<射撃ニュース5月>
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(割れたアパートの窓ガラス、室内にはライフル弾:北海道)
北海道・幕別町のアパートで、窓ガラスが割れ付近にライフルの弾が落ちているのが発見されました。警察は、鳥獣保護法違反の容疑で捜査しています。幕別町できのう午後2時15分ごろ、アパートの窓ガラスが割れ、室内にライフルの弾がひとつ落ちているのが発見されました。また、窓の手前にある駐車場に止まっていた乗用車の天井にはへこみがあり、警察は、弾が乗用車の天井でバウンドし窓ガラスに当たったとみています。警察によりますと、ライフル弾はアパートから5~6キロ以内から撃たれたものとみられています。現在は狩猟禁止期間ですが、有害駆除は可能で、警察は住宅の方向に撃つことを禁じる法律に違反した可能性があるとして、鳥獣保護法違反の容疑で捜査しています。

(野生イノシシの豚熱感染、初確認:島根)
島根県は20日、吉賀町の畑のそばで死んでいた野生のイノシシ1頭が豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での感染確認は初めて。中国地方では3月以降に相次いでいる山口、広島両県に続き3県目。島根県は家畜伝染病防疫対策本部会議を開き、野生イノシシの検査や養豚場での警戒強化を確認した。

(タケノコ採りの男性がクマに襲われ大けが:秋田)
22日朝、秋田県鹿角市の山でタケノコ採りをしていた40代の男性が、クマに襲われ大けがをした。クマによる人の被害は2022年では初めて。クマに襲われたのは秋田県潟上市の45歳の男性。22日午前7時20分ごろ、鹿角市十和田大湯の山林でタケノコを採っていたところ、体長約1メートルほどのクマ1頭と遭遇した。男性は両腕と左目のあたりをかまれ、大館市内の病院に搬送されたが、命に別条はないという。男性は22日の午前4時半ごろから、知人5人とタケノコを採っていたが、クマに遭遇したときは1人だった。秋田県警によると、クマによる人の被害は2022年では初めて。警察がパトカーで現場付近を警戒し、入山者に注意を呼び掛けている。

(クマに襲われた男性死亡:秋田)
25日に秋田県北秋田市坊沢字三ツ屋岱下悪戸の田んぼでクマに襲われ、顔に重傷を負った同市坊沢の男性(78)が、28日午前11時34分、敗血症性ショックのため入院先の秋田市の病院で死亡した。クマの被害による死者は、県内で今年初とみられる。北秋田署によると、男性は田んぼで農作業中に襲われ、携帯電話で家族に助けを求めた。駆けつけた親族が倒れている男性を発見。男性はドクターヘリで秋田市の病院に搬送され、手当てを受けていた。男性が被害に遭った現場は秋田自動車道伊勢堂岱インターチェンジの北西約600メートル。近くに米代川が流れる。26日には、上流約5・7キロ地点の北秋田市栄字悪戸の米代川河川敷で、地元の猟友会員がクマ1頭を駆除した。

(山林でクマに襲われ70代男性2人がけが:岩手)
3日午前、岩手県岩泉町の県道脇でクマに襲われけがをした70代の男性2人がみつかり、病院に運ばれ手当てを受けています。23日午前8時半すぎ、岩泉町の山林でタケノコ採りをしていた男性から、「クマに襲われて男性2人がけがをしている」と消防に通報がありました。警察によりますとけがをしたのは盛岡市の男性2人(ともに73歳)で、岩泉町釜津田の県道大川松草線沿いで見つかりました。2人は顔から血を流していて腕には噛まれた痕があり、病院に運ばれ、手当てを受けています。2人はクマに襲われたあと自力で下山したとみられ、警察が襲われた場所や、詳しい状況を調べています。

(クマに襲われる事故相次ぐ:秋田)
秋田県内で5日、クマによる人身事故が相次ぎ、仙北市と北秋田市で70代男性がそれぞれけがを負った。県警によると、県内でのクマによる人身被害は今年に入って2例目と3例目。県警が現場周辺を巡回し、注意を呼び掛けている。25日午前4時10分ごろ、仙北市田沢湖梅沢字東田の刺市川沿いの土手で、犬の散歩をしていた近所の農業男性(70)がクマに襲われ、右腕の骨折や額の裂傷などの重傷を負った。仙北署によると、男性は自宅から約350メートル離れた土手を歩いていたところ、左側の林から出てきクマと遭遇。額を引っかかれたほか、右腕をかまれた。クマともみ合いになり土手から約2メートル下の川に転がり落ちた後、クマは去って行った。男性は自宅に歩いて戻って119番し、大仙市内の病院に運ばれた。25日午後3時10分ごろには、北秋田市坊沢字三ツ屋岱下悪戸の水田で、近くの農業男性(78)が、クマに襲われ顔にけがを負った。重傷とみられる。

(クマに顔えぐられる:山形)
25日午後、山形県酒田市の山中で山菜採りをしていた男性がクマに襲われ顔にけがをしました。警察によりますと、きょう午前8時過ぎ、山形県酒田市の山中で山菜採りをしていた、近くに住む高橋一郎さん92歳がクマに襲われました。高橋さんは2時間ほどかけて自力で下山し、近所の人に通報を求めました。高橋さんは、クマから顔面をえぐられたようなけがをしていますが、意識はある状態だということです。高橋さんを襲ったクマは体長1メートルほどとみられていて、警察ではパトカーなどを出して注意を呼びかけています。

(イノシシに襲われ男性2人けが:香川)
29日午前、香川県善通寺市で男性2人がイノシシにかまれるなどしてけがをしました。29日午前9時ごろ、善通寺市善通寺町の山中で男性2人が仕掛けていた「わな」を確認しに来たところ、イノシシを見つけました。2人が近づくと、イノシシはわなに掛かっておらず、突然2人に襲い掛かりました。2人のうち、70歳の男性は耳や脚など数カ所をかまれ、67歳の男性もイノシシに引きずられるなどして腹や脚に打撲をしました。詳しいけがの程度は分かっていませんが、ともに命に別状はありません。警察が付近を探しましたがイノシシの姿はなく、既に山の中に逃げ込んだとみられます。現場付近には住宅や小学校があり、警察が広報車両などで注意を呼び掛けました。

(タケノコ採りの男性が腕かまれる:山形)
酒田市の山中で27日午後、タケノコ採りをしていた男性がクマとみられる動物に左腕をかまれた。男性の命に別条はないという。27日午後3時半ごろ、酒田市赤剥の山中で、タケノコ採りをしていた無職・斎藤俊幸さん(67)が背後から動物に襲われ、左腕をかまれた。警察によると、斎藤さんは動物を振りほどいた際に転倒し、起き上がったときには動物はいなくなっていたという。斎藤さんは全治2週間のけがをした。酒田市内ではクマの目撃が相次いでいて、斎藤さんを襲ったのはクマの可能性があるとして警察は注意を呼び掛けている。

(クマに太ももと右腕を噛まれる:岩手)
5月30日午後、岩手県大槌町で草刈りをしていた78歳の男性がクマに襲われ、けがをした。30日午後1時半ごろ、大槌町吉里吉里の住宅近くのやぶで、付近に住む無職の佐々木國男さん(78)が突然飛び出してきたクマ1頭に襲われた。佐々木さんは左の太ももと右腕を噛まれたあと、車を運転して病院に向かっていて、けがの程度は軽いという。警察によると当時、佐々木さんはシルバー人材センターの同僚8人と草刈りの作業中で、襲ったクマは体長150センチほどの成獣とみられている。現場から約200メートルの場所には小学校もあり、警察が警戒を強めている。

(体長1.5メートルのクマを箱わなで捕獲:北海道)
北海道登別市で30日朝、体長1・5メートルのクマが箱わなにかかりました。周辺では、クマとみられる動物に建物などが壊される被害が出ていました。30日午前6時半ごろ、登別市札内町のポロト農場登別農場で、職員が箱わなにクマがかかっているのを見つけました。クマは体長1・5メートル、推定3、4歳、体重120キロから130キロのオスで、午前8時半ごろ、猟友会によって駆除されました。この農場では、29日と20日、事務所の網戸や飼料タンクが壊されているのが見つかっていました。登別市札内町では今月、クマの出没が相次いでいて、養鶏場の建物が壊されたり、住宅の近くをうろつくクマが目撃されたりしていました。 登別市は、今回駆除されたクマと同じクマの可能性があるとみて調べています。

(イノシシがガラス割って病院に侵入、吹き矢で捕獲:長野)
長野市街地にイノシシです。27日朝早く、長野市役所近くの病院にイノシシ1頭が侵入。入院患者1人が軽いけがをしました。イノシシはその後、捕獲されました。ガラス越しに見えるのはイノシシの鼻。27日朝6時ころ、長野市の鶴賀病院から「敷地にイノシシがいる」と消防に通報がありました。1階のガラスを割って侵入したとみられ、警察や消防がその後、玄関に閉じ込めましたが…壁に突進しているような音が辺りに響きます。そして、午前8時40分、吹き矢で麻酔をして捕獲しました。イノシシは体長およそ1メートルの1歳のメスで山に帰されました。現場は長野市役所から東に300メートルほどで国道19号線に面しています。消防によりますと、入院中の60代の男性が転んで腕に軽いけがをしたということです。

(野生イノシシ4頭、豚熱感染確認:岩手)
岩手県の北上市と一関市で5月14日以降に捕獲された野生のイノシシ4頭について、県が検査した結果、豚熱への感染が確認された。県によると、5月14日から22日までに北上市で捕獲された1頭と、一関市で捕獲された3頭、あわせて4頭のイノシシを検査した結果、26日、全てについて豚熱への感染が判明した。県内では、4月以降5月25日までに、一関市で4頭、平泉町で1頭の感染が判明しているが、北上市での確認は初めて。北上市の今回の捕獲現場から半径10キロ以内にある3つの養豚場からは、これまでに異常の訴えなどはないという。県では養豚業者に感染防止対策の徹底を呼び掛けるととも、今後も捕獲したイノシシを検査するなど監視を続けるとしている。

(クマよけ爆竹が枯草に引火:北海道)
26日午前、空知の月形町で、クマよけの爆竹の火花が枯れ草に燃え移り、原野およそ1ヘクタールが焼けました。この火事によるけが人はいないということです。警察と消防によりますと、26日午前11時半ごろ、月形町当別原野の草地で「枯れ草が燃えている」という通報が消防にありました。この火事で、消防車などあわせて15台が出て消火活動にあたり、火はおよそ4時間後に消し止められました。けが人はいませんでしたが、原野およそ1ヘクタールが焼けたということです。消防によりますと、火事を通報した男性が山菜とりをしていてクマよけのために爆竹を鳴らしたところ、火花が枯れ草に燃え移ったということです。警察と消防が火事の状況をさらに詳しく調べています。

(侵入対策に不備も、鳥インフル2例目:青森)
農林水産省は24日、青森県横浜町の養鶏場で4月15日に発生した町内2例目の高病原性鳥インフルエンザについて、疫学調査結果の概要を公表した。養鶏場は1例目(4月8日発生)の養鶏場と同一経営で、鶏舎の吸気口などに設置された金網の網目が、ウイルスを媒介する可能性があるスズメの侵入を防げる2センチよりも粗いなど、共通する改善点が確認された。鶏舎内でネズミの足跡なども確認されたが、感染経路の特定には至らなかった。現地調査は同省疫学調査班が4月16日に実施した。鶏舎の天井には排気ファンが設置されているが、防鳥ネットなどは設置されていなかった。通常は常時稼働していたが、停止していた時もあったといい、農水省動物衛生課の担当者は取材に「ファンを停止させることがあるのであれば、ネット設置などの防鳥対策が必要だった」と指摘した。また、養鶏場側への聞き取りによると、敷地内でネコやドブネズミ、鶏舎内でハツカネズミを見かけることもあった。今回の調査時にも鶏舎内でネズミの足跡などが確認された。発生の2、3週間前には、系列会社が運営する隣接養豚場の敷地内で、カラス1羽が死んでいるのが2度確認されていたという。県畜産課の村井孝生課長は「ネズミ対策や(野鳥の侵入を防ぐ)ネットの設置などで少しでも感染リスクを下げるよう、県内の養鶏場に繰り返し呼びかけていきたい」と話した。

(イヌワシ生息状況など調査へ:宮城)
南三陸町や石巻市、登米市を活動範囲とする「南三陸地域イヌワシ生息環境再生プロジェクト協議会」(鈴木卓也会長)の総会が20日、町自然環境活用センターで開かれた。設立2年目の本年度は、生息状況のモニタリング調査を行うほか、ホームページ(HP)の開設で活動を周知することなどを決めた。協議会は昨年5月、イヌワシの絶滅回避や、人と自然の営みが調和した地域づくりなどを目的として、南三陸ネイチャーセンター友の会、3市町の行政、県や国の林業・環境関係機関、企業、イヌワシ繁殖の専門家ら官民共同で組織した。総会にはリモートを含めて約20人が参加。本年度事業では、同センターが担ってきた業務の一部を引き継いで実施。東北地方環境事務所の「三陸復興国立公園北上川周辺猛禽類調査業務」を受託し、イヌワシの生息地として知られる翁倉山周辺(南三陸町内を含む)で生息数、環境、動植物などをモニタリング調査するほか、昨年に制作した絵本「イヌワシの棲む山」の第2版を販売し、収益を活動費に充てる。公式ウェブサイトを開設してプロジェクトの活動内容を周知するとともに、地域住民らを対象にイヌワシの生息に適した自然環境保全のための啓発活動も実施する。鈴木会長は「昨年度はメンバー間の情報共有、体制整備などがメインだったが、本年度は協議会の活動を広く周知しながら具体的に展開していきたい」と話した。

(国の天然記念物ワシの列車衝突急増:北海道)
釧路・根室管内で、国の天然記念物のオオワシやオジロワシと列車の衝突事故が増加傾向にある。エゾシカと列車との衝突事故の多発で、シカの死骸を食べようと線路に近づくワシが増えていることが要因だ。事態を重くみた釧路市は、環境省やJR北海道など関係機関を集めた意見交換会を市内で開き、官民が連携して対策を講じていくことで合意した。オジロワシとオオワシは、ともに国指定の希少種。環境省が2020年度に道内で列車事故のため収容したオジロワシとオオワシは計21羽で、前年度から4羽増。11年度の計3羽の7倍に達し、ほとんどが釧路・根室管内を中心とする道東で収容され、死骸だった。

(ミロク、猟銃製造の新工場用地を取得し2割増産へ:高知)
猟銃製造大手のミロクは24日、高知県南国市に新工場用地を取得すると発表した。敷地3万2000平方メートルで、取得額は約8億5800万円。新工場は2023年に着工、24年11月の稼働開始を目指す。総投資額は数十億円と見込み、生産能力は2割増となる。新工場用地は高知県と南国市が整備した南国日章産業団地でもっとも広い。数社と競合のうえ確保した。6月にも契約する。工場はこれから設計に入るが、建築資材などが高騰しており20億~30億円かかるという。グループ傘下のミロク製作所と南国ミロクが入居し、ショットガンやライフルの金属部品加工を予定する。組み立てはこれまで通り本社工場で行う。稼働時には両社合わせて従業員を100人程度増やす予定だ。欧米では新型コロナウイルス禍でもアウトドアスポーツとして射撃の人気が根強い。同社ではフル生産が続いているほか、事業継続計画(BCP)対策として3年ほど前から用地を探していた。グループとして4カ所目の工場となる。ミロクは米ブローニング社と提携し、年間約15万丁の猟銃を世界各地に送り出している。21年10月期の売上高は136億円。弥勒美彦社長は「過去最大のプロジェクトと言ってもいい。次代のために投資する」と話している。

(お取り寄せの野生鳥獣の食肉「ジビエ」の生食で激痛!!)
最近は、自宅でさまざまな「お取り寄せグルメ」を楽しめるようになった。いつもと違う食材としては「ジビエ(野生鳥獣の食肉)」も注目されている。野趣あふれる旨味に加え、農村地域での野生動物の被害防止対策にも役立つという。自宅に届いたイノシシやシカの肉をバーベキューで舌鼓を打ちつつ一杯という人もいるだろうが、食べ方を誤ると思わぬ事態につながる。「微熱があって、右脇腹から背中にかけて痛みを感じる患者さんの中には、ジビエの生食でE型肝炎になっている人がいました。いわば食中毒です。しかし、潜伏期間が長いので、ご本人は気づいていないのです」。こう警告するのは、東邦大学医療センター大橋病院消化器内科の渡邉学臨床教授。肝臓病の診断・治療を数多く手掛け、腹部超音波画像診断を得意としている。「E型肝炎は急性肝炎の一種で、肝臓に激しい炎症が起こり、肝臓が肥大して肝臓を覆う肝被膜(かんひまく)が伸びます。そのため、右脇腹から背中にかけての痛みを伴いやすいのです」。野生のシカやイノシシのジビエには、E型肝炎ウイルスが潜伏していることがある。加熱処理(別項参照)を行えば、ウイルスを排除することができる。だが、「生食」で食べてしまうと、E型肝炎などの食中毒のリスクが上がるのだ。

(巣の撤去を逆恨み?現場近くの小学校が急きょ通学路変更:兵庫)
20日早朝、兵庫県芦屋市潮見町の潮見小学校付近で、教員や通行人がカラス2羽に頭を蹴られたり、威嚇されたりしたりし、学校は急きょ通学路を変更することを決めた。市が校門前の木に作られた巣を前日に撤去したが、ひなが残っていたとみられ「親ガラスは気が立っているので注意してほしい」と呼び掛けている。5月はカラスの産卵、子育てシーズン。学校に近づくと、2羽のカラスが飛び交い、羽をばたつかせて鳴いていた。木下新吾校長(51)によると、18日に巣があることに気付き、市に連絡して19日に撤去された。しかし、20日午前7時40分ごろに教頭が校門を開けると、舞い降りてきたカラスに頭を蹴られたという。現場を確認すると、巣があった木の下にひなを見つけた。既に数人の大人が攻撃され、けが人はいないが、児童が通ることは危険と判断して別の校門から登校させることにした。市街路樹課によると、20日午前に学校から連絡を受けて職員が赴いたが、ひなは見つからなかった。親鳥が別の場所に移した可能性もあり、どう探すか対応に苦慮している。担当者は「もっと山の中に巣を作ってくれればいいんですが。人間にとってもカラスにとってもその方がいいのに…」とため息を漏らした。同校は阪神電鉄芦屋駅の南東1・2キロにあり、一帯の住宅街は公園や街路樹が多く、緑が豊かなことで知られる。

(カラスの死骸から鳥インフル陽性反応:奈良)
奈良市内で野生のカラスが死んでいるのが見つかり、県が簡易検査した結果、鳥インフルエンザの陽性反応が出ました。県は、周辺10キロを対象に野鳥の監視を強化するとともに、県内の養鶏場などに警戒を呼びかけています。奈良県によりますと、16日から17日にかけて、奈良市内であわせて7羽の野生のカラスが死んでいるのが見つかりました。そのうち2羽について、県が17日、簡易検査を行ったところ、1羽からA型の鳥インフルエンザの陽性反応が出たということです。今後は、環境省が鳥取大学で詳しい検査を行い、高病原性のウイルスかどうか調べることになっていて、結果が判明するまで1週間ほどかかる見込みだということです。これを受けて、発見場所から半径10キロの範囲が環境省の「野鳥監視重点区域」に指定されました。県はこの区域で巡回を行い、野鳥の監視を強化するとともに、県内の養鶏場など89か所に対し、出入り口の消毒の徹底など警戒を呼びかけています。県によりますと、野鳥から鳥インフルエンザの陽性反応が出るのは、おととし12月以来だということです。

(山中に不発弾、猟友会の男性が発見:熊本)
熊本県水上村は24日、同村湯山の山中で不発弾1発が見つかったと明らかにした。陸上自衛隊が信管の付いた250キロ爆弾(長さ約1・2メートル、直径約35センチ)と確認。県警は周辺への立ち入りを規制しており、村総務課は「自衛隊による安全措置が取られ爆発の危険性は低いが、現場に近づかないでほしい」としている。村によると、現場は最寄りの民家から1キロ以上離れた山林。4月10日、県猟友会上球磨支部の男性(61)がイノシシやシカの駆除で山中に入り、傾斜のある地面から一部が突き出た爆弾を見つけた。男性は今月21日、同支部の猟銃検査で多良木署を訪れた際に相談。陸自西部方面後方支援隊が23日に現地で爆弾と確認した。

(男性巡査部長が射撃訓練中に実弾充填に気づかず発射:北海道)
北海道警の男性巡査部長が、24日、札幌市で、空撃ちの射撃訓練中に誤って実弾を発砲しました。けがをした人はいません。道警によりますと、24日午後4時半前、札幌市厚別区にある道警本部交通部 高速道路交通警察隊の庁舎会議室で、高速隊員3人が拳銃で空撃ちの射撃訓練を行っていたところ、3人のうち30代の男性巡査部長が、実弾が充填されていたことに気が付かないまま、壁に向かって発射しました。銃弾は会議室の壁を貫通し、通路を挟んだ別の壁に当たりましたが、けが人は出ていません。射撃訓練には、本来、隊員を監督する責任者1人が同席しなければいけませんが、このとき責任者はついていなかったということです。道警は、銃刀法違反の疑いも視野に、詳しい状況を調べています。

(大型おり使いサル捕獲作戦:徳島)
深刻化するニホンザルによる農作物の食害に歯止めをかけようと、徳島県は牟岐、つるぎ両町の山中で大型のおりを使った捕獲作戦を始めた。1匹ずつしか捕れない一般的な箱わなと違い、長期間かけておりの内部などでサルを餌付けすることで、多い時には一度に数十匹を捕まえられる。群れを全滅させるのも可能とみられ、本年度中に効果を確認して他地域への拡大を検討する。

(人恐れない知床のクマたち:北海道)
北海道の世界自然遺産・知床で記者が車を運転していたところ、停車中のレンタカーに近づく3頭のヒグマを目にした。うち1頭がレンタカーに前脚をかけて立ち上がり、運転席側のドアミラーにかぶりついた。車内にはのけぞる人影。知床ではヒグマの人慣れが進み、人との距離をとらないヒグマが増え続けている。目撃したのは、5月16日午後3時50分ごろ。知床半島南東側の羅臼町から北西側の斜里町へ移動するため、知床横断道路(国道334号)を走っていた時だった。斜里町側の下り坂で遭遇した。知床に遅い春が訪れた時期。若い緑の木々が並ぶカーブを抜けると、目の前にレンタカーがハザードランプを点灯させ、中央線よりに止まっていた。記者がやむを得ず車を停車させると、レンタカーの先10メートルほどの路肩に、3頭のヒグマがゆっくりとこちらに向かって歩いてくるのが見えた。3頭は車や人を恐れる様子はまったくなく、レンタカーの前を横切るように車道に出てきた。そして対向車線側へ移動。そのまま道路を横断して反対側の森の中に入るのかな、と思って様子を見ていたところ、ヒグマはレンタカーの方へ方向転換。運転席側に近づき、ドア付近に鼻をつけるようなしぐさを見せた。

(ラムサール登録の中池見湿地にヌートリアか:福井)
国際的に重要な湿地としてラムサール条約に登録されている福井県敦賀市樫曲の中池見湿地に、生態系に影響を及ぼす恐れがある特定外来生物「ヌートリア」が侵入している可能性があることが5月20日までに分かった。特徴的なふんが見つかったほか、定点調査カメラにヌートリアとみられる動物が複数回撮影されていた。市はおりを設置し、捕獲に乗り出した。ヌートリアは南米原産のネズミの一種で、体長40~60センチ。流れの緩やかな河川や湖、湿地などの水辺に生息する。県外では水生植物を壊滅させたり、大型二枚貝ドブガイを大量捕食したりといった食害例がある。福井県によると若狭町、小浜市、おおい町、高浜町で生息が確認されており、捕獲もされている。敦賀市ではこれまで捕獲や写真撮影などによる生息確認はされていない。ヌートリアのものとみられるふんは2022年3月、湿地の保全や活用に取り組むNPO法人「中池見ねっと」の藤野勇馬さん(26)が湿地内にある通称「笹鼻池」に複数浮かんでいるのを見つけた。ソーセージ状の特徴的な形から「すぐにヌートリアのものではないかと感じた」。水辺の植物に従来はあまりみられなかった食痕もあり「ヌートリアがかじったのかもしれない」と話した。さらに日本女子大学理学部の深町昌司教授が野生メダカの生態調査のために設置したカメラには、ヌートリアとみられるネズミのような動物が写っていた。21年10月15日午後11時ごろと22年3月29日午後9時ごろのデータに、カメラの前を横切るように泳いだり、旋回したりしている様子がとらえられていた。一連の報告を受け、市は3月下旬から、捕獲用のおりやカメラを設置。カメラには夜間、ヌートリアとみられる動物が撮影されたが、捕獲には至っていない。中池見湿地は広さ約25ヘクタールの湿地に、絶滅危惧種を含めた約4千種の動植物が確認されている。ふんが見つかった「笹鼻池」には食害例がある大型二枚貝も多数生息しており、藤野さんは「ヌートリアが複数個体侵入して、繁殖、定着してしまうと貴重な動植物の生態系に変化を及ぼしてしまう可能性がある。早い段階で手を打つことが重要と考えている」と指摘している。

(アライグマ捕獲は春が効果的:北海道)
特定外来生物アライグマの農業被害が全道的に深刻化していることを受け、町は22日、捕獲を進めるための講習会を町役場で開いた。町内の農業関係者ら6人が参加し、アライグマの増殖を抑えるために効果的な捕獲時期や、捕獲に使う「箱わな」の仕組みを学んだ。全道の農業被害額は2020年度に過去最高の1億4200万円を記録、このうち管内は約480万円だった。宗谷総合振興局の職員はアライグマが道内で広がった経緯や被害の現状を解説。アライグマは1回の出産で平均4頭の子を産むなど、繁殖力が強い。職員は、出産や授乳する4~6月ごろまでに成獣のメスを捕獲すれば効率的に増加を防げると説明した。

