<射撃ニュース9月>
9/15
(狩猟の鉛弾、全国で使用規制へ)
鳥類の鉛中毒をなくすため、政府は10日、狩猟で使われる鉛弾の使用を2025年度から段階的に規制すると発表しました。小泉環境大臣「鳥類での鉛中毒の発生をゼロにすることを目指して2025年度から全国的な鉛製銃弾の使用規制制度を段階的に導入できるよう作業を進める」。小泉環境大臣は10日の閣議後の会見で、2030年度に鳥類の鉛中毒をゼロにするとし、狩猟で使う鉛弾の使用を2025年度から段階的に規制することを明らかにしました。この問題は、ハンターが撃って放置したシカの体内に残る鉛弾の破片を、オオワシなどの猛きん類が肉と一緒に食べたり、散弾銃の鉛の弾を水鳥が飲み込んだりして、鉛中毒で死ぬケースが相次いでいるものです。道は2000年に、独自にライフルの鉛弾の使用を禁止しましたが、道外のハンターが北海道に持ち込んで使用し、被害が続いていました。事実上、2030年度までに狩猟での鉛弾の使用を、ライフル銃、散弾銃ともに全国で禁止する方針です。鳥類の鉛中毒を防ぐために鉛弾の撤廃を進めるのは、世界的にも例がないということです。

(餌やり・付きまとい禁止、国立公園のクマやサルに)
政府は14日の閣議で、国立・国定公園でクマやサルなどの野生動物に餌を与えたり、付きまとったりする行為を禁止することを決めた。生態に影響を及ぼす行為を禁じる改正自然公園法が先の通常国会で成立したのを受け、詳細を盛り込んだ政令を定め、決定した。来年4月1日に施行する。

(シカの分布域拡大止まらず)
生態系や農林業への被害の深刻化を受けて、国がニホンジカ対策強化に乗り出して8年。シカの生息数は減少に転じたものの、分布域は拡大している。認定を受けた「プロハンター」による捕獲事業参入が進むが、一方で共存のヒントになりそうな研究成果も出ている。「予測よりも速いペースでシカの分布域が拡大しています」。気候変動による野生生物への影響を研究する大橋春香・森林総合研究所主任研究員(生態学)が指摘する。環境省が3月に公表した報告書によると、2019年度の本州以南のニホンジカの個体数は推定約189万頭。分布する地域は1978~18年度の40年間で2・7倍に拡大した。近年特に目立つのが東北・北陸地方と中国地方だ。

(捕獲した野生のイノシシ3頭、豚熱感染:山形)
山形県上山市で9月4日からの3日間で捕獲された野生のイノシシ3頭が豚熱に感染しているのが確認された。これまでに、イノシシが捕獲された場所の周辺にある養豚場で異常は確認されていない。県によると、上山市で9月4日からの3日間で、猟友会が野生のイノシシ3頭を捕獲した。県中央家畜保健衛生所で遺伝子検査を行ったところ、3頭とも豚熱に感染していたことが確認された。豚熱は豚やイノシシへの強い伝染力が特徴だが、人に感染することはなく、感染した肉を食べても影響はない。イノシシを捕獲した現場の消毒作業はすでに終わっていて、半径10キロ以内にある市内の養豚場1か所に異常はないという。これで県内で確認された野生のイノシシの豚熱は12件となった。

(山道にクマ、男性が襲われ重傷:長野)
木曽署によると、14日午前6時15分ごろ、木曽郡木曽町三岳の山道を歩いていた町内の無職男性(63)が、熊3頭に遭遇し、このうち1頭に襲われた。男性は上顎の骨を折るなど重傷のもよう。同署は、町職員や猟友会員と捜索したが熊は見つかっていない。付近の住民に注意を呼び掛けている。

(またサル被害、新たに3人けが:福岡)
北九州市は10日、若松区で9、10日にサルにかまれるなどして新たに3人が負傷したと発表した。9日午後、同区畑谷町で下校中の女子児童(11)と70代女性が足をかまれるなどしたほか、10日午前9時40分ごろには同区修多羅の民家の庭で80代女性が足をかまれた。同一個体の可能性が高いという。8月7日以降の負傷者は17人となった。市は、サルを見かけても目を合わさない、近づかない、大声を出さないように、と呼びかけている。今後は警察署や地元猟友会と連携し、ワナによる捕獲や、集団から離れたサルを追い払うための警戒を強化するとしている。

(サルに尻かまれ負傷、被害者18人に:福岡)
北九州市は12日、若松区で10日に70代男性がサルにかまれて負傷したと発表した。市鳥獣被害対策課によると、10日正午ごろ、男性が畑でサルが栗を食べているのを見つけたところ、サルが飛びかかり尻をかまれたという。8月7日から同様の被害が相次いでおり負傷者は18人となった。

(サルとみられる野生動物に追われ男性が滑落:新潟)
新潟県五泉市の白山(標高1012メートル)で10日、登山していた長岡市の30代の男性がサルとみられる野生動物に追われ、誤って沢に滑落し、県防災ヘリで救助されました。警察によりますと、男性は10日午前9時ごろから単独で登山していましたが、山の中腹あたりでサルとみられる野生動物に追われ、逃げる際に誤って沢に滑落したということです。男性は自ら110番通報して救助を要請し、午後2時ごろ県防災ヘリが男性を救助しました。男性は頭などに軽いケガをしましたが病院に搬送され命に別条はないということです。

(朝日新聞のクマの写真は別の場所、富士吉田市が抗議:山梨)
朝日新聞に対して、山梨県富士吉田市が抗議です。9月12日掲載した、市内で撮影されたとするクマの写真と記事を朝日新聞が取り消したことに、経緯の説明と謝罪を朝日新聞甲府総局に求めています。朝日新聞は9月12日、朝刊とインターネット配信で、富士吉田市の新倉山浅間公園上部の山中で、登山中の女性がツキノワグマを目撃した内容の記事と女性がスマートフォンで撮影したとされるクマの写真を掲載しました。しかし、写真が長野県が去年10月に提供した写真と酷似している指摘を受け、調査したところ「取材を受けた人が、撮影したものではありませんでした」として、記事と写真を取り消し、9月14日の朝刊で「掲載にあたり、確認が不十分だった」と訂正記事を掲載しました。これについて富士吉田市は、「記事は全世界へ配信され、危険な地域として印象を持たせるだけでなく、情報源も確認しないまま大きく取り上げる姿勢に憤りを覚える」として、経緯の速やかな説明と、市民と市への謝罪を求める抗議文を9月14日、朝日新聞甲府総局に送りました。これに対して朝日新聞社の広報部は、「抗議文をまだ確認できていないので、コメントできない」としています。

(クマか、クリ100個食害:秋田)
15日午前5時半ごろ、秋田県鹿角市花輪字上頭無の畑で、クリ約100個が食い荒らされているのを所有者の80代男性が見つけ、鹿角署に届け出た。クリの木(高さ約5メートル)にクマが登った際にできたとみられる爪痕があり、近くにはクマのものとみられるふんや足跡もあった。署はクマによる食害とみて、付近の住民に注意を呼び掛けた。近くの民家まで約20メートル。

(クマとみられる被害、通報相次ぐ:岩手)
紫波町と雫石町で12、13日、クマによるとみられる被害や目撃情報が相次いだ。共にけが人はなく、警察が周辺を警戒している。13日午後4時ごろ、紫波町犬吠森字沼端、無職女性(73)方の物置小屋で、梅酒入りのたるが倒れているのを女性が発見。足跡などからクマが荒らしたとみられる。紫波署や女性によると、小屋の出入り口に立てかけてある高さ約2メートル、横約1メートルの板戸が倒されていた。数日前には近くの畑でクマの足跡が見つかった。12日午後1時35分ごろには、雫石町西安庭の御所湖広域公園で、利用者の男性が木に登る子グマを発見し、盛岡西署に通報した。

(小屋にクマ侵入、梅酒飲む:岩手)
13日、岩手県紫波町の住宅敷地内の小屋にクマが侵入しました。クマを甘い香りで誘ったのは小屋で漬けていた梅酒とみられ、たるに入っていた梅酒はほとんどなくなっていました。クマが入り込んだのは紫波町犬吠森の無職・上田君子さん(73)の自宅脇にある物置小屋です。13日午後4時ごろ、小屋の入口に立てかけていた木製の板戸が倒され、中が荒されているのを帰宅した上田さんが見つけました。

(クマか、モモ100個食い荒らす:秋田)
13日午前8時ごろ、秋田県鹿角市十和田草木字砂派の牛舎で、牛の餌として保管していたモモ約100個が食い荒らされているのを所有者の70代男性が見つけ、鹿角署に通報した。牛舎の外にクマのものとみられる足跡があり、署はクマによる食害とみて周辺に注意を呼び掛けている。現場から近くの民家まで約450メートル。

(またクマか、ナシ30個食害:秋田)
12日午前5時半ごろ、秋田県八峰町峰浜水沢字下カッチキ台の果樹園で、ナシ約30個が食い荒らされているのを農作業に訪れた従業員の60代女性が見つけ、能代署に届け出た。この果樹園では、11日にもナシ約30個の被害が見つかっていた。

(クマか、ナシ30個食害:秋田)
11日午前5時半ごろ、秋田県八峰町峰浜水沢字下カッチキ台の果樹園で、ナシ約30個が食い荒らされているのを、農作業に訪れた60代女性が見つけ、能代署に届け出た。署は、周囲にあった足跡からクマによる食害とみている。女性が10日午後5時ごろに確認した際は被害はなかったという。近くの民家まで約100メートル。

(相次ぐクマの人的被害、今年度すでに13件:岩手)
岩手県内でクマによる人身被害が相次いでいる。今年度はすでに13件起きており、家の中で襲われた例もある。背景には、クマの生息域の拡大やブナの実の不作があるとみられ、専門家は盛岡市中心部に出るおそれもあるとして、注意を呼びかけている。9月2日早朝、奥州市水沢台町の国道343号沿いにあるコインランドリーで、クマに窓ガラスが割られる被害が起きた。店と同じ敷地には薬局や喫茶店があり、日中は駐車場がいっぱいになるほど混み合うこともある。店員の女性は「こんな住宅地にクマが出るなんて初めて」と驚く。奥州署によると、クマは体長約1メートル。コインランドリーの前を散歩していた男性(85)の背中をひっかいてけがをさせたあと、店の正面部分のガラスを突き破って侵入。店内をうろついたあと、別の窓ガラスを割って逃げたとみられる。県内では2017年度以降、クマの目撃件数が増加している。県自然保護課の調査では、昨年度は3316件で、統計を取り始めた12年度以降で最も多かった。今年度は8月末までに2188件で、今後秋にかけて増加するとみられる。人身被害件数も昨年度は27件と最多だったが、うち16件が人里で起きた。今年度は13件のうち8件が人里での被害で、家の中に侵入され、襲われたケースもあった。クマの目撃や人里での被害が増えている理由は、活動域の拡大だ。野生動物の生態に詳しい森林総合研究所東北支所(盛岡市)の大西尚樹さんは「住民の高齢化や過疎化で人の姿が減った里山にクマが進出。人里のすぐ近くに生息するようになった」と話す。エサになる木の実の出来も関係する。クマは冬眠に備えて秋ごろに食べ物を探し回るが、ブナの実が凶作になると、より広い範囲でエサを探すようになり、人里まで下りてくるという。東北森林管理局によると、県内の今年のブナの開花時の結実予測は「大凶作に近いレベル」。大凶作の年は目撃件数が増え、人身被害件数も多くなる傾向があり、注意が必要だ。クマの生態に詳しい岩手大の青井俊樹名誉教授は、生息域が拡大したクマが、川沿いの樹木や草むらをたどって、街まで来ることも普通になると語る。では、クマに出合ったらどうしたらいいのか。青井教授によると、遠くに小さく見える距離であれば、背中を向けて逃げるべきだという。すでに近づいていれば、まずは刺激しないことが重要だ。クマが襲ってくるのは、人間を怖がりパニックになったときが多いからだ。それでも襲われた場合は、両手で頭を抱えるような姿勢を取って腹ばいになり、頭や首、腹部など急所を攻撃されないようにするべきだという。ただ、何より大切なのは、クマが山から下りてこないようにすることだ。青井教授は「人里の魅力をなくす必要がある」と指摘。エサになるカキやクリを木になったままにせず、摘みとった果物を畑に捨てないようにするなどの対策を挙げる。「捕獲は一時的な対処でしかない。環境を管理することが重要だ」。

(牛襲うヒグマ、忍者並みの警戒心:北海道)
「OSO(オソ)18」。北海道東部で放牧中の牛を相次いで襲っているヒグマのコードネームだ。近年まれに見る大型の雄で、2019年7月に初めて乳牛が襲われた標茶(しべちゃ)町下オソツベツの地名と、前脚の跡の巨大さ(幅18センチ)にちなんで、関係者はこう呼ぶ。今年に入って隣接する厚岸(あっけし)町にも被害が拡大。このヒグマに襲われたとみられる牛は2年余りで計55頭に上り、うち26頭が死んだが、捕獲の見通しは立っていない。7月16日、厚岸町セタニウシの町営牧場で育成牛3頭が死んでいるのが見つかり、いずれもヒグマによるとみられる爪痕や腹をかまれた痕などが確認された。牛を放牧している二つの町営牧場はいずれも標茶町との境にあり、厚岸町は捕獲用の箱わな1基を特注していたが、「招かれざる客」の越境には間に合わなかった。「越境の方が早かった」と同町の鈴木康史環境林務課長は残念がる。襲われた牛は8月までの1カ月間で4件、計9頭に上り、うち7頭が死んだ。さらなる被害を防ぐため、町営牧場に預けられていた育成牛など約800頭は舎飼いに切り替えたり、酪農家に返却したりして「疎開」させた。標茶町でも今年に入って計15頭が襲われている。同町で襲われた牛は計46頭に上り、うち19頭が死んだ。道立総合研究機構エネルギー・環境・地質研究所(札幌市)が厚岸町片無去(かたむさり)の牧場で7月13日に採取されたヒグマの体毛のDNAを分析した結果、昨年まで標茶町で牛を襲っていた「OSO18」のDNA型と一致。他の場所で採取された体毛のDNA型とも複数一致した。18センチもある前脚の跡の幅などから、同研究所は「近年では珍しい巨大な雄の可能性が高い」とみる。

(ワイン用ブドウがムクドリの食害に:北海道)
伊達市がサントリーワインインターナショナル(東京)の協力を得て関内地区で試験栽培している醸造用ブドウを連日のようにムクドリの群れがついばんでいる。ブドウの木は想定以上の成長をみせ、予定よりも1年早く収穫してスパークリングワインを試験醸造する予定だが、ムクドリの食害を放置すれば収量に響きかねず対応に苦慮している。ムクドリが目立ち始めたのはブドウの実が熟し始めた今月初めから。日中、数十~百羽が2カ所ある長方形のブドウの圃場(ほじょう)に群がり、実をついばんでいる。ムクドリは道内へ夏鳥として飛来していたが、温暖化で留鳥化している。かつては田んぼの害虫を食べる益鳥とされていたものの、近年はブドウなどの果物を食べる害鳥として扱われることもある。

(クマ対策にドローン導入:北海道)
牛がヒグマに襲われる被害が相次ぐ町内で、釧路太田農協(徳田善一組合長)は、クマ対策のため赤外線カメラやスピーカーを搭載した小型無人機ドローンを導入した。収穫を控えた飼料用デントコーン畑で11日、初めて飛行。クマを発見・威嚇し、人が襲われる危険を減らす。安全確保のほか、生態調査や捕獲に役立てる考えだ。縦横50センチのドローンは4基のプロペラで飛び、重量200グラムほど。中国製の最新式で、帯広市の販売会社から約90万円で購入し、操縦講習も受けた。温度を感知する赤外線センサー付きの高倍率カメラと、サイレンや人の声などを出せるスピーカーを載せて30分近く滞空できる。

(ヒグマの餌"ドングリ"不作か:北海道)
猛暑の影響が心配されます。9月10日午前、札幌市南区の山中で、ヒグマのエサとなるドングリの実なり調査が実施されました。9月10日午前、札幌市南区定山渓の山中で、石狩振興局の職員がヒグマの餌となるドングリの生育を調査しました。観察した3か所のミズナラにドングリの実はほとんど見られませんでした。ドングリなどが不作の場合、餌を求めたヒグマが、市街地や農地へ出没する可能性があるということです。全道の"実なり"調査結果は10月中旬にも発表される見通しです。秋はヒグマの行動が活発になるため、(ごみだしのルールを守るほか、コンポストを使用しないなど)北海道は注意を呼び掛けています。

(街にムクドリの群れ突然出現、そのワケとは:鳥取)
鳥取県米子市の市街地に、ムクドリの群れが突然現れました。そのワケとは…。13日午後6時ごろ、薄暗くなり始めた鳥取県米子市の市街地に、甲高い鳴き声が響き渡りました。周辺の電線には、びっしりと止まり密状態になった黒い群れの姿がありました。その正体はムクドリです。ムクドリは、電線だけでなく周辺の木にも群れを作っていました。この異様な光景に通行人の心配ごとは─。「うるさいね。最近この声気になるね」。騒音やフン害など、住民にとって悩ましい存在のムクドリです。先月下旬ごろから、突然見られるようになったといいます。この状況にムクドリの生態に詳しい専門家は─。米子水鳥公園ネイチャーセンター・神谷要館長「秋になりますと群れてねぐらっていうんですが、ムクドリが集まって休むんですね。天敵から夜安全にすごすためとか、情報交換するためといわれてるんですけど」。繁殖を終えたムクドリが天敵から身を守るなどするのに群れになっているといいます。米子水鳥公園ネイチャーセンター・神谷要館長「これからひと冬ずっと続くと思うんですけど、だんだん数が少なくなって目立たなくなるかもしれないですね」。米子市周辺では気温が下がるにつれて、ムクドリの姿が減るということです。

(クマの出没は去年より少ない予測:石川)
秋になり、クマが冬眠の準備に入る時期だ。石川県庁では、クマ出没に対応する連絡会議が開かれ、エサとなるブナが大豊作で「出没は去年より少ない」との予測が示された。石川県内では去年、クマの目撃件数は869件、人への被害が15件で、ともに過去最多となり、今年は8月末までに184件の目撃情報がある。13日の会議では、クマの主要なエサの状況について、去年「大凶作」だった「ブナ」が「大豊作」に。また、「ミズナラ」と「コナラ」も改善されており、去年ほどの大量出没はないとの見通しが示された。ただ、市街地へ呼び寄せないための対策を継続することは必要だとして、県では、人里にあるカキやクリの実がなったら早めに取り除くなどの対応を呼びかけている。

(クマ、川伝い街へ次々:北海道)
道内でヒグマが川や水路を伝って市街地に侵入するケースが相次いでいる。旭川市では6月以降、JR旭川駅のすぐ裏の忠別川沿いなどでふんが見つかり、市は2カ月にわたって河川敷を閉鎖した。札幌市でも6月に水路を伝って東区の住宅街に入り込んだクマに男女4人が襲われ、今月は南区の国道で豊平川を北上してきたとみられるクマ2頭が目撃された。各自治体は河川敷の草木除去や見回りなどクマを近づけない対策を進めているが、川からの接近を完全に防ぐのは難しく、頭を悩ませている。「クマが出たのは、家のすぐ近所。日中しか外出せず、河川敷には近づかないようにしている」。旭川市忠和の忠別川近くに住む無職佐藤京子さん(86)は、不安げに話した。河川敷の自転車道には通行止めの規制線が張られ、クマ出没への注意を呼びかける看板が立っていた。旭川市の中心部にクマが姿を見せ始めたのは6月。同月19日にJR旭川駅の南側を流れる石狩川支流の忠別川沿いでふんが見つかったのを皮切りに、その後も駅周辺の別の支流沿いや住宅街で目撃情報が相次いだ。市によると、昨年度の市内のクマ出没情報は47件だったが、本年度は9月10日現在で84件に上る。約4分の1は旭川駅周辺を含む市街地で、市は「複数のクマが出没している可能性が高く、過去に例がない異常事態だ」と警戒する。市は目撃情報などから、クマは石狩川や支流を通り道とし、付近の山林と市街地を行き来していると推測する。「被害が出る前に対処が必要」と駆除する方針を決め、ドローンや訓練された対策犬「ベアドッグ」も活用してクマを捜索している。だが、市中心部は河川敷を含めて鳥獣保護法の規定で銃による駆除は禁止され、市は河川敷2カ所に箱わなを設置するしか手だてがない状態だ。道内では旭川市に限らず、周辺にクマが生息できる山林があり、市街地まで川が流れ込んでいる都市は多い。今年6月に札幌市東区で男女4人を襲って駆除されたクマは、専門家の調査で石狩管内当別町方面から石狩川を渡り、川や水路を通って住宅街まで来た可能性が高いことが判明した。

(サルの農作物被害530万円:青森)
弘前市議会定例会は10日、一般質問を行い、石岡千鶴子(無所属)、今泉昌一(さくら未来)、工藤光志(木揚公明)、佐藤哲(櫻鳴会)の4氏が登壇した。桜田宏市長ら理事者側は(1)ニホンザルによる農作物被害は2018年度181万円、19年度570万円、20年度530万円で、10年前と比較すると半減しているが高い数値が続く(2)現在利用を休止している市少年野外研修場は廃止の方向で検討する―などと答弁した。

(淡路島内の豚熱拡大阻止へ、県が猟友会へ説明会:兵庫)
兵庫県は15日、県猟友会の島内各支部などに向け、家畜伝染病・豚熱に関する説明会を洲本総合庁舎で開いた。淡路市内では7月以降、野生イノシシ7頭の感染が相次いで判明。捕獲イノシシの感染確認検査への協力を呼び掛けた。

(熊の目撃増加、人身被害も発生、警戒を:長野)
伊那市内で熊の目撃が増えている。市耕地林務課のまとめだと、目撃件数は2020年度に57件と急増。21年度も9月10日現在で32件に達している。昨年に続き、今年も熊による人身被害が発生しており、警戒を強めている。人里への熊の出没は山の木の実の豊凶が影響し、不作や凶作の年には餌を求めて人里まで下りてくるとされる。市では山の状況に加え、「個体数が増加し、山中での縄張り争いで追い出された個体が人里に下りてきている」とし、注意を呼び掛けている。今年は6月中旬ごろから目撃が相次いだ。市に寄せられた目撃情報は6月が10件(前年同月比9件増)、7月が16件(同13件増)に上った。目撃情報の多くは同一の個体とみられる子熊で、「親離れしたばかりで生息域が分かっていないために人里に出てきてしまったのではないか」としている。同市は被害防止のために▽山際への防護柵設置▽農家への電気柵設置の補助▽猟友会と協力しての捕獲・学習放獣▽異常な行動範囲を見せる個体の駆除-などを実施。安心安全メールや有線放送などを使った目撃情報の発信や注意看板の設置、目撃があった場所でのパトロールを強化している。子どもたちが被害に遭わないように、市ではNPO法人信州ツキノワグマ研究会(松本市)が製作した「信州版ツキノワグマハンドブック」を市内の全小中学生に配布。熊の生態に理解を深め、遭遇した時の対策などを学んでもらう。

(ガンマニアの元教師、YouTubeで”ぶっ放し”逮捕:愛知)
改造拳銃と模造拳銃を所持した銃刀法違反の疑いで逮捕されたのは、愛知県の元中学校理科教師・高田広司容疑者。年齢は70歳。捜査の端緒は、自身がYouTubeにアップした銃を撃つ動画だった。机上に並べたビスケットを銃で撃つ勇ましい姿が映っていて、自身で解説もしていた。警視庁がサイバーパトロールでこの動画を見つけ、今年7月、名古屋市内の高田容疑者宅を家宅捜索。自宅のタンスの中からは見つかったのは、改造拳銃8丁と模造拳銃2丁の合わせて10丁にのぼった。そもそも「改造」拳銃とは何か?警視庁によると、「真正」拳銃に似せた作りをしているもののうち、殺傷能力があるものを「改造」拳銃、ないものを「模造」拳銃という。通常販売されているモデルガンは、真正の拳銃とは違うことが分かるよう塗装されている。高田容疑者はこうして売られているモデルガンを、真正の拳銃に見えるよう加工し、性能にも手を加えるなどして、改造拳銃や模造拳銃を作っていたという(殺傷能力がなくても、「模造」拳銃は悪用されるため所持が禁止されている)。高田容疑者は、調べに対し「購入したモデルガンを自分で改造した。高校生くらいからモデルガンを買ったり、プラモデルを作ったりすることが趣味だった」と供述。水色に塗装された改造拳銃は、アニメ映画「天空の城ラピュタ」の登場人物から発想を得るなど、随所にマニアならではの“こだわり”があったようだ。しかし、趣味を極めていても改造拳銃を作ってしまっては違法だ。「違法だということは分かっていたが趣味が高じて作ってしまった」。取り調べに対して、こう話している70歳の元教師の男は、逮捕された今、何を思うのだろうか。

(野生動物に注意!パンフで呼び掛け:群馬)
安中市でクマの目撃情報が増え、シカやイノシシとの衝突事故も起きていることから、市農林課はパンフレット「野生動物に注意しましょう!」を2万4000部作った。全戸配布し、市民に注意を呼び掛ける。パンフレットは、ツキノワグマ、ニホンジカ、イノシシの3編で構成。生態や行動、出合ってしまった時の対応法をそれぞれ紹介している。A4カラー版で8ページ。

(本州のヒグマは新系統、化石からDNA抽出に成功)
山梨大と国立科学博物館などの研究チームは、群馬県上野村と埼玉県秩父市で発見されていたヒグマ2頭の化石から、DNAの抽出に初めて成功したと明らかにした。研究チームによると、古代DNA分析の手法を用いた結果、ユーラシア大陸北部から極東サハリン、北海道を経て、約14万年前に本州に到達した未知の系統の集団が存在したことが明らかになった。現在、ヒグマは北海道だけに生息。2万年前まで本州全域にいたことが分かっているが「いつどこから来たのか、どの系統に属するのか」は不明だった。年代測定なども実施。2頭の化石はそれぞれ3万2500年前と1万9300年前の個体だった。

(クマ対策、地域で遠ざける環境整えよ:福島)
クマを人里に近づけない環境づくりへ、地域主導の取り組みと行政の支援が大切だ。本来、警戒心が強いはずのクマの市街地への出没が後を絶たない。7月には喜多方市の小学校校庭で目撃され、旧工場内に迷い込んだところを麻酔銃で捕獲された。県によると本年度の目撃件数は昨年より減っているものの、捕獲頭数は高止まりの傾向にある。目撃は例年6~7月が最も多く、昨年は餌となる木の実が少なかったため、秋にかけて増えた。県は5月、県内全域に発令していたクマ出没注意報を「特別注意報」に引き上げ警戒を強めた。今年は昨年ほどの木の実不足には至らないと想定しているが、油断はできない。クマは雑食性で野菜や果実なども食べる。格好の餌となる生ごみを屋外に置かない、作物を畑に放置しないなど、個人でできることを徹底したい。クマは一度、集落内で餌が見つけられることを覚えてしまうと、山に帰すのは難しい。また、子グマと一緒に人里で食料を確保すると、餌場の情報や習慣などを子グマも覚えるという。県内に生息するクマは約3千頭と推定されている。クマの生態系を維持しながら、人が被害に遭わず生活環境を守ることのできる対応が必要となる。住宅が密集する地域などでの猟銃の発砲は禁止されており、安全な捕獲のために麻酔銃が使用される。しかし県内の撃ち手はわずか4人しかいない。人数が少ないため、出没した場所に駆け付けるまで時間がかかってしまい、その間に被害が拡大する恐れがある。麻酔銃の所持、使用に関わる許可や手続き、麻酔の管理のほか、野生動物に関する知識なども求められるため、撃ち手の拡充はなかなか進んでいない。市町村などが麻酔銃を常備し、市街地に出没した際に迅速に運用できる態勢を検討してほしい。餌場に加えて、クマが安心して移動できる経路のあることが集落に寄り付く原因となる。主に川や山すそに沿った移動が考えられる。クマの生息域と人の生活エリアの間にある緩衝地帯を維持することが欠かせない。しかし近年、高齢化や過疎化の進行で耕作放棄地が増え、集落からクマを遠ざける地域の力も弱まっている。県は民間の専門家らを派遣し、クマ対策を実施する場所や具体策などを住民と協議するモデル事業を展開している。やぶの刈り払いなど環境対策は地域一体で取り組む必要がある。住民意識を高め広げていきたい。

