<射撃ニュース7月>
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(大山、決勝進めず)
男女のクレー・トラップ予選後半では、男子の大山重隆(大山商事)が29位、女子の中山由起枝(日立建機)は19位で、ともに決勝に進めなかった。自身5度目の五輪に臨んだ中山は、予選を19位で終え、決勝に進めなかった。42歳のベテランは「最後は悔いなく引き金が引けた。私らしく、粘り強く、しぶとく、でも最後まで諦めずにというスタイルが出た。やることはやったなと思った」と振り返った。31日の混合に、昨年3月に結婚した大山とともに出場する予定で、巻き返しを目指す。

(中山選手にエール、「集大成」を楽しんで:茨城)
結城市出身の東京五輪クレー射撃日本代表、中山由起枝選手(42)=日立建機=が31日の混合トラップに夫の大山重隆選手(39)=大山商事=と出場する。28、29両日の女子トラップ予選では敗退したが、地元の友人らは「楽しみながら上を目指して」と活躍を願っている。中山選手の五輪出場は通算5度目。東京五輪を自身の「集大成」と位置づけてきたが、埼玉県の自衛隊朝霞訓練場で行われた女子トラップ予選は125点中115点で19位敗退。上位6人による決勝には進めなかった。一方で、地元は31日に向けて熱いエールを送り続ける。中山選手は今も結城市在住。競技などの傍ら、母校の市立結城中で2015~19年度に女子ソフトボール部の外部コーチを務めるなど、地元とのつながりは深く、教え子や旧友たちの思いは強い。元教え子の法政大3年、石坂弥愛さん(20)は「ハートが熱く、優しい方。由起枝さんらしく戦ってほしい」と応援。妹で同中3年の夏妃さん(15)も指導を受けた経験があり、大山選手に対しても「しげちゃん」と慕う。「夫婦一緒に出るのは息もぴったりで有利になる」と話す。市内で美容院を経営する松田美穂子さんは、国士舘大3年の長女紗瑚さん(20)が教え子だった縁で家族ぐるみの付き合い。「夫婦で思い切り楽しんでほしい」とエールを送る。中山選手と同級生だった美容師の吉村純子さん(43)は「全力を出し切って、愛の奇跡を起こして」と期待を寄せた。

(中山24位、大山29位)
射撃は28日、男女クレー・トラップの予選前半が行われ、女子の中山由起枝は24位、男子の大山重隆は29位だった。29日に後半と、上位6人で争う決勝が行われる。

(若生さんの教え胸に、バットを銃に持ち替え奮闘)
東京五輪のクレー射撃に初出場した大山重隆(39)=大山商事、東北福祉大出=が28日、男子トラップ予選前半に臨んだ。宮城・東北高時代は野球部員で、27日に70歳で亡くなった若生正広元監督の下で白球を追っていた。バットを銃に持ち替え、集大成の舞台で奮闘を続ける。第1ラウンドは順調なスタートを切ったものの、その後は点数が伸び悩んだ。「出だしが良かったので、このままでと思っていたが」と悔しがり、29日の2日目へ巻き返しを誓った。高校時代は遊撃手。体は小さくパワーが足りず、背番号はもらえなかった。当時のノートには「貢献」という文字が書き込まれている。甲子園ではアルプススタンドで声をからした。普段の練習は打撃投手を務めてチームを支えた。2019年秋に五輪代表に決まって若生さんに報告した。「話すと背筋が一番伸びる人。『頑張れよ』と言ってくれた」。独特のだみ声で激励された。「高校はベンチ外だったが、野球以外で何かを成し遂げたことを喜んでくれたと思う」と振り返る。射撃を始めたのは大学4年の時。狩猟が趣味の父の影響で銃を手にした。優雅な見た目と違い、銃をがっちり支えるので、脇や二の腕があざだらけになる激しい競技だ。若生さんの下で野球を通じて学んだ忍耐が役立っているという。世界では40代後半のトップ選手もいる中、東京大会が一区切りと考えている。弾は一発約50円、的となるクレーは一個約40円で、一日300発練習すれば3万円近くが飛ぶ。海外遠征はほぼ自費。経済的負担が大きい。1点が大きな順位の差につながる競技。まだ決勝進出の可能性は残っている。「最高のパフォーマンスをするしかない」。一発一発の狙いを定める。

(イノシシ2頭が豚熱:茨城)
県は29日、かすみがうら市で見つかった野生イノシシ2頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での感染確認は計61頭となった。

(菓子工房にクマ侵入、ドーナツ荒らす:岩手)
28日未明、宮古市田老、自営業の男性(76)方の菓子工房にクマが侵入し、工房内に保管していたドーナツなどを荒らした。男性によると、同日午前5時ごろ作業のため工房を訪れると、串団子用の串やボウルに入れておいた片栗粉や白玉粉、小麦粉が散乱していた。出荷のため包装しプラスチックケースに入れていたドーナツ6パックが、ケースごとなくなっていた。無施錠で閉めていた窓は開いており、網戸にはクマの爪痕が残っていた。裏山方面にはクマとみられる足跡とドーナツ1パックが落ちており、宮古署に通報した。

(クマか?スイカ8個とメロン10個食い荒らす:秋田)
27日正午ごろ、秋田県鹿角市八幡平字長嶺前田の畑で、スイカ8個とメロン10個が食い荒らされているのを所有者の70代男性が見つけ、鹿角署に通報した。畑は所有者の自宅敷地内にあり、クマとみられる足跡があった。署はクマによる食害とみて、周辺住民に注意を呼び掛けた。

(目撃情報マップ、わな増設:群馬)
群馬県前橋市内でクマによる人身被害が相次いでいることを受け、同市は27日、目撃情報マップの公開や、捕獲用のわな増設などの対策を講じると発表した。市内では今月に2件の被害が確認されており、被害防止に努める。今後は、くくりわな(現在500基)を100基追加し、箱わな(同50基)も5基増設する。被害発生現場の付近では、クマが潜む可能性のあるシノやぶを伐採する。

(エゾシカ初目撃、侵入ルート不明:北海道)
函館山で今月下旬、エゾシカ1頭が相次ぎ目撃された。函館市によると、エゾシカは本来、函館山には生息しておらず、これまでに目撃された記録もない。川などを伝ってきたとみられるが、詳しい侵入ルートは不明だ。市は山の生態系を守るため捕獲する方針だが範囲が広いため、その方法に頭を悩ませている。市や函館山管理事務所によると、24日午前11時40分ごろ、登山道の千畳敷コースを歩いていた登山者がエゾシカ1頭を目撃したと事務所に連絡した。シカは若いメスとみられ、木の葉を食べていたという。26日午前8時半ごろにも、別の登山者から同じコースで目撃したと連絡があった。函館山には約600種の植物が自生する。もともといない動植物が山に侵入すると生態系が崩れる懸念があるほか、山頂に登る道路や登山道で車や人とシカが衝突する恐れもある。市は「貴重な生態系や登山者の安全を守る」ため、捕獲する考え。ただ担当者は「函館山は広く、捕獲が可能か、どんな方法があるのか検討が必要」と頭を抱える。

(クマの目撃相次ぐ:和歌山)
和歌山県田辺市の龍神村と中辺路町でクマの目撃情報が相次いでおり、市は注意を呼び掛けている。12日に中辺路町野中地区で目撃され、16日には龍神村広井原・片ノ瀬付近で、27日には龍神村宮代・山道地付近と龍神村甲斐ノ川・本村地区で目撃情報があった。各行政局が防災無線や防災メールで注意を呼び掛けた。龍神行政局担当者によると、村内で目撃されているクマは、同じクマの可能性があり、ハチの巣箱を狙って出没しているとみられるという。龍神村では14日、くくりわなにツキノワグマがかかり、麻酔銃を撃って捕獲し、より奥地の山に放った。

(用水路を泳ぐイノシシ目撃:新潟)
用水路を泳ぐ様子が確認された。用水路の中を器用に泳ぐ、1頭のイノシシ。28日午前6時半ごろに撮影された映像。警察などによると、イノシシが目撃された場所は、新潟市の用水路で、住宅街からはおよそ1.5km離れた場所。イノシシの体長はおよそ1メートルとみられ、これまでにけが人の情報はない。撮影した男性によると、イノシシが目撃されるのは珍しく、「初めて見た」と話していた。

(住宅街近くの林にクマ:北海道)
28日午後10時15分ごろ、札幌市西区山の手7の8の住宅から5、6メートル先のやぶをクマ1頭が歩いているのを、女性が住宅内から目撃し、110番した。札幌西署によると、クマは体長約1メートルで、琴似発寒川方向に立ち去ったという。現場は手稲東小から東に約400メートルで、住宅街の近く。札幌西署員が付近を捜索した結果、クマは見つからなかったが、同署は注意を呼び掛けている。

(クマ目撃:山形)
28日午後8時10分ごろ、小国町小国小坂町で、クマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった町内の30代男性が小国署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。約15メートル先の道路を横切り八木沢川方面に向かうのを男性が見つけた。現場は八木沢橋の南端から南に約20メートル。

(クマ目撃情報:福井)
7月27日午後6時ごろ、福井県福井市朝谷町において、体長70センチメートル位の熊1頭の目撃情報がありました。熊を目撃した場合は、近付かず、速やかに市役所(町役場)又は警察に通報してください。

(サルが出没:新潟)
令和3年7月29日午前9時頃、川船河地区(新潟経営大学裏手)において、サルの群れの目撃情報が寄せられました。サルを見かけた場合は、刺激するような行動をとらないよう注意してください。

(警官を殺して立てこもった18歳、渋谷のど真ん中で銃を乱射する:東京)
1965年7月29日、当時18歳の少年Aが警官をライフル銃で射殺し、渋谷の鉄砲店に立てこもる事件が起きた。Aは人質を取りながら発砲し、約1時間半にわたり警察と銃撃戦を繰り広げた末、催涙ガスによって動きを封じられて逮捕された。事の始まりは、神奈川座間町の松林で起きた。この日午前中、Aは人目につきにくい松林でスズメを撃っていたところを職質される。所持していたライフル銃で警官1人を射殺し、制服を奪って車で都内に逃走。渋谷に移動し、午後6時頃に「ロイヤル鉄砲火薬店」に押し入った。歴史学者の濱田浩一郎さんが、こう語る。「弾を補充したAは、店員たちを人質に取りながら、店を取り囲んだ警官隊に向かって銃を乱射しました。Aが立てこもった店は、ちょうど山手線が裏に通っている立地でしたから、内回り外回りとも、山手線は運転停止の措置が取られています。この緊急事態に、600人ほどの警官が動員されました。最後は催涙ガスによってAを店外にあぶり出し、9人がかりで取り押さえたようです」。Aは内気な性格だったが、少年時代から銃や兵器に強い興味を持っていた。中学卒業後、自衛隊に志願したが試験で落ち、やむなく自動車修理工場へ働きに出た。その後、船舶会社に転職するが、長続きせずやめている。18歳になると、中学卒業時に家族から贈られたライフル銃を自分名義に書き換え、貯金をはたいて散弾銃も手に入れた。週に一度は射撃訓練所に通い、腕を磨いていたという。取り調べでは、「いろんな銃を撃つことができて、たまっていたものを全部吐き出せ、スカッとした」と、反省の色は見られない受け答えをしていた。裁判でも「社会に出れば、また銃を乱射しないという自信はない」と語り、1969年、最高裁で死刑が確定した。3年後、死刑が執行された。25歳になっていたAは、執行の直前、最後の頼みを教誨師(きょうかいし)に伝えている。「僕は親不孝の許しを乞い、被害者の方の冥福を祈りながら静かに死んでいきます。でも、僕のような人間が2度と出ないように、この最後のつらさ、苦しさの心境だけは若者たちに伝えてください。自分との闘いに負けた人間の最後のあわれな姿、自分で自分の首を絞めるようなもので、こんな人間にだけはなるなと教えてやってください。先生、死刑囚になった人間の教誨より、罪を犯さない人間を育てるために教誨してください。これが、僕の最後の頼みです」。

(「第6回ジビエ料理コンテスト」の応募者の募集)
農林水産省は、ジビエの全国的な需要拡大と鳥獣利活用の推進とともに消費者への普及啓発を図るため、本日から10月8日(金曜日)まで「第6回ジビエ料理コンテスト」の応募者(レシピ)を募集します。農村地域で深刻な被害をもたらす有害鳥獣の捕獲数が増加傾向にあることから、これを地域資源としてとらえ、野生鳥獣肉(ジビエ)として有効に活用する前向きな取組が広がっています。このような状況の中で、農林水産省では、平成28年度からジビエの普及啓発や調査実証等に取り組む「鳥獣利活用推進支援事業」において、ジビエの全国的な需要拡大を推進しています。本コンテストは、この一環として事業実施主体である「一般社団法人日本ジビエ振興協会」が取り組むもので、選定・表彰された料理レシピを広く紹介・提供することで、消費者等への普及啓発を図り、ジビエの全国的な需要拡大と鳥獣利活用の推進を図るものです。

(害獣駆除の鹿肉を使ったカレー:徳島)
徳島県美馬市木屋平の松家農園は、有機JAS認証の柚子「柚奈」の新しい商品として、木屋平で活躍する女性ハンターが害獣駆除で捕えた鹿をジビエ肉として有効活用した、木屋平発信の新しい商品を2021年7月31日(土)に発売します。平成18年から有機JAS認証を受け、にし阿波ブランドの立ち上げから認証品として評価を受けているオリジナルブランド柚子「柚奈(ゆな)」の新しい6次化商品として、柚子の皮やオイルの入った、柚子の香りのするレトルトカレーを作りました。

(「夏の北海道猟師鍋」ジビエメニューを販売:東京)
有限会社ティナズダイニング(東京都中央区日本橋人形町3-7-11大川ビル2階 代表取締役社長 林育夫)が運営するジビエ料理専門店あまからくまから(住所同じ)は、アイヌねぎや北海道のベテラン猟師が獲ったヒグマやエゾシカ、トドをつかった滋養強壮効果があるコロナ禍にぴったりの鍋メニュー「夏の北海道猟師鍋」の販売を始めました。

(ジビエ流通へ:神奈川)
秦野市が、伊勢原と松田にあるジビエ処理加工施設と契約し、「秦野産ジビエ」の本格展開を開始した。鳥獣対策で施された里山の罠など、市内で捕獲されたシカやイノシシを契約施設に迅速に搬入・加工することで新たな秦野産ブランドを生み出していく。秦野商工会議所観光飲食部会によるジビエ料理セミナーやレトルトの「秦野もみじカレー」開発、鶴巻温泉駅周辺の「猪鹿鳥つるまきジビエキャンペーン」など、市内ではジビエのブランド化に対する動きが活発化していた。しかし秦野にはジビエの処理加工施設がなく、肉は近隣でとれたものを仕入れていた。一方、市農業振興課によると昨年市内で捕獲されたシカやイノシシは300頭以上(市=シカ19頭・イノシシ20頭/JA=シカ89頭・イノシシ208頭)。ジビエにするには2時間以内に施設に搬入しなければならないため、これまでは捕獲されたものは埋葬や焼却、自家消費等で処理されていたという。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午後5時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢本郷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後6時30分ごろ、仙台市太白区秋保町長袋水上北にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、29日午後0時30分ごろ、栗原市築館築館蟹沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午前7時40分ごろ、仙台市青葉区八幡6丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、29日午前7時15分ごろ、富谷市明石上向田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、28日、大崎市鹿島台広長八色にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、28日午前8時ごろ、栗原市鶯沢北郷紙漉沢にクマが出没しました。

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(野生イノシシ、豚熱に感染:山形)
県は27日、鶴岡市内で死んだ状態で見つかった野生イノシシ1頭が、家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染していたと発表した。発見地点から半径10キロ以内にある養豚場10カ所で異常は確認されていない。豚熱は人に感染することはない。県や鶴岡市によると、イノシシは成獣の雄で体長70センチ。同市森片の山際で死んでいるのを地元住民が発見し、県庄内総合支庁に連絡した。検体を県中央家畜保健衛生所で遺伝子検査し、感染が分かった。県内では全ての豚などの飼養農場で豚熱ワクチンを接種しており、半径10キロ以内の豚の移動制限などは行わない。県は県内全ての養豚場に対し、衛生管理の順守徹底について指導する。鶴岡市は地元自治会への周知や猟友会への情報提供などを行う。県内では鶴岡市の養豚場で昨年12月、飼育されていた豚の豚熱感染が判明、1250頭が殺処分された。同月、小国町で野生イノシシの豚熱感染が初めて確認され、今年4、5月にも鶴岡市で2頭見つかった。野生イノシシの豚熱感染は今回で4例目。

(中山由起枝選手、同級生やママ友が声援:茨城)
「気負わず突き進んで」-。東京五輪のクレー射撃女子トラップ予選に28日、茨城県結城市出身の中山由起枝選手(42)=日立建機=が出場する。同市は、中山選手が小中学校で学び、子育てと競技を両立する日常生活を過ごしてきたホームタウンだ。中山選手の公私にわたる頑張りに、同級生やママ友たちの間には、深い共感と応援の輪が広がっている。中山選手は五輪出場5回目で、20年以上活躍するベテラン。子どもの時から、地元では女子ソフトボール選手として知られる存在だった。本職の競技の傍ら、長女芽生さん(19)が所属していた結城中の女子ソフトボール部で外部コーチとして部員を指導するなど、地域の活動もこなしてきた。「とにかく明るく真面目。周りの面倒をよく見て、自分より他人という価値観だ。同級生だけど叱ってくれるし、わがことのように一緒に喜んでくれる」。同市結城の飲食店経営、村山友子さん(43)は、中山選手の人柄を表現する。埼玉栄高(さいたま市)の女子ソフトボール部で投手だった村山さんは、捕手だった中山選手とバッテリーを組んだ。中山選手が主将を務めた3年時の全国高校総体で準優勝。中山選手は抜群の動体視力と下半身の強さを生かし、射撃の世界に飛び込んだ。同市新福寺で美容室を営む松田美穂子さん(55)と夫の恭紀さん(56)は、長女が結城中の女子ソフトボール部に所属した縁で、一緒に食事をするなど家族ぐるみの交友を続けている。ソフトボールのコーチ姿を見て、松田夫妻は指導の的確さだけでなく洞察力に感心した。美穂子さんは「元気のない子がいると『おうちで何かあった?』と声掛けしていた」。恭紀さんは「悩みを抱える子の相談に乗り、親と板挟みになるようなこともあった」と振り返る。中山選手の強さの秘訣(ひけつ)とは。結城西小、結城中で同級生だった会社員、加藤直美さん(43)=同市結城=は「子どもの頃から家族仲がとても良い。にぎやかで楽しい友達みたい。ソフトボールも含め、競技を巡る家族の支えはすごかった。芽生さんとの関係も姉妹のよう。家風を継承している」と指摘した。中山選手への応援の言葉は、知人たちがどれも共感するものだった。「昔から努力家で何事も負けずに取り組む姿を見てきた。メダルが取れれば彼女の人生に最高のものになる」と加藤さん。村山さんは「気負わず、そのまま突き進めばいい。そして、日本を背負って立つ指導者になってほしい」。松田夫妻は「今回は芽生さんの大学進学時期と重なり苦しかったと思う。集大成のために頑張って」と声援を送った。

(メダル届かず父「残念」:栃木)
クレー射撃女子スキートに出場した石原奈央子(いしはらなおこ)選手(46)の東京五輪は26日、予選を通過できずに幕を閉じた。1980年「幻」のモスクワ五輪代表だった父敬士(けいし)さん(78)は「残念だね。メダルを取ってほしかった」と無念さをかみしめた。自宅でインターネットの速報を通して、各選手が積み上げる点数を見守った。120点と予想した予選通過ラインは当たったが、石原選手は114点。「1点の差がすごく重い競技。6点差は厳しい」と結果を受け止めた。「外国勢とは、クレー射撃を取り巻く環境自体にも大きな差がある」と遠因を指摘する。

(第一人者、奮闘に誇り:栃木)
放つ散弾に、5年間の全てを込めた。会場の空気がリオデジャネイロ五輪を思い出させる。他の国際大会にはない、選手たちの意気込み、気迫、集中力-。2大会連続の射台に立ち、「やっぱり五輪はすごい」と心から思った。クレー射撃女子スキートの石原奈央子(いしはらなおこ)(古峯神社)は125点満点中114点の21位。世界との差を痛感した前回同様、予選通過はならなかったが、こみ上げる感情は全く違う。「こんな成績だったけど、だいぶ射撃がうまくなった。少しだけみんなに近付けた。全然足りないけど」と笑った。約2年ぶりの国際大会で、第1ラウンドは25点満点中、24点の好スタートだった。しかし3面ある射場のうち、事前練習で「苦手」と感じた射場での第2ラウンドで調子が狂った。「見えない」という感覚のまま飛び出すクレーに命中しない。襲う不安を「払拭(ふっしょく)できなかった」。21点で「よく耐えた方」。順位を大きく落とし、それが最後まで響いた。最終第5ラウンドを終えると審判に軽く一礼。満点を取った中国選手をグータッチでたたえる。オリンピアンの精神を貫き、1人になって天を仰いだ。目標としていた東京五輪を終え、すっきりした表情を見せる。「射撃は続けるが、今まで休んでいた本業の方もやらないと」と、実家の古峯神社で務める神職に再び従事するつもりだ。決勝は遠かった。しかし「情けなくはない。頑張った」と胸を張る。リオ五輪でこの種目の女子選手として初めて五輪の舞台に立った第一人者。日本選手団の女子最年長46歳は「私を見て、自分も頑張れると思ってもらえたらうれしい」。柔らかな表情に充実感と誇りを感じた。

