<射撃ニュース10月>
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(「錯誤捕獲」の多発懸念:秋田)
増加が指摘されるイノシシやシカによる被害から農作物などを守るため、わなの設置が増え、捕獲対象とは違う動物がわなにかかる「錯誤捕獲」の多発が懸念されている。県内では今年、国の特別天然記念物ニホンカモシカの錯誤捕獲が発生した。生態系への影響や、わなにかかった動物を山へ帰す放獣作業の際に人間が負傷するリスクなどの問題をはらんでおり、抜本的な対策が求められている。県内では2021年、初めてクマの錯誤捕獲が県に3件報告され、今年は5件に上っている。いずれもイノシシを狙ったわなにクマがかかった。放獣先の確保が難しいなどの理由で8件とも有害駆除したという。国特別天然記念物がかかる事案も起きた。今年6月中旬、イノシシ用わなにかかったニホンカモシカ1頭が発見され、県の担当者が山中に放獣した。わなの見回りを怠って、希少動物のカモシカにけがを負わせたり、死なせたりした場合は文化財保護法違反となる可能性がある。県によると6月のケースは「けがもなく、健康状態に問題ないことを確認して速やかに放獣した」という。兵庫県や長野県では、イノシシやシカを狙ったわなによるクマの錯誤捕獲が、それぞれ年間百件以上発生している。

(マダニに刺され男性死亡:千葉)
千葉県は11日、市原市に住む無職の男性(81)がマダニに刺されて日本紅斑熱に感染し、9月23日に死亡したと発表した。日本紅斑熱による県内の死者は2020年8月以来で、06年の集計開始以降2例目。県疾病対策課によると、日本紅斑熱は野山や畑に入り、病原体を保有したマダニにかまれると感染する。主な症状は発熱、発疹などで、潜伏期間は2~8日。抗菌薬で治療可能だが、治療が遅れ重症化すると死亡することがある。男性は9月17日に40度の熱が出て市原市内の医療機関に救急搬送され入院。別の医療機関に転院したが回復しなかった。死亡後に検査で陽性が判明した。男性は犬と猫を飼育していたほか、自宅近くの畑で日常的に農作業をしていたという。日本紅斑熱はダニの活動が活発になる春から秋に多く発生し、今年県内では、今月11日時点で12人の感染が確認されている。同課は「ダニにかまれないことが重要。ダニが多い野山や畑では、肌の露出を少なくして防虫スプレーを使うなど注意して」と呼びかけている。

(捕獲強化し共存目指す、野生動物の新管理計画スタート:宮城)
野生動物の農作物被害が広がる中で県は本年度、クマやイノシシなど4動物の新たな管理計画をスタートさせた。人身被害が相次ぐツキノワグマは捕獲上限を前計画の2倍超に当たる年470頭に、イノシシは2026年度末までの生息数を国の対策に準じ13年度比で半減の1万6500頭に設定。

(バイオマス廃液で獣害対策)
野生動物が本能的に“命の危険”を感じる山火事の臭いで獣害防止――。千葉県の企業が、木質バイオマス(生物由来資源)発電の廃液を使った液材を開発して、野生動物の忌避に効果を発揮している。農作物への獣害を防ぐことに加えて、動物と列車との接触事故や民家への侵入防止にも有効だ。液材には、間伐材や倒木を使ったバイオマス発電の工程で排出される液体を使っている。開発したのは大網白里市の「Office try(オフィス・ティーアールワイ)」。敦賀智行代表は「焦げた臭いが山火事を連想させ、動物が危険を感じて近づかない習性を利用した」と説明する。主にイノシシや鹿、ハクビシン、キョンなど嗅覚の優れた動物に効き目がある。設置方法はペットボトルなどに液材を30~50ミリリットル入れ、臭いが外に広がるよう穴を数カ所開ける。それを動物の侵入地点に3~10メートル間隔で並べる。高さは対象動物の鼻に高さに応じて0~90センチに合わせる。効き目は3、4カ月続く。8月から実験に協力する館山ジビエセンター(館山市)は、2地区に設置。沖浩志代表は「イノシシが全く来なくなった地区がある。獣害に悩む民家にも有効だ」と話す。実証実験は2019年6月に開始。これまで田畑や果樹園、ゴルフ場、線路沿いなど全国約120カ所で行ってきた。毎年30%の農産物が獣害に遭っていた神奈川県厚木市の農家は設置後、被害がゼロになった。JR東日本千葉支社の試験路線では、20年に300回以上あった動物と列車の接触事故が21年は4分の1に減り、スムーズな運行に役立っている。敦賀代表は「防護柵との併用や収穫期だけの設置でも効果は十分に期待できる」と販路を広げたい考えだ。商品名は「ガーデストPro」。1本500ミリリットル、3300円。

(アライグマ捕獲最多1153頭:北海道)
特定外来生物アライグマの食害が全道的に深刻化する中、2021年度の十勝管内の捕獲数は前年度比5%増の1153頭で、過去最多を更新した。地道な捕獲活動が続き、21年度の被害額は前年度11・4%減の297万3千円でやや減ったものの、生息の実態がつかみ切れず、スイートコーンやジャガイモなどの被害増加が懸念される。「毎月のようにアライグマがわなにかかる」。帯広市清川町の40ヘクタールで小麦やビートなどを栽培する農家の武田隆臣さん(49)は、畑の脇3カ所に箱わなを設置する。9月下旬にも、農作業を手伝う高校生の長男真宙さん(16)が捕獲した。

(ドングリ、道内広範囲で不作:北海道)
道は11日、ヒグマのエサとなる木の実の生育状況を発表した。代表的な木の実のうちドングリは広範囲で不作となっている一方、ヤマブドウやコクワは平年並みという。道は、冬眠前に市街地や農地にヒグマが出没する頻度について「極端に増える可能性は低い」とした上で、山菜採りなどで不用意に山に入らないよう注意を呼び掛けている。

(ヒグマの生息域ドローン調査検討:北海道)
苫小牧市が、小型無人機ドローンを用いたヒグマの生息域調査を検討している。市内の目撃情報が増えており、空から安全かつ効率的に現状を調べ、人との無用な接触を防ぐ狙い。先行自治体への聞き取りや地元猟友会の意見を基に、他の方法と合わせて効果と課題を探り、実施するか見極めたい考えだ。市環境生活課によると、市が把握した本年度の目撃情報は、足跡やふんを含め4月10日~今月7日の56件。目撃の始まる時期は例年並みだが、過去5年間は年間でも25~48件で、既に上回っている。場所は山林付近が多いという。8月には樽前地区の道央道で車との衝突事故が2件続いた。

(有害鳥獣処理施設新築へ:北海道)
福島町は有害鳥獣処理施設の新築を計画している。町内ではエゾシカによる食害などが問題化。近隣町と共同で建設する案が出ていたが、早期の対応を図るため単独で整備する。2023年度に実施設計と工事を進め、24年4月の供用開始を目指す。近年、同町ではヒグマに加えエゾシカが急激に増え、農作物への食害や踏み荒らしなどの被害が深刻化。浦和地区など海岸沿いを中心に森林の樹皮被害も出ている。21年度のエゾシカ捕獲数は前年度比35%増の110頭に上り、今後も捕獲数の増加が見込まれている。法律上、有害駆除により捕獲したエゾシカは「適切な処理が困難な場合を除き、捕獲した場所に放置してはならない」とされている。このため、駆除員の負担が大きく、有害駆除や解体処理作業の軽減が課題となっている。同様の問題を抱えている渡島西部4町(松前、福島、知内、木古内)で建設する案が出ていたが、広域事務組合規約の改正や各町議会での調整に時間がかかると判断し、福島町単独での実施を決めた。建物はW造、平屋、延べ約200㎡の規模を想定。23年6月の実施設計着手、24年3月の完成を予定する。総事業費は6880万円を試算。実施設計に400万円、工事費に5500万円、ミニホイールローダー1台など備品購入費に800万円をみている。建設地は千軒31の1の渡島西部広域事務組合衛生センターの敷地内とする。稼働当初は町単独での運営を想定しているが、松前、知内、木古内の3町からの有害鳥獣も受け入れる方向で検討。将来的には渡島西部広域事務組合での管理を目指している。

(カワウの食害からアユを守れ:福井)
カワウの食害からアユを守ろうと福井県内水面漁協連合会が4日、福井県坂井市の福井県産業情報センターで「カワウ対策研修会」を開いた。県内外から漁協関係者ら約50人が出席。ドローンを使った対策やエアライフルによる駆除を学ぶなど意見交換した。近年、カワウの飛来数は大幅に増加傾向にある。福井県自然保護センターの2018年度調査では592羽が観察された。繁殖コロニーは、おおい町の冠者島、越前町の桝谷ダム、大野市の仏原ダムの3カ所。数としては少ないと思えるが、大繁殖地の滋賀・琵琶湖には約5万羽いると推定され、福井県にはひとっ飛びでくることから対策が必要となる。研修会ではカワウ研究の第一人者、水産研究・教育機構水産技術研究所主任研究員(博士)の坪井潤一さん(43)が「先端技術を活用したカワウ対策」を、岐阜・郡上漁協の白滝治郎組合長(64)と本紙ライターの鮎川ナオミさんが「エアライフルによるカワウ駆除の現状と可能性」について講演した。坪井さんは、福井県に大きなコロニーはないが、個体群を管理し、繁殖抑制をすることが大事。それも連携してと説く。さらに興味深かったのがドローンを使った対策。カワウのねぐらやコロニーにビニールテープを仕込んだドローンを飛ばし、巣などの周辺にテープを張ったり垂らしたりするのが効果があるし、楽に作業できるという。また、巣の中にドライアイスを投下するという方法もあるという。冷やして卵がふ化しないようにする新作戦だ。ドローンは1基18万円ほどかかるが、人員が少なくてすむうえ、栃木県のある漁協では花火などで追い払う作業などに毎年100万円ほど使っていたのが、ドローン導入で費用が大幅に削減できた事例もある。また、カワウを捕獲し、GPSロガー(追跡装置)を付けて放して行動範囲を特定。すると、アユの放流場所とコロニーを頻繁に往復することも分かった。坪井さんは、「県民の皆さんに被害の実態を知ってもらい、機運を盛り上げて春、カワウの子育てにアユを食べられないよう県内一斉に対策すれば効果が出る。逆にやらなかったところが負け、となる」と話した。白滝さんらは「カワウの食害を限りなくゼロにするのが目標。川を守る精神で頑張っている」と語り、エアライフルの有効性を説いた。エアライフルは100メートル先の500円玉をぶち抜く威力がある正真正銘の銃器。持つには狩猟免許と所持許可が必要で、慎重な審査を経て許可される。1丁装備するのに約100万円かかるという。白滝さんらは日頃から鍛錬し、駆除する際は調査したうえ、入念な計画書を作成し、さらに許可書を得たうえ、現場の草刈りなどもこなし当日に備える。鮎川さんはコロニーの白くなったフンの臭いが強烈で、チャドクガの被害に遭うなど駆除の苦労話も語った。捕獲したカワウはできる限り回収して食道や胃の摘出作業を行い、試験研究機関(水産試験場など)に送って内容物の特定を依頼するほか、死骸はクリーンセンターに搬入し焼却処分した後、報告書を作成する。本年度は5月26日から6月21日までの4回、岐阜県大垣市の揖斐川周辺のコロニーの駆除に入り計160羽捕獲(落下個体数)した。これがどれくらいの効果を上げたか試算すると、160羽×500グラム(カワウが1日あたり食べる魚の量)×18・5%(アユの捕食率)×5カ月間(カワウの子育て期間)×300円(アユの仮定単価)=660万円となる。連合会の原田進男会長は「県内のアユ放流は8000万円~1億円分。カワウの食害から守るため最新の対策を学んで漁業者と提携、長期の対策を講じたい」と述べた。

(ススキ草原、消えてしまう:兵庫)
日本海に面した新温泉町・上山高原にあるススキの草原が消え始め、外来種のダンドボロギクなどが生えだしている。専門家は近年急増しているシカの食害を指摘。さらにシカの急増には近年の積雪量減少が背景にあるという。これも気候変動の影響なのだろうか。標高900メートル前後の高原の生態系に起きつつある異変を追った。9月初め、両脇にススキの穂の海が広がる上山高原の一本道を抜けると、ワラビが生い茂る丘が見えた。山頂付近は茶色い枯れ草に覆われ、隙間(すきま)から白い綿毛をつけたダンドボロギクが伸びていた。「あー、ここまで生えとる」。NPO法人「上山高原エコミュージアム」の馬場正男事務局長(71)はため息をつく。先端がかじられたようなススキの葉のそばにはシカのフンが転がっていた。

(冬眠前、遭遇注意:三重)
紅葉シーズンを控え、三重・奈良県境の大台ケ原(標高1、695メートル)で、クマの目撃情報が相次いでいる。10日には、多くの登山客が訪れる展望デッキで名古屋市の看護師森下元喜さん(31)がクマと遭遇。突進された森下さんはデッキ下に飛び降りて軽傷で済んだが、「クマを避ける対策をしていても遭遇した。いざという時のことを考えておいた方が良い」と話している。森下さんによると、10日正午ごろ、奈良県上北山村の大台ケ原ビジターセンターから友人1人と日出ケ岳を目指して登り始め、30分ほどで展望デッキ(標高1、637メートル)に着いた。景色を楽しんでいたところ、背後から獣がうめくような声がした。振り向くと、約10メートル離れたデッキ入り口から体長1・5メートルほどのクマが突進してきた。森下さんはとっさに柵を乗り越え、高さ推定4メートルのデッキから下に飛び降りて逃げた。襲われずに済んだが、落下時に顔に擦り傷などを負った。

(冬眠前のクマに注意:栃木)
冬眠を控えたクマが活発に動く季節になった。栃木県内での目撃件数は4~9月で、昨年度1年間の2倍に迫る。日光市では過去10年で最も多い。ミズナラの実が凶作の奥日光など、エサとなるドングリの出来の悪い地域があり、県が注意を呼びかけている。県自然環境課によると、9月末現在の目撃件数は82件。過去10年の同期比で5番目に多い。年間件数は2015~18年度は2桁台だったが、19年度107件、20年度119件と増加した。昨年度は47件に落ちたが、今年度は再び100件超の勢いで推移している。市町別では日光市が全体の7割近くを占めている。7月には市足尾学校給食センターの敷地内に現れ、8月には足尾町にある無人の建物に侵入した例もあった。

(鳥獣被害農作物4億円、農家の狩猟免許取得支援:沖縄)
イノシシなど有害鳥獣による石垣市内の農産物被害額が年間3~4億円と試算されたことが12日、分かった。9月定例市議会一般質問で長山家康氏に市が報告した。市は農家自身の狩猟免許取得を支援するなど対策を強化する方針を示した。市は有害鳥獣の捕獲を担う狩猟者の育成・確保などを目的に狩猟者研修センター(仮称)も目指している。被害額はこれまで鳥獣被害防止特別阻止法に基づき農家の報告を受けてまとめられ、2020年度で174万円、21年度で690万円と少なく、実態が反映されていないと指摘されてきた。このため、市は県内の専門機関に詳細調査を委託。ことし2月25日から7月末にかけて農家1331人を対象に被害状況に関するアンケートを行い、509人から回収。これをもとに試算した結果、直近の過去3年間で最大の年間被害総額は4億3271万円だった。サトウキビ2億3133万円、パインアップル1億3743万円、水稲3563万円などの内訳。長山氏は「これまでの対策では間に合わない。対策を強化しなければならない」と訴えた。松川英樹農政経済課長は「これまでも対策を講じてきたが、被害が収まらない状況には、捕獲隊員が被害現場に駆けつけるまでのタイムラグが生じることなどの課題がある。そのため農家自身が自衛することも重要」として農家が狩猟免許を取得できるよう補助制度を創設する方針を示した。市はことし4月、狩猟者研修センター建設推進協議会を設置してセンター整備に向けた取り組みを開始。国庫補助事業の鳥獣被害防止総合対策交付金を活用し、来年度以降に設計業務などの事業化を想定している。

(サル被害から農作物守る:岐阜)
ニホンザルによる農作物への被害に悩まされてきた垂井町岩手地区で七日、ニホンザル対策研修会が岩手地区まちづくりセンターで初めて開かれた。地区の農家や町有害獣捕獲隊、町役場の約二十人が集まり、地域ぐるみでのサル対策に向けて動きだした。

(海外製の玩具銃、警察が回収)
今年、インターネットで玩具銃として販売された海外製品を警察が回収していることがわかった。外見は子ども向けのおもちゃ風だが、警察庁は「真正拳銃と同様の機能を有する」と判断し、回収対象の購入者は約360人に上る。近年、ネット通販の浸透を背景に、日本の銃刀法や自主規制に沿わない海外製玩具銃が流入しており、専門家は「国内を念頭にした規制だけでは限界がある」と指摘している。回収しているのは中国製とみられる回転式拳銃型で、少なくとも2機種。「スカイマーシャル」などの商品名で、大手通販サイトを通じて5000円前後で販売された。警察庁によると、警視庁が6月、サイバーパトロールで把握した。通販サイトの運営会社の協力で約360人が購入したことを確認。警察庁は8月末以降、購入者のいる都道府県の警察に回収を要請した。回収の理由について、警察庁は取材に「警視庁の科学捜査研究所が鑑定した」「発射実験により、真正拳銃と同様の機能を確認した」と説明するが、詳細は明かしていない。ある県警の担当課には、警察庁から「改良すると殺傷能力を有するため」と連絡があったといい、購入者には「銃刀法に触れる恐れがある」などと伝えているという。発売当時の商品説明などによると、問題の製品は、薬きょうの中の小さなバネで弾を飛ばす構造だった。購入者がネットに投稿した動画からは、弾が数メートル飛ぶ程度の威力で、外見も一目で玩具と分かるものだ。しかし、撃鉄が薬きょうの底をたたく構造が実銃に酷似していた。さらに回転弾倉など主要部品の一部が金属でつくられ、実弾を発射できないように銃身を塞ぐといった悪用防止策も施されていなかったとみられる。警察庁は、発売から短期間で回収に踏み切ることで、危険な製品を放置しない姿勢を示したといえる。今回の事態について、通販サイトの運営会社は「本件については警察に協力し対応している」とコメントした。市場調査会社の矢野経済研究所によると、国内の玩具銃の市場規模は2021年度の予測で92億円。近年のサバイバルゲーム人気も追い風となって、コロナ禍でも堅調に推移している。一方で過去には、日本製玩具銃が銃刀法に触れるとして警察が回収し、メーカーの経営者を逮捕(後に不起訴)した事件もあった。銃刀法は、圧縮空気で弾を飛ばす「エアガン」は威力の上限を定め、構造が実銃に近い模型の「モデルガン」は強度の低い素材でつくり、銃身を塞ぐことなどを定める。過去に回収された国産品はそうした悪用防止策が不適切で、本物と同様の殺傷能力があると指摘された。そのため、日本の業界は銃刀法よりも厳しい自主規制を徹底。近年は、安全性の問題で国産品が回収される事態は起きていなかった。だが、今回は海外製品が問題になった。海外製品の中には威力が強く、頑丈な金属で作られるなど、銃刀法が禁じる「準空気銃」や「模造拳銃」に該当する恐れがある物も多い。それらがネットを通じて売買されるケースは後を絶たない。国内メーカーでつくる「日本遊戯銃協同組合」によると、海外の業者は日本の法令を熟知していない恐れがあり、日本に販売拠点を設けず、海外から直接発送するケースもあるという。同組合は今回の事態を受けて、信頼できる店舗で安全性が認証された製品を選ぶよう、ホームページなどで呼びかけている。ネットオークションで危険な製品が取引されるのを防ぐため、製品に同組合などの認証マークがあるのを出品者が明示するよう、指針を改定する動きもある。海外製含め審査制度を 銃刀法に詳しい立正大の小宮信夫教授(犯罪学)の話「玩具銃と真正銃の線引きを巡る問題は繰り返されてきた。膨大な商品を扱うネット通販業者に合法性のチェックを求めるのも難しく、海外製品を含めて第三者機関が審査するなど、新しい制度づくりが必要だ」。

