<射撃ニュース4月>
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(銃砲検査でライフル暴発:埼玉)
埼玉県の春日部署で21日、検査で持ち込まれたライフル銃から、実弾1発が発射されていたことが25日までに、同署への取材で分かった。けが人はいなかった。同署は誤って発射された暴発事故とみて原因や経緯を調べる。同署によると、銃は春日部市の60代男性が所有。21日午前9時ごろ、同署の事務室で、男性が検査を終えて片付ける際に暴発した。実弾は壁に当たったという。検査は銃刀法に基づき定期的に行われており、所有者には実弾が装てんされていないか確認して持ち込むよう文書で注意を促していた。男性は弾を入れていたことに気付かず持ち込んだとみられる。

(クマに襲われ猟友会の男性けが:福井)
4月25日午後1時半ごろ、福井県大野市上打波の山中で、大野市に住む県猟友会大野支部の70代男性がクマに襲われ、顔や頭に軽傷を負った。男性はこの日行われた同支部の狩猟者育成研修に参加していた。市によると、市内のクマによる人身被害は今年初めて。同市などによると、現場は上打波の鳩ケ湯からさらに北方に入った林道。男性は5、6人のグループで研修中、クマ1頭に遭遇。後頭部などをひっかかれたという。成獣か幼獣かは不明。研修はツキノワグマが市街地に出没した際の保護技術習得やクマの生息地域調査などを目的に行われ、20人が参加。午前9時ごろから山に入り、2グループに分かれ実施していた。男性は猟友会に入り50年以上のベテランで、研修では講師も務めていた。この時季のクマは冬眠明けで空腹状態という。市は山菜採りなどで山に入る場合は「単独では行かず、鈴など音が鳴るものを必ず携行してほしい」と注意を呼び掛けている。

(イノシシが衝突、男性がけが:栃木)
24日午前6時半ごろ、栃木県野木町友沼、会社員男性(60)が庭でイノシシに襲われ、左太ももに軽傷を負った。その2時間後、同所の民家で飼い犬がイノシシに襲われ重傷を負った。小山署によると、同所などでイノシシの目撃情報の通報が計5件あった。小山市乙女の中学校周辺で午前7時半ごろ、警戒をしていた同署のパトカー2台がイノシシに突進され、パトカー前部などを破損した。いずれも体長は約1~1・5メートルだったという。軽傷を負った男性は下野新聞社の取材に対し「庭に出たらイノシシがいて、逃げようとしたら後ろから突進された。初めての経験でおどろいた」と話した。目撃はいずれも国道4号と思川の間の住宅街。同町産業課は「見かけても刺激せず、ゆっくりと離れてほしい」と注意を呼び掛けている。

(県射撃場の整備完了:栃木)
鉛害防止のため休業していた県ライフル射撃場(宇都宮市新里町)の土壌整備などが完了し、25日、オープニング記念式典が同射撃場で行われた。来年の「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」でライフル射撃の会場となる。鉛弾などによる土壌汚染が全国で問題視されたことを受け、2004年秋から休業していた。その後の土壌調査で射撃場約11万8千平方メートルのうち約67%に鉛散弾が混じるなどの土壌汚染が判明した。県は環境省が定めたガイドラインなどに準じて、17年度から汚染土壌の撤去作業を進めた。

(二本松市とクウェート、五輪事前合宿で協定:福島)
二本松市は24日、復興「ありがとう」ホストタウン相手国のクウェートオリンピック委員会(KOC)と、東京五輪の事前合宿に関する協定を結んだ。開幕直前の7月に2週間程度、クレー射撃、陸上、水泳の同国代表選手を受け入れる。協定の主な内容は、同国選手のために、市が市総合射撃場やカントリーパークとうわ陸上競技場、東和中プールを提供すること。大会中にとどまらず、相互の友好関係を発展させるよう努めることも盛り込んだ。締結式は、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使って市役所と現地を結んで実施。三保恵一市長とファハド・ナーセル・サバーハ会長が協定書と覚書に署名した。オンラインで丸川珠代五輪相、同国のハサン・モハメッド・ザマーン駐日大使が立ち会った。三保市長は「五輪本番で練習成果を発揮し、素晴らしい成績を収めることを期待する」と述べ、サバーハ会長は「五輪に向け美しい二本松でトレーニングする機会を与えてくれたことに感謝する」と語った。締結式に合わせ、川崎小児童らとサバーハ会長らとの交流事業も行われた。

(野生イノシシが豚熱、県内10例目:茨城)
茨城県は22日、大子町下津原で捕獲した野生イノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内の感染確認は10例目で、同町では6例目。県畜産課によると、感染が判明したのは成獣の雄(体長130センチ、体重80キロ)。16日にわなにかかっていた。

(豚熱のイノシシ相次ぎ発見:京都)
京都府長岡京市の浄土谷と大山崎町の天王山で、3月初旬に豚熱(CSF)に感染したイノシシが相次いで見つかった。同市町は登山者にウイルスを広げないための対策として、入山後に靴底や服に付着した土を丁寧に落とすなどの対応を呼び掛けている。浄土谷では、3月8日に農家や市職員が使用している作業道付近で、死んでいるイノシシ1頭を猟友会の会員が発見した。天王山では13日に登山道沿いで死んでいる1頭をハイカーが発見し、町に通報があった。府が検査した結果、2頭からウイルスの陽性が判明した。同市と同町は、豚熱について人への影響はないとしているが、畜産業界への影響が大きいため、入山者にウイルスを広げないよう対策を呼び掛けている。ウイルスに汚染された土などをつけたまま歩き回ると感染を広げるおそれがあるとして、入山後に車などについた泥などを落とすことと、死んでいるイノシシを発見したらすぐに市や町に通報することをお願いするポスターを、山道入り口付近に掲示している。

(豚熱3例目確認:兵庫)
兵庫県は23日、丹波市春日町の山裾で、死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭から豚熱の感染を確認したと発表した。県内での豚熱の感染確認は3例目で計4頭となった。県によると、21日午前、地元の男性が集落にある獣害防止用柵の外側で死骸を見つけ、県が遺伝子検査で感染を確認した。見つかったのは、1、2例目の発見場所から西に約3キロの地点。これまで県内で豚やイノシシを飼育する60施設から異常の報告はないという。県は昨年6月から、飼育施設の豚などへのワクチン接種を継続的に実施。今年3月に県内で感染が初めて確認された後、消石灰で全施設を消毒しており、飼育する豚やイノシシの移動、出荷は制限しないとしている。

(鳥獣被害対策実施隊に委嘱状:宮城)
気仙沼市鳥獣被害対策実施隊の委嘱状交付式が25日、市役所ワン・テン庁舎で行われた。新人9人を含む47人に交付され、昨年度と同規模のニホンジカ千頭以上の捕獲を目指すとともに、被害が拡大しつつあるイノシシへの対応も強化していくことを確認した。式では、菅原茂市長が2年連続で千頭以上を駆除したことで農作物の被害が減っていることに触れながら、「危険と隣り合わせの仕事だが、農家の営みが安心の中で行われるよう、皆さんの力を貸してほしい」とあいさつ。分隊ごとに委嘱状の交付を受け、菅野克由隊長が代表して宣誓した。続く全体会議では、菅野隊長が「今年も千頭以上が目標。銃の訓練を欠かさず、わなだけでなく巻き狩りでも頭数を増やしていこう。無事故でけががないよう作業を」と訓示した。本年度の捕獲は、5月1日から始まる。

(クマ、サル餌付けに罰金)
国立公園や国定公園の一部地域でクマやサルなど野生動物への餌付けを禁止する改正自然公園法が23日の参院本会議で与党などの賛成多数で可決、成立した。公園を管理している環境省や都道府県の職員が餌やりを見つけた際にやめるよう指示し、従わない場合は30万円以下の罰金を科す。来年春ごろに施行する見通し。近年、旅行者らによる餌やりが原因で、クマが人に接近し過ぎたり、サルが店を荒らしたりするケースが増えていた。改正法は野生動物の生態に影響し、国立・国定公園の利用者らに被害を与える恐れがある餌付けなどの行為を禁止する。

(人里と山林の間に「緩衝帯」整備へ:秋田)
秋田県ツキノワグマ被害防止連絡会議が21日、県第2庁舎で開かれ、人の生活圏と山林との間に緩衝帯を整備するなどクマが人里に入らないよう取り組むことを確認した。県や各市町村、東北森林管理局などから約80人が出席した。

(キャンプ場のクマ被害を防げ:秋田)
秋田県小坂町のキャンプ場で22日、県や町の職員などが、クマを引き寄せるような危険箇所がないか点検を実施した。点検には県や町の関係者など8人が参加。キャンプ場周辺では例年春から秋にかけてクマの出没が報告されていて、今季のオープンを前に、安全に利用してもらおうと、クマを引き寄せる場所がないか見て回った。まず、県の関係者が注目したのがキャンプ場のそばに生い茂った草木。管理会社「森林管理署の土地なので勝手に伐採できないので…」。県「なるほど…でもあの笹は刈ったほうがいい」。このほか、注意を呼び掛ける看板については音を立てながら移動するなどの記載を追加することを確認した。また、関係者はクマが潜むような場所がないか念入りにチェックしていた。県ツキノワグマ被害対策支援センターの近藤麻実さんは「すぐ近くまでやぶがせまっているので、刈り払ってすぐ近くにクマがいるかもしれない状況を解消した方がいい。(管理の面で)関係者がいっぱいいるので調整しながら刈り払いの方向で調整する」と話した。キャンプ場ではこれまでに利用者の持ってきた食料が荒らされる被害があったということで、利用者に注意を呼び掛け、対策の方針を固めることにしている。

(中電PG、カラス対策に新装置試験導入)
中部電力の送配電会社、中電パワーグリッド(PG)は、毎年春から初夏にかけて停電の原因となる、電柱に作られたカラスの巣の撤去作業を二十二日に報道関係者に公開した。今季は音を使った「新兵器」を試験的に投入。巣を作らせない方法で効果を調べる。この日、名古屋市東区で公開された作業現場では、社員が高所作業車を使い、周囲の安全を確認しながら地上十三メートルほどの位置に作られた巣を手際良く撤去した。

(増えてる?ハクビシン被害:神奈川)
春になり屋外で活動的に動く時間が増えたエージェントNだ。暖かくなって動きが活発になるのは、人間だけでなく動物も同じ。3月下旬に読者から鳥獣による被害報告を受けた。菅生周辺でハクビシンの目撃情報などもあり、獣害の実態について、改めて調査を進めた。ハクビシンは小型哺乳類で国内全域で生息が確認されている。生息環境は山間部から市街地までさまざまで、市内では北部を中心に生息・捕獲される。夜行性で昼間は人家の屋根裏等で休憩し夜になると果実や種子を採食する。額から鼻にかけて白い筋があるのが特徴だ。情報を寄せてくれた読者は屋根裏に住みつかれ、家庭菜園を食い荒らされるなど、ハクビシンの被害が年々増えてきていると感じているという。実態はどうなのか--。市内の鳥獣被害の対応にあたる市健康福祉局動物愛護センターの担当者によると、近年でハクビシンを原因とする生活被害相談に大きな増加は見られないが、市内では毎年150から200件ほどの相談があるそう。そのうち区内の相談件数は約40件ほどだという。被害として挙げられたものの多くは作物の食害被害や家屋天井裏、床下への侵入だ。その他、人身被害や精神被害、自家作物などの財産への被害などが報告された。住被害に関する相談は動物愛護センターか区地域みまもり支援センター衛生課等が、農産物被害にの相談は経済労働局が対応する。人と動物、共存して生きていくために動物の住環境確保が進むことを望んでやまない。

(ツキノワグマとの共存考える:長野)
軽井沢町で自然観察ツアーなどをしている「ピッキオ」は、冬眠明けのツキノワグマを探索する1日1組限定のトレッキングツアーを初めて企画、徳島市の男性(53)が22日、スタッフ2人の案内で長野・群馬県境の山中に入った。自然の中で生きる姿に触れてもらい、熊との「共存」について考えてもらう狙い。熊はほんの一瞬、姿を現しただけだったが、男性は山中に残るふんなどの痕跡も観察し、興味を深めていた。ピッキオは軽井沢町と連携した熊の生態調査や、被害を防ぐ取り組みを続けている。ツアーは、木々の葉が茂る前で、冬眠から目覚めた熊が新芽や木の実を探す様子を観察しやすい時期を選んだ。山道を約1・5キロ歩いて熊を観察できる地点へ。谷を挟み数百メートル離れた反対側の斜面にいる熊を、望遠鏡や双眼鏡を使って探した。地面で何かを食べるようなしぐさをした後に茂みへ消える熊を、スタッフが発見。20秒ほどの出来事だった。男性は「見落としてしまい惜しかったが、熊のことを丁寧に説明してもらい勉強になった」と話した。移動中に熊のふんが見つかり、スタッフが「ドングリを食べた熊のふんは、においはしません」などと解説。熊が登って実を食べた際にできる「熊棚」や、木の幹に爪を立てた跡などもあり、男性は「熊に縄張りはあるのですか」などと質問していた。案内したピッキオの玉谷宏夫さん(48)は「熊は、普段は山中で平和に静かに暮らしている。人里に出てきたニュースも、違った視点で見てもらえると思う」と話した。

(おりの遠隔操作などICTで有害鳥獣対策:京都)
京都府福知山市は、ICT(情報通信技術)を活用した有害鳥獣対策を進めている。モデル農区として三和町川合と夜久野町直見中の両地区を選定し、それぞれ専門家の指導を受けながら、農作物の被害を減らす対策に取り組む。市によると、イノシシやシカなどの有害鳥獣による農作物への被害は絶えない一方、駆除隊員の高齢化や担い手不足が課題となっている。そこでモデル農区では、毎月1回程度、集落での獣害対策に先進的な知見のある兵庫県立大学の山端直人教授らを招き、ワークショップや現地視察を行い、地域住民とともに協議して捕獲作業の効率化などを図っていくことにした。3月にはそれぞれの地域で第1回のワークショップが開かれ、被害やおりの確認をした。両地区では今後、ICTで遠隔操作できるおりの設置などをしていく。川合地域農場づくり協議会のマネジャー、土佐祐司さんは「録画したカメラ映像から動物の侵入経路が分かったので、どこにおりを設置すると効率的なのか話し合っていき、捕獲を進めたい」と期待していた。市はこのほかにも、捕獲状況などを可視化するシステムの構築などを計画している。市農林業振興課は「モデル農区で成功させて、他地域にも展開させたい」と話している。

(「フィーヨ、フィーヨ」シカの鳴き声探知し頭数推定)
東大や福島大などの研究グループが、尾瀬ヶ原(福島、群馬、新潟県)で希少植物に深刻な食害を与えているシカの頭数を鳴き声の探知やドローンによる空撮から推定する方法を開発した。600頭前後が生息していることが判明し、環境省は「自然環境に負荷をかけない方法で精度の高い数字が得られた。将来的に捕獲目標の設定に役立てたい」としている。尾瀬ヶ原を含む尾瀬国立公園では、1990年代半ばからシカが確認され、ミズバショウやニッコウキスゲなどが食い荒らされる被害が発生してきた。同省では、フンを数えて推測する手法を検討したが、湿原を歩き回って生態系を荒らす恐れがあるため断念。夜間に湿原をライトで照らし、シカの目が反射する光を数えるなどしてきたが、精度に問題があった。そのため同省は、新たな手法の研究を公募。東大生産技術研究所の沖一雄特任教授(52)(計測工学)らのチームが採択され、環境にやさしい手法を2017年度から3年間研究してきた。鳴き声探知は、「フィーヨ、フィーヨ」という繁殖期の雄ジカの特徴的な鳴き声を3台以上のマイクで捉え、それぞれに音が届くまでの時間差からシカの位置を特定する。約10平方キロ・メートルの尾瀬ヶ原を囲むように最大7台のマイクを設置して繁殖期の秋に観測。雄と雌の一般的な生息比率などから全体の数を計算し、539~667頭が生息していると推定した。さらに、暗闇でも生物の動きを捉えられる熱赤外カメラを搭載したドローン2機を尾瀬ヶ原の上空に飛ばし、シカを撮影する手法も試行。シカは夜間に周囲の森から湿原へ移動する習性があり、空撮の結果、推定で470~696頭生息しているとの結果が出た。異なる二つの手法で近い数値結果が出たため、手法の有効性が確認できたという。沖特任教授は「鳴き声を出す動物であれば、シカ以外にも応用できる。今後は個体の識別も目指し、精度をさらに高めたい」と話す。環境省関東地方環境事務所は「周辺のシカの生息密度から、尾瀬国立公園全体では1000頭程度とみていた。尾瀬ヶ原で600頭前後は妥当な数字」としている。

