<射撃ニュース6月>
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(野生のイノシシから豚熱感染確認、県内では初めて:宮城)
宮城県は、6月9日に七ヶ宿町内で見つかった野生のイノシシが豚熱に感染していたと発表しました。県によりますと、6月9日、七ヶ宿町内で、野生のイノシシ1頭が死んでいるのが見つかりました。10日、県が遺伝子検査を行ったところ陽性と判定され、11日、国の研究機関の検査で豚熱の感染が確認されたということです。県内で豚熱の感染が確認されるのはこれが初めてです。県によりますと、死んだイノシシが見つかった場所の半径10キロ以内に養豚場はなく、県内すべての養豚場で飼育されている豚へのワクチン接種も終わっていることから、豚の移動や出荷が制限されることはないということです。県は対策本部を設置し、養豚場で飼育する豚に異常がないか確認を急ぐとともに、検査体制について強化を図るとしています。

(朝霞市も動員中止:埼玉)
埼玉県朝霞(あさか)市が、小学生をパラリンピック射撃競技の観戦に動員する計画を中止していたことが12日までに分かりました。同市と周辺自治体にまたがる陸上自衛隊・朝霞駐屯地の射撃訓練場はオリンピック・パラリンピック射撃競技の会場になっています。朝霞市では3小学校の6年生の児童600人がパラリンピック競技を観戦することになっていました。しかし、新型コロナウイルス感染予防をするうえで、保護者や市民からは疑問や不安の声が出ていました。この問題について、日本共産党の山口公悦市議が市の担当に問い合わせたところ、8日の検討会で、観戦の中止を決定したことを明らかにしました。山口市議は「計画では8月30日から9月4日にかけて、各小学校から、会場となる自衛隊の訓練場まで徒歩で行く計画だと聞きました。新型コロナウイルスが感染拡大しているもとで、強行するならPCR検査とワクチン接種を全員にするのが前提だと迫ってきました。パラリンピック観戦の中止は賢明な選択です」と話します。新日本婦人の会朝霞支部は、小学生のパラリンピック観戦の中止を求めて市や教育委員会への申し入れを準備していました。同支部長の深澤侃子(やすこ)さんは「中止と聞いて一安心しました。熱中症の恐れもあり、新型コロナが終息していないのに観戦して大丈夫なのかと心配でした。子どもと家族の命を守るために中止は当然です。政府や東京都が、いまだに五輪開催に固執しているのは無謀としか言いようがない」と語りました。

(サルに噛まれてけが4人に:大分)
サルの目撃情報が相次いでいる日田市で10日午後、農作業をしていた女性がサルに腕をかまれてけがをしました。サルによるけが人は4人目となります。警察などによりますと、日田市内では5月末以降、サルの目撃情報が30件近く寄せられています。サルに襲われてけがをしたり車のミラーが壊されるなど被害の情報も相次いでいます。こうした中、10日午後5時半ころ、日田市大肥の畑に野生のサルが出没しました。畑では50代の女性がインゲン豆を収穫していてサルに気付いて逃げましたが、左腕をかまれてけがをしたということです。サルに襲われてけがをしたのはこれで4人目となります。日田市は「サルに遭遇したら慌てずにゆっくりとその場を離れてほしい」と呼びかけています。

(カラスの襲撃、ご用心:岩手)
うるさい鳴き声がした直後、後頭部に衝撃が走った。8日午後4時過ぎ、盛岡市を流れる北上川にかかる夕顔瀬橋付近で、ランニング中の私(記者)はカラスに襲われた。後頭部をいきなり蹴られた衝撃に驚いて転倒し、両膝を負傷した。しばらく現場で様子をうかがっていると、他の通行人も次々に襲われていた。なぜカラスが人を襲うのか、理由を探った。その日午後、通り雨がやんだのを確認し、ランニングに出かけた。北上川沿いの歩道や河川敷を景色を眺めながら走るのが休日の楽しみで、この日は自宅から上流に向かって走り、夕顔瀬橋を渡って折り返そうとしたところで、数羽のカラスが沿道沿いの木の枝に止まっているのが見えた。鳴き声も聞こえていたが気に留めず、木の下を通ろうとしたところで急襲された。

(鳥獣の農林被害4億円、シカ増加:山口)
2020年度の県内の野生鳥獣による農林業被害額が約4億500万円(前度比7%減)に上ることが、県の調査で分かった。被害額は10年度の約8億100万円をピークに減少傾向だが、シカによる被害は増えている。県は「被害によって農林業に関わる人の意欲をそぐ可能性がある」として、21年度からシカの捕獲強化に向けた実証実験に取り組む。20年度の鳥獣別の被害額は、イノシシの1億8900万円(同7%減)が最多で、シカ9000万円(同2・3%増)、サル6500万円(同13%減)など。このうち、イノシシやサルの被害額は過去10年間で減少傾向にある。一方、シカは角を研ぐため人工林で木の幹にこすりつける被害が中心だが、被害範囲が広範囲で対策が難しく、被害額は11年度の約8600万円から増加している。

(野生鳥獣による農作物被害、2億6千万円:栃木)
2020年度の野生鳥獣による農作物の被害は2億6000万円で前の年の92%となったことが栃木県のまとめで分かりました。イノシシによる被害が半分以上を占め次いでハクビシン、シカ、サルとなっています。林業へのシカやクマによる被害は面積44ヘクタール、前年度比98%で、被害金額は1憶1700万円、対前年度比87%でした。皮を剥がされたり植栽地での食害などが主な被害だということです。

(ハンターのなり手増やそうと猟友会が講座:北海道)
羅臼町でハンターのなり手を増やそうと、魅力を紹介する講座が開かれました。羅臼町の猟友会が9日に開いた講座には地元から5人が訪れ、猟友会のメンバーで知床財団の坂部皆子さんが講師を努めました。この中で坂部さんは動物との駆け引きや食材をみずから入手できるといった貴重な経験ができることを挙げた上で、リスクや責任が伴うことを説明しました。そのうえで狩猟免許を取得するための手続きや経費の補助制度などを紹介していました。羅臼町ではエゾシカが貴重な植物を食い荒らすなどの被害が問題になっていますが、ハンターは高齢化などで担い手不足が懸念されています。講師を務めた坂部さんは「駆除を通じて社会貢献にもつながるので、ぜひ関心を持ってほしい」と話していました。

(野生動物による食害が深刻:岐阜)
毎年5月に清楚な花を咲かせる岐阜県の天然記念物「ミズバショウ」。高山市荘川町の山中峠ミズバショウ群生地で地元の人たちが、電気柵の設置と保全作業を行いました。参加した岐阜大学の学生:「イノシシとか被害があるので電気柵の設置も学べたらいいなと参加しました」。ミズバショウ群生地は、野生動物の食害が深刻だったため、飛騨森林管理署や岐阜大学、高山市が連携し、保全活動を続けています。

(草刈りで鳥獣の被害防げ:神奈川)
鳥獣被害の多い清川村煤ケ谷の金翅(こんじ)地区で6日、地域住民や村議、村職員らがシカやイノシシなどが集落内に入りにくくするための草刈りを行った。神奈川県のかながわ鳥獣被害対策支援センター職員らも加わり、約10人で元々畑だった斜面や沢沿いの登山道などの雑草を刈り取った。

(カラス、ごみ荒らし防げ:愛媛)
ごみを荒らすなどのカラスによる被害を減らそうと、松山市は5月から、町内会などを対象に、2種類のカラス対策グッズのお試し貸し出しを始めた。昨年度までの3年間、市は冬場を中心にタカを使った追い払いを試験的に行い、一定の効果があったというが、根本的な解決には餌となるごみの対策が重要と判断。光の反射などで撃退の効果があるとされるばね状の金属ロープと、強力ライトの2点を最長1か月間、無料で貸し出し、効果を検証する。ばね状のステンレス製ロープ(収縮時の長さ約1・9メートル)は不規則な動きをし、光が反射する。地域のごみ集積所に設置すると、カラスが警戒して近づかないという。700メートル先まで照らせる強力ライトは、夜間や早朝に電線に止まるカラスに照射すると追い払えるとされる。市は「効果を保証するものではない」とするが、効果を確かめ、ごみ集積所の適切な管理にもつなげてもらおうと、最大10セットの貸し出しを始めた。今月、2町内会が計5セットの貸し出しを受けた。道後温泉街に近い祝谷町1丁目北町内会の高橋稜威雄いずお会長(76)は「カラスはごみ袋にかぶせているネットをめくって中身を散乱させるので困っている。試しでばね状のロープを設置し、多少は被害が減っている」と話した。昨年度までのタカによる追い払いは、市街地で鷹匠たかじょうがタカを放ち、カラス本来のねぐらの山などへ帰そうと実施。ごみ荒らしなどの被害が減る一定の効果はあったというが、カラスは学習能力が高く、タカへの警戒心が弱まったり、巡回のない日にごみをあさったりした。市は、餌となっているごみ集積所の対策を強化することにし、業者は収集時間を明け方に早めた。さらに、市内に町内会などが管理するごみ集積所が約1万4000か所あることから、ホームページ(HP)で「カラス対策マニュアル」を公開。ごみ出し時間の厳守や、集積所への扉設置、重りのついたネットの使用、食べ残しをせずに生ごみを減らすことを助言している。カラスがタカに追われた時の鳴き声を録音した「追い払い音源」もだれでも使えるようにHPに掲載。カラスに聞かせたところ、追い払いの効果があったという。

(「後ろから襲ってきます」と警告:北海道)
「後ろから襲ってきます」。札幌市中心部、大通公園の貼り紙が注意を呼びかけるのは、カラス。東京五輪マラソンの発着点にも選ばれた観光名所の大通公園では、たくさんのカラスが飛び回り、憩う人たちが食べ物をかすめ取られることもある。記者は札幌に赴任したばかりの4月中旬、カラスに後頭部を蹴られた。曇り空の午後、自宅付近の並木道を歩いていた。ふと、頭に何かが当たった。木の実が落ちてきたような感覚だったが、頭上を飛び去るカラスが視界に入り、蹴られたと気づいた。そのカラスは近くの街路樹に止まり、支柱のひもをくちばしで引きちぎり始めた。巣作りの材料を集めていたのだろうか。

(収穫前の「佐藤錦」食い荒らされる:山形)
10日午前4時半ごろ、東根市関山のサクランボ畑で、収穫前の「佐藤錦」約3キロ(約1万5千円相当)が食い荒らされているのを所有者の50代男性が発見し、地元のJAを通じて村山署に届け出た。クマによる食害とみられる。同署によると、男性が農作業のため畑に入ったところ、約1.2メートルの高さの枝が折られていることに気付いた。近くにクマのものとみられるふんがあった。現場は原宿公民館から南東約240メートルで、近隣では動物による食害が相次いで報告されているという。

(クマか、食害相次ぐ:山形)
11日午前8時ごろ、鶴岡市長崎のメロン畑で、ミツバチの養蜂箱が壊されていると所有者の70代男性が鶴岡署に届け出た。大小の足跡が畑に残っており、親子のクマによる食害とみられる。同署によると、男性が農作業で畑を訪れたところ、養蜂箱の中にある蜂蜜が食い荒らされているのを発見した。現場は同市の長崎公民館から西に約1.2キロで、8日には約5~6キロほど離れた酒田市浜中で同様の食害が確認されている。11日午前4時半ごろ、東根市沼沢のサクランボ畑で、収穫前の「佐藤錦」約5キロ(2万5千円相当)が食い荒らされたと、畑の所有者の50代長男が発見し、市役所を通して村山署に届け出た。クマによる食害とみられる。同署によると、男性が農作業のため畑に行ったところ、木の枝が折られ、クマとみられる爪痕があった。現場は同市沼沢の湯殿山神社から東へ約1.2キロ。10日には約100メートルほど離れた場所でもクマとみられる食害が発生している。

(白神でのニホンジカ目撃情報27頭:青森)
白神山地世界遺産地域連絡会議は11日、西目屋村や鯵ケ沢町、深浦町にまたがる白神山地周辺で2020年度に実施したニホンジカ対策事業の目撃情報、ふん・食痕識別、咆哮(ほうこう)の3項目の調査報告を発表した。一般からの通報と自動撮影カメラ等での撮影情報を含めた目撃情報は24件27頭で、昨年度の15件16頭と比べて増加した。秋田県側を含む白神山地周辺では計47件55頭(昨年度37件40頭)だった。自動撮影カメラは119台を昨年5~11月(一部は今年3月まで)に設置。本県と秋田県を合わせた白神山地周辺でみると、確認個体数は今年3月が最多の14頭で、次いで昨年12月(9頭)、10月(8頭)が多かった。大半が雄の成獣だったが、秋田県側で雌の成獣2頭も確認された。20年度の県内全域での目撃件数は249件336頭(前年度232件350頭)だった。

(道に迷い走るシカなかった?:富山)
9日夕、富山県射水市太閤山の住宅街でシカのような動物が出没し、車で通り掛かった近くの女性(69)がドライブレコーダーに収めた。  女性は小学生の孫を迎えに行った帰り。

(クマが出没、警察が注意を呼びかけ:ふくしま)
警察によると、13日午前10時20分頃、福島市土湯温泉町の国道115号線を横切って山林に入っていくクマが目撃された。目撃されたクマは1頭で体長約1.5メートル。被害は確認されていないが、警察が周辺を警戒し注意を呼びかけている。

(中心部にサル出没:福岡)
北九州市小倉北区の住宅街などに11日、野生のサル1匹が出没し、目撃情報が相次いだ。被害などは報告されていないが、通学中の児童らがけがをしないよう警察官らが警戒に当たった。福岡県警小倉北署によると、11日午前6時35分ごろ、小倉北区宇佐町2の店舗ゴミ置き場でゴミをあさるサルが目撃され、110番があった。繁華街に近い大手町などでも目撃されるなど11日の通報は計10件に上ったが、その後は姿が見えなくなった。市鳥獣被害対策課によると、サルは9日に小倉北区高尾付近で目撃されたのを皮切りに、10日も各地で相次いで目撃された。小倉北区役所は広報車で「サルに遭遇しても、近づいたり目を合わせたり大きな声を出したりして刺激しないように」と注意を呼び掛けている。福岡県内では6月3日に福岡市中央区の繁華街にサル1匹が出没し、警察官らが警戒に当たるなどの騒ぎになった。

(拳銃所持容疑で歯科医逮捕:広島)
拳銃と同様の殺傷能力がある改造モデルガン3丁を所持したとして、広島県警は13日、銃刀法違反(複数所持)の疑いで、広島県呉市広本町の歯科医師己斐守容疑者(55)を逮捕した。「回転弾倉式改造拳銃に当たると知っていた」と供述している。薬物銃器対策課によると、警視庁との共同捜査で4月に自宅を家宅捜索した際、市販のモデルガンを押収。鑑定で殺傷能力があることが分かった。弾丸の有無は明らかにしていない。同課は改造した経緯や目的を調べている。逮捕容疑は、4月11日、自宅で改造モデルガン3丁を所持した疑い。

(1頭を保護、40万頭を駆除)
約1年前の6月、東京都の荒川で1頭のシカが捕まった。殺処分を免れ、今では引き取り先の動物園で人気者になっている。一方、人里に出て来るシカは、農業や生態系への被害からみれば厄介者だ。1頭を保護する裏側で、全国で年間数十万頭が駆除されている。「ケープ、おいで」。千葉県市原市の動物園「市原ぞうの国」で広報担当の佐々木麻衣さんが呼びかけると、柵の向こう側にシカが現れた。荒川で捕まったオスのシカは、エスケープ(逃げる)から「ケープ」と名付けられ、この春から公開されている。来園者が立ち止まり、「あのシカですか」「会いたかった」と喜びの声をあげる。来園のきっかけは昨年6月、荒川の河川敷でケープが捕獲されたところから始まる。前月の5月からたびたび目撃されていた。足立区の担当者は、第一印象を「大きくて速い。街中に出ることを考えると、絶対に放置できないと思った」と話す。区や警視庁は、交通事故などの危険性を懸念。最後は、サッカーゴールのネットを使って捕まえた。「殺処分するならお前が死ね」。捕獲後に安楽死させる可能性が報じられると、区役所にはメールや電話での抗議や批判が殺到。3日間で約700件にのぼり、担当課の回線はパンクした。多くは「山に返せないのか」「自分が飼いたい」というような内容だったが、職員をしかりつけたり脅迫したりする内容も少なくなかったという。区の担当者は、「捕まえるより捕まえた後が大変だった」と振り返る。

(ジビエの魅力アートで:岩手)
県内で唯一、獣肉を扱える大槌町の食肉加工処理施設に今月上旬、地元の山や海などをイメージしたアートが描かれた。施設を稼働する食肉加工業「MOMIJI」の兼沢幸男社長(36)は「ジビエを使った町おこしに役立てたい」と話す。手がけたのは、廃材を絵の具の材料にしている画家の綾海さん(24)。自身も山に入り、鹿を狩猟する様子を見学して、絵のイメージを練った。赤を基調として朝焼けに包まれた山と鹿を、縦2.5メートル、横4.5メートルの壁に生き生きと描いた。狩った鹿を少しでも無駄にしないようにと、角を砕いて粉にして絵の具に混ぜたという。綾海さんは「大槌の自然やジビエの魅力を、多くの人に伝えたい」と語った。

(ジビエ料理を食べやすく工夫:京都)
柔らかいミンチに酸味のあるトマトソースがほどよく合う。トルコ料理のシシカバブをシカ肉でアレンジした「鹿カバブプレート」は名物料理の一つ。レストラン「田歌舎」(京都府南丹市美山町)の調理を担当する、藤原有さん(54)は「昔はシカ肉と聞いて食事を断るお客さんもいたけれど、食べやすいよう工夫を凝らし、最近はみんな食べてくれるようになった」とほほ笑む。店は「美山かやぶきの里」から車で10分ほどの距離で、予約が必要だ。ハーブや山菜といった自家製野菜とともにスタッフらが狩猟で取ったシカ肉を使ったジビエ料理を提供している「自給自足」のレストランで、唐辛子ソースがアクセントのミートソースピザや無添加ソーセージ(いずれも前日までの予約が必要)などを味わうことができる。地域では田畑を荒らすシカの食害に悩まされている。有さんの夫で狩猟を行う誉さん(48)が、取ったシカを捨てることなく有効活用して食べてもらおうと提案し、2004年に夫婦で店を開いた。シカの解体の実演や狩猟現場に同行できるツアーも開催しており、ラフティングやスノーシューなどのアウトドア体験で子どもから大人まで楽しめる。宿泊も可能だ。店では3日前までの予約が必要なコース料理も用意している。一つのグループにつき同じメニューとし、予約時の要望に合わせて子ども向けや季節の食材を使った料理を出している。有さんは「シカ肉は意外とクセががなく、胸焼けしにくい。興味があれば試してみて」と話している。

(シカの角で釣り針づくり:北海道)
世界文化遺産に登録される見通しとなった縄文時代の遺跡がある函館市で、当時、使われたとされるシカの角の釣り針づくりを体験する催しが開かれました。この催しは、来月、世界文化遺産に登録される見通しとなった「北海道・北東北の縄文遺跡群」のうち大船遺跡と垣ノ島遺跡がある函館市の南茅部地区の博物館で行われました。参加したおよそ20人の親子連れなどは、まず、近くの貝塚から出土したシカの角の釣り針の展示を見ながら学芸員から説明を受けました。続いて、実際に釣り針づくりに挑戦し、シカの角でできたプレートに鉛筆で下書きをしたあと、やすりを使って釣り針の形に整えていきました。最後に針の「返し」の部分をなめらかに整え、およそ2時間かけて釣り針を完成させていました。今月19日には、作った釣り針を使って実際に海で釣りをする催しも開かれるということです。参加した中学2年生の男子生徒は「作業は長い時間がかかり、大変でした。やすりなどの道具がない時代に精巧な釣り針を作っていた縄文時代の人たちはすごいと思いました」と話していました。また、小学6年生の女の子は「作った釣り針を使って魚をたくさん釣りたい」と話していました。

(東洋大姫路高「地域活性部:兵庫)
姫路市の東洋大姫路高校(大森茂樹校長)の部活動「地域活性部 PROJECT TOYO」は、学校近くの耕作放棄地で伝統野菜を栽培したり有害駆除されたシカの肉で缶詰を作ったりするなど、地域資源を商品化して持続可能な社会を目指す活動を重ねている。普通科生徒によるこうした取り組みは珍しいといい、昨年は内閣府主催のアイデアコンテストで受賞するなど部員たちの挑戦は高く評価されている。

(小中学校でジビエ給食:長野)
山の恵みや命の大切さを知ってほしいと、長野市の中学校の給食に「ジビエ料理」が出されました。長野市西部中学校の給食できょう提供されたのは、シカ肉をたっぷり使った「ジビエコロッケ」です。今月は「食育月間」で、長野市では山の恵みの大切さを感じてほしいと、市内の一部、47の小中学校の給食でジビエを使ったカレーやコロッケを味わいます。シカ肉は、市内の山で駆除、加工されたものを使っています。長野市で去年1年間に駆除されたニホンジカは1300頭ほどで、その半数が捨てられているといいます。生徒は「駆除されるならこうやって作ってもらって、おいしくいただくことがとてもいい」と話していました。長野市いのしか対策課の北村俊英さんは「小さなころからジビエに慣れ親しんでいただき、いずれはジビエを長野市の新たな地域資源として育てていただけたら」と子どもたちに期待していました。長野市では、今後は市内全域でジビエ給食を提供していきたいとしています。