(自走式モンスターウルフ:北海道)
道内では各地でヒグマの出没が相次ぎ、農作物や家畜への被害があとを立ちません。こうした野生動物の被害を少しでも減らそうと、ユニークな装置が開発されました。道南のマチで箱わなにかかったヒグマ。去年から住宅近くに出没し、危険なため、マチが地元のハンターにわなの設置を要請、11日捕獲されました。札幌市南区の硬石山のふもとでは、今月初め、住宅街の近くで4日連続でクマが目撃され、緊張が走りました。一方、道東では乳牛がクマに襲われるなど農業への被害も深刻です。こうした、住宅街や農地に近づく野生動物を撃退するユニークな装置を、道内の企業が開発しました。オオカミなどの鳴き声と、点滅するLEDの光でシカやクマなどの野生動物を撃退する「モンスターウルフ」。空知の奈井江町の太田精器が開発しました。今回出品されたのは、それをさらに進化させた「自走式モンスターウルフ」、その名も「ウルフムーバー」です。大手自動車メーカーなどとタッグを組んで、モンスターウルフをGPSで制御された農業用の電動4輪車に搭載して、畑や農道を走らせ、広い範囲で近づく野生動物を撃退する仕組みです。太田精器 太田裕治 社長「固定式のモンスターウルフは『ただのオオカミのかかしでしょ』と言われることが多くて、その後に『これ動かないの?』という声が非常に多かったものですから、当然私たちも動くことによって効果の範囲が広がりますし、威嚇効果も上がることがわかっていたので」。スズキ Eモビリティ開発部 林邦宏さん「もともとスズキは電動車いすを長い間やってます。それがずっと福祉業界でやってたんですけど、農業にこうやって使えるのではないかというのがここ数年でわかってきたので、農業の高齢化が進んで衰退する中、少しでも何か貢献できないかということで、こういうのを始めた」。この「ウルフムーバー」、その効果を確かめるため、3年間にわたって実地検証を積み重ねて来たといいます。太田社長は、バージョンアップ型として、今後は監視カメラの搭載型も開発したいと意気込んでいます。

(道路に飛び出すシカ、連日衝突事故:広島)
広島市の北部地域では、ある動物と車やバイクが衝突する事故が連日、続いています。突然、車道に飛び出す大型の動物…。13日朝、ドライブレコーダーが記録していました。午前6時半、広島市内を走っていた車のドライブレコーダーです。車道と歩道の間にある柵を飛び越えて、シカが道路に飛び出してきました。そのまま、シカは後続車を気にする様子もなく、ひた走ります。歩道には、歩行者の姿も…。その後、シカは反対車線の方向に突如、進路変更し、いなくなりました。撮影されたのは、広島市 安佐北区 口田南の県道です。道路のすぐそばには、太田川の河川敷が広がっています。おととしの10月、この場所から1.5キロほど下流でシカが目撃され、川に入って姿を消しました。このときは、さらに5キロほど下流の広島市の市街地から太田川に沿って北上してきたとみられています。安佐北警察署によりますと、安佐北区では先月の半ばころからシカとの衝突事故が増えているといいます。今月は、毎日のようにシカと車やバイクが衝突していて、先週の3連休は5~6件の事故が報告されたということです。突然、道路に飛び出してくるシカ…。警察は、道路や市街地で見かけたら、「近づかず、警察や行政に通報してほしい」としています。

(倉庫前にクマ足跡、コメを食べられる:北海道)
11日午前6時半ごろ、古平町浜町の農家の倉庫前にクマの足跡が複数あるのを所有者の70代男性が見つけ、北海道猟友会余市支部古平分区に届け出た。余市署によると、足跡は幅16センチで成獣とみられる。倉庫の所有者によると、保管していた30キロのコメ袋三つのうち一つが約4メートル離れた倉庫外にあり、袋の中のコメが半分以上なくなっていた。倉庫のシャッターは開けたままだった。周辺には住宅もあり、町は防災無線などで注意を呼び掛けている。

(クマだ、車からわずか5m先:北海道)
札幌市南区の浄水場内で10月13日、クマ1頭が目撃されました。同市南区では10月に入ってから、クマの目撃情報が10件目になります。13日午前8時30分ごろ、札幌市南区白川にある浄水場の敷地内で、車で通勤していた浄水場の職員が、丸まっている動物を発見しました。動物が振り返り、それを見てクマと確認したことから、職員は区役所と警察に連絡しました。クマは体長約1・5メートルで、車との距離はわずか5メートル程でした。札幌市環境共生担当課:清尾 崇さん:「山の方に行って調査して、足跡がひとつ見つかった」。10月に入り、南区ではクマの目撃情報が相次いでいて、今回で10件目です。札幌市や警察が周囲への警戒を強めています。

(ジビエト初のオンライン親子料理教室を開催:東京)
株式会社テレビ東京コミュニケーションズ(本社:東京都港区、代表取締役社長:佐々木宣幸)は、農林水産省「令和4年度鳥獣被害防止総合対策交付金(全国ジビエプロモーション事業)」の事業実施主体となり、そのPR事業の一環で運営するジビエトにおいて2022年11月3日(木・祝)にジビエ料理教室を開催します。現在、日本ではシカやイノシシ等が増えすぎてしまい、農林業や自然環境にとって大きな問題となっています。主な農村の被害例としては、農作物が食べられたり、田畑を荒らされたりするほか、森林での樹皮の剥皮(はくひ)や希少植物の食害、車両との接触や衝突事故など、地域社会に深刻な被害をもたらしています。その結果、農村の営農意欲の低下や耕作放棄地の増加をもたらし、さらなるシカやイノシシ等の住処(すみか)の拡大に繋がっているのです。野生鳥獣による被害防止対策のために捕獲を進めるだけでなく、捕獲鳥獣を地域資源として利用する取り組みを全国に広げていくことで、サステナブルな循環型経済の創出にもつながっていくことが期待されています。これまでも「家庭で作るジビエ料理」を紹介してきたジビエトが、オンラインでのジビエ料理教室を初開催します。捕獲した有害鳥獣の有効活用として、まず私たちにできることが毎日の暮らしで積極的にジビエを楽しむこと。ジビエの消費が進むことで農林業の振興&農山村の収入がアップし、その結果ジビエを食べることでSDGsにも貢献できる!ということなのです。しかも、栄養豊富なジビエには私たちにとってうれしいことがいっぱい。そんな魅力溢れるジビエを「おいしく作って」「楽しく学ぶ」一時間。ジビエ料理を教えてくれるのは、料理家・食育インストラクターの和田明日香さん。お子さんと一緒に楽しく作れる和田さん考案の猪肉ハンバーグレシピをご紹介します。自身も3人の子育て中で、食育インストラクターという立場から、お子さんはもちろん、大人も和田さんもジビエを通して食について新たに考えるきっかけになるような学びのある内容でお届けします。普段からお料理をする方、お料理好きの方の参加も大歓迎です!

(デジタル革職人と妄想発明家が共演:高知)
高岡郡佐川町の地域おこし協力隊員2人が14~16日、自身の作品を並べた展覧会を同町甲の雑貨店兼カフェ「キリン館」ギャラリーで開く。イノシシやタヌキなど野生動物の皮を使ったレザー製品を手がける〝デジタル革職人〟松田夕輝さん(25)と、甘酸っぱい青春を題材にした〝放課後片想い系妄想発明家〟たいがー・りーこと平井博さん(47)。2人のユニークなアイデアと個性が詰まった展示で、ものづくりの魅力を発信する。2人は同町のものづくり拠点「さかわ発明ラボ」のスタッフとして活動。「個々の活動に興味を持ってもらえればラボを知ってもらうきっかけになるのでは」と展示を企画した。松田さんは和歌山県出身で、2020年4月に同町へ。舞台美術の制作経験があり、近所の狩猟者にイノシシ肉をもらったり、さばくところを見学したりする中で廃棄される皮を革製品に生まれ変わらせようと思い付いた。ネットや本のほか、県内の職人を訪ねて手法を勉強。イノシシやタヌキ、ハクビシンの皮をタンニンに漬け込んでなめす技術を習得した。なめした革は発明ラボのデジタル工作機械でカットし、市販の牛革とも組み合わせ製品化。今回は二つ折り財布を留めるベルト部分やかばんの持ち手などに丈夫なイノシシ革を用いた作品などを展示する。松田さんは「今後は子ども向けにレザー加工の教室もしたい。実際に動物のレザーを触って体感してほしい」と話す。神奈川県出身の平井さんは、たいがー・りーの芸名でテレビ番組「エンタの神様」などにも出演した経歴の持ち主。芸人活動の傍ら、もてなかった中高生時代の妄想を形にした作品を次々に制作し、シャワーヘッドに内蔵したスピーカーから好きな人の声を〝浴びる〟「声シャワー」、投げキッスの着地点を計算した公式、〝壁ドン〟を1人で体感できるマシンなどを手がけてきた。「都会で押し殺している自分の野性部分を見たくなった」と今年5月、「発明家 募集」とネット検索してヒットした同町に移住。今回は発明ラボの機器で製作した新作も発表予定といい「絶対に今まで見たことのないようなものをお見せします」と自信満々に話している。

(ジビエ料理のカフェ:鹿児島)
日置・日吉町にジビエ肉を使ったハンバーガーなどを提供するカフェ「ナチュローらいふ」(日置市日吉町)がオープンして3カ月がたった。店主の元山勝さんは猟友会の会員でもあり、「(狩りで)頂いた命を大切にしなくては」という思いでジビエ肉の販売を始めたという。元山さんが経営する「さんかいファーム」は東京など県内外にジビエ肉を卸しているが、「鹿児島でもジビエ肉の良さを、もっとたくさんの人に知ってほしい」と7月1日、同店を出店した。かつて「地滑り資料館」だった建物を改装した店内には、中央に立つ円柱を囲むように作られたカウンター8席、通常のカウンター4席、2~4人用のテーブル2卓を備える。店内には地元ハンドメード作家の手編みかごや小物、グリーンを展示販売するコーナーもある。壁に描かれたチョーク画は元山さんが描いた。ハンバーガーはジビエバーガー(600円)、ビーフバーガー(500円)、テリヤキソースジビエバーガー(700円)など。ランチメニューにはジビエハンバーグ、パスタ、唐揚げなどを盛り合わせた「ハンバーグプレート」(1,200円)、イノシシハンバーク&シカ肉カレーのセット(1.000円)など。カニクリームパスタやナポリタンなどパスタも4種類を用意する。「肉質によって調理法を変え、臭みを抑え、おいしく食べられるように工夫している」と元山さん。日置市特産市でもジビエ肉を販売しており(12月29日まで)、「今後はもっと定期的に鹿児島県中でジビエ肉を買えるようにしたい」と意気込む。

(ハンター向けWEBサービス「Fant」ジビエ特化にリニューアル)
狩猟業界のDXに取組む株式会社Fant(代表:高野沙月)は、2022年10月11日より、ハンター向けWEBサービス「Fant」の機能をリニューアルいたしました。これまで「Fant」はハンター同士の交流を目的としたコミュニティサービスでしたが、今後はハンターの更なる活躍の機会の創出と、ジビエの利活用促進を目的とし、飲食店等ジビエをお探しの方にもご利用いただけるシステムに機能を変更いたしました。このシステムで飲食店等ジビエをお探しの方は、登録のハンターにジビエの調達をリクエストすることが可能となります。そしてハンターは「Fant」に登録することでシステムからジビエ調達のリクエストを受けることができます。これまでに「生ラムジンギスカン 山小屋」様(札幌市)などの有名店で先行導入されています。

(愛犬とのハロウィンにピッタリ「ホネホネ鹿肉背骨ジャーキー」:東京)
日本ECサービス株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:清水 将平)の運営する、日本全国47都道府県のECショップ5,000社が所属する「ECマスターズクラブ」会員である「鹿肉工房」 (本社:東京都渋谷区、代表責任者:妻木 信也 )から、同店の看板商品である鹿肉ジャーキーの中でもハロウィンにピッタリの「鹿骨」部位をセレクトした背骨ジャーキーを10月31日までの期間限定価格にて提供開始いたしました。

(大衆酒場、ジビエ料理に注力:大阪)
「大衆酒場クルキタ」が9月23日、大阪・堺筋本町にオープンした。席数はテーブル12席で、立ち飲みエリアを設ける。姉妹店が天満と福島にあるといい、店長の中岡寿樹さんは天満橋にある系列店で約2年務めた後に異動したという。料理は酒に合う一品料理をそろえる。中岡さんは「ジビエに力を入れている」と言い、店ののれんにはジビエ料理をイメージしたカモとイノシシ、グラスにウサギとシカ肉のイラストをあしらう。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、12日午後5時20分ごろ、仙台市青葉区上愛子北田にクマが出没しました。

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10/12
(国道でエゾシカと衝突し車が大炎上:北海道)
乗用車がシカと衝突し炎上する事故がありました。事故があったのは、北海道白老町の国道36号線です。9日午後6時ごろ、乗用車に乗っていた男性から「シカとぶつかりました」などと警察に通報がありました。その後、車が炎上し、消防が駆けつけ消火しました。けが人はいません。苫小牧警察署によりますと、秋は管内でシカとの衝突事故が1日に10件起きる日もあるということで、注意を呼び掛けています。

(畑作業中にサルに襲われ、94歳の男性が手に軽いけが:長野)
飯田市の山間地で農作業をしていた94歳の男性がサルに襲われ、軽いけがをしました。サルに襲われたのは飯田市上村の94歳の男性です。警察によりますと男性は8日午前11時ごろ、自宅近くの山あいにある畑で作業をしていたところ、サル1頭に引っかかれるなどして、左手の甲に軽いけがをしました。サルは成獣で、男性は山から出てくるのを確認していましたが、農作業を続けていたところ徐々に近づいてきて飛びついてきたということです。男性を襲った後、サルは山へ戻っていったということで、警察が注意を呼び掛けています。

(トイレから戻る途中に背後から、80代男性がクマに襲われる:島根)
10日午後11時ごろ、島根県浜田市弥栄町小坂で80代男性が自宅の外にいたところをツキノワグマに襲われ、背中から左脇腹にかけて4カ所を引っかかれるけがをした。かすり傷程度で命に別状はないという。島根県によると、クマに人がけがをさせられるのは県内では今年初めてで、県や浜田市が注意を呼び掛けている。浜田市弥栄支所産業建設課によると、現場は弥栄小学校から東に約3キロ入った民家が点在する山あいの地域。男性は自宅の外に設置したトイレから戻る途中で背後から襲われた。翌11日に弥栄町内の診療所で治療を受けた。クマは男性宅の裏山に逃げ、体長など詳細は不明。男性の近隣住民を通じて11日朝、市に情報提供があり、県などが捕獲用のおりを裏山に1基設置した。市は町内の防災無線や防災メールで注意を促し、13日まで現場付近を巡回する。クマに人が襲われるケースは昨年、県内では2件発生した。浜田市三隅町内で70代男性と40代女性の2人、益田市内で50代男性がそれぞれ頭や腕などをかまれた。県は家の近くに果樹があると、動物を寄せ付けやすくなるため、早めに果実を収穫しておくなど対策を求めている。浜田市の記録では、同市内のクマの目撃件数は4~9月の半年間で100件。2021年同期の129件、20年同期の200件と比べると減っている。

(県内でクマが急増、背景は?:宮城)
宮城県内ではことし8月以降、クマが市街地で目撃されるケースやクマに襲われてけがをする被害が相次いでいます。こうしたなか、県内のクマの生息数が昨年度までの7年間で2倍以上に増えたことが県の調査でわかってきました。ことし9月6日、仙台市青葉区のJR陸前落合駅前で街路樹にクマが登っているのが見つかりました。仙台市の要請を受けた専門の業者が麻酔銃で撃って眠らせて捕獲しました。発見から6時間近くたっていました。捕獲されたのは、体長1メートル20センチほどのメスのツキノワグマでした。クマは麻酔で眠らされ、ぐったりとした様子でおりに入れられていました。現場はマンションのすぐ目の前の街路樹でしたが、けがをした人はいませんでした。宮城県内では今年度、クマに襲われてけがをした人は7人。県が統計を取り始めた平成13年以降で最も多くなっています。山中で遭遇するケースもありますが、住宅や田んぼの近くなど、人里で襲われる被害も目立っています。環境省によりますとこうした人里周辺で被害に遭うケースは全国的に増加傾向だということです。なぜ、人里での被害が増えているのか。クマの生態に詳しい専門家は、「耕作放棄地」の増加が背景にあると指摘します。山間部では以前、いまよりも田畑が広がっていました。クマは山の中を移動し、木の実などを食べています。田畑が境界の役割を果たしていたため、人里まではあまり近づいてきませんでした。しかし、過疎化や高齢化が進み、作付けされなくなった「耕作放棄地」が増加。田畑だった「耕作放棄地」に草木が生い茂っていきました。これに伴ってクマが生息できる場所がどんどん広がり、人里に迫ってきたといいます。安定してエサがある人里の近くに定着するクマも出てきました。東北野生動物保護管理センター 宇野壮春代表「昔から山沿いにはクマがいるが、耕作放棄地でやぶが茂ってきたことによってクマが身を隠しながら移動できる環境が整ってきた。人を気にせずに人里に出てこられるようになるうちに、クマもだんだんと慣れてきた」。さらに、県内に生息するクマが増えていることもわかってきました。県は昨年度、「カメラトラップ」という手法でクマの生息数を調べました。林の中にカメラを設置し、その前にエサを仕掛け、エサにおびき寄せられたクマを撮影していく手法です。エサを高い位置に置くことでクマが立ち上がり、写った胸元の月の輪模様で個体を識別していきます。県は昨年度、6月から9月にかけて南部の50か所にカメラを設置し、調査を行いました。そして、撮影されたデータをもとに、県内のクマの個体数を推定した結果、県内全体では3629頭のクマが生息している推定されました。同じ方法で調査した、その7年前は1669頭。調査技術の向上なども影響していますが、2倍以上に増えていました。東北野生動物保護管理センターの宇野代表は、耕作放棄地の増加でクマが生息しやすい環境が広がったことや、過疎化や高齢化で狩猟の担い手が減ったことなどが原因だと考えられるということです。クマの被害を減らすためには、行政が主体となって耕作放棄地を適切に管理するなど、クマと人が生活する場所をすみ分ける対策が必要だと指摘しています。東北野生動物保護管理センター 宇野壮春代表「今後は例えば山間地の田畑を集約していくことや、行政と住民が話し合ってきちんとやぶの管理をする地区を決めることなどが求められる。行政の都市計画もクマの被害対策を踏まえたものにしていく必要があると思う」。

(ツキノワグマ捕獲上限、来年度は過去最多686頭に引き上げ:岩手)
被害の増加を受けて岩手県は来年度、ツキノワグマの捕獲数の上限を過去最多に引き上げます。これは岩手県のツキノワグマ管理検討委員会で了承されたものです。県は県内のツキノワグマの生息数の目安をおよそ3400頭とすることを管理計画で定めていて、来年度の捕獲数の上限を今年度より60頭多い、686頭とすることにしました。県自然保護課によりますと、県内では今年度、9月12日までに22人の人身被害が発生していて、過去最も多かった2020年度と同じペースで推移し、8月末までの全国の被害のおよそ4割を占めました。今年は盛岡市の街中でクマの出没情報が相次ぎ、人身被害や農林業被害も後を絶たちません。昨年度は捕獲実績が計画を大きく下回っていて、来年度の上限引き上げに踏み切りました。

(今秋はドングリ凶作か、「注意必要」冬眠前のクマ出没の可能性高まる:岐阜)
ツキノワグマのえさになるドングリの実りが今年は凶作の見込みになっている。岐阜県は、冬眠前のクマがえさを求めて人里に出没する可能性が高まっているとして、注意を呼び掛けている。ドングリはブナ科の木の実の総称。県は8~9月に県内26地点でブナ、ミズナラ、コナラの3種類のドングリの実り具合を調べた。大豊作、豊作、並作、凶作、大凶作の5段階で予測し、県内全域の平均では3種とも凶作。圏域別では東濃東部のコナラが大凶作だった。3種とも凶作の予測となったのは2019年以来3年ぶり。この年のクマの出没は853件だった。県環境生活政策課は「クマはえさを求めて移動するので、山林に入る際や、山林沿いの農地に近づく際には十分な注意が必要」と指摘する。クマによる被害を防ぐため、鈴やラジオなど音の出るものを身につける▽カキやクリなど果樹は残さず収穫し、生ゴミを田畑に残さない――など注意を促す。県はホームページで、クマの生態や対処法のほか、クマの目撃情報を地図で示す「クママップ」も紹介している。

(エゾシカ事故の保険金額、過去最大:北海道)
エゾシカと自動車の衝突事故で2021年度に支払われた車両保険の金額と件数が過去最大となったことが11日、日本損害保険協会北海道支部のまとめでわかった。10~11月はシカとの事故が年間で最も多い季節だといい、同支部は「エゾシカの成獣の場合だと、車が大破したり、運転手が負傷したりする場合もある」と注意喚起している。同支部は10年度以降、10~11月を対象にエゾシカとの衝突事故に関して、加盟社の保険金の支払い実績を調査している。21年度は1072件(前年度比555件増)、6億2423万円(同3億4316万円増)でともに過去最大を記録した。支払額は最大で330万円、最小は2千円、平均で58・2万円だった。北海道警によれば、21年のエゾシカの衝突事故は4009件で、5年連続で過去最多を更新している。

(シカに注意して運転しよう:岩手)
シカと衝突する交通事故が多発する季節を迎え、大船渡署(永沢幸雄署長)がドライバーに注意を呼びかけている。繁殖期で雄の動きが活発になり、生息数が多い同署管内では過去5年の衝突事故のうち約半数が10~12月に集中。夕方から夜間にかけて頻発する傾向にあり速度抑制、原則ハイビーム走行を促す。同署は今秋、啓発チラシを作り関係機関に配布した。陸前高田市気仙町の道の駅高田松原では出入り口の電子看板に掲示し、県内外の観光客らに注意喚起する。