(シカによる食害で危機、「絶滅リスク」の植物4倍に:群馬)
群馬県内の野生生物の絶滅リスクを評価した「県レッドデータブック」(植物編・動物編)が10年ぶりに改訂された。ニホンジカによる食害増加を受け、動物食害(踏み荒らし、掘り返しを含む)が絶滅リスクになっている植物は163種に上り、前版(12年)の42種から約4倍となった。リスク順位も14位から2位に急上昇した。動物食害については今回から、特に影響が大きくなっている「シカ」(126種)と、「シカ以外」(49種=一部重複)に分けた。絶滅危惧ⅠA類(ごく近い将来、野生での絶滅の危険性が極めて高い種)は257種あるが、そのうちニホンジカの食害がリスクとなっているものが66種あると評価した。山地の草原で40センチほどの草丈になるカイフウロ(フウロソウ科)は数センチの丈で開花しているものもあり、過去10年で減少率が急上昇。県内が北限のテバコモミジガサ(キク科)も開花個体が急減。ともに絶滅危惧ⅠA類の評価となった。また「森の妖精」と呼ばれるレンゲショウマ(キンポウゲ科)はこれまでリストへの記載がなかったが、ニホンジカの多い地域で開花個体が極端に減少していることから、絶滅危惧Ⅱ類(絶滅の危険が増大している種)として新たに評価した。一方、ニホンジカが忌避するオオヤマカタバミ(カタバミ科)や、クサタチバナ(ガガイモ科)などは、他種が衰退した場所で増え、「絶滅のおそれが減少した」とした。県立自然史博物館の大森威宏さんによると、ニホンジカの食害は1990年ごろに日光白根山周辺などで確認されるようになり、2000年代には尾瀬や赤城山、足尾山塊などで深刻化。近年は武尊山、玉原高原、宝川温泉周辺まで広がっている。県南部では00年代に上野村や荒船山周辺で目立つようになり、現在では御荷鉾山から下仁田町、甘楽町、藤岡市の山間部まで広がっている。生息地域の拡大だけでなく、以前は食害が確認されていなかったヒイラギソウ(シソ科)やレンゲショウマなども、ニホンジカが食べるようになっているという。「県レッドデータブック2022年改訂版」は、植物で5種を新たに「絶滅」と評価。より高い危険度への移行が65種、低いものへの移行が65種、新たな追加が51種。動物では、昆虫類6種を新たに「絶滅」と評価、26種を新たに追加した。県庁2階県民センターで販売。今後、県立自然史博物館ホームページにも掲載する。

(ごみ収集所カラス対策に結束バンド:宮城)
ごみ収集所の「天敵」といえばカラス。路上に置いたごみ袋をネットで覆う簡易タイプはカラスに荒らされる場合も少なくない。石巻市蛇田下中埣1区で2月に改造を施したネット式ごみ収集所は、3カ月がたってもカラス被害ゼロを続ける。その立役者は、結束バンドだった。ケーブル類を束ねるときに使う結束バンドはナイロン製で耐候性もあり、強度は十分。先端のとがったタイプを選び、ネットの両端にあるロープに5、6センチ間隔で取り付けた。考案したのは地区内に住み、長年、カラス対策に頭を悩ませてきた木村俊和さん(74)。電線にとげとげしたスパイク状の物を取り付けてカラスよけにしているという話を聞き、より手軽で安価に手に入る結束バンドでの代用を思いついた。結果は劇的で、結束バンドを使った作戦は大成功。設置以降、カラスはとげとげした感触を嫌ってか、近寄ることが全くなくなった。ごみを入れる表側のネットには長いアルミ管を使い、裏側もコンクリートパネルで補強するなどし、カラスをシャットアウトしている。木村さんはこれまでもネットに重しを適度な間隔で置くなどし、カラスの侵入を防ぐことに成功したことはある。しかし手間がかかるだけでなく、地面のアスファルトとネットがこすれて破損。人間側のちょっとしたミスをカラスは見逃さず、努力のかいもなく、ごみが辺り一面に散乱した苦い経験もあるという。木村さんは「カラスとの知恵比べ。結束バンドの防御をさらに高める工夫を常に考えている」と気を引き締める。

(カラスが“縦横無尽”、自動ドアから駅ビルに進入も:埼玉)
埼玉・越谷市で最近カラスによる被害が相次いでいるといい、25日、めざまし8が取材すると、カラスによる襲撃に住民から困惑の声があがっていました。越谷市民によると、増えているだけではなく、凶暴な印象だといいます。カラスの生態を研究している東都大学の杉田昭栄教授によると、この時期のカラスには、ある特徴があるといいます。東都大学 杉田昭栄教授:繁殖期と言いまして、巣作りから始まれば3月から巣立ちまで考えると5月の末くらいまでは、カラスはナーバスな時期です。繁殖期でもある3月から5月末ごろは、特にナーバスになり、巣などに近づいてきた人に対し、威嚇をして、時に襲いかかることもあるといいます。女性と犬を遠ざけたいのか、威嚇しているかのように力強く鳴き続けます。さらに駅前のビルでは、驚きの光景が見られました。自動ドアが開いたタイミングで、ビルの中に進入したカラス。その後、ドアが閉まったため、出られなくなってしまったようです。完全に駅ビルの中に閉じ込められてしまう形になりました。その後、ビルの中のカラスは、エスカレーターがある場所からどんどん上の階へ。ビルに入ってから、およそ20分後、ようやく屋上から外に出たようです。越谷市でさまざまな“被害”をもたらしているカラス。住民たちは「最近、急に増えた」と感じているということですが、その理由はなんなのでしょうか。専門家や自治体に取材しました。25日早朝、東京の上野駅周辺でカラスを探してみると。駅前の商店街に、数羽のカラスはいるものの、ゴミ箱にはカラス対策のネットが張られています。周りを伺うような仕草を見せますが、諦めたのか、どこかに飛んでいきました。これまでカラスの被害に悩まされた東京都は約20年前から、対策を強化。エサやり防止やネットを用いたゴミ対策、カラスの捕獲や巣の撤去などを行ってきました。その結果、20年前と比べ、カラスの生息数は約7割減少したといいます。めざまし8は、減少したカラスについて、東京大学の樋口広芳名誉教授に話を聞きました。東京大学 樋口広芳名誉教授:他に移動させることを促すということになっているわけですよ。なので、その周辺地域、埼玉、千葉、神奈川。その方面にカラスが移動したという可能性が考えられます。東京で暮らしていたカラスが、埼玉県などに移動し、そこで繁殖している可能性があるといいます。一方で、越谷市の担当者は…越谷市 環境経済部 環境政策課:統計を取っているわけではないが、ふん害や襲撃などの相談件数で見ると、件数が増えているわけではない。被害相談の件数などは増加しておらず、カラス自体も増えている訳ではないといいます。しかし…越谷市 環境経済部 環境政策課:相談が寄せられても駆除するわけにはいかず、追い払うだけなので、時間がたつと戻ってきてしまう現在、ゴミにネットをかけたり、パトロールなどの対策を行っていますが、なかなか数は減らないといいます。専門家は、越谷市が東京都のようにカラスを減らすのは、難しいと指摘します。東都大学 杉田昭栄教授:東京都のような場所と違って、自然界の中で、本来そもそもカラスにとってのいろんな餌があるわけですね。なかなか地方でカラスが減るという要素が出てこないんですよね実際、25日夕方、カラスの巣があると見られる越谷市の郊外へと行ってみると。集合住宅の上にたくさんのカラスが。ここから巣のある森や林に向かうのでしょうか。さらに取材中、こんな光景も。駅前で、カラスにエサを与える女性の姿が。さらに近くの場所でも・・・複数の人がカラスにエサを与えていました。こうした「餌付け」によってカラスが越谷市に集まってしまっている可能性はないのでしょうか。取材中、カラスにエサを与えたことがある女性に話を聞くことができました。カラスにエサを与えたことのある女性:カラスも一生懸命生きていると思って。山を開発して住むところと食べるところがなくなったから。私たちもお弁当の残り、かわいそうだから、ちょっとあげちゃいけないって言われても。駅前の飲食店の壁には、「エサやり禁止 各所から苦情がきています」という張り紙がありました。越谷市は、生態系への悪影響や近隣住民への被害などを考え、カラスなどにエサやりをしないよう呼び掛けています。

(アライグマ急増、農作物に被害をもたらす可能性も:熊本)
県内でアライグマが確認されるケースが増えていてます。県や熊本市は農作物に被害をもたらす可能性もあることから見かけたら連絡してほしいと呼びかけています。北米原産のアライグマは黒いしま模様のある長い尻尾が特徴で、成獣では60センチから100センチほどの大きさです。雑食で何でも食べるため、生態系への影響のほか、スイカやミカンなどの農作物の食害や狂犬病などの感染症を媒介するおそれもあることから特定外来生物に指定されています。県自然保護課によりますと、アライグマは県内では2010年に熊本市ではじめて確認され、年々増加しています。昨年度、捕獲されたり、防犯カメラに撮影されたりして、確認された数は85件と前の年に比べ17件増えていました。今のところ県内で農作物の被害は報告されていないものの、今後数が増えてくると、被害が出てくる可能性もあることから、広がりを抑えたいとしています。熊本市環境共生課は「アライグマは凶暴なので、見かけても決して近づかないでほしい。捕獲するため、可能なら写真を撮って連絡してほしい」と呼びかけています。

(豚熱、農家に危機感:宮崎)
豚や野生イノシシが感染する豚熱(CSF)の確認が今年は中国地方にまで拡大し、豚の飼育頭数全国2位を誇る本県の農家が危機感を強めている。感染力が強く治療法がないことから、家畜伝染病予防法に基づき殺処分されると経済的打撃が大きいためだ。

(ツキノワグマとすみ分け目指す:新潟)
近年人里に出没し被害が深刻化しているツキノワグマを管理するため、新潟県は本年度から地域をゾーニング(区域分け)し、人とクマのすみ分けを図る取り組みを進めている。「人間の活動を優先する地域(防除・排除地域)」「クマを保護する地域(コア生息地)」と、その間の「緩衝地帯」の三つの定義を設定=表参照=。地域それぞれに適した対策を行うことで、クマとの共生を目指す。

(市街地目前、ヒグマの侵入食い止めろ:北海道)
北海道旭川市はヒグマが市中心部の河川敷に侵入するのを防ぐため、通り道となる美瑛川の河川敷に電気柵を設置した。市中心部では昨年、JR旭川駅そばの川でヒグマの目撃情報が相次ぎ、広域で河川敷が立ち入り禁止になった。電気柵ができたのは、旭川駅の南約4キロの美瑛川左岸の河川敷で、雨紛(うぶん)大橋の近く。一帯は樹木がうっそうと茂っており、ヒグマが身を隠せるため、通り道になるおそれがあった。今回、川から堤防までの約120メートルの樹木を幅50メートル前後にわたり伐採。電気柵は約300メートルでT字状に設置した。さらに監視カメラを5台置き、30日から稼働させる。市中心部の河川敷では昨年6月、ヒグマの痕跡が確認されて以降、目撃情報が相次いだ。美瑛川と合流する石狩川や忠別川を含めて総延長約15キロにわたり、河川敷の立ち入りが3カ月以上禁止された。出没したヒグマは、美瑛川上流から河川敷沿いに下りてきた可能性があることから、市街地の手前に位置する雨紛大橋のそばで侵入を防ぐことにした。市がヒグマ対策として電気柵を河川敷に恒常的に設置するのは初めて。市環境総務課は「雨紛大橋より下流は市街地なので、ヒグマが入り込むと対応が難しくなる。ここでヒグマの侵入を食い止めたい」と話している。郊外ではヒグマの出没情報が出始めている。市は今後、出没地域にカメラを設置し、ヒグマの動向を観察していきたいという。ヒグマの目撃情報は道内で相次いでいる。17日午前5時ごろ、千歳市白樺6丁目の住宅街で、ヒグマが住宅の裏庭のコンポストをあさっているのを住民が見つけた。市によると、体長約1・4メートルのオスグマで、ハンターらが声を張り上げるなどして追い払おうとしたが、住宅街から離れなかった。市は「人慣れしている問題個体」と判断し、ハンターが午前10時ごろ、山林周辺で射殺した。14日午後6時ごろには、札幌市南区の牧場近くの山のふもとで、草を食べている親子4頭のヒグマが目撃された。付近では3日と6日にも4頭が目撃されており、市が住民に注意を呼びかけている。札幌市は、ヒグマ出没情報を通信アプリ・LINEで速報するサービスを改良した。これまでより詳しい内容や地域を絞り込んだ情報を、より迅速に受け取ることができるという。配信時間は「午前6時ごろから午後10時ごろ」が原則だが、緊急時には深夜や早朝でも配信される。登録するには、LINEの市公式アカウント(@sapp_ro)を「お友だち追加」する。基本メニューの「ヒグマ出没情報」から「3受信設定」に進み、情報を受信したい対象地域(区単位、登山道など)を選択する。複数の地域を選ぶことも可能だ。

(狩猟用わな作り40年の男性、全国で8000人に講習:佐賀)
様々な分野で頑張っている人を紹介する佐賀人十色。狩猟用のわなメーカーとして、人間と動物の共生に取り組む男性の話題です。【和田三生さん】「これもみんな私が捕った。北海道に1回行くと、何頭捕ったかなというくらい捕ってきた。行くたびに5、6頭捕ってきた」。鳥栖市で鳥獣対策用のわなメーカーを営む和田三生さん76歳。部屋に飾られた剥製のクマや、イノシシはすべて和田さんが作ったわなで捕まえたものです。20歳のころに趣味として、狩猟を始めた和田さん。わなにのめり込んだきっかけは、雑誌に載っていた広告でした。【和田三生さん】「狩猟界というそのころに専門雑誌があって、それにイノシシが簡単に捕れるような宣伝があって。それを買い求めて、実際、山に仕掛けてみたんですけど、1頭も捕れなかった」。家族で経営していた工作機械の工場にあった設備を使って、わなを作り始めた和田さん。趣味が高じて1981年にわなの専門メーカーとしての事業を開始。わなメーカーのパイオニアとして、全国的に知られる存在となりました。これまで、箱わなや足をワイヤーでくくる「足くくりわな」を中心に作ってきましたが、最近は課題も出てきました。【和田三生さん】「よく話題というか、問題になるのが錯誤捕獲」。錯誤捕獲とは、イノシシなどのわなに誤って別の動物がかかることです。ツキノワグマを絶滅危惧2類に指定している山口県によると、ツキノワグマの錯誤捕獲数は、22017年に7頭だったのが、年々増えていき、2021年はは35頭となっています。本来であれば、わなから外し、逃さなければなりませんが、クマの場合は危険を伴うため、多くが殺処分となります。人の安全とクマの保護の両立が課題となる中、和田さんが作ったのが、特殊な足くくりわなです。このわなは、動物の足の大きさや重さの違いを利用して、クマのような大きな足裏を持つ大型獣には反応しないようになっていて、おとなのイノシシやシカなどを狙って、捕獲することができます。実際にこのわなを山に仕掛けた映像です。タヌキや子供のイノシシがわなの上をうろついても反応しません。しかし、大人のイノシシが通ると、わなが動き、かかりました。イノシシによる佐賀県内の農業被害は年間に1億3400万円(2020年)。農作物を食い荒らす動物を確実に捕るためには、正しくわなを扱える人材の育成が必要だとして、和田さんは長年、講習会にも取り組んでいます。【和田三生さん】「単に誰がわなをかけても、何回もチャレンジして捕れるかというと、そういう世界じゃない。そのためにはそういった勉強の場を作って、農家の方が安心して生産されるように」。和田さんは40年ほど前から、わなの設置から獲物の回収、食肉化といった活用方法までを全国各地の自治体や猟の初心者などに指導。これまで指導した人は8千人以上にのぼります。【和田三生さん】「できるだけ手でやらずに。こういうスコップを使ってやるというのは、わなに、においをつけないために、しなさいということ」。この日は宮城県で鳥獣対策の会社に勤める男性が指導を受けに来ていました。【宮城県からの受講生 永田陽介さん】「初心者の狩猟者さんに対して、私自身が捕獲を教えて、鳥獣対策に導いていくことをしている。こういう研修はあるけど、わなを踏ませる技術というのは、なかなか勉強できない」。今回の指導は、4日間。和田さんが付きっきりで指導します。【宮城県からの受講生 永田陽介さん】「技術を教えるということは本当に大事なことで、悪さをしている個体はかわいそうですけど、きちんと捕まえて、人間との共生をしっかりしないといけない。捕獲と被害対策はつながってくる」。【和田三生さん】「共生とか共存という言葉がピタッと合う。そういう世界を築き上げるには正しく取り組んでいる人を多く増やしたいというのが、僕の目標。そういう人たちの成長ぶり、活躍ぶりを見るのが楽しみ」。和田さんは40年以上にわたって、こうしたわなづくりや人材の育成など、全国の鳥獣対策に貢献したとして、去年、農林水産大臣賞を受賞しました。

(あなたのすぐ隣にイノシシが、福岡県の9割に分布:福岡)
イノシシの目撃情報が福岡市内でも相次いでいます。戦後、福岡県内の約1割だった分布域は、近年は9割に拡大。その被害はもはや農村部だけの問題ではありません。西日本新聞「あなたの特命取材班」は新たに、「イノシシ特命取材班」を設け、主に福岡都市圏での生息、被害状況を取材中です。街をすみかにしつつある野生動物の現状を今後も追跡していきます。こちらの「イノシシポスト」に、皆さんの目撃情報をお寄せください。この企画「街がすみかー追跡・イノシシ特命取材班」は随時配信します。福岡市による調査結果が、周辺住民を驚かせた。JR筑肥線の今宿駅(同市西区)近くの住宅街に隣接する林のエリアが、「イノシシの生息数でトップクラス」との結果だったからだ。同駅前で2018年10月、通勤中の40代男性がイノシシに襲われ、大けがを負った。市はイノシシによる人身被害対策が急務とし、19年度から今宿地区などで生息調査に入った。調査対象は、今宿駅と生の松原に挟まれた東西約1キロの幅で、沿岸部から約5キロ離れた山林部までの細長いエリアだ。500メートル四方の17区画に分け、区画ごとにセンサーカメラを設置。撮影されたイノシシを数えながら生息数を調べた。結果は19~20年度、駅周辺の住宅地に隣接する区画が3位となった。「生息する林と市街地が隣接する場所が多く、人身被害の増加も懸念される」。市の調査報告書は、捕獲や柵などの対策強化が急務だと指摘した。21年5月ごろには、今宿地区の別の新興住宅地で、女子高校生(当時)が午後8時ごろ、自転車で帰宅中、道路脇から飛び出してきたイノシシとぶつかる寸前だった。この女性は「何とか急ブレーキをかけたが、本当に危なかった」と、今も思い出すたびに恐怖を感じる。事態を重く見た今宿校区自治協議会の吉村悟会長(69)は地元猟友会に協力し、箱わなの見回りを引き受けている。イノシシが捕獲されていないか定期的に確認する役割だ。吉村会長は「人家近くの山裾で、タケノコやミミズを目当てに、至る所を掘り返す」と嘆く。獣道が確認できる空き地もあり、家庭菜園がある住宅地と行き来していることをうかがわせるという。同市の副都心、東区のJR鹿児島線の香椎駅近くでも、イノシシ被害が出ている。駅から歩いて15分の幼稚園ではこの5年ほど、園児の散歩コースでイノシシによる地面の掘り返しが急増している。21年秋には園庭の真横に迫った。「園児に万が一のことがあってはいけない」。園は市に駆除を要請した。市は地元猟友会に相談したが、わなの設置はかなわなかった。「既に周辺でわなを設置済み。山全体で個体数を減らさないと、被害が減らない」という理由だった。同じ山並みの裾野にあり、香椎と隣り合う東区下原地区でもイノシシの出没は多い。農家の秦英紀さん(79)は、ミカン畑が食い荒らされるようになり、70代を超えていた18年、周辺農家とわな免許を取得した。年間10匹ほど捕獲するが、それでも被害が減ることはない。家族も住宅地を散歩中、イノシシに出くわすこともあるという。秦さんによると、下原地区ではシカとみられる被害も散見される。イノシシはミカンそのものを主に食べるが、シカがお目当てにする葉っぱが各所で食害に遭っていたのだ。本来、イノシシよりもさらに山奥で生息しているはずの野生動物。福岡市では、シカは公式にはほとんど確認されていないが、対策が必要になってきている。秦さんが教えを請う、狩猟歴40年のベテラン、本郷峰男さん(73)=福岡市東区=はこう懸念する。「イノシシもシカも、食べ物があればすみ着く。捕獲しないと、あっという間に増えてしまう」。

(野生鳥獣、新たな活用法:京都)
鹿やイノシシなどの野生鳥獣を、資源として活用する動きが広がりをみせている。新型コロナウイルス禍による外食産業の低迷を背景に、飲食店などでのジビエ利用量が減少する中、府内の食肉処理業者は、一般家庭の食卓への直送やペットフード、革製品として加工するなど新たな活用方法を模索。知恵を絞って販路の拡大を図っている。笠置町の鹿肉加工販売業者「RE―SOCIAL」(リソーシャル)は、コロナが流行し始めた2020年に事業を始めた。当初は飲食店をメインに販売したが、感染予防のための営業制限が影響して売り上げは伸び悩んだ。収束の気配が見えない中、状況を打開するため、一般家庭への直接販売にかじを切った。同社代表の笠井大輝さん(24)は「ジビエは『臭くて硬い』『調理が難しい』というイメージが根強い。まずは新鮮で良質な肉を提供するため、製造工程を工夫した」と振り返る。肉を傷めないよう、狩猟の段階から猟銃は使わず、わなで生け捕る。数が捕れすぎた場合は、飼育施設で一時的に個体管理することで、注文を受けてからでも解体できるようにした。鮮度にこだわり、冷凍ではなく冷蔵で届けられる仕組みも整えた。手軽に楽しんでもらえるようにと、焼き肉やソーセージ、ハンバーグなど、味付け済みで焼くだけで食べられる冷凍商品も展開。いずれもネット販売で人気を集めており、笠井さんは「高たんぱく低カロリーでおいしい食材としてジビエが徐々に浸透している」と手応えを語る。コロナ禍では、在宅時間が多くなり、ペットを飼う人が増えた。それと同時に需要の高まったペットフードに、ジビエを有効活用する動きもある。南丹市でジビエ事業を手がけている有限責任事業組合「一網打尽」は、農作物被害を抑えるために猟師が駆除した鹿やイノシシを精肉し、都市部の飲食店向けに販売していた。だが、コロナの影響で売り上げは半減。猟師から持ち込まれた食肉は、買い取っているだけに廃棄するわけにもいかず、冷凍庫には在庫が積み上がった。そこで目を付けたのがペットフードだった。鹿肉は栄養豊富でペットの成育と相性が良いとされる。乾燥機を導入して犬用のジャーキーなどを開発。地元の道の駅などで好評を得ているという。同組合で営業などを担当している梅棹レオさん(39)は「自然からの恵みであるジビエは需要と供給のバランスを取るのが難しい。活用の幅を広げたことで安定して販売できるようになった」と話す。本来は捨てられている部分の利用を検討する動きも。リソーシャルの笠井さんは、解体時に出た鹿の皮や骨を利用し、財布、名刺入れ、カバン、クッション、アクセサリーなどの革製品を試作。骨を丸ごと活用したペットフードなども新たに開発した。いずれも、今夏から販売する予定だ。笠井さんは「狩猟から販売まで一頭一頭に向き合っているからこそ、余さずに活用したい」と思いを語り、「もったいないから、ではなく、優れた素材として可能性を探っていきたい」と話している。農林水産省は、農作物被害の軽減のため、2023年度までの10年間で鹿とイノシシの生息数を半減させる目標を掲げている。全国で捕獲事業が進められ、20年度は過去最高の計135万頭(速報値)を捕獲した。一方、全国のジビエの利用量は16年度以降、年々増えていたものの、20年度は前年度比9・9%減の1810トンと伸び悩んだ。府内でも、22か所ある食肉処理施設が20年度に販売した食肉は19トンで、前年度比39%減少。食肉としての利用は低落している。ただ、20年度のペットフードは全国で489トンを占め、16年度から3倍以上増えるなど、多様な用途の開拓も続けられている。今年に入ってからは、飲食店での需要も徐々に回復しているとみられている。

(「鳥獣相談ダイヤル」を設置:兵庫)
兵庫県神戸市は、灘区の市街地にシカが出没したことを受けて鳥獣相談ダイヤルを設置するなどシカ対策に取り組むと発表しました。5月12日、神戸市灘区の市街地にシカが出没し、猟友会が捕獲して有害鳥獣として駆除しました。神戸市によりますと、六甲山の南側にシカが現れるのは非常に珍しいということです。 これを受けて、久元市長は、26日「市が想定する防衛ラインが突破されたかもしれない」と述べ、シカ対策に取り組むと発表しました。 対策では、リアルタイムでシカの侵入を告げる最新鋭のカメラ50台を六甲山に設置するほか、「鳥獣相談ダイヤル」を新たに設けるということです。 神戸市は、シカに遭遇した時は近寄らず連絡して欲しいとしています。

(食害防止へ「単木柵」:群馬)
ニホンジカによるスギやヒノキの苗木食害、皮剥ぎ被害などを防ぐため、林野庁関東森林管理局は19日、群馬県昭和村糸之瀬の国有林で、県林業試験場が開発した金属製の囲い「単木柵(たんぼくさく)」を苗木の周りに設置し、その被害防止効果を明らかにする調査を開始した。2020年度の野生鳥獣による県内森林被害額は約2億3千万円に上り、うち6割弱をシカ被害が占める。同局は3年かけ、単木柵が苗木の成長に与える影響なども調べ、林業現場での実用化につなげたい考えだ。獣害防止には、広い範囲を囲う防護柵や動物の忌避剤散布、テープによる皮剥ぎ防止策などが利用されているが、積雪の影響、設置の手間、価格が高いといった課題がある。課題解決に向け、同試験場が単木柵の手法を開発。試験場で効果を確認してきたが、より広く、林業現場に近い国有林で実証することになった。苗木を1本ごとに保護する単木柵は、手作業でも作れるのが特徴。2人一組で縦1メートル、横2メートルの市販の金網を円柱状に曲げてバンドで3カ所固定する。下草を抑える防草シートと組み合わることで、下草刈りの回数削減も期待される。調査開始の同日、単木柵の現地検討会が開かれ、森林組合や行政の関係者ら約100人が円柱状の柵の作り方や設置法を体験した。検討会で同試験場上席研究員の坂庭浩之さんは、単木柵はフェンスを最小まで小さくしたものだと説明。飛び地に植えられた苗木に対しても有効で、単独使用でも被害防止に役立つが、防護柵など他の手法と組み合わせることが効果的などとした。実証地は、スギの苗木4万3千本が今月植えられた区域2.47ヘクタールの一部に設けた。本年度は6月から4回程度、苗木の根付き具合や枯死などを確認する。シカの生息状況をセンサーカメラで捉え、苗木の成長部位の食害を監視する。利根沼田森林管理署の中村昌有吉(まさゆき)署長は「単木柵の効果が実証できれば、全国に普及していきたい」と話した。県林政課によると、県内民有林の森林被害で、シカによる被害額は20年度が約1億3600万円に上り、深刻な状況が続いている。

