<射撃ニュース7月>
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(散歩中の76歳男性、クマに襲われ軽傷:富山)
13日午前6時40分ごろ、富山市須原の林道で、散歩中の近所の男性(76)がクマに襲われた。男性はクマを蹴って撃退したが、左足を爪で引っかかれて負傷、自ら車を運転して市内の病院に向かい、手当てを受け、軽傷だった。富山県内でクマによる人身被害は今年初めて。市職員らが付近を捜索したが、クマは見つからなかった。専門家は「夏のクマは餌を求めて活発に動く」と警戒を呼び掛けている。男性によると、クマに襲われたのは自宅から約600メートル離れた山沿いの林道。1人で坂道を上っていたところ、クマが約5メートル先のやぶから突然現れ、突進してきた。前足を上げて襲い掛かってきたため、とっさに腹を左足で蹴り飛ばした。男性は反動で転倒したが、クマは山中に逃げていき難を逃れた。自力で自宅に戻り、119番通報し、クマの出没を伝えた。体長は約1メートルで成獣とみられる。男性は「クマだと気付いた時にはもう目の前にいた。無我夢中で蹴り飛ばしたが、危機一髪だった」と声を震わせた。現場は大沢野小から約2・5キロ離れた山中で、市は同校など近くの6小中学校、2幼稚園、1高校にクマによる人身被害の発生を連絡。市職員や富山南署員、猟友会員らが周辺をパトロールしたが、痕跡は見つからなかった。大沢野小は、同市須原からスクールバスで通う児童7人の保護者に電話し、下校時に降車するバス停に迎えにくるよう要請した。県自然保護課によると、県内でのクマの目撃・痕跡情報は今月12日現在で計94件を数えるが、担当者は「昨年より少ない状況」と説明した。クマの生態に詳しい富山県自然博物園ねいの里の赤座久明野生鳥獣共生管理員は「7~8月はクマが餌を探し求めて行動範囲を最も広げる時期」と強調する。クマはこの時期、比較的柔らかいシシウドの葉やハチ、アリなど限られた餌を探して動き回るため、人間と遭遇するリスクが大きくなるという。赤座管理員は、梅雨がクマの交尾時期に当たると指摘し、「個体同士の競争もあり、山中を不規則に動き回る傾向がみられる」とした。朝や夕方などクマの出没しやすい時間帯に出歩くことを避けた方がいいとし、「山に入る際に撃退スプレーを持ち歩くなど対策を取ってほしい」と話した。県も鈴などを携帯し、十分に注意するよう呼び掛けている。南砺市土山では13日午後3時45分ごろ、クマの成獣1頭の目撃情報があった。

(クマに襲われ女性死亡か、現場付近の林道で警戒続く:北海道)
オホーツク海側の滝上町の林道でヒグマに襲われたとみられる女性の遺体が見つかってから一夜明け、現場では警察と猟友会による警戒が続けられています。12日、滝上町滝ノ上原野の浮島湿原に続く林道脇で女性が頭から血を流して死亡しているのが見つかり、警察は、動物に引っかかれたような傷があることからクマに襲われた可能性があるとみています。所持品などから亡くなったのは道外に住む60代の女性とみられ、警察が身元の確認と死因の特定を進めています。一夜明け、町は、地元の猟友会に依頼してハンター2人を現場に派遣し、午前10時ごろから付近の林道で警察官と一緒に警戒を続けるとともに、クマの出没を知らせる看板を設置して注意を呼びかけています。滝上町の齊藤勇副町長は「道内でクマの被害が相次ぐ中での事案なので、痛ましく思うとともに恐怖を感じている」と話していました。ハンターの小山内健昭さんは「2、3日前のクマの足跡は見つかったが、新しいものは見つけられなかった。クマが多くいる山なので注意して行動してほしい」と話していました。町によりますと、ことし現場周辺でクマの目撃情報はないものの、去年5月には今回の現場から3キロほど離れた場所で男性がクマに足をかまれてけがをする事故も起きています。

(空気銃で猫殺害の男を起訴:千葉)
千葉県八千代市で猫を空気銃で撃って殺したとして、千葉地検は12日、銃刀法違反と動物愛護法違反の罪で、千葉市若葉区の倉庫作業員、平田雄一郎容疑者(49)を起訴した。起訴状によると、平田被告は昨年12月11日、八千代市内で猫を空気銃で撃って殺したとしている。県警によると、同市や隣接する千葉市などでは銃で撃たれたとみられる猫の被害が十数件確認されており、県警が関連を調べている。

(周辺の毛はヒグマと確認、箱わな設置し警戒:北海道)
渡島管内福島町白符の山林でヒグマに襲われたとみられる女性の遺体が見つかったことを受け、道立総合研究機構は現場周辺で採取した動物の毛をDNA鑑定し、クマのものと確認した。鑑定結果を受け、道は近く、道警など関係機関と協議し、女性はクマに襲われたと確認する見通し。福島町はクマ捕獲用の箱わなを設置するなどの対策を強化している。道などによると、現場周辺には動物のフンや毛が散乱し、遺体を埋めるために掘ったとみられる直径約1メートルと同約30センチの穴があった。道総研の職員が5日に毛を採取してDNA鑑定し、クマのものと断定した。

(ヒグマに襲われる事故相次ぎ、緊急の対策会議:北海道)
ヒグマに人が襲われる事故が相次いでいることを受けて、道が緊急の対策会議を開き、ヒグマが出没した時の対応や連絡体制について確認しました。14日の会議はオンラインで開かれ、総合振興局や警察、猟友会の担当者などが出席しました。この中で、道の高橋奉己自然環境担当局長は「ヒグマ本来の生息地である森林だけでなく、最近では市街地や公園、河川敷、緑地帯など身近な場所にも出没していることを認識し、住民の安全を最優先に適切な活動をしてほしい」と述べました。会議では、ことしに入って道内でヒグマによる死傷者数がすでに7人にのぼっており、12日に滝上町でヒグマに襲われたとみられる女性が遺体で見つかったことなども踏まえれば、統計が残る1964年度の8人を超える見通しであることなどが報告されました。今後の対策について、▼市街地でヒグマが出没した場合の住民や学校への情報提供体制や、▼登山シーズンを迎える中、登山者がヒグマのテリトリーに入らないよう看板などで周知することなどを改めて確認しました。

(ヒグマ被害、過去最多の見通し:北海道)
北海道内で今年、ヒグマによる死傷者が確認中も含め9人に上り、被害者数は記録が残る1962年以降過去最多となる見通しだ。専門家はかつてヒグマの生息地域と人里を隔てていた緩衝地帯が消滅し「すぐ近くにいる」と警鐘を鳴らす。「今年は市街地付近の同じ場所に続けてクマの目撃情報があるなど、出没が多いと感じる」。ヒグマに襲われたとみられる性別不明の遺体が山中で見つかった滝上町の職員は、こう語った。12日午後2時ごろ、同町滝ノ上原野の林道脇の草むらで、頭部から大量の血を流して倒れている遺体を車で通りかかった森林管理署の職員が見つけ、紋別署に通報した。同署によると、服装などから登山で訪れた道外在住の60代女性とみられる。遺体近くにヒグマのものとみられるふんがあり、同署はヒグマに襲われた可能性が高いとみている。福島町白符でも2日、同様の事案が起きていた。山林近くの畑で前日作業していた70代女性がこつぜんと姿を消し、警察などが周囲を捜索。損傷の激しい性別不明の遺体が畑付近で見つかった。道立総合研究機構(道総研)が現地調査すると、ヒグマが掘ったとみられる穴の中に遺体の一部があり、穴は草の塊で覆われていた。ヒグマが食料を隠す習性とよく似ているという。また、遺体近くで採取された毛はDNA鑑定でヒグマのものと判断された。道は関係団体と協議し、ヒグマによる事故として公表する方針だ。現場付近は国道沿いに民家が建ち並ぶ静かな漁業地区。高齢者が多く、空き家も数軒ある。「人を襲うなんて今まで聞いたことがない」。一人暮らしする80代女性は、不安げな表情を浮かべた。ヒグマの生態に詳しい道総研の間野勉・専門研究主幹(61)は「過疎化により耕作放棄地が広がり、人里とヒグマの生息エリアを分ける緩衝地帯がなくなり、気付かぬうちにヒグマがすぐ近くで生活している」と指摘。「(6月18日に4人が負傷した)札幌の事例は特殊に映るかもしれないが、ヒグマによる事故の原因は共通し、道内のどこでも起こりうる」と警鐘を鳴らす。厚岸町では4月、山菜採り中の男性がヒグマに襲われて死亡し、富良野市でもハンターの男性が襲われ負傷した。6月には厚岸町で測量作業中の男性が襲われて負傷するなどヒグマによる人的被害が相次ぐ。これまで年間最多は64年の8人で、滝上、福島両町での被害がヒグマによるものと断定されれば過去最多となる。間野氏は、食品のポイ捨てや生ごみの不法投棄、農作物の放置などがヒグマを生活圏に接近させると問題視。「農作物などに近づけないよう電気柵を設置したり、耕作放棄地で果樹などの伐採や草刈りをしたりするなど管理が必要」と強調する。道は、ヒグマの保護と共存を目指す政策転換で、66年に始めた春グマの駆除を90年に廃止。以降23年間で、ヒグマは約1・8倍増加したという。ただ、北海道野生動物研究所(札幌)の門崎允昭所長(82)は「頭数が増えたというよりも、ハンターの高齢化などで、猟銃による駆除から箱わなによる捕獲へと変わり、ヒグマが人を恐れなくなったことも(人的被害が増えた)要因」と話す。

(ヒグマ対策重点地域、札幌全域に拡大:北海道)
6月に札幌市東区の市街地にヒグマが出没して4人にけがを負わせたのを受け、札幌市は12日、ヒグマ対策委員会の会合を開き、対策の重点地域を市内全域に拡大することを決めた。これまで出没がほとんど確認されていなかった東区、北区、白石区についても重点地域に新たに加える。

(狩猟免許取得へ若手向け講習会:静岡)
静岡県は11日、静岡市駿河区の県男女共同参画センターあざれあで、県内の大学生や高校生などを対象にした「狩猟免許試験予備講習会」を開催した。34人が参加し、狩猟免許取得へ理解を深めた。野生のニホンジカやイノシシの生息数が急速に増加し、全国で生態系や農林業に深刻な被害をもたらしている一方で、捕獲の担い手は減少、高齢化している現状を受け初めて企画した。若年層の担い手確保を狙う。県猟友会の風岡正則副会長ら講師が、試験内容や猟具・鳥獣に関する知識を解説。参加者は実際の試験と同様に猟具と鳥獣を判別したり、わなの設置方法を学んだりした。参加した常葉大2年の斉藤晃佑さんは「大学で生物と動物について学ぶうちに興味を持った。農作物の課題などをより深く学んでいきたい」と話した。

(クマ追い払い、煙火使い体験:鳥取)
人里へのクマの出没に備えて鳥取県は、ツキノワグマ追い払い研修会を三朝町で開いた。県内の市町村の鳥獣対策の担当者ら約50人が参加。野生動物を追い払う花火「動物駆逐用煙火」を使って、安全で効果的なクマの追い払い方法を実践した。

(豚熱感染の野生イノシシ確認相次ぐ、ジビエ出荷担う狩猟者ら危機感:京都)
豚熱(CSF)に感染した野生のイノシシが確認される事例が京都府内で相次ぎ、7月1日までに61頭に上った。

(クロスボウを無償引き取り:福岡)
クロスボウ(洋弓銃)の所持を都道府県公安委員会の許可制とする改正銃刀法が6月に公布されたことに伴い、県警はクロスボウを無償引き取りしている。改正法は公布から9カ月以内に施行され、所持者は施行から半年以内に許可申請が必要になる。県警は制度を知らず所持し続ける人が出ないよう取り組みの周知を続ける。

(クマ出没に備えて訓練:石川)
市街地に野生のツキノワグマが出没した際の対応を確認する県のクマ出没想定実地研修が十二日、白山市鶴来支所であり、県や市、警察関係者ら総勢十五人が捕獲の手順を確認した。市内では昨年度、ツキノワグマが九十九回目撃され、農作業をしていた八十代女性が右太ももをかまれるなど、計四人が重傷を負った。研修では、県自然環境課の職員が、県のツキノワグマ出没対応マニュアルを基に、初夏から夏には山の餌が少なくなり、若い雄が集落に現れると解説。その後、屋外でクマが出没した想定で訓練した。白山市危機管理課の捜索用ドローンが、空中から着ぐるみのクマの居場所を捜索。警察官が周囲の安全を確保してから、県白山自然保護センター職員が模造の麻酔銃を撃つ動作をした。その後、地元猟友会員でつくる捕獲隊が、クマが動かないことを確認した。訓練はこれまでに、加賀市や金沢市など県内二カ所で実施。県自然環境課の野上達也課長補佐(53)は「クマに対処するには、連携が欠かせない。訓練を行うことで流れが確認できる」と説明した。

(エサとなる木の実状況改善、クマ大量出没はないと予測:石川)
クマの出没に備え、石川県は13日、関係機関との連絡会議を開き、エサとなる木の実の調査から「今年は、去年ほどの大量出没はない」との予測が示された。石川県内では去年、クマの出没が相次ぎ、目撃件数869件、人への被害が15件で、いずれも過去最多となった。クマ出没の要因の1つが主なエサとなるブナの状況だ。去年は大凶作だったが、今年については、ブナは並作、ミズナラは豊作、コナラは並作になることが予測されている。こうしたことから県は、去年ほどの大量出没の可能性はないと予測した。一方、今年はすでに129件の目撃情報もあり、里山に定着したクマも多くなってきていることが疑われることから、県ではエサの状況にかかわらずクマの出没には注意するよう呼び掛けている。

(ふん害対策「カラスよけ」設置:宮城)
石巻市のJR石巻駅周辺などで今冬、甚大なふん害をもたらしたカラス対策として、東北電力ネットワーク宮城支社は、市内の電線に「カラスよけ」の設置を進めている。自治体や住民の相談に応えた。被害が大きかった市役所東側や石巻駅から鋳銭場方向に延びる通り、石巻小周辺の電線に、ポリエチレン製の突起が付いた筒状の仕掛けをテグスで巻き付け、カラスが止まるのを防ぐ。地元3社が請け負い、9月末の完了を予定する。仕掛けは複数のタイプがあるという。「通りを真っ白にするほどの大量のふんや、夜間から早朝にかけての鳴き声に近所の住人や通行人が迷惑していた」と話すのは、立町2丁目のスズキ理容室店主鈴木淑子さん。店舗前の電線がカラスの「ねぐら」となり、毎朝掃除に追われた近所の人たちを気の毒に思い、宮城支社石巻電力センターに相談した。調査した作業員によると、店の前の電線は電話線などと比べて温度が高く、カラスが暖を取るため集まった可能性があるという。気候が暖かくなってからは群れで来ることはなくなったが、カラスよけが設置されたことで鈴木さんは「寒くなってからも安心して過ごせる」と胸をなで下ろしている。宮城支社には石巻市や石巻商工会議所などからも相談が寄せられた。東松島市や女川町でも同様の工事が相次ぎ、今年に入ってから既に100件を超えているという。

(クマが牛の飼料食い荒らす?:秋田)
13日午前6時ごろ、鹿角市花輪字蛇沢の牛舎で、運搬に使う一輪車に積んだ飼料約5キロが食われているのを、牛舎を所有する60代男性が見つけた。一輪車の荷台を覆う木製のふたが破損し、約1時間後に牛舎内に体長約80センチのクマがいたことから、鹿角署は食害とみて付近に警戒を呼び掛けた。

(小学校にイノシシ侵入:大分)
大分市内の小学校の敷地内にイノシシが侵入しました。警察によりますと14日午前6時頃、大分市の坂ノ市地区の住民から「イノシシが出た」などと通報がありました。警察と猟友会が駆け付けた際にはイノシシは公園にいましたがすぐに坂ノ市小学校の敷地内に侵入したということです。イノシシは敷地内を逃げ回り、通報からおよそ1時間40分後の午前7時40分ごろに猟友会のメンバーが網で捕まえたということです。イノシシは体長およそ1m。体重35キロほどで捕獲後に殺処分されています。坂ノ市小学校は幼稚園も併設されていますが、児童と園児の保護者には自宅待機を求める連絡をしていて、けが人はいませんでした。

(熊出没、各地で目撃情報:長野)
北アルプス・上高地の梓川に架かる河童橋近くで12日午後、熊1頭が出没した。宿泊施設が近くにある川岸や散策路を動き回る様子を本紙記者が撮影。環境省上高地管理官事務所(松本市)は一帯の散策路を一時封鎖し、熊がいる右岸では観光客に避難を促したほか、左岸から渡らないよう河童橋も閉鎖した。この日は上田、伊那、飯田市でも熊の目撃情報などがあった。同事務所によると、上高地で出没した熊は体長1メートル前後の成獣。午前中に下流の川岸で目撃され、次第に上流に移動。午後1時半ごろ、河童橋近くで何かを食べるような仕草を見せながら動き回り、人を気にする様子はなかった。同事務所の大嶋達也・国立公園管理官(28)は「出没情報を確認し、出合っても慌てずパニックにさせないよう気を付けてほしい」と話した。上田市真田町長では12日午前8時ごろ、民家の庭木に熊がいると住民から市真田地域自治センターに通報があった。センター職員が現場で体長1メートルほどの熊を確認。地元の猟友会が駆除した。伊那市西町の県道伊那駒ケ岳線では12日午後7時10分ごろ、路上に子熊2頭がいると住民から市に通報があった。飯田市正永町では11日午前10時40分、山中に仕掛けてあったイノシシなどの捕獲用のおりに熊1頭が入った―と猟友会員から市に通報があった。市は熊を山奥に放した。市林務課によると熊は体長1メートル20センチ、推定4歳の雌という。

(相次ぐ熊の目撃、7~8月がピークに:長野)
上伊那地域(伊那市、駒ケ根市、上伊那郡6町村)で6月以降、熊の目撃が相次ぎ、住民らが警戒を強めている。同月の目撃は23件(県上伊那地域振興局調べ)に上り、7月は12日時点で警察や自治体への通報が14件とペースが加速。専門家は8月にかけて熊が最も人里に近づく季節になるとし、注意を呼び掛けている。駒ケ根市赤穂の養命酒製造駒ケ根工場とその付近では6月以降、4件の目撃があった。6月21日朝には営業前に自然散策道を清掃していた従業員が木の上にいた子熊1頭に遭遇。信濃毎日新聞記者も今月7日、工場敷地内で茂みにいた子熊1頭を目撃した。こうした状況を踏まえ、市と地元猟友会は2カ所に捕獲用のおりを設置。同工場は自然散策道を閉鎖し、鈴と撃退スプレーを持った従業員に毎日3回巡回させている。同工場としては一帯の自然の豊かさをアピールしたいところだが、健康の森緑化グループの主任上島康稔(やすとし)さん(47)は「お客さんがけがをしては大変」と、神経をとがらせる。近くで5、7日に計4件の目撃があった伊那市西春近南小学校も児童や保護者に注意を呼び掛けている。当日は、目撃された地区の児童は保護者に迎えに来てもらい、他の地区も班長に鈴を持たせて集団下校をさせた。教員は翌朝も巡視。有賀弘教頭は「昨年も1件あったが今年は目撃が続いている」と心配する。県によると、県内全体での目撃は今年4月は昨年と同じ16件だったが、5月は28件多い78件となっている。昨年151件の目撃があった6月分は集計中だが「例年に比べて特別に多くはないが、少なくはない」(鳥獣対策・ジビエ振興室)感触という。一方、県上伊那地域振興局林務課によると、上伊那地域の6月は2019年の39件を下回るが、昨年(8件)の3倍近い。警察や自治体への7月の通報は、天竜川より西のエリアで続いている。「どこに現れてもおかしくない、という意識が大切」。信州大山岳科学研究拠点(南箕輪村)の滝井暁子助教(動物生態学)は強調する。最近は、やぶや河畔林、段丘林近くにまで市街地が広がり、熊の移動経路と重なっているという。熊が食べ物を求めて人里に近づくのは7~8月がピークといい、滝井助教は、目撃があった地域では、熊の活動が多い早朝や夕暮れの散歩を自粛したり、熊に居場所を知らせる鈴を携行したりといった対策を助言。「人が努力することで(事故の)リスクを減らせる」としている。

(くくりわなにクマ:和歌山)
14日午前9時ごろ、和歌山県田辺市龍神村甲斐ノ川に設置されていた「くくりわな」にツキノワグマがかかった。場所は、集落のある地点から林道玉谷線を2キロほど入った地点。パトロールしている人が見つけ、龍神行政局に通報した。現場では、クマが暴れて倒したとみられる木が道をふさいでいる。行政局は防災・行政メールで「付近を通行する場合や外出する場合は、十分注意して」と呼び掛けた。県は専門の業者を呼び、麻酔銃で撃って捕獲した上で、山に返すという。県自然環境室によると、紀伊半島にはツキノワグマが約180頭生息しており、絶滅の恐れのある地域個体群として県のレッドデータブックでは絶滅危惧1類に分類している。今は餌を求めて動く時季だが、今年はこれまで出没していなかった場所でも目撃されている。「山に餌が少ないのかもしれないが、原因ははっきり分からない」という。

(サル10匹目撃、畑のカボチャや枝豆食べて逃げる:栃木)
14日午後2時45分ごろ、足利市田島町で、住宅の屋根や畑で作物を食べているサル約10匹を近隣住民が目撃した。足利署で関係機関と協力し、警戒を呼び掛けている。足利署によると、サルは親子の群れとみられる。カボチャや枝豆、ナスを食べた後、近くの山林に立ち去ったという。

(民家にヒグマの足跡:北海道)
札幌・西区の民家でヒグマの足跡が見つかりました。クマが目撃されたのは札幌市西区宮の沢4条4丁目です。12日午後10時ごろ、車で通りかかった人が塀をよじ登って空き地に入る1メートルほどのクマを目撃し、警察に通報しました。札幌市では注意を呼び掛けています。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、14日午後4時50分ごろ、仙台市青葉区芋沢明神にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、14日午後1時40分ごろ、仙台市宮城野区岩切入生沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、14日午後1時ごろ、栗原市鶯沢北郷的場にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、14日午前8時30分ごろ、栗原市金成日向にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、13日午後4時35分ごろ、登米市津山町横山竹の沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、13日午後0時40分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、13日午前9時15分ごろ、富谷市石積細田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、13日午前8時ごろ、富谷市穀田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、13日、大崎市岩出山下金沢にクマが出没しました。

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(クマに襲われたか、林道に遺体:北海道)
12日午後2時ごろ、オホーツク管内滝上町滝ノ上原野の林道で、車で通りかかった森林管理署職員が、頭部から大量の血を流している性別不明の遺体を見つけ、紋別署に通報した。同署は、遺体の近くにヒグマとみられるふんがあったことから、クマに襲われた可能性があるとみて調べている。同署によると、腐敗は進んでおらず、12日までの数日間に死亡し、服装などから登山に来ていたとみられる。林道入り口近くの国道横に無人のレンタカーが止められたままになっており、関連を調べている。

(クマ、犬散歩中の男性襲う:群馬)
群馬・前橋市で12日朝早く、犬の散歩をしていた60代の男性がクマに襲われ、重傷を負った。午前5時45分ごろ、前橋市苗ヶ島町で、犬の散歩をしていた男性がクマに襲われ、助けを求めてきたと、車で通りがかった人から消防に通報があった。男性は重傷だが、命に別条はないという。クマはそのまま逃げていて、行方がわかっていない。警察や市役所は、周辺の住民に警戒を呼びかけている。

(養豚場でCSF(豚熱)感染確認:神奈川)
相模原市の養豚場で飼育しているブタが、ブタの伝染病CSF=豚熱に感染していることが確認され、神奈川県はこの養豚場のブタ、およそ4400頭の処分を進めることにしています。神奈川県によりますと、7日、相模原市の養豚場で「ブタの様子がおかしい」との訴えがありました。子ブタ2頭について国の研究機関などが調べたところ、8日、CSF=豚熱の感染が確認されました。2頭はいずれも豚熱のワクチンを接種する前だったということで、県は対策会議を開き、この養豚場のすべてのブタ、およそ4400頭を処分することや、飼育施設などの消毒を行うことを決めました。神奈川県内では60の養豚場でおよそ6万8000頭のブタを飼育していますが、すべての養豚場でワクチンを接種しているとして、移動や出荷の制限はしないということです。神奈川県内の養豚場で豚熱の感染が確認されたのは、46年前の昭和50年以来です。黒岩知事は「感染が広がらないよう、ここで一気に封じ込めたい。県内の養豚場はワクチンも接種しているので、いたずらに心配する必要はないが、念のため消毒体制を強化し、異常があった場合はすぐに連絡してほしい」と話していました。

(猟友会メンバーの麻酔銃が的中、山奥に返される:福島)
8日午後3時ごろ、福島県・喜多方市にある小学校の職員から「小学校にクマがいる」と110番通報があった。警察官が駆けつけた先には、黒々とした1頭のクマがいた。その後、クマは小学校から約300メートル離れた、住宅街の建物に逃げ込んだ。4時間後、地元猟友会のメンバーが麻酔銃を7発発射、4発命中させ、クマを眠らせた。猟友会のメンバーは「(クマは)わからないところに入ってうろうろしていた。麻酔銃が狙えるところには行ってなかったので、時間がかかった」と語る。クマは、体長約1.2メートルの成獣で、喜多方市内の山奥で放されるという。現場は、喜多方駅から北におよそ3キロ離れた住宅街だったが、クマによる人的被害はなかった。

(住宅地にクマ出没、1頭駆除も引き続き警戒:北海道)
9日午前、旭川市郊外の住宅地でクマ1頭が出没し、地元の猟友会によって駆除されました。市によりますと近くに別のクマがいるおそれがあるということで、市などは引き続き警戒を強めています。9日午前8時すぎ、旭川市東旭川町米原で、住宅の庭の木にクマが登っているのをこの家の住民が見つけ市などに通報しました。これを受けて市や地元の猟友会が警戒にあたっていたところ、午前10時前、最初に目撃された住宅のすぐ近くの山林でクマを見つけ、猟銃で駆除しました。クマは体長およそ1メートル25センチ、体重がおよそ90キロのオスで、比較的若いとみられています。現場は旭川市郊外の住宅が点在する地域で、付近では今月6日と7日にもクマが目撃されていて、旭川市などは8日、捕獲するためのわなを設置するなどして警戒にあたっていました。市によりますとクマの目撃情報や足跡などから、近くに別のクマがいるおそれがあるということで、市などは引き続き警戒を強めています。

