<射撃ニュース5月>
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(野生のニホンカモシカを撃った疑いで男を逮捕:三重)
野生のニホンカモシカを撃ったとして、男が逮捕されました。文化財保護法違反の疑いで逮捕されたのは、名古屋市南区の会社役員・安藤光一郎容疑者(46)です。警察によりますと、安藤容疑者は3月、三重県いなべ市北勢町で特別天然記念物に指定され、狩猟が禁止されているニホンカモシカ1頭を、猟銃で撃った疑いがもたれています。安藤容疑者はその後、ニホンカモシカの頭部や体の一部を持ち帰っていて、容疑を認めているということです。また、安藤容疑者は「肉を食べたり、角でキーホルダーを作るつもりだった」と供述していて警察が詳しく調べています。

(野生イノシシから豚熱感染確認、県内5例目:兵庫)
兵庫県は11日、丹波市春日町で、死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭から豚熱の感染を確認したと発表した。県内での確認は5例目、計6頭となった。県によると、9日午前、地元の男性が散歩中、山裾の道路で死骸を見つけ、県が遺伝子検査で感染を確認した。3例目(4月21日)の発見場所から西に約3キロの地点で見つかった。県内で豚やイノシシを飼育する60施設から異常の報告はないという。

(シカ殺し初公判、懲役10月を求刑:奈良)
国の天然記念物である「奈良のシカ」をおので傷つけて死なせ、文化財保護法違反などの罪に問われた男の初公判が、きょう開かれ、男は起訴内容を全て認めました。検察は懲役10カ月を求刑し、即日結審しました。文化財保護法違反などの罪に問われているのは、三重県松阪市のとび職・吉井勇人被告(23)です。起訴状などによりますと、吉井被告はことし2月7日 午前2時ごろ、奈良市春日野町の路上で国の天然記念物である「奈良のシカ」1頭の頭を、おので切りつけ死なせたとされています。吉井被告はきょうの初公判で、起訴内容をすべて認めました。検察側は動機について、吉井被告が「シカが車に傷をつけ、自分に危害を加えている気持ちになった。あの時は殺すことしか考えていなかった。」と供述したと指摘しました。その上で「残忍で悪質な行為。被告人が社会に与えた影響は軽視できない。」などとし、懲役10カ月を求刑しました。これに対し、弁護側は「反省の態度を示していて相応の制裁を受けた」として寛大な判決を求めました。判決は今月26日に言い渡されます。

(アライグマ生息域拡大:茨城)
特定外来生物に指定されているアライグマの生息域が、茨城県央や鹿行地域でじわりと広がっている。これまで県内での捕獲数のほとんどが県南、県西地域だった。県内捕獲数は2020年度に過去最多となり、農作物被害や生態系への影響、病原体の拡散など、県民生活に悪影響が出ることが懸念される。県や市町村は生息域の拡大防止対策や駆除に力を入れている。昨年12月4日午後、ひたちなか市中根の荒井文雄さん(86)方で、庭に設置していた箱わなに、全長60センチほどのアライグマが掛かった。同11月28日に近所の住民から「庭の池近くにアライグマがいた」と聞き、荒井さんは市役所や警察に連絡。捕獲するための箱わなを同30日に設置してもらっていた。わなの設置からわずか4日後、捕獲に至った。捕獲数は年々増加傾向にある。県がまとめたアライグマの県内捕獲数は20年度、過去最高の1652頭となり、前年度から533頭増えた。9割以上を県南、県西地域で占める状況が長年続いている。県央、鹿行地域は捕獲数が少なく、両地域とも15年度までは捕獲されないか1桁台で推移していた。近年増え始め、県央は15年度に1頭だったのが16年度に13頭、19年度は39頭となり、20年度も44頭に上った。鹿行も18年度に初めて2桁の10頭になり、19年度は18頭、20年度は倍の36頭を数えた。県環境政策課によると、アライグマは雑食で繁殖力が強いため、空き家などの安全な場所にすみ着くと、都市部でも増加する可能性があるという。水辺を餌場としているため、希少生物のツクバハコネサンショウウオの捕食や、タヌキと生息環境が競合するなど、生態系への影響も懸念されている。農作物の被害も顕在化し始め、19年度には土浦、石岡、常総など8市でブドウやナシ、イチゴなど855万円の被害が確認された。外来の「害獣」が右肩上がりで増える傾向に、各自治体は危機感を強めている。県は3月に策定した「第3次県アライグマ防除実施計画」に基づき、21年度以降も対策を進める方針だ。これまで捕獲数の多さなどに基づき三つに分けていた防除目標について、同計画では新たに「最重点防除対応地域」を設けた。捕獲数などが多い7市町を対象に徹底した捕獲を行うため、必要な機材や人員を確保するなど体制を強化する。捕獲数が少ない地域も地域住民への普及啓発や、侵入する恐れのある区域の監視を強化するなど、分布の拡大予防に努める。同課は「さまざまな被害が起きないよう、市町村などと連携して捕獲していく。見つけた場合は市町村に連絡してほしい」としている。

(ヒグマ調査会が定期総会:北海道)
酪農学園大学(江別市)の学生を中心に十勝、釧路の両管内でヒグマの生態を研究している「浦幌ヒグマ調査会」(佐藤芳雄代表)の定期総会が2日、町立博物館の学芸員室で開かれた。新型コロナウイルス感染拡大防止のために出席者を大幅に減らし、8人が参加。佐藤代表が「コロナに屈せず、真摯(しんし)に向き合って調査研究を」とあいさつした。

(天敵なしアライグマに警戒を:長崎)
農作物を食い荒らしたり、従来の生態系を乱したりするとされ「特定外来生物」に指定されているアライグマ。長崎県内では県北を中心に野生化しているが、昨年、西海市内でも初めて捕獲された。天敵がおらず、タヌキやアナグマより適応力が高い“万能選手”。人を襲うこともあるため、警戒が必要だ。昨年12月30日午前、「市有害鳥獣捕獲の会」の水嶋政明さんの電話が鳴った。西海町太田和地区。仲間がイノシシ捕獲のため、ミカンを入れて仕掛けていたわなの中にいたのは、アナグマではなく、アライグマだった。牙をむいてこちらを威嚇し、アナグマよりも気性は荒かった。水嶋さんは「素人は手を出さず、専門家を頼った方が無難」と振り返る。アライグマは北米原産。1970年代、アニメに登場し国内でペットとしても飼われるようになったが、後に逃げ出すなどして野生化。2005年に施行された外来生物法により、輸入や飼育などは原則、禁じられている。県農山村振興課によると、アライグマによる県内の農作物被害額は19年度が337万円。ピークだった10年度の1091万円から減少し、イノシシ(8157万円)やカモ(2130万円)と比べても額は大きくはない。ただ、19年度の捕獲数は2053匹で初めて2千を超えた。同課は「各市町の危機感の高まりも、捕獲増の背景にある」とみている。長崎バイオパーク(西彼町)は許可を得た上でアライグマを飼育している。2本足で跳びはねながら、来場者に餌をねだる人気者。その脚力で木に登り、水も怖がらない。雑食で、手先は器用。甘い物が好きでスイカの実をくりぬき丁寧に食べる。佐世保市では民家の屋根裏や、空き家に住みついたケースも。伊藤雅男副園長は「外来種で天敵はなく、タヌキやアナグマよりも適応力が高い“万能選手”」と表現。「逃げ出すと周辺農家に大きな被害が出る」ため、同園ではおりの中で飼育している。西海市によると、昨年12月以降、目撃情報などはなく、農作物への被害はないが市民に情報提供を求めている。市の担当者は「生息域や被害状況がつかめれば、重点的に捕獲などの対策を取る」と強調。餌になりそうなごみや作物を畑や民家の周囲に放置しないよう呼び掛けている。

(防鹿電気柵で高山植物守れ:長野)
地権者や行政などでつくる霧ヶ峰自然環境保全協議会は11日、ニッコウキスゲなど高山植物をニホンジカの食害から守るため、諏訪市郊外の車山肩で電気柵を設置した。昨年新設したビーナスライン沿いを含め、3カ所の計約1.6キロにわたって群生地を囲った。電気も流し、夏に黄色い花畑が広がることを期待した。霧ケ峰では2008年度から防鹿電気柵の設置を始め、今年は車山肩のほか、園地や車山、富士見台で計約9.9キロにわたって地権者らが順次設置する。県諏訪地域振興局によると、優占種のニッコウザサの刈り取りも続けており、ニッコウキスゲの開花の密度は高まっているという。ただ、「忘れ路の丘」(同市)では効果が見られず、今年から柵を置かない。八島湿原では約4キロの鋼鉄柵を常設している。この日は同局や同市、霧ヶ峯湖東牧野農業協同組合から約40人が参加した。車山肩は既に設置を終えていた箇所を含めて柵の全長は計約2.5キロ。手分けをして約5メートル間隔に置かれた高さ0.7~1.5メートルの支柱に通電線を張ったり、危険を知らせる看板を掲げたりした。作業の負担軽減を目的に、昨秋の撤去で通電線を回収しないなどしたため、通常の約半分の時間で終わった。太陽光が電源の電気も通した。10月中旬まで設置する。新設のビーナスライン沿いでは5、6年は自然に花芽が出るか様子を見るという。同組合の篠原茂組合長(60)は「昭和30年代ごろのきれいに花が咲いていた時に近づけていきたい」と話した。

(迅速に市民に情報を発信、情報収集の強化:静岡)
クマの出没情報が相次いでいる静岡県富士宮市で、定例の市長会見が開かれ、対策を強化する方針が示されました。富士市や富士宮市では、5月4日から市内の住宅街などでクマの目撃情報が相次いで寄せられています。きょう行われた富士宮市の定例会見では、対応の強化策が発表されました。具体的には▼全職員が外出の際に目撃情報を収集する事、▼見守り協定を結ぶ郵便局に情報提供を依頼する事、▼同報無線が遅いとの指摘があっため、入電から30分以内に発信できるように調整する事などです。富士宮市 須藤秀忠市長:「見つけたら早く警察に連絡していただきたい。警察からも市の方へ同報無線入れて頂いて、市民の安全を確保するのが大事」富士宮市では10日も猪之頭や田貫湖周辺でクマが目撃されており、市民へ注意を呼び掛けるとともに市のホームページに位置情報をのせています。

(「モンキードッグ」新たに2匹認定:兵庫)
農作物を荒らすサルを追い払う「モンキードッグ(サル追い払い犬)」の認定式が13日、丹波篠山市畑宮の畑スポーツ施設であり、同市大上の竹本雄一さんが飼育する4歳の雄犬「ピート」と、同市県守の細見裕見子さんが飼育する雄犬「小鉄」が認定された。認定はのべ40匹目で、市内で現役で活躍するモンキードッグは16匹となった。モンキードッグは、里近くに出没したサルに向かってほえたり、追いかけたりすることで、サルを追い払い、農業被害を軽減する役割を持つ。かけ声に合わせて飼い主の元へ戻るなど指示に従わせる訓練などを受けて、テストに合格した後、市が認定する。

(カラスの巣の撤去作業を公開:岩手)
繁殖期を迎えたカラスが電柱に作った巣は、停電の原因になるため取り除くことが必要です。電力会社が13日、岩手県内で撤去作業を公開しました。公開されたのは雫石町の作業現場です。JR雫石駅から近く、田んぼが広がる場所にある電柱にカラスの巣が。撤去する前に特別に高所作業車に乗って巣を見せてもらいました。カラスは巣に針金のハンガーなど金属を含んだものを使うこともあり、それらが電線に触れると停電を起こすことがあります。今月2日には久慈市で、カラスの巣が原因とみられる停電が発生し1500戸に影響が出ました。巣は作業員2人が専用の用具を使って取り除き、再び巣を作らないよう防止器具が取り付けられました。撤去を行う東北電力ネットワークは、電柱に巣を見つけた場合はコールセンターまで連絡してほしいとしています。

(カメラがクマの姿撮影:宮城)
田んぼのあぜを歩くクマの姿をtbcのカメラが捉えました。13日午後、宮城県栗原市でクマの目撃が相次ぎ、警察が注意を呼びかけています。田んぼのあぜを歩くクマ。13日午後3時前、tbcのカメラが捉えた映像です。クマが出没したのは、宮城県栗原市築館館沢の田んぼです。クマは、1頭で体長が1メートルほど。田んぼのあぜをゆっくりと歩き、その後、北側の林の中へと姿を消していきました。栗原市によりますと、この周辺では、13日にクマの目撃情報が合わせて4件あり、いずれも同じクマと見られています。クマが出没したのは、築館地区のまちの中心部に比較的近い場所です。また、県によりますと、5月に入り県内でのクマの目撃件数は、12日時点で18件と増加傾向にあり、県は、山に入る場合、鈴を鳴らし、複数で行動するなど注意するよう呼び掛けています。

(サルの群れ民家で大暴れ:広島)
住宅街に現れた野生のサル。駐車場の屋根にのぼってガタガタと揺らし。乗用車の上にもサルの姿が。サルの群れが目撃されたのは、広島県廿日市(はつかいち)市。仕事で通りかかった人が、撮影しました。撮影者「(庭先の)果物がなっている木の所をガサガサ音がしてたので、見上げたら塀の上にサルの大群がいました」「野生のニホンザルですね。小さい子猿も合わせると10匹前後くらい」。撮影者によると、これだけのサルの群れを見るのは初めてで、協力して民家の木を揺らし、果物を落としていたといいます。撮影者が近づくと、襲いかかるそぶりを見せます。撮影者は、「歯をむきだしにしてこっちを威嚇するような感じで、ちょっと恐怖というか身の危険を感じた」ということでした。その後、住民が出てきて大声で追い払うと、サルは別の住宅の方へ逃げていったということです。

(ニワトリ襲ったクマがわなに:岩手)
12日午前、盛岡市の住宅の敷地内に仕掛けたわなにクマがかかっているのが見つかり、駆除されました。この住宅では今月2度にわたり飼っていたニワトリがクマに襲われていました。クマがわなにかかったのは盛岡市山岸の住宅です。12日午前7半ごろ、見回りに来た猟友会のメンバーがわなにかかっているクマを発見しました。猟友会によりますと、クマはオスの成獣で体重が100キロ近くあるということです。この住宅では今月6日と11日の2度にわたって敷地内で飼育されていたニワトリがクマに襲われる被害があり、猟友会が11日にわなを設置したばかりでした。この家の女性によりますと11日午後11時ごろに大きな物音がしたということです。山に放すと再び現れて被害が出る恐れがあることから、クマは猟友会によってその場で駆除されました。

