<射撃ニュース8月>
8/13
(イノシシ足挟まり動けず、東北道など一時通行止め:宮城)
11日未明、仙台市内の東北自動車道で側溝に足が挟まり動けなくなっているイノシシが見つかりました。この影響で、東北道などの一部区間が一時通行止めとなりました。11日午前0時頃、仙台市太白区生出森東の東北自動車道の上り線で、道路脇の側溝に足が挟まり動けなくなっているイノシシをネクスコ東日本のパトロール隊員が発見しました。警察によりますと、イノシシは、体長115センチ、体重70キロのオスで、前足が骨折していたとみられていますが、関連する事故の情報などは、いまのところ入っていないということです。イノシシは、現場に駆け付けた猟友会に殺処分されました。この影響で、東北道の仙台宮城ICと仙台南ICの間の上下線と仙台南部道路の山田ICと仙台南ICの間の下り線が、一時通行止めになりました。

(納屋にクマ侵入、コメ食べ逃げる:岩手)
11日午後6時ごろから12日午前5時ごろの間、一関市厳美町字板川の農業の男性(74)方の納屋をクマが荒らし、米びつのコメが食べられる被害があった。けが人はいなかった。一関署によると、クマは紙製のもみ袋をひっかいたほか、プラスチック製の米びつのコメを掘り返し、床にまき散らして食べた。15キロほどのコメが保管されており、うち約1キロを食べたとみられる。

(クマが襲ったか、牛4頭が死んだりけが:北海道)
12日朝、道東の厚岸町の牧場で放牧中の牛4頭が死んだりけがをしたりしているのが見つかり、警察はクマに襲われたとみて警戒を強めています。12日午前8時ごろ、厚岸町セタニウシのJAが経営する牧場で、管理人の男性が牛の数が少ないことに気づき、付近を捜索したところ、4頭が死んだりけがをしたりしているのを見つけました。警察によりますと、2頭が背中をえぐられて死んでいたほか、ほかの2頭もけがをしていて、いずれもクマに襲われたとみられています。厚岸町の現場一帯では牛がクマに襲われる被害が相次いでいて、先月16日に近くの牧場で3頭が、先月23日には1頭が死んでいるのが見つかっています。これを受けて、今回被害が出た牧場では飼育している200頭のうち大半を離れた別の牧場に移しましたが、12日朝は残りのおよそ30頭を放牧していたということです。町によりますと、今後しばらくは警察や猟友会のハンターがクマの警戒にあたり、見つけ次第、駆除することも検討しているということです。

(70代女性襲ったクマとは”別の個体”、箱わなのクマDNA鑑定で判明:北海道)
北海道南部の福島町で8月9日朝に捕獲・駆除されたクマについて、北海道は12日、70代の女性を襲ったクマではなかったと発表しました。このクマは、9日午前7時ごろに見回りをしていたハンターが発見していて、近くの住宅でコンポストが壊される被害があったことから、福島町が設置した箱わなにかかっていました。クマはまもなく駆除され、10日に毛などを北海道立総合研究機構(道総研)に送り、道総研は、7月2日に同町内の山林で70代の女性を死亡させたクマと同一個体かをDNA鑑定していました。道総研が調べた結果、12日の女性を死亡させた個体と同一ではないことがわかりました。福島町では、女性を襲ったクマを駆除する方針で、引き続き事故現場近くでの箱わなの設置を継続。防災無線で注意喚起を続けるとともに、お盆の墓参りの時期が迫っていることから、クマをひきつけないよう供え物は持ち帰るよう呼び掛けています。

(クマ、トウモロコシ10本食い荒らす?:秋田)
11日午前10時半ごろ、秋田県羽後町大戸字前野の畑でトウモロコシ10本が食い荒らされているのを所有者の80代男性が見つけ、湯沢署羽後交番に通報した。トウモロコシにはクマがかんだとみられる跡が残っていた。署はクマによる食害とみて、周辺住民に注意を呼び掛けた。民家まで約60メートル。

(イノシシ豚熱:茨城)
茨城県は12日、かすみがうら、桜川、常陸大宮、城里の4市町で見つかった計4頭の野生イノシシが豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内の感染確認は67~70例目。

(今年も出没注意!“クマの餌”3年連続で凶作に:新潟)
県は10日、ツキノワグマの餌となるブナの実などの豊凶状況について発表しました。調査の結果、ブナ・ミズナラともに県全体で凶作または不作でした。同じく凶作だった2019年度・昨年度、県内のクマによる人身被害は件数・被害者数とも過去最多を更新。今年もクマが人里近くに出没する可能性が高いということです。今年はすでに妙高市で山菜採りをしていた70代男性がクマに襲われケガをしていて、県は入山時には単独行動を避けるほか、クマよけスプレーを携行するなど注意を呼びかけています。

(一目でわかるクマ出没状況:北海道)
道警函館方面本部地域課は10日から、同本部のホームページ(HP)で方面本部管内の今年のクマの出没状況をまとめた地図の公表を始めた。同本部独自の取り組みで、今後、毎週月曜日をめどに更新する。これまで、同本部はクマの出没状況について個別に発表しており、一覧性のある資料は公表していなかった。地図には、道警に寄せられたクマの目撃情報のほか、足跡やフンといった痕跡を黒丸で表している。直近1週間で警察が把握した事例については赤丸で、人身被害については二重丸で表示し、HPの更新は年内は継続する予定という。

(カラス駅前から追い払え、誘導実験スタート:富山)
高岡市は10日、高岡駅周辺でふん害をもたらすカラス対策として、録音したカラスの鳴き声を用いて誘導し、駅前から追い払う実験を始めた。駅前の2カ所に音声機器を設置し、スピーカーで鳴き声を流した。実験は年度末まで行う。高岡駅前の「ソラエ高岡」屋上と事業所の屋根に、全国でカラス対策のコンサルティングを行う「クロウラボ」(宇都宮市)が開発した音声装置を設置した。クロウラボ代表の塚原直樹・宇都宮大特任助教(動物行動学)が午後8時ごろ、カラスが仲間に危険を知らせる際に発する鳴き声を流した。強風や雨でカラスは数羽しかいなかったが、音声を流した後、カラスは飛び立った。高岡駅前では毎日午後7~9時に音声を流す。高岡古城公園にも装置を設置し、エサがあることを知らせる鳴き声やカラスの集団の鳴き声を早朝に流し、そばにある捕獲用のおりに誘導する。

(あちらこちらで視聴者がクマに遭遇:秋田)
今の時期はクマに注意が必要です。秋田県内各地で視聴者がクマの姿をとらえています。山にえさがなく人里に降りてきているようです。10日朝、秋田市手形山で視聴者が撮影した映像です。雨が降る中勢いよく道路を横切ったのは1頭のクマです。映像から若いクマと見られます。このあたりはすぐ近くに山が広がる一方で、集合住宅や商店のほか小学校もあります。クマが目撃された道路は子どもたちの通学路にもなっていて、周辺の住民は不安だと話します。今のところ人への被害は確認されていません。一方こちらは8日、AABみんながカメラマンに投稿された映像です。大仙市太田町(おおたちょう)にある真木(まぎ)渓谷に向かう道で体長1mを超えるツキノワグマ1頭が姿をあらわしました。動画を撮影した人は「黒い物体がいてカメラを向けたらクマだとわかった。警戒心はほとんどなく、渓谷に涼みに来ていたのでは」と話しています。警察によりますと今年、秋田県内ではクマの目撃が554件あり、人への被害は3件起きています。秋田県自然保護課は「今の時期は山にえさがほとんどなく、クマがえさを求めて人里に下りてくることが多い。お盆で墓参りをする際は供え物を放置しない」などの対策を呼び掛けています。

(住宅密集地にクマが…:秋田)
12日朝早く、秋田市の住宅街でクマ1頭が目撃されました。警察や猟友会などが警戒にあたっていますが、クマはその後、見つかっていません。クマが目撃されたのは秋田市桜二丁目にある県道、通称・横山金足線です。秋田東警察署の調べによりますと、12日午前5時半ごろ、秋田市広面方向に走行していた車の運転手が進行方向右から左に道路を横断する体長1メートルほどのクマ1頭を目撃しました。クマが姿を消した方向には住宅が広がっています。警察や猟友会などが現場周辺を見回りましたが、クマはその後見つかっていません。警察はパトロールを強化して警戒を呼びかけています。

(クマ痕跡や目撃なし、11日営業再開:長野)
上松町は十日、クマ被害を防ぐため閉園していた観光名所「赤沢自然休養林」の営業を十一日から再開すると発表した。

(高校の近くにクマ、市道を横切る:秋田)
秋田市手形、添川両地区で10日、相次いでクマが目撃された。いずれもけが人はいなかった。秋田東署は周辺に注意を呼びかけている。手形字大松沢では午前9時ごろ、運転中の男性が市道を横切る体長約70センチのクマを目撃した。現場は秋田高や住宅地の近く。添川字地ノ内では午後0時10分ごろ、自宅にいた男性が近くの山林で体長約1メートルのクマが木の上にいるのを目撃した。現場の近くでは9日にもクマが目撃されている。

(令和3年度全国ジビエフェア参加店舗の募集)
農林水産省では、ジビエ(野生鳥獣肉)の全国的な認知向上、普及、需要拡大に向けた取組を行っています。その一環として、期間を設けてジビエ消費を促進し、ジビエメニューを提供する飲食店やジビエ商品を販売する店舗等の情報をとりまとめPRする「全国ジビエフェア」を開催することとし、本日より参加店舗の募集を開始しましたので、お知らせします。農作物の鳥獣被害対策等のための鳥獣捕獲が増加する中、捕獲した鳥獣を地域資源としてとらえ、ジビエとして有効活用する取組が拡大しています。このような中、農林水産省では令和3年度全国ジビエプロモーション事業において、ジビエの認知向上、普及、需要拡大に資する取組を推進しています。「全国ジビエフェア」は、この一環として、期間を設けてジビエのPRを行い消費を促進するとともに、ジビエメニューを提供する飲食店やジビエ商品を販売する店舗等の情報をとりまとめて消費者へ情報提供するものです。

(ぐるなび、「全国ジビエフェア」の参加店を募集)
ぐるなびは、11月より開催する「全国ジビエフェア」の参加店の募集を8月11日より開始する。野生鳥獣による農林水産業等への被害は、鳥獣の生息分布域の拡大や、農山漁村における過疎化や高齢化による耕作放棄地の増加に伴い深刻化しており、2019年度(令和元年度)の農作物被害額は約158億円とされている。ぐるなびが2021年1月に実施した調査では、全体の64.0%の飲食店で「ジビエの取り扱いがない」と回答しておりジビエ利用はまだまだ少なく、取り扱っていない理由としては「自店の料理に合わない」が34.4%で最も多く、店舗にあったメニュー提案が難しいことが分かった。一方、消費者への調査では「ジビエを食べたことはないが食べてみたい」が35.0%で最も多い結果となった。さらにジビエに関心がある人のうち「食べる機会がない(52.7%)」「食べられる場所が分からない(34.1%)」と回答した人が多く、ジビエを食べられる店舗等の情報が消費者に不足していることが分かった。11月から開催する「全国ジビエフェア」では、特設サイトでジビエの取り扱い店舗等のPRを行うとともに、ジビエの認知向上・消費拡大を目的とした販促プロモーションを展開。また、各地で行われているジビエ関連イベントとも連携し、全国で「ジビエを食べること」を盛り上げていく。さらに、飲食店等がジビエを取り入れやすくする支援として、取り扱い方法や活用方法などを伝える「ジビエセミナー」を9月に実施するほか、「ジビエサンプル提供」を行い、飲食店等のメニュー開発などに役立ててもらう。

(ふるさと納税、ジビエの返礼品が人気)
ふるさと納税の返礼品にジビエ(野生鳥獣の肉)や有害鳥獣の捕獲体験などを採用する自治体が増え、寄付額を伸ばしていることが分かった。民間の調べによると、2021年6月時点で返礼品にジビエを扱う自治体数は3年間で2・9倍、寄付額は同7・6倍に増額したという。農作物への被害が深刻度合いを増す中、地域の“厄介者”が、自ら支援の呼び水を買って出る効果も表れている。ふるさと納税の総合サイト・ふるさとチョイスを運営するトラストバンクによると、ジビエに関する返礼品数は18年と比べて5倍に増えた。内容は、肉、加工食品、ペットフード、装飾品、油脂クリームなど幅広い。同社は「ジビエをキーワードにネット検索して鳥獣害の深刻さを知り、支援行動につながった。アイテム数が多く、選ぶ楽しみもある」と分析する。香川県三木町は、19年からイノシシの肉を牡丹鍋セットにして登録している。同町は「ふるさと納税の返礼品にしたことで全国に認知された。有害鳥獣を地域の魅力として発信したい」(地域活性課)と意気込む。地域の課題解決に向けた返礼品もある。埼玉県横瀬町の返礼品は、囲いわなの設置とジビエのバーベキューができる「体験型」で人気だ。北海道奈井江町は、イノシシや鹿などを追い払うロボット「野生害獣撃退装置モンスターウルフ」を登録。180万円超と高額だが、1件の寄付が決まったという。同社は「捕獲した有害鳥獣を無駄なく使い切るという考えが支持されたのではないか」とみる。

(ジビエ生産、地域の活力に:熊本)
高齢化率が84%を超す熊本県多良木町槻木[つきぎ]で、駆除したシカやイノシシのジビエ(野生鳥獣肉)の加工品生産が本格化している。狩猟から解体処理、袋詰め、出荷まで一貫して住民たちが手掛け、雇用も創出。「人と自然が共存できる里山」を目指し、過疎地の活性化に挑んでいる。槻木には現在、63世帯の約100人が暮らす。宮崎県境近くの山あいで、農作物の害獣被害は後を絶たず、駆除は欠かせない。農林業を営む落合龍見さん(62)は槻木に5人いる猟師の1人。「数年前まではシカだけで年300頭ほど捕獲していたが、ほとんど廃棄していた」と話す。それを食用として活用し、地域の潜在能力を引き出そうと、落合さんは2019年8月、住民の約5分の1に当たる20人で「つきぎ資源活用協議会~みらい~」を設立した。自ら会長となり、国の農山漁村振興交付金を活用。御大師地区の元商店を借り、ジビエ解体所として整備した。捕獲したシカとイノシシを搬入し、20年度は28頭を解体。本年度は4カ月で既に20頭に達した。施設長の中村正廣さん(60)=人吉市=は、東京の食肉加工会社などで40年間、精肉加工に携わってきた職人とあって手際良くさばいている。自然の中で育つ野生動物は1頭ごとに体の状態が異なり、処理には神経を使うという。「心臓は必ず開いて健康状態をチェックし、内臓が傷んでいたら病気を疑い、1頭丸ごと廃棄する」と中村さん。肉に銃弾などが残らないよう必ず金属探知機にかけている。シカの精肉での出荷は約1割にとどまる。残りの肉は錦町のハム工房に持ち込み、指導を受けながらソーセージに加工。「つきぎジビエ」のブランド名で、地元の松本商店やイスミの3店舗で販売している。このため中村さんは来春、槻木の実家に工房を造り、ソーセージやハムの生産を始める予定だ。協議会発足から2年。コロナ禍で外食産業への販路拡大は厳しい状況が続く。昨年7月の豪雨では、町中心部につながる唯一の県道が寸断され、約8カ月間も半孤立状態になった。そうした中、現在30~80代の会員18人はジビエを使った試作品やレシピ作りを重ね、各種研修会にも参加。「製造加工」「営業販売」など4班で業務を分担し、80歳以上の女性2人も商品のラベル張りに奮闘している。3年間の国の交付金は本年度が最終年度。落合会長は「しっかり自立することが第一。新製品の開発や、町のふるさと納税の返礼品になることも視野に入れ、収益を上げられるよう事業展開していきたい」と力を込めた。

