<射撃ニュース5月>
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(温泉向かう途中“ヒグマ”と衝突:北海道)
20代の男性の運転する車がヒグマと衝突する事故がありました。男性にけがありません。事故があったのは、北海道北部の遠別町の道道です。5月10日午後7時すぎ、20代の男性が車を運転し温泉施設に向かっていたところ、左から道路上に入ってきたヒグマと衝突しました。ヒグマの体長は約1.3メートルで、その後、森へ立ち去ったということです。男性にケガはありませんでしたが、車の左前方のバンパーが破損しました。警察によりますと、現場は片側1車線で街灯はなく、付近では頻繁にヒグマの目撃情報が寄せられるということです。

(ヒグマ被害発生時に「警報」「注意報」:北海道)
ヒグマによる人身被害を防ぐため、北海道は「警報」や「注意報」を発出して住民に注意を呼びかける制度を5月から試行的に始めた。市街地での発生など危険度に応じて、報道機関への情報提供やホームページ、SNSを通じて周知する。昨年度にヒグマに人が襲われる被害が相次いだことを受け、4月から計画期間が始まった「道ヒグマ管理計画(第2期)」に新たに盛り込まれた取り組み。呼びかけのレベルは3段階。市街地付近で人身被害が発生した場合は「警報」。市街地付近でヒグマが頻繁に目撃されたり、市街地以外で被害が発生したりした場合は「注意報」を発出する。対象区域はヒグマ出没や被害発生の市町村や区域。発出期間は1カ月を目安とする。「注意報」などが発出された時は、定められた対応方針に基づいて関係機関が必要な対応を行う。被害は起きていないものの、地域や期間に応じて周知が必要な場合は「注意喚起」を発出する。山菜採りなどで注意が必要として道が設けている「春のヒグマ注意特別期間」(4月1日~5月31日)は「注意喚起」にあたる。道ヒグマ対策室は「クマの活動が活発化する時期でもあり、地域の実情に応じて運用を適宜見直していく」としている。

(町営牧場が電気柵設置:北海道)
去年夏に放牧中の乳牛が相次いでヒグマに襲われた道東の厚岸町の町営牧場でヒグマの侵入を防ぐため、電気柵の設置が進んでいます。厚岸町の町営牧場では去年7月から8月にかけて放牧していた乳牛4頭が相次いでヒグマに襲われる被害が出ました。今月下旬から始まる放牧を前に、牧場では職員が電気柵の仕上げの作業を行っています。電気柵は2つの放牧地合わせて150ヘクタールを囲む総延長23キロに設置され、高さ1メートル50センチの支柱の間に高さを変えて5本の電線が張られています。電線には太陽光などで発電した電流が流れていて、接触すると電気ショックを与えて近寄らなくなる効果が期待されています。町営牧場の4頭を襲ったヒグマは同じオスとみられていますが、まだ捕獲されていません。町営牧場の櫻井唯博牧場長は「町営牧場の乳牛がヒグマに襲われたのは初めてだったので、ヒグマに効果が高い電気柵を設置することにした。町内の農家さんに安心して牛を預けてもらえるようにしたい」と話していました。

(クマ被害、今から備えを:石川)
石川県は十日、クマの被害が多発する恐れがあるとして、「ツキノワグマ出没警戒準備情報」を初めて出した。ツキノワグマの出没を左右するブナの開花調査をした結果、今秋の実のなり具合が凶作になる可能性があるため。県庁で開いた県警などとの連絡会議で呼び掛けた。警戒準備情報は二〇二〇年にクマの被害が多発したことを受け、より早い時期からクマの出没に備えるために出すことが決まった。ブナの豊凶予測はそれまで、六月に雄花の落花数、八月に着果の状況を調べて判定してきたが、昨年から四月に開花状況も調べ始めた。今後の調査次第では、「出没注意情報」や「警戒情報」に移行する。県は交流サイト(SNS)などで県民に被害防止を呼び掛けるとともに、各市町に捕獲用のオリの設置や、クマの移動経路となるやぶの刈り取りを要請する。栄養価の高いブナの実はクマの主要な餌で、クマが大量出没した二〇年はブナが大凶作、コナラが凶作だった。今年は四月下旬に金沢、白山、小松市など加賀地方を中心に県内の十カ所でドローンを使って調べる。白山市白峰と小松市新保町では「並作以上」だったが、他の八地点で「凶作傾向」と予測された。金沢市は本年度から、放置された果樹の除去に出す補助金の上限を二倍にするなどクマの被害防止策を講じている。準備情報の発令を受け、やぶの刈り取りを町会に要請するという。担当者は「事前に警戒を促されて、改めて身が引き締まった。人身事故だけは避けなくてはいけないので、秋に向けてできることをしていきたい」と話した。石川県津幡町加茂の国道8号の側道で十日、クマの死骸が見つかった。体長一二〇センチの成獣の雄で、町は車にひかれたとみている。現場は近くにあがた公園がある市街地。町には四月以降、県森林公園や山間部を中心に十件余りの目撃情報が寄せられている。昨年は内灘町でもクマの目撃情報があった。津幡町では町民宛てのメールで生ごみの取り扱いに気をつけるよう呼びかけている。この日夕方、森林公園で写真を撮影していた津幡町舟橋の男性会社員(72)は「私はクマに遭遇したことはないが、用心のためにラジオを身に着け、音を出すようにしている」と大相撲中継を流しながら趣味を楽しんでいた。

(クマ狩猟延長、池本氏ただす:北海道)
道議会環境生活委員会が10日開かれ、北海道結志会の池本柳次氏(十勝区)がヒグマ対策で質問。狩猟期間の延長などの考えを尋ねた。ヒグマによる昨年度の死傷者は道内14人と過去最多に上った。池本氏は10月~翌年1月の狩猟期間に関し「生息数は増加傾向にあり、猟友会からは延長すべきという声もある」と指摘。道は「今後新たに専門家の検討部会を設置し具体的な議論を進める」とした。

(シイを利用してイノシシ害を防ぐ「一石二鳥」対策を実証中:山口)
山口県下関市豊北町の朝生(あさおい)地区で、常緑広葉樹のシイを伐採・利用して、イノシシによる農作物被害を防ぐ「一石二鳥」の実証事業が行われている。イノシシはシイの実を好んで食べる習性があり、事前にシイを伐採しておけば、イノシシを田畑などから遠ざけることができる。伐り出したシイは、同県長門市のシンラテックが床材などに加工・販売して収益性を高めることにしている。

(市街地での鳥獣被害防げ:高知)
高知市は市街地に出没する野生鳥獣の対策を強化する。緊急事態に対応するチーム「鳥獣被害対策実施隊」を設置するほか、住宅密集地に入ってこないよう有害鳥獣捕獲許可を持つ人にくくりわなの配布を始める。人口減や里山の減少などを背景に鳥獣が民家の近くに出てきており、人的被害を未然に防ぐ。対策実施隊は銃やわなによる狩猟免許を持つハンター8人で構成する。市内を4エリアに分けて担当し、イノシシやサルなどの出没に即応する。野生の動物に対する知識を持つハンターによって、安全かつ効率的に捕獲したり、山へ追い返したりしてもらう。これまでは市民からの通報を受けて市の担当者が現場に駆け付けるとともに、猟友会に連絡して応援を頼んでいた。だが、猟友会の活動はボランティアであり、別に仕事を持つメンバーがすぐに駆け付けることは難しかったという。2022年度の予算で対策実施隊への報酬を確保し、迅速な対処につなげる。22年度はくくりわなの配布も始める。わなは1個約6000円するといい、1度の捕獲で壊れてしまうこともある。県の補助を得て、約600個を用意する。高知市内でも野生鳥獣による農作物の被害は大きい。例えば、イノシシは田んぼのあぜを壊し、成長期のイネを踏み荒らす。収穫期に入り込むと臭いが付いて田んぼ全体のコメの出荷ができなくなる。サルはカキやモモを狙い、ハクビシンはハウス内に入り込みイチゴやトマトなどを食べてしまう。市は14年度からイノシシの捕獲報奨金制度を設け、被害削減に取り組んでいる。制度の対象をサルやシカ、ハクビシン、タヌキなどに広げ、個体の報奨金を引き上げてきた。農地を守るため電気柵などの防護柵の設置にも補助している。こうした対策で鳥獣による被害額は減ってきているものの、19年度でも農作物などに約1000万円の被害が出ている。市の担当者は「被害は氷山の一角。報告がないだけで実際にはもっと被害があるだろう」と指摘する。今年度、野生鳥獣の市街地への出没対策にも乗りだす背景には、人口減とこうした農作物被害がもたらす連鎖がある。市の説明によると、人口が減り鳥獣が生息する山と住宅地との緩衝地帯だった里山を維持できなくなる。鳥獣は山を下りやすくなり農地を荒らす。被害に遭った農家は営農意欲を失い耕作放棄地が増える。おいしいエサを知った鳥獣がさらに市街地に入り込みやすくなる――。詳しい統計は残っていないが、イノシシなどの市街地への出没通報は10年ほど前は年に1度あるかどうかだったが、21年度は毎月のようにあったという。市の担当者は新たな対策によって「人的被害を出さないよう安全な市民生活を守りたい。頑張っている農家も助けたい」と話している。

(囲いわな改良→鹿傷つけず:山口)
山口県農林総合技術センターは、鹿を従来よりも高さのあるわなで捕獲することで、肉が傷つくのを防いで鹿のジビエ(野生鳥獣の肉)利用率を4割に高めた。

(猫島の松復活へ、ふん害カワウ別場所に誘導:鳥取)
景勝地として知られる湖山池の猫島の松がカワウのふん害で枯れてしまった問題で、鳥取県と鳥取市でつくる「湖山池会議」は10日の会合で、松の復活に向けたロードマップ(行程表)を示した。島に居着いたカワウを別の場所に誘導した上で枯れた松を伐採し、新たな松を植樹し、景観をよみがえらせる作戦だ。

(特定外来生物「アライグマ」2年で倍増:熊本)
特定外来生物のアライグマが熊本県内各地で相次ぎ確認されている。2021年度の個体の確認数は85件に上り、2年前の19年度から倍増。このまま増加すれば、農作物や生態系に深刻な被害をもたらす恐れがある。アライグマは北米原産で、タヌキやアナグマに似ているが、長いしっぽに5、6本の黒いしま模様があるのが特徴。夜行性であまり人目につかず、木登りや泳ぎも得意だ。かわいらしい姿とは対照的にどう猛な性格で、日本にはペットとして輸入され、捨てられたり、逃げ出したりした個体が野生化したとみられる。05年に飼育や譲渡を規制した特定外来生物に指定されたが、雑食で環境適応能力と繁殖力が強く、全国的に生息域を拡大している。九州では既に沖縄を除く全県で確認。スイカやミカンなど農作物の食害のほか、狂犬病やアライグマ回虫など感染症を媒介する恐れも懸念される。県内では、2010年に熊本市南区城南町で初めて発見された。県自然保護課によると、年々、捕獲やカメラ撮影による確認数は増え続け、21年度は85件(うち捕獲は14匹)で19年度の42件(同9匹)から倍増。4月現在、熊本市や天草市、水俣市など県内全域の23市町村で確認されている。主に山林や河川近くに生息するが、餌を求めて住宅地に出没する事例もある。現在、県内で農作物被害の報告はないが、全国では年々増加しており、20年度の被害総額は4億1400万円に上る。福岡県は19年度比20%増の1639万円だった。熊本市内では、植木町や河内町など山林部で多く確認されており、市は捕獲や生息状況を確認するカメラ設置など21年度予算に340万円を計上した。市環境共生課は「今後、農業被害が確認される恐れもあり、広がりを最小限に抑えることが重要」と指摘。「アライグマを見かけても、狂暴なので決して近付かないで。効果的に捕獲するために、可能であれば写真に撮って連絡してほしい」と呼びかけている。

(アライグマ捕獲急増:北海道)
特定外来生物のアライグマが市内で急増し、2021年度の捕獲頭数は201頭と、前年度比でほぼ倍増していることが、市や北ひびき農協のまとめでわかった。農業被害額も1700万円と3年前の約10倍。市は、捕獲を許可された資格者養成を行うとともに、増殖防止に効果的とされる春のわな設置を進めている。市鳥獣被害防止計画(第4、5次)などによると、アライグマの捕獲頭数は16年度、朝日地区のみで14頭だった。だが18年度は89頭、20年度も107頭と増え続け、市街地を含む全11地区で捕獲されるようになった。アライグマは元々繁殖力が強い上、周囲に天敵がなく、餌としての農作物が豊富にあることなどが増加の原因とみられる。

(獣害対策、ショウガ栽培:滋賀)
イノシシや猿、鹿などによる農作物の食い荒らしに苦しむ長浜市余呉や西浅井の中山間地域で、獣害に強いとされるショウガの実証栽培が進んでいる。2020年に栽培が始まり、22年には栽培農家が倍以上に増えるなど、少しずつ輪が広がってきた。耕作放棄地の有効利用、地域の特産品づくりにもつながることから、栽培農家は「3年目となる今年が勝負どころだ」と意気込んでいる。

(イノシシ対策「捕獲技術の蓄積に努めたい」:青森)
野生鳥獣による農作物被害が全国的に深刻化する中、本県の県境付近ではイノシシによる被害が新たに確認されている。津軽地方では深浦町で昨年秋にニンジン畑で被害が確認されたほか、今年春には東北森林管理局のカメラがイノシシの姿を捉えている。農林水産省のまとめによると、2020年度の野生鳥獣による農作物被害額は約161億円に上る。そのうち、シカによるものが最も多く35%を占め、イノシシが28・3%で続く。深浦町でイノシシによる被害が確認されたのは4年ぶりだったが、このまま対策を講じなければ、県内で被害が急拡大する恐れもある。実際、県自然保護課が集計している本県のイノシシ目撃情報は、18年度が15件、19年度が10件だったが、20年度は43件と急増した。目撃件数の増加に伴い、農作物被害の報告も寄せられている。農作物被害はそれ自体、農家の経営にとって大きなマイナスとなるのだが、より深刻なのは被害が頻発することによって、生産者の営農意欲が下がったり、離農につながったりする恐れがあることだ。この点については農水省も指摘しており、自治体などが野生鳥獣対策に力を入れている大きな理由の一つでもある。深浦町では昨年秋、野菜とは思えない甘さで知られる「ふかうら雪人参(にんじん)」がイノシシによって畑から掘り起こされ、食べられる被害が発生した。収穫量が非常に少ない中で被害が発生したことから、生産者のショックは大きかったという。この先も毎年のように被害が続けば、生産意欲に影響を与えかねず、対策が求められている。津軽地方ではこれまで、サルやアライグマなどによる農作物被害が確認され、自治体や生産者はさまざまな方法で駆除に努めてきた。しかし、動物はそれぞれ習性が異なり、サルへの対応で得た知見などをそのまま、イノシシに適用するわけにはいかない。ただ、サルへの対応についても、初めからノウハウがあったわけではなく、捕獲する檻(おり)の形や大きさ、設置場所などについて関係者が試行錯誤を重ねてきた。もちろん、すぐにでも効果的な対策を打ち出せれば、それに越したことはないが、ここは腰を据えて取り組みたい。農作物に被害を与える野生鳥獣が増える背景には、餌を探しやすい耕作放棄地の増加、駆除するハンターの減少などがあるとの指摘も聞かれる。野生鳥獣の被害によって離農者が増えれば、放棄地がさらに増え、野生鳥獣による被害が増えるという悪循環に陥る恐れもあろう。農業者の生活を守ることはもちろん、地域の農業を守るためにも野生鳥獣対策は極めて重要だ。容易ではないだろうが、イノシシについても、地域を挙げて捕獲技術の蓄積に努めたい。

(ヤマビル人里に拡散し、8市町で生息確認:)
人の血を吸って皮膚の腫れなどを引き起こす「ヤマビル」の生息域が、県内で拡大している。元々は山中に生息していたが、シカやイノシシなどのひづめに潜んで拡散したといい、近年は人里や田畑にも出没するようになった。県は独自の対策マニュアルを作成し、服装対策や忌避剤の使用を呼びかけている。ヤマビルは体長約1~5センチで、山林に 堆積たいせき した落ち葉など、日陰の湿った環境を好む。人の体温やにおい、わずかな振動などを感じ取ると、しゃくとり虫のようにはい回り、首や手首などから吸血する。感染症を媒介することはほぼないが、吸血の痕から出血し、1週間~1か月は赤く腫れるなどの症状が残る。県森林整備課によると、ヤマビルは2008年頃まで、県西部の一部の奥山に生息していた。だが、ヤマビルの運搬役となる野生動物の増加などにより、徐々に人里まで生息域を拡大。21年度の県の調査では、足利、栃木、佐野、鹿沼、日光、矢板、那須塩原市、塩谷町の8市町で生息が確認されている。特に被害が多いとされるのが日光市と鹿沼市だ。鹿沼市下粕尾に住む男性(69)は「1日畑仕事をしたら3、4か所食われる。憎くて仕方ない」と話す。地元では30年ほど前から山林にヤマビルがいたが、この2年半は庭にまで出没し、孫たちを自由に遊ばせられなくなった。墓参りで林を通る際は、ヤマビルが苦手な食塩をバケツいっぱい持参する。周囲には、被害を嫌って市街地に引っ越した住民もいるという。林業従事者も手を焼いている。日光市森林組合(日光市瀬川)の職員は「少しの隙間を見つけて軍手や靴の中などに侵入してくる。吸血被害だけでなく、見た目の気持ち悪さが作業者にストレスを与え、作業効率を落としてしまう」と嘆く。県が4月に作成した対策マニュアルでは、長袖や長ズボンを着用し、ズボンの裾を靴下の中に入れるなどの対策を推奨。さらに、市販の忌避剤などをズボンにスプレーするよう呼びかけている。吸血された時は、食塩や消毒用エタノールなどをヤマビルにかけると、出血などを抑えてはがすことができるという。マニュアルはリーフレットにし、市町を通じて配布する予定。県森林整備課の担当者は「これからは卵がかえる時期で、11月頃までは特に活動的になる。山に入る際は服装などに十分気をつけてほしい」と呼びかけた。