(高校にクマ出没、猟友会などが駆除:富山)
12日朝、富山県高岡市の中心部にある高校の敷地内にクマがいるのが見つかり、猟友会などが駆除しました。けが人はいませんが、警察などは冬眠から目覚めたクマが活動的になる時期だとして注意を呼びかけています。12日午前7時ごろ、高岡市の中心部にある富山県立高岡高校の敷地内にクマがいるのを警察官が見つけました。クマは体長1メートルほどの若いオスで、およそ1時間後、学校の中庭の木に登っているところを地元の猟友会などによって駆除されました。警察などによりますと、高岡市の中心部では12日朝早くからクマの目撃情報が複数あり、警戒していた警察官が見つけたということです。高岡市によりますと、中心部にクマが現れるのは例がなく、市や警察はこの時期は冬眠から目覚めたクマが餌を求めて活動的になるとして注意を呼びかけています。高岡高校は12日は臨時休校とし、川井裕幸教頭は「市街地にクマが出るというのは全くの想定外でした。今後は県と相談したうえで対策を考えていきたい」と話しています。

(市街地にクマ出没、専門家の見方は:富山)
高岡の市街地、しかも学校の敷地内にクマが出没したのは驚きでした。しかしクマの専門家は「クマの生息域は広がっていて、これまでの常識は変えてほしい」と注意を呼びかけています。立山カルデラ砂防博物館 白石俊明学芸員「ここ最近の富山県内であれば、決して珍しいことではありません」。クマの生態に詳しい立山カルデラ砂防博物館の白石俊明さんです。白石学芸員「二上山にも今、クマが生息していますし、丘陵地から庄川を経由して河口方面にクマが下って行ったことも考えられます。生息地が近くにありつつ、移動経路になる河川がある」。ことし、県内でクマの目撃やふんなど痕跡の発見は11日までに19件です。また白石さんはここ数年の傾向として、クマが市街地に出没することが増えていると指摘します。白石学芸員「今は人里近くの田畑が耕されなくなり、このあたりにもクマ、イノシシなどの大型哺乳類が普通に生息するようになってきました。ここからひとたび飛び出すとなると、完全に人の生活圏に出てくることになります」。 白石さんは、「クマが住むのは山」という考えを変えてほしいと話します。白石学芸員「常識を変えていかなければいけない時期に来ているという象徴的な出来事だと思う。富山県内はどこでもクマが来てしまうということを意識してほしい」。県内の過去3年のクマ出没件数を見ると、これから夏にかけては増える傾向があります。白石さんは、初夏はクマの交尾期で、オスがメスを探して盛んに歩き回るので注意が必要だと話します。白石学芸員「そもそも(クマは)夜行性の生き物ではありません。人の影響がない山中では、日中も活発に活動しています。人への警戒心がなくなってしまったクマは夜だけでなく日中にも人里に出てきてきますので、朝晩だけでなく昼間であってもクマに遭遇することを想定してください」。白石さんは、万が一、クマに遭遇したときは地面に身をかがめて首の後ろに手を回すことで、頭などを守ってほしいとしています。白石さんは、市街地へのクマの出没は今後も続く恐れがあると警戒を呼びかけています。

(クマの目撃に伴うパトロール結果:長野)
5月13日(木)、居多地内でのクマの目撃情報に基づき周辺を捜索しましたが、クマは発見されませんでした。 付近の方は、今後もクマの出没にご注意ください。

(クマ目撃、散策路を一部閉鎖:秋田)
12日午前11時ごろ、秋田県大館市長走の長走風穴散策路近くの山林でクマ1頭が目撃された。これを受け、市教育委員会は散策路の一部を閉鎖した。

(空港周辺で再びクマの目撃情報:島根)
2度目の目撃情報です。11日正午すぎ、島根県益田市の石見空港周辺で、再びクマらしいものの目撃情報がありました。石見空港近くの公園では、5月3日にもクマらしいものを見たという情報があり、島根県は空港近くの公園やキャンプ場などを閉鎖していました。しかし、クマの痕跡が確認されないため、11日朝に開放したばかりで、新たな目撃を受け、再び閉鎖しました。クマの大きさや逃げた方向などは分からないということで、県は注意を呼び掛けています。

(クマ目撃:福井)
5月12日午前7時20分ごろ、福井県小浜市西勢付近の山麓部の集落で幼獣1頭が目撃された。福井県自然環境課は付近の住民に注意を呼び掛けている。同市では10日にも黒駒付近で幼獣1頭が、2日にはエンゼルラインの第1駐車場で成獣1頭が目撃されている。

(クマの目撃情報、別の地域でも:静岡)
クマの目撃情報が相次いでいる富士宮市で5月9日夜から、今までとは別の地域でもクマが目撃され、警察がパトロールを強化しています。富士宮市によりますと、9日夜7時50分ごろと10日午前10時半頃、富士宮市村山でクマが目撃されました。近くの学校の周辺では登校時間に合わせて警察がパトロールを強化しました。9日の夜、クマが出た場所は先週、目撃情報が相次いだ地域とは市街地を挟んだ反対側の山あいです。また、10日朝6時半ごろには田貫湖周辺でも黒い大型の動物が目撃されています。被害は確認されていませんが、市や警察はクマを見かけても近づかないように注意を呼び掛けています。

(クマの目撃情報:山梨)
8日と9日、山梨県上野原市で体長およそ1メートルのクマの目撃情報がありました。警察によりますと8日午後3時半ごろ上野原市大椚の市道で近隣住民が車を運転していたところ体長約1メートルのクマ1頭を目撃しました。さらに9日午前6時ごろ8日に目撃された現場から約400メートル西側の中央道沿いの市道でもクマ1頭の目撃情報がありました。現場は談合坂サービスエリア下りから約800メートル東側でクマは山の方へ逃げていったということです。目撃されたのは同じクマとみられ警察や地元猟友会が周辺を警戒するとともに市が防災無線で注意を呼び掛けています。

(5月の運転、動物に注意:三重)
車を運転していると道路に車の犠牲になった動物や鳥の死骸が目につく季節となってきた。国土交通省紀勢国道事務所によると管轄する松阪市ー大紀町間の国道42号では、二〇二〇年度の動物や鳥類の死骸処理件数は把握している分で前年度比17%増の百六十四匹(羽)に及んだ。過去五年間の総計で五月は十月に次ぐ多い月といい、ドライバーは注意が必要だ。

(ダニ媒介感染症が2人:熊本)
3~9日の熊本県感染症情報によると、マダニが媒介するウイルス感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」など、ダニ媒介感染症の患者2人が報告された。県健康危機管理課によると、SFTSの患者は天草保健所管内の80代女性。ほかに、菊池保健所管内の70代男性が、ダニの一種ツツガムシが媒介する「つつが虫病」に感染したという。同課は「ダニが生息する山や森林に入るときは、長袖、長ズボンの着用など肌の露出を少なくし、虫よけスプレーも有効」と注意を促している。県内50定点の医療機関で調べている感染性胃腸炎74人(前週比9人減)、RSウイルス感染症62人(85人減)、突発性発疹22人(26人減)だった。

(木を登り柵越える、北陸新幹線と衝突のクマ:長野)
8日に長野県軽井沢町を走行中の北陸新幹線車両がクマと衝突した事故で、クマがフェンスのそばにあった木をよじ登って線路側に侵入したとみられることが11日、分かった。都内で会見したJR東日本の深沢祐二社長が状況を説明し、再発防止に向けて柵周辺のチェックを強化する考えを示した。クマは8日午後2時半ごろ、東京発金沢行きの「はくたか565号」とぶつかって死んだ。乗客乗員にけがはなかったが、列車は緊急停止し、点検のため約30分遅れ、乗客約350人に影響した。現場周辺の調査で、フェンス外側の木にクマの爪痕が見つかったため、同社は木に登ったクマが線路側に落ちたとの見方を強めた。この木は既に伐採したという。深沢社長は「(クマが柵を乗り越えられそうな)そういう箇所があるのかどうか、さらにチェックしていきたい」と述べた。

(イヌワシの森、あえて木を切る理由は:群馬)
国の天然記念物で絶滅危惧種のイヌワシは、翼を広げると2メートル近くになる大型の猛禽(もうきん)類だ。元々ノウサギなどの獲物を見つけやすい草地を好む。林業の衰退で木の伐採が進まずに密な木々が増え、狩りをしにくくなったことで近年は生息数が減少。国内で500羽と推計されている。狩り場を増やすため、あえて木を伐採する。そんな取り組みが進むのが、つがい1組が30年近く生息を続ける群馬県みなかみ町の「赤谷(あかや)の森」だ。協力するのは林野庁と地元住民、日本自然保護協会の3者。2015年以降、スギの人工林を切り、これまで東京ドームの広さに相当する4・6ヘクタールを草地に戻した。すみかとする1万ヘクタールの森に比べれば、わずかな面積だが、上空で獲物を探したり、羽をすぼめて急降下したりする姿を見る頻度は5年間で3倍以上に増加。16年には、繁殖が7年ぶりに確認されるなど効果も出てきたようだ。昨夏は3年ぶりの子育てにも成功し、巣立ったオスは、地元の小学生により「ミライ」と名付けられた。繁殖の成功は3回を数える。協会生物多様性保全部長の出島誠一さん(46)は、伐採地を点在させず、1カ所に集中させたことで、狩りの効率が高まった可能性があると指摘。「わずかな伐採でも繁殖につながる成果が出た。この取り組みを全国に広げたい」と手応えを語る。長野県でも、同様の取り組みが今年始まるそうだ。ただ、イヌワシが生息する山間部で風力発電所の建設が進むことが悩みの種だ。再生可能エネルギーとして期待が高まる一方で、イヌワシの衝突や狩り場の減少が指摘される。出島さんは「生態系への影響が懸念されている」と話す。

(イノシシ・サル対策に秋田犬が活躍!?:福島)
福島県南相馬市小高区の上浦地区では、空き家や畑を荒らすイノシシやサルが多いため、これまで様々な対策を行ってきました。そして先月30日、新たな取り組みとして秋田県大館市から秋田犬が贈られました。名前は大舘市と南相馬市からとって大馬くん。マーキングをしたり、動物が現れた際に吠えて威嚇したりすることで鳥獣被害を抑えられると期待されています。飼い主の鈴木さん「(大馬には)自由に動いてもらいます。その自由さの中でそれぞれ成長してもらいたい」。また、秋田犬は人懐っこくおおらかな性格で今後、ドッグセラピーなど地域の人をサポートする役割も担うそうです。12日は先輩のリーダー犬「サンボ」と一緒に住民の方へのご挨拶を兼ねた地域の見回りを行いました。大馬くんを見た地域の人は…。大馬くんは、これから様々なトレーニングをしたあと、およそ半年後に本格的に活動を始める予定だということです。近所の人「私は喜んでるわ。イノシシを追い払ってくれるってことで」 近所の人「小さいからやっぱりかわいいですね」

(クマの撃退スプレー訓練:北海道)
広尾署(柴田昌則署長)は10日、同署敷地内でクマ撃退用スプレーの訓練を行った。釧路管内厚岸町で4月、山菜採り中の男性がクマに襲われて死亡する事故が発生したことなどから初めて実施した。改めて同スプレーの使用法を再認識することが目的。この日は同署署員のほか、広尾、大樹両町の職員、十勝西部森林管理署広尾森林事務所の職員ら計25人が参加。