(絶滅のはずのイノシシが増殖、救世主は「ジビエ料理」か:山形)
山形県では明治末期以降、「絶滅種」とされていたイノシシが近年増え続け、農作物への被害が増えている。県環境部によると、「2019年は422トン相当の稲や飼料作物、かぼちゃなどの野菜が被害に遭い、その額は7438万円ほどに上る」という。イノシシによる被害は、農作物だけではない。18年に岐阜県の養豚場で発生した豚熱(CSF)は、野生のイノシシでも感染が確認されている。養豚場で豚熱が発生した場合、殺処分を行わなくてはならない。そのため、イノシシ増殖による養豚業者への影響も懸念されている。山形県では、02年に天童市で1頭のイノシシが捕獲されてから、県内で増殖が確認され、16年には前年比で2.6倍に急増。主な生息地は県南東部や蔵王連峰の南北両端。イノシシ増殖の主な原因は温暖化や人口減少による過疎化とされ、北陸や東北地方にも分布範囲を広げ、全国的に拡大している。13年には、環境省及び農林水産省が「抜本的な捕獲強化対策」を示し、全国のイノシシの生息数を23年度までに約100万頭から50万頭に半減することを当面の目標とした。イノシシは繁殖力が高いうえ、警戒心が強く広範囲に移動するため、田畑だけでなく街中で目撃されるケースも増えている。山形県が今年4月に策定した「第二期山形県イノシシ管理計画」によると、<イノシシによる農業被害の軽減を図るため、新規狩猟者等の狩猟免許取得者の確保に努め、狩猟による捕獲圧を強化>といった対策を行っているという。イノシシの狩猟、捕獲の増加とともに増えると思われるのが、食肉としての有効活用だ。「豚熱に感染したイノシシや豚は市場に流通しませんが、豚熱は人に感染しないため、万一、感染したイノシシを食べてしまっても問題はありません。イノシシなどのジビエはフランス料理では高級食材として知られ、豚よりも脂っこくなくうま味がしっかりしています」(都内の飲食店経営者)。ジビエ料理を楽しむ機会が一般にも広がるか。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午後6時ごろ、栗原市築館下宮野八ツ又沢にクマが出没しました。

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(クマに襲われ70歳男性けが:岩手)
8日午前5時ごろ、岩泉町安家の男性(70)が、自宅付近を犬の散歩中に成獣とみられるクマに襲われ、上半身にけがを負った。命に別条はない。岩泉署などによると、男性は頭の右側や右手、背中を負傷。自力で帰宅し、家族が運転する車で久慈市の県立久慈病院に向かい治療を受けた。現場は住家が点在する山間部。男性は岩手日報社の取材に対し「自宅周辺で今年はクマを見かけていなかった。突然真っ正面からものすごいスピードで迫ってきた」と語った。

(イノシシに襲われ家族3人けが:広島)
8日、安芸高田市で田んぼにいたイノシシを追い払おうとしたところ、50代の母親と30代と20代の息子2人が相次いでイノシシに襲われ、足をかまれるなどのけがをしました。警察によりますと、8日午前7時15分ごろ安芸高田市高宮町で、田んぼの中にいたイノシシを長い棒を使って、追い払おうとしたところ、イノシシに襲われ、50代の母親と30代と20代の息子2人がけがをしました。母親はイノシシに足をかまれるけがをしたほか、息子2人も指やでん部をかまれ、軽いけがをしたということです。イノシシはその後、駆除されたということです。イノシシに襲われた30代の息子は、「田んぼにいたのは子連れのイノシシで、逃がそうと思ったが、急に襲ってきた。大人2人でおさえるのがやっとのすごい力で、イノシシを怖く感じました」と話していました。警察では、イノシシを見つけても近寄らずに、警察に通報して欲しい、と注意を呼びかけています。

(クマに襲われ、男性が重傷:長野)
5日午後2時ごろ、長野県上松町の観光名所「赤沢自然休養林」で、散策していた同県宮田村、無職太田博善さん(68)がクマに襲われた。県警木曽署によると、顔を引っかかれて重傷。命に別条はない。クマは逃げた。署などによると、太田さんは1人で散策路を歩いていたところ、ツキノワグマの親子とみられるクマ2頭に遭遇。このうち親グマに襲われた。散策路を歩いていた人が倒れていた太田さんを事務所まで連れて歩き、職員が一一九番した。町職員や猟友会員が警戒にあたっている。休養林は安全が確保できるまで休園する。

(女性2人クマに襲われけが:北海道)
7日午前、オホーツク海側の津別町で畑の草刈りをしていた親子2人がクマに襲われてけがをしました。消防によりますと、7日午前10時半ごろ、津別町最上で2人がクマに襲われたと、家族の男性から通報がありました。警察によりますと、けがをしたのは、町内に住む39歳と66歳の親子で、顔や頭などにけがをしていて、病院に搬送されましたが意識はあるということです。警察によりますと、2人は自宅近くの畑で草刈りをしていたということです。地元の猟友会が付近を巡回しましたが、クマは見つかっておらず、警察がパトカーで地域の住民に注意をよびかけているということです。道内では今年度に入ってからのクマによる死傷者が統計が残っている昭和37年度以降最多となっていて、警察はクマを目撃したら、すぐに通報するよう呼びかけています。

(「駆除しなければ次から次へ…」:北海道)
8月7日、北海道オホーツク地方の津別町で女性2人がクマに襲われ、けがをしました。町内ではクマの捕獲数が増えていて、猟友会などが警戒を続けています。クマによる被害があったのは、8月7日午前10時45分ごろ、津別町の畑で草刈りをしていた女性2人がクマに襲われました。農家の66歳の女性と39歳の娘が顔や背中などにけがをしました。現場は津別町の市街地から2kmからほど離れた、豆を栽培している畑でした。クマは山から降り、藪のそばで作業をしていた2人を襲ったとみられています。付近の農家:「クマは絶えず行き来しているのははっきりしている。山の中だけじゃなく、里に出てきているから、駆除しなければ次から次へ事故が起きる」。地元の猟友会が警戒していますが、現在のところクマは発見されていません。猟友会によりますと、津別町では2020年度、住宅近くなどに出没したクマ18頭を捕獲していますが、2021年度は8月までに16頭。例年以上に出没は多いといいます。猟友会ではクマの数が増え、餌不足で人里や畑にやってきた可能性があるとしていて、今後も出没が続くとみて警戒しています。

(男女5人がサルにかまれる被害:福岡)
北九州市若松区で、警察官を含む男女5人がサルにかまれました。市や警察が注意を呼びかけています。警察などによりますと、10日午前9時半ごろ若松区安屋に住む70歳の女性が、自宅の庭でサルにふくらはぎをかまれました。その後も、通報を受け警戒にあたっていた男性警察官(34)や、女性2人も次々にサルにかまれました。また、7日には、少し離れた若松区有毛の農業用ハウスで30代の女性がサルにかまれる事案が発生しています。5人は、いずれも軽傷ということです。噛んだのは体長30センチほどの子ザルとみられますが、同一かは分かっていません。警察は、見かけても近づいたり目を合わせないよう注意を呼びかけています。

(女性がサルにかまれる被害相次ぐ:福岡)
こちら北九州市若松区で7日撮影されたサルです。女性がサルにかまれるという被害が相次いでいて、市や警察が注意を呼びかけています。7日午前8時45分ごろ、若松区有毛の農業用ハウスで、収穫作業をしていた30代の女性がこちらのサルにズボンの上からかまれたということです。北九州市によりますと、10日午前9時10分ごろにも若松区安屋に住む70代の女性が自宅の庭で洗濯物を干していたところ、サルにふくらはぎをかまれました。いずれも女性にけがはありませんでした。7日にかまれた女性によると、かんだのは子ザルで、2件は同一のサルとみられています。北九州市では、今年度6月現在で211件のサルの目撃情報が相次いでいて、被害のあった地域にワナを仕掛けて捕獲を試みるとともに、見かけても近づいたり目を合わせないよう注意を呼びかけています。

(70代女性死亡した現場から約5キロ"箱わな"でクマ捕獲:北海道)
70代の女性がクマに襲われ死亡した北海道南部の福島町で8月9日朝、箱わなにオスのクマが捕獲されているのが見つかりました。クマが箱わなにかかっているのが見つかったのは、福島町吉野の山林です。9日午前7時ごろ、わなにかかっているクマをハンターが発見。まもなく駆除しました。駆除されたクマは、体長1.6メートルで体重は約110キロのオスでした。現場は70代女性が死亡していた場所から約5キロの山林でした。福島町役場はこのクマが7月に女性を襲ったクマかどうか調べるため10日にも、北海道立総合研究機構に駆除したクマの毛などを送るとしています。

(4市町でイノシシ5頭が豚熱:茨城)
県は5日、城里など4市町で、野生イノシシ計5頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での感染確認は計66頭となった。

(豚熱発生、県内3例目:群馬)
群馬県桐生市の養豚場で豚熱(CFS)に感染した豚が発見され、県は養豚場の約5千頭について殺処分を始めた。県内で豚熱が確認されるのは3例目。半径10キロメートル圏内には114の養豚場があるものの、すべての豚にワクチンを接種しているため移動・搬出制限は行わない。豚熱が確認されたのは7日。死ぬ子豚が増えているとの報告を受けて県が検査を実施し、国の精密検査で感染が確かめられた。県は7日夜から防疫措置を開始。10日午後3時までにのべ623人が従事し、約5千頭のうち2224頭を殺処分した。県によると、豚熱が確認された養豚場の10キロメートル圏内では1~7月に、豚熱に感染した野生イノシシが17頭確認されていた。7日夜に臨時記者会見を開いた群馬県の山本一太知事は「本州では最大の養豚県である群馬で3件目の豚熱が発生してしまったことは痛恨の極み。原因をよく調べて新たな対策を講じる必要がある」との認識を示した。群馬県内における飼育豚の豚熱は20年9月に高崎市で初確認された。今年4月には前橋市の養豚場でも発生した。豚熱が相次いだことを受けて県は予防措置を強化。養豚場でのワクチン接種を進めるため、全国で初めて民間獣医師も「打ち手」と認める施策を打ち出したほか、野生イノシシ向けに経口ワクチンを入れたエサを散布するなどした。飼育豚へのワクチン接種について、群馬県は国の基準などに基づいて生後50日から60日前後で行っていた。生まれたばかりの子豚は通常、母豚から移る抗体によってウイルスから守られるためで、この「移行抗体」が弱まるタイミングを考慮して接種の基準が定められている。一方、死んでいた豚はいずれも生後40日前後という。山本知事は記者会見で「移行抗体の低下と接種のわずかな空白期間に感染した可能性がある」と指摘した。

(高い致死率のマダニ感染症、農作業や登山は要注意:)
マダニにかまれて発症する「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の感染が相次いでいる。7月には鳥取市内の女性が入院するなど、鳥取県内初の感染例が報告された昨年6月以降、3件発生。今年5月にはペットとして飼われている犬への感染も確認された。SFTSは致死率が6~30%と高く、夏休みにレジャーで野山に入ることも多くなることから、保健所などが注意を呼びかけている。鳥取市保健所によると、市内の80歳代の女性は全身にけいれんを起こして6月30日に医療機関を受診。発熱のほか、意識と肝機能にも障害があり、7月1日に入院した。その後の検査で血小板と白血球の減少が判明し、県衛生環境研究所に検体を送ったところSFTSと確定した。国立感染症研究所(東京)によると、SFTSは2011年に中国で初めて確認された。国内では13年1月に山口県で初の感染が報告されて以降、今年4月28日現在で596人が感染し、うち76人が死亡。死者を年代別でみると、80歳代(34人)、70歳代(22人)、60歳代(11人)の順で多くなっている。SFTSは、田畑での農作業中や野山での山仕事、登山の際にウイルスを保有しているマダニにかまれることで感染するケースが多い。鳥取市内の女性も発症前に毎日のように畑で作業していた。昨年6月8日に県内初の感染者となった西伯郡在住の60歳代男性と、同8月に感染が確認された鳥取市内の70歳代男性も発症前に山中にいたことがわかっている。また、犬や猫に感染するケースも報告されており、米子市では今年5月、ペットの犬への感染が県内で初めて確認された。山や畑などに生息しているマダニは、3~11月に活動を活性化させる。近年、SFTSの感染例が増えているのは、狩猟者の減少などからマダニを媒介するシカやイノシシなどが増えていることなども指摘されている。夏休みはレジャーで山に立ち入る機会は増え、特にコロナ禍では「密が避けられる」とキャンプの人気が高まっている。県健康政策課は「山に入る時には長袖、長ズボン、手袋をつけ、マダニが嫌がる忌避剤を噴霧するなど、かまれないようにする対策を十分に取ってほしい」としている。FTS=ウイルスを持ったマダニにかまれることで感染する。6日~2週間程度の潜伏期間を経て、発熱や嘔吐(おうと)、下痢などの症状が現れ、意識障害やけいれん、血が固まりにくくなるなどの症状が出る。有効な治療薬やワクチンはなく、吸血中のマダニを無理やり取り除こうとしても一部が皮膚の中に残り化膿(かのう)することもあるので、引き抜いたり、つぶしたりしないで、かまれたら速やかに医療機関を受診したほうがよい。

(アンバー・ヒル選手、感染で出場断念「一晩泣いた」:イギリス)
新型コロナウイルスへの感染で、東京オリンピック出場を断念したクレー射撃のイギリス代表選手が取材に応じ、当時の心境と次のパリ大会への思いを語った。クレー射撃の女子スキートで世界ランキング1位のアンバー・ヒル選手(23)は、メダル獲得が期待されていたが、東京に出発する前日の夜、陽性となり欠場した。ヒル選手「完全に悲しみに打ちひしがれ一晩中泣いた。(テレビで五輪を)一部分だけ見た。なぜなら見るのもつらかった」。15歳から競技を続けているヒル選手は、オリンピックで使う予定だった銃を見せながら心境を語った。ヒル選手「銃を触るのは...1週間ぶりかな。“桜”のネイルにしたの。2024年のパリ大会を100%目指している」。ヒル選手は今後、2024年のパリ大会を見据え、トレーニングを再開するとしている。

(今年もサギがコロニー形成、フンや鳴き声に住民悩む:兵庫)
兵庫県丹波篠山市内で今年も野鳥のサギが大規模な巣の集まり「コロニー」を形成している。木にとまるサギたちの姿は、まるで白い花が咲き誇っているかのよう。年々営巣場所が減るサギにとっては楽園だが、近隣住民はフンや「ギャギャギャ」という鳴き声に頭を抱えており、自然との共生の難しさを如実に物語っている。毎年、コロニーが形成されるムクノキの大木では幼鳥が成長し、現在、ダイサギやアオサギが70羽近く生息。フンで木が白く染まっているうえ、悪臭もあり、住民の悩みの種になっている。市は補助金を設け、営巣前の木の伐採や追い払い道具の費用などに充てられるようにしているが、営巣を防ぐことは難しい。また、基本的に自然動物の捕獲や殺傷は禁じられており、営巣してしまうと通常の追い払いや木を切ることはできず、民家も近いため許可を得た狩猟も不可能。今は見守るしかない。

(人間vsイノシシの“泥臭い”頭脳戦:広島)
DMM.comグループで農業関係のビジネスを手掛けるDMM Agri Innovation(アグリイノベーション、東京)が、広島県で実施した獣害対策プロジェクトの2020年度の活動を終了した。県が地域課題の解決を目指して業者を公募する「ひろしまサンドボックス」の一環で、尾道市のびんご運動公園の土や芝生を荒らすイノシシの被害を軽減させたという。そこには“猪突猛進”のイメージとは異なり、慎重な野生動物との「頭脳戦」があった。「きれいな公園を市民に訪れてもらうことには、お金にあらわれない価値がある」。広島県の土木建築局都市環境整備課の樋口稔課長は、イノシシ排除の成果に声を弾ませた。県が管理するびんご運動公園では野生のイノシシが侵入して土を掘り返す被害が相次いでおり、悩みの種になっていた。イノシシを排除する電気柵で公園の広い敷地を囲むことは難しく、従来の獣害対策では解決できなかったのだ。そこで県は昨年9月、獣害対策に役立つ情報や技術を提供できる団体の公募を開始し、同年12月までにDMMアグリと広島大が選定された。DMMアグリが昨年12月25日から今年5月31日まで実施した“イノシシ侵入軽減対策”は、周囲の環境やイノシシの生態を調べる「状況把握」、除草剤を散布したりイノシシが嫌うにおいを噴霧したりする「環境改善」、電気柵やイノシシのひづめでは歩けない専用の資材を設置する「侵入防止」の3段階に分けられる。近年の害獣対策ではIoT(モノのインターネット)やドローンなどのテクノロジーを活用する場面が多いが、DMMアグリは伝統的な獣害対策も重視した。「プロの猟師にサポートしていただき、直近で使われている獣道からイノシシの“導線”にあたりをつけて、(センサーで作動する)トレイルカメラやドローンで確実に把握するというハイブリッドな対策をすることで効果的な防護を行うことができた」(DMMアグリ担当者)。同プロジェクトでは、赤外線カメラ搭載のドローンでイノシシを追跡撮影することにも成功している。しかし、それだけで行動パターンや侵入ルートが分かるわけではない。フィールド調査を行い、イノシシが寄生虫を落とすために泥を浴びたり粘土に身体をこすりつけたりする「沼田場」(ぬたば)を探す必要があった。沼田場はイノシシの行動を予測する重要な要素であるため“泥”くさく地道な調査が不可欠だったという。また、ITに頼りすぎるとメンテナンスの手間が多くなるため、日当たりのよい場所にはソーラーバッテリーの電気柵を採用してランニングコストや工数を減らすなどの工夫もした。適切な場所に防護資材を配置し、メンテナンスをする人員の負担を軽くすることで“お金に表れる価値”も生み出したと言える。調査と対策を続ける中で新しい発見もあった。イノシシは臆病で注意深く行動する生き物だとされているが「設置したトレイルカメラに気づくと、近づいてにおいを嗅いでいた」(同担当者)。野生のクマと同様に人慣れしているとも考えられるという。また、人間と同様に歩きやすい道路を移動経路として使っていることも分かった。こうした対策の成果についてDMMアグリの担当者は、数値化することは難しいと前置きした上で「対象区域でイノシシが確認されている一方、実験区(施策を実施した箇所)においてイノシシの侵入経路を限定し、そこに対策資材を設置したことによってイノシシが引き返す動画の撮影に成功したため、軽減することに成功したと言える」と説明している。農林水産省などが推奨するように、獣害対策は侵入防止と捕獲がセットだ。これまでのDMMアグリの活動では侵入防止に重点が置かれたが、得られたデータを生かしてイノシシを捕獲するという次の段階のプロジェクトも動き出した。同社の担当者は「今後も恒久的にイノシシの侵入を防ぐことを目的とした鳥獣被害対策に取り組みたい」と意気込んでいる。

