<射撃ニュース6月>
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(シカ駆除で猟銃の弾当たった男性死亡:京都)
11日午前、京都府綾部市の山中でシカなどの駆除を行っていた猟友会のメンバーの男性に猟銃の弾が当たり、男性は病院へ搬送されましたが、その後死亡しました。警察はほかのメンバーが撃った弾が当たった事故とみて安全管理に問題がなかったかなどいきさつを詳しく調べています。11日午前9時半すぎ綾部市佃町の山あいの地域で「狩猟中に男性1人が誤って撃たれた」と猟友会のメンバーから消防に通報がありました。警察によりますと、猟友会のメンバーで綾部市の農家、梅原久夫さん(66)が左脇付近を撃たれていて、病院に搬送されましたが、およそ6時間後に死亡しました。当時、市の委託を受けた猟友会のメンバーおよそ20人がシカやイノシシなどの害獣を駆除するため、現場付近に入っていたということです。警察の調べに対してメンバーの1人が「シカと間違えて撃ってしまいました」と話しているということで、安全管理に問題がなかったかなどいきさつを詳しく調べています。

(狩猟鳥獣の指定の変更等に関する中央環境審議会答申について)
鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律(平成14年法律第88号。以下「法」という。)第2条第10項及び第12条第6項において準用する法第2条第10項並びに第11条第3項において準用する第3条第3項に基づき、環境大臣から諮問された以下の案件(別添1)について、諮問のとおりとして差し支えない旨、令和4年6月9日(木)に答申がなされました。バン、ゴイサギの狩猟鳥獣指定の解除。青森県、秋田県、山形県における、カモ類の狩猟期間を現行の「毎年11月1日~翌 年1月31日」から「毎年11月15日~翌年2月15日」に変更。バンの狩猟鳥獣指定解除に伴う捕獲等の数の制限の解除。以下の対象狩猟鳥獣に関する捕獲等の禁止の期間を、現行の「平成29年9月15日から平成34年9月14日」から「令和4年9月15日から令和9年9月14日」に延長。全国におけるヤマドリ(亜種コシジロヤマドリを除く。)の雌及びキジの雌(亜種コウライキジを除く。)の捕獲等の禁止。東京都小笠原村、鹿児島県奄美市及び大島郡並びに沖縄県におけるヒヨドリの捕獲等の禁止。三重県、奈良県、和歌山県、島根県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県、高知県におけるツキノワグマの捕獲等の禁止。北海道におけるシマリスの捕獲等の禁止。

(国有林に100頭超のエゾシカの皮や骨:北海道)
道東の厚岸町の国有林で、100頭を超えるエゾシカの死骸の一部が見つかりました。北海道森林管理局は現場の状況から別の場所で解体されたシカの死骸が数年にわたって不法に投棄されたとみて、警察などの関係機関に通報しました。北海道森林管理局によりますと、先月16日、厚岸町の別寒辺牛川流域の国有林にエゾシカの皮や骨が放置されているのを調査を行っていた作業員が見つけました。その後、森林管理局などが調べたところ、現場周辺であわせて100頭を超えるエゾシカの死骸の一部が見つかったということです。森林管理局は、放置されている死骸が大量で、解体されたあとがあったことから別の場所で解体され、数年にわたって不法に投棄されたとみて、警察などの関係機関に通報しました。現場は牛を襲うヒグマが出没する地域と重なり、放置された死骸がヒグマを引きつけるおそれもあるということです。森林管理局は、現場周辺の監視を行うとともに、ことし10月からの狩猟期間、付近への立ち入りを禁止する措置をとることにしています。北海道森林管理局根釧西部森林管理署の梶岡雅人署長は「100頭規模のシカの死骸の不法投棄は聞いたことがない。鳥獣保護法や廃棄物処理法に抵触する行為やヒグマを引き寄せる行為は残念だ。このような不法投棄がないようにお願いしたい」と話しています。

(伊勢原射撃場、排水から基準値超える鉛検出:神奈川)
神奈川県は9日、県立伊勢原射撃場(伊勢原市上粕屋)の排水から、基準値を超える鉛が検出されたと発表した。現時点で健康被害は確認されていない。県スポーツ課によると、3日の定期水質検査で、敷地内の雨水などを集めた排水から、基準値(1リットル当たり0・1ミリグラム以下)を上回る0・19ミリグラムの鉛が検出された。原因不明で、県は周辺の地下水を分析するなどして調べるとしている。

(50代男性、クマに襲われけが:北海道)
6月11日午後、岩手・早池峰山で登山をしていた50代の男性がクマに襲われ、けがをした。11日午後1時半ごろ、早池峰山の五合目付近で、岩手県外から登山に訪れた50代の男性が1頭のクマに襲われたと、通りがかった登山客から消防に通報あった。警察などによると、男性は頭や左手首などにけがをしたが、別の登山客に付き添われ自力で下山した。その後、病院で手当てを受け、命に別条はないとみられている。県警は鈴・ラジオなどを持参し、クマよけの対策をして登山をするよう注意を呼び掛けている。

(タケノコ採りの女性、クマに襲われけが:秋田)
13日朝、仙北市の国有林でタケノコ採りをしていた女性がクマに襲われ、けがをしました。今年県内でクマに襲われた人はこれで4人目です。今回の現場周辺は過去にもクマによる死亡事故が起きていて入山が禁止されています。警察と消防によりますと13日午前6時40分ごろ、仙北市田沢湖玉川の国道341号沿いの国有林でタケノコ採りをしていた鹿角市の56歳の女性がクマに襲われました。一緒に入山し、近くでタケノコ採りをしていた男性が女性の悲鳴を聞いて駆けつけたところ、体長1メートルほどのクマが地面に倒れた女性に覆いかぶさっていたということです。男性はクマを追い払った後消防に通報し、2人は午前8時半ごろヘリで救助され、その後、ドクターヘリで秋田市内の病院に運ばれました。女性は後頭部や右腕などにけがをして手当てを受けています。意識はあるということです。現場は玉川温泉ビジターセンターから北東に1.5キロほどで、付近では5年前にクマに襲われた人が死亡していて、仙北市などが入山を禁止しています。県内で今年クマに襲われた人は今回を含め4人でそのうち1人が死亡しています。

(登山中の50代男性がクマに襲われて顔にけが:新潟)
11日午前、胎内市の山道で登山中の50代の男性がクマに襲われて顔にけがをし、病院で手当てを受けています。11日正午前、胎内市小牧台にある櫛形山周辺の山道で、男性がクマに襲われたと通りかかった人から消防に通報がありました。警察によりますと男性はクマに顔をひっかかれるけがをしていて、新潟市内の病院にドクターヘリで搬送され手当てを受けています。警察によりますと、けがをしたのは新潟市西区の50代の男性で、1人で登山をしていてクマに襲われたということで、意識はあり、通りかかった人に自分で助けを求めたということです。現場はJR中条駅から南東に2.5キロほどの関沢森林公園から櫛形山に続く登山道とみられ、キャンプなどで訪れる人も多いところです。県によりますと、クマによるけが人が出たのは今年度に入ってこれが初めてです。県内のクマの目撃情報は10日までに167件と、夏を前にクマの活動が活発になっているとみられ、県などは現場周辺の住民に注意を呼びかけるとともに、山に入る際には単独行動を避けるほか鈴やラジオなど音の鳴るものを身につけクマよけのスプレーを持参するよう呼びかけています。クマによる被害が出たことを受けて県は、11日から2か月間を「クマ出没警戒強化期間」とし県民に注意を呼びかけることにしています。

(捕獲のイノシシ、豚熱確認:富山)
先月、氷見市で捕獲された野生のイノシシ1頭が豚熱・いわゆる豚コレラに感染していたことがわかりました。野生イノシシの感染確認は、県内ではおととし10月以来です。感染したイノシシが捕獲されたのは、氷見市神代に設置された箱わなです。県東部家畜保健衛生所で8日検査したところ、豚熱の陽性が確認されました。野生イノシシの陽性確認は、県内ではおととし10月以来で、これで81頭目です。豚熱は、ブタやイノシシにウイルスが感染する伝染病で、治療法はなく、養豚場で発生した場合すべて殺処分となります。県は2019年から養豚場のブタにワクチン接種を行っているほか、野生イノシシ向けに口から入るワクチンを山林にまくなどしています。イノシシの陽性確認を受けて県は、県内14の養豚場に感染対策の徹底を呼びかけました。豚熱は人には感染せず、仮に感染したブタの肉を食べても影響はありません。

(米上院、銃規制強化へ一歩:アメリカ)
米上院で銃規制のあり方を協議してきた超党派グループが12日、21歳未満の銃購入者に対する身元確認の厳格化を含む規制強化策で合意した。国内で銃乱射事件が相次いだことを踏まえ、長年対立した与野党が歩み寄った形だ。ただ、殺傷力の高い銃の禁止を含む抜本的な改革は実現せず、銃規制をめぐる保守派の反発の根強さも浮き彫りとなった。規制強化を望む世論の圧力が強まる中、与党民主党は11月の中間選挙を前に成果を迫られていた。このため、内容が不十分でも超党派合意という「実利」を優先させた。野党共和党としても、有権者に「規制を妨害している」という印象を与えるのは得策でなく、早期に一定の譲歩をして争点化を避ける思惑があったとみられる。バイデン大統領は12日、「必要な全ての対策が含まれるわけではない」としつつ、「正しい方向へ進む重要な一歩だ」と歓迎する声明を発表。法案が議会を通過し次第、迅速に署名する考えを示した。5月に起きたテキサス州の小学校とニューヨーク州のスーパーマーケットの銃撃事件では、いずれも容疑者が18歳の男だった。超党派合意では新たに、21歳未満の銃購入者について、犯罪や精神疾患の記録を調査する期間を設ける。また、裁判所が自身や他者への脅威になると判断した人物に銃を持たせない「レッドフラッグ法」について、各州の法制定を支援する。合意に盛り込まれた学校の安全対策強化やメンタルヘルスケアへの資金援助は、銃そのものへの規制を嫌う共和党側が主張していた案だ。一方、銃購入年齢の21歳への引き上げや、半自動小銃や大容量弾倉の禁止など、民主党側が求めていたより強力な対策は合意に至らなかった。合意文書には共和党上院議員10人が署名した。野党の議事妨害を回避するのに必要な60人を確保するめどが立ったため、上院は今夏にも法案を可決したい考え。民主党上院トップのシューマー院内総務は12日、法案化の作業後「可能な限り早く採決に付す」とツイートした。

(またも巨大ヒグマが、犬喰い「RT」の驚くべき生態:北海道)
何の前触れもなく住宅街に現れ、次々と飼い犬を襲っていく―。「RT」と呼ばれる1頭のヒグマが、北海道・羅臼町を恐怖に陥れている。現地では何が起きているのか、被害の全貌をレポートする。雄大な自然を持つ北海道・知床半島の南東に位置する羅臼町。昆布漁やホッケ漁が盛んな町で、1頭のヒグマが住民たちを震撼させている。「2018年8月のことです。海に面した海岸町という地域で、民家の庭につながれていた飼い犬2匹がヒグマに襲われて死亡したのです。このヒグマは食べ残した犬を地面に埋め、土饅頭にしているところを住民に見つかって逃げ出していきました。午後2時という白昼堂々の犯行で、町には激震が走りました。これ以来、同じ個体によって飼い犬が襲撃される事件が町内で相次ぐようになったのです」(羅臼町役場産業創生課の田澤道広主任)。翌'19年は7~8月にかけて前年と同じ海岸町、そこから約20キロ離れた峯浜町、両町の中間点である春日町で飼い犬が襲われる被害が起きた。この頃から件のヒグマは関係者によって「RT」と呼ばれるようになり、恐れられてきた。RTとは、この個体が初めて目撃されたオホーツク管内斜里町ルシャ地区を由来としてつけられたコードネームだ。RTは現場に残された体毛などから11歳以上のオスと推定される。目撃したハンターの証言によると体重は200キロほどで、体毛のほとんどが黒いため地元では「漆黒のRT」とも称されている。田澤氏が続ける。「'20年は被害がなかったためRTは別の地域へと縄張りを移したのかと思われていました。しかし昨年6月、突如として再び姿を現したのです。そこでまた3匹の犬を襲撃し、命を奪っています」。残忍かつ狡猾なRTの恐ろしさを、昨年の6月に被害に遭った3匹の犬の飼い主である女性(60代)が語る。「夜の9時半頃、庭につないでいた犬の唸るような鳴き声が聞こえたんです。いつもとは違う切羽詰まった吠え方だったので、不思議に思い窓のほうへ向かうと、生臭くて強烈な悪臭が鼻を突きました。外を見たところ、大きな黒いクマがダイズ(雑種オス)に覆いかぶさり、かじりついていたのです。何とかしなければと、娘とともに窓ガラスを叩いて大声で叫びました」。人間を恐れる普通のヒグマであれば、これで追い払えるはずだ。しかしRTはなおも攻撃の手を緩めなかった。女性が悲痛な面持ちで続ける。「窓から息子が爆竹を投げると、RTはダイズから離れました。しかし、すぐに隣にいたラッキー(雑種オス)のほうへと向かっていったのです。クマに殴られながら、ラッキーがなんとか首輪を外して距離をとると、3匹目のココ(雑種メス)目がけてまた攻撃の相手を変えました。ココが鳴き続けていると、そばの道路を走る車が気付いたのか、クラクションを鳴らしながら運転手が大声で威嚇してくれたのです。ここまでされて、やっとRTは庭から立ち去っていきました。わずか5分ほどの出来事でしたが、恐怖から非常に長く感じました」。襲われた3匹のうちダイズは死亡、ラッキーは背骨を折られ、ココは肺に穴を開けられる重傷を負ってしまった。「ヒグマは一度獲物を仕留めた場所には再び戻ってくるといいます。それで翌日から私たち家族は町内の別のアパートに避難し、2ヵ月ほどそこで暮らしました。現在は犬たちが襲われた家に戻ってきましたが、1年近くが経った今でも安心はできません。またRTがここに現れるのではと思い、不安な日々を過ごしています」(同)。現在、道東では本誌が1月29日・2月5日合併号で報じたように「OSO18」(以下オソ)と呼ばれる超大型のヒグマが猛威を振るっている。'19年から毎年、標茶町・厚岸町で放牧された牛を襲い続けており、多くのハンターにマークされているが、巧みに逃げ回っているのだ。RTもオソと同じく、長期間にわたり人間による追跡をかわしながら被害を広げている。これまでも羅臼町には、人里で飼い犬を襲うヒグマがいなかったわけではない。しかし、RTのように継続して被害を出し続ける「常習犯」は現れなかった。なぜRTは犬を襲い続け、あえて人間に挑戦するかのような行動を見せるのか。それには彼の生い立ちが関係していると考えられる。地元猟友会の関係者が語る。「実は、現場に残された毛などによってDNA解析がなされた結果、RTの母親とみられるメスのヒグマが、'12年に羅臼町内で駆除されていたことが判明したのです。現在11歳ほどと思われるRTはこの頃、まだ親離れをしていなかったと考えられています。そのため、母グマの最期を間近で見ていた可能性が高いのです。肉親を仕留められたことから、人間への敵対心が芽生えたのだと考えられます」。当時は子熊で無力だったRTだが、それ以来、常に人間に復讐するタイミングをうかがっていたはずだ。これが成獣となった彼を「飼い犬殺し」に駆り立てている最大の理由だと推測される。そもそもの前提として、羅臼の近辺にはヒグマの餌となるエゾシカが数多く生息しており、海岸にも魚の死骸がよく流れ着く。そのため、成獣のヒグマが餌に困ることは滅多にない。「この環境下であえて危険を冒し、民家に侵入して飼い犬を手にかけるのはヒグマにとって決して割に合う行動ではありません。RTが犬に対して並々ならぬ執念を燃やすのは、人間への復讐と嫌がらせが目的でなければ説明がつかないのです」(前出・関係者)。初めてRTによる被害が出てから、羅臼町や猟友会も手をこまねいていたわけではない。早急に駆除すべく猟銃や重機、箱わななど、使うことのできる道具はすべてを活用してきた。だが、それでもなお仕留めることができていないのだ。突如として北海道に現れた巨大ヒグマ「RT」。果たしてRTに対抗する方法はないのだろうか。後編「猟銃も箱わなも効かない 巨大グマ「RT」のヤバすぎる被害」では、地元猟友会や住民の苦悩について詳細な証言を取り上げる。

(巨大グマ「RT」のヤバすぎる被害:北海道)
民家の庭に忍び込み、次々と飼い犬を襲う凶暴なヒグマ「RT」が、北海道・羅臼町を震撼させている。豊富な餌があるはずの道東で、RTはなぜリスクを冒してまで飼い犬を襲い続けているのか。住民たちが恐れているのは、いずれ犬だけでなく、人への被害が起きてしまうことだ。これはRTが非常に老練で、これまでのヒグマ対策の常識が通用しないことを意味している。RTと何度か対峙した経験のある北海道猟友会・羅臼部会の桜井憲二部会長が語る。「初めての遭遇は'19年7月の夜中にRTが峯浜町の民家に侵入し、犬を食い殺してしまった時のことです。町から連絡を受け、翌朝に仲間と二人で現場へと向かいました。現場検証と犬の亡骸を探すことが目的でした。被害者宅の横に広がる藪を重機で倒してもらった後、しばらく捜索を続けていると、犬の後ろ足としっぽが落ちているのを見つけたのです」。あたりを見ても、他の部位はまったく見つからない。RTは中型犬一匹ほどなら、軽く平らげてしまうのか―。桜井氏らが恐怖を感じた時、藪の中からガサガサという音が響いた。「音のした方向を見ると、黒くて大きなクマが私たち目がけて突進してきたのです。そして、急に立ち止まると前足で激しく地面をたたき、威嚇を始めました。犯行から時間が経っているので、ヒグマはすでに現場から離れているはず。そう決め込んでいた私たちは虚を衝かれ、バランスを崩して背後にあった崖から落ちてしまったのです」(桜井氏)。桜井氏は顔面を打っただけで済んだが、仲間は後頭部を強く打ち、意識を失ってしまった。二人が転げ落ちた瞬間に、RTはその場から逃げ出していったという。「大きな音のする重機を動かした直後だったので、まさか近くに潜んでいるとは思いませんでした。常識からすると、ヒグマは大きな音のする場所からは離れるはずです。さらに理解ができないのは、その5日後にまた、RTが近隣で飼われていた犬を襲った点です。この時はつい数時間前まで犬小屋の前で子供たちが遊んでいたのですが、彼らが帰宅した頃合いを狙い、真っ昼間に襲撃しました。こんなに大胆なヒグマの行動は、聞いたことがありません」(同)。行動の意図が読めないだけでなく、ハンターが使う猟銃の脅威を理解した上で行動している点も不気味だ。前出の田澤氏が振り返る。「昨年の6月、RTが2年ぶりに被害を出してからすぐのことです。海岸近くの藪の中にRTと思われるヒグマが身を潜めていると、住民から通報がありました。これはチャンスだと確信し、4人がかりで仕留める作戦を実行したのです」。田澤氏らは二人がRTを誘導し、残りの二人が猟銃で仕留めるという戦術を思い描いていた。だが、現場に到着し、計画通りに追い込み役の二人が声を上げてRTを誘導した瞬間、RTは思いもよらない行動に出た。「この時、奴は私たちが想定した方向とは逆に、追い込み役のほうをめがけて突進してきたのです。そして、あっけにとられた追い込み役の二人の間、わずか7mの隙間を縫って逃げて行きました。猟銃を持つ人間に近づいたら仕留められることを知っているかのような動きでした。ことごとく私たちの考えた作戦の裏をかいてくるのです」。幸い、現在までRTによる被害は犬だけにとどまっている。しかし、その矛先が今後、人間に向かわないとは限らない。実際に、昨年北海道では12人もの人々がヒグマに襲われて命を落としている。これは統計が始まって以来、最多の犠牲者数だ。羅臼町に住む女性(50代)が、不安な胸の内を明かす。「6月の中旬を過ぎると、浜には力尽きたトドなどヒグマの餌となる動物の死骸が打ち上げられます。羅臼のヒグマが山から海岸沿いへと向かうには、民家のある地域を横切らなければいけません。こうなれば当然RTも人里に下りてくるでしょう。そこでもし人間と出くわした時、人慣れしているRTは人間に襲いかかってくる可能性が高いと思います」。羅臼町では昨年の秋、RT以外にも3頭のヒグマが人家や漁師の作業部屋に侵入する事件があり問題となっていた。そのうちの1頭は駆除されたものの、残る2頭はまだ行方がわからない状態だ。このままいくと、羅臼町全体が危険なヒグマの巣窟になりかねない。昨年6月にRTの被害を受けた前出の女性が語る。「RTが自宅に現れて以来、車から降りる時はあたりを見回した後にクラクションを鳴らし、安全を確認してから家へと入っています。日が沈んでからは怖くて外へ出る気にもなれません。つい10年ほど前まで、ヒグマは森で遠めに見かける程度の存在でした。しかし、今では私たちの住む地域に下りてきて、生活を脅かす存在になってしまったのです」。RTによる被害は、例年6月から8月の間に固まっている。果たして夏までに何か有効な手立てを打つことはできないのか。前出の桜井氏が苦い顔で打ち明ける。「RTは山から続く藪に姿を隠しながら、市街地へと入ってきます。山の中に設置した箱わなにかかってくれない限り、地道に藪を刈り取って、侵入経路を塞ぐしか方法が残されていません。しかし、それでも完全に出没を防ぐのは不可能です。また、RTが人里に姿を現したとしても、そこが住宅街だった場合、規制のため猟銃を発砲することができません。仮に発砲が許される場所に現れたとしても、猟友会員には本業がありますからすぐ対応することは無理です。こうした理由から、RTの駆除は難しい状況にあると思われます」。ハンターの高齢化が進んでいることも、猟友会がヒグマ対策に自信を持てなくなっている要因だ。前出の50代女性も、半ば諦め気味にこう語る。「夏の間は役場によって山と市街地の間に、電気柵の設置を進めてもらっています。しかし、例年あまり効果が出ていないため、今年も劇的な効果は期待できません。きっと誰か人間の犠牲者が出ない限り、その場しのぎのような対策の姿勢は変わらないのではないでしょうか」。深刻な被害を拡大し続けるRTだが、こうしている間にも次の標的へ向けて狙いを定めていることは間違いない。人への被害が出てしまう前に、彼を仕留めることはできるのだろうか。

(ヒグマ「オソ18」対応会議:北海道)
標茶と厚岸両町で、放牧中の牛などを2019年から3年間で57頭襲ったとみられる雄グマ(通称オソ18)の捕獲対応について話し合う道主催の推進本部会議が9日、標茶町で開かれた。21年度冬期に実施した取り組みを説明したほか、本年度夏期には、オソの行動地域特定のための体毛を採取するトラップと自動カメラの設置、箱わなの形状変更など、関係者が協力して早期の駆除を目指すことを確認した。標茶町コンベンションホールうぃずで開かれた会議には、両町の担当者のほか、釧路総合振興局、道ヒグマ対策室、農協、猟友会などからオンラインを含めて31人が出席。同振興局の杉山誠一くらし・子育て担当部長は冒頭に「オソの行動範囲も見えてきた。一日も早く捕獲して安心できる環境を取り戻したいので協力をお願いしたい」とあいさつした。

(問題グマ、体毛採取し行動把握へ:北海道)
ここ数年頻発しているヒグマによる放牧中の牛の被害対策の一環として、標茶町は新たにクマの体毛を採取する「ヘアトラップ」を被害のあった場所を中心に設置した。データの蓄積により、問題グマの行動範囲や特徴を把握することが期待されている。標茶町と厚岸町では、2019年7月から放牧中の牛が問題グマに襲われる被害が頻発。両町で計57頭の牛が死傷した。このうち18頭は、「オソ18」と呼ばれるクマが襲ったことがDNA検査で分かっている。両町は、箱わななどを設置しているが、捕獲には至っていない。今年も放牧が始まっており、標茶町では、各牧場に音と光による威嚇機を設置している。

(道東のヒグマ被害で対策会議:北海道)
釧路地方で同一のヒグマによるとみられる牛への被害が続いていることを受けて対策会議が開かれ、問題とされるヒグマの行動地域の特定に向けた調査が行われることになりました。道東の厚岸町と標茶町では、去年までの3年間で、放牧中の牛あわせて57頭が襲われていて、いずれも同一のオスのヒグマに襲われたものとみられています。ことしの被害は確認されていませんが、各地で牛の放牧が始まっていることから10日、この個体の捕獲に向けた対策などを話し合う会議が標茶町で開かれました。会議には道や自治体の担当者、それに専門家などが出席し、まず、ヒグマの生態監視などを行っているNPOから、足跡などを追跡する調査を行った結果、行動地域がある程度判明したことが報告されました。そして道の担当者から、行動地域のより正確な特定に向け今年度、新たに体毛を採取するための有刺鉄線や、自動撮影カメラを通り道と思われる場所に設置することなどが説明されました。釧路総合振興局の杉山誠一部長は「問題個体の捕獲に近づいている実感がある。皆様が安心して営農できるよう取り組んでいきたい」と話していました。

(「ゴーストベア」通報相次ぐ札幌:北海道)
「ゴーストベア」。人口197万人の札幌市などでヒグマ対策を担う行政やNPOの人たちの間で、そんな言葉が今年、しばしばささやかれている。札幌市内で、ヒグマらしきものを見た、という通報が相次いでいるからだ。背景には、昨年6月にヒグマが住宅街を疾走し、市民を次々と襲った事故の衝撃がいまだに消えないことがあるらしい。

(第1回新潟県鳥獣被害対策本部会議:新潟)
新潟県は13日、新潟県庁で第1回鳥獣対策本部会議を開き、令和3年度の鳥獣による被害状況と令和4年度の取り組みなどについての報告が行われた。また、11日に新潟県胎内市で発生した今年度初めてのクマによる人身被害についても報告があった。令和3年度の新潟県の鳥獣被害の状況は、鳥獣捕獲対策を強化したため、全体的に令和2年度の鳥獣被害から減少傾向にある。ただ、令和元年度以前と同水準ということで農作物などへの被害はまだまだ注意が必要だという。冒頭の挨拶で本部長の佐久間豊副知事は、11日に胎内市で発生したクマによる人身被害に触れ、「被害に遭われたかたに心よりお見舞いを申し上げます。県としては、クマ出没警戒注意報を発表するとともに、6月11日から2か月間をクマ出没警戒強化期間として、県民の皆様に注意喚起を行っていく。関係機関、団体からの協力をお願いしたい」と語った。令和3年度の野生鳥獣による農作物被害の総額は、約2億5、000万円で、前年度比約79パーセントと減少した。被害金額が減少したのは、イノシシの被害を減少(減少額、4,700万円)させたことの影響が大きいとした。令和3年度の新たな取り組みとして、新潟県内120地点に自動撮影カメラを設置し、クマなどを撮影した。撮影結果などから、クマの生息数を約2,000頭と推定した。クマだけでなく、イノシシやニホンジカの生息状況の状況調査にも活用しているという。また、ツキノワグマの近年の分布域は拡大傾向にあり、10年間で分布域は約1.5倍に拡大しているという。令和4年度以降は、野生鳥獣と人間の活動レベルに応じて、「野生鳥獣の活動を優先するゾーン」「人間活動を優先するゾーン(防除地域・排除地域)」「緩衝地帯とするゾーン」の3つに区分し、各ゾーンにおいて、関係者が目的に沿った有効な対策を実施していく予定だという。新潟県農林水産部参事農産園芸課長の神部淳(かんべまこと)鳥獣被害対策支援センター所長は、「今の時期は、子クマと母クマが一緒に行動する時期になる。子クマを見かけたら近くにクマがいるという状態になるので、見かけたら静かに立ち去るということを徹底して欲しい。もし、クマと遭遇して自分のほうに向かってくるという状況になった場合、迷わず防御姿勢をとってもらいたい。詳細については県のホームページで確認して欲しい」と注意喚起した。

(クマ出没、AIカメラで速報)
ツキノワグマやカラスなどの害獣・害鳥を早期に検知したり、撃退したりするため、各地の自治体が人工知能(AI)の画像認識を利用したシステムの導入に向けて、実証試験を進めている。人の力に頼らないため、省力化などにつながると期待されている。富山県と高岡市などは昨年度から、赤外線カメラの撮影画像をAIに解析させ、早期に通報する仕組みの構築に取り組んでいる。AIがツキノワグマと判定した場合のみ、関係者にメールで通知される仕組みだ。システムを作った北陸電力は昨年度、同県などと試験を行った。人里に近づくクマが通過するような山野などの地点にカメラを設置。撮影画像1万5360枚を解析した結果、99%を超す1万5352枚で、クマがいるかどうかを正確に見分けた。このシステムだと、住民避難や駆除を担う自治体や警察は10分程度で出没情報を把握できる。従来、通報のタイミングは目撃者に委ねられ、1時間以上かかる場合もあった。高岡市の場合、通報があると担当職員5人が休日でも現場で痕跡を確認し、関係者に連絡する。担当者の一人は「AIを使うと手間が省け、負担軽減につながりそうだ」と語る。岐阜県大垣市は市内の企業と協力し、市の中心部に集まるカラスを追い払うシステムを今年2~4月、試験した。岐阜県大垣市は市内の企業と協力し、市の中心部に集まるカラスを追い払うシステムを今年2~4月、試験した。人里離れた屋外で野生動物を識別する仕組みには、電源の確保といった課題がある。自動検知法を研究する内藤啓貴・三重大助教は「画像精度が高いほど、解析の確からしさも向上するが、処理する情報量が増えて通信などに電力がかかる」と語る。内藤助教は昨秋から、民間企業と組み、野生動物を特定するのに熱や音を利用し、消費電力を抑える仕組みの開発に取り組む。太陽光などの自然エネルギーを電源として使う考えだ。

