<射撃ニュース7月>
7/29
(レミントン、破産申請:アメリカ)
米国の銃器および弾薬の老舗で大手メーカーの1つであるレミントン・アームズ社を含むレミントン・アウトドア・フォールディングが破産を申請した。同社によれば、申請書類はアラバマ州の裁判所に提出がされた。ウォール・ストリート・ジャーナル紙は、資金に対するレミントン・アウトドア社の債務超過が原因とされると報じている。同社の破産申請は2年間で2回目。2018年、同社は債務が累積したことと、2016年に米国大統領選挙でドナルド・トランプ氏が勝利した後に銃器販売が低迷したことを背景に、破産手続きを行っている。報道によれば、アフリカ系米国人のジョージ・フロイド氏が警官に拘束される際に死亡したことで米国内の社会的緊張が高まっていることや、2月以降に新型コロナウイルスのパンデミックによる不安定さから銃器販売量の増加が見うけられるなど、現在、状況はいくらか変化しているが、それでも同社が破産を回避することはできなかった。

(島牧村で1年半ぶり猟友会出動:北海道)
後志の島牧村では、村が地元の猟友会に支払う報酬をめぐって調整がつかずクマが出没してもハンターが出動しない状態が続いていました。今月、村が猟友会の経費の一部を助成することで合意し、およそ1年半ぶりに猟友会が出動するようになりました。島牧村ではおととし、クマの警戒にあたった地元の猟友会に村が支払う費用が1000万円以上にのぼったことから村議会などから「高額だ」と批判を受け、村は猟友会に支払う金額を年間240万円までとする条例を制定しました。しかし猟友会は、この条件では活動を維持することが難しいとして条例に反対し、去年からクマが出没しても出動しない状況が続いていました。村ではことし4月から今月27日までの間に寄せられたクマの目撃件数が去年の同じ時期の3倍近い76件となっていて、住民からは猟友会の出動を求める声が上がっていました。事態を打開するため村は今月、猟友会が狩猟免許を取得したり猟銃を購入したりするための費用の助成を増額できるよう条例を改正しました。これを受けて猟友会は今月20日、およそ1年半ぶりに村の要請を受けて出動し、クマを駆除するためのおりを設置したり、パトロールを行ったりしています。北海道猟友会寿都支部島牧分会の高島紀彦分会長は「わなは設置したがまだ捕獲できたわけではない。最近は毎日クマが出ていて、電気柵を越えて住宅の方にも来ている。要請が来たときには出動し危険を減らしたい」と話していました。島牧村の藤澤克村長は「クマが出没していた地域の住民のみなさんには大変不安な思いをさせてしまった。村としても関係機関と一緒になって最大限の努力をしていきたい」と話していました。

(捕獲のシカの肉など出荷認可へ:宮城)
東電原発事故により出荷制限されていた宮城県で捕獲のシカの肉や露地栽培の原木シイタケが検査の上で基準値以下だったものについて出荷することが相次ぎ、認可された。それによるとニホンジカの肉については食肉加工を目的として石巻市の食肉処理加工施設「丸信ワイルド ミート(宮城県石巻市小船越字内田23-1)」「アントラークラフツ(宮城県石巻市小積浜字谷川道44)」、女川町の食肉処理加工施設「三陸リアス式ジビエ管理組合(宮城県牡鹿郡女川町鷲神二丁 目13番地2)」が受け入れたニホンジカ肉については、全頭、宮城県か宮城県指定の検査機関で放射性物質についての精密検査を行い、放射性セシウムの検査結果が 100 Bq/kg 以下の場合は出荷しても差し支えないものとする、としている。受け入れるニホンジカ個体は石巻市職員(嘱託員)、女川町職員の立ち会いの下で捕獲者、 捕獲日時、 捕獲場所等、ニホンジカ個体の捕獲に関する情報を確認して処理加工施設が引渡を受けることとしている。また処理加工施設はニホンジカ個体を受け入れるに当たって作成した搬入・処理管理台帳の写しを石巻市及び女川町に提出、これを宮城県に提出し、両者で情報共有し、管理にあたるとしている。

(イノシシ狩猟解禁11月から、県民に限定:岐阜)
岐阜県は27日、豚熱(ぶたねつ)(CSF)の拡散防止のために禁止していた野生イノシシの狩猟について、今年11月の狩猟期から県内狩猟者に限定して解禁する方針を示した。捕獲強化や担い手の確保が目的で、岐阜市や各務原市などでは約3年ぶりの狩猟解禁となる。27日に県庁で非公開で開いた有識者会議で明らかにした。豚熱は2018年9月に岐阜市で確認され、その後各地に拡大。狩猟は野生イノシシによるウイルス拡散を防ぐため、18年は同市などの17市町、19年には県内全域で禁止となった。一方、県猟友会の協力で個体数調整を目的とした捕獲や経口ワクチンの散布などを進めてきた。県によると、狩猟期を前に、県内の狩猟者約2600人を対象とした防疫研修会を開くほか、イノシシ肉の利用は自家消費に限る。県外狩猟者には引き続き入猟自粛を求める。有識者会議では「ウイルス拡散防止策を徹底する必要がある」などの意見が出たという。有識者会議では、6月時点で抗体を持った野生イノシシの割合が県内全域で71・5%と示された。終息に向かう目安の60%を超えているが、地域によって差があり、今秋をめどにヘリコプターによる経口ワクチンの空中散布を検討しているという。また、飼養衛生管理基準の改正に伴い、県独自の基準を定め、国の基準よりもさらに厳しい衛生管理を農場に求める方針も報告された。

(鳥獣農作物被害1割増:青森)
青森県がまとめた野生鳥獣による2019年度の県内の農作物被害(速報値)は、被害金額が前年度比12%増の6326万円、被害面積が同13%増の23.5ヘクタールだった。三八地域でカラスによる被害が減った一方、中南地域でツキノワグマやニホンザルによる果樹の食害が増加した。

(クマ目撃相次ぐ、7月入り急増:北海道)
室蘭市内で28日午前10時半ごろから午後4時すぎにかけて、クマが計7回、目撃された。現場は室蘭ゴルフ倶楽部(崎守町)や陣屋町、香川町など「蘭北」に集中している市によると、28日午前10時25分ごろ、道道室蘭インター線を車で北上していた市内在住の男性が、道路を横断するクマに遭遇した。現場は市消防署蘭北支署から200メートルほど上った地点。男性によるとクマは体長1・5~2メートルほどで、道路脇の草むらに入っていった。男性は「カーブを曲がったら目の前にクマがいた。大きくて本当に驚いた」と振り返る。市職員と室蘭署員が現場を調べ、午前11時半ごろ、署員が付近でクマを確認した。

(またクマ目撃:鳥取)
鳥取市は27日、同市浜坂2丁目の市道で、26日夜にツキノワグマとみられる動物が目撃されたと発表した。周辺でのクマ目撃情報は本年度7件目。市は引き続き警戒を呼び掛けている。

(サル目撃相次ぐ:千葉)
県北部や西部の住宅地などで4月から、サルの目撃が相次いでいる。これまでに県警や自治体に寄せられた情報は、73件。このうち今月は28日までに25件に上る。サルは少なくとも2匹いるとみられ、県などが警戒を強めている。県によると、サルは4月末に千葉市内で目撃され、5月には習志野市や船橋市、成田市などでも姿が確認された。6月に入ると、出没エリアは香取市や銚子市など北部まで広がった。今月は印西市や佐倉市のほか、再び千葉市や船橋市でも確認されている。目撃されているサルは、性別不明で成獣とみられる。県内では、市原市以南の山林に野生のサルの群れが生息。県によると、群れからはぐれてさまよっている可能性があるという。県の担当者は「捕獲は難しく、人に危害を加えない限りは自然に去るのを待つしかない」と話す。サルを見かけても近づかず、大声を出すなどして刺激を与えないよう注意を呼び掛けている。

(「クマ渋滞」回避へ、知床でバス試験運行:北海道)
環境省やオホーツク管内斜里町などでつくる「知床国立公園カムイワッカ地区自動車利用適正化対策連絡協議会」は、10月2~4日に知床五湖につながる道道知床公園線で、マイカー規制と観光を組み合わせた初の社会実験を行う。「カーフリーデーin知床」(仮称)との名称で、イベントの位置づけで行う考え。環境省の補助金800万円を活用し、車両の乗り入れを禁止するとともに、ガイドつきのバスを運行し、観光客に安全を維持しながらクマを観察してもらう。今年は新型コロナウイルスの影響で、知床の観光客も減少しており、観光振興の意味合いもある。詳細は今後、詰める。

(電気柵でイノシシ防止:富山)
富山市有害鳥獣対策協議会の電気柵研修会は28日、同市吉岡のJA富山市南支店で開かれ、農家約50人が電気柵の設置実習などを通じてイノシシの農作物被害を防ぐ手だてを学んだ。県自然博物園ねいの里の間宮寿賴係長が講師を務めた。間宮係長は、イノシシは繁殖能力が高く、ドングリやクルミ、クリといった植物系の餌を好むことなどを紹介した。イノシシ対策の電気柵を設置する実習も行われた。参加者はポールに取り付けたクリップに、電気が流れるワイヤを通す手順を確認した。

(社会共創コン・地域課題部門、西条農高初の最高賞:愛媛)
地域の発展を願う高校生がアイデアを競う愛媛大の「社会共創コンテスト2020」があり、県立西条農高の「西条の青パパイヤを全国へ発信! パパイヤ活用法と努力の軌跡」が地域課題部門でグランプリ(最高賞)に輝いた。同校は初のグランプリ。「中山間地が抱える『高齢化による耕作放棄地増加』『鳥獣被害』などの問題解決に向けて栽培を提案し、商品開発にも取り組んでいる」と高い評価を得た。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後1時20分ごろ、仙台市宮城野区岩切入山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、24日午前8時30分ごろ、仙台市太白区長町越路にクマが出没しました。

TOPへ

7/28
(親子グマ3頭に遭遇、70歳男性襲われ大けが:岩手)
25日午前、岩手県田野畑村で、70歳の男性が親子とみられるクマ3頭と遭遇し、親グマに襲われ大けがをしました。命に別状はないということです。25日午前10時ごろ、田野畑村島越で散歩をしていた、田野畑村松前沢の無職・中野茂信さん(70)が親グマと見られるクマと2頭の子グマ、合わせて3頭に遭遇し、親グマに襲われました。中野さんは首や右の太ももなどを噛まれ、病院に搬送されて治療を受けました。命に別状はないということです。中野さんが襲われた現場は、山あいにある集落からおよそ400メートルの所で比較的開けた場所でした。警察が周辺をパトロールし注意を呼びかけています。

(クマ被害相次ぐ:岩手)
25日夜、岩手県奥州市江刺で69歳の男性がクマに襲われ、額等に軽いけがをした。25日午後8時頃、奥州市江刺米里の酪農業、菊池幹男さん69歳が牛の世話をしようと、自宅の隣にある牛舎に向かったところ、成獣のクマ1頭と遭遇し、額と左腕の計5か所をひっかかれた。現場は民家が点在する山あいの集落で知人が警察に通報した。また、25日午前6時頃、宮古市小沢の無職、坂下昇さん66歳の自宅敷地内にある物置小屋がクマに荒らされる被害に遭い、午後になって家族が交番に通報した。物置小屋の戸が開けられていて、中に保管していた米ぬかの入っていた袋が荒らされたが、坂下さんと家族にケガはなかった。県内では、このところクマの被害が相次いでいて、注意が必要だ。

(クマに襲われ90歳男性けが:青森)
21日午後1時34分、青森県田子町遠瀬花木の山中で町内の男性(90)がクマに襲われけがをしたと、近くの農場関係者から119番があった。八戸地域広域市町村圏事務組合消防本部によると、男性は顔などにけがを負いドクターヘリで八戸市内の病院に搬送された。意識はあり、命に別条はない。

(ALSOK千葉、茂原に「ジビエ工房」新設:千葉)
警備大手「綜合警備保障(ALSOK)」のグループ会社「ALSOK千葉」(千葉市花見川区、長嶋義春社長)は、有害鳥獣対策業務の一環で、茂原市本納地区にジビエ(野生鳥獣肉)の加工場を整備し、間もなく運用を始める。

(夫にボーガン、33歳女性殺人未遂逮捕:兵庫)
自宅アパートで無職の夫(36)に向けボーガンで撃ち、さらに包丁で切りつけて殺そうとしたとして、兵庫県警兵庫署は26日、殺人未遂の疑いで、無職・樽井未希容疑者(33)=神戸市兵庫区=を現行犯逮捕した。夫は首を切りつけられて病院に運ばれたが、命に別条はない。樽井容疑者は「ボーガンを撃って、刺したことは間違いない」と容疑を認めているという。逮捕容疑は26日午前5時50分ごろ、自宅のアパートの寝室で寝ていた夫の首を包丁で切りつけた疑い。樽井容疑者はボーガンを撃った後、切りつけたとみられる。同署は夫に実際に矢が当たったかどうかを調べているが、夫は「矢が頭をかすめた」と話しているという。同署によると、目を覚ました夫が包丁を取り上げると、樽井容疑者が「夫を包丁で刺した」と110番した。同容疑者は夫のほか小学生と未就学児の子供2人との4人暮らし。同署は今後、ボーガンを入手した時期や経緯を調べる。兵庫県では6月、宝塚市の住宅で4人がボーガンで撃たれて死傷する事件が発生したばかり。県は所有者に住所や氏名などの届け出を義務化し、違反者には罰則を科すなどの規制条例の制定を目指している。ボーガンは殺傷能力があるが銃刀法の対象外で、成人所持の規制はない。◆犯行にボーガンが使用された主な事件。▼2013年3月 川崎市宮前区のアパートで母親の遺体を切断したとして長男を逮捕。その後、殺人容疑で再逮捕され、母親の頭をボーガンで撃ったことが判明▼15年4月 茨城県取手市の路上で自転車で通りかかった男性がボーガンで撃たれ、右脚を矢が貫通。後に無職の男が殺人未遂容疑で逮捕▼同8月 愛知県武豊町の県営住宅の敷地内で、新聞配達員がボーガンで撃たれたり刃物で刺されたりして重傷。後に元同僚の男を殺人未遂容疑で逮捕▼19年5月 北海道日高町で、介護職員の男が自宅で医師の父の頭を狙いボーガンを発射し、殺人未遂容疑で逮捕。矢は父の下唇を貫通したが命に別条はなかった▼20年6月 兵庫県宝塚市で無職の男が自宅で母と祖母と弟の3人をボーガンで撃ち殺害。首を撃たれた伯母が近所に助けを求めたことにより、殺人未遂容疑で現行犯逮捕

(社内で散弾銃、懲役1年求刑:山梨)
甲府市の山梨トヨタ自動車本社に散弾銃と包丁を持ち込んだとして、銃刀法違反に問われた大月市の元同社社員、佐藤久司被告(42)は21日、甲府地裁(青木美佳裁判官)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は8月7日。検察側は冒頭陳述で、営業職だった佐藤被告は限度額以上の値引きで多額の自己負担金を抱え、さらに預かった金を競馬に使ったことで売掛金が膨らんだと指摘。ノルマを課した幹部への怒りから本社に乗り込もうとしたと主張した。被告人質問で佐藤被告は「自分勝手な考えで事件を起こした。家族、友人、知人に多大な迷惑をかけた」と語った。検察側は論告で「自分本位で行われた事件。刑事責任を軽視できない」と述べた。弁護側は被告が懲戒解雇処分を受けたことや、同社と示談が成立したことを挙げ、執行猶予付き判決を求めた。起訴状などによると、6月2日午前9時45分ごろ、同社本社で散弾銃と包丁(刃渡り約17センチ)を所持したとされる。

(ニホンカモシカ、生きている!?:愛媛)
愛媛県では50年以上目撃情報がなく県内では絶滅したと思われていた国の特別天然記念物・ニホンカモシカの姿が高知県境付近の東予の山中で確認され、生息の可能性が高いことが分かった。野生生物の絶滅危険度をまとめた県レッドデータブック(RDB、2014年版)では「県内絶滅(EX)」と区分しているが、県は見直しの検討を始める。県RDBなどによると、ニホンカモシカはウシ科で頭胴長70~85センチ、体重30~45キロ。雌雄ともに黒い円すい形の角がある。四国の個体は東北などの個体と比べて小型で毛色が黒いという。環境省が公表しているレッドリストでは、四国地方のカモシカ(ニホンカモシカ)を「絶滅のおそれのある地域個体群」と位置づけている。確認情報は18、20年の計2件。18年は、農林水産省四国森林管理局が別件調査で西条市の石鎚(いしづち)山系・伊予富士山中に設置したカメラに写っていた。20年は、新居浜市の別子山で、通りかかった会社員の車のドライブレコーダーに映っていた。いずれも成獣とみられるが、同一個体かどうかや雌雄は不明。ドラレコの方は、ニホンカモシカが道路上をしばらく走って逃げた後、脇の茂みに姿を隠すまでの様子が動画に収められていた。県自然保護課は、画像・映像による生息確認について「実際に生きている姿が確認できた」と高く評価している。四国中央市での目撃例も県に寄せられている。これまでの県内発見例は、石鎚山系・高瀑(たかたる)方面で戦後間もないころに捕獲したのが最後で、毛皮は県総合科学博物館(新居浜市)に保管されている。その後は、実際に姿が確認されたことはなかった。一方で、特別天然記念物でもあるニホンカモシカは法律で捕獲が禁じられており、見つけても近づかず、立ち去るよう県が注意喚起している。万が一、けがなどをさせてしまった場合や、動けなくなっているところを見た場合は速やかに県や自治体へ連絡するよう呼びかけている。

(九州山地のカモシカ急減)
九州山地に生息する国の特別天然記念物ニホンカモシカの推定数が、1994~95年度に調査した時の1割の約200頭に減ったと推定されることが大分、熊本、宮崎3県の合同調査で分かった。シカが増えて、カモシカがすむ山の高所まで侵食。餌のクマザサなど下層植生が急減していることなどが要因として考えられるという。3県合同の調査は約7年おきで、今回は2018~19年度に実施した。232の区画を数人で歩き、フンの数から生息密度を求めるなどの手法で頭数を推定。3県の推定数は94~95年度の調査では約2千頭だったが、02~03年度の調査で約650頭、11~12年度では約810頭となっていた。県教委文化課によると、今回、大分で生息地の中心と考えられていた祖母・傾山系の高標高地でほとんど確認されず、300~1400メートルの中標高地で確認された。生息が確認されたのは十数頭という。シカ防護柵に絡まったり、わなにかかったりする事故もある。同課の担当者は、猟師や農家、林業従事者らと連携し、カモシカが事故に遭った場合にすぐ感知して放す態勢づくりを進めたい、としている。

(腹部に矢刺さったシカ、未明すぎ死んだ可能性:山梨)
身延町角打の富士川左岸ののり面で、腹部に矢が刺さった状態で死んでいるシカが見つかった事件で、シカは23日未明から明け方に死んだとみられることが24日、捜査関係者への取材で分かった。

(奈良公園の鹿、首に矢?:奈良)
13日午前11時ごろ、奈良市春日野町の奈良公園で、「首に白い矢のようなものが刺さった鹿がいる」と、観光客から「奈良の鹿愛護会」に連絡があった。会によると鹿は軽傷。奈良公園の鹿は国の天然記念物で、奈良県警は文化財保護法違反容疑で捜査する。同会などによると、鹿は推定4歳のメス。同会職員が、奈良公園内の春日大社の参道付近で発見し、保護した。鉛筆に紙を巻き付けたとみられる矢のようなもの(長さ約15センチ)が、首の真ん中辺りに約1~2センチの深さで刺さっていた。現在は獣医師の治療を受けて経過観察中だという。同会の蘆村(あしむら)好高(よしたか)事務局長は「こんなことは考えられない。とんでもないことだ」と話した。奈良公園では2010年にも、ボーガンの矢で鹿が撃たれる事件があった。