(ツキノワグマの出没数が増加、被害対策を開始:石川)
鳥獣被害対策事業を展開する、株式会社DMM Agri Innovation(本社:東京都港区、代表取締役 岡崎 翼、以下DMMアグリ)は、ツキノワグマの出没数が増加している石川県加賀市(市長:宮元 陸、以下加賀市)で、トレイルカメラを活用したクマ被害対策を開始いたします。昨年、加賀市では、駅前の商業施設にクマが侵入するなど、クマ被害対策が急務となっております。加賀市はDMMの創業の地でもあり、合同会社DMM.comと包括連携協定を締結していることから、ものづくりや教育事業などあらゆる方面から密に連携しております。そのため今回、鳥獣被害対策を行っているDMMアグリにクマ被害対策のご相談をいただき、加賀市と協議を重ね、クマの活動が活発になる前に状況把握としてトレイルカメラを導入することとなりました。通信機能付トレイルカメラにより、遠隔からクマの出没状況や行動などの生態を把握します。また、市街地への侵入ルートとなり得る箇所に対して、環境によって最適な防護資材の設置を目指し、クマによる人的被害を未然に防ぐ取り組みを行ってまいります。

(トウモロコシ鳥獣対策:長野)
阿智村浪合地区住民が今夏から、パトロールとアプリの利用を組み合わせ、サルによる農作物被害対策に取り組んでいる。地区自慢のトウモロコシの収穫時期に合わせ、有志が一日三回のパトロールで地区内のトウモロコシ畑を回るほか、アプリを使って鳥獣の目撃情報や被害を素早く情報共有している。地域一帯となって、大切な農産物を守ろうと奮闘している。

(クマによる被害と遭難の防止を啓発:北海道)
8月8日は「山の日」です。道東の中標津町では、警察がクマによる被害や遭難を防ぐための対策を呼びかけました。この呼びかけは、8日の「山の日」に合わせ、中標津警察署が行いました。町内の開陽台で、警察官が訪れている人たちにチラシなどを手渡しながら、山に登る際には事前に登山計画を警察に提出するほか、家族にも伝えておくよう促しました。また、山でクマに遭遇した場合に備えて、1人ではなく複数で行動したり、ラジオなど音が出るものを携帯したりする対策が必要だと呼びかけました。警察によりますと、ことしのクマの目撃件数は、先月末までに532件と去年の同じ時期より90件多く、7日もオホーツク海側の津別町で親子2人が襲われてけがをしました。中標津警察署の小池貴幸地域課長は「山に登る場合は家族など周りの方に行動を知らせてください。また、クマは遭遇しないことが大切なので事前に出没情報などを確認してほしい」と話していました。

(ほとんどの日本人が知らない最強の「クマ撃退方法」2つを伝授:百瀬直也)
春になりクマが冬眠から目覚め、繁殖期を迎える6月以降になると、各地でエサを探し回るクマの出没が相次ぐ。今年は北海道や東北での目撃や襲撃事例が異常に目立つようだ。襲われた人が命を落とす場合も少なくない。しかし、ちょっとしたノウハウやツールがあれば、クマに遭遇しても襲われないのだ。以下、詳しく解説する。年々、国内で人がクマに襲われるケースが増えているが、特に生息数が1万頭前後と推定される北海道での襲撃例が多く、今年のクマによる死傷者数は7月21日時点で9人と、統計を開始した1962年度以降で最多となる見込みだという。北海道以外の地方でも増加しているようだ。最近の例では、先月16日に岩手県岩手町で、女性が自宅付近で子グマを発見し、その背後にいた母親とみられるクマに襲われた。知らずに子グマに接近したため母グマが防衛のために襲ったのかもしれない。7月19日には秋田県羽後町の70代男性が山菜狩りに向かう途中、山中でクマに襲われ、顔面や背中などに軽傷を負った。同日、長野県軽井沢町では下山中の男性(36)が山道でクマに襲われ、もみ合いになって左手を噛まれるなどした。また、7月20日朝には東京五輪のソフトボール試合が行なわれる「福島県営あづま球場」付近でクマが目撃されている。このように冬眠から目覚め、繁殖期(6~7月)、端境期(8~9月)を迎えた夏季のクマは、エサを求めて活発に動き回る。クマに襲われた報道を見るたびに筆者は考える。「逃げ回るのではなく、クマの習性を知り、機転を利かせて回避する手段があるのではないか?」と。実は、クマと遭遇したからといって、後ろを振り返って一目散に逃げるという選択肢は賢明ではない。肉食動物の本能として追いかけてくるからだ。クマは時速50キロ以上で走る。「世界最速の人類」と呼ばれたジャマイカの短距離走者ウサイン・ボルトでさえ、その速さは時速45キロなのだ。誰もクマには敵わない。では、どうすれば良いのだろうか。もともとクマはおとなしく臆病な動物で、自分から好んで人や他の動物に接近したり襲うことは少ないとされる。たとえば、逃げ場がない狭い場所で人間に遭遇し、自分の身に危険が及ぶと判断した時に相手に襲いかかるのだ。また「クマに遭ったら死んだふりをしろ」とよくいわれるが、これも危険な行為だと警告する専門家がいる。クマの生態に詳しい土屋剛・元石巻専修大教授(動物比較形態学)は、死んだふりは絶対に駄目で「餌だと思われ、かまれたり、引っかかれたりして大けがをします」と語る。逃げるのも、死んだふりもダメならば、どうすれば良いのか? 果敢にもクマと一戦交えることで撃退に成功した事例もある。2016年9月1日、群馬県長野原町の川で釣りをしていた男性(63)が、体長2mほどのツキノワグマに襲われた。しかし男性は空手の有段者だったため、「目つぶし」の技でクマを撃退したという。また、1999年10月18日に岩手県安代町姥子石の山林で、73歳の男性がキノコ採りの帰りにツキノワグマに背後から襲われた。男性は振り向きざまにクマを「ともえ投げ」で投げ飛ばし、かすり傷で済んだという。男性は格闘技の経験者ではないが、相撲や柔道のテレビ観戦が好きで、柔道の技を見よう見まねで習得していたようだ。米国カリフォルニア州では、今年6月3日に自宅庭に出現したヒグマを飼い犬たちが威嚇するが退散せず、見かねた17歳の少女が素手で叩いて撃退した例もあるようで、その様子はYouTubeで確認できる。ブロック塀に乗っていたヒグマを手で押して落としているが、無謀とも思える行動は、飼い犬を助けたいという一心からのものだったに違いない。だが、もちろんこのような事例は特別なもので、大変な危険を伴う。クマにスイッチが入り、反撃されることがあれば無傷では済まないと思われるため、もちろん真似することは絶対に勧められない。では、結局のところどうしたら良いのか。安全な撃退方法として、”道具”を使用することが挙げられるだろう。米国など海外ではポピュラーな撃退手段として、「ベアスプレー」が普及している。クマに向かって噴霧するスプレーで、唐辛子などに含まれる成分であるカプサイシンの効果で目つぶしを行い、凶暴なヒグマを撃退するというものだ。ベアスプレー使用の難点は、主に輸入品が多く、日本では価格が高いこと。慣れていないと咄嗟にホルスターから取り出して安全装置を解除、噴霧するまでに多少時間を要することだ。他には”音”で追い払う手段も有効なようだ。日本ではあまり知られておらず、使用例も少ないようだが、大音量を鳴らしてクマを追い払うための「ベアホーン」と呼ばれる製品が海外には存在し、輸入品をAmazon等で購入できる。下記のYouTube動画では、バードウォッチング用の巣箱らしきものに狙いを定めていたクマが、けたたましいホーンを鳴らされ、一目散に逃げ去っている。男性が巣箱を片付けながら手にしている物がベアホーンだ。このように海外、特に米国ではアグレッシブに多種多様な手段を使ってクマを追い払っている。銃を使う人もいるが、日本では猟師でもない限りは難しい。もしかすると、日本は米国と比べると怯えて逃げる人ばかりであるため、クマの方もどんどん人間を怖れなくなっているのかもしれない。クマは基本的に雑食であり、北海道に棲むヒグマは本州以南のツキノワグマよりも肉食性が強く、ごく稀に“食べるために”人を襲うことがある。一度でも人を食べたヒグマは味を覚え、好んで人間を襲う傾向があり、非常に危険である。つまり、人を食べてしまった個体は、ここで紹介したベアスプレーやベアホーンを使っても躊躇せずに向かって来るかもしれない。そう考えると、決してツールを万能視しないことも重要だ。結論として、熊の生息地に足を運ぶ際には、慎重を期してベアホーンとクマ避けスプレーの両方を携帯することで安心度は確実に上がるといえるだろう。クマと遭遇したとき、自分の身を守れるのは自分しかいないということを、しっかりと心に留めておきたい。

(栽培中のブドウ100キロ食い荒らされる:山形)
長井警察署によると8日午前5時半ごろ、長井市今泉の畑で、所有者の60代の男性がブドウの収穫のため畑を訪れたところ、約100キロが食い荒らされているのを発見。地元猟友会が確認したところ、畑にはクマの足跡やフンがあり、食害と見られている。人的被害はなかった。現場は「山形県立やまなみ学園」から南に約300メートルのブドウ畑で、付近には住宅も点在してることから、市と警察がパトカーなどを巡回させ警戒するとともに、住民に注意を呼び掛けている。

(ニワトリ小屋の金網破損、クマ被害か:岩手)
5日、一関市内の民家でニワトリ小屋が壊されているのが見つかった。クマによる被害と見られている。5日午前11時前、一関市萩荘の農業・德谷眞樹さんが自宅敷地内で、ニワトリ小屋の金網の下の部分が壊されているの見つけた。小屋から約1.5メートル離れた地面にはクマとみられる足跡があったことから、地元猟友会が周辺に罠を設置し、捕獲を試みている。クマは4日午後5時頃から5日午前8時頃までの間に出没したとみられ、警察は現場周辺の住民に注意を呼びかけている。一関市内では先月末までにクマの目撃情報が121件寄せられているという。

(クマか、鳥小屋破壊:秋田)
秋田県鹿角市八幡平字日尊の民家敷地内で鶏小屋が壊されていると、住人の70代男性が10日、鹿角署に届け出た。小屋にクマとみられる爪痕があり、飼育していたニワトリ4羽のうち2羽がいなくなっていた。署はクマによる被害とみて周辺に注意を呼び掛けた。

(スイカとトウモロコシ、クマの食害か:秋田)
6日午前6時ごろ、鹿角市花輪字小平の畑で、スイカ15個とトウモロコシ10本が食い荒らされているのを所有者の60代男性が見つけ、鹿角署に通報した。畑は所有者の自宅敷地内にあり、クマのものとみられる足跡があった。

(クマ3頭目撃:秋田)
10日午前4時40分ごろ、秋田県北秋田市前山字平助岱の市道上で、市内の60代男性がクマ3頭を目撃した。北秋田署によると、男性が散歩していたところ、体長約1メートルのクマ3頭が路上にいるのを目撃した。近くの民家まで約50メートル。署員がパトカーで周囲に注意を呼び掛けている。

(クマ、わなを避けて悠々と食事:宮城)
仙台市太白区秋保町長袋地区の山林に、体長1メートル強のクマが出没した。住民グループが地区の一部の8カ所にイノシシ捕獲用の箱わなを仕掛けている。クマはこのうちの一つに現れた。わなを避けてイノシシ用のまき餌の米ぬかを横取りして食べ、悠然と山の中に消えていった。クマが出たのは7月12日午後7時前。箱わなの手前の米ぬかを少しなめると、辺りを気にしつつ餌の量がより多い箱の中に歩を進めた。箱わなは内部に渡したワイヤに触れると落とし戸が閉まる仕組みだが、慣れているのか巧みに回避。6分ほどで食べ終え、箱の外に出て行った。住民グループによると、箱わなでクマを捕ることは認められていないが、以前は引っ掛かることもあった。グループの一人、農業佐藤康夫さん(67)は「知恵がついてきたのかもしれない」と推測した。撮影は、東北で拡大する獣害の取材の一環。土地所有者の了解を得て、動く物に反応し自動撮影するカメラを設置した。

(クマ、再び現る:宮城)
イノシシ捕獲用の箱わなにクマが出没し、内部のえさが食べられた仙台市太白区秋保町長袋地区で、その1週間後に再び、同じ個体とみられるクマが現れました。箱わなの入り口が閉まっていると分かると、上部によじ登って直径数十センチの穴から侵入。えさの米ぬかを食べて抜け出し、山の中に消えました。設置した住民グループによると、箱わなにはクマが誤って捕獲された際に備え、上部に脱出口が設けられています。7月19日午後8時半ごろに現れたクマは脱出口から内部に入り、米ぬかを8分ほどで食べ終えて出ていきました。入り口の落とし戸は当時、下ろしてありました。メンバーの一人の農業男性(69)は「脱出口からも中に入れると知っていたのだろう。想像以上に知恵が回る」と驚いていました。

(獣害対策、元陸自隊員に協力隊委嘱:茨城)
茨城県石岡市が「獣害対策」の活動分野で募集した地域おこし協力隊の隊員に、元陸上自衛隊員、荘野徹郎さん(40)=埼玉県八潮市=の採用が決まり、2日、同市役所で委嘱状が交付された。

(猟師の罠猟をリアルに見学:山梨)
日本初のグランピングリゾート「星のや富士」では、2021年10月1日~12月17日の間、毎週金曜日限定で、グランピングリゾートが提案する大人の食育「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」を今年も開催します。狩猟歴40年以上のベテラン地元猟師とともに富士山麓の森に入り、わなを使用した狩猟方法で鹿を狙う様子を見学します。さらに、仕留められた鹿が食肉としてさばかれていく工程を、技術や温度管理などのこだわりを聞きながら見学・体験します。命あるものが食材として変化していく過程において、自然との共生について学びを深められます。なお、安心してご参加いただけるように、コロナ対策を講じた上で開催します。

(お父さんはカラスの巣が好き?AI検知サービス開発秘話:東京)
電柱上のカラスの巣をAI(人工知能)が見つけて素早く知らせてくれる。そんなサービスをNTTの子会社が開発した。停電対策の省力化に役立てようと、3年がかりで学ばせた巣の画像は1万枚。「カラスだけでもうかるの?」という社内の声を押し返し、担当者が思い描くのは、さまざまなインフラをAIで効率よく点検できる未来だ。「お父さん、カラスの巣があったよ!」。NTTコムウェア(東京都港区)で働く渡丸(とまる)智仁さん(41)は、幼稚園児だった娘から散歩中にかけられた声が忘れられない。「きっと、私が大好きなものだと思ったんでしょうね」。近所の公園で拾った枝で巣の模型をつくったり、家族と出かけた動植物園でじっくりと巣を観察したりする様子を見られていた。「カラスの巣が大好きなお父さん」。娘にそんな誤解を受けてまで開発に打ち込んだのが、カラスの巣をAIが自動で見つける「営巣検知サービス」だ。カメラを載せた車やバイクを道路に沿って走らせると、周囲を撮った動画をAIが走行中に自動で分析し、巣のある場所をメールで知らせてくれる。無数の電柱に目をこらして巣を探す「人の目頼み」の作業を代替できる新サービスとして4月に売り出した。売り込み先は全国の電力会社だ。春に子育てをするカラスは、電柱の上に好んで巣をつくる。材料にはハンガーなどの金属部品が使われることがあり、送電線に触れればショートして停電の原因になる。カラスの巣による停電は毎年、各地で起きている。どこにできるかわからない巣を探すパトロールと、見つけた後の撤去作業は電力会社にとって欠かせない作業だ。AIが自動で巣を見つけてくれるなら、人はパトロール中に運転だけに集中できる。巣のある場所が即座にわかるので、撤去作業の手配もスムーズにできる。