(「狩り」の歴史にふれてみませんか:大分)
別府大学公開講演会」を開催します。講演会では、狩猟というテーマで、以下の内容から、日田の山にまつわる古い文化層を掘り起こし、現代とのつながりを考えていきます。山に囲まれ、山の恵みを受けてきた日田は、山に棲息する動物たちとの関わりが大きかった。動物性蛋白質の不足しがちな山村では、狩猟は欠くことのできない生業でもあった。自然の中での獣たちとの闘いでもある狩猟は危険でもあり、神の助けなくしてなし得ない技であった。

(カラスたちの興味深い生態)
街なかでよく見かけるカラス。ゴミをあさり、電線から人間の様子をじっと見守る。その姿を見た人の思いはさまざまだ。彼らを「好き」と評価する声はあまり見かけない。むしろ、何かしらの理由で「嫌い」という声が目立つ。しかし、彼らの生態を知るとだんだん愛らしく見えてくる。そう感じさせてくれるのは、『カラスのいいぶん 人と生きることをえらんだ鳥』(嶋田泰子:著、岡本順:絵/童心社)だ。その昔「カラスにさんざんな目にあわされて、カラスがきらいになりました」と述べる著者は、仕返しのため彼らの観察を開始。すると、気が付けば「カラスをおもしろがっている自分」がいたという。カラスの弱みをみつけてやる――。著者がカラスの生態を追い始めたのは、そんな理由だった。ある日、自宅へ取り寄せていた「たまご」を玄関先で盗まれた著者は、仕返しのためにと彼らについて徹底的に調べ始めた。本書によると、世界中にいるカラスは40種類ほど。そのうち、私たちが日本でよく見かけるのは、ハシブトガラスとハシボソガラスの2種類だ。都会を好むハシブトガラスは太く曲がったくちばしと、出っ張っているおでこが特徴。畑や川の周辺などひらけた場所で暮らすハシボソガラスは、細いくちばしとなだらかなカーブのおでこを持つ。街なかの嫌われ者とされるのは、もちろん前者のハシブトガラスだ。本来、ハシブトガラスは森に住んでいた。英語で「ジャングル・クロウ」と呼ばれるのも、そのためである。しかし、人間が開発を進めるにつれて、次第に都会へ生息範囲を広げていった。彼らにとって好都合だったのは、人間の捨てる生ゴミがあったこと。エサに困ることなく、森に住んでいた天敵のタカやフクロウもいない。安全に巣づくりをして子育てにも励める都会は、暮らすには絶好の場所だったのだろう。ただ、幸せだったといえるのか。そもそも彼らが嫌われ者と言われるほどになったのは、人間が「いごこちのよいくらし」を与えたのも原因にある。そう思った著者の耳には「街では、ハシブトガラスがハシブトガラスらしく生きちゃいけないの?」と訴える声が聞こえてきた。著者の自宅には毎日、カラスの一行がやってくる。そのうちの一羽を「クロスケ」と名付けた著者は、彼らの生活を観察し続けた。すると、彼らには日々のスケジュールがあることが分かった。著者の自宅にクロスケたちがやってくるのは毎朝9時過ぎ。草花の手入れをする著者の様子を見学しに来た彼らは、昼過ぎにはどこかへ出かける。日中は気まぐれに戻ってきて、日が暮れるころになると眠る場所「ねぐら」へと帰っていく。カラスが1日に動き回るのは「6キロメートル」ともいわれる。どこをねぐらにしているのか。はっきりとした場所は不明ながら、本書によると「大きな木のたくさんある、ひろい公園や神社」といわれており、身近な場所を覗いてみると、ひょっとしたら休んでいる彼らに出会えるかもしれない。にくらしくも愛らしいカラスたちは、嫌われ者と言われながらも必死に今を生きている。本書を読むと、それがひしひしと伝わってくる。

(奈良のシカ、私が守る:奈良)
奈良公園(奈良市)のシンボルとなっている国の天然記念物「奈良のシカ」。園内と鹿の保護施設「鹿苑(ろくえん)」に計約1400頭いるとされる鹿を守るため、唯一の専任獣医師として治療に携わるのが、「奈良の鹿愛護会」(同)の丸子理恵さん(53)だ。犬や猫と違って治療マニュアルが存在しない中、鹿の生態と向き合いながら、最適な治療法を模索・確立してきた。

(マダニは都市部の公園にも生息?)
秋の活動で用心したい害虫の1つがマダニです。特に今年はマダニが媒介する感染症・「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の感染例が増えるなど、マダニの健康被害が懸念されています。注意すべき場所や対策について、虫ケア用品大手・アース製薬に教えていただきます。マダニの危険が身近になっているといいます。マダニといえば、農作業やアウトドアで注意すべきものとされていますが、必ずしもそれだけではないというのです。「マダニはシカやタヌキなど野生生物のいる、自然環境が豊かな場所に多く生息しています。草むらややぶに潜み、宿主となる生物が来るとくっついて、吸血するのです。しかし、近年の野生生物の都市化により、ひとの多く住んでいる都市部でも相談が出始めています。また、マダニが媒介し致死率も高いウイルス感染症のSFTSも、症例は西日本に集中していますが、SFTS陽性のシカはいまや北日本にも生息しています。外来種であるアライグマにマダニがつくこともあり、SFTSウイルスを運んでしまうのです。アライグマは現在、日本全国に分布を広げています。さらに感染リスクを上げる要因として、犬や猫などのペットがあります。マダニは機会があればペット動物にもつくことがあります。今後、東日本や都市部で感染者が出る可能性も十分あると考えられます」(アース製薬研究部の有吉立さん)。そもそもマダニとはどんな害虫なのでしょうか。ダニやツツガムシとの違いもよくわかりません。「マダニは目に見えるダニです。一般的に室内に生息するヒョウダニやコナダニの体長が0.2~0.4mmに対して、マダニは成虫で3mmと大きく、吸血するのが特徴です。主に森林や草むらなどで生息しており、卵→ 幼ダニ→ 若ダニ→ 成ダニと成長しますが、各ステージで宿主動物に寄生して吸血します。宿主となるのは、哺乳類や鳥類、一部の爬虫類。メスだけが吸血する蚊とは違い、オスも吸血します。メス成虫は十分吸血すると膨らんで大きくなり、宿主からぽろりと落ちて産卵します」(有吉さん)。数日で1cm以上になることもあるほど吸血するというから驚きです。「同じように野山もしくは河川敷で刺されることのあるツツガムシも、ダニの仲間です。マダニと見た目が似ていますが、成虫で体長1mm~1.5mm、幼虫で0.2mmと小さめで気づきにくいです。ツツガムシの若虫と成虫は土壌中に生息し、トビムシなどの昆虫の卵を食べています。しかし、幼虫期の一度だけ、ネズミなどの哺乳動物に吸着して、幼ダニの時期に血ではなく体液を吸います」(有吉さん)。忘れてならないのは、マダニが吸血するだけでなく感染症を媒介する可能性があることです。「前述のSFTSのほか、日本紅斑熱やQ熱などの感染症を媒介することがあります。ツツガムシも、幼虫時に『デング熱』を媒介するので、注意したいです」(有吉さん)。「マダニが多く生息するのは自然が豊かな場所です。宿主となる生物がいそうな場所や通り道には十分な注意が必要です。キャンプ場や野山だけではなく、畑やあぜ道、民家の裏庭や裏山など、身近な場所でも気をつけましょう。市街地も自然が豊かであれば、油断はできません。マダニは犬や猫などペットの動物にもつくので、マダニ媒介の感染症に感染したペットと濃厚接触することで、人へ感染するリスクがあります」(有吉さん)。マダニの被害を受けないためには、アウトドアや野外作業では長袖・長ズボンなど肌を露出しない服装を基本とし、虫除け剤も併用します。「マダニには、人体用虫除け剤を使いましょう。忌避効果のある有効成分ディートが含まれており、蚊やツツガムシ対策にもなります。注意したいのは、きちんとムラなく塗ることです。塗り残しや塗りムラがあると、マダニはそこをめがけて来ます。手のひらにたっぷりスプレーしてから、顔や首筋などにも、まんべんなく塗り広げましょう。シートタイプやジェルタイプ、アルコールゼロのタイプもあるので安心です」(同研究部・浅井一秀さん)。そのほか、犬の散歩から帰ったら、マダニがついてないかチェックするようにしましょう。万が一マダニに刺されてしまったら、どうしたらよいのでしょうか。「マダニを見つけても、無理に引き抜かないでください。頭が残ったり、マダニの体液が逆流したりする恐れがあります。見つけた場合はそのままにして速やかに病院へ行きましょう」(同研究部・浅井一秀さん)。秋は屋外で過ごすのが心地よいものですが、マダニが活発に活動する時期でもあります。きちんと対策したうえで楽しむようにしましょう。

(イノシシやシカによる農作物被害が増加:新潟)
昨年度、上越市でのイノシシやニホンジガによる農作物への被害面積は前の年より増え、それとともに、あらたに設けた電気柵の長さが3割弱伸びたことが分かりました。これは9月7日に開かれた上越市議会で明らかになりました。市によりますと、昨年度捕獲されたイノシシは862頭で前の年より105頭増え、過去最多となりました。また、ニホンジカの昨年度の捕獲数は84頭で前の年より53頭増えました。一方、イノシシによる田んぼへの被害は、昨年度18ヘクタールで2.5ヘクタール増えています。また、ニホンジカが稲の茎や穂を食べたり田んぼを踏み荒らす被害が報告されています。イノシシの捕獲状況は、全体の53.4%が箱罠やくくり罠、46.6%が猟銃によるものでした。昨年度発足した鳥獣被害対策実施隊では、イノシシ用の箱罠を、安塚区や浦川原区などの19の集落で24台設置し、35頭を捕獲しています。一方、水田や畑への侵入を防ぐ電気柵の新たな設置は一昨年より27%ほど増えて、780キロメートルになりました。市では捕獲や電気柵の設置など、対策を進めているものの、推定される生息数が増加傾向にあるとみています。そのため、集落ぐるみで、収穫した農産物を屋外に置かないことや農地の草刈りなど、出没しにくい環境づくりに取り組むことが重要だと話しています。

(「保護と駆除」鹿題材に共生考える:奈良)
奈良公園の鹿などを題材に、人間と野生動物の共生について考える「命の境界線 保護されるシカと駆除される鹿」(合同出版)がこのほど出版された。著者は児童文学作家の今西乃子(のりこ)さん(55)。奈良公園で鹿の保護活動をしている「奈良の鹿愛護会」と、鹿の駆除に自治体を挙げて取り組む滋賀県多賀町をそれぞれ取材したノンフィクション作品だ。今西さんは大阪府出身。動物をテーマにした著作を多数手掛ける傍ら、全国の小中学校で「命の授業」を続けるなど、動物愛護活動にも携わっている。

(クマ対策、ゲームで学んで:北海道)
クマが人里に近づく原因を知って――。全国でクマによる人的被害が相次ぐ中、北海道七飯町の男性らがこのほどクマ対策を学べるボードゲームを作った。クラウドファンディング(CF)では目標額の2倍の支援が集まり「潜在的な需要」を実感。「ゲームを通じ一人一人が対策の当事者と理解してほしい」と願う。ボードゲームは「ともに生きるBear」。七飯町に住む「ハイパーイナカクリエイト」代表理事の吉田浩平さん(34)ら4人が開発した。ゲームは七飯町が舞台で、クマと住民に分かれて行う。クマ側は飢え死にしないよう餌や観光客が落としたごみを取りに、住民側はドローンや爆竹などで人里への侵入を防ぐという内容だ。吉田さんはクマなどの食害対策に取り組む中、クマが人里に近づく一因は畑に残された作物や観光客の心ない餌付けによるものだと気付いたが、市民にはその情報が共有されていなかった。ゲームなら楽しみながらクマの生態や共存への理解を深めてもらえるのではと考え、ボードゲームの制作団体「Pine Tree」(東京都)と昨年から共同で開発に取り組んだ。CFで集まった支援は約117万円。今後はオンライン体験会も予定しており「クマで悩む全国の自治体や教育現場で活用してもらい、自分の地域に合った対策を考えてほしい」と話している。

(カラス、鳴き声に種類?:栃木)
市街地など生活空間で、ごみを荒らし、ふん害や食害をもたらすカラス。嫌われ者の印象が強いが、一方で伝承や歌などから、われわれの文化に根付いていることが分かる。カラスの鳴き声研究の第一人者で、カラス害の対策事業を手掛ける宇都宮大発ベンチャー企業「CrowLab(クロウラボ)」社長の塚原直樹さんに、人間との親和性や共生の未来などについて教えてもらった。約20年、鳴き声研究を続ける塚原さんだが、真意をすべてくみ取った外国語翻訳が難しいように「何をしゃべっているのかはまだ明らかではない」という。研究では、録音した声と「どんなシチュエーションで発したか」という観察記録から推測し、500超の声を41に分類。うち6種類に「和訳」を付けた。優しい「アー」は、あいさつ。群れの中で「私はここだよ」と鳴き交わしている。声には個体情報が含まれ、互いに「どこの誰か」が分かるそうだ。長めの「アーー」は自己存在をアピール。鳴き交わしはしない。平たんで短い「アッアッアッ」は「餌を見つけたよ」。この声に群れのメンバーが集まってくるという。「グワ~ワワ」は求愛の声で、つがいの一方が相手に甘えている。冒頭が強めの「アッアッアッ」は、警戒の声。群れに危険を知らせ、度合いが強まると間隔と回数が増える。「ガーガーガー」と濁りを含んだ声は、いよいよ「威嚇」になる。塚原さんは「ドスが効いた感じ。攻撃の臨戦態勢に入っている」と注意を促す。「親離れ」時期の7月下旬は人間が襲われるケースが見られるが、自立訓練中のひなの安全第一で動く親カラスの親心の表れと説明する。子育てはカラスにも葛藤があるようだ。自立間際のひなが餌をねだると親は無視するのだという。ただ、しばらくすると根負けしたかのように餌をあげてしまう親鳥もおり、塚原さんも思わず「心情は分かる」と笑う。暮らしや文化を改めて見直すと、嫌われ者ではないカラスが存在する。群馬県高崎市内などを流れる1級河川の名称は「烏川」。前橋市の熊野神社が祭るのは「八咫烏(やたがらす)」で、古事記にも登場する伝説の霊鳥だ。宮沢賢治の「烏の北斗七星」はカラスの群像を描き、童謡「七つの子」はわが子を思う親ガラスを歌う。塚原さんはカラスの賢さに加え、人間との生活圏の一致を理由に挙げ「より身近であることが長年、人間の想像をかき立てているのでは」と推測する。収穫前日にほとんどをカラスについばまれて廃業を決意したナシ農家との出会いを契機にクロウラボを創業。カラス害対策事業剥製とスピーカーから流す警戒の鳴き声で、「理解させて」遠ざける。大きな音などで反射的に追い払うよりも「賢さゆえに効果がある」と話す。より良い共生には「よく観察することが第一歩」。カラスが群れる場所は油分の多い食べ残しや、出荷に満たないと廃棄された果樹の周辺など「実は人間が作っていることが多い」という。「興味を持ちカラスを見上げると、理解、寛容が生まれるかもしれない」。有害鳥獣として捕獲後の利活用法が少ないカラスだが、「カラス料理研究家」の肩書も持つ塚原直樹さんは「ジビエ食材としての活路はある」とみる。高タンパク、低コレステロールで鉄分を多く含有。お薦めは、じっくり時間をかけて煮込んだ「クロウシチュー」。カラスの世話をしたことがある人だけが感じる独特の香りがあるという。

(船岡城址公園でイノシシ4頭目撃:宮城)
12日午前、柴田町の船岡城址公園で、イノシシ4頭が目撃されました。イノシシが現れたのは柴田町の船岡城址公園の山頂付近で、12日午前9時半頃、近所に住む佐藤誠一さんが目撃しました。佐藤さんによりますと、親とみられるイノシシは体長1メートル20センチほど。動画を撮影する佐藤さんには気づいていない様子で、1~2分で公園の林の中に入っていったということです。警察はイノシシを目撃した場合は、警察に通報するよう呼びかけています。

(住宅近くにクマ出没、ハンター発砲も逃げる:北海道)
クマの目撃が相次いでいる道東の羅臼町で10日朝、住宅の近くにクマ1頭が出没し、警戒していたハンターが発砲しました。クマは山の方に逃げていったということで、警察やハンターが警戒を続けています。10日午前5時20分ごろ、羅臼町礼文町の住宅の近くでクマ1頭を目撃したと住民から役場に通報がありました。警察官や町の職員らが駆けつけたところ、山の斜面を登っているクマを確認したということです。そして、午前7時20分ごろ、役場の要請を受けて警戒していたハンターが発砲しましたが、弾は当たらず、クマは山の方に逃げていったということです。現場は、9日にクマが目撃された羅臼高校から北東に1キロほど離れた場所です。近くに住む70代の女性は「2発銃声が聞こえ、とれたのかなと思ったら、取り逃がしたそうだ。50年住んでいるが、家の周りに出たのは珍しいです」と話していました。羅臼町では今週、住宅街でクマの目撃が相次いでいて、町は同一個体とみて、防災無線で注意を呼びかけるとともに警察やハンターが警戒を続けています。

(サル住宅街へ、猟友会が爆竹で追い払う:福島)
9月13日正午過ぎ、福島県須賀川市で「道路を横断しているサルがいる」などと警察に通報があった。その後、サルは住宅街に迷いこみ住宅の屋根に居座った。警察では、無線で周辺の住宅に戸締りをするよう注意を呼び掛けたほか、地元の猟友会が住宅街から追い払うため爆竹を使用した。また近くの小学校では集団下校の措置がとられた。警察などでは、サルを目撃した場合は不用意に近づかず、通報するよう呼び掛けている。

(サル出没、住宅街を飛び回り柿を...:東京)
電信柱の物影で動いていたと思いきや、勢いよく下りてきたのは、サル。14日午後1時半ごろ、東京・世田谷区上野毛の住宅街で、住民が撮影した映像。サルは、電線をすたすたと歩き、住宅の屋根に飛び乗ったあと、去って行った。この5時間ほど前、数百メートル離れた世田谷区瀬田でも、サルは目撃されていた。サルを目撃した人「サルとも目が合った。すぐに1秒、2秒たたないうちに、動画の通り、電線を伝って去って行った」世田谷区では、13日から、各地でサルの目撃情報が相次いでいる。取材班は、その姿をとらえようと、世田谷区へ向かった。電線を伝い歩いていたサルを見たという男性は、「普通に大きいなと思って、なんか向こうの方へ行ったみたいです」と証言する。南へ去っていったというサル。追跡を始めてから3時間後、ついに、サルが姿を現した。取材班のカメラがとらえたのは、住宅のベランダ付近で休んでいたサル。その後、布のようなシートの上に移り、飛び跳ねるような行動を繰り返していた。住宅の屋根に飛び乗り、住宅街を自由に走り回るサル。移動した先にあったのは、柿の木だった。現在のところ、けが人が出た情報はないということで、世田谷区は、サルに不用意に近づかないよう、注意を呼びかけている。

(田園調布地区にサル出没:東京)
警視庁・田園調布警察署は15日、大田区の田園調布地区で午前7時30分ころ、サルの目撃情報が寄せられたとして住民らに注意を呼びかけている。同署では「目撃した場合は110番通報をし、近づかない、えさを与えないなど、サルを刺激しないようにご注意ください」としている。都内では13日ごろから世田谷区内の住宅街での目撃情報が相次ぎ、民放ニュース番組がサルの姿を報道していた。田園調布は高級住宅として知られているほか、多摩川の河川敷にはかつてプロ野球・読売巨人軍のグラウンドがあったことでも有名。

(相次ぐ"クマ出没":北海道)
札幌市南区で9月13日、2頭のクマが目撃されたことを受け、近くの小中学校では登校時間にあわせ、警察などが通学路をパトロールしました。9月13日、クマ2頭が目撃された付近の札幌市南区藤野の小学校では、14日朝、警察や教職員などが警戒にあたりました。13日午後3時30分ごろに目撃された2頭は"親子"とみられています。札幌市南区では9月に入り、クマの目撃情報が9件寄せられていますが、このうち4件が"藤野地区"で12日朝にも出没しています。札幌市は、看板を設置するなどして警戒を呼びかけています。

(「道路を横断している」サル住宅街へ:福島)
9月13日正午過ぎ、福島県須賀川市で「道路を横断しているサルがいる」などと警察に通報があった。その後、サルは住宅街に迷いこみ住宅の屋根に居座った。警察では、無線で周辺の住宅に戸締りをするよう注意を呼び掛けたほか、地元の猟友会が住宅街から追い払うため爆竹を使用した。また近くの小学校では集団下校の措置がとられた。警察などでは、サルを目撃した場合は不用意に近づかず、通報するよう呼び掛けている。

(体長40cmのクマ目撃:秋田)
11日午前5時40分ごろ、秋田市四ツ小屋小阿地字坂ノ上の市道上にクマ1頭がいるのを、同市の70代男性が目撃した。秋田東署によると、男性が散歩をしようと自宅を出たところ、体長約40センチのクマを目撃。その後クマは東側にある空き地に入っていった。

(クマ肉がほろりと軟らか、レトルトカレー発売:秋田)
秋田県大仙市協和船岡の協和振興開発公社は、協和ジビエ工房から仕入れたクマ肉を使ったレトルトカレーを発売した。担当者は「独特の肉のうま味と、こくのあるスパイシーなルーがよく合う。お土産にもお薦め。協和発のクマ肉カレーをぜひ味わって」と話す。公社が運営する協和温泉四季の湯は昨夏、レストランでクマ肉を使ったカレーの提供を始めた。その後、自宅で食べたり、お土産に贈ったりできるよう、秋田市の食品加工会社とレトルト商品の開発に取り組んできた。

(金箔×イノシシ革で商品:石川)
農業保護などのために捕獲したイノシシを利活用し、ジビエ(野生鳥獣肉)や革細工など特産品を育てる動きが石川県で盛んになっている。金箔大手の箔一(金沢市)は、イノシシ革を金箔で彩った名刺入れを発売。若手猟師によるジビエ加工会社も発足しており、農業被害の抑制と地域活性化の両立につなげたい考えだ。箔一は9月、同社として初めてイノシシ革を利用した名刺入れを発売した。緑や紺などカラフルに染めた革に、職人が金箔を手貼りする。柔らかいレザーに金箔を貼るのは難しいが、建築物の外壁や車の内装など様々な物に貼ってきた技術を駆使し「金箔がはがれにくく、きらめきも発揮させた」(生産本部の赤座早苗係長)。クラウドファンディングサイト「Makuake(マクアケ)」で3日に発売したところ、顧客の9割が男性という。外側の金箔は控えめだが、内側にふんだんに貼り、開く度にキラリと輝く。「名刺交換の際に良い印象を与えられるのでは」(赤座係長)。革加工のハタブネコンサルティング(金沢市)が、駆除されたイノシシの革を有効活用し、製品化している取り組みに、箔一の浅野達也社長が刺激を受けた。「金沢でもイノシシを見かける機会は増えているが、本来動物は悪くない。伝統工芸品の金箔をあしらうことで、長く愛用してもらえたら」(浅野社長)と話す。今後人気の色や柄を分析し、10月後半から1個1万9800円で全国の百貨店などで販売する。若手猟師の福岡大平氏は5月、ジビエ料理開発の福岡商会(小松市)を設立した。10月にイノシシ肉を使った新商品を複数発売する。石川県では明治時代にイノシシが生息していた記録があるが、食用となり減少。昭和時代にはほとんど確認されていないが、20年ほど前から徐々に増加している。2018年度には捕獲頭数が初めて1万頭を超えた。20年度は1万2200頭、農業被害額は4000万円だった。福岡氏によると、最近は「肉の味も質も、飛躍的に向上している」。貴重な命を有効活用しようと、猟師らも血抜きのスピードアップや衛生的な処理施設の整備、肉の熟成など工夫している。「日本は牛や豚の多くを外国からの輸入に頼っている。地域課題を解決しながら、地域の特産品を育てていきたい」と商品開発に余念がない。県も支援する。フリーペーパー「いしかわジビエ料理提供店ガイド」では、イノシシやシカなどジビエ料理を楽しめる飲食店など80店ほどを紹介。イノシシ肉のカレーパンやパスタ、高級フレンチなど多彩だ。捕獲頭数に対する利用率は現在6%ほどだが「25年度には10%にまで高めていく」(石川県農林水産部里山振興室の江藤秀明室長)。温暖化や、耕作放棄地の増加などによりイノシシの生育域は拡大している。農林水産省はジビエ利用量を2019年度の水準から倍増させ、25年度に4000トンにする目標を掲げている。消費拡大のため、同省が支援するジビエ料理ポータルサイト「ジビエト」では、全国の飲食店などの情報が紹介されている。課題は供給量と品質の安定だ。畜産物と異なり、年ごとに捕獲頭数に変動がある。施設ごとに処理方法にもばらつきがある。農水省はジビエをビジネスとしても発展させるため、衛生管理基準の認証制度や広域的なトレーサビリティシステムの実証も行っている。

(ジビエ味わう:神奈川)
南足柄市広町の温泉施設「おんりーゆー」では、市内で捕獲されたジビエ(狩猟で捕獲された野生鳥獣の肉)メニューが味わえるとして話題となっている。南足柄市は7割を山林が占めるなど自然豊かな一方で、野生鳥獣被害が深刻となっている。こうした中、被害防止対策で駆除された野生鳥獣を地域の資源として有効活用していこうと始まったのがジビエ料理の提供だ。料理は猟友会の女性ハンターらによって構成される「Japan Hunter Girls」とのコラボで生まれた。同館では、ここから肉を仕入れ、日帰り客には5月から各種メニューの販売をスタートさせている。猪肉のコロッケとから揚げが定番で随時新メニューも開発。今後は鹿肉も使っていく予定だ。市担当者は「連携による素晴らしい取り組み。食事だけも可能なので是非ご賞味を」と話す。

(ジビエ・どぶろく・民宿の三刀流:岡山)
「老いても嫁の手を煩わすことなく、健康で幸せな生涯をまっとうできる」という霊験があるとされる「嫁いらず観音院」が有名な岡山県井原市の大江地区。豊かな自然の中で、ウコン・ニンニクといった特産品開発にまちぐるみで取り組む地域です。そんな大江地区の丘の上の集落に、「ねこのひたいの宿 山王ちぐら」が2020年2月22日にオープンしました。「キジトラ招福堂」の小泉登さん・早都紀さん夫妻が営む農家民宿です。ジビエ肉とどぶろくづくりも行っています。ジビエ肉は登さんが有害鳥獣対策の一環で仕留め、精肉まで手掛けるイノシシやアナグマ。どぶろくは大切に育てた自家製米を使い、早都紀さんが糀づくりから瓶詰めまで手作業で仕上げます。

(地元の害獣シカの夕食プラン:静岡)
伊豆マリオットホテル修善寺(静岡県伊豆市)は地元のシカ肉を使ったディナーを楽しめる宿泊プランを発売した。伊豆市ではシカによる農作物や自然への被害が拡大していて、捕獲したシカの食用化に取り組む。地産地消を集客につなげる狙いだ。プラン名は「イズシカルディナーステイ」。11月30日の宿泊まで利用できる。部屋は露天風呂付きのプレミアルームなど7タイプから選べる。価格は2人1室で1人あたり2万6040円から。夕食はメイン料理「骨つきイズシカロース肉のロティ」以外をビュッフェとし伊豆味噌や丹那牛乳などの地元食材を使った前菜やサラダをそろえた。同ホテルの広報は「客足は戻りつつある。伊豆のよいところをより味わってもらいたい」と話した。