(「捕獲イノシシ」過去最多:福島)
東京電力福島第1原発事故により避難指示が出た12市町村で2019年度に捕獲されたイノシシが、18年度の1万749頭を上回り、過去最多となる見通しとなった。国や県、12市町村などでつくる鳥獣被害対策会議が27日、富岡町で会議を開き、捕獲状況を共有した。県によると、昨年度の正確な捕獲頭数は集計中だが、環境省が帰還困難区域内で捕獲した頭数や、各市町村の現時点での報告などから試算した。県は、市街地からのイノシシの排除を目指す広域緊急戦略を展開した成果と分析している。ただ、各市町村の担当者からは「イノシシが減ったという実感はない」との声も上がっている。広域緊急戦略は本年度末で改定期を迎えることから、国は市町村ごとの実情に応じた対策の在り方や要望などを踏まえて内容の充実を図る方針。

(クマがニワトリ襲う:岩手)
7月27日夜遅く、岩手県宮古市の住宅でクマがニワトリ小屋を襲う被害があった。クマは数羽のニワトリを食べてたとみられるがけが人は居なかった。27日午後11時40分頃、宮古市田老で住宅の敷地内にある飼育小屋で飼っていたニワトリが成獣のクマ1頭に襲われた。2つある小屋のネットが破られていて、10羽いたニワトリのうち1羽は死に、居なくなった5羽は食べられたとみられる。現場付近は住宅が数十件ある山に囲まれた場所でけが人は居なかった。クマがニワトリを襲い住人に危害を加える恐れがあることから、市は28日朝、罠を設置して捕獲を試みているがまだ捕まっていない。

(クマの目撃相次ぎ1頭を駆除:北海道)
7月1日からクマの目撃が相次いでいた札幌市南区で23日、設置されたわなにクマ1頭が入っているのが見つかり、駆除されました。札幌市によりますと南区の南沢地区や中ノ沢地区では7月1日から22日までに合わせて20件のクマの目撃情報が寄せられていました。このうち▼7月19日には南沢地区の住宅街の近くに出没したほか▼翌日の20日には東海大学の札幌キャンパス内などでも目撃されていました。札幌市は、このクマについて明るい時間帯に行動をしていることや人を見ても逃げなかったことから危害を加えるおそれがあるとして「箱わな」を設置していました。そして、23日午前10時前、クマ1頭がわなに入っているのが確認され、ハンターが猟銃で駆除しました。専門家が体の模様などから、これまでに目撃されていたクマだと確認したということです。駆除されたのは体長1メートル10センチあまり体重46キロの推定1歳のオスだということです。南区の同じ地区では、7月1日に別のクマ1頭が確認されています。また、警察によりますと札幌市中央区宮の森でも23日、住宅の裏山でクマ1頭が目撃されていて、警察は、周辺をパトロールするとともに目撃した際は速やかに通報するよう呼びかけています。

(クマ目撃相次ぐ:山形)
20日午後9時半ごろ、鶴岡市五十川でクマ1頭を目撃したと、近くに住む70代男性が他の住民を通じて鶴岡署に届け出た。同署によると自宅近くの山中から物音がしたため、外に出た男性が、道路上にいる体長約1メートルのクマを見つけた。クマは男性に向かってきたが、その後反転し山へ走り去ったという。現場は五十川公民館から東に約500メートル。20日午後10時50分ごろ、山形市蔵王温泉でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった20代女性が110番通報した。山形署によると、クマは体長約1メートル。女性が蔵王温泉街から下る途中、約10メートル先の道路にいるのを見た。車をバックさせ、戻るといなくなっていたという。現場は鴫の谷地沼北側の県道で、蔵王温泉街から西に約540メートル。

(街からサルちゃ、捕獲され山へ:富山)
富山市中心部などを逃げ回り、20日に同市千石町で捕獲された雄のサルが21日、山に放された。富山市森林政策課は放った場所を明らかにしなかった。サルの捕獲を担当した県自然博物園ねいの里(同市婦中町吉住)の野生鳥獣共生管理員、赤座久明さんによると、一般的に雄のサルは成長すると育った群れを離れて他の群れの中で生活する習性がある。今回捕獲されたサルは、育った群れを離れたところ、市街地に迷い込んだと考えられるという。赤座さんは「山に返せば新たな群れを見つけ、暮らしていけるのではないか」と話した。

(小学校校庭に無数のクマ足跡確認:福井)
福井市の清水西小学校の校庭に、クマが走り回ったような無数の足跡が見つかり、児童が保護者と下校するなど警戒が続いている。クマの足跡は8センチほどで、校庭の端から端まで続いているものもあり、走り回ったように無数に広がっている。足跡は20日の午前10時半ごろ、福井市の清水西小学の校庭で見つかり、地元の猟友会のメンバーがツキノワグマの足跡と確認した。このため山側の地域に家がある23人の児童が保護者の迎えで下校し、学校がメールを配信して注意を呼び掛けている。21日は、全校児童が保護者と一緒に集団登校するほか、教員が車でパトロールにあたる。また、市が住民にチラシを配ったほか、猟友会が見回りを強化し警戒を呼び掛けている。

(住宅街にサル5匹出没:福岡)
住宅の庭に我が物顔で現れたのは…「サル」です。大野城市で、20日に目撃されました。その理由とは!?大野城市平野台。牛頸山のふもと、丘陵地にある住宅街です。その一角にある住宅の庭…。柵の上を走るのは、小さなサル。近くにいるのは、母ザルでしょうか。おっとっと。物置の影にも…。そして、ネットの所に。さらに、もう1匹。全部で5匹います。サルを撮影した人は「びっくりしましたね。家の外が動物園状態で、サルがすごいいたんで」と驚いた様子です。サルは、ネットの上でくつろいだり、庭を悠然と歩いたり。まさに“我が物顔”ですね。サルたちは、トマトを食べ散らかした後、収穫間際のスイカを持って帰ったそうです。サルを撮影した人は「ちょうど収穫の時でした。(スイカが)ちょうど大きくなっていたんで、よく持って行けたなぁとは思う」と話していました。大野城市では今月に入って、サルの目撃情報が19件にのぼっていて、この住宅街では毎日のように家庭菜園の被害が出ているということです。

(養鶏場近くにくっきりと残る40センチ"クマの足跡":北海道)
7月11日クマに荒らされた北海道砂川市の養鶏場に、22日夜またクマが現れました。鶏小屋をのぞいたとみられ住民は恐怖を募らせています。40センチもの足跡。クマが鶏小屋をのぞいたとみられます。砂川市内の養鶏場で21日夜、クマが敷地にあったニワトリのエサを食べ、小屋を物色したとみられます。ニワトリの被害はありませんでした。この養鶏場は11日にもクマが現れニワトリのエサが食べられる被害があり、連日出没が相次いでいます。被害にあった吉野祥子さん:「だんだん生き物の方に来てるのが恐怖を感じた」。猟友会砂川支部 池上 治男 支部長:「(鶏小屋の)様子を見に来ている。ニワトリは(動きが)速いので、中でクマが暴れたら大変」。

(アナグマ出没増加中:広島)
広島市南区の住宅地でアナグマの出没が相次いでいる。本年度、区に寄せられた目撃情報は22日現在、6件と昨年度(4件)を既に上回り、出没エリアも拡大傾向という。夜行性だが、春から夏にかけては子育てなどのため昼間も活動する習性を持つ。専門家は「かまれる恐れがあるので近寄らないように」と呼び掛けている。南区東霞町の主婦味村真知子さん(65)は6月23日午後2時ごろ、自宅のベランダから3匹のアナグマを見掛けた。民家前に置かれていたごみ箱を倒し、生ごみをあさっていた。3匹は、やって来たごみ収集車の音に驚いて逃げたという。東霞町内会は翌24日、各世帯で屋外に置いているごみ箱にふたをし、アナグマに近づかないよう呼び掛けるチラシを作り、町内の掲示板に張り出した。25日に南区に連絡した。同町内会長の石丸勝さん(76)は「ここに30年以上住んでいるが、アナグマの出没は初めて聞いた。子どもが近づかないように注意したい」と話す。南区地域起こし推進課によると、このほか、5月26日に西本浦町、同28日と7月3、20日に黄金山町、6月1日に宇品御幸での目撃情報が寄せられた。西本浦町では近年、目撃情報はなかったという。アナグマは本来、山沿いに生息するが、雑食で、餌を求めて市街地に出てくることもあるという。黄金山(221メートル)周辺では出没が相次ぎ、昨年9月には黄金山町の70代男性が左手をかまれてけがをした。新黄金山町内会の藤田裕一会長(73)は「最近、出没場所が広がっているようだ。個体数や行動範囲がつかめず、不安だ」と話す。生態に詳しい山口県立山口博物館の田中浩学芸員(62)は、狩猟機会や天敵である野犬の減少などでアナグマの数は徐々に増えているとし、「簡単に餌を得られると知れば住宅地をテリトリーにする。ふた付きの金属製ごみ箱を使うなど、地域ぐるみで注意してほしい」と指摘している。

(北陸線、列車がクマと衝突:福井)
22日午後、福井県内の北陸線で列車がクマと衝突し、この影響で特急しらさぎの上下2本が運転を取りやめました。JR西日本によりますと、22日午後4時ごろ、北陸線の湯尾駅と南条駅の間で、福井方面に向かっていた普通列車が体長およそ1メートルのクマと衝突しました。乗客などにけがはありませんでした。北陸線は敦賀と武生の間で運転を見合わせていましたが、午後5時すぎに上下線で運転を再開しました。この影響で、金沢と米原・名古屋方面を結ぶ特急しらさぎは、上下線2本が運転を取りやめました。また午後5時半現在、他の特急しらさぎやサンダーバードにも最大でおよそ1時間20分の遅れが出ているということです。

(シカの腹部に矢:山梨)
23日午前、身延町で矢が腹部に刺さり、死亡しているシカ1頭を通りがかった住民が見つけました。
警察は鳥獣保護法違反の疑いで捜査するとともに付近の保育園や小学校などに対して注意を呼びかけています。23日午前8時40分ごろ、身延町角打の県道ののり面で矢が腹部に刺さった状態で死亡しているシカ1頭を近くを通りがかった住民が見つけ、役場を通じて警察に通報がありました。警察によりますと、シカの狩猟が禁止されている場所や時期にあたるほか、狩猟に認められていない矢が使われていることから鳥獣保護法違反の疑いで捜査しています。また、警察では近くの保育園や小学校などに対し注意を呼びかけているということです。

(ぶどう約100キロクマの食害か:山形)
21日、長井市のぶどう畑で、およそ100キロのぶどうが食い荒らされているのが見つかりました。現場の状況から、クマによる食害とみられ、警察は、付近の住民に注意を呼びかけています。警察によりますと、被害があったのは、長井市今泉のぶどう畑です。21日午前5時半ごろ、60代の農家の男性が消毒作業のため、畑を訪れた際、栽培していたデラウエア、およそ100キロが食い荒らされているのを見つけました。22日、猟友会が確認した結果、畑に残された足跡やふんなどから、クマによる食害とみられるということです。付近には民家や公民館などがあり、警察は、住民に対し、クマに注意するよう呼びかけています。

(河川敷でクマ目撃:宮城)
23日朝、仙台市の広瀬川の河川敷でクマ1頭が目撃されました。警察が、付近の住民に注意を呼び掛けています。23日午前6時半頃、仙台市青葉区霊屋下で「クマが広瀬川の河川敷にいる」と近くをジョギングしていた男性から警察に通報がありました。警察によりますと、クマは、体長1メートルほどで水辺から東側の林に歩いて行ったということです。けがをした人は、いませんでした。現場は、住宅地の間を流れる広瀬川の河川敷で、7月6日には、ここから西に約2キロの仙台市青葉区八幡5丁目の広瀬川でもクマ1頭が目撃されています。警察や仙台市が、付近をパトロールするなどして、注意を呼び掛けています。

(食肉流通公社、敷地内にクマ:秋田)
23日午後0時半ごろ、秋田市河辺神内の県食肉流通公社の敷地内にクマ1頭がいるのが目撃された。当時操業中で、けが人はいなかった。

(「クマのフン」見つかる:北海道)
連休の観光地にヒグマの痕跡です。7月24日午前、空知の由仁町にある庭園でクマのフンが見つかったと通報がありました。7月21日、由仁町にあるゆにガーデン内の林の近くでクマのフンが落ちているのを従業員が見つけました。ゆにガーデンはフンが見つかった付近にロープを張り、立ち入り禁止にしています。役場が付近の住民に注意するよう呼びかけています。ゆにガーデンは閉園する予定はないということです。

(小学生がヒグマ目撃:北海道)
24日午前10時50分ごろ、えりも町新浜の町道を歩いていた小学生がヒグマ2頭を目撃し、浦河署に通報した。小学生は現場から逃げて無事だった。人畜被害はないという。  同署によると、目撃証言から親子グマとみられる。

(クマが小屋の壁壊す:山形)
22日朝、米沢市で小屋の壁が壊されているのが見つかった。小屋の中にはハチの巣がかじられた状態で残っていて、クマによるものとみられている。被害にあったのは、米沢市関の60代男性が所有する小屋。

(ひまわり迷路が賑わうもクマが:福島)
猪苗代ハーブ園には早くもヒマワリが咲き誇り多くの家族連れで賑わった。しかし、近くでクマが目撃され営業を中止。連休に水を差す事態となった。猪苗代ハーブ園に咲き誇るおよそ10万本のヒマワリ。2020年は日差しが少なかったものの、生育は順調。23日にオープンした「ひまわりの迷路」。背の高いヒマワリに囲まれた道を通ってゴールを目指す。迷路に挑戦した人は、「同じ所に行くから、そこが迷った。」「久しぶりに外に出たので楽しかったです。嬉しかったです。」と話す。連休2日目とあって、多くの家族連れでにぎわう中…鳴り響いた花火の音。午前11時頃に体長1.5メートルほどのクマが目撃された。クマはすぐに山へ戻ったため被害はなかったが、クマが現れたことを受け猪苗代ハーブ園の屋外のエリアは営業を中止。クマが出た場所に大音量で音楽を流したりクマよけの花火を打ち上げたりと対策を取ったうえで24日から営業を再開することにしている。ホテルリステル猪苗代の橋本真幸さんは「今後、電気柵等は、検討していく必要があるのかもしれない。」と話した。

(民家敷地にクマ:秋田)
25日午後2時25分ごろ、秋田県にかほ市馬場字細久保の民家敷地内に、クマ1頭がいるのを住人の60代男性が目撃した。被害はなかった。

(民家敷地内にクマ:山形)
26日午後6時50分ごろ、庄内町沢新田の民家敷地内でクマ1頭を目撃したと、住人の50代男性が庄内署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートルで、庭を横切って北側の道路に向かったという。現場はJR南野駅から東に500メートル。沢新田地区では24日にもクマ1頭が目撃されている。

(イノシシ4頭が出没か:佐賀)
佐賀県鳥栖署は28日、みやき町の北茂安中学校付近で同日朝、イノシシ4頭が出没したとして、メールで注意を喚起した。同署はイノシシを発見した場合、不用意に近づいたり、刺激したりしないよう呼びかけた。

(イノシシ目撃:)
22日午前10時25分ごろ、「徳島市八万町下福万でイノシシがいる」との110番があった。目撃者らによると、現場は円福寺の西側の住宅街。1頭で大型犬くらいの大きさだったという。署員や市職員が捜索したが見つかっていない。署が安心メールで注意を呼び掛けている。

(クマの出没、相次ぐ:クマ)
福井県内で5月以降、クマの出没が相次いでいる。本年度に入り7月20日時点で、足跡などの痕跡、捕獲を含め250件超が確認され、近年と同様に多い傾向が見られる。福井県は、山に入る際に音を出しながら歩いたり、餌になるものを撤去したりするよう注意を呼び掛けている。本年度の月別の出没は、4月10件、5月44件、6月133件で、7月は20日時点で65件。春からこの時期にかけ、親離れした子どもや雌を求めるクマが行動範囲を広げるという。年によって出没が多い地域は異なり、今年は奥越のほか、あわら市や小浜市でも目立っている。県自然環境課は「クマが自ら人間に寄ってくることはほぼない」とし、登山などで山に入る時は▽早朝や夕方、雨天時など視界が悪い時を避ける▽クマ鈴やラジオなどの音を出しながら複数人で歩く―など注意を促している。餌となる実が少ない時は昆虫を食べるため、好物のミツバチやハチミツを求めて蜂の巣に寄ってくる可能性もあるという。餌になりうる蜂の巣や生ごみの撤去のほか、ごみは全て持ち帰るよう求めている。

(クマ目撃:山形)
23日午後1時ごろ、長井市清水町1丁目の置賜野川河川敷でクマ1頭を目撃したと、釣りをしていた市内の70代男性が110番通報した。長井署によると、クマは体長約50センチで子グマとみられ、男性が川の北側のやぶに入るのを見つけた。現場は長井上下水道工業協同組合の西約100メートル。付近に住宅が点在し、同署がパトカーで警戒を行った。

(ライフル射撃会長が打開策に期待する「光線銃」:東京)
日本ライフル射撃協会が国内の競技者消滅に強い危機感を抱いている。競技者である協会員の平均年齢が右肩上がりで60歳を超えるのは時間の問題。「このままではライフル射撃の競技者が(日本国内に)いなくなる」。ダンディーな松丸喜一郎会長も悲痛な声を上げる中、生き残りの“切り札”が開発された。安全性の高い光線銃「ビームピストル」だ。7月に開催された協会のオンライン理事会後、松丸会長は報道陣を前にマイクを握り、厳しい競技環境を紹介した。2008年に3414人いた会員数は19年に2930人へ大幅に減少。43・2歳だった平均年齢も50・4歳へと押し上げられた。このまま推移すれば15年後の34年には60歳を超え、競技から引退する人が続出すれば競技存続の危機に陥る。国内の競技人口は他の五輪競技と雲泥の差がある。協会の資料によれば、トップの陸上が2200万人で2位の水泳が約1000万。卓球、サッカー、バドミントン、野球など上位競技は愛好者の割合が高く、日本陸連の競技登録者は約42万人で全体のわずか1・9%。一方のライフル射撃は登録者と競技人口がほぼイコールで、学生などを含めても競技人口は約7500人程度、登録率は95%に及ぶ。登録者がいなくなると、そのまま競技人口も消滅してしまう。松丸会長が「非常に強い危機感を持っている」という大きな要因だ。競技が敬遠される理由は明白だ。五輪種目で使用される装薬銃や空気銃は危険なイメージがあり、「非常にネガティブな印象が深く刻まれている」(松丸会長)。このため、高校生を勧誘しても、保護者の反対で断念することも少なくないという。一方で、潜在的な競技への魅力の高さを示すデータもある。日本コカ・コーラが2012年ロンドン五輪前に国内の男女約10万人を対象に「PLAYしてみたい五輪競技」を聞いたインターネットアンケート(複数回答)では、断トツの約2万6千票を獲得。東京都内の日本オリンピックミュージアムの体験コーナーでも「一番人気」(松丸会長)で、eスポーツやゲームセンターでも射撃系は強い支持を集めている。協会によると、高齢者の脳の活性化への効果もあるという。「危険」というネガティブなイメージを払拭し、競技の裾野を広げるために期待されるのが、このほど新システムが開発されたビームピストル。実弾を使わず、安全性が高い上、銃刀法の適用も受けずに幅広い世代が使用できる。また、照準の軌跡をレーザーで確認できるため、競技者がどこを狙っているかが観戦者にもわかり、エンターテインメント性が高められるメリットもある。松丸会長によると、国際オリンピック委員会(IOC)は各競技団体に「見ている人も楽しめる競技スタイル」を求めており、ニーズともマッチした。11日にはメディア体験会が行われ、広報担当が「銃口が見える写真はご遠慮ください」などとマイナスイメージの払拭に躍起の協会。国内の競技人口の普及と五輪競技の生き残りへ、ビームピストルの普及を目指す。