(東京農工大学農学部附属野生動物管理教育研究センターを設立)
東京農工大学農学部では、アジア視点の教育研究拠点として「農学部附属野生動物管理教育研究センター」を2022年4月1日に設立しました。当センターは、野生動物管理の専門的人材育成や最先端研究を行うことにより、科学的な野生動物管理システムの構築を目指します。このことにより、全国で増大した野生鳥獣被害の軽減や持続的な農山村地域の振興が期待されます。人口減少に伴う農山村の崩壊が、野生動物と鳥獣被害の増加をもたらし、さらなる農山村の崩壊をもたらすといった負の循環が生じていまする。これにより、農作物被害だけでなく、森林の公益的機能の損失や病害虫の発生、土壌流出による防災上のリスクの高まりなど、社会的課題が増大しています。野生動物管理教育研究センター内に「専門人材育成チーム」及び「国際連携推進チーム」を置き、専任教員を配置し、国内外の他大学や省庁と連携して野生動物管理の体系的教育プログラムを開発および実施することにより、専門人材育成を担います。また、野生動物管理の最先端技術を調査・研究し、効果的な対策とその効果測定などを通して管理施策にフィードバックさせ、実践的教育に活かす人材育成システムの構築を担います。野生動物をめぐる状況が類似した東アジア特有の課題解決をはかるために、共同研究を通して、アジア視点の管理モデルを構築する国際的野生動物管理コンソーシアムの拠点を担っていきます。

(ドローンの「ドライアイス作戦」でカワウの漁業被害を防げ:長野)
カワウによる漁業被害を防ぐため県水産試験場佐久支場(佐久市)が10日まで、佐久市今井の営巣地でドローンを使った「ドライアイス作戦」を試行している。ドライアイスを巣に落とし、卵を凍らせて繁殖を抑制する狙いだが、8、9日は、巣がある高さ約30メートルの木の枝葉や風に邪魔され、成功しなかった。水産庁のマニュアルを参考にした2年目の試み。支場と佐久漁業協同組合のチームが、調整池の岸辺にある営巣地でカワウの巣123個を確認。大半はふ化していたが、それぞれ3、4個の卵が入った四つの巣を標的とした。ドライアイスを各日2・5キロ用意。約200グラムに砕いて箱に入れ、長さ2・5メートルのひもでつって巣へ。箱底の棒(約20センチ)を真上から巣に当てると底のふたが開く仕掛けだが、なかなか難しいようだ。ドローンを操縦した同支場長の上島剛(うえしまごう)さん(51)は「佐久漁協に伝授できるところまで持っていきたい」。千曲川に4、5月、アユの稚魚100キロを放流した佐久漁協の幹部は「何とかして追い払いたい」と話している。

(JR山陰線で急増「レールキル」とは?:兵庫)
JR山陰線の兵庫県内区間、梁瀬(やなせ)(朝来市)-居組(いぐみ)(新温泉町)間で、線路内への動物の進入が原因で発生した遅延件数は2021年度に約400件に上り、10年前の1・8倍に伸びていることがJR西日本福知山支社(京都府福知山市)への取材で分かった。動物との衝突事故は「レールキル」と呼ばれ、同区間では常態化。9割以上をニホンジカが占める。ダイヤの乱れに加えて乗務員らの負担も増している。柵設置が予防効果を得やすいが、新型コロナウイルス禍による収支悪化の余波で足踏み状態となっている。「シカとの接触は毎日起こる。ここ3年ほどは頭数が明らかに増え、出没場所の予測がつかなくなっている」。同支社の獣害担当者は声を落とす。管轄する兵庫県、京都府の各線では動物との接触やニアミスが10年に初めて千件を突破。その後も高い水準が続き、19年から3年連続で再び千件を超えた。福知山支社と神戸支社の管内では山陰線が群を抜いて多い。21年度に同線の園部(京都府南丹市)-東浜(鳥取県岩美町)で10分以上の遅延が生じた事案は271件。ほかは、姫新線(姫路-上月)=51件▽福知山線(新三田-福知山)=47件-など。福知山支社によると、衝突時は緊急停止を行い、乗務員が車外に下りて車両の異常を確認。線路上にシカの死骸がある時は棒状の道具で線路外に移動させる。回収は保線作業員が行う。乗客がけがをしたケースはないが、衝突が原因でブレーキの故障やレールの留め具が緩んだ事例があったという。国土交通省によると、動物が原因で30分以上の遅れが生じたケースは20年度に全国で1100件を数え、05年度比で10倍に伸びた。輸送障害の原因では「飛び込み自殺」「踏切内の立ち往生」を上回り1位だ。兵庫県内では近年、但馬北部でシカの密度が高まり、農林業被害が沿岸部まで拡大。地元は捕獲に力を入れているが、山陰線は沿線に道路や集落がない区間も多く、狩猟者が入りにくい側面がある。香美町の担当者は「そもそも鉄道敷地内の問題に行政は手を出しにくい。国の獣害対策は農林業分野が中心。生活被害を防ぐ事業は町単独で取り組むことになり壁が高い」とする。JR西はこれまで、養父市や豊岡市内の山陰線で、シカの進入を防ぐ鉄製の柵を計9・2キロにわたって設置。増設を計画していたがコロナ禍で経営が悪化する中、見合わせとなった。シカが嫌う音を出す機器も18基置いたが、決定的な効果は得られていない。兵庫県森林動物研究センター(丹波市)横山真弓研究部長の話 シカの出没は運行の安全や利便性に関わる問題だが、事業者単独では解決が難しい状況。線路内に限らず、沿線全体でシカの密度を下げなければならない。問題を放置せず、公的支援も検討すべきだ。

(豚熱への対策を考えるセミナー:熊本)
家畜伝染病、豚熱の対策を考えるセミナーが熊本市で開かれました。このセミナーは、明治グループの動物用医薬品事業が集約され今年4月に新設された『明治アニマルヘルス』が、豚熱について学んでもらおうと初めて開きました。豚熱はブタやイノシシが感染する強い伝染力と高い致死率が特徴の病気で、流行が拡大した4年前から本州を中心に81の事例が確認され、養豚業界にとって深刻な問題となっています。セミナーには会場とウェブあわせて155人の行政や農場関係者、獣医師などが参加。イノシシの生態や豚熱に詳しい3人の専門家が講演しました。このうち農業・食品産業技術総合研究機構の平田滋樹上級研究員は、「豚熱対策としてイノシシの習性を知り農場に入り込んだり、近づかせないよう周辺環境を整備することが大切」と話しました。

(「初めて学ぶ鳥獣保護管理法」)
野生鳥獣の捕獲を行う際には、鳥獣保護管理法への深い理解が求められます。本企画では、野生鳥獣の捕獲に係る研究を行う学生の皆様や、現場の捕獲従事者の方々、野生鳥獣の捕獲に興味がある一般の方々を対象に、現行鳥獣保護管理法の概略や、各種許認可の仕組みについて識者の方に解説していただきます。みなさまのご参加をお待ちしています。

(鳥獣被害対策本部が住民向けサル捕獲マニュアル作成:和歌山)
日高地域鳥獣被害対策本部(本部長=日裏勝己印南町長)は10日、日高地方で深刻化するニホンザルの管理捕獲を進めるため、住民向けの対策マニュアルを作成した。地域住民が主体の取り組みを推進することを基本方策とし、①サルの情報収集と捕獲する群れ選定②発信機を使った行動域や個体数把握③大型檻設置と餌付け――の3段階を経て効果的かつ効率的に集団捕獲する方法を示している。日高地方での鳥獣による農作物被害額は生息環境の変化、耕作放棄地の増加などを原因に高止まりの傾向が続き、2020年度は5221万9000円。中でもサルの被害が年々拡大し、20年度の被害額は1863万5000円で全体の4割近くを占めている。県内全体ではイノシシの被害が多いが、日高地方はサルの被害が突出。個体数は把握しきれていないが、日高町や日高川町では約200匹の群れが生息しているという。今回、独自にまとめた日高地域ニホンザル対策推進方針に基づき、住民主体の捕獲手段を県内で初めてマニュアル化。サルの特徴を解説したうえで、第1段階では住民へのサル出没アンケートなどによる大まかな情報収集、捕獲する群れの選定を行う。第2段階では優先的に対応すべき群れのメスに発信機(GPSやテレメトリー)が付いた首輪を装着して行動域や個体数を調査。機材は国の補助金などを活用して購入できる。第3段階では被害レベルに応じた管理手法を選択、大型捕獲檻を設置する場合は必ずサルが通るルートに設置し、長期の餌付け期間を設けて十分にならし、多頭捕獲につなげることとしている。また、住民主体の取り組みが前提だが、行政や専門家との連携、市町間ごとの情報共有などが大切としている。捕獲マニュアルなどは今後研修会や講演会などを通じて周知していく。日裏本部長は「人とサルの知恵比べとなっているが、いろいろ研究して管理捕獲を進めていきたい」と話した。

(「獣がい」対策探る、今年も実践塾スタート:兵庫)
野生動物が農作物に被害をもたらす獣害の対策を通じ、地域活性化の方法を探る「獣がい対策実践塾」(丹波篠山市獣がいフォーラム実行委員会主催)が、兵庫県丹波篠山市でスタートした。4年目を迎える今年は、昨年に続き畑地区をフィールドに全7回の予定。初回が5月29日に同地区菅集落であり、参加者たちはサル用電気柵の設置を体験した。今年度のプログラムは、サルの追い払いや獣害柵点検、野生動物の調査、ジビエの活用などの実習を予定。参加無料。講師は、神戸大大学院人間発達環境学研究科准教授の清野未恵子さん、兵庫県立大自然・環境科学研究所教授の山端直人さん、NPO法人・里地里山問題研究所(さともん)代表理事の鈴木克哉さんが務める。初回は、丹波篠山市内をはじめ、丹波市、西宮市などからも参加があった。篠山東雲高校、篠山鳳鳴高校の生徒、神戸大の学生らも参加。地元住民も協力し、総勢約40人で作業した。サルに狙われていると所有者から相談があった畑の周囲で、約200メートルにわたって通電式防護柵を設置。気温30度に迫る暑さの中、下のすき間から動物が侵入しないよう、細心の注意を払いながら柵を張った。昼には、地元住民が手作りした、地元食材を使ったみそ汁やちらし寿司などに舌鼓を打った。参加した齋藤正樹さん(47)は「農家の苦労は予想以上。人と動物の共存方法について学んでいきたい」と話した。みたけの里づくり協議会の岡本常博会長(70)は「若い子と接する機会も減っているので楽しい」と交流を喜んだ。

(奄美大島のノヤギ、生息数が増加:鹿児島)
世界自然遺産に登録された鹿児島県・奄美大島で、土砂崩壊や希少植物の食害などを引き起こすノヤギ(野生化したヤギ)が増えていることが県の調査でわかった。山中の自然遺産区域内での生息も確認され、自然保護関係者からは生態系への影響を懸念する声も上がる。「群れでどこにでも現れる」。自然写真家でガイドも務める奄美市名瀬の常田守さん(68)は、以前から山に入るたびにノヤギに遭遇していた。海沿いの崖地で多く見られるが、近年は山中でも姿を現す。「ノヤギは自然遺産も関係ない。夜も活動し、根こそぎ草を食べる。希少植物も食べられる」と危惧する。奄美大島では家畜用のヤギが放し飼いなどで野生化。草が食べられ土が露出し、土砂流出や斜面崩壊などが発生。山中の生態系にも影響を与えるため、島内5市町村は2008年に放し飼いを禁止する条例を施行し、捕獲を進めてきた。16年以降も年間で200~300頭を捕獲。それでも確認数は増加している。県によると、21年7月に同島を8ルートに分けて、海上から船で数や位置を調べたところ、前回(14年)より165頭多い642頭を確認。森林内に置いたセンサーカメラの撮影状況やフンなどの痕跡から、自然遺産区域内を含む山中に生息していることも確認した。猟友会関係者によると、銃で駆除したノヤギは埋めて処分する必要がある。個人消費の場合も生け捕りなどの法的な規制が多くあるといい、「食用にできないため、捕獲の意欲がわかない」と話す。県は、ノヤギ駆除の先進地で、一定の成果をあげている東京都小笠原諸島での取り組みなどを参考に、22年度は「効率的な捕獲手法などを検討していく方針」という。常田さんは「早め早めの対策が必要。山中に広がってからでは遅く、捕獲を急ぐ必要がある」と指摘する。

(シカ捕獲5年で急増:宮城)
南三陸町で、ニホンジカやイノシシの捕獲数が増えている。ニホンジカは、5年前はわずか19頭だったが、昨年度は113頭と約6倍に急増した。町は本年度、鳥獣被害対策実施隊を3人増員し12人にするなどして対応。町民に対しては田畑周辺の草刈りを行うなど、有害鳥獣を近づけない環境の整備に協力を呼び掛けている。町農林水産課によると、くくりわなでのシカの捕獲数は17、18年度がそれぞれ5頭、19頭だったが、19年度は88頭と急増。年度は124頭、昨年度は113頭となっている。イノシシは、19年度に初めて4頭捕獲、20年度は13頭、21年度は15頭と増加傾向にある。町は被害額をまとめていないが、シカは水稲や、植栽したばかりの杉の食害が報告されており、イノシシは稲の倒伏、畑や牧草地の掘り起こしなどが確認されている。町は独自に電気柵設置費用を補助しており、申請件数も伸びている。個人の場合は、10万円を上限に費用の半額を補助するもので、17年度4件約20万円、18年度1件約4万円だったが、21年度は13件約70万円だった。同課では「生息数の増加だけでなく、シカやイノシシが人里まで降りてきている状況も問題。農家に限らず有害鳥獣を人里に近づけない対応を」と話し、①野菜や果樹は放置しないで収穫②野菜の残さは埋めるなどして処分③田畑周辺の草、木を刈って見通しをよくする―などの対応を呼び掛けている。

(運転中、野生動物に1カ月で2度衝突:山形)
人家周辺で大型野生動物の目撃情報が相次ぐ中、長井市伊佐沢地区ではわずか1カ月の間に同じ女性が運転する車に2度、大型野生動物がぶつかる事故が発生した。最初の事故はイノシシで、その事故の修理を終えた3日後にクマと衝突。女性は山形新聞の取材に「ぶつかるまで気づかなかった」と事故時の状況を語った。山に囲まれた県内は全域で同様の危険性がある。県警は「速度を落としハイビームを有効活用してほしい」と警鐘を鳴らす。2度の事故に遭ったのは同市下伊佐沢、公務員丸山美雪さん(36)。最初の事故は4月23日午後9時半ごろ起きた。自宅に帰る途中だった。事故現場の周囲は畑や田んぼがあるものの民家も立ち並び、通過する車両も多かった。対向車とすれ違う際、突然、かなりの衝撃を感じた。「イノシシ!?」。特有のシルエットを確認したが、対向車のライトで直前まで見えなかったという。「襲われたら…。怖い」。すぐに車外に出て事故状況を把握できなかった。車両の損傷を確認すると、左バンパーが割れていた。イノシシは川や畑などに入っていたためか、バンパーの損傷箇所には体毛に加えて泥も付いていた。警察に届け、修理を依頼。30万円かかったが、自動車保険を使った。おかげで来年の保険料は年間で4万円ほど上がってしまうという。納車から3日後の5月16日午後9時半ごろ、2度目の事故は起きた。場所は最初の事故から北西に約900メートル離れていた。部活を終えた中学3年の次男を乗せ帰宅中だった。道路の右側から黒い影のようなものが見えた。「クマ!?」。次の瞬間、運転席側のドアにぶつかり、右側の山林がある方面に逃げていったという。車には大きな損傷はなかったが、ドアにへこみやすれ傷があった。ペットとの事故であれば、飼い主が管理責任を問われることがあるが、野生動物との事故は基本的に物損事故扱いとなる。傷がそこまで大きくなかったことや、さらに保険料が上がることを避けるため、修理を控えた。「自分や息子にけがはなかったが、経済的にはとても痛かった」と振り返る。県猟友会西おきたま支部飯豊分会の小松要一会長は「クマやイノシシは夜行性で、夜に活動が活発化し道路に出てくることがある。加えてイノシシは視力があまり良くなく、車に気付かないこともあるので、クラクションを鳴らすことも有効だ」と話した。丸山さんは「まさか2度も事故に遭うとは思わなかった。突然現れたのでハンドルを切ることもできなかったが、もし切っていたら対向車と正面衝突するなど大きな事故になっていたかもしれない」と表情をこわばらせていた。長井署は2019年以降、長井、白鷹、飯豊3市町で発生したイノシシやクマなどの大型野生動物と自動車との事故計20件を分析。マップにまとめ、同署ホームページで公開している。マップは、衝突した動物の種類や時間帯を表とグラフを添え、分かりやすくするため、動物のイラストと発生件数を記載した。動物別ではイノシシ9件、クマ5件、カモシカ4件、ニホンジカ2件。発生時間帯は、午後6時から午前0時までが14件で最多となっている。同署によると、19年4件、20年7件、21年7件、今年は2件。1月を除き2~12月まで満遍なく事故が起こっているという。同署の担当者は「子グマであれば親グマが近くにいて襲ってくる可能性もあり危険。事故に遭ってしまったらすぐに警察に通報してほしい」と話した。

(ヒグマの「背こすり」って何?:北海道)
ヒグマの生息数って、どういう方法で調べるか知っていますか?5月中旬、酪農学園大の佐藤喜和教授(51)=野生動物生態学=の研究室が長年行っている札幌市内の生息数調査に同行すると、クマの習性を巧みに利用していることが分かりました。5月18日午前7時、佐藤教授と学生2人のチームと札幌市南区定山渓の温泉街で待ち合わせし、車で近くの林道に向かった。国有林のため事前に許可を得てゲートの鍵を開け、林道を通って奥へと進む。しばらく進むと、前を行く佐藤教授の四輪駆動車が止まった。「雪がまだ残っているので、ここからは歩いて行きます」。佐藤教授の研究室は2014年から札幌市近郊の山林でヒグマの生息数調査を始め、16年からは今回のような奥山でも調査するようになった。これまでの調査で百数十頭を確認し、年々、緩やかに増加しているという。佐藤教授は「市街地のすぐ近くで複数頭のクマが繁殖していることも分かってきた」とも述べ、奥山は主に大型の雄が暮らし、市街地近くは子連れの雌グマや比較的若い雄が多いと分析している。今回の調査に参加したのは酪農学園大4年の大久保瑛美さん(25)と、同大学院修士課程2年の酒井優太さん(23)だ。研究室は十勝管内浦幌町でも調査しており、2人は「浦幌ヒグマ調査会」と刺しゅうがしてあるえんじ色のそろいの作業服を着ていた。もしものためのクマ撃退スプレーもそれぞれ腰に1本ずつぶら下げていた。雪道を歩くこと約10分、衛星利用測位システム(GPS)で位置を確認していた大久保さんが「ここから直線距離で700メートルちょっとです」と最初の目的地に近づいたことを教えてくれた。冷静な酒井さんが「今年は大雪だったので、例年より雪が林道に残ってるね」と返す。さらに10分を歩き、最初の目的地に到着すると、佐藤教授が雪上を指し示した。「ちょっと古いけどヒグマの足跡です」。雪が溶けて輪郭はぼんやりしているが、指の跡もくっきり残っており、緊張感が増した。目的地には立ち木の横に高さ約1・5メートル、直径15センチほどのくいが打ち込まれていた。カラマツ材だといい、近づいて見ると、有刺鉄線が巻き付けてある。クマの毛を採取する道具「ヘア(毛)トラップ(捕まえる)」だ。くいに有刺鉄線を巻いただけの道具にクマは本当に近づいてくるのだろうか。

(シカ捕獲、過去最多:静岡)
静岡県は7日、鳥獣管理対策推進本部会議を県庁で開き、ニホンジカ対策として県が伊豆、富士地域を中心に行う管理捕獲で、2021年度に過去最多の1万4603頭を捕獲したと報告した。22~25年度の新たなアクションプログラムも策定し、ニホンジカの個体数削減へ管理捕獲の目標数を毎年達成することと、農林業被害額の軽減を目標に盛り込んだ。ニホンジカの捕獲は県による管理捕獲のほか、市町の捕獲と狩猟を合わせて年間およそ2万頭を超える。両地域の推定生息頭数は18年度から減少傾向だが、21年度も4万頭以上が生息すると推定され、両地域で計1万頭を目指すとした県の目標には届かなかった。県は、近年環境省が取り入れた方法で推定生息頭数を算出し直し、26年度に7千頭まで減らす管理目標を決めた。特に個体数の削減効果が高いメスジカの重点捕獲を強化する。21年度の野生鳥獣による農林産物被害額は2億5千万円で、ピークだった09年度の36%に減った。21年度は特にイノシシの被害が減り、県の担当者は「豚熱(CSF)の流行が影響した可能性がある」と指摘した。新たなアクションプログラムには、南アルプスの高山帯でニホンジカの食害が深刻化していることを踏まえ、試験捕獲による個体削減や自動撮影カメラを使った生息実態調査に取り組むことも盛り込んだ。

(イノシシ捕獲、最多829頭:岡山)
笠岡市は2021年度のイノシシの捕獲状況をまとめた。捕獲頭数は前年度より11%増えて829頭となっている。

(県内のイノシシ捕獲6割減:栃木)
栃木県内で2021年度に捕獲されたイノシシは前年度比6割減の4747頭だったことが8日、県のまとめで分かった。捕獲数が5千頭を下回るのは08年度以来13年ぶり。県は捕獲対策の成果に加え、豚熱(CSF)の感染拡大により生息数が減少したことが要因とみている。鳥獣による農作物被害額は3割減の1億7800万円となり、過去10年で最少となった。県が同日の県議会農林環境常任委員会で説明した。

(野生鳥獣による農作物被害、前年度比7割:栃木)
シカやクマなどによる農作物への被害状況について、昨年度の被害金額が前の年度の7割ほどに当たる1億7,800万円となったことが栃木県のまとめでわかりました。一方、林業への被害は前の年度から45%増加し1億7,000万円となっています。被害対策として行われている野生動物の捕獲数はシカが過去最高の1万5,720頭となった一方、イノシシは目標の8,000頭に対して4,747頭に留まりました。

(シカの捕獲最多8775頭:山口)
山口県内で2021年度に捕獲されたニホンジカが過去最多の8775頭に上ったことが9日、分かった。農林業への被害額は野生鳥獣全体がピーク時から半減する中、2年連続で増えている。県は年間に捕獲する目標数を1・3倍に増やすなど対策を強化する。

(クマの目撃情報相次ぎ公園閉鎖:福島)
会津若松市の公園でクマの目撃情報があり、現在、園内への立ち入りを制限している。クマの目撃があったのは、会津若松市湊町の国道49号沿いにある会津レクリエーション公園で、公園を管理する県によると、午後2時すぎ、園内を散策していた夫婦が公園の北側に流れる赤井川沿いで体長およそ1メートルのクマを目撃した。連絡を受け、公園を管理する職員が確認したところ、クマは東側へ逃げ、その後どこへ行ったのか分かっていない。当時、園内にはほかにも利用者がいたが、公園の外へ避難させ、安全が確認されるまで公園を閉鎖することにした。この公園では、去年にもクマの目撃があったほか、周辺では12日からクマの目撃が相次いでいることから注意を呼び掛けている。

(クマ被害現場、硫化水素にも注意:秋田)
クマによる人身被害があった秋田県仙北市田沢湖玉川の叫沢バス停付近では、今年になって有毒ガスの硫化水素の噴出が確認されており、県や秋田森林管理署などが近づかないよう注意を呼び掛けている。有毒ガスが噴出しているのは、バス停から約200メートル東の山林にある岩場。今月8日に県や市、有識者などが調査した結果、バス停がある国道341号付近は人体に害のある濃度でなかったが、山林に入ると濃度が上がり、風向きによっては国道付近の濃度も上がる可能性があるという。県総合防災課によると、硫化水素は無色で、見た目では噴出していることが分からない。腐った卵のような臭いがするが高濃度の場合は嗅覚がまひするため、匂いでも気付きづらい。直接吸い込むと命を落とす危険があるといい、県はバス停付近に停車禁止の看板を設置。バス会社もバス停の利用を停止している。

(クマの目撃件数、去年同期より増加:山形)
ことしのクマの目撃件数は先月末までで66件と、去年の同じ時期に比べ17件増えています。県は「目撃や出没の情報があった場所に近づかないでほしい」と注意を呼び掛けています。県によりますと、ことしのクマの目撃件数は先月末までに66件で、去年の同じ時期と比べ17件増えています。クマに襲われてけがをしたとみられる人も、先月末までにあわせて2人確認されています。このうち、先月25日には酒田市の山の中で90代の男性が山菜採りをしていたところ、体長1メートルほどのクマに襲われたほか、先月27日には同じく酒田市で60代の男性がタケノコ採りをしていたところ、クマと思われる獣に襲われ、いずれも軽いけがをしました。県によりますと、この時期は好物の山菜やネマガリダケが生えていることや、発情期に入ることなどから、冬眠から目覚めたクマの行動範囲が広がり、遭遇するリスクが高まるということです。県は「県のホームページに『クマ目撃マップ』を掲載しているので、目撃や出没の情報があったところには近づかないでほしい」と呼びかけています。

(竪穴住居、クマの目撃で12日の公開中止:秋田)
秋田県内は11日、クマの目撃が相次いだ。秋田市御所野地蔵田の御所野総合公園でも目撃され、公園内にある地蔵田遺跡「弥生っこ村」の竪穴住居の内部公開が12日まで中止となった。秋田東署によると、午前11時5分ごろ、御所野総合公園内の林道で体長約1メートルのクマが目撃されたと、公園管理事務所から通報があった。これを受けて市は、竪穴住居3基全ての出入り口を封鎖した。

(「音のバリアー」でイノシシ撃退:宮城)
畑を荒らすイノシシを音で遠ざける装置を、宮城県蔵王町宮の整体師武田順一さん(59)が商品化した。作物に近づいたイノシシを追い払うのではなく、ブザーを断続的に鳴らす「音のバリアー」で近寄らせない発想がポイント。自身の畑では4年間被害ゼロという。畑を荒らすイノシシを音で遠ざける装置を、宮城県蔵王町宮の整体師武田順一さん(59)が商品化した。作物に近づいたイノシシを追い払うのではなく、ブザーを断続的に鳴らす「音のバリアー」で近寄らせない発想がポイント。自身の畑では4年間被害ゼロという。武田さんは整体の仕事の傍ら農業もしている。会社を興した背景には「収穫前にイノシシに畑を荒らされ、高齢の農家の人がジャガイモなどの栽培をやめるのを見て残念でならなかった」との思いがある。「農家視点」に立ち、安く使いやすく壊れにくい製品作りを心がけた。音守は支柱付きで1本4000円。ケースは大きさや耐久性がイメージ通りだった「娘が好きな味付けのり容器」を採用し、南三陸町の渡辺海苔(のり)店の協力を得た。ブザーだけの機能にとどめ、単1電池2個で2カ月間以上作動するよう消費電力を抑えた。100坪(330平方メートル)当たり2本の設置を推奨する。ハクビシンなどイノシシ以外の動物への効果は未知数といい、まずは多くの人に利用してもらって情報を集める。県内を中心に口コミが広がり、これまで約50個を販売した。芝を守る目的で県産業技術総合センターなど公的機関からの注文も舞い込んでいる。「いつかはイノシシが音に慣れることも想定している。実用性重視で改良を重ねていく」。武田さんの挑戦は始まったばかりだ。