(ヒグマと共存できる環境へ:北海道)
大型連休を前に世界自然遺産「知床」がある斜里町で、住民やボランティアがゴミ拾いをしました。この「知床ゴミ拾いプロジェクト」は知床のヒグマが投げ捨てられたゴミを食べる写真を見た斜里町に住む女性2人が去年から始めた活動です。24日はSNSの呼びかけに応じて集まった地元の住民や町外からのボランティアなどおよそ30人が参加しました。参加者は3人から5人のグループに分かれて斜里町ウトロの市街地や国道沿いを歩きながら、道の脇に捨てられた空き缶やペットボトルなどを2時間余りにわたって拾いました。集まったゴミは45リットルが入るゴミ袋で27袋分に上りました。参加した斜里町の40代の女性は「個人だとなかなかゴミは拾いにくいと思って、参加しました。靴やビールとか思いもよらないゴミがたくさんあってびっくりしました」と話していました。主催者の1人、村上晴花さんは「自分だけじゃなく周りの人も楽しめるように過ごそうと考えるとポイ捨てもなくなると思います。ぜひ周りの人のことも考えて知床で楽しく過ごしてほしい」と話していました。

(カラスと共存へ、鳴き声や疑似ロボ活用:栃木)
駆除するのではなく、鳴き声でカラスがいてもいい場所に誘導して被害を抑えよう。カラス対策を手掛けるスタートアップ、CrowLab(クロウラボ、宇都宮市)代表の塚原直樹氏はカラスの鳴き声を発声する装置や本物そっくりのロボットを開発し、カラスとの共存の道を探る。塚原代表が同社を設立したのは2017年12月。宇都宮大学農学部在学中に、日本のカラス研究の第一人者の杉田昭栄教授と出会い、カラスが何をしゃべっているかを明らかにするための研究を始めた。現在、同大特任助教も務める。研究をする中で、収穫直前に農作物が被害に遭い廃業を迫られた農家など深刻な実態を知った。「研究を人の役に立てられれば」。解決策を困っている人たちへ提供するには、ビジネスにするのが一番の近道だった。塚原代表はカラスが逃げるときの鳴き声の変化を解明した。その鳴き声のパターンをスピーカーで流してカラスの逃避を促す手法で特許を取得。聞き慣れると逃げなくなるため、顧客にはまず4音声を貸して、音声を交換しながら効果を持続させるようにしている。被害現場やカラスの反応に合わせて設置場所や音声の流し方もコンサルティングする。電源がない現場にも対応できるよう、太陽電池なども貸し出す。カラスは一般的に3月から7月ごろまでが繁殖期だ。巣ができると、カラスは巣を守るために人間と命懸けで戦う。その場所への執着が強くなる前の対策が重要だ。道路が真っ白になるほどのふん害や物流倉庫で段ボールがつつかれて商品がだめになる被害のほか、文化財の檜皮葺(ひわだぶき)の屋根材が持ち去られる被害なども目の当たりにした。塚原代表は、小さな事業者でも利用しやすい価格設定になるようコストを抑えた装置の開発を心がける。カラスによる被害は餌や営巣のためだけでなく、いたずらとしか思えない被害もあると分かった。自動車関連メーカーが車を一時的に保管するモータープールでは、ワイパーのゴムの持ち去りやボディーへの傷などの被害に困っていた。近くに養豚場があり、食事を終えたカラスが飛来して休憩する場所となっていた。山形市では計5つのスピーカーを設置して、警戒をあおる音と平常時の音を流してカラスの群れを誘導できるか実験した。固定式のスピーカーでは効果の範囲が限られるが、距離の制約をなくすためにドローンの活用に注目する。シンガポール国立大学や木更津工業高等専門学校(千葉県木更津市)と、外見をカラスに似せたスピーカーを搭載したドローンを共同研究している。「カラスと人間は生活圏が重なる。その摩擦を減らせばヒトとカラスは共存できるのでは」と塚原代表は話す。カラスは野生動物だが、必要以上に人間との距離が近くなっている。カラスは餌の量に合わせて数を増やしているといい、「ゴミ出しなどで無自覚に餌付けしないよう線引きしないといけない。人間側が意識することでカラス被害は減らせる」。カラスと人間の共存をめざして全国を駆け回る。

(外敵来ない藪のてっぺん、80羽のサギが子育て準備中:京都)
京都府福知山市内の由良川・音無瀬橋上流左岸にある雑木林・明智藪(蛇ケ端御藪)で、サギの仲間が集団営巣。木のてっぺんに巣を作り、子育ての準備に取り掛かっている。藪は由良川と支流の法川の合流点付近にあり、以前から多くの動植物が生息している。人が立ち入りにくい場所のため、サギたちにとっても格好の生息地となっている。藪にいるのはダイサギ、アオサギ、コサギなどで、80~90羽いるとみられる。アユを食べるカワウのすみかにもなっている。サギたちはヘビなどの外敵からひなを守るため、高い木のてっぺんに巣を作ることが多い。親鳥がせっせと小枝を集めて巣作り。以前作られた巣をそのまま利用したり、少し補強したりすることもあるという。産卵は3月下旬から始まっていて、早いものでは卵を産み、ひながかえっている例もある。府の緑の指導員で、野鳥やクマなどの保護活動をする森方徹さん(74)=堀=は「近辺では河川改修によって木が伐採されたことで、休憩場所がなくなったサギたちが明智藪に集まり、数が増えています」と話す。

(ニホンジカ監視用のカメラ設置:秋田)
世界自然遺産「白神山地」の周辺でニホンジカの目撃が相次いでいることを受けて、東北森林管理局は26日から監視カメラの設置作業を始めた。白神山地の周辺ではニホンジカの食害で貴重な原生林が荒らされるという懸念から、国は7年前からカメラを設置して生息状況などを調べている。26日は東北森林管理局の職員が八峰町の国有林を訪れカメラ10台を設置した。白神山地周辺では、2019年に秋田県側だけで10頭のニホンジカが目撃されている。近年は極端な増加傾向は見られないということだが、2021年は秋田県側では最終的に33台のカメラを設置し監視体制を強化する。東北森林管理局藤里森林生態系保全センターの畠山達所長は「頭数の変異を続けて調査していくことで、未然に世界遺産の生態系の保全につなげていくというのが目的。地域の方々からの情報も含めて、情報を得ながら白神山地を守っていくことを1番に考えている」と話した。設置作業は5月末まで続く見込みで、今後はデータを毎月回収し、移動経路などを分析することにしている。

(防犯メールで「有害鳥獣」項目を追加配信:山形)
県警は4月から、防犯メール配信サービス「やまがた110ネットワーク」に、クマなど有害鳥獣専用の項目を追加して配信を始めた。2020年の県内のクマの目撃件数は03年以降過去最多を記録。従来は、他の自然災害と一緒に配信されていたが、有害鳥獣と他の情報を区別することで、より分かりやすくなったという。

(クマ出没注意報、警察官にクマ鈴贈呈:福島)
冬眠を終えたクマが活動を始める時期を迎えたことから、山で捜索する機会が多い警察官に、クマ除け用の鈴が贈られました。贈呈式では、猪苗代警察署の署員に、地元の人から特注のクマ鈴が手渡されました。遭難者の捜索などで山に入る機会が多いため、毎年春に着任した全署員に贈られています。県内では2020年、602件のクマの目撃情報があり、人への被害も9件と、ここ10年で最多となりました。2019年には猪苗代町で民家の物置にクマが侵入する被害も出ています。2021年も既に13件の目撃情報があり、県は「ツキノワグマ出没注意報」を出して、注意を呼び掛けています。

(ゴールデンウィークへ向け、県民へ入山時のクマへの注意を呼びかけ:新潟)
新潟県農林水産部鳥獣被害対策支援センターは23日に記者会見を開き、クマが冬眠から目覚め活動を開始し始める時期であることから、県内のクマの出没状況や近年の傾向などについてを報告した。今後はゴールデンウィークへ向け、県民へ山へ入る際などの警戒の呼びかけを強めていくという。県内では令和1年度からクマの出没・目撃件数と人身被害者数が急増しており、令和2年度には年間出没・目撃件数は1,957件、人身被害者数は21人(内1人が死亡)と平成6年の記録開始以来最多となった。出没数の増加には、秋にクマの食料となるブナの不作や、人里という食料が豊かな環境に定着した「新世代クマ」の増加が影響していると新潟県農林水産部鳥獣被害対策支援センターの神戸淳所長は解説する。クマの目撃や遭遇が最大となるのは、クマが冬眠に備え食欲を増す秋頃であるものの、4月から5月にかけても、冬眠から覚めたクマが食料を求めて活発に行動し始めることに加え、春の山菜採りや行楽シーズンなど人が山へ入る機会が重なり、クマとの遭遇が急増し始める時期である。県では昨年度のクマ被害が甚大であったことも踏まえ、今年度は新たな試みも交えて県民への注意喚起を実施していくという。具体的には、県と包括連携協定を結んでいるコンビニエンスストア・ファミリーマートの県内全店舗(182店舗)や、県内各市町村へ注意喚起ポスターを配布して、入山者などへの呼びかけを注意していく。また、3月26日から5月31日まで、「にいがたクマ出没マップ」なども活用する。神戸所長は「近年は特に、農作業に集中していつの間にかクマが接近していたという事案が多いため、山中で作業をする際はクマ避けのグッズのほかにも周囲をよく確認する行動を心がけていただきたい」と話す。また、ツキノワグマは特定の場所に定住する生態ではないが、食料が豊かな場所には長期間留まる傾向にあるため、過去に出没した場所は避けるようにしてほしいと呼びかけている。

(野生のサルに対抗、ピーマン大作戦:島根)
農作物を食い荒らすニホンザルに対抗しようと島根県川本町で「ピーマン大作戦」が始まった。サルに食べられにくいとされるピーマンの生産を奨励し、2020年度に14アールだった作付面積を22年度には1ヘクタールへと大幅に拡大させる計画。大作戦を立案したJAしまね島根おおち地区本部(島根県邑南町下田所)と町は、エゴマに並ぶ町の特産に育てて一挙両得を狙う考えだ。島根県の調査によると、07年の県内のニホンザル生息数は49群1730匹で、川本町を含む県央地域に多くいる。町内の19年度の有害鳥獣別被害額を鳥獣別にみると、サルが約104万円で最も大きかった。20年度のサル捕獲数は95匹で、10年間で約6倍に増えた。町や同地区本部は、白ネギやカボチャ、トウモロコシ、カキなど野菜や果樹に被害が出る一方で「ピーマンは食べられなかった」との声が農家の間にある点に着目した。滋賀県の研究機関の試験でも、飼育下のサルにピーマンを与えてもほとんど食べず、被害を受けにくい農作物としている。農家にとっても、ピーマンの実は軽くて収穫作業がしやすく、高齢者や女性が取り組みやすい利点がある。小売店からの引き合いも強いという。町は作付面積に応じた助成金を出し、同地区本部は栽培技術を指導して生産を支援する。20年度7人だった町内の生産者は21年度21人に増え、作付面積は37アールに広がる見込み。同地区本部営農企画課の横宮隆幸課長は「ピーマンはスーパーからの需要が高く、大きな可能性を秘めている。成功事例を積み重ねて生産を拡大させたい」と話す。

(年間約5万件!?意外と多い「ロードキル」)
クルマを運転中に動物が突然飛び出してきたことで接触事故となる通称「ロードキル」の被害に遭うケースが多いといわれています。とくに春から初夏にかけては人々の往来だけでなく動物や鳥類の活動も盛んになり、高速道路にも侵入する動物との接触事故は、一歩間違えれば大惨事になる可能性もあります。高速道路で施されている対策や、轢いた場合の対処法などを、NEXCO東日本に聞いてみました。全国でのロードキル発生件数を確認してみます。NEXCO3社(東日本・中日本・西日本)および本四高速、首都高速、阪神高速でのロードキル発生件数は、2002年には約3万6000件だったのに対し、2018年には約4万7400件まで増加するなど、年間5万件近い接触事故が報告されています。ロードキルの犠牲動物で圧倒的に多いのがタヌキで、以下ネコ、ウサギ、イタチといった小動物、またトビやカラスなどの鳥類も多く報告されています。さらに北海道などでは大型動物のシカとの衝突事故も年間で約2000件報告されており、なかにはドライバーが死亡する事故まで報告されています(日本道路公団調べ)。国土交通省国土技術政策総合研究所のリポートによれば、道路に侵入、横断しようとした動物との接触事故だけでなく、このロードキルで死亡した動物の屍肉を求めて飛来したトビやカラスを轢いてしまう、「二次的ロードキル」も発生しているそうです。ロードキルが増加している原因としては、近年開通した高速道路は野生動物の数が多い山間部を通過するケースが多く、彼らの生活圏を分断した結果として道路上に動物が侵入するパターンが多いといわれています。とくに繁殖期には通常以上に行動範囲が広がり、子が親の生活圏を出て遠方への移動を余儀なくされる巣立ちが増えるため、道路を横断するケースが増えると報告されています。高速道路・一般道路に関わらずロードキルで発生してしまった接触事故は、自動車保険会社では「物損事故」扱いとなります。自動車保険自体は適応可能ですが、車両保険に未加入の場合、修理代はすべて自己負担。さらにロードキルでほかの物や人などに二次的な被害が発生した場合は、事故に遭ったドライバーの責任となるようです。シカなどの大型動物との衝突事故による修理額(車両保険での支払額)は平均でも50万円をオーバーしているようです。高速道路のロードキルを減らすためにどんな対策がおこなわれているのでしょうか。NEXCO東日本に聞いてみました。NEXCO東日本では、大きく分けてみっつの対策をおこなっているといいます。ひとつ目は、動物の生息地域や事故発生地域などに「注意喚起のための標識」の設置です。ダイヤ形の黄色い標識に動物の姿が描かれている標識を見たことがある人も多いでしょう。これは道路に動物が侵入しやすい区間を示しており、注意しながら運転する意識が必要です。ふたつ目は「動物侵入防止柵の設置・改良」です。大型動物の侵入を防ぐ大型フェンスの設置や、フェンス内に侵入したシカが内側からフェンスを飛び越えるための「アウトジャンプ」の設置、小動物の侵入を防止するためのフェンスの下側を閉塞。鳥類の移動経路を誘導するための「飛翔誘導ポール」を設置するなど、かなり細かい部分まで対策を施しています。みっつ目は「道路構造物を利用したけもの道の確保」です。高速道路下部に動物が通り抜けられる「動物専用トンネル(いわゆるアンダーパス)」や「動物横断ボックス」などの設置、シカなどが本線に侵入せず横断できる「動物横断跨道橋(オーバーブリッジ)」も設置されています。ドライバーが高速道路上にシカやクマなどを見かけた場合は、安全な場所まで離れてから、高層道路本線上に1kmおきに設置されている(トンネル内は200mおき)『非常電話』を使うか、携帯電話などで「#9910」にかける「道路緊急ダイヤル」で報告することを、NEXCO東日本では推奨しています。もしロードキルによってクルマが故障した場合は、通常の物損事故と同じく、まずは警察に通報して状況を説明し、続いて自動車保険会社などに報告・相談して指示を仰ぎます。また可能であれば路肩に寄せて安全な場所まで避難させることで、二次的な交通事故を防ぐことができます。動物との接触事故は、高速道路よりも山岳部の一般道で多く、小動物は高速道路に侵入するケースが多いようです。ただ無理に避けようとハンドル操作を誤ると、自損事故を起こす可能性もあり、注意が必要です。ドライバーには、動物の活動時間である深夜や早朝に山間部を走行する場合などにおいては、とくに周囲を注意することが求められます。一般道だけでなく高速道路でも動物が侵入してくる危険性を頭に入れつつ、運転する意識が必要です。

(電柱上のカラスの巣除去:山形)
県内でカラスの巣が原因となる停電が増加傾向だ。2019、20年は20件前後で、東北電力ネットワーク山形支社は対応に追われている。天童市山口では22日、高さ約11メートルの電柱上に作られた巣を取り除く作業を公開した。繁殖期の3~7月は特に停電が多発するといい、今年は3月から今月21日までで既に6件発生。同社は巣を発見した際の情報提供を呼び掛けている。カラスは巣の材料に鉄線やハンガーを使う。これが通電部に触れると、電柱を経由して漏電するほか、枝やビニールひもが電線の間でショートすることもあるという。撤去作業には通常3~4人一組で取り組む。この日は2人が地上から安全を確認し、高所作業車に乗った2人が長い工具を使って、木の枝やわらなどでできた直径90センチ~1メートルほどの巣を取り除き、5分程度で作業が完了した。同社はパトロールを強化。ピーク時には週1回行い、多いときは1日100個以上の巣を取り除く。ひなや卵がある場合は安全な場所に移すか一部分だけを切り取り、巣立ち後に撤去するという。今年は3月だけで428個を除去した。天童市では特に数が多いといい、事前にかごを設置し、巣作りを誘導する「カラスハウス作戦」にも取り組んでいる。担当者は「営巣を見つけたら連絡をお願いしたい」と話した。

