思う。いつまでこういう状態が続くのか」と不安そうに話した。

(クマ相次ぐ目撃で"緊急メッセージ":北海道)
北海道厚岸町の小学校のグラウンドなど市街地でのクマの目撃が相次いだことを受けて、警察や地元の猟友会などは現場周辺で警戒するとともに、緊急啓発活動をしました。この緊急啓発活動は、北海道厚岸町太田地区にある「太田小学校」のグラウンドで7月6日午後にクマが出没するなど市街地で目撃情報が相次いだことを受け、9日に行われたものです。厚岸警察署、猟友会、役場、自治会から計7人が参加し、太田小学校周辺で下校時に児童に注意を呼びかけました。今回の緊急啓発では、周辺の住民らにクマの出没状況を記したマップのほか、「クマを目撃しても決して近づかない、鈴などの音が鳴るものを身に着ける」など注意事項を載せたチラシも配布しました。厚岸警察署は「クマはごみや食べ物に執着しやすい。生ごみなどを屋外に出したままにしないなど対策を徹底し、クマが何度も市街地に出没することがないようにする必要がある」と注意を呼びかけています。現場周辺では、今後も警察や地元の猟友会のハンターがパトロールするなどし警戒に当たるということです。

(2740世帯が一時停電、原因は大雨ではなくカラス:京都)
9日午前5時40分ごろ、亀岡市千代川町や南丹市八木町八木などで約2740世帯が停電し、約40分後に復旧した。関西電力京都支社によると、原因は電線にカラスが接触したためで、大雨とは無関係という。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午後3時ごろ、仙台市青葉区芋沢寺下西にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
村田町によると、9日午後3時40分ごろ、村田町足立揚枝木の県道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、9日午後1時30分ごろ、利府町赤沼櫃ケ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午前11時35分ごろ、栗原市築館下宮野山畑にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午前6時ごろ、栗原市花山草木沢西風山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後4時ごろ、仙台市青葉区芋沢新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、8日午前8時15分ごろ、栗原市築館萩沢加倉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午後0時30分ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉の大学にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
松島町によると、7日午後3時30分ごろ、松島町桜渡戸紫原付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午後0時20分ごろ、仙台市青葉区国見ケ丘5丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午前9時20分ごろ、仙台市太白区坪沼沼山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午前8時50分ごろ、仙台市青葉区芋沢本郷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午後6時40分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午後5時30分ごろ、仙台市太白区茂庭生出森東にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午後6時ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、6日午後4時15分ごろ、色麻町小栗山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、6日、大崎市三本木斉田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、6日、大崎市三本木蟻ケ袋にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午前8時ごろ、仙台市青葉区八幡5丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午後3時20分ごろ、栗原市築館萩沢整理にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、3日午後3時15分ごろ、大崎市松山金谷山葵沢付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日、栗原市高清水五輪にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、3日午前11時5分ごろ、大崎市松山千石本丸付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午前11時15分ごろ、仙台市青葉区大倉海老沼にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後7時ごろ、仙台市青葉区上愛子折葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後7時ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉の大学にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6月29日午後6時30分ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6月30日午後8時ごろ、仙台市青葉区芋沢花坂にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午前8時50分ごろ、栗原市築館城生野堀切にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6月29日午後2時15分ごろ、仙台市泉区福岡赤下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6月28日、仙台市泉区朴沢九ノ森の墓地にクマが出没しました。

(カラスもドロボーもこれ一台で撃退:長野)
カラス撃退マシン「カラス用心棒シリーズ」を販売する協和テクノ株式会社(長野県須坂市)は機能を大幅に強化した新製品、【カラス用心棒SS】を7月1日に発売いたしました。 カラス用心棒SSは27種類の音声を不規則に流し、2つの独立式スピーカーの位置を定期的に変えることで学習能力の高いカラスの「慣れ」を防ぎます。 カラスが活動しない夜間は、不法侵入者に対して警告を行う防犯用マシンに変わる、一台二役の防鳥・防犯マシンです。

(特養ホームにイノシシ油贈る:佐賀)
新型コロナウイルス感染防止の消毒による手荒れを和らげてもらおうと、武雄市山内町の武雄地域鳥獣加工処理センターが9日、市内の特別養護老人ホーム4施設に保湿クリームの「ぼたん油」を贈った。ぼたん油は、センターで解体したイノシシの脂を生かし、佐賀市の会社と共同開発した。手指消毒で手荒れに悩んでいる話を聞き、水作業も多い老人施設の職員に贈ることにした。東川登町の御船荘では、センターの松尾志郎副社長と松尾信行取締役が、職員らに8グラム入りのぼたん油を手渡した。樋渡昭範施設長は「荒れた手がすべすべになるよう使わせてもらいます」と笑顔でお礼を述べた。4施設に100個ずつ贈った。

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(野生イノシシが豚熱:東京)
東京都は2日、青梅市内で駆除された野生イノシシ1頭が家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたと発表した。都内での感染確認は初めて。都によると、6月27日に地元猟友会が駆除した雄の成獣の死体を遺伝子検査したところ、感染が判明。都は、都内全ての養豚場に注意喚起し、衛生管理の徹底を求めた。

(クマ駆除したハンターの"猟銃免許取り消し"は不当、男性初弁論で訴え:北海道)
北海道砂川市のハンターが、砂川市の依頼を受けてヒグマを駆除したにも関わらず、発砲を理由に猟銃所持の許可を取り消されたのは不当だとして「処分取り消し」を求めている裁判の初弁論が行われました。訴状などによりますと、北海道猟友会・砂川支部長の池上治男さんは2018年8月、警察立ち合いのもとヒグマを駆除しました。その後、北海道公安委員会から「弾が届く恐れのある建物の方向に撃った」として、猟銃の所持許可を取り消され、池上さんは不当だとして北海道に処分取り消しを求めているものです。 7月3日の初弁論で池上さんは「現場の警察官も問題ないと打ち合わせをし、適正な手続きを行って駆除した」と主張しました。一方、北海道は請求棄却を求めました。この件を巡っては、砂川市のハンターの間で不安が広がり、ヒグマの出没が相次いでいるにも関わらず「出動できない事態」となっています。

(クマ撃てぬ、銃の所持許可取り消しで慎重姿勢:北海道)
砂川市でクマの駆除をした際の発砲が違法だったとして、北海道猟友会のハンターが銃の所持許可を取り消された影響で、道内各地の猟友会が「クマ駆除に銃は極力使わない」と決めるなど慎重姿勢を強めている。人里へのクマ出没が増える中、駆除のあり方が問われている。「また出たか。今行く」道猟友会砂川支部の池上治男支部長(71)の携帯電話には6月以降、クマの目撃情報を受けた砂川市からの出動要請が昼夜問わず入る。池上さんは車に乗って現場に向かうが銃は持たない。2018年のクマ駆除の際、住宅の方向に向けて撃ったことが違法として、道公安委員会から銃所持許可を取り消されたためだ。今年は人里に近づくクマが多く、現場で危険性を調べては助言するだけだ。池上さんは「このまま銃駆除できないと、人畜被害が起きかねない」と懸念する。市農政課は通常、箱わなを仕掛けて捕獲を試みるが、成功しても銃でとどめを刺す必要がある。同支部が昨年夏、道警や市、道と協議した際、道警はとどめの発砲が可能な場所を明確に示さずに「発砲に問題があれば摘発する」と説明した。これに対し、同支部は「それならクマ駆除では撃たない」との方針を決めた。クマ駆除を巡っては、法規制が足かせとなった例もある。帯広市の住宅街にある小学校で昨年12月、クマが現れた際には、異例の手続きで銃駆除が行われた。校舎の木に登っていたのは130キロの若グマ。道猟友会帯広支部は危険性が高いと判断し、発砲を決めた。ただ、住宅街での発砲は原則禁止され、合法的に撃つには警察官職務執行法に基づき、警察官の命令を受けないと撃てない。そのため帯広署長に現場へ来てもらい、発砲命令までに4時間かかった後、ようやく駆除できた。同支部の沖慶一郎さん(53)は「クマが動かなかったのは奇跡」と振り返る。道立総合研究機構の間野勉専門研究主幹(60)は「国内では適正なクマ駆除を行える法制度になっておらず、ハンターら民間人に駆除の責任を負わせるのは重すぎる。海外のように自らの判断で発砲できる公務員を育成するなどの体制を整えるべきだ」と話している。

(猟友会と溝、クマ出没続く:北海道島牧村長 藤澤 克氏)
北海道島牧村は出没するクマ駆除の報奨金などをめぐって、地元の猟友会と調整がつかなくなった結果、駆除ができない状態が続いています。住民からは不安の声が出ており、海水浴客なども減少しています。今年に入ってからクマの出没件数は増え、6月上旬で早くも通常1年分の出没件数を大きく超えています。北海道のヒグマは大型で危険です。一日も早く、必要なときに駆除できる形にしなければならないと思っています。村は北海道の南西部に位置しており、札幌から車で3時間半ほどかかります。産業の中心は漁業であり、約1400人の人口を抱えています。村内で主にクマが出没しているのは、山と海に挟まれた国道沿いの住宅街の周辺です。村では少し前まで独自の要綱に基づいて、クマの出没に対応してきました。地元の猟友会に出動要請をかける際の報奨金についても定めており、丸1日、つまり8時間出動した場合に1人2万円、緊急出動の場合は5割増しの同3万円などとしていました。報奨金のほか、猟友会に対し、免許などの取得にかかる経費、銃や銃弾を購入する費用の一部を負担するなどの支援もしていました。地元の猟友会はメンバーが14人いて、平均年齢は40代だと聞いています。村の規模を考えればメンバー数はかなり多いし、年齢も比較的若いと思います。ただ、全国的に見ると、猟友会は高齢化が進み、会員数が減少しています。島牧村でも今後のことを考えると、今のうちから支援に取り組む必要がある、と私は考えています。新しい会員の増加や若い会員の確保につながりますし、クマに対応する経験値を高め、技術を伝承することにもつながると思うからです。しかし、そんな状況が少し前から変わりつつあります。きっかけは2018年の7月から9月までにクマの出没が相次いだことでした。この年、エサを求めたクマは住宅街に何度も姿を見せ、国道を横切って漁港にまでやってきました。クマは夜中もたびたび出没。村はパトロールとクマの追い払いのため、出没のたびに猟友会に出動要請をかけました。その結果、猟友会に支払う費用が1200万円ほどまで膨らみました。これに対して村議会から「あまりにも高いのではないか」という声が上がりました。しかし、私からしたら要綱に定めている以上、支払わないわけにはいきません。補正予算案も示しましたが理解が得られず、最終的には議会で否決されました。このため、このときは村長として専決処分によって、報奨金を猟友会に支払いました。これを機に議会には、「従来の要綱には問題がある」として、猟友会に支払う金額を年間で上限240万円までとすることなどを定めた条例案が提出されました。そして、これが賛成多数で可決されました。その結果、報奨金と同時にさまざまな支援も見直されることになりました。新たにできた条例に対して、猟友会は「これまでの形が相談もなく変えられた」と反発しました。その結果、19年からはクマの出没に対して村が出動要請しても、猟友会は「今の状況では、納得できない」として、出動しなくなりました。そして、その状態が今も続いているのです。村では報奨金が高いか安いかなど、この問題をめぐってさまざまな議論が起きました。金額については、近隣などとのバランスから「240万円という上限が正しい」とする声があります。私はクマ駆除という危険な出動であることを考えれば、むしろ報奨金が安すぎると思っています。「猟友会に丸投げしているのではないか」とも言われましたが、村の職員にできることには、やはり限界があります。既に数人の職員には、クマを捕らえるためのオリを使った箱わなが扱えるように関連免許を取得してもらっています。しかしヒグマの場合、捕まえた後でオリを開けて山に戻すのは難しい。最終的には猟友会が駆除するしかないのです。猟友会の協力が得られない中、村では住民の安全を確保するために、クマが出没する住宅街と裏山の間に電気柵をこれまでに12kmほど設置しました。電気柵はまだ13km分ほどの備蓄があり、今後もさらに設置箇所を増やします。今のところ電気柵自体を越えて住宅街に入ってきたクマはいません。このため、一定の効果は出ていると思います。職員らは、爆竹や花火を使ってクマを追い払おうともしています。それでも電気柵が途切れたところから入ってきたクマはこれまでにもいて、根本的な解決とはいえません。住民感情からすれば、できるだけ早く安全な暮らしを担保してほしいというのは当然だと思います。クマの駆除ができない状態が長引いていますが、歩み寄りの動きも一部にあります。クマの駆除に当たるときの保険を今春から充実させましたが、これには議会の協力を得ることができました。それでも猟友会は通常の駆除に関しては「支援も含めて、以前の通りにしてほしい。それができるまで協力できない」としています。さまざまな条件を整えるために、村は6月の議会で条例の改正を提案しました。しかし結局、否決となりました。今後は専決処分する方法もありますが、猟友会、行政、議会がこれ以上溝を広げないためには、可能な限り話すことが必要だと思います。もちろん場合によってはこうした悠長なことを言っていられなくなるかもしれませんが、まずはしっかりした話し合いを通じて一日も早く正常な状態に近づけたいと考えています。

(捕獲の野生イノシシに豚コレラ陽性:埼玉)
埼玉県は2日、5月28日~6月23日に捕獲した野生イノシシ10頭を検査した結果、東秩父村と秩父市の4頭が豚コレラ(CSF、豚熱)陽性と判定されたと発表した。東秩父村で捕獲された野生イノシシが陽性となるのは初めてで、これまでに陽性の野生イノシシが捕獲されたのは同村を含む16市町村で101頭に上った。県は昨年11月から秩父市や飯能市などの捕獲重点エリアで野生イノシシ用のワクチン4840個を散布している。県畜産安全課は「3月以降、出産シーズンや捕獲圧の高まりで捕獲数が減っていたが、これから成長した子どもを連れて歩き回るイノシシが増えると予想される。養豚農家には、ワクチンを打てない哺乳豚への感染を防ぐよう注意喚起する」と話している。

(野生のイノシシ2頭が豚熱感染:群馬)
県は3日、安中市内と富岡市内でそれぞれ捕獲された野生イノシシ2頭について、同日の遺伝子検査の結果、豚熱(CSF)感染を確認したと発表した。県内での感染事例は計36頭となった。

(野生イノシシ、2頭感染確認:福井)
福井県は3日、敦賀市と美浜町で捕獲した野生イノシシ2頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県中間農業・畜産課によると、6月19日に美浜町新庄で、同22日に敦賀市横浜でそれぞれ捕獲。県の遺伝子検査で陽性と確認された。県内の感染の累計は72頭になった。

(クマに襲われ男性けが:石川)
県内ではことし、クマの目撃情報が相次いでいるが、金沢市内では6日、60代の男性がクマに襲われ、けがをした。ことしに入ってから県内でクマに人が襲われたのは初めてだ。金沢市によると6日午後2時ごろ、金沢市の夕日寺健民自然園の近くでトレッキングをしていた金沢市に住む60代の男性がクマに襲われた。男性は頭にけがをしたが、自力で車を運転して病院に行き、命に別条はないという。また、6日夜7時半ごろには、およそ1キロ離れた金沢市山王町の住宅地近くでも体長1メートルほどのクマ1頭が目撃されていて、関係機関が警戒を強めている。県内ではことし、特に5月以降、金沢市や小松市、宝達志水町などで目撃情報が相次ぎ、去年の同じ時期よりはやや少ないものの7月1日時点で130件に上っている。県では、万一、クマに遭遇した際は、刺激せずにゆっくりと後ずさりすることや、集落にクマを寄せ付けないため、生ごみなどを屋外に放置しないよう呼び掛けている。

(経口ワクチン、県北東部にも散布へ:栃木)
CSF、通称「豚熱」の県内への侵入を防ぐための会議が2日、県庁で開かれ、8月以降に野生イノシシを対象とした経口ワクチンの散布エリアをこれまでの県南地域に加えて、県北東部にまで拡大することが決まりました。「豚熱」は、これまでに群馬県や埼玉県で発生が確認されているほか、6月末には、茨城県で死んだ野生のイノシシから陽性反応が出ていて、野生のイノシシを介した県内への感染拡大が懸念されています。県内ではこれまで、養豚場など140の施設の29万8千頭に対して予防ワクチンの接種を実施しているほか、野生イノシシを対象とした経口ワクチンの散布を9つの市と町の合わせて92ヵ所で実施しています。経口ワクチンは、ヘリコプターで空中から撒いたり、エサと一緒に地面に埋めたりして散布されましたが、県によりますと、今年3月までの散布による野生イノシシへの摂取率は、45%程度だと推定されるということです。会議では今後、摂取率をさらに上げるため8月以降、これまでの地域に加えて県北東部の那珂川町や大田原市など6つの市と町の200地点にワクチンを散布することを決めました。野生イノシシの6割程度に豚熱への抗体を持たせることで、県境からの侵入を防ぐ狙いです。

(エゾシカとの攻防第2幕、吹き矢の次は「小型囲いわな」:北海道)
市街地に出没するエゾシカとの「攻防」を繰り広げている北海道稚内市。市街地なので、銃を使った駆除は難しく、GPS(全地球測位システム)発信器を組み込んだ首輪をつけて行動を把握したり、麻酔薬を使った「吹き矢」で捕獲したりしてきた。今回、7月1日から試みているのは、「小型囲いわな」の設置だ。「吟味」した誘導用のエサで、おびき出すという作戦だが、果たしてうまくいくのか?日本最北端の稚内市の市街地では、エゾシカが我が物顔で闊歩(かっぽ)している。大半は近隣の「裏山」をすみかとしており、裏山と市街地の沿岸部を行き来しているとみられる。岬近くのパークゴルフ場に、群れで居座る。早朝や夜中は住宅地や繁華街にも出没し、家庭菜園や花壇を荒らす。車との衝突事故も絶えない。稚内市はこれまで、様々な駆除を試してきた。昨年まで3年間、麻酔薬を使った「吹き矢」での捕獲を続けた。エゾシカへのストレスが少ないが、的中させるには高度な技術と経験が必要で、捕獲効率がいま一歩。さらに、食肉への活用もできず、継続を断念した。昨年夏、北海道が「小型囲いわな」を設置したところ、39頭を捕獲できた。「自然のエサが豊富な夏の捕獲は難しい」とされる中で、好成績をあげたことから、稚内市も小型囲いわなを活用する手法へと切り替えた。事業費は253万円。日本海側の道道近くで、道の設置場所より南の学校跡地に設置した。鉄パイプとネット、板で組み立て、大きさは縦横8メートル、高さ4メートル。地元猟友会がエサにつられて中に入ったエゾシカを監視カメラを通じてスマホで確認し、遠隔操作で入り口を閉じる。麻酔薬も使わず、生きたまま捕獲したエゾシカは食肉などに活用できる。それゆえ、地元の専門業者が引き受けて、食肉に加工するという。