(シカと私の物語:兵庫)
初めまして。兵庫県姫路市に住む林双葉といいます。調理専門学校に通う19歳で、来年から料理人として働く予定です。実は私、わなを使う狩猟の免許を持っていて猟師でもあるんです。そして料理でも狩猟でもシカと深く関わっている。なぜそうなったのか。シカと私の物語をお話しします。昨年11月、私は初めて生き物を「お肉」にする仕事を体験した。その日、狩猟の師匠(70)に「シカの解体に来てみないか」と声を掛けられ、師匠の小屋に向かった。私はお肉が大好きだし、肉料理もたくさん作りたい。でも、元々どんな姿をしていたか想像しないし、どうやって「お肉」になったかも知らない。「知らないままじゃいけない」。そう考えたのが猟師になったきっかけの一つだ。手足を縛られた雌のシカが薄暗い小屋に運ばれ、床に横たえられた。パーカー姿の男性が、目隠しをされたシカの顔を優しくなで始める。バングラデシュから来た留学生という。何やらぶつぶつと唱えたかと思うと、刃物を首に入れた。予想してたけど、やっぱり衝撃だった。彼は「脚を押さえていて」と私に言った。血を抜くのだという。「キーキー」と鳴き、脚をばたばたさせるシカを必死で押さえた。抵抗はだんだん弱くなり、そして動かなくなった。シカをつるし、解体にかかる。皮は柔らかくて重く、うまくできない。彼は「もういいよ」と私に言って、すごいスピードでさばき始めた。母国では誰でもできるそうだ。でも、血抜きの前に唱えていたのはイスラム教の経典コーランと知って、「命をいただく」のは重いことなんだと感じた。片脚のモモ肉をもらい、家に持ち帰ってしょうゆで煮込んだ。今日見た非日常から日常に戻れたことにほっとする。心の中で感謝して口にした。さっきまで動いていたシカを食べている。「お肉って生きてるものなんだ」。そう思うと、涙があふれ出てきた。食べた肉の味は分からなかった。

(自然と共存する29歳の猟師:富山)
深い山に囲まれた、富山市八尾町大長谷地区で狩猟を営む石黒木太郎さん(29)は、「美味しいジビエ肉を捕ってくる」と評判の猟師。年間に約60頭のクマ、イノシシ、シカを仕留めるという。富山県では狩猟の高齢化が進み、人里に現れる有害鳥獣の駆除に駆り出される顔ぶれも多くは高齢者だ。29歳の石黒さんの存在は珍しいと言える。民家もまばらな集落を案内してもらうと、こんな話から始まった。「このへんだと地元の人たちもクマが出たからと言って大騒ぎすることもなくて、おったぞという感じ。ある程度クマと共存できている」。石黒さんの猟の本番は冬だ。見せてくれた映像には、葉を落とした木の幹をよじ登る一頭のクマが映っている。ハンター仲間と巣穴から追い出したら、登ったという。クマは冬眠中のせいか、動きが鈍いように見える。何発か銃声が聞こえると、クマは雪の上に横たわっていた。あらためる石黒さんはひとこと、「でかいな」とつぶやいた。獲物は、専用の冷蔵設備を備えた処理施設に運ぶ。この施設も5年前、自分で作った。富山県で初の、個人のジビエ専門の処理施設だ。クマやイノシシなどの毛皮をはぎ、塊肉にする。この日はレストランから頼まれたクマの肉を薄く切り落としていた。「肉の質は猟師によって変わる。だから、たまたま食べた肉がすごく臭い肉だったということがある。捕獲や血抜きの失敗で、肉のおいしい、おいしくないが決まることがないようにしている。野生の動物が臭いとか固いというのは、こちら側の努力が足りないだけ」。動物たちの命をいただくうえで、できる努力は惜しまないという思いは強い。肉はジビエレストランなどに届ける。獲物を獲るだけではなく、肉の処理と販売まで担う。同じ大長谷集落でレストランを営む森恵美さんは、石黒さんの肉を使っているひとり。クマのミートソースは、店の人気メニューだという。「石黒さんのは間違いない肉なので、安心して使っている」。自身の仕事が評価される一方で、こんな思いもある。「僕はクマを尊敬しているというか。すごい生き物だなと思っている。今は、クマは悪者にされがちだが、本当にすごい生き物。こういう生き物が日本にいるっていうのがすごい」。大長谷集落は、かつて1,500人が暮らしていたが、今はわずか40人あまり。石黒さんは、この地で猟師を続けたいという。「人は、もう少し自然の恵みで生かされているという感覚を取り戻すべきだと思う。僕がここに住んでこういう生活をしていることが、一番のアウトプットというか表現というか。それを見たときに、自分も田舎に住んでみようかなとか思ってくれたらすごいうれしい」。

(動物と共生、環境保全伝える:岐阜)
土岐市の自然保護活動家三尾和広さん(72)が、岐阜、長野県境に位置する裏木曽の山中で出合ったニホンカモシカの生涯を描いた「我が友 野生のクラック あるニホンカモシカの記録」を、十月に文芸社(東京都新宿区)から出版する。約四十年前に自費出版した本を加筆、修正した。三尾さんは「裏木曽の豊かな自然を知ってもらうとともに、動物との共生という環境問題を考えるきっかけにしてほしい」と思いを語った。中津川市付知町の出身。三尾さんは十歳のとき、木材運搬用の森林鉄道に乗せてもらい、裏木曽の山へ足を踏み入れた。そこで見たのが岩の上からじっとこちらを見つめてくる一頭のニホンカモシカ。「寒立ち」と呼ばれるその神々しい立ち姿に大きな感動を覚えたという。さらには山々の雄大な自然にも魅了され、それからは何度も山に入った。著書では、こうして頻繁に山を訪れた昭和四十年代末~五十年代前半に遭遇した動植物の観察記をつづった。中心となるのは「クラック」と名付けたニホンカモシカを約七年にわたって定期的に記録した物語。出合いからキツネや野犬など他の動物たちとの争いによる命懸けの日々などを克明に描いた。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、13日午後7時30分ごろ、仙台市青葉区上愛子北原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、14日午前9時5分ごろ、富谷市富谷高屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午後5時10分ごろ、仙台市太白区秋保町湯元枇杷原西にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午後7時20分ごろ、仙台市青葉区芋沢下原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午前8時40分ごろ、栗原市栗駒稲屋敷大平にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、10日午後6時10分ごろ、登米市東和町錦織山居沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、10日、大崎市鹿島台深谷塚ノ入にクマが出没しました。

TOPへ

9/10
(クマが部屋のガラス戸破り住宅に侵入、住民1人けが:岩手)
8日昼すぎ、岩手県花巻市の山あいの住宅にクマが侵入し、住民の88歳の女性1人が襲われて腕などにけがをしました。岩手県内ではクマに襲われる被害が相次いでいて、警察などが注意を呼びかけています。8日正午すぎ、花巻市横志田の高橋勝則さん(65)の住宅にクマが侵入したのを、同居する母親のヨリさん(88)が見つけました。警察や家族によりますと、成獣のクマ1頭が部屋のガラス戸を破って住宅に侵入し、ヨリさんを襲ったあと住宅内をはいかいし、玄関の網戸を破って立ち去ったということです。ヨリさんは右腕などにけがをして病院で手当てを受けていますが、命に別状はないということです。当時、住宅には高橋さんの妻もいましたが、クマには遭遇しなかったということです。現場の住宅は、花巻市西部の山のふもとにあり、警察が周辺を警戒しています。また、すぐ近くにある笹間第二小学校では、安全確保のため下校時間は保護者に送迎をしてもらったということです。県によりますと、ことし、これまでに県内でクマに襲われた人は14人となりました。去年の同じ時期の19人と比べて減ってはいるものの、ことしは餌になるブナの実の凶作が予想されていることなどから、県や警察は、餌を求めて人里に下りてくるクマに注意するよう呼びかけています。

(男性がサルに噛まれ負傷:福岡)
人がサルに襲われる被害が8月から相次いでいる北九州市若松区で9日、サルが再び現れ男性に噛みつくなどしました。9日午前7時前、北九州市若松区小石本村町の道路で、散歩中の70代の男性が突然サルに襲われました。男性は太ももを噛まれるなどしましたが、軽傷だということです。若松区内では8月以降、群れを離れて単独で行動する「ハナレザル」に8歳の女の子が襲われるなどの被害が13件相次いでいます。北九州市は全て同じサルによるものとみていて、何の前触れもなく突然襲ってくるケースが多いことから、住民に注意を呼びかけています。

(協力金制度に反発、猟友会活動停止:岡山)
笠岡市内でイノシシの駆除に協力していた地元猟友会が活動を停止している。

(新幹線、クマと衝突し緊急停車:秋田)
8日午後7時20分頃、秋田県仙北市内を走行していた東京発秋田行きの秋田新幹線「こまち35号」がクマと衝突し、緊急停車した。乗客47人と乗務員2人にけがはなかった。JR東日本秋田支社によると、現場はJR田沢湖線の刺巻―神代駅間。徐行運転をした後、神代駅で車両点検を行い、異常がないことを確認した上で午後7時55分頃に運転を再開した。

(シャインマスカットが食い荒らされる:長野)
中野市で、高級ブドウのシャインマスカットがクマに食い荒らされる被害が出ました。市内ではクマの目撃情報が相次いでいて市が注意を呼び掛けています。クマによる農作物の被害にあったのは、中野市桜沢の佐藤一博さん78歳。山際にあるおよそ1.5ヘクタールの畑で、15年ほど前からシャインマスカットを栽培しています。大粒の実がぎっしりと詰まった立派なブドウは春先から従業員6人と一緒に育ててきたもので、出荷まであと10日ほどというところまで迫っていました。ところが、クマに出荷間近となった30房を食い荒らされました。「良い房だから30房やられれば4万5000円くらい(失ってしまう)一晩でそれでもしょうがないと思っているけど」と嘆く佐藤さん。被害に気付いたのはおとといの朝で、クマはその前日の夜に畑に入ったとみられています。ブドウにかけてあった袋は畑のすぐ裏にある竹藪へと続いていて、途中にはフンも残されていました。市の補助金を受けて電気が流れる防護柵を設置したり、花火を定期的に鳴らすなど対策を講じてきましたが、数年に1度は同様の被害にあうといいます。桜沢では先月下旬、別の畑にもクマが出没し、ナシやモモおよそ200個を食い荒らしました。クマはまだ見つかっておらず、市は防災無線などで市民に注意を呼び掛ています。

(市街地で「クマ」対応に難題、麻酔銃使えるのは県内4人:福島)
市街地に現れたクマの安全な捕獲に必要な、麻酔銃の撃ち手が不足している。喜多方市で7月、まちなかに現れたクマが旧工場内に逃げ込む事件が起こるなど、本県でも市街地にクマは着実に近づいているが、撃ち手はわずか4人にとどまっている。そのうちの一人、猪苗代町農林課の飯田優貴さん(37)は「改めて地域全体でクマを寄せ付けない対策を取ることが欠かせない」と訴える。「障害物がたくさんある。麻酔を効かせるためには、着実にクマの筋肉に撃ち込まないと」。7月8日、飯田さんは、旧工場内を走り回るクマに麻酔銃を構えた。県からの要請を受け、喜多方市の現場に到着してから1時間半が経過していた。好機を逃さず引き金を引き「これまでの中でも難しい現場」で、無事にクマの捕獲に成功した。市街地でクマを捕獲する場合、猟銃は安全性を確保するため警察の許可がないと使えない。そのため、麻酔銃での捕獲になる。ただ、猟銃とは別の免許、麻酔の管理についても許可が必要なため、なり手が少ない。麻酔は1時間ほどしか効かず、その間にクマの体重に応じて必要な数の麻酔を命中させる腕も求められる。人材育成は急には進まず、広い県土を飯田さんら4人がカバーしている。県内のクマの目撃は昨年度、過去最多の603件に上った。飯田さんは、学生の時から野生動物の調査などに関わっていた。「狩猟者が減っているからだと思うが、クマはプレッシャーを感じることなく動き、人に警戒心がない」と感じるという。クマと向き合うのは命懸けだ。できれば、麻酔で捕獲する事例がなくなることを望む飯田さん。「すみ分けをしないといけない」と指摘する。クマが市街地に来る前に近寄ることを防ぐには、どうするか。喜多方市や西会津町、北塩原村などは、集落ごとの被害防止に向けた専門員を配置している。電気柵の設置や追い払うための花火の使用方法を指導するほか、里山近くの木々を切り、人や動物の「姿が見える」環境を整えている。県によると、本年度のクマの目撃件数は8月末現在273件で、前年度同期比で108件減っている。ただ、県自然保護課は「昨年度は秋口も目撃件数が多かった。木の実などの食料が不足だと人里に下りてくることがある」と、油断することなく注意を促す。飯田さんは、クマを寄せ付けない対策にも取り組んでいる。その経験から「クマは学習能力が高い。餌がある場所は記憶して次の年も来る。農地やカキの木を持っている人だけではなく、集落全体でクマ対策を考えなければならない時期に来ているのではないか」と訴える。

(アライグマ、全域に:千葉)
千葉県は、農作物被害や家屋侵入等の生活環境被害を引き起こす特定外来生物「アライグマ」の影響が県全域に拡大したとし、個体数を抑制し、さらなる分布拡大を阻止するため「第2次県アライグマ防除実施計画」を策定した。5カ年計画として2021年4月にスタート。長期目標には「県内からの完全排除」を掲げ、今計画期間では段階的な駆除を進めるとしている。同計画で、県内でのアライグマ野生化は1990年代後半に始まり、2003年度から有害鳥獣捕獲を開始したと説明。08年度には県南中心の18市町村だったが生息域は徐々に広がり、19年度は県内のほぼ全域で捕獲確認されたと明らかにした。生息域拡大に伴い「農作物被害」「家屋侵入等の生活環境被害」が増加。19年度の農作物被害は約2500万円に上った。生活環境被害は、20年度に37市町村が発生したと回答。うち24市町村は被害が増加傾向にあると答えた。被害を抑えるための捕獲数は増加傾向を示し、19年度は6240頭だったと記載。一方で「第1次計画期間(08~21年)を通じて捕獲強化が図られたが、このままの状態で推移すれば生息数のさらなる上昇を回避することは困難」と明記し、危機感を示した。現状を踏まえ、第2次計画では「千葉県でのアライグマ防除の最終目標は、全県での完全排除」と設定。ただ、短期間での達成は困難として「段階的に防除の成果を積み重ねて、完全排除を目指す」と長期戦を想定した。具体的な戦略として「捕獲体制の強化」を掲げた。県は市町村に対し、技術的・財政的な支援を継続して実施する。捕獲用「箱わな」の貸し出しや補助金交付、捕獲個体の殺処分などを行う。また、県はアライグマ駆除に積極的に取り組む市町村と連携し、モデル地区を設定。箱わな貸与数の上乗せや詳細なモニタリング調査などを実施し、他の市町村へ効果的な防除体制の普及につなげる。特定外来生物への対策を進める県は、シカ科「キョン」と「アカゲザル」についても、それぞれ第2次防除実施計画を策定。計画期間はアライグマと同じく、2021年4月からの5カ年。キョンは年間の捕獲目標を数値で示し、19年度末の推定生息数4万4千頭から1割減となる4万頭に抑える方針。アカゲザルは設定する「集中防除区域」で群れごとの全頭捕獲を進めるなどし、将来的には完全排除を目指す。県によると、キョンとアカゲザルはともに県南地域で生息域を拡大している。キョンの防除計画は、生息状況に応じ「増殖抑制地域」「分布拡大防止地域」などを設定し、増殖抑制地域で駆除を強化。年間捕獲目標を8500頭とした。館山、南房総両市に生息するアカゲザル防除計画は「集中防除区域」を設定し、群れごとの全頭捕獲を進める方針を示した。

(日本紅斑熱1人、マダニ生息地では注意を:熊本)
8月30日~9月5日の熊本県感染症情報によると、マダニが媒介する日本紅斑熱の患者1人が県内医療機関から報告された。県健康危機管理課は「9~11月の行楽シーズンに増える傾向がある」として注意を呼びかけている。同課によると、感染したのは菊池市の男性(65)。今年の患者は計13人と、既に前年同時期(5人)の倍以上になっている。日本紅斑熱は山や森林に多く生息するマダニに刺されて感染。発熱や発疹の症状があり、抗菌薬で治療する。同課は「マダニが媒介する感染症には重症化するものもある。予防には、山や森林で長袖、長ズボンを着用して肌の露出を少なくする。虫よけスプレーも有効」と話している。一方、県内50定点の医療機関から、手足口病の患者323人(前週比13人増)が報告された。手足口病は前週に続き県全体で警報レベルにあり、11保健所別では菊池、宇城、熊本市、八代、山鹿で流行している。

(ニホンザルによる農作物被害:長野)
伊那市の高遠、長谷両地域の農家を悩ませているニホンザルの農作物被害が、8日の市議会一般質問で取り上げられた。市によると、2020年度の市全体の被害額は前年度比5%減の約260万円と減少傾向にあるが、両地域は中山間地の農地が多い分、訴えは切実。白鳥孝市長は答弁で「群れごと駆除が必要だ」と強調し、信州大などと連携して集団の位置を把握する方法も検討するとした。この日の一般質問では、市議7人中2人が取り上げた。1人は「(目撃や被害の)頻度が高まり、範囲も広がっているようだ」と発言。白鳥市長は大型捕獲おりの設置や追い払い、電気柵の設置などの対策を挙げ「行政、地元、猟友会が連携したい」とした。高遠町藤沢で20アールほどを耕す守屋巻三郎さん(66)は8月上旬から4回ほど被害に遭った。山裾を中心にカボチャやスイカ、トウモロコシなどが収穫直前にかじられるなどして、ほぼ全滅した区画もあった。数頭が畑に侵入し、安全を確認すると群れで来てあらゆる作物を食い荒らすという。近くの男性(81)は「収穫直前ばかり狙われ、精神的ダメージが大きい」。地元では捕獲用おりの設置の他、本年度から撃退用のエアガンを導入した。長谷非持山の池上敏明さん(71)も「駆除に取り組んでいるが、被害は日常化している」と頭を抱える。市は被害規模が小さいなどの理由で報告されない被害も多いとみている。

(農作物の鳥獣害2億9千万円:和歌山)
和歌山県は、2020年度の野生鳥獣による県内農作物の被害額が2億9008万円(前年度比95%)だったとの調査結果をまとめた。09年度以降11年ぶりに3億円を下回った。減少要因として、イノシシの捕獲増や、県内で広がっている伝染病「豚熱」の影響もあるとみている。被害額が2億円を下回るよう、今後も対策を続けていきたいとしている。被害額は近年、3億円を少し上回る数字で推移。19年度は3億626万円だったが、20年度は前年度より1619万円減った。被害に遭った作物別の割合は、果樹77%、野菜11%、水稲6%。鳥獣別の被害額ではイノシシ1億2869万円(44%)、シカ4279万円(15%)、サル4149万円(14%)、アライグマ3288万円(11%)、鳥などそのほか4423万円(15%)だった。前年度と比べると、イノシシによる被害額が2372万円減った。県農業環境・鳥獣害対策室によると、毎年1万7千匹を捕獲する目標を立てており、20年度も計画に近い匹数を捕獲した。それに加え、豚熱の影響もあるのではないかという。特に紀北地域でイノシシの被害額が減った。例えば紀の川市は被害額が1646万円で、前年度から1386万円減少。豚熱の影響でイノシシの生息数が減っていることも考えられ、イノシシを見掛けることが少なくなったという狩猟者の声もあるという。紀南地方の市町村別の被害額は、田辺市が最も多い3435万円、次いで印南町1512万円、那智勝浦町695万円。田辺市の鳥獣別被害額は、サル1423万円、シカ776万円、イノシシ560万円など。同対策室は「被害額2億円以下を目標にしたい。これまでの対策を継続するとともに、特にシカについてもう少し捕獲できないか研究している。防護柵についても、設置した所は効果が出ており、設置を推進していきたい」と話している。田辺市の鳥獣害による農作物被害額は18年度3494万円、19年度3473万円、20年度3435万円と微減傾向にある。サルによる被害が一番多く、20年度は被害額の約4割を占めた。ミカンや梅など果樹への被害が最も多いという。市は16年度以降、中芳養や上芳養地区に計3基の大型の捕獲おりを設置している。おりは、入ったサルの匹数に応じて閉まったり、スマートフォンによる遠隔操作で閉めたりすることができる仕組み。20年度末までに計102匹を有害捕獲した。鳥獣害の防護柵の設置補助事業もしており、本年度は、1次と2次募集合わせて計169件の申し込みがあった。

(アライグマ食害が深刻:北海道)
空知管内でアライグマの食害が深刻だ。農産物を食い荒らし、本年度はすでに100万円以上の損失が出た生産者も。ここ10年の空知の捕獲数は道内14管内で最も多く、特に南空知の被害が大きい。道は昨年度から管内の2町をモデル自治体に選び、監視カメラや情報通信技術(ICT)を活用した実態把握に着手している。「こんなに被害が出たのは初めて」。月形町北郷の農業者、永井宗壱さん(66)はビニールハウスを見渡して肩を落とす。

(豚熱発生3年、官民一体で抑え込もう)
豚熱の発生から9日で3年。ウイルスとの闘いは出口がまだ見えない。経営的にも精神的にも養豚農家は苦しい状況が続いている。発生を早期に抑え込み、収束に向かわせなければならない。政府には、対策の効果と課題を生産現場と共に検証し、実効性を高めることが求められる。養豚農家は減り続けている。2021年2月時点は3850戸で、豚熱発生前の18年同月より14%減少。一方、豚の総飼養頭数はわずかに増え、1戸の規模はさらに大きくなった。規模が拡大すれば豚熱が発生し殺処分となった場合の対応や再建への取り組みは、より厳しくなる。農家は細心の注意で飼養管理をしていても、収束が見通せない現状に苦しさを抱える。発生予防・まん延防止のために政府は、飼養衛生管理基準の徹底などを実施。野生イノシシ対策で経口ワクチンを散布し捕獲も強化している。豚へのワクチン接種も進める。また同基準の改正で大規模農場では飼養衛生管理者を畜舎ごとに配置し、一人で複数の畜舎を担当する場合は頭数に上限を設けるなどのルールを10月から順次適用する。感染は止まっていない。農水省によると3年間(8月26日現在)で71事例が発生し、殺処分は113農場などで25万3000頭超。この1年は13事例で9万頭を超えた。感染した野性イノシシは9月1日までに25都府県で発見。ワクチン接種推奨地域は1年で11県増え、36都府県になった。同地域になっていないのはイノシシが生息していない北海道と、島根・広島・山口県、沖縄を除く九州7県の11道県。飼養頭数は計380万頭で全国の4割になる。感染イノシシの拡大防止が重要だ。また環境省によるとイノシシの分布域は、調査を始めた1978年度から20年度までに1・9倍に拡大。どこにでも生息しており、14年度以降では東北、関東、北陸で新たな確認が目立つ。感染イノシシが多数見つかっている地域では特に、山道を通った車や人に付着したふんなどから農場にウイルスが持ち込まれる恐れは高い。紅葉の季節を迎え、一層注意が必要だ。自治体によっては、下山する際は車のタイヤや靴底などに付いた泥をよく落とし、県や市町村が設置した消毒ポイントを活用するよう市民に呼び掛けている。取り組みを広げ、周知してもらいたい。野上浩太郎農相は7日の記者会見で、ワクチン接種農場で豚熱発生が続いている状況を「遺憾に思う」と述べ、新たな飼養衛生管理基準を含め対策の徹底を求めた。いま大切なことは、国と自治体、そして養豚農家や獣医師などの生産現場が課題を共有し、知恵を出し合い、一体となって対策に取り組むことである。

(サルの被害多発で「サルバスター」設立へ:福井)
収穫直前の農作物を一気に食べ尽くす。最近、県内の農作物に大きな被害を及ぼしているのが「サル」。被害の報告が増えている美浜町の農家を訪ね、現状を取材した。美浜町の久保地区。地元の野菜「久保ナス」などを育てている畑では、収穫も終盤を迎えているが、サルの被害は多い。さらに、ビニールハウスで育てていたトマトにも被害があったという。美浜町によると、サルは20~30匹の群れで行動し、その数は近年増えていて、嶺南だけでも10以上の群れがいるとみられている。その行動範囲も広がってきている。サルの被害が多発していることを受け、美浜町は集落単位でサルを撃退するための団体、いわゆる「猿バスター」を設立する費用や、サルを追い払うための花火やエアガンなどの資材購入費の支援として、合わせて70万円を9月補正予算案に盛り込んだ。山沿いだけでなく、街中の民家にまで忍び寄るサルには注意が必要。近年はイノシシやシカよりも、被害が多いという。サルはコメも、綺麗に実の部分だけ食べてしまう。美浜町では早めに収穫している農家も多い。

(移動式サル捕獲おり製作:和歌山)
日高町は、志賀の建設業、津村組代表の津村徳雄さん(71)に依頼し、サル捕獲用のおりを製作した。鉄パイプと金網を現地で組み立てて設置するタイプで、比較的簡単に設置場所を変更できる可搬式。従来、町内で一般的に使用されていた固定式より使いやすくなった。町内ではサルの農作物被害が深刻だが、今後のサル対策として期待されている。津村さんがサルのわな(おり)を作り始めたのは5、6年前。住民からの要望で、廃材となったビニールハウスのパイプを利用して初めて作った。おりに入ったサルがエサの上に置いた金網を揺らすと、シャッターの鉄柵が落ちて出口を閉じるという仕組み。以後、骨組みをハウスのパイプから鉄パイプに変えるなど改良を重ねた。昨年度は町内で176頭がわなで捕獲されているが、大半が津村さんのおりだという。町は昨年、捕獲実績のある津村さんに「設置しやすい移動式のわなができないか」と改良を依頼。津村さんは長男の佳秀さん(49)と共同で、軽トラックで持ち運べる組み立て式に変えた。狭い場所でも設置できるよう、横幅を1㍍から4㍍まで1㍍刻みで変更できるような工夫も加えた。町は7月下旬に住民に貸し出し、小中地内に仕掛けたおりで8月7日に1頭を捕獲したという。現在は返却され、今後もわなの狩猟免許を持つ住民に無料で貸し出す。津村さんは「サルによって農作物が被害を受けている。農家が作った作物を守れるように少しでも役立てれば」と話している。

(野生ニホンジカ増加を加速?:秋田)
「草木ではなく農作物を食べる野生のニホンジカは、早く成長する」という研究結果を農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構、茨城県つくば市)などのグループが発表した。若い鹿は体が大きいほど妊娠率が高く、農作物の摂取が頭数の増加を加速させている可能性もある。研究員は「鹿を増やしすぎないためには、駆除に加え、電気柵を設けるなどして農作物を食べさせないことが重要と確認された」と話す。環境省によると、ニホンジカの分布域は2018年度までの40年間で約2・7倍になった。東北の青森、秋田両県や北陸などでも、はっきりと姿が確認されるようになった。農林水産省によると、全国の鳥獣別農作物被害額(19年度)は鹿が最も大きく約53億円。2位のイノシシ約46億円、3位のカラス約13億円を引き離す。13年度以降は年間50万頭以上が捕獲されており、この20年間で4倍以上になった。

