<射撃ニュース8月>
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(ニホンザルの捕獲中、麻酔銃が暴発し市民に矢があたる:静岡)
29日午後2時50分頃、静岡県富士市のJR富士川駅近くで、市の職員と委託業者がニホンザルの捕獲にあたっていたところ、麻酔銃が暴発して矢が市民にあたる事故がありました。麻酔銃の矢にあたった人は約1時間後に意識を取り戻したということです。市によりますと、空気漏れを防ぐため銃身にテープを巻いていたところ、誤って引き金にふれ暴発したということです。

(クマに襲われ男児と祖父がけが:宮城)
29日夕方、仙台市内で9歳の男の子と祖父がクマに襲われ、けがをしました。29日午後5時頃、仙台市青葉区上愛子(かみあやし)の路上で「クマに襲われている人がいる」と近くを通りかかった人から消防に通報がありました。消防が駆け付けると、9歳の男の子と64歳の祖父が体長1メートル程のクマに襲われ、頭から血を流すなどのけがをしていたということです。警察と消防によりますと、2人は病院に運ばれましたが、いずれも命に別状はないということです。

(男性がクマ2頭に襲われる:福島)
8月、人がクマに襲われる被害が相次いでいる福島県内で、また被害が起きた。福島・会津若松市の観光客も訪れる場所で、散歩をしていた男性が、クマ2頭と遭遇し、襲われた。男性は、あごを骨折し、左腕をかまれるなど大けがをしたが、近くに住む人に助けを求め、命に別条はないという。

(神社の参道で男性がクマに襲われケガ:福島)
8月27日午前5時頃、会津若松市慶山二丁目の愛宕神社の参道で散歩中の男性(55)が体長約1mのクマ2頭に遭遇し襲われた。男性はあごを骨折し、左手首・左腕などにケガをした。現場の近くには近藤勇の墓があるほか、東山温泉にも近く観光客が訪れる場所。警察が注意を呼びかけている。

(山菜採り中の78歳男性がクマに襲われけが:岩手)
岩手県八幡平市の山林で27日午後、山菜採りをしていた78歳の男性がクマに襲われけがをしました。けがをしたのは八幡平市荒屋新町のアルバイト・齋藤髙男さん(78)です。岩手警察署によりますと27日午後2時すぎ、八幡平市曲田の山林で齋藤さんが1人で山菜採りをしていたところ、子グマ1頭を連れた親グマと見られるクマ1頭に襲われました。齋藤さんは顔や頭にけがをしましたが、自ら車を運転して付近の民家に助けを求め、その後病院に運ばれて手当てを受けています。警察は周辺をパトロールして住民に警戒を呼びかけています。

(釣り人がクマに襲われる:長野)
クマによる人身被害です。29日昼前、長野県松本市安曇の渓流で釣りをしていた男性がクマに襲われ、頭などにけがをしました。命に別条はないということです。警察によりますと、29日午前11時半過ぎ、松本市安曇の島々谷川で、釣りをしていた松本市の公務員の男性37歳がクマに襲われました。頭や顔を引っかかれたとみられます。男性は自ら通報し、市内の病院に搬送され、命に別状はないということです。男性によると、クマは体長1.5メートルほどあったということです。今年度、長野県内のクマによる人身被害の件数は5件で、去年の同じ時期に比べ3件減っているものの警察が注意を呼び掛けています。

(野生のイノシシ1頭が「豚熱」感染:秋田)
26日、秋田県湯沢市で死んだ野生のイノシシ1頭が「豚熱」に感染しているのが確認された。秋田県内で豚熱の感染が見つかったのは初めて。「豚熱」は、ブタやイノシシの伝染病で、強い伝染力と高い致死率が特徴。秋田県によると、今月21日に湯沢市内の農道で野生のイノシシ一頭が死んでいるのが見つかり、国の研究機関で検査をしたところ、26日に感染が判明した。豚熱は、人に感染することはなく、たとえ感染したブタの肉や内臓を食べても、人体に影響はない。秋田県は、県内の養豚場に改めて消毒を徹底するように呼びかけている。

(「鳥害」の実態、農地では約半分がカラスによるもの)
市街地ではカラスのゴミ漁りやハトのフン害に悩まされる人も少なくない。だが、もちろんこうした「鳥害」に悩まされるのは市街地に限った話ではない。農地での鳥被害はどのような状況だろう。「被害の約半分はカラスによるものです。カラスは雑食性なので、果物も食べれば、種や野菜も食べる。つまり、どこにでも現れるのです。いまの時期は、トマトやトウモロコシの食害が多いです」と言うのは、農業・食品産業の研究開発機関である「農研機構」の上級研究員・吉田保志子さん。「そのほかに多いのが、ムクドリ、ヒヨドリ、ハト、カモ類、スズメでしょうか。ムクドリは、群れをなして果樹園に飛来し、ももやなし、ぶどう、柿などを食害する、この時期活動が盛んな鳥です。市街地でもおなじみのスズメは、収穫期の稲穂につかまって中身を食べるほか、さくらんぼやブルーベリーも食害する。そしてハトは、大豆畑に播いた種を食べてしまいます」(吉田さん・以下同)。水田を荒らすカルガモなどの水鳥は、最近では川に近い野菜畑に上がり込み、キャベツやブロッコリーを食害する例が増えている。野鳥は追跡が難しく、正確な個体数を把握することは不可能だというが、「近所のカラスが急増した」「ムクドリが大量発生した」といった話は各地でよく聞く。鳥の数は増えているのだろうか?「全体数でいえば急増はしていません。野生動物の数はエサの量で決まると考えられています。カラスを例にとると、生ゴミが出しっぱなしで食べ放題という環境には、たくさんのカラスが集まりますが、それは一時的なものです。私たちが調べたところ、農村のカラスの数は1平方キロメートル当たり10羽ほどで、さほど多くない。夏から秋はその年生まれの雛が加わって倍増しますが、若いカラスの多くは冬を越せず、また元の数に戻るというパターンを繰り返しています。しかし、若いカラスは群れを作り、その時々でエサの多い場所に移動しているため、来られた地域の人には『急増した』ことになります。ほかの鳥も同様です」。農作物を食べる鳥は、エサの多い場所を求めて長距離を移動する。ずっと居着くわけではないが、いつどこに現れるかわからないため、やはり近寄らせない対策が必要となるだろう。

(クマ出没相次ぐ、秋にかけて本格化警戒:京都)
京都府北部の5市2町で4月以降、クマの人里への出没が相次いでいる。目撃情報は7月31日時点で、257件(270頭)報告されている。昨年11月に京丹後市で男性が襲われてけがをして以降、人的被害は確認されていないが、府は「クマの出没は秋にかけて本格化する」として警戒を呼びかけている。府農村振興課によると、市町別の目撃情報は京丹後が103件(106頭)で最も多く、舞鶴36件(40頭)、福知山36件(37頭)、綾部30件(32頭)、与謝野24件(25頭)、宮津23件(24頭)、伊根5件(6頭)で「例年並みのペース」となっている。府内に生息するツキノワグマは、府が2000年までに実施した調査で200~500頭と推定され、02年の府レッドデータブックで絶滅の危険性が最も高い「絶滅寸前種」に指定。狩猟を禁止し、保護してきた。だが、生息数はその後回復し、20年調査では推計1640頭にまで増えた。府北部の目撃情報も16年度に最多1344件(1380頭)に達し、21年度までの5年間の目撃情報は平均942件(1012頭)に上る。こうした事態を受け、府は昨年5月、レッドデータブックにおける評価を、今後の動向を見守る「要注目種」に引き下げ、狩猟を20年ぶりに解禁した。昨年11~2月の猟期に府北部で捕獲されたのは5頭だった。駆除の効果について、福知山猟友会の下元照男会長(74)は「クマは食料を求めて人里へ下りてくる。狩猟だけでは人や農作物への被害を防げない」と指摘。被害抑止に向け「山にクマの主食のカキやクリを植樹したり、境界線となる雑木林や竹やぶをきちんと整備したりして、人と野生動物のバッファーゾーン(緩衝地帯)を明確にすることも大切だ」と訴える。国は今年4月にガイドラインを改訂し、捕獲を強化するのではなく、人とクマの共存を目指す「ゾーニング管理」や広域的な保護管理を重視する方針に転換した。一方で、府は昨年11月から、狩猟強化で個体数を減らす計画を進めている。保護団体「日本熊森協会」(兵庫県西宮市)の水見竜哉主任研究員(29)は「クマが増えても、人とのすみ分けがうまくいけば被害は未然に防げる。府は国の方針を反映させ、生息数を厳格に管理する現行計画を見直すべきだ」と話す。

(農家考案「カラスおり」で成果:愛知)
愛知県豊橋市の農家が考案した、カラス捕獲用の大型おりが市内で活用されている。市に捕獲の許可を得て3カ所で設置し、いずれの場所でも1年目から年間100羽以上を捕獲できた。地域のカラス被害削減に効果が表れている。おりは果樹農家の中西敏さん(72)が10年ほど前に考案した。屋根部分はアーチ状に連なり、中心部が谷間になっている。谷間部分に幅45~50センチの隙間を作り、入り口となるように設計。谷間には返しとして針金を垂らし、おりの内側から出られないようにした。幅12メートル、奥行き3メートル、高さ3・5メートル。中西さんは「カラスが警戒しないよう、入ったカラスが飛び回れることが重要」とする。中西さんが考案したおりは設置当初、年間200羽以上を捕獲した。成果を受け、構造を参考にして市内の2組織がおりを設置。いずれも年間100羽以上を捕獲できた。細谷校区有害鳥獣捕獲部会は2021年3月に国の交付金を使い設置した。21年度は129羽を捕獲できた。これまでは多い年でも60羽程度だった。地域では農業被害が絶えず、同部会長でキャベツを栽培する山本晋弘さん(63)は「鳥は飛べるので、自分のところで被害を減らせればいいというわけにはいかない。みんなで協力して被害を減らしていきたい」と話す。昨秋は例年に比べカラスを見かける頻度が減ったという。今年も捕獲率維持のため、おとりとなるカラスを増やすなど工夫する。

(養殖ゴイ、カワウの捕食被害に:福島)
養殖ゴイの市町村別生産量が全国1位の福島県郡山市で、コイが大型の水鳥・カワウに捕食される被害が後を絶たない。近年は年間生産量740トンの7%に当たる50トンが捕食され、被害額は約2500万円に上る。新たなコイ料理の開発など魅力発信の動きが本格化する中、市や養殖業者は「地域活性化の取り組みに水を差す」と厄介な相手に苦慮している。緑に囲まれた福島県郡山市逢瀬町の北沢池。県内のコイ養殖業者ら4社でつくる南東北内水面養殖漁業協同組合(旧県南鯉養殖業協同組合)の組合長熊田純幸さん(79)=熊田水産社長=は餌に群がるコイを見つめ嘆く。「育つ前にカワウにやられる。対策の効果はなく、まるで食べ放題だ」。1960(昭和35)年にコイの養殖を始めた。現在は郡山など4市村の計15カ所の池で飼育し、熊田水産のオリジナルブランド「磐梯鯉」として活魚と加工品を県内外に出荷している。市は、コイの食文化の復活と拡大に向けて「鯉に恋する郡山プロジェクト」の活動を活発化させている。市内で今月開催されたビール祭では限定販売した新商品「スパイシーフライドカープ」が大好評を得た。24日にはコイなど市産品の魅力を発信する飲食・旅行関係者向け体験型ツアーを初めて催した。コイを盛り上げようという関係者の努力にもかかわらず、カワウの被害は続いている。カワウは1日に500グラムの魚を食べるとされている。熊田水産では冬季に放流した50~200グラムの稚魚の8~9割が捕食され、年間1000万円以上の損失が出ている。コイはミネラルが豊富な猪苗代湖を水源とする自然の池で育てる。大きい池は約30ヘクタールあり、カワウの侵入を防ぐ網やロープを張り巡らせるのは難しい。花火などで威嚇するが、大きな音に慣れた鳥への効果は薄い。熊田水産は十カ所の池に花火の音で追い払うアルバイトを置く。年間1500万円の人件費も負担だ。熊田さんは「カワウの数が減るような対策を考えてほしい」と求める。郡山市は市鳥獣被害防止計画に基づき被害軽減を目指している。植木一雄市農林部次長兼園芸畜産振興課長(58)は「消費者に商品を安定供給するため、組合と連携した被害対策や商品づくりに努める」としている。福島県によると、カワウによる2021(令和3)年度の水産被害は1億8409万円で、前年度に比べ2340万円増えた。アユ、イワナ、ヤマメなどを中心に捕食被害が確認され、被害額は毎年1億5000万円前後に上るという。福島県いわき市の鮫川漁協によると、アユ釣りの最盛期を迎えている鮫川では毎朝、100羽程度のカワウが確認されているという。アユのシーズンを中心に年間約500万円の被害があり、花火による追い払いや駆除の費用も年間100万円程度になる。事務局の緑川恵男さん(80)は「組合の存続に関わる重要な問題」と危機感をあらわにする。福島県は営巣地での試験的銃猟や被害防止策、捕獲手法の検討を進めている。2022(令和4)年度から5年間の福島県カワウ管理計画(第4期)では、夏季生息数の目標を、被害が顕在化する前の2001(平成13)年当時と同じ680羽程度とした。福島県によると、県全体のカワウ生息数は減少傾向だが、災害などで消失した営巣地が別の場所で復活しているという。

(野生鳥獣の捕獲数が過去最多:徳島)
徳島県内の2021年度の野生鳥獣捕獲数(速報値)は2万5547頭で、前年度を1418頭上回り、記録が残る1922年度以降で、最多となったことが県のまとめで分かった。各地の猟友会に地域と頭数を定めて捕獲してもらう指定管理制度を14年度に導入するなど、県や市町村の取り組みが一定の効果を発揮しているとみられ、農作物の被害額も減少傾向にある。一方で、狩猟の担い手の高齢化を危惧する声も出ている。

(有害獣駆除活動を知るイベントを開催:千葉)
「狩られてしまった野生動物、可哀想だと思いますか?」。JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)千葉支部(支部長 横田 好之)は、 鋸南町と協力し、里山保全に向けた有害獣駆除活動とジビエ食について知っていただくイベントを開催します 。鋸南町は、都心から1時間弱の距離にありながら、鋸山や海産物など自然にあふれた地域であり 、マイクロツーリズムの行き先として注目されています 。一方で、里山から降りてくる野生動物によって、農作物や樹木、家屋が荒らされたり、人への危害が懸念されるといった課題を持っています。