(市街地にクマどう対応:秋田)
鹿角市、鹿角署、鹿角広域消防本部、市猟友会が2日、市十和田大湯の市街地でクマが居座っているという想定で図上訓練を行った。4者合同の訓練は県内で初めて。市役所大湯支所に現地本部を設置し、指揮、現地調査、追い払い・捕獲、広報、規制の五つの班を編成してクマへの対応を話し合った。3月に策定された鳥獣対策を行う市のマニュアルに基づいた訓練。市街地に出たクマは原則、山林に追い払うが、人が負傷した場合などは例外的に駆除を行う。発砲許可は警察が発令する。同所では昨年11月、出動警戒中の猟友会員、警察官計3人がクマによるけがを負っている。約30人が参加した訓練は、同所の市街地にある会社敷地内に出没したと想定。昨年の事案から、現場の警察官がけがを負い、発砲許可を出すなど、状況を変化させた複数の想定について各班が協議。どこに誰を配置するかや、住民の安全確保方法、クマを追い払う方向などを話し合った。各想定の協議後は班の代表者が発表した。現場で追い払い・確保を行う班からは、早い段階での発砲許可発令を望む声が上がった。オブザーバーで参加した県自然保護課からは、住民の安全が確保できる場所に発砲する人をあらかじめ配置しておく案が示された。市によると、今年市内でのクマの目撃は28件(6月末時点)。うち半数以上が市街地での目撃で、6月中に2回、花火などを使って追い払い作業を行っている。4者は引き続き訓練を重ね、マニュアル見直しなども協議する。

(ライフル射撃協会、選手に抗体検査:東京)
日本ライフル射撃協会は11日、東京都北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)で23日から行う強化合宿を前に、東京五輪の代表候補選手やスタッフら約30人に対して新型コロナウイルスの感染歴などを調べる抗体検査を実施することを明らかにした。検査は代表チームの担当医師が都内の診療所で行い、抗体が見つかった場合は保健所に連絡し、PCR検査に移行する。当面はNTCを利用する選手らを対象に月に1度実施。同協会の松丸喜一郎会長は「選手たちの安心、安全を担保したいが、PCR検査はハードルが高い。体温、体調のチェックだけよりはベターだ」と趣旨を説明した。

(マダニ感染症で80代男性意識不明:京都)
京都府は2日夜、丹後保健所管内(京丹後、宮津、与謝野、伊根)の80代の男性が、マダニにかまれると感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)を発症したと発表した。6月24日に発熱し、同28日に受診。意識不明という。2020年のSFTS感染は府内初。17年と18年に宮津市と舞鶴市で計3人の感染者が出ている。春から秋にかけてマダニの活動が活発になるため、府は草むらや森林に入る際は注意するよう呼び掛けている。かまれた場合、無理に引き抜くと感染の危険性が高まるため、そのまま病院で処置してもらうことを勧めている。

(JA、県職員ら知識と技術を学ぶ:愛媛)
県内各地で鳥獣害対策を先導する「えひめ地域鳥獣管理専門員」の育成講座が3日、松山市堀之内の県美術館で始まった。JAや新居浜市、県地方局の職員ら7人が来年2月まで専門的な知識と技術を学ぶ。

(複合柵でサル被害減:島根)
島根県川本町の柿農園がサル被害を減らそうと設置した複合柵が効果を上げている。グラスファイバー製の「弾力性ポール」で作った輪と電流線を、既設のワイヤメッシュの柵の上に取り付けたもので、ポールは軟らかいため侵入しようと手を掛けたサルはバランスを崩し電流線に触れる仕組み。鳥獣被害で激減した町内の柿農家などを守る強い味方として期待される。複合柵は、1989年から西条柿栽培を手掛ける川本町小谷の「伊藤農園」の伊藤隆男さん(74)が町の支援を受け、2018年9月に設置した。

(イノシシ被害防止、電気柵の講座:富山)
イノシシによる農作物への被害を防ぐ方法を学ぶ講座が富山市で開かれ、参加者たちが電気柵の設置を体験しました。富山市にある県自然博物園「ねいの里」で開かれた講座には、県や市の職員や一般の参加者などおよそ30人が出席しました。はじめに、ねいの里の職員が、イノシシなど農作物に被害をもたらす野生動物の生態について、講義をしました。職員が、イノシシは毎年およそ4頭子どもを産み、そのうち半分は生き残るという高い繁殖能力を持っているため、ほかの野生動物に比べ数のコントロールが難しいことや、農作物の被害を防ぐため、電気柵を設置する際には侵入されにくいようなラインを考えてから設置する必要があることなどを説明しました。このあと、イノシシが頻繁に出没する水辺に移動し、実際に電気柵の設置の体験が行われました。参加者は、イノシシの鼻に当たりやすい地面から20センチと40センチの高さに二重に電線を張るなどして設置の手順を確認していました。参加した富山市の男性は「イノシシなどの農作物被害が相次いでいるので参加しました。今回教わったことを参考に、電線を高い位置に張るなどの改良を加えたい」と話していました。県によりますと、昨年度、イノシシによる農作物の被害はおよそ8330万円と過去最悪となっています。

(熊被害防止へ専門家派遣:福島)
近年、県内で夏場を中心に熊の目撃件数が増加傾向にあるのを受け、県は八月にも新たな被害防止対策に乗り出す。熊が出没する集落に専門家を派遣し、現地の状況を把握した上で、市町村や住民と対策を講じる。人の生活圏と熊の生息地域のすみ分けを図り、農作物への被害や人的被害の防止につなげる。企画環境委員会で明らかにした。被害防止対策を取る対象地域は、目撃件数や各市町村の意向を踏まえ選定する。県内最大十地域での実施を想定している。鳥獣害対策を専門とする会社に委託し、専門家を対象地域に派遣する。専門家は熊の痕跡や行動などを調査する集落環境診断を行う。診断結果を基に、地域住民と一緒に現地を視察する。市町村や地域住民が連携し、動物が触れると電気が流れる電気柵の設置、放置された果樹の適切な管理など地域に最適な防止策を展開する。県内の熊の目撃件数は二〇一九年度が五百五十八件で、二年前の二〇一七(平成二十九)年度の三百十八件から約一・七五倍に増えた。今年六月は八十二件で、十二件だった四月の約七倍に急増した。五月には西会津町で登山中の男性が襲われる人的被害があった。こうした状況などを受け、県は対策強化が必要と判断した。

(クマ被害対策、嫌がるくいや専門組織:秋田)
ツキノワグマによる住民や農作物への被害を減らす取り組みが秋田県で広がっている。秋田県立大学はクマが嫌がるトウガラシのにおいのするくいを開発。山間部の標識や案内看板、柵に活用し、クマの侵入を防ぐ。県は1日、市町村などに被害対策を助言する「ツキノワグマ被害対策支援センター」を新設した。クマが嫌がるくいは、県立大木材高度加工研究所(能代市)の野田龍准教授(木材工学・森林土木学)が、木製品加工販売のウッディさんない(横手市)と共同で開発した。くいは杉の間伐材を使い長さ2メートル。直径3センチ、深さ3センチの穴を36カ所空けて、トウガラシ粉末とエタノールを混ぜた液体を染み込ませた木栓を打ち込む。クマはにおいを嫌がり近寄らず、触れても辛味で追い払える。野田准教授は開発にあたり、秋田市大森山動物園(秋田市)で飼育するクマや野生のクマを対象に2年間実験を繰り返した。ワサビなど刺激的なにおいのする物質を染み込ませた木を設置。効果が高いトウガラシとミントに絞り込んだ。クマによる被害のあったブドウ園やリンゴ園にこのくいを用いた侵入防止柵を設置し、センサーカメラで撮影したところ、クマの侵入はなかったという。6月に特許を申請済みで、ウッディさんないは2021年に販売を始める予定。価格は1本当たり1万2千~1万4千円程度の見通し。工事費が別途必要だ。標識や案内看板、侵入防止柵に使い住民の生活空間とクマの生息域に境界線を作る。野田准教授は「クマは学習能力が高く、嫌な思いをするとわかれば近づかない。長い目でみると子グマに伝わり、人とクマの共存につながる」と話す。一方、県は専門職員ら4人から成るツキノワグマ被害対策支援センターを自然保護課内に1日、新設した。職員は専用スマートフォンを持ち、市町村職員の相談に休日・夜間を含めて対応する。市町村への助言や出没した現地での指導、被害対策の立案や普及啓発を手掛ける。センター長を兼ねる自然保護課の沢田智志課長は「やっとクマ対策に特化した専門的な組織を設置できた。現場で被害対策にあたる市町村の担当者が安心して自信を持って対応できるように支援していく」と1日の開所式で話した。県は3月にツキノワグマとの共生をめざす新指針「野生鳥獣管理共生ビジョン」を策定し、クマとのすみ分けを理念に掲げた。(1)人の生活圏にクマを近づけない(2)生活圏で危害を及ぼすクマは管理する(3)山奥では抑止力として一定の狩猟行為を行う(4)山の生息地を維持・管理する――の4項目を基本方針に定めた。県内のツキノワグマの目撃数は4~6月に289件と前年同期に比べ20%増え、人身被害は3件だった。

(「社会的距離」ヒグマとも:北海道)
世界自然遺産登録から7月17日で、15年の節目を迎える知床半島。東側の根室管内羅臼町では近年、ヒグマの出没が相次ぎ、2018年と19年の夏には雄の同一個体が計5匹の飼い犬を食い殺していた。こうした被害を防ぎ、人とヒグマが共存するには一定の距離を保つことが欠かせない。町民による草刈りなど、地道な活動が広がっている。昨年度の羅臼町内でのヒグマの目撃件数は340件。4年連続で増加し、過去2番目に多かった。市街地に近づいたり、人が出した食べ物に執着したりする「有害」個体の捕獲・駆除も13頭に上った。羅臼町の集落は知床山脈と海に挟まれ、南北に細長い。家々の背後の斜面に生い茂るフキや、国道を渡ってすぐ目の前の海岸に打ち上げられるトドなどの死骸、生ごみや水産廃棄物。いずれもクマを引き寄せる。野生動物の保護管理を担う知床財団(オホーツク管内斜里町)の中西将尚(まさなお)・羅臼地区事業部長(45)は「クマを人家に寄せ付けない対策が必要」と指摘する。今年5月から7月1日にかけ、10町内会、延べ176人の町民が参加し、かつてない大規模な草刈りが実施された。中西さんは「人の背丈ほどに伸びるフキやササを刈ることで、見通しが良くなった。クマは市街地に近づくのをためらう」と、その効果を説明する。秋サケの加工場から出る廃棄物を扱う町内の栄進運輸は昨年、電気柵を設置した。伊藤小百合専務(56)は「以前は、廃棄物を積んだトラックの荷台にクマが入るなどの被害が多発した」と話すが、設置後に被害はなくなった。町や財団は犬を外につながない、生ごみを放置しないといったルールの順守を呼びかける。

(鳥獣農業被害が過去最少、電気柵などの整備奏功:兵庫)
イノシシやシカといった有害鳥獣による農作物被害について、兵庫県三田市内で2019年度の被害額が1012万円となり、前年度から半減して過去9年間で最も少額になったことが市のまとめで分かった。集落や田畑を囲む金網、電気柵の総延長は約200キロに及び、直線距離にして三田市から静岡県に迫るまでに整備されたことで市は一定の効果が出始めたとみている。市によると、農作物の被害額はここ数年1300万円台で推移し、18年度に過去最高の1999万円を記録したが、19年度は約990万円も減った。18年度の極端な増加については西日本豪雨や台風21号などと風水害が続き、山が荒れて食物が減ったために動物が人里まで下りてきた可能性もある。その上で、19年度に減少した理由には「金網や電気柵の整備が進み、人間と動物のすみ分けができるようになってきた」とする。三田からの直線距離で見ると、17年度の総延長は170キロで名古屋市を超える程度だったが、19年度はさらに25キロ延びて静岡県手前の愛知県豊橋市に至る。ただ、被害額は減るも捕獲数は増えておらず、19年度に捕まえたのは517頭で前年度より290頭も少ない。内訳はイノシシが168頭(18年度341頭)▽シカ137頭(132頭)▽アライグマ206頭(326頭)▽ヌートリア6頭(8頭)-だった。市は13年度、県猟友会三田支部のメンバーを中心に「市鳥獣被害対策実施隊」を立ち上げて7年が過ぎた成果を強調。毎年約20人が被害調査を踏まえて捕獲する活動が、里山に近づこうとする動物を少なくさせているとみる。担当者は「実施隊の活動を継続させつつ、金網や電気柵をしっかりと張って農作物への被害を抑えたい」としている。

(クマ、果樹園でサクランボ食い荒らす:秋田)
4日午後2時ごろ、秋田県横手市大沢字尻高の果樹園で、サクランボの木にクマが登っているのを収穫作業中の50代女性が目撃した。約1キロ分のサクランボが食い荒らされていた。クマは約2時間半後、地元猟友会によって駆除された。横手署によると、クマは体長約1・2メートル。女性が作業中に約20メートル先の木を登るクマを見つけ、園を所有する夫が猟友会や市を通じて通報した。

(シカが、約2時間で捕獲:北海道)
先月から、札幌市東区で相次いでシカが目撃されていますが、1日午後、札幌市中央区の住宅街にシカが現れ、およそ2時間後に捕獲されました。シカが現れたのは、札幌市中央区南25条西14丁目の住宅街です。子ジカとみられ、午後1時半すぎから、焼き肉店の倉庫と塀の間に入り込み、2時間近く同じ場所に立っていました。シカの前後を挟むようにして、警察官や札幌市の担当者が様子を見ていましたが、シカは午後3時半すぎに捕獲されました。札幌では、先月から、東区の住宅街で相次いでシカが目撃されています。

(未明にかけ住宅街でクマの目撃相次ぐ:北海道)
千歳市の住宅街で、30日から1日にかけて、相次いでクマが目撃されました。クマによる被害は確認されていません。30日午後8時ごろ、千歳市桂木1丁目の住宅街で、付近に住む男性が、体長およそ1.7メートルのクマを目撃しました。また、1日未明にも千歳市文京1丁目にある集合住宅付近で、近くを通った女性が、体長およそ2メートルのクマを目撃しました。警察によりますと、いずれもクマによる被害は確認されていませんが、住宅街で目撃されているため、警察はパトカーで巡回し、クマの痕跡を調べる方針です。

(ツキノワグマ捕獲、山に放す予定:岡山)
津山市は3日、同市加茂町物見の山中で雄のツキノワグマ1頭が捕獲されたと発表した。

(牧場でクマ捕獲:栃木)
3日午前9時ごろ、矢板市下伊佐野の市八方ケ原牧場で、ツキノワグマがわなにかかっているのを地元の猟友会員が見つけ、市に届け出た。市と矢板署によると、クマは1頭で体長約1メートル。同署は付近のパトロールを行い、市は市民メールや防災無線などで市民らに警戒を呼び掛けるという。

(ニホンジカ目撃、食害発生のおそれ:青森)
1日午後7時50分ごろ、青森県十和田市三本木野崎で乗用車を運転中の男性が、市道を横切るニホンジカ1頭を目撃した。現場は国道45号から約100メートル離れた田園地帯で民家も点在している。ドライブレコーダーの映像を分析した専門家は、農作物被害や生態系への影響の恐れを指摘している。

(ハクビシン被害が深刻化:栃木)
宇都宮市内で野生動物のハクビシンが増え、農業や生活環境への被害が深刻化している。市がまとめた2019年度の捕獲数は過去最高の166匹、農業被害額は約1千万円に上った。市街地での住宅被害も増えており、市は本年度から対策を拡充。市の貸し出しわなで住民がハクビシンを捕獲した場合、無償で回収処分する取り組みを始めた。ハクビシンは額から鼻にかけて白い線があるのが大きな特徴。イチゴやブドウ、トウモロコシなど甘い果樹や野菜を好んで食べる。市農林生産流通課によると、農村部だけでなく、中心市街地でも家屋の屋根裏などにすみつき、ふん害や騒音が問題に。市が貸し出したわなによる捕獲数も2017年度は93匹、18年度117匹と年々増え続けている。19年度の農業被害額は18年度の約900万円を上回り、野生鳥獣被害額のトップだったイノシシを抜いて初めて最多となった。市文化会館付近の住宅地にある高齢男性宅では、昨年から庭にふんをされるようになった。ふんの中には銀杏(ぎんなん)の種があったという。わなを仕掛けると、3~5月にハクビシン5匹とタヌキ1匹が捕まった。市は無料でわなを貸し出しているが、処分費用については、市民に1万円近い自己負担があった。本年度からは、県猟友会宇河支部に回収と処分を委託。捕獲には市の許可が必要で、ハクビシンのほか、タヌキやアライグマも対象にした。同課は「野生動物は感染症を媒介する恐れもあり、市民の健康と安全を守るためでもある」と説明する。宇都宮大地域デザイン科学部の高橋俊守(たかはしとしもり)教授(地域生態学)によると、市内643の小地域(町丁・字等)で13~18年にハクビシンが確認されたのは103地域。人口換算で約4割に当たる市民が対策が必要な地域に住んでいるという。高橋教授は「不幸なハクビシンを減らすためにも、侵入防止や、ごみの管理といった地域ぐるみの対策が求められる」としている。

(中学校近くにクマ出没:福島)
福島県下郷町の中学校の近くにクマが現れた。10日ほど前にも現れていて、学校や警察が警戒を強めている。7月2日午前9時半頃、福島県下郷町の下郷中学校近くの路上で体長80センチほどのクマが目撃された。被害はなかったが、6月21日にも中学校の玄関の近くでクマが目撃されていた。近くの茂みで桑の実を食べていたことも確認されている。クマが相次いで現れたことを受け、下郷中学校は2日の部活動を中止して下校時間を早めたほか教職員が生徒の通学路を巡回するなど警戒を強化。下郷中学校・小林稔校長:「(クマは)私たちがコントロールすることができないですけど、大変心配をしているところです。万が一遭遇した時の対応などについては、どのようにしたら良いか教えていきたいと思っています」警察もパトロールを強化していて、注意を呼びかけている。

