<射撃ニュース8月>
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(ハンター襲った親子グマか、2頭の死骸見つかる:北海道)
今月24日、道北の士別でハンターに撃たれ、襲いかかったとみられるクマ2頭が、近くの山林で死んでいるのが見つかりました。笹やぶの中で横たわり死んでいるクマ。26日午後、士別市朝日町の山林で、猟友会のメンバーが見つけました。近くの山林では、今月24日夕方、パトロールをしていたハンターの濱田義幸(はまだ・よしゆき)さんが、親子とみられる2頭のクマに襲われ、大けがをしました。2頭は、濱田さんに銃で撃たれた後、行方が分からなくなっていて、猟友会が探していました。猟友会などによりますと死んでいたクマは体長1.5メートル、体重130キロほどのメスで、すぐ近くの地面のくぼみでは、体長70センチほどの子グマも死んでいました。2頭とも銃で撃たれた痕があり濱田さんを襲ったクマとみられます。

(野生イノシシ4頭が豚熱感染:群馬)
群馬県は27日、東吾妻町と嬬恋村、片品村でそれぞれ捕獲などされた野生イノシシ4頭について、同日の遺伝子検査で豚熱(CSF)感染が確認されたと発表した。県内の感染事例は計45頭となった。監視対象農場の新たな指定はないという。

(リンゴ約20個食い荒らしたのは"クマ"か:北海道)
トマト農家が趣味で育てていたリンゴ約20個が動物に食い荒らされる被害があり、警察はクマによるものとみて注意を呼びかけています。リンゴが食べられたのは、北海道積丹町にあるトマト農家の自宅の裏です。8月27日午前6時ごろ、トマト農家の男性が自宅の裏で趣味で育てていたリンゴの木3本が、動物に食い荒らされているのを発見しました。リンゴはあわせて約20個食べられていて、動物が木に登って食べたとみられます。男性は前日の午後9時ごろ、枝が折れるような音を聞いていましたが、その時は現場を確認しておらず、朝になってわかったということです。警察によりますと、この農家では8月14日にも生ごみをたい肥にするため置いてあった畑のコンポストが荒らされ、周りにはクマのものとみられる足跡が残っていたということです。また約200~300メートル離れた畑でも、トウモロコシ約70本が食べられる被害も確認されています。警察はいずれもクマによるものとみてパトロールを強化し、注意を呼びかけています。

(軽乗用車とクマが衝突、けが人なし:秋田)
26日午前9時5分ごろ、秋田市河辺和田字和田の国道13号で、潟上市の20代女性が運転する軽乗用車が、体長約1メートルのクマと衝突した。女性にけがはなかった。

(架線にカラス接触、普通列車4本運休:北海道)
27日午前9時20分ごろ、札幌市手稲区曙1の3のJR北海道札幌運転所構内で、架線の異常が検知され、送電がストップした。点検したところ、函館線手稲発岩見沢行き普通列車として運行するため、運転所で待機していた車両(6両編成)の上にカラス1羽の死骸があり、架線にカラスが接触したのが原因と分かった。JRはカラスの除去作業のため、この列車を含め、札幌と江別などを結ぶ函館線の普通列車4本の運休または部分運休を決め、計380人に影響が出た。

(クマ侵入被害多発:岩手)
大船渡市三陸町の越喜来地区でクマによる被害が相次いでいる。26日も住家に侵入される被害が発生し、8月18日から計8件に上る。同一の個体の可能性もあり、市は箱わなを設置して、大船渡署や猟友会と注意を促す。26日午前0時15分ごろ、同市三陸町越喜来の警備業男性(68)方にクマが侵入し、台所の生ごみをあさった。勝手口の扉を破り、侵入したとみられる。男性は不在で、妻が「家の中にクマがいる」と110番通報したが、大船渡署員の到着前に山中に逃げた。クマの被害は23日から4日連続となった。多くの住家で冷蔵庫があらされ、同じ個体の見方もある。

(熟した大玉スイカばかり食べるクマ:秋田)
スイカやトウモロコシ、子牛――。この夏、クマによる食害が目立つ。警察の認知件数は昨年から倍増し、繰り返し被害を受けたケースもある。専門家は「適切な対策を取らないと今後ますます増えるだろう」と警鐘を鳴らしている。秋田県鹿角市尾去沢。畑の上にクマの足跡がくっきり残っていた。「穴が人の頭ぐらい大きくて、怖くてしょうがない」。スイカ畑を荒らされた農業の女性(70)はそう話し、自分の麦わら帽子を取って、クマが歩いた穴に帽子をはめて見せた。女性によると、今月8日以降、スイカ畑にほぼ毎夜、クマが現れ、70個以上が食べられた。赤く熟した大玉が好みのようで、熟していないスイカは割っても食べなかった。仕掛けたビデオには、オリに入りきらないほどの大型のクマや、子グマを連れた親グマが映っていた。スイカ畑から、木々がうっそうと茂る山裾まで150メートルほど。「昼間は林の中にいて、夜になるとやってくる」。女性はそう語り、「2、3日、食事がのどを通らなかった」と打ち明けた。被害にあってから、畑で作業する時は人の存在をクマに伝えるため、ラジオを大音量で流すようになった。次の夏が来るまでに電気柵も準備するつもりだ。鹿角市では今月、クマが子牛を襲うという事件も起きた。同じ牛舎が11日と17日、2回被害にあった。現場は市街地から北東約25キロの山中。近くで同様に牛を飼う男性は「ここはクマの危険地帯。200~300メートルの移動でも車やトラクターに乗るようにしている。爆竹も持っている」と話した。男性の周りを元気に走り回る犬も、クマから身を守るのに役立つ。「小さいけど、クマに出くわすとクマの背後からほえてくれる」と心強そうに話した。県警によると、今年(1月1日~8月18日)のクマの食害は37件。昨年の18件から倍増した。地域別にみると、鹿角署管内が25件で突出して多い。なぜ今年は食害が多いのか。鹿角市農林課は「今春はクマの目撃も多くなく、なぜ食害が急に増えたのか」と首をひねる。クマの生態に詳しい県自然保護課の近藤麻実主任は「クマの数が増え、生息域も拡大している」と背景事情を説明する一方、人間側の対策として「クマに『食べ放題』と思わせないことが大事」と指摘した。一度安全に食べることができると、そのクマは翌年も同じ時期、同じ場所に現れるようになるという。被害にあっても人間が何も対策をしないと、クマは「食べ放題の場所」と認識してしまうため、電気柵などで痛い思いをさせて、二度と来させないようにすることが肝心だ。「そうしないと、今年『多い』と言っていた被害が、来年には普通になる」。近藤主任は危機感を募らせている。

(イノシシの有害捕獲激増:和歌山)
和歌山県の串本町と古座川町で、有害鳥獣駆除によるイノシシの捕獲数が大幅に増えている。本年度は7月末までの4カ月間で、既に昨年度(猟期の11~2月を除く)の約2倍になっているが、他の有害鳥獣の捕獲数は特に増えておらず、両町の関係者らはともに「原因は分からない」と話している。串本町で昨年度、有害鳥獣駆除で捕獲されたイノシシは164匹だったが、本年度は7月末まででその2倍近い317匹となっている。月別では7月の捕獲数が最も多く87匹だった。町産業課によると、町内では水稲への被害の他、石垣や墓が崩される被害が出ているという。墓などを崩すのは、土中に生息するミミズやカニ、カエルなどを探すためとみられる。古座川町では昨年度、有害鳥獣として捕獲されたイノシシは78匹だったが、本年度は7月末までで2倍超の159匹となっている。月別では7月の捕獲数が最も多く90匹だった。町地域振興課によると、町内全域で農作物への被害が出ているという。両町とも地元猟友会の協力で、銃、くくりわななどで有害鳥獣を捕獲しているが、イノシシの捕獲数だけが増えており、シカ、サルなど、その他の動物の捕獲数は例年と大差なく推移している。東牟婁猟友会古座川分会の瀧本守分会長によると、高速道路やロケット発射場の建設工事の影響で、イノシシは山奥で隠れて暮らしていると思われていたが、工事現場近くでも捕獲されているという。瀧本分会長は「今、捕獲しているイノシシは子どもが多い。通常イノシシは5~6月に子どもを産むが、気候の関係か、今年は2月ごろから生まれていた。イノシシによるミツバチのゴーラ(巣箱)の被害も出ている。猟師を40年間しているが、今年のような現象は初めて」と話している。串本町の紀伊大島でイノシシの生態について調べている、京都大学フィールド科学教育研究センター紀伊大島実験所(串本町須江)の梅本信也所長は「イノシシは学習能力が高い。餌不足で追い詰められていたが、食性を変えたり、新たな餌場を見つけたりして増えた可能性がある」と推測する。一方、紀伊大島では最近、イノシシの目撃情報が減っているという。梅本所長によると、紀伊大島で生息するイノシシは、釣り人が捨てていった魚や釣り餌の残りなどを餌にしているが、今年は新型コロナウイルスの影響で釣り人が減少。イノシシの餌不足に拍車がかかっているようだ。梅本所長が先日目撃したイノシシは、犬と見間違えるほど痩せていたという。梅本所長は「紀伊大島ではイノシシの数が減っている可能性が高い。今年は竹やぶが荒らされていないし、イノシシを見ていないという島民が多い。餌不足でかなり追い詰められているのではないか」と話している。

(霧ケ峰の防鹿電気柵、植物の多様性保全に貢献:長野)
東京大学や県環境保全研究所などの研究グループは25日、霧ケ峰のニッコウキスゲをニホンジカの食害から守るため毎年設置している防鹿電気柵が、霧ケ峰の植物の多様性保全に貢献していると発表した。柵内外の花の種類や開花数の違いを調べ、明らかにした。一方で開花時期や花色の豊かさなどの観点から「機能的多様性を十分に保全できていない」とし、柵の設置場所を検討する際にオミナエシなどを指標に加える提案も行っている。研究は2017~18年に車山肩や 富士見台などビーナスライン沿線5カ所の計12地点で行った。柵の内側の開花数は外側の約3倍、花の種類は内側が外側の約1.5倍となった。ニッコウキスゲに限定すると、約300倍の違いが確認できた。県環保研自然環境部の尾関雅章主任研究員は「ニッコウキスゲを保全することが植物の多様性を維持することにつながるという頑強な証拠を示している」とした。一方で開花時期や花の色、形を加味した場合の多様性は十分でなく、昆虫が止まりやすい形の花の豊富さなど、より多くの種類の生き物を育める機能を保全していく必要性を指摘。今後の柵設置の検討時にオミナエシ、オオヤマフスマ、ワレモコウなどを保全の指標に加えることで「霧ケ峰の草原生態系のさらなる保全効果が生み出される」可能性を示した。研究グループは東大大学院の内田圭助教をはじめ、県環保研のほかに国立研究開発法人森林総合研究所、神奈川大、兵庫県立大などから研究者が参加した。草原を対象にした大規模な防鹿柵の設置例は国内でも珍しく、霧ケ峰を研究フィールドとした。研究の成果は25日付の国際科学誌「バイオロジカル・コンサベーション」に掲載された。同グループは今年4月には霧ケ峰の調査結果から、柵が昆虫の多様性に寄与していることを発表している。霧ケ峰にかかわる団体で構成する霧ケ峰自然環境保全協議会は今年度、電気柵を従来よりも0.4キロ延ばし、鋼鉄柵と合わせ約14.5キロに増やした。

(ニホンジカ農業被害3年ぶり増加:岩手)
昨年度、ニホンジカによる県内の農業の被害額は2億円余りと3年ぶりに増加に転じ、県は今年度の捕獲数を増やすなど対策を強化することにしています。県のまとめによりますと、ニホンジカによる農業被害は昨年度1年間で28の市町村で確認され、被害額は2億1200万円に上りました。これは去年より2300万円余り多く3年ぶりに増加に転じました。林業の被害も11の市町村で確認され、被害額は1666万円と去年の2倍近くに急増しました。一方、猟友会などによる捕獲頭数は、去年より15%増えて1万4420頭にのぼり、過去最多となったということです。捕獲地を自治体別に見ると遠野市が3065頭と最も多く、次いで大船渡市が2156頭、釜石市が1597頭などとなっています。被害や捕獲頭数が増えたことについて県の担当者は「個体数そのものが増加しているとみられることや暖冬が影響したのではないか」と話しています。県では今年度、さらに捕獲を増やすことにしていて、自治体とも連携して防護柵の設置について農家への研修を行うなど対策を強化していきたいとしています。

(アライグマの捕獲技術見学会:北海道)
札幌のとなりの当別町で、農業被害を防ぐため、アライグマを捕獲する技術の見学会が開かれました。見学会には、アライグマを捕獲する団体や石狩地方の3市町村が参加し、わなの設置場所やアライグマの生態について意見を交換しました。石狩地方では、去年、アライグマによる農作物の被害額が、およそ2500万円にのぼり、エゾシカの被害に次ぐ額となっています。アライグマは、もともと道内に生息していませんでしたが、ペットで飼われていたものが繁殖し、今では道内各地に生息域を広げています。

(9月末までクマ注意報延長:秋田)
秋田県は25日、全県に今月末まで発令している「ツキノワグマ出没注意報」の期間を9月末まで延長すると発表した。今月の目撃件数が例年より多いため。被害に遭わないよう警戒を呼び掛けている。

(野犬怖い、絶景しばらくお預け:青森)
青森県大間町の観光スポット「西吹付山展望台」付近で野犬が目撃されるようになり、展望台につながる遊歩道が今月、立ち入り禁止となった。町と県動物愛護センターが昨年から捕獲を試みている。野犬が捕獲されるまで、展望台からの眺めは、お預けになりそうだ。大間町大間川内のシーサイドキャトルパークにある同展望台は大間地区だけでなく、函館まで一望できる。空気が澄むと、函館の“100万ドルの夜景”が横側からくっきり見えるため、地元では「横やげ(横夜景)」と呼ばれ、観光の魅力の一つとなっている。町が展望台につながる遊歩道を立ち入り禁止にしたのはお盆前の今月中旬。町民が頻繁に訪れる場所ではないというが、観光客や帰省者の来訪を想定してロープで遊歩道の入り口をふさいだ。「野犬に注意」と書いた看板を設置し、餌を与えないよう注意喚起している。愛護センターや町によると、野犬が現れ始めたのは昨年春。当初は1~2頭だったが今年は約10頭を確認した。人を襲ったという報告はないが、野犬に驚いて転倒した人がいたという。人里で野犬が目撃されたこともあり、大間署が通常のパトロールの中で警戒を続けている。町の担当者は「大事に至ってからでは遅い。安全が確保できるまで、しばらく立ち入り禁止にせざるを得ない」と話した。愛護センターの山田忠正主幹は「野犬を見ても近づかないようにしてほしい」と話した。

(首都圏の鳥獣被害対策、住民も参加)
鳥獣被害対策に地元以外の住民らにも参加してもらおうと、首都圏の企業や行政が工夫を凝らしている。クラウドファンディング(CF)で資金を募ってワナを共同で購入するなど、新しい取り組みも出てきた。猟師の高齢化や人手不足が進むなか、住民らが鳥獣被害対策に一役買っている。猟師は高齢化による人手不足に悩み、都市部の狩猟免許所持者は狩りの機会がない。両者を結びつけることで、鳥獣被害の軽減につながると考えた」。スタートアップのカリラボ(埼玉県横瀬町)の吉田隼介社長は、こうした思いで狩猟希望者と地元猟師をマッチングする事業を始めた。四方から獲物を追い詰める巻き狩りに参加できるサービス「カリナビ」や、クラウドファンディングを通じて共同でワナを買い、出資額に応じてジビエ肉の提供や猟の体験会への参加などの特典を提供するサービス「ワナシェア」を運営する。これらのサービスにこれまで30~40代を中心に30人以上が参加したという。吉田社長は「若い層を中心に狩猟体験の需要があることは確認できた。今後は横瀬町との連携を強め、地域に貢献できる仕組みを確立したい」と意気込む。都会に住みながら、ふるさと納税のような感覚で鳥獣被害対策を支援しませんか――。情報サービスの開発を手掛けるWorkVision(ワークビジョン、東京・品川)は2021年夏ごろに、都市部の住民と狩猟者らをつなぐアプリの提供を始める計画だ。狩猟者らはアプリで捕獲用のワナの設置費を募る。参加者は好きな地域の取り組みに出資して、その見返りとして捕獲したイノシシの肉など地域の特産品をもらえる仕組みだ。担当者は「レストランなど幅広い関係者が参加できる枠組みを作っていく」と話す。鳥獣被害対策に住民らの力を活用する背景には、猟師の高齢化や人手不足がある。環境省によると、狩猟免許の所持者数は1980年代は30~40万人台だったが、2000年以降は20万人前後で推移している。農林水産省によると、鳥獣による農作物の被害額は減少傾向が続くが、同省は農家の営農意欲の減退や耕作放棄地の増加などを通じて「被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深刻な影響を及ぼしている」とみる。自治体も鳥獣被害対策の支援を強化している。千葉県の鋸南町有害鳥獣対策協議会は捕獲現場を巡るトレッキング、イノシシやシカの解体体験、畑の周りに金網を設置する獣害対策体験など「狩猟エコツアー」を実施。地元の鳥獣害対策の担い手確保などが狙いで、計約1000人が参加した。担当者は「参加を契機に獣害対策への協力を始めてくれた人もいる」という。神奈川県は18年度から、地元住民向けに地域の鳥獣被害対策のリーダー役を育成する「アドバイザー制度」を開始した。年6回の座学や実地研修などを実施。地域の実情に合わせて電気柵や捕獲ワナの設置などのアドバイスをする。これまでに計24人のアドバイザーを認定済みで、地元で野生動物の講義をした実績などもあるという。ジビエ肉は近年、栄養価の高さや、臭みを取る調理方法の浸透などによって注目度が高まっている。住民参加型の鳥獣被害対策がさらに広がれば、農作物被害の防止だけではなく、ジビエのさらなる普及につながることも期待される。

(市街地にクマ想定、実地研修:石川)
県のツキノワグマ出没想定実地研修は27日、小松市のこまつドームで行われ、市町や県警、猟友会の担当者約40人が市街地にクマが現れた場合の対応を確かめた。今年度のクマの目撃件数は過去最多だった昨年度と同等のペースで推移しており、参加者は住民の安全確保に向けて万一の事態に備えた。訓練は小松市林町の住宅街近くを成獣とみられるクマが歩いているとの想定で実施。参加者は県職員の説明を受けながら、町会や学校への注意喚起、付近のパトロール、けが人の有無といった情報共有の進め方をチェックした。山への追い払いや猟銃による捕獲、麻酔銃による捕獲などの可否を順に確認した。白山自然保護センター職員が着ぐるみのクマに麻酔銃を撃ち、猟友会員が倒れたクマを刺股や網で捕獲した。県はクマの出没が増える9月を前に昨年度から実地研修を始めた。県内の今年度の目撃件数は今月20日時点で202件(前年同期比3件減)を数え、けが人は1人(同4人減)となっている。

(鳥獣被害防止計画を策定:長野)
伊那市は、鳥獣被害を防止する施策を総合的、効果的に進めるための新たな鳥獣被害防止計画(2020~22年度)を策定した。鳥獣被害防止特措法に基づき、3年ごと策定している。市内ではニホンジカを中心に農林業被害が続いており、引き続き捕獲や防護柵の設置を通じ被害の軽減につなげる方針だ。対象となるのは、ニホンジカ、イノシシ、ニホンザル、ツキノワグマ、ハクビシン、カラス。この6種による18年度の被害額は約2000万円に上っている。ニホンジカによる被害が1299万円で最も多く、次いで、ニホンザルが295万円、イノシシが199万円、ハクビシンが138万円などだった。ニホンジカは従来、天竜川の東側に生息していたが、近年は西側の中央アルプスでも確認されるようになり、森林や高山植物の被害が増加しているという。ニホンザルは市内全域に生息し、果樹や野菜の被害が多い。イノシシは同市の山麓全域に生息し、食害だけでなく、踏み倒しによる被害も多いという。計画では、被害額の軽減目標を18年度比30%減の1399万円と設定。捕獲計画数(狩猟捕獲分を含む)はニホンジカ5600頭(20、21年度各2000頭、22年度1600頭)、イノシシ420頭(20、21年度各150頭、22年度120頭)、ニホンザル520頭(20、21年度各180頭、22年度160頭)などとした。猟友会員を鳥獣被害対策実施隊員として任命し、捕獲を進めるほか、くくりわなの貸与なども行う。防護柵(鋼製網フェンス)は20年度640メートル、21、22年度各2000メートルを設置する計画。農家の自己防衛のための電気柵や防護柵、防鳥網の設置なども推進する。同市では鳥獣による被害が恒常化し、営農意欲の低下から耕作放 棄地を増加させ、さらなる 被害を招く悪循環を生じさせているという。被害の防除対策を効果的に進めるため、被害状況を的確に把握し、総合的な取り組みを実施していくとしている。

(阿寒湖のマリモ保護へ水草除去、乾燥させシカの餌に:北海道)
釧路市教委マリモ研究室や関係団体でつくる「阿寒湖のマリモ保全推進委員会」は27日、阿寒湖(釧路市阿寒町)のチュウルイ湾で、マリモの生育を妨げる水草を除去した。取り除いた水草は冬場に阿寒湖周辺へ置き、エゾシカの餌になるかを確かめる全国的にも珍しい調査に初めて使われる。同会は将来的に、山林の食害防止につなげたい考えだ。水草除去は2018年度から実施。マリモが回転しながら成長するのに必要な水流の回復が目的で、本年度は27日に続いて29日~9月3日にも行い、計約1トン以上の除去を目指す。

(公園で「クマ」目撃:福島)
25日午前8時30分ごろ、福島市のあづま総合運動公園内で散歩中の50代女性がクマ1頭を目撃したとして、福島署に通報があった。クマは荒川方面に歩いて行ったという。同署によると、クマが目撃されたのは同公園内の福島市民家園近く。体長は約1メートルだった。同署はパトカーなどで周辺に注意を呼び掛けた。また、市内では午前7時30分ごろ、同市桜本舟石の西須川橋近くの河川敷で1頭、午前9時40分ごろ、同市在庭坂字山中の民家前の田畑で3頭を目撃したと、それぞれ通報があった。二本松市でも午後5時45分ごろ、同市吉倉字下熊脇の市道で1頭を目撃したと通報があった。

(住宅地にクマ出没:北海道)
27日朝、砂川市の住宅地にクマ1頭が現れました。警察は現場の警戒にあたるとともに付近の住民に注意するよう呼びかけています。警察によりますと、27日午前8時ごろ、砂川市空知太東3条3丁目でクマが現れたという通報が、車を運転してしていた人から警察にありました。警察や猟友会のハンターが現場に駆けつけたところ、すでにクマの姿はなかったということです。また通報者は、目撃したクマは体長およそ1メートルほどで、車の前の道路を横断していたと話しているということです。警察によりますと、現場近くでは26日にクマの目撃情報が3件寄せられていて、猟友会は体長などから同じ個体とみています。現場はJR砂川駅から北におよそ4キロほどの住宅地で、近くには小学校や保育園があります。警察はパトカーを出して現場の警戒にあたるとともに、付近の住民に注意を呼びかけています。

(監視カメラに「またクマ」、公園"臨時閉園":北海道)
北海道札幌市南区の滝野すずらん丘陵公園で、クマの姿が監視カメラに捉えられ、8月27日から"臨時閉園"となっています。公園内に侵入した1頭のクマ。侵入防止柵の内側を悠々と歩いています。滝野すずらん丘陵公園では、8月26日夜遅くから27日未明にかけて、公園の南側付近でクマの姿がカメラで撮影されました。このため、公園を管理する札幌開発建設部は27日から施設を閉鎖しました。園内では、5月から6月にかけてもクマの出没が相次いだため、柵の隙間をふさぐなど安全対策を強化して7月11日に開園したばかりでした。

(道立公園でクマ目撃:北海道)
27日午前8時20分ごろ、渡島管内八雲町浜松の道立公園「噴火湾パノラマパーク」内を散歩していた男性が、クマ1頭が歩いているのを目撃し、同公園などを通じて八雲署に通報した。公園を運営する八雲町などによると、現場は来園者が多数立ち寄るビジターセンターから約100メートル。公園の一部施設は31日まで閉園となった。

(クマの目撃情報:新潟)
8月28日(金)午前5時20分頃、春日山城大手道の参道の東側付近において、クマ1頭を目撃したとの通報が、午前5時55分頃上越市役所にありました。

(クマの目撃情報:新潟)
8月28日(金)午前6時00分頃、浦川原区谷地内の広域農道東頸城地区線で、子グマ2頭を目撃したとの通報が、8月28日(金)午前11時30分頃、浦川原区総合事務所にありました。

(クマ肉ジビエ:秋田)
ナイフで手際よく肉の筋や関節を切っていく様子に思わず見入ってしまった。大仙市協和の猟師・藤原正人さん(65)が、自ら仕留めたクマの枝肉を切り分ける作業を見せてくれた。しっかりと血抜き処理された肉は、思ったよりも獣臭さがなく驚いた。藤原さんは今春、食肉処理販売会社・協和ジビエ工房を創業した。きっかけは地元の協和温泉四季の湯がクマ肉を使った名物料理を模索していたこと。これを知った藤原さんが「猟友会の活性化につなげたい」と一念発起。市内初となる野生鳥獣の食肉処理施設を整備し、保健所の許可を受けた。

(給食にアイヌ伝統料理:北海道)
白老町の小中学校の給食で26日、チェプオハウ(サケの汁物)などアイヌ伝統料理が提供され、児童生徒らがアイヌ民族の食文化に触れた。  伝統料理はチェプオハウのほか、いなきびご飯、シカ肉のユクジンギスカンなど。

(ふるさと納税、鹿革の名刺入れとペンケース:長野)
長野県小諸市は6月から、ニホンジカの皮を素材にした名刺入れとペンケースをふるさと納税の返礼品に加えた。シカによる農産物の食害などの被害は深刻で、市内で捕獲される年間の頭数は約200頭に及ぶ。駆除するだけではなく、シカの命を無駄にせず有効活用に結び付けた形だ。名刺入れは縦7・5センチ、横11・5センチ、厚さ1・5センチで重さは40グラムほど。約20枚を収容でき、蓋の部分にも2枚くらい入るポケットがついている。ペンケースは縦17センチ、横7センチ、厚さ3センチで、重さは50グラム程度。3~4本のペンを収められる。いずれも「Komoro」の刻印が入っていて、それぞれ青、赤、ピンク、茶、白など16種類の色から選べる。市職員の多くは鹿革でできたネームカードホルダーを首から下げている。返礼品には加えられていないとはいえ、シカのなめした革の魅力を来庁者にそれとなくアピールする効果はありそうだ。7月下旬までに名刺入れとペンケースで約10件の寄付の申し入れが入った。今後も、コースターや時計の盤面など、鹿革で製作した新たな返礼品を検討しているという。