(ハンコック、3度目の金「再び頂点に立つことができて本当に幸せだ」)
東京五輪第4日・射撃(26日、陸上自衛隊朝霞訓練場)クレー・スキート予選後半で、女子の石原奈央子(古峯神社)は前半との合計で114点の21位に終わり、上位6人による決勝を逃した。イングリッシュ(米国)が金メダルを獲得。男子の井川寛之(モダンビル管理)は合計114点の27位で、上位6人による決勝に進めなかった。2008年北京、12年ロンドンの両五輪で金メダルのハンコック(米国)が優勝した。男子クレー・スキートでハンコックが3度目の金メダルを獲得した。北京、ロンドンの両大会を制したが、リオデジャネイロ五輪は15位だった。雪辱を果たし「最高にうれしい。再び頂点に立つことができて本当に幸せだ」と喜びをかみしめた。予選は銃のトラブルがあったという最終ラウンド以外は安定していた。決勝では圧倒的な強さを見せつけた。

(新幹線がイノシシと衝突:山形)
26日午後11時7分ごろ、山形県南陽市のJR奥羽本線赤湯駅-中川駅間で東京発山形行き山形新幹線つばさ159号がイノシシと衝突、現場に一時停車した。乗客約40人にけがはなかった。JR東日本山形支店によると、車両に異常はなく、31分遅れで運転を再開した。山形新幹線は在来線と同じ区間を走る「ミニ新幹線」。

(クマと衝突、軽乗用車へこむ:秋田)
26日午後3時15分ごろ、秋田県上小阿仁村南沢の国道285号で、北秋田市の60代男性が運転する軽自動車が、山林から飛び出してきた体長約1メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。北秋田署によると、男性が秋田市方向から北秋田市方向に走行中、右側から出てきたクマとぶつかった。軽自動車の左前部バンパーがへこんだ。クマは左側の山林に立ち去ったという。

(スイカを食べていたのは、親子のクマ3頭:北海道)
北海道上川地方の当麻町の農園で、スイカを食べている親子のクマ3頭が目撃され、警察などが注意を呼び掛けています。クマが目撃されたのは、当麻町東1区のスイカ農園です。7月26日午後5時ごろ、農家の男性が作業をしていたところ、外に置いてあるスイカを食べている3頭のクマを目撃し、役場に通報しました。通報を受けた役場の職員とハンターが駆け付け、周囲を確認しましたが発見できず、近くの交番にも知らせたということです。男性によりますと、クマは親グマ1頭と子グマ2頭のあわせて3頭で、出荷時期を過ぎた廃棄用のスイカを食べたあと、山の方向に去っていったということです。警察は、パトロールを強化し、注意を呼び掛けています。

(「絶滅」したはずのクマ確認:静岡)
静岡県西伊豆町は27日、宇久須の山中でツキノワグマがわなにかかり、山奥に放たれたと発表した。県自然保護課によると、伊豆地域で最後にツキノワグマが確認されたのは昭和初期(1930年前後)、県レッドデータブック(2019年)に「伊豆地域では絶滅」とある。県は「箱根(神奈川県)など隣接地域から山伝いに入り込んだ可能性がある」とみている。町によると、ツキノワグマは26日午前8時ごろ、民家から約2キロ山に入った林道の近くで見つかった。県が県猟友会に委託して実施するニホンジカ捕獲用のくくりわなにかかっていたという。連絡を受けた県は午後2時ごろ、麻酔銃で眠らせて、さらに1キロ先の山奥で放した。体長135センチ、体重43キロ、3~5歳の若い雄だった。県はニホンジカ捕獲用のわなにツキノワグマがかかると、「錯誤捕獲」として麻酔による放獣をしている。21年度は富士地域と合わせて今回が6件目という。

(サル捕獲の大型檻設置:青森)
岩木山麓に近い青森県弘前市新法師、高岡地区で4月以降、サルの目撃情報が相次ぎ、地元町会と市は26日、新法師地区にサル捕獲用の大型檻(おり)を設置した。サルは追い払っても何度も畑に現れて農作物を食い荒らし、農作業中の人を威嚇するなど凶暴な行動が目立ち、地元農家は「リンゴの収穫が始まる前に何とか捕獲したい」と話している。

(奄美で近づくマングース根絶、「快挙」の裏で巨額の代償:沖縄)
新たに世界自然遺産になった鹿児島県・奄美大島で、アマミノクロウサギなどの希少動物を襲うフイリマングースの根絶が近づいている。捕獲のプロ集団「奄美マングースバスターズ」らの活躍で、推定生息数は10匹以下と、ピーク時の1千分の1に。その成果は遺産登録の実現も後押しした。傷ついた生態系を回復させる「快挙」だが、費用という大きな代償も払っている。「あちこちにクロウサギのフンがある。森で色んな生き物が見られるようになった。うれしいね」。4月下旬、島中部の山中を巡回中の山下亮さん(49)が笑顔を見せた。マングース捕獲のプロ集団「奄美マングースバスターズ」の隊員。埼玉県出身だが、自然に関わる仕事がしたいと、保護対策の先進地ニュージーランドで学んだ後、奄美に移住した。バスターズでは最古参の隊員だ。ハブやネズミの駆除のため、島にマングースが放たれたのは40年以上前。だが、昼に活動するマングースが夜行性のハブと出合う機会は少なく、代わりにエサとして襲ったクロウサギやケナガネズミなど在来の希少動物が減っていった。「貴重な生き物が絶滅してしまう」。自然保護関係者の声を受け、1990年代前半に駆除が始まり、2000年度からは環境庁(当時)が取り組みを本格化。当初は1匹あたり数千円を民間人に払う形だったが、計画的に進めようと立ち上げたのがバスターズだ。隊員らは島全域に約3万個のワナを張りめぐらせ、最初の2年間で約5300匹を捕獲。これまでの累計捕獲数は民間分も含め3万2千匹を超えた。ピークの00年に1万匹と推定された生息数は20年時点で10匹以下とされた。発足時は12人だった隊員は現在31人(6月末時点)。島内外から林業や飲食業など幅広い経験を持つ人が集う。毎朝、担当区域を地図で確認し、散る。隊員歴13年の後藤義仁さん(46)も森へ。木に巻いたピンク色のテープを目印に、鎌でやぶをはらい、足元を確かめながら進む。「やっぱり怖いのはハブ。気をつけないと」。かまれて入院した仲間もいる。ハブ対策の強化樹脂製の長靴と、イノシシを狙う猟師に撃たれないための鈴は欠かせない。ダニやブヨ、豪雨後の土砂崩れ、夏の熱中症……。危険と隣り合わせの亜熱帯の森で、1日に何十個ものワナを確認する。そのワナは「試行錯誤の連続だった」と山下さん。当初は金網製で箱形の生け捕りタイプだったが、大型で多くを設置できず、ルリカケスなどの野鳥や在来動物が入る「混獲」も起きた。そこで導入したのが、小さめで塩化ビニール製の筒型ワナだ。中に仕掛けたエサをマングースが食べようとすると、首のあたりでひもが絞まって捕殺する。筒の形状や長さを変えたり、入り口にワイヤをはったり。混獲を防ぐ工夫も積み重ねた。鳥の唐揚げに魚肉ソーセージ、ツナ缶。試したエサの種類も数知れない。たどり着いた一つが、豚の脂身の塩漬け。おびき寄せやすく、長持ちもするという。隊員は捕獲とともに希少動物の生息状況も調べ、多くの種で回復傾向が確認できた。一方、山下さんと後藤さんが「クリアすべき難題」と口をそろえるのが、根絶とその確認だ。環境省によると、捕獲数は07年度から1千匹以下に。駆除が進んで生息数が減った成果だが、警戒心が強くワナにかからなかったり、ワナを置けない崖地などに生息する個体の存在が問題になったり。少しでも残せばまた繁殖し、いたちごっこになりかねない。「切り札」として08年度、テリア系の「生体探索犬」が導入された。狩猟を好む犬種で、生きた個体を探して追いつめる。これまでに100匹以上の捕獲につなげた。12年度からは「糞(ふん)探索犬」のジャーマンシェパードなども加わった。糞のにおいをかぎ取り、生き残りがいないかを確認する役目を担う。様々な取り組みが実り、捕獲は14年度からは100匹を下回り、18年4月の1匹以降は「0」が続く。そこで環境省は「根絶に向けた最終段階」と判断。22年度までの予定だった駆除計画を前倒しで終了し、今年度から根絶を確認する計画に移った。捕獲は続けつつ、これまでの捕獲状況や撮影した映像、探索犬による調査・監視の情報などを元に、根絶した確率を算出する「数理モデル」を構築。専門家の意見も踏まえて、25年度末までの「根絶宣言」をめざす。その後も、再侵入を防ぐための監視体制など継続的な取り組みの計画を策定する。環境省によると、マングースは海外の島にも持ち込まれて問題になっているが、完全排除に成功したのは面積4平方キロ以下の小さな島だけ。奄美大島は712平方キロもある。北海道大大学院の池田透教授(保全生態学)は「科学的に計画を進めれば、外来種の駆除は可能だと示す価値ある成功例。根絶が実現できれば、もちろん世界的な快挙。他の外来生物対策の参考にもなる」と評価する。ただ、奄美大島での駆除に投じられた公費は約20億円以上。海外には、外来種駆除にさらに多くの費用を投じた国もあり、自然保護関係者らは「生態系を一度崩すと、大変なコストがかかることも覚えておくべきだ」と口をそろえる。

(日本有数の「猪垣」を訪ねて:長崎)
長崎県西彼杵半島に万里の長城を思わせる長大な「猪垣」(ししがき)ある。誕生したのは今からおよそ3世紀前、8代将軍、徳川吉宗の時代。農作物をイノシシや鹿から守るため、農民らが現地にある石を使って築いた。総延長は約47キロ(長崎県西海市から長崎市神浦など)に及ぶ。江戸時代などの猪垣は大分県国東半島、長崎県対馬など各地に残っているが、これほど長大なものは九州にはなく、規模は「日本有数」とされている。約1年後の2022年6月は、長城のごとき猪垣の築造が開始されて300年。林道開発などで姿を消しつつある近世の農業土木遺産を後世に残そうと奮闘している人が福岡県糸島市にいる。猪垣が残る西海市出身の会社員で地質調査技師の筬おさ島じま聖二さん(56)。筬島さんの案内で現地を訪ねた。学術的に貴重な遺構であることが分かったのは1976(昭和51)年。長崎県教育委員会の調査で、半島をほぼ一周する形で築かれ、総延長は70キロ以上と公表された。ただ、このときは大村湾(内海)側は十分な現地調査がされないままだった。猪垣築造の始まりとされるのが西海市西海町中浦に残る「西彼杵半島猪垣基点石」。戦後、開拓地となった奥野地区の養豚場の裏手にある。70年代までは一面の桑畑だった。標高約300メートル、半島北部の分水嶺にあり年中、風が強い。平家落人伝説の塚や金を採掘した鉱山跡も残る。西海市教委で文化財を担当する社会教育課係長の原口聡さん(43)は「現代でも価値ある遺構です」と話す。全国各地で深刻化している獣害に、私たちの先祖も頭を悩ませていたことが一目で分かる点が重要という。玄武岩を積み上げた猪垣は、イノシシが侵入してくる山側の傾斜がきつく、農地側は緩やかになっている。現地にある三角すいの玄武岩の表面に「享保七〓寅とら年」と刻字がある。大村藩の記録「九葉実録」の「享保七年六月二十二日の項」の中には「石垣を築き猪鹿を防ぎ田畑を護る」と記載され、江戸末期の大村藩「郷村記」第五巻にも「猪留石垣之事」として、基点の中浦から西の外海(東シナ海)側の集落を外回りに南下し築造されたことが記されていた。ただ、原口さんによると、現存する遺構と古文書から年代が一致するものは基点石しかなく、猪垣のうち県が有形民俗文化財として史跡(68年4月指定)にしたのは基点石のみだ。どのように費用を捻出し、築造したのかを示す史料もなく不明のままだ。地元の農協組合長などを歴任した木之下昌治(ペンネーム・樹下昌史、故人)氏は83年、住民への聞き書きなどを基に小説「享保猪垣始末記」(家の光協会)を出版。発起人となった庄屋の郡千右衛門と、彼を支えた地頭の北条伊織が命を懸けて、過酷な労役に苦しむ農民の反発を受けながらも、8年の歳月を掛けて完成にこぎつけた物語として描いている。いわば、江戸時代の農民の血と汗の結晶である長大な猪垣も、基点石のほかは文化財として保存の規制がなく、相次ぐ林道建設や農地の開墾で消失したり、植林されたヒノキの森に隠れたりしている。筬島さんは基点石の近くが古里で、北海道大学理学部(地質学専攻)に入学するまでこの地で育った。「貴重な農業土木遺産を残すことは使命」との思いで、仕事の合間をみては2012年から5年間、休日を利用して長崎県教委が公表した約70キロの猪垣の想定概略図の全域を踏破した。その結果、「内海(大村湾)側は外海側との連続性がある猪垣は確認されなかった」「半島の西側において(県教委の想定概略図に示された猪垣の)8割、総延長約40キロが現存している」と科学雑誌「号外地球-文化地質学」(海洋出版)などで発表。その後の調査で総延長は約47キロと修正、うち約43キロは連続性があることを明らかにした。筬島さんの論文によると、猪垣のほとんどが現地で採れる石を活用している。基点石などを含む半島北部は全体の17%に当たり、大半は玄武岩。全体の80%を占めるそれ以外の地域は、ほぼ結晶片岩。残る3%の地域は砂石、蛇紋岩だった。猪垣の高さは、1・2メートル~1・8メートル。これはイノシシが飛び越えられる1・1メートルの高さを超える想定だという。幅は0・5メートル~1・2メートル。築き方は、尾根や斜面で最も多いタイプが、平たい結晶片岩を単純に積み上げる方式である。場所によっては、猪垣の脇にイノシシを捕まえる猪落としの穴や、人や牛、馬が通る木の格子がはめられた「戸せき」を設けていた。関所の木戸のようなものだ。戸せきは片側開きで、朝一番に通る者が閂かんぬきを抜いて開け、最後に通る者が閉める決まりだった。戸を閉め忘れると、罰則として庄屋の家で3日間、無報酬で働かなければならなかった取り決めもあったという。昭和の初期まで残っていたとされる。こうした構造が比較的、良好に残っているのが、西海市大瀬戸町雪浦河通郷の古田の猪垣。「ごん窯」という窯元に近い標高340メートルの河通川右岸の支流沿いにある。ヒノキ林の谷沿いに結晶片岩の猪垣が延々と連なり、樹間から日が差すと結晶片岩の猪垣が陽光に輝く。「現存している猪垣で最も美しく、構造的にも見るものが多く一番、保存してほしい所」と筬島さんは訴える。「戸せき」は痕跡が残り、沢をまたぐ部分は水害などで一部、壊れているが形状は分かる。沢水を通す石積みの「水通し」も3カ所、確認できる。来年6月は、基点石に刻まれた猪垣の築造が開始された年月から300年の節目。古田の猪垣をはじめ、大半が築造、完成の年代が不明だが、こうした遺構を保存、活用し地域おこしにもつなげようと同市大瀬戸町雪浦の住民グループが西海市に働きかけているが、今のところ動きはない。「獣害被害が深刻さを増す今日。先人が残した農業土木遺産を継承していく方策を西海市が示してほしい」と筬島さんは訴えている。

(生息していないはずのエゾシカ初めて目撃される:北海道)
函館山で今月下旬、エゾシカ1頭が相次ぎ目撃された。函館市によると、エゾシカは本来、函館山には生息しておらず、これまでに目撃された記録もない。川などを伝ってきたとみられるが、詳しい侵入ルートは不明だ。市は山の生態系を守るため捕獲する方針だが範囲が広いため、その方法に頭を悩ませている。市や函館山管理事務所によると、24日午前11時40分ごろ、登山道の千畳敷コースを歩いていた登山者がエゾシカ1頭を目撃したと事務所に連絡した。シカは若いメスとみられ、木の葉を食べていたという。26日午前8時半ごろにも、別の登山者から同じコースで目撃したと連絡があった。

(用水路を泳ぐ“イノシシ”:新潟)
用水路の中を器用に泳ぐ1頭のイノシシ。これは28日午前6時半ごろ、新潟市南区味方で撮影された映像です。警察によりますと、イノシシが目撃された場所は県道66号線丸潟橋近くの用水路で、住宅街からは約1.5キロ離れた場所です。イノシシの体長は約1メートルと見られていて、これまでにけが人の情報はありません。イノシシの映像を撮影した39歳の男性によりますと、この辺りは田んぼが広がる平地のため、イノシシが目撃されるのは珍しく、「初めて見た」と話していました。また、地元の人たちの多くも「初めて見た」と話しているということです。男性が目撃したイノシシは西区の黒埼方向へ泳いでいったということですが、その後の目撃情報はなく、警察などが付近の住民に注意を呼びかけています。

(ヒグマ現る、足跡発見に地元住民びっくり:北海道)
ヒグマの市街地出没が相次ぐ北海道で、道路にくっきり残るクマの足跡が発見され、地元住民が警戒を強めている。ヒグマの市街地出没が相次ぐ北海道で、道路にくっきり残るクマの足跡が発見され、地元住民が警戒を強めている。旭川近郊で28日に撮影された写真。道路に大きなクマの足跡が、点々と続く様子が収められている。人間の足と比べると、そのサイズは一目瞭然。白く残っているのは畑の泥の上を歩いたためで、道路の上で太陽光によって泥が固まったものだという。撮影した旭川市の住民は「私たちでも見たことない」とびっくり。周辺ではクマの目撃情報はあるものの、ここまでの痕跡は初めてという。「今年、急にクマが出るようになった。ウチのすぐそばにもクマの親子が出ている」と声を震わせた。北海道では6月18日に、札幌でヒグマが男女4人を襲い、重軽傷を負わせた。旭川でも6月中旬から美瑛川沿いの住宅街を中心に、ヒグマの出没が相次いでおり、対策を強化している。

(「カリラボ ハンターズクラブ」設立、ハンター保険サービス提供開始:埼玉)
狩猟ビジネスのスタートアップ企業、株式会社カリラボ(埼玉県秩父郡横瀬町)は、ハンター保険や狩猟情報提供、猟場案内等を目的とした「カリラボ ハンターズクラブ」を設立。クラブ会員に向けハンター保険サービスの提供を始める。同社は、日本全国の鳥獣害に悩む人と狩猟に関心のある人を繋げ、初心者でも狩猟を継続して続けられるよう支援するサービスを中心に展開。「カリラボ ハンターズクラブ」は、会員向けにハンター保険を提供するとともに、狩猟業界情報や提携狩猟団体を紹介する。また、狩猟未経験者向けのガイダンスなどを行い、未経験者・初心者からベテランまで課題解決に向けた情報を提供する。内容としては、各地の猟隊や狩猟サービス実施団体の情報の提供や紹介し、メルマガで狩猟業界情報を配信。会員に提供されるハンター保険は時期や猟具に制約がないため、猟期の狩猟活動だけでなく、一年を通じて保険が適用されるため、罠を用いた有害捕獲なども保障の対象となる。また、猟具(銃、罠)の取り扱いや装備のアドバイスなどの講習会を実施する。年会費は1万5000円(税別)。入会申し込みは、「カリラボ ハンターズクラブ」申し込みページへ。

(鳥獣捕獲のための無料カウンセリング開始:宮崎)
町工場の技術と想いをECにのせて届ける、株式会社refactory(宮崎県宮崎市)は、有害鳥獣駆除を手がける株式会社TSJと業務提携。鳥獣捕獲のための無料カウンセリングを始め、鳥獣被害を食い止められない若手狩猟家を支援する。refactoryが運営する鳥獣被害対策品販売サイト「イノホイ」は過去4年間、農業被害を食い止めるための鳥獣被害対策用の捕獲器を3万個以上販売。購入客は初めて狩猟・捕獲を行う人も多く、「購入したが捕獲の仕方がわからない」「仕掛けてみたけど餌だけ取られていてなかなか罠にかかってくれない」などの声が増えてきた。そこで、TSJとの業務提携により同社ウェブサイトで会員登録した人には無料で、捕獲のためのカウンセリングをインターネット上で開催。講師にはTSJの仲村篤志代表を招いて行う。TSJは環境省と奈良県知事に認定を受けた有害鳥獣捕獲等事業者で、公安員会指定射撃指導員3人を配置。狩猟、有害鳥獣駆除の経験豊富な従事者を採用し定期的な射撃訓練、実地研修、座学講習を実施する。主力となる従事者が30、40歳代と機動力が高く、夜間銃猟技能認定者4人、ライフル所持者6人、空気銃所持者7人、はこ罠(小型、大型、鳥類用)、くくり罠など様々な捕獲ニーズに対応。代表の仲村氏は山に300日間無下山で狩猟生活を行うなど、本格的な取り組みで全国でも認められた数少ない有害鳥獣捕のプロハンターだ。仲村氏は「狩猟経験の少ない方にはぜひ積極的にご参加いただき、2社で培ったノウハウを学んで頂きたい。狩猟は社会貢献の側面を持ち合わせ、長く続けられる趣味でもある。気軽に参加できるオンライン形式で実践カウンセリング講座にしますので、ぜひ一人で悩まずご参加ください」と話している。