(世界遺産教会堂をイノシシから守れ:長崎)
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、 外海そとめ の大野集落 (長崎市)で、教会堂の敷地内の土が掘り返されたり、石積みが崩されたりする被害が出ている。長崎市世界遺産室はイノシシの仕業とみて、鳥獣対策の部署と連携して対策に乗り出す方針だ。ただ、防護用の柵の設置といった対応と景観保全との両立も必要で、その難しさに関係者は頭を悩ませている。東シナ海に面した 西彼杵にしそのぎ 半島・外海地域の傾斜地に広がる大野集落。この地の象徴でもある大野教会堂の敷地には、掘り返された跡があちこちにあり、一部で土が積み上がっているのが確認された。市は、周辺住民の目撃情報や現場の状況などから、イノシシによって荒らされたとみている。江戸時代からの景観を継承する「草木田の水場(カワ)」(国の重要文化的景観)の近くでは一部の石積みが崩れたり、ずれたりしているのが確認され、市職員と住民が4月に修復した。「過疎化が進んで休耕地が増え、山と集落との境界が薄らいでいる。イノシシの被害はさらに広がるかもしれない」。元自治会長の高橋生一さん(83)はそう懸念する。京都市から夫婦で観光に来た松原章さん(74)は「大事な遺産を守ってほしいが、難しい問題。自然と共存できる対策があれば一番いいと感じる」と語った。大野集落は12の構成資産の一つとして、2018年6月、世界文化遺産への登録が決まった。21年末現在の人口は142人で、3年間で11%減った。草刈りなどの手入れが行われない場所も増える中、イノシシの目撃情報が近年、相次いでいるという。長崎市世界遺産室は「被害を深刻に受け止めている。世界遺産の構成資産を守っていくための取り組みが必要になる」と判断。市農林振興課と情報共有を図り、被害を防ぐための具体策を検討することにした。世界文化遺産は世界遺産条約に基づいて登録される。登録後、締約国には遺産を保護する義務が生じ、その国の法律などで将来にわたって守ることが必要になる。このため、市は構成資産の保護を重視する。ただ、対策を講じるのは簡単ではない。市によると、侵入を防ぐ柵を設けるにしても、集落の特長である景観への配慮は不可欠だ。さらに、「土地・建物の所有者の理解を得たり、柵の管理方法を決めたりする必要もあり、課題は多い」という。潜伏キリシタンの調査をしている「外海潜伏キリシタン文化資料館」の松川隆治館長は「大野集落には潜伏キリシタンがひそかに信仰を続けた歴史に加え、潜伏期からの景観が残る。住民と行政でよく話し合いながら対策を講じてもらいたい」と話している。

(アイガモ農法のヒナ、出荷がピークに:大阪)
米作りで農薬の代わりにアイガモに雑草や害虫を駆除してもらう「アイガモ農法」で使用されるヒナが、大阪府松原市の河内鴨(がも)販売会社「ツムラ本店」で出荷のピークを迎えている。同社では6月末ごろまでに約3000羽を全国に出荷する予定で、生まれたばかりのヒナが鳴き声を上げながら走り回ったり、水を飲んだりしてすくすく育っている。津村佳彦社長(57)は「手間ひまかかるが、体にいい物を作るのが生産者の使命。安全な米をぜひ食べてほしい」と話している。

(雑草対策の『アイガモロボット』で負担軽減を:山形)
農業の未来を変えるカモしれません。山形県朝日町では、コメ農家の負担を減らそうときょうからあるロボットの実証実験が始まりました。水田をすいすいと動く可愛らしいロボット。その名も、「アイガモロボ」です。与えられた使命は、草の成長を抑えること。機体についているスクリューを回転させながら水田を動き回ることで、泥が巻き上がり雑草が生えにくくなるんだそうです。スマートフォンひとつで自動で動くアイガモロボ。除草作業の負担が多い有機栽培のコメ作りで活躍が期待されています。アイガモロボを使った実証実験は、全国で毎年行われていて、このうち山形県朝日町の椹平の棚田では、地元の佐藤恒平さんが参加。年々、アイガモロボの効果を実感しています。アイガモロボを開発した東京のベンチャー企業「有機米デザイン」では、来年にはアイガモロボの一般販売を目指しているということです。朝日町の実証実験は、来月中旬まで行われる予定です。

(アイガモ、お仕事中:愛媛)
アイガモ農法を県内でいち早く取り入れた愛南町一本松地域の水田で、活発に動き回るアイガモの姿が見られるようになった。害虫や雑草の駆除に活躍し、グワッグワッという元気な鳴き声が静かな山あいの里に響いている。同農法は、1990年に福岡県の農家が提唱。田植え後にアイガモを放し飼いにし、無農薬の米とカモ肉を同時に生産できる。一本松地域では91年から一部の農家が導入し、生産者グループが米のブランド化も進めた。赤松喜一郎さん(84)=同町小山=の約25アールの水田では24日、ひなから育てられ今月デビューした約100羽が「仕事」にいそしんでいた。鮮やかな緑が目立ち始めた稲の合間を泳ぎ、旺盛な食欲で虫や草をついばんでいった。

(脳の手術から奇跡の復活、クレー射撃・中山由起枝の知られざる五輪物語)
「引き金」が引けない―。クレー射撃女子トラップの第一人者、中山由起枝さん(日立建機)は「私の命みたいなもの」と表現する銃の引き金を引く人さし指の異変に当初、心因性の「イップス」を疑った。多くのスポーツで自分の思い通りの動きができなくなる職業病だ。だが事態は思いもよらぬ方向へ暗転していく。脳神経外科で診断された結果は神経疾患の「局所性ジストニア」。繊細な反復運動を行う音楽家や書道家に多く発症し、脳の指令に障害が起こり、特定の動作で筋肉がこわばって動かなくなるのが特徴だ。 絶望のどん底に突き落とされる中、五輪を断念するか、手術に踏み切るか―。周囲の反対を押し切って脳の手術を決断し、1年で復活を遂げた東京五輪。有終の美を飾った舞台裏には知られざる「奇跡の物語」があった。2019年8月。今思えば、異変はその頃から起こっていた。当時は「熱中症の関係かな」と考えたが、引き金が突然引けないことが1回あった。同年11月のアジア選手権(ドーハ)で「崖っぷちからの逆転満塁ホームラン」と語る3位に入り、5度目の五輪代表を決めたものの、原因不明の不調を相談したメンタルトレーナーからも「イップスの症状」と言われていた。東京五輪イヤーの20年に入り、気分転換にイタリアまで遠征して新しい銃に道具を交換しても、日に日に銃を撃てなくなった。体が動かず、射撃場に行っても体幹を鍛える練習しかできない。何を試しても改善せず、やがて引き金が完全に引けなくなった。「選手として終わったな」。毎日、泣くしかなかった。そんな時、新型コロナウイルス感染拡大で東京五輪の1年延期が決まった。「他の選手には申し訳ないけど、ちょっと自分の中ではホッとした」と振り返る。「もうイップスじゃない、って分かっていた。私の体に何かが起きている」と確信めいたものがあった。当時、たまたま見たテレビで「ジストニア」の症状のギタリストが放送されていた。「これも奇跡だった。その番組で紹介された専門医に聞こう」と直感的にメモした。20年6月、その専門医に受診すると「間違いなくジストニアです」と診断された。歌手の伍代夏子さんも喉のジストニア(けいれん性発声障害)を公表し、歌手活動を一時休止。長年にわたる精密な動作の反復の代償でピアニストやギタリストの指、管楽器奏者の唇、ドラマーの足、歌手の喉などあらゆる部位に発症する例があり、脳神経の異常と診断されるいわば「職業病」だった。このままだと引退するしかない。繰り返し練習すれば、症状は悪化の一途をたどる。だが日常生活に支障はなく、家族は手術に賛成しなかった。「もう4回五輪に行ったんだからいいんじゃないか」と父親は反対した。20年3月に再婚した夫で東京五輪男子トラップ代表の大山重隆さん(大山商事)は「夫としては反対。選手としてはもどかしい気持ちだった」と打ち明ける。大学生のまな娘、芽生さんは「東京五輪がやるかやらないか分からないのに、手術する必要ある?」と訴えた。主治医にも「1ミリ2ミリずれると、全く効果がない難しい手術」と説明されたが、集大成となる5度目の五輪を諦めきれない自分がいた。東京五輪の1年前となる20年7月。頭蓋骨にドリルで穴を開けて脳神経の修復を図る極めて難度の高い手術に踏み切った。再び引き金を引きたい一心だった。「言語障害とか違った障害が起こる」というリスクもゼロではない。ベストの状態に戻る保証もない。それでも覚悟を決め、病の恐怖と闘った。1時間程度の手術は無事に終えたが、術後のリハビリもまた想像以上の過酷さだった。「左の脳を手術したので、右半身が思うように言うことを聞かない」という初めての感覚に苦しんだ。右半身の感覚が戻らない分、バランスを崩して足首をよく捻挫した。文字も以前のようにすらすら書けず、箸もうまく持てないもどかしさに悩んだ。射撃の練習再開は翌8月、初心者並みのレベルからのスタートだった。引き金は引けたが、昔の感覚とは明らかに違う。「右利きの人が不器用な左手で射撃をしているようなもの」。目で見ている感覚と脳から指令が出るタイミングにずれが生じた。グリップの持ち方からして違う。理学療法士と地道なリハビリで機能回復に取り組み、回路を一から作り直さなければならなかった。「正直ぼろぼろだった」と心が折れそうになる苦境にも「中山由起枝ならできる」と言い聞かせる日々。埼玉栄高時代にソフトボール部の捕手として活躍した動体視力を買われて18歳で競技を始め、2000年シドニー五輪初出場から第一線で戦ってきた自負と集大成となる東京五輪への情熱だけが支えだった。負けたら東京五輪出場を辞退する覚悟で挑んだ21年5月の五輪テスト大会。1カ月前の合宿時のスコア表には25点満点中11点、18点、13点とトップ選手らしからぬ数字が並んだ。かつての自分とは明らかにほど遠い状態だった。身内以外は周囲にも秘密だった手術から10カ月。日本代表の永島宏泰監督にテスト大会の直前に思い切って全て打ち明けた。ぼろぼろ泣きながら「実は射撃場に立つだけで精いっぱい。成績次第で私は納得している。恨みはしないから(代表交代を)決めてね」と。すると、永島監督から「チーム中山由起枝」を作ろうと思わぬ提案があった。「何があってもサポートする。日本クレーをここまで引っ張ってきてくれた功労者。病気で駄目だからって、今切る必要はない。引き金が引けなくて棄権になってもいいよ。その責任は自分が取るから。とにかく今は1枚でも当たることを心がけてやろうよ。だから(代表を)辞めるとか、譲るとか、引くとかでなく、あなたが取ってきた権利なんだから、最後までやり通そう」。監督も号泣しながら、必死に勇気づけてくれた。そんな曲折を経て迎えた五輪テスト大会。ここでまたしても「射撃の神様」が降臨する。積み上げてきた感覚は手術で失い、全盛期の実力は戻っていない。それでも反応の遅れをカバーするため、一撃に時間をかける新たなスタイルが奏功した。言葉では説明できない「奇跡的な射撃」で国内女子1位になり、日本代表としての自信を取り戻した。「諦めなくていいんだ。東京五輪、これで出ていいんだ」と自分の中で思えた瞬間だった。それから2カ月後、日本女子の夏季最多出場に並ぶ5大会目となった東京五輪は完全燃焼した。女子トラップは19位に終わったが、モチベーションを維持する原動力となった夫と組む混合トラップでは計75発中74発を的中させる驚異的な射撃を披露。堂々の5位入賞を果たし「明日引き金が引けなくなっても、倒れても最後までやり遂げる気持ちがあった。あれほどの自分のパフォーマンスを超えることはない。楽しくて楽しくてしょうがなかった。自分が再び世界と戦えたことは、一生誇りに思いたい」と有終の美を飾った。無観客開催のため、会場に娘の姿はなかった。それでも家族で一緒に戦った。「メダルの次元じゃなくて、全部トータルでメダル以上のものが自分に返ってきた」とも付け加え、集大成の五輪は金メダル以上の輝かしい価値と受け止めた。射撃選手のジストニアは珍しく、脳の手術から1年で復帰し、五輪で活躍できたのは医学的にも例がなく、医学誌にも掲載されるという。山あり谷ありの射撃人生。5度出場した五輪は「こっちが逃げても、向こうが追いかけてくる。こっちが追いかけると、向こうが逃げていく」と恋愛関係のような不思議な魔力があった。そして最後の東京五輪は「家族みんなの宝物になった」という達成感がある。「射撃の神様がまた救ってくれた。最後に射撃を楽しむ、ってことを教えてくれたのかな」と中山さんは笑顔で振り返った。今後は競技から離れ、社内の「人財」教育のほか、女性アスリートの環境整備に携わっていく。将来的には夫と一緒に射撃スクールの開校を目指す夢も広がる。「本当にやるの?」と何度も確認したそうだが、娘の芽生さんもクレー射撃の技能試験に合格。いつの日か、家族3人で射撃場に立ち、また射撃を楽しむ日が来るかもしれない。

(山間Uターン女性、狩猟とSE職両立:鳥取)
東京から鳥取市内の中山間地に「孫ターン」したシステムエンジニア(SE)の女性が、午前はハンターとして害獣駆除に奔走し、午後は自宅でホームページ制作などを手がける生活を送っている。地域の活動も精力的にこなし、ハンターが職業として確立されるために、培った人脈を生かしてジビエ振興などへの提言も行う。

(イノシシ猟を体験:栃木)
那珂川町の県立馬頭高で25日、地元猟友会やイノシシ肉加工施設職員によるイノシシ猟についての体験授業があった。2年生12人がわなの仕組みや町の特産品について学んだ。町について学ぶ「那珂川学」という地域学習の一環。同校近くの「すくすくの森」で、県猟友会の高嶋善寿副会長(80)が「ワイヤトラップ」と呼ばれるわなのかけ方を指導。

(高校生ら、クマ対策で草刈り:北海道)
札幌藻岩高3年生5人でつくるチーム「困ったくま」は21日、札幌市南区の真駒内川河川敷で草刈りを実施した。見通しを良くすることで、ヒグマが身を隠して移動できる場所を減らし、人が不意にクマと遭遇するのを避ける狙い。地域住民ら計約30人が参加した。チームは昨年4月、高校の授業でクマとの共存を学んだメンバーで立ち上げた。クマの生態や安全対策を学んでいる。

(シカ駆除のキャリオ技研、更別村と連携協定:北海道)
南十勝を拠点にドローンを使ったエゾシカ駆除などに取り組むキャリオ技研(名古屋)は、村と防災や人材育成などで協力する連携協定を結んだ。同社は先端技術を活用した地域づくりを進める村の戦略に注目。今後、村内に新たな事業所を開設し、若者の雇用につながる新たな事業展開も目指す。同社は自動車の立体設計図の作成をはじめ、ドローンの開発、「空飛ぶ車」の実現に向けたソフト開発などを手掛ける。村役場で16日に開いた締結式で、富田茂社長は村内に複数の企業や研究機関が進出していることを高く評価。「各企業が垣根を超えて情報交換できる。イノベーションが生まれる場になる」と更別発の新事業展開に期待を寄せた。

(カラス羽数減へ生態調査:佐賀)
佐賀大農学部の徳田誠・准教授(46)(生態学)が、佐賀市内の広い範囲でカラスの生息環境などを観察している。佐賀城公園周辺でカラス対策を進める同市の依頼で、市内のどんな場所で巣作りや子育てをしているかを調べ、羽数減につながる手がかりにしたい考えだ。調査は4月から、教え子の同学部4年新宮 仁大まさひろ さん(22)と続けている。車で市内を回り、同市久保田町の県立森林公園などで25日までに計47個の巣を確認した。双眼鏡やカメラを手に、巣作りした場所やカラスの種類、巣の高さ(推定値)などをスマートフォンに記録している。カラスは人への警戒心が強く、葉が茂った高さ20~30メートルの木に営巣することが多い。ところが、同市西与賀町では4メートルほどしかない木の2・5メートル付近に作っていた。新宮さんによると、木の近くにクリークがあり、枝に葉が茂っていたと言い、徳田准教授は「人が近寄りにくく、外から見えづらい点を高さより優先したのだろう。想像以上に柔軟性が高い」と驚いていた。また、同じカラス科のカササギ(カチガラス)は、電柱があって木の枝を集めやすい環境で営巣することが多いのに対し、カラスは気に入った場所があれば、周りにある材料で巣作りする傾向が強いという。徳田准教授は「家庭用の針金ハンガーを使うのもその一例。材料がなければ、何かを活用する知恵と臨機応変さがある」と感心する。調査を始めて約2か月。巣が多い場所と少ない場所の環境面での違いや、目撃したヒナの巣立ち率がつかめれば、場所ごとに「子育てしやすさ度」を分類できる可能性もある。徳田准教授は「もっと多くのデータを集めて比較・検討すれば、カラスが嫌がる新たな要因が見つかるかもしれない」としている。市環境政策課によると、佐賀城公園周辺では2017年度に過去最高の1万1090羽を確認。18~20年度は8000羽台になったが、21年度は1万590羽に増え、市民から鳴き声やフン害への苦情が寄せられている。

(河川敷に電気柵設置:北海道)
旭川市は、去年、市の中心部でクマの出没情報が相次いだことを受けて、市街地へのクマの侵入を防ぐ対策として市内の河川敷に電気柵を設置しました。旭川市では去年、中心部を流れる美瑛川や忠別川、石狩川の河川敷などでクマの出没情報が相次ぎ、一時、付近の公園などが立ち入り禁止となりました。クマは美瑛川沿いに市街地に侵入したとみられていて、市は美瑛川にかかる雨紛大橋付近の河川敷で300メートルにわたって電気柵を設置しました。電気柵は高さが70センチで、クマが触れると感電し、追い払うことができます。26日は市の職員が電気柵やクマを撮影するカメラの設置状況を確認しました。市は、市民に電気柵への注意を呼びかける看板を設置して安全を確保したうえで、今月中にも電気を流すことにしています。旭川市環境部の松野郷正文次長は「電気柵のほかにもクマの通り道となりうる河川敷の草を刈るなどして市街地への侵入を防ぎたい」と話していました。市は、クマの目撃情報や足跡などが見つかった場所を地図で示す「ひぐまっぷ」をホームページで公開していて、市民にクマへの注意を呼びかけています。

(箱わなの改良点探る、高校生が製作:熊本)
八代市の八代工高機械科の昨年度の3年生が製作し、同市川田町の雑木林に設置していた箱わなに初めてシカ1頭が掛かり、25日、改良に取り組む。

(前日に確保されたイノシシ、また逃走:沖縄)
31日午前6時ごろ、名護市屋部の民家敷地内で飼われていたイノシシが再び逃走した。  家畜のイノシシは体長約100センチ、体高約80センチの雄。30日朝も逃走し、同日午後7時半ごろに飼い主が餌でおりの中へおびき寄せ、確保していた。飼い主の女性によると、31日午前6時ごろに昨日逃げたイノシシを屠畜しようとしたところ、暴れて柵を壊し逃げたという。現場近くの屋部小学校では、児童や保護者にイノシシに注意するようメールで呼びかけている。登校時間は名護署のパトカーが学校周辺を巡り警戒した。

(浜田森林総合公園、来月12日まで閉鎖:秋田)
クマが出没する危険性が高いとして、秋田市は浜田森林総合公園と、隣の市民の森を28日から閉鎖する。来月12日までの予定。園内でクマのふんが見つかったため。市は捕獲に向けて28日から箱わなを仕掛ける。

(旭山動物園で人とヒグマの関係を知る:北海道)
年間140万人が訪れる北海道旭川市の旭山動物園。動物本来の動きを間近にみることができる「行動展示」で人気です。 2022年4月29日、ヒグマの生態を伝える施設「えぞひぐま館」がオープンしました。 近年急増する人とヒグマのトラブル。施設にはクマとのあつれきをどうすればよいか考えるきっかけになってほしいとある展示物が置かれました。えぞひぐま館の一角に知床半島が書かれた大きなイラストが設置されています。「しれとこヒグマ絵巻」という名前のこの展示物には、ヒグマの生態に加えて、畑を荒らしたり、牧場の牛を襲ったり、水産加工場に侵入したりと人の生活圏にクマが侵入したことで発生しているトラブルが紹介されています。一方で、人がクマの生息域でエサをやったり、撮影をするためにむやみに近づいたりとクマ本来の生態を崩すことにつながる行動をしていることも紹介しています。制作したのは知床でヒグマの保護と管理を行っている「知床財団」です。世界的に見てもクマの生息密度が高い知床では、ヒグマが人の食べものの味を覚えたり、人を恐れなくなったりすることが問題になっています。

(電柱の「カラスの巣づくり」が”大規模停電”につながる恐れ:岡山)
皆さん、いまが「カラスの繁殖期」だということをご存じでしょうか?そしてその時期になると増えるのが、電柱に出来る「カラスの巣」です。いま電力会社では撤去作業に追われています。密着しました。作業員を乗せたクレーン車が、電柱の先をめがけて上がっていきます。電柱の上に確認できたのは、「カラスの巣」です。木の枝や針金のハンガーなどで器用に作るのですが・・・これを放置すると、大規模な停電のおそれがあるといいます。4月26日、広島市です。JRの駅舎の電光掲示板が消え、改札も使えなくなりました。周辺の約2500戸が最大で約2時間半停電。原因は、近くの電柱に作られた巣が電線に接触したためでした。こうした停電を未然に防ごうと、いま、撤去作業がピークです。カラスが繁殖期を迎えています。しかし、街中に作られた巣は停電の原因になるため、注意が必要です。5月11日に岡山市南区の一部で、5月13日には笠岡諸島でもカラスの巣が原因の停電がありました。未然に防ぐための撤去作業もいまがピーク。RSKのニュース映像を振り返ってみると、人とカラスの知恵比べは繰り返されていました。こちらは30年前の5月の映像です。電柱の上に大量の針金ハンガーが…1999年5月には、RSKバラ園にある高さ100mの送信塔のてっぺんにも。つがいが卵をあたためているのではということで、しばらく様子を見守ったようです。2009年3月には、そのカラスの巣作りをとらえました。針金のハンガーを持ち帰り、くちばしで電柱に押し付けて、器用に丸めています。2020年。それにしても、ハンガーをどこで見つけてくるのか。視聴者が撮影した映像に、一部始終が記録されていました。こちらは広島市内のマンションのベランダです。ふだんはあまり飛んでこないカラスが春はよく来るそうで…針金ハンガーをくわえて…飛んでいきました。次の映像では、まずは黒い服をつつきますが、ハンガーごと落としてしまった…すると、今度は白っぽい服をつついて、服だけを落としました。そして、ものほしざおにひっかかったピンクのハンガーを器用にはずして、飛び立ちました。そして、こちらが5月半ば、岡山市南区の住宅街にあった巣です。木の枝を組み合わせて…まるいくぼみには、布団の代わりでしょうか、スポンジのようなものも確認できました。巣は地域住民が見つけました。連絡を受けた中国電力ネットワークは、停電のおそれがあるかを事前に確認し、卵やヒナがいる場合巣立つのを待って作業にあたるといいます。担当者の安全に細心の注意を払いながら…15分ほどで撤去が完了しました。巣の出現ピークは3月~6月ということで、既に岡山市・玉野市エリアだけで今年801個ものカラスの巣を撤去しているということです。人間vsカラスの知恵比べは、今年もまだまだ続きます。

(ゴミ捨て場のカラス対策ネットに追加する鳥害対策品の販売開始:愛知)
株式会社ダイヤニウムは、この度、ゴミ捨て場のカラス対策ネットに追加するだけの「撃退ドットマン(R) ネットプラス」の販売を開始いたしました。特殊な偏視覚レンズを使い、鳥の視覚を混乱させる画期的な製品です。付属のインシュロックで簡単にネットに追加が可能な製品で業者工事が不要。販売価格は5セットで19,500円(税抜)、送料別途。ダイヤニウムは、「大切な人を守る」という事業ミッションの下、全国にて環境浄化触媒の製造販売、各種工事、ウイルスや菌を媒介する鳥害対策、室内空気質をモニタリングするIoT機器の開発を行う企業です。この度ゴミ捨て場のカラス対策に一石を投じる為、新製品を開発いたしました。「撃退ドットマン(R) ネットプラス」は従来の鳥害対策とは異なり、特殊な偏視覚レンズを用いた鳥害対策製品で、鳥の視覚を混乱させることによって鳥害を防止します。「撃退ドットマン(R)」は大手食品工場、飲料工場、農協施設、鉄道、電力会社、市場等でのハト対策、カラス対策、ムクドリ対策等数々の実績が豊富です。従来の鳥害対策は専門業者に依頼することが必要であり、あまり対策を手軽に行うことが出来ませんでした。また、プロが使用する鳥害対策製品の市販品はほとんどないことから、「撃退ドットマン(R) ネットプラス」を開発致しました。本製品は、付属のインシュロックでゴミ捨て場のカラス対策ネットにつけるだけで簡単に鳥害対策を行うことが可能で、カラスががゴミ袋を荒らす被害を減らすことが可能です。

(カラスとの戦い)
行水したり、泣いたと思ったらすぐ笑ったりと忙しいイメージを持たせるカラスだが、知能が高いことは良く知られている。カラスの脳は他の鳥と比べてかなり大きく、人間の7歳児程度の知能を持つらしい。喋るところをテレビで観たことがあるが、人の顔も覚える▼3月下旬から7月中旬頃まではカラスの繁殖期にあたる。とくに5月を過ぎると、巣やヒナの近くを通る人に親ガラスが威嚇や攻撃をすることがある。近頃とくに騒がしいのはそのせいだ。カラスからすれば、天敵である人間が先にカラスの嫌がる行為をしない限り仕返しはしないという▼ただ、ゴミ置き場を荒らすのだけは許せない。カラス対策として黄色いネットに替えたり、中の方に入りにくいよう板を設置したり、折りたたみ式のゴミボックスを導入したりと戦いは続く。ゴミ収集車は区域内を順番に回ってくるから最後の方はリスクが高い。早朝収集を行政サイドに要望すれば、今度は収集後に置いていく輩に困る▼厄介者のイメージが強いカラスだが、ゴミの分別が進み、昔と随分勝手が違うかもしれない。プラ新法が施行されて2カ月近く。容器包装以外のプラ製品も分別が進めば、餌を見つけやすくなるかと余計な心配をする。だがカラスの勝手である。これまで通り素早く、賢く生き抜くに違いない。

(人を襲うカラスが急増:福岡)
駐車場を歩いている男性を突然、カラスが襲っています。実はいまの時期、カラスはある事情で神経質になるため、注意が必要なんです。21日、福岡県粕屋町で撮影された動画には、道路を渡った女性に1羽のカラスが近づく様子が映されています。すると次の瞬間、カラスが急降下して女性の頭すれすれを飛んでいきました。さらに、もう1羽カラスがやってきて、女性の頭をつつこうとしています。同じ場所で撮影された別の動画でも、2羽のカラスが頭の上で飛び回り、女性はかばんのようなもので必死に頭を隠し逃げようとします。21日から急にカラスが激しく鳴き始めたといいます。23日夕方、動画の撮影場所の近くでは、カラスが何かを警戒するような姿がみられました。なぜカラスは人を襲うのか、福岡市動物園の専門家に聞きました。福岡市動物園動物相談員・安河内清文さん「(カラスが)ちょうど繁殖してヒナが巣立ちをする時期がちょうど5月から6月。おそらく近くに巣立ちしたばかりのヒナがいると思う。それを守るためにヒナに近づいてくる人や動物を攻撃していると思われる」。突然のカラスの攻撃に、どう対処したらよいのでしょうか。福岡市動物園・安河さん「カラスが襲ってきても軽く威嚇するような形なので、帽子をかぶっていればほぼ問題は無い。傘も非常に有効です」。ヒナの子育てで神経質になっているカラスたち、いまの時期、その姿を見かけたら、なるべく早く離れるのがよさそうです。