(クマと滑落の恐怖、福岡大ワンゲル同好会3人死亡から50年:北海道)
「カムエク」の通称で親しまれる日高山脈第二の高峰カムイエクウチカウシ山(1979メートル)。ここで福岡大学ワンダーフォーゲル同好会(当時)がクマに襲撃され、3人の死者が出た事件から今年で50年がたった。整備された登山道はなく、昨年夏もクマによる人身事故が2件相次いだ“危険な”山は、一体どんな場所なのか。十勝毎日新聞社の登山パーティー(3人)は16、17日に1泊2日で頂上を目指した。「クマは必ずいると思った方がいい」。花々が咲く「八ノ沢カール」(1550メートル)。日高山脈で過去に何度かクマを目撃し、カムエクに5回登っている塩原カメラマン(37)がそう注意を促した。新しいふんも目に入り、クマのすみかに入り込んだことを感じさせる。50年前、同好会の学生3人の遺体はここで火葬され、岩場に追悼プレートが残されている。学生たちはクマに遭遇した際、あさられた荷物を取り返したため執拗(しつよう)な追跡を受けた。昨年夏の人身事故は、いずれも単独登山でクマとの鉢合わせが原因と考えられているが、道や中札内村などは登山自粛を要請し、今年も注意喚起を行っている。「積極的に声を上げ、クマに人の存在を気付いてもらおう」とカメラマン。「登るなら複数で」。クマ鈴やホイッスルより、複数でしゃべりながら登った方が、クマよけに効果があると専門家から聞いていた。北海道百名山の踏破を目指し、札幌市から仲間3人と登山中の団体職員の女性(49)は、昨年はカムエク訪問を自粛したため、2年越しの挑戦という。「問題のクマは積極的に人を襲ったわけではない。4人で来ているし、人の存在を知らせれば大丈夫だと思う」。カールから山頂は往復3時間。麓は快晴なのに、ここは雨で、山頂はガスに包まれている。「引き返そうか」。これ以上雨が続くと下りられなくなる恐れがあるため、そんな考えが頭をよぎった。実は私は登山初心者だ。昨年の事故から何度もカムエクの記事を書いていながら一度も登ったことがない。どんな山なのか知りたい。安全確保を最優先に取材を決行した経緯がある。ところが、私たちの前後を登っていた三つのパーティー計8人の足は尾根へ向かう。「見晴らしは望めないのに…」と、戸惑いながら後を追う。前のパーティーは何度もホイッスルを鳴らしてクマを警戒。だが、強まってきた雨がその音を打ち消す。さらに腰の高さまであるハイマツが視界を狭め、いつクマと鉢合わせても不思議ではない。「クマよけのためにも、しゃべった方がいい」と頭では思うが、シャワーのような雨に体力が奪われ、会話はほとんどない。山頂は予想通りガスで真っ白。感傷に浸る間もなく、全員すぐに下山を開始した。落差100メートル以上、垂直に切れ落ちた滝を見下ろす。足一つ置くのがやっとのぬれた岩場を、時にはロープを頼りながら、恐る恐る滝を巻いて下る。足を滑らせれば、軽傷では済まない。昨年は2人が滑落で亡くなっている。急流の沢の中を繰り返し歩いて八ノ沢出合(680メートル)まで下りた頃には、これまでの悪天候がうそだったかのように、晴れ間が広がった。前日ここでテントを張り、今朝、妻と山頂を目指す予定だった後藤隆史さん(52)=北広島市=はもう1泊して様子を見るという。「ホイッスルとクマよけスプレーは持参し、クマの生態も調べている。登るなら総合力が必要な、手ごわい山の方がいい」。今回4回目の単独登頂を果たした水野淑功(やすのり)さん(58)=札幌市=は「やっぱりつらい。けど、また登りたくなるんだ」。私も“正解”のない道を己の判断で進み、滑落の恐怖やクマとの遭遇に緊張感を持ちながら山頂を目指す行為には、自然の中に深く入り込んでいるという手応えを感じた。ただ正直に言えば、天候に恵まれても、もう一度登ろうとは思わない。クマよりも、私には滑落の方がずっと身近で怖かった。手つかずの大自然のただ中にあるカムエクは、はるか遠くの山だ。<福岡大学ワンダーフォーゲル同好会ヒグマ事件>1970年7月下旬、日高山脈の芽室岳からペテガリ岳を縦走中の学生5人が、カムイエクウチカウシ山の八ノ沢カールで若い雌グマに襲われ、3人が死亡した。地元ハンターらが、この付近でクマを発見し射殺。クマは剥製にされ、中札内村の日高山脈山岳センターで展示されている。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日午前、仙台市青葉区芋沢青野木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日未明、仙台市青葉区大倉獅籠にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後8時30分ごろ、仙台市青葉区大倉高見沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午前3時30分ごろ、仙台市青葉区大倉滝ノ上にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午前4時50分ごろ、仙台市泉区朴沢山下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後6時20分ごろ、仙台市青葉区芋沢苦地中にクマが出没しました。

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(駆除のために林に入ったか、ヒグマに襲われ猟友会所属の男性が頭にけが:北海道)
24日夕方、北海道の士別市で、69歳の男性がクマに襲われました。男性は頭にけがをして病院に運ばれています。午後6時前、士別市朝日町南朝日で、近くに住む69歳の男性が「クマに襲われた」と家族に連絡しました。家族からの通報を受けた消防が林近くの市道で男性を発見し、病院に搬送しました。男性は頭から出血するけがをしていますが、会話はできていて、命に別状はないということです。警察によりますと、男性は猟友会に所属していて、当時クマの駆除のために林に1人で入っていたとみられるということです。男性が襲われたとみられる林の周りには民家が点在していて、警察や猟友会は周辺をパトロールして警戒を強めています。士別市朝日町では今月、少なくとも2件のクマの目撃情報が寄せられていて、警察が注意を呼び掛けていました。

(駆除したはずの親子グマ"息を吹き返した"か:北海道)
北海道内各地でヒグマの出没が相次ぐ中、士別市の山林でハンターの男性がクマに襲われ大けがをしました。ハンターが仕留めたとみられていたクマの姿は確認できず、猟友会が警戒しています。8月24日夕方、北海道士別市朝日町の山林をパトロールしていた地元猟友会の浜田義幸さん(69)が、親子とみられるヒグマに遭遇しました。浜田さんは先に子グマに発砲したところ、親グマに襲われたとみられています。親グマにも発砲したあと、家族に「襲われた」と連絡。その場を離れました。浜田さんの長男:「(クマに)叩かれたと言っていた。びっくりした、血だらけだった。頭とまぶたが切れて腕が変形していた」。浜田さんは骨折などの重傷ですが、命に別条はありません。しかし一夜明け、クマの死骸を回収するため猟友会が現場に向かうと…。現場の山林にクマの姿はなく、茂みの方に血の跡が残されていました。地元猟友会:「いない。血の跡はあるが畑で倒したけど、おそらく母クマが息吹き返して子グマをくわえて連れて行ったのでは…。それにしては血の跡が少ない」。付近では、連日クマが目撃されていて農作物の被害も…。猟友会が警戒を強めていました。地元猟友会:「(2020年の出没は)多い。4月からで24件ほどかな」。クマの出没が相次ぐなか、ハンターとして40年近い経験がある浜田さんは頼られる存在でした。地元猟友会:「今年は10数頭駆除したのではないか。どんどん増えているのでどうしようもない」。猟友会は、撃たれた親グマが手負いの状態で近くにいる可能性があるとみて警戒を続けています。また、士別市は付近の住民に夜間の外出を控えるよう呼びかけています。

(わなから逃げたクマに襲われ男性けが:岩手)
22日朝、岩手県大船渡市の養鶏場の敷地内で、わなから逃げ出したクマに猟友会の男性が襲われけがをしました。命に別状はないということです。22日午前5時半すぎ、大船渡市日頃市町の養鶏場の敷地内で、地域の猟友会に所属している会社役員・佐藤壽男さん(71)がわなにかかっていたクマを確認していたところ、わなから逃げ出したクマに襲われました。佐藤さんは頭や顔など数か所にけがをして市内の病院に運ばれましたが、命に別状はないということです。逃げ出したクマは成獣とみられる1頭で、山の方へ逃げて行ったということです。警察や市が付近でパトロールを行い警戒しています。

(わなにかかったクマに襲われ男性けが:広島)
22日午前8時半ごろ、広島県庄原市高野町和南原で、近くの70代の男性が、イノシシのわなにかかっていたツキノワグマに襲われて手や顔にけがをした。庄原署などによると、クマは、くくりわなにかかっていた。男性は、右手親指を骨折し、顔にけがをした。クマは射殺された。

(クマに襲われ米国人男性大けが:群馬)
23日夕方、群馬県みなかみ町で散歩をしていたアメリカ人の男性がクマに襲われ、腕などに大けがをしました。23日午後4時すぎ、みなかみ町月夜野の町道で散歩をしていた町内に住む47歳のアメリカ人の男性が道端の茂みから突然、飛び出してきたクマに襲われました。警察によりますと、男性は近くの民家に助けを求めて病院に運ばれ、右腕や右足から出血するなど大けがをしましたが、命に別状はないということです。男性を襲ったクマは体重が50キロから60キロ程度とみられ、男性を襲ったあと、姿が見えなくなったということです。現場は利根川沿いの町道で、まわりの雑木林や畑の中には住宅が点在しています。警察は散歩や通学などで外を歩く際は注意するよう呼びかけています。

(70代男性、クマに襲われ顎など負傷:青森)
23日午後4時半ごろ、青森県弘前市坂元のリンゴ園で、1人で農作業をしていた70代の農業男性(同市大開)がクマ1頭に襲われ、顎などを負傷した。市によると、現場は男性の園地で、自然体験活動の場として同市の環境団体が管理する「だんぶり池」の近く。

(クマに襲われ男性けが、わなを確認中:山形)
24日午後3時ごろ、山形県米沢市口田沢の山林で、地元猟友会の会員で近くに住む農業、渡部博雄さん(69)がイノシシ用のわなを確認しようとしたところ、わなにかかっていたクマに襲われ、顔や首にけがを負った。命に別条はない。米沢署によると、クマは体長約1・4メートル。渡部さんを襲った後で逃げた。

(サルにかまれ、登校中の女子生徒けが:鹿児島)
鹿児島県内でサルの目撃情報が相次ぎ、住民がかまれるなどの被害が出ている。一部自治体は「サルと目を合わせたり、餌を与えたりせず、その場をすぐに離れて連絡してほしい」と呼び掛ける。21日朝、姶良市平松の重富海岸近くの住宅地で、登校中の女子生徒がサルにかまれ、軽いけがを負った。学校関係者によると、生徒は出校日に友達を迎えに行ったところ、サル1匹が庭先から突然姿を現した。左肘を引っかかれて左脚をかまれた。姶良署には20日夕から21日朝にかけて、現場周辺での目撃情報が数件寄せられたという。市農政課は21日、防災行政無線などで注意を促した。鹿児島市では1日から11日までに14件の目撃情報があった。8日には宮之浦町の男性が自宅の玄関先で二の腕をかまれた。市はホームページに「サルに対する(あいうえお)注意事項」を掲載。(1)(目を)合わさない(2)いたずらしない(からかわない)(3)うるさくしない(騒がない)(4)餌を与えない(5)追い掛けない-と具体例を挙げている。

(銃器突きつけ類似行為:岩手)
岩手県警によると、22日午後4時ごろ、奥州市江刺愛宕桜ノ木の川沿いで男子小学生への銃器突きつけ類似行為が発生しました。車の中から、カラスに向かって銃でBB弾を撃っていたが、その銃を、通過する男児にも向けた。

(死亡した野生イノシシが「豚熱」陽性:愛知)
愛知県豊橋市で死亡した野生のイノシシに豚熱が確認されました。県内で豚熱が確認されるのはおよそ1か月ぶりです。愛知県によりますと8月12日、豊橋市嵩山町の山中で死亡している野生のイノシシを猟友会の男性が発見し、豚熱の検査をしたところ24日、陽性が判明したということです。豚熱が確認されたイノシシは体長70センチ、体重25キロのメスの子供です。県内で豚熱が確認されたのは7月30日以来25日ぶりです。愛知県では県内すべての養豚場で豚熱のワクチン接種を行っていますが、今回の確認を受け、豊橋市は市内のすべての養豚農家に消毒液を配布し、防疫対策の強化を促しています。

(箱わなに牧場の牛襲ったクマか:北海道)
後志の島牧村の牧場で牛を襲ったとみられるクマが22日、駆除されました。22日午前、島牧村の山林で箱わなにかかったいるのが見つかったクマ。体長2メートルほど、7歳くらいのオスで、体重は185キロほどと、やせているということです。近くの牧場では、今月13日、牛の死骸とクマの毛が見つかっていました。一方、今月飼い犬2匹が相次いでクマに襲われたとみられる新ひだか町では、20日、ハンターが近くの山林でクマを見つけ、町の指示で駆除しました。町などは、このクマが飼い犬を襲った個体がどうか、調べています。

(犬を食べたヒグマか、ハンター2人により現場付近で駆除される:北海道)
飼い犬が相次いでヒグマに襲われたとみられる北海道の新ひだか町で、クマ1頭が駆除されました。役場や警察は、このクマが犬を襲った個体かどうか、詳しく調べることにしています。8月20日午後6時ごろ、新ひだか町三石西端の山林で、地元猟友会のハンター2人がクマを見つけ、その場で駆除しました。クマは、体長170センチ、体重200キロほどのオスで、5歳くらいの成獣とみられます。現場から1キロはなれたホテルでは15日、飼っていた中型犬が近くの林でクマに食べられたような状態で死んでいるのが見つかり、16日には、2キロ離れた住宅でも中型犬がいなくなり、クマの足跡や血痕が見つかるなど、町内では警戒が続いていました。役場や警察は、今回駆除したクマが犬を襲った可能性があるとみて、胃の内容物などを調べることにしています。

(クマの仕業か、スイカ約40個食い荒らされる:北海道)
収穫間近のスイカおよそ40個が何者かによって食い荒らされているのが見つかりました。畑に転がるスイカの残骸。よくみると…赤い実の部分だけ綺麗に食べられ、皮だけが散らばっていました。畑の持ち主「びっくりした以外にない。何が起こったのかなって…。きょう採ろうと思っていたようなものばかり」畑に残っていたのはクマのものとみられる大きな足跡。被害があったのは後志の赤井川村の畑で、スイカおよそ40個が食べられていました。畑の持ち主「せっかく育てたのを…『何で?』というのもあるし…がく然とした」一方、夕張市では実際にクマと遭遇した人も。道路の左側に突然、現れたクマ。道路に出てくるのか…と思いきや、柵をよじ登ってまた山へ帰っていきました。

(乗用車、クマと衝突:秋田)
21日午後10時15分ごろ、秋田市太平山谷字下皿見内の県道で、同市の40代男性が運転する乗用車が、体長約1・2メートルのクマと衝突した。男性と、助手席に乗っていた男児にけがはなかった。

(クマと接触、乗用車の前部へこむ:秋田)
23日午後6時20分ごろ、秋田市浜田字稗田沢の県道秋田天王線で、同市の40代男性の乗用車が道路に飛び出してきたクマと接触した。車の前部がへこんだが、男性にけがはなかった。

(またクマによる食害か:秋田)
秋田県鹿角市で25日、畑の食べ物が食い荒らされる食害が相次いで確認された。鹿角署が、クマによるものとみて付近を警戒した。

(シカと接触、山陽線に遅れ:岡山)
JR西日本によると、25日午前8時25分ごろ、山陽線の熊山駅(赤磐市)-万富駅(岡山市)間で列車がシカと接触したため、車両と線路を確認した。この影響で一部列車に約15分の遅れが出ている。

(獣害シカの繁殖拠点になる?メガソーラーに新たな問題)
メガソーラーと言えば、再生可能エネルギーの雄として全国に建設が進む。だが、その裏で不都合な真実も見えてきた。森林破壊に景観悪化、地滑り・土砂崩れ、反射光……いくつもの問題が指摘されている。そこに新たな問題が浮上した。「メガソーラーの敷地が、シカの餌場となり、ゴキブリホイホイのごとくシカを引き寄せています。繁殖している気配もあります」。そう指摘するのは、認定鳥獣捕獲等事業者TSJの仲村篤志さん。千葉県君津市に建設された総面積50haにも及ぶメガソーラーで、敷地内に出没するシカの捕獲に従事したのだという。すると4か月で100頭以上も捕獲された。それも経験の少ない人に仕掛けさせた罠である。捕獲率を考えると、その数倍のシカがいるに違いない。ちなみに君津市のシカ捕獲数は、これまで年間約1500頭ほど。それが1カ所の囲まれた敷地内で、しかも短期間に100頭獲れたというのは驚きである。なお千葉県は、シカ生息数(2015年度)を約1万2000頭と推定しているが、今ではもっと増えているはずだ。もともと房総半島の丘陵地にはシカは多いものの、ちょっとこの捕獲数は異常である。単に周辺のシカだけでなく、美味しくて栄養価の高い草があるからと、遠方から集まってきているのかもしれない。「メガソーラーの敷地内には、シロツメグサやケンタッキーブルーグラス(西洋芝)などを土留め用に生やしていますが、それを目当てにものすごい数のシカが集まってきているようです。もちろんフェンスも築いていますが、飛び越えたり破壊して中に入ります。その際に法面を蹄で崩してしまい土砂を流出させかねません。そして一度入ると食べ放題です。生まれたばかりの子鹿も見かけたから、内側で繁殖している可能性もありますね」。周辺は竹林が多く、密生した森に覆われているから、林内は暗くなって意外と餌となる草はそんなに多くない。そんな山中にメガソーラーが建設され、そこに美味しく栄養価も高い草をわざわざ生やしてくれているわけだから、シカにとってはこんなに有り難い餌場はないだろう。もはやシカの増殖装置になっているのかもしれない。そしてメガソーラー内で腹一杯食べて数も増やしたシカは、その後周辺の農地に向うに違いない。これでは、いくら獣害対策を施しても焼け石に水になってしまう。もちろんこれは君津市だけの問題ではない。全国に広がるメガソーラーは、出力2MW以上のものだけで1200カ所を超すと言われるが、近年は多くが森林を切り開いた土地を造成してつくられている。敷地のうちソーラーパネルを張るのはざっと3分の1で、残りは法面や樹林地などになる。そこに草が生えれば、もはや野生動物の楽園になるのだ。とくにシカにとってはもってこいの餌場だろう。とくに千葉県には、シカ(ニホンジカ)とは別に外来のキョンという小型のシカも繁殖している。その数は推定5万頭にものぼるが、おそらくキョンも、そのうちメガソーラーに気づいて狙い始めるのではないか。小型だけに侵入しやすく脅威となりそうだ。ただメガソーラーの経営管理者は、この状況にあまり興味を示さない。建設中は地元との協定や土留めなどの定着の必要性からシカなどを駆除するが、完成したらシカがいくら増えようが気にならない。むしろ敷地内の草刈りの手間が省けたと思いがち。たまにシカがソーラーパネルの上に乗って破損させることもあるが、そんなに重大な故障にはつながらないからだ。なお施設が完成すると、敷地内は普段は無人となり、高圧電流が流れるせいで人の立ち入りは制限される。だから駆除さえできなくなる。シカにとってメガソーラーは、餌は豊富で、誰にも襲われない安全なねぐらと化すのだ。環境省は、シカやイノシシの生息数を2023年度までに半減(13年度と比較)させる目標を掲げている。しかしその一方で、周辺のシカを集める「シカホイホイ」と、ねぐらと餌場を与えるシカ繁殖場が次々と誕生しているようでは、とても目標に達しないだろう。そして周辺の農林業に大きな打撃を与えることになりかねない。

(シカ肉、ペットフードに活路)
野生のシカの肉が、ペットフードの原料として注目されている。農地や森林を荒らす害獣として捕獲したシカの大半は廃棄され、食肉用に解体されても、食卓にたどり着く部位はほんの一部。でもペット用なら、高たんぱく低カロリーの良質な肉を、余すところなく使えるという。環境省や農林水産省によると、2018年度の全国のシカの捕獲数は約57万2千頭。そのうち食肉向けなどに解体したのは1割強の7万4136頭で、大半は焼却されるか埋められているという。高値で売れるモモやロース以外の部位の肉の需要が少なく、処理までの鮮度を保つ必要があることも流通しにくい要因とされている。シカの捕獲数が北海道、兵庫県に次いで多い大分県。昨年度の農林業の動物による被害総額は約1億7200万円で、その約4分の1がシカの仕業だという。同県北東部の国東半島は有数のシカの生息地として知られる。国東市の田口幸子さん(48)は14年、ペットフードを手がける「タグナイト」を設立。捕獲した年間約150頭のシカを施設で解体し、ペットフード用のミンチやジャーキーに加工している。写真店を営んでいた田口さんは、ある日、知人のブログでシカ肉を食べる犬の姿を見た。試しに飼い犬に与えると見事な食べっぷりをみせたという。農水省によると、シカ肉は牛肉と比べて脂質は5分の1、カロリーは半分、鉄分は1・7倍の高たんぱく質で、田口さんいわく「パーフェクトフード」。飼い主に広めたい、と事業を始めた。19年5月には、捕獲時の状況確認や肉の冷蔵、細菌検査などをチェックし、厳格な管理下で商品化する「国産ジビエ認証施設」の認定を受けた。農水省によると、全国で14施設が認定されているが、ペットフード専門の事業者は田口さんだけという。田口さんは「ペットのアレルギーに悩む飼い主もいる。人が口に入れられるほど衛生的で、高品質な商品が求められる」と話す。

(豚熱対策でイノシシ猟に手引き:岐阜)
岐阜県は24日、豚熱(ぶたねつ)(CSF)の拡散防止のため今年11月の狩猟期から解禁する野生イノシシの狩猟について、防疫や自家消費する際の手引きを示した。複数の猟師で追い込む「巻き狩り猟」を県境から10キロ以内で自粛するよう求めるなど、ウイルス拡散防止対策を徹底する。県庁で非公開で開いた有識者会議で明らかにした。県は今年7月、豚熱を媒介する野生イノシシの捕獲強化や担い手の確保を目的に、2018年から禁止しているイノシシ猟を解禁する方針を示した。既に有識者会議の賛同を得ており、この日は防疫対策の留意点などを具体的に挙げた。県境近くでの巻き狩り猟の自粛は、捕り逃した野生イノシシが他県に拡散する可能性があるとして、県猟友会との取り組み事項として新たに定めた。自家消費は、他人に冷凍肉や生肉を譲渡しないよう求めた。この他、県内の狩猟登録者2600人全員に消毒用の薬剤と噴霧器を配布し、防疫の手引きを守ってもらう方針などを説明した。県によると、有識者会議では、養豚農家の衛生管理レベルを高める県独自の推奨基準案などへの了承も得られたという。また、野生イノシシへの餌状のワクチン散布について、県は25日~9月3日に予定していた本年度3回目の実施を見送る方針を示した。製造国のドイツから日本への輸入が遅れているためで、国から通知された。

(クマ食害続発、里に近づけぬ自衛策を:秋田)
8月に入り、鹿角市でクマによるとみられる農作物の食害が続発している。今年は同市で人身被害は出ていないものの、畑や果樹園などへの出没は人身被害と紙一重。今後は収穫が本格化する果樹の被害が懸念される。電気柵を設置するなど作物の管理を徹底し、クマを呼び寄せないことが重要だ。市農林課のまとめでは、8月の食害は18日現在で48件に上る。既に昨年同月の25件を上回り、2018年や17年同月の50件前後に迫る数だ。トウモロコシやスイカを中心に、モモやリンゴなどの果樹にも被害が及んでいる。牛の飼料が狙われたほか、山間部の牛舎で子牛が食われる被害も2件相次いだ。県自然保護課によると、8月は広葉樹の実などが実る前で山に食物が少ないため、農作物被害が多発する傾向にある。同課は「山で探さなくても、おいしい物が簡単に食べられると学習している可能性がある」と懸念する。市が公表する食害件数は、市民からの通報に基づく数字。増加の要因として農林課は「市民が恐怖を感じ、通報した方がいいと思うケースが増えているのではないか」と分析。県と同様「クマが人里の作物を当てにしているとすれば危険な傾向だ」と指摘する。収穫前の農作物や家畜の飼料以外に、廃棄した作物や肥料、堆肥、実のなる木などもクマを人里に呼び寄せる原因となる。廃棄や保管には細心の注意が必要だ。クマが身を隠せないように畑や果樹園の周辺の草刈りを徹底することも重要だ。クマは基本的に臆病で人間を避ける習性があり、人身被害の大半は偶発的に遭遇したことによるもの。農作業の際にはラジオなど音の出るものを携行し自らの存在を知らせ、複数で行動するなどして被害を防ぎたい。同市尾去沢の山あいに位置する三ツ矢沢自治会は今年、県や市の助成を受け、道路脇や水田の山裾側の草刈りを行ったほか、耕作放棄地の雑草や樹木の刈り払いを実施した。見通しを良くしてクマの接近を防ぐとともに、畑にも電気柵を巡らすなどして食害防止に努めている。昨年は約15件あった目撃が、今年は3分の1程度にまで減少。山中にクマの痕跡はあるものの、民家近くへの出没は抑制できているという。県内のクマの推定生息頭数は今年4月時点で4400頭で、5年前の約4倍に上る。山中での食物を巡る競争が激しくなり、餌を求めて人里に下りて来るリスクが高まっている。被害を防ぐには、人間の側の自衛策が欠かせない。効果を発揮しつつある同自治会の取り組みに学び、人里にクマを近づかせないことが大切だ。仮に1カ所でも食害を放置すれば、危険は集落全体に及びかねない。住民が一致協力し、自らの地域を守る意識を高めたい。

(イノシシなど捕獲の専門チーム、新たに結成:富山)
農作物に被害を及ぼすイノシシなどの捕獲を行う、猟友会などの専門チームが新たに八尾地区と砺波地区で結成され、22日に激励式が行われました。激励式を行ったのは、ことし新たに結成された八尾地区と砺波地区の捕獲専門チームです。県の捕獲専門チームは、農作物に被害を及ぼすイノシシやニホンジカの捕獲に組織的に取り組んでもらおうと、地元の猟友会や若手の狩猟者など約120人で構成されています。去年までに大山・南砺・黒部・高岡の4地区で結成されましたが、県内で昨年度、有害鳥獣による農作物の被害額が過去最多の8330万円にのぼるなど被害が拡大しているため、八尾地区と砺波地区でも新たに結成され、活動は6月から行っています。捕獲専門チームは、野生動物の動きが活発になる秋に向けて、各地区でわなを設置するなどしています。