(今秋のドングリは豊作かも、でもクマ出没には注意を:鳥取)
クマの出没に影響があるとされるドングリ類の豊凶調査を続けている鳥取県は、今秋は良好な結実状況が見込まれると発表した。ただ、クマが冬眠に備えてエサを求めて人里へ下りてくる恐れはあり、県はあらためて注意を呼びかけている。4種の堅果類について、それぞれ9~19地点で調査。「大豊作」「豊作」「並作上」「並作下」「凶作」「大凶作」の6段階で評価し、ブナ「並作上」、ミズナラ「豊作」、コナラ「並作上」、クリ「並作下」だった。今年度の県内のクマの出没件数は9月26日時点で78件。過去5年間の同期比で最少だった。ブナやクリが凶作だった2020年度は156件、ブナが大凶作だった18年度は166件に上った。ただ、県緑豊かな自然課は「クマが出没しないわけではないので注意してほしい」とし、山林近くで夕方から早朝にかけての1人の外出は避ける▽クマ鈴やラジオで音を出して行動する▽カキやクリを早めに収穫する▽生ゴミや果実を屋外に放置しないことなどを呼びかけている。

(森で死んだものはどうなるのか?シカの死体を使った実験)
森で死んだものの遺体を、自然はどのように処理しているのでしょうか?東京農工大学大学院、米イリノイ大学(University of Illinois)の共同研究チームは、森林内にニホンジカの死体を設置し、どのスカベンジャー(死肉食動物)が、どれくらいの時間で発見できるか、また、死体が消失するまでにどの程度かかるかを調査。その結果、最初に死体を発見するのは哺乳類で、特に、タヌキが最も早くシカを見つけることが明らかになりました。嗅覚に優れた哺乳類は、死体をすばやく発見、分解することで、有害な病原菌の発生から日本の森林生態系を守っているようです。研究の詳細は、2022年9月30日付で科学雑誌『Scientific Reports』に掲載されました。死肉を食べ漁るスカベンジャーは、一見すると不気味に見えますが、病原菌の発生源となる死体を迅速に除去することで、生態系を守る重要な役割があります。中でも、死肉食に特化したハゲワシは、死体の発見と消費能力に非常に長けた動物です。また、彼らが死体めがけて上空を飛ぶことで、それを見た地上のスカベンジャーたちが死体の在り処を見つけやすくなっています。一方で、日本の生態系にはハゲワシがいない上、機会があれば死体も食べる程度のスカベンジャーしかおらず、死肉食に特化した種がいません。そのため、死体がどのような動物によって発見・消費され、どの程度の時間で消失するのか、よくわかっていませんでした。そこで研究チームは、6月~11月にかけて、日本の森林生態系にシカの死体44頭を設置し、自動撮影カメラを用いて、死体の発見~消失までを観察。その結果、設置した死体の88.6%が哺乳類によって最初に発見されていたことがわかりました。また、哺乳類の中では、シカ死体の実に40.9%をタヌキが最初に発見しており、その発見時間の平均は3.3日でした。この他にも、哺乳類ではツキノワグマやイノシシ、キツネ、テン、ハクビシンが、鳥類ではクマタカ、トビ、カラスが死肉を食べにやってきています。加えて、哺乳類によるシカの発見には気温が大きく関わっており、気温が高いほど発見時間は短くなっていました。これは、腐敗が早く進んで、臭いが広がるために、嗅覚の鋭い哺乳類が死体を発見しやすくなっているからと考えられます。それから、シカの死体の消失時間は平均して7日でした。これを世界各国の先行研究と比較してみると、26事例中18番目、さらに森林地域に限定すると15事例中8番目の消失速度でした。ハゲワシのような死肉食に特化したスカベンジャーがいないことを踏まえると非常に早く、日本の森林は、健全な生態系を維持するのに十分な死体除去の能力を持っているといえます。また、消失時間も気温が高いほど短くなることが判明しました。この結果は、気温が高いほど変温動物である昆虫(とくにウジ虫)が活発になることで、死体の分解スピードも上がっていることを示唆します。今回の研究は、専門的なスカベンジャーがいない日本の森林でも、哺乳類を中心に効率的な動物死体の処理・分解が行われ、健全な生態系が維持されていることが明らかになりました。しかし一方で、本研究は、死体処理に大きく寄与しているはずの無脊椎動物(おもに昆虫)の影響が考慮されていません。チームは今後、無脊椎動物による死体処理の定量化を進めるとともに、死肉消費をめぐる脊椎動物と無脊椎動物の関係性も明らかにしていきたいと考えています。

(『罠ブラザーズ』が「2022年度グッドデザイン賞」受賞:長野)
株式会社山学ギルド(本社:長野県上田市 / 代表取締役:川端俊弘)が運営する、街にいながら狩猟を追体験できる罠シェアリングコミュニティ『罠ブラザーズ』が、「2022年度グッドデザイン賞」(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞しましたことをお知らせいたします。審査委員による評価コメント「修善寺にある鹿の食肉加工センターを見学したことがある。猟師が仕留めた鹿が運ばれてくると職員は鮮度を保つために手際よく処理する。ただしここに運ばれてくる鹿はわずかだ。多くは殺したその場に廃棄されてしまう。そんな状況を解決するためには、とにかく鹿肉を多くの人に食べてもらうこと、知ってもらうことが必要だ。罠ブラザーズはそのために「罠を所有する」というアイデアにたどり着いた。猟師と街で暮らす人をつなぐ体験のデザインだ」。

(「クマが慌てて逃げだした」新装置、その名は“くまドン”:北海道)
「農作物の被害」や「列車との衝突事故」などで人間を悩ませる「動物との不要な接触」を防ごうと、岡山理科大学の教授が特殊な装置を使った対策に取り組んでいます。その1つ、2020年に始めたのが北海道でのクマ対策の実証実験です。先日、装置の効果が期待できることを示す映像が撮影されました。午後10時ごろ、茂みの中から現れたのは一頭の大きなクマ。太い前足で何かを漁っているようです。装置から出た「低い音」に、驚いた様子で走り去っていきました。北海道でのクマ対策に取り組んでいるのは、岡山理科大学の辻維周教授です。狙われたのは、北海道特産のメロンの畑だといいます。(岡山理科大学・辻維周教授)「メロンの残渣を捨てている場所の近くに出てきている成獣ですね。この大きさは、農家の人は『こういうふうに付けてもらってありがたい』と。でもまだ出てくるところがあるから、もう少し様子を見たいということですね」。捕獲や殺処分ではない方法で動物と人間との距離を保とうと、山梨県の企業と共同開発した装置を使い研究を続けています。その1つが、シカとの衝突事故に悩まされていた鳥取県の若桜鉄道の線路に設置した、高周波を出す「鹿ソニック」です。シカは音を嫌がり、自ら新たな道を開拓。線路の下をくぐるようになったため、事故は劇的に減りました。さらに農作物を食い荒らしたり車と衝突したりするなど人間を悩ませるイノシシの対策として、瀬戸内市に設置しているのがその名も「いのドン」。イノシシに聞こえやすいという低い音です。この「いのドン」をクマ対策にも生かせないかと、音量を大きく改良した装置が「くまドン」です。自治体や農家から依頼があった、北海道の剣淵町・富良野市・中札内村に設置しました。映像は、中札内村の公園に現れた若いクマです。この日以来、クマの気配が消え、住民から安堵の声が聞かれるということです。従来、音での対策は動物が慣れてしまうため、すぐに効き目がなくなるとされてきましたが、これらの装置は「周波数」や「音のパターン」を変えることができる点が強みです。今後も改良を続ければ、有効な対策になり得るといいます。(岡山理科大学・辻維周教授)「動物は、どうやったって慣れるものは慣れる、だから慣れないように、または慣れてきたらまた変える、という部分の小回りを利かせないといけないので」。一方、北海道のクマといえば、多数の牛を襲う巨大グマ「OSO18(おそ・じゅうはち)」がいますが、獲物や場所に執着せず、行動パターンの読めない特殊な個体の対策には向かないといいます。(岡山理科大学・辻維周教授)「OSO18に関しては、『くまドン』の出番は無いと思います。あれは自由自在に動き回っているので、そこから追い払っても他の所に行ってしまう。非常に行動範囲が広いやつみたいなので、ある程度行動パターンがつかめる個体の対策として」。人と動物の不幸な関係の解消に向けた実証実験は続けられています。

(鳥獣対策、ドローン活用:山形)
高齢化が進む中山間地における農作物の鳥獣被害対策の省力化を図ろうと、県は本年度、村山、置賜の4地域で最新技術を活用した実証事業を行っている。小型無人機(ドローン)による現状把握や情報通信技術(ICT)を生かしたわなの設置などにより、住民と共に持続可能な対策の在り方を検討している。従来の鳥獣被害対策は、集落内を歩いてイノシシなどの進入ルートを確かめたり、わなの見回りをしたりするなど、人的負担が大きかった。県はこうした課題解決のため、昨年度から最新技術を活用した実証事業に乗り出した。本年度は山形市山寺、朝日町大谷、白鷹町東根、西川町岩根沢の4地区で展開している。農作物の鳥獣被害が昨年度、市全体の3分の1超となる1517万円に上った山寺地区。4日に県や市、地元の関係者らが集まり、ドローンを用いた上空からの集落環境点検や生息状況調査などを行った。赤外線カメラを用いた生息状況調査では、撮影した3カ所でイノシシなど20頭余りが確認されたという。獲物がかかるとメールで通知が届く「ICTわな」についても効果的な設置箇所を探るなどし、対策内容の検証を進めていく。高齢化が進む中山間地における農作物の鳥獣被害対策の省力化を図ろうと、県は本年度、村山、置賜の4地域で最新技術を活用した実証事業を行っている。小型無人機(ドローン)による現状把握や情報通信技術(ICT)を生かしたわなの設置などにより、住民と共に持続可能な対策の在り方を検討している。従来の鳥獣被害対策は、集落内を歩いてイノシシなどの進入ルートを確かめたり、わなの見回りをしたりするなど、人的負担が大きかった。県はこうした課題解決のため、昨年度から最新技術を活用した実証事業に乗り出した。本年度は山形市山寺、朝日町大谷、白鷹町東根、西川町岩根沢の4地区で展開している。農作物の鳥獣被害が昨年度、市全体の3分の1超となる1517万円に上った山寺地区。4日に県や市、地元の関係者らが集まり、ドローンを用いた上空からの集落環境点検や生息状況調査などを行った。赤外線カメラを用いた生息状況調査では、撮影した3カ所でイノシシなど20頭余りが確認されたという。獲物がかかるとメールで通知が届く「ICTわな」についても効果的な設置箇所を探るなどし、対策内容の検証を進めていく。

(保育園児がキジを放鳥:熊本)
八代市で保育園児がキジの放鳥を体験し、命や自然を守ることの大切さなどを学びました。この催しは、熊本県猟友会八代支部が、自然保護活動の一環として、5年前から地元の子どもたちと一緒に、キジの放鳥を行っています。キジの放鳥は、八代市日奈久大坪町の広場で行われ、近くのみずほ保育園の園児19人が参加しました。猟友会八代支部の田川豊成支部長が「キジに触って命の大切さを感じてもらい、元気に成長することを願いながら、送り出してください」と園児たちに語りかけました。園児たちは、鹿児島県の繁殖施設から運ばれてきた、生後3か月、体長が40センチほどに育ったキジ30羽を優しく抱えて、空に向かって放ちました。園児たちは、大きく羽ばたいて飛び去っていくキジに向かって、大声で「頑張れ」などと声をかけながら見送っていました。園児の一人は「キジはふわふわしていて、とても可愛いかった。自分が放したキジが大きくなって、また会いたいです」と話していました。

(シカと人間の関係、アート視点で考察:静岡)
アートの視点からシカと人間の関係を考える「シカ展2022 in アタミ」(全日本鹿協会主催)が16日まで、熱海市桃山町の「アーティクルアトリエ&ギャラリー」で開かれている。害獣駆除される野生のシカを資源として有効活用することをテーマにした作品展で、同市では2回目の開催。北海道や奈良県の市街地で撮影されたシカの写真パネルをはじめ、角や骨を使った立体作品を展示している。鹿革の小物やアクセサリーも販売している。14日までの平日は休館。15日午後2時から展示作家によるギャラリートーク、16日午後2時から鹿の専門家らによる講演会を行う。鹿肉を使った軽食の販売、鹿角キーホルダー作りなどの工作体験も行う。

(クマ鈴作製キットを配布:福島)
8日、大玉村の直売所では登山シーズンやキノコ採りなどで山に入る機会が増えることからクマ被害防止の福島県が初めて啓発活動を企画した。訪れた人にはクマ鈴の作製キットを配布し、クマと遭遇した場合には目をそらさずゆっくりと後ずさりをして離れるなどの対処法を呼びかけた。福島県内でクマによる人的被害が昨年度は3件発生し、今年は7件発生、このうち一人が亡くなっている。また今年4月から9月末までに警察に寄せられた目撃情報は364件で去年の同じ時期と比べて80件増加している。福島県はクマの人的被害を防ぐために今後も注意を呼びかけていくとしている。

(JR仙山線が“シカ”と衝突:宮城)
JR東日本によりますと、きょう午前10時47分頃、山形県と宮城県を結ぶ仙山線の普通列車が熊ヶ根と作並の間を走行中にシカと衝突しました。列車は衝突を受け停止しましたが乗客や乗務員にけがはなかったということです。車両にも異常がなく、列車は作並駅まで低速で運転し、点検後11時23分に運転を再開しました。

(普通列車、走行中にイノシシと衝突:埼玉)
6日午後9時55分ごろ、埼玉県小川町木呂子のJR八高線竹沢駅―折原駅間で、高麗川発高崎行きの下り普通列車(2両編成)が走行中にイノシシと衝突した。JR東日本高崎支社によると、八高線は高麗川―北藤岡間の上下線で一時列車の運転を見合わせた。その後、車両の点検と安全確認を行い、同10時28分に運転を再開。八高線は下り1本の列車に最大32分の遅れが生じ、約25人に影響が出た。

(霊園で墓の供花なくなる、防犯カメラには「シカの群れ」:福岡)
福岡・篠栗町の霊園では、数年前から墓に供えられた花がなくなる被害が相次いでいました。何者かによる「いたずら」なのか…と設置した防犯カメラに映っていたのは、シカの群れでした。福岡・篠栗町のささぐり極楽霊苑には、「お供え物の花がちぎられている」と数年前から相談が相次いでいました。今年3月に撮影された写真を見ると、墓に供えられた花の片方は茎だけになっていて、花の部分がなくなっていることがわかります。去年の冬から今年の春先にかけて、十数件の被害がありました。何者かによる「いたずら」なのか…防犯カメラを設置すると、そこに映っていたのは、夜明け前の霊園内を徘かいするシカの群れでした。警戒しているのでしょうか、周りをキョロキョロと見渡しています。こうした映像が決め手となり、お供え物の花がシカに食べられていることがわかりました。ささぐり極楽霊苑 上戸浩介さん「ご先祖さまに供えたお花ですから、動物のすることだが、非常に残念なこと」霊園はこれまで、侵入ルートとみられる場所に柵を設置し、シカが嫌がる薬剤もまき、対策をとってきました。しかし、シカは入り口を変えて侵入してくるなど、人間とシカの「知恵比べ」が続いています。霊園から相談を受けた篠栗町は、シカが嫌がるレーザー光を照射する機器を、この冬にも試験的に設置するということです。

(「イノシシ目撃情報」住宅地などで相次ぐ:石川)
9日朝、金沢市内の住宅地などでイノシシの目撃情報が相次ぎました。その後、イノシシは隣接する野々市市内でも目撃され、警察などが一時、警戒にあたりました。金沢市によりますと午前6時前、西念2丁目の駅西第5児童公園付近で、成獣のイノシシ1頭が目撃されました。その後、イノシシは北町や桜田町、東力町、西金沢駅付近を通り、野々市市本町と菅原町の住宅地でも目撃情報がありました。警察などがパトロールを行い警戒にあたりましたが、最初の目撃情報からおよそ2時間半後の午前8時20分ごろ、イノシシが金沢市大額町の山の中に入っていくのを近くの住民が目撃したということです。けが人はいませんでした。警察や各自治体は、イノシシを見かけても刺激を与えず、興奮させないよう注意を呼びかけています。

(クマ出没で注意呼びかけ:広島)
広島市郊外の住宅地でカキの実を食べるクマが撮影されました。冬眠を前にクマが活発に動き回る秋…、専門家も注意を呼びかけています。9日未明に撮影された映像です。真っ黒でツヤのある体毛に覆われた動物…。クマとみられます。何かを手にしながらムシャムシャと食べています。柿の実です。その後も地面を物色しながら、1つ、さらにもう1つと食べています。その後、その動物は、人の存在に気付いたのか、足早に去っていきました。撮影された場所は、広島市安佐南区上安の住宅地でした。男性が、自宅の2階からすぐ裏にある畑を見下ろすと…。畑には柿の実がたくさん落ちていました。畑の持ち主は、クマが、木になった実を食べると思い、実を落としたばかりでした。安佐南区役所は、張り紙で近くの住民に注意を促しています。住宅地に出没したクマ…。専門家は、「本当に危ない」と指摘します。広島市の安佐動物公園で聞いてみました。広島市安佐動物公園 野々上 範之さん「若いか年寄りかはわからないが、大人になってきているクマだと思う。ただ、本当にこれ、危ないです。こんなに人の近くで食べても平気だってことですよね。ライトを点けて。だいぶん人慣れしていると思う。早いこと、(クマを)寄せている原因を取り除かないと、誰かがけがするかもしれない。(クマは実が)落ちていても全然、食べますし、落として、さらに捨てる必要があると思う」。警察も周辺で3日から7日にかけて、相次いでクマとみられる動物の情報が寄せられているとして、見かけても絶対に近寄らないよう呼びかけています。

(オスのシカ公園に:北海道)
11日朝、札幌市豊平区の平岸霊園で、オスのシカ1頭が目撃されました。11日午前9時すぎ、札幌市豊平区平岸5条15丁目の平岸霊園に現れたシカを、HBCのカメラが撮影しました。シカが最初に目撃されたのは、午前7時半ごろで「霊園を通りかかった人がシカを見た」と警察に通報がありました。警察官が駆け付け、体長1メートルくらいのオスのシカ1頭を見つけましたが、すぐに逃げたということです。平岸霊園や周辺では、今月7日夜から8日未明にかけてもシカがおよそ3時間にわたり、歩き回る姿が目撃されていました。