(停電防げ、電柱のカラスの巣除去:青森)
春を迎え、カラスが電柱に営巣した影響による停電事故を未然に防止しようと、東北電力ネットワークが巣の除去作業を進めている。青森県内では先月に489個を取り除いており、同社は巣を見つけた際は連絡するよう呼び掛けている。同社によると、3~5月はカラスの巣作りが盛んな時期。電柱など周囲を見渡せる高い場所に営巣する傾向がある。針金製ハンガーなどの金属類を使うケースがあり、これらが電線などに接触し、停電となるケースもある。青森市内では22日、妙見地区で東北電力ネットワーク青森電力センター(濱谷忍所長)の作業員4人が除去作業を実施した。高所作業車に2人が乗り込み、地上約10メートルの高さまで上昇。工具で電柱から巣を取り除き、ケースに収納した。今回、回収した巣にはひなや卵はなかったが、金属製のハンガーが含まれていた。こうした除去作業に加え、最近は電柱上部に巣を作ることを防止する器具を設置したり、パトロールを強化したりしているという。同センター配電技術サービス課の滝口亮配電技術長は「電柱に巣を発見した場合は、不用意に近づかず、弊社のコールセンターに連絡してほしい」と呼び掛けた。

(各地でカラスの巣による停電)
春を迎えた今、カラスと電力会社のあいだで、ある攻防が続いています。原因は電柱に作られる“カラスの巣”です。今が巣作りのシーズンなのですが、巣によっては停電するトラブルが相次いでいます。21日、都内。電柱で作業する電力会社の作業員の視線の先にはカラスの巣。中には、たくさんの金属製のハンガーがあります。2羽のカラスがみつめる中、進められる撤去作業。すぐそばをカラスが通る場面も。電線などにからんだ巣を慎重に取り外し、撤去は完了しました。取り外した巣を見せてもらうと、中には20本ほどのハンガーが。東京電力パワーグリッド大塚支社 作業責任者・齋藤啓明さん「(針金ハンガーの)金属部分が電線と接触してしまうと、漏電してしまい停電が発生するおそれがある」。金属がむき出しになった部分が電線と接触すると、停電につながるおそれがあり、去年、都内ではおよそ700個が撤去されたといいます。齋藤啓明さんは―「撤去してもまた違う場所に巣を作られることがあるので、その繰り返しに大変さがあります」。繁殖期を迎えてさかんに巣作りをしているというカラス。群馬県太田市では、17日に、停電の被害も発生していました。このときについたものかは分かりませんが、電柱には黒く焦げたようなあとが。東京電力パワーグリッドによりますと、停電の原因は、この電柱にあったカラスの巣。この周辺のおよそ1750軒で40分ほど続いたといいます。その後、この巣は撤去されましたが、近くには…。カラスの巣監視中と書かれた電柱の上には、実際に巣が作られています。電力会社は、撤去の時期を検討しているということです。都内の電柱にも…。見つけた男性によると、この場所に巣ができたのは、初めてみたといいます。男性が撮影した映像には、巣作りの様子が。こちらの巣にもハンガーが使われています。その後、徐々に巣は大きくなり、立派な巣ができあがっていました。巣を見つけた男性は―「最近はコロナの影響もあって、人出が少なくなったのも(ここに巣を作った)理由の1つかもしれないですね」。全国各地の電柱で見つかっているカラスの巣。電力会社が撤去作業に追われています。秋田県では、田んぼが見渡せる場所にできた巣を撤去。県内では、先月25日、JR秋田駅でカラスの巣が原因とみられる停電が発生し、およそ40分間列車の運行ができなくなるトラブルも発生しています。この時期のカラスについて専門家は。株式会社クロウラボ・塚原直樹代表取締役「少し神経質になって、近づきすぎるといかく攻撃をすることがある」。攻撃的になることもあるという繁殖期のカラス。塚原直樹代表取締役「ヒナがいると分かっているのであれば刺激しないことが一番」。モノを投げるなど刺激する行動はせず、近づきすぎないことが大切だということです。

(津山線で遅れ、シカと接触:岡山)
JR西日本によると、23日午後9時55分ごろ、津山線の福渡駅(岡山市)―神目駅(岡山県久米南町)間で列車がシカと接触し、車両と線路を確認した。この影響で同線の岡山駅(岡山市)―津山駅(津山市)間の一部列車に15~10分の遅れが出ている。

(イノシシ捕獲用の檻に『クマ』:石川)
石川県輪島市で24日、初めてクマの姿が発見されました。場所は輪島市下山町、時間は午前6時半頃です。イノシシを捕獲するための檻に入っているクマを近所の住人が発見し、猟友会に連絡。駆け付けた猟友会のメンバーが駆け付け、その後応援を呼ぶため1時間ほど現場を離れている間に、クマは檻から逃走したということです。発見場所は民家からは2キロほど離れていますが、周りには田んぼがあり、これから田植えのシーズンが始まります。猟友会は、ラジオを鳴らしたり鈴をつけたりするなど注意をしながら作業に当たって欲しいと呼びかけています。クマは現在のところ、発見・捕獲には至っていません。

(ニホンカモシカ市街地に:愛知)
国の天然記念物のニホンカモシカ1頭が26日午後、住宅や工場がある愛知県小牧市の市街地に現れ、その後、姿が見えなくなりました。市は「見かけても追いかけずに見守るか、警察に連絡してほしい」としています。26日昼すぎ、小牧市の池之内地区などの住民から「ヤギか鹿のような生き物を見た」といった電話が市などに寄せられました。市の職員や警察官がかけつけたところ、工場の駐車場に国の天然記念物のニホンカモシカがいるのを見つけました。ニホンカモシカは、市内を流れる大山川や付近の住宅などを逃げ回り、その後、北の方角へ走り去り姿が見えなくなったということです。対応した小牧市農政課の長谷川裕一さんは「住民に被害がなく、よかったです。見かけても追いかけずに見守るか、警察に連絡してほしい」と話していました。

(ミツバチの巣箱クマに食い荒らされる:山形)
山形県中山町の果樹畑で24日、ミツバチの巣箱がクマに食い荒らされているのが見つかった。24日午前6時半ごろ、中山町土橋の果樹畑に設置されているミツバチの巣箱1箱がクマに壊され、中に入ったハチミツが食い荒られているのが見つかった。警察によると、被害額は数万円に上るという。現場は、中山町立豊田小学校から西におよそ100メートルの場所で、警察は付近の警戒を行っている。所有者の男性はYBCの取材に「まさかクマに食べられるとは思わず驚いた」などと話している。

(早くもクマ出没で捕獲:山形)
山形県天童市でイノシシのわなにかかったクマ1頭が駆除されました。天童市や警察によりますと、26日午前6時ごろ、天童市山元にある市民墓地の東側の山林で、木の皮を食べているクマ1頭を山菜取りに行った60代男性が見つけました。その後、市の担当者がクマよけの花火で追い払おうとしましたが、クマは立ち去らず、猟友会が確認したところ、イノシシの有害捕獲用に設置していたくくりわなにかかっていたため、午前10時半ごろ駆除したということです。【天童市農林課 村形孝紀 課長補佐】「(花火)3,4発で大体気配は消えるんですけど、なかなか消えないのはやっぱり、くくりわなに引っかかっていて逃げられなかったという形」。駆除したクマは体長約1m50センチ、体重約150キロで、5~6歳のオスだということです。市民墓地では毎年クマが目撃されていますが、駆除したのは初めてだということです。【天童市農林課 村形孝紀 課長補佐】「常々注意喚起としてクマ注意の看板等で注意の呼びかけをしているところですので、今年度も同じように注意喚起を進めていく」。

(住宅地に「ニホンカモシカ」:長野)
4月23日午前、長野県松本市の神社で特別天然記念物の二ホンカモシカが目撃され、警察などが警戒しています。23日6時半ごろ松本市蟻ヶ崎の塩釜神社付近にニホンカモシカがいると目撃した住民から警察に通報がありました。その後、警察や猟友会などがかけつけ、捕獲しようとしましたが、9時過ぎに北の方向に逃げたということです。市の職員などが周辺をパトロールして警戒しています。ニホンカモシカの体長は1メートルくらいで見かけたら近寄らずに市や警察に連絡してほしいと呼びかけています。

(目撃チャンス?キジ繁殖期:静岡)
国鳥のキジが繁殖期を迎えた。浜松市浜北区周辺の草むらなどを歩く姿が確認されている。県立森林公園(同区)の自然解説員によると、野生のキジはこの時期、休耕田などで卵を産む。同公園内での生息は確認されていないものの、平野部で観察でき、ケーンという鳴き声も聞けることがある。派手な色をしているのは雄。警戒心が強いが、動きは比較的遅い。5月までは繁殖が続き、姿を目にする機会がありそうだという。

(クマ撃ち猟師が伝えるノウハウと醍醐味:北海道)
半世紀にわたり、ヒグマなど野生動物の狩猟を続ける根室管内標津町在住の現役猟師、久保俊治さん(73)が、長年の経験で培った猟のノウハウと醍醐味(だいごみ)を解説した著書「羆(くま)撃ち久保俊治 狩猟教書」(山と渓谷社)を出版した。「徒歩で山に入り、とれた獲物を身近な人に食べてもらう」という古くからの狩猟文化の良さを伝えようと筆を執った。久保さんは父親の影響で幼少期から猟に親しみ、20歳で狩猟免許を取得。米国で技術を磨き、単独猟のハンターとして多くのクマやシカを撃ってきた。著書は3月に出版。近年、ハンターが害獣駆除の担い手として注目される傾向が強まり、狩猟文化が衰退していると危機感を持ったことから執筆を決めたという。

(桃太郎の家来、実は国鳥)
国の象徴である国鳥は、学名が「ニッポニア・ニッポン」のトキと思われがちだが、キジだ。桃太郎のお供として童話などで親しまれ、河原や畑といった人里で一年中見られる。羽色も美しい。「キジも鳴かずば撃たれまい」と言われるように狩猟の対象で肉もうまい。山火事が迫っても卵を守るほど母性本能が強いことでも知られる。こうした点が重視され、1947年に日本鳥学会でヤマドリ、ハト、ヒバリなどの他の候補を抑え、国鳥に選ばれた。おとなしい性格だが、繁殖期の春はうってかわる。千葉県の我孫子市鳥の博物館、小田谷嘉弥(よしや)・学芸員(31)によると、縄張りを守るため、オス同士が足の蹴爪(けづめ)で闘うこともある。激しく羽ばたいてブルブルと音をたてる「母衣(ほろ)打ち」も、この時期だけだ。千葉市の牧野和夫さん(67)が住宅街にある小さな野原で撮影した時も、母衣打ちのタイミングだった。メスへのアピールなのか、切り株の上に立ったオスの「ケーン、ケーン」という甲高い鳴き声が響いていたそうだ。ちなみに米国の国鳥は、国章や1ドル札にも描かれているハクトウワシ。独立宣言後の1782年、世界で最初に制定された国鳥とされる。他にも、ニュージーランドの飛べない鳥キーウィ、グアテマラの幻の鳥ケツァール、ロビンの愛称で親しまれる英国のヨーロッパコマドリなど、多種多様な鳥が定められている。

(4月4日「シシの日」に供養祭:長崎)
駆除した動物を弔おうと長崎県佐世保市鹿町町の鳥獣供養の碑で4日、イノシシなどの供養祭があり、江迎猟友会鹿町支部のメンバーら10人が参加した。農作物を守るための駆除とはいえ、命を落とした有害鳥獣を鎮魂するのが目的。4月4日は「シシの日」として、毎年開いている。碑は2014年に、同支部のメンバーが資金を出し合って建立した。読経の後、支部長の森田剛さん(78)が「捕獲をしながら心のどこかで、かわいそうという気持ちがある。供養の思いは持ち続けたい」とあいさつした。市によると、鹿町町での20年度の捕獲数は2月までにイノシシが515頭、シカは97頭に上っている。19年度の捕獲数は1年間でイノシシ328頭、シカ86頭だった。

(殺処分直前に救われ、1500万円の寄付を受けお寺で暮らす:大阪)
大阪府豊能郡豊能町にある「高代寺」には大きな獣舎があり、ツキノワグマのとよくんが暮らしています。とよくんの“とよ”は豊能町の“とよ”。2014年6月19日、この地でイノシシの箱罠に掛かったことから、その“熊生”は大きく変わってしまいました。熊をシンボルに豊かな森を守る活動をしている全国組織の自然保護団体『日本熊森協会』は、誤捕獲された推定4歳のオスの若熊が、すぐ山に放獣してもらえるものと思っていました。ところが…。「鳥獣保護法では、誤捕獲された熊はその場で即放獣するよう定められています。隣接する京都府や兵庫県ではその対応が取られていましたが、大阪府ではとよが初めての捕獲。府は『住民の安全を考え放獣はしない。引き取り先を探す』という方針でした」当時の経緯を説明してくれたのは熊森協会の室谷悠子会長(当時は副会長)です。動物園などに引き取ってもらえるのなら、それも選択肢の一つかもしれません。でも、野生の、しかも大人の熊を引き受けてくれるところなど、まずありません。案の定、引き取り先は見つかりませんでした。その間、とよくんはどこにいたかと言えば、最初の13日間は、なんと2つのドラム缶をつなぎ合わせただけの狭い空間に閉じ込められていたのです。小さな穴から水やはちみつが入れられていましたが、写真を見る限り、体の向きを変えることさえ難しそう。「ドラム缶から出しても収容する檻がない」と言う大阪府に代わり、熊森協会が秋田県からヒグマ運搬用の檻を取り寄せ、とよくんをドラム缶から救出できたのは7月2日のことでした。「3~4歳のオス熊は好奇心旺盛。6月は食べ物を探して行動範囲が広がる時期でもあります。豊能町は京都、兵庫と隣接していますから、知らないうちに県境を越えて罠に掛かったのでしょう。麻酔銃を撃たれ、目が覚めたら真っ暗なドラム缶の中。そこに2週間近く閉じ込められて、よく生きていてくれたと思います」(室谷さん)。運搬用の檻も1.5×2メートル程度の小ささだったと言いますから、山で暮らしていたとよくんにとっては大変なストレスだったはず。その処遇については全国から多くの声が寄せられ、海外からも5000名を超えるネット署名が届きました。熊森協会は専門家の意見を聞くなどして、京都府内の熊の生息地で放獣できないかと提案しましたが、行政の壁は厚く、放獣の話は遅々として進みません。環境省も動いてくれず、誤捕獲から2カ月がたった8月20日、大阪府から協会へ「殺処分」の通告がありました。熊森協会は「放獣」から「飼育」へと舵を切ります。府が定めた期限まで5日…。「豊能町にある複数のお寺に手紙を書いて、獣舎を建てる土地の提供をお願いしたところ、高代寺のご住職がすぐに連絡をくださったんです」(室谷さん)。約1500万円の建設費はすべて寄付で賄われ、15年3月31日に獣舎が完成。大阪府の検査にも合格し、4月9日、とよくんはようやく狭い檻を出て獣舎へ移ることができました。誤捕獲から295日目のことでした。「熊舎へ移った瞬間、とよは猛スピードで走り回りました。動画では広い場所へ移れて喜んでいるように見えるかもしれませんが、逃げ出したくて出口を探していたんです。本当は山へ帰らせてあげたかった。見ていた私たちはみんな泣きました。野生で大人になった熊を飼育するのは無理だ、檻に入れるのはかわいそうだと言う人もいますが、熊は賢い動物。とよは、お寺や当協会の関係者たちの愛情を受けて、少しずつ心を開いていきました。今では、私たちが行くとうれしそうに寄って来ます」(室谷さん)。日々の餌やりや週に一度の獣舎清掃は熊森協会のスタッフとボランティアさんがやっています。冬ごもり明けの今の時期は、一日にフルーツ1.7キロ、熊フード300グラムを食べるそう。取材に訪れた日も、りんご、キウイ、いちご、干し柿、干し栗…など美味しそうに食べていました。とよくんのファンは全国にいて、果物やどんぐりなどがたくさん送られてくるそうです。中には高級フルーツも!高代寺は山の上にあるため、ハイキングを兼ねてとよくんに会いに来る家族連れもいます。「センセーショナルな報道もあり、熊は凶暴だと誤解している人も多いですが、とよを見に来られた方はよく『こんなに穏やかなんですね』と言ってくださいます。熊は本来、争いを避ける動物。そうした本当の姿を、とよが教えてくれています。とよを飼育したことで、生態について学術的に新たに分かったこともいくつもあるんですよ」(室谷さん)。2019年と2020年の2年間で1万2000頭を超える熊が全国で捕殺されたそうです。人間や農作物の被害は防がなくてはなりませんが、そもそも熊が人里に降りてくる原因を作ったのは、奥山を開発し、スギやヒノキなど実のならない針葉樹ばかりを植えて熊の餌場を破壊した人間たち。森の恵みを享受している以上、私たちは彼らとの共存を考えていかなければいけません。