(地域と狩猟者を結ぶ「かりつなぎ」特別イベント:奈良)
森庄銘木産業株式会社(本社:奈良県宇陀市、代表取締役:森本定雄、以下「森庄」)は、「かりつなぎ」サービス開始に向けた狩猟体験イベントを宇陀市と4回共同開催しました。過去のイベントでは合計47名の方に参加頂きました。多くの参加者から継続的に狩猟に関する体験や学びの機会をリクエストを頂いており、今回は宇陀地域で活躍する猟師、また宇陀市農林課に協力を頂き、実際の狩猟の様子や獣害被害の現状を教えてもらい、自分にできることは何かを検討するイベントを実施しました。当日、くくり罠にて雌鹿の捕獲がありましたので、参加者に見学範囲の確認の後、アニマルトラッキング~止め刺し~解体までを行いました。本イベントでは、獣害が確認された山林でのアニマルトラッキングなどのフィールドワークと狩猟に関する座学、また解体を通して、参加者のスキル向上と理解を深めることを目指したイベントになります。また、「かりつなぎ」サービスは宇陀市の狩猟関係人口を拡大させることによって森林や林業での獣害低減を目標としています。

(電気柵で学校農園守れ:富山)
富山市神通碧(じんづうみどり)小の2~6年生45人は11日、校舎そばの学校農園にサル対策用の電気柵を設置した。学校のある細入地域ではサルによる農作物被害に住民が頭を悩ませており、学校農園も毎年荒らされて収穫量はごくわずかだっただけに、関係者は今年の収穫に期待を寄せた。学校農園はもともと、校舎近くを流れる神通川の河岸段丘にあった。今春、学校そばにある住宅街の農地を住民から借り、再スタートを切った。従来の農園では夏野菜が食い荒らされ、サツマイモはつるを引っこ抜かれる被害があった。電気柵の設置は神通峡地域教育振興会が資材購入に協力した。県自然博物園ねいの里の野生鳥獣共生管理員で、細入自治会連合会有害鳥獣対策部会長の赤座久明さん(68)が講師を引き受け、準備を進めてきた。新しい農園は126平方メートルで、電気柵は高さ2メートル。部会員らが支柱や金網、電気が流れるネットを設け、児童は結束バンドでネットや金網を支柱に固定した。農園では今後、スイカやカボチャ、サツマイモなどを育てる。電気柵の設置前には赤座さんが講話でサルの好物や1年の暮らしぶりなども説明。「サルを単に遠ざけるのではなく、これを機に共生するための方法も考えよう」と呼び掛けた。

(電柱の巣撤去、停電防げ:福井)
カラスの繁殖期を迎え、電柱などに作られた巣が原因の停電を防ごうと、北陸電力送配電福井支社(福井市)が巣の撤去に力を入れている。AI(人工知能)を使った営巣検知システムを今年から導入。市民から営巣情報を募る写真投稿キャンペーンも新たに始めた。カラスは例年、2月中旬~5月下旬に営巣。巣の材料に使われる金属製ハンガーや木の枝が高圧線に触れると、漏電やショートが起き、停電や故障のおそれがある。巣が原因の停電は、福井支社が管轄する敦賀市以北の県内で、昨年は3件発生した。同社では、外部委託も含めて北陸3県で1日あたり延べ約6000人が巣の監視や撤去に従事。撤去は繁殖期を中心に年間約1万5000~1万6000件実施しているが、双眼鏡で確認するなど手間がかかっていた。新たに導入したAIでの巡視では、カメラを屋根に載せた専用の車を走らせて電柱などを撮影。自動で営巣を検知し、位置情報などを同支社にメールで伝える。車は県内で3台、北陸3県では計10台あり、巣の巡視などの担当者も1日あたり延べ約3000人に半減できる見込みという。同支社は4月19日、永平寺町内の住宅街に近い電柱で、カラスの巣の撤去作業を報道陣に公開。作業員が高所作業車で巣に近づき、感電を防ぐ手袋を着けて巣を取り除いた。金属製のハンガーは停電事故につながりやすく、洗濯物を干す際にハンガーをカラスに取られないよう固定するといった対策を呼びかけている。担当者は「停電事故の防止や、電力の安定供給に協力をお願いしたい」と話している。写真投稿キャンペーンは、営巣がピークの5月末まで。北陸電力送配電が管理する電柱などにある巣の写真と電柱番号を最初に投稿した人に、謝礼としてアマゾンギフト券300円分を贈る。

(捕らえたのは子鹿:滋賀)
米原市の伊吹山で、絶滅危惧種のイヌワシが子鹿をつかんで飛び立つ姿を野鳥愛好家が撮影した。野ウサギなどを餌にすることが多いが、伊吹山では近年、子鹿を餌として運ぶ様子が目撃されているという。数を増やしているシカが山頂方向へ活動範囲を広げ、イヌワシの生息域と重なるようになったことが背景にありそうだ。猛禽もうきん 類のイヌワシは、環境省のレッドリストで3段階ある絶滅危惧種のうち、2番目の「1B類」に位置づけられる。全国に約500羽しかいないとされ、伊吹山には多くの愛好家が撮影に訪れる。翼を広げると約2メートルにもなり、野ウサギやヘビなどの小動物を空中から急降下して捕らえている。写真は6日午後5時頃、愛媛県新居浜市の野鳥愛好家の津田正直さん(65)が撮影。標高1260メートルにある「伊吹山ドライブウェイ」の山頂駐車場付近でイヌワシを狙い、朝からミラーレスの一眼カメラを構えた。300メートルほど先の空を横切る鳥の影を見つけ、夢中でシャッターを切ると、お目当てのイヌワシが獲物を抱えた様子が写っていた。琵琶湖水鳥・湿地センター(長浜市)の池田昇平さん(30)によると、写真はイヌワシが子鹿の死骸を両足で捕らえ、巣に向かう場面とみられるという。津田さんは「獲物を捕らえたイヌワシを撮れたのも初めてだが、まさかシカだったとは」と驚いていた。

(ヒグマ目撃、相次ぐ通報:北海道)
札幌市の市街地で4月下旬以降、ヒグマを目撃したとの通報が相次いでいる。だが、市内の多くの現場で、足跡やふんなどの痕跡は確認されておらず、見間違いの可能性もある。ただし、市内は2021年にヒグマの目撃件数が過去2番目の多さとなり、東区で4人の住民が負傷する事案も発生。住民の不安が高まっている。安心に暮らすため、何ができるのか。「クマのような生き物が道路を横切った」。4月19日夜、札幌市北区あいの里4の2の路上で、20代の女性から110番があった。この通報以降、市内各地で「クマを見た」という情報提供が続いている。北海道警によると、2022年の目撃件数は6日午前までに23件。南区で9件▽白石区で4件▽北区で3件▽東区で3件▽手稲区で2件▽西区で1件▽清田区で1件――となっている。東区の案件は、目撃された現場近くにある小中学校3校が臨時休校した。道内の21年の目撃件数は2197件(前年比381件増)、死傷者は12人(前年比9人増)に上り、いずれも過去最多となった。だが、実は、22年の目撃情報の大半で通報者以外にクマを見た人がいないという。付近の防犯カメラにクマの姿も映っていないことから「見間違い」と指摘する向きもある。不安感が目撃の情報提供を増やし、通報件数の増加が不安感の増大に拍車をかける――そのような構図も背景に浮かび上がる。一方、ヒグマの生態に詳しい道立総合研究機構専門研究員の間野勉さんは住民の不安に理解を示す。札幌市東区で4人がヒグマに襲われた案件について、「これまで想像もできなかったようなことが起きた。有効な対策を打たなければ、クマはどんどん市街地に来るようになる」と指摘する。クマが昔に比べて市街地に現れやすくなっているようならば対策が必要だ。間野さんは「情報共有」が住民の不安を軽減する一助になると説明する。東区で4人が襲われた案件の直前、市境をまたいだ付近の石狩川沿岸でヒグマのものとみられる足跡が確認されていたものの、自治体間で適切な情報共有がされていなかった。ヒグマは当然、人の決めた自治体の境に縛られずに行動する。問題行動をする個体の特定や観察に加え、人目を避けて市街地にやってくるときの通り道となる河川や防風林、用水路などの管理体制の強化も欠かせない。しかし、自治体や国などが広域で情報を共有する仕組みが整備されていないのが現状だ。間野さんは「『人が何もしない』と分かったヒグマは安心して街にやって来る。住宅密集地で駆除のために猟銃を発砲するのは困難で市街地に入られると対応が限られる。ヒグマに襲われることが日常となるようになる前に関係機関はもっと危機感を持って連携を図るべきだ」と語った。

(成獣クマ1頭目撃:富山)
十一日午前六時半ごろ、氷見市鞍川の市道鞍川霊峰線で成獣のクマ一頭が横断するのを車で通りかかった男性が見つけ、氷見署に届けた。署によると、男性が車で近づくと、クマは市ふれあいスポーツセンター側の山手に逃げた。爪痕が確認され、署と市、猟友会が警戒した。市道は歩道部分をウオーキングする市民が多く、市は現場に「熊出没」の看板を設置。周辺にも散歩の控えやラジオ使用を呼び掛ける張り紙をした。目撃現場はセンターの東約二百メートルで、五百メートル圏内に市役所や高齢者福祉施設、小中学校、高校がある。朝日丘小学校では終業を三十分早めて全校集団下校とし、教職員が付き添った。南部中学校や氷見高校でも教職員が巡回した。

(クマ目撃、民家庭や道路上に:山形)
11日午後6時50分ごろ、米沢市中田町の70代男性が、自宅の庭でクマ1頭を目撃したと米沢署北部交番に届け出た。同署によると、クマの体長は約60センチ。屋内にいた男性が、庭の中を歩くクマを発見した。すぐに東側のやぶの方へ去って行ったという。現場は同交番近くで、住宅地のすぐそば。11日午後6時ごろ、尾花沢市鶴巻田の道路上でクマ1頭を目撃したと、農作業中の60代男性が知人を通じて尾花沢署に届け出た。同署によると、現場は玉野小の北東約380メートル。クマは体長約1メートルで、男性から約50メートル離れた場所にいた。クマは男性の方へ数メートルほど歩み寄った後、左側ののり面を上り畑に立ち去った。同署はパトカーを出し住民に注意を呼び掛けている。

(温泉街の近くにクマ:福島)
5月9日、福島市飯坂町字赤川端で体長約1mのクマ1頭が目撃された。警察によると、午前8時10分頃に赤川の河川敷にいるクマを車で通りかかった人が目撃し、クマは川沿いを山の方に向かって立ち去ったということ。この場所は飯坂温泉の温泉街に近い場所だが、人や物への被害は確認されていない。警察はパトカーで周辺のパトロールを行っている他、注意を呼びかけている。

(ハサップ認証取得:北海道)
足寄町内でエゾシカの狩猟や解体を手掛ける野生肉専門店「やせいのおにくや」の儀間雅真さん(35)が、「北海道HACCP(ハサップ)」の認証を取得した。交付は3月25日付。道内のエゾシカ処理施設では4件目に当たり、十勝管内では初。ハサップは国際基準の衛生管理手法で、食品を製造する際の衛生管理の指針。

(ジビエ肉直売所:奈良)
ジビエ肉の直売所「5Bazaar(ファイブバザール)」が5月から、美祢市美東町の「きららオーガニック」跡地で稼働開始した。美東町真名地区の地域団体「マナガタBase」が運営する。「5Bazaar」の名前の由来は、建物の屋根が5つあることから。海外の活気があるマーケットをイメージして「バザール」という名前にしたという。村田誠也代表は「メンバーの中に猟師をしている人がたくさんいることや、ジビエ肉を広めていきたいという思いからみんなでやってみようという話になった。ここは美祢から山口市に向かうメイン通りなので車の往来も多く、きららオーガニックの跡地ということで場所も分かりやすい。ここを拠点にジビエ肉のファンを増やしていきたい」と話す。取り扱う商品は、イノシシやシカの食肉、ペット用に加工したジャーキーなどで、敷地内に自動販売機を設置して営業日以外にも購入できるようにする。ペットフードに関しては今後、美祢市の公設塾「mineto」の中学生と共同で商品開発やマーケティングをしてコラボ商品の開発にも力を入れていくという。営業日は土曜・日曜のみ。村田代表は「直売所のオープン日にはキッチンカーにも来てもらい、その場でジビエ料理を食べてもらえるようにと考えている。美祢市への移住を考えている人や猟に興味のある人向けにジビエ猟を体験できるツアーも企画している。ここをきっかけにジビエに興味を持ってもらうことはもちろん、美祢への移住や定住のきっかけにもなれば」と笑顔を見せるそのほか、敷地内にジビエ肉の加工場「きらら倶楽部」も併設予定。きらら倶楽部の田中仁代表を中心に6人のメンバーで加工や製造を行う。

(シカ肉ソーセージが富士山の自然を守る!?:山梨)
富士山麓の町、山梨県・鳴沢村。ここで農作物や林の木々を食害する害獣である「野生シカ」に対する取り組みを発見した。超美味なソーセージに生まれ変わったシカに感謝し、おいしくいただいた様子をレポートしよう。今回、サイクリングの取材で山梨県・鳴沢村を訪問。eBikeと呼ばれる電動アシストが付いたマウンテンバイクやロードバイクで山中を走ってきた。鳴沢村はとにかく自然が豊かで、さすが富士山麓の町。とはいえ、自然の恵みは「害獣被害」と表裏一体でもある。林の道を走る中で、樹皮が傷つけられた木が目についた。サイクリングコースを案内してくれた地元ガイドに聞くと「シカの仕業です」とのこと。どうやら、野生のニホンジカが生息しているらしい。取材終了後、「道の駅なるさわ」に寄ったところ、館内の「JAなるさわ物産館」で地元産と思われるシカのソーセージ「ふじさん紅葉ソーセージ」が販売されていた。なぜシカ?と思ったけれど、もしかしてさっきの樹皮をかじったニホンジカと関係あるのかもしれない?帰りのタクシーで運転手さんに「この辺では鹿の食害が多いのですか?」と聞いてみると、「富士山周辺の農家さんはお困りのようですね。とはいえ、山の中でたらふく餌を食べられるので里の方には降りてこないですよ」とのこと。とはいえ、林業や農業従事者にとって、鹿の食害は本当に困った問題だろう。植えたばかりの苗木を食べたり、木の樹皮や枝葉を食べたり剥いだりして、木々が正常に育たないという問題が生じていると聞いたこともある。鳴沢村ではどんなシカの食害が出ているのだろうか。またさっき見かけた「ふじさん紅葉ソーセージ」は害獣対策の一貫なのだろうか? JA鳴沢村の担当者に話を聞いてみた。まず、シカ食害の現状を聞くと「野生のニホンジカは増えていて、森林では樹木の新芽を食べてしまいます。畑に降りてきて農産物を食べてしまうことがあり、出荷に影響することがあります。被害防止のため柵を設置しても、シカは簡単に飛び越えてしまうんです」とのこと。そうした中、食害や接触事故の予防や、適切な生態系の維持を目的に、地元の猟友会により駆除のための狩猟が行われるようになったのだそう。駆除されたシカは専門の加工会社を経由して、野生のシカ肉を使った「ふじさん紅葉ソーセージ」として提供されるようになったというわけ。「山梨県内の近隣エリアでも、野生のシカ、つまりジビエの有効活用を目指し、『シカカレー』や『イノシシカレー』など、工夫を凝らしたメニューや加工品が誕生しました。鳴沢村の野生鹿肉ソーセージも、そうした山梨ジビエの一つとして人気の商品です。昨今のアウトドア・キャンプブームということもあって、バーベキューの食材として人気があります。ジビエ自体に興味をお持ちの方も多いですし、珍しいということでお求めになる方もいらっしゃいます」。富士山麓の豊かな自然の中でバーベキュー。そこでジビエ、つまり正真正銘「地の物」がいただけるなんて、この上ない贅沢なのでは!さて、筆者も「ふじさん紅葉ソーセージ(野生鹿肉ソーセージ) プレーン」を購入。帰宅後、さっそく試食した。無菌パック包装なので、袋のまま鍋に投入してボイルできるのがとっても便利。加熱処理済みなので、そのまま食べてもOKだ。ジビエ肉だと、クセやにおいが気になるのではないかと思ったが、鼻を近づけても薫香が食欲を刺激するのみだ。ちなみに「ふじさん紅葉ソーセージ」という商品名、「紅葉(もみじ)」はシカ肉のことを指す。語源は花札の絵柄から来ているとか……そういえば、紅葉とシカは一緒に描かれている。そんなことも思い出しつつ、食べてみよう。富士山麓の豊かな自然の中でバーベキュー。そこでジビエ、つまり正真正銘「地の物」がいただけるなんて、この上ない贅沢なのでは!さて、筆者も「ふじさん紅葉ソーセージ(野生鹿肉ソーセージ) プレーン」を購入。帰宅後、さっそく試食した。無菌パック包装なので、袋のまま鍋に投入してボイルできるのがとっても便利。加熱処理済みなので、そのまま食べてもOKだ。ジビエ肉だと、クセやにおいが気になるのではないかと思ったが、鼻を近づけても薫香が食欲を刺激するのみだ。ちなみに「ふじさん紅葉ソーセージ」という商品名、「紅葉(もみじ)」はシカ肉のことを指す。語源は花札の絵柄から来ているとか……そういえば、紅葉とシカは一緒に描かれている。そんなことも思い出しつつ、食べてみよう。口に含むとパキッと皮が弾け、肉汁があふれ出す。とはいえ、脂の量は程よく、あっさりとした味わい。もしかすると、ポークのソーセージより食べやすいかも。道の駅で、合わせて飲もうと買っていた地元産クラフトビールに合わせるとさらに美味。半分をボイルし、残り半分はフライパンでノンオイル・ローストでいただいた。程よく焼き目がついたら食べ頃。フライパン調理だと、さらに旨味が凝縮される感じがあり、これはバーベキューにもきっと合うはず。ソーセージをかじり、その余韻でビールをグビリ。これは、カレーやパスタなどの具材にも良さそうだし、多様なアレンジができそうだ。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、11日午後3時30分ごろ、登米市中田町上沼長崎にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午後9時30分ごろ、仙台市青葉区赤坂1丁目にクマが出没しました。