(人気の「ジビエ肉」食べ方次第で病気になるリスク)
近年、シカやイノシシなどのジビエの流通量が増えている。おいしいだけでなく、鳥獣被害対策や町おこしにもなり、新たなブームが起こりそうだ。だが、ぼたん鍋ももみじのローストも、食べ方を一歩間違えれば病院送りになるかもしれない。口にする前に知っておくべき、ジビエ肉のリスクとは──。ファストフード店のロッテリアでは、今年4月に引き続き、9月29日から数量限定で、「ジビエ鹿肉バーガー」を提供している。岩手県大槌町や新潟県阿賀町、神奈川県秦野市の鶴巻温泉、和歌山県古座川町、兵庫県南あわじ市など、ジビエを町おこしに利用するところも増えてきた。いま「ジビエ」がひっそりと注目を集めはじめているのだ。ジビエとは、狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を意味するフランス語だ。かつてヨーロッパでは、自分たちで仕留めたシカやイノシシなどの肉を食すことは、貴族の特権だった。現在も、ジビエは高級食材として流通している。一方、日本では、木の根を掘り起こして果樹園に被害を与えるイノシシや、新芽を食べてしまうシカなど、野生鳥獣による被害への対策としても推奨されている。事実、農林水産省の調べによると、令和2年度の野生鳥獣による農作物被害総額は年間161億円にものぼる。田畑を荒らしている鳥獣は、7割以上をシカ、イノシシ、サルが占めているという。2014年に厚生労働省は「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針」を作成し、野生鳥獣肉の衛生管理の徹底を呼びかけている。こうした背景もあり、国内のジビエ利用量は右肩上がりだ。9月22日に公表された調査結果によれば、昨年度の全国のジビエ利用量は2127トンで、前年度から17.5%増加。中でも、シカ肉の利用量は947トンで、前年度比127.5%と激増している。日本でのジビエの狩猟シーズンは、11月15日から2月15日の3か月間。この時期に、シカやイノシシ、クマなどの有害鳥獣が捕獲される。狩猟対象動物はほかにも、ノウサギをはじめ、マガモ、コガモ、オナガガモ、カルガモ、キジ、コジュケイなどが含まれる。都会の害獣といわれるカラスやハクビシンも狩猟対象だ。ジビエは高級食材というだけではない。実は、栄養価が高く、体にいいこともわかっている。名古屋学芸大学大学院栄養科学研究科教授で内科医、医学博士の下方浩史さんによれば、ジビエは牛肉や豚肉などと比べると、ヘルシーなダイエット食だという。「家畜とは違い、野生動物は運動量が圧倒的に多いので、肉が高たんぱく低脂肪かつ低カロリーです。例えば、シカ肉の脂肪分は、牛肉の5分の1で、カロリーも半分ほど」(下方さん・以下同)。下方さんによれば、シカ肉は脂肪の燃焼を助ける働きも期待できるという。「シカ肉には『L-カルニチン』というアミノ酸が豊富に含まれています。脂肪酸を運搬して、脂肪を燃焼する細胞内のミトコンドリアまで、ムダなく届けてくれる。シカ肉はダイエットの味方と言えます」。一方、イノシシ肉には、鉄分やビタミンB12が豊富だ。「ビタミンB12には、神経や血液細胞を健康に保つ働きがある。ビタミンB12は豚肉にも豊富ですが、イノシシ肉の含有量はその3倍。そのため、イノシシ肉は疲労回復や貧血予防に役立ちます」おいしくて太りにくく、体にもいいジビエ。だが、下方さん自身は「すすんでジビエを食べることはない」と話す。味がよく、健康にもいい高級食材だからこそ、違法に流通させようとする者もいるのだ。間違った方法で食べては、時には命にかかわる事態に陥る恐れもある。ジビエは野生動物の肉である以上、ウイルスや寄生虫を保有している可能性がきわめて高い。そのため、現在国内で流通しているジビエの精肉の管理は厳格で、狩猟から調理まで、厚生労働省が定めるガイドラインに従う必要がある。ガイドラインでは「銃の場合はライフルまたはスラッグ弾を使用」「運搬時は1頭ずつシートで覆うなどし、個体が相互に接触しないように」「摂氏83℃以上の温湯供給設備がある場所で解体し、1頭ごとに機械器具をすべて洗浄する」「肉は摂氏10℃(冷凍の場合は摂氏マイナス15℃)以下で保存」など、非常に細かいルールが設けられている。国内では、ジビエ肉を利用する場合、これらの条件を満たし、食肉処理の許可を受けた施設から仕入れたものしか認められていない。日本ジビエ振興協会でも、「猟師直送」などとうたったネット販売を利用することや、知り合いの猟師から直接肉を仕入れることのないよう訴えている。だが、実際にインターネットで「猟師直送」と検索すると、無数のウエブサイトがヒットする。ハンターが仕留めた肉をその場でさばいたものなど、許可を受けた施設以外のところで加工されたジビエ肉は“違法ジビエ”と呼ばれる。狩猟免許を持った人が自分で仕留めた野生鳥獣をさばき、自己責任で食べることは違法ではない。だが、その肉を飲食店などで販売することは法に反する。日本大学生物資源科学部獣医学科教授で、農林水産省の国産ジビエ認証制度の審査員でもある、壁谷英則さんが説明する。「ジビエと家畜のもっとも大きな違いは、飼料管理、健康管理、衛生管理がなされていないこと。そのため、家畜の場合はほとんど考えられない、寄生虫感染症や糞便からの食中毒細菌による汚染のリスクが高い。野生動物の場合、血液を介して全身に広がったE型肝炎などのウイルスが潜んでいたり、筋肉の中に寄生虫がいる可能性もある。許可を受けた施設で、決められた手順で処理された肉であっても、充分な加熱が必須です」。E型肝炎は、潜伏期間が1か月半近くあるため、症状が出てから受診しても、原因がわからないこともある。また、野生動物が飲んだ水からO-157に感染していると、そこから腸管出血性大腸菌に感染する恐れもある。さらに、野生動物は多くにダニがついており、これが感染症を引き起こすこともあるという。「リケッチアという細菌よりも小さい病原体は、ダニやノミなどを介して野生動物に感染し、増殖します。リケッチアが人に感染すると、発熱や発疹などを引き起こします。通常は抗生物質を服用すれば治りますが、放っておくと重篤化する。非常にまれですが、命を落としたケースも報告されています」(下方さん・以下同)。そのほかにも、食中毒を引き起こすサルコシスティス(住肉胞子虫)やトリヒナ(旋毛虫)といった寄生虫による被害も報告されている。こうした寄生虫や菌は、充分な冷凍や加熱によって死滅させることができる。だが裏を返せば、処理が不充分なジビエ肉には、寄生虫や病原菌が棲んでいる可能性が非常に高いということだ。「2016年、茨城県の飲食店で、クマ肉が原因でトリヒナの集団感染が起こりました。常連客の1人が北海道で個人的に入手したクマ肉を店に持ち込み、ローストしたものを食べた15人の客が筋肉痛、発疹、発熱などの症状を訴えました。同店で冷凍保存されていたクマ肉からも、トリヒナが見つかっています」。最近では、2018年にも北海道でトリヒナの集団感染が起きている。ハンターから狩猟直後のクマ肉を譲渡された人が、1週間冷凍保存した肉を自宅で焼いて食べたところ、加熱が不充分だったために、トリヒナによる食中毒が起こったとされている。「シカ肉からよく見つかるのは、サルコシスティスです。一見、赤身にサシが入っているような見た目で、一般のかたには本当のサシと見分けがつきにくい。生のシカ肉を食べて、下痢や嘔吐などを発症した事例が報告されています」(壁谷さん・以下同)。壁谷さんは、厚労省のガイドラインにのっとった処理と充分な加熱調理をされたジビエ肉でなければ、食べるべきではないと話す。正しい方法で狩猟・処理されているジビエ肉を見分ける一助となるのが、農水省が2018年に制定した「国産ジビエ認証制度」の認可を受けている食肉加工施設のものかどうかを確認することだ。「衛生管理基準のほか、流通規格の遵守や適切なラベル表示まで、厚労省のガイドラインの項目が守られているか、厳格に審査します。認証されている加工施設のジビエ肉であれば、細菌汚染度は低い。一般的な家畜肉と同等か、むしろそれ以上に細菌感染の程度が低い場合もあります」。2022年10月現在、認証されている食肉処理施設は全国31か所。認可されている加工施設やそこで精肉されたジビエには認証マークがついている。だが、いくら安全に処理された肉でも、口に運ぶまでは安心はできない。今年7月、とあるグルメ番組で「シカ肉の刺し身」を提供する店が紹介されたことが波紋を呼んだ。「たとえ認証施設で厳格に処理された肉でも、ジビエ肉には血液由来の感染症のリスクがあります。厚労省は感染を防ぐため、肉の中心部の温度が75℃以上で1分以上加熱することを推奨している。レアや、刺し身での提供はもってのほか。65℃の低温調理の場合も、15分以上の長時間加熱することで同等の効果が得られると厚労省から示されています。飲食店を利用する前に“どんな調理の仕方をしていますか”と尋ねてみるといいかもしれません。きちんと答えてくれなかったり、“刺し身がおいしいんですよ”“この肉は新鮮ですから”などと言う飲食店は避けてください」。下方さんは、特に高齢者や子供、妊娠中の人は、すすんでジビエを食べない方がいいと語る。「万が一、菌や寄生虫に感染すると、高齢者や子供は重篤化するリスクが高い。また、妊娠中は胎児にも影響が出る恐れがあります。いかや青魚についたアニサキスを食べてしまっても、症状が出る人と出ない人がいるように、菌や寄生虫に感染するかどうかは、運によるところが大きい。もし、食中毒の症状が出たら、消化器内科か胃腸科へ。リケッチアなど、発疹や発熱の場合は皮膚科や感染症科にかかった方がいい場合もあります。いずれにせよ、潜伏期間が長い場合が多いため、受診時に“少し前にジビエ肉を食べた”と言えば、誤診されることは減るはずです」(下方さん)。ジビエのシーズンはこれから。正しい知識をもって、安全に楽しもう。

(「カモ料理」を小郡の名物に:福岡)
カモ猟が盛んだった福岡県小郡市で、カモ料理を新たな名物として売り出し、地域振興につなげる「鴨(かも)のまちプロジェクト」が始まった。第1弾として10月25~27日、市内の飲食店がオリジナルのカモ料理を競うコンテストを初めて開く。関係者は「カモ肉のおいしさを知ってもらい、小郡に食べに来てほしい」と話している。同市北部の三国地区はかつて雑木林が生い茂り、多くの池や沼地があったことからカモの飛来地として知られた。江戸時代には久留米藩の猟場があり、各家庭でもカモ肉を食べる食文化があったという。小郡市史には、1911年に明治天皇が陸軍の大演習で久留米を訪れた際、カモ料理が出されたとの記録も残る。その後、宅地開発などで飛来数が激減。江戸時代に70人以上いたという猟師も数人にまで減った。同市では今も毎年11月15日~2月15日にカモ猟が行われているが、天然のカモ肉を使った料理を提供しているのは料亭1軒のみとなっている。今年3月には、文化庁が長く地域に伝わる食文化を認定する「100年フード」に「小郡の鴨を取り巻く食文化」として選ばれた。同市は4月で市制施行50周年を迎えたのを機に、伝統的な食文化の継承や、カモを使った特産品の開発に取り組もうと、市商工会や地元猟友会などとともに「鴨のまちプロジェクト実行委員会」を結成した。コンテストには市内の飲食店23店が参加。希少な天然のカモ肉の代わりに合鴨肉を使い、串焼きや鍋料理、唐揚げ、ハンバーガー、寿司(すし)など趣向を凝らしたメニューを開発し、10月25~27日に提供する。チケットは1セット3枚つづりで、3店舗で料理を楽しめる。チケットの投票記入欄に気に入った店舗の番号を三つまで書き、各店舗に設置されている投票箱に入れる。コンテストの部会長を務める飲食店「一樹一河(いちじゅいちが)」の店主・平田信太郎さん(43)は「仙台の牛タンや博多のもつ鍋のように、カモ料理を小郡の名物として定着させ、観光の起爆剤にしたい」と意気込んでいる。

(マタギが仕留めた「熊汁」販売中:山形)
三連休初日の8日、県内は青空が広がったところも多く、爽やかな一日となった。こうした中、小国町では旬のキノコや、特製のクマ汁などを楽しめるイベントが始まり、県内外から訪れた人で賑わった。道の駅「白い森おぐに」で、始まった秋の収穫祭は、3連休に合わせ、毎年この時期に行われている。会場では、町内のクマ猟師「マタギ」が仕留めたクマの肉と、大根やニラなどの野菜と合わせた、小国の名物料理「熊汁」が期間限定で販売されている。また、駅の売店では、町内で採れたキノコやクリなどの販売のほか町内の酒蔵「桜川酒造」の日本酒を3連休限定で、試飲することができる。会場には、県内外から家族連れなどの観光客が訪れ、小国の秋の味覚を満喫していた。小国町の「秋の収穫祭」は10日まで行われる。

(高校『ジビエ部』が幼稚園で食育授業:高知)
子どもの頃からジビエに親しみ、森林の大切さを知ってもらおうと、通称「ジビエ部」の高校生が、園児たちに授業を行いました。高知市の桜井幼稚園で授業を行ったのは、高知商業高校ジビエ商品開発・販売促進部=通称「ジビエ部」の生徒です。ジビエを活用した商品開発やレストランの運営、森林保護の活動などを行っていて、11日は、ジビエの魅力を発信しようと、初めて、園児を対象に食育学習会を開きました。生徒たちは、ジビエとは何か、また、ジビエ料理を食べることが森林保護につながっていることなどを、手づくりの紙芝居で分かりやすく紹介しました。続いては、ジビエ料理を食べてお勉強です。食育に力を入れている桜井幼稚園では、命に感謝する気持ちを育んでもらおうと、今年7月から月に1度、給食にジビエ料理を取り入れています。11日のメニューは、噛み応えのあるシカ肉がゴロっと入ったカレーライスです。よく噛んで、しっかりと味わって食べた園児たち。「めちゃくちゃおいしい」と、おかわりも!(高知商業高校ジビエ商品開発・販売促進部 佐竹佑斗 副部長)「イノシシやシカの肉を使って商品開発をすることで、森を守ることにつながっているということをいちばん分かってくれたらうれしい。ジビエを当たり前においしいと食べてくれる子どもに育ってほしい」。ジビエ部では、高知市内の学校給食にジビエメニューを取り入れてもらうことを目指していて、「小さい頃からジビエに親しんでほしい」としています。

(猪焼肉と鯨専門店:大阪)
高タンパク・高鉄分で栄養価が高く低カロリー、天然コラーゲンも豊富で、ヘルシーな健康食品である猪焼肉や鯨は「美&健康」を意識する女性にもピッタリ!女子会や忘年会にもおススメです。福島駅(大阪府)から徒歩7分、猪焼肉と鯨専門店『猪焼肉と鯨専門店 猪の居』は、猪肉と鯨肉を専門に扱う焼肉屋さんです。カウンターを含めて全21席、少人数で落ち着いた雰囲気の店内は忘年会にもピッタリ!猪焼肉や鯨肉といったジビエ料理によく合うオリジナルブレンドのハイボールを提供してくれます。シェリー酒や珍しい日本酒も揃っていますよ。また「ぼたん鍋」も取り扱っています!ジビエ料理とおいしいお酒を堪能してみませんか?

(ジビエ事業の多角化へ新拠点:岩手)
岩手県大槌町でジビエ事業を展開するMOMIJI(もみじ)が、東京の篤志家から寄贈された建物を新たな拠点とすることになり、記念のイベントが21日に現地であった。同社は経営の柱である鹿肉の出荷に加え、ジビエツーリズムの受け入れやペットフードの加工、日本酒の企画に乗り出している。建物はバーベキュー会場などに活用する。建物は木造2階、延べ床面積76・43平方メートル。三陸沿岸道大槌インターチェンジの近くにある。東京都新宿区の会社経営木村みどりさん(74)が、東日本大震災からの復興に役立ててほしいと2017年ごろに建造した。「大槌町みんなの家 FLOWER CANVAS(フラワーカンバス)」の名称で子育て支援活動やカフェに使われてきたが、運営団体が約2年前に活動を休止。建物を地域のために生かしてくれる譲渡先として、MOMIJI社長の兼沢幸男さん(37)が選ばれた。兼沢さんと10年近い交流があるという木村さんは「引き受けてくれて感謝しかない。長い付き合いで私の気持ちは十分伝わっている。好きなように使ってほしい」と話す。MOMIJIは20年5月に開業。害獣のシカを地域の資源に変えて、獣害の減少や雇用の創出、観光振興に結び付ける「大槌ジビエソーシャルプロジェクト」に取り組む。建物はジビエツーリズムのバーベキューやシカの皮や骨で作る工芸品のワークショップに活用する。同社は大槌町中心部に多数ある湧水に着目した地域おこしも進めており、観察会前後の学習や交流の場としても利用する。21日のイベントでは、近くの源水川の湧水と町内産の酒米で醸した日本酒「源水」の試飲もあった。釜石市の酒造会社「浜千鳥」との共同企画で11月中旬の発売を予定する。兼沢さんは「大槌には未開拓の資源がいっぱい眠っている。ここを拠点にどんどん掘り起こしていく」と意気込みを語った。出席した平野公三町長は「震災から11年以上たっても衰えることのない木村さんの熱い支援の思いと、それに応える兼沢さんの強い気持ちを感じた。しっかりサポートしたい」とエールを送った。

(鹿革小物を商談会に出品:北海道)
ハンターとしてシカを撃ち、鹿革製品の加工、販売まで手掛ける頓所(とんどころ)幹成さん(25)が13、14の両日、東京で開かれる展示商談会「台東区産業フェア2022」に小物7製品を出品する。「狩猟から関わる若い作り手が池田にいることをアピールしたい」と意気込みを語る。頓所さんは町地域おこし協力隊の一人。鹿革製品のブランド「TanDecor(タンデコール)」を昨年6月に立ち上げ、オーダーメード製品を作り続けている。この商談会は職場の同僚から聞き、参加申請した。

(丹沢シカ使用のジビエバーガーにクラフトビールも:神奈川)
小田急電鉄(東京都新宿区)は9月22日、秦野駅改札外コンコースに、丹沢方面へのトレッキングなどのアクティビティ拠点「Nature Activity Base TANZAWA BIYORI(丹沢日和)」を開業した。来年3月31日までの期間限定で、地場産食材を使ったメニューや特産品など飲食・物販を通じて秦野の魅力に触れられる。駅を輸送の拠点から「くらし」や「まち」の拠点にシフトする同社のプロジェクト「Meets at STATIONS!」の第1弾。地域活性化に取り組む秦野市の団体「ココハダLAB」が店舗運営を担う。店内は山小屋をイメージ。丹沢山系の映像を流すなど、自然の楽しみ方を考える場を提供し、通勤客や登山客などをターゲットに、開店から午後3時までは「カフェ」として営業する。同市産小麦を使ったパンや丹沢シカを使ったジビエバーガー、同市産茶葉を使ったミルクティーなどが味わえるほか、地場産の漬物やジビエ肉なども購入できる。午後3時以降は「金井酒造店」(同市堀山下)の日本酒や市産茶葉を使用したクラフトビールも楽しめる。内覧会では、同社エリア事業創造部の鈴木真理子課長代理が「地域の魅力発信の後押しができたことはうれしい」とあいさつ。秦野駅の勝間田兼二駅長も「ただの交通手段ではなく、駅を拠点として地元の方々と秦野をもっと盛り上げていきたい」と話した。

(地元ジビエをフレンチで:愛知)
農作物や里山を守るために駆除したイノシシやシカを捕獲し、食用に加工した「ジビエ」。岡崎市大西町のフランス料理店「アンフュージョン」では本格的なフレンチとして味わえる。客の好みに合わせて、イノシシやシカ、カモなどその時期のお薦めを提供する。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、11日午後5時50分ごろ、登米市迫町北方来田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午後4時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢中山中にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、7日午前11時ごろ、仙台市泉区朴沢九ノ森にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、7日午後5時5分ごろ、富谷市西成田千刈沖にクマが出没しました。

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10/7
(市議、畑で猟銃発砲し在宅起訴:岡山)
所有する畑で、正当な理由がないのに猟銃を発砲したとして、銃刀法違反、火薬類取締法違反罪で、川上修一高梁市議(70)=同市=が在宅起訴されていたことが6日、関係者への取材で分かった。川上被告は「新しく買った銃の安全性を確認するためだった」と無罪を主張している。起訴状では、2021年7月15~20日ごろ、同所の畑で、狩猟や有害鳥獣駆除の目的ではないのに、所持していた猟銃で計30発の実弾を発射させたなどとされる。関係者によると、市議が新たに実弾を購入するための手続きで高梁署を訪れた際、発砲の経緯を説明して発覚したという。県警が1月に書類送検し、岡山地検が6月に在宅起訴した。市議は取材に対し、県公安委員会の許可を得て10年以上前から猟銃を所持していると説明。新たに銃とスコープを購入し、射撃場で試射する前に畑で発砲したといい「安全性を確保する調整目的で撃った。有害鳥獣の駆除活動に向けた準備で、違法ではない」と話している。

(空気銃と模造拳銃を所持の疑い:神奈川)
空気銃と模造拳銃を所持、横浜市の40代の男性を書類送検です。銃刀法違反の疑いで書類送検されたのは、横浜市の会社役員で40代の男性です。警察によりますと、男性は横浜市で自身が管理する倉庫の中に、空気銃1丁と模造拳銃1丁を所持していた疑いが持たれています。男性は遺品整理の業務を行っていて、その過程で入手した銃2丁をネットオークションに出品していたところ、津幡警察署の署員がサイバーパトロール中に発見しました。調べに対し男性は所持については認めているものの、「違法なものと思わなかった」と容疑を一部否認しています。

(ドングリ不作クマに注意:群馬)
今秋、県内の山林でドングリが不作であることがわかり、県はツキノワグマが冬眠前に餌を求めて人里に出てくる可能性が高いとして注意を呼びかけている。県鳥獣被害対策支援センターによると、9月上~中旬に利根沼田地域でドングリの実り具合を委託調査したところ、ミズキが大凶作、ブナとミズナラ、コナラが不作、クリが並作となり、全体で「不作」となった。ツキノワグマは冬眠に入る前に体内に栄養を蓄えようと餌を多く取り、特に栄養価が高いとされるドングリを好んで食べる。だが、ドングリの実りが悪い年は餌を求めて人里などに出る機会が多くなる傾向にある。同センターによると、並作だった2021年は、9~12月の出没頭数が57頭だったが、不作とされた19年は、同じ時期に4倍の234頭が出没。凶作だった20年の同時期も、473頭のクマが確認された。県自然環境課によると、冬眠前のクマによる被害は、比較的出没が少なかった21年でも、沼田市や南牧村で男性3人が襲われ負傷している。同センターは、収穫した農作物や出荷できなくなった果実を外に放置せずに処理して、クマを人里に寄せ付けないよう呼びかけている。