(イノシシ撃退、町全体で:宮城)
イノシシの農作物被害を防ぐため、宮城県色麻町は今月、山間部側に総延長約41キロの侵入防止柵の設置作業を始めた。秋の終わりまでにワイヤメッシュ柵を張り巡らし、イノシシの侵入を町全体で防ぐことを目指す。柵は隣接する加美町から大衡村の境まで伸びるように設置。作業は9日から地区ごとにスタートした。色麻町の加美農高は約81ヘクタール(東京ドーム17個分)の広大な実習農地があり、対策の要になる。21日は3年生12人が、教員や町職員とともに設置に取り組んだ。縦1.2メートル、横2メートルのワイヤメッシュを針金で連結したり、支柱を立てたりしながら、イノシシが下から侵入できないように柵を作った。昨年は、生徒が育てたサツマイモやデントコーンがイノシシやクマの食害で壊滅的な被害を受けた。同高は2キロ分の柵の設置を担当するほか、隣接する地区の分の資材運搬を手伝う。3年佐竹凜香さん(17)は「獣害で困っている農家が多い。簡単な作業ではないが、地域のために貢献したい」と汗を流していた。防止柵は当初総延長約50キロを設置する計画だったが、河川管理の関係で張れなくなったところもあり、約41キロになる見通し。町産業振興課の担当者は「高校生のマンパワーは頼りになる。積雪で作業ができなくなる前に設置を終わらせたい」と話している。

(シカ・イノシシ捕獲過去最高:鳥取)
農作物などに被害を及ぼす野生のイノシシとシカの県内での捕獲数は、昨年度、わなによる捕獲が増えたことなどから、ともに過去最高となりました。鳥取県は、昨年度1年間に、農作物などに被害を及ぼす野生のイノシシとシカを県内で捕獲した数について公表しました。それによりますと、イノシシの捕獲数は、前の年より1958頭、率にして18%増えて1万2985頭、シカは1567頭、率にして21%増え9086頭となり、ともに過去最高となりました。過去最高になった背景について県では、暖冬の影響でわなが埋もれるほど雪が積もらず、わなによる捕獲が増えたことや、有害動物の駆除に出している奨励金が浸透してきたことを挙げています。一方、捕獲されたイノシシとシカは「ジビエ」などとして活用されていて、解体された頭数は、イノシシが1701頭、シカが3299頭のあわせて5000頭で、合計の数としては過去最高となりました。鳥取県は「県内ではジビエ用の解体処理施設も増えているので、ハンター養成の講習会を開くなどして、今後も捕獲数を増やしていきたい」としています。

(クマがテント裂いてカレー完食:長野)
北アルプスの玄関口、上高地(長野県松本市)の小梨平キャンプ場で今月上旬、クマに襲われた都内の50代女性が、朝日新聞の取材に応じ、「テントごと強い力で引きずられた」などと当時の状況を語った。女性を襲ったとみられるクマは13日に捕獲されたが、再発防止策が整うまでキャンプ場は閉鎖される。女性は8月8日から2泊3日の日程で上高地を訪れ、徳本峠などのハイキングを楽しむつもりだった。小梨平キャンプ場で山仲間2人と合流し、それぞれ1人用テントを設営した。8日午後6時ごろ就寝したが、同11時半ごろ、テントが何者かに引っ張られるのを感じ、目を覚ました。真っ暗な中、相手の動きが速くなり、「助けてください」と叫んだ。やがて、動きが止まり、テントの布に大きな影が立ち上がるのが見えた。その直後、テントが一瞬のうちに引き裂かれた。うめくような声が聞こえ、右ひざの横に強い衝撃を感じた。テントを張ったすぐ近くにトイレの建物があったが、その横の小道を強い力でテントごと建物の裏まで引きずられた。距離にして15~20メートルもあった。足に一撃を受けた後も仰向けに横たわっていると、相手の動きは止まり、静かになった。「動いていいのか? まずいのか?」。悩みながらも起き上がって腰を低くして走り、トイレに逃げ込んだ。逃げる際、クマの頭が見えたように感じた。大きな耳が印象に残っているという。「クマに襲われたので、仲間のテントまで付き添ってください」とトイレで助けを求めた。事故から15分くらい過ぎていた。上高地の診療所で応急処置を受け、松本市立病院へ搬送された。最初はかまれたと思ったが、爪でひっかかれたような約8センチの裂傷が2列あり、縫合手術を受けた。仲間が、クマに奪われたザックや衣類などを回収してくれた。レトルトカレーなどの袋やパックが裂かれ、きれいに食べられていたという。女性は「クマに恨みはなく、むしろ申し訳ないと思う。地元の人は『山は雨続きで食料不足だったはず』という。人間の食料の味を覚えたクマとの共存は難しいと聞いた」と振りかえった。

(LEDで有害鳥獣撃退へ、わな誘導も:山口)
宇部市が高照度の発光ダイオード(LED)ライトを活用し、農地を荒らす有害鳥獣を追い払う実証実験に取り組んでいる。強力なライトで動物を撃退するほか、わなへの誘導も期待できるといい、市は農作物被害防止の効果などを調べる。動物にセンサーが反応するとライトが自動で照射や点滅し、近くに置いたわなに誘導する仕組み。暗視カメラが撮影した映像を登録者にメールで送り、出没した動物の種類や逃げた方向も確認できる。ライトは広島県のカネヒロデンシが開発し、福岡市のアイライトが販売を手掛け、昨年山口市で実施した試作機による試験の成果を踏まえて製品化した。宇部市農林振興課によると、農作物の被害防止では、主にワイヤメッシュ柵や電気柵などの対策があるが、いずれも設置や管理に労力がかかるなど課題となっている。LEDライトは1台約12キロと持ち運び可能で、ソーラーパネル充電式のため管理の手間も省けるという。実証実験は7月から始まり、同市船木の農業、岡田勝二さん(67)の協力で約20アールの水田のあぜ道にライト4台のほか、暗視カメラ2台、箱わな1基を設置した。収穫時期の9月ごろまで実験を続け、10月以降は野菜や果樹などの作物を検討している。同課によると、市内で昨年度に捕獲された有害鳥獣は計938匹で、内訳はイノシシ776匹、サル62匹、シカ33匹など。被害額は約2900万円で、ほぼ横ばい状態にあるという。担当者は「農作物被害は営農意欲の低下にもつながる。検証を重ねて効果を確認したい」と話した。

(農作物の獣被害額3億円超続く:和歌山)
和歌山県農林水産部は、2019年度の野生鳥獣による農作物被害額(推計)をまとめた。12年度をピークに減少傾向にあるが、依然3億円を超えている。鳥獣別ではこれまで同様、県北部ではイノシシが多いが、南部ではサルやシカの被害が目立っている。19年度の被害額は3億626万円で、前年度より419万円増えた。過去、最も高かったのは12年度の3億5288万円。以降、15年度には増えたが、それ以外は減少傾向で18年度には3億207万円まで減った。鳥獣別ではイノシシによる被害が半数を占め、シカが15%、サルが14%、アライグマが9%だった。一方紀南地方では、サルの被害が多く、田辺市では前年度より減っているが4割を占め、被害額は1440万円だった。サルの被害は、みなべ町や印南町など日高地方で前年より増えた。紀南地方はシカの被害も比較的多かった。作物別での割合は、果樹が78%、野菜が11%、水稲が6%だった。県の農業環境・鳥獣害対策室は「半減が目標。引き続き狩猟者の育成に力を入れ、捕獲を中心に防除を続け、被害を防ぎたい」としている。

(会津大学が開発した「野生動物警報システム」:福島)
警察によると福島県内では2020年に入ってクマの目撃情報が約350件寄せられている。つい先日もクマが…田んぼを横切ってこの斜面を上がり、道路を横切った痕が残っていた。そこで8月19日から始まった実証実験が【野生動物警報システム】会津大学が開発したもので、ツキノワグマを認識して、警報音と光を発して周囲に注意を呼びかける。動くものを感知してカメラで撮影し、人工知能を活用することでクマだけに反応するのが特徴。会津大学・齋藤寛上級准教授:「町の方にまで出没している。そういったところで事故とかが増えてくるんじゃないかなという心配がありまして、我々でもそういうことに関してITを使ってできるんじゃないかなと」。これまでは目撃情報が寄せられてから地区の住民に周知されるまで時間がかかっていたが、このシステムであればクマを確認後10秒ほどで周囲に警報で知らせる。また、メールアドレスを登録した住民には、メールも配信される。クマが検出されてから1分半ほどでこうしたメールが届き、操作をするとどこでクマが出没したかわかるようになっている。八木沢地区では2020年、クマやイノシシによる農作物の被害が28件確認されていて、地区の住民もシステムに期待している。八木沢地区・児島宗一区長:「農作物の被害はクマはトウモロコシとかスイカとかがずっとやられていた。効果を本当に期待している形です」。実証実験は今後、北塩原村や柳津町でも行われる予定。

(有害駆除のイノシシ、GAOで初の屠体給餌:秋田)
男鹿水族館GAO(秋田県男鹿市戸賀)で23日、飼育している動物の餌に駆除した野生動物をほぼ丸ごと与える「屠体(とたい)給餌」が初めて行われた。ホッキョクグマの雄「豪太」(16歳)と雌「ユキ」(20歳)にイノシシが1頭ずつ与えられ、普段よりじっくりと時間を掛けて食事。来館者が様子を見守った。GAOによると、屠体給餌はここ数年、各地の動物園で行われている。野生に近い状況で餌を食べさせることで、飼育動物に刺激を与えストレス軽減などにつなげる効果が注目されている。有害駆除された動物を餌とすることで廃棄数を減らす目的もある。飼育を担当する田口清太朗さん(34)によると、2頭には普段、馬肉や魚などを与えており、一口で食べ切ることが多いという。「骨から肉をはぐといった、普段はしない行動が引き出されていた。2頭とも反応が良かったので、ぜひまた取り組みたい」と話した。

(公開、「屠体給餌」:東京)
羽村市動物公園は23日午前11時から、飼育しているアンデスコンドルに害獣として駆除されたイノシシの肉を丸ごと餌として与える様子を公開する。皮や肉を引きちぎって食べる野生に近い姿を見ることができるとしている。「屠体給餌(とたいきゅうじ)」と呼ばれる取り組みで、全国の動物園に広がりつつある。飼育されている肉食動物が野生の感覚を取り戻し、ストレス軽減につながるとしている。羽村市動物公園によると、アンデスコンドルは普段、ニワトリの頭などを与えられるとあっという間に平らげるが、屠体給餌のリハーサルでは少しずつ餌をついばみ、食事を楽しんでいるようだったという。担当者は「動物のあるべき姿に近づけることができる。多くの人に見学してもらいたい」と呼び掛ける。屠体給餌への理解促進に取り組む民間団体「ワイルドミートズー」(福岡市)によると、屠体給餌は、釧路市動物園(北海道)、日立市かみね動物園(茨城県)、大牟田市動物園(福岡県)など全国十数カ所で行われている。シカやイノシシの駆除肉の有効活用だけではなく、飼育される動物の「福祉」を重視する。野生の肉食動物は狩りをし、毛皮を引き剥がし、骨から肉を引きちぎる。これに対し、動物園の餌は食べやすいブロック状だ。ワイルドミートズーの西村直人理事(25)は「動物園の肉食動物は『食』にかかわる行動欲求が満たされず、そのストレスが檻(おり)の中を行ったり来たりする『常同行動』につながったりする。感染症対策で頭部と内臓は取り除くが、肉をさばかず、皮、骨ごと与えることに意味がある」と説明する。これまでの取り組みで、従来は五分で餌を食べ終えていたライオンが、屠体給餌では数時間かけるようになり、興奮して走り回ったり、餌を草の中に隠したりするようになった。見学者のアンケートでは、肯定的な評価が90%以上で「残酷」という意見はごく少数にとどまるという。西村さんは「見学者に取り組みの意義を丁寧に説明することが大切だ」と話す。

(狩猟者のためのスキルアップセミナー:大分)
大分県では、狩猟免許取得初心者を対象として、猟具(銃・わな)を用いた実践的な狩猟技術の向上を図るため、スキルアップセミナーを開催します。銃猟免許取得初心者(平成29~令和元年度に第一種銃猟免許を新たに取得した者)を対象に、「銃猟者のためのスキルアップセミナー」の参加者を募集します。

(農家に向けたニホンザル被害「研修会」:京都)
京都府綾部市ではサルによる農作物の被害を減らそうと農家に向けた研修会が開かれました。中身が食べ尽くされたスイカ。綾部市では去年、サルやイノシシなどの野生動物による農作物の被害が約2000万円ありました。【農家の人は…】「人参も指ぐらい(の大きさ)になると抜いていく。みんな困ってます、諦めて(農作物を)作らない人も出てきている」。秋野菜の収穫を前に被害をくいとめようと、綾部市は研修会を開き、山家地区の農家たち20人が参加。対策として侵入防止柵の効果的な設置や、放置されている果樹の伐採など説明を受けました。今月末には、サルを追い払うための実地研修も行われます。

(サル捕獲にICT活用:新潟)
新潟県長岡市栃尾地域で、サルによる農作物被害が相次いでいます。そこで新たに取り入れられたのがICT(情報通信技術)を利用した捕獲センサー付きのわなです。長岡市栃尾地域に設置された、捕獲センサー付きのサル用のわな。わなにサルが入ったら入口が閉まり、センサーから市の職員に捕獲場所と時間が送信され、その情報が地域の猟友会に届く仕組みです。長岡市は25日、新たにセンサー付きのわなを2基設置しました。「市民にわなの見回りをお願いして、手間がかかる。効率的に補助してくれる機能を期待している」。新潟県全体でも、サルの農作物への被害は甚大です。去年サルによる農作物の被害額は1700万円にも上ります。栃尾地域でもサルの被害は深刻です。トマトなどの畑では、サルが食い荒らした痕跡が残されています。長岡市は今後も、ICTを活用したわなの設置を検討していくということです。

(ニホンジカ情報提供呼び掛け:茨城)
明治から大正時代に茨城県内から絶滅したとされるニホンジカが近年、県内各地で目撃されている。県と市町村は、ニホンジカの情報提供を呼び掛けている。県は昨年7月、県境を超えて「福島・茨城・栃木連携捕獲協議会」を設立した。県内でも今年2月に「県ニホンジカ情報連絡協議会」を設立するなど、ニホンジカ侵入の厳戒体制に入った。農作物などへの被害対策としては、イノシシ捕獲が行われているが、ニホンジカは農作物だけでなく、樹皮剥ぎなど森林にも被害を及ぼすことが報告されている。特に近年は、過疎化や狩猟者の減少などから、イノシシ、ニホンジカなどの野生生物の生息域が拡大傾向にあるという。県内では、2015年11月につくば市内でオスが捕獲された情報がある。昨年5月には結城市内でオスが、11月には県北の久慈川支流・里川周辺を中心に目撃情報があった。今年1月には龍ケ崎市でオスが目撃されている。生息域の拡大は、まず最初にオスが入り、その後メスが入ってきて繁殖するパターンで、一気に増加するという。茨城県の場合、捕獲または目撃された個体がすべてオスであることから、侵入は初期段階と見られている。捕獲の取り組みとしては現在、市町村などが行っているイノシシの捕獲に併せたニホンジカの予察捕獲実施に協力を依頼しているが、侵入を防ぐためには目撃情報の収集が必須条件だ。このため県自然環境課では、県内の市町村広報紙や、「林業いばらき」など関係業界誌などを通して、情報提供の協力を呼び掛けている。

(警備会社がジビエ事業に進出:千葉)
イノシシなどの農作物を荒らす厄介者を食用に加工する施設を警備会社が茂原市に設立し、7月下旬から稼働を始めています。ジビエ工房茂原は警備会社のALSOK千葉が設立したもので、農作物を荒らすイノシシなどの害獣を食用に加工しジビエとして販売するということです。また本業の警備で培った害獣捕獲のノウハウを活かし、捕獲従事者の負担を軽減するため害獣を捕獲した際に必要な報告書などの作成も代行するということです。捕獲されてもそのほとんどが廃棄される害獣。ALSOK千葉ではジビエの流通促進や捕獲従事者の負担軽減を通じて、地域の活性化に貢献したいと意気込んでいます。ALSOK千葉 上田 欽一 さん「28,000頭前後捕獲されている(イノシシの)うち、98%以上が埋設・焼却処分され、すごい労力がかかっている。そこを少しでも軽減するように貢献できないかと考え、地域の活性化にもつながるのではないかと思っている」。なお施設で処理するイノシシなどの害獣は現状、茂原市や富津市で回収されていますが、ALSOK千葉は今後エリアを県内全域に広げていきたいとしています。

(急増するサルの被害:福岡)
福岡県内で「サルの群れ」による被害が相次いで報告されている。一体なぜなのか。そこには意外な理由があった。住宅の窓越しに威嚇する1匹のサル。福岡・遠賀町で撮影された動画。窓に飛び乗り、今にも扉を開けそうな勢い。一方、大野城市の住宅では、親子のサルなのか5、6匹が悠々とくつろいでいる姿が撮影されている。我が物顔で目の前を横切るサルの姿も。この家がサルの被害にあったのは7月20日。住人の女性が夕方に帰ってきたところ、家の前に5、6匹がいたという。また、女子中学生がサル2、3匹に遭遇し、逃げようとしたところ追いかけられる被害もあった。ほかにも、7月15日には、登校中の女子中学生が複数のサルに取り囲まれ、すねをひっかかれる被害にあった。2020年に入って、サルに関する通報が増えている大野城市。目撃されたのは市の南部にあたる、山に近い住宅街が中心となっている。通報の件数も2019年は1年間で19件だったが、2020年はすでに80件に上っている。周辺の小学校はメールを配信し、登下校の際に気をつけるよう呼びかけているほど。なぜ増えているのか、市の担当者に聞くと2020年ならではの意外な理由が…大野城市 環境最終処分場対策課・大道和貴さん:新型コロナウイルスの影響で、外出自粛とか休校とかで街に人が減ってきているのがひとつ原因として考えられるのかなと思います。そして、これまでとは違う特徴も…。大野城市 環境最終処分場対策課・大道和貴さん:以前は1匹だけで出てきたりしていたんですが、ここ最近は複数で、かなり人慣れしているので、追い払っても意に介さないという感じ。1匹ではなく、なぜ複数なのか専門家に聞くと…福岡市動物園・安河内清文さん:1匹で出てくる場合は、大体はぐれたオスが多い。それが今年は群れに入って何匹か連れてきたという。クリがなってるし、カキとかそういったものが民家の近くにあるので食べに来たのかなと。(サルが)割と安全(な場所)だと思って来ている。新型コロナで変容した人々の行動。それがサルの生態にも影響しているのかもしれない。

(ハクビシンの目撃相次ぐ:青森)
青森市で今月に入り、ハクビシン(白鼻芯)の目撃が相次いでいる。同市環境政策課によると、浪館小学校付近で目撃情報が複数寄せられているほか、東奥日報取材によると、同校から約1キロ離れた旧県総合運動公園でも目撃されている。市は「見かけたら餌を与えず、追い払って」と注意を呼び掛けている。

(クマ、出没に注意!:秋田)
秋田県で注意報が発令されるなどクマの出没情報が全国各地で相次いでいる。背景には木の実などのエサ不足に加え、新型コロナウイルスの影響を指摘する声がある。行政機関などのSNSを確認したところ、23日は少なくとも群馬、長野、富山、石川各県内で目撃情報があった。秋田では例年より目撃情報が増加したことを踏まえて「ツキノワグマ出没に関する注意報」が発令中だ。「全体の統計はまだ出ていないが多い印象があるのは確か」とクマの生態を研究するNPO関係者は語る。その一因について「コロナで人間が“巣ごもり”するようになって、里山の草木が普段より茂っている。クマにとっては身を隠すエリアが広がったことで、食べ物が豊富な人里に近づきやすくなったのではないか」と指摘。さらに「クマは警戒心が強いが、人里に出てもコロナ禍で出歩く人の数が減ったことからエサをあさりやすくなった」と分析する。懸念されるのは人身被害だ。日本に棲息するツキノワグマやヒグマは鋭い爪と大きな歯を持っていて、時速40キロの速さで走ることができる。人間を攻撃するのは基本的には防衛目的とされるが、16年に「スーパーK」と呼ばれた人食いグマが世間を震撼(しんかん)させたことも記憶に新しい。環境省のクマ類出没対応マニュアルによると、万が一遭遇した場合は「クマを見ながらゆっくり後退する」「慌てて走って逃げてはいけない」と呼び掛けている。至近距離で襲われたら攻撃を完全に回避する対処方法はないとし、顔面と頭部を両腕で覆い、うつぶせになって致命傷を防ぐことが重要とした。昨年度の人身被害は全国で157人と過去10年で最も多かった。クマの動物食の割合は1割程度とされるが、今月に入ってから北海道新ひだか町で飼い犬がヒグマに食べられたとみられる被害が発生、秋田県鹿角市でも子牛が襲われ、深刻なエサ不足がうかがえる。今秋は新潟、石川両県が木の実の凶作や不作を予測。クマと遭遇する危険性が各地で高まっており、油断できない状況が続きそうだ。

(カワウ、内陸部の河川沿いで増加:滋賀)
漁業や森林に被害を与える水鳥のカワウが、野洲川や安曇川など内陸部の河川沿いで増加していることがわかりました。カワウは体長80センチから1メートルほどの大型の水鳥で、繁殖力が強くびわ湖のアユを食べたり、フンで樹木が枯れたりする被害が問題となっています。関西広域連合がことし5月に行った調査によりますと、県内のカワウの生息数は7261羽で、去年より201羽、率にしておよそ3%減少しました。ここ数年は、最も多かった平成20年の3万7865羽の5分の1ほどの7000羽前後で横ばいの傾向にあります。生息地別では、栗東市の野洲川が2177羽と去年より25%余り増えて2年連続で県内最多となり、大津市の小野が40%余り増えて1245羽と2番目に多くなりました。県によりますと、これまで最大の繁殖地だった長浜市の竹生島では、葛籠尾崎地区で1羽も確認されないなどびわ湖周辺で減少する一方、野洲川や高島市の安曇川など内陸部の河川沿いで増加傾向がみられるということです。県の鳥獣対策室では「駆除対策を集中していたびわ湖周辺から分散した可能性もある。住宅地がある内陸部では、銃による駆除ができないため対策を検討したい」としています。

(熊の目撃、6月以降急増:長野)
県内で6月以降、熊の目撃が相次ぎ、下伊那郡大鹿村でハイキング中の女性、松本市の北アルプス上高地でテント泊をしていた女性、大町市の木崎湖近くで散歩中の女性、長野市飯綱高原で犬の散歩をしていた女性が襲われ、それぞれけがをした。県によると、昨年度は8人が襲われた。8月は山で餌が少なくなり、収穫を迎える農作物を求めて里に下りてくるため、目撃件数がピークとなる=グラフ。県環境保全研究所(長野市)は「7月の天候不順で例年以上に餌がない可能性がある」と一層の注意を呼び掛けている。県森林づくり推進課によると、今年5月の目撃は例年並みの50件だったが、6月に151件と急増。6月の1カ月間としては過去15年間で2019年の196件、18年の183件に次いで3番目に多かった。集計中の7月は200件を超える見込みという。県によると、ブナやミズナラの実が不作となる年は、冬眠に備える熊が餌を求めて行動範囲を広げ、山里に出没する傾向にある。県は9月上旬にかけて、県内各地の山の状況や熊の動向を調べる方針だ。熊の生態に詳しい県環境保全研究所研究員の陸斉(くがひとし)さん(61)によると、熊は人が近づくと身を潜めてやり過ごそうとするが、近づきすぎて逃げられなくなると攻撃してくる。においや音に敏感なため、鈴やラジオで人間の存在を早めに知らせると接近を避けられるという。出合った場合は「背中を見せると本能的な攻撃を誘う。熊の動きを見極めながら、慌てず静かに距離を取ることが大事だ」と助言している。

(イノシシが出没か:佐賀)
佐賀県鳥栖署は25日、基山町長野770番地付近で同日午前9時ごろ、イノシシ1頭が出没したとして、メールで注意を呼びかけた。

(イノシシ目撃情報:熊本)
熊本南署は24日、熊本市南区城南町舞原で同日午前8時ごろ、中型のイノシシ1頭が目撃されたとして、メールで警戒を促した。同署は「野生のイノシシは大変危険。目撃した場合は近づいたり、大声を出したりしないようにして落ち着いてその場を離れ、身の安全を確保して市役所や警察に通報を」と呼びかけた。

(クマらしき動物の目撃に伴うパトロール結果:新潟)
8月23日(日)、上新町地内の櫛池川付近でのクマらしき動物の目撃情報に基づき、周辺を捜索しましたが、クマらしき動物は発見されませんでした。

(クマらしき動物の目撃に伴うパトロール結果:新潟)
8月22日(土)、柿崎区栃窪地内でのクマの目撃情報に基づき、周辺を捜索しましたが、クマは発見されませんでした。

(クマの足跡確認:新潟)
新潟県三条市下田地区・大沢地内の開発畑で25日午後3時ごろ、クマの足跡が確認された。

(サル、住宅街に迷い込む:三重)
二十五日午後二時ごろ、津市桜田町の住宅街でサル一匹を見つけたと、保護者から近くの新町小学校(同市八町三)に連絡があった。警戒中の市職員がサルを確認したが、見失った。けが人や物損といった被害は確認されていないが、同小では下校時にできるだけ一人で帰らないよう児童に指導。目撃情報があった同町周辺で教員が見守り活動をした。市によると、通報を受けてパトロールをしていた市職員が午後三時ごろ、同小から南西に約一キロの神戸小学校(同市神戸)の敷地内で発見したが、直後に走り去ったという。成獣とみられ、性別は不明。その後に目撃情報はなく、市は近くの山林に入った可能性があるとしている。同日午前九時ごろには桜田町から東に約二・五キロ離れた乙部でもサル一匹を見たという情報があり、大門と丸之内での目撃情報も続けて寄せられたという。市は同じ個体が東から西に移動したとみている。市の担当者は「見つけても刺激せず、市や警察署まで連絡をしてほしい」と呼び掛けている。

(山間部でサル撮影:静岡)
24日夕方、少し涼しくなった静岡市葵区の山間部の川で、釣りに出かけた人が撮影した映像。川にかかる架線。左側から2匹のサルが出てきた。しばらくすると、サルが続々と出てきた。サルはするする架線をわたっていく。映像は、家族で川に釣りに出かけた男性が撮影した。途中で川に落ちるサルもいた。なかには自ら川に飛び込んだように見えるサルもいたようだと男性は話す。猛暑が続く静岡市の山間部で起きた出来事。

(獣害対策にモンキードッグ:長野)
人里に出没し、農地を荒らすサルを山奥に追い払う犬「モンキードッグ」が長野県大町市で活躍している。

(ボウガンの18歳未満への販売・貸し出し禁止:愛媛)
6月に兵庫県宝塚市の住宅で家族ら4人がボウガン(洋弓銃)で撃たれて死傷した事件を受け、愛媛県は21日、ボウガンを県青少年保護条例の「有害がん具類等」に指定した。ボウガンは、クロスボウとも呼ばれる射撃用具で、銃のように引き金を引いて矢を発射する。18歳未満への販売や貸し出しが禁止され、違反者には30万円以下の罰金が科される。販売事業者ではない一般人からの貸与などについては罰則がなく、努力義務とされた。事件以降、各地で同様の規制が広がっている。