(傷を負って倉庫に逃げ込んだ?ツキノワグマ:福井)
勝山市の山沿いの集落で、クマが同じ住宅の倉庫に2日続けて入り込む騒ぎがあった。8日昼前、地元の猟友会や警察が中に入って確認したところ、クマはすでに死んでいたという。体長1.2メートルのメスのツキノワグマで、背中には傷が確認された。勝山市によると、8日午前9時ごろ、勝山市鹿谷町発坂の一般住宅の敷地内にある2階建ての倉庫にクマが入り込んだ。住人から「クマがいる」との通報を受けた地元の猟友会や警察、それに市の職員が周辺の道路を封鎖して警戒にあたった。現場は中部縦貫自動車道の勝山インターチェンジ近くで、住宅が点在する集落の中にある。すぐそばに山も迫っていて、7日午後にも同じ倉庫に入り込む姿が確認されていて、市の職員らが追い払い、いったんは藪の中に逃げたという。8日朝までに再び同じ倉庫に入り込んだと見られ、住人は「自宅の玄関前に座っていたら、ウーウーと鳴いていた。やっぱりクマかなと思った」と話した。勝山市内では今年に入り、8日までに30件のクマの目撃情報があり、市はパトロールの強化や住民への緊急メールの送信などで警戒を呼び掛けている。

(クマが目撃された小学校、オリに捉えられた1頭を確認:秋田)
9日、大仙市の小学校の敷地内で、クマ1頭が目撃され、その後、市が付近に設置したオリにクマが捕らえられているのが確認されました。9日午前7時ごろ、大仙市にある協和小学校の敷地内で、体長およそ50センチメートルのクマ1頭が歩いているのを小学校の職員が見つけ、警察に通報しました。小学校では登校前だったため、けが人はいませんでした。この小学校では、8日の夕方も目撃されていて、その後、市が小学校に隣接する協和中学校の裏手の山の中にオリを設置したところ、午前10時半ごろ、クマ1頭が捕らえられているのが確認されました。中学校の校舎の2階からオリにクマが捕えられているのを発見した、石川真一教頭は「クマが捕まってよかったが、引き続き注意したい」と話していました。大仙市によりますと、捕獲されたクマのほかにも、付近では新たな目撃情報が寄せられているということです。このため、小学校と中学校では、9日の授業は建物の外での活動は行わず、下校については、保護者に迎えに来てもらうなどの措置をとったということです。現場は、JR奥羽本線の羽後境駅から南東に1キロ余りの場所で、週明けは、登下校の時間に警察などが現場近くのパトロールを行うことにしています。

(飛び出したクマと軽乗用車が衝突:秋田)
11日午後7時ごろ、秋田市外旭川字大堤の市道で、同市の50代女性の軽乗用車が体長約1メートルのクマと衝突した。女性にけがはなかった。 秋田臨港署によると、女性が同市飯島方向から手形方向に進行中、左側から飛び出してきたクマとぶつかった。クマは左側の山林方向に立ち去ったという。

(特急列車にはねられたヒグマが線路塞ぎ運休や遅れ:北海道)
11日午前、JR石勝線で特急列車にはねられて死んだヒグマが線路を塞いだため特急6本が運休し、ほかの列車にも最大4時間余りの遅れが出ました。11日午前10時すぎ、JR石勝線の新夕張駅と占冠駅の間で、札幌から釧路へ向かっていた特急列車がクマ1頭をはねました。特急列車は占冠駅で車両点検を行い異常がないことが確認されたため、およそ30分遅れで運転を再開しました。乗客44人にけがはありませんでした。一方、現場でははねられて死んだクマが線路を塞いだことから、ハンターなどが出て線路の外へ運び出す作業にあたりました。JR北海道によりますと、この影響で札幌と帯広、釧路を結ぶほかの特急列車6本が運休しました。また、この区間を通る特急4本に最大で4時間余りの遅れが出ました。

(クマ出没相次ぐ:福島)
福島県ではクマが各地で目撃されていて警察が注意を呼び掛けている。7月12日には南会津町田島の雑木林で、設置してあるハチの巣箱の確認に行った男性が木に登っているクマを目撃。巣箱2個が壊されていたという。付近には住宅などがあることから、警察が注意を呼び掛けた。クマは駆除隊が罠を設置し捕獲したという。また、10日午後9時すぎにはクマが高速道路に侵入し、車と衝突する事故が発生。猪苗代町の磐越自動車で、10日午後9時5分ごろには上り線で、午後9時半ごろには下り線でクマが普通乗用車と衝突。クマはその後、センターライン上で死亡しているのが確認された。

(害鳥追い払いにドローン有効:岩手)
岩手県農業研究センターは、水田の鳥害対策に有効な、ドローン(小型無人飛行機)の飛ばし方を確立した。ドローンを水田内の2、3メートルの高さで定期的に決まったルートを飛ばすと被害をなくすことができた。ドローンは付属アプリを使えば自動で同じルートを飛ばせるため、操作に慣れない人でも取り組める。農研機構・農業技術革新工学研究センターと共同で行った。対象はウミネコとスズメ。ウミネコは移植時期に水田で水浴びし、苗を傷めて欠株させる被害が沿岸部で起きている。スズメは稲穂を食害する。複数の水田をブロックとしてまとめ、その上にドローンのルートを描く。飛ばすルートは鳥の種類によって変える。ウミネコは一度逃げても戻るため、中央から外側にらせんを描くように何度も接近させる。スズメは戻って来にくいため、ジグザグのルートでよい。1回の飛行時間は約5分とする。ウミネコの場合は長さ30センチほどのプラスチックチェーンをドローンから垂らし、揺らして追い払いの効果を高める。試験ではDJIのドローンとアプリを使い、農家圃場(ほじょう)で実際に試験した。ウミネコ被害による欠株面積が4・6%あった水田も、スズメの食害による減収が15%あった水田も、被害はゼロになった。被害の起きやすい2、3週間の間、1時間間隔で1日に最大8回飛ばした。経営面積とドローンの費用対効果についても検証した。実証試験ではウミネコの被害の場合、8ヘクタールの水田で10アール2269円の所得増になる。スズメの被害の場合、2・4ヘクタールの水田で同7024円の所得増になるとした。同センターは「被害が少ない圃場では、飛ぶ頻度は試験より少なくてよい。被害状況に合わせて調節してほしい」と説明する。

(令和3年度のブナの開花状況と結実予測)
林野庁東北森林管理局では、毎年度、管内(青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県)の145箇所でブナの開花及び結実の状況を調査しています。このたび、令和3年度の開花状況の調査結果がまとまりましたので、お知らせします。初夏のブナの開花状況は秋の結実に関係することが知られており、この結果から結実の豊凶を推測すると、今秋のブナの結実は、宮城県は豊作、青森県は並作、岩手県、秋田県及び山形県は凶作と見込まれます。

(クマ駆除へハンター増強、専門家“再び人襲うおそれ”:北海道)
今月、道南の福島町でクマに襲われたとみられる女性の遺体が見つかったことを受け、町は駆除にあたるハンターを増やすなど警戒を強めています。また、専門家はこのクマが人を再び襲うおそれがあるとして注意を呼びかけています。今月2日、福島町白符のやぶの中で、近くに住む70代の女性とみられる遺体が見つかり、警察は現場の状況などからクマに襲われたとみています。町は、現場付近のおよそ10か所に注意を呼びかける看板を設置したほか、7日からクマの駆除にあたるハンターを2人体制に増やして警戒を強めています。今月5日に現地調査を行った道立総合研究機構の釣賀一二三研究主幹によりますと、現場には草をかけたような跡や直径1メートル、深さ30センチほどの掘ったばかりとみられる穴があり、草や穴からはクマの体毛が採取されたということです。釣賀研究主幹は「クマが人を食べるために襲った可能性は極めて低いと思うが、死亡したあとに認識が変わった可能性があり、穴を掘って隠したりしようとしたのではないか」と指摘しています。その上で釣賀研究主幹は「人を食料として認識しているとなると今後も人を襲うおそれがあり、非常に危険な個体で注意が必要だ」と話しています。

(飼い犬襲撃、羅臼ヒグマ「老練」:北海道)
根室管内羅臼町で6月27日に屋外につながれた飼い犬を襲ったヒグマが、2018年と19年に計4件の同様の被害を出した個体だと特定されたことで、住民や自治体が警戒を強めている。専門家によると11歳以上の雄とみられ、羅臼生まれの可能性が高い。行動歴を探ると行動範囲が広く、慎重かつ大胆な姿が浮かび上がってきた。町によると、クマは体重150キロ以上の雄で、ほぼ全身が黒色。最初の出没情報があったオホーツク管内斜里町ルシャ地区のローマ字の頭文字をとって、関係者は「RT」などと呼ぶ。

(ヒグマの住宅地出没を減らそう:北海道)
道東の羅臼町で、ヒグマが住宅地に出没するのを減らそうと、身を隠せる草などを刈り取る作業が行われました。この草刈りは「知床財団」が地元の町内会に呼びかけて去年から行っているもので、11日は2つの町内会で作業が行われました。このうち「礼文町南町内会」では住民などおよそ30人が参加し、クマが身を隠せるササや餌となるフキを草刈り機を使って刈り取っていきました。羅臼町でのクマの目撃件数はことし4月から今月10日までに78件と例年並みですが、先月には屋外にいた飼い犬3匹がクマに襲われ、このうち1匹が死んでいます。町内会長の中谷洋さんは、「クマも人も傷つかないこうした取り組みが今後も必要だと思っています」と話していました。

(「クマハギ」、北陸で深刻:石川)
クマが樹皮をはいで歯や爪で傷つける樹木被害「クマハギ」が、北陸地方の森林所有者らを苦しめている。被害はツキノワグマが生息する都府県で全国的に発生。効果的な対策が見つからない中、石川県の森林所有者は「今年は特に被害がひどい。何十年も手入れしてきた樹木が売り物にならない」と嘆く。同県白山市下田原の集落から車で約二十分林道を進むと、約二・五ヘクタールのスギ林が広がる。整然と間伐されているが、根元に目をやると、バナナの皮をむいたように樹皮がはがされ、木部にはこそぐようにクマの歯や爪の痕が残っていた。所有者の金沢市の男性(70)は「ここ数年は数え切れんくらい山全体をまんべんなくやっていく」とため息をつく。クマハギは、樹皮の内側部分の「内樹皮」周辺の糖分含有量が高くなる五~七月ごろに発生する。樹皮をはぐ理由は解明されていないが、食べるのが目的という調査もある。特定の家系のクマが被害を起こすという研究結果もあり、子グマが母親からクマハギを学習していると考えられる。この男性は、対策として白山市の林業者に委託し、ベニヤ板として販売するスギには樹皮をはぎにくいようにテーピングを施した。しかし、数年たつと風や雪で破損し、いたちごっこに。対策は他に、クマが臭いを嫌う忌避剤ぐらいしかないが、風雨などの影響を受けやすい。傷付くと変色し商品価値は下がり、木の周囲を全てはがされると枯死する。五十年かけて育てても、バイオマスの木材チップにしか利用できない。県内でのクマハギ被害は、二〇〇三年にピークを迎えて以来、減少傾向にあった。だが、今年は石川農林総合事務所に寄せられた被害報告が例年より増加。実際に白山市内では昨年一年間で三百二十五本の被害があったが、今年は四月からの二カ月間で二百七十二本と増加のペースが早いという。富山県立山カルデラ砂防博物館の白石俊明学芸員=動物生態学=は、同県内でも「ここ数年で増加している」と指摘。立山に自生する樹齢二百年の「立山杉」にもクマハギが確認されており、観光資源への被害が懸念されている。クマハギは本来、東海地方や西日本で顕著に見られた被害。白石学芸員は「クマの個体数増加や、何らかの理由で樹皮をはぐクマの割合が増えたことで、北陸地方にも広がりつつあるのでは」と分析する。世界各国で住宅建築などの木材需要が高まり、輸入木材の価格が高騰し、国内の需要も逼迫(ひっぱく)。木材の「売り時」とも言える今、クマハギ被害に林業者は「品質が落ちてしまう」と頭を悩ませている。

(鷹でジャンボ梨をカラスから守る:愛知)
愛知県大府市は7月15日、カラスによる農作物被害を抑えるため、同市内の農園で鷹や音によるカラスの追い払いの実証実験を開始。カラスから特産品のぶどうやジャンボ梨を守るため企業と連携する。大府市では、7月下旬からブドウや梨など、多くの直売所が開かれるが、令和元年度の同市でのカラスの被害額は720万円にのぼり、例年、収穫間近の農作物にカラスの被害が数多く発生している。これを受けて行われる鷹によるカラス追い払いの実証実験は、市内の桑山農園で午前8時~10時、オオヨドコーポレーションPテックス社の名古屋支店が実施する。音によるカラス追い払いは、現在、カラス研究を専門とする(株)CrowLab代表取締役の塚原直樹氏が開発した音声システムの効果を市内農業者の協力により検証している。また、農業者を対象とした塚原氏によるカラス被害対策講習会を7月14日に開催を予定。さらに、同市では、2022年2月8日~22日を、カラス対策強化週間として、カラスの餌になる生ごみや農作物の残りかすの適切な管理を呼びかけることにしている。

(ボーガン、本体や矢が寄せられる:岐阜)
銃刀法の改正でクロスボウ(ボーガン)の所持が原則禁止になることを受け、岐阜県警は不法投棄などを防ぐために無償での引き取りを始めている。生活安全総務課は「処分を検討している人は、危険防止の観点からも警察署へ持ち込んでほしい」と呼び掛けている。クロスボウは、これまで銃刀法による規制の対象外だった。しかし、兵庫県宝塚市の住宅で昨年、20代の男がクロスボウを使って家族ら4人を殺傷する事件が発生したほか、長野県や北海道でも凶器として使われる事件が相次ぎ、問題となっていた。改正法は、所持を原則禁止とし、所持するには公安委員会の許可が必要としている。今年6月16日に公布され、来年3月15日までに施行される。施行後に許可なく所持した場合、懲役3年以下または50万円以下の罰金が科される。引き取り場所は各警察署と交番・駐在所で、期間は施行日から半年間を予定。壊れていたり、部品だけだったりしても回収に応じる。すでに多治見署や海津署などにクロスボウの本体15個や矢が寄せられているという。生活安全総務課によると、鳥獣保護管理法が矢を使用した猟を禁止していることもあり、所持の許可を得られるのは、射撃などスポーツ目的や、動物麻酔向けといった一部に限定される見込み。

(クマ出没、SNSで情報発信:北海道)
札幌市東区の市街地で6月中旬、クマが出没して4人が重軽傷を負った事故を受け、市は12日、対策会議を開き、クマの出没時にはSNSを活用して情報発信を強化していくことなどを確認した。会議では、これまでクマの出没があまり想定されていなかった札幌市の東、北、白石3区を含めた全市の体制強化や、近隣自治体との連携の重要性を共有した。東区に出没したクマについては、5月29日に同市北区の茨戸川緑地付近で目撃情報があったクマと同一である可能性が高く、その後、伏籠川や水路を伝って市街地に入ったとみられることが報告された。会議に出席したクマの生態に詳しい佐藤喜和・酪農学園大教授は「クマが出現した場所の草刈りなどをして、隠れる場所をなくすことが重要だ」と話した。

(クマ目撃、スマホの防災アプリ初活用:北海道)
7日午前10時半ごろ、札幌市南区澄川4の2の市街地で、クマらしき動物を目撃したと、付近住民が110番した。道警から連絡を受けた市は、スマートフォンの民間防災アプリを初めて活用し、周辺住民に注意を呼び掛けた。 目撃情報があったのは、市営地下鉄南北線澄川駅から東に約300メートルの住宅地。市によると、体長1メートルほどのクマらしき動物が道路を横切ってやぶに入るのを、地域住民2人が目撃したという。市などは午後3時半まで付近を調査したが、痕跡などは見つからなかった。けが人はなかった。

(4人を襲ったヒグマの移動経路が明らかに:北海道)
6月、札幌市東区の住宅街に突然クマが現れて4人が襲われ、重軽傷を負いました。クマはなぜ森を離れて市街地まで来たのか。なぜ今この時期、出没が相次いでいるのか。その理由がわかってきました「大きめのクマが住宅街を南方向に走っている」最初の目撃は6月18日、午前3時半、東区の住宅街でした。20分後にはおよそ1.5キロ離れた地点で目撃されます。そして2時間後、最初の被害者が。被害女性「朝いつも6時頃ゴミ出しするんですよ、それで出して、後ろ見たらクマがワーっと来てた」。クマは続けざまに2人を襲い、来た道を引き返すように北上します。そして、午前7時過ぎ。クマは歩行者の男性を襲いました。男性は肋骨を折る重傷。さらにクマは、生徒が登校前の中学校の敷地内も通り抜けます。そして東に向かい、陸上自衛隊丘珠駐屯地で警備中の男性隊員を襲って中に侵入。奥まで進み丘珠空港のフェンスも乗り越えます。最後は水路を通って逃げこむように近くの茂みに入りました。そして午前11時10分、駆除されました。市街地に現れたクマは一体どこからやってきたのでしょうか。クマの生態を長年研究している専門家はある地点に注目しました。北海道立総合研究機構・間野勉研究主幹「動物にとって、格好の廊下のような場所になっている」。クマは石狩川のほうから川沿いを進み、水路を伝ってきたのではという見立てです。実際に水路を進んでみると。櫻井靖大記者「ここから見ると上がどうなっているかわからない」「(少し進むと)ちょっとずつ、車、工場でしょうか、奥には民家も見えます」。実は市街地で目撃される1時間ほど前に、この水路でクマが目撃されていました。そしてクマは丘珠空港の近くで一度、上に上がったとみられます。間野主幹「丘珠の横の福祉施設の防犯カメラが撮影している」施設へと侵入したクマは隣の工場の窓ガラスを突き破り、中へ。専門家は、クマが驚いて水路に戻り、再び先へ進んだと推測します。しかしその先は。櫻井記者「トンネルの様なものが出てきたが入るのは難しそうですね。上がってみると…住宅街です」。この道路の先が、まさに最初に目撃通報された住宅街でした。もし、クマが別の水路を通ったとしたら、恐るべき可能性がありました。川沿いを進んでくる際に、中心部に繋がる創成川沿いを選択する可能性です。間野主幹「それこそ札幌駅前だろうが、大通公園だろうが、ススキノだろうが、直ぐ近く通りますから、出てきたかもしれないですね。気づかれずに行けると思います」。そもそもクマはなぜ、水路を突き進んできたのか。理由は、5月から7月のクマの繁殖期です。この時期はオスがメスをもとめて行動範囲を広げます。間野主幹「オスが、自分を排除するような強いオスがいない場所で恋をしようと考える」。さらに繁殖期だけでなく、その数も関係しています。道のデータでは、クマの生息数は1990年代のはじめからおよそ1・8倍に増加。今年、更新されるデータでもさらに増える見通しです。今後の市街地の対策はどうすべきか。間野主幹「一番移動しやすいのが水路。見通しの悪い藪などを町内会で声をかけてきちんと刈り払う。そういう街づくりにつながっていくのが良い」。目の前にクマが現れたらどうすべきか。▼絶対に背中を見せない。▼目を離さずに少しずつ距離をとる。▼何よりも落ち着くこと。クマも突然人間に会うと驚きます。目を見ながら敵意がないことを示すのが大事です。自分を落ち着かせるためにも、優しく「大丈夫」などと話しかけてもいいということです。今回ケガをした人は、全員背中から襲われました。クマは一度人を襲うと、その成功体験から何度も人を襲う可能性があります。逃げる背中を追いかける習性もあります。逃げると時速50キロの早さで追いかけてきます。いきなり大声や物音をたてると、クマも身を守るために反射的に襲う可能性もあるので注意が必要です。また、複数でいる時には、離れてはいけません。離れなければクマに対して大きく見えますし、我々のほうも心を落ち着かせることもできます。参考にしてみてください。

(札幌市の4人負傷ヒグマ騒動、生息域変化と人との共生に課題:北海道)
ヒグマに襲われて男女4人が負傷―。6月18日に札幌市で発生した騒動は道民に大きな衝撃を与えた。道内の都市部でも山に近い場所では目撃報告があるが、クマの生息エリアから離れた住宅街に出没するのは極めてまれだ。専門家は、頭数増加や生息地と人里との緩衝地帯の縮小、人間を怖がらない「新世代ベアーズ」の出現などを指摘する。札幌市の騒動は中心部から約3キロの東区の住宅街で起きた。6月18日未明に目撃、通報され、断続的に近隣住民など4人を襲い、約8時間後に地元猟友会に駆除された。その後の市の調べで体長約1・6メートル、体重約160キロ、推定年齢4、5歳の雄と判明している。ヒグマの生態に詳しい道立総合研究機構の間野勉専門研究主幹は「今はちょうど交尾期。優位の雄が雌を探して広く動き回るため、(このクマが)軋轢(あつれき)を避けて(生息エリアを)離れたことが一つの要因では」と推測する。道は昭和41年から春グマ駆除を行っていたが、保護政策への転換で平成2年に廃止。その後の調査で24年時点の推定頭数は少なくとも3900頭、最大1万7300頭とされ、今も増加傾向にあると言われている。札幌市環境局は、市内のヒグマ出没について「山に近い中央区や南区では目撃情報が多いが、今回出没した東区周辺は平野部。ヒグマのすみかとなる場所はなく、これまでも目撃情報は全くなかった」と生息エリアから離れた市街地への侵入に驚く。ヒグマは警戒心の強い動物だが、間野氏は「冒険心の強い若い個体もいる」と指摘する。今回のケースでも何らかの要因で都市部に近づき、市街地に入り込んだところを見つかり、追跡を受けてパニック状態になったとみている。「初めて入り込んだ住宅街で、初めて見た人間を自己防衛的に襲った可能性がある」という。一方、人を恐れないヒグマの存在を指摘する専門家もいる。長年ヒグマ研究に携わる北海道野生動物研究所の門崎允昭所長は「猟銃駆除から箱わな捕獲へと段階的に変化し、長い年月をかけてヒグマの警戒心が変わった」と語る。猟友会会員の高齢化による駆除機会の減少のほか、宅地開発でヒグマの生息エリアと人里との緩衝地帯が縮小し、接触しやすい状況が生まれているとの指摘もある。ヒグマとの距離が短くなる中で、人はどう対応すべきなのだろうか。酪農学園大学野生動物生態学研究室の佐藤喜和教授は「過去のまちづくりはヒグマの侵入まで考えていなかった」と指摘する。クマの活動範囲が広がる中、侵入ルートになりやすい水路の仕切りや緑地の刈り払いなど自衛策の必要性を強調。「住民も行政の情報に耳を傾け、ヒグマの生態を学ぶなど自衛策が大切だ」と新たな共生の道を呼びかけている。北海道はヒグマ出没時、有害性に応じた対応を取っている。人を恐れて逃げるクマは非問題個体(0段階)となるが、「人を恐れず逃げない」(1段階)や「農作物被害など人間活動に実害」(2段階)、「人へのつきまといや攻撃」(3段階)に至るケースは問題個体として、経過観察や排除、対策本部の設置といった対応を進める。6月に札幌の住宅街に出没した個体は3段階に相当する。ヒグマはどのように住宅街へ入り込んだのか、ずっと気になっていた。彼らの目線で目撃エリアの周辺を車で巡ってみると、草むらや水路など身を隠しながら移動できるルートがあちこちにあった。札幌のケースが氷山の一角とは思いたくないが、相次ぐ目撃情報にヒグマと人間の距離が縮まっていることを実感する。出没したら―ではなく、出没させない対策を取る時期を迎えている。

(草むらに潜むマダニ感染症、致死率はコロナ以上:静岡)
致死率が30パーセントといわれているマダニを媒介とする感染症「SFTS」。去年まで静岡県内では感染者が確認されていませんでしたが、今年に入り3人の感染が相次いで判明しました。感染を防ぐために、私たちはどのように注意すればいいのでしょうか?県環境衛生科学研究所 鈴木秀紀さん「こういう(葉っぱの裏など)ところにいます」。県環境衛生科学研究所の研究員鈴木さんと訪れたのは藤枝市の草むら。ここには多くの “マダニ” が潜んでいます。県環境衛生科学研究所 鈴木秀紀さん「気づかずに咬まれてしまうこともあります。山林だけだと思われがちですが、都市部の公園などにも生息しています」。なぜ専門家がここまで恐れるのか。それはマダニに咬まれることで感染する危険な病気があるからです。「重症熱性血小板減少症候群」通称SFTSは、SFTSウイルスに感染したマダニに咬まれることで発症する病気です。九州や中国・四国地方など、西日本で多く感染が確認されていましたが、今年3月に県内で初めて中部保健所管内に住む60代の男性の感染が判明しました。その後、5月に浜松市の高齢男性が、6月に静岡市の60代女性の感染が相次いで確認されました。感染するとどのような症状が出てくるのでしょうか?浜松医療センター・田島靖久医師「最初は熱が出たり節々が痛くなったり、吐き気がでたりおなかがいたくなったり下痢になったりという症状がでてくる。急性の胃腸炎のような症状、または咳とか鼻水がでないようなインフルエンザ、いまだとコロナに近いような症状が最初に起こる。致死率は6から30パーセントくらい。コロナよりも当然死んでしまうような疾患」。マダニは通常、体長は1ミリほど。しかし、血を吸うと1、2センチほどに膨らみ、その後も皮膚にとどまります。田島医師は、マダニが皮膚にとどまっている時間が危ないといいます。浜松医療センター・田島靖久医師「(咬まれてから)24時間を超えると感染リスクが高くなるといわれているので、咬みついてできるだけ早いときにとるのがいいと思う。咬まれたときに無理やり取ろうとすると意外ととれない。体の部分だけとれて咬みついた口の部分が残ってしまうこともある。ウイルスを押し込んでしまうこともある」。現在、SFTSに対する治療薬も予防薬もなく、国内で販売されている虫よけスプレーも効果がありません。かまれたことに気づかないケースもあります。さらにSFTSに感染するのは人だけではなく・・・。動物医療センター・本間尚巳獣医「全く元気がなくって。なんていうんですかね 呼んでも動かないような感じだけど熱は41度近い高熱、それから血便があるとか」。静岡市葵区の静岡動物医療センター。本間尚巳さんは今年に入り、県内でただ1人、感染が確認されたイヌを診察した獣医です。2匹とも40度を超える高熱や嘔吐、極度の脱力状態で、適切な処置がされましたが、その症状は重く、助かりませんでした。動物医療センター・本間尚巳獣医「ダニが脱落するんです。亡くなると、それで 何十匹の(マダニが)いたことがわかった。二匹目はなにか他に変わったことないの?と(飼い主さんへ)言ったら『このこ 鼻にダニがいたからとったんですよ』って。それでまずいのかなって」。県内では これまでにイヌ2匹、ネコ5匹の感染が確認されていて、ネコ1匹は回復しましたが、他はすべて死んでいます。イヌの致死率は40パーセント。最も致死率が高いのはネコで60パーセントといわれています。動物医療センター・本間尚巳獣医「まさか2頭重なることは。絶対ないと思っていたけど。静岡にもそこまで早く(感染が)進むのかなって、それが一番心配でしたね」。県獣医師会は 県内で感染が拡大しているとして、6月SFTSへの対応マニュアルを作成し、獣医師会の会員に配布しました。対応マニュアルには獣医師自身が感染しないような対策方法やSFTSを疑う症状の例、マダニが付きやすい場所などがまとめられています。杉山獣医科・杉山和寿獣医「SFTSを正しく知っていただくことで、SFTSを疑う動物を診療する際に安全に安心して診断治療を行うと、まず飼い主さんへの感染を防いで、そして社会全体へ感染拡大を抑制するという目的で作成した」。農作業やハイキングで人の衣類などにマダニが付着し、家の中にマダニが持ち込まれ、家族やペットへ感染を広げることもあります。 大切なペットを守るためにも私たちができる対策をすることが必要です。浜松医療センター 田島靖久医師「なかなか咬まれたことを気づくのは難しいかなと思う。肌の露出が多いとマダニが食いついやすくなるので、ハイキングなどの場合には極力露出が少ないような服装を心がけていただくのが必要かなと。帰ってきたときにシャワーやお風呂に入ると思うんですが、その時にくまなく体を家族のかたにチェックしてもらって咬みついてないか見れば、早期発見しやすくなるのではないかと思う」。SFTSに治療薬はなく、発症すれば人では30パーセント、犬は40パーセント、そして猫は60パーセントが助かりません。これから草むらなどで遊ぶ機会が増える本格的な夏がやってきます。感染症を正しく理解し、正しく恐れることが必要です。