(秋から冬に多発する車と野生動物の衝突事故、回避のための対策は?)
道路上でのクルマと野生動物の衝突をロードキルと呼ぶが、これは野生動物の生息地域に道路建設が進んだことが、発生原因とされている。特に秋から冬にかけては、繁殖時期であることや冬眠に向けて食料を探す野生動物が活発に動き回ることから、道路上での衝突が多発する。山間部を走る道路だけでなく、最近は郊外でも野生動物との衝突が報告されている。その中で多いのはタヌキなどの小動物だが、大型のシカとの衝突も増えてきた。かつてシカとの衝突は、山間部を走行すると発生する場合が多かったが、近年は郊外で発生することも増えた。これは耕作放棄により農地に人の手が入らなくなったことで、自然界と人間との境界があいまいになり、シカが人里近くまで進入してくるためだ。シカのような大型の野生動物とクルマが衝突すると、酷い損傷になる。場合によっては全損に至るケースもあるため、たかがシカと侮ってはいけない。著者も10年以上前にシカと衝突したことがあるが、その衝撃は想像を絶する大きさで、衝撃でボンネットが開いて前方の視界が奪われてしまった。このようにシカとの衝突はかなり危険であり、各自治体などでも対策として、野生動物用のオーバーパスや柵を設けたり、動物進入を知らせるセンサーを取り付けている。しかし、野生動物は人間が考えもよらない方法で進入を繰り返すため、進入防止の対策には限界がある。そこで、ドライバーもある程度対策を考えることも重要と言える。まず、秋から冬にかけての夕暮れ時は、野生動物のシカの活動が激しくなることを理解しておくことだ。特にシカは群れで行動していることを忘れてはならない。目の前を1頭横切ったらその周りには多くのシカがいることを忘れないようにすることだ。そしてシカは、音にびっくりして止まる習性があるため、目の前に現れてもクラクションを鳴らしてはいけない。そこで、野生動物が多発する場所はスピードを抑えて、ブレーキなどで緊急回避ができる速度で走行することだ。またあまり知られていないが、野生動物の嫌がる音を出す動物除け警笛も販売されているので、それを取り付けても効果があるため試してみるとよいだろう。

(鳥獣の農作物被害、アライグマが最多:埼玉)
農作物を食い荒らす埼玉県内の野生鳥獣の世界で異変が起きている。長年トップだったイノシシによる被害額が減る一方で、アライグマによる被害が増え、県が7月に公表した2021年度の速報値で2年続けて最多になった。県農業支援課によると、21年度の動物別の農作物の被害額はアライグマが最多の2348万円で、イノシシ1562万円、シカ1422万円、サル1109万円、ハクビシン672万円が続いた。アライグマによる被害は、野生鳥獣による被害全体の27%を占めた。アライグマがトップになったのは20年度。19年度は2千万円を超えたものの、長年トップだったイノシシに次いで2位だった。20年度はイノシシが1689万円に減り、アライグマが2603万円に増えた。農業支援課が現在の形で調査を始めた07年度以降、アライグマの被害が最多になったのは初めてだった。アライグマの20年度の被害を作物別に見ると、野菜が1986万円(76%)、果樹は455万円(18%)だった。地域別では、西部1387万円、北部553万円、東部446万円だった。秩父や西部、北部から、徐々に中央、東部に被害が広がっているという。農業支援課は、未使用の農地や空き家が増えたことでアライグマの生息に適した環境が広がり、被害が拡大したとみている。また、イノシシについては、捕獲や侵入防止柵の設置といった対策が奏功し、被害が減った可能性が高いという。農林水産省のまとめによると、20年度の野生鳥獣による全国の農作物被害は約161億円。シカ、イノシシ、カラスの上位3位以内で7割超を占めた。アライグマは4億1400万円(2・6%)だった。

(帰還困難区域のイノシシ、突然変異率上昇なし:福島)
弘前大学と福島大学などの研究グループは、東京電力福島第1原子力発電所事故による帰還困難区域などのイノシシを対象に被ばく線量や遺伝的な影響を調査した。その結果、平均的なセシウム量を含むイノシシ肉を、日本人の年間豚肉摂取量である12・9キロ食べたとしても、その実効線量は年間追加被ばく線量基準の1ミリシーベルトを超えず、事故後数世代経過後も、事故前後で塩基配列の突然変異の増加は見られなかったことが分かった。原発事故を受けた生物への影響は過大評価や風評被害も多い中、被ばく汚染が高い動物の一つといわれるイノシシの具体的なデータであり、弘大は「根拠に基づいた議論、これからの指針の一つになるのでは」としている。

(民家にクマ、壁を倒しロッカーの鍵壊す:岩手)
岩手県一関市の民家で28日朝、作業小屋の壁やロッカーの鍵が壊され、内部が荒らされているのが見つかりました。警察はクマによる被害とみて、注意を呼びかけています。一関警察署によりますと、被害があったのは一関市厳美町の無職・佐藤進さん(87)の自宅敷地内にある作業小屋です。28日午前5時ごろ、佐藤さんが庭に玄米が散乱しているのを見つけ作業小屋を確認すると、小屋の壁の一部が倒され玄米を入れていたロッカーの鍵の周辺が壊されていました。またロッカーの中の玄米が入った紙袋3袋が引き裂かれていました。小屋の中にはクマの足跡や毛が残されていて、警察はクマによる被害とみて付近の住民に注意を呼びかけています。

(水路に「ウリ坊」、4日ほど前から抜け出せず:愛媛)
捕獲の瞬間をカメラが捉えました。松山市で水路に落ち抜け出せなくなったイノシシの子供「ウリ坊」が見つかり、29日夕方、無事救出されました。松山市高浜町の水路で発見された1匹のウリ坊。目撃者によりますと、4日ほど前から壁の高さ2~3メートルの水路に落ち抜け出せなくなっていたということです。29日午後、警察や愛媛県の職員らによる救出作業が行われました。大きなネットを突き出して、ウリ坊の動きをふさぎます。29日午後5時過ぎ、ウリ坊は県職員によって無事捕獲されました。捕獲されたウリ坊は体長50センチほどで、けが人などはいないということです。(:)

(クマが倉庫侵入か:岩手)
26日午前6時半ごろ、西和賀町沢内、農業の男性(71)方の倉庫で、コメ1袋(約20キロ)がなくなっているのを男性が発見し、北上署に通報した。床にクマとみられる足跡があった。同署によると、倉庫にはコメや農機具を保管しており、発見当時はシャッターが開けられていた。現場から10メートルほど離れた町道に、数メートルにわたってコメが散乱していた。同署はクマによる被害とみて、パトカーで付近を警戒。町は地元猟友会に依頼し、わなを設置した。

(街でイノシシが大暴れ:京都)
柵越しに見えるのは、警察官と格闘するイノシシ。体長は、およそ1メートル。26日、京都市の中心部に突然イノシシが現れ、通報を受けた警察官が、捕獲作戦に乗り出した。イノシシは26日、人間を気にせず緑道を散歩する姿や…川を泳いで渡る姿が目撃されていた。一見、かわいらしい姿にも見えるが...。現れたイノシシは、店先にぶつかったということで、ガラスが大きく壊れていた。どれほどの勢いで突っ込んだのだろうか。さらに警察によると、60代の女性が、イノシシに服を引っ張られ転倒し、軽いけがをした。イノシシを捕獲するため、警察官が駐車場に追い込むが...。イノシシは、柵の隙間から逃走。近づいてきた警察官に対し、足に絡みついて威嚇を繰り返した。イノシシを刺激しないよう、背後から慎重に距離を詰めていき...。およそ1時間に及ぶ大捕物の末、警察官など7人がかりで、無事捕獲された。捕獲したイノシシは殺処分せず、再び山に逃がしたという。

(クマ目撃相次ぐ、放置ごみ影響か:奈良)
奈良県川上村の複数の集落で今月14日から23日にかけて、クマの目撃情報が相次いだ。雑食性のツキノワグマで、県や村の関係者は川遊び客にも「ごみを放置しないで」と呼びかけている。紀伊半島のツキノワグマは、絶滅の恐れのある地域個体群(環境省レッドリスト)で、県も絶滅寸前種として保護管理計画を定めている。

(クマ目撃で道東道2時間半通行止め:北海道)
26日午前11時半ごろ、夕張市紅葉山付近の道東道夕張インターチェンジ(IC)―むかわ穂別IC間で、パトロール中の道警高速隊員が道路脇ののり面にクマ1頭がいるのを目撃した。同隊によると、クマは体長約1~1・5メートルで、約20分後に本線上を横断した後、反対側の草地に立ち去った。同隊がクマが再び現れないか警戒し、両IC間が約2時間半にわたり通行止めとなった。

(子グマか、警察に目撃情報:北海道)
旭川市高砂台の住宅街で28日、子グマのような動物を見たという目撃情報が警察に寄せられました。付近では先週、クマの目撃情報が相次ぎ、警察が注意を呼びかけています。28日午後8時ごろ、旭川市高砂台6丁目にある「神居墓地」の西側を通る市道で車を運転していた男性がクマのような動物を目撃し、知人を通じて警察に通報しました。警察によりますと、男性が目撃したのは子グマくらいの大きさの動物で、神居墓地の方向に去って行ったと話しているということです。神居墓地はJR旭川駅から西に3キロほどの住宅街の中にあり、周りには小学校や中学校があります。神居墓地やその近くでは今月22日、クマが相次いで目撃され、幅が13センチほどの成獣のものとみられる足跡も見つかっています。警察は周辺をパトロールして付近の住民に注意を呼びかけています。

(中心部でクマの目撃相次ぐ:岩手)
盛岡市中心部で8月中旬以降、クマが相次いで目撃されている。商業施設が並ぶ市街地や大学近くなど人通りの多い地域での目撃情報は、少なくとも6件に上る。専門家は今後も街中に出没する可能性があるとみて、市民に警戒を呼びかけている。岩手県警盛岡東署によると、8月12日午後1時過ぎ、市中心部を流れる北上川にかかる旭橋近くの河川敷で最初の目撃情報があった。JR盛岡駅からわずか数百メートルの距離で、人や車の往来も多い場所だ。クマは下流方向に向かったとみられ、約1時間後に仙北町駅付近でも姿が目撃された。同日夜には同市緑が丘で通行人から「犬より大きい、クマのようなものを見た」と通報があったという。また、16日午後9時過ぎ、大型商業施設に近い同市本宮付近で複数の目撃情報があった。スポーツ用品店や飲食店などが並び、車の通行量も多い地域だ。17日夜には同市高松の盛岡三高近く、21日には同市上田の岩手大付近でも目撃された。目撃情報の多くは体長1メートル程度のツキノワグマとみられ、同じ個体との見方もある。これまでに人が襲われる被害は出ていないが、捕獲もされていない。森林総合研究所東北支所(盛岡市)の大西尚樹氏は、クマがヤブの生い茂る川沿いなどを移動するうちに意図せずに市街地に出てしまった可能性があるとみる。クマが人里に出没するのはドングリなどのエサが少ない夏場が中心だが、冬眠の時期までは人前に現れることがあるという。クマに遭遇した際に背中を見せて逃げると追いかけられる恐れがあり、大西氏は「目を離さずにゆっくりと後退し、車や建物内などの安全な場所に避難することが肝心だ」と指摘する。県自然保護課によると、県内でのクマによる人身被害は2022年度は8月24日までに19件発生し、前年度1年間の14件を既に上回っている。農作業中や山菜採りなど農村部や山間地での被害が目立つが、市街地でも出没情報に気を配る必要がありそうだ。

(SA周辺でクマ出没相次ぐ:新潟)
阿賀町の磐越自動車道上り線の阿賀野川サービスエリア(SA)周辺で8月に入ってツキノワグマの目撃が相次ぎ、警察署員らが見回りをしたり、チラシを配ったりするなど対応に追われている。クマはSA内のクルミの木を目当てに出没しているとみられ、SAを管理する東日本高速道路新潟支社は30日にクルミの木を伐採する予定だ。27日早朝、事件や事故があったわけではないが、磐越道上り線の阿賀野川SA裏手の従業員駐車場に立つ津川署員の姿があった。クマと遭遇した場合に備えてロケット花火や爆竹も用意し、SAの従業員が車で出勤する傍らで、周囲を見渡しながら警戒を続けていた。同SA周辺では、5日に従業員駐車場近くで1頭の子グマが目撃されてから、周囲で複数頭のクマの目撃が相次ぎ、22日までに計10回の目撃情報が同署などに寄せられた。同SAのフードコート兼売店の男性店長(47)は「これまでクマが出没したことは一度もなかった。駐車場にも入ってきているので、従業員が襲われないか心配」と不安げに話す。町や津川署は、チラシやテレビ電話で住民に注意を呼びかけているほか、同署はSAの従業員の出勤、退勤の時間帯に合わせて、従業員駐車場に連日署員を派遣し、警戒を続けている。従業員にはクマよけの鈴が配られ、貼り紙で利用客にも注意を促している。町などによると、クマがSA付近に姿を現すのは従業員駐車場近くに植えられているクルミの木が目当てとみられ、実際、木によじ登ってクルミを食べているクマの姿が度々目撃されているという。クマなどが出没した際に町が任命している鳥獣被害対策実施隊員に駆除などを依頼するケースもあるが、公道や住宅地周辺で銃が使えないことなどから、今回は出動要請していないという。捕獲などが難しいため、町からの要請もあり、東日本高速道路新潟支社は30日にもクルミの木などを伐採することを決めた。町農林課の江花一実鳥獣被害対策専門員は「餌場を奪うことにもなるが、クマと遭遇する危険性が高いので早急に対応することにした。再び出没すれば、しっかり対応したい」と話している。県鳥獣被害対策支援センターによると、今年度、県内でクマが目撃されたのは、8月29日現在で平年並みの473件。クマによる人的被害は同日時点で1件にとどまる。ただ、人的被害は冬眠前の秋に集中することから、同センターの神部淳所長は「餌となる生ゴミを適切に処分し、クマが活発に活動する早朝や夕方は山に入るのを避けるなど警戒を怠らないでほしい」と呼び掛けている。