(住宅街に大量のハトカラス、10年以上の“迷惑”餌やりと住民との戦い:大阪)
大阪市住吉区のマンションの水道を無断使用したとして今月、同区の男女が窃盗容疑で大阪府警に逮捕された。周辺ではこの男女ら数人のグループがネコやハトに勝手に餌を与える行為を10年以上続けており、その中で水道を使っていた。民家や道路に糞(ふん)や食べ残しが散乱し、住民は市や府警に相談。だが、餌やりを直接禁じる規則はなく、グループは再三の注意も聞き入れない。打つ手のない中、府警が窃盗容疑を適用。市も6月に施行された改正動物愛護法違反罪で告発する構えをみせている。住民らの長年の苦闘は報われるのか。府警住吉署に逮捕されたのは、いずれも無職で55歳の女性と78歳の男性。大阪市や地元住民によると、この女性が10年以上前、JR我孫子町駅(同区)周辺で餌やり行為を開始。数人が手伝うようになり、中学校前やスーパー前など10カ所以上に広がった。当初は野良ネコだけに餌を与えていたが、その餌を目当てにハトやカラスが群がるようになり、それからはほぼ毎朝、数人のグループが自転車で巡回。パン粉や米などをまくと、100羽ほどのハトやカラスが住宅街を飛び回り、民家の屋根や敷地、道路には糞や食べかすが散乱するようになった。何度もやめるように言われても聞く耳を持たず、耐えかねた近隣住民は市に相談。市も口頭や文書で注意したが、グループは「かわいそうでやめられない。法律がないから自分たちは悪くない」と言い張った。実際、同市には餌やりを規制する法律や条例はなく、強制的に止めることはできない。そこで市は廃棄物の適正な処理を定めた条例を改正。昨年12月、餌やり後の清掃を義務付け、違反した場合に過料を科す罰則規定を盛り込んだ。そのうえで早朝にパトロールを実施し改めて注意。ただ、改正条例は行為自体を規制しておらず、グループは餌やり後に道路などを清掃するようになったものの餌はまき続け、大量のハトなどが住宅街を飛び回る状況は変わらなかった。そんな中、府警はグループが清掃時に周辺のマンションの水道を無断で使用していることに着目。今月11日早朝、蛇口から水約1リットルを盗んだとして、窃盗容疑で2人を現行犯逮捕した。「鳥の鳴き声や飛び回る音で眠れないし、毛や糞があちこちに落ちていた。逮捕され、『長年悩んでいたことがもう終わる』と近所の人たち全員で喜んだ」逮捕後、住民の男性(87)はこう語った。だが裁判所が勾留を認めず、2人は12日に釈放。同署は在宅で捜査を続けるが、女性は翌日からネコへの餌やりを再開したという。振り出しに戻ったかにみえる餌やり問題。市が次の一手に頼るのは6月に施行された改正動物愛護法だ。動物の虐待防止などを目的とする同法では、住環境が悪化するような餌やり行為を規制できるようになり、違反すれば50万円以下の罰金が科せられる。大阪市の松井一郎市長は、2人が逮捕された11日、「今後は改正動物愛護法を適用し、迷惑な餌やり行為は法律違反として毅(き)然(ぜん)と対応していきたい」と表明。市の担当者は「改善命令に従わなければ、刑事告発していく」と話す。だが、罰則があるからといって、グループが長年続けてきた餌やりをやめるのか。住民の女性(70)は「条例改正でも大きく状況は変わらなかった。動物愛護法で餌やりが本当になくなるのか」と不安げな表情を浮かべた。

(狩猟の未来をIT技術で変える:東京)
年々、深刻化する鹿やイノシシによる農林被害と、減り続ける猟師の担い手、二つの問題に立ち向かうべく、ITの力を狩猟の世界に取り入れる。獣の「わな」に監視センサーを組み入れた「スマートトラップ」と、捕獲・加工情報を扱うプラットフォーム「ジビエクラウド」を開発・提供しています。鹿やイノシシが畑や植林地を荒らす鳥獣被害の総額は2018年度時点で約158億円、鹿やイノシシの数は年々増加しており、被害を抑えるためにも適切に狩猟を行わなければならないのですが、捕獲する猟師の数は減っている上に、高齢化も進んでいるのが問題となっています。最近の狩猟は銃の扱いの難しさから、わなを使うのが主流になっていますが、獲物がかかっているかを毎日確認しなければならず、管理が大変です。また、捕獲した獲物は食肉として加工し、最近はジビエ(狩猟肉)として人気も出ていますが、わなにかかってから加工までに時間がかかって傷んでしまうなどの理由から、食肉利用率は1割程度しかありません。スマートトラップは獲物がかかるとすぐに感知して、メールで通知してくれます。毎日、見回りをする必要がなくなり、通知がきたらすぐに加工施設に連絡することで食肉の歩留まりもよくなります。似た製品はあるのですが、どれも非常に高価で導入のハードルが高いのが問題でした。スマートトラップは1台の本体価格が3万3800円と、かなり安く抑えています。通知やわなの設置場所、設置状況などの管理情報を統括するのがジビエクラウドですが、さらに、獲物の個体情報や、誰がいつどこで捕ったのか、どの施設で食肉加工したのかという、捕獲・加工情報も入れることができるので、消費者への安全性や信頼性の向上にもつながります。私が小さい頃、地方の田舎に住んでいる親族にすごく可愛がられ、田んぼでどじょうを捕って遊び、五右衛門(ごえもん)風呂で汗を流して蚊帳の中で寝る。自然の豊かな生活を体験させてもらう中で、いずれは地方に恩返しをしたいと考えるようになっていました。もともと起業したいという思いはなかったのですが、転機になったのは社会人になってから知り合い2人と焼き肉を食べにいったときです。肉を焼いていると、「最近、野生鳥獣による農業・林業の被害が大きくなっている。一方でジビエがブーム。うまく組み合わせればおいしいもの食べられて地域にも恩返しできるんじゃないか」と何気ない話で大盛り上がり。お酒の場の話で終わらせず、思い切って動いてみようということになり、3人で資金を出し合い、ハンテックを創業しました。現在は約10の自治体で導入してもらい、300台ほどを売り上げています。新型コロナウイルスの影響はあるものの、まとまった台数を使いたいという話もあり、着実に利用者は増えています。今後は、捕獲後の自治体への報告など狩猟に関する煩雑な書類作成を電子化し、行政のプロセスの効率化についても提案をしていきたいと思います。

(大河ドラマ女優、趣味は狩り)
新型コロナウイルスの影響で放送を休止していた、NHK大河ドラマ「麒麟がくる」が、8月30日から再開するが、キャストのうち、今後の役割が注目されるのが門脇麦演じる京の医師(堺正章)の助手役の駒だ。多忙な門脇だが、発売中の「週刊女性」(主婦と生活者)によると、最近ハマっている趣味はなんと狩り。知り合いを通じてプロの猟師に弟子入りし、オフが1日でもあれば狩りに出掛け、狩猟免許はないが師匠のイノシシ猟を手伝っているというのだ。「あるインタビューでは『ジビエ料理がお気に入り』と話していて完璧な肉食系。

(地域銘菓やジビエなど3プロジェクトに出資者募集:愛媛)
愛媛県西条市は、愛媛銀行とプラスソーシャルインベストメントとの3者協定に基づく「西条市版SIB(ソーシャル・インパクト・ボンド)」で、採択事業に出資する個人または法人を募集している。期間は8月18日から9月18日までで、8月26日と9月6日に説明会を開催する。オンラインでも参加可能だ。採択事業は3つで、募集金額は合計150万円、いずれも1口1万円。西条市版SIBでは実施3年目で、これまでに4つのプロジェクトが成果を達成している。今回出資を募っているのは、地元銘菓の「たぬきまんじゅう販路拡大」、鳥獣被害防止を兼ねた「『西条ジビエ』スタートアップ」、フレンチレストランと農業・漁業者が連携する「フレンチで地域の魅力をつなぐ」の3プロジェクトだ。西条市版SIBは、プラスソーシャルインベストメントが中間支援組織としてファンドを組成、愛媛銀行が振込口座を提供する。同行の指定窓口や「Money Tap」アプリを使えば振込手数料はかからない。ファンドの営業者は社会的投資支援機構で、ここから採択事業者に事業を委託する仕組みだ。事業者が事前に決めた成果目標を達成すると市が交付金を支払い、出資者に元本を償還する。出資者に対しては、成果達成のいかんにかかわらず、限定商品や割引券などの特典を提供する。

(真っ白なクマの剥製が話題:新潟)
新潟県加茂市の市立図書館に展示されている真っ白なツキノワグマの剥製が、「シロクマみたい」と話題になっている。生まれつき毛の色素が欠乏しているアルビノ(白化個体)とみられ、多くの来館者が足を止め、愛らしい姿を珍しそうに眺めている。ツキノワグマは体長115センチ、体重約40キロで、推定年齢5歳の雌。2002年、加茂市猟友会が同市宮寄上で捕獲し、剥製にした。長年自宅で保管していたメンバーが亡くなったのを機に、「希少なクマの安住の地を見つけてほしい」と猟友会が6月に市へ寄贈。多くの子どもたちに見てもらおうと、12日に図書館の入り口付近で展示を始めた。前足の先がわずかに茶色いだけで、全身が白い体毛で覆われている。本来目は赤かったが、剥製にする際、作り物の黒い目に付け替えられた。遺伝子の突然変異によるアルビノと思われ、職員が、新潟大農学部や同種の剥製を保管する長岡市立科学博物館などに問い合わせたところ、旧下田村(三条市)など県内の数カ所と岩手県で計10頭ほど捕獲の記録があった。孤立した集団で交配を繰り返したことにより、劣性遺伝子が出現したと考えられる貴重な個体だという。図書館に訪れた人たちは「ホッキョクグマかと思った」「かわいい顔だね」などと話しながら、興味深そうに剥製を見つめたり、解説を読んだりしていた。母親と来た田上町の羽生田小1年の男児(7)は「大きいし、足の爪がすごい。何で白いのかな」と不思議がっていた。剥製の横には、動物や自然に関する児童書のコーナーを設けた。細貝秀樹館長(56)は「クマが駆除されることが増えているが、好きこのんで人里に下りてくるわけではないと思う。人と動物の共存を考えるきっかけにしてほしい」と呼び掛けている。

(狩女、ユーチューブに活路:石川)
女性猟師らでつくる「狩女(かりじょ)の会」を主宰する穴水町の福岡富士子さん(50)が、動画配信サイト「YouTube(ユーチューブ)」で自身のチャンネルを立ち上げ、ジビエ(野生鳥獣肉)や町などの魅力を伝える動画配信を始めた。新型コロナウイルス感染拡大で三月以降、革細工教室や講演会、催しなどが中止となり、仕事が激減。打開策としてユーチューバーの道を選び、自身の活動を広く発信していく。福岡さんは、二〇一八年に白山市から穴水町へ移住。奥能登地方を中心にジビエ料理の講習会や革細工教室などを開いている。ただ新型コロナが影響し、主な収入源だった講師の仕事がほとんどなくなった。「このままの生活スタイルではだめだ」と一念発起。カメラやパソコン、スマートフォンなど動画配信に必要な機材一式を、小規模事業者持続化補助金や国が支給する特別定額給付金十万円などを活用して取りそろえた。「いつかやってみたいと思っていたが、やるからには中途半端でなく真剣にやる」。知り合いのユーチューバーやデザイナーの協力も得て、七月に自身のチャンネル「ジビエふじこ」を開設した。動画では、町へ移住した理由を語ったり、革細工の制作風景やジビエ料理を紹介したりしている。女性猟師としての悩みも発信し、猟期が始まり次第、狩猟の様子も動画にしていく予定だ。五歳の四男を女手一つで育てている。「コロナで収入が無くなり、何とか食いつないできた」と苦しい懐事情を明かす。動画配信は「自身の仕事の広告塔」。動画の紹介欄に、自身が手掛ける革細工の材料やジビエ食材なども掲載し、動画を見ながら体験してもらうことで販路拡大にもつなげていきたい考えだ。「オンラインでの教室が増えている今だからできる新しいやり方だと思う。見てもらうことで有益な情報を発信し、生きる知恵を学ぶ場にしていきたい」と意気込む。目指すは、チャンネル登録者千人超え。それで初めてユーチューバーの仲間入りとなり、スタートラインに立てる。「移住してきて二年がたち、ようやく軌道に乗り始めてきたところだった。それでも、めげないふじこちゃん」。コロナ禍を逆手にとり、さらに自身の活動の幅を広げていく。

(温泉で味わうクマ肉料理:秋田)
秋田県大仙市の協和温泉四季の湯が、クマ肉料理を味わえる「熊鍋宿泊プラン」を売り出している。使うのは、地元猟師が本年度整備した食肉処理施設から仕入れた肉。四季の湯は「安全でおいしいクマ肉をぜひ味わいに来て」とPRしている。ランチではクマ肉のカレーも提供しており、今後さらにメニューを充実させていく考えだ。四季の湯ではこれまで、地元で捕獲されたクマの肉を名物料理にできないか検討してきた。ただ、野生鳥獣の肉を提供する場合、保健所が許可した食肉処理施設で精肉にしたものでなければならない。これを知った地元猟師の藤原正人さん(65)が市の補助を受け今春、四季の湯近くに施設を整備した。食肉処理販売会社「協和ジビエ工房」として保健所の許可を取得。四季の湯は同社から通年でクマ肉を仕入れることができるようになり、プランをスタートさせた。

(地域おこし協力隊の男性、ジビエ販売会社を起業:兵庫)
兵庫県豊岡市出石町奥山などで活動する地域おこし協力隊の安倍育登さん(26)が狩猟し、精肉処理を行ったイノシシやシカ肉などを販売する「安倍商会」を開業した。シカ肉を使用したペットフードも展開している。

(「ジビエソーセージ」を通販で販売開始:大阪)
ジンギスカンKEMONO店舗(大阪府大阪市中央区千日前1-6-6 代表取締役森島立彰 tel06-6213-2323)はご自宅で本格ジビエ料理が味わえる「ジビエソーセージ」を2020年9月1日から通信販売致します。

(捕獲の鹿、害獣転じて革小物に:福岡)
鳥獣被害対策を目的に県内で捕獲された鹿の皮を活用し、新宮町のベンチャー企業「totonoi」が今月、財布など革小物のインターネット販売を始めた。販売を通じ、都市近郊の里山の現状や資源の循環にも関心を持ってもらうのが狙いだ。totonoiは、町で鹿やイノシシなど有害鳥獣の対策に携わる小島慎太郎さん(29)が今年設立した。鹿革は優れた吸湿性と柔らかな手触りで「革のカシミヤ」といわれ、古くは武具の裏地に使われた。

(鹿・イノシシ肉のカレー店:大阪)
カレー店「SPICY BUCK(スパイシーバック)」(大阪市西区西本町1、TEL 080-7805-1521)が6月20日、大阪・本町にオープンした。BUCKは英語で鹿の意味。同店では鹿肉やイノシシ肉など、ジビエを使ったカレーを提供する。店舗面積は22.5坪で、席数は32席。同店のカレーは心斎橋のバー「アノニマス」店主の黒田健さんが監修。メニューは「丹波紅の猪SPカレー御膳」(2,700円)、「丹波紅の鹿カレー御膳」(1,850円)、「吉備若鶏カレー御膳」(1,650円)の3種類を用意する。ジビエは丹波の猟師が仕留めた鹿とイノシシを、同店の肉の管理・流通担当トニーさんが熟成させて使う。吉備若鶏は岡山県産の鶏肉。脂ののったハラミ肉を使うため、コクのあるカレーに仕上がっているという。広報担当の小谷みさよさんは「鹿は害獣として処理され、肉が市場に出ず廃棄されるものが多い。その命を無駄にしたくなかった」と説明する。現在は土曜・日曜・祝日の昼のみ営業。オープン当初は完全予約制だったが、現在は予約無しでも入店可能。営業時間は、肉の流通量などを見ながら拡大も考えているという。「提携している猟師の腕が良いので、手に入る肉は肉質が良い。おいしくて栄養価が高いジビエの魅力を伝えられるアンテナショップの役割も果たせたら」と意欲を見せる。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午前8時20分ごろ、仙台市泉区根白石針生山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、24日午前10時15分ごろ、仙台市泉区福岡二又にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、23日午後2時20分ごろ、仙台市泉区福岡岳山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、22日午後4時20分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場深野にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、24日午前8時ごろ、仙台市泉区実沢橘川屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、22日午後3時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢綱木坂にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、21日午後2時30分ごろ、仙台市青葉区八幡6丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、21日午前8時ごろ、仙台市太白区秋保町長袋町南裏にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日、仙台市青葉区大倉獅籠にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、21日午前5時20分ごろ、利府町春日愛宕下の県道沿いにクマが出没しました。

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8/21
(ハンター確保でクマ被害防止を、猟銃の訓練施設が完成:秋田)
深刻化するツキノワグマなどの鳥獣被害を受け、新規の狩猟者を養成する秋田県の訓練施設が由利本荘市の県総合射撃場内に完成した。県内ではクマの捕獲数が増加傾向にある一方、狩猟者数は10年前に比べて約3割減少し、高齢化が進む。県は訓練の場を提供することで、若い世代の確保につなげたい考えだ。訓練施設は約1万3300平方メートル。陶器製の皿が自動で放たれ、一度に最大5人が射撃できる。施設は1995年からクレー射撃場として利用されていたが、鉛弾の環境汚染が問題視され、県は2007年に閉鎖した。19年5月に鉛弾の飛散を防ぐネットの新設工事などに着手し、約7億8000万円を投じて再整備した。県猟友会の会員数とツキノワグマの捕獲数の推移はグラフの通り。捕獲数の傾向に変動はあるが10年の242頭に対し、19年は倍以上の575頭に増えた。会員数は10年に2089人だったが、14年以降はほぼ1500人台で推移。60歳以上が約6割を占める。県は17年から狩猟免許の取得費に5万円、ライフル銃の購入費に7万円の補助を出し、新規の狩猟者確保に取り組む。県自然保護課の沢田智志課長は「補助金などの効果で狩猟者の減少には歯止めがかかってきた。施設を活用し、さらなる増加を図りたい」と期待する。19日に現地で完成を祝う式典が開催され、佐竹敬久知事は「クマなどの鳥獣の被害から県民を守る拠点にしたい」と述べた。県猟友会員による射撃の実演や鉛弾の回収作業もあった。施設は29日に利用開始。3月1日~11月30日に週3回開場する。

(クマに襲われ30代女性負傷:三重)
十七日午後五時ごろ、大台町大杉の大杉谷登山道で、下山中の兵庫県内の三十代女性がクマに襲われ、両足三カ所をかまれたり引っかかれたりして負傷した。町によると、女性は友人と二人で登山に訪れており、大杉谷登山道入り口から一・六キロの山中で襲われた。ツキノワグマと見られるが大きさなどは不明で襲った後、山中へ入っていったという。女性は自力で下山し十八日、兵庫県内の病院を受診。軽傷とみられる。大杉谷登山道では四月の山開き以降、クマの目撃情報が四件あった。町内では大台中学校やアユ料理専門店「清流茶屋」の近くなどでもこれまでに七件の目撃情報が寄せられている。今月二日には岩井の宮川の河原でバーベキュー中に襲われた男女二人がけがをしており、町などが警戒を強めていた。町は十八日、登山道入り口に注意看板を新たに設置。大杉谷登山センターもホームページなどで注意を呼びかけている。

(女性がクマに襲われる、顔や左腕にけが:長野)
18日夕方、長野市で30代の女性が犬の散歩中にクマに襲われ、けがをしました。塩尻市では、イノシシに襲われた男性がけがをしています。午後6時ごろ、長野市門沢の飯綱高原東第3グラウンド付近で、近くに住む37歳の女性が犬の散歩していたところ、クマに襲われました。女性は左腕と顔にけがをして近くの家に助けを求め消防によって病院に運ばれましたが命に別状はないということです。クマは2頭で親子とみられ、警察や地元の猟友会が捜しましたが見つかっていません。女性がクマに襲われたのは長野市北部から飯綱高原に通じる通称浅川ループラインの近くで住宅が点在するところです。市によりますと、飯綱高原の周辺では先月下旬から少なくとも2回、クマの目撃情報がありました。警察などが近くの住民に注意を呼びかけるとともに市は、あす現地で調査を行うことにしています。一方、塩尻市では、午後6時過ぎ下西条山ノ神自然園付近で、犬の散歩をしていた52歳の男性がイノシシに襲われけがをしました。左手をかまれたとみられ、警察などが注意を呼びかけています。

(クマに襲われけが:岩手)
19日午後6時ごろ、久慈市宇部町内の畑で、80代女性がクマに襲われけがを負いました。クマによる人的被害が発生していますので、遭遇しても決して刺激することなく、警察や久慈市役所などに情報提供してください。

(クマに襲われ78歳の女性がケガ:福島)
8月20日、午前6時40分頃、福島県南会津町で畑作業をしていた78歳の女性がクマに襲われ、腕や背中に軽傷を負った。クマは体長約1メートルで、警察が注意を呼びかけている。

(クマに襲われ80代男性けが:岩手)
20日午前9時20分ごろ警察に通報があり、北上市和賀町岩崎新田において80代男性が畑に出没したクマに襲われ、けがを負いました。

(豚熱、新たに3頭:群馬)
群馬県は19日、県内で捕獲された野生イノシシ3頭の豚熱(CSF)感染が確認されたと発表した。捕獲場所は2頭が嬬恋村、1頭が中之条町。県内の感染例は計41頭となった。新たな監視農場の指定はないという。

(クマ、窓ガラス割る:岩手)
16日午後11時ごろ、花巻市湯口の照井ユキさん(82)方の窓ガラスがクマに割られた。花巻署によると、就寝していた照井さんが物音に気づき、台所に侵入しようとしていた成獣のクマを発見。家族とともに台所の流しやコンロを手でたたいたり、足でけったりして音を出したところ、クマは逃げていったという。17日朝に確認すると、窓ガラス1枚が破損していた。

(クマ侵入、煮しめ食べる:岩手)
17日午後9時から18日午前8時20分ごろにかけて、大船渡市三陸町越喜来の男性(43)方にクマが侵入し、台所の食料などをあさった。男性は外出していた。付近で農作物被害が相次いでおり、市や大船渡署が注意を呼び掛けている。男性によると、同日朝に帰宅し、1階廊下の窓1枚が壊されているのを発見。台所の冷蔵庫内の煮しめや果物を食べられた跡があり、キャットフードも持ち去られた。同署によると、現場にはクマの足跡の土や黒色の毛が残っていた。

(クマに冷凍パイナップル食べられる:岩手)
17日夜~18日朝、侵入したクマに冷蔵庫の煮しめを食われた大船渡市三陸町越喜来の住宅で、18日夜にも冷蔵庫からパイナップルが奪われた。台所にクマのものと見られる毛が残っていたほか、冷蔵庫には爪痕や土がついていた。大船渡署によると、2回連続で被害に遭ったのは、介護職員の前田悟さん(43)。1回目は18日午前8時20分ごろ、仕事から戻ると、廊下に置いていたキャットフードや冷蔵庫の煮しめが食べられていた。2回目は18日午後11時ごろ、寝室にいたところ、無施錠の玄関の引き戸が開いて台所から物音が聞こえたため、110番通報した。車に避難してクマとは出合わなかった。署によると、冷蔵庫で冷凍していたパイナップルがなくなっていたほか、台所のゴミ袋が荒らされ、残飯が散らばっていたという。

(クマでけが人相次ぐ、冷蔵庫の食料も:岩手)
岩手県内ではクマによる人的被害が相次いでいます。19日から20日にかけて、農作業中にクマに襲われた80代の男女2人がけがをしました。また、花巻ではクマが民家に侵入し、冷蔵庫の食料などが食べられる被害もありました。20日午前9時すぎ、北上市和賀町の農業・菅野市郎さん(82)が、自宅近くの畑で作業していたところ、クマ1頭に襲われました。菅野さんは自力で自宅に戻り、家にいた妻が警察に通報しました。菅野さんは頭にひっかかれたとみられる傷があったほか、右肩と左足にもけがをしていて、病院に運ばれましたが命に別状はないということです。現場には菅野さんを襲ったクマのものとみられる足跡やフンが残っていました。(近くで農作業をしていた人)「すごい雄たけびが聞こえて、まさかクマじゃないよねと思っていたら救急車の音が聞こえて、クマに襲われたということでみんな車に避難した」。北上市は、クマの捕獲へ向けて猟友会とともに現場周辺に罠を設置しました。また久慈市では、19日午後5時半ごろ、無職の沢里スミ子さん(86)が自宅前の畑で野菜をとっていたところ、クマに襲われ頭にけがをしました。病院に運ばれましたが命に別状はありませんでした。警察のまとめによりますと、クマによる人的被害は今年に入り、20日までに15件確認されています。人的被害のほか、花巻市鉛の住宅では20日未明、台所の米袋や冷蔵庫の中の食料が荒らされているのが見つかりクマによる被害と見られています。(クマ被害にあった住民)「玄関に電気つけて外灯とあと部屋に入ってベッドの上でずっと夜が明けるまで待っていた。まだそこらにいたらおっかないし」。この家では去年8月もクマが侵入する被害にあっていて、午後4時過ぎには地元の猟友会が裏口にワナを設置しました。

(飼い犬がヒグマに襲われる被害相次ぐ:北海道)
北海道の新ひだか町で、飼い犬がヒグマに襲われたとみられる被害が相次ぎ、警察は近くに住む住民に警戒を呼びかけています。17日、新ひだか町三石西端で、「飼い犬1頭がいなくなり、近くで血痕とクマの足跡を見つけた」と住民から警察に通報がありました。警察が調べたところ、住宅の前の道路には、林に向かって何かを引きずったような跡が残っていたため、地元の猟友会は、飼い犬がヒグマに襲われたとみて林の中にわなを設置しました。また、3日前の今月14日には、この住宅からおよそ1キロ離れた宿泊施設の飼い犬が、敷地内の林で死んでいるのが見つかり、現場の状況からヒグマに襲われたとみられています。新ひだか町では、今月に入ってヒグマの目撃情報が4件警察に寄せられているということで、警察や町は住民に警戒を呼びかけています。近くに住む男性は、「クマを目撃したという話は時々聞きますが、近所だとやはり気になります。まわりを注意深く見ながら生活するしかありません」と話していました。