(世界遺産になる奄美大島で「ノネコ3000匹殺処分計画」が進行中:鹿児島)
コロナ禍で外出自粛を求められ、生活の癒やしのために猫に関心があり、飼い始める人が多くいます。ペットフード協会の調べでは、猫の新規飼育者飼育頭数は、2019年41万6千頭で、2020年48万3千頭で116%の伸び率になっています。その一方、ユネスコの世界自然遺産に登録される見通しの奄美大島で「ノネコ3000匹殺処分計画」があることを知らない人がいるのが現実です。環境省はなぜ、このような計画を進めているのでしょうか。奄美大島は、徳之島、沖縄本島北部のやんばる地域、西表島とともに、世界自然遺産への登録を目指していました。日本には、「知床」「白神山地」「小笠原諸島」「屋久島」という4つの世界自然遺産があります。奄美大島は、五つ目の世界自然遺産となる予定です。そこで問題になるのが、ノネコの捕食活動です。奄美大島では、ノネコが「アマミノクロウサギ」や「ケナガネズミ」といった希少種を捕食する様子が写真や映像に撮影されて、問題になっています。ノネコの糞(ふん)の分析からもそれらの希少種を捕食していることが確認されています。ノネコが生きるために小型哺乳や鳥類を必要としていることがわかります。しかし、世界自然遺産への登録を目指す奄美大島では、希少種を守るためのノネコ対策が重要な課題となってくるわけです。環境省は、年間300匹のノネコを捕獲して10年で3000匹を捕獲して処分する計画があるのです。そもそも「ノネコ」とは何か、定義を見ていきましょう。奄美大島は、鹿児島にある島です。南には沖縄があります。暖かい地域です。沖縄の「イリオモテヤマネコ」は、よく知られています。こんな地域なら、ノネコはいそうだと思うかもしれません。しかし、日本には、自然界にいる猫科の動物は、「イリオモテヤマネコ」と「ツシマヤマネコ」だけです。つまり奄美大島は、野生の猫科の動物は元来いないのです。このふたつのヤマネコは種の保存法に基づき国内希少野生動植物種に指定されて大切に保護されています。それでは、なぜ、奄美大島にノネコがいるのでしょうか? それは、人が猫を持ち込んだからです。畑や集落の辺りには、猛毒を持つハブがいます。ハブは、餌となるネズミを求めて人の生活圏にも出没するのです。そのため、猫を放し飼いにして、ネズミを取ることによって、ハブが近づかないようにしたのです。奄美大島では猫はペットという存在であると同時に、ネズミ対策やハブ対策なのです。このように人が持ち込んだ猫が、放し飼いにされて、自分の力で小動物を捕食して生きけるようになった猫を「ノネコ」と定義しています。一般的には、ペットとして飼われて飼い主のいる猫を「飼い猫」、集落で人から餌をもらっている猫を「野良猫」と分類しています。簡単にまとめると以下です。・ノネコは、飼い主がいなくて自分で小動物を捕食している・野良猫は、飼い主がいないけれど、人から餌をもらっている・飼い猫は、飼い主がいて人から餌をもらっています。「野良猫」と「ノネコ」の違いは、人から餌をもらっているか否かで区別するのです。はっきりさせようとするには、解剖して消化器系の内容物を調べるか、ウンチなどから寄生虫の有無などを調べないとわかりません。つまり見た目で「野良猫」と「ノネコ」の区別ができないことは問題なのです。野良猫ももちろん、野生小動物を捕食します。なぜ、「ノネコ」と「野良猫」の区別がそんなに大切かというと法律の問題があるのです。それは、動物愛護法では猫を「愛護動物」とみなし、みだりに殺したりすれば違法行為です。一方で、ノネコは鳥獣保護法の「有害鳥獣駆除」という形で自治体が捕獲することが可能になります。行政がノネコを殺処分しても「殺処分数」としてカウントされないのです。2020年、写真コンテスト「BigPicture Natural World Photography Competition」の人・自然部門で最優秀賞に輝いた写真をご存じでしょうか? 写真家ジャック・ワンダリー氏の作品で、2019年、猫に捕獲されて米国カリフォルニア州の動物病院「ワイルドケア」に運び込まれて亡くなった野生の鳥類、げっ歯類、爬虫類など一面に綺麗に並べられたものです。実際問題として、猫はたくさんの自然の小動物をハンターします。実際に猫によって絶滅させられた野生小動物はいます。それは、ニュージーランドのスティーブン島に生息していたスティーブンイワサザイという鳥は、1890年代に島に持ち込まれた猫により絶滅したと考えられています。ノネコは国際自然保護連合が定めた「世界の侵略的外来種ワースト100」に選ばれています。もともと飼い猫が野良猫化して、そしてノネコになってしまい、それで希少動物を捕獲しているからといって、そう簡単にノネコを殺処分してもいいのでしょうか?同じような状況な孤島があります。それは、世界自然遺産になっている「小笠原諸島」です。同じノネコ問題がありましたが、それを克服しました。いまから10年前の2011年に世界自然遺産に登録された小笠原諸島では、捕獲したノネコを東京に輸送し、人に慣れさせた上で譲渡する取り組みによって、絶滅寸前だった「アカガシラカラスバト」の生息数を10倍以上に増やすことに成功しました。小笠原諸島は、東京都なので、東京獣医師会が動きました。いくら貴重な動物を守るためだからといって、元飼い猫のノネコを殺処分するのは、獣医師として目をつぶることができなかったのです。ノネコと「アカガシラカラスバト」は命の重さは同じだからです。具体的には、小笠原諸島で捕獲した猫を東京の動物病院で引き取り、人と暮らせるように馴らしてから里親を探したのです。題して「引っ越し作戦」です。この企画に東京都獣医師会の所属のおよそ140病院が協力したそうです。その中のひとつが、筆者の同級生の動物病院でした。上京したときに、同級生のTくんの動物病院に遊びに行ったときに、布で覆われたケージがありました。筆者が「ここに何がいるの?」と尋ねると、Tくんは「小笠原諸島で保護された猫がいる」と教えてくれました。ノネコは、人は危険なものだと認識しているので、そうじゃないことを教えたのです。具体的には近くに通ったときに、ボールペンでちょっかいを出したりして、距離を縮めるのです。ノネコの方も人は、餌をくれるし危害を加えないことがわかると慣れて、2~3カ月で抱っこできるぐらいまでなるそうです。そうなった猫を不妊去勢手術やワクチン接種などをして、里親を探しました。小笠原諸島できたことをなぜ、奄美大島でできないのでしょうか。それは奄美大島の面積が広いのです。日本で3番目(1番目沖縄島 2番目佐渡島)に大きな島で、712.00平方キロメートルあります。世界自然遺産になった小笠原諸島の父島と母島を足しても50平方キロメートル、奄美大島は14倍以上あるのです。ノネコの推定生息数は600~3000匹はいるといわれています。また、奄美大島の人口は約6万人であり、多くの引き取りが期待できる大都市が周囲にないし、東京獣医師会のような大きな組織がないのです。このため、捕獲したノネコを全て譲渡するのは難しく、問題になっているのです。小笠原諸島と奄美大島は、もともと猫がいなかった島です。猫は人が連れきた動物です。「アマミノクロウサギ」や「ケナガネズミ」も猫がいない地域に生息していたので、簡単に猫にハンティングされます。世界自然遺産になる地域では、絶滅危惧種や固有種が多く、独特な進化を遂げた種が豊富に分布する「生物多様性」が特徴です。このような地域で猫を飼育する場合は、やはり不妊去勢手術をしてマイクロチップを装置して完全室内飼いが大切なのでしょう。毒を持ったハブがネズミ食べに来るから、猫を放し飼いにしたいのは、理解できます。しかし、猫はハンティングすることを島の人に理解してもらうことも大切ですね。まずは、日本の南の奄美大島で、このような飼い猫から野良猫になり、そしてノネコになった動物が問題になっていることに関心を持つことが大切だと思います。もちろん、保護されたノネコに里親を見つける保護活動をしている人もいます。でも、まだまだ資金も人手も足らないのが現実です。多くの人が、奄美大島のノネコに関心を持てば、小笠原諸島のノネコのように、里親を見つけて、殺処分の数を減らせることができるのではないでしょうか。

(国産ジビエ認証施設の第20号、第21号、第22号及び第23号認証)
国産ジビエ認証制度に係る認証機関により、国産ジビエ認証施設(第20号、第21号、第22号及び第23号)として、食肉処理施設「安芸高田市野生鳥獣食肉処理加工施設(広島県安芸高田市)」、「庄原市有害鳥獣処理施設(広島県庄原市)」、「朝霧高原ジビエ(静岡県富士宮市)」、「ジビエファーム(熊本県宇城市)」が認証されました。農林水産省では、衛生管理基準及びカットチャートによる流通規格の遵守、適切なラベル表示によるトレーサビリティの確保等に適切に取り組む食肉処理施設の認証を行う「国産ジビエ認証制度」(以下「制度」という。)を平成30年5月18日に制定し、より安全なジビエの提供と消費者のジビエに対する安心の確保を図る制度の運用を行ってきたところです。この度、国産ジビエ認証委員会により登録された認証機関(ジビエラボラトリー株式会社)において、認証申請のあった食肉処理施設「安芸高田市野生鳥獣食肉処理加工施設(広島県安芸高田市)」、「庄原市有害鳥獣処理施設(広島県庄原市)」、「朝霧高原ジビエ(静岡県富士宮市)」、「ジビエファーム(熊本県宇城市)」の審査が行われた結果、制度に規定する全ての要件を満たすと認められたため、本日付けでそれぞれ「国産ジビエ認証施設(第20号、第21号、第22号及び第23号)」の食肉処理施設に認証されました。

(滋味豊かジビエ弁当キッチンカーで販売:長野)
「ジビエ(野生鳥獣の肉)を身近な存在にしたい」。長野県中川村の高橋詩織さん(33)は、ジビエ料理を通じて地域の自然や食の魅力を発信する。キッチンカーでイベントにも参加し、消費の裾野を広げている。隣の松川町生まれ。東京の大学を卒業、都内のアウトドアメーカーに勤めた。だが、満員電車に耐えられず、1年しないうちに退職。夏は南アルプスの山小屋、冬は白馬村のスキー場などで働き始めた。「自然が身近な環境で暮らしたかった」ジビエの魅力に目覚めたのは山小屋で働いていた時。近くの猟師から分けてもらった鹿肉を食べたことが転機だ。「すごくおいしかった。自然と食が結び付く姿が格好よく、今の活動の原点になった」と振り返る。ジビエとの関わりを模索する中、2016年に中川村の地域おこし協力隊に着任。同年に取得したわな免許が、地域に溶け込む手段になった。協力隊の任務は解体や加工業務だ。ジビエの多くがレストランなど飲食店で使われる一方、村の身近な場所で消費されていないと感じた。「地元の人ほどジビエが苦手。おいしい食べ方を伝えれば消費が生まれてブランドになり、地域を元気にできると思った」と話す。協力隊任期中の17年に「ヤマドリ食堂」という看板を掲げ、中川村を拠点にイベントなどでジビエの提供を開始。任期後の20年にキッチンカーを導入した。村内外で週1回ほどジビエを使った弁当を販売。野菜は村や周辺で栽培されたものを使い、地域の魅力を伝える。村営住宅で暮らし、自家用の野菜を栽培。仲良くなり、農産物をもらうことも多い。「収入が少なくても陽気でいられる」。保育園児に向けて、鹿肉の解体実演も始めた。畑や田を荒らす獣害が増える背景や、命を考える機会を提供する。「命を無駄にしたくない。子どものうちにジビエに触れさせて、理解につなげたい」と期待する。

(全米ライフル協会の破産法申請退ける:アメリカ)
米テキサス州の連邦地裁判事は11日、全米ライフル協会(NRA)による破産法の適用申請を退けた。申請には破産法を利用してニューヨーク州のジェームズ司法長官が起こした訴訟を回避する狙いがあるとの見方を示した。同司法長官は、慈善基金の不適切な使用があったとしてNRAの解散を求め提訴している。今回の決定により、NRAは破産保護を受けることができなくなる。今後「次々と起こされる訴訟」に対処するうえでこうした保護が必要になるとNRAは説明している。また本拠地をテキサス州に移して組織を再出発するのも、ニューヨーク州検事当局の承認がなくては不可能になる。同州のジェームズ司法長官が11日に明らかにした。テキサス州での再出発はNRAが破産申請時に要求したもので、同州の政治家らはこの動きを歓迎していた。NRAはCNNにあてた声明で、今後も引き続きテキサス州での事業の立ち上げを模索する構えを示した。ジェームズ氏は1カ月にわたった審理に介入し、NRAによる申請を退けるよう求めてきた。テキサス州での破産申請並びに再出発の要求は規制当局の監督から外れることを目的としているとの主張で、同州連邦地裁のヘール判事がこれに同意した形だ。ヘール判事はまた、NRAの資産を管理する管財人や調査官の任命も拒否した。NRAの広報担当者は、別の州で破産申請を行う計画に関するCNNの質問に対しコメントを控えた。今回の決定を受け、ジェームズ氏はNRAに対する訴訟について、破産申請による遅延はなく、2022年にも裁判を始められるとの認識を示した。

(オオカミ猟を大幅拡大:アメリカ)
米国のアイダホ州議会は、州内に生息するオオカミの大部分を駆除することを目的とした法案(上院法案1211)を可決した。これによりオオカミの狩猟に関するほとんどの制限が取り除かれる。オオカミ猟を大幅に拡大するこの法案に対しては、科学者や自然保護団体のみならず、狩猟を推進する団体からも怒りの声が上がっている。共和党のブラッド・リトル知事によって5月5日に署名され、成立したこの法律は、数カ月以内に施行される予定だ。施行後は同州に約1500頭いるオオカミの90%以上をハンターや民間業者が駆除できることになる。法案は、オオカミが米国の絶滅危惧種法による保護対象から除外されたわずか数カ月後に可決された。アイダホ州では何十年にもわたり、オオカミを回復させるための熱心な取り組みが行われてきた。その努力が無に帰す可能性がある。同法案は、ほとんどの民主党員は反対したものの、多数の共和党員の支持を得て可決した。上院では4月21日に26対7で可決、下院では4月27日に58対11で可決している。この法律により、家畜やシカに害を与えると考えられているオオカミを、飛行機やヘリコプター、ATV(四輪バギー)、スノーモービルなどからの射撃を含む、あらゆる方法で狩猟することができるようになる。餌や照明を使った夜間の狩猟も許可される。また、私有地内でのオオカミの捕獲やわな猟は年間を通じて可能で、全てのハンターは狩猟のためのタグを無制限に購入することができる。エルク(大型のシカ、アメリカアカシカとも)を捕食するオオカミの殺処分のための州資金が、年間19万ドル増の30万ドル(約3300万円)となる。この他に、州は家畜を襲うオオカミを駆除するために50万ドル(約5400万円)以上を計上している。資金の一部はオオカミ猟にかかった費用の償還として、個人に支払われる。この法案に反対する多くの人はこれを、20世紀初頭に米国本土48州からオオカミをほぼ絶滅させてしまった賞金稼ぎシステムへの逆戻りととらえている。法案には、アイダホ州魚類狩猟局や非営利団体「アイダホ・スポーツメン」など、伝統的に狩猟を支持してきた多くの団体が反対した。「馬鹿げています」と、元野生動物管理者で捕食動物の管理に詳しいカーター・ニーマイヤー氏は語る。「私に言わせれば、正当化できる理由がありません。時代に逆行しています」。しかし、牧場経営者の大部分には支持されていると、ニーマイヤー氏は言う。「アイダホ州にはオオカミが多すぎるんです」と、牧場経営者で法案を支持した共和党のマーク・ハリス上院議員は、議会において述べた。「州内のオオカミは、15個の群れ、150頭におさめておきたいのに……。オオカミは牧場主を破滅させています。野生動物を破滅させています。これは必要な法案です」。しかし、オオカミとその生態系への影響に関する科学的な研究からは、まったく異なる現実が明らかになっている。1995年、アイダホ州の一部を含むグレーター・イエローストーン生態系にオオカミが再導入されて以来、オオカミが生態系を安定させてきたことはよく知られている。例えば、州当局によるとアイダホ州のエルクの数は12万頭を大きく上回っており、これはオオカミが再導入された当初とほぼ同じか、それ以上の数だ。イエローストーン国立公園内での研究からは、オオカミの存在による相互作用によって、エルクの群れが健全な状態へと改善していることがわかっている。さらに、州内でオオカミの数が少ない地域では、エルクの過剰繁殖が問題となっている。エルクは農作物を大量に食べてしまうことが多く、州が農家に多額の賠償金を支払う事例もあると、アイダホ州の保全団体「リビング・ウィズ・ウルブズ」の研究およびプログラム・ディレクター、ギャリック・ダッチャー氏は語る。ニーマイヤー氏によれば、数十年前に連邦政府がオオカミを再導入した際、州議会議員の多くが反発した。それ以来、彼らは反撃の機会を狙っており、法案推進にはそうした心情的な背景があったのだという。モンタナ州やウィスコンシン州などでも最近、オオカミの狩猟を拡大しようとする動きがある。「アイダホ州では長年にわたりオオカミによる被害に対応してきました。この法案は、野生動物の個体群および州の経済の基幹である農業に悪影響を与えるオオカミとの衝突に対処するための追加手段を提供するものです」。リトル知事は声明の中でそのように述べた。反対票を投じた民主党のマフィ・デイビス下院議員によると、法案は非常に短い期間で立法過程を通過し、アイダホ州魚類狩猟局などの主要な関係機関にも十分な相談がなされなかったという。法律に憤慨している多くの科学者や保全活動家たちもプロセスに参加していない。「この法案は、会期末に大急ぎで通されたものです」とデイビス氏は言う。同氏が反対する理由のひとつは、「魚類狩猟局の権限を奪っている」ためだ。この法案では、知事室内のオオカミ被害対策委員会が主要な権限を持つことになった。同法案はまた、オオカミによって殺される家畜の数が比較的少ないことを考慮していない。州の調査機関によると、2020年度にオオカミが殺したと思われる牛と羊は102頭。州全体で牛と羊は280万頭いるので、2万8000頭に1頭程度の割合だとダッチャー氏は言う。「どうしてそれでアイダホ州のオオカミの大部分を殺すことが正当化されるのでしょう」と同氏は言う。「他の肉食動物による被害数もそう変わりませんが、当然、他の種は迫害されていません」。ここ数年、アイダホ州ではハンターが年間約500頭のオオカミを合法的に殺しているため、管理個体数は約1500頭で推移している。この法律の支持者の中には、州内のオオカミの数が繁殖ペア15組、または合計150頭を下回ってほしくないとほのめかす人もいる。この数字を下回ると、連邦政府の魚類野生生物局がオオカミの管理を再開できるようになるからだと、環境保護団体「生物多様性センター」の上級弁護士アンドレア・ザッカルディ氏は説明する。デイビス氏は、今回の法律がオオカミの虐殺につながり、法案の支持者が意図するのとは逆に、連邦政府による管理が再開される可能性もあるのではないかと言う。ダッチャー氏によれば、この法律が議論を呼んでいるのには多くの理由がある。子を含め、巣の中にいるオオカミを殺す権利が拡大されるばかりか、ハンターが私有地に1年中、自由にわなを仕掛けることができるようになるのだ。他の野生動物、そして人間やペットも、わなによって命を落とす危険がある。この法案に反対票を投じたミシェル・ステネット上院議員は、1月初旬のある日、9歳のゴールデンレトリーバー「ティーガン」を雪道で散歩させていた。ティーガンは散歩中、金属製のわなにかかり、90分間、脚を挟まれたままとなった。パニックに陥ったティーガンは誤ってステネット氏を噛んでしまい、同氏もティーガンも救急搬送された。幸いなことに、両者ともその後、完治した。「犬がわなにかかった場所を、子どもが歩いていたかもしれません」とデイビス氏は付け加える。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午後3時30分ごろ、栗原市金成沢辺前門沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午後3時ごろ、栗原市築館館沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午前8時30分ごろ、栗原市築館新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日昼、栗原市高田1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日昼、栗原市築館薬師台にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午後6時30分ごろ、仙台市青葉区大倉滝ノ上にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午前9時40分ごろ、栗原市築館薬師ケ丘にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午後5時40分ごろ、栗原市一迫柳目井戸沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、12日午後6時ごろ、利府町菅谷舘にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日深夜、仙台市青葉区芋沢青野木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午後1時10分ごろ、栗原市金成沢辺神林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午前8時ごろ、栗原市金成沢辺八幡山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午前10時10分ごろ、栗原市金成梨崎南沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後6時40分ごろ、仙台市青葉区みやぎ台1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午後5時15分ごろ、栗原市築館照越浅松沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午前9時ごろ、栗原市金成有壁椚崎にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午前6時30分ごろ、栗原市高清水熊野堂にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午前5時50分ごろ、栗原市金成姉歯中沢前にクマが出没しました。