(有害鳥獣を「地域の財産」に)
ふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営する(株)トラストバンクは、全国1580自治体の情報をもとに、ジビエを活用したふるさと納税のお礼の品に関する情報を紹介。深刻化する鳥獣被害活かし、野生鳥獣のお礼の品で地域の魅力発信するためにジビエ商品が活用されている。畑の農作物を食べ荒らすイノシシやシカなどの有害鳥獣被害が深刻化する中、全国の自治体では増え始めた野生鳥獣を、ふるさと納税のお礼の品として地域の魅力発信に活用する動きも広まっている。野生鳥獣による被害は、住宅地への侵入や車両や電車との衝突事故にも及ぶ。2019年の被害額は、約158億円で、そのうち6割が、シカとイノシシ。野生鳥獣は駆除として捕獲される一方、その多くが破棄され食肉や加工として活用されるのはわずかという課題がある。狩った命に感謝し生かして、ふるさと納税のお礼の品として害獣を「地域の財産」として取り組む事例が全国に広がっている。

(害獣エゾシカを燃やさず資源に:北海道)
ごみ焼却率が世界第一位の日本。北海道でもエゾシカが多数焼却処分されています。鹿由来和漢素材原料の製造を行う北海道鹿美健株式会社(本社:北海道日高郡新ひだか町、代表取締役:鄭権)は、害獣として駆除されるエゾシカの利活用に取り組んでいます。OECD(経済協力開発機構)のデータによれば、日本は、ごみを焼却する割合が世界で最も多く、環境省が発表したデータ(令和元年)によると、ごみの処分方法で最も多いのが焼却で79.4%、リサイクルが19.6%、埋め立てが1%となっています。近年、北海道ではエゾシカによる畜産業、農林業被害が拡大し、有害駆除が実施されています。駆除されて産業廃棄物となったエゾシカの焼却は約6000トン/年(弊社計算)。これだけのエゾシカがごみとして燃やされている一方、駆除された鹿の利活用については、未だ有効な方法が見つかっていないのが現状です。特にエゾシカの皮・骨は、ほぼ利用されず、産廃物として焼却処分されています。これに伴う焼却費用の発生、環境汚染の誘発も懸念されており、各自治体を悩ませています。鹿は滋養強壮効果が高く、中国では薬用価値が広く認知され捨てる部位がないほど全身が宝だといわれています。生薬では「高麗人参・冬虫夏草・鹿」が三つの宝。北海道鹿美健では、鹿を利活用した和漢素材ロクキョウ(R)の開発に成功。ただ捨てられる命を生かし、マイナスをプラスにする取り組みを続けています。

(イノシシ処理施設、イベント中止で苦悩:島根)
中国山地の山あいに位置する飯南町に、害獣被害の解決に一役買うイノシシ解体処理施設「グランディア赤名峠」(同町下来島)がある。徹底した衛生管理で生肉や加工品の販売に取り組んできた。しかし、この1年は新型コロナウイルスの影響でほぼ全てのイベントがなくなり、賞味期限切れの商品は廃棄せざるを得なかった。4月上旬、山の頂上で朝日を浴びながら朝食を楽しむイベント「天空の朝ごはん」(同町観光協会主催)が賀田城跡(同町下来島)であった。用意されたホットドッグに挟まれたのはイノシシ肉のソーセージ。イノシシ肉100%の粗びき肉がぎゅっと詰められた満足感のある一品。ジビエ特有のくさみもなく、参加者は「肉感がすごい」とほおばった。同社は2003年、同町で害獣として駆除されていたイノシシの肉を有効活用しようと、地域住民有志が設立。徹底した血抜き処理や殺菌で長期間冷凍保存しても肉質が良く、出雲市内の老舗旅館でも扱われた。食べ歩きで楽しんでもらおうと発案したコロッケや中華まんなどの加工品はイベントで大人気。脂がのったロースやバラを使ったぼたん鍋セットは、ふるさと納税の返礼品として予定数の倍の注文を受けたこともある。

(シカやイノシシの供養塔、ジビエ処理施設隣に設置:大分)
宇佐市の食肉加工卸業サンセイ(山末成司社長)は、同市院内町に整備した野生鳥獣肉(ジビエ)処理施設「宇佐ジビエファクトリー」の隣にシカやイノシシなどの供養塔を設置した。

(ジビエやアイスで復興後押し:熊本)
熊本県水上村の第三セクター「みずかみ」は、鹿肉を使ったジビエ餃子(ぎょうざ)・ハンバーグや、桜の花を混ぜ込んだアイスクリームなどを県内企業2社と共同開発した。2020年7月の九州豪雨からの復旧に追われる村と、16年の熊本地震で大きな被害を経験した2社が連携し、食を通じた情報発信を進める。参加した企業は、県内外で飲食店「餃子屋 弐ノ弐」などを展開する草野企画(熊本市)と、ブランド牛乳「ASO MILK」などで知られる阿部牧場(同県阿蘇市)。「弐ノ弐」は村内の施設で加工した鹿肉100%のギョーザやハンバーグ、阿部牧場は地元の八重桜の花を塩に漬けた「桜塩」のほか、緑茶、紅茶、イチゴを混ぜたアイスをそれぞれ開発した。商品を通じて村の魅力を全国に発信しようと、村が2社に働きかけて開発が始まったのは、昨年7月の豪雨災害のころ。村内で人的被害はなかったものの、道路損壊や農地浸水などで被害額は約102億円に上った。村の窮状を知った2社も新たな商品で村を支援しようと協力した。

(シシ肉挟んだ「サウナ飯バーガー」:大分)
豊後大野市清川町宇田枝の宿泊施設「ロッジきよかわ」(江副雄貴社長)は、地元食材を使った「サウナ飯バーガー」の販売を始めた。ジューシーに仕立てたイノシシ肉などを挟んだ一品。市内で広まりつつあるテント式サウナで汗を流した後に、味わってもらいたいと考えた。「豊後大野の魅力を高める一助になれば」と期待する。市内には温泉施設がなく、観光業関係者らが昨年「おんせん県いいサウナ研究所」を結成し、比較的容易に設営できるテント式サウナの普及に努めている。テント式を中心に現在、市内5カ所の宿泊施設などでサウナの利用が可能。入浴後は水風呂代わりに近くの清流や川の水を引き込んだプールなどに飛び込むのも魅力で、少しずつ人気が高まっている。江副社長(33)によると、たっぷり汗をかいたためか、サウナ利用後に濃い味の食事を求める声が寄せられるという。地元の良さをPRできるメニューを提供したいと考え、和菓子店「三愛本舗」(同市三重町赤嶺)を経営する知人の甲斐田康さん(40)に相談をした。バーガーは直径約10センチ。圧力鍋で軟らかく煮込んだ厚さ約2センチのイノシシ肉をまんじゅうの皮で挟んだ。ショウガやシイタケなどを混ぜたソースはピリ辛の食欲をそそる味にした。「豊後大野のソウルフードのまんじゅうを使うことで、地元食文化の可能性を広げたい」と甲斐田さん。江副社長は「自然を生かしたサウナと地元の食を体験することで、体全体で豊後大野の良さを感じてほしい」と呼び掛ける。

(京都ジビエと京出汁のレトルトカレー:京都)
京都のジビエ専門店が作る「京都ジビエと京出汁のクラフトカレー」をレトルトにしてお家ごはんにお届けしたい。こだわりぬいたクラフトカレーをレトルトにすることで、お家で本格専門店のお調理を味わっていただきたい。猪のキーマカレーと鹿のキーマカレーを飾っても美しい日本画パッケージにて、作りげます。

(ウサギ肉のおにぎり人気:富山)
富山県立山町横江にある個人経営のコンビニ「立山サンダーバード」で、3月から発売しているウサギの肉を使ったおにぎりが人気を呼んでいる。同店の売り場には、ジビエを使った手作りのおにぎりが並ぶ。クマやイノシシが手に入りづらい時にも棚が寂しくないように、輸入品を使うことにした。同店の伊藤敬吾さんによると、鶏肉に近い味でハーブのような風味もあるという。売れ行きは好調で「『跳ぶ』ように売れています」と言葉を弾ませた。

(ジビエ使いタコス:岐阜)
郡上産ジビエで作るタコスの移動販売を、福井県から郡上市西和良地域に移住した岡崎修一さん(39)、美雪さん(38)夫婦が五月から始める。田畑や山林を荒らす動物の命をつなぎ、後継者不足などに悩む狩猟者を支援。新たなグルメの提供で地域活性化も目指す。

(ジビエ料理持ち帰りで:北海道)
伊達市大滝区でエゾシカの食肉加工施設の開設を目指し準備を進めていた同市の地域おこし協力隊・天野雅文さん(36)は、妻の知華さん(42)とともに29日にジビエ&コミュニティーカフェ「シカトモ」をオープンする。北湯沢駐車場公園の空き店舗を利用し、まずはシカ肉を使った料理をテークアウトで提供する。天野さんは、増加するエゾシカによる農林業被害と駆除の担い手不足を知り、狩猟の資格を取得。市から有害鳥獣駆除を委託される猟友会メンバー。加工施設の名称は「ジビエ大滝」で、旧大滝区学校給食センターを利用。今月17日プレオープンし、同日シカ1頭を捕獲し加工している。テークアウトでは調理師免許を持つ知華さんが料理。「シカ肉を気軽に食べてもらいたい」との思いからカレーやハンバーグ、ステーキなどのメニューを研究。「インド人の友人に本場のスパイスカレーも学んでいます」とにっこり。金額は1食800円ほどで考えているという。しばらくはテークアウトのみの営業で、時間は午前11時~午後3時。ゴールデンウイーク中は休まず営業する。その後は土日祝日と水曜日が休み。天野さんは「この1年間おいしく食べる方法、下処理の仕方などを研究してきた。大滝を代表する面白い店になればうれしいですね」と笑顔を見せている。協力隊の任期は7月末まで。8月から本格的に「ジビエ大滝」を稼働させる計画という。

(ペットのおやつ、鹿肉スティック:奈良)
大切なペットに、ヘルシーなおやつを与えたい――。そんな愛犬家、愛猫家の思いをかなえようと、ジビエ(野生鳥獣肉)を使った無添加のペットフード製造・販売に取り組んでいる五條市田園の「五條アニマルフード」(小松純代表)。同市にあるジビエ専門の加工施設から仕入れた原材料をもとに、安心で安全なペットのおやつ作りを進めている。小松代表は3年前、「40歳を節目に、何か新しいことに挑戦したい」と、起業を思い立って勤め先を退職。五條市が2015年に、有害駆除された鹿やイノシシを精肉加工する「ジビエール五條」(市食肉処理加工施設)を開設したことから、万全の衛生管理で品質保証された材料を使った低カロリー、高タンパクのペット用おやつの開発を目指すことにした。

(ジビエ販売のクラウドファンディング開始:岐阜)
岐阜県飛騨市の(株)ヒダカラが、飛騨ジビエを販売するクラウドファンディングを4月22日に開始。飛騨地域外のインターンシップ生が地域課題に取り組みながら企画・制作しました。このクラウドファンディングでは新商品の鹿・猪ローストや人気のジビエカレー等を販売します。株式会社ヒダカラ(岐阜県飛騨市)は、有害駆除された野生動物をジビエとして流通させ、持続可能な仕組みづくりを目指すクラドファンディングを4月22日より開始します。地域外のデザインを学ぶインターン生3名が地域の鳥獣被害問題と向き合い、解決の一筋となるよう企画した飛騨のジビエを発信・販売するプロジェクトです。

(松岡修造、アメリカ式「ジビエBBQ」のおいしさに「暴走しそう!」:千葉)
4月25日(日)放送のフジテレビ『くいしん坊!万才』では、千葉県南房総市の、里山で楽しむアメリカンスタイルの「ジビエBBQ」が紹介された。千葉県南房総市にある「ヤマナハウス」は、築300年の古民家でDIYや野菜作り、裏山でイノシシ猟を楽しめる、「東京に住む人×移住者×地元民」が集まるコミュニティスペースだ。今回はそのヤマナハウスにて、「南房総バーベキュー協会」のみなさんと、ジビエを使用したアメリカンスタイルのBBQを堪能する。グリルのフタを開けると、そこにはおいしそうに焼きあがったイノシシの背ロースと野菜が。思わず「きたきたきたきたー!」と拍手をする松岡修造。イノシシの背ロースを切り分け、脂があふれると、「うわー!これはうまそうだ」と松岡のテンションが上がっていく。会長の沖浩志さんと高橋新志さんが、「ここのイノシシはタケノコやドングリを食べているので脂がたっぷりのっている」と、南房総のイノシシがおいしい理由を教えてくれると、「この脂、すっごいよね~」と松岡も感嘆の声をあげた。アメリカンスタイルのバーベキューでは、肉は塊で焼いてじっくりじわじわと火を通し、最後に切り分けていく。切り分けられたイノシシ肉を頬張ると、「こんなにジューシーでしたっけ?イノシシって」と全然臭みのない肉の味に驚きながら、「ちょっと衝撃だな!このイノシシ」と声を漏らした。ここで松岡が、協会メンバーの上野彰一さんの腰にぶら下がる“ピストル”に注目。実は水鉄砲だといい、脂がグリルの火に落ちて火が燃え上がった際に火をめがけて発射し、消火させるためだと説明されると、「ほんとなの!?」とびっくりするひと幕も。肉だけではなく、野菜やフルーツも丸焼きするのがアメリカンスタイルバーベキューの醍醐味。「焼き方がきれいですよね」とピーマンを口にし、丸焼きにされたことで水分が閉じ込められたピーマンを丸ごと口に入れたため、「ほんとだ、すごく〇△×□!」と声にならない感想を言い、周囲の笑いを誘った。バーベキューを楽しんだ松岡が、「ヤマナハウス」の魅力についてたずねると、ヤマナハウスの大田凱都さんは、「田舎ならではの圧の強い人の良さ」と答え、「全然ほめてないじゃん」と松岡からツッコまれる場面も。最後に松岡は、「こんなバーベキュー食べたことなかった。南に暴走(房総)しそうです!」と独特な表現で満足感を伝えて笑いを誘った。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午前8時ごろ、栗原市金成沢辺館下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午後3時ごろ、栗原市金成梨崎仲道にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、26日午後3時50分ごろ、栗原市金成姉歯中沢前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大河原町によると、26日、大河原町大谷鷺沼入の路上にイノシシが出没しました。

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4/22
(クマが活動を活発化、民家から300mで襲われ重傷:長崎)
20日正午ごろ、大館市比内町独鈷(とっこ)の山中で、比内町扇田の無職、川口良雄さん(75)がクマ(体長約1メートル)に襲われた。川口さんは大館市内の病院に搬送されたが、顔の骨を折るなどの重傷を負った。大館署によると、川口さんは友人と2人でこの日の午前10時半ごろから山菜採りをしていたところ、クマと鉢合わせになった。現場は直近の民家から約300メートルの山中だった。さらに鹿角署は20日、鹿角市十和田大湯の牧場の牛舎内に保管していた飼料1缶(容量約20リットル)が食べられていたと発表。署はクマによる食害とみて、近隣住民らに注意を呼びかけている。県警によると、県内でのクマによる人身被害は今年初めて。クマとみられる食害の発生も今年初となる。昨年県内で人身被害が初めて起きたのは5月上旬。初の食害の確認は7月上旬で、今年は比較的早い時期に発生した。県は21日、対策会議を県庁で開催。会議では各市町村の関係者らが集まる中、県自然保護課主任でツキノワグマ被害対策支援センターの近藤麻実さん(37)が被害防止策などについて説明。遭遇しそうな場所に行く時には複数人で行動することなどを改めて呼び掛けた。

(クマが飼料食い荒らす?:秋田)
秋田県警鹿角署は20日、鹿角市十和田大湯字戸倉の60代男性が所有する牛舎で、飼料が食い荒らされる被害があったと発表した。現場にはクマとみられる足跡があり、同署は食害とみて付近に警戒を呼び掛けている。

(クマによる被害を防ぐ会議:秋田)
山菜採りのシーズンを迎えてクマによる被害を防ごうと、秋田県内の自治体の担当者などによる会議が開かれ、20日、大館市で男性が襲われたケースの情報も共有しながら、音の鳴る物を携帯するといった基本的な対策を徹底することの大切さを改めて確認しました。会議は、山菜採りのため、山に入る人が増える時期を迎えたことから開かれ、県や市町村、警察の担当者などおよそ80人が出席しました。はじめに、秋田県ツキノワグマ被害対策支援センターの近藤麻実さんが、県が、クマに関する市町村などからの相談を受けるホットラインを今年度、1台から2台に増やして態勢を強化したことや、今後、市街地にクマが出た場合を想定した訓練も行う方針であることを説明しました。このあと、20日、大館市の山林で山菜採りをしていた男性がクマに襲われたケースの現地調査の結果が報告され、近藤さんは、現場はやぶで見通しが悪く、男性が鈴など音の鳴る物を持っていなかったことなどから、突然遭遇してクマが驚き攻撃してきた可能性があると話しました。その上で山に入る際には、存在を知らせるため、鈴やラジオなど音の鳴る物を携帯し、複数人で行動するといった基本的な対策が重要だと呼びかけました。県自然保護課の澤田智志課長は「県民一人ひとりがクマに関する正確な知識を持って自分の身を守るよう注意喚起を行っていきたい」と話していました。