(犬を食う"凶暴で危険"なヒグマ、「箱わな」設置し捕獲作戦開始:北海道)
8月15日と16日に、飼い犬がクマに襲われたとみられる被害が相次いだ北海道日高地方の新ひだか町で、クマを捕獲するための箱わなが町内2か所に設置されました。新ひだか町では8月15日、ホテルの作業場で飼っていた中型犬が近くの林の中で死んでいるのが見つかり、クマに食べられたような跡も見つかりました。また翌16日には、およそ1キロ離れた住宅でも、飼っていた中型犬がいなくなり、敷地内ではクマの足跡と血痕が確認されました。また林の中にも、犬が引きずられたような血の跡が見つかりました。事態を受けて新ひだか町は16日、クマによる襲撃の可能性が高いとして、町内2か所にクマを捕獲するための「箱わな」を設置しました。「箱わな」は縦約1メートル、横約0.8メートル、奥行き約3メートルで、中にはクマをおびき寄せるためのシカの肉が入れられています。町の担当者は「犬を襲っている個体なので凶暴で危険だ。捕獲する必要がある」と話していて、クマは捕獲され次第、駆除する方針です。新ひだか町では8月1日から20日までの間に、14件ものクマの目撃があり、町民の間でも緊張が高まっています。

(ゴルフ場に子グマ、車にひかれケガか:栃木)
19日午前、栃木県日光市のゴルフ場にクマが現れました。現在、警察や地元猟友会による捕獲作戦が行われています。栃木・日光市のゴルフ場の川べりにうずくまる子グマ。現在、警察官や地元猟友会が捕獲するため、盾や刺股などを持ち、取り囲んでいます。警察によりますと19日午前7時半ごろ、日光市内の道路を歩いていた人から「道路にクマがうろついている」と110番通報がありました。その後、クマはその場から逃げ、午前8時すぎにゴルフ場に姿を見せました。クマは体長50センチほどで車にひかれてケガをしているとみられています。付近では18日夜も体長1メートルほどの別のクマが目撃されていて、警察が注意を呼びかけています。

(クマが鶏小屋侵入、20羽襲う:福島)
19日朝早く、北塩原村のレストランの鶏小屋にクマが侵入し、うこっけい20羽ほどが襲われる被害がありました。19日朝5時ごろ、北塩原村桧原の自宅とレストランを兼ねた住宅で80代の女性が、飼育しているうこっけいの鳴き声が激しいことから敷地内にある鶏小屋を見に行ったところ、体長が150センチほどのクマが、うこっけいを襲っているのを見つけました。このため女性は地元の猟友会などに通報し、およそ30分後に鶏小屋を確認したところ、クマはいなかったということです。鶏小屋ではレストランで提供する卵をとるため、うこっけいを30羽ほど飼育していたということですが、20羽ほどが食べられたとみられるということです。その後、女性の住宅から300メートルほど離れた場所でクマの目撃がありましたが、その後の行方はわかっていません。村や警察はレストランの付近にワナを設置するなどして対策をするとともに周囲をパトロールしてクマに警戒するよう呼びかけています。県警察本部によりますと、ことしに入って18日までに確認されたクマの目撃情報は354件で、2人がけがをしています。今月だけでも74件の目撃情報が寄せられていて、警察は山に入るときは複数で行動するなど注意を呼びかけています。

(クマか、スイカ食い荒らされる:秋田)
17日午後6時ごろ、大館市比内町笹館字下沼田の畑でスイカ9個が食い荒らされているのを所有者の70代男性が見つけ、18日に市を通じて大館署に届け出た。畑にはクマのものとみられる足跡があり、同署が周辺で注意を呼び掛けた。

(ゴルフ場でクマ捕獲:栃木)
18日夜から19日朝にかけ、栃木県日光市丹勢の飲食店と同市所野の県道の2カ所でツキノワグマが目撃された。このうち、獣医師が子グマ1頭を捕獲し、市有林に放した。日光署によると、2カ所は距離が離れていることなどから、別のクマの可能性が高いという。19日午前8時ごろ、通行人の男性が同市所野の県道上にいたクマを目撃し、110番した。クマはその後、近くのゴルフ場敷地内に侵入したとみられる。同市に依頼された獣医師が午後3時ごろ、敷地内にいたクマを麻酔吹き矢で捕獲した。体長約40センチ、体重約6.5キロの子グマの雄。麻酔で眠らせた状態で市有林に運び、放した。親グマは目撃されていないという。ゴルフ場の担当者は「このあたりでクマが出るのは初めて」と驚いた。一方、18日午後8時35分ごろ、丹勢の飲食店で体長約1メートルとみられるクマが目撃された。裏口のドアから侵入した形跡があったが、大きな被害はなかった。同署は関係機関と連携し、付近に注意を呼び掛けている。

(害獣用のワナでシカが捕獲される瞬間をカメラがとらえた:愛知)
愛知県豊田市の山中に仕掛けられた害獣用の大型のワナ。そのワナにシカ9頭がかかりました。カメラが捉えた捕獲の瞬間とは。19日午後8時ごろ、作物を食い荒らす害獣用のワナに取り付けられたカメラの映像です。ワナの中には数頭のシカの姿が…。次の瞬間、シャッターが降りシカが捕獲されました。捕獲されたのは野生のシカ9頭。豊田市和合町の山中に仕掛けられたこのワナは、縦・横5.4メートル、高さ2.7メートルあり、害獣となるシカやイノシシを捕獲するため、地元の農事組合がことし6月に設置しました。この地域ではお茶を栽培していて、葉を食べられるなどの被害があったということです。捕獲されたシカは、ジビエ料理などで地元でふるまわれる予定です。

(普通列車がシカと衝突:北海道)
18日午後8時10分ごろ、JR宗谷線東六線(上川管内剣淵町)―和寒(同管内和寒町)間を走行中の名寄発旭川行きの普通列車(1両編成)がシカと衝突し、緊急停車した。乗員乗客にけがはなかった。車両の安全を確認して約20分後に運転を再開した。この影響で普通列車2本が運休するなどして約100人に影響が出た。

(クマ、車と衝突や目撃:山形)
20日午後5時ごろ、川西町大舟で、60代男性の軽トラックが県道を横切ってきたクマとぶつかった。男性と同乗者の50代男性にけがはなかった。米沢署によると、2人は太陽光発電所の作業員。米沢市方面に向かって走行中、体長約1.4メートルのクマが左から飛び出してきたためブレーキを踏んだが間に合わず、車の左前部と衝突した。クマはその後、山林へ去って行ったという。20日午後5時50分ごろ、鶴岡市西目の国道7号でクマ1頭を目撃したと、通り掛かった30代男性が鶴岡署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。男性の約50メートル先で道路を横断し、近くの山林へ入っていったという。現場は東源寺の南約400メートル。20日午後3時50分ごろ、庄内町狩川の最上川でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった運送業の50代男性が110番通報した。庄内署によると、クマは体長約1メートル。男性が左岸側の堤防上を走行中、土手の下の河川敷を上流から下流に向かって歩くクマを見つけた。クマはその後、茂みに入っていったという。現場は酒田地区広域行政組合消防署立川分署の北東約1.2キロ。

(クマ追い払い実証実験:福島)
会津大が開発したクマ警報装置を使った県会津地方振興局のツキノワグマ追い払い実証実験は会津美里、柳津両町と北塩原村で行われる。三町村のトップを切り十九日、会津美里町八木沢地区内の三カ所に装置を設置し、運用を開始した。クマ警報装置は会津大の斎藤寛上級准教授(44)らが開発した。機械学習(AI)の機能を備えた装置がクマを認識すれば、警報音を出して青色回転灯を点灯させ、付近の住民や町村にメールで通知する仕組み。装置がクマを認識してからメールで通知するまでの時間は二分ほどで、目撃者が警察などに通報して住民に周知されるまでと比べて大幅に時間が短縮でき、事故や被害の回避、抑制が期待される。装置を設置した斎藤准教授は「さまざまなデータを蓄積してクマ認識の精度を一層向上させ、将来的にクマの行動予測などができるようにしたい」と抱負を述べた。会津美里町八木沢地区の児島宗一区長(68)は「農作物や人の被害が減ればうれしい」と話した。

(実証実験、クマ除け装置:山梨)
山梨県富士北麓地域でクマの出没が相次いでいるなか富士河口湖町で低周波を使用したクマ除け装置の実証実験が行われています。7月18日、富士河口湖町船津にある民家からおよそ50メートル先の空き地で梅の木のそばをうろうろするツキノワグマ1頭が目撃されました。この現場に町内で車の部品の製造・販売を行う企業が開発中の野生の動物除けの装置を設置し実証実験を行っています。野生動物対策にはこれまで動物に耳障りな高周波が使われていましたが今回は動物同士が威嚇する際に出す音に近い100ヘルツの低周波を使用したということです。現在は夜間のみ半径50メートルに近づくと赤外線センサーで作動していますが、こちらに出没していたツキノワグマやシカは実験機を設置した7月28日からは8月18日までに1頭も現れなくなったといいます。なおこの実験装置は依頼があれば無料で設置をする予定で今後、北海道などでも実証実験を重ねて今年10月末に販売を予定しています。

(野生動物の農作物被害3億円超:和歌山)
県内の昨年度のイノシシやシカなどによる農作物の被害額は前の年より増え、10年連続で3億円を超えました。県によりますと、昨年度のイノシシやシカ、それにサルなどの野生動物による農作物の被害額は3億626万円でした。前の年と比べておよそ400万円増えていて、被害額は10年連続で3億円を超えました。このうち▽イノシシによる被害が1億5200万円余りと全体の50%を占め、次いで、▽シカが4600万円余り、▽サルが4300万円余り、▽アライグマが2800万円余りとなっています。県では、今後も、新たに狩猟を行う人の確保や育成、それに野生動物が農地に侵入するのを防ぐために防護柵を設置する農家に補助金を支給するなどして被害額を減らしたいとしています。県農業環境・鳥獣害対策室は「被害額は依然として高止まりの状況が続いている。今後、被害を減らすために狩猟の体験研修などを通して、新たな猟師の確保にも取り組んでいきたい」と話しています。

(クマ出没、対策会議:福井)
クマの出没が相次いでいる小浜市は19日、猟友会や警察などと対策会議を開き、パトロールを強化することや、防災無線を使って住民に注意を呼びかけることなどを申し合わせました。小浜市役所で開かれた会議には、猟友会や警察など関係機関から16人が出席しました。小浜市内では、8月10日に50代の男性がクマに襲われて顔などにケガをしたほか、住宅にクマが侵入したケースもあり、被害が相次いでいます。また小浜市内では、ことし4月から8月14日までに、確認されたクマの出没件数が48件と去年の4倍近くにのぼっているということです。こうした状況をうけ、会議では、クマの出没が多発するなどした場合は、警察がパトロールを強化することや、交通規制を行って住民に避難を促すこと、小浜市は防災無線を使って注意を呼びかけることなど、あらためてクマへの対応を申し合わせました。小浜市は、9月以降、クマの活動がより活発になるとして、今後、住民に対し▼家の周囲になった果実などは早めに収穫することや、▼生ゴミ、野菜くずなどを放置しないことなどを住民に対し改めて呼びかけるとしています。小浜市農林水産課の阪本亮課長は「これまでの出没状況から、ことしは極めて危険な年になると認識している。猟友会や警察などと連携してクマの出没に迅速に対処していきたい」と話していました。

(獣被害額が過去最少、ピーク時3分の1以下:大分)
山間部の田畑をイノシシに荒らされ、植林した苗木を鹿に食べられる鳥獣被害。大分県によると、2019年度の被害額は過去最少の1億7200万円とピーク時より3分の1以下に減少している。防護柵設置の指導やICT(情報通信技術)を取り入れた捕獲わなの効果が出てきたとみられ、県森との共生推進室は「24年度までに被害額を1億4000万円まで減らしたい」と意欲を燃やしている。県が1983年に取り始めた統計によると、鳥獣被害が最も多かったのは96年の5億9000万円。以後は徐々に減少し、2019年度に過去最少額にまで被害を抑えた。四半世紀で伸びているのは、害獣の捕獲数だ。イノシシは19年度は3万1170頭。10年前から約1万3000頭増加している。鹿も19年度が4万2949頭で、10年前に比べ約2万3000頭と倍増している。推進室が被害対策として力を入れるのが、集落への指導だ。被害のある集落で、住民はは耕作放棄地や管理していない果樹の有無を調査。草を刈るなどの対策をしながら、農地を防護柵で囲う予防対策なども施した。推進室の野田高博室長補佐は「被害を減らすことが目的なので、まず防護柵など対策することが必要。対策ができてないとわなを仕掛けても捕獲しにくくなる」と説明する。近年は、最新の技術を使った取り組みも始めている。ICT(情報通信技術)付きの箱わなの実証実験を19年12月から始めた。わなにイノシシなどがかかると、センサーが反応し、GPSの位置情報に基づいてわなの場所を発信。仕掛けた人の携帯電話にメールで知らせる仕組みだ。臼杵市の八里合地区で、計10台の箱わなを設置している長野和幸さん(68)は「メールが入るとすぐわなを見に行けて便利。助かっている」と説明し、すでにイノシシ14頭と鹿1頭を捕獲している。野田室長補佐は「1億4000万円は長期目標として定めていた数字。それを達成して終わりではなく、被害状況に応じてきちんと対策して、被害を減らし続けていきたい」と話す。

(トウモロコシ、サル食害:青森)
岩木山麓のブランドトウモロコシ「嶽(だけ)きみ」の収穫が本格化する中、青森県弘前市嶽地区のトウモロコシ農家がサルやクマによる食害に悩んでいる。特にサルは50~60頭と10頭ほどの2グループが畑を荒らしており電気柵などの対策もほとんど効果が出ていない。最近はサルが人を威嚇するなど、作業員や近隣住民が身の危険を感じるほどで「ここまで来れば、駆除に本腰を入れるしかない」と、関係者らは行政も一体となった対策を要望している。同市常盤野で40年間トウモロコシを生産している野沢和幸さん(66)の園地では今季、計20ヘクタールのうち約0.2ヘクタール、6千本ほどがサルに荒らされた。19日の取材に対し「まだ3割くらいしか収穫が終わっていない段階でこの量。サルたちが居着いてしまって、もうどっちが園主だかわからない」と嘆いた。野沢さんによると、サルが園地に姿を見せるようになったのは15年ほど前から。「白神に林道ができて、向こうで生活できなくなったサルが来ているのでは」と分析する。「サルも生き物。うまく共存できればいいんだけど」と言う。これまで一帯の農家は、市の補助を受けて電気柵を設置したり、サルの位置情報を共有して追い払ったりと対策を講じてきた。クマの食害には柵が一定の効果を上げているが、サルは柵を跳び越えて畑に侵入する。同地区で約10ヘクタールの農園を営む崎野範昭さん(72)は「サルは頭が切れるからすぐ覚える。何をやってもだめ」と話し、お手上げの状態だ。県によると、畑を荒らすなどした鳥獣の駆除は、各市町村の判断で行うことができる。弘前市もサルの駆除を許可しており、本年度は市内全体で15頭ほどを駆除済みという。2019年度からは、追い払いや駆除に役立てるため、県の衛星利用測位システム(GPS)基地局を借りてサルの位置情報把握を行っていたが、同年秋ごろに通信が途絶えた。サルの首に取り付けた発信器の電池切れが原因とみられ、新たな発信器を取り付けようと試みているが捕獲はうまくいっていない。市などでつくる弘前市鳥獣被害防止対策協議会は本年度、情報通信技術(ICT)を活用し遠隔で監視や開閉ができる大型檻(おり)を購入。サルを群れごと捕獲でき、現在は同市大沢地区で運用しているが、今後被害の多い地区に場所を変えながら活用する方針という。市の本宮裕貴農林部長は「サルは賢く、いたちごっこ。発信器での調査をしつつ、ICTの大型檻などを駆使して新手新手で対策を検討していかないといけない」と語った。

(クマの襲撃相次ぐ、今月3件:長野)
また、クマに襲われけがをしました。18日夕方、長野市の飯綱高原で散歩中の女性が襲われ顔や腕にけがをしました。長野県内では今月に入り、クマによる被害が相次いでいて、今後も注意が必要です。カメラの前に現れた1匹のクマ。今月6日、長野市戸隠でNBSが撮影した映像です。飲食店の敷地内に現れたクマは建物の中に入ろうとしているようですが、途中であきらめ去っていきました。長野市戸隠や飯綱高原ではクマの出没が相次いでいました。そして、18日はけが人も出てしまいました。18日午後6時ごろ、長野市門沢の飯綱高原東第3グラウンドの付近で、近くに住む37歳の女性が犬の散歩中にクマに襲われました。襲ったのは子連れのクマとみられ、顔や左腕にけがをした女性は近くの住宅に助けを求めていました。助けを求められた女性:「(女性は)血がしたたる感じで左腕の方がいっぱい傷ついていて、あんなふうになっちゃうんだと怖かった」。近所の住民:「びっくりしました。自分もいつそうなるか分からないし、散歩もできないかなって、気を付けたい」。19日朝は、市の職員などが現場付近を調べましたが、クマの発見には至りませんでした。市は、当面の間、付近をパトロールするほか、住民に、生ごみや農作物を屋外に放置しないなど注意を呼び掛けています。県内では今月に入り、クマによる被害が相次いでいます。今月9日に松本市上高地のキャンプ場で、10日には大町市の木崎湖畔で襲われ、2人がけがをしています。上高地のキャンプ場の防犯カメラにはエサを探しに来たのか、ゴミ箱をあさるクマの姿も収められていました。県環境保全研究所は、先月の天候不順の影響で、山で木の実などのエサが育っておらず、食べ物を求めて、人里に降りてきている可能性があると指摘していて、今後も注意が必要です。クマの被害に遭わないための注意点です。クマが出そうな場所では「鈴などを身に着けこちらの存在を知らせる」「もし遭遇したら慌てて騒ぐなど刺激を与えることは避け落ち着いて様子を見る」「走って逃げることは厳禁」です。

(早朝の住宅街にクマ:兵庫)
19日午前5時20分ごろ、兵庫県川西市大和東の市道で、クマが歩いているのを散歩中の女性(61)が目撃し、近くの交番に届けた。同県警川西署によると体長約1メートル。現場は住宅街で、約200メートル南側には市立牧の台小学校があり、同校は登校している児童に、クマを見つけても近寄らないよう呼び掛ける。県森林動物研究センター(丹波市)によると、夏の後半はツキノワグマの繁殖期に当たり、オスがメスを追って広範囲に移動する。同センターは、餌になる食べ物を屋外に放置しないよう住民に求めている。兵庫県内では8月、但馬地方の他、西脇市、宍粟市、神河町などでもクマの目撃が相次いでいる。川西市では2017年8、9月にもクマが目撃された。

(クマが出没目撃相次ぐ:栃木)
19日午前、栃木県日光市のゴルフ場で熊が見つかり、現在、警察などが捕獲に向けて準備を進めています。市内では熊の目撃が相次いでいて、飲食店が荒らされるなどの被害が出ています。19日午前8時ごろ、日光市所野の路上で「小熊がいる」と通報がありました。体長およそ50センチの小熊だということで、警察官が追跡したところ、現場の路上からおよそ1キロ離れた「日光カンツリー倶楽部」で見つかったということです。警察によりますと、小熊はけがをしている様子だということで、警察や地元の猟友会などが現在も捕獲方法を検討しています。また、18日午後8時半ごろにも日光市丹勢の飲食店で熊が目撃されました。体長はおよそ1メートルのツキノワグマとみられ、熊は店に侵入しドアが壊されるなどの被害がありましたが、当時、店は閉まっていて、けが人はいませんでした。日光市内では熊の目撃情報が相次いでいて、警察が注意を呼びかけています。

(クマが中学校に出没:長野)
長野県内では今年、クマの出没が相次いでいます。19日は長野市戸隠の中学校の敷地内でも目撃され、警察などが警戒を強めています。19日午後6時ごろ、長野市の戸隠中学校の敷地内で、保護者が子熊とみられる一頭を目撃。生徒は全員下校していて、けが人はいませんでした。これを受け中学校では、20日、生徒の登下校を保護者が送迎する対応を取りました。また、20日は外での部活動を中止としました。戸隠では先月から今月14日までのクマの目撃は少なくとも44件。去年の同じ時期より大幅に増えています。戸隠キャンプ場ではクマ対策として今月から朝と夜2回、爆竹を鳴らしています。また、利用者にはゴミを外に出さないよう呼びかけています。松本市上高地のキャンプ場では、今月9日に女性がクマに襲われけがをしました。食料を探しに、キャンプ場の利用者が残したゴミを漁っていたクマだったとみられます。県内では今月に入り、クマに襲われけがをする事故が3件起きています。県環境保全研究所では、先月の天候不順により山で餌となる木の実が育っておらず人里に降りてくる可能性があるとしていて、今後も注意が必要です。

(アナグマが連日訪問:広島)
広島市中区にあるホームテレビすぐそばで撮影された映像です。一見タヌキのように見えますが、どこから来たのでしょうか。その正体を探りました。17日午後、猛暑に耐えかねて街中に出てきたのでしょうか。迷い込んでしまったのか、頭にケガをしたような痕があります。撮影に気付くと・・・かけ足で姿を消してしまいました。この映像は、番組スタッフがスマートフォンで偶然、撮影したもの。実はこの場所は広島市中区白島北町にあるホームテレビ局舎のすぐ横なんです。動画をじっくり見るとタヌキのようにも見えるかわいらしい生き物。市街地に迷い込んだこの生き物はなんなのか、安佐動物公園に聞いてみました。安佐動物公園の野々上範之獣医師は「アナグマという動物。耳の小ささや顔の鼻筋が白くみえる部分がアナグマの特徴たぶん餌を探しているのではないかと思う」と話してくれました。川に挟まれた場所にあるホームテレビ。近くには牛田山がありますが川を泳いで渡ってきたのでしょうか。野々上さんは「(過去には)本通りでも見つかっているし、中区でも排水溝などを利用して定着している個体がいるのかも」と話していました。アナグマの目撃は南区の住宅街でも。6月、家族でお腹を空かせたのか3頭でゴミ箱の中身を漁ったのち、どこかへ逃げていってしまったそうです。南区では去年4件だった目撃情報が今年はすでに7件寄せられています。野々上さんは「目があまりよくないのか、人が近づいてもボケっと動かないことがある。かまれるとかなりひどいケガをする非常に力の強い動物なので遠くから見守ってあげるのがいいと思う」と話していました。そして、18日夕方、再びホームテレビのすぐそばで1頭のアナグマが姿を見せました。普段は夜行性ですが、子育てのためにこの時期は昼間も活動することがあるとか。街中に姿を見せたかわいらしい珍客は家族の元に帰っていったのでしょうか。

(住宅地にイノシシ出没:愛媛)
18日午前8時45分ごろ、松山市津吉町付近の住宅地にイノシシが現れ、民家の敷地内でスイカを食べている姿が目撃された。通報を受けた松山南署や松山市農水振興課の職員らが捜索したが捕獲できておらず、住民らに注意を呼び掛けている。同課によると、イノシシの体長は50~60センチとみられる。周辺ではこれまで出没情報はほとんどなかった。通報のあった場所の周囲は田んぼで、どこから住宅地に現れたかは不明。今後、地元猟友会と相談し、人がけがをしないよう注意しながら、わなの設置を検討する。同課の担当者は「イノシシの餌になるようなものを家周辺に置かず、見かけても近づかず、刺激しないようにしてほしい」としている。

(イノシシ目撃:徳島)
19日午後4時半ごろ、徳島市南佐古六番町で「用水路の中にイノシシがいる」と徳島名西署に通報が1件あった。5時10分ごろには捜索中の署員が南佐古八番町で発見。イノシシは1頭で体長は40センチほどだった。西方向に逃走し、徳島県立中央病院付近の用水路で目撃されたのを最後に見つかっていない。

(保護した鳥1千羽、男性に感謝状:熊本)
20年間にわたりメジロやホオジロの違法捕獲など「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」違反事件の捜査に協力したとして、熊本県警は、NPO法人九州鳥獣保護協会理事長の杉田猛さん(65)=御船町=に感謝状を贈った。保護した鳥の数は1千羽を超えるという。2000年に県鳥獣保護センター(御船町)の所長に就任してから県警の捜査に協力してきた。鳥の種類の鑑定や家宅捜索にも同行。最も印象に残っているのは、水俣市にある納屋で500羽のメジロを発見した時だと振り返る。県警生活環境課によると、今年3月までの20年間の鳥獣保護管理法関係の摘発件数は194件。主にメジロの違法捕獲が多く、鳴き合わせをさせて高額で取引する人もいるという。11年度まで愛玩目的のメジロの飼養は1羽限りで認められていたが、法改正で12年4月から正規の登録をせずに日本産のメジロを捕獲、飼養することは禁止された。杉田さんは3月にセンター長を引退。今後は後進を育てたいと、小学校や中学校でいのちに関する教育を目指す。警察から要請があれば今まで通り捜査協力もするつもりだ。「鳥は素直だから必ず鳴き声で助けを求める。いつ取り締まりが来てもおかしくないので、よくないことは今のうちにやめていただきたい」。

(奈良のシカ密猟の歴史、戦中飢えしのぐため横行:奈良)
奈良公園(奈良市)の象徴でもある国の天然記念物「奈良のシカ」。古来、神の使い「神鹿(しんろく)」としてあがめられてきたが、戦中・戦後は食糧難のため密猟や乱獲が横行、絶滅の危機を迎えたことは、現在の平和な光景からは想像しがたい。「奈良のシカ」の歴史に詳しい、奈良教育大の渡辺伸一教授(社会学)と奈良女子大の佐藤宏明准教授(生態学)の考察を交えて当時を振り返った。時は春日大社(奈良市)が創建された奈良時代にさかのぼる。春日大社には、平城京を守るために鹿島神宮(茨城県鹿嶋市)から同大社の祭神「武甕槌命(たけみかづちのみこと)」が白い鹿に乗って御蓋山(みかさやま)に降り立ったとの神話が残る。以来、「奈良のシカ」は「神鹿」として神聖視されるようになったといわれる。だが、太平洋戦争のさなか、奈良市内でも深刻な食糧難が起き、追い詰められた人々は「神鹿」に手を出すしかなかった。当時、県は奈良公園周辺で鹿を殺したり、傷つけたりすることを禁ずる「殺傷禁止区域」を設定していたが、飢えをしのぐため、密猟・乱獲が横行したという。渡辺教授によると、戦前に公園周辺に約900頭いたとされる鹿は、戦後間もなく1割以下の79頭まで激減。「全てが狩猟されたわけではなく、猟銃で撃たれる仲間を見て春日山や市外に逃走し、戻って来なくなった鹿も相当数いたのではないか」と指摘する。事態を重く見た「奈良の鹿愛護会」(1947年に春日神鹿保護会から改称)は、鹿の保護育成に取り組み、55年には378頭まで回復させた。雌鹿は環境が良ければ、ほぼ毎年子どもを1頭生む。佐藤准教授は「鹿の繁殖力の高さと保護活動が掛け合わさったからこそ、飛躍的に頭数を伸ばすことができた」と分析する。その後も頭数を増やし、国の天然記念物に指定された57年以降は、大きく頭数を減らすことなく推移。今年7月現在、1670頭(愛護会調べ)が生息している。野生動物でありながら、「神鹿」という宗教的価値や観光資源としての経済的価値などを併せ持ち、独特の存在感を放つ「奈良のシカ」。渡辺教授は「当時の深刻な食糧難を伝える史実として、今後も語り継いでいかなければならない」と話している。