(JR赤穂線の架道橋から200キロのコンクリート落下:岡山)
11日午後10時5分ごろ、備前市大内、JR赤穂線伊部―香登間の架道橋・大内橋梁(きょうりょう)下の路上に、線路のバラスト(敷石)の落下を防止するコンクリートブロックが落ちているのを通行人が見つけ、備前署に通報した。けが人はなく、列車の運行に影響はなかった。JR西日本岡山支社によると、ブロックは長さ約70センチ、幅約60センチ、厚さ約20センチで、重量は推定約200キロ。架道橋(高さ約3・6メートル)から落下した形跡があったという。現場付近の水路にシカの死骸があり、ブロックにその毛が付着していた。シカが列車にはねられ、弾みでブロックが落下したとみられる。JR西日本岡山支社によると、ブロックは長さ約70センチ、幅約60センチ、厚さ約20センチで、重量は推定約200キロ。架道橋の高さ約3・6メートルの場所から落下した形跡があったという。現場付近の水路にシカの死骸があり、ブロックにはその毛が付着していた。シカが列車にはねられ、その弾みでブロックが落下したとみられるが、衝突した日時は分かっていない。ブロックは通行の妨げにならないよう道路脇によけており、同支社が近く撤去する。

(シカとの衝突で遅れ:埼玉)
12日午後8時45分ごろ、埼玉県小川町原川のJR八高線竹沢―小川町間で、高崎発高麗川行き上り普通電車(2両編成)がシカと衝突した。乗客乗員にけがはなかった。JR東日本高崎支社によると、高崎―高麗川間の上下線で一時運転を見合わせた。シカと衝突した列車に約40分の遅れが生じ、乗客約70人に影響した。

(普通列車がシカと衝突:佐賀)
JR九州によると、14日午前7時21分ごろ、佐世保線武雄温泉―永尾間で、上り普通列車(佐世保午前6時35分発鳥栖行き)がシカと衝突した。同線や鹿児島線、長崎線で一時、30分以上の遅れが出た。

(学校のサクラの木にクマ、4時間後に駆除:富山)
9日午前、南砺市利賀村の小中学校の駐車場でクマ1頭が見つかり、約4時間後に駆除されました。南砺警察署によりますと、9日午前7時55分ごろ、南砺市利賀村の小中学校の駐車場近くのサクラの木にクマ1頭が登っているのを職員が見つけ、警察に通報しました。警察官5人と市の職員2人、ほか鳥獣保護対策実施隊員が警戒にあたり、約4時間後の11時ごろ、近くの藪の中にいたクマが向かってきたため、駆除したということです。クマは体長およそ1メートル、体重約20キロで、南砺市によりますと親離れした成獣のオスとみられています。小中学校の児童と生徒は登校したあとだったため、屋外での活動を除いて通常の授業は行われました。また、午後5時半ごろ黒部市中陣地区の集合墓地の付近で、成獣のクマ1頭が捕獲用の罠にかかっているのがみつかりました。市の鳥獣被害実施隊が駆けつけ駆除しましたが、近くで別のクマ2頭を目撃しました。猟友会を通じて、市職員や警察などが周辺をパトロールしましたが発見には至っていません。市によりますと、最初に罠にかかったクマがメスの成獣だったことから、目撃されたクマは親子と見られています。このほか、9日午後6時前には、4キロ離れた市内の笠破地域でも成獣のクマ1頭の目撃情報があり、市職員と警察などが警戒にあたりました。黒部市と警察などは、10日も両地域周辺をパトロールするとともに、近くの住民には注意を呼びかけていく方針です。

(クマと軽乗用車が衝突:秋田)
11日午前9時40分ごろ、秋田県にかほ市象潟町字琴和喜の国道7号で、同市の60代男性の運転する軽乗用車がクマと衝突した。男性を含め乗っていた2人にけがはなかった。由利本荘署によると、男性が由利本荘市方向から山形県方向に進行中、左側から横断してきた体長約1メートルのクマとぶつかった。

(市道にクマ1頭、地元猟友会員が駆除:秋田)
10日午後1時5分ごろ、秋田県鹿角市花輪字坪呂毛の市道に、クマが1頭いるのを市内の40代男性が目撃した。約2時間後、地元の猟友会員が駆除した。けが人はいなかった。

(クマ目撃、けが人や被害なし:山形)
山形県内ではきのう夕方から夜にかけて、クマの目撃情報が3件相次ぎました。鶴岡市高坂では、きのう午後5時ごろ80代の男性の自宅敷地内にある水田で体長約60センチのクマ1頭が山の方に走り去るのが目撃されました。現場は鶴岡工業高等専門学校から東に約150メートルの場所ですが、けがをした人や物的被害はありませんでした。また午後6時5分ごろには、遊佐町吉出にある文殊大橋の北東約450メートルの道路では、体長1メートルのクマ1頭が道路を横断して藪の中に走り去るのを車で通りかかった40代女性が目撃しました。午後10時ごろには、米沢市春日にあるイオン米沢店・西側駐車場近くの道路で、道路を歩いている体長約1メートルのクマ1頭を車で通りかかった20代男性が目撃しました。いずれも人的被害は確認されていませんが、警察がパトカーなどで現場の警戒に当たるとともに、付近の住民に注意をよびかけています。

(比内地鶏51羽死ぬ、クマ被害か:秋田)
7日午前、大館市比内町味噌内字間戸石沢にある養鶏場のビニールハウスで、比内地鶏51羽が死んでいるのを管理する男性が見つけ、地元猟友会を通じて市に届け出た。市林政課はクマによる被害の可能性があるとみている。林政課によると、比内地鶏は頭が引きちぎられたり内臓が食われたりした状態で死んでいた。ハウスの周囲にはクマよけの電気柵が設置されていたが、柵の内側に動物が歩いた跡があった。

(レクリエーション公園にクマ出没:福島)
福島県によると13日午後2時7分ごろ、会津若松市湊町の「会津レクリエーション公園」で利用者がクマを目撃した。公園内に出没したクマは体長約1メートルほどの大きさで、目撃情報が寄せられた後は直ちに利用者を退園する措置が取られ、封鎖された。その後、クマは会津若松市の鳥獣被害対策実施隊によって駆除された。福島県では14日に会津レクリエーション公園を閉園し、安全確認のために1日4回サイレンをならしてパトロールを行うことにしている。

(サル目撃、家の屋根に5匹:栃木)
13日午後3時45分ごろ、矢板市沢の居宅屋根の上にサル約5匹が徘徊しているのを付近住民が目撃し、110番した。矢板署によると、体長は約80センチ。周辺から同様の通報が数件寄せられているという。

(民家の近くでクマ2頭を目撃:新潟)
13日午後3時半ごろ、魚沼市穴沢でクマ2頭(体長1mと体長0.5m)が目撃されました。クマが目撃された場所は民家から約30mの距離で、警察は市役所とともに注意を呼びかけています。県内では11日に男性がクマに襲われ、けがをしていて、県は「クマ出没警戒注意報」を発表しています。

(仕掛けた檻にクマかかる:石川)
石川県津幡町の小学校付近に出没していたクマが檻にかかりました。町は他にもクマが居る恐れがあるとして引き続き警戒しています。津幡町によりますと、津幡町の太白台小学校周辺に仕掛けた檻に、13日一頭のクマがかかっているのが見つかりました。クマは体長1メートル15センチほどだということです。小学校付近では6月5日から度々クマが目撃されていて、12日午後6時にもクマが木に登っているのが目撃されていました。ただ他にもクマが居る可能性があるとして、町は警戒を続けています。

(道路でクマ出没:福井)
6月12日午後4時25分ごろ、福井県福井市城戸ノ内町の道路でクマ1頭が目撃された。福井市によると、クマは体長1メートル弱の幼獣で、地域住民が車を運転中に目撃したという。人身被害は出ていない。

(7日連続クマ目撃:石川)
11日午後0時40分ごろ、津幡町の石川県森林公園で、来園者が木に登るクマ1頭を目撃し、公園職員に連絡した。町内でクマが目撃されるのは7日連続となった。職員はクマが出没したことを知らせる張り紙をインフォメーションセンターに張り出し、来園者に注意を呼び掛けた。クマはインフォメーションセンターから約500メートル東の中央林道沿いで見つかった。職員は広報車で園内を巡回し、クマが出没したことを来園者に周知した。混乱はなかった。町内では9日夕、太白台小周辺に体長1メートルほどのクマが約2時間居座り、桜の木に登るなどした。公園内でも9、10日にクマが目撃されていた。津幡署や町は目撃が相次いでいることから、町内のパトロールを強化している。

(駅から500mにヒグマのフン:北海道)
北海道旭川市の中心部で昨年、クマの出没が相次いだことを受け、市は5月末、神居町を流れる美瑛川左岸の河川敷に電気柵を設置した。市は一帯の河川敷を中心部へのクマの侵入経路とみており、電気柵の効果に期待を寄せている。旭川市中心部では昨年6月、電気柵の下流に位置する神楽の美瑛川河川敷で初めてクマの痕跡が確認され、これまで出没記録のなかった場所での目撃や痕跡発見が相次いだ。美瑛川をつたったとみられるクマのフンは、旭川駅から約500メートルの忠別川河川敷でも見つかった。こうした事態を重く受け止めた市は昨年、猟友会や専門家を交えた「ヒグマ対策協議会」を設立し、電気柵などの侵入防止策をまとめていた。設置された電気柵は、長さ300メートルで、5月30日から稼働。上流域での足止め効果を狙う。旭川河川事務所の協力で周囲の草木を伐採することで視界が確保されており、右岸にはネットフェンスを設置した。市環境総務課は「電気柵の効果を検証しながら、今後も対策を続けて、市民の安全を守っていきたい」と話した。

(クマ警戒、児童集団下校:石川)
9日夕に津幡町太白台小周辺でクマが目撃されたことを受け、津幡署や町は10日、登下校時に付近のパトロールを行い、出没に警戒した。同日は周辺でクマの目撃はなかったものの、北に約2キロ離れた森林公園加茂口付近で午後4時44分ごろ、体長1メートルほどのクマが目撃された。町によると、小学校に出没したクマと同一個体かは不明という。署員や町職員、教職員が通学路に立ち、ランドセルのクマよけの鈴を鳴らして歩く児童の安全を見守った。朝は児童がそれぞれ登校したが、夕方は低学年が午後3時、高学年が同4時に集団下校する措置が取られ、児童は教職員に引率されて帰った。車で児童を送り迎えする保護者も多く、長男と長女が通う長谷川美佳さん(31)は「しばらくは朝夕に送迎するが、ずっと続けるのは難しい。早く安心したい」と不安を募らせた。小学校に隣接する太白台保育園にも、園児を送り迎えする保護者の車列ができた。周辺では9日夕に体長1メートルほどのクマが校舎近くの茂みに約2時間居座り、桜の木に登るなどした。5日にも同じ個体とみられるクマが別の桜の木に登り、サクランボなどを食べる姿が目撃された。いずれもけが人はいなかった。相次ぐクマの出没を受け、町は太白台小の周囲にクマよけのラジオ3台を設置し、音声を24時間流している。今後、一帯に約150本ある桜の木の枝にクマが寄りつかないよう、高さ2メートルまでの位置にある枝を取り払い、下草を刈る。捕獲おりの設置も検討する。当面、全庁の職員が当番制で登下校時の広報車パトロールを毎日実施する。

(「またクマか・・」竹林で孟宗食い荒らされる:山形)
10日早く、酒田市の竹林で孟宗10本がクマに食い荒らされたと警察に届け出があった。この地域では6月に入り、クマの目撃や食害が相次いでいて、警察が注意を呼びかけている。10日午前6時ごろ、酒田市泥沢の農業・兵藤昌一さん(70)が、自宅裏の竹林に行ったところ、孟宗が食い荒らされていることに気づき、警察に届け出た。クマによるものと見られている。孟宗は地元の直売所に出荷しているもので、警察によると、10日朝の食害で10本が食べられていた。こちらは5月19日午後1時ごろ、現場近くの住民が撮影した映像。田んぼのあぜ道を体長1メートルほどのクマが歩いているのが確認できる。この地域では孟宗が採れるようになった5月中旬から竹林の周辺でクマの目撃や食害が相次いでいる。兵藤さんが所有する4か所の竹林ではいずれも食害が確認されていて、多いところでは60本ほどが食い荒らされたという。5月下旬、竹林にわなを仕掛けた際、体長2メートルほどのクマが捕獲されたが、その後も被害が絶えないという。兵藤さん「毎年クマは出ているが、頻繁に家の近くに出るのは今年が最高に多い。翌年の収穫用に残していたものの根元を食べられる。食べられたものは全然成長しない。だから置きっぱなしにしている…」。警察はパトカーを出動させ、付近を警戒するとともに住民に注意を呼びかけている。

(大型トラックとクマが衝突:福島)
6月9日・午前10時40分ころ、福島県会津若松市の磐越道・上り線で、走行中の大型トラックとクマ1頭が衝突する事故があった。警察によると、クマは大型トラックの進行方向の左側から飛び出してきて、トラックの左前方に衝突した。トラックを運転していた30代の男性運転手にケガはなく、トラックも走行に支障は出ていないという。クマは体長1.5mほどとみられ、警察の調べに対して運転手は「クマは大きかった。ブレーキをかけてハンドルを切ったが間に合わなかった」と話しているという。また衝突したクマは、飛び出してきた山林の方向に走って戻っていったという。

(クマ目撃、次々:石川)
石川県津幡町でクマの目撃が相次いでいる。九日には午後四時二十分ごろ、同町津幡の太白台小学校の運動場そばで一頭が目撃された。その三十分前にも南側に五百メートル余り離れた同町杉瀬でも北の方向に一頭が移動していたとの情報が町に寄せられた。太白台小は県森林公園に近く、五日にも体育館裏の桜の木に一頭が登っているのが確認されている。九日夕、四年生と一年生の保護者の男性(42)は「今年は(目撃が)多い。歩いて帰宅することもあるんで怖い」。六日朝には、やはり県森林公園に近い住宅街の同町緑が丘でも三件の目撃があった。県のホームページによると六日現在、今年の県内のクマの目撃情報は八十八件。うち津幡町が三十五件を占める。二番目に多いのが金沢市の十五件。五月末の比較で津幡町は昨年は八件だったが、今年は二十八件と昨年一年間の目撃件数の二十件を超えている。昨年は内灘町でも目撃があり、話題になった。八百六十九件と県内の目撃件数が飛び抜けて多かった二〇二〇年でも津幡町は十件だった。町産業振興課の担当者によると、クマはこの時期、桜の木の実を食べにきているという。「家の外にペットフードや生ごみを置きっぱなしにしないよう気をつけてほしい。もし市街地でクマを見かけたら役場や警察に連絡して」と、担当者は注意を呼び掛けている。

(保育園裏にクマ、2時間居座る:石川)
9日午後4時20分ごろ、津幡町太白台小近くの町道で体長1メートルほどのクマ1頭が歩いているのを町教委職員が目撃した。津幡署員や猟友会員が駆け付ける中、クマは隣接する保育園裏のやぶをうろついたり、木に登ったりし約2時間に渡って周辺に居座った。当時、運動場には児童ら数人がいたが、全員が避難してけが人はなかった。同署などは10日、登校時間帯に付近をパトロールし、児童を見守る。クマを目撃したのは山崎明人教育総務課長。太白台小周辺にクマよけのラジオを設置していた際、町道の20~30メートルほど先をクマが歩いて上ってくるのを発見した。同校や隣接する町太白台保育園、放課後児童クラブ「もりもりくらぶ」などに連絡し、グラウンドで遊んでいた児童や保護者に避難を呼び掛けた。クマは山崎課長と目が合うと、町道西側のやぶの中に逃げ込んだ。その後、津幡署や町、猟友会河北支部などが対応したが、クマは付近のやぶの中に居座り、午後6時ごろには保育園横の桜の木に登った。町などは木の近くで爆竹をならし、クマをやぶの奥の山に追い払った。周辺では5日にも体育館裏でクマが桜の木に登ってサクランボを食べるのが目撃されており、同じ個体とみられる。町担当者は今回もサクランボを狙っていたのではないかとし「家の回りの果物は取り除き、生ごみも外に置かないようにしてほしい」としている。校舎は高台にあり、周囲にやぶが広がる。全校児童は258人で、クマが目撃された時間は児童は下校しており、放課後児童クラブに通う子どもがグラウンドにいたという。クマの出没が相次いでいることを受け、町教委は昨年から夏~秋に同校周辺にラジオを設置、クマよけのため24時間音声を流している。櫻井正浩校長は「いつ事故が起きるかも分からない。早くクマの出没が終わることを祈りたい」と話した。小学校と保育園のすぐそばにクマが2時間も居座ったことについて、保護者からは子どもへのクマ被害を心配する声が相次いだ。北﨑宏明PTA会長(44)は、クマ出没の情報を知らせる町の防災メールを見て、学校に駆け付けた。「不安と心配しかない。児童もクマのせいで授業に集中できない」と話した。長男と次男が太白台保育園に通う女性は「近くに住んでいるので家から出るのも怖い」と表情を曇らせた。

(クマ相次ぎ目撃:岩手)
9日朝、岩手県花巻市と久慈市でクマが相次いで目撃された。警察が警戒を呼び掛けている。9日午前6時半ごろ岩手県久慈市侍浜町の侍浜中学校の近くにクマがいると、通りがかりの人から警察に通報があった。目撃情報によるとクマは体長1メートルほどで、中学校南側の山の中に逃げたという。これを受け、中学校では職員が生徒の登校を見守るなど警戒にあたった。また9日午前6時50分ごろには、岩手県花巻市石鳥谷町好地の上町公園の近くで、クマ1頭を目撃したと通りがかりの人から警察に通報があった。クマは体長50センチから80センチほどだったという。警察が付近の住民に警戒を呼び掛けている。

(“クマよけラジオ”設置してたらクマが:石川)
9日午後4時ごろ、石川県津幡町の太白台小学校の運動場にある相撲場近くでクマが見つかり、町などが注意を呼び掛けています。子供たちはすでに下校していて、ケガ人はいませんでした。午後4時頃、津幡町・太白台小学校の相撲場でクマよけのラジオを設置していたボランティア2人が1頭のクマを目撃しました。クマは体長およそ1メートルほどで近くの山へ逃げたということです。2人にケガはなく、子供たちも下校していて無事でした。太白台小学校では10日、登下校時に教職員がパトロールを行うほか一斉下校などを実施する方針です。津幡町では6月に入りマの目撃が相次いでいて、6月5日にも太白台小学校付近でクマが目撃されていました。

(距離わずか3メートル、よだれ垂らしたクマ:山形)
山形県遊佐町のカキ畑で、よだれを垂らしたクマが現れました。農作業のために畑を訪れていた女性は、友人と昼食をとっていたところ、わずか3メートルの距離にクマがいることがわかり、慌てて軽トラックの中に逃げ込んで、カメラを向けました。9日午後1時ごろ、山形県遊佐町のカキ畑でカメラが捉えたのは、体長1メートルほどのクマです。よだれを垂らし、木の上から撮影者をうかがうような様子も見られます。撮影した女性は農作業のために畑を訪れ、友人と昼食をとっていたところ、バリバリという音が聞こえたといいます。すると、わずか3メートルの距離にクマがいたのです。2人は慌てて軽トラックの中に逃げ込み、カメラを向けました。クラクションを鳴らしてもクマはなかなか逃げず、大声を出したところで、ようやく山に帰って行ったということです。クマと遭遇した時間は、約10分でした。女性はその後、役場に連絡を入れ、猟友会が周辺の警戒に当たったということです。

(こつ然と消えたカルガモの卵10個、深まる謎:宮城)
宮城県利府町役場の敷地内から、こつ然と消えたカルガモの卵10個。謎は深まるばかりだ。メスのカルガモが庁舎脇の植え込みで卵を温めているのが発見されたのは今月4日。最後に警備員が確認した8日午後9時から、熊谷大町長が卵が消えているのを見つけた翌9日午前7時40分頃の間に何があったのか。一つは動物が食べた可能性だ。町内ではヘビやタヌキがよく見かけられる。宮城県自然保護課によると、卵を捕食する動物としては他にカラスやイノシシも考えられる。だが、巣には荒らされた様子がない。食べ残しの殻もない。同課の担当者は「何の痕跡もないのは違和感がある」と言う。もし人間が卵を持ち去ったなら、鳥獣保護法違反になる可能性がある。カルガモは同法で「狩猟鳥」に指定され、県に狩猟者登録していれば冬場の猟期に狩猟できる。ヒナや卵は電柱に巣を作って送電に影響がある場合など、人の生活に影響を及ぼすケースで「許可捕獲」を行える。だが、今回巣を作ったのは庁舎脇の植え込み。同法違反は1年以下の懲役または100万円以下の罰金が科せられる。宮城県警塩釜署によると、卵を盗む目的で夜間に役場敷地に入れば住居侵入容疑の可能性もある。ただ、町職員は「人が盗んだとは考えたくない」と言う。事件を受けて町には「かわいそう」「巣に防犯カメラを付けるべきだった」という意見が数件届いた。熊谷町長は「動物に限らず、想定外ということがないように取り組む」と述べた。

(市中心部にクマ:山形)
12日夜、米沢市の中心部でクマ一頭が目撃されました。現場付近には商業施設や民家も多く、警察が注意を呼びかけています。クマが目撃されたのは米沢市春日の路上です。12日午後10時ごろ車で通りかかった20代の男性が目撃し警察に通報しました。クマは体長約1メートルで、近くを流れる掘立川方面に去っていったということです。現場は商業施設などが集まる米沢市の中心部で、近くにある北部小学校では下校の際に教職員が街頭に立ち子供たちを見守る対応をとりました。県内では12日夕方以降、鶴岡市や遊佐町、新庄市でもクマが目撃されています。

(クマの目撃が相次ぐ:北海道)
空知の新十津川町でクマの目撃が相次いでいます。町は、監視カメラを設置し警戒に当たっていますがカメラにクマは映っていたのでしょうか。今月6日、新十津川町の石狩川の河川敷で目撃されたクマ。体長1.2メートルから1.5メートル程度で、若いオスとみられています。この周辺では3日から7日までに合わせて4回クマが目撃されています。町は、クマの動向を探るため、おととい、河川敷などに11台の無人の監視カメラを設置しました。きょう、職員がこれまでに収録された映像を確認したところ、映っていたのはシカやキツネなどでクマは映っていませんでした。町などは、引き続き、監視カメラでの撮影や周辺のパトロールを続け、クマへの警戒にあたります。

(住宅街でもクマ出没、警戒続くも発見に至らず:富山)
9日から黒部市でクマの目撃が相次いでいます。10日も2件の目撃情報がありましたが発見には至らず、警察は住民に注意を呼びかけています。10日午前9時50分ごろ、黒部市山田の北陸自動車道の高架下付近で、成獣と見られるクマ1頭が目撃されました。警察や地元の鳥獣被害対策実施隊が周辺を探しましたが、発見には至りませんでした。しかし、その2時間半後…午後0時20分ごろ、今度は最初に目撃された現場から北に300メートルほど離れた農道で、成獣とみられるクマ1頭が目撃されました。目撃された2つの地点は距離的にも近いことから、市は同じクマの可能性があるとみています。クマの出没を受け、近くのたかせ小学校では授業を1時間早く切り上げ、保護者に迎えにきてもらう措置をとりました。警察によりますと、この周辺では9日から10日までにクマの目撃情報が5件ありました。9日の中陣地区では、クマ3頭が目撃され、このうちの1頭が駆除されましたが残りの2頭はみつかっていません。警察は付近住民に、不要不急の外出は避け窓の施錠を徹底するよう呼びかけています。

(サル7匹目撃:栃木)
8日午前5時半ごろ、那須塩原市鍋掛で、サル7匹がいるのを近隣住民が目撃し、110番した。那須塩原署によると体長は約80センチ。付近でも同様の目撃情報が数件寄せられているという。

(渡り鳥と一緒に空を飛び、安全な経路を指南する男性:フランス)
渡り鳥の保護に人生を捧げたフランス人男性がいる。超軽量動力機で、渡り鳥たちと一緒に空を飛び、ヨーロッパ圏内の、より安全な移動ルートを使うように訓練している。カモ科の渡り鳥「カリガネ」は、現在IUCN(国際自然保護連合)のレッドリストで危急種に指定されている。男性は、その個体数を増やすことを目指して、27年間、カリガネの群れの中に入って、安全な経路に誘導しているのだ。自然保護活動を行っているフランス人男性、クリスチャン・ムーレックさんは、1990年代に、渡り鳥のカリガネが生息地の破壊や過度の狩猟によって絶滅の危機に瀕していることを知った。ムーレックさんは当時、パイロット経験などなかったが、カリガネの保護を考えるうちに、安全な移動経路を使うよう訓練することを思い付いた。カリガネは、通常冬は黒海やカスピ海で過ごし、スカンジナビア半島で繁殖シーズンを迎える。一緒に飛ぶには、当然鳥の信頼を得ることから始めなければならない。ムーレックさんは、まずペアが産んだ卵を孵卵器で育て、刷り込みをした。時にカリガネたちと一緒に眠ったり、時に自宅に所有する池で一緒に泳いだりと、常に献身的にそばに寄り添い続けた。そのおかげで、ムーレックさんは数千km横断することもあるルートを定義づけるために不可欠な信頼を得ることに成功した。そして自身も空を飛ぶ訓練を重ねながら、1995年、33羽のカリガネたちと初めての移動を試みた。鳥は、超軽量動力機に乗ったムーレックさんが誘導した新しい経路を飛び、ドイツで冬を過ごした後、翌年の春に自力で彼のところへ戻って来た!今年5月、イギリス人YouTuberで教育者のトム・スコットさんが、南仏オーヴェルニュのカンタル地方でムーレックさんとカリガネの飛行に参加した。超軽動力機とカリガネの群れはとても近い。スコットさんが手を伸ばすと、鳥の尾羽に触れられるほどだ。この距離感は、27年間におよぶムーレックさんとカリガネの互いの信頼の上に築き上げられたものといえるだろう。鳥たちの安全な経路での飛行が、最終的にはその保護と個体数の増加に繋がることを切に願い、その使命に情熱を注ぎ続けるムーレックさん。多くの人に、渡り鳥に対する保護の意識を高めてもらうために、現在自身のサイト『Fly with birds』でカリガネと一緒に飛行したい乗客を募集したところ、鳥と一緒に空を飛んでみたい、と世界中の人がこの飛行に参加しているという。飛行時間は30~40分。参加費用は全て鳥の保護活動に使用される。

(篠原ともえさんの「ADC賞」を支えた、草加の革職人たち:埼玉)
「この革で着物を作りたいって、一目ぼれだった。こんなに魅力的な職人さんが草加にはいると知って、ものすごく大きな発見だった」。こう話すのはタレントでデザイナーの篠原ともえさんです。篠原さんと一緒に着物づくりを手がけたのは埼玉県草加市の革職人たちでした。こちらの着物、実はすべて動物の革で作った「革の着物」です。手がけたのは、タレントでデザイナーの篠原ともえさん。100年以上の歴史があり、“広告界のアカデミー賞”ともいわれている、アメリカの広告デザインの賞「ニューヨークアート・ディレクターズ・クラブ賞」通称ADC賞で、2冠に輝きました。使われたのは森林保護のため害獣として駆除されたエゾシカの革で、その中でも形が悪く、本来は廃棄してしまう革の切れ端を用いています。「動物の命を余すことなく使い切った」という点も世界から高く評価されました。「革の着物」の誕生を支えたのが、草加の革職人の方たちです。篠原さんと一緒に作品を手がけたのは、草加市で革一筋45年の職人、伊藤達雄さんです。祖父の代から3代にわたり革の生地を作ってきました。草加で皮革産業が始まったのは、およそ100年前といわれています。河川に囲まれ水が豊かな環境が、大量の水を使う革の生産に適し、街の一大産業として発展。いまも30軒以上の工場がひしめいています。なかでも伊藤さんの工場が創業当初から得意とするのは“ソフトレザー”と呼ばれる柔らかい革です。これが、篠原さんがつくりたい着物のイメージとマッチしました。篠原ともえさん「とっても絹のように柔らかいので、さわったときに『この革で着物を作りたい』って、一目ぼれでした」。使用されたのは、本来、厚さ1.5ミリ程のエゾシカの革を半分以下の0.45ミリに削いだ薄手の革です。絹のようなしなやかさを実現するため伊藤さんが参考にしたのは、祖父の使っていたノートです。薬品の濃度や気温や天候によって変わる乾燥時間など、なめしの秘伝が記されています。皮革企業 取締役社長 伊藤達雄さん「このノートは宝ですね。直接、祖父や父に手ほどきを受ける時間が少なかったんですけど、こういうものを残していただけたことはありがたいです。非常に大切なノートになります」。この作品の特徴である山の稜線を表したデザインにも、草加の職人技が生かされました。染色を担当した桐原義雄さんです。10年前に引退していましたが、今回の作品のため一肌脱ぎ、現場へ戻ってきました。「染料は均一に吹くのがいちばん難しい」と話す桐原さん。篠原さんのデザインにある山の奥行きを表現するには、水墨画のようなグラデーションが必要です。桐原さんは、染料を吹きつける角度や速度を変え、革1枚1枚に色の濃淡を出していきました。構想からおよそ1年。職人の技の粋が込められた、およそ100枚の革が折り重なり、世界に誇る作品が完成しました。