(肉メインのビストロ:埼玉)
ビストロ「uetro(ウエトロ)」が6月12日、古民家複合施設「はかり屋」(越谷市越ヶ谷本町)内にグランドオープンする。イノシシや鹿などの国産ジビエを使った料理や、和牛のローストをはじめとしたフランスの家庭料理を提供する同店。席数は、1階カウンター=8席、2階=10席。テラス席4席も備える。オーナーシェフの植草優介さんは、越谷市で生まれ育ち、草加市在住。東京を中心にビストロ店で15年ほど修業し、料理長も務めた。商品開発にも携わったという。植草さんは「いつか独立したいと思っていた。自分の店ではフランスの家庭料理『ビストロ』を提供したいと思っていた」と話す。もともとは東京への出店を考えていた植草さん。物件を探していた時に知り合いを通じて「はかり屋」を知った。植草さんは「コロナ禍でもあるので、地元に回帰するという挑戦をしようと思った」と言う。メニューは、アラカルトで看板メニューの「ジビエ パテドカンパーニュ」(1,000円)、「宮崎県産 本州鹿ロースト」のランチセット(2,200円)、スパイスとかんきつ系のレモンなどで作った「自家製uetroコーラ」500円など。植草さんは「パテドカンパーニュは、ジビエである鹿とイノシシ肉を、食べやすさを目指して肉の割合を配合したジビエ入門編」と説明し、「ランチセットは、3種類の肉から選べる。ランチにジビエを入れるのはチャレンジだったが、プレオープンで人気だった」と振り返る。「コーラは、スパイス料理好きが高じて開発した」とも。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、13日午後3時ごろ、登米市迫町新田寺志田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、13日午後0時10分ごろ、富谷市三ノ関狼沢付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、11日午後4時29分ごろ、富谷市西成田追分にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後5時30分ごろ、仙台市太白区坪沼郷田にクマが出没しました。

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(ボーガンの所持、許可制に)
洋弓銃ボーガン(クロスボウ)の所持を許可制とする改正銃刀法が8日、衆院本会議で可決、成立した。クロスボウを使った殺傷事件が起きたことをふまえ、使用や販売についても、空気銃並みに規制する。クロスボウが法律に明記されるのは初めてで、来年3月までに施行される見通し。改正法では、矢の威力が人の生命に危険を及ぼし得るものを規制対象にする。現在流通しているクロスボウのほとんどが対象になる見込みだ。所持するには、都道府県公安委員会の許可が必要となる。用途はスポーツの標的射撃や動物麻酔などに限り、許可を受けた用途以外の発射は認めない。標的射撃は安全性が確保できる場所に限定される。クロスボウをめぐっては兵庫県宝塚市で昨年6月、家族ら4人が殺傷される事件が発生。この事件などを受け、警察庁が設置した有識者検討会は昨年12月、所持の許可制などの法的規制を求める報告書をまとめた。警察庁によると、2010~20年の11年間にクロスボウを使った事件は37件摘発され、うち16件は殺人や殺人未遂、強盗致傷など人の身体や生命を害する犯罪だった。クロスボウに関する相談は172件にのぼったという。

(釣り中の女性、クマに襲われ負傷:岩手)
9日午後6時半ごろ、花巻市東和町南成島の毘沙門(びしゃもん)橋西たもとから北に約50メートルの猿ケ石川河川敷で、釣りをしていた同市の40代会社員女性がクマに襲われた。右側頭部を引っかかれて負傷し、北上市の県立中部病院に搬送された。命に別条はない。花巻署によると、女性が1人で釣りをしていたところ、背後から成獣とみられるクマに襲われた。女性から助けを求められた通行人が110番通報した。

(22年開設予定の狩猟者育成施設、西日本最大級の射撃場に:兵庫)
兵庫県は、農作物などの鳥獣害の対策強化に向け、同県三木市で2022年秋にオープン予定の狩猟者育成施設の概要を明らかにした。射撃場などを備えて狩猟者を養成するとともに、クレー・ライフル射撃の競技場としても活用する。完成すれば、西日本最大級の射撃場になるという。新施設は「県立総合射撃場(仮称)」で、同市吉川町福井、上荒川にまたがる県有林78・9ヘクタールで計画。狩猟免許所持者や取得希望者らを受け入れてハンターを養成するほか、競技場として選手らに開放する。総事業費は約25億円で、20年度は当初予算に約17億4400万円を計上し、用地造成などを進める。養成施設としては、箱わななどの設置訓練場や研修棟を備え、狩猟者の射撃練習や講習会などが可能。実技と研修機能を兼ねる施設は国内初という。射撃場は、標的が前後と左右に飛ぶクレー用計4面と、ライフルと散弾銃、空気銃用の計3面を設ける。各競技の国際大会も可能な設備にする。県内の鳥獣害による農林業被害額は18年度に約5億7900万円と、この5年は6億円前後で高止まりしている。近年ではほかに、水鳥のカワウにアユなどが食べられる被害も目立ち、県内で約3億6千万円に上るとの試算もある。警戒心が強いカワウを撃つ空気銃の狩猟技術向上も期待できるという。県内には、神戸市須磨区と上郡町に民間射撃場があるが、いずれも小規模。県鳥獣対策課によると、県内の狩猟免許所持者らが射撃場を利用するのは年間延べ1万人で、うち県内の施設を使うのは半数にとどまるという。県は国際大会も含めて試合を誘致し、施設の利用収入を活用して狩猟者を育成する計画だ。

(イノシシ豚熱5頭:茨城)
茨城県は10日、石岡市で捕獲された野生イノシシ5頭が、豚熱(CSF)に感染していたと発表した。同市での感染確認は初めてで、県南地域では取手、守谷両市に続き3市目。県内での感染確認は21~25例目になる。

(野生イノシシ2頭豚熱確認:兵庫)
兵庫県は9日、丹波篠山市と丹波市で捕獲するなどした野生イノシシ2頭について、豚熱の感染を確認したと発表した。県内での確認は計17頭となった。県によると、5月23日、丹波篠山市曽地中の山中に設置したわなで地元猟師が1頭を捕獲。6月7日には丹波市春日町小多利の林道で死んでいる1頭を地元男性が見つけた。県内で豚やイノシシを飼育する60施設から異常の報告はないという。

(ミロクが反落、上期営業利益45%減:高知)
ミロク<7983>が反落している。8日の取引終了後に発表した第2四半期累計(20年11月~21年4月)連結決算が、売上高72億4900万円(前年同期比1.2%増)、営業利益2億5400万円(同45.1%減)、純利益2億5200万円(同14.3%減)と、大幅営業減益となったことが嫌気されている。自動車関連事業のステアリングハンドルが堅調だったほか、猟銃事業で主力のボルトアクションライフルが販売数量・売上高ともに前年同期を上回り、売上高は増収となった。ただ、付加価値の高い上下二連銃が減少したことや、償却費や開発費の増加が利益を圧迫。また、新型コロナウイルス感染症の拡大で工作機械事業が苦戦したことも響いた。なお、21年10月期通期業績予想は、売上高134億円(前期比1.7%減)、営業利益3億5000万円(同37.7%減)、純利益3億円(同31.9%減)の従来見通しを据え置いている。

(射撃場の早期開場を求めて市町村が県に要望:群馬)
鳥獣被害を防ぐ狩猟者の育成・確保の拠点となる県安中総合射撃場(安中市)の整備が遅れている問題で、県市長会と県町村会は9日、「有害鳥獣対策は喫緊の課題」として、早期開場を求める要望書を山本一太知事に手渡した。

(レンタカウで放棄地対策:山口)
有害鳥獣による農林作物被害の防止に向けて地域ぐるみで対策を進める下関市豊北町田耕の朝生地区で、雑草が茂ってシカやイノシシの通り道となっている耕作放棄地に牛を放して除草する「山口型放牧」の取り組みが始まった。牛を貸し出す県の「レンタカウ制度」を利用し、美祢市の県農林総合技術センター畜産技術部から黒毛和種の雌「なおこ」と「あおい」を呼んだ。粟野川沿いの耕作放棄地約0・5ヘクタールを電気柵で囲って搬入すると、2頭は早速草を食べ始めた。1カ月以内に一通りの除草が完了する見通し。集落と山の間にある耕作放棄地は背の高い草がびっしりと生え、野生動物が身を隠すのにうってつけの場所。草を無くすことで水稲や麦を食い荒らす有害鳥獣が集落に近づくのを防ぐ。今後も定期的に牛を呼んで環境を維持する。朝生地区では自治会と農事組合法人、県、市が3月に「鳥獣害とたたかう地域づくり」共同宣言を行い、山口型放牧の活用や耕作放棄地での営農再開、集落環境の整備継続、里山環境の改善に取り組む。朝生自治会長で農事組合法人朝生の理事も務める田中信義さん(72)は「レンタカウで頼もしい助っ人が来てくれた。元気に草を食べてもらい、シカやイノシシが近寄りにくい地域にしていきたい」と話した。

(サルにご用心:大分)
日田市で女性3人がサルにかまれる“事件”が起きた。高崎山自然動物園(大分市)の愛らしい姿からは想像できない。なぜ人を襲うのか-▼園によると、サルが人を襲うのはエサを奪う目的か、仲間に近づかれた時が多い。園のサルが人を襲わないのは、エサを来園者からではなく、飼育員からもらうものと教育されているため。

(カモシカ、四つ目?:宮城)
「神(仏)様の使いかと思った」と話すのは、石巻市駅前北通り4丁目の会社員岡本栄司さん(80)。5月22日午前11時ごろ、登米市津山町柳津・柳津虚空蔵尊(やないづこくぞうそん)の駐車場付近。気配を感じて振り向くと1頭のカモシカの姿があった。岡本さんとの距離は約30メートル。カメラの望遠レンズをのぞくと、ちょっと変わったカモシカだった。撮影した画像を家で確かめると、目が四つあるように見える。毛色も少し違う、角も折れたのか1本だけだ。画像を東北野生動物保護管理センター(仙台市)に照会してみた。センター代表社員の宇野壮春さんによると、目のように見えるのは「眼下腺」で、全てのカモシカにある。そこから出る分泌物を木や岩に擦り付け、縄張りを強調する。「これだけ大きく発達し、はっきりと目のように見える個体は珍しい。分泌物がたまっているのだと思う」。 専門家も驚かせた「使い」は、さっそうと山に消えた。

(クマが東北道でひかれる:宮城)
8日午後2時45分ごろ、東北自動車道下り線の仙台南インターチェンジ(IC)―仙台宮城IC間で、車と衝突したとみられるクマ1頭が倒れているのを宮城県警高速隊員が見つけた。瀕死の状態だが動いていたため「危害を加える恐れがある」と判断、周辺道路も含め一時通行止めにした上で、出動した猟友会が駆除した。高速隊によると、クマは体長約1メートルの雄で、追い越し車線と中央分離帯の間に倒れていた。東日本高速道路は駆除作業のため、上り線や仙台南部道路の一部区間を含め、現場周辺を最長で約1時間40分通行止めにした。同社によると、同日午後2時半ごろ「クマが高速道路上にいる」と連絡があった。連絡の約2時間後に「クマとぶつかった」と県警に届け出があり、関連を調べている。

(校内のサクランボの実なくなる:石川)
クマの目撃情報が相次いでいます。6月4日、石川県内灘町大学2丁目の住宅街で目撃されて以降、6日は内灘町だけでなく、かほく市、津幡町でも、そして7日は内灘町立西荒屋小学校付近で目撃されました。8日は津幡町の小学校の敷地内でクマの痕跡が見つかりました。津幡町立太白台小学校で8日朝8時すぎ、見回りをしていた校務員が見つけたのは、クマのフンの跡。見つかったのは子どもたちが活動するグラウンドのすぐそばでした。町によると発見されたフンは時間がたっていない新しいものだということです。また、グラウンドの端には枝が折られた痕跡も…。町の職員や猟友会が現場を確認しクマを探しましたが、見つかりませんでした。太白台小学校は8日集団下校とし、9日以降は職員が通学路に立つなどの対応をとるとしています。またこの付近では7日、森林公園近くでもクマが目撃されています。津幡町ではパトロールを行い警戒を続けています。

(クマか、子牛食われる:秋田)
秋田県鹿角市十和田大湯字北野の放牧地で子牛1頭が食い殺されていると、放牧地を管理する農業団体の役員が8日、市を通じて鹿角署に届け出た。現場にクマのものとみられるふんが残されており、署はクマによる食害とみている。現場は青森県との県境に近く、山に囲まれた地域。民家まで約300メートル。

(夕張メロン約20個がクマに食べられる:北海道)
「夕張メロン」およそ20個がクマに食い荒らされました。9日午前5時半ごろ、夕張市のビニールハウスで栽培していた「夕張メロン」およそ20個が食べられたり、つぶれているのを畑の所有者が発見しました。畑の所有者は地元の猟友会に連絡し市役所などと調べたところ、その近くにはクマの足跡やフンが残されていました。夕張市役所によりますと、クマによる被害はことし初めてだということです。

(メロン畑で養蜂箱が壊される、クマの仕業か:山形)
酒田市のメロン畑で8日朝、養蜂箱が壊されハチミツが食い荒らされる被害が2件見つかった。いずれもクマによるものとみられる。被害にあったのは、酒田市浜中にあるメロン畑。警察によると、8日午前5時ごろ、近くに住む70代の男性所有者が、農作業のため畑に来たところ、メロンの受粉用に設置していたミツバチの養蜂箱が壊され、ハチミツが食い荒らされているのを発見した。周囲には、クマのものと見られる足跡が見つかっていて、警察はクマによる被害とみて調べている。また、被害があった畑から北東約400メートル離れた畑でも8日朝、同じように養蜂箱の被害が見つかっている。二つの現場は、庄内空港の北東のメロン畑で、付近には民家が点在している。現場周辺では、警察がパトカーを巡回させ、酒田市と地元猟友会がわなを設置し、住民らに警戒を呼びかけている。

(サル出没、窓ガラスや車被害:大分)
7日夕方、日田市大鶴本町の住人からサルが出没したと通報があり、家の窓ガラス1枚にヒビが入ったほか、軽トラックのサイドミラーが壊された。市内では5月30日からサルの出没が相次ぎ、3人がけがをしている。

(サル被害相次ぐ、今度はペットのイヌ襲う:大分)
5月末から目撃情報が相次いでいる日田市では、住人がかまれるなどの被害も出ていますが、9日も住宅で飼われているペットのイヌが襲われました。7日に視聴者が撮影した映像。1匹のサルが映っていますが次の瞬間―。猛然と車に向かってきて車のミラーが壊されたそうです。日田市内では5月30日からサルの目撃情報が相次いでいます。被害も相次いでいてこれまでに女性3人と飼い犬1匹がサルに噛みつかれてけがをしています。そして、9日も日田市大肥の住宅にサルが出没。午前6時半ころ、女性が庭で洗濯物を干している際に1匹のサルが現れ、近くにいた飼い犬に襲い掛かったそうです。しかし、女性がサルを追い払い犬にもケガはなかったということです。日田市ではサルが目撃された場所の付近にわなを設置するとともに、市民に対し「サルに遭遇したら目をあわさずにゆっくりとその場を離れて欲しい」と呼びかけています。

(エゾシカの食害調査:北海道)
ユリ科の植物、エゾカンゾウが群生する野付半島ではエゾシカによるとみられる食害の調査が行われています。この調査は、エゾカンゾウが花をつける毎年6月から7月にかけて環境省と野付半島ネイチャーセンターが行っています。野付半島の広大な原生花園では、初夏にエゾカンゾウが一面に咲き誇りますが近年、エゾシカによるとみられる食害が目立つようになり、植生への影響が懸念されています。この日はネイチャーセンターの専門員が決められた区画で花芽を付けた茎の本数を数え、食べられたものがないか確認していました。野付半島ネイチャーセンターの石下亜衣紗専門員は「エゾカンゾウは年々数が減っていて、シカの影響が出てきていると感じています」と話していました。環境省は今年度中に5年分の調査結果をまとめ、植生の保護などに向けて活用したいとしています。

(シカ食害から富士山麓守れ:山梨)
富士吉田市は、ニホンジカによる食害の抑制やジビエ(野生鳥獣肉)振興策に活用するための資金をインターネットで募っている。呼び掛け開始から2週間で、当初目標の1400万円の4倍近くになる5千万円以上が集まっている。市担当者は「寄付者の思いに応えるためにも、シカによる被害から富士山麓を守るための対策を考えたい」と話している。市によると、富士山周辺のニホンジカの生息密度は高く、市内でもフジザクラの新芽が食べられたり、樹皮が剥がされたりする被害が出ているという。植栽した若木の芽や葉が食べられることもあり、森林荒廃や生態系に大きな影響を与えているという。市は2020年度から、被害を軽減させようと、シカの生息状況の調査や若手猟師の育成に取り組んでいる。被害軽減のための活動や、市内で捕獲したシカのジビエを新たな地域活性化策につなげるための資金を募ることにした。市は5月21日から、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングで呼び掛けを開始。28日に当初予定していた1400万円に達した。6月8日時点で、約2800人から約5300万円が寄せられている。資金は8月20日まで受け付けている。集まった資金は、地元猟友会による管理捕獲やセンサーなどICT技術を使ったわなの設置、ベテランハンターの技術伝承と若手ハンターの育成などに活用する。市ふるさと納税推進室の担当者は「捕獲したシカを使った特産品を開発し活用する方策を考え、地域活性化にもつなげたい」と話している。

(「生きるために」射撃を続けてきた:茨城)
クレー射撃のトラップ個人女子で、東京2020オリンピック出場が内定している中山由起枝は、「生きるため」に競技を続けてきた。「射撃をすることで収入源をしっかり確保できる。生活を成り立たせなければいけないという思いが強くあったので、そういう意味では他の選手と少し違うところはあったかもしれません」。1979年3月7日生まれ。東京2020大会は5度目のオリンピックとなる。夏季大会5度の出場は、柔道の谷亮子さんと並んで日本の女子選手では最多だ。初めて出場したのはシドニー2000大会で、その後は結婚・出産を経て、北京2008、ロンドン2012、リオデジャネイロ2016と大舞台に立ち続けた。北京の地ではメダル獲得まであと一歩に迫る4位という成績も残している。しかしこの間、離婚を経験し、シングルマザーとして娘を育てる中で、生きていくことに対しての危機感が常にあった。自分が競技を辞めれば、生活すること自体が苦しくなる。「娘が小学生のときから費用面は全て私に懸かっていました。母子家庭だからと不自由な思いはさせたくなかった。なんとか人並みの生活を送ることはできたと思っています。今は娘も大学2年生になっていますし、自分の好きな道を歩んでいってもらいたい。ただこうして子育てをしたことが、競技をする上で、私の力につながった部分はあるかもしれないです」。競技と育児の両立がいかにハードであるかは容易に想像がつく。ましてや片親となればなおさらだろう。ただ、中山はリオ2016大会が終わった翌年、さらに1つの挑戦に踏み切る。娘が高校へ入学したのと同時に、中山自身も大学院に進学したのだ。「リオが終わって、もし東京2020大会に出場できなかった場合のことを考えて、競技の道と、指導者になる道と両方切り開いておきたかったんです。もし自分に指導者としての需要があるんだったら、今のうちにノウハウをきちんと学んでおこうと。競技観も年々変わってきていたし、現役でいられる時間は限られているので、大学院に進むことを決断しました」。競技者であり、母であり、大学院生にもなった。二足どころか三足のわらじを履いた中山の1日は多忙を極めた。朝5時半に起きて、娘の弁当を作り、家事をした後、射撃場に行って練習をする。それから片道2時間半かけて東京・御茶ノ水にある大学院に通い、18時半から21時40分まで授業を受け、終電で自宅に帰る。就寝は1時。そしてまた翌朝5時半に起床する。それを月曜日から金曜日まで繰り返し、週末はもっぱら大学院で与えられる課題に取り組んだ。「本当によくやりましたよね(笑)。射撃をやっているときでも修士論文のことが頭を離れなくて、遠征や通学の移動中は常に文献を広げて、何かしらやっていました。何度も心が折れそうになったんですけど、得たものも大きかったです。日本のクレー射撃の現状や、海外遠征に行ったときは、現地のコーチなどの意見も聞いて、研究に役立てることもできました」。2019年に修士号を取得。中山は射撃を日本でも発展させるため、男子のみならず女子も気軽に競技に触れられる環境を作りたいと考えている。すでに4度のオリンピックを経験している中山の競技人生は「生きる」ことと同義語だった。生活が懸かっていたため、中途半端に投げ出すことはできない。目まぐるしく過ぎる日々の渦に抗い、苦しみに耐えながら競技と向き合ってきた。こうした過程で培った「しぶとさ」は中山の武器にもなっている。東京2020大会への出場権を獲得した2019年のアジア大陸選手権は、まさにその競技人生が凝縮されていたような「奇跡的な試合だった」。初日は25点中21点と出遅れたが、最終ラウンドはただ1人満点となる25点を獲得。決勝進出を懸けたシュートオフ(一発勝負で失中を出した段階で退場となるルール)も5人との争いを制し、決勝では3位に入って銅メダルを獲得した。特に満点を取った最終ラウンドは強風の中で行われ、上位選手が軒並みスコアを落とす中、中山だけは標的に当て続けた。「私にとっては本当に神風でした。自分の銃のスイングが間違った方向に行ったかなというときも、そこにクレーが飛んでくれるという状態で、まさにゾーンに入った感じでしたね。初日が終わった段階で決勝進出は絶望的な状況だったんですけど、自分としては有終の美を飾りたいと思っていました。悪天候であっても淡々と目の前のことをこなしていくことができたのは、これまでのキャリアのおかげだと感じました」。5度目のオリンピックとなる東京の舞台で目指すのは、メダルの獲得だ。「娘の首にメダルをかけてあげたい」という思いが競技を続ける原動力にもなってきたが、大会が1年延期になったことで、「海外の選手と再会して、試合ができる喜びを分かち合いたい」とも願う。2020年12月にはトラップ団体(混合)でペアを組む大山重隆と再婚。人生のパートナーを得て、競技人生の集大成と位置付ける東京2020大会に挑んでいく。