(住宅街でクマ目撃相次ぐ:北海道)
旭川市では、今週、中心部を流れる川の河川敷や住宅街などで、クマが相次いで目撃されています。市は、付近をパトロールして警戒にあたるとともに、注意を呼びかけています。旭川市によりますと、8月21日午前6時前、美瑛川にかかる雨紛大橋近くの河川敷に設置しているセンサーカメラがクマの姿をとらえました。その3時間後の午前9時ごろには、河川敷の近くにある市の農業センターの敷地内で、訪れた人が西のほうに走っていくクマを目撃しました。さらに、翌日の22日もクマの目撃は相次ぎました。午前11時ごろ、JR旭川駅から西に3キロほどの住宅街にある神居町の「神居墓地」で、歩いているクマが目撃されました。午後も、南が丘3丁目の国道12号線の道路脇、神居町台場にあるゴルフ練習場、神居町忠和の石狩川の堤防と、立て続けに3件の目撃情報が寄せられました。市が現場を調査した結果、複数の場所で見つかった足跡がいずれも幅13センチほどの大きさであったことから、この2日間に目撃されたクマは同じ個体とみられています。市は、最後に目撃された堤防に近い石狩川にかかる近文大橋の河川敷に石灰をまき、クマが通った場合、足跡をたどれるようにしたほか、周辺をパトロールして警戒を強めています。旭川市は、クマが活動する夜間や早朝に1人で行動しないよう注意を呼びかけたうえで、万が一、クマに遭遇した場合は、決して近づいたり、追い立てたりせず、ゆっくり後ずさりしながら距離を取って離れ、落ち着いて警察や市役所に通報してほしいとしています。クマの専門家らでつくる「ヒグマの会」副会長で、旭川市の「ヒグマ対策協議会」のメンバーを務める、山本牧さんは、今回、目撃されたクマについて「親離れして1年か2年くらいで、自分の居場所を探して放浪する年頃のクマだと思う。行動から推測すると、人に見られてもかまわない、恐れる必要はないと覚えてしまったのではないか」と分析しています。そのうえで「人に対して積極的に向かってくるということはなくても、偶発的に遭遇すれば事故になるおそれがあり、警戒を怠ってはいけないと思う」と指摘しています。

(猟師の獲った野生動物をジビエ料理に:静岡)
静岡県東伊豆町の動物園予備校「アニマルキーパーズカレッジ」に、シカやイノシシなどの野生動物を処理し精肉加工する施設「ワイルドミートセンター」が完成しました。予備校では「鳥獣狩猟ジビエ学科」を新たに設ける予定で、生徒たちは野生動物の狩猟から有効活用するまでを学びます。施設では主に地元の猟師が獲った野生動物の処理を想定しており、26日に地元の猟師やジビエ料理を提供する宿泊施設のオーナなどが見学しました。レップジャパン・白輪剛史社長 「地域に根付いた施設になればいいなと思っています。近隣の猟師が新鮮な状態で持ってきて、食肉処理をする場所にしたい」。また東伊豆町の岩井町長たちも訪れ、ふるさと納税の返礼品など地域資源としての活用方法について意見交換をしていました。

(放置されるカキの実、天然塗料「柿渋」に:山形)
中山間地で、収穫されずに放置されるカキの実が増加している。クマなどが人里に下りる一因ともなる状況を打破しようというプロジェクトが山形県酒田市で進められている。注目したのは、天然塗料の「柿渋」だ。800人ほどの住民が暮らす山形県酒田市東陽地区だ。生産者の高齢化などで手入れが行き届かないカキの木が年々、増えている。摘果されなかった実や食べごろの実がそのまま放置されてしまい、また、実の放置によって、ツキノワグマなどの野生動物が人里に下りてくる一因にもなっている。こうした状況を改善し、地域の賑わいづくりにも繋げようと、地元の住民たちが去年、あるプロジェクトを立ち上げた。それは、カキの実を未成熟なうちに収穫し、染め物などに使う塗料にするものだ。この塗料・「柿渋」を作るためのワークショップが28日、初めて開催された。作業には地元の住民ら13人が参加し、初めに、地域内の園地でまだ成熟していない実を収穫した。続いて、収穫した実を包丁で4つ切りした後、袋に入れてハンマーで細かく叩き潰した。潰した実は井戸水に漬けながら半年ほどかけて発酵させ、搾ることで柿渋になる。【ON】地域おこし協力隊・内藤小容子さん「(柿渋作りの)取り組みを知ってもらうということで敢えて手作業で行った。(参加者には)初対面の人もいたが作業を一緒にすることで繋がりや(交流の)循環が生まれていってほしい」。柿渋には防虫や防水効果、それに抗菌効果があると言われている。プロジェクトのメンバーたちは、柿渋を植物の「ヨシ」にコーティングしたストローの開発などを模索している。今後、アイデアコンテストを開き、具体的な活用事例を確立したいという。

(「ジビエ」の部位が分かるフィギュアがカプセルトイで登場)
タカラトミーアーツは、生き物のお肉の部位が分かるカプセルトイ「こどもの事典大百科 なかみまるみえフィギュア ジビエ編」を9月下旬に発売します。全4種、1回300円です。フィギュアの片面はクマやシカなどのリアルな造形、裏返すと体の中身が丸見えになっていて、それぞれのお肉の部位の名前が一目で分かるようになっています。 ラインアップは、「クマ」「シカ」「イノシシ」「マガモ」。ジビエ料理などで注目されている動物たち4種です。

(鹿肉カレーで「ジビエ」を身近に:兵庫)
暑さが和らぐとされる二十四節気の「処暑」(23日)を過ぎ、朝晩は少し過ごしやすくなった。とはいえ今年の猛暑で、バテ気味の人も多いのでは? そんな方々に紹介したいのが、「鹿肉カレー」だ。疲労回復効果のある鹿肉と季節の野菜、カレーのスパイスが、疲れた体に「うるおい」を与えてくれる。今年3月にオープンした「素滋(そじ)食堂」は、かつて宿場町として栄えた兵庫県丹波篠山市古市の旧街道沿いにある。隣接するセレクトショップ「アーキペラゴ」店主の小菅庸喜(のぶゆき)さん(39)と、空間デザイナーで猟師の佐田祥毅(ひろき)さん(40)が共同運営する。「食を通じて山や土地を知ってもらおう」と、20年ほど空き家だった農協の建物を改装した。「素滋食堂」の「素」は素朴さや素材を、「滋」は滋味やみずみずしさを表している。内装は、丹波地域の木材をふんだんに使い、心地よい空間を演出。食材は近隣地域の生産者から仕入れ、食器は丹波篠山の工芸作家が手がけた作品をそろえるなど、地産にこだわりぬいた。鹿肉カレー(1200円)は、「ジビエ」を身近に感じてもらおうと発案。鹿肉は佐田さんともう1人の猟師が捕ったものを使う。食べやすいようミンチにして、スパイスなどと煮込んでいる。口に運ぶと、タマネギとトマトの甘みが広がり、鹿肉独特の臭みは感じない。子どもでも食べやすそう。添えられたナスやオクラなどの夏野菜の素揚げは、素材本来の味を堪能できる。特に、にんじんサラダは驚きの甘さだった。カレーといえばラッシーだが、素滋食堂では自家製甘酒が付いてくる。もち米とこうじだけで作られていて、飲みやすく、そしてとにかく甘い。落ち着いた空間と優しい味わいに、心身ともに満たされた。

(残暑にジビエはいかが:京都)
夏の鹿はおいしいという話を、あるジビエ料理店主から20年以上前に聞いた。確かに炭火で焼いたその肉は絶品で、おいしい驚きは今もしっかりと記憶に残っている。それまでジビエといえば秋から冬に食べるものと思い込んでいたし……。シカ、イノシシ、クマ。ウズラ、マガモ、キジといった鳥、そしてウサギなど。狩猟の対象で食用とする野生の鳥獣、またはその肉を意味するジビエ。近年では身近なメニューとなって口にする機会もあるし、ジビエ専門店などもけっこう増えている。食のバリエーションが多くなることはうれしい限り。京都。府内の美山や丹波、そして奈良や兵庫といった近県の豊かな自然はまさにジビエの宝庫。新鮮な肉を短時間で手にすることができる素晴らしい環境だ。おいしいジビエ料理に出合える店も数多い。そんな京都にあって、日本全国が抱える問題も見えてきた。京都南丹市美山町。幼馴染の青年たちによって結成された『一網打尽』は、野生鳥獣の捕獲から精肉・加工・販売までを一貫して行う事業を展開する。主にシカ・イノシシを取り扱い、メンバーが仕留めた獲物のほか、信頼関係のある近隣のハンターからも捕獲鳥獣を買い取り、〈美山のジビエ〉として販売する。「山に分け入って猟をするイメージがあると思いますが、うちに持ち込まれる野生鳥獣の捕獲場所は主に里です」と語るのは『一網打尽』のメンバーで、隣接するかやぶき屋根の古民家レストラン『ゆるり』を営む梅棹レオさん。メンバーはそれぞれ仕事を持ち、『一網打尽』の主な活動は夜、"子供を風呂に入れた後"なのだとか。昼は安穏とした雰囲気の集落だが、「夜はサファリパークみたい」と梅棹さん。増えすぎたシカ、イノシシが人里に現れ、農作物を荒らしたり車との衝突事故など、里での生活が害獣によって脅かされていた。その状況への想いが『一網打尽』のはじまりだ。それまで有害鳥獣駆除では仕留めた鳥獣のほとんどを埋めて始末していたが、「買い取り」をはじめたことで猟師のモチベーションはアップ。傷みの少ない捕獲方法についても情報共有し、買い取り重量も増やすことができた。そうして捕らえたシカ・イノシシをおいしい肉として消費するシステムを整えてきたわけだ。「(売れずに)冷凍庫がいっぱいになったら負け」のという想いで販路も開拓。コロナ渦での消費低迷には、無添加の犬用ジャーキーの開発などでカバーしてきた。ジビエは狩猟解禁の秋冬がハイシーズン。でも有害鳥獣駆除にシーズンはなく、シカは春から食べてきた新芽や山菜など豊富なエサが身についた夏、特に雄シカがおいしくなるという。美山の山谷を駆け巡ってきたシカは適度に筋肉がつき肉質もいい。ジビエのプレシーズンとして、赤身の美しいシカ肉を求めてみてはいかがだろう。食べて地域貢献、ジビエにはそんな側面もある。京都市街にジビエを扱う人気店はいくつかあるが、その中でも竹内和歌子さんの営む『地球の幸せを夢みるバク』は、あらゆる鳥獣肉を扱うマニアックさが特長。「どんな国の人でも食べている間は幸せ。嫌なことはバクに食べてもらい幸せになろう」というメッセージが込められた店名。サイドメニューはほとんどおかず、数種類の野菜を付け合わせにした肉料理のみが黒板メニューに並ぶ徹底ぶりだ。シカやイノシシだけでなくクマやキジ、カンガルー。トドやヌートリア(!)など国内産に限らず輸入ジビエも扱う。「イノシシは煮込みが絶対においしいです」と竹内さん。京都丹波で獲れたイノシシの頬肉を自家製のデミグラスソースでじっくり煮込み、オーブンで焼く。頬肉はゼラチン質がとろけ、肉はホロホロと。秋冬にも人気のメニューだという。通年で人気があるのは、北海道のエゾシカを使ったロースト。その名も〈叫ぶほどおいしいエゾシカのロースト ブルーチーズソース仕上げ〉。シンタマ(モモの一部)の味わいとブルーチーズのクセがぶつかり馴染む、クセになるおいしさ。さらに夏のおすすめを聞くと「カンガルーはキレイな味がする肉ですよ」と竹内さん。なるほど「くさみをなくした牛の赤身レア」といった趣である。肉のアクセントに散らされたセリの花やフェンネルのつぼみといったハーブ類も香りの強い野生のものを仕入れる。さすがジビエマニアと思わせる憎いこだわり。地下鉄「今出川駅」からほど近い上立売通。シカの角がノブになったドアを開ければ、そこはジビエの迷宮。多彩な野生肉に惑わされる夜……。高タンパクで低カロリーのヘリシー食材であると同時に、有害鳥獣をジビエとしていただくことで農作物への被害防止や自然環境と生態系のバランスを守ることに寄与するといったサステナブルな活動にもなる。まあ、意識を高くすることまでもなく、"命をムダなく、おいしくいただく"という気持ちでジビエをもっと身近に楽しんでみてはいかがだろう。

(ジビエ食肉処理場建設を目的としたクラウドファンディング:北海道)
北海道美唄市でエゾシカとヒグマの食肉処理場の経営を行う、株式会社Mt.(代表取締役:山本 峻也 昭和61年10月10日生)は、食肉処理場新設のためにクラウドファンディングサイト「CAMPFIRE」にて2022年8月20日(土)より支援者の募集を開始しました。

(獣害対策から活性化策考える:島根)
イノシシの肉を「山くじら」と呼んで特産化している島根県美郷町で9月28~30日、「山くじらフォーラム」が開かれる。獣害対策を通して中山間地域の活性化を考える。

(クマ出没:宮城)
宮城県警によると、29日午後5時ごろ、仙台市青葉区上愛子小塩前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午後4時50分ごろ、仙台市青葉区上愛子運南にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、29日午後4時20分ごろ、登米市南方町鶴江にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
利府町によると、29日午後2時15分ごろ、利府町神谷沢菅野沢付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、29日午前5時ごろ、仙台市太白区秋保町境野上戸にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、27日午後5時10分ごろ、富谷市大亀滑理川二番にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、27日午後2時20分ごろ、富谷市大亀漆穂三番にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、27日午前5時ごろ、栗原市栗駒中野貝ケ森にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、26日午後6時15分ごろ、富谷市石積堂ケ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、26日早朝、仙台市青葉区郷六大森にクマが出没しました。

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(男性2人が罠にかかったイノシシに襲われる:鳥取)
鳥取市によると8月25日午前11時ごろ、鳥取市良田の荒田神社近くで、70代の男性が罠にかかったイノシシを確認しに来たところ、罠からイノシシの脚が抜け、男性に襲いかかった。その際に男性は転倒しケガをしたという。また、助けようとした近くに住む90代の男性も尻を噛まれるなどした。2人は、病院に搬送されたが、命に別状はない。鳥取市は、花火による追い払いや周辺をパトロールするなどして注意を呼び掛けている。

(クマに襲われ、男性負傷:岩手)
24日午後3時ごろ、野田村玉川の山林で草刈りをしていた同村野田、60代の男性がクマに襲われた。男性は頭や左腕などを引っかかれて負傷し、久慈市の県立久慈病院に運ばれた。命に別条はない。久慈署などによると、1人で草刈りをしていた男性は、子グマ1頭と遭遇した後、母グマとみられる1頭に襲われた。自力で軽トラックを運転して約5キロ先の知人男性宅に駆け込み、知人男性が久慈消防署野田分署に通報した。現場は村役場の南西約8キロの山林。同署はパトカーで村内を巡回し、警戒を呼びかけた。