(カワウの被害深刻に、ドローン活用し対策へ:福島)
県内で川魚や養殖魚を食い荒らす「カワウ」による被害額は、昨年度、1億8000万円あまりにのぼり被害が深刻化していることから、県は来年度からドローンを活用した対策を始める方針です。カワウは、全国の川や海辺などに生息する野鳥です。高度経済成長期に環境汚染で絶滅が危惧され、狩猟が規制されたことなどから急増し、15年前に狩猟が再開されたあとも川魚や養殖魚を食い荒らす被害が全国で相次ぎ、「黒いギャング」とも呼ばれています。県が去年夏に行った調査では1162羽の生息が確認され、生息数や胃の内容物をもとに調べた昨年度の被害額は、推計で1億8409万円と前の年度より2340万円増え、被害が拡大しています。カワウが捕食しているのはアユやイワナ、ヤマメやコイなどが中心で、県内では猪苗代湖の翁島、福島市の信夫ダム、相馬市の松川浦、いわき市の夏井川河口など少なくとも11市町村の13か所で、群れが巣を作るコロニーが確認されています。県は、これまでの狩猟に加え、来年度から研究機関と連携して、ドローンを使ってカワウを追い払う駆除方法を漁協や組合員向けに実演するなど対策を強化する方針です。県水産課は、「カワウは魚の被害に加え、フンで植物を枯らしたり景観を悪化させたりしていて新技術の活用で被害を防いでいきたい」としています。

(今年のクマ出没数は減少傾向:青森)
県ツキノワグマ(クマ)被害防止連絡会議が4日、県庁で開かれた。今年の出没状況(9月30日時点)が報告され、出没件数は前年同期比142件減の261件だった。出没状況の内訳は目撃243件(前年同期比91件減)、食害17件(同52件減)、人身被害1件(同1件増)。出没件数は八戸市が最多で38件で、弘前市は前年の38件から4件に減った。人身被害1件は、5月16日に弘前市の岩木山弥生コースで登山中の男性が両腕をかまれ負傷した案件。

(ツキノワグマに用心を:岐阜)
今年はツキノワグマの餌になるドングリ類が凶作の見通しとなり、冬眠前にクマが餌を求め、人里付近に出没する可能性が高まっている。県は五日、豊凶予測調査の結果を発表し、注意を呼び掛けた。

(人口減の集落でサル食害防ぐ:長野)
村の集落から人が減り、高齢化も重なって農家の負担は増すばかり。農作物が育っても山の動物が狙っている。そんな農家の悩みを解決しようと、村に移住してきた農業大卒の若者が提案したサルの食害防止策が効果をあげ始めた。ある動物の習性を生かしたその奇策とは。「この辺りから、サルをにらむんです。昔はこの辺りの里山には人の手も入っていて、そうそうサルも現れなかったそうですが」。そう言って10アールのキャベツ畑に隣り合う放牧地を案内してくれたのは、2017年に東京都多摩市から長野県小谷村に移住した県職員の青木剛司さん(28)。18年から放牧地でヤギに草を食べさせ始めるとサルの被害がなくなったという。青木さんは、東京農業大の研究室で森林生態学を学んだ。研究で小谷村伊折地区に関わり、そのまま村に移り住んだ。伊折農業生産組合に入り、今春から県職員として働き始めている。

(ドローンで動物の侵入経路調査:山形)
サルやイノシシなどの動物による農作物の被害を防ごうと、ドローンを使って動物が農地に侵入する経路などを調査する実証実験が山形市で行われました。サルやイノシシなどの動物による農作物の被害が相次いでいることを受けて、県は昨年度からドローンを活用して、動物が農地に侵入する経路などを調査する実証実験を始めています。4日は山形市山寺で実証実験が行われ、県やドローンの操縦会社の担当者、それに地元の猟友会など20人余りが参加しました。ドローンを操縦する担当者は、鮮明な映像が撮影できる4Kカメラを搭載したドローンを上空およそ85メートルまで飛ばすと、ぶどうやりんごが植えられた農地の様子を撮影していました。撮影された画像は、県が業務委託を行った会社が解析を行い、わなや柵の設置場所の選定に活用されるということです。山寺地区振興会の矢萩昭夫さんは「地区では農家の高齢化が進み、被害の対策ができず、農家をやめた人もいる。調査の結果を踏まえ、今まで把握されていなかった動物の侵入経路を確認したい」と話していました。

(カラス、AIで撃退:岐阜)
害獣駆除業者の防除研究所(岐阜県大垣市)が、人工知能(AI)でカラスだけを識別し、嫌がる音を流して撃退する装置の開発を進めている。AIはカラスの姿や飛び方を学習しており、人や別の鳥には反応しない。以前から音で撃退する手法はあるが、頭がいいカラスが慣れてしまい、効果が思うように上がっていなかった。年内に販売を始める。AIがカメラの映像で見分け、カラスが現れると40種類程度の電子音を無作為に流す。防除研究所の梅木厚生社長は「カラスは『自分が攻撃される』と思って逃げる。音だけでなく光も使って撃退する装置を考えたい」と話している。

(有害鳥獣の捕獲や活用学ぶ:熊本)
芦北町の大野小の全校児童34人が4日、地元で増加している有害鳥獣の被害を題材にした特別授業を受け、捕獲した後の活用法について考えた。  特別授業は、子どもたちに地域の自然環境について学んでもらおうと9月から実施。

(外来植物「マルバフジバカマ」が急拡大、原因はシカ?:岩手)
岩手県大船渡市で、国から生態系被害防止外来種に指定されている植物マルバフジバカマが急速に広がっている。繁殖する地域にはシカが多く生息する。マルバフジバカマはシカが食べない植物であることから、一気に増えたとみられる。専門家は「生態系に悪影響が出る恐れがある」として早期駆除の必要性を訴える。マルバフジバカマは市東部の三陸町綾里地区や赤崎町、立根町の県道沿い、三陸沿岸道沿いなどに分布。9月中旬から開花し、伐採で開けた山あいの斜面は花の白に染まっている。ここ10年ほどで拡大したようで、地元の住民団体「三陸の山と川と海をみまもる会」の八幡言念子(つぐこ)代表(75)は「繁殖力が強く瞬く間に広がる。在来種を脅かしそうで心配だ」と話す。背景にシカが関連しているとの見方を示すのは、岩手県内の植物に詳しい県立博物館(盛岡市)の鈴木まほろ主任専門学芸員だ。「大船渡周辺はシカの生息密度が高く、ほとんどの植物を食べ尽くす勢いだが、マルバフジバカマは有毒成分を含むことなどからシカが食べない植物の一つ。競争相手がいないため、独走状態で繁殖している。脅威を感じるほどのスピードだ」と危機感を示す。マルバフジバカマは生態系被害防止外来種のうち「その他の総合対策外来種」に区分される。積極的な防除を要する「緊急対策外来種」、対応の必要性が高い「重点対策外来種」ではなく、行政の警戒感はそれほど高くないのが実情だ。市市民環境課の担当者は「住民からの連絡は全くない。広報などでの注意喚起はしていない」と静観の構え。県大船渡保健所も「特段の対応はしていない」と問題視していない。鈴木学芸員などによると、マルバフジバカマは1896年に日本に渡来。1915年ごろに神奈川県の箱根強羅公園から周辺に広がり始めたといわれる。現在は東北を含め、北海道から中部地方の広い範囲で確認されているが、生息地は一部にとどまる。神奈川県での繁殖スピードは80年代まで遅かったが、シカの食害で植物の生育環境に影響が出始めると急速に広がり、駆除困難な状態になったという。鈴木学芸員は「北上山地ではシカが急増しており、マルバフジバカマが一気に広がる可能性がある。早期の抜き取り、刈り取りが望ましく、行政は住民に駆除を呼びかけてほしい」と求めている。

(カラス、地中の虫ついばむ:石川)
小松市の木場潟公園中央園地で、カラスが群がり、芝生を掘り起こす被害が相次いでいる。餌となる地中の虫をついばんでいるとみられ、公園内のパークゴルフ場には穴が空き、土が掘り返されたような跡も複数残る。管理する同公園協会は、薬剤をまくなど対応を模索している。中央園地のメダカハウスに隣接する広場とパークゴルフ場のいたる所で緑の芝に穴が空き、掘り返された跡が目立つ。同公園協会によると、午前中を中心に大量のカラスが集まり、芝をついばむ様子が見られる。公園を担当する造園業者によると、カラスは地中にいるコガネムシの幼虫などを食べるため、土を掘り返しているとみられる。コガネムシは芝生の根を食べる害虫として知られる。昨年秋にも同様の被害があったが、今年は広範囲に及ぶため、三日にコガネムシを駆除する薬剤をまいた。公園協会の担当者は「消毒の効果はわからず、カラスを追い払う対策も必要かもしれない」と話す。芝が枯れるおそれがあれば、根を張るように土をかける「目土」作業を検討する。パークゴルフ場を利用する市パークゴルフ協会の中山訓宏さん(75)は「芝生に穴が空くと、球がどこに飛ぶか分からなくて困る」と困惑した様子だった。

(野生獣の解体技術講習会:滋賀)
ジビエ利活用の推進のため、獣害対策で捕獲された野生獣を食肉利用するための正しい知識と解体技術の習得・向上に向けた標記講習会を下記のとおり開催します。

(旬の高級ブドウ「シャインマスカット」が被害に:山梨)
秋の味覚が旬を迎えていますが、今シーズンは、果物などの盗難被害が相次いでいます。高級ブドウ「シャインマスカット」が被害にあった山梨市の農家は、対策として防犯カメラを設置していましたが、そこに映っていたのは“イノシシの集団”でした。山梨市の畑で実っているのは、高級ブドウの「シャインマスカット」です。今、旬を迎えている秋の味覚です。そこに姿を現したのは、親子とみられるイノシシの集団です。袋がかけられたシャインマスカットに飛びつき、揺すりながら実を落とし、集団で食いつく様子が防犯カメラに捉えられていました。被害を受けた農家によると、一夜にして、約70房のシャインマスカットが食い荒らされたということです。今シーズンは、果物などの盗難被害が相次いでいます。この農家でも防犯カメラを設置するなど対策を強化していましたが、動物による被害は想定していなかったといいます。一方、甲府市のスモモ畑では今年7月、カラスによって16本中7本の木で全ての実が落とされる被害がありました。山梨県内では、農作物の動物による被害が毎年1億円以上確認されています。県の担当者によると、冬に向けて動物が食料をため込むこともあり、特にこの時期の対策を呼びかけています。

(高速道路にシカ進入、車と衝突:長野)
4日午後6時半ごろ、長野自動車道下り線で車とシカが衝突する事故があり、一時、通行止めになりました。事故があったのは、長野自動車道下り線の松本インターと安曇野インター間で、走行中の車が道路に進入してきたシカと衝突しました。車の運転手にけがはありませんでした。両インター間では、事故の処理のため通行止めになりましたが、約3時間後の午後9時50分ごろ規制が解除されました。

(シカと衝突、列車が一部区間で運転見合わせ:長野)
5日午後7時55分ごろ、JR吾妻線万座・鹿沢口-大前間で列車とシカが衝突した。同線は、長野原草津口-大前間の上下線で運転を見合わせている。

(列車とシカが接触:広島)
4日午前7時半ごろ、三原市本郷町船木のJR山陽線本郷―河内間を走行中の鍋島発東京貨物ターミナル行き貨物列車がシカと接触し、緊急停車した。JR西日本中国統括本部によると、シカは列車の進行方向左から線路内に飛び出したという。線路や車両に異常がないと確認できたため、約25分後に運転を再開した。山陽線の上下各1本が運休、上り1本が約25分遅れ、約600人に影響が出た。

(貨物列車がシカと接触:広島)
7日午前3時25分ごろ、広島県東広島市河内町のJR山陽線河内―入野間を走行中の大阪貨物ターミナル発鳥栖貨物ターミナル行き貨物列車がシカと接触し、緊急停車した。JR西日本中国統括本部によると、線路や車両に異常がないと確認できたため約3時間後に運転を再開した。山陽線と可部線の上下12本が運休、下り1本が最大15分遅れ、約4500人に影響が出たという。

(「子グマ2頭がじゃれあっている」けど危険…:北海道)
山沿いを歩いているのは2頭のクマです。10月4日午後2時ごろ、札幌市南区川沿15条2丁目の硬石山付近で「子グマ2頭が山と駐車場の間でじゃれあっている」と110番通報がありました。その後クマは山の方に歩いていったため、警察が駆け付けた際にはすでに姿はありませんでした。硬石山周辺では体長1mほどの2頭のクマが、10月2日と10月3日で計3回目撃されていて、今回も同じ個体とみられています。警察と札幌市は注意喚起の看板を貼るなどし警戒するとともに、住民に注意を呼び掛けています。

(住宅街でクマがクルミの木に登る:長野)
長野県上田市の住宅街で3日、クマの目撃情報が相次ぎました。近くには小学校や保育園もあり、警察や市などが警戒を続けています。暗闇の中、ライトに照らされた木の近くにクマの姿があります。3日夜、住民が撮影しました。クマが登った木は左右に大きく揺れています。3日午後7時ごろ、上田市上塩尻の住宅街でクマが目撃されました。体長およそ1メートルの成獣とみられます。3日夜、通報を受けた市や警察などが駆け付け威嚇(いかく)したところ、北の山の方へ逃げたということです。けが人など被害はありませんでした。この住宅街では3日午前5時半ごろにもクマが目撃され、地元の猟友会などがわなを設置しました。近くの小学校は3日から集団での登下校をしています。また、保育園でも山の方に近付かないよう園児の散歩コースを変更しました。警察や市が警戒を続けています。

(住宅街に出没のサル電線渡る:群馬)
ひょこひょこと体を動かしながら電線を渡るサルの動画が6日、ツイッターに投稿された。両手両足を使ってバランスを取りながら電線を移動する器用な動きに、投稿した女性は驚きを隠せない様子だ。動画は、6日午後2時過ぎに群馬県渋川市石原の住宅街で撮影され、50代の女性がツイートした。女性によると、サルは隣家の塀の上に現れ、電柱に上り電線へ。移動した後、付近の民家の屋根から下り、道路を歩いて山の方へ逃げていったという。「後ろ向きに動いたりして、かわいらしかった。住宅街だったし初めて見たのでびっくり」と振り返った。渋川市環境森林課によると、市内での目撃通報は年に1、2件程度で、市街地のものはないという。ただ、本年度は6カ月間で約10件と例年にない多さで、9月10日にはJR渋川駅近くでも目撃情報があった。同課は「見かけても餌をあげたり近づいたりせず、市や警察へ連絡してほしい」と呼びかけている。

(サルの目撃情報相次ぐ:福島)
福島県須賀川市のJR須賀川駅付近や市役所駐車場などで5日午前、ニホンザルとみられるサルの目撃情報が相次いだ。市によると、体長70センチほどとみられ、被害は確認されていない。5日午前6時ごろ、市内堤での目撃情報が寄せられた。同7時ごろからはJR須賀川駅付近、公立岩瀬病院付近などでサルを見たとの情報提供が続いた。同7時40分ごろには、市職員が市役所駐車場にいるサルを発見。約15分後には、市役所から南西に約800メートル離れた旭ケ岡公園で確認された。午後には岩渕地内に姿を見せた。3日には市内小塩江地区でも目撃されていたという。市は見回りを行うとともに、防災無線で周辺住民に注意を呼びかけた。

(「第5回房総ジビエコンテスト」の参加者募集:千葉)
県では、野生鳥獣対策の一環として、県内で捕獲されたイノシシやシカの肉を「房総ジビエ(※注1)」と銘打ち、消費拡大を図っています。その一環として、出場者のジビエ料理の研鑽や房総ジビエの知名度向上につながるよう、飲食店の料理人を対象とした房総ジビエ料理のコンテストを開催します。今回のコンセプトは、「消費者が手軽に食べられるジビエ料理(※注2)」とし、応募のあったジビエ料理を、有名シェフの審査員が評価します。この機会にご自慢のジビエ料理をぜひご応募ください。

(「房総ジビエフェア2023」の参加店舗を募集:千葉)
県では、房総ジビエのおいしさを多くの皆様に味わっていただき、更なる房総ジビエの消費拡大を図るため、「房総ジビエフェア2023」を開催します。このフェアに参加していただける飲食店を募集いたします。多くの皆様のご参加をお待ちしています。

(登山メシ、ジビエで開発:長野)
飲食店など参加のプロジェクト 「エコ登山」の取り組みに共感 南アルプスを有する飯田市の遠山郷(上村・南信濃地区)で、地元産ジビエ(野生鳥獣肉)料理を登山の際に食べられる「登山メシ」に開発する計画が進められている。

(シカ肉で「命のリレーPJ」:愛知)
駆除されたニホンジカを動物園などにいる肉食獣用の餌に加工する会社が、愛知県の奥三河地方、東栄町にある。元町長の尾林克時さん(72)や地元猟師ら計6人が設立した「野生動物 命のリレーPJ(プロジェクト)」。10月で設立から1年を迎え、野生に近い状態でライオンが食事をするショーが実施されるなど、同社のシカ肉を利用する動物園が増え始めている。東栄町中心部を越えて山道を進み、山並みを見渡す絶景が広がる山間部に同社の作業所はある。9月13日朝、猟師で同社取締役の真田武さん(72)らがワナで狩猟したばかりのシカ4頭の胴体部と四肢が、作業所にある低温殺菌装置に入れられた。その様子を、香川県東かがわ市の「しろとり動物園」で肉食獣などの飼育を担当する浅川亮介さん(21)が視察し、処理方法などを熱心にメモしていた。同園では今年4月末から、骨や毛皮がついた状態のシカ肉などを与える「屠体(とたい)給餌」を開始。浅川さんは、来園者に「人間もいろんな動物の命をいただいている」などと説明しており、「もっと深く知りたい」と愛知県岡崎市への里帰りを利用して訪れたのだという。ジビエ料理の材料を加工する食肉処理場が屠体給餌用の餌を提供するケースはあるが、屠体給餌用を専門とする事業所は、全国でも同社だけだ。「駆除されたシカを餌に加工できないか」。豊橋総合動植物公園「のんほいパーク」(愛知県豊橋市)から尾林さんに相談があったのは、2020年2月のことだった。さっそく、廃棄される風呂の湯船で作った簡易低温殺菌装置で試作。うまく加工できたことから、仲間6人が計500万円を出資し、金融機関から600万円を借り入れて本格的な装置などを整備した。低温殺菌では、70度の温水が循環するタンクの中に、熱に強い特注の袋に詰めたシカ肉を入れ、肉の中心部が63度になった状態を30分間保つ。徐々に温度が上がるため1回で4~5時間かかるが、安全で生肉に近い状態に加工できる。動物園では主に、卵を産まなくなった廃鶏を肉食獣に与えており、肉食獣は数分で食べ終えてしまう。一方、屠体給餌の場合は、毛を取り除いたり硬い骨を砕いたりしながら食べるため、食事の時間は1時間以上に及ぶことから、やることがなくて寝そべりにくくなったり、同じ場所をぐるぐると歩き回る異常行動が減ったりすることが報告されている。さらに、歯石がとれ、のみ込んだ毛で腸内もきれいになる効果もあるという。「ライオンが高い場所までシカ肉を加えて運び、前脚でがっちりと肉を押さえて周りを警戒しながら食べていた」。のんほいパークで見たライオンの屠体給餌の様子を、尾林さんは「野性味を取り戻していた」と振り返る。シカやイノシシなどの野生鳥獣は全国的に増加傾向にある。その結果、農林業や住民の生活などへの被害も深刻化している。愛知県では11年に約1万5000頭だったシカの生息数が、20年には約2万3000頭に増加。農業被害だけでも20年度は3000万円を超えている。このため県内では20年度にシカ6088頭を駆除。このうち北設楽郡(東栄町、設楽町、豊根村)では2514頭が駆除された。だが、農林水産省の野生鳥獣資源利用実態調査によると、20年度に全国で捕獲されたシカのうち、ジビエ料理などに利用されたのは12・7%に過ぎない。ほとんどが山中に埋設処分されているのが現状だ。屠体給餌は、人間の都合で奪った命を、肉食獣の健康や命につなげる取り組みでもある。同社から餌を定期的に購入しているのは、のんほいパーク(毎月150キロ)だけだったが、取引先を増やそうと全国17園に試供品を提供。90園にパンフレットも送り、徐々に注文が入るようになっている。10月からは浜松市動物園に毎月60キロを納品することが決定。さらに横浜・八景島シーパラダイス(横浜市)や広島市安佐動物公園などとも契約に向けた具体的な協議が進んでいるという。ただ、同社のシカ肉は、廃鶏と比べると価格が数倍高くなるため、コロナ禍で経営が厳しい動物園などへ取引を広げるのは簡単ではないという。社員6人は現在は無給だが、尾林さんは「将来も事業を続けるために、しっかりと利益を出すことが大切だ。過疎が進むこの地域で若い人が働く場を提供できるようになりたい」と、取引先の開拓に力を注いでいる。