(「イノシシ捕獲通知システム」の実証実験:千葉)
獣害対策における捕獲従事者の労力を軽減する「イノシシ捕獲通知システム」の実証実験が6日、南房総市大井地区で始まった。箱わなやくくりわなに設置された機器から管理者にメールで情報を通知する仕組みで、KDDIエンジニアリング(本社・東京都渋谷区、佐藤進社長)が提供。運用コストも含めて3~6か月間検証して実用化を目指す。同市では、狩猟免許を有する捕獲従事者約360人が、「市有害鳥獣対策協議会」を組織し、旧7町村に分かれて獣害対策に当たる。設置された箱わなの数は、約1000基に上り、昨年度は過去最多の6196頭のイノシシが捕獲された。山間部に多数設置した箱わなを日々見回ることが捕獲者の大きな負担となる中、同市千倉地区で「KDDI千倉海底線中継所」を運営するなど市と関係のある同社から対策について協力の申し出があり、実証実験が実現した。システムの概要は、箱わなやくくりわなに仕掛けた機器が、マグネットと赤外線感知センサーのダブルチェックで捕獲情報を把握し、定期的に捕獲者のスマートフォンへメールで送信。わなが作動するも捕獲できなかった「空はじき」も判別し、捕獲者の見回り頻度を大幅に改善する他、設置場所の妥当性の検証にも役立つという。同様の仕組みは実用化の事例もあるが、今回は低コストの遠距離通信技術「LPWA通信」を利用し、運用コストの大幅削減を検証するところに特徴がある。今回設置された機器は、箱わな4基とくくりわな1基。この日は、同社技術者ら8人が、わなを管理する地元捕獲従事者や区長ら3人に仕組みを解説し、その後、実際に箱わなを見学するなど現地で質疑応答などが行われた。同地区で20か所の箱わなを管理するなど対策に当たる遠藤茂さん(75)は、「見回りの負担は大きいので、こうした機器は前から必要だと思っていた。コスト面の課題をクリアして、ぜひ実現してほしい」と期待を込めていた。

(「今秋はクマ大量出没の恐れ低い」:福井)
福井県は9月9日、ツキノワグマ対策連絡会を鯖江市内で開き、今年9~12月に「大量出没する恐れは低い」と報告した。餌となるブナの実が一定程度育っているため。ただ、2019、20年度の大量出没で生息域が広がった可能性もあり、里山集落への出没に警戒を呼び掛けた。8月に福井県自然保護センターが行った県内46地点のブナ、ミズナラ、コナラ調査によると、昨年まで2年連続不作だったブナの実が並作に転じた。クマの大量出没はブナとミズナラの両方の実が不作の年に起こる傾向があることから、「可能性は低い」と分析された。一方、県自然環境課の担当者は19、20年度と大量出没が続いたことで里山に恒常的にクマが生息している可能性を指摘。「餌を求めて集落に出没する恐れがある」と述べた。今年4~8月の出没件数は261件で、過去5年間で最少だった。市町別では勝山市が42件と最も多かった。連絡会には県、14市町、県猟友会などからオンラインを含め約60人が参加した。

(クマ出没相次ぐ、市街地で人身被害も:岩手)
ツキノワグマの出没が県内各地で相次いでいる。8月下旬以降は市街地での人身被害や、米などの食害も発生。今秋はブナの実の凶作が予測されており、県は餌を求めて人里に現れる可能性が高まるとして、県民に注意喚起している。県や県警によると、2021年度の人身被害は12件(5日現在)。うち3件は8月下旬以降に発生した。具体的には、8月30日に西和賀町川尻の錦秋湖畔公園で高齢男性が襲われて負傷。今月2日には奥州市水沢の市街地で高齢男性が背中を引っかかれたほか、近くのコインランドリーでガラスを割られる被害があった。5日には北上市和賀町で散歩中の高齢男性が襲われ、顔などにけがを負った。一関市厳美町では、8月29日と今月1日に作業小屋のもち米や飼料が荒らされる物的被害が発生している。過去の出没状況を見ると、17年度の2585件から年々増加。昨年度は3316件と過去最多を更新した。今年度は1687件(7月末現在)と現段階で平年並みの状況だが、ブナの実の凶作が見込まれているため、秋以降の出没リスクが高まっているという。県は山菜採りや登山シーズンは注意が必要だとして、入山の際は複数人で行動し、鈴など音の出る物を携帯するよう推奨。クマが人里に下りる危険性もあるため、▽廃棄野菜や生ごみの管理を適切に行う▽農地周辺のやぶの刈り払いをして見通しを良くする▽電気柵の設置▽庭先の果樹等の速やかな収穫―などを促している。人と遭遇したクマは驚いて攻撃行動に出ることがあるといい、県自然保護課の担当者は「農作業中や散歩中の人が襲われるケースもある。撃退スプレーを携帯するなど、対策を取ってほしい」と呼び掛けている。

(宮古沖で泳ぐイノシシ目撃:岩手)
9月1日、海を泳ぐイノシシが岩手県宮古沖で目撃された。懸命に進む姿は、猪突猛進といったところだが、専門家は「県内では聞いたことがない」と話す。顔を水面に出しながら器用に泳ぐ生き物。これは魚ではなく「イノシシ」。イノシシが泳ぐ映像は、9月1日午後2時ごろ、宮古市重茂の沖合で撮影された。撮影した漁師の男性によると、このあとイノシシは定置網の綱を乗り越えて陸地に向かって泳いで行ったということで、その後の行方はわかっていない。野生動物の生態に詳しい専門家は…森林総合研究所 東北支所 大西尚樹 動物生態遺伝チーム長「岩手県で、イノシシが泳いでいるというのは、私自身は今まで聞いたことはないです。東北各地でイノシシの分布域が北上しています。耕作放棄地が増えていて、イノシシにとっては利用しやすい場所になってきている。大型哺乳類に関しては、大体同じような理由で増えてきているということが言えると思います」。宮古市でも、海上でのイノシシの目撃は初めてとしていて「現在、被害の報告はないが、引き続き注視したい」と話している。

(食品工場敷地内にイノシシが出没:鳥取)
8日の朝、鳥取市南吉方にある食品会社の鳥取工場の敷地内にイノシシが現れた。午前6時半ごろ、近くを通りかかった人から鳥取警察署にイノシシがいると通報があった。発見されたイノシシは体長およそ1m、体重50kgのメスのイノシシで、工場出入口のフェンスに数回突進し、フェンスを壊して敷地外に逃走。交通量の多い幹線道路を横断し、車にひかれそうになりながらも、向かいにある別の工場の敷地内へ進入したが、その敷地内で通報から2時間後に捕獲された。今回の捕り物劇で工場のフェンスが壊される被害は出たものの、従業員や住民にけがなどはなかったという。

(ニホンカモシカ、ハイカー楽しませる:静岡)
静岡市葵区の高山・市民の森で、国の特別天然記念物のニホンカモシカが歩道沿いの森林などに姿を見せ、訪れたハイカーらを喜ばせている。ニホンカモシカが頻繁に出没するのは、駐車場周辺の森林や高山の池、高山山頂付近など。同施設で管理人を務める大棟克己さん(75)によると、姿を見せ始めたのは6年ほど前。人が危害を加えない存在と認識したのか、3年ほど前からは草をはんだり、木に顔をこすりつけたりする様子が近距離で観察できるようになったという。「おとなしくて臆病な性格だが、相手は体の大きい野生動物。出合っても静かに見守ってほしい」と大棟さんは来場者に呼びかけている。

(ヒグマの目撃あいつぐ:北海道)
札幌では7日、ヒグマの目撃情報が相次ぎ、中央区の旭山記念公園では一部が臨時閉鎖され痕跡調査が行われています。旭山記念公園では7日午後3時半ごろ、登山道の入り口から450メートル入ったあたりでクマの目撃情報があったため登山道の一部を臨時閉鎖し、札幌市などが痕跡調査を行っています。旭山記念公園ではクマの目撃情報が相次いでいて今月3日に閉鎖が解除されたばかりでした。また、7日午後5時ごろには南区藤野でもクマが目撃されました。警察は8日朝からパトロールを実施しているほか、付近の小学生では児童が保護者に付き添われながら登校するなど、警戒が強まっています。

(高校敷地内にクマ、生徒が一斉下校:北海道)
9日午前11時35分ごろ、根室管内羅臼町の羅臼高校舎から数十メートル離れた同校敷地内の野球場付近にクマがいるのを、生徒や教員が校舎2階窓から見つけ、中標津署に通報した。羅臼高は同日の課外活動を中止。午後3時半の授業終了後、教員や同署員が周辺を警戒しながら、生徒を一斉下校させた。同署や町によると、クマは体長約1メートル。同校での目撃前には、近くの羅臼町礼文町の商店や住宅がある市街地でもクマがうろついているのを住民が目撃、町の職員や地元ハンターらが対応に当たった。

(住宅街でクマ目撃:北海道)
7日札幌市南区の住宅街近くでクマ1頭が目撃され、近くの中学校では保護者が車で子どもを送り届ける様子もみられました。7日夕方札幌市南区藤野5条7丁目の住宅街の近くにあるやぶでクマ1頭が目撃されました。体長1メートルほどの子グマとみられていますが足跡などの痕跡は見つかっていません。近くに住む人は「またかと思うぐらいだよ、慣れたねもう」インタビューに語りました。現場近くには小学校や中学校などがあり、9日朝は学校まで保護者が車で子どもを送り届ける姿も見られ警察や市の職員らも登校時間にあわせてパトロールを行いました。

(またサル、カラスに追われ?屋根に:東京)
8日、東京・練馬区にある老人ホームの屋上に、サルが現れました。サルを巡っては、先月末に東京・荒川区で見つかり、約1週間後には、北区の住宅街で電線の上を縦横無尽に歩くサルが見つかっていました。8日、練馬区で発見されたサルはというと、少し落ち着きがありません。映像をよく見ると、上空を数羽のカラスがサルを威嚇するかのように飛び回っています。この影響か、サルは5分ほどでどこかに逃げていったということです。都内で相次いで目撃されているサル。これらがすべて同じ個体かは不明ですが、各自治体が不用意に近付かないよう呼び掛けています。

(野生の猿の目撃情報:埼玉)
2021年9月9日(木曜日)午前8時30分ごろ、新座市営墓園内にて野生の猿の目撃情報がありました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午前8時10分ごろ、仙台市太白区秋保町長袋大原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午前8時ごろ、栗原市瀬峰藤沢要害にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、8日午後4時10分ごろ、富谷市富谷新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、8日午前6時45分ごろ、富谷市富谷落合にクマが出没しました。

TOPへ

9/8
(シカ、上限超え千頭駆除:北海道)
根室管内中標津町が地元猟友会の協力で行うエゾシカ有害駆除で、今年、町が捕獲を指示した800頭を超え、約千頭が駆除されていたことが3日、町などへの取材で分かった。町は駆除数が上限に達したことを把握していたが、捕獲するシカの数を追加するなどの新たな指示をしていなかった。町は10月まで予定していた駆除を3日にいったん中止しており、道も経緯を調べている。中標津町でのエゾシカの有害駆除は今年、道猟友会中標津支部のハンター(従事者)に800頭の駆除を依頼。5月10日から10月23日まで行う予定としていた。町によると7月12日に駆除頭数が800頭に達し、町は同月末にこれを把握。上限を超えそうな際は町が追加指示を出して駆除数を増やすか、駆除を中止するが、「担当者が新たな指示の必要性を認識していなかった」として、そのまま駆除が続いていた。町は8月30日、従事者から指摘を受け、問題を認識。31日に道に報告し、9月3日に従事者へ駆除中止を伝えた。町は「今後、駆除を続行できるかわからない」としている。

(住宅街にイノシシ2人けが:高知)
2日南国市の住宅街でイノシシが出没し、男女2人が足などをかまれけがをしました。イノシシは捕獲されましたが警察は「見かけた際は近づかずに通報するよう」注意を呼びかけています。南国警察署の調べによりますと2日午前6時半ごろ「南国市大桶甲のまちなかにイノシシがいる」と住民から通報がありました。警察官が駆けつけたところ、イノシシはその場を離れていましたがおよそ45分後となる午前7時18分。今度は、ごめんなはり線の後免町駅付近で、「女性が噛まれた」という通報が。近くの防犯カメラには女性が襲われる前にイノシシが猛スピードで走る映像が映っていました。女性は20代で、すねなど複数の箇所をかまれけがをしたということです。さらにその数分後。午前7時22分には、女性がかまれた現場から東へおよそ200m離れたコンビニエンスストア付近で、80代の男性も足をかまれ、けがをしたということです。捕獲されたのは最初の通報からおよそ1時間半経った午前8時前のことでした。イノシシは男性がかまれた現場からさらに東へおよそ200m離れた場所で取り押さえられ、地元の猟友会によって駆除されました。イノシシは、体重がおよそ40キロのオスで、猟友会によりますと、「山の食料が少なくなったので、市街地に現れたのではないか」ということです。警察は、イノシシなどを見かけた場合は、「決して近づかず、通報するよう」地域住民に注意を呼びかけています。

(野生動物に襲われ女性重傷:群馬)
6日午前、嬬恋村の住宅の庭先で73歳の女性が野生動物に襲われ、顔などに大けがをしました。6日午前8時半ごろ、嬬恋村干俣に住む73歳の女性の息子から「母が野生動物に襲われた」と消防に通報がありました。女性は、頭や手をひっかかれて病院で手当てを受けましたが顎と鼻、右手を骨折する重傷です。現場は、山あいに住宅などが点在する地域で、女性は、自宅の庭先で軽トラックの荷台の片付けをしていたところ、突然後ろからなにかに突き飛ばされ、振り返ったところを引っかかれたということです。女性の話や現場の状況などから警察は襲った動物はクマかイノシシとみていますが、特定はできていません。現場の嬬恋村や隣の草津町ではクマやイノシシ、猿などの野生動物の目撃情報が多くなっているということで、警察は住民に注意を呼びかけています。

(73歳男性がクマに襲われ軽傷:長野)
伊那市でキノコを採りに山に入った男性がクマに襲われ、右足に軽いけがをしました。クマに襲われたのは伊那市の73歳の男性です。警察によりますと、男性は6日8時ごろ、伊那市高遠町の月蔵山の茂みにキノコを採りに入ったところ、親子とみられる2頭の熊に襲われました。当時、現場はぬかるんでいて、足を滑らせて転んだ男性は親とみられるクマに右足を引っかかれて軽いけがをしました。警察が男性を襲ったクマを捜索しましたが見つからず、付近の住民に注意を呼び掛けています。

(クマに襲われ男性けが:いわて)
5日午後3時半ごろ、岩手県北上市和賀町で、近くに住む無職の男性(79)がクマに襲われ、顔などから血を流しているのを郵便配達員が見つけた。命に別条はないという。岩手県警北上署によると、一帯は山あいの地域で、男性は1人で散歩中だった。その後、付近でクマは目撃されず、北上署は警戒を続ける。

(クマに襲われ釣りの男性けが:長野)
四日午前十時半ごろ、木曽町日義の松沢川で釣りをしていた茅野市の男性会社員(34)がクマに襲われ、右腕に軽いけがをした。

(イノシシ豚熱、土浦で初確認:茨城)
茨城県は2日、かすみがうら市とつくば市、土浦市、大子町で見つかった計8頭の野生イノシシが豚熱(CSF)に感染していたと発表した。土浦市での感染確認は初めて。県内の感染確認は78~85例目。

(野生イノシシに豚熱拡大:和歌山)
豚やイノシシの伝染病「豚熱(ぶたねつ)」に感染した野生イノシシの確認が今年4月以降、和歌山県紀南地方でも増えている。和歌山県の検査では8月27日現在、7市町で20匹を確認。田辺市内では8月に3匹目が見つかった。県内では27日現在、21市町で93匹を確認している。豚熱は、豚やイノシシに感染する家畜伝染病。発熱や食欲減退などの症状が現れ、致死率が高いが、人には感染しない。国内では2018年9月に岐阜県の養豚場で26年ぶりに確認されて以来、感染が広がっている。県内では、昨年10月、紀の川市桃山町で捕獲した野生イノシシで初確認。今年1月にはかつらぎ町の養豚場の豚で感染が見つかり、飼育する全ての豚を殺処分した。県は養豚場での豚熱対策として、全ての飼育豚などへのワクチン接種をしている。一方、野生イノシシへの拡大状況を調べるため、県は有害捕獲したり、死んでいるのを見つけたりした野生イノシシの一部について、豚熱検査を実施している。18年10月以降、8月27日現在で528匹検査し、93匹が陽性だった。陽性の野生イノシシは紀の川市が最も多い33匹で、次いで紀美野町の15匹などとなっている。紀南地方では、今年4月に、古座川町三尾川で捕獲した野生イノシシで初確認。これまでに古座川町6匹、那智勝浦町6匹、田辺市3匹、串本町2匹、すさみ町と北山村と新宮市で各1匹確認している。田辺市内では、今年5月に本宮町で死んでいる成獣2匹を見つけ、検査の結果、陽性と確認。8月24日に下三栖でくくりわなで有害捕獲した幼獣1匹も、検査し陽性と確定した。野生イノシシから養豚場の豚への感染を防ぐため、県は野生イノシシの有害捕獲を強化するとともに、猟友会などの協力で、昨年12月からは経口ワクチンの散布もしている。散布場所は県内150カ所。10センチくらいの穴を掘り、トウモロコシの粉とともにワクチンを入れて埋め、石を置くようにしている。経口ワクチンを食べたイノシシの肉を食べても人体に影響はなく、ワクチンをイノシシ以外の動物が接種しても影響はないという。県畜産課は「県内の養豚場に豚熱が入ると全て殺処分しなければならないなど影響が大きいため、養豚場に豚熱が入ることのないよう、一匹でもウイルスを持ったイノシシが減るように対策を進めたい」と話している。

(早朝のコインランドリー、ガラスを割るクマ:岩手)
岩手県内でクマの出没が相次いでいる。2日早朝には奥州市の住宅街でクマによって高齢者がひっかかれ、コインランドリーのガラスが割られたほか、雫石町では同日、牛舎が荒らされる被害も発生した。目撃件数や人的被害は、いずれも過去最多だった昨年を下回っているが、専門家は「いつ人里に現れてもおかしくない」と注意を呼びかけている。2日午前5時40分頃、コインランドリーのガラスを割る成獣のクマが目撃された奥州市水沢台町。隣にあるラーメン店の50歳代の男性店主は、驚きを隠せなかった。現場は国道343号沿いの住宅街で、飲食店やドラッグストアも並ぶ。コインランドリーのマットを週に何度か取り換えに来るという男性作業員も「いつも来ている店だからびっくりした。ただただ怖い」と話していた。また、コインランドリーの向かいではほぼ同時刻、散歩中だった男性(85)がクマに襲われ、背中をひっかかれる被害も発生した。雫石町上野松嶺の農業男性(42)が所有する牛舎でも同日早朝、先月31日に続き、クマが出没した。盛岡西署によると、31日夜、成獣とみられるクマが牛用の飼料を食べているのが発見されていたが、2日は牛舎内で飼料を食べる子グマが目撃された。このほか、1日には一関市厳美町で作業小屋の保冷庫にあった米がクマに食べられる被害が確認されたほか、西和賀町では8月30日早朝、錦秋湖畔公園を散歩していた高齢男性が右腕をかまれ負傷した。県によると、県内でのクマの目撃件数は2018年度以降、3年連続で増加し、昨年度は過去最多の3316件となった。クマにかまれるなどの人的被害も29人となり、同様に最多を記録した。一方、今年は7月末現在で目撃件数・人的被害ともに昨年度を下回っており、おおむね過去5年の平均ペースで推移している。ただ、クマのエサとなるブナの実は今年も不作になる見込みで、県自然保護課は秋に人里での出没が増える可能性もあるとみている。岩手大の青井俊樹名誉教授(野生動物管理学)によると、近年は過疎化で手入れされない山が増え、人里近くでもクマの生息に適する環境が整ってきたという。青井名誉教授は「山奥でなくても集落の近くでいつクマと遭遇してもおかしくない状況にある」と警鐘を鳴らす。クマへの備えとして、青井名誉教授は、山に入る際にラジオや鈴を携帯し、遭遇してしまったらすぐに逃げることを推奨する。もし近くで遭遇してしまった場合は、クマの目を見つめたまま後ずさりして逃げ、迫ってきた場合はクマよけスプレーが有効だという。それでも襲われそうになった場合は「致命傷を防ぐため、手で頭などの大事な部分を守ってほしい」と話している。

(街にもクマ、県内各地で被害頻発:岩手)
県内各地でクマによる被害が相次いでいる。2日には奥州市の中心部で散歩中の高齢男性が襲われたほか、雫石町の牛舎で飼料が食べられるなどの被害があった。例年は山に餌の少ない夏にかけて人里に下り、「実りの秋」には減る傾向にあるが、今季もブナの実は凶作が予想される。身の回りでの出没リスクは当面続くとみられ、専門家は注意を呼び掛けている。近年、クマの出没件数は増加傾向にある。県によると、2015年度は1370件だったが、20年度は統計を取り始めた12年度以降最多の3316件に上った。例年6~8月に多く、その後は減る傾向だったが、19、20年度は9月に300件を突破。それ以前からほぼ倍増した。

(クマか、リンゴ60個食害:秋田)
1日午後4時ごろ、秋田市雄和種沢字熊野堂の種沢果樹組合の果樹園で、リンゴ約60個が食い荒らされているのを果樹組合の40代男性が見つけ、市を通じて秋田東署に届け出た。8月30日にもモモ約90個の被害が見つかっていた。

(クマ食害か、養蜂箱壊される:秋田)
秋田県能代市須田字街道上の畑に設置された養蜂箱4箱が壊され、中の蜂蜜が食べられていると所有者の60代男性が4日夕に能代署へ届け出た。署は、周囲の畑にあった足跡からクマによる食害とみている。

(“イノシシかき”で住人騒然:福岡)
川の真ん中で輪をかくように泳いでいる2頭の動物。7日午前6時半ごろ、福岡市東区で撮られた映像です。市街地を流れる川を泳いでいたのは、体長1メートルはあろうかという、2頭のイノシシでした。騒ぎを聞きつけて集まった住人をよそに、イノシシは器用に息継ぎをしながら「イヌかき」ならぬ「イノシシかき」で悠々と泳ぎ続けます。このとき、もう一頭の姿は見当たりませんでしたが、市と猟友会は万一の危険を考慮して捕獲に乗りだしました。罠に入れば勝負あり!なのですが、イノシシはスルリとかわしてしまいます。ところが、朝から泳ぎ続けた疲れも出たのか、やがてイノシシはーイノシシはついに捕獲され、川から引き上げられました。このところ、毎年のように街中に現れ、時として人に危害を加えることもあるイノシシ。頻繁に現れるようになった理由を、専門家に聞きました。◆福岡市動物園 大神郁朗 動物相談員「もともとの(生息)場所で餌がとれない、餌を求めて徘徊するうちに結局帰り道が分からなくてあちこち迷っていく」。捕獲されたイノシシは、その後、衰弱死したということです。また、もう一頭も現場近くの川で死んでいるのが確認されました。福岡市動物園は、もしイノシシと遭遇しても、大声を出すなどして刺激しないよう注意を呼びかけています。

(鳥獣による被害、昨年度3億6600万円余:愛媛)
昨年度、愛媛県内で確認された野生動物による農作物への被害額は3億6000万円余りに上り、前の年度よりやや減ったものの県は「依然として高い水準にある」として対策を続けることにしています。愛媛県のまとめによりますと、昨年度県内では、イノシシや鳥などによる農作物への被害が3億6628万円に上りました。これは、前の年度に比べて2918万円、率にしておよそ7%減っています。地域別では、南予で2億3785万円と全体の65%を占めたほか、東予で6846万円、中予で5997万円となりました。また、被害を出した動物別では、イノシシが2億741万円と全体の57%に上っているほかヒヨドリが3701万円、カラスが3482万円サルが3250万円などとなっています。愛媛県は農作物を守るために畑に立てる「さく」や網の費用を補助するなどの対策を進めていて、被害額の減少については「対策の効果が現れているのではないか」としています。一方で「3億円を超える被害額は依然として高い水準にある」として引き続き市や町などとも連携しながら対策を進めることにしています。

(クマに注意、4日から特別期間:北海道)
道は4日から10月31日までを「秋のヒグマ注意特別期間」とし、キノコ採りなどで山に入る際に注意を呼びかける。道内では本年度、クマによる被害で記録が残る1962年以降最多の11人が死傷。道によると、89年4月~今年7月に発生したクマによる人身事故の死傷者51人のうち、6割近い29人が春や秋の山菜・キノコ採りに伴うものだったという。

(クマの餌となるミズナラ・コナラ不作:富山)
県は6日、クマの餌となる木の実の実り具合を発表しました。ミズナラやコナラは去年に引き続き実りが悪く、山間部では特に警戒が必要としています。これは県議会厚生環境委員会で県自然保護課が報告しました。調査結果によりますと、ことしの秋は、木の実の実り具合を示す4段階のうち、ブナは2番目に良い並作となりましたが、ミズナラやコナラは去年に引き続き2番目に悪い不作となっています。県は平野部でのクマの大量出没の可能性は低いとしながらも、山間部では特に警戒が必要としています。クマによる人への被害を防ぐため、平野部でもカキなどの実を速やかに取り除くこと、集落周辺のやぶや河川敷の草むらを刈り取ることなどを呼びかけています。

(平野部でのクマ大量出没の可能性は低いか:富山)
今年の秋は、平野部でツキノワグマが大量に出没する可能性は低いと、県は予測しています。これは、クマの主食とされるブナやミズナラなどのドングリの作柄が、過去に大量出没した年と比較すると良い状態にあるためです。県森林研究所が、今年のドングリの作柄を調べたところ、ブナは県全体で並作、ミズナラやコナラは県全体で不作の調査結果となりました。同じようなパターンの作柄だった2015年にクマの出没が少なかったことから、県自然保護課は、今年は平野部でのクマの大量出没の可能性は低いとしています。ただし、山間の集落ではミズナラやコナラが凶作となっている所もあり、クマの出没に警戒が必要としています。大量出没した一昨年は、ブナやミズナラが凶作、コナラが不作の年で、クマの出没は919件に上り、人身被害が20件起きていました。

(ヒグマ「5年で2倍…31頭」:北海道)
ヒグマの出没が相次ぐ札幌市で9月6日、市街地周辺のヒグマの生態などを調べる調査が行われました。この調査は、採取したヒグマの体毛をDNA鑑定し個体を識別することで、市街地周辺の消息数や行動範囲を把握しようと、札幌市が毎年実施しているものです。札幌市周辺に定着しているヒグマの数は、2015年には17頭でしたが、2020年には31頭確認されていて、5年の間に"2倍近く"増えています。札幌市では監視カメラも活用し、ヒグマの行動範囲を詳細に把握することで、市街地への出没を防ぐための電気柵の設置や、草刈りなどを効果的に行いたいとしています。

(渡島半島ヒグマ、30年前の2倍1840頭:北海道)
道は、来春改定する「道ヒグマ管理計画」(2022~26年度)の素案で、20年度の渡島半島地域のヒグマの推定生息数が、春グマ駆除を廃止した30年前の1990年度と比べ、2倍以上の1840頭に増えているとの調査結果をまとめた。道は保護に重点を置いた施策を続けてきた結果、個体数が増加したとみている。渡島半島地域は渡島、檜山両管内と後志管内寿都町、黒松内町、島牧村の3町村。クマの生息域に有刺鉄線を仕掛け、付着したクマの体毛を採取し、DNA鑑定する「ヘアトラップ」と呼ばれる調査などの結果を基にシミュレーションした。推定生息数は、90年度が890頭だったのに対し、14年度は1680頭、20年度は1840頭となった。

(ヒグマ招くごみポイ捨て:北海道)
知床峠で、ヒグマがポイ捨てされたごみ袋に近づく姿を観光で訪れた男性が撮影し、知床財団に情報提供した。カラフトマスの遡上(そじょう)シーズンに入り、河川付近で釣り人がクマと鉢合わせする可能性が高まることから、町や財団は「ごみや釣った魚は必ず持ち帰って」と呼びかけている。6月中旬、羅臼町を訪れた胆振管内安平町の小林誠さん(30)が知人2人と知床峠の目梨湿原近くの路上で目撃。小林さんによると、クマは道路沿いのフェンスを乗り越え、路上のごみに近づき、ごみを鼻でつついていたという。小林さんらは離れた場所から手をたたき声を出すなどし、クマが去った後にごみを回収。その場には菓子の容器や冷菓の袋が散らばっていた。