(地域課題、自分の手で:和歌山)
田辺市の県立神島高校で、地域課題について学ぶ課外集中講座「神島塾」が始まった。地域で活動する人たちの講演やグループ討論など、8月までに5回の講座がある。生徒たちは地域課題をビジネスの手法で解決するためのプラン作成に取り組む。同校では、10年前から経営科学科の生徒を中心に「神島屋」と銘打ち、地元特産の南高梅を使った商品やレシピの開発、イベントでの商品販売などの課外活動を続けている。神島塾は、そうした地域に関わるきっかけを学校全体に広げようと初めて開設され、普通科と経営科学科の1~3年生17人が参加した。初回の5月20日は、市内の農業会社「日向屋」の岡本和宜社長が講演。鳥獣害対策の取り組みから、駆除した害獣のジビエ販売や狩猟体験のグリーンツーリズムといった新たなビジネスが生まれた例を説明した。その後、生徒たちは4班に分かれ、「農業を魅力化するために」と「田辺で暮らすか、都会で暮らすか」をテーマに話し合った。

(鳥獣害対策で高校生が「太鼓」:熊本)
熊本県内の高校生が鳥獣害対策で太鼓をつくりました。八代市泉町の八代農業高校泉分校。生徒たちが取り組んでいるのは太鼓づくりです。素材になっているのは、鳥獣害対策で捕まえたシカの皮です。八代市ではシカによる農作物の被害が相次いでいて、生徒たちは対策の一環で、自分たちで皮を剥ぎ、乾燥や毛抜きなどおよそ8カ月間にわたり実習を重ねてきました。食べられない部位まで有効に活用する取り組みですが、なぜ「太鼓づくり」なのでしょうか。久連子古代踊り保存会 寺川直繁 会長「久連子地域には太鼓職人がもういない。この伝統を継いでいってもらいたいというのが私の願い」。泉町に伝わる久連子古代踊り。太鼓や笛にあわせて踊る伝統文化ですが、3年前に最後の太鼓職人が亡くなり、作り手不在の問題を抱えていました。皮を胴に張り合わせ、立派な太鼓が完成しました。八代農業高校泉分校2年 寺川諒さん「シカの皮は丈夫で色々なものに使えると思う。将来林業をしたいと思っているので、泉町の山を守りながら、伝統文化も守っていきたい」。今後は太鼓の修理などボランティア活動に取り組む予定です。

(24時間いつでもジビエが買える自動販売機:和歌山)
ジビエの自動販売機があるのは、和歌山県和歌山市。周囲には田んぼが広がるのどかな風景の中、県道7号線沿いにジビエ販売所『いの屋』はある。一見すると店には見えないのだが無理もない。建物自体は肉の加工場で、玄関先に自動販売機がひとつ置かれているだけなのだ。機体は本サイトでお馴染みのど冷えもん。売られているのは猪と鹿の肉で、それぞれミンチやスライスに加工されている。価格はどれも1000円。特に鹿のあらびきミンチ肉は内容量が多く、350gも入っている。100gあたり約285円と、牛肉と同じぐらいと思えば良心的な価格なのではないだろうか。

(害獣シカ肉でジューシーなウインナー:福井)
福井県若狭町の食肉加工処理施設「若狭ジビエ工房」がこのほど、新鮮なシカ肉を使ったウインナーの販売を始めた。若者3人でつくる合同会社「MOT」が指定管理を担っており、害獣に対応しながら地元を盛り上げようと約半年かけて開発。弾力のあるジューシーな味わいが特長で、地元でも好評を得ているという。新たな味の新商品を開発中で、福井県に特化したクラウドファンディング(CF)サービス「ミラカナ」で資金を募っている。3人は村上大祐代表(36)、橋詰裕樹さん(32)、西村拓也さん(27)。町内で害獣のシカやイノシシが大量に焼却処分されていることを知り、地域資源として活用できないかと2020年9月に合同会社「MOT」を発足。21年春から工房の指定管理を担い、“若狭ジビエ”を販売してきた。より多くの人に手軽に味わってもらおうと、同年11月から滋賀県の企業と連携しウインナーの商品化に着手。20パターンの試作を経て22年3月末に完成し、4月末から販売を始めた。ウインナーはヘルシーなシカ肉のミンチに豚脂(とんし)を混ぜ、ジビエらしさを生かしつつも誰でも食べやすい仕上がりに。食べ応えのある食感も魅力で「ボイルしうまみを閉じ込めて食べるのが一番」(村上代表)。酒のつまみにもなるという。ウインナーは4本入り880円で若狭ジビエ工房などで販売。黒こしょうやタマネギを加えたスパイシーな新フレーバーも開発中で、今後はレトルトのドッグフードも販売予定。社名のMOTは“もったいない”が由来という。村上代表は「若狭で育ったシカのおいしさを知ってもらえたらうれしい」と話していた。「多くの人に食べてもらうことが目的」の今回の目標額は50万円で、支援者への返礼(リターン)としてシカ肉ウインナーを用意している。募集締め切りは7月5日。

(駆除シカの皮、返礼品に加工:岩手)
駆除されたシカの皮を小物入れなどの製品に加工し、売り上げを鹿踊り継承に役立てるプロジェクトが始まった。一関市の老舗染色業、京屋染物店(蜂谷悠介社長)が遠野市のIターン青年と取り組む「山ノ頂」。大半が捨てられる「山から頂いた命」を再生する試みで、費用はクラウドファンディング(CF)で調達し、製品は返礼品となる。「命を奪っているのに、ぽいと捨てるのは悲しい」とプロジェクト発案者で同店専務の蜂谷淳平さん(40)。地元の行山流舞川鹿子躍(おどり)保存会のメンバーでもある淳平さんが取り組むきっかけは、駆除されたシカの末路だ。

(国産ジビエ認証施設の第30号認証について:千葉)
国産ジビエ認証制度に係る認証機関より、国産ジビエ認証施設(第30号)として、ALSOK千葉株式会社が運営する食肉処理加工施設「ジビエ工房茂原(千葉県茂原市)」が認証されました。

(館山ジビエセンターが試み、獣害と竹害を同時解決へ:千葉)
千葉県館山市のジビエ加工処理施設「館山ジビエセンター」(同市西長田)は、イノシシの解体残しのうち内臓を資源循環するため、竹チップコンポストを導入した。全国的な課題となっている竹害の解決に導入される事例は多い一方、ジビエ加工処理施設で用いられるのは珍しいという。竹チップコンポストは、竹チップの中に含まれる酵母や乳酸菌を利用して生ごみを分解する。今回は農産物直売所「ふれあい神余(かなまり)の里」(同市神余)で働くスタッフが手作りした。同センターでは、市内で捕獲されたイノシシなどの有害鳥獣をジビエ(野生肉)として販売。骨や毛皮、内臓でも舌から肝臓までは売っているが、胃から直腸までの部分は衛生面に不安があり、ほぼ廃棄している。これらを竹チップと微生物の力で、栄養価に富んだ肥料に転生させる試みだ。センターの指定管理者で鳥獣被害対策などに取り組む合同会社「アルコ」の沖浩志(こうじ)代表(39)によると、今後、実際に畑で使用して収穫量の差などを調査し、農家への提供を目指す。沖さんは「うまくいけば地域の課題である獣害と竹害を同時に解決する糸口になる。ゆくゆくは堆肥を商品化したい」と語った。

(ジビエを楽しめる民泊に:岐阜)
関市上之保の地域おこし協力隊を終えた村上二郎さん(39)は今秋、明ケ島地区の自宅の一角に民泊施設を開く。猟師から学んだシカの解体技術を生かして、「ジビエを好きになってもらう施設にしたい」と意気込んでいる。村上さんは大阪で介護施設の職員を務めたり、スパイスカレー屋を営んだりししていたが、一念発起して「第二の人生を歩む」と移住した。五月末で三年間の隊の任期を終えた。ジビエと出会ったのは三年ほど前。地元の猟師が捕まえたシカの肉のおいしさに感動した。多くの猟師は獣害を防ぐために銃やわなでシカを仕留めるが、解体しないで死体をその場に埋めている人もいる。村上さんは「シカを肉にすれば獣害も減るし、お金にもなる」とさばき方を学び、わなを仕掛けるための免許も取得した。昨年には猟師からシカを無料で引き取り、市内の解体場でさばいて近郊の飲食店へ卸し始めた。さらに、ジビエを多くの人に知ってもらおうと思いついたのが民泊施設。屋号は村上さんの名前にちなんで「26(じろー)商店」に決めた。今後、敷地内に解体場も建てる予定。「ジビエは高タンパクでヘルシー。あっさり、さっぱりした味で人気がもっと出るはず。泊まりに来てくれた人がジビエを好きになってくれるよう頑張りたい」26商店では村上さんが趣味で続けてきたボルダリングのホールド(突起物)も作る予定。

(シカ肉版コンビーフやオープンサンド:岐阜)
岐阜県本巣市山口の道の駅「織部の里もとす」の6次産業ブースに出店しているジビエ料理工房「風の蛍」で、髙木正浩さん(60)と次女の香那さん(35)が市内で捕獲したシカの料理の開発、提供を続けている。出店から1年で、串焼きやオープンサンドはリピーターも多いという。髙木さん親子は「ヘルシーで食べやすく、いろんな料理でイメージを変えたい」と語り、地元のジビエ料理の発信に意気込んでいる。同市出身の正浩さんは20代でインド料理の道に進み、ネパール人の同僚からジビエ料理の心得を学び、50代で地元の猟友会などでつくる「里山ジビエ会」で加工を手伝うようになった。自宅で調理するうちに魅力を感じ、昨年5月から「風の蛍」で料理を提供している。店名は本巣にホタルが多く生息することにちなんだ。正浩さんは、油が少ないシカ肉の生かし方を考える中、シカ肉版のコンビーフ「コンベニソン」を開発し、オープンサンドやパスタに使用して提供している。そのほか、店では串焼きやカレーが人気で、岐阜、愛知県内からの来店客も多い。市内では、シカ肉を食べられる店がレストラン数軒に限られ、ジビエ料理が盛んな県内の他市町村に比べると少ないという。6次産業ブースは、地元の企業や生産者が出店可能で、新商品をPR、販売している。現在、「風の蛍」が出店している。出店当初から父の正浩さんを手伝う香那さん。「毎週のように来てくれる人もいる。シカ肉のおいしさをたくさんの人に知ってほしい」と願っている。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日、仙台市泉区南中山3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後1時15分ごろ、仙台市泉区福岡赤下にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、13日午後4時25分ごろ、色麻町王城寺沢口山付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午後0時10分ごろ、栗原市築館八沢要害にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午後0時45分ごろ、栗原市高清水宿の沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、13日午前7時36分ごろ、栗原市築館八沢北沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午後4時ごろ、栗原市築館芋埣仙能にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、11日午後6時20分ごろ、富谷市富谷高屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、10日午後5時40分ごろ、登米市迫町新田十五丸にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午後6時15分ごろ、仙台市泉区福岡北泉にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午後6時15分ごろ、仙台市泉区南中山5丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、10日午前10時ごろ、登米市迫町新田深間内にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
涌谷町によると、10日、涌谷町箟岳にイノシシが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9日午前6時10分ごろ、仙台市青葉区芋沢権現森山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後7時40分ごろ、仙台市青葉区中山台4丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前3時30分ごろ、仙台市青葉区郷六郷六山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、7日午前11時50分ごろ、登米市南方町大森前にクマが出没しました。

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(第53回ガンカモ類の生息調査(全国一斉調査)結果)
ガンカモ類の冬期の生息状況把握のため、各都道府県の協力の下、1970年から調査を実施しています。今回の観察数(暫定値)は、ハクチョウ類約7万6千、ガン類約21万5千、カモ類約150万5千羽でした。10年前の結果と比べ、ハクチョウ類は約30%増加、ガン類は約16%増加、カモ類は約1%減少していました。

(野生のイノシシから『豚熱』:富山)
富山県は、氷見市内で捕獲された野生のイノシシから、ブタやイノシシに感染し致死率の高い伝染病、「豚熱」の陽性反応が確認されたと発表しました。県内で豚熱の感染が確認されるのは、2020年10月以来です。豚熱の感染が確認されたのは、先月31日に氷見市神代で捕獲された体長90センチほどのオスのイノシシです。8日、県が検査を行ったところ感染が判明し、その後、焼却処理されました。豚熱は、ウイルスにより発症するブタとイノシシの伝染病で、感染力や致死率が高く、2018年から19年にかけて全国各地の養豚場で感染が相次ぎました。県内に14ある養豚場では、全てで、飼育するブタにワクチン接種を行っているため、野生のイノシシによる影響はないと見られていて、県では今のところ異常は確認されていないとしています。

(野生のイノシシ2頭CSF感染:群馬)
群馬県安中、桐生両市で捕獲された野生イノシシ計2頭について、県は8日までに、遺伝子検査でCSF(豚熱)への感染を確認したと発表した。県内での野生イノシシの感染確認は計144頭となった。発見された場所は安中市上後閑、桐生市堤町で、半径10キロ以内に安中は11、桐生は24の養豚場がある。県内の全養豚場でワクチンを接種しているため、監視対象となる養豚場はない。

(「ヒグマ注意報」発令:北海道)
道は7日、空知管内新十津川町の市街地に近い石狩川沿いでヒグマの出没が相次いでいることを受け、同町と、隣接する滝川、砂川の両市に「ヒグマ注意報」を発令した。注意報の発令は、札幌市西区の三角山で発生したヒグマによる人身事故を受けて4月に出して以降、2例目。

(ヒグマ出没情報「ひぐまっぷ」:北海道)
北海道内で人とヒグマの軋轢(あつれき)が増えるなか、ヒグマの出没情報を地図上で共有できるネットサービス「ひぐまっぷ」を導入する自治体が相次いでいる。素早く、行政の枠を超えて住民に情報を伝えるのに役立っているという。「ひぐまっぷ」は、道立総合研究機構の全面支援を受け、ウェブシステム会社「ダッピスタジオ」(大阪市)が開発・運営している。日時、場所、個体数、ふんや足跡などの痕跡のデータを入れると、ヒグマの出没地点などが地図に表示される。関係機関の情報共有が素早くできるほか、自治体側が設定すれば、地図を自治体のホームページで公開することもできる。近隣自治体が導入していれば、自治体の境界線を越えて移動するヒグマの状況も分かるという。年間使用料は2万5千~3万円ほどだ。

(ムクドリのふん害、悩む神社:熊本)
「境内がムクドリのふんだらけになり、掃除が追いつかず困っている」。熊本市中央区上通町の手取天満宮から「SNSこちら編集局」(S編)に声が寄せられた。取材したところ、かつて通町筋交差点一帯の街路樹に群れで出現していたムクドリが、今春から同宮の境内や近隣駐車場の樹木をねぐらにしていることが分かった。日本野鳥の会県支部によると、ムクドリは体長24センチ前後で3~7月が繁殖期。30年ほど前から市中心街の樹木をねぐらにしているという。原口研治事務局長(68)は「中心街は人が多く、天敵から襲われる恐れが低いため住みついた」と推測する。同市は2018年に交差点の改良工事に伴い、通町筋交差点一帯のケヤキ12本を伐採。近隣住民によると、その後、近くの蓮政寺公園や水道町交差点の樹木がムクドリのねぐらになっていたが、市が定期的に同公園や交差点の樹木を剪定[せんてい]したことで、ねぐらは徐々に水道町近くの国道3号線沿いのイチョウに移った。熊本河川国道事務所が昨年9月から今年1月にかけて、3号線沿いのイチョウ94本を剪定した後は、手取天満宮近くの樹木に集まるようになったという。同宮にはエノキ1本とイチョウ2本があり、エノキは高さ20メートルを超える。境内や隣接した駐車場には白いふんが目立つ。ムクドリは午後6時ごろから樹木に止まり、午後9時ごろまで盛んに「キュルキュル」と鳴き続ける。同宮の臼杵和孝宮司(67)は「神社にとって境内のイチョウはご神木で、むやみに切ることはできない。どうすればいいのか悩ましい」と打ち明ける。同宮は駐車場のエノキの伐採を検討している。原口事務局長は「樹木の伐採で解決しようとすると結局、いたちごっこになってしまう。共存していくためにも、野鳥が被害の少ない場所に移った場合は、優しく見守ってほしい」と話している。

(獣害防ぐ鉄柵補修:兵庫)
鹿やイノシシの侵入を防ぐ鉄柵の点検補修を地域住民と、都市住民が一緒に取り組むイベントが丹波篠山市畑(はた)地区で開かれた。獣害から農地や住宅地を守るだけでなく、地域活性化につなげようという試みで、題して「さく×はた合戦」。週末のイベントには大阪や神戸からも参加。柵に残った鹿の毛に驚いたり、山中の洞窟の伝説に思いをはせたり、普段の生活ではできない体験を楽しんでいた。周囲を山に囲まれた丹波篠山市。サル、イノシシや鹿による農業被害は年間約1000万~1500万円と深刻だ。山際には、東京―大阪間に匹敵する約420キロの柵が張り巡らされている。僅かな破損箇所からも動物が侵入するため、定期的な補修は欠かせないが、住民の高齢化で担い手の確保が課題だ。

(ICTで棚田の景観守りながら獣害対策:京都)
京都府福知山市は、ICT(情報通信技術)を活用した獣害対策のモデル地区に大江町毛原地区を追加した。農林水産省の「つなぐ棚田遺産」に選ばれた風光明媚な地域の景観を守りながら、稲作の被害ゼロを目標に掲げ、効果的な対策を進めていく。市は昨年度、獣害に強い集落づくりをめざし、夜久野町直見地区、三和町川合地区をモデル地区に設定。獣害対策に先進的な知見を持つ兵庫県立大学の協力を得て、毎月1回のワークショップを開き、地域主体の獣害対策を進めている。その取り組みの一つとして実施した県立大の調査で、市内の北部はニホンジカの生息密度が高いことが判明。モデル地区の3カ所目として、北部の大江町毛原地区を追加した。毛原では、地区の山際に侵入防止柵のフェンスをぐるっと張り巡らし、捕獲おりも設置している。それでもシカなどはわずかな隙間を見つけて入ってくる。そのため水田の多くでは周囲に、景観を損ねる電気柵を設置せざるを得なくなっている。4日に地元の公会堂で1回目のワークショップが開かれ、住民10人が参加。事前に撮影した地区内の映像を流しながら、シカが出入りする場所などを確認したあと、兵庫県立大学の山端直人教授から、シカの鼻の高さに電線を配置することなど適正な電気柵の設置方法を教わった。このあと、集落の山際のフェンスや捕獲おりを参加者全員で視察し、管理状態などを確認した。モデル地区の取り組みは3年計画で行う。市によると今後、同地区では有害鳥獣の侵入を即時に知らせる自動撮影カメラを設置するなど、ICTを活用して山際のフェンスの適正な管理維持を図って被害を食い止め、最終的には、電気柵をなくして景観維持を図りたい考え。毛原自治会の水口清司自治会長は「全12戸の小さな集落で高齢化も進むなか、年2回、フェンスの点検をしてきたが、それでもシカやイノシシが入ってきて、作物が被害に遭う。棚田を守れるよう、取り組んでいきたい」と話していた。

(シカが『希少な植物』をムシャムシャ:滋賀)
昨今のアウトドアブームも後押しして、年間約20万人が訪れる滋賀県の伊吹山。色とりどりの高山植物が有名で、国の天然記念物にも指定されています。しかしこの伊吹山では、野生のシカに貴重な花畑を荒らされる被害が続いていて、地元が叫びの声をあげています。滋賀県の北東部にある伊吹山。標高1377mは県内最高峰で、希少な植物の宝庫として知られています。しかし今、山頂付近で問題が起きているといいます。今年5月、取材班が地元住民らと山頂へ向かいました。すると、山頂付近には防護柵が設置されていましたが、大きな穴が開いていました。さらに登っていくと、また防護柵に大きな穴が。穴を発見するとロープで応急処置を行います。穴はあちこちで見つかり、その都度、修復しながら山を登っていきます。地元住民らによると、シカがネットに穴を開けて山頂へ登っていくといいます。歩くこと30分。取材班が山頂付近に到着すると、山頂は防護柵に囲まれるような状態になっていました。一体、何が起きているのか?50年以上、山小屋を経営する松井純典さんに話を聞きました。 (山小屋を経営する松井純典さん)「いろんな高山植物といって、シモツケソウというのが一番多かったんですけど、年々減ってますね。一番いい時は本当に足の踏み場もないくらいびしっと花がありました。それが温暖化のせいもあるし、シカが年々増えているので、どうしても食べられてしまって」。約20年前の夏に伊吹山の山頂で撮影された写真では、赤いシモツケソウや紫のクガイソウなどが咲き誇り、一面花畑が広がっています。しかし、去年の夏に撮影された伊吹山の山頂の写真では、花畑はなくなり、青々とした草が一面生い茂っています。温暖化の影響で雪が減り、シカの活動域が山頂へと拡大。10年程前から被害が出始めたといいます。伊吹山にはイブキトリカブトといった希少な花など約1300種の植物が自生していて、2003年には国の天然記念物にも指定されています。花をシカから守ろうと、地元の滋賀・米原市や滋賀県、保全団体などが協力して、防護柵を設置するなど対策が取られてきました。しかし、午後5時ごろ、取材班が山頂付近を歩くとすぐにシカと遭遇。すでに防護柵の中に侵入していました。何とかして防護柵の中にある花を食べようと、力づくで壊したり、網を噛み切って侵入するシカもいるといいます。シカは人の気配がなくなった夜に防護柵の中に侵入して花を食べていくといいます。取材班は、花が咲いている付近にカメラを設置して、夜になるのを待ってみることにしました。すると…。不気味に光るシカの目。防護柵の中をシカの群れが悠々と歩いています。花を食べているようにも見えます。防護策を修理してもすぐに破られて、シカに花を食べられる被害が続いているのです。取材した日、米原市の職員と専門家らが、設置された防護柵の点検にやってきました。3年前から防護柵が破られないようにロープの柵から金属製の柵に少しずつ取り換える取り組みを行っています。しかし、そこには課題もあるといいます。金属製の柵はシカに噛み切られることはありませんが、冬場に降った雪の重みで倒壊して、雪解けとともにシカが柵を乗り越えて中へと侵入してしまうというのです。壊れた金属柵は撤去され、また新たな作戦を検討することになりました。 穴が開けられたポリエチレン製の防護柵には、強化繊維やステンレスが入った強化ネットが設置されるなど、現場では試行錯誤が続いています。そしてシカによる被害は山頂だけではありませんでした。1合目から山頂へと続く登山道では…。登山道もかつては両脇に花が咲き誇っていたといいますが、シカに全て食べられ、草すらも残っていない状態になっていました。(京都大学・農学研究科 高柳敦准教授)「植物がなくなれば、それをエサとしている動物、昆虫とか他の小動物にも影響が出ますし、土壌の流出が起きたりしている。一番の大きな問題は、柵をしても中への執着度が非常に高くて、柵を壊して入ってくるその意欲が、他の場所のシカとは段違いですね」。他の山では防護柵でシカを防げるといいますが伊吹山ではそうはいかないといいます。夏が本番を迎える前に対策として伊吹山に投入されたのが猟犬です。取材した日には柵の内側の藪に住み着いているシカを追い出す作戦が行われました。合図とともに猟犬が走り出しました。そして、犬が薮の中に入ると、それに驚いたのか、勢いよくシカが飛び出してきました。最後にはシカは柵をなんとか飛び越えてそのまま外へと逃げていきました。駐車場に逃げ出すシカも…。この日は5頭ほどのシカが柵の外へ出ていきました。 温暖化の影響で冬に積もる雪の量が減りシカの生息域が広がったことなどが急増した原因とみられています。自然環境をどう守っていくのか、有効な対策が急がれています。

(市街地周辺の山林に山間部より高い密度でクマ生息か:石川)
近年、石川県をはじめ各地でクマの市街地への出没が相次いでいますが、金沢市の調査で、市街地周辺の山林に山間部よりも高い密度でクマが生息しているとみられることがわかりました。調査を行った専門家は、市街地周辺にクマが定着していることを前提に対策に取り組むことが重要だとしています。石川県立大学の大井徹教授は金沢市の委託を受けて、去年6月から12月にかけて金沢市の市街地周辺の山林と山間部にあわせて35台のカメラを設置し、撮影された画像に基づいてクマの生息密度を推定しました。その結果、7月から8月にかけてのクマの生息密度は市街地周辺の山林では1平方キロメートルあたり0.37頭だったのに対し、さらに奥の山間部は0.036頭で、市街地周辺の山林のほうが高いという結果になりました。こうした傾向は秋も同様だったということです。また、市街地周辺の山林では、おととし子グマを連れている様子を撮影されたメスと同じとみられるクマが再び撮影されました。こうしたことから大井教授は、金沢市では市街地周辺の山林にクマが定着し繁殖しているとみられるとしています。大井教授は「クマが生息範囲を広げ市街地周辺に定着していることを前提に、クマのエサになるようなペットフードやゴミを放置しないことなど、対策に取り組むことが必要だ」と話しています。

(連携しシカ捕獲、昨年は8500万円被害:群馬)
ニホンジカによる食害が拡大する嬬恋キャベツを守ろうと、群馬県は地元の嬬恋村や、シカの越冬先となっている長野県と連携し、広域捕獲に乗り出す。本年度は同村で捕まえた4頭に衛星利用測位システム(GPS)の発信機を付けて移動経路や餌場を調べ、センサーカメラ計80台を設置した生息密度調査などを行う。長野県の調査結果と合わせて年度内に広域捕獲計画を作り、データに基づいた効率的な捕獲で被害軽減を目指す。県技術支援課によると、2020~21年度に同村に生息するシカ計4頭にGPSを取り付けた結果、冬の前に標高の低い長野県内に南下し、春になると再び戻ってくることが分かった。本年度はさらに4頭にGPSを付け、新たな移動経路や餌場の分析を進める。捕獲頭数の目標を設定するため、シカが群れを成して生息している4カ所にセンサーカメラ計80台を設置。個体数が多い場所は重点的に捕獲する。これらを踏まえ、わなを仕掛けるのに適した場所を選定、長野県と合同で計画を策定して来年度からの捕獲につなげる。7日の県議会環境農林常任委員会で概要を説明した。同村を中心に生産される夏秋キャベツの出荷量は日本一を維持している。村によると、シカによる農作物被害額は昨年度は8500万円で、17年度の3倍以上。金網や電気柵を広域に設置しているが、侵入を防ぐのは難しいという。被害の大半はキャベツで、農林振興課は「特産のキャベツを守るため、データを分析して有効な対策でシカを一網打尽にしたい」とする。県によると、野生鳥獣による県内の農作物被害額は20年度は3億2800万円に上り、約4割をシカが占める。長野県も同様にシカによる被害が最も多く、2億1800万円に及ぶ。同県鳥獣対策室は「群馬県境でシカの数が増えており、危惧している。これ以上被害が拡大しないよう、群馬県とよく連携して取り組みたい」とする。国は昨年6月に鳥獣被害防止特別措置法を改正し、鳥獣の生息状況調査や捕獲活動について都道府県の役割を強化。改正に伴って鳥獣被害防止総合対策交付金に広域捕獲活動支援事業が新設され、県が実施する広域捕獲に関わる調査が補助対象となった。県は本年度の事業費として、一般会計5月補正予算案に2千万円を計上している。

(「だまくらカラス」作戦とは:福井)
ムクドリのふんの被害などに悩まされ、おととし大規模な追い払い作戦を決行した福島市。新たな鳥の被害に悩まされ、ある作戦が密かに進められていた。福島市といえば…。おととし県庁周辺をねぐらにしていたムクドリの群れを追い払う大規模な作戦が決行された。ふんの被害などで長年、市民を悩ませていたムクドリ。その後ムクドリの群れはJR福島駅の西口方面へ移動。県庁周辺の街路樹などではその姿を見かけることはなくなり、平穏な日常を取り戻していた。ところがいま、福島市は新たな鳥の被害に頭を抱えていた。カラスの嫌がる音を出す音声装置を街路樹に仕掛けたのだ。音声装置はカラス対策に取り組む栃木県宇都宮市の企業が開発したもので、カラスを不安にさせる「カラスの鳴き声」が収録されている。カラスが街路樹に集まろうとする日没の午後7時から2時間、鳴き声が自動で再生される。カァ~~カァ~」この鳴き声がカラスの警戒心をあおり街路樹に近づこうとはしない。先月2日に音声装置を設置してからは、カラスが街路樹をねぐらにする様子はなくフンの被害も見当たらない。ただ頭が良いと言われるカラス。効果は長続きするか…。福島市・環境課根尾貴子さん「音声にはすぐに慣れてしまうが、慣れないようにいくつも音声を変えることで、カラスに慣れさせない工夫をして音声を流している」。人間とカラスのフン闘は続きそうだ。