(東京五輪クレー射撃代表選手が神奈川県庁を訪問:神奈川)
東京オリンピック、クレー射撃の日本代表4選手が、大会の開催を前に黒岩知事のもとを訪れました。県庁を訪れたのは、空中に放たれた陶器製の標的を散弾銃で撃つクレー射撃の日本代表4選手で、このうち井川寛之選手は横浜市出身で、地元出身者のメダル獲得が期待されます。特殊な競技のため、競技別の強化拠点となっている県立伊勢原射撃場で強化合宿が行われています。4人は、県の施設の使用について知事に対し感謝の言葉を述べました。井川寛之選手「伊勢原射撃場は僕のホームグラウンドでもあるし、家からも近く、とてもいい練習ができる環境となっている。 本当にありがとうございました」。東京オリンピックのクレー射撃は、7月24日に始まります。

(クレー射撃・中山由起枝、夫婦で士気保ち万全:茨城)
競技生活の集大成として、クレー射撃の中山由起枝(42)が自身5度目の五輪に向かう。できることはやり尽くした。コロナ禍は家族の支えで乗り切り、「五輪延期は1年間与えてもらったチャンスだと思って、向き合うことができた」と明るく話す。

(クウェート選手団・第1陣が二本松入り:福島)
東京五輪に向けた事前合宿を二本松市で行うクウェート選手団は9日未明、第1陣となる競泳の選手ら3人が市内の宿舎に入った。10日から練習を再開し、五輪本番に備える。選手団は選手・コーチ、スタッフで構成する競泳、クレー射撃(8人)、空手道(4人)の計15人。「復興ありがとう」ホストタウンの同市を事前合宿地とし、競技ごとに3陣に分けて入国する。競泳は19日まで、クレー射撃は11~18日、空手道は20~31日に同市で合宿し、順次選手村に入る。競泳の選手らは、8日午後7時ごろ、成田空港に到着し検疫と入国審査を済ませ、9日午前3時30分ごろ、バスで宿舎に着いた。宿舎のスタッフが横断幕を掲げて出迎えた。地元商工会の役員らも駆け付け、クウェート国旗をあしらった小旗を振って歓迎した。 

(子どもたちが射撃を体験するイベント:埼玉)
東京オリンピックの開幕を前に、川越市内の百貨店では、子どもたちが、射撃を体験するイベントが開かれました。この催しは、東京オリンピックの開幕を前に、子どもたちに朝霞市で開催される射撃競技に、親しんでもらおうと開かれたものです。子どもたちが体験したのはねぎ型ビームライフル「ねぎライフル」で、射撃競技の認知度向上のため、朝霞市の東洋大学の学生らが考案したものです。ライフルのビームが的に当たると、県のマスコット「コバトン」など、県内のゆるキャラたちが、飛び出す仕掛けになっています。子どもたちは真剣な様子で、的を狙っていました。

(住宅街でクマ目撃情報:和歌山)
8日、和歌山県上富田町の住宅街にクマが出没したという連絡があり、近くの小学校では子どもの登下校に注意を呼びかけています。8日午前6時40分ごろ、上富田町朝来の住宅街で車で通勤中だった男性から「クマを目撃した」と、町に連絡がありました。男性が町に提供したドライブレコーダーの映像には体長およそ1.2メートルほどのクマが住宅街の道路を横切る様子が映っています。クマが目撃された場所の近くの小学校では保護者が一緒に登校するよう呼びかけを行い、9日朝は多くの子どもたちが保護者が運転する車で送ってもらって登校していました。ホームルームでは教師が子どもたちに「クマを見つけても刺激したりしないようにしましょう」と注意を呼びかけていました。小学校5年生の女の子は、「クマが出て怖いです。早く森に帰ってほしい」と話していました。また、子どもと一緒に登校した母親は、「クマはどこに行ったかわからないので、子どもたちだけで歩かせるのは怖いです」と話していました。警察によりますと、上富田町の隣の田辺市でも9日朝早くにクマの目撃情報が寄せられたということで、警察は同じクマの可能性もあるとみて注意を呼びかけています。

(クマ出没で登校時に教職員らが見守り:山形)
白鷹町鮎貝小(丸川和久校長、126人)の敷地周辺で7日夕にクマが目撃されたことを受け、同校の児童は8日朝、教職員や保護者、長井署員らによる見守りとパトロールが行われる中で登校した。地元猟友会は「クマよけの鈴を鳴らすなど人間の存在をアピールすることが大切だ」と注意を呼び掛けている。クマは7日午後5時50分ごろ、校舎東側の正門付近に出没。児童は下校した後だった。目撃した安藤典子教頭は「6日に近くで子グマが見つかり、保護者にメールで注意喚起した直後だったので驚いた」と振り返る。クマは山がある北側に逃げていったという。同校は保護者に対し、8日の登校時の付き添いを依頼。プール授業や児童が外で遊ぶ休み時間の際には、音楽をかけてクマが近寄らないよう対策を講じた。県猟友会西おきたま支部白鷹分会は9日、同校周辺におりを設置する。熊坂嘉代司分会長は7日に現れたクマについて、発情期の雄の可能性があるとし「6日に目撃された子グマの母親を追い掛けて現れたのかもしれない。引き続き注意する必要がある」と話した。同校では2019年7月にも、敷地内を歩くクマの目撃などが相次いだため、地元猟友会が学校裏に箱わなを設置して捕獲した。

(小中学校敷地内にクマ:秋田)
8日午後4時10分ごろ、秋田大仙市協和境の協和小、中学校の敷地内にクマ1頭がいるのを中学の生徒が発見し、小学校の男性教員が大仙署に通報した。けが人はいなかった。署や両校によると、クマは体長約70センチ。両校間にある林にいるのを、下校のためスクールバスを待っていた生徒が見つけた。クマはしばらく歩き回った後、学校北側の山林へ立ち去った。

(公園でクマ目撃:北海道)
9日午前11時50分ごろ、札幌市中央区の旭山記念公園のピクニック・ちびっこ広場で公園内にいた女性がクマを目撃し、公園の管理事務所に連絡をしました。札幌市が公園を封鎖して同日午後2時半に専門業者とともに現場を確認したところ、目撃場所の付近からクマのフンが発見されています。市は公園を23日まで閉鎖する予定で、今後巡視などを行いながら解除について判断していくとしています。その後クマの目撃情報は寄せられていませんが、注意が呼びかけています。

(住宅地でヒグマ目撃:北海道)
9日午後、紋別市の住宅地でヒグマが歩いているのが目撃され、警察が注意を呼びかけています。9日午後0時半すぎ、紋別市大山町4丁目に住む女性から「玄関を出たら1メートルくらいの大きさのクマが家の前の道路にいて、近くの山の方に歩いていった」と警察に通報がありました。クマが目撃された大山町4丁目は住宅が建ち並んでいて、警察が学校の下校時間帯などに周辺を見回るほか、市は付近に看板を設置し住民にゴミの管理を徹底するよう呼びかけています。近くに住む70代の男性は「裏がすぐ山なのでふだんからクマが出る話はよく聞きますし、近年増えていると思います。きょうはクマを見たわけでは無いですが、山には入らないように気をつけています」と話していました。

(高校敷地内にクマ1頭:秋田)
11日午前11時20分ごろ、秋田県大仙市刈和野の西仙北高校敷地内にクマ1頭がいるのを同校生徒が目撃した。大仙署によると、クマは体長約50センチ。同校敷地内の道路を横断していた。その後、北側の山林へ走り去ったという。同署はパトカーで現場付近を警戒し、住民に注意を呼び掛けている。

(道の駅付近でクマ1頭目撃:秋田)
11日午前6時25分ごろ、秋田県能代市二ツ井町の道の駅ふたついの近くにクマ1頭がいるのを地元住民が目撃した。能代署によると、クマは体長約1メートル。目撃地点から道の駅まで約50メートル、近隣住宅まで約200メートル。同署はパトカーで現場付近を回り住民らに注意を呼び掛けている。

(クマ2頭、入り口封鎖:秋田)
7日午後1時ごろ、秋田県能代市二ツ井町小繋字中島のきみまち阪県立自然公園内にクマ2頭がいるのを公園の管理人が見つけた。けが人はいなかった。公園を管理する市は、入り口3カ所を封鎖した。能代署によると、クマは体長約1・2メートルと約80センチ。公園案内所付近から、北側の「恋文神社」方向へ歩いていったという。人が出入りできる第1広場周辺でクマが目撃されたことから、市は入り口3カ所にバリケードを設置し立ち入り禁止とした。8日に猟友会が巡回し、クマがいなければ解除する方針。

(ハイエナ?正体は皮膚病のタヌキ:熊本)
「ハイエナのような変な生き物がいる」-。熊本市鳥獣対策室にこんな目撃情報が寄せられている。皮膚病の疥癬[かいせん]に感染したタヌキとみられるが、毛が抜け落ちているため全くタヌキには見えない。同室は「手で触ったり、近づいたりしないで」と注意を呼び掛けている。同室によると、目撃情報は従来からあり、本年度は5月末までに計10件。山間部に限らず、住宅街など市内一円で確認されている。「『見たことがない動物がいる』と、びっくりして連絡してくる人もいる」と同室。

(小学生が手作りの“かかし”を農家に贈る:山口)
田んぼにくる鳥やイノシシなどを追い払おうと、光市で、小学生が作ったオリジナルの“かかし”が、農家にプレゼントされました。ユニークなかかしが、ずらりと並んでいます。光市の室積小学校の5年生がデザインして手作り。丸めた新聞紙などで立体感を出してビニール袋で覆い、不要になった服を着せました。室積小では、毎年、市内の農家の田んぼで田植えをし、育ててもらう代わりにかかしでお礼をしています。新型コロナの影響で田植えは2年連続で中止となりましたが、今回も8体を作りました。鳥やイノシシだけでなく、新型コロナの退散を願うかかしも登場しました。室積小の5年生「コロナも早く終わってほしいし、お米も早くできてほしいから作った」「カラスとかを追い払ってくれそう」かかしは、10月の収穫時期まで飾られるということです。

(猟師と猟犬、深い絆:長野)
裁判の傍聴体験記などで知られるライターとしての顔の他に、猟師という一面も持つ。2012年長野県松本市に移住し、翌年、猟師の免許を取得した。猟の師匠にも出会え、8シーズンにわたって、鳥撃ちの猟師として空気銃を使い、主にカモを仕留めてきた。もっとも、最初のシーズンは1羽もとることができなかった。その経緯は、『猟師になりたい!』(角川文庫)に詳しいが、「1羽もとれていない狩猟の本はない。猟師のハードルを、ちょっと下げるのに貢献できたかな」と笑い話にする。昨シーズンはカモを2羽とることができた。「3回出猟し、2回当たれば自分としてはまあまあかな。うまかないですが、ちょっとずつコツが分かってきた感じです」。今作では、同じ猟師でも、4頭もの猟犬を使って猟を行う長野市の船木孝美さんに密着取材した。船木さんは取材中、「犬は人間がご飯をくれるから一緒にいるんじゃない」と繰り返し言っていたという。「船木さんは犬側の人だから。犬はもっと崇高なものだと思っている」とユーモアを交えながら言葉を補う。船木さんのもとに通って、一緒に猟に出るうち、気付いたことがあった。イノシシ相手の猟では、犬も命をかけて立ち向かっている。船木さんに命をあずけているのだ。「つながりの深さ、信頼関係の強さを感じた。犬のことが世界で一番好きな人と、飼い主のことを信頼しきっている犬たち」。その関係は、本書を貫くテーマとなった。昨年3月、松本から埼玉県に引っ越した。「原稿を書くために猟に行くという感覚は、年々なくなっている」。埼玉は長野に比べ、猟が許可された場所が少ない。秋が近づけば、ここぞという猟場を求め、下見に行くつもりだ。

(加藤浩次、熊ハンターに弟子入り志願:北海道)
お笑いコンビ「極楽とんぼ」の小樽市出身・加藤浩次(52)が10日、MCを務めるNHK札幌放送局の生放送特番「北海道スタジアム 夏ノ陣」に出演し、札幌市内の同局で取材に応じた。4月に初回を迎えた年4回のシリーズ特番で加藤はNHK北海道ブロック初出演している。全道179市町村をリモートでつなぎ、北海道の魅力を再発見するのがテーマで「一から勉強する良い機会」。各市町村を次々と紹介するが「難しさはない」。約2時間の生放送で番組を盛り上げる姿は東京と変わらない。19歳で北海道を離れて「年取るってのは地元に対する愛情が増えてくる気がする」と振り返る。東京でガムシャラに仕事を続けてきたが「どこかで地元に対する思いあったんでしょうね」。夏休みは家族で知床旅行を計画していたが、東京都の緊急事態宣言発令のため白紙になった事を残念がった。今後は番組の企画で「狩猟をしてみたい」。現在は熊ハンターの著書に熱中で「一緒にやってみたい。弟子入りしたい」と志願した。今後、特番は秋と冬にオンエア予定。北海道外では見逃し配信で視聴可能だ。「179市町村あるわけですから。皆さんが行った事がないところもいっぱいあると思うので見て頂きたい」とアピールした。

(グロテスクで美しい臓器を撮った写真家の内側を覗く)
6年をかけて山へと入り、ポートフォリオ形式の作品集『いのちのうちがわ』を刊行した石川竜一。2016年に「CAMP」を発表した以後も撮影を続け、山の中の狩猟で出会った自然、そして動物、ひいては生物全般の根源的な「生」をとらえた意欲作となる。生々しくも美しい動物の臓器を写した写真は、力強くもありながら、イメージの先に何を見るのかを私たちに問いかける。キュレーターの若山満大が聞き手となり、作品を作る過程での葛藤や矛盾を経てたどり着いた、現在の境地に踏み込む。

(小学校でアイヌ料理の給食:北海道)
アイヌ文化を伝える民族共生象徴空間、「ウポポイ」が北海道・白老町に開業して12日で1年です。白老町では地元の子どもたちがアイヌ料理の給食を楽しみました。「いなきびごはん」に、サケが入った汁物の「オハウ」、シカ肉の竜田揚げなどボリューム満点の給食です。白老町内の小・中学校では12日、ウポポイ開業1周年にあわせ、アイヌの伝統料理を取り入れた「ふるさと給食」が振る舞われました。子どもたちはアイヌ文化への理解を深めながらおいしそうに食べていました。また、地元に工場がある日本製紙が使用途中のマスクを入れる「マナーバッグ」などを児童や生徒、教職員に配りました。子どもたちは感染対策に気をつけながら給食の時間を楽しんでいました。

(「天然クマ味噌鍋」や「アナグマ焼肉」をお届け:東京)
豊富なジビエや希少肉を扱う居酒屋「米とサーカス」(高田馬場本店/渋谷PARCO店/錦糸町店)は7月12日(月)より、通販サイトをOPEN。 看板メニューである「獣鍋」「獣焼肉」を通販サイト限定で【自由にお肉を選べるセット】として販売します。セットは2780円~6980円までの5種類、価格帯によってエゾ鹿/猪/カンガルー/ワニ/ラクダ/ダチョウ/ウサギ/クマ/アナグマ/アライグマ/タヌキの11種類から2~4種、お好きな組み合わせで購入可能です。 さらにトッピングとしてカラス肉/孔雀肉も近日発売スタート。 遠出が難しいこの夏、いつもとちょっと違う食材で食卓を賑やかに、おうち時間をさらに楽しく過ごしていただけるよう、心を込めてお送りします。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、12日午前10時35分ごろ、富谷市富谷狸屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、11日午後3時30分ごろ、富谷市富谷坂松田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、11日午前11時15分ごろ、富谷市杜乃橋1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、10日午前4時30分ごろ、栗原市金成大林寺沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、9日午前11時ごろ、富谷市富谷仏所にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、9日午前8時39分ごろ、富谷市石積堂ケ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、9日午前7時30分ごろ、大崎市古川清水柳ノ内にクマが出没しました。

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(「イノブタ」生息拡大せず:福島)
東京電力福島第1原発事故で野生化したブタとイノシシが交雑した「イノブタ」の生息地域の拡大が懸念されている問題で、福島大の研究チームが福島第1原発周辺のイノシシの核DNAを調べた結果、ブタ由来の遺伝子を高い割合で持つ個体は交雑が起きたとみられる第1原発周辺地域のみで見つかり、生息地域が広がっていないことが分かった。研究チームは、交雑の個体は野生で生き残るのが難しい可能性があり、今後生息地域拡大のリスクは少ないと指摘している。福島大共生システム理工学類の兼子伸吾准教授(43)=分子生態学=や、同大共生システム理工学研究科を修了し現在は筑波大に在籍しているドノヴァン・アンダーソン研究員(28)らの研究チームが、6月30日付で英王立協会紀要オンライン版に発表した。研究チームは2015~18年に大熊町など原発事故の帰還困難区域で発見されたイノシシ191個体について、「核マイクロサテライトマーカー」という手法で核DNAを調べた。結果、16%に当たる31個体が野生化したブタの遺伝子を持っていたが、交雑が起きた地域から離れた内陸では著しく少なく、生息地域を広げていないことが分かった。ブタと交雑することでイノシシが大型になり、子どもを産む数が増え、人を恐れない性格になる可能性があるとして、交雑個体の生息地域拡大が懸念されていた。兼子准教授は、第1原発周辺では野生で生きることができる強い交雑個体が生まれなかった可能性があるとし、「幸い生息地は広がっていないとみられ、従来の個体群管理で対応可能であることが分かった」と話した。

(マダニ感染症、県内初の感染者:愛知)
マダニにかまれることで発熱や下痢などの症状が出る感染症、SFTS=「重症熱性(ねっせい)血小板減少症候群」の感染者が愛知県内で初めて確認されました。SFTSは、マダニにかまれることで、発熱や下痢などの症状が出る感染症です。2013年に国内で初めて確認されて以降、西日本を中心に感染者が相次いでいて、去年までに全国で573人の感染が確認され75人が死亡しています。愛知県は、8日、県内に住む70代の男性が、SFTSに感染していることが確認されたと発表しました。愛知県内でSFTSの感染者が確認されるのは初めてで、男性は、発熱やリンパ節が腫れるなどの症状があり、医療機関に入院していますが、命に別状はないということです。愛知県は、春から秋にかけてマダニの活動が活発になり、感染のおそれが高まることから、屋外で活動する際には、長袖や長ズボンで肌の露出を少なくしたり、虫よけスプレーを使ったりして対策するほか、マダニにかまれたあとに発熱などの症状があった場合は医療機関を受診するよう呼びかけています。

(イノシシ豚熱:茨城)
茨城県は8日、つくば市で発見した野生イノシシ2頭が、豚熱(CSF)に感染していたと発表した。同市での感染確認は初めて。発見地点から半径10キロ圏内には養豚場が49カ所ある。県内での感染確認は41、42例目。

(“立てこもり”クマ捕獲へ、麻酔銃を発射:福島)
8日午後、福島・喜多方市で、建物の中にクマが逃げ込んだ。このクマに麻酔銃を数発発射し、捕獲に乗り出した。8日午後3時ごろ、喜多方で「小学校の校庭にクマが現れた」などと通報があった。クマはその後、住宅街を移動し、近くの元食品会社の倉庫に逃げ込んだ。住宅街のため、猟銃が使えないことから、午後6時半ごろに麻酔銃を数発、撃ったもよう。クマに麻酔が効いたところで捕獲するとみられる。

(クマ警戒周知、札幌市が苦慮:北海道)
6月18日に札幌市東区の住宅街などでヒグマが市民ら4人を襲った事案を巡り、札幌市が住民への出没情報の周知に頭を悩ませている。道警や市消防局がパトカー、消防車両を出動させて市民に外出しないよう呼び掛け、市もインターネットで注意喚起したが、出没情報を知りながら外出して襲われた市民もいた。今後も市街地への出没が懸念される中、市は素早く効果的な方法を検討する考えだ。「クマがいるので外に出ないでください」。6月18日早朝、クマが出没した東区の住宅街に、パトカーや消防車両の拡声器の声が響き渡った。通行人から午前3時半ごろに東区の路上で「クマが歩いている」との110番があり、道警はパトカーなど延べ39台、市消防局も消防車延べ12台を配置した。

(動物による「外傷性ショック」で死亡か:北海道)
7月2日北海道南部の福島町の山林で見つかった遺体の司法解剖をした警察は、遺体は女性で、死因は「外傷性ショック」と考えられると発表しました。これは2日、福島町白符の山林で性別不明の遺体が発見されたもので、損傷が激しいことからクマに襲われたとみられています。司法解剖をした警察は6日、遺体の性別は女性で、年齢60代以上、死因は「外傷性ショック」と考えられると発表しました。さらに、動物によって加えられた外傷が致命傷になったこともわかり、警察は1日から行方不明になっている近くに住む70代の女性とみて、引き続き身元の確認を進めています。今回の事故を巡っては、5日の専門家の現地調査で、遺体発見現場近くで体毛や掘り起こした穴、遺体にかけていた草の塊などのクマの痕跡が見つかりました。調査を行った道立総合研究機構の釣賀一二三研究主幹は、「遺体はクマに襲われた可能性が極めて高い」とし、「人を襲う可能性があり、格段の注意が必要」と言及。町は専門家の指摘を受け、問題のクマを駆除することを決定し、ハンターが駆除方法を検討しています。また役場職員と警察、消防が町内の巡回を行うなど、住民へ強く注意を呼びかけています。

(クマの捕獲・駆除を決定:北海道)
今月2日、道南の福島町のやぶの中でクマに襲われたとみられる遺体が見つかったことを受け、町はクマを捕獲・駆除することを決め、6日から地元の猟友会が現場近くの山林で巡視を始めました。今月2日、福島町白符のやぶの中で遺体が見つかり、その後の調べで遺体は女性で死因は外傷性ショックだったことから、警察はクマに襲われたとみています。また、警察や町などによりますと現場の近くにはクマのふんがあり、クマが掘ったとみられる穴や遺体を草で隠したような状況なども見られたということです。町はこうした状況や5日に行われた専門家の調査などを受け、クマを捕獲・駆除することを決め、6日から地元の猟友会のハンターが現場近くの山林の巡視を始めました。ハンターによりますと6日はクマの姿は見られなかったということで、7日も引き続き巡視を行うということです。現場近くに住む70代の女性は「クマは恐ろしいです。人の味を覚えてまた来るかもしれないので早めに捕獲してほしい」と話していました。

(6時間捕物、逃げサル:石川)
白山市美川地区で6日、サル1頭が目撃され、市職員や白山署員らが小型無人機(ドローン)も投入して6時間にわたって捕獲を試みたが、取り逃がした。蝶屋小では保護者と一緒に帰宅する児童が近くを通るサルを目撃する場面もあった。けが人はいなかった。サルは体長約80センチで、成獣とみられる。4~5日に小松、能美市で相次いで目撃されたサルと同一個体が北上した可能性がある。6日に最初に目撃されたのは、午前8時50分ごろ、白山市湊町の湊リフレッシュセンター付近だった。通報を受けた市職員や署員、県猟友会白山支部メンバーら約20人が行方を追う中、サルは手取川左岸から右岸に移動した。午後0時20分ごろには、手取町の民家2階外側の隙間に逃げ込んだ。捜索隊が近づけず、市職員が操作するドローンで上空から威嚇。地上に降りたところを捕獲する「挟み撃ち」作戦を取ったが、隣の建物の屋根に飛び移って逃げ続けた。その後、サルはJR北陸線の線路を横切り、蝶屋小前の道路を通って西米光町の堂尻川河川敷の茂みに入って姿を消した。ドローンのカメラを赤外線に切り替えて上空から探したが見つからず、午後3時半ごろ、この日の捜索が終わった。サルはたびたび、民家の屋根の上に姿をさらした。しかし、住宅街で猟友会員の猟銃は使えず、捕獲手段は網などに限られた。蝶屋小では、サル出没情報を受けて、児童約260人が保護者と一緒に帰宅するところだった。サルと児童は離れていたため被害はなく、荒木直子校長は「美川でサルの出没は初めて聞いた。7日の登校時は安全確保へ保護者の付き添いをお願いした」と話した。市は7日も美川地区で捜索を続ける。市森林対策課はサルに出くわした際は爪で引っかかれたり、かみつかれたりしないよう、目を合わせず静かに立ち去ってほしいとしている。県によると、サルの農作物被害は昨年度、県内で601万円が確認され、統計が残る1999年度以降で最多だった。県立大の大井徹教授(動物生態学)はサルの生活圏が山地から平野に広がってきていると指摘し、餌となる夏野菜や果樹の早期収穫、適切な追い払いに努めるべきだとした。