(“通り道”にクマよけの柵を設置:秋田)
県立大学の研究所と横手市の第三セクターが共同で開発した木材製品、クマが嫌がるにおいを染み込ませた木の杭を使った柵が秋田市に設置されました。クマの目撃が相次ぐエリアに設置し、その効果を検証します。実証実験が行われるのは秋田市外旭川大堤の県道横山金足線沿いにある茂みです。県道の両脇には山林が広がっていて、周辺では去年、12件のクマの目撃があり、一帯はクマの通り道になっていると考えられています。そこで県は、県立大学・木材高度加工研究所の野田龍准教授と横手市の第三セクター「ウッディさんない」が開発した、クマが嫌がる木の杭を使った柵を設置し、効果を検証することにしました。県産のスギを使用した杭は、嗅覚の鋭いクマが嫌がるとされるトウガラシなどの成分を染み込ませた木材が埋め込まれています。22日(水)は、県の担当者などがおよそ5メートルに渡って柵を設置しました。電気柵などと異なり、維持管理が手軽なうえ人間に危険のない柵でクマよけ効果を確かめます。柵は10月末まで設置されます。

(獣害対策地域リーダー育成研修:栃木)
栃木県では野生鳥獣による農林業被害等の軽減を図るため、獣害被害対策に関する専門的な知識と技術を有し地域のリーダーとして鳥獣被害対策に取り組む人材の育成や地域特有の課題の解決を目的とした研修会を開催します。

(カワウの生息調査:山口)
山口県下関市豊北町の川でアユなどを食べる野鳥カワウの生息調査が行われた。カワウの生息調査が行われたのは、下関市豊北町などを流れる粟野川。粟野川では、地元の粟野川漁協が、県内水面漁業協同組合連合会等の依頼を受けて年4回、調査を行っている。22日は、組合員が、上流・中流・下流の3つのエリアに分かれて調査を行った。この内、下流では、1か所に10羽を超えるカワウが集まっている場所もあった。粟野川では、毎年、アユの放流を行っているがカワウによる捕食がアユが少なくなっている原因になっている。22日は、1月や4月の調査よりも多い22羽のカワウを確認した。組合では、アユの遡上などにあわせ4月・5月、それに、9月・10月に、組合員が巡回して、カワウの追い払い行っている他、地元の猟友会に駆除を依頼しているという。

(高校生、イノシシの罠製作:岡山)
岡山県の笠岡工業高校は、地域の課題を解決する授業に取り組んでいます。去年からイノシシを捕獲するための罠作りに挑戦していて、2年目の今年は新たなアイデアをプラスしたものに仕上がりました。笠岡工業の生徒達に地域から依頼されたのは「イノシシを捕獲する罠」の製作でした。実は去年も同じ要望を受けていて、15基の手作りの罠を製作・贈呈していました。去年の罠はイノシシが中でワイヤーを押すと入口の扉が落ちる仕組みで、鉄を溶接して作るため頑丈で安いと好評でしたが、1つの罠で1頭しか獲れない事が課題でした。同じ課題に取り組んだ2年目の今年は、この課題を解決するアイデアを取り入れました。それがセンサー付きの罠です。好奇心旺盛なイノシシの子どもが罠に入った後、慎重な親が入った事をセンサーが感知し、10秒後に扉が閉まる仕組みです。試行錯誤を繰り返し、今日ようやく満足いく出来に仕上がりました。地元の人たちをイノシシ被害から救う笠工生手作りの罠は、あさって8基が寄贈され、市内の山中などに配置されます。

(イノシシからミカン守れ:山口)
イノシシから農作物を守ろうと、県柳井農林水産事務所は21日、防護柵の適切な設置方法などを指導する「防護柵メンテナンス研修会」を周防大島町平野の東和総合センターで開き、町内のミカン農家ら約20人が受講した。県内最大のミカン産地で知られる同町では昨年度、約1700万円の農業被害があり、防護柵や電気柵の正しい使い方を周知しようと昨年度に続き企画した。同事務所の担当者が20センチ程度の隙間なら頭を入れて潜り込むイノシシの習性や、助走なしで1メートル以上跳躍する高い運動能力を紹介。集落内に餌になるものを除去し農地に接近させないために、トタン板柵や直径約5ミリのワイヤメッシュ柵が有効と説明した。防護柵設置の実演講習もあり、柵の強度を増すために針金状の鋼線でワイヤメッシュを縛る手法や、耐久性に課題は残るが市販の結束バンドでも役立つと参加者にアドバイス。「設置時には隙間を作らないことが大切」と強調していた。ミカンを1ヘクタール栽培しているという浜広全さん(60)は「賢いイノシシといたちごっこだが、対策を講じて農業被害を減らしたい」と勉強になった様子だった。同事務所の笹井雅之企画振興室長(53)は「イノシシ対策は集落全体で取り組むことが重要。説明に出向くので気軽に要請を」と呼び掛ける。29日には柳井市役所で開催し、参加希望者を募集している。

(熊野の92歳猟師、8月に引退:三重)
猟銃を扱う県内の猟師1637人の中で、最高齢となる熊野市飛鳥町の久保寛二さん(92)が、高齢を理由に8月で猟師をやめる。半世紀にわたる狩猟活動を振り返り「猟師は大変だが、なくてはならない」ということを痛感するという。久保さんは飛鳥町出身。運送業をしていた父も猟師で、子どものころはよく狩猟に連れていってもらった。十代で戦争を経験。鈴鹿市や神奈川県横須賀市の海軍工廠(こうしょう)で働き、航空機に備える機関銃の組み立てをした。終戦後は大手物流会社に就職し、熊野市や新宮市などの支店で働いた。四十歳になったのを機に、父の姿から憧れを抱いていた猟師を目指すことに。狩猟免許を取り、猟銃や空気銃を所持する許可も得た。仲間とともに近くの山に入り、連れてきた紀州犬にウサギを追わせ、待ち構えて撃った。「銃が重く、撃つと衝撃が激しかった」と、初心者のころの感覚を懐かしむ。週末には山に出掛けるのが習慣となり、シカも捕った。五十五歳で定年退職し、市社会福祉協議会で五年ほど勤務。その後は自由な時間が増え、ほぼ毎日、猟に出た。

(トウガラシ臭がするくい、クマよけ効果は?:秋田)
クマ対策で県立大木材高度加工研究所(秋田県能代市、木高研)と民間業者が開発したトウガラシ臭のする木製くいの効果を確かめる実験が22日、秋田市外旭川の県道脇で始まった。3カ月かけ、クマを近寄らせない効果があるか確かめる。

(黒曜石と鹿の角でストラップ:長野)
岡谷美術考古館は、黒曜石とニホンジカの角でオリジナルグッズを作った。輪切りにした角の内部をくりぬき、樹脂で黒曜石を固めたストラップ。狩猟生活や、黒曜石で他地域と交流していたとみられる縄文文化を感じてもらう。同館では「縄文時代の野性やロマンに触れてもらえれば」としている。仕事で鳥獣駆除に携わった経験から、狩猟免許を取得した市職員の八幡正剛さん(48)が、捕獲した命を有効に使いたいとの思いで提案。八幡さんが角で指輪を作った経験や、既に同館で販売している黒曜石を樹脂で固めたキーホルダーからヒントを得た。使用する角は、市内の山林で八幡さんが捕獲したり拾ったりしたものや、所属する諏訪猟友会岡谷支部の仲間からもらった。研削盤で輪切りにし、ドリルで内側をくりぬいてやすりで磨き、同館で保存する諏訪地域の黒曜石と共に樹脂で固めた。同館によると古来、鹿は神聖な生き物で神の使いとされ、角は魔よけとして珍重されたほか、江戸時代には武士の給金「禄(ろく)」と「鹿(ろく)」が同じ発音であることから金運をもたらす象徴だった。黒曜石も厄よけや開運効果があるといい、同館では開運グッズになることを期待。ひもは平安や健康、幸運を祈る「吉祥結び」、パワーストーンをあしらった。制作を担当した職員は「美術考古館きっての開運グッズになるかもしれない。多くの人に幸せが訪れるようになれば」と期待する。

(肉や皮、しっかりフル活用:埼玉)
野生ジカの肉や皮を食品や日用品などとして活用する取り組み「ちちぶのじかプロジェクト」が、小鹿野町で進んでいる。シカによる農林業の食害を食い止めるのが発端だった。東京電力福島第一原発事故で中断しかけたが、地元のさまざまな団体が協力し、困難を乗り越えてきた。食品はシカ肉を使ったカレーや、背骨を煮込んだ韓国の鍋料理カムジャタン。革製品としては、キーホルダーや眼鏡拭き、安全祈願のお守りなども。社員証やIDカードなどを入れるネームホルダーは、地元の役場や金融機関の職員から特に人気があるという。プロジェクトが始まったきっかけは、野生ジカによる食害だ。町では数十年来、大豆やトウモロコシの実が食い荒らされたり、シラビソの樹皮がはぎ取られ立ち枯れたりする被害が相次いでいた。地元の西秩父商工会が猟友会に依頼してシカを捕獲し埋め立て処理していたが、頭数が増え場所に苦慮するように。そこで二〇〇六年から方針を転換し、シカの肉や皮の活用を図ることにした。しかし、原発事故の影響で、一二年に秩父市内で捕獲されたシカの肉から、国の基準を超える放射性セシウムが検出され、プロジェクトは中断。その後、町内の食肉処理業者と県で二重の全頭検査を実施し、国の基準(一キロ当たり百ベクレル)を下回る独自基準(同五十ベクレル)未満のシカのみを活用することにした。一六年には、西秩父商工会と地元猟友会、県の出先機関などが「ちちぶのじか活性化協議会」を組織。カレーやカムジャタンは町内の食品加工会社に、キーホルダーなど日用品は町内の福祉作業所に生産を委託するなど、人口一万人程度の小鹿野の人材や資源をフル活用している。プロジェクトコーディネーターの茂木君之さん(44)は「プロジェクトの知名度はまだまだこれから。多くの観光客を小鹿野に招き、シカを使った商品の魅力を知ってもらえれば」と話している。

(「シカの角の釣り針」で大物ねらう:山口)
シカの角で作った針で大物をねらいます。三方が海に囲まれた山口県。古代の生活を想像しながら海に親しもうと、田布施町の児童が魚釣りに挑戦しました。釣りを体験したのは田布施町の城南小学校の5、6年生19人です。使うのはシカの角を削って作った釣り針です。授業で古代のヒトが動物の角や骨で魚を釣っていたことを学び、試してみることにしました。比較的、丈夫な角の根元部分をやすりで削って形を整えました。サビキ仕掛けの一番上と下がシカの角の針です。釣り始めて10分、動きがありました。かかっていたのは体長20センチのウミタナゴです。地元ではよく釣れるそうです。その後、シカの角の針に当たりはありませんでしたが、ほかの針には次々と獲物がかり、児童は夢中になっていました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午前9時30分ごろ、仙台市泉区福岡北鎖にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、23日午前7時30分ごろ、仙台市青葉区新川佐手山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日午前9時20分ごろ、仙台市青葉区熊ケ根町六番にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日午前7時ごろ、仙台市青葉区上愛子上志田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、24日午前5時ごろ、仙台市青葉区茂庭寺下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、23日午前6時30分ごろ、仙台市青葉区霊屋下の河川敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、27日午前7時30分ごろ、栗原市栗駒猿飛来佃前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、27日午後2時40分ごろ、栗原市栗駒猿飛来長楽沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、27日午後3時35分ごろ、富谷市明石二反目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午前8時15分ごろ、栗原市金成小堤新田にクマが出没しました。

TOPへ

7/22
(クマ目撃相次ぐ現場に"煮干し&ドッグフード"「絶対にやめて」:北海道)
北海道札幌市南区では7月、ヒグマの出没が相次いでいます。7月20日目撃された現場では、ドッグフードや煮干しがまかれたような跡があり、市は「クマが興味を持つおそれがありやめてほしい」としています。午前6時30分すぎ、札幌市南区中ノ沢で通行人がヒグマ1頭を目撃しました。ヒグマはその後山の中に入っていき、姿が見えなくなったということです。南区の中ノ沢南沢地区では、クマの出没が相次いでいて、7月21日までに18件の目撃情報が寄せられています。7月20日午前に目撃された南沢の現場では…「クマが目撃された現場周辺では、ドッグフードや煮干しなどのエサがまかれていたということです。撤去作業が終わった今も、わずかですが煮干しが残されています」地面にまかれているのは、なんと「煮干し」。市によりますと、クマが食べた痕跡はありませんでしたが、クマが興味を持って近づいてくる恐れがあるということです。付近の住民:「困るよ、自分はいいかもしれないけどね、みんなに迷惑かかるでしょ」「信じられないですね、これだけ騒がれているのに。だめですよね」。札幌市は、ゴミの管理の徹底やエサやりをしないよう呼びかけているほか、家庭菜園の果実が実る前に、クマの侵入を防ぐため電気柵などの設置を呼びかけています。

(2輪男性死亡、鹿衝突か:東京)
19日午後2時45分頃、東京都青梅市和田町の都道で、八王子市川口町、会社員山本繁さん(51)がオートバイを運転中に転倒し、反対車線のガードレールに頭を強打して搬送先の病院で20日未明に死亡した。すぐ近くの路上で、野生とみられる体長約1メートルのシカが首などを負傷して死んでおり、警視庁青梅署は、山本さんのオートバイがシカと衝突したとみて調べている。現場は山林に囲まれた片側1車線の直線道路だった。

(クマ対策の徹底を呼びかけ:秋田)
クマのえさとなるブナの実り具合について、国がことし秋の予測を発表し、秋田県内では平年並みになると予想されています。一方、県は、里山近くに生息するクマが増えているおそれがあるため、対策を徹底するよう呼びかけています。東北森林管理局は、ブナの実り具合を予測するため、国有林のブナの開花状況を調べていて、ことし県内では54か所で調査が行われました。それによりますと、花が「たくさんついていた」または「多くついていた」のがあわせて32か所、「ごくわずかについていた」のが19か所、「全くついていなかった」のが3か所でした。この結果、ことし秋のブナの実り具合は、4段階で2番目によい「平年並み」と予想されています。県内では、去年秋のブナの実り具合は4段階で最も悪い「大凶作」となり、人里でクマに襲われてけがをする被害も多発しました。ことし県内では、今月日までに山林であわせて5人がクマに襲われてけがをしたほか、今月16日には東成瀬村で、自宅近くの畑で90歳の女性がクマとみられる動物にかまれ、けがをしています。県は、「ツキノワグマ出没注意報」を出すとともに、この数年で、里山近くに生息するクマが増えているおそれがあるため、山林に入る際だけでなく、人里でも農作物の管理など、クマを近づけない対策を徹底するよう呼びかけています。

(大型のわなでサル集中捕獲へ:兵庫)
今年に入り、兵庫県南あわじ市内でサルの目撃情報が絶えない。人的被害の届けはないものの、灘地区などでは農作物の被害が続いており、同市は20、21日、灘地区と賀集地区に群れごと捕獲できる大型の囲いわなを設置し、集中捕獲作戦を始めた。サルを捕まえることができれば、淡路県民局が一部のサルに衛星利用測位システム(GPS)を取り付け、生態調査にも乗り出す。灘地区では特産のビワやミカンについて、以前から被害があった。農家の高齢化が進む中、被害に遭って栽培自体を放棄するケースも出ている。今年に入ってからは出没情報が多発し、灘地区だけでなく、西の津井地区や、北の山添地区など市内全域に広がる。中でも目撃情報が多いのが賀集地区だ。賀集小では5月に目撃された。新型コロナウイルスの影響で休校中だったため大事には至らなかったが、同地区の高齢者施設では6月下旬から毎日のように出没し、ベランダを走り回る。施設側も入り口の自動ドアを手動に切り替えるなど対応に追われているという。同市は同県朝来市の業者が開発し、全国でも導入が進む大型囲いわなを賀集地区と灘地区に設置。市内ではこれまでも小さなわなでサルを捕まえてきたが、今回は上から飛んで入れば、設置されたパネルに邪魔されて抜け出せなくなる仕組みだ。餌をまいておびき寄せ、特産ミカンの収穫前に一網打尽を狙う。また、県洲本農林水産振興事務所は本年度、サルの生態調査を初めて実施。今回南あわじ市が設置したわなで群れの中心となるメスザルを捕まえることができれば、GPS発信機を首に取り付けて行動範囲や移動経路を調査・分析し、効果的な被害対策を検討するという。調査に当たり、同事務所はサルに餌を与えないことや、生ごみや収穫した農作物を屋外に置かないことなどへの協力を住民に求めている。

(小学校校庭に無数のクマ足跡確認:福井)
福井市の清水西小学校の校庭に、クマが走り回ったような無数の足跡が見つかり、児童が保護者と下校するなど警戒が続いている。クマの足跡は8センチほどで、校庭の端から端まで続いているものもあり、走り回ったように無数に広がっている。足跡は20日の午前10時半ごろ、福井市の清水西小学の校庭で見つかり、地元の猟友会のメンバーがツキノワグマの足跡と確認した。このため山側の地域に家がある23人の児童が保護者の迎えで下校し、学校がメールを配信して注意を呼び掛けている。21日は、全校児童が保護者と一緒に集団登校するほか、教員が車でパトロールにあたる。また、市が住民にチラシを配ったほか、猟友会が見回りを強化し警戒を呼び掛けている。

(「クマ」再び目撃:福島)
クマの目撃情報が住宅地周辺で相次ぐ二本松市渋川地区で19日、再び2件の目撃情報が寄せられた。午前6時30分ごろ、同市渋川字仲平の民家で、家人が敷地から走り去るクマ1頭を目撃。午後2時50分ごろには同市米沢字山中の民家で、家人が裏山の竹林に入っていくクマ1頭を目撃した。二本松署によるとクマの体長は約80センチ~1メートル。いずれもけが人はいなかった。一方、渋川地区で19日、クマ1頭が捕獲されたことが二本松市への取材で分かった。市によると、目撃現場周辺の同市米沢字稲場下の水田で、鳥獣被害対策実施隊が捕獲した。クマは体長約1メートル。同地区で13日以降に目撃されたクマの体長は約80センチ~約1メートルのため、市は目撃されたクマと同一かどうか推移を見守る。このほか19日は猪苗代町川桁の民家や観音寺川、会津若松市東山町の県道、同市湊町の日橋川、喜多方市山都町の宮古川沿いで、それぞれクマが目撃された。

(民家敷地に子グマ:岩手)
19日午後2時50分ごろ、花巻市里川口町内の民家の敷地内で子グマ1頭を目撃したと通行人から通報があり、花巻署などが警戒を呼び掛けた。周辺は旧国道4号沿いで住宅や商業施設が密集している。同署によると、子グマは敷地内を横断しているのを目撃されたといい、発見には至っていない。負傷者や物的被害などはなかった。同署や市などは付近を巡回して警戒や広報を実施した。