(“後輩へのいじめ騒動”射撃韓国代表キム・ミンジ、12年の資格停止:韓国)
後輩をいじめていた射撃韓国代表のキム・ミンジが2020東京オリンピックを控えて、12年の資格停止の処分を受けた。先月、キム・ミンジから暴言などいじめられてきたという選手の被害主張を確認した大韓射撃連盟は今月2日、スポーツ公正委員会を開催し12年の資格停止処分を下した。キム・ミンジは内容を伝えられてから1週間、大韓体育会に再審を申請することができ、再審の結果により懲戒の内容が変更する可能性もある。しかし、東京オリンピックには出場できなくなった。射撃連盟の懲戒が維持される場合、2032年夏季オリンピックまで出場できない。キム・ミンジは4月、昌原国際射撃場で開かれた東京オリンピック韓国代表選抜戦クレー射撃女子スキートで1位となり、東京オリンピック出場権を獲得した。射撃連盟は2か月以上の資格停止が下される場合、オリンピック出場選手を交代するという方針を打ち出したが、それよりさらに長い期間の懲戒が下されたことから、前回の選抜戦の結果を反映して他の選手を五輪に出場させる計画だ。キム・ミンジは2014年、仁川アジア大会のスキート個人戦で金メダルを獲得した韓国スキートの看板スターだ。同大会のスキート団体戦では銀メダル、2010広州アジア大会ではスキート個人戦と団体戦で銀メダル、2018ジャカルタ・パレンバン アジア大会ではスキート銅メダルを獲得するなど、アジア大会で5つのメダルを獲得したことがあるが、不名誉を背負った結果となった。また、キム・ミンジの夫で射撃韓国代表A選手と地方の実業団チーム所属B選手も加害者とされ、懲戒処分を受けた。A選手は11か月、Bは3年の資格停止を受けており、懲戒が維持されれば、彼らの代表資格もはく奪される。

(「マタギ」が伝えた秘湯で山の民の生活を知る:秋田)
かつてカモシカやクマなど大型の獣を集団で狩る技術と伝承を守り、山で猟をして暮らしていた人々をマタギと呼んだ。秋田県の仙北(せんぼく)や阿仁(あに)地方には、マタギの村が多かった。北秋田市の阿仁打当(うっとう)は、かつてのマタギの里で、猟の疲れや傷を癒やした名湯がある。適温にするための加水以外は天然の掛け流し温泉を楽しめる滞在型の宿「マタギの湯」では、「熊鍋」などマタギ料理も堪能できる。宿に併設された「マタギ資料館」では、厳しいマタギの規律と山の掟(おきて)を守り、雪深い山奥で生活を営んだマタギの生活の知恵と文化を知ることができる。

(理不尽なクレーマーに対応する方法はマタギに学べ!)
終息の見えないコロナ禍の中で息を抜けない生活が続いています。イライラしやすくなる人も増えていますが、むしろ、ここからが正念場。前回の記事で触れたように、ワクチン接種の申し込みの場などでは、パニックになったクレーマーも目にします。今回は、こうしたクレーマーの理不尽な攻撃から心を守り、“毅然(きぜん)”と対応する方法について説明します。クレーマーに対し、どのように毅然として対応するか。ぶっつけ本番ではなく、事前に考えておくことで、結果が変わってきます。「最悪のシチュエーションについて考え、いざというときに備えておくこと」――これは、リスクマネージメントの基礎ともいえる心構えです。以前、マタギの老人が「いざというときの気構え」について語るのを聞き、これはクレーム対応にも参考になる考えだと思ったことがあります。マタギとは、主に東北・北海道地方でクマなどの野生動物を狩猟する人たち。昨今の異常気象の影響なのか、クマやイノシシによる被害が後を絶たない中、厳しい自然と正面から向きあって大型獣との真剣勝負に挑むなりわいです。その一方で、マタギは高齢化や後継者不足が深刻で、減少の一途をたどっている現状があります。いわば、マタギのほうが「絶滅危惧種」です。そのマタギの老人は「窮したら、肝を据えて開き直れ」と語っていました。どんなベテランでも、山に対する畏敬の念を忘れず、日々、用心を欠かさない。ポイントは、その“用心”に具体的なイメージがある点です。万が一の場合を想定し、日々、イメージトレーニングをしているというのです。「いきなりクマと出くわしてしまったときは、クマの目を見ながら、ゆっくりと後ずさりする。もし、襲ってきて逃げられないときは、歯を食いしばって、大声を上げて抵抗する。本当に戦えば、勝てる見込みはわずかしかない。だが、クマが『こいつは手強い』と感じれば、逃げて行く場合が多い」。「歯を食いしばる」というフレーズがなじむのは、いまやスポーツや武道の世界ぐらいだと思われるかもしれません。しかし、クレームの現場ではグレーゾーンが拡大し、クレーマーに出くわすリスク、人としての胆力が試される、“歯を食いしばる”場面はむしろ増えているといえます。これは時代錯誤でしょうか? しかし、時代に合わないと切り捨ててしまうのは惜しいと思うのです。お客様の「不満・意見・指摘」であるクレームは企業にとって大切なものであり、しっかり対応して“満足”を与え、ファンにする。こうした“CS(顧客満足度)”を重視する考え方が今は浸透・定着してきました。いっぽうで、CSが行きすぎると、「すべてのお客様に満足してもらわなければならない」「お客様は神様だ」となり、一般のお客様だけでなく、悪質なクレーマーにも満足してもらわなくてはならない事態になります。善悪(白黒)が見極められない、「玉石混交」な状態の中でハードなクレームが発生しやすい事実もあるのです。接客上、大切にしたい真心もありますが、ときに視野を狭めてしまいます。白黒を判断しようとしなければ、神様は神様でも“貧乏神”や“死に神”かもしれません。例えば、アパレルショップをイメージしましょう。客の入りはまばらでいつものような平和な現場です。そんなとき、商品を整理していたあなたに向かって速足で詰め寄ってくる中年の女性客。目の前に立つや否や開口一番、「ちょっとどういうことなのよ!!」。いきなり怒鳴られてクレームを受ける局面は、まさに“青天の霹靂(へきれき)”。一瞬で頭が真っ白になるのは当たり前です。しかし、怒号を浴びても、即座に悪質なクレームとは判断できません。風貌や剣幕から、勝手に悪質なクレームだと判断し、相手の怒りが大炎上、二次クレームに発展することは避けなければなりません。人生の達人ではない私は、驚くような場面に遭遇した時にはパニック状態にならないようにしています。驚いても、パニック状態の時間を少しでも短くできるように、いざというときのための“気構え”があると言い換えてもいいでしょう。これは、先ほどのマタギの流儀につながると思います。怖くても歯を食いしばってでも、目をつむってはいけないのです。クレーム対応をなりわいにしている私ですが、クレームを受ければうれしくはありませんし、怒鳴られたりすごまれたりしたら気が滅入ってしまいます。しかし、こうしたいざという時のための「気構え」や「心構え」を、警察学校時代の貴重な経験から身に付けました。警察官をやめて25年以上たった今でも、クレーマーと対峙中の、私のお守りともいえる護身術です。方法を説明します。私が、こういうときに行っているのが「臍下丹田(せいかたんでん)呼吸法」。いきなり怒鳴られ頭が真っ白になったときの対処法です。東洋医学で、人間の体内の気が集まるといわれるヘソの下と恥骨との間にある丹田に力を込めて、ゆっくりと息を吐き出す“気(き)”を意識した呼吸法です。やや精神論的で、懐疑的な方もいるでしょうが、頭に血が上り、会話が通じなくなっているモンスターと対峙するために覚悟を決める、いわばスイッチのようなものでもあります。「ここで買った商品、1~2回着ただけなのにダメになった!」「すみません、申し訳ありませんじゃすまないだろ!」「悪いと思っているなら、責任をとれ」「今すぐ他の服と交換くらいしてよ。それぐらいの誠意を見せてよ!」。事情を説明しても、こうした怒号がやむ気配はありません。さらには特別待遇などの対応を求めてきます。こうしたときは、すぐさま何か気の利いたことを言おうとするのではなく、“臍下丹田”を意識して、相手の目を見ながら静かに呼吸を意識しましょう。そうしながら話を聞くと、それだけで不思議と気持ちが強くなってきます。すると、相乗効果か相手も「手強い」と感じるのか、結果的に、手詰まりに見えた状況が劇的に好転したりするのです。気持ちを強く持って平常心に近づいてから対応することで、不要な発言で自らを窮地に追い込むような失敗がなくなります。まずは落ち着いてから、次のステップである対応段階に移行しましょう。忘れてほしくないのは、これはクレーム対応の入り口、初発での心構えであるということです。受け答えの言い回しやピンポイントおわびなどのガス抜きのコツ、組織対応の方法などは、過去の記事を参考にしてください。コロナ禍と「カスハラ」の時代、現場で怒れるクレーマーに対峙するのは並大抵のことではありません。クレーマーとの “胆力”が要る交渉から、あなたの“心を守るためのお守り”として役立てていただけたら幸いです。

(鴨川に「シカ」現れる:京都)
京都市中心部の鴨川に野生のシカが現れ、警察などが様子を見守っています。午前10時半ごろ、京都市中心部の鴨川の映像です。1頭のシカが草を食べたり水辺を歩いたりしています。京都市によると、山間部に生息するシカが数年に一度、鴨川の下流に出てくることがあるということです。警察はシカが危険な場所に出ることがないよう様子を見守っていて、京都市も現場を確認して今後の対応を協議することにしています。

(中学校近くにクマ:秋田)
7日夕方、秋田県大館市の中学校の近くでクマ2頭が目撃された。けが人はいないが、大館市や警察が住民に注意を呼び掛けている。7日午後4時半ごろ、秋田県大館市比内町扇田の市立比内中学校の野球場裏にある畑にクマ2頭がいるのを、部活動で屋外にいた男子生徒が目撃し、学校を通じて警察に通報した。クマの体長は約50センチほどで子グマとみられていて、生徒からの報告を受けた部活の顧問などが現場を確認したところ、クマのものとみられる足跡が残っていた。けが人はいなかった。比内中学校によると、6月に入ってから施設の周辺でクマの目撃が相次いでいて、保護者に緊急メールを送って注意を呼び掛けている。また、クマが目撃された場所と野球場までの距離は20メートルほどだが、学校では爆竹を鳴らすなどの対策をとりながら部活動を実施するという。大館市は、クマの目撃が相次いでいることを受けて6月に入ってから大館市独自のツキノワグマ出没警報を発表し、市民に注意を呼び掛けていた。

(住宅街で“サルの目撃情報”相次ぐ:千葉)
5月下旬から千葉県佐倉市と酒々井町で野生のサルの目撃情報が相次いでいて、市などは注意を呼びかけています。勢いよく窓ガラスに飛びかかり、口を大きく開けて威嚇するサル…。この映像は、6日午前5時ごろ、酒々井町東酒々井の住宅2階の寝室から窓越しに住人の男性が撮影したもので、男性によると、体長50センチから60センチぐらいで、若いサルだったということです。佐倉市や酒々井町によると、5月24日から2つの市町で、サルの目撃情報があわせて40件以上寄せられていて、男性の自宅に現れたサルと同一かは不明ですが、比較的若い個体の1頭が目撃されているということです。佐倉市は、児童の登下校時に、市の職員が巡回を行うなど対策に乗り出していて、酒々井町も「サルを見かけたら目を合わせないようにする」など注意を呼び掛けています。

(公園付近にツキノワグマが出没:新潟)
新潟県三条市は9日午後8時頃、同市の下田地域荒沢地内、うるおい公園付近でやまなみロードを横断するツキノワグマが目撃されたと発表した。このことを受け、同市は注意喚起を行った。

(住宅街にサル出没:福岡)
北九州市小倉北区の住宅街などに11日、野生のサル1匹が出没し、目撃情報が相次いだ。被害などは報告されていないが、通学中の児童らがけがをしないよう警察官らが警戒に当たった。福岡県警小倉北署によると、11日午前6時35分ごろ、小倉北区宇佐町2の店舗ゴミ置き場でゴミをあさるサルが目撃され、110番があった。繁華街に近い大手町などでも目撃されるなど11日の通報は計10件に上ったが、その後は姿が見えなくなった。市鳥獣被害対策課によると、サルは9日に小倉北区高尾付近で目撃されたのを皮切りに、10日も各地で相次いで目撃された。小倉北区役所は広報車で「サルに遭遇しても、近づいたり目を合わせたり大きな声を出したりして刺激しないように」と注意を呼び掛けている。福岡県内では6月3日に福岡市中央区の繁華街にサル1匹が出没し、警察官らが警戒に当たるなどの騒ぎになった。

(野生のヤマドリ懐く:大分)
臼杵市野津町東谷の川野サヨ子さん(89)に野生のヤマドリ1羽が懐き、地域で話題になっている。全長約1メートルの雄。川野さんが家庭菜園で畑仕事をするたびに姿を現し、「15年前に亡くなった夫が会いに来てくれたよう」と目を細める。市西部に位置する山あいの地域。菜園は自宅から約70メートル離れた場所にある。川野さんによると、5月上旬、農作業をしていると、近寄ってきたという。以来、雨の日でも川野さんが菜園に出ると、隣の山から現れ、周囲をうろうろしたり、肩や頭の上に飛び乗ったりしている。爪が鋭く、引っかかれると痛い。川野さんが竹の棒で追い払おうとしても逃げる気配はなく、他の人が近づくと威嚇してつつこうとする。農作業を終えて自宅に戻ると、ヤマドリも玄関先まで付いてきたり、早朝に玄関先で待っていたりすることもあった。菜園の横には2006年に亡くなった夫次郎さん(享年76)の墓がある。次郎さんは動物が大好きで、生前は飼っていた犬と一緒に寝たりしていたという。「餌をやらんのに毎日出てくれてかわいい。仕事の邪魔をされるけど、嫌な気はせん。夫の生まれ変わりかもしれん」と川野さん。野鳥の生態に詳しい豊後大野市自然史友の会の矢野真紀夫事務局長(48)は「数年に一度、全国で同様のケースを聞くが、珍しい現象。繁殖相手として間違って認識しているのではないか」と話した。

(駆除シカの命、シカと受け止めて:岡山)
岡山県の最北部、中国山地の名峰・蒜山三座を間近に仰ぐ真庭市立八束こども園(山本久美子園長、77人)で10日、鹿肉を使ったジビエ給食が登場した。丹精した農作物や植林を食い散らす野生の鹿は、地域の悩みの種。市は「駆除した命でも同じように大事にする心を育む一助に」と初めて給食に出した。献立は鹿肉ミンチを使ったカレーシチュー。食べ慣れない鹿肉を、1~5歳でも楽しくおいしく食べられるよう、市の栄養士チームが工夫した。5歳児の学級では、まず担任が12人の園児に「動物の命をいただく」ことについて、絵本を見せながら分かりやすく説明。そして湯気と優しいスパイスの香りが立ち上る給食が園児たちの前に。「今日は鹿のお肉です。感謝しながら、しっかり給食をいただきましょう」との担任の呼びかけに、園児は「いただきます」とかわいく声をそろえた。鹿は初めてという子も「おいしい」とぱくぱく。ほぼ全員が完食し、6人がおかわりした。市農業振興課によると、この地域では近年、鹿の食害が問題化。田畑の作物や植林したての若い苗木を襲うという。駆除頭数も2010年ごろはほぼゼロだったが、18年367頭、19年523頭、20年638頭と急増している。今回のジビエ給食では、市内の民間会社が食用に処理加工した駆除鹿の肉を園内で調理し、提供した。市は今月、市立の保育園・こども園のうち給食を自園で調理している16園で鹿肉給食を提供する。市の担当者は「想像以上に好評でほっとした。シシ肉も検討したい」と話した。

(カラスの被害から環境を守る:神奈川)
総合防災ソリューション会社として創業40年の実績を持つニッショウ機器(株)では、災害対策や建物劣化の修繕、防犯まで人命を守るための様々な商品を通じて、住み続けられる「安心安全なまちづくり」を進めている。そんな同社のヒット商品となる「ニッショウバードプロテクター(10個1100円)」は、人や鳥への害がなくカラス避けができる環境にやさしい野鳥忌避剤だ。カラスが苦手な植物性素材と習性を利用し、気になる場所に1~3個容器を置くだけで寄り付かなくなる。住宅や病院、学校、工場など場所を選ばず使用できる。「ゴミ集積所や畑、家庭菜園などカラスやハトの被害でお困りの方は気軽に相談を」。

(質の良い眠りで免疫アップ:北海道)
和漢由来素材商品開発・販売の株式会社健康ビジネスインフォ(本社:東京都港区、代表取締役:鄭権)が開発・販売する商品「ねむリラ」が北海道・新ひだか町の新ひだか推奨品に認定されました。新ひだか推奨品は、北海道日高郡新ひだか町にて「新ひだか町らしさ」「品質と安心・安全」「優位性・独自性」など一定のルールをもとに、新ひだか推奨品認証委員会にて選定されます。質のよい睡眠は健康を保つだけでなく、美肌と若々しさを育みます。睡眠不足は免疫力低下も。免疫力が低下すると、感染症にかかりやすくなったり、ガンなどの病気を発症するリスクが増えたり、新陳代謝が低下して美容面にも悪影響が現れることがあります。今年度、新ひだか推奨品に認定された本商品は、新ひだか町ふるさと納税の返礼品でも人気の商品です。近年、北海道ではエゾシカによる畜産業、農林業被害が拡大し、有害駆除が実施されています。この度、野生のシカを有効活用し、エゾシカの「ロクキョウ(R)」を使用したサプリメントを開発。北海道・新ひだか町の工場で作られた日本初の国産ロクキョウ+Lテアニン+クチナシエキス+ナツメが、心地よい休息へと働きかけます。

(有害獣肉、餌に活用:千葉)
動物の飼育環境の向上に取り組む千葉市動物公園(千葉市若葉区・鏑木一誠園長)が、ライオンなどに県内で捕獲されたイノシシなどの有害獣の骨や皮付きの肉を与える「屠体(とたい)給餌」の取り組みを進めている。同園ホームページ(HP)で活動を紹介している。屠体給餌は草原で暮らすライオンやハイエナなど肉食獣に、自然に近い食事をさせようという試み。

(「ジビエの無水キーマカレー」:福岡)
イベント出店や飲食店の間借り営業を行う「スパンキーカレーSAKI」が6月8日、小倉の喫茶店「寛乃(ゆたかの)」(北九州市小倉北区馬借2)でカレーの提供を始めた。

(「メガ馬鹿(うましか)」バーガー:長野)
上田市の「上田道と川の駅おとぎの里」が販売している馬と鹿の肉を使ったハンバーガーの裏メニューで、肉の量が通常の10倍、重さ1キロ以上の巨大バーガーが口コミで人気を広げている。表メニューで最大サイズの「大馬鹿」を超える「メガ馬鹿」。同施設は「バカではなく『ウマシカバーガー』。メガはおいしさも最大級」とPRしている。馬鹿バーガーは2017年に販売開始。現在、鹿肉は主に長野市中条の市ジビエ加工センターから、馬肉は県内外から仕入れている。基本サイズは、肉の量が150グラムの大、80グラムの標準と小(トマトとマヨネーズなし)。パンや具材のトマト、タマネギは地元産にこだわっている。標準サイズが1個税込み600円に対し、メガは同4500円。要予約で月2、3個注文がある。5日には上田市の自営業牧野彩未さん(31)が長女(5)の誕生日に2個購入。「昨年も1個買ったが足りなかった。ぺろりと食べちゃう」と話していた。裏メニューには、サイズ小より小さい「ナノ馬鹿」(要予約)も。全バーガーの売り上げの一部は草刈りなどの地域活動の資金に充てている。担当の石井芙美香さん(28)は「駆除された鹿肉をおいしく有効活用していきたい」としている。

(ジビエフードを手がけるペットベンチャー:広島)
害獣として駆除された野生の鹿や猪(ジビエ肉)をペット用の無添加食材として流通させる仕組みをすでに確立し、かつペットのマイクロバイオームを定期解析し、そこに合わせた最適な食材・サプリを提案することでペットの健康データの蓄積および健康寿命の増進を実現することを目指すペットベンチャー企業 株式会社Forema (広島県 代表取締役:小泉 靖宜)は、株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」において、2021年6月13日(日)より募集による投資申込みの受付を開始することをお知らせします。株式会社Foremaは、これまでに蓄積してきた、ジビエ肉の摂取に伴う健康改善例および腸内細菌への影響に関するデータを元に、マイクロバイオームの定期解析サービス「byOm(バイオーム)」をローンチしました。この度、「マイクロバイオーム」を数値として可視化し、健康推移をデータとして記録しながらフード&サプリのパーソナライズに踏み込むことを目指し、2021年6月4日より株式投資型クラウドファンディングFUNDINNOにおいて、募集案内の事前開示を開始いたしました。弊社は今回の資金調達により資本力の充実を図り、事業の成長に繋げます。募集期間は2021年6月13日~2021年6月15日、上限とする募集額は 50,040,000円(1口 9万、1人 5口まで)です。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、10日午前11時30分ごろ、栗原市築館富大沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、10日午前10時10分ごろ、栗原市栗駒栗原川内にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、10日午前9時10分ごろ、栗原市金成末野観音堂沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、10日午前7時ごろ、栗原市金成有壁前沢田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、10日午前8時55分ごろ、富谷市富谷一枚沖にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、9日午後3時40分ごろ、富谷市穀田菅ノ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午前8時ごろ、仙台市青葉区新川佐手山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午前7時45分ごろ、仙台市泉区福岡岳山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、8日午後11時10分ごろ、富谷市ひより台1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、8日午後6時30分ごろ、栗原市志波姫堀口御駒堂にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、8日午後5時20分ごろ、栗原市築館木戸にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前8時20分ごろ、仙台市青葉区作並元木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前2時50分ごろ、仙台市太白区鈎取本町2丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前2時ごろ、仙台市宮城野区岩切入山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、8日午前9時30分ごろ、栗原市築館八沢新岩ノ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午後5時ごろ、仙台市青葉区芋沢新田にクマが出没しました。