(大型動物出没:宮城)
村田町によると、8日夕方、村田町村田迫付近の畑で大型動物が出没したような痕跡が見つかりました。

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(「カモシカに襲われ20分」70代男性がわきの下や足など刺される:山形)
8日山形県白鷹町の山でタケノコ採りをしていた男性が、カモシカに襲われました。男性はカモシカの角を持つなどして抵抗しましたが、数か所を刺され、けがをしました。警察によりますと、8日正午ごろ、白鷹町下山の竹やぶで、近くに住む70代の男性が一人でタケノコ採りをしていたところ、カモシカに襲われたということです。カモシカは体長1メートルほどの成獣とみられ、男性はカモシカの角を持つなどして20分ほど抵抗しましたが、右わきの下や両足を角で刺されるなどしてけがをしたということです。男性は病院に入院し、治療を受けています。こちらは現場付近の住民が数日前に撮影した写真。撮影者によりますと、地区内でカモシカを見かけることはしばしばあったものの、人を襲うようなことはこれまでなかったということです。山形県によりますと、カモシカによる被害の統計はとっていないということですが、担当者は、人に危害を加えたなどとは聞いたことがないと話します。カモシカは4月から5月にかけて出産期を迎え、行動範囲が広くなるということで、そのことも関係しているのではないかとしています。動物たちが徐々に活発になる季節。注意が必要です。

(4年ぶりイノシシ被害:青森)
イノシシによる農作物被害が近年、県境を抱える県内自治体で発生している。他県から北上した個体とみられ、秋田県と接する深浦町では、2021年10月、2カ所で4年ぶりに被害が見つかった。今春には、東北森林管理局津軽白神森林生態系保全センター(鯵ケ沢町)が深浦町内に設置したセンサーカメラがイノシシの姿を捉えていたことが新たに判明。イノシシは行動範囲が広く雑食性で、人的被害も懸念されることから、関係機関は警戒を強めている。

(冬眠クマの血清、ヒトの筋肉細胞を増強効果)
広島大と北大の研究グループは、冬眠期のツキノワグマの血清にヒトの筋肉細胞量を増強する効果があるとする論文を発表した。冬眠中のクマやリスなどは長期間活動しないのに筋肉が衰えないことで知られているが、研究グループはクマの血液中の特定物質が筋肉の分解を抑制していることも確認した。要因物質が特定されれば、高齢者の寝たきり防止やリハビリへの応用が期待できるという。論文は1月に米国のオンライン科学誌「PLOS ONE」に掲載された。札幌医大出身の広島大大学院の宮崎充功准教授(43)は2013年から、北大大学院獣医学研究院の下鶴倫人准教授(42)らと共同で、冬眠中のクマの筋肉量が減らない要因について研究してきた。秋田県のクマ牧場が飼育するツキノワグマの雌8頭から冬眠期(2月)と活動期(7月)の血液を採取し実験した。血液から赤血球や白血球、血小板を除いた血清をヒトの筋肉細胞に添加して培養したところ、冬眠期の血清では、筋肉を構成する細胞内のタンパク質の量が、活動期の血清より23%多かった。解析の結果、冬眠期の血清では、作り出される筋肉の量は変わらなかったが、分解される筋肉の量が減っており、総体で筋肉量維持につながっていた。

(絶滅のおそれがある四国のツキノワグマ、高知県などで繁殖確認)
絶滅のおそれがある四国のツキノワグマについて、去年、生まれたと見られる子ども1頭が高知県などで生息しているのが確認されました。9年連続で繁殖が確認されたことになり、調査にあたったNPO法人は、生息数の少ない動物の繁殖が毎年、確認されるのは珍しいとしています。四国のツキノワグマは、高知県と徳島県にまたがる剣山とその周辺にのみ生息し、環境省は「絶滅のおそれのある地域個体群」としてしています。このため、四国の生き物の保全活動を行っているNPO法人や国がツキノワグマが住んでいる山中にカメラを設置して生息状況を確認しています。このほど公表された昨年度の調査結果によりますと、徳島県の13か所と高知県の2か所で少なくとも17頭の生息が確認されたということです。また、去年、生まれたと見られるツキノワグマの子ども1頭も高知県香美市と徳島県那賀町で確認されました。調査を行っているNPO法人によりますと、これで9年連続でツキノワグマの繁殖が確認されたことになり、生息数の少ない動物の繁殖が毎年、確認されるのは珍しいということです。調査を行った四国自然史科学研究センターの山田孝樹センター長は「繁殖が確認できたのは喜ばしいが、依然として少ないままだ。調査を継続し、今後の保全策に生かしていきたい」と話していました。

(ヒグマ被害発生時に「警報」「注意報」:北海道)
ヒグマによる人身被害を防ぐため、北海道は「警報」や「注意報」を発出して住民に注意を呼びかける制度を5月から試行的に始めた。市街地での発生など危険度に応じて、報道機関への情報提供やホームページ、SNSを通じて周知する。昨年度にヒグマに人が襲われる被害が相次いだことを受け、4月から計画期間が始まった「道ヒグマ管理計画(第2期)」に新たに盛り込まれた取り組み。呼びかけのレベルは3段階。市街地付近で人身被害が発生した場合は「警報」。市街地付近でヒグマが頻繁に目撃されたり、市街地以外で被害が発生したりした場合は「注意報」を発出する。対象区域はヒグマ出没や被害発生の市町村や区域。発出期間は1カ月を目安とする。「注意報」などが発出された時は、定められた対応方針に基づいて関係機関が必要な対応を行う。被害は起きていないものの、地域や期間に応じて周知が必要な場合は「注意喚起」を発出する。山菜採りなどで注意が必要として道が設けている「春のヒグマ注意特別期間」(4月1日~5月31日)は「注意喚起」にあたる。道ヒグマ対策室は「クマの活動が活発化する時期でもあり、地域の実情に応じて運用を適宜見直していく」としている。

(獣追う「ハンティングドローン」導入:京都)
シカやイノシシなどによる農業被害を防ぐ技術だけでなく、増えすぎた獣の駆除にも新たな技術の導入が進んでいる。亀岡猟友会(京都府亀岡市)は3月に高性能ハンティングドローンを導入した。福知山市のアエロジャパンが開発した165万円のドローンで、「勢子(せこ)」の役割を担う。本体に付けられたスピーカーから大音量で犬の鳴き声を流し、猟師が待つ付近へと獣を追い立てる。ロケット花火も発射可能だ。既に府内をはじめ北海道や群馬などで導入されている。犬の後ろをついて行く勢子役が不要となるほか、獣が逃げる方向へと追いかけていくだけの犬と違い、ドローンは思う方向へと獣を追い込むことも可能。同会は「山に放った犬が帰ってこず、猟より犬探しが大変なこともある。猟師も高齢化していて、負担がなくなるのは大きい」と期待する。使いこなすには操縦技術だけでなく獣の習性や山の地形など猟師としての知識も必要。同会では14人が初期のドローン操縦の講習を終え、5月中に実戦投入する予定だ。

(トウガラシに思わぬ効果「イノシシこなくなった」:山口)
トウガラシの一種タカノツメの実を細かく砕くミキサーの音が鳴り響く。山口県周防大島町秋のミカン農家杉原節夫さん(72)とマサ枝さん(73)夫婦の台所である。トウガラシを畑や自宅の周りにまくと「イノシシが近寄らなくなる」と聞いた。マサ枝さんは「試してみたら、思わぬ効果があった」と驚く。

(猛獣のフンでイノシシ対策:山口)
山口県内各地でイノシシによる農作物への被害が後を絶たない。下関市豊浦町川棚の「杜(もり)の庭園 リフレッシュパーク豊浦」でもバラ園やコスモス畑が荒らされており、なんとか撃退しようとユニークな取り組みに挑戦した。イノシシは肉食獣を恐れると考え、美祢市の秋吉台サファリランドからトラやライオンのフンを提供してもらい、同パーク周辺に散布。専門家からは「においにはすぐ慣れてしまう」と言われて効果は期待できないが、同パークでは「鳥獣被害対策に楽しく取り組み、被害が少しでも減れば」と話す。県農林水産政策課によると、県内のイノシシによる農林業被害額は2020年度だけで約1億8900万円に上る。被害額は減少傾向にあるが、農作物を守るために防護柵などで対応しなければならない状況は続いている。リフレッシュパーク豊浦では21年6月、約260本が植えられたバラ園が被害にあった。イノシシがミミズを食べるために土を掘り返してバラ園が荒らされたという。また、パークの魅力といわれる約3万平方メートル、100万本のコスモス畑では同7月、イノシシが体を土にこすりつけるために転がった結果、50センチほどに成長していたコスモスの一部が倒された。被害に頭を悩ませていた庭園長の国司淑子さんは、友人から「トラやライオンのフンはどうか。においで追い払えるかもしれない」との提案を受け、すぐにサファリランドの池辺祐介園長に相談。池辺園長は「一定の効果はあると思うが、一時的だろう。しかし、楽しむことで地域づくりにつながれば」と、普段は譲渡しないフンを特別に分けてくれた。同9月上旬にトラとライオンのフン約40キロをもらった国司さんは自ら「糞闘記(ふんとうき)」と名付けてイノシシ撃退に挑戦。2週間の間隔を空けて交互にトラとライオンのフンを各3回にわたって、同パークが管理する土地でイノシシが通るとみられる獣道にまいた。さらに地元の猟友会に協力を仰ぎ、わな猟師歴約30年の植村正文さん(78)に箱わな1基を設置してもらった。糞闘記を始めて1カ月で計7頭を捕獲。思わぬ成果にスタッフ一同で喜んだという。イノシシの捕獲を聞いた池辺園長も驚き、「猟師との連携がうまくはまったのでは」と推測する。一方、フンをまくことについて日本動物園水族館協会(東京都台東区)の担当者は「一般論だが、警戒心を強めて立ち寄らなくなったりする事は考えられる」とした上で「本能的に肉食動物のにおいが嫌いでも、何も起きなければ大丈夫と学習し、慣れてしまう」と話す。リフレッシュパーク豊浦では現在、イノシシの被害はないという。国司さんは「被害に遭うと落ち込み、暗い気分になってしまいがちだが、『糞闘記』は被害を笑いに変えてくれる。花をスタッフや地域のみんなと守るためにも楽しみながら鳥獣対策をこれからも考えていければと思っています」と話す。

(鳥獣害便りネット配信:三重)
「長年発行してきた『猿新聞』に代わり、『鳥獣害便り』をネット発信します。引き続きご愛読ください」と話す、三重県名張市矢川の山村準さん(89)。2006年から16年にわたり猿、鹿、イノシシなど鳥獣害の現状や対策を手作りの月刊紙「猿新聞」にまとめ、市内の国津、つつじが丘、比奈知などの被害の多い地域を中心に、回覧用として1600部無料で配布してきた。創刊当時、餌を求めて山から里へ下りてきた猿により、丹精込めて作った野菜が全滅する被害が増える中、「このままでは農業者の生産意欲が減退し耕作放棄地が増えてしまう」という危機感を持ったのがきっかけになったという。しかし、山村さんや情報収集と印刷・配布などで発行を支えてきた「名張鳥獣害問題連絡会」(会長・古川高志さん)のメンバーが高齢化してきたこともあり、今年4月の190号で廃刊することになった。パソコンでの編集作業は毎日長時間に及び、指先、肩、目に疲労が蓄積。2年前からはワイド画面のモニターで編集しており、「文字が大きく編集作業も楽になったが、歳には勝てない」と笑う。「獣害情報の発信を通して農家の方の力になりたいという気持ちは、今も変わらない。動けなくなるまで、まだまだ頑張りたい」と話す山村さん。4月から新媒体の「鳥獣害便り」を年4回、ウェブサイト「名張獣害問題連絡会」(http://sarushika.moo.jp/)で配信することにした。取り上げるテーマは変わらないが、被害状況や対策などの具体実例を多く載せていく方針。「獣害問題は永遠のテーマで、根絶することは難しい。農業を明るく、楽しいものにするために、微力ながら頑張りたい」と山村さん。鳥獣害の防除を担当している市産業部農林資源室では「山村さんの精力的な取材活動に基づく手作りの鳥獣害情報は、今では市民の貴重な啓発資料になっている。今後も発信を継続されることはありがたく、支援していきたい」と話している。

(湿原でイノシシからミズバショウ守る対策でカメラ設置:岐阜)
岐阜県飛騨市のミズバショウが咲き誇る湿原で、イノシシに根を食べられる被害が深刻化していることから、市と岐阜大学が協力して効果的な対策を検討するため監視カメラを設置しました。監視カメラが設置されたのは、飛騨市宮川町にある約5ヘクタールの「池ヶ原湿原」です。「池ヶ原湿原」はミズバショウの群生地で、春には約40万株が咲き誇り多くの観光客が訪れますが、近年、イノシシに根を掘り返されて食べられる被害が深刻化しています。このため、周辺のイノシシの生態や被害の実態を分析し、効果的な対策を検討するために、9日、野生動物の研究をしている岐阜大学と協力して、10台の監視カメラを設置しました。池ヶ原湿原自然保護センターの岩佐勝美所長は、「イノシシの被害が湿原全体に広がってきている。この風景を未来に残すためイノシシ対策をしっかり進めたい」と話していました。岐阜大学と県が設けている県野生動物管理推進センターの池田敬特任准教授は、「イノシシの数や来る時期を明らかにして、市や県とともに今後の対策を考えたい」と話していました。