(新たに6頭が判明、豚熱の野生イノシシ:三重)
三重県は24日、四日市市と志摩市の山林で今月中旬に捕獲した野生イノシシ計6頭について、豚熱への感染を確認したと発表した。県内で豚熱への感染が判明した野生イノシシは696頭となった。

(野犬がエゾシカを襲撃か:北海道)
釧路市の運動公園付近で野犬の群れに襲われたとみられるエゾシカの死骸が相次いで見つかり、市は利用者に注意を呼びかけています。釧路市によりますと、24日早朝、釧路大規模運動公園をジョギングしていた男性から、野犬3頭が子ジカを襲っているのを見たと通報がありました。市の職員が現場を確認したところ、子ジカ1頭の死がいを見つけ、回収したということです。一帯では23日の朝にも公園に隣接する釧路町の幼稚園で子ジカ1頭の死がいが見つかったほか、9日には公園から西におよそ5キロ離れた病院の防犯カメラに野犬5頭が子ジカ1頭を襲っているのが映っていて敷地内で、子ジカの死がいが見つかったということです。市は病院の敷地に箱わなを設置したほか、公園の入り口に看板を設置して利用者に注意を呼びかけています。釧路市環境保全課の担当者は「野犬が集団でシカを襲うのは聞いたことがない。早朝や夕方に公園に近づく際には気を付けて、もし野犬を見ても近づかず市に通報してほしい」と呼びかけています。

(謎解明へ多様な研究を、秋の実りとクマの行動:群馬)
ちょうどこのくらいの時季に、「何を見ているのですか?」と警察官に職務質問された経験が何度かあります。住宅地付近で双眼鏡を持って歩き回る姿は、確かに不審者に見えるかもしれません。これは、8月下旬から9月上旬にかけて実施する豊凶調査の一幕です。当社は毎年度、秋の堅果類の豊凶調査を実施しています。各道府県や林野庁、研究機関も行っていますが、被害対策に役立てるには早く結果を知る必要があるため、一部の地域で独自に取り組んでいるのです。調査対象の堅果類とは、一般的にはドングリと呼ばれるミズナラやコナラ、アラカシなどの実の他、ブナの実などの硬い殻に覆われたナッツの総称です。これらは木の高い場所に多くあるので、調査には双眼鏡を使います。奥山だけでなく、住宅に近い場所にもあるため、冒頭の職務質問につながってしまったのです。堅果類は、シカやイノシシなどが餌が少ない冬季に備え、体に脂肪を付けるための重要な餌となっています。特にクマは堅果類を大量に摂取して脂肪を付けることで、餌を食べない数カ月間の冬眠を乗り切ります。また、体の栄養状態が良くないと、冬眠中に行う出産ができないため、堅果類の豊凶が翌年の出産数に大きな影響を与えています。近年の研究では、堅果類が多い年はクマが枝を折って食べた痕跡、通称「クマ棚」が少ないことも分かりました。わざわざ木に登らなくても、地面に落ちた堅果類を食べるだけで必要なカロリーを摂取できるからだと推測されています。さらに、豊作の年はクマが多くの堅果類を食べることができるために冬眠を始める時期が遅く、逆に凶作の年はその時期が早くなることも分かりました。これは、餌を探す運動カロリーと、採食から得られるカロリーのバランスによるものと推測されています。そして、秋季に体に蓄積した脂肪は、冬季だけでなく翌年の夏季まで徐々に消費する仕組みであることも最新の研究で分かっています。しかし、堅果類の豊凶は地域や樹木の種類でばらつきがあるため、堅果類の実りが良い地域を、クマがどのようにして下見もせずに知り得て行くのかはまだ解明されていません。このように、最新の研究で分かったこともありますが、野生動物を含めた自然科学は未解明なことも多くあります。自然を科学することは長期にわたるモニタリングや特殊な技術、手法が必要です。現在の科学では解析されないことも多くあるため、多くの方に自然科学に興味を持っていただき、多様な視点と知識で研究に取り組んでもらえたらと願います。

(大型シカ捕獲、体長1メートル55センチ体重100キロ超:栃木)
小山市と県猟友会小山支部は23日、島田の思川沿いで、体長約1メートル55センチ、体重100キロ超の雄のシカを有害鳥獣として捕獲した。市によると、市内でのシカの捕獲は今年初めて。同支部員によると「これだけ大きいシカはなかなか捕まえられない」という。市によると、同日午前7時45分ごろ、市が設置したわなを市農政課鳥獣対策係の山中隆寛(やまなかたかひろ)さん(29)が巡回していたところ、わなにかかっているシカを発見した。市内でのシカの捕獲は昨年の2件に続いて3件目。市内ではシカの生息数が微増傾向にあるという。山中さんは「シカによる作物被害のほか、車に出くわして交通事故につながる危険性もある。近くに設置したカメラには姿が映っていたので、念願の捕獲となった」と話している。

(農園にクマの足跡、大型の成獣か:北海道)
24日午後、北海道苫小牧市の農園で、クマの足跡が見つかり、養蜂箱が荒らされる被害がありました。警察は付近の住民に警戒を呼びかけています。クマの足跡が目撃されたのは、苫小牧市樽前の農園です。24日午後1時半ごろ、農園を管理する人がクマの足跡を発見しました。警察によりますと、今回見つかった足跡は、20センチ四方の大きさで、出没したクマは大型の成獣とみられています。足跡が見つかった場所から少し離れたところに、養蜂箱が置かれていましたが、40個のうち3個が倒され、箱をかじった痕も確認されているということです。農園の近くには、小学校もあることから、警察は付近の住民に注意を呼びかけています。

(「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」開催:山梨)
各施設が独創的なテーマで、圧倒的非日常を提供する「星のや」。日本初のグランピングリゾート「星のや富士」では、2022年10月7日から12月16日までの毎週金曜日限定で「命と食を学ぶ狩猟体験ツアー」を今年も開催します。地元の猟師とともに富士北麓の森に入り、罠を使用した狩猟を見学する、グランピングリゾートが提案する大人の食育です。仕留められた鹿がさばかれていく一連の工程を、技術や温度管理など、猟師のこだわりを聞きながら見学・体験します。命あるものが食材となっていく過程において、自然との共生・共存について考え、持続可能な社会をつくるための学びを深められます。

(残暑にジビエはいかが:京都)
夏の鹿はおいしいという話を、あるジビエ料理店主から20年以上前に聞いた。確かに炭火で焼いたその肉は絶品で、おいしい驚きは今もしっかりと記憶に残っている。それまでジビエといえば秋から冬に食べるものと思い込んでいたし……。シカ、イノシシ、クマ。ウズラ、マガモ、キジといった鳥、そしてウサギなど。狩猟の対象で食用とする野生の鳥獣、またはその肉を意味するジビエ。近年では身近なメニューとなって口にする機会もあるし、ジビエ専門店などもけっこう増えている。食のバリエーションが多くなることはうれしい限り。京都。府内の美山や丹波、そして奈良や兵庫といった近県の豊かな自然はまさにジビエの宝庫。新鮮な肉を短時間で手にすることができる素晴らしい環境だ。おいしいジビエ料理に出合える店も数多い。そんな京都にあって、日本全国が抱える問題も見えてきた。京都南丹市美山町。幼馴染の青年たちによって結成された『一網打尽』は、野生鳥獣の捕獲から精肉・加工・販売までを一貫して行う事業を展開する。主にシカ・イノシシを取り扱い、メンバーが仕留めた獲物のほか、信頼関係のある近隣のハンターからも捕獲鳥獣を買い取り、〈美山のジビエ〉として販売する。「山に分け入って猟をするイメージがあると思いますが、うちに持ち込まれる野生鳥獣の捕獲場所は主に里です」と語るのは『一網打尽』のメンバーで、隣接するかやぶき屋根の古民家レストラン『ゆるり』を営む梅棹レオさん。メンバーはそれぞれ仕事を持ち、『一網打尽』の主な活動は夜、“子供を風呂に入れた後”なのだとか。昼は安穏とした雰囲気の集落だが、「夜はサファリパークみたい」と梅棹さん。増えすぎたシカ、イノシシが人里に現れ、農作物を荒らしたり車との衝突事故など、里での生活が害獣によって脅かされていた。その状況への想いが『一網打尽』のはじまりだ。それまで有害鳥獣駆除では仕留めた鳥獣のほとんどを埋めて始末していたが、「買い取り」をはじめたことで猟師のモチベーションはアップ。傷みの少ない捕獲方法についても情報共有し、買い取り重量も増やすことができた。そうして捕らえたシカ・イノシシをおいしい肉として消費するシステムを整えてきたわけだ。「(売れずに)冷凍庫がいっぱいになったら負け」のという想いで販路も開拓。コロナ渦での消費低迷には、無添加の犬用ジャーキーの開発などでカバーしてきた。ジビエは狩猟解禁の秋冬がハイシーズン。でも有害鳥獣駆除にシーズンはなく、シカは春から食べてきた新芽や山菜など豊富なエサが身についた夏、特に雄シカがおいしくなるという。美山の山谷を駆け巡ってきたシカは適度に筋肉がつき肉質もいい。ジビエのプレシーズンとして、赤身の美しいシカ肉を求めてみてはいかがだろう。食べて地域貢献、ジビエにはそんな側面もある。京都市街にジビエを扱う人気店はいくつかあるが、その中でも竹内和歌子さんの営む『地球の幸せを夢みるバク』は、あらゆる鳥獣肉を扱うマニアックさが特長。「どんな国の人でも食べている間は幸せ。嫌なことはバクに食べてもらい幸せになろう」というメッセージが込められた店名。サイドメニューはほとんどおかず、数種類の野菜を付け合わせにした肉料理のみが黒板メニューに並ぶ徹底ぶりだ。シカやイノシシだけでなくクマやキジ、カンガルー。トドやヌートリア(!)など国内産に限らず輸入ジビエも扱う。「イノシシは煮込みが絶対においしいです」と竹内さん。京都丹波で獲れたイノシシの頬肉を自家製のデミグラスソースでじっくり煮込み、オーブンで焼く。頬肉はゼラチン質がとろけ、肉はホロホロと。秋冬にも人気のメニューだという。通年で人気があるのは、北海道のエゾシカを使ったロースト。その名も〈叫ぶほどおいしいエゾシカのロースト ブルーチーズソース仕上げ〉。シンタマ(モモの一部)の味わいとブルーチーズのクセがぶつかり馴染む、クセになるおいしさ。さらに夏のおすすめを聞くと「カンガルーはキレイな味がする肉ですよ」と竹内さん。なるほど「くさみをなくした牛の赤身レア」といった趣である。肉のアクセントに散らされたセリの花やフェンネルのつぼみといったハーブ類も香りの強い野生のものを仕入れる。さすがジビエマニアと思わせる憎いこだわり。地下鉄「今出川駅」からほど近い上立売通。シカの角がノブになったドアを開ければ、そこはジビエの迷宮。多彩な野生肉に惑わされる夜……。高タンパクで低カロリーのヘリシー食材であると同時に、有害鳥獣をジビエとしていただくことで農作物への被害防止や自然環境と生態系のバランスを守ることに寄与するといったサステナブルな活動にもなる。まあ、意識を高くすることまでもなく、“命をムダなく、おいしくいただく”という気持ちでジビエをもっと身近に楽しんでみてはいかがだろう。

(クマ呼び寄せる柿、アイスクリームに変身:島根)
収穫されず放置され、クマなどが人里に近づく原因になる柿の実を活用しようと、吉賀高(島根県吉賀町七日市)の生徒が柿を使ったアイスクリームを地元の企業と開発した。27日に町内の道の駅で販売し、収益の一部を鳥獣よけの電気柵などの設置に生かしてもらう意向。生徒は「野生動物の被害を防ぐ循環ができれば」と期待する。

(地元野菜と猪を使ったジビエランチ:島根
松江市八雲町にオープンした『安分亭ー野菜とジビエ、たまにお蕎麦。』。町内施設で解体処理されたイノシシと、地元野菜を使った料理を提供しています。鳥獣被害対策のために捕獲されたイノシシ。イノシシをおいしく食べて欲しいとの思いでメニューを研究開発。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、25日午後7時30分ごろ、仙台市泉区寺岡2丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、25日午後4時30分ごろ、栗原市花山本沢沼山にクマが出没しました。

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8/25
(連日のクマ被害、散歩の73歳男性右手かまれ負傷:福島)
18日午前5時50分ごろ、福島市在庭坂で、自営業男性(73)の妻から「夫が散歩中にクマに右手をかまれた」と119番通報があった。福島署によると、男性は右手をかまれてけがを負った。同地区の半径500メートルでは17日に別の男性(75)がクマに両腕をかまれたほか、18日未明にはクマの目撃情報もあり、同署などが警戒を強めている。同署によると、18日に被害に遭った男性は18日午前5時25分ごろに自宅付近を散歩していた際、クマに右手をかまれたという。約2時間半前には、同地区でやぶから出てきたクマ1頭が目撃された。いずれのクマも体長約1メートル。現場付近では、同署などが付近住民に注意を呼びかけたほか、市鳥獣被害対策実施隊が隠れたクマを追い払うために花火を発射した。18日に被害に遭った男性は、福島民友新聞社の取材に応じ、クマに襲われた際の様子について「何かがやぶの中にいることに気付き、最初はイノシシだと思って油断していた。急にクマが襲ってきたので抵抗しようとして右手を出したが、かまれた」と振り返った。男性はその後、救急車で搬送され、治療を受けて自宅に戻った。男性はクマに襲われたのは初めて。「昔、狩猟をしており動物には慣れているはずだったが、朝晩は特に気を付けて歩くようにしたい」と話した。

(イヌの散歩中親子クマ3頭に襲われ、72歳女性けが:福島)
22日午前6時前、福島県福島市で72歳の女性がクマに襲われ、けがをしました。女性は、背中や顔を爪でひっかかれましたが、命に別状はないということです。22日午前6時前、福島市桜本で「家族がイヌの散歩中にクマに襲われて、顔から出血している」と消防に通報がありました。警察によりますと、クマに襲われたのは近くに住む72歳の女性で、クマに背中や顔をひっかかれましたが、自力で自宅に戻り、その後、市内の病院に救急車で運ばれました。女性は命に別状はないということです。女性を襲ったのは、親クマ1頭、子クマ2頭の3頭だということです。現場の近くでは18日にも、75歳男性と73歳男性が相次いでクマに襲われ、けがをする被害にあったばかりでした。警察では、パトカーなどで現場付近の警戒を行うとともに、近くの住民に注意を呼びかけています。