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(15歳の少年殺人未遂で逮捕、銃砲火薬店で従業員刺す:福島)
福島県郡山市の銃砲店で店員を刃物で殺害しようとしたとして、郡山署は6日、県内の少年(15)を殺人未遂の疑いで緊急逮捕したと発表した。逮捕は5日。発表などによると、少年は5日午後6時半頃、同市本町の「大竹銃砲店」で、店内に1人でいた男性店員(79)の頭や背中などを、持っていた刃物で刺すなどして殺害しようとした疑い。容疑を認めているという。店員は命に別条はなく、銃や金品は持ち去られていない。少年は徒歩で店を出たが、刃物を持って店の近くにいたところ、店員から通報を受けた同署員に発見された。店員と少年は面識がなく、同署は動機などを調べている。同店の関係者によると、5日午後6時頃、店に「銃を買いに行きたいから向かっていいか」と電話があった。約30分後にマスクをした少年が自転車で来店、店員が背中を向けたところ、襲われた。店の前にあった自転車はパンクしていたという。現場はJR郡山駅から南西に約1キロの住宅街。

(銃の管理、施錠や鎖で固定必要:福島)
日本火薬銃砲商組合連合会の規約によると、銃を扱う店舗では金属製のロッカーなどの保管庫に入れて銃を管理する必要があり、ガラス張りの陳列ケースに並べる場合も、施錠や鎖での固定など厳格な管理が求められる。県火薬商協同組合理事長で、平銃砲火薬店(いわき市)の代表社員渡辺有さん(52)によると「(一般的に)銃を奪おうと試みても、奪えるような環境で保管されていない」という。同店では銃を鎖でつなぐなどの対応のほか、実弾も保管庫とは別な庫外貯蔵庫に置くなど防犯対策を講じている。また、銃の所持許可証を持たない人が来店した際は、実物ではなくカタログでの紹介にとどめるなど注意を払っているという。県内では、原発事故後に増えたイノシシ捕獲の報償などを目当てに、未経験者の関心が高まっているといい、渡辺さんは「面識のない人が来店することも増えていて、今回の事件を機にさらに警戒を強めたい」と話す。同組合は今後、警察から事件の状況などを確認した上で、各店舗に注意喚起の文書を出す方針だ。

(銃砲店刺傷、逮捕の少年「22歳」と偽る:福島)
郡山市の「大竹銃砲店」で男性店員(79)が背中や頭を刺された事件で、殺人未遂容疑で県警に逮捕された少年(15)が、年齢を「22歳」と偽って入店していたことが明らかになった。男性店員と男性店主(90)が7日、取材に応じ、事件当時の状況を証言した。店主によると、5日午後5時半ごろ、男の声で「これから行きたいのですが、店は開いてますか」と店に電話があった。店主は「どちら様ですか」「ご用件は?」と尋ねると、男は「いやー」などと曖昧な返事をしながら電話を切った。店主は用事があり、男性店員に「客が来るから対応を」と伝え、同6時10分ごろ店を出た。店員によると、少年が来店したのは同20分ごろで、自転車に乗って現れた。「何歳ですか」と尋ねると、「22歳」と返事があった。店員は「(猟銃を取り扱う)免許の試験は合格したの?」「合格証をもらったでしょ?」などと質問を重ねると少年は言葉を濁した。

(県立射撃場、韮崎市内に整備へ:山梨)
県は新しい県立射撃場について、候補地となっていた韮崎市内の県有地に整備する方針を固めた。県は7日、県議会側に整備方針を説明した。県は昨年度、韮崎市などからの要望を受けて市内の県有地を調査し、建設地を2か所に絞り込んでいて、穂坂町地内の1カ所に整備する方針を固めた。6月県議会の一般会計補正予算案に測量に関する費用などを盛り込む方針だ。一方、県が6月県議会に提出する補正予算案は194億円程度となる見通しだ。補正予算案にはこのほか、新型コロナウイルスのワクチンに関する相談ダイヤルの開設時間を延長するための事業費や若年層に感染対策の徹底を呼びかけるための経費を計上する方針だ。

(山菜取りの男性、クマに襲われ顔かまれる:岩手)
5日午前10時40分頃、岩手県八幡平市の荒沢2号ダム近くの山林で、山菜採りをしていた同市松尾、無職の男性(65)が体長約1メートルのクマに襲われ、顔をかまれた。岩手署によると、一緒にいた知人男性が119番し、ドクターヘリで病院に搬送された。

(クマに襲われ50代男性負傷:広島)
3日午後6時ごろ、庄原市高野町奥門田の山中で、近くに住む50代の男性がツキノワグマに右肩や両手をかまれたり引っかかれたりして病院に搬送された。命に別状はないという。市によると、男性は自宅近くのため池の見回り中に襲われ、自分で119番通報した。襲ったのは体長1メートル未満の子グマとみられるという。

(畑で空気銃で撃たれ、国の天然記念物タンチョウ死ぬ:北海道)
国の特別天然記念物タンチョウ1羽が5日、池田町内の畑で空気銃で撃たれ、死んだことが分かった。池田署は銃刀法違反などの疑いで調べている。同署などによると、畑を所有する男性がタンチョウを追い払おうとして発砲した。同署から連絡を受けた町職員らが現場で立ち会った際、タンチョウは骨折などけがを負った状態だったが、治療のために釧路市に搬送中に死んだという。

(野生イノシシの死骸から豚熱の感染確認:兵庫)
兵庫県は7日、丹波市で見つかった野生イノシシ1頭の死骸から、豚熱の感染を確認したと発表した。県内での確認は15頭目。県によると、3日午前、同市市島町上牧の山裾で草刈りをしていた男性が、水路内で死んでいる1頭を発見。県が遺伝子検査した。県内で豚やイノシシを飼育する60施設から異常の報告はないという。

(七十七銀行とNTT東日本が協定締結:宮城)
野生動物による被害や新型コロナで影響を受けた地域の活性化などに対応するため、6月4日、七十七銀行とNTT東日本が連携協定を締結しました。この協定は地域の経済に詳しい七十七銀行と、デジタル通信産業に強いNTT東日本が地域創生などを目的に結ばれました。協定では、野生動物による農業被害を抱える自治体に対してシカやイノシシが檻に入るとすみやかに知らせるシステムを導入し農業被害を減らすことなどを目指しています。また、七十七銀行が顧客としているホテルや旅館にはWi-Fi設備を設置することで今、注目されている「ワーケーション」への対応も視野に入れています。七十七銀行が単独で民間企業と連携協定を結ぶのは、今回が初めてだということです。

(届け出は213台、政府も許可制検討:兵庫)
兵庫県宝塚市の民家で昨年6月、男女4人がボーガン(洋弓銃)で撃たれて死傷した事件は、4日で発生から1年となった。殺人罪などで起訴された被告の男の公判は始まっていないが、ボーガンに対する規制の動きは広がった。事件を受けて兵庫県は昨年、殺傷能力の高いボーガンの所有者に届け出を義務付ける全国初の条例を制定し、これまでに213台の届けがあった。政府も今国会に、ボーガン所持を許可制とする銃刀法の改正案を提出している。事件は昨年6月4日、宝塚市安倉西2の民家で発生。起訴状によると、この家に住む無職の野津英滉被告(24)が、同居する祖母の好美さん=当時(75)=と弟の英志さん=同(22)、近くに住んでいた母マユミさん=同(47)=の頭部をボーガンで撃って殺害し、伯母(50)の首に矢を命中させて骨折などの重傷を負わせたとされる。野津被告は約半年間の鑑定留置を終えて、今年1月に殺人罪などで起訴された。今後、争点整理や裁判員の選任手続きを経て公判が行われるが、期日は決まっていない。模倣した事件も起きた。昨年7月に神戸市兵庫区で、当時の夫をボーガンで撃つなどしたとして殺人未遂罪に問われた女(34)=神戸地裁で懲役3年、保護観察付き執行猶予5年の判決=は法廷で、宝塚の事件を知り、インターネット通販でボーガンを購入したことを明らかにした。「自分でも使えると思った」と話した。この事件の公判では検察側が、使われたボーガンの殺傷能力を確かめた実験結果を説明。厚さ4ミリのベニヤ板を2枚以上貫通すれば殺傷能力があると判定されるが、4~7枚を貫通したという。二つの事件を受けて県は昨年10月、ボーガン所有の届け出を義務付ける条例を成立させた。従わないと5万円以下の過料が科せられる。届け出は今年6月3日時点で、計161の個人と法人から出された207台。いったん届け出た後、県外に転出、または廃棄された分が6台あった。政府の銃刀法改正案は、ボーガン所持に都道府県公安委員会の許可を必要とし、用途を射撃競技や動物麻酔などに限定。3年更新で講習を義務付け、違反には3年以下の懲役か50万円以下の罰金が科される。【ボーガン】 弓(bow)と銃(gun)を組み合わせた和製英語。英語圏では「クロスボウ」と呼ばれる。弦を引いた状態で固定して矢を装填(そうてん)し、引き金を引いて発射する。警察庁によると、2010年1月~20年6月に全国の警察がボーガンの使用などに関連して検挙した事件は、殺人など人に危害を加える事案が13件。脅迫や器物損壊などが10件。動物を殺害するなどの動物愛護法違反や軽犯罪法違反などが9件だった。

(鳥獣被害2年連続減、昨年度4億円:山口)
県は4日、県内の野生鳥獣による昨年度の農林業被害額が約4億500万円(前年度比7%減)で、2年連続で減少したと明らかにした。ただ、シカによる被害が9千万円(同3%増)を占め、4年ぶりに増加。捕獲数は過去最多に上ったが、被害を抑えるにはさらなる捕獲が必要で、県は新たな手法を導入し対策を強化する。県農林水産政策課によると、シカによる被害額は2014年度に1億円を超えたが、17年度以降は減少傾向にあった。昨年度は半数近くが角でこすられることによる造林木への被害で、食べられたケースも増えた。被害は長門、美祢、下関の3市に集中しているという。昨年度は集中的に捕獲を進め、年間で過去最多となる8281頭(同22%増)を捕獲した。本年度は捕獲技術を向上させるため、長門市内で実証試験に着手。組み立てが容易な小型の囲いわなを新たに導入するほか、シカの習性を踏まえて侵入防止柵沿いにもわなを設置し、効率化を図る。人員確保に向けて、引き続き普及啓発や研修にも力を入れ、狩猟免許取得者の増加につなげる。被害状況は、県鳥獣被害防止対策協議会のウェブ会合で報告。全体の被害額を鳥獣別で見ると、最多はイノシシの1億8900万円(前年度比7%減)で、サル6500万円(同14%減)、クマ445万円(同38%増)など。特定外来生物の捕獲数では、19年度に急増した南米原産のヌートリアは649頭(同26%減)、アライグマは389頭(同89%増)で、生態調査を続ける。

(イノシシ6196頭を捕獲:千葉)
南房総市有害鳥獣対策協議会(会長・嶋田守南房総市副市長)の令和3年度総会が28日、南房総市役所で開かれた。昨年度のイノシシの捕獲頭数は過去最高となる6196頭だったことが報告された。市やJA、森林組合、猟友会、鳥獣保護管理員らで組織する同協議会。イノシシをはじめサルやシカなどの有害鳥獣による農作物被害の防止・軽減を図るため、さまざまな対策事業に取り組んでいる。総会では、昨年度の事業報告や今年度の事業計画について協議。昨年度の有害鳥獣捕獲頭数は、▽イノシシ=6196頭(前年度3537頭)▽サル=29頭(同28頭)▽シカ=78頭(同85頭)▽アライグマ=109頭(同48頭)▽ハクビシン=165頭(同156頭)▽タヌキ=498頭(同305頭)▽キョン=70頭(同48頭)--となった。捕獲頭数の大半を占めるイノシシは大きく増加し、過去最高の捕獲となった。同協議会では、おととしは台風被害で捕獲が進まなかったことから、2年度は増加したのではないかとみている。被害額は約1536万円(同約3401万円)。減少した理由は、捕獲数が増えたことや、台風被害後に防護柵が復旧したことなどが要因だという。今年度事業については、猟銃免許新規取得者に対する補助事業や、防護柵の設置補助などを、昨年に引き続き実施することを決めた。

(子育て中のカラスに注意:沖縄)
名護市東江の名護博物館の敷地内の木で子育て中のカラスが、通り掛かった人を威嚇する様子が確認されている。自転車に乗った小学生がカラスに襲われて転倒したこともあるといい、関係者が木に近づかないように看板を設置するなどして注意を呼び掛けている。巣が作られているのは地上3メートル程の木の上。博物館の職員によると、4月末にカラスの巣を、5月上旬に巣の中にひながいるのを確認した。つがいのカラスが近くを警戒しており、道を歩く人の頭上をかすめるように飛んで威嚇することもあるという。博物館は注意喚起する立て看板を設置しており、巣立つまで様子を見る方針だ。近くの商店で働く男性は「小学生がカラスに襲われて店に逃げ込んできたこともある。驚いて車道に飛び出したりしたら危ないし、巣を移動するなどどうにか対応をお願いできないか」と話した。鳥獣保護管理法により、巣に卵やひながいる場合は、許可なく巣を撤去することは禁止されている。近くの小学校では子どもたちへ注意を呼び掛けており、市青少年育成協議会東江校区でも1日、「頭上カラス注意」と記した看板を設置した。

(徳之島町手々に県知事表彰:鹿児島)
2020年度「鹿児島県共生・共働の農村(むら)づくり運動」知事表彰の農村集落部門に、徳之島町手々集落(稲繁二区長、59世帯・101人)が輝き4日、手々保健福祉館で授賞式があった。少子高齢・過疎化が進む中、伝統行事や農業振興、小・中学校との連携など共同活動を高く評価。表彰を弾みに新たな意欲も紹介した。手々集落は同町の最北端に位置。20年度中の農家戸数約50戸、65歳以上人口56人、16歳未満同14人と少子高齢化が著しい典型的な過疎集落の一つ。だが、人口減や高齢化など厳しい課題を抱えつつも、(1)集落住民の共同活動による荒廃農地の発生防止と解消(2)イノシシ侵入防止柵の設置や狩猟免許の取得・わなの設置など集落一丸となった野生鳥獣からの農作物被害防止(3)手々小・中学校と連携した「ふるさと留学生」の受け入れや学校行事への参加(4)町無形民俗文化財「ムチタボリ」の継承(推薦理由)―などに地道に取り組んできた。20年度表彰の農村集落部門は早馬集落営農組合(南大隅町)との2団体、功労者部門に2人。例年だと県庁で表彰式を開いている。新型コロナウイルス感染症対策のため、手々集落には県大島支庁徳之島事務所(赤崎久一所長)を通じての表彰式に。手々集落の稲区長(67)は受賞者代表あいさつで「過疎高齢化によって、ムチタボリもなかなか人数が集まらず(出身者を)島内からかき集めて、子どもたちの協力も得てなんとか維持できているのが現状」とも吐露。一方で昨年はサトウキビの約3割がイノシシ食害を受けて泣かされたが、町の侵入防止柵資材助成と約80人のボランティアによる延長約8キロの設置も報告。そして県知事表彰を弾みに今後は、青年部による模擬闘牛場の設置や、「漁なぐさみ」(伝統の魚介類なべ料理)提供などを通じた新たな集落活性化取り組みへの意欲も紹介した。

(捕獲数増えても…イノシシの農作物荒らし止まらない:鹿児島)
鹿児島県内で、イノシシの駆除が進む一方、食害は減っていない。現場からは、農家の減少や高齢化で農地管理が行き届かなくなっているとの声が上がる。鳥獣被害の4割以上を占めるイノシシは農家の“強敵”。自治体は「駆除と侵入防止策の併用が不可欠」と被害食い止めに力を入れている。県によると、2019年度のイノシシの食害は、16年度の1.5倍の2億2781万円で、増加傾向にある。水稲や、サツマイモ、タンカンなどが狙われた。捕獲数も増え、19年度はこの10年で最も多く、2万4600匹に上る。捕獲の成果が農作物被害の減少に結び付かない要因に、農家は荒廃農地の増加を挙げる。雑草が生い茂った耕作放棄地などはイノシシにとって格好の「隠れ場」。作物が植わった田畑にも近づきやすい環境になっているという。猟友会の高齢化も深刻だ。県内の会員数はほぼ横ばいだが、60代以上のベテランが7割以上を占める。高い技術を持ったハンターが一線を退く状況にあり、駆除への影響は避けられない。イノシシをはじめ、シカやサル、ヒヨドリといった全体の鳥獣被害は30年前と比べ、4割以下に減った。「国の支援を利用した防護柵の整備など侵入防止策が普及した」(県農村振興課)からで、ここ10年は増減を繰り返している。さつま町平川地区は、10年ほど前までイノシシによって水稲が甚大な被害を受けた。地区全体の農地に防護柵を設けて以降、被害はほとんどなくなった。平川地区中山間集落協定組合長の天瀬万利さん(73)は、田んぼを覆う防護柵を見ながら、「荒らされたころは、苦労が水の泡で、怒りをどこにぶつければいいのか分からなかった」と振り返る。被害自体は激減したとはいえ、伸びた雑草が防護柵をなぎ倒したり、荒廃農地にはイノシシが隠れたりするため、草刈りや防護柵を補強する維持管理が欠かせない。天瀬さんは「高齢化も進んでおり、5~10年後は維持管理ができるか心配」と不安を隠さない。さつま町役場は、捕獲と侵入防止策を併せた取り組みに力を入れ、農家自ら狩猟免許を取得することを薦めている。有害鳥獣対策係の植村秀昭主任は「鳥獣の生態をよく知り、集落が一体となって自ら守ることが欠かせない」と力を込める。

(ニホンジカの生態や食害の現状紹介:愛媛)
近年、県内で急増しているニホンジカの生態や食害の現状を紹介する企画展「石鎚山系のニホンジカ~知ろう! シカのこと、森の今~」が27日まで、愛媛県久万高原町若山の面河山岳博物館で開かれている。館と石鎚山系生物多様性保全推進協議会が主催。協議会は県と西条市、久万高原町、大学やNPO団体などで構成され、ニホンジカの食害から石鎚山系の希少な植物を守る活動に取り組んでいる。会場には、県内の食害状況を4段階に分類した地図のほか、食痕の見分け方や石鎚山系の希少な植物を写真と動画で分かりやすく紹介。雄の年齢の推測方法や無人カメラで捉えたシカが鳴く様子を動画で流している。さまざまなサイズのシカの角や頭骨、雄と雌のはく製も展示している。矢野真志学芸員は「シカが増えすぎると自然の植生が乱れるので、人間が管理しないといけない。シカの生態や被害の実態を通じて、野生動物との共生について考えてほしい」と話している。

(クマの出没を防止、木の伐採に助成金:石川)
金沢市は、ツキノワグマが出没しにくい環境を整備しようと、放置されているくりやカキの木を伐採した際に、費用を助成する制度を今年度から新たに設けました。助成の対象となるのは、山林に隣接した地域の町会などが、民間の土地に植えられ管理されていないカキ、くり、イチョウなどの木を伐採した場合です。これらの樹木は、ツキノワグマのエサになる実をつけ、クマが住宅地などに近づく要因になるため、市は、1本あたり1万円、年間5万円を上限に伐採の費用を助成します。市は、このほか、町会が市街地に近い山林でクマが隠れる場所となるやぶの刈り払いをした際の助成制度についても、対象となる面積をこれまでよりも増やして1万平方メートルとし、1回の作業の助成金も25万円に引き上げました。市によりますと、ことしはこれまでに合わせて22町会から、やぶの刈り払いに関する申請が寄せられているということです。金沢市森林再生課は「制度を拡充することで、住民と力を合わせてクマの出没対策を加速させていきたい」としています。

(クマには音で存在アピールを:秋田)
秋田市金足の県立小泉潟公園のパークセンターで、クマ対策の講習会が開かれた。県自然保護課でクマ対策を担当する近藤麻実主任(37)が講話し、「クマにばったり遭わないようにすることが一番の対策。鈴でもラジオでも何でもいいので、音を鳴らして人の存在をアピールしてほしい」と話した。

(アライグマ捕獲数急増:大分)
別府市のアライグマ捕獲数が急増している。2020年度は前年までに捕獲された総数(13匹)を超える20匹を捕まえた。市は3月、外来生物法に基づいた防除実施計画書を更新。南部地域を「個体数が増加傾向にある」とする生息レベル3に引き上げる。

(集落ぐるみで獣害対策:新潟)
イノシシなどによる農地・農作物被害を防ごうと、上越市など関係機関で構成する「上越市鳥獣被害防止対策協議会」は本年度、住民と専門家が協力する「集落環境診断」を導入、市内4地区で取り組む。5日は浦川原区東俣で現地調査と勉強会が行われ、住民7人が参加した。

(狩猟の魅力を感じて:長野)
飯伊連合猟友会主催の新規狩猟者確保講座が5日、飯田市大瀬木の飯田国際射撃場であった。クレー射撃の見学やわな設置体験、シカの解体やジビエ料理の試食などがあり、訪れた親子連れなど40人が狩猟の魅力を味わった。猟友会員の高齢化や若者の狩猟離れが進む中、狩猟への関心を高めようと開催している。飯伊連合猟友会の若手会員による「南信州ハンターズ」が企画運営して実施した。訪れた約40人は、狩猟免許や支援制度などを学ぶとそれぞれのメニュー体験へ。クレー射撃の見学やエアガンの射撃、くくりわな作りなどをした。シカの解体では、希望する参加者も加わって体験。ハンターズ会員に教わりながら、肉の部位を切り分けていった。ジビエ試食会では、下伊那農業高校アグリ研究班が考案したジビエ料理を提供。チャーハンやカルパッチョ、春巻きとともにハンターズ会員によるカレーも振る舞われた。市内から参加した伊藤和樹さん(23)と吉澤貴行さん(24)は「シカをまともに見る機会がなかった。ジビエの味も個性的。貴重な体験ができた」と話した。南信州ハンターズ代表の八代寛司さん(29)は「多くの方に来てもらい、興味を持ってもらうことができた。若い人が狩猟の世界を知る入口にしたい」と語った。