(放置柿を加工・販売し有効活用へ:山口)
秋の味覚の代表格のひとつ、柿で地域を活気づけようと、収穫されないまま放置されている柿を活用するためのプロジェクトが6日、山口県立大学で始まりました。県立大学の学生ら15人が柿を収穫しました。地元の柿取り名人・吉廣利夫さんの教えを請います。高枝切りばさみや竹の先を割った昔ながらの道具を使いました。収穫されないまま放置された柿。里山では住民の高齢化などでこの「放置柿」が増えています。実は、この柿が結果的にサルなどの動物を人間が住む近くに引きつけることになり、農業などへの被害のきっかけのひとつになっているとされます。「放置柿」を有効活用してサルなどと共生できる環境作りを進めようと、県立大学の斉藤理教授の研究室が中心となって企画したのが「となりの柿プロジェクト」です。柿の収穫体験を観光資源にしたり、放置柿を加工・販売したりして、収益を里山の整備にもつなげる狙いです。収穫した渋柿をブランデーに漬けて食べられるようにする「渋抜き」も行いました。山口県立大学地域文化創造研究室・斉藤理教授:「この地域だけじゃなく全国津々浦々、放置柿の問題があるんですね。ですから多くの皆さんと情報を共有し合ってどういう方法がいいのか、これをみんなで取り組んでいく、そういう流れを作っていきたい」。きょう収穫・渋抜きされた柿は、地元の秋川牧園と協力してジャムやマフィンなどに加工する予定です。

(「里山の恵み」を紹介、ジビエや薬草を解説:兵庫)
兵庫県丹波市立氷上回廊水分れフィールドミュージアム(同市氷上町石生)で秋季企画展「丹波 里山の恵み」が開かれている。ジビエ(野生鳥獣肉)や薬草など、古くから丹波地域で親しまれてきた里山資源について、はく製や標本、映像、解説パネルなどで紹介。丹波市の豊かな里山の恵みと、野生動物とのあつれきや共存について学べる。21日まで。月曜休館(祝日の場合はその翌日)。観覧無料。哺乳類のはく製は15体ほど展示。ツキノワグマ、シカ、イノシシ、キツネ、タヌキ、テン、イタチなど在来種のほか、ハクビシン、アライグマ、ヌートリアといった外来種も紹介している。獣害を引き起こすシカやイノシシ、サル、アライグマなどについてはパネルで生態や被害対策について詳しく解説している。県内各地のけもの道に自動撮影カメラを仕掛け、野生動物のいきいきとした姿を映した動画は8分間。隊列をつくって森を闊歩するシカや、林床でじゃれ合う2匹のテン、キツネが子どもに給餌する貴重なシーンも収められている。薬草は、江戸時代から同市山南町和田地域で栽培が盛んに行われてきた。企画展では、現在、最も栽培に力を入れているトウキ(当帰)をはじめ、オウレン、ドクダミ、シャクヤク、ベニバナの5種類の標本を並べ、パネルで解説している。薬草を調合する際に用いる薬研、乳鉢、はかりなどの道具も実物を展示している。16日午後1時半―3時半、関連ワークショップを開く。兵庫県立大学教授で野生動物保全管理の研究者、横山真弓さんら専門家数人を講師に迎え、里山に生息する哺乳類の食性や生態を学び、獣害問題も考える。また、シカ肉の有効利用に取り組むNPO法人里山グリーンネットワーク(尼崎市)のメンバー、藤本裕昭さんが手掛けるシカ肉にトウキ葉を加えたコロッケを試食し、里山資源の活用を学ぶ。参加費300円(入館料含む)。野生動物スタンプのバッグを作る場合は別途200円。同館館長補佐の朴侑希さんは、「野生動物や薬草に興味を持っていただき、青垣いきものふれあいの里や薬草薬樹公園など、市内の他施設に足を運んでもらって学びを深めるきっかけにしてもらえたら」と話している。

(ジビエ拠点施設、体験ツアーやハンター育成:岩手)
岩手県内で唯一、ジビエ事業を展開している大槌町のMOMIJI(もみじ、兼沢幸男社長)に、体験ツアーや研修に使える新しい施設が加わった。東日本大震災からの復興を願う東京の女性から寄付された。被災地の振興に生かせると期待されている。東京在住の製糖会社会長・木村みどりさんが、住民が集う場にと自費で町内に土地を購入し、2018年に建てた施設。木造2階建て約80平方メートルの建物で、「フラワーカンヴァス」と名付けた。地元団体がカフェや子育て支援の場にしていたが、2年前に活動を休止した。その後、木村さんと10年来の交流がある兼沢さんに活用を託した。

(ゆすはらジビエでペットごはんを開発:高知)
大切な家族である犬や猫などのペット。飼い主であるみなさんは、「ごはん」のことをどの程度意識されていますか?ペットとの「限られた時間」を共に、幸せに過ごしてほしい。そんな思いで「ペットごはん」を開発する高知県いの町出身の男性がいます。注目したのは、「ジビエ」でした。生きていく上で欠かせない「食事」。私たちは日々栄養があり、好きなものを口にしていますが、犬や猫などのペットはどうでしょうか?多くの飼い主が悩む『ペットのごはん』について新たな挑戦を始めた男性がいます。高知県いの町出身の松田康平さん。現在は東京に住んでいて、今年6月、「Grace Food」という会社を立ち上げました。『家族』であるペットの日々のごはんに、品質がよく栄養価が高いと言われる『ジビエ』を使おうという事業です。起業後、原材料の選定や加工など、試行錯誤を繰り返し、シカ肉を使ったジャーキーなど、4種類の試作品を作りました。(Grace Food 松田康平 代表)「幼稚園の頃から飼っているシーズーがいたんですけれども、晩年皮膚病になってしまったり、しんどい思いをさせてしまった。小さい頃だったので、『ペットのごはんをどうしたらいいか』なんて考えたことも1回もなくて。犬は喋れないので、ずっと毎日同じごはんを食べて美味しくなかったり、ごはん時間が楽しくなかったりということがもしあった時に、ペットのごはんで何かできないかと思い始めたのがきっかけでした」。「年間約90%のシカが商流に乗らずに誰にも使われることなく廃棄されてしまっているという社会課題にたどり着いて。ペットのごはんへの思いと、出身地である高知で何かしたいという思いが結びついてたどり着いた」。高知県内で最もジビエの生産が盛んなまち、梼原町。この日、松田さんが訪れたのは、ジビエの仕入れ先、「ゆすはらジビエの里」です。2018年に開所し、「ジビエ」を地域資源として活用しています。安全性や透明性を認められた施設に与えられる「国産ジビエ認証」を高知県内で唯一、受けています。妻の菜津紀さん、そして愛犬のゴン太くんも見守りながら、仕入れるジビエの処理方法や衛生管理などを確かめていきます。(ゆすはらジビエの里 平脇慶一 施設長)「すごい熱心にメールもらってやり取りも何十通もした。東京に住んでいる方が選んでいただいてっていうのは初めてなので、びっくりするところもありましたね。『梼原って、ジビエのまちなんやな』って言ってもらえるようになりたい、そのお手伝いを松田さんにもしてもらえると期待している」。東京と高知を行き来しながら、開発を進める毎日です。松田さんも「大変」と口にしますが、全ては、大切な家族、ペットのため、そして、高知のため。いまは、胸が高鳴る日々を過ごしています。(Grace Food 松田康平 代表)「社会人になって一番、今、ワクワクしていて。ペットごはんを通じて高知やゆすはらジビエのことを知ってくれて、それは自分がやっているからつくれたものだというのが一番嬉しいし、感謝される時が、大変だけど、やる価値があると思う」。大切なペットとの“限られた時間”を幸せに過ごしてほしいという、松田さんの挑戦です。(Grace Food 松田康平 代表)「『犬の一生って人間より短い』頑張って生きてくれても20歳まで生きるのはすごく、むずかしい。だから、限られた時間しか一緒に過ごせない。でもやっぱり『家族』という存在なので。『ごはん』って見落とされがち、犬は何でも食べてしまうので、毎日のことだからこそ、後悔もしたくないし少しでも楽しい時間を一緒に過ごしたい、そこにすごくこだわっています」。今後、金融機関へのプレゼンの機会などもあり、販路の拡大や新たな商品開発、何より、「ペットごはん」をもっと広めていきたいということです。松田さんの商品は「ペットごはんGraceFood」のホームページで販売されています。

(山梨でジビエを満喫:江澤香織)
いよいよ食欲の秋!秋は旬の味覚が盛りだくさんですが、みなさん、ジビエ料理はお好きですか?ジビエとは、狩猟によって得た野生の鳥獣肉で、日本ではシカやイノシシ、クマなどがよく料理に使われています。最近は、畑の農作物を荒らす被害も増えていることから、害獣駆除として捕獲されたシカやイノシシをジビエとして有効活用しようという動きも増えてきました。山梨県では「やまなしジビエ」という独自の認証制度を作り、より衛生的で安全・安心なジビエの提供を推進しています。県内の飲食店も素材や品質にこだわりを持っているところが多く、おいしいジビエが食べられるらしいといううわさにひかれ、山梨へやってきました。ジビエにはシカやイノシシ、鳥など様々な野生動物がありますが、山梨県で認定しているのは特に生息数が増大しているニホンジカ。県内の農作物や林業に対するシカの被害は年々深刻になり、害獣駆除を行ってきましたが、捕獲したニホンジカは命ある大切な天然資源であり、県の特産品や町おこしとして有効活用できないか、ということで、2017年より認証制度が制定されました。消費者が目安にしたいのは、「やまなしジビエ認証マーク」。このマークを掲げた飲食店は、認証制度の基準を満たしたニホンジカのジビエを扱っているという証しになります。認証制度には、食肉処理業の許可を取得した施設であること、県の衛生ガイドラインに基づいた設備や器具を使用していることなど、設備上の基準や、仕留めてからおおむね2時間以内に処理施設に搬入することなど、高品質なシカ肉を提供するための処理の仕方や作業工程の基準が定められています。山梨県へ来たときには、ぜひこのマークを探してみてください。今回ご紹介する場所は全て「やまなしジビエ」の認証を取得したシカ肉を料理に使用しています。ジビエについて知りたいなら、まずは狩猟をきちんと学びたい、ということでやってきたのは丹波山(たばやま)村。東京・奥多摩や埼玉・秩父との都県境、多摩川源流地域の小さな村です。都内から車で約2時間ほどで、風光明媚(めいび)な山々と清らかな水、見渡す限りの豊かな自然が広がっています。丹波山村は昔から狩猟の盛んな地域で、現在でも約530人の村民のうち30人以上が猟師、そして村長も猟師なんだそう。深く険しい山々に囲まれたこの地域では、狩猟は生きていくために欠かせない技術であり、仕留めた獲物は山の神様からの授かりものとして、大切に扱われてきました。今回お邪魔したのは「丹波山村狩猟学校」。自分たちで狩猟、解体、加工、販売までを手がけている「タバジビエ」が運営し、丹波山村の狩猟文化を伝えています。甲府出身で、山梨に携わる仕事がずっとしたいと思っていた、という代表の保坂幸德さんは、かつて東京の一般企業で働いていましたが、自ら狩猟免許を取って丹波山村に移住し、地域の活性化に尽力しています。「地元の猟師はこだわりの強い人ばっかりで、仕留め方や解体の仕方にも、それぞれの美学がある。それがジビエのおいしさにも反映しているんじゃないかと思います」と語ります。狩猟学校は、不定期ですが週末を中心に開催され、ネットで開催日を案内しています。誰でも気軽に参加できるので、狩猟にちょっと興味がある人から、真剣に猟師を目指している人、現役の猟師さん、狩猟免許を取ったもののどう活動していこうか迷っている人など、様々な人が学びに来ています。ジビエ料理の講座もあるので、ただジビエをおいしく食べたい人や、料理に興味のある人なども。子供と一緒に参加している家族もいました。今回は狩猟の基礎講座と、ジビエ料理の講座を受講。基礎講座ではおよそ2時間、免許の取得方法や具体的な道具の使い方、猟師としての心構えや地域とのコミュニケーション術など、知識から実践まで広範囲にわたって丁寧に解説されます。自分たちで撮った、狩猟のかなりリアルな現場の映像を流したり、わな猟は目の前で実際に穴を掘ってわなを仕掛けるところまでの作業を実践したり。講師の実体験に基づいた、熱意ある説明に引き込まれ、狩猟は全くの素人でも、知識として面白く学べる講座でした。さらに興味が深まれば、山に入って猟を行う実践講座に参加することもできます。次に始まったジビエ料理講座は野外バーベキュー形式。参加者には小さなコンロが用意され、各自でシカの背ロースを炭火でじっくり低温調理します。保坂さんがシカの後ろ足を持って登場し、解体の仕方や各部位の説明、おすすめの料理方法、合わせるソースの作り方などを盛りだくさんに解説。シカを100%余すことなく使い切ることがモットーで、クリーンな処理場で適切に解体されたシカを、できる限りおいしくいただくことに全力を注いでいます。やがて肉がジュージューと焼けてきました。他の部位もスタッフと一緒に調理し、目の前の畑で採れた新鮮な野菜も加わって、様々なメニューが続々と登場。低温でじっくり焼いたシカ肉は、肉質が滑らかで柔らかく、臭みは全くありません。さらに地元で採れたブルーベリーや蜂蜜、キノコなどを使った自家製ソースを合わせると、より上品で奥深い味わいに。気付けば夢中で食べておなかいっぱい!青空の下、みんなでワイワイとカジュアルな雰囲気が楽しい講座でした。河口湖畔の木々に覆われた丘陵に建つ、日本初のグランピングリゾート「星のや富士」。スタッフはグランピングマスターと呼ばれて活動し、宿泊者向けにアウトドア関連の多彩なアクティビティーが用意されているのですが、その中でも目玉のひとつが狩猟体験。2022年は10月7日から12月16日までの毎週金曜日限定で「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」が開催されます。大人の食育講座として、狩猟歴40年以上という地元のベテラン猟師と共に富士北麓(ろく)の森へ入り、狩猟のやり方や、仕留めた獣を解体し、ジビエ肉として提供されるまでの工程などを一通り見学できます。命の尊さ、自然との共生・共存など、持続可能な社会について考え、多くの学びを得られる講座です。取材時はまだツアー開催前だったため、「星のや富士」マネジャーで、自らも狩猟免許を取得し、ツアーではベテラン猟師に同行しているという青木輝さんにお話を伺いました。「私は山梨県の富士河口湖町出身ですが、子供の頃はジビエなど食べたことがなく、星のやに入社してから、そのおいしさに目覚め、狩猟の楽しさを知りました。朝はできるだけ毎日仕掛けたわなをチェックしてから出社しています。星のやに来られるゲストには、自らの体験を交えたリアルな狩猟の現状をお伝えするようにしています」とのこと。日々山に入ることで、狩猟だけでなく自然全体を体感し、様々な山の知識を得られることが楽しい、と青木さん。「例えば春は山菜、秋はいろんな種類のキノコが生えていて、どれが食べられるかなどベテランの猟師さんは植物にも本当に詳しい。また養蜂をやっている猟師さんも多いのですが、ミツバチから生態系や環境の変化などを知ることができます。猟師って、狩猟を通して山のことや自然のこと、全てを知り尽くしているスペシャリストなんです。そんな姿にカッコいいなと憧れますし、山には学ぶべきことが無限にたくさんあります」。狩猟ツアーでは、ジビエ料理を堪能することもお楽しみの一つ。と言ってもここはグランピングリゾート、今回は「フォレストキッチン」と呼ばれる、タープ(日よけ・雨よけ)を張った森の広場で、燃え盛るたき火を眺めながら楽しむアウトドアディナーを体験しました(室内でいただけるディナーコースもあります)。テーブルには燻製(くんせい)器やダッチオーブンなどのアウトドアツールが続々と登場し、グランピングマスターのサポートを受けながら、自分たちもできる範囲で手を動かして、一緒に料理を仕上げます。道具の使い方や調理のちょっとしたコツなども学べます。ジビエと一緒に旬の地元の新鮮な野菜がたっぷり使われ、桃、ぶどう、ブルーベリーなど、県産フルーツで作られた様々なソースやヴィネガーで味付け。料理のベースは旬の山の幸をふんだんに取り入れた猟師スタイルだそうで、山梨らしさも存分に味わえる至福のディナーでした。実はジビエで丁寧にだしをとっていたり、シカ肉を長時間じっくり煮込んだり、かなり手の込んだ複雑な下準備が多々あるようなのですが、そういう難しい部分はシェフにお任せして、いいとこ取りに楽しめるのがグランピングの良さ!これからの季節はキノコや根菜などが登場するそうです。星のや富士は、抜群に眺めの良い高台に宿泊キャビンがあり、大きな窓から河口湖をどーんと見渡せる全室スペシャルビュー!朝起きて窓を開け、あまりの雄大な景色に驚きました。森の中で自然を存分に満喫したいけれど、本気のキャンプはちょっと苦手という人や、日頃の疲れを癒やすべくリラックスしてぜいたくにアウトドアを楽しみたい、という人におすすめのリゾートホテルです。河口湖畔に、ジビエ料理がコースで食べられる、とっておきのレストランがありました。富士急行線河口湖駅からも徒歩約4分。店の入り口にはクマの毛皮がばーんと飾られ、扉の取っ手は鉄砲のデザイン。なかなかのインパクトに早くもテンションが上がります。店内にはシカの角や骨、毛皮があちこちにディスプレーされ、洗練されたインテリアでありながら、ガチで本気の猟師の風情。そして登場したシェフ・豊島雅也さんの手にはシャルトリューズに漬け込まれたマムシ酒が!!「この辺りで捕れたマムシをお酒に漬けるんです。シャルトリューズそのままで飲むより、マムシを漬けたほうがまろやかな味わいになるって、私の周りでは好評なんですよ。家の敷地では養蜂をやっていますが、スズメバチがミツバチを捕食しにくるので、それを捕まえて焼酎(しょうちゅう)漬けにしています。スズメバチも焼酎に漬けるとおいしいですよ」と満面の笑み。いきなりワイルドな会話が展開されてしまったけれど、豊島さんはシェフであり猟師であり、養蜂家で農家で、他にも地域のために講演したり、食育の提案を行ったりと、多彩に活動しています。元々あんまりジビエは好きではなかったそうですが、地元のベテラン猟師が持ってきたシカ肉のあまりのおいしさに衝撃を受け、猟師と一緒に山に入っているうちにみるみる魅了されて、気付いたら自分も猟師になっていたとか。レストランでは自らが仕留めたシカ肉はもちろん、県内の狩猟仲間が捕獲したジビエ肉を余すことなく使い、様々な調理方法でバリエーション豊かに提供しています。子供の頃から料理が好きで、おいしいもので人を驚かすことが楽しい、いたずらっ子気質だったという豊島さん。苦手といわれる食べ物でもおいしく食べてもらおうと工夫を凝らし、探求を続けていたことが、料理人の道へとつながっていったそうです。だからジビエ嫌いな人こそ、ぜひ食べてみて欲しいと話します。豊島さんの作る料理は、地域の自然を表現した「富士山麓(さんろく)ガストロノミー」。自分たちが足を運べる範囲で手に入れた動植物や、自分たちが育てた農作物などを中心に使い、まるでこの土地の風景そのものを写し取ったような、優しく清らかで滋味豊かな味わいの料理です。近年は「健康」という視点を取り入れ、油分を控えめに栄養バランスに配慮し、様々な発酵技術も活用しています。コースで食べるとそれなりにボリュームはあるのですが、なぜか胃に重くなく、五感が目覚めて体がすっきり整うような感覚。おいしく食べて健康になって欲しい、という豊島さんの思いやりが反映されているようです。狩猟学校を運営するタバジビエの保坂さんが、甲府におすすめのイタリアンがあると教えてくれました。コース料理のメインに、丹波山のシカ肉を使ったカツレツが食べられるとのこと。JR甲府駅からはちょっと離れた、繁華街エリアの外れにポツリと一軒。絵本にでも出てきそうな、どこかほのぼのと温かみのある建物です。店内は入ってすぐに長いカウンター(奥にテーブル席もあり)。オープンキッチンなので、目の前で料理の出来上がる様子を眺めながら食事を楽しめます。特に思わず凝視してしまうのがピザ。みるみるうちに粉がこねられて生地が形成され、素早く手際よく窯に投入されていく様子は、臨場感があってワクワクします。山梨出身の姉・小池真由美さんと弟・小池陵太さんが営む「ristorante koen(リストランテ・コエン)」。店名の“コエン”は「小さな縁を大切にしたい」という思いが込められているそうです。真由美さんはピザ好きなら誰もが知る名店「エンボカ東京」(東京店は2022年3月に惜しくも閉店。軽井沢、京都に店舗あり)で長年腕を振るっていたというピザ職人。koenでは、ピザにのせるトッピングを色々選べるのですが、その種類の多さにはびっくり!そして出来上がったピザのもりもり野菜と色とりどりな美しさにまたびっくり。山梨の旬の素材のおいしさをできる限り伝えたい、という思いが伝わってきます。弟の陵太さんは、東京のミシュラン星付きイタリア料理店「レガーロ」やフランス料理店「アムール」などで修業。イタリア現地でも修業されており、さらにショコラトリー・パティスリー「ジャン=ポール・エヴァン」でパティシエを務めた経験も。フレンチ、イタリアン、デザートまで、何でもこなせるスーパー頼もしい料理人。そんな姉と弟が、故郷である山梨の魅力を伝え、地域に役立ちたい、と最強のタッグを組んだのがこの店です。陵太さんの料理は、素材にしっかり光を当て、その良さを最大限に引き出した、極めてシンプルな味付け。お皿の中は日本画のように潔い余白を持たせ、メインの食材の存在感を際立たせます。シカフィレ肉にまとわせた薄く繊細で上品な衣はサクサクッと軽やか、中のお肉は風味豊かでもっちりと柔らかい。小躍りするように胃の中に吸い込まれていきました。ランチはアラカルト、ディナーはコース(要予約)の他、一部アラカルトメニューがあり、甲府の飲み歩きのシメに、パスタやピザを食べにくるというお客さんも多いそう。セレクトにこだわった山梨ワインも多く取りそろえています。ジビエを捕る・食べることをメインにご紹介してきましたが、後編ではジビエに合う山梨ワインを購入できる店や、シカ革を使った伝統工芸を紹介します。また、山梨県では、2022年11月15日(火)~2023年2月28日(火)の期間「やまなしジビエフェア」を開催。「やまなしジビエ」認証制度で認められた鹿肉の料理を、県内各所のレストランで楽しめるイベントです。ジビエを味わってみたいなら、ぜひこの期間に山梨の旅はいかがでしょうか 。「TOYOSHIMA」「ristorante koen」「星のや富士」も参加します。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午後7時ごろ、仙台市泉区西田中露払屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、4日午後6時ごろ、富谷市成田付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午前11時ごろ、仙台市泉区福岡屋敷前道下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後9時30分ごろ、仙台市太白区茂庭町田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、1日午後5時20分ごろ、仙台市太白区上野山2丁目にクマが出没しました。