(秋の山菜採り、ヒグマ注意:北海道)
キノコなど秋の山菜採りシーズンを迎えた道内で、入山者がヒグマに襲われる被害の増加が懸念される。クマの目撃件数(フンや足跡を除く)は8月末までに1628件と、1~8月の累計で比較すると、2016年以降で最も多く、死傷者も11人と、記録の残る1962年以降最多を更新している。秋はクマの行動が活発になる時期。今春には山菜採り中に襲われて死亡した事例もあった。山菜採り中の遭難も毎年10件程度あり、道警は入山者に注意を促す。道警地域企画課によると、8月末時点の目撃件数は前年同期に比べて約2割増加。死傷者11人のうち、4月に釧路管内厚岸町の山林で山菜採り中の60代男性がクマに襲われて死亡した。

(クマ出没危険箇所マップ作成:北海道)
広尾署(柴田昌則署長)は広尾、大樹両町での目撃情報を基に、ヒグマが出没する危険箇所を示すマップを初めて作成した。1日から同署のホームページで公開し、「キノコ狩りなど秋の行楽や農作業で山林に入る場合はクマに警戒を」と注意を促している。道内では死亡事故を含めてクマによる人身事故が多発し、札幌などの市街地でも例年に比べて出没情報が増えている。

(野生ザル、被害深刻化:栃木)
栃木市北部の山沿いに位置する星野町など寺尾地区で、出没するサルによる被害が深刻化している。目撃情報は以前から絶えないが、今年はサルに威嚇され身の危険を感じた住民が栃木署へ通報する事態に発展した。市や同署は一層の注意を呼び掛けている。市によると、同地区では20年ほど前から、サルの群れに畑を荒らされるなどの被害が相次いでいる。サルの行動は年々エスカレートし、数年前からは食べ物を狙って民家に侵入する被害も出ている。こうしたことを受け市は、同地区でのサルの目撃報告件数を昨秋から集計している。集計によると、今年に入ってからの報告件数は11件。そのうち8件が8月に集中した。市は「サルに近づかず、2人以上で追い払う」ことなどを呼び掛けるとともに、希望する住民へロケット花火30本を配布している。しかし住民からは「ロケット花火での追い払いは効果がなくなってきた」「威嚇されるようになった」といった不安の声が出ている。栃木県自然環境課によると、サルは栄養価の高い食べ物を求めて人里に出没する。隠れ場所となる竹林や、農作物などがあるような民家付近に出没し、個体数を増やしているとみられる。

(鳥獣被害4億円、ジビエ消費拡大で一石二鳥:千葉)
近年、「ジビエ」が注目されている。「ジビエ(Gibier)」は、フランス語で「狩猟で得た野生鳥獣の食肉」を意味し、ヨーロッパでは貴族の料理として発展してきた。日本では、1990年代にフランスから輸入されたが、肉食が禁忌とされていた江戸時代にも、鹿肉=もみじ、猪肉=ぼたんと隠語を用いて食されていたという。ジビエが注目されている背景の一つには、野生鳥獣による農作物の被害が深刻化していることがある。令和元(2019)年度の被害額は、全国で158億円とピークの平成22(2010)年度(239億円)から約3割減少したものの、依然高い水準となっている。千葉県(4億円)は全国13位で、約半分がイノシシによる被害であり、特に南房総市、君津市など県南部での被害が目立つ。農作物の被害は、農家の営農意欲低下や耕作放棄地拡大といった問題をもたらすほか、捕獲鳥獣の処理費用も地域の負担となる。そこで、捕獲鳥獣を新たな地域資源(ジビエ)として活用し、農村地域の所得向上につなげる動きが全国で広まっている。処理施設で加工された全国のジビエ利用量をみると、令和元年度は2008トンと平成28(2016)年度(1283トン)より約1・5倍増加(千葉県も9→14トンと同程度増加し、利用量は全国22位)。一方、捕獲されたシカ・イノシシのうち、ジビエに利用された割合は、全国で約1割にとどまる。処理施設が小規模であることや捕獲鳥獣の供給量が安定しないことから、多くが焼却・埋却処理されているのが現状である。こうした中、県内では処理施設の整備が加速している。昨年には、「ジビエ工房茂原」(茂原市)が開設。冷凍保管までをワンストップで行い、年間4千頭の処理を可能とする。館山市では、新たな処理施設を今年11月に開業し、「館山産ジビエ」の開発に取り組む予定。また、今年5月には、「オーガニックブリッジ」(木更津市、30年度整備)が県内で初めて国産ジビエ認証制度による認証を受けた(全国では24施設目)。国産ジビエ認証制度とは、衛生管理や流通規格を順守する施設を認証する国の制度で、安心・安全をアピールでき販路拡大が期待される。

(カラス大群、市街地で被害深刻:岐阜)
岐阜市の中心市街地で増加するカラスに、住民が不安を募らせている。昨年11月に同市金町の金公園付近で実施した生息調査では、4000羽以上が集まっていると推測される。餌となる栄養価の高い生ごみが町に増えたことが原因とみられ、道路のふん害やごみが荒らされる被害をはじめ、食べ物を持って歩く通行人が襲われそうになった事例もある。町中にカラスが密集する中、市は今冬から個体数を減らす対策に乗り出す。「金公園の遊具にカラスが止まるのを見ると、衛生的に気になるし、子どもだけで遊ばせるのは怖い」。長女(4)と長男(2)を連れてよく訪れる女性(30)は園内に落ちたごみをつつくカラスを見ながら心配そうに語る。市環境政策課の調査によると、カラスは日中、巣のある金華山や百々ケ峰周辺にいるとみられ、町中ではほとんど姿が見られないものの、夜明け頃や夕方になると、ねぐらになっている樹木やビルの屋上に集まってくるという。岐阜駅周辺の商店街や飲食店街にも頻繁に出没する。柳ケ瀬商店街の青果店では、軒先に陳列していた果物が持ち去られる被害があった。県内屈指の繁華街「玉宮地区」で飲食店を営む50代女性は道路や車を汚されるたびに掃除しており、「雨が降ると嫌な臭いがしてかなわない。最近は人慣れもしてきている」と語る。同課によると、市の中心市街地でここ数年、ごみが多くなり、ひなに安定して餌を与えられるようになったことで、栄養不足で死ぬカラスが減ったとされる。子育て期間の11月~翌年2月ごろに最も飛来するとみられる。市は12月から本格的なカラス対策を始める。捕獲用のわなを来年2月まで、市文化センター(金町)、岐阜高島屋(日ノ出町)、ドン・キホーテ柳ケ瀬店跡地(徹明通)の3カ所の屋上に設置する。対策はこの時期に3~5年の間、毎年行う計画。また、市文化センターの屋上にはカラスが嫌がる臭いを発する忌避剤や微弱な電流が流れるワイヤを設ける。ねぐらになっているとされる金公園内の街灯や樹木にも忌避剤を置く。2002年からカラス対策を実施している東京都は、当時、都内に約3万6千羽いたとされる個体数を現在、1万羽弱まで減らすことに成功した。市は都と同様の捕獲とごみの削減を両立させる対策を取る。同課の担当者は「カラスと人の適正な距離が保てていない状況にある。カラスを捕獲することで、美しい住環境の維持に努めていきたい」と話した。

(木の実凶作、〝都市グマ〟出現も:新潟)
新潟県内ではこの秋も、クマへの厳重警戒が必要になりそうだ。県はこの夏、冬眠前のクマが食べるブナなどの木の実のなり具合を調査。3年連続で実が全くならないか、なってもわずかとの結果になった。山に餌が少ないと、人里に現れるクマが増加する。専門家にこの秋の留意点と最新のクマ事情を聞いた。県は例年、7~8月にかけて県内の山を回り、木の実のなり具合の予測調査を行っている。木の実は冬眠前のクマにとって大事な食べ物。その豊凶をみることにより、秋にクマが人里に多く出没しそうかどうかを見通し、対策の判断材料にしている。8月2日までの約1カ月間の調査では、クマの主な餌となるブナとミズナラの実が3年連続で「凶作~不作」との結果になった。凶作は実がならないこと、不作はわずかしかならないことを意味する。「ブナとミズナラは主に奥山に分布している。それが『凶作~不作』だと、奥山のクマが餌を求めて人里近くまで下りてくる可能性が高まる」(県鳥獣被害対策支援センター)それは過去のデータからも明らかだ。ブナの実が比較的よく実った平成30年秋(9~12月)はクマの目撃が79件、人身被害が2人だった。ところが2年連続でブナの実が「凶作~不作」だった令和元年秋(同)は目撃947件・人身被害18人、2年秋(同)は目撃1474件・人身被害20人と爆発的に増えている。県農林水産部の鳥獣被害対策統括調整監、滝沢明洋氏は「秋の行楽シーズンになると、山に入る人が多くなる。人間がクマの行動圏に入り接触の機会も増えるので、9月には何らかの注意喚起を行うことになりそうだ」と話す。ただ、今年は直近2年の「凶作~不作」とは趣が異なるようだ。クマの専門家で、この調査にも携わっている新潟大学農学部の箕口秀夫教授は次のように解説する。「昨年と一昨年は、ブナが広く県内全域でおしなべて『凶作~不作』だった。ところが、今年は地域によってそこそこ実る『並作』の場所もある。さらに同じ地域でも一本一本の木を見ていくと、実がなる木も混在している。クマの餌資源量の分布が不均一になっており、地域によってクマの出没傾向が大きく異なる可能性がある」9月中には地域や市町村ごとの豊凶を見通す調査結果がまとめられることになっており、その内容が注目される。「県内で近年、都市域に出没する〝アーバン・ベア(都市グマ)〟がみられるようになってきた」と箕口氏は指摘する。それに伴って、4~8月のクマの目撃件数が10年ほど前から漸増傾向にあるという。平野の外縁部から山間地に至る中山間地の集落では過疎化や高齢化で里山の森が荒れ、クマが身を隠して生息しやすい環境ができている。その結果、人の生活空間に近い里山で生まれ一生をそこで過ごす〝新世代グマ〟が出現。そうしたクマが人間の行動様式を学習しながら、活動するようになった。8月14日夜には新潟県村上市で、民家の小屋で残飯をあさるクマが目撃されている。「里山で人間の活動様式を学んだクマが、河川敷や緑地を通って都市域に出現するようになった。それが都市グマ」という。奥山にいるクマは、秋に木の実のなり具合が悪いと人里に出没する。しかし、都市域や里山に生息するクマは常に人の生活空間と近いところにいるため、人身被害が起きやすい。そうしたクマを増やさない対策が今後必要になる。

(クマ出没や災害時に活動、緊急支援隊が発足:石川)
クマや自然災害に備えます。能美市内の小学校では緊急時に子どもたちの安全を守る、「緊急支援隊」が発足しました。「緊急支援隊」が発足したのは、能美市の辰口中央小学校です。能美市内では、ここ数年、クマの目撃情報が10件前後でしたが、昨年度は97件と急増しました。また、これまでは地域の見守り隊が登下校時に通学路に立ち、子どもたちの安全を守っていましたが、仕事の都合などで突発的な出来事に、対応できない場合がありました。こうした状況を受けて校区内の町会役員や見守り隊のメンバーなど23人で結成される「緊急支援隊」が発足しました。クマの出没や台風など緊急性の高い出来事が起きた場合に、学校が出動を依頼します。「緊急支援隊」は今後、クマの出没や災害時に、子どもたちの登下校時の付き添いやパトロール、保護者の送迎車の誘導などにあたります。

(豚熱発生から3年、終息せず:岐阜)
全国の養豚場で豚熱(ぶたねつ)(CSF)の発生が続いていることを受けて、岐阜県は1日、県内の31農場で一斉消毒を始めた。9月30日までの期間、家畜保健衛生所の指導のもと、各農場で消石灰を散布する。豚熱は2018年9月に岐阜市で発生し、全国に拡大した。豚へのワクチン接種が始まった19年10月以降、県内の養豚場では感染が確認されていないが、群馬県や神奈川県などのワクチン接種済みの農場で発生が相次いでいる。また、本巣市などで野生イノシシの感染が確認されている。一斉消毒は、こうした状況を踏まえ、家畜伝染病予防法に基づいて実施。県が消石灰を用意し、各農場で飼育舎や農場の周辺に散布する。県の担当者は「県内の養豚場で豚熱が発生してから3年がたつ。飼養衛生管理の徹底を含め、改めて気を引き締めたい」と話した。

(生息数、数十年で大きく変化:滋賀)
皆さんは、カワウという鳥をご存じでしょうか。湖沼や河川などに生息する魚食性の鳥で、集団で水辺の森林に巣を作ります。ここ数十年、琵琶湖のカワウの数は大きく変化しました。1960年代から70年代、全国的にカワウが最も減少した時期には、琵琶湖でもめったに見られない鳥でした。しかし、1982年に竹生島(ちくぶしま)で繁殖が発見された後、カワウはあっという間に数を増やしました。2006年から09年ごろは、5月の調査で県内の生息数は3万羽を超えるほどになりました。減った鳥が増えたのは良いことのように思われますが、カワウの場合は単純に喜ぶことはできません。漁業対象種であるアユを群れで食べます。森林では、樹上から液体状の白い排泄(はいせつ)物を多量に落とし、巣材にするため枝葉を折り取ります。そうすると、樹木が枯れ、森が衰退します。琵琶湖八景で、「深緑の沈影」と呼ばれるほど島の景観が大事な竹生島では、森の衰退は問題です。アユの食害対策とあわせて、滋賀県では、カワウの被害対策としてさまざまな取り組みが行われてきました。専門家による効率的な捕獲によってカワウの個体数管理を行った結果、生息数は10年も経たないうちに6千羽台まで減少しました。数が減るのに伴い、カワウの分布も変化しました。それまでは、竹生島と伊崎半島(近江八幡市)という湖に面した森が、琵琶湖の二大繁殖地でした。そこでの対策が進み数が減るにつれ、カワウは河川沿いに内陸部に移動し、河岸や内陸の池のそばで繁殖するようになりました。それに伴い、カワウによる問題と対策も変化しました。内陸部では人の生活空間と近いため、漁業被害や森林被害に加え、排泄物の飛散や悪臭などの生活環境被害も生じました。また、森の管理者が個人や企業のこともあるなど、個別の状況に応じた対策が求められるようになっています。「昔はこんなにカワウはいなかった」と、皆さん口々に言われます。しかし、琵琶湖は昔から魚が豊富だったと聞きますし、森も昔から存在しています。昔は、カワウが増えて被害をもたらしたことはなかったのでしょうか。そんな疑問から、カワウと森と人との歴史的なかかわりを探ってみました。

(国道に花札モチーフの看板:和歌山)
イノシシやシカにチョウ(超)注意!花札の絵柄をモチーフに、そんな願いが込められた注意看板が和歌山県のすさみ町里野と串本町和深の町境付近から同町高富までの国道42号沿いに立てられ、ドライバーの目を引いている。高速道路「すさみ串本道路」の工事に五つの現場で携わっている木下建設(有田市)が制作した。すさみ町から串本町の国道42号沿いでは通行車両とイノシシやシカが衝突する事故が相次いでおり、串本署ではチラシを配るなどして啓発。それを知った同社が「工事で地域の方にご迷惑を掛けており、啓発活動に協力できれば」と協力を申し出た。デザイナーに依頼し、三つのパターンのデザインを作って提案したが、伝統的な花札の絵柄をアレンジしたデザインを「一番インパクトがある」として特に推薦。注意看板として採用され、6月下旬から設置している。看板は縦165センチ、横55センチ。イノシシの絵と「当て逃げ注意」という文字、シカの絵と「猪鹿飛び出し」という文字の看板ほか、チョウの絵と「すさみ串本道路工事」の文字が書かれた計3種類を作った。道路管理者の許可を得て、各工事現場の入り口付近などに計24枚を設置している。串本町和深にある小河瀬谷川作業所の宮本龍一所長は「衝突はしなかったが、自分もシカと遭遇して怖い思いをしたことがある。看板を見て注意をし、少しでも事故が減ってくれたら大変うれしい」と話す。串本署によると、管内でのシカやイノシシとの衝突事故は2018年が14(シカ13、イノシシ1)件、19年は22(シカ19、イノシシ3)件、20年は20(シカ17、イノシシ3)件発生している。特に国道42号沿いが多く、ほとんどが夜間。今年の発生件数は、6月末までに前年並みの8件という。串本署の宮井大輔交通課長は「警察だけでは啓発にも限界があるので、民間の方の協力は大変ありがたい。デザインはお任せしたが、よく目に付く。衝突事故が多発していることを知ってもらい、安全運転を心掛けてほしい」と話している。

(クマから身を守れ!自治体職員の講習会:新潟)
近年クマやイノシシにより人が襲われる事故が頻発する中、新潟県内の自治体の鳥獣担当者らが襲われた際の防御姿勢などを学ぶ講習会が柏崎市で開かれました。参加したのは鳥獣被害対策で山林に入ることがある、県と市町村の担当者ら約30人。専門家から遭遇時の対処方法やクマスプレーの使い方などを学びました。上越市の担当者は「最悪の自体に陥らないためにどのようなことをすればいいのかを学べた。庁内で共有して役立てたい」と感想を述べました。今年もツキノワグマのエサになる木の実の不作が予測されることから、県はクマが人里に出没する可能性が高いとして注意を呼びかけています。

(クマ出没相次ぐ、河川敷閉鎖2カ月:北海道)
クマの出没が相次ぐ旭川市内中心部で、河川敷や自転車道の閉鎖が約2カ月間続き、活動拠点を失ったスポーツ団体などが困惑している。閉鎖中の河川敷には野球場やパークゴルフ場などがあるが、活動場所の代替が難しい団体もある。関係者からは「行政には問題の解決の道筋を早く示してほしい」という声が上がる。「河川敷の球場が使えず、練習の組み立てが難しい」。旭川の中学硬式野球チーム「旭川大雪ボーイズ」の西大條(にしおおえだ)敏志監督(55)は頭を抱える。全道大会が10月上旬に迫る中、拠点とする石狩川河川敷にある「金星橋硬式野球場」の使用再開が見通せない。市内で硬式球を使える球場は限られ、チームは現在、室内練習場での練習を余儀なくされている。市内では6月中旬以降、JR旭川駅裏の忠別川や美瑛川の付近でクマの姿や痕跡が断続的に確認されている。そのため現場付近の河川敷や自転車道は立ち入りが禁止され、いつ解除されるか見通せない状況だ。旭川龍谷高陸上部の女子長距離選手は普段の練習で石狩川河川敷の自転車道を使用。6連覇を目指す10月の全道高校駅伝に向け、代替策として陸上自衛隊旭川駐屯地周辺の歩道を走るが、阿部文仁監督(45)は「歩道は通行人と接触する危険性が自転車道より高い」と強調。「選手が安全安心に練習するためにも、自転車道を自由に使える日が早く来てほしい」と話した。

(クマ目撃情報、登山道を臨時閉鎖へ:北海道)
札幌市の「旭山記念公園」近くでクマの目撃情報が相次いでいることを受けて、市は、公園から藻岩山に向かう登山道を8日以降、臨時閉鎖することにしています。7日午前8時ごろ、札幌市中央区界川の「旭山記念公園」近くの山林で、登山道を歩いていた人が体長1メートルほどのクマ1頭を目撃し、警察に通報しました。さらに午後になってからも、およそ150メートル離れた場所で、体長1.5メートルほどのクマ1頭を目撃したという情報が札幌市に寄せられました。このため市は、旭山記念公園の駐車場から藻岩山に向かう登山道およそ1.6キロを8日早朝から臨時閉鎖することを決めました。また、市は、8日朝から現地調査を実施することにするとともに、周辺を訪れる人にクマの出没に注意するよう呼びかけています。

(“鈴”でクマ対策:秋田)
鹿角市は、市街地でのクマの目撃が増加していることから、子どもたちが安全に登下校できるよう、市内のすべての小・中学生にクマよけの鈴を貸し出すことを決めた。鹿角市では、8月までにクマの目撃が138件確認されていて、2020年より減ってはいるものの、小学校の近くでクマが出没するなど市街地での目撃が増えている。これまで市は、子どもたちが安全に通学できるよう登下校時間帯のパトロールやクマが身を隠しやすいやぶの伐採などを行ってきたが、さらなる対策の強化のため、市内すべての小・中学校の児童生徒にクマよけの鈴を貸し出すことを決めた。鹿角市の関厚市長は「これまでも検討はしてきた。騒音の問題もあって躊躇していたが、これは音がしなくて必要になれば、引っ張ると音が出る。消音機能付きの鈴であれば、騒音対策も十分にできる」と話した。鈴はアルミニウム製で、一般的な鉄製のものより軽く、卒業するまで継続して使用することになる。

(クマ目撃、市が遺跡を当面閉鎖:北海道)
世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する函館市の大船遺跡で、先月、クマが目撃され、市は当面、遺跡を閉鎖して対策を検討することにしています。函館市によりますと先月30日、大船遺跡の管理棟からおよそ150メートル離れた林の中で、クマが木を登っているのが目撃されました。市はすぐに遺跡を閉鎖し、捕獲用のわなを設置しましたが、その後も遺跡の近くでクマのものと見られる足跡が複数見つかっているということで市は当面、閉鎖を続けることにしています。市はこのままクマが捕獲されず安全が確保できない場合、対策を検討することにしています。函館市文化財課は「世界文化遺産に登録されたばかりで見学を希望している人も大勢いると思いますが、安全が確認されるまでの間大船遺跡には近寄らないでほしい」と話しています。

(クマとみられる足跡、小学校は授業切り上げ集団下校:岩手)
クマの被害や目撃が相次いでいる奥州市で、3日朝、小学校の近くでクマのものとみられる足跡が新たに確認され、学校は授業を5時間目で切り上げて、児童を集団下校させました。奥州市などがクマに注意するよう呼びかけています。足跡が見つかったのは、奥州市水沢真城の真城小学校の近くにある道路です。奥州市によりますと、3日朝、子どもの登校に付き添っていた保護者が見つけ、学校を通じて市に連絡しました。見つかった足跡は大きさが15センチほどで、車道から歩道にかけて続いていて、大きさや形から大人のクマとみられるということです。足跡が、いつ、ついたものかは分からないということですが、2日、情報は寄せられていなかったということです。これを受けて真城小学校は、3日の授業を5時間目で切り上げ、児童を集団下校させる措置をとりました。周辺では警察や市が車を走らせて注意を呼びかけたり、子どもたちの安全を見守ったりしていました。足跡が見つかった現場から北におよそ2キロ離れた市街地では、2日歩いていた人がクマに襲われ、この直後、コインランドリーの窓ガラスがクマに割られる被害も出ています。警察や市よりますと、3日目撃情報は寄せられていないということですが、クマは夜間から朝方にかけて行動が活発になるとして、引き続き注意するよう呼びかけています。奥州市で、2日、クマに襲われて軽いけがをした男性が取材に応じ「外に出るのが怖く、早く捕獲されてほしい」と話しました。奥州市水沢泉」町の紺野勉さん(85歳)は、2日朝6時前、国道沿いを散歩中にクマに襲われました。後ろから、突然、何かが覆い被さってきて黒かったことから、初めは犬かと思ったということです。ただ背中や右腕をひっかかれ、クマと気づいて大声を出したところ、クマも驚いて逃げだし、道路を渡って、向かい側にあるコインランドリーのガラスを突き破ったということです。大きさは自分の背丈ほどあったということです。紺野さんは「この辺りでクマと遭遇したのは初めてで、驚きました。毎日、散歩を続けていますが、外に出るのが怖いです。早く捕獲されてほしいです」と話していました。奥州市でクマの目撃や被害が相次いで確認されたことについて、ツキノワグマの生態に詳しい盛岡市動物公園の辻本恒徳園長は、今も市街地にクマが潜んでいるおそれがあるとして「1人での外出を控えたり、外出の際には声を出したり、人間の存在をクマに知らせることが大切だ」と注意を呼びかけています。その上で遭遇した場合は「大声を出したり走って逃げたりするとクマが興奮するので、後ずさりをしながらクマとの距離を広げるか、荷物などを投げてクマが興味をひきつけ、そのすきに逃げてほしい」と話しています。

(クマの目撃情報:新潟)
十日町市で4日、クマの目撃情報がありました。目撃されたのは十日町市高島で、午前7時頃、通行人から「体長1メートルほどのクマが県道を西から東にかけて走って行った」と警察に通報がありました。十日町警察署によりますとこの地域では毎年熊の目撃情報が多発していて、4日の目撃された場所は民家から200メートルほどの距離だということです。警察は市役所と連携し注意を呼びかけています。

(シカ、函館山去る?:北海道)
7~8月に函館山やその周辺で目撃されていた若いエゾシカ。函館市内では8月14日以降、目撃情報が途絶えており、市などによると、すでに山を去った可能性が高いという。函館山でシカが目撃されるのは初めてだったが、野生動物が川などを伝い移動することが明確になり、関係者は対策の必要性を指摘する。このシカが初めて目撃されたのは7月24日。函館山登山道の千畳敷コースを歩いていた登山者が見つけ、函館山管理事務所に連絡した。同26日にも、別の登山者から同じコースで目撃したと連絡があったという。

(「シカ」が夜の海を悠々と:北海道)
大変珍しい映像が入ってきた。海を泳ぐシカの姿だ。撮影されたのは北海道函館市の観光地「ベイエリア」。いったい何があったのだろうか?夜の海を悠々と泳ぐのは、何と「シカ」。“犬かき”のように器用に前へ進んでいるのは、2歳くらいのメスとみられる。8月14日、函館港でのできごとだ。撮影されたのは函館市のベイエリア。観光客に人気のにぎやかな場所だ。シカは一体どこからやってきたのだろうか?実は現場近くの「函館山」で、7月下旬からシカの姿が相次いで目撃されていた。それと同じ個体とみられている。そもそも、函館山にシカは生息しているのだろうか?函館市農林水産部・長谷川岳志課長:生息していないです。これまで確認されたことがない。市の担当者によると、このシカは山あいの生息地から函館市内を流れる「松倉川」に沿って下り、「湯の川温泉」に出た後、海岸線を歩いて「函館山」に至ったとみられる。では、なぜシカは海に入り、泳いでいたのだろうか?北海道大学・立澤史郎助教:人に驚いたり、犬がほえて驚いたりして、びっくりしてベイエリアに行き、そのまま海に飛び込んだ可能性がある。街中の海に飛び込むのは、かなり珍しい。シカの姿は、映像が撮影された8月14日の午後9時30分ごろを最後に目撃されていない。今後、街中に出没した場合は?函館市農林水産部・長谷川岳志課長:壁やフェンスに追い込んで網をかけるしかない。捕獲できれば違う山に返してあげたい。シカは無事に本来の住みかに帰ることはできるのだろうか?最後までシカと見届けてあげたい。

(列車がシカと接触:兵庫)
JR西日本によると、1日午後8時56分ごろ、赤穂線の天和駅―備前福河駅(いずれも兵庫県)間で、列車がシカと接触した。この影響で、同線の岡山駅までの一部列車に15~20分の遅れが出ている。

(特急ソニックがイノシシと衝突:福岡)
JR九州によると、31日午後7時45分ごろ、鹿児島線海老津―教育大前間で、特急ソニック51号(博多駅午後7時19分発大分行き)がイノシシと衝突した。乗務員が現地確認を行い、終了して運転を再開した。この影響で同8時23分現在、一部上下列車に33分から5分の遅れが発生している。

(親子クマか、小学校近くの国道で目撃:北海道)
札幌市南区川沿の国道脇で、親子とみられるクマが目撃されました。川沿地区での目撃はことし初めてで、近くには小学校もあり警戒が続いています。1日午前0時半ごろ、札幌市南区川沿6条2丁目の国道230号で、車の運転手が道路脇にいる2頭のクマを目撃しました。クマは親子とみられ、豊平川の方向へ去っていったということです。痕跡などは見つかっていませんが、川沿地区での目撃はことし初めてです。(札幌市環境共生担当課 鎌田晃輔さん)「くるみとかエサになりそうなものが河川敷に植わっているので、こういうものを目的にしてでてきた可能性もあるかもしれない」。目撃場所近くの小学校では、パトカーによるパトロールや教職員が見守る中児童が登校し、警戒が続いています。