(都心のカラス、20年で3分の1以下に:東京)
厄介者のイメージが強い東京都心のカラスが減っている。都などが対策を始めてから約20年で、3分の1以下になった。生息数の推移から透けてみえるのは、ゴミを巡る世の中の変化だ。「毎朝、飲食店などが出したゴミ袋が破られ、道を歩けないほど残飯が散らかっていた」。東京・銀座の雑貨店経営の男性(64)が、1990年代後半の街の様子を振り返る。各店が蓋付きゴミ箱を導入し、午前2時から回収する今は、カラスを見なくなった。都心のカラスは80年代から増え、2000年前後が最も多かった。都には01年度、「ゴミを散らかす」「鳴き声がうるさい」「襲われて怖い」など計3754件の苦情が寄せられ、社会問題化した。都は01年9月、石原慎太郎知事(当時)の号令で「カラス対策プロジェクトチーム」を発足。都内40か所の大きいねぐらを調べ、計約3万6400羽の生息を確認した。餌となるゴミの早朝収集を自治体に呼びかけるとともに、わなによる駆除を開始。杉並区が中身の見えにくい黄色い袋を導入したり、企業がカラスが嫌う激辛成分を塗った袋を販売したりもした。カラスは昔から多かったわけではない。都が1973~78年に行った調査では、都心で大規模繁殖は確認されておらず、「素行の悪さ」も問題になっていなかった。研究者らでつくる「都市鳥研究会」は明治神宮(渋谷区)、豊島岡墓地(文京区)、国立科学博物館付属自然教育園(港区)で、5年ごとに生息数を調べている。85年の初調査は6737羽で、90年は約1・6倍(1万863羽)になった。この増加と連動するのが、ゴミの量だ。「東京都清掃事業百年史」によると、23区の85年度の回収量は約397万トンだったが、90年度には約2割増(約480万トン)になった。同研究会の唐沢孝一さん(78)は「経済成長に伴い、都心の路上に大量の食べ残しが生ゴミとして出された。カラスが食べ放題だったので繁殖した」と分析する。複数の専門家によると、カラスが減った原因にもゴミが深く関係している。「東京二十三区清掃一部事務組合」によると、90年代から、飲食店を含む事業系ゴミの有料化の影響などで徐々にゴミの量が減った。2001年度は約352万トンだったが、20年度は約255万トンになった。カラスもゴミの量と連動するように減少。都が対策を始めた01年度と比べ、05年度はほぼ半減(約1万7900羽)し、20年度は約7割減(約1万1000羽)になった。防鳥ネットや蓋付きゴミ箱が普及し、「食べられるゴミ」も減った。今後、対策が徹底されれば生息数はさらに減るとみられる。カラスは小動物の死骸を食べたり、食べた植物の種をフンとして遠くに運んだりする。極端に減れば、路上が不衛生になり、生態系に影響を及ぼす恐れもある。20年以上カラスを研究する東京大総合研究博物館の松原始・特任准教授(52)は指摘する。「カラスはたくさんのゴミを野放図に出せば増え、マナーを守れば減る。人間のふるまいに翻弄(ほんろう)されているとも言えます」。日本に繁殖するカラスの大半はハシブトガラスとハシボソガラスで、都心に暮らすのは主にハシブトだ。果実や昆虫、小動物を食べるが、マヨネーズやフライドポテトなど油脂を多く含む食材も好む。毎日水浴びをし、くちばしを枝にこすりつけて磨くきれい好き。明け方から日中にかけて餌を取り、夜は公園や神社のねぐらに集まる個体が多い。オオタカなどの猛禽(もうきん)類が天敵で、群れで追い払うこともある。巣は枝や針金ハンガーを曲げて作る。産卵のピークは3~4月頃で1度に4、5個程度の卵を産む。今の時期は子育てをしているので、巣に近づくと攻撃的になるので注意が必要だ。

(シカの増減でクマの食生活はどう変わる?)
国立大学法人東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院の長沼知子特任助教(当時、現在は国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構任期付研究員)、小池伸介教授、国立研究開発法人森林研究・整備機構森林総合研究所の中下留美子主任研究員、ノルウェーのサウスイーストノルウェー大学のAndreas Zedrosser教授、東京農業大学地域環境科学部森林総合科学科の山﨑晃司教授らの国際共同研究チームは、長期的なニホンジカ(以下、シカ)の生息数の変化とツキノワグマ(以下、クマ)の食性(注1)の関係を調べました。この結果から、クマはシカの生息数の増減に合わせて食物に占めるシカの割合を変化させていたものの、クマの性別や体重によってその変化の程度は異なることが明らかとなりました。また、成熟したクマ(5歳以上)では、体重と食物に占めるシカの割合には関連が認められることが分かりました。ツキノワグマはニホンジカの生息数の増減に合わせて、食物の中に占めるシカの割合を変化させていたが、クマの性別などによって変化の程度が異なった。メスのクマはシカの生息数の増減に関わらず植物中心の食生活を送っていた一方、オスのクマはシカの生息数が増加するとシカを食べる割合を増やし、シカがある程度減った後でも、一部の個体はシカを食べ続ける傾向があった。シカの個体数管理に際して、関連する他の生物種の反応も調べることで、生態系の保全や管理を科学的に進めることができる。

(カピバラ?いえ「ヌートリア」です:兵庫)
朝焼けに輝く兵庫県丹波篠山市の篠山川で野鳥を撮影していると、何やら水面を進む黒い影。カピバラ? いや、同じ大型げっ歯類の「ヌートリア」だ。南アメリカ原産の外来種で、頭胴長は60センチほど。水辺で暮らす。沼狸(しょうり)、海狸鼠(かいりねずみ)などとも呼ばれる。カピバラに似た見た目とは裏腹に性格は凶暴。繁殖力も強く、農業被害や在来種の生態系への影響も深刻で、日本の侵略的外来種ワースト100にも選定されている。もともとは戦時中、毛皮採取を目的に導入されたが、戦後、毛皮の需要が激減したことに伴い、逃げたり、野外に放たれたことで野生化した。各地で問題となっている一方、人間の都合で悪者扱いされていることも事実。何とも言えない複雑な心境になった。

(登山道閉鎖解除、新たなクマの痕跡なし:北海道)
札幌市は9日、札幌市西区の三角山で3月31日にヒグマの冬眠穴の調査中に男性2人がクマに襲われて負傷した事故に伴う登山道の閉鎖を解除した。新たなクマの痕跡などが確認されず、クマが周辺を訪れている様子もないことなどから解除を決めた。市は9日午前、閉鎖していた全ルートと冬眠穴周辺を猟友会メンバーや専門家とともに調査したが、クマの痕跡はなかった。またクマは一般的に5月上旬には冬眠穴を使わなくなるため、登山道を開放できると判断。同日午後3時に閉鎖を解除した。穴周辺の状況を監視していた固定カメラも撤去した。

(「カラスの巣」電柱から撤去:福島)
東北電力ネットワーク福島支社は6月まで、停電の原因となる恐れがあるカラスの巣を電柱から撤去する作業を進めている。いわき市好間町で4月28日、作業を報道陣に公開した。春先に繁殖期を迎えるカラスは電柱などの高い場所に巣を作る習性がある。巣材のうち特に針金や金属製ハンガーなどが電柱の金属部分に触れることで漏電し、停電につながるケースがある。同支社が昨年3~6月に県内で1745個の巣を撤去したが、年々増加傾向にあるという。この日は作業員4人が高所作業車を使って巣を取り除いた。また同じ場所への営巣を防ぐため、反射材が付いた風車も設置した。同支社は、住民が電柱の巣を見つけたらコールセンターへ連絡するよう呼びかけている。

(カラスによる停電多発:新潟)
新潟県内でカラスが電柱の上に巣を作ることによる停電が多発している。昨年は過去10年間で最多となる年間18件発生。新潟市の市街地では昨春、約1800戸が停電に見舞われた。営巣活動は5月中旬まで続くため、送配電を担う東北電力ネットワーク新潟支社は大型連休(GW)中もカラス対策に追われている。県内のカラスの巣が原因の停電は毎年発生。年によってばらつきはあるものの、十数件前後の高い水準で推移している。昨年4月17日には、市街地の新潟市中央区上大川前通で1766戸が停電。カラスの営巣が原因の停電としては最大規模となった。カラスは繁殖のための営巣活動を3月からGW明けを中心に行う。巣の主な材料は木の枝などだが、賢いとされるカラスは強風などで動かないよう針金ハンガーをマンションのベランダなどから持ってきて、巣を固定しようとする。同社新潟電力センターで配電設備の保守管理を担当する伊藤誠一課長によると、これが停電を引き起こすという。「巣が作られる電柱上部には黒いカバーで覆われた電線の接続部があり、カラスはそこに針金ハンガーの先端を引っかけ、巣を固定しようとする。針金が電線の接続部に接触すれば漏電が起き、変電所のブレーカーが自動的に作動して送電が止まり、停電が起きる」。同社は、針金ハンガーをベランダなど屋外に置かないよう県民に呼びかけるとともに、カラスの営巣時期に電柱の見回りを強化している。また、住民から電柱に巣があると連絡が入り、現場に向かうことも多いという。見つけた巣は、電力安定供給の観点から撤去することになる。巣に卵やひながいる場合は、停電の危険性も考慮し、鳥獣保護管理法に基づく有害鳥獣捕獲の許可を受けて捕獲することもある。巣を撤去した電柱の上部には、風車などの営巣防止器具を設置するようにしているが、過去10年間の電柱の巣の撤去数は、年間5500~7500個と高い水準で推移。いたちごっこの感もある。3年前には、鷹匠に来てもらい鷹を飛ばすことでカラスに巣を作らせない方法も試したが、コストがかかりすぎるため断念した。同社新潟電力センターの相馬隆典副長は最近の傾向として「樹木が少ない市街地で電柱に巣を作る傾向がある」と指摘。「昭和時代は私たちの業務にカラスの巣の撤去なんてなかった」と笑う。東北電ネットワーク新潟支社では、営巣活動が活発なGW期間中、気が抜けない日が続く。「20人態勢で2回、高所作業車4台を使って電柱のパトロールを行っている」。

(カラス営巣連絡を、電線に触れ停電の可能性:北海道)
北海道電力ネットワークは、雪解け時期から始まるカラスによる電柱への巣作りを警戒し、発見した場合は北電に情報提供するように呼び掛けている。カラスの巣作りは繁殖期と重なる4~6月ごろに盛んになる。巣にはハンガーや針金などの金属が使われることもあり、電線に触れると、漏電し停電する可能性がある。

(シカと列車が衝突:鹿児島)
6日午後8時55分ごろ、JR肥薩線の都城発隼人行き普通列車(2両編成)が霧島市の表木山-日当山でシカと衝突した。乗客2人にけがはなかった。線路の安全確認などのため、午後9時21分の隼人発吉松行き最終列車は運休した。

(中央西線、イノシシが衝突し遅れや運休:長野)
JR東海によると、7日午前7時20分現在、中央西線は落合川―坂下間で、イノシシが列車に衝突したため、一部の列車に運休や遅れが出ている。

(温泉街の近くにクマ、警察が注意を呼びかけ:福島)
5月9日、福島市飯坂町字赤川端で体長約1mのクマ1頭が目撃された。警察によると、午前8時10分頃に赤川の河川敷にいるクマを車で通りかかった人が目撃し、クマは川沿いを山の方に向かって立ち去ったということ。この場所は飯坂温泉の温泉街に近い場所だが、人や物への被害は確認されていない。警察はパトカーで周辺のパトロールを行っている他、注意を呼びかけている。

(鶏舎の壁が破られる、ヒグマの爪痕を発見:北海道)
北海道・登別市の農場で鶏舎の壁が破られているのが見つかりました。壁にはヒグマの爪痕が見つかっていて、警戒が続いています。9日午前8時40分ごろ、登別市札内町にある農園の職員から「鶏舎のトタンの壁が壊されている」と警察に通報がありました。警察と登別市が駆けつけると、鶏舎には大きな穴が開いていて壁にはヒグマの爪痕が残されていました。鶏舎内にヒグマがいる可能性があることから、警察が猟友会のハンターを伴って調べましたが、ヒグマの姿はなくニワトリも無事だったということです。登別市によりますと、ことしこの付近でヒグマの痕跡が見つかるのは初めてです。警察などが警戒を続けています。

("また4頭"ヒグマ:北海道)
ヒグマの目撃が相次いでいる札幌市南区で5月6日朝、また"ヒグマ4頭"がみつかりました。これは、5月6日朝に撮影された親グマと3頭の子グマとみられる映像です。クマが目撃されたのは札幌市南区中ノ沢の山林と住宅地の境界にある牧場です。5月6日午前6時ごろ、散歩をしていた男性が小屋から約300m離れた場所で、親グマ1頭と子グマ3頭を目撃しました。クマは、山の中に入り姿を消したという事です。同じ場所では、5月3日にも4頭のクマが目撃されており、警察が警戒を呼び掛けています。

(白いエゾシカの撮影に成功:北海道)
視聴者の方からとても珍しい「白いエゾシカ」の映像が届きました。群れの中でひときわ目を引く白いシカ。全身が真っ白な毛で覆われています。今月1日、道北の天塩町でアマチュアカメラマンの龍川悠平さんが撮影に成功しました。実は龍川さん、この1週間ほど前にも近くで白いシカを見たそうなんですがその時はあまりに興奮しすぎて撮影できず。今回は前日から車中泊して万全の体制で撮影に臨んだそうです。その甲斐あって午前4時半ごろ気温3度の中で白いシカの撮影に成功したということです。寒さを忘れるほどその神々しい姿に感動したそうですよ。

(民家にサル出没:佐賀)
サガテレビアプリに投稿された、映像をご紹介します。伊万里市の民家で、サルが目撃されました。住宅のフェンスの上を歩く2匹のサル。すると、1匹がゆっくりとフェンスを降り、庭へ侵入します。「ほらほらあそこにおる」サルが出没したのは、伊万里市立花町の山間部にある住宅です。撮影した住民は「この周辺でサルを見たのは初めて。家庭菜園で育てていたイチゴがすべて食べられた」と話しています。

(雑木林で熊2頭の目撃情報:長野)
7日午後4時ごろ、伊那市西箕輪の西山神社東側の雑木林で熊2頭を見かけた―と近所の人から伊那署に通報があった。同署によると、2頭は成獣のツキノワグマとみられる。けが人はいない。市によると、目撃場所は西箕輪南部保育園から北に約500メートル。同署は、パトカーを巡回させて注意を呼びかけた。上田市八木沢では7日午後6時ごろ、体長50~60センチの子熊1頭が山の方に入っていくのを見た―と近所の人から上田署に通報があった。けが人はいない。目撃された場所は兜(かぶと)神社西側すぐの山際。同署は、パトカーで付近を巡回するなど警戒を呼びかけ、市もメール配信で注意を促した。

(道路でクマ1頭を目撃:新潟)
8日午後5時半すぎ、新潟県三条市中新を通行していた人から「クマ1頭を見つけた」と警察に通報がありました。体長約1mのクマはその後、西大崎方向の山の中へ立ち去って行きました。警察は三条市役所と一緒に現場近くの住民に注意を呼びかけています。

(「浦幌ヒグマ調査会」が総会:北海道)
酪農学園大学(江別市)の学生を中心に十勝・釧路両管内でヒグマの生態を研究している「浦幌ヒグマ調査会」(佐藤芳雄代表)の定期総会が4日、浦幌町内の「お食事処榮」で開かれた。17人が出席。佐藤代表が「安全対策に万全を期した調査活動の展開を」とあいさつした。

(日光に住み着いた博士課程ハンター:栃木)
ヤマドリを狙って散弾銃を放つと、乾いた音が響き、火薬の臭いが漂う。「五感を研ぎ澄ませ、動物の痕跡をたどるのは楽しい」東京農工大の大学院博士課程に在籍しながら、銃での狩りに加えて、研究のために週に何度も栃木県日光市の山に入っている。シカの死体がクマやタヌキなど他の動物にどう食べられ、生態系でどう役立っているのか。定点調査を始め、ハンターについていくうちに狩猟にも関心を持ち、修士課程の時に銃猟免許を取った。

(「ジビエ」の消費拡大へ、猟師と食肉加工業者が交流会:山口)
野生のイノシシやシカの肉など、いわゆる「ジビエ」の消費を促していこうと、美祢市で猟師と食肉加工業者の交流会が開かれました。この交流会は猟師と主にジビエを扱っている食肉加工業者の連携を深めていこうと初めて開かれたもので、およそ30人が参加しました。はじめに、交流会を呼びかけた食肉加工業者の仲村真哉さんが、ジビエの人気が高まっている一方で、出荷が不安定で専門業者の経営が厳しくなりがちな現状を説明した上で、「横のつながりを深めてジビエの安定した出荷体制を築いていきたい」と連携の強化を訴えました。そして、加工業者が協力して出荷できる体制の構築や、ブランド化による収益の向上を目指すことなどを呼びかけていました。このほか交流会ではジビエの試食会の開催といったアイデアも出されていて、参加した食肉加工業者の女性は、「ほかの業者の話も聞けて参考になった。みんなで協力することで安定した出荷を実現し、売り上げの増加につなげていきたい」と話していました。この交流会は今後も開かれる予定で、開催を呼びかけた仲村さんは「ジビエの消費を促すことは野生動物による農作物の被害の減少にもつながる。安定した生産を実現して、業者の売り上げ確保につなげたい」と話していました。