(効率的かつ的確な鳥獣被害対策をワンストップサービスで提供:東京)
株式会社地域環境計画(本社:東京都世田谷区、代表取締役:髙塚敏)は、全国各地での40年に亘る動植物調査の業界トップクラスの経験と実績にもとづき、夜間飛行の許可を得たドローン調査の技術を活用して、鳥獣被害状況調査、データ分析、その後の対応策、檻や罠、フェンス等鳥獣被害対策用品の販売、設置、メンテナンスまで、ワンストップで提供しております。本サービスをご利用いただくことで、より効果的で的確な鳥獣被害対策を講じることが可能となります。野生鳥獣による農作物被害は、令和元年度に約158億円(農林水産省)という甚大な規模であり、イノシシやシカ、クマなどの出没による被害額は、高い水準で推移しています。狩猟の担い手の減少や高齢化という社会的背景もあり、地域一丸となって、より実効力のある鳥獣被害対策を推進していくことが求められております。ドローンを活用した鳥獣の生息調査では、ドローンを広い範囲で効率よく安全に飛行させ、対象鳥獣の生息域や個体数を把握することができます。さらに赤外線カメラを使用した夜間の撮影を実施することで、夜行性獣類が活発化する時間帯に効果的な調査結果を得ることができ、客観的かつ的確な対策の立案、実行が可能となります。一方で、国内における夜間のドローン調査には規制が存在し、一定の操作技術を有する組織でしか施行できない領域であるため、夜間のドローン調査は当社の強みの一つでもあります。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、27日午前10時45分ごろ、色麻町高城新伊勢堂付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午後7時ごろ、仙台市青葉区芋沢花坂下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後8時ごろ、仙台市太白区秋保町馬場向山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日午前1時ごろ、仙台市太白区ひより台にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、23日午前8時30分ごろ、仙台市太白区秋保町馬場町南にクマが出没しました。

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(射撃スキート、予選で敗れる)
東京オリンピック、射撃のスキートは男女ともに予選2日目の競技が行われ、石原奈央子選手は21位で、井川寛之選手は27位で、いずれも予選で敗れました。射撃のスキートは空中に放たれたクレーと呼ばれる素焼きの皿を打ち壊した数を競う競技で、予選は1ラウンドにつき25個のクレーが放たれ、1個命中するごとに1点が与えられます。予選2日目の26日は2ラウンドが行われ、2大会連続で出場した46歳の石原選手は50点満点中46点でした。石原選手は予選2日間の5ラウンドの合計で125点中114点で、21位にとどまり、上位6人で争う決勝に進むことはできませんでした。このあと行われた決勝の結果、アメリカのアンバー・イングリッシュ選手が金メダル、イタリアのディアナ・バコージ選手が銀メダル、中国の魏萌 選手が銅メダルを、それぞれ獲得しました。石原選手は「技術もフィジカルもすべてにおいて力が足りず、残念です。夢の舞台で成績を残すことができず、悔しいです」と試合を振り返りました。一方、コロナ禍で迎えた今大会について「大会を開催してもらって本当に感謝しかないし、世界の選手と射撃ができたことが幸せです。オリンピックの雰囲気を味わい、もう一回挑戦したいと思うようになりました。目指せるかはわからないが、頑張りたいです」と笑顔で話していました。男子スキートの井川寛之選手は27位で、予選で敗れました。初めてのオリンピック出場で、26日に33歳の誕生日を迎えた井川寛之選手は、50点満点中45点の成績でした。井川選手は予選2日間の5ラウンドの合計で125点中114点で、27位にとどまり、上位6人で争う決勝に進むことはできませんでした。井川選手は「勝てなかったことはやっぱり悔しい気持ちが強い」と試合を振り返りました。そのうえで「コロナ禍でも大会が開催されて競技ができたことや、支えてくれた人たちに感謝の気持ちでいっぱいだ」と話していました。

(クマに襲われ男性けが:秋田)
21日午後0時45分ごろ、秋田市河辺岩見で、畑作業をしていた60代男性がクマに襲われて負傷した。男性に意識はある。秋田県警秋田東署が現場の状況を調べている。秋田県内では7月以降、山間部を中心にクマの目撃情報が相次いでおり、県は注意を呼び掛けるとともに、山間部に入る際には鈴やスプレーを持参するよう呼び掛けている。

(イノシシに襲われ、68歳女性がけが:兵庫)
21日午前10時40分ごろ、兵庫県猪名川町役場から「同町柏原の農道で、近くに住む農家の女性(68)がイノシシに襲われけがを負った」と兵庫県警川西署に通報があった。女性は病院に搬送されて治療を受けており、詳しい状況やけがの程度は不明という。同署によると、現場付近は田畑が広がり、民家が点在する場所。女性が襲われたとみられる同町柏原字石船付近の地面にはイノシシとみられる足跡があったという。7月20日には兵庫県川西市内でもイノシシの目撃情報があったという。

(河川敷からイノシシ突進:群馬)
19日午後10時頃、群馬県安中市板鼻の市道で、富岡市の男性(46)の自転車にイノシシがぶつかり、男性は転倒して左足の骨を折る重傷を負った。安中署の発表によると、男性はロードバイクでサイクリング中で、鷹之巣橋近くの河川敷から突進してきた体長1メートルほどのイノシシが、自転車前輪にぶつかった。イノシシは、やぶの中へ逃げたという。

(71歳男性、クマに襲われけが:岩手)
男性がクマに襲われ、けがをした。23日午前5時半ごろ、岩手・田野畑村の山林で、水路の点検をしていた、近くに住む71歳の男性がクマに襲われた。男性は顔などにけがをして、近くの民家に助けを求め、その後、病院に運ばれたが、命に別条はないという。警察によるとクマは1頭で、男性が「身長173cmの自分より大きかった」と話していることから、大人のクマとみられている。クマは男性を襲ったあと、山の奥へ逃げたという。現場は、小学校と役場の近くの山林で、警察と猟友会が警戒を続けている。

(イノシシのわなを設置に、山林で不明の男性を保護:岩手)
岩手県奥州市の山林に入ったまま21日から行方が分からなくなっていた81歳の男性が、22日午前、発見・保護されました。けがをしているものの、命に別状はありません。行方不明となっていたのは奥州市水沢姉体町の自営業・佐藤武巳さん(81)で、21日午後8時ごろ「山に出かけたまま帰らない」と佐藤さんの家族から警察に通報がありました。警察によりますと、佐藤さんはイノシシのわなを仕掛けるために奥州市水沢黒石町の山林へ出かけていて、21日の捜索では佐藤さんの軽トラックが見つかっていました。22日は午前8時ごろから警察と消防による捜索が行われ、午前9時ごろ、消防団員が佐藤さんを発見し、保護しました。佐藤さんは会話が可能なもののけがをしているため、病院で手当てを受けています。警察が遭難の経緯を調べています。

(クマに襲われ女性負傷:岩手)
21日午後9時ごろ、大槌町大槌の80代の女性が自宅周辺で涼んでいたところ、クマに襲われた。頭頂部や左肩などを負傷し、県立大船渡病院に搬送された。命に別条はない。現場は住宅が立ち並び、付近には大槌学園や大槌高もある。釜石署によると、現場は草が生い茂り、女性は正面から襲われたとみられる。自ら119番通報した。町や同署は防災無線やパトカーで周辺住民に警戒を呼び掛けた。

(イノシシ14頭が豚熱:茨城)
県は21日、笠間市など7市で見つかった野生イノシシ計14頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。1日の発表頭数としては過去最多で、県内での感染確認は計59頭となった。

(またクマの被害か:福島)
今月2日クマに襲われたとみられる女性が死亡しているのが見つかった道南の福島町で、24日朝、住宅の庭に設置したコンポストが壊されているのが見つかり警察はクマによる被害の可能性があるとして警戒にあたっています。24日午前7時半ごろ、福島町吉野で住宅の庭に設置した生ゴミを堆肥にするコンポストが壊されているのをこの住宅に住む人が見つけ警察に通報しました。警察によりますと現場では円柱形のコンポストが強い力で押し潰されていて付近の畑からはクマとみられる足跡が見つかったということです。このため警察はクマによる被害の可能性があるとして付近の住民に注意を呼びかけているほか猟友会のハンターも出て警戒にあたっています。福島町では、今月2日に町内の白符のやぶの中でクマに襲われたとみられる77歳の女性が死亡しているのが見つかり町などが警戒を続けています。

(クマが空き家の外壁はぎ取る?:山形)
山形県警小国署は23日、小国町黒沢の山間部の集落で、空き家となっている民家の外壁の一部がクマにはぎ取られたとみられる、と発表した。発表によると、23日午前9時40分頃、木造2階の空き家の屋根近くの外壁が縦約50センチ、横約180センチにわたってはぎ取られ、室内に営巣されたミツバチの巣がむき出しになっているのを、この空き家と同じ敷地内に住む男性(43)が見つけ、小国町猟友会に通報。猟友会員と小国署員が調べたところ、外壁と近くの木にクマのものとみられる爪痕があり、ミツバチの巣の一部がなくなっていた。同署はクマが木を伝い、外壁をはぎ取ったとみている。

(牛1頭死ぬ、クマに襲われたか:北海道)
23日朝、道東の厚岸町の牧場で、放牧されていた牛1頭が死んでいるのが見つかり警察は現場の状況などからクマに襲われたとみて調べています。23日午前7時ごろ、厚岸町片無去の牧場で放牧されていた乳牛1頭が死んでいるのを牧場主の男性が見つけ町に連絡しました。警察によりますと、死んでいたのは3歳の雌牛で腹部にあった傷痕などからクマに襲われたとみられるということです。現場周辺では警察がパトロールを強化しているほか猟友会のハンターも出て警戒にあたっています。また町は防災行政無線でクマの出没に注意するよう町民に呼びかけています。厚岸町では今月16日にも別の牧場で放牧中の牛3頭が死んでいるのが見つかり、こちらもクマによる被害とみられています。

(自動ドアから子熊、レストランに侵入:京都)
22日午後2時30分ごろ、京都府福知山市大江町北有路の国道沿いにあるレストラン鬼力亭(大江観光株式会社運営)に、子熊1頭が侵入した。自動ドアを開けて入ってしばらく滞在し、従業員に追い出されて山に帰った。当時来店者はなく、人、建物に被害はなかった。従業員の女性は「周辺で熊の出没はあるとは思いますが、まさか店内に入って来るとは。重みで自動ドアが開いたんですね」と話していた。また、同日午前6時30分ごろには、大江町橋谷の民家に熊の成獣1頭が侵入する事案が発生した。一人暮らしの住民は庭先にいて、開いていた玄関ドアから家に入るクマを目撃した。隣の家に逃げて無事で、室内を荒らされた形跡もなかった。福知山市は、2件の出没情報を受けて、近隣自治会長に注意を呼びかけた。

(クマか、スイカ・トウモロコシ食害:秋田)
21日午後6時ごろ、秋田県羽後町新町字道地の畑で、スイカ9個とトウモロコシ2本が食い荒らされているのを所有者の70代男性が見つけ、湯沢署に通報した。署はクマによる食害とみて周辺住民に注意を呼び掛けている。畑から民家まで約150メートル。

(クマが食い荒らす?:秋田)
23日午前4時ごろ、秋田県鹿角市八幡平字小豆沢の畑で、スイカとメロン各1個が食い荒らされているのを所有者の70代男性が見つけ、鹿角署に通報した。畑は所有者の自宅に隣接し、クマとみられる足跡があった。署はクマによる食害とみて、周辺住民に注意を呼び掛けている。

(乗用車とクマ衝突:秋田)
25日午後5時55分ごろ、秋田県八峰町峰浜水沢字大槻野西又の県道で、同町の40代男性が運転する乗用車が、山林から飛び出してきた体長約1メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。

(オリンピック射撃スキート男女、予選1日目)
東京オリンピックの射撃は、スキート男女の予選1日目を終えて、男子の井川寛之選手は28位、女子の石原奈央子選手が21位となっています。26日の予選2日目の結果を受けて決勝に進出する上位6人が決まります。射撃のスキートは、空中に放たれたクレーと呼ばれる素焼きの皿を打ち壊した数を競う競技で、予選は1ラウンドにつき25個のクレーが放たれ、1個命中するごとに1点が与えられます。予選は25日と26日の2日間にわたって行われ、合わせて5ラウンドの合計得点で上位6人が決勝に進出します。予選1日目の25日は3ラウンドが行われ、男子では初めてのオリンピック出場の井川寛之選手が75点中69点で30人中28位となっています。女子では2大会連続出場の石原奈央子選手が68点で28人中21位となっています。

(世界1位のイギリス射撃女子選手、陽性判明で欠場)
東京オリンピックのメダル候補とされる、イギリス射撃女子クレー・スキート世界1位のアンバー・ヒル選手(23)が、新型コロナウイルス検査で陽性と判定され、欠場が決まった。イギリス・オリンピック委員会が21日、明らかにした。ヒル選手の代わりは出さないとしている。世界1位のヒル選手は、5月のワールドカップで銀メダルを獲得。2016年リオ五輪では6位に入った。

(中山由起枝「諦めない姿を娘に見せたい」)
2000年のシドニー、08年北京、12年ロンドン、16年リオデジャネイロに続き、5回目のオリンピック出場したクレー射撃の中山由起枝さん。夏季オリンピックで5回もの出場は、柔道の谷亮子さんと並び2人目。娘を育てながらアスリートとして世界を舞台に戦う日々は。2021年1月のインタビューを再配信します。2020年7月、本来なら私はクレー射撃の日本代表選手として、5回目のオリンピックに出場していたはずでした。私はこの東京オリンピックを自分にとっての集大成と位置付けていたので、新型コロナウイルスの世界的な流行で開催が延期と決まった時は、正直、大きな喪失感がありました。でも、「中止じゃなかったんだから、よかった」と気持ちを切り替えて、今は夏に向けて準備をしています。私がクレー射撃に出合ったのは、18歳、高校3年生の時。それまでソフトボールをやっており、高校時代はキャッチャーとしてインターハイにも出ました。そんな私にクレー射撃をやってみないかと声をかけてくれたのが、現在所属している日立建機です。それまでクレー射撃という競技すら知らなかったので、正直「なぜ私?」という感じでした。なんでも、動体視力や瞬発力、集中力などさまざまな条件から絞り込んでいったら、私に辿りついたそうです。お話をいただいたのは夏頃。当初は大学進学を希望していたので断っていましたが、熱心なオファーと、ちょうどアトランタオリンピックの年で、「クレー射撃を始めて3年の選手が出場した」といった話を聞いていくうちに、徐々に気持ちが動いていきました。決め手はオリンピックのビデオです。クレー射撃は空中に向けて飛ばされる直径11cmの素焼きのお皿(クレー)を散弾銃で撃ち落とし、割った枚数を競うのですが、こんな競技があるのかとびっくり。それまで団体競技に身を置いてきましたが、個人競技でも競技者であることに変わりはないという恩師の勧めもあり、未知の世界に飛び込む決心をしたのです。射撃は撃った時に自分自身の体にすごい衝撃があると聞いていました。でも初めて銃を撃った時、音はすごいものでしたが、ソフトボールでそれまで培ってきたものが生きたせいか、衝撃は想像していたほどではありませんでした。初めてお皿が割れた時の喜びは、今も鮮明に覚えています。1997年に日立建機に入社する際は、オリンピック出場を目指すことが大前提でした。当初は04年のアテネ大会が目標でしたが、99年のワールドカップでオリンピックの出場枠を獲得し、2000年のシドニーオリンピックに出場することになったのです。それまで戦歴が浅いなか、競技会では毎回ファイナルに残るなど成績が良く、恐れ知らずのところがありました。ところがオリンピック半年前のプレオリンピックで優勝したことで、急に恐怖に襲われたのです。半年後のオリンピックでメダルが獲れなかったらどうしよう、経験が浅いのに自分のペースを保てるのかと、ものすごいプレッシャーを感じて。結果は予選落ちで、苦い思いを味わいました。シドニーの後、一度競技を離れ、2002年に結婚して娘を授かりましたが、娘が1歳の時に離婚。再度競技にチャレンジしたいという想いが強くなり復帰しました。当時も今も、女性のアスリートが子どもを産み、子育てしながら競技を続けるのは、決して簡単なことではありません。私の場合、両親や会社の理解やサポートがなければ難しかったと思います。子どもが小さい頃はさみしい思いもさせました。「行かないで」と泣いているのを何度も何度も振り切って遠征に行くこともあり、両親に預けている安心感はあれど、やはり常に後ろめたさはありましたね。08年の北京オリンピックのとき、娘は小学校1年生でしたが、ママと離れたくないという気持ちが強かったようです。「次のロンドンオリンピックが終わったら、もうやめてね」と言っていました。ところがロンドンオリンピックが終わり、10歳になっていた娘に「続けていい?」と聞いたら、「ぜったいにやめないで!」。この4年間にはいいことばかりじゃなく、つらいことや苦しいこともあったけれど、そのプロセスを娘はしっかり見ていてくれた。私たち母子にとって、オリンピックは自分たちを成長させるものなのかな、と感じた瞬間でした。だから次の4年間もめげずにやってみようと思えたんです。こんなふうにお話しすると、子育てでも競技でも、あまり挫折を経験してこなかったように思われるかもしれません。でも、決してそうではないんですよ。競技で生計を立てている私にとって、生活の中心は合宿や選考会、練習、国内試合。年に数回は海外遠征に出ていますし、子どもの運動会や参観日などは欠席しなければならないことも多々。海外の遠征先で、娘が熱を出したとか怪我をしたといった連絡を受けるたびに、今すぐ飛んで帰りたい、そばにいてあげたい……と悶々としたこともたびたびありました。北京オリンピックの時はファイナルに残れたので、私としては一つの通過点として最高の成績のつもりでした。しかし帰国すると、「なぜ最後の1発を外したのか」とか、「なぜメダルを取れなかったのか」といった言葉が多く寄せられて。それがトラウマとなり、心的ストレスを受けたようになったのか、1年間は集中できなくて、成績もボロボロ。特に最後の1発と同じ方向の標的には、全然当たらなくなってしまいました。いわゆるスランプの状態でしたが、競技をやめようとは思いませんでした。娘にも、自分が諦めない姿を見せたいと思いましたし、射撃で受けた悔しさは射撃で返すしかない、と。そして北京から2年後、アジア大会で優勝。そこから自分らしさを取り戻せた気がします。射撃は対人スポーツではないので、常に自分との闘い。メンタルな要素がきわめて強いスポーツです。どちらの方向へ飛んでいくかわからないクレーを瞬時に見極めたり、風の流れ方で変化する標的の方向を予測したり、とにかくものすごい集中力を要します。競技の経験ももちろん大事ですが、経験がすべてではない。逆に経験があだになることもあります。やはり一番大事なのは、集中力を高めること、乱れずブレない心を持つこと。そしてそれをどんな場所や条件でも引き出せることです。普段の生活の中でも心掛けています。娘が小さい頃は、練習場に連れて行き、退屈しないように工夫して遊ばせたりしました。射撃場の場長の許可のもとで、一輪車や自転車に乗るなど、成長とともに射撃場での過ごし方も変化しました。小中学生の時は、夏休みや冬休みの宿題も射撃場でやったり、書き初めも毎年射撃場で。娘は小学5年生からソフトボールを始め、中学3年の夏までは部活動が休みの時にキャッチボールや素振りなどもしていました。射台に入っている時だけ、背後にいる娘のことは完全に忘れて集中するんです。合間に自分のトレーニングをしていました。苦肉の策とはいえ、子育てがよいトレーニングになったのでしょうね。リオオリンピックの後、大学院に進学したのも集中力の賜物かもしれません。私はもともと希望していた大学進学をやめて就職し、競技の道に進みましたが、将来的に指導者になることを考えた時に、理論的に説明する言葉を持っていない。将来のことを視野に入れると、戦歴だけでなく、学ぶ経験も必要と考えました。40歳までに修士号を取ろうと決意し、リオの後に「やるなら今だ!」と。社会人向けの枠で、順天堂大学大学院に入学した時、39歳でした。専攻はスポーツ健康科学。小笠原悦子教授のもと、スポーツマネジメントについて幅広く学び、スポーツ分野の女性活躍について研究しました。特にクレー射撃の女子選手を対象としたコーチングやキャリア選択の可能性について、ライフワーク、障壁、環境、サポートなど日本はもちろん海外での動向なども調査しました。大学院に通い始めると、「24時間あっても足りないって、こういうことか」と突き付けられる日々。当初は論文を書いたり文献を読んだりするノウハウすらなかったですし、週3回、片道2時間半かけて都心まで通い――授業が始まるのは18時。終わって家に帰ると夜中の0時をまわっているし、課題もやらなくちゃいけない。翌朝は早い時間から高校に通う娘のお弁当も作っていました。もちろん、練習を休むわけにもいきません。そのため頭が真っ白になり、今自分が何をやっているのかわからなくなることもありました。でも、自分を追い込む習慣はついていたので、今日は論文を書くと決めたら、5~6時間くらいぶっ通しで書き続けたりも。教授からは、集中力が半端ではないと言っていただきました。4回オリンピックに出るのも大変ですが、2年間、競技、子育てをしながら学業をやり遂げ、修士号を取得できたことは、よい励みになりました。競技と違う分野でがんばれたことは、自信につながったと思います。今回、東京オリンピックが延期になったことで、緊張感を持続させるのが難しいのではないかと心配してくださる方もいます。海外で行われる試合に出ることができないので、最初は焦りを感じました。でも思えば、修士課程の1年目はまったく海外遠征には出ず、国内参戦のみだった。その経験があるので、あの時と同じだと思えばなんてことないと、自分を信じることができます。とにかく、ブレずにさえいればいいのだ、と。射撃という競技は比較的息が長いというか、年齢を重ねても続けることができる競技です。日本では競技人口も少ないため、オリンピックの出場も容易だと思われている節があるのですが、競技人口が一人でも二人でも、世界で勝たないと出場枠を獲得することはできません。自分自身、5回も出場枠を獲得できたことは奇跡のようなことだと思っています。まだまだ6回、7回も目指そう、と言う人もいますが、私としては東京が節目という気持ちです。娘も大学生になり、私も実は昨年の3月に同競技者と結婚し、今回の東京オリンピックで正式採用された男女混合ミックス競技に、ペアとして出場することになっています。東京大会後は人生のセカンドステージ、とでもいうのでしょうか。23年間の競技人生で経験したことを、今度は指導者として還元していけたらと思います。こうして振り返ってみると、18歳の時まったく未知の分野に飛び込んだのが、人生が大きく変わるきっかけでした。よく「人生でチャンスは3回訪れる」って言いますよね。私の場合、1回目のチャンスはあの時だったと思います。2回目は、娘を授かったことですね。3回目は、なんでしょう。今後の人生の流れはまだわからないので、なんとも言えませんが。もっと歳がいった時、「それは夫と出会ったことでした」と言えたらいいですね。(笑)