(秘密兵器「熊キャッチャー」大忙し!?:北海道)
JR北海道は2022年6月8日(水)、2021年度に発生した列車とシカやクマとの衝突案件が計2700件にもおよび、2年連続でJR発足後最多となったことを発表しました。2021年度はシカとの衝突件数が2632件、クマとの衝突件数が68件発生。前年度よりも約250件増加しています。路線別に見ると、シカ衝突は宗谷本線が最多で462件、次いで花咲線(根室本線 釧路~根室)が415件、釧網本線が323件、根室本線(上落合信号場~釧路)が275件となっています。室蘭本線では前年度より54%増加の234件でした。クマ発見・衝突は旭川支社内(宗谷本線・石北本線)が突出して多く43件でした。シカやクマと衝突した場合の処理は、基本的に列車無線等で保線所の作業員を軽トラック等で呼び出し、搬出することになります。クマの処理には時間を要するため、列車の運行に支障をきたさないよう、保線用のモーターカー200形に搭載された「熊キャッチャー」を使用することも。宗谷本線の美深駅、幌延駅、天塩中川駅と石勝線の新夕張駅に配備されており、クレーンゲームのアームのような形状の器具でクマの身体を吊り上げる装置で、1tもの巨大ヒグマにも対処可能とのことです。また、周囲に親グマがいる可能性などを考慮して、必要に応じ各自治体を通じて猟友会のハンターを要請するといいます。シカの進入による影響は大きく、2021年10月には北海道新幹線木古内駅付近で発生した事象では、早朝から昼までシカが逃げ出さず、新幹線が12本運休する事態に。シカ対策としてJR北海道では、まず「音と光」でシカを威嚇し寄せ付けず、次に進入した場合に「ケンザン(鋭い突起物を並べた板)」で立ち退かせ、さらに「テキサスゲート(ひづめ幅に近い隙間を持つグレーチング)」で進入を躊躇させる、などの複数の対策を行っています。ちなみに、シカとの遭遇による急ブレーキが多い道東では、線路との摩擦による車輪の傷みへ対応するため、2017年に「在姿車輪旋盤」と呼ばれる機器を導入。車輪を車両から外すことなく削正することができるようになり、作業が大幅に効率化したそうです。

(毎夜繰り広げられている「ゴルフ場VSイノシシ」)
ゴルフ場に行くとキャディマスター室前に、「イノシシが侵入したためコース内に堀り荒らされている箇所があります。修復には最善を尽くしております。ご迷惑をおかけして申し訳ございません」という注意書きが出ていることがあります。堀り荒らされている箇所に行くと、芝生が広範囲でめくられており、土がむき出しになっていてビックリします。なんでイノシシはこんなことをするのでしょうか。ゴルフ場関係者に聞いてみました。「イノシシはミミズが好物と言われていまして、夜中に連隊でやって来て、土の中に鼻頭をグリグリと突っ込んでミミズを探しているようです」「そのため、グリーンのところには行かないのですが、フェアウェイとかラフの土をほじくり返して、ブルドーザーが通った後みたいな状態になります」でも実際は、イノシシの生態研究結果によると、土をほじくり返して遊ぶのが単純に好きみたいです。「ウチのゴルフ場は以前、大きなワナを仕掛けたり、夜間に巡回したりして、イノシシを追い払おうとしました。しかし彼らのほうが優秀で、人がいなくなってから敷地内に侵入してコースを荒らすんですね」「それで困ってイノシシ対策の業者に相談したところ、外周に電柵を設置することにしました。6~7年前に電柵を設置してからはイノシシ被害がなくなりました」「イノシシ対策の電柵は、5000ボルトの電流が彼らの一番敏感な鼻頭に当たるように設置します。そうすると彼らは相当ビリビリするらしく、『あそこにはもう絶対に行かない』ということを覚えるみたいです」イノシシ対策の電柵は多くのゴルフ場に設置されていますから、見かけたことがある人もいるでしょう。ひざ下くらいの高さに上下二列の柵が設置されており、イノシシの侵入を防いでいます。ただ、ゴルフ場の敷地は広大ですから、電柵の設置範囲も相当な距離になるのではないでしょうか。「ウチのゴルフ場は27ホールで、外周を張り巡らせるのに約12キロメートル。設置費用は100万円くらいでした」イノシシ対策に100万円というのは決して少ない金額ではありませんが、被害の甚大さを考えると費用対効果は高いかもしれません。「私もそう思います。フェアウェイやラフを掘り返されて、それを修復する費用を考えると、電柵の設置は悪くない投資です」ただ、電柵が何かの拍子に切れてしまい、機能しなくなってイノシシが再び侵入するようになったゴルフ場の話も聞きます。半永久的にイノシシの侵入を防げるわけではないですから、ゴルフ場とイノシシの熾烈な戦いは今も全国各地で続いています。別のゴルフ場関係者に聞いた話では、ゴルファーがゴルフ場でうり坊(イノシシの子どもの愛称。体にシマ模様があり、縞瓜に似ていることからそう呼ばれる)の姿を見つけたとき、かわいいので写真に撮ってSNSにアップすることが多いそうです。でも、ゴルフ場にうり坊がいるということは、その近くにイノシシがいる可能性が極めて高いわけです。SNSの投稿を見つけるとただちに警戒態勢に入るとのことでした。イノシシは夜行性の動物だと思われていますが、彼らは人間を警戒して夜中に活動しているだけで、本来は昼行性。うり坊は警戒心が少ないので昼間でも人間の前に姿を現します。そして万が一うり坊が見つからなくなったりすると、親イノシシは凶暴化して夜中に縦横無尽に探し回るそうです。その場所がゴルフ場の敷地内だと、とんでもない状態になるとのことでした。イノシシがゴルフ場に頻繁に出没するということは、ゴルフ場の敷地が元々、彼らの縄張りだったのではないかという指摘もありますが、それは違うようです。イノシシは本来、もっと静かな山奥に住みたいのですが、そのような環境が少なくなってきたため、彼らのほうがゴルフ場に近い場所を好んでいるというのが実情です。ゴルフ場にとっては迷惑な話ですが、イノシシも人間の存在に迷惑しているのでお互い様なのでしょう。ゴルファーがイノシシの姿を見かけることはほとんどありませんが、イノシシがコースを荒らした状態を見かけることはあると思います。そのときはゴルフ場関係者の心中を察し、修理地扱いで淡々とプレーすることをオススメします。

(わなの画像確認や捕獲のメール通知:徳島)
イノシシの捕獲わなの見回りを省力化しようと、電気通信業の「電信」(徳島市)が8日、監視センサーや人工知能(AI)を使った実験を広島県福山市蔵王町で始めた。市が場所の選定や地元住民との橋渡しで協力した。

(クマ目撃見守り強化:石川)
6日早朝に津幡町緑が丘の住宅地でクマが相次いで目撃されたことを受け、津幡署は7日朝、現場周辺のパトロールを強化した。近くにある太白台小前には児童を送る保護者の車列ができた。通学路では、児童が鈴を鳴らして登校し、教職員が児童を見守りながら周囲の茂みに注意を払った。太白台小は教職員が登下校時間に通学路に立ち、児童は8日まで一斉下校する。緑が丘では6日午前7~8時、住宅のブロック塀に前足を掛けたり、庭で切り株を掘ったりするクマを住民が目撃していた。石川県内の今年のクマ目撃件数は6日時点で、2006年以降最多ペースの88件となっている。市町別では津幡町が35件で最も多い。

(アイガモ農法に取り組む女性が語る苦労、そして伝えたいこと:兵庫)
田んぼを管理する福本妙子さん(79)=兵庫県三田市=は、2000年からアイガモ農法に取り組む。農薬を使わず人にも環境にも優しいが、現実はアイガモを狙う野生動物との闘い。キツネやイタチ、アライグマ、カラスと「知恵比べ」が続いているという。現在、田んぼは3枚あり計約26アール。周囲を高さ約1・5メートルのネットで囲い、外側には電気柵を張り巡らす。上側もネットで覆っている。設置には1週間ほどかかり、離れて暮らす娘や孫らも手伝った。空からはカラスが狙う。当初、白いテグスを張ると、2年ほどは被害に遭わなかったが、隙間から入られるように。カラスから見えにくい黒いテグスに変更したが、朝行動していたカラスが、太陽が出ている昼間に来るようになった。「黒いテグスが見える時間に、『社長出勤』するようになりました」。現在使う目の細かいネットにたどり着くまで十数年かかったという。近年はキツネによる被害が大きく、年によっては「アイガモの7~8割をやられた」。山に近い土地柄が影響し、野生動物が田んぼに下りてくる。動物たちは休耕田の草陰に身を隠し、人がいなくなる瞬間を狙う。昼食を食べに戻った隙に入られたこともある。キツネ対策では電気柵を導入した。高さや角度を変えるなど試行錯誤し、昨年、初めて被害がゼロになったという。福本さんがアイガモ農法を始めたのは、孫がアトピー性皮膚炎だったから。毎日食べる米だからこそ、農薬を使わず育てようと思った。同じ頃、近くで同農法に取り組んでいた農家の言葉に感動した。「親から田んぼを譲り受けた時はゲンゴロウやタガメといろいろな生き物がいたが、今はいない。元に戻して次の代に渡したい」。メダカ、ウナギ、シジミ、ミズスマシ…。近くの川や池からも日本古来の生物が姿を消し、外来種が増えた。「生態系が変わってしまっている」アイガモのひなは食欲旺盛で、雑草や虫を食べ尽くすという。泳ぐことで水が濁り、雑草が生えにくくなる効果もある。ふんも肥料になる。ただ、アイガモはヒエを食べないため、人間が引き抜かないといけない。福本さんは7月いっぱいまで毎日のように田んぼに入り、機械を使ってヒエを取り除く。三田合鴨稲作会は1998年の結成。かつて11人いたメンバーは3人に減った。大きな農家が多く、後継ぎがいなくなったほかの田んぼを請け負うことが増え、手間のかかるアイガモ農法をやめたという。福本さんも高齢となり、自分の食べる分と待っている人の分しか作れていない。「手間がかかって本当に大変。それでも体が動く限りは続けたい」。本庄小学校の児童を受け入れ続けているのは、有機栽培に関心を持ってほしいからだ。「店の売り場では虫が食べた野菜が残っているが、出荷している人たちは苦労して作っている。苦労した野菜に手が出せるようになってほしい」。水田を泳ぐアイガモたちが活躍するのは7月末までで、その後は食肉となる。福本さんはそのことも児童に伝え、優しく語りかけた。「みんなも命をいただくことで成長して大きくなっている。命があるのは動くものだけではない。イネにも野菜にも命はある。『いただきます』は命をいただくこと。かわいそうという気持ちはあっても、感謝して食べてほしい」。

(白神山地本県側カメラで雌のニホンジカ確認:青森)
今年度1回目の白神山地世界遺産地域巡視員会議が7日、西目屋村中央公民館で開かれ、ニホンジカの雌が本県側のセンサーカメラで初めて確認されたことが報告された。緩衝地域の西端から北北西10キロ強の地点にある深浦町の国有林で今年1月に1頭が確認された。林野庁東北森林管理局の担当者は「(ニホンジカの生息状況は)今のところ低密度の状態」としたが、繁殖による生態系への影響が懸念されることから関係機関が引き続き状況把握に努める。雌は管理局のカメラで1月6日午後5時に撮影された。2021年度は本県側32カ所のカメラで、ニホンジカ18頭が確認された。秋田県側を含む全体では前年度を10頭上回る51頭で、このうち5頭が雌だった。広範囲を移動する雄に比べ、雌は縄張りにとどまる習性があるとされる。秋田県側で20年度に初めて雌が撮影され、本県側でも21年度は11月末までに西目屋村白沢で巡視員が2頭を目撃した。

(クマか、2年ぶり目撃情報:秋田)
8日午前6時10分ごろ、秋田県男鹿市男鹿中滝川字芋ノ沢の市道(通称なまはげライン)にクマがいるのを車で通りかかった潟上市の50代男性が見つけ、男鹿署に通報した。市によると、市内でのクマの目撃は2020年6月以来2年ぶり。

(県内でクマの目撃相次ぐ:秋田)
秋田県内各地でクマの目撃が相次いでいます。大仙市で田んぼを走るクマを視聴者のカメラが捉えました。水の張った田んぼを走る一頭のクマ。6日午後2時半ごろ視聴者が大仙市角間川町(かくまがわまち)で撮影した映像です。撮影した男性によりますと子グマほどの大きさで、秋田自動車道に向かう道の脇を走っていったということです。警察によりますとこの近くでは6日午後2時前にもクマが目撃されていました。「クマが住宅街の方へ立ち去った」と通報があり、パトカーで注意を呼び掛けたということです。2022年の県内のクマの目撃件数は6日時点で172件で、前の年の同じ時期より20件多くなっています。人への被害は3件で2人が重傷、1人が亡くなりました。県では、「6月から7月にかけては若いクマが親から離れひとり立ちをして歩き回るため人里に降りてくる可能性も増える」として注意を呼び掛けています。

(都心ビル、仰げばウミネコ:東京)
海辺で繁殖するウミネコがここ数年、東京都心のビル街で増えている。都や区などによると、約10年前に台東区のビルの屋上で営巣が確認されて以降、周辺の墨田区や江東区、中央区に広がる。都市環境になじんでしまったのか――。研究者も首をかしげている。

(河原でクマ1頭を目撃:新潟)
7日午後0時半ごろ、新潟県阿賀町五十沢の新谷川の河原で、作業員がクマ1頭(体長約1m)を目撃しました。目撃された場所は民家から約200mの地点で、警察は町役場と連携して住民に注意を呼びかけています。

(クマの道路横断を目撃:新潟)
8日午後1時半ごろ、新潟県三条市牛ヶ首の国道290号線で、道路を横断しているクマが目撃されました。クマに遭遇しないために。・むやみに山には入らない、近づかない。・農作業、外出の際は鈴など音の出る物を身に付ける。クマの活動が活発な朝・夕は避ける。クマに遭遇したら。・慌てず、騒がない。大声で叫んだり、石など投げて興奮させたりしない。・その場から逃げる時は走らない。・クマに気づかれたら、クマから目を離さず、できるだけゆっくり後ずさりしながら、その場から遠ざかる。

(「道路横断するクマ」目撃:山形)
8日午後9時52分頃、寒河江市中郷の中郷八幡神社から北に約200メートル行った国道458号でクマが目撃されました。警察によりますと体長約1メートルのクマが国道を横断してたということです。けが人や被害はありませんでした。また、9日午前4時24分頃、尾花沢市寺内の寺内簡易郵便局から南西方向に約600メートル行った県道でクマが目撃されました。車で走行中の70代男性が道路を横断する体長約1.5メートルのクマを目撃し警察に通報しました。けが人や被害はありませんでした。寒河江警察署と米沢警察署はそれぞれ市に連絡するとともにパトカーを出動させ地域住民への注意を呼び掛けています。

(クマが田んぼを横切る:新潟)
9日午前6時すぎ、新潟県阿賀野市山寺でクマ1頭が目撃されました。クマは山寺から田んぼの方向へ横切っていきました。目撃された場所は民家が近いことから、警察は市役所と連携しながら住民に注意を呼びかけています。

(市道でクマを目撃:新潟)
7日午後8時45分ごろ、通行人が新潟県長岡市吹谷の市道でクマ1頭(体長約1.6m)が南側方向へ行くのを目撃しました。クマが目撃された場所は民家が近くにあり、警察と市役所は近くの住民に注意を呼びかけるとともに、警戒活動を行っています。

(クマの目撃相次ぐ:新潟)
7日午後1時ごろ、新潟県上越市名立区赤野俣の大岩橋の西側でクマ1頭(体長約80cm)が目撃されました。人的、物的被害の報告はありません。上越市は市職員によるパトロールなどを行いながら注意を呼びかけています。上越市では今年に入ってから7日までに、17件のクマの目撃情報があります。

(役場でカルガモが卵を温める:宮城)
宮城県の利府町役場の敷地内で、カルガモの巣が見つかりました。親ガモが10個の卵を温め続けていて、職員らが見守っています。4日、利府町役場本庁舎の南側で草刈りをしていた業者がカルガモの巣を発見しました。親ガモは、ほぼ巣を離れることなく卵を温め続けているということです。巣の中には10個の卵が確認されました。役場庁舎が現在の場所に移った2002年以来、カルガモの巣が発見されたのは初めてだということです。職員らは、町の成長と重ね合わせてヒナの誕生に期待を寄せています。利府町藤岡章夫財務課長「カモの親がせっかく来てくれたので、子育てに優しい利府町をアピールすべくカモにも優しい町として大切に見守りたい」。カルガモのヒナは、6月末から7月初めに生まれる見込みです。

(「篠山まるごと丼」にユニーク巻きずし:兵庫)
丼(どんぶり)じゃないけれど、まるごと丼(どん)?地元食材を生かした兵庫県丹波篠山市のご当地グルメ「篠山まるごと丼」に、ユニークな「鹿カツ巻き寿司」が加わった。民宿「うめたんFUJI」(同市大藤)を営む梅谷美知子さん(38)が、丹波産の上質のシカ肉をカツにし、サラダ巻き風のヘルシーな巻きずしに仕上げた。「お土産、持ち帰り用にぜひ」とアピールしている。「篠山まるごと丼」は、年中食べられる名物にと、地元の団体が考案した。食材にルールがあり、地元産コシヒカリ▽地元の牛、イノシシ、シカなどの特産肉▽地場の山の芋、または旬の野菜-を使うのが条件。料理旅館「玉川楼」の「オムトロ丼」、保養施設「ユニトピアささやま」の「猪肉(ししにく)のミルフィーユ味噌(みそ)カツ丼」など、市内13店舗がこだわりのメニューを開発し、提供している。梅谷さんは地域おこし協力隊の元隊員。3年前に民宿をオープンし、ジビエ料理を売りにしている。独自商品として「鹿カツ巻き寿司」を考案。当初「篠山まるごと丼」のつもりではなかったが、食材の3条件を満たしていたため、関係者から「キャンペーンの仲間に入っては?」と打診があり、応じたという。

(鳥獣被害をなくす鹿肉料理:長野)
長野県の茅野市と諏訪市で3店舗の旅館を経営する合資会社親湯温泉(本社:長野県茅野市、代表取締役:柳澤幸輝、以下「親湯温泉」)は前長野県庁鳥獣対策・ジビエ振興室及びジビエ振興に取り組む飲食事業者と共に、経営する旅館でSDGs・鳥獣被害対策に繋がる鹿肉シチューの販売を開始したことを発表致します。

(イタリア人シェフがイノシシ料理:愛媛)
おいしそうな料理に使われているのはイノシシの肉です。このイノシシ料理がふるまわれたのは松山沖の睦月島。実は島では今、イノシシの被害が深刻になっています。大きな鼻を使って土を掘りながら人間を威嚇する大きなイノシシ。松山沖の興居島と中島の間にある睦月島の映像です。鉄の柵と電気柵で二重にミカン園を囲むなど対策をとっていますが、それでもイノシシの被害が後を絶ちません。その結果、ミカン栽培そのものをやめてしまった土地もあり、それがさらに悪循環を生んでいます。かんきつ農家の森本茂さん(68)。3年前に島でイノシシの駆除に取り組む会を立ち上げたひとりです。睦月地区イノシシ対策協議会・森本茂さん:「これが『箱罠』といって、おりの中に餌を入れておいてイノシシが餌を狙って入ると、そこに糸が張っていて、その糸に触るとドアがパシャっと落ちる。(Q.島のイノシシは?)500頭いると言う人もいるし。いや、もっといるんじゃないかという人もいる。この島はね、人間の数より多いのはイノシシとカラスとネコです」。睦月島の人口は約190人、このうち8割あまりは65歳以上で、5年後には人口が半分になるという予測もあります。一方で島民を超える数がいて農作物に深刻な被害を与えているイノシシ。高齢化と過疎化に加えてイノシシ被害が島の大きな課題となっています。睦月地区イノシシ対策協議会・森本茂さん:「まだまだ地区の皆さんは駆除は誰かがやってくれることだという考え方の人が多いです。もっと自分たちの問題として考えていただけるチャンスにしたいなと」。睦月島が直面するイノシシの問題を島民みんなにも考えてもらいたい。そこで、森本さんは7日、島であるイベントを開きました。イベントの主役は島内で捕獲されたイノシシの肉。慣れた手つきで手際よく肉をさばくのは東京でレストランを営むイタリア人シェフのカルミネ・コッツォリーノさんです。シェフ カルミネ・コッツォリーノさん:「レモンすごい。地中海のレモンと変わらないですね。(Q.レモンをたっぷり入れますね)イノシシの野生のにおいを取るために1時間くらい(浸します)」。作っているのは南イタリアの伝統料理「カチャトーラ」。味付けにワインを加えてイノシシの肉をじっくり煮込みます。シェフ カルミネ・コッツォリーノさん:「今の人間は育てられた牛とか豚とかの味しか分からない。でも、本来は100年前、200年前はこうした肉は野生のものだったんです。いかにおいしく食べるか。脳みそ使って、イマジネーションを使ってしなきゃいけなかった。だから(今は)物がおいしいんです」。シェフの出身国・イタリアでは野生のイノシシ肉が身近な食材として親しまれていて、さまざまな調理法が生活に根付いています。そこで、島民にまず手始めにイノシシ肉をおいしく味わってもらって、そこからイノシシ問題を考えてもらおうと、森本さんがシェフを島まで招いたのです。睦月地区イノシシ対策協議会・森本茂さん:「試食。盛りだくさんのプログラムを用意しておりますので、ぜひ最後までごゆっくりお楽しみいただきたいと思います」。イベントに参加したのは島民50人ほど。約3時間かけて、じっくり煮込まれたイノシシ肉がパスタとともにふるまわれました。さらに、炭火で焼いたイノシシの肩ロースの焼肉も登場です。調理の方法によってはイノシシの肉も臭みもなくなり、おいしく食べられます。そして、おいしい料理を味わった後は、参加者を対象にこんなレクチャーが行われました。中島イノシシ対策協議会・田村俊和さん:「このお皿を(イノシシが)踏んだら、ポンとこの輪っかが飛び上がって、イノシシの足をくくるわけです。この中に足を入れてくれないとイノシシはかかりません」。島民に説明されたのは「イノシシを捕獲する方法」。その狙いは「みんなでイノシシに立ち向かうため」です。中島イノシシ対策協議会・田村俊和さん:「一番何が大切かって言ったら、イノシシのわなをどこにかけるかっていうことが一番大事なんです。イノシシの通りよる道を見て、これいつも通りよるなとか、あの辺歩きよるみたいやけん、ちょっと見てみたら?って(わな師に)言ってあげたらいいんじゃないかなと」。島民たちもイノシシの被害の経験者ですが、捕獲方法を知らない人も多く、今回のイベントは、食べることをきっかけに島が直面する課題を考える新たな機会となりました。睦月地区イノシシ対策協議会・森本茂さん:「地域の人が主体的にイノシシの駆除に関わらないと、イノシシの被害は根本的に解決できない。地域の皆さんの関心を強くしていただいて、我々と一緒にイノシシと戦っていく」。森本さんらのグループは、今後、島民にイノシシの出没情報を提供してもらったり、わなを仕掛けるメンバーを増やしたりして、島民一丸となってイノシシ被害対策に取り組んでいきたいとしています。

(クマ出没:宮城)
涌谷町によると、6日、涌谷町上郡地区にクマが出没しました。

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(森林組合の職員がクマに襲われてけが:岩手)
県内でクマの被害が相次ぐなか、3日、北上市の山林で森林組合の職員が作業中、クマに襲われてけがをしました。県内で、ことしクマに襲われてけがをした人は、これで8人になりました。3日午前9時半ごろ、北上市和賀町のスギ林で、地元の森林組合の職員など6人が作業していたところ、このうちの48歳の男性職員が、やぶから出てきたクマに襲われました。一緒にいた森林組合の同僚によりますと当時、職員は作業を終えて車に戻る途中だったということで、林道を歩いていたところ、体長1メートルほどのクマが、道路わきのフェンスを乗り越えて襲ってきたということです。警察によりますと、襲われた職員は脇腹をひっかかれていて、病院に運ばれましたが、命に別状はありませんでした。クマは職員を襲ったあと、山に逃げていったということです。県内ではクマに襲われる被害が相次ぎ、岩手県は1日、「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表しています。県内でことし、クマに襲われてけがをした人は、これで8人になりました。県は、▽山に入る際は複数で行動し、鈴やラジオなど音の出るものを持ち歩くこと、▽夜間や明け方、夕方は山に入るのを避け、クマのふんや足跡を見たら引き返すことなどを呼びかけています。

(公安委「一審取り消しを」、猟銃許可取り消し訴訟:北海道)
ヒグマ駆除の際、適切に発砲したのに、道公安委員会から違法に猟銃の所持許可を取り消されたとして、北海道猟友会砂川支部長の池上治男さん(73)=砂川市=が道を相手取り、処分の取り消しを求めた行政訴訟の控訴審第1回口頭弁論が3日、札幌高裁(佐久間健吉裁判長)であった。公安委側は公安委の処分を取り消した一審判決の取り消しを、池上さん側は控訴棄却を求めた。一審判決によると、池上さんは2018年8月、同市からの要請を受け、同市内の山林でクマに発砲。公安委は19年4月、鳥獣保護法に反して「建物の方向に撃った」とし、所持許可を取り消した。一審判決は発砲時の状況などから、公安委の処分が「著しく妥当性を欠き違法」と判断し、公安委側が控訴していた。

(ライフル銃のような物所持の目撃情報、行為者特定し危険性なしと判明:熊本)
熊本中央署は6日、熊本市中央区坪井3丁目の路上で同日午前10時50分ごろ、ライフル銃のような物を持っていた不審者が目撃された件について、行為者を特定して危険性がないことが判明した、と防犯メールで明らかにした。

(マダニ感染症『SFTS』で死亡:熊本)
熊本県は、上天草市の87歳の男性がマダニが媒介する感染症、『SFTS』で死亡したと発表しました。県によりますと男性は5月24日に発熱し、熊本市内の医療機関に入院。その後の検査で『SFTS』の感染が確認され、男性は2日死亡したということです。『SFTS』感染者の死亡は今年県内で初めてです。『SFTS』はマダニに咬まれることで感染するとされていて、熊本県は森林や草地などに入る場合は長袖の服や、長ズボンを着用して肌の露出を少なくするよう注意を呼びかけています。

(ヒグマ市街地駆除、撃てぬハンター:北海道)
道が昨年、ヒグマ対策に関して道内全市町村に行った意見照会で、15市町が市街地に出没したクマを迅速に駆除するため、警察の役割を明確にするよう求めたことが分かった。市街地でハンターが猟銃を使うには警察官職務執行法(警職法)に基づく警察官の「命令」が必要だが、道警は慎重だ。意見照会では、相次ぐ市街地への出没に悩む自治体が警職法の積極適用を訴え、道にも道警との連携強化を求めている実態が浮き彫りとなった。意見照会は昨年10月と12月、今春のヒグマ管理計画(第2期、2022~26年度)の策定に向け行い、30市町村が文書で回答した。北海道新聞の情報公開請求に対して道が開示した。

(知事「更なるクマ対策を検討」:岩手)
県内でクマの被害が相次ぎ、県が注意報を出したことについて、達増知事は、改めて、クマに注意するよう呼びかけたうえで、県として今後、更なる対策を検討する考えを示しました。県内では、クマに襲われてけがをした人が、先月だけで6人に上ったほか、2日、花巻市でニワトリ小屋が荒らされるなどクマの被害が相次いでいます。県は、1日に「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表して、注意や対策を呼びかけています。これについて達増知事は、3日の定例記者会見の中で「最近は、クマが人の住んでいる地域に来て人と遭遇するケースがあり、ふつうに暮らしていても、近くにクマがくる危険性がある」と述べて、改めて注意を呼びかけました。そのうえで「県も市町村も、警戒度合いを高めながら、全体のクマの頭数管理とか、年間計画を持ちながら取り組んでいるが、特にクマと遭遇する場面が多いので、さらに何が必要か考える」と述べ、今後、更なる対策を検討する考えを示しました。また、3年ぶりの開催が決まった「盛岡さんさ踊り」について、「県外からも観光客が来るので、地域経済を盛り上げる一大チャンスだが、オミクロン株の流行は終わっていないので、適切な感染対策を徹底して開催してほしい」と述べました。

(クマ被害多発、県が注意報:岩手)
県は1日、クマによる人身被害が相次いでいる状況を受け、ツキノワグマの出没注意報を発表した。県によると、県内では5月にクマによる人身被害が5件(被害者6人)発生。2021年の同月は1件(同1人)で、前年を上回るペースとなっている。今後も被害が懸念されることから、県内全域に注意報を発令。山林内では▽事前に出没情報を収集▽複数人での行動▽鈴やラジオなど音の出るものを携行▽クマのふんや足跡を見たら引き返す―などを推奨している。人里では廃棄野菜や生ごみなどの管理を適切に行うほか、農地周辺の刈り払いなど見通しの良い環境の整備、屋外や納屋に果物やペットフードを放置しないなど、クマを寄せ付けない対策を呼び掛けている。