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(ジビエ利用量最多、コロナ禍から回復18%増)
2021年度のジビエ(野生鳥獣の肉)の利用量が2127トンで、前年度から18%増えたことが農水省の調査で分かった。コロナ禍で落ち込んだ前年から回復し、過去最高となった。鹿肉の販売量が同28%増の947トンとなり、全体を押し上げた。一方、イノシシ肉は捕獲数の減少を受け、販売量は同16%減の357トンだった。ジビエ利用量は調査を始めた16年度の1283トンから伸び続けていたが、20年度はコロナ禍で外食需要が低迷。鹿肉販売量が落ちたことが響き、1810トンで同10%減と前年度割れしていた。21年度は鹿肉の需要回復を主因に盛り返した。食肉処理施設の鹿の解体数は9万9033頭で同15%増となる一方、イノシシの解体数は2万9666頭で同15%減った。イノシシは豚熱への感染や全国的な捕獲対策の強化で生息数が減り、21年度は捕獲数も同2割減っている。21年度はペットフードとしての販売量も656トンで同34%増と大きく伸びた。三重県で事業者の動きが活発化し、販売量が同8倍の56トンと伸びるなどした。ペットフードには鹿などが向けられているとみられる。鹿、イノシシ以外の鳥獣の食肉販売量は同33%増の20トンだった。21年度の食肉の販売価格をみると、1キロ当たり鹿肉は2173円で同11%高となる一方、イノシシ肉は3557円で同5%安だった。近年は鹿肉の価格は横ばい傾向で、5年前は1キロ当たり2229円。イノシシ肉の価格は5年前は同3997円で下落傾向となっている。

(飼料用コーンのヒグマ被害深刻:北海道)
北海道各地の飼料用トウモロコシ「デントコーン」畑で、ヒグマの食害が深刻化しています。輸入穀物の価格上昇を背景に進んだ作付面積の拡大に伴って被害額は10年前から7割も増加。クマの好物にもかかわらず、森に隣接する畑で栽培し、電気柵で囲う対策が商品作物に比べておろそかになっているのが要因です。専門家は人里にクマを誘い込み人身事故を招きかねないとして、対策の徹底を訴えています。9月15日、収穫を控えた北見市開成地区の約30ヘクタールあるデントコーン畑を訪ねました。記者とカメラマンが小型無人機ドローンを飛ばすと、森に近い場所で「ミステリーサークル」のように食い荒らされた跡が点在していました。「こんなに食べられているとは。わやだ(大変だ)。飼料代が高騰しているのに…」。畑を所有する酪農家山内隆さん(79)は画像を見て驚きました。被害に気付いたのは8月17日。コーンがなぎ倒され、実が食べられていました。クマの足跡があり、地元猟友会が箱わな2基を設置しましたが、捕獲はできていません。山内さんは飼育する乳牛約200頭の餌として、約30年前に栽培を始めました。初めての被害は4年前で、その後は毎年食害に遭っています。エゾシカ対策として電気柵は設けたものの、地面を掘って侵入したクマに、最大1ヘクタールのコーンが食べられたこともあるといいいます。山内さんは「トラクターで収穫中、親子2頭が畑から飛び出していったこともあった。収穫作業が怖い」と語ります。被害の背景には、デントコーン畑ならではの理由があります。北海道猟友会の堀江篤会長(74)=北見市=によると、茎が高さ2メートルに達するデントコーン畑では、クマの姿が確認しにくく、猟銃の弾が茎に当たって真っすぐ飛ばない可能性があり、駆除が一番難しいそうです。被害は収穫時に判明するケースが大半で「農家がいつ襲われてもおかしくない」と危機感を募らせます。山内さんの畑の箱わなを見て回っている北海道猟友会北見支部のハンター村上裕さん(76)も「エゾシカなどは一つずつ実を食べるが、クマはデントコーンをなぎ倒し、その上に座ったり寝転んだりして大量に食べる。一度畑に被害が出ると、被害はそこからどんどん大きくなっていくんだ」。北見市内でも5年ほど前からクマによる食害の被害が拡大しているとした上で、「ビート畑などと違うのは、デントコーン畑ではクマの姿が見えないこと。5メートル以内の距離にいても、撃つのは難しい」と強調します。食害は作付面積の拡大を上回るペースで増えています。農林水産省によると、2010年度に4万7千ヘクタールだった作付面積は、20年度に2割増の5万7千ヘクタールに。一方で被害額は、10年度の7800万円から20年度は1億3700万円と7割も増え、全ての農作物の被害額の55%を占めました。北海道ヒグマ対策室は「畑を餌場と認識し、人里に現れる問題グマを増やしている状況」と深刻に見ていますが、電気柵設置には定期的に下草刈りを行う手間がかかることや、飼料用作物は、面積当たりの単価が高い野菜と違い、被害防止の費用対効果が低く、農家が取り組みにくいという事情もあります。では、なぜデントコーンの作付面積が拡大しているのでしょうか。背景にあるのは近年の飼料価格の高騰です。農水省によると、乳牛用の配合飼料の小売価格は、2010年度に1トン当たり5万9645円だったのが、21年度は同8万1589円と、ここ十数年で約1・3倍に上がっています。配合飼料原料の約半分を占めるトウモロコシはほぼ全量を輸入に依存しており、穀物相場の上昇や円安の影響を受けやすいことが原因です。さらに今年に入り、ロシアによるウクライナ侵攻や急激な円安の影響で、今年7月の乳牛用の配合飼料の小売価格は1トン当たり9万9560円にまで急騰。北海道農政部畜産振興課は「今年の作付けも昨年を上回る」とみており、今後も自給飼料としてデントコーン作付けは増えそうです。こうした人間側の変化にヒグマも敏感に反応しています。今年から約2ヘクタールでデントコーンの栽培を始めたばかりの砂川市の牧場では、8月から連日ヒグマが出没するようになりました。

(鳥獣被害3500万円、近年はクロウサギやシカも:鹿児島)
鹿児島県大島支庁農政普及課はこのほど、2021年度に奄美群島で発生した野生鳥獣による農作物被害状況(速報値)をまとめた。群島内での被害額総額は前年度比51%減の3531万6千円。全体の約6割を占めるイノシシ被害が大幅に減少した。一方、近年は奄美大島と徳之島だけに生息する希少種アマミノクロウサギや、シカによる被害も確認されており、県は今後も市町村など関係機関と連携しながら被害防止に向けた取り組みを進める。群島内での被害額を鳥獣別にみると、イノシシが2064万7千円(前年度比57%減)で最多。次いでカラスが597万6千円(同14%増)、アマミノクロウサギが521万7千円(同15%増)と続いた。鳥類被害は年度によって波があり、21年度は前年度比52%減の844万4千円。19年度、20年度は被害額が1千万円を超えたヒヨドリは同89%減の116万8千円だった。被害額を品目別にみると、タンカンなどの「果樹」が1987万4千円(前年度比20%減)で最も多く全体の半数以上を占めた。次いで「サトウキビ」944万9千円(同66%減)、「野菜」305万9千円(同74%減)、「イモ類」169万円(同71%減)、「飼料作物」107万1千円(同14%減)、「豆類」94万円(同1%減)、「その他」80万円(同67%減)だった。被害が減少傾向であることについて、同課は「侵入防止柵設置など国の鳥獣被害防止対策事業や、奄美群島鳥獣被害防止対策推進会議による被害防止に向けた農家への啓発活動などが徐々に効果として表れている」と分析した。一方、以前はほとんどなかったアマミノクロウサギによる果樹の幼木などへの食害が奄美大島や徳之島で確認されるようになり、大島支庁は17年度に環境省、鹿児島大学、市町村などで構成する「アマミノクロウサギ対策会議」を設立。侵入防止柵設置の留意点や、資材を活用した幼木保護など専用のマニュアル作成・周知などで、対策に取り組んでいる。同課は「他の鳥獣などと異なり、天然記念物であるアマミノクロウサギは捕獲ができない。今後も被害状況を注視しつつ、環境省など関係機関と連携しながら農作物の被害防止に取り組みたい」としている。野生シカによる被害は喜界島のみ。19年度は68万6千円、20年度は13万9千円、21年度は16万円の被害があった。

(市街地に出没「アーバン・ベア」、遭遇したらどう対処?:福島)
福島県内でクマの目撃情報が相次ぎ、人的被害も起きている。7月にはクマに襲われたとみられる死亡事故もあった。クマとの遭遇が増えた理由やその際の対処法について、野生動物に詳しい福島大学食農学類の望月翔太准教授(野生動物管理学)に聞いた。――クマの目撃情報が今年4月~7月末で262件と、昨年を上回るペースで増えています。理由は。「4~8月と、9月以降のクマの出没は分けて考える必要があります。4~8月に増える原因は、前年秋にブナやミズナラの木の実が豊富だったことにより、クマがしっかり食べて冬眠中に子どもを産み、春先に栄養状態の良い状態で出てきているからです」。

(クマ出現時の対応確認:北海道)
浦河署はヒグマが市街地に現れた際の対応について、自治体や猟友会との連携のあり方を確認するため、机上の対処訓練を町役場で行った。札幌市などでのヒグマの市街地出没の増加を受け、同署が21日に初めて実施。同署員や町職員、道猟友会浦河支部様似分区のメンバー計8人が参加した。

(イノシシ注意報!田畑に被害:新潟)
新潟市秋葉区の秋葉丘陵でイノシシの出没が相次いでいる。市の調べで、昨年より出没件数が増えており、収穫前の田んぼの稲が食べられるなどの被害が続発した。担当課はわなを仕掛けて対策に乗り出しているが、捕獲にはつながっていない。地域住民は「対策を強め、1頭でも多く捕獲してほしい」と話す。

(高山植物食べるツキノワグマを確認:長野)
長野大(上田市)環境ツーリズム学部の高橋一秋教授(51)らの研究グループは、浅間山麓に生息するツキノワグマが夏季に高山植物「ガンコウラン」を採食していることを確認した。採取したふんやセンサーカメラの映像を分析。高橋教授によると、高山植物の実を食べている可能性は指摘されていたが、証拠を示した研究は初めて。高橋教授らは8年前から7~11月に月1度ほど、浅間山の標高約1400~2370メートルの地点でツキノワグマのふんを採取してきた。ふんは主に1400~2070メートルの範囲で発見された。

(「鳥獣緩衝帯」整備に本腰:新潟)
イノシシやサルなどによる農作物や人身への被害を防ぐため、野生動物と人との生息域を分ける「鳥獣緩衝帯」の整備が新潟県長岡市で進んでいる。市が本年度初めて助成制度を設け、住民主体による取り組みを支援。これまでに12地域の住民が、野生動物の侵入経路となる耕作放棄地の草を刈るなどして整備に取り組んだ。市は今後、住民への聞き取りなども行い、効果を検証していく考えだ。

(カラスのふん害深刻:石川)
金沢市中心部の香林坊、広坂周辺でカラスのふん害が深刻化している。例年は渡り鳥のカラスが飛来する10月から苦情が増えるが、今年は8月後半から市に相談が寄せられる。企業や店舗が集まる中心部は観光客も多く、白く染まった路上に「傘を差したいくらい」との声も。市は昨年に続き、害鳥が嫌がる波動音を出す撃退装置を稼働させるが、専門家は「カラスは賢い。広範囲で複合的な対策が必要だ」と指摘する。「なるべく屋根の下に隠れるようにしているが、ふんがあたらないか心配。傘を差したいくらいだ」。香林坊近くの会社で働く30代の男性会社員はこう話す。市環境政策課によると、ふん害が目立っているのは、香林坊大和や日銀金沢支店、いしかわ四高記念公園の周辺。昼間に郊外で餌を探したカラスがねぐらのある金沢城公園へ戻る途中、ふんを残していくとみられる。金沢市中心部では、定住型のハシブトガラスやハシボソガラスに加え、渡り鳥のミヤマガラスが確認されている。今年は8月下旬から「ふんがひどい」などとの苦情が市に相次いでいるという。道路を管理する金沢河川国道事務所が清掃を担当するが、香林坊アトリオを運営する金沢都市開発の担当者は「臭いもひどいので、自主的に清掃することがある」と話す。市は毎年度11月~翌年1月にカラスの生息調査を行っている。中心部で確認された1日当たりの個体数は2021年度は4214羽で、前年度の4758羽からは減少。99年度の約9千羽からは半減し、減少傾向が続いている。市の担当者は「クマの食料となるブナが不作となっているように、山間部でカラスが食べる木の実なども少ないのかもしれない」と推測する。市は昨年に続き、カラスが近づかないよう、波動音を出す機器を中心部の街路樹に置く。市の担当者は「置く場所や音を変えるなどこまめに対応していく。周辺の皆さんには、餌になるようなゴミを引き続き屋外に出さないようお願いしたい」と話した。動物行動学を専門とする塚原直樹宇都宮大特任助教はカラスは野鳥の中でも頭が良く、観察力に優れていると指摘。このため決定的な対策がないとし「音を活用したり、郊外でも餌となる食べ物をきちんと処理したりするなど、金沢での生態を調べ複合的な対策が必要だ」と強調した。同大発のベンチャーで自治体向けにカラス対策を紹介している塚原特任助教によると、カラスの行動範囲は数十キロに及ぶ。繁殖力が高く、捕獲や駆除では数を減らすのは難しいとし「郊外の田畑でも不要な農作物を安易に捨てないなど周辺の自治体とも協力し、徹底して取り組むしかない」と語った。

(「令和4年度鳥獣対策優良活動表彰」の募集を開始)
農林水産省は、これまで鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の食肉(ジビエ)の利活用等に取り組み、全国や地域への貢献が顕著であると認められる個人及び団体を表彰する「鳥獣対策優良活動表彰」の表彰候補を募集します。野生鳥獣による農林水産業への被害が全国的に深刻な状況となっていることから、農林水産省は都道府県等と連携し、各地の鳥獣対策を推進しています。このような中、農村地域等において鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の食肉(ジビエ)の利活用等(以下、「鳥獣対策」という。)に取り組み、地域に貢献している個人及び団体を表彰し、これらの優良事例を広く紹介することにより、更なる鳥獣対策の推進を図るものです。この度、令和4年度の「鳥獣対策優良活動表彰」の表彰候補の募集を開始します。これまでの表彰者及び表彰団体は以下のリンクから御確認できます。

(「ヒグマカメラ」で生態を探る:北海道)
ヒグマ対策を考えるためにはヒグマがふだんどんな暮らしをしているのか、まわりはどんな環境なのかを、知らなければなりません。そのためにNHKは札幌の市街地を取り囲むようにある森にことし5月、自動カメラを設置しました。現地から電波で送られてくる画像を随時公開しています。

(激辛唐辛子でクマ忌避剤:北海道)
釧路管内で牛がヒグマに相次いで襲われていることを受け、白糠町に支店がある青森県の鮮魚卸「さ印(じるし)さんりく」が、同県産の激辛唐辛子入りのクマ忌避剤を、道内の総代理店として販売する準備を進めている。管内の酪農関係者と協力して効果を確かめたい考えで、同社の阿部久会長は「困っている人の助けになれば」と話している。忌避剤は、インド原産の激辛唐辛子「ブート・ジョロキア」と木酢液を混ぜた液体で、クマが嫌がる臭いが出るようにボトルに穴を開けて設置するものと、化粧用パフに液を染みこませる携帯用がある。商品名は「熊をぼる」で、青森の方言で「クマを追い払う」の意。

(求む!野生動物ハンター:愛媛)
シカやイノシシなどによる農作物への被害が後を絶たないなか、それらの野生動物を捕獲する狩猟の重要性などを知ってもらおうと、松山市で「えひめ狩猟フェスティバル」が開かれました。会場の松山市総合コミュニティセンターでは、野生動物を材料にしたジビエ料理や加工品の販売、それに狩猟に関するクイズラリーなど家族連れも楽しめるさまざまなブースが設けられました。中でも人気だったのが、模擬銃を使って狩猟を疑似体験できるハンティングシミュレーションです。このイベントは、狩猟への関心を高めようと県が初めて開いたもので、狩猟免許の相談窓口には、免許の取得に関心がある若者らが訪れていました。県は「これからの狩猟には若い人の力が必要なので、こうしたイベントをきっかけに狩猟に興味を持ってほしい」と話していました。

(猟師が「命の授業」:富山)
イノシシやシカなどを捕獲、解体してジビエ(野生鳥獣の食肉)として販売まで手がける猟師による「命の授業」が9月28日、県立中央農業高校(富山市東福沢)であった。狩猟を通じて知った「命」について、自分たちで考えたり感じたりすることの大切さを生徒たちに語った。「命とはこういうものだとすらすら大きな声でしゃべれる人は信用しない。命とはそんなに簡単に語れるものではない」講師は富山市八尾町でジビエ処理施設「大長谷ハンターズジビエ」を営む猟師の石黒木太郎(もくたろう)さん(30)。23歳で狩猟免許をとり、県南部の大長谷地区という山あいで暮らしながら、シカやイノシシ、クマをとり、その肉を飲食店に卸して生計を立てている。授業では、冬は豪雪のなかに立つ処理施設や四季の山々、クマやイノシシの肉など山での暮らしの風景を写真で紹介。「春は山菜採り、夏は川で魚をとる。その繰り返しのなかの一つの行為が狩猟。全体にいろいろつながりあっていることを認識してほしい」石黒さんは様々な物事の感じ方について、「有名な景色だと感動するが、心のありようによっては身近な景色もきれいだなと思う」と話し、「心のありよう次第」と何度も語りかけた。 狩猟で動物たちの命と向き合う気持ちについて、「私たちの生命を維持していくうえで、他の命を奪わずして生きていくことができない現実がある。命を大切にしようとか、いただきますと言うのは、自分が受け止めきれない何かと向き合うための行動ではないのかと思う」と述べ、「『おいしくしてやるからな』という思いで命と向き合う。そうじゃないと自分の気持ちがやりきれない」と話した。「命の授業」は地域資源を活用したジビエの振興につなげようと県が昨年から始めた。今年は同校2年の約20人が受講した。作物科学コースの柏吏琥さん(16)は「一つ一つの命を大切にして調理していきたい」。食品加工コースの作田美幸さん(17)は「大変な思いで動物をとっていることを知った。ジビエはくせが強いというイメージがあったが、そういう偏見をなくしていければ」と話していた。