(大舞台、夫婦で挑む)
過去最高は2008年北京大会の4位。初のメダルに挑む5度目の五輪を目前にした思いは複雑だ。「来月には終わってしまうんだなというさみしい気持ち、集大成に向けて頑張ろうという気持ち、両方あります」。五輪延期が決まってからの1年間は、気持ちが揺らぐ時期もあった。支えになったのは、昨年3月に結婚し、同じクレー射撃トラップの代表として五輪に初出場する大山重隆(大山商事)の存在だ。同じ射撃場で腕を磨き、夫婦で臨む自国開催の大舞台。銃の所持許可手続きなどの事情で同居はしていないが、「2人で力を合わせてやってきた過程が重要だった。もうちょっと続けたかったという心境になる」。21歳で00年シドニー大会に初出場。翌年に生まれ、長くシングルマザーとして育てた長女の 芽生めい さんは大学2年生になった。「娘も今年で20歳。五輪と一緒にお互いに成長してきたという思いがすごく強い」。子育てと両立してきた五輪への挑戦も、最終盤を迎える。

(中山由起枝は5度目の五輪出場)
日本において、これまで夏季五輪に5大会出場した女子アスリートは、2000年のシドニー、04年のアテネで金メダルを獲得した柔道・谷亮子ただ1人だった。だが、まもなく開幕を迎える東京五輪で、2人の選手がそこに肩を並べることになる。1人は、12年ロンドン大会銀メダリストのウエイトリフティング・三宅宏実(いちご)。そしてもう1人が、女子クレー射撃代表の中山由起枝(日立建機)だ。クレー射撃とは、空中に放たれる直径11センチのクレーと呼ばれる陶器を散弾銃で撃ち落とし、その合計数を競う競技のことである。そもそも銃と携わる機会が極端に少ない日本人にとって、なかなかイメージがつきづらい人も多いのではないだろうか。42歳となった現在も最前線で活躍し、偉大な先人たちに肩を並べようとしている中山は、どのようにして射撃という競技にのめりこんでいったのか。東京という1つの集大成を、どんな形で迎えようとしているのか。本人の胸のうちに迫った(取材は6月16日にオンラインで実施)。中山がクレー射撃というスポーツに出会ったのは1996年の夏だった。当時は埼玉栄高校ソフトボール部の捕手としてインターハイで活躍。「クレー射撃をやってみないか、五輪をめざしてみないか」と日立建機からスカウトされたのをきっかけに挑戦が始まった。1997年に入社後、約1年にわたるイタリアでの武者修行を経て、2000年のシドニー五輪に出場。その後、1人娘の芽生さんの出産と離婚を経て、中山はシングルマザーとして娘を育てながら、競技と向き合い続けてきた。「子育てをしながら、自分の生活を成り立たせるためにもクレー射撃という競技に打ち込んできました。これが私の生活の基盤なので、仕事としてやるものでもありますし、競技自体が好きだ、という気持ちが一致した部分もありますね。それに加えて、子どもに不要な心配をさせたくないという危機感も持ち合わせていました」。母と娘の成長は、常に五輪の舞台と共にあった。競技復帰の直後だった04年のアテネへの出場は叶わなかったものの、その後はトラップ競技で4位入賞した08年北京を皮切りに、4大会連続出場中だ。「娘が幼いころは『さみしいから(競技を)やめてほしい』という気持ちもあったみたい」と振り返るが、大きくなるにつれて母の晴れ舞台を楽しみにするようになったという。その間に中山は塾の送迎や炊事洗濯など、全ての家事をこなしながら競技を続けてきた。今年20歳を迎える芽生さんは現在、1人暮らしをしながら大学に通っており、母娘は別々の生活を送っている。それでも「毎日LINEやテレビ電話で連絡を取っています」と、日々の些細(ささい)なやり取りが心の支えになっているようだ。互いに支え合いながら紡いできた「私たちにしかないストーリー」は、もうすぐ東京五輪という大きな節目を迎えようとしている。トラップ競技の場合、国際ルールでは上位6人が進出するファイナル以降、クレー1枚につき1発の射撃しか許されない。1度のミスショットが致命傷となるため、まさに神経をすり減らしながら戦うことになる。中山の場合は競技で生計を立てており、自らの成績が家族の生活を左右する。女手1つで我が子を育てなければいけないうえに、わずかな風の読み違いさえ敗北に直結するようなプレッシャーにも、20年以上にわたって勝ち続けてきた。「もう1回やれと言われてもできないと思います」と本人は苦笑するが、その重圧は容易には想像がつかないほどだろう。19年にドーハで行われたアジア大陸選手権では予選で苦戦を強いられたものの、延長戦となったシュートオフ(一発勝負で、失中した時点で退場となるルール)を勝ち抜いてファイナルに進出。銅メダルに輝き、東京五輪の出場枠を自らの手で獲得した。「出場枠を獲得しないといけない試合で力を出せたのは、自分にとって自信になりました。(自分のことが)本物だと思えました」と、改めて実力を証明する機会となった。昨年12月には、同じくクレー射撃の五輪代表である大山重隆(大山商事)と同年3月に結婚していたことを発表。兼ねてから親交が深く「射撃のライバルでもあり、理解者でもある。当たり前のようにいる大切な存在です」と語るパートナーと、今後は公私ともに歩んでいく。同じ競技に精通するアスリート同士、常に互いの技術について議論しあうのかと想像していたのだが、実際には「プライベートではいっさい射撃のことを話しません。射撃場で気になったことがあれば話し合いはしますが、『射撃場以外で競技のことを話したら怒るよ』というくらい話さないんです(笑)」。中山は仕事をなるべく家に持ち帰らない主義であり、その人となりと競技の特性を熟知している大山だからこそ、絶妙な線引きができるのだろう。その大山とは、東京五輪から正式種目となった混合トラップ団体で、ペアとして出場予定。「パートナーと一緒に出場する貴重な体験」と、今回は個人種目だけではなく、人生の相棒とも共に悲願のメダル獲得を目指す。集大成と位置付ける5度目の五輪は、新型コロナウイルスの影響で1年の延期を経て、激動の末に今夏の開幕を迎えることになった。8日に1都3県の会場を無観客とすることが決まり、陸上自衛隊・朝霞訓練場を舞台とするこの種目も、観客を入れずに行われることになる。それでも中山は6月の取材時に、慎重に言葉を選びながらこう意気込みを語ってくれた。「1つの目標として、自分が一生懸命頑張ってきた証だと思っているので、まずはオリンピックの舞台に立ちたいです。5回目のオリンピックを家族や今まで応援してくれた方に、テレビでも構わないので見てもらいたい。その上で、自分のパフォーマンスを出し切りたいと思います」。今年3月で42歳となった中山にとって、今回の挑戦は競技人生の集大成と位置づけている。19年3月には競技活動と両立しながら順天堂大学大学院スポーツ健康科学研究科の修士課程を修了。女性アスリートが活躍できる環境作りについて研究し、将来はクレー射撃の指導者に進むことも考えている。日本では厳しい銃刀法の取り締まりがあり、競技目的でも所持の許可を得るには複雑な手続きを行う必要がある。10歳以下の子どもはエアガンを持つことも許されていないこともあり、低年齢から普及させるには大きなハードルがあるのが現状だ。「アメリカでは8歳、ヨーロッパも14歳くらいから競技として射撃を始められるのですが、日本の法律では20歳から。『それで強くなるのかな』という思いはあります」と、世界との差を埋めること自体が非常に難しい。また、クレー射撃の女性人口は約3%とかなり低い。「海外では、女性だけで何チームも作れるくらいたくさんプレーヤーがいます」と話すように、ここでも日本と欧米諸国のギャップは大きいのだ。それでも中山は「競技のキャリアだけではだめだと思って、大学院ではさまざまな視点でスポーツについて学んできました。日本の問題点を浮き彫りにして、将来はそれを補えるようにしたいです」と、強いまなざしで照準を合わせている。20年には女性アスリートの出産・育児をサポートする「一般社団法人MAN」の理事にも就任。まだ“ママアスリート”という単語すら広まっていなかった頃から、競技と育児の両立を果たしてきた中山は「ママアスリートを増やすというより、困った時になど聞きたいことが聞ける場があれば気持ちが楽になるので、そうした機会を作っていけたら」と、自らの知識と経験を伝えていこうとしている。20年以上にわたって作り上げてきた唯一無二のキャリアは、これからさまざまな場所で頼られるエッセンスが詰まっているはずだ。目前に迫った集大成の目標に向けて、そしてその先の未来に向けて。勝負の引き金を引く時が迫る。

(射撃、競技の普及に「ビームライフル」)
射撃は第1回近代五輪の1896年アテネ大会から行われている伝統競技で、欧州では高い人気を誇る。ただ、日本では銃刀法の規制が厳しく、所持に許可が必要だったり、年齢制限があったりと、競技の普及には大きな壁となっている。そこで日本ライフル射撃協会が開発したのが、銃弾の代わりに光を発する「ビームライフル」だ。引き金を引くとカメラのフラッシュと同じキセノンランプが銃口から光り、10メートル先の標的のセンサーが命中を判定する。重さはライフルなどとほぼ同じ4・5~5キロ。銃刀法で規制されず、軽いジュニア用もあり、子供も気軽に手にすることができる。1971年に開発の検討会が発足し、72年に試作品が完成。ビームライフルの名称は当時の協会副会長だった安斎実が考えた。協会元理事の深谷雅子によると、まだメーカーも試行錯誤で、ドイツ製のライフルを改造して作っていたという。「最初はおもちゃだと言ってばかにする人もいた」と深谷は振り返る。75年の三重国体から正式種目に。唯一の女子選手として出場した深谷が「最初は遊び感覚だったが、はまった」と話すように、競技を始めやすくなり、裾野の拡大につながった。協会会長の松丸喜一郎は「五輪代表選手の多くが、ビームライフル経験者」と話す。世界に目を向ければ、圧縮した空気で弾を撃つ「エアライフル」が84年ロサンゼルス五輪から正式種目となった。10メートル先の的を狙う種目が新たにでき、射撃場の建設費が抑制されるなどのメリットがあって参加国増につながった。さらに、近年はテロ事件の頻発を受けて世界的に銃規制への意識が強まり、来年の東京五輪では2016年リオデジャネイロ五輪に比べてエアライフル種目が増える。国際オリンピック委員会(IOC)は若者が親しみやすい競技を求めており、日本発祥のビームライフルが将来、五輪種目になることも夢ではない。

(射撃、究極のメンタル競技)
射撃と言われて思う浮かぶのは――。人によっては、さいとう・たかをさん作の「ゴルゴ13」を思い浮かべるかもしれない。この長寿劇画を愛する麻生太郎財務相は、クレー射撃で五輪出場経験のあるオリンピアンだ。スキート種目で全日本選手権3度優勝。5度にわたって世界選手権に出場し、1976年モントリオール五輪にも出場した。その後日本クレー射撃協会の会長も歴任。射撃界では歴史に残る選手だった。その射撃は大きく二つの競技に分けられる。主にライフルとピストルを使って遠くにある的を狙って得点を競うライフル射撃。そして、空中を跳ぶ「クレー」という標的を散弾銃で撃って得点を競うクレー射撃だ。麻生氏はこちらだ。スポーツとしての射撃の歴史は古い。五輪では1896年の第1回アテネ大会から。女子は1968年メキシコ大会から男子に混じって参加していたが、84年ロサンゼルス大会から女子だけの種目が生まれた。東京大会は計15種目がある。「緊張した場面でもいい射撃ができるかどうか。不安がそのまま点数に出てくる」。女子エアライフルの中口遥(滋賀ダイハツ販売)が話すように、射撃は「究極のメンタルスポーツ」とも言われる。肉体的な強さより、むしろ心の強さが求められる競技だ。厳しい銃規制がある日本では競技人口も少ない。過去金メダルは84年ロサンゼルス大会のみ。メダルは92年バルセロナ大会の銅メダル以来、遠ざかっている。

(カラス撃退、秘策は「糸」:神奈川)
ごみ収集所をカラスが荒らす被害を減らそうと、茅ヶ崎市環境事業センターの職員が考案した対策が大きな成果を上げている。その対策とは、1本の黄色い糸を張るだけ。現在、市内7カ所の収集所で実証実験を行っており、順次他の地域にも広げていきたい、という。考案した職員に話を聞いた。独自の「カラス撃退法」を考案したのは、同センターのごみ収集員・三橋浩之さん(49)。茅ヶ崎市内でもごみ収集所で生ごみがカラスに食い荒らされる被害が多く発生しており、三橋さんは「衛生上の問題で周辺住民から苦情や相談が寄せられることも多かった」と話す。同僚職員の中山紘文さん(43)は「道幅が狭いところでは、片付けに時間がとられて収集車が交通を止めてしまうことで、事故の危険性も上がる」と指摘する。そんな時、三橋さんは父親から「勤務先近くのごみ収集所もカラス被害がひどい。何か良い対策はないか」と相談を受ける。同センターで「業務改善・排出指導班」に所属し、カラス対策を模索していたこともあって「秘策」があった。「畑や田んぼには鳥除けとして黄色い糸が張り巡らされている。ごみを荒らすカラスにも効果があるのでは」と考えた三橋さんは父親に「黄色い糸を集積所の上に張ってみて」とアドバイス。父親が実際に試したところ、被害が激減したという。このことに手ごたえを感じた三橋さんは、班のメンバーと実証実験に着手。今年2月から市内7カ所(松が丘・幸町・本宿町・円蔵・矢畑・萩園2カ所)のごみ収集所にホームセンターで購入した黄色の糸と、約180cmの園芸支柱2本の間に糸を張った。すると6カ所で被害が全くなくなり、1カ所でもほとんど被害がなくなったという。「現場では収集時に『カラスの被害が減ったね』と住民に声をかけられたようになった」と三橋さん。なぜ黄色い糸に効果があるのかについては「カラスに糸が見えているか不明だが、糸に身体や羽がぶつかる感覚が嫌なのでは」と推測する。「確実に被害を減らすには、住民がごみをきちんとネットに入れるなどカラス対策をすることが必要」と中山さんは話す。現在は同センター側から設置をお願いしているが「今後は住民から要望をいただければ、対応していきたい」と意気込んでいる。

(岩城滉一、射撃場を超豪華リニューアル!:神奈川)
7月24日、俳優の岩城滉一さんのYouTubeチャンネル「#51TV」では、岩城さんがオーナーを務めるクレー射撃場のリニューアルについて紹介する動画を公開。豪華すぎる射撃場が話題を集めています。神奈川県にある大井射撃場のオーナーを務める岩城さん。その大井射撃場が大幅リニューアルを行ったということで、新しくなった射撃場のポイントを岩城さんが紹介していきます。「変わってないものが無いように、変わった」という岩城さん。射撃スペースを作り替え、芝生も張り替え、スコアボードやイス、テーブルをお洒落なデザインに変更。動画では、実際に新しくなった射撃場の映像が流れます。「やっぱ嬉しいよね綺麗になるって」と喜ぶ岩城さん。現時点での完成度を聞かれると「気持ち的には50%ってとこなのかな」とのこと。まだ、クラブハウスの建設が残っているそうです。設計図がまだ上がってきていないとのことで、総工費がどれくらいになるかは未定なのだとか。「安く上がるようになったらそれはそれでありがたいよね」という岩城さん。「お金を払えばいいってもんでもないんで」と言いつつ「まあお金かけないで良くなるものってあんまりないんで、それはもうしょうがないよね」と笑います。リニューアルした大井射撃場は、現在プレオープン中。グランドオープンは2022年1月1日を予定しているそうです。機能面の変化としては「やっぱ安全なこと考えたりして、警察の方からも要望があったので、カメラであったりとか、そりゃもう至るところに入ってるし」と岩城さん。安全面にかなり気を遣っているようです。また、射撃スペースの天井にはUVカット機能付きのクリアな板を張り、太陽の光をとりこみながら明るい空間の中で射撃を楽しめるようになっています。さらに、射撃時に横にあった柱をなくしたことにより、視界を邪魔せず動きやすくなっているそうです。ブロック塀もアルミの塀に変えることですっきりとした印象になり、視野が広く使えるようになっていると言います。リニューアルして新しく生まれ変わった大井射撃場。岩城さんは「来てくださる人には楽しんでゲームをしてもらえたら幸いかなって、そういう風に思ってます」とコメントしました。ネット上では「リニューアル前からいつも夫婦で利用させて頂いてます。今すごく気持ちいいですね」「まだまだ変わるのですね。楽しみ」「先週お邪魔させて頂きましたが本当に本当に綺麗でした!」との声が上がっています。岩城さんのこだわりが詰まったリニューアル後の大井射撃場。すでに訪れているファンの声も多く見られました。まだ行ったことがないという視聴者も、動画を見て早速利用してみたくなったのではないでしょうか。

(滝上の遺体、道「ヒグマに襲われた」:北海道)
道は23日、オホーツク管内滝上町滝ノ上原野の林道で12日に遺体で見つかった横浜市内の女性について「ヒグマに襲われ、死亡した可能性が極めて高い」とする検証結果をまとめ、クマによる人身事故と認定した。本年度、道内でクマに襲われた死傷者は9人(死亡3人、負傷6人)となり、1964年度の8人(死亡5人、負傷3人)を上回り、統計が残る62年度以降で最多となった。道立総合研究機構(札幌)の現地調査や紋別署の司法解剖では、現場近くにはクマのものと思われるふんがあり、女性の死因は外傷性ショックだったことが分かっている。道はこれらの結果を踏まえ、女性はクマに襲われたと断定した。