(養蜂箱壊される、クマによる食害か:山形)
酒田市浜中で、養蜂箱3箱が壊されているのが見つかり、警察がクマの食害と見て調べています。6日午前6時ごろ、酒田市浜中の畑に所有者の60代の男性が農作業に訪れたところ、設置してあった養蜂箱3箱が壊されているのを見つけました。養蜂箱にはクマと見られる爪痕が見つかりハチミツも食い荒らされていることから、警察がクマによる食害と見て調べています。けが人はいませんでした。現場は庄内空港から南西におよそ900メートルにある畑で、警察では酒田市役所に連絡するとともにパトカーを出動させて付近の警戒と注意を呼び掛けています。空港の周辺では先月にもハチミツが食い荒らされる被害が出ていて、こちらもクマによるものとみられています。

(東北自動車道で車とクマ衝突:秋田)
6日午前8時15分ごろ、秋田県鹿角市花輪字張渡の東北自動車道上り線で、大館市の50代男性が運転する乗用車が、体長約1メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。県警高速隊によると、男性が鹿角八幡平インターチェンジ方向へ走行中、右側から飛び出してきたクマとぶつかった。クマは近くの山林に立ち去った。現場は花輪サービスエリア付近。直近の民家まで約200メートル。

(特急にシカ衝突、2本に遅れ:北海道)
8日午前8時45分ごろ、上川管内上川町のJR石北線白滝―上川間で、網走発札幌行きの特急オホーツク(4両編成、乗客29人)がシカと衝突し、特急2本などが最大1時間49分遅れた。約120人に影響が出た。乗員、乗客にけがはなかった。

(8日から山林で行方不明の男性、無事発見:北海道)
8日から北海道積丹町の山林に河川の調査に入ったまま、行方がわからなくなっていた男性が9日午前、無事、発見されました。行方がわからなくなっていたのは、北海道外に住む20代の作業員の男性です。男性は8日午前10時ごろ、同僚2人と積丹町西河町(にしかわちょう)の山林に入り、幌内府川(ほろないふがわ)の上流で水力発電の河川調査をしていました。男性は午後2時ごろ、熱中症とみられる症状で体調が悪くなり、午後7時半すぎ、同僚2人が男性を沢に残し、助けを求めるために下山を開始。午後10時ごろ、会社を通じて消防に通報しました。その後、消防が男性が残った沢の付近に向かいましたが、男性の姿はなく、警察と消防は9日午前1時から10人ほどの態勢で付近の捜索を続けていました。警察によりますと、現場周辺にはクマが生息している可能性があり、捜索にはハンターも出動していましたが、9日午前、ヘリコプターが男性を発見後、無事を確認したということです。

(トラックと衝突したクマ死ぬ:秋田)
8日午前7時40分ごろ、秋田市下新城岩城字右馬之丞の市道で、市内の30代男性が運転するトラックが、体長約60センチのクマと衝突した。男性にけがはなかった。秋田臨港署によると、男性が上新城方向から下新城方向へ走行中、右側から飛び出してきたクマとぶつかった。クマはその場で死んだ。

(「AI」でクマの出没を検知へ:石川)
防犯カメラ開発販売のダイワ通信(金沢市)は7日、人工知能(AI)を使ったクマの監視システム「Face Bear(フェイス ベアー)」を市内の果樹園に設置し、実証実験を始めた。開発には、石川県立大の大井徹教授(動物生態学)が協力。実際にクマを検知させて機能を磨き上げ、主に自治体向けに今秋の発売を目指す。「フェイス ベアー」はAIを内蔵した監視カメラと、専用のスマートフォン向けアプリを連動させて使う。AIには、大井教授らから提供を受けた野生のツキノワグマの画像や映像およそ一万点を学習させてあり、クマだけを選別できる。カメラがクマを検知すると、出没場所の地図や日時をアプリをダウンロードした人に知らせる。クマを赤線で囲んで追跡するリアルタイムの映像も送れる。高感度カメラを採用し、夜間の識別も支障はないという。今回、カメラを設置したのは、市南東部の高台にある「末岡果樹園」の一角。経営者の末岡誠一郎さん(45)によると、昨年は十回ほどクマが柵のネットを破って果樹園に侵入。ナシやモモ、リンゴを食べられたり、木を折られたりする被害があった。末岡さんは「地元の保育園から予定していたリンゴ狩りを断られた。直売所に来るお客さんも不安がってしまうので困っていたが、このシステムを活用して万全の対策を取れば安心できる」と話した。大井教授は、さまざまな野菜や果物が旬を迎える五~七月はクマ出没に注意が必要とし、「出没は百パーセント防ぐことはできないが、万が一、出た際に速やかに通報する上で役立つ」と監視システムに期待を寄せた。その上で「クマの生活域が人間の生活域に迫っている中、より精度を高め、警戒エリアを広げることが大切だ」と指摘した。カメラの電源を太陽光を生かした蓄電池にすることも検討する。価格は未定だが、すでに全国の自治体から問い合わせが多数寄せられているという。ダイワ通信の岩本秀成社長は「設置箇所を増やすのはクマを監視する人間の目を増やすのと同じこと。普及に向け将来的には量産化し、より求めやすい価格で提供したい」と力を込めた。

(クマに遭遇した時の対処方法学ぶ特別授業:北海道)
ヒグマの出没が多いオホーツク海側の斜里町にある公立学校で、子どもたちが万一クマに遭遇したときの対処方法を学びました。斜里町では年間800件以上のクマの目撃情報があり、町内の小中一貫校「知床ウトロ学校」は毎年、クマの生態を学ぶ授業を行っています。7日は、これまでクマについて学んできた上級生が先生役を務め、1・2年生を対象に授業を行いました。授業ではまず、クマにかまれて穴の開いた空き缶を見せながら、「ポイ捨てがきっかけで人が住む場所にクマが来てしまうのでごみの管理を徹底してほしい」と呼びかけました。また、万一遭遇したときの対処方法として、大きな声を出さずに後ずさりしながら遠ざかる練習をしていました。授業を受けた2年生の男の子は「クマにあったら教わったことを思い出して、背中を向けずにゆっくり歩いて逃げます」と話していました。先生役を務めた上級生は「私たちは自然と一緒に暮らしていかなければいけないし、その天秤が釣り合うようにしていきたい」と話していました。

(奄美クロウサギの輪禍増加:鹿児島)
鹿児島県の奄美大島や徳之島に生息する国の特別天然記念物、アマミノクロウサギが車にはねられる被害が増えつつある。両島などは月内にも世界自然遺産に登録される見込みで、国際自然保護連合(IUCN)は貴重な野生動物の事故増加を懸念。環境省は8日までに奄美市で開いた検討会で、動物の道路への進入を防ぐフェンスの設置などを提言した。アマミノクロウサギは小さい耳に短い脚が特徴。近年、外来種マングースの駆除が進んだことなどで生息エリアが広がる一方、車にひかれる被害も増加傾向にある。昨年は奄美大島で過去最多の50件、徳之島でも2番目に多い16件が発生した。

(イノシシ対策に本腰:神奈川)
逗子市は、二子山山系に生息するイノシシ対策に本格的に乗り出す。横須賀市との共同事業として助成金の交付を受け、民間業者に委託。東逗子から横須賀方面の山沿いを中心にくくり罠を仕掛け、捕獲することで人的被害の未然防止を図る。逗子市、葉山町、横須賀市に囲まれるように位置する二子山山系では、2013年頃からイノシシが姿を見せるようになった。農業被害が発生していた葉山町では15年、行政や農業従事者らからなる協議会を設置し、葉山わな猟の会がくくり罠を使った捕獲を行っている。イノシシは2歳ころから老年期にかけて毎年、子どもを産む繁殖力の高さが特徴。天敵がおらず、木の実やタケノコなど餌が豊富な二子山はイノシシの生育にとってうってつけの場所とされる。町によると昨年度は54頭、今年度はすでに7頭を捕獲したという。同会の関係者はこれまでの捕獲数や監視カメラに映った個体数などから「現在は40頭くらいが生息しているのではないか。春に生れたウリ坊を含めるともっと多いはず」と分析する。葉山町で対策が進むなか、逗子市は横須賀市と共同で対策に着手する。横須賀市が代表市となり、(公財)神奈川県市町村振興協会の「市町村共同事業助成金」に申請。両市にまたがる捕獲事業について、横須賀市が一括して業務を民間事業者に委託することとなった。逗子市ではこれまで、免許を持った民間人がイノシシを捕獲してきた。その数は2017年度が6頭、18年度が6頭、19年度は2頭、20年度は3頭だった。罠は、獣道などに設置して足にワイヤーを絡ませる「くくり罠」を使用する。逗子市内では、沼間中学校裏手や二子山ハイキングコースの馬頭観音付近、逗葉新道のトンネル付近などで出没していることを踏まえて、沼間1丁目から3丁目にかけての市町境に5カ所設置する予定。今年11月から3月までの期間中、業者が毎日見回り、随時、状況を見極めて設置場所を移動させる。今年度は10頭の捕獲を目標にしているという。葉山町の関係者の間では、「大農地の三浦市まで生息域が広がったら大変なことになる」と危機感があった。また、イノシシは嗅覚が鋭く、警戒心が強い。そのため、巡回が行われている葉山側を避けて、逗子や横須賀方面へ逃げ込んでいるとの指摘もあったが、今回の事業で2市1町による二子山山系における「包囲網」ができた形だ。担当する逗子市緑政課は「市内では作物が食い荒らされるなど、目に見える被害は今のところない。ただ、住宅地に近い所で出没しているのが特徴で、人的被害を未然に防ぐためにも、対策を徹底していきたい」としている。

(シカ食害、咲かぬシバザクラ:北海道)
シバザクラが群生し、津軽海峡が望める町内の観光名所、薬師山(72メートル)で近年、シンボルのシバザクラが咲かなくなっている。花芽を食べるシカの食害などが原因で、町は本年度から、「花観光の再生」を目指し、3年がかりの環境整備に着手する。薬師山は中央公民館裏手にある、ふるさとの森公園の敷地内にある。散策路は木道で整備され、毎年5月中旬には約2千平方メートルの斜面でピンクのシバザクラの群生が楽しめる。

(五輪日本選手団が結団式:栃木)
新型コロナウイルス禍の中で23日に開幕する東京五輪で、日本オリンピック委員会(JOC)は6日、東京都内で日本選手団の結団式を行った。代表選手は史上最多の582人で、本県勢も過去最多15人が日の丸を背負う。スポーツクライミング男子複合の楢崎智亜(ならさきともあ)、競泳の水沼尚輝(みずぬまなおき)ら11人が初出場のフレッシュな顔ぶれで、過去最多に並ぶ8競技で世界の強豪に挑む。県勢の内訳は男子10人、女子5人。出場回数はクレー射撃の中山由起枝(なかやまゆきえ)の5回が最多で、競泳の萩野公介(はぎのこうすけ)が3回、柔道の高藤直寿(たかとうなおひさ)と射撃の石原奈央子(いしはらなおこ)が2回目。競技別ではホッケー勢が2004年アテネ五輪から5大会連続で出場する。

(ライフル射撃前代未聞の「再々最終選考会」)
ライフル射撃男子で東京五輪代表の松本崇志(37)=自衛隊=が苦闘の末、前代未聞の過酷な選考レースを戦い抜いた。19年11月に一度は五輪代表に内定したが、1年延期に伴う代表権維持の条件をクリアできず白紙に。選考会の再三のやり直しを経て今年5月、切符を取り戻した。スポーツ報知の取材に応じ、試練の1年半を振り返り、37歳で挑む初めての五輪への思いを語った。19年11月、松本はドーハ(カタール)で念願の五輪出場を決めた。アジア選手権ライフル3姿勢で日本勢最高の11位。本番に向けた練習にも熱が入り「気分が晴れたような感じで、いい調整がずっとできていた」。だが20年3月、1年延期が決まると運命は暗転した。代表権の扱いが不透明なまま時間が過ぎ、気持ちも落ち込みやすくなった。日本協会が維持を決めたのは7月。競技力を確認する指定記録会で基準点をクリアするとの“条件付き”だった。今年4月25、29日の記録会でハードルを越えられなかったが、すぐに5月14~16日の最終選考会へ気持ちを切り替えた。だが、最終選考会でも基準を満たせず、5月23日に再最終選考会の実施が決まった。その間、五輪会場でテスト大会を経験。「久々にW杯のような雰囲気で楽しいなと思えた試合だった」。本番へのイメージが膨らみ、奮い立ったが、そこでは決められず、勝負は一騎打ちによる26日の再々最終選考会へ。最後は相手の島田敦(自衛隊)が試合後の服装検査で失格。思わぬ決着となったが、5月だけでタフな10試合を戦い「疲労がたまりすぎて後半は感覚が分からなくなっていた」。極限状態でも諦めなかった松本に切符は舞い戻った。高校生で射撃を始め、4度目の五輪挑戦だった。08年北京はあと1点で代表に届かず。12年ロンドン、16年リオも逃した。16年に福岡・久留米市の自衛隊幹部候補生学校への入校を決断。競技から10か月間離れ、約30キロの荷物を背負って3日間歩き続ける100キロ行軍も踏破した。「死ぬほどつらい経験をしたことで、もっと負荷をかけられるなとか気持ちが強くなった」。覚悟を決めて過ごした日々が最後に花開いた。折れそうな心を支えてくれた妻や2歳の長女、周囲への感謝の思いも再確認した。「これだけ苦しいことをしてきたので本番は意外とすっきりした状態で撃てるんじゃないか。あとは試合をやるだけ。メダルを目指して全力でやりたい」。晴れやかな口調で出陣を心待ちにした。

(カラスが本当に苦手な鳥害対策品は?)
電力中央研究所は、電力設備などで使用される鳥害対策品の効果を定量的に評価する手法を開発した。ケージ(おり)や心電図など専用器具を使ってカラスの忌避行動や生体反応を計測し、対策品の効果時間を比較する。研究機関による第三者評価によって対策品を検証し、電力会社の設備保守の効率化やメーカーの製品開発に貢献していく。電中研は2020年3月に「忌避行動評価法」、18年に「生体反応評価法」を開発。この2つの評価法を用いた試験を20年4月から始めた。忌避行動評価法は横6メートル×奥行き4メートル×高さ2.5メートルのケージにカラス1羽と餌、水、対策品を入れ、カラスが対策品に警戒を解くまでの時間を計測するもの。試験時間は1羽につき12時間。電中研で飼育するカラスの中から3羽を試験に用いて、その反応を記録する。電中研では50種ほどの対策品を評価する予定で、現在までに10種類の比較を完了。カラスが対策品に警戒を続ける時間や、反応の固体差などのデータを蓄積していく。一方、生体反応評価法はカラスに心電図を取り付け、音などを使った対策品への生体反応を見える化。試験ではカラスが警戒する音を一定時間聞かせた後に、別の音に切り替えた時の心拍数の変化を記録した。試験では徐々に心拍数が低下し、音に対する慣れが見られたが、別の音に切り替えたところ、心拍数が急上昇した。この結果について、電中研の白井正樹主任研究員は「カラスは聴覚の刺激の切り替わりを認知していると思われ、複数の音や光を利用した対策品は効果が長期間継続する可能性がある」と指摘。今後は音を流すタイミングを不規則にしたり、光を用いた対策品の評価も進めたりするなど検証内容を拡充するという。また、24年を目標に忌避行動、生体反応を組み合わせた評価法の構築を目指すとした。電力設備に被害を及ぼす鳥類はカラスの他に、サギ、ムクドリ、ハトなどが挙げられる。これらの鳥類による停電やふんなどの被害が配電、送電、変電設備で発生しているが、鳥の種類や被害ごとに適した対策は異なる。電中研によると鳥類の営巣撤去数は毎年、全国で20万個を超えており、白井氏は「電力会社でも対策品の選定には苦慮している」と話す。

(道東でのヒグマ目撃件数、半年で163件と過去5年間で最多:北海道)
ことし半年間の道東でのヒグマの目撃件数は163件とここ5年間で最多となっていて、警察は注意を呼びかけています。道警釧路方面本部によりますと、釧路・根室・帯広地方のヒグマの目撃件数はことし1月から6月末までの半年間で163件でした。これは去年の同じ時期と比べて45件増え、ここ5年間で最も多くなっています。地域別にみると中標津署管内が38件、厚岸署管内が36件、根室署管内が22件などとなっています。人への被害も起きていて、厚岸町ではことし4月に山菜採りをしていた男性が襲われて死亡したほか、先月には山林で測量作業をしていた男性がケガをしました。また羅臼町では先月27日に飼い犬3匹が襲われ、うち1匹が死ぬ被害が起きています。住宅地など人里での出没も相次いでいて、釧路市の阿寒湖周辺では学校の近くやコンビニの駐車場などで、先月だけで11回目撃されたということです。警察は山に入る際は鈴やラジオなど音の鳴る物を身に着けるとともに、ふだんから生ゴミなどの管理を徹底するよう呼びかけています。

(熊目撃、今年すでに38件:長野)
塩尻市の宗賀、楢川両地区で6月以降、熊の目撃が増加している。今年は6日現在で38件(前年同期比26件増)に上り、過去5年間で2番目に多い。市や市猟友会などは警戒を強めている。4月が1件、5月が9件だったが、6月は19件と急増した。7月に入ってからもすでに9件と頻繁に目撃されている。目撃場所は▽JR日出塩駅周辺9件▽本山4件▽木曽平沢のうるしの里広場周辺3件▽楢川中学校周辺2件▽宗賀の尾沢川沿い2件―などとなっており、明け方や夕暮れ時の薄暗い時間帯に多い。市猟友会長の塩原基宏さん(79)=洗馬=は「6月としては例年よりも多いという印象。7月に入ってからは、尾沢川沿いで民家近くにまで出没しており、心配だ」と話す。市などは、熊の出没状況を見ながら捕獲おりを設置している。出没した場合は近隣でパトロールを行い、防災行政無線や広報車で住民に注意を呼び掛けている。市農林課は農作物被害や人身事故を防ぐため▽生ごみを屋外に放置しない▽家の周囲でハチの巣を見つけたらなるべく早く除去する▽入山する際は、ラジオや鈴を鳴らしながら行動する―などの注意点を挙げ「熊が出没している地域では、熊の活動が活発になる明け方や夕暮れ時の外出や作業はできるだけ避けて」と呼び掛けている。

(大学近くで“ウリ坊”!?:宮城)
イノシシの子どもウリ坊が、7月7日午前、仙台市青葉区荒巻の大学の近くで目撃されました。撮影者から身を隠すように木の陰に隠れ…、最後は茂みの中へと逃げていくウリ坊。これは7日午前、宮城教育大学生活協同組合がツイッターに投稿した動画です。撮影した従業員によると7日午前9時40分ごろ、通勤途中にウリ坊を見つけたといいます。動画を撮影した場所は東北大学と宮城教育大学がある青葉区荒巻です。茂みに面している歩道は近くにある二つの大学の学生が頻繁に通っていて、中には通学する午前8時半ごろに同じ場所でウリ坊を見かけたという学生もいました。動画を見ると思わず近づきたくなるような愛らしい姿。しかし県では、ウリ坊の近くには親のイノシシがいる可能性が高いため、見かけても近づかない、エサを与えないよう注意を呼び掛けています。

(農家敷地内でクマ目撃:北海道)
旭川市の農家の敷地内でクマが目撃され、警察や猟友会などが捜索に当たっています。この農家では6日もクマが出没しています。クマが目撃されたのは、旭川市東旭川町米原の農家の敷地内です。7日午後0時20分ころ、住人が住宅1階の窓から約10メートル先にあるビニールハウスの入り口に、成獣とみられるクマがいるのを目撃しました。警察によりますとこの農家では6日もクマが目撃されていて、現場付近では一時交通規制が実施されました。警察や猟友会などは捜索を続けていましたが、痕跡やクマは発見されていないということです。

(2校の敷地内にクマ:秋田)
秋田県湯沢市では5日、学校周辺でクマの目撃が相次いだ。けが人はいなかった。湯沢署によると、同市下院内の湯沢翔北高校雄勝校では午後2時ごろ、校舎に隣接する野球場にクマがいるのを車で通り掛かった男性が目撃した。一方、同市横堀の雄勝中学校では午後5時ごろ、校舎向かいにある陸上競技場で体長約1メートルのクマを同校教員が目撃。当時、陸上部が練習中だったが、部員はすぐに避難した。

(クマ目撃、相次ぐ:北海道)
空知管内で4日から5日にかけて、クマの目撃が相次いだ。岩見沢署によると、三笠では5日午前2時50分ごろ、幌内住吉町で民家から約20メートルの市道で新聞配達の男性が目撃。三笠市によると、今年は同日までに17件と昨年同期比で5件多く、例年より民家近くでの目撃が増えているという。クマの目撃は2018年度11件、19年度15件、20年度23件。今年は既に17件で、このうち5日までの1週間で8件を占める。市は現場近くに看板を設置し、同署や猟友会と協力してパトロールした。

(民家の物置にクマ、棒と花火で追い払う:福井)
勝山市鹿谷町で、クマが民家の物置に立てこもった。7日午後2時ごろ、住民が物置の中でクマを発見した。猟友会のメンバーが、中にいたクマを棒でつついて外に出し、近くのやぶに逃げ込んだため、市の職員が花火で追い払った。まだ近くに潜んでいる可能性もあり、市は住民らに注意を呼び掛けている。

(建物にクマが侵入:福島)
喜多方市にある元食品会社の建物にクマが侵入し、警察や猟友会などが警戒を続けている。8日午後4時前に体長1メートルほどのクマが喜多方市松山町にある食品会社の建物に侵入した。午後6時現在も建物内に潜んでいて、警察や猟友会などが中の様子をうかがいながら、警戒にあたっている。午後4時半ころに麻酔銃が現場に届き、猟友会などがタイミングをうかがっている。現場は、住宅などが立ち並ぶ場所で交通量が多い場所。食品会社は現在は営業していないもの、中に高齢の女性1人が住んでいたというが、当時は中にいなかったという。午後3時ごろ、400メートルほど離れた松山小学校では校庭を横切り市街地へ向かうクマを教員が目撃していて、その後、建物に侵入したとみられている。小学校では、けさも近くで、クマの目撃があったことから、保護者に児童の送迎をお願いしていて、当時、児童の多くはすでに下校していたという。これまでに、人的被害は確認されていない。

(小学校にクマ出没:山形)
7日午後5時50分ごろ、白鷹町鮎貝の鮎貝小で、クマ1頭を目撃したと、女性教職員が同僚を通じて110番通報した。長井署によると、クマは体長約1メートル。校舎にいた女性が窓の外を見たところ、約10メートル東側の正門付近にいるのを見つけた。クマは山がある北側へ逃げていった。出没当時、同校に児童はいなかった。同署は8日の登校時間帯にパトロールを予定し、同校は登校時の保護者の付き添いを依頼したという。7日午後7時10分ごろ、米沢市万世町堂森で、クマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった50代男性が110番通報した。米沢署によると、クマの体長は約1.3メートル。男性が進行中、道路を横切り、やぶへ入っていくクマを目撃した。現場は八幡原緑地野球場の西側約500メートルで、南側に住宅地がある。6日にも付近でクマが目撃されている。6日午後9時20分ごろ、鶴岡市福田でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった市内の30代男性が110番通報した。鶴岡署によるとクマは体長約1メートルで、道路を横断していたという。現場は福田公民館の北約300メートルで、近くに集落がある。

(クマ2頭、入り口封鎖:秋田)
7日午後1時ごろ、秋田県能代市二ツ井町小繋字中島のきみまち阪県立自然公園内にクマ2頭がいるのを公園の管理人が見つけた。けが人はいなかった。公園を管理する市は、入り口3カ所を封鎖した。能代署によると、クマは体長約1・2メートルと約80センチ。公園案内所付近から、北側の「恋文神社」方向へ歩いていったという。人が出入りできる第1広場周辺でクマが目撃されたことから、市は入り口3カ所にバリケードを設置し立ち入り禁止とした。8日に猟友会が巡回し、クマがいなければ解除する方針。

(クマの目撃情報相次ぐ:和歌山)
和歌山県の田辺市と上富田町で7、8日、クマとみられる動物の目撃情報が相次いだ。田辺署は、防犯情報を配信する「きしゅう君の防犯メール」で注意を呼び掛けた。けが人などの被害は出ていない。署によると、7日午後5時半ごろ田辺市下三栖で、8日午前7時ごろには上富田町朝来で、住民からクマのような動物を目撃したとの通報があった。署員が駆け付けたが、いずれも発見することはできなかったという。県内に生息しているのはツキノワグマ。絶滅の恐れのある地域個体群として県のレッドデータブックで絶滅危惧1類に分類されている。同署は「クマを目撃した場合、不用意に追い回したり、刺激したりすることなくすぐに110番通報してほしい」と呼び掛けている。

(河川敷にクマ出没:北海道)
旭川中心部の河川敷で、クマの目撃が相次いでいることから、市は河川敷の立ち入りを制限する看板を設置し、市民に注意を呼びかけています。旭川では、先月、中心部を流れる忠別川の河川敷で、ヒグマのふんが発見されて以降、ヒグマの目撃や足跡の発見が相次いでいます。市によりますと、今月に入ってもふんの発見があり、現在もヒグマが河川敷に潜んでいる可能性があるということです。市が立ち入りを制限するのは、旭川大橋から南側の忠別川、美瑛川の河川敷で、市民に注意を呼びかけています。

(住宅街で"クマ"か:北海道)
7月7日午前、北海道札幌市南区澄川地区でクマのようなものが目撃され、警察で警戒が続いています。7日午前10時30分ごろ、札幌市南区澄川4条2丁目の住宅街で、住民がクマのようなものが歩いているのを目撃し交番に通報しました。体長1メートルほどのクマとみられる動物が道路を歩いていたということです。現場は、平岸高台小学校や札幌平岸高校の近くの住宅街で、地下鉄南北線「澄川」駅まで約300メートルの距離です。警察は住民に情報提供を求めるとともに、警戒を呼びかけています。