(クマよけ鈴や撃退用スプレー品切れも:北海道)
厚岸町床潭の山林で10日に山菜採りをしていた釧路市の男性がヒグマに襲われ、死亡した事故以降、釧路市内の量販店などでクマよけの鈴やスプレーが在庫切れになるケースが出ている。入山時に警戒する人が増えたためとみられるが、釧根管内は道内でもクマによる死傷事故が多い地域で、専門家は「鈴やスプレーは最低限の備え。効果を過信せず、細心の注意を払ってほしい」と呼びかけている。釧路フィッシャーマンズワーフMOO(錦町2)で16日にオープンしたアウトドア用品専門店「EHAB(イーハブ)」では20日までに、クマよけ用の鈴が二つ付いた商品が在庫切れになった。担当者は「年配の購入者が多く、開店から数日で売り切れるとは想定していなかった」と話す。同市内の量販店でも厚岸町での事故後、1本1万円ほどするクマ撃退用スプレーが品切れに。店長は「今まで在庫が無くなることはなかった。店頭や電話でも問い合わせが増えている」と説明する。道内のヒグマによる死傷事故は2014~20年度に計18件発生。このうち釧根管内の事故は7件で、全体の4割を占める。その背景について、道内の研究者らでつくるヒグマの会の山本牧副会長は「全道的にヒグマの生息数が増え、過疎化などで農村部が弱体化したことで、人を恐れない傾向が強まっている」と指摘。さらに酪農が盛んな釧根管内では「飼料用デントコーンの増産が続き、これを狙って人里に近づくケースが増えたのではないか」と推測する。厚岸町の事故では、現場近くから冬眠穴と子グマの死骸が見つかり、識者は「母グマが子グマを守ろうとした偶発的な事故の可能性が高い」とみる。複数の専門家は今後も同様の事故が起きかねないと懸念し、「鈴やスプレーの準備は大切だが、それだけではクマとの鉢合わせを防いだり、完全に撃退することはできない」と指摘する。

(出没相次ぐクマ捕獲へ:石川)
クマの出没に備え、金沢市は市内に設置する捕獲用のおりを増やすことを決めました。金沢市は20日、獣害防止対策の庁内連絡会を開き、クマやサルなどが出没したときの連携体制を確認しました。捕獲用のおりを増設するほか、去年出没が相次いだクマのおりの設置時期について、例年の5月中旬から4月中に前倒しします。また今年から、放置されたカキやナシなど果物の木を伐採する場合に交付金を支給して支援します。金沢市内では昨年度、リンゴやモモなどおよそ376万円分のクマによる農作物被害が報告されています。市ではチラシやメール配信などで市民に注意を呼びかけることにしています。

(市がドローン事業に挑む:石川)
「加賀スマートシティ宣言」により、全国から注目を浴びている石川県加賀市。ドローン事業はスマートシティ構想にも包含され、今年度から本格的に事業に参入するという。そこで加賀市長の宮元陸さんに、自治体におけるドローンの利活用の可能性と今後の展望について聞いた。「商業施設に熊が迷い込んだことで、一躍全国に加賀市の名が知られることになりました。お恥ずかしい話です。騒動の最中、ドローンのAI管制システムなどを作る企業から『人間が近づくと危ないので、ドローンを飛ばして熊を探したらどうか』という提案があり、即座に採用しました」。「熊が潜んでいるエリアを特定し、施設の内部を順番に撮影をしながら捜索していきました。しかしどこにも熊の姿が写っていない。最後に一番奥の食料品売場の保管室だけとなったので、そこに熊が潜んでいることを想定して捕獲することができました」。「熊が目撃された場所の3Dマップを簡単に作り、それを頼りに飛行させ、赤外線カメラととともに探索しました。マップの作成は、前述の企業と共同で行なっています。本来ならば、3Dマップを物資の輸送や観光目的に使うはずが、図らずもクマの探索に使うことになったのは予想外で…」。「2021年度中に完成する予定です。これがあれば、ドローンが障害物を避けて飛行できるので、目視外の自律飛行が可能になります。市内全域の3Dマップの作成は、他の自治体ではやっていませんので、自慢できることかもしれません。地図が完成すると、いろんな分野でドローンの利活用ができますから」。「市内には全国的に有名な温泉が3つもあるので、『観光』と『観光に絡めた物資の輸送』を計画中です。誰でも簡単にドローン航路を作成することができるシステムにより、温泉地を自動飛行させることができます。そこで、観光客自身でドローン航路を作成し、自動飛行させるサービスを2つ考えました」。「1つは『空撮』。ドローン航路を作成度、ドローンで撮影したビデオ映像を観光客へのお土産として渡します。さらにはSNS等での公開を促進します」。「もう1つは『物流』。市内の片山津温泉に隣接する柴山潟という湖を観光中の方に向け、宿泊ホテルからドローンによる飲食物の配送を行うというものです。以上のように観光分野にドローンを活用することで、アフターコロナでのリアル観光客の誘客を狙います」。「また、農薬散布、高圧線の点検、さらには医薬品の輸送といったところも考えております」。「はい。今年の春先に、ドローンのビジネスモデルを模索する事業者との会議でも、実装に向けての話し合いを行いました。今年は、防災や災害状況の確認を目的とするドローンの購入を考えています。ただ、医療品に関しては、取り扱い注意のものがあるので、ハードルが高いかもしれません」。「天候に左右されることと、ドローンが高額なので費用対効果が低いことです。ただし、用途にもよりますね。物資の輸送はもっとリーズナブルな手段で代替できますが、熊の探索や防災など、人間が行うには危険を伴う場合は、投資をしても良いかと考えています」。「加賀市の隣の小松市に、航空自衛隊小松基地があります。そちらの職員の方が見学にいらっしゃいました。自衛隊の広大な敷地の警備など、利活用の参考になさったようですね」。「他より先んじてやっていますが、なかなか競争が激しくて苦戦しています……。加賀市には田んぼ、国定公園、海岸など、ドローンを安全に飛ばせるところがたくさんありますが、それはどこの地方も同じ。そこで加賀市が一歩抜きん出るには、住民の大きな理解が必要です。つまり、安全・安心に飛ばせる場所があって、さらに住民が歓迎ムードであれば、誘致の可能性が高くなります。しかし、一貫した戦略とスピード感を持ってやらないと、遅れをとってしまいます」。「その通りです。私はいろんな事業に手を出している首長だと思われているようですが、全ては『スマートシティ構想』に帰結します。近い未来では『空飛ぶクルマ』に大きな可能性を感じています。空は障害物が少ないので、地上を走る自動運転の車より先に実用化されるのではないでしょうか。加賀市は人口減少が続く『消滅可能性都市』なので、ドローンに限らず新しい産業に投資して、街を発展させていくのはマストです」。「はい。小・中学生のプログラミング教育は全国より前倒しで行なっていますし、『ロボレーブ』というロボットの国際大会も毎年加賀市で開催しています。また、日本初の『コンピュータクラブハウス』を作って、子どもが家庭や学校以外でITを学べる環境も作りました。プログラミングやロボットの勉強は、ドローンのオペレーションにもつながります。私は、将来、加賀市を“日本のシリコンバレー”にしたい。そのためにも未来を担う子供達への教育に、もっと注力していくべきでしょう。それが消滅可能性都市から脱却するための重要なカギだと思っております」。

(AIでカラスの巣検知、停電を防止)
四国電力送配電は人工知能(AI)を活用して、電柱などに設置されたカラスの巣を検知できるシステムを開発した。これまで目視で確認してきたカラスの巣を99%の精度で発見でき、自動的に撤去指示を出せるため、停電の原因となるカラスの巣を速やかに取り除ける。香川県と愛媛県での運用を始め、効果を見極めながら導入エリアを拡大させる。システムは2018年からNTTコムウェアと共同で開発を始め、このほど完成した。現状の撤去作業は、送電網を見回る作業員が巣を見つけては車を降りて確認。緊急性が高い状態でなければ、その後に報告・撤去活動をしていた。新システムは、これら目視や紙の資料で行う一連の作業を自動化した。新たに導入したシステムでは、車やバイクに設置したカメラが画像認識技術で電柱の状態を走行中に分析する。巣を発見した場合でも停車する必要がなく、巣の画像が添付された報告書がメールで遠方の事務所にいる担当者に自動送付され、直ちに撤去するための作業員が現地に派遣される。複数人が一緒に乗車していた作業を1人で担当することができ、1日あたりの撤去件数の増加などが見込める。このシステムは2月、高松市にある四電送配電とグループの四電工の事務所に導入した。3月末には松山市と新居浜市にある四電送配電の事務所にも取り入れた。四国4県で撤去しているカラスの巣の8割が香川・愛媛でできるため、両県を先行させた。山林開発や道路整備などですみかを追われたカラスが市街地に飛来するため、香川・愛媛に巣が多く、相対的に山間部の比率が高い高知・徳島で事例が少ない可能性があるという。四電送配電はこうした少ない地域でも作業の効率化を進めたい考えで、費用対効果を検証しながら導入を拡大する。四電送配電が管理する四国管内の電柱では、カラスなどの巣を年間2万件撤去している。巣の材料となる金属線のハンガーや鉄くずが高圧線に接触すると、停電が発生する原因となっていた。カラスの巣が原因とみられる停電は、2020年は3件にとどまったものの、例年だと年間に10~30件という多頻度で発生しているという。これまでもカラスが巣を作りにくくなるように、巣が作られやすい場所を囲うような部材を電柱に置くなどの対策を実施してきた。しかし、巣を別の場所に作られたり、撤去しても数日後には再び作られたりなど、イタチごっこの状態が続いていた。

(停電の原因に、カラスの巣撤去作業:福島)
こちらのグラフは、福島県内で発生した停電のうち、電柱に作られた「カラスの巣」が原因とみられる停電の件数と、東北電力が県内で撤去した「カラスの巣」の数です。撤去の数は年々増加していて、その甲斐あって停電件数は減少傾向にあります。繁殖期のカラスの巣作りが盛んなこの時期、東北電力ではことしも巣の撤去作業を行っています。高所作業車を使って行われたカラスの巣の撤去作業。毎年春先になるとカラスが繁殖期を迎えて、高くて見晴らしのいい電柱への巣作りを始めます。しかし電柱に巣が作られると、巣の材料となる木の枝やハンガーなどが電線に触れて漏電し、停電につながる場合があるといいます。東北電力ネットワーク福島電力センター配電技術サービス課・宍戸房男副長「カラスの巣は雨や風などによって高圧線に触れることにより電気が停電するため(巣を)除去するようにしている」。東北電力では停電を未然に防ごうと毎年3月から5月にかけ巣の撤去を行っていて、作業後は同じ場所に巣を作られないよう器具を設置しています。宍戸副長「お客様からの情報によりカラスの巣の除去をする場合もあるので(巣を見かけた場合は)東北電力ネットワークコールセンターのほうにご連絡いただければ」。

(カラスの巣の撤去作業を公開実施:新潟)
東北電力ネットワーク株式会社新潟支社は20日、新潟市西区の新潟工業高校近くの電柱で、カラスの巣の撤去作業を公開で実施した。カラスの巣にはハンガーなどの針金がふくまれることから、電線への接触で停電が引き起こされる危険性があり、同支社は、「3月から5月の営巣シーズンは特に、巣を発見したら当社コールセンターに連絡してほしい」と呼びかけている。カラスが作る巣の骨組みには木の枝のほか、ハンガーなど金属の針金がよく用いられ、雨などへ濡れて電線に接触すると漏電する可能性が高い。漏電した場合は、即座に自動的に電流が停止する仕組みのため、その電線が電気を供給している一帯が停電する。3月末から5月にかけてはカラスの営巣シーズンであり、2020年は県内だけで5,837個の巣を撤去。新潟電力センター管内(中央区、西区、東区と、北区、南区、江南区の一部エリア)では882個もの巣が撤去された。2021年は3月31日時点ですでに県内全域で1,300個もの巣が撤去されている。また、カラスの巣が原因となった停電は2021年時点ですでに5件(3月31日時点)発生している。直近では、新潟市中央区大川町通りなどで4月17日8時30分から9時46分にかけて1766戸が停電。また18日19時28分から20時6分にかけても中央区古町9番町でカラスの営巣による停電が発生した。東北電力ネットワークでは社員による見回りや、住民からの通報によってカラスの巣の撤去を進めている。20日には新潟市西区の新潟工業高校付近の電柱で、公開で撤去作業を実施した。撤去作業は基本的に、高所作業車へ塔乗する2人と下で待機する1人の3人1組で行う。感電を防ぐため長大なペンチのような道具「間接活線工具」を用いて作業を行い、撤去作業は5分程度で終了する。この後、同じ場所へ巣を作ることを防止するための器具の取り付けなども行い完了となる。なお、撤去作業を行うのは漏電の可能性がある場合のみであり、また、すでに卵がある場合は周辺の木などへ移動させているという。東北電力ネットワーク新潟支社配線技術サービス課の佐藤重明課長は「近年は新型コロナウイルスの影響から在宅ワークの方も増えており、(停電への対策を強化することで)より安心して生活していただけるようにしていく。カラスの巣はいたるところに作られるため、町を歩いている時などに電柱に巣を見つけたら弊社まで連絡してほしい」と呼びかけた。

(「奥会津最後のマタギ」が山に入り続ける理由:福島)
“奥会津最後のマタギ”と呼ばれる現役鉄砲撃ち、猪俣昭夫さん(70)。彼はなぜ山に入り続けるのか。密着取材を続けるノンフィクション作家の滝田誠一郎氏が上梓した『自然との共生を目指す山の番人 奥会津最後のマタギ』(小学館)には、知られざるマタギの文化や使命が克明に描かれている。マタギは単なる猟師(ハンター)ではない。猪俣さんは絶滅したニホンオオカミがかつて担っていた役割を果たしていると自任する。「必要に応じて獲物を獲り、数を調整することで動物界の生態系を守り、後々まで動物たちを残す。自然との共生を図るのがマタギの精神であり役割です」23歳でマタギの道に入り、これまで仕留めたクマは80頭以上。様々な猟や自然との関わりを通じ、マタギの精神を教えてくれる。

(イノシシ肉をご当地メニューに:長崎)
長崎県観光連盟は16日、観光誘客につながる「食」を創出する「県ご当地グルメ開発プロジェクト」の事業者説明会を平戸市岩の上町の市未来創造館で開いた。市内の飲食店関係者や市担当者らが地元イノシシ肉を使った新たなメニュー開発を始動させた。同プロジェクトは、新型コロナウイルスの影響による観光客の減少を新たな食の魅力で回復させるのが狙い。同連盟が昨年末に公募し、同市のほか、西海市、佐世保市宇久町(地域)、新上五島町が応じた。プロデューサーのヒロ中田氏は80件以上のご当地グルメに関わった経験を踏まえ、イノシシ肉を使い、オランダとの交流史を意識したメニューの名称として「平戸ジビエオランダパスタ」を提案。「地元に長く定着させるため、徹底的に議論し、妥協せず作り上げていく」と強調した。参加者は市内の料理店「エビス亭」代表、南沢茂さんが調理したイノシシ肉のステーキなどを試食した。説明会は他の3市・町・地域でも順次開催。同連盟は来年3月、新ご当地グルメを長崎市で同時に披露する日程で開発を進める。

(「五ケ瀬ジビエ」町に活路:宮崎)
九州山地の中央部に位置する宮崎県五ケ瀬町が、新たな地域おこしに着手した。町と地域活性化包括連携協定を結ぶ西日本新聞社のクリエーティブチーム「editforest(エディットフォレスト、編集の杜(もり))」が後押し。町は高齢化・人口減に直面しているが、豊かな自然をはじめ地域資源に恵まれている。日本最南端のスキー場や町産ブドウを使ったワイナリーもある。チームは町の中長期的な活性化計画に盛り込んでもらうアイデアを練りながら、具体策の第1弾として「五ケ瀬ジビエ」の開発に乗り出した。

(ジビエ専門店が作るクラフトカレーのレトルト:京都)
京都のジビエとワイン専門店「地球の幸せを夢みるバク」が京都のジビエと出汁を使ったクラフトカレーをレトルトにするためのクラウドファンディングを開始いたしました。飾って美しい、食べて美味しいをコンセプトにした保存食。普段の食卓以上のクオリティを追求した、こだわりぬいた保存食をお届けいたします。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、20日午後2時30分ごろ、富谷市明石上向田にクマが出没しました。

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(イノシシ豚熱、県内9例目:茨城)
茨城県は16日、大子町で死んでいた野生イノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内の感染確認は9例目で、同町内では5例目。

(“国内最大規模”養豚場の3.7万頭殺処分:栃木)
栃木県によりますと、那須塩原市の2万2000頭と1万5000頭の豚を飼育している国内最大規模の2つの養豚場で、豚がいつもより多く死んでいると通報を受け、検査を行ったところ、17日に豚熱が確認されました。これを受け、県は17日夜から殺処分を始めました。現在、県職員と自衛隊員合わせて800人を超える態勢で殺処分や消毒作業を行っていて、18日午後4時までに2873頭を処分しました。県内の養豚場で豚熱が確認されるのは初めてのことで、周辺では感染した野生のイノシシが複数確認されていました。県は、来月中旬ごろまでに殺処分を終わらせたいとしています。