(街中徘徊クマに「花火」が使えない:岩手)
8月に入り岩手県盛岡市の市街地で目撃が相次ぐクマ。いつ、どこに現れるかわからないクマへの対応について「クマよけの花火が使えない」など市が頭を悩ませています。8月12日、盛岡市大通で近所の人が撮影した住宅街を駆け抜ける1頭のクマ。22日、始業式を迎えた現場近くの桜城小学校では、23日朝、校長が正門で通学を見守ったほか、保護者と登校する児童の姿もありました。8月12日以降、市街地7カ所で目撃情報が寄せられる中、対応する市の環境企画課は山間部や郊外で出たクマとの対処の違いに頭を悩ませています。大がかりな罠を設置できない場合、人口が少ない地域で使われるのが「轟音玉」と呼ばれるクマを驚かせて山へ追い込む花火です。ただ「轟音玉」は、音が大きすぎて市街地では使えないということです。かわりに爆竹をこまめに破裂させて対処することにしていますが、クマがその場所にいることが分かった場合にしか効果がありません。そこで市はそれぞれの家庭での自主的な取り組みが必要だと話します。盛岡市環境企画課 渡辺聡係長「(クマは)隠れ家になる場所を伝い移動する。草刈りで見通し良い状況作ってもらいたい」。また市は、自宅周辺には生ごみなどクマのエサになるものを置かない取り組みを、地域ぐるみで行ってほしいと注意を呼び掛けています。

(マダニ媒体感染症、確認相次ぐ:静岡)
マダニが媒介する感染症で、症状が悪化すると死亡する恐れのある「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の人への感染事例が静岡県内で相次いでいます。どのように対策を取ればよいのでしょうか。現状と注意点をまとめます。静岡県は(7月)5日、県西部保健所管内に住む高齢男性がマダニの媒介による重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に感染したと発表した。今年に入って5例目(8月16日時点で6人の感染を確認)。県によると、男性は1日から発熱や嘔吐(おうと)があり、医療機関に救急搬送されて入院した。県環境衛生科学研究所のPCR検査で感染が判明した。マダニにかまれた跡は確認されていないが、男性は普段から農作業をしていて、ダニにかまれることが多かったという。SFTSはウイルスを保有するマダニにかまれたり、感染した犬猫の体液に触れたりして感染する。重症化した場合、死に至ることもある。県は野山や畑などに入る際、肌の露出を少なくするよう呼びかける。

(「アライグマ」「ハクビシン」生息域が拡大か:東京)
東京都内で、アライグマやハクビシンなどの野生動物の目撃情報や相談件数が年々増加しています。業者には駆除依頼が増加し、生息域が広がっている可能性があるということです。専門家は、アライグマの「繁殖力」に警鐘を鳴らしています。17日夜、東京・世田谷区で取材をしていたスタッフ。すると、目の前に、野生動物が現れました。いま都会には、野生動物たちが姿を見せています。世田谷区の別の場所にある防犯カメラに映っていたのは、塀をよじ登るハクビシンでした。その姿に、通りすがりのネコも少し困惑した様子。さらに、カメラには、しま模様のしっぽが特徴の外来種のアライグマも映っていました。このアライグマの目撃が、各地で相次いでいるのです。7月、東京・日野市の集合住宅のそばでは、複数のアライグマが一緒に行動する様子が撮影されていました。さいたま市では6月、カメラを向けた先で2頭のアライグマが目を光らせていました。2018年には、東京・港区赤坂でも目撃されました。たびたび街に姿を現しては、人々を騒がせています。その愛らしい見た目とは裏腹に、どう猛な一面を持つアライグマ。外来種の中でも人や生態系に影響を及ぼす可能性のある「特定外来生物」に指定されています。駆除業者は、都市部でも駆除依頼が増え始めているといいます。東京都によると、都内のアライグマ捕獲数は年々増え、2021年度は1000頭以上が捕獲されています。都内でのアライグマの捕獲状況を10年前と比べてみると、2012年は、東京西部を中心に多く捕獲されていましたが、2020年は、より都会に近い23区内での捕獲数が増えていました。生息域が広がっている可能性があるといいます。専門家は「もともと23区内にいたアライグマが繁殖し、目立つようになってきたことが要因だ」と指摘しています。アライグマの生態に詳しい 北海道大学 池田透教授「放置していると、それだけ増加する繁殖力をアライグマは持っている」。アライグマの繁殖力は、12年で100倍以上にまで増えてしまうほどだといいます。また、自治体が対策に力を入れ始めたことも、捕獲数が増えた要因ではないかということです。アライグマの生態に詳しい 北海道大学 池田透教授「東京であっても、そこへ侵入していくのは何も不思議なことではない。おそらく、これからさらに数は増えていく」。自治体などはアライグマを見かけても、近づかないよう呼びかけています。

(夏場に増えるヒグマ出没、被害防ぐ対策は:北海道)
ヒグマの出没件数は夏場にかけて増え、農作物などの被害も夏場に増えます。クマによる被害を防ぐにはどのような対策が必要でしょうか。今月9日、東神楽町と美瑛町の境の辺りで視聴者が車の中から撮影した映像には、道路をゆっくりと横切る大きなヒグマが映っています。クマはセンターラインの辺りにくると警戒するように車の方を振り返り、このあと茂みの中に姿を消しました。また、19日未明に札幌市南区で撮影された写真には、道路から茂みに駆け込むクマの後ろ姿が写っています。近くの果樹園は最近、連日クマに果物を食い荒らされる被害に遭っていました。札幌市南区の高坂果樹園で最初にクマの被害が見つかったのは今月13日です。収穫期を迎えた桃およそ50個が食い荒らされ、翌日も続けて被害に遭ったため、市が15日に桃の木の周りに電気柵とカメラを設置しました。ところがその翌日の16日、今度は少し離れた場所にあるプラムが食い荒らされ、枝が折られる被害に遭いました。そして17日の夜、初めてクマの姿を市の設置したカメラがとらえました。果樹園が設置したカメラも確認したところ、同じころクマが歩き回る様子が写っていました。しかし、この日もプラムの実が被害に遭い、市は18日、プラムの木の周りにも電気柵を設置しました。果樹園には今もクマの足跡が残っています。高坂果樹農園の高坂博文さんによると、電気柵を設置しても雪のため冬場にいったん外したり、補修したりする作業に時間や手間がかかるということです。高坂さんは「クマは10年以上前は出没していたが、ここ2、3年はなかったので人を雇ってまで電気柵を張るという状況ではなかった。クマに食べられても誰も補償してくれないので、いかに早く電気柵でクマが入れないようにするかが大事だ」と話していました。道警のまとめでは、ヒグマの出没件数は夏場にかけて増えて7月にピークとなり、8月も多くなっています。クマによる農作物などの被害も夏場に増え、ことしは7月に12件、今月も19日正午現在で12件に上っています。ヒグマの生態に詳しい北海道大学獣医学研究院の坪田敏男教授は、「夏の一番暑い時期はクマにとって餌資源が少なくなる厳しい時期なので人里に出没しやすい背景はあると思う」と話しています。クマの被害を防ぐにはどのような対策が必要か。専門家が挙げる主なポイントの1つは、ヒグマが出にくい環境を作ること。具体的には、森林との間の草を刈って身を隠せる場所をなくすことや電気柵を設置することです。もうひとつのポイントは、ヒグマに人がいるのを知らせること。具体的には、鈴を身につけたりラジオを流したりして音を鳴らすことです。その上で、学習能力が高いというクマの性質をうまく利用することも重要だとしています。北海道大学獣医学研究院の坪田敏男教授は、「良い方向に学習させればいいと思う。ここに餌があるよとかここにうまいものにありつけるとかそういう学習をしてしまうと、そこに執着して居続けるので、『ここに来たら痛い目に遭うよ』とか『ここにきてもおいしいものにありつけないよ』という方向に学習させることが大事で、クマに警戒心を覚えさせるような対策をとればクマは自然に山に帰っていくと思う」と話しています。道は現在、ヒグマによる農作物の被害が相次いでいる旭川市、東神楽町、東川町の一部の地域に「ヒグマ注意報」を出して▼ヒグマを目撃したらゆっくりと距離をとり、静かにその場を離れることや、▼餌になるゴミなどを放置しないこと、▼山に出かけるときにはヒグマの出没情報を確認することなどを呼びかけています。

(クマの被害、遭遇回避と侵入防止徹底を:福島)
夏場は山に餌となる木の実などが少ないため、ツキノワグマが人里近くに出没するケースが多い。特に目撃情報があった地域では、いつ遭遇するか分からない。常に警戒を緩めず、行動したい。県内でクマによる人身被害が相次いでいる。17日夜に福島市の男性が自宅敷地内でクマに襲われたほか、翌朝には、この男性宅近くを散歩していた別の男性が右手をかまれるけがを負った。先月には会津若松市で農作業中にクマに襲われたとみられる女性が亡くなった。死亡事故は9年前に会津美里町で発生して以来だ。県によると、今年4~7月の県内のクマの目撃件数は262件で前年同期より43件多い。人身被害はすでに昨年1年間の3件を上回る5件が発生している。県内の目撃情報を基に、具体的な場所を示した地図が県のホームページで公開され、各自治体も看板設置や広報紙で注意を呼びかけている。こうした情報を活用し、出没が頻発している地域に不用意に近づかないよう心がけたい。また自宅周辺や普段から作業している畑、山林であっても油断せず、クマの行動が活発になる明け方や夕方以降は、単独での外出を控えるなどの自衛策が必要だ。今年4月に会津若松市の鶴ケ城公園でクマが見つかるなど、最近は市街地に出没することが増えている。若いクマなどが市街地への侵入を繰り返し、人の生活圏も行動エリアの一部と認識するようになったとみられる。集落や民家に近づけないためには、山からの移動ルートや隠れ場となるやぶや河川沿い、耕作放棄地などの刈り払いが推奨されている。住宅や畑が森林と隣接している場合、境界線に電気柵などを設置することも有効だ。電気柵はイノシシなどによる農作物被害にも効果があり、設置費用を助成している市町村もある。クマの出没が相次ぎ、農作物への被害も発生している地域では、自治体と地域住民が協議し、電気柵の設置を進めるべきだ。高齢化や過疎化により地域ぐるみでの刈り払いなどが難しい地域では、行政が有害捕獲などの対応を積極的に講じる必要がある。県自然保護課は、昨年はクマの餌となるブナの実が豊作だったため、繁殖力が高まり、頭数が増えていると推定している。これから登山や行楽などで山や森林に入る人も増える。クマの生息エリアに入ることを自覚し、クマ鈴やラジオなどの音の鳴る物の携帯を忘れず、撃退スプレーなどの備えを検討してほしい。

(夏の夜だけ牛を襲撃するヒグマ、その名はOSO18:北海道)
夏の夜にだけ、北海道東部の酪農地帯で放牧された乳牛を襲い続けている1頭のヒグマがいる。その名も「OSO(オソ)18」。人前には姿を現さず、わなには見向きもしない。今夏も襲撃が始まり、この3年間で牛の被害は計65頭に及ぶ。食い荒らされた牛の死骸から、OSO18の特性が見えてくるという。7月1日、OSO18が、また動き始めた。標茶(しべちゃ)町阿歴内(あれきない)地区の牧場で乳牛3頭が襲われ、2頭が死んだ。「今年もやっぱり来てしまったか」。町農林課の職員は暗澹(あんたん)たる気持ちになった。

(ハンターら“命懸けのボランティア”:北海道)
先住民族・アイヌが「カムイ(神)」と崇めたヒグマが、北の大地で暴威を振るっている。この3年間で襲われた牧牛は60頭以上。人をあざ笑うかのように立ち回る黒いモンスターと、令和のマタギの最終決戦が始まった。北海道の東部、ラムサール条約の登録地に指定され、タンチョウが生息する釧路湿原。この4割を町域に収める人口8000人弱の標茶(しべちゃ)町に、巨大なヒグマが出没するようになったのは、3年前の夏からだ。2019年7月16日、標茶町オソツベツの牧場で牛1頭が殺されているのが見つかった。状況からヒグマに襲われたものと判断されたが、集まった人々は現場に残された足跡を見て震撼した。幅約18cm──その足跡は、獣類を見慣れている現地の住人も息を呑む、巨大なヒグマが現われたことを示していた。事件現場の地名と足跡から、「OSO18」のコードネームが付されたこのヒグマは、その後も次々と牛を襲い続けた。2019年からこれまで、OSO18によるものと見られる牧牛の被害は60件以上。今年も6頭の牛が襲われ、牧畜業者に多大な損害を与えている。だが、これだけ派手に暴れているにもかかわらず、未だOSO18の目撃情報はわずかだ。監視カメラがその姿を捉えたのもわずか2回。映像から、身の丈3m、体重300kgを超えるオスと見られているが、警戒心が極めて強く、人前に姿を現わさないことから地元では「忍者グマ」とも呼ばれている。標茶町役場農林課の担当者が明かす。「OSO18と見られる個体は今年7月だけで5回出没が確認されています。この町にクマが出没するのは珍しいことではありません。ただ、OSO18は特別に賢く、放牧牛への被害が出ているため、町をあげて警戒中です」。ハンター歴60年を誇る、北海道猟友会標茶支部長の後藤勲氏がOSO18の異質さを指摘する。「普通のクマは獲物に執着するものです。一番のご馳走である内臓を食べて姿を消しても、いずれ残った肉を食べに戻ってくる。クマを駆除するハンターはその瞬間を狙うのが定石ですが、OSO18は張り込んでいても戻ってきません。牛を襲っても内臓を少し食べる程度。まったく食べないこともあり、遊び半分で殺しているとしか思えない。こんなクマは見たことがありません」。箱罠を仕掛けても、周囲を悠然と歩くばかりで決して中に入らない。人の動きも熟知している。「OSO18は夜間しか動きません。まるで(狩猟法による規制で)猟銃の使用が日の出から日没に限られていることを知っているかのようです」(後藤氏)。OSO18は、行動範囲が広いことも大きな特徴だ。東京23区の1.6倍ほどの面積を持つ標茶町のほか、隣接する厚岸(あつけし)町でもOSO18によると見られる被害が相次いでいる。猟友会厚岸支部の根布谷昌男事務局長は、「オスのヒグマは一晩で40kmほど移動することも珍しくない」としたうえで、こう話す。「その中でも、OSO18は特別。とにかく人目につかないところを選んで移動している。藪の中だったり、車道の近くでもうまくドライバーから目が届かないところを選んで歩く。過去に痛い目に遭った経験があるからこその行動ではないか」。OSO18は神出鬼没だ。行動は夜間に限られ、どこに現われるか予想しにくい。「遭遇すれば、銃を持ったハンターでも大きな危険が伴う」と前出・後藤氏がいう。「ライフルの射程は4kmあるが、クマを仕留めるとなったら100m以内に近寄らねば撃てない。手負いのまま逃してしまうと凶暴なクマを野に放つことになるからです」。頭を狙っても仕留められるとは限らない。「眉間に当たればいいが、少しでも逸れると硬い頭蓋骨に阻まれる。だから、狙うのは心臓。ところが命中しても息絶えるまで100mくらい走ることがある。急いで次の弾を撃たねばならず、ハンターも命懸けです」(後藤氏)。根布谷氏もこういう。「とくに秋口だとクマは体にたっぷり脂肪を蓄えているから、腹や胸に弾を撃ち込んでもダメージにならない。その下の胸骨もかなり頑丈。仕留めたクマの胸に、たくさんの銃弾が食い込んでいたこともあります」。ハンターが返り討ちに遭う危険性も高い。「昔から、クマが出たら鉄砲を持っている人が真っ先に襲われるといわれる。おそらく火薬の匂いがわかるからではないか。クマの嗅覚は想像以上。立ち止まってキョロキョロしているのは匂いを嗅いでいる時で、4km先に鹿の死骸があることまでわかる」(根布谷氏)。クマの駆除に参加すれば自治体から駆除費が支払われるが、金額はごくわずかだ。現場に駆けつける車のガソリン代や弾薬、銃器の維持費などを考えれば「命懸けだけど完全にボランティア」と根布谷氏は笑う。