(ヒグマ出没増にマチ危機感:北海道)
道がヒグマ管理計画の策定に関連して道内市町村に行った昨年の意見照会で、市街地出没時の警察の役割の明確化を求める声が相次いだのは、有効な対策を見いだせない現状を放置すれば人身被害が出かねないという自治体の危機感の表れだ。生息数増加に伴い市街地への出没は増えており、人里での被害の有無にかかわらず残雪期に奥山に入ってヒグマを撃つ「春グマ駆除」を再開し、専門技術を持ったハンターを道や道警に配置してほしいとの声も目立った。「市街地で人命を守るのは警察本来の職務だが、そうなっていない。ヒグマの生態を無視した対症療法的な対応ばかりだ」。砂川市は道の意見照会に、ヒグマ駆除を巡る道警の対応に不信感をあらわにした。

(イノシシ向け豚熱経口ワクチン、6月下旬から2回目散布へ:山口)
ことし3月以降、県内でブタの伝染病、豚熱に感染した野生のイノシシが相次いで確認されたことを受けて6日、県や関係自治体などの対策会議が開かれ、イノシシ向けの2回目の経口ワクチンの散布を6月下旬から行うことを申し合わせました。県内では3月中旬から6日までに、野生のイノシシ21頭の豚熱の感染が確認され、県は県内の養豚場などで飼育されているブタとイノシシへのワクチン接種と野生のイノシシに経口ワクチンの散布を行ってきました。6日県庁で開かれた豚熱の対策会議には、関係する自治体や畜産関係団体の代表など27人が参加し、6月27日から山口市徳地から周南市鹿野までの中国自動車道の側道近くや、岩国市北部の山間部や養豚場の周辺にあわせて740個の経口ワクチンを追加散布する方針を確認しました。県などでは今後、野生のイノシシの検査を行い、ワクチンの効果を確認することにしています。山口県養豚協会の隅明憲会長は「イノシシから養豚場の豚に感染が広がらないよう、ワクチンで防護壁を作ることを期待している」と話していました。

(ヒグマ出没情報、危険度3段階で:北海道)
札幌市は、市内でヒグマが出没した際の情報発信で、人への危害が及ぶ恐れなどを「緊急」「警戒」「注意」と3段階に分けて、より分かりやすく伝えるよう改善した。クマが市街地に現れ、かつ人を攻撃する恐れがある場合などを最も切迫した「緊急」とするなど、場所やクマの行動で緊急性を判断し、市民に注意を促す。市は、クマの目撃情報が寄せられた場合、市のホームページのほか、市公式LINE(ライン)やツイッター、スマホアプリ「Yahoo!防災速報」などで発信している。

(大野教会堂に防護柵検討:長崎)
世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」の構成資産、 外海そとめ の大野集落(長崎市)でイノシシの仕業とみられる掘削被害が発生している問題で、長崎市は3日、集落の象徴で被害が顕著な大野教会堂の周辺に防護柵の設置を検討することを決めた。この日、市の担当者らが現地を視察し、教会堂で確認されていた石積みの崩落も、イノシシ被害の可能性が高いと指摘された。市はこの日、地元住民や、市の鳥獣対策相談業務を受託している業者らと現地の被害状況を確認した。教会堂では世界文化遺産の登録前から、石積みの崩落が確認されていた。業者などは「イノシシによる被害の可能性がある」と新たに指摘した。市や住民は、まずは被害が顕著な教会堂の周辺から防護用の柵を設置する方向で検討に入る。ただ、設置には土地所有者との協議や景観の保全が不可欠のため、今後、地元住民らと調整する。市世界遺産室の担当者は「柵の効果的な設置方法や予算面を検討し、なるべく早期に対策を打ちたい」としている。地元自治会長の塩見和義さん(72)は「大切な世界遺産なので、地元としても協力したい」と話した。大野集落ではこれまで、地域の象徴・教会堂で敷地の土が掘り返された跡が確認され、江戸時代からの景観を継承する「草木田の水場(カワ)」(国の重要文化的景観)の近くでも一部の石積みが崩れているのが確認されていた。

(専従駆除で効果、急増するヌートリア:山口)
「おったぞ―」。4月14日朝、山口市のJR山口駅から南西に約600メートル離れた椹野(ふしの)川の新鰐石橋のたもとで市外来種捕獲班のメンバーの声が響いた。約60センチの特定外来生物ヌートリアが、キャベツを仕掛けた箱わなにかかっていた。昼は土手や田畑に掘った巣穴に潜んでいる。夜に餌を求めて入ったようだ。

(有害鳥獣対策協が総会開く:千葉)
南房総市有害鳥獣対策協議会(会長・嶋田守南房総市副市長)の令和4年度総会が1日、同市役所別館1大会議室で開かれた。3年度の有害鳥獣捕獲数のうち、イノシシは大幅に減って4098頭(前年度比2098頭減)、一方でシカやキョンが増えたと報告された。市やJA、森林組合、猟友会、鳥獣保護管理員らで組織する同協議会。イノシシをはじめサルやシカなどの有害鳥獣による農作物被害の防止・軽減を図るため、さまざまな対策事業に取り組んでいる。総会では、3年度の事業報告や4年度の事業計画について協議。3年度の有害鳥獣捕獲頭数は、▽イノシシ=4098頭(前年度6196頭)▽サル=40頭(同29頭)▽シカ=133頭(同78頭)▽アライグマ=117頭(同109頭)▽ハクビシン=129頭(同165頭)▽タヌキ=398頭(同498頭)▽キョン=100頭(同70頭)――となった。捕獲頭数の大半を占めるイノシシは、過去最高となった2年度に比べ、大きく減少した。逆に、シカやキョンが大きく増加。同市農林水産課では、イノシシが減ったことについては「前年度に捕獲数が多かったため、母体数が減ったのでは」。また、シカやキョンが増加したことについては「生息域が南下しているのではないか」とみている。被害額(作物全体)は約1200万円(同約1500万円)で、このうちイノシシによる被害が約1000万円だったという。令和3年9月から大井地区などで開始した、イノシシ捕獲通知システムの実証実験では、9頭を捕獲したことが報告され、4年度は機材の追加を予定。また、高崎地区に設置してある「大型囲いわな」では、令和3年12月以降にサルが3回、計14頭捕獲されたことも報告された。同市では、今後も有害鳥獣による農作物被害の防止や軽減を図るため、捕獲や防護柵設置などを引き続き行っていくとしている。

(辛みでヒグマ撃退、スプレーの効果は?:北海道)
2022年3月に札幌市の住宅街に近い三角山で冬眠穴の調査をしていた男性2人がヒグマに襲われて負傷。低い山や森に接した公園などでもクマと遭遇する可能性が高くなり、クマ撃退スプレーや爆音で驚かす手投げ花火を求める人が増えているといいます。クマ撃退スプレーは、トウガラシから抽出した辛み成分を顔に目がけて噴射し、クマなどを撃退します。製造から14年以上経過したスプレーを山中で使ってみました。レバーを押しきると約5秒間、飛距離は5メートルほどあり、スプレーがかかった鼻から口にかけて猛烈にヒリヒリしました。

(ICTの活用が評価され、東海総合通信局長表彰:岐阜)
6月1日、名古屋市内のホテルで開かれた「電波の日・情報通信月間」記念式典で、恵那市が東海総合通信局長表彰に選ばれました。式典は、6月1日の「電波の日」、5月15日~6月15日の「情報通信月間」にちなんで毎年開催され、電波利用や情報通信の発展に貢献した団体、個人を表彰しています。恵那市は、ICT(情報通信技術)を活用した行政サービスの向上に取り組み、GIS(地理情報システム)を活用した防災システム、クマなどが出没した時に猟友会に通知がいく獣害対策システムを導入しました。このような地域課題の解決に積極的に取り組み、地域の活性化に貢献したことが評価されました。

(”線路内に小石”で列車が緊急停止:宮城)
4日昼前、仙台市内を走っていた仙台空港アクセス線の列車が、線路上にあった小石を検知し、緊急停止しました。けがをした人は、いませんでしたが、一部の区間で運休や遅れが出ました。JRによりますと、4日午前11時半頃、仙台~長町間を走行中の仙台空港アクセス線の上り列車が異音を検知し、緊急停止しました。乗客らに、けがはありませんでした。原因は、線路上にあった小石でした。この影響で、東北本線は、仙台駅と白石駅の間の上下合わせて4本の列車が運休したほか、常磐線も、遅れが出ました。警察によりますと、線路のそばに「カラスの巣」があり、そこから小石が落ちた可能性もあるということです。

(3頭の子グマが見えた後、大きなクマが衝突:北海道)
北海道北部の愛別町の国道で、クマが軽乗用車に衝突…その瞬間を、ドライブレコーダーがとらえていました。5月24日の午前1時ごろ、愛別ダム近くの国道で撮影された車のドライブレコーダーの映像…前に3頭の子グマが見えました。次の瞬間…親と思われる大きなクマが猛スピードで車に突進し、衝突。 軽乗用車を運転していた男性は「一瞬のことで、気がついたらぶつかられた」と話しています。車は右側のヘッドライト部分がへこみましたが、男性にけがはありませんでした。子グマは道路脇に姿を消し、男性はしばらく走って現場を離れた後、警察に通報したということです。

(飼育中のニワトリがクマに襲われる:岩手)
6月2日未明、岩手県花巻市の住宅の敷地内で、小屋の中で飼われていた複数のニワトリがクマに襲われた。2日午前0時半ごろ、花巻市東和町の会社員・小原昌美さん(62)の住宅の敷地内で飼育されていたニワトリがクマに襲われた。小原さんによると、激しい物音がしたため外に様子を見に行くと、鶏小屋2棟が荒らされ、合わせて18羽いたニワトリのうち14羽が襲われ、死んだという。約20分後に体長1メートルほどの成獣とみられるクマが現れたが、小原さんに気づき山へ逃走。残りの4羽は、小原さんが別の小屋に移していたため無事だった。現場では2日、小原さんの妻が花火を使い、自宅にクマが近寄らないよう対策を取っていた。クマの出没が相次いでいることを受け、県は1日「ツキノワグマの出没に関する注意報」を発表し、対策を呼び掛けている。

(なぜ?クマ目撃件数3割増加:山形)
山形県内で目撃が相次ぐクマ。今年に入ってからの目撃件数は66件と、去年の同じ時期より3割増え、人が襲われる被害も2年ぶりに起きました。目撃が増えた理由とクマに遭遇した際の対処法を専門家に聞きました。きのう南陽市で「公民館近くでクマ1頭が寝そべっている」と住民から110番通報がありました。クマは体長約1.5メートル、警察と猟友会が監視しましたが逃げず、近くに住宅もあったため約2時間後に駆除されました。毎年春以降に増えてくるクマの目撃。しかし今年は5月末までに66件と、去年の同じ時期と比べ3割以上増えています。専門家は背景に「コロナ感染の落ち着きがある」と指摘します。(東北芸術工科大学・田口洋美教授」「去年の今ごろはコロナで人間が動いていない。行動制限が今は緩和される流れの中で人間の動きが多くなっている。だから目撃する機会も増える」。こうした中、酒田市平田地区で今月3日、温泉施設を訪れた客にクマへの注意が呼び掛けられました。実は先月、酒田市では人がクマに襲われけがをする被害が2件続きました。山菜採りやタケノコ採りで山に入った際に遭遇したもので、この日の呼びかけでも「鈴やラジオなどを持っていくこと」を強調していました。(酒田警察署地域課・鈴木昌人課長)「山に入る方が5月よりも増えるので、目撃は6月はもっと増えると考えられる」。田口教授は山に近づかないことが最大の防衛策としながらも、山に入る際は複数人で行くことが重要と指摘します。それでも、クマに遭遇してしまった場合は…。(東北芸術工科大学・田口洋美教授)「例えばリュック背負ってたり手提げを持っていたりしたらとにかく投げてやる。投げるとそっちに気が散るのでその間に回避行動をする、逃げる。人間の体が物陰に隠れると、クマはもう追わなかったりする」。県や警察は、クマが目撃された場所に近づかないことや、足跡やフンを見つけた場合はすぐに立ち去るよう呼びかけています。

(羊蹄山麓クマ出没警戒:北海道)
羊蹄山麓エリアで今年、クマの出没件数が増えている。同地域の7町村に寄せられた5月末までの目撃、足跡、ふんなどの情報は前年同期比14件増の計40件で、最近5年間で最多となった。道は後志管内や近郊でヒグマの個体数が増加していると推計。今後も住民の生活圏での出没が頻発する可能性があり、各自治体が注意を呼びかけている。1~5月の出没件数40件の内訳は、倶知安町が最多の11件で、喜茂別町10件、真狩村8件、京極町6、留寿都村3件、ニセコ町と蘭越町が各1件。7町村全体では3年連続の増加で、前年同期比では真狩村が8件増、倶知安町と喜茂別町が6件増となった。

(野生のシカ、目撃相次ぐ:宮城)
石巻市の市街地で、シカとみられる野生動物の出没が相次いでいる。5月18日に恵み野で、26日には蛇田で、29日に向陽町で、それぞれシカらしき動物の目撃情報が市に寄せられた。市ニホンジカ対策室によると、基本的にニホンジカは群れで行動する。どの情報も一頭の目撃だったことから、群れからはぐれたか、単独行動をする個体である可能性があるという。担当者は「遭遇した際は近づいたり驚かせたりしないことが一番重要」と説明する。併せて農作物被害などを防ぐため、餌になるような物を放置しないよう呼びかけている。

(クマがアパート玄関のガラス割ったか:石川)
1日から2日にかけて、金沢市内でクマの目撃が相次いだ。現場近くのアパートではクマがガラスを割ったとみられる被害も確認されており、市が注意を呼びかけている。1日午後9時頃、同市旭町の路上にクマがいるのを車で通りかかった男性が見つけ、110番した。直後には50~80メートル離れたアパートの共用玄関で、扉のガラスが割られていた。現場の位置関係や通報時間が近いことから、市はクマによる被害とみている。2日午前3時50分頃にも、約300メートル離れたごみ集積所でクマが目撃された。いずれも体長約60センチで、市は1日と同じ個体とみている。2日午前8時45分頃には、同市田上町の県道で、別の個体とみられる体長約1メートルのクマが目撃された。旭町の現場に近い同市立兼六中では通学時間帯に教職員らが巡回し、下校時間を45分繰り上げるなどの対応を取った。金沢中署などが周辺地域をパトロールして警戒を強めている。市森林再生課によると、市内では1、2日に、ふんなどの痕跡も含め5件の目撃情報が寄せられた。東部の山沿いから浅野川に沿って市街地に来ているとみられ、同課の担当者は「見かけたらゆっくり後ずさりし、速やかにその場を離れてほしい」と呼びかけている。

(公民館近くにクマ、寝そべったまま動かず:山形)
5日午前、南陽市川樋でクマ1頭が目撃されました。駆け付けた警察と猟友会がその後、クマを監視しましたが逃げず、近くに民家もあることから付近住民の安全面を考慮し目撃から約2時間後に駆除しました。5日午前10時頃、南陽市の川樋公民館近くでクマ1頭が寝そべっていると近くに住む20代の男性から警察に通報がありました。クマは体長約1.5メートルで川樋公民館から西に100メートルほど離れた場所に寝そべっていたということです。その後、警察と猟友会がクマを監視しましたが逃げる様子がないことや近くに民家もあったため目撃から約2時間後に駆除しました。県内ではここ数日クマの目撃が相次いでいて注意が必要です。

(民家の小屋にクマ侵入:岩手)
4日未明、岩手県紫波町で民家の敷地内にある小屋にクマが侵入し、米袋が破られる被害があった。4日午前2時ごろ、紫波町西長岡の農業、藤沼教男さん67歳が自宅敷地内の小屋から物音がしているのに気づいて向かうと、体長1メートル20センチほどの成獣とみられるクマがいた。クマは懐中電灯の光に驚いて逃げ、藤沼さんにけがはなかったが、保冷庫に保管していた、米袋が破られた。警察が4日朝から付近をパトロールして住民に注意を呼び掛けている。

(迷いグマ?畑に足跡:北海道)
いるはずのない地域にクマが出た―。妹背牛町に接する市内深川町メムの畑で5月31日、1頭のクマの足跡が見つかった。周囲は水田と畑が広がる平野部。近くに山林はなく、何十年もクマ出没の情報がなかった場所だ。市は「どこから来て、どこへ行ったのか」と首をかしげている。31日午前6時ごろ、40代の男性農家がトラクターで大豆の種まきをしていた時、大きな足跡を発見した。前日に畑をならしたばかりだった。「クマは出ない地域。大きなシカだろう」と思ったが、念のため市に連絡した。市は地元猟友会と深川署に連絡し3者で確認したところ、クマの足跡と分かった。推定5歳前後の成獣とみられる。市は同日、注意喚起の看板を現場近くに設置した。発見者の80代父親は「クマが出るのは80年間、聞いたことがない」と驚きを隠せず、市も「クマが出るようなところではない」と不思議がる。発見した男性は「迷い込んだのだろうか」と推測した。足跡は畑の中を北から南に進み、東に向きを変えていた。畑の東側道路と、道路を挟んだ向かいの小麦畑には痕跡がなかった。出没した畑の脇にある深さ1・5メートルほどの排水溝の中を伝ったと市は推測している。排水溝は北と南で別々の用水路に接続している。北側の用水路は雨竜川、南側は雨竜川と石狩川付近につながっている。川の先にはそれぞれ暑寒別岳、音江連山があるが、増水している雨竜川と石狩川をクマが渡るのは難しいとされる。現場から2キロメートルに位置する妹背牛町役場の総務課は「開拓時代にクマが出た記録はあるが、それ以来、町内でクマが出たことはない」と話す。町内は石狩川と雨竜川に挟まれているためかクマとは無縁のマチだ。町は現場近くの区長に注意喚起した。

(クマが道路を横断、そのまま立ち去る:新潟)
新潟県三条市中新で6日午前5時半ごろ、クマ1頭(体長約1.5m)が道路を横断するのを通行人が目撃しました。クマは東大崎方向の山の中に立ち去りました。クマが目撃された場所の近くには住宅が点在しているため、警察は市役所とともに住民にクマへの注意を呼びかけています。

(河川敷でクマ目撃、付近の小中学校が臨時休校:北海道)
7日朝、空知の新十津川町の住宅街に近い河川敷でクマ1頭が目撃され、町は付近の小中学校を臨時休校にするとともにパトロールを強化し警戒にあたっています。7日午前5時20分ごろ、新十津川町中央の徳富川の河川敷でクマ1頭が歩いているのを近くに住む人が見つけ、警察に通報しました。警察や町によりますとクマは体長が1メートルほどで、河川敷を川の上流の方へ歩いていたということです。現場は住宅街から100メートルほどの所で、町は半径1キロ圏内にある新十津川小学校と新十津川中学校を臨時休校としたほか、クマが住宅街に近づかないように町内すべての地区でゴミの収集を中止にしました。町によりますと、現場付近では5日と6日にもクマが目撃されたということで、警察や町などはパトロールを強化して警戒にあたっています。近くに住む68歳の男性は、「クマの出没は他人事のように考えていました。防災無線でも注意が呼びかけられているので外に出ないほうがよいと思っています」と話していました。

(ホテルの近くでクマを目撃:新潟)
5日午後5時すぎ、新潟県上越市中郷区江口の妙高サンシャインホテル付近でクマ1頭が目撃されました。人的・物的被害の報告はありません。クマがいた場所から約600m離れた場所に住宅があることから、上越市役所は市職員のパトロールや安全メールによる注意喚起を行っています。上越市では5日までに、16件のクマの目撃情報が寄せられていて、前の年の同じ日に比べて10件増えています。

(クマ目撃、周辺小中に注意喚起:青森)
青森県平川市によると、6日午前7時半ごろ、同市金屋地区の「平川市自然の森」近くの竹林にクマ1頭がいるのを付近の畑にいた市民が目撃し、地区の町会長を通じて同市に通報した。被害は報告されていない。同市教育委員会が周辺の小中学校に連絡。このうち金田小では授業を繰り上げ、子どもたちは保護者の出迎えを受けて下校したほか、平賀東小、尾上中でもメールなどで注意喚起を行った。同市は注意を呼びかける看板を付近2カ所に設置した。

(自宅の駐車場でクマ1頭を目撃:新潟)
6日午前5時半ごろ、新潟県阿賀野市草水の自宅駐車場でクマ1頭(体長0.8m)が目撃され、クマはその場から国道49号線の方向へ逃げて行きました。クマが目撃された場所は住宅の敷地内で、近くには住宅が点在していることから、警察は市役所と連携しながら住民に注意を呼びかけています。

(距離1メートル、クマと対面:石川)
5日から6日にかけ、石川県津幡町の住宅地でクマの目撃情報が相次いだ。緑が丘1丁目では6日朝、会社員小森隆幸さん(53)が、自宅玄関前でブロック塀越しにクマに出くわした。わずか1メートルの間合いで数秒間、クマとにらみ合い、危うく難を逃れた小森さんは、北國新聞社の取材に、「怖かった。もしかしたら襲われたかもしれない」と、恐怖の瞬間を語った。「人のように両方の目がきらきらと光っていた。一瞬、何が起きたのか分からなかった」小森さんは6日午前7時半ごろ、小学5年生の長男と、車で送迎する妻を玄関前で見送った。家に戻ろうとしたところ右側から視線を感じた。はっとして見ると、玄関に隣接する高さ約1メートルのブロック塀に前足をついたクマと目が合った。最初は犬かと思ったが、ツキノワグマの特徴である胸の白い模様でクマだと気付いた。隙を見て家に逃げ込み、写真を撮ろうとスマートフォンを手に恐る恐る玄関に戻ると、既に姿を消していた。津幡町内では5日に4件のクマ目撃情報があった。このうち、長男が通う太白台小では樹上でサクランボを食べる姿が目撃され、家でも話題になっていた。小森さんは「こんな住宅地でクマが出るなんて。遭遇してみると、やっぱり怖い」と声を震わせた。6日は別の場所でクマを目撃した人もいた。緑が丘2丁目の60代女性は午前7時55分ごろ、庭で切り株を掘るクマを目撃。女性は「一日中落ち着かなかった。庭の手入れはしばらくできない」と漏らした。県によると、県内の今年の目撃件数は6日時点で前年同期比23件増の88件に上り、市町別の記録が残る2006年以降で過去最多となっている。市町別では津幡町が35件と突出して多い。人身被害はないが、県は5月、餌となるブナの実が今年は「凶作」が見込まれるとして「出没警戒準備情報」を初めて発令した。

(公民館近くでクマ目撃:山形)
4日午後6時35分頃、米沢市笹野本町でクマ1頭が目撃されました。場所は笹野本町公民館から北西におよそ200メートル行った林道です。近くに住む50代男性が体長およそ1メートルのクマを目撃し通報しました。クマはその後山林へ入っていったということです。ケガ人や被害はありませんでした。米沢警察署では市役所に連絡するとともにパトカーを出動させ現場付近での警戒を呼び掛けています。

(クマ2頭目撃:山形)
4日午前9時40分頃白鷹町十王地内でクマ2頭が目撃されました。場所は白鷹町十王の十王院から南西に約100メートル行った路上です。車で走行中の60代男性が道路を横断するクマ2頭を目撃しました。警察によりますと体長は約1、8メートルと約1メートルだったということです。2頭のクマはその後山に立ち去りけが人や被害はないということです。現場付近には民家が点在していて、長井警察署はパトカーを出動させ注意を呼び掛けています。

(市道にクマがいて山へ行った:新潟)
新潟県警・長岡警察署に午前8時ごろ、住民から「午前7時55分ごろ、長岡市山古志竹沢の市道でクマ1頭がいて、北側の山の方向へ行った」と通報がありました。クマが目撃された場所は住宅が近くにあり、警察は市役所とともに住民に注意を呼びかけています。

(民家から200m離れた場所でクマ目撃:新潟)
4日午後3時半ごろ、新潟県上越市浦川原区法定寺でクマ1頭が目撃されました。クマが目撃された場所は民家から約200m離れた場所です。上越市は安全メールによる注意喚起や職員によるパトロールなどを実施しています。上越市には今月、クマの目撃情報が2件寄せられています。

(県道でクマ1頭を目撃:新潟)
新潟県警・新発田警察署に4日午後1時すぎ、通行人から「正午前、新発田市上赤谷の県道で体長約0.8mのクマ1頭を目撃した」と通報がありました。クマが目撃された場所は、住宅から約200mの位置で、警察と市役所は住民に注意を呼びかけています。

(クマ目撃、けが人なし:山形)
3日午後8時すぎ、鶴岡市田代でクマが目撃されました。場所は田代公民館の北西約370メートル先の市道です。警察によりますと農作業を終えた40代男性が帰宅するため目撃場所付近の市道を車を運転していた所、田んぼから道路上に侵入してきたクマ一頭を目撃したということです。クマは体長約1メートルでけが人や被害は確認されていません。鶴岡警察署がパトカーで現場周辺を巡回し注意を呼び掛けています。

(帰還困難区域でサル闊歩:福島)
東京電力福島第1原発事故により住民避難が続く福島県葛尾村の帰還困難区域で5日、野生のニホンザルが闊歩(かっぽ)する姿が見られた。廃虚の屋根に登ったり、道路脇で餌を食べたりしてリラックスした様子。同村の特定復興再生拠点区域(復興拠点)は、12日に避難指示が解除されることが決まり、数人が帰る見通し。一方、野生鳥獣による住宅侵入や農作物被害、車との接触事故などが問題となっている。

(初ジビエ加工施設、年内にも稼働:徳島)
牟岐町で初めてとなるジビエ(野生鳥獣肉)の処理・加工施設が同町中村に完成した。町猟友会の有志でつくるジビエ部会が運用。出荷する肉の品質にむらができないよう部員6人が下処理などの研修を重ね、年内の稼働を目指す。施設は木造平屋約36平方メートルで、3月末に町有地に出来上がった。保管用の冷凍・冷蔵庫や移動用のクレーン、真空包装機などを備える。扱うのはシカとイノシシのみで、年間100匹程度の処理を見込む。町内の飲食店に販売するほか、ふるさと納税の返礼品への活用も検討している。

(山菜・ジビエ、一里野の幸を弁当に:石川)
白山一里野温泉観光協会おかみの会が四日から、一里野公園(白山市尾添(おぞう)で、手作り弁当の販売を始める。約三百~八百円とお手ごろ価格で、地元で採れた山菜やジビエなど山の幸を味わえる。六月末まで毎週土、日曜日に販売する。二〇二〇年に同会がコロナ禍で、一里野温泉周辺の飲食店が休業したことから、訪れた人に地元の料理を楽しんでほしいと始め、今回で五回目。ウドやコゴミなど採れたての山菜の炊き込みご飯や、天ぷらが入った「山里弁当」や鹿肉のカツが入った「ジビエ弁当」、熊肉のおにぎりといった白山麓ならではの食材を使った十種類前後の弁当が楽しめる。同会の会長で一里野温泉のホテル「牛王印(ごおいん)」のおかみ林恵子さん(61)は「それぞれの会員が試行を重ねた弁当。山のきれいな空気と一緒に楽しんでほしい」と話した。

(農作物を荒らすイノシシの肉をハンバーガーに:山口)
イノシシによるミカンやサツマイモなどの農業被害に悩む山口県周防大島町で、わなで捕らえたイノシシの肉を使ったハンバーガーや串カツなどを町内の精肉店が販売し、好調な売れ行きを見せている。黒豚に似た軟らかく臭みのない猪(いのしし)肉を使った猪バーガーを手がけたのは、やまだ精肉店(同町東安下庄)の山田修代表(62)。2020年にイノシシを解体する施設の許可を取った。捕獲の連絡を受けると駆けつけ、血抜きと解体の作業をする。薄切りした肉をレタスで包み、目玉焼きもはさんで590円で売り出した。独自性が話題を呼び、昨年夏からは同町西方の道の駅「サザンセトとうわ」でも日曜日にコロッケバーガー(398円)と合わせて10個発売、毎回売り切れるという。今年4月からは猪肉の串カツ(330円)も自店での品ぞろえに加えた。山田さんは「猪肉を冷凍処理し販売している。値段は牛肉なみだが、焼き肉や鍋で食べる常連もいて、遠方からの注文もある。猪肉のジビエ料理に役立てば」と話す。町は約20年前からイノシシを捕獲した場合に委託料を支払い、有害鳥獣駆除に乗り出していた。イノシシ用のわなが町内に約3千個あるといわれ、捕獲数は20年度に約3千頭に増え、県内の市町別で最多だった。防護柵などの対策も進み、イノシシによる農業被害は16年度の約1900万円をピークに21年度は約500万円と減る傾向にある。県農林水産政策課の担当者は「ジビエ料理への関心が高まり、猪肉を使った加工品も増えているのでは」と話している。