(野生のサル出現:埼玉)
埼玉県警から2021年9月7日午前6時50分ごろ、和光市白子3丁目にサルが出没したとの情報が出ました。目撃されたのは体長約50センチの野生のサル一頭です。先月にもサルの目撃情報がありました。その時は狭山→所沢→ふじみ野→富士見→志木と広範囲で移動しており、その後捕獲したという報告はありません。

(まさかあのサルが再び出没か:東京)
都内の住宅街にまたも「サル」。6日朝、板橋区の高島平でサルが現れました。5日には、およそ5km離れた北区でも目撃されています。住宅街で電線の上を縦横無尽に歩くサルが撮影されました。同じ個体かは不明ですが、先月末にも北区にサルが出現。警視庁によりますと、6日昼頃にも高島平でサルが目撃され通報がありました。警察官が駆け付けましたが、逃げられたということです。

(サル出没、8月から目撃相次ぐ:東京)
東京・北区で、またサルが姿を現した。4日正午すぎ、北区赤羽西で撮影された映像では、1匹のサルが器用に電線の上を歩き、あたりを見渡していた。このサルは、8月から北区や荒川区などで目撃が相次いでいるサルとみられる。この映像の前にも、同じ北区で目撃情報が寄せられていて、警視庁が、注意を呼びかけている。

(ツキノワグマの骨、76年発見の個体と合致:熊本)
九州では絶滅したとされるツキノワグマの骨が、熊本県八代市泉町の京丈山の洞穴で発見された。元熊本市立熊本博物館学芸員の北村直司さん(67)=熊本市中央区=が2014年に見つけて形状や年代を調べ、1976年に同じ洞穴で見つかっていた頭骨と同じ個体の骨とみられるとの研究結果をまとめた。九州のツキノワグマは1941年以降、生息が確認されていない。骨は断片的に数点しか残されていないが、北村さんが発見した骨は首や胸、足など50点に上る。北村さんは、これらの骨を熊本博物館に保存されている76年発見の頭骨と突き合わせて、(1)同じ部位がない(2)後頭部と首の関節が合致する(3)生息年代が弥生時代前期ごろで重なる-ことを主な根拠に「同一個体の可能性が極めて高い」と結論付けた。体重118キロ、体長110センチ超の成体。陰茎の骨があることから雄と推定している。国内外のツキノワグマとも頭骨の計測値を比較し、中国地方西部に生息するグループに近いことを確認した。既存の頭骨と合わせて全身骨格の復元も可能という。クマの生態に詳しい東京農大の山崎晃司教授は「九州のツキノワグマの形態的な特徴を明らかにする意義ある発見」と評価している。研究結果は、7月発行の日本哺乳類学会の機関誌に掲載されている。九州のツキノワグマ 1941年に祖母・傾山系で捕獲されたのを最後に生息が確認されていない。57年に子グマの死体が発見されたが、アナグマの可能性が指摘されている。87年には大分県側でツキノワグマが猟師に射殺されたが、本州に生息するグループと後に判明した。環境省は2012年、既に絶滅したと判断した。八代市泉町の京丈山でツキノワグマの骨を発見した北村直司さん(67)は、熊本市立熊本博物館でニホンオオカミの全身骨格を復元した実績がある。今回の発見は、45年前にニホンオオカミと共に骨が見つかった同じ洞穴での探索が発端で、絶滅動物の生態に迫る新たな成果と言える。京丈山の洞穴では、1976年に熊本商大(現熊本学園大)探検部がツキノワグマとニホンオオカミの頭骨を同時に発見した。77年には熊本博物館や熊本日日新聞社の合同調査でニホンオオカミの体の骨が見つかり、北村さんが2001年に全身骨格を復元した。ツキノワグマの頭骨は博物館に保存されてきたが、「詳細を尋ねられても答えられる資料がなかった」と北村さん。一念発起して13年に調査に乗り出し、過去の記録や写真を手掛かりに洞穴の場所を突き止めた。14年の退職後には探検家に同行を頼んで険しい洞穴に入り、多数の骨を探し当てた。さらに7年がかりの個人的な研究で論文をまとめ上げ、「全身骨格の復元に向けた動きにつながってほしい」と期待する。発見した骨は、宇城市の県博物館ネットワークセンターに寄贈した。ほぼ半世紀ぶりの新発見に、77年の調査に副団長として参加した生物研究者の入江照雄さん(85)=熊本市西区=は「骨格が復元されたら、ぜひ見たい」と感慨を語った。

(暗視カメラで鳥獣対策に効果:佐賀)
農作物を食い荒らすイノシシなどの鳥獣被害の対策に暗視カメラが力を発揮している。今まで分からなかった被害の実態が把握できるようになり、具体的な対応策が打てるようになった。被害の「見える化」で危機感が共有され、集落ぐるみの対策にもつながっている。暗視カメラは、生き物などの熱に赤外線センサーが反応してカメラが作動し、動画や静止画が撮影できる。内蔵カードに記録するのが一般的だが、通信機能を備え遠隔地でスマートフォンなどで映像を見られるものもある。消耗品で値段は1台数万円ほどという。県内では10年ほど前から、県農業改良普及センター(県内6カ所)に数台ずつ配備され、鳥獣被害対策のモデル地区などで現場レベルで工夫し利用されるようになったという。中山間地に位置する伊万里市二里町の中田集落では、金属製の柵「ワイヤーメッシュ」で集落を囲っていたが稲や大豆にイノシシの被害が多発していた。箱わなを設置しても効果がなかったため、2017年から対策に乗り出し、暗視カメラで調べたところ、イノシシが来る前、アライグマやアナグマが餌を食い尽くしていることが判明。中型動物用のわなを設置するとアライグマなどが多数捕獲でき、その後、イノシシも捕獲できた。「今までは、捕れない捕れないとぼやくだけだった」という関係者は、「カメラで状況が一目瞭然だ。原因も分かり、対策も立てられるようなった」と効果を語る。鹿島市嘉瀬の浦地区では、ICT技術を使って効果をあげている。ミカン園などに暗視カメラを設置したところ、イノシシが最多で、アライグマも多いことを確認。赤外線センサー付きの箱わなを設置、センサーの感知深度を調整して、うり坊など“小物”を排除し、2020年度までの約2年間でアライグマなど15頭を捕獲した。その後、イノシシの捕獲にも成功したという。県内の鳥獣害対策を統括する県生産者支援課は、暗視カメラの効果について「被害の生々しい実態が『見える化』されるため、危機感が集落で共有される」と、住民の意識を高めるメリットも大きいと指摘する。鳥獣害対策は個々に取り組んでも効果は薄く「集落ぐるみの対策」が肝心。カメラの導入後、集落の見回りやワイヤーメッシュの補強などに住民が積極的に関わる例が見られるという。同課によると、最近、県内全体でイノシシの捕獲頭数は増えているが、全体の数自体も増えているとみられ、被害額は増加傾向という。生産者支援課では「被害の実態は個々に違う。カメラなど活用し、地道に対策に取り組みたい」と話している。

(進化する鳥獣対策)
先日、新潟県上越市の田園風景の中に、今では見る機会がめっきり少なくなった案山子(かかし)を見つけた。案山子といえば、作物を荒らす鳥などの害獣を追い払うための田畑にたてる人形のことで、かつては鳥獣、とくに対策の切り札として活躍していた。だが、近年はクマやイノシシの目撃情報が増加し、農作物被害も増加する中、案山子では対応できなくなっているのが現状だ。そうしたなか、“現代版”の案山子とも言える、最新技術を駆使した様々な鳥獣対策が登場している。新潟県鳥獣被害対策支援センターによると、昨年度の野生鳥獣による県内の農作物被害金額は約3億2,000万円で、前年度比30%増だった。また、これまで全体の被害金額のうち、過半を鳥類による被害が占めていたが、昨年度は全体の約58%を獣類による被害が占めるようになったという。こうした鳥獣被害を取り巻く環境の変化と技術の進歩があいまって、ドローンやICTなどを活用した鳥獣対策が登場しているのだ。新潟県新発田市は、合同会社DMM.com(東京都)、DMMグループで農業関連2社目となる株式会社DMM Agri Innovation(東京都)と共同で昨年12月に市内で赤外線カメラを搭載したドローンを活用した野生動物の生息域や個体数を調査する実証実験を実施した。ドローンを100メートル以上の高さに上げて、赤外線で野生鳥獣を確認する作業を行なったもので、今後実用化されれば、ドローンオペレーターの雇用面などで地元企業にも参加してもらい、地域全体で野生動物対策に取り組んでいくという。株式会社WorkVision(東京都、ワークビジョン)は、主に都市部の在住者が鳥獣対策を応援するための全国初のスマートフォンアプリ「ドットワナ!街わな」のテスト運営を2021年3月から開始した。プレイヤー(応援者)はアプリ内で、地域に設置されている鳥獣捕獲用の罠と連動した仮想的な「ワナ」を購入し、実際に地域での捕獲が成功するとポイントを獲得。そのポイントを貯めると地域の特産品と交換することができるというものだ。このほか、株式会社うぃるこ(長岡市)では、「新型コロナウイルス対策で集合研修や県外からの移動が難しい」「勉強会を実施したいが時間も予算も限られている」という自治体や企業向けにオンラインの鳥獣対策講座を提供している。また同社では、集落環境や柵機能の診断事業などの診断事業で収集したデータ(被害場所、柵の場所、動物の種類など)を地図上に落とし込み可視化しているようだ。一方で、県鳥獣被害対策支援センターでは、「家やごみステーションに生ごみを置かないようにするとか、畑に曲がったきゅうりを置いたままにしないなどの注意が必要だ」と里山に寄せ付けない工夫も必要だという。同センターでは、空き家の柿などの放任果樹の増加や狩猟者の高齢化に加えて、鳥獣の生息域拡大・生息数増加などを背景に、短期的、中期的、長期的な取り組みに分類しており、短期的にはクマなどの生息状況の調査や、電気柵などの設置を推進する。中期的には、麻酔銃の体制を整備するなどの捕獲強化のほか、研修の実施などによる捕獲の担い手の育成を進め、長期的には、クマなどが人里に来る場合に見分けが付くように、藪を刈り込むなどの緩衝帯(人と野生動物とを隔てる帯状の区域)の整備を進めるとしている。

(高校生がオリジナル捕獲器製作中:山形)
野生のクマやイノシシから農作物の被害や住民のけがを防ごうと、山形県村山市の村山産業高校の生徒たちがオリジナルの捕獲器を製作した。ハチミツでおびき寄せ、ドラム缶の中に閉じ込める仕掛けだが、外観に偽装が施されている。地元の猟友会も感心する偽装とは――。製作したのは、石川駿吾さん(17)ら機械科の3年生4人。きっかけは、同校の農園に野生のイノシシが侵入し、作物を荒らされたことだった。危機感を覚えた4人は今年4月、製作に着手。クマ用の捕獲器「箱わな」を作ることにした。イノシシが入っても大丈夫だ。当初、鉄パイプで囲むおりのイメージを描いたが、より頑丈なドラム缶の捕獲器を設計した。仕掛けはこうだ。ドラム缶の奥にハチミツを入れた缶を置き、それをひもでつるす。中に入ってハチミツを食べようとすると、ひもと連動した入り口上部の分厚い鉄板が落ち、閉じ込められる。直径60センチのドラム缶1・5本分を使った。鉄板部分を含めた高さは約1メートル、奥行きは約1・5メートル。機械科なだけに、ドラム缶や枠組みの鋼材の溶接はお手の物だったが、仕掛けのひもの調節には苦労したという。もう一工夫ある。捕獲器は通常、山林の枝葉をかぶせて偽装する。だが、強風や強雨にさらされ続けると、金属部分が露出し、クマやイノシシに警戒されてしまう。風雨に耐え、偽装できる素材は……。生徒たちは「草が自然に生えているように見えて、見た目も格好いい」と人工芝を選んだ。表面に貼り付け、捕獲器全体を覆った。同校と共同で野生動物の地域分布を調査している村山市猟友会の大場一昭会長(75)は「クマやイノシシに悟られないよう、恒久的に偽装できるのでは」と評価。会員は高齢化しているといい、「若い人たちがアイデアを出して捕獲器を作ってくれている」と目を細める。市猟友会が2020年度に捕獲したイノシシは前年度の1・7倍の74頭で、ツキノワグマは同2・8倍の11頭だった。今年度もクマによるサクランボやスイカの被害が目立つという。石川さんは「地域の住民が野生のクマやイノシシと遭遇すれば、けがを負うかもしれない。そんな被害を捕獲器で防ぐことができればうれしい」と話す。猟友会からは「野生動物の力は想像を超える」とアドバイスを受け、捕獲器の強度をさらに高めた。近く猟友会に寄贈する。

(有害鳥獣対策活動に期待、地域おこし協力隊員:福島)
西会津町は1日、町地域おこし協力隊の児山武士さん(49)に辞令を交付した。任期は同日から最長3年。児山さんは東京都出身。有害鳥獣の担当として対策に取り組み、有害鳥獣の捕獲や町民への駆除啓発活動に当たる。猟友会活動にも参加してネットワークを構築する予定。わな、銃猟など各種狩猟免許を所持しており、実際の狩猟経験もあるという。町では今年、多くの狩猟免許取得者がおり、指導などにも期待が寄せられている。交付式で薄友喜町長は「有害鳥獣対策は喫緊の課題。町では特にイノシシの被害をどう食い止めるか、経験を生かした対策に取り組んでほしい」と訓示した。

(手づくり「かばん」地域隊員が店舗開設へ:福島)
西会津町地域おこし協力隊として活動するかばん職人の片岡美菜さん(32)は、同町野沢でかばん工房の店舗化を目指し、準備を進めている。今秋のオープンを目指しており、工房名は「やまあみ鞄製作所」だ。片岡さんは「ここでしか出合えない、唯一無二の製品を作りたい」と思いを語る。神奈川県出身の片岡さんは、東京都内でグラフィックデザイナーとして働いていたが、趣味の裁縫が高じてかばん製造会社に転職。製造技術を学ぶ中で「東京から離れた場所で、かばんを作ってみたい」との思いが強まり、昨年8月に地域おこし協力隊に応募し、同町に移住した。片岡さんは現在、「西会津町のくらしを感じる」をテーマに活動しており、町の魅力を感じることができるかばんの素材を探しながら、裁縫技術に磨きをかけている。活動の中で見つけて感動したという素材は会津地方の山間部で採取される植物「ヒロロ」。網細工の材料として使われている。現在は首都圏の業者から依頼された商品サンプル作りにも取り組んでいる。また6月からは、地元の人を対象に革製品作りを体験できるワークショップも始めた。「かばんを通じて、地元の人に会津の魅力を再確認してもらいたい」と語る。片岡さんは有害鳥獣として捕獲したシカの革や、会津地方の伝統技術を取り入れたオリジナル製品作りも目指しており、店舗化する工房では壊れたかばんの修理なども手掛ける予定だ。「雄々しい山々や豊かな自然。西会津には魅力がたくさんある。町の人と一緒にものづくりの楽しさを感じられる場所にしたい」。片岡さんは協力隊の活動を通じて、その思いを強くしている。

(古閑美保が射撃ライセンス取得)
プロゴルファーの古閑美保が射撃のライセンスを取得したことが3日までに分かった。タレントのヒロミが1日に、自身のYouTubeチャンネルで伝えた。ヒロミは大の射撃好きで、競技の知名度を上げるためにさまざまな芸能人・著名人に声をかけていたという。東京五輪でさえ射撃の中継がなかったことを嘆きつつも“弟子”がライセンスを取得したことを伝えた。古閑は、昨年末からライセンス取得を目指し、申し込み、試験、審査、実地試験、最終審査を経て約9カ月かけて見事合格した。ヒロミは「弟子第1号」としてニコニコで紹介。「ゴルフであそこまでいった人だから射撃でもいいとこいくんじゃないか」と熱く口説いたことを明かした。古閑は「恥ずかしいー、取れちゃった」とはにかみながら登場。「申し込みから大変でした」とスタートの重要さを強調した。実際の射撃ではヒロミが銃の組み立て、立ち方、構え方などの基本をレクチャー。初射撃に古閑は「心臓がバクバクしてたんですけど、(射撃の)衝撃で抑えられました。ちょっとよろけたのがダサかったですね」とコメントした。しばらく練習を続けると、見事に命中するようになり「当たった…」とどや顔。最後は「楽しくなっちゃって」とすっかり射撃の魅力に引き込まれた様子だった。ヒロミはインスタグラムで、自身の射撃姿も披露。2018年のショットでは、今回古閑に教えたのと同様に45度の確度で立つスタイルを見せている。

(国体クレー射撃、狙い定める:静岡)
浜松市中区の繁華街でジビエ焼き肉店「百獣屋(ももんじや)」を営む金子靖昌さん(54)は、もうひとつの顔を持つ。過去四度、国民体育大会に出場したクレー射撃の選手だ。今年の三重国体の県代表にも選ばれていたが、新型コロナウイルスの感染拡大で中止になった。次に国体でクレー射撃があるのは三年後。「ここで終わりたくない」と意気込む。金子さんは、二十九歳の時にクレー射撃を始めた。経営していたバーの客に勧められたことがきっかけで、当初から国体出場を目標に掲げた。「国体は五輪や世界選手権を目指せない人の頂点。それがあるから一生懸命練習する」と金子さんは話す。競技を始めてから十年がたった二〇〇六年の兵庫大会に初出場し、前回の茨城国体では百四十一人中、三十位だった。八月二十二日の東海ブロック大会で県勢一位になり、三重大会の出場権を獲得。だが、その三日後に中止が決定した。金子さんは「茨城でいい感触をつかんでいたし、練習に行ける三重は地の利もあると思っていたが…。こればかりは仕方ないかな」と話す。三重国体にかける熱意には、他にも理由もあった。金子さんは血管系や目に異常が生じる遺伝性の難病「マルファン症候群」を患っており、七月には目の手術を二回受けた。それでも「目が見えるうちはクレー射撃を続けたい」と、周辺視野を広げるため、家の壁にシールを貼って銃で狙いを定める練習を重ねた。コロナ禍で飲食店が苦境に陥っても、いかにお金を使わずに練習するかを考えていた。週一、二回通っていた射撃場は月一回に減らして効率を重視し、その分、家でウエートや体幹トレーニングに励んだという。次に国体でクレー射撃が開催されるのは、二四年の佐賀大会になる。「あのピリピリした中でお祭りをしているような独特の雰囲気は、一度味わったら、また出たいと思ってしまう。三年後、ぜひ出たいね」。

(「全国ジビエフェア」の参加者募集)
ぐるなびは、飲食店などでの国産野生鳥獣肉(ジビエ)利用拡大を促進し、消費者にジビエの魅力を伝えるため、11月に開催する「全国ジビエフェア」の参加者を募集している。同フェアは農林水産省の「全国ジビエプロモーション事業(ジビエフェア開催事業)」により開催されるもので、11月1日から2022年2月28日(予定)まで、特設サイトで、ジビエに関する情報を集めた「ジビエニュース」や、事業者向けジビエ活用支援コンテンツ、ジビエに関する紹介、全国のジビエ県域フェア情報、ジビエを取り扱う飲食店などの検索などを掲載する予定。参加者には、全国の消費者へ向けた集客プロモーション実施やメニューの写真や価格、情報を入れるだけで簡単にオリジナルPOPを作成できるツールを提供する。ぐるなび加盟・非加盟に関係なく無料で参加でき、参加条件は、ジビエ(国産のシカ肉・イノシシ肉を原則とする)のメニューを提供している飲食店または販売している小売事業者、ECサイト事業者で、11月1日から2022年2月28日のフェア期間内に、対象食材を使用したメニューを提供または販売すること。料理についてはソースやスープなどジビエをメインとして使っていなくても参加でき、期間中であればメニュー提供・販売期間の時期や長さは問わない。申し込み専用サイトで受け付けている。また、同サイトではこれからジビエを取り扱いたいという飲食店向けに、転売や販売メニューに利用しないことを条件に「エゾシカ肉ロース・モモ2kgセット」や「イノシシ肉おまかせサンプル2㎏セット」などのサンプルも提供している。

(ジビエの仕入れ経費補助へ:広島)
東広島市は、地元で捕獲されたシカやイノシシの野生鳥獣肉(ジビエ)のメニュー開発、料理の提供にチャレンジする飲食店に対し、肉の仕入れ経費を補助する方針を決めた。特産化を図るジビエの消費を増やし、新型コロナウイルス禍で苦慮する飲食店の支援にもつなげる狙い。試食会の開催や店舗マップ作製も手がけ、魅力を発信する。

(「ジビエミートパイ」:和歌山)
フレンチレストラン「ナチュラルガーデン」(有田川町水尻)が現在、イノシシ肉を使った「ジビエミートパイ」を全国へ販売するプロジェクトを進めている。和歌山県によれば、イノシシやニホンジカなどによる農作物被害額は年間約3億円。対策としてイノシシだけでも年間約2万頭を捕獲するが、そのほとんどを活用せず処分している。県はジビエの肉質等級制度を導入するなど、「わかやまジビエ」のブランド化に力を入れる。ジビエミートパイは、オーストラリアのミートパイ文化に着想を得て、オーナーシェフの前川和宏さんが開発。県産のイノシシ肉を地元のトマトやシイタケと合わせ、赤ワインやデミグラスソースで味を付ける。フランス料理の技法をアレンジした。2020年に開設した隣接するテークアウト専門店「ラトリエナチュラル」では、主力メニューとして販売する。プロジェクトでは、7月31日からクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で全国販売に向けたネットショップ開設などの費用の支援を呼び掛け、目標の30万円を一日で達成。現在、90万円を超える支援を集めている。店長の壁屋知加子さんは「店頭や催事で販売する中で、『肉感がしっかりして、食べ応えがあった』『臭みもなくおいしかった』などのうれしい声を聞いた。神戸の催事で気に入ってくれたお客さまが当店まで買いに来てくれたこともある」と話し、「全国の人にジビエのおいしさを知ってもらい、ジビエ肉の流通や獣害問題の解決に貢献できれば」と意気込む。

(イノシシ肉やウインナー、キャンプ場に登場:大分)
日田市前津江町のキャンプ場「スノーピーク奥日田」にイノシシ肉など地元産品の冷凍自動販売機が登場した。奥日田の食材を手軽に味わってもらおうと、同町の食品加工「梶原食品」(梶原和人代表)が設置。

(シカ肉スティックで筋肉づくり:北海道)
釧路市でエゾシカ肉料理教室「Bunyan(バニャン)」を開く高橋未佳さん(48)が、低脂質・高タンパクで筋肉づくりに適するシカ肉を棒状に固めた「プロテインスティック」を開発した。2日には、健康的な肉体美を競う「ベストボディ・ジャパン札幌大会」(5日、札幌市)に釧路市から出場する2選手に贈呈した。エゾシカの食害による森林被害が深刻化する中、栄養士の高橋さんは、捕獲されたシカ肉の消費拡大を目指し、昨年8月から月1回ほど料理教室を開いている。「ベストボディ・ジャパン」に出場する選手がいると知り、応援とシカ肉のPRのために1カ月かけてプロテインスティックを開発した。

(国産ジビエの外食産業向けの販路開拓:東京)
国内最大級のフード業界向けプラットフォームを運営する、株式会社インフォマート(本社:東京都港区 代表取締役社長:長尾 收、以下「当社」)は、外食産業の業界団体である一般社団法人日本フードサービス協会(所在地:東京都港区 会長:赤塚 保正、以下「JF」)と連携し、「国産ジビエ認証制度」等の認証を取得した食肉処理施設から全国の飲食店向けに供給される安全安心なジビエの販路拡大とプロモーション活動の支援を開始したことをお知らせいたします。ジビエは低カロリーで栄養価の高い食材にもかかわらず、飲食店からは「取扱いが難しい」「高価」といったイメージが強く、専門店以外の飲食店には広がりにくい現状があります。また、ジビエを取り扱う飲食加工流通業者、食肉処理業者においては、コロナ禍の影響により飲食店の時短営業、営業自粛、店舗数縮小等から販売機会が減少しています。さらに展示会の中止等、新規の取引先開拓の難易度も高まっています。一方、農林水産省では、『被害防止のための捕獲を進めるだけでなく、捕獲鳥獣を地域資源(ジビエ等)として利用し、農山村の所得に変えるよう、有害鳥獣を「マイナス」の存在から「プラス」の存在に変える取組を全国に広げていくことが重要』(※)とした総合的な対策を実施し、捕獲した野生鳥獣の命を無駄にすることなく、ジビエとしての利用促進を推奨しています。

(ジビエ飲茶フェア開催:神奈川)
横浜中華街の広東料理店「招福門」は9月7日、「ジビエ飲茶フェア」を開始。25種の食べ放題メニューに加え、女性狩猟団体の「Japan Hunter Girls」と協働し、神奈川県南足柄産の鹿肉を使った3種の点心を提供する。鹿肉は低タンパク、低カロリーのヘルシー食材。同フェアでは、ジビエ料理の高級食材といわれる鹿肉を、気軽に食べられる点心に仕上げた。秋の若い鹿は、肉質が柔らかく、もっとも美味しい季節。同店の総料理長らが試作を重ね考案したメニューは、焼売、チョンファン(腸粉)、水餃子の3種で、いずれも手間ひまかけて手作りしている。中華の技法を取り入れた丁寧な下ごしらえにより、くさみもなく、うまみがじんわり広がる。香港飲茶の雰囲気を楽しめるようワゴンサービスで提供。横浜中華街で初の取り組みとなる南足柄産の鹿や、地元食材との組み合わせをたのしめる。点心に使う鹿肉は、神奈川県内で活動する女性ハンター団体の「Japan Hunter Girls(JHG)」が捕獲したニホンジカで、捕獲後2時間以内に専門施設で食肉加工している。近年、南足柄地域では、鹿をはじめ野生鳥獣による食害が問題となっており、JHGでは山を守るために有害鳥獣駆除した鹿を地域資源として有効活用するため数々の取り組みを行っている。

(ワイルドボア(猪革)の力強さ:石川)
農業保護などのために捕獲された猪の革を用い、伝統の金箔をあしらったカードケース。2021年9月3日(金)よりMakuakeで先行予約受付中株式会社箔一(本社:石川県金沢市 代表取締役社長 浅野達也)では、ハタブネコンサルティング株式会社(本社:石川県金沢市 代表取締役社長 吉村祐紀)の協力のもと、農業保護などのために捕獲される猪の革を用い、これを伝統の金箔で彩ったカードケースを発売します。

(地元材料でコロッケ弁当:山口)
萩市下田万の道の駅「ゆとりパークたまがわ」にある飲食店「食のワンダーランド」が、地元産のイノシシ肉とケンサキイカなどを使ったコロッケ弁当を発売した。コロッケのジャガイモやタマネギも地元産で、ご飯は県産のコシヒカリ。

(白神ジビエ料理好評:青森)
西目屋村が新たな特産品として今夏に提供を始めた「白神ジビエ料理」と、関連して販売しているクマ皮製品の売り上げが、8月29日現在で合わせて約194万円に上り、好評を得ている。鳥獣害対策で捕獲した野生のクマを食肉や革製品に加工し、観光施設で提供する村の事業で、村産業課担当者は「アクアグリーンビレッジANMONで提供したジビエ料理の販売数が伸び、全体としてもまずまずの出だし」と話している。料理の提供は7月22日にスタート。アクアグリーンビレッジANMONで同25日まで提供したミニクマそばやミニクマ丼など4品の販売数は999個で、売り上げは約50万円だった。道の駅津軽白神のレストランで同26日から提供中の4品の売り上げは約58万円で、ほかにブナの里白神館でも提供している。村が実施したアンケートでは286人のうち95%が「今後もまた食べたい」と回答した。クマ皮製品は昨年9月下旬から販売しており、村のふるさと納税返礼品として提供した分を含めて136個、約70万円の売り上げとなった。