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5/11
(続くカラス不審死、体内から“殺虫剤”何が:埼玉)
10日朝、埼玉県の狭山市で13羽のカラスの死骸が見つかりました。これまでにも周辺では12羽の死骸が見つかっていて、体内からは殺虫剤に使われる薬剤が検出されました。埼玉県は見回りを強化しています。木々が生い茂る埼玉県狭山市の公園で今、不審な出来事が相次いでいます。落ちてきたカラスの死骸。10日朝の県や市のパトロールでは、この公園や周辺で、実に13羽もの死骸を発見。自然豊かな公園で起きた相次ぐカラスの不審死。何が起きているのでしょうか?不審死は10日だけではありません。先月26日には同じ公園で4羽。その2日後にも周辺で2羽。7日には、別の公園も合わせて6羽の死骸が見つかっていたのです。この12羽についてはいずれも外傷がなく、鳥インフルエンザの検査も陰性でした。埼玉県環境部みどり自然課・森田梢主査「シアノホスという有機リン系の殺虫剤が検出されています」。いずれも胃の内容物から「シアノホス」という薬品を検出。農薬を販売している店では、誰でも入手できるものだといいます。埼玉県環境部みどり自然課・森田梢主査「何らかの形で口からシアノホスを摂取したとしかわかっていない。カラスの死骸が落ちていた周辺になにか不審物だとか落ちていたり、ばらまかれていたり置いてあったりというのは確認できていない」。不審なエサなどは見つかっていないということです。周辺では、ことし1月にもカラスなど12羽の死骸が見つかり、うち7羽の検査をしたところ、いずれもシアノホスが検出されたということです。県は周辺でのパトロールを強化し、もし死骸をみつけたときは触らずに、県や市に連絡してほしいということです。

(東北初の狩猟訓練施設:秋田)
山々に囲まれた射撃場に乾いた銃声が鳴り響く。由利本荘市の秋田県総合射撃場にある東北唯一の狩猟者養成訓練施設。全国的に鉛弾による環境汚染が問題となり、2007年閉鎖となったクレー射撃場を改修し、20年8月にオープンした。県内ではクマの捕獲数が増加している一方、県猟友会の会員は1975年の約7900人をピークに減少傾向にあり、20年度は約1500人にとどまる。50年以上狩猟に携わる射撃場スタッフの佐藤恵次さん(77)は「クマによる人身被害防止のために、若い世代の人たちにも担い手になってほしい」と語る。射撃場ではライフルやピストルの全国大会が開かれ、射撃練習・体験もできる。小学3年から射撃を始めた秋田市の令和高2年船木凜果さん(16)は「緊張感やスリルが魅力。射撃の腕を上げたい」と話す。

(立ち木に餌、鹿の目線くぎ付け:静岡)
静岡県農林技術研究所森林・林業研究センターは、鹿を効率よく捕獲できる手法を開発した。鹿の目線をそらすため餌を立ち木に設置し、根元にくくりわなを仕掛ける。十分に餌付けしてわなを仕掛けるため、餌付けの期間中は他の動物を捕まえていないかを確認する見回りが不要で、大幅に省力化できる。鹿は警戒心が強いため餌付けは10日ほど行う。鹿の足跡を見つけ獣道から少し離れた立ち木の根元に餌をまく。鹿が餌を毎回食べていることを確認したら、立ち木の1・2メートルほどの高さに餌をビニール袋に入れて針金でくくる。鹿が首を伸ばした時の前足の位置にわなを置く。餌は鹿が好む畜産用のアルファルファヘイキューブをほぐして使う。袋に入れ、雨天時の劣化を防ぐ。イノシシや熊は興味を示しにくい。同センターの大場孝裕上席研究員は「天気や捕獲者側の都合に合わせてわなを設置して捕獲を狙えるため、見回る労力を減らせる」と見込む。県内では伊豆地域の鹿被害が数多い。同地域で活動する田方猟友会の鈴木忠治会長は「餌が少ない冬場や標高の高い場所で、効率よく鹿の捕獲ができそうだ」と期待する。

(イノシシ捕獲増、「対策隊」1年で成果:茨城)
茨城県鹿嶋市で昨年度に捕獲されたイノシシが、前年度比約3・7倍に当たる56頭に上ったことが、市のまとめで分かった。約1年前に結成された「市鳥獣被害対策実施隊」が本格的な対応に乗り出した成果とみられる。

(嫌がる音でシカよけ列車:岡山)
線路に進入する野生のシカと列車との衝突事故を減らそうと、JR西日本岡山支社が、シカが嫌がる忌避音の自動発生装置を車両に取り付けて走行する実証実験を昨年秋から続けている。4月末までに衝突事故はなく、同支社の担当者は「シカが活発になる春以降も検証を続ける。事故減少を期待したい」と話す。装置は鉄道総合技術研究所(鉄道総研、東京)が2017年に開発。実証実験では姫新線の佐用(兵庫)-新見(岡山)間を走る気動車2両の前後に忌避音が鳴るスピーカーを取り付けた。衛星利用測位システム(GPS)で自動制御され、衝突が多い夜間-早朝に山間部など28地点で鳴らす設定にした。忌避音は、シカが群れの仲間に発する警告音「キャッキャッ」やイヌの「ワンワン」という鳴き声、オオカミの「ワォーン」という遠ぼえを模した3種類の音を混合。数百メートル先まで聞こえる。

(住宅敷地内にクマ出没、ニワトリ襲われる:岩手)
盛岡市の住宅の敷地内に6日、クマが出没し、飼っていたニワトリが襲われる被害がありました。6日午前7時半ごろ、盛岡市山岸の門脇光子さん(73)が、自宅の敷地内にあるニワトリ小屋にエサをやりに行ったところ、入口の戸が壊され飼っていた6羽すべてがいなくなっていることに気づきました。小屋の周囲にはニワトリの羽が散乱し、近くにはクマの糞がありました。6日午後6時半ごろには門脇さんの次女が、自宅近くの山の斜面とニワトリ小屋のそばで、成獣とみられるクマ1頭を目撃し警察に通報しました。門脇さんの自宅は山のふもとにあり、近所ではたびたびクマが目撃されていたということです。警察や猟友会が周辺のパトロールを行い警戒しています。

(北陸新幹線とクマが衝突、けが人なし:長野)
8日午後2時半ごろ、長野県軽井沢町の軽井沢―佐久平間を走行中の北陸新幹線がクマと衝突した。北陸新幹線は車両点検のため約30分の遅れが出たが、乗客や乗員にけがはなかった。JR東日本新幹線統括本部によると、午後1時24分東京発金沢行きのはくたか565号が、線路上でクマ1頭と衝突した。現場は軽井沢駅から約2キロ。クマは衝突後、上り線と下り線の間で動かなくなり、死んだとみられる。クマがどのように線路内に入り込んだかなどを調べている。

(体重467キロの巨大グマ、足寄で駆除:北海道)
北海道遺産のラワンブキが自生する螺湾川周辺でヒグマの駆除が相次いでいる。4日には体長2・3メートル、体重467キロの巨大グマが駆除された。道猟友会足寄支部によると、過去最大級。町外からも山菜採りに訪れる人が多い時季だけに、町は警戒を呼び掛けている。巨大グマは4日午前4時40分ごろ、螺湾本町の狩猟業清水一秀さん(70)が螺湾高台の小麦畑周辺で発見。推定9歳のオスで、約30メートルの距離で仕留めた。5~7月は繁殖期で活発といい、4月28日にも体長2メートル近いクマを周辺の町有林で駆除した清水さんは「山菜採りやキャンプ利用者は気をつけてほしい」と話す。

(イノシシ捕獲が初の3000頭超:山口)
山口県周防大島町で、2020年度のイノシシ捕獲数が前年度に比べて3割増え、3023頭となった。集計を始めた02年度以降、3千頭を超えたのは初めて。町は捕獲対策の強化や狩猟者の技術向上によるとみるが、島内の生息数は不明。観光地にも出没しており、「楽観視できない」と警戒を強める。同町でイノシシが初めて確認されたのは02年秋。12年度には捕獲数が998頭と急激に増加した。農作物の被害も深刻化し、町は捕獲対策を強化してきた。狩猟免許の保有者を増やすため、県の助成とは別に新規取得者に1万2千円を補助。18年度末に118人だった町内の免許保有者は、20年度末に141人と2割増えた。箱わなの無料貸し出しもしている。防護対策として、農地などを囲う柵の設置を推進。11年度から半額(上限5万円)を補助している。柵の総延長は、下関市から名古屋市間と同じ約500キロに及ぶ。こうした取り組みもあり、捕獲数は18年度が2252頭、19年度は2301頭と増加傾向。ミカンの食害を中心とした農作物被害額は、19年度は前年度比で約700万円減の約1200万円。20年度もさらに減る見込みという。一方、人里にイノシシが出没するケースが近年増えている。同町伊保田の町営キャンプ場「陸奥野営場」では昨秋、イノシシが夜間に芝を掘り起こす被害が発生。安全のため、宿泊利用を現在も中止している。18年度に敷地を柵で囲んだが、柵を設置できない入り口から侵入したとみており、対策に頭を悩ませている。町農林課は「捕獲数は増えたが、島の生息数の実態は分からない。今後も捕獲と柵による対策を続け、被害を減らしたい」と話す。

(「神の使い」繁殖?白エゾシカ:北海道)
留萌管内天塩町で4月下旬、全身が真っ白なエゾシカを、自然保護に携わるNPO職員が撮影した。専門家によると、角がなくメスの可能性が高いという。白いエゾシカは昨年4月にも、南に約40キロ離れた同管内初山別村でオスの個体が撮影されている。エゾシカは通常オスとメスが別の群れをつくるため、留萌北部の山林に複数生息している可能性がある。撮影したのは、NPO法人サロベツ・エコ・ネットワーク職員の広瀬実穂子さん(29)=宗谷管内豊富町在住=。4月23日に天塩町内を車で移動中、約100メートル離れた牧草地にいるのを見つけ、望遠レンズ付きの一眼レフカメラで撮った。「10頭ほどの群れの中に、白く輝くシカがいて夢中でシャッターを押した」。その後、群れはすぐに山林の中へ姿を消したという。

(車と鉢合わせ、逃げるクマ映像:静岡)
静岡県の富士市や富士宮市の住宅地で目撃情報が相次いでいるクマ。7日は富士宮市の幼稚園の近くにも出没しました。そのクマとみられる映像を入手しました。道路に飛び出してきた真っ黒な動物。次の瞬間、車が・・・引き返していきました。この映像は午後2時頃に富士宮市の下柚野で撮影されました。田んぼの中を走り抜けていきます。6日、富士市で目撃が相次いでいた体長1メートルほどのツキノワグマとみられるクマ。7日は富士宮市で目撃が相次ぎました。午前10時半には、幼稚園近くでクマの姿が目撃されました。上野幼稚園 吉野友勝園長「ここになるんですけど、(クマが)いたみたいだよと連絡があって、間一髪、ここ(扉)を閉めておいて良かった」。消防車のアナウンス「クマの目撃情報が入っていることから、予防活動中です」。目撃情報があった地域の小中学校では、安全のため集団下校をした学校もあり、市や警察もパトロールをして警戒を強めています。

(クマ目撃「住宅街ある低地ではここ数年なかった」:静岡)
静岡県富士市内で5日夕から6日朝にかけ、住宅街などでクマの目撃情報が相次いだ。富士市によると、5日午後6時頃、入山瀬のJR身延線付近でクマを目撃したと、住民から警察を通して2件の情報があった。さらに6日午前5時40分頃にも、約2キロ離れた岩本の茶畑で「見た」との情報が寄せられた。クマは体長約1メートル、黒色で、被害は確認されていない。市と警察は目撃場所や学校周辺を中心にパトロールを続けるとともに、住民に注意を呼び掛けている。富士市の担当者は「市内では富士山麓や愛鷹山などでツキノワグマが見られることがあるが、今回のように住宅街のある低地での目撃は、ここ数年なかった」と話した。市は山から餌を求め移動したか、群れから離れて迷い込んだとみている。

(クマの目撃情報:山梨)
8日と9日、山梨県上野原市で体長およそ1メートルのクマの目撃情報がありました。警察によりますと8日午後3時半ごろ上野原市大椚の市道で近隣住民が車を運転していたところ体長約1メートルのクマ1頭を目撃しました。さらに9日午前6時ごろ8日に目撃された現場から約400メートル西側の中央道沿いの市道でもクマ1頭の目撃情報がありました。現場は談合坂サービスエリア下りから約800メートル東側でクマは山の方へ逃げていったということです。目撃されたのは同じクマとみられ警察や地元猟友会が周辺を警戒するとともに市が防災無線で注意を呼び掛けています。