(市街地クマ出没「異常な多さ」:福島)
会津若松市で今春、市街地へのクマ出没が相次いでいる。「例年になく異常な多さ」。鳥獣被害対策に携わる関係者は驚きを込めて語る状況だ。今月14日には同市本町の諏方神社でクマが目撃され、捕獲されたほか、4月には鶴ケ城公園や会津武家屋敷の敷地内でも目撃された。市有害鳥獣捕獲隊長の小沼清一さん(72)は「鳥獣対策に携わって50年近くになるが、市街地でこんなに目撃が多い年は初めて」と話す。市街地での出没は「これまで年に1回あるかないか」だったという。同隊によると、市街地でクマが目撃され、出動したのは今年4月に5件あり、昨年4月は1件もなかった。市などは電気柵やわなの設置も進めているが、クマは学習能力が高く、柵をすり抜けたり餌だけを食べたりするなど、効果は限定的だ。ある関係者は「クマの個体数が増えていると思う。市街地への出没は今後もあるかもしれないが、自然を相手にしている以上、対策といっても難しい」と打ち明ける。県会津地方振興局は、山に生息するクマが現れるルートについて、山あいにある東部の東山地区の湯川や、西部の阿賀川に沿って市街地に下りてくる可能性が高いと分析している。クマは夜行性で、草むらや木の陰などに隠れながら夜間に行動することが多く、親離れしたり、縄張り争いで負けたりした若いクマが餌場を探しているうちに人里に迷い込んでいる可能性が高いという。県会津地方振興局の担当者は「クマと人間の生活圏を明確に分けることが重要」と話す。クマは人の気配を避けるため、空き家や耕作放棄地の整備のほか草木の刈り取り、生ごみを放置しないなど、クマを人間の生活に侵入させない環境づくりが必要だと指摘した。会津若松市の市街地でクマの目撃が相次いでいることについて、県野生動物調査専門官の溝口俊夫さんは「里山から市街地に下りることを習性として獲得した『新世代クマ』がここ10年ほどで増えてきた」と要因の一つに挙げる。溝口さんによると、市街地でクマの出没が増えるのは通常、山に餌とする木の実がなくなる7~9月中旬だという。「4、5月の出没は普通はあり得ない」と指摘した上で、新世代クマは田畑に食料となる作物がなくても、4、5月に人里へ下りてくる習性があるという。特に昨秋は、餌となるブナやコナラの実が豊作だったことから「クマの繁殖力が高まり、個体も増え、人里に出没する圧力が高まっているのではないか」と分析。「会津に限ったことではなく、県内全体で注意していくことが重要だ」と警鐘を鳴らした。一方、市街地での対策として溝口さんは「特に観光地では夜間のごみの出しっ放しに注意してほしい」と強調。食べ物の包装紙や空き缶などもクマを出没させる要因になるという。またクマの目撃情報がある地域や山では、「鈴やラジオなど音のする物を身に着ける」「大人数で行動する」「クマの移動経路となる川沿いややぶに近づかない」などの対策を挙げた。県警のまとめによると、今年に入り県内で確認されているクマの目撃件数は61件(18日現在)となっており、前年同期比で22件増えている。4月は目撃情報が23件あり、そのうち11件が会津若松市での目撃だった。県自然保護課は「思いがけない場所にクマが出没することもある。注意してほしい」と呼びかけており、クマに遭遇した場合の対処方法として〈1〉大声を出さない〈2〉目を合わせて、ゆっくり後ずさりする〈3〉背中を向けて走らない―などのポイントを挙げた。

(「うっかり人里に」クマ出没相次ぐ:岩手)
岩手県内で今春、クマの出没が相次いでいる。県警によると、4月以降の目撃と人的・物的被害の合計件数は今月26日現在で16件にのぼり、昨年同時期の7件から2倍以上に増えた。県は今年度、捕獲上限数を過去最多の626頭に引き上げるなど対策を強化しているが、専門家からはクマの生息域を人里から隔てる対策の必要性も指摘されている。「あぶない! 熊出没注意」――。紫波町の中心部から約2キロの城山公園の入り口には注意を促すイラストが描かれた看板が設置されていた。近隣の市街地では16日夕、クマの成獣が目撃され、町は同日から城山公園への入場を規制。先月22日にも近くの小学校周辺でのクマの目撃があり、公園入り口を約1週間閉鎖していたが、わずか半月で再び立ち入り禁止となった。近くに住む阿部ミツさん(88)は「今年はクマが出たと聞くことが特に多い。高齢で足が悪いので、外に出るのは庭の畑仕事ぐらいにしている」と不安をもらす。クマの出没増加に伴い、人的・物的被害も増えている。今月23日には岩泉町でタケノコ狩りの2人が襲われ、1人が重傷。25日には大槌町でクマ3頭が物置小屋を荒らし、民家の網戸も壊した。4月以降の人的被害は昨年より2件増の4件、物的被害も1件増の5件とそれぞれ増えた。県自然保護課によると、クマの出没は近年、増加傾向にある。2017年度は2575件だったが、20年度は最多の3316件に増加。同年度は人的被害も最多の27件となり、全国でも最多となった。これに伴い、県はクマの捕獲頭数の上限を増やしており、今年度は前年度より80頭増の626頭に引き上げた。クマ被害増加の背景にあるのは、中山間地での人口減少だ。岩手大学農学部の山内貴義准教授(野生動物管理学)は「人が畑や山の周辺を管理できなくなった結果、人と森の境界線が曖昧になり、クマがうっかり人里に下りてきてしまっている」と分析する。その上で「地域全体で畑や山の周辺を管理し、クマが出没しない環境作りをする必要がある。人との境界線を明確にするため、電気柵も設置してほしい」と「すみ分け」の実践を訴える。盛岡市猪去地区では約15年前から自治会や行政、猟友会などが連携し、電気柵を設けたり、被害防止対策の研修会を開いたりと、地域ぐるみでクマの被害防止に取り組み、捕獲頭数が激減する効果を上げている。しかし、県全体では過疎化などにより、ほとんどの地域で十分な対策ができていないのが現状だ。県では現在、農業被害などの防止のため、電気柵やワナの設置費用の補助を行っている。県自然保護課の高橋秀彰主任主査は「クマ被害の防止は、捕獲ばかりには頼れず、総合的な対策が必要だ。人里に下りてこないように畑の周りの草を刈り、電気柵を設置するなど、保護と管理のバランスを保ちながら、人間との共生を進めていきたい」と話している。

(クマやその痕跡の目撃情報:石川)
20日午前、金沢市や小松市でクマやその痕跡などの目撃情報が相次ぎました。20日午前8時ごろ、金沢市別所町の内川小中学校近くで、教師がクマのフンらしきものが落ちているのを発見し、金沢市に連絡しました。市と地元の猟友会が確認したところ、クマのフンと判明し、これを受け、内川小中学校では20日、児童たちの下校に集団下校や保護者の迎えなどで対応しました。この付近では、19日午後5時ごろにも、県道を車で走行中の男性が、道路わきにクマ1頭が歩いているのを発見していて、警察がパトロールするなどして警戒していました。また、20日正午過ぎ、小松市蓮代寺町の蓮代寺小学校の校舎内にいた児童が、校舎の外にクマらしきものがいるのを発見しました。児童によると、大きさは60センチ程度とみられますが、小松市と猟友会が調査をしたところ、クマの痕跡は見つからなかったということです。蓮代寺小学校でも下校時に児童を集団下校させる措置がとられました。

(クマの目撃6回:和歌山)
夏に向け、全国各地で野生のクマの目撃が相次いでいる中、印南町の真妻地区では17日から18日にかけ、計6回もの目撃情報が町に寄せられた。うち2回は住宅地や民家の近くに現れ、いずれも人が襲われるなどの被害はなかったが、町が住民らに警戒を呼びかけている。クマは体長約1・2㍍のツキノワグマとみられている。真妻地区の最初の目撃は17日午前8時ごろ、川又の真妻神社から北へ約300㍍離れた山の中。地元の人が車を運転していると、1頭のツキノワグマが山を歩いているのを目撃した。クマは車が近づく気配を察知してか、北西方向に逃げていったという。翌18日は一日に5回もクマが目撃された。午前6時5分ごろ、上洞の国道425号線沿いで近所の人が目撃。クマはすぐに西に逃走したが、わずか25分後の6時30ごろには、再び国道沿いの住宅地に現れた。7時15分ごろと7時30分ごろには、国道から約500㍍離れた林道で相次いで目撃され、さらに約8時間後の午後3時45分ごろには、この日4回目の目撃地点から北東へ山を越え、直線距離で約1㌔離れた川又地区でも目撃された。町は18日午前11時ごろ、真妻地区住民に注意を呼びかける行政放送を行った。現れたクマは2日間とも同じクマとみられており、いまのところ被害の報告はないという。クマはここ数年、全国的にも市街地への出没が増えている。一般的には、天候不良でエサとなるドングリやブナの実の減少が理由の一つとされている。県自然環境室によると、今年度に入っての県内のクマの目撃情報は、18日時点で田辺市や広川町などで9件。日高地方では今回の印南町、みなべ町の2件となっている。人里に下りてくるようになった要因を特定することは難しいが、今後、他府県の状況をふまえながら専門家を交えて検討するという。また、同室では山でクマに遭遇しないために、鈴やラジオを身につけて歩く、山に近い家では生ゴミの置き場所に注意するなどの対策を呼びかけており、ホームページでも啓発を行っている。

(住民がクマ目撃:和歌山)
20日午前5時ごろ、和歌山県田辺市龍神村小家の金比羅橋(国道424号)付近で、地元の男性がクマらしき動物を目撃した。男性から連絡を受けた市龍神行政局によると、体長は1メートルほどで、ツキノワグマとみられるという。クマは山に向かって逃げた。行政局では付近を通行する際は注意を呼びかけている。

(河川敷にクマ1頭、地元猟友会員が駆除:秋田)
26日午前4時ごろ、秋田県北秋田市栄字悪戸の米代川河川敷に、クマが1頭いるのを市内の60代男性が目撃した。約1時間45分後、地元の猟友会員が駆除した。けが人はいなかった。

(クマ目撃:山形)
19日午後5時55分ごろ、米沢市万世町堂森で、農作業をしていた60代女性がクマ1頭を目撃したと110番通報した。米沢署によると、女性が約30メートルほど離れたスギ林の中に体長約1メートルのクマがいるのを見つけた。クマは山中へ逃げたという。現場は堂森公民館から北北西約100メートル付近で、近くに民家が点在している。

(クマ被害か、鶏小屋倒壊:岩手)
18日午後9時半ごろ、大槌町吉里吉里の土木作業員男性(62)方で、鶏小屋が倒壊しているのが見つかった。爪痕からクマによる被害とみられる。釜石署によると、就寝中だった男性が自宅外のトイレに行こうとした際、木造の鶏小屋(高さ約135センチ、横幅約140センチ、奥行き約75センチ)が倒れているのを発見。側面にはクマが引っかいたような跡が複数残っていたが、中にいたシャモ6羽は無事だった。19日にクマの警戒活動に当たっていた同署員に届け出た。現場は三陸鉄道吉里吉里駅から北西に約100メートルの住宅地。

(「クマのような動物」目撃通報多発:北海道)
札幌市内の市街地やその周辺で4月以降、「クマのような動物を見た」という通報が相次いでいます。ただ、札幌市によると、ふんや毛などの痕跡は見つからず、キツネなどをクマと誤認した例が少なくないとみられます。専門家も「クマへの不安感があるとそう見えてしまうことがある」と話しています。直前の3月末に西区の三角山の登山道近くでクマの調査に当たっていたNPO職員2人が襲われたことなどが影響し、市民の不安感が高まり、「のような」通報の増加につながった可能性がありそうです。児童が集団下校するなど本年度に最初に騒ぎとなったのは4月19日夜と20日朝に相次いだ札幌市北区あいの里の住宅街での目撃情報です。19日夜には帰宅途中の20代女性が体長約2メートルの「クマのような動物」が市道を横切るのを見たと110番。翌日朝には約2キロ離れた高齢者向け分譲マンションの駐車場近くを通り過ぎた登校中の児童が約1メートルの「クマのような動物」を見たと訴え、近くにいた住民が警察に通報しました。しかし、どちらの地点でも市の調査ではふんや毛などの痕跡は見つからず、児童が見たという高齢者向けマンションの駐車場の防犯カメラの映像ではクマも含めた動物の姿は確認されませんでした。クマ騒ぎは翌21日、東区に飛び火しました。21日午前4時20分ごろ、東区北13東12の路上で、新聞配達中の女性が「90センチほどのクマっぽいものを見た」と110番しました。市営地下鉄東豊線東区役所前近くの住宅街で、この情報を受け、周辺の小中学校計3校が臨時休校したほか、7校が始業時間を2時間遅らせるなど対応に追われ、保護者に付き添われて登校する児童の姿も見られました。同日夕には東区北31東14の大型商業施設付近でも「のような」という目撃情報がありました。さらに22、23日には豊平川右岸の白石区菊水元町、24日には対岸の東区東苗穂でやはり「のような」通報がありました。その後も南区や清田区、中央区でも同様の目撃情報がありました。ヒグマ対策を担当する札幌市環境共生担当課は警察や市民から目撃情報が寄せられた場合、現地に出向いて《1》足跡や毛などの痕跡がある《2》防犯カメラやドライブレコーダー、スマートフォンに画像がある《3》複数の目撃情報がある―などを確認し、明らかな根拠がある場合は市のホームページ(HP)の「ヒグマ出没情報」の一覧に「ヒグマを目撃」として記載しています。一方、目撃が単独で、痕跡や画像がなく、出没場所も踏まえれば見間違いの可能性がある場合は「ヒグマらしき動物を目撃」と区別しています。さらにキツネや犬などをクマと誤認したと判断したものは一覧に載せていません。市が4月以降の目撃情報のうち、「クマらしき動物の目撃」と分類したのは13件で、このうち4月23日の白石区菊水元町の目撃情報(黄色)は一覧には載せていますが、キツネの可能性が高いとみています。キツネや犬、さらに人をクマと誤認したと判断したのは4件で、HPの一覧には掲載していません。昨年度は「ヒグマらしき動物を目撃」と分類したのは14件だけなので、市担当者は「例年とは違う異例の事態」と驚いています。「のような」通報が相次ぐ背景には、ヒグマの出没に対する市民の不安感の高まりがあるとみられます。

(民家の窓をたたく音、振り返るとクマの肉球が:北海道)
北海道・登別市札内町で19日、住宅の窓をたたくクマの目撃があり、家の窓には大きな足跡が残されていました。警察は警戒を呼びかけています。窓ガラスにくっきりと残るクマの足跡。クマが目撃されたのは登別市札内町の住宅です。19日午後9時40分ごろ「クマが窓をたたいてどこかに行った」と、この家の住人から110番通報がありました。警察によりますと、クマの足跡は窓の高さ1メートル70センチの場所に残っていたということです。今月9日には、およそ300メートルほど離れた鶏舎でもクマの被害が出ていて、警察は注意を呼び掛けています。

(小学校近くでクマを目撃:石川)
20日午後、小松市の小学校近くで、クマが目撃され、小松市ではパトロールを行うなど付近の住民に警戒を呼びかけています。20日正午すぎ、小松市の蓮代寺小学校で、校舎から100メートルほど離れた運動場近くの草むらにクマ1頭がいるのを校舎の2階にいた児童が見つけました。子グマとみられ、草むらそばの山林に歩いて入っていくと、そのまま姿が見えなくなったということです。学校は休み時間中の子どもたちの運動場の利用を取りやめるとともに、集団下校を行ったということです。小松市は周辺のパトロールを行うとともに、広報車で住民に警戒を呼びかけました。石川県によりますと、県内では19日までに40件のツキノワグマの目撃情報が寄せられていて、この時期としては件数が多くなっています。またことしの秋はクマのエサとなるブナの実の凶作が予想され、今後も出没が増える可能性が高いとして、クマのエサになるものを放置しないことなど対策を呼びかけています。小学校近くに住む70代の女性は「ちょうど昼すぎに小学校のそばを散歩していたので、クマが出たと聞いてとてもびっくりしています」と話していました。蓮代寺小学校の北村聖子校長は「この辺りは山が近くクマも時々出ますが、春先のこの時期に出没したことは無かったので驚いています。児童にはすずを持ち歩き、なるべく友達と登下校するなど自分の体を守る行動を呼びかけます」と話していました。

(県道でクマを目撃:新潟)
新潟県阿賀町豊川の県道で21日午前10時半前、住民が体長約80cmのクマ1頭を目撃し、警察に通報しました。クマはその後、近くの川に逃げていったということです。目撃された場所は住宅から約50mほど離れてていて、警察は阿賀町役場と連携して、地域の住民に注意を呼びかけています。

(ひかれた状態のクマ見つかる:石川)
石川県内の各地ではクマの目撃情報が相次いでいる中、金沢でも出没です。23日午後、金沢市の通称・山側環状で車にひかれたとみられる状態のクマが発見されました。23日午後3時ごろ、金沢市梅田町の山側環状の本線上でクマがひかれていると金沢市に連絡がありました。市によりますと、クマの大きさは70センチほどとみられ、発見した時はすでに死んでいたということです。また警察によりますと、通行止めなど交通への影響は特になかったということです。

(クマ出没、くまなく確認しよう:岩手)
大槌町の三陸道大槌インターチェンジ付近でクマの目撃が相次いでいる。22日は近くに住む男性(60)が自宅裏山で3頭を撮影した。男性によると、午後5時ごろ、茂みから何かの足音が聞こえ、子グマが登場。続いて現れた親グマが威嚇してきたため屋内に退避した。周辺は通学路や散歩コースだが、ここ最近は毎日のようにクマの目撃情報がある。お出かけの際は身の安全を守るため、くまなく確認を-。

(住宅地の裏山にクマ出没か:島根)
23日夕方、松江市東出雲町の住宅地近くでクマの目撃情報がありました。この付近では先週も目撃情報があり、市などが注意を呼びかけるとともに、捕獲用の檻を設置することにしています。今回の目撃箇所から約1キロ南に離れた所で、先週19日にもクマとみられる動物の目撃情報があり、市は冬眠から覚めたクマが活発に活動し始めていると見て、24日、捕獲用の檻を設置することにしています。また県は、例年5月に入るとクマの出没情報が急激に増えてくる時期となるため、山に入るときにも十分注意するよう呼びかけています。

(ぼたん鍋「100年フード」に:兵庫)
文化庁はこのほど、地域に根付く食文化を「100年フード」と名付けてPRする新制度で、全国の郷土料理など131件を認定。兵庫県丹波篠山市内からは同市発祥の「ぼたん鍋」と、それを継承する団体として丹波篠山観光協会が認定された。また、15件のみに贈られた有識者特別賞も受賞した。100年フードは、▽地域の風土や歴史・風習の中で育まれてきた▽世代を超えて受け継がれている▽継承することを宣言する団体が存在する―の全てを満たす地域固有の食文化が認定される。江戸期以前から伝わる「伝統」、明治・大正以降の「近代」、昭和以降で今後100年の継承を目指す「未来」の3部門で、全国から212件の応募があった。ぼたん鍋は、猪肉が縄文時代から食べられていたことなどから「伝統」部門で認定された。猪肉を地野菜と共に各店こだわりのみそやだしで煮込むぼたん鍋。明治期に「イノ鍋」として料理旅館で提供されていた歴史があり、かつて駐屯した陸軍歩兵第70連隊が滋養食として好んで食べていた。その後、昭和初期に篠山小唄の歌詞募集で語呂が良いようにイノ鍋からぼたん鍋に変更され、肉をボタンの花に似せて盛るようになった。同協会によると、丹波篠山のイノシシが栗やマツタケ、黒大豆などを食べる「美食家」であり、味、栄養共に優れていることや、市内約40店で提供されていることなどが評価されたとみられる。認定により、ロゴマークが使用できるほか、100年フードの公式ウェブサイトや文化庁主催のイベントなどでPRの機会が与えられる。同協会は、「最近はコロナや豚熱によって打撃を受けているので、さらに盛り上がるように認定を追い風にし、日本人なら一度は食べたことのある料理にしていきたい」とする。ぼたん鍋のパンフレットなどにロゴマークを掲載し、このほかの活用も検討する。同協会の堀成志会長は、「歴史を紡いでくださった先人の努力と素晴らしい地野菜を作られる生産者、提供いただいている協会員の日々の積み重ねがあってこそ」と感謝し、「認定を機に関西、そして日本を代表する丹波篠山ブランドを強烈にアピールしていきたい」と意気込んでいる。

(クマの目撃相次ぐ:和歌山)
和歌山県田辺市龍神村小家でクマの目撃が相次いでいる。16、20、21日に龍神行政局に情報が寄せられ、行政局では周辺の住民に注意を呼びかけている。行政局によると、クマは16日夕方に国道425号の唐尾トンネル付近、20日早朝に約5キロ離れた国道424号の金比羅橋付近に出没。21日早朝には、金比羅橋から約1・5キロ離れた芝垣内の集落で、民家のすぐそばまで来ているのを住民が目撃したという。いずれも体長1メートルほどで、人や車に驚いて逃げた。ツキノワグマとみられている。単独で行動している個体とみられ、今のところ被害の情報はないという。20日と23日には行政局が、大きな音を立ててクマを追い払う活動をした。龍神行政局の担当者は「ここ数年、目撃情報は増えている印象。おとなしい動物なので、もし見かけても刺激はしないようにしてほしい。誘引する恐れがあるため、周辺に住んでいる人は残飯や餌になる果実などを家の外に置かないようにしてほしい」と話している。ツキノワグマは保護の対象となっているため捕獲はできないが、行動を調査するため、見かけた場合は行政局まで連絡してほしいという。

(車にひかれた「クマ」視聴者が捉える:石川)
金沢市の通称「山側環状」で23日午後、車にひかれたとみられる状態のクマが発見されました。同じ個体とみられるクマが撮影されていました。23日午後2時半ごろの金沢市今町、通称「山側環状」の道路上に突如現れたクマです。足はふらつき、力尽きて倒れてしまいました。午後3時ごろ、金沢市梅田町の山側環状の本線上でクマがひかれていると金沢市に連絡がありました。市が発見した時にはすでに死んでいたということですが、同じ個体とみられるクマが死ぬ前に撮影されていました。撮影した人によりますと「クマが目の前を横切った直後、反対車線で『バン』という激しい音がしたので、見るとクマが倒れていた」ということです。車にはねられた場所と、金沢市がクマを発見した場所はおよそ400メートル離れていて、撮影されたクマと発見された個体が同じであれば、クマが車にひかれた後、ふらつきながらも400メートルの距離を移動したと考えられます。

(女子大構内をシカが闊歩:宮城)
仙台市泉区の大学の構内に24日、1頭の二ホンジカが姿を現しました。周囲が住宅地の大学構内に現れた二ホンジカの行動に専門家も首をかしげます。大学構内にたたずむ1頭のシカ。カメラに気づくと足早に立ち去ります。シカが現れたのは、仙台市泉区本田町の仙台白百合女子大学です。この映像は、24日午後6時頃、大学の職員がスマートフォンのカメラで撮影しました。シカは、体長が約1メートル50センチ。全体が茶色く、白い斑点があります。ニホンジカです。大学の職員が、24日午前8時頃、構内で見つけてから午後6時まで、シカは人におびえることなく、構内を歩いていたということです。仙台白百合女子大学は泉区の仙台バイパス天神沢交差点から500メートルの住宅地にあります。シカの生態に詳しい石巻専修大学の辻大和准教授は、人間を怖がる二ホンジカには通常考えられない行動で、不思議な点が多いと話します。石巻専修大学 辻大和准教授「結構近くで撮ってていますね、これは不思議ですね。もしかしたら誰かが勝手に飼っていたのか。野生のシカでこれだけ近づけるのは私の記憶にない。野生の山にいるシカは人を見たらピッと声をあげて逃げるので、ちょっとそこは解せない。あと気になるのが、本当に1頭だけだったのか、シカは群れで行動するので1頭だけフラフラとやってくるのは不思議」。石巻専修大学 辻大和准教授「シカの食物は基本的に草や木の葉っぱ。植生が荒らされて食物不足になるということは仙台周辺では考えにくい。二ホンジカの習性として、特に縄張りにこだわっているわけではないので、比較的広い範囲を動き回っていて、たまたま市街地にちょっと出てきただけかと思う」。石巻専修大学 辻大和准教授「優しく見守るのが一番。おもしろがって追いかけることや捕まえようとすることはしないほうがいい。二ホンジカは牙をむき出して襲ってくることはない。あとはドライバーは今こういう動物が入り込んでいるということを認識して、カーブなどを走るときは少し気をつけて運転してほしい」。

(クマの目撃相次ぐ、三陸道で衝突事故も:宮城)
石巻地方でクマの目撃情報が相次ぎ、石巻署などが地域住民に注意を呼びかけている。15日午前0時50分ごろに石巻市蛇田で1頭が目撃され、その日の午後9時20分ごろに東松島市大曲の三陸沿岸道下り線で体長約1.5メートルのクマが乗用車と衝突した。18日午前7時40分ごろにも、大曲で約1メートルのクマ1頭が目撃された。県東部地方振興事務所によると、クマは季節を問わず出没するという。担当者は「野外に放置された生ごみの味を覚えたクマが、やぶなどの隠れやすい場所を利用して食べに来ることがある」と指摘。「生ごみや草木の管理を徹底してほしい」と話す。

(住宅の小屋がクマに荒らされる:岩手)
24日早く、大槌町で住宅の小屋がクマに荒らされているのが見つかりました。県内では先月以降クマの目撃が相次いでいて、県などが注意を呼びかけています。24日午前4時半ごろ、大槌町吉里吉里の住宅で、敷地内にあるプレハブ小屋が荒らされているのを住民が見つけ、警察に届けました。警察によりますと、小屋の中で保管していた玄米袋が破られていたほか、扉や地面にクマとみられる足跡や、ひっかいたような跡が残っていたということです。現場は三陸鉄道リアス線吉里吉里駅から北におよそ300メートル離れた住宅街で、近くには小学校もあります。周辺では今月18日にシャモを飼育する小屋がクマに壊されているのが確認されたほか、21日にも住宅の軒下に置いていた米ぬかの袋が荒らされるなどの被害が出ていて、町は近くの山にわなをしかけるなどの対策を取っているほか、住民に注意を呼びかけています。また、県によりますと、例年4月以降、クマの目撃が相次ぐようになり、先月は110件寄せられたということです。県は、家畜のエサや残飯など、クマが好むにおいの強いものを屋内の密閉した場所で保管するよう呼びかけています。

(市街地近くでクマ:島根)
25日午前7時10分ごろ、雲南市三刀屋町三刀屋でクマ1頭(成獣)を目撃したと、市民から市に通報があった。市によると、場所は三刀屋高校と善徳寺間の谷。市教育委員会が三刀屋小・中学校に情報提供し、注意喚起した。