(美術館でクマの出没情報:鳥取)
18日に鳥取市の観光施設「砂の美術館」の敷地内にある梨園で、クマが梨を食い荒らしたとみられる跡が見つかり、鳥取市は見回りを強化し、注意を呼びかけています。18日、鳥取市福部町の「砂の美術館」の敷地内にある梨園の梨の木が折られ、実が20個ほど食べられているのを、美術館の職員が発見しました。鳥取市と砂の美術館は、クマが食い荒らしたとみて、園にある梨の実をすべて除去し、周辺にバリケードを設置しています。一方、19日午後にも、鳥取市の久松山で登山中の50代の男性がクマに遭遇し、下山できなくなり警察に救助されました。久松山近くの道路では、20日、クマの足跡が見つかっているということです。鳥取市では、ことし6月以降クマの目撃情報が増えており、6月は23件、7月に入ってからも18件寄せられているということで、市はパトロールを強化するとともに、周辺の住民に注意を呼びかけています。

(クマ出くわし下山できず:鳥取)
鳥取市内で18~20日にかけ、ツキノワグマの目撃が相次いだ。同市福部町湯山では「砂の美術館」敷地内に植えていた梨の実が食べられ、同市の久松山ではクマに出くわした登山客が警察に救助を求める事態になった。

(モモ食べたの誰?9割獣害:三重)
名張市箕曲(みのわ)小学校の校庭で育てられている桃の木が獣害に遭った。モモの産地だった地域の歴史を学ぼうと植えられたもので、収穫直前の被害は初めて。高さ二メートルほどの実も被害に遭っていることから、木登りが得意なアライグマかハクビシンの仕業とみられる。同校では二十日の収穫体験に獣害に関する学びを取り入れ、六年生が残った実を脚立に上って収穫した。市農林資源室の岩並伸係長(48)が児童たちにアライグマについて解説した。岩並係長によると、アライグマは北米原産の外来種で、市内では約三十年前に見られるようになった。年間百頭ほどを駆除している。モモの実には、生育を助けるため児童たちが紙袋をかぶせていたが、全体の九割が袋を引き裂かれて食べられた。六月の袋がけの時、「今年はどんな味か楽しみ」と話していた上森多恵さん(11)は脚立に乗って手を伸ばし、ピンクに色づいた実を収穫。「残念だけど、動物も食べていかないといけない。こうして残してくれた実があってよかった」とほほ笑んだ。

(市街地で逃走6日間、サル御用:富山)
20日午後0時15分ごろ、富山市西田地方町2丁目で、サルを目撃したと住民が富山中央署に通報した。サルは住宅の屋根などに上って署員や市職員らから逃げ回り、約5時間45分後に約530メートル離れた同市千石町5丁目で捕獲された。15日から市内で目撃が相次いでいた雄のサルとみられる。サルは20日午後1時15分ごろ、富山市花園町の富山大付属農場近くの茂みに逃げ込んだとみられる。富山中央署員は近くの建物の上から捜索。同1時50分ごろ、電柱の上に座っていたサルがするすると下りて逃げ、追跡が始まった。サルは署員の前を素早く横切って住宅の屋根に上った。屋根から屋根へと飛び移ったり、電線を伝ったりして逃げるのを見逃さないよう、署員や市職員らが上を見上げながら追い続けた。同4時ごろ、サルは千石町の会社敷地内の木に登った。「捕獲のチャンスだ」。約15分後に県自然博物園ねいの里の職員が到着し、準備を始めた。署員ら約10人が現場を囲み、同5時55分ごろ、ねいの里の職員が撃った麻酔銃がサルに当たった。サルは住宅の屋根などを逃げたが、薬が効いて“御用”となった。雄で4~5歳とみられる。麻酔銃を命中させた赤座久明さん(67)は「体を乗り出す威嚇のタイミングで撃った」と話した。目撃情報を受け、現場近くの西田地方保育所は子どもたちを園庭に出さず戸締まりを徹底。西田地方小は、児童の下校に教職員が付き添った。市内では15日からサルの目撃が相次ぎ、目撃場所周辺にわなを設置するなどしてきた。捕獲が20日になったことについて、市職員は「(20日は)住民から多くの情報が寄せられ、見失わずに捕まえられた」と話した。今後、このサルを森に放すか市ファミリーパークに引き渡すかを決める。

(「住宅街」近くにクマ出没:北海道)
19日朝、札幌市南区南沢の東海大学の近くでクマが出没しました。住宅街に近く警察などが注意を呼びかけています。19日午前9時半ごろ、札幌市南区南沢の東海大学近くの笹薮に現れたクマです。警察などがパトロールしていたところ姿を現しました。警察によりますと19日午前7時半ごろ、東海大学の近くで車を運転していた女性がクマ1頭を目撃しました。体長1メートルほどの痩せたクマで、南区川沿の住宅街の方向へ歩いていったということです。札幌市南区では今月3キロほど離れた中ノ沢でクマの目撃が13件相次いでいます。特徴が似ていることから、警察は今回も同じクマが出たと見て警戒しています。

(ヒグマ目撃あい次ぐ:北海道)
北海道でヒグマの目撃が相次いでいます。夕張市では、21日朝、名産「夕張メロン」が食い荒らされているのがみつかりました。近くでは足跡もみつかり、警察などが注意を呼びかけています。みずみずしくオレンジ色に輝く果肉。夕張市の名産「夕張メロン」です。夕張市沼ノ沢のメロン農園では、21日朝、ビニールハウスが破壊され夕張メロンがクマに食い荒らされているのがみつかりました。近くには、クマの足跡も。被害にあった農家「メロン10個が被害にあった。うちでははじめて」。農家では電気柵を設置していましたが、電気を入れていなかったということで、今晩から対策をとることにしています。道内では、クマの目撃情報が相次いでいます。これは、えりも町の車道で撮影された映像。およそ30キロで走る車の前を、クマが同じスピードで30秒にわたり走ったということです。一方クマの目撃は札幌市内でも。こちらは南区中ノ沢の農園で撮影された画像です。農園内を歩くクマの様子が映っています。札幌市南区中ノ沢や南沢では、ここ2週間でクマの目撃情報が急増しています。「連日クマが目撃されているのは、山から近いところに家や畑が点在している地域です」。クマを目撃した人は「怖い、大きかった。震えがとまらない。」「真昼に出てきたから怖かった」。このため、電気柵を増やしたり草刈りをしたりするなど対策をとる農家も。電気柵をつける農家「クマが今月に入って出ているので、札幌市の指導のもと(対策を)やっている」。ヒグマの目撃情報をうけて、札幌市も痕跡調査を進めています。調査の結果、目撃されたクマは若い個体と見られます。人や車になれた札幌のクマは人里に現れることも多いことから札幌市では注意を呼びかけています。

(社内で散弾銃、懲役1年求刑:山梨)
甲府市の山梨トヨタ自動車本社に散弾銃と包丁を持ち込んだとして、銃刀法違反に問われた大月市の元同社社員、佐藤久司被告(42)は21日、甲府地裁(青木美佳裁判官)で開かれた初公判で起訴内容を認めた。検察側は懲役1年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求め、即日結審した。判決は8月7日。

(ボーガン条例案、結論持ち越しに:兵庫)
宝塚市の住宅でボーガン(洋弓銃)で4人が撃たれ死傷した事件を受けて、条例によるボーガンの所持規制を検討する県の有識者会議が21日にあった。県側は、所有の届け出や販売時の身分確認を義務化する条例制定に向け、規制対象のボーガンを、実質的に玩具を除くすべてとなる「弦の引き重量が30ポンド以上」と提案。

(知床自然センターで新作映画公開:北海道)
知床は7月17日に世界自然遺産に登録されてから15年を迎えました。この日にあわせて知床自然センターで、知床の生き物や自然をテーマにした2本の映画の公開を始めました。知床は2005年7月17日に世界自然遺産に登録されました。この日にあわせてビジターセンターの知床自然センターでは、館内の大型スクリーンで知床の自然をテーマにした「知床の冒険」と「THE LIMIT」の2本の新作映画の公開を始めました。知床の冒険」は豊かな自然と生命力豊かな海と陸の生き物を描いています。「THE LIMIT」はヒグマと人間の近づく距離と共存のあり方をテーマにしています。「知床に住んでいますが、知らないところがいっぱいあると思いました。今の自然を残したまま、人間と動物の共存が続いてほしい」。2本の映画の監督 今津秀邦さん(旭川市出身)「知床が世界遺産に登録された日に公開できて光栄です。映画を見たり知床に来たりして、新たな発見をしてほしい」。

(ジビエ料理、防衛省でPR:長野)
国産ジビエ(野生鳥獣肉)の普及を目指す日本ジビエ振興協会(茅野市)は20日、東京・市谷の防衛省でジビエ料理をPRした。新型コロナウイルスの影響でジビエも販売に苦戦しており、自衛隊員にも消費を促す狙い。河野太郎防衛相も会場に駆け付け、幹部や職員らが試作品などを味わった。協会は鹿肉を使った回鍋肉(ホイコーロー)やハンバーグ、カレー、シューマイの他、イノシシのベーコンをポテトサラダと合わせてパンで挟んだサンドイッチなど12種類の料理を用意した。大半はレトルト食品。試食した河野防衛相は「シューマイがおいしい」と満足そう。協会の担当者は「野山を駆け巡っているので筋肉質で脂肪が少ない。その分、タンパク質が多い」などと解説していた。協会代表理事でレストランオーナーシェフの藤木徳彦さん(48)は「ジビエは栄養バランスが良い優れた食材。自衛隊でぜひ使ってもらいたい」。防衛省厚生課は「今後、各部隊で導入するかを検討する」としている。日本ジビエ振興協会は昨年、第24回信毎選賞を受賞した。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、19日午前11時50分ごろ、仙台市青葉区大倉下田沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、18日午後5時ごろ、仙台市太白区秋保町長袋宿にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
丸森町によると、21日午後2時30分ごろ、丸森町滝原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、21日午前7時40分ごろ、栗原市志波姫刈敷蔵場にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午後6時20分ごろ、栗原市志波姫刈敷蔵場にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午後6時45分ごろ、栗原市鶯沢南郷原の国道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午後4時10分ごろ、栗原市鶯沢南郷原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午後2時ごろ、栗原市若柳大林下原田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日午後5時20分ごろ、仙台市泉区福岡赤下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、18日午前6時50分ごろ、富谷市石積猿田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午前9時30分ごろ、栗原市金成沢辺内畑にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午前6時ごろ、栗原市高清水宿の沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、20日午前7時20分ごろ、色麻町黒沢北條付近にクマが出没しました。

TOPへ

7/20
(散弾銃事故で罰金20万円:和歌山)
去年11月、印南町でイノシシ狩りをするために発射された散弾銃の弾にあたって測量作業をしていた男性がけがをした事故で、御坊簡易裁判所は散弾銃を発射した79歳の男性に対し、罰金20万円の略式命令を出しました。略式命令を受けたのは、印南町の鳥獣被害防止対策協議会で活動していた79歳の男性です。この事故は去年11月、印南町で79歳の男性がイノシシ狩りをしていた際に近くで測量作業が行われていると知りながら、散弾銃の弾を誤って発射し、作業をしていた男性会社員の右手にあたって会社員が全治2週間のけがをしたものです。御坊区検察庁は、散弾銃を発射した男性について「人にけがを負わせないように注意する義務を怠った」などとして、業務上過失傷害の罪で今月10日、略式起訴しました。これを受けて、御坊簡易裁判所は15日、散弾銃を発射した男性に対し罰金20万円の支払いを命じました。

(高齢女性クマに襲われる:広島)
16日夕方、北広島町で高齢の女性が自宅の裏庭でクマに襲われ、けがをした。クマは逃げ去り、地元では、警戒が続いている。「立ち上がって見たらね、クマがそこにいてね、こう来たんだわ」16日午後5時すぎ、自宅の裏庭で草抜きをしていた82歳の女性がツキノワグマに襲われた時の状況を話した。女性は顔を爪で引っかかれ、額や鼻を縫うなどのけがをした。佐々木瑠美子さんは「私の顔をめがけてバッときて“キャ~”っと言って、私が吹っ飛ばして叩いたみたいな気がするんだけど」叩かれて驚いたのか、クマは女性を襲ったあと、すぐに逃げていったそうだ。クマが現れてから一夜、きょう午前10時頃からは地元の猟友会が中心になり現場と周辺を見回った。猟友会によると、住宅が点在する場所にクマが出ることはめったにないという。地元猟友会の竹下雅士さんによると「山に入る時にはラジオ、携帯とか鈴を携帯してください目立つ服装をしてくださいと(地域の人には)言っている」と日ごろからちゅいを促している。地元猟友会は、近くの山に3つの檻を設置するという。また今後は、パトロールも検討しているという。広島県によると、今年6月までにクマの目撃情報は、252件あったが、人が襲われたのは今回が初めてだ。ツキノワグマは、春から秋にかけて活発に動き回ることから広島県は、注意を呼びかけている。

(豚熱感染の野生イノシシ、2頭確認:群馬)
群馬県は17日、県内の渋川市と東吾妻町でそれぞれ捕獲された野生イノシシ2頭について同日の遺伝子検査の結果、豚熱(CSF)感染を確認したと発表した。県内の感染事例は計38頭となった。

(豚熱イノシシ拡大じわり)
豚熱に感染したイノシシの生息範囲が、じわり拡大している。岐阜などでは感染確認頭数のペースは大幅に減っているものの、東京や京都、新潟などでは今年に入って感染が発覚。昨年までの12県が、今年は17都府県147市町村に広がった。各都府県はイノシシへの経口ワクチンの散布、養豚農家らは防護柵の設置や消毒をして防疫対策を徹底する2018年9月に岐阜で野生イノシシの感染が確認されてから、20年7月12日までの感染確認頭数の累計は2466頭に上る。このうち20年に入ってからの数は782頭を数える。全国的に見ると1カ月当たりの確認頭数は減少傾向にあるが、生息範囲が広がっている。20年に豚熱に感染したイノシシが新たに見つかったのは新潟、京都(4月)、神奈川(5月)茨城(6月)、東京(7月)の5都府県だ。上越市と妙高市で計5頭の陽性が確認された新潟県は「長野や富山といった隣県で感染イノシシが出ており、県内での初確認は時間の問題と考えていた。感染防止対策を徹底していく」(畜産課)と気を引き締める。長野では今年に感染イノシシが確認された市町村が増えており、全77市町村のうち32市町村に上る。県は「広範囲に広がっているため、1700以上の地点に計4回、経口ワクチンを散布した。特に感染の多い南部や中部では捕獲を強化し、重点的に対処していく」(家畜防疫対策室)と説明する。三重でも感染イノシシが見つかる範囲が広がっている。昨年までの県北地域に加えて今年、松阪市や津市などの中南西部でも確認された。県も、野生イノシシの捕獲と抗体検査の範囲を津市などに拡大。県CSF対策プロジェクトチームは「抗体検査を増やしていく」とする。昨年春から経口ワクチンを散布してきた岐阜や愛知では、感染イノシシの確認頭数が減少傾向にある。岐阜では、昨年7月ごろのピーク時は発見・捕獲したイノシシの7、8割が陽性だったが、今年7月1~9日に発見・捕獲したイノシシ全68頭が陰性だった。県は「経口ワクチンで抗体を持った個体が増え、集団免疫を獲得したことで、ウイルスの拡散を抑えられているためだろう」(野生いのしし対策室)とみるが、警戒は緩めない。感染イノシシの広がりに対し、農水省もワクチン接種推奨地域を24都府県に拡大した。豚での感染がなく、感染イノシシが見つかっていない和歌山なども対象に加えた。同省動物衛生課は「捕獲の強化や経口ワクチンの散布状況、市街地や高山帯の有無などさまざまな要因でイノシシの感染拡大の状況は変わるためだ」と説明する。養豚農家の受け止めは多様だ。冷静に構えるのは東京のブランド豚の生産者でつくる「TOKYO X生産組合」の澤井保人組合長。豚へのワクチン接種が進んでいるためだ。「都の支援で防護柵や消毒ゲートの設置なども進めてきた。いよいよ来たかという思い」と話し、防疫に一層、力を入れる考えを示した。養豚が盛んな茨城では、ワクチンを接種できる家畜保健衛生所の獣医師が慢性的に不足していることに心配の声が上がっている。県養豚協会の倉持信之会長は「生後50日を過ぎたらすぐに接種してほしいが、順番を待っている状態」と話し、接種前の感染を懸念する。牛久市にある常陽発酵農法牧場の櫻井宣育代表も「別の家畜伝染病が発生すれば、家畜保健衛生所はパンクしてしまう」と危機感を強める。

(クロウサギのタンカン食害急増:鹿児島)
国の特別天然記念物アマミノクロウサギによるタンカン樹木の食害が、鹿児島県徳之島町の母間、花徳地区で急増している。町が被害を初確認した2017年度の被害面積は38アールだったが、19年度は約16倍の630アールに拡大。イノシシなどの害獣と異なりクロウサギは駆除や捕獲もできないため、生産農家や自治体は共生の道を模索している。町は自動撮影カメラを設置した17年度に、1戸の園地で食害を確認。18年度は4戸で被害面積41アール、被害額は前年度比23万4千円増の34万4千円だった。これを受け、町は19年度、クロウサギ食害の被害低減を目的に、ふるさと納税のガバメントクラウドファンディング(GCF)で全国から寄付を募った。集まった約208万円を活用し18年度に被害を受けた農家4戸の園地や樹木の周囲に保護柵を設置したが、被害は7戸に拡大。被害額も211万円に増加した。自動撮影カメラのモニタリング調査から、町はクロウサギの食害被害は1、2月に発生し、他の期間は園地の草を食べていることを確認。担当者は「野生化した猫(ノネコ)対策が奏功して、クロウサギの生息数が増加したと実感している。その結果として生息域が広がり、山を下りて食べているのだろう」と分析する。町は食害抑制策として電気柵の設置も検討した。19年度に母間地区で試験的に導入した電気柵をモニタリングしたところ、柵に触れたクロウサギが樹木に近づかなくなるなど一定の効果が確認された。だが町側は「柵に触れたクロウサギが飛び上がり、体にもダメージが残る懸念がある。クロウサギが木をかじる期間は限定的で、電気柵を使うと園地の草も食べられなくなる」とし、農家の理解を得て保護柵の設置を推奨している。7年前からタンカンを栽培している同町母間の松下清志郎さん(57)の園地では、今年2月ごろに食害が見つかった。この2年間で定植した幼木を中心に表皮が食い荒らされ、枯死した樹木もあった。今年度の被害防止に向け、松下さんは町と連携して幼木の周りに市販の塩化ビニールパイプと動物除けシートを改良した独自の保護柵を設置した。「クロウサギが園地で草を食べるのは問題ないが、年月かけて育てた幼木がかじられて枯れるのは悲しい。今回の対策で、樹木被害の抑制につながれば」と話した。町は今年度、保護柵の設置で労働的負担が増す農家の支援策にも取り組む。具体的には、タンカンの高付加価値化による農家所得向上を目指してクロウサギとの共生、共存を表現したタンカン発送用段ボールを製作する。一般の人が保護柵を設置したり、タンカン狩りを楽しんだりするエコツアーの仕組みづくりなども計画している。