(「宮崎プレミアムジビエシュウマイ」が発売:宮崎)
「ジビエは臭い」というイメージを払拭すべく、鮮度を徹底追求。臭みはなく、生命力あふれるたっぷりの旨みだけを感じられるよう、独自の処理を行っています。鹿肉ならではの弾力を生かし、一般的なシュウマイとは大きく異なる“プリプリ食感”のシュウマイをお届けします。野生有害鳥獣を資源として有効活用することで地域活性化をはかる「美郷ジビエ工房」(所在地:宮崎県東臼杵郡、代表:田野さとみ)は、2021年7月30日(金)、ヘルシー食材として人気を集める鹿肉を使った「宮崎プレミアムジビエシュウマイ」の販売を開始します。鹿を素早く解体・加工しマイナス30℃まで急速に冷凍することで、臭みのないプリプリなシュウマイに仕上げた新商品です。

(ジビエカフェ「住民集う場に」:北海道)
伊達市大滝区優徳町の国道453号沿いに「ジビエ&コミュニティカフェ シカトモ」が7日、正式オープンする。7月末で地域おこし協力隊員を退任した天野雅文さん(36)が、妻知華さん(42)と二人三脚で「さまざまな人が集うボーダレスな場所に」と、クラウドファンディング(CF)で資金を集め、空き店舗を改装した。天野さんは、協力隊員として市大滝総合支所に勤務しながら狩猟を始め、旧大滝中に隣接する旧給食センター内に、有害駆除したシカの食肉加工施設を開設した。調理師免許を持つ知華さんが料理を担当し、4月末には「シカトモ」でシカ肉を使ったカレーなどのテークアウト販売を始めた。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午前8時45分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前6時30分ごろ、仙台市泉区紫山1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、7日、大崎市岩出山地域にクマが出没しました。

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(親のクマに襲われ重傷、68歳男性が顔などひっかかれる:長野)
長野県上松町の赤沢自然休養林で男性がクマに襲われ重傷の模様です。5日午後2時前、赤沢自然休養林を散策していた宮田村の68歳男性がクマに襲われました。男性は親子2頭のクマに遭遇し、親のクマに顔などをひっかかれ、重傷とみられています。命に別状はないということです。警察や町の職員などが捜索しましたが見つかっていません。警察が注意を呼びかけています。赤沢自然休養林はあす6日、臨時休園にして、町の職員や猟友会などがわなを設置するとしています。

(民家にクマ、71歳女性けが:岩手)
4日早く、岩手県矢巾町で71歳の女性が自宅の庭でクマに襲われ、腕と足にけがをしました。午前4時50分ごろ、矢巾町北伝法寺の田村厚子さんがクマ一頭に襲われました。「クマに襲われた女性は仏壇の花を捨てようと庭先に出た際この辺りで襲われたと見られます、花が散乱し、熊の足跡と見られるえぐれも見られます」。田村さんは腕や足にけがをしましたが、命に別状はありません。クマは体長130センチほどの成獣で近くの山の方角に逃げていったということです。田村さんの畑ではスイカやトウモロコシが食い荒らされていたほか、周辺でも同様の被害が複数件確認されていて、このクマによる被害と見られています。地元の猟友会がパトロールを行ったほか、警察が周辺への警戒を呼びかけています。

(住宅街にサルが出没、60代女性が軽傷:福岡)
福岡県宇美町で3日、住宅街にサルが出没し、60代の女性が襲われけがをしています。警察は、付近の住人に注意を呼び掛けています。警察によりますと、3日午後5時半ごろ、糟屋郡宇美町貴船で、自宅にいた60代の女性が、飼い犬がほえていたため様子を確認しようと外に出たところ、敷地内にサルが1匹いました。サルは体長60センチほどで、女性に突然飛び掛かり背中をひっかき逃げたということです。宇美町ではこのほか、3日午後8時までにサルの目撃情報が2件警察に寄せられています。警察は、サルを見かけても近づかないよう、注意を呼び掛けています。

(乗用車とクマ衝突、運転男性にけがなし:秋田)
4日午後7時15分ごろ、秋田県八郎潟町真坂字鳥越の国道7号で、八峰町の40代男性が運転する乗用車が、飛び出してきたクマと衝突した。男性にけがはなかった。五城目署によると、男性が秋田市方向から能代市方向に走行中、左側ののり面から出てきた体長約80センチのクマとぶつかった。車の左側面がへこんだ。クマはそのまま右側の山林に立ち去ったという。

(空気銃で猫襲撃の男追起訴、100匹近く殺傷と供述:千葉)
千葉県八千代市で空気銃を猫に発砲しけがをさせたとして、千葉地検は4日、銃刀法違反と動物愛護法違反の罪で、千葉市若葉区の倉庫作業員平田雄一郎容疑者(49)=別の猫への動物愛護法違反罪などで起訴=を追起訴した。県警によると、「3年前から100匹近く猫を殺傷した。猫の虐待に興味があった」などと供述しているという。起訴状によると、昨年11月20日午後6時ごろ、八千代市内で、猫1匹に空気銃を発射して弾丸を命中させ、大腿骨粉砕骨折のけがを負わせたとしている。平田被告は、別の猫を空気銃で殺したとして7月に起訴され、その後再逮捕されていた。

(男10人「楽しく以前から密猟」:岡山)
狩猟期間外に、発砲が禁止されている場所で散弾銃を使いイノシシを捕獲したとして、岡山県警岡山北署は2日、赤磐市の建設作業員(55)ら、41~84歳の県内の男10人を鳥獣保護法違反と銃刀法違反の容疑などで岡山区検に書類送検した。発表によると、10人は共謀し、4月3日午前11時頃、岡山市北区建部町の国道484号付近で散弾銃を使用し、イノシシ1頭を捕獲した疑い。同署によると、10人は県内の狩りの仲間。「狩猟が楽しく、以前から期間外に密猟していた」と容疑を認めている。県でイノシシ猟ができるのは11月15日~3月15日で、散弾銃は原則、その期間内でなければ使用できない。同署に近隣住民から「国道近くで猟銃を発射している人がいた」という情報提供があり、聞き込み捜査などの結果、建設作業員らが浮上したという。

(マダニ感染症、12件確認)
ネコやイヌなどのペットから人に致死率の高い感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」がうつった例が少なくとも12件確認され、うち1件は死亡していたことが3日、国立感染症研究所などの調査で分かった。原因ウイルスを保有するマダニに刺されたペットがまず感染し、さらに人に広がったとみられる。SFTSに感染したネコの事例は300件超に上ることも判明した。SFTSは致死率が6~30%と高いことで知られ、西日本から徐々に東日本へと確認地域が広がっている。感染研の前田健・獣医科学部長は「SFTSの発生のうち、数%が動物から人への感染である可能性がある」と話した。

(本州にかつて生息していたヒグマの起源の解明)
山梨大学医学部総合分析実験センター 瀬川高弘講師、東京工業大学生命理工学院 西原秀典助教、国立科学博物館地学研究部 甲能直樹グループ長らの研究グループは、東京農業大学農学部 米澤隆弘准教授、国立遺伝学研究所情報研究系ゲノム多様性研究室 森宙史准教授、国立極地研究所 秋好歩美学術支援技術専門員、国立科学博物館 甲能純子協力研究員、山形大学 学術研究院(理学部主担当) 門叶冬樹教授らのチームと共同で、本州から発掘されたヒグマの化石の放射性炭素による年代測定とミトコンドリアDNAの解析を行いました。その結果、本州産ヒグマ化石から古代DNAの抽出に初めて成功し、その起源と渡来の歴史を明らかにしたと発表しました。ヒグマは体長が3mに達する日本列島最大の哺乳類で、現在の日本列島では北海道だけに分布していますが、かつて本州には北海道の個体よりも遙かに大きいヒグマが生息していました。本研究において本州のヒグマ化石は、3万2,500年前と1万9,300年前(後期更新世)に生息していた個体であることが明らかになりました。そして、古代DNA解析により本州のヒグマが14万年程前にユーラシア大陸北部から本州に到達した古い系統に属する未知の集団だったこと、また前後の時代の化石記録から本州には少なくとも34万年よりも古い時代と14万年程前の2回にわたってユーラシア大陸から本州に渡来していたことが明らかとなりました。

(獣害対策用の花火、撃退効果上々:三重)
亀山市の花火製造会社「伊藤煙火工業」(同市亀田町)が製造する獣害対策用の花火「T-3(ティースリー)」の出荷先が全国に広がっている。ロケット花火に比べて火薬量が五倍以上あり、爆音と閃光(せんこう)を放って獣害から作物を守る。購入には同社の説明を受ける必要があるが、全国各所から要請が相次いでいるという。

(ヒグマ担当職員の拡充をただす:北海道)
道議会環境生活委員会が3日に開かれ、北海道結志会の池本柳次氏(十勝区)が相次ぐヒグマの人的被害について、道の対応をただした。道内のヒグマ生息数は直近の2012年度調査で約1万600頭。増加傾向にあり、今年は統計を取り始めた1962年度以降で、過去最多の9人の死傷者が出ている。池本氏は道のヒグマ担当主査が現在1人で、専門職員の少なさを指摘。

(JRのシカ衝突事故20年度最多、個体数増加背景か:北海道)
エゾシカが線路内に侵入して列車と衝突する事故が、2020年度は前年度比35%増の2414件と、JR北海道が統計を取り始めた1987年度以降で最多となった。シカの個体数の増加が背景にあるとみられるが、侵入防止柵などの対策にも限界があり、JR関係者は頭を悩ませている。地域別では釧路支社管内が937件、旭川支社が780件、本社(札幌)が632件で、山間部の路線を多く抱える道東―道北方面が多い。函館支社は65件だった。JRによると、衝突件数は87年度以降、徐々に増加し、12年度には2377件に。その後は減少に転じ、ここ数年は1700~1900件で推移していた。今年4~6月は既に392件発生し、ほぼ前年度並みとなっている。衝突が増えた原因ははっきりとしないが、道自然環境課は「個体数が増えたことが一因では」とみる。道の調査によると、19年度の推定生息数は67万頭と8年ぶりに増加。18年11月に恵庭で起きた猟銃誤射事故を受け、ハンターの入林が19年秋~20年春に一部制限されたことが背景にあるとみられる。また、19年度は積雪が少なくて餌が探しやすく、シカが山から出てこなかったことも駆除数の減少につながったようだ。シカの死骸の除去などにより、列車の30分以上の遅れや運休となる「輸送障害」が20年度は過去2番目に多い99件発生した。JRはシカの衝突による被害額を算出していないが、車体が角などで損傷し修理が必要となるケースが相当数あるほか、運休により代行バスなどの手配が必要になる場合もあるという。

(石垣島で存在しないはずの「野良の牛」:沖縄)
石垣島北部の旧牧草地周辺で本来は存在しないはずの「野生化牛」が生息している。十数年前に飼育牛とセットで土地が売買された際、新旧の所有者間で適切に引き継がれなかったことが原因とみられる。その後、持ち主が代わったのを機に2020年から独自に捕獲処分を開始。が、その矢先の今年2月に市民が運転する車との衝突事故が起きた。事態を重く見た市は県などと対応を協議。対策として市の有害鳥獣の対象に「野生化牛」を特例で追加し、“駆除”することを決めた。牛は野生化した時点で所有者が分からなくなり、えさの管理も不可能なため、売ったり食べたりできなくなる。関係者によると、旧牧草地はもともとは伊原間牧野組合(当時)の所有で、2008年2月に「やえやまファーム」が買い取った。組合側は市の聞き取りに対して「牛を含めて売った」と主張。4年前に事業譲渡を受けた現会社側も当時の資料などから「捕獲できる範囲で土地と共に購入したのは事実」と認める。ただ、責任の所在を認めた上で付け加える。当時はすでに何らかの理由で牛が牧草地(約33ヘクタール)を超えて広大な市有地の山林に入り込んでいたとし、「捕まえるのは現実的に不可能だった」と理解を求める。同社は土地を引き継いだ時点で問題を把握し、行政に相談していた。現在は生まれてきた全ての牛にはトレーサビリティー制度によって個体識別番号が付され、厳重に管理されている。「耳標」の数字を読み取れば、いつどの親から生まれたのかなどの情報がすぐに追跡できるようになっている。「つまり、野良の牛は自然界に1頭もいない前提になっている。行政もどう取り扱っていいか分からない案件だった」。同社の担当者は実情を話す。問題がなおざりにされる中、「野生化牛」に関する住民からの目撃情報は後を絶たず。次第に「草が食べられた」「畑を踏まれた」などの被害の訴えや、「前足で地面を蹴って威嚇された」との声も寄せられた。危機感を抱いた同社は「一度、同じ席に集まってください」と行政に懇願。県保健所などの同意を得て、薬殺処分することが決まった。だが繁殖の勢いは止められなかった。同社によると、20年1月時点の生息予測数は約60頭。同年2月から1年間に20頭超処分したが、減少していないとみる。そんな中、「野生化牛」が山を越える事態が起きた。島北部の県道で今年2月の未明、市民の運転する車が「野生化牛」と衝突。牛は即死し、運転手は命に別条はなかったが、車が大破した。「繁殖のスピードに処理が追い付かない中で大きな事故が起きた。もう一企業だけで解決するのは限界」。市も早急に対策を講じる必要があると判断し、翌3月に県や国など関係機関を集めた会議で問題を共有。引き続き5月には、具体的な解決策を検討した。そこで導き出されたのが市の有害鳥獣として特例で駆除する方法。対象鳥獣になり得るのは本来、農作物被害などがある場合だが、前例があった。国頭村で豚が逃げて繁殖した際、鳥獣に追加して駆除していた。市は6月14日付で「野生化牛」を追加した「市鳥獣被害防止計画」について特例で知事の同意を得た。ただ、新たな課題もある。駆除には繁殖スピードも考慮して、猟友会の協力を得てより殺傷能力の高いライフル銃を使うが、射程が3~4キロと長い。市農政経済課の担当者は「周辺には集落や海もある。猟友会にも経験がない。安全第一にしっかりと計画を立てて実施したい」と話した。

("ヒグマ出没マップ"警察が作成:北海道)
ヒグマによる人身事故が過去最多になったことを受け、北海道警函館方面本部がネット上で見られる出没マップを作り、注意を呼び掛けます。8月10日に警察のホームページに掲載されるクマ出没マップ。7月、北海道南部の福島町で起きた死亡事故を受け、警察がレジャーや墓参りなど、山に出入りする際にマップに示された出没情報を役立ててほしいと作成したものです。道警函館方面本部 地域課 綿貫大介 次席:「クマが出ていることを把握してもらうと、ごみは持ち帰る、供え物は下げるなどの外出の判断材料になる」。道内では2021年、クマによる死傷者が過去最多の9人にのぼり、警察とともに北海道などでも注意を呼び掛けています。

(住民“ふん慨”、路面洗い流し:石川)
路面には絵の具が飛び散ったように鳥のふんが広がる。白山市の住民が、松任城址(じょうし)公園(古城町)の周辺をねぐらにするカラスのふん害に悩まされている。公園周辺の県道を管理する県は毎年、路面を洗い流しているが、住民は「効果は限定的」と抜本的な解決を求めている。カラスのふん害が問題になっているのは、JR北陸線松任駅から約百メートル離れた松任城址公園と、駅前を通る県道の西新町交差点(西新町)から同市殿町までの直線約三百五十メートルの範囲。車道や歩道には白いふんがこびり付き、わずかに刺激臭が鼻を突く。カラスの黒い羽根も散らばっている。市などによると、例年初夏から九月まで、日没後にカラスの群れが松任城址公園や周囲の電線に集まり、集団で休んでいるとみられる。店舗前の歩道がふん害にあっている中華料理店チュー西新町店の大浦孜さん(77)は、飲食店だけに衛生面の悪印象も懸念し、「毎日、夜になるとカラスが電線にびっしりととまって不気味。歩道が汚れてしまい困っている。何とかしてほしい」と嘆く。住民の苦情を受けて、市は七月中旬、公園内にカラスが嫌う音声を流す再生装置を設置。日没後の午後七時から午前零時十五分まで、カラスの天敵のワシやタカの鳴き声を流している。県道を管理する県石川土木総合事務所は委託業者に路面の清掃を指示。今月三日には、作業員が高圧洗浄器やブラシを使って、歩道にこびり付いたふんを洗い流していた。公園の間近に開業する西川歯科医院(西新町)の院長で、松任駅前区町内会の西川諭会長(71)は「周辺には五百羽ほどいる。臭いもひどく、誰も公園に近づかなくなった。市は歩道に飛び出した公園の枝を切るなど、抜本的な解決をしてほしい」と求めている。