(熊が道路を横切る:新潟)
新潟県警三条署の発表では、9日午後7時10分、三条市内に住む女性から7時5分ごろに三条市中野原地内で体長約1メートルのクマ1頭が道路を横切ったと通報があった。目撃場所は三条市立笹岡小学校付近であり、三条市役所と連携してパトロールを強化するとともに付近住民への注意を呼びかけている。

(熊の目撃情報:新潟)
5月10日9時30分頃、柏尾地内の旧上海府小学校の道路向かいの線路付近で、熊1頭の目撃情報がありました。付近にお住まいの方や近くを通る際は十分に警戒してください。クマの出没が確認されている場所には近づかない、単独行動を避ける、音の鳴るものを持ち歩くことを実践して、自分の命を守るため、十分に警戒してください。

(ジビエ振興に自治体結集:山梨)
ジビエ(野生鳥獣の肉)の活用に取り組む山梨県など22自治体が結集し、ジビエ振興自治体連絡協議会を結成した。4月20日、都道府県会館(東京都千代田区)で設立総会があり、長崎幸太郎山梨県知事が事務局長に就いた。長崎知事は「ジビエの先進地が結束し、国に対し、振興策を提言していきたい」と意欲を述べた。ジビエサミットを主催する日本ジビエ振興協会(長野県茅野市)加盟の自治体が中心となり、昨年11月に発起人会を立ち上げ、輪を広げてきた。協議会に参加する県は山梨のほか、富山、石川、長野、和歌山、鳥取、岡山、山口、徳島、鹿児島などの自治体。栃木県那珂川町、三重県志摩市など市町村の単独参加もある。害獣駆除で出たシカ、イノシシ、クマなどの肉を、地域資源として活用するのがねらい。各自治体は約10年前から食肉処理場を整備し、順調に供給量を増やしてきたが、昨年来、新型コロナウイルスの影響で、レストランやホテルでの消費量が激減し、苦境に陥った。山梨県でも、2019年に928頭あったシカの食肉処理数が、20年には約4割減った。振興協会は自衛隊に活路を求めた。昨年7月、防衛省でシカ肉のしぐれ煮やイノシシベーコンの試食会を開き、「基地や駐屯地の給食で活用を」と呼びかけた。山梨県も今年4月1日、北富士駐屯地で駐屯地の給食委員会や幹部ら30人を対象に、シカ肉ウィンナーの試食会を実施。事後のアンケートでは9割が「臭いや硬さが気にならない。給食でも使ってみたい」と好意的な評価だった。振興協会の藤木徳彦・代表理事は「害獣駆除に携わる猟友会が高齢化する中、退役自衛官を受け入れてはどうかという声もある」とし、自衛隊との連携を強化していく考えを示した。鳥取や徳島からは「防災食や学校給食などに使用し、ジビエのおいしさを知ってもらって、販路を広げていく」などのアイデアも出された。協議会は5月中に会員アンケートで捕獲から流通までの課題を洗い出す。その後、農林水産省や環境省と協議しながら、ジビエ振興の政策提言につなげていく予定だ。

(飛騨のジビエをおうちで:岐阜)
岐阜県飛騨地域の特産品をインターネットで販売している「ヒダカラ」(飛騨市)が、期間限定で野生の獣肉ジビエの販売に取り組んでいる。ジビエに関わりの少ない県外の大学生らがプロジェクトの立ち上げから参加し、ジビエ初心者にも購入してもらえるように知恵を絞った。同社は昨冬にも高山市の猟師一家が営む「飛騨狩人工房」のクマ鍋セットなどを販売。売り行きは好調で、手応えを感じた両社は、ジビエ初心者にも食べやすく、肉のうまみを感じられるローストを開発した。湯煎するだけで食べられる状態で販売するなど、コロナ禍の巣ごもり需要を意識した。4月22日にネット販売を始め、注文は当初の販売目標の倍の100万円を超えた。購入を呼びかけるページ冒頭には、ローストされた美しい赤身肉の塊に包丁が入り、「ジビエの概念が変わる」とのキャッチコピーが並ぶ。このページの制作は、企業での経験を積むためのインターンに応募してきた学生ら3人が担当した。3人は東京や山形の出身で、いずれもデザイナーを目指している。今回の企画を任された3人は2週間の研修期間中、狩人工房の猟師を取材したり、実際に試食したりして、なじみのなかったジビエに触れた。互いのデザインの長所を生かしつつ、おいしさを前面に高級感のあるページを目指したという。東京都の田島ゆうかさん(22)は「めったにできない経験ができ、自信になった」と話す。シカとイノシシのローストのセット(7800円)や3種のカレーセット(4200円)など。購入は大手クラウドファンディング「キャンプファイヤー」(https://camp-fire.jp/別ウインドウで開きます)から。31日まで。

(ジビエソーセージ:大分)
大分県宇佐市で食肉処理や販売を手がける「サンセイ」が地元の猟師とタッグを組んで捕獲したシカとイノシシの肉を使ったソーセージ。シカは鉄分、イノシシはビタミンB群などの栄養素が豊富という。山末成司社長(47)は「ジビエは臭くてまずいというイメージを覆す一品。苦手な人や初心者にも楽しんでもらえるはず」と太鼓判を押す。山末社長は3年前、同市に県内最大規模の野生鳥獣肉処理場「宇佐ジビエファクトリー」を開設。2年半ほど前にジビエソーセージを商品化し、各地の高級レストランやホテルなどに納品してきた。新型コロナウイルスの感染拡大で出荷量が激減し、昨年4月から一般向け販売を開始。評判は上々という。

(鹿肉気軽に食べて:長野)
伊那市長谷の鹿嶺(かれい)高原キャンプ場で9日、鹿肉を使ったカレーとブリトーの販売が始まった。長谷で野生鳥獣肉(ジビエ)料理を提供する宿「ざんざ亭」を経営する長谷部晃さん(47)が、今月限定で毎週日曜の昼に出店する。ブリトーは今回のために考案した。伊那谷の野菜や山菜、穀類と一緒にジビエを食べてもらう。カレーの肉の食感は、シカの前脚や肩の肉を使って歯応えを残した。ルーは、野菜ペーストに酒かすやみそなどを使用。ブリトーは、鹿肉と豚肉を合わせた自家製ソーセージを、地元産小麦や雑穀で作った皮で包んだ。ざんざ亭は新型コロナウイルスの影響で休業中で、ジビエ普及のために長谷部さんとキャンプ場が合同で企画した。同市の地域おこし協力隊員松井伸一郎さん(35)はカレーとブリトーを食べ、「鹿肉にくせがなくて食べやすい」と話した。長谷部さんは「気軽に食べられるメニューでジビエを味わってほしい」と話していた。

(イノシシ油で肉球ケア:高知)
安芸郡田野町の女性が、イノシシから採った油で犬の肉球をケアする保湿クリームを開発した。畑を荒らす厄介者のユニークな活用策として注目されそうだ。アロマ商品販売などを手掛ける「香りの教室 帆南(はんな)」の浜渦千里さん(62)。中芸地区の猟友会の事務も担っており、獣害の深刻さを聞き心を痛めていた。県内で「タヌキの油」が民間薬として定着しているように、イノシシの油でも何かできないかと思案。肌に浸透しやすく保湿成分を含む点に着目し、犬用クリームを思い付いた。犬の肉球は乾燥するとひび割れを起こしたり、床で滑りやすくなったりするという。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後0時ごろ、仙台市青葉区大倉岩下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、9日午前、色麻町志津鷹巣川原田付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午前7時15分ごろ、栗原市築館城生野越田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午後6時10分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、7日午前、利府町神谷沢菅野沢の遊歩道にクマが出没しました。

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(野生イノシシがCSF:山形)
鶴岡市で死んでいるのが見つかった野生のイノシシについて県が検査したところ、ブタの伝染病のCSF=豚熱に感染していることが確認されました。県によりますと、鶴岡市添川の竹林の近くで野生のオスのイノシシが死んでいると、4日、市から連絡がありました。県が6日、PCR検査を行った結果、豚熱に感染していることが確認されたということです。このため県はイノシシの発見場所から半径10キロ以内にある鶴岡市や酒田市内などあわせて21か所の養豚場を調査しましたが、これまでのところ、異常は確認されていないということです。県は今後4週間以内に、発見場所から半径10キロ以内で捕獲されたイノシシについては焼却や埋却処分を行うことにしています。なお、県内すべての養豚場などで豚熱のワクチン接種が済んでいることから、ブタなどの移動の制限区域や消毒ポイントは設けないとしています。県内で、野生のイノシシが豚熱に感染しているのが確認されるのは、去年12月の小国町、先月の鶴岡市の事例に続き3例目です。

(農作物を食べた野生ニホンジカは早く成熟する)
農研機構らは、野生ニホンジカ(以下、シカ)の成熟が農作物を食べることで早まることを、シカの骨コラーゲンの窒素安定同位体 1)の比率( δデルタ15N 値 2))の解析から明らかにしました。本成果は、シカの農地侵入防止対策や農作物を食害する個体の駆除が、現在のみならず将来の農業被害の抑制にも有用であることを示します。また、δ15N 値はシカの農作物依存度の指標として有効だったことから、δ15N 値を用いた農作物を食害する個体の特性解明および、シカ被害対策手法の開発への活用が期待できます。シカ類による農作物の食害は日本を含む世界各地で確認されており、シカの増加とともに農業被害が深刻になっています。農作物は栄養価が高く、シカにとって格好の食物ですが、農作物の採食がシカの成長や繁殖にどのような影響をもたらすかは不明でした。このことを明らかにすることは、地域に生息するシカ個体数の変動をより正確に予測し、効果的な被害対策手法を開発する上で重要です。今回、農研機構をはじめとする研究グループは、野生ニホンジカの骨に含まれる骨コラーゲンのδ15N 値が、シカの農作物依存度の指標として有用であることを示すとともに、農作物採食が 4 歳以下の若齢シカの成長(体サイズの増加)を促進し、その結果、妊娠率が上昇することを明らかにしました。このような農作物採食によるシカの「早熟化」は、シカの増加を促進している可能性が示唆されました。本研究成果は、アメリカ生態学会発行の科学雑誌 Ecosphere で、4 月 23 日に発表されました。

(クマ対処法を動画で指南:宮城)
仙台市は活動期に入ったクマに遭遇した際の対処法を教える動画を制作し、投稿サイト「ユーチューブ」の市公式チャンネル「せんだいTube」で公開している。市内の出没件数が2020年度に過去最多を記録し、情報発信を強化した。山菜採りや山登りの機会が増える大型連休に合わせ、注意を呼び掛けている。3月3日に公開した動画は約15分。①クマの出没地点②出没しやすい時間帯③人里に近づけない予防策―など8項目を解説する。クマが活動する早朝や夕方の外出を控え、生ごみを適正に管理し、定期的に雑草を刈り取ることが必要と指摘する。季節ごとの特徴として、春は山菜やタケノコを探す子連れのクマが多く、警戒心が強いと説明する。出合った場合は騒がず背中を向けることなく、ゆっくり後退するよう促している。市によると、16~20年度のクマ出没件数はグラフの通り。20年度は住宅地付近での目撃も相次ぎ、記録がある06年度以降で最も多い431件に達した。市は前回400件を超えた16年度の状況を踏まえ、目撃地点をインターネットで検索できる「クマ出没情報マップ」を17年度に始めた。20年度が4年ぶりの高水準となり、市民への啓発強化が重要になったため、手軽に情報が得られる動画サイトの活用に着目した。今年4月の出没件数は2件で例年と同水準だが、春の訪れが早かったこともあり、クマの活動は既に活発化しているとみられる。市環境共生課の金久保美喜課長は「山に入る際は動画やマップを活用し、クマの習性や出没地点を把握した上で、細心の注意を払ってほしい」と呼び掛ける。

(春から秋にかけてクマ被害に注意:新潟)
新潟県内は昨年度、クマの目撃件数が1957件、人身被害が21人と、いずれも過去最多となりました。また、今年度に入ってすでに46件のクマの目撃情報が寄せられているほか、3日も南魚沼市でクマが目撃されるなど、例年特に5月になると、急激に出没件数が増えます。県によりますと、冬眠明けのクマは空腹のためエサを求めて活発に行動するほか、春は人も登山や山菜採りなど山に入る機会が増えるため、クマに遭遇する確率が上がるといいます。このため県は、行楽や山菜採りなど山に入る際は、単独行動を避けること、鈴やラジオなど音の鳴るもの・熊スプレーを携行する、子グマを見たら静かに立ち去るなど、注意を呼びかけています。

(ニホンザルが住宅街出没、ジャガイモ食べリンゴ持ち去る:福井)
5月に入り、福井県勝山市の住宅街でニホンザルの目撃が相次いでいる。勝山市によると住宅街に出没するのは珍しいという。けが人は出ていない。市は目撃しても近づかないよう、注意を促している。市農林政策課によると、3日午後に長山町1丁目の畑にサル1匹がいるのを近くの住民が見つけ、市に連絡した。サルは畑のジャガイモを食べ、立ち去った。6日朝には元町2丁目の家屋の屋根にいるのを複数の住民が見つけ、市に届け出た。市職員が駆け付けたところ、亜成獣の雄1匹を発見。捕獲を試みたものの、東へ逃げた。住民によると5日にもサルは目撃され、食料品店の店頭にあったリンゴなどを持ち去った。市は周辺をパトロールするとともに、目撃現場近くの学校や保育園に注意を呼び掛けた。

(河川敷を散歩中にヒグマ目撃:北海道)
5月3日午後6時ごろ、札幌市南区石山の豊平川河川敷を1人で散歩をしていた女性がヒグマ1頭を目撃し、近くの交番に届け出ました。女性によりますと、クマの体長は約1メートルで、東方向の林に立ち去りました。警察官が周囲を捜索しましたが、クマは見つからず、痕跡もなかったということです。女性がクマを目撃した場所は豊平川にかかる「藻南橋」の近くで、まわりには野球場やテニスコートのほか高齢者施設があります。札幌市南区でクマが目撃されたのは2021年4月以降、5件目です。警察はパトカーで巡回するなどし警戒を呼び掛けています。

(目撃相次ぐ、クマ出没か:静岡)
5月5日から富士市や富士宮市でクマの目撃情報が相次いでいます。富士市の岩本山公園です。こちらでは午前中、付近でクマの目撃情報があったことから、市は急きょ、公園を閉鎖して市民の安全確保に努めています。富士市によりますと5日夕方入山瀬地区で2件、6日朝早く岩本山付近で1件、クマの目撃情報がありました。市は同報無線やメールなどで注意を呼びかけています。目撃情報があった地域を中心に警察や市の職員がパトロールをしています。警察によりますと富士宮市内でも4日から5日にかけて5、6件の目撃情報が寄せられ、6日も午後3時半ごろ、富士宮市星山にある明星山公園付近でも目撃情報がありました。現時点では被害は確認されていません。クマの体長は約1メートルだとみられています。市や警察は見かけても近づかないように注意を呼び掛けています。