(違法エアガンなど99丁所持容疑で54歳逮捕:埼玉)
人を傷つける威力がある強力なエアガン「準空気銃」や模造拳銃を所持したとして、警視庁生活環境課は20日、埼玉県川口市芝1、自営業、佐竹誠則容疑者(54)を銃刀法違反容疑で逮捕したと発表した。同課は、佐竹容疑者がインターネットオークションを通じて2016年9月以降、全国の延べ約2200人に模造拳銃を販売し、約3500万円を売り上げたとみて調べている。逮捕容疑は19年12月22日、自宅などで準空気銃1丁と模造拳銃98丁を所持したとしている。同課によると、準空気銃は人にけがをさせる恐れがあり、06年8月から規制対象となった。佐竹容疑者は「販売目的だった」と所持容疑を認めているが、自分が持っていた準空気銃は危険だとの認識はなかったと説明しているという。佐竹容疑者は、香港から本体やスライドなど部品ごとに輸入し、07年ごろからネットオークションで販売していたとみられる。同課はまた、佐竹容疑者の顧客だった神奈川や栃木、東京など1都4県の37~68歳の男12人を、今月8日までに同容疑で書類送検した。

(小学校付近をウロウロ、メスの子グマ駆除:北海道)
小学校のグラウンドなどでクマの目撃が相次いでいた北海道厚岸町で、7月17日午後再び小学校近くでクマが出没し、ハンターが山林で発砲し駆除しました。クマが駆除されたのは、北海道厚岸町太田地区にある「太田小学校」付近の山林です。7月16日午後0時10分ごろ、通行人が茂みの中にいるクマ1頭を発見し、警察に通報しました。警察官や地元の猟友会からハンターが出動する中、クマは道路を横断したり、小学校に近づいたりしましたが、午後2時15分ごろ、山林に入ったところをハンターが発砲、駆除しました。けが人はいませんでした。厚岸町によりますと、駆除されたのは体長約110センチ、すでに親離れしたメスの子グマとみられています。大きさなどから7月6日以降に市街地で目撃が相次いでいたクマと同じ個体と推定されるということです。クマの出没を受けて、太田小学校では予定していたプール授業を急きょ中止し、全校児童19人を校内に待機。午後2時に一斉下校させました。クマが駆除されたことを受けて、太田小学校の校長は「まずは駆除されて一安心。これまで体育などの外での授業を制限してきましたが、教育委員会と相談し通常授業に戻していきたい」と話しています。

(学校近くのスイカ畑でクマ食害:山形)
17日午前6時ごろ、南陽市宮内の畑で、収穫前のスイカ6個が食い荒らされていると、所有する近くの農業沖田敦子さん(60)が、南陽署に届け出た。付近にクマのものとみられる大型の足跡があり、クマによる食害とみられる。警察への届け出はないものの、周辺では16日から17日にかけて最低3件のスイカ被害があり、市や警察で警戒を強めている。南陽署や沖田さんなどによると、沖田さんが16日に被害に遭った近隣住民からの助言で同日午後7時ごろ、スイカの上にネットを施した。その後、17日午前6時までの間にネットを破られ、栽培中の6個が食べられた。近くには約25センチの足跡が残り、歩幅などから推測し、体長は1.3メートル前後とみられる。沖田さんは「近くに大きなクマがいると思うと恐怖でしかない。3年ほど前に同じような被害があり、しばらく休んでいた。家族のために春先から久しぶりに育てていたのに残念」と話していた。市は近くの宮内小や宮内中、宮内公民館、福祉施設、幼児施設などに注意を呼び掛けたほか、警戒を訴える看板も2カ所に設置した。近く、付近の山中にわなを仕掛けることにしている。17日午前9時45分ごろ、長井市寺泉の畑でトウモロコシ約10本が食い荒らされているのを、地元猟友会の70代男性が発見した。付近にクマのものとみられる足跡やふんがあり、長井署はクマによる被害とみている。同署によると、同日朝から男性と市職員が付近を警戒中に見つけた。16日夜にも近くで、クマのものとみられるふんが見つかっていた。食い荒らされたのは飼料用の「デントコーン」。現場は五所神社の北西約300メートルで周辺に民家が点在していることから、同署は市とともに付近を巡回し近隣住民に注意を呼び掛けた。

(クマ出没、養蜂箱のハチミツが狙われる:福島)
福島県二本松市では7月13日からの5日間で8件のクマの目撃情報が寄せられている。16日には住宅の敷地内にあった養蜂箱が狙われた。16日夕方、福島県二本松市渋川で農作業をしていた男性が自宅の敷地内の畑を横切るクマを目撃。畑の中に設置されていた養蜂箱を狙ったとみられている。養蜂箱は斜面の上の草むらで見つかり、ハチミツは全て無くなっていたという。クマの目撃が相次いでいるのは福島県二本松市の県道114号線沿いの半径1キロ圏内。クマが目撃された近くにはこどもの集まる施設もある。福島県警察本部によると2020年は二本松市のほか会津若松・喜多方・猪苗代などで計223件。最多は福島の45件となっている。福島警察署では目撃された時間や場所などを地図にまとめた「熊っぷ」を作成。山の近くでは2人以上で行動し熊鈴や撃退スプレーなどを携帯するよう呼び掛けている。

(グラウンドゴルフ場にクマ:秋田)
19日午前9時10分ごろ、秋田県大仙市太田町太田字惣行大谷地の秋田太田奥羽グラウンド・ゴルフ場で、プレーに訪れていた同市の70代男性がクマ1頭を目撃した。けが人はいなかった。

(快速エアポートがシカと接触:北海道)
20日午後0時40分ごろ、JR千歳線北広島―島松間で、札幌発新千歳空港行きの快速エアポート(6両編成)がシカと接触。車両点検の結果、走行に支障がないことが確認できたため、約25分後に運転を再開した。乗客乗員にけがはなかった。この影響で、JR北海道は快速エアポート4本と普通列車2本を運休、または部分運休し、約450人に影響した。

(イノシシの目撃情報:佐賀)
佐賀南署によると、佐賀市久保田町のJR久保田駅付近で同日午前1時ごろ、イノシシの目撃情報があったとして、メールで注意を喚起した。署によると、イノシシの体長は約1メートルで、駅から南方に走り去ったという。署は「イノシシを目撃された際は近づいたりせず、佐賀署か佐賀市役所への通報を」と呼びかけている。

(小学校近くでクマ目撃:栃木)
20日午後0時50分ごろ、上永野の永野小から東に約100メートルの路上。1頭、体長約1メートル。

(クマがトウモロコシ2本食い荒らす?:秋田)
19日午前7時ごろ、鹿角市花輪字案内の80代男性が自宅裏に所有する畑でトウモロコシ2本が食い荒らされているのを近所の住民が見つけ、鹿角署に通報した。近隣でクマの目撃が相次いでいることから、同署はクマが食べた可能性があるとみて周辺に警戒を呼び掛けた。

(クマの目撃情報:新潟)
新潟県警加茂署の発表では、18日午後6時ごろ、加茂市内でクマの目撃情報があった。下土倉地内の県道で体長約1メートルのクマ1頭が目撃された。民家に近い目撃情報のため、被害防止の注意を呼びかけている。

(動物園から6月に逃げたニホンザル70匹、ほぼ全て捕獲完了:千葉)
千葉県富津市が管理する高宕山自然動物園から、6月10日に逃げたと発表されたニホンザル約70匹がほぼ全て同園に戻ってきたことが19日、分かった。同市によると、飼育するおりの金網が何者かに切断され、中のサルが全て逃げ出したが、修復したおりにエサでおびき寄せて少しずつ捕獲を続け、先週には計約70匹になったという。同園は昨年9月の台風で、おりが倒壊して以降、休園中。当時、仮設のおりに入れたサル約70匹が最新のデータで、6月に逃げた正確な数は分かっていないが、同市商工観光課は「ほぼ捕獲は完了したと思う」と話した。市は警察に被害届を提出したが、犯人は捕まっていない。一方で、けが人などの報告もなかった。今後は防犯カメラの設置や、サルの正確な数の把握を兼ねた健康診断を行うことを検討している。

(住宅街に狩猟用わな、やめて:鹿児島)
使用が原則禁止されている狩猟用のわな「トラバサミ」にかかった野良猫が、鹿児島市吉野町の住宅街で保護された。左後脚の足首付近を挟まれた猫は大けがを負い、手術で根元から切断。今も動物病院に入院中だ。使用禁止のわなが住宅街で見つかったことに、保護した自営業瀬戸武志さん(61)は「子どもが被害に遭わないか」と心配する。6月中旬、自宅庭先の木の枝にトラバサミが引っ掛かり逆さづりになっていた猫を、瀬戸さんが見つけた。死んでいると思いペット葬祭場に電話した直後、「ニャー」と鳴いた声が聞こえ、近くの動物病院に運んだという。宙づりで暴れたせいか、傷口からは骨が露出し、膝関節も外れていたため根元から切断を余儀なくされた。トラバサミは中央部を踏むと、ばね仕掛けで半円状の刃が閉じて脚を挟む。狩猟用で使われるが、無差別に動物を捕らえ危険性が高く、人やペットがけがをしないように、2007年に改正された鳥獣保護法で特別な場合を除き使用が禁じられた。違反すると1年以下の懲役、または100万円以下の罰金が科せられる。瀬戸さんはトラバサミが見つかったことを警察や保健所に相談。警察からはトラバサミは型番が古く所有者不明と説明されたという。猫は瀬戸さんが引き取り、「ちゃちゃ丸」と名付けられた。治療費は約20万円。自身のブログで報告したところ、全国各地から支援が寄せられほぼ同額の寄付が集まった。県自然保護課はトラバサミを見つけても触らず、自治体や警察などに連絡するよう呼び掛ける。瀬戸さんは「命を大切にする気持ちがあれば使用禁止のわなは使えないはず。動物に危害を与えないで」と訴えた。

(アライグマ殺処分、現場の苦悩)
捕獲したアライグマをどう殺処分するか――。自治体がこんな課題に直面している。原則として駆除される「特定外来生物」だが、環境省が動物愛護の観点から「適切とは言えない」とする水死といった方法も各地で取られてきた。最近になって処分のやり方を見直した自治体には、動物愛護以外の理由もあった。群馬県南西部の藤岡市では2019年度、131頭のアライグマを捕獲した。特に夏場に多く、月40頭前後に上る。住宅の庭が荒らされたり、建物を傷つけられたりするといった被害が出ている。これまでは捕獲すると、捕獲用のケージごと用水路やため池などに沈めて水死させたり、食物や水を与えず衰弱死させたりしていた。7月下旬以降は、二酸化炭素を送り込んで窒息死させる方法に切り替える。農林課の担当者によると、水死させる方法は「数分で絶命し、動物の苦痛が比較的少ない」。衰弱死は「炎天下に置いておけば、半日程度で死ぬ」という。方法を変えるのは、「より苦しまないように、という観点から」だ。切り替えに先立ち、4月からは殺処分を猟友会に委託し、市民へのケージの貸し出しも取りやめた。隣の富岡市も、水死だった処分方法を19年度からガスによる窒息死に変え、処分自体も猟友会へ委託するようにした。農林課によると、職員の心理的負担を軽減するためだという。なぜ、アライグマが悩みの種なのか。農林水産省鳥獣対策室によると、アライグマによる農産物被害額は00年に3600万円だったが、11年には3億8300万円と10倍以上に増えた。以降は横ばいとなり、18年は3億7500万円だった。農水省の担当者は「繁殖力が高く、捕獲が追いついていない」と話す。アライグマの駆除には主に、外来生物法に基づく防除と、生活環境や農林水産業、生態系の被害防止のための鳥獣保護法に基づく捕獲がある。各自治体は自ら捕獲したり業者に委託したりしている。外来生物法に基づくアライグマの捕獲頭数は、環境省のまとめで06年の3800頭から16年には3万5千頭と9倍以上に増えた。鳥獣保護法に基づく有害駆除数は、06年の6200頭が16年には1万5千頭になった。

(竹林整備・有害鳥獣捕獲に係る地域おこし協力隊を募集:鳥取)
北栄町では、都市地域の意欲ある人材を積極的に受入れ、地域に住んでいる人が気付けていない魅力的な資源を新たな視点や感性で掘起し、そこに住む人々と協力して地域おこしに取組む地域おこし協力隊を募集します。

(目指せ!ハンター:石川)
石川県では、新規の狩猟者を確保するため、狩猟の魅力と役割、狩猟免許の種類と取得方法、狩猟のマナーなど、狩猟を始めるにあたって必要な情報を分かりやすくまとめたパンフレットとポスターを作成しました。あなたも狩猟をはじめてみませんか?

(観光客減少で奈良公園のシカが“野生化”:奈良)
新型コロナウイルスは、人間だけでなく、“シカ”のライフスタイルにも影響を与えている。国の天然記念物に指定されている「奈良公園のシカ」が、新型コロナウイルスの感染拡大で観光客が減少したことによって、餌を与えられる機会が減り、“野生”の状態に近づいていることが、北海道大学などの調査で分かった。調査を行ったのは、北海道大学・立澤史郎助教の研究グループと「奈良の鹿愛護会」。新型コロナウイルスによる観光客の減少で、「奈良のシカ」の行動にどのような変化が出ているかを調べるため、感染拡大前の1月と感染拡大後の6月を比較したのだ。前提となるのは、2019年7月時点の奈良公園周辺に生息するシカ、1388頭。1月と比べて6月は、昼、夜ともに大きく減少していた。これはなぜなのか? 理由として考えられるのは、人から餌を与えられる機会の減少。北海道大学の研究グループは、餌を与えられる機会が減ったことから、奈良公園の中心部に滞在する時間が減る一方、周辺の山などで自然の植物を探す「自然採食」の時間が増えたためとみている。野生のシカは、日の出前後に森林部から草原部に出て採食し、そして日没前後には逆に採食しな がら森林内に戻って夜を過ごす習性を持っている。奈良公園でも、かつては朝夕に大規模なシカ集団のこのような移動がみられていたが、近年はその規模が縮小し、夜間も草地等のオープンな場所(主に平坦部)に留まる個体が増えていたという。なお調査では、芝生に横たわるなどして“休息しているシカ”が増えていることも分かった。1月の調査では、昼に休息しているシカは19.3%だったのが、6月は59.1%に増加。夜は1月が37.9%(自然採食と合わせると49.5%)で、6月は55.2%(自然採食を合わせると90.1%)となった。この理由について、北海道大学のグループは「観光客(公園利用者)との接触が減ったため」とみている。また、休息するシカが増えたことについては、反すう(=いったん飲み込んだ食べ物を再び口に戻すこと)をしっかり行えるようになり、「栄養状態が改善されつつあると予想される」と前向きに捉えている。一方で、「よかれと思って食物を与えても、実際にはシカから野生動物として不可欠な休息や反すう、自然採食の時間を奪い、代わりにストレスを与えていたのだと言えます」といった指摘もしている。新型コロナウイルスの影響で、野生の状態に近づいている、奈良公園のシカ。野生の状態に近づいていることは、シカにとって、良いことと言えるのか?北海道大学の立澤史郎助教に話を聞いた。――「野生の状態」と「野生ではない状態」はどうやって線引きしている?これは単純に線引きできる問題ではありませんが、私はいわゆる「free-ranging(=自力で移動・採食・繁殖をしている状態)」であることを“野生”と呼んでいます。天然記念物指定の理由にも“野生”であることとあり、このことが重要だと考えます。――観光客が戻ったら、奈良公園のシカは再び「野生ではない状態」に戻る可能性が高い?今のままでは戻る可能性が高く、さらに一部のシカは市街地などにも進出しているので、人間とのコンフリクト(=交通事故、食害、危害など)が増加する恐れもあります。――野生の状態に近づくことは奈良公園のシカにとって良いこと?私は良いことであるし、天然記念物として必要なことだと思っています。また、動物集団として人に依存しすぎると、それこそ抵抗力が弱く、感染症などに弱い集団になりますし、奈良公園のシカはすでに高齢化・低増加率集団になっています。こうしたことから、疾病が入ってこないうちに、体力や回復のある“野生集団”に戻してあげた方が良いと思います。――奈良公園のシカを“野生集団”に戻す。このためにはどうすればよい?これは本質的な課題ですが、戻すべきかどうか、戻せるかどうかということも含めて、議論が必要だと思います。また、現状の把握もまだまだ不十分です。ですからあくまで私個人の意見ですが、この30年ほど、人への依存度が高まっている背景には、以下の2点があります。1.人間側の姿勢の変容(簡単に言えば人間側の”ペット化”)シカの人気が高まり(また観光客が増加し)、距離を置かず、ペット的に接する人が増えた。2.公園の”都市公園化”(自然環境の単純・単層化)都市公園としての整備・管理が進んだため、また、シカが高密度で維持されているため、自然公園的な環境が失われてきた。もちろん餌付けの強化や”間引き”などで栄養状態や個体群構造(=集団構造)を無理矢理、”野生化”する手もあります。ただ、それでは長続きしませんので、上記の2点について軌道修正することが不可欠だと思います。――軌道修正とは具体的になに?こういうことになります。・自力の自然採食ができるよう人間の干渉を弱める(給餌の方法や場所を制御する)・(食物であり、子育て場所でもある)自然植生を復元する。もちろん試行錯誤になりますし、“再野生化”の過程で公園外への分散が強まり、人とのコンフリクトが増加したり、シカの死亡率が高まる可能性もありますので、人間側に相応の”覚悟”が必要になります。しかし、考えてみれば、先人たちは、シカが闊歩する町並みやシカ害を防ぐシカ垣などのノウハウを駆使して、天然記念物としての、また、世界遺産の住人としての「奈良公園のシカ」をオンリーワンの存在に育て上げてきたと言えます。そう考えると問われているのはシカではなく、我々、人間側の覚悟や姿勢なのだと思います。新型コロナウイルスの影響で、野生の状態に近づいているという奈良公園のシカ。立澤助教によると、重要なのは、不要な干渉でシカたちの自然採食と休息、反すうの時間を奪わないようにすること。それが天然記念物としての価値を維持する鍵であり、次世代に引き継ぐ“シカ・エチケット”だということだった。

(異変・奈良の鹿減少?:奈良)
奈良のシカの頭数は、毎年7月に行われている(奈良の鹿愛護会調査)のだが、だいたいにおいて増え続けていた数が、今年はいきなり102頭も減った結果が出た。昨年は過去最高の1388頭だった。ところが、今年は1286頭。これほど大規模に数が減少したのは始めての記録ではないか。終戦時などを除けば。原因は、今のところはっきりしない。そこで、推理してみた。まず、コロナ禍で観光客が減ったので鹿せんべいをもらえる機会が減って、それならわざわざ公園に出て人間に媚びる必要ないや、と気づいた鹿たちが、森から出てこなくなったという推論が成り立つ。シカは、人に会いに公園に出てくるのではないのだ。むしろ溢れる人間に触られたり追われたりするストレスがなくなって喜んでいるかも。あるいはソーシャルディスタンスをとって、バラバラにいたら数えにくくなって見落としが増えた……という推論はどうだ。なお頭数調査を行うのは、寺社の境内や芝の公園部分で、春日山原始林内は調べていない。だから森の奥に潜んでいたらカウントできなかったと考えるのが自然だ。もしかしたら、鹿せんべいをもらえない公園に用はないと、旅に出たことだって考えられる。春日山を越えて大和高原まで行く。あるいは住宅地に入って街路樹や庭木を食べることを覚えて居つく。こうなると調査にカウントされないだろう。ただ、別の考え方もある。先月末までの1年間に死んだ鹿の数は308頭で、これは前年より129頭多い。死因別では、病気が102頭(前年比15頭増)、交通事故(前年比15頭増)の49頭頭。また老衰や死因不明などは144頭だが、これは前年比86頭増なのである。全体に不慮の死が増えたことになるし、老衰・死因不明が非常に多くあった点が気になるところだ。そこで気になるのは、前々から奈良のシカは栄養失調気味であったことだ。奈良公園というエリアに1000頭以上のシカがいるのは異常なのである。同じ広さの森なら、せいぜい300頭くらいしか住めないはず。4倍以上になって、餌が足りなくなっている。鹿せんべいも、シカの食欲を賄うのには足りない。だから植物繊維なら何でも、と森の樹木も食べられて劣化させる現象も起こしている。それでも足りずにごみ箱漁ったり、落葉食いまで始めている。もっとも植物が豊富な夏なのに落葉を食べなくてはならないというのは危機的かもしれない。いずれにしろ餌不足が続くと、奈良のシカの健康状態に問題が出る。すると病気や怪我で亡くなる可能性も高くなるのではないか。……これらは邪推だろうか?ただ減ったとはいえ、まだ1200頭をはるかに越す頭数がいるのだ。まだまだ多い。下手に心配して鹿せんべいを大量に供給しようとか、野菜などを撒いて餌やりをしようなどと思ってはいけない。あくまで奈良のシカは野生なのだから、このまま様子を見よう。さらに減るか。あるいは来年はちゃっかり元にもどっているか。いずれにしても自然の摂理だと見るべきだろう。