(ジビエ商品開発報告:福井)
美浜町の地域おこし協力隊の二〇二一年度活動報告会が四月二十六日、町役場であった。豊かな自然を舞台に活動する柏京佑さん(24)=宮城県出身、前田義博さん(22)=兵庫県出身、時任清矢さん(33)=大阪府出身の三人が一年間の成果を戸嶋秀樹町長ら関係者二十人余りに伝えた。柏さんは二年の任期を終える。前田さんと時任さんは二二年度も引き続き活動を続ける。柏さんと前田さんは新庄区を拠点に活動し、時任さんは三方五湖DMOに所属して三方五湖周辺のイベント運営などに取り組んだ。柏さんは地区の山林に生息するシカやイノシシなどに着目し、この一年は缶詰などの商品開発やイベントでのジビエ料理提供などに携わった。「新庄はジビエや山菜など、豊かな食材に恵まれている」と話し、料理人の研修地としての受け入れ態勢整備を提案した。前田さんは耳川上流の「渓流の里」で運営やマスの養殖に励む。この一年は地域のアウトドア関連の交流会に積極的に参加。同区の宿泊施設で魚の生態を子どもたちに教えるイベントを開催した。二二年度はより大きなマスの養殖に注力する。

(“厄介者”の動物がペットのおやつに!:鹿児島)
鹿児島県・大隅半島の錦江町に住む親子が二人三脚で製造しているペット用のジャーキーが今、ひそかな人気を呼んでいます。そのジャーキー、ある動物が原料になっているのです。犬がおいしそうに頬張っているジャーキー。よっぽどおいしいのか、おかわりを催促しています。その名も、「ペットのおやつ」。犬も猫も食べられ、物産館などですぐに売り切れになるなど実はひそかな人気を集めているんです。考案したのは錦江町の山の中にある宿利原地区に住む主婦、笑喜南(しょうき・みなみ)さんです。家事と子育ての合間をぬってコツコツ作っているこのジャーキー。何の肉で作られているかというと…。誕生のきっかけは、義理の父、和則さんの仕事が関係していました。和則さんが運転する軽トラックが、畑の横で止まりました。笑喜和則さん「これ、イノシシの足跡です」。農作物を食い荒らすイノシシ。錦江町では、農作物の鳥獣被害が2021年だけでも約1500万円に上っていて、和則さんは、町の有害鳥獣捕獲隊員としてイノシシの駆除を行っています。笑喜和則さん「年間に5頭6頭産みますから。5倍、6倍になっていくんですよ。それを捕らんと10倍20倍となっていくんですよね。1000おれば1年で5000頭になるわけですよ」。和則さんが駆除したイノシシは、2021年1年間で328頭。人が食べない分は、これまで土に埋めて処分していたそうです。笑喜南さん「重たいので山に埋没処分大変そうだなと思って見てました。もったいないなとも思ってました。大量に廃棄するのでもったいないなと思ってました」。廃棄されるイノシシの肉を何かに利用できないか?南さんが思いついたのがイノシシのジャーキーでした。高タンパク、低カロリーの赤身肉を薄切りにして、70℃で14時間乾燥させます。笑喜南さん「自分が犬を飼っていたのもあるしその犬に安心安全なジャーキーをあげたいと思っていたし、佐賀県の道の駅でイノシシで作ったジャーキーがあって、珍しくてこれなら作れるかもしれないと思って作りました」。南さんが個人で作っているため1カ月で約30袋の製造が限度ですがペットの飼い主からの評価は上々です。イノシシジャーキーの販売を始めて約1年。南さんは、今後、このジャーキーを通して、自分たちが住む宿利原地区の知名度が上がってほしいと願っています。笑喜南さん「ジャーキーで興味を持ってもらって、宿利原がどんな所か来てもらって、いいところだなと思っていずれ住んでもらえたら嬉しいと思います」。山の中にある集落の新名物、イノシシジャーキー。地域おこしの救世主になるかもしれません。

(シカ肉ジャーキー、東京ドームVIP室で提供:高知)
高知商業高校の「ジビエ商品開発・販売促進部」が香美市産のシカ肉を使って開発したジャーキーが、東京ドームのVIPルームで提供されている。シェフが獣害対策などの取り組みに共鳴し、3月からメニューに取り入れ「かむほどにうまみが出て、おいしい」などと好評という。

(クマ出没:宮城)
村田町によると、8日夕方、村田町村田迫付近の畑で大型動物が出没したような痕跡が見つかりました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午後1時30分ごろ、栗原市鶯沢南郷遠堀にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、6日午後8時ごろ、仙台市青葉区上愛子明神にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、7日午前10時40分ごろ、色麻町志津鷹巣東付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午後7時50分ごろ、仙台市青葉区芋沢横向山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午後2時30分ごろ、仙台市太白区上野山1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後8時15分ごろ、仙台市青葉区郷六葛岡下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後3時45分ごろ、仙台市宮城野区岩切青麻沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、6日午後1時40分ごろ、栗原市築館萩沢にクマが出没しました。

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(クマ目撃通報が過去最多:北海道)
道警によりますと、ことし通報があったクマの目撃件数は先月28日までで169件とこれまでで最も多くなっていて、冬眠から覚めたクマが行動範囲を広げている可能性があるとして、注意を呼びかけています。道警によりますと、ことしに入ってから先月28日までに通報を受けたクマの目撃件数は全道で169件と、去年の同じ時期に比べて35件増え、同じ時期で見ると、統計を取り始めた平成27年以降、最も多くなりました。特に、札幌市内での目撃の通報は19件と、去年の同じ時期に比べておよそ5倍に増え、過去最多となっていて、住宅地での目撃の通報も少なくなく、小中学校が登校時間を遅らせたり、集団下校を実施したりするなどして対応を求められています。警察では、冬眠から覚めたクマが行動範囲を広げている可能性があるとして、注意を呼びかけています。

(クマの出没を防ごうと高音響くベル:京都)
京都府中丹広域振興局は、近年クマの目撃情報が頻発する福知山市天座区に、クマよけのベルを設置した。民家が集まっている集落の北と南の各1カ所に置き、近隣住民が鳴らすことで、集落にクマが近付くのを防ぐ。3月末に設置されて以降、周辺での目撃情報はない。市内での目撃情報は、市が把握しているだけで、2020年度が85件、21年度は91件と、高止まりの状況が続いている。このうち天座区の21年度は9件だった。天座区自治会長の安達昌彦さん(70)によると、昔は夜間に出没するケースが多かったが、近年は日中でも民家の近くにいるところを、住民らが見かける場面が増えてきているという。このような状況を打開するため、府が提案してベルを設置することにした。高音が響くクマよけ用のもので、北側は天座会館、南側は集会所の近くに置き、住民が立ち寄った際などに、鳴らすようにしている。安達さんは「人への警戒感は、以前より薄れていると感じます。ベルはどれだけ効果があるのかまだ分かりませんが、民家に近寄らないようになり、人に危害が加えられるような事態を避けられれば」と期待していた。

(新ご当地グルメ誕生:長崎)
長崎県の平戸市、宇久島(佐世保市)、西海市、新上五島町の4つの地域で3月20日、新たなご当地グルメが誕生した。じゃらんリサーチセンター客員研究員で、全国各地でご当地グルメの開発を手掛けるヒロ中田さんがプロデューサーとなり、約1年7カ月かけて、それぞれの地元食材の使用にこだわり開発した。西九州新幹線(長崎―武雄温泉間)の開業を今年9月23日に控えるなか、長崎県の新たな魅力を創出し、さらなる誘客促進をはかる。平戸市の「平戸ジビエ南蛮カレー」は、南蛮貿易の史実をモチーフにした香辛料とイノシシ肉を使い、市内4店舗がカレーしゃぶしゃぶや、チリビーンズカレー付きスペイン風カフェめしなど、それぞれオリジナルメニューを提供する。宇久島の「宇久島鯛めし」は、宇久島の沖合で1本釣りされるレンコ鯛を使ったメニュー。2軒の飲食店ではどんぶり、4軒の旅館・民宿ではしゃぶしゃぶと、2種類の味が楽しめる。西海市の「西海シマアジ旨造り膳」は、高級魚のシマアジを使った豪華メニュー。活シマアジと2日寝かせた熟成シマアジの刺身食べ比べをはじめ、ステーキやフライ、煮付けなど、さまざまな調理法で堪能できる。市内4軒が提供する。新上五島町の「新上五島生マグロ刺身皿」は、水揚げ後、1度も凍らせていない本物の生の育成クロマグロ(本マグロ)を刺身で堪能するぜいたくメニュー。創作刺身やカルパッチョサラダなど、参加7施設がそれぞれ創意工夫したメニューを提供する。3月18日に開かれた発表会で、各メニューを紹介したヒロ中田さんは「ご当地グルメは10年続いて一人前、20年続いて本物という格言がある。4地域が互いに協力し、切磋琢磨して、どの地域も脱落することなく長生きしてほしい」と期待を寄せた。

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(クマに襲われ男性けが:岩手)
また、クマの被害だ。4日昼ごろ、岩手県八幡平市の山林で山菜採りをしていた男性がクマに襲われ、けがをした。4日正午ごろ、八幡平市平舘の山林で、近くに住む農業、畠山栄三さん84歳が山菜採りをしていたところ、クマに襲われ、頭や顔にひっかき傷を負った。畠山さんは車を運転して帰宅後、消防に通報して病院に搬送され、命に別条はないという。被害を受け、現場周辺では地元の猟友会が爆竹を鳴らすなど警戒にあたった。現場はJR花輪線・北森駅から北東に約1.5キロ離れた山林で、警察や八幡平市は付近の住民に注意するよう呼び掛けている。県内ではこの1週間に遠野市と九戸村で計て2人が襲われるなどクマによる被害が相次いでいる。

(マダニに注意!SFTS今年初確認:熊本)
ハイキングやキャンプ、庭いじりなどではマダニにも注意が必要です。マダニによって感染する重症熱性血小板減少症候群(SFTS)の患者が熊本県内で今年初めて確認されました。感染が確認されたのは天草市の85歳の女性で、発熱や食欲不振、全身の倦怠感などがあり、熊本県の研究所でSFTSの感染が確認されました。先月29日には同じくマダニによって感染する日本紅斑熱の患者が初確認されたばかりで、熊本県は気温も高くなりマダニの活動時期になるため、森林や草地などに入る場合は肌の露出を少なくすることなどを呼びかけています。

(サバゲーの演出で使った発煙筒から引火:島根)
安来市で4日午前、山林火災が発生し、30代の男性が顔や腕などに火傷を負いました。山林火災があったのは安来市広瀬町で、4日午前10時5分頃に発生し、920平方メートルを焼いて午後3時前に消し止められました。この火事で、30代の男性が顔や腕に火傷をしました。現場では当時、この男性を含め約20人がおもちゃの銃を撃ち合うサバイバルゲームをしていて、演出の一つで使っていた発煙筒が倒れ、その火が山林に燃え移ったとみられています。警察が、当事者から事情を聞き調べています。山陰地方は晴れの天気が続いていて、鳥取県には乾燥注意報が発表されている。

(サルがベランダに居座り、犬と“攻防”:栃木)
栃木・日光市にある民家で、複数のサルが現れ、ミニチュアダックスフントと窓越しに威嚇し合う様子が撮影されていました。撮影者によると、これまでもサルがベランダを“素通り”することはあったといいますが、「威嚇してドアをたたくのは初めて…」といいます。先月30日、栃木・日光市にある民家で、ベランダにサルが堂々と居座っている様子が捉えられていました。複数のサルが民家に現れ、ミニチュアダックスフントの「ムート君」(8歳オス)と窓越しににらみ合いになっていたのです。子猿が近づき、パンチのような仕草を見せると、ムート君は後ずさり。さらに子猿は窓をたたき、威嚇します。しかし、普段は大人しいというムート君も反撃。ベランダに座っていたサルは、ほえられビックリしたのか、2本足で立つような状態になりました。野生のサルが多く生息している日光では、これまでも山の斜面に近いベランダを“素通り”することはあったといいますが…。網戸が壊される被害が出ましたが、家の中は無事だったということです。

(音声装置でカラス追い払い:福島)
「県都の顔」である福島市のJR福島駅東口駅前広場でのカラスによるふん被害を軽減するため、福島市は2日、カラスの嫌がる鳴き声の音声を同広場で繰り返し再生して、カラスを追い払う対策を始めた。県内初の対策で、カラス対策に取り組む「クロウラボ」(宇都宮市)が開発した音声再生装置「だまくらカラス」を使う。本年度中は、同広場の2カ所に音声再生装置を設置し、スピーカーを通して音声を流す。音声はカラスを不安にさせる鳴き声で、警戒心をあおってねぐらの樹木から追い払う仕組み。毎日、午後6時~同9時に音声を再生する。再生時間はカラスの飛来状況や日没時間に応じて変更していく。初日に早速音声を流すと、カラスが飛び立って姿を消す時間があった。市によると、最盛期の昨秋、同広場にはカラス約800羽が確認された。市担当者は「新たなカラス対策でふん被害を減らし、駅前のにぎわいづくりにつなげていきたい」と語った。

(ヒグマ警報・注意報、事故発生時に北海道が発令へ:北海道)
道は、道内でヒグマの出没や人身事故が発生した際、道民や観光客に警報や注意報を発令する運用を始めた。警報は市街地で人身事故が発生した場合など、注意報は市街地で出没が頻発した場合での発令を想定。道のホームページ(HP)や交流サイト(SNS)を通じて周知して警戒を促す。運用は1日に開始。警報、注意報、注意喚起の3段階とし、警報は市街地のほか、通学路や観光施設の周辺でヒグマによる人身事故が発生した際に出す。注意報は農業被害が発生するなど、人に危害が及ぶ可能性が高い場合にも出す。警報と注意報はヒグマの出没や被害が発生した市町村単位とし、札幌市は区ごとに発令。出没や被害範囲によっては隣接する複数の市町村に発令する場合もある。発令期間は1カ月間を目安とする。注意喚起は、例年ヒグマによる人身被害が多発する季節の発令を想定。地域や期間は必要に応じて設定する。

(山や畑、シカの被害東へ:山口)
牛の餌にする牧草の新芽が食べられ、踏まれた跡が随所に残る。近くの林ではスギの樹皮が剥がされていた。ホンシュウジカ(ニホンジカ)による被害という。山口県下関市豊北町田耕(たすき)の朝生(あさおい)地区。自治会長の田中信義さん(73)はため息をつく。毎年6月に植え付ける米の苗や、裏作で栽培する小麦も年末から新春にかけて出る新芽が食害に遭う。タンパク質に富んだ野菜を好むという。

(小学校でクマの対処方法を学ぶ授業:長野)
長野県木曽町の小学校で、クマの生態やクマに出くわした時の対処法を子どもたちが学びました。クマの頭の骨を手に興味深そうに観察しているのは木曽町の開田小学校の児童です。クマの生態やクマに出会った時の対処法を学ぶ授業が開かれました。県の鳥獣対策室によりますとここ数年、人里で目撃されたクマは年に1000件を超えていて、人が襲われた件数も2019年度までの5年間は1桁でしたが一昨年度は12件、昨年度は16件と増加傾向です。児童たちは、信州大学でクマの生態を研究している瀧井暁子(たきい・あきこ)助教からのクイズに手を挙げて答えながら「クマに会ったらびっくりさせないように後ずさりする」といった対処法を学びました。小学校での出前授業は初めての試みでしたが、瀧井助教は、「依頼があれば続けていきたい」と話していました。

(停電招くカラスの巣、撤去いたちごっこ:徳島)
春から初夏にかけて盛んになるカラスの巣作りに起因した停電が相次いでいる。樹上だけではなく電柱でも巣を作るため、カラスが運んできた木の枝や針金が電線などに接触して停電を招く。徳島県内では4月だけでカラスの巣が原因の停電が3件続いた。四国電力送配電(高松市)は毎年約2万個もの巣を撤去しているものの、停電は後を絶たず、対策に頭を悩ませている。