(ヒグマ頻出も「撃てない…」:北海道)
暗闇に光る2つの瞳ーー。今年7月、北海道中部の養鶏場にある監視カメラが大きなヒグマの姿を捉えた。夜な夜な倉庫を訪れては、鶏の飼料を食い荒らしていたようだ。同エリアでは今年、ヒグマの出没があいついでいる。地元には「相当ヤバい」との危機感があるが、打つ手が限られており、頭を抱えている。というのも、駆除にあたっていたハンターが公安委員会に不可解な形で銃を取り上げられ、だれも撃てなくなっているからだ。ハンターは現在、銃を取り戻すべく、裁判で争っている。地元雑誌『北方ジャーナル』などで活躍するジャーナリスト小笠原淳さんにレポートしてもらった。騒動が治まった時、その男性(62)はホッとすると同時に「腹が立った」という。「今回、たまたま人に被害がなかったらよかったものの、銃で撃てないと言われた時は『行政はおれたちを見捨てるのか』と思いました。歯痒いというより、腹が立ちましたよ」。自身の経営する養鶏場をたびたび訪れた“招かれざる客”は、およそ1カ月間にわたって地域を騒がせ続けた。食欲旺盛な訪問者の目当ては、倉庫に保管されていた鶏の飼料。最終的に、30キロ入りの魚粕7袋と約1トンの麦がその胃袋に収まった。北海道・砂川市。札幌と旭川を結ぶ国道のほぼ中間に位置する、旧産炭地の町だ。市街地には1万7000人ほどの市民が暮らすが、市域の東側には緑深い山が拡がり、ヒグマやキタキツネなどの野生動物が人里に迷い込んでくることも稀ではない。餌不足の夏場はとくに目撃情報が増え、場合によってはそうした動物が「有害獣」として駆除の対象となることがある。7月3日から同市一の沢地区の養鶏場に現われ始めたヒグマは、独り立ちまもないオスと思われた。被害に遭った鶏小屋の至近には経営者家族の自宅があり、通報を受けた砂川市農政課は最悪の事態を危ぶんで「箱罠」を設置、地元猟友会にも協力を仰いで足しげく現場に通い続けた。同市の所有する罠の中で最大級という出入口1.5メートル四方、奥行き3メートルの罠にクマが捕えられたのは、約1カ月が過ぎた7月30日の夜。体長2メートル、体重270キロのオスは、それから丸2日間を鉄檻の中で過ごすことになった。その間、動物園などの施設にクマの保護を打診し続けた市は、結果的に受け入れ先探しを断念、8月2日の午後に麻酔で眠らせて山中に移動し、関係者の手で駆除するに到っている。市が、より確実な猟銃ではなく「罠」で捕獲したのはなぜなのか。そもそも、捕まえた時点でただちに射殺しなかったのはなぜか。撃てる人がいなかったためだ。初めて養鶏場にヒグマが出た日、地元猟友会の役員は札幌地方裁判所の法廷(廣瀬孝裁判長)で意見陳述に立っていた。「国民の生命と財産を守るべき警察が、緊急時のヒグマ対策をわれわれ猟友会に丸投げした挙げ句、協力者を犯罪者に仕立て上げ、行政処分を課してくるとは言語道断。決して許されることではありません」。証言台で憤りの声を上げたのは、道猟友会砂川支部長の池上治男さん(71)。砂川市の「鳥獣被害対策実施隊員」を務める現役のハンターだ。経験30年超のベテランはしかし、2年ほど前から引き金を引くことができていない。理由は、池上さん自身が法廷で語っている。「正当な緊急有害駆除が突然、鳥獣保護法・銃刀法・火薬取締法違反と言われ、まことに心外です」。銃所持許可の所管庁である北海道公安委員会は、猟友会きっての練者が所有するライフルなどの銃4挺をすべて取り上げた。裁判は、これを不服とした池上さんが所持許可取り消し処分の撤回を求めて公安委を訴えたもの。当初申し立てていた不服申立(行政不服審査)が棄却されたため、本年5月の提訴に踏み切った。処分のきっかけとなったのは、一昨年8月に起きた出来事。砂川市内の住宅近くにヒグマが出たとの通報を受け、市担当課の職員と道警砂川警察署(のち滝川署に統合)の警察官立ち会いのもとでクマを射殺した結果、鳥獣法違反などに問われることになったという。行政・警察に協力して地域の安全を守ったハンターが犯罪の容疑者となったことで、猟友会砂川支部の主要メンバーからは疑問の声が噴出した。これを機に同支部管内(砂川など2市2町)では銃の使用が控えられ、冒頭に記した「撃てる人がいない」状態が続いているわけだ。もとより猟友会は、クマを撃つための集まりではない。メンバーの1人(69)は「駆除はボランティア」と説明する。「基本的にみんなクマは嫌いじゃないんで、撃たないで済むなら撃ちたくない。人間に危害が及びそうになって初めて、役所の要請で引き金を引くんです。警察や市職員には有害獣駆除の資格がないから、うちらがやるしかないわけ。それで協力し続けてきたハンターが犯罪者にされるんだったら、そりゃあ誰も撃たなくなりますよ」。まさに所持許可取り消しのきっかけとなった現場でも、老練のハンターは撃たずに済ませるつもりだったという。2018年8月21日早朝、砂川市郊外・宮城の沢地区にヒグマが出た。現場近くには民家が建つが、建物が密集する地域ではないため、猟銃は撃てる。通報を受けた市農政課と砂川署は猟友会に臨場を依頼、支部長の池上さんともう1人、計2人のハンターが現場に駆けつけ、合流した。この時に提案した「撃つ必要はない」との一言を、池上さんは忘れていない。「見たら、80センチぐらいの子グマなの。これは近くに母グマがいるはずだから、すぐに立ち去るだろうと。それで『撃たないほうがいい』って提案したんですよ。ところが役所は『撃ってください』と言う」。市農政課も当時のやり取りをよく記憶しており、担当者は次のように明言する。「こちらから『撃ってください』とお願いしたのは間違いありません。現場近くでは連日のように目撃情報があったので、地域の皆さんの安全を守る必要がありました。池上さんにはいつもご協力いただいており、適切に判断してくださるだろうという信頼がありました」。市職員と警察官は付近住民に自宅待機を指示、池上さんらに対応を一任してその時を待った。住宅が面した道の下には、高さ8メートルほどの土手。そこにいた池上さんがクマの姿を捉えた時、動揺した相手が立ち上がって向かってきた。背後の土手はちょうど、狩猟の世界でいう「バックストップ」の役目を果たす。弾丸がクマの体を貫通しても、人や建物に当たる心配はない。ライフル銃を構えた池上さんが引き金を引くと、約16メートルの距離から放たれた銃弾は1発でクマを倒した。同行したもう1人が、至近から留めの1発。立ち会った警察官が一連の発砲行為を問題とすることもなく、駆除は無事に終わった。警察が突然これを事件化したのは、この2カ月後のことだ。同じ年の10月初旬に任意で砂川署生活安全課の取り調べを受けた池上さんは、自身が鳥獣法違反や銃刀法違反の容疑者となっていたことを知る。自宅を捜索した同署は、所持するすべての銃を押収し、携帯電話の通信記録なども調べた。池上さんは当初から否認を貫いたが、在宅捜査を続けた警察は翌2019年2月になって事件を書類送検。同年4月に道公安委が銃所持許可の取り消し処分を決め、銃は引き続き差し押さえられることになる。一方で、事件そのものは不問となっていた。送致を受けた検察が不起訴処分を決定したことで、池上さんは刑事罰を受けずに済んでいる。狩猟免許を扱う北海道の環境生活部も、駆除行為に違法性が認められなかったとして免許を取り消さないことを決めた。地元の砂川市が今も池上さんを鳥獣対策隊員に任じていることは、先に述べた通り。それでも銃は戻ってこない。警察が、あくまで違反行為があったという認識を変えようとしないのだ。所管庁によって真っ二つに分かれた判断。その理由を「狩猟免許と所持許可では欠格事由がまったく違う」と述べるのは、池上さんを調べた警察官。筆者の取材に「もう担当から外れたので何も言う立場にない」としつつ、「あくまで一般論」と前置きして次のように語った。「狩猟免許を認められた人に対して警察が銃所持を禁じるのは、とくにおかしいことではありません。所持にかかる銃刀法が違反行為を問題としているのに対し、鳥獣法に基づく狩猟免許のほうは、それよりもハードルが低いですから」。当時の判断は、誤っていなかったということか。文字通りに問うと、遠回しに肯定の回答が返ってきた。「判断が間違ってたとしたら『間違ってた』と言ってるだろうと思います」砂川署が銃刀法違反を指摘するのは、池上さんが「建物の方向へ撃った」という行為。先述の通り、現場には高さ8メートルの土手があり、銃弾はそこに向けて発射されている。この土手の上に住宅などが建っていたため、発砲は違法だったというのだ。いかにも無理のある理屈だが、当初の容疑はこれとは違っていた。警察が捜査を始めたのは、駆除行為から2カ月が過ぎるころ。きっかけは、池上さんとともに現場に赴いたもう1人のハンター(共猟者)の告発だった。先の猟友会メンバーは説明する。「池上さんの撃った弾丸が跳弾して、彼の銃床に当たったというんです。それで警察が調べたんですが、証拠がどこにもない。銃床を壊したという弾丸はみつからず、その瞬間を目撃した者もいない。それはそうでしょう、弾はクマに当たったわけだから。そもそも、そんな事故があったのならその場で言うべきなのに、なぜ2カ月後に突然そんなことを…」。筆者は現時点でこの共猟者に接触できておらず、当人の言い分を直接聞くことは叶っていない。だが、のちに入手した資料などにより、砂川署が事故の疑いを裏づけられなかった事実は確認できている。その砂川署は、年を跨いで事件を検察に送致する時点で「建物に向かって撃った」と容疑を変え、併せて公安委に所持許可の取り消しを上申したというわけだ。容疑事実が突然変わっただけではない。警察は、充分な捜査をしていなかった疑いを指摘されている。砂川市職員の証言を、もう1つ。「警察署に呼ばれて調書をとられた職員は1人もおりません」。砂川署は、現場に立ち会った市職員から事実関係を聴取していなかった。さらには――、「行政不服審査の際、警察官の供述録取書の開示を求めましたが、『存在しない』という回答でした」。そう明かすのは、池上さんの裁判で訴訟代理人を務める中村憲昭弁護士(札幌弁護士会)。市職員とともに現場にいたはずの警察官もまた、聴取を受けていなかったというのだ。駆除に立ち会った2人の重要な証人は、2人とも黙殺されてしまった。現場に足を運びさえすればすぐにわかる土手の存在も、捜査書類では顧みられなかった。捜査のきっかけとなった共猟者の告発に至っては、公安委によってはっきり「無関係」とされていた(不服申立時)。いかにも不可解な対応に、中村弁護士は担当警察官の「異常な処罰感情」をみる。「検察に事件送致した際の『処分意見』で、砂川署は池上さんについて『短気で傲慢』『再犯のおそれがあり、改悛の情もない』『自己中心的』などと述べているんです」。初弁論の法廷で原告の池上さんと代理人の中村弁護士は、廣瀬孝裁判長を見据えて異口同音に訴えた。「ぜひ、現場を見てください」。「自分だけの問題じゃない」と池上さんは言う。猟友会砂川支部によれば、全国各地で駆除の資格を持つハンターは20万人以上いるものの、高齢化が進んで現在の平均年齢は60歳半ばほどという。ただでさえ担い手が限られる中、警察の裁量次第で「撃ったら処罰される」ようなことになれば、誰も有害獣の駆除を引き受けなくなってしまうのではないか。まさに今の砂川支部が、そういう状況にある。同市農政課によれば、本年度の市内のヒグマ目撃情報は4月から7月までの4カ月間で38件。前年度12カ月間では40件だったことから、ざっと3倍のペースで出没が増えた計算になる。ここで再び養鶏場のような被害が発生したとしても、銃による駆除ができない以上は「ケースごとに対応していくしかない」(同市農政課)。銃所持許可をめぐる一連の問題について、道警本部は筆者の取材に「個別具体的なことはお答えを差し控える」と回答、当時の対応の適正性についての認識は明かされなかった。蛇足ながら、道警の警察官が拳銃を不適切に扱った不祥事は昨年だけで5件あり、本年上半期にも3件あったことが確認できているが、いずれも事件捜査の対象にならず、当事者への制裁も懲戒処分に到らない「監督上の措置」に留まった。また8件すべてが報道発表されなかったため、詳細はわかっていない。

(ハンターの使命感:北海道)
直木賞を受けた馳星周さんの短編連作「少年と犬」には、老猟師が登場する。里に現れたクマの駆除を頼まれるが、断り続ける。がんを患い、銃を構えることもままならない▼だが、仲間がクマに襲われ重傷を負ったと聞き、立ち上がる。病の体を駆り立てたのは、技能を持つ者の使命感だったろう▼クマ、ハンター、地域の安全について考えさせられる出来事が重なった▼報奨金に上限が設けられたことに反発したハンターたちが、クマが出ても出動しない状態が続いていた後志管内島牧村。村が猟友会への助成などを拡充することで1年半ぶりに双方が歩み寄った。住民もほっとしたに違いない▼札幌地裁では、発砲の際の安全確認が不十分だったとして銃の所持許可を取り消された砂川市のハンターが、許可を戻すよう道に求めた裁判が始まった。警察官も立ち会ってクマ駆除は行われており、経緯に不可解さも残る。銃使用を敬遠するハンターも出てきた。こちらは住民不安が広がりかねない事態だ▼吉村昭が小説「羆嵐(くまあらし)」で「個と個の対峙(たいじ)」と書いたように、孤独で危険も伴うクマ駆除である。現代のハンターにも使命感は共通していよう。住民、行政、警察、猟友会一体となってこそクマ対策は成り立つ。行き違いや改めるべき点があるのなら早々に解消できないか。きのうの朝、ビル街にトンボを見かけた。クマが人里に近づく季節だ。

(飼い犬がヒグマの餌食に!それでも発砲できない「狩猟免許」の死角:北海道)
北海道日高地方の新ひだか町で、屋外で飼育されていた犬が忽然と姿を消している。しも次々と……。そんな不可解な“失踪事件”を北海道文化放送が伝えたのは8月18日のことだった。最初の被害が報告されたのは15日、現場は新ひだか町にあるホテルで、敷地内で飼っていた中型犬が、近くの林の中で死んでいるのが見つかり、その死骸には大型動物に食べられたような跡があったという。さらに翌16日、その現場から約1キロ先の住宅の敷地内で、飼い主が外飼いの中型犬がいないことに気付き敷地内を捜索。すると、クマの足跡と血痕、さらに林の中に引きずられたような跡を発見したという。北海道在住のジャーナリストが語る。「日高地方に限らず、道内ではここ数年、ヒグマの目撃が相次いでいて、7月末には、砂川市で体長2メートル、体重270キロの雄のヒグマが箱わなで捕獲されました。このヒグマは連日、付近の養鶏場に現れ、倉庫の扉を壊したり敷地内に置いてあった餌の麦を荒らしたりしていたのですが、体重300キロ近い巨体ですからね。遭遇して襲われたら、人間などひとたまりもない。しかも、熊は大変頭のいい動物なので、人間の肉の味を憶えたら、それが忘れられなくなる。今はたまたま人間が鉢合わせしていないだけのこと。つまり、北海道は場所を選ばず、すべてがヒグマ出没エリアと言っても過言ではないんです」ところが、そんな危険地帯にもかかわらず、道内にはヒグマを発見しても、やたらに発砲できないばかりか、驚くことに発砲したら狩猟免許を取り上げられてしまう、という信じられないようなケースもあるのだという。「実は、2018年8月、猟友会員の男性が砂川市から依頼を受け、市内に出没していたヒグマ1頭を猟銃で駆除したことがあったんです。ところが、この男性に対し、公安委員会は安全確認が不十分なまま発砲したとして、なんと免許取り消しの処分を下したんです。もちろん、男性にとっては寝耳に水で、とてもじゃないが承服できる話ではない。男性は『役所からも振興局からもきちんと許可が出ているし、鳥獣保護法違反にならない場所だから、問題ないと説明を受けたから発砲した。こういう状況で鉄砲を取り上げられたら、ハンターは安易には発砲できなくなる』と、処分を不当として裁判を起こし、現在も係争中です。そんな出来事があって以来、道内の猟友会員たちは、ヒグマを発見しても即発砲とはいかない状況になってしまったんです」(前出のジャーナリスト)とはいえ現実問題、作物や家畜、さらには飼い犬への被害が報告され、このままエスカレートすれば、人間に危害が及ぶことは時間の問題といえる。それなのに、発砲すれば免許取り消しというのでは、ヒグマには安易に手が出せないということになる。「鳥獣保護法は夜間や住宅街での発砲を禁じているため、結局ヒグマが山に入ったところで駆除することになり、下手をすると出没から2~3週間経ってから、ということも少なくない。しかも、ハンターの高齢化と後継者不足も大きな課題で、ヒグマと渡り合える経験を持つハンターはどんどん減っていくことは必至。このまま手をこまねいていれば、必ず人間の被害が出るはず。人が死んで初めて『じゃあ、こうしましょう』では、何のための行政なのかわかりませんよ」(前出・ジャーナリスト)札幌市などでは、ヒグマを人里に出てこさせないため、農地周りを囲う電気柵の設置に最大2万円まで補助する制度を始めたが、これとて効果については疑問の声が大きい。これら一連の報道を受けSNS上では、《住民を避難させてからライフルを使えばいいだけなのに…。制服警官に支給されている拳銃なんかで仕留められない事くらいわかるだろう?》《まぁ、免許取消した公安委員会の方々に持ち回りで頑張ってもらうしかないね》《予算減額した地方議員と、免許取り消した公安。責任持って命懸けでクマに立ち向かえ》と厳しいコメントが相次ぐ。たしかに、市街地での銃の使用には厳しい制限が必要だろう。ただ、発砲のリスクを恐れるあまり、ヒグマの活動範囲が住宅地に及んでいるようでは、いったいなんのための「銃猟免許制度」なのかわからない。もしも犠牲者が出るようなことになれば、責任は行政にあると言わざるを得ない。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午後5時45分ごろ、栗原市築館横須賀巣脇にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午前8時30分ごろ、栗原市瀬峰寺浦にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、18日午後6時30分ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日、仙台市泉区西田中杭城山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、19日午前5時45分ごろ、栗原市瀬峰苅安沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、19日午前8時ごろ、栗原市金成沢辺前門沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、19日午前5時10分ごろ、利府町森郷山中の路上にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、18日午前7時35分ごろ、富谷市西成田南田付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、18日午前8時25分ごろ、利府町森郷大窪南にクマが出没しました。


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(昨年度の道内、エゾシカ8年ぶり増:北海道)
道がまとめた2019年度の道内エゾシカ生息状況の調査によると、推定生息数は前年度比2万頭増の67万頭で、8年ぶりに増加に転じた。捕獲数は同6千頭減の10万6千頭だった。道は、18年11月に恵庭市内の国有林で起きた猟銃誤射事故を受け、国有林や道有林の平日のハンター入林が19年10月~20年春に禁止されたことや、19年から20年にかけての全道的な少雪でシカの生息域が拡大して捕獲しづらかったことなどが、生息数増加の要因とみている。

(マダニに刺され感染、日本紅斑熱で女性死亡:千葉)
千葉県は15日、君津市の無職女性(85)が、右足首をマダニに刺され日本紅斑熱に感染し、14日に死亡したと発表した。日本紅斑熱による県内の死者は、2006年に国の感染症集計システムが導入されて以来、初めてという。県によると、日本紅斑熱は、野山や畑に入り病原体を保有したマダニにかまれると感染する。女性は、8月3日に37度台の熱が出て、6日に木更津市内の医療機関を受診。11日に別の医療機関に救急搬送され入院したが、回復しなかった。入院時はショック状態で、意識障害があったという。県内では今年、日本紅斑熱の感染例が女性を含め6人確認されている。全国では19年に静岡県と茨城県で死亡例があるという。

(男性がクマにかまれる:栃木)
14日午前0時ごろ、鹿沼市上粕尾の路上で足利市、会社員男性(32)がクマに右肩と右腕をかまれ軽傷を負った。鹿沼署はパトカーで巡回するなどして警戒、同市も近隣住民らに注意を呼び掛けている。同署などによると、男性は友人男性と2人で近くの管理釣り場での釣りを目的に13日午後11時ごろ車で現場に到着、開場時間を待っていた。車外で休憩をしていた際に体長約1メートルのクマに遭遇し、襲われた。友人男性が119番した。現場は思川右岸にある「発光路(ほっこうじ)の森フィッシングエリア」の近く。付近には妙見神社ほか、民家も点在している。同市では2016年5月、草久(くさぎゅう)の夕日岳(1526メートル)山頂付近で、登山中の茨城県、女性(55)がクマに右ふくらはぎをかまれ、軽いけがをしている。同市林政課によると市内のクマ目撃情報は今年6月6件、7月9件、8月は5件で計20件。既に昨年の13件を上回っている。市はクマ目撃情報を市ホームページに掲載しており、これまで自治会、学校など関係者へ周知してきた。14日は粟野地域全域に防災無線で注意を呼び掛け、新たに注意看板も設置した。同課は「今年はクマの目撃が多く注意してほしい。昨年の台風19号以降、大雨の影響でクマの餌がなくなり下りてくる、と指摘する人もいる」としている。

(小屋にクマ出没、60代男性2人が襲われる:岩手)
13日午後8時半ごろ、岩手・釜石市栗林町の住宅の敷地内で、60代の男性2人が2頭のクマに襲われたと、家族から消防に通報があった。警察によると、2人は敷地内の肥料小屋から物音がしたため、様子を見に行ったところ、クマに襲われたという。住人「おっかないもんだと思っていた。シカはそのへんのものを食べるだけだが、クマは人をけがさせるから」。2頭のクマは山に逃げたということで、警察は、住民に警戒を呼びかけている。

(クマが襲いかかるも、けが人なし:新潟)
16日午前、三条市の山あいの集落でクマが出没し、捜索していた警察や市の職員に襲いかかるなどしたため、地元の猟友会に駆除されました。けが人はいませんでした。16日午前10時20分ごろ、三条市曲谷で近くに住む人から「鹿熊川にクマがいる」と警察に通報がありました。警察や市の職員、猟友会など10人ほどが捜索したところ、川の近くの野球場で体長50センチメートルほどの子グマとみられるクマが見つかりました。クマは市の職員に向かって襲いかかってきたため、職員らが足で蹴ったり、クラクションをならしたりするなどしたところ、再び川の方に逃げたということです。その後クマは近くの住宅や見物人の方に向かって川の護岸をよじ登ってきたたため、人を襲う危険性があるとして、およそ1時間半後の午前11時40分ごろ地元の猟友会によって駆除されたということです。市や警察によりますと、クマによるケガ人や建物の被害は、ないということです。三条市では、8月に入って、クマの目撃情報が数回あるということで、クマが活発に動く朝や夕方の時間帯は、音が出るものを身につけるなどしてクマに遭遇しないようにしてほしいと注意を呼びかけています。

(クマに襲われ7針縫うけが:岩手)
14日午後6時ごろ、二戸市浄法寺町の男性(62)が自宅近くの畑でクマに襲われた。二戸署によると、男性は鼻の下と右頬を計7針縫う全治約1週間のけがを負った。現場は山間部の畑。同署によると、男性は農作業中、クマ1頭に顔を殴られた。クマは2頭いた。仰向けに倒れたが、偶然脇にあった鉄パイプを振り回したところ、2頭とも山へ逃げていった。同市内の病院で治療を受けた。

(「猟銃持てない猟友会」ヒグマの出没相次ぐ北海道)
北海道内ではこの数年ヒグマの目撃が相次いでいる。住宅街への出没や、メロンの食害といった農業被害も深刻だ。生息域が拡大する中、私たちはヒグマとどう向き合うべきなのか。7月末、北海道砂川市で1頭のヒグマが箱わなで捕獲された。体長2メートル、体重270キロの大きなオスだ。付近の養鶏場に連日姿を現していた個体とみられている。この養鶏場では倉庫の扉が壊されたり、敷地内に置いてあった餌の麦を荒らされる被害も出ていた。「倉庫の扉をクマに破られました。ガシャーンといって…。もう身の危険を感じましたね。家にもしかしたら入ってくる可能性もあるのではないかと」(養鶏場の吉野徹さん)。出没が相次ぐ養鶏場にやってきたのは、地元猟友会の支部長・池上治男さん。住人の不安を少しでも払拭しようと、草の倒れ方や足跡を見つけることでヒグマの侵入経路や行動を「プロファイリング」している。しかし、そんなヒグマ対策の最前線にいるにもかかわらず、手に猟銃はない。道公安委員会に猟銃免許を取り消されたからだ。池上さんは2018年8月、砂川市からの依頼を受けて市内に出没していたヒグマ1頭を猟銃で駆除した。しかし公安委員会は安全確認が不十分なままの発砲だったと判断し、免許取り消しの処分をした。「役所も振興局からも許可出たし、鳥獣保護法違反にならない場所だから、問題ないと説明を受けたから。こういう状況で鉄砲を取り上げられたりしたら誰もハンターは安易には発砲できない」(猟友会砂川支部 池上治男支部長)。池上さんは処分を不当として裁判を起こし、現在も係争中。砂川の猟友会員も免許取り消しのリスクを負ってまで協力はできないとして、ヒグマへの発砲を見合わせている。「公安の許可がない限りは受けられないよね。自分の身が危ないもん。」(猟友会砂川支部 田村義男さん)。この結果、いま砂川市ではヒグマが出没しても、銃で撃つことはない状況となっている。去年8月、札幌市南区ではヒグマの出没が相次いだ。狙われたのは家庭菜園。トウモロコシやプラムの実は次々と荒らされ、おいしい野菜や果実の味を覚えたヒグマは毎夜住宅街を闊歩した。ハンターも出動したが、鳥獣保護法は夜間や住宅街での発砲を禁じていて、有効な対策が取れないまま時間だけが経ち、結局ヒグマが山に入ったところで駆除できたのは、出没から2週間近く経ってからのことだった。都市部だからこそ、猟友会の協力が得られたとしても安易に撃てない現状が浮き彫りになった。札幌の猟友会はヒグマを駆除することができる。しかし、道内各地でハンターの高齢化による後継者不足が課題となっている。ヒグマと対峙できる腕を持つハンターとなればなおさらだ。専門家も、猟友会に頼り切ったヒグマの駆除が難しくなっていると指摘している。「きちんと安全を確保したうえで確実にクマを殺処分しなければならない状況は存在する。狩猟者頼みでなんとかなってきたそういう部分を、何らかの形で社会が担保しないと危機管理が立ち行かなくなる。」(北海道立総合研究機構 間野勉 専門研究主幹)。ヒグマを人里に出てこさせないために効果的とされているのが、農地の周りを囲う電気柵だ。これまで電気柵の貸し出し事業をしていた札幌市だが、ことしから住民による電気柵の設置を最大2万円まで補助する制度を始めた。ヒグマへの“事前対応”を重視したという。「まずは出没抑制策をする。一旦出没しますと問題個体と判断してやむを得ず駆除という選択になってしまう。」(札幌市環境局環境対策課 濱田敏裕 環境共生担当課長)。砂川市でヒグマが捕獲された夜。住民は困惑していた。捕獲しても猟友会はヒグマを銃で撃たないことにしているからだ。猟友会と砂川市は、動物園など引き取り先を探したものの、オスの成獣を受け入れられる施設はないのが現実だった。結局、市は苦肉の策として麻酔などを使い殺処分した。砂川市内ではほかにも出没が相次いでいるが、銃を使うことはない。猟友会頼みの限界が現れた形だ。国や行政が制度としてヒグマとどう向き合うのか、腰を据えて考える時がすでに来ている。