(イノシシから水田守れ:新潟)
柏崎市で14日、増加傾向にあるイノシシによる被害軽減のため、市内の稲作農家を対象に電気柵の設置などを学ぶ研修会があった。繁殖力が強いイノシシの個体数を減らすには7割以上の駆除が必要で、駆除に加えて柵による防護、やぶの草刈りなどの緩衝帯の整備を組み合わせた対策が効果的だという。講師は、鳥獣被害のコンサルティングをする企業「うぃるこ」(長岡市)の今村舟さん(30)。イノシシの生態と電気柵による被害防止対策を説明した。イノシシ被害は、農作物や人身への被害、車との衝突事故などがあり、市内では水田での泥浴びによる水稲被害が主だ。イノシシは、体に寄生するダニを除去したり、体温を調節したりするため、泥浴びをするヌタ場を好む。

(犬用にシカ肉ジャーキーいかが:福井)
農作物を荒らす有害鳥獣であるシカの肉を有効活用しようと、福井県敦賀市の女性猟師が犬用のジャーキーに加工して販売している。商品の評判は上々で、「ペットが喜ぶ姿を見て、ジビエ料理に関心を持つ人が増えればうれしい」と期待を寄せている。女性は同市の会社員、坪田愛子さん(43)。ジビエ料理店で働いていたことがあり、昔から興味のあった狩猟免許を昨年取得した。「猟は命をいただく行為だけど、動物の力強さに触れられるのが魅力」と毎週、山に入るほどのめり込んでいる。ジャーキー販売のきっかけは1月に参加したジビエ料理講習会。そこで、捕獲されたシカの肉のほとんどが処分されていることを知り、「高タンパク低カロリーの良い肉なのに、もったいないと感じた」と話す。シカ肉の活用策がないかと、最初は人が食べられる食品製造を模索したが、市外の加工場で処理する必要があり、鮮度維持の難しさやコスト面などから断念。最終的に犬用ジャーキーを思いついたという。猟期に捕獲したシカを仲間の猟師の小屋で解体し、焼いて殺菌した後、専用の機械で加工する。3月にオンラインショップ「愛工房」を開き、1袋25グラムを660円でネット販売を始めると、徐々に客が増えた。飼い主から「完食後も探していた」「見たことないほどよだれを垂らしていた」などの声が寄せられ、手応えを感じていると話す。近年、市内では年間約2千頭のシカが捕獲されているが、県猟友会敦賀支部によると9割以上は処分されているという。ゆくゆくは人が食べられる商品も開発したいという坪田さんは「高品質な処理をして、敦賀産シカはおいしいと言われるようにしたい。仲間猟師とともにジビエの魅力を訴えていきたい」と話している。

(外シェフ招きジビエが楽しめる食イベント:高知)
海外シェフのジビエ料理が楽しめる食イベント「ジビエの夕焼けビアガーデン 」が7月23日午後4~8時、香美市香北町吉野のジビエ専門店「Nook's Kitchen(ヌックスキッチン)」で開かれる。ヌックスキッチンの西村直子代表(50)のほか、アルゼンチンやデンマーク、イスラエルのシェフらが腕を振るう。シカやイノシシの肉を使って、ギョーザやソーセージ、炭火焼き、薫製などを販売する。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、19日午後5時ごろ、栗原市金成沢辺沼下の川沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、18日午前11時50分ごろ、栗原市鶯沢南郷向原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日午後3時45分ごろ、仙台市青葉区国見6丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日午前9時15分ごろ、仙台市太白区秋保町長袋舘山原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、15日午後2時50分ごろ、仙台市宮城野区岩切青麻沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午前8時30分ごろ、仙台市泉区福岡蒜但木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、15日午前9時ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午前10時30分ごろ、仙台市太白区茂庭川添東にクマが出没しました。

TOPへ

7/17
(ブナ、青森と秋田は「並」山形は「大凶作」)
東北森林管理局(秋田市)は15日、福島を除く東北5県のブナの開花状況と結実予測を発表した。山形が「大凶作」で岩手、宮城は「凶作」、青森、秋田は平年並みの「並作」だった。5県とも「大凶作」に見舞われた2019年に比べ、状況は上向いているとみられる。管内の計143地点を4、5月に目視で調べた。花が付いていない「非開花」は23カ所で、木全体に花が付く「全体開花」は34カ所。非開花は山形が最多で12カ所、全体開花は秋田が19カ所で最も多かった。数値が高いほど豊かな結実予測を示す「豊凶指数」は青森が3.2でトップ。秋田の2.8が続いた。最も低い山形は0.7にとどまった。ブナの実は冬眠前のツキノワグマの餌の一つ。凶作となった場合、クマが餌を求めて人里に出没する可能性が高くなる。

(野生イノシシが豚熱:神奈川)
神奈川県は14日、相模原市で衰弱した野生イノシシが見つかり、家畜伝染病「豚熱(CSF)」に感染していたことを確認したと発表した。同県内では5月11日に感染したイノシシが死んでいるのが発見されており、今回で2例目。前回の場所に近い山林にいた。見つかったのは体長88センチの雄で、遺伝子検査の結果、感染が判明した。県は農家に対し、衛生管理の徹底などを要請した。

(豚熱イノシシ拡大じわり)
豚熱に感染したイノシシの生息範囲が、じわり拡大している。岐阜などでは感染確認頭数のペースは大幅に減っているものの、東京や京都、新潟などでは今年に入って感染が発覚。昨年までの12県が、今年は17都府県147市町村に広がった。各都府県はイノシシへの経口ワクチンの散布、養豚農家らは防護柵の設置や消毒をして防疫対策を徹底する。2018年9月に岐阜で野生イノシシの感染が確認されてから、20年7月12日までの感染確認頭数の累計は2466頭に上る。このうち20年に入ってからの数は782頭を数える。全国的に見ると1カ月当たりの確認頭数は減少傾向にあるが、生息範囲が広がっている。20年に豚熱に感染したイノシシが新たに見つかったのは新潟、京都(4月)、神奈川(5月)茨城(6月)、東京(7月)の5都府県だ。上越市と妙高市で計5頭の陽性が確認された新潟県は「長野や富山といった隣県で感染イノシシが出ており、県内での初確認は時間の問題と考えていた。感染防止対策を徹底していく」(畜産課)と気を引き締める。長野では今年に感染イノシシが確認された市町村が増えており、全77市町村のうち32市町村に上る。県は「広範囲に広がっているため、1700以上の地点に計4回、経口ワクチンを散布した。特に感染の多い南部や中部では捕獲を強化し、重点的に対処していく」(家畜防疫対策室)と説明する。三重でも感染イノシシが見つかる範囲が広がっている。昨年までの県北地域に加えて今年、松阪市や津市などの中南西部でも確認された。県も、野生イノシシの捕獲と抗体検査の範囲を津市などに拡大。県CSF対策プロジェクトチームは「抗体検査を増やしていく」とする。昨年春から経口ワクチンを散布してきた岐阜や愛知では、感染イノシシの確認頭数が減少傾向にある。岐阜では、昨年7月ごろのピーク時は発見・捕獲したイノシシの7、8割が陽性だったが、今年7月1~9日に発見・捕獲したイノシシ全68頭が陰性だった。県は「経口ワクチンで抗体を持った個体が増え、集団免疫を獲得したことで、ウイルスの拡散を抑えられているためだろう」(野生いのしし対策室)とみるが、警戒は緩めない。感染イノシシの広がりに対し、農水省もワクチン接種推奨地域を24都府県に拡大した。豚での感染がなく、感染イノシシが見つかっていない和歌山なども対象に加えた。同省動物衛生課は「捕獲の強化や経口ワクチンの散布状況、市街地や高山帯の有無などさまざまな要因でイノシシの感染拡大の状況は変わるためだ」と説明する。養豚農家の受け止めは多様だ。冷静に構えるのは東京のブランド豚の生産者でつくる「TOKYO X生産組合」の澤井保人組合長。豚へのワクチン接種が進んでいるためだ。「都の支援で防護柵や消毒ゲートの設置なども進めてきた。いよいよ来たかという思い」と話し、防疫に一層、力を入れる考えを示した。養豚が盛んな茨城では、ワクチンを接種できる家畜保健衛生所の獣医師が慢性的に不足していることに心配の声が上がっている。県養豚協会の倉持信之会長は「生後50日を過ぎたらすぐに接種してほしいが、順番を待っている状態」と話し、接種前の感染を懸念する。牛久市にある常陽発酵農法牧場の櫻井宣育代表も「別の家畜伝染病が発生すれば、家畜保健衛生所はパンクしてしまう」と危機感を強める。

(養鶏場でクマ大暴れ、銃を携えて出動するはずの猟友会は”手ぶら”:北海道)
北海道内でクマの出没が相次いでいます。砂川市の養鶏場では小屋が荒らされる被害がありました。通常は銃を持って警戒にあたる猟友会ですが、銃なしでの対応を余儀なくされています。猟友会砂川支部:「ガラスを破って、ここの口かなんか切って血がついてる。肥料を取って行きました。これ歩いたな。これだな」。7月11日、砂川市で鳥のエサを保管していた小屋が、クマに荒らされました。猟友会砂川支部:「これはクマの足跡だが250~260キロはある。この熊はでかいですね」。クマの体長は2メートルを超えるとみられます。クマが出没したのは午後11時半ごろ。目撃した小屋の所有者はその時の音声をスマートフォンで撮影していました。クマを目撃したときの様子:「キャー、クマクマ…」。被害にあった吉野祥子さん:「怖いです。ふつうに外出られない」。砂川市では、2020年、クマの目撃情報が28件寄せられ2019年の7月末と比べ、すでに6件多くなっています。しかし、今回銃を携えて出動するはずの猟友会は、手ぶらでした。その理由は、猟友会の池上治男支部長が、2年前、クマを駆除した際、建物に向けて撃ったとして、銃の所持許可が取り消されたからです。市の依頼で出動し警察官も同行していた上での処分。池上さんは処分取り消しを求め、裁判を起こしています。猟友会砂川支部・池上治男支部長:「建物というのは屋根があって壁があったらもう建物人が住んでようがいまいが。この状況みてください、この状況でクマが出ても何もできないこの状況おかしいでしょ」。猟友会砂川支部は、2019年、発砲できる条件などについて道警や砂川市と協議しましたが、明確な説明がなかったことから、当面の間、発砲しないことを決めました。しかし、相次ぐクマの出没に不安を募らせています。猟友会砂川支部・池上治男支部長:「出てしまったらしょうがない。警察が出るか私たちが素手で立ち向かうしかない」。

(クマか、女性左肩かまれる:秋田)
16日午後4時40分ごろ、秋田県東成瀬村岩井川字馬場の住宅に隣接する畑で、住人の女性(90)がクマとみられる動物に背後から襲われ、左肩をかまれた。女性は横手市内の病院に搬送され、左肩に2週間のけがを負った。命に別条はない。

(県内初、カワウの生態調査:秋田)
野鳥のカワウが県内で生息域を広げています。カワウは食欲旺盛で川魚のアユが食い荒らされる被害が出ています。県は今年度本格的な調査に乗り出し、15日(水)初めての生息調査を行いました。県庁から2キロほどの場所を流れる秋田運河ではカワウのねぐらがたくさん集まっています。県内でまとまった数のカワウが確認されるようになったのは2008年ごろ。その後、米代川水系を中心にアユの食害が出るようになりました。カワウ1羽あたり1日に500から600グラムの川魚を捕って食べていると推定されています。県は今年度、米代川と雄物川、子吉川流域の8か所でカワウのねぐらの分布や個体数などの生息調査を行います。初日の15日は、米代川流域の北秋田市のため池を調査しました。調査は、8月と11月にも行う予定です。秋田県内水面漁業協同組合連合会の湊屋啓二会長は「米代川はカワウがたくさんいるからアユが釣れないだろうという風評被害を危惧している。早急な駆除対策が必要だ」と話しています。県は、調査結果を踏まえた上で来年度にかけて管理計画を策定し、再来年度からカワウの駆除など対策を進めることにしています。

(登山客に“豚の病気”感染拡大防止をチラシで呼びかけ)
農水省関東農政局は7月14日、これからの夏の行楽シーズン前に登山やキャンプをする人たちに向けて、豚熱(CFS)やアフリカ豚熱(ASF)の感染防止のための注意事項を記したチラシを作成した。登山客などが放置した残飯などを介してウイルスが野生イノシシや近隣の養豚場に広がることを防ぐもの。具体的な対策として、▽登山靴の泥汚れを落とす▽残飯ごみを放置しない▽動物飼育施設に立ち寄らない―――などを呼び掛けている。同農政局では、環境省や国土交通省、林野庁森林管理局、オートキャンプ協会など関係組織の協力を得て、関東農政局管内10都県のビジターセンター、道の駅、森林組合、キャンプ場での周知・掲示を行う。また、農政局の各都県拠点から県庁、農業団体にも周知する予定だ。チラシは日本語版に加え、英語版の配布も行う。関東農政局消費・安全部畜水産安全管理課では「ほかの農政局や関係機関にも情報を提供して感染防止を図っていきたい」と述べている。

(クマ、内陸線列車と衝突して死ぬ:秋田)
13日午前11時20分ごろ、仙北市西木町の秋田内陸線・羽後長戸呂―八津間で、角館発鷹巣行き急行列車がクマと衝突した。乗客乗員計4人にけがはなかった。

(飼料1.5トン、クマ食い荒らす?:秋田)
16日午前7時半ごろ、秋田県仙北市角館町西長野上野の養鶏場で、屋外にある飼料タンクが壊され、こぼれ落ちた飼料が食い荒らされているのを、勤務する同市の30代男性が発見した。周囲に足跡があったことから、仙北署はクマによる被害とみて近隣住民に注意を呼び掛けている。

(中心部でクマ、約1時間後に駆除:山形)
16日午前9時10分ごろ、小国町小国小坂町でクマ1頭を目撃したと、近くの70代男性が110番通報した。約1時間後、付近で同一個体とみられるクマが駆除された。小国署と町によると、クマは体長約1メートルの成獣。自宅にいた男性が空き地から近くの横川方面に向かうのを発見。出動した町鳥獣被害防止対策実施隊員が、目撃場所から西に約250メートルの河原で駆除した。現場は町の中心部。

(高校の敷地にクマ現る:山形)
12日の午後、庄内町の庄内総合高校の敷地内にクマが現れ、その後近くの住宅街に走り去りました。警察などが付近をパトロールし、警戒を呼び掛けています。12日の午後0時半頃、庄内町の庄内総合高校の教諭が部活動の指導中、体育館の窓越しに学校の敷地に入って来るクマを目撃したと警察に届け出ました。警察によりますと、クマは庄内総合高校の敷地を出た後、東側にある余目第三小学校を通り抜け、その北側にある廿六木地区の住宅街に走り去りましたが、その後の行方が分からなくなっているということです。目撃されたクマは体長約1メートルの成獣とみられていて、被害は出ていません。警察は付近をパトカーで巡回し、警戒を呼び掛けています。また庄内町では防災無線を使って住民に注意を促しています。この他、12日は鶴岡市の湯田川と水沢でもクマが目撃されています。

(県内クマ目撃相次ぐ:福島)
福島県内ではこのところクマの目撃情報が相次いでいて、警察などが注意を呼び掛けている。県内では、6月22日と7月2日に下郷町の中学校やその近くでクマが目撃されたほか、福島市の福島大学など比較的人が多いところで目撃が続いている。県警察本部によると、7月7日時点で180件以上のクマの目撃情報が寄せられていて、地域別では会津地方が全体の6割を占めている。6月・7月が年間を通してクマの目撃情報が多くなることから、警察は、目撃の多い地域や山などに出かける場合はクマ除けの対策を講じるよう注意を呼び掛けている。

(住宅街にイノシシの親子が出没:愛媛)
12日午前6時ごろ、愛媛県松山市祝谷5丁目の住宅地に3匹の子を連れたイノシシが現れ、住宅の敷地を掘り起こしたり、付近の私道をうろついたりする様子が目撃された。イノシシは住宅地裏手の山へ続く道伝いに逃げていった。

(中心部でイノシシ、目撃続く:島根)
12日未明~深夜、松江市の中心市街地でイノシシの目撃が相次いだ。9日にも目撃されており、市が注意を呼びかけている。市農林基盤整備課によると、12日午前1時ごろ、松江市北堀町の小泉八雲旧居付近の路上を1頭がうろついているのを、近くの住民が発見した。午後10~11時ごろ、殿町のカラコロ工房付近や約600メートル離れた母衣町の住宅でも目撃情報などが寄せられたという。市は「目撃したら刺激せず、そっと立ち去って警察か市に通報して欲しい」と呼びかけている。

(小学校近くでクマ目撃:鳥取)
クマが目撃されたのは、鳥取市国府町の宇倍野浄水場前の袋川。14日9時前、浄水場の職員が川に落ちて上がれなくなっているクマを見つけ、建物内に避難したのち警察に通報した。クマは体長1メートルほどのツキノワグマとみられ、猟友会のメンバーなどが再び付近を確認したがクマの姿はなく、目撃後、川に流されたか、脱出して山などに逃げたかはわからないという。クマの目撃現場の近くには国府東小学校があり、市の職員や猟友会が付近のパトロールを行うほか、周辺施設や保育園、市民などに注意を呼び掛けている。鳥取市内ではクマの目撃が相次いでいて、寄せられた情報は5月3日以降、29件目。

(増水した川にシカ3匹:広島)
広島市を流れる太田川で14日午前7時ごろ、シカ3匹が増水した川を流されながら泳いでいるのを中国新聞の読者が発見し、動画を撮影した。東区戸坂千足と安佐南区東原を結ぶ安芸大橋近くの河川敷から川に入った後、いったん道路に上がり、再び川に入って太田川放水路を南下したという。

(学童保育所近くにクマ1頭:福島)
二本松市渋川地区で14日午後、クマの目撃情報が相次いだ。二本松署や市などによると、午後5時40分ごろには同市渋川字上払川の学童保育所「あだちこども館」付近で1頭が目撃され、市はメールや防災無線で住民に注意を促した。15日朝の登校時間に合わせて付近のパトロールも行う。こども館付近で目撃されたクマは体長約1メートルで、同館に通う児童が道向かいの安達野球場トイレ付近にいる1頭を施設内から目撃し、同館職員が市安達支所に通報した。また、同館に近い同市渋川字田子屋の県道でも同日午後1時50分ごろ、車で通行中の男性から1頭を目撃したとして市を通じて二本松署に通報があった。渋川地区では13日午後にも、体長約1メートルの1頭が目撃されている。