(サル、連日目撃:石川)
加賀地区で相次いで目撃されているサルは7日、白山市松任地区で確認された。市職員や白山署員らが追跡して捕獲を試みたが失敗し、午後7時ごろに市役所に隣接する松任総合運動公園に逃げ込んで見失った。けが人はいなかった。サルは7日朝に同市美川地区の蓮池町と松任地区の松陽小付近で目撃された。同小に隣接する金城大敷地内の樹上で見つかり、市職員らがロケット花火などで追い払った。続いて、村井町の民家屋根で約6時間過ごし、県白山自然保護センター職員が麻酔入りの吹き矢で狙ったが外した。その後、運動公園に入った。市は防災行政無線で外出時にサルに出くわした場合は刺激せずに立ち去るよう呼び掛けた。8日朝に捜索を再開する。サルは4日に小松市、5日に能美市根上地区、6日に白山市美川地区で目撃されており、同一の個体の可能性がある。

(肉食動物のストレス軽減プロジェクト:千葉)
千葉市動物公園(千葉市若葉区)が現在、肉食動物に動物の毛皮や骨などが付いたままの餌を与える「屠体給餌(とたいきゅうじ)」プロジェクトに取り組んでいる。飼育動物のストレスを軽減する取り組み「環境エンリッチメント」の一環としてスタートした同プロジェクト。同園が飼育するライオンやハイエナの肉食動物の生活の質を向上させるとともに、害獣として駆除される動物の命を有効活用しようと計画する。屠体給餌を行うことで、肉食動物本来の牙や舌、顎などを使って獲物を「かみ砕く」「しゃぶる」などの行動が本能を呼び覚ます効果が期待できる。実際に同園で試験導入した際も、普段は短時間で肉を食べ尽くしてしまうライオンが、屠体を抱え込み、喉を鳴らし、時間をかけて食事する姿が観察できたという。餌にするのは害獣として駆除されたイノシシで、千葉県内では年間2万頭を超え、そのほとんどが廃棄処分になっている。現在、プロジェクトを支援するクラウドファンディングへの支援を募っている。集めた支援金は、屠体肉の加工処理経費や啓発・学術的検証費・教育イベントなどの開催経費などに充てる。支援金額に応じたリターンは、「ライオン・ハイエナによるダメージジーンズ」の提供や「ジビエ肉BBQ(バーベキュー)セット」など。プロジェクトの趣旨に沿ったリターンが並ぶ。

(シリーズ累計10,000台突破!イノシシ・シカ捕獲用箱わな:宮崎)
部品単位で販売も開始、メンテナンスをしながら長く使えるようになりました町工場の技術と想いをECにのせて届ける、株式会社refactory(以下、refactory 本社:宮崎県宮崎市、代表取締役 守屋将邦)は、イノシシ・シカ捕獲用箱わなの販売を通じて、農業被害を低減させるためのさらなるサービス拡張に着手いたします。鳥獣による農作物被害金額は約158億円で、鳥獣種別ではイノシシによる被害が約46億円、シカによる被害が約53億円を占めています(令和2年12月 農林水産省発表の統計値)。被害の結果、共済保険に頼らざるを得ない状況になったり、大赤字となって経済的に苦しい状況に追い込まれる深刻な事例が起きています。また、単に金額の問題だけでなく、丹精込めた収穫直前の作物を全部食べられてしまい営農意欲を無くしてしまう事例も珍しくありません。この問題は、農家の高齢化と後継者不足による農業人口の減少もあいまって、遊休農地・耕作放棄地が増えてしまう要因になっています。遊休農地・耕作放棄地は野生動物にとって身を潜めやすく餌場も近い環境となるため、彼らの住処となりがちです。こういった場所の近隣で営農している場合は、野生動物のターゲットにされやすく、集中的に荒らされる傾向があるため、負の連鎖が続く事態にもなりかねません。refactoryが運営するイノホイドットコム(https://inohoi.com/)にて販売するイノシシ・シカ捕獲用の箱わなは、シリーズ累計出荷数10,000台以上の実績があり、これまで全国の農家様をはじめ、猟友会や自治体様に好評をいただいているベストセラー商品です。市場に出回っている安価なワイヤーメッシュ製ではなく、異形鉄筋を使用した格子網で構成されており、全箇所溶接することで強度を上げています。また、捕らえた獲物が箱罠の内部から持ち上げられないよう防止機構がついています。さらに運送会社との連携により、重量物のため従来は困難だった個人宅への直送対応を、近夏から対応可能といたしました。当社の箱罠は6面のパネルで構成されており、一式が揃ったセット単位で販売しております。しかし、野生獣の中でも特に大型イノシシは非常に力が強く、予期せぬ大物が箱罠を一部変形破損させてしまう場合があります。そこで、当社で箱罠を購入いただいた場合は、交換用としてパネル一枚単位でもご購入いただけるようにいたしました。一式買い替えよりもメンテナンスコストを削減でき、撤去や組立の労力も軽減できるため、被害対策をより継続しやすく、皆様が安心して捕獲活動に取り組めるようにいたしました。

(ジビエ消費拡大で年間通じメニュー販売するプロジェクト:長野)
農作物の食害などを防ぐため捕獲された野生動物の肉、ジビエの普及を目指す茅野市の団体が、JR東日本や大手ハンバーガーチェーンなどと協力して年間を通じてジビエを使ったメニューを販売するプロジェクトを始めることになりました。野生動物による農作物への被害は、全国で相次いでいて、農林水産省によりますと、令和元年度にはおよそ158億円の被害がありました。さらに、新型コロナウイルスの影響で外食需要が落ち込みジビエが余る状況が続いています。こうした中、茅野市の日本ジビエ振興協会がJR東日本と大手ハンバーガーチェーン「ロッテリア」などと協力して年間を通じてジビエを使ったメニューを販売するプロジェクトを今月15日から行うことを決めました。JR東日本のグループ会社が経営する14店舗の飲食店でジビエを使ったメニューが販売されたあと、それを引き継ぐかたちで秋から「ロッテリア」で販売される予定だということです。その後は飲食店の予約サイトと連携して、個別の飲食店でも販売できるように検討を進めているということで、協会によりますと年間を通じてジビエを販売するプロジェクトを行うのは全国で初めてだということです。日本ジビエ振興協会は「農林被害の緩和と命をむだにしないためにも消費者に安定してジビエを提供できる体制を作りたい」と話しています。

(国産ジビエ消費拡大プロジェクト「GO GO GIBIER!」:長野)
一般社団法人日本ジビエ振興協会(本部:長野県茅野市、代表理事:藤木 徳彦、以下「日本ジビエ振興協会」)、は、国産ジビエ認証を取得した全国14の食肉処理施設のご協力のもと、2021年7月より国産ジビエ消費拡大プロジェクト「GO GO GIBIER!(ゴーゴー・ジビエ)」を展開いたします。本プロジェクトは、国産ジビエの継続的な消費拡大を目指すもので、第一弾として東日本旅客鉄道株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:深澤 祐二、以下「JR東日本」)、第二弾として株式会社ロッテリア(本社:東京都新宿区、代表取締役:那須 誠司、以下「ロッテリア」)を迎えてスタートし、今後、参画する事業者を募集していきます。

(国産ジビエ認証施設の第25号認証について:岡山)
国産ジビエ認証制度に係る認証機関により、国産ジビエ認証施設(第25号)として、大黒天物産株式会社が運営する食肉処理施設「美作市獣肉処理施設(地美恵の郷みまさか)」が認証されました。

(度会町のジビエ:三重)
町の85%が山林地帯の度会町では、シカやイノシシによる獣害が絶えません。一方で、そんな獣の肉を「ジビエ」として売りだそうと奮闘を続ける女性たちがいます。これまでの活動とジビエの魅力について聞いてみました。

(オシャレな“ジビエ”メニュー:長野)
長野市の新たな名物になるでしょうか。長野市はジビエを市内外に広めようと、長野県立大学の学生とともに新メニューを開発しました。今後、飲食店などにレシピを公開します。鹿肉を使った『鹿メンチカツボール』に、鰹節ならぬ「イノシシ節」を使ったキノコリゾット。5日、長野市で開かれた新しいジビエメニューの試食会です。ジビエの普及を目指す長野市が、長野県立大学の学生とともに開発しました。長野市は2019年に中条地区に専用の加工センターを作り、ジビエの普及に取り組んでいて、道の駅などではジビエのおやきやカレーが販売されています。今回は若い世代にもジビエに親しんでもらおうと、大学生に開発を依頼しました。今後も改良を加え、今年の秋には市内の飲食店やホテルなどにレシピを公開するということです。長野市の新たな名物にと期待がかかります。

(鹿の廃棄ゼロに挑戦:神奈川)
「毎年60万頭が殺されてしまう鹿の利用率100%に挑戦したい」。横浜国立大学3年の渡辺洋平さん(20)が鹿革でつくった財布の販売を通じ、鹿の廃棄問題に取り組んでいる。4月から実施したクラウドファンディングは、開始14時間で目標金額の30万円を達成。最終日には目標を大きく上回る約110万円が集まった。渡辺さんの地元北海道では1日約10件、鹿との交通事故が起きている。農業などへの被害も深刻で、渡辺さんは鹿を「厄介者」と捉えていた。その印象が変わったのは1年半ほど前。鹿の事故の増加理由を調べる中でふと目に留まったデータがきっかけだった。鹿の駆除数は年間約60万頭。うち90%以上は廃棄されており、ジビエ料理などに利用されているのは10%にも満たない。渡辺さんは「ただ獲って捨てるだけで良いのか」と駆除された鹿を利用した商品の構想を練った。当初はジビエ料理も考えたが、料理は食べるとなくなってしまう。長く手元に残り、愛着が湧くことを狙って販売商品は財布に決めた。目指した財布はシンプルで薄くて軽いもの。革についた傷も活かし、大自然を駆け抜けた鹿の命の「キセキ」として扱った。「同じものはない、一点物です」と渡辺さん。多くの人に手に取ってもらうため、ほぼ原価でクラウドファンディングの返礼品に設定した。起業を目指し同大学に進学した渡辺さんは「自分にしかできなくて、社会のためになることがしたい」と考えていた。廃棄される鹿の活用は地元に貢献でき、渡辺さんの思いとぴったり重なる。渡辺さんがミッションとするのは「鹿の魅力を多くの人に届けること」。ブランドは「鹿(Deer)」と「届ける(Delivery)」から取り「ディアベリー」と名付けた。「生態系のトップに立つ人間として利用率100%を目指したい」と渡辺さん。今後は商品数拡大のほか、鹿肉を提供する「鹿カフェ」の運営にも意欲を見せる。夏には区民向けにレザークラフトの体験教室も検討中で、場所の提供など協力者も探している。渡辺さんは「事業をはじめてから、多方面の人に支えてもらっている。色々な方のアイデアをお借りしながら多くの人に鹿の魅力を伝えたい」と話した。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、8日午後2時50分ごろ、富谷市富谷堂ノ前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日早朝、仙台市青葉区芋沢本郷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、8日午前8時30分ごろ、富谷市三ノ関太子堂下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、8日午前7時30分ごろ、富谷市富谷狸屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午前10時50分ごろ、仙台市太白区秋保町湯元白木澤にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、7日午前11時45分ごろ、登米市迫町新田山田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、7日午前9時20分ごろ、富谷市一ノ関臑合山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、6日午前10時ごろ、登米市迫町新田駒林にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午後7時ごろ、栗原市一迫柳目持くれ沢にクマが出没しました。

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(クマに襲われたとみられる遺体:北海道)
2日午前、道南の福島町のやぶの中で性別不明の遺体が見つかりました。警察は現場の状況などからクマに襲われた可能性があるとみて、詳しい状況を調べています。2日午前10時20分ごろ、行方不明になっていた女性を警察などと捜索していた親族の男性が、福島町白符のやぶの中で性別不明の遺体を見つけました。遺体は体の一部がない状態で損傷が激しいことなどから、警察はクマに襲われた可能性があるとみています。警察によりますと、1日朝から畑仕事に出ていた近くに住む70代の女性が夕方になっても帰ってこないため知人が警察に相談し、2日朝から警察などが捜索していたところ、畑の近くで遺体が見つかったということです。警察は遺体はこの女性の可能性があるとみて身元の確認を急ぐとともに、詳しい状況を調べています。現場は福島町白符の国道228号線沿いに民家や郵便局などが建ち並ぶ場所の近くで、遺体は国道から脇道を山側に入ったところにある畑からさらに数十メートル離れたやぶの中で見つかったということです。現場の近くに住む人は「このあたりで人がクマに襲われたのは初めて聞きました。気持ちが悪いです。山のすぐ近くに家があるのでとても怖いです」と話していました。福島町は防災無線を使ってクマに襲われたとみられる被害が発生したことを町民に周知し、外出する際には注意するよう呼びかけています。また、町の職員や地元の猟友会のハンターが現場付近をパトロールして警戒にあたっているということです。福島町総務課の中塚雅史課長補佐は「クマに襲われるという被害は町内では聞いたことがない。町民には厳重な警戒をしてほしい」と話しています。ヒグマの生態に詳しい酪農学園大学佐藤喜和教授は、「過去の事例からしても人を襲ったクマは、繰り返し襲う恐れがある」と危険性を指摘しました。その上で、原因については、「人を見たら避けるクマが多い中、人が被害にあうことは珍しい。詳しい原因は分からないが、人を襲うために出てきたのではなく、偶然、遭遇してしまったのではないか」としています。また、付近の住民に対しては、「裏の森林にクマが生息していると意識し、現場付近を早朝や夜に出歩くのは避け、畑などの作業は音を出しながら複数人で行ってほしい」と注意を呼びかけています。道によりますと、道内ではことし4月から先月末までに人がクマに襲われる事故は、4月に道東の厚岸町で山菜採りをしていた男性が死亡するなど4件起き、1人が死亡、6人がけがをしています。昨年度までの10年間で見てみると、合わせて24件起きており、3人が死亡、20人がけがをしています。今回人がクマに襲われたとみられる福島町では、平成25年10月に58歳の男性がクマに襲われ大けがをしています。道はクマの被害が相次いでいるとして、山に入るときはクマよけの鈴をつけることや複数で行動するなど注意を呼びかけています。

(クマ見つからず、5日に専門家が現地視察:北海道)
渡島管内福島町白符の山林で2日にクマに襲われたとみられる性別不明の遺体が見つかったのを受け、町は3日、地元ハンターに依頼して現場周辺でクマの捜索を続けた。同日午後6時までにクマは見つからず、4日も捜索が行われる。町は5日午後、クマの専門家を交えて現地を視察し、箱わなの設置などの対応を決める方針。捜索は3日早朝と夕方に遺体が見つかった周辺を重点的に実施。終了後、北海道猟友会松前支部の道下志郎支部長(65)は「クマの古いふんはあったが、新しいふんはなかった。遺留品もなかなか見つからない」と話した。松前署も同日朝からパトカーでパトロールを行った。

(現場付近に潜むクマを駆除へ:北海道)
北海道南部の福島町の山林で見つかった性別不明の遺体は、専門家の調査の結果、クマに襲われた可能性が極めて高く、町は問題の個体を駆除する方針を固めました。7月2日、福島町で見つかった遺体は近くに住む70代の女性とみられ、警察が身元確認を進めています。5日の専門家らの現地調査で現場近くに、クマの毛や掘り起こした穴などが見つかり遺体は「クマに襲われた」可能性が極めて高いことがわかりました。道立総合研究機構 釣賀 一二三 研究主幹:「今回のクマが人を襲う可能があることが調査でもわかった。格段の注意が必要」。専門家の指摘を受け町は問題のクマを駆除する方針を固めるとともに住民への注意喚起を強めることにしています。

(道内の死傷者8人目、過去最多並ぶ:北海道)
渡島管内福島町で2日に見つかった遺体がヒグマに襲われて亡くなったことが確認された場合、今年の道内のクマによる人身事故被害は計8人となり、記録が残る1962年以降で64年と並び過去最多となる。専門家は近年、人里に近づくクマが増えており、これまでは目撃情報がなかった場所にも出没する可能性があるとし、警戒を呼びかけている。今年のクマによる人身事故は、4月に釧路管内厚岸町で山菜採り中の男性1人が襲われて死亡し、富良野市でハンター1人が負傷した。厚岸町では6月にも山林で測量作業中の男性1人が襲われて負傷。同月には札幌市東区の住宅街にクマが出没し、男女計4人に重軽傷を負わせ駆除された。

(マダニ感染症、関東で初確認:千葉)
致死率が6~30%と高く、マダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の感染例が、千葉県で確認されたことが3日、国立感染症研究所と千葉県衛生研究所の調査で分かった。2013年に国内で初めて報告されて以降、感染地域は宮崎県や山口県など西日本が中心だったが、関東地方で確認されるのは初めて。3月には静岡県でも初確認されており、従来の想定よりも流行地域が広がっている恐れがある。厚生労働省や専門家は警戒を呼び掛けている。SFTSはウイルスを原因とする病気で、主に森や草むらでマダニにかまれて感染する。有効な治療薬やワクチンはない。

(野生イノシシから豚熱:和歌山)
県畜産課によりますと、先月、有田市とすさみ町で発見、捕獲された、オスと性別不明の野生イノシシあわせて2頭について、県紀北家畜保健衛生所で豚熱の検査をしたところ、今日、陽性と確認されました。県内で豚熱感染の野生イノシシが確認されたのは、今回の2頭を含めて74頭となり、県では今後、野生イノシシが見付かった地点から半径10キロ以内の豚等飼養農場への立ち入り検査や野生イノシシの追加調査などを行うとしています。なお、県内では、去年6月から、養豚農場で飼われている豚などに対するワクチン接種を行っているため、県内農場の豚の移動や出荷が制限されることはないということです。

(ヤクシカ、捕獲と食害が減少:鹿児島)
鹿児島県屋久島で食害が問題になっているヤクシカの捕獲数が6年連続で減少し、ピーク時の半分以下に減ったことが、6月末にあった屋久島世界遺産地域科学委員会のヤクシカ・ワーキンググループと特定鳥獣保護管理検討委員会の合同会議で報告された。捕獲が行われていない島西部で、個体数が自然減少しているとの調査結果も紹介された。科学委員会は、専門的な知見から屋久島を保全管理するため、環境省や林野庁、県、屋久島町などが設置している。報告によると、2020年度に有害獣駆除で捕獲されたのは2319頭。14年度の5286頭に比べ44%に減り、6年連続で減少。推定個体数も14年度の2万8392~4万4624頭から、20年度は1万2242~1万8095頭に減った。20年度のヤクシカによる農作物への被害額は約300万円。ピークだった11年度の約4200万円に比べ1割以下に減った。捕獲が行われていない島西部の世界遺産地域では、ヤクシカが自然減少しているとの北海道大学などの研究チームによる調査結果も紹介された。01年~18年の毎夏に頭数調査などをしたところ、14年までは年率約9%で増加したが、その後の4年間は同約15%のペースで減少したという。共同で調査した京都大学野生動物研究センターの杉浦秀樹准教授は「今後は自然に減る可能性もあることを考慮して、研究計画や管理目標を考える必要がある」と述べた。

(カワウの群れ「金アユ」大量捕食:青森)
全国的に知られる「金アユ」の産地・鯵ケ沢町の赤石川と、その北側を流れる中村川で、近年カワウの飛来がたびたび目撃されるようになり、アユの食害が懸念されている。県内水面漁協連合会(青森市)などが2020年10月、両河川でカワウによる産卵期のアユの捕食状況を調べた結果、飛来を確認できたカワウ12羽が1カ月間で4736尾(186キロ)を食べていることが判明。食害がアユの生息数に深刻な影響をもたらすとみられる半面、カワウを徹底的に駆除することは自然環境のバランスを崩す可能性があり、関係者はアユとカワウの適切な共存の道を探っている。

(放射能に汚染されたイノシシに突然変異ハイブリッド種:福島)
2011年3月11日、東日本大震災により東北地方を初めとする広い地域が地震の被害に遭った。この時の地震と津波は福島第一原子力発電所を襲い、メルトダウンが発生。この事故により多くの人たちが避難する事態となった。あれから10年が経過し、福島第一原子力発電所周辺の環境は大きく変化している。原発事故が動植物に及ぼす影響を調査している科学者たちは、野生のイノシシに興味深い特徴が見られた事を明らかにした。日本の山林に生息するイノシシたちのDNAを調べた結果、なんと新たなハイブリッド種が産まれている事が明らかになったのだ。とはいえ、このハイブリッド種は放射能の影響によるものなどではなく、避難区域に残された家畜のブタと野生ないしは飼育下にあったイノシシが交配して産まれたものだという。イノシシとブタは近縁種であり、昔から交雑も確認されており「イノブタ」と呼ばれている。そのイノブタが福島県の避難区域で大幅に数を増やしているというのだ。福島大学のドノバン・アンダーソン研究員は、地元の食肉処理場で採取した243頭のイノシシおよびブタ、雑種であるイノブタの筋肉から採取したDNAを分析。その結果、避難区域のイノシシの16%に当たる31頭のイノシシが雑種であることが明らかになったという。

(猟友会の銃使用明記、クマ対応指針:三重)
ツキノワグマの出没が増える大台町は今春、町内で目撃したり、人身被害が発生したりした場合の対応をまとめたガイドラインを策定し、運用を始めた。県獣害対策課によると、県内の市町が独自に方針を定めるのは初めて。住宅街に出没した場合などの緊急時は、猟友会員の判断による銃の使用についても可能であることを明記。従来の県のマニュアルから一歩踏み込んだ。「絶対に近づかないで」「ごみは必ず持ち帰って」。同町下真手のもみじの里公園には、訪れた人にクマの出没への注意を呼びかける張り紙が掲げられている。県によると、昨年度、県内におけるツキノワグマの目撃件数は二十五件。そのうち大台町は十一件と最多だった。また、県内で二〇一六年以来となる人身被害も二件発生。宮川の川原で襲われた男女が骨を折るけがなどを負ったり、大杉谷登山道を下山中の女性が足をかまれたりした。町はこれまで県のマニュアルに基づいて対応していたが、目撃件数の増加などを受け、大台署や猟友会、県などと連携して独自の方針を打ち出した。十一ページにわたるガイドラインでは、これまで具体的な記述がなかった緊急時の猟友会員による駆除についても触れている。

(巣立ちの時期、カラスの襲撃に注意:北海道)
通行人に勢いよく襲いかかるカラス。逃げても頭をめがけて攻撃を加えます。こちらの男性はカラスに追いかけられ近くの建物に逃げ込みました。これらの映像は1日午後4時ごろ、札幌市中央区北3条東8丁目付近で、近くにいた人が撮影していました。2日、現場に行ってみると。「このあたりでカラスに襲われる被害が相次いでいるということなんですけれども、今、周辺にカラスの姿は見当たりません」。しかし、すぐ近くには病院もあり、職員も通行人が襲われるところを頻繁に目撃するといいます。病院でも敷地内に看板を設置して来院者に注意を呼びかけていました。カラスの生態に詳しい専門家です。今はヒナの巣立ちの季節で威嚇や攻撃的な行動は子育て中の親鳥がヒナを守るためだといいます。(札幌カラス研究会 中村眞樹子さん)「映像をみると2羽はつがい。ちょろちょろしているのはヒナ。ヒナが巣立ちをして、本来なら枝伝いに飛ぶ練習できるんだけど、枝がないからとまる場所がない。それで地面に降りちゃう親は心配で心配で、動くもの全部に、「そばに来ないでくれ」ってその状態で襲っちゃう」。襲われないためには「とにかく刺激しないこと」が大切です。(札幌カラス研究会 中村眞樹子さん)「あわてて走らないということと、腹が立つからといって、カラスに攻撃を加えない。両腕をあげて走らずゆっくり通り過ぎる」。(札幌カラス研究会 中村眞樹子さん)「あわてて走らないということと、腹が立つからといって、カラスに攻撃を加えない。両腕をあげて走らずゆっくり通り過ぎる」

(猟銃技術講習会:和歌山)
農作物の鳥獣被害が相次ぐ中、有害鳥獣の捕獲を担う人材を育成しようと、3日、田辺市で猟銃の技術研修会が開かれました。3日、田辺市の田辺射撃場で開かれた研修会は、鳥獣害対策の一つとして、県が開いたもので、今年度の狩猟者登録を希望する9人が受講しました。受講者は、猟銃の取り扱いや猟銃のタイプ別の特徴などについて指導員から説明を受けたほか、弾の入れ方や、射撃姿勢など実際に猟銃を使用する際の注意点についても指導を受けました。県によりますと、最新の統計となる令和元年度の県内の鳥獣による農作物被害額は3億626万円で、10年以上にわたって3億円を超える被害が出ています。このうちイノシシによる被害が最も多く、5割を占めているということです。担当者は「狩猟者の新規登録のほか、登録済みのハンターの技術向上にもつなげていきたい」と話していました。

(ツキノワグマ出没想定訓練:石川)
去年からクマの出没が相次いでいることを受け、1日、加賀市で確保する訓練が行われました。訓練は加賀体育館にクマが侵入し、居座っているという想定で行われ、県や市、警察、猟友会などから、およそ25人が参加しました。参加者はまず、ドローンを使って体育館の中を調べ、クマがいる位置を確認しました。その後、盾を持った警察を先頭に周りを囲み、安全を確認した上で駆除・確保するまでの流れを確認しました。今後、金沢市、白山市、能美市、小松市でも訓練が行われる予定です。県内では去年クマの目撃が869件、人身被害が15件あり、いずれも過去最多でした。

(石原選手、横断幕で応援:栃木)
鹿沼市在住で東京五輪クレー射撃代表の石原奈央子(いしはらなおこ)選手(46)を応援しようと、地元の西大芦地区の住民と市は1日、旧西大芦小前の大芦川に架かる芦の子橋に横断幕を掲出した。横断幕は横12メートル、縦90センチ。ピンク地に黒で「がんばれ!石原奈央子選手」の文字を記した。この日は地元・西大芦地区の住民や市職員が橋に隣接する県道や釣り客から見えやすいよう、橋の欄干の外側に横断幕2枚をしっかり結び付けた。実家の古峯(ふるみね)神社で神職を務める石原選手は25、26の両日、練馬区の陸上自衛隊朝霞訓練場で行われる女子スキートに出場する。同地区自治会協議会の矢野隆幸(やのたかゆき)会長(65)は「幼少期から頑張っている石原選手を見てきた。ぜひ力を出し切ってほしい」と2度目の大舞台に臨む地元のヒロインの活躍を願っていた。