(クマ、すみ着く前に駆除へ:秋田)
秋田県男鹿市内で5月下旬から、クマの目撃が相次いでいる。今月3日までに市に寄せられた目撃情報は8件。男鹿市はクマの生息域ではないとされており、出没は2017年以来とみられる。前回より時期が早い上に広範囲で目撃されており、市などは「長期戦も覚悟する必要がある」と警戒を強めている。先月29日正午すぎ、同市船川港の仁井山集落近くを車で走行していた70代男性は、クマ1頭が道路を横切るのを見た。「のそのそと右側の斜面を登っていった。これはクマだ、とすぐに市役所に電話した」と振り返る。県自然保護課は男鹿市に出没しているクマについて「親グマから離れた若い雄が、生息地を求めて移動してきたのではないか」とみる。環境を把握するためあちこち動き回っているとみられ、これまで出没していない場所でも出る可能性はあるという。

(街中にイノシシ:徳島)
5日午後3時半ごろ、徳島市八万町新貝で「イノシシが出た」と近隣住民から徳島中央署に2件の通報があった。イノシシは1頭で、体長50センチほど。目撃者によると、現場から眉山方向に歩いていった。眉山周辺では6月以降、イノシシの目撃情報が相次ぎ、車と衝突する事故も発生した。署は安心メールを配信し、注意を呼び掛けている。

(タヌキ目撃、市街地で続々:兵庫)
兵庫県明石市東部の市街地で春からタヌキの目撃情報が相次いでいる。カメラを向けても逃げず、愛らしいしぐさを見せるなど人に慣れた様子がうかがえるという。「どこから来たのだろう」と驚く一方で「新型コロナの影響で在宅時間が増え、前からすみ着いたタヌキに気づけたのかも」との声も聞かれる。同市朝霧東町3の空き地で6月下旬、近くのマンション住人がタヌキを見つけた。雑草が伸びた隣地からもう1匹が姿を現し、体を寄せ合ったり、毛繕いをしたりして仲むつまじい様子だったという。同じマンションに住み、2匹を写真に収めた本田和男さん(90)によると、体長はいずれも50~60センチ。別の日には日なたぼっこしている姿を見掛け、子どもたちも大喜びだったという。2002、15年にも近くで目撃情報があったといい、隣地の木が伐採された最近は姿を見せなくなっていた。写真が趣味の本田さんは「びっくりした。新型コロナで撮りにいけなかったので、タヌキが被写体になってくれた」と笑顔。「以前に出没したタヌキの一族ではないか」と推察する。同市上ノ丸1の平川充男さん(72)は4~6月に3回、自宅の庭で目撃した。昼間に現れ、えさを探すように動き回ったり、寝そべったり。体毛の違いから2匹と推測し、人に慣れたそぶりに「近くでしょっちゅううろうろしていたのを、仕事で家にいなかったので気づかなかっただけかも」と話す。朝霧東町のタヌキと同一かは不明。県森林動物研究センター(丹波市)の田口彰課長によると、市街地でタヌキが見つかる事例は珍しくないという。「市街地にタヌキはすんでいる。普段見つからないのは隠れているだけ」という。さらに「えさやりはやめて。えさがもらえると思って家に入ってくる恐れがある」と注意を呼び掛ける。

(4市町にクマ出没:山形)
5日午前5時15分ごろ、飯豊町中の水田で、車で通りかかった60代男性がクマ1頭を目撃したとの情報が長井署に寄せられた。クマは集落方面へ向かおうとしたため、県猟友会西おきたま支部飯豊分会が駆除した。同署や同分会によるとクマは体長約1メートル。水田のほか民家の屋敷林に潜んでいた。同分会が花火や警告発砲で西の山へ追い払おうとしたが、クマは集落がある東に移動しようとし、同分会メンバーに向かってきたため同7時15分ごろ、水田で駆除された。現場は中西公民館の南約150メートルで民家が点在している。同分会の小松要一会長は「クマは集落近くでも目撃されていたようだ。大人のメスで気性が荒く、駆除はやむを得ない状況だった」と話した。5日午後0時半ごろ、尾花沢市梺町4丁目でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった新庄市の40代男性が尾花沢署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。県道を北から南に横断していった。現場は尾花沢小の北約200メートルで、同署は市に連絡するとともにパトロールを強化し、注意を呼び掛けている。5日午後1時40分ごろ、鶴岡市本郷の笹目橋付近でクマ1頭を目撃したと、近くに住む90代女性から同市朝日庁舎を通し、鶴岡署に通報があった。同署によると、女性が散歩中、笹目橋の南東の斜面から体長約1メートルのクマが赤川に下りて約30メートルを歩いて渡り、対岸に上がって田んぼの方に向かうのを見た。現場は朝日中から北東に約190メートル。付近に民家が点在しており、同署がパトカーで周辺を警戒した。5日午前6時40分ごろ、白鷹町鮎貝でクマ1頭を目撃したと、近くで川の清掃をしていた70代男性が長井署に届け出た。同署によると、クマは体長約70センチで、男性が見つけた際は木に登っていた。その後、北西の山へ去ったという。現場は常安寺の北約100メートルで、付近に住宅地がある。

(クマ出没で小学校は一斉下校:宮城)
7月6日午前8時ごろ、仙台市青葉区八幡の牛越橋付近で、体長1メートルほどのクマが目撃されました。近所には住宅も多くあり、周辺の小学校では子供たちを一斉下校させるなど、クマへの警戒を強めています。「青葉区八幡です。こちらには住宅が何軒か並んでいるのですが、クマはそのすぐ目の前のこちらの河川敷に現れました。クマは河川敷を広瀬川の上流の方向へ歩いて行ったということです」。クマが目撃されたのは、青葉区八幡5丁目の広瀬川にかかる牛越橋近くの河川敷です。警察によりますと、6日午前8時ごろ、広瀬川を泳いで渡る体長1メートルほどのクマ1頭を近くに住む人が見つけ、警察に通報しました。「そりゃもう大変、びっくりしますね。地元の目の前に出たとなると大変ですよね、子供たちがいっぱいいますからね。要注意ですね」。クマの目撃を受け、近くにある国見小学校では、午後2時半から子供たちを一斉下校させました。学校は児童に対し、下校後はなるべく外を出歩かないよう、声掛けをしたということです。また周辺の八幡小学校や仙台第一中学校でも、1人ではなく、複数人で下校するよう注意を呼び掛けました。

(クマ、国道で車と接触:岡山)
7日午前8時ごろ、岡山県真庭市上中津井の国道313号で、通勤途中の女性=市在住=の軽乗用車に、道路を横切ろうとしたツキノワグマが接触した。女性にけがはなく、クマは山の方へ逃げていったという。現場付近には民家が点在しており、県美作県民局、同市、隣接する高梁市は花火でクマを追い払うとともに、防災無線などで住民に注意を呼び掛けた。真庭市内では本年度、北部の湯原、蒜山地域を中心に計6件の目撃や捕獲の情報が寄せられているが、南部の北房地域では初めて。美作県民局真庭地域森林課は「夏の繁殖期で行動範囲が広がっている可能性がある」としている。

(クマに警戒、通学路緊迫:石川)
6日昼、金沢市の夕日寺健民自然園でトレッキング中だった市内の60代男性がクマに襲われたのを受け、近くの夕日寺小は7日、登校時間帯の見守りを強化した。見守り隊員は激しい雨の中、通学路に目を光らせ、自家用車で学校まで子どもを送る保護者もいた。午後1時現在、クマの行方は分からず「子どもだけで遊ばせるのは怖い」と住民や教職員に不安が広がった。夕日寺小では7日、教員11人が通学路に立ったり、地区を車で巡回したりして登校する児童を見守った。夕日寺町周辺にはスクールバスが児童の送迎に向かい、クマよけの鈴を鳴らす児童もいた。金沢市内で大雨警報が発令されたこともあり、同校駐車場には児童を乗せた保護者の車が次々と到着した。娘2人を連れてきた母親(42)=鳴和台=は「子どもは歩いて学校に行きたがったが、なだめて車に乗せた。しばらくは送迎しようと思う」と話した。御所町の女性(32)は娘と息子に加え、娘の友達1人も学校まで届けた。母親は「いつも娘と登下校している子なので一緒に送った。もしも子どもが襲われたら怖い」と不安をのぞかせた。同校は当面の間、集団下校を予定する。的塲茂樹校長は「教職員によるクマ対策や児童への安全指導で、保護者が安心できるようにしたい」と語った。夕日寺スクールサポート隊は登校時の見守り隊員を普段の倍となる約20人を通学路に配置した。当分は登下校時の人数を増やし、見守りの範囲を広げる。植田卓志隊長(82)=山王町2丁目=は「普段は隊員を幹線道路沿いに配置しているが、山側、やぶ周辺の見守り強化を検討したい。隊員には笛や鈴などを持つよう呼び掛けたい」と気を引き締めた。クマが出没した健民自然園は遊歩道を通行禁止にし、県職員が遊歩道入り口3カ所にクマの出没や遊歩道の通行禁止を知らせる看板を設置した。市職員もクマの出没現場周辺に注意喚起する看板を取り付けた。市や金沢東署によると、男性は6日午後2時ごろ、山中の遊歩道を歩いていた際に突然現れたクマに顔などを引っかかれた。つえで追い払って自力で下山し、命に別条はない。同日午後7時半ごろには、山王町2丁目の住宅街そばにある山林でクマが目撃されている。

(大学構内を歩いているクマを目撃:福島)
7月6日、福島県福島市で相次いでクマが目撃され警察などが注意を呼び掛けている。6日午後3時半すぎに通りがかった人が福島大学の構内を歩いている体長1mほどのクマを目撃した。クマを目撃した人:「黒い背中が見えて下で唸ってたんです。だからこれはクマだと。まさかクマがいると思わなかったので」クマは大学のグラウンドの方向に逃げて行きケガ人などはいない。福島大学の学生:「人を襲うクマかどうか分からないですけど、もし襲われたらって考えるとやはり怖い…」。6日は、福島大学の周辺でも同じような大きさのクマが目撃されていて、福島市は7日朝の通勤通学の時間に広報車を出して注意を呼びかけた。

(小学校敷地にクマ:北海道)
6日午後3時15分頃、北海道厚岸町太田の町立太田小学校で、敷地内にクマがいるのを教職員が見つけ、110番した。児童は下校後で、けが人はなかった。厚岸署によると、クマは校庭を歩き、同署員や町職員らが駆けつけた際には姿が見えなくなっていた。この約2時間前には、200メートルほど離れた町立太田中学校付近の道道を横切るクマが目撃されていた。通報した太田小の村田貴洋教頭は「子熊とみられるが、近くに親がいると思うと怖い」と話した。同校は7日以降、徒歩や自転車で通学する児童は保護者に送迎してもらうほか、校庭での体育の授業などを取りやめる。

(イノシシが出没か:佐賀)
佐賀県警小城署は2日、小城市牛津町下砥川付近で同日午前7時ごろ、体長1メートルくらいのイノシシ1頭が出没したとして、メールで警戒を呼びかけた。

(クマ目撃:山形)
7日午後4時半ごろ、米沢市赤崩で子グマ1頭を目撃したと、市内の60代男性が米沢署に届け出た。同署によると、体長は約80センチ。男性が市道を車で走行中、約30メートル前方を横断し林の中に去って行った。現場は海老ケ沢公民館から南に約500メートル。7日午後7時ごろ、庄内町肝煎でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった町内の30代男性が庄内署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートルで、立谷沢川沿いの水田から道路を横切り、山の方へ向かった。現場は片倉公民館から南に約400メートル。

(道路でクマ目撃:宮城)
7月7日正午すぎ、青葉区国見ケ丘の住宅街で、道路を横切る体長1メートルほどのクマが目撃されました。クマが目撃されたのは青葉区国見ケ丘5丁目の住宅街です。7日正午すぎ、南に向かって道路を横切る体長1メートルほどのクマ1頭を、車で通りかかった人が見つけ、警察へ通報しました。周辺でのクマの目撃は、6日の青葉区八幡に続いて2日連続で、近くにある国見小学校では、7日も児童を一斉下校させました。

(3市でクマ目撃:山形)
2日午前7時40分ごろ、南陽市荻の田んぼでクマ1頭を目撃したと、近くに住む70代男性が荻小などを通じて南陽署に届け出た。同署によると、クマは体長約50センチで子グマとみられる。自宅にいた男性が約30メートル先の田んぼのあぜ道を歩いているのを見た。クマは西側の山林に入っていった。現場は荻小から南西に約200メートル。登校時間帯だったため、同校教員が通学を見守ったほか、保護者にメールで注意を呼び掛けた。2日午前8時ごろ、鶴岡市羽黒町川代で、警戒中の鶴岡署員がクマ1頭を目撃した。同署によると、クマの体長は約1・2メートル。同日早朝、同市羽黒町増川新田で付近住民がクマを目撃したと、市羽黒庁舎から届け出があったため確認に向かっていた。その際、水田にいるクマ1頭が、近くのやぶに入っていくのを見つけた。現場は泉野公民館の北約650メートル。2日午後5時15分ごろ、寒河江市幸生の国道458号でクマ1頭を目撃したと、市内の40代男性が110番通報した。寒河江署によると、クマは体長約1メートル。男性が車庫で作業中、雑木林から出てきて道路を横切り、東側の熊野川に向かって走り去るのを見た。現場は木戸口橋から南に約250メートル。

(「クマがそばにいる」キタキツネ牧場職員から通報:北海道)
北海道北見市留辺蘂町の牧場の近くでクマが目撃され、ハンターによって駆除されました。7月1日午前11時ごろ、北見市留辺蘂町花丘のキタキツネ牧場の職員から「クマが牧場のそばにいる」と警察に通報がありました。警察と北見市が要請したハンターが駆け付け、クマを目撃。その後クマは山の方へ逃げていきました。約1時間後に再び、牧場の近くで同一とみられるクマが目撃され、午後1時30分ごろに山の中でハンターが駆除しました。駆除されたクマは推定2~3歳くらい、体長約130センチ、体重約70キロのオスでした。付近では2020年に入ってから数件ほどクマが目撃されていました。

(クマ目撃、2日連続:山形)
1日午後2時55分ごろ、飯豊町手ノ子でクマ1頭を目撃したと、近くに住む散歩中の60代女性が町役場を通じて長井署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートルで道路上におり、その後、南にある宇津川の方向に立ち去った。現場は手ノ子小の北約300メートル。付近では6月30日にも目撃されており、同署と町は近隣住民に注意を呼び掛けた。

(クマの目撃情報:新潟)
7月1日(水)午後1時50分頃、有間川地内の谷浜小学校付近を移動する子グマ1頭を目撃したとの通報が、午後2時頃、上越市役所にありました。

(サル襲来、畑被害「最悪」:石川)
金沢市東浅川、湯涌地区周辺で20日以降、約50匹のサルの群れが農作物を荒らしている。生産者は「過去最悪の被害」と口をそろえ、収穫期を迎えている加賀野菜「ヘタ紫なす」も1日の収穫量の8割が食い荒らされた。生産者はおりの設置や見回り強化を図るが、「どこまで防げるかは分からない」と不安を募らせている。「手間暇掛けて育てたのに、ものすごいショックだった」。市内にただ2軒のヘタ紫なす農家の一人、多田礼奈さん(27)=東荒屋町=は無念をにじませた。25日、収穫するために向かった袋板屋町の畑で、無残なナスの残骸を目にした。1日の収穫量の8割にあたる800~900個が食べられたという。現在は、再び実が付き始めており、サル対策として畑周辺でラジオを大音量で流し、見回り回数を増やす。7月中旬からは本格出荷が始まる予定で、多田さんは「(被害は)前回の1度きりにしてほしい」と願った。湯涌曲農業生産組合長の高末吉さん(78)の畑でも、20日ごろからジャガイモやキュウリの被害が深刻化している。30日も白昼にニンジンや、まだ膨らんでいないサツマイモが根こそぎ掘られた。「今年はほぼ全滅や」。高さんは食べかすだけが残った畑をぼうぜんと見つめた。高さんの畑では電気柵やサルよけのネットを設置しているが、隙間をくぐって侵入しているとみられる。29日は仕掛けたおりに小ザル1匹が掛かった。高さんは「このざまだと、サルが食べるために農作物を作っているよう。怒りと同時に諦めも感じ始めている」とつぶやいた。県自然環境課によると、現在、付近にはアゲハラ群AとBの二つのニホンザルの群れがいて、いずれも26~50匹の規模だという。担当者は「おいしいものを1度食べると、また同じように食べに来る特性がある」と述べ、注意を呼び掛けている。

(昨夏のヒグマによる人身事故を受け、今年も注意喚起を呼び掛け:北海道)
北海道・日高山脈のカムイエクウチカウシ山では、昨夏、ヒグマによる人身事故が相次ぎ、北海道庁や北海道森林管理局、警察、中札内村などが登山の自粛を呼び掛けていた。今夏は、現時点では自粛を求めないものの、登山者がヒグマに襲われる可能性は十分にあることから、注意喚起を広く行っていく方針。登山者がカムイエクウチカウシ山でヒグマと遭遇した事故は昨年の7月に2件あった。いずれも命に別状はなかったが、襲われてケガを負っている。襲ったヒグマは今も同じ山系に生息している可能性が高いことから、カムイエクウチカウシ山を含む周辺の山ではヒグマとの不意の遭遇の恐れがあるとし、それを踏まえて登山を検討するよう注意喚起を行うとともに、単独行動を避け、早朝や夜間に行動せず、鈴等を携帯するなど、ヒグマに注意して入山するよう呼び掛けている。

(サル出没でライチョウ逃げる:長野)
国の特別天然記念物・ライチョウが絶滅したとされる中央アルプス(長野県)で、半世紀ぶりに見つかったメス1羽からの「復活作戦」に取り組む環境省信越自然環境事務所(長野市)は2日、孵化(ふか)した雛(ひな)5羽が全滅したと発表した。同事務所は6月7日、2年前に木曽駒ケ岳(2956メートル)で見つかったメスが産んだ無精卵7個と、上野動物園(東京都)など国内4施設から搬送した有精卵8個の入れ替えに成功。昨年生まれた雛はテンなどに捕食されたとみられるため、今年は孵化直後からケージで保護し、さらに北アルプスの乗鞍岳から3家族約20羽を合流させて繁殖個体群を誕生させる計画だった。ところが、6月30日からの調査で、雛5羽の死骸と孵化に至らなかった卵3個が見つかった。巣の近くのセンサーカメラを確認すると、最大10匹のニホンザルが映っていた。調査したライチョウ研究者の中村浩志・信州大名誉教授は「29日の孵化直後、巣をのぞき込んだサルの群れにメスが驚いて逃げた」と分析。パニックになって散らばった雛は「短時間のうちに体が冷えて死に至った」とみている。乗鞍岳の3家族については、同事務所が予定通り中央アルプスに移送するとしている。