(海岸沿いにシカ?!どこからやってきた?:宮崎)
宮崎市の公園付近やゴルフ場でシカの目撃情報が寄せられています。目撃されているのは山間部ではなく海岸沿いで、シカがどこから海岸沿いまでやってきたのか分かっていません。シカの目撃現場を取材しました。茂みからひょっこり姿を現したのは…。一頭のシカ。ここは宮崎空港の北側にある緑松公園。(宮崎市森林水産課・川崎敏晴さん)「ここの公園付近でシカがいたという目撃情報が寄せられたところ」。宮崎市によるとシカの目撃情報は今年2月以降、あわせて5件寄せられています。シカは、緑松公園付近のほかに海岸沿いのゴルフ場や宮崎空港南側の住宅地でも確認され、少なくとも2頭以上いるとみられます。公園とゴルフ場で確認されたシカについて、宮崎野生動物研究会の出口智久さんは・・。(NPO法人宮崎野生動物研究会・出口智久 事務局長)「まず雄のシカ。日本シカ。九州産」。いずれのシカも年齢は2歳以上と推定され、公園とゴルフ場で確認されたのは、別々のシカと考えられるということです。シカはどこからやってきたのでしょうか。(NPO法人宮崎野生動物研究会・出口智久事務局長)「こちらは双石山から迷い込んだ可能性はある。こちらは綾・西都から迷い込んだのではないかと地形的にみると思われるが、その辺は定かではない。大人しいシカですが、足の力は相当強い、蹄も強いのでむやみに触ったり、餌付けをするとよろしくない」。宮崎市は、シカを山間部に戻すためワナを置くなど対応していますが、まだ捕獲には至っておらず、今後、付近住民に目撃した際の注意点をまとめたチラシを配ることにしています。シカを目撃した際にはそっと見守るか宮崎市に連絡してほしいということです。

(ガラス戸越しにクマと鉢合わせ:福井)
二十五日午前五時ごろ、勝山市鹿谷町保田の住宅で、この家に住む女性が家の中からガラス戸越しに体長一メートルほどのクマ一頭と鉢合わせした。クマは逃げたが、ガラス戸と網戸にクマの手の跡や引っかき傷が残されていた。

(市街地に野生動物が連日出没の「なぜ?」:長野)
26日に続いて27日も野生の動物が長野市街地に出没しました。26日はシカが県庁近く、長野駅構内、さらに市役所のそばで目撃されました。27日は、イノシシが市役所近くの病院に侵入し、入院患者の男性が軽いけがをしました。27日午前6時ごろ、長野市役所に近い鶴賀(つるが)病院に「イノシシが入った」と病院の職員から消防に通報がありました。病院の関係者によりますと、イノシシは搬入口から入り、院内のガラスを割って入院患者と遭遇したといいます。驚いた男性患者は転倒し、右手に擦り傷を負う軽いけがをしました。イノシシは、市が委託した技術者が吹き矢で麻酔を打って捕獲。体長1メートルほどのメスで1歳くらいの子どもと見られています。付近ではここ数年、イノシシの目撃情報があると言います。さらに、きのう出没したシカとの共通点も…。鶴賀病院が位置するのは、JRとしなの鉄道の線路のすぐ隣。26日出没したシカも、長野駅の構内や市役所近くの踏切で目撃されました。さらに、5年前の同じ5月下旬には…。JR長野駅近くにイノシシが出没。散歩中の男性を襲った後、住宅街を動き回り、追いかける警察や消防と大捕物に…。およそ5時間後に捕獲されました。市の担当者によりますと、市街地でイノシシやシカなどが出没しやすい場所として、川や線路、道路などを挙げています。(長野市農林部森林いのしか対策課・渡辺修課長補佐)「川、道、線路といった山とつながっている視界が開けているまっすぐなもの、そういったところを通ってきてしまっている、この時期に出没しやすいとは感じていない」。市は、野生動物を見かけた場合は近寄らずに市や警察に連絡するよう呼びかけています。

(国道をシカ激走:宮城)
仙台市泉区の大学で、ニホンジカが姿を現したというニュースを25日お伝えしましたが、今度は、宮城野区で国道を駆け抜けるシカが目撃されました。一体なぜ…、そして同じシカなのか。なぞは深まっています。26日、ドライブレコーダーがとらえた映像、画面左側に注目。動物が猛スピードで通り過ぎていきます。もう一度、スローでよく見てみると…シカです。目撃されたのは、26日午前6時20分頃、仙台市宮城野区福田町一丁目の国道45号線です。多賀城市方面に走っていきましたが、人や車への被害は確認されていません。仙台市内では今月24日、泉区の仙台白百合女子大学の構内でシカが目撃されています。白い斑点がありニホンジカとみられています。仙台白百合女子大学と今回の現場との間は10キロほど離れています。シカの生態に詳しい専門家は、同じシカの可能性もあると話します。石巻専修大学 辻大和准教授「白百合女子大学に1頭だけいた個体が、元の場所に戻ろうとしてさまよっているうちに、逆の市街地の方に行ってしまって、帰れなくなって慌てている状況という可能性もある」。また、シカが市街地に現れることは大変珍しく、強いストレスを感じているのではと話します。石巻専修大学 辻大和准教授「シカにとって人がいっぱいいる、道路が沢山ある場所というのは未知の場所なわけで、かなり恐怖心が強いと思う。しかも車がびゅんびゅん走っている。だからかなりパニック状態なのではないか」。一方、こちらも同じシカなのでしょうか。27日午前10時すぎ、仙台市若林区荒井の田んぼでシカが目撃されました。映像を撮影した人によりますと家から窓の外をのぞいたところ、田植えを終えた田んぼを自由に走り回るシカを発見しました。近所でシカを目撃したのは初めてということです。シカがやってきたためか、田んぼで羽を休めていた野鳥も飛び立っていきました。辺りに人はおらず、シカはそのまま南の方向に走り去ったということです。今回道路沿いで目撃されたということで、シカと車の衝突事故の発生が懸念されることから辻准教授は、ドライバーに対しカーブなど見通しの悪い通りでは特に注意して運転してほしいと話しています。

(クマの目撃相次ぐ:岐阜)
28日午後7時前、住民が「新潟県長岡市下塩の自宅の裏山から体長約1mのクマ1頭が出てきて、塩谷川に沿って東方向へ行くのを目撃した」と警察に通報がありました。クマが目撃された場所は民家が近くにあり、警察が市役所とともに住民に注意を呼びかけています。長岡市では28日午前11時半前にも深沢町の病院の近くでクマが目撃されています。

(クマ1頭目撃:福島)
5月29日(日)午前9時40分頃、会津若松市一箕町松長一丁目で体長約1.5メートルのクマ1頭を市道を通行していた運転手が目撃した。現場近くには住宅や小学校などもあるが、現時点で人的被害などは確認されていない。警察などが目撃された場所付近の警戒を続けている。

(クマが養蜂箱の蜂蜜食べる:秋田)
28日午後4時ごろ、秋田県由利本荘市岩城勝手字大沢の雑木林で、クマが養蜂箱の中の蜂蜜を食べているのを、散歩中の近所の70代男性が目撃した。通報を受けて駆け付けた由利本荘署員が、養蜂箱が荒らされているのを確認した。

(民家敷地内にクマ1頭:秋田)
29日午前10時ごろ、秋田市手形字大沢の民家敷地内にクマが1頭いるのを、住民の50代男性が目撃した。被害はなかった。秋田東署によると、庭にいた男性が、西側に隣接する山林から体長約1メートルのクマが庭へ入ってくるのを目撃。クマは男性から約3メートルの位置まで近づき、北西の山林に去っていった。現場は秋田高校グラウンド近くの住宅街。

(3週間でヒグマが3回“襲撃”:北海道)
北海道登別市の農場でヒグマに網戸が破られたとみられる被害がありました。この付近ではクマの被害が相次いでいます。29日午前6時30分ごろ、登別市札内町の農場に勤務している男性から「クマが出没した。事務所に足跡、網戸も破られている。今はいない」などと警察に通報がありました。警察や市役所などが調べたところ、養豚場の窓の外側にあった布が破られていたり、事務所の壁や網戸、地面に数多くのクマのものとみられる足跡がありました。足跡は幅12センチ、長さ20センチほどだったということです。この近く住宅では20日午後9時30分ごろ、クマが窓を叩いて立ち去ったのを住民の女性が目撃したほか9日には、クマにより鶏舎の壁が壊される被害がありました。警察が注意を呼び掛けています。

(住宅の近くでクマの目撃情報相次ぐ:新潟)
29日午後7時半過ぎ、新潟県魚沼市役所から警察に「市民が28日午後2時ごろ、そして29日午後3時ごろ、魚沼市大白川でクマ1頭を目撃した」と通報がありました。クマが目撃された場所は住宅から約300m離れていることから、警察は市役所とともに住民に注意を呼びかけています。

(早朝に米袋あさるクマ目撃:岩手)
29日午前5時40分ごろ、花巻市石鳥谷町新堀の農業の男性(80)方で、米袋をあさる成獣のクマ1頭が目撃された。クマはその後、逃走した。花巻署によると、物音を聞いた男性が家の外を確認したところ、軒先に置いていた米袋をあさるクマがいた。米袋2袋が破け、米が少量食べられていた。現場は同町新堀の長善寺から東北東に約800メートルの住家が点在する山間部。同署は現場周辺に警戒を呼びかけた。

(住宅街に足をケガをしたカモシカ:静岡)
フェンスと建物の間に入り込んだ1頭のニホンカモシカ。静岡県袋井市の住宅街では19日朝、特別天然記念物に指定されているニホンカモシカが現れました。袋井市によりますと市内では2年前にもカモシカが住宅に逃げ込むことがあるなど、たびたびカモシカが目撃されているということです。カモシカは駆け付けた猟友会や市の職員によって保護されました。現れたカモシカは左の前足にケガをしていましたが、県によりますとカモシカは希少な動物ではなく、生息数も多い上に農林業への被害も確認されていることから、市が県に相談した上で治療せず山に逃がしたということです。また市は動物園にも相談しましたが、治療は難しいとの判断だったということです。県によりますと生息数が少なく希少な動物などは、動物園で治療するケースがあるということです。カモシカは近づくと体当たりされるおそれもあり、むやみに近づかないよう注意が必要です。

(芸備線、上下3本がシカ計4頭と接触:広島)
30日午後8時ごろから9時25分ごろにかけ、JR芸備線の戸坂(広島市東区)―吉田口(広島県安芸高田市)間で、上下3本の普通列車がシカ計4頭と相次いで接触した。JR西日本広島支社によると、午後10時15分現在、最大50分の遅れが出ている。同支社は「短時間に一つの路線で4度の接触は聞いたことがない。雨が上がり、シカが一斉に動き出したことが影響したのかもしれない」としている。

(快速エアポートがシカと衝突:北海道)
27日午後7時40分ごろ、恵庭市のJR千歳線恵庭―サッポロビール庭園間で、小樽発新千歳空港行きの快速エアポート(6両編成)がシカと衝突した。乗員乗客の計約150人にけがはなかった。

(養鶏場の近くでクマを目撃:新潟)
新潟県警・三条警察署に31日午前7時半すぎ、「三条市中野原でクマ1頭(体長約0.7m)を目撃した」と通報がありました。クマが目撃された場所の近くには養鶏場などがあり、警察が市役所とともに住民に注意を呼びかけています。

(クマが道路を横断:福島)
5月29日(日)午後0時5分頃、福島県耶麻郡磐梯町の磐越自動車道で本線上を横断するクマ一頭が目撃された。通行していた車の運転手の通報。通報を受けた警察が現場に臨場したが、クマの発見には至らなかった。本線上を走行する車との衝突なども無かった。警察が付近の警戒を行っている。

(「クマ」と「車」が衝突:山形)
警察によりますと25日午後3時頃、山形県小国町で軽乗用車が道路を走っていたところ、突然クマが道路に飛び出してきたということです。クマは体長およそ80センチメートルで衝突後、近くの山の中に走り去りました。軽乗用車は右の前の部分が小破したということです。警察でパトカーを出し付近に注意を呼び掛けています。

(通学路で人を襲うカラス目撃:熊本)
カラスが人を襲う話を聞いたことはあったのですが「本当かなあ」と思っていました。それが先日、人を襲う場面を目撃しました。5月20日午前8時半ごろ、熊本市の熊本大学そばの県道にある立田自然公園入口バス停付近です。自転車に乗った20代くらいの若い男女の後頭部目がけてカラスが急降下。2人はカラスがたまたまぶつかったように感じたようでしたが、その後も電線に止まり、いら立ったように「カアカア」と鳴き続けていました。この道は小中高校生らの通学路にもなっているので気になって情報提供しました。

(アメリカの銃の製造量は過去20年で約3倍に増えていた)
米司法省の最新の報告書によると、アメリカの銃製造会社は2020年、2000年に製造した量の3倍近くの銃器を作った。追跡不可能な「ゴーストガン(幽霊銃)」の数も増加しているという。アメリカのバイデン政権は違法な銃の取り締まりを強化していて、今回の報告書はそうした取り組みの一環だ。アメリカの銃製造会社は2020年、1130万丁の銃器を合法的に製造した ── これは390万丁が製造された20年前に比べて約3倍だと、5月17日に公表されたアメリカ司法省の報告書は指摘している。10人が死亡、3人が負傷したニューヨーク州バッファローの銃乱射事件から3日後、司法省アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局はアメリカにおけるこの20年あまりの銃の販売に関する初めての包括的な分析を公表した。バイデン政権は違法な銃の取り締まりを強化していて、この報告書はそうした取り組みの一環だ。アメリカ疾病予防管理センター(CDC)のデータによると、銃の売り上げが急増した2020年には銃器絡みの殺人の発生件数が過去26年で最悪のレベルに達したと報告書は述べている。CDCは2020年に1万9350件の銃による殺人事件が発生したと報告していて、2019年から35%増加したという。ただ、こうした数字は"想定外"でもない。Insiderは2021年、連邦捜査局(FBI)が2020年に銃購入のための身元調査を3970万件実施したと報じた。身元調査の件数には銃の携帯許可やサプレッサーの販売に関するものも含まれているため、身元調査の実施件数と銃の販売数はイコールではない。しかし、銃の販売数を把握する上では重要な数字で、2020年の数字は1998年にデータを集め始めてから最も多かった。全米射撃協会(National Shooting Sports Foundation)は当時、2020年には約850万人が初めての銃を購入したと推定していた。司法省アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局の報告書は、オンラインで購入できたり、自宅で3Dプリンターなどを使用して組み立てられる「ゴーストガン(幽霊銃)」のデータも提供している。こうした銃は事実上、追跡不可能で、身元調査なしに購入できる。司法省は2021年に1万9000丁以上のゴーストガンを発見したとしていて、これは2016年に見つかった数の10倍だ。バイデン政権は4月、ゴーストガンの取り締まりを強化すると発表し、銃規制法(Gun Control Act)の下で「銃器」と見なされる銃の部品や組み立てキットを一般的に販売されている銃器と等しく扱うよう求めた。この新たな規制は2023年に施行される。アメリカで最も多い銃関連の犯罪は、国内で合法的に製造され、のちに盗まれた銃によるものだと報告書は指摘している。2016年から2020年の間に、3万9147丁の銃器が銃の販売店から盗まれたと報告されているという。この数字には個人から盗まれた銃は含まれていないので、"盗まれた銃"の実際の数はさらに多いだろう。ウォール・ストリート・ジャーナルは4月、銃の盗難がここ2年で急増したと報じた。消費者の関心にも変化が見られると、司法省アルコール・タバコ・火器及び爆発物取締局は報告している。アメリカでは2009年頃からライフルよりも半自動式拳銃の方が多く売れ始め、これは銃を購入する目的が娯楽としての狩猟から護身用に変わった可能性を示唆している。「入手可能な最良の情報を持ち、最も効果的なツールや調査を用いて努力することによってのみ、わたしたちは現在の暴力の増加に対処することができます」とリサ・O・モナコ(Lisa O. Monaco)司法副長官は同省のプレスリリースでコメントした。「この報告書は、そうした方向に向けた重要な一歩です。司法省は銃による暴力を引き起こす最も大きな要因に合わせたアプローチを取り、銃撃犯を路上から排除するために必要なデータを引き続き収集します」

(約20年で商用向けに1億3900万丁の銃を製造:アメリカ)
米司法省は17日、同国の銃器製造企業が2000~20年に、商用向けに1億3900万丁の銃を製造したとする報告書を発表した。2020年だけでも1130万丁の銃が生産されたという。報告書によると、20年余の間に輸入された銃器は7100万丁に上った一方、輸出された銃器は750万丁だった。米国では銃器を使った殺人事件や自殺が増加しており、個人所有の銃器が市中に豊富に出回っている実態が報告書で裏付けられた。米国では半自動小銃が人気だが、口径9ミリの半自動式の拳銃が実際には多く購入されていると報告書は指摘している。同型の拳銃は安価かつ扱いが容易である上、正確な銃撃が可能で、警察官の大半が使用している。また、ネット上で購入したり、3Dプリンターで作ったりした部品で製造された「ゴーストガン(幽霊銃)」も急増している。このような銃は、製造番号がなく追跡が難しく、当局は対応を迫られている。リサ・モナコ(Lisa Monaco)司法副長官は、確かな情報把握があってはじめて現在の暴力事件に対処できるとの見方を示し、「この報告書はこうした方向への重要な一歩だ」と述べた。米ニューヨーク州バファロー(Buffalo)で14日に18歳の白人の容疑者が銃を乱射し、アフリカ系米国人10人が死亡するヘイトクライム(憎悪犯罪)が起きるなど、米国では先週末に銃乱射事件が相次いだ。米疾病対策センター(CDC)は先週、2020年の銃関連による死者が「歴史的」な増加を記録したと発表した。同年の銃を使った殺人による死者は1万9350人で、対前年比35%近く増加。銃による自殺では2万4245人が死亡し、同1.5%増えた。2020年には、銃による殺人の死亡率は人口10万人当たり6.1人で、25年以上で最悪だった。CDCは、新型コロナウイルス感染症の流行によるストレスや貧困が影響している可能性もあるとしている。

(学校給食に梅やジビエを:和歌山)
和歌山県農林水産部と県教育委員会は2022~26年度にかけ、学校給食で県産品の利用を拡大する計画を立てた。学校給食で使いたい食材と納入できる県産品のマッチング支援や、給食向けの新たな加工品の開発などで、利用割合が現状より増える市町村数を、全体の9割以上にする目標を掲げている。学校給食での地場産物の利用割合(食材数)は07年度に34%だったが、その後減少し、近年は20%台の横ばい傾向。19年度は25・3%だった。そのため、17年度に初めて利用拡大を図る計画(17~21年度)を策定した。前計画では目標として、利用割合40%を掲げていたが変更し、新計画では、利用割合が現状より増える市町村数を、全体の9割以上にすることとした。

(千葉県産でも再開うれしい、栃木のイノシシ肉加工施設:栃木)
栃木県内の養豚場で昨年から豚熱の感染が3例相次ぎ、県内で唯一、イノシシ肉を売り出す那珂川町では肉の加工施設の稼働停止を余儀なくされた。培った加工技術を生かしつつ、食文化をつなぐため、4月から県外産のイノシシ肉を利用し、出荷を再開した。地元では「他県産でもイノシシ肉の販売再開はうれしい」と歓迎の声が上がっている。昨年4月と今年3月、那須塩原市と那珂川町の3カ所の養豚場で豚熱の感染が確認され、3場で計4万頭以上が殺処分された。農林水産省の研究チームによると、野生のイノシシが媒介して流行が拡大した可能性がある。肉加工施設への地元産イノシシの搬入は自粛が要請され、施設は昨年10月から稼働を停止せざるを得なくなった。県内の獣害による農作物被害のうち、約6割がイノシシによるもので、山間部にある那珂川町も長年、イノシシ被害に苦しんできた。町は09年、農作物の被害の軽減と地域活性化を図ろうと、県東部の2市4町の八溝(やみぞ)山系で捕獲したイノシシを食肉に加工する町営のイノシシ肉加工施設を整備した。イノシシ肉専門の加工施設は、民間も含めて北関東で唯一。肉を「八溝ししまる」と名付けて売り出し、認知度アップに取り組んできた。初年度は366件だった取引件数は、19年度に過去最高の846件に増え、販売額も当初の3倍以上の約1600万円に上った。ソーセージやギョーザなど加工品は65種あり、約2キロの骨付きモモはヒット商品に。職員の高沢和也さん(34)は「一体一体の個性が違う野生のイノシシと向き合い、どんな肉でも柔らかく食べやすくカットする技術を磨いてきた。他の施設ではできないと思う」と自負する。当初2人だった解体加工員は5人に増えた。しかし、豚熱の発生で新たなイノシシの搬入ができなくなり、今年1月には施設で冷凍保存していた地元産イノシシ肉の在庫は底をついた。特産品として定着してきたさなかの出来事に職員は頭を抱えたが、町が県に働きかけ、4月1日に県外産のイノシシ肉の使用許可が下りた。加工施設からの距離や業者の協力もあり、千葉県産を選び、4月中旬から加工・出荷を再開した。千葉県産は山地の高低幅が少なく、八溝系に比べて小さめというが、その分柔らかく、脂ものっているという。八溝産イノシシを搬入できる見込みは立っておらず、当分は千葉県産を使っていく。施設開設当時から働く原田正行さん(74)は「皆さんの協力で再開できた。千葉産のイノシシ肉をおいしく提供したい」と力を込めた。八溝ししまるを販売していた地元の飲食店などは出荷再開を喜ぶ。那珂川町内の「道の駅ばとう」では、町外からの客が一度に大量に購入することが多く、仕入れた分だけ売れていたという。一時は空になったショーケースは4月下旬、千葉県産のイノシシ肉でいっぱいだった。経理主任の関根沙織さん(37)は、地元産でないイノシシ肉が売れるか不安を抱いていたが、大型連休中の売り上げは好調だった。肉の在庫を確認する問い合わせは多く、産地を聞かれ千葉県産だと伝えると「国産なら安心」という声があったという。「八溝産にこだわらずにイノシシ肉を求めてくれることが分かった」と安心した様子だ。馬頭温泉郷の旅館「いさみ館」では、八溝ししまるを月に10~15キロ仕入れていた。夕食で鍋や鉄板焼きを提供し、朝食用のハムは独自に発注して作ってもらったものだ。3月にイノシシ肉の提供ができなくなり、女将の酒主亜希子さん(44)は「イノシシ目当てに来てくれたお客様に断りを入れるのは心苦しかった」と振り返る。「千葉県産になってもこれまで通り仕入れを続ける。また八溝ししまるを提供できる日を待ちます」と話す。

(ジビエの可能性と課題:山口)
山口県内でジビエ(野生鳥獣肉)の利用が広がっている。飲食店で「シカ」や「イノシシ」の文字をよく見かけるようになり、取材先の猟師から分けてもらうこともある。土産物店ではソーセージにした加工品が並ぶ。ジビエの普及で、山にいる獣が少しずつ身近な存在になっているように感じる。

(ジビエで観光を活性化:神奈川)
狩猟で得た天然の野生鳥獣の食肉を素材とする料理「ジビエ」。近年脚光を浴びているジビエに着目し、秦野市における観光振興の核のひとつとして、普及への道を模索している秦野商工会議所の佐野友保会頭。「秦野には山や美味しい水と空気があり、豊かな自然が魅力のまち。さらにブラッシュアップするために"食"の魅力が不可欠」と話す。一般社団法人日本ジビエ振興協会代表理事を務め、自ら長野県で人気のレストランを営むジビエ料理の第一人者、藤木徳彦さんの話を聞くため、佐野会頭が高村栄二秦野市副市長、飲食店の経営者らと共に長野の同氏の元を訪れた。2020年2月には、ジビエの魅力を知ってもらうため、藤木シェフを秦野に招いてセミナーを開催した。佐野会頭は「ジビエはミネラルや鉄分が豊富。ヘルシーで美容にも良く女性にも勧められる。県が取り組む未病対策にもなる。まずは需要を増やすことから始めたい」と話す。現在ジビエ料理を提供している秦野市内の飲食店を自ら訪問し、食べ歩きながらシェフらと意見や情報の交換を続けている。「秦野市は東京からわずか1時間程度で来られる便利なまち。秦野に来たらどこででもジビエが食べられるようになれば、まちの魅力は増す。ラーメン店のチャーシュー、コロッケやメンチ、餃子だっていい。切磋琢磨していろんな店のいろんなメニューに取り入れて欲しい」と訴える。さらに「1年に一度とか二度、学校給食の食材に提供できないか。ジビエを通じて秦野の自然環境に対する理解や愛情を育むことができる。食育の一環としても良い面がある」と続けた。秦野を含む丹沢山地では、鹿やイノシシなどが畑の農作物などを食い荒らし、鳥獣被害が深刻になっている。これまで自治体では増え過ぎを防ぐため、猟友会などに委託しニホンジカなどの「管理捕獲」を行い、生息頭数を調整してきた。しかし、捕獲された鹿は大部分が行政の予算で廃棄物として処理されてきた。狩猟の仕方や解体方法、解体後の保存などの条件を整え、「ジビエとして活用が進むようになれば、処理費用の圧縮につながり、鳥獣被害対策にもなる」と説明する。新東名高速道路が新秦野インターチェンジまで開通し、大きな契機となる中「秦野市により多くの人を呼び込みたい。ジビエにはそのための可能性を感じる。これからも普及や啓発に努めていきたい」などと話した。

(鹿革に魂を、駆除個体で小物生産:長野)
千曲市の革製品製造販売会社「グルーバーレザー」が今春、鹿革製品の本格生産に乗り出した。素材は、有害鳥獣として長野市で捕獲されたニホンジカの皮を活用。食肉としての活用が進む一方、皮の多くは廃棄されている状況を知ったのがきっかけ。柔らかくて通気性にも優れた鹿革の良さを生かし、ポーチや財布にして売り出している。同社の代表を務めるのは徳永直孝さん(44)=長野市。

(有害シカ、イノシシを活用:和歌山)
県内で有害駆除されたシカやイノシシの皮を上質な財布やバッグに生まれ変わらせ、国内外にその魅力を発信している。野生鳥獣の肉「ジビエ」の知名度が広がるなか、生き物のぬくもりを手元に感じてもらいたいと、熱い思いを心に秘めている。企業の商品をPRする仕事をしていた10年ほど前、林業関係者の紹介で日高川町の猟師さんと知り合いました。色々話をする中で「動物の肉は自分たちで処理して食べられるけど、皮は処分するしかない。もったいないよなあ」と言われました。しかも、動物の皮は水分を多く含んでいるため焼却しにくく、処分が負担になっているというのです。自分もヤギ革の財布を愛用していたので、革製品にして有効活用したいと思いました。当時、野生のシカやイノシシの皮を扱うなめし業者はほとんどいませんでしたが、なんとか東京の職人さんを探し出してなめしてもらいました。それを触った時、シカ革の柔らかさに衝撃を受けました。「なんだこのほっとする感じは!」と。こんなに命の温かみを感じたのは初めてでした。イノシシ革は滑らかではありませんが、独特の風合いがあります。どちらも無駄にならないようにしたいと、皮革加工の事業を始めることにしました。野生動物の皮は、ダニだらけで不衛生なため、保存が難しいです。元の状態が悪かったためボロボロの革になり、問屋や加工職人に「誰が買うねん」と言われたこともありました。それでも何とかしたいという思いがあり、独学で皮の保存方法を研究しました。肉のそぎ方や皮のはぎ方、畳み方を何度も試しました。今は猟師さんや解体業者から連絡が入ったらすぐに買い取り、作業後、冷凍保存してなめし業者に渡しています。2017年から県内外の革職人と組んで「オリジンレザージャパン」というブランド名で財布やブックカバーなどを販売しています。カードケースが4万5000円程度と価格は高くなりますが、品質には自信をもっています。県内産の皮であることを前面に押し出し、表面には熊野三山ゆかりの 八咫烏やたがらす を刻印しました。九度山、有田川町などのふるさと納税の返礼品にもなり、「長く良い物を使いたい」という方から年30~50件の注文を頂いています。ある展示会で、仏・パリで行われる世界的な見本市「プルミエール・ビジョン」の関係者と知り合いました。19年にはパリに渡り実際に見本市を見て、「我々の革は世界に通用する」と確信しました。そして今年2月、シカ革に伝統漆器の根来塗の技術と紀州材を組み合わせた特製バッグを出展しました。おかげで欧州などの遠く離れた国のデザイン会社と取引することができました。7月にもこの見本市に出展する予定です。あらゆる命を大切にして、天然資源を無駄にしないこと。まだまだ野生動物の皮は利活用が進んでいるとは言えません。魅力を知ってもらえるよう工夫を凝らし、発信していきます。