(絶滅危惧種のイヌワシを呼び戻せ:宮城)
宮城県気仙沼市や南三陸町などのいわゆる南三陸地域はかつて、イヌワシのつがい=ペアが巣を作り、繁殖地になっていました。しかし今、その姿は確認できなくなっています。イヌワシを南三陸地域に呼び戻そうという取り組みが始まっています。北上山地が広がる南三陸地域。ここに登米市と石巻市にまたがる山があります。翁倉山です。1955年、東北で初めてイヌワシの繁殖が確認された山です。イヌワシのペアが木の上に作った巣では毎年のようにヒナが生まれ巣立っていきました。南三陸地域では、その後別の場所でも繁殖を確認。ペアの数は最大で4組に上りました。しかし、徐々にその姿は消えていきます。翁倉山でも2012年に。最後のペアも2015年ごろから確認できなくなったのです。絶滅危惧種のイヌワシの国内の生息数は2014年時点で推定およそ500羽。さらに減り続けていると指摘されています。イヌワシは、その大きな体で野ウサギやヘビなどを上空から狙い捕まえます。そのため、うっそうとした森では狩りができません。餌をとるには、伐採後に新しく植林された場所や草地などのような開けた空間が必要なのです。1970年代の翁倉山周辺には植林地や草地とみられる場所が数多く見られました。しかし林業の衰退などで、今では、それらの多くが樹木で覆われています。イヌワシは餌の狩場を失ったのです。南三陸ネイチャーセンター友の会会長 鈴木卓也さん「イヌワシというと森の鳥のイメージを持っている方もいるが、森の鳥ではない。草原の鳥。込み入った林、うっそうとした林では暮らしていけない鳥だが、日本でずっと生きてこられたのは人が山に手を加えて、木を切り続けてきた事で、イヌワシも暮らしてこられた。山に手が入らなくなってうっぺいした状態の山が増えたことでイヌワシが暮らせなくなっている」。鈴木卓也さんは、旧志津川町、今の南三陸町出身。南三陸ネイチャーセンター友の会の会長を務め自然環境をよりよくする活動を続けています。そして、小さいころから魅せられてきたイヌワシを呼び戻すプロジェクトを進めています。鈴木卓也さん「イヌワシがいるのが、鳥を見ている自分たちの誇りみたいな感じ。実際に初めて見たのが4年生の5月だったかな。やっぱりすごいな大きいな立派な鳥だなと」。イヌワシを呼び戻すための活動の一つが火防線を復活させる取り組みです。鈴木さんが中心となり2015年から始めました。この日の作業に参加したのは友の会のメンバーやボランティアら合わせて10人。山の尾根にたどり着くと背丈をはるかに超えるやぶが広がっていました。自治体の許可を得た上で刈り取り、切り開いていきます。ここにはかつて、火防線が整備されていました。鈴木卓也さん「昔はここには一切木を生やさずに、山火事が延焼しないようにしていた」。火防線とは一定の幅で木を伐採した帯状のエリアです。この開けた空間が山火事が広がるのを防いでいました。そしてイヌワシにとっても重要な餌の狩場の一つになっていたのです。しかし火防線も、林業の衰退などとともに維持管理されなくなりました。今では、その多くが生い茂ったやぶや雑木に埋もれています。イヌワシが暮らせる森にするため、そして登山者が利用する縦走路とするため南三陸町の町境におよそ55キロの火防線を復活させる予定です。さらに翁倉山周辺では国と自治体、それに森林経営の民間企業が協力。イヌワシの生息できる環境の再生と林業活性化への取り組みを始めています。鈴木卓也さん「南三陸の空にまたイヌワシが普通に見られるようになるのが一番です。イヌワシが暮らせるようになることは、イヌワシの暮らしを支えるいろいろな生き物の多様性が戻ってきたことの証明にもなる。ぜひそういう南三陸に戻ってほしいですね」。

(「イノシシにかなわない」諦めた島の畑:山口)
山口県周防大島町西方の山の斜面に、破れた鳥よけネットで囲まれた約30アールの荒れ地がある。1年余り前まで、60本の木に県オリジナルかんきつ「ゆめほっぺ(品種名せとみ)」が実っていた段々畑だ。ミカン農家の西本信男さん(87)は「父の代から約70年間、ミカンを作ってきた場所だったが、イノシシにはかなわない」。胸まで雑草が伸びた畑を前に、悔しそうにつぶやいた。

(住民がクマ目撃:宮城)
4日午後、富谷市成田の住宅地で体長1メートルほどのクマ1頭が目撃されました。こちらはきょう午後1時頃富谷市成田6丁目の住宅地で付近の住民が車の中から撮影した映像です。斜面をゆっくりと降りてくる1頭のクマ。車の目の前で道路を横切っていきました。クマはその後森の中へと姿を消しました。クマが目撃されたのは富谷市成田の住宅地から市道へとつながる斜面です。近くには中学校もあるエリアです。警察によりますと、目撃されたクマは体長1メートルほどで、通報を受けた警察が複数のパトカーで警戒にあたるとともに、付近の住民に注意を呼び掛けています。これまでにクマによる被害の報告は入っていないということです。

(「クマ4頭がウロウロしている…」警察も確認:北海道)
北海道内では5月3日、札幌市や千歳市などでクマの目撃情報が相次ぎ、警察が注意を呼び掛けています。札幌市南区中ノ沢では、3日午後5時ごろ、近くの住民が「牧場でクマ4頭がウロウロしている。30分してもいなくならない」などと通報しました。駆け付けた警察官が、牧場の建物から200メートルほど離れた場所で、クマを確認。クマは親グマ1頭と子グマ3頭とみられ、3日午後6時30分ごろ、近くの林の中に立ち去ったということです。千歳市桜木4丁目では3日午後8時ごろ、車を運転していた女性が「30メートル先の路上にクマがいた」などと通報しました。クマは隣接する林の中に立ち去ったということですが、現場は住宅街に隣接する市道で、住宅までは20メートルほど。近くには小学校もあるということです。北海道東部の津別町相生の国道でも、3日午後1時ごろと午後5時ごろに、それぞれ車の運転手が道路わきの駐車場にクマがいるのを見つけました。午後5時の目撃情報では、警察官や町役場の職員、ハンターが駆け付けたところクマがまだいたため、爆竹を鳴らすなどして山の方に追い払ったということです。いずれもけが人はいません。警察が注意を呼び掛けています。

(クマが出没、場所は町役場まで600m余り:福島)
福島県桑折町南半田の住宅の庭先に体長約1mのクマ1頭が現れた。桑折町役場から西に600m余りの場所で、東北自動車道と東北新幹線・JR在来線の線路に挟まれている。警察によると、自宅にいてクマに気付いた住民が音を出したところクマは近くの雑木林に逃げて行ったという。これまでのところ、人や物への被害は確認されていない。警察は周辺のパトカーを出してパトロールを行うとともに注意を呼びかけている。

(住宅街近くでクマ目撃:北海道)
3日午後8時すぎ、千歳市の住宅街の近くにある林で、クマを見たとの通報が警察にあり、警察で付近の警戒にあたるとともに、注意を呼びかけています。警察によりますと3日午後8時15分ごろ、千歳市桜木4丁目の住宅街の近くにある林で、クマを目撃したとの通報が付近を車で走行していた人からありました。警察によりますと目撃されたのは大人のクマとみられ、パトカー2台を出して警戒にあたっていますが、これまでにクマは確認されていないということです。警察によりますと現場は、住宅街と林を隔てる道路とその周辺で、バス停や公園などがあり、警察が警戒を呼びかけています。

(ハンターが最も忌避すべきもの、「誤射する可能性」と「される危険性」:嘉納愛夏)
連載の初回に、許可銃の犯罪について触れた。許可銃とは、銃の所持許可を持つ個人が所持する銃のこと。許可銃による犯罪とは、許可銃がひとりでに行動して犯す罪ではもちろんない。許可を受けた個人が、本来の目的(射撃場での標的射撃や狩猟)から逸脱し、許可された銃を不正に使用することである。令和4年1月にふじみ野市で起きた医師射殺事件は記憶に新しいところだ。このような事件とは別に、許可銃には「業務上過失致死・致傷」となる事案がある。狩猟中に誤って人を撃ってしまい死傷させた場合だ。近年では2018年11月20日、北海道恵庭市の国有林で林野庁の職員がハンターに誤射され死亡するという痛ましい事故が起きた。ハンターは「業務上過失致死」で逮捕された。世間に衝撃を与えた事件だったが、その後の行政の対応も、われわれハンターにとって衝撃的だった。林野庁北海道森林管理局(以下、当局)はその後、道内国有林における狩猟を2019年の3月末まで禁止・制限するという異例の対応に出たのだ。当時、当局が公表した北海道猟友会長宛ての要請文書には、「狩猟者に対して、一歩間違えば人を殺傷してしまう危険な猟具である猟銃を扱っているという責任の重さを今一度自覚し、関係法令と狩猟ルールに照らして、もう一度自らの行動を省みる機会としてもらうため」と、この措置の目的が記されている。私にも罪のない職員の方が亡くなられたことはとても悲しく、悼む気持ちはあった。誤射したハンターを非難する気持ちもあった。だから林野庁北海道森林局の言いたいことはわかる。ただ当時は猟期の真っただ中だ。誤射したハンターとは全く無縁の北海道のハンターや、北海道の雄大な大自然の中で猟を楽しみにしていた道外のハンターたちは巻き添えを食ったと言ってもよい対応だった。ハンターだけに完全な“流れ弾”にあたったと言えようか。悲しかったのは、安全確認を十二分にしながら狩猟をしているハンターたち全員が、逮捕されたハンターと同じ程度の技能とモラルしかないと受け止められているように感じたことだった。だが、師匠の反応は冷静だった。「まあ、他にも撃てるとこあるから。そっち行くべ~」。たしかに禁止されたのは国有林だけで、そこでしか狩猟ができないわけではない。民有林など狩猟可能な場所もあるので、ハンターたちは粛々と状況を受け入れ狩猟していたのだった、というかそうするほかなかったのだった。見ず知らずのハンターが犯した罪の連帯責任を負わされたことに今でも納得はいかないのだが、撃たれた本人の無念さ、遺族の悲しみと絶望を思いながら、理不尽さを飲み込むハンターが多かった。ガサドンとは、ウルトラマンに出てくる怪獣の名前……ではなく、狩猟時に藪や林で「ガサッ」と鳴ったからターゲットの確認もせずに「ドン」と撃つことをいう。誤射が起こる典型的な事例として「ガサドン」は使われている。私から言わせれば、ターゲットを確認せずに発砲するなどありえないし、「目視もしてないのになんで当たるねん?」というところだ。ガサドンで誰かを殺傷したら、やはり「業務上過失致死・致傷」となる。なぜガサドンが起こるのか。慎重さが足りない。小心者である(獣が怖い)。銃を使うことに対する謙虚さがない。脊髄反射の短慮者である。経験が少ない。目が悪い。要するにアホである……などなど考えられるが、銃を使う者としてはどれもまったく話にならない幼稚さが、ガサドンを引き起こしている。当局職員の方が犠牲になった理由――先ほどの北海道森林管理局長名で猟友会に出されたステートメントによると、当該職員は倒木を片付けるために「発砲が禁止されている林道(公道)上を歩行していたにもかかわらず」撃たれたとのことだから、ガサドンではない。狙って撃ったと推測される。ただし、長距離の射撃ができるライフルではなく、短距離射撃のショットガン(散弾銃)でもなく、ハーフライフル銃を使用している。距離は130mだった。大口径ライフル競技の公式大会で優勝経験のある金玉堂総裁(3月12日付記事参照:https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69114)こと鎌田正平氏によると、「ハーフライフルで130mはなかなかの腕前」とのこと。そのような腕を持つと思われるにも関わらず、当該ハンターは、白いタオルがエゾ鹿の尻尾に見えたと説明したそうだが、犠牲になった職員の方は「赤色のジャンパー、オレンジ色のヘルメットを着用し、狩猟者から見て十分目立つ格好の安全対策を講じたうえで」作業していたとされるので、その姿をエゾ鹿と誤認したとは考えにくい。さらにスコープを覗かずに撃ったという説も一部にあるが、本当に130mをスコープなしで命中させたのだとしたら超人技である。筆者にとっては理解しがたい点がいくつも残る事故だった。狩猟を行うものにとって、銃で他人を傷つけたり、さらには命を奪ってしまったりなどということは、絶対にあってはならないことだ。そのために、さまざまなルールが設けられている。まず、発砲禁止の状況というのはたくさんある。常識的には人のいそうな場所。街中は当然ダメ、家屋の周辺、墓の周り、線路、道を挟んでいる、などもそうだ。逆に言えば、「撃てる状況」というもののほうが限られている。万が一銃弾が獲物を貫通したとしても、土の法面などのバックストップに刺さり、発砲による累が他者に及ぶ恐れがないことが絶対条件だ。林道から離れて十分に林や森の中に入り、他の林道を跨がず、かつ獲物の背景が山肌だったら完璧だ。明らかに人のいないだだっ広い原野や、ハンター以外は歩かないような人里から遠い森や林の中(もちろん他のハンターがいれば撃つことはできない)、そして占有者の許可があれば牧草地も発砲可だ。エゾ鹿による被害は甚大なので「ぜひ撃ってくれと」いう土地の所有者も実は少なくない。しかし何度も言うが、発砲によって他者に累が及ぶ状況はいかなる場合も発砲してはならない。弾が鉄砲に装填されていなくても、それがわざとでなくとも、銃口を人に向けることも禁じられている。射撃場で銃を清掃する時などでも誰かがうっかり他人に銃口を向けた場合は、お互いに注意をしあう。たとえ分解されていて発砲が不可能な場合でも、だ。だたし、それが銃を持つ者の常識であり良識だ――と思っているのは、ここ20~30年の間に銃を手にした者の話なのかもしれない。残念ながらハンターの世界でも世代間の認識の違いがあることは否めない。特に70代後半以上のハンターの常識は、世間の常識が現在とまったく異なる。それを今の世の中の感覚に合わせるというのは容易ではないと思う。自動車運転免許でも、普通自動車運転免許を取ればいろいろ付いてきた時代があるように、大らかないい時代だったな、というのはどの世界でもあろう。それと同じことだ。「1971年頃に規制が厳しくなり、所持許可を受けたのがその前であれば、その方々はずいぶんゆるいはず」(鎌田正平氏)。世代交代を待つしかない。今年(令和4年)の3月、シーズン最後の猟で最後に獲ったメス鹿を、師匠が回収しに行った時のこと。私は撮影のため、深い雪の中をボコボコと何度も埋まりながら進んでいたら、ダーーーーン、ダーーーーーーンとこだまする、そう遠くない発砲音がした。日没が近く、辺りが暗くなってきた頃だった。うーん。もし間違って撃たれるとしたらこういう状況だろうか。(鹿じゃありません、私は鹿じゃありません……)と心の中でつぶやきながら(撃たれませんように)と祈っていた。こだまの仕方から、至近距離ではなく私が撃った山の裏側で撃っているような距離感だった。うむ。これからは回収の時はライトを携行した方がいいだろう。経験してわかることはたくさんあり、すぐに次に生かす。それが進化していく早道だと思う。撃たれるといえば、ちょうど20年前に取材で訪れたパレスチナとイスラエルの境界で、暗闇の中でイスラエル兵に撃たれたことがあった。幸い弾は外れたが、放たれた二発の銃弾が空気を裂く音がして、その後数時間かけてじわじわと忍び寄ってきた戦慄といったらなかった。血が凍る、とはまさにこういうことを言うのだろう。その夜は横になっても頭と目が冴えて寝付けずじまいだった。暗闇の中銃で狙われるのは、爆弾が近くで炸裂するより怖いとわかった。この頃はまだ射撃を始める前だったので、今撃たれる場合と心持ちが違うかもしれないが……攻撃者が見えない、というのは本当に恐怖を感じる。夜の戦闘はこのような戦慄の連続だ。狩猟の話から逸れてしまうので詳述は控えるが、要するにまあ、撃たれないに越したことはない。私たちハンターが所持する銃は、狩猟の手段のための道具であり、他人を傷つける目的のものではない。刃物や車、バットや農具等と同じように、殺傷能力があるのは間違いない。しかしながら、弾だけではどうしようもないし、銃だけあってもただの重い鉄の筒であるから、日本では攻撃する武器としては包丁などよりよっぽどマイナーではある。アメリカなどではホームセンターで簡単に弾が買えたりするが、日本ではそれは不可能なのだから。だからこそ銃を持つことを許可された者、ハンター全員が、安全な銃の取り扱いを強く強く胆に銘じる必要があるし、許可を出す公安委員会(実務は警察)は申請者の人となり、性格をより重視すべきであると思う。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、4日午後1時ごろ、富谷市成田6丁目付近にクマが出没しました。

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(立てこもっていた男が散弾銃で自殺か :東京)
東京都大田区北糀谷のマンションで28日午後10時半頃、30歳代の男が知人女性の腕を包丁で刺し、3階の自室に立てこもった。警視庁の捜査員が約4時間後に突入すると、男は居間で頭から血を流して死亡していた。近くで散弾銃と薬きょうが見つかり、警視庁は自殺したとみている。警視庁幹部によると、女性は40歳代で、自力で室外に逃げた。左腕に全治約1か月の重傷を負ったが、命に別条はないという。男は数年前に猟銃所持の許可を得ていた。通報を受けて警察官が駆けつけた直後、室内から2度の発砲音があり、この際に自ら頭を撃ったとみられる。現場は京急蒲田駅から東に約1キロの住宅街。マンションは3階建てで、他の住民らは一時屋外に避難し、付近は騒然となった。

(クマに襲われ男性けが:岩手)
30日午前9時20分ごろ、岩手県遠野市小友町の山林で、1人で山菜採りをしていた盛岡市の男性(59)がクマに襲われた。額から出血し、左手を骨折した可能性がある。遠野署によると、クマは1頭で、成獣とみられ、そのまま現場から立ち去った。男性が110番し、救急車とドクターヘリで病院に搬送された。現場は住宅地に近い小友郵便局から西に約1キロの山林内。

(クマに襲われ男性がけが:岩手)
2日午後2時ごろ、九戸村戸田の国道340号で、二戸市、会社員の男性(56)が顔などから血を流して歩道に座っているのを通行人が発見し、119番通報した。男性はクマに襲われたとみられ、ドクターヘリで矢巾町の県高度救命救急センターに運ばれた。二戸署が詳しい状況を調べている。男性が発見されたのは戸田小から約3・5キロ南の山間地で、民家が点在する地域。同署によると、山林を通行中にクマに襲われ、歩いて下山して助けを求めたとみられる。同署や村が周辺を警戒したがクマは見つからず、防災無線などで注意を呼びかけた。