(道路に「子グマ」、防犯カメラに写る:島根)
4日、島根県松江市内で、クマの目撃情報がありました。現場付近の防犯カメラには、子グマの姿が。4日夕方、島根県松江市宍道町。道路わきの林の中から姿を現したのは、1頭の子グマです。防犯カメラに写っていた子グマは、何を思ったのか、道路に飛び出したかと思えば、すぐさまUターン。危険を察知したのか、はたまた母グマに呼び戻されたのか。すぐさま山へと帰っていきました。通報を受けた地元猟友会のメンバーらが周辺の山を確認したところ、親グマのものと思われる足跡が発見されました。松江市は、「クマに注意」の看板を設置したほか、近くの宍道総合公園を、6日まで一時閉鎖する措置を取りました。

(空港近くにクマ?:島根)
島根県は4日、石見空港(益田市内田町)風の丘広場付近でクマらしき動物が目撃されたと発表した。空港や隣接する万葉公園の利用者に注意を呼び掛けている。県や空港によると3日午後5時半ころ、訪れた人が1頭目撃した。体長など詳細は不明で、足跡などの痕跡や被害はなかった。県は、風の丘広場のほか、空港内の梅林の丘と隣接する万葉公園のキャンプ場を当面の間閉鎖。両施設内の巡視体制を強化する。

(中心部にサル出没:福岡)
福岡市中心部で3日、サルの目撃情報が相次ぎました。いまのところけが人はいないという事です。警察によりますと、3日午後4時ごろ「大人のサルが天神方向に行った」と通報がありました。福岡市天神周辺での目撃情報が相次ぎ警察も出動する騒ぎになりました。福岡市では3日、東区・博多区・中央区で少なくとも14件の通報がありました。最初に通報があったのは午前6時すぎ東区名子で、その後、午後2時ごろに博多区千代、午後4時ごろに天神の須崎公園で目撃されたということです。同じサルだとすれば都心に移動してきていますが、これまでのところサルによるけが人はいません。警察は、通報があったエリアの住民などに、注意を呼び掛けるなどしています。

(電柱のカラスの巣、見つけたら連絡を:北海道)
カラスの巣作りのシーズンを迎え、北海道電力ネットワークは、停電の原因となる電柱の巣を発見した場合、速やかに情報を提供するよう住民に呼び掛けている。カラスの巣作りは春から初夏にかけて盛んになり、電柱にも巣を見掛けるようになる。巣にハンガーや針金などが使われることもあり、電線に触れると停電を引き起こす場合もある。

(縄文体感、狩猟って大変:岩手)
宮古市崎山の市崎山貝塚縄文の森ミュージアム(伊藤真館長)は大型連休中の5日まで、縄文時代の狩猟や漁について理解を深める企画「じょうもんワクワク・ドキドキ体験」を展開している。やり投げ体験では、来館者が竹製のやりを動物が描かれた的を狙って投げることができる。漁で使われたとされる丸木船に乗り、シカの角から作った釣り針で魚の模型を釣り上げる縄文フィッシングも子どもたちの人気を集める。連休期間中は、ヒントを基に館内にある五つの展示品を探し当てると記念品がもらえるゲームも行う。

(イノシシ撃退わな作製:広島)
福山市新市町宮内の城田(じょうでん)貞夫さん(80)が、住民組織で管理する竹林にイノシシを追い払うオリジナルの仕掛けをつくった。仮装を競うテレビ番組で優勝したこともある独創性と器用さを生かし、撃退効果も上々。地域のアイデアマンとして存在感を発揮している。

(農と食のこれから、小菅村のわな猟:山梨)
男性2人の後を追い、深く積もった落ち葉に足を取られながら45度の斜面を登る。春の風が木立を渡り、尾根を吹き上がった。その先に座り込んでいた角のある鹿が2人の気配に気付き、立ち上がった。慌てて逆方向に駆け出したが、右前脚にかかったわなから伸びるワイヤに引き戻された。マスク姿の2人が慎重に間合いを詰めていく。青柳博樹さん(46)と鈴木一聡さん(36)。山梨県小菅村で活動しているくくりわなの猟師5人のうちの2人だ。自然体験ツアーや鹿の管理捕獲などを行う民間企業「boonboon(ブンブン)」の社長と社員。標高2000メートルから600メートルの山懐にある人口700人弱の小菅村は、平地が少なく、斜面に集落が連なる「天空のまち」だ。畑も斜面をそのまま耕しているのだが、いずれも高さ2・5メートルの電気柵で囲われていることに驚く。まるで「監獄の耕作地」だ。理由は鹿やイノシシ、猿などの「食害」から農作物を守るため。ソバやジャガイモ、ホウレンソウなどの野菜を自給している村の死活問題だ。イノシシや猿は電気柵でなんとか防げるが、鹿は高さ2メートル以上も跳び越える脚力を持つ。青柳さんと鈴木さんの主任務も鹿の捕獲だ。村人の命をつなぐ「食」を守るため、動物の命を奪う。人間にとって「害獣」に違いないが、動物に人への悪意はなく、生きるための本能にすぎない。だから、命を奪った鹿は余すところなく利活用する。ブンブンの社是だ。

(「伊勢原うまいもの」認定73点に:神奈川)
伊勢原市は4月に、地元の特産品や工芸品の販売を促進するために創設した「日本遺産のまち 伊勢原うまいものセレクト」の認定品を更新した。新たにシカ肉を使ったレトルトカレーや、ジネンジョを練り込んだソバ、大山名物の豆腐など9点を加えた。一方で、生産を終えた6点を除くなどし、認定商品は計73点になった。うまいものセレクトのブランド制度は2018年8月に創設。市内事業者の特産品や工芸品から選抜され、認定される。更新は初めてで、2月に新規の認定品を募集していた。髙山松太郎市長は4月の定例会見で「定期的に更新して常に旬なものをそろえたい。来訪者や市民にアピールして、市の知名度や魅力アップにつなげていきたい」と述べた。認定品は小田急線伊勢原駅の観光案内所や、市内外のイベントなどで販売している。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午後8時30分ごろ、仙台市泉区実沢八乙女札原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午前10時30分ごろ、仙台市泉区松森戌亥沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午前9時50分ごろ、仙台市青葉区大倉岩下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後6時20分ごろ、栗原市栗駒稲屋敷九ノ戸にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後4時50分ごろ、栗原市築館下宮野町にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午前9時50分ごろ、栗原市栗駒片子沢外鳥屋にクマが出没しました。

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(クマに襲われ男性けが:北海道)
27日午前、道富良野市で40代の男性がクマに襲われ、頭や手などにけがをしました。命に別状はないということです。27日午前9時ごろ、富良野市西達布の山林付近で、クマの警戒にあたっていた地元の40代の猟友会の男性がクマに襲われました。男性は頭や手などにけがをしてドクターヘリで旭川市の病院に搬送され、手当てを受けていて、富良野市によりますと、命に別状はないということです。男性は26日に近くでクマの出没情報があったことから、別の猟友会の男性と2人で警戒にあたっていた際に3頭のヒグマと遭遇して、親とみられる1頭に襲われたということです。親とみられる1頭は別の男性がその場で銃で駆除し、残りの子グマとみられる2頭は逃げたということです。警察や市は春に入り冬眠を終えたクマの活動が始まっているとして、警戒を強めるととともに、近くの住民に注意を呼びかけています。現場は南富良野町のJR東鹿越駅から北に8キロほど離れた住宅が点在する山林付近で、すぐ近くには畑が広がっています。

(撃ったシカ回収せず、捕獲効率化へ知床で試験:北海道)
環境省は30日、知床半島先端部の知床岬地区で5月10日から月末までエゾシカ捕獲事業を実施し、この期間中、撃ったシカをその場に残す「残置試験」を初めて行うと発表した。目的は捕獲の効率化。ヒグマなどに遭遇する恐れが強まるため、観光客らに対し、6月中は対象区域に近づかないよう注意を呼びかけている。残置試験を行うのは知床岬地区のうち、オホーツク管内斜里町側の森林。事業期間中の6日間程度で捕獲を行い、数頭の死骸を残して、ほかは回収する。

(野生イノシシから豚熱確認:兵庫)
兵庫県は27日、同県川西市芋生で、死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭から豚熱の感染を確認したと発表した。県内では4例目で計5頭となり、丹波市以外での確認は初めて。県によると、25日午後、地元の男性が道路脇の溝で死骸を見つけ、県が遺伝子検査で感染を確認した。県内で豚やイノシシを飼育する60施設から異常の報告はないという。県は昨年6月以降、飼育施設の豚などへのワクチン接種を続けており、豚やイノシシの移動、出荷は制限しないという。県の担当者は「豚熱は人には感染せず、仮に感染した豚やイノシシの肉を食べても問題ない」としている。

(豚熱イノシシ、防疫徹底呼び掛け:三重)
県は三十日、御浜町内などで捕獲された野生イノシシ六頭が、家畜伝染病の豚熱(CSF)の検査で陽性になったと発表した。御浜町内での確認は初めてで、感染は県内十七市町に広がった。ほかに感染した野生イノシシが見つかったのは、紀北町、多気町、名張市、亀山市。

(希少な猟犬10匹が何者かに盗まれる:和歌山)
和歌山県上富田町で、国内では珍しい猟犬10匹が盗まれているのが見つかり、警察が捜査しています。和歌山県上富田町の山奥にある猟犬の訓練場。40年ほど前から、イノシシ猟のために、アメリカ原産の犬「レッドボーン・クーンハウンド」が育てられていました。飼い主の男性によると、この犬は現在では海外からの輸入が難しく、国内で繁殖させている例はほとんどないということです。自治体に届け出て、大切に育ててきました。警察は窃盗事件として捜査しています。

(クマ出没最多、2万件超)
環境省は28日、クマの出没増に伴う人身被害の防止策を話し合う関係省庁会議で、2020年度の出没件数が全国で2万870件、人身被害が158人に上り、いずれもデータを比較できる09年度以降、過去最多だったことを明らかにした。会議には環境省、農林水産省、警察庁の幹部らが出席。冒頭、環境省野生生物課の中尾文子課長は「冬眠から明けたクマによる事故が既に発生している。引き続き対応を強化したい」と話した。会議は20年10月に新潟、秋田の両県で計2人がクマに襲われて死亡したことを受けて同月に初めて開かれ、省庁間の連携強化や、自治体の対応の在り方などについて確認した。

(クマの出没と人身被害、過去最多に:岩手)
岩手県は2020年度に県内で確認されたツキノワグマの出没件数と人身被害件数が過去最多を記録したと発表した。山登りなど野外活動が活発化する時期を前に、県はクマに遭遇した時の備えや予防策など注意を呼び掛けている。県自然保護課によると、20年度に確認されたツキノワグマの出没は19年度より510件増加し3316件、人身被害も19年度より12件(13人)増加の27件(29人)だった。件数が増えた要因として県の担当者は「ブナの実が凶作でクマが人里に降りてくるなど、人とクマの生活する場が近くなったため」などと説明した。地域別では釜石市と一関市で300件以上、花巻市や北上市でも200~300件のクマの出没があった。特に子連れのクマによる人身被害が多く、27件のうち13件は子連れのクマによるものだった。県の担当者は「親グマは子どもを守る習性があるので危ないという認識を持ってほしい」と話す。県は予防策として、夜間や明け方などの入山を避けることやキャンプでは食べ残しのゴミを放置しないことなどをあげる。出合ったときの対処法として、走って逃げない▽クマとの間に木や岩を挟む▽攻撃してきたら両手で顔や頭をカバーすること――などを呼び掛けている。

(「国鳥」キジ、ようやく日本固有種に)
世界自然遺産の小笠原諸島(東京都)に生息する小鳥のオガサワラカワラヒワや、本州などに生息する「国鳥」のキジ、沖縄県などにいるリュウキュウサンショウクイなど鳥類5種が、日本で独自に進化を遂げた新しい種であることが、最新のDNA分析などによって判明した。国内にしか生息しない「日本固有種」の認定業務を担う日本鳥学会は、これら5種を新たに追加する。5種は、いずれもユーラシア大陸などに生息するものと同種で、主に生息地の違いを示す亜種だと考えられてきた。鳥類の新規の認定は、1981年のヤンバルクイナ以来、約40年ぶり。現在の10種から、1・5倍に増えることになり、日本の生物多様性の豊かさが改めて示されることになる。かつて1万円札に描かれ、国鳥でもあるキジは、鳥類目録上は長年、大陸にいるコウライキジの亜種として扱われてきた。

(クマによる人身被害防止へ、入山規制の看板設置:秋田)
これから山菜採りに出かける人が多くなる季節となるが、クマには十分に注意が必要。秋田県鹿角市では、クマによる人的被害を防ぐため、入山を規制する看板などが設置された。2016年5月から6月にかけて、秋田県鹿角市十和田大湯の山林でタケノコ採りに山に入った人がクマに襲われる事故が相次ぎ、男女4人が亡くなった。事故以降、鹿角市では毎年現場に通じる市道などにバリケードや看板を設置し、入山を規制して再発防止の対策を進めてきた。2021年も市道の入り口や近くを通る県道など、70カ所あまりに入山禁止などと書かれた看板やバリケードが設置された。鹿角市農地林務課の土舘広人さんは「2021年度については、すでにクマの目撃情報や牛舎での食害が発生している。入山規制している十和田高原地区については、絶対に入らないよう、皆さんにご協力をお願いしたい」と話した。こちらの地区の入山規制は、11月末まで続く予定。鹿角市では、警察と連携して週末にパトロールを行いながら、山に入らないよう呼び掛けることにしている。一方、2017年には秋田県仙北市田沢湖玉川の山中でタケノコ採りをしていた60代の女性がクマに襲われて死亡する事故があった。2021年も仙北市では現場付近で入山規制に向けた取り組みを予定している。現場近くを通る国道341号沿いでは、5月中旬ごろに入山規制のため、バリケードの設置などを行う予定で、道路脇の駐車帯にはロープを張るなどして使用できないようにする。2021年の規制期間はまだ未定だが、例年通りであれば、規制は8月下旬まで続くという。

(アライグマ捕獲最多468匹:北海道)
深川市内で特定外来生物アライグマによる農業被害が深刻化している問題に関し、市は2020年度の捕獲数が過去最多の468匹に達したことを明らかにした。19年度に比べ209匹増、18年度比では5倍超に当たる。20年度の農業被害額はまとまっていないが、事態を重く見た市などは4月27日、市アライグマ対策連絡協議会を設立、捕獲の強化に乗り出した。20年度の主な地区別捕獲数は、音江・豊泉・向陽・稲田地区190匹、内園・更進・吉住・菊丘地区106匹、あけぼの・一已北部地区48匹。市によると、10年前までは主に音江など農村部での捕獲、被害が主だったが、近年では市街地でも捕獲されていることに加え、家庭菜園などでの被害も確認されている。本年度に入ってからも、30日正午時点で、昨年同期を上回る52匹が捕獲されたという。