(できた!校内に鹿肉処理室:長野)
上伊那農業高校(上伊那郡南箕輪村)は20日までに、敷地内に鹿肉の加工処理室を造った。畜産班の生徒らが伊那保健所の指導を受けながら約1年かけて実験室を改修し、食肉処理業と食肉販売業の許可を取得。既に得ていた食肉製品製造の許可と合わせ、解体から商品販売まで校内で完結できるようになった。

(ジビエ、普及への課題:奈良)
県南部の広域をカバーする通信部管内の移動中、しばしば道の駅が休憩所となる。多くの駅で見かけるのが、イノシシやシカのジビエ料理や加工食品。黒滝村の道の駅では、地元産のイノシシ肉を使ったコロッケが売られている。田畑や山林を荒らす有害鳥獣を地域おこしに有効活用する手段として注目されているジビエだが、実は有害鳥獣の多くは、利用されないまま処分されている。農林水産省によると、国内で捕獲されたイノシシやシカのうち、ジビエとして活用されているのは1割程度に過ぎない。山中で仕留めた獲物を、新鮮な状態のまま食肉処理施設に運ぶのが難しく、流通に乗せるだけの量を確保できない、などの事情があるからだ。「捨てるのは動物に失礼」と話すのは、十津川村で有害鳥獣の駆除に取り組む中垣十秋さん(19)。捕獲したシカやイノシシのほとんどを食肉に加工している。鮮度を維持するため、獲物は生け捕りにして加工場へ運ぶ。「暴れる動物の脚をくくるのは大変だけど、新鮮で臭みのない肉を届けるには生け捕りが一番」と語る。ジビエを流通に乗せるには、加工施設の整備や安全性の確保など、解決すべき課題は多い。農水省は捕獲から出荷までの工程や衛生管理を確認するトレーサビリティー(履歴管理)の有無などをチェックする認証制度を2018年に創設したが、定着はこれからだ。ジビエが収入源となれば、高齢化が進む猟師の担い手確保にもつながるだろう。仕事の合間に、まずは食べて応援したい。

(全国名産品ズラリ「ジビエフードイベント&特産品即売会」:東京)
ヨドバシカメラ マルチメディアAkibaは、1階エントランスで「ジビエ フードイベント&特産品即売会」を27日まで開催中だ。今回のイベントは同店で初の開催だ。注目は信州の鹿肉を使用したジビエ料理が味わえるキッチンカーだ。メニューは日替りで、低温でじっくりローストした鹿肉を使用した「鹿肉ローストサンド」(980円、税込み)や、鹿肉とアウトドア食の定番・タコスを合わせた「鹿肉タコス」(同)、ジューシーな鹿肉のフランクフルトを使用した「鹿肉フランクドッグ」(同)などが提供される。特産品即売会も全国各地の名産品がそろう。長野のご当地名物「味噌蔵パン」をはじめ、東京ではなかなか手に入ることのないグルメが集まっている。同店の松本勝士副店長は「もともとは、BBQグッズの販売のために、信州のジビエ料理と名産品のイベントを開催したことがきっかけでした。そのイベントがお客さまから好評で、他の地域の名産品も見たいという声があり、今回のイベントを開催することになりました」と開催までの経緯を説明する。「現役猟師が作るジビエ料理は、臭みが一切なく、鹿肉特有の滋味を味わうことができます。また特産品即売会の方では、缶詰、レトルトカレー、ジャム、などが特にオススメです。全国から多くの種類を集めました。また、長野産を中心としたソバも絶品ぞろいです」と松本副店長。ぜひ、立ち寄ってみてはいかがだろうか?

(蝦夷鹿ジャーキー:北海道)
北海道別海町の鈴木干肉店が製造・販売する。根室原野で捕獲・解体したエゾシカのモモ肉を使う。人工甘味料や保存料などは不使用。しょうゆと砂糖に刻みショウガやニンニクなどを加えた調味液に漬け込む。数種類のスパイスで仕上げ、乾燥させ燻製(くんせい)に。かむほどに鹿肉のうま味とスパイシーな香りが口に広がる。桜のチップとピート(泥炭)との混合割合やいぶす時間を工夫。一般的なビーフジャーキーよりタンパク質は3割ほど高く、脂質は2分の1という。賞味期限は未開封で3カ月。町のふるさと納税返礼品にも対応。

(駆除された獣たちの命を価値に変える「山ノ頂」プロジェクト:岩手)
株式会社京屋染物店(所在地:岩手県一関市、代表取締役:蜂谷 悠介、以下:京屋染物店)のオリジナルブランド「en・nichi(エンニチ)」から、山の獣たちの命を価値に変え未来へ循環させていく新ライン「山ノ頂」がスタート。2022年5月25日(水)よりクラウドファンディング「CAMPFIRE」を通じて、「山ノ頂」プロジェクトの商品開発資金を募ります。

(イノシシ肉ソーセージなど販売:高知)
高岡郡佐川町で捕ったイノシシを中心に解体し、加工品を販売するジビエ専門店「さかわのお山のわるさん房」が6月、同町本郷耕にオープンする。店舗開設を前に、昨年からソーセージなどをオンラインで販売。畑を荒らす「わるさんぼ」(悪い子)を魅力ある商品に変え、おいしさを発信していく。店を経営するのは、同町乙の市原英明さん(43)、梓さん(42)夫妻。英明さんは町内で建設会社を営む傍ら、趣味の狩猟を約20年続けている。5、6年前から自ら解体処理したイノシシ肉を愛媛県の業者に依頼してソーセージに加工。クセがなく子どもも喜んで食べたため、振る舞った友人らから「ぜひ販売してほしい」とリクエストされていた。2023年春には同町に道の駅が開業予定で、販路も確保できると夫妻は一念発起。狩猟仲間から土地を借り昨年6月、尾川小中学校の西約1・5キロに食肉処理場兼販売店舗を建設した。英明さんが佐川町内や県外で捕獲したイノシシを自ら解体し、丁寧に血抜き処理などを行う。ハーブ風味やピリ辛のソーセージのほか、切り落とし肉やミンチ、シカ肉、オリジナルの焼き肉のたれなども扱う。同10月にはオンラインサイトで販売を開始。越知町のスノーピークかわの駅おちや観光物産館おち駅などにも商品を置き、既にリピーターがついているという。店舗販売は6月10日からで、週2日ほど営業。県内各地での出張販売も計画している。イノシシ肉のホットドッグやコロッケなども開発中といい、2人は「臭みは全くなく、一度食べたらやみつきになる。ジビエが苦手な人も、だまされたと思って食べてみて」とPRしている。

(ジビエと地元野菜が楽しめるレストラン:島根)
松江市郊外の八雲町に地元産の野菜とジビエを楽しめるレストランが、きょうオープンしました。「命をいただく」をテーマに田畑のやっかい者を食材として生かし、消費者に届けます。イノシシ肉がたっぷり乗ったどんぶりにキャベツやカブなど地元の野菜のうまみを楽しめる副菜に汁物。元産の食材をふんだんに使ったこちらの料理。提供するのはきょう、松江市八雲町にオープンしたレストラン「安分亭」。店内の照明にも地元の工房で作られた和紙を使うなど「地元産」にこだわっています。去年閉店したレストランの空き店舗を引き継ぎました。「初めてイノシシ料理を食べたんですが、思ったよりクセがなくてジューシーで美味しいです」店を立ち上げた1人、森脇香奈江さん。浜田市の出身で広島で13年間、管理栄養士として働いたあと6年前、地域おこし協力隊員として松江市に移住しました。協力隊の活動を通じ、田畑などを荒らす「害獣」として駆除されたイノシシはその9割以上が廃棄処分される現状を知り森脇さんは5年前、駆除されたイノシシの肉を加工品として販売する事業をスタート。より多くの人にイノシシ肉の良さを知ってもらい捨てられる命を大切にしたいとこの店を開きました。弐百円 森脇香奈江さん:「鳥獣対策というとマイナスイメージが大きいがそもそも命を頂いて豊かな食材に感謝することに立ち返ることができる場所にしていきたい」。松江市では年間約1200頭が捕獲・駆除されているというイノシシ。捨てられる命を地域の貴重な食材として消費者に届ける取り組みが始まります。

(イノシシ肉ハンバーグいかが?:千葉)
安房地域で共通する鳥獣被害対策をきっかけとしたジビエの活用に、県立館山総合高校(館山市)の生徒が取り組んでいる。昨年度に開発したイノシシ肉の「ちょちょばーぐ」、鹿肉とイノシシ肉を合いびきした「鹿猪(かちょ)ばーぐ」のハンバーグ缶詰二種類を販売する。昨年十月、同校の海洋科食品コースと家政科の生徒たちが共同で開発に着手。ジビエショップ「猟師工房」(君津市香木原)などからイノシシ肉を無償提供してもらうなどし、半年かけてハンバーグ缶詰にたどり着いた。本年度、先輩たちの取り組みを引き継いだ三年の山本駿さんは「ハンバーグを試食してとてもおいしかったので、やりがいを感じて実習に取り組んだ」と話す。看護師を目指している三年の宮野桃香さんは「ジビエは、動物の尊い命を奪う代わりに、肉から内臓、血液までを料理に使い、生命に感謝をささげる精神があると教わった」と語る。缶詰二種の販売会が二十八日午前十時~午後二時、猟師工房である。一缶二百十グラム。詳細は猟師工房のフェイスブックで。

(ジビエ加工施設:徳島)
有害鳥獣として捕獲したイノシシやシカを解体し、ジビエに加工することができる処理施設が阿南市の中山間地域に完成した。市内では捕獲した大半が埋却処分されているが、山の資源を有効活用するため、「阿波産ジビエ」のブランド化を目指すことにした。県鳥獣対策・ふるさと創造課によると、2020年度のイノシシによる農作物被害は1509アールで、前年度に比べ、430アール増えた。人口減や高齢化により耕作放棄地が増えたことを背景に、繁殖力の強いイノシシが餌を求めて人家周辺に現れるようになったとみられる。有害鳥獣駆除のため、市内では毎年1000頭程度のイノシシやシカが捕獲されており、市猟友会の有志や飲食業者らがジビエの有効活用を目指し、21年に「あなんジビエ振興協議会」を結成した。市内では長年、捕獲したイノシシやシカは一部を狩猟者が食べていたものの、大半は埋却処分されてきたという。県内各地でジビエの特産化が進んでいるが、市内にはジビエの加工処理施設がなく、協議会が市に整備を要望。国の鳥獣被害防止総合対策交付金も活用し、総工費約1800万円で4月、同市吉井町に建設された。加工処理施設は木造平屋建てで31平方メートル。イノシシやシカをつり下げて食肉に加工する設備や、処理した肉を熟成させることができる冷蔵室を備える。食用にできない部位を廃棄するまで保管できる冷凍庫も設けた。管理は協議会が担う。本格的に稼働するのは狩猟が解禁される11月以降で、年間100頭程度の処理を計画している。ジビエは協議会に加入する県内の日本料理店やホテルのレストランで提供するほか、ドッグフードに加工することも検討している。協議会は今後、解体処理の担い手を育成する方針だ。猟師で協議会の大西勝会長(75)は「駆除しなくてはいけないとはいえ、これまで命を無駄にしているという思いがあった。山の資源を有効に活用していきたい」と話している。

(シカ肉、キャンプ飯でも:北海道)
浦臼町が事務局を務める「北海道ジビエ利活用推進コンソーシアム」が、シカ肉料理を紹介するカードを作成し、町内のスーパーで無料配布を始めた。近年のアウトドアブームに着目し、キャンプ用調理器具でつくれるレシピを掲載。6月以降、全道でも配布する予定で、関係者は「キャンプ飯でもシカ肉を」と、新たな需要の開拓を狙う。エゾシカ処理施設がある町内ではシカ肉普及の取り組みが官民で盛ん。同コンソーシアムはアウトドアやスポーツ分野などでのシカ肉活用を目指して昨年8月に設立。代表は川畑智昭町長で、町と食肉卸アイマトン(滝川)、道内の食肉処理施設など11社が所属する「エゾシカ食肉事業協同組合」で構成する。

(いのししプロジェクト、角煮缶詰を商品化:香川)
多度津高校(多度津町栄町)は海洋生産科食品科学コースの生徒が行っているイノシシ肉の加工食品開発で、本年度から商品化を視野に活動を本格化させる。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、29日午後9時30分ごろ、富谷市富谷源内にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午前11時30分ごろ、仙台市青葉区芋沢横向山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、29日午後2時ごろ、栗原市高清水茂路具多にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、28日午後10時5分ごろ、富谷市ひより台2丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、28日午前11時40分ごろ、富谷市西成田白鳥にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、26日午後6時30分ごろ、富谷市明石西ノ入にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、26日午後5時20分ごろ、富谷市西成田追分にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、26日、大崎市鹿島台広長無清水にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、25日、大崎市鹿島台船越寺前沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午前9時ごろ、栗原市栗駒鳥沢広表にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午前10時20分ごろ、仙台市青葉区郷六葛岡にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午前9時10分ごろ、栗原市栗駒片子沢外鳥屋にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、24日午後4時30分ごろ、富谷市西成田長柴一番にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、24日午後1時ごろ、栗原市高清水南沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、24日、大崎市岩出山城山付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、20日、大崎市鹿島台木間塚新上谷地でクマが出没したような痕跡が見つかりました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、22日、大崎市鹿島台大迫石竹にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、21日午前11時ごろ、栗原市高清水袖山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、21日午前7時15分ごろ、仙台市青葉区霊屋下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日午後0時20分ごろ、仙台市青葉区芋沢新田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、13日深夜、仙台市青葉区上愛子道半にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、20日午後7時10分ごろ、富谷市穀田土屋沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、19日午後6時30分ごろ、栗原市鶯沢南郷辻前付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、18日午後11時30分ごろ、仙台市青葉区折立3丁目にクマが出没しました。

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(登山中の男性がクマに襲われる:青森)
岩木山で登山をしていた男性がクマに襲われ、けがをしたことを受け、弘前市が5月17日、登山道の入り口に看板を設置して注意を呼びかけています。クマが出没したのは、岩木山の登山道の1つ「弥生コース」の6合目・標高1200メートル付近です。弘前市は、17日朝、この登山道の入り口に注意を呼びかける看板を設置しました。市や消防によりますと、16日午後4時前、市内に住む60代の男性がクマに両手をかまれ、自力で下山して自宅から消防に通報しました。男性の命に別状はないということです。人がクマに襲われるのは青森県内では今年初めてです。県は、山には必ず2人以上で行き、周りに音を出しながら行動するよう呼びかけています。

(A型とE型肝炎、県内で今年初確認:熊本)
熊本県健康危機管理課は、阿蘇郡在住の72歳男性がA型肝炎とE型肝炎に同時感染したと発表した。どちらも県内では今年初。男性は狩猟業に従事。3月にシカの死体を処理し、4月下旬に黄疸[おうだん]で医療機関を受診した。抗体検査で10日、陽性を確認し現在も入院中で、食欲不振、肝機能障害、全身倦怠[けんたい]感などの症状もある。同時に感染が確認されるのはまれという。男性の感染経路は分かっていないが、どちらもウイルスに汚染された飲食物で感染。A型は二枚貝、E型は野生鳥獣の肉の加熱不足で感染することが多い。過去5年間で毎年3~0件の感染が報告され、死亡例はない。同課は「手洗いや食物の加熱で予防してほしい」と呼びかけている。

(クマに襲われ、飼い犬がけが:岩手)
14日午前6時ごろ、紫波町大巻字小玉根の草地で、男性が草刈りに連れてきた飼い犬が、東側の山から出てきた成獣のクマ1頭に襲われた。犬は左後ろ脚に引っかき傷を負った。紫波署によると、けがをした犬は中型犬で、襲ったクマは東側の山に逃げていった。男性にけがはなかった。現場は同町桜町字下川原の町総合体育館から南東に約1・8キロの住宅が点在する農村地域。同署員がパトカーで付近を巡回し、住民に注意を呼びかけた。

(散弾銃暴発、男性けが:茨城)
15日午前10時40分ごろ、笠間市平町の友部射撃場で、射撃大会に参加していた栃木県芳賀町、会社役員、男性(79)が散弾銃を誤って発砲、散弾が参加者の筑西市、会社員、男性(68)に当たった。会社員の男性は左耳と左足に軽いけが。笠間署で原因を調べている。同署によると、2人は約5メートル離れた場所におり、会社役員の男性は「競技を終え、銃をケースにしまおうとして、誤って引き金を引いてしまった」と話しているという。大会は銃砲店が主催し、約50人が参加していた。

(サファリパークで鳥インフルエンザ:岩手)
岩手県一関市にあるサファリパークで、大型の鳥エミューから鳥インフルエンザウイルスが検出されました。岩手県に接する宮城県の登米市、気仙沼市、栗原市の養鶏場でこれまでに異常は確認されていません。岩手県一関市にある岩手サファリパークでは10日、エミュー2羽が死んでいるのが確認され、遺伝子検査を行った結果、H5型の鳥インフルエンザウイルスが検出されました。このため、岩手サファリパークから半径10キロ圏内を搬出制限区域に指定し、ニワトリや卵をエリア外に出荷することを制限しています。搬出制限区域には登米市と栗原市の一部が含まれていますが、100羽以上のニワトリを飼育する養鶏場は無いということです。また、岩手県に接する登米市、気仙沼市、栗原市のすべての養鶏場で、これまでに異常が無いことが確認されています。

(野生のカラスから鳥インフル陽性反応:京都)
京都府は18日、府域と隣接する奈良市で死んでいた野生のハシブトカラス1羽から、簡易検査でA型鳥インフルエンザウイルスの陽性反応が出たと発表した。検査を行った奈良県から連絡を受けた。環境省が今後、高病原性かどうか確認するという。府によると、府県境付近の奈良市側でハシブトカラス2羽が死んだ状態で見つかったという。同省は発見地点から半径10キロ圏内を野鳥監視重点地域に指定。府は特定家畜伝染病防疫指針に基づいて半径3キロ圏内に入る府内の養鶏者5戸を調査し、異常がないことを確認したという。

(住宅街でカラスの死骸:ほっかいどう)
5月4日午前10時すぎ、札幌市白石区の住宅街でカラスの成鳥2羽が死んでいるのを付近の住民が見つけました。北海道の指針で定められた鳥インフルが疑われる大量死ではなかったため、警察は回収せず住民に廃棄するよう指導しました。しかし、死に方を不審に思った人がカラスの生態に詳しい「札幌カラス研究会」の中村眞樹子さんに連絡。状況を見た中村さんは…。札幌カラス研究会 中村 眞樹子さん:「成鳥のカラスが、2羽同時に死ぬ例はあまりない。怪しいと思った。ましてや泡をふいている」。中村さんが撮影した死骸の写真には、くちばしに泡状のものが写っています。異様な感じを受けた中村さんは死骸を譲り受け、調査実績のある岩手大学農学部に分析を依頼しました。その結果…。岩手大学農学部 佐々木 淳 助教:「胃の中の内容物の農薬検査の結果、陽性が出た」。市販されていて比較的手に入りやすい一般的な農薬の一つ、有機リン系のものが死骸から検出されたのです。岩手大学農学部 佐々木 淳 助教:「人が口にするような食品が胃の中に詰まっていた。人為的・作為的な背景があると考えられる」。検出された量から残留農薬の可能性は低く、何者かが餌に混ぜて与えたと推察されます。死骸が見つかった場所の周辺を取材すると、死んだカラスは2羽だけではありませんでした。1か月ほど前、住宅の庭で1羽のカラスが死んでいたといいます。死因はわかりませんが、農薬で死んだカラスが見つかった場所から100メートルも離れていません。近くには犬を散歩させる人も多く見られます。札幌カラス研究会 中村 眞樹子さん:「カラスが嫌いでやるのか、別な目的があってやるのかわからないが、野生動物に全然罪はない。毒の入った餌をまくこと自体法律違反なので、やってはいけない」。中村さんは、今回の分析結果をもとに今後、警察に相談することにしています。

(補助申請書類を偽造の職員「早く支給してあげたかった」:長野)
ニホンジカを捕獲する高度な技術者を育成する目的で県が実施している事業を巡り、受講生が県に提出する旅費などの補助申請書類を県林務部の職員が偽造していた問題で、この職員が動機について「受講生に早く補助金を支給してあげたかった」と説明していることが11日、分かった。県は職員単独の判断としている。同日、大北森林組合(現北アルプス森林組合、大町市)の補助金不正受給事件を受け設置された「林務部改革推進委員会」が開かれ、委員からは法令順守の再徹底を求める意見が相次いだ。県林務部によると、昨年8月に企画した北海道での講習会で、受講生4人が旅費をいったん自己負担し、県が全額補助することになった。だが、新型コロナの影響で講習会は中止。担当職員は受講生それぞれが旅行会社に支払ったキャンセル料計8万円の補助申請書類を偽造した。

(クマ遭遇の釣り人をヘリで救出:北海道)
大型連休中の1日、釣り人の男性がヒグマに遭遇し道警のヘリで救助された別海町奥行の風蓮川河畔の現場は、クマの頻出地帯で、人命に危機が及ぶ寸前の出来事だった。クマはこれから活動的になる。町などは、釣りや山菜採りで河畔の原野や山林を訪れる人に対し、クマと鉢合わせしないための対策を改めて呼びかけている。町や別海消防署などによると、男性は知人と2人で河畔へ入った。クマと遭遇した場所は国道243号の風蓮橋から東へ1キロほど下流の左岸で、低木や草の生い茂る原野。午前10時15分ごろ、男性のいた場所の150~200メートルほど上流側に、体長150センチほどの1頭が右岸から泳いで上陸した。男性は戻り道を阻まれて身動きが取れなくなり、110番した。救助には中標津署員1人と別海消防署員2人が当たり、風蓮橋から歩いて現場へ。通報者よりも上流側にいた知人には避難を指示できたが、通報者がいた場所は視界が悪く、クマがいる危険があり近づけなかった。男性は午前11時55分、ヘリで救助され、風蓮橋に降ろされた。その後、現場付近でクマやその痕跡は確認されていない。町は「釣りや山菜採りでは複数人で行動し、クマ撃退スプレーの携行を」と呼びかける。現場付近には注意看板を立て、「クマが出没すると理解した上で行動してほしい」としている。

(ヒグマ対策強化、自治体が知恵:北海道)
道内でヒグマによる人身事故が急増する中、自治体が対策を強化している。小型無人機ドローンを使った追跡や、クマの通り道の大規模な草刈り、電気柵設置など、人里への侵入を防ぐためそれぞれ知恵を絞っている。道も専門部署を設置して対応を急ぐが、複数自治体にまたがる広域的な対策も必要となるため、市町村や専門家からは道の指導力や調整力を求める声も上がっている。砂川市は本年度、クマの体温を感知するサーモグラフィーつきのドローン1台を導入する。森林に隠れても上空から追跡することができ、市民の注意喚起などに役立てる狙いだ。旭川市は昨年、市中心部で目撃が相次いだことを受け、クマの侵入経路とみられる川の上流に新たに電気柵を設置するほか、下草や樹木を伐採する。渡島管内福島町は昨年7月の死亡事故発生以降、ハンターに見回りを要請しており、本年度は前年度比約1割増の500万円を計上した。札幌市も、昨年6月に東区の市街地で出没した際の移動経路とみられる河川沿いで大規模な草刈りを行う。道は本年度、市街地の出没を想定し、警察や学校、商業施設などの連絡手順を確認する対応訓練を新たに実施。職員の研修や地域との連絡体制を強化する。道によると、昨年度のクマによる人身被害は、死者4人を含む14人と1962年度の統計開始以来最多だった。今年3月末には札幌市の三角山で冬眠穴を調査中だった男性2人が負傷。直後の4月上旬に滝川市内で地元団体が開いた市民向け講座には、主催者の想定の2倍ほどの約50人が参加するなど、道民の関心は高い。

(ノウサギの個体数に変化:青森)
青森県内をはじめ、全国の野山で見かけるノウサギの個体数に変化が起きている。ノウサギは樹木などに被害を与える害獣で、戦後の植林に伴って個体数が大きく増えたが、樹木の成長で採餌環境が悪化し徐々に減少。専門家は、餌を取る環境が悪くなったことに伴う自然減との見方を示す一方で、近年は木材利用に伴う森林伐採が進み、再び増加傾向にあると指摘する。県内では現時点でノウサギによる被害の報告はないが「伐採方法を工夫するなどし、大幅に増加しないよう注意が必要」と呼びかけている。

(農作物被害、シカがイノシシを初めて上回る:福井)
去年1年間の県内でのシカによる農作物の被害は52ヘクタールで、統計を取り始めた平成9年以降、初めてイノシシの被害を上回ったことが分かりました。県は森林の多い嶺北でシカの増加が著しいとして、捕獲を強化していきたいとしています。県によりますと、県内でのシカやイノシシなどによる農作物の被害は、去年1年間で102ヘクタールで、被害額は、おととしよりおよそ800万円減少し6523万円でした。内訳は、シカによる被害が52ヘクタール、イノシシは44ヘクタール、サルが3ヘクタールなどとなっていて、シカが統計を取り始めた平成9年以降、初めてイノシシを上回ったということです。県によりますと、イノシシは、豚熱の影響などで頭数が減少し被害が抑えられている一方、シカは、森林の多い嶺北で著しい増加が見られるということです。県は、今年度からエサを使ったシカ用のわなの経費の補助を1頭あたり5千円増やして、2万2千円とするほか、特にシカの生息が多い地域で捕獲を強化していきたいとしています。県中山間農業・畜産課は「定期的に山際の草を刈るなど、シカを寄せ付けない環境整備を地元住民と連携して進めていきたい」としています。