(イノシシ「北上」で被害急増)
東北地方でイノシシの被害が急増している。イノシシの活動範囲が「北上」し、これまで目撃されてこなかった青森にも出没。山形では被害額が10倍に増えた。農業関係者らは対策を急ぐが手探りの状態で、追いつかない状態だ。「このままじゃ根っこが全部掘り返されて、木が倒れちまう」。3月下旬、岩手県一関市の民家の裏庭で地元猟友会の佐藤律衛(りつえい)さん(71)がつぶやいた。南高梅の木の根元が、泥で真っ黒になるほど掘り返されていた。大きなイノシシの足跡がいくつもある。佐藤さんは住人に、黒いビニールやトタンで柵のように囲うようアドバイスをした。イノシシは透明なビニールや網では突破するが、前が見通せない柵があると入らないという。佐藤さんは「理由はよくわからん。俺らも対策は手探りだ」と話す。県南部の一関市で、イノシシは100年以上前に姿を消したと言われていた。再び目撃され始めたのは2005年ごろ。11年に初めて捕獲され、19年度は58頭を捕獲、農作物の被害も182万円にのぼった。佐藤さんが1カ月ほど前に設置した箱わなを見に行くと、近くにイノシシの足跡があるだけだった。警戒心が強く、数カ月たたないと中に入らないという。地元猟友会にはイノシシ猟のノウハウがなく、わなの仕掛け方はネットなどで調べて試行錯誤する。「この捕獲ペースじゃ増える一方だ」と佐藤さんは言った。環境省の資料によると、イノシシによる農業被害額は19年度に東北全体で約2億7800万円。12年度の1億1400万円から2倍以上に増えた。イノシシが生存していないとされていた秋田では17年度に、青森では19年度に初めて農業被害が確認された。全国的には、19年度の農業被害額が11億円を超える九州地方や中四国地方など、西日本でイノシシの被害が大きい。野生動物の研究をする岩手大農学部の山内貴義准教授は、イノシシの「北上」が進んでいると指摘。これまで、イノシシは足が短く、雪深い場所は移動できないと考えられていたが、GPSを使った最近の生態調査などで、雪の積もった土地も動き回っていることが確認されたという。山内さんは「温暖化で雪が減り、さらに北上が進んでいくだろう」と分析する。福島県では、特に東京電力福島第一原発の事故で避難指示が出された地域で、イノシシが繁殖している。20年夏から、ICT技術を使い、イノシシが近づくと犬の鳴き声が鳴るシステムの実証実験が行われている。実験を企画した東京農工大学の金子弥生准教授は「実際に音が鳴るとイノシシが逃げる効果が確認できた。人手不足の解消にもつながるはず」と実用化をめざす。12年度に比べ、19年度のイノシシによる農業被害額が10倍以上に増えた山形県。同年度の電気柵設置の予算は約4300万円で、前年度から大幅に増やした。県の担当者は「特効薬はない。駆除と侵入防止策を地道に続けていくしかない」と話す。

(イノシシ被害、2割減へ:山形)
イノシシによる農作物被害の軽減などを図ろうと、県は2021年度から5年間を計画期間とする第2期県イノシシ管理計画を策定した。近年急増する被害を減少させるとともに、生息頭数の水準と行動範囲が適正となるような環境管理を目指し、捕獲や農地への侵入防止といった対策の在り方などを盛り込んだ。県によると、県内のイノシシによる農作物被害は07~19年度に27市町で報告された。イノシシは繁殖力が高く生息頭数が増えているとみられ、被害発生地域は年々拡大。鳥獣による農作物被害額が全体として減少傾向にある中で、イノシシによる19年度の被害額は7439万円に上り、15年度から約3倍に増加した。こうした状況を受け第2期計画では、25年度の農作物の被害金額を19年度比で約2割減の6千万円に目標設定。捕獲、被害防除、生息環境管理を組み合わせた対策に総合的に取り組むことで、被害額を段階的に減少させることを目指す。捕獲については、19年度に2002頭だった捕獲頭数を段階的に引き上げ、24年度は3700頭とする。これにより生息状況調査などを基にした推定生息頭数は、24年度の約1万2500頭を境に減少に転じさせたい考えだ。捕獲の担い手確保にも努め、19年度に延べ2972件だった狩猟免許所持数は3500件(25年度)を目標とする。被害防除対策では、電気柵やワイヤメッシュ柵など侵入防止柵の設置と適切な維持管理を徹底する。生息環境管理として、放置された果樹を伐採したり緩衝林を整備したりして、イノシシが農作物や人の生活圏に近づくのを防ぎ、人的被害の防止にもつなげる。各種対策は地域の実情に合わせ、住民が主体となり集落単位で取り組むことを重要視している。さらに、身近な集落での成功事例を周辺地域に波及させるなどし、対策を効果的に進める必要があるとしている。

(カラスの巣で停電相次ぐ:秋田)
秋田県内で、繁殖期を迎えているカラスに電力会社が頭を悩ませている。電柱上に作られたカラスの巣が電線などに触れると停電を引き起こすからだ。送配電を担う「東北電力ネットワーク」(本社・仙台市)によると、2021年に県内で起きたカラスの巣が原因の停電は4件(14日現在)で、延べ1831世帯に影響が出ている。県内では、3月25日にJR秋田駅の構内でカラスの巣による停電が起き、新幹線などに遅れが出るなど、市民生活にも影響が及ぶ。同社によると、今年県内では既に1063個(14日現在)の巣を撤去。20年も3095個に上った。カラスは繁殖期にあたる3~7月に巣を作るが、卵やひなが入っていると鳥獣保護法の規定で許可なく撤去できず、巣立つまで手をつけられない。そのため、見つけた場合は迅速な対応が必要になる。15日午前10時半ごろ、秋田市雄和芝野新田にある1本の電柱の横に同社の黄色い高所作業車が横付けした。その電柱の上には、電線をつなぐ部分にカラスの巣が一つある。黄色いヘルメットをかぶった2人の作業員が車に乗り込み、ゆっくりとカラスの巣と同じ、高さ12メートルまで上がる。電気を通さない素材で作った約1・5メートルの工具を2人で操りながら、カラスの巣を注意深く持ち上げ、袋の中に手際よく入れた。巣は、周辺からかき集めたとみられる木の枝や羽毛、乾燥した草などでできており、直径は約30センチ。早いものだとカラスは1日で完成させるという。巣の材料として、家庭から捨てられた電気を通しやすい針金のハンガーをくわえて巣に運び、使うことも多い。これらが送電線や接続部分に接触することで漏電し、停電を引き起こす。同社は巣を作らせないよう、反射材を使った風車やプラスチック製の針を電柱に取り付けるなどの対策を打ち出す。だが、カラスは一度安全だと学ぶと慣れてしまい、そのすぐ横に巣を作ることもあるという。この日現場の監督を務めた佐藤公夫(きみお)技術長(54)は「今年は暖かかったからか、例年より巣を作る時期が早かった。もし電柱に巣を見つけたら、連絡してほしい」と話す。

(カラスの巣から火花起こり停電1750軒:群馬)
17日午後0時10分ごろ、群馬県太田市新井町の市営団地付近で、「電柱の鳥の巣から火花が出ている」と119番通報があった。消防隊員が駆け付けたが、10分ほどで自然に鎮火したとみられる。この影響で、同市の新井、飯塚、下浜田、高林北、西矢島、東矢島の6町内の計約1750軒が停電し、約40分後に復旧した。東京電力パワーグリッドによると、カラスが巣を作るために運んだ針金が高圧線に接触し、放電したことが原因とみられる。出火当時は雨が降っており、電線などが雨水でぬれて、漏電しやすい状況だった可能性もある。

(クマの人身被害防止で対策会議:富山)
野生のツキノワグマによる人身被害を防ぐ県の対策会議が、19日富山市で開かれ、登山時のクマとの遭遇などに警戒を強めるよう呼びかけました。対策会議には、県や市町村の担当者、猟友会などのおよそ60人が出席しました。県によりますと、昨シーズンは冬眠前のツキノワグマのエサとなるブナの実が、2年連続凶作となり、クマの出没件数は過去4番目に多い599件で6人が被害に遭いました。これからのシーズンは、山菜採りや登山へ出かける機会が増えることから、山でクマと遭遇する可能性が高くなるとして、周知徹底を呼びかけました。県自然博物園ねいの里 赤座久明さん「山菜採りでタケノコやワラビ、ゼンマイを取りに行くなどし、わざわざクマの生息地に入っていく場合の事故が毎年発生する。これはブナの豊凶とは別問題。クマがいるということを前提に山に入ることが大切。こちらの存在をクマに知らせるような鳴り物、ラジオを付けたり、ヘルメットをかぶるといったことが必要」。また、県は去年新設したクマの誘引物となるカキの木の伐採費用の補助制度が、被害防止の推進に効果があったとして、今年も継続するとしました。

(ヒグマハンター、広域で育成:北海道)
標津と羅臼、オホーツク管内斜里の3町が共同で、ヒグマの保護管理を担うハンターの育成に乗り出した。道によると、自治体の連携によるハンター育成は珍しい。6日には標津町内の山林で各町や知床財団(斜里町)の職員が、NPO法人南知床・ヒグマ情報センター(標津町)の熟練ハンターと一緒にヒグマを追跡し、ヒグマの探索法や行動パターンを学んだ。道は2015年度から、ハンターの育成事業として、足跡を追跡しやすい残雪期(2~5月)のヒグマの捕獲を条件付きで認めている。経験豊富なベテランと経験の少ないハンターが同伴して捕獲を試み、技術の継承を図る。

(イノシシの農作物被害、処理施設整備:石川)
穴水町は、イノシシによる農作物への被害が後を絶たないことから、1億円あまりを投じて、猟友会が駆除したイノシシを処理するための施設を整備しました。穴水町では、イノシシが農作物を食い荒らす被害が後を絶たず、昨年度の被害額は400万円以上にのぼりました。町では猟友会を通じてイノシシの駆除を進めていて、昨年度は800頭近いイノシシが駆除されましたが、大半は土に埋めて処分されたということです。このため穴水町では、山あいの山中地区に1億1300万円を投じてイノシシを処理するための施設を整備しました。施設は15日から運用が始まり、おがくずに含まれる微生物の働きによってイノシシの死骸を1週間から2週間で分解できる装置が2台設置されています。施設を見学した県猟友会鳳至支部の白坂政治支部長は「これまで穴を掘るは大変な重労働だった。この施設により効率が上がるので、駆除の助けになります」と話していました。

(登山や山菜取りの入山時、ツキノワグマに注意を:山口)
暖かくなり、登山や山菜取りで入山する人が増えるこの時季は、クマの冬眠が明けるタイミングでもある。山口県自然保護課は「ツキノワグマに関する注意喚起」を出した。遭遇しないためには「目撃情報のあった場所には近づかない」「複数人で行動する」「夕方から朝にかけては特に注意」「音の出るもので自分の存在を知らせる」といった行動が大事。万が一遭遇したら「背を向けずに、ゆっくりとその場を離れる」。

(小さな侍:福島)
黒澤明監督の名作「七人の侍」。野武士集団から村を守るために集められた侍たちが死力を尽くす物語で、村を襲う野武士の目当ては収穫期を迎えた農作物だった。侍たちは柵をめぐらせるなどの防衛策を講じ、農民とともに襲撃に備えた。時代は移り、実りを迎える時期に用心しなければならない相手は、イノシシやサルなどの野生動物に変わった。南相馬市が、農作物を守るための「助っ人」として秋田犬を起用する。狩猟犬の遺伝子を引き継いでいるとされる秋田犬はむやみに戦わず、ほえて威嚇したり、マーキングしたりして、他の動物を寄せ付けない性質があるという。秋田犬発祥の地とされる大館市のホームページに引用されている秋田犬の審査基準の一つ、「本質とその表現」の一部を紹介する。「沈毅(ちんき)(沈着で剛毅(ごうき)の意)にして威厳を備え」「忠順にして素朴の感あり」などと定義されている。恩義を忘れず主人には忠実。かといって甘えすぎるわけでもない。武士然としたたたずまいもうなずける。同市から寄贈される予定で、散歩などを通じ野生動物を遠ざけることを計画している。やってくるのは雄の子犬。小さな侍の成長を見守る地域と一緒に、外敵と知恵比べだ。

(エゾヒグマの季節到来、山に入るときは細心の注意が必要:北海道)
北海道留萌市在住の写真家・佐藤圭さんが撮った貴重な動物、風景写真をお届けする週末連載。第11回は、エゾヒグマです。今から106年前の大正4年、エゾヒグマが民家を襲い、開拓民7人が死亡、3人が重傷を負った、日本史上最大の獣害事件「三毛別事件」。この事件を題材にした作家吉村昭さんの『羆嵐』を初めて読んだときは、どんなホラー小説より怖くて震え上がりました。この事件が起こった北海道苫前(とままえ)町と、その8年後、史上2番目に大きな被害を出した「石狩沼田幌新事件」が起こった沼田町は、圭さんが住む留萌のすぐ近くなんです。ばったり出会ったらとても危険なエゾヒグマ。いつも山で動物たちを撮影している圭さんはどのように付き合っているのでしょうか。北海道では、4月に入り暖かい日が続くと、野生動物の撮影で山に入るときに、気にかけておかなくてはならないことがあります。北海道の春は、エゾヒグマが冬眠から目覚める時期なのです。僕は、山に入ったら、ヒグマと鉢合わせを避けるため、痕跡を入念にチェックし、見通しが悪い場所では細心の注意を払います。熊鈴は、鳴らすと他の動物も逃げてしまうので使用しません。もちろんヒグマがいる可能性が高そうな場所では、大声をあげて手を叩きます。それで、たいていのヒグマは警戒心があるので離れて行ってくれます。また、いざというときのために、熊撃退スプレーは必ず所持するようにしています。まだ間近で遭遇したことはありませんが、遠くから見かけたことは何度かあります。望遠レンズで観察していると、「こんなに大きな哺乳類が北海道に生息しているのか」と感動します。エゾヒグマは、北海道の自然の豊かさの象徴だと僕は思います。アイヌの人々が、山の神キムンカムイと崇めたのもうなずけます。最近は、ヒグマの個体数が増えているらしく、道路にも出てくることがあります。道路で見かけても、車を停めて観察したりせず、すぐに立ち去りましょう。元来、警戒心の強いヒグマが人馴れしてしまうことは、お互いにとって百害あって一利もありません。最近、ヒグマに襲われる事故が増えています。その多くは、山菜採りやキノコ狩りの最中に起こっています。本州でツキノワグマに襲われる事故もこのケースが多いようで、それにはいくつかの理由があります。まず、山菜やキノコは、藪の中でしゃがんで採取します。採っている人は、ほとんど動かないので熊鈴は鳴らず、薮に隠れて姿も見えません。ヒグマのほうも気が付かずに近づいてしまい、鉢合わせすることになります。突然の遭遇に、臆病なヒグマは気が動転して人を襲ってしまうのです。もう一つは、ヒグマの食料に対する執着心です。ヒグマは、自分が食べると決めたものを横取りされるのをとても嫌います。「明日、食べよう」と思っていた山菜を人間にごっそり奪われると、奪った人間を探します。それが、元々は気が弱いヒグマが人間を襲ってしまう一番の原因ではないかと思います。山菜を採るのは、ヒグマのエサを奪う行為でもあるのです。もちろん、子熊を連れているヒグマは、子を守るために人間を襲うことがありますし、出会った人間が走って逃げると追う習性があるなど、ヒグマに襲われる事故にはさまざまな要因があります。冬眠明けは、山にまだエサが乏しいため、お腹をすかせたヒグマたちはテリトリーを拡大しています。この時期、山に入るときは、常にヒグマは側にいると考えて、注意して行動しています。

(鳥取砂丘付近でクマの目撃情報:鳥取)
鳥取市は18日、鳥取砂丘近くで成獣とみられるツキノワグマが目撃されたと発表した。周辺では昨年7月にもナシがクマに食べられる被害があり、市は周辺の観光施設に注意を呼び掛けている。

(クマの目撃情報:長野)
4月18日(日)午前8時40分頃、牧区柳島地内の市道柳島樫谷線樫谷大橋付近において、クマ1頭を目撃したとの通報が午前8時50分頃、牧区総合事務所にありました。付近の方は十分注意してください。