(クマ対策、里山再生の視点で:福島)
県内でクマの目撃情報が寄せられる季節になった。登山者や山菜採りの人が多くなるにつれ、目撃も増える。県は七月三十一日まで県内全域に初の「クマ出没特別注意報」を発令している。人身被害を防ぐため、クマとの遭遇を避ける対策や人里に近づけない取り組みを徹底したい。県は四月に初めて「注意報」を発令したが、五月の会津美里町での人身事故を受け「特別注意報」に切り替えた。死亡事故が発生した場合は「警報」に引き上げる。県は入山者にクマよけの鈴やラジオなど音の出る物の携帯を呼び掛け、住民には家の周囲に生ごみを放置しないなどの対策を促している。県警や市町村と連携し、会員制交流サイト(SNS)などを活用しながら県内外への効果的な情報発信に努める必要がある。二〇二〇(令和二)年度の県内のクマ目撃情報は過去最多の六百三件に上った。今年度も昨年度と同様のペースで推移している。五月に田村市内でツキノワグマが初めて捕獲されるなど、生息域は会津地方から中通りの阿武隈川を越え、阿武隈山地へと広がっている。背景には、中山間地域の人口減少や高齢化で里山の手入れが行き届かなくなり、クマの警戒心が薄れている点があるとみられる。県は県ツキノワグマ管理計画に基づき、人が生活する場所とクマの生息地域との間に緩衝地帯(里山)を設け、すみ分けを推進している。人の生活圏への侵入を防ぐには、クマの移動ルートとなる河川敷の下草刈り、柿やクリの木の伐採、防護柵設置など緩衝地帯での対策が重要となる。ただ、こうした対策にはマンパワーや専門的なノウハウ、費用が必要で、住民だけで実施するのは難しい。猪苗代町や磐梯町などでは鳥獣被害対策のために募集した地域おこし協力隊が住民の指導に当たり、農作物の被害を減らすなど成果を上げている。各市町村は対策を先導する専門人材の育成を強化し、集落ぐるみでの取り組みを後押してほしい。国は里山の放射線量低減を目指し、二〇二〇年度から県内四十八市町村で里山再生事業を進めている。森林公園やキャンプ場、キノコ栽培場などで除染や間伐を実施しているが、鳥獣被害対策も取り組みに盛り込んだらどうか。林業やキノコ栽培を再興させ、人の出入りを促せば効果が期待できるだろう。有害捕獲といった対症療法だけでは、抜本的解決にはならない。人とクマの共生に向け、対策には里山再生の視点が求められるのではないか。

(豚熱感染拡大防止へ野生イノシシにワクチン:奈良)
ブタの伝染病CSF、豚熱の感染拡大を防ごうと、奈良県などは3日から野生のイノシシへのワクチンの散布を始めました。奈良県内の養豚場では、ことし3月、59年ぶりに豚熱の発生が確認されています。国内の養豚場で確認されている豚熱は、ほぼすべてが野生のイノシシからの感染と推定されていることから、県や業界団体などで作る協議会は、3日から大規模な養豚場がある5つの市と町で野生のイノシシへのワクチンの散布を始めました。ワクチンは4センチ四方ほどの大きさの容器に入ったもので、イノシシの通りそうな山林などの地中にトウモロコシと一緒に埋められます。中身が空になった容器が現場の周辺にどのくらい散乱しているのかや、周辺で捕獲したイノシシの免疫の獲得状況などを来月末にかけて調べる計画だということです。奈良県畜産課は「県と畜産関係者一丸となって、ウイルスを持ち込まない、豚にワクチンを打つ、イノシシの感染を防ぐという3本柱にしっかり取り組みたい」としています。

(クマ出没情報「熊っぷ」、警察が作成:福島)
喜多方署はクマの目撃情報を管内の地図にまとめた「熊っぷ」を制作した。同署は管内でクマの目撃情報が増加していることから、マップで情報を発信し、地域住民に注意を促す。管内の保育施設や小、中学校に配る予定で、同署の窓口でも配布する。クマの目撃情報は5月末現在、昨年同期比で2件増となっている。同署などによると、5~6月はクマが繁殖期に入り活発になることや、好物であるタケノコなどを求めて人里近くまでおりて来ることなどから目撃情報が増加するという。高木則夫署長は「クマは音に敏感。鈴やラジオを流し、人の存在を示すことが大事だ。山に入る時はクマがいると思って注意深く対応してほしい」と呼び掛けている。マップは月ごとに目撃情報を更新する。

(クマ、周辺でも目撃相次ぐ:石川)
7日朝、石川県内灘町の住宅街でクマの目撃情報があった。付近では目撃が相次いでいて、町では注意を呼びかけている。クマが目撃されたのは、石川県内灘町西荒屋の住宅街で7日午前8時頃、付近の住民から警察に通報があった。現場は、西荒屋小学校から200メートルほど離れた場所でクマは金沢方面に向かって逃げたという。6月4日からクマの目撃や足跡の発見などが相次ぐ内灘町。その後、猟友会などが付近を捜索したが発見には至らなかった。そして、クマの目撃情報は、ほかにも。7日は、津幡町の県森林公園や、宝達志水町でもクマが目撃されている。目撃が相次ぐ内灘町では、クマを寄せ付けないよう音の出るものを身につけるほか、万が一、遭遇した場合は刺激せず、静かに逃げるよう呼びかけている。

(再びクマ出没:石川)
6日朝、内灘町とかほく市でクマの目撃情報が3件相次いだ。いずれもけが人はいなかった。両市町の職員や猟友会員が周辺をパトロールし、足跡やふんを確認したが、発見には至らなかった。クマは体長約1メートルで、4日朝に内灘町の住宅街に出没したクマと同じ個体とみられる。夕方には津幡町能瀬でも目撃され、住民は驚きと不安に包まれた。内灘町とかほく市によると、6日午前5時半ごろ、内灘町室で車を運転していた30代男性が道路を横切るクマを目撃し、町に通報した。その後、午前6時ごろに北東に1・7キロ離れたかほく市大崎の宇ノ気水辺公園付近、午前7時ごろには同公園から北東に約7キロ離れた同市内高松の第2学校給食センター付近でもクマが目撃された。内灘町宮坂と西荒屋、かほく市大崎で足跡、内灘町西荒屋小近くの道ではふんがそれぞれ見つかった。さらに午後6時50分から同7時10分にかけて、津幡町能瀬で住民2人がクマを目撃した。町によると、クマは能瀬川右岸の堤防の上を山側に向かって歩いていたという。石川県猟友会河北支部は4日に目撃されたクマと同一とみており、辻森金市支部長は「目撃場所と時間から推測すると、内灘からだんだんと宇ノ気川に沿って北上し、山間部に入っていったとみられる」と話した。4日に出没した場所と6日の発見場所の間には河北潟放水路が横たわる。県立大の大井徹教授(動物生態学)は「クマは放水路ほどの川幅なら十分泳いで渡ることができる。あるいは深夜に橋を渡った可能性もある」と指摘した。クマに遭遇した場合、「不要な刺激を与えないよう落ち着いて近くの民家に避難してほしい」と呼び掛けた。かほく市大崎でクマを目撃した60代男性は「まさかこんなところで。イオンモールかほくも近くにあり、また出ないか不安だ」と話した。内灘町宮坂の畑で足跡を見つけた70代女性は「見慣れない大きな足跡でぞっとした」と声を震わせた。内灘町室では2015年5月にもクマが目撃され、猟友会によって駆除されている。内灘町とかほく市は防災メールで注意を促した。両市町や猟友会、消防本部、津幡署がパトロールし、内灘町消防本部はドローンで上空からクマを捜索した。6日には能登町と小松市でもクマの目撃情報が計3件あった。午前8時40分ごろ、能登町の真脇トンネル付近を自動車で通りかかった地元住民の男性が、トンネル脇ののり面を登っていく体長約1メートルのクマとみられる動物1頭を目撃した。町は防災メールで注意を呼び掛けた。午前11時ごろ、小松市大杉町のレクリエーション広場付近で男性ドライバーがクマ1頭を目撃した。午後0時50分ごろには、大野町の県道沿いで体長約1メートルの成獣1頭が目撃された。いずれも市と猟友会が付近を調べたが、痕跡は見当たらなかった。

(住宅街でイノシシ捕獲:徳島)
6日午前11時40分ごろ、徳島市庄町3の住宅街で「イノシシが歩いている」と110番があった。徳島名西署員が駆け付け、縄やさすまたを使って捕獲。約2時間後、猟友会会員に引き渡された。イノシシは体長約1・1メートル。民家の敷地内に逃げ込んだこともあったが、けが人はいなかった。

(新聞配達中“巨漢”に遭遇、路上にイノシシ:鳥取)
5月28日午前4時ごろ、鳥取市立川町2丁目の住宅街で、路上を歩くイノシシ1頭に遭遇した。新聞配達中の出来事。恐る恐る車でしばらく追跡し、写真に撮った。イノシシは体長1メートル余りの〝巨漢〟。街灯に照らされた薄闇の中、地面に鼻をこすりつけるようにして餌を嗅ぎ回りながらうろついていた。襲われないかと恐ろしかったが、イノシシ出没の決定的な証拠を記録に残そうと必死でシャッターを切った。これまでも、この付近で早朝の配達中にしばしばイノシシに出くわした。自動販売機の空き缶入れをひっくり返したり、ごみ集積所のごみ箱を荒らしたりして食べ物をあさった跡を何度も見かけた。近くの山に生息するイノシシが出没するのだろう。農作物を荒らすだけでなく、人に危害を加えることもある。付近の住民の皆さんが夜間、早朝に外出する際には、特に注意してほしい。

(列車とシカが接触:岡山)
JR西日本によると、4日午後9時5分ごろ、赤穂線の日生駅(備前市)で列車がシカと接触し、車両と線路を確認している。この影響で同線の播州赤穂駅(兵庫県)―岡山駅(岡山市)間の一部列車に遅れが出ている。

(クマ出没相次ぐ:北海道)
札幌市は4日、クマの目撃情報などが4件続いたため、北区の茨戸川緑地(篠路町拓北など)を閉鎖したと発表した。札幌市は緑地に隣接する石狩市、当別町と情報共有し、住民らに注意を呼びかける。札幌市によると、北区では記録が残る2002年以降、クマは確認されていなかった。5月29日午後6時50分ごろ、同緑地東側の石狩川沿いの草地で男性がクマ1頭を目撃。6月1日に、同緑地北側の草地でふんが見つかり、当別町ビトエ地区の畑でも足跡が確認された。3日には、クマの調査をしていた市職員が同緑地内でふんを見つけた。札幌市は、出没したクマは若い同一個体の1頭とみている。同緑地を2週間程度閉鎖することにし、周囲に注意を呼びかける看板を設置した。

(市街地をクマが激走:北海道)
稚内市の市街地で、クマが道路を走っているのが目撃され、その姿をカメラがとらえました。車道を走るクマ。クラクションの音に反応して一瞬横にそれるも、ふり返ることなく走り続けました。6日午前1時ごろ、タクシーの乗客が撮影した映像。撮影した青木涼太さん「最初は道路を歩いている感じだった。車で近づいたら走っていった」。撮影されたのは稚内市栄1丁目の市道。山すそに住宅地が広がり、周辺には病院やホームセンターも。クマは50メートルほど道路を西方向に走り、最後は道路わきの山林に逃げていったといいます。一夜明け、現場の道路では足跡とふんが見つかりました。稚内市によりますと、市街地でのクマの目撃は珍しいということです。青木さん「街中なので、まさかいるとは思わなかった。しかも走ったら意外と速くてびっくりしました」。

(学校近くで子グマ目撃:秋田)
4日朝、東北自動車道の盛岡インターチェンジ周辺で子グマが目撃されました。近くには小中学校があり、警察が警戒にあたりました。4日午前7時半頃、東北自動車道の盛岡インターチェンジ付近を流れる川のそばで子グマ一頭が歩いているのを住民が見つけ、警察に通報しました。近くには土淵小学校と土淵中学校があり、登校時間だったことから警察が出動して警戒にあたりましたが子グマは見つかりませんでした。周辺でクマが目撃されたのは今年に入って初めてです。警察は、近くに潜んでいる可能性があるとして、小学校と中学校の下校時間帯に合わせパトロールすることにしています。県内ではクマの目撃情報が相次いでいて、県は「ツキノワグマの出没に関する注意報」を出して注意を呼び掛けています。

(サルまた出没:福岡)
福岡市の中心部に現れたサルは4日も市内の住宅街などに出没しました。4日午前、福岡市西区生松台の住宅街でサルの目撃情報が相次ぎました現場周辺では、区役所の職員が注意を呼びかけていました。警察や福岡市などによりますと、このサルは早朝に中央区城内で目撃され、その後、南区や城南区などに出没しました。午後4時すぎにはふたたび西区で姿が確認されたということです。被害の情報は今のところ入っていませんが、福岡市は、サルを見かけても不用意に近づかないよう注意を呼びかけています。

(「アイガモロボ」有機農法後押し:宮城)
宮城県など全国の水田で、雑草の成長を抑える「アイガモロボ」の実証実験が進められている。開発したのは仙台市出身の中村哲也さん(47)。農作業の軽減を図り、有機米の生産を後押しする。稼働条件などを見極めた上で数年後の商品化を目指す。実験を手掛けるのは有機米の生産を支援する「有機米デザイン」(東京)。鶴岡市のまちづくり会社「ヤマガタデザイン」の関連会社として2019年11月に設立された。中村さんはデザイン社の取締役を務めている。ロボは縦135センチ、横90センチ、高さ23センチで重さ約12キロ。水田を自動で進み、田植え後4週間の初期除草に貢献する。本体のらせん型スクリューで泥を巻き上げて水を濁らせ、雑草の光合成を妨げて成長を抑える。衛星利用測位システム(GPS)を搭載し、スマートフォンのアプリで簡単に経路設定できるよう工夫した。太陽光発電パネルから充電して動く。実験に水田を提供した宮城県加美町の男性(73)はアイガモ農法を25年間続けている。アイガモだと逃げないようネットで囲んだ上、キツネやカラスの襲撃を防ぐ必要があるという。男性は「ロボで苗が傷つかないか心配だったが大丈夫だった。特にヒエなどの雑草防止に効果的だ」と評価した。有機米は通常の農法に比べて収量は落ちるが売価は高い。半面雑草が生えやすく、除草の手間がかかる。担い手の高齢化が進み、省力化が課題となっていた。中村さんは日産自動車の技術者として働いていた13年、友人の依頼で開発に着手した。「農業従事者は年5%減っており、10年後が不安。有機米を広げて競争力を増し、稲作を維持できるよう支援する」と話す。ロボの実証実験は20年に本格化し、水田の広さや気象、土質など多様な条件下で除草効果を発揮できるかを確認している。強い向かい風で進めないケースもあり、風を横に受けて進む方法を試すなど稼働に適した条件を探る研究も続く。現在は17都府県で75台が実験中。東北では宮城、山形、福島各県などで計30台が動いている。

(森の守護獣?危険な猛獣?もしもクマが山からいなくなったら…?)
春の山菜取りから夏山登山・川遊び、秋の紅葉狩り・きのこ狩りと、例年であれば、人々が山でレジャーを楽しむ期間は、そのまま日本列島に自然分布する唯一の猛獣「クマ」の活動期にあたります。近年、毎年のようにクマ関連の事件が多発するようになっています。その原因についてさまざまに推測され、「クマは飢餓状態にあり困って人里に下りてくる」という意見から「クマは明らかに数が増えている。人を恐れなくなっているクマにはより徹底的な駆除が必要」という意見まで、クマをめぐってさまざまな主張や議論がなされています。今、日本のクマは実際どういう状態で、彼らが絶滅したらどんな影響があるのでしょう。「クマ問題」について考えてみました。世界にはクマ科の現生種は、あのジャイアントパンダを含めて8種類。このうち日本には本州以南にアジアクロクマ(ツキノワグマ)の島嶼亜種ニホンツキノワグマ(Ursus thibetanus japonicas)、北海道にはヒグマの島嶼亜種エゾヒグマ(Ursus arctos yesoensis or U. a. ferox Temminck, 1844)の二種が分布しています。毎年、ヒグマは約300~600頭、ツキノワグマは約2,000~4,000頭もの個体が捕殺されています。以前にはヒグマはおよそ2,000~3,000頭、ツキノワグマはおよそ1万頭前後が生息しているとされていたのですが、捕殺数の多さから、どうももっと多いのではないかという推測もされています。最新の推計によればヒグマは全道で4,000~1万7,000頭(北海道環境生活部環境局 2014)、ニホンツキノワグマは既存情報の集計から約1万2,000~1万9,000頭(環境省 2011)、とりわけツキノワグマは階層ベイズ法によれば最大値9万5,000頭以上との推測(ただし捕殺数から生息を類推する階層ベイズ法では捕殺が増加すると生息数も増大するという矛盾した問題も出てくるため、その数値の確度については疑問や異議が提示されています)もあります。約10万頭という推測はやや多すぎる気がしますが、3万程度の頭数は十分あり得ます。というのも、ツキノワグマの分布域拡大は、2000年代に入ってから各地で顕著な傾向だからです。ツキノワグマの個体数がもともと多い秋田や岩手などの東北地方での分布域が拡大しているばかりか、生息数が少ないとされてきた近畿や中国地方の街中、クマの分布が認められなかった茨城県、神奈川県の丹沢や箱根に接する街中などに出没するなどし、時に人を襲い命を奪うといった事象も起こっています。クマは大きな体と強い力を持つ動物で、自然界に天敵がいません。でありながら積極的に草食獣を捕らえて食べることはほとんどないため、オオカミやライオン、タカのような生態系の頂点に位置するアンブレラ種とは言いがたく、生態系の中での役割があいまいなため、人間に害を及ぼすくらいならば徹底的に殺処分して数を減らすか、絶滅させてもかまわないといった極端な意見も時折提示されます。本当にクマにはなんら役割がなく、死に絶えても何も影響はないのでしょうか。クマ科の共通の先祖は、中新世の約2,000万年前、食肉目から分岐したDawn Bear(暁の熊 Ursavus elmensis)まで遡ることが出来ます。小型の犬ほどの大きさで、ジャコウネコのような長い尾をしていたようです。その後クマ科はユーラシア・北米大陸で徐々に巨大化していきます。食肉目の肉を食いちぎる裂肉歯が退化し、臼歯が丸みを帯びて尾は短くなり、足は太く短く、体重や骨格が太く重くなって、ネコ科やイヌ科に見られるかかとを上げてつま先で歩行する趾行(しこう)から、かかとまでべったりと地に付けて歩く蹠行(しょこう)性に変化しました。この変化は、獲物となる草食哺乳類の巨体化に対応してサイズアップしたとも考えられ、その進化分岐の過程では、約200万年前に、史上最強の陸生肉食哺乳類とも目されるアルクトテリウム・アングスティデンス(Arctotherium angustidens)が出現します。後ろ足で直立したときの背丈は4.5m、四足状態での肩高ですら2.5m、体重は1.5~1.8tもあったとされます。このアルクトテリウム・アングスティデンスを含むアルクトテリウム属(Arctotherium)は、ショートフェイスベアともいわれ、現代のクマよりも足が長く健脚で、強大な牙があり、当時多く生息していた巨大な草食獣を捕らえて食べる肉食に特化した種だったと考えられています。現在のクマ科の多くは雑食です。更新世の終わり、寒冷化とともに地球上に大繁栄していた大型の哺乳類が次々と絶滅、小型化したすばやい草食獣たちを大きなクマが捕らえることは困難となり、クマは植物食に傾く雑食に適応したとされています。現代、肉食に特化しているのはホッキョクグマのみで流氷を盾にして潜み、アザラシやセイウチなどの海生大型哺乳類を獲物とします。北極という特殊な環境のおかげで彼らはその巨体で本来の肉食の生態を維持出来ているのでしょう。私たちはまず、クマが本来肉食獣であり、獲物を捕らえて食べる本能を内に秘めていることを理解する必要があります。そして次に、クマが寒冷化に適応して進化した、寒帯から冷温帯に順応した生き物であるということも把握しておく必要があります。日本列島が大陸とつながっていたとされる氷河期時代、ヒグマとツキノワグマは再三にわたり大陸から渡ってきて、全土に住み着きました。今よりも冷涼な更新世の氷河期時代、日本列島は現在の秋田県や青森県にまたがる白神山地のブナ原生林のような落葉広葉樹の森林がずっと南まで広がっていました。やがて地球が温かくなり照葉樹林が広がり始めると、ヒグマは本州以南からは絶滅し、ツキノワグマの生息分布も北日本に偏在するようになります。クマは暖地の照葉樹のシイやカシのドングリも食べますが、何より好物はブナやナラなどの寒冷地のドングリです。クマは夏から秋にかけて、ドングリ類の実を、木によじ登り太い枝に腰掛けて小枝を折り取り実を食べます。食べ終わった残りの枝はどんどんお尻に敷きこんでいきます。こうして出来た大きな鳥の巣のようなハンモックは「熊棚」と呼ばれ、ヤマネなどの樹上性の小動物の棲家になる他、枝を折り取ることで日光が林の中に差し込むギャップが作られ、サルナシやヤマブドウなどの植物の生育に役立ちます。この熊棚によるギャップは台風の倒木などで出来るギャップの6倍ともいわれており、森の新陳代謝の大きな役割を果たしています。また、行動半径の広いクマは、消化されなかった木の実の種子を多く含んだ糞を広範囲に落とし、樹木の拡散と更新にも貢献しています。人にとって大きな脅威であるスズメバチも、クマにとってはご馳走。巣ごと襲って幼虫を食べてしまいます。海から川へ遡上してくる鮭も、ヒグマが食べ、広域を歩き回ることによって、その排泄物を通じて川沿いだけではなく山奥まで海の滋養がもたらされることになります。一方、寒冷期に列島に住み着いて狩猟採集で生計を立てた日本人の祖先は、縄文・弥生時代の温暖化に応じて、氷河期時代の馴染み深い落葉広葉樹を低山の森林に手入れすることで維持し、南方種である稲栽培と融合させて里山環境を作り上げました。つまり人類とクマは、森林が全土の七割を占める日本列島において、ともに広葉樹の森を維持するマネージャーのような役割を果たしてきたのです。人間の生産活動や食べ物の好物(木の実、山菜やタケノコや蜂蜜など)がかぶるクマが、里山や低山などの接触地帯で衝突してしまうのは、ある意味仕方のないところもあるのかもしれません。クマが人里に出現する理由として、「かつては農村で維持管理されていた里山が放棄され、緩衝地帯がなくなったからだ」という言説がよく聞かれます。しかしすでに述べているとおり、里山環境はクマにとっては好物の木の芽や木の実、蜂の巣などが豊富にある好ましい場所なのです。里山整備がクマの街中の出没を防ぐ手だてになるとは思われません。また、林業の衰退によってスギ・ヒノキの人工林が荒廃し、むしろ植物相が自然林に近くなり、えさが豊富にあるからクマが増え、増えすぎた個体が山を降りてくる、という見立てについても大きな疑問があります。というのも1990年代から目だって顕著になってきた病害虫による森林木被害が、近年いっそう増しつつあるからです。それはカシノナガキクイムシ(Platypus quercivorus)によるカシ、シイ、ナラ類の枯死問題です。かつては木炭材として盛んに利用されてきたそれらの樹木が戦後利用されなくなり大径木化することでカシノナガキクイムシの大繁殖を招き、各地で大量枯死を招いているのです。また、地球の寒冷期に繁栄進化したブナにとって、人類の産業活動による環境汚染は大きな負荷と衰弱をもたらしています。世界自然遺産の白神山地のブナ原生林では、本来3~5年ごとにしか実をつけないブナが毎年実をつける現象が確認されています。一見よいことのように思われますが、ブナのシイナ化(中に種子のない殻だけのうつろな実)が多発し、このためブナが必死に毎年花をつけているのです。消耗したブナはいずれ枯死することになります。ブナ林の減少・死滅は、分類樹モデルによる予測では最悪の場合10~30年後には現在の半分以下に減少し、世紀末にはほぼ壊滅するとの試算もあります。今のところブナ・ナラ林は漸減しつつも維持され、かたや山村・農村の過疎化や農地の放棄で、一時的にクマたち野生動物には食糧が手に入りやすい状況です。しかし中長期的に見ると、ブナやナラの死滅、続いてカシやシイが死滅すれば、野生動物たちの食糧が激減する深刻な岐路が必ずやってくるでしょう。いわば、森の守護獣であるクマを保護するためには、彼らが肉食獣であり、ときに人を襲う可能性があることを理解し、適度な狩猟圧に加えて、彼らの住処である森林を良質に保つための努力を続ける必要があります。木炭の使用・需要は炭素排出になりますが、森林が維持されれば排出される炭素は適切にふたたび植物に吸収されます。その循環の中で、クマとの共存をはかっていくことが出来るのではないでしょうか。広大な森林が屋台骨となっている日本列島。クマが絶滅するときは山が死滅するときであり、その次にはこの国に暮らす人間に大きな困難が襲ってくるかもしれません。