(クマとの攻防“一部始終”:宮城)
クマの目撃情報が、去年に比べて増加しています。仙台放送では、先週、クマに襲われた男性を取材。「死を覚悟しながらも、クマを殴った」攻防の一部始終を話してくれました。これは仙台放送が去年、宮城県富谷市で撮影したクマの映像です。クマの目撃情報は、6月までに278件寄せられ、去年の同じ時期に比べ、34件多くなっています。そして、先週、今年度、県内で初めて、クマによるけが人が発生しました。クマに襲われた 佐藤祐太さん「クマがここで立ったんですよ、頭このぐらいありました。尻は牛ぐらいあった」。こう語るのは、7月2日、色麻町の山林でクマに襲われけがをした佐藤祐太さん。佐藤さんはこの日の朝、木材の伐採現場に1人で出勤。そこで子グマを発見したことから、運転してきたトラックを降りず、身の安全を確保しました。数十分後、クマがいなくなったため、トラックを降りて作業をしていたところ…。クマに襲われた 佐藤祐太さん「のぞいたたときに、そこにクマいましたね。ちょうど道路と草の際あたり」。親グマと思われるクマに突然、背後から押し倒されたのです。クマに襲われた 佐藤祐太さん「一回だけ殴りました。本気で。死ぬと思いました」。佐藤さんの首を鋭い爪を持つ手で、押さえつけてきたクマ。死を覚悟しながらも、無我夢中でクマの上半身を殴ったといいます。攻防の末、クマは逃げ出し、九死に一生を得ました。クマに襲われた 佐藤祐太さん「多分来ないという余裕があった。爆竹とか、山に入るときは鈴を持ったりとか、やっぱりした方がいい」。県の担当課はもし、クマに出くわしたら、慌てずにその場をそっと立ち去る。襲われた場合は抵抗せず、まず両手で首を守ってほしいと呼びかけています。

(鹿よけロープ設置:岩手)
サッカーJ3いわてグルージャ盛岡の選手らが三陸鉄道と連携し列車とシカの衝突を防ぐための対策ロープを設置しました。1日はいわてグルージャ盛岡のビスマルク選手ら4人が三陸鉄道の社員と協力し、平田駅南側の線路脇に杭を打って鹿よけのためのロープを設置しました。三陸鉄道では列車と動物との接触事故が昨年度154件発生していて、そのほとんどがニホンジカだということです。

(クマ対策学ぶ研修会を実施:鳥取)
6月30日、鳥取県三朝町で開かれたのはクマを安全に追い払う方法を学ぶ研修会。鳥取県によると去年1年間で県内のクマの出没回数は報告されているだけで234件。人身被害も2件発生している。また、梨やカキなどの農作物への被害はおよそ400万円にのぼる。研修に参加した梨農家:「毎年、ここ5年くらいは(食害が)続いているが去年はここの畑がひどかった。800ほど梨の袋をかけてコンテナ1杯しか残らなかった800近く食べられた」。研修会には各市町村の担当者およそ40人が参加。町内の果樹園で花火を使って音でクマを追い払う方法を学んだ。繁殖期を迎えた雄のクマなどが活発になるこれからの時期に備えていきたいという。鳥取県緑豊かな自然課 福田素子係長:「クマの追い払いは被害対策として重要だが安全で効果的にやってもらいたいので企画した」。鳥取県ではクマを目撃した際は近付かずすぐに最寄りの市町村に連絡してほしいと呼び掛けている。

(効率的なサル対策の進め方、オンラインセミナー)
「サルは頭が良いから何をやってもダメ」「行政がもっと捕獲を」「もっと抜本的な対策を(全部捕ってくれ)」サル対策が問題となっている自治体の担当者なら、だれでも耳にしたことがあるこのセリフ。「地域主体の対策」を進めようと思っても、要望の割に、住民の方は何もしてくれなくて悶々と悩んでいませんか?仕方がないから、頑張って「捕獲」をしても被害が減らずに困っていませんか?被害が減らないから、「もっと捕獲を」という声が議会であがっていませんか?真剣に地域と向き合う担当者ほど、苦しい思いをしてしまいがちなのが「サル対策」。住民が望むままに、ただ機械的に「捕獲」をすれば楽になれるのかもしれません。実際、そうしている地域も少なくありません。でも、そのような捕獲を続けて被害が減少している地域はほとんどありません。おまけに行政まかせの対策は、してもらって「当たり前」捕獲でその場の感情は収まったとしても、人口減少・高齢化が進行していく地域の未来につながる対策にはなりません。だから、それを知っている熱意のある担当者は「地域主体の対策」を進めようと奮闘しています。いわゆる「獣害対策の教科書」では、被害を出す野生動物の生態や行動、地域が主体となってやるべきことが網羅されているかもしれません。知れば知るほど、やるべきことはたくさんあることが分かってきます。でも、それをそのまま伝えても、多くの地域は動き出しません。ただでさえ、人口が減少し、高齢化が進む地域に対してサル対策は行政が行うものだと思っている地域に対して住民自ら対策に取り組む意欲を引き出すには、確実な「手法」と地域の実情に応じた「戦略」が必要です。ここで「行政の役割」が非常に重要となります。その中ではもちろん、個体数管理(捕獲)をどのように位置づけ、実践していくかも重要なテーマであり、その成果を地域に還元していかなければなりません。幸いにも、これまでの研究蓄積や各地での試行的な実践により、こうした「地域主体の対策」を効果的に進めるためにのノウハウが整理されてきています。この1dayセミナーでは、地域主体のニホンザル対策を推進し被害を効果的に軽減してきた成功事例を徹底的に分析し、効率的なサル対策の推進に向けて何が必要かについて、参加者全員で検討していきます。さらに、お申込時に提出いただく質問への回答と照らし合わせることで、今後の方向性が見えてきます。各地に深くかかわりながら、対策を成功に導いてきた講師陣がサポートいたしますので、地域の課題解決につながるヒントをお持ち帰りいただけます。

(トレイルラン大会、獣害を減らすために開催:栃木)
一風変わった目的のトレイルラン大会が4日、栃木県那須塩原市内の里山で行われた。かつて日常的に使われていた古道を整備し、人が山に入ることでイノシシやシカなどの獣害を減らそうという試みで、愛好家ら約150人が山中を駆け抜けた。市内の耕作放棄地の再利用などに取り組むボランティア団体「青空プロジェクト THE DAY」などでつくる実行委員会が主催。同市中塩原の市立塩原小中学校の裏山を舞台に1周約3・5キロのコースで、4時間以内に走った距離の長さを争った。コースは50年以上前まで、集落から畑へ抜ける道だったが、現在では通る人がいなくなった場所。メンバーらは4月からシカが皮を剥ぎ枯れた木や、倒れたままの木をどかすなどし、コースを整備した。同団体代表の君島陽一さん(40)は「山中に人のにおいをつけることで、昔のように人と動物のすみ分けができるようになれば」と開催目的を説明。今回のコースは今後、地元の子供たちにも活用してほしいといい、「市内には古道がまだまだある。これからも人が山に入る仕掛けを続けたい」と話した。個人部門で優勝した、栃木市の公務員(32)は「楽しく走ることができた。今後も仲間たちと練習で使わせてもらいたい」と話した。県によると、2020年度、シカが木の皮をむくなどした県内の林業被害額は計1億1700万円、イノシシなど獣類による農作物被害は計2億1100万円に上る。

(森林の生態壊すシカ、大規模防除柵:京都)
シカによる農作物の被害が絶えない。森林でも、増えすぎたシカによる被害は大きく、生態系を変えてしまっている。京都大学フィールド科学教育センターは、芦生(京都府南丹市美山町)の森で大規模な防除柵を設置したことから見えてきた成果、課題を総括する「シカの脅威と次世代型森林再生のロードマップ研究集会」を、29日午後1時30分からオンライン開催する。無料。25日まで参加を受け付けている。各地でシカの食害による植生衰退、生物多様性喪失が起きている。由良川の源流、京大の芦生研究林も例外では無く、豊かな森が失われてきた。そこで2006年から防除柵を設置して森の保全と影響評価を始めた。17年以降は柵を増設したが、長期にわたって食害に遭って来た増設区域では植物の回復が順調とはいえず、柵の外では「森林崩壊の予兆」現象が見られる。研究者たちは従来型の保全再生学の限界を感じているといい、「生態学のあらゆる最新の知見を総動員」して森林再生のロードマップを構築しなければならないとしている。研究集会では兵庫県森林動物研究センター所長の梶光一・東京農工大名誉教授の基調講演に続き、7人の研究者がそれぞれの視点からの発表。京大白眉センターの門脇浩明特定准教授がファシリテータとなって総合討論をして、午後6時に終了する予定。各大学の研究機関や森林関係の公的機関からの申し込みが多いが、門脇さんは「一般のみなさんにも、研究者たちがどのような取り組みをしているのか、シカ害を減らすために何が重要だと考えているかを知っていただきたいです」と話している。

(ぐにゃりとねじ曲げられた鋼鉄製の罠、「犯人」は)
20世紀初頭にニホンオオカミが絶滅して以降、生態ピラミッドに頂点捕食者がいない日本の生態系。それもあってか、2019年度の鳥獣による農作物被害額は158億円に及んでいる(農林水産省発表)。中でも、シカによる被害は53億円、イノシシによる被害は46億円とこの2種がとくに突出している状況だ。こうした野生鳥獣対策の目的を含めて、日本では網猟・わな猟・第一種銃猟(ライフル銃・散弾銃)・第二種銃猟(空気銃)の4種の狩猟免許が定められている。わな猟で使われる道具のひとつが「箱罠」。動物が中に入ると入り口が閉じ、動物を捕獲する仕組みだが、今ツイッターでは箱罠の衝撃的な写真が話題となっている。こちらは新米ハンターまるちゃんさんが5日、ツイッターに投稿したツイート。投稿には「えっ…」とコメントされているのだが、そこには驚くべき光景が写されていた。写真を見ると、金属でできた頑丈そうな箱罠の入り口が無残な姿に。しかも外からではなく内側から外に向かって曲げられているということは、捕獲された生物が力づくで脱出したようだ。投稿には「す、凄い…」などの反響とともに「一体どんなモンスターが」「ケンシロウでも捕まえてたのかしら…」などといったコメントもあり、あまりの光景にユーザーも驚きを隠せないようであった。また、内側から曲げられていたことから「突進して、というよりは腕力で曲げたようにも見えますね。そうすると熊?」などと考察する意見もあり、ユーザーもその正体に興味津々な様子。そこでしらべぇ編集部は、投稿者に詳しい話を聞いた。狩猟免許を取得したばかりというまるちゃんさん。実家の畑が猪の被害にあっており、それを防ぐためと、猪肉を自分で獲って食べたいという思いから取得したそうだ。箱罠を設置していた場所は熊や鹿は生息域範囲外なので、ねじ曲げた正体は「猪で間違いない」とのことだ。ニホンイノシシは成獣の体重は60kg~100kgほど。体長は140cm~170cm前後といわれている。「猪突猛進」という言葉があるが直進しかできないというイメージは誤りで、急停止や急発進、急な方向転換も可能で時速45kmで走ることも可能といわれている。また、鼻先で70kgの物を持ち上げる力がある上に突進力も強く、その攻撃は同じ体重の人間の攻撃よりも何倍も速いといわれており、大人の人間でも跳ね飛ばされて大けがを負う危険があるほどだ。ちなみに箱罠が壊されたのは今回が初めてということだが、投稿者が周りの人に聞いてみたところ、「ごく稀に壊されることはある」という。しかし今回のように、ここまで見事に壊されるはないとのことだった。

(散乱防止でごみ収集時間を短縮:大阪)
カラスによるごみの散乱被害が相次ぐことから大阪市は1日から、普通ごみの午前中の収集エリアを拡大する。ごみを出す時間を午前、午後に色分けし、収集の作業工程を見直すことで、2025年大阪・関西万博に向けてまちの美化に乗り出す。市によると、従来はごみ出しの時間を一律「午前9時まで」としていたが、地域に応じて午前、午後に区分。午前の収集は「8時半まで」に、午後は「0時半まで」とするよう市民に求めていく。目安時間にごみを持ち出すのが難しい場合は、市が貸与する防鳥ネットの活用も呼び掛ける。さらに今後、運行管理システムでデータを蓄積し、来年1月ごろからは収集時間帯を2時間程度の幅で知らせ、ごみ出しから収集までの時間短縮を図る。松井一郎市長は「散乱ごみ対策が必要な地域を、午前中に収集できるようにした。焼却工場への輸送効率を見ながら区分けした」と話している。収集時間帯は、市ホームページか、ごみ分別アプリ「さんあ~る」で確認できる。

(道道沿いや海辺をうろうろ、クマを駆除:北海道)
4日の日中、稚内と隣の豊富町を結ぶ道道沿いを移動するクマの目撃が相次ぎ、午後、地元のハンターに駆除されました。クマの目撃が相次いだのは、稚内と豊富町を結ぶ道道106号線やその付近です。4日午前9時ごろには、稚内市抜海村の浜辺を歩いてるのが、その後、午後にかけては、道道と海沿いを行き来しながら豊富町まで移動しているのが目撃されました。これまでに人や農作物などの被害は確認されていませんが、クマは、午後3時前、豊富町の畑で町からの要請を受けたハンターに駆除されました。

(新幹線こまちとシカ、カモシカ衝突:秋田)
3日午後1時20分ごろ、下りの秋田新幹線こまち17号がシカと衝突し、約30分の遅れが出た。乗員と乗客約100人にけがはなかった。JR秋田支社によると、現場は秋田県仙北市田沢湖のJR刺巻駅から約1・5キロ南西の地点。刺巻―神代間を走行中、線路上にいたシカ2頭とぶつかり停車した。車両点検し、約25分後に運転を再開した。また同日午後7時20分ごろには、上りのこまち48号が秋田市河辺のJR奥羽線・和田―大張野間で、線路上にいたカモシカと衝突し、停車した。車両点検後に運転を再開し、35分の遅れが出た。乗員乗客約60人にけがはなかった。

(トラックとクマ衝突、運転手けがなし:秋田)
2日午後0時20分ごろ、鹿角市花輪字孫右エ門館の東北自動車道下り線で、札幌市の60代会社員男性が運転する大型トラックが、体長約1・5メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。県警高速隊によると男性が青森方向へ走行中、右側から飛び出してきたクマにぶつかった。クマは右側の山林に去った。現場は花輪サービスエリアから北東約300メートルの地点で、直近の民家まで約300メートル。

(グラウンドにクマ出没:秋田)
1日午後6時半ごろ、秋田県湯沢市横堀の雄勝小学校グラウンドにクマがいるのを近くに住む60代女性が目撃し、湯沢署に通報した。けが人はいなかった。

(小学校に子グマ出没:秋田)
4日午後6時10分ごろ、秋田県小坂町の小坂小学校グラウンドに体長約40センチのクマ1頭がいるのを鹿角市の30代男性が見つけ、鹿角署に通報した。けが人はいなかった。署によると、学校に接する道路を歩いていた男性がクマを発見。クマはグラウンドを歩き回っていたが、署員や猟友会、町の担当者が駆け付けると、学校東側の河川敷へ逃げていった。署が周辺住民に注意を呼び掛けている。

(小学校にサル侵入、けが人なし:長野)
二日午後零時三十五分ごろ、長野市保科小学校の校舎一階廊下にサル一匹が侵入しているのを教職員が発見した。サルは約二十分間逃げ回った後、逃走した。当時、給食の時間だったが、児童と教職員計約百三十人にけがはなかった。

(クマ目撃相次ぐ:北海道)
稚内市ノシャップ地区を中心にクマの目撃情報が相次いでいる。2日間で6件寄せられ、市はパトロールを強化。稚内署とともに住民に注意を呼びかけている。市によると、今回の最初の目撃情報は1日午前8時50分ごろ。道道稚内天塩線を走行中のドライバーが、稚内村ヤムワッカナイの夕日が丘パーキング近くで目撃した。

(「家の近くにクマがいた」住民から連絡:北海道)
7月3日午後、北海道三笠市の住宅街でクマが目撃され、付近にはシカの死骸も見つかりました。警察や市の職員が警戒にあたり、今のところ被害の情報は入っていません。クマが目撃されたのは、北海道三笠市東清住町の市道(旧岩見沢三笠線)付近です。7月3日午後1時30分ごろ、近くの住民から「家の近くの窓越しにクマがいた」と三笠市役所に連絡がありました。クマは約30メートル先で目撃され、体長は約2メートルだったということです。警察によりますと、市の職員が現場を確認したところ、近くの玉ねぎ畑の中で鹿1頭の死骸が発見されたほか、山に戻ったり出てきたりを繰り返すクマの姿が目撃されたということです。最後にクマが確認されたのは午後3時20分ごろで、クラクションを鳴らすと山に戻ったということです。市によりますとシカは車にひかれたとみられ、一部が小動物に食べられていたほか、腐敗臭もしていたということです。付近は住宅が点在していますが目立った被害はなく、クマはシカの死骸の臭いに反応して出てきた可能性もあり、市の職員が死骸を午後4時ごろに処分しました。三笠市では、この現場から約1キロメートル離れた弥生桃山町付近でも、午前8時10分ごろ、体長約1メートルのクマが目撃されるなど、クマの出没が相次いでいて注意を呼びかけています。

(学校のそばをクマが走る:新潟)
新潟県十日町市では、6月からクマの出没が相次いでいて警察などが注意を呼び掛けています。1日午後5時半ごろに、十日町市荒屋で撮影された1頭のクマ。大きさから子グマとみられ、田んぼのわきを勢いよく走っていきます。目撃場所は、住宅も多く、十日町市立中里中学校のすぐ近くで、下校時間と重なったこともあり、緊張が走りました。撮影した人は「これほど近くでクマを見たことはない」と話しています。十日町市では、クマの目撃情報が6月だけで10件あり、野生動物に詳しい新潟大学の箕口秀夫教授は「子グマの近くには親グマがいる可能性が高いので近づかないでほしい」と話しています。

(サル目撃2カ月で69件:宮崎)
宮崎市南部の住宅地などで野生ザルの目撃情報が相次ぎ、5月7日から今月4日にかけ、県警に69件の通報が寄せられている。人的な被害は確認されていないものの、家庭菜園の果樹が食い荒らされるなどしており、県警や市が注意を呼び掛けている。

(住宅団地でサルの目撃情報相次ぐ:大分)
5日朝早く大分市の住宅地でサルの目撃情報が相次ぎ、大分市や警察では、付近の住民などに注意を呼びかけています。5日午前6時頃大分市小池原にあるコンビニエンスストア付近で「サルがいる」と警察に通報がありました。また、この目撃情報からおよそ1時間後の午前7時ごろおよそ1キロ離れた桃園団地内でも「サルが電柱にのぼっている」と通報がありました。警察によりますとこれまでに人や住宅への被害は確認されていないということです。大分市役所によりますと7月1日にも大分市明野南の住宅団地で、サルの出没情報が寄せられているということです。大分市役所や警察では周辺のパトロールを強化するとともに、「サルに遭遇した場合、目を合わさず、騒がないよう」注意を呼びかけています。

(野生動物保護功労者を表彰:佐賀)
鳥や獣の狩猟が適切に行われているか監視する管理員として、長年貢献している県内の男性2人が環境省から表彰を受け5日、県庁で伝達式が行われました。表彰を受けたのは唐津市の加茂孝治さん(71)と伊万里市の石丸英輔さん(62)です。2人は、イノシシなどの害獣による農作物への被害の状況を確認する見回りや、むやみに狩猟が行われていないか監視する「鳥獣保護管理員」を15年にわたって務めていることが評価されました。

(地域おこし協力隊員、獣害対策への支援期待:千葉)
拡大するイノシシ被害を食い止めようと、館山市は1日、地域の獣害対策を支援する地域おこし協力隊員2人を委嘱した。任期は来年3月末までで、最長3年間。今後、地域と連携を取りながら対策に当たる。委嘱を受けたのは、松坂義之さん(53)=これまでの住所は世田谷区=、山田聡さん(50)=同川越市=の2人。松坂さんは、以前から獣害対策や狩猟に興味があって、昨年から東京と館山での2拠点居住の形で、有害鳥獣対策に関わっており、今後より深く地域の獣害対策に取り組もうと隊員募集に応募。山田さんは、個人事業主としてITコンサルタントなどを手掛けている。NHKのドキュメンタリー番組や専門雑誌などで狩猟や鳥獣被害などに関心を持ち、力になりたいと手を挙げた。同市の獣害対策の協力隊員は、これまで3月で任期を終えた沖浩志さんの1人だけだったが、今後は2人体制となる。同市の鳥獣被害対策のアドバイザーとなった沖さんや各地域の対策組織と連携を図りながら、地域ぐるみでの対策に当たっていく。金丸謙一市長から委嘱状を受けた松坂さんは「獣害に困っている現状を目の当たりし、力になりたいと思った。より一層対策にまい進したい」。山田さんは「獣害対策は市民の安心、安全につながる仕事。地域の役に立てるよう力を尽くしたい」と意気込み。金丸市長は「イノシシ被害は大きな問題。農作物被害だけでなく、通学路に出没するなど市民に危害を加える懸念もある。被害防止の一方で、市ではジビエとしての有効活用も考えており、2人の活躍を期待している」と激励した。市によると、市内のイノシシの捕獲頭数は、平成27年度には195頭だったが、年々増加。台風被害のあった令和元年度は899頭といったん減ったが、昨年度は2356頭と大幅に増加した。

(指定管理鳥獣の有効利用で一石三鳥:大阪)
世界全体で発生している温室効果ガスのうち、14%が畜産業関連から排出されていると言われています。弊社では、野生の鹿をドッグフードとして有効利用することにより、家畜(牛や豚など)を使用しない事で温室効果ガス削減に貢献しようと考えました。家畜と野生の鹿との温室効果ガス排出に関する大きな違いは、飼料の生産及び輸送、飼養管理、糞尿処理で家畜は多くの温室効果ガスを排出してしまう事です。田畑や山林を荒らす害獣として鹿が捕獲されておりますが、鹿の食用肉への転用は10%未満と大変低く、その大半が廃棄処分されております。廃棄されていた鹿肉の有効活用により、経済的観点から捕獲や精肉加工業などの持続的雇用が推進し、SDGsの取り組みにも貢献できると考えております。鹿肉は畜産の牛肉・豚肉・鶏肉と比較して最も低カロリー、低脂肪、高たんぱく、その他の栄養価も高く、愛犬達の成長や健康にとって優れた食材であると言えます。このような優れた食材の鹿肉を第一原材料に使用し、愛犬の健康とSDGsの推進を一番に考え開発いたしました。

(大学とジビエ料理を考案:長野)
長野市は5日、長野県立大学(同市)と考案した、野生鳥獣肉のジビエを使った料理の試食会を開いた。加藤久雄市長らが参加し、ジビエを使ったメンチカツボールやビビンバなどの料理を食べて学生らと意見交換をした。今後は市内のイベントで料理を提供するなどして、市の特産品としてジビエの普及を目指す。県立大学の学生3人が提案したメニューには、市の施設で加工処理された鹿肉などのジビエを利用した。試食会では家庭や飲食店、食べ歩きといった場面ごとを意識しながら、数種類の料理を発表。試食した加藤市長は「ジビエが長野の特産品になる希望の光が見えてきた」と話していた。

(ジビエ料理や「さばいどる」トークショー:岐阜)
「さかうちマルシェ」が三日、揖斐川町坂内広瀬の道の駅「夜叉ケ池(やしゃがいけ)の里さかうち」で開かれ、来場者らが地元のジビエ料理やキッチンカーの軽食を味わい、手作り雑貨などの買い物を楽しんだ。「さばいどる」として活躍するかほなんさんが、トークショーで揖斐川町や坂内地区の魅力を語った。県内の三十三事業者が出店し、地元の夜叉ケ池伝説を紹介する絵本原画なども展示。道の駅指定管理者の久保田工務店(揖斐川町)が主催し、千二百人余りが訪れてにぎわった。この日から、道の駅では夜叉ケ池のほとりにある石碑と自分が一緒に写った写真を道の駅の係員に見せると、かほなんさんのサイン入りブロマイドとジビエ製品をもらえるキャンペーンも始まった。三十一日までで、賞品がなくなり次第終了する。

(猟師と料理人、二人三脚で伝えるジビエの魅力:福岡)
イノシシやシカなど野生鳥獣の肉「ジビエ」の魅力を二人三脚で広めている。福岡県八女市黒木町の猟師宮川陽一さん(45)は、年間およそ100頭のイノシシを狩り、食肉処理も手掛ける。同市星野村の末崎大地さん(23)は、出張料理人として、宮川さんのジビエを食材に、おいしい食べ方を提案している。2人が出会ったのはおよそ1年前。「ジビエにほれ込んだ料理人が星野村にいる」。そんなうわさを耳にした宮川さんが末崎さんに連絡を取り、ジビエのさらなる普及を考えていた末崎さんと意気投合した。

(イノシシ料理に一新:長崎)
長崎県東彼波佐見町長野郷の「ホテル ブリスヴィラ波佐見」は1日から、レストランの夕食メニューをリニューアルした。同町井石郷の食肉加工販売業「モッコ」(城後光代表)と協力し、町産イノシシ肉を使った料理を提供。町の新たな名物グルメとして売り出す。これまで和食と洋食の2種類があったメニューを、ハンバーグがメインの「波佐見プレート」(1500円)、波佐見キーマカレー(1200円)、波佐見ちゃんぽん(1100円)の3種類に一新する。いずれも町で捕獲し、モッコが加工したイノシシ肉を食材に使用。脂身は少ないが、満足感のあるイノシシ肉ならではのおいしさを味わえる。これまでイノシシ肉になじみのない人でも楽しめるようにホテルとモッコが協力してレシピを開発した。同ホテルは、九州教具(大村市、船橋修一社長)が2015年に町内初の本格ホテルとして開業。同町の観光客増加にも一役買った。現在は新型コロナウイルス感染拡大の影響下にあるが「収束後、客足が戻った際に備えて、新たな価値を創出しよう」と、昨年11月ごろから夕食のリニューアルに着手した。新メニューの目玉として着目したのがイノシシ。田畑を荒らす厄介者として、地元猟友会などが駆除に取り組み、多くが殺処分されている。狩猟免許を持つ町議の城後代表が昨年、町内でイノシシ肉の加工販売を創業。猟師が持ち込んだイノシシの食肉処理と販売を始めた。だが、町で捕獲される年間約850頭のうち食肉処理されるのはまだ約1割にとどまり、地元での消費も鈍かった。同ホテルの看板メニューとして打ち出すことで、地産地消の促進や持続可能な農業の実現など同町の「持続可能な開発目標(SDGs)」達成にも貢献する狙い。船橋社長は「うちのレストランでは元々、町産の米や野菜、酒を積極的に使い、地産地消にこだわっていた。新メニューで新しい地元の味を知ってほしい」と話す。モッコの城後代表も「おいしく食べてもらうことで猟師のやる気にもつながる。地域の人たちにもぜひ食べてほしい」と期待する。