(7月のクマ目撃、10件増46件:北海道)
道警北見方面本部がまとめたオホーツク管内の7月のクマ目撃件数は、前年同月より10件多い46件に上った。滝上町では7月中旬、女性がヒグマに襲われて死亡したとみられる事故が起きたほか、紋別市街地などで目撃情報が相次いでおり、道警北本は注意を呼び掛けている。道警北本によると、ヒグマの目撃、足跡やふんの発見など、クマ関連の通報は、2021年上半期(1~6月)は57件と、前年同期より21件少なかった。しかし、7月に入ると前年を上回るペースで増加。7月の1カ月間で紋別署13件、興部署12件、北見署11件、遠軽署6件、網走署2件、美幌署と斜里署各1件の通報があった。12日には滝上町滝ノ上原野の林道で横浜市の60代女性が遺体で見つかり、ヒグマに襲われた可能性が極めて高いという。

(クマ、トウモロコシ130本食い荒らす:秋田)
北秋田市浦田で4日、畑のトウモロコシが食い荒らされる被害が相次いだ。いずれもクマによる食害とみられる。北秋田署によると、午前5時ごろに浦田字浦田の畑(民家まで約20メートル)でトウモロコシ約30本が、同6時ごろには浦田字白坂の畑(同約70メートル)でトウモロコシ約100本が食われているのを、それぞれ畑の所有者が発見した。

(クマか、県北で食害相次ぐ:秋田)
秋田県内では5日、クマによるとみられる食害が相次ぎ確認された。けが人はいなかった。午前8時ごろ、北秋田市綴子字掛泥野の養蜂場で、養蜂箱9箱が荒らされているのを所有する90代男性が見つけた。ハチが巣を作る巣枠にはクマのものとみられる歯形と爪痕があった。午前8時半ごろには、鹿角市十和田大湯字白沢の果樹園で、リンゴ6個が食い荒らされているのを所有者の70代男性が見つけ、鹿角署に通報した。リンゴの木にクマとみられる爪痕があった。

("路上にクマ"がいる、車で走行中に目撃:北海道)
8月4日、北海道砂川市の路上でクマが目撃され、警察が注意を呼びかけています。4日午後5時ごろ、砂川市空知太の路上で、車両で走行中にクマがいるのを目撃し、警察に通報しました。猟友会によりますと、クマは体長約1.8メートルで、8月に入ってから、付近では同じ個体とみられるクマが3回目撃されているということです。警察が付近住民へ注意を呼びかけるとともに、猟友会が見回りをして警戒を強めています。

(野生サル出没中:神奈川)
平塚市内で6月から野生のサルの目撃情報が相次ぎ、市は防災無線やSNSなどを使って注意を呼び掛けている。平塚市内でサルが最初に目撃されたのは6月10日、平塚3丁目の四十瀬川公園付近。その後、13日に夕陽ヶ丘三嶋神社付近、7月23日には平塚1丁目、桃浜町、夕陽ヶ丘で、24日には崇善小学校付近、平塚市役所付近、中堂付近、東八幡1丁目付近と目撃情報が相次いでいる。サルは1頭のみで、二宮町で4月7日に最初の目撃情報が寄せられた個体と同じだとみられる。鳥獣保護管理法により、野生のサルをむやみに捕獲することはできない。平塚市は「できるだけサルにかまわず見過ごすようにしてほしい。餌付けをしたり、大声を出したりしないでほしい」とし、HPで「サルに対する心得」を公開するなどして、注意を呼び掛けている。

(国産ジビエ認証施設に「ジビエ食肉処理施設大幸」を認証:鹿児島)
農林水産省は8月5日、国産ジビエ認証制度にかかる認証機関により、国産ジビエ認証施設(第26号)として、合同会社大幸が運営する食肉処理施設「ジビエ食肉処理施設大幸」の認証を発表した。国産ジビエ認証委員会が登録した認証機関(一社)日本ジビエ振興協会で、認証申請のあった食肉処理施設「ジビエ食肉処理施設大幸」の審査を実施。同施設は、制度に規定する全ての要件を満たすと認められ、同日付けで「国産ジビエ認証施設(第26号)」の食肉処理施設に認証された。

(害獣キョンで革小物「無駄なく活用」:千葉)
千葉県内で捕獲した害獣・キョンの皮革を小物などに活用へ――。柏市の教育関連団体が、キョンの革製品やブレスレットの販売に乗り出した。皮を買い取ることで狩猟者を支え、子どもが獣害や狩猟に関心を持つきっかけにしたい考えだ。キョンは、中国南東部や台湾に分布するシカ科の哺乳類。県内には勝浦市にあった観光施設へ持ち込まれた。在来種の生態系への脅威となっているため特定外来生物に指定されている。農作物への食害も報告されている。県内での生息地域の拡大に伴い、キョンの捕獲数は年々増加。県によると2000年度は全県で28頭、19年度は勝浦やいすみ、鴨川の各市を中心に5008頭を捕獲した。一方で皮革などの加工コストは高く、多くが活用されていない。そこで子どもや大人向けの科学教育を手掛ける柏市の「サイエンスエデュケーションラボ」が、県内で捕獲された有害獣の皮や骨格を、小物や教材として活用する地産地消を考案した。ラボは、東京大学柏キャンパスの教育サークルを前身に持つ。勝浦や館山、印西の各市などの狩猟者からキョンを中心に原皮などを購入。キョンの皮は6月までに108枚を集めた。皮は兵庫県の業者でなめし、福井県の工房で製品化する。4月からキョン革のペンケースを2980円から、名刺入れを1万3200円で販売する。キョンなどの革のブレスレットを付録とした、動物の体の構造などを解説する同ラボ監修の本も発売した。同ラボの宮本千尋さん(29)は「子どもに無駄なく活用する大切さに気付いてほしい。獣害にも目を向けてもらいたい」と話す。

(イノシシ肉流通、手探りの再開:富山)
豚熱・いわゆる豚コレラの感染拡大で流通が止まっていた食用のイノシシ肉の出荷が、県内で先月から可能になりました。加工業者は、需要が回復するか先行きに不安を感じながら、流通の取り組みを進めています。新川地区獣肉生産組合 野村春幸理事長「いい毛並みやわー。いい毛並み」。イノシシ肉の加工施設を運営する組合の理事長、野村春幸さんです。先月下旬、魚津市の山あいに設置したわなにイノシシがかかったと連絡をうけ、現場へ向かいました。イノシシは、体重50キロほどと十分な大きさで、野村さんは安どしました。施設には、肉の在庫がほとんどなかったためです。「1年半ほどまえにはどれくらい入っていたんですか」。野村さん「ほとんど全部です」。黒部市にある加工施設は、農作物に被害を与えるイノシシの捕獲強化に合わせて肉の活用を図ろうと、おととし2月、周辺自治体などの支援を受けて整備されました。2019度には、220頭あまりを処理しました。しかし、全国に拡大した「豚熱」は、野生のイノシシにも感染。おととし7月に県内で初確認されてからは、イノシシ肉の出荷自粛範囲が広がり、昨年度は県内での処理はありませんでした。黒部の施設でも、去年4月頃から処理を自粛し、それ以降は、在庫の肉を使ったレトルトカレーの販売などに取り組みましたが、先行きが見えない状況が続きました。野村さん「いつになったら食肉にできるか、悩み事が、1年間…1年半続きました」。県内のイノシシでは去年10月を最後に陽性は見つかっておらず、県はことし6月には、肉の流通再開を可能としました。しかし出荷には血液検査が必要となったほか、陰性と分かるまでの一時保管や、イノシシ同士が接触しないよう一頭ごとの包装など、これまで以上に厳しい管理が求められるようになりました。また、在庫の確保も急務です。施設は先月1日から出荷再開への体制を整えましたが、思うようなイノシシが捕獲できず、納品できるまで3週間以上かかりました。「自分でこの品物は大丈夫ですという責任感がないと皆さんに提供できないというのが現状」。先月末の時点で、県内で再出荷の承認を得たのは、2つの加工施設に留まっています。県農村振興課 松本紘明班長「豚熱自体は人体に影響がないものですから、そこの安心という意味ではPRしていく、食のイベントであるとか、レストランと協力してジビエを召し上がっていただける機会を作ることが重要だなと思っています。関係するかたの思いを受け止めながら支援させていただきたい」。野村さんは、イノシシ肉を使った新たな商品の開発を進めるなどしていますが、以前の需要が戻るか不安は残ります。野村さん「まず食べてもらわないと口の中に入れてもらわないと。(施設の)電気消すわけにはいかないのでできればずっと続けていきたい」。

(ジビエで「鹿カツカレー」:愛媛)
南予で「カレーハウスCoCo壱番屋」を経営するチェリッシュスタジアム(愛媛県宇和島市)は5日、松野町で加工したシカ肉を使った「まつのジビエ 手仕込み鹿カツカレー」を開発したと発表した。宇和島、大洲両市の2店舗で7日から順次販売を始める。商品は「チェリッシュ―」が、松野町で鳥獣害対策と獣肉の有効活用を図るNPO法人「森の息吹」と協力し企画。法人の加工施設で解体したシカ肉「まつのジビエ」を揚げてカツにし、カレーにのせた。商品は宇和島国道56号店とフレスポ大洲店で各1日20食限定で9月末まで販売する予定。

(駆除された鹿の肉でレトルトカレー開発:徳島)
徳島県美馬市で、地元特産のゆずなど農作物への被害を防ぐために駆除された鹿の肉を使ったレトルトカレーが開発され、道の駅などで販売が始まりました。このカレーは、美馬市の木屋平地区で特産のゆずなど農作物を荒らすとして駆除された鹿の肉を有効活用しようと、農家と猟友会の女性ハンターが協力して開発、商品化しました。カレーには鹿の肉と県産野菜に加えて、有機栽培のゆずの果皮がたっぷりと使われ、小さな子どもでも食べやすいよう甘口に仕上げています。美馬市内の道の駅などで販売が始まり、試食した客は「ふんわりとゆずの味がしておいしいです」と話していました。美馬市木屋平地区の猟友会所属のハンター、天田香さんと川窪美香さんは「鹿肉はくせがないので、カレーにもよく合います。食べてもらって、鹿肉のおいしさを知ってもらえればうれしいです」とともに話していました。ゆず農家の松家健さんは「地域全体で協力して作ったカレーです。新しい徳島の味として、おいしく食べてもらいたい」と話していました。

(狩猟女子とSDGs~狩猟は地産地消であり、町おこしになる~:山田 洋)
クマが街中に出没したニュースなどを見るときこそ、「猟友会」の名前を耳にするが、一般的には馴染みのない方がほとんどだろう。自宅の畑だけでなく、周辺住民の畑がイノシシによって荒らされたことで、一念発起して地元猟友会の門をたたいた池田瑠美さんにとってもまた、猟友会は遠い存在だった。わな猟免許を取得して奮闘する池田さんと、彼女を受け入れ、狩猟の知識を伝授している猟友会・会長の大池さんに、ひとつの事例として、静岡県駿東猟友会御殿場支部の現状と課題を伺った。クマが街中に出没したニュースなどを見るときこそ、「猟友会」の名前を耳にするが、一般的には馴染みのない方がほとんどだろう。自宅の畑だけでなく、周辺住民の畑がイノシシによって荒らされたことで、一念発起して地元猟友会の門をたたいた池田瑠美さんにとってもまた、猟友会は遠い存在だった。わな猟免許を取得して奮闘する池田さんと、彼女を受け入れ、狩猟の知識を伝授している猟友会・会長の大池さんに、ひとつの事例として、静岡県駿東猟友会御殿場支部の現状と課題を伺った。大池:シカやイノシシは暮らしを謳歌している。ハンターこそが絶滅危惧種ですよ!静岡県駿東猟友会御殿場支部大池会長は皮肉まじりに話すが、そもそも、猟友会の仕組みをよく知らない。池田:猟友会に入るためには会費、狩猟税、ハンター保険など含めて毎年、2万9500円かかります。加えて、3年に1度の免許書き換え時に2900円がかかります。大池:一方の報酬は、管理捕獲として国から、1頭あたりメス1万5000円、オス1万円の補助金が出ます。また、有害捕獲として市から1万1000円の補助金が出ます。猟には必ず複数人で入ることになっていますし、暴れた時に大ケガをすることもありますから、十分な金額からはほど遠いのが現状です。池田さんが所属している静岡県駿東猟友会御殿場支部には、30代2名、40代5名と若手は少なく、一方で70代48名、80代9名と高齢化が進んでいる。1970年代のピーク時には、全国に51万人もいた猟友会会員も現在は3分の1ほどに激減し、半数以上が60歳以上という超高齢化時代を迎え、後継者不足は狩猟コミュニティでも加速度的に進んでいる。大池:一人でも多く加入してほしいって思いますよ。御殿場支部も500人いた会員が、100人になってしまった中で、そのほとんどは60~70代。かつて女性は皆無に等しかった。今でも池田さんを入れて女性は3人くらいしかいないんじゃないかな。しかし、会員として活動することはそう簡単なことではないようだ。池田:仕事があるため、平日の活動は困難ですし、土日などの休日を狩猟に費やしてしまうと、自分の時間や家族との時間が少なくなってしまうジレンマも生じます。また、持ち出し経費がかかるので負担感もありますし、加えて、趣味で殺傷していると誤解を受けることもよくあるんです。環境意識の高まりから、狩猟に興味を持っている人は少なからず存在し、大池会長のジビエ料理との出合いというカジュアルな体験から興味を抱く人はいることだろう。大池:高齢化・後継者問題と並行して、そうした新しい人たちの興味関心を拾いきれていないのが猟友会の現在地であり、大きな課題であり、我々の活動を知ってもらう方法について、いろいろと考えているところです。御殿場市には自衛隊演習場があり、静岡県自然保護課によると、適正数は1000頭といわれる中、3000頭以上のシカが周辺に生息している。そして、増えすぎたシカによる農作物の被害が絶えない。つまり、生態系のバランスが崩れてしまっているのだ。池田:獣害のうち、シカによる被害が46.2%、イノシシと合わせると60%以上になります。シカは森林の下草を食べ尽くす習性があり、あるエリアを食べ尽くすと新しいエリアを求めて移動して、そこも食べ尽くしていきます。大池:シカやイノシシが引き起こす獣害には大きく2つあります。1つは新しい場を求めて人間が住む里に降り、田畑を荒らしてしまうこと。もう1つは災害を引き起こす要因を作ってしまうことです。シカが森林の下草を食べ尽くすと、その土壌は痩せて脆弱になり、土砂崩れなど水災害を引き起こす要因になるのです。かつては、獲物より会員が多かった時代があったくらいなんだけどね。要はね、保護に力が入り過ぎているんですよ。年々、耕作面積が減って農地がなくなり、動物と人間の境界が曖昧になっていると山に入ると感じます。山と町は繋がっているんです。そのためにも、シカやイノシシを適正な頭数にしないといけない。かつては、メスジカは狩猟禁止、オスは1日に1頭までと、捕獲頭数が限られていた。また生態調査に3年かかることもあり、その3年間で増えてしまうのが実情だ。ましてや狩猟従事者が不足していることで、生態系のバランスを保つことがますます困難になっているのが現状というわけだ。池田:家庭ゴミを堆肥(土の栄養)に変えるコンポストを導入したり、職場まで自転車や走って通勤することで環境負荷を下げるみたいなことを普段から意識していました。加えて、猟友会に入会してからは命を大切にすることを再認識しています。SDGsが提唱され、環境意識は世界的に高まってきている。「山は海の恋人」という漁師の名言を出すまでもなく、生態系は繋がっている。この大きな社会のうねりを狩猟業界はどう捉えているのだろうか?池田:私もそうでしたけど、猟友会って閉ざされた世界というイメージを持つ人が少なくないと思うんですよね。そうした意識を変えていくには積極的な情報発信と、体験を通じて知ってもらうこと。この2つはマストだと思っています。狩猟そのものは免許もありハードルは高いが、ジビエ料理を食してもらったり、ジャーキー作りを体験したり、また、シカのツノは犬の嗜好品としてペットショップだと高く売れるそうで、犬好きの人にもおすすめだとか。池田:もちろん、仕留めたり、運んだりする力仕事は男性向きですが、罠を仕掛けることは女性でもできますし、料理やグッズ作りといった手作業も狩猟の一貫でもあるんです。ぜひ、体験を味わってもらい、狩猟に興味を持ってくださる方が増えていくとうれしいです。大池:耳が痛いです(笑)。何十年と組織の中でいると、縄張り意識が生まれてしまう。それが新規参入者の壁になっています。時代の変化についていけず、どんどん保守的になってしまう。本当は若い人が入ってきて欲しいと思っているのに……。指導者制度を確立するなど制度改革を進め、もっと柔軟な組織に変革していかなければいけませんね。自分の畑が獣害に遭ったことで猟友会に入会するという流れは決してよくある話ではない。行動力のある池田さんは、狩猟の世界の未来図をどう描いているのだろうか?池田:一言で表すなら「猟友会を市民に知ってもらいたい」。私ができることはその接点作りかなと思っています。例えば、ジビエ料理などを通じて、ファミリー層に伝えることとか。趣味のトレイルランニングは山をフィールドにしたアウトドアスポーツです。地元のトレイルショップと連携して「Run & 狩猟」みたいなカジュアルなワークショップもやってみたい。親和性があると思っています。若手女性ならではの視点で新しい発想をする池田さんに大きな刺激を与える存在がいる。池田:「コロナで財政が困難で……」と市役所で言われ、「だったら自分たちで動いてしまえ!」と、保健所の許可のある解体施設を食肉加工センターとして、「富士箱根ジビエ」という事業を立ち上げたのが大池会長の奥様です。話を聞くと、その活動はとてもエネルギッシュだ。2021年6月から農水省の許可を得てジビエを材料としたペットフード用の加工品を手がけ、イベント業者に営業を仕掛けては受注を取っている。池田:行政や地域の理解を得て食肉加工センターができて、シカやイノシシの肉が市内の3つ星レストランで料理の一品になればと夢を描いています。そして、「富士箱根ジビエ」の販路拡大のため、私も地元の直売所などへ営業に回ったり、自宅でシカ肉ジャーキーを作っては周囲の愛犬家に配り、シカ肉の良さを広めています。さらに会長夫人は、猟友会の組織改革ばりに、役割を明確化した会社組織を考えている。例えば、単価性を導入して収入源を確保し、個人の持ち出しを軽減させる取り組みなど持続可能な運営を狙ったものだ。その財源確保をジビエ料理の推進やグッズ販売が担うという。大池:ひとつの世界に長く携わりすぎると、周りの変化に気がつかなくなってしまうこと、あるいは新しいチャンスに目が届かないことってよくありますが、狩猟はまさにそうです。池田さんや妻のように女性や外からの視点はとても新鮮で、狩猟は地産地消であり、町おこしになるんだと前向きに捉えています。池田さんという若い女性が加入してきた勢いとSDGsの流れを追い風にしてもらいたいと願うが、その兆候を感じる出来事があった。保守的な組織と思われる猟友会だが、70歳を超す大池会長はメールを使いこなし、記事で使いたいと依頼した数々の写真をわかりやすくファイル名をつけて、大容量のオンラインストレージサービスを使ってzipファイルで送ってきてくれた。今回の取材をとおして、狩猟の世界の未来は決して向かい風ばかりではないと感じた。池田瑠美(いけだ・るみ)御殿場出身・社会福祉士箱根駅伝での”山の神”往路優勝を現地で見たことをきっかけにトレイルランニングを始めるも、学生時代の体育は「1」。衝動的な行動力が取り柄。大池信也(おおいけ・しんや)静岡県駿東猟友会御殿場支部長通信会社に勤めるサラリーマンの定年後、エゾジカを狩猟するためにライフル銃の免許を取得。猟友会の高齢化に悩みながら自立した組織作りと世代交代を目指している。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午前7時50分ごろ、栗原市築館芋埣八ツ又にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、4日午後4時ごろ、富谷市石積大道渕にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後4時30分ごろ、仙台市太白区ひより台にクマが出没しました。