(クマ対策で会議:福井)
大型連休や山菜採りなどでこれから山に入る人が増えることから、勝山市は、27日にクマの対策を話し合う会議を開き、目撃情報が入ったときの連絡体制などを改めて申し合わせました。この会議は、勝山市が毎年この時期に開いているもので、27日は行政の担当者や猟友会のメンバーなど12人が出席しました。この中で勝山市の担当者は、県内の昨年度のクマの出没件数は1199件と、平成17年の統計開始以来3番目に多く、特に4月から8月までの出没数が383件と最も多かったことを報告しました。そして、冬眠を終えたクマは夏にかけて繁殖時期を迎え行動範囲が広くなることから、山菜採りの人などが被害にあうケースが多くなると説明しました。その上で、会議では、これからの季節は特に注意が必要だとして、関係機関にクマの目撃情報が入った際は、緊密に連絡を取り合うことを改めて申し合わせました。県内では、4月25日に、大野市の山中で、猟友会の男性がクマに襲われケガをする被害が発生しています。県自然保護センターの佐野沙樹さんは「この時期は若いクマの行動範囲が広がり、人とクマが遭遇しやすいため、山の中に入るときはクマ鈴を付けたりラジオを鳴らしたりするなど、音の出る対策をお願いしたい」と話していました。

(害獣対策あれこれ一冊に:新潟)
新潟県阿賀町はクマやサル、イノシシによる被害が相次いでいることから、害獣の習性を知り、命の守り方や農作物への被害防止などの対策をまとめた冊子を初めて作成した。5月中旬に全戸配布するほか、町のホームページに掲載し、全国にも発信する。本県では昨年、クマによる被害が多発し、19年ぶりに死者が出るなど被害が深刻化している。阿賀町でも暖冬少雪傾向が強まったこともあり、2016年以降、クマの目撃情報が増えている。20年は281件と多く、3人の人的被害があった。サルについては、高齢者が自家用に栽培する農作物への被害が多く、町はITを活用して群れの位置情報を把握するシステムを導入し、被害軽減につなげたいとしている。また、これまで町内では被害がほとんど報告されていなかったイノシシについても、少雪続きで増加傾向にある。「害獣被害対策総合パンフレット」は26ページ。クマ、イノシシ、サルに分類し、それぞれカレンダー形式で、餌になるもの、出没しやすい場所などを例示。餌になる果実や農作物については、食べた場所や時期を覚えている習性などを紹介している。クマに対し命を守る項目では、大きな音を出すことや目や首・腹部を守ることなどを挙げつつ、「絶対安全というやり方はない」と注意喚起している。また、電気柵購入、狩猟免許取得など町が設ける有害鳥獣対策補助制度を紹介し、有効な活用を呼び掛けている。パンフは、表紙に害獣の顔を写実的なイラストを使って関心を持ってもらえるようにしたほか、文章にルビを振ったり、イラストや写真を豊富に掲載したりして、子どもからお年寄りまで繰り返して読んでもらえるように工夫した。農林課の江花一実課長は「害獣の習性にもさまざまあるが、基本的な被害防止対策は同じ。山菜採りや山に入る機会も増えるので、パンフを活用してほしい」と話している。

(冬眠明けのクマに注意:山形)
山形県内では、山菜採りや渓流釣りのシーズンを迎え、冬眠明けのツキノワグマとの遭遇の危険性が高まることから、県や山形市などが注意を呼びかけている。2020年5月に長井市で男性が襲われて軽いけがをし、16年4月には、西川町で渓流釣りの男性が襲われている。今月27日、県庁でクマの対策会議が開かれ、注意事項などが確認された。県によると、県内では、ツキノワグマによる人身被害が20年度5件(5人)▽19年度4件(4人)▽18年度1件(1人)▽17年度4件(4人)――と毎年発生している。雪が溶けたこの季節は山菜採りや、登山などの行楽で山に入る人も増え、クマと遭遇する危険性が高まるといい、今年も4月18日までに11件の目撃情報が寄せられている。一般には、秋の目撃事例が多いが、1977~2020年の5~7月をみると、クマによる人身被害が26件発生。内訳をみると、山菜採り18件▽タケノコ・ササ採り3件(うち1件は死亡)▽渓流釣り1件▽田の見回り中1件▽森林作業中1件▽自宅への侵入1件▽散歩中1件――。会議では、今年の目撃情報のほか、市街地にクマが出没した際の対応マニュアル、人家に近い場所にやぶを作らないなどの予防的対策を確認した。県は、注意すべき点として、行き慣れた山でも周囲に十分に注意する▽ラジオやクマ鈴、笛など音の出るもので人の存在を知らせる▽食べ残しやゴミを山に残さない▽子連れのクマに注意する――などの5項目を挙げている。県の担当者は「大型連休が始まるが、今一度、山に入る際はクマに注意してもらいたい」と話している。

(後絶たないシカと列車の衝突、導入後ゼロになったJR社員の回避策:山梨)
鉄道と野生動物の衝突による輸送障害の発生が全国的に後を絶たない。静岡県東部から山梨県にかけての山間部を走るJR身延線は近年、シカの生息域の拡大や個体数の増加に伴う列車との衝突に頭を抱えている。シカの命を守りながら、安全な運行ができないか――。JR東海の現場の社員が発案し、シカと列車の衝突を減らすことを目指す新たな取り組みとは。JR身延駅(山梨県身延町)から南に2キロほど進んだ線路沿い。列車が通過する1分ほど前になると、線路周辺に「キィキィ」という甲高い音が鳴り始めた。列車が通り過ぎると同時に音はやむ。公益財団法人・鉄道総合技術研究所が開発した「忌避音」だ。シカが仲間に危険を知らせるときの「警戒声」とシカが嫌う犬の鳴き声を混ぜ合わせ、シカを線路から遠ざけることが狙いだという。身延線は2019年11月から山梨県内の2区間で「忌避音装置」を試験的に導入。提案したのが、JR東海身延保線区の社員、森田嵩章(たかあき)さん(25)だ。多発する衝突の解決策を模索する中、忌避音の存在を知った。人に危険を知らせる列車接近警報装置を活用し、音源のみを忌避音に変えることを発案した。列車が接近したときにだけ音が鳴るのでシカの「音慣れ」を防ぐことができる。身延線はこれまでも、シカとの衝突を減らそうとさまざまな対策を講じてきた。運転士をはじめとする現場の社員にヒアリングを実施。09年から衝突の件数が多い6区間は、運行に気づいたシカが逃げられるように、夜間に列車の速度を最大で25キロ、落として走らせている。12年から衝突が多い地点に高さ2メートルほどの侵入防止柵も設置。しかし、それでも、シカとの衝突は増え続けていた……。シカとの衝突で現場の社員が最も苦労する作業が「事後処理」だ。発生時は横たわったシカを人力で線路外に搬出。一時的に保存し、焼却処分場に運ぶ。身延保線区長の酒井通孝さん(44)は「夜の山間部での発生が多く、社員が現場に向かうこと自体が難しい。個体は100キロと重く、搬出も一苦労」と話す。森田さんも「シカの損傷が激しいと、社員の精神的なダメージも大きい」と吐露する。忌避音装置が設置された区間の衝突の件数は、現時点で「ゼロ」。一定の成果が上がっている。身延線内はほかにも、全国の路線に先駆けて、21年3月に三角形の凹凸状と網目状の2種類の侵入防止バリケードを線路上に設置。「シカがどちらをより嫌がるか」を検証する取り組みなども進めている。森田さんは「シカの命を守りつつ、鉄道の安全輸送も守りたい」と決意を語った。国土交通省が年度ごとに公表する「鉄軌道輸送の安全に関わる情報」によると、2019年度の動物による輸送障害(列車の運休、旅客列車の30分以上の遅延など)は821件。10年度からの10年間は右肩上がりとなっている。また、JR東海によると、身延線内の20年度のシカと列車の衝突は196件、10年度の58件から3倍以上に増えた。衝突の増加は、温暖化による積雪量の減少で冬場に餌を見つけやすくなったことによる個体数の増加▽生息域の拡大▽狩猟者の減少▽過疎化で生息適地である耕作放棄地の拡大――などと複数の要因があるとされる。JR東海が線路沿いに設置したカメラに、シカがレールをなめる様子が映っており、鉄分を摂取するために線路内に入っている可能性もあるという。

(猟師担い手どう増やす?:秋田)
野生動物を捕獲し、食料などにしてきた狩猟は人類とともに長い歴史がある。近年は、イノシシを介した家畜伝染病「CSF(豚熱=豚とんコレラ)」の感染拡大やシカによる農作物の食害を防ぐ役割も担うようになっている。社会の維持に欠かせないが、県内の狩猟者は高齢化が進み、なり手不足が深刻になっている。県猟友会の霜田和志会長(77)に、打開策や今後の展望を聞いた。――2019年度の県内の狩猟者登録者は2593人で、最多だった1978年度の9470人の3割を下回っている。「登録者は10年前から2600人前後で、横ばいの状況。このうち6割弱が散弾銃の所持に必要な『第1種銃猟』の免許を持ち、4割がバネの力で動物の足を締め、逃げられなくする『くくりわな』などを扱える『わな猟』の免許を持つ人だ。11年の東京電力福島第一原発事故後、県内の野生鳥獣の肉は出荷制限を受け、売れない状況が続いている。捕獲後は山に埋めたり焼却したりすることがほとんどで、新たに免許を取ろうと考える人が減る要因かもしれない」――県は年間の捕獲頭数の目標を、シカは1万5000頭、イノシシは1万2000頭としているが実績は。「19年度は、シカが9387頭、イノシシが8818頭で、いずれも下回った。高齢化が進み、狩猟者が減っていることが要因だ。特にイノシシはCSFの感染拡大防止のために捕獲を求める声は大きい。イノシシが増えている太田市などでは、ICT(情報通信技術)を活用し、獲物がわなにかかると通知が来るくくりわなを導入している。こうした技術で負担を減らすことで、狩猟者の減少を補えるようになればと思う」――全国的には、「狩りガール」と呼ばれる狩猟免許を取得する女性が増えているようだが。「今年3月15日現在、会員1777人のうち女性は33人しかいない。ただ、男性の加入数は減る一方、女性は増える傾向にある。都会から移住して本格的に狩猟に取り組んでいる女性もいる。19年度に加入した女性は6人だったが、20年度は10人になった」――新規参入者が挫折することも多いようだが。「昔は親戚や親に誘われて狩猟の道に入ることが多かった。今は全く関わりがない人が狩猟免許を取ることが多い。頼る人がなく、上達するまでに獲物を捕れず、やめてしまう。講習会などを通じ、先輩狩猟者とのつながりの場をつくることが会の役割となっていく。ただ、会員の多くが練習で利用している安中市の県安中総合射撃場の安全対策が遅れ、使えない状況が続いている。早期再開を願っている」――多くの人に狩猟を身近に感じてもらうための取り組みは。「19年からシカの毛皮を県内の特別支援学校に届け、生徒たちがパスケースなどに加工して販売している。20年はシカ60頭分の毛皮を提供し、今年も続けたいと考える。頂いた命を無駄にしないことが山を守ることにもつながる」

(エゾシカ焼却処理、昨年度過去2番目:北海道)
釧路管内6市町村でつくる釧路広域連合(連合長・蝦名大也釧路市長)が2020年度、釧路市内で運営する清掃工場で焼却処理したエゾシカは、過去2番目に多い579頭に上った。焼却回数も過去2番目に多い334回。ジビエ人気の高まりを背景に、食肉用に解体後の内臓や頭部などの残滓(ざんし)を持ち込むハンターが増えていることが要因とみられる。清掃工場は06年度に稼働し、野生動物が多く生息する地域柄、道内では珍しい野生動物専用の焼却炉を備える。交通事故や列車事故による死骸や、ハンターが解体した後の残滓を有料で焼却する。エゾシカが9割を占め、その他はタヌキやキツネなどごくわずか。焼却炉は1回当たり200キロ分、シカ2~3頭ほどを処理できる。最近10年間のエゾシカの処理頭数は500頭前後で推移し、15年度は最多の585頭に上り、20年度もほぼ同水準に達した。焼却回数は17年度まで200回前後だったが、18年度に初めて250回を超え、19年度は最多の395回、20年度も334回に上った。

(春の山はクマに注意:富山)
ゴールデンウイーク期間中は山菜採りなどに出掛ける人が多くなる時期ですが、県内では、この時期のクマの人身被害の原因の7割が、この山菜採りによる入山となっています。クマによる人身事故を防ぐにはどうすべきかまとめました。去年5月、上市町の山中で有害鳥獣の駆除にあたっていた80代の男性がクマに襲われ、頭の骨を折る大けがをしました。野生動物の生態に詳しい県自然博物園ねいの里の赤座久明さんは、春先、山に入る機会が増えるためクマとの遭遇に警鐘を鳴らします。昨シーズン、県内のクマの出没件数は過去4番目に多い599件。そのうち6割以上は秋の間に確認されたもので、ブナの凶作などにより、クマが餌を求めて住宅街など人里に降りてきたものでした。一方、春はクマが人里に出没する件数は比較的少ないものの、人が山に入るケースが増えるため、遭遇するケースが増えています。

(山菜シーズン、クマに気をつけて:北海道)
十勝の山林でも本格的に山菜採りシーズンを迎えた。春の味覚として人気だが、この時期は冬眠から目覚めたクマの動きが活発化、山菜と有毒植物の判別も必要になる。釧路管内厚岸町では4月、山菜採り中に男性が襲われて死亡する事故があり、道などは入山時のクマや有毒植物の誤食への注意を呼び掛けている。

(クマのエサとなるブナは「並作以上」と予測:石川)
クマの出没に備えて石川県が初めて行ったブナの開花調査の結果、ことし秋に予想される実のなり具合は「並作以上」と予測されることがわかった。石川県内では去年、市街地へのクマの出没が相次ぎ、目撃件数、人への被害がともに過去最多となった。この要因の一つとしてツキノワグマの主なエサとなるブナが大凶作だったことが挙げられる。こうしたことを受け県は、より早い段階で実のなり具合を予測するため、ことし春から新たにドローンを使ったブナの開花調査を始めた。加賀地区を中心に10か所で調査した結果、全ての地点で全体で開花した木が多く確認されことし秋の実のなり具合は「並作以上」と予測されるという。県は、6月と8月にもブナの調査を行って早期の注意喚起につなげたいとしている。

(山菜採りの遭難相次ぐ、"ヒグマ"にも注意を:北海道)
毎年連休中に「山菜採り中の事故や遭難」が増えることから、警察が4月29日、札幌市の登山道で注意を呼びかけました。札幌市南区の天狗山では29日朝、警察が入山者に山菜採りの注意書きが入ったマスクや鈴などを手渡し、事故の防止を呼びかけました。北海道内では2021年、山菜採りですでに4人が遭難し、2人が死亡、1人が行方不明となっています。また北海道東部の厚岸町では、山菜採り中の男性がクマに襲われ死亡してます。警察は、山林でも目立つ赤い服を着たり、遭難時に役立つ笛や携帯電話、クマよけの鈴を持ち歩いたりするよう、呼びかけています。