(野生動物から教材製作、猟友会が寄付:長野)
木曽猟友会が、捕獲した鹿や熊、イノシシといった野生動物の皮革を使った教材を作り、郡内中学校全8校にプレゼントしている。県木曽地域振興局や木曽森林管理署の協力を得て製作した。若いうちから農林業に被害を与える野生動物に関心を持ってもらい、将来的に狩猟の担い手になってもらえたらと初めて贈呈した。教材はA4判の冊子状で、熊・鹿・イノシシの3冊を作った。それぞれ足跡や歩き方、生態、食性、被害などのデータに加えてなめし革をとじた。会員で皮革作家・難波崇さん(39)=木曽町日義=が昨年捕獲した個体の皮を使った。表紙は木曽ひのき製で、動物の絵が描いてある。このほど、瀬脇進会長=大桑村長野=が大桑中学校を訪れて、生徒会長の尾上諒君(14)=3年=に3冊を手渡した。尾上君は早速冊子を手に取ると「初めて(毛皮に)触った。見ただけでは分からないことが知れる。勉強に生かしたい」と話し、瀬脇会長は「動物の生態を知ることで農林業に関心を持ってもらい、将来的に狩猟免許をとって担い手になってもらえたら」と期待した。同校では理科や総合的な学習の時間で活用したい考えだ。同日、南木曽町の南木曽中学校にも贈った。今月中旬までに全校に配布する予定だ。

(相次ぐ知床の不法投棄:NHK)
ことし5月、ヒグマがごみをくわえる写真についてご紹介しました。その後、ヒグマの研究や調査を行う知床財団の職員と一緒に現場を歩いてみました。見えてきたのは、2か月経っても変わらない、ごみの不法投棄でした。クマがいた現場を案内してくれた知床財団の葛西真輔さんです。ごみをくわえたヒグマが撮影されたのは、世界自然遺産・知床の玄関口、斜里町幌別地区の駐車帯。車を止めた観光客が、休憩したり景観を楽しんだりする場所です。知床は、ヒグマが高い密度で生息する世界有数の場所です。しかし長年、人が出すごみの問題に悩まされ、知床財団や地元の斜里町は、対策に追われ続けています。さらに、ことしは、新型コロナウイルス対策で、周辺にあるコンビニなどのごみ箱が撤去された影響で、生ごみや空き缶などの投棄が特に目立っています。ごみをくわえたヒグマが撮影された場所では、空き缶や食べ終えた弁当、さらには掃除機まで捨てられていました。私たちが取材した日にも、同じ場所で、動物の歯形がくっきりと残る空き缶を見つけました。葛西さんは、クマかキツネの歯形だと指摘します。葛西さんは、とてもショックを受けている様子でした。ここはごみが多く捨てられているため、1週間に1度程度、巡回を続けている場所です。この空き缶はごく最近、捨てられた物です。「拾っても拾ってもキリが無い状況なんですよね」。葛西さんは苦しい表情でこうつぶやきました。人間のごみは、ヒグマにどのような影響をあたえるのでしょうか。葛西さんは、ヒグマが人間の食べ物や飲み物を一度口にしてしまうと、何度も人里に降り、食べ物を探すようになってしまうと言います。ヒグマが人里に下りてくるようになると、人とのトラブルに発展するリスクが高まるため、そのヒグマを駆除しなければならないのです。知床財団が回収したごみの量は、4月からの3か月だけで、およそ300キロになります。処分の費用はすべて財団や斜里町が、負担しなければなりません。知床財団 葛西さん「ごみって食べ物としてすごく良い物なんだとクマが認知すれば、それを何度も何度も、やっぱり求めて出てくるような状況になる。我々何度もそういうのを経験していて、トラブルをおこすきっかけになるようなものになるので、なるべくそういうものは除去したい、あまり近くに置きたくない、ゴミとクマを引き離しておきたい」。ごみを少しでも減らそうと、斜里町のホテルの周辺では、ポイ捨てされたごみを集めるボランティア活動も行われました。地元の人たちおよそ30人が参加し、見つけたゴミを次々と集めました。ペットボトルやプラスチックの袋など多くのごみが見つかりました。さらに、ヒグマが隠れる場所になりやすい周辺の草も刈りました。参加した地元ホテルの従業員たちからは、「これでも少ないほうです。ゴミ見つけてすごい悲しい気持ちになります」といった声や、「あんまり捨てないようにはして欲しい」といった率直な意見が出されました。知床財団葛西さん「ごみは人間が出した物だと思うので、それを回収するのも人間の手でやっていかなきゃいけない。なかなか完全には行かないと思いますけど、完璧って話にはいかないですけど、取り組めるところから取り組んで行きたいと思う」。斜里町は不法投棄を防ごうと、ごみが頻繁に捨てられる場所に防犯カメラを設置する対策を新たに始めることにしています。

(エゾシカ撃退へ奇策あり:北海道)
「天上の花園」とも呼ばれる雨竜沼湿原(北海道雨竜町)で、エゾシカによる高山植物の食害が深刻だ。特に被害に遭っているのが夏を黄色く彩るエゾカンゾウ。花やつぼみが食べられるため、開花から10日ほどで湿原から花が消える。地元のボランティア団体がこの夏、植生の保全へ奇策を繰り出す。雨竜沼湿原は標高850メートルの台地に広がる101・5ヘクタールの山岳型高層湿原帯(東西4キロ、南北2キロ)だ。大小170以上の「池塘(ちとう)」と呼ばれる沼が点在し、ペンケペタン川がうねるように蛇行する。6月から9月にかけて150種類を超す植物が咲き、7月には湿原の名にちなんだウリュウコウホネの黄色い花が池塘の水面に顔をのぞかす。暑寒別天売焼尻国定公園内にあり、2005年11月にラムサール条約の登録地になった。ここに2015年ごろからエゾシカが侵入し始めた。北海道立総合研究機構(道総研)のエネルギー・環境・地質研究所が17年に調査に入り、18、19年の夏、4区域に分けた湿原に調査地点を設け、花茎の食害状況を調べた。この結果、どの区域もほぼ食べられ、両年とも被食率は99%だった。雨竜沼湿原のエゾカンゾウは毎年7月から咲き始め、10日ごろに見頃を迎えるが、ここ数年は咲き始めから食べられ、20日ごろに花は消えている。多年草なので翌年も花は咲くが、種子繁殖が出来ない期間が続けば個体数が減っていく可能性がある。同じく夏の湿原で代表的なナガボノワレモコウやコバギボウシの食害も深刻だ。

(都市にシカやイノシシが出没する時代に必要なこと:羽山伸一)
コロナ禍で東京アラートが発動された翌日、足立区の河川敷では20人以上の警察官によるシカの大捕り物があり、200人を超える見物人や報道陣が詰めかけたという。シカやイノシシなど大型の野生動物が都市に出没するのは、すでに全国的な現象となってしまった感がある。こうした都市出没の原因は、人間が自然を無管理状態に置き続けてきたことにある。かつて野生動物にとって最大の脅威は人間であった。シカやイノシシなどにしてみれば、最強の捕食者が人間だったのである。もっとも、その頃は人間が少なく、彼らも平野部で暮らすことができた。しかし、明治期から昭和期にかけての人口爆発と乱獲の時代に、彼らは平野部や人里から一掃され、山に閉じ込められた。ところが高度経済成長期を過ぎたころ、人間は捕食者をやめてしまう。さらに高齢化、過疎化した里山や農地が無管理となり、結果的に集落周辺を大型動物たちへ最適な棲み処として提供してしまった。そこに流れる川の土手や河川敷は、人手も予算も足りずに荒れ果て、おかげで野生動物たちは身を人目に晒すことなく、易々と河川伝いに都市まで侵入できるようになったわけだ。つまり、大型動物たちの都市出没問題は、野生動物の問題ではなく、人間社会の問題なのである。私は、こうした野生動物の社会問題を「野生動物問題」と呼んでいるが、その問題解決には、野生動物と人間と土地利用を適切に管理する必要がある。これを「野生動物管理(ワイルドライフマネジメント)」という。ところが、わが国にはそれを実施する「野生動物管理官」と言えるものが不在である。当然、管理責任者がいなければ、管理などできるはずがない。いつまで経ってもシカやイノシシを警察官が追いかけまわす状況が変わらないのには理由がある。だからといって、決してこれを日常の風景になどしてはならないのである。野生動物問題は都市への出没だけではない。例えば、農林水産業被害問題。かつては中山間地域問題と捉えられてきたが、今世紀に入ってから各地で被害が激甚化し、一気に社会問題化することとなった。被害総額は毎年数百億円の規模で、この対策に少なくとも年間100億円を超す税金が費やされている。とりわけ問題なのはシカの激増だが、政府によって2013年から始まった「10年間で個体数を半減させる」という政策も、ハンターの減少などで目標達成には程遠い。そうこうしているうちに、分布域は都市部や高山地帯にまで拡大し、日本を代表する国立公園の大半でシカによる 自然植生への影響が出ている。貴重な自然林が枯死している場所も少なくない。もはや被害問題と一括りにはできず、国土保全の観点からも深刻な事態となった。ペットブームに端を発する外来動物問題も近年、深刻化している。例えば、北米原産のアライグマは、アニメの影響でペットとして輸入されたが、野生由来の個体であるため、飼いきれず大半が遺棄されたものと思われる。すでに、全国の大都市で野生化し、捕殺数が年間3万頭にのぼる。一方で、人間はオオカミやカワウソ、トキやコウノトリなど、多くの野生動物を絶滅に追い込んできた。さらに、今まさに問題となっている新型コロナウイルスや、高病原性鳥インフルエンザ、CSF(豚熱、いわゆる豚コレラ)、さらにASF(アフリカ豚熱)は、すべて野生動物由来の共通感染症である。しかし、これらのウイルスは過密な家畜や人間集団で感染爆発を引き起こし、これに巻き込まれた野生動物をさらなる媒介者にするだけではなく、被害者にもしてしまう。2018年に岐阜県で28年ぶりとなるCSFが発生し、イノシシに感染してしまった。28年前にはイノシシが平野部に生息する状況ではなかったこともあり、イノシシへの感染対策は準備すらできていなかった。結果的に、わずか1年間で感染エリアは1万平方キロにまで拡大した。この間に、100億円単位の対策費が投入されているが、終息の目途はたっていない。

(田村市「有害鳥獣対策専門員」募集1名:福島)
田村市は福島県中通り地方の阿武隈(あぶくま)高原に位置し、高原特有の丘陵起伏が特徴的な地域です。各地に阿武隈高原を一望する絶好の景観ポイントも多く、質、量ともに自然度の高い森林原野等の自然環境を有します。福島空港から車で約45分、東北新幹線 郡山駅から約30分の内陸に位置し、内陸と沿岸地域とを繋ぐ結節点となっています。そのため、海、山両方へのアクセスが良いのも特徴的です。田村市ではイノシシによる農作物被害等が多発しており、東日本大震災以降、捕獲頭数が増加の一途を辿っており、鳥獣害対策が急務となっております。 地域住民と協力して効果的な対策を実施するとともに、有害鳥獣の捕獲や被害軽減に努め、もって農林業の振興と地域の維持・発展に尽力していただける方を募集いたします。

(目指せ、ジビエ有効利用:三重)
三重県伊賀市阿波地域担当の市地域おこし協力隊員として栃木県那須塩原市出身の菅生文佳さん(23)が1日付で着任し、市役所で岡本栄市長から辞令交付を受けた。阿波地区市民センターに勤務し、獣害対策に力を入れる阿波地域住民自治協議会と連携。ジビエの有効活用に取り組み、地域の活性化を目指す。菅生さんは野生動物に興味を持ったことから酪農学園大学(北海道江別市)へ進学し、環境学や狩猟管理学を学んだ。特にエゾシカの調査、研究に取り組んだ。今年3月に卒業し、第1種銃猟免許、わな猟免許を取得している。協力隊員の任期は1年更新で最長3年間。市に着任したのは、終了している人を含めて4人目になる。

(「ふるなび」が、「里山を保全し野生動物の命を守る~未来のためにいま私たちにできること~」の寄附受付を開始:岐阜)
株式会社アイモバイル(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:野口哲也、東証一部上場:証券コード6535、以下アイモバイル)が運営するふるさと納税サイト「ふるなび」(以下ふるなび、URL:https://furunavi.jp/ )が、岐阜県七宗町と、人と野生動物の共存環境の整備のためのプロジェクトへの寄附受付を2020年7月1日(水)より、開始しました。七宗町では、イノシシやニホンジカ、ニホンザル等の生息数の増加に伴い、農作物等の被害が深刻化しており、多くの動物たちが駆除、殺処分されています。そこで野生鳥獣の生息地と農地や集落との間に緩衝地帯を設けることによる、人と野生動物の共存を目的として、岐阜県七宗町の里山整備プロジェクトへの寄附受付をふるなびクラウドファンディングにて開始しました。

(『狩猟体験ツアー』を映像化:福島)
SHARE BASE 昭和村ではここでしか味わうことのできない、貴重な体験をご用意しております。SATORUが運営しているSHARE BASE Matchingでは、この狩猟体験ように、日本全国のその地域でしか味わうことのできないとっておきの体験を見つけることができます!伝統的な工芸体験から屋外で開催される最新アクティビティまで、様々な体験が掲載されておりますので、皆さんも未知の体験を求めて参加してみてはいかがですか?

(シカ肉おいしさ自信:岐阜)
岐阜県揖斐郡揖斐川町坂内広瀬、道の駅「夜叉ケ池の里さかうち」は30日、同道の駅の食堂で提供している坂内産のシカ肉を使ったジビエ料理の魅力を発信しようと、試食会を同所で開いた。町関係者らが参加し、新鮮なジビエ料理に舌鼓を打った。同道の駅は2004年3月にオープン。久保田工務店(同町三輪)が、同道の駅と18年8月から稼働するジビエ解体処理施設(同町坂内坂本)を町の指定管理者として19年4月から運営している。シカ肉は同施設で解体処理し、ジビエ加工処理施設(同町谷汲名礼)などで加工する。この日は富田和弘町長ら約10人が参加。ジビエ陶板焼き定食(税込み1350円)、ジビエステーキ丼(同千円)、ジビエカレー(同850円)、デミグラスジビエバーグ(同910円)、ジビエどて味噌(みそ)煮込み丼(同850円)の5品を試食した。試食した富田町長は、シカのロースやもも肉を使ったステーキ丼に太鼓判を押し「軟らかくてあっさりしている。かむほどうま味が口の中に広がる」と絶賛した。同道の駅の久保田智也駅長(41)は「ジビエ料理を地域資源として生かしていきたい。臭みもなく、牛や豚など他の肉にも十分対抗できる」と話した。

(クマの脂が麺にからむ:岐阜)
野生鳥獣肉(ジビエ)加工場「飛騨狩人工房」(高山市)を営む田中政亮さん(30)が2年前に始めた店。ジビエをふんだんに使う野性味あふれる一杯を提供している。は、クマのだしのすき焼き風スープが特徴で、まろやかな脂が麺によくからむ。具材は年間で最も美味という冬のクマ肉と、ヒメタケのメンマ、山菜のワサビ漬けなど。どれも飛騨の山で採った旬の食材を使用している。猟師一家に生まれ育った田中さんは、家庭で当たり前だった山の幸の味を広く伝えようと試みている。「初心者もマニアも納得してもらえる一杯。『本物』のジビエを味わいに来て」と話した。人気メニューの「クマつけ麺」(税込み1200円)

(北海道素材100%使用の手作りドッグフード:北海道)
株式会社アスランファクトリー(本社:北海道苫小牧市、代表取締役:塚原 佑介)は、無添加、北海道素材100%使用の手作りドッグフード「アスラン エゾベニソン」をどさんこプラザ(北海道札幌市北区北6条西4丁目JR札幌駅西通り北口、北海道さっぽろ[食と観光]情報館(愛称:キタベル)」内)にて販売開始致します。株式会社アスランファクトリー代表取締役、塚原が元々飼っている犬の餌に不満を感じていた矢先、道内の至る所で生息する野生のシカをドッグフードとして有効活用する事を考えました。調査の結果、鹿肉の栄養価や味、健康性に魅力を感じ開発を決めました。農林業被害や交通事故の増加、強度の採食や踏み付けによる生態系への影響などが問題となっていることも知り今後、自治体などと連携し地元社会に貢献出来たら嬉しく存じます。北海道産の原材料を使用し、原材料そのものの栄養と鮮度にこだわり、完全無添加、完全手作りをコンセプトにしています。年間を通し北海道産の原料を使用、無添加、手作り、個別包装の稀有な商品です。

(ジビエ料理発信:鳥取)
タコライスには、イノシシとシカのひき肉。月替わりのカレーは肉に合わせたルーを工夫し、6月はイノシシ肉のスパイシーマンゴーカレー。シカ肉は、硬くならないよう火加減が難しい。じっくり弱火で素材の良さを引き出す。鳥取県智頭町の地域おこし協力隊員として有害鳥獣対策に携わってきた寺尾正さん(48)が6月、県産のジビエ肉を使った料理を移動販売する軽トラのキッチンカー「HuntsKitchen」を始めた。智頭宿特産村(同町智頭)やJR鳥取駅前の風紋広場(鳥取市)で定期的に営業するほか、今後、新型コロナウイルスの影響でままならなかったイベント出店も積極的にしていくつもりだ。生まれ育った横浜市で洋食店の料理人をしていた寺尾さんは40代になって狩猟に興味が湧き、智頭町の地域おこし協力隊員の募集に応募した。狩猟免許をとり、先輩猟師に教わりながら、2016年5月から3年間の任期中に100頭ほどのイノシシやシカを捕獲。捕獲後の肉の処理についても、優れた獣肉解体処理技術で知られる若桜町の施設「わかさ29工房」で研修を積み、18年に智頭町に開業された施設「ちづDeer’s」を手伝ってきた。