(第2回鳥獣の保護管理のあり方検討会:環境省)
環境省では、平成26年に改正が行われた「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(平成14年法律第88号)」の施行状況について確認を行い、今後の鳥獣の保護及び管理に関するあり方について議論を行うことを目的として、8月24日(月)に検討会を開催します。なお、本検討会は、今般の新型コロナウイルスの拡大の防止の観点からWEBを活用した形式での開催となります。ニホンジカ、イノシシ等による自然生態系への影響及び農林水産業被害の深刻化や狩猟者の減少・高齢化等による鳥獣捕獲の担い手の減少により、鳥獣の捕獲等の一層の促進と捕獲等の担い手育成が必要とされていることを踏まえ、平成26年に「鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律」が改正され、平成27年5月に完全施行されました。その際、法附則第18条において「政府は、この法律の施行後五年を経過した場合において、新法の施行の状況を勘案し、必要があると認めるときは、新法の規定について検討を加え、その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする。」とされたところです。このため、本検討会は、令和2年5月に施行から5年を迎えた同法の施行状況及び鳥獣保護管理行政に係る課題について検討するものです。

(クマに襲われた男性「死ぬかと」:青森)
11日に青森県弘前市五代従弟沢(いとこざわ)のリンゴ畑でクマに襲われた農家手伝いの40代男性=同市五代=が12日、東奥日報取材に応じ、包帯を巻いた痛々しい姿で恐怖の瞬間を振り返った。「死ぬかと思った。他の人にはこんな怖い思いをしてほしくない」。

(歯科医がエアガンで鉄球発射か:東京)
路上に駐車中の車に鉄球を発射し、扉やガラスを壊したとして、警視庁巣鴨署は14日までに、器物損壊の疑いで東京都文京区千石、歯科医師秋山浩康容疑者(60)を逮捕した。エアガンの鉄球とみられ、署は当時の状況を詳しく調べている。巣鴨署は秋山容疑者が経営する歯科医院などを家宅捜索し、エアガンのようなものを22丁、6ミリと4.5ミリの鉄球計約7300発を押収。秋山容疑者は「若い頃から趣味でガンショップやインターネットで集めた」と話しているが「身に覚えがない」と容疑を否認している。現場近くのビル4階に歯科医院があり、防犯カメラの画像などの捜査から秋山容疑者が浮上。

(登山者がクマと遭遇、ストックで撃退:山形)
14日午前5時10分ごろ、小国町小玉川の登山道でクマ1頭と遭遇したと、長野県松本市赤怒田、会社員矢野政孝さん(56)が110番通報した。クマが突進してきたため、持っていたストックでクマの頭付近を突いて撃退したという。矢野さんは反動で転倒し約20メートル滑落したが、草が茂った斜面だったため、けがはなかった。小国署によると、クマは体長約1メートル。矢野さんが午前5時ごろから1人で御西小屋から北股岳に向かっていた際、突然霧の中からクマが現れた。現場は御西小屋の北西約200メートル。同署と町は、登山客が利用するJR小国駅や登山口にポスターを掲示し注意を呼び掛けている。14日午前7時ごろ、米沢市通町2丁目の畑で、栽培していたカボチャ1個とトウモロコシ数本が食い荒らされているのを所有者の70代男性が見つけ、米沢署に届け出た。現場にあった足跡からクマによる食害とみられる。同署によると、男性が前日午後4時半ごろに畑を確認した際は異常がなかった。畑の周囲では直径15~20センチの足跡が数十カ所確認された。現場は松川小の南約500メートル。14日午前11時5分ごろ、白鷹町山口でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった町外の60代女性が警察の相談専用電話「#9110」を通じて届け出た。長井署によると、クマは体長約1メートルで、道路を横切り茂みに入るのを女性が見つけた。現場は山際公民館の南東約460メートル。14日午後6時25分ごろ、鶴岡市越中山の山形自動車道上でクマ1頭を目撃したと、車で帰宅途中の60代男性が鶴岡署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。道路を横断し路外に走り去ったという。現場は山形道庄内あさひバスストップの北約10メートル。

(国道“横断中”のクマ、車と接触か:北海道)
14日午後8時半ごろ、北海道旭川市の国道237号で「車がクマと接触した」と運転していた30代女性が110番した。旭川東署によるとクマは国道を横断中だったとみられ、女性の乗用車と接触後、行方が分からなくなった。車のヘッドライトが割れ、バンパーがへこむなどの被害があったが、女性にけがはない。同署によると女性は「体長2メートルくらいあった」と話しているという。現場はJR富良野線の緑が丘駅や商業施設、学校などがある住宅街。署はパトカーを出動させて警戒している。

(養豚場の罠で生きたままのクマを捕獲:岩手)
岩手県内ではクマによる被害が相次いでいるが、13日、葛巻町の養豚場でクマが生きたまま捕獲された。葛巻町で養豚場を営む栗村政則さん。先月からクマが豚の飼料用タンクを開けてエサを食べるようになったという。さらに、そのクマが人に慣れて逃げなくなったことから12日朝、必要な届け出を済ませた上で、タンク脇に地元の猟友会の協力で罠を仕掛けることに。)「13日の朝4時半に来たら、もう(罠に)かかっていました」。」「(罠の)ふたが開いているか心配で、来てみたら閉まっていたので、ちょっと暴れて怖かったけどもね」。クマは成獣のオスで、エサを食べに来ていた個体と同じものと見られるが…。ちょっと安心したけど、また違うクマが来るんじゃないかなとか心配はまだあります」。「子熊が来たみたいで足跡はありました」。地元の人によると、葛巻町では今年、6頭以上のクマが捕獲されていて、今回捕獲したクマについては猟友会や町と相談することにしている。

(商店街にサル現る、3日間にわたる大捕物は実らず:新潟)
新潟県三条市の平野部でサルが出没。14日から16日までの3日間にわたり大捕物を繰り広げたが、捕まえることはできなかった。三条市の平野部にサルが現れるのは極めて珍しい。始まりは14日。正午ごろに栄地区の栄北小学校から200mほどの所でサルの目撃情報があった。住宅に近いこともあり三条市の農林課と地元猟友会がパトロールに出動したが、サルを確認できなかった。翌15日朝は午前5時から三条市と猟友会がパトロールに出動。午前10時ごろ今度は三条地区の西本成寺1地内、直後に条南町地内でサルの目撃情報があった。さらに五十嵐川に架かる御蔵橋北詰めで目撃情報があり、ついにサルを確認した。サルは中央商店街の大通りから五十嵐川側、本町2の三条信用金庫中央支店のあるブロックで逃げ回った。農林課と猟友会のほかの三条署と三条市消防本部も出動し、30人体制で捕獲大作戦。網で捕獲しようとアーケードの屋根にも上がってサルを追う騒ぎとなったが、電線の上も歩くすばしこいサルを捕まえるのは至難の業で、午後3時ごろに見失った。五十嵐川の土手下の本町2丁目排水機場にわなを仕掛けたが、わなにかかることはなく、近くの家庭菜園の野菜などを食い荒らした。3日目の16日も警察、消防を含む約15人体制でパトロールし、午前9時過ぎに本町付近で目撃情報があり、さらにパトロールで神明宮に逃げ込むサルを確認。「TREE」方向へ向かっているとの情報もあり、「TREE」横にあるごみ箱に入れてあったごみが散乱しており、サルが食べ物をあさったと思われる。11時に三条署から北入蔵3、(株)ハーモニック裏手で目撃したとの通報があり、11時半に松ノ木町から東へ向かっているとの情報があった。これを最後に情報がぷっつり途絶えたため、午後1時に三条市農業体験交流センター「サンファーム三条」に集合して情報共有などを行い、ひとまず解散した。三条市は毎日、安心安全メールを配信し、サルを見かけても、むやみに刺激したり、近寄らないように注意し、生ごみやサルのえさとなるようなものは屋外に放置しないよう呼びかけた。

(民家に40時間「籠城」のクマ射殺:福井)
福井県小浜市下根来の民家に侵入していたクマが8月13日午前11時ごろ、猟友会により射殺された。成獣の雄で体長約130センチ、体重約50キロ。推定年齢は5、6歳。少なくとも40時間いたとみられる。けが人はなかった。市職員、小浜署員、県猟友会小浜支部のメンバーが12日、トウガラシスプレーなどを使って追い払おうとしたが家から出なかった。13日、署員らが追い立て、裏口から出てきたところを射殺した。この家に1人で住む女性(68)は「駆除してもらえてありがたい」とほっとした様子。ただ女性は11日夕に2頭が台所に侵入したのを目撃し、12日にはこのうちの1頭とみられるクマを家の外で確認しており、近くにいる可能性もある。市によると、13日午前7時ごろには同じ下根来で、民家の約2キロ南の地点でクマ1頭が目撃された。同市では今年、クマの目撃情報が相次いでおり、13日正午現在で40件と、昨年1年間の20件から倍増。10日には志積で男性がクマに襲われけがをしており、市は引き続き注意を呼び掛けている。

(死んだクマ見つかる、上高地のキャンプ場:長野)
環境省上高地管理官事務所は十四日、松本市安曇の北アルプス・上高地にある小梨平キャンプ場で、九日にテント泊していた女性を襲ったとみられるツキノワグマ一頭を捕獲したと発表した。同事務所によると、十三日早朝に小梨平キャンプ場近くの宿泊施設敷地内にクマが出没。麻酔で捕獲しようとしたが効く前に逃げ、周囲を捜したところ、死んだ状態で見つかった。クマは体長約一四〇センチ、体重は推定一五〇~一七〇キロ。十五歳ぐらいという。安全が確認されるまで小梨平キャンプ場の閉鎖は継続し、上高地内の宿泊施設利用者には夜間の外出を控えるよう呼び掛ける。

(飼い犬が襲われる?クマ目撃相次ぐ:北海道)
北海道新ひだか町の住民から「犬がいなくなっている」と16日通報があり、警察はクマに襲われた可能性があるとみていて、町内ではクマの目撃情報が相次いでいることから警戒を強めています。犬がクマに襲われたとみられるのは、新ひだか町三石の住居の敷地内です。16日、住民から「犬がいなくなっている」と通報がありました。犬がクマに襲われたとみられるのは、新ひだか町三石の住居の敷地内です。「飼い犬がクマに襲われたということで、住民が不安に思われている」。警察によりますと、敷地内にはクマの足跡と血痕が残っていて、犬は見つからなかったということです。この付近では14日にも別の犬がクマに襲われた可能性があるほか、17日午後6時ごろ、町道を運転していた女性が道路を横断するクマを目撃しました。18日朝、付近の中学校では警戒をしながらの登校となり、猟友会などはパトロールを強化するということです。

(同じ畑で3回目の被害、クマの食害か:山形)
山形県尾花沢市の畑で収穫直前のスイカ約15個が食い荒らされているのが見つかりました。同じ畑では今年に入りこれまでに2回同じ被害に遭っていて、いずれもクマによる「食害」と見られています。13日の午前5時ごろ、尾花沢市鶴巻田の畑で、畑を所有する70代の男性が収穫直前のスイカが食い荒らされているのを見つけました。食べ残しの痕からクマによるものと見られ、男性が確認したところ約15個が被害にあっていたということです。同じ畑では先月29日に10個、翌30日には5個がいずれもクマと見られる食害に遭い、今回が3回目で、今月1日にはクマの足跡も見つかっていました。いずれも襲われるなどしてけがをした人はいませんでした。現場は市内の玉野小学校から北西へ約500メートル離れた畑で、近所の人の話によりますと付近では以前からクマが目撃されていて、近くのトウモロコシ畑も被害に遭っているということです。警察では市役所に連絡するとともに、パトカーで付近を巡回し、住民へ注意を呼び掛けています。

(クマの食害止まらない:秋田)
秋田県警鹿角署は12日、鹿角市の養豚場や畑で飼料や農作物が食い荒らされる被害が計3件発生したと発表した。いずれも現場にクマのものとみられる爪痕や足跡があった。同署によると、11日午前10時半ごろ、八幡平字日尊の養豚場で、屋外に設置している飼料貯蔵タンクのパイプ接続部分が壊され、タンクから地面に落ちた飼料が食べられているのを職員が発見した。

(クマ?倉庫のサッシ戸壊される:山形)
12日午前6時ごろ、米沢市関根の60代男性から、自宅棟続きの倉庫のアルミサッシ戸が壊されていると、米沢署に通報があった。クマによる被害とみられる。同署によると、アルミサッシ戸の下の部分が高さ約80センチまでめくれていた。男性宅では10日にも倉庫のアルミサッシ戸が壊され、保管していた玄米が食い荒らされる食害があり、その際の被害と酷似しているという。倉庫周辺にはクマとみられる足跡もあった。同署は同じクマの可能性があるとみて注意を呼び掛けている。現場はJR関根駅の南東500メートル付近。

(ハチの巣狙い墓石倒す?クマ目撃情報急増:岩手)
北上市内では7月以降、クマの目撃情報が急増している。このうち同市新平地区では、8月に入って民家庭先の木に親子とみられるクマがよじ登っている様子が目撃されたり、墓に巣を作ったハチの蜜を食べようとしたのか墓石がなぎ倒される被害が発生。お盆の帰省に当たり新平自治会(多田政俊会長)では、回覧を回すなどして地区住民に警戒を呼び掛けている。市の10日現在のまとめによると、2020年度に入って市内では人身被害の報告はないものの、138件の目撃情報が寄せられ、既に19年度の年間報告件数を12件上回っている状況。毎年6~8月は頻出期に当たるが、今年度は7月だけで56件寄せられ、05年度以降では2番目の多さとなっている。市内中心部から北西側にあり、同市和賀町や花巻市笹間地区との境界に位置する新平地区。自治会によると、8月1日正午ごろ、民家の玄関から20メートルほど離れた位置に植えられている高さ3メートルほどのスモモの木に親子とみられるクマが登り、果実を食べているのを家人が目撃。その日の午後10時ごろ、近くの林を歩いているクマを別の人が目撃している。クマが林に潜んでいて暗くなってから逃げたと推測されている。2日夕には、墓の掃除に訪れた人から「墓が荒らされ、ハチが周囲を飛んでいる」と通報があり、多田会長(67)らが確認に行くと、墓地内にある1カ所の墓石が倒ているのを発見。近づくと、骨壺(つぼ)を収める穴にミツバチの巣が出来ているのを見つけた。「おそらく蜜を求めてクマが墓石をなぎ倒したのだろう」と推測。翌3日に持ち主の許可を得てハチを薬剤で退治し、墓石も元通りに直した。この被害を受け6日、地区内に捕獲用のわなが仕掛けられた。多田会長は「今年は例年に比べ目撃情報が多く、農作物が食べられる被害はよく聞くがお墓が倒された被害は初めて」と驚き、「公民館や民家の周りを歩いていることが分かったので、地区民は生きた心地がしないだろう。被害に遭ってからでは遅いので、クマが行動する夜間や早朝は十分注意してほしい」と住民に呼び掛ける。

(牧場に飼料袋くわえたクマ:秋田)
12日午後6時半ごろ、秋田県鹿角市十和田大湯字戸倉の牧場の倉庫にクマがいるのを牧場主の60代男性が見つけた。男性が大声を出すとクマは逃げ、被害はなかった。鹿角署によると、飼い犬がほえたため男性が倉庫に行くと、クマが牛の飼料入りの袋を口にくわえて持ち去ろうとしていた。クマは男性の声に驚いて袋を口から離し、そのまま逃げた。体長は約1・2メートル。13日に市を通じて同署に届け出があった。現場から約200メートル離れた別の牧場の牛舎では、11日に子牛1頭が食べられる被害があり、クマによる食害とみられている。

(クマ?モモとトウモロコシ食べる:秋田)
秋田県内で15日、クマによるものとみられる食害が相次いだ。鹿角市十和田大湯字上内野の果樹園では午前8時半ごろ、モモ約100個が食べられているのを所有者の70代男性が見つけ、市を通じて鹿角署に届け出た。また、湯沢市山田字上ノ宿川原の畑では午前6時ごろ、トウモロコシ約10本が食い荒らされているのを所有者の80代男性が見つけ、湯沢署に届け出た。

(畑荒らし、クマのしわざか:北海道)
16日朝、赤平市で畑のとうもろこしが動物に荒らされているのが見つかりました。警察は、ヒグマによる被害と見て周辺の住民に注意を呼びかけています。16日午前6時半ごろ、赤平市若木町の男性から「自分の畑が食い荒らされた。クマの足跡がある」と警察に通報がありました。警察が駆けつけたところ、畑で栽培されていたとうもろこし30本ほどが動物に食い荒らされているのが見つかり、付近にはクマの足跡があったということです。警察はクマによる被害と見てパトロールを強化するとともに、周辺の住民に注意を呼びかけています。赤平市内では、今月に入って、人里近くでクマが目撃されたり足跡が見つかったりするなどクマに関する情報が相次いで寄せられているということです。

(市街地でクマと乗用車が衝突:北海道)
13日午後8時ころ旭川市の市街地 神楽岡の国道237号を走っていた乗用車が体長2メートル位とみられるクマとぶつかりました。乗用車は前方のバンパーなどが壊れ、クマは逃げました。運転していた人にけがはありませんでした。警察は付近の警戒を強めています。

(クマ、また子牛を食い殺す?:秋田)
17日午前4時半ごろ、秋田県鹿角市十和田大湯字戸倉の牛舎で子牛1頭(約16万円相当)が食い殺されているのを所有者の60代男性が発見した。現場にはクマのものとみられるふんが残されていた。同じ牛舎では11日朝にもクマによるとみられる子牛1頭の食害が発生している。

(ハチの巣箱狙われる、付近にクマとみられる足跡:福島)
被害があったのは福島県須賀川市志茂の畑で、8月16日午前5時半ごろ所有者の男性が壊れた蜂の巣箱を見つけた。付近には2頭のクマとみられる足跡が残されていた。クマは近くの山林から入ってきたとみられていて警察などが周辺のパトロールを行い警戒を強めている。福島県内では8月に入り71件とクマの目撃が相次いでいる。

(シカと列車、衝突多発:岩手)
県内で列車とシカの衝突が多発している。JR盛岡支社は輸送サービスの安定と安全確保のため、線路に寄りつかないよう忌避剤の散布など防止策を試みるが、増加傾向に歯止めがかからない。個体数を調整する上でハンターの存在が重要だが、狩猟免許の取得者は1989年の5384人から昨年は3268人に減少。60歳以上が全体の61%を占め、高齢化も進んでいる。こうした状況を受け、県は免許取得希望者向けの予備講習会などを試みている。自然保護課の谷藤親史(ちかし)総括課長は「継続的な捕獲が必要になる。狩猟に関心を持ってもらい、担い手を増やせる取り組みを考えていきたい」と探る。

(各地の動物園で広がる「屠体給餌」)
田畑を荒らすなどして駆除されたイノシシなどを丸ごと餌として飼育動物に与える「屠体給餌(とたいきゅうじ)」の取り組みが、国内の動物園で広がっている。飼育されている肉食動物にとって、野生で狩りをする感覚が呼び覚まされ、ストレスの軽減につながる効果が注目される。捕獲動物の廃棄を少しでも減らし、獣害問題について広く考えてもらう狙いもあり、支援団体、ジビエ業者といった幅広い連携が生まれている。アイが立ち上がってイノシシに食らいつくと、エリコも負けじとうなり声を上げて手を伸ばした―。茨城県日立市のかみね動物園は2月、雌のエゾヒグマの食事として、駆除されたイノシシを与えるイベントを企画した。飼育員の山下裕也(やました・ゆうや)さん(29)は、「慣れていないために上手に食べられずに終わることも想定していた。2頭の生き生きした姿には感激した」と話す。山下さんによると、野生のヒグマは餌を探して何キロも歩き回ったり、仕留めた動物の毛皮をはいだり肉をかみ切ったりと主要な活動を食事関連の時間に費やしている。一方、決まった時間と量で餌を提供する動物園では、運動量が少なく退屈な時間も長くなるため、「ストレスがかかりやすく、囲いの中を無意味に行ったり来たりするといった異常な行動を引き起こすことがある」。他園の取り組みを知り、かみね動物園でも屠体給餌を試すことにした。「残酷な行いではなく、動物のためを考えた取り組みということを伝えたい」と、来場者向けの解説や資料を準備した。当日、肉片を鼻先で転がし楽しげに食事する2頭の様子を、多くの見学者が真剣に見守った。「動物にとって貴重な機会と分かった」「説明が丁寧で、子どもも怖がらず意味を理解できた」。終了後のアンケートは好意的な感想が並んだ。2017年に設立され、屠体給餌への理解促進や動物福祉の向上に取り組む民間団体「ワイルドミートズー」(福岡市)によると、欧米では屠体給餌は珍しくない。国内でも釧路市動物園(北海道)や盛岡市動物公園、京都市動物園、熊本市動植物園など各地で始まっており、ピューマやライオン、ホッキョクグマ、ユキヒョウといった様々な動物で実施した。団体の大渕希郷(おおぶち・まさと)副代表(38)は「餌用の肉は通常、食べやすいブロック状にしてビタミンなどを補充している。栄養は十分だが、運動量や刺激が少なく動物の心は満たされない」と話す。飼育動物ができるだけ苦痛を受けず快適に生活できるようにする「動物の福祉」の考え方に基づき、「単なる珍しいイベントで終わらせず、目的や効果を見学者に理解してもらうことが大切」とも指摘。田畑がシカに荒らされるといった被害が近年深刻化していることを踏まえ、駆除された個体の活用を来場者に見てもらい、獣害問題を考える機会にもつなげたい考えだ。駆除動物の食肉加工や販売を行う福岡県糸島市の「糸島ジビエ研究所」は18年、駆除されたイノシシやシカを動物園へ提供し始めた。感染症予防で内臓や頭部を取り除き、低温殺菌や凍結処理した上で出荷。約30頭をこれまでに扱い、注文は年々増えている。研究所では、持ち込まれた健康な動物は全て食肉加工しているが、保管場所の都合などで処分になるケースは各地で少なくないという。代表の西村直人(にしむら・なおと)代表(25)は「廃棄になってしまう捕獲動物が少しでも減ってほしいとの思いから、屠体給餌の広がりに期待している」と話した。

(複合柵の設置やエアガンを撃つ実習、サル被害防止対策研修会:岡山)
サルによる農作物被害を防ごうとブドウ農家を対象とした研修会が真庭市で開かれました。研修会はサルの生態や防止対策を学び被害の防止につなげてもらおうと岡山県が開いたもので真庭地域のブドウ農家やJAなど農業関係者およそ40人が参加しました。研修では野生鳥獣対策連携センターの阿部豪さんが有効性が高いという金網フェンスと電気柵を合わせた複合柵の設置について説明したほか追い払うための道具を紹介しエアガンを撃つ実習も行われました。県によりますと野生鳥獣による農作物への被害総額は美作県民局管内10の市町村でここ数年、年間1億円を超えているということです。

(狩猟の魅力まるわかりフォーラム:秋田)
狩猟の魅力や楽しさを伝えるためのイベント「狩猟のまるわかりフォーラム」と昨年度から整備を進めてきた県立総合射撃場内の狩猟技術訓練施設のオープン記念イベントを同時開催で行います。模擬銃の体験や狩猟免許取得の相談のほか、標的射撃の見学や銃所持許可がなくても扱えるビームライフルが体験できるプログラムとなっていますので、ぜひ、ご参加ください。

(「クマ忌避杭」の効果、県が検証へ:秋田)
秋田県立大の野田龍准教授らが開発した「クマ忌避杭」を県としても検証しようと県ツキノワグマ被害対策支援センターが、秋田市外旭川の住宅地に近い出没地に杭を使った柵を設置した。赤外線センサーカメラで10月末まで熊の反応などを観察する。現場は、もともと一体だった山林に県道を通すため、切通しにした斜面のすぐ上の森で見つかった獣道。獣道を下りた斜面で休んだり、県道を渡ったりする熊がひんぱんに目撃されている。100メートルほどの距離には住宅地があるため「熊が山林の外に出てこないようにする必要がある」(同センター)という。忌避杭は野田准教授が横手市の木工メーカー「ウッディさんない」と開発。木の杭にトウガラシエキスなどをしみ込ませた数十個の木栓を埋めたもので、自然素材で熊避け効果があるとして6月に特許を申請している。県が設置したのは、同社が販売する規格品よりひと回り短い全長1・5メートルのスギの杭3本。獣道を遮るように打ち込み、さらに木栓を結い付けたシュロ縄を横3段に渡した。野田准教授は「獣道の両脇に県が赤外線センサーカメラを設置したので、熊の個体差による反応の違いや忌避効果の持続度などを改めて見めたい」と話している。

(クマ被害防止へ墓参りで呼びかけ:北海道)
お盆を迎え、墓参りの際にクマの被害に遭わないよう、警察などが美唄市で注意を呼びかけました。呼びかけは美唄市光珠内町にある墓地で行われました。13日は多くの人が墓参りに訪れる中、警察官や市の職員などおよそ15人がクマが近寄ってくる原因になるお供え物を持ち帰る袋や獣をよける専用の線香を手渡しながら注意を呼びかけました。美唄市ではことしに入って13日までに28件のクマに関する目撃などの通報があり、半数は市内の墓地周辺で確認されているということです。墓参りに訪れた60代の男性は「墓参りをするときはお供え物を片づけてから帰ろうと思います」と話していました。美唄警察署の高附大介地域課長は「お供え物を置いたままにしてしまうとクマを寄せつけてしまうので、帰るときはしっかり持ち帰ってほしい」と注意を呼びかけています。警察によりますと、ことし道内ではクマに関する通報がこれまでにおよそ1100件あり、5月には滝上町で山菜採り中の旭川市の60代の男性がクマに足をかまれる被害も出ています。