(ジビエフェア:長崎)
長崎県諫早市内の農林水産業と飲食店をつなげ、地元の食でまちを盛り上げようと1日、市内飲食店などによる新プロジェクトが始まった。第1弾はイノシシ肉を使ったジビエフェア。1カ月間、14店舗が提供する。ISAHAYA“頂(いただき)”プロジェクトと称し、市民有志でつくる実行委(陣野真理代表)が市で生産加工されたテーマ食材を選出。協力店舗で商品を開発してもらい、和食、洋食、中華などさまざまなジャンルの料理で、食や自然、人の宝庫としての諫早の魅力をPRする。諫早市の新しい魅力や活力を生み出す事業「市ビタミンプロジェクト」の一環。実行委では食育にもつながればと各商品を紹介したパンフレットやチラシを作製し、市役所や市内の小学校などに配布。SNSでも情報を発信する。テーマ食材のイノシシ肉は福田町の市鳥獣処理加工販売組合が提供する。諫早の食材に魅せられ、2年前に大阪から移住したイタリア料理店「SHIROMISUZU(シロミスズ)」店主の山内誠士さんは、骨付きバラ肉を5時間かけ、ホロホロになるまでやわらかく煮込んだ「イノシシ肉のボリート」(1380円)を開発。「肉の加工技術がよく、嫌な臭みがないので、あまり手を加えすぎないようシンプルな味付けにこだわった」と話す。都会ではジビエは価格の高い貴重な食材。山内さんは「諫早は身近においしい食材があるぜいたくな環境。偏見を持たずに食べてみて」と来店を呼び掛ける。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午後8時ごろ、仙台市青葉区新川佐手山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、4日午後5時20分ごろ、登米市迫町北方塒ケ崎にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、4日午前9時35分ごろ、登米市迫町新田上大田切にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後5時ごろ、仙台市青葉区芋沢権現森山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午後4時55分ごろ、栗原市築館下高森下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午前8時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢権現森山にクマが出没しました。

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(捕獲のイノシシ2頭が豚熱に感染:宮城)
宮城県は6月、七ヶ宿町で捕獲した野生のイノシシ2頭が、豚熱に感染していたと発表しました。豚熱への感染が判明したのは、6月24日と25日に七ヶ宿町で捕獲された野生のイノシシ2頭です。県は6月11日に七ヶ宿町で、死んだ野生のイノシシが感染していたことが明らかになり、イノシシが見つかった半径10キロ以内で検査を強化していました。半径10キロ以内には2つの養豚場がありますが、異常の報告はないということです。豚熱は豚やイノシシがかかる、感染力や致死率の高い病気で、蔓延すると畜産業に大きな影響が出る恐れがありますが、県内すべての養豚場でワクチンの接種が完了しているため、豚の移動や出荷が制限されることはないということです。

(山でクマに襲われ男性軽いけが:長野)
30日午後6時半ごろ、長野市松代町東条の尼厳山の林道を散歩していた57歳の会社員の男性が、木の上から下りてきたクマに襲われました。男性は左腕に切り傷を負う軽いけがをしました。クマは体長1メートルくらいの子グマとみられていますがまだ見つかっておらず、警察が登山道の入り口に張り紙などをして注意を呼びかけています。今年度、県内でクマが目撃された件数は5月末時点で94件となっていて、過去10年で2番目に多くなっています。須坂市と長野市では住宅街で人が襲われる被害があり、県はクマと遭遇した時には刺激しないよう、後ずさりで距離をとるなどして対処するよう呼び掛けています。

(日本の厳しい銃刀法、五輪射撃のネックに)
東京五輪開幕を前に、ライフル射撃の選手やチームが日本特有の課題に直面している。世界でも特に厳しく銃火器が規制されている日本では、コーチすら選手の使う銃に触れられず、保持できる弾薬の数にも制限がある。ライフル射撃日本代表チームでコーチを務めるゴラン・マキシモビッチ(Goran Maksimovic)氏は、就任して初めて日本の銃刀法の厳しさを知り、自分が銃を撃つことはおろか、トリガーに指をかけることさえできないのに気づいた。1988年のソウル五輪、10メートルエアライフルで金メダルを獲得したマキシモビッチ氏は、「最初はとても驚いた」と話し、「コーチとしては非常に難しい。トリガーがなめらかに動くか、重すぎないかをチェックして、パーツの調整を手伝わなければならないときがあるからだ」と続けた。日本は銃をはじめ、さまざまな武器を規制してきた長い歴史を持つ国で、エアピストルを所持できるのは最大500人に抑えられている。現在、日本の銃刀法は世界最高レベルで厳しく、人口1億2500万人の国で、銃による死者の数は平均で年間一桁にとどまっている。銃所持の許可を得るには、日本国民でも長く複雑な手続きを経なくてはならず、外国人の場合はさらに難しい。そのためマクシモビッチ氏は日本人のアシスタントを介してチームを指導することを強いられている。それでも、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的な大流行)で1年延期になった五輪の開幕が近づく中、関係者は最悪の事態を回避するべく、いくつかの迂回(うかい)策を用意した。例えば、五輪期間中は選手が銃を手に持っている場合に限り、コーチが「簡単な修理」を行える。また、審判員が国際射撃連盟(ISSF)のルールに従って銃を扱い、弾薬を検査できるようにもルールが緩和された。日本ライフル射撃協会(NRAJ)の松丸喜一郎(Kiichiro Matsumaru)会長は、そのために複雑な手続きが必要だったことを明かし、「文句が出ないように、いろいろ行政や警察をはじめとして交渉をしたので、大丈夫なようになっている」と話しつつ、来日後に不便を感じれば「文句」が出てくる可能性はあると心配した。もっと解消が難しい問題も残っている。日本では、選手1人が保管しておける弾薬の数は最大800個と定められている。これは過去の五輪や国際大会よりも少ない数量だ。東京五輪の射撃競技を統括するピーター・アンダーヒル(Peter Underhill)氏によれば、関係者は「複雑な計画」を立てて弾切れの問題を防ごうとしている。アンダーヒル氏は「東京五輪に向けて導入する特別な措置で、数量に関する法律の影響を緩和することが目的だ」と話している。例えば、指定の業者を使って追加の弾薬を日本へ持ち込むなど選択肢はいくつかある。だが、その場合は補充品として会場外で保管しなくてはならない。また場内で買うこともできるが、普段使っているのとは違うものでも我慢しなくてはならない。インド協会の関係者は選手たちは解決策に満足していると話しているが、出場チーム向けのガイドに記されているように、日本の法規制は非常に厳しい。松丸会長も、銃刀法がネックで国際大会の誘致が難しかったことを明かしている。競技力でも、日本は中国や韓国、インドといったアジアの強豪に後れを取り、特に若手の育成は大きな課題になっている。日本では、10歳にならなければエアガンを持てず、未成年は厳しい審査を通過しなければならない。松丸会長は「所持したいという子どものいる家のまわりに、刑事が聞き込みに来る。『誰々さんのお子さんはどんな子ですか』と。そうすると『警察があなたの息子のことを聞きに来たよ』というように耳に入る。するとお母さんは『あなたのやろうとしている、ライフル射撃部に入るのやめなさい』というふうになってしまう。あまりに厳しいので、そういうことをやめてほしいということは協会から言っている」と話している。それでも会長は、日本射撃界がこれまでに五輪で6個のメダルを獲得したことを誇りに思いながら、東京五輪で競技に対する見方が変わることに期待している。「日本人選手が優秀な成績を収めれば、射撃競技というのはあまり日本人の皆さんになじみがないので、非常に注目されて、普及に弾みがつけばいいなと思っている」。

(ボーガンを道警が無償廃棄、銃刀法改正で所持禁止に:北海道)
改正銃刀法により、洋弓銃のボーガンの所持がスポーツの射撃や動物麻酔などを除いて原則禁止となった。改正法施行から6カ月を過ぎて所持していると処罰の対象となり、道警は各警察署でボーガンの廃棄を無償で受け付けている。改正法はボーガンを「クロスボウ」の名称で「引いた弦を固定し、解放することで矢を発射する弓のうち、人の生命に危険を及ぼしうるもの」と規定。射撃や動物麻酔を目的に、許可を受ければ所持できるが、不法所持は3年以下の懲役か50万円以下の罰金が科される。6月16日の公布から来年3月までに施行される。

(サル「H群」駆除、市に苦情殺到:神奈川)
小田原市南西部で40年以上、住民らに危害を加え続けてきたニホンザルの群れ「H群」を同市が全頭捕獲による完全駆除を決めたことを巡り、同市に130件以上の苦情や意見などが殺到していることが28日、分かった。8割近くがサルの殺処分に対する抗議で市担当者は「ほとんどが県外からの電話で、仕事もできなくなるような状態」と頭を抱えている。H群は1970年代から同市早川、片浦地区に住み着き、農作物への被害や住民への威嚇などが続いていた。神奈川県が5月に「管理困難な群れ」と認定し、市は群れの全19匹を殺処分する方針を決めた。苦情はテレビ番組で相次いで取り上げられた22日以降急増。28日正午現在133件の電話やメールがあり、うち100件が「殺すのはかわいそう」「人間のせいで増えたサルを人間が殺すとは何事か」「市のやり方は傲慢ごうまんで冷血非道」などの内容で、ほぼ全て市外在住者からの電話だった。市広報担当者は「脅しのような電話もあり、精神的に追い詰められる職員もいる。サルの被害に苦しむ地元住民も多く、市は住民の安全も守らなければいけない」と理解を求めている。

(「野良猫が荷物傷つける」運送会社が駆除依頼、動物愛護法違反の恐れ:徳島)
大手運送会社の徳島県北部の営業所が、近所にすみ着いた野良猫約10匹を駆除し、県警が動物愛護法違反(遺棄)の疑いで捜査していることが関係者への取材でわかった。猫が営業所に出入りし、荷物を傷つけるなどしたためだというが、対応の難しさが浮き彫りになっている。関係者によると、2019年頃から営業所隣の空き地に猫がすみ着き、従業員らが餌をやるなどしていた。しかし、荷物を傷つけたり、食品を扱う場所をうろついたりするようになり、営業所の所長が業者に駆除を依頼。業者は昨年、小動物用のケージで捕獲した。動物愛護法は所有者の有無にかかわらず、捕獲した猫などの愛護動物を自力で生きるのが難しい場所に放すことを禁じている。関係者によると、業者は捕獲時に「猫は野山に捨てる」などと説明していたという。県警も複数の猫が遺棄されたのを確認し、同法違反容疑で所長の依頼内容などを調べている。環境省動物愛護管理室によると、人に危害を与える恐れがある野良犬は狂犬病予防法に従い、都道府県が捕獲や引き取りの依頼に応じるが、野良猫の場合は原則として対応する義務はない。野良猫を捕獲した人は、飼い主を探して譲渡するか、猫の保護活動を行う動物愛護団体に引き取ってもらうなどするのが適切だという。猫が嫌う忌避剤などをまいて追い払っても動物愛護法には抵触しない。業者は読売新聞の取材に、「1匹1万円で駆除を請け負い、何匹かは猫が好きな人にあげた。他の猫も殺してはいないが、それ以上は答えられない」と語った。運送会社の広報担当者は「警察の捜査に協力している」としている。今月中旬、動物愛護団体が県警や県に通報した。

(クマを登山道へ追いやる、悪質ドローン男に騒然)
秋田・岩手両県にまたがる秋田駒ヶ岳(標高1637メートル)で、男性2人組がドローンでツキノワグマを追いやり、クマが登山道に近づいて危険だったとの報告がツイッターに寄せられた。秋田県が委嘱している自然公園管理員も現場を目撃しており、県の自然保護課では、「マナーとして好ましくなく、クマを刺激すれば登山者にも危険になる」と話している。駒ヶ岳の尾根にあるという登山道下の斜面は、土や石がややむき出しになったような場所で、そこを黒っぽいクマが登ろうとしている。写真では、人の姿は見えないものの、あとちょっと上に行けば登山道だ。この写真は、ツイッターで2021年6月27日夜に投稿された。ツイートによると、この日昼過ぎ、斜面にクマがいたところ、男性2人組がドローンを飛ばしてクマを追いかけた。クマは、ドローンを避けるようにして、人も歩いていた登山道近くまで追いやられたという。2人は、ドローンを操縦しながらクマのことで盛り上がり、登山者にクマの存在を知らせようともしなかったとしている。投稿は注目を集め、5000件以上リツイートされている。2人への非難の声は多く、「何考えてるんだろうか」「登山者の方々が襲われたらって考えるとぞっとします」「動物虐待でしょ。これ」といったリプライが相次いでいた。実は、この現場近くでは当時、自然公園管理員もドローンを飛ばす人がいるのを目撃し、27日のうちに仙北市に情報提供して、市の駒ヶ岳情報で刺激を与えて興奮させないよう注意を呼びかけていた。現場は、登山道周辺の「大焼砂(おおやけすな)」と呼ばれる場所だった。自然公園管理員の山岡一(はじめ)さん(71)は30日、J-CASTニュースの取材に対し、当時の状況を説明した。それによると、山岡さんらが27日13時半ごろ、外れた木道を直す作業を終えて、ムーミン谷とも呼ばれている「馬場の小路」を大焼砂分岐に向け歩いていると、誰かが突然、「クマが出た!」と叫んだ。山岡さんらが見ると、成獣と見られるクマ1頭が、大焼砂分岐から横岳に向かう登山道下の向かい側斜面を歩いていた。27日は日曜日だっただけに、所々に登山者はいたが、馬場の小路にいた人たちは、クマから逃れるように場所を移動した。そして、山岡さんらから見て小岳の方向に約30メートル先の同じ馬場の小路上に、若い男性2人組がおり、クマを見てドローンを飛ばしクマに近づかせた。「クマを追い立てたのか、写真や動画を撮るためか、よく分かりませんでしたので、注意すべきか迷いました。クマは、斜面を横切って行きましたが、向かい側の登山道には出ずに、私たちから見て大焼砂分岐側の馬場の小路を横切り、藪の中に入って行きました。その間、10~15分ぐらいです。横切った場所には、幸い人がいませんでしたが、結果としてドローンでクマを追い立てた形になると思います」男性らは、ドローンをしまって、小岳方向に進み、山岡さんらは、逆の大焼砂分岐に向かったため、話をすることはなかったという。「クマを興奮させて、人に危害を加えることになれば、大変なことになります。人を襲うようなことがないよう、クマをそっとしておいてほしかったと思っています。最近は、駒ヶ岳でドローンを飛ばしている人が増えています。登山者にも迷惑になりますので、登山口には、ドローンはご遠慮いただくか、許可を得てもらうかなどを呼びかける看板を付けた方がいいのか、県や環境省と相談したいとも思っています」ツイッターの投稿者も30日、取材に答え、男性らに注意したくてもできない状況だったと説明した。「クマが追いやられた方向の登山道には、クマに気づいていない人たちがおり、私は、馬場の小路にいて、『クマが来ているよ!』と注意を呼びかけました。2人とは、けっこう距離があり、あっという間の出来事でしたので、とても構っていられるような状況ではありませんでした」駒ヶ岳は、青森・岩手・秋田にまたがる十和田八幡平国立公園内にあり、公園は、環境省が管理している。同省の鹿角管理官事務所(秋田県鹿角市)は29日、J-CASTニュースの取材に対し、拡散されたツイートの内容は知っているとしたうえで、担当者がこう話した。「自然公園法上は、ドローンの規制はなく、飛ばすのに環境省への連絡や届け出は必要がないです。ただ、一般的なマナーを考えると、他の登山者に危険があり、よくないことだとは思います」。国立公園内の国有林でドローンを飛ばすときは、管理する林野庁に入林届を出すことが必要になる。同庁の秋田森林管理署は29日、取材に対し、駒ケ岳では、個人で楽しむ目的で入林届を時々受けるが、ツイートにあった27日にドローンを飛ばす届け出はないという。クマ関連のものは、把握していないとしている。罰則規定はないものの、入林届は出してほしいそうだ。ただ、200グラム未満のドローンについては、航空法の規制対象外で、小型で軽量なものは入林届を出さなくてもいいという。また、ドローンを飛ばす一部の登山道周辺は、仙北市教委の文化財保護室に許可を申請しなければならない。国の天然記念物に指定されている高山植物帯があるためだ。同室は、30日の取材に対し、ドローンを飛ばした大焼砂付近の斜面は、指定されている範囲内にあると予測できると答えた。「学術研究で写真を使いたいといったケースが多いですが、一般の方でもその範囲内なら申請が必要です。ここ2、3か月は、ドローンを飛ばす申請の事務処理はしていません。しかし、申請について把握していない一般の方も多く、意識が低いように感じています」申請は、文化庁が月に1回開かれる審議会に諮って許可を出すのに2~3か月かかるため、早めに出す必要があるという。秋田県の自然保護課は29日、ドローンでクマを追いやるような行為について、取材にこう話した。「マナーとしては、好ましくありませんね。クマを刺激することになりますので、最悪の場合は人身事故の可能性があり、他の登山者がいるところでは危険だと思います」。

(町を「乗っ取った」イノシシを調査、家畜のブタと交配:福島)
「人間がいなくなってからは、イノシシが乗っ取っている」と、東京電力福島第一原子力発電所の周辺地域における野生生物を研究する福島大学のドノヴァン・アンダーソン氏は言う。アンダーソン氏は2011年の原発事故の影響で住民が避難し、ほぼそのままになっている地域をさまようイノシシの遺伝子を調査し、イノシシがどのように繁殖したのかを突き止めた。また、DNAサンプルを用いて、イノシシが農場から逃げ出した家畜のブタと交配していることも発見した。現在では原発周辺地域に野生の「ブタとイノシシの雑種」が生息している。「放射能による遺伝子への影響はない一方で、家畜のブタが遺伝子に影響を及ぼしている」と、アンダーソン氏は説明する。福島第一原発での大惨事は、日本を襲った観測史上最大規模の地震が引き起こした。巨大津波が防波堤を越えて原子炉に押し寄せた。その後、チェルノブイリ原発事故の立ち入り禁止区域のように、原発の周辺地域から住民が避難した。英学術誌Proceedings Bに掲載された研究結果は、原発事故がもたらした広大な実験的環境における、生物の現状を示すものとなっている。科学者たちはDNAを用いて、この事故が同地域に残した遺産を追跡。人間が突然いなくなったのと同時に家畜が侵入した、放射性物質に汚染された地域で、野生生物にどんなことが起きるのかを突き止めた。野生のイノシシと、農場から逃げ出した家畜のブタのDNAを調べたところ、イノシシの遺伝子には研究者が「生物学的侵入」と呼ぶものが見られた。さらに、家畜のブタの遺伝子が時間の経過とともに徐々に「薄まって」いくことも明らかになった。「ブタは野生では生き延びることができないが、イノシシはかなりたくましいため、荒廃した町で繁殖したと考えている」と、アンダーソン氏は述べた。つまり、人間が避難していなくなった地域で雑種形成(交配)が起こり、そうして生まれた雑種のブタが野生のイノシシと交配していくのだという。福島大学環境放射能研究所の兼子伸吾准教授は、こうした侵入的遺伝子は消えつつあり、自然な状態に戻っていくとしている。2018年以降、住民が避難していた福島のいくつかの地域に人が戻り始めている。「こうした野生のイノシシにとって、唯一の捕食者は人間だ」とアンダーソン氏は言う。「なので、人間が戻ってきたときにイノシシがどうするのか非常に興味深い」。

(イノシシ増殖、クマの目撃情報も:福島)
東京電力ホールディングスが29日に株主総会を開き、小早川智明社長が「柏崎刈羽原発で起こった核物質防護の不備などで社会に不安を抱かせている」として陳謝した。世界を震撼させた東京電力福島第1原発の事故から10年あまり、改めて原子力の安心安全な運用の難しさが浮き彫りになった形だ。経済産業省と東京電力の協力を得て、福島第1原発とその周辺に広がる帰還困難区域を取材すると…。そこには知っているようで知らない“未知の領域”が広がっていた。視察用のバスを降りて通称“高台”と呼ばれる場所に降り立つと、目の前には映像でしか見たことがなかった東京電力福島第1原発1~4号機のガレキと化した無残な様が広がっていた。2011年3月11日の東日本大震災(地震の最大震度は7)で同原発を襲った高さ約15メートルもの大津波は、海抜約10メートルに建てられた1~4号機をのみ込み、核燃料棒冷却用の外部電源と非常用電源が喪失。1~3号機がメルトダウンし、複数回の水素爆発を起こして北西方向を中心に放射性物質が飛散する、未曽有の複合災害を引き起こした。あれから10年以上が経過。敷地内には海洋放出が決まっている汚染処理水のタンクが無数に立ち並ぶ。最長40年とされる廃炉作業は今も続くが、目の前にある1号機の原子炉建屋は水素爆発で上部の隔壁が吹っ飛んだ当時のまま、ずっと象徴的な姿で存在し続けている。入構の際に着用を義務づけられた線量計が時折、鳴り響く。1回の視察で許される積算放射線量は100マイクロシーベルト。20マイクロシーベルトを超えるごとに鳴る仕様だ。“高台”は1号機まで直線距離にして80メートルの位置にあり、ちょうど1時間で許容線量に達する毎時100マイクロシーベルトを計測する。これは飛行機で東京―ニューヨーク間を往復した時に浴びる線量と同等だが、実際に1~4号機を前に鳴り響くと心中穏やかでない。しかし、これ以上に線量が高いエリアもある中、一日平均で約3000人が廃炉作業に携わっているおかげで、「安全安心」を過信したツケが払われているのだ。その後、年間積算放射線量が50ミリシーベルトを超える「帰還困難区域」に入ることが許された。福島第1原発がある大熊町と双葉町など、今も7つの自治体の一部が指定されたままで、原則立ち入りが禁じられた“未知の領域”だ。帰還困難区域の内部は当然ながら人の気配がなく、あるじを失った民家は青々としたツタに絡まれて10年の歳月を感じさせる。また、かつて田畑だった場所には除染で取り除いた汚染土を詰めた黒い袋が無数に広がり、時にはかつての道路脇や民家の庭にまでビッシリと置かれていた。海岸近くには津波にのまれたかつてのヒラメ養殖場があったが、屋根や壁は破壊され、強固なはずの鉄骨や配管までがひしゃげられたまま残っていた。福島沖は国内有数のヒラメの産地で「常磐もの」として高値で取引されていたが、今は原発の風評被害もあって、かつての出荷量には遠く及ばない状況が続いている。3・11直後に設定された避難指示区域は現在までに7割が解除されたが、人口は事故当時の3割弱と過疎状態。チェルノブイリ原発事故では周辺に人がいなくなったことで野生動物が増加したが、福島第1原発の周辺でも「原発がある浜通りはクマはいないと言われてきたが、ここ数年、目撃情報が増えた。イノシシも本当に多くなった」と口をそろえて話す。実際、夜間に帰還困難区域に近いホテル周辺を歩くと、フクロウの声に紛れて林の中から木の枝が折れる音が聞こえてきた。ライトを向けた先にいたの大きなイノシシだった。米生態学会の報告によると、福島第1原発の帰還困難区域を中心にサルやイノシシなど20種以上の野生動物の生息が確認されている。中でもイノシシはかなり個体数が増えているという。実際、2メートル級のイノシシの目撃情報も少なくなく、原発事故前とは違う環境ができつつある。ちなみに3・11をきっかけに、避難指示区域では数多くのペットや家畜が野に放たれた。牛や豚のほかダチョウなどもいたが、多くは捕獲済みだという。しかし、すべてを捕獲できたわけではなく、原発災害は人と同様に動物たちにも影響を与え続けている。

(野生鳥獣による県内農作物被害3億6628万円:愛媛)
県は29日、2020年度の野生鳥獣による県内農作物被害の概況を発表し、被害額は前年度比7%減の3億6628万円だった。全体の57%を占めたイノシシの被害が減少。一方、サルの被害は8年連続で増加した。鳥獣別では、イノシシによる被害が2億741万円(前年度比8%減)。ヒヨドリ3701万円(2%減)、カラス3482万円(17%減)、サル3250万円(2%増)が続いた。作物別は、果樹が全体の74%を占める2億7149万円(7%減)。次いで稲・麦が4640万円(9%減)、野菜が2031万円(16%減)だった。

(鳥獣害対策アドバイザー養成講座:和歌山)
イノシシやシカなど野生鳥獣による農作物への被害が全国的に問題となる中、地域の被害対策に助言などを行う県農作物鳥獣害対策アドバイザーを養成する講座が今日から和歌山市で始まりました。29日、和歌山市の県民文化会館で行われた研修会には市町村や農協の職員およそ13人が参加し、まず、県の担当者から農作物被害の状況と対策などについて説明を受けました。県では平成18年度から、イノシシやシカなどの野生鳥獣による農作物被害の防止に関する専門的な知識を持つ人を育成していて、現在、アドバイザーとしておよそ150人を認定しています。県によりますと令和元年度の県全体の農作物の被害金額は3億600万円余りで、その内の93%がイノシシなど獣類による被害ということです。地域別では有田が最も多く22%、農作物別では果樹が被害金額の78%となる2億3800万円余りを占めています。研修会は今年11月ごろまであわせて5回行われ、受講者は野生鳥獣の生態や防護方法など専門的な研修を受けた上で「わな猟免許」を取得し、アドバイザーの認定証が交付されます。

(食用にならないイノシシを衛生的に処理:宮城)
原発事故のあと、野生のイノシシによる農作物などへの被害が深刻になっている丸森町に、捕獲したイノシシを衛生的に処理するための施設が完成しました。施設は丸森町敷文東地区に建設され、29日、町の関係者や有害鳥獣駆除隊など、およそ20人が内覧しました。丸森町では、震災による原発事故の影響で食用として捕獲されなくなった野生のイノシシの数が、10年前に比べておよそ10倍に増えていて、農作物を食い荒らす被害が深刻な問題となっています。国の補助金などを活用し、およそ9800万円をかけて町が設けた処理施設には、捕獲したイノシシとおがくずを混ぜて温めることで、微生物によって水と二酸化炭素に分解する装置が2基設置されています。この装置を使えば、大人のイノシシ1頭を3日から5日ほどで分解することができ、1基で同時に6頭まで処理できるということです。施設は、5月から本格的に稼働していて、町は、年間1000頭以上の処理を目標としています。丸森町の保科郷雄町長は「駆除したイノシシを効率よく衛生的に処理できる施設として多くの方に知ってもらい、農家を守るために活用していただきたい」と話していました。