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(狩猟期間外に禁止区域で猟銃撃ちイノシシ捕獲、容疑で10人書類送検:岡山)
狩猟期間外に、禁止区域で猟銃を撃ってイノシシを捕獲したとして、岡山北署は2日、鳥獣保護法違反、銃刀法違反などの疑いで、41~84歳の男性10人=岡山、赤磐、総社市=を書類送検した。書類送検容疑は、10人は共謀し、4月3日午前11時ごろ、岡山市北区建部町大田、国道484号の路上などで、散弾銃を計4発発射し、イノシシ1頭を捕獲するなどした疑い。発射したのは男性建設作業員(55)=赤磐市=という。同署によると、鳥獣保護法では国道や住宅に近い場所での発射を禁じており、現場はいずれにも該当していた。岡山県内のイノシシの狩猟期間は11月15日~3月15日。期間外は、岡山市の有害鳥獣駆除の許可が必要だが、10人は得ていなかった。「間違いない」といずれも容疑を認めている。使用した散弾銃計17丁は押収した。「国道で猟銃を撃った男がいた」との情報が同署に寄せられ、捜査していた。10人は岡山、東備の2地区猟友会に所属。以前から期間外の銃猟を繰り返していたとみられる。

(大山重隆、中山由起枝の夫婦ペアは5位で予選敗退)
射撃の混合クレー・トラップの予選が行われた。大山重隆、中山由起枝の夫婦ペアは5位となり、予選で敗退となった。

(射撃の中山由起枝が引退表明)
射撃女子で5度目の五輪出場となった中山由起枝選手(42)が31日、現役引退を表明した。シングルマザーとして育ててきた長女の 芽生めい さん(19)に励まされ、昨年3月に結婚した大山重隆選手(39)とペアを組み、同日行われた新種目の混合クレー・トラップに臨んだ。決勝進出はならなかったが、家族に支えられた競技人生を「最後まで諦めずにやってよかった」と振り返った。最後の舞台に向かう朝、中山、大山両選手のスマホにLINEでメッセージが届いた。「私をここまで育ててくれて、 沢山たくさん の夢を見させてくれて、勇姿を見せてくれて、ありがとう!」(原文ママ)。芽生さんからだった。「やるしかない。自分らしく全力で撃ち抜こう」と中山選手が気合を入れ直した。「(芽生さんは)応援団長だからな」と大山選手がほほ笑んだ。大山選手も、第一線から退く。空中に放出される「クレー」と呼ばれる皿を散弾銃で狙う種目で、中山選手は計3ラウンドのうち、全てに命中させる25点満点を2度マーク。大山選手も最終ラウンドで満点をたたき出した。予選5位で敗退したが、合計145点は2人のベストスコアだった。高校までソフトボールの捕手だった中山選手は、社会人になって射撃を始めた。五輪初出場は2000年シドニー大会で、翌年に芽生さんを出産し、育児をしながら国内トップ選手として活躍してきた。今大会の戦いを終え、中山選手は昨年手術を受けていたことを明かした。脳神経の異常が見つかったという。「リハビリとトレーニングで、いろいろな人に支えてもらった」。術後に競技力が戻らなければ、既に内定していた五輪代表の座を返上するつもりだった。「選手として最後に国際大会の舞台に立てて、本当に感謝しています」と中山選手。晴れやかな笑顔が、そこにあった。

(射撃混合トラップ中山選手5位、称賛・ねぎらい相次ぐ:茨城)
夫婦で素晴らしい結果を出した――。東京オリンピック・射撃の混合クレー・トラップが31日、自衛隊朝霞訓練場で行われ、結城市出身の中山由起枝選手(42)=日立建機=と夫の大山重隆選手(39)=大山商事=は5位と健闘。メダルには手が届かなかったが、友人や恩師からは称賛とねぎらいの声が相次いだ。男女のペアが交互に射撃する新種目。標的のクレーを撃ち落とした数を競う。予選は3ラウンド(1ラウンド25枚ずつ)。中山選手は第1ラウンドから順に25、24、25。大山選手は23、23、25で第3ラウンドは夫婦そろって「満射」と猛追。合計145は予選4位の米国と1点差だった。市立結城中の同期生で市内に住む会社員の菅野真紀さん(43)は「あきらめない粘り強さが素晴らしい結果になった。人としても選手としても尊敬し、誇りに思う親友。感動ありがとうと伝えたい」と声を詰まらせた。同中1年のときに担任教諭だった栗本賢一さん(61)=栃木県小山市=は「最後の大舞台だろうが、有終の美を飾った。きょうは私の誕生日で、素晴らしい教え子から最高のプレゼントをもらった」と感慨深げだった。同中の元校長で、市内でクラフトビール醸造所を経営する塚越敏典さん(63)も「子育てしながらいろんな試練を強い精神力で乗り切った。常に前向きな姿勢を見習いたい」と称賛した。小林栄市長は「5度のオリンピック出場自体が大変な偉業で市の誇り。あと一歩でメダル獲得はならなかったが、ご夫婦で挑まれた混合トラップ予選終盤の追い上げは感動的だった」との談話を発表した。中山選手は2000年のシドニー、08年北京、12年ロンドン、16年リオに続く五輪出場で、最高順位は北京の4位。集大成と臨んだ今大会、個人戦は予選19位に終わっていた。

(大山・中山夫妻の「神がかり」な射撃)
メダルをかけた最後の戦いに向けて、泣いても笑ってもこれが最後の一発。中山由起枝(日立建機)が放った弾丸は、左に流れていくクレーを見事に捉えた。渾身(こんしん)の試技を終え、パートナーである大山重隆(大山商事)と涙を流して抱き合った――。31日に行われた射撃の混合クレー・トラップは、この東京大会から五輪に採用された種目だ。中山は2000年のシドニー大会で初出場し、今大会が5度目の五輪出場となる、42歳のベテラン。パートナーを務める3歳年下の大山は、昨年3月に中山と結婚した、競技と人生の相棒である。横1列に並んだ5つの射台から、空中に放たれる直径11センチのクレーと呼ばれる陶器を散弾銃で撃ち落とし、その合計数を競うこの競技。中山が19位、大山が最下位の29位に終わった個人戦から2日が経ち、2人は息を合わせて巻き返しを誓った。まずは大山が試技を行い、すぐ後に隣の中山が続く。第1ラウンドで大山に2度ミスが出たが、中山の心は揺るがず、ノーミスの25点でカバー。ガッツポーズを見せると、「大丈夫だよ」と鼓舞するように夫をハグし、勇気づけた。第2ラウンドは中山が1ミスの24点、大山が2ミスの23点となり、この時点では10位で最終ラウンドに突入。責任を感じていた夫は「『男として何やってんだ』という気持ちが強くなった。(中山)由起枝さんから離れて、1人で猛省しました」。必死の思いでメンタルを整え直し、迷いを吹っ切って挑んだ末に、最高のパフォーマンスが待っていた。「実は(大山の射撃の)発砲音とブザーの音しか聞こえないので、どういう射撃をしているか見えないんです。でも、(射台の)5番から1番に移動する時にアイコンタクトをして、『大丈夫だ、いける』と確認していました」と中山。その言葉通り、最後まで互いを信頼して標的となるクレーを狙い続けた。第2ラウンド終了後に気持ちを切り替えた大山が全てのクレーを撃ち落とし、バトンを渡す。それを受け取った中山は、冷静な仕草で最後の引き金を引き、こちらもパーフェクトで試技を終了。最後の最後に夫婦そろって25点満点をそろえ、これ以上ない幕切れを演じた。結果は3位決定戦の進出ラインまでわずか1点足りず、計145点の5位。惜しくもメダルには届かなかったものの、目標としていた得点ラインに到達し、中山はかみ締めるように語った。「きょうの3ラウンドは『ぶっ倒れてもいい、明日引き金を引けなくてもいい』というくらいに全力で撃ち抜きました。精神的にも追い込まれていましたが、自分の気持ちが勝ちました」夏季の女子では史上3人目となる5回目の五輪に、ありったけの精神力と集中をつぎこみ、その先にある確かな満足感を手にした。「神がかり的なものがありましたね」。「あの子は2010年に中国で行われたアジア大会で優勝しているんですが、その時も二の矢(2発目の射撃)が、本来であれば外れていくはずのクレーが弾の軌道に入ってきたことが3回ほどありました。それは技術だけではなく、周りの力というか、その神がかりな力がまたあったね、と話していました。本当にいい射撃をしてくれたから、そうした力が後押ししてくれたんだと思います。選手には感謝しかないですね」。「去年、脳の手術をしていました。脳神経に異常が生じていたんです。リハビリとトレーニングを積んでいく中で、本当にいろいろな人に支えてもらった。本当に八方塞がりで、舞台に立つことはかなり厳しいと思っていたんですが、みんなで私を救ってくれました」。5月に本大会と同じ陸上自衛隊朝霞訓練場で行われたテスト大会に参加した時は、直前の練習まで1ラウンドで10点台を連発しており、もし補欠の選手に敗れたら代表を辞退するつもりだったという。手術の影響でイメージと実際の発射にタイムラグが生じ、その誤差に苦しみ続けた。それを克服するために射法を変え、通常よりも引き金を引くタイミングを遅らせた。「早く撃つ必要はない。しっかり自分のタイミングで撃てばいい」。弾をセットし、気持ちを整え、ゆっくりと構えて、撃つ。最後に笑顔で終わることができたのは、その全ての動作に心を込めていたからこそだ。いつも隣に居続けたパートナーの大山も「一時は引き金が引けなくなるくらいだったのに、本当に頑張ってくれました」と、全てを出し切った妻をねぎらった。他の首都圏で行われている種目と同様に無観客で開催されたこの競技は、テレビでも試合の様子を中継されることはなかった。ファンが情報を知る術はスコアの速報しかなく、冒頭で触れた心を揺さぶられる光景は、わずかな関係者しか見ることができなかった。ただ、現地には来られずとも、中山の1人娘である芽生さんからは、戦いに臨む2人に向けて熱い激励が届いていた。「大好きなママと重ちゃん(大山)へ。計り知れない苦悩を越えて努力を重ねてきた2人なら、最後まで楽しくプレーできるはず。そう信じています。同じ空の下でつながっています、声援が届くといいな!」。中山がシドニー五輪に出場した後に出産し、シングルマザーとして育てた後、大山という新たなメンバーが加わった。芽生さんが「不思議な家族の形」と表現した3人の間に生まれた絆。笑顔でメッセージを紹介する夫婦の表情が、その強さを感じさせた。

(野生イノシシ4頭が豚熱に感染:兵庫)
兵庫県は31日、丹波篠山市と淡路市、猪名川町で捕獲するなどした野生イノシシ4頭について、豚熱の感染を確認したと発表した。淡路市での確認は初めて。県内では計29頭となった。県によると、7月8日、丹波篠山市瀬利に設置したわなで1頭を捕獲。同12日にも同市辻のわなで1頭を捕獲した。同29日には猪名川町林田の道路で死んでいる1頭を地元女性が発見。淡路市興隆寺でも同日、県道で死んでいる1頭を男性が見つけた。

(野生イノシシ7頭が豚熱に感染:福井)
県は三十日、小浜市、高浜町、おおい町、若狭町で捕獲された野生イノシシ七頭が家畜伝染病の豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での累計は百六十頭になった。

(野生ニホンジカ、頭数増加加速か:岩手)
「草木ではなく農作物を食べる野生のニホンジカは、早く成長する」という研究結果を農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、茨城県つくば市)などのグループが発表した。若い鹿は体が大きいほど妊娠率が高く、農作物の摂取が頭数の増加を加速させている可能性もある。研究員は「鹿を増やしすぎないためには、駆除に加え、電気柵を設けるなどして農作物を食べさせないことが重要と確認された」と話す。

(農作物の鳥獣被害5781万円、過去2番目低さ:青森)
青森県が29日までに発表した2020年度の野生鳥獣による農作物の被害状況(速報値)によると、県全体の被害額は5781万円(前年度比9%減)、被害面積は25・15ヘクタール(7%増)だった。被害額は現行調査となった07年度以降、最低となった18年度の5649万円に次いで少なかった。津軽地方でツキノワグマの食害が減ったことなどが要因。一方、三八地域の被害額は2776万円(6%増)と増加。ハクビシンやイノシシなど新たな動物の食害がみられ、ツキノワグマの食害も増加した。鳥獣別の被害金額は、カラス1817万円(3%減)、ツキノワグマ1078万円(38%減)、ニホンザル975万円(9%減)の順で多かった。ツキノワグマは餌のブナの実が20年度は並作で、大凶作の19年度と比べ、餌を取るために農地へ出没する頻度が低下したとみられる。地域別で見ると、最多の三八に次いで中南1722万円(32%減)、西北900万円(増減なし)。県南では、上北90万円(321%増)、下北133万円(36%減)だった。三八地域では、八戸市でハクビシンのイチゴ食害や、田子町でイノシシによる水田被害が初めて確認された。ハクビシンの県全体の被害額は338万円だが、ほぼ同地域が占めた。ツキノワグマの食害は312万円(215%増)。過去5年で最多となったが、理由ははっきりしないという。県は本年度、新規対策として、鳥獣被害の専門知識を有するアドバイザーの派遣を始めた。県食の安全・安心推進課の荒関雅彦課長は「野生動物の生態や行動を踏まえ、餌場をつくらないことはもちろん、地域ぐるみで被害防止に取り組むことが重要」と述べた。