(ハンターの苦悩「クマがかわいそう」抗議も:北海道)
現代も続くヒグマ駆除だが、北海道開拓の歴史はヒグマとの戦いだった。1915(大正4)年12月、北海道苫前村三毛別(現・苫前町三渓)で死者7人を出す史上最悪の熊害(ゆうがい)事件が起きた。開拓集落に体の大きさ2.7m、体重340kgのヒグマが現われ、数度にわたって民家を襲撃。7人がクマに殺された事件だ。最初の犠牲者の通夜にヒグマが乱入して遺体を荒らしたほか、民家で妊婦を襲い胎児を引きずり出すなど、クマの行状は凄惨を極めた。一方、日高山脈のカムイエクウチカウシ山で発生した「福岡大学ワンダーフォーゲル部ヒグマ事件」(1970年7月)では、登山中の大学生5人のパーティーがメスのヒグマに襲われ、うち3人が死亡。人間の食料の味を覚えたクマが、登山者のリュックを狙ったことで起きた悲劇とされる。道内では、統計の残る1962年以降、ヒグマによる人身事故が毎年発生し、昨年までの死傷者は163人を数える。現在でも、春先に山菜採りで山に入った人がヒグマに襲われるケースが後を絶たないが、最近は市街地でも油断できない。2021年6月早朝、札幌市東区の住宅街に体長1.6mほどのオスのクマが出没。街を徘徊し、住民に大ケガを負わせる事件が起きた。その後、クマは陸上自衛隊丘珠駐屯地の正門から内部に侵入。40代の男性隊員が脇腹を噛まれるなどした。現在まで、OSO18によると見られる人への加害は確認されていないが、最悪のケースも想定しなければならない。ハンター歴60年を誇る、北海道猟友会標茶(しべちゃ)支部長の後藤勲氏は語る。「道東でも牧場が次々と開拓され、クマが住む森へ人が進出した。そこで繁殖し放牧されている牛を、クマが狙うようになったというわけです。『そのうち人間のほうが檻に入るようになる』と冗談をいう人もいるほどです」。かつて道内のヒグマは減少を続け、1990年には5200頭を数えるほどだった。ところが、同年に春グマ駆除が廃止されてから増殖し、2020年度は1万1700頭ほどになっている。今後、OSO18のような賢い個体が子孫を残せば、罠にかからない方法を学習し、食料を得るために人里に現われるヒグマが増える可能性も十分にある。クマが人を恐れなくなれば、偶発的な事故も起こり得るだろう。惨事を防ぐためにも猟友会は大きな役割を担っているが、ハンター側には様々な制約がある。猟友会厚岸(あつけし)支部の根布谷昌男事務局長はこう語る。「まず弾が入手困難。主に銅製の銃弾を使うが、多くはアメリカからの輸入品。工場がコロナの影響で止まったほか、銃規制がかかるのを見越して買い占めが起きているらしく、日本への供給が滞っている。値段も従来の2倍です。銃弾が入手できなければ自治体から要請を受けてもヒグマやエゾシカの駆除ができなくなってしまう」。前述の通り、夜間は発砲できないほか、ヒグマを撃てるハンターの数も少ない。メンバーの高齢化も進んでいる。近年は、害獣駆除を行なうハンターに厳しい目が向けられることもある。道内で害獣駆除にあたる自治体関係者が複雑な表情で打ち明ける。「道外からも『クマを殺すのはかわいそう』という声が寄せられる。ニュースで駆除が報じられると業務に差し障るほどの抗議が殺到し、精神的につらい。命の重さはもちろんわかっているが、人や牛を襲ったクマは駆除するほかない。狂暴化したヒグマの恐ろしさを軽視すれば、取り返しのつかないことになる」。クマとの戦いはこれからも続く──。

(野生化したアライグマ捕獲の仕方を学ぶ:山梨)
野生化したアライグマによる農作物や生態系への被害を防止するため、わなの仕掛けかたなど学ぶ講習会が、山梨県庁で開かれました。アライグマは、ペットとして飼われたのちに捨てられるなどして野生化することがあり、昨年度は225頭が捕獲されています。県は、アライグマを捕獲する正しい知識や技術をより多くの人に身につけてもらおうと、講習会を毎年開いていて、22日は市町村の担当者や一般の県民などおよそ30人が参加しました。講習会には獣医などの専門家が招かれ、アライグマは、たぬきなどとは違って耳の縁やひげが白いことやザリガニやかえるのほか果物なども食糧にするといった特徴を説明しました。そして、捕獲についてはさまざまな餌を仕掛けてみるのが効率的であることや、かまれないように防護する服を着たり手指消毒を徹底したりするなどして、感染症を予防する必要があることなども呼びかけていました。講習会に参加した山梨大学医学部附属病院の関係者は「病院の敷地でも目撃したという情報があったが、見分け方や扱いがわからず不安だったので講習を受けました。感染症予防のためにも対策したいと思います」と話していました。

(カラス被害を見た:埼玉)
カラスによる被害といえば、東京が「中心地」のイメージがあったが、最近はどうやらそうでもないようだ。埼玉県越谷市では、困り果てた市民の生活を守るため、行政が対策に本腰を入れ出した。ICT技術を利用してカラスを撃退する取り組みだ。現地を訪ねてみると……。猛暑の7月某日、東武線新越谷駅。ここは5月から6月にかけて、繁殖期で攻撃的になったカラスが集まり、JR武蔵野線南越谷駅との乗り換えルートで多くの通勤客がカラスの襲撃を受けた場所だという。乗り換え通路の天井の梁(はり)で、数羽のカラスが暑さをしのいでいる。周囲のビルのバルコニー部分や屋上近くでも、羽を休めているカラスの姿がちらほら。通路には何カ所か、カラスの糞(ふん)が集中して落ちている部分がある。「先月くらいまではここに来るのが怖かった。時間帯によってたくさんのカラスがいて、私の目の前を歩いていた女性の頭の上に止まって、くちばしで何度もつつかれていた。カラスの下を通ると糞を落とされるので、帽子が必須アイテムでした」(駅ビルに買い物に来ていた主婦)。「夕方になるとこの辺に集まってきて、群れになってねぐらに帰る。空が真っ黒になるくらいの大群でした。ゴミ集積所の近くは大変で、ネットをかけていても、ヤツらは頭がいいから平気で食べ物をあさっていく。自治会でも大問題になっていた」(駅前飲食店従業員)。駅周辺の店では、店頭に展示した商品をカラスに持ち逃げされたり、ドア付近に置いてあった食材を食べられたりしてしまったところも。その後、ネットを張るなどの対策を施し、被害を防いでいる状況だという。駅周辺の商業ビル内にカラスが侵入する騒ぎもあったという。「駅ビルの自動ドアをすり抜けてビル内に入ってしまうカラスがいた。追い出すのにひと騒動あったと聞いてます。でも初夏の繁殖期を過ぎて、猛暑が続いた7月くらいから数が少なくなったかも」(飲食店店主)。越谷市が対策に本腰を入れたのもちょうどそのころだった。カラス対策の専門業者「クロウラボ」、東京電力パワーグリッド、NTT東日本と提携。ICT(情報通信技術)を利用し、カラス自身が警戒する際に発する鳴き声をスピーカーを通じて流すことで、カラスを追い払う実証実験を北越谷駅東口などで始めた。カラス対策を担当する市の環境経済部では「すでに機器を設置して、カラスにとって警戒音になる鳴き声を流しています。ほかにもカラスに破られたネットの交換やゴミ集積所のパトロール、カラス対策の看板を設置するなどの対策もしていますが、相手は賢いし空を飛ぶので改善は難しい。実証実験中のカラス撃退音で追い払ったとしても、カラスは場所を変えるだけでいなくなるわけではないのが悩みのタネ」と話す。北越谷駅近くの居酒屋店主は言う。「最近になってカラスの数は減っていると思うが、暑さに弱いからだと思っていた。市が対策を始めたとは聞いているが、そのおかげなのかどうか、俺にはわからないね。この辺にはカラスのねぐらがあるらしくて、今でも夕方過ぎるとたくさん集まってくるよ」。駅からほど近い香取神社の前の通りには、電線に沿って道路が真っ白になるくらい大量のカラスの糞が落ちていた。「私たちがいる時間帯はあんまり来ないんだけど、帰ってから集まるんでしょうね。朝来ると境内に設置してあるおみくじ用の台や、来訪者のためのベンチにカラスの糞が積もってる。毎朝毎朝掃除して消毒して……本当に大変です」。香取神社の職員はこうこぼす。カラスのねぐら近くで無農薬野菜を生産・販売している石垣園芸ではこの数年、カラスの被害に遭い続けている。収穫前の作物を食い荒らされたり、畑を踏み荒らされたりの日々で、カラスが好むトウモロコシに至っては生産をやめている状態だという。「夜になるとねぐらに帰ってくるから、このあたりはカラスだらけですよ。夜通し鳴くから、うるさいのなんの。作物の被害もひどい。ウチとしても威嚇したり、超音波を出す装置も使ったけど、頭がいいから慣れちゃうんだよ。安全だってわかると、何やっても関係ない。今は作物を囲うようにテグスを張り巡らせて防いでいるが、これが一番効果がある。ただ、われわれ収穫する側も畑に入りにくくなるのが難点だけど」(石垣園芸の代表の男性)。夕方、まだ明るいうちに“カラスのねぐら”とされる森に行ってみると、カラスたちが木陰で涼んでいる様子が見られたが、駅周辺や住宅街よりは多いかなという程度。しかし、夕焼け空が赤から紫に変わるころから、少しずつ数は増え始めた。群れとなり、ねぐらに戻ってくるカラスが樹上や電線に列をなし始めたのは暗くなってから。鳴き交わす声も驚くほど大きい。石垣園芸ではカラス以外にも野生のハクビシンによる作物被害があり、捕獲の許可を取った。カラスについても駆除したいが、許可が必要なうえ自費での作業となるという。「被害は少なくない。駅周辺や住宅密集地だけではなく、ねぐら近くでの対策を市にはお願いしたい」(前出の男性)と聞かされていたが、大変さが実感できた。取材を終えた帰り道、駅でかぶっていた記者の帽子にカラスの糞が落とされていたのに気づき、対策が必要との思いをさらに強くした。

福島市に「ツキノワグマ出没警報」(:福島)
熊による人的被害が相次いでいることを受けて、県は福島市に「ツキノワグマ出没警報」を発令した。福島市では、今月に入り、3件の熊による人的被害が発生している。これを受けて、県は、22日から福島市を対象に「ツキノワグマ出没警報」を発令した。県内での警報の発令は会津若松市に続き2例目。22日は、県の職員が農産物直売所などでチラシを配った。熊は、特に夏は、朝夕活発に行動することから、散歩の時間も注意することや山際での農作業する際は熊鈴やラジオなど音のするものを身に着けるなど注意を呼びかけている。

(耕作放棄で「人との領域が曖昧に」:北海道)
サルやイノシシ、そしてクマ…。全国的に人間の生活圏で野生動物との遭遇し、トラブルとなるケースが増えている。夏はレジャーやお墓参りなどで、山や川に近づく機会も増える。心配なのが、野生動物との突然の遭遇だ。7月16日、北海道三笠市の国道に突然現れたクマ。車の前を横切り、その後平然と山へ消えていった。さらに最近では山だけでなく、人間の生活圏でも出没や被害が相次ぐようになっている。7月15日、松前町白神で畑作業をしていた高齢の夫婦がクマに襲われた。現場は山に近いものの、民家や商店があり、近くには墓地もある場所。人の生活圏で起きたクマによる被害。町の人もショックを受けている。町では注意喚起を促すチラシを全世帯に配布するなど、警戒を続けている。また、道南地方では2021年7月に、松前町のとなりの福島町で女性がクマに襲われて死亡する事故が起きている。道立総合研究機構の分析の結果、松前町と福島町のクマは別の個体であることが分かった。それぞれのクマはいまだ発見できていない。クマは大都市・札幌でも、これまでにないペースで確認されている。2021年6月、住宅が立ち並ぶ札幌・東区。コンクリートで舗装された歩道で、出勤しようとした男性が突然、クマに襲われ、重傷を負う事故があった。さらに、札幌・南区の住宅街では、歩道の縁石に座り込むクマの姿が目撃された。遭遇したのは、花火大会帰りの男子高校生だった。札幌市によると市内でのクマの出没件数は、2017年度の106件から、2021年度は185件と約1.8倍に増えている。2022年もすでに70件を超え、人との接触が懸念されているのだ。専門家は、クマが人間の生活圏に近づいている理由をこう分析している。道立総合研究機構 釣賀一二三 研究主幹:かつて果樹園とか畑だったところで、人が作物を作らなくなった。藪になってきて、クマが通りやすくなる。人とクマの領域が曖昧になっているというのはある。目の前にクマが現れる状態が珍しくなくなったいま。いつ遭遇してもおかしくないという当事者意識を持つことが大切である。