(吸血ヤマビル、シカのひづめに潜み移動か:栃木)
人の血を吸って皮膚の腫れなどを引き起こす「ヤマビル」の生息域が、栃木県内で拡大している。元々は山中に生息していたが、シカやイノシシなどのひづめに潜んで拡散したといい、近年は人里や田畑にも出没するようになった。県は独自の対策マニュアルを作成し、服装対策や忌避剤の使用を呼びかけている。ヤマビルは体長約1~5センチで、山林に堆積(たいせき)した落ち葉など、日陰の湿った環境を好む。人の体温やにおい、わずかな振動などを感じ取ると、しゃくとり虫のようにはい回り、首や手首などから吸血する。感染症を媒介することはほぼないが、吸血の痕から出血し、1週間~1か月は赤く腫れるなどの症状が残る。県森林整備課によると、ヤマビルは2008年頃まで、県西部の一部の奥山に生息していた。だが、ヤマビルの運搬役となる野生動物の増加などにより、徐々に人里まで生息域を拡大。21年度の県の調査では、足利、栃木、佐野、鹿沼、日光、矢板、那須塩原市、塩谷町の8市町で生息が確認されている。特に被害が多いとされるのが日光市と鹿沼市だ。鹿沼市下粕尾の男性(69)は「1日畑仕事をしたら3、4か所食われる。憎くて仕方ない」と話す。地元では30年ほど前から山林にヤマビルがいたが、この2年半は庭にまで出没し、孫たちを自由に遊ばせられなくなった。墓参りで林を通る際は、ヤマビルが苦手な食塩をバケツいっぱい持参する。周囲には、被害を嫌って市街地に引っ越した住民もいるという。林業従事者も手を焼いている。日光市森林組合(日光市瀬川)の中村光明・事業第一課長は「少しの隙間を見つけて軍手や靴の中などに侵入してくる。吸血被害だけでなく、見た目の気持ち悪さが作業者にストレスを与え、作業効率を落としてしまう」と嘆く。県が4月に作成した対策マニュアルでは、長袖や長ズボンを着用し、ズボンの裾を靴下の中に入れるなどの対策を推奨。さらに、市販の忌避剤などをズボンにスプレーするよう呼びかけている。吸血された時は、食塩や消毒用エタノールなどをヤマビルにかけると、出血などを抑えてはがすことができるという。マニュアルはリーフレットにし、市町を通じて配布する予定。県森林整備課の担当者は「これからは卵がかえる時期で、11月頃までは特に活動的になる。山に入る際は服装などに十分気をつけてほしい」と呼びかけた。

(クマ捕獲2.5倍に急増:山口)
山口県内で2021年度に捕獲されたツキノワグマが49頭に上り、過去10年で最も多かったことが県のまとめで分かった。岩国市が28頭で20年度の2・5倍に急増し、県全体の6割近くを占めた。山口、広島、島根県の西中国地域で生息数が増加傾向にあることや、奥山が荒れて餌となる木の実が少なくなっていることが背景にあるとみられる。県自然保護課のまとめによると、県内の捕獲数は20年度の39頭から25・6%増えた。市町別では、周南市が17頭で岩国市に続き、20年度から増減はなかった。他に萩市2頭、山口、下松市が各1頭だった。岩国市では8月から12月にかけ、北部の錦町や美和町を中心にクリやカキ、家畜の餌などを食べられる被害が相次いだ。有害鳥獣としての捕獲は14頭に上った。残りはイノシシのわななどにかかる錯誤捕獲だった。

(ツキノワグマの狩猟再開へ、絶滅の危険性低下:鳥取)
鳥取県内に生息するツキノワグマの狩猟が今秋、再開される見通しとなった。13日にオンラインで開かれた県環境審議会鳥獣部会で、保護から管理に軸足を移した「第二種特定鳥獣(ツキノワグマ)管理計画案」(今年度から5年間)がおおむね了承された。管理対象への変更は推定生息数が増え、絶滅の危険性が低くなったため。県緑豊かな自然課によると、東中国地域(県東中部、兵庫県北西部、岡山県北東部)では、過度な捕獲などでツキノワグマが減少。1990年代初めには多くても推定150~200頭程度となった。各県とも対策に乗り出し、鳥取県も92年度から狩猟を自粛、2007年度から禁止した。捕獲しても殺処分せず、放してきたこともあり、推定生息数が増加。今春には推定651~1093頭(中央値は844頭)まで回復。16~19年度に兵庫県、17年度からは岡山県がそれぞれ狩猟を再開していた。鳥取県は改めて保護管理計画を作ることにし、今回の管理計画案をまとめた。同案は、人とのあつれきを軽減し、再び絶滅の危険性が高まらないようにすることを目的とし、推定生息数が800頭(中央値)以上の場合、狩猟禁止を解除するとしている。狩猟期間(通常は11月15日~翌年2月15日)を11月15日から30日間に短縮し、毎年度設定する捕獲数の上限を超えたか超えると予想される場合は、狩猟の自粛を要請することも明記した。13日の鳥獣部会では、県の担当者が野生動物保護の研究者や猟友会長ら5委員に概要を説明し、捕獲数の上限を決める方法や、農作物や人に被害が及ばないようにする具体的な方法について質問や要望が出たが、案そのものへの異論は出なかった。イノシシとニホンジカの今後5年間の管理計画案も審議され、イノシシは6千頭以上、ニホンジカは9千頭以上だった年間捕獲目標をいずれも1万4千頭以上に引き上げ、狩猟期間を約30日間延長することが盛り込まれた。農作物被害が収まらず、推定生息数も減っていないためといい、両案ともおおむね了承された。

(シカ捕獲増やし林業被害防げ、「小林式誘引」学ぶ:鳥取)
中山間地域を悩ますシカの捕獲効率を高めるための現地検討会が17日、若桜町小船の小舟山国有林で開かれた。鳥獣対策に関わる鳥取県内の各行政機関や県猟友会各支部、森林組合、林道工事業者など約50人が参加。講師に招いた林野庁近畿中国森林管理局の小林正典さんから、シカの捕獲に極めて有効なわな「小林式誘引捕獲」を伝授された。県東部を中心としたシカによる林業被害の拡大を受け、同局鳥取森林管理署が中心となり開催。同じく問題視されている狩猟者の高齢化や人員減少による捕獲率の低下を解消しようと、小林さんが開発した「小林式誘引捕獲」を学んだ。この方法はシカが食事をする際に口元に前足を置く習性や、小石を避けて足を置く習性を利用。わなの周囲を小石で囲み、その外側に餌をドーナツ状に配置しシカを誘引する。獣道での設置、特別な技術や経験などが必要だった従来のくくりわなとは異なり、餌があれば誰でも簡単に活用できるのが魅力という。同局管内では、2020年度のシカの捕獲頭数803頭のうち小林式による捕獲が496頭を占め、抜群の効果を発揮している。この日は小林さんによるわなの説明に加え、参加者の前での実演も行われ、同林道に10個のわなを設置した。わなは、小舟山林業専用道の新設工事を請け負う東部林業が「ついで見回り」と題して朝の通勤時に確認する。今後は鳥取森林管理署など4者が協力しながら、より効率的なシカの捕獲に取り組んでいく。検討会に参加した地元猟友会会長の小谷輝道さん(67)は「会でもシカの捕獲を増やそうとしている中で、鳥取森林管理署などの協力を得られるのはありがたい」と話した。

(わな猟免許の補助PR、2021年度は利用ゼロ:広島)
広島県大竹市はイノシシによる農作物被害を減らすため、箱わなを使う狩猟免許取得の経費を補助する制度の利用を呼びかけている。市民に免許取得を促して捕獲数の増加につなげようと、2021年度に制度を設けたが、利用者はゼロだった。

(農作物の被害面積、ニホンジカが51%:福井)
県と市町による県鳥獣害対策会議が十日、オンラインであり、二〇二一年の県内の農作物の被害面積について、ニホンジカによる被害が全体の51%を占め、一九九七(平成九)年の統計開始以来初めてイノシシの被害を上回ったことが報告された。

(ツキノワグマのエサのブナの実が凶作予想:石川)
ツキノワグマのエサとなるブナの木の実がことしは凶作が予想されることから、県は早めに警戒を呼びかけるため、ツキノワグマ出没警戒準備情報を初めて出して、クマのエサとなるものを放置しないことなど対策を呼びかけています。県によりますと、4月下旬にクマが冬眠する前のエサにするブナの木の開花状況を調べたところ、調査地点10か所のうち8か所で、「開花していない」、または「枝の一部で開花」となっていて、ことしは実のなり具合が凶作になると予想されるということです。このため秋になると、人里に下りてきて人と遭遇する危険性が高くなるとことから、県は早めに警戒を呼びかけるため、今回初めて、ツキノワグマの出没警戒準備情報を出しました。クマを人里に引きつける原因となる柿やくりなどの果実を早めに摘み取ることや、ペットフードや生ゴミを放置しないことなど注意を呼びかけています。県自然環境課の野上達也課長補佐は「ことしもすでにクマが出没している地域があります。人が遭遇する事故が起きないためにも、草むらの刈り払いなど早めの対策を行ってほしい」と話しています。

(サル追い払う「モンキードッグ」新たに2匹認定:兵庫)
兵庫県丹波篠山市民の飼い犬2匹が、農作物を荒らすサルを追い払う「丹波篠山モンキードッグ」として新たに認定された。両犬とも雌で、3歳のゴールデンレトリバー「ユズ」と9歳の柴犬「チャコ」。飼い主と一緒に里山をパトロールし、農地を守る。2匹は昨年から、訓練士の指導を受け、認定テストに合格。4月28日に認定状交付式があった。市は獣害対策として、2011年度からモンキードッグ事業に取り組み、市内で活動するモンキードッグは計16匹になった。

(狩猟を新たに始めるためのスタートアップセミナー:大分)
大分県では、狩猟についての魅力、社会的役割や基礎知識を学び、狩猟を始めるきっかけづくりのため、これから狩猟免許を取得しようと考えている方等を対象に、講義や狩猟体験のセミナーを開催します。

(野生動物の生息分析、森林にカメラ100カ所:岐阜)
シカがいる所にカモシカは少ないかもしれない――。野生動物を研究するため、岐阜県内の森林100カ所にカメラが設置されている。県全域に観測網を設けるのは全国でも珍しく、動物の分布を調べ、獣害対策にもつなげたいという。研究しているのは、岐阜県職員と岐阜大の研究者でつくる県野生動物管理推進センター(岐阜市柳戸)。県の面積の8割は森林で、3千メートル級の山々から海抜ゼロメートル地帯まである。イノシシやサル、シカなどによる獣害も深刻だ。野生鳥獣による農作物の被害額は、2020年度に約2億1900万円にのぼった。カメラは昨年、県と大学、国が共同で取り付けた。10キロ四方のエリアに1台が目安になっている。樹木の高さ1メートルほどの場所に据え、赤外線センサーで動物の体温を感知して撮影する。カメラに出没する頻度から、生息状況を分析するという。画像を分析した岐阜大の池田敬・特任准教授(野生動物管理)によると、シカは中濃、西濃地域に多く、食性が重なるカモシカとは生息域が異なるらしい。「カモシカはシカのいないところに多いと言われてきた。それを観測データから分析していく」と池田さん。イノシシ、シカ、カモシカ、ツキノワグマについて、県は鳥獣保護法に基づき頭数を調整する管理計画をつくっている。これまでは猟友会への聞き取りなどで生息状況を調べてきた。カメラがあれば猟師が入らない山奥の様子も分かり、ウサギやキツネ、タヌキ、テンなどほかの在来種の動向もつかめる。池田さんらは今後、画像の変化も追っていく。「経年で変化をみれば、どの地域にどんな動物が増えたり減ったりしているか見えてくるでしょう」。獣害対策にも役立ててもらうため、センターは野生動物の情報を市町村に提供し、対策セミナーも開く予定だ。

(7月にかけクマの目撃情報増加の傾向:鳥取)
7月にかけてクマの目撃情報が増える傾向にあることから、県は、山に入るときはクマよけの鈴を身につけるなど対策をとるよう呼びかけています。鳥取県によりますと、去年1年間に県内でクマが目撃されたり、出没した跡が残されていたりしたのは84件で、このうち5月が7件、6月が8件、7月が19件と、7月にかけて目撃情報が増加しました。ことしは、4月28日に北栄町で道路を横切るクマが目撃されていて、県は今後、登山や山菜採りなどで山に入る機会が増え、クマと遭遇する可能性が高まるため、対策をとるよう呼びかけています。具体的には、山ではグループで行動し単独行動を避けることや、クマよけの鈴など音の鳴るものを身につけて人間の存在をクマに伝えること、万が一クマに遭遇した際は、慌てずにゆっくり後ろに下がって、その場を立ち去ることなどとしています。県緑豊かな自然課は「クマの被害を抑えるために、生息地域を把握する必要がある。もしクマを目撃した時は市町村か県に連絡してほしい」と呼びかけています。

(山口県の野生イノシシの豚熱の感染源は約500km離れていた可能性)
農研機構は、豚熱ウイルスの遺伝子の解析により、本年3月に山口県内で陽性と確認された野生イノシシ由来のウイルスが、昨年5月におよそ500km離れた紀伊半島東部で陽性と確認されたイノシシに由来するウイルスと最も近縁であることを明らかにしました。この結果は、ウイルスの長距離伝播に対する対策の必要性を示しています。2022年3月、山口県内で豚熱に感染した野生イノシシが確認されました。このイノシシの確認地点周辺では、これまでイノシシの陽性例が確認されていなかったため、ウイルスの感染源が注目されました。山口県で見つかったイノシシから得られたウイルスの遺伝子を、過去に国内で感染が確認されたイノシシ由来のウイルスと比較した結果、このウイルスは、兵庫県など山口県に比較的近い場所で見つかっていた感染イノシシに由来するウイルスではなく、昨年5月におよそ500km離れた紀伊半島東部で見つかった感染イノシシに由来するウイルスと最も近縁であることが分かりました。2018年9月に岐阜県内の養豚場で26年振りに発生が確認された豚熱は、その後、野生イノシシでも感染が確認され、イノシシの感染地域の拡大とともに、イノシシの感染が確認された地点の近隣の養豚場での発生が続いています。野生イノシシ間での伝播は、おもに感染イノシシの周辺のイノシシが感染することで起こると考えられますが、まれに比較的離れた地域へも拡がることが知られています。今回、ウイルスの遺伝子情報から、実際にそうした長距離伝播が起こった可能性が示されました。このような長距離伝播がイノシシの移動やイノシシ間の接触等による感染のみによって起こる可能性は低いと考えられるため、豚熱ウイルスが何らかの人の活動を介して遠隔地に持ち込まれた可能性が懸念されます。

(シカ確認、高山植物食害の恐れ:石川)
白山の亜高山帯(標高1600~2400メートル)で2020~21年、貴重な高山植物を食い荒らす恐れがあるニホンジカが確認された。県の調査でわかった。県は、山麓で増えたシカが生息域の拡大を図っているとみて、山麓地域でシカの捕獲を進める方針だ。ニホンジカの姿をとらえたのは、県白山自然保護センターが白山北部の登山道「楽々新道」沿いに設置したセンサー付きカメラだ。カメラは、20年8~10月と21年7~10月に設置し、20年に9回、21年に8回撮影した。性別を判別できなかった1回を除き、16回は単独行動するオスだった。白山は「花の百名山」に数えられ、クロユリやニッコウキスゲをはじめ、約250種もの多様な高山植物が育つ。これに対してニホンジカは、ほとんどの植物を根こそぎ食べ、群れで行動するため大量の植物を餌とする。実際、群馬・栃木県境の日光白根山では、ニッコウキスゲなどの高山植物が壊滅的な食害を受けた例もある。県の担当者は「ニホンジカによって貴重な白山の植生が破壊される恐れがある」と危惧する。県内のニホンジカは、大正時代初期まで捕獲記録が残るが、その後は乱獲で絶滅したとみられていた。近年、岐阜や福井で生息数が急増すると、石川県では1995年度に再び捕獲されるようになった。ニホンジカは、〈1〉若いオスが分散して分布を広げる〈2〉メスが入り込む〈3〉繁殖で個体数が増える――という3段階を踏んで生息域を広げる。県は、白山の亜高山帯では「若いオスが分布を広げる段階」にあるとみており、担当者は「個体数が少ないうちに対策を進める必要がある」と強調する。カギとなるのは、個体数の増加が懸念される白山山麓での捕獲の推進だ。山麓の一部では、幼い個体の生息も確認され、繁殖が進んでいる可能性もある。県は、ニホンジカの狩猟期間の延長や、県による捕獲事業の実施などを進めている。県の担当者は「ニホンジカの調査を続けて分布を把握しつつ、山麓地域での捕獲を促進し、貴重な高山植物を守りたい」と話している。

(マタギの技、女性がつなぐ:山形)
東北地方などの山岳地域で、集団で狩りをする「マタギ」が、若者の流出や人口減少による技術や文化の担い手不足に直面している。山形県の豪雪地帯に位置し、町全体が森林に覆われた小国町では、女性がマタギとして迎え入れられ、猟銃を手に仲間と獲物を追う。長く女人禁制の慣習が続いた世界で、女性が文化伝承の希望になりつつある。熊本市出身で、山形市の大学で日本画を学んだ蛯原紘子さん(37)は、10年前、同町のマタギになった。大学時代に教授に誘われ、狩りを見たことがきっかけだ。当時を「飼育されていないクマが山の中で自由に動いている特別な光景だった」と振り返る。

(イノシシとニホンジカ、ドローンで生息数調査:栃木)
渡良瀬遊水地でのイノシシやニホンジカの生息拡大を防ぐため、栃木県は14日までに茨城、群馬、埼玉の3県と「渡良瀬遊水地連携捕獲協議会」を設立し、本年度はドローンやセンサーカメラを使った生息数調査に加え、わなを使った捕獲を実施することを決めた。ラムサール条約湿地に登録された希少な自然環境や周辺農地を鳥獣被害から守る。環境省の「指定管理鳥獣捕獲等事業」の支援を受けた取り組み。渡良瀬遊水地にイノシシは元々生息していなかったとされるが、19年度に県が実施した調査では205頭が確認された。シカは県が設置したカメラで20年度に初めて1頭撮影された。周辺ではイノシシによる農業被害が増加。遊水地には渡良瀬川、思川、巴波川が流れ、生息数が増えれば河川敷を伝ってさらに分布が広がる可能性がある。シカが定着すれば希少な湿原植生の被害も懸念される。協議会は本年度、同省の交付金3200万円を活用し、赤外線カメラを搭載したドローンを使って夜間調査を行い分布や頭数を把握する。定点カメラを活用した生息数の季節変動調査も行う。対象は遊水地全域(約3300ヘクタール)と周辺の河川敷。上空から個体を確認しやすい冬期に開始し、並行して捕獲も実施する。遊水地では小山市と栃木市もイノシシ捕獲に取り組んでいる。県は野木町にわなを設置し、20年度は7頭、21年度は8頭を捕獲した。県自然環境課は「イノシシやシカは移動するので個別の取り組みには限界がある。調査で生息状況を把握し、効果的な対策を講じたい」としている。

(繁殖時期のカラスに注意:福島)
今の時期は巣だけではなくカラスの動きにも注意が必要です。カラスと共存するために必要なこととは。鳥の生態に詳しい福島市小鳥の森の弦間一郎さんです。人が住む場所の近くに巣を作るカラス。繁殖期には、卵やヒナを守るためにカラスが人を攻撃してくることもあるといいます。そこで役立つのが、これからの季節に持ち歩くことが多い雨傘や日傘です。また、普段通る場所でどこに巣があるのか確認しておき足早に通り過ぎるなど、この時期のカラスを刺激しない工夫をすることで互いに共存できるということです。

(カラスの巣を撤去、やむを得ない事情:福島)
10日から16日までは愛鳥週間です。「野鳥を含む自然環境と、私たち人類が共生できる社会の実現を目指す」期間とされていますが、人間の生活を守るためにやむを得ず鳥を排除せざるを得ない現状もあります。きょうは特に都市部で問題になりがちなカラスを通して、人と野鳥の共生を考えます。いわき市の県営北好間団地。団地の道路沿いの電柱に大きなとげとげしいもの…カラスの巣です。カラスの繁殖期は3月から6月にかけてで、この期間は高い木や電柱などに多くの巣を作ります。カラスの巣が電柱にあると、私たちの生活にはどう影響するのでしょうか?カラスの巣は細い枝やハンガーなどを使って作られるため、場所や大きさによっては漏電防止のカバーに絡まることもあります。これにより漏電した場合、停電が発生します。市民生活を守るため、電力会社は危険な巣を見つけると一つずつ撤去しています。作業員は専用の工具で巣を挟み、一気に引っ張りますが…。巣によっては電柱や電線と複雑に絡まり、撤去まで数分かかることもあります。周辺に絡まった枝を丁寧に取り除いたら、カラスが再び巣を作らないように反射板を取り付けます。今回撤去したカラスの巣は、40センチから50センチほどでした。東北電力によりますと、今のところカラスの巣による大きな被害はないものの、この時期はパトロールに力を入れて停電を未然に防いでいるということです。また、もしも電柱の上にカラスの巣を見つけた場合はすぐにコールセンターに連絡するよう呼び掛けています。

(オスのクマ1頭を駆除:北海道)
17日朝千歳市内の住宅街でクマの目撃情報が相次ぎ、警戒中に発見されたオス1頭が駆除されました。17日午前5時頃、千歳市白樺6丁目の山林に隣接する住宅街で「クマ2頭がコンポストのまわりをうろつき、10分くらいでいなくなった」と付近の住民から通報がありました。警察によりますと、17日朝だけであわせて5件の目撃情報が寄せられたということです。その後も警戒中の警察官がクマ1頭が歩いているのを目撃しましたが午前10時すぎ千歳市泉沢の林道で体長およそ1・4メートルのオスのクマ1頭を駆除しました。警察や千歳市は他にもクマがいる可能性があるとして警戒を呼び掛けています。

(クマ捕獲:福島)
会津若松市中心部の同市本町、城西町で14日午前5時30分ごろから、クマの目撃情報が相次いだ。通報を受けた会津若松署などは付近を捜索、同市本町の諏方神社でクマを発見し、正午過ぎに捕獲した。けが人はなかった。同市中心部では今春、クマの目撃が続いている。会津若松署や市は、市中心部からの通報が相次いだことを受け、目撃のあった場所周辺に近づかないよう、市民に広報メールなどを通して注意を呼びかけた。市有害鳥獣捕獲隊によると、クマは諏方神社裏側で発見され、動き回る様子もなかったため、麻酔銃を使って眠らせて捕獲した。体長は1.2メートル前後で雄とみられる。捕獲後は同隊員らによって山に放たれた。同市中心部では、4月18日に会津武家屋敷、同29日には鶴ケ城公園にクマが出没するなど、市街地での目撃が増えている。同隊の小沼清一隊長によると、市街地でのクマ目撃はこれまでは数年に1回程度だったという。小沼隊長は「市街地でこんなに多いのは初めての経験」とし、「近年は個体数が増え、縄張りから追い出されたクマが餌場に迷っているうちに市街地まで入り込んでいるのではないか」と推測した。

(住宅街で雄シカ捕獲:兵庫)
12日午前7時20分ごろ、神戸市灘区高徳町6丁目の住宅街の道路をシカが走っていると、通りがかった人から110番があった。灘署によると、約3時間後、1キロ余り離れた灘区の公園で警察官や猟友会の会員らがシカ1匹を捕獲した。けが人はいなかった。市によると、捕獲されたのは雄のシカで体長1・2~1・3メートル。年齢は2~3歳とみられる。他にも周辺で同様の通報が相次いでおり、灘署は同じシカとみている。シカを発見した警察官らが、刺股などを使って公園に追い詰め、網で捕獲した。シカは殺処分され、市の担当者は「道路に飛び出して交通事故などにつながるリスクもあった」と話していた。

(列車とクマ衝突、けが人なし:秋田)
18日午後6時50分ごろ、JR奥羽線二ツ井―前山間で、秋田発大館行きの下り快速列車がクマと衝突し、停車した。乗客20人と乗務員にけがはなかった。この影響で列車に37分の遅れが出た。JR秋田支社によると、列車は前山駅まで速度を落として運転し、車両点検で異常がなかったため、運転を再開した。

(シカの仕業か、3年ぶり祭り前にチューリップ3000本被害:北海道)
チューリップフェアが行われる釧路市内の公園で、チューリップおよそ3000本が荒らされているのが見つかり、エゾシカの仕業と見られています。釧路市の市街地にある「鶴ケ岱公園」では、新型コロナウイルスの感染拡大で2年連続で中止になっていたチューリップフェアが、今週末3年ぶりに開かれます。ところが、公園内に植えられていた1万4000本のチューリップのうちおよそ3000本に、茎の途中から食いちぎられたり花壇の土が掘り起こされ球根に傷がつけられたりする被害がこれまでに見つかったということです。花壇に残されていた足跡や目撃情報などからエゾシカの仕業と見られています。「鶴ケ岱公園」では7年前からシカが花壇を荒らす被害が発生していた為、チューリップフェアの実行委員会は、花壇に入れないようネットを張る対策をとっていましたが、シカはネットの下をくぐり抜けて侵入したものとみられます。公園を散歩していた女性は「ネットを張ってもシカが食べに来るんですね」と驚いていました。チューリップフェアは予定通り開催することにしていて、実行委員会の小林友幸委員長は「対策をとりましたが、ことしも一部食べられてしまいました。公園内にはパンジーや桜もあるので、ぜひフェアを見に来てほしいです」と話しています。

(原因はカラスの巣?市街地で1580戸停電:福岡)
13日午前10時50分過ぎ、福岡県飯塚市の中心市街地で停電が起きた。九州電力送配電によると、新飯塚や新立岩、立岩、川島、芳雄町の約1580戸で発生。約40分後には復旧したが、信号が消え、交通が一時乱れるなど影響が出た。同社によると、電柱上の鳥の巣が電線に触れたのが原因とみられる。直後に送配電システムが作動し、エリアの大半は数分以内に復旧した。しかし、新立岩と立岩の約150戸は系統内の異常が確認され、停電が続いた。同社は新立岩の飯塚第一中近くの電柱でカラスの巣を発見。撤去したところ、完全に復旧した。飯塚署は信号が消えた交差点に署員数人を配置したが、いずれも到着時には復旧。交通事故などの被害はなかった。新立岩の市役所も停電したが、大きな混乱はなかった。50代職員は「初めてのことで驚いたが、できる範囲で窓口業務を続けた」と話した。この日、市内では早朝にも同じエリアで一時的な停電があった。電柱の鳥の巣について同社は「鳥獣保護の観点から全て撤去はできないが、状況は把握しておきたい。身近な場所で鳥の巣に気づいたら連絡してほしい」と協力を呼びかけている。

(約1800戸が停電、雨に濡れたカラスの巣が原因:石川)
14日朝、石川県金沢市と野々市市で停電があり、一時、およそ1800戸が影響を受けた。北陸電力送配電によると、停電は8時すぎに起こり、金沢市上荒屋や矢木、野々市市御経塚などで、最大、およそ1800戸が一時、停電した。この停電で、道路の信号の一部が消えたほか、営業中の店舗なども影響を受けたが、現在は、すべて復旧している。雨に濡れたカラスの巣が原因だという。