(野生のイノシシ2頭から豚熱の感染を確認:岩手)
一関市で捕獲された野生のイノシシ2頭から新たに豚の伝染病、CSF・豚熱の感染が確認されました。岩手県は、今月22日に一関市で捕獲された野生のイノシシ2頭について豚の伝染病、CSF・豚熱に感染していないか、県中央家畜保健衛生所で遺伝子検査を行ったところ、28日感染が確認されたと発表しました。県内では、今月20日から21日かけて一関市内で捕獲された別の野生のイノシシ2頭が豚熱に感染していることが初めて明らかになっていて、今回で4例目となります。県によりますと、今回2頭が捕獲された場所は、最初に感染が確認されたイノシシが捕獲された場所の近くだとういうことで、10キロ圏内に養豚場はないということです。県は、豚熱はヒトに感染することはなく、感染したイノシシやブタの肉を食べても人体に影響はないとしています。ただ、イノシシやブタやに対しては感染力が強いため、県は、養豚業者に対し、イノシシの侵入を防ぐ柵の点検・補修など衛生管理の徹底を呼びかけるとともにハンターに対してもイノシシの捕獲に使用した車や衣服などは養豚場に持ち込まないよう感染対策の徹底を呼びかけています。

(「道路を歩いている」と通報あったツキノワグマ、公園で木登り:福島)
福島県会津若松市の鶴ヶ城公園に29日朝、ツキノワグマが出没した。警察や市が警戒にあたり、約5時間にわたって、公園への立ち入りが制限された。クマは地元の猟友会が駆除し、けが人はいなかった。福島県警会津若松署によると、同日午前5時過ぎ、同市宝町の県道「会津若松裏磐梯線」近くの川沿いで、車を運転していた男性が「クマが道路を歩いている」と110番した。その後、警察や市が警戒にあたったところ、鶴ヶ城公園内の木に登っている全長約1・2メートルのツキノワグマを見つけた。麻酔銃を命中させるには難しい状況で、鉄砲により駆除したという。午前10時半頃には規制が解除された。市農政部農林課の細木伸課長は「公園内にクマが出たのは初めてで驚いたが、人的被害がなくほっとしている。人目につかないルートで市街地まで来たのではないか」と話している。

(カラスの死骸から高病原性鳥インフル検出:秋田)
4月19日に大仙市で見つかったカラスの死骸を環境省が詳しく検査した結果、高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されたことが分かりました。県は引き続き野鳥の監視を強化することにしています。県によりますと、19日に大仙市で見つかったハシブトガラス3羽の死骸のうち1羽について簡易検査をしたところ、陽性となったため環境省による遺伝子検査が行われていました。その結果、28日、伝染力が強く死亡率の高いH5亜型の高病原性の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。野鳥としては2021年秋からの渡り鳥シーズンでは国内94例目です。県はカラスの死骸が見つかった場所を中心とした10キロ圏内、野鳥監視重点区域について、引き続き定期的に見回り野鳥の監視を強化することにしています。

(クマ被害防止へ、入山規制の看板設置:秋田)
これからの季節は山菜採りで山に入る人が多くなるが、クマに注意が必要だ。秋田県鹿角市では28日、クマによる人身被害を防ぐため入山を規制する看板などが設置された。鹿角市十和田大湯の山林では、2016年の5月から6月にかけ、タケノコ採りに入った人がクマに襲われる事故が相次ぎ、男女4人が亡くなった。2016年の事故以降、鹿角市では毎年、現場に通じる市道などに、バリケードや看板を設置して入山を規制し、再発防止の対策を進めてきた。ことしも市の職員が、市道の入り口や近くを通る県道など約70カ所に「入山禁止」などと書かれた看板やバリケードを取り付けた。それでも、山菜のシーズン中は付近で山菜採りとみられる人の車がよく目撃されるという。鹿角市総務課危機管理室の佐藤智紀室長:「ツキノワグマの生息数が減少していないという推計やクマによる農畜産物の被害の状況があり、引き続き入山禁止措置を継続することにした。命を守るための入山禁止措置ですので絶対に入らないようにしてほしい」。入山の規制は11月まで続く予定で、鹿角市では周辺のパトロールのほかチラシを配るなどしてクマへの注意を呼び掛けることにしている。

(カワウ被害、渓流にも:宮城)
自然が多く残る蔵王連峰の渓流でカワウの被害が目立ってきた。都市部の河川などで内水面漁業への影響が問題化する中、山間部の宮城県蔵王町でも漁協との間で摩擦が生じている。対策には限りがあり、攻防に終わりは見えない。4月17日早朝、蔵王町遠刈田温泉の釣り堀に蔵王非出資漁協メンバーがカワウの飛来調査で集まった。白み始めた東の空に見えたのは9羽の黒い影。マスが泳ぐ池はえさ場の一つだ。「警戒心が強く、人がいると降りてこない」。漁協の斎藤俊一組合長(70)が説明する。カワウは15分ほど上空で旋回を続け、池に降りず飛び去った。漁協によると、カワウは同県川崎町の釜房湖をねぐらにしている。2011年の東日本大震災の津波で沿岸部の営巣地を失って徐々に移ってきたといい、蔵王町への飛来数は2019年度15羽、20年度16羽、21年度64羽。本年度は24羽で推計被害額は879万円に上る。漁協は管内の澄川水系に年間170キロのイワナを放流する。渓流は魚がたまる場所が限られ、カワウに見つかると次々食べられてしまう。漁協メンバーは「魚がいなくなった川もある」と言い、周辺の釣り堀業者は「毎日のように来る。人に釣らせる前に魚がいなくなる」とあきれ気味だ。対策は容易でない。猟銃による駆除は日の出後と決まっているが、カワウは日の出前から動きだし、行動範囲が広い。蔵王の猟友会の昨年の駆除数は計5羽にとどまる。遊漁者から「魚が釣れない」と苦情が来ても、漁協には放流場所を小さな沢に変更することぐらいしか打つ手がない。県内ではこれまで、広瀬名取川漁協(仙台市太白区)がドローンを使った卵の駆除を模索したが、定着しなかった。ロケット花火による追い払いもカワウを分散させるだけで問題解決には至らない。昔から日本にいる鳥とのいざこざが近年絶えないのはなぜか。長年研究を続けるNPO法人「バードリサーチ」(東京)の高木憲太郎研究員(44)は①一時期カワウが減少し、人間がカワウのいない環境に慣れた②自然環境の変化で魚の量が減った―ことを踏まえて「少ないパイを人と鳥で取り合い、あつれきが生まれている」と指摘。「ただ殺すのでなく、うまく付き合える個体数の把握を」と調査と対策をセットとした柔軟な管理の大切さを説く。県は漁協と2020年度に県カワウ対策協議会をつくり、個体数や被害金額を調べている。担当者は「外来種と違って全滅させるわけにはいかない。宮城の対策を考えたい」と話す。現場の思いも同じだ。蔵王の斎藤組合長は「人間が拒もうにも自然には逆らえない。対策を取りつつ推移を見守る」と腰を据えて共存の道を探る考えだ。

(クマへの備え、生活圏への侵入防ぐ対策を:福島)
ツキノワグマの生態をよく理解し、遭遇しないための対策を徹底することが肝心だ。県内でクマの目撃が相次いでいる。県警によると、今年の目撃は4月25日時点で25件発生し、前年同期より9件多い。大型連休初日のおとといは会津若松市の鶴ケ城公園で見つかり、駆除された。2021年度の県内のクマの目撃件数は303件と、過去最多だった前年度より300件少なかった。餌となるブナやコナラなどの実が豊作で、クマが餌を求めるなどして人里に現れるケースが少なかったことが要因とみられる。しかし、餌が豊作だった年は栄養状態が良いため、繁殖力が高まり、冬眠中に生まれる子が増えるとされる。このため春以降、子連れのクマの人里への出没が多くなる可能性がある。子連れの時は子どもを守るため攻撃的になることが多く、特に注意が必要だ。県は、県内全域に「クマ出没注意報」を発令している。通常、クマは積極的に人を襲うことはほとんどないとされる。目撃情報がある場所の周辺や、生息地域に近い公園などを訪れる際は、鈴やラジオなど音のする物を身に付け、クマに自分の存在を知らせて行動するよう心がけたい。昨年1年間で県内で発生した人的被害は3件で、山菜やキノコ採り、渓流釣りで山に入った際に襲われた。特に山林内での事故は4~6月に集中している。山菜採りに夢中になり、周囲の異常に気付かない人も多い。生息地域に居ることを自覚し、足跡やふんなどを見つけた場合は先に進まず、引き返すことが大切だ。最近はクマに限らず、イノシシやシカなどの市街地への出没が相次ぐ。福島市では先日、国の特別天然記念物のニホンカモシカが市中心部近くの住宅地に現れた。里山の荒廃や耕作放棄地の増加などで、人の生活圏との境界線が失われ、畑の農作物や肥料、ごみなどを餌として認識し、求めてくる動物が増えたことが原因だ。市街地に迷い込んだ野生動物は興奮状態になりやすく、人的被害の危険性が高まる。自治体や地域住民が協力し、住宅・農地と接する山林、侵入経路や身を潜める場所になる河川敷、耕作放棄地の草刈り、木の伐採を行い、人の生活圏に入らせないようにしたい。市街地や集落などに出没した場合は、建物などの中に入り身の安全を確保し、警察や自治体などに通報することが基本だ。山林などで遭遇した際は、大声で叫んだり石を投げたりせず、ゆっくりと後ずさりして離れてほしい。

(ツキノワグマ被害防止へ対応を確認:岩手)
花巻市ツキノワグマ対策連絡会議は28日、同市野田の花巻地域農業管理センターで開かれ、関係者約20人が出没状況や被害防止に向けた対応を確認した。市農村林務課の菊池正彦課長は「出没は年々増え、2021年度は人的被害が2件あった。万全を期したい」とあいさつ。直近の目撃・捕獲数や通報受理後の連絡体制を共有した。市猟友会の藤沼弘文会長(75)は「クマの隠れる場所をなくし、餌となる食料の格納を徹底してほしい」と呼びかけた。

(電柱の巣の撤去、4月がピーク:秋田)
カラスの巣作りが盛んになるこの時期、東北電力ネットワーク秋田支社は県内各地の電柱に作られた巣の撤去作業に追われている。電柱の上部にある金属部分に、巣の材料となるハンガーや木の枝が触れると漏電し、停電することがあるからだ。秋田支社によると、カラスの繁殖期は3~7月で、4月がピークという。昨年は県内で計2786個の巣を撤去した。直近5年間では毎年3千個前後で推移しており、カラスの巣が原因の停電も複数回発生している。今年は3月に湯沢市、4月に鹿角市と秋田市、北秋田市でそれぞれ起き、計2269戸が停電した。

(「美方郡における森林組合を中心としたシカ捕獲体制の構築・実施業務」企画提案の募集:ひょうご)
シカのSPUE(目撃効率)が高く、森林の下層植生の衰退が進行している美方郡において、造林地でのシカ被害軽減を図るため、北但西部森林組合と連携してシカ捕獲を実施するとともに、森林組合が中心となった捕獲体制を構築するための企画提案を募集します。なお、提出された企画提案は、審査会で内容を審査し、業務委託相手先を決定します。

(サル追い払い、頑張るワン:兵庫)
丹波篠山市は、農作物を荒らすニホンザルを追い払う犬「丹波篠山モンキードッグ」に、市内の飼い犬2頭を新たに認定した。うち1頭は母親も活動中で、初の2世代認定となった。手工芸作家金崎美和さん(44)(県守)の「ユズ」(ゴールデンレトリバー、雌3歳)と、主婦小山洋子さん(59)(川原)の「チャコ」(柴犬、雌9歳)。ユズの母親は、2018年に認定された「もも」(ゴールデンレトリバー、雌5歳)で、金崎さんが飼っている。「親子だけに、いいコンビネーションで挟み撃ちしてくれるでしょう」と金崎さん。ユズは気が小さくおとなしいが、散歩中でも鳥などに反応する敏感さを持ち合わせているという。小山さんは2年前、地元の農家らがサルの被害に困っていることを知り、「役に立てれば」と応募。ボール遊びが好きで、やや神経質だったが、1年間の養成訓練を受けてたくましくなったという。4月28日、認定書交付式が城東支所であり、酒井隆明市長が飼い主に認定書と赤い首輪を贈った。酒井市長は「農家の生活を守ってくれるでしょう。サルとの共生を図る全国でも先進的な取り組み」と話した。金崎さんと小山さんは、「座れ」「待て」と愛犬に号令し、訓練の成果を披露した。モンキードッグの制度は2011年に始まり、認定は43頭となった。うち14頭が活動中で、2頭もまもなく加わる。市は引き続き参加を呼びかけている。訓練費は市が全額負担。

(シカ管理捕獲伝えるポスター展:神奈川)
県猟友会(安藤忠幸会長、会員数2076人)は県の委託で丹沢などで実施しているニホンジカの管理捕獲を広く市民に理解してもらおうと、3日から初のポスター展示を県自然環境保全センター(厚木市七沢)で開催する。シカと捕獲にあたる会員の迫力ある写真をポスター11枚に印刷し、3枚の説明パネルで管理捕獲の必要性や会の活動を伝える。6月29日まで。入場無料。縦119センチ、横84センチのポスターの1枚は、立派な角を持った雄ジカが振り向き「人と自然環境との調和を次の世代へ」と記した。他には、そろいのベストを身に着けた会員が捕獲準備をする緊張感漂う場面や、弾丸を装填(そうてん)する手元や銃を抱えてシカを待つ姿、捕獲したシカの体長計測作業など、活動をストレートに表現する。

(野生シカ、今後10年で半減へ:山梨)
農作物の食害などが問題となっている野生のシカについて山梨県は今後10年間で現在の半分に減らす計画をまとめました。県内には2020年3月末時点で約3万4000頭のシカが生息していると推定され適正数の7倍以上となっています。増えすぎによる農作物の食害などが問題となっていて県は新年度から今後5年間取り組む新たな管理計画をまとめました。新たな計画では5年後の2026年度の生息数を約2万5500頭とすることを目指して、当面の間年間1万6000頭を捕獲し、10年後には現在の半分に減らすとしています。また、これまで捕獲の担当を標高1000メートルを境にそれ以上を県がそれ未満を市町村が担っていましたが、被害状況に応じて市町村の担当範囲を拡大することにしました。

(ハト害で「洗濯物も干せない」、コロナ禍に相談倍増)
自宅のベランダなどにハトが巣を作り、糞(ふん)などによる被害を訴える人が増えている。鳥害対策を専門に行う「日本鳩対策センター」によると、新型コロナウイルス禍を受けた在宅勤務の拡大で、被害に気付くケースも少なくない。ハトは帰巣本能が強く、巣を作ってからでは遅いという。春から初夏は繁殖のピークとされ、不在にしがちな大型連休が住みつくきっかけになる可能性もある。高層からの眺望と静かな環境にひかれ、7年前に東京都台東区内のマンションの10階の部屋を購入した40代の女性会社員も「招かれざる客」に悩まされていた。ベランダの窓を開けると、防鳥ネットに覆われ、あちこちに所狭しと、剣山のようなハトよけグッズが並ぶ光景があった。「ネットでハト対策について調べて、自分で取り付けた。これだけやっても、諦めずにやってくる。ハトでこんなに悩むことになるなんて」と肩を落とす。マンションはハトが多い上野公園の近くにある。数年前からハトが来るようになり、新型コロナで在宅勤務が増えると、鳴き声や糞が気になるようになった。やがて糞の量も増え、ベランダで洗濯物を干すこともできなくなったという。「早いときは、朝の6時から昼まで『ポーポー』と鳴いていて、飼っているネコも気になって落ち着かない。ベランダの洗濯機の裏に巣があるのを見つけたときは、ショックでしたね」ハトは野生鳥獣として「鳥獣保護管理法」で保護されている。このため、許可なく捕獲したり、傷つけて駆除したり、卵やヒナのいる鳥の巣を撤去することは禁止されている。集合住宅の場合、管理会社が対応するケースもあるが、基本的には個人の負担で防鳥対策をしたり、業者に依頼したりする必要がある。東京都の環境局自然環境部計画課によると、都に寄せられたハトに関する相談は、令和元年度は約200件だったが、コロナ禍の令和2年度は約500件、3年度は約700件に急増している。カラスについては、平成13年に都が対策プロジェクトチームを設置。トラップによる捕獲などで令和2年度までに累計23万羽を捕獲し、70%減少した実績があるが、都は「カラスは増えすぎて生活被害のほか、ほかの野鳥など生態系にも影響を与えるなど看過できない状況があったが、ハトについては、まだそこまでの状況ではない」と説明。ポスターでの餌やり防止の注意喚起や、業者の紹介、対策の普及啓発などを継続していくとしている。ハトよけネットを製造するプラスチック加工会社「イノベックス」の担当者は「これまで目立たない商品だったが、コロナ前から3割ほど出荷量が増えた」と語る。ホームセンターでも防鳥ネットや長いトゲ状のシートなどが販売されており、コロナ後に売り上げを伸ばしているという。鳥害対策を専門とする日本鳩対策センターにも、コロナ前と比べ、ハトに関する相談件数が8割増加した。同社によると、コロナで在宅勤務が増えたことから、ハトの存在や被害に気付きやすくなったことが大きいとし、ハトが減らない要因として、天敵となるカラスの減少や空き家の増加が考えられるという。ハトに好まれやすいのは、公園や川など餌場が近くにある住宅や空き家などで、「ハトは暖かい場所を好むため、給湯器や洗濯機、物置の隙間などに入り込むことも多い」と話す。ハトの糞は金属腐食のほか、感染症やアレルギーといった健康被害をもたらすリスクもある。ハトの被害レベルは、①休憩②待機③ねぐら④巣作り−の4段階あるといい、「ハトは帰巣本能が強く、巣への執着も強い。早い段階で気付いて追い払い、対策を行うことが重要」と訴えている。