(広島県福山から本格派天然猪ジビエ生ソーセージ:大阪)
株式会社DONO JAPANが運営するジビエ専門店KEMONO(大阪府大阪市中央区心斎橋筋1-3-6矢野心斎橋ビル3F 代表取締役森島立彰 tel06-4963-3142)は、ご自宅で本格ジビエ料理が味わえる「ジビエ生ソーセージ」を2022年6月3日から通信販売致しました。今回ご紹介するジビエ専門店KEMONOは、地方(主に広島)の想いと僕たちサービス提供者の想いが詰まったお店です。このお店からジビエ料理の素晴らしさと必要性を日本全国に広めたいのです!獣害は今や大きな社会問題です。野生動物はどんどん力をつけており、その一方、農家が立ち並ぶ田舎では高齢化が進み、跡取りもなくお年寄りが農業を営んでおります。この獣害被害で作物が育たない、全国においしい野菜を届けることができない、など、ニュースでは、紹介されることのない社会問題が長年起きています。ジビエ料理を広めることは、地方の農家を守ることにつながると考えています。より多くの人にジビエ料理を知ってもらい、味わってもらいたい思いで「ジビエ生ソーセージ」の通販販売開始いたします。ご存知の通り、東京・名古屋・大阪を始めとした都心では和風洋風に様々な料理が認知されています駆除された害獣の多くは、食肉用には出回らず処分されていました熊も鹿も猪も、食べたらとてもおいしいのです!そしてなんといってもヘルシー。ジビエ料理が普及し、猟師で収入が得られるよう野生鳥獣の駆除をビジネスとして確立させて農家と畑を守る若手狩猟者も増える事にも繋げていきたいと考えています。現地の猟師の方とネットワークを持つことができ、ジビエ肉を広めることができました。

(Premium DEER 安芸高田鹿:東京)
このたび、広島県安芸高田市の鹿肉ブランド「Premium DEER 安芸高田鹿」(株式会社 iD 東京都渋谷区、代表取締役 金沢大基)を使用したオリジナルソーセージが広島県安芸高田市のふるさと納税返礼品に採用されました。株式会社 iD は 2019 年から安芸高田市の鹿肉を「Premium DEER 安芸高田鹿」としてブランド化。安芸高田市ジビエ振興協議会の協力のもと鹿肉の魅力を広めていくジビエプロジェクトをスタートしました。ミシュランガイド掲載店をはじめとした東京のレストラン、全国の人気レストランにも広まり、現在では 31 店舗が扱うまでになりました。同時にレストランには卸すことができない部位を活用したソーセージプロジェクトを進め、ビールやワインに合うソーセージとして商品化。広島県安芸高田市のふるさと納税返礼品に採用され、掲載品数 No.1 のふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」にも掲載されています。東京のミシュランガイド掲載店や人気レストランで扱われる「Premium DEER 安芸高田鹿」をもっとたくさんの方の食卓に届けたい!たくさんの方に食べてもらいたい!という思いで生まれたのが、「Premium DEER ソーセージ」です。保存料、添加物は一切使用せず、試作を重ねて、鹿肉本来の旨味と風味を生かしたこだわりの逸品に仕上がっています。鹿肉は高タンパクで低脂質、低カロリーで鉄分やビタミンが豊富であることで知られる注目の食材です。本商 品は、からだに良いだけではなく、「島胡椒」や「ガラムマサラ」といった他にはないユニークなソーセージとして、大切な方へのギフトにもおすすめです。ご自宅やキャンプ、BBQなど様々な場面でお楽しみください。

(「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」:山梨)
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。日本初のグランピングリゾート「星のや富士」では、2022年10月7日から12月16日までの毎週金曜日限定で「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」を今年も開催します。地元の猟師とともに富士北麓の森に入り、罠を使用した狩猟を見学する、グランピングリゾートが提案する大人の食育です。仕留められた鹿がさばかれていく一連の工程を、技術や温度管理など、猟師のこだわりを聞きながら見学・体験します。命あるものが食材となっていく過程において、自然との共生・共存について考え、持続可能な社会をつくるための学びを深められます。星のや富士では、農林業に鹿や猪がもたらす獣害を減らすことに貢献したいと考え、狩猟肉を食材として活用したメニューの開発を行っています。これまで地域の課題に向き合いながら、命をいただくことの重みや美味しい食材へと昇華させるための狩猟や解体技術など、多くのことを学んできた経験から、当ツアーが実現しました。これまでの参加者からは、「『いただきます』という言葉の意味を改めて考えるきっかけになった。」「人間が自然に生かされていると実感した。」などの感想が寄せられています。さらに多くの方にこの貴重な体験をしてほしいという思いから、今年も開催に至りました。当ツアーは、富士山の北西部一帯に広がる青木ヶ原樹海に隣接した本栖湖周辺で行います。鹿や猪にとって豊富な食料があり、人の立ち入りも少ないことから、鹿・猪の頭数が特に増え続けているエリアです。ツアーの概要や注意点を聞いた後に森へ入り、鹿の狩猟を見学・体験します。まず初めに猟師とともに行うのは、仕掛けた罠の確認です。鹿が罠にかかっていた場合は猟師がその場で仕留め、放血や第一段階の解体作業を行います。その後、捕れた鹿がさばかれていく様子を見学し、猟師のレクチャーを受けながら、解体作業の一部を体験します。狩猟体験後の夕食は、鹿肉や猪肉を使った「狩猟肉ディナー」です。動物の命をいただき、食材として美味しく消費するまでの流れを体験することで、狩猟肉への理解がより深まります。ツアーを案内するのは、狩猟歴40年以上のキャリアをもつ滝口 雅博氏と、その後継者である古屋 永輔氏です。狩猟肉の味は、仕留め方や放血、温度管理、解体それぞれの技術と、一連の作業の素早さに左右されます。滝口氏・古屋氏は鹿・猪の生態を知り尽くし、狩猟、放血、解体のすべてを高いレベルに引き上げることで、上質な鹿肉・猪肉の流通を実現させています。当ツアーでは、一流の猟師がどのようにして、いただいた命を美味しい狩猟肉として世に送り出しているのかを学べます。

(クマ目撃:宮城)
7日午前11時50分頃、登米市南方町西郷字大森前地内(柳沢行政区)で、熊の目撃情報がありました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、6日午後5時45分ごろ、富谷市西成田白鳥付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午後6時50分ごろ、仙台市泉区南中山5丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午後5時50分ごろ、仙台市青葉区芋沢大竹原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午前10時30分ごろ、仙台市青葉区郷六葛岡にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、6日午前9時30分ごろ、富谷市富谷仏所にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午前10時ごろ、栗原市一迫北沢油ケ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、3日午前11時ごろ、登米市迫町新田品ノ浦にクマが出没しました。

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(住宅地でクマに襲われ、男性がけが:岩手)
31日朝早く、宮古市の住宅地で犬の散歩をしていた男性がクマに襲われてけがをしました。県内ではことし、クマに襲われてけがをしたケースがすでに7件に上っていて、県などが注意や対策を呼びかけています。31日午前6時すぎ、宮古市山口の住宅地で、犬の散歩をしていた60歳の男性がクマに襲われたと近所の人から警察に通報がありました。警察によりますと、男性は手の指や脚をかまれていて、病院に運ばれましたが命に別状はないということです。また、連れていた犬もクマにひっかかれて腹にけがをしたということです。通報した人は「男性の叫び声と犬の鳴き声を聞いて駆けつけたらけがをしていて驚きました。この辺りはふだんクマが出たりしないので、こういうことがあると心配です」と話していました。現場は近くに小学校もある住宅地で、市が防災無線を使って住民に注意を呼びかけたほか、警察も車を出して周辺をパトロールしていました。市の農林課は近くにクマ用のわなを仕掛けたということです。県自然保護課によりますと、県内でことしクマに襲われてけがをしたケースはすでに7件に上っています。昨年度は14件で、この時期は1件だけだったということです。クマの活動は、暖かくなるこれからの時期、さらに活発になるということで、県は、クマが身を隠すやぶを伐採するなどの対策を呼びかけています。(:)

(3Dプリンター銃で自殺か:茨城)
茨城県警神栖署は1日、昨年10月に同県神栖市の砂浜で遺体で発見された鹿嶋市の男=当時(52)=が、自作の拳銃で自殺をしたとみて、銃刀法違反(複数所持)の疑いで容疑者死亡のまま書類送検した。署によると、拳銃は男が3Dプリンターで製造したとみられ、プラスチックと金属で作られていた。書類送検容疑は、昨年10月29日、神栖市波崎の砂浜で、発射機能を持つ拳銃2丁を所持していた疑い。署によると、男の自宅から3Dプリンターと、拳銃の設計図データ、火薬類を押収した。

(改造銃所持容疑で和歌山の男を逮捕:和歌山)
埼玉県警は31日までに、改造拳銃など計16丁を所持したとして、銃刀法違反(複数所持など)の疑いで、和歌山県かつらぎ町柏木の自営業、森口一郎容疑者(61)を逮捕した。「観賞用のコレクションとして持っていた」と供述しており、埼玉県警が入手経路を調べている。県警によると、別の事件の関係先として、昨年11月29日に森口容疑者宅を家宅捜索した際、銃身を改造して弾丸を発射可能にしたモデルガンの他、ライフル銃、空気銃など計16丁を押収した。弾丸は見つかっていない。逮捕容疑は同日、モデルガンを改造した拳銃などを自宅で所持したとしている。

(医師射殺立てこもり、鑑定留置を終了:埼玉)
埼玉県ふじみ野市の住宅で今年1月、医師ら2人が散弾銃で撃たれ死傷した立てこもり事件で、さいたま地検は2日、渡辺宏容疑者(66)=殺人容疑などで送検=の刑事責任能力の有無を調べる約3カ月の鑑定留置を終えた。地検は今後起訴するかどうかを検討する。事件は1月27日午後9時ごろ発生。渡辺容疑者は母親の担当医だった鈴木純一さん=当時(44)=ら在宅クリニック関係者7人を自宅に呼び出し、母親の蘇生措置を断られると発砲。鈴木さんを殺害したほか、理学療法士の男性(42)に大けがを負わせた疑いがある。渡辺容疑者は室内に立てこもり、翌日朝に逮捕された。渡辺容疑者は理学療法士の男性への殺人未遂容疑で再逮捕後、今年3月に鑑定留置とされていた。捜査関係者によると、別のクリニック関係者に対しても発砲したとみられ、捜査を続けている。

(「クマ騒動」、実はタヌキだった:北海道)
住宅が立ち並ぶ釧路市文苑で5月上旬、ヒグマの目撃情報があり、釧路署がメールで注意を呼びかけたところ、ツイッターなどで情報が拡散、不安の声がインターネット上にあふれた。市の現地調査でタヌキとみられることが分かったが、携帯電話が普及し、SNSでだれもが即時に情報を送受信できるからこその「騒動」だった。一方、実際に市街地にヒグマが出る可能性はあり、目撃情報を軽視することはできない。目撃情報があったのは5月3日午前10時40分ごろで、場所は文苑3北側の農園。農園を管理する女性(70)によると、利用者の一人が畑の中と外で計2頭の子グマのような黒い動物を見つけ釧路署に通報したという。釧路署は市の担当者と現地を確認。畑など周辺にヒグマの痕跡はなく、タヌキの足跡が見つかったことから、市はヒグマではないと判断した。こうした情報をもとにツイッターでは目撃情報が拡散。「市に確認したところ、タヌキの足跡だった」と投稿した市議のツイッターは100件以上リツイート(転載)されたものの、「安心していいの?」「ヒグマじゃなくてよかった」「情報は正確に流してほしいな」などという投稿が続き、市民の驚きの大きさを伺わせた。ただ、道立総合研究機構の間野勉専門研究員は「釧路市に隣接する地域はヒグマの出没情報が多数あり、森林や湿地でつながる釧路の中心部にも容易にアクセスできる」と説明。情報発信など行政間の広域的な連携の必要性を指摘している。釧路市の担当者も「市民にはクマかどうか判別は難しい。情報があれば連絡を」と呼びかけている。

(羊蹄山麓でハンター増加:北海道)
エゾシカの食害が深刻化している羊蹄山麓で近年、狩猟免許の取得者が増えている。これに伴い、猟友会会員はこの10年ほどで2倍に達した。農業被害を防ぐために取得する農家が多いほか、食材としてのシカ肉の価値に魅力を感じ、狩猟に挑戦する人もいる。行政も免許取得の支援に力を入れている。羊蹄山麓7町村を管轄する北海道猟友会倶知安支部によると、銃やわなの狩猟免許を取得し、加入している会員は30年ほど前は200人を超えていたが、事前の講習や試験を受ける手間、経費が敬遠されるようになり、10年ほど前に50人を割った。その後、近年は取得者が増加に転じ、昨年度末で101人となった。

(電柱から突然出火100戸停電、火元はカササギの巣:熊本)
電柱の上から炎が上がる写真が「SNSこちら編集局」(S編)に寄せられた。場所は熊本県山鹿市鹿本町。消防車が出動する騒ぎとなり、この出火が原因で周辺約100戸が停電した。撮影した同町の農業女性(46)の目撃情報によると、原因はカラス科の鳥カササギ(カチガラス)の巣だ。撮影は4月14日午前6時半ごろ。出火直後、カササギは「何だか困惑した様子」で近くの電柱に飛んできていたという。女性は最近も周辺でカササギを見かけることがあるという。3~6月はカササギやカラスの繁殖期だ。九州電力送配電熊本支社(熊本市)によると、一部県境を除く熊本県内には約47万本の電柱があり、2021年度は約4千本で鳥の巣を確認した。ほとんどがカササギとカラスで、同じ電柱に何度も巣を作ることから撤去は年間延べ5千件に上る。巣に使われた金属製のハンガーなどが漏電を引き起こすケースもある。鳥の巣が原因の停電は21年度に熊本支社管内で9件あり、九州全体では60件。3~6月に目立つという。漏電から火が出ることもごくまれにあり、同支社は「電柱に鳥の巣を見つけたら事業所へ連絡を」と呼び掛ける。ただ、全ての巣がすぐに撤去になるとは限らない。作業員が現場を確認し、金属を取り除いて対処するケースもあるという。「途中で撤去すれば、またすぐに巣作りを始めてしまうことがある」のが理由だ。こうして年に数百件は、ひな鳥の巣立ちを待って撤去されるという。

(クマの被害相次ぎ死亡事故も:秋田)
秋田県内では連日クマが目撃されていて被害も相次ぎ、北秋田市では25日に農作業中に襲われた男性が28日死亡しました。専門家は、人とクマのすみわけができておらず人里と森の境界線があいまいになっていると分析しています。25日、北秋田市の坊沢大橋近くの田んぼで農作業をしていた70代の男性が突然クマに襲われ28日に死亡しました。このほか、タケノコ採りで山に入った男性がクマに襲われたり、犬の散歩をしていた男性が突然茂みから出てきたクマともみあいになったりして大けがをしました。畑や散歩道など身近な所でクマに襲われるケースが増えていることについて、県自然保護課の近藤麻実さんは「山際ややぶの近くで襲われていてクマが通る場所」と指摘します。県自然保護課 近藤麻実さん:「やぶとか山林があるところは、集落の近くでもクマが利用・通過している可能性があると思って注意する必要がある」。また、25日に仙北市で犬の散歩中の男性がクマに襲われた現場については過去にもクマの目撃情報があったといいます。県自然保護課 近藤麻実さん:「犬の散歩中の事故現場近くには米ぬかを積んでいた。米ぬかはクマが食べるので、そういったものがクマを呼び寄せたりつかせたりした可能性がある」。秋田市の公園でもクマによる影響が出ています。秋田市はクマの捕獲に向け28日から6月12日までの間浜田森林総合公園を一時閉鎖することとしました。クマが原因となり閉鎖するのは初めてです。よく人が訪れる公園でも痕跡が見つかるなどクマは身近な場所まで近づいてきています。警察によりますと、2022年県内ではクマの目撃件数が123件にのぼりその8割は5月に入り寄せられた情報です。県自然保護課では、普段散歩などをしている場所でも山林や茂みが近い所では1人での行動を避けてラジオなど音の出るものを持ち歩きクマとの遭遇を防ぐよう呼びかけています。クマはサクラの木の実やクワの実を求めて人里に下りてくる可能性があるといい、県自然保護課は農作物だけに限らず身近な場所にもクマのエサとなるものがあることを理解してほしいとしています。

(野生のイノシシにワクチン:香川)
家畜伝染病の「豚熱(ぶたねつ)」の感染が養豚場の豚に広がるのを防ぐため、香川県が野生のイノシシにワクチンを食べさせる、という取り組みを始めました。「豚熱」は以前「豚コレラ」と呼ばれていた家畜伝染病で、イノシシやブタのふんなどから感染が広がるとされています。人に感染することはありません。香川県は感染拡大を防ぐために国の要請を受けて、31日に初めて「野生のイノシシ用のワクチン」を東かがわ市の山の中に設置しました。ワクチンはトウモロコシの粉などで包んでいて、1カ所に20個、合わせて5カ所に置きました。また、周辺にはイノシシを誘うための誘引剤をまきました。2021年7月末には兵庫県の淡路島で感染した野生のイノシシが確認されました。香川県には26の養豚場があり、約3万1000頭が飼育されていて、これまでに「豚熱」が発生したことはありません。県は4週間後にも改めてワクチンを設置する予定です。

(イノシシ年間100頭超、シカ初捕獲:長崎)
長崎県佐世保市の黒島(黒島町)で初めてイノシシが捕獲されてから十数年。少しずつ数を増やしたイノシシは、年間で102頭(昨年度)捕獲されるまで増加した。そうした中、泳いで渡って来たシカが昨年、初めて捕獲された。その後、目撃情報はないが島で繁殖するのも遠くない話かもしれない。農作物などを食い荒らし有害鳥獣とされるこれらの野生動物。黒島での現状を取材した。2006年初め、黒島の古里地区の田んぼに、それまで見たことのない動物の足跡が確認された。程なくして島近くの海を泳いでいるイノシシが漁師に目撃され、対策を検討することになった。当時、島には猟友会メンバーがいなかったので本土の相浦猟友会に駆除を依頼。来島した同会メンバーは「箱わな」を数個設置した。その後数年はイノシシがわなにかかると連絡を受けた同会メンバーが捕獲のため来島していた。しかし、農作物被害は年々増加、島内に狩猟免許保有者が必要であるとの声が住民から上がった。そこで島の男性3人が免許を取得。09年に「イノシシ被害防止対策協議会」を立ち上げた。以降、島全体で対策に取り組んでいる。現在は主に免許保有者2人と補助員4人の計6人で対策。各所に仕掛けたわなを、毎日見回っている。多い年は年間200頭以上も捕獲した。最近は農作物への食害にとどまらず、民家の庭の植木鉢をひっくり返したり水道パイプを壊したりと、一般家庭の生活にまで侵食してきているという。黒島地区コミュニティセンターの山内一成センター長(67)は「空き家はイノシシのねぐらになっているし、家の周りにワイヤメッシュを設置して侵入を防ごうとする人もいる。人口は減っているのにイノシシは増えて困っている」と表情を曇らせる。昨年10月、黒島に泳いで渡ってきたシカが捕獲された。近年、市の本土部で増えたシカが“安住の地”を求め九十九島の島々に渡っているのが確認されているが、黒島では初めてだった。それ以降は、目撃情報も捕獲もないが、既に黒島で生息していないか懸念されている。市内で自然保護活動などに取り組む「ふるさと自然の会」は、2019年から市内でシカの調査に取り組んでいる。川内野善治会長は「ゆっくりではあるが、確実に分布を広げている」と話す。同市鹿町町で増えたシカが市内各地に広がっているとみている。シカは人間が少なく、食べ物が多い場所を探して移動する。海岸が平らで上陸しやすい北九十九島では、食べ物を求め島から島へ渡っていると指摘。ほとんどの島で草などが食べられた痕があり、中には島内で全滅している植物もあるという。黒島でシカが確認されたことについて、島の関係者は「既にいたとしても、捕獲して減らしていくしかない」と話す。川内野会長は「もし、住み着いていたとしても個体数が少ないだろうから、4、5年は大丈夫だと思うが、その後は分からない」と説明。「イノシシと異なり、シカは毒性があるものも含め全てを食べ尽くす。下草や首が届く範囲の、木の皮も食べて山を駄目にしてしまう。そのため、将来的に土砂崩れなどの災害が起きやすくなる危険が高まる」と指摘する。

(住宅地で増えるイノシシ被害:福岡)
福岡市による調査結果が、周辺住民を驚かせた。JR筑肥線の今宿駅(同市西区)近くの住宅街に隣接する林のエリアが、「イノシシの生息数でトップクラス」との結果だったからだ。同駅前で2018年10月、通勤中の40代男性がイノシシに襲われ、大けがを負った。市はイノシシによる人身被害対策が急務とし、19年度から今宿地区などで生息調査に入った。調査対象は、今宿駅と生の松原に挟まれた東西約1キロの幅で、沿岸部から約5キロ離れた山林部までの細長いエリアだ。500メートル四方の17区画に分け、区画ごとにセンサーカメラを設置。撮影されたイノシシを数えながら生息数を調べた。結果は19~20年度、駅周辺の住宅地に隣接する区画が3位となった。「生息する林と市街地が隣接する場所が多く、人身被害の増加も懸念される」。市の調査報告書は、捕獲や柵などの対策強化が急務だと指摘した。21年5月ごろには、今宿地区の別の新興住宅地で、女子高校生(当時)が午後8時ごろ、自転車で帰宅中、道路脇から飛び出してきたイノシシとぶつかる寸前だった。この女性は「何とか急ブレーキをかけたが、本当に危なかった」と、今も思い出すたびに恐怖を感じる。事態を重く見た今宿校区自治協議会の吉村悟会長(69)は地元猟友会に協力し、箱わなの見回りを引き受けている。イノシシが捕獲されていないか定期的に確認する役割だ。吉村会長は「人家近くの山裾で、タケノコやミミズを目当てに、至る所を掘り返す」と嘆く。獣道が確認できる空き地もあり、家庭菜園がある住宅地と行き来していることをうかがわせるという。同市の副都心、東区のJR鹿児島線の香椎駅近くでも、イノシシ被害が出ている。駅から歩いて15分の幼稚園ではこの5年ほど、園児の散歩コースでイノシシによる地面の掘り返しが急増している。21年秋には園庭の真横に迫った。「園児に万が一のことがあってはいけない」。園は市に駆除を要請した。市は地元猟友会に相談したが、わなの設置はかなわなかった。「既に周辺でわなを設置済み。山全体で個体数を減らさないと、被害が減らない」という理由だった。同じ山並みの裾野にあり、香椎と隣り合う東区下原地区でもイノシシの出没は多い。農家の秦英紀さん(79)は、ミカン畑が食い荒らされるようになり、70代を超えていた18年、周辺農家とわな免許を取得した。年間10匹ほど捕獲するが、それでも被害が減ることはない。家族も住宅地を散歩中、イノシシに出くわすこともあるという。秦さんによると、下原地区ではシカとみられる被害も散見される。イノシシはミカンそのものを主に食べるが、シカがお目当てにする葉っぱが各所で食害に遭っていたのだ。本来、イノシシよりもさらに山奥で生息しているはずの野生動物。福岡市では、シカは公式にはほとんど確認されていないが、対策が必要になってきている。秦さんが教えを請う、狩猟歴40年のベテラン、本郷峰男さん(73)=福岡市東区=はこう懸念する。「イノシシもシカも、食べ物があればすみ着く。捕獲しないと、あっという間に増えてしまう」福岡県は全国的に見てもイノシシ被害が多く、いよいよ都市部に及んできた。まず分布域だ。福岡県の資料によると、県内の分布域は1945~54年(昭和20年代)、英彦山や県南の筑肥山地周辺に限られ、県域の1割にとどまった。それが、65~74年(同40年代)には3割に拡大。85~94年(同60年代以降)には7割に達し、2008~17年(平成20年代)には9割と県内のほぼ全域に及んだ。“空白域”は福岡、北九州、久留米の各市中心部などに残るのみだ。イノシシが生活圏に侵入してきたことで、接触してけがなどをするケースが増えている。環境省によると、福岡県内のイノシシによる人身被害は、2016~21年度の6年間合計で23件発生し、全国4位。最多は兵庫県の48件、次いで香川県32件、3位は広島県31件だった。その背景として福岡県は「イノシシが、住宅地近くの山林にも生息するようになった」ことを挙げる。兵庫県は「六甲山系にイノシシが多く、神戸市や芦屋市の住宅地に日常的に出没して、ごみをあさるなどしている」と説明。広島県も「広島市や福山市など都市部と山が近く、交通事故や人との接触が起きやすい」としている。イノシシによる農作物被害額はどうか。農林水産省によると、1位は広島県の3億6000万円(20年度)。福岡県は2位の3億1000万円で、熊本、鹿児島、長崎、佐賀と10位以内に九州の自治体が目立つ。

(イノシシの駆除に苦慮:青森)
2021年10月、深浦町に4年ぶりに農作物被害をもたらしたイノシシの駆除に、町や関係者が苦慮している。17年8月の被害初確認以降、町は箱わなを設置し、県猟友会深浦支部に有害鳥獣捕獲許可を出すなどの対策を講じているが、山中に設置したセンサーカメラで姿が確認できても捕獲した実績はない。イノシシは警戒心が強く夜行性のため、消息がつかめないのが実態だ。町は今後、情報収集に努め、新たな捕獲手段を模索する方針だ。

(なぜカラスは人を襲う、専門家に聞きました:熊本)
今、人を襲うカラスが増えているといいます。カラスはなぜ人を襲うのか?そして襲われないための対策を調査してきました。鋭いくちばしで人を襲ったり、ふんを落としたり、と 人への被害が多く聞かれるカラス。熊本市 農業支援課鳥獣対策室 清野陽介室長「4月、5月とここ2か月で19件ほど相談があがっております。この時期はやはり多いですね」。清野さんはカラスはこの時期、ヒナの子育てで神経質になっているといいます。日本野鳥の会 熊本支部 原口 研治さん「ハシブトガラスの警戒している声だと思います」「(人間が)巣に近付いたときと、巣立ちビナが地面におりたりするんですよね、そこに人間が来ると親は激しく怒ります」。一方でカラスといえば、2020年12月。「音」と「光」による追い払い実験で撃退に成功したはずでは…?熊本市 鳥獣対策室 清野 室長「冬場に追い払いをしたカラスにつきましてはミヤマガラスという種類で今の時期は中国大陸に戻っています。今、人を攻撃しているカラスは在来のカラスになります」。在来のハシブトガラスやハシボソガラスは一年中県内で過ごすため、追い払い実験とは無関係とのこと。そのため在来のカラスが繁殖期を迎えている今は、傘や帽子で自分の身を守るしかないようです。日本野鳥の会 原口 さん「人間側でカラスが怒っているなと分かったら、少し距離を置くとかそういう配慮が良いのではないかと思います」。

(イノシシ被害防止の「守護神」放牧:福井)
鯖江市河和田地区で1日、恒例の若狭牛の放牧が始まった。イノシシによる農作物被害防止と、草刈りの労力軽減を目的に15年前から続く取り組み。

(エゾシカの食害など懸念、ヨコスト湿原自然環境調査:北海道)
白老町環境町民会議(粂田正博会長)はこのほど、ヨコスト湿原の自然環境調査結果を町に報告した。鳥類と植物の調査を前回(2010年)と比較し、考察を加える形でまとめた。町が23年度に予定している同湿原の自然環境調査の基礎資料となる。

(“ロードキル”遭遇したらどうする?:石川)
先月23日、金沢市の通称・山側環状で車にひかれたとみられる状態のクマが発見されました。こうした道路で野生動物が車にはねられることを「ロードキル」と呼びます。運転中に突然、野生動物が道路に飛び出して車とぶつかってしまった。その時あなたは、どう対応しますか?道路上に現れた足もとがふらついたクマ。MROスクープ投稿に寄せられた車にはねられた直後のクマです。現場は、金沢市の通称・山側環状で、撮影した人は、「クマが目の前を横切った直後、反対車線で『バン』という激しい音がした」と話します。JAF(日本自動車連盟)では、野生動物の動きが活発になるこれからの時期に、車ではねてしまうトラブルに注意を呼びかけます。JAF石川支部・南出衣里奈さんは、過去に石川県内取り扱った事故の例として「イノシシとそのまま正面衝突してしまって車体の下にイノシシが潜り込む形になった」と話します。南出さん「動物の絵が描いてあるひし形の標識を見かけた際には、速度を抑えて走行してください。ライトを上向きにして使用すると遠くにいる動物の目が光って早期発見につながります」。しかし、どんなに注意していても起きてしまう「ロードキル」。これはどういった事故形態になるのでしょうか?石川県警交通企画課・依田一美 次席は「車の運転によって物が壊れた、あるいはケガ人が出た。このいずれかがあった場合は交通事故に該当しますから、例えば小動物とぶつかっても交通事故になりますので警察に通報していただくのが大事」と説明します。ぶつかってしまったら…動物には触らず通報!道路上で動かなくなった動物をそのまま放置すると、後続車の通行に影響があることも。警察は、道路上で動物の死骸を見つけた場合でも通報してほしいとしています。依田 次席「気をつけて頂きたいのは動物は感染症のリスクがありますので、決して動物を自分で触って移動するのは避けるべき」。責任が問えない動物相手の事故。気になるのが保険の扱いです。日本損害保険協会によりますと、「ロードキル」は単独の物損事故として扱われますが、保険の適用範囲には注意が必要です。日本損害保険協会北陸支部・吉田徹 事務局長「車両保険に加入されていた場合は、一般的なリスクを全て補償する、いわゆるオールリスク型のものであれば補償対象になる可能性はあると思う。但し、いわゆる補償範囲を狭くすることで保険料を安くするようなものであった場合には、補償対象にしない場合もある」。また、一緒の乗っていた人がけがをした場合は、運転者の保険で対応することになりますが、事故の状況によっては対応が変わることもあります。もしもの時に備えて、保険内容を今一度、確認することも必要と言えそうです。