(クマと車が衝突:北海道)
北海道の清水町で車とクマが衝突しました。車は走行不能となり、クマは山へと去って行きました。2日午後8時前、清水町の国道274号、日勝峠の1合目付近を走行していた軽乗用車が道路にいたクマと衝突しました。運転していた札幌市の20代の男性会社員にけがはありませんでしたが、軽乗用車は前部が壊れ走行不能となりました。クマは体長1.5mから2mほどで、衝突したあとは山の方に去って行きました。男性は「クマに気づいたがブレーキを踏むのが間に合わなかった」と話しているということです。この付近では例年この時期にクマが出没していて、警察が注意を呼び掛けています。

(市街地にシカが出没:群馬)
28日午後4時半ごろ、群馬県前橋市新前橋町の滝川にシカが1頭出没した。樋越橋の下でうずくまって休み、周辺住民3人ほどが様子をうかがっていると、上流へ逃げていった。市農政課によると、3年ほど前から滝川でシカの目撃情報が複数回寄せられているという。周辺の農作物の食害などは確認されていない。27日夕にも前橋署から「同市大友町の滝川でシカの目撃情報があった」と連絡があり、市職員が駆け付けたが、確認できなかった。同課の担当者は「シカを見掛けても近づいたり、餌を与えたりしないで、市や警察に通報してほしい」と呼び掛けている。

(クマ目撃情報:山梨)
28日夜、山梨県市川三郷町の住宅街で、クマの目撃情報がありました。警察が付近をパトロールしましたが、見つかっていません。28日午後8時半頃、市川三郷町のJR身延線・落居駅近くの県道で、甲府方面に向かって走っていた車を運転していた人が、クマを目撃しました。クマは、体長1メートルほどで、道路の東側に走り去ったということです。28日夜、警察が付近を探しましたが、見つからず、29日朝もパトカー2台と署員がパトロールし、注意を呼びかけました。目撃されたのは、落居駅から北に約200メートルの県道上で、近くには住宅があり、南に約1キロのところには、六郷小学校や六郷中学校もあります。警察は、クマを見つけたらすぐに110番通報するよう呼びかけています。

(駐車場の車の下に「アナグマ」発見:島根)
島根県浜田市と江津市にまたがる「しまね海洋館アクアス」に取材でやって来たカメラマンが駐車場で遭遇したのは・・・なんと「アナグマ」です。アナグマは車の下で涼んでいるのか、眠そうな顔でアゴを地面につけて終始ウトウトしている感じ。ときおり車の持ち主が帰ってくると隣の車の下へと移動するのみで、逃げる様子はありません。アクアスの駐車場では、これまでにイノシシの目撃情報はあるものの、アナグマは初めてということです。専門家によりますと、アナグマは病気を持っていることもあるため、見つけても絶対に触らず、エサを与えないようにしてほしいということです。

(サル目撃相次ぐ:福岡)
福岡市内の住宅街でサルの目撃情報が相次ぎ、警察は注意を呼びかけている。建物の雨どいを伝って、素早く屋根の方に駆けのぼる1匹のサル。これは3日午後1時半ごろ、福岡市博多区で撮影された映像。サルは、屋根の隙間に隠れるようにして、周囲を警戒しているようだった。福岡市内の住宅街などでは、3日朝からサルの目撃情報が相次ぎ、警察によると、福岡市東区・博多区・中央区で、あわせて14件の通報が寄せられたという。今のところ、被害の報告はないが、午後6時50分現在も、サルは福岡市内を移動しているとのことで、警察は、今後も注意を呼びかけている。

(道路を渡ろうとするサルの群れ:静岡)
下田市の住宅街でサルの群れが撮影された。映像には空地のような場所にサルの群れが集まっていて、民家の屋根などから次々と姿を現す様子が…。道路を渡るためか一気に斜面を駆け下りてくるサルも…。これは30日の正午ごろ下田市吉佐美で撮影されたもの。撮影者によると約20匹のサルが道路の反対側へ渡ろうとしていたという。交通量も多く車が通るたびにとまどっている様子だったという。

(一時停電、信号が消えるなど付近は一時混乱:愛媛)
四国電力によりますと、30日午前11時前、松山市山越で住宅など400戸が停電しました。停電は約40分間続き、付近では信号がつかなくなったため、警察官が交差点で交通整理にあたったほか、スーパーもレジなどが動かなくなり、店員が客の対応に追われました。この停電、原因は電柱に作られたカラスの巣でした。カラスは金属製のハンガーなどを使って巣を作るため、毎年春のこの時季に巣が電線に触れて停電を引き起こすことがあり、四国電力は「電柱の上にカラスの巣を見かけたら知らせてほしい」と呼びかけています。

(JR鹿児島線8時間半の見合わせ:鹿児島)
23日、JR鹿児島線上りの折尾駅と福間駅の間が、8時間半以上運転見合わせとなった停電事故について、JR九州は28日、カラスの感電死が原因と発表しました。JR九州によりますと、23日午後0時40分ごろ、福岡県岡垣町のJR鹿児島線海老津駅の付近を走行していた上り特急列車の運転士が、トンネルの入り口付近の架線が光っているのを見つけ、急ブレーキをかけて停車しました。その後、架線の断線による停電の影響で、JR鹿児島線上りの折尾駅と福間駅の間は、8時間半以上運転見合わせとなりました。JR九州が調査したところ、車両の屋根に羽が焦げたカラスの死骸が見つかったため、トンネルに侵入したカラスが架線に触れ、感電したことで断線が発生したと結論付けました。JR九州は「非常にまれな事象。対策を検討したい」としています。

(ジビエ加工施設が完成、卸しと農家レストランで使用:兵庫)
猟師らが捕獲したイノシシを食肉加工する「興隆寺ジビエ処理加工施設」が兵庫県淡路市興隆寺に完成し、このほど竣工(しゅんこう)式があった。食品加工会社に卸すほか、地元に整備予定の農家レストランでジビエ料理に使う。

(お手頃価格の地産地消ジビエ:佐賀)
2021年4月、基山町園部の「あすか」敷地内に、地産地消のイノシシバーガー店「カリビトキッチン(狩人厨房)」がオープンしました。屋外のカフェスペースでイートインができ、テイクアウトにも対応しています。店主は基山町地域おこし協力隊員であり、普段から町内の山に入って活動している正真正銘の「狩人」でもある、北海道出身の小野やよいさんです。お店で提供されるイノシシ肉は、すべて基山産。小野さんご本人や地元の狩人らが山でイノシシを狩り、命をいただき、町内のハム工房や友人らの協力のもと、パテを手作りしています。そのため、パテは毎回50枚の数量限定、週末日曜日のみの営業となっています。お店で提供されるバーガーは、バンズバーガーとライスバーガーの二種類。お肉以外の材料も、地元の旬の野菜や米を選ぶ、こだわりよう。肉にしっかり下味のつけて揚げる北海道名物「ザンギ」も、メニューに並びます。そんな、素材の入手から仕込みまで1週間という手間のかかったメニューすべてが、500円未満という破格のお値段!あえて週末限定、地元で安価で、ジビエのこだわりバーガーを提供する理由。それは、「週に一度、命をいただくことの大切さを皆に考えて欲しい」ため。そして、「基山町の狩人のレベルアップを目指したい」から。地元の田畑を荒らす厄介者として駆逐されているイノシシですが、本来は、基山町の自然の中で当たり前の生命を営んでいる野生の生き物です。「困るから」「迷惑だから」その命をいただくという行為は、決して楽しいものではなく、相応の覚悟が必要なのです。一方、狩人たちのスキルアップは、ジビエとしての需要や注目度が向上しないと、なかなか果たせないのではないかという当事者ならではの問題意識もあるそう。そんな中でのバーガー店営業は挑戦的な試みですが、「地元の、周囲の理解ある多くの協力者のおかげで、お店をオープンできました」と朗らかな笑顔を見せてくれた、小野さん。お店の開店情報は、公式Instagramで毎月のカレンダーが公開されています。

(お肉がとろける絶品ジビエ料理:東京)
雑誌「ダ・ヴィンチ」の編集長がおすすめする、ジビエ料理の名店「フレーゴリ」。中でも編集長が絶対に食べてほしいと太鼓判を押すのが、ほかではなかなか出会えないメニュー「ヒグマのスパイス煮」です。約6時間かけて極限まで柔らかく煮込んだお肉は、ナイフを入れただけでほどけるほどの柔らかさ。脂もしつこくなく、その美味しさに驚かされます。

(後輩に「ジビエ知って」:長野)
茅野市のシェフ藤木徳彦さん(49)が30日、母校の駒場学園高校(東京都世田谷区)食物調理科の授業で、野生鳥獣肉(ジビエ)を巡る現状や調理方法を教えた。将来、料理の仕事を希望する3年生たちに理解を深めてほしいと、目の前で鹿肉もさばいた。藤木さんは東京都出身で、日本ジビエ振興協会(茅野市)代表理事。農作物の被害防止を目的に捕獲頭数は増えているが食肉利用は1割以下と説明し、「ジビエは純国産の野生の恵み。捨てている命をどうにかできないか」と語った。富士見町から運び込んだ鹿肉はロースや外もも、内ももなどに切り分け、生徒たちもさばく体験をした。「パックの肉を扱うのとは違い、命をいただいているという実感が湧く」と関口大和さん(17)。生徒たちは試食し、各部位の食感や味を確かめた。鹿肉のポワレも作り、藤木さんが仕込んだ唐揚げやテリーヌ、スープなどと合わせ、みんなで味わった。

(地元ジビエ料理を食べてみて:長野)
大町の道の駅「ぽかぽかランド美麻」(大町市美麻)で4月17日、地元でとれた鹿肉などの「ジビエ」を使った試作メニューの試食会が行われた。夏の観光シーズンに向けた開発で、7月ごろから新メニューとして施設内で提供する。「美麻地域づくり会議」の声掛けで、2月、地域内の5店舗にレシピ開発を依頼した。「美麻ジビエ振興会」が提供した鹿肉を使い、同施設では宿泊客にサービスとして試作品の「ローストディア」を提供するなどして開発に取り組んできた。コロナ禍による行動自粛などのあおりを受けたジビエ肉消費の減少を、アイデアで打破しようとする試み。試食会ではローストディアのほか、ドライカレー、ブラウンシチュー、みそ煮込みの4つのメニューを提供した。長女の侑希さん(8)と試食に参加した早川安希子さんは「娘は鹿と分からずに食べたと思う。本当に軟らかくておいしかった」と感心していた。ジビエ振興会の酒井義芳さんは「食べてみないとジビエのこのおいしさは分からない。まずは地域の人に実際に食べてもらうことで多くの人に伝わり、販路が広がっていけば」と期待を込める。

(メニューにカンガルー、羊、鹿肉も:東京)
B級グルメ研究所(東京都武蔵野市)はコロナ禍での健康意識の高まりを受け、都内で運営する「ステーキロッヂ」2店舗(渋谷店、池袋店)に「ログチキンステーキ」「ジンギスカンステーキ」「カンガルーステーキ」「蝦夷(えぞ)鹿ステーキ」の新メニュー4種を登場させた。

(「なら和み館」、コロナ禍でコンセプト見直し:奈良)
奈良を中心に宿泊施設や土産物店などを展開するワールド・ヘリテイジは、運営する「なら和(なご)み館」(奈良市高畑町、TEL 0742-21-7530)1階に「地酒BAR“なら”」を4月29日グランドオープンする。「奈良ホテル」前に立つ「なら和み館」は、コロナ禍以前はバスツアーや修学旅行生など団体客向けの食事・土産物店としてにぎわっていたが、これまでの様な集客が見込めなくなったことからコンセプトを見直し、土産物売り場を縮小させ立ち飲みブースを設置した。自分の好みにあった奈良の酒を選べる。日本酒だけでなく、ビール・リキュール・ワインなど約60種類、東北の酒約60種類(日本酒・ビール)、地元の素材や東北のつまみを使ったさかなも用意する。気に入った酒やつまみはその場で購入できる。同社グループ会社「東北わくわくマルシェ」の取り組み「地酒BAR“とうほく”」の経験とノウハウを生かした店。東日本大震災から2年後の2013(平成25)年にJR大阪駅前で東北の食品メーカーや飲食店を応援する復興屋台村を開いたのがきっかけで、その後全国の百貨店での催事をメインに、東北6県の地酒とアテ、「ご飯のお供」、スイーツなどをそろえ立ち飲みスタイルで人気を博したという。約10年間この取り組みを現場で任されてきた山地淳一さんが昨年10月、館長に就任した。「立ち飲みは、お一人でも気軽に飲めるスタイル。酒やうまいものの作り手と飲み手をつなぐ橋渡し役として、きめ細かなサービス『合いの手』をうまく入れ居心地の良い場所にしたい」と思いを込める。「これまで全国を回ってきて奈良の酒の評判に確かな手応えを感じている。奈良の日本酒蔵を巡り、作り手の話を聞き特徴をしっかりお客さんに伝えていきたい。酒選びのお手伝いならお任せください」と意気込む。同館は以前から県の「おいしいならジビエ提供店」登録店でもあり和食のほか、ジビエ料理を得意としている。酒のアテに大峰山系や宇陀のシカジャーキーやイノシシのスモークハムを自家製で用意する。これらは和食料理人の森杉健一さんがハンターでもあり、6年前から各地で狩猟し、自ら仕留め解体し料理している。奈良ホテルに滞在しているという札幌から来た夫婦は「昨日初めて来て、館長の対応がとても気持ちよかったので今日また来た。いろんな地域の酒の説明がとても詳しい」「今、東大寺にお参りしてきて、ホテルのディナーまでの時間、好みを見つけながらちょこっと飲めるのがいい。酒好きの人に勧めたい店」とほほ笑む。広報担当の太田原章巨さんは「東北とのつながりを生かしながら、地元奈良の魅力を発信する側としても貢献していきたい」と話す。

(クマ出没:宮城)
5月2日午前3時頃、登米市東和町錦織字入沢地内(錦織6区)で熊の目撃情報がありました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午後2時30分ごろ、栗原市金成姉歯滝ノ沢の国道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午後6時55分ごろ、栗原市金成普賢堂境下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午後6時30分ごろ、栗原市築館下宮野八ツ又沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午後6時30分ごろ、栗原市栗駒中野菖蒲沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午後4時ごろ、栗原市栗駒八幡中道にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、29日午前11時40分ごろ、栗原市栗駒猿飛来二本木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、29日午前7時45分ごろ、栗原市栗駒栗原西沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午後3時35分ごろ、栗原市栗駒栗原館前にクマが出没しました。

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