(女性が襲われたヒグマ出没の林道で見逃された危険とは:北海道)
北海道・滝上町で7月12日、クマに襲われたとみられる女性が遺体で見つかりました。取材を進めると、現場の林道のある問題点が見えてきました。地元でもよく知られたクマの出没エリア。女性はなぜ、この林道を通ったのでしょうか。道外からの60代の旅行者とみられる女性の遺体が見つかったのは12日でした。網走西部森林管理署西紋別支署・畠山俊広さん「林道の両脇に草が生い茂っていて、昼間でも薄暗いような場所」。森林管理署の男性が車でパトロール中に遺体を発見しました。「これが旧国道だが、これをずっと走って2.5キロぐらい。このちょうどカーブの手前に女性の方が倒れていた。その10mぐらい前には、左側にクマの寝床みたいなものがあって、ふんとか女性の帽子とかが落ちていた」。女性の遺体が見つかったのは、観光客に人気の浮島湿原に通じる林道。しかし、この滝上町側からのルートは、がけ崩れのため数年前から通行止め。上川町側から入るのが一般的です。先日行われた北海道の対策会議では。道の自然環境課の担当者が指摘しました。「浮島湿原に行くには普通、上川町からの林道から入る。この方が発見されたのは普段人や車が入らない滝上側からの林道だった。なんでそこから入ろうとしたか、いまとなっては分からないですが」。人が通らないルート…。しかし、道が自然散策の名所を紹介するホームページには、浮島湿原への行き方として滝上町側からのルートが載っていました。さらに、林道の入口にある国道273号には、浮島湿原に行けるという看板が設置されていました。通行止めにも関わらず表示されたルート。この標識は7月20日、管理していた開発局が撤去しました。滝上町住民生活課・安藤雅彦課長「入ろうと思えば入れるような状態ではあった。今後は、町の管理をさらに強めて、立ち入り禁止ですということをいろんな場面で情報周知をしていきたい」。本来は通行止めなのにもかかわらず、放置されていた危険な道。道内でクマの出没が相次ぐなか、改めてその安全対策が問われています。

(紀伊半島で増えているの?出没相次ぐツキノワグマ:和歌山)
紀伊半島に生息しているツキノワグマの目撃情報が和歌山県内各地で相次いでいる。紀南地方でも田辺市、上富田町の住宅地など、これまで出没しなかった地域で目撃され、住民を不安にさせた。絶滅の可能性があることから、保護対象になっているツキノワグマだが、その数は増えているのか、減っているのか。なぜ平野部に出没するようになったのか。専門家や関係者に話を聞いた。紀伊半島のツキノワグマは、1980年代に3県(和歌山・奈良・三重)で180頭という危機的な生息数が算出されたことを受け、94年から3県で狩猟・捕獲自粛の対象となっている。環境省は「絶滅の恐れのある地域個体群(LP)」、県は、絶滅危惧1類に指定している。県自然環境室によると、県内での本年度のツキノワグマ目撃情報は20日現在33件で、すでに昨年度の26件を超えている。ここ10年で最も多かったのは2016年度の58件で、本年度は過去最多のペースで増えている。田辺市龍神村では14日、シカやイノシシの駆除のために設置している「くくりわな」にツキノワグマがかかる騒ぎがあった。県は専門業者を呼んで麻酔銃を使って捕獲し、別の山へ放った。県によると、捕獲したクマは4~5歳の雄で、体長約1・2メートル、体重約47キロ。龍神行政局の担当者によると、村内でクマは毎年目撃されており、くくりわなにクマがかかることも珍しくない。ハチの巣箱を荒らされるなどの被害は出ているが、人的被害は今のところないという。県自然環境研究会の細田徹治会長は「目撃情報は増加傾向だが、生息数は1998年以降、調査していないため、実態がつかめていない。正確な生息数について、県をまたいだ調査を早急に実施する必要がある」と訴えている。全国的に中山間地域では過疎化が加速し、仕事で山へ入る人が減少。クマの警戒心が低下し、平野部での出没件数が増加しているとみられている。これまで出没していなかった平野部でも出没が増えている原因として、細田会長は、山に餌が不足している▽山の生息環境が悪化している▽餌を探しているうちに偶然に市街地へ来てしまった―など、いくつかの要因が重なっている可能性が高いと分析している。細田会長は「人が生活していたときに植えられた柿、ビワ、クリの木が放置されたままだったり、秋の収穫期にミカンなどの廃品を野山や田んぼに捨てられたりしているのをよく見掛ける。これらの行為は、全て餌付けしているのと同じ。住民の方には、適切な管理をお願いすることが大切。クマが出没した地域では、猟友会などに協力してもらってパトロールを行い、クマにとって人里は怖い所であると認識させることが有効」と話した。

(クマ、いまだ駆除できず:北海道)
旭川市中心部でクマの痕跡が最初に確認されてから1カ月がたった。この間、住宅街などで断続的に姿や痕跡が確認され、目撃現場付近の常磐公園が一時閉鎖となるなど異例の事態となっている。市は、中心部に出没したクマは駆除する方針を決め、ハンターが猟銃を使える状態で出没を警戒したい考えだが、安全面などを理由に警察からは発砲許可が下りていない。市は緊急的に箱わなの設置などをしたが、識者は市の対策を不十分と指摘する。

(住宅街でクマの目撃相次ぐ:秋田)
秋田市の住宅街で22日、クマが相次いで目撃され、警察と猟友会が警戒にあたっている。クマが目撃されたのは、秋田市山手台の住宅街。22日午後1時すぎ、車を運転中の40代の女性から、クマが市道を歩いていると警察に通報があった。その後も、近くの飲食店など周辺で少なくとも2件の目撃情報が寄せられ、警察は同じクマとみて、猟友会とともに警戒にあたっている。クマは体長1.2メートルほどで、2日前には、600メートルほど離れた秋田赤十字病院の近くでもクマが目撃されている。

(住宅街にサル出没:宮崎)
20日、小林市の住宅街にサルが出没し小林市が注意を呼びかけています。20日午前9時過ぎ、野生と見られるサルが出没したのは小林市の住宅街。視聴者が捉えたサルは、電柱をつたって屋根の上に。その後、住宅街の奥へと消えていきました。今回目撃されたサルについて専門家は…(専門家)「ニホンザルで間違いないなと思います。お尻の感じからすと大人の多分オスだ思う。8歳から上。果実がなる木が植えられてたりとか人の食べ物、食べ残し、ごみとかを狙っている可能性がある。基本的に目を合わせない、走ると追っかけられる可能性がある。早歩きぐらいでサルの目線から消える。お子さんとかさるか見て小さい生き物になるので、ひょっとしたら勝てるかもと思うので子供は注意した方が良い」。小林市は、市民からの通報を受け付近を巡回したり防災メールなどで注意喚起を行っているということです。

(北アルプス槍沢に熊、登山者を警戒する様子なく:長野)
22日午前7時すぎ、北アルプス槍沢の標高2600メートル付近にツキノワグマとみられる熊1頭がいるのを信濃毎日新聞記者が目撃、撮影した。槍ケ岳山荘によると、昨年から槍沢付近で熊が目撃されるようになったといい、登山者に注意を呼び掛けている。植物が茂る斜面で、黒いものが動いていた。近くの登山道を多くの登山者が行き来していたが、熊は警戒する様子を見せず、餌を探しているようだった。槍ケ岳方面から下山してきた登山者は「昨日はもう少し低い場所で親子の熊がいた」と話していた。これまで熊の目撃は今回の地点よりも標高が低く、樹木が多い地帯だった。昨年から樹木が少ない槍沢での目撃が報告されるようになった。詳しい原因は分かっていない。今季は6月下旬ごろから目撃されるようになった。槍ケ岳山荘は目撃しても刺激せず、テント泊の場合は食べ物を外に出さないよう求めている。

(住宅地の民家にクマ出没:長野)
松本市の住宅地で22日朝、クマが目撃され、警察や市が注意を呼び掛けています。22日6時半ごろ松本市波田の住宅地で、「庭先にクマがいる」と住民から警察に通報がありました。クマは体長1メートルほどで今のところけが人などの被害はないということです。逃げるクマを目撃した男性は、「ちょうど目の前を通ったが怖くて動けなかった」などと話していました。クマはその後、山のある西側に逃げていったということで、警察などが捜索していますが発見には至っていません。警察や市の職員が住民に注意を呼び掛けています。

(国道に立ちふさがるヒグマ:北海道)
夏の観光シーズンを迎えている北海道・富良野市で、国道をゆっくりと歩くヒグマの姿が目撃されました。「目の前に突然現れた」と目撃者が遭遇した時の恐怖を語りました。市街地に続く国道。立ちふさがっていたのはヒグマです。車が近づいても逃げる様子はありません。ヒグマはその後ビニールハウスの横を通り、山の方向に去っていきました。今回クマが目撃されたのは観光名所、富良野市の南側。付近の農園によりますと、農作物の被害は今のところ確認されていないということです。夏のレジャーが本格化するこれからの季節。ヒグマとの遭遇には十分注意が必要です。

(民家敷地にクマ:山形)
24日午後6時20分ごろ、西川町志津で、90代女性が自宅敷地内でクマ1頭を目撃し、同居する60代の長男が110番通報した。寒河江署によると、クマは体長約1.5メートル。女性が玄関先に出たところ、クマが約10メートル先の畑の中を移動し、林へ走り去った。現場は月山弓張平公園パークプラザから南に約50メートル。24日午前4時35分ごろ、村山市楯岡でクマ1頭を目撃したと、車で通り掛かった市内の60代男性が110番通報した。村山署によると、クマは体長約1メートルで、道路を東から西へ渡っていった。現場は名取橋から南に約50メートル。24日午前5時半ごろ、南陽市上野でクマ1頭を目撃したと、近くの60代男性が知人を通じて南陽署に届け出た。同署によると、クマは体長約60センチで、男性が市道を歩いていたところ、約15メートル先を右から横断し、やぶの中に入っていた。現場は旧ハイジアパーク南陽の南約250メートルで住宅が点在している。

(住宅敷地内にクマの足跡:北海道)
25日朝早く、旭川市の住宅の敷地内でクマの足跡が見つかりました。隣のとうもろこし畑ではクマに食い荒らされたとみられる被害も確認され、警察が付近の住民に注意を呼びかけています。25日午前5時ごろ、旭川市東旭川町米原の住宅の敷地内で動物の足跡が見つかったと付近の住民が警察に通報しました。警察と市の職員が調べたところ、足跡は大きさが縦30センチ、横20センチで、大人のクマのものと確認されたということです。また隣のとうもろこし畑ではおよそ40本のとうもろこしが食い荒らされているのが確認され、クマによる被害とみられるということです。現場は森林に囲まれた住宅が点在する地域で、警察はパトカーによる見回りを行うとともに、付近の住民に注意を呼びかけています。

(住宅街や公園でクマの目撃情報相次ぐ:北海道)
23日夜から24日朝にかけて札幌市の南区や中央区でクマが相次いで目撃され、警察が警戒にあたるとともに付近の住民に注意を呼びかけています。23日午後10時半ごろ、札幌市南区南沢5条2丁目で「30メートルほど離れたところにクマがいた」と通りがかった男性から警察に通報がありました。警察によりますと目撃されたのは体長1メートルほどのクマ1頭で住宅街を歩いて移動していたということです。駆けつけた警察官が現場付近を確認しましたがクマは見つからなかったということです。現場は札幌市郊外にある山林に近い住宅地で付近には東海大学の札幌キャンパスなどがあります。警察は警戒にあたるとともに付近の住民に注意を呼びかけています。また24日午前6時前には札幌市中央区界川の旭山記念公園の散策路にクマ1頭がいるのが目撃され警察が警戒にあたっています。旭山記念公園では7月9日にもクマが目撃されているほか、ふんも見つかっていて、公園は一時、閉鎖されていました。

(住宅街で"シカ"目撃相次ぐ:北海道)
北海道札幌市豊平区で7月25日、シカの目撃情報が相次ぎました。マンションの玄関ガラスが割れる被害もあり、シカが衝突した可能性があります。札幌市豊平区では25日早朝から旭町や美園などでシカの目撃情報が相次いで警察に寄せられ、午後2時までに通報はあわせて11件に上りました。豊平区平岸のマンションでは玄関のガラスが割れる被害があり、ガラスに残った痕跡などからシカがぶつかった可能性もあるとみて警察が調べています。シカは豊平区美園の住宅の敷地に出没したほか、国道36号線と環状通の交わる交差点付近などでも姿を現しています。目撃されたシカに角はなく、同一のメスの小鹿とみられています。

(小学校前にクマ2頭:北海道)
旭川市神居1の16の神居東小前の市道でクマ2頭が歩いているのを25日午前3時ごろ目撃したと、付近の住民から110番があった。現場は6月中旬からヒグマ出没情報が相次ぐ美瑛川沿いの住宅街で、被害はなかったが、市などが警戒を呼びかけている。旭川中央署によると、近くに住む女性が体長1メートルと1・5~2メートルの2頭を目撃。小さいクマが前を歩き、一緒に美瑛川方面に移動していったという。市は午前8時ごろまで現場を調査したが、ふんや足跡などの痕跡は見つからなかった。

(クマ出没で閉鎖中の旭山記念公園、22日に閉鎖を解除:北海道)
クマの出没により閉鎖中だった札幌市の旭山記念公園ですが、22日から閉鎖を解除です。札幌市中央区の旭山記念公園では今月9日にクマの目撃情報があり、フンも発見されたため、市は公園を閉鎖していました。その後、市の担当者などによる園内の巡回や専門業者による調査を行いましたがおよそ2週間、新たな痕跡が見つからなかったことなどから閉鎖解除を決めました。市は、今後も園内の巡回を行うなど、警戒を続ける方針です。

(カラスの被害を回避:神奈川)
総合防災ソリューション会社として創業40年の実績を持つニッショウ機器(株)では、災害対策や建物劣化の修繕、防犯まで人命を守るための様々な商品を通じて、SDGsを推進。「安心安全な街づくり」を進めている。そんな同社のヒット商品となる「ニッショウ・バードプロテクターからす除け(1980円税込)」は人や鳥への害がなくカラス除けできる環境にやさしい野鳥忌避剤だ。カラスが苦手な植物性素材(数種類のハーブなど)で嗅覚を刺激。鳥類が感知できる紫外線を吸着して視界を迷彩し、カラスが設置場所周辺に着地することをためらう習性を利用した。特に学習能力が高いカラスは一度不快感を覚えると仲間に注意喚起するため、被害が気になる場所に容器を置くだけで寄り付かなくなるという。環境に配慮された商品のため住宅や学校、商業施設、工場、病院など場所を選ばず使用できる。「ゴミ集積所や畑など、カラスやハトの被害でお困りの方は気軽に相談を」

(食害を逆手、タンカンをブランド化:鹿児島)
「まさか被害に遭うとは」。大和村のタンカン農家上村太一さん(35)は、2019年12月、植樹して2年目の苗木150本すべてをアマミノクロウサギにかじられた。樹皮に薬を塗って手当てしたが10本は枯れ、植え替えを余儀なくされた。外来種・マングースの駆除や山林開発の減少などでクロウサギの生息域が広がったことが、農作物被害をもたらしているのだ。タンカンは出荷できるまで5~7年かかる。樹皮を少しでもかじられただけで生育は遅れ、収入減に直結する。特別天然記念物のため、捕獲も駆除も禁じられている。徳之島町の吉本勝太さん(67)は「有害鳥獣のイノシシよりやっかい。生産意欲をそがれる」と困惑する。

(北海道「レア食材」特集)
7月18日(2021年)放送の「冒険美食クラブ」(TBS系)は「究極の北海道レア食材コース料理」を特集した。メインディッシュは、道東の白糠町で地元ハンターが仕留めたエゾシカの肉を使った「エゾシカ ヒレ肉のソテー」。調理するのは、2008年洞爺湖サミットで各国のファーストレディーに料理を提供して注目を集めた北海道真狩村のフレンチレストラン「マッカリーナ」の菅谷伸一シェフだ。体重約100キロのエゾシカからわずか300グラムしかとれない稀少部位のヒレ肉を数日かけて熟成させ、上質な柔らかさと凝縮された旨みを引き出す。肉に直接炎があたらないように網脂(内臓の周囲についている網状の脂)で包み、オーブンでじっくりと火を入れる。「ワンクッション置いてジワッと焼くことで、さらに柔らかくなる」(菅谷シェフ)という。薬草酒にシカからとった出し汁、山椒の実、レモンを加えて作ったソースが、ヒレ肉の繊細な味を引き立てる。付け合わせは、雪室で540日間貯蔵したジャガイモ「540」を使った「ジャガイモ540の灰焼き」。長期間寝かせることでデンプンが糖分に変わり、強い甘みと独特のコクが特徴の、こちらもレア食材だ。それを皮付きのまま灰に埋め込んでオーブンで焼くこと1時間半。味付けはシンプルに塩、コショウとバターのみ。スタジオでヒレ肉のソテーを試食した濱口優が「柔らかい。臭みが一切ないですね」と驚きの声を上げれば、堀田茜も「めっちゃジューシーで、ソースに香りがあります」と感動。MCの加藤浩次は「これが肉なんだ! 肉をいただいてるぞ!という感じ」と言い、さらに付け合わせを一口食べて「このジャガバター、テレビ出演史上1番うまいかもしれない」と大絶賛していた。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、26日午前6時30分ごろ、富谷市杜乃橋1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午前8時ごろ、栗原市鶯沢北郷菅原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、23日午後6時ごろ、富谷市日吉台1丁目にクマが出没しました。

(イノシシ出没:宮城)
登米市によると、21日夕方、登米市石越町にイノシシが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、22日、大崎市岩出山地域にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、21日午後4時15分ごろ、富谷市富谷唐竹沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、21日午後2時ごろ、仙台市青葉区作並小坂東にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日夕方、栗原市花山本沢小川原にクマが出没しました。

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(70代男性、クマに襲われ軽傷:秋田)
19日午前8時半ごろ、秋田県羽後町飯沢字上台の山中で、山菜採りに向かっていた同町鹿内字水上の男性(79)がクマに襲われ、顔面や背中などに軽傷を負った。県警によると、今年県内で発生したクマによる人身被害は2件目。湯沢署によると、男性は同日午前8時ごろ、1人でミズを採るため入山。目的地に向かう途中、約3メートル先に体長約40センチの子グマを発見した。その直後、子グマの背後から現れた親とみられるクマに爪で引っかかれたり、背中をかまれたりしたという。

(クマに襲われ男性が重傷:長野)
子グマに襲われ、指の骨を折るけがをした。クマが出没したのは、長野・軽井沢町の石尊山の標高1,300メートルあたりの林道。警察によると、19日午後2時半ごろ、下山途中の東京都の男性(36)が、体長1メートルほどの子グマと遭遇し、もみ合いになった。男性は、耳をひっかかれたほか、手をかまれ、指の骨を折るなど、大けがをした。男性は、クマよけの鈴などを持っておらず、警察は「音が鳴るものを持って山に入るよう」呼びかけている。

(サルが出没、24歳女性がかまれけが:福岡)
19日夜、福岡県太宰府市の公園で、24歳の女性がサルにかみつかれけがをしました。警察が付近の住人に注意を呼び掛けています。警察によりますと19日午後7時20分ごろ、太宰府市の観世音寺近くに体長80センチメートルほどのサルが現われ、ランニングをしていた24歳の女性にかみつきました。女性は、公園の中の道に座っていたサルを避けようと横を通りすぎた際、後ろから太ももをかみつかれたということです。女性は軽傷です。太宰府市では19日午後5時頃にも、女性がかみつかれた現場に近い国分の住人から「自宅にサルがいた」という通報があったということで、警察はサルを見つけても近づかないよう注意を呼び掛けています。

(イノシシが医療施設に侵入しガラス突き破る:山形)
19日夜、山形県上山市の「県立こども医療療育センター」の施設内にイノシシ1頭が出没した。イノシシはガラスを突き破って逃げ、けが人はいなかった。目撃した職員は「何か物が落ちてガラスが割れたのかと思った。様子を見たらイノシシだった」と語った。19日午後8時45分ごろ、上山市河崎の県立こども医療療育センターの施設内にイノシシ1頭がいるのを職員が見つけ、警察に通報した。警察などによると、イノシシは中庭から管理棟の通路の窓ガラスを突き破って侵入した。その後、通路を進み約40メートル先の出入口のガラス2枚を破って逃げたとみられている。センターは知的障がいや身体的な障がいがある子どもたちの発達支援を行う施設で、発見当時、入所している児童32人を含む職員らは、渡り廊下の先にある医療棟にいて、けが人はいなかった。目撃した職員によると、イノシシは体長1メートルほどの成獣だったという。目撃した職員は「(イノシシは)興奮している状態でドアにぶつかった。怖かった。子どもたちがいない時間帯だったのが不幸中の幸い」と当時の様子を語った。センターは山際に位置していて、イノシシが目撃されるのは初めてだという。警察では、周辺の警戒にあたるとともに注意を呼び掛けている。

(クマ飛び出し車にぶつかる:秋田)
18日午後4時40分ごろ、秋田県大仙市土川字小杉山柳沢の県道で、同市の30代男性が運転する乗用車が、山林から飛び出してきた体長約1メートルのクマと衝突した。男性にけがはなかった。

(畑にサル30匹、野菜食い荒らす:秋田)
18日午前10時ごろ、北秋田市綴子字岩坂下の畑にサル約30匹がいるのを、近所の50代女性が目撃した。けが人はいないが、女性が畑で育てていた野菜が、一部食い荒らされたという。北秋田署によると、女性は体長約50センチのサルの群れが、畑の西にある山林方向へ移動するのを見た。女性によると、畑のキュウリ10本と、ナスとウリ各5本、トウモロコシ2本などが食われた。