(ジビエ肉100%の「馬鹿ハンバーグ」:東京)
東京・江東区の炭火イタリアンレストラン「Givino(ジビーノ)門前仲町店」が、2020年6月30日よりオンラインショップをスタート。同店で人気のヘルシーなジビエ肉を使った「馬鹿(ばか)ハンバーグ」を販売している。普段口にする機会の少ない鹿肉。鹿肉と聞くと「味や臭いのクセが強そう」と気にする人も多いのでは。「Givino」では狩猟時からの温度管理と丁寧な下処理を徹底的に行い、全く臭みの無い最高の状態の肉を使用。京都から仕入れられる「Givino」の鹿肉は、黒豆や栗、あずきなど、美味しい木の実で育っているため、肉の甘みが強いのが特徴だ。鹿肉はダイエットの強い味方だ。肉類の中でも特に高タンパク質で、牛肉のハンバーグと比べるとカロリーは半分以下と低カロリー。さらに中性脂肪を減少させる効果があるDHA(ドコサヘキサエン酸)や、ビタミンや鉄分などの栄養素を豊富に含む、女性に嬉しい食材だ。そんな鹿肉と同じくヘルシーなことで知られる馬肉。その鹿肉と馬肉だけを使った「馬鹿ハンバーグ」は、ヘルシーで罪悪感が無いながらも、ジビエならではの肉々しさを味わえる一品。美味しく食べてキレイになれる魅惑のハンバーグだ。

(シカ肉の肉まん考案:北海道)
白老町の活性化に取り組む「地域おこし協力隊」として昨年4月から活動する藤田姫夏(ひめか)さん(22)が、エゾシカ肉を使った中華まん「ユク饅(まん)」(330円)を開発した。4日からJR白老駅北側の観光インフォメーションセンターで販売される。アイヌ民族の料理の食材として親しまれてきたシカ肉のおいしさを広めようと、オホーツク管内斜里町の土産物店でまんじゅうを製造、販売する父裕司さん(50)の助言を受け、商品化にこぎ着けた。ユクはアイヌ語でシカの意味。ユク饅には、シカ肉のひき肉と食感を残した肉を白老産のタケノコやシイタケなどと合わせたみそ味のあんを使い、もっちりとした食感の皮で包んだ。80個製造し、蒸したものと冷凍の2種類を販売する。

(熊の目撃情報:宮城)
2日午前8時10分頃、登米市迫町新田字田上地内(大浦行政区)で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
3日午前9時45分頃、登米市迫町北方字一番江地内(三方島行政区の三方島バス停留所付近)で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
3日午前8時00分頃、登米市東和町米谷字越路地内(米谷第3行政区)で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
4日午前8時45分頃、登米市迫町新田字外沢田地内(大浦行政区)の梅ケ沢駅付近で熊の目撃情報がありました。

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(死んだイノシシが豚熱:茨城)
茨城県は27日、取手市で死んだ野生イノシシ1頭が見つかり、家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたことを確認したと発表した。同県内で感染が確認されたのは初めて。県畜産課によると、25日午後、同市の利根川河川敷で発見され、遺伝子解析の結果、感染が判明した。発見場所の半径10キロ以内には県内に養豚場はない。県では2月から5月にかけ、県内の養豚場で飼育する約31万頭にワクチン接種を終えた。その後生まれた豚などにも定期的に接種する。

(新潟市にライフル射撃場計画:新潟)
有害鳥獣を捕獲する担い手育成を図るため、新潟県などはライフル射撃場の整備を進めています。候補地となっている新潟市で28日、初めての住民説明会が開かれましたが、安全性などを問う反対意見も多く、計画は足踏み状態となっています。新潟市秋葉区で行われた住民説明会。新潟県や猟友会などは有害鳥獣を捕獲する担い手育成を図るため、県内初となる大口径ライフル射撃場の整備を進めています。候補地となっている矢代田地区で28日、初めての住民説明会が開かれました。「候補地としてここを検討している理由、ライフル射撃場の設置に係る安全な対策を説明させていただきました」。県によりますと、サルやイノシシなどの野生鳥獣による農作物の被害額はここ数年、毎年およそ2億4千万円にも上っています。さらに去年はクマの出没が相次ぎ、20人がクマに襲われけがをしました。県が候補地として選んだのは、新津クレー射撃場の隣。一定の長さの土地が確保できることや、隣接する既存の射撃場に教習の指導員がいることなどから、担い手の育成が効果的にできることなどを理由としています。3時間にも及ぶ説明会に参加した住民は…。「今後の子どもたちのことを考えると、ある程度賛成していきたいなと思っています」「もちろん賛成だよ。とにかく今は担い手をいかに育てるかの問題なんだから、早く施設を造らないと駄目」。「射撃場は必要不可欠」として、理解を示す住民もいる一方で…。「クレー射撃の方に前から不満がある。音はやかましいし車はすごい」「積極的に反対ではないけれども、地域の道路事情とかいろいろ考えれば整備しなきゃいけない問題がいろいろあるので、そんなに短い時間でやるというのは難しいんじゃないかと思いますけどね」。射撃場へ向かうまでの道はとても狭く、既存のクレー射撃場の発砲の音は、付近に住む住宅街まで響いていると言います。「私の所、クレー射撃の音がパンパン聞こえますからね、あんまりいい感じではないですよね」「ライフル射撃場ができたら、車の量が増えるわけでしょ。道路狭いでしょ。マナーが悪いでしょ。鉛の弾とかを何年に1回、回収するとか、きちんと水質検査をするとか、そういうのが何にも報告されてないもんね。それが一番怖い、住民は」。住民の意見を聞いた県の担当者は…。「きちんと意見をお聞きしまして、しっかり検討してまた話し合いをさせていただきたいと思っています」。県は、2022年度のオープンを目指すため来年度から着工したい考えですが、計画は足踏み状態です。現在、新潟県内に射撃教習を受けられるライフル射撃場はなく、県外に出向かなければなりません。県は今後も安全性に関する説明を重ね、住民の不安解消に努めていきたいとしています。

(風力発電見直し求める、オジロワシ保護で:北海道)
環境省は29日、北海道豊富町での風力発電計画に関し、事業計画の抜本的な見直しを求める意見書を経済産業省に提出した。絶滅危惧種であるオジロワシが発電設備に衝突する恐れがあり、一部の建設取りやめなどが必要だとしている。計画では「Looopリニューアブルエナジー合同会社」(東京)が風力発電を8基設置。最大総出力は3万キロワットとしている。環境省は意見書で「希少な猛禽類への影響が強く懸念される」と指摘。オジロワシの確認頻度が特に高い場所に建設予定の2基について、衝突を避けるために設置を取りやめるか、配置を大幅に変更すべきだとした。

(クマ駆除が「スト状態」、報奨金減にハンター反発:北海道)
島牧村で、ヒグマ出没の際、支払われる報奨金の減額にハンター側が反発、2019年から緊急出動しない“ストライキ”状態に。電気柵の設置など村は対策を打ち出すが限界があり、予算とクマの脅威の間で村の苦悩が続いている。日本海に面して一直線に連なる住宅のすぐ裏に張り付くように山が迫る道西部の島牧村。18年7~9月、連日深夜にクマが住宅地に現れ、家庭菜園を荒らすなどの被害が相次いだ。これに伴い、村からハンターが所属する猟友会へ支払われる1人当たり1回最大3万円の報奨金は、総額1000万円を超えた。人口わずか1500人ほど。複数の村議から「高すぎる」と疑問の声が噴出、19年に報奨金を時給3750円、上限を総額240万円とする条例を村議の発案で制定し、ハンター育成のための助成金も大幅カットした。

(東京五輪クレー射撃、代表権1年延期後も維持)
日本クレー射撃協会は26日に都内で理事会を開き、既に東京五輪の代表に決まっていた女子トラップの中山由起枝(日立建機)ら計4人について、1年延期後も代表権を維持することを承認した。他は男子トラップの大山重隆(大山商事)、スキートで女子の石原奈央子(古峯神社)、男子の井川寛之(モダンビル管理)。4人は合同で「一日一日を大切に自身が“今”できることをしていきたい」とのコメントを出した。

(野生イノシシ、新たに1頭:群馬)
群馬県は29日、同県高崎市内で死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭について、遺伝子検査の結果、豚熱(CSF)感染を確認したと発表した。県内での感染事例は計34頭となった。

(豚熱・経口ワクチンベルト、西日本で拡充)
豚熱の感染拡大防止に向け、農水省は今年度、野生イノシシ対策の柱に掲げる経口ワクチンベルトを強化している。西日本で、既存の「第1」「第2」ベルトを拡充する他、兵庫と京都・大阪の府県境に沿うように「第3」ベルトを新設。豚熱の拡大に歯止めがかからない中、より強固な“包囲網”を構築する。省は昨年9月、野生イノシシ対策の柱として経口ワクチンベルトの構築を打ち出した。その後、感染イノシシの発生状況などを踏まえ、経口ワクチンの散布県を追加。西ベルトは現在、福井、滋賀、三重を貫く第1ベルトと、京都に設置された第2ベルトで構成される。これら4府県によると、第1ベルトの3県では今年度、散布する市町村数を前年度の14市町から23市町に拡大。感染イノシシの発生が広がっていることを踏まえて、散布エリアを広げる。第2ベルトの京都でも、前年度の4市から8市町村に増やし、「ベルトを府南部に延長する」(京都府)。さらに、これら4府県に加え、大阪と兵庫、奈良、和歌山での散布も検討されている。奈良では、県北部の3市村での散布を進める。県は「(第2ベルトの)京都の散布地域につながるように散布する」(畜産課)と説明する。兵庫では、京都・大阪との府県境に沿うように散布する。県は「今夏の実施を目指す」(畜産課)。既存の第1、第2ベルトの外側(西側)に、第3ベルトが新設される形になるという。大阪では、第3ベルトにつながるように、府北部に散布することなどが検討されている。第1ベルトは突破され、西側で感染イノシシの発生が相次いでいる。同省は「状況に応じてベルト対策を見直し、野生イノシシでの感染拡大を食い止めたい」(動物衛生課)と話す。

(高橋会長を再任、日本クレー射撃協会)
日本クレー射撃協会は26日、東京都内で総会と理事会を開き、高橋義博会長(72)を再任した。4期目で任期は2年。高橋会長は強化委員長も兼務する。女優の夏樹陽子さんの理事留任も決まった。

(動物園職員が飼育タヌキ5匹を山林に捨てる:新潟)
長岡市にある悠久山小動物園の男性職員が飼育していたタヌキ5匹を近くの山林に捨ていたことが分かった。長岡市にある悠久山小動物園では32種類の小動物が飼育されているが、ある問題が明らかとなった。長岡市教育委員会によると飼育数を管理するために必要な去勢や分離飼育を怠った結果、おととし5月にタヌキのペアから5匹の子どもが生まれた。しかし、飼育を担当する男性職員の判断で2匹の子どもだけを残し、親を含めて5匹を近くの山林に捨てたという。この行為は動物愛護法に違反していて男性は書類送検され不起訴処分となっている。捨てた理由について男性職員は「飼育スペースが狭くて混み合った状態でかわいそうだと思った」と説明しているという。長岡市教育委員会はこの男性職員を厳重注意処分としている。

(「豚熱イノシシ」能登で増:石川)
豚熱(CSF)に感染した野生イノシシが4月以降、能登地方で相次いで見つかっている。能登地方には県内の養豚業者が集中しており、県はワクチン入りの餌を養豚場のあるエリアの手前にまいて感染イノシシが近づかないよう対策していた。これまで県内で豚への感染は確認されていないが、今後の野生イノシシの動向が注目される。県内では2019年8月20日に白山市女原で捕獲された野生イノシシが、豚熱に感染していることが初めて確認された。その後も捕獲したり、死んでいるのが見つかったりした野生イノシシを検査し、これまでに計293頭(24日現在)のうち37頭が陽性だった。

(草取り中の92歳女性がクマ親子に襲われ負傷:岩手)
30日午後、遠野市で草取りをしていた92歳の女性が、親子とみられるクマに襲われ、頭などにけがをした。30日午後1時頃、遠野市宮守の市営住宅の近くで草取りをしていたこの住宅に住む多田テルさん(92)が2頭のクマに襲われ、後頭部や腕などにけがをした。多田さんは自分で病院に行くため、タクシーを呼び、会話ができる状態で病院へ向かった。現場には市から猟友会が派遣され、パトロールしている。現場は道の駅みやもりから1キロほど離れていて、住民などによると、市営住宅のあたりはクマの通り道になっているという。クマは親子とみられ、警察で注意を呼び掛けている。

(クマに襲われる、頭と左目付近にけが:長野)
27日朝、長野県大鹿村でハイキング中の女性がクマに襲われ、頭などに軽いけがをしました。クマが出たのは大鹿村鹿塩の山林です。午前7時過ぎ、ハイキングに来ていた愛知県岡崎市の女性(50代)から「クマに襲われてケガをした」と警察に通報がありました。女性は頭と顔の左目付近にに軽いケガをしましたが、命に別状は無く、午後1時前に静岡県の消防防災ヘリで救助され、飯田市内の病院で手当てを受けました。現場は整備された登山道やハイキングコースではなく、警察によると、クマよけの鈴は持っていたと見られています。

(ニホンヤマビルの全国的な吸血動物を解明しニホンジカとの関係性を検証:栃木)
宇都宮大学配属の大学院博士課程学生森嶋佳織(東京農工大学連合農学研究科 (宇都宮大学配属))(当時)、同大農学部の逢沢峰昭准教授、京都大学大学院理学研究科の中野隆文准教授の研究グループによる、「ニホンジカの分布の有無とニホンヤマビルの吸血動物との関係性」に関する研究が、イギリスの国際誌Ecology and Evolutionのオンライン版に5月19日に掲載されました。近年、日本各地で数が増え、吸血被害が増加しているニホンヤマビルの全国的な吸血(宿主)動物を明らかにした。ニホンヤマビルの最も主要な宿主動物はニホンジカであった。ニホンジカの分布の有無でニホンヤマビルの宿主動物の種類組成が異なり、ニホンジカの分布しない地域ではカエル類が重要な宿主動物であった。ニホンジカの増加以前はカエル類などから吸血していたニホンヤマビルが、ニホンジカの増加にともなって、宿主動物の対象をニホンジカに変えることでニホンヤマビルの近年の個体数の増加や被害拡大が生じた可能性が示唆された。

(「クマよけ」の木材を開発:秋田)
クマが嫌がる成分を染み込ませた木片(もくへん)を、木の杭に打ち込むことでクマよけの木材にしたという研究開発が26日、秋田県立大学などから発表された。木材はトウガラシの成分をエタノールで溶かして染み込ませた木片と、この木片を打ち込むため穴が空いている木の杭でできている。秋田県立大学と株式会社ウッデイさんないが開発した木材で、最近クマによる人的被害や山の中にある木製の案内板や標識をかじられる被害が目立ってきたことから、単純に駆除するのではなく、人とクマとの共存を図るため研究が進められてきた。その結果、シイタケの植菌作業のように木の杭に穴をあけ、そこにクマの嫌がる成分を染み込ませた木片を打ち込むことで「クマよけ」の木材が完成した。さらに去年から行われてきた実験で、秋田市の大森山動物園の飼育されたクマや野生のクマは「クマよけ」の木材をかじらないことも確認できたという。この木材は「動物よけ木材」として今月特許申請も済ませており、今後は実証実験を進め、より効果のある製品にして一般販売につなげる方針。

(熊対策、あの手この手:秋田)
熊による獣害を防ごうとする取り組みが、県内で進んでいる。県立大の野田龍准教授(木材工学)らは、熊と人間の生活域を区分けするため熊が嫌がる成分を打ち込んだ木製のくいを開発。また、県は7月から自然保護課内に「ツキノワグマ被害対策支援センター」を新設し、熊の人身被害報告が寄せられたエリアなどの自治体担当者に迅速にアドバイスできる体制の構築を目指す。熊が嫌がるくいは、野田准教授と木材の製造販売を手がける第三セクターのウッディさんない(横手市)が共同で開発した。

(ボーガン4人殺傷、事件直後「興味本位か一気に売れた」:兵庫)
兵庫県宝塚市の民家で家族ら4人が殺傷され、母らへの殺人容疑で長男の野津英滉容疑者(23)が再逮捕された事件では、ボーガン(洋弓銃)が凶器に使われたとみられる。競技用として普及する一方、インターネットでは護身用などの名目で販売され、容易に購入できる。高い殺傷能力があるボーガンは何度も事件で凶器となったが銃刀法の対象外で、販売規制などは自治体任せとなっているのが実情だ。ボーガンはクロスボウとも呼ばれ、銃のように引き金を引いて矢を放つ。神戸市内で防犯グッズを扱う店舗は、1~3万円程度の価格で3種類ほどのボーガンを販売。18歳未満には売らず、対面販売では客の身分証を確認し、ネット販売なら、相手が自宅で受け取る場合に限って配送していたという。店主は、宝塚の事件直後は「興味本位か、一気に売れた」と話す。ボーガンは、英語の弓「BOW(ボウ)」と銃「GUN(ガン)」を組み合わせた和製英語で、西洋で用いられた弓の一種。狩猟や戦争で使われたとされる。日本では射撃競技の道具としても普及し、学生らが部活動などで取り組む。競技用は弓の形状や矢の全長などが規定される。購入先は限られ、価格は数十万円に上るという。しかし、ネットでは高い殺傷能力がありながら安価なボーガンが、護身用やおもちゃの名目で販売されている。競技以外でボーガンはどう使われているのか。30年にわたって趣味にする大阪市の会社経営の男性(71)は数万~30万円ほどのボーガンを五つ所有する。和歌山県に持つ土地で練習する。価格数万円というボーガンで2メートルほど離れた場所からドラム缶を打つと、矢は無音で飛び軽々と貫通した。ただ、弓を引くにはかなりの力が必要で、1本が数百円という矢は曲がってすぐに使えなくなる。男性は「体力も金もいるため、趣味で始めてもみんなすぐにやめてしまう」と話す。銃刀法は銃や刀剣類として、猟銃やなぎなたを規制するがボーガンは対象から漏れる。ボーガンは隠して携帯することは軽犯罪法が禁じるが、実質的な規制は自治体に委ねられている。兵庫県は宝塚の事件を受け、ボーガンを青少年愛護条例にある「有害玩具類」に緊急指定。販売店などに18歳未満への販売や貸与を禁止した。規制する条例の制定も検討しており、専門家会議を立ち上げる方針。政府でも菅義偉官房長官が「使用実態を踏まえて、法規制を必要に応じて検討する」と問題意識を示した。ボーガンを凶器にした事件は後を絶たず、東京都では1985年、ボーガンを持った男子高校生が派出所を襲撃する事件が発生。野外で矢で傷つけられた動物も度々報告されている。神戸市内の防犯グッズ店は事件後の規制強化を聞き、ボーガンの販売をやめた。店主は「規制するなら猟銃のように徹底的にしたらよいと思う」と話した。