(「水管橋」崩落1年、ふん害防止にカワウの嫌がる音も:和歌山)
和歌山市で大規模な断水を引き起こした水道用の橋の崩落から今月3日で1年です。市は、「つり材」と呼ばれる部材が腐食した原因とみられる海風による塩害やカワウのふん害を防ごうと、塗装工事のほか、カワウが嫌がる音を出すなどした対策を始めました。去年10月3日、和歌山市の「紀の川」にかかる水管橋と呼ばれる送水用の橋の一部が崩落し、市内の4割近くにあたるおよそ6万戸が1週間にわたって断水しました。市が設置した調査委員会では、ことし5月、崩落の原因について「つり材」と呼ばれる部材の「腐食が進んだ」と結論づけられ、海からの風による塩害やカワウのふん害などが指摘されました。市は、ことし7月に復旧工事を終えて水管橋での送水を再開していますが、腐食を防ぐ塗装工事を行うほか、カワウが嫌がる音を出すなどの対策を始めました。具体的には、カワウが嫌うタカなどの猛きん類の鳴き声や犬の鳴き声、それにサイレンを出すスピーカーをあわせて9か所に取り付け、30分ごとに流しています。また、一日に2回、職員が橋を訪れて、直接、カワウを追い払う作業も続けているということです。和歌山市の前野郁人 水道工務部長は「多くの市民にご迷惑をおかけしたことを改めておわびします。再びこのようなことがあってはならず、常に疑いの目を持って水道施設の維持管理に努めていきたい」と話しています。

(地域全体で対策、鳥獣被害を防げ:静岡)
下田市は3日、鳥獣被害対策講習会を同市の朝日公民館周辺で開いた。高齢者や女性にもできる簡易的な対策を学び、被害の未然防止につなげる狙い。地元住民約20人が参加し、鹿児島県鳥獣被害対策アドバイザーなどを歴任した獣害研究家の井上雅央さん(73)=島根県=が講師を務めた。井上さんは「安心して食料を得られる場所に動物は集まる」と指摘。一部の住民で追い払おうとしても効果は薄く、地域全体で対象を威嚇する必要性を強調した。商品価値の無くなった果物でも動物にとっては餌に変わりないと解説。葉や根っこなども動物の手の届く場所に捨てると、「結果的には“えづけ”と同じだ」と説き、電気柵は作物の収穫後も作動させておくよう求めた。受講者は公民館から近くの畑に移動し、対策状況を確認した。市によると、市内ではイノシシやシカなどが1年あたり計600頭ほど捕獲されていて、30万~40万円程度の被害が発生しているという。産業振興課主事の鈴木琢磨さん(24)は「狩猟者以外の市民にも未然防止策を講じてもらえるよう積極的に周知する」と言葉に力を込めた。

(クマ出没情報、一目で:北海道)
下川町内にサテライトオフィスを構えるIT企業「アイ・セプト」(名古屋市)がヒグマの出没・痕跡情報をインターネットの地図上に表示する「アニマルアラート」を開発し、町が8月からホームページ(HP)に導入した。クマの出没状況が一目で分かる内容となっている。アニマルアラートは「グーグルマップ」上にヒグマの出没・痕跡情報をクマのマークで表示。マークをクリックすると現場の写真や日時、逃走方向などが表示される。ストリートビュー機能を使って現場を確認することもできる。

(激辛唐辛子でクマ忌避剤、鮮魚卸が販売準備:北海道)
釧路管内で牛がヒグマに相次いで襲われていることを受け、白糠町に支店がある青森県の鮮魚卸「さ印(じるし)さんりく」が、同県産の激辛唐辛子入りのクマ忌避剤を、道内の総代理店として販売する準備を進めている。管内の酪農関係者と協力して効果を確かめたい考えで、同社の阿部久会長は「困っている人の助けになれば」と話している。忌避剤は、インド原産の激辛唐辛子「ブート・ジョロキア」と木酢液を混ぜた液体で、クマが嫌がる臭いが出るようにボトルに穴を開けて設置するものと、化粧用パフに液を染みこませる携帯用がある。商品名は「熊をぼる」で、青森の方言で「クマを追い払う」の意。

(「サルの大群」住宅街を駆け回る:三重)
三重・桑名市の住宅街で先週、「サルの大群」が移動するのが目撃された。どうしてこれほどまでのサルの大群が現れたのか。住宅街に現れた1匹のサル。周りを見ると、夥しい数のサルの大群が…。屋根の上を自由に行き来し、マンションの排水管を伝って2階へ。中には子ザルを背負った親ザルも。そして駐車場を一斉に駆け抜けていった。車の上もお構いなしで、住宅街を大移動していた。これは先週、三重・桑名市の住宅街で撮影された映像の様子。確認できるだけでも20匹以上いた。どうしてこれほどまでのサルの大群が現れたのか。サルが移動した場所に停めてあった車をよく見ると、手のような跡が残されていた。サルの大群が目撃された場所の近くに住む人にも話を聞いた。桑名市の市街地では過去にも何度かサルが目撃され、住民がけがをしたり、取材班が追いかけられたりしたこともあった。以前は群れからはぐれたサルが単独で現れることが多くあったが、最近は今回のように、群れで住宅街に現れることが増えたという。桑名市獣害対策室の担当者:住宅街のそばに栗とか柿の果樹が生えていますので、サルがそれを狙ってやってくるんですけども。桑名市内では3つのサルの群れが確認されていて、今回は市街地近くに生息する40匹ほどの群れとみられている。桑名市獣害対策室の担当者:サルの群れは、立場が上のサルからエサを食べていくんですけど、当然若いサルや小さいサルはなかなか食べられないと思うので、群れを維持するためにどんどん移動していってると思います。サルが現れた際の対策を、市の担当者に聞いた。桑名市獣害対策室の担当者:サルに向かって何かしらの嫌がらせ、追い払い行動をして下さい。どこのご家庭にもフライパンとお玉はあると思いますので、叩くだけでも十分に音による威嚇はできます。庭先のホースで水をかけるのも手段の一つではあります。サルが現れた際の対策を、市の担当者に聞いた。ただし、子供の場合は襲われる恐れがあるので、目を合わせたり騒いだりしないよう、注意が必要とのこと。

(タヌキが拡大し東京23区に進出:東京)
環境省はおよそ20年ぶりに行われたタヌキやキツネなどの全国的な生息分布調査の結果を公表しました。環境省は2010年から10年間のタヌキやキツネ、アナグマの全国での生息分布調査の結果を30日に公表しました。全国規模の調査はおよそ20年ぶりだということです。それによりますと、タヌキは東京都や愛知県、大阪府といった大都市圏やその周辺で、分布の拡大傾向がみられました。特に東京では、2000年代には見られなかった23区内での生息情報が今回の調査では得られたということです。また、アナグマも近畿や九州、首都圏周辺で分布の拡大傾向がみられました。一方、キツネは房総半島などで多くの生息情報が得られましたが、山口県や和歌山県などでは生息情報が得られない地域が目立ち、分布が減少している可能性があるということです。調査結果は環境省自然環境局の「生物多様性センター」のホームページで日本地図に反映した情報を見ることができます。

(シカ出没相次ぐ:北海道)
苫小牧市内でシカが市街地に出没し、市民とのトラブルも相次いでいる。市が受理したシカに関する通報や対応に当たる件数は右肩上がり。山林の緑が消える冬の期間はシカの群れが目撃される事例も増えるため、市は11月から初めて市街地近くでくくりわなを使った捕獲を試みる。

(下北半島の北限のサル、厳冬を前に短い秋を満喫:青森)
世界で最も北に暮らし、「北限のサル」と呼ばれる青森県・下北半島のニホンザルの集団が、むつ市脇野沢地区で厳しい冬を前に、短い秋を満喫している。「ホイッ」「ホイー」。ブナやミズナラの樹木が生い茂る山で、サルが呼び交わしている。背を丸めヤマハギやクズの実を夢中で口に運んでいるのもいれば、せわしく木を上り下りして遊んでいるのもいる。子を背中やおなかにくっつけた母猿もあちこちに。遠くで雄が木を揺すり、太い声を張り上げ雌の気をひこうとしている。地元在住の写真家、磯山隆幸さん(74)によれば、栄養補給する秋は80頭程度の集団がえさ場を求め、1日に3キロほど移動して過ごすという。「ストレスがたまっていない、いい顔をしている。互いにほどよい距離感を保てています」。生息地は1960年代は脇野沢地区や大間町、佐井村などの下北半島の南西部や北西部で確認されただけだったが、近年はむつ市の市街地近くでも見られるようになった。畑の食害も問題にされ、人間との共存が課題となっている。

(幹線道路で大捕物、警察も“完全武装”騒ぎの主は?:長崎)
長崎市で道路に横たわる黒い物体。繁華街につながる幹線道路ではパトカーや警察官が出動する大騒ぎとなりました。緊急車両出動。幹線道路で大捕物です。車から降りる警察官。手にしたのは警棒です。騒がしくなる交差点。足早に去る人も。騒ぎの主は横たわる黒い物体です。警察官がにじり寄り、さすまたを向けます。その時、飛び掛かる警察官、逃げるイノシシ。そこへパトカーです。まさか、このまま移送…?さすまたの追加でした。ここは長崎市の繁華街へと続く幹線道路です。長崎駅までおよそ2キロ。観光地が点在する場所です。イノシシはどこから来たのでしょうか。周りは住宅街ですが、1キロも行けば木の多い森があるようです。イノシシは体長1メートル13センチ、体重40キロほどの雌で、車にひかれたとみられています。捕獲後は長崎市に引き渡されました。

(飛び出したシカと接触、貨物列車が緊急停車:広島)
4日午前7時半ごろ、広島県三原市本郷町船木のJR山陽線本郷―河内間を走行中の鍋島発東京貨物ターミナル行き貨物列車がシカと接触し、緊急停車した。 JR西日本広島指令所によると、シカは列車の進行方向左手から線路内に飛び出したという。 線路や車両に異常がないと確認できたため、約25分後に運転を再開した。

(列車がシカと衝突、JR肥薩線で運転見合わせ:宮崎)
JR肥薩線と吉都線は4日午前、信号トラブルや車輪の空転、シカとの衝突が発生し、上下線ともに運休や遅れが出ている。JR九州によると、4日午前3時55分ごろ、吉都線えびの飯野(えびの市)-吉松のすべての信号と、吉松駅の信号が赤から青に変わらなくなった。同線と肥薩線は始発から運転を見合わせ、肥薩線は午前5時47分、吉都線は6時44分に運転を再開した。吉都線の上下3本、肥薩線の下り1本の計4本が最大80分遅れ、約100人に影響が出た。原因は調査中。肥薩線表木山(霧島市)-日当山(同)で、4日午前6時すぎから、隼人発都城行き普通列車の車輪で断続的に空転が発生、運行継続が難しくなり、隼人駅に引き返した。乗客はいなかった。後続の列車に遅れや運休が出ている。同日午前8時35分ごろ、肥薩線霧島温泉-嘉例川で、吉松発隼人行き普通列車がシカと衝突した。乗客約40人にけがはなかった。午前10時現在、吉松-隼人で上下線とも運転を見合わせている。吉都線都城-吉松でも、同日午前6時45分ごろから、吉松発都城行き普通列車と都城発隼人行き普通列車の車輪が断続的に空転。午前9時40分現在、同区間で上下線とも運転を見合わせている。JR九州によると、車輪の空転は、いずれも朝露、落ち葉でレールが滑りやすくなった可能性が高い。

(公園でクマ2頭目撃:岩手)
2日岩手県の宮古市と北上市でそれぞれ複数のクマが目撃されました。いずれも人気の多い場所ですが、被害は確認されていません。クマが目撃されたのは宮古市佐原の住宅街にあるわかば公園です。2日午後5時ごろ、公園で遊んでいた小学生が2頭のクマを目撃しました。クマはいずれも成獣と見られ、1頭は復興住宅がある南東方向に移動したということです。小学生にけがはありませんが、近くに保育所や学校があることから警察がけさ登校時間に合わせ、付近をパトロールしています。また2日は、北上市立花の国道107号沿いでも、夕方にクマ3頭が目撃されました。体長などは不明で、こちらも被害の情報などはありません。

(「畑にイノシシ出没中、誰か捕まえて」:熊本)
ホウレンソウ畑にイノシシが入ってきました。熊本県の合志市です。体長は1メートル超。先日の台風14号前後から見かけるようになり、畑に水を入れると、穴を掘って水浴びするし、踏み荒らして困っています。市役所に設置してもらった箱わなには入ろうとしません。近くに住宅街もあるのに、一体どこから来たのか。人に慣れているのか、近寄ってきます。3メートルくらいまで近づいてきたので思わず撮影しました。どなたか捕獲してください!

(クマ1頭を目撃、住宅まで約5メートル:新潟)
2日午前11時半すぎ、魚沼市四日町の住宅から約5メートルほどの場所でクマ1頭が目撃されました。魚沼市などは市民に注意を呼びかけています。

(道路脇でクマ2頭を目撃:北海道)
30日夕方、札幌市南区南沢の住宅街近くで、クマ2頭が目撃されました。30日午後5時前、札幌市南区南沢2条4丁目付近を車で走行していた男性が、道路わきに2頭のクマがいるのを目撃し、警察に通報しました。クマは2頭とも体長1メートルほどで、子グマとみられます。現場は、住宅街から30メートルほど離れた場所ですが、警察によりますと、クマの痕跡などは見つかっていません。札幌市南区では、クマの目撃が相次いでいて、1日も、市などが付近を見回る予定です。

(住宅街でクマの目撃相次ぐ:長野)
長野県上田市の住宅街で3日、クマの目撃情報が相次ぎ警察や市などが警戒を続けています。暗闇の中、ライトに照らされた木の近くにクマの姿が見えます。3日午後7時ごろ、上田市上塩尻の住宅街で体長およそ1メートルの成獣のクマが目撃されました。地元の猟友会などは4日朝、クマが目撃された場所の近くにわなを設置しました。この住宅街では、3日の午前5時半ごろにもクマが目撃されています。夜間パトロールをした市や警察などが木に登るクマを見つけ、威嚇(いかく)したところ山の方へ逃げたということです。警察や市が警戒を続けています。

(新体制で「日田ジビエ」ブランド化推進:大分)
経営難などで今春から休業していた大分県日田市獣肉処理施設(上津江町川原)が、10月1日から再開する。同業のトラックス(福岡県糸島市、江口政継社長)が新たな指定管理者となって運営。培ったノウハウや独自の販路を生かし、地元猟友会が捕獲したイノシシやシカなどを市場に流通させ、「日田ジビエ」のブランド化を推進する。獣肉処理施設は日田市が2012年度に整備。地元猟友会などでつくる組合が指定管理者となり、食用に加工した獣肉を福岡都市圏の飲食店に卸していた。ただ、市の最南部に位置する施設まで獲物を運ぶ手間や買い取り価格の問題から、安定調達に苦労。新型コロナウイルス禍による外食需要の低迷で収益も悪化し、組合は今年3月に撤退した。市は5月に新たな指定管理者を公募。手を挙げた市外の3事業者からトラックスを選んだ。同社は「糸島ジビエ工房」を運営。ジビエの食肉処理や販売を手がけ、福岡市内に直営店を構えるなど独自の販路がある。ジビエの需要は年々高まっており、高級食材から一般的なものになっているという。日田の施設は「日田ジビエ工房」の名称で再スタートさせる。1年目の目標捕獲数は400頭で、将来的に500頭まで増やす計画。持ち込まれるイノシシなどは1キロ当たり100円で買い取り、以前より条件は良くなる。捕獲現場に出向いて回収もする。9月中旬、地元猟友会との会合を市上津江振興局で開催。江口社長が買い取り価格や出張回収時の注意点などを説明した。施設では社員が受け入れ準備を進め、殺菌庫やシンクを搬入した。現地責任者で、自ら猟もする林大愛樹(だいき)さん(32)は「奥日田は山深く、糸島周辺よりも大きな個体が捕獲されている。地元猟師の力を借りながら、豊富な餌で育った日田ジビエを売り込んでいく」。日田市は「新しい体制で課題だった安定供給ができるようになれば、日田ジビエの認知度アップにつながる」と話している。

(ジビエを家庭料理に:長崎)
大切に育てた畑をイノシシが荒らしたり、森林の下草をシカが食べ尽くして土壌が流出するようになってしまったり。野生動物による被害が深刻な長崎県対馬市で、生態系のバランスを取り戻すために活動しているのが一般社団法人daidai。殺処分されて埋められるだけだったイノシシやシカを衛生的においしく加工して、自社サイトで販売もしています。「獣害から獣財へ」の転換を図るために尽力している代表の齊藤ももこさんにお話を伺いました。齊藤さん:島全体の9割を森林が占める対馬ですが、長年にわたりイノシシやシカの食害に悩まされています。現在、シカだけでも4万頭が生息。理想的な頭数は約3500頭とされているので、いかに増えすぎてしまったかわかりますよね。その被害は山に一歩入れば、上の写真のような荒れた状況が撮れるほど深刻。でも、害獣というネガティブな視点だけでは心が動く人は少数です。イノシシやシカも地域の「財」と捉え、肉や革などの資源に変えて「獣害から獣財へ」をコンセプトに活動しています。獣医師でもある齊藤さん。学生時代、神奈川から環境省のインターンシップで対馬を訪れたことが、現在の事業につながっているといいます。齊藤さん:当時、対馬の固有種であるツシマヤマネコの保全に興味を持っていました。環境省の方と調査をしていたら、島民の方が「それよりイノシシやシカの被害をどうにかしてほしい」と。被害の甚大さを知って地域おこし協力隊として移り住み、任期終了後はその業務を引き継ぐ形で社団法人を立ち上げました。イノシシやシカを食肉や革製品にして販売する他、鳥獣被害の現場に出向いて対策の指導をしています。野生動物の肉というと、「汚いのでは?」と不安になる人もいるでしょう。実はdaidaiのジビエは、スーパーに並ぶ牛や豚、鶏などの一般的な食肉同等以上に衛生的。齊藤さん:販売を始めるにあたり、対馬市独自の解体処理に関するガイドラインを策定。安心して食べられる、衛生的な食肉になっています。daidaiのオンラインストアをのぞくと、イノシシやシカのスライスやブロック、さらに挽き肉までそろっています。「脂の乗ったイノシシのロースは焼いて塩とコショウだけでもおいしいし、焼き肉のタレに漬け込んでから焼くのもオススメです」と齊藤さん。また、ジビエにしては珍しい挽き肉まであるのがdaidaiのこだわり。山で獲れた栄養たっぷりで安全な肉を家族みなで味わってほしいから、子供の好きなメニューに加工しやすい挽き肉での販売もしているのだそうです。ソーセージやハム、パテなど加工品も充実しています。特にオリジナル調合のスパイスをたっぷり効かせたローストは人気とのことですよ。野生で育ったからこその引き締まった赤身、濃厚な脂身がおいしいイノシシやシカ肉。もっと身近に利用すべきなのは、SDGsの観点からだけではありません。齊藤さん:注目してほしいのは、その栄養価。イノシシのもも肉は110kcal/100g、シカもも肉は91kcal/100gと低カロリー。一般的な豚肉の2分の1、牛肉の4分の1しかありません。鉄分もとにかく豊富。成人が1日に必要とされる7mgの鉄分を摂るにはシカなら120gで足りますが、牛肉だと500gも食べないといけません。さらにイノシシの肉にはビタミンB12もたっぷりなのだとか。美容や健康的なダイエット、アスリートの食事にもジビエは最適といえそうです。「今後は解体処理の体験会を開くなど、食育にも取り組んでいきたい」と話す、齊藤さん。自身も初めて野生動物をさばくのを目にしたとき、湯気が立ち上っていくのに衝撃を受けたといいます。家庭と生産現場が遠くなり、スーパーの冷たいパック肉から命を感じることが難しくなっています。害獣として殺処分され、廃棄されるだけだった野生動物の肉を食卓に出せば、命をいただくということについて、家族で話をするきっかけにもなりますよね。daidai以外にも捕獲した野生鳥獣を家庭用に提供する取り組みは増えています。ぜひ、いつもの食卓に取り入れてみてはいかがでしょう。

(親子でジビエカレー作り:岐阜)
ジビエを使ってカレーを作る料理教室「食べて学ぼう、山間地域」が一日、マーゴクッキングスタジオ(関市倉知)で開かれた。

(ジビエ鍋が種類豊富な居酒屋「米とサーカス」が、秋冬名物【獣鍋】:東京)
ジビエに特化した居酒屋「米とサーカス」で、ジビエ肉(野生鳥獣肉)などを使用した「獣鍋」10種類を10月1日より提供します。秋冬限定メニューとして、2023年3月末日まで高田馬場・錦糸町・渋谷PARCOの3店舗で販売。 日本全国の天然ジビエである鹿/猪/熊/穴熊/アライグマ/タヌキ/カラス/クジャクの8種類と、ヘビ/馬の10種類。日本古来より各地で食べられてきた郷土食を米とサーカスが独自にアレンジ。お好みの組み合わせで楽しんでいただける3種のスープ・18種のトッピング肉をご用意し、寒い時期に体の中からほっとあたたまるメニューとしてご提案します。

(サル出没:宮城)
角田市によると、9月27日から10月3日にかけて、角田市南部にサルが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、2日午前11時ごろ、栗原市鶯沢北郷中屋敷にクマが出没しました。

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