(イノシシの目撃について:長野)
4月14日、新井地区西条地内の日吉神社付近(上江用水の山側)でイノシシ1頭が目撃されました。

(廃棄されるシカ皮を製品に:岡山)
農地を守るため、やむなく殺処分されるシカたち。ジビエとしての活用が知られているが、その皮は捨てられがちだった。「命を無駄なく使い切りたい」と岡山県美作市の集落で梅谷真慈(まさし)さん(34)が新たな取り組みを始めた。しっとりとした肌触りで、使えば使うほど手になじむというシカの革。点在する小さな傷は自然を駆けた跡だろうか。兵庫との県境近く、美作市上山(うえやま)地区に住み丸9年。捕獲されたシカの皮から財布やバッグなどをつくり、昨年1月に販売を始めた。奈良市出身。岡山大大学院で環境学を専攻していた23歳の春、上山での棚田再生活動を知った。2年後、市の地域おこし協力隊員に応募し任命された。そして3年。任期を終え、「10年単位で活動を全うしたい」と美作定住を決めた。米作りを始めたが、田植えをしたそばからシカに稲を食われてしまう。県内の農林水産物の鳥獣被害は年に約3億円。猟銃免許を取り、年20頭近くを捕らえるようになった。ジビエ肉として楽しむことも覚えたが、皮は自家消費が難しい。でも、捨てるのはもったいない。地元猟師たちも同じ思いだった。「せめて命を使い切りたい。地場産業にしてしまおう」と考えついた。猟師らから約200頭分の皮を譲り受け、なめして工場へ。招かれざる客でもあったシカから、新たな価値を生む生産ラインをつくった。昨年8月に配送を始め、すでに約500点が客の手元に渡り評判だ。ジビエ同様、皮の活用も身近にしていきたいという。製品のブランド名は「Tsunag.」。手にした人に、棚田の景観も戻りつつある上山とのつながりを感じてほしい、との思いを込めた。

(害獣駆除されたツキノワグマを使った「クマ革のキーケース」:東京)
MAKAMI(本社:東京都台東区、代表・デザイナー:久津 真実)は、害獣として駆除されたツキノワグマの革を使った「クマ革のキーケース」を、2021年4月17日よりクラウドファンディングサービス“Makuake”にて先行受注販売を開始します。

(ジビエ販売のクラウドファンディング開始:岐阜)
岐阜県飛騨市の(株)ヒダカラが、飛騨ジビエを販売するクラウドファンディングを4月22日に開始。飛騨地域外のインターンシップ生が地域課題に取り組みながら企画・制作しました。このクラウドファンディングでは新商品の鹿・猪ローストや人気のジビエカレー等を販売します。株式会社ヒダカラ(岐阜県飛騨市)は、有害駆除された野生動物をジビエとして流通させ、持続可能な仕組みづくりを目指すクラドファンディングを4月22日より開始します。地域外のデザインを学ぶインターン生3名が地域の鳥獣被害問題と向き合い、解決の一筋となるよう企画した飛騨のジビエを発信・販売するプロジェクトです。

(ジビエ料理、ここで食べられます:滋賀)
県は野生のシカやイノシシといったジビエ料理を味わえる店や加工品を紹介する「しがジビエガイド」を発行した。3000部つくり、県内の市町庁舎や県の出先機関などで配布している。冊子はA5判11ページで、捕獲したイノシシやシカのジビエ料理を味わえる大津、湖北、湖東地域などの13店を取り上げた。イノシシ鍋やシカの炭焼きなど、さまざまなメニューが並ぶ。シカ肉の缶詰や薫製などを扱う店も掲載した。県内にはニホンジカが約7万頭生息しているとされ、農作物や森林で毎年約1億円の食害が出ている。市町と県は狩猟者と協力し、年1万頭以上のニホンジカを捕獲し、うちジビエでの活用は約5%にとどまる。県鳥獣対策室の担当者は「ジビエを味わえる店が県内にもあることを知ってもらい、消費の拡大につなげたい」と話す。

(ジビエバーガー提供:徳島)
徳島県三好市山城町上名の「道の駅大歩危」に17日、鹿など野生鳥獣肉(ジビエ)を使ったハンバーガーを提供する店「Cafe&ジビエ」がオープンする。地域資源を生かしてにぎわいづくりにつなげようと、出身者や移住者ら3人が、新型コロナウイルスの影響で昨年休業した飲食スペースを活用した。3人は、代表を務める三好市西祖谷山村出身の横川和輝さん(28)=同市池田町マチ、横浜市出身の渡辺浩志さん(38)=池田町ハヤシ、7年前に東みよし町にUターンした島和也さん(30)=同町昼間。「国産ジビエ認証制度」の認証を受けている食肉加工処理施設「祖谷の地美栄(じびえ)」(同市東祖谷)からジビエを仕入れて料理を作る。メインメニュー「イノシカバーガー」(900円)は、イノシシ肉と鹿肉の合いびきをパティにしてジューシーな食感に仕上げ、さっぱりしたチリトマトソースで肉の味を引き立てた。タコライスやロコモコのほか、特産の茶やユズを使ったドリンクを提供する。約60席で、大歩危峡を望むテラス席もある。フレンチやイタリアンなど関東の飲食店で約20年間勤めた渡辺さんは昨年、三好市に移住した。市内に豊富なジビエを生かした料理を提供したいと考え、池田町でバーを経営する横川さんと出店を計画。同市の社会福祉法人で地域交流拠点施設の広報を担う島さんが加わった。道の駅を運営する第三セクター・山城しんこうは、感染拡大で昨年4月から直営の飲食スペースを休業。テナント誘致を検討していたところ、横川さんから相談を受け、今年3月の取締役会で出店を決めた。横川さんは「ジビエのおいしさを地元の人や観光客に知ってほしい。新たな交流を生み、活性化につなげたい」と話した。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、18日夜、仙台市青葉区芋沢大勝草下にクマが出没しました。

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(豚熱後、野生イノシシ4分の1に:岐阜)
2018~19年に岐阜県内で猛威を振るった豚熱(ぶたねつ)(CSF)の発生後、郡上市、下呂市、高山市における野生イノシシの頭数がおよそ4分の1にまで減少したとする研究結果を、岐阜大のグループが発表した。豚熱対策の捕獲や豚熱の罹患(りかん)が主な要因とみられる。豚熱発生前後のイノシシの頭数を広域的に調査したのは全国初という。野生イノシシは豚熱を媒介するとされ、今後は県内全域の生息状況の把握を進め、より効果的な対策に生かしていく。豚熱は18年9月、国内では26年ぶりに県内の養豚場で確認され、今年3月末までに12県の養豚場で発生。感染したイノシシは24都府県で計3千頭以上が見つかっている。調査したのは、同大応用生物科学部付属野生動物管理学研究センターの池田敬特任准教授と同学部の鈴木正嗣教授、淺野玄准教授の研究チーム。県環境企画課とともに、17年8月から県内の野生動物の調査を続けており、豚熱発生前後を比較した。チームは3市の林や山道などに計21台のカメラを設置。赤外線センサーを用いて自動撮影する「カメラトラップ調査」を実施した。17年8月から20年3月までに撮影された画像から相対的な頭数を算出。100日当たりの頭数が17年は8・88頭だったが、豚熱発生後の19年は2・03頭にまで減少していた。池田准教授によると、県全体でイノシシの数は減少傾向にあるが、今回判明した急激な減少はイノシシの豚熱罹患と調査、駆除のための捕獲活動が原因とみられる。「豚熱の発生リスクだけでなく、野生イノシシの絶滅という双方のリスクを考慮する必要がある」と提言。「今後も、イノシシの頭数や分布を継続的にモニタリングし、豚熱対策に反映できる体制を構築する必要がある」としている。今回の研究成果は3月、学術誌「ジャーナル・オブ・ベテリナリー・メディカル・サイエンス」に掲載された。

(イノシシ集中捕獲、県がCSF対策:群馬)
前橋市の養豚場でCSF(豚熱)が発生したことを受け、群馬県は15日、ウイルスを媒介する恐れのある野生イノシシの捕獲強化に乗り出すことを明らかにした。養豚農家が多い8市を「緊急捕獲エリア」として集中的な捕獲を実施、養豚場へのウイルス侵入リスクの低減を図る。16日の県議会臨時会に提出予定の2021年度一般会計補正予算案に、緊急対策費8900万円を計上した。緊急捕獲エリアに設定したのは、前橋、高崎、太田、渋川、富岡、安中、桐生、みどりの各市。通報装置付きのくくりわなを1500個導入し、8市に提供する。従来型のわなでは、捕獲状況を確認するために現場に行く必要があったが、通報装置付きのわなでは、離れていても捕獲状況を把握でき、狩猟の効率化を図ることができる。

(わなにかかった「子グマのまーくん」射殺した男性の後悔:岩手)
岩手県奥州市で2月、許可なく子グマを飼育し、その後射殺したとして、猟友会の男性(77)が逮捕された事件があった。山でわなにかかったメスの子グマを見つけて連れ帰り、「まーくん」と名付けてかわいがっていたという。男性は、なぜまーくんを射殺しなければならなかったのか。昨年6月下旬のことだった。「シカ用のくくりわなに子グマがかかっている」。市職員から男性に電話があった。猟友会の仲間の男性(72)と山に向かった。わなにかかった子グマは、人に危害が及ばない山中に放すのが普通だ。市職員は放すように言って、その場を離れた。子グマは弱り、うずくまっていた。「こりゃかわいそうだ。しばらく預かってやろう」。男性は子グマを軽トラに乗せて帰宅した。自宅の庭に、ベニヤ板と金網で檻(おり)を作った。まーくんと名付けたのは毛並みが真っ黒だったからだ。まーくんは檻の中で「クークー」と小さな声で鳴いた。ミルクを皿に入れても、なかなか飲まない。哺乳瓶を買って来てミルクを入れてみると、しばらくして飲んでくれた。最初のうちは、山に逃がすつもりだった。だが、檻から外に出すと、近くのやぶに隠れるものの、戻ってきてしまう。何度やっても同じだった。「母親に習うはずのえさの取り方がわからねえんだ」と男性は思った。実は、まーくんがわなにかかる前日、近くにしかけた別のわなに、母親とみられるクマがかかっていた。錯乱状態で暴れたため、市の依頼を受けて男性が射殺していたのだった。2カ月ほどがたった。まーくんはバナナやブドウを食べるようになった。食パンをあげると、ものすごい勢いで食べた。夏にホースで水をかけてやると、「もっとかけて」というように腹を上にして寝転んだ。男性も妻も、まーくんがどんどんかわいくなった。しかし、まーくんの体もどんどん大きくなった。

(男性襲ったクマを駆除しない方針:北海道)
釧路管内厚岸町は13日、町内の山林で山菜採りの男性(60)がヒグマに襲われ死亡した10日の事故で、このクマの駆除はしない方針を決めた。現場近くに冬眠穴と子グマの死骸があり「母グマが子グマを守るために起きた偶発的な事故の可能性が高い」との専門家の見解に基づき、継続的に人を襲う恐れは低いとみている。ただし周辺への立ち入りには引き続き、注意を呼び掛ける。道立総合研究機構エネルギー・環境・地質研究所自然環境部(札幌)の釣賀一二三研究主幹らが12日、現地を調査。男性が襲われた現場から約30メートルの場所にクマが冬眠した穴があり、穴の近くで、木の枝に首を挟まれて息絶え、数日が経過した子グマの死骸が見つかった。町は、「母グマによる子グマの防衛行動」の有害性は低いとする北海道ヒグマ管理計画に基づき、駆除は不要と判断した。

(豚熱で約1万頭殺処分開始、イノシシから小動物介し感染か:三重)
三重県津市の養豚場で豚熱が確認され、県はおよそ1万頭の殺処分を始めました。三重県によりますと、13日午前9時ごろ、津市の養豚場からワクチンを接種する直前の子ブタ8頭が死んだと連絡がありました。その後、国と県が検査を行ったところ豚熱の陽性反応が出たことから、県は自衛隊と連携し、14日午後10時ごろからこの養豚場で飼育されているブタおよそ1万頭の殺処分を始めました。この養豚場の周辺では、豚熱に感染したイノシシが相次いで見つかっていて、三重県はイノシシから小動物などを介して感染した可能性が高いとしています。

(停電の原因となるカラスの巣を撤去:宮城)
カラスの巣が原因で起きる停電を防ごうと、東北電力ネットワークがカラスの巣の撤去作業を行いました。14日は東北電力ネットワークの職員が、宮城県名取市本郷の電柱に作られたカラスの巣を、高所作業車を使って撤去しました。カラスは毎年3月ごろから繁殖期に入り、今の時期は巣作りのピークを迎えます。14日に撤去されたものは、高さ12メートルほどの場所に作られていて、直径約40センチでした。巣の材料に使われた木の枝や針金などが設備に触れることで漏電し、停電することがあります。東北電力ネットワークでは2020年、県内で2782個の巣を撤去していて、巣が原因の停電は10件発生していて、電柱にカラスの巣を見つけたらコールセンターまで連絡してほしいと呼びかけています。

(原因は「カラスの巣」停電相次ぐ:長野)
13日夜から14日朝にかけ長野県の諏訪地方で停電が相次ぎました。原因は「カラスの巣」。電柱に作られた巣が設備に接触したためとみられています。信号機が消え手信号で交通整理する警察官。13日午後9時半ころ、諏訪市や岡谷市で停電が発生しました。およそ2時間半後に復旧しましたが、最大で730戸に影響が出ました。また、14日午前5時半ころにも諏訪市や茅野市で最大1250戸が停電しました。中部電力によりますと、2カ所とも電柱に作られたカラスの巣が電機設備に接触したためだということです。カラスは巣に金属製のものを使うことがあり、ショートしたとみられています。先月、松本でもカラスの巣が原因で停電が発生。このときは巣の中にあった金属製のハンガーが設備に触れショートしました。3月から4月にかけカラスは巣作りする時期で、中部電力パワーグリッドは電柱の上などに巣を見つけたときは連絡してほしいと呼びかけています。

(市街地でシカ、捕獲後に駆除:熊本)
14日、熊本市南区を中心にシカの目撃が相次いだ。夕方には中央区世安町の民家の敷地内に逃げ込んだ1頭を市職員と熊本南署員らが捕獲、鳥獣保護管理法に基づき駆除した。

(クマ今年初の目撃情報、地元猟友会が駆除:秋田)
13日午後1時半ごろ、秋田県鹿角市八幡平字湯瀬湯の向の山林で、クマ1頭が目撃された。約1時間後に地元猟友会が駆除した。けが人はいなかった。市によると、市内でクマの目撃情報が寄せられるのは今年初めて。

(食害深刻、果樹回復遠く:山口)
2020年度の山口県内のツキノワグマ目撃情報が過去10年で最多になった。県内ではナシやクリなどの食害も相次いでいる。折られたり倒されたりした果樹を元に戻すには数年かかるため、農園経営への影響は深刻だ。農家は「二度とクマが畑に来ないよう、行政は対策に本腰を入れてほしい」と訴える。

(15日にもツキノワグマ出没注意報:福島)
県内のツキノワグマの目撃件数が増加していることを受け、県は15日にも初めて「ツキノワグマ出没注意報」を発令する方針を固めた。クマが冬眠から目覚め活動的になる時期を前に、クマに遭遇しないこつやクマが人里に住み着かないようにする生活上の注意などを広く発信する。注意報の対象は県内全域で、クマの目撃情報が多い夏ごろまでを見込んでいる。昨年度の県内のツキノワグマの目撃件数は前年度比45件増の603件で、過去最多となった。昨年10月には喜多方市のJR喜多方駅近くの住宅街で男性がクマに襲われ軽傷を負うなど、人里での目撃情報も増加している。県によると、クマの餌となるブナやミズナラなどの植物は昨年度、中通りで凶作、会津で大凶作となり、餌不足のクマが人里に現れる要因となった。15日に福島市で開く県野生鳥獣被害対策庁内連絡会議で注意報発令について説明し、市町村に通知する。クマの生息域を知る方法や、家の周りに生ごみを放置しないなど、人里にクマを定着させないための注意点を盛り込む。

(イノシシ駆除に先端技術:茨城)
鉾田市は、イノシシ捕獲に情報通信技術(ICT)を活用する。獲物がわなに掛かるとセンサーが反応、メールで知らせるシステムだ。わなを巡回して確認する作業を不要にすることで、高齢化の目立つ猟友会員の負担を軽減する狙いがある。イノシシは、以前は筑波山麓(さんろく)以北が生息域だったが、2009年度ごろから鉾田市でも目撃され始めた。市内の被害はサツマイモを中心に年間500万円を超えており、市は、猟友会に委託し約200カ所に捕獲わなを設置した。

(鳥獣被害防止に秋田犬:福島)
南相馬市は、秋田犬を使ったイノシシやサルなどの有害鳥獣の追い払い対策に取り組む。旧避難指示区域の小高区では、住民の帰還が進んでいないこともあり、有害鳥獣による農作物被害が相次いでいる。秋田犬は狩猟犬の遺伝子を引き継いでおり、無理に戦わず、ほえて威嚇したりマーキングしたりするなどしてほかの動物を寄せ付けない性質がある。今月末には、秋田犬発祥の地とされる秋田県大館市から、子犬1頭が贈呈される予定だ。南相馬市によると、小高区では電気柵の設置や捕獲活動などの対策を講じてきたが、効果は十分ではなく、動物の活動範囲も広がっているという。しかし、区の中に秋田犬が飼われている地域があり、そこでは秋田犬の行動が鳥獣被害防止に役立っている事例があることが分かったという。そこで、市は大館市に協力を要請していた。