(クマ出没、児童は集団下校:青森)
15日午前9時40分ごろ、青森県野辺地町中心部の路上にクマ1頭がいるのを住民が目撃し、町に通報した。目撃場所は町役場から南へ約300メートルの同町野辺地地区とその周辺で、住宅や商店などが密集している。被害は確認されていない。

(住宅街にシカが現れる:北海道)
札幌市西区の住宅街にシカが現れています。15日午後2時半ごろ、シカの目撃情報が寄せられ、現在は、警察などが警戒にあたっています。

(クマ目撃情報、7月8件:北海道)
札幌市南区中ノ沢地区で7月に入ってから、クマの出没情報が相次いでいる。14日までに8件に達し、このうち11~13日の5件は体長約1メートルの子グマで、同一個体とみられる。畑の作物の被害などはなく、市は「人慣れした個体ではない」としているが、現場に看板を設置するなどして注意を呼び掛けている。「自宅近くの畑でエンドウ豆を収穫していたら、3メートルくらい前をクマがすーっと横切り、ぞっとした」。中ノ沢の無職久保田孝一さん(85)は11日午後2時すぎ、体長約1メートルのクマを畑で目撃し、付近をパトロールしていた警察官に通報したという。久保田さんは14日午前、クマが身を隠す場所をなくすため、自宅や畑の周囲の草を刈った。

(クマ目撃相次ぎ警戒:福島)
二本松市の北部では、13日から小学校の近くなどでクマの目撃が相次ぎ、学校の関係者が児童の登下校を見守るなど警戒を強めています。警察によりますと、15日午前6時すぎ、二本松市渋川の県道114号線の道路脇に、体長およそ1メートルのクマがいるのを車で通りがかった人が目撃しました。クマは近くの山林に入っていったということで、けがをした人などはいませんでした。警察と市によりますと、現場周辺では、13日からクマの目撃が相次ぎ、14日は午後2時前には県道147号線上で通りがかった男性が、午後5時半ごろには、学童保育を行う「あだちこども館」の近くで4人の児童がいずれも1頭のクマを目撃しました。同じクマかはわかりませんが、体長はおよそ1メートルだったということです。近くには渋川小学校もあり、13日から児童の登下校の際、保護者が車で送迎したり、教職員が集団下校に付き添ったりして見守りました。鈴木規男校長は、「子どもたちには自分の命は自分で守るよう日ごろから声をかけているが、1人で行動しないことや危ないと思われるところには行かないこともあわせて伝えたい」と話していました。14日午後1時半すぎにクマが目撃された現場近くに住む女性は「おそろしいです。私は見かけたことはないが毎日散歩をしますし、小学生も近くを通るから心配です」と話していました。15日午前に目撃された現場近くで働いている女性は、「ふだん職場の玄関は換気のため開けたままにしているが、きょうは閉めました。出勤中に防災無線でクマの情報を聞き、こんなに近くにクマが出るなんて、と思いました」と話していました。同じく15日午前に目撃された現場近くに住む男性は、「直接見たわけではないが、いざ自分の住んでいる地域にクマが出ると緊張が走ります」と話していました。警察によりますと、ことしに入って15日午後3時までの県内でのクマの目撃件数は216件で、1人がけがをしています。月別にみますと1月から4月の4か月であわせて18件でしたが、5月が60件と増え始め、6月は82件7月は15日までに56件の目撃情報が寄せられています。例年6月と7月にクマの目撃が多くなるということで、警察は、山に入るときは複数で行動するなど注意を呼びかけています。

(親子グマ国道沿いに:秋田)
国道沿いで撮影されたのは親子のクマでした。映像には、子を守ろうとしたのか威嚇する親グマの姿が映っていました。9日午後に秋田県鹿角市大湯の国道103号を車で走っていた視聴者が撮影しました。映像には親グマのほかに子グマが2頭いることがわかります。子グマは楽しそうに遊んでいる一方で車に気付いた親グマは突然立ち上がり威嚇するポーズを見せました。撮影した視聴者は、青森から仕事で度々鹿角市を訪れていて、「この辺りでクマをよく見かけるが、撮影したのは初めて」と話しています。クマの生態を調査している日本ツキノワグマ研究所の米田一彦さんは「ある程度子グマが成長してくる7月くらいになると人に襲い掛かるケースが増えてくる」と話しています。撮影された場所は十和田湖につながる国道で観光道路としても使われていて、通過する際には注意が必要です。

(クマ目撃:秋田)
16日午後5時50分ごろ、秋田県仙北市角館町西長野の水田で、ツキノワグマ1頭を目撃した。クマは稲の間に身を隠すようにしながら、周囲を警戒するようにきょろきょろと頭を動かしていた。人の存在に気付くと、少しだけ口を開けた後、ゆっくりと後方の森の中に立ち去った。

(クマの目撃情報相次ぐ:青森)
むつ市でクマの目撃情報が相次ぎ市や警察が注意を呼びかけています。「仲間が走っているから呼んで危ないからこっち来いとクマがそっちから来て(林に)入って行った」。クマが目撃されたのはむつ市山田町のむつ運動公園です。16日午後0時半すぎ野球の練習にきた人がクマを目撃し市役所に連絡しました。クマは広場の北側に逃げ市が注意を促す看板を立てました。その前の午前8時半すぎ市内中心部の第二田名部小学校から北側100メートル付近でもクマが目撃されました。目撃情報を受けて第二田名部小学校では授業を短縮し415人の全校児童を保護者に引渡しました。市や警察は市内をパトロールするとともにクマに注意するよう呼びかけています。

(車がシカと衝突:北海道)
13日夜、札幌市東区で乗用車がシカとぶつかる事故がありました。けがをした人はいませんでしたが、警察では近くでシカの目撃が相次いでいるとして注意を呼びかけています。13日午後7時半ごろ、札幌市東区丘珠町の住宅街に近い路上で、走行中の乗用車が道路脇から飛び出してきたシカとぶつかりました。警察によりますと、乗用車を運転していた30代の女性にけがはありませんでしたが、車が損傷しました。一方のシカは、なにごともなかったように、道路を横切ってその場を立ち去ったということです。警察によりますと、先月から事故があった周辺の地域でシカの目撃情報が相次いでいるということです。このため警察では、この地域の住民や走行する運転手に対し事故などにあわないよう注意を呼びかけています。

(イノシシの目撃情報:佐賀)
佐賀南署によると、佐賀市久保田町のJR久保田駅付近で同日午前1時ごろ、イノシシの目撃情報があったとして、メールで注意を喚起した。署によると、イノシシの体長は約1メートルで、駅から南方に走り去ったという。署は「イノシシを目撃された際は近づいたりせず、佐賀署か佐賀市役所への通報を」と呼びかけている。

(見頃直前にイノシシ被害:三重)
名張市青蓮寺の地蔵院青蓮寺境内で例年7月に見頃を迎えるハス。今年も開花が進んでいたが、13日朝までに一部がイノシシに食い荒らされる被害を受けた。2005年に慶明寺(伊賀市野間)からハスの根を譲り受けたのをきっかけに、耕野一仁住職(71)が栽培を始めた。今年は6月に株分けした根を約100鉢に植え、育ててきた。今月に入り徐々に花開き、12日までは順調だったが、この日、約30鉢が倒されているのを家族が発見した。耕野住職は「足跡から、イノシシに間違いない。毎年楽しみにしていた人に残念なお知らせとなったが、自然界のことなので仕方ない。残った鉢だけでも奇麗に咲いてくれたら」と話した。

(人に慣れるクマ:北海道)
世界自然遺産・知床には、ヒグマが350頭以上生息しているといわれています。知床では今、人を恐れないクマ、“人慣れクマ”が増加しています。それに伴い、「駆除せざるを得ない」ヒグマも増えてきています。世界自然遺産登録から15年がたち年間100万人以上もの観光客が知床を訪れるなか、観光客との“接触”などで事故の危険性が高まっているからです。知床でヒグマの保護や管理を行う知床財団と北海道大学は、生育実態を明らかにするため、平成18年から本格的にヒグマのDNA調査を知床で行っています。だ液やふん、それに体毛などを集め、のべ1000頭もの個体の識別を行ってきました。その結果、驚くべき事実が浮かび上がってきました。“人慣れクマ”の「マユコ」。たびたび人前に現れ、危害を加えるおそれが高いとしておととし、駆除されました。その「マユコ」の親子関係をDNA調査で調べたところ、4代にわたって人慣れが受け継がれていることがわかりました。「マユコ」の“祖母”も平成8年ごろから人前に現れ、駆除されました。そして、「マユコ」の“母”も“人慣れクマ”でした。さらに「マユコ」の子どもも、人前に出てきた姿を目撃されています。クマの人慣れは、なぜ引き継がれるのかー。ヒグマは親子で2年ほど一緒に暮らします。母グマと繰り返し人前に出ることで警戒心が薄れ、人を恐れなくなってしまいます。母グマの行動様式を子グマが学び、人慣れが代々引き継がれていったと考えられています。13年間にわたって知床のヒグマ対策を行ってきた知床財団の石名坂豪さんは、「過度に人に慣れた一部のクマが国立公園の外に出てしまい、人間側がクマにいて欲しくない市街地などで今までと同じ行動を繰り返してしまうことで、クマの駆除につながっているということが多々起きている」と指摘します。ことし5月、知床では1歳の子グマが人の捨てたゴミ袋をくわえた姿が目撃されました。そのきょうだいは、ペットボトルの中身を飲もうとふたを開けていました。人の食べ物は、ヒグマにとって一度覚えると忘れられない“禁断の味”です。知床では、クマを目当てに訪れる観光客が少なくなく、今、人とクマとの距離が大胆に近づいてきています。「人側もクマ側も、互いの距離感が完全に壊れてしまっている」。“人慣れクマ”が増える背景として、人間がクマを引き寄せている現状を石名坂さんは憂いています。世界自然遺産・知床で世代をつなぐヒグマたち。人慣れの結果駆除されるクマが代々続く“負の連鎖”を断ち切るため、私たちはヒグマとの関係のあり方を改めて考えなければいけません。

(クマ目撃情報を手軽に共有:秋田)
クマなど野生動物の目撃情報をインターネット上の地図に示す秋田県の「野生動物情報マップ」が本年度改良され、目撃情報を手軽に投稿できるようになった。目撃しても関係機関に通報しない人の情報提供を促し、マップをより実態に近づけて警戒エリアを一目で分かるようにするのが狙い。県の公式サイト内にある「目撃情報投稿用ページ」から、パソコンやスマートフォンを使って投稿できる。「目撃」「捕獲」「被害」の種別から一つ選び、地図上で場所を指定。目撃などの日時や野生動物の種類、大きさなどを選んで送信する。写真も投稿できる。4月から運用を始め、これまでに写真付きを含む約60件の投稿が寄せられた。県自然保護課は「積極的に投稿してもらえれば、頻繁に出没する場所が分かる。目撃情報を生かし、付近住民に獣害への注意を呼び掛けたい」としている。

(クマ目撃情報、HPで発信:山口)
県は先月下旬に周南市内でツキノワグマによる人身被害が発生したことを受け、県内のクマ目撃情報をホームページ(HP)で発信する取り組みを始めた。遭遇した際の対処法も紹介し、地域別の状況を把握した上で被害の未然防止につなげる。主に県民から寄せられた目撃情報を掲載する。市町ごとの月別目撃件数や、出没した日時や地区、状況といった詳細のほか、過去5年分の情報も確認できる。クマの生態や「持ち物を置いて気をそらす」など遭遇した際の対処法もイラスト付きで解説。山でクマを呼び寄せないための対策として、鈴、ラジオなど音の出る物の携帯や生ごみの持ち帰りなどを呼び掛け、目撃した場合の連絡先も記している。県自然保護課によると、今年に入って4月から6月末までの目撃件数は81件で前年同時期と比べ26件減ったものの、過去5年で見ると2番目に多い。6月24日夕に周南市和田地区でジョギングをしていた40代男性が路上でクマに襲われ、胸や背中などを負傷する人身被害が発生した。県は同地区にクマ出没警報を出した。被害防止に役立ててもらうため、これまでHPで掲載していなかった目撃情報の公表を決めた。情報は県自然保護課HPで毎週金曜夕方に更新する。同課は「居住地や出掛ける先の情報を確認し、自らできる備えをしてほしい」と呼び掛ける。

(クマ対策にスマホ活用:福島)
県会津地方振興局管内の13市町村で8月以降、野生動物情報共有システムを活用したクマ対策が始まる。東京電力福島第1原発事故で避難指示が出た県内12市町村のイノシシ対策で実用化されているが、会津ではクマによる人的被害防止に活用する。同振興局と管内13市町村が連携して課題を解決する「会津地域課題解決連携推進会議」の幹事会が14日、会津美里町で開かれ、概要を示した。同システムは、スマートフォンを通じてクマの出没場所を瞬時に情報共有できるのが特長。同振興局や市町村担当者が作成した昨年の出没地図と照らし合わせることもできる。当面は各市町村や隣接市町村、県会津農林事務所、教育委員会関係者の情報共有に役立てる。将来的にはさらに精度を高め、捕獲隊などの関係者や地域住民にも公開する予定。地域ぐるみのクマ対策の機運醸成にもつなげる。講演した溝口俊夫県野生動物調査専門官は「クマの出没パターンは年ごとに違う。リアルタイムの情報が被害発生メカニズムの解析に役立つ」と効果に期待した。

(ヒグマ生息数、DNAで追う:北海道)
知床半島に生息するヒグマの頭数を把握しようと、知床財団と北大、道立総合研究機構は共同で、DNAを活用した高精度な推定に取り組んでいる。DNA解析に用いるため「ヘアトラップ」という仕掛けで体毛を採取する作業に、約6時間にわたって同行取材した。6月26日、羅臼町南部の山中。未舗装の林道を車で40分走り、さらに30分、人の背丈ほどあるササをかき分けて歩き、蚊やブヨが飛び交う森を進む。視界が開けると、目の前には高さ2メートルまで有刺鉄線がらせん状に巻かれた立ち木がそびえていた。ヘアトラップだ。

(新型コロナとクマの影響で臨時閉園の滝野すずらん丘陵公園が営業再開:北海道)
新型コロナウイルスの影響とクマの目撃によって臨時閉園が続いていた札幌の滝野すずらん丘陵公園が営業を再開しました。札幌市南区の滝野すずらん丘陵公園です。4か月ぶりの開園となり営業再開を心待ちにしていた人たちが訪れていました。感染症対策として密を避ける注意喚起や一部施設の利用を制限しています。ことし5月から公園内でクマの目撃が相次いでいましたが、電気柵などの対策や2週間以上痕跡などが確認されなかったことをうけ再開が決まりました。公園を管理する開発局は毎日見回りをするなど警戒を続けることにしています。

(第2回狩猟「はじめて」セミナー:福島)
福島県では、狩猟および鳥獣被害の対策に関心のある方を主な対象として、狩猟についての理解と魅力について知っていただくためのセミナーを開催します。(参加費無料)全く知識の無い方も受講いただける内容となりますので、この機会を是非ともご活用ください。

(女性3人「農作物守る」モンキーバスターズ結成:福井)
サルによる農作物被害を減らすため美山のお母ちゃんが立ち上がった。JA福井県美山支店管内の女性三人が、威嚇用の電動エアガンを手に「モンキーバスターズ」を五月に結成した。「連携しながら追い払って効果も出ている」と意気込む。三人は、いずれも福井市計石町の石村昌子さん(74)=リーダー、木下たつ子さん(68)、伊井美由紀さん(67)。地区の畑では、これまでジャガイモやタマネギ、大豆、ナスビなどさまざまな作物が被害に遭っている。資材の支柱が倒される被害も出ている。三人は「サルは畑にネットをしていても、まくり上げて入る。収穫時期になると食い荒らされる。本当に賢い」と何度も煮え湯を飲まされてきた。三人は同JA美山支店の営農指導員からサル撃退の指導を受けてモンキーバスターズを結成。サル出没の情報があれば連絡を取り合ってエアガンを携えて駆けつけ、「コラー」「どっか行け」といった怒声とともに威嚇発砲して追い払う。六月中旬にはサルが連日出没していたが「六月下旬からは出なくなった」(石村さん)。一定の効果が出たとみているが、間もなくトマトやスイカが収穫期を迎えることもあり警戒を強めている。石村さんは「今年はとくに多い。複数人でまとまって追い払うと効果があるので、今後も続けていきたい」と、被害減少の日へと「照準」を定めている。

(豚熱イノシシ用焼却施設:富山)
富山地区広域圏事務組合は、立山町小又に豚熱(CSF)や農作物被害の対策として捕獲したイノシシの焼却施設を建設する。これまで埋設に当たってきた捕獲隊員らの負担軽減につなげるのが目的で、1日最大500キロ焼却できる炉を備える。2022年4月の稼働を目指す。組合が13日、同町末三賀の同広域圏クリーンセンターで臨時議会を開き、土地購入費や造成工事費として8200万円を計上した補正予算案を可決した。総事業費は未定。クリーンセンターには住民との取り決めがあり、大きな動物を焼却できない。このため捕獲したイノシシなどは山間部に埋めてきたが、頭数が急増し、処分地をどう確保するかも課題になっていた。小又橋そばの私有地を買い取って建設し、焼却炉2炉と動物の保管庫などを備える。解体による豚熱の感染リスクを避けるため、焼却炉は成獣1体を丸ごと処分できるようにした。イノシシによる19年度の県内の農作物被害額は8330万円で、過去最多。地区広域圏の捕獲数は1083頭で、5年前の約2倍に急増した。

(タカでムクドリ撃退:静岡)
市中心部の樹木に集まり、鳴き声による騒音やフン害をもたらすムクドリを追い払おうと、静岡市で8日、タカを使った対策が行われた。タカの活用は今回で3年目。今後もムクドリの飛来を注視しつつ、秋にかけて2~3週間に1度程度の追い払いを実施する予定という。日が落ちたばかりの午後7時ごろ。街路樹を寝床に続々と集まるムクドリを確認し、鷹匠の田中実さん(44)がオスのハリスホークを放つと、葉や枝に潜んでいたムクドリの群れがバサバサと音を立てて一斉に飛び出した。

(イノシシから水田守れ、電気柵設置や生態学ぶ:新潟)
柏崎市で14日、増加傾向にあるイノシシによる被害軽減のため、市内の稲作農家を対象に電気柵の設置などを学ぶ研修会があった。繁殖力が強いイノシシの個体数を減らすには7割以上の駆除が必要で、駆除に加えて柵による防護、やぶの草刈りなどの緩衝帯の整備を組み合わせた対策が効果的だという。講師は、鳥獣被害のコンサルティングをする企業「うぃるこ」(長岡市)の今村舟さん(30)。イノシシの生態と電気柵による被害防止対策を説明した。イノシシ被害は、農作物や人身への被害、車との衝突事故などがあり、市内では水田での泥浴びによる水稲被害が主だ。イノシシは、体に寄生するダニを除去したり、体温を調節したりするため、泥浴びをするヌタ場を好む。

(高校でヒグマ問題を考える授業:北海道)
去年、札幌市でヒグマの出没が相次いだことを受けて、市内の高校でクマの生態や駆除の問題などを考える授業が始まりました。クマについての授業が行われたのは札幌市厚別区の「札幌啓成高校」です。去年8月、札幌市南区の住宅地でクマの出没が相次いだことを受けて、人とクマの共生について考えてもらおうとこの授業が導入されたということで、初回の16日は受講を希望した2年生20人余りが出席しました。授業で生徒たちは本物の頭蓋骨や広げると1メートル以上もある毛皮などを実際に見てクマの生態を学びました。このあと植物図鑑を持って学校の外に出て、クマが好むクルミやどんぐりがなる木を熱心に調べていました。授業を受けた女子生徒は「どうしてクマは駆除されてしまうのか、肯定的な意見も聞いたうえでどうすべきか自分なりに考えたいです」と話していました。授業を担当した植木玲一教諭は「この授業を通して科学的な知見に基づいた野生動物との距離感や対応方法について考えてほしい」と話していました。高校では今後もこうした授業を重ね、来年2月にはクマをめぐる問題の具体的な解決策を提案する発表会を行いたいとしています。