(増加するノヤギ実態調査:鹿児島)
奄美大島の内陸部で、野生化したヤギ(ノヤギ)が増加しており、実態を把握して対策を立てるため、県自然保護課は、同島での本格的な実態調査を行っている。前回の県による調査は2014年で、7年ぶり。内陸部の調査は県として初めて。もともとは海岸部やがけなどに生息していたが、徐々に内陸部に広がってきたとみられ、世界自然遺産の登録地内でも目撃されている。る。下層植生がノヤギによって食べられ、森の生態系に影響を及ぼす。環境省奄美群島国立公園管理事務所によると、島内全域に設置したセンサーカメラによるモニタリング結果では、14年度から20年度までにノヤギの撮影頻度は約6・6倍に増加。奄美マングースバスターズによる個体や鳴き声、ふんの目撃情報は、大和村や奄美市住用町のスタル俣線、三太郎線付近で多くなっているという。県から調査業務を委託された、一般財団法人・鹿児島県環境技術協会環境調査部環境生物課主査の稲留陽尉さんによると、〈1〉各市町村担当者や猟友会、奄美マングースバスターズなどからの聞き取り調査と過去の文献・資料との比較調査〈2〉海上調査〈3〉森林調査〈4〉ドローンを使った調査―を行うという。海上調査は船上から海岸部にいるノヤギを数える調査で、夏の早朝に8ルートで実施。森林調査は森林内にセンサーカメラを20台ほど設置し、8月初旬から年内にかけて撮影データを取っていく。試験的に音声録音装置も設置し、音声データも取る。世界自然遺産の登録地域とその周辺に設置予定だという。ドローン調査は赤外線カメラを搭載して、熱感知によるノヤギの把握ができないかを試験的に行うもので、海上調査でノヤギが多く見られたエリアで行うことになっている。これらの調査結果を整理し、市町村の関係部署に向けた報告会を年度内に行う予定。「課題を共有し、捕獲方法や後処理などについても提案できたら」と稲留さんは考えている。県自然保護課は「海岸部は14年度に沖から船で調査したが、内陸部を調査するのは県としては初めて。内陸部の推定個体数と分布状況を調べて市町村に情報共有し、効率的な捕獲につなげていきたい」と話した。ノヤギは国際自然保護連合(1UCN)が定めた世界の侵略的外来種ワースト100にも指定されており、食害による希少野生植物を含む植生の破壊によって、土砂崩壊等被害が発生している。食肉用として導入した家畜のヤギが飼育放棄され、野生化した。同島では2008年に5市町村で「ヤギの放し飼い防止等による条例」が施行されている。

(クマ対策に力:新潟)
クマによる人身、農業被害の抑止に新潟県長岡市が力を入れている。クマが好む果樹の伐採費用の補助を2021年度から始め、住民を支援する。一方、錦鯉の産地、山古志や川口地域ではクマが錦鯉の餌を狙うケースも出ている。これまであまりなかった被害で、養鯉関係者らは対策に頭を痛めている。

(県全域の野生動物生息を5年調査:岐阜)
岐阜大野生動物管理学研究センター(岐阜市)の池田敬特任准教授(野生生物管理学)らの研究グループが、県、国と連携して県内に生息する野生動物のモニタリング調査を始めた。官学連携で県全域を対象とした野生動物のモニタリング調査に取り組むのは、全国で初めて。調査は七月に開始。センターと県、岐阜、飛騨、東濃の各森林管理署、森林整備センター岐阜水源林整備事務所が五年間の予定で実施する。県内の林道など百地点に、動物の動きを感知して自動撮影するカメラを設置。回収した撮影データに動物が写り込んでいるかを確認し、分布や生息数を調べる。これまで狩猟者からの捕獲情報はあったが、狩猟の対象にならない種に対してはデータがなく、どの地域にどんな種類の動物が、どれぐらいの数存在するのかは一括的に把握されていなかった。収集した結果は人や農業への被害防止、個体数維持のための対策を考える基礎データになる。イノシシ、ニホンカモシカ、ツキノワグマ、ニホンジカの四種は県が取り組む管理計画の策定に活用される。市町村や各森林管理署にもデータを提供し、農林業被害対策に利用してもらう。

(公園でイノシシの侵入軽減に成功:広島)
鳥獣被害対策事業を展開するDMMアグリは、株式会社アポロ販売、CEFIC研究所と共同で実施している、広島県公募の「ひろしまサンドボックス」実証プロジェクト「公園内のイノシシ被害軽減のための獣害対策支援業務」の令和2年度活動を終了。ドローンなどデジタルテクノロジーを活用してイノシシの生息状況を把握し、電気柵を設置することで、公園への侵入を軽減した。令和2年度の成果としては、ドローンやフィールド調査などにより、公園の周囲の至る所にイノシシが生息し、園内へ侵入できる状態にあることを確認。公園の四方から侵入できる状況から、電気柵でイノシシ侵入のルートを限定的にし、そのルートに対して適切な資材を設置することでイノシシの侵入を軽減した。引き続き令和3年度は、状況把握→環境整備→侵入防止→獣害捕獲の一気通貫で、恒久的にイノシシの侵入を防ぐことを目的とした鳥獣被害対策に取り組む。

(わなに掛かったままのイノシシ見学:高知)
狩猟に親しみを持ってもらおうとこのほど、土佐市谷地でイノシシ狩りなどの体験ツアーが行われ、市内外から参加した10人が捕獲されたイノシシなどを見学した。市観光協会が開催。参加者は7月31日、谷地集会所で市職員らからイノシシによる農作物被害や狩猟方法などの説明を受け、イノシシの脂を使ったクリーム作りを体験した。その後は山中に移動。現役ハンターで同地区在住の竹内亜実さん(38)らが、わなの仕掛け方やイノシシが通る獣道などを紹介した。前日に捕獲され、わなに掛かったままのイノシシも見学。参加者は「イノシシを見たのは初めて。驚いた」「狩猟の大変さを知ることができて良かった」などと話していた。

(知床のヒグマ、観光とどう共存:北海道)
世界自然遺産に7月26日、国際的にも希少な固有種が多い「奄美大島、徳之島、沖縄島北部及び西表島」(鹿児島、沖縄)が登録されることが決まった。国内では1993年登録の屋久島(鹿児島)と白神山地(青森、秋田)、2005年の知床(北海道)、11年の小笠原諸島(東京)を含めて5件。「奄美・沖縄」は国内最西端になる。最南端は「小笠原」だ。最北端の「知床」。その登録を後押ししたのが、1977年から、今も名称を変えて続く「しれとこ100平方メートル運動」だ。知床の開拓跡地を乱開発から守るため、地元の斜里町が寄付を募った。97年までに約5万人から5億円以上が集まり、対象跡地の95%を取得。森づくりは今も続く。この地域にあるフレペの滝遊歩道周辺では、知床の自然保護や管理を担う知床財団が2014年から植生調査を実施。19年までに標本167点を採取し、以前の標本を含めて142種をリストに記録した。近年は1990年代のエゾシカの増加による食害で壊滅した植物の開花が確認されたという。調査担当の片山綾さん(40)は財団職員で唯一の地元出身。「知床は私たちの誇りです」と話す。知床ではヒグマと共存する観光へ模索が続く。知床五湖では10年、ヒグマ出没時も安全に歩ける高架木道が完成。11年からは地上遊歩道の利用者にヒグマ対策の講習受講を義務づける期間を設け、5月中旬~7月末のヒグマ活動期はガイドツアー限定とした。一方、ヒグマに近づくなど一部の観光客らの危険な行為がヒグマの人慣れを引き起こしている。斜里、羅臼両町の中心街周辺には電気柵が設けられていても、街に繰り返し現れたり、農地を荒らしたりするヒグマが出てきた。そうなると駆除せざるを得ず、その数は標津町を含む3町で17~20年の平均が35頭にのぼる。クマ見物の車や人が「クマ渋滞」を発生させることもある。同財団の山本幸さん(43)は「ヒグマとの事故がいつ起きてもおかしくない。早急に人の行動を変える必要がある」。昨年10月には、知床五湖やカムイワッカ湯の滝の手前の知床自然センターから先は、ガイド付きのバスに乗り換えさせる初の試みを3日間行うなど、新たな楽しみ方を模索中だという。

(クマか?スモモ100個食害:秋田)
秋田県由利本荘市鳥海町上笹子字皿川の民家で30日午前5時ごろ、この家に住む70代男性が自宅敷地内の木になっているスモモ約100個が食べられているのを発見した。クマによる食害とみられる。

(サル30匹、カボチャとユウガオ食い荒らす:秋田)
30日午前7時ごろ、秋田県北秋田市綴子字宮本の畑にサル約30匹がいるのを近所の30代女性が目撃し、北秋田署に通報した。けが人はいないが、畑の野菜が一部食い荒らされた。署によると、女性は自宅裏の畑に体長約70センチのサルの群れがいるのを屋内から見た。畑の所有者は別の人で、カボチャとユウガオ計約二十数個が食われた。

(クマと見られる食害発見、トウモロコシ食い荒らされる:山形)
山形県高畠町の畑で、トウモロコシが食い荒らされているのが見つかり、警察がクマによる食害と見て調べている。山形県南陽署によると1日午前5時半ごろ、高畠町元和田で、60代の男性が自分が所有する畑に行ったところ被害を発見した。畑にあったトウモロコシおよそ20本が根元から折られ、付近に食い荒らされた実が落ちていた。また畑の中にクマのものと見られる足跡も見つかった。このため警察がクマによる食害と見て調べている。現場は高畠町立和田小学校の南東およそ130メートルにある畑で、警察が付近にパトカーを出動させ、付近の警戒と住民へ注意を呼び掛けている。

(クマ2頭がスイカ食べる:秋田)
1日午前3時ごろ、秋田県羽後町床舞字明通のスイカ畑で、見回りをしていた所有者の50代男性がクマ2頭がスイカを食べているのを見つけた。3個が被害に遭っていた。

(親グマが突然車に“突進”子グマ守ろうと?:北海道)
北海道士別市で先月31日、クマが走行中の車にとびかかってくる瞬間をカメラが捉えました。山道を走る車。その前方には、2頭の子グマとその親グマの姿が。気づいた運転手は、すぐにブレーキをかけますが…。親グマは猛烈な勢いで車に近づき、ボンネットに体当たり。子グマを守ろうとしたのでしょうか?この映像は先月31日午前5時半ごろ、北海道士別市で撮影されました。クマの親子はその後、そのまま草やぶに入り姿を消したということです。

(クマ被害相次ぐ、今月だけで負傷者3人:群馬)
赤城山のふもとでクマに襲われる被害が相次いでいる。前橋市が把握しているだけでも、7月に3件の被害があった。夏山登山や観光が本格化する時期だけに、市は7月29日から被害が出た場所を中心にパトロールを実施。観光客や住民に注意を呼びかけている。「赤城山でクマが目撃されるのは珍しいことではないが、人が襲われる被害が相次いだことはこれまでなかったのではないか」。前橋市農政課の担当者は驚く。桐生署などによると、7月7日午前9時ごろ、主峰・黒檜山(1828メートル)の登山口付近を歩いていた男性(62)が、茂みから出てきた体長1メートルほどのクマに襲われ、頭と両腕にけがをした。別の登山客が消防に通報。県警のヘリコプターに救助され、病院に搬送された。命に別条はなかったという。同12日午前5時半ごろには、同市柏倉町の「カネコ種苗ぐんまフラワーパーク」近くで、犬を連れて散歩中の地元住民(66)が路上でクマと遭遇。首や腕などをかまれて重傷を負った。さらに同16日午後2時15分ごろには、森林で林道の測量作業などをしていた男性(25)がクマに突然襲われ、頭や背中などを負傷した。3人にけがを負わせたのが同じクマかどうかは分かっていないが、市有害鳥獣対策係によると、7月に入りクマの目撃情報は27日現在で15件に上っている。件数自体は例年並みだが、地元住民は「赤城山のふもとは住宅開発も進み、人家も多くなっただけに、人とクマの距離が近くなったのではないか」と話している。市は、クマが目撃された場所をウェブ上で示す地図を作製。近く本格的に稼働させる。さらに被害が発生した場所付近のやぶなどを伐採して見通しを良くするほか、イノシシやシカを捕獲する際に使う「くくりわな」(現在500基作動)を新たに100基増設した。箱わなも増やし、地元猟友会との連携も強化する方針だ。市の担当者は「夏はクマの食べ物が乏しく、えさを求めて広い範囲を行動することもある。決してごみは外に出さず、山に入る際も十分に注意してほしい」と呼びかけている。

(「クマ目撃」今年度すでに60件も:東京)
東京オリンピックの開幕と、新型コロナウイルスの感染拡大で、テレビやインターネット上のニュースはもっぱらこのふたつの話題で持ちきりです。1か月前のニュースもすでに思い出せないほどですが、2021年6月に全国の注目を集めた話題のひとつに札幌市内での野生のヒグマの出没がありました。住宅地を勢いよく走り回り移動するクマの映像が報道され、一時騒然となったのを思い出す人も多いのではないでしょうか。ただ、たいていの人は「北海道だからクマが出ても不思議ではない」と油断して見ていたかもしれません。しかし東京在住であっても、のんきに構えてはいられません。なぜなら、実は東京は世界的に見ても珍しい「クマが生息する首都」だからです。東京で主に生息するのは、ツキノワグマ。奥多摩町、檜原村、あきる野市、青梅市、八王子市、日の出町などの森林で確認されています。ツキノワグマは人間が近づくと逃げてしまう臆病な性格と言われています。北海道に生息するヒグマと比べると、体格は小柄です。こう聞くと「人間に害を与えることはないのでは?」と思ってしまうかもしれませんが、油断は禁物。ツキノワグマは鋭い爪と歯を持ち、時速40kmものスピードで走ります。子連れの母グマの場合、子どもを守ろうとする本能から興奮しやすく、遭遇すると攻撃してくる恐れが高いため、非常に危険です。また泳ぎも得意で、奥多摩湖を泳いで渡ったという情報も寄せられています。実際2021年4月以降、7月29日(木)までのおよそ4か月間で、東京都ではすでに計60回もツキノワグマの目撃情報が寄せられており、特に東京の西側の地域に住む人々にとってクマは遠い存在ではありません。2008(平成20)年には、奥多摩湖付近で男性が子連れの母グマに顔面をかみつかれ重傷を負った事例があります。また人間に直接危害を加えずとも、農作物や樹林が荒らされる被害が毎年報告されています。奥多摩は、都内で自然を身近に感じられる場所として人気のレジャースポット。楽しいイベントを無事に終えるために、ツキノワグマが生息する可能性のある山林に入るときは自分の存在をクマに知らせることが大切です。クマ鈴を付けて鳴らしたり、大きめの音量でラジオや音楽をかけたり、手を叩きながら歩いたりと、音を立てて動くのがよいとされています。自然は決して人間だけのものではありません。万が一のために事前準備は怠らないでください。キャラクター「あらいぐまラスカル」のかわいいイメージとは裏腹に、現実の世界のアライグマは害獣に指定されている動物です。もとは北アメリカ原産の外来種ですが、ラスカルのかわいらしいイメージが広がったことにより日本ではペットとしての需要が高まり、大量に持ち込まれるようになりました。しかしアライグマは成長するになるにつれて気性が荒くなり、育てるのが難しいため、逃げ出したり捨てられたりしてしまい、野生で繁殖。結果的に現在は日本の農業にも生態系にも大きな被害を及ぼす害獣として扱われるようになってしまいました。先ほどのツキノワグマと違い、アライグマは23区内でも多く確認されます。なんと、都内の一等地、港区赤坂の繁華街で目撃されたことも。雑食のため、農家のぶどうやスイカを食べたり、生ゴミを荒らしたり、絶滅危惧種のニホンザリガニを捕食したりと、毎年かなりの数の被害が出ます。また、農作物や人への感染症を広める危険性も危惧(きぐ)されており、厳重な対策を必要とする野生動物です。ハクビシンと聞いて、どんな動物なのかパッと思い浮かぶ人はもしかしたら少ないかもしれません。体全体は黒や茶色で、鼻から額にかけては白い線が通っており、尾が細長いのが特徴です。原産は中国南東部や東南アジア。江戸時代にはボルネオ島から持ち込まれた記録があり、戦時中には毛皮用として輸入されていた外来種です。現在は日本のほぼ全域で分布が確認されていて、東京都内の住宅地でもハクビシンによる被害が多数出ています。ハクビシンは何度も同じところでフンをする習性があります。ハクビシンが民家の軒下や屋根裏に住み着くと、排泄物がどんどん溜まり異臭を放つだけでなく、菌も発生します。さらにそれを放置すると、ノミやダニが発生して健康被害が出てしまうだけでなく、住宅の木材が腐ってしまい大規模なリフォームが必要なほど建物を修理しなければいけなくなることも。また、雑食なので野菜や果物などの農作物を食べて農業に被害を及ぼすこともあります。基本的に、性格は人を見つけただけですぐに逃げてしまうほど臆病です。一方で、臆病ながら身に危険を感じると鋭い歯と爪を使って攻撃してくる凶暴な一面もあります。自力で対処するのはかなり危険なので、もし自宅周辺でハクビシンの被害を確認したときは、まずは専門業者や自治体に連絡しましょう。今回は東京にも出没したことのある野生動物を3種、紹介しました。山林にクマが住んでいて被害が出たり、都心の住宅街でアライグマやハクビシンの被害が出たりと、東京にもたくさんの野生動物が生息しています。動物による被害を確認したときは、専門業者や自治体に速やかに連絡をして、それ以上の被害が出ないように努めましょう。また、クマが生息する山林に入るときは、自分と動物の両方の身を守るために、しっかり対策を行うことが重要です。