(銃砲店で従業員を刃物で切りつけた15歳少年を少年院送致:福島)
少年院送致の処分をうけたのは福島県の県中地区に住む無職の15歳の少年。少年は2021年6月5日に、銃などを奪おうと福島県郡山市の銃砲店の男性従業員をカッターナイフで切りつけてケガをさせた。少年の審判は福島家庭裁判所郡山支部で行われ、小野寺健太裁判官は「過去の銃乱射事件の犯人に傾倒し繁華街で乱射するために銃を奪おうとした」と少年の動機を指摘。「少年の問題について時間をかけて修正し、社会に適応するための能力を身につける必要がある」として少年院送致とする決定を下した。

(伊豆大島のキョン、20年度は最多5034頭捕獲:東京)
東京都は20日、伊豆大島の特定外来生物「キョン」を2020年度は過去最多の5034頭捕獲したと発表した。ハンターの協力などを得て19年度と比べて捕獲頭数は1458頭増えたが、自然増加を抑えるのにとどまり、20年末の推定生息数は横ばいだった。特定外来生物であるキョンは体の高さが約40センチで、シカ科ホエジカ属に分類されるシカの一種。大島町の特産物「アシタバ」を食べるなどの被害が出ている。都が推定した20年末の生息数は1万9835頭で、19年末と比べて7頭減少。最近は増加に歯止めがかかり、横ばい傾向になっている。都は21年度に市街地やその周辺地域での効果的な捕獲手法を検討。生息数が減少に転じるよう対策を強める。

(キョンの推定生息数について:東京)
近年、伊豆大島において特定外来生物であるキョンが増加しており、大島町の特産物であるアシタバ等を食べて被害を及ぼしているほか、絶滅危惧種のキンラン等も食べることから、生態系にも影響を与えています。都はキョン対策の一環として、キョンの実態把握を目的に、毎年、生息状況調査を実施し、生息数の推定を行ってきました。今般、令和2年末の生息数を推定しましたのでお知らせします。この結果を踏まえて、都は引き続き対策の強化に取り組んでいきます。キョン推定生息数(令和2年末):19,835頭(階層ベイズ法により推定した中央値)。令和元年度に到来した台風被害により破損した柵等を復旧するとともに、従来捕獲圧がかけられなかった地域での捕獲を強化した。その結果、令和2年度は過去最高となる5,034頭(令和元年度比1,458頭増)を捕獲した。これは年間の自然増加数相当を捕獲していると考えられ、推定生息数の増加に歯止めがかかり、横ばい傾向が続いている。従来捕獲圧がかけられなかった地域での捕獲を強化し、生息数の低減を目指す。市街地とその周辺地域におけるキョンの効果的な捕獲手法の検討に向け、行動調査等を実施する。

(クマ被害の果樹園に電気柵を設置:広島)
クマに果物を食べられる被害を受けている庄原市の果樹園が対策用の電気柵を試験的に設置しました。庄原市比和町の果樹園では去年、桃を収穫する8月とリンゴを収穫する10月末から12月にかけてほぼ毎日食べられる被害にあいました。近年、県内ではクマによる農作物被害が増えていて目撃情報も今年だけで90件寄せられています。19日は県の担当者らが果樹園を囲むように設置しているイノシシよけの網の上に、4本の電気柵を試験的に設置しました。県はモモの収穫期に間に合うよう、7月下旬までに電気柵を設置する予定です。

(シカ食害が深刻:滋賀)
山野草の宝庫とされ、多くの登山客が訪れる伊吹山(滋賀県米原市、標高1377メートル)で、ニホンジカの食害対策に市が振り回されている。草花をシカが食べ尽くすことで、観光面の悪影響だけでなく、種の絶滅や土砂崩れ発生の危険性も高まる。市は植生防護柵と捕獲わな設置を進めるが被害は収まらず、「いたちごっこ」(関係者)の様相だ。

(鳥獣被害対策、動物と農山漁村の共存を:宮城)
農作物を食い荒らすため害獣と称される野生鳥獣を、地域の財産に変えようとする動きが各地で広がっている。野生鳥獣による農作物被害は全国で158億円(2019年度)に上り、このうちシカとイノシシが99億円を占める。獣害は営農意欲の減退や耕作放棄の増加を招いており、看過できる状況にない。野生鳥獣の増加により希少植物の食害や森林の下層植生の消失に伴う土壌流出、車両との衝突事故も生じている。農山漁村にとっては深刻な問題で、農業と生態系のバランスを考えた対策が必要だ。被害を食い止めようと、各自治体は捕獲に力を入れている。農林水産省などによると、全国での捕獲数はシカが14万頭(00年)から60万頭(19年)に、イノシシが15万頭から64万頭に増えた。駆除動物の肉は処理費用がかさむため、ほとんどが廃棄されてきた。東北では東京電力福島第1原発事故の影響でシカ、クマなどの出荷が制限され、せっかく捕獲しても廃棄せざるを得なかったという事情もある。岩手県大槌町では昨年5月、県内初となるジビエ(野生鳥獣肉)の処理加工場が操業を始めた。町と猟師、飲食店などが連携して獣害の減少や観光資源の創出、人材育成を図るジビエサイクル構想の中核施設となっている。町の農作物の獣害は年約1000万円に達するが、駆除を担う猟友会員は高齢化などで減少している。こうした地域課題の解決に取り組んでいるのが、加工場を運営する「MOMIJI」と、ジビエや狩猟に関するプロモーションなどを手掛ける「ソーシャル・ネイチャー・ワークス」という地元企業だ。MOMIJIでは、捕獲したシカをすぐ加工場に運ぶ。素早く丁寧な血抜き処理をするため、臭みのない良質な肉を提供できるという。電解質殺菌や県の放射性物質検査を全頭行い、安全性を確認して出荷している。ソーシャル社は、体験企画「大槌ジビエツーリズム」を始めた。狩猟や解体の見学、ジビエを使った食事、ハンターら地元の人との交流を通じ、自然の豊かさや命の循環について参加者に実感してもらうことにしている。持続可能な地域を築くための取り組みとして注目したい。国内の動物園では、駆除されたイノシシなどを丸ごと餌として与える「屠体給餌(とたいきゅうじ)」の取り組みが広がっている。肉食動物にとって野生で狩りをする感覚を取り戻し、ストレスを軽減する効果があるとされる。捕獲動物の廃棄を減らすことにつながるだけでなく、来園者に獣害問題について広く考えてもらうきっかけにもなる。捕って終わりではなく、命をいただいて生をつなぐという営みを通じ、動物と人、地域社会が共存していくすべを捉え直していきたい。

(「市街地にヒグマ」、対処探る:北海道)
北海道内各地でヒグマに人が襲われる被害が相次いでいることを受け、道や道警、猟友会などは緊急の対策会議を開いた。今年度のヒグマによるとみられる死傷者は12日時点で9人(死者3人)と、統計を取り始めた1962年以降で最多ペース。人口が多い札幌市や旭川市では市街地やその周辺での出没も目立つことから、関係機関の情報交換や住民への注意喚起の徹底を確認した。厚岸町では4月、山菜採りの男性がヒグマに襲われて死亡した。今月2日には福島町の山林で、近くの畑で作業中に襲われたとみられる女性の遺体が発見された。さらに12日、滝上町の山林で山歩き中に襲われたとみられる女性が遺体で見つかった。羅臼町では6月27日、ヒグマが飼い犬3匹を襲い、1匹が死んだ。このヒグマは2018~19年に町内で犬を襲った個体と同一であることが確認された。市街地での出没も目立つ。6月18日には札幌市の市街地にヒグマが現れ、4人が重軽傷を負った。旭川市では6月中旬以降、旭川駅近くの河川敷などで目撃が続く。14日の会議では、道立総合研究機構の担当者は「ヒグマの分布域が拡大して個体数が増加している地域がある。市街地でも被害が出るという想定で対策を考える必要がある」と指摘した。道は、市街地にヒグマが現れた場合の対応を従来の対策マニュアルに加える方針だ。道が2017年に定めたヒグマ管理計画によると、推定生息数は約4千~1万7千頭(12年度時点)。道は最近の生息数を踏まえた上で、今年度中に管理計画を改定する。

(警戒強まる、東京オリンピック試合会場付近でクマを目撃:福島)
福島県によると、7月20日・午前7時50分ごろ『あづま運動公園内』にある『福島市民家園』の敷地内で、パトロール中の警備員が体長1メートルほどの小熊を目撃したという。2021年に入ってから公園内でクマが目撃されるのは初めてで、人や建物などに被害はなかった。公園内にある『福島県営あづま球場』では7月21日から東京オリンピックソフトボールの試合が始まる。このため福島県は、大会に支障がでない範囲でパトロールや爆竹を鳴らすなどクマ対策を強化する。また、選手や関係者などの安全を確保するために21日以降もパトロールの回数を増やし警戒を強めるとしている。

(中山由起枝、有終誓うママアスリート:栃木)
25年前、埼玉栄高3年の夏。「クレー射撃で五輪を目指してみないか」。ソフトボール強豪校の捕手として活躍していた中山の下へ、新しくクレー射撃部を立ち上げようとしていた日立建機の担当者が熱心に足を運んだ。ルールも知らず、興味もない。だが会社の熱意にひかれ、関心も増していった。監督の「競技は違っても中山なら五輪を目指せる」という一言が人生の分岐点になった。動体視力、身体能力、瞬発力、忍耐力は高校トップクラス。白羽の矢が立ったのは、ソフトボール女子の元日本代表監督で当時日立高崎監督だった宇津木妙子(うつぎたえこ)さんが「ソフトボール界でもほしいけど、日立グループのためなら」と推したこともあった。競技を始めて2年足らずで2000年シドニー五輪の出場枠を獲得。大会後1度引退し、03年に復帰。北京五輪は母となり、長女芽生(めい)さんと挑み、健闘の4位。ロンドン五輪は15位惨敗で、応援団長を買って出た一人娘の涙に「もう1度挑戦したい」と決意。だが4度目のリオデジャネイロ五輪も結果を残せず「限界なのか」と自問した。母親と競技者を両立してきた。順大大学院に通っていた19年夏は「二足じゃない、三足のわらじです」と笑った。そんな環境が「精神的にも肉体的にも強くしてくれた」と振り返る。大学2年の芽生さんが住むのは五輪会場の陸上自衛隊朝霞訓練場近く。全ては東京五輪のためだ。街のラッピングバスやポスターにはオリンピアンの母の姿。2人は五輪と共に歩んできた。集大成を迎える42歳は「夢を追い掛けてきた気持ちを共有したい。そして有終の美を飾れれば」。娘の首にメダルを掛ける姿を思い描いている。なかやま・ゆきえ 1979年生まれ。小山市出身。順大大学院スポーツ健康科学研究科修士課程修了。シドニー、北京、ロンドン、リオデジャネイロ五輪代表。2019年アジア選手権大会で3位に入り、東京五輪代表内定。日立建機所属。茨城県結城市在住。

(石原奈央子、選手団女子最年長の誇り:栃木)
静かな山あいに銃声がこだまする。実家で所有する鹿沼市草久の古峰ケ原射撃場。新型コロナウイルスの影響で環境が激変する中でも「コツコツと、着々と」クレーを撃ち抜き続けた。初出場だったリオデジャネイロ五輪の18位は苦い思い出だ。「努力してきたつもりだったが、他の選手の方が実力も努力も上だった」と世界の壁の高さを痛感した。以降は海外からコーチを招き、射撃能力を追求した。コロナ禍でジムに通えない日々が続いても、視野のトレーニングや不足している栄養素を見つける体の検査など、できる限りのことはやってきた。自前の射場があるため、この1年間の練習量は確保できた。ただ本来は実戦を重ねながら調子を上げていくタイプ。「海外の高いレベルで試合ができなかった」と試合勘を養えていない。オンラインで開かれたアジア規模の大会は情報が入らずに不参加。ワールドカップなどへの派遣があるかどうかも「日本協会から連絡がないので分からない」と不安を募らせた。外国人選手と連絡を取り合い、「海外はどんどん試合が行われてる。無理してでも行った方がいいのでは」と悩んだこともあった。国内トップ選手のみで行った5月のテスト大会は男子を含め6位で「良くなかった」。それでも「五輪でベストを出せるように練習してきた。正確性、技術、メンタル面は確実に上がっている」と自信をのぞかせる。46歳は東京五輪日本代表選手全583人のうち全体で2番目、女子では最年長。2度目の挑戦は「こんな年を取っても五輪が目指せる競技だというのも見てもらいたい」とベテランの誇りを胸に射台に立つ。いしはら・なおこ 1974年生まれ。鹿沼市出身。昭和女子大卒。32歳でクレー射撃を始め、2016年リオデジャネイロ五輪女子スキート代表。19年アジア選手権で日本人最上位となり東京五輪代表に内定。古峯神社権禰宜(ごんねぎ)。鹿沼市在住。

(渡り鳥への影響を懸念、風車建設の一部中止を国に要望:秋田)
秋田県能代市などで計画が進む陸上風力発電事業について、日本野鳥の会秋田県支部は20日、渡り鳥などへの影響が懸念されるとして一部の風車の建設を取りやめるよう、国に要望書を提出したことを明らかにした。秋田県能代市や八峰町で進む風力発電事業は、陸上・沿岸の計6エリアに25基の風車を設置することを計画している。日本野鳥の会秋田県支部など3つの団体は、能代市比八田地区と荷八田地区に設置予定の7基の風車の建設の取りやめを求める要望書を6月、国に提出したと明らかにした。日本野鳥の会秋田県支部によると、風車の建設予定地近くには世界でも有数の渡り鳥の中継地の小友沼があり、設置するとガンやハクチョウなどの通るルートやエサを取る場所が無くなることが予想される。また、国の天然記念物で計画地区の周辺でも確認されているオジロワシは、風車のブレードにぶつかるバードストライクが多い種類の鳥で影響が懸念されるとしている。経済産業省では、事業者が提出する環境影響評価書の審査をすることになっていて、野鳥の会では今回の要望内容が審査結果に反映されればとしている。

(クマ出没、人家近くまで:北海道)
道内でクマによる人的被害が相次ぎ、道南の自治体や道警函館方面本部は警戒を強めている。中でも函館中央署管内(函館市の一部、北斗市、七飯町)のクマ目撃や食害被害などの今年の通報件数は16日現在で19件となり、函本管内の9署で最も多い。人家近くでの目撃も相次いでおり、同本部は「各自治体が発表している出没情報などを確認し、危険な地域には立ち入らないようにしてほしい」と注意を呼びかけている。「この辺でクマが出たのは初めて。とても怖かった」。クマを目撃した函館市内戸井地区に住む80代女性は声を震わせる。この女性は5月26日、隣家の玄関近くで体長1メートル50センチほどのクマを目撃した。自身からの距離は15メートル程度だった。隣人に知らせるため「クマだ」と叫ぶと、山に逃げたという。

(住宅地でサル2匹目撃:栃木)
18日午前10時35分ごろ、足利市田島町の住宅地で、住宅の屋根の上にサル2匹がいるのを近隣住民が目撃した。人的被害はなかった。足利署で警戒を呼び掛けている。同署によると、2匹は親ザルと子ザルとみられる。

(大学近くでツキノワグマの目撃情報:鳥取)
鳥取市の鳥取大学近くの住宅街で20日未明にツキノワグマが目撃されたいう情報があり、市が注意を呼び掛けています。クマが目撃されたのは、鳥取大学近くの鳥取市湖山町西1丁目の住宅街です。20日午前2時20分ごろ湖山池沿いの側道を車で走行中の男性が、湖山池方面から住宅街の方向に向かい県道を横断していたクマを目撃したということです。クマは体長約80センチの子グマと見られ、警察と市がパトロールをしていますが見つかっていません。今のところ被害はなく、市は見回りをするなどして注意を呼び掛けています。

(またクマの目撃情報:北海道)
クマの出没が相次いでいる旭川で、また目撃情報です。20日朝早く、目撃されたクマは川の浅瀬にいました。20日午前4時半ごろ、旭川市東旭川町上兵村で、「クマが牛朱別川の浅瀬にいる」と、車で通りがかった男性から通報がありました。警察によりますと、目撃されたクマは1頭で、体長は1.5メートルほど。川にかかる橋から100メートルほど離れた場所にいたということです。クマが目撃された現場付近は、田んぼが広がっていて、近くに民家はありません。旭川の中心部では、複数の川でクマが目撃されていて、市や警察が注意を呼びかけています。

(クマ1頭目撃:福島)
20日午前7時30分ごろ、福島市上名倉の福島市民家園敷地内でクマ1頭を目撃したとして、男性警備員が福島署に通報した。

(住宅街で猿が出没か:福岡)
福岡県警筑紫野署19日夜、太宰府市国分付近から同市観世音寺付近の住宅街で同日午後7時ごろ、猿1匹が出没したとして、防犯メールで警戒を呼びかけた。

(シシ肉、ブランド化:島根)
ブランド豚肉「江津まる姫ポーク」を手がける江津市の「浅利観光」が、市内外で捕獲されたイノシシのブランド化に乗り出している。自社で処理したシシ肉を「江の川Shishi(シシ)」と命名。市内の商業施設「神楽の里 舞乃市」で新たなイノシシ料理を提供しているほか、焼き肉セットの販売も予定している。江津市桜江町では2004年から、「 猪いのしし 加工販売センター」がイノシシの解体や加工を行っていた。だが関係者が高齢化していることなどから今年4月、浅利観光が事業を譲り受けた。センターの関係者から解体処理を教わり、臭みのない肉に仕上げる技術を磨いている。扱うイノシシは、江の川沿いなどでの捕獲が多いため、江の川Shishiと名付けた。イノシシ肉を身近に感じてもらえるようにと、デミグラスソースと合わせたメニューを開発。「神楽の里 舞乃市」にある大黒食堂では6月下旬から、「ハッシュドShishi定食」(税込み1320円)として提供している。コリアンダーやターメリックなど4種類のスパイスを使ったソースに、肉と地元産タマネギを焼いて絡めたこくのある味だ。また、肉をしょうゆとみりんでしっかり煮込んだ 佃煮つくだに (120グラム入り、税込み702円)も商品化。家庭でも親しんでもらうのが狙いという。同社が販売する「江津まる姫ポーク」の佃煮の姉妹品として、食べ比べがお勧めという。同社によると、コロナ禍の影響もあり、事業譲渡前の同センターでは昨年、例年よりも少ない約60頭のイノシシを処理した。取扱量を徐々に増やし、今年は90頭、3年後には150頭程度を目標にしている。今後は、精肉としての認知度も高めるため、焼き肉やしゃぶしゃぶ用も販売する予定だ。また3~10月の駆除期の肉はこれまで廃棄されていたが、脂身が少ないことに着目。レトルト食品や犬のペットフードへの加工を視野に開発を進めていく。同社の植田智之常務は「イノシシの受け入れ量を増やして農作物被害に遭っている農家を守りたい。年間を通じて商品を提供し、今まで食べたことのない人にも味わってほしい」と話している。

(地元産ジビエが味わえる新コース:千葉)
株式会社オアシスグループ(所在地:千葉県君津市、代表者:佐藤 慶一朗)は、手ぶらで本格アメリカンスタイルBBQが体験できるBBQ OASIS(千葉県君津市)にて、地元君津市産のジビエ2種が味わえるジビエアメリカンBBQコースを7月22日より開始いたします。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、20日午後4時40分ごろ、栗原市栗駒桜田蛇壇にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日午後3時ごろ、仙台市青葉区作並小坂東にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、20日午後0時15分ごろ、富谷市富谷新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、19日午前9時10分ごろ、富谷市富谷新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、19日午前7時50分ごろ、栗原市栗原片子沢古戸にクマが出没しました。

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(山でキノコ採りの80代男性がクマに襲われる被害:福島)
南会津警察署によると、ケガをしたのは栃木県の80代の男性。男性は7月15日の昼頃、福島県下郷町の山林で親族と一緒にキノコ採りをしていたところ、クマ2頭と遭遇、そのうちの1頭(体長50センチ)に襲われ、病院に運ばれた。男性は右太ももを咬まれたが、ケガの程度は軽いという。警察がパトカーで現場付近を巡回し、クマへの警戒を呼びかけている。

(クマに襲われ20代男性けが:群馬)
群馬・前橋市の森林で、20代の男性がクマに襲われ、頭などを負傷した。16日午後2時ごろ、前橋市柏倉町の森林で、2人で測量や草刈りをしていた25歳の男性がクマに襲われ、頭などを負傷した。クマは、全長2メートルほどで、逃走している。4日前には、10kmほど離れた場所で、犬の散歩中に男性がクマに襲われ、重傷を負っている。