(「ウサギ島」ピンチ、観光客が放置したエサで「天敵」増える矛盾:広島)
数百匹の野生ウサギが生息し、「ウサギの島」として人気を集める広島県竹原市の大久野島でカラスやネズミなどの害鳥や害獣が増えている。観光客が持ち込んだウサギの餌の食べ残しが原因とみられ、ウサギのために与えた餌が「天敵」を増やしている。

(ツキノワグマ目撃件数が昨年度は最多の82件:静岡)
昨年度の1年間に、静岡県内で寄せられたツキノワグマの目撃件数は82件にのぼり、記録が残る平成25年度以降、最も多くなりました。月別で目撃件数が最も多かったのは5月で、県は「これからの時期は冬眠から目覚めたクマが活発に活動するようになる」と注意を呼びかけています。県のまとめによりますと、昨年度の1年間に県内で寄せられたクマの目撃件数は82件にのぼり、記録が残る平成25年度以降、最も多かった平成30年度の53件を大きく上回りました。昨年度は人的被害も相次ぎ、▽去年10月に小山町の畑で農作業をしていた男性が腕をかまれるなどのけがをしたほか、▽去年8月には浜松市天竜区の山の中で男性が腕をかまれるけがをしたということです。月別の目撃件数が最も多かったのは5月の28件で、富士市や富士宮市の住宅地や小学校の近くなどで目撃情報が相次ぎました。県によりますと、これからの時期は冬眠から目覚めたクマがエサを求めて活発に活動するようになるため、注意が必要だということです。県自然保護課は「生ゴミや地面に落ちた果物を狙ってクマが民家の近くに現れたケースもある。クマはにおいに敏感なので、生ゴミを家の外に放置しないなど、引き寄せないための対策を取ってほしい」と注意を呼びかけています。

(人口4000人の離島にイノシシ600頭:兵庫)
瀬戸内海の諸島に、これまで生息していなかったはずのイノシシが大量に出没している。人口約4000人が暮らす島に600頭以上がいるとみられ、農作物が荒らされたり、住民がけがをしたりするトラブルも起きている。2年前の冬、坂本弘信さん(74)は、兵庫県姫路市の家島諸島の沖合で黒い物体が浮かんでいるのを目にした。漁業を営みとして半世紀あまり。「こんな所にブイなんかあったかな」と思いながら、漁船を近づけると、その正体はイノシシだった。「犬かきをするように4本足をばたつかせていた。進む速度は遅く、沈むんちゃうかなと思った」と振り返る。家島諸島は姫路市から南西に約18キロの沖合で40以上の島からなる。このうち4島(計約18平方キロ)で人間が生活し、約4000人が暮らす。タイやワタリガニなど豊富な海の幸に恵まれ、漁業が産業の中心だ。諸島には元々、イノシシはいなかった。兵庫県立大と兵庫県森林動物研究センターは2020年から個体調査を実施。

(野生イノシシ出没増:青森)
青森県内では絶滅したとされていたイノシシが近年、再度流入し、田子町などで農業被害が出ている。県のまとめによると、2018~20年度は県内全域で68件の目撃情報があった。国立研究開発法人森林総合研究所(茨城県つくば市)と岩手県立大学の研究グループは2月、岩手県のイノシシ出没ハザードマップを作成しているが、同研究所東北支所(盛岡市)の大西尚樹動物生態遺伝チーム長は「特に青森県は定着前に徹底的な捕獲を行い、個体数を低く抑え続けることが必要」と注意を呼びかける。国内では北海道を除いてイノシシ分布が広がっており、00年ごろから分布域が北方に拡大、それに伴い農作物被害も増える傾向にある。岩手県では07年、奥州市で明治期以来となる目撃例が1件あって以降、特に11年からは目撃例が増え、18年になると同県全域で報告があった。研究チームは、07~10年を岩手県におけるイノシシの移入期、11~17年を拡大期、18年以降を定着期と定義。国土地理院や国のオープンデータを活用して出没予測図を作成した。青森県では乱獲などにより1880年ごろを最後に野生のイノシシは姿を消したが、近年は目撃情報が相次いでいる。研究チームは、三八上北地方に関しても同様の手法で出没予測図を試作、同地方では広範囲にわたってイノシシの出没確率が高いことが示された。県南のイノシシについては岩手県側から流入した可能性が高いという。県境に近い田子町では、2019年度にイノシシによるとみられる農業被害が確認された。被害額は3万円程度だったが、20年度は約40アールで30万円近い被害が出るなど拡大傾向だという。このほかにも被害としての届け出はないものの、自家菜園等ではジャガイモ、サツマイモのイノシシによる掘り起こしを確認。同町の担当者によると、猟友会が猟期に銃で5頭、わなで2頭の計7頭を捕獲したという。イノシシは土の掘り起こしによる農作物被害、泥浴びによる水稲、ほ場被害を引き起こし、加えて豚熱、アフリカ豚熱を広げる恐れがある。また、イノシシに襲われけがをする人的被害も懸念される。県自然保護課では生息状況・移動ルートの把握が急務とし、情報提供を呼びかけ。一方、農業被害を担当する県食の安全・安心推進課では、21年度の県内イノシシ被害について取りまとめを進めており、担当者は農作物被害について「危機感はかなりある」、田子町の担当者も「被害が出ると、農業者の意欲にも関わる」と言う。大西チーム長は、イノシシが定着すると水稲が集中的被害を受ける可能性があるとし、岩手県で26日、野生のイノシシから豚熱が初めて検出されたことを踏まえ「いったん増えてしまった動物を減らすには多大なコストもかかる。農業だけでなく、養豚業についても警戒が必要」とした。

(クマ目撃、4倍近い25件:北海道)
枝幸町内でクマの目撃が相次いでいる。町中心部に近い岬町の国道238号枝幸バイパス周辺でも連日目撃されており、春の行楽シーズンを前に町や枝幸署は警戒を強め注意を呼び掛けている。町によると、クマの目撃情報は1日から27日午前11時までに25件あった。昨年4月は7件だったため、4倍近いペースだ。今年は雪解けが早く、クマが早く動きだしている可能性があるという。

(クマが道路を横断、警戒を呼び掛け:山形)
警察によりますときょう正午頃、山形県高畠町上和田で60代の男性が作業をしていたところ、町道を横断し走り去るクマを目撃しました。クマは体長50センチほどの1頭で付近で被害は確認されていません。現場は、立石公民館から北西方向におよそ600メートルの付近で、近くには山があります。警察で警戒を呼び掛けています。

(住宅地にある神社で白昼クマ目撃:宮城)
29日午後、仙台市内の住宅地にある神社で、体長1mほどのクマが目撃され、警察が地域住民に注意を呼びかけています。29日午後2時頃、仙台市太白区向山2丁目の竹駒神社の敷地内で、体長1mほどのクマがやぶの中に入っていくのを近所の住民が発見し、太白区役所に通報しました。警察と区役所の職員が周辺のパトロールを行いましたがクマは発見されず、痕跡も見つからなかったということです。この神社は住宅地の中にあり、警察と太白区役所では、近くの住民に対し注意をよびかけています。

(クマ目撃:山形)
30日午後6時10分ごろ、山形市大森でクマ1頭を目撃したと、散歩をしていた近くの30代女性が山形署に届け出た。同署によると、クマは体長約80センチ。女性が散歩中、約60メートル先の大森山南側の砂利道にいるのを見つけた。しばらく目を離した間にいなくなっていたという。自宅に戻った後、近くの駐在所に連絡した。現場はJR仙山線高瀬駅の北側約500メートル。30日午後7時ごろ、鶴岡市由良2丁目の国道7号でクマ1頭を目撃したと、車で通りかかった近くに住む40代女性が110番通報した。鶴岡署によると、女性が由良方面に走行中、車両の前方約3メートル先で体長約1.2メートルのクマが右から左に道路を横切った。現場は由良保育園から東に約700メートル。

(住宅街近くにクマ:北海道)
30日午前9時15分ごろ、中標津町東27北1の草地にヒグマ1頭がいるのを通りかかった男性が目撃し、中標津署に通報した。現場は住宅街そばで標津川に近く、幹線の道道川北中標津線からは約200メートルの場所。同署や町によるとクマは体長1~1・5メートルで、川の方へ移動していったという。

(クマ目撃、警察が注意を呼びかけ:岩手)
3日朝、岩手県盛岡市の県自動車運転免許試験場の近くで、成獣と見られるクマ一頭が目撃されました。午前5時すぎ盛岡市下田で近くで作業をする人から「クマを見た」と110番通報がありました。警察によりますと目撃されたクマの体長はおよそ1.5メートルで成獣と見られています。クマが目撃されたのは県の自動車運転免許試験場にほど近い民家が点在している場所です。クマはその後見つかっておらず、警察はパトロールをすると共に注意を呼びかています。

(駆除イノシシで革製品を:福島)
磐梯町地域おこし協力隊として鳥獣被害対策を担当する大和茉桜(やまとまお)さん(21)は、町内で駆除したイノシシの皮を使った製品開発に取り組んでいる。「駆除から解体処理、製品化までを一人でこなせるようになりたい」と意気込む。県内で狩猟されたイノシシは原発事故の影響で食用にはならないため、駆除後は土の中に埋めているという。大和さんは「ただ捨てられるだけではもったいない。せめて革だけでも利活用してあげたい」と話す。当面の開発目標はキーホルダー。町内にはカメラレンズの製造工場があることから「いずれはカメラのストラップも手がけたい」と話す。東京都出身の大和さんは、子どもの頃から動物とアウトドアが好きだった。野生動物保護の専門学校を卒業後、狩猟への興味から昨年4月に協力隊に就任した。「銃の所持許可から始まり、銃とわなの狩猟免許を取得した。この1年は資格を取ることがメインの準備期間だった」と振り返る。昨秋からの猟期には職場の先輩に教えてもらいながらマガモ1羽を仕留めた。大和さんは「革の利活用は難しくて完成にはしばらく時間がかかりそうだが、そのぶんやりがいも感じる。今年は自分でイノシシを狩猟することと、製品の試作品に取り組んでいきたい」と話している。

(サル南下の異変、市街地にも出没:山口)
山口県柳井市余田畑地区の段々畑跡の中腹に、高さ2・7メートル、横5メートル、縦8メートルの巨大な柵の囲いが存在感を示す。市が5年前に設けたニホンザルを群れごと捕まえるわなだ。管理する西川秀樹さん(69)は「サルが上から入ると出られなくなる仕組み。これまで34匹を捕らえた。一度に12匹を捕獲した時もある」と話す。地区にサルが出るようになったのは約6年前。最初は集落から離れた田畑だったが、群れは集落にも現れ始めた。屋根から住民を威嚇し、家に侵入して冷蔵庫を開けるなどの被害が出ている。巨大なわなは住民が市に相談して設けられた。西川さんは「最近は姿を見せなくなったが、今も山から時々サルの鳴き声が聞こえてくる」と不安そうだ。

(ソーラーパネル付属、防鳥用レーザー:東京)
ヴィーナスレーザー株式会社(代表取締役・奥平賢浩 本社・東京千代田区)は、レーザーショーの演出や製造技術のノウハウを生かし、今年の夏より、鳩・カラス・ムクドリなどを寄せ付けない「防鳥用レーザー」のソーラーパネルを搭載したモデルを販売開始します。

(高校生がシカ革使って名刺入れ作り:北海道)
池田高校(越坂直広校長、生徒120人)の2年生39人が「家庭総合」の授業で、池田町地域おこし協力隊の頓所(とんどころ)幹成さん(24)の手ほどきを受けてシカ革の名刺入れを作った。頓所さんは地元で活躍するハンターで、「TanDecor(タンデコール)」というブランド名で革製品を手掛けている。

(全国のジビエ関係者と連携してジビエを振興するプロジェクト:石川)
山立会は、全国のジビエ関係者が、人手不足など共通の課題の解決を、皆で目指すプロジェクトを立ち上げます。その活動資金を募るため、クラウドファンディングの募集を開始しました。本プロジェクトの実現により、ジビエ生産者やハンターが苦境から脱すること、消費者が安心安全なジビエを購入しやすくなること、そして全国の里山が元気になることを目指します。

(猪肉お供に散策を、ホットドッグを開発:兵庫)
兵庫県丹波篠山市のグルメバーガーショップ「OFF the record(オフザレコード)」と、丹波ささやまホロンピアホテルが、2種類のホットドッグを共同開発した。猪肉のソーセージに、黒豆、おからなど、丹波篠山産の食材をふんだんに使用。城下町散策のお供として気軽に食べてもらえるメニューを、と考案した。オフザレコードで提供を始めている。

(大学生が鹿肉料理の魅力を発信:長野)
長野市と長野県立大学(長野市)は1日、市中心部のセントラルスクゥエアに「ながのジビエ学生食堂」を出展した。市内で捕獲、加工した鹿肉を使ったジビエ(野生鳥獣肉)料理を来場者に提供。

(ジビエ肉の直売所:兵庫)
採れたて野菜や地元の特産品が並ぶ直売所、「山の芋食パン」を売り出すベーカリー、バーベキュー場…。兵庫県丹波篠山市遠方の草山温泉に、レジャー施設「湯あみ里山公園ぷかぷかコミューン」がオープンした。豊かな自然と温泉、おいしい食事のレジャー三拍子がそろい、観光客の歓声が響いている。

(苦境ジム、ジビエに活路:石川)
トレーナーと一対一でトレーニングをするパーソナルジムや接骨院などを経営する野々市市横宮町の「パーソナルリンク」は、県産イノシシ肉の粉末を使った高タンパクで低糖質のプロテインバー(栄養補助食品)「久遠(くおん)の恵」を開発した。ジム業界はコロナ禍で利用者減に苦しんでおり、新事業としてダイエット商品を考案。苦境打開の起爆剤として期待され、新たなジビエ(野生鳥獣肉)商品としても全国にPRしていきたい考えだ。 (森本尚平)同社ではコロナ禍で利用者が従来の四割減。「この状況を何とかするため新事業に取り組んでいきたい」と、筋肉をつけるのに必要なタンパク質を豊富に含むイノシシ肉に注目した。商品開発には、県のジビエ利活用アドバイザーを務める福岡富士子さん(51)=穴水町大町=がコンサルタントとして支援。菓子製造やレストラン経営を手掛ける「ぶどうの木」(金沢市)がレシピを考案した。菓子の主な成分は、乾燥させたイノシシ肉や大豆の粉末に、きな粉、干しぶどう、ナッツ類。一個四十グラムのうちタンパク質が十グラムで、食品添加物も一切使わず糖質もほぼゼロに抑えた。パーソナルリンクの大崎敏昭社長(50)は「自然のほのかな甘みが特徴。甘い物を抑えたいダイエット中の人のご褒美としておすすめで、高齢者や小さい子どもにも食べやすい味に仕上がった」と話す。六個で四千八百円(税込み)と割高だが、県産スギの間伐材を使った木箱に入れ、包装にもこだわりを見せる。「安心して食べられる本気でいいものを作りたかった」と大崎社長。開発に携わった福岡さんは「どうしてもイノシシ肉には臭い、硬いというイメージがある。この商品を通して魅力を知ってもらえば、イノシシの命の活用にもつながる」と期待。贈答品として全国の百貨店などにも出品を目指す。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、1日、大崎市鹿島台木間塚鴻ノ巣にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4月30日午後8時ごろ、仙台市青葉区郷六葛岡下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、1日午後4時6分ごろ、富谷市石積道栗にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、30日午前6時15分ごろ、仙台市太白区向山1丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午後2時ごろ、仙台市太白区向山2丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、28日午前2時15分ごろ、仙台市青葉区郷六葛岡下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、27日午後5時30分ごろ、仙台市青葉区上愛子北原道上にクマが出没しました。

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