(クマ、また人を襲う?:北海道)
いよいよ北海道でも登山シーズン、だが…。昨年7月、登山者2人が相次いでクマに襲われた日高山脈のカムイエクウチカウシ山(通称カムエク山、1979メートル)。事故後、道や村などは登山者に登山自粛を呼び掛けたが、今年は求めない方向だ。しかし、事故を検証した専門家は「同じクマが再び襲う可能性は十分ある」と警鐘を鳴らす。事故が初めて起きたのは昨年7月11日。神戸市の男性=当時(65)=が山頂付近の八ノ沢カールで野宿した後、登頂しようと歩き始めた際にクマと鉢合わせし、右腕を負傷した。同29日には札幌市の男性=当時(47)=が近くの場所で、頭や肩をかまれるなどし、50針を縫う重傷を負った。いずれも単独で、明け方の事故だった。事故後、村は「襲われた場所はもともとクマのすみか」として駆除しなかった。代わりに道や道警、森林管理署と協力し、ホームページやポスターなどで登山者に登山を自粛するよう強く呼び掛けた。1年がたち、今年は自粛は呼び掛けない方向だ。道は「期限付きではなかったので、年度が替わり、中ぶらりんな状況」(自然環境課)とする。村も「同じ危険が継続しているか分からず、検証もできない。昨年の事故の情報提供はホームページで行うが、自粛は求めない」(住民課など)との考えだ。クマの専門家で、被害者2人から聞き取り調査をした道総研環境・地質研究所の間野勉研究主幹によると、問題のクマはDNA鑑定でどちらも雄であることが分かっている。「襲われた時間や場所、状況などから、同一個体の可能性が非常に高い」という。事故の原因については「人の存在をクマに知らせる努力が足りなかった」と指摘する。襲われた2人はどちらも鳴り物を携帯していたが、「風向き次第で聞こえにくいこともある」。一方で、「事故後に駆除すべきだった」と考える間野主幹は「2度も襲ったのは引っ掛かる。あのクマが今も同じ山系に生息し、カムエク山や周辺の山で、再び襲う可能性は十分ある」と警告する。道内では、7年前に人を襲い死亡させたクマが、翌年、再び人を襲った事例がある。2013年4月、桧山管内せたな町で当時52歳の女性がクマに襲われ、死亡。翌年4月にも同町内で当時45歳の女性が襲われ、重傷を負った。その際、一緒にいた男性がナタで追い払い、現場にあったクマの血痕を調べたところ、2件とも同一個体と判明した。問題のクマは同年8月に捕獲され、処分された。カムエク山で人を襲ったクマが捕獲されたとの情報はないが、山に登るかどうかの判断は登山者次第。クマに詳しい酪農学園大学(江別市)の佐藤喜和教授は「今のところ、単独の登山者だけが襲われているので、複数で行動するべき」と強調。万が一、再び事故が起きた際は「(行政は)昨年の個体と同一かどうか、DNA鑑定できちんと確認できる試料を採取することが大切」と話している。

(不法投棄、ごみ袋くわえるヒグマ:北海道)
5月、世界自然遺産の知床で、プラスチックの袋をくわえるヒグマが目撃されました。ヒグマが高い密度で生息する知床。しかし長年、人が出すごみの問題に悩まされ、知床財団や地元の斜里町は対策に追われ続けています。さらにことしは、新型コロナウイルス対策で周辺にあるコンビニなどのごみ箱が撤去された影響で、生ごみや空き缶などの投棄が特に目立っています。ヒグマが人間の食べ物や飲み物を一度口にしてしまうと、何度も人里に降り、食べ物を探すようになります。知床財団が回収したごみの量は、4月からの3か月だけでおよそ300キロになります。処分の費用はすべて財団や町が負担しなければなりません。地元の斜里町は、ごみの不法投棄を防ごうと、およそ40万円をかけてごみが頻繁に捨てられる場所に防犯カメラを設置する対策を新たに始めます。食べ物を求めて人里に現れるようになったヒグマは人とトラブルになる可能性が高いため、駆除しなければならなくなります。知床財団は「ヒグマの命を守るためにも、ごみは捨てずに必ず持ち帰ってほしい」と呼びかけています。

(市街地にクマ出没、もはや裏山に生息か:新潟)
新潟県ではツキノワグマが市街地などに出没するようになり、県内の各自治体や警察が連日のように注意を促す目撃情報を発信している。令和元年度中に県内でクマに襲われた人は20人と過去最多。幸い死者は出なかったが、県は鳥獣被害対策支援センターを設置し、対策の強化に乗り出した。なぜクマは人の生活圏に現れるようになったのか。最新の新潟クマ事情を追った。日本には2種類のクマが生息している。北海道だけにいるヒグマと、本州などに生息するツキノワグマ。県が対策強化に乗り出したツキノワグマは体長100~150センチほど。雑食性で木の実や果物、肉類などを食べる。県内では近年、人の生活圏に出没するようになり、襲われけがをした人は昨年度20人に達し、記録がある平成6年度以降で最多となった。昨年10月には、魚沼市の住宅地に現れ、男女4人が襲われけがをした。自宅前や事業所の敷地内、牛乳配達や散歩の途中など、日常生活の中で襲われるケースが目立った。警察や自治体に寄せられるクマの目撃情報も増え、昨年度は1458件。前年度(597件)の2倍超で、記録がある18年度以降で最多だった。県内ではこれまで、離島の佐渡と粟島を除きほぼ全域で確認されている。

(イノシシ、シカの捕獲強化:京都)
京都府福知山市は新しい市鳥獣被害防止計画を公表した。期間は2020年度から22年度までの3カ年で、ニホンジカとイノシシを中心に捕獲態勢の強化や侵入防止柵の充実をし、農作物の被害軽減につなげる。市は3年おきに鳥獣被害防止計画を策定しており、19年度までの旧計画に代わり、新たな計画を策定した。ニホンジカ、イノシシ、アライグマ、アナグマ、ヌートリア、タヌキ、ハクビシン、ニホンザル、カラス、ツキノワグマが対象。18年の被害面積、被害額は全体で31・02ヘクタール、3324万円。このうち、ニホンジカが13・36ヘクタール、886万円、イノシシが12・26ヘクタール、1076万円で、この2種による被害が全体の60%近くを占める。こうした状況と、昨年度に兵庫県立大学に依頼した「シカ生息密度推定調査」の結果、さらに市有害鳥獣対策協議会の意見を反映させながら計画を策定。捕獲計画数は各年度、ニホンジカが4500頭、イノシシは1200頭などとし、被害総額を3324万円(18年)から約600万円減の2725万1千円(22年度)に減らす目標を立てている。ニホンジカの生息密度は近隣の朝来、丹波両市と比べて高いことが分かっており、特に多く生息しているとみられる夜久野地域から大江地域にかけて、これまで以上に捕獲圧を高める。また、イノシシは前計画より捕獲計画数を200頭多くした。このほか、被害金額ではニホンジカを上回るカラス、三和地域で被害が拡大しているニホンザルなどについても対策を進め、カラスは被害状況の多い地点から重点的に対策し、ニホンザルは府や兵庫県と情報を共有し、地元自治会などとの協力で追い払いをしていく。また、農地などへの侵入防止柵の設置も進め、今年度はメッシュ柵27・9キロを用意。来年度は電気柵、金網フェンス、メッシュ柵を44・1キロ、22年度は電気柵とメッシュ柵43キロを整備する予定にしている。

(クマ対策、引き寄せる要因を減らそう:福島)
本格的な夏が近づき、クマに注意が必要な時期に入った。県警によると、今年のクマの目撃件数は23日現在で前年同期比56件減の140件で、けが人も1人いる。県警は目撃数の減少は新型コロナウイルスの影響で、人の外出が減ったことが原因とみている。クマの目撃は例年、6、7月が最も多く、人が襲われたり、農作物が荒らされたりする被害が懸念される。油断は禁物だ。県の調査によると、本県に生息しているクマは3千頭程度と推測される。主に生息しているのは中央部を貫く奥羽山脈や会津の越後山脈周辺だが、近年は東部の阿武隈高地の目撃情報もある。クマが安定して生息できるのは自然度が高く、生物の多様性が保たれた環境といえる。クマを含む生態系を守りながら、人の命と暮らしを守っていく姿勢が大切だ。新型コロナ感染を防止するための外出自粛が終わり、夏山登山や山菜採りを楽しみにしている人も多いだろう。クマに襲われてけがをするのは、山やその周辺で遭遇したケースがほとんどだ。クマの生息域に自分から入っていくことを自覚し、音を出してクマを遠ざける鈴やラジオなどを身に付けたり、クマの接近に気が付きにくい草やぶなどを避けたりするようにしたい。環境省はクマに遭遇してしまった場合の対応について、事前にイメージトレーニングしておくことを勧めている。クマが遠くにいる時には落ち着いて静かにその場を去る。近くにいる時は、クマを見ながらゆっくりと後退する。走って逃げるとクマの攻撃性を高める場合があるので注意が必要だ。人里に現れるクマは餌を得ることが目的だ。餌となり得る農作物や生ごみを管理したり、クマが嫌がる見通しの良い場所を設けることで、クマを引き寄せる条件を減らしていくことが、被害を減らすことにつながる。県が3月にまとめたクマの被害防止対策マニュアルは、14地区で行ったクマ被害防止に向けた集落環境診断の取り組みを紹介している。クマに狙われやすい農地やクマが好む木の実がなる場所、侵入経路などを特定し、電気柵の効果を上げるための農地集約や木の伐採などの対策を講じる。県によると、住民たちが専門家などとともに診断に参加することで、危機感やクマ防除に向けた意欲の高まる傾向があるという。住民の声により、地区の実情に応じた対策が立てやすくなる利点もある。クマの生息域を抱える市町村は診断を進めてほしい。

(有害鳥獣の駆除ハンター団体設立:鹿児島)
東串良町は有害鳥獣による農作物の被害が後を絶たないことから、被害の防止を推進する「鳥獣ハンター」という団体を立ち上げました。団体には消防団員が加わり、猟友会の会員と連携しながら有害鳥獣の駆除が進められます。29日は東串良町保健センターで団体の設立式があり、宮原順町長がメンバーに委嘱状を手渡しました。メンバー代表の宮脇健太郎さんは「町民の安心安全な生活を目指して鳥獣被害対策に努めていきます」と抱負を述べました。東串良町によりますと、近年、町内ではイノシシやニホンザルなどがサツマイモや稲を食べる被害が増加しているということです。「東串良町鳥獣ハンター」は、有害鳥獣による農作物被害を減らすことを目的に町が設立したもので、猟友会の会員と地域の消防団員のあわせて30人が有害鳥獣の駆除を推進していきます。駆除はイノシシやニホンザルのほか、カラス、タヌキ、アナグマが対象で、今後、メンバーは見回りの活動やわなの設置などを行うことになっています。宮原町長は「わなの設置が重労働で大変でしたが、消防団員が加入することで早く取り組めるようになるのでとても心強いです」と話していました。

(効果的なクマの追い払い方は、研修会で学ぶ:鳥取)
クマの目撃が相次ぐ中、人里にクマが現れた時の対処方法を学ぶ研修会が30日、鳥取県八頭町で開かれた。効果的な追い払い方法を学んでもらおうと鳥取県が初めて開いたもので、市町村や県の担当者など約40人が参加した。初めに参加者たちはクマの特性や被害の現状、また野生動物を追い払うための煙火を安全に使用する方法などについて講義を受けた。そして近くの山林で様々な種類の煙火を実際に使用しながら取り扱い方法を学んでいた。参加者は「音と振動が大きくて驚いた。人間がこれだけびっくりすれば動物も逃げるかなと思った。」などと感想を話した。鳥取県によると、今年度に入ってからの県内のクマの出没件数は48件で、去年と比べると減少しているが、個体数は増え生息域は拡大する傾向にあるという。特に今年は市街地での目撃がて、県では住民への注意喚起や集落への侵入防止対策を進めていくとしている。

(小中学生にプログラミング指導、ICT企業と連携:福島)
県会津地方振興局と管内十三市町村による「会津地域課題解決連携推進会議」は今秋にも、スマートシティアイクト(会津若松市)に入居するICT関連企業と連携し、児童生徒にプログラミングを指導する。二十九日、同振興局が発表した。推進会議の二〇二〇(令和二)年度の主要プロジェクトの一環。今年度から小中学校でプログラミング授業が必修化されたのを受け、アイクトに入居する企業の社員を学校に派遣し、子どもらにプログラミングの基礎などを分かりやすく講義する。導入する学校や時期など詳細は今後、県会津教育事務所と調整する。増加傾向にある鳥獣被害対策にも乗り出す。十三市町村と連携し、イノシシやクマ、サル、シカの目撃情報などをまとめ、マップを作成する。農業分野や情報通信技術に精通する福島大や会津大などの専門家らでチームを作り、ICTを活用した対策を講じる。

(ニホンカモシカ、古川駅前で捕獲:宮城)
25日午前6時50分ごろ、宮城県大崎市古川のJR古川駅周辺でニホンカモシカ1頭が歩いていると、通り掛かった人が110番した。古川署員らが同駅から西に250メートル離れた立体駐車場で見つけ、約2時間かけて捕獲した。けが人はなかった。市などによると、25日未明から複数の目撃情報があり、新江合川方面から移動したとみられる。捕獲されたカモシカは体長約1メートルで、市は山中に放した。近くの市民活動サポートセンターに勤める男性(77)は「午前8時ごろ、車を運転して立体駐車場に入ったら、カモシカがゆっくり歩いていたので驚いた」と話した。

(親子グマ、3頭を捕獲:山形)
先週から相次いで親子とみられるクマが目撃されていた上山市中山で、クマ3頭が捕獲された。市職員と猟友会メンバーが24日午後3時ごろ、箱わなに親子1頭ずつと付近に子グマ1頭がいるのを確認した。親グマは駆除され、子グマは森に放された。目撃情報によると、親グマは体長約1.2メートル、体重70キロで5~7歳のメス。子グマがともに約30センチとみられる。現場は中山地区共同墓地近く。市は箱わなを2カ所に設置し、墓地への立ち入りを禁止していたが、同日から解除した。クマが捕獲されたことを受けて、市の担当者は「住宅地に近い場所で何度も目撃されていた。捕まってほっとした」と話した。

(住宅地にニホンカモシカ、猟友会員ら保護:静岡)
袋井市の住宅地に二十八日、国特別天然記念物のニホンカモシカ一頭が出没し、警察や猟友会員らが出動する騒ぎがあった。無事保護され、市職員らによって山に放された。同日午前十時半ごろ、同市久能の保育園園庭にニホンカモシカがいると袋井署や市に通報があった。ニホンカモシカは付近を歩き回り、午前十一時すぎに同市泉町の民家の庭にある金属製フェンスに挟まって身動きできない状態で見つかった。署員や駆け付けた猟友会員らがタモなどを使って保護し、約二時間後に山に放した。雌の成獣とみられ、体重三〇キロほどだった。保護現場は袋井市民体育館跡地南東の住宅地。近所の女性(71)は「最初はイノシシかと思ってびっくりした。被害がなくて良かった」と語った。市農政課の担当者は「市内ではこれまでもニホンカモシカの目撃情報がまれにあったが、住宅地で保護されたケースは初めて」と話している。

(河川敷にニホンジカ:静岡)
酒田市内の最上川河川敷で、市内に住む佐藤博隆さん(69)=亀ケ崎1丁目=が雄のニホンジカを目撃し、スマートフォンで動画を撮影した。下流側から現れ、上流側に向かうと、1分ほどで茂みの中に入り、姿を消したという。ニホンジカは県内での目撃情報が約10年前から増加傾向にあり、繁殖が進み、定着している可能性があるという。佐藤さんが目撃したのは23日午後4時半ごろで、同市落野目の右岸側河川敷にあるグラウンドゴルフ場で、仲間5人とプレー中だった。佐藤さんは急いで動画を撮影。時折立ち止まって振り返り、様子をうかがうような仕草を見せたという。佐藤さんは「初めて見た。海が近い河口付近まで来ることもあるのかと驚いた」と話した。環境省・鳥海南麓自然保護官事務所(同市)の長船裕紀希少種保護増殖等専門員によると、角の状態などから、3~4歳の成獣とみられる。ニホンジカは母系の群れを形成するとされ、成獣になると雄は単独か、数頭の雄同士で行動するという。大正時代中期に絶滅したとされる県内でも、近年は目撃情報が相次いでいる。再び生息域を県内で広げているとみられ、農作物被害なども懸念されている。

(クマ3頭を目撃、親子か:山形)
27日午後6時15分ごろ、小国町玉川中里で、クマ3頭を目撃したと、近くの50代女性が小国署に届け出た。同署によると、クマは1頭が体長約1メートル、他の2頭は1メートル未満で親子とみられる。女性は自宅玄関を出た際、約60メートル先の道路から玉川方面に行く3頭を見つけた。現場は雪崩沢橋の北約100メートル。同署はパトカーで巡回し、注意喚起を行った。27日午前10時15分ごろ、白鷹町高玉で、クマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった町内の70代男性が長井署に届け出た。同署によると、クマは体長約60センチの子グマで、農道を歩いていたという。現場は釜の越農村公園の北約100メートル。周辺には民家が点在しており、同署と町は注意を呼び掛けた。27日午後5時ごろ、鶴岡市大広の田んぼにクマ1頭がいるのを目撃したと、近くの男性が地元住民を通じて鶴岡署に通報した。同署によると、クマは体長約50センチ。男性が畑で農作業中に見つけ、クマは東側の山林に去った。現場は広浜公民館から南に約200メートル。周辺では目撃情報が相次いでいる。