(ヌートリア、県内全域に拡大:山口)
南米原産の大型ネズミ、ヌートリアが山口県のほぼ全域に生息域を広げていることが分かった。2009年に山口市で初確認されて以降、全19市町のうち18市町で見つかった。農業被害も相次ぎ、駆除のための捕獲数は13年度の11匹から20年度は924匹に急増。県内に定着したことで、県自然保護課は「山口県が国内西端の生息地になった。これ以上増やさないよう対策を急ぎたい」とする。

(「ツキノワグマ出没注意報」発表中:岩手)
岩手県内で相次ぐクマの出没の問題です。2日未明には花巻市で鶏小屋が襲われました。対策はあるのか、専門家に聞きました。2日午前0時半ころ、花巻市東和町の小原昌美さんの自宅脇にある鶏小屋で飼っているチャボ十数羽がクマ襲われました。5月31日には、大槌町吉里吉里でクマ対策として町の委託で草刈りをしていた70代の男性がやぶから飛び出してきた体長およそ1.5メートルのクマに襲われ、軽いけがをしました。大槌町吉里吉里では5月だけで同様の被害が8件確認されました。町はわなを設置していましたが、2日午前、体長1.3メートル、体重70キロのオスのクマが捕獲されました。5月の県内はクマによる人身被害が5件6人あり、県は1日、「ツキノワグマの出没に関する注意報」を出しました。山に入る際は事前にクマの出没や被害状況を確認しておくことや、複数で行動し、ラジオや鈴など音の出るものを持つこと、夕方から夜、明け方といったクマの出没が多い時間帯を避けるなど対策を取るよう呼びかけています。また住宅周辺での被害も相次いでいることから草を刈り払い、周りの見通しをよくすることや屋外や小屋に穀物やペットフードを保管しないよう注意を促しています。クマの被害が多発していることについて、専門家は次のように話します。(岩手大学農学部 山内貴義准教授)「いまツキノワグマの繁殖期に入ってきて、オスはメスを探し行動が活発に、メスも(子どもを守り)オスから逃げるために人里近くに出没している。おそらく里に依存しているクマがいる。飼料の味を覚えたり、鶏舎を襲って鶏を傷つけて食べてしまったり、味を覚えてしまったクマがいて頻繁に出没している」。山内准教授は、行政による対策も必要と提言します。(山内准教授)「(クマが出没した場所の)現場検証を細かく行い、なんでここに出たのかということを分析し、実際に河川の木を一斉に伐採するとか大胆な政策も必要では」。私たちそれぞれの対策とクマが人里に出没しないような環境整備、両面での対応が求められています。

(クマ対策会議:富山)
氷見市は二日、住宅街にクマ出没が相次いでいることを受け、関係機関との対策担当者会議を同市谷屋の市農業総合管理センターで開き、意見交換した。市と猟友会や氷見署、県、森林組合、消防の計六機関が参加した。会議では情報共有が大事だとして、関係機関の連絡態勢を見直すことにした。防災無線など市民への広報についても議論した。クマに対応できる猟友会会員は十二人。穴倉日出男会長は市内にはクマが五頭程度いて「石川県境をまたいで移動する」と報告。市の担当者は二回目撃された阿尾の子グマはテリトリーを巡回しておらず、とどまっていると分析した。市によると、クマの出没件数は二〇一九年度が三件、二〇年度が五十八件、二一年度が十六件で、本年度は五月末までの二カ月間で八件。出没が多かった二〇年度を同期比で一件上回っている。五月は周辺に学校が集まる鞍川や旅館のある阿尾など住宅地で痕跡が確認された。

(クレー射撃、仲間募る:長野)
クレー射撃はじめてみない?│。木祖村体育協会の射撃部が、新たな仲間を募るポスターを作った。クレーと呼ばれる素焼きの皿の標的を散弾銃で狙い撃つ競技で、「狩猟の練習」が由来とされる。狩猟免許を取得して狩りをする女性「狩りガール」が注目を集める昨今、若者が目を引くデザインにした。射撃部長の上村憲一郎さん(47)=菅=は「まずは見学から」と呼び掛けている。クレー射撃は、年齢や体格、性別に左右されない競技で、上村さんは「究極のメンタルスポーツ」と魅力を語る。上松町の木曽国際射撃場などで腕を磨く射撃部員は現在14人。高齢化などを背景に減少の一途をたどっていることから、初めて制作した。イラストは、元木祖村猟友会員で、現在は下伊那郡下條村で暮らす斉藤(旧姓・中村)瑞希さん(27)が手掛けた。3年ほど前に「新たな趣味を求めて」狩猟免許を取得したという斉藤さんは「射撃に興味を持っている方は多いと思う。ポスターを糸口に、競技に関心を寄せてほしい」と願う。村内各所に張ったポスターには、木祖村猟友会(岩原純一会長)も名を連ねた。農林業に有害な野生鳥獣を駆除するハンターも減少傾向にある中、射撃部の充実が猟友会活動にも波及してほしいとの期待感がにじむ。林野庁などが発表する全国統計によると、狩猟免許の交付数は平成25(2013)年度以降は微増の状態だが、女性に関しては、平成19年度は1372人だった交付数が平成29年度には6328人と急増している。上村さんは「木曽郡内の女性射手は現在7~8人ほど。少しでも若者が入ってくれればうれしい」と期待している。

(有害鳥獣対策のカメラ調査実証実験中:京都)
大山崎町では、イノシシ等の有害鳥獣による農作物への被害軽減を図るため、乙訓猟友会による天王山での有害鳥獣の捕獲事業等を実施しております。現在、有害鳥獣対策の一助とするため、KDDI株式会社から、赤外線センサーで自動撮影を行うカメラ5台を期間限定で無償貸与頂き、天王山でのイノシシ等の出没状況の把握を行うカメラ調査の実証実験を実施しています。今後、カメラの設置場所については、乙訓猟友会や地元農家のご意見もお聞きしながらカメラ5台を活用していく予定です。なお、カメラの活用方法については、有害鳥獣対策以外にも天王山の生態系調査など、現在はいろいろと検討しながら模索しているところであります。

(白い凹凸が並ぶ不思議なものの正体とは…?:福島)
三春町には、福島のいまを「分かりやすく伝える」ユニークなものが展示されている。三春町のコミュタン福島は、震災と原発事故からの復興の歩みや、県内の環境問題などを分かりやすく発信している。ここに2年前から展示されているのが、『福島を分かりやすくする』もの。白い凹凸がたくさんある不思議なものを開発したのは、国立環境研究所の職員で、温暖化対策などを研究する五味馨さん。これは、4年かけて作った『3Dふくしま』といい、全国でも3番目に広い福島県を12万5000分の1に縮尺し、地形や山脈などをリアルに表現した模型地図だという。よく見ると、模型の中央に猪苗代湖のような大きなくぼみがあるが、せっかくの模型にもかかわらず、何故何も描かれていないのか…。国立環境研究所の五味馨さんは「もともと白い地図にしておけば、そこに色々なものをプロジェクターで写せる。スクリーンとして地図を使う」という。実際、白い模型に映像を写すと、プロジェクターで上から地形のデータを投影すると、浮かび上がったのは、空から見下ろしたかのような福島の姿で、猪苗代湖もよりリアルに見え、郡山市よりも標高が高い位置にあることが良く分かる。大切なのは「一目で分かる」ことという。五味さんは『3Dふくしま』の開発について、「専門的な知識を分かりやすく伝えるにはどうしたら良いか。ただ普通に私たちが学会でやっているように、プレゼンテーションをするだけではなくて、もっと身近に感じてもらえる方法はないだろうかと考えていた」と話す。復興支援に環境保護、さまざまなことを研究してきた五味さんは、その成果を町づくりに役立ててもらおうと考えていたが、ある問題が…。研究成果を聞いた人たちからは、「難しい」「分かりづらい」と言われることもあり、思うように伝えることが出来なかったという。何とか分かりやすく伝える方法はないかと考え、そこで思いついたのがこの『3Dふくしま』だという。例えば、クマとイノシシの生息地図では、中通りを境に会津にクマが多く、浜通りや阿武隈山脈にイノシシが多く生息しているのが分かる。3Dふくしまに何にも描かれていないのは、ここに、色々な研究成果を映し『分かりやすく』説明するため。五味さんは、「私たち自身が立体の世界に住んでいるので、より身近に見えるのかなと思う。ただ分かりやすいだけではなくて、興味を惹く、もっと知りたい、関心を持つきっかけになるといい。福島のいまを分かりやすく伝えたい」と話す。真っ白なキャンバスならぬ模型地図が、まちづくりや復興に大きく貢献していきそうだ。

(児童がクマについて学ぶ:長野)
木曽町日義小学校で二日、「熊対策学習」があり、全校児童九十七人がツキノワグマの生態や遭遇した時の対処方法などを学んだ。地元の日義地区だけでなく、町内各地でクマが出没していることから、初めて企画。信州大山岳科学研究拠点助教で、NPO法人信州ツキノワグマ研究会の滝井暁子さんが講師を務めた。学習は低学年と高学年に分けて実施。後半の高学年は五十六人が参加し、映像やクイズを交え、雄と雌とで体格が違うことや、季節によって行動や食性が変わることなどの説明を聞いた。毛皮や頭蓋骨の実物を観察し、ツメや歯が鋭いことも確認した。滝井さんはクマに出合わないことが大事だとして「人が近くにいることを知らせるため、鈴などで音を出して歩いて」と説明。万一、遭遇した時は「落ち着いて、ゆっくり後ずさりして」と呼び掛けた。六年の大野田歩君(12)は「クマがハチを食べていると聞いてビックリした。遭遇した時の対処方法も勉強になった」と話した。

(クマの目撃が相次ぐ、市街地に出てくる理由とは?:福島)
会津を中心にクマの目撃が相次いでいるが、なかでも市街地の出没が増えている。山にいるはずのクマがどうして市街地に出てきているのか、そのワケと対策の最前線を取材した。県内有数の観光名所=鶴ヶ城。5月のゴールデンウィーク初日…観光客よりも真っ先に訪れたのは、クマだった。その後、駆除されたが、一時立ち入りが規制される事態となった。さらにおよそ2週間後…会津若松市の市街地にある神社で1頭のクマを発見し捕獲、山に帰された。神社は鶴ヶ城から1キロも離れていない場所。この2か月だけでも市街地での目撃が複数件、寄せられている。地元の会津若松市の鳥獣被害対策実施隊の小沼清一さんは、「こんなに何回も出るは初めて」と話す。なぜ市街地での目撃が相次いでいるのか。県自然保護課齋藤誠さんは、「昨年の山のブナの出来が良かった。そうすると、子どもを産む環境がうまくできていたので、子どもが多く生まれているのではないかということが想定される」と話す。考えられるのは、エサが豊富でクマの数が増え、縄張り争いに負けたクマがエサを求めて街へ出没といった可能性だ。また齋藤さんは「人に慣れたクマみたいなのも、増えてきたんじゃないか」と指摘する。高齢化などで山に入る人が少なくなった影響もあり、人とクマの境界が揺らいでいる。では、捕獲の対策はどうなっているのか?市街地では、原則、猟銃の使用が禁止されている点に山とは違う難しさがある。そこで大事になってくるのが麻酔銃。野生生物共生センター専門獣医師の稲見健司さんは、「筋肉の多いところ、例えばお尻からももの辺りにかけて、と肩口の筋肉の多い部分を狙っている」と話す。獣医の資格や麻酔銃の免許を持つ稲見さん、周囲の安全確認など、慎重さが求められるという。射程距離は、クマから40メートルほど、麻酔が効くまで15分以上かかることもあり、その間に逃げられる可能性も。麻酔銃を要請されて、現地に着くまでに時間かかってしまうことで、その間にまた状況が変化してしまうこともあるという。県内で麻酔銃を使用できる許可を持っている人は、稲見さんを含めてわずか4人。大玉村から会津に向かう事もあるほどで、県が担い手を増やせるよう補助制度を設けている。稲見さんは、「クマと人とがなるべく接しない、野生動物と人がなるべく接さないようなところで棲み分けをしていきたいなと思っているところ」と話した。夏にかけてますます活発になるクマ、対策を進めるのが…学校と子どもたちだ。山の麓にある会津若松市の大戸小学校では、去年、校庭のフェンスを登るクマが目撃された。そのため…ランドセルにクマ鈴をつける子どももいる。クマ鈴を付けた子は、「クマが夏とかになると出るから、1年生の時からずっとつけている。」と話す。そして、学校が始めたことが…クマの目撃情報があった場所を、地図にシールを貼り、一目で分かるようにしている。そして、こどもだけでなく学校も非常時の対策を進める。クマが出てきたときの、威嚇をしても、逃げない時に非常時の時にのみ使うクマよけの花火も用意している。市街地の出没が増えるクマ、この先夏にかけてますます注意が必要だ。

(クマ被害続く、鶏舎など荒らされる:岩手)
2日未明、岩手県花巻市の民家で、鶏小屋がクマに荒らされる被害があった。1日夜には住田町でも被害があり、県は全域に注意を呼びかけている。2日午前0時半ごろ、花巻市東和町に住む62歳の男性が、自宅の敷地内の鶏小屋に体長約1メートルのクマが入っているのを発見した。クマはすぐに逃げたが、3棟あった鶏小屋のうち2棟の金網が破られ、飼育していたチャボ十数羽が食べられるなどしたという。また、1日午後10時ごろには、住田町上有住の民家でも肥料を入れていた袋がクマに破られる被害があった。県は1日、「ツキノワグマの出没に関する注意報」を全域に発表して、クマを寄せ付けない対策の徹底を呼び掛けている。

(線路のレールなめて鉄分補給か、シカ4頭がJR列車と相次ぎ接触:広島)
30日午後8時頃から同9時25分頃にかけ、JR芸備線戸坂(広島市東区)吉田口(広島県安芸高田市)間(約42キロ)で、3本の普通列車が計4頭のシカと相次いで接触した。乗客にけがはなかったが、上下線計14本に最大約50分の遅れが発生し、約1000人に影響した。シカは鉄分を摂取しようと、レールをなめる習性があるとされる。当時は雨が上がり、活動し始めたシカが線路に近寄った可能性があるという。

(シカと衝突しJR吾妻線に遅れ:群馬)
1日午後10時45分ごろ、東吾妻町郷原のJR吾妻線群馬原町-郷原間で、新前橋発長野原草津口行き下り普通電車(4両編成)が走行中、シカ1頭とぶつかった。ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。乗客乗員にけがはなかった。JR東日本高崎支社によると、この影響で吾妻線は中之条-長野原草津口間の上下線で一時運転を見合わせた。車両点検と安全確認を行い、約50分後に運転を再開。下り1本が最大50分遅れ、乗客約3人に影響が出た。

(回送列車がシカと接触:兵庫)
2日午前9時20分ごろ、兵庫県豊岡市のJR山陰線豊岡-玄武洞駅間で、豊岡発城崎温泉行きの下り回送列車がシカと接触した。列車はシカの撤去と車両点検のため、約50分間運転を見合わせた。JR西日本福知山支社によると、線路内にシカがいるのに気付いた運転士が非常ブレーキをかけたが、間に合わなかったという。運転士にけがはなく、事故の影響で、特急2本を含む計4本が最大約60分遅れ、約250人に影響した。

(向かってきたクマ、大鎌で退治:岩手)
1日正午ごろ、陸前高田市竹駒町字上壺(かみつぼ)の男性(73)方に、ニホンミツバチの巣箱を狙うクマが現れた。男性が追い払おうとした際に向かってきたため、農作業用の大鎌で仕留めた。「やるか、やられるか。無我夢中だった」と安堵(あんど)する。男性によると、近くで作業中、ニホンミツバチの巣箱の匂いを嗅いでいるクマを見つけた。男性は小屋から、山の芝刈りで使っていた大鎌を持ち出し、追い払って距離を保ちながら後を追った。その後、山側に歩いていったクマは数十メートル先で急に振り返り、立ち上がって向かってきたため、男性はとっさの判断で大鎌を数回振り下ろした。けがはなかった。

(5月に4回“親子グマ”:北海道)
札幌・南区で5月31日、3頭の親子のヒグマが目撃され警察が注意を呼びかけています。クマが目撃されたのは、札幌市南区中ノ沢の山林です。31日午後1時5分ごろ「牧草地に親グマ1頭、子グマ2頭がたたずんでいる」と目撃した男性から警察に通報がありました。警察が駆け付けると男性は「シカを追いかけてきたようだ」と話したということですが、クマの姿はなかったということです。「中ノ沢」地区では5月3日、6日、14日に親グマ1頭と子グマ3頭が相次いで目撃されていて、警察は同じクマの可能性があるとして付近の住民に注意を呼びかけています。

(芸備線上下3本がシカ計4頭と衝突:広島)
30日午後8時ごろから9時25分ごろにかけ、JR芸備線の戸坂(広島市東区)―吉田口(安芸高田市)間で、上下3本の普通列車がシカ計4頭と相次いで衝突した。JR西日本広島支社は「短時間に一つの路線で4回は聞いたことがない。雨が上がり、シカが一斉に動き出したことが影響したのかもしれない」としている。

(アパートの庭に「ウリ坊」迷い込む:長野)
5月31日、長野市内のアパートの敷地でイノシシの子ども「ウリ坊」が目撃されました。警察などが捕獲し、けが人はいないということです。アパートの庭に迷い込んだ小さなイノシシ。31日午後6時過ぎ、長野市安茂里のアパートの庭でイノシシが目撃されました。全長約40センチメートル、子どもの「ウリ坊」です。目撃した住人は市に通報し、午後7時ごろ、市の職員や警察が捕獲し山に帰しました。警察は近くに親のイノシシがいる可能性もあるため、住民に注意を呼びかけています。

(クマ目撃:山形)
1日午前11時10分ごろ、米沢市長手の自宅敷地内でクマ1頭を目撃したと、50代女性が米沢署に届け出た。同署によると、クマは体長約1メートル。女性は在宅中で、東側のやぶに向かっていく姿を目撃した。現場は川西公民館の南西約70メートル付近。1日午後1時45分ごろ、鶴岡市たらのき代の道路で、クマ1頭を目撃したと車で通りかかった60代男性が市役所を通じて鶴岡署に届け出た。同署によると、クマは体長約80センチ。男性が南西方向に走行中、約15メートル先の道路左脇にいるのを見つけた。クマは近くの雑草地に入ったという。現場は特別養護老人ホーム桃寿荘から西に約200メートル。

(神秘さ漂う白いエゾシカ:北海道)
天塩町内の牧草地で白いエゾシカが歩いているのを、留萌市のアマチュアカメラマン龍川悠平さん(35)が撮影した。専門家によると、体毛が白くなる遺伝子が働いた「白変種(はくへんしゅ)」とみられる撮影したのは5月1日午前5時ごろ。撮影のために車中泊をしていた龍川さんの前に、20頭ほどの群れとともに白い毛のシカ1頭が現れた。気配を悟られないように地をはって近づき、群れまで約20~30メートルの距離で2時間ほどシャッターを切り続けた。昨年から白いシカを求めて管内を撮影で回っていた龍川さんは、「神秘的な姿に感動した。カメラのファインダーに写った光景が忘れられない」と振り返る。それでも、「途中で襲われる恐怖で立ち上がってしまい、シカも逃げていった」と心残りがあり、今後も撮影に通うという。一般社団法人エゾシカ協会の副会長で、酪農学園大の伊吾田宏正准教授によると、白いシカは白変種でメスの成獣とみられる。

(線路にシカ、列車がせまる:宮城)
宮城・石巻市の住宅街。草むらから姿を見せたのは、シカ。現れたのは、線路の上。するとその時、警報音が鳴り響き、シカは一目散に逃げていく。しかし、電車の音が近づき、電車とぶつかりそうになったところで、シカは見えなくなった。シカは無事だったのか、撮影した人に話を聞いた。撮影した人「あれからちょっとして、シカが大きくピョンって飛び越えた姿が見えた。なので、元気なのかなと」。間一髪、無事だったという。実は県内では、別の日にも市街地でシカが目撃されていた。5月27日、宮城・仙台市の住宅街で、道路の真ん中を歩くシカ。撮影者によると、自宅の敷地内にも現れたという。撮影した人「住宅街で山もないし、シカが住めるようなところはない。だから、あり得ないと思った」相次ぐシカの目撃情報に、警察は、見つけても刺激しないよう、呼びかけている。

(クマ目撃続々:石川)
石川県金沢市では、1日夜から住宅地などでクマの目撃情報が相次いでいて、警察や市などが警戒を強めている。1日午後9時ごろ、金沢市旭町2丁目の若松橋付近で車を運転していた男性がクマとみられる動物を目撃し、110番通報した。また、2日も近くの公園にあるゴミ捨て場で、目撃情報があったほか、田上町や田井町でも目撃や痕跡がみつかったという情報が相次いでいる。金沢市によると、クマは体長60センチほどの小熊とみられていて、2日朝から警察などと周辺をパトロールしたが、発見には至っていない。近くの保育園では、外での園児の活動を取りやめる対応をとったという。

(神社の参道でクマを目撃:新潟)
2日午前11時15分ごろ、住民が新潟県津南町上郷大井平の大井平神社の参道で体長約1mのクマ1頭を目撃し津南町役場へ通報しました。クマが目撃された現場は住宅から約130m離れた場所で、警察と役場は住民に注意を呼びかけています。

(住宅地に「サル30匹以上」:青森)
自宅の裏にサル、サル、サル-。5月30日午後4時ごろ、青森市赤坂2丁目の自営業鹿内成昭さん(61)が、自宅裏側にあるコンクリート製斜面を多数のサルが歩いているのを発見。動画を撮影し東奥日報に情報を寄せた。「30匹以上はいたように見えた」と鹿内さんは話す。市によると、周辺では近年、年に7、8件程度、サルの目撃情報が寄せられているが、これほど多くのサルを一度に目にするのは珍しいという。食害や人的被害は確認されていない。鹿内さんは20年以上現在の自宅に住んでおり、3年ほど前にも自宅前で6匹ほどのサルを見たことがあったという。「30匹以上も見たのはもちろん初めて。びっくりした」と鹿内さん。「小さい子どもに危険が及ばないか心配だ」と話した。市環境政策課の担当者は「サルを目撃した場合は刺激を与えないように気をつけ、市や警察に連絡してほしい」と述べた。

(24時間”鹿ポスト”でジビエ促進:兵庫)
24時間鹿持ち込めます──。兵庫県多可町の鹿肉解体施設は、捕獲した鹿を自由に搬入できるシステムを考案し、受け入れ頭数を増やしている。伝票とカメラを使って無人で記録。狩猟者の利便性を高めることでジビエ(野生鳥獣の肉)としての利用を促進し、自治体による処分費用も削減する。午前5時、1台の軽トラックが捕獲した鹿を運んできた。専用の冷蔵庫に鹿を入れ、伝票に氏名や捕獲場所などを記入して鹿の足に貼り付け、そのまま去っていった。施設は、ジビエのペットフードを製造する、同町のNPO法人「cambio(カンビオ)」が運営。同町を含む3町から年間約4000頭が集まり、同町で捕獲された個体の8割以上が持ち込まれるようになった。後藤高広理事長は「活用できる資源を、労力やお金をかけて処分するのはもったいない。受け入れを無人でできるのが利点になっている」と話す。搬入の様子は監視カメラで記録する。月末に伝票と映像を突き合わせながら搬入数を集計し、各自治体へ送る。正確な捕獲数の把握や捕獲報酬の適正な支払いに役立っている。2015年に開設した当初、平日の午前8時~午後5時の間で年間100頭ほどを受け入れていたが、利用者から時間拡大の要望が多かった。特に早朝に狩りに出る利用者が多く、施設が開いていないと鮮度を保てず、穴に埋めるなどして処分していたからだという。町での鹿捕獲頭数は年間約400頭。かつて約300頭ほどは埋めたり焼却したりして処分されていたという。施設の利用者が増え、同町の焼却処分費用も5分の1以下に減った。

(中国四国農政局におけるジビエ利用の推進の取組)
農林水産省中国四国農政局は、この度、ジビエ利用のより一層の推進を図るため、全国に先駆けた取組として「中国四国管内における国産ジビエ認証取得施設の事例集」、「学校給食におけるジビエ利用の推進に向けた手引き」を作成しました。ジビエ利用の推進を図る際の参考としてご活用いただくことを目的に作成しています。中国四国農政局では、鳥獣被害防止のために捕獲を進めるだけでなく、捕獲鳥獣を地域資源とするジビエ利用の推進を図っているところです。ジビエ利用のより一層の推進を図るためには、安全・安心なジビエを供給するための国産ジビエ認証制度の普及(認証の取得促進)や学校給食におけるジビエ利用の推進などが重要です。このため、国産ジビエ認証取得のメリット、国産ジビエ認証取得施設の概要と認証の効果等を内容とした「中国四国管内における国産ジビエ認証取得施設の事例集」、学校給食へのジビエ導入の意義、ジビエ導入の手順とポイント、先進的な取組事例等を内容とした「学校給食におけるジビエ利用の推進に向けた手引き」を以下のとおり、とりまとめました。

(「鹿肉のおやつ(レバー、ハツ、ラング)」の販売を開始:東京)
世の中で脚光を浴びることがなかったモノやコトを見出し、新たに価値を生み出すような取り組みを行う株式会社ロスターベル(所在地:東京都港区、代表取締役:高橋直人)は、プレミアムドッグフードを中心に展開する事業ブランドFoodie Dogs TOKYOにて、2022年6月5日(日)環境の日より、大人気の“鹿肉のおやつシリーズ” の新商品「鹿肉のおやつ(レバー)」、「鹿肉のおやつ(ハツ)」、「鹿肉のおやつ(ラング)」の販売を開始します。

(ジビエは処理施設課題:宮崎)
豊かな自然に恵まれた宮崎県五ケ瀬町で、西日本新聞社などのチームが進める地域おこしプロジェクト「五ケ瀬プライド」が、3年目に入った。チームは昨シーズン、地元特産のシイタケを使った調味料やロールケーキを開発。2022年度は、これらの商品化や1年目から取り組む「五ケ瀬ジビエ」構想の具体化を進める考えだ。

(名人の木彫り熊をクッションに:北海道)
壮瞥町の地域おこし協力隊員でクマの魅力を発信している清水美花さん(39)が、渡島管内八雲町の木彫り熊名人鈴木吉次(きちじ)さん(故人)の作品をプリントしたクッション「すーさん熊」を製作した。かわいらしい木彫りの「すーさん熊」といつも一緒にいたい―という思いから発案した。八雲町で4日に開かれるイベントで販売する。清水さんは町の情報発信などを担当しながら、昭和新山熊牧場公認アンバサダーも務めるなど大好きなクマの魅力をPRする「熊推し」活動を続けている。そうした中、木彫り熊発祥の地とされる八雲町で鈴木さんの作品を知った。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午前9時20分ごろ、仙台市宮城野区岩切青麻沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
大崎市によると、2日、大崎市竹の花地区にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、1日午後5時30分ごろ、富谷市大亀佐野一番にクマが出没しました。

(シカ出没:宮城)
宮城県警によると、1日午後4時30分ごろ、石巻市蛇田新西境谷地付近にシカが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、1日午後2時ごろ、富谷市明石二反目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5月31日午後7時20分ごろ、仙台市泉区高森3丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午前9時25分ごろ、栗原市栗駒栗原西沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、1日午前7時10分ごろ、栗原市築館蟹沢表にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、31日午後6時45分ごろ、栗原市築館照越八ツ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、31日午後3時20分ごろ、富谷市穀田土屋沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、31日午前10時50分ごろ、富谷市西成田南田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、30日午後6時50分ごろ、富谷市今泉後沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、30日午後6時20分ごろ、富谷市石積堂ケ沢にクマが出没しました。

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