(イノシシから特産ピーナツ守れ:広島)
広島県内各地で農作物の鳥獣被害が深刻ですが、三次市甲奴町では、特産のピーナツを守る取り組みが始まりました。三次市甲奴町の農業法人「ノーサイド」の畑です。特産のカーターピーナッツが黄色い花を咲かせていて、まもなく実をつけます。その実を守ろうと金網の柵・ワイヤーメッシュの設置作業が始まりました。「ことし、今、すでに過去最高のイノシシが出ているので、非常にまずい状況であると。アナグマもイノシシもほ場内に1匹も入れないと。」(ノーサイド 茨木栄治社長)。これは、去年、ピーナツ畑の近くで捕獲されたイノシシです。カーターピーナッツは、かつて、この町を訪れたアメリカのカーター元大統領から贈られたピーナツです。味のよさから町の特産品になる一方で、野生動物にも狙われています。去年は、イノシシの被害が相次ぎ、過去最低レベルの収獲量でした。防護柵をしても、ほころびなどから侵入してくるのです。そこで、茨木社長はことし、畑の場所を換え、防護柵を新調しました。60アールの畑を500メートルのワイヤーメッシュで囲みます。さらに…。「これは、電流が流れている電気柵なんですけど、この電気柵をワイヤーメッシュの外側に張り巡らせて、2重の守りにするということです」。鳥獣害アドバイザーにも助言をもらいました。「茨木さん、遊びに来てますよ。ひづめの跡が。はい。こことか、全部。」イノシシの足跡なんですか?「足跡ですね。」(鳥獣害アドバイザー 杉浦快さん)。すでにイノシシは畑に近づいていました。杉浦さんは、最後は人の目だと言います。「例えば、こう引っ張って、ちょっと抜けているところがあるようだったら、しっかり入れてみるとか。イノシシに人間が常にチェックしているっていうのを、そういうことすると、イノシシ側もわかるんで。そのリスクを冒してまでやるのを止めとこうかいうふうに持っていかせる…。心理戦みたいです、お互いの。」(鳥獣害アドバイザー 杉浦快さん)。無事、実りの秋を迎えられるのか。カーターピーナッツの収獲は11月中旬の予定です。

(警察がシカ飛び出し注意呼びかけ:和歌山)
串本町とすさみ町で、シカと車が衝突する事故が相次いでいるとして、串本警察署は、国道に設置されている道路交通情報の表示板で注意を呼びかけています。串本警察署が管轄する串本町とすさみ町では、シカと車が衝突する事故が、今月5日の時点で10件発生しています。例年、こうした事故は年間で15件程度だということで、警察では、発生件数が急増しているとして、国道42号線に設置されている道路交通情報の表示板で注意を呼びかけています。事故は夕方から夜間にかけてが多いということで、衝突によって、車体がへこんだり、ライトが割れたりするなどの被害が出ていますが、けが人はいないということです。串本警察署交通課の楠間慎也課長は、「車を運転するときにはシカが飛び出してくるかもしれないという意識を持って、安全運転をお願いします」と話していました。

(ブナなどの木の実不作、クマに注意を:新潟)
県はツキノワグマのエサになるブナなどの木の実の不作が予測されることから、クマが人里に出没する可能性が高いとして注意を呼びかけています。県が先月から今月初めにかけ県内211地点で木の実を調査したところ、ブナでは実がついていない「凶作」から実のつきがわずかな「不作」が予想され、ミズナラ・コナラ・クリ・オニグルミも「不作」から「並」でした。このため、ツキノワグマがエサを求めて人里に訪れる可能性が高くなっていて13日も魚沼市や上越市、津南町などでクマの目撃が相次いでいます。県は地域の目撃情報を確認し、出没した場所に近づかないよう注意するとともにクマを誘うおそれがあるとしてお墓参りの後はお供え物を持ち帰るよう呼びかけています。

(クマ対策学ぶ講習会:秋田)
秋田県鹿角地域振興局は今月21日に小坂町と鹿角市十和田、24日に鹿角市尾去沢でクマによる人身被害防止に向けた講習会を開く。県自然保護課主任でツキノワグマ被害対策支援センターに所属する近藤麻実さんが講師を務め、クマの生態や事故防止策を解説する。同振興局が住民向けの講習会を開くのは初めて。管内では住宅地近くでクマの目撃情報が相次いでいることを受けて企画した。21日は午前10時から小坂町交流センターセパーム、午後1時半から十和田市民センターで開催。24日は午後1時半から尾去沢市民センターで行う。同振興局は「クマの生態を知り、自己防衛策をしっかりと身に付ける機会にしてほしい」と話している。

(有害鳥獣捕獲の担い手養成:愛媛)
有害鳥獣捕獲の新たな担い手を確保する愛媛県有害鳥獣ハンター養成塾がこのほど、開講した。農業者や大学生ら49人が、4回の講座を通じて有害鳥獣の基礎知識や効果的な捕獲方法などを学び、狩猟免許の取得を目指す。

(平野部でも人身被害相次ぐ、クマに注意を:富山)
県は、クマによる人身被害が平野部でも相次いでいることから農作業の草刈りやお盆の墓参りの際も注意するよう呼びかけています。今年は暖冬の影響でツキノワグマの行動が早くなり出没件数が7月末時点で174件と去年の同じ時期と比べて70件近く増えたうえに春や夏には平野部では少ない人身被害も富山市ですでに2件発生しています。夏はクマにとってエサが少なく行動範囲が広がるため、朝晩の農作業やお盆の墓参りの際も十分な注意が必要です。具体的な対策として鈴や笛といった音の出るものを携帯することや、もし近距離で遭遇した場合は目を合わせないようにゆっくり距離をとり、カバンなどを持っていたら頭や首を守ることが有効だとされています。

(捨てた食べ物でヒグマが餌付けされてしまう:北海道)
「ゴミに餌付いたヒグマによる人身事故はいつ発生してもおかしくない状況です」「ポイ捨てはしないでください」――北海道・知床でゴミのポイ捨てが多発し、ポイ捨てをやめるよう呼びかけた、知床財団のツイートが大きな反響を呼んでいます。投稿したのは、知床の自然を「知り・守り・伝える」ための活動をしている知床財団が運営するTwitterアカウント「Bear Safety Shiretoko(@bear_shiretoko)」。フンベ川周辺で中身の入った納豆や釣り餌などを回収したと報告し、食物の投棄がヒグマへの餌付けとなる可能性があり、ひいては人身事故につながる恐れがあると釣り人に警鐘を鳴らしています。同財団に詳しく聞いたところ、ゴミ問題は「ほぼ毎日確認されるような問題」とのこと。同財団のTwitterや活動報告ブログでもたびたび食べ物を含むゴミの投棄が報告されています。人間の食べ物の味を覚えた野生動物が道路に出てきて車にひかれる恐れがあることや、ヒグマが人の食べ物を求めるようになって人に危険が及ぶ可能性を同財団は警告。人に危険が及ぶとなればヒグマは殺されてしまうことになります。「人為的な食べ物を口にした野生動物が駆除または交通事故等により命を絶たれるケースが発生しています」「人間のゴミで他の生き物が犠牲になっていいはずがありません」と同財団は訴えています。知床国立公園でのヒグマによる人身事故は奇跡的に数十年間発生していないとのこと。しかし、これまでにもヒグマが釣り人の魚を奪う、ザックを荒らす等の人身事故が発生しかねない状況がたびたび発生しているといいます。そのため、「ヒグマによる人身事故はいつ発生してもおかしくない状況」のようです。同財団では知床のヒグマに関する総合的な情報を「知床のひぐま」というサイトで公開しており、その中でヒグマ対処法も紹介。「ゴミを捨てたり、食べ物を野外に放置しない」「調理や食事はテントから離れたところで」「テントの中で食料を保管しない」といった注意事項が書かれています。自分から餌を与えないことももちろんですが、ゴミを捨てることによって間接的な餌付けになってしまうことも避けなければいけません。「ゴミのポイ捨ては餌付けと同じ行為です。ゴミは必ず持ち帰るようお願いします」と呼びかけています。

(キャンプ場の熊対策訴え、襲われた女性証言:長野)
松本市安曇の北アルプス上高地にある小梨平キャンプ場で熊に襲われけがをした都内の50代女性が13日、信濃毎日新聞の取材に応じ「一瞬でテントが引き裂かれ、脚も引っかかれた。恐怖で痛みすら感じなかった」などと当時の状況を語った。食料はビニール袋などに入れた上でテント内に保管していた。「テント内に食料があると熊が学習しているようだ」と指摘し、対策の必要性を訴えた。女性は8日、仲間と2泊3日の予定で訪れ、いくつものテントが並ぶ中、1人用テントを設営。夜11時半ごろに突然、テントが強烈な力で引っ張られ、目を覚ました。何が起きているか分からず「助けて」と叫んだが、テントごと15メートルほど引きずられた。熊の大きな影が立ち上がるのがテント内から見え、一瞬のうちにテントが引き裂かれた。うめき声の後に、熊の手が右膝に振り下ろされた。近くのトイレに逃げ込んだ。間もなくトイレに来た男性に助けを求め、巡回中のキャンプ場関係者も合流。近くの診療所で応急処置を受け、救急車で松本市内の病院に搬送された。爪で引っかかれたような約8センチの2本の傷が右脚にあり、縫合手術を受けた。「手術後も震えが止まらなかった」。傷は今も痛むという。仲間からは、レトルトカレーの袋などが破られ、きれいに食べ尽くされていたと聞いた。キャンプ場を管理する日本アルプス観光(松本市)によると、7日夜も親子3人のテントが襲われ、食料が食い荒らされる被害があった。親子は逃げて無事。同社は近くに捕獲用のおりを設置し、巡回を強化していたという。ただ、女性は受付時にキャンプ場スタッフから「熊が出没しているから気を付けてください」としか言われなかったという。登山中の食料をテント内で保管するのは一般的で、女性は「前日にテントが襲われたと知っていれば、キャンプ場の利用自体を考え直していたと思う」と指摘。環境省やキャンプ場側による利用客らへの注意喚起や対策の在り方に疑問を感じている。

(狩猟免許取得者が増加、若者や女性が回復支え:青森)
青森県内で狩猟免許を取得する人が増加している。2019年度の新規取得者は168人と、10年前の約4倍になった。背景には“狩りガール”や野生鳥獣の肉を使ったジビエ料理のブームに加え、農作物への食害増加などがあるとみられる。

(イノシシは861匹、19年度有害捕獲:和歌山)
みなべ町産業課(和歌山県)によると、同町での農作物などを荒らす獣の有害捕獲の2019年度実績は、イノシシ861匹(前年度比168匹増)、シカ633匹(21匹減)、サル10匹(13匹減)、アライグマ75匹(2匹減)だった。近年の鳥獣による農作物被害額は、19年度422万9千円、18年度328万2千円、17年度451万9千円。町内の狩猟免許保持者は19年度106人(わな92人、銃14人、両方24人)という。町は、新たに狩猟免許を取得して有害鳥獣捕獲に従事する農業者などを対象に、免許取得にかかる経費の補助をしている。

(鳥獣による農作物被害額が増加:青森)
昨年度1年間に、県内で確認された野生の鳥獣による農作物の被害額は、前の年度より1割余り増え、およそ6300万円に上ることが県のまとめでわかりました。青森県は、野生の鳥獣による農作物の被害を毎年まとめていて、このほど、昨年度の被害の速報値を公表しました。それによりますと、被害面積は23.48ヘクタールで、被害額は6326万円にのぼり、いずれも前の年度よりも1割余り増えたということです。鳥獣の種類別に被害額をみると、カラスが1883万円と全体のおよそ3割を占め最も多く、続いて、ツキノワグマが1745万円、ニホンザルが1075万円となっています。このうち、カラスの被害は前の年度のおよそ8割に収まったものの、ツキノワグマはおよそ3.5倍、ニホンザルはおよそ1.5倍それぞれ増え、全体の被害額を押し上げる形となりました。要因について、県は、昨年度は、山に自生する木の実が大凶作となり、クマの食べ物が減ったことや、サルが捕獲用のわなに慣れて捕まりにくくなっているなどとしています。県は、今後、新たな捕獲方法を検証したり、市町村を対象に研修会を開いたりして、被害を減らしていきたいとしています。

(イノシシ4頭が原発構内に出没、反原発団体メンバーが目撃:愛媛)
四国電力伊方原発(愛媛県伊方町)構内にイノシシ4頭が出没していたことが12日、分かった。11日午前、反原発団体メンバーが同町九町の原発ゲート前で抗議活動中、ゲート内側を走る姿を目撃した。四電広報課は「敷地内にいたことは確認しているが、被害は出ていない」としている。

(外出たら「クマおった」:兵庫)
8月10日午前5時ごろ、兵庫県丹波市山南町の民家の庭先にツキノワグマが現れ、この家に住む男性(30)がスマートフォンで写真に収めた。体長60センチから1メートルぐらいだったとみられる。ウッドデッキに出たところ、「ガサガサ」と音がし、近くの県道の方からクマが歩いてきたという。クマはシャッター音に驚いて、来た方に逃げていった。県森林動物研究センターの横山真弓研究部長は、「この大きさであれば、昨年生まれた1歳の若いクマでは。独り立ちして間もないクマが、集落環境に迷い込んでいる可能性が高いが、近くで育っていると思われ、親熊がいる可能性もある」とみる。ツキノワグマは、日の出と日の入りの時間帯に活動のピークを迎えるといわれるが、昼間も夜間も行動するという。横山研究部長は「数日は近くをうろつくかもしれないので、畑のスイカなど、エサになるようなものがないか点検を」と注意を呼びかけている。同一個体かは不明だが、翌11日の午前11時ごろにも、近くの山すそでクマの目撃情報があった。地元の自治振興会は、夏休み中の子どもたちも気を付けてほしいと防災行政無線で放送した。

(会社敷地内にクマ:秋田)
12日午前7時50分ごろ、秋田県大仙市神宮寺字八石高野の会社敷地内にクマ1頭がいるのが目撃された。けが人はいなかった。

(クマの目撃相次ぐ:秋田)
秋田県内では13日、各地でクマの目撃が相次いだ。主な目撃情報は次の通り。【鹿角市】▼13日午前9時半ごろ、八幡平字湯瀬棒岱野の東北自動車道下り線。体長約1メートルの2頭。湯瀬パーキングエリアの南東約600メートル。【北秋田市】▼13日午前10時50分ごろ、脇神字川戸沼内悪戸の県道。体長約50センチ。民家まで約200メートル。【秋田市】▼13日午前11時55分ごろ、新藤田字治郎沢の県道ののり面。体長約80センチ。民家まで約150メートル。【由利本荘市】▼13日午前11時40分ごろ、矢島町城内の県道。体長約1メートル。民家まで約400メートル。【仙北市】▼13日午前9時45分ごろ、田沢湖生保内字小先達の県道。体長約80センチ。民家まで約40メートル。

(ショッピングセンター近くでイノシシ出没:長野)
14日朝、上田市のショッピングセンター近くでイノシシ1頭が目撃されました。市が警戒にあたりましたが、これまでにけが人や農作物への被害は出ていません。7時15分ごろ、上田市緑が丘にあるショッピングセンターの駐車場でイノシシが目撃されました。イノシシの体長はおよそ1メートルほどで店の前を通り駐車場わきに入っていき、その後、姿は見えなくなったということです。上田市ではこの他に1件、イノシシの目撃情報が寄せられたため、現場周辺などで警戒にあたりましたが、けが人や農作物への被害はないということです。

(公園でクマの目撃情報:長野)
飯田市の森林公園で、13日午後、クマの目撃情報があり、警察が注意を呼びかけています。午後3時ごろ、飯田市上郷黒田の野底山森林公園に「クマがいる」と公園を訪れた人から市に通報がありました。クマは、体長50から60センチほどで、公園内には、キャンプ場がありましたが、これまでのところ、けが人はいないということです。県内では、今月に入って松本市と大町市で人がクマに襲われる被害が相次いでいて、女性2人がけがをしています。

(クマ出没、注意呼びかけ:北海道)
積丹町のトウモロコシ畑でトウモロコシおよそ70本が食い荒らされているのが見つかり、警察はクマが出没したとみて付近の住民に注意を呼びかけています。警察によりますと、14日午前7時ごろ、積丹町の婦美町にあるトウモロコシ畑で、近くでユースホステルを経営する男性がトウモロコシおよそ70本が食い荒らされているのを見つけました。トウモロコシには動物に食べられたような跡があるほか、畑の近くの生ゴミを処理するコンポストが倒されていたということです。また、現場から800メートル離れた積丹町の野塚町にある農家でも14日朝、3つのコンポストが倒され、付近にはクマの足跡があったということです。こうした状況から警察はクマが出没したとみていて、現場周辺には住宅も点在していることから付近の住民に注意を呼びかけています。

(サル出没騒動のなかクマ目撃情報:新潟)
8月16日午前10時35分ごろ、三条下田地区曲谷地内の鹿熊川沿いでクマの目撃情報があった。11日にも三条市はこの付近で水路から出られなくなった子グマ1頭を捕獲して山へ帰している。

(住宅街にシカ出没、警察・市職員とにらみ合い:北海道)
15日朝、札幌市豊平区の住宅街にシカが出没し、警察が出動する騒ぎとなりました。午前7時ごろ、札幌市豊平区月寒東4条8丁目の公園にシカがいると、近所の女性から警察に通報がありました。警察が駆け付けると、オスのシカ1頭が近くの草むらにいて、午前11時半現在は市の職員が見守っている状況です。警察によりますと、15日朝早く、白石区でもシカの目撃情報があり、同じ個体の可能性があるということです。

(クマの目撃に伴うパトロール結果:新潟)
8月15日(土)、春日山城本丸跡付近でのクマの目撃情報に基づき、周辺を捜索しましたが、クマは発見されませんでした。

(住宅地でイノシシ目撃:新潟)
12日午後11時すぎ、新潟県長岡市宮関2の路上で「子どものイノシシ1頭を目撃した」と、車で通行中の運転手から110番通報があった。長岡署によると、イノシシは体長30~40センチ、道路脇の側溝に入っていったという。親イノシシは目撃されていないが、同署は周辺をパトロールし警戒する。現場は長岡造形大北側の住宅街。

(野生のサルが市街地に出没:鹿児島)
鹿児島県鹿児島市では4月以降、野生の猿の目撃情報が急増し、住民が襲われる被害も出ています。出没したサルの姿をカメラがとらえました。鹿児島市によりますと今月11日以降、武岡や伊敷などで10件の目撃情報が寄せられていて、17日朝も吉田インター付近で目撃されています。今月8日には鹿児島市本名町で男性が自宅玄関先で突然飛び掛かってきたサルに右腕をかまれるけがをしました。市の生産流通課は、見かけてもむやみに近づいたり、えさを与えたりしないよう呼び掛けるとともに、目撃したらすぐに連絡してほしいとしています。

(猿の目撃情報:熊本)
熊本県警荒尾署は17日、荒尾市住吉町と同市宮内で同日午前、猿が目撃されたとしてメールで警戒を呼びかけた。

(スーパーでジビエ販売:石川)
輪島市門前町の食品スーパーが17日までに、奥能登のスーパーで初めてジビエの販売を始めた。消費拡大につなげようと、女性狩猟者でつくる「狩女(かりじょ)の会」と連携した。第1弾としてイノシシ肉の取り扱いを開始、今後はクマ肉などを投入する。関係者は、地産地消の害獣対策に期待を示し「ジビエを食べる習慣を広めたい」としている。取り扱いを始めたのは、輪島市門前町走出の「サン・フラワー・マリヤマ門前店」。5月に開設された珠洲市折戸町の食肉処理施設「奥能登ジビエしおかぜファーム」からイノシシ肉を仕入れる。100グラム当たり肩ロースは600円(税別)、バラは450円(同)。真空状態で冷凍保存され、約2カ月間保存できる。狩女の会を主宰する福岡富士子さん(50)によると県内で捕獲されるイノシシは年間約1万2千頭で、食用として出荷されるのは1割程度。ジビエを使った料理教室などを開催しているものの、普及は十分ではないという。そこで福岡さんが「奥能登の人々にもっとジビエを身近に感じてもらいたい」と店に相談。大山修司店長は「地元でとれた特産品で、地域の活性化につながれば」と考え、販売を決めた。店では、加工肉だけでなく、イノシシ肉のギョーザやハンバーグ、しょうが焼き弁当なども販売する。福岡さんは「低カロリーで高タンパクのお肉を食べて、パワーをつけてほしい」と話す。大山店長は「今後はクマやシカの肉も取り扱う予定」としている。

(ジビエでおいしい給食を:長崎)
学校給食にジビエ(野生鳥獣肉)を取り入れている対馬市はこのほど、市内の栄養教諭を対象にしたジビエ調理実習を同市厳原町の市交流センター調理室で開いた。福岡市内のジビエ料理専門家からイノシシ肉を使った「ハッシュドビーフ風みそ仕立て」をビデオ会議アプリを使った遠隔講習で学んだ。ジビエ調理実習は2017年度に始め、講師は福岡市のフランス料理店「コントワール タバタ」のオーナーシェフ、田畑伸弥さん(38)が担当。今年は新型コロナウイルス感染予防のため、ビデオ会議アプリで同店と調理室をつないで栄養教諭8人に指導した。田畑さんは「熱したフライパンで焼き付けるように炒めると、肉の生臭さが香ばしさに変わる」とジビエ料理のこつを教え、デミグラスソースに似た風味を醸す赤みそを隠し味に入れるなど、オリジナルのレシピを披露した。参加した厳原学校給食共同調理場の栄養教諭、折小野(おりこの)由香里さん(33)は「素材の味が生きており、おいしい。子どもたちにも、上手に料理すればイノシシやシカが貴重な対馬の産物に変わることを伝えたい」と話した。

(鮮度抜群の“魚やジビエ”のリターンがもらえる:東京)
株式会社Labotホールディングスから、営業継続がままならない魚卸業者様・ジビエ卸業者様を「守りたい」「継続させたい」との想いから、クラウドファンディングを活用した支援プロジェクトが開始されました。株式会社Labotホールディングスは、日本古来の味覚ジビエをカジュアルに味わえる「ジビエズマーケット(浜松町)」、四季折々の鮮魚と馬肉の豊かな味を感じられる「馬に魚に(赤坂見附)」など東京を中心に13店舗を運営している会社。今回、営業継続がままならない魚卸業者様・ジビエ卸業者様を「守りたい」「継続させたい」との想いから、クラウドファンディングを活用した支援プロジェクトが開始されました。内容は、新鮮な魚やジビエを卸業者から仕入れ、お店にて「お刺身」「グリル」「鍋」などの料理に変えリターンされるものです。支援額も様々で、3000円の支援で「・お刺身3点盛り・猪肉または鹿肉のグリル200g・3,000円分のお食事券」などがリターンされます。本格的に調理された、新鮮なお魚やジビエをお店や家で楽しめるのは魅力的ですね。美味しいものを食べることで、飲食店を支援してみてはいかがでしょうか?

(「動物と同じ目線で生きたい」:千松信也)
8月22日より公開の映画『僕は猟師になった』は、大きな反響を呼んだNHKのドキュメンタリーがもとになっている。2018年放送の、ナレーションを入れない番組「ノーナレ」の「けもの道 京都いのちの森」がそれだ。京都郊外の山でイノシシやシカを獲る猟師の千松信也さんに密着した番組だが、本作ではさらに取材を加え、千松さんと家族の暮らしも映した700日の記録になっている。「動物は、人の気配や匂い、けもの道が荒れるとすぐに変化を察します。ましてや複数の人間が山に入れば猟はさらにやりづらくなる。だから撮影が必要な取材はあまり受けませんでした。監督を務めた番組ディレクターの川原愛子さんは、単に狩猟だけではなく、僕が山とどう向き合っているのかを映像にしたいというお考えで、そういった部分を掘り下げてもらえるならばとお受けしました」。「わな猟」とは文字通り罠を仕掛ける猟で、銃や網の猟と同様に免許が要る。千松さんが作る「くくりわな」は、直径12センチほどのワイヤの輪に動物が足を入れると、バネが働きワイヤが足を縛る仕組みだ。罠は木などに固定されているため、その場で逃げられなくなる。「くくりわなは、蔓や木の枝などの自然物でも作れる。でも、鉄砲だとそうはいきませんよね。自分で完結させられる、だから僕はわな猟を選んでいるんです」。獲物は、頭部をこん棒で殴り失神させ、心臓付近の大動脈をナイフで切断して血抜きをし、泥を洗い流すとすぐにさばいて、いただく。「狩猟は、見せ方によっては誤解を受けかねないものです。過去にもテレビの取材を何度か受けたことはありますが、一部を切り取られ、僕が意図しない伝わり方をしたことがありました。残酷だからという判断だったのでしょう。今回、仲間から、よくあそこまで映すことを受け入れたねと驚かれましたが、全体像からでなければ、何かが伝わらないと思うんですよね」。猟師となって19年。運送業の傍ら、法律で定める年3~4カ月の期間に猟をしている。以前は飲食店に卸していたが、いま獲っているのは家族と知人が食す分だけという。「草食、肉食、雑食、いずれにしても動物は自分の力で食べ物を探して生きている。僕もそれに近いことを山でさせてもらっているんです。猟期ではなくても、山菜を採ったり山の変化を知るために、山には一年中入っています。僕は動物と同じ目線、同じ環境で生きたいんです」。千松さんは内臓も骨も、食材として余さず食べつくす。視聴者はそこに日常を重ね、器に盛られたいのちを粗末にしていないか、あるいは、自分の生が在るのは数世代前に同じ営みがあったからと思いを馳せる。それが、番組への反響に繋がったのではないか。映画では池松壮亮が語りを務める。だが千松さんが山に踏み入れば、そこはノーナレの世界。劇場で山といきものの息吹を感じることになろう。

(熊の目撃情報:宮城)
16日午前6時23分頃、登米市中田町浅水字浅部玉山地内(浅部行政区)で熊の目撃情報がありました。

(熊の目撃情報:宮城)
13日午前8時30分頃、登米市迫町新田字山居地内(小友行政区)の新田中学校付近で熊の目撃情報がありました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日午前7時40分ごろ、仙台市泉区北中山3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午後4時45分ごろ、仙台市泉区福岡岳山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、15日午後5時ごろ、仙台市青葉区作並新坂にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、16日午前7時30分ごろ、栗原市金成姉歯道才沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、16日午前10時30分ごろ、利府町赤沼中倉の山林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、8月中旬、大崎市鹿島台広長にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、15日午後5時35分ごろ、栗原市築館太田熊狩にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、14日午後2時5分ごろ、利府町葉山付近の路上にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、14日午前8時ごろ、栗原市築館下宮野大仏にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、14日午前6時50分ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、14日午後3時10分ごろ、利府町赤沼中ノ岫付近の県道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日夜、仙台市太白区秋保町長袋大原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午前10時ごろ、栗原市花山草木沢角間にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午前8時45分ごろ、栗原市築館黒瀬下屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午後6時ごろ、仙台市泉区紫山4丁目にクマが出没しました。

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