(害獣被害から地域の里山守れ:長野)
安曇野市穂高有明の立足区(小林慈彦区長)の住民有志が、猿や熊による被害を防ごうと対策に乗り出した。民家に隣接する農地と林野の下草刈りや樹木の伐採、枝払いなどして、動物が入り込まない環境整備を進める。「地域の困りごと解決へ、自分たちでできることから始めよう」という意識で、作業に汗を流している。同区中房常会にある約1ヘクタールの果樹園と林野が、持ち主が高齢なため手入れができず荒れ果て、動物の隠れ場所になっている。21日は歴代の区長や住民有志ら約20人が参加し、里山再生に取り組むボランティア団体・あづみの樹楽会の協力を得て作業をした。草刈り機やチェーンソーを使ってリンゴと栗の畑に生い茂る竹などを刈り払い、見通しを悪くしている雑木を伐採した。市内の西山山麓では、熊の目撃情報や猿による被害が多発している。中房常会でも農作物などの食害だけでなく、猿が民家に侵入したり、散歩中の住民を襲ったりといった人的被害も後を絶たず、猿から逃げようとして転倒し、けがをした高齢女性もいる。中房常会の野中由紀子常会長は「地主さんとも協力して被害を食い止めながら、この地域の魅力でもある緑地の整備を進めたい」と話していた。立足区が6月に住民アンケートで困りごとを募ったところ、猿や熊の対策が急務という声が多く寄せられた。市に相談し、地主と交渉して快諾を得て7月から準備を進めてきた。今後、住民の支え合い組織を立ち上げる予定で、小林区長は「有害鳥獣の対策も、まずは住民でできることからやってみようという気持ち。効果を見ながら継続していきたい」と話していた。

(ツキノワグマ殺処分、体重80キロ:埼玉)
埼玉県飯能市は22日、同市下名栗の民家で雄のツキノワグマ1頭を捕獲したと発表した。市内では7月13日と今月9日にも、ツキノワグマが捕獲されており、市が警戒を強化している。市農業振興課によると、今回捕獲されたツキノワグマは体長130センチ、体重80キロで推定6歳。民家でコイのいけすが荒らされる被害があり、市鳥獣被害対策実施隊員が箱わなを設置、20日の午前7時半ごろクマが入っているのを確認したという。クマは殺処分された。県みどり自然課によると、7月末時点での県内のクマ出没件数は30件。そのうち、わなにかかるなどして捕獲したのは4頭で、人的被害は出ていないという。

(電柱「カラスの巣」が原因で停電相次ぐ:群馬)
電柱に作られたカラスの巣が原因で起きる停電が、群馬県内で増えている。東京電力パワーグリッド群馬総支社によると、県内の停電件数は毎年度1桁で推移してきたが、今年度は7月末時点で13件発生し、停電した建物も5月末時点で8659軒と昨年度の2倍超となった。専門家は要因として、コロナ禍での外出自粛による家庭ゴミの増加で、カラスの数が増えた可能性を指摘する。電柱に作られたカラスの巣が原因で起きる停電が、群馬県内で増えている。東京電力パワーグリッド群馬総支社によると、県内の停電件数は毎年度1桁で推移してきたが、今年度は7月末時点で13件発生し、停電した建物も5月末時点で8659軒と昨年度の2倍超となった。専門家は要因として、コロナ禍での外出自粛による家庭ゴミの増加で、カラスの数が増えた可能性を指摘する。カラスは2~4月に巣を作り、ヒナが巣立ちする夏頃まで巣で活動する。木や電柱の上に巣を作る習性があり、材料の金属製ハンガーなどが高圧の電線に接触すると、漏電や停電を引き起こす恐れがある。木の枝で作られた巣でも、雨で水分が含まれると電気を通すため、同様の現象が起こりうる。同総支社によると、今年4~5月は、カラスの巣が原因の停電が全体の停電件数の半数ほどを占めた。5月22日にはみどり市で、巣のハンガー部分が高圧の電線に触れて漏電し、午後10時過ぎから約1時間半にわたり536軒が停電した。日本獣医生命科学大の羽山伸一教授(61)は停電が急増した要因として、「コロナ禍でテイクアウトなどが広がったことで家庭ゴミが増え、それを餌にする成鳥が増えた可能性がある」と指摘する。同総支社は巣の撤去に追われており、今年度は5月末までに150件超を撤去した。撤去作業には高所作業車を使う。高さ10メートル付近の電柱に作られた巣に作業員が近づき、感電しないように棒状の器具で枝やハンガーを何度もつまんで巣を崩していく。ただ、カラスは巣を撤去されても、同じ場所に再び作る傾向があるといい、同総支社の室橋堅治グループマネジャー(51)は「地道に撤去を続けるしかない」と言う。再び巣を作ることを防ぐため、巣の撤去後、とげの付いた鳥よけなどを設置する場合もある。カラスは民家のベランダからハンガーを運び出すことが多いといい、室橋さんは「ハンガーを置きっ放しにしないようにしてもらえるとありがたい。できれば金属製より、木製のものを使用してほしい」と話した。

(農作物被害額4,500万円:青森)
昨年度、野生動物の農作物の被害額は4,500万円と前の年度と比べて2割減りいまの調査方法となった2007年度以降で最も少なくなりました。県によりますと昨年度の農作物被害の面積は21ヘクタール、被害額は4,519万円でともに前の年度と比べて2割程度減りました。このうち被害総額はいまの調査方法となった2007年度以降で最も少なくなりました。理由として県は電気柵の設置などの対策が進んでいることや捕獲による効果をあげています。一方で近年、目撃が増えているイノシシの被害額が前の年度の4倍に増加しています。県はドローンを活用した監視方法を検証するなどして対策を強化する方針です。

(アライグマの駆除「住民主体で」:熊本)
熊本県内でも確認数が増えている特定外来生物のアライグマの駆除を促す活動が活発化してきた。環境問題などに取り組むNPO法人・くまもと未来ネット(熊本市)と県は、地元住民を巻き込んだ捕獲態勢の構築を目指している。県内では2010年、熊本市南区城南町で初めて発見された。年々、捕獲やカメラ撮影による確認数は増え続け、21年度は85件で19年度から倍増。22年度は県内全域の24市町村で22件(7月末現在)が確認されている。県内では農作物被害の報告はないが、福岡県では20年度に1639万円(前年度比20%増)に上っている。狂犬病やアライグマ回虫など感染症を媒介する恐れもある。アライグマの駆除を目的に、未来ネットは19年度から毎年、自治体の職員を対象にした「防除研修」を県から受託し、県内各地で実施。これまでに玉名や宇城、八代など計8カ所で開き、各回10~20人が受講している。研修では、自動撮影カメラや箱わなの設置、殺処分の方法などを説明。自治体職員だけでは作業人員が足りないため、カメラの映像確認や通報は地域の住民が主体となって取り組む必要性を強調している。各地で講演する未来ネットの歌岡宏信さん(67)=熊本市=は「カメラを持っている自治体はまだ少数。常に5~10台を確保し、住民から要望があればすぐに貸し出せる態勢を整備すべきだ」と強調。県自然保護課は「今後、県内全域に広がる恐れがある中、自治体と住民が協力した捕獲態勢が不可欠」と指摘する。未来ネットはアライグマの見分け方や捕獲の手順を記したリーフレット「被害対策マニュアル」を独自に千部制作し、出没地域の住民らに配布している。歌岡さんは「被害を防ぐための対策は待ったなし。自治体職員がリードしながら、地元住民が主体的に動いてアライグマを捕獲するシステムを早く構築しなければならない」と訴える。

(不足する獣医師確保へ:島根)
豚やイノシシがかかる豚熱(CSF)が島根県内で確認されるなど家畜伝染病への対応が急務となる中、県が獣医師を目指す大学生や既卒者を対象としたインターンシップ(就業体験)の拡充に乗り出している。

(題材はシカ猟をする女子:長野)
佐久市で毎年開かれる「武論尊100時間漫画塾」を卒業した軽井沢町のさだめさん(35)=本名・富永安弥(やすみ)さん=が、猟師経験も基にした「自然系漫画家」として活躍している。ユニークさに目が留まり、現在は市子ども未来館で巨大な漫画を展示中。「食べ物を浪費している」とみる現代社会への問題意識から、シカ猟をする女の子の物語を描き下ろした。漫画塾は、人気漫画「北斗の拳」原作者で佐久市出身の武論尊さん(本名・岡村善行さん)が塾長を務める。さだめさんは小さなころから絵を描くのが好きで、専門学校を経て都内のゲーム会社に勤務。ゲームのキャラクターデザインなどに忙しく携わったが、疲れや「やりきった感」もあって27歳のころに地元へUターンした。しばらく「ぼーっとした」後、自給自足へのあこがれから3年ほど前に狩猟免許を取得。ポスターで知った漫画塾にもピンときて、「漫画家になる」と2年ほど学んだ。作品はインターネット上で発表しており、初めて狩猟に挑む女の子の物語などがある。自分も肉を食べるのは好きだが「狩猟で十分捕れるため、お肉は買わない」。未来館に展示した作品でも、女の子がありがたく食べようとしているステーキが実は自ら銃で仕留め、解体したもの―といった過程を描いた。こうした作品を手がけるのは、食べ物が食卓に並ぶまでを「学ぶ機会がなかった」という自身の経験がある。家畜を育てるため、世界で森林が伐採されていることへの問題意識も。子ども未来館で漫画の横に展示したパネルでは「畜産肉をジビエに置き換えたりすることで、地球への負担は変えられるのではないでしょうか」とも呼びかけた。自作の山小屋で自給自足の生活を送ることが今後の目標。「自給自足にはお金は必要ないので野心はないです」といい、「こぢんまりと、長野のすてきな自然と動物を描いていきたい」と語った。

(シカ捕獲に通信技術:岩手)
農業被害が2億円を超えるシカ対策のため、県は今月から遠野市で、ICT(情報通信技術)を活用したワナで捕獲する実証実験を始めた。狩猟者が少なくなる中、ICTによる効率化で捕獲数を増やす。9日朝、県から実証実験を受託する県猟友会に「くくりワナ」に連動した機器から、「捕獲通知」のメールが届いた。会員の携帯電話にも届き、現場に出向きシカを回収した。県猟友会によると、くくりワナは一人で15か所以上設置する場合が多く、巡回しても徒労に終わることもある。一方、実験では通知があった場所に行けばよく、大幅に手間が軽減される。副会長の菅野範正さん(78)は「巡回の負担が大きく、別に仕事を持つ人には両立が困難。負担が減れば、より多くを捕まえられる」と期待する。県内のシカの推定生息数は、2018年秋時点で10万7000頭まで増え、農林業被害も広がっている。県が9日のシカ管理検討委員会で報告した被害状況によると、昨年度は29市町村で農業被害が発生し、被害額(速報値)は約2億1400万円。飼料作物や水稲が多く食い荒らされ、3年連続で2億円を超えた。造林木の芽や葉が食べられる林木被害は約3500万円、シイタケの食害被害は約110万円で、いずれも前年度から2倍前後に増加。列車との衝突事故も前年度比88件増の計883件で、増え続けている。県や市町村は被害を減らすため、侵入防止柵の設置などを進める一方、捕獲拡大にも取り組んでいる。県は将来的に生息数を2万頭に抑えることを目指し、捕獲数の目標を昨年度から、これまでの7割増の2万5000頭に引き上げた。その結果、昨年度は過去最多の約2万7000頭を捕獲。ただ、担い手となる県猟友会の会員数は、今年3月時点で1861人と最盛期の5分の1で、60歳以上の会員が約6割と高齢化も課題だ。菅野さんは「現状の捕獲数もすでに限界。今以上の目標を達成するには会員の絶対数が足りない」と話す。そこで期待されるのが、ICT化による捕獲の効率化だ。環境省は交付金によってICT化を推進。同省によると、全国では捕獲実績の高い場所の位置情報を狩猟者で共有するシステムや、遠隔操作で出口をふさぐ箱ワナを導入した事例があるという。県は交付金を活用して8月上旬、約1000万円かけ遠野市内の2地区に、ICT対応のワナを50基設置した。県は10月まで実験を行い、事業の拡大を検討する。県自然保護課の酒井淳総括課長は「ICT技術が狩猟者の負担軽減の一助となり、シカの捕獲数がさらに増えることを期待したい」と話している。

(カメラとらえた水田にクマ、猟友会が射殺:長野)
19日午後、松本市南部でクマの目撃情報が相次ぎ、猟友会が市内の水田にいるクマを発見、午後3時過ぎ、射殺されました。19日午後、松本市南部でクマの目撃情報が相次ぎました。松本市神林では、銃を持った猟友会のメンバーやタテを持った警察官などが水田を囲みました。午後0時50分ごろには塩尻北インター付近の小俣橋で、午後1時40分ごろには松本市笹賀の菅野中学校付近で複数の目撃情報が寄せられました。そして19日午後2時半ごろ、松本市神林のサンプロアルウィン北側の水田にいるところを発見。稲の間に潜っては、何度か頭を出すクマ。警察や猟友会は、移動するクマに目を光らせながらその時を探っていました。午後3時すぎ、クマは猟友会によって射殺。けがをした人はいませんでした。体長1メートルほど、2~3歳のメスだったということです。松本市神林猟友会 上條栄さん「このくらいの大きさだと(人間を)襲いますね。木の実が食べられる前ということで、しかも夏に雨が降らずに暑くて、相当餌には困っている」。猟友会は「家の外に餌となる生ごみを置かない」など人里にクマを寄せ付けないための対策を呼び掛けています。