(クマ目撃、注意呼び掛け:宮城)
5日午前6時ごろ、石巻市桃生町永井岩の沢地内で山林に入っていく体長約1メートルのクマ1頭を付近の男性が発見した。通報を受けた河北署は付近を警戒し、注意を呼び掛けている。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午前10時ごろ、仙台市青葉区芋沢黒森山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後5時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢青野木付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、3日午後2時30分ごろ、栗原市瀬峰刈安沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8月31日午後3時30分ごろ、仙台市太白区ひより台にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8月31日夜、仙台市青葉区作並深沢山にクマが出没しました。

TOPへ

9/2
(鹿・イノシシの捕獲数最多、農作物被害も減少)
2020年度の鹿とイノシシの捕獲頭数が前年比9%増の計135万3700頭(速報値)となり、過去最高となった。環境省と農水省のまとめで分かった。両省は、重点地域の設定による「集中捕獲キャンペーン」を20年度から始めた効果とみる。豚熱対策で19年度から捕獲を強化している地域もある。20年度の農作物の被害額は全国的に減少した。20年度の捕獲頭数は鹿が67万4800頭で同12%増、イノシシが67万8900頭で6%増えた。都道府県別では、東北や九州、中国地方を中心に27府県で過去最高を更新した。同キャンペーンは、全都道府県で捕獲の目標頭数や重点地域を定めて、秋から冬の狩猟期の捕獲を進めるもの。国は捕獲頭数に応じて交付金を追加配分し、後押しする。各都道府県が掲げた目標の合計は136万頭で、ほぼ達成した。20年度の農作物の被害額を見ると、28都府県で前年より減った。北海道が集計中のため、全国の被害額は集計できていない。関東や北陸、東海などでは、20年度の捕獲頭数が目標や前年を下回ったが、農作物被害は減少する県が多い。19年度から豚熱対策でイノシシの捕獲が進んでいたことなどが背景にある。一方、東北や九州では捕獲頭数が増え目標も上回った県が大半だが、被害額は13県中10県で前年より増えた。イノシシの生息域の拡大などが背景にある。それ以外の地域では、捕獲頭数が増え、被害額が減る県が目立った。両省は農作物被害を軽減するため、鹿とイノシシの生息数を23年度までの10年間で半減させる目標を掲げる。近年の年間捕獲頭数は120万頭程度だが、目標達成には、20年度以降年間140万頭程度の捕獲が必要とする。てこ入れに向け、20年度から同キャンペーンを始めていた。両省は21年度も同キャンペーンを継続する。市町村をまたぐ広域捕獲を進め、生息域の拡大を防ぐなどして「依然、深刻な状況にある農作物被害を着実に減らしていく」(農水省鳥獣対策・農村環境課)方針だ。

(墓地でクマに襲われ59歳男性重傷:長野)
28日午後4時20分ごろ、長野県上田市殿城の墓地で、長野市の男性会社員(59)がクマに襲われ、左手を骨折するなど重傷を負った。県警上田署によると、男性は病院に搬送されたが、命に別条はない。同署によると、クマは体長約1メートルで成獣とみられる。草むらに逃げ込んだため、周辺住民に注意を呼び掛けている。

(山の中で80歳の男性、イノシシに襲われて大けが:兵庫)
27日丹波市の山の中で、作業をしていた80歳の男性がイノシシに足などをかまれて大けがをし、警察などは、イノシシを見つけてもむやみに近づかないよう呼びかけています。27日午前10時頃、丹波市青垣町の山の中で、近くに住む80歳の男性がイノシシに足や腕をかまれたと、家族から消防に通報がありました。警察によりますと、男性は山で1人で作業をしていたところ、突然、襲われたということで、腕や太ももに大けがをして病院で手当てを受けています。野生動物の調査や研究をしている兵庫県森林動物研究センターによりますと、イノシシは臆病で、みずから人を襲うことは少ないということですが、身の危険を感じた時に暴れるおそれがあるということです。センターや警察では、イノシシを見かけてもむやみに近づかず、エサになるような生ゴミはゴミステーションに置きっぱなしにせず、指定された日に捨てるよう注意を呼びかけています。

(クマにかまれ男性軽傷:岩手)
30日午前6時20分ごろ、西和賀町川尻の無職男性(67)が、自宅近くの錦秋湖畔公園でクマ1頭に襲われ、右腕に軽傷を負った。北上署などによると、男性は1人で散歩中、後ろからクマに右腕をかまれた。自力で近くの同署湯田駐在所に行き被害を伝え、町立西和賀さわうち病院で治療を受けた。クマは体長約1メートルの成獣とみられる。現場は町役場湯田庁舎から約100メートル南東側で、住宅地に近い。

(イノシシ5頭豚熱:茨城)
茨城県は26日、笠間市とつくば市、常陸太田市で見つかった計5頭の野生イノシシが豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内の感染確認は73~77例目。

(民間の森林100地域認定へ、生態系保護の目標達成で)
環境省は27日、生態系を保護するため、企業や寺・神社などが所有する森林・里山を2023年中に少なくとも100地域以上認定すると発表した。政府は6月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)で、30年までに陸域と海域を30%保護する目標で各国と合意。生物多様性条約に基づく国際目標を決める締約国会議が来年控える中、保全エリア拡大に乗り出す。小泉進次郎環境相は27日の閣議後記者会見で「国際目標の達成に向け、より多くの地域や企業、国民一人一人の力を結集するものとなるように制度設計を進めていく」と述べた。

(動物と列車の衝突、シカだけ急増:岩手)
岩手県内でシカと列車が衝突する事故が急増している。鉄道各社は線路脇に侵入防止ネットを張ったり、シカが嫌う音を発する装置を車両に取り付けたりしているが、増加する頭数に対策が追いつかない状態だ。JR東日本盛岡支社管内では昨年度、動物と列車が衝突する事故が計754件起きた。件数はカモシカとクマが例年並みの計89件だった一方、シカは前年度比で1・5倍になる647件と大幅に増加。全体の86%を占めた。事故のほぼすべてが、山間部を走る山田線と釜石線で発生。また、降雪が多い1、2月に発生が増えたのも特徴になっている。急増の原因の一つは、個体数の増加だ。県自然保護課によると、県内で捕獲されたシカの頭数は、2014年度は約1万900頭だったが、20年度は倍近い約2万700頭に上った。さらに、岩手野生動物研究所の西千秋さん(40)は昨冬の大雪の影響を指摘する。「除雪され歩きやすい線路にシカが出てきた可能性もある」という。事故は列車の遅れにつながるため、鉄道各社は対策を講じている。JR東日本盛岡支社は、山田線と釜石線で事故が多発する場所を中心に、線路脇にのべ14キロにわたってネットを張っており、今後延長する予定だ。釜石線には発光器を5カ所に設置。早朝や夜間にレーザーを照射し、シカの目にあてて追い払っている。さらに今年6月からは、山田線の一部区間で、シカが仲間に危険を知らせる鳴き声と犬の鳴き声を合成した特殊な音声を出す装置を列車に取り付け、効果を検証中だ。運転士には「明らかにシカが近づかなくなった」と好評だという。しかし、盛岡支社の担当者は「生息数そのものが増加しているため、対策を取っても事故の件数はなかなか減らず、効果が見えにくい」と語る。シカとの衝突事故が毎年250件前後ある三陸鉄道も、同じ悩みを抱える。19年から線路脇にネットを張っており、その場所では事故が減るものの、路線全体では増えているという。保線土木課の担当者は「どうしようもない気持ちもあるが、衝突すれば運行に影響が出る。引き続き効果的な対策を探りたい」と話した。

(知床でのトドの駆除をユネスコが問題視:北海道)
7月26日、奄美・沖縄が世界自然遺産に登録された。そのおめでたいニュースをよそに、世界遺産を決めるユネスコ(国連教育科学文化機関)が日本を問題視していることをご存じだろうか。ユネスコの世界遺産委員会がトドの駆除について中止や縮小を検討するよう政府に求める決議を採択したのは7月23日のこと。場所は知床である。野生生物の保護や調査などを行っている「知床財団」の担当者が言う。「世界自然遺産は登録されてからも、数年おきに保全状況を審査されます。知床も今回で6度目ですが、毎回、問題にされてきたのがトドの駆除なのです」。知床周辺は北海道有数の漁場である。そこへ春先になると千島列島から流氷に乗ってトドがやってくる。「トドはオスになると体重1トンを超え、1日数十キロの魚介類を食べます。当然、漁網にタラなどが入っているとそれも食い散らかす。簡単に網を破ってしまうので、敵視する漁師は少なくありません。ロシアとの共同調査で、毎年100~150頭が根室海峡で確認されていますが、実際の数はもっと多い」(同)。トドによる知床の漁業被害額は年間2億円弱。放っておけば増える一方で、羅臼漁協などでは地元の猟友会に毎年駆除を依頼している。その猟友会の幹部によると、「猟師は船から銃でトドを撃つのですが、場所が世界遺産だけに見つけ次第駆除というわけにはいかない。まずは海面を撃って追い払う。それでも網に近づく慣れた奴を追いかけて仕留めるわけです」。駆除されるトドは年間15頭前後。生息数を調査している研究者によると、絶滅に追い込むような数ではないが、これが世界遺産委員会の決定に大きな影響力を持つ「IUCN(国際自然保護連合)」という組織のお気に召さないらしい。「IUCNはレッドリスト(絶滅危惧種の指定)で知られていますが、とくにトドやアザラシなどの海獣については神経質。欧米に比べて日本は積極的な保護の精神が足りないと思っているのでしょう」(研究者)。それなら漁師の生活を守ってくれるのか、と文句を言ったところでユネスコは聞く耳を持つまい。

(ドローン活用やハザードマップ作成検討:北海道)
札幌市は27日、ヒグマの市街地への侵入抑制策などを定めた「さっぽろヒグマ基本計画」の改定作業に着手し、東区の住宅街で今年6月、ヒグマが出没して男女4人が重軽傷を負ったことなどを踏まえ、市街地対策を強化する方針を示した。出没時の備えとして、人工知能(AI)搭載のカメラを設置し、ドローンで居場所を把握する考えだ。市が同日開いた、専門家らでつくる改定検討委員会の初会合で示された。市街地への侵入抑制と出没時の対応、市民への普及啓発を基本目標とし、計画の対象区域をこれまでの山間に面した地域から、全市に拡大する。

(猟師増やす狙い、狩りをオンラインで:愛知)
シカやイノシシなどによる農作物被害が後を絶たない愛知県新城市で新しい猟師を増やそうと狩りの様子がオンラインで見られる取り組みが始まっています。説明会を主催したのは、新城市の作手地区などで活動するNPO法人の「愛猟」です。狩猟免許を持っていても都市部に住んでいるため、実際の狩りの経験がない人たちに狩猟の現場を知ってもらうために始まりました。この日紹介されたわなはカメラが設置されていて、シカやイノシシがかかった場合、登録者に通知が届き、捕獲の様子をオンラインで確認できるということです。愛知県によりますと、2019年度の鳥獣による農作物被害はおよそ4億4000万円で前年度より増加したものの、猟師の高齢化で捕獲が追いついていないのが現状で、主催者は害獣対策に携わる人が増えて欲しいと話しています。

(王子が岳山頂付近の立ち入り禁止、イノシシ捕獲のため:岡山)
岡山県玉野市は27日、同市と倉敷市にまたがる王子が岳に出没するイノシシを捕獲するため、山頂付近への立ち入りを禁止すると発表した。期間は30日から9月12日まで。玉野市側の登山道はすべて使用禁止。県道王子ケ岳線は通行可能だが、県道から山頂近くの駐車場へ続く通路入り口、観光休憩所「王子が岳レストハウス」付近から山頂方面に向かう遊歩道入り口を封鎖する。倉敷市側から入ってもこれらの封鎖区間に出る。玉野市商工観光課は「イノシシは観光客に危害を加える恐れもあり、早急に対策が必要。理解と協力をお願いしたい」としている。

(クレー射撃の体験イベント:東京)
今月8日に閉幕した東京オリンピックの採用種目でもあったクレー射撃を体験できるシミュレーター・イベントが29日、千代田区内神田2の区立スポーツセンター2階弓道場で開催される。参加無料。主催するのは同イベントの実行委員会(石川喜助代表)で、区の助成事業。

(クマ出没で臨時休園していた動物公園が営業再開:岩手)
園内で野生のクマの姿が確認され、臨時休園していた盛岡市動物公園が28日、営業を再開した。盛岡市動物公園では15日、野生のツキノワグマの成獣1頭が監視カメラで確認された。被害はなかったが、毛や爪痕などの痕跡があったことから、動物公園では臨時休園して、園内の調査・点検を実施。安全が確認されたとして、28日、営業を再開した。なお、見通しのききにくい園内の一部のエリアは当面の間、立ち入りが制限されている。

(学生モニタリング調査によるヒグマ個体群動態の解明:北海道)
北海道大学大学院農学研究院の中村太士教授,国立環境研究所らの研究グループは,北海道大学のヒグマの生態を調査する学生サークル「北大ヒグマ研究グループ」(以下北大クマ研)により蓄積されてきた,北海道北部地域のヒグマの40年分のモニタリングデータを時系列解析し,春グマ駆除制度による個体群の衰退及び制度廃止後の回復過程を明らかにしました。本成果は,学生主体の長期モニタリングによって政策転換が大型哺乳類の個体群におよぼす影響を明らかにした,国際的にも極めて稀なものです。クマやトラなどの大型食肉目に属する哺乳類の多くの種は,狩猟や生息地減少といった人間活動の影響を受けて個体数が減少しています。長期間の個体群モニタリングは,寿命が長い大型食肉目に対する人間活動の影響を明らかにするために重要です。近年,市民が主体となった大型食肉目の個体群モニタリングの有効性が期待されはじめていますが,これを実証した研究はありませんでした。北大クマ研は北海道大学・天塩研究林において,1975年からヒグマ個体群の動向を明らかにするために,ヒグマの痕跡(糞や足跡)を調べてきました。北海道では1969年から1990年にかけてヒグマの積極的な駆除を目指す「春グマ駆除制度」が施行されました。今回の研究では,1975年から2015年にかけて北大クマ研が記録したデータを解析し,春グマ駆除制度がヒグマ個体群の動態に与える影響を調べました。その結果,ヒグマの個体数の指標である痕跡発見率が春グマ駆除期間中(1975年~1990年)において減少した一方で,春グマ駆除が廃止された後(1991年~2015年)回復したことを明らかにしました。これまで北海道においては,ヒグマの分布や個体数を把握する際にハンター等からの情報・試料提供が用いられてきましたが,こうしたモニタリングを担う人たちの高齢化が進み,人口も減少しています。本研究では,そうした状況下において大型食肉目の保護管理を円滑に進めていく上で,学生も市民科学者として今後重要な役割を果たしていく可能性があることを示しました。なお,論文執筆者のうち中村太士教授以外は全員が北大クマ研OBです。本研究成果は,2021年7月13日(火)公開のConservation Science and Practice誌に掲載されました。

(鳥追い払う光点滅・AI活用:静岡)
ムクドリやカラスなど野鳥による騒音や農産物を食べ荒らす被害を減らそうと、人工知能(AI)など先進技術を活用した製品やシステムの開発が中部地方で活発化している。鳥は学習能力に優れ、危害がないと判断すれば対策に慣れてしまうため、開発に当たる企業や大学の研究者らは持続性が高い対策の実現に知恵を絞っている。業用の発光ダイオード(LED)照明を製造するパイフォトニクス(浜松市)は、鳥獣を追い払う携帯型照明を開発し、自治体や企業に定額で貸し出す事業を四月に始めた。浜松市の中心市街地では十年以上前からムクドリの群れが街路樹に集まり、騒音やふんが問題になっていた。「ホロライト・チェッカーズ」と名付けた製品は、幅十三センチ、高さ二十二センチの箱形で、鳥に向けて取っ手を引くと二十五個のドット状の光を放つ。高速で点滅することから人間の目には常に点灯しているように映るが、鳥には市松模様に並ぶ光が交互に点滅して見えるため、驚いて逃げる。爆音による威嚇や、ねぐらとなる木の刈り込みといった従来の手法と比べ、騒音や環境負荷がないのが利点。

(食害が急減、「鳥獣対策隊」活動効果:千葉)
農作物被害を防ぐため、富里市の農家を中心に結成された「鳥獣被害対策実施隊」が活動効果を上げ、昨年度の食害が急減した。南総地域を中心に深刻化しているイノシシの市内侵入、定着を食い止める水際対策にも力を入れるという。実施隊は2017年にイノシシの足跡が確認されたことをきっかけに、有害鳥獣を捕まえたり、被害を調べたりするため、19年4月発足した。わなを仕掛けるなどの有資格者限定というが、隊員は結成時の36人から20年度は46人、本年度は56人へと増えた。市が年間300万円を助成している。市内の被害額は特産のスイカや、トウモロコシを中心に年々増える傾向にあったが、20年度は、前年度の約980万円から大幅減の約250万円になった。鳥獣別ではアライグマ、ハクビシン、カラス、タヌキによる被害が大きい。この3種の獣は隊発足の前後から年間捕獲数が増え、18年度は100頭、19、20両年度は150頭をそれぞれ超えた。イノシシによる被害は比較的、少ないものの、ニンジンで確認されており、市は隊員数100人を目標に、鳥獣の農作物食害防止に、官民連携で取り組んでいく。

(クマ被害、全国の事例を共有し対策強化へ:秋田)
クマによる人への被害は、これから冬眠時期にかけて多くなる傾向があるといいます。クマ被害が深刻になる中、県は去年、専門職員を配置して対策を強化しています。重ねる現地調査と分析。クマ被害にも様々な要因があることが分かっています。30日、全国の研究者が一堂に会する日本哺乳類学会がリモートで開かれ、県自然保護課の近藤麻実さんと泉山吉明さんも出席しました。会議では、秋田・長野・島根などのクマ被害が取り上げられ、泉山さんは去年7月、仙北市の駒ケ岳の登山道で発生した人身事故について報告しました。現場に急行し、霧で見通しが悪かったことや、被害者が鈴を付けていなかったことを本人から直接聞き取り、その結果、事故は偶発的なものと判断できたといいます。近藤さんは、去年8月、鹿角市でクマに襲われた高校生から直接、話を聞いたところ、やせた夏場のクマを高校生がイヌと見間違えていたことが分かりました。近藤さんは、出前講座で夏のクマはすらっとしている個体がいるということを子どもたちに教えていると紹介しました。県は去年、クマの専門家である近藤さんを職員として迎え、迅速な現場調査を対策に反映させ新たな被害の防止を進めています。全国の事例を共有しながら新たなクマ被害防止対策へ。県は、事故防止には早め早めの対応が重要だとして、クマを目撃したら警察や市町村などへの速やかな通報を呼びかけています。

(クマ市街地出没、道が対応強化の管理計画の原案:北海道)
ことし札幌市の市街地でクマが人を襲う被害が出たことなどを受けて、道は市街地などに現れるクマへの対応強化を盛り込んだ管理計画の原案をまとめました。原案では、クマが人を攻撃する前でも駆除などの対応を判断する基準を新たに設けるなどとしています。道内ではことし6月、札幌市東区の市街地に現れたクマに襲われて4人が重軽傷を負うなど、ことしに入って3人が死亡、8人がけがをしていて、統計が残っている昭和37年以降最多の被害が出ています。こうしたことを受けて、道は市街地や集落に現れるクマへの対応強化を盛り込んだ来年度から5年間のヒグマ管理計画の原案をまとめました。この中では、クマが市街地などに現れ重大な被害のおそれがある場合、人を襲う前でも駆除も含めた緊急の対応を判断するとして、その基準を新たに設けるとしています。またヒグマの市街地への出没や人への被害が起きた場合、注意報や警報を発令することや市町村や猟友会、警察などと連携して駆除も想定した訓練を行うなど対応の強化を進めるとしています。道は今後、専門家などに話を聞いたうえで、来年に計画をまとめる方針です。

(ヒグマ対策策定、出没相次ぎ1年延期:北海道)
札幌市はヒグマ対策の基本計画を見直すため、「第1回さっぽろヒグマ基本計画改定検討委員会」を開いた。6月に東区で4人が襲われるなど市街地にヒグマが相次いで出没していることを受け、現行の基本計画を大幅に見直すため、今年度末に策定する予定を1年延期することにした。来年度末に新たな計画を完成させる。現行の「さっぽろヒグマ基本計画」は2017年3月に策定。ヒグマの出没を想定して森林に接する6区を対策の重点地域にしていたが、東区の事例などを受け、重点地域を市内全域に広げる。8月27日の会合では、市街地へのヒグマの侵入を阻止するため、緑地管理のあり方などについて話し合われた。委員会は、道立総合研究機構エネルギー・環境・地質研究所の釣賀一二三・研究主幹ら4人の有識者で構成し、来年度末まで5回程度の会を開催する予定。

(世界文化遺産の大船遺跡、クマ目撃で当面閉鎖:北海道)
世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する函館市南茅部地区の大船遺跡で30日、クマ1頭が目撃され、遺跡は同日から臨時閉鎖となった。遺跡を所管する同市教委文化財課によると、遺跡を訪れた車を案内する交通誘導員が30日午前10時ごろ、遺跡の管理棟近くで、成獣とみられるクマを見かけた。函館市は遺跡付近に箱わなを設置。同課によると、クマの出没による遺跡の閉鎖は初めてで、安全が確認されるまで当面閉鎖するという。

(相次ぐヒグマの被害、対策会議で早期駆除へ:北海道)
釧路地方でヒグマによる人や乳牛への被害が相次いでいるのを受けて31日対策会議が開かれ、早期の駆除に向けて周辺の自治体が連携して取り組むことを確認しました。釧路地方ではことしに入り、厚岸町で男性1人がクマに襲われて死亡したほか、厚岸町と標茶町では乳牛9頭が死ぬなどの被害が相次いでいます。これを受けて31日、標茶町で対策会議が開かれ、道や周辺の8つの市町村の関係者が出席しました。会議では、厚岸町と標茶町でおととしからことしにかけて50頭余りの牛が襲われ、同一のオスのクマによる被害の可能性が高いことが報告されました。その上で、この個体の早期の駆除に向けて、道や周辺の自治体が連携して取り組むことを確認しました。また、ハンターから銃の使用の規制緩和を求める意見が出されましたが、道の担当者は「有害個体の駆除は事業として進める必要がある」と述べ、緩和に慎重な考えを示しました。釧路総合振興局の井戸井毅部長は「事態を重く受け止めている。被害を発生させているヒグマを一刻も早く駆除するとともに、関係機関と連携を密にして対策に取り組みたい」と話していました。

(持続可能な食生活を、環境省が消費者に提案)
環境省は30日、地球環境にも配慮した持続可能な食生活を推進するため、消費者への七つの提案を示した。地産地消や旬産旬消、有機食品やジビエ(野生鳥獣の肉)を取り入れた食生活の他、市民農園や家庭菜園を通じ自ら生産することも示した。同省は消費者の行動変容を促すため、ポイント制度創設などを検討しているとした。同日に同省が開いた持続可能な食生活に向けた企業などとのオンライン意見交換会で示した。同省は、世界的に持続可能な開発目標(SDGs)への対応や温室効果ガス削減が求められている中、消費者が食生活の中でできる七つの具体的な事項をまとめた。生産・輸送・保存にかかるエネルギーを抑えることのできる地産地消や旬産旬消は、食料自給率の向上にも効果的だとした。生物多様性の保全につながるとして有機食品の利用を提案。ジビエや菜食を取り入れること、自分で育てて自分で食べる「自産自消」の推進、食品ロスの削減、「フードシェアリング」など脱炭素社会実現に向けた取り組みに関心を持つことを挙げた。同省は、持続可能な食生活に向け、情報発信や調査・分析を進めるとした。意見交換は、9月に開催する国連食料システムサミットに向けて、企業の取り組みを発信し、消費者の意識改革につなげるのが狙い。参加した9企業・団体は、産地支援や有機野菜の使用などの取り組みを紹介した。モスバーガーを運営するモスフードサービスは、産地支援として地域の旬の食材を使ったシェイクの販売を紹介。イオンは、有機野菜の販売拡大に向け、同社のグループ企業で有機野菜を生産し、その技術を外部の生産者にも提供していることを紹介した。

(やんばるの密猟を防げ!林道夜間通行止め:沖縄)
世界遺産に登録されたやんばるの森で相次ぐ野生動植物の密猟を防止するため、県は国頭村と大宜味村内の林道を夜間通行止めにする実証実験を8月27日から開始した。毎日午後7時~翌日午前5時、10月22日まで実施する。数十カ所にゲートを置き、監視カメラも稼働。県から委託を受けた国頭村森林組合が地域住民らと協力して実施する。救急救命や災難・災害救助、許可を受けた通行以外は認められない。通行する場合は、県自然保護課や村に申請する必要がある。県は夜間通行止めの効果を検証し、地元の理解を得ながら本格導入を検討する方針。種の保存法で指定された野生動物の捕獲、売買などは禁じられており、違反した個人は、5年以下の懲役または500万円以下の罰金が科される。27日午後7時ごろ、同組合の職員が林道の入り口にゲートを設置した。

(農家を困らすアライグマ、高校生が被害を調査:兵庫)
つぶらな瞳としっぽの縞模様が特徴的なアライグマ。しかし、その見た目とは裏腹に多くの農業被害を引き起こしています。アライグマの捕獲に挑む高校生を取材しました。北米原産であるアライグマは、その可愛い見た目から、かつてペットとして多く日本に輸入されました。しかし、その可愛らしさとは裏腹に、鋭い爪や牙を持ち、気性が激しく、飼いきれなくなって意図的に世に放たれたものが少なくありません。そしていま、野菜や果物を食べあさり、イノシシやシカに次いで深刻な農業被害を引き起こしています。多くの農家がお手上げ状態の中、アライグマ捕獲に挑む農業高校の生徒を追いました。加西市でブドウ農園を営む山崎哲史さん。ことし7月、ひと晩でおよそ50房のブドウを失う被害にあいました。山崎さんの農園ではイノシシによる被害も重なり、一時収穫できるブドウがなくなりそうになったと言います。アライグマは手先が器用で食欲旺盛。特に甘いものや脂っこいものを好み、ブドウも好物のひとつです。兵庫県によりますと、アライグマによる農業被害額は年間でおよそ5000万円、生息数は分からないということです。山崎さんは、アライグマ対策のモデルケースとして県や市の協力のもと、金網と電気柵を設置。設置してから1カ月、山崎さんの農園では被害がなくなったものの、近くの他の農園に被害が集中したといいます。アライグマとの知恵比べが続く中、兵庫県立農業高校の生徒たちは農業被害を食い止めるため、アライグマ捕獲に向けて動きだしました。農業高校動物化学科の岩山泉さん・丸山琴羽さん・前田汐瑛さん。3人は、学校の課題研究として自分たちの学校の農園でも多くの被害が出ているアライグマを取り上げました。アライグマの子どもが罠にかかりました。生徒たちはこの罠にかかったアライグマを免許を持つ教師の指導のもと、解剖します。特定外来生物の駆除は対策が遅れれば遅れるほど多くの命を奪うことになります。そうならないためにも、生徒たちは今後も研究を続けます。

(荒れる農地、迫る野生動物:神奈川)
松田町長選が31日に告示され、9月5日に投開票される。町の課題を追った。秋には山肌が真っ赤なコキアで染まる松田山の「コキアの里」へと抜ける古い農道。草が生い茂る道の脇に幅1・5メートルほどの巨大なおりが設置されていた。「2日に1度はシカやイノシシ、小動物が捕まる。畑に植えられたミカンやブルーベリーが好きなんだろうね。猟友会には猟銃のイメージがあるかもしれないけど、実際には9割がわなの捕獲。毎朝、こうして見て回らないといけない」。足柄上郡猟友会会長で同猟友会松田支部で活動する中野博さん(73)はため息をつく。

(令和3年度わな猟「実践者」講習会:群馬)
野生鳥獣による農林業等の被害が依然としてある中、より効率的・効果的な捕獲を推進するためには、捕獲者の技術の向上を図ることが必要です。そこで、捕獲の担い手として被害対策の第一線で活躍できる人材を育成することを目的として、出猟経験のあるわな猟免許取得者を対象に、捕獲の現場で実践的な内容を学ぶ講習会を開催します。