(札幌市内クマ目撃、7月42件:北海道)
札幌市内で7月に確認されたクマの出没情報が30日時点で計42件に上り、7月としては過去10年で最多となった。出没場所は市内の広範囲にわたり、地下鉄駅など住宅地近くでの目撃情報も多く寄せられている。市はクマの活動が活発化しているとみて、家庭菜園や生ごみの管理や山歩きに十分注意するよう呼び掛けている。昨年7月に市に寄せられたクマの出没情報は31件で、一昨年7月は30件。市は当時はいずれも同一の個体とみられるクマの目撃例が多かったとする。

(クマを目撃か:島根)
松江市によると、31日午前7時55分ごろ、同市宍道町佐々布宍道大森の市道で「クマと思われる動物」が目撃された。宍道町では5月にも市道でクマが発見されている。付近の山林に出没する可能性があるとし、市では注意を呼び掛けている。

(住宅地、公園でクマの目撃相次ぐ:秋田)
秋田県内では1日、住宅地や公園内でクマが相次ぎ目撃された。県警によると、けが人は確認されていない。上小阿仁村小沢田の村営住宅団地では午後4時10分ごろ、体長約1メートルのクマ1頭がいるのを団地の40代男性が目撃した。北秋田署によると、男性が国道285号を車で走行中、村道を歩くクマを見つけ、北秋田市消防本部を通じて署に届け出た。住宅まで約3メートル。クマは北西の山林に立ち去った。鹿角市花輪の桜山地区公園では午前8時50分ごろ、体長約60センチのクマが目撃された。公園はJR鹿角花輪駅の東約800メートルで、花輪地域の市街地に隣接している。鹿角署によると、刈り払い作業に来た70代男性が木に登るクマを目撃。これを受け、署や市、地元猟友会が園内を探したが、クマは発見できなかった。秋田市濁川の平和公園内では午後2時50分ごろ、通路を北に向かって歩いている体長約1メートルのクマを、散策中の50代男性が目撃した。民家まで約300メートル。

(道路を横断しているクマを目撃:北海道)
北海道・紋別市では31日朝からクマの目撃が相次いでいて、警察などが付近の警戒に当たっています。午前9時半ごろ紋別市大山町2丁目の住宅街で、付近の住人が道路を横断しているクマを目撃しました。午後0時半すぎには、国道238号を横断するクマを警察官が目撃しました。付近では30日も3件の目撃情報があり、警察が警戒にあたっています。

(クマ1頭目撃:岩手)
1日午後5時55分ごろ、盛岡市三ツ割字櫃石の国道455号で、歩道にいるクマ1頭を通行人が目撃し、110番通報した。盛岡東署がパトカーで付近を警戒した。同署によると、東側の山に逃げた。同日午後8時現在、被害は確認されていない。現場は県営球場の北約1キロ。

(学校近くでクマ1頭を目撃:岩手)
2日午後7時40分ごろ、盛岡市桜台で、通行人が道路を歩く成獣のクマ1頭を目撃し、盛岡東署に連絡した。同署が付近をパトカーで警戒した。同署によると、同日午後8時半現在、被害は確認されていない。現場は山に囲まれた住宅地で、米内小、中も近い。1日には約3・5キロ離れた同市三ツ割字櫃石(からといし)でクマ1頭が目撃された。

(木に登っているクマの目撃が相次ぐ:山形)
米沢市の住宅地近くの雑木林で30日から、木に登っているクマの目撃が相次いだ。木の実を食べに現れているとみられ、警察は周辺の警戒にあっている。撮影した住民「ばあちゃん、降りてる降りてるクマ」。映像には、枝を渡り木を降りるクマが映っている。映像は、31日午前11時前、米沢市万世町桑山の住宅地近くの雑木林で撮影された。目撃者した住民は「最初パキパキと音がして見たら長い爪と足が見えてクマかと思って、びっくりした」と目撃時の心境を語った。クマは、70代の女性が31日午前、自宅2階の窓から隣りの雑木林で発見し警察に届け出た。女性によると、体長約1メートルで、木の実を食べていたとみられ、約40分後に木から降りて北側の山に姿を消したという。同じ雑木林では、30日朝と夜にも木に登っているクマが目撃されていた。目撃した住民は「30日朝、猟友会が爆竹をしたので来なくなると安心していたが、その夜も木の上にいた。(クマは)きのうの朝夜とけさの3回来た」と話した。現場近くには、小学校もあり、警察は、周囲の警戒にあたり、近くの住民に注意を呼び掛けている。

(住宅街でクマの目撃相次ぐ:秋田)
秋田市の住宅街で、2日クマの目撃が相次ぎました。今の時期は山にエサが少なくなっていてクマを寄せ付けない対策が求められます。警察によりますと、2日午後3時半ごろ秋田市旭川南町地区では旭川の堤防近くと周辺の道路を歩いている体長およそ70センチのクマが目撃されました。時間帯や体長から同じクマとみられます。JR泉外旭川駅から1.3キロほどの距離にあるこの地域は近くに秋田高校や旭川小学校のほか保育園などもある閑静な住宅街です。2日、旭川南町地区でクマが目撃された1時間半前には、1キロ余り離れた旭川の対岸、泉地区の秋田市平和公園でも同じく体長およそ70センチのクマが歩いているところが目撃されています。県自然保護課では「今は山にエサがほとんどない時期、クマが人里にきてエサを探すこともある。川岸は茂みが多くクマが身を隠すのにも適しているのでエサになるものを放置しないなど寄せ付けない対策が必要」だと注意を呼び掛けています。

(夜間ドローン調査技術活用した鳥獣被害対策ワンストップサービス提供)
株式会社地域環境計画は、全国各地での40年にわたる動植物調査の経験と実績にもとづき、夜間飛行の許可を得たドローン調査の技術を活用して、鳥獣被害状況調査、データ分析、その後の対応策、檻や罠、フェンス等鳥獣被害対策用品の販売、設置、メンテナンスまで、ワンストップサービスで提供する。同サービスを利用することで、より効果的な鳥獣被害対策を講じることが可能だという。野生鳥獣による農作物被害は、令和元年度に約158億円(農林水産省)という甚大な規模であり、イノシシやシカ、クマなどの出没による被害額は、高い水準で推移している。狩猟の担い手の減少や高齢化という社会的背景もあり、地域一丸となって、より実効力のある鳥獣被害対策を推進していくことが求められている。ドローンを活用した鳥獣の生息調査では、ドローンを広い範囲で効率よく安全に飛行させ、対象鳥獣の生息域や個体数を把握することができる。さらに赤外線カメラを使用した夜間の撮影を実施することで、夜行性獣類が活発化する時間帯に効果的な調査結果を得ることができる。一方で、国内における夜間のドローン調査には規制が存在し、一定の操作技術を有する組織でしか施行できない領域であるため、夜間のドローン調査は同社の強みの一つでもあるとしている。

(ジビエ仲介で目指す収入増、ハンターつなぐ会社設立:北海道)
ハンターの交流を増やそうと音更町出身の女性が同町で会社を立ち上げ奮闘している。4月には安価で買われてしまいがちなジビエ(野生鳥獣肉)の取引価格上昇を目的とした事業を試験的にスタート。目指すのは「収入増による若手ハンターの増加」だ。同町出身の高野沙月さん(31)はもともと東京の会社でデザイナーとして働いていたが、ある時に飲食店で口にしたジビエのおいしさに感動し、「自分で捕獲すれば食べ放題では」と狩猟免許を取得。5年前にUターンし、近隣自治体で地域おこし協力隊員として活動してきたが、地元の猟友会に入り今もエゾシカなどを捕獲している。ただ、猟友会によっては閉鎖的な雰囲気のところもあり、情報交換が難しいと若手がハンターをやめるのを見たことから、協力隊員の任期が満了した2019年、インターネット上でどこで何が捕れるかといった情報を共有するプラットフォームを開発するIT会社「Fant」を自らが社長となって立ち上げた。

(ドライソーセージ「これシカない」:長野)
松本大(松本市)と食品製造販売のまるたか(安曇野市)、JR東日本長野支社(長野市)などが、松本市と塩尻市で捕獲された鹿の肉を使ったドライソーセージを開発した。

(ジビエ料理“名店”復活:徳島)
県が「阿波地美栄」と名付け浸透を図る県内のジビエ(野生鳥獣肉)。県のお墨付きを得た山あいの“名店”が4月末、5カ月ぶりに再開した。那賀町の「四季美谷温泉」の施設内にあり、新型コロナウイルス感染拡大による経営難で温泉の指定管理者が代わってのスタート。地産地消にこだわり復活をかける。

(猟師の祖父との思い出きっかけに、ジビエ料理の道志す:宮崎)
ジビエ料理を提供するレストラン「創作ダイニング将~Sho~」(宮崎市清武町加納3、TEL 0985-64-9526)がオープンして1カ月がたった。店主の木脇将太さんは日南市北郷町出身。「子どもの頃から、猟師だった祖父がイノシシを捕り、焼き物やいのしし汁にしてくれていた。その思い出がきっかけとなりジビエ料理に興味を持ち、自分の店を持ちたいと思うようになった」と話す。地元高校の調理科を卒業後、飲食業、食品会社勤務を経て、33歳で念願のジビエの店を出した。「猪(いのしし)肉炭火焼き」(1,000円)といったジビエ料理を中心に、さまざまなメニューを用意する。木脇さんは「自然の肉をしっかり処理したものを仕入れているので、臭みが少なく食べやすい。イノシシ肉はバラ肉、肩ロース、モモ肉の3種を用意している。バラ肉はうま味、甘味が特徴で脂が多く、肩ロースはバラ肉より脂は少ないが肉と脂のバランスが良い。モモ肉は肉本来の素材の味を楽しめる部位。塩でシンプルに食べるのがおすすめ」と話す。「刺身の盛り合わせ」(900円~)や、ペペロンチーノを枝豆で作った「枝豆ぺぺろん」、「真鱈(まだら)白子うに揚げ」「トマト豚バラチーズ揚げ」(以上900円)なども用意。中華メニューは、「麻婆(マーボー)豆腐」(800円)や、「エビのチリソース煮」「あんかけ焼きそば」(以上900円)など8種をそろえる。デザートは、「しっとりロールケーキ」「プチ抹茶ロールケーキ」「チーズケーキブリュレ」(以上300円)などを提供する。テークアウトメニューは、「地鶏の炭火焼き」(981円)、「鶏ハラミ焼き」(933円)、「ホタテ貝柱ネット包み揚げ」(638円)などを用意。3日前までの要相談で、コース料理にも対応する。木脇さんは「対面でお客さまに接することが好きで、食を通じてたくさんの人に関わることができ、やりがいを感じている。新型コロナウイルスが収束した後には、料理教室も行いたい」と話す。

(ジビエ発信、CF活用し鹿肉カレー商品化へ:長野)
伊那市長谷のジビエ料理人、長谷部晃さん(48)が、インターネットを通じて資金を集めるクラウドファンディング(CF)を活用し、鹿肉を使ったレトルトカレーの商品化を目指している。ジビエの魅力を多くの人に知ってもらうとともに、増え過ぎた野生動物を資源として有効活用する狙いもある。今後、ジビエを手軽に食べられる食堂やジビエの解体処理施設を設ける計画もあり、多くの支援を呼び掛けている。長谷部さんは2011年8月にジビエ料理を提供する「ざんざ亭」を長谷杉島にオープン。「鹿カレー」もメニューの一つになっていて「コアなファンには人気があったが、広がりがなかった」といい、「より多くの人にジビエの魅力を知ってもらいたい」と考え、レトルトカレーの開発に着手した。商品化するカレーは200グラム入りで、1パック当たり50グラムの鹿肉(生肉換算)を使用。食品添加物は使わず、素材のうま味を生かすとともに、スパイスなどを除いた材料の大半を伊那谷を中心とした信州産にこだわった。価格は1パック1000円程度を想定しており、9月にも販売を始める予定だ。長谷部さんによると、市内には通常稼働しているようなジビエの解体処理施設がないため、現在は松本市など他地域の施設から鹿肉を購入しているという。有害鳥獣として捕獲された鹿の多くが廃棄されている現状も踏まえ、自前の解体処理施設を建設することで、鹿肉の安定的な確保と有効活用を図っていきたい考え。食堂は来年、解体処理施設は3年後をめどに長谷地域に設ける計画だ。カレーの商品化はこうした取り組みの「第一歩」と長谷部さん。「鹿カレーで実績を上げ、解体処理施設の建設につなげたい」と多くの支援を呼び掛けている。CFは200万円を目標に8月15日まで行っており、3000円、5000円、1万円、3万円の4コースがある。

(フランス料理人が「ジビエパイ」で害獣問題に切り込む:和歌山)
和歌山県有田川町のフランス料理店「ナチュラルガーデン」は、和歌山の上質な猪を使った「ジビエパイ」を考案。全国の方に食べてもらいたくてクラウドファンディングに挑戦しています。「わかやまジビエパイ」は、一口食べてもらえればその美味しさが分かっていただける自信の一品です。フレンチシェフとして深刻化する獣害問題に切り込むとともに、ジビエのおいしさを発信し、和歌山の新たな食文化を作っていきます。低カロリー・高タンパクで栄養価が高いジビエ肉は、ヨーロッパでは伝統的に貴族料理に使われてきた高級食材です。中でも「わかやまジビエ」は、肉質格付け制度をクリアした一級品。温暖な気候により適度な脂肪を蓄えつつ、豊かな自然を走り回ることで身が引き締まっています。厳格なガイドラインにのっとり新鮮な肉を瞬時に処理するため、臭みもまったくありません。ジビエパイの特徴は、これでもかというくらいにぎっしり詰まった肉質感です。程よい脂が乗ったジビエ肉を、フランス料理の技法でアレンジ。地元産の濃厚なトマトと原木しいたけを用いて赤ワインやデミグラスソースで味つけ、クスクスとクミンで軽いカレー風味をつけて親しみやすい味わいに仕上げました。和歌山県では害獣による農業被害が深刻化しており、毎年約2万頭を超えるイノシシが捕獲されています。にも関わらず、捕獲されたイノシシの10%も市場に流通していません。この食材ロス問題は、「地産地消のフレンチ」をコンセプトに掲げる前川にとって看過できないもの。「厄介者のイノシシを有効活用し、地域活性化に役立てられないか」と思案し、思いついたのがジビエパイで叶える地産地消でした。

(住宅地の公園でクマ目撃:宮城)
8月3日夕方、宮城県仙台市太白区の公園でクマが目撃されました。公園は住宅地の一角にあり、警察がパトロールをするなどして注意を呼び掛けています。8月3日午後4時半頃、宮城県仙台市太白区の「ひより台公園」で小学生とその母親がクマ1頭を見つけ、連絡を受けた区役所が警察に通報しました。警察によりますと、クマは体長1メートルほどで、公園の北側にある森の奥に姿を消したということです。現場は住宅地の一角にある公園で、500メートルほど西側には小学校があります。警察は周辺をパトロールするなどして注意を呼び掛けています。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午前10時ごろ、仙台市太白区秋保町長袋山崎にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午後5時ごろ、栗原市築館築館新八ツ沢の国道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、1日午前10時30分ごろ、富谷市大亀和合田二番付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、31日、大崎市古川大崎城内付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、30日午後1時30分ごろ、栗原市鶯沢南郷四ツ石の国道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、30日午前11時46分ごろ、利府町菅谷舘の県道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、30日午前7時20分ごろ、富谷市石積勝負沢にクマが出没しました。

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