(民家敷地にクマ:秋田)
28日午前9時45分ごろ、秋田県横手市大森町板井田の民家敷地内をクマ1頭が通り抜け、目撃した住人の50代女性が横手署に通報した。けが人はいなかった。

(シカ出没&事故相次ぐ:北海道)
北海道の市街地にシカが出没するケースが後を絶ちません。車との衝突事故のほか、野菜などの食害も年間38億円を超えていて、関係者は対策に頭を悩ませています。札幌市東区では6月に入り、住宅街でのシカの目撃が相次いでいます。中学校のグラウンドに出没したり、交通量の多い道路で衝突事故も起きたりしていて、住民の不安が続いています。さらに北海道東部の釧路市でも、目撃や事故が相次いでいます。観光スポット・阿寒湖温泉に向かう国道などでは夜から朝にかけて、シカの群れが悠々と道路を渡る姿が…車が避けきれず衝突してしまう事故も後を絶ちません。警察によりますと、北海道内で2019年に起きたシカとの事故は約3200件で過去最多となりました。2020年も1月から4月までにすでに560件近くの事故が起きています。最近では市街地への出没も目立つようになってきました。6月8日には、釧路市内の小学校のグラウンドにシカ4頭が出没。その後も公営住宅の敷地内に5頭のシカが現れたほか、約1キロ離れた路上に10頭のシカの群れが現れるなど、いずれも警察が出動する騒ぎとなっています。シカが出没した付近に住む釧路市民:「花壇のコスモスが食べられた。近くの家では家庭菜園の野菜もシカに食べられたので、ネットを張っている…」北海道によりますと、牧草やジャガイモなどが食べられるいわゆる「食害」の被害額は2018年度は38億6000万円にも上りました。捕獲活動や侵入防止柵の整備などの対策で、ピークだった2011年度の64億円からは大幅に減りましたが、それでもこれだけの被害が出ている深刻な状況です。このうち11億6000万円と被害額の3分の1近くを占める北海道・釧路市では、北海道と連携し、釧路市内の湖近くの緑地に定点カメラを設置。市街地へのシカの侵入状況を分析するなどして、効率的な駆除につなげたいとしています。

(道路脇にクマ出没:長野)
道路脇の木に登るクマが長野県山ノ内町の志賀高原で撮影されました。大きさは1メートル50センチほどだったといいます。

(病院の駐車場でクマ目撃:福島)
29日、喜多方市で病院の駐車場にクマがいるのが目撃された。けが人はいない。29日午後2時半すぎ喜多方市にある有隣病院の駐車場で女性が体長80センチほどのクマが木に登っているのを目撃した。クマはその後、病院の反対側を流れる川の河川敷に立ち去ったとみられている。けが人はいなかった。現場は医療機関や介護施設が立ち並び、小学生の通学路となっている場所で一時、辺りは騒然とした。警察などが付近の警戒を強めている。

(イノシシの目撃情報:福岡)
福岡県警早良署は30日、福岡市早良区四箇田団地付近の路上で同日午前5時ごろ、イノシシ1頭の目撃情報があったとして、メールで注意を喚起した。

(柵の下に穴掘るクマ:北海道)
クマが相次いで見つかったため臨時閉園が続いている札幌市の「滝野すずらん丘陵公園」で、柵の下に穴を掘って園内から出ようとするクマの姿を捉えた監視カメラの画像が初めて公開されました。札幌市南区の「滝野すずらん丘陵公園」では、先月28日に親子とみられる2頭のクマが公園の外周に設置した柵の下に穴を掘って園内に入り込んだことが確認され、臨時閉園が続いています。その後、今月17日と21日、23日に相次いで園内の監視カメラでクマの姿が確認されたため、札幌開発建設部は29日、穴を掘るクマの画像をホームページ上で初めて公開しました。画像では2頭のクマが柵の下の土を掘り、園内から外に出ようとする姿が確認できます。札幌開発建設部は日常的にクマが穴を掘って公園の外と中を行き来しているとみて、29日から全長7.1キロある外周の柵の地上30センチメートルの位置に電気柵を設置する工事を始めました。札幌開発建設部では当面、臨時休園を続け、こうした対策で園内にクマがいなくなったことを確認できた段階で再び開園することにしています。

(ヒグマ目撃相次ぐ、警察など注意呼び掛け:北海道)
東胆振や日高管内でヒグマの目撃報告が相次いでいる。過去5年で最も多かった昨年や一昨年より少ないペースだが、北海道猟友会苫小牧支部長の荒木義信さん(82)は「親離れした子グマがうろつく時期。好奇心が強く、昼夜を問わず活動するので注意が必要」と指摘した。

(中学校グラウンドに"シカ":北海道)
6月30日午前、北海道札幌市豊平区と清田区でシカが目撃されました。シカは清田区の中学校に侵入し、札幌市は先ほど捕獲されました。札幌市清田区にある中学校のグラウンドに現れた1頭の雄ジカ。生徒と接触しないよう、警察と札幌市の職員などが警戒していましたが先ほど午前11時30分ごろ捕獲されました。付近では午前6時ごろ、札幌市豊平区の国道36号線付近を歩いているシカ1頭が目撃され、その後午前7時45分ごろ清田区の中学校の玄関前を横切っていくのを教師が見つけました。

(イノシシが出没か:佐賀)
佐賀県警小城署は30日、小城市牛津町上砥川付近で同日午後1時35分ごろ、体長1メートルくらいのイノシシ1頭が出没したとして、メールで注意を促した。

(クマ出没、洞爺湖で続く:北海道)
洞爺湖周辺でクマの出没が続いている。同一の個体が道路沿いに湖の南西側をうろついている可能性があり、伊達署では「偶発的な遭遇に注意するほか、ごみなどを捨てないように」と呼びかけている。クマの痕跡が最初に確認されたのは5月30日。壮瞥町東湖畔で足跡が見つかった。続いて6月2日、同町壮瞥温泉で体長約1・5メートルのクマが道路を横断したのを皮切りに洞爺湖町の有珠山麓一帯や伊達市内のゴルフ場で目撃された。その後、クマは国道230号沿いに北上し、洞爺湖町月浦や花和、豊浦町桜に出現。いったん出没は途絶えたが、25日と29日に再び壮瞥町昭和新山付近で目撃された。

(クマ目撃相次ぐ:山形)
6月28日午前7時50分ごろ米沢市赤崩の直江堤公園の遊歩道を散策していた50代の男性が20メートルほど先の林の中にいる子グマ2頭を目撃した。警察によると、2頭とも体長が約50センチで、そのまま林の中に歩き去ったという。また、28日は長井市今泉で1頭、27日は小国町玉川中里で3頭、白鷹町高玉と鶴岡市大広でそれぞれ1頭が目撃された。いずれもけが人や建物などへの被害はなく、警察などが注意を呼び掛けている。

(ニホンザル、日高川町にも巨大な群れ:和歌山)
県が2019年度、日高川町蛇尾と由良町畑で実施した「GPS(全地球測位システム)首輪」活用のニホンザル行動域調査の結果がまとまった。それによると、蛇尾では207匹という非常に大きな群れを確認。前年度調査では日高町内で200頭を超える群れが確認されたが、日高地方に2つも巨大な群れがある状況を「全国的にみても異常な事態」とし、大型捕獲檻の増設など、対策を強化していく。調査はメスザルを捕獲して、GPSの機能が付いた首輪を装着。再び山に放ったうえで位置情報を確認し、ビデオカメラと目視により行動域や群れの数などを調べた。サルの群れは通常30~50匹で、200匹を超える群れは全国的にもまれ。今回、巨大な群れが確認された蛇尾では柑橘類が栽培されているが、サルの侵入に無防備だったり、栽培放棄されていたりするなど、サルの餌場となって繁殖が良好な状態にあると考えられるという。このサルの群れは有田や広川など広範囲に移動している可能性がある。さらに261匹の群れが確認された日高町と同様に子ザルが多く、今後も個体数が増えると予想される。巨大な群れは一度に大きな被害が発生することや、群れ全体を追い払いすることが困難なこと、個体数の増加に伴う群れの分裂で群れの数の増加も懸念される。一方、由良町畑の調査ではGPSを付けたメスザルが群れから離れて行動しているのか、他のサルを確認できなかった。日高振興局農業水産振興課は、放棄地にある餌の除去、捕獲檻の設置、防護策の設置などを推進。担当の地坂吉弘主任は「日高川町役場がサルの通るコースに大型捕獲檻を設置することになっている。地域住民の協力も必要。県、国、町では防護策設置の補助制度もあり、PRしていき、今後も適正な管理捕獲に努めたい」と話している。GPS首輪による行動域調査が3年目となる今年度は、日高川町玄子で実施する。この調査とは別に、県は今年度と来年度の2カ年で、県内全体のニホンザル生息数調査を行い、大まかな群れの数を把握する。今年度は日高・有田・西牟婁管内で実施。調査は業者に委託するが、詳細な方法は検討中となっている。

(住宅街でカラスが急増:兵庫)
兵庫県西宮市の住宅街では今年4月頃からカラスがゴミを荒らす被害が急増しているといいます。一体なぜ、カラスの大群が押し寄せているのか。取材班が調べてみると、新型コロナウイルスの影響とも関係している可能性があることがわかりました。一体なぜ、カラスの大群がゴミを荒らすようになったのか…市民は招かれざる客の来訪に困惑しています。ゴミ置き場にはシートやネットが張られているにもかかわらず、カラスは器用に首をつっこんで生ゴミを漁ります。住民を悩ますカラスの大群。その傍若無人の振る舞いにより、道路に散らかったゴミを片付けるゴミの回収業者も…「これがいつも5か所とか4か所とかあって、その度に10分くらいかかるので。(Q時間もロスですよね?)そうですね。酷い時は予定よりも30分~40分遅れる。これ(散らかったゴミの片づけ)が無くなれば僕らもだいぶ楽なんですけどね。」(ゴミ回収担当者)。カラスによる被害は西宮市に限った話ではありません。実は、遠く離れた北海道・札幌市の大通公園でも問題となっていました。ベンチに座った女性が弁当を広げると、近くにカラスが1羽やって来きます。そして、どんどんカラスが周りに集まってきました。札幌市では公園などで食事をしている最中、食べ物を奪われるという被害が相次いでいるのです。再び兵庫・西宮市。カラスにとって6月~7月上旬は繁殖期にあたるため、ヒナを守るために攻撃的になるといいます。このため、幼い子どもがカラスに襲われるのではないかと心配する声もあります。カラスが増えた理由は何なのか?専門家の都市鳥研究会の唐沢孝一代表は…「住宅地のあるところでは、食べ物を家で食べるようになって、生ゴミが増えて、カラスも増えているという話です。」(都市鳥研究会 唐沢孝一代表)カラスの生態に詳しい唐沢さんは、新型コロナウイルスの影響も要因のひとつだと話します。長引く休業要請によって、繁華街である兵庫県の三宮や元町、大阪府の梅田といったエリアの飲食店が休業し、店から出される生ゴミが減った一方で、ステイホームにより家庭から出されるゴミが急増したため、繁華街をエサ場としていたカラスが住宅街に移動している可能性があるというのです。多くの苦情が寄せられた西宮市も手をこまねいている訳ではありません。木の上にあるカラスの巣を見つけては、職員が手作業で取り除いています。「今年撤去した巣の数はどれくらいですか?」。「8か所ですね。撤去する作業をする人もカラスにつつかれたりする可能性があるので、それをガードしながら高所作業車を使って撤去してもらっているという状況です。」(西宮市農政課 増尾尚之課長)。これだけではありません。市は今年4月からカラス対策のために自治会がゴミ出しボックスを設置する場合、上限2万円を条件に購入費用の半額を補助する制度を設けました。実際、ゴミ出しボックスは効果てき面だといいます。ところが、このゴミ出しボックスの設置が進むことによって、まだ設置されていないゴミステーションに多くのカラスが集まり、被害が目立つようになった可能性もあると言います。「食べられるところ食べやすいところへ、逆にガードが他のところがしっかりしてきたら、甘いところにかえって集中しているというような現象が今なのかなと思っている。」(西宮市農政課 増尾尚之課長)。「補助金が出たことによって、ゴミボックスを設置するところが増えて、それによってガードが甘いところにカラスが集まるようになった?」「そういう傾向があるのかなと、それも1つの要因かなと思っています。」(西宮市農政課 増尾尚之課長)。では一体どうすればいいのか。都市鳥研究会の唐沢孝一代表は…「困ったカラスはどこに行くかというと、(エサを)食べやすいところに行くわけです。(エサを)とりやすいところを探して彼らは生活していますから。西宮市で、もし被害が出ているという事であれば、そこでカラスにエサを与えているという事になりますよね。コロナウイルスと同じで、結局は人とカラスは共存せざるを得ない。いい形で共存するには人がなるべくゴミを出さない、それができないのであれば、出す出し方、個人個人がいくらやってもそうでない人が混じっているとまずいですよね。地域全体・町内会全体で取り組んでいくと、その地域からカラスが減っていくわけです。」(都市鳥研究会 唐沢孝一代表)。住宅街に突如現れた『黒い群れ』。彼らの鳴き声が消える日はいつになるのでしょうか?

(牡鹿半島のシカ肉シャルキュトリーセットを、限定オンライン販売開始:東京)
株式会社KURKKU(所在地:東京都渋谷区、以下「クルック」)が運営する千葉県木更津のサステナブル ファーム&パーク「KURKKU FIELDS」内でシャルキュトリーを担当する岡田修シェフがメニュー考案し、一般社団法人Reborn-Art Festival(所在地:宮城県石巻市、以下「リボーンアート・フェスティバル」)が同フェスティバル2017の食のプロジェクトとして、牡鹿半島で駆除されるだけだった鹿の命を少しでも循環させるため設立した、鹿肉処理加工施設「FERMENTO」と同施設にて小野寺望(食猟師)が展開するジビエ加工品ブランド「Antler Crafts(アントラークラフツ)」とのコラボレーションが実現。牡鹿半島の鹿肉をシャルキュトリー4種に仕立てた「Antler Crafts × KURKKU FIELDS 自家製鹿肉シャルキュトリーセット」の販売をKURKKU FIELDSオンラインショップにて開始いたします。化学調味料など使わず100%ナチュラルなセットは、はじめてジビエを召し上がる方、ジビエが好きな方、ともにお楽しみいただける商品となっています。小野寺望(食猟師)が主宰するAntler Craftsは、宮城県牡鹿半島のシカやカモを狩猟し、自社の加工場で処理したジビエを卸販売しています。また、加工品の共同開発やコンサルティングも行います。狩猟だけでなく、森の山菜・果実・キノコや浜辺の植物の採取、深山での渓流釣りなど、牡鹿半島をフィールドに、自然の恵みのいただき方、食し方、そして持続可能な守り方を、国内外の料理人、アーティスト、一般の方やお子様にむけて、ワークショップやツアーなどさまざまな学びのスタイルで伝えています。三陸海岸最南端にある牡鹿半島の海と山のあいだでのびのび育った鹿を、ストレスをかけないよう銃猟で仕留め、衛生的な環境で手をかけて提供しています。季節に応じて、それぞれのシェフたちの好みの部位、熟成の具合をオーダーメイドで適切に仕上げています。

(ピューマから考える獣害問題:岩手)
盛岡市動物公園は28日、飼育されているピューマに、農作物被害を防ぐため駆除されたイノシシの肉を与えるイベント「ピューマの丸ごとごちそうタイム」を開いた。野生に近い皮や毛が付いたままの餌を食べるピューマの姿を通して、獣害問題や駆除後の活用についても考えてもらうのが狙いだ。獣害問題などに取り組む任意団体「ワイルド・ミート・ズー」と共催した。農林水産省の統計では、鹿やイノシシによる2018年度の農業被害額は全国で101億円。県内だけでも2億円に上る。環境省によると18年度には全国で約116万頭が捕殺されたが、日本ジビエ振興協会によると食肉用に活用されているのは1割で、残りは処分されているという。動物園では食べやすいよう毛や皮をはいだ塊肉で与えることが多いため、野生と比べて刺激が少なく、食事の時間も短い。今回の取り組みのように、ピューマがより野生に近い状態のイノシシを時間をかけて食べることで、園での単調な食事が変化し、生活の質の向上につながるという。28日は、同園の雄のピューマ「タフ」(1歳)に、福岡県で捕殺され殺菌処理したイノシシ肉を与えた。最初は警戒して爪で引っかく動作を見せたが、数分後には自分で皮をはぎ、肉や骨を食べていた。甲府市から訪れた会社員の女性(60)は「食べる姿に野生の本能を感じた」と話した。同園の伴和幸さんは「動物園での餌や暮らしについて詳しく知ってもらい、そこから身の回りで起きている獣害問題や駆除された命の活用についても考えてほしい」と話した。安定的にイノシシ肉が確保できれば、今後の定期開催も検討するという。

(有害鳥獣でジビエ料理、徳島文理大に感謝状:徳島)
徳島文理大学短期大学部(徳島市山城町)の学生たちが4年前から、徳島県那賀町の山林をシカの食害から守るため、地元で捕獲されたシカの肉をジビエ料理に活用する取り組みを続けている。活動が森林保護に貢献しているとして、このほど林野庁長官から感謝状が贈られた。林野庁徳島森林管理署によると、県内では、農作物の食害などの防止のために、シカの駆除が進んでいる。2017年には計1万2752頭が捕獲された。だが、このうち食肉として利用されたのは1割未満で、大半が廃棄処分されている。短期大学部生活科学科では16年から、森林保護に取り組む住民らでつくる「南つるぎ地域活性化協議会」(那賀町)などの協力で、栄養士などを目指す食物専攻の学生が、シカの解体実習やシカ肉を使った「ジビエ料理」のレシピ開発などを続けている。

(ジビエ浦ノ内企業組合が仲間を募集:高知)
美味しさのあまり平均年齢70歳オーバーの仲良し猟師さん達が法人設立!加工場建設!自慢のイノシシを販売してくれる未来の組合長を募集します!須崎市のイノシシ捕獲頭数はまち全体で1,427頭。太平洋を臨む浦ノ内地区では、猟友会に所属する元気な高齢者のみなさんが903頭を捕獲しています。「浦ノ内のイノシシは浦ノ内湾にいるカニや貝を食べて、浦ノ内湾を泳ぐのでめっちゃ美味しい!」と地元猟師さんは自信を持っています。あまりに美味しすぎるイノシシを食肉や加工品として流通させようと、猟友会のメンバーが中心となり出資しジビエ浦ノ内企業組合を設立しました。そして、令和2年3月に獣肉解体処理施設が完成しました!イノシシ等の捕獲頭数を増やそう!狩猟者が儲ける仕組みを作って狩猟者を増やそう!ジビエの活用で地域の活性化に繋げよう!とメンバーのみなさんは盛り上がっています。しかしながら元気なメンバーも平均年齢70歳オーバー!そこで一緒にジビエ浦ノ内企業組合で働いてくれる仲間を募集します。