(クマ大量出没、背景に「すみ着き」か:石川)
クマが市街地に頻繁に現れるのは、エサの凶作だけが理由ではなく、近くの林にすみ着いているから。クマの生態を専門とする石川県立大学の大井徹教授が、そんな調査結果をまとめた。エサの豊凶にかかわらず、クマと遭遇する危険性が高まっているとし、住民への周知や、緩衝帯の整備などを呼びかけている。県内では昨年、1119件と記録的な大量出没があり、市街地での人身被害も相次いだ。出没は年が明けても続き、県によると、今年もすでに76件の目撃や痕跡情報が寄せられている。今月上旬には、海沿いの内灘町でも目撃され、小学校が集団下校になるなどした。大量出没の理由に決まって挙げられるのが、「エサの凶作」だ。大井教授によると、冬眠前の9~10月、山のブナやミズナラの実が少ないと、エサを求めて人里に下りるクマが多く、実際、大量出没と凶作の年は対応しているという。ただ大井教授は、秋と違い、キイチゴなどエサの量の変動が小さい夏の目撃情報も、毎年増えていることに着目。エサの豊凶と別の要因を探るため、金沢大学周辺で調査を始めた。金沢大学角間キャンパス周辺は、東側に白山や医(い)王(おう)山(ぜん)に続く森林があり、西側に住宅街が広がる「都市近郊林」。大井教授によると、2004年の環境省の調査では、「クマは生息していない」と報告されていたという。大学周辺の約20平方キロに19台のカメラを設置し、昨年6~12月、胸の模様などで個体が判別できたクマの数を数えた。その結果、クマの1平方キロあたりの個体群密度は少なく見積もっても、交尾期の6~8月に0・16頭、冬眠前の9~10月に約3・4倍の0・55頭と推測した。全国の森林地帯の平均値は交尾期0・12頭、冬眠前は0・20頭で、調査方法などが異なるため単純比較はできないものの、大学周辺は相当に高いという。秋については、エサの凶作が理由と推測。ただし、夏に、移動範囲が小さいとされる子連れのメスグマが撮影されていたことから、都市近郊林で定着と繁殖が進んでいることも影響していると考えたという。

(農作物の鳥獣被害158億円、営農意欲減退の要因に:東京)
(一社)AgVenture Labが主催するオフラインセミナー「野生鳥獣との共生を考える~猪突猛進編~」が6月25日、東京大手町のAgVenture Labで開催された。ショートレクチャーでは、環境省自然環境局野生生物課鳥獣保護管理室の遠矢駿一郎室長補佐が、ニホンジカやイノシシなど一部の増えすぎた鳥獣による生態系・農林水産業等への被害について報告。遠矢氏はこれらの鳥獣数は各地で駆除が行われたことで、平成26年をピークに減少傾向にある一方、分布域は東北や北陸、関東の一部地域で拡大している現状を話した。農作物の被害は200億円を超えていたが、令和元年度は158億円となっており、その被害の約7割がシカ、イノシシ、ニホンザルとなっているという。遠矢氏は「野生鳥獣の被害額は減っているが、営農意欲を減退させる大きな要因のひとつとなる」と話し、野生鳥獣による被害が農業現場で数字以上に深刻な課題になっていると語った。トークイベントでは、鳥獣被害対策に取り組んでいる農研機構中央農業研究センター虫・鳥獣害研究領域鳥獣害グループの平田茂樹氏、狩猟免許を持つnozomi氏、DMM Aguri Innovationの岡崎翼社長が登壇。「野生鳥獣と人との共生」をテーマに、野生鳥獣の適応能力の進化や道路整備等に起因した野生鳥獣の生息域が変動している現状などを報告した。農研機構の平田氏は、野生動物の市街地出没が問題となっている現状を語り、「今後は農業が担ってきた防波堤効果が再評価され、それと同時に農村と都市の連携も求められている」と話した。

(クマ対策学ぶ研修会を実施:鳥取)
6月30日、鳥取県三朝町で開かれたのはクマを安全に追い払う方法を学ぶ研修会。鳥取県によると去年1年間で県内のクマの出没回数は報告されているだけで234件。人身被害も2件発生している。また、梨やカキなどの農作物への被害はおよそ400万円にのぼる。研修会には各市町村の担当者およそ40人が参加。町内の果樹園で花火を使って音でクマを追い払う方法を学んだ。繁殖期を迎えた雄のクマなどが活発になるこれからの時期に備えていきたいという。鳥取県緑豊かな自然課 福田素子係長:「クマの追い払いは被害対策として重要だが安全で効果的にやってもらいたいので企画した」。鳥取県ではクマを目撃した際は近付かずすぐに最寄りの市町村に連絡してほしいと呼び掛けている。

(タカよ、白桃食うカラス追い払え:岡山)
総社もも生産組合(総社市門田)は、白桃を食い荒らすカラスを追い払うため、猛禽(もうきん)類のタカを使った対策に取り組んでいる。専門の鷹匠(たかじょう)に依頼し、桃畑の周辺に近寄るカラスを威嚇する。岡山県鳥獣害対策室によると、県内では初の試みという。収穫シーズンの8月まで10回程度、タカを使った害鳥駆除を手掛けるグリーンフィールド(大阪市)に鷹匠の派遣を要請。カラスが活動する早朝と夕方に合わせてタカを放ち、同組合が管理する桃畑の上空を旋回させたり、カラスに接近させたりする。タカ科は鳥類の食物連鎖の頂点に位置する猛禽類。同社の鷹匠・田中和博さんは「カラスの群れにうまくタカの存在を印象付けられれば、危険な敵がいる場所と判断して桃園に近づいてこなくなる」と説明する。県の調査では、カラスによる2020年の県内農林水産物被害額は1255万円。中でも単価の高い果物の被害額が大きく、同組合では過去に年間100万円を超える食害を受けた生産者がいた。タカによる対策は、昨シーズンから試験導入。昨年は20回ほど放鳥し、場所によってはカラスが警戒して近づかなくなったという手応えが得られたという。秋山陽太郎組合長は「カラスは賢く、収穫間近の甘くなった桃を狙ってくる。対策は簡単ではないが、捕獲おりによる駆除などと組み合わせて食害を抑えたい」と話している。

(クマ3頭を猟銃で駆除:秋田)
秋田県横手市は28日、クマの目撃が相次いでいる横手公園で、地元猟友会が猟銃を発砲しクマ3頭を駆除したと明らかにした。市は、25日に目撃された親子とみられる3頭とみている。猟銃の発砲について、市は「許可を得た適切な措置だった」としている。

(ごみステーション破壊、クマか:秋田)
1日午前5時ごろ、秋田県鹿角市八幡平字湯瀬一羽根のごみ集積所で、ごみステーションが壊されているのを近所の60代男性が見つけ、鹿角署に届け出た。署はクマによる被害とみて注意を呼び掛けた。署によると、ごみステーションの側面に縦50センチ、横30センチにわたって穴が開き、中のごみが荒らされていた。穴の周辺にはクマのものとみられる毛が付いていたという。直近の民家までは約30メートル。

(飼い犬襲ったヒグマ、18~19年被害と同じ雄:北海道)
北海道羅臼町で6月27日、民家で飼っていた犬3匹を襲ったヒグマが、2018~19年に同町で飼い犬を襲った個体と同一であることが北海道大の鑑定で分かった。現場に残っていた唾液のDNA鑑定で判明した。同町では飼い犬がヒグマに襲われる被害が18年に1件、19年に3件あり、計5匹が死んだ。当時、現場付近に残されていたヒグマの排せつ物のDNAと照合した結果、同じ雄と判明した。

(出没のクマ、駆除個体と関連不明:北海道)
道は30日、5月下旬から6月上旬にかけ札幌市北区の石狩川周辺で出没情報が相次いだクマのふんを分析した結果、6月18日に東区の市街地に出没して住民ら4人を襲ったクマと同一個体と確認できなかったと明らかにした。道などは同一個体の可能性があるとみて、道立総合研究機構が調査していた。同機構によると、東区で駆除したクマの臓器から採取した遺伝子と、北区で採取したふんの遺伝子型を照合しようとしたが、ふんから遺伝子情報が抽出できなかったという。

(クマ目撃情報、住宅地隣接し警察が警戒:北海道)
30日夕方、札幌市中央区でクマを目撃したという通報があり、警察が引き続き警戒を続けることにしています。警察によりますと、30日午後6時すぎ、札幌市中央区円山西町5丁目で「自宅から10メートルほど離れた場所をクマが山の方に移動していった」と住民から通報がありました。駆けつけた警察が現場を確認しましたが、足跡などの痕跡は見つけられなかったということです。現場は住宅地に隣接していて、警察は引き続き警戒を続けるほか、札幌市は7月1日午前中にクマに注意を呼びかける看板を設置することにしています。

(クマ、川や水路通って住宅街に?:北海道)
札幌市東区で6月18日に男女4人を襲い駆除されたヒグマは、石狩管内当別町方面から石狩川を渡り、川や水路を通って住宅街まで来た可能性が高いことが専門家の現地調査などで分かった。専門家は深夜に市街地に入り込んだクマが朝に人の存在に気づき、パニックに陥ったと推測。道によると、東区で人がクマに襲われたのは1878年(明治11年)以来143年ぶりで、クマの目撃やふんなど痕跡の情報を広域的に共有するなどの対策強化が求められている。18日のクマの最初の目撃通報は同市東区北31東19の路上で、午前3時28分に通行人から「クマが歩いている」と110番があった。クマはいったん南下し、北に戻りながらごみ捨てに出た高齢者や通勤中の会社員、陸自丘珠駐屯地の自衛官ら4人に重軽傷を負わせ、丘珠空港の北側の茂みでハンターに駆除された。最初の目撃地点は、札樽道のすぐ近くで、住宅や24時間営業のコンビニエンスストアもある。クマはどこから来たのか―。現地を調査した道立総合研究機構の間野勉専門研究主幹は「クマは伏籠川から続く水路を通り、市街地にたどり着いた」と推測する。伏籠川は石狩川に注ぐ茨戸川の支流の一つ。水路は深さ約1・5メートル、幅約3メートルで、タマネギ畑が広がる北区上篠路から東区まで続いているが、クマの最初の目撃地点付近からは地下水路になる。間野さんは「クマは水路を進めなくなり、路上に上がったのだろう。目に入った人を襲ったが、パニック状態で、人を食べる意図はなかった」とみる。間野さんの推測を裏付ける目撃情報があったことも新たに分かった。道警によると、18日午前2時15分、上篠路の水路近くで「クマが南に歩いていった」と通行人から110番があった。通報を受け、警察官が現場を確認したが発見できなかったため、当初は関連情報に位置付けていなかったという。関係者によると付近では「何かがバシャバシャと水路を走る音が聞こえた」との情報もあった。さらに丘珠空港近くの介護老人保健施設の防犯カメラには、水路がある方向からクマが敷地内に入り、隣接する鉄工所にガラス窓を割って入る様子が写っていた。施設の柵には爪痕とみられる傷も残っていた。

(相次ぐ"クマ"の被害:北海道)
6月18日早朝、札幌市東区の住宅街で通行人など4人に重軽傷を負わせたヒグマ。その後ハンターにより駆除されましたが、なぜ平野部の市街地に突然、現れたのかは分かっていませんでした。実は、この数週間前から隣接する北区(石狩川周辺)では、記録を取り始めた2002年以降、初となるクマの目撃情報が寄せられていました。道などは、このクマが農業用の用水路を伝って東区まで侵入したとみて、採取されたDNAの解析を進めていました。しかしサンプルの状態が悪く同じ個体かどうかは結局確認できませんでした。北海道環境生活部自然環境課 鈴木 英樹さん:「東区に出没した加害個体については、捕獲とはなりましたが、引き続き住民のみなさまに対する注意喚起など緊張感もってやっていきたい」一方、6月27日に飼い犬3匹がクマに襲われた道東の羅臼町。2018年と2019年にも飼い犬5匹が襲われていて、同じ個体かどうかDNA解析が進められていましたが、こちらは同じクマであることが判明しました。町では引き続き厳重な警戒を呼びかけています。

(退職当日に会社にモデルガンなど140点放置:栃木)
勤務していた会社にモデルガンなどおよそ140点を放置して脅迫したとして、44歳の男が逮捕されました。一面に並べられている、拳銃やライフル銃。これは全てモデルガンです。脅迫の疑いで逮捕されたのは、栃木県小山市内にある建設会社の元社員、福田勤容疑者(44)です。福田容疑者は先月28日の午後7時半すぎ、勤務先の会社の従業員に対して木刀2本を見せながら、「俺、何するか分からないから預かってくれ」「ぶっ殺してやる」などと言った上で会社の敷地内にモデルガンなどおよそ140点を放置して脅迫した疑いがもたれています。福田容疑者はこの日、会社を退職していました。福田容疑者は調べに対して、「脅迫する意思はなかった」と容疑を否認していて、警察は会社に恨みをもって犯行に及んだとみて、動機などを調べています。

(クマとの共存を目指す「クマ活」とは:北海道)
シリーズSDGs北海道から未来へ。17ある目標ですが、今回は、11番「住み続けられるまちづくりを」。知床でホテルを運営する会社が、クマと人との共存をめざす「クマ活」に取り組んでいます。斜里町ウトロ地区。国道脇に茂るイタドリを刈り取っていきます。「こちらは『クマ活』という活動です」(北こぶしリゾート経営戦略室・村上晴花チーフ)。北こぶしリゾートの「クマ活」実行隊長、村上晴花(むらかみ・はるか)さんです。世界遺産・知床の象徴とも言えるヒグマ。その姿を見ようと、毎年多くの観光客が訪れます。しかし、農作物を荒らすなど、地域は悩みも抱えています。「知床を代表する動物(ヒグマ)の命を守ることができないか、私たちにとっても住みよい居場所を作れないかという取り組みが『クマ活』ということですね」(村上晴花チーフ)。去年、創業60周年を迎えた北こぶしリゾートが、地域への恩返しとして、知床財団とともに始めた「クマ活」。宿泊客にクマの話をしたり、ゴミ拾いをしたり、活動は様々ですが、中でも、草刈りは、人とクマの距離を保つために大切だといいます。「こういう風に道路沿いとかが見通しのきかない藪になっていると、警戒心の強いクマであってもトコトコっと(藪に)入ってきてしまって、ここに潜んで、藪沿いに町の奥深くに入ってくる」(知床財団主任研究員・石名坂豪さん)。ウトロ地区の市街地でのクマの出没は、年に5件ほどで、多い年は10件以上あります。市街地を囲うように電気柵がありますが、海岸線と国道沿いの設置は難しく、そこからクマが入り込むと、駆除せざるを得ないケースもあります。藪の草を刈ることは、クマの命と、人の生活を守ることにつながります。今年の草刈りには、ホテルの取引先や地域の住民も参加しました。「草刈りが楽しいこと、仲間と一緒にできること。実感、学びや知識につながることで、やりがいも生まれていけば…」(村上晴花チーフ)。クマとの共存は、専門家だけでなく、地域ぐるみで取り組み、学ぶことが大切だと村上さんは感じています。

(鳥獣対策に若い力:富山)
野生鳥獣の被害防止に取り組む魚津市鳥獣被害対策実施隊の隊長に今年、同市島尻の農業、小林晃さん(28)が就いた。60代以上の隊長が多い県内で、20代が務めるのは珍しい。小林さんは「危険と隣り合わせなので隊員同士の連携が重要になる。経験を積み、協力し合える組織にしたい」と意気込む。鳥獣被害対策実施隊は、市町村が設置している。県内に14隊あり、魚津市では2012年4月に発足した。20~70代の54人と市職員8人が所属する。小林さんは若手ながら、平日の昼間もすぐ現場に駆け付ける熱心さが評価され、隊長に就任することになった。水稲農家の小林さんは20歳で銃猟の狩猟免許を取得した。魚津市では鳥獣による農作物被害額は近年、高止まり傾向にあり、中でも深刻なのがイノシシだという。小林さんも一晩で田んぼの半分以上を食い荒らされたことがあった。「夜には市街地の道路を堂々と歩く姿も見られ、人に慣れてきている。人身被害が心配だ」と懸念する。わなの免許も取得し、5年ほど前から実施隊に加わった。19年7月31日にありそドーム付近、20年10月15日に海沿いの住宅地に、それぞれクマ1頭が現れた際も対応に当たった。「クマはいつどこに現れてもおかしくない。危険なので、絶対に興味本位で見に行かないで」と呼び掛ける。緊急時に痛感したのは、隊員同士の信頼関係の大切さだ。猟銃の二次被害を防ぎ、互いの身を守るためには「普段から本音で何でも話せる関係でなければいけない」と語る。市猟友会の廣田正利会長(62)は「田んぼの仕事で大変な中、きつい仕事に取り組んできた。若手のホープ」と期待している。県では、イノシシの捕獲や侵入防止策が奏功し、2020年度の農作物被害額が6524万円と、統計を始めた1999年度以降で最少となった。一方、20年度のクマの目撃・痕跡情報数は599件と過去10年で2番目に多く、19年には入善町で県内初とみられるイノシシによる人身被害があった。銃猟免許取得者は高齢化しており、若手の育成が課題となっている。県によると、20年度の狩猟免許取得者2054人のうち、60歳以上は1052人。中でも第1種銃猟の登録者で高齢化が進んでいる。被害額の減少について県自然博物園ねいの里の間宮寿頼係長は「豚熱の影響もあるだろう」と指摘する。イノシシは特に繁殖力が高いため、「今後も捕獲などの対策が必要。地域ごとにその土地をよく知る人材を育てていくことが大事」と話した。

(保育所で「クマのフン」発見:北海道)
北海道・遠軽町で29日、保育所の敷地内にクマのものとみられるフンがみつかりました。役場と警察では警戒を呼びかけています。クマのものとみられるフンが発見されたのは、遠軽町丸瀬布東町にある丸瀬布保育所の庭です。フンは15センチほどのものでハンターの調査によるとクマのフンの可能性が高いとみられています。警察によりますと6月に入って丸瀬布地区では数件のクマ目撃情報が寄せられていますが、市街地での目撃情報はないということで警察と役場では周囲の住民に警戒を呼びかけています。

(猿が出没か、付近で複数の目撃情報も:福岡)
福岡県警早良署は30日、福岡市早良区野芥4丁目付近で同日午前9時半ごろ、猿1匹の目撃情報が寄せられたとして、防犯メールで警戒を呼びかけた。署によると、付近でも同じような目撃情報が複数あったという。

(獣害対策に、大容量ソーラーパネル搭載で余裕の充電:東京)
土木・建築資材及び各種不織布を製造・販売する前田工繊株式会社(本社:東京都港区、社長:前田尚宏)のグループ会社で鳥獣害対策製品、農業ハウスなどの製造・施工・販売を行う未来のアグリ株式会社(本社:北海道札幌市、社長:前原伸一)は、ソーラーパネル・バッテリー一体型のセンサー付き電牧器S500センサー(10W)の販売を開始いたしました。野生鳥獣による農作物被害額は158億円(令和元年度)にもなり、鳥獣被害は営農意欲の減退、耕作放棄・離農の増加、さらには森林の下層植生の消失等による土壌流出、希少植物の食害、車両との衝突事故等の被害ももたらしており、被害額として数字に表れる以上に農山漁村に深刻な影響を及ぼしています。対策として、田畑の周りに電気柵を「適切に」設置することは、野生動物の侵入を防ぎ、再度田畑に近寄らせないようにする有効な手段となります。その電気柵用電源装置を『電牧器』といいます。厳格な国際基準に基づいたパルス電流を発生させ、人体に対し安全なものであると同時に、動物の侵入意欲を削ぐには十分な電気ショックを与えることができます。

(シカ食害対策のカエデで無添加シロップ:兵庫)
シカの食害に遭いやすいスギやヒノキに代えてウリハダカエデへの植栽替えを研究している兵庫県神河町が、カエデから採取した樹液をメープルシロップに加工し、ふるさと納税の新たな返礼品としてPRしている。町は山林保護を図りつつ将来の特産品化にもつなげようと、さらに取り組みを推進する考えだ。森林の豊かな神河町は林業が盛んだが、スギやヒノキを伐採した後に植える若木がシカの食害に遭いやすく、防護柵などの設置やシカの駆除で大きなコストがかかっている。町と県は林業従事者の負担を減らそうと、スギなどの代わりにシカが好まないカエデへの植え替えを研究。2017年の夏、県職員が「カエデは大きくなるとシロップが採れる」と何げなく話したことから、町職員の前川穂積さん(54)と、町内でアンテナショップを営み、製菓衛生師の資格も持つ藤原美穂さん(48)がシロップ作りに取り組み始めた。樹液は峰山高原のウリハダカエデの幹に深さ3センチほどの穴を掘り、1月下旬から4月上旬にかけて毎週10~15リットルを採取。前川さんと藤原さんは煮詰める方法や保存法、糖度の調整などで試行錯誤を重ね、昨年の春、初めて瓶詰めにこぎ着けた。一般的なシロップよりあっさりしており、粘度が低い。前川さんは「何も添加せず、樹液だけで作ったシロップは国内唯一ではないか」という。

(地元食材の料理、満喫を:石川)
白山市は、地元食材をおいしく調理したテークアウト料理を提供している飲食店を、まとめて紹介するポスターとチラシを作った。市内のすし店や料亭、イタリア料理店など12店舗の料理を掲載している。ポスターはA1とA2判の2種類あり、計60枚を印刷。チラシは1500枚を用意した。公共施設などで掲示や配布し、地元の食材に関心を持ってもらう。料理は、いずれも地元食材を1つ以上使っている。相木町のレストランcocomi(ココミ)からは、地元野菜が盛りだくさんの彩り豊かな「野菜たっぷり弁当」(税込み950円)を紹介。美川永代町の鮨(すし)美浜では、フグの卵巣を使った伝統珍味ふぐの子を使った「ふぐの子巻」(同1000円)を持ち帰りできる。白山麓ならではのジビエ(野生鳥獣肉)を提供する店もある。同市釜清水町の一揆そば長助は、鹿肉そぼろ丼(同900円)を提供。従来は店内でのみ提供していたが、新型コロナウイルス禍の中で、同店初のテークアウトメニューにした。白山麓では10年ほど前から、シカの出没が増え始め、樹木の芽や樹皮が食べられる食害が出ている。樹木が枯れることで、山の斜面で崖崩れが増えることも懸念されているといい、店主の長壮一さん(56)は「シカをおいしく食べてもらい、獣害問題の解決になれば」と期待する。テークアウト実施店の一覧は、市のウェブサイトからも閲覧できる。

(シシカレー、生徒ら開発中:香川)
ジビエを有効活用しようと、県立多度津高の生徒らが、イノシシ肉を使ったカレーの開発に取り組んでいる。猟友会が捕獲したイノシシ肉でレトルト食品を試作。今後、食品メーカーから協力を募り、商品化を目指す。6月17日、海洋生産科食品科学コースの生徒17人が、同校の実習室でレトルトカレー作りを行った。具材にはタマネギやニンジンのほか、牛肉の代わりにイノシシのバラ肉を使用。牛肉に比べ、歯ごたえがあり、脂身が多いのが特徴だ。生徒は解凍したイノシシ肉3・5キロを厚さ3~5ミリ、幅3センチにカットした後、大釜で加熱。下準備した野菜やカレーのルーとともに容器に詰め、専用の機械で真空包装した。120度で加熱殺菌もしており、常温でも1年間は保存可能という。肉を切った3年の石川龍也さん(17)は「牛肉よりも硬く、切るのに苦労した。脂身が多いので、カレーにコクが出ておいしくなるはず」と笑顔で話した。同科では、通常は捨てられてしまう食材を有効活用する方法を研究している。これまでにマグロの尾びれの周りの肉を使ったアヒージョの缶詰や、ハマチの中落ち部分を活用した照り焼きなどを開発。環境問題に取り組む活動の成果を競うコンテストで環境大臣賞も受賞した。捕獲された野生のイノシシは、食品加工されることもあるが、焼却処分されるケースが多い。同科では、今年4月に善通寺市の猟友会から「イノシシを活用してほしい」と肉の提供を受けたのを機に、調理レシピを考案。同月中に、スライスしたイノシシ肉を塩こしょうで味付けしたソテーのレトルトを試作した。今後はカレーの改良を重ねた上、11月の文化祭での販売を検討する。岡田智宏教諭(56)は「生徒には、環境や資源を大切にするという視点を持ってほしい。活動を続け、カレーの一般販売に結びつけたい」と語った。

(クマの被害、逆境乗り越えた白ワインの名は:青森)
未明の監視カメラに映っていたのはクマの姿でした。網を手で器用に押さえつけ、体重をかけて乗り越えました。さらにその後は、高さ2メートルほどのフェンスをよじ登っています。クマが去った後の畑はさんたんたる状況でした。ブドウ畑の管理責任者「シュロン・ブルガーという品種なんですが、非常ににおいが強い品種なので、やはりどうしてもこういう品種は被害を受ける」。被害を受けたのは2週間後に収穫する予定だった白ワイン用のブドウで、数十万円の損害となりました。しかし、あれからおよそ8か月。あのブドウ畑が発売したのは。サンマモルワイナリー製造部・寺沢文也次長「こちらが下北ワイン『デンジャー』になります」。あのクマをモデルにしたワイン、その名も「デンジャー」。クマが食べたブドウと同じ品種が使われています。寺沢文也次長「ラベルのモデルになっていただいて、当社に貢献してほしいと」。逆境を逆手にとったこの戦略。味わいにもこだわりが。寺沢文也次長「クマが喜ぶような甘口ワインに仕上げております」。一方、ブドウ畑の現場では。圃場管理部・築舘文徳部長「いろんな発想から(商品が)出たんだろうが複雑な思いでして、正直複雑です」。現場では、二度とクマを畑に侵入させまいと、クマが近づかないような対策を引き続きとっていくということです。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後4時40分ごろ、仙台市青葉区芋沢本郷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
村田町によると、1日午後2時40分ごろ、村田町足立三岫下付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午前8時ごろ、仙台市青葉区郷六葛岡にクマが出没しました。

(サル出没:宮城)
角田市によると、30日、角田市角田町にサルが出没しました。

(サル出没:宮城)
角田市によると、29日午前、角田市角田町にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午後2時18分ごろ、栗原市築館照越寺沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、29日午前7時ごろ、登米市東和町錦織馬口窪の県道沿いにクマが出没しました。

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