(メダカが消えた意外な理由:東京)
突如消えた、200匹ものメダカ。このメダカの大量失踪は、2022年5月、東京・三鷹市で起きた。メダカがいなくなった下田幸司さん「一瞬、盗まれたのかもしれないというのはあったんですけど、やっぱり、横に網とかもあったのに、使われた形跡がなかったのと、人為的な感じじゃないような」。“メダカブーム”でメダカの窃盗が相次ぐ中、人の仕業とは思えない違和感があったという。さらにこの家では、4年前にも600匹のメダカが突然、いなくなっていた。メダカがいなくなった下田さん「一夜にして、全部いなくなっちゃったんで、おかしいなと思ったんですけれども。ようやく大人になって、また卵を産み始めてたんで、その矢先でしたので、やっぱり、がくぜんとしました」。なぜ、メダカは消えたのか。正体を突き止めるため、防犯カメラを設置すると、2022年6月下旬、その犯行現場がとらえられた。映っていたのは、目の周りが黒く、しま模様の尻尾を持った動物...アライグマ。水槽にのぼると、隣の水槽の中をのぞき込み、中を確認しているような様子を見せる。メダカの飼い主は、まさかの事態に驚きを隠せない。メダカがいなくなった下田さん「怒りと言うよりも驚き。まさか、こんな東京にアライグマがいるのかという。向こうも、だから必死ですよね。日々のご飯探して回ってるんじゃないかと思いますけど」。この時は、アライグマがのぞき込んでいた水槽にはメダカは入っておらず、被害はなかった。5月に200匹がいなくなった時は、水深が浅く、アライグマが体ごと水槽に入り、メダカを食べてしまったとみられる。今後は、水深を深くするとともに、水槽にふたをして、アライグマ対策をしていく考え。

(クマ被害相次ぐ、ハンターが「箱わな」設置して警戒:北海道)
北海道古平町では18日、クマがスモモを食い荒らした跡が見つかりました。付近では2020年、住民がクマに襲われ連れ去られる被害があり、19日朝からハンターが出て警戒にあたっています。午前6時、古平町浜町の現場にハンター8人が集まりました。付近では18日、住宅の敷地内で育てていたスモモおよそ20個が食い荒らされているのが見つかりました。現場には、クマの足跡がありその大きさから、体重250キロほどのクマとみられています。付近では、2020年タケノコ採りに出かけた住民の男性がクマに襲われ、連れ去られました。また、今年5月には今回の現場から直線距離で2・5キロほどの歌棄(うたすつ)地区で山菜採りに出かけたとみられる女性が行方不明になっています。

(果樹園、連日ヒグマ食害:北海道)
札幌市南区白川地区の果樹園で13日以降、同一のヒグマによるとみられる食害が続いている。

(ヒグマが車内のぞきこみ、ドライバーと一触即発:北海道)
北海道羅臼町の知床峠付近で、通りかかった乗用車に対し、ヒグマが立ち上がって窓ガラスから車内をのぞき込む一触即発の動画が撮影された。撮影したのは札幌市東区の会社員、吉田彩乃さん(30)。18日に帰省先の羅臼町から札幌に戻る途中、国道334号・知床横断道の知床峠付近で、道路中央に座っているヒグマを発見。車を止めてハザードランプを点灯させたところ、対向車線を走ってきたレンタカーもカーブに差し掛かって停止した。ヒグマはレンタカーのタイヤに足をかけたり、サイドミラーを手で触ったりしていたが、やがて立ち上がって運転席側の窓から車内をのぞき込んだ。レンタカーに乗っていたのは若い男性1人。ドライバーの男性は引きつった表情でハンドルにしがみついて固まっていたという。車はその後、ゆっくり徐行して事なきを得たが、ヒグマはなおも路上で周囲をうかがい、やがて道路脇の斜面に消えたという。夢中でスマートフォンで録画したという吉田さん。「男性は生きた心地がしなかったと思う」と振り返る。現場は羅臼岳を一望できる知床峠に近く、峠には60人ほどの観光客がいて、ロードバイクの人も多かったという。吉田さんは「場合によっては大変なことになっていたかもしれない」と話した。地域の自然環境に詳しい知床財団の担当者は「車で走行中にヒグマを見かけた場合は、決して降車したり窓やドアを開けたりせずに、様子を見て速やかに通過してほしい。自転車やバイクで通過する際は特に注意して、ヒグマが路上から離れない際は、ゆっくり引き返すことを強くおすすめする」としている。

(トウモロコシなど食い荒らされる、クマによる食害か:北海道)
22日朝、小樽市内の畑でトウモロコシやスイカが動物に食い荒らされているのが見つかりました。市や警察は、足跡などからヒグマによる被害と見て警戒を強めています。22日午前6時ごろ、小樽市忍路2丁目の畑で、トウモロコシおよそ80本とスイカ30個が動物に食い荒らされているのが見つかりました。警察が現場を確認したところ、付近には幅16センチほどの足跡が残されていたということで、大人のクマによる食害と見られています。畑を所有する澤里秀明さん(66)によりますと、1週間ほど前にも畑でクマの足跡が見つかっていて、この時もトウモロコシ数本が被害に遭ったということです。警察がパトロールを強化して警戒にあたっているほか、小樽市もホームページや看板でクマの出没を住民に知らせて対策を呼びかけることにしています。畑を荒らされた澤里さんは「今までこんな被害はなかった。子どもや孫に食べさせたくて作っているのでとにかく悔しい。果物や野菜の被害ならまだいいが、各地でヒグマによる人的被害が起きているので自分が襲われないよう気をつけたい」と話していました。

(「大型犬がニワトリくわえていた」ヤギ襲われる被害も:長野)
長野県富士見町で撮影された映像。大型犬が民家の庭を物色しています。町では7月下旬から目撃が相次いでいて、捕獲に向けた態勢やパトロールなどを強化しています。夜、住宅の庭に現れた動物。白っぽい毛の大型犬です。庭先をうろつき物色しているようです。この映像は富士見町で8月12日に撮影されたものです。撮影した住民によりますと、大型犬は11日から15日まで毎日、現れていたということです。富士見町瀬沢新田地区では7月下旬から大型犬の目撃が相次いでいます。町によりますと、シベリアンハスキーに似ていて、白っぽい毛、首輪はないということで、動画の大型犬と特徴が一致しています。飼い主などから連絡はなく、町は「野犬」として捜索しています。22日朝も目撃情報が多い場所を警察と役場職員がパトロールしました。これまでのところけが人など人的被害はありませんが、地区内でヤギやニワトリが襲われる被害が確認され、この大型犬の可能性があるということです。また、近くの小学校では危険と判断し、2学期が始まった18日からスクールバスを運行しています。町は捕獲のために5カ所におりを設置。早朝のパトロールも強化する方針です。町は犬を見かけた場合は決して近づかず、すぐに町に連絡してほしいとしています。

(スイカ50個クマが食い荒らす:山形)
スイカおよそ50個が、クマに食い荒らされる被害があった。被害にあったのは、山形・舟形町のスイカ畑。23日朝までに、クマに食い荒らされたとみられる50個ほどの被害が見つかり、町を通じて警察に通報した。被害にあったのは、今シーズン3回目。農家の人によると、毎年のように被害に遭っているため、2022年は防護ネットを張ったが、効果はなかったという。周辺では、数年前からカボチャなどが食い荒らされる被害も続いていて、町は猟友会と連携して、おりの設置や駆除を検討している。

(クマが小屋の壁めくったか:山形)
山形県鶴岡市で、小屋の壁のトタンがめくられているのが見つかり、警察ではクマによる被害とみて警戒を強めています。警察によりますと、23日午前8時ごろ鶴岡市松根で、小屋の壁のトタンがめくられているのが見つかりました。周りにはクマのものと思われる足跡や爪跡が残されていました。人的被害は確認されていませんが小屋は住宅の敷地内にあるため、警察では警戒を強めています。

(クマが物置のシャッター開けコメ食い荒らす:福島)
23日未明、福島県会津若松市の郊外で、クマが農家の物置のシャッターを開けて中に保管されていたコメを食い荒らす被害がありました。同じ会津若松市では、先月、集落近くにある竹やぶでクマに襲われたとみられる住民が死亡する事故も起きていて県は、会津若松市を対象に「ツキノワグマ出没警報」を出して注意を呼びかけています。クマの被害があったのは、会津若松市の北東部の郊外、河東町の農家、小池新二さんの住宅です。小池さんによりますと、23日午前3時ごろ、就寝していたところ物音で目が覚め、住宅の窓から外を確認すると体長1メートルほどのクマが敷地内を歩いているのが見えたということです。そして、およそ2時間半後に外に出て敷地内に2つある物置きを確認したところ、いずれも閉めていたシャッターが開けられ、このうち一方の物置で保管されていた袋入りのコメが食い荒らされた跡が残っていたということです。無くなっていたコメは2キロほどで、トマトやジャガイモなどそばにあったほかの農作物に被害はありませんでした。小池さんの住宅は林のそばにあり、物置のコメが荒らされたのは今月に入って3回目で、2回目以降は、敷地内でクマが目撃されています。小池さんは「前回の被害のあとシャッターを閉めるようにしましたが、開けられていたため信じられません。これから稲刈りが本格化して保管するコメが増えるので子どもやコメに被害が出ないか不安です」と話していました。会津若松市では、先月、南部の門田町で集落近くにある竹やぶでクマに襲われたとみられる住民が死亡する事故も起きていて県は、会津若松市を対象に「ツキノワグマ出没警報」を出して注意を呼びかけています。

(中心部でクマ出没相次ぐ:岩手)
今月中旬以降、盛岡市内の中心部や住宅街でクマの出没情報が相次いでいる。12日から22日夕までに寄せられた目撃情報は計7件。被害は確認されていないものの、岩手県警盛岡東署や県や市では市民に警戒を呼びかけている。最初の目撃は12日午後1時過ぎ。JR盛岡駅にも近い北上川の旭橋付近で通行人がクマ1頭を目撃した。さらに、約2キロ下流の明治橋付近の住宅街でも出没。午後2時前、JR仙北町駅北側で目撃されたのを最後に行方が分からなくなったが、夜には同市緑が丘でも情報があった。また、16日午後9時頃には、イオンモール盛岡南など商業施設が集積する同市本宮の大型書店近くで通行人がクマ1頭を目撃。17日夜は盛岡三高近くの同市高松、18日夕には同市西見前、21日夜には同市上田の岩手大付近でも出没情報が寄せられた。目撃されたクマの多くは体長約1メートル。同署は「クマを見かけたらすぐに通報を」と市民に呼びかけるとともに、「出没したクマがすべて同じクマかは不明だが、引き続き行政などと情報共有に努めたい」としている。市街地での出没が相次ぐ理由について、クマの生態に詳しい岩手大農学部の山内貴義准教授は「夏は山にエサとなる実が少なく、クマの行動が活発になる」とした上で、「クマが川沿いを移動していつの間にか市街地に来てしまったのではないか」と分析する。12日の出没情報はいずれも北上川から近い場所で、クマが川沿いの茂みを移動したり、川を泳いで渡ったりした可能性があるという。山内准教授は「河川敷の茂みを刈るなどしてクマの潜む場所を少なくできればいいが、すぐには難しい。今後も市街地に出没することはありえるので、情報共有を迅速に行って住民に注意を促すなど被害を出さないことが重要」と話す。県自然保護課によると、今年度、県では7月末までに約1450件のクマの出没情報が寄せられた。件数は昨年度同時期(1688件)よりも少ないが、人身被害は8月15日時点で18件に上っており、すでに昨年度全体の14件を上回る。山での山菜採りなどの際だけではなく、散歩や農作業の最中に襲われたケースもあった。同課の高橋秀彰・主任主査は「クマはエサがある場所を認識し、何回も取りに来る。玄関先や家の周囲に野菜や生ゴミを放置しないことや、地域でクマが潜むことができるやぶを刈り、見通しの良い環境を作ることが大切」と呼びかけている。また、もしクマに出会った場合は、クマに背中を見せず、目を離さないでゆっくり後退すること、クマが攻撃してきたら両手で顔や頭を守ることが重要だとしている。

(市道をクマ横切る:秋田)
20日午前10時ごろ、秋田県男鹿市北浦相川字一ツ木の市道にクマがいるのを車で通りかかった市内の60代男性が目撃し、男鹿地区消防本部を通じて男鹿署に届け出た。市内でクマが目撃されるのは今年に入って4件目で、署は注意を呼びかけている。

(なぜ名古屋にキツネが:愛知)
名古屋市では、ほとんどいなくなったと考えられていた野生のキツネ。ところが、名古屋市緑区にある大高緑地公園ですやすや眠るキツネが撮影されました。近年、キツネの生息域が市街地にも拡大しつつあります。キツネの実態を追いました。野鳥などの撮影を趣味にしている関上裕文さん(65歳)。2022年6月に名古屋市緑区の大高緑地公園の閉鎖されたプールで、なんとキツネを撮影しました。関上さんが撮った写真には、水を抜いたプールの底で眠るキツネの姿が。閉鎖された場所でひと気もないためか、安心しきっているように見えます。撮影した関上さんも名古屋市内でタヌキはよく見かけるものの、キツネはほとんど見たことがないと言います。関上さんの写真を確認してもらうため、「生物多様性」や「自然との共生」の観点から知多半島のキツネを長年研究している、日本福祉大学健康科学部の福田秀志教授を訪ねました。(日本福祉大学・福田秀志教授)「(関上さんが撮影した動物は)間違いなくキツネです。(名古屋市に近い)大府市でも発見されるようになって、名古屋に現れるのも時間の問題かなと思っていた」。福田教授によると、キツネは知多半島では1960年代には完全に絶滅していたということです。半田市出身の作家、新美南吉の代表作「ごんぎつね」に描かれているように知多半島にはその昔、キツネが当たり前のようにいました。しかし、1960年代から住宅地や道路などの開発が進む中でキツネは住処を失い、一時は全くいなくなったと考えられていました。(日本福祉大学・福田秀志教授)「森林の多い南知多町や美浜町で、(キツネが)発見・確認された。それがどんどん北上してきた」。1999年には、南知多町のレジャー施設にキツネが40年ぶりに現れ、話題になりました。福田教授によると、1990年代後半から知多半島南部の森などでキツネが再び確認されその生息域を拡大。今では知多半島全域でキツネを確認し、名古屋に向け生息域が北上していると言います。キツネは、基本的に半径1.5~2㎞の範囲内で暮らしますが、明確な縄張りを持っています。新たなファミリーを作るときに繁殖のスペースが必要となり、南から北に上がっていったと考えられます。キツネなどの野生動物のために安全な通り道「アニマルパス」を整備 キツネが増えたことで新たな問題も起こっています。知多半島北部東浦町にある豊田自動織機周辺の一般道では、キツネが車にひかれる事故が多発。(豊田自動織機・環境保全推進室・山肩大介室長)「(キツネが)道路に飛び出していかないように、こちらに道を作って森の方へ抜けられるようになっている」。豊田自動織機は2018年、福田教授のアドバイスをもとにキツネが道路を横切らずに森から森に移動できるよう、工場の敷地内に約250mに渡り雑木林などを整備。「アニマルパス」というキツネ用の道を作ったのです。アニマルパスに設置したカメラでも、多くのキツネが確認されました。福田教授は、6月にキツネが発見された大高緑地公園にも