(クマ出没注意報:福島)
人的被害を防ぐため、クマの生態を理解し、民家近くに出没させない対策を講じることが大切だ。昨年度の県内のツキノワグマの目撃件数は過去最多の603件に上った。有害捕獲頭数も1月末時点で851頭と、前年より300頭以上増えている。餌となるブナやミズナラの実が凶作で、クマが餌を求めて人里に現れたことなどが要因とみられる。人身被害の発生は前年度と同じ9件だった。県はきのう、初めて県内全域に「クマ出没注意報」を発令した。3年連続で目撃件数が過去最多を更新したことを受け、冬眠明けのクマの活動が本格化する前に、山などで遭遇しないための対策や、人家近くを餌場と認識させないための取り組みを強化する。今年は2、3月の平均気温が高く、クマの活動も例年より早まるとみられる。山菜やタケノコはクマの好物で、これから山菜採りや登山などで山林に入る人が増えれば、遭遇する危険性は高まる。県や市町村などは、クマ鈴やラジオなど音のするものの携帯を呼び掛け、単独行動の回避やふん、足跡への警戒など、クマに遭わないための対策を周知してほしい。目撃件数の増加は、餌が不足したこと以外に、警戒心が強いとされるクマが人里に近づき、人に慣れて警戒心が薄れてきたことが背景にあるとみられている。情報共有のため、クマがあまり出没しないような場所に痕跡などを見つけた際も、自治体などに届け出ることを徹底したい。環境省は先月、全国の住宅地などでクマによる被害が相次いでいることを踏まえ、14年ぶりに対応マニュアルを改定した。人の生活圏とのすみ分けを図るため、餌となる生ごみやペットフード、公園の樹木の実などの管理を徹底することなどを求めている。住宅や農地と接する山林などや河川敷、耕作放棄地のやぶの刈り払い、木々の伐採などを行い、クマの侵入経路や身を隠せる場所を解消することも示した。市町村などは、人の生活圏への出没を引き起こす要因がないかを調査し、住民などの協力を得て改善を図ってもらいたい。農地では野菜や果物などの廃棄物の管理も注意しなければならない。畑に作物がなくとも、米ぬかなどを使った肥料などもクマを引き寄せる。作物が収穫できる時期になると、農作業中に被害に遭う事例が増える傾向がある。県や市町村は、専門家の協力を得るなどして地域ぐるみでの取り組みを支援し、得られた知見を共有していくことが大事だ。

(カラスの巣の撤去作業:福島)
停電を防ごうと、カラスの巣が撤去されました。高さ10メートルの場所に作られた枝の塊。これがカラスの巣です。東北電力ネットワークはカラスの繁殖期にあたる3月から6月にかけて、電柱などに作られた巣を撤去しています。撤去するのは停電を防ぐためです。2020年(きょねん)、県内ではカラスの巣が原因の停電が3件確認され、2021年(ことし)3月にも会津若松市内で1件確認されています。コールセンターへの連絡は、平日休日問わず、24時間受け付けてます。

(電柱にできたカラスの巣を撤去:秋田)
先月25日、JR秋田駅で停電が発生し、およそ40分間列車が運行できなくなるトラブルがありました。停電の原因となったのはカラスの巣です。春先はカラスの巣による停電が各地で発生します。この時期のカラスの注意点も含めて取材しました。秋田駅から南におよそ8キロ。水田が広がる地域にある電柱で作業が行われていました。電柱の高さはおよそ12メートル。高所作業車に乗った作業員が取り除こうとしているのはカラスの巣です。送配電を行う東北電力ネットワークは去年、県内だけでおよそ3100個の巣を撤去しました。県内では今年に入ってカラスの巣が原因となる停電がすでに4件発生し、およそ1800戸に影響が出ています。東北電力ネットワークはカラス除けの風車を電柱に取り付けるなど対策していますが、それでもくじけずに巣を作ってしまうカラスもいます。春はカラスにとって恋と子育ての季節。ヒナを守るためにいつもより攻撃的になっていて注意が必要です。場所によっては人通りの多い歩道の街路樹や電柱に巣を作ってしまうカラスもいます。ヒナや巣から出たばかりの若いカラスを見かけた場合は、決して拾ったり保護したりしてはいけません。近くに親鳥がいて激しく威嚇されたり攻撃されたりする可能性があります。迷惑だからといって卵やヒナがいる巣を勝手に撤去するとカラスに襲われるだけでなく法律に違反します。まずは市町村や電力会社に問い合わせや相談してください。

(父の無念、娘が晴らす:栃木)
栃木県鹿沼市の市街地からバスで山道を1時間。1300年以上続く古峯(ふるみね)神社の第84代宮司、石原敬士(76)はクレー射撃の名手だった。彼こそ「日本で最も不運なオリンピアン」かもしれない。石原は明治初期に祖父が神社の敷地内に造った射撃場で腕を磨いた。25歳の時、1968年メキシコ五輪代表に決まりながら、日本協会の散弾横流し事件で出場辞退。4年後のミュンヘンも協会の不祥事でチャンスを失い、76年モントリオールの代表争いはライバルの元首相、麻生太郎(78)に敗れた。やっと80年モスクワ大会の切符をつかんだ。世界タイ記録も出し、絶好調だった。「今度こそメダルをと考えていた」。しかし、日本はソ連のアフガニスタン侵攻に抗議して不参加。また“幻の代表”に終わった。有力選手が涙ながらに出場を訴えるニュースを、石原は「国が国策として決めたこと。仕方がない」と冷めた目で見ていたという。間もなく銃を置き、神主の仕事に打ち込んだ。神職の資格を持つ3姉妹の次女奈央子(44)は30歳すぎから本格的に射撃を始めた。父親譲りのセンスで急成長。父と同じクレー・スキート種目で2016年リオデジャネイロ五輪に出場した。石原はリオで初めて奈央子の試合を見た。無念を晴らしてくれた娘に感謝しつつも、予選敗退という結果に納得はしていない。「一生懸命やりましただけでは、メダルは取れない。どれだけ真剣に取り組むかだ」。20年東京五輪で雪辱を期す奈央子と約束していることがある。宮司を継ぐため「メダルを取っても、取れなくても最後の五輪」。親子の集大成を誓い合い、山あいの射撃場で厳しい練習が続く。

(クマ目撃情報、警察など登校見守り:山梨)
4月13日夜、山梨県中央市の県道でクマ1頭の目撃情報がありました。4月14日朝、警察などは近くの小学校の通学路で登校を見守りました。警察によりますと4月13日午後8時半頃中央市浅利の県道で体長約1.5メートルのクマ1頭が道路を横切っていたと通報がありました。その後、警察や中央市の職員などが周辺をパトロールしましたが見つかりませんでした。目撃現場から1キロほどの距離に豊富小学校があり、4月14日あさ校長や警察官らが通学路に立って児童の登校を見守りました。県によりますと今年に入ってクマの目撃件数は今回を含め甲府市や甲斐市など6件7頭です。猟友会によりますと「クマはこの時期、冬眠から目覚めて気が荒く山に食料が乏しいため人里にも出てくる」としています。猟友会と警察は周辺をパトロールし中央市は防災無線などで注意を呼びかけています。

(ニホンザル、217頭の群れ確認:和歌山)
県は2020年度、日高川町玄子で「GPS(全地球測位システム)首輪」を活用したニホンザルの行動調査を行い、前年度に同町蛇尾で207頭の大きな群れが確認されたのに続き、玄子でも217頭の大きな群れが確認された。県では18年から日高町、由良町で調査を始め、2年目に日高川町も調査の対象となった。20年度の調査は1月7日から2月15日にかけて、大人のメスザルの首に発信機をつけて群れに合流させ、行動範囲と集団情報を記録。一日6回、居場所をGPSで感知し、地図上に記録。2月16日には、玄子地内の妙見に集結しているのが確認され、早藤の松尾から西に向かって、県の委託業者が爆竹を鳴らしながら西に向かって横群列で一掃作戦を実施した。中津川の県道上には6カ所に監視カメラを設置。中津川のカナヤマ方面に逃げるサルを全数記録、撮影に成功した。群れは成獣(4歳以上)が94頭、子ども(0~3歳)が123頭の計217頭。千津川、中津川、玄子、早藤、入野、小熊、北吉田(御坊市)を行動範囲にしているとみられている。GPS首輪による行動圏調査が4年目となる今年度は、巨大な群れは一度に大きな被害が発生することから、大量捕獲対策を検討している。日高地方ではサルの群れが27群確認されており、日高川町での成功事例をつくり、他の地域にも示したいという。

(クマ3頭を目撃、冬眠明けの親子か:新潟)
14日夕方、南魚沼市の川岸で親子とみられる3頭のクマが目撃されました。警察は、冬眠を終えたクマが活動を始めたとみられるとして、注意を呼びかけています。14日午後5時20分ごろ、南魚沼市長森を流れる宇田沢川の右岸で、3頭のクマがいたと通りがかった住民から市役所に連絡がありました。警察によりますと、現場は山に沿って川が流れ住宅が点在する地域で、クマは民家からおよそ100メートルの場所にいたということです。3頭のクマの詳しい体長は分かっていませんが、大きい個体と小さい個体とがいたため親子とみられていて、北にそびえる山の方向に歩いて行ったということです。警察によりますとこの春、南魚沼市内でクマが目撃されたのは初めてで、冬眠から覚めて活動を始めたとみられるとしています。今月10日には、北海道厚岸町の山林で山菜採りをしていた男性がヒグマに襲われ死亡する事故も起きています。警察と南魚沼市はクマを見たら近づかず、目撃を連絡するよう呼びかけています。

(クマ目撃:石川)
去年、石川県内で人が襲われるケースも相次いだ「クマ」だが、最も目撃情報の件数が多かった小松市で15日、ことし初めての目撃情報があった。現場は小松市二ツ梨町の市道で、15日午前11時半ごろ通報があった。目撃されたのは体長90センチほどの幼獣とみられるツキノワグマ1頭で、猟友会などが付近を捜索したが、発見には至らなかった。小松市では去年、県内の市町では最も多い227件のクマの目撃情報があったが、ことしはこれが初めてだ。市の担当者は、クマが冬眠から覚めて活動を始めているとして、注意を呼びかけている。

(住宅地の川にシカ「2週間ほど前から見かけるように」:群馬)
15日夜、前橋市内の住宅地を流れる川にシカがいるのが見つかりました。15日午後6時ごろ、前橋市古市町を流れる滝川にシカが1頭いるのを近所の人が見つけました。シカは、はじめ川べりで休んでいましたが、人の姿を見ると逃げるようにして茂みに隠れ、うずくまってじっとしていました。シカを見つけた長谷川直樹さんは「シカを発見したときはびっくりしました。子どももいる場所なので、早く保護してほしいです」と話していました。長谷川さんによりますと、2週間ほど前から自宅近くの滝川で見かけるようになったということです。現場は、JR新前橋駅から500メートルほど北東にある線路沿いの住宅地です。

(食べてみて「しがジビエ」:滋賀)
県鳥獣対策室は、県内で加工処理されたジビエが食べられるレストランやジビエ加工食品の情報をまとめた「しがジビエガイド」(A5判、12ページ)を3000部作成した。同対策室のほか、県内市町などで配布している(無料)。県のホームページからも閲覧できる。ジビエとは、食材となる野生の鳥獣肉を意味するフランス語。ヨーロッパでは古くから貴族の伝統料理として発展してきた。近年、国内でもシカやイノシシによる農作物被害が大きな問題となり、捕獲が進むのに合わせてジビエとしての利用も広まってきた。

(大学生などが狩猟やジビエを学ぶ:岐阜)
東京の大学生などが高山市でジビエの販売に挑戦するインターンシップが始まり、13日猟師の元を訪れてジビエができるまでの工程を教わりました。このインターンシップは、飛騨市にあるジビエなどを扱うインターネット販売会社が東京や山形県の大学生など3人を受け入れて行っているものです。はじめに高山市にある猟師の工房を紹介され、猟師が狩った動物の肉を無駄にしたくない思いでソーセージなどへの加工に取り組んでいることを教わりました。このあと訪れた猟の拠点の山小屋ではクマ鍋が振る舞われ、学生たちが珍しいクマの肉を味わっていました。学生が「どういう人にジビエを食べてほしいか」と質問すると、猟師は「子どもたちに命をいただく大切さを知ってもらえれば、フードロスにつながると期待している」と答えていました。インターンシップは4月23日までで、学生たちはジビエについてさらに学ぶほか、販売拡大に向けてジビエを紹介する動画やホームページの制作などに取り組むということです。参加した22歳の女性は「東京ではできない体験でした。ジビエを知らない人にもおいしさを伝えられるように学びたいです」と話していました。

(「ジビエペットフード」健康志向高まり人気に:岐阜)
岐阜県本巣市でつくられている、野生のシカ肉を使った「ペット用ジャーキー」が話題となっています。農林水産省の調査では、5年前に比べて、おととしは3倍以上に増加しているというジビエペットフード。ペットの長寿化やダイエット食として、飼い主から注目を集めています。犬や猫などのペット用につくられた、野生シカ肉のジャーキー。本巣市の山に囲まれた地区でつくられています。本巣市周辺では、農作物を荒らす獣害対策として、野生のシカやイノシシなどが捕獲されていました。その有効活用として、野生シカ肉のジャーキーが考え出されたのです。野生のシカなどは、ここ近年「ジビエ料理」として、レストランなどで提供されることも多く、人気が拡大していますが、「ペットフード」として活用することになった理由を聞きました。「せっかく大切な命をとって、廃棄するのはもったいない。(シカ肉は)非常に栄養価も高い。そんなにいいものならばペットに与えてもいいのではと思って」(里山ジビエ会 近藤正男 代表理事)。このペット用のジャーキー、作り方は人が食べるものとほぼ同じですが、味付けはほとんどせず、薄味とのこと。ヘルシーで栄養価も高いため、人気が高まっているというジビエペットフード。農林水産省の調査によると、ペットフードに利用される「ジビエ」の量は、5年前に比べて、おととしは3倍以上にも増加。名古屋市東区にあるペットショップ「ペトラ葵本店」でも、ジビエを使った商品は増えているといいます。「おやつですと、シカ肉100%で作られたものが割と多いです。シカ肉は低アレルゲン、高タンパクなので、ペットのことを考えて(シカ肉の)ご飯を選んだり、おやつを選んだりというお客様は多いと思います」(ペトラ 丹羽弘子さん)。ペットの長寿化やダイエット食としても注目されていることもあり、飼い主に人気だとか。

(ジビエ注文をネットで仲介:北海道)
狩猟者向け情報サービス会社「Fant(ファント)」(音更)は、飲食店などから受けたジビエ(野生鳥獣肉)の注文を狩猟者にインターネットで仲介する事業を試験的に始めた。報酬額が分かってから狩猟に出られる仕組みを構築して狩猟者の安定収入を確保し、ジビエを供給する人材を育てる。本格展開に向け、専用のアプリかホームページ(HP)を年内に開設する計画だ。事業名は「ギルド肉プロジェクト」。首都圏の飲食店数店の協力を得て2月から始めた。ジビエの注文は、メールや会員制交流サイト(SNS)などで飲食店や食肉卸から届く。「○月×日までにシカ肉がほしい。報酬は×万円で」。同社はこれを受けてから、狩猟者をメールやSNSで募る。

(「鹿ラーメン」に「猪ラーメン」:大分)
別府市のラーメン店がこのほど、シカやイノシシを使った「ジビエラーメン」を開発!大分県産ジビエラーメン。『鹿ラーメン』にはミンチした鹿肉が。一方、『猪ラーメン』にはイノシシ肉のチャーシューが添えられています。それぞれシカとイノシシの骨からスープを作っています。ジビエラーメンを開発したのは、別府市にあるヌードルファクトリーライフです。山本智裕店長「臭みとかは取り除きつつ、シカらしさ、イノシシらしさをいかに残してラーメンとして表現するかというところを意識した」。なぜ、ラーメンにジビエなのか?背景にあったのはイノシシやシカによる鳥獣被害でした。イノシシやシカなどによる県内の農林業の被害額は1億7000万円を超えています。その一方で、シカやイノシシの捕獲数は北海道に次ぐ全国2位となっています。こうした状況を知った山本店長は、ジビエを使ったラーメンを返礼品として、インターネット上で資金を募るクラウドファンディングを思いついたそうです。山本店長「捨てられていく命をうまく美味しい食べ物にできないかなというところでジビエに着目した」。集まった資金は、ジビエラーメンの制作に充てる予定で、将来的には期間限定で店内での提供も行う予定です。山本店長は「ジビエラーメンを大分ラーメンとしてPRし地域おこしにも繋げたい」と意気込んでいます。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、15日午後2時30分ごろ、仙台市泉区福岡岳山にクマが出没しました。

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