(帰宅途中の女性がクマに襲われけが:岩手)
16日午後5時35分ごろ、岩手町の女性が、自宅から北東約100メートルの非舗装路でクマに襲われた。女性は左腕をかまれるなどのけがを負い、矢巾町の県高度救命救急センターに運ばれた。岩手署によると、現場は民家が点在し、女性は勤務先から徒歩で帰宅途中、前方に子グマとみられるクマを発見し、後ろから成獣とみられるクマに襲われた。親子とみられる。自力で帰宅し、家族が119番通報した。町や同署は同日、防災無線やパトカーで周辺住民に警戒を呼び掛けた。

(クマに襲われ乳牛3頭死ぬ:北海道)
16日午前10時ごろ、釧路管内厚岸町セタニウシ地区の町営牧場で放牧中の乳牛3頭が死んでいるのを牧場の従業員が見つけた。傷の状態などから、町や厚岸署はヒグマに襲われたとみている。同地区は、牛がクマに襲われる被害が相次ぐ同管内標茶町西部に隣接しており、同一個体のクマによる被害の可能性があるという。町によると、死骸の腹にかまれた痕や背中に爪痕があり、付近にはクマの足跡も見つかった。町は残る牛144頭の放牧をやめたほか、近くに箱わなを設置し、ハンターも警戒している。町内では近年、クマによる牛の被害はなかった。

(野生イノシシ1頭が豚熱感染:栃木)
県農政部は14日、那須烏山市で発見された野生イノシシ1頭の死体が豚熱(ぶたねつ)(CSF)に感染していたと発表した。県内での野生イノシシの感染確認は、計32頭となった。那須烏山市では初めてで、県内7市町目となった。同部によると、発見されたのは雌の幼獣。12日、一般市民が同市月次(つきなみ)の私有地で死んでいるのを発見した。同部は、発見場所から10キロ圏内の養豚場に連絡し、異常がないことを確認した。

(日本紅斑熱、過去最多)
マダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」の感染者が2020年は420件(暫定値)報告され、過去最多となったことが16日、国立感染症研究所への取材で分かった。マダニが媒介する感染症は死に至ることもあり、厚生労働省は、最近人気のキャンプなど野外で活動する人たちに注意を呼び掛けている。感染研によると、日本紅斑熱は近年感染者が増加傾向にあり、17年には337件を記録。18年は305件、19年は318件報告されていた。19年は13人が死亡した。20年の感染報告が増えたことについて、感染研は検査体制の充実に加え、寄生するシカやウサギなどの野生生物の生息域が国内で拡大するとともに、ウイルスを持つマダニも広く分布するようになったとみている。同様にマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」は19年に102件、20年に75件の感染が報告された。従来は西日本を中心に報告されていたが、17年に千葉県、今年3月に静岡県で感染者が確認されるなど、以前よりも広がりつつある。こうした中、厚労省が注意喚起の対象に選んだのがキャンプをする人たちだ。日本オートキャンプ協会によると、20年にキャンプをした人は推定610万人。コロナ禍で前年比30%減だが、「密」を避けられるレジャーとして注目され、新たに始める人が増えている。このため厚労省は、キャンプを題材にしたアニメ「ゆるキャン△」と連携したポスターを作成し、野外では長袖長ズボンを着たり、虫よけ薬を使ったりして、ダニの侵入を防ぐ工夫を助言。ダニはペットに付着することもあり、ブラッシングや投薬といった対策も必要と呼び掛けている。

(震災後逃げた家畜ブタと交雑したイノシシ、福島大学がブタ遺伝子の広がり分析:福島)
福島大学の兼子伸吾准教授とドノヴァン・アンダーソン研究員らの研究グループは、福島県の大熊町や浪江町とその周辺に生息するイノシシを対象にDNA分析を行い、震災後に逸出した家畜ブタに由来する遺伝子の広がりを検証。純粋なイノシシとの交配によってブタ遺伝子の割合は低下する可能性が高いことを明らかにした。東日本大震災と原子力発電所事故によって家畜のブタが逸出・野生化してニホンイノシシと交雑し、分布を拡大している可能性がミトコンドリアDNAの分析により示されていた。これにより、農林業被害や豚熱の拡大、また産子数の増加や人間の活動圏での行動増加の恐れもある。研究グループは、福島県内のイノシシ個体群における家畜ブタ遺伝子の広がりを解明するため、イノシシの形態や生態等に大きな影響を与える核DNAの分析を行った。分析したイノシシ191個体中31個体(16%)に、祖先におけるブタとの交雑の痕跡を観察。核DNAでの分析は、ブタ由来の遺伝子を高頻度でもつ個体の分布は福島第一原子力発電所付近に限られ、離れるに従ってブタ由来遺伝子の割合は減少していることが判明した。このような減少は、ブタとイノシシの交雑個体がイノシシと交配し、子孫がまたイノシシと交配するという戻し交配によるものと考えられるという。今回の事例では、核DNAは交雑の影響を次第に失うとみられるが、ブタ由来のミトコンドリアDNAやイノシシの遺伝構造の解析結果は、一度生じた遺伝子汚染などの問題が、イノシシの高い移動性によって急速に拡大する危険性も示唆した。交雑の問題における予防措置の重要性が改めて示されたもので、交雑動態の研究にとって有益な知見としている。

(東京五輪、公平・公正にジャッジ:岩手)
一関市大東町の佐藤勝治さん(69)は、23日に開幕する東京五輪のクレー射撃で国内競技役員(NTO)を務める。狩猟を経て20年余り前にクレー射撃と出合い、審判員として各種大会の運営を担ってきた。57年ぶりとなる東京五輪を弾みとしてクレー射撃の普及、振興に期待していただけに、直前に決まった無観客開催は無念だが、「公平・公正なジャッジに全力で努めたい」と大舞台を前に気を引き締めている。佐藤さんは消防職員時代の1976年ごろ狩猟を始め、県猟友会の安全狩猟射撃大会出場を機に射撃の腕を上げたいと花巻市のクレー射撃場に通った。大会運営に必要な2級審判員、1級審判員の資格取得を経て2016年国際審判員となり、全日本選手権や公式大会、国体の審判員を担ってきた。現在県クレー射撃協会理事長、県公安委員会射撃指導員なども務める。東京五輪のNTOについては、組織委員会から19年秋に世界射撃連盟(ISSF)が選考を経て承認した旨の連絡を受けた。国内からは国際審判員の資格を持つ18人がNTOとして参加する予定で、県内からは佐藤さん1人が選ばれた。射撃は東京都練馬区の陸上自衛隊朝霞訓練場で24日~8月2日に開催。佐藤さんは21日に出発しミーティングやユニホームの準備などを経て本番に臨む。具体的な役割はまだ知らされていないというが、通常一つの射台にレフェリー、サイドレフェリー、記録、計測の4人が必要になるという。新型コロナウイルス感染拡大の影響で1年延期となり、首都圏などでの無観客開催が決まった東京五輪。佐藤さんは「射撃は野球やサッカーと違い一般になじみが薄いので、五輪を機会に多くの人に競技を見てもらい、知ってもらえると思っていたので、無観客開催は非常に残念だ」と悔やむ。各国の代表選手が集まるだけに「競技用語以外の英語などは不安がある」ともいうが、「自分が生きているうちに日本で開催される五輪はこれが最後だと思う。緊張はあるが、せっかくもらったチャンスなので全力で務め、競技規則にのっとり公平・公正なジャッジに努めたい」と話す。

(シカとの攻防20年、温暖化で進む食害:群馬)
福島、栃木、群馬、新潟4県にまたがる尾瀬国立公園で、シカの食害を防ぐ闘いが20年以上続いている。温暖化で生息域が拡大し、ミズバショウやニッコウキスゲなど登山者に人気の花も被害に。環境省などは群生地を柵で囲い対抗するが、被害は公園内の2000メートル級の山へと広がっている。「シカが掘った跡ですね」。6月中旬、福島県檜枝岐村にある標高1660メートルの尾瀬沼。環境省のレンジャーが指さした先は、数メートル四方だけ湿原の黒い土がむき出しになっていた。ミズバショウの根や株を食べようと地面を掘り返したという。深い雪に弱いシカは尾瀬ではあまり見られなかったが、1995年ごろから食害が出始めた。夏から秋に約30キロ南東の栃木県日光地域から遠征してくる個体が増えた他、雪解けの早まりに伴い尾瀬で出産する雌も出てきた。シカは生まれた場所に戻る習性があり、頭数増につながっている。

(タカが舞ってカラス駆逐、鳥害対策へ実証実験:愛知)
愛知県大府市の果樹園で15日、天敵のタカを飛ばしてカラスを追い払う市の実証実験が始まった。特産のブドウや梨などが収穫前に荒らされる被害を軽減する試み。同市北崎町の桑山農園に同日、鳥害対策を手がける専門会社の 鷹匠たかじょう らが訪れ、鷹狩りに使われるハリスホークの雄を飛ばした。今月1日に事前にカラス2羽を撃退した効果か、カラスの飛来はなく、タカが舞うとムクドリが騒ぎ立てた。同社の若山明由・鷹事業部長(54)は「タカを使ったカラスの撃退は農業関係の依頼も増えている」と言う。タカがルアー(鳥の模型)を襲う場面をカラスに見せると、一帯に近づかなくなるという。梨と桃を栽培する農家(70)は「昨年は収穫前の果実の約2割が被害に遭った。収穫間近を狙われるのは悔しい」と効果に期待していた。

(クマが近づきにくい環境作りへ草木の刈払い:秋田)
県内ではクマの目撃が相次ぎ、人とクマの生活圏のすみわけがこれまで以上に重要になっています。そのための対策の一つが見通しをよくすることです。クマが近づきにくい環境をつくろうと秋田市雄和地区で草木の刈り払い作業が行われました。作業は県立中央公園や国際教養大学など秋田市雄和椿川地区にある施設の管理者でつくる「雄和椿川地区熊対策協議会」が行いました。16日は会員15人が県動物愛護センター近くの草木を刈り払いました。一帯にはスポーツ施設などが集まり、子どもを含めて多くの人が利用しますが周辺には森林も広がっています。近くでは毎年クマが目撃され過去には国際教養大学の構内でも目撃されましたこのエリア全体での目撃件数は去年までの2年間で11件。今年も6月に公園内と近くの林を行き来する姿が目撃されています。クマ対策として重要なのが見通しを確保することです。クマは臆病な性格で身を隠しながら移動できる茂みを好みます。このため草木を刈り払うことは人もクマも互いの存在に気づきやすくなり近づくのを避け被害の防止にもつながります。協議会は、利用者や国際教養大学の学生にチラシ入りのティッシュや笛がついたボールペンを配るなどして、クマへの注意を呼びかけていくことにしています。

(今年はクマの出没減?ブナの実「並作」予測:石川)
県は13日、ツキノワグマの餌となるブナ科植物の雄花落下量調査から今秋のブナの実の豊凶予測は「並作」になると発表した。ブナの作柄が良い年はクマの出没が少なくなる傾向があり、県は2020年のような市街地への大量出没の可能性は低いとの見通しを示した。

(都会に鷹匠現る:大阪)
大阪市天王寺区の天王寺公園エントランスエリア「てんしば」で16日、タカを飼いならして狩猟する鷹匠(たかじょう)のパフォーマンスがあった。人と動物が息の合った連携技を披露。都心に突如出現したタカは、瞬く間に芝生の種を餌にするハトやカラスを追い払った。“パトロール”に出向いたのは、米国原産のハリスホークの雄・翔君(6歳)と雌・露ちゃん(1歳)の2羽。鷹匠の合図で腕から飛び立つと、種をついばんでいたハトたちに向かって一直線。鷹匠が餌の入った箱を打ち鳴らすと、すぐさま腕に戻り、満足そうに餌の肉を頬張っていた。同エリアを管理・運営する近鉄不動産によると、新型コロナウイルスの感染拡大も鑑みて、芝生の大部分は養生エリアとして立ち入り禁止にしてきたが、夏のイベント開催に向けて順次開放していく予定。担当者は「新型コロナ禍で暗い話題が多いが、感染症対策を取りながら開放的な空間で、家族や友人と楽しい時間を過ごしていただきたい」と話した。

(クマ悠々まき餌食い逃げ、イノシシ用のエサをむしゃむしゃ:宮城)
仙台市太白区秋保町長袋地区の山林に12日、体長1メートル強のクマが現れた。姿を見せた場所は、近隣住民がグループを組み、8カ所に仕掛けたイノシシ捕獲用の箱わなの一つ。12日午後7時前、箱わなの手前の米ぬかを少しなめると、餌の量がより多い中へと、辺りを気にしながら少しずつ歩を進めていく。箱わなは、内部に渡したワイヤに触れると落とし戸が閉まる仕組みだが、慣れているのか巧みに回避。6分ほどで食べ終え、やぶの中に悠々と消えていった。近隣住民によると、箱わなでクマを捕ることは認められていないが、以前は引っ掛かることもあった。農業の男性(67)は「そっと入って食べ、逃げる知恵がついてきたのかもしれない」と推測する。

(クマ捜索続く、4頭以上生息の見方:石川)
能登町は15日、前日にクマが出没した同町藤波周辺を捜索した。正午現在、姿や新たな痕跡は確認されていない。町内では先月からクマの目撃情報が相次いでおり、猟友会は少なくとも4頭が生息しているとみて、警戒を強めている。クマは14日午後5時15分ごろに出没し、2時間後には西に約1・5キロ離れた藤波地内でも犬の散歩中の男性がクマを見掛けた。同一の個体とみられ、町は防災無線で住民に注意を呼び掛けた。15日は町職員や猟友会員が出没現場の町道沿いやおりを設置した付近を中心にパトロールした。猟友会によると、クマは13日に太田原と寺分、14日に藤波、15日午前9時10分ごろには羽生で目撃情報があった。6月には羽生に近い真脇トンネル付近でも目撃されている。

(「クマ複数生息」4日連続目撃:石川)
能登町でクマの目撃情報が相次ぐ中、同町の恋路海岸近くの町道で十六日朝、体長一メートルほどのツキノワグマ一頭の目撃情報があった。町では四日連続の目撃。町や地元猟友会は、町内に複数クマがいるのは間違いないとし、外出時の注意を呼び掛けている。同日午前七時十分ごろ、車を運転中の近隣の男性(71)が同町恋路の山あいの町道で目撃し、町に連絡。町職員や地元猟友会が近くの畑で、クマの成獣とみられる直径十五センチほどの足跡を確認した。町内では十三日夕以降、藤波や宇出津山分、寺分(てらぶん)や羽生(はにゅう)など七カ所で毎日目撃情報が続く。町教委によると、十五日以降、宇出津小や松波小など一部小学校が授業を短縮し集団下校とした。珠洲署は、管内の全小中学校の登下校時の警戒を強化している。県猟友会鳳至支部の川崎紘靖(ひろやす)副支部長は、加賀地方にいたクマたちが近年、餌を求めて奥能登地方まで移動し生息域が拡大した可能性があると指摘。「子グマだけでなく、一日二十~三十キロ近く歩く親グマも含め、現在町内周辺に五頭ほどいる可能性がある」と話した。隣接する珠洲市三崎町二本松でも十五日午後四時半ごろ、クマとみられる黒い動物一匹の目撃情報があった。

(クマ出没相次ぐ:北海道)
クマの出没情報が相次いでいる旭川市中心部では15日も2件の目撃情報が寄せられ、市や警察が警戒を強めています。旭川市中心部では先月中旬以降、クマの出没情報が相次いでいて、近くの小学校では児童が集団で登下校する措置をとるなど安全対策を強化しています。市内では15日も忠和3条8丁目の忠別川の中州と、そこから北東に1キロほど離れた7条西7丁目の石狩川で目撃情報が寄せられました。市や警察が猟友会とともにパトロールを行った結果、クマのものとみられる足跡が見つかったということです。市や警察はクマが近くにいるとみて、16日も猟友会とともに現場付近のパトロールを行うことにしていて、クマを見つけしだい、捕獲や駆除することも検討しています。現場近くで幼い子どもを連れて歩いていた20代の男性は「建物が多い場所でクマが目撃されて、とても怖いです。散歩するつもりでしたが、帰宅して戸締まりをしようと思います」と話していました。

(クマ目撃相次ぐ、複数頭か:北海道)
余市町内でクマの目撃が相次いでいる。ふんの発見も含め4月から14件の情報が余市署に寄せられ、このうち10件が梅川町に集中する。特に6月下旬から目撃が増え、果樹農家のサクランボに被害も出ていることから、町はクマ捕獲へ箱わなを仕掛けた。17日に1頭を捕獲したが、複数頭のクマがいる可能性もあり、近隣に注意を呼び掛けている。梅川町はJR余市駅から古平方面へ約5キロの距離に位置する。国道229号沿いには梅川団地や余市養護学校があり、山がちな地形に畑が広がる地域だ。クマは梅川町内の広範囲で昼夜問わず目撃されており、体長は約1・5~1・7メートル。人や車に気づくと逃げるため被害は出ていない。町ヒグマ防除隊の一員である北海道猟友会余市支部の山本正行事務局長は「目撃情報から、複数のクマがいる可能性が高い」と話す。

(サル出没で農家「一刻も早い捕獲を」:青森)
「農作業中に威嚇され怖い」「花火などの対策を恐れない」-。サルが出没する弘前市岩木地区の中でも新法師、高岡両地区では複数で威嚇するサルが連日のように目撃され、影響は特に深刻だ。市などは今月中に大型檻を設置しようと準備を進めるが、地元の農家らは人的被害や農作業への影響を懸念し、「対策は一刻も早く」と切実に訴える。複数の群れが生息するとされる岩木地区。複数頭で現れるケースが多く、新法師地区に近い同市百沢の「岩木山観光りんご園」にも出没した。同園では15日、収穫を目前にしたモモが被害に遭った。関係者によると、サルの頻繁な出没を受けて別な畑で電気柵を付けている隙に出没したらしく、被害に遭ったモモの木の下には食べかけの実が散乱し、枝も折られていた。

(横浜のオフィス街にアライグマ?:神奈川)
夜の街に珍客─。16日午後7時すぎ、アライグマとみられる4匹の動物が、横浜・関内のオフィス街に現れた。手を洗うように前足をこすり合わせたり、互いに身を寄せ合ったり…。行き交う人たちは「かわいい」「親子かな」などと話しながら、愛らしいしぐさを見守っていた。匹は体長40~60センチほどで、体毛は灰色、しっぽはしま模様。人が近づいても逃げ出さず、路上に止めてある乗用車の下で車をやり過ごすなどしていた。数十分後に通報を受けた加賀町署員が到着。動物たちを確認したが「野生動物の可能性がある」として捕獲を見送ると、4匹はビルの間に移動していった。

(市街地にまたシカが出没:北海道)
7月16日午前5時40分ごろ、札幌市東区東苗穂10条1丁目の東陵高校の敷地内にシカ1頭がいるのを通行人が発見し、「シカがいる」と警察に通報しました。シカは体長150センチほどのメスとみられ、高校の敷地内から隣の東苗穂北公園に移動し、16日午前8時現在、その場にとどまっています。今のところ事故などの報告は入っていないということです。札幌市では対応を協議中です。

(高校南側の住宅街でクマ目撃:秋田)
14日午後10時35分ごろ、秋田市手形字大沢の市道を横断するクマを近くに住む男性が目撃した。周辺で被害は確認されていない。

(クマ目撃、相次ぐ:北海道)
国道238号の枝幸バイパス沿いで、クマの目撃が相次いでいる。同バイパスは枝幸市街地の西側で、付近には事業所や住宅もあり、町や枝幸署は警戒を強めるとともに住民に注意を促している。町や同署によると、町内新港町の新千鳥橋付近で6月23日と今月15日に、橋から浜頓別方向へ500メートルほどの地点では今月14日に、いずれも通行中の車両からクマが目撃されている。

(クマ出没、自転車道が通行止めに:北海道)
旭川市内の花咲大橋付近の石狩川で16日午前6時半ごろ、クマ1頭が上流に向かって泳いでいるのを通行人が目撃、110番した。周辺は住宅や高校、商業施設が並ぶ市街地で、一部の河川敷のサイクリングロードが新たに立ち入り禁止になった。市内では断続的にクマが目撃されており、市環境部は「餌になる食べ残しや飲み残しのごみを野外に放置しないよう注意を」と呼びかけている。クマは15日午前8時すぎに市中心部の旭川大橋付近の忠別川中州、同日正午過ぎに市7西7付近の石狩川でも目撃された。クマが相次いで出没していることを受け、市などは16日午後4時現在、旭西橋から永山橋までの河川敷の公園とサイクリングロードを当面の間、立ち入り禁止にしている。

(クマ、カメラが捉える:宮城)
tbcのカメラがクマの姿を捉えました。16日午前、宮城県大郷町の田んぼにクマが出没し、警察が注意を呼びかけています。田んぼに姿を現した1頭のクマ。16日午前10時40分頃、tbcのカメラが捉えた映像です。クマが出没したのは大郷町大松沢真坂の県道沿いにある田んぼです。クマは、体長が1メートルほどで、田んぼから県道を渡ったあと、北側の山林へと姿を消していきました。大郷町によりますと、町内では2021年4月以降、クマの目撃情報が6件寄せられていて、警察が注意を呼び掛けています。