(ジビエは「生きた教材」、高校授業で広がる導入例)
授業に鳥獣害対策やジビエ(野生鳥獣の肉)を取り入れる動きが広がりを見せる。東京都内の高校では「生きた教材」として、鹿の解体を実習。高知県では、高校への出前授業を機に狩猟免許を取得した生徒もいる。狩猟者やジビエに関わる新たな人材確保につながっている。東京都世田谷区の駒場学園高校は、初となる鹿枝肉の加工・調理実習を行った。食物調理科の3年生34人が参加した。シェフで日本ジビエ振興協会の藤木徳彦代表が、講師を務めた。きっかけは平野功司教諭が、藤木代表の講演を聞いたこと。イノシシやニホンジカによる農作物被害が深刻化していることと、捕獲数よりも利用量が少なくて多くは廃棄されていることを知った。生徒は授業で持続可能な開発目標(SDGs)について学ぶ。平野教諭は、ジビエがSDGsの「つくる責任つかう責任」の理解につながると考えて藤木代表に協力を求めた。授業では、日本のジビエについて藤木代表が講義した後、生徒と鹿2頭分の枝肉を解体して調理・試食する。生徒は、藤木代表の指示を受けロースやモモなど部位ごとに切り分けていった。但馬琉空さん(17)は「捕獲された鹿が廃棄されると知り問題だと感じた。いただく命を活用できる料理人になりたい」と語った。平野教諭は「料理人を目指す生徒が多い。社会の課題に対し、食の立場から自分にできることを考えるようになってほしい」と期待する。2回目の実習は6月中旬に予定する。藤木代表は「6月までに東京都や北海道の高校からの講師依頼は8件あった。4、5年前は年1回ほど。ジビエ料理や農業被害が知られるようになり関心が高まっているのではないか」とみている。高知県は2017年度から、鳥獣対策課の職員が、高校生を対象に鳥獣害対策やジビエの活用などの出前授業を行う。狩猟者の不足や高齢化が進む中、鳥獣被害の実態を伝え若い狩猟者を増やすことが目的だ。20年度までに農業高校や普通科、商業科の生徒400人以上が学んだ。授業では実演や体験も行う。はこわな、くくりわな、模擬銃も扱う。授業を機に、狩猟免許を取得したり、ジビエを使った食品を開発・販売したりした生徒もいる。同課は「鳥獣被害に当事者意識を持ってもらえた」と手応えを感じている。文部科学省は、20年度からの新学習指導要領で、持続可能な社会の担い手を育成すると位置付けた。SDGsを実現する視点を組み込んだカリキュラムや教材の開発などを柱に据え、支援を進める。同省は「ジビエはSDGsを学ぶきっかけの一つになる」(国際統括官付)と期待する。

(シカを新たな特産品に:北海道)
胆振地方の山あいにある伊達市大滝区で、シカを新たな特産品にしようと奮闘している人がいます。室蘭放送局の森柚葉リポーターが取材しました。天野雅文さん(36)は3年前、札幌から移住し、地域おこし協力隊として大滝の魅力を発信してきました。地元の農家と交流するなかで、エゾシカが農作物を荒らす被害が深刻なことを知りました。地域の役に立ちたいと考えた天野さんは、狩猟免許を取りハンターになったのです。そしてただシカを駆除するだけでなく地域の新たな特産品にしたいと考え動き始めました。天野さんは自分で駆除したシカを処理するために、ことし4月に食肉加工場を立ち上げました。シカを食肉として流通させるには、法律の基準を満たした加工施設で処理しなければなりません。大滝ではこれまで、駆除したシカは自家消費するだけでしたが、天野さんが加工場を立ち上げたことで商品として売り出せるようになったのです。今は自分で駆除したシカだけを処理していますが、今後はほかのハンターが駆除したシカを処理して販売するなど事業の拡大を検討しています。天野さんは「鹿肉の加工販売がある程度の産業になれば、それをやりたくて大滝に来てくれる人が増えていけばいい。ほかのハンターからシカを買い取れるようになれば、駆除が進み、シカが減って環境が良くなる」と話していました。鹿肉を地元で味わえる場所を作ろうと、天野さんはカフェも立ち上げました。妻の知華さんと2人で店を切り盛りしています。鹿肉がたっぷり入ったカレーやシカのひき肉100%のつくね丼など週替わりでさまざまな鹿肉料理を提供しています。先月オープンしたばかりですが、地元を中心にファンを広げています。地元のお客さんは「特にカレーは鹿肉が苦手だという人でも食べやすいと思います。地域のためにいろいろ考えてくれるので応援しています」と話していました。天野さんは「ジビエというと少しハードルが上がるイメージがあるので、鹿肉を手軽に食べられるお店にしたい。観光地として町を盛り上げたいという気持ちもあるので、鹿肉を使って自分ができる活動をしていきたい」と話していました。取材中にも10数頭のシカの群れと間近に遭遇し、やはり大滝のシカによる農作物の被害は深刻だと実感しました。そんな中で、ハンターになるだけでなく、短期間で鹿肉の加工や鹿肉料理の提供までできる体制を整えた天野さんの行動力に驚きました。鹿肉を通して観光客や移住者を増やしていきたいという天野さんのことばから地域を思う気持ちが伝わってきました。

(鹿肉ランチを提供:山口)
長門市の俵山温泉街の飲食店「寿楽」が3日、県産農水産物を積極的に使う「やまぐち食彩店」に加わった。県産食材の地産地消を進めようと県内各地域の地産・地消推進委員会が2003年に店舗の指定を始め、県内で217店、長門市内では20店になる。

(高校生が鹿肉レシピ集:愛知)
豊田市内の高校生が、市内で捕獲される鹿の活用を促進しようと、鹿肉料理のレシピ集を作成した。地産地消を応援する市内のカフェやレストランのシェフらも協力し、本格的な料理本に仕上がった。市農政課などによると、鹿はかつては市内でも年間数頭しか捕れない「山のごちそう」だったが、近年では生息数が増加。中山間地域では農作物の食害防止のため捕獲しており、昨年度の捕獲数は200頭以上に上るが、多くは活用されないまま処分されている。レシピ集は、こうした鹿肉を無駄にせず、有効活用しようと、足助、豊田東、加茂丘の3高校の調理や観光分野などを学んでいる生徒が中心となって料理を考案、シェフたちが監修した。掲載されているのは、鹿肉のミンチと梅干しやシソを合わせた「梅しそコロッケ」や、もも肉をたっぷりの野菜と食べる「鹿クレープ」、砂糖としょうゆのタレで味付けした「ネギと鹿肉の甘々炒いため」など15品。鹿やイノシシなどジビエ肉の栄養価や、市内の取扱店なども紹介されている。作成に参加した高校生たちは「鹿肉は栄養価が高く、調理次第でおいしく食べられることを知った」「貧血や冷え症の予防にも役立つので多くの人に食べてもらいたい」などと話している。

(「害獣」のジビエ肉でペットの健康寿命を延ばす:広島)
株式会社日本クラウドキャピタルが運営する株式投資型クラウドファンディング(CF)サービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で、「愛犬・愛猫の“腸内細菌解析”でパーソナライズフードをお届け!累計22万食突破のジビエフードを手がけるペットベンチャー『Forema』」の情報が公開された。害獣として駆除された野生の鹿や猪(ジビエ肉)を、ペット用の無添加食材として流通させ、さらにペットの健康管理に活用目指すプロジェクトで、目標募集額1251万円、上限応募額5004万円。投資金額は1口9万円、1人5口まで。申込期間6月13日~6月15日。株式会社Forema(フォレマ)は広島県広島市のベンチャー企業。国内で年間約80万頭の野生動物が駆除され、うち9割が廃棄されている現状を有益な経済活動にするため事業を立ち上げた。2016年にジビエ食材のオンラインマーケットForemaを開設、17年に会社設立。19年12月に同県安芸太田町の廃校に配送センターを開設、「生態系保全と経済活動の両立」をビジョンに、地域密着でユニークな事業を展開している。現在注力しているのは、ペットの健康管理への応用。これまでに蓄積してきたジビエ肉の摂取に伴う健康改善事例および腸内細菌への影響に関するデータを元に、マイクロバイオームの定期解析サービス「byOm(バイオーム)」のベータ版を今年5月リリースした。マイクロバイオームとは「体内にあるミクロの生態系」といった意味合いで、日本では「腸内フローラ」や「腸内細菌叢」という言葉が使われるが、海外ではこちらがポピュラーだという。アレルギーや悪性腫瘍といったペットの健康問題が増え続ける現状を受け、同社ではマイクロバイオーム解析を実施し、解析結果に対して最適と思われる食材やサプリを提案する定期解析サービスの事業化を目指す。

(名物絶品鹿肉:北海道)
地域の話題を伝える「ILOVEJIMOTO北海道」はオホーツク海側の西興部村。まずご紹介するのは地元の特産品を生かしたグルメ。豊かな森に囲まれた村がはぐくむエゾシカ。村唯一のホテルが考案した絶品料理とは?

(LONG TALL SALLYが7thアルバムをリリース:鳥取)
鳥取を拠点に活動をする3ピースバンド、LONG TALL SALLYが3年振りとなる7thアルバム『when』を7月21日にリリースする。The BeatlesなどVintage Rockにインスパイアされたトラディショナルなロックンロールを下敷きにしながらも、独特な個性を持った詩世界やドライでソリッドなサウンドはBLANKY JET CITYをも想起させる。本作『when』はロックサイドとバラードサイドに分かれた全27曲の2枚組となり、彼らの創作欲求が惜しみなく表現された意欲作。新ドラマーを迎えた新生LONG TALL SALLYの大きな前進を体感できるキャリアを誇る傑作に仕上がっている。また、バンド活動と並行して、アパレルショップやライブハウス、飲食店も営み、さらには猟や農業までこなすという独立した自由なライフスタイルもバンドの大きな個性であり、ファンを惹きつける魅力の一つにもなっている。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午後0時50分ごろ、仙台市太白区向山1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、6日午前10時5分ごろ、登米市南方町新大平前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、6日午前9時15分ごろ、栗原市金成末野三嶽にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午後4時30分ごろ、栗原市瀬峰小深沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、5日午後4時20分ごろ、登米市迫町北方飯土井にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、5日午前8時20分ごろ、登米市石越町北郷赤谷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、4日午後4時25分ごろ、登米市石越町南郷芦倉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午前5時ごろ、仙台市青葉区錦ケ丘1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午前9時55分ごろ、栗原市若柳川北二股にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午前8時40分ごろ、栗原市若柳川南二又にクマが出没しました。

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(「猟友会」名称巡る訴訟が和解:北海道)
都道府県のハンターが加入する各猟友会で構成する一般社団法人大日本猟友会(東京)が釧路市のNPO法人「NPO釧路市猟友会」に対し、「猟友会」の商標権を侵害しているとして名称使用の差し止めなどを求めた訴訟は東京地裁で和解が成立した。和解は4月30日付。釧路市猟友会が同27日付で名称を「エゾシカ会」に変更したことを受け、大日本猟友会は訴えを取り下げた。

(野犬の銃殺処分を中止へ:北海道)
厚岸町は、野生化して家畜などに被害を与える野犬(のいぬ)の駆除に銃器を使用しない方針を決めた。駆除に関する道内雑誌の記事がインターネット上で拡散し、道内外の動物愛護団体や愛犬家から抗議が相次いだため、わなによる捕獲だけにする。ただ、捕獲は難しく、被害に悩む酪農家から「牛や人を襲わないか」と心配する声も上がる。野犬は山林に生息し、群れで動いてシカの死骸や小動物を食べる。迷い犬や野良犬とは違い、鳥獣保護法の狩猟対象として扱われる。人に慣れず、町内の酪農地帯の野山に潜み、家畜などに被害を及ぼすほか、下校途中の児童やサイクリストを威嚇する問題を起こしている。町は条例に基づいて野犬を駆除し、わなが難しい個体に対しては地元ハンターに依頼。昨年度はわなで5頭、銃で11頭を処分した。

(イノシシ豚熱:茨城)
茨城県は3日、水戸市と常陸太田市、大子町内で捕獲された野生イノシシ5頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内では16~20例目。県央地域での感染確認は水戸市が初めてとなり、県境に接していない自治体での確認も初。

(イノシシ3頭の豚熱感染:兵庫)
兵庫県は2日、丹波篠山市と丹波市の山中など3カ所で捕獲するなどした野生イノシシ計3頭の豚熱感染を確認したと発表した。県内での確認は計14頭となった。県によると、5月29日、丹波篠山市小野奥谷の山中で地元の男性が弱った1頭を見つけ、市に通報。翌30日に市職員が近くで死骸を確認した。丹波市春日町柚津では同月30日、地元の男性が畑の中で1頭の死骸を見つけた。もう1頭は、丹波篠山市福住の山中で同月16日、地元猟師が有害獣として捕獲した。

(80代の女性がサルにかまれけが:大分)
2日午後、大分県日田市で、80代の女性が野生のサルにかまれ、けがをしました。周辺では、サルにかまれる被害が相次いでいます。警察によりますと、2日午後5時頃、日田市東有田で、80代の女性が作物の収穫をしようと1人で畑に行ったところ、サルがキュウリを食べているのを見つけました。女性は、驚いて逃げようとしましたが、追いかけてきたサルに右の尻を噛まれました。サルは体長60センチほどの大人のサルとみられます。日田市内では、5月30日にも同様の被害が2件発生しています。同じ有田地区の70代の女性が自宅の敷地で太ももを噛まれるけが、隣の光岡地区では、20代の女性がアパートの駐車場で足首を噛まれるけがをしています。市や警察はパトロールをしていて、「サルを見かけたら背中を向けて逃げずに、黙って後ろに下がってほしい」と注意を呼びかけています。

(乗用車とクマ衝突:秋田)
2日午後10時45分ごろ、秋田県鹿角市十和田上向字四ツ谷の鹿角広域農道で、鹿角市の20代男性が運転する乗用車が、体長約1メートルのクマと衝突した。男性にけがはなく、クマは現場から去った。現場は片側1車線の見通しのよい直線道路で、周辺は畑。直近の民家まで約100メートル。

(クマと軽トラが衝突:秋田)
31日午後8時55分ごろ、秋田県大館市軽井沢字下岱の国道103号で、鹿角市の40代男性の軽トラックが体長約1メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。

(高速道路でクマ2頭が車と衝突:山形)
1日夜から2日未明にかけて、上山市と山形市の高速道路でクマが車と衝突する事故の発生などクマに関する通報が相次いだ。1日午後9時ごろ、上山市藤吾の東北中央道下り線で、車とクマ2頭が衝突したと、ネクスコ東日本の「道路緊急ダイヤル」に通報があった。県警高速道路交通警察隊によると、クマは、片側2車線の中央分離帯側の車線上にいて、走行中の軽乗用車と衝突した。車を運転していた30代の男性にけがはなかった。クマは、親子と見られ2頭とも死んでいた。また、2日午前2時前には、「道路緊急ダイヤル」に山形市新山の山形道に「クマがいる」という通報があった。県警高速隊によると、クマは、体長70センチほどで、月夜川橋上り車線の路肩にけがをしてうずくまっている状態だった。現場区間を通行止めにして猟友会が駆除した。県内の高速道路でクマに関連した事故や目撃情報は去年11件だったが、ことしはこれが初めて。一晩で2件の通報があるのは珍しいという。

(子育てカラス、児童ら襲い転倒者も:沖縄)
名護市の名護博物館の敷地内にある木に、繁殖期を迎えたカラスが巣を作り、道行く人を威嚇、けがをさせるなど被害が相次いでいる。小中学生の通学路ではカラスに襲われ、自転車ごと転倒した子どももいたという。博物館は、近隣住民に巣に近づかないよう看板を立てるなど対策している。カラスの巣は4月ごろに確認され、現在は3羽のひながいる。つがいのカラスが常に周囲を警戒しており、近づくと頭上すれすれに飛んで威嚇する。襲われた子どもたちが博物館の向かいの商店に逃げ込んだことも何度かあった。カラスを避けようとして車道に飛び出してしまう子どももいたといい、女性店員は「本当に危ない。巣を移動するなど、何とか対策してもらいたい」と話した。巣は鳥獣保護法の規定により、ひなや卵が入っている場合、県の許可なしには撤去できない。「ひなが巣立つのを待つ。注意喚起を続けたい」と博物館の職員。博物館に近い東江小学校では、児童に登下校の際の注意を呼び掛けている。

(クマの目撃急増:山形)
山形県内で5月にクマの目撃が相次ぎ、33件に達したことが県警地域課の調べでわかった。1~4月の計16件から倍増。クマは冬眠から覚めると、山菜などを食べるために移動する。人が山菜採りや登山でクマの生息域に近づく時期と重なるため、県や県警は注意を呼びかけている。県警によると、大江町の左沢高校グラウンドや尾花沢市運動公園の敷地内、村山市の水田などで目撃情報があった。市町村別では鶴岡市が多く、市はホームページに4月3日~5月27日の7件の出没場所の地図を付けて情報発信している。本州にいるのはツキノワグマ。県内の目撃件数は昨年、記録がある2003年以降最多の795件だった。人身被害は5件で、長井市で5月に川沿いの遊歩道で男性が襲われるなどした。いずれも軽傷だった。

(山岳遭難やクマ被害防止呼びかけ:秋田)
山岳遭難やクマ被害の防止を呼びかけるキャンペーンが2日、秋田県秋田市で行われた。この取り組みは、秋田市の太平山への登山や周辺でのタケノコ採りのシーズンを迎え、山に入る人の遭難やクマによる人的被害を防止するため、例年この時期に行われている。2日は、秋田東警察署の署員など17人が太平山方面に向かう車のドライバーに、クマよけの鈴や遭難事故防止などを呼びかけるチラシを配布して注意喚起を図った。秋田県警察本部によると、2021年発生した山岳遭難は、5月31日までで17件で、4人が亡くなっている。また、クマによる人的被害は1件で1人が重傷。これからの時期は、本格的な登山シーズンを迎え、入山者が増える上、クマの出没も増えることから、警察では引き続き注意を呼びかけることにしている。