(令和2年度に捕獲の野生鳥獣、過去最多2万861頭:群馬)
群馬県は、令和2年度に捕獲した野生鳥獣が過去最多となる2万861頭(前年度比7・4%増)に上ったと発表した。2年連続で過去最多を更新した。シカやクマの捕獲を進めことなどが増加要因だった。県によると、市町村が捕獲を強化したシカが1万2779頭(36・8%増)。人里や農地への出没したため捕獲を進めたクマは565頭(30・5%増)で、これらが全体の捕獲数を押し上げた。豚熱(CSF)の感染源となることが多いイノシシは24・1%減の6695頭にとどまった。県はCSF対策でこれまで捕獲を強化してきたため、個体数が減少してきたことが減少要因とみられるという。このほかサルは822頭、カモシカの捕獲は0頭だった。野生鳥獣による農林業の被害額は0・4%増の約5億6152万円だった。内訳は農業被害が約3億2788万円、林業被害が2億3364万円。シカの生息頭数の増加や生息域の拡大に加えて、えさを求めるクマによる農作物への食害なども影響したという。

(市街地周辺で生まれ育った"新世代クマ"急増中:北海道)
札幌市で相次ぐクマの出没。札幌市南区では9月1日、2頭のクマが目撃され、近くの小学校では教員らが児童の登下校を見守りました。1日午前0時半ごろ、札幌市南区川沿6条2丁目の国道で「車の前を親子グマが横切っていった」と、車の運転手から通報がありました。近くの藻岩小学校では、教員や保護者が児童の登下校を見守りました。道警のヘリが捜索しましたがクマは見つかっていません。札幌市で相次ぐクマの出没。クマと人との距離が近くなっています。札幌市では先週、西区西野の公園で体長70センチほどの子グマが目撃され公園が閉鎖されています。札幌市が周辺の山林で生息するクマの個体数を調査したところ、2015年には17頭のクマが確認されました。その数が2020年には31頭に急増しています。一体なぜなのでしょうか。札幌市環境共生担当課 浜田 敏裕 課長:「札幌市周辺部で生まれ育ったヒグマが定着し、繁殖行動も行われているので、黙っていると増えていく。(市街地近くで生まれ育った)ヒグマが増えると市街地に出没する機会も増えていく。今の時期は山に餌が少ないので出没が増える可能性がかなりある」。市の担当者は、これからの時期もクマへの注意が必要だとしています。

(「わなセンサー」を応用、地すべり検知に期待:長野)
伊那市有線放送農協(いなあいネット)が省電力無線通信技術LoRaWAN(ローラワン)の多角的利用で実用化した「わなセンサー」が、地すべりの検知にも活用できるのではないか―と、関係者らが注目している。構造が簡単なため応用しやすく、可能性が広がっているという。いなあいネットの菊田文太郎事務局長は「防災は特に力を入れていくべき分野で、地すべり検知ができれば効果は大きい」と期待する。実験は8月中旬、大雨で地割れが見つかった同市長谷地区で行われた。市長谷総合支所農林建設課農林係長の小林竜太さんが、自身が猟友会員として有害鳥獣駆除に使っている「わなセンサー」が地すべり検知に応用できるのではないかと考え取り組んだ。「わなセンサー」は、くくりわなに鹿がかかると、わなに結わえた釣り糸に力が加わり、磁石で固定している金具が外れる仕組み。それを検知したセンサーが即座に設置者の携帯端末に知らせる。小林さんはこの仕組みを利用し、地すべりの兆候が疑われる地割れを挟んで片方にセンサーを設置。もう片方にコンクリートブロックを置いて、センサーの金具とブロックとを釣り糸で結んだ。定期的な巡視を続けながら、地面の状態が変わったら瞬時に通報されるようにし、1週間、監視を続けた。幸い地すべりは発生しなかったが、実験を続ける中で問題点も見つかった。通報が入り、現場に駆け付けると地面に異常はなく、周辺にサルが出没した痕跡があったという。「実用化するには動物対策を考えないといけない」と小林さん。地すべりの発生は山中が多いため、ローラワンのエリア拡大も大事になるとみる。わなセンサーはローラワンを利用して地域課題を解決するアプリ(応用ソフト)を短期間に開発するイベント「伊那ハッカソン」で生まれたアイデアで、現在約150台が使われている。いなあいネットではローラワンの多角的利用に力を入れており、わなセンサーの利用拡大に加え、温度の可視化の実証実験に取り組み、農業や福祉分野への応用も研究している。

(クマ出没地域で緊急支援隊が発足:石川)
去年、石川県能美市の辰口地区でクマの目撃が相次いだことを受け、子どもたちの安全を守ろうと地元住民らによる「緊急支援隊」が発足した。1日朝、能美市の辰口中央小学校で発足した「緊急支援隊」。地元の町会役員や見守り隊が参加していて、クマの目撃があった場合などに学校からの要請で、登下校の付き添いやパトロールなどを行う。能美市内では去年、クマの目撃が97件と例年の10倍ほどに急増。こちらの小学校近くにも出没し、猟友会が警戒に当たるなどした。去年のクマの目撃時、車での児童の送迎で学校周辺が混雑したということで、緊急時には、支援隊による交通整理も行われるという。

(児童に「クマよけ鈴」配布:福島)
田村市の要田小の近くでクマの目撃情報が寄せられたことを受け、同市教委は8月30日、同校にクマよけ鈴を配布した。児童たちに登下校時などに身に着けてもらうことで、安全確保策につなげる。田村署などによると、8月25日午後6時ごろ、三春町南成田の農道で、男性が道路を横切るクマ1頭を目撃した。目撃情報があった同町周辺の同市船引町永谷地区では今年5月、ツキノワグマ1頭が市内で初めて捕獲されている。市はクマの生息域が拡大している可能性もあるとして、注意を呼び掛けている。

(群れで生活するサル、なぜ一匹で行動?:福岡)
北九州市若松区でサルの目撃情報が相次いでいる。今月に入り、川のそば、住宅の庭や駐車場などに現れ、9歳の女児がかまれるなど人的被害も発生している。なぜ出没が続くのか。専門家に聞いてみた。同市鳥獣被害対策課によると、8月7日に30代の女性が農作物を収穫する際にかまれて以降、同一の個体とみられるサルの被害が13人に確認されている。体長30~40センチとの情報があり、小柄なことから若いサルとみられるという。被害者の後ろや横から、不意にかみつかれるケースが多い。群れで生活するニホンザルが、なぜ一匹で行動しているのか。「ある程度成長した雄ザルは、自立のために群れを追い出されることが多い」と話すのは、到津の森公園(小倉北区)の飼育主任、中ノ園(なかぞの)浩司さん。「雌が他の群れを求めて離れることもあるが、ほとんどは雄。市街地での目撃が続いているということは、新しい所属先を見つけられずに、行く当てがないのかも」と想像する。こちら側が刺激を与えなくても襲われることはあるのだろうか。中ノ園さんは「過去に人と遭遇したとき、ひっかいたら人が逃げた、などの経験があったのかもしれない」と推測した。いのちのたび博物館(八幡東区)の哺乳類担当学芸員、中西希さんは「前後の状況がわからないが、ほかの場所で気が立つことがあり、人に危害を加えてしまったのかもしれない」と話す。若松区は緑地が多く、中西さんは山から市街地へ野生のサルが行きやすい条件になっているのではないかとみる。「市街地に食べるものが潤沢にあるわけではなく、繁殖のためには群れに入らないといけない。しばらくすれば姿を消すと思う。一度通った道なら(山に戻る道も)覚えているはず」。25日には大人とみられる別のサルが目撃され、住民と遭遇する恐れはこれからもある。サルを刺激しないためには、目を合わせない▽歯を見せない▽大声を出さない▽食べ物を見せない-などに注意してほしいという。中ノ園さんと中西さんは「見かけたらそっとしておくのが一番」と口をそろえた。市は情報収集に努めるとともに、捕獲に備えて職員が待機するなど態勢を整えている。

(被害立て続けに、牛舎にクマ出没:岩手)
31日夜、岩手県雫石町の牛舎にクマが侵入し、牛のエサが食べられる被害がありました。クマはその後、逃げたとみられます。31日午後7時半ごろ、雫石町上野松嶺の農業・目移和行さんが、自宅近くの牛舎で成獣とみられるクマ1頭を発見し、中に閉じ込めました。1日朝に警察や町の職員、猟友会のメンバーが集まって牛舎の中を調べましたが、クマはすでにいませんでした。夜の内に固定されていなかった出入口の扉を持ち上げて逃げたとみられます。中にあった牛のエサが食べられましたが、目移さんや飼育している牛14頭に被害はありませんでした。この牛舎では最近、牛のエサを食べられる被害が立て続けに発生していて、同じクマによるものとみられています。クマは見つかっておらず、警察が周辺の住民に注意を呼びかけました。

(クマ、再びヒツジ襲う:岩手)
27日朝、岩泉町上有芸字向平、養豚会社役員男性(68)方のヒツジ1匹がクマに襲われ死んでいるのが見つかった。男性は2日前にも同様の被害を受けたばかり。町がわなを設置するなど警戒を強めた。男性によると午前6時20分ごろ、自宅から東に約30メートルの柵に囲われた敷地内で鎖につないで飼っていたヒツジの様子を確認しようとしたところ、近くに成獣とみられるクマ1頭がおり岩泉署に通報した。その後、茂みで鎖につながれたまま引きずられ、倒れているヒツジを発見した。付近の柵の一部がなぎ倒されており、そこから侵入したとみられる。

(肥料小屋でクマが袋荒らす:岩手)
27日午後6時半ごろ、矢巾町北伝法寺、団体職員男性(58)方の肥料小屋で、肥料袋2袋が破られ散乱しているのが見つかった。爪痕からクマによる被害とみられる。けが人はなかった。紫波署と男性によると、肥料袋は扉のない小屋に保管。26日夜から27日朝までにクマが荒らしたとみられ、同署員らが28日、周辺をパトロールした。現場は住家が点在する農村地帯で、4日には北側に約800メートル離れた民家の庭で、70代女性がクマに襲われけがをした。

(クマか、ナシ500個食い荒らされる:秋田)
30日午前7時ごろ、秋田県大仙市豊岡字上野の果樹園で、ナシ約500個が食い荒らされているのを所有者の30代男性が見つけ、市役所を通じて大仙署に届け出た。署はクマによる食害とみている。

(列車とシカが衝突、JR東海道線が一時運転見合わせ:静岡)
31日午後1時40分頃、JR東海道線大磯―二宮間で、普通列車(15両)とシカが衝突し、東京―熱海駅間の上下線で一時運転を見合わせた。午後3時頃に運転を再開した。

(特急ソニックがイノシシと衝突:鹿児島)
JR九州によると、31日午後7時45分ごろ、鹿児島線海老津―教育大前間で、特急ソニック51号(博多駅午後7時19分発大分行き)がイノシシと衝突した。乗務員が現地確認を行い、終了して運転を再開した。この影響で同8時23分現在、一部上下列車に33分から5分の遅れが発生している。

(貨物列車がイノシシ?と衝突:兵庫)
26日午後9時10分ごろ、JR山陽線三石(岡山県備前市)-上郡(兵庫県上郡町)間を走行中の新居浜発東京貨物ターミナル行き列車の運転士が、線路上に動物を発見して非常ブレーキをかけた。列車はイノシシとみられる動物と衝突し、停車した。JR西日本によると、運転士にけがはなく、約25分後に運転を再開。特急と普通電車合わせて4本に最大50分の遅れが出た。

(姫新線で遅れ、イノシシと接触:岡山)
JR西日本によると、27日午後7時34分、姫新線の久世駅―中国勝山駅間で列車がイノシシと接触したため、車両と線路を確認した。この影響で同線の津山駅―中国勝山駅間の一部列車に約15分の遅れが出ている。

(「柵乗り越えて車の前に…」住宅街で"子グマ":北海道)
8月26日未明、札幌市西区の公園にクマが出没しました。近くには小・中学校もあり、市や警察が注意を呼びかけています。道路を走るクマ…。8月26日未明、札幌市西区で撮影されたクマの映像です。8月26日午前2時すぎ、札幌市西区西野の宮丘公園で「子グマ1頭がいる」と車を運転していた男性から警察に通報がありました。目撃されたのは、体長70センチほどの子グマです。近くには手稲宮丘小学校や宮の丘中学校があり、その周辺に住宅街が広がっています。出没現場の近くでは17日にもクマが目撃されていて、札幌市の職員は同じ個体の可能性もあると見ています。札幌市環境局 環境共生担当課 清尾 崇さん:「いずれも大きくない個体なので、同一の個体の可能性も高いと思う。目撃は朝や夜が多いので外出せず、外に出る時は音を立てるよう注意してほしい」手稲宮丘小学校では、児童の登下校を教員が見守り、宮丘公園は8月27日から9月9日まで、全面閉鎖する予定です。札幌市や警察が注意を呼びかけています。

(ゆっくりと線路を横切るイノシシ:三重)
三重県志摩市磯部町で、近鉄志摩線の線路を堂々と横切るイノシシを鳥羽市船津町のアマチュアカメラマン、岡村廣治さん(74)がカメラに収めた。岡村さんは25日午前、近鉄五知駅のホーム南端で、通過電車を撮影中にゆっくりと線路を横切る動物を目撃。大きなイヌと思っていたが、目を凝らすとイノシシだった。「電車が来たらひかれる」と心配したが、お構いなしに渡り切り山林に姿を消したという。近鉄広報部によると、電車とイノシシの衝突事故は、1月以降、県内路線(一部除く)で5件発生。昨年は16件起きたが、運行に大きな影響は出なかったという。

(中心部、クマ出没相次ぐ:北海道)
旭川中心部でクマの出没が相次ぎ、市民から不安の声が上がっている。26日早朝には忠和3の8の忠別川、23日には同住所の忠別川河川敷でそれぞれ目撃された。クマは河川沿いの茂みに隠れているとみられ、市などが警戒を強めている。旭川中央署によると、26日午前5時25分ごろ、自転車で通りかかった男性が忠別川の中を歩くクマ1頭を目撃し、110番した。クマは体長約2メートルで、上流に向かっていたという。現場は住宅街から約150メートルの地点。同署の署員が付近を捜索したが、クマの姿や痕跡は確認できなかった。23日午後7時20分ごろには、同住所の忠別川河川敷で、体長約2メートルのクマ1頭を帰宅途中の女子高校生が目撃した。忠和3の7の銭湯に徒歩で通っている女性(84)は「川や河川敷に極力近づかないようにしている。早く解決してほしい」と不安を口にする。

(山頂付近にクマのふん?注意呼びかけ:北海道)
札幌市中央区の円山の山頂付近で28日、クマのふんを目撃したという通報がありました。その後、クマの目撃情報は寄せられていませんが、警察や札幌市が注意を呼びかけています。クマのものとみられるふんが目撃されたのは、札幌市中央区の円山の山頂付近です。28日午前11時ごろ、「八十八ヶ所ルート」を登っていた男性が山頂付近でクマのふんを目撃したと、翌日の午後3時前に円山交番に届け出ました。警察によりますと、男性が撮影した写真には大きさがおよそ26センチくらいのふんが写っていて、その後、警察官と札幌市の職員が男性とともに現場付近を捜索しましたが、ふんはすでに無くなっていました。その後、付近でクマの目撃情報は寄せられていませんが、札幌市は今後、注意を呼びかける立て看板を設置する方針です。

(クマ目撃情報、ミツバチの巣箱狙う:和歌山)
和歌山県田辺市龍神村殿原、国道371号沿いの川成地区で27日夜、地元住民がクマ1匹を目撃した。知らせを受けた市龍神行政局は28日朝、行政無線と防災・行政メールで注意を呼び掛けた。地元住民によると、1週間ほど前に龍神村丹生ノ川の山中でミツバチの巣箱が荒らされていた。その後、川成地区でも民家から数十メートルの山中にあるミツバチの巣箱が、ひっくり返されているのが見つかった。27日夜、住民がこの巣箱の様子を見に行った時、懐中電灯を照らした約10メートル先に二つの目が光って、よく見るとクマだったという。このため、地元の住民数人が、民家に寄り付かないよう花火を打ち上げて追い払った。

(住宅街にあらわれた意外な動物:福岡)
30日夜、福岡市の住宅街で、散歩中の犬を威嚇する動物が撮影されました。その動物の意外な正体とは?30日午後9時ごろ、福岡市中央区平和の住宅街で、女性が犬の散歩をしていたところ、鋭く目が光る謎の動物と遭遇しました。その動物は逃げようとせず、逆に犬を威嚇し続けました。女性は最初はタヌキと思いましたが、歩き方がタヌキとは違うと確信したと言います。その正体を確認するためやってきたのは福岡市動物園です。さっそく動画を確認してもらうと。謎の動物の正体はアナグマでした。イタチ科のアナグマは、本来は山や森林に生息しています。雑食性で、土を掘って昆虫などを食べるほか、甘みのある果実を好んでいて、年々、農作物への被害が増加しているということです。今回動画を撮影した女性は、同じアナグマとみられる動物を、半年ほど前から、道路の側溝などにいるのを見かけていたと言います。住宅街が住みよかったのか、突如、姿を現したアナグマ。ただアナグマなどの野生動物はなんらかの菌を保有しているので、福岡市動物園では遭遇しても決して触れないよう注意を呼びかけています。

(爆発的増加懸念、外来哺乳類ハクビシン:和歌山)
外来哺乳類のハクビシン(ジャコウネコ科)が、和歌山県の旧田辺市内で分布を広げ、爆発的増加の初期段階に入った可能性が高いことが、ふるさと自然公園センター(田辺市)の鈴木和男さんの調査で分かった。2020年度の確認数(捕獲、交通事故)は前年度の約2倍に当たる41匹だった。鈴木さんは「このままではアライグマのような大爆発につながる。防ぐには早期の駆除が重要」と話している。紀南での初確認は、12年5月14日に白浜町十九渕で捕獲された妊娠雌。同月24日には同じ場所で雌の幼獣が捕獲された。旧田辺市での初確認は13年2月25日に新庄町で捕獲された成獣の雄。3月2日にも上秋津で成獣雄が捕獲された。12年度の田辺・西牟婁での確認は、この4匹だけだったが、13年度には7匹、16年度20匹、18年度33匹、19年度56匹と激増した。このうち、旧田辺市では15年度に14匹を数えると、16、17年度はそれぞれ12匹、18年度は18匹、19年度には23匹と右肩上がりとなり、20年度は41匹となった。旧田辺市の確認数を地域別でみると、累計で最も多いのは上秋津(31匹)で、新庄(28匹)、長野(19匹)、稲成(15匹)と続く。12年度は新庄と上秋津の2地域だけだったものが20年度には12地域まで増えている。鈴木さんによると、ハクビシンの今の生息数はアライグマに比べて格段に少ないが、その生息範囲は既に旧田辺市全域に広がっているという。果実を好み、樹上生活に適した体形や習性なので、今後、果樹への食害や住宅・倉庫への侵入事例が顕著に表れてくるのではないかと心配しているという。鈴木さんは「アライグマは年間400匹以上捕獲しているが、減少しない状態になった。ハクビシンもそうならないために、地域の皆さんからの情報提供や捕獲への協力が重要になってくる」と呼び掛けている。

(クマ出没、登山者が目撃:大阪)
大阪府島本町大沢の釈迦岳付近の山中で28日、クマ1頭の目撃情報があり、同町や隣接する京都府長岡京市が注意を呼び掛けている。京都府警向日町署や島本町によると、同日午前7時40分ごろ、大沢山展望台で、登山中の60代男性が20~30メートルの距離にクマがいるのを発見。下山して同署に通報した。周辺では昨年8月、京都市西京区大原野の小塩山で、体長1メートルのツキノワグマが食害防止用の監視カメラで撮影されている。長岡京市は30日、柳谷観音揚谷寺駐車場や西山キャンプ場、鉢伏林道入り口など6カ所に注意を呼び掛ける看板を設置した。

(市街地にクマ2頭、国道横断:北海道)
1日午前0時25分ごろ、札幌市南区川沿6の2付近の国道で、クマ2頭が道路を横断するのを車で通りかかった男性が目撃し、札幌南署に通報した。同署員が周囲を捜索したが、クマは見つからなかった。現場は「石山通」と呼ばれる国道で、藻岩小から北に約300メートルの住宅や商業施設が立ち並ぶ市街地。同署によると、2頭は親子とみられ、西側のスーパー「コープさっぽろソシア店」の駐車場付近から現れ、東側の豊平川方向に歩いて行った。

(クマ相次いで目撃:岩手)
2日朝早く、岩手県奥州市水沢の市街地でクマ1頭が目撃された。付近では1日夜からクマが相次いで目撃されていて、警察で警戒を呼び掛けている。2日午前5時40分ごろ、奥州市水沢台町のコインランドリーで体長約1メートルのクマ1頭が入口側2か所のガラスを割って東の方向に移動していくのを散歩をしていた人が目撃し、警察に通報した。付近では1日午後11時40分ごろ、近くの水沢公園東側の住宅地付近でクマが目撃されているほか、2日午前6時ごろには市内真城でも目撃されている。また、時間は不明だが、同じ真城のりんご園で被害の報告も入っている。いまのところ、人への被害はないが、警察で警戒を呼び掛けるとともにクマを捜索している。

(親子クマか、小学校近くの国道で目撃:北海道)
札幌市南区川沿の国道脇で、親子とみられるクマが目撃されました。川沿地区での目撃はことし初めてで、近くには小学校もあり警戒が続いています。1日午前0時半ごろ、札幌市南区川沿6条2丁目の国道230号で、車の運転手が道路脇にいる2頭のクマを目撃しました。クマは親子とみられ、豊平川の方向へ去っていったということです。痕跡などは見つかっていませんが、川沿地区での目撃はことし初めてです。(札幌市環境共生担当課 鎌田晃輔さん)「くるみとかエサになりそうなものが河川敷に植わっているので、こういうものを目的にしてでてきた可能性もあるかもしれない」。目撃場所近くの小学校では、パトカーによるパトロールや教職員が見守る中児童が登校し、警戒が続いています。

(クマ3日連続目撃:北海道)
美唄市東明地区の住宅街で、28日から3日連続、同じ個体とみられるクマの目撃が相次いでいる。市や美唄署はパトロールを強化し、市教委も小中学生の登下校時に見守りを実施。エサを求めて生ごみなどの臭いのする場所に寄ってくるとみられ、市農政課は「屋外に残飯などを置かないで」と注意を呼びかけている。クマは体長1~1・4メートルで、子グマとみられる。28日午後0時40分ごろ、市東明3の2の飲食店敷地内でコンポストをあさり、生ごみを食べているのを経営者の男性が発見し、同署に通報。約30分後には飲食店から南約300メートルの市道で、29日夕と30日朝には同地区の美唄川沿いの市道でも目撃された。

(連日サルの目撃情報:東京)
今週、都内で目撃が相次いでいる野生のサル。27日もそのサルの姿が捉えられました。27日朝、通勤で駅に向かう人が撮影した映像には、電線を器用に歩くサルの姿が。サルは落ち着いた様子で、その後、荒川区の住宅街へと消えていったということです。山手線などが通る西日暮里駅周辺で今週、目撃が相次いでいる「野生のサル」。25日、駅すぐ近くの住宅街に姿を見せ、縦横無尽に動き回ります。荒川区周辺に居座り続けるサル。27日朝に見つかった場所から1.5キロほど離れた台東区で、午後5時ごろ、新たにサルの姿が撮影されたのです。同じ個体かどうかはわかっていませんが、サルを見かけた際は、「刺激しない」「エサをあげない」ことが大切です。

(命と食を学ぶ狩猟体験:長野)
この暑さが終わって秋が来たら、ジビエが食卓にのってくる。いただく命が来た道を、ほぼ最初から学ぶことができる「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」が、10月1日~12月17日、グランピングリゾート「星のや富士」(星野リゾート・長野県軽井沢町)で開かれる。1日1組限定。狩猟歴40年以上のベテラン地元猟師とともに富士山麓の森に入り、わなを使用した狩猟方法で鹿を狙う様子を見学する。仕留められた鹿が食肉としてさばかれていく工程も、技術や温度管理などのこだわりを聞きながら見学できる。昨今、全国的に鹿・猪が増えすぎてしまい、農林業への被害が深刻化。山梨県でも管理捕獲が開始されて10年経った今もなお、獣害に悩まされているという。ツアーは、星のや富士から車で30分の本栖湖周辺。富士山の北西一体に広がる青木ヶ原樹海に隣接し、鹿や猪にとって豊富な食糧があること、人の立ち入りが少ないことから、頭数が特に増え続けているエリア。比較的なだらかな土地に生息しているため、身が締まり過ぎず、脂が乗って柔らかい肉質の鹿が獲れるという。

(おいしいジビエ料理でSDGs:広島)
呉阪急ホテル(広島県呉市中央1丁目1番1号 総支配人 松浦 修司)では、ホテル開業30周年企画の第2弾として9月1日(水)からフレンチレストラン「ベッセ・ボワール」にてジビエ料理を提供します。ホテルのSDGsに関する取り組みのひとつとして、ジビエのもつ魅力を多くの方に伝えることでSDGsを考える機会とし、消費を通じて生産者の活動に貢献することを目的として実施します。

(地産地消!南足柄産の鹿を味わう!:神奈川)
横浜中華街の大型広東料理店『招福門』(よみ:しょうふくもん、運営元:招福門株式会社、所在地:神奈川県横浜市)では、2021年9月7日(火)から「ジビエ飲茶フェア」を開始します。ご好評の25種の食べ放題メニューに加え、女性狩猟団体の一般社団法人「Japan Hunter Girls」と協働し、神奈川県南足柄産鹿肉を使用した3種の点心を提供します。

(秋の味覚が詰まった鹿肉バーガー:東京)
鹿肉ブランド『Premium DEER』(株式会社iD 東京都渋谷区、代表取締役 金沢大基)は、東京・原宿のグルメバーガー界を牽引し続けるハンバーガーショップ「THE GREAT BURGER」とコラボレーション。東京のミシュランガイド掲載店や人気レストランで扱われている「Premium DEER 安芸高田鹿」を使った鹿肉バーガーを原宿「THE GREAT BURGER」と渋谷「THE GREAT BURGER STAND」の2店舗にて、2021年9月1日(水)~9月30日(木)の期間限定で提供いたします。

(イノシシ肉でオンライン料理会を開催)
人気オンライン料理教室「イタリアのマンマ直伝パスタクラス」は、8月28日、伯方島のイノシシ肉を使って、イタリア伝統料理を作るオンライン料理会を開催。13家庭がおうちで絶品ジビエ料理を満喫した。コンセプトは「食で社会課題を解決する」、ジビエ料理を切り口に循環型の食卓を体験する。日本では、地方で鳥獣被害が深刻化するが、狩猟したイノシシやシカは多くが埋められる現状にある。一方、イタリアでは狩猟したジビエ肉は家庭料理として美味しく食される循環型の食が根付いている。そこで今回、人気オンライン料理教室として延べ生徒数1400人超、全国人気No.1の実績を持つ「イタリアのマンマ直伝パスタクラス」は、「SDGs×食」の実践編としてオンラインでジビエ料理会を実施した。参加者は、愛媛県伯方島から届く一級ジビエ肉でトスカーナ州の伝統料理を作り、その美味しさとイベントの楽しさに感動の声が多数寄せられた。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、1日午前11時50分ごろ、利府町菅谷孝行松下の県道沿いにクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8月30日午後3時ごろ、仙台市青葉区大倉高見沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、1日午前5時30分ごろ、色麻町黒沢木戸川付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午後6時ごろ、仙台市太白区ひより台にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、30日午後1時30分ごろ、色麻町清水地区にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、30日午前8時50分ごろ、利府町神谷沢新宮本にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、29日午前7時50分ごろ、利府町菅谷舘にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、27日、大崎市鹿島台大迫早坂山にクマが出没しました。

TOPへ