(河川敷でクマ目撃相次ぐ、小学校では集団下校も:北海道)
旭川市の中心部に近い河川敷では、先月中旬からクマの目撃が相次いでいて、現場近くの小学校では教諭が通学路を巡回する中、児童が集団下校するなど警戒が続いています。旭川市では先月19日以降、JR旭川駅から半径5キロ以内にある▼忠別川と▼美瑛川それに▼石狩川の河川敷やその周辺でクマの目撃情報が相次いでいます。16日朝も、商業施設などが建ち並ぶ旭川市花咲町付近の石狩川でクマ1頭が泳いでいるのが目撃され、市や警察は河川敷などへの立ち入りを禁止する措置をとりました。また、川を管理する旭川開発建設部は、丈の高い草などクマが隠れるおそれのある茂みを刈り取った上で、これ以上、街に近づかないよう、クマが嫌がるとされるオレンジ色のネットを川沿いに設置する対策をとりました。目撃情報が寄せられた現場付近にある小学校では、下校時に、保護者に迎えに来てもらう子どもや、教諭が車で通学路を巡回する中、足早に集団下校する子どもの姿が見られました。旭川市と警察は、17日以降も引き続き定期的に市の中心部の河川敷をパトロールすることにしていて、市民に警戒を呼びかけています。

(愛犬が飼い主守る、犬が吠えクマ逃走:島根)
浜田市中心部にある寺で15日、クマが目撃され、県と市が捕獲にあたるとともに市民に注意を呼びかけています。クマが目撃されたのは、JR浜田駅の西側に位置する浜田市殿町の妙智寺です。15日午前5時半頃、犬の散歩をしていた女性がクマと遭遇。連れていた犬が吠えるとクマは裏山へ逃げ、女性にケガはないということです。県と市は寺の近くに檻を設置し捕獲にあたるとともに、注意を呼び掛けています。浜田市では今月に入り、クマの目撃が26件にのぼっています。

(周防大島にサル、4月から12件:山口)
周防大島町本島にサルが上陸した。町東部の情島での生息は確認されていたが、本島での連続目撃は今回が初めて。周防大島は県内産ミカンの約8割を占めるだけに、町農林課は「単独なのか、群れでの移動なのか、現状を把握し、早急に対応を練りたい」と農業被害の拡大に危機感を募らせる。大島大橋で柳井市と結ぶ周防大島はミカンなどの農作物を食い荒らすイノシシは多数いるが、サルは未確認だった。本島ではここ10年ほど目撃情報すらなかったが、町によると今年に入り4月に1件。5、6月には各5件。7月8日には屋代ダムに近い山中でも目撃され件数も12件に上った。人に近い知能を持つサルが島内に入ると「農産物被害が激増しかねない」として町は2017年に大島大橋の橋桁の島側数十メートル区間にサルの通行を妨げる鉄製のまきびしを設置したり渡りにくくするフェンスを設置したりして水際ならぬ“橋際”対策を講じてきた。町内では昨年度の鳥獣害による農業被害は約856万円、19年度は約1745万円に達した。JAによると1次産業の柱である昨年度のミカン出荷量は約3300トンで県内や福岡、東京に出荷している。サルがミカン畑に侵入すれば、将来的な流通にも影響が出る恐れもある。同課によると、今年に入って12件の目撃はいずれも1匹のみ。しかし、目撃個体が同じサルとは限らず、写真を撮影しようとしても気配を察知してすぐ逃げるため個体特定は難しい。町は複数の情報から判断してサル上陸は間違いないとみているが1個体か、群れでの移動なのかは不明という。藤本浄孝町長は「過去に迷いザルが目撃されたケースもあるが、今回目撃されたサルがどういう経路で、規模がどうなのか。生産者が丹精込めて作った農作物にサル被害が出ないよう関係機関と連携して対処したい」と話した。

(県選手の活躍、観戦できない?:栃木)
新型コロナウイルス禍の中、開幕が6日後に迫った東京五輪。NHKや民放各社の放映予定を下野新聞社が調べたところ、本県選手が出場する8競技のうち、射撃やホッケーなど4競技で放映が全く無いか、一部の試合の放映にとどまることが16日までに分かった。大半が無観客開催という異例の形となったため、観戦できない競技や試合が出ており、選手の家族や関係者からは落胆の声が出ている。NHKは6月28日時点、民放は同21日時点の放送計画を調べた。本県選手の競技のうち、水泳(競泳)、柔道、スポーツクライミング、バレーボールの4競技は予選から決勝まで多くの試合が地上波やBSでの放映が予定されている。一方で射撃、水泳(飛び込み)、自転車(ロード)、ホッケー、バスケットボールは、放映が全くないか、放映されても予選リーグの一部や決勝の試合だけなどに限られている。クレー射撃の石原奈央子(いしはらなおこ)選手(46)の父敬士(けいし)さんは「なんで(テレビで)やらないんだろう」と嘆く。試合当日は携帯電話で本人から結果の連絡を待つという。ホッケー男子大橋雅貴(おおはしまさき)選手(28)の父由紀夫(ゆきお)さん(57)は日本戦を全て会場で観戦し、息子の雄姿を見届けるつもりだったが、無観客でかなわない。テレビ放映の無い試合もあると知り、「マイナー競技なので覚悟はしていたが…」と声を落とした。「録画でもいいので、1試合でも多く放映してほしい」と切望する。宇都宮ブリッツェンの増田成幸(ますだなりゆき)選手(37)が出場する自転車個人ロードレースは放映予定がない。沿道での観戦も自粛が求められている。宇都宮ブリッツェンの元選手大久保陣(おおくぼじん)さん(32)は「(テレビ中継がなく)残念。ネット中継があると聞いたので、それを見ようと思う」と話した。インターネット中継について、NHKは特設サイトで全33競技約3千時間のライブ配信を行うとしている。また民放連のサイトもライブ配信を予定している。

(五輪のライブ中継を中止、クレー射撃と空手:茨城)
茨城県結城市は、東京五輪関連事業として市民文化センターアクロス(同市中央町)で予定していたクレー射撃と空手競技のライブ中継を中止する。首都圏会場の無観客開催などを考慮して決定した。

(合宿中の五輪クウェート選手団激励:福島)
二本松商工会議所は14日、東京五輪に向けて二本松市で事前合宿中のクウェート選手団を激励した。9日から市内の競技施設などで最終調整に取り組む競泳とクレー射撃の選手・コーチら11人に、歓迎の気持ちを伝えるために実施した。菅野京一、安斎文彦両副会頭をはじめ役職員ら11人が参加した。参加者は、宿舎のアーバンホテル二本松前の駅前ポケットパークで、アラビア語で「ようこそ」「頑張って」「私たちは応援してるよ」と記した縦1メートル、横7メートルの横断幕を掲げて、練習に出掛ける選手たちを応援した。このうち競泳の選手たちは気さくに「ありがとうございます」と日本語で感謝していた。

(駆除したクマ、ジビエでおいしく:青森)
青森県西目屋村のブナの里白神館は、22日から、野生のクマ肉を使ったジビエ料理の提供を始める。2020年に、処理施設を整備し、常用的にクマ肉を提供できる体制を整えていた。村内でわなにかかったクマのみを使用しており、村は、農作物への被害削減と観光振興の足掛かりとして期待を寄せている。15日、報道各社に料理を公開した。同村では、今年、クマによる人的被害はないが例年、農作物の食害が問題視されていた。このため、村内の畑に16台の捕獲わなを設置し、かかったクマのみを料理に使っている。今年は、4月から9頭のツキノワグマが捕獲され、同村の食肉加工施設「ジビエ工房白神」で処理した。同館ではクマ料理のお膳がつく宿泊プランや、スペアリブ、村でとれたトマトを使ったシチュー、西京みそで味付けした串焼きなどを宿泊客限定で提供。同村のアクアグリーンビレッジANMONは22~25日まで、ロースを使った丼、骨のだしを使ったそば、串焼き、汁物を各100食限定で、26日からは道の駅津軽白神で汁物を除く3品を数量限定で販売する。白神館で報道各社に試食を提供。工房で素早く処理された肉はクマ独特の臭みは感じられず、軟らかく弾力のある食感。同館の角田克彦支配人は「多くの皆さんに味わっていただき、観光の起爆剤にしたい」と話した。

(ジビエが評価:神奈川)
鶴巻商店会連絡協議会(川上拓郎会長)は、6月3日、関東商工会議所から「ベスト・アクション表彰」を受けた。これを受け6月29日には、秦野商工会議所から同協議会へ表彰状が渡された。同協議会では、元々この地域の旅館の名物料理として提供されてきた「しし鍋」からヒントを得て、今注目されている「ジビエ料理」をきっかけに地域のにぎわい創出につなげようと「ジビエの食べられる街 鶴巻温泉」を掲げた。現在12店舗が参加して「猪鹿鳥つるまきジビエキャンペーン」を継続している。しし鍋や、ウインナー、猪肉を使ったメンチカツを乗せたカレーなど、各店が工夫を凝らし独自のメニューを提供している。川上会長は「今回の受賞を非常に誇らしく感じる。これまで取り組んできたことが認められたことは、参加している店舗の方たちの励みになるはず」と喜ぶ。秦野市では昨年秋の登山シーズン、大山から鶴巻温泉駅までバスを運行し、ハイカーなどの誘客を図った。同協議会ではバスの運行に合わせ、駅前でしし鍋を振舞いジビエのPRに努めてきた。今年も同様にバスの運行が予定されており、川上会長は「今年も何か企画して、ジビエの良さを伝えていきたい」と話す。

(ジビエを持続可能な産業に、鹿ラーメン販売開始:山梨)
株式会社アットホームサポーターズ(本社:山梨県北都留郡丹波山村、代表取締役:保坂幸德)は、「狩猟の村、丹波山村」のジビエによる地域振興を図るため、管理捕獲等で獲れた鹿の骨や肉を使ったラーメン「タバラーメン」を開発し、2021年7月22日より土日祝日を中心に移動販売が可能なキッチンカーにて村内で販売を開始する。

(おかずクラブがギャル風ハンターとエゾシカ猟で大奮闘:北海道)
極楽とんぼの加藤浩次がMCを務める『冒険美食クラブ』(TBS系 後4・00~4・54)が7月18日(日)に放送される。この番組は、食の宝庫“北海道”を舞台に、まだ知られていない隠れた食材で“究極の北海道コース料理”を完成させるバラエティ。レア食材ハンターが探し出してきた北海道のレアな食材を、ミシュランで星を獲得した経歴を持つフレンチレストランの有名シェフが調理。出来上がった“究極の北海道コース料理”を、美食クラブのメンバーである加藤、濱口優(よゐこ)、堀田茜が味わう。レア食材ハンターを務めるのは、トム・ブラウン、おかずクラブ、阿諏訪泰義(うしろシティ)。おかずクラブが向かったのはエゾシカ猟。TBSの日曜劇場『グランメゾン東京』にも食材を提供したハンターと共に挑戦する。そこで、ゆいPから突然「私も鹿を狩ったことある! 後ろからそっ~と近づいてオノで殴る!」と驚きの発言が飛び出す。世界中でロケの経験をしてきただけあると思いきや、詳しく聞くと一同失笑の事実が判明する。さらに、山に入るにあたって「クマを見たことはあるか」と不安がるオカリナに、茶色の長い髪に派手なつけ爪、見た目はギャル風のハンターから返ってきたのは「バラしたことはあるけど…見たことは…」という強烈なパワーワード。おかずクラブは「解体のこと“バラす”って言うんだ」と驚きの声を上げる。大奮闘の末、手に入れたエゾシカを実際に“バラす”ことになったが、命の現場を目の当たりにしたおかずクラブの2人は思わず絶句する。試食のため、1頭からわずか300グラムしか取れないという希少部位の焼き肉に取り掛かったが、ここでも無言に。しかし、三ツ星レストラン御用達の高級レア食材というだけあり、試食した途端に2人は「マジでウマぃ! ヤバッ!」と、すぐにおかわりをおねだり。命のありがたみとおいしさを痛感する。

(知っておきたいジビエのこと)
豊かな自然に育まれたジビエ。最近は飲食店で味わうだけでなく、購入できる場所も増えています。大切に育てた農作物が野生のシカやイノシシに荒らされるなど、鳥獣被害は日本各地で大きな課題。ジビエをもっと気軽に楽しむことは、世の中を変える一歩につながるのです。度重なる野生鳥獣による被害によって農業を続けていくことが負担になり、廃業してしまうケースも。農山村地域が衰退して、山から降りてきた野生鳥獣とクルマが衝突したり、町に迷い込んで人に怪我をさせたり、家屋に被害を及ぼす問題も起こっている。また、希少植物が食べられてしまうなど、影響は多岐にわたっている。野生鳥獣による森林被害は全国で年間約5,000ヘクタール(令和元年度)。このうちシカによる枝葉の食害や樹木の剥皮被害が全体の約7割を占めていて、深刻な状況になっている。造林木(ヒノキなど)の被害で林業のコストが増大するほか、地表を覆う草や灌木も食べてしまい、土壌流出が発生するなど、環境面に悪影響を与えてしまうおそれも。主にシカやイノシシといった野生鳥獣が農作物を食い荒らす被害額は1年でなんと約158億円!全国各地で対策が強化されたことによって、平成22年度の239億円と比べると徐々に減少しているものの、まだまだ被害は深刻。被害面積は約48,000ヘクタール、被害量は約45万8,000トンに及んでいる(すべて令和元年度)。近年は狩猟のほか、農作物への被害防止を目的に捕獲が行われ、合わせてイノシシ64万頭、シカ60万頭(令和元年)と捕獲頭数は大幅にアップ。その一方で実際にジビエとして流通利用されている頭数はわずか1割(自家消費を除く)というのが現状で、埋設や廃棄のための労力や処理費用が捕獲者や地方自治体などの負担に。マイナスの存在とされてきた捕獲鳥獣を資源として活用できればプラスの存在になる。生態系の維持や日本の農林業、農村を守ることにもつながり、SDGsという観点からもジビエの消費が増えるといいことずくめ。日本ではイノシシ肉を使った牡丹(ぼたん)鍋が冬の風物詩になるなど、四季を感じられる自然の恵みとして古くから親しまれてきた。ジビエを食べることは野生鳥獣による農作物被害に苦しむ地域をサポートして社会を変えるきっかけにも。昔は肉のにおいが気になると敬遠されたが、現在流通しているジビエは受入れから解体・処理の工程において、適切な血抜きの実施やにおいの強い個体を選ばないなどの品質管理、食品衛生法に基づく許可を受けた食肉処理施設で徹底した衛生管理を行っているため、おいしく、安全と評判。鉄分やビタミンBを豊富に含み、栄養面から見てもうれしい食材。自然の循環から育まれた滋味を味わってみては?

(「カリラボ ハンターズクラブ」を設立:埼玉)
狩猟ビジネスのスタートアップ企業、株式会社カリラボ(本社:秩父郡横瀬町、創業:吉田 隼介、以下カリラボ)は、ハンター保険や狩猟情報提供、猟場案内等を目的とした「カリラボ ハンターズクラブ」を設立。クラブ会員に向けハンター保険サービスも提供開始いたします。「カリラボ ハンターズクラブ」では、会員向けにハンター保険を提供するとともに、狩猟業界情報や提携狩猟団体の紹介、狩猟未経験者向けのガイダンス等を実施します。狩猟を始めたいが、なかなか必要な情報が入手できない、免許は取得したが活動する場所が見つからない/新たな猟場で活動をしたい、地元など地域に縛られずにハンター保険に入りたい、などといった未経験者/初心者からベテランまでが抱える課題の解決を提供します。会員に提供されるハンター保険は時期や猟具に制約がないため、猟期の狩猟活動のみならず、一年を通じて保険が適用されるため、罠を用いた有害捕獲なども保障の対象となります。カリラボでは、本会の設立によって、より開かれた狩猟の世界を実現をするとともに、日本中で被害の深刻化が進む有害鳥獣被害の拡大に歯止めをかける一助となるべく活動を進めてまいります。

(『犬と歩けばワンダフル密着!猟犬猟師の春夏秋冬』)
信州のベテラン猟師、船木孝美さんと猟犬が繰り広げる猟に立ち会い、緊迫感あふれる現場で両者が「愛と信頼」で結ばれた間柄にあることを活写した。「先が見えないノンフィクションの醍醐味(だいごみ)も存分に味わうことができました」と充実の表情で振り返る。自身も狩猟免許を持ち、空気銃での鳥撃ち経験はあるが、猟犬を使った獣猟は未知の世界。興味を抱いて二〇一八年から取材を始めた。イノシシなどの獲物の匂いを探り、気配を察知すると猛ダッシュする猟犬たち。獲物を追い詰めると、待ち構える船木さんが狙撃しやすい場所に誘導する。付近に獲物がいないと判断すれば最短距離で戻ってくる。嗅覚、聴覚、脚力、瞬時の判断力…。取材を重ねるにつれ「底知れない能力を持つ、すごい生き物に出会ってしまった」との思いがこみあげてきたと言う。現場には狩猟免許を持つカメラマン、大の犬好きの女性編集者も同行。チームワークで「船木チーム」の活躍ぶりを追跡した。猟犬に限りない愛情を注ぎ、その能力を最大限引き出すことに全身全霊を傾ける船木さん。「猟犬たちは、リーダーにほめられたい、リーダーが喜ぶ姿を見たい、との一心で山を駆け回っていることが、ひしひしと伝わってきました」紀州犬の血を引くオスと、コンビを組むメス。七十歳(取材開始当時)の船木さんは当初、この二頭を最後に現役引退の意向を明かしていたが翻意。一九年夏、二頭からメス犬(カエデとモミジ)が誕生した。外見、性格、長所も異なる二頭の子犬が、猟に挑む両親の姿を目の当たりにしながら、たくましく成長していく姿を温かなまなざしで描写。物語に確かな厚みを加えている。「日の暮れた山中で、船木さんとはぐれてしまった時、カエデとモミジが何度も後ろを振り返りながら先導してくれて…。その賢さと優しさに胸が熱くなりました」猟にはアクシデントもつきまとう。猟に出たまま、親犬が戻った後もいっこうに戻らないカエデ。最悪の事態も覚悟する船木さん。待ち受けていたのは「スローモーションビデオを見ているかのような感動的な光景」だった。本書には個性豊かな猟犬が何頭も登場。数々の興味深い現場写真で彩られている。わが家の飼い犬を見る目が変わる一冊になるかもしれない。

(狩猟後に廃棄されるシカ皮でつくった「山バッジタペストリー」)
この夏、YAMAPが贈る新商品は、思い出の山バッジをお気に入りの場所に飾る「山バッジタペストリー」です。百名山や日本アルプスなどを登頂した思い出を呼び起こしてくれる山バッジ。でも、収集しているうちに数が増え、貯まっていき、しまわれる場合も多々…。なんとバッジ購入経験者(182名)を対象としたヤマップの実態調査では約2人に1人(50.5%)が「箱などに入れて保管」していることも明らかに。「山バッジタペストリー」は、そんな“山バッジ眠りがち問題”をなんとか解決したい方のために作られました。素材は、野生の鹿革。丈夫で軽く、一つ一つに野生ならではの個体差と風合いがあります。シンプルでありながら、あらゆるインテリアと調和し、主役のバッジが引き立つ仕上がりです。明治の産業革命以降、私たちは木材資源を得るために山を切り拓き、針葉樹の植林を続けてきました。そして、手入れをせずに森を放置し、その姿をいびつに変えてしまいました。 本来、自然には均衡を保つ性質があり、揺らぎながらもあるべき姿を取り戻すはず。しかし、私たちが与え続けてきたダメージは、その性質をも破壊しつつあるのです。結果、森には鹿をはじめとした獣が急増し、生態系に深刻な影響を与えるようになりました。悠久の自然をたった150年ほどで壊してしまった私たちの文明。しかし、その力は豊かな自然を取り戻すためにも生かせるはず。 そのためのアプローチ、ひとつの実践として、森の生態系を守るために捕獲された鹿の革を製品化し、捕獲に関わる人々にも利益を循環させる取り組み「めぐるしか」をスタートしました。鹿革は革のカシミヤと称されるほど、手触りがしっとりと滑らかで、通気・吸湿性に優れています。しかも軽くて手入れも容易。日本では1000年を超える昔から、人々の生活を支えてきました。しかし今、野生の鹿革を回収し、保管・加工・販売する流通システムは整っておらず、その大半は廃棄されています。 私たちは想いを共にするパートナーとともに鹿革に新しい価値を見出し、自然が美しい姿を取り戻すための手助けをしたいと考えています。そしてまず、このタペストリーが、山で起きている問題に、ひとりでも多くの人が意識を向ける、小さなきっかけになればと考えています。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、17日午後0時30分ごろ、富谷市杜乃橋2丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、16日午後6時35分ごろ、富谷市西成田南田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、15日午後5時20分ごろ、富谷市明石下折元にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、15日午後1時15分ごろ、仙台市青葉区芋沢新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、13日午前、仙台市太白区坪沼北ノ下にクマが出没しました。

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