(絶滅ライチョウ復活作戦:長野)
国の特別天然記念物・ライチョウが半世紀前に絶滅した長野県の中央アルプスで、「復活作戦成功」の期待が高まってきた。環境省信越自然環境事務所が2日、生息地の乗鞍岳から移して昨年放鳥したライチョウが越冬し、つがいも確認できたことを発表した。生息調査に同行した記者も、標高約2850メートル付近でペアの雌雄の様子を見ることができた。「雄が来た!」。5月28日午後2時50分ごろ、木曽駒ケ岳近くの稜線(りょうせん)で調査中、突然、雄のライチョウが飛んできて近くの岩場に止まった。1分ほど周囲を警戒し、再び険しい地形のハイマツ帯に戻った。調査を指揮した中村浩志・信州大名誉教授のアイデアが実った。繁殖期の雄は、自分のなわばりに侵入してきた別の雄を追い払う。この習性に着目した中村さんは、カセットテープに録音した雄の鳴き声を流しておびき寄せていた。目の上の赤い肉冠が発達し、黒羽と白羽の雄の近くには、羽が茶褐色の雌がいた。個体識別のために着けていた足輪の色から、このつがいは昨年放鳥したライチョウのうち、違う家族の若鳥同士だと分かった。この日を含む5月27~29日の調査では、全部で3つがいが確認された。驚いたのは、絶滅したと思われていた中央アルプスで2018年に見つかり、「復活作戦」が動き出すきっかけとなった雌が、昨年孵化(ふか)した若い雄とペアになっていたことだ。この雌は一昨年、昨年と乗鞍岳や動物園から運んだ有精卵を抱卵して孵化させたが、雛(ひな)は10日以内に全滅していた。中村さんは「やっとつがいとなる雄にめぐりあえて、自分の子どもを残すことができる」と感慨深げに語った。記者は4月下旬の調査(3日間)にも同行取材したが、見つかったのは糞(ふん)や鳴き声などの痕跡のみでライチョウの姿を見つけることはできなかった。環境省による4~5月の計5回の調査で、つがいが確認されたのは今回が初めてだ。また、登山者の目撃情報なども含めて少なくとも13羽が生存しているとみられる。昨夏、乗鞍岳から環境省が移送して放鳥したライチョウは3家族計19羽だった。高山帯に生息するライチョウは、雪で覆われて高山植物などの餌がとれなくなる冬場は、木がまだらに生える森林限界まで下りて越冬する。高山帯の雪解けで本来の繁殖地に戻る。6月は繁殖期で、雌が産卵、抱卵して雛が誕生する。順調に育てば、孵化した翌年の春から繁殖が可能だ。子育ては母鳥だけで、雄は参加しない。環境省の「復活作戦」では、今年、雛を含む5家族をケージで保護する予定。このうち3家族を現地で放鳥するほか、茶臼山動物園(長野市)と那須どうぶつ王国(栃木県)の2施設に1家族ずつ移送する。そして、来年以降に繁殖させて野生復帰させる計画だ。

(防獣フェンスでカバーできない谷川に可動式電気柵:京都)
山林に囲まれた京都府福知山市夜久野町西垣地区の山際に、ソーラー式の手作り電気柵がこのほど設置された。獣害対策として山際や田畑の周りに総延長10キロ以上にわたって高さ約2メートルの防獣フェンスなどを設けているが、イノシシなどによる作物の被害が後を絶たない。山から谷川が流れ落ちる水路がフェンスで仕切れず、侵入路となっているため、ここをふさぐため知恵を絞った。獣害被害は20年ほど前から増えてきた。イノシシやシカ、クマの仕業が中心だが、なかでもイノシシには手を焼いている。防獣フェンスを設置しても壊してしまう力があるうえ、ほんの20センチ程度のわずかな隙間があれば田畑に入り込む。被害を完全に食い止めるのは難しいという。イノシシが山から集落へ下りてくる通り道として地区の人たちが目を付けたのが、防獣フェンスの下を流れる谷川。イノシシが通れる空間があり、付近の畑にサツマイモやジャガイモが食い荒らされる被害が出ていた。ところが、谷川に防獣フェンスを設置すると豪雨時に山から流れてくる土砂が詰まるという課題があった。このため、有志5人が知恵を絞り、高さ約1・5メートル、幅約1・2メートルの可動式の電気柵を開発して取り付けた。バッテリーは12ボルトで、近くにソーラーパネルを付けた手作りの格納庫を設けた。設置については地元の人たちに知らせており、漏電遮断器も付けている。中島千弘自治会長(77)は「実験的に設置したもので、どれほどの効果があるかは未知数ですが、少しでも被害の軽減につながることを願っています。防獣フェンスでカバーしきれていない場所は他にもあり、効果が確認できれば設置を考えたい」と話していた。

(繁華街にまたサル出没:福岡)
福岡市中央区天神の繁華街に3日、サル1匹が出没した。市内では早朝から目撃情報が相次ぎ、警察官や市職員らが警戒に当たるなど一時騒然とした。市イノシシ等対策担当によると、サルは3日早朝に東区方面で目撃されたのを皮切りに、博多駅周辺や天神に移動。3日午後3時ごろには天神の複合施設「アクロス福岡」周辺にも現れたが、その後に姿が見えなくなった。市の担当者は「不用意にサルに近づかず、見かけたら110番してほしい」と呼び掛けている。

(クマが虫よけスプレー噛んだ?:富山)
北アルプス剱岳の山小屋、真砂沢ロッジ(標高1750メートル)で、クマが侵入した形跡が見つかった。

(料理人のためのとっとりジビエレシピ集:鳥取)
中山間地域を中心としてイノシシやシカなどによる被害が拡大する中、野生鳥獣の食肉(ジビエ)を「食のみやこ鳥取県」の新たな食資源として活用することを進めています。このたび、「料理人のためのとっとりジビエレシピ集」を発行しました。

(ジビエと猟師:石川)
山に仕掛けたオリに、野生のイノシシが入っていた。能登半島の石川県穴水町で、ジビエの利活用を進める福岡富士子さん(50)は語る。「肉は自分で食べ、皮は革細工に使う。捨てるところはほとんどない」。2013年、当時の夫が県内で捕まえてきたイノシシを代わりにさばいたのが、ジビエとの出合いだ。

(ジビエ第5弾は「激辛鹿肉ジンギスカン」:長野)
ジビエ料理を次から次へと開発し、商品化する長野市の「道の駅 信州新町」。1日、第5弾が発売されました。それは…鹿肉ジンギスカンのニンニク黒コショウ味にレモン味。こちらは鹿肉のから揚げ、そして、鹿肉そばも…。「道の駅 信州新町」が誘客につなげようと商品化してきたジビエ料理の数々です。そして、1日、「第5弾」が発売されました。新商品は、「激辛鹿肉ジンギスカン」(200g税込850円)。辛さのもとは、ラー油と一味唐辛子です。発案したのは、道の駅のスタッフ・永井めぐみさん。これから迎える暑い夏にピッタリの商品になったと話します。道の駅は、新型コロナや国道19号の全面通行止めの影響を受け、売り上げは、一時、大幅に減少。4月下旬に国道が片側交互通行となり、客足は徐々に戻ってきたといいます。

(ジビエブランド登場:山口)
おいしく健康にいいジビエ肉を取り寄せてみては。「地球からの贈り物をあなたに」をコンセプトに、ただ商品が買えるだけでなく作り手のストーリーや地域環境・販売の背景など、思いを届けるメディアとして情報発信するオンラインセレクトショップ“Dono Della Terra”から、新BRAND”Yamaguchi Gibier”販売開始。山口県山陽小野田市、日本海と瀬戸内海ミネラル豊富な土壌と四季折々の作物あふれる環境で育ったジビエを美味しく安全に提供するYamaguchi Gibier。季節によって味が異なり、秋は食べると栗の香りがするほど香り豊かで新鮮だ。

(狩猟技術生かし、クマ捕獲へ勝山に移住:福井)
クマの生息域と密接し、最近はクマが大量に出没している勝山市では、猟友会の後継者不足や高齢化の問題に直面している。そんな事態を見過ごせず「自分の狩猟技術を生かしたい」と、強い意思を持って鹿児島から福井に移住してきた男性がいる。「元気なうちに人命を守る仕事を担い、後進の育成に当たりたい」と意欲を燃やす。鹿児島県薩摩川内市出身の坂下裕之さん(66)で、現在は勝山市平泉寺町で暮らす。もともとは鹿児島、宮崎県で複数の薬局を経営していた。十五年ほど前にワナ猟をしている友人に勧められ、猟友会に入って銃猟免許を取得。イノシシやシカ猟をしていた。実はクマ猟は未経験。九州にはクマがいないとされているからだ。猟の経験を積むうち、「クマ猟は猟の最高点」と考えるようになった。そして二〇一九年、ニュースで勝山市の現状を知ったことが転機となった。クマが立てこもった時、出動できる県猟友会勝山支部のメンバーが少なく、大野支部に応援を頼んだと聞いた。市街地にある木にクマが数日間、居座ったことも知った。「自分の銃は人命や安全を守る仕事を担っている。ぜひ役に立ちたい」。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午後6時30分ごろ、栗原市金成姉歯小沢田の国道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午後4時50分ごろ、栗原市志波姫南郷西の沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、2日午後8時10分ごろ、富谷市富谷源内にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午前11時58分ごろ、栗原市築館萩沢木戸にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午前9時30分ごろ、栗原市築館下待井にクマが出没しました。

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(H10N3型、初のヒト感染:中国)
中国国家衛生健康委員会は1日、江蘇省鎮江市の男性(41)がH10N3型の鳥インフルエンザに感染したと発表した。H10N3型のヒトへの感染確認は世界初という。同委は声明で、「大規模な感染拡大の危険性は極めて低い」と指摘した。声明によると、男性は4月28日に発熱の症状で入院した。容体は安定しており、接触者からも異常の報告はないという。H10N3型は低病原性で、感染した鳥が死ぬ可能性は低い。鳥インフルエンザのヒトの間での大流行はまれだが、国連食糧農業機関(FAO)によると、中国では2013年以降、1668人がH7N9型ウイルスに感染し、616人が死亡した。

(駅前にイノシシ、2人かまれけが:佐賀)
1日午前8時20分ごろ、唐津市新興町のJR唐津駅北側の駐車場付近で70代男性が体長約1メートルのイノシシに右脇腹をかまれ、軽傷を負った。約20分後には、約1キロ離れた同市栄町の唐津看護専門学校近くの河川敷で散歩中の50代女性も体長約1メートルのイノシシに足などをかまれ、足を骨折した。唐津署は現場付近を捜索したが、捕獲されていない。同市鳥獣対策室などによると、5月30日夜にも同市坊主町や大名小路でイノシシの出没が確認されており、注意を呼び掛けている。

(クマに襲われ渓流釣りの男性けが:群馬)
5月30日午後2時10分ごろ、群馬県嬬恋村干俣の山林で、渓流釣りに来ていた東京都清瀬市の自営業の男性(50)がクマに襲われ、頭などを負傷、前橋市内の病院に搬送された。クマは体長1メートルほどの子グマとみられ、男性は頭をひっかかれたものの命に別条はないという。長野原署によると、現場はバラギ湖の南西約6百メートルの山林。男性が沢へ降りていったところ、出くわしたという。母グマが付近にいる恐れもあるため、同署は「安全・安心メール」で警戒を呼びかけた。

(住宅地でサル被害相次ぐ:大分)
日田市の住宅地に野生のサルが出没し、女性2人が足をかまれて軽傷を負いました。市などが見回りを行っているほか、近くの小学校では教師が付き添う中、児童が登校していました。警察によりますと野生のサルは30日午前8時半ごろ、日田市渡里の駐車場に出没し、20代の女性の右足首を噛みました。同じ日の午後6時半ごろには5キロほど離れた日田市有田でも野生のサルが見つかり、70代の女性が右の太ももをかまれました。いずれも軽傷だということです。現場近くにある光岡小学校では31日朝、教師が付き添う中、児童が登校していました。2人を襲ったサルは体長が1メートルほどで、同一のサルの可能性もあるということです。警察と市が付近の見回りを行っていて「サルに遭遇したら目を合わさずゆっくりその場を離れてほしい」と注意を呼びかけています。

(第52回ガンカモ類の生息調査(全国ガンカモ一斉調査)結果について)
ガンカモ類の生息調査(「全国ガンカモ一斉調査」)は、ガンカモ類の冬期生息状況の把握を目的として、1970年から毎年1月に各都道府県の協力を得て実施しています。第52回目となる今年の調査は、全国約8,600地点において、ボランティアなど約3,500人の協力を得て2021年1月17日頃に実施されました。その結果を暫定値として取りまとめたところ、全国でハクチョウ類:約6万8,500羽(4種)、ガン類:約11万3,700羽(8種)、カモ類:約144万3,900羽(29種)が観察されました。10年前(調査実施年:2011年、調査地点数:約8,900地点、調査者数:約4,400名)の観察数と比べ、ハクチョウ類は約2%増加、ガン類は約33%減少、カモ類は約14%減少し、総数では約15%の減少となりました。なお、新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態宣言の発出に伴い、東京都では調査を全面中止、兵庫県では一部中止となりました。

(出荷再開「やっと」、豚熱感染区域のイノシシ)
農水省が今年4月に手引をまとめ、豚熱感染を確認した区域で捕獲したイノシシの出荷・流通が可能になった。これまで利用は自家消費に限られていたため、岐阜県や愛知県のジビエ(野生鳥獣の肉)加工事業者には「やっとここまできた」と安堵(あんど)が広がる。ただ捕獲や運搬、一時保管にはウイルスの拡散を防ぐための手間やコストがかかるなど、懸念材料も残る。豚熱は人に感染することはなく、仮に感染した肉を食べても人体に影響はない。ただ、農水省は2019年8月から豚熱ウイルスの拡散防止や家畜防疫のため、陽性イノシシを確認した半径10キロ圏内で捕獲したイノシシは、自家消費だけの利用を要請してきた。これに対し、ジビエ加工事業者は流通再開を要望。半径10キロ圏でも一部では豚熱の陰性を継続的に確認していた。そこで農水省は、血液検査でイノシシの陰性を確認した場合、出荷を認める手引をまとめた。手引では陰性が確認できるまで、個体同士が接触しないよう包装するなどして一時保管することを示した。また、捕獲や運搬の時は血液やふん便が漏れないよう、1頭ごとにビニール袋で包んだり捕獲地点周辺や資機材の洗浄・消毒をしたりすることを求めた。岐阜県郡上市にある獣肉解体処理施設「ジビエ工房めいほう」の工房長、元満真道さん(45)は「再開できるよう訴え続けてきて、やっとここまできた」と話す。施設では年間20~25頭のイノシシを処理し、東京都や名古屋市の飲食店などに販売していた。県が18年9月に流通自粛を要請して以降は、鹿や熊の肉を販売するが、「イノシシは単価が高く、収益源になる。その代わりはない」(元満さん)という。流通には加工事業者の負担が新たに増え、特に一時保管の方法を模索する。20年度は国の交付金を活用し、枝肉をラップ包装する保管方法を実証した。元満さんは「包装することで水分管理が難しくなる上、手間も掛かる」と話す。施設では、個体ごとに包装しない方法で保管することを念頭に、狩猟が解禁になる11月以降、流通できるよう準備する。元満さんは「郡上のジビエを食べたいと思っているお客さんに届けたい」と意欲的だ。包装せず保管する方法の場合、陽性が確認された時に、同じ保冷庫で保管した個体を全て廃棄する必要がある。愛知県豊田市の獣肉解体処理施設「猪鹿工房 山恵」の売店責任者、鈴木良秋さん(69)は「新たに保冷庫を整える必要がある」と考える。保冷庫の整備には国の交付金の支援もあるが、レンタル利用に限られる。捕獲や運搬の手間などを踏まえたコスト増も懸念。19年6月から入荷をやめ、在庫が尽きてからは他県からブロック肉を仕入れて販売してきた。19、20年度は鹿を中心に販売を増やしたが、売り上げは豚熱発生前の5、6割にとどまる。鈴木さんは「地元産のイノシシを販売できるよう、やれることは行いたいが、仕入れた方がコストがかからない可能性もある」と対応を検討している。

(カワウの巣、5年で3倍増:山口)
県内の河川で30日から順次、アユ釣りが解禁される。しかし、アユなど川魚の食害が問題化しているカワウの巣が、県内では2020年度までの過去5年間で3倍弱に増加していることが県の調査で分かった。各漁協はアユの稚魚を放流する一方、ロケット花火でカワウを追い払うなどしているが、有効な対策がないのが実情だ。県自然保護課によると、巣の数は2016年度に県内6カ所で計202巣を確認。その後も認知数は増加し、20年度は11カ所で計576巣に上った。河川に関わる漁協をまとめる全国内水面漁連(東京都)の担当者は「餌を求めて他の場所から移動してきたのではないか」とみる。

(鳥獣被害対策、通信機能活用し効率化:福島)
西会津町は2019年からNTTドコモと協力し、通信機能付きセンサーカメラを使った鳥獣被害対策で成果を上げている。動くものに反応して撮影した画像を同時にスマートフォンに送信できるため、捕獲した動物の把握、わなの見回り回数減など、作業の効率化につながっている。町は、イノシシやサルによる農作物被害が深刻で、以前から動きに反応するセンサーカメラで監視していたが、毎回現地でメモリーカードを回収し、画像を確認する必要があった。同社と連携し19年度から町内18カ所のセンサーカメラに通信機能を付けたため、動くイノシシなどに反応して撮影された画像が、インターネット経由で町職員や猟友会の会員らのスマートフォンに届き、現場に行かなくても状況を確認できるようになった。町によると、20年度は雪が少なく木の実が豊作だったことから動物の動きが活発で、捕獲数がイノシシ92頭(前年度6頭)、サル88頭(同82頭)、クマ87頭(同13頭)と大幅に増加。町職員や猟友会の会員は対応に追われた。しかしカメラのおかげで、どこに動物が出没するか傾向が分かり、効率的にわなを仕掛け、かかったらすぐに対応できるようになり、猟友会の負担が減った。ただ、動物が動くたびに写真が撮影され、通知が届きすぎてしまうことや、大量に撮影された写真や動画などの確認作業に追われてしまうなどの課題もある。町は昨年秋、カメラの数を町内30カ所に増やした。24日には町とNTTドコモが町のデジタル戦略に基づくまちづくりで連携協定を結んだ。薄友喜町長は「野生動物による被害が農業をやめるきっかけにもなる。連携協定によって、さらなる対策強化につなげたい」と話している。

(クマ監視カメラで対応早く:石川)
小松市は二十八日、昨年クマの出没が相次いだこまつドーム周辺の山林に、通信機能付きの監視カメラを設置した。人感センサーを搭載し、物体の反応があれば市農林水産課に通知が届く。動画や静止画でクマが確認されれば、現地で対応する。暗視カメラの機能があり、夜間も監視可能。市は今後、市街地と山の境界などにも順次カメラを設置する。市内では昨年、過去最多の二百二十七件のクマの目撃情報があった。市街地での出没が相次ぎ、人身事故も起きた。今年に入ってからも県内ではクマの目撃が相次ぐ。市内での目撃件数は二十八日時点で三件だが、今後増えることを想定し、早めに対策を取った。

(有害鳥獣に超音波、柵で塞げない集落入り口に撃退器:京都)
日本の棚田百選に選ばれている京都府福知山市大江町毛原で、作物を荒らすシカやイノシシ除けのセンサー付き撃退器が取り付けられた。いろんな音が出てシカなどを追い払うもので、地元自治会が、シカなどが侵入しやすい集落への出入り口2カ所に設置。地元住民は「これまで自由に入って来ていたので、なんとか食い止めたい」と願う。毛原は約600枚の棚田が広がる風光明媚な地区だが、近年過疎化や少子高齢化の影響で、農業の担い手が減少するとともに、山から餌を求めて里に下りてくるシカ、イノシシによる獣害も悩みの種になっていた。地元農家では地区内の山際に鉄柵や電気柵などを設け、侵入を防いできた。しかし集落の出入り口は柵で塞ぐことができないため、これまでシカやイノシシが自由に入り、作物を食べたり、田の稲を踏み荒らしたりしてきた。自治会では何とか被害を少なくしようと、撃退器を取り付ける計画を立て、22日に農家6人が出て設置作業をした。撃退器は、動く物にセンサーが反応し、シカなどが嫌がる超音波や動物の鳴き声などの疑似音が出るようになっている。超音波は人には聞こえないが、大きな音が出る疑似音は車が出入りする度に反応し、騒音となるため、初めは超音波だけにする。しばらくはこの状態にしておき、効果があるかどうかをみていく。毛原の水口一也自治会長(63)は「動物が超音波に慣れてくると、効果が薄れてくることも考えられます。慣れてきたころには疑似音を出すことも検討したい。いろいろな策を講じて獣害を防いでいきたい」と話している。

(盾を手で叩き「クマ」に重圧、山へ追い払う訓練:秋田)
秋田県警能代署は26日、山林に近い市街地でのクマ出没を想定した対応訓練を署内の駐車場で行った。県のクマ対策担当者を招き、署員約40人がクマの追い払い方法を確認した。訓練は、署員が4人がかりでクマを山林に追い払う想定で行った。県自然保護課でクマ対策を担当する近藤麻実主任が講師を務め「クマには音を出しながらゆっくり近づき、プレッシャーを与えることが重要」と解説した。