(ヒグマ出没場所一目で:北海道)
富良野市農林課は、ヒグマ出没場所を記した地図を製作している。ヒグマの目撃情報は、最近5年間では東京大学演習林樹木園周辺や上御料周辺、西麓郷周辺で毎年3回以上寄せられており、同課が記録を取り始めた2005年前後に比べ、年間目撃件数は2倍の60件ほどに増加している。市農林課は「ヒグマ出没場所や時期を知り、通行するときは注意してほしい」と話す。市農林課は、地図を同課窓口で掲示しており、森に近い畑や道路、川沿いなどに目撃情報が集中。西達布周辺や島ノ下周辺でも毎年、情報が寄せられている。道猟友会富良野支部富良野部会の佐藤修二部会長によると「ヒグマは親から子にエサ場を伝え、毎年同じ時期、同じ場所に出没する傾向がある」という。

(「くまもとジビエPR・販売促進業務委託」企画コンペの募集:熊本)
この事業は、鳥獣害対策として捕獲されたイノシシやシカの肉(ジビエ)の利活用推進を切り口に、県内レストランや物産館等を対象にした「くまもとジビエ料理フェア」の実施及び商談会といった販路拡大の取組等を行い、「くまもとジビエ」について、消費者への情報発信と販売促進を図り、農山漁村の活性化につなげていくことを目的に実施します。

(イノシシ防止用の電気柵機材盗まれる:新潟)
上越市安塚区坊金地区で、イノシシの侵入を防止する電気柵機材が盗まれていることが12日にわかった。盗まれたのは電気柵に電気を流すための主電源装置であるパワーボックス1台と、電源装置用のスタンド1台。きのう12日、坊金地区に設置していた電気柵機材の一部がないことを農地の所有者が発見し、警察に被害を報告した。市では13区の防災行政無線及び、上越市有線放送を活用して市内全域に注意を呼びかけている。

(シカ革でストラップ作り:長崎)
江戸時代のドイツ人医師、シーボルトが帰国する際にヨーロッパに持ち帰ったとされる、五島に生息する野生のニホンジカの革を使ってストラップ作りを楽しむ催しが12日、五島市で開かれました。江戸時代、長崎を拠点に西洋医学を伝えたドイツ人医師のシーボルトは、帰国の際、標本として五島に生息しているニホンジカの革を持ち帰ったといわれています。シーボルトゆかりの五島のニホンジカのなめし皮を使ったストラップ作りは、地元の地域おこし協力隊の野澤努さんがシカ革の活用法の一つとして考えました。12日、五島市で行われたストラップ作りには、家族連れなど30人余りが参加しました。野澤さんらの指導のもと、革に穴を開けたあと、電気ペンで表面をこがしながら自分の名前を書き込んだり五島つばきなどさまざまな絵を描いたりして、40分ほどで完成させていきました。五島市地域おこし協力隊の野澤努さんは「今後、さらにたくさんの人に参加してもらい、技術を上げていろんな物を作っていきたい。その中の一つとしてお年寄りにも参加してもらい、赤ちゃんが最初にはく靴などを作っていきたい」と話していました。

(シカ革製品で匠の技を:東京)
来年に延期された東京五輪で、日本に生息するシカを利用した革製品を来日する外国人観光客らにアピールしようと、「日本鹿皮革(しかひかく)開発協議会」の丹治藤治会長(90)=目黒区=が、匠(たくみ)の技を伝える記念品を一緒に制作する仲間を募集している。東京新聞したまち支局を訪れた丹治さんは「皮革製品が伝統産業の浅草エリアの人たちにもぜひ加わってほしい」と呼び掛けた。獣医師の丹治さんは、畜産技術指導や、商品開発研究などを業務とする株式会社「カルタン」(目黒区)の社長。シカに関する数々の著書がある。日本でシカの生息数が増え、害獣として駆除されている現状を憂慮し、保護と、奪った命を無駄にしない資源利用のバランスを大切に、シカと人間が共生できる世界の実現を提唱している。記念品づくりでは、丹治さんが手掛け、商標登録されたニホンシカの皮を特殊な方法でなめした鹿革「カルタン印伝」を素材として無償で提供。参加者のアイデアで、日本文化を世界にアピールする製品を制作してもらう。「『令和』の元号の出典となった万葉集には、シカを詠んだ和歌が数多く登場する。日本人にとってシカは、昔からつながりがあった動物だった」と丹治さん。先日、野生のシカが荒川河川敷に現れ、足立区で保護されたばかり。「地球温暖化など、環境の変化の影響だと思う。目先の対策ではなく、長期的な視点で、人類と自然が調和するようにしなければ」と訴える。

(イノシシを撃退する害獣対策ロボットを開発:石川)
丹精込めて育てたにもかかわらず、収穫直前に農作物を野生動物に食べられてしまっては、誰しもやりきれない気分になるでしょう。野生動物が出没する地域では電気柵や箱わなを利用した害獣対策が進められていますが、一定の効果はあっても、管理の手間などの課題がありました。そこで金沢工業大学工学部教授の土居隆宏(どい・たかひろ)さんらの研究グループは、農作物に被害を与える害獣の代表格と言えるイノシシが圃場(ほじょう)に接近するのを検出して、撃退する害獣対策ロボットの開発を進めています。野生動物による農産物への食害は、近年、減少傾向にあるものの、それでも一年の被害額は158億円(2018年度)に上ります。そのため農家は田畑を電気柵で囲ったり、箱わなを仕掛けたりするなどの害獣対策を講じています。それぞれ一定の効果があるとはいえ、冬季に雪が積もる地域では、一年中、電気柵を設置しっぱなしにはできず、作期前後の設置と取り外しの手間がかかっていました。箱わなの場合、捕獲できれば防除効果はあるものの、警戒心の強い野生動物を捕獲することは決して簡単ではなく、十分に防除できないことも少なくはありません。もっと手軽に、かつ、確実に害獣を防除する技術はないものか──。こうした要望を受けて、金沢工業大学工学部教授の土居隆宏さんらの研究グループは、圃場に近づく野生動物を撃退するロボットの開発を進めています。ただし、土居さんの専門はロボット工学であり、過去、農業と関わりはありませんでした。そんな土居さんがどのような経緯で害獣対策ロボットの研究に取り組むようになったのでしょうか。こう質問すると、土居さんが害獣対策ロボットの開発に取り組むことになった経緯について説明してくれました。「金沢工大の白山麓(はくさんろく)キャンパスはサルが出没するような山間にあります。2017年の春頃に同キャンパスの職員からサルを追い払う技術を開発できないかと相談され、これを機に害獣対策の研究に取り組むことになりました」。当初はサルを追い払うことを目的に研究が進められていましたが、2019年3月に新たな相談が舞い込みました。耕作放棄地や竹林の利活用を進めるNPO法人「みんなの畑の会」(石川県金沢市)から相談を受け、本格的に農作物に被害をもたらす害獣の対策に取り組むことになったのです。「みんなの畑の会の皆さんは、野生動物の生態に詳しい石川県立大学環境科学科の大井徹(おおい・とおる)先生(教授)と連携されていました。最初に訪ねてこられた時、大井先生は同行されなかったのですが、その時点で圃場と野生動物が暮らす森林の境界に架線を張り、その上にロボットを走らせて害獣を撃退するという大井先生のアイデアを紹介されました。できるかもしれないと感じて、共同研究に取り組むことになりました」(土居さん)石川県では農作物への被害の大半はイノシシによるものであったことから、イノシシの撃退を目指して、架線を移動するロボットの開発が進められました。土居さんらは綱渡りをスポーツにしたスラックラインで用いられるベルトを採用。簡単に樹木間に張れるのに加えて、人が乗れるほど丈夫であることもロボットを走らせる上で重要でした。しかし、中山間地域で利用するとなると傾斜地にベルトを張ることも考えられます。いくらスラックライン用のベルトが丈夫だとはいえ、大掛かりな装置になっては設置が難しくなるため、可能な限り大きさを抑えて、幅110ミリ、高さ260ミリ、奥行き150ミリ、重さ1.35キロのロボットを試作。搭載したカメラでイノシシの接近を捉えたら、音と光を発しながらベルトを伝って追いかけて撃退します。研究室内にベルトを張って走行実験を行ったところ、無事に走行できるだけでなく、野生動物に見立てたぬいぐるみを検出することができました。走行実験では個々の要素技術が十分に機能するかどうかを確かめただけであったため、今後は実際の圃場で試して、イノシシの接近を検知したら、ロボットが移動して撃退できるかどうかを確かめる予定です。ただし、室内でぬいぐるみを検出するのと異なり、圃場では立ち並ぶ樹木の間からイノシシが出現するはずで、雑然とした背景の中でイノシシを捉えることができるのでしょうか。この質問に対して、土居さんがこう答えてくれました。「画像認識技術が機能すれば、動かない樹木の間から出現したイノシシを検出できると期待しています。実際の圃場で試してみて、うまくイノシシを検出できなければ、人工知能を取り入れてイノシシ独特の動きを学習させて、検出精度を高めていくことも考えています」石川県では被害の大半がイノシシによるものであるため、土居さんらはイノシシを防除対象としてロボットの開発を進めていますが、画像認識技術のアレンジ次第で、シカ、サル、アライグマなどの他の野生動物の防除にも応用できるでしょう。すでに金沢市内の民間企業が実用化の担い手として名乗りを上げており、今後の実証研究で電気柵と比較して、防除効果、導入コスト、管理の手間などで上回っていることを確認して実用化につなげていくと言います。早ければ2、3年後には、このロボットで手軽に害獣対策ができるようになるかもしれません。

(溝ぶたでイノシシ防げ:富山)
南砺市城端地域の中山間地に位置する蓑谷集落は、イノシシによる農作物の被害を防ぐため、網目状になっている樹脂製のグレーチング(溝ぶた)を田んぼの近くに設置した。農村維持の担い手が不足していることを踏まえ、電気柵より省力化が可能な手法で害獣の侵入を防ぐ。集落ではイノシシ被害を防ぐため、田んぼ沿いに約8キロにわたって電気柵が張り巡らされている。車が通るため、朝晩に取り外しが必要になる部分があるほか、柵周辺の草刈りも定期的に行ってきた。今回導入したグレーチングは10センチ程度の網目状の穴が空いており、溝に足のひづめがはまるのを嫌がるイノシシの侵入を防ぐ効果が期待できる。グレーチングは鋳物製のものが多いが、樹脂製のため軽量で設置や清掃も容易にできるという。導入費は約120万円で、中山間地保全のための国からの補助を活用して設置した。集落では現在、鳥獣害防止のため金網の恒久柵設置の作業も進められている。蓑谷中山間地集落協定の山田清志事務局長は「高齢化が進む中、これまでのように人の手に頼って農地を保全していくことは難しい。同じ悩みを抱える集落が新たな技術を導入しやすくなるよう、自治体にも働き掛けていきたい」と話している。

(大人の食育「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」:山梨)
日本初のグランピングリゾート「星のや富士」では、2020年10月2日~12月18日の間、毎週金曜日限定で、グランピングリゾートが提案する大人の食育「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」を今年も開催します。狩猟歴40年以上のベテラン地元猟師とともに富士山麓の森に入り、わなを使用した狩猟方法で鹿を狙う様子を見学します。さらに、仕留められた鹿が食肉としてさばかれていく工程を、技術や温度管理などのこだわりを聞きながら見学・体験します。命あるものが食材として変化していく過程において、自然との共生について学びを深められます。

(うまい肉で本能を呼び起こせ:広島)
自称「ジビエ肉を使ったエンタメ集団」。エンタメと名乗ってこそいるが、彼らの肉は本物だ。ジビエを家庭へ届ける、そして、地球規模で楽しませる──そんな壮大な夢を掲げる『ドットコミュ』の二人に話を聞いた。「日本でおいしいジビエを食べたことのある人はまだまだ少ない」。そう語るのは、広島を拠点にジビエの加工・販売を行う野村俊介さんと中山浩彰さん。彼らはともに元・格闘家であり、2016年4月に『ドットコミュ』として活動を始めた。二人によれば、おいしいジビエの条件は獲った後の「適切な処理」。そこから加工・販売までいかに品質を落とさず保てるかも重要だ。野村さんは「『ドットコミュ』には信頼できる仲間たちの“顔の見える”一貫したルートがあります。だから、本当においしいジビエを食卓に届けることができるんです」と言う。ジビエを仕入れるべく、解体処理場がある東広島市へ向け車を走らせる。30分ほど走ると、景色は山ばかりに。ジビエに対して「獣臭い」「硬い」というイメージを持つ人はいまだに多い。しかし、それは「処理がへたな肉」。とどめの刺し方や血抜き、解体などの処理が適切なら、ジビエは本来おいしいものなのだそうだ。そもそもジビエとは、狩猟で得た鹿や猪、野鳥などの野生の鳥獣の肉を指す。猟で仕留められた、あるいは罠にかかった獣は、資格を持った食肉処理業者の元で解体される(※販売用の肉の場合。個人的に楽しむ場合は、食肉処理の資格がなくても解体できる)。しかし日本では猟師や食肉処理業者の技術にばらつきがあり、処理の甘いジビエが流通するケースも少なくないそうだ。『ドットコミュ』で扱うジビエは、自分たちか、もしくは信頼できる友人の猟師が仕留めたもの。彼らは食肉処理の資格も持っているため、獲って解体までが素早く適切に行われる。だからこそ、新鮮かつ良質な肉が手に入る。友人の猟師とは、食肉処理業『東広島ジビエセンター』の代表を務める和泉川健太郎さん。和泉川さんは『ドットコミュ』の二人の狩猟の先輩でもある。『ドットコミュ』とジビエセンターを同時に立ち上げ、和泉川さんが獲った獲物を『ドットコミュ』が仕入れるというルートを作ったことで、二人は販売に専念し、活動を拡大することができた。「役割分担ですよね。僕たちも猟に出るけど、どちらかといえば街に出てジビエを『売る人』。和泉川さんたちは山で獲物を獲り、肉を手に入れてくれる『獲る人』かな。僕たちが街で販路を開拓することで、和泉川さんたちが獲った肉も無駄なく活きるんです」と、野村さん。二人が狩猟に出合ったのは4年前。野村さんが知り合いに誘われ、中山さんと一緒に狩猟に参加した。中山さんはそこで、狩猟に「人間の原点」を感じたという。「山の中で獲物を追い、仕留め、さばき、そして食らう。全部が新鮮でした。うまいジビエを食うと体温が上がって『滾る』感覚がする。それに高タンパク・高鉄分・低カロリーで栄養面も申し分ない。『うまいし筋肉にもいいし、最高じゃん』と思って、狩猟にのめりこみました」こんなおいしいもの、自分たちだけで食べていてはもったいない。そんなシンプルな気持ちから、仲間に振る舞うジビエパーティも開催するようになった。しかし、規模が大きくなるにつれ、壁にぶつかる。「『個人的に楽しむ』という規模じゃなくなってきたんですよね。ここできっちり食肉処理の資格をとって、ジビエを商売にしようと決意しました」と野村さんは語った。その後、広島市内に物件を借り、2016年4月に食肉処理室と調理室、店舗を兼ねた活動拠点『ドットコミュ』をオープンした。はじめは飲食店向けのジビエの卸と、ネットショップでの肉の販売から始めた。ただし、一般向けの売れ行きはいまひとつ。「ジビエは牛や豚の肉に比べて加熱にコツが必要で、生のままだと素人向きの食材ではなかった」と中山さん。それに気づいた二人は、ジビエの惣菜に注力し始めた。テリーヌとリエットに始まり、生ソーセージやカレーまで……惣菜はすぐに『ドットコミュ』の看板商品となった。特に、広島の人気店のシェフや料理研究家と共同開発したメニューは人気が高い。まわりの人にも助けられながら、『ドットコミュ』のジビエは人気を集めていった。総合格闘技「修斗」の道場で出会った二人。格闘家歴は15年と、狩猟歴よりも、ずいぶん長い。そんな二人にとって、格闘技と狩猟、何か通じるものはあるのだろうか。「狩猟も、まさに”闘い〝ですよ。罠にかかった鹿はまだ生きている。とどめを刺そうとすると全力で暴れます。命のやりとりですね」と、中山さん。私たちが普段食べている肉も、同じように動物を殺し、解体したもののはずだ。しかし、スーパーの精肉売り場に並ぶパック詰めされた肉には、「死」のイメージはどこか希薄だ。その言葉に野村さんは頷いた。「狩猟を始めて以来、命への感覚は変わりましたね。彼らを殺す以上は、最大限においしい肉としてお客さんへ届けたい。『殺して活かす』ことを考えています」。生物として当たり前の営みのはずが、街で生きていると『命をいただいている』感覚は、なぜか鈍ってしまう。ジビエを通じて、二人は人間の本能を取り戻しているのではないだろうか。日課の筋トレ「綱登り」。腕の力だけで上り下りする。筋トレは歯磨きと同じで「忘れると気持ち悪い」のだそう。単純に自分たちが楽しいから、人を楽しませたいからと始めたことが、いつしか仕事へと変わった二人。『ドットコミュ』という屋号には「ジビエを通して人とつながる」という意味が込められている。猟師や料理人、街の人たち……さまざまな人を巻き込みながら活動を広げてきた二人らしい名前だ。野村さんは、猟師の世界に正直、閉鎖的な面も感じるという。彼らは山の、自分たちは街の感覚で生きている。ジビエが未だにマイナーな存在である理由は、両者の間にある距離のせいではないかと。だからこそ二人は山と街という価値観の異なる世界をつなげて、ジビエをもっとポピュラーな存在にしようと奔走している。その原動力は思想めいたものではなく、「人を楽しませたい」という彼らの本能なのだろう。「地球規模で面白いことをしたいんです」と笑う二人から、今後も目が離せない。

(銃販売、記録的な数値に:アメリカ)
米国で銃の販売が記録的な数値に達している。銃の購入者や店舗オーナー、銃専門家によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)、黒人男性ジョージ・フロイドさんが白人警察官による拘束が原因で死亡した後の社会的動揺、それに続いて起きた警察予算廃止の訴えを受け、身の安全に不安を持つ人が新たに銃を購入している。銃の販売は3月に異例の高水準に上昇し始めた。米国でコロナ感染が拡大し始め、政府が命じるロックダウン(都市封鎖)で失業率が大恐慌以来の水準に上昇したころだ。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午前8時30分ごろ、仙台市泉区福岡蒜但木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、15日午前9時ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午前10時30分ごろ、仙台市太白区茂庭川添東にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、15日午前8時30分ごろ、大崎市三本木蟻ケ袋混内山付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、14日午後2時ごろ、仙台市青葉区新川中村にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、14日午後0時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、14日午前11時50分ごろ、利府町赤沼丹波沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、14日午後1時20分ごろ、栗原市栗駒文字細越にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、13日、色麻町小栗山付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後4時30分ごろ、仙台市泉区福岡檀ノ原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午前10時10分ごろ、仙台市青葉区郷六舘にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、13日午後3時45分ごろ、仙台市青葉区霊屋下にクマが出没しました。

TOPへ