(カラスの巣が原因、停電相次ぐ:徳島)
電柱の上のカラスの巣が原因となる停電が徳島県内で相次いでいます。四国電力送配電は電柱へのカラスの巣作りについて、情報提供を呼び掛けています。12日午前8時、徳島市応神町と藍住町の約500戸が停電しました。原因は電柱の上のカラスの巣でした。巣の材料になっていた木の枝に電気が流れる異常があったため自動的に送電がストップしたということです。徳島県内ではカラスの巣が原因となる停電が先月から5件、発生しています。四国電力送配電によりますと、カラスが巣作りするのは2月から7月の間でカラスの巣が原因の停電は毎年、四国4県で10件から20件、発生しているということです。四国電力送配電は県内で1年間に約3000個のカラスの巣を高所作業車で撤去していて「電柱にカラスの巣を見つけたらすみやかに連絡してほしい」と情報提供を呼びかけています。

(県内のクマ目撃、去年より大幅増加:福島)
福島県警本部によりますと、今月13日現在、県内での今年のクマの目撃通報件数は45件で、去年の同じ時期に比べて18件増加しています。これまでのところ、人的被害はありませんが、先月には、会津若松市の鶴ヶ城にクマが出没するなど、観光地や人が集まる場所に出没するケースも確認されています。また、去年5月には会津美里町の山林で山菜採りをしていた男性がクマに襲われ、顔をかまれるなどのけがをしました。これから山菜採りや登山シーズンが本格化することから、県は、今年7月末までツキノワグマ出没注意報を出しています。県は、クマの痕跡や目撃情報がある場所では、鈴やラジオなど音のするものを身に着け、不用意に薮などに立ち入らないよう呼び掛けています。

(クマ目撃急増:北海道)
国道232号が通る町大椴地区の沿岸部などで、今月に入りクマの目撃が多発している。一帯は山林に囲まれている地域だが、民家も数軒点在しており、住民は「外に出るのが怖い」と不安を募らせる。一方でクマの保護や共生の観点から、町は「駆除は住民への影響を見極めて判断する」と慎重な姿勢を見せている。留萌署によると、同地区や花岡地区など、町内で3~11日に計10件のクマに関する目撃情報が寄せられた。現場は国道と道道大椴線の合流地点など沿岸部に集中しており、山の斜面や道路脇などで目撃された。

(クマ目撃急増:北海道)
雪解け以降、羅臼町内でヒグマの出没が相次いでおり、本年度は町に寄せられた目撃情報が12日時点で23件に上っている。4月下旬以降に急増し、昨年同時期の13件の2倍に迫るペースだ。今年は危険な事例は出ていないが、町は「昨年は小屋への侵入や、犬への襲撃など危険な事例が相次いだ。被害を防ぐため、クマを近づけない取り組みを」と注意を呼びかけている。

(アナグマ出没、果物も好物:鳥取)
草むらを歩く1匹の動物。鳥取県米子市内で撮影された「アナグマ」です。「アナグマ」はこの時期、目撃情報が増えると言いますが、その理由とは。トコトコと可愛らしい様子で歩く生き物。一見タヌキのようにも見えますが…ずんぐり丸みを帯びた体型に、目の周りには縦長の黒い模様。「アナグマ」です。10日夕方、鳥取県米子市内の民家の裏で撮影されました。普段は見慣れないアナグマですが、専門家によると、5月は繁殖期でエサが必要となるため、食欲旺盛で動き回り目撃情報が増えるとのこと。雑食性のアナグマは昆虫などを食べるほか、果物も大好物で、2019年9月には、鳥取県日南町のイチゴ農園の防犯カメラの映像にアナグマがイチゴを食い荒らすシーンが写っていました。近年は市街地でも繁殖することがあるというアナグマ。畑や庭が荒らされる被害も報告されているということで、専門家は見かけても近づかないよう呼びかけています。

(住宅街に7頭の鹿:神奈川)
イオン秦野ショッピングセンター近くの住宅街で4月26日、鹿7頭の群れが撮影された。撮影したのは、曽屋在住の廣井久子さん(81)。白いお尻を向け、こちらを伺う群れの様子をとらえることに成功した。キルト教室帰りの廣井さんは午後2時30分ごろ、隣家の庭で鹿の群れを発見。「50年住んでいるけど、この住宅街で見るのは初めて」と驚き、急いでスマートフォンのカメラでシャッターを切った。鹿は人間慣れした様子で、逃げることなくしばらくその場に滞在。その後、廣井さんの夫が手を叩いて音を鳴らすことで、ようやく山の方へ逃げていったという。廣井さんは「綺麗なお庭をゆっくり見ている感じがしました」と振り返った。廣井さんは8年ほど前にも平塚保健福祉事務所秦野センター付近で鹿の群れに遭遇したが、撮影に成功したのは今回が初めて。「獣害をもたらす生き物でもあるけど、こんなにお尻が真っ白で綺麗だとは思いませんでした。一列に向けられたお尻が可愛かったです」と話した。県立秦野ビジターセンターによると、廣井さんが撮影した鹿はニホンジカで、丹沢山地を中心に生息し、市内ではくずは峡谷での目撃情報が多く寄せられているという。今回住宅街に群れが現れたことについて、「柔らかい草を求めて偶然出てきてしまったのでは」との見解を示した。可愛らしい見た目ながら、作物被害などをもたらすニホンジカ。同センターは対策方法として「草を刈るなど、身を隠せる場所を減らすと効果的。遭遇した場合は音を鳴らして人間の怖さをアピールすると良い」と話した。

(11日間で3回も目撃、親子クマ4頭またまた現れる:北海道)
札幌市南区で、5月14日、4頭の親子のヒグマが目撃されました。現場付近では、5月3日からの11日間で3回目の目撃となります。クマが目撃されたのは、札幌市南区中ノ沢の山林です。14日午後5時50分ごろ、女性が自宅近くの山林近くにいる親グマ1頭と子グマ3頭を目撃しました。女性は自宅から目撃し、クマは山の中に入り姿を消したということです。現場付近では、5月3日と6日にも4頭のクマが目撃されており、14日に目撃されたクマも同一とみられています。警察は、警戒を呼び掛けています。

(クマ2頭が国道を横断:滋賀)
16日午前7時10分ごろ、滋賀県高島市マキノ町野口の国道161号で、敦賀方面に向かって車を運転していた男性(32)が、クマ2頭が東から西へ道路を横断するのを目撃した。滋賀県警高島署によると、1頭は1・5メートル、もう1頭は1メートルほどの大きさで、管内での目撃情報は今年初めてという。現場近くには民家があり、同署は注意を呼び掛けている。

(ビニールハウスに“ヒグマの爪痕”:北海道)
14日朝、北海道でビニールハウスがヒグマにより穴が開けられているのが見つかり、警察などが注意を呼びかけています。14日午前9時ごろ胆振地方の白老町竹浦にあるビニールハウスで、関係者の女性がハウスの外側に穴が開いてるのを発見し2日後の16日に役場に連絡しました。役場の職員やハンター、警察が現場を調べたところ、ハウスの外側にヒグマの爪痕があるのを確認。ヒグマによる被害と断定しました。警察などによりますと、穴が開けられたビニールハウスは近くで6棟ほどあり、6か所ほど穴が開いていたビニールハウスもありました。穴は大きいもので縦30~40センチメートル、横70センチメートルほどでした。警察は付近をパトロールするとともに、町は付近の住民に夜間に出歩かないよう呼びかけています。

(クマ国道走る:富山)
16日午前0時ごろ、高岡市立野の国道8号で、体長約1メートルのクマ1頭が路上を走っているのをドライバーが目撃し、高岡署に通報した。同署や市、猟友会で現場を捜索し、痕跡は見つからなかった。目撃者によると、クマは福岡方面に走行する車と同じ方向に走っていた。市は付近住民や周辺の小中学校、保育園などに注意を呼び掛け、警察、消防とともにパトロールした。五位中、五位小、千鳥丘小では登下校時の教員の見守りや集団下校などの対応をとった。

(皮膚病のタヌキ相次ぐ、21年から19頭捕獲:愛知)
新城市作手地区で、皮膚病の一種「疥癬(かいせん)症」に感染したとみられる野生のタヌキが相次いで見つかり、地元猟師が注意を呼びかけている。

(クマ目撃続き、児童を見守り:石川)
16日夜から羽咋市滝町の国道249号滝ロードパーク近くでクマの出没が続いている。いずれも同じ個体とみられ、市や羽咋署が現場周辺をパトロールして警戒を強めている。市によると、16日午後6時半ごろに地域住民がクマ1頭を目撃した。17日午後6時40分ごろと18日午前2時ごろには、滝ロードパークから約400メートル離れた場所にある防犯カメラにクマが写っていた。現場近くの西北台小では18日も屋外活動を取りやめ、教職員や保護者が登校を見守った。市は防災無線などで注意を呼び掛けた。

(住宅地でクマ目撃:宮城)
18日、仙台市青葉区の住宅地で体長1メートルほどのクマが目撃され、警察が注意を呼び掛けています。18日午後11時半頃、仙台市青葉区折立3丁目の市道に「黒いクマのようなものがいる」と付近を通りかかった人が、警察に通報しました。警察によりますと、クマは体長1メートルほどで、住宅地の商店の前にいましたが通報した人が目を離している間にどこかへ姿を消したということです。通報を受けた警察が周辺のパトロールを行いましたが、クマは見つかりませんでした。現場の近くには、幼稚園や保育所もあり警察が注意を呼びかけています。

(カラス撃退グッズのアンバサダーを募集:北海道)
幡本印刷(北海道札幌市)は、カラス被害に困っている法人・個人を対象に、カラス撃退グッズ『ハイパーカラスシールド』のアンバサダーを募集している。期間は6月10日まで。同社は特殊な印刷技術を用いて、賢いカラスでも慣れずに寄り付かなくなる印刷物を製品化。製品にはヒトデから抽出した特殊なエキスが利用されている。紫外線の反射で強烈に発光し、人には見えないものの、カラスには白く強烈に発光して見えるため、恐怖を覚えてその周辺に近寄れなくなる。エキスの効果は半年から1年持続するという。アンバサダーは同製品を使用した実際の効果や感想をレポートにまとめて同社に提出。また、SNS等でその効果を発信する。厳選な選考の上、選ばれたアンバサダーは同社から連絡が届き、ハイパーカラスシールド1セット(2枚入り)が無償で進呈される。就任期間は11月10日まで。

(クマ管理の課題や、森の変化は:長野)
クマの保護管理や自然観察ツアーに取り組むピッキオが、前身の野鳥研究室設立から今年で30年。代表の楠部真也さんに、今後の課題などを聞いた。クマの保護管理は1998年から実施し、2000年から町の委託を受けている。クマに開けられないごみ箱の開発やベアドッグ(クマ対策犬)による追い払いなどを通じ、人とクマが適度な距離を保ちながら、ともに暮らせるよう活動を続ける。課題として楠部さんが挙げるのは「労力とコスト」。クマの位置特定には、クマにつけた発信器の電波を2~3地点から傍受する必要があり、多くの人員と時間を要する。夜間に行うことも多く、事故に繋がる危険性も高い。スタッフの安全やコスト削減のため、現在、海外の会社と組んでクマを自動探知できるシステムを開発中で、早期実現を目指し「テストを繰り返している」という。発信器を付けた野生動物を24時間体制で管理する考え方や、自然保護とエコツアーを一体にしたビジネスモデルは世界でも珍しく注目度は高い。「取り組みが海外から評価され、軽井沢の価値を上げることで、地元への恩返しに繋げられたら」と話す。森と毎日身近に接しているため、この30年の動物の変化も敏感に感じている。町の鳥アカハラは野鳥の森ではすっかり見かけなくなったという。「草地を好む鳥なので、木が大きくなったことによって、軽井沢でも開けた南の方に移動しています。温暖化の影響か、以前は聞こえなかったミンミンゼミの声も聞こえるようになってきました」。2019年から北海道・知床、21年から沖縄県・西表島にスタッフを派遣し、ツアーや、動物の保護活動に着手している。「自然環境は違っても、軽井沢で培ったおもてなしの部分は大いに生かせています」と現地の評価も高いようだ。

(看護師をやめて猟師に:山口)
看護師の仕事をやめ、猟師として生きると決めた。下関市菊川町の木原由紀恵さん(43)。初めて引き金を引くとき「撃っていいのか」と迷いがあったという。それでも猟を続けてきた理由がある。そこにいるのか、いないのか。獲物と人は探り合う。「おかしい」と立ち止まるシカ。息を潜める人。落ち葉を踏む音、つばをのみ込む音に、シカは人の気配を感じとる。風が吹くときがチャンスだ。葉が音を立てて揺れるから。銃をそっと構え、急所を狙う。介護士や看護師として各地の病院で働いた。農業を営む両親を支えようと、40歳になる頃、地元に戻った。

(銃器の年間製造数、20年で3倍:アメリカ)
米アルコール・タバコ・火器および爆発物取締局(ATF)は17日、米国内で2000年以降、銃器の年間製造数が3倍になっているという報告書を発表した。同日、ニューヨーク・タイムズが報じた。報告書によると製造数は2000年の390万丁から2020年は1130万丁に増加した。輸出は少なく、現在の米国内に出回る銃の総数は4億丁といわれている。2009年以降、グロック型セミオートマチック拳銃の販売数は主にハンティングに使われるライフルの販売数を上回ることも判明した。2004年にアサルト・ウェポン規制法(AWB)の有効期限が切れたことが一因。警察が押収した「ゴーストガン」と呼ばれる追跡不可能な自家製銃は2021年に1万9344丁で、2016年の10倍にもなる。カリフォルニア州では事件のあった現場に残された銃の半分がゴーストガンだった。製造番号がないため入手ルートを追跡できず、銃撃事件急増の引き金になっている。全米ライフル協会(NFL)や共和党の後押しもあり、銃器メーカーは統計資料の公表に消極的。銃製造に関する大規模なデータはなく、今回の報告書は銃規制派にとって一歩前進といえる。合法的に製造された銃器が、違法に犯罪に使われるまでの経路究明と対策が今後の課題だ。14日、ニューヨーク州バファローでは10人が凶弾に倒れる事件が発生。バイデン大統領は慰問に向かう中、記者団に対して「議会に働きかけ、銃規制の強化に努力を惜しまない」と述べた。

(ホテルにジビエを使ったランチメニュー:北海道)
ホテルエミシア札幌(札幌市厚別区厚別中央2)地下1階の「リラクゼーション スパ・アルパ」が現在、北海道産ジビエなどを使った「美人ランチコラボレーションメニュー」を提供している。同施設の入浴利用とセットで提供する同メニューは、北海道産エゾシカ肉、中札内田舎の鶏むね肉、豆腐を合わせて作る「クマイザサとエゾシカの煮込み豆腐ハンバーグセット」。価格は2,300円。6月30日まで。ハンバーグは、トマトベースのデミグラスソースにオリゴノールとクマイザサの粉末を加えることでジビエ特有のくさみを取り、苦みと甘みをバランス良く仕上げたという。セットにはサラダ、スープ、ライス、デザートを付ける。デザートは、バニラフレーバーをベースにクマイザサ粉末と香り付けにラム酒を加えた自家製アイスクリームを用意する。

(新鮮シカ肉を使ったウインナー:福井)
福井県若狭町で食肉処理加工施設を運営する合同会社「MOT」が、町産シカ肉のウインナーを開発した。同社は5月12日、福井県に特化したクラウドファンディングサービス「ミラカナ」で販売促進の費用30万円の募集を開始した。MOTは害獣とされる野生動物を資源活用しようと、村上大祐さん(36)らが2019年に設立。新製品のウインナーは若狭町で捕れた新鮮なシカ肉を材料に、滋賀県米原市の伊吹ハムと共同で開発した。MOTはウインナーの販売を通じて、一般消費者に認知度が高くないシカ肉のおいしさを広めたいとしている。

(滋味あふれるジビエ、おいしくたべて「SDGs」)
牛に豚、鶏…。肉料理は数多いが、たまには違った趣向も味わいたい。近年、扱う飲食店が増えているのが「ジビエ料理」だ。感染症などのリスクがあるイメージも強いが、安全な食肉を提供するため、衛生管理の取り組みが全国で進んでいる。ジビエは狩りによって獲られたイノシシやシカ、クマなどの野生動物の食肉。近年、自治体などによる有害鳥獣対策が加速する中で、捕獲した動物を食材として活用する動きも強まり、取り扱う店舗が増えている。の一方で、しばしば指摘されるのは衛生面の不安だ。野生動物であるだけに、細菌や寄生虫による感染症のリスクは避けられない。農林水産省は平成30年、加工施設に対する「国産ジビエ認証制度」を設け、イノシシとシカを対象にジビエの品質管理に乗り出した。猟の際の血抜きに使うナイフの消毒に始まり、認証後も監査を行う。安全なジビエ製品の流通が狙いで、同認証を受けた施設は全国で29カ所(今年3月現在)に達した。今後も増加が予想される。安全対策もさることながら、ジビエ料理浸透の背景には他の要因もありそうだ。東京都内で3店舗を展開する居酒屋「米とサーカス」は豊富な種類のジビエを取りそろえる。開店当初は不調だったというが、運営会社の宮下慧さん(37)は「今はファミリー層や若い女性のお客さんも多い」と話す。ジビエを食べるきっかけはさまざま。近年、宮下さんの目につくのは、モデルやアスリートの影響でジビエに挑戦する人だ。「低脂質で高たんぱくなことから、筋肉づくりやダイエットに有用としてモデルやアスリートの間で人気が広がっている」(宮下さん)。さらに、駆除した動物を食肉として活用するという特徴から「『SDGs』(持続可能な開発目標)を意識して食べる人も多い」という。同店はイノシシやシカといった定番から、クジャクのような変わり種まで幅広く取りそろえる。早速、シカ、イノシシとクマ、アナグマを焼き肉で食べてみた。シカはくせがなく、滋味にあふれている。脂と肉のバランスがとれていたのがイノシシ。アナグマは脂がとろけ、濃厚な味が口に広がった。同店では焼き肉のほかにも「鹿ハンバーグ」(930円)などの商品も用意している。魅力は味だけではない。宮下さんは「シカはカロリーが牛の3分の1で鉄分は3倍。イノシシはビタミンBが豊富だ」などと健康への効果もアピールする。今年4月に発表された農林水産省の調査によると、捕獲された野生のシカ、イノシシ約135万頭のうち、食肉として処理されたのはおよそ1割の12万頭程度だ。年々、増加傾向にはあるが、まだまだ野生動物をジビエとして活用する余地は残る。宮下さんは「命をそのまま廃棄するのは悲しいこと。ちょっとでもおいしく食べてもらえれば」と話した。農林水産省によると、食材となる野生鳥獣肉をフランス語でジビエ(gibier)という。食文化を豊かにしてくれる味わい深い食材として、また、山間部を活性化させてくれる地域資源として、期待されているという。同省は普及に努めており、ホームページ(HP)に「ジビエ利用拡大コーナー」を設けている。平成28年度からはジビエの普及啓発の一環としてジビエ料理コンテストも実施。令和3年の第6回では農林水産大臣賞に「柔らかく仕上げたシカ肉のロースト 色とりどりの野菜添え、芋煮の季節を感じて」が選ばれた。入賞した料理のレシピはHPで紹介しているほか、一部は料理レシピサービス「クックパッド」にある公式の「農林水産省のキッチン」でも公開している。

(「ジビエを家庭で」直売所オープン:愛媛)
農産物に被害を与える野生動物の肉、ジビエの料理を家庭で楽しんでもらおうと、愛媛県松野町にジビエの肉や加工品の直売所がオープンしました。直売所がオープンしたのは、有害鳥獣の対策に取り組んでいる松野町のNPO法人、「森の息吹」の加工施設です。施設ではシカの切り身やミンチの他、ソーセージやパスタソースなどの加工品も販売されています。「森の息吹」では、松野町内で捕獲された年間およそ3トンのシカなどを加工していて、これまで主に業務用として、出荷してきましたが、家庭での消費拡大につなげようと、直売所を設けました。

(「ジビエ」は初体験:長野)
長野市のホテルで春の味覚・山菜とジビエが堪能できるフェアが始まりました。ジビエの魅力を広め信州の新たな観光資源にしたいと期待が高まっています。ジビエといえば、独特なにおいや野性的なイメージもありますが…まだまだ珍しい食材です。長野市のホテルで味わえる、高タンパクで低カロリーな鹿肉料理の数々。それも、朝食バイキングで、食べ放題です!定番の鹿肉ステーキからみそ炒め、ハンバーグに…赤ワインとデミグラスソースで2日間じっくり煮込んだシチューなど豪華6品が並んだのは、長野リンデンプラザホテルの朝食バイキングです。長野市によると2020年度のニホンジカによる農作物被害額は、1000万円以上。食肉として販売できるようになったのは、市内に加工センターができた3年前からだといいます。長野市森林いのしか対策課 渡辺修さん「長野市の新たな魅力の鹿肉料理を食べてもらって、春の山菜と合わせてこんな魅力があるんだなと感じていただければと思う」。春の山菜ジビエフェアは22日までで、長野リンデンプラザホテルは期間中、宿泊なしの一般利用もできます。この他、市内3つのホテルでも鹿肉を使ったオリジナルメニューが楽しめるということです。

(セイコーエプソン、社員食堂でジビエ料理:長野)
セイコーエプソンの社員食堂で16日、ジビエ(野生鳥獣の食肉)を使った料理の提供が始まった。グループの国内全ての社員食堂で順次展開する。捕獲された動物の肉を有効活用することで、循環型社会の達成への寄与を目指す。長野県松本市の松本南事業所では「鹿肉と4種の野菜のガリバタパスタ」を販売する。食べた際に違和感の無い味を目指し、しょうゆを使ったシンプルな和風の味付けにした。肉が柔らかくなるように塩こうじを入れ、火加減を調整するなど工夫した。社員からは「サンショウがきいており、獣臭さが無くておいしい」との感想が聞かれた。16日には務台俊介環境副大臣が視察に訪れ、ジビエの普及に向けて「このような取り組みが積み重なることで、大きな流れにつながるだろう」と期待を寄せた。

(房総ジビエでペット食品:千葉)
房総半島のイノシシを使った犬用ペットフード「RAGDOLL 天然ジビエペットフード」を開発し、2月から販売を始めた。元々、地盤改良などに用いる「ベントナイト」と呼ばれる粘土を土木・建築業界に販売していたが、2016年にペット関連の商品販売会社へと事業変更した。ベントナイトの持つ高い吸水性と粘結性を生かした猫のトイレ用砂「猫砂」が人気の主力商品だ。唐津利明社長(52)は20年6月に社長に就任。「収益拡大のため改革を起こす」として新たな事業を検討し、思いついたのが房総のジビエを使ったペットフードの開発・販売だ。

(エゾシカ革使いガーランド作り:北海道)
一般社団法人いけだワイン城が主催する「いけだワイン城でヒュッゲな時間を」をコンセプトにした長期継続セミナーが、28日午前11時から正午までワイン城2階・ライブラリーで行われる。今回で16回目。池田町産のエゾシカ革を使ってインテリアを彩る「ガーランド」を作る。色や柄の選択、穴開けなど子どもでも楽しめる作業を体験できる。

(イノシシ肉料理、飲食店開店:島根)
松江市の元地域おこし協力隊員でつくる合同会社弐百円(松江市西川津町)が、同市八雲町熊野の遊休施設を改装し、イノシシ肉料理を出す飲食店「安分亭」を27日、開店させる。店員の高齢化で閉店を余儀なくされた前経営者の思いを引き継ぎ、畑を荒らす厄介者を有効活用した憩いの場を目指す。木造平屋の店舗(63平方メートル)に23席を用意。町内の解体場を運営する八雲猪肉生産組合から仕入れ、定食形式のそぼろ丼やグリーンカレーなどを650~900円で出す予定にしている。営業日は金、土、日曜の午前11時~午後3時。建物は市が所有し、2012年から地元農家が中心となってレストランを営業していたが、21年末で閉店。前オーナーで地元農家の藤原誠さん(72)から出店打診を受けた同社が、市の公募に呼応した。狩猟免許を持つ代表社員の森脇香奈江さん(41)は、協力隊員としてイノシシ肉の特産化に取り組み、18年に仲間とともに起業。ソーセージなどを商品化した。17日にあった試食会で、そぼろご飯を食べた佐藤利夫さん(67)=松江市浜乃木7丁目=は「臭みがなくおいしかった。店も続いてうれしい」と話す。市によると、21年度の捕獲頭数は約1200頭で、うち町内は約200頭。農業被害額は市全域で約530万円だった。森脇さんは「店舗がなくなってしまうのはもったいない。イノシシ肉の新しい食べ方を提案したい」と話した。

(御開帳でジビエ料理:長野)
長野市と長野県立大学は21日、善光寺の表参道に面する広場に「ながのジビエ学生食堂」を共同出展する。善光寺で御開帳が実施されるなか、観光客に向けてジビエ(野生鳥獣の食肉)を使った料理の普及を進める狙いだ。メニューは県立大食健康学科の学生が考案した。鹿肉のそぼろや、竜田揚げが入った「ジビエ駅弁」を販売する。市の特産品の長芋と鹿肉を使った「鹿メンチカツボール」は無料で配布する。学生が開発した経緯を発表する時間も設けた。市は有害鳥獣対策と観光資源化の両面からジビエ料理の普及活動に力を入れている。県立大には、試作に必要な肉を提供するなどの支援をしてきた。今後もジビエ料理の研究について連携を続ける考えだ。

(イノシシ肉販売、待ってた:栃木)
県内の養豚場で昨年から豚熱の感染が3例相次ぎ、県内で唯一、イノシシ肉を売り出す那珂川町では肉の加工施設の稼働停止を余儀なくされた。培った加工技術を生かしつつ、食文化をつなぐため、4月から県外産のイノシシ肉を利用し、出荷を再開した。地元では「他県産でもイノシシ肉の販売再開はうれしい」と歓迎の声が上がっている。昨年4月と今年3月、那須塩原市と那珂川町の3カ所の養豚場で豚熱の感染が確認され、3場で計4万頭以上が殺処分された。農林水産省の研究チームによると、野生のイノシシが媒介して流行が拡大した可能性がある。肉加工施設への地元産イノシシの搬入は自粛が要請され、施設は昨年10月から稼働を停止せざるを得なくなった。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、19日午前8時ごろ、色麻町志津鷹巣東付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、18日午後4時24分ごろ、栗原市築館下宮野砂子田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
宮城県警によると、18日午前7時40分ごろ、東松島市大曲小脇浦にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、17日午前11時45分ごろ、栗原市栗駒片子沢西田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午後0時ごろ、仙台市宮城野区岩切青麻沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、16日午前8時ごろ、仙台市太白区茂庭中ノ瀬中にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、16日午後4時45分ごろ、富谷市西成田上八百刈にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、16日午後1時5分ごろ、富谷市穀田角力沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、15日午後2時10分ごろ、富谷市富谷高屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、12日午後11時50分ごろ、富谷市三ノ関太子堂中にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、12日午後5時30分ごろ、大崎市古川桜ノ目高谷地にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後9時30分ごろ、仙台市青葉区大倉丸山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後5時ごろ、仙台市太白区茂庭台3丁目にクマが出没しました。

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