(庄内柿がクマを呼ぶ?放任果樹の伐採促す声:山形)
春から秋にかけて人里に出没するクマによる人身被害が深刻化する中、実を付けたまま放置された果樹が原因の一つだとして、全国有数の柿生産地の山形県庄内地方で手入れ不足の柿の木の伐採促進を求める声が上がっている。全国には伐採補助金を新設し、被害を減らした自治体もある。庄内柿は近年、収穫放棄が増えており、先進例を参考に模索が続く。県内では昨年、クマの目撃が795件と過去最多。人身被害5件、捕獲数615頭も過去最多レベルで、市街地への出没が目立つ特異な傾向を示した。庄内では民家などの柿の木周辺で出没が相次ぎ、未収穫の実がクマを引き寄せているとの見方が強まった。住宅街で人身被害も出た鶴岡市の担当者は「高齢化が進み、市街地周縁の畑や民家に放置される柿が増えている。伐採を促す仕組みが必要だ」と強調する。北陸地方では、放置(放任)状態の果樹がクマを招き寄せる原因との共通理解が出来上がっている。石川県加賀市で昨年10月、クマが商業施設に約13時間立てこもり大騒ぎになった際、残されたふんの内容物は8割程度が柿の果肉や種だった。柿を食べながら移動したと推測されるという。石川県立大の大井徹教授(動物生態学)は「冬眠前に山中のブナの実やドングリが不足すると、クマは行動圏を広げる。柿やクリ、クルミを求めて市街地に迷い込み、居残らないように、『放任果樹』は撤去しておくべきだ」と指摘する。富山県は昨年度、クマ対策として所有者が自力で伐採できない柿やクリの木を自治会などが撤去する際の補助金を新設した。放任果樹の撤去には、農作物被害を防ぐ名目なら国の鳥獣被害防止総合対策交付金が使えるが、人身被害防止が目的のため県が独自に予算化した。県内のクマによる昨年の人身被害は6人と、前年の20人から激減した。「庄内柿」で知られる山形県庄内地方は、県全体の柿の栽培面積の9割が集中する一大産地。ただ、1970年代に全国一だった同県の栽培面積は2020年にピーク時の3割にまで激減した。販売を諦めた結果、木を放置する農家も少なくない。旧庄内藩エリアで柿は明治維新後、農地開墾に加わった旧藩士らが栽培技術を磨き、販路を広げた特別な果実。庭木としても広く好まれてきた。山形県みどり自然課の担当者は「放任果樹の撤去に向けてどう予算を確保できるのか、他県の事例も踏まえて検討したい」と話す。

(カラスの巣、撤去:鳥取)
カラスの巣による停電を防ごうと、鳥取市南隈で中国電力グループの送配電会社・中国電力ネットワーク(中電NW)による巣の撤去作業があった。作業員2人が高所作業車に乗り込み、高さ約14メートルの電柱上から15分かけて直径約70センチの巣を取り除いた。カラスは春先から初夏にかけて、木の枝などを材料にして営巣する。

(豚熱ワクチンの散布開始:茨城)
野生イノシシを介した飼育豚への豚熱(CSF)感染を防ぐため、県は1日、城里町でえさ型の経口ワクチンを散布した。今後、県境や感染確認地域などでも散布を進める。県によると、県内では2020年6月に感染を初確認して以降、大子町や常陸太田市を中心に計15件の感染を確認。すべて野生イノシシで飼育豚への感染は確認されていない。この日は、城里町内の山のふもとなどイノシシが出やすい15カ所で、県猟友会のメンバーらが、トウモロコシ粉などで包まれたワクチンを土の中に埋めていった。野生イノシシが食べると豚熱への抗体ができ、感染拡大を防ぐことにつながるという。10日までに13市町の約280カ所で散布を実施する。

(鳥獣害に「目光らす」、オオカミロボ:福島)
鳥獣害対策の切り札として、国見町が導入を検討している野生動物撃退装置「モンスターウルフ」が同町鳥取に設置された。設置期間は5月24日から8月までの最長3カ月間を予定しており、町は実証実験の結果を受けて本格導入するかどうか決める。オオカミをモデルにした装置は赤外線センサーで野生動物を感知すると、目などに内蔵された発光ダイオード(LED)が点滅、首を振ったり鳴き声を出したりして追い払う。全長120センチの大きさがある。札幌市の「太田精器」が開発、町に貸し出した。町によると、町内ではイノシシを中心に特産品のモモなど農作物が食べられたり、畑が荒らされる被害が絶えない。町の担当者は「効果に期待したい」と話した。

(事務所にクマ“立てこもり”、「吹き矢」で捕獲へ:秋田)
秋田県大館市の郊外で31日、国道7号沿いの会社の敷地内に、クマが「立てこもる」騒動があった。クマは発見から約9時間後に麻酔で眠らせて捕獲された。奥の山に放たれる。31日午前9時すぎ、大館市白沢松原の自動車リサイクルセンター「伊多波商会」から敷地内にクマがいると110番通報があった。従業員らが追い払おうとしたが、フェンスに囲まれた部品置き場に逃げ込んだ。県は現場が国道7号に隣接していることから猟銃による駆除を断念、麻酔薬で眠らせることにした。麻酔薬を持参した県自然保護課の職員らが午後5時半前に現場に到着。職員が吹き矢で麻酔薬3本をクマに打ち込んだ。間もなく麻酔が効き、クマはおりに入れられて山に運ばれた。

(熱海駅に2日連続イノシシ出没:静岡)
28日午前6時半頃、静岡県熱海市のJR熱海駅の駅員から「新幹線の高架下の草むらにイノシシがいる」と熱海署に通報があった。署員が駆けつけたところ、在来線の線路付近で体長50センチ程度のイノシシ1頭を発見。駅には多くの利用者がいることから、署員と地元猟友会の会員らが約10人がかりで1時間以上にわたって捕獲を試みたが、イノシシは線路を上り方面に逃げていったという。同署によると、同駅周辺では今月11日以降、イノシシの目撃情報が複数あり、27日朝も体長約1メートルのイノシシが出没していた。

(クマに農家の作業小屋荒らされる:岩手)
28日未明、岩手県盛岡市内の農家の作業小屋で、クマにガラス戸や農業用機械などが壊される被害があった。被害にあったのは、盛岡市手代森の農業、吉田睦子さん76歳の自宅敷地内にある作業小屋で、28日午前1時半すぎ家族がクマに気付き、警察に通報した。吉田睦子さん「相当大きいんだよ。今まで見たことないようなクマだったんだよ」。クマは成獣1頭で、小屋の裏から侵入しガラス戸や壁のベニヤ板を壊し、もみすり機や計量器など農業機械も倒されて壊れていた。けがをした人はいない。この農家では、今月に入ってからクマによる被害が4回発生していて、市や猟友会がワナを仕掛けて警戒している。

(クマ1頭駆除、出没の個体か:北海道)
クマの目撃が相次いでいた函館市東部の戸井地区で5月31日、クマが1頭駆除されました。市によりますと、出没を繰り返していたのと同じ個体とみられるということです。函館市戸井地区の瀬田来町などでは5月26日以降、住宅街でクマの出没が相次いでいて、保管していた魚が食い荒らされるなどの被害も出ていることから猟友会が箱わなを設置するなどして警戒にあたっていました。市によりますと、5月31日の午後1時半ごろ、弁才町で市や猟友会がパトロールにあたっていたところクマが1頭現れ、向かってきたことから駆除したということです。駆除されたクマは体長がおよそ1メートル50センチで、これまで出没を繰り返していたのと同じ個体とみられています。クマの生態に詳しい北海道大学獣医学研究院の坪田敏男教授によりますと、駆除されたのは親離れしたばかりの子グマとみられ、山でエサをとることができず、人里に降りてきたとみられるということです。クマが出没した地域に住む30代の女性は「クマは怖いので、子どもの送り迎えをバス停まで行くようにしている」と話していました。函館市戸井支所の畑野富和産業建設課長は「この地区は漁業者が多く住んでいるが、魚を外に干したりするとクマをおびき寄せてしまうので注意してほしい」話していました。

(芝谷地湿原にクマ、散策路を立ち入り禁止に:秋田)
27日午前7時10分ごろ、秋田県大館市釈迦内字ヲコハの芝谷地湿原植物群落(国指定天然記念物)に体長約1・5メートルのクマ1頭がいるのを、登校の見守りをしていた北陽中学校の30代男性教諭が目撃した。市は湿原の散策路を閉鎖し、立ち入り禁止とした。再開時期は未定。湿原は北陽中の南約500メートル。

(あぜ道を走り回るクマ:秋田)
田んぼを駆け回るクマを視聴者のカメラがとらえました。クマがいたのは湯沢市の道の駅からわずか300メートルの場所でした。26日午後4時ごろ撮影された映像です。黒い動物は水が張られた田んぼやあぜ道を自由自在に走り回っています。撮影された場所は、湯沢市小野の「道の駅おがち」から300メートルほど離れた田んぼです。クマを撮影した小野田さんは、最初は近所の人が大型犬を遊ばせていると思ったそうです。当時、田んぼでは農作業をしていた人もいましたが、小野田さんが声をかけるまでクマに気づいていなかったといいます。小野田さんは車に乗って撮影していましたが…。「車の中だったのでいざとなったら逃げられると思うけど、これがなにもない状態だと自分が逃げたらいいのか・どう行動したらいいのか、とっさの判断できなくなるなと思って本当に怖かった」。今年、県内ではクマの目撃が101件あり、去年の同じ時期に比べて30件多くなっています。警察は、これからの時期えさを求めてクマが山から人里に降りてきやすいとして、生ごみや家畜のえさなどを家の近くに放置しないよう呼びかけています。

(慣れた手つきで?深夜の訪問者は:鳥取)
深夜、家の前に現れたのは…。シマシマ模様のしっぽに目の周りが真っ黒な動物、アライグマです。その数、4匹!板と板の間にもぐりこみ、白く光る目でこちらをのぞき込んでいます。しばらくすると、慣れた手つきでよじ登り、カメラをみているようなアライグマ。この映像が撮影されたのは、今月24日深夜2時半ごろ、鳥取市内にある家。ウッドデッキへとつながる木製のドアには、なにかでひっかかれたような跡が複数あります。投稿した人「1頭は一生懸命向こうに逃げようと、あと3頭は向こう側から入ってこようとしていたが、目が合ったので慌ててどっか逃げよう逃げようと。なんでこんな住宅街にいるのかなというのがビックリでした」20分ほどすると逃げていったというアライグマ。鳥取県鳥獣対策センターは、アライグマを見かけたら不用意に近づかず、市町村役場の担当課へ連絡してほしいとしています。

(イノシシ目撃、相次ぐ:山形)
山形市の馬見ケ崎川周辺の市街地で29日夜から30日にかけて、イノシシの目撃が相次いだ。印役町3丁目や花楯1丁目の住宅地や公園、畑などで発見され、山形署に計7件の通報があった。30日夕方には双月橋付近で山形警察署員や市職員による追い払いが行われ、現場に出向いた本紙記者が撮影に成功した。同日午後5時半ごろ、護国神社付近での目撃情報を受け、7人ほどの署員や市職員らが集結。体長約80センチのイノシシを包囲した。署員たちは数カ所に散らばり、網を持った市職員と連携。イノシシの姿を目にすると「上にいるぞっ」などと無線でやりとりをしながら笛を使うなどし、約1時間の“格闘”の末に東側の盃山の方向に追い立てた。署員の一人は「また下りてこなければいいが…」と肩をすくめていた。同河川敷では近年、イノシシが芝などを掘り返す被害が続出している。同署は発見したら近づかず、通報するよう呼び掛けている。

(小屋にクマ侵入、みそだる荒らす:岩手)
30日午後6時半ごろ、北上市和賀町、会社員(60)方の作業小屋に親子のクマ2頭が侵入し、みそだるを荒らした。けが人はいなかった。北上署によると、自宅にいた会社員の家族が、隣接する小屋にクマがいるのを目撃し、110番通報した。小屋の一部は扉の代わりにブルーシートで覆っており、2頭はみそを食べた後、小屋の北側の林に逃げたとみられる。

(鉄道トンネルにシカ進入、列車が追いかけながら徐行運転:岩手)
27日午後3時50分頃、岩手県釜石市の三陸鉄道リアス線唐丹―平田駅間で、釜石発盛駅行きの上り普通列車(2両編成)が走行中、運転士がトンネルの入り口付近に2頭のシカを発見し停車した。その後、シカがトンネル内に進入したため、列車は約4・7キロ先の出口までシカを追いながら徐行運転し、唐丹駅に約50分遅れて到着した。この影響で計4本の列車が遅れ、約200人に影響した。

(真っ暗になった信号機、電柱の“巣”原因か:東京)
27日午後、東京・足立区で最大5500軒で発生した停電。その原因は、この時期特有のものでした。真っ暗になった信号機に、警察官の手信号にしたがう歩行者たち。さらに、営業できなくなったスーパーマーケットも。27日午後3時10分頃、東京・足立区の舎人(とねり)・古千谷本町エリアで発生した停電。その瞬間とみられる映像。大きな音とともに電柱から火花が飛び散り、手前にあった信号機も消えているのがわかります。東京電力によりますと、最大およそ5500軒が停電するなど影響がでました。停電の原因は何だったのでしょうか。実は原因とみられているのは、電柱に作られた「カラスの巣」。巣に使われていた針金などが電線に触れて、ショートしたとみられているのです。3月から6月頃にかけて、電柱に巣を作ることが多いというカラス。東京電力でも、見回りなどをして、注意しているといいます。停電は、午後5時過ぎにすべてのエリアで解消したということです。

(ツキノワグマ、里山を悠々と:青森)
東北巨木調査研究会会長の高渕英夫さん(69)=青森県十和田市=が28日、同市法量に所有する山林に設置している定点カメラで、野生のツキノワグマ1頭の姿を捉えた。2019年から3年連続となる。国指定天然記念物「法量のイチョウ」から1.5キロほど林道を進んだ場所で、周辺には集落がある。クマの映像は28日午前10時5分ごろ撮影。成体とみられる1頭が、斜面を画面右側から左側へゆっくりと下っていく様子が映っている。高渕さんは18年12月、イノシシのような動物を4頭目撃。その姿を捉えようとカメラを設置した。クマは「しょっちゅう映っている」といい、19年は5月26日、20年は4月22日にその年最初の姿があった。十和田山岳振興協議会理事も務める高渕さんは「クマは里に近いところにもいる。山菜採りなどで山に入るときは鈴など音の出るものを身に着け、自分の存在を知らせるようにしてほしい」と話している。

(狩猟適正化で知事褒賞:静岡)
静岡県東部農林事務所は25日、同事務所管内で本年度の自然保護知事褒賞を受賞した、駿東猟友会長の土屋正之さん(75)=長泉町=に褒状を沼津市の県東部総合庁舎で伝達した。土屋さんは、長年にわたり狩猟者団体の役員として狩猟の適正化と野生鳥獣の保護管理に尽くした功績が評価された。同事務所の望月辰彦所長から褒状を受け取り、土屋さんは「人並みのことに取り組んできた。事故や違反がない安全狩猟を進めていきたい。今後も指導してほしい」と語った。望月所長は「鳥獣被害対策などの面からも貢献に感謝している。連携しながら後継者問題など取り組んでいきたい」と述べた。

(アイガモの代わりになるカモ?:山形)
山形県朝日町にある「椹平(くぬぎだいら)の棚田」で、雑草の発生を抑える通称「アイガモロボ」の実証実験が31日、始まった。農業用ロボットなどを手掛ける企業「有機米デザイン」(東京都小金井市)が開発を進めており、同町での実験は5年目。改良を加え、数年以内の実用化を目指す。ロボットにはソーラーパネルと全地球測位システム(GPS)が搭載され、稲を傷つけない特殊なスクリューでアイガモの水かきのように泥を巻き上げ、水中の雑草の光合成を抑える。除草剤の削減が期待できるという。 実験で使う棚田を管理する同町の佐藤恒平さん(37)は「生産者が農薬を使うかロボットを使うかを選べる、そんな米作りの未来が待っているのではないか」と期待を寄せた。 

(現役“ハンター”が手掛けるハンバーガー店:長野)
長野県茅野市に、鹿肉を使ったハンバーガーの店がオープンします。店主は、現役の「ハンター」。ジビエのおいしさを気軽に味わってもらいたいとしています。長野県茅野市に来月オープンする「チェルビアットカフェ」。カウンターには、鹿の角がさりげなく置かれています。店の一押しは、長野県内産の鹿肉100%をバーベキューとマヨネーズの2種類のソースで味付けした「ハンターズバーガー」(税込900円)。実は、この店の主は現役の「ハンター」です。店主の神谷貴久さん(46)は、茅野市内のホテルなどで料理人をしていましたが、5年前に上司の誘いで狩猟を始め、鹿肉のおいしさを知りました。そこで考えたのが、気軽に食べられるハンバーガー。法の規制で捕獲した鹿が使えないため、県内の業者から仕入れます。野菜も地産地消です。プレオープンの28日は、持ち込んだ農家や近所の住民も味わいました。鹿肉を使ったメニューは3種類。モモ肉のローストをはさんだサンドイッチもおすすめです。チェルビアットカフェは、来月3日にオープンします。

(ジビエ、おいしいレシピ:京都)
府中丹広域振興局は、ジビエ(野生鳥獣の肉)を使った料理レシピを紹介する動画の公開を、府のインターネット放送局「NetTV京都府」の「2ch.クローズアップ! 京都府」で始めた。農作物の鳥獣被害が深刻化し、捕獲が増えているシカやイノシシなどを地域に根付いた食材として広く普及させる狙いがある。レシピは計8種。2019年度に振興局が実施した「家庭向けジビエ料理レシピコンテスト」で特選レシピに選ばれた、「イノシシの柳川煮」など3種が含まれる。「ねぎま鍋風もみじ鍋」「猪いのしし肉の魯肉飯ルーローハン」など残り5種は、ジビエに詳しい専門家2人が考案した。それぞれ、1~2分程度に調理の手順がまとめられ、使用する調味料の分量なども細かく記されている。ジビエを購入できる店舗の情報も記されている。振興局では、安心して味わってもらうため、マニュアルに従って処理された肉を認証する制度を整え、需要の拡大を図ってきた。担当者は「適切に処理されたジビエは味に深みがある。レシピを参考に家庭で味わってほしい」と話している。

(ふるさと納税、返礼品目指す:富山)
氷見市と名城大(名古屋市)の連携協議会総会が二十八日、市役所であり、本年度の事業計画などを決めた。氷見高校生が商品化に取り組んでいるイノシシカレーは、ふるさと納税の返礼品を目指す。協議会は、JA氷見市や氷見高校などが参加し、会長の林正之市長は「全学部に協定を拡大した。さらに産・官・学の連携を深めたい」とあいさつ。副会長の平松正行・名城大副学長はリモートで参加した。これまで取り組んできた事業は、植物工場の検討、マコモダケの六次産業化、イノシシ肉の活用方法、もみ殻リサイクルなど。本年度の事業計画案では、氷見高校農業科学科が大学から肉の軟化方法を学んだレトルトのイノシシカレーについて、協議会事務局の市から販売や返礼品を目指す考えが示された。氷見高校の三津島淳校長は「イノシシ肉の獣臭さや肉の硬さを生かしたい。名城大に監修してほしい」と話した。市と農学部は二〇一七年十一月に連携協定を締結。昨年七月に協定を全九学部に拡大した。

(犬猫のためのジビエフード:岡山)
2021年5月27日、専用サイトにてエーゼロ株式会社 自然資本事業部が取り扱う「森のジビエfor PET」シリーズを販売開始しました。従来より、「森のジビエ」として人向けに鹿のスライス肉や味付け肉を販売しておりましたが、犬猫向けとして本格販売を開始しました。アレルギーや肥満、高齢化など現代ならではの課題を抱えた現代のペットたちにジビエ肉はぴったりであることや、あえて給餌にひと手間かかるジビエを取り入れることで、ペットと食を通じたコミュニケーションを楽しんでほしいとの想いで誕生しました。ジビエの解体から加工まで一貫生産で、ヒューマングレードの安心・安全、高品質なペットフードをお届けします。

(山の恵みのジビエブランド:山口)
InnovatIon株式会社は、オンラインセレクトショップ”Dono Della Terra”を運営。「地球からの贈り物をあなたに」をコンセプトに、ただ商品が買えるだけでなく作り手のストーリーや地域環境・販売の背景など、思いを届けるメディアとして情報発信しています。この度は、新BRAND”Yamaguchi Gibier”の販売を開始しました。

(ジビエ鹿肉コロッケ好評:岐阜)
上之保温泉を運営するハートランドかみのほ(岐阜県関市上之保、河合正則社長)は、5月に発売した鹿肉コロッケが好評で、新たに500個を増産した。「くせがなくて食べやすい。ユズの香りも楽しめる。ヘルシーな手作りコロッケをぜひ味わってほしい」とアピールしている。上之保地区では地元の猟友会が有害鳥獣駆除として年間約50頭のニホンジカをわなで捕獲。これまでは地下に埋めて処分していた。市上之保事務所とともにジビエ活用策を探り、コロッケ作りに取り組んだ。鹿肉は脂肪は少なく、鉄分は多め、高タンパクで低カロリーという。試食会を4度開き、ミンチにする大きさやジャガイモとの配分など、食感と食べやすさを研究した。さらに上之保らしさを加味しようと、ユズのペーストを練り込んだ。価格は2個で400円。割高だが、最初に売り出した50個、追加した150個は完売した。手応えを感じて増産し、温泉に隣接する「お食事処ほほえみ」で販売している。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、1日午後6時35分ごろ、富谷市富谷関ノ川付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午後5時30分ごろ、栗原市栗駒深谷青木田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5月31日午前10時30分ごろ、仙台市太白区太白3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、31日午後6時5分ごろ、栗原市金成下富田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、31日午前10時50分ごろ、仙台市青葉区荒巻青葉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午前4時45分ごろ、仙台市青葉区下愛子舘にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、29日午後6時30分ごろ、富谷市杜乃橋2丁目付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午後5時15分ごろ、栗原市瀬峰清水沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、28日午前7時10分ごろ、仙台市青葉区大倉北谷地にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午後4時ごろ、栗原市築館太田熊狩にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、28日午後2時40分ごろ、富谷市石積堂ケ沢付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午後2時30分ごろ、栗原市栗駒鳥沢梅田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午前7時30分ごろ、栗原市瀬峰八幡前の公園にクマが出没しました。

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