(エコバッグチャーム製作、イノシシの革使用:福島)
伊達市農林業振興公社は七月一日、エコバッグの持ち運びに便利な「エコバッグチャーム」を発売する。素材は有害鳥獣対策で捕獲されたイノシシの革で、柔らかい風合いが特徴となっている。バッグを折りたたんで収納し、金具の部分をかばんなどに引っ掛けて持ち歩く。白、赤、黄、青、緑の五色。一個三千六百円(税込み)。電話注文を受けて限定生産する。配送を希望する場合は送料五百円と振り込み、代引きの各種手数料がかかる。

(鹿肉、ジビエなのに「夏うまい」:大阪)
知人に連れられて入った飲食店に見慣れないメニューがあった。「夏鹿のロースト」。野趣に富むジビエ(野生鳥獣肉)は秋・冬のイメージが強いが、くせのない爽やかな味わいが口に広がった。夏鹿が広がる背景を探ろうと和歌山県にある生産施設を訪ねると、野生動物との共生に悩む農家の姿が見えてきた。大阪・北浜にあるビストロ「サ・マッシュ」。井尾圭輔シェフ(37)によると、取引先の紹介で夏鹿のおいしさを知ったのは2年ほど前。春から夏に新芽や若草を食べて育った鹿は、木の実を主食とする秋の鹿とはひと味違う。「もっちりした食感と、さっぱりした後味が特徴」。普段はジビエを敬遠する人も「食べやすい」と喜ぶという。同店の仕入れ先は和歌山県田辺市の「ひなたの杜(もり)」。2018年に完成したジビエ専門の解体処理施設だ。里山にある施設を訪ねると、湯川俊之さん(42)が夏鹿人気の背景を教えてくれた。和歌山県の鹿の猟期は11~3月だが、農作物に被害をもたらす有害鳥獣の駆除期間もあり、田辺市では4~10月も捕獲できる。「冬場に脂が乗るイノシシと違い、オスの鹿は繁殖シーズンに備え夏にエネルギーをためる。猟師には昔から『夏のオス鹿はうまい』と知られていたようだ」(湯川さん)。しかし、ジビエはプロの手で処理しないと臭みが残る。夏場は傷みやすいこともあり、一般の飲食店で扱うのはまれだったようだ。ひなたの杜では、鹿がわなにかかった段階で現地に赴き、とどめを刺して血抜きをする。保冷車で1時間以内に施設に運び解体するため、新鮮な状態で各地の飲食店やホテルに発送できるという。農林水産省によると、こうしたジビエ処理加工施設は全国に約630施設。特に古くから鹿やイノシシを食べる文化がある関西には、約110施設が集まる。国・自治体の後押しもあってジビエ専用の加工施設が増えたことで、新鮮な夏鹿を都会の消費者に届けやすくなったようだ。では捕獲の担い手は誰だろうか。ひなたの杜によると、鹿の食害に悩む近隣の梅やミカンの栽培農家だという。「子どもの頃は日中に動物を見ることはまずなかった」。岡本和宜さん(41)は振り返る。猟師の減少、温暖化による環境変化、耕作放棄地の拡大――。岡本さんは様々な要因が重なって鹿やイノシシが増えたと感じている。新芽などを食べられる被害は年間数十万円分。枝や幹を折られれば影響は数年に及ぶ。岡本さんは地域の若手農家に呼びかけ16年秋に狩猟チームを結成。地域の年配者にわなのかけ方を習い、畑の近くに仕掛けると、1年目だけで100頭以上かかった。しかし、食肉として活用するノウハウはなく、獲物は穴を掘って埋めるしかなかった。「重労働のうえ『命を無駄にしている』とつらい思いだった」ジビエとして活用するため解体施設を誘致。自治体も補助金を出し「ひなたの杜」ができた。今では近隣の農作物被害が激減したという。岡本さんらは狩猟チームを「日向屋」として会社組織にし、ミカンや梅とともに鹿やイノシシの肉の販売に乗り出した。とはいえ、ジビエは秋・冬のものというイメージは根強い。ひなたの杜は各地のレストランやホテルに鹿やイノシシの肉を提供しているが、夏場の注文は秋・冬の半分程度。湯川さんは「販売先の開拓が課題」と話す。農水省鳥獣対策室によると、野生鳥獣による農作物被害は約158億円(18年度)。被害を減らそうと鹿やイノシシの捕獲頭数が年々増えているが、食肉などに活用されている鹿はおよそ1割にとどまる。同省もジビエメニューの普及を後押しするが、担当者は「夏鹿の活用はまだこれから」と話す。

(地域限定旅行業で活性化へ:千葉)
鋸南町の地域おこし協力隊(有害鳥獣対策担当)の黒澤徹さん(52)が、任期満了となる今年11月以降の出口戦略を固めた。有害鳥獣対策で3年間、身を粉にして働いた。この経験を基に、「獣害スパイラル」からの脱却を目指して、着地型旅行商品に活路を求めた。地域限定旅行業の登録を受け、個人旅行需要を伸ばして、地域振興を図ろうという。黒澤さんは平成29年11月1日に協力隊の委嘱を受けた。耕作放棄地の増加、農家の高齢化などで同町内の有害鳥獣被害は日を追って加速。被害を受けることで農家の耕作意欲も低下し、これによって生息地や個体数の増加につながり、いわゆる獣害スパイラルに陥っていた。黒澤さんは協力隊の任期の3年間、地域の現状を目の当たりにした。こうしたスパイラルから抜け出す戦略として、狩猟エコツアーの各プログラムを編み出し、刈り払い(環境管理)、防護柵の設置、捕獲などの3本柱を実践。ワークショップなども頻繁に開催し、都市住民のニーズを集めた。こうした3年間の実体験から、人口減、担い手不足を解消するための活路を「都市住民の第2のふるさと」とすることに求めた。新規移住者が来ることで、捕獲従事者も増え、農業被害も減らせることに着目した。黒澤さんの以前の職業は旅行業。東京で発地型旅行を企画していたが、旅先の地域の利益になる旅行事業ができていたか、という点でずっと疑問が残っていた。そんな問題意識から退職を決意し、地方に移住して地方でお客に地域の魅力を発信し、地域振興、地域活性化につながる旅行事業に関わりたいというのが、鋸南町の地域おこし協力隊に応募したきっかけ。自身の地方への思いと、地元の疲弊度が合致。任期後のライフスタイルを着地型旅行商品から広がる地域振興と決めた。佐倉市にある合同会社AMACの鋸南営業所として、地域限定旅行業の登録を受けた。出口戦略の一部として、別の会社も立ち上げ、合同会社きょなん獣害対策支援センターの名称で、5月26日に設立を終えている。地域活性化と地域おこし協力隊の制度を考えると、隊員の具体的な活動や任期後の方向性としても、地域の着地型旅行企画を事業とする地域限定旅行業の開業は典型的な手法ともいえ、黒澤さんとしては必然的な結果となった。地域限定旅行業は都道府県知事への登録で、限定された地域での旅行商品を扱える。登録要件が低いため、参入のハードルが比較的低い。黒澤さんは、こうした地域限定旅行業を起点に①ツーリズム事業を通じた都市住民との交流で獣害対策の担い手確保のきっかけづくり②行政と地域の中間支援組織――を目指して活動していく方針。合同会社きょなん獣害対策支援センターは鋸南町中佐久間が所在地で、今後はここを拠点に活動していく。

(年間殺処分5500頭超「殺さないで」、クマとの共存訴え:JAMMIN=山本 めぐみ)
2019年度、5,736頭(ヒグマ711頭、ツキノワグマ5,025頭)の野生のクマが捕殺されました。その多くは、人を襲ったり危害を加えたりしたクマではありません。荒廃した森の中で食べるものを見つけられず、生きるために人家の近くにたどりついてしまったクマたち。「襲われるのではないか」「怖い」…、人間のそんな誤った認識から、ただ人前に出てきてしまったというだけで捕らえられ、殺されてしまう命があることをご存知ですか。「ひと昔前は、山間部の地域へ行くと町長さんや村長さんが『クマもうちの町民じゃ。いて困ったことなど1回もない』とおっしゃるぐらい、クマに対して地域の人たちの知識と理解があったし、何より棲み分けがきちんとできていました。しかし今、加速する森の荒廃や山間部の過疎・高齢化など、人間が原因のさまざまな問題が、結果として弱い立場にある命を奪うという残念な結果をもたらしています」そう話すのは、一般財団法人「日本熊森協会」会長の室谷悠子(むろたに・ゆうこ)さん(42)。日本熊森協会は、次世代のためにクマなど大型の野生動物が棲むことができる豊かな森の再生に取り組む民間団体です。兵庫県本部以外に全国に24の支部があり、それぞれの地域で天然林の再生や啓発を行いながら、クマが人里に出た際の原因調査や対策、捕殺回避のための働きかけなどの実践活動を行っています。また、自然を守るために法律や制度の改正を求めるロビー活動にも力を入れています。奥山に生息するクマ。「歴史的にいうと、今私たちが暮らす平地にもともとクマが住んでいて、そこに人間が入っていく過程で、クマはどんどん山奥に追いやられていきました」と室谷さん。「それでも昔は豊かな森がありましたが、明治以降、特に戦後の政府による拡大造林政策によって自然のバランスが崩れていきました。原生林が伐採され、スギ・ヒノキの人工林が増えたことはクマにとって致命的でした」。「なんとなく肉食のようなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、クマは実際は9割ベジタリアンで、残りの1割程度は他の動物の死骸や昆虫などを食べる雑食の生き物。ブナ、ミズナラをはじめとする広葉樹がもたらす木の実や木の葉、花、山菜など季節ごとの山の恵みに食糧の多くを依存していて、それはつまりクマが『森そのもの』を象徴する存在であることを示しています」。「原生林のような豊かな生態系が揃っていなければ、クマは生きられない。しかし元来そこにあった自然の森が消え、実のならないスギやヒノキの人工林が増えたことによって、どんどん生息環境が奪われていきました。拡大造林政策によって全国で伐採された天然林の広さは、東北6県ほどにもなるといわれています」。「人里にクマが現れたというニュースが報道されますが、その現象だけ見るとクマが人の方に寄ってきたと見えるかもしれません。しかし実際は、クマは本来の生息地を私たち人間によって奪われてしまった被害者。『山から降りてきて、人を襲う悪い生き物』というイメージが浸透していますが、奥山でひっそりと生活していたのに、環境の変化や破壊によって生息環境を奪われ、人里に出てこざるを得なくなってしまったのがクマなのです」。自分には「関係ないと思われる方もいるかもしれないが、クマをはじめとする野生動物が棲めなくなった森は、やがて私たち人間にも大きな影響を及ぼす」と室谷さんは指摘します。「人工林に植えられるスギ、ヒノキなどの針葉樹は根が浅く、特に放置されて荒れた状態になると保水力は著しく低下します。水が蓄えられない放置人工林は、日照りが続くと沢枯れや渇水を起こし、雨が降ると洪水や土砂災害を引き起こします」。「放置され荒廃した人工林は崩れやすく、次にいつどこで大きな災害が起きるかわかりません。放置された人工林を間伐したり自然の広葉樹林に戻していくことは、野生動物だけでなく我々人間の命と暮らしを守ることにもつながるのです。そういった視点から私たちの活動に賛同してくださる地元の方たちもいます」。「人工林を増やしすぎたことによって、自然のバランスを崩すと、それはいつか私たち人間に返ってくる。花粉症もその一つです。今も事態は刻一刻と静かに進行しており、それが目に見えるようになった時はすでに手遅れに近いでしょう」。「日本は国土を豊かな森に囲まれていますが、今の状況は、今後の日本文明の存亡をかけたギリギリのところにあると思います。危機感を持って森の再生に取り組む必要があり、山から出てくるようになったクマたちはその危機を私たちに教えに来てくれていると感じます」。環境省が2020年4月に発表したデータでは、2019年度に5,736頭のクマが殺されました。特に昨年は全国的に山の実りが大凶作で、食べるものを求めてクマが多く人里に現れたことが影響しているといいます。一方でクマが出る地域は限界集落も多く、過疎や高齢化によって人手がなくなり、また地域のコミュニティが薄れていることも、クマが多く出没する要因となっていると室谷さんは指摘します。「クマは元来、ものすごく警戒心の強い生き物です。隠れるところがないような場所にはふつうは出てきません。しかし過疎と高齢化によって人が減って人手がなくなり、雑草や木々が生い茂って見晴らしが悪くなり、高齢者のご家庭では動くことが難しくなって、庭に成ったカキの実や生ゴミを放置してしまったりして、クマを誘引する条件がそろってしまうのです」。人里に現れたクマは、どのように捕らえられてしまうのでしょうか。「クマの捕獲の基本的なルールとして。まず発見者が通報し、その後『捕獲申請』が出されます。『クマが出てきているから、捕まえてもいいか』というものです。これは通報者が申請する場合もあれば、自治体が申請することもあります」。「この捕獲申請は、申請すればほぼ100パーセント許可が下ります。そうすると捕えるために檻が設置され、多くの地域では檻にかかれば殺処分されます。人前に出てきたというだけでこんなに簡単にクマを捕殺できるのは日本だけではないでしょうか」。その後、地元の猟友会が委託を受けて銃で撃ち殺すか、槍で刺すなどして殺されるクマ。殺された後については「埋葬や焼却処分を指導している」という行政が多いものの「実際のところどうなっているのかはわからない」と室谷さんは話します。「”熊の胆(くまのい)”と呼ばれるクマの胆のうの部分は漢方薬として重宝されており、かなり高額で取引されています。まったく表に出て来ない闇の部分ですが、肉も売買されていると聞いています。地域の猟友会から『無許可で罠をかけて、クマを乱獲している』という連絡を受けたこともありますが、証拠をつかむのは至難の技です」。2019年12月、新潟県魚沼市でクマの親子(母と子グマ2頭)が保護されました。「昨年、新潟でも大量のクマたちがえさを求めて山から出てきては捕殺されていきました。新潟県は人工林率が20パーセント台と低く、クマが生息していくことができる本来の自然の森が多く残る地域でした。原因はわからないものの、ナラ枯れ、昆虫の激減など、近年、確実に森で何か異変が起きているということがいえると思います」。「なんとか殺さない対応ができないものかと悶々としていたところ、南魚沼市で3頭の親子(母と子グマ2頭)が捕殺されそうになっているという情報が入りました。新潟の山もドングリなどが大凶作だったため、食べるものを求めて川沿いを下り、川の土手にある診療所の縁の下で力尽きて段ボールをちぎってまさに冬眠しようとしていたところを発見されました。子を連れた親グマは特に警戒心が強く、よほどのことがない限り、子どもを連れて人が多くいる場所に近づきません。本当に食べるものが何もなかったのでしょう」。通報されれば間違いなく捕殺されるであろう親子グマ。新潟の会員から「助けてやってほしい」と連絡を受け、団体本部のある兵庫から現地まで、スタッフがすぐに駆けつけました。殺処分だけはなんとか回避したいと行政と交渉した結果、たくさんの人の協力を得て、春まで団体が3頭を保護した後、放獣するというかたちで了解を得たといいます。そしてこの5月、たくさんの人たちの協力を得て、3頭を無事に森に放獣しました。「母グマは警戒心が非常に強く、2頭の子グマを人前に出すことは絶対にしませんでした。その警戒心があれば、再び人間の前に出ていくことはしないでしょう。散弾銃を発砲されたり麻酔を打たれたり、クマたちは本当に怖い思いをしたと思います。3頭が森の中で自由に生きていってくれることを心から願います」。「この3頭が、人間と野生動物の共存のシンボルになってくれたら」と室谷さん。「次々と捕獲して殺すのではなく、同じ地球で生きる仲間として、もっともっと積極的に放獣をしていく必要がある」と訴えます。「2019年、新潟県で捕殺されたクマの数は543頭でした。生息推定数の58パーセントにあたります。捕獲されて命が救われたのは今回の3頭だけ。たった3頭の命を救うだけでもこんなにたいへんなのだと痛感しました」。「普段の活動のなかでは、歯がゆい思いをすることばかりで、やりたいと思っていることがまだまだ実現していないと感じることがほとんどです。自然破壊を耳にするたびに胸が痛み、なんとかしたいと思います。もっと多くの人たちに活動を知ってもらい、仲間になってくださる方を増やし、世の中を変えるような団体になりたいと思っています」。「がんばっても変えられなかったこともありますが、実現できたこともあります。新潟の3頭の親子の放獣は、まさにその一つでした。これからも未来を変えていくために、あきらめずに1つ1つの問題に真剣に取り組んでいきたいと持っています」。

(野生のクマと共存できる社会を目指す活動を応援できるチャリティーアイテム:京都)
京都発のチャリティー専門ファッションブランド『JAMMIN(ジャミン)』は、「動物たちに帰れる森を、地元の人たちに安心を」の合言葉のもとに、地元の人たちと協力しながら動物たちが暮らせる奥山の自然林を再生、殺さない鳥獣被害問題の解決をめざして活動している一般財団法人『日本熊森協会』と提携し、オリジナルデザインを製作。チャリティー付きのアイテムとして、2020年6月29日(月)から2020年7月5日(日)まで、JAMMIN ECサイト(jammin.co.jp)にて1週間限定販売いたします。

(イノシシ出没:宮城)
大崎市によると、6月30日午後3時30分ごろ、大崎市古川若葉町付近にイノシシが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午前9時11分ごろ、栗原市築館築館新八ツ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、30日午前9時35分ごろ、色麻町志津鷹巣石渕付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日午前9時50分ごろ、仙台市青葉区芋沢黒森山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日午前10時30分ごろ、仙台市青葉区川内山屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午後3時ごろ、仙台市青葉区川内にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、27日午後1時ごろ、栗原市栗駒片子沢杉屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、24日、仙台市青葉区大倉丸山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後3時50分ごろ、仙台市青葉区芋沢小坂南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、24日午後5時ごろ、仙台市泉区住吉台西4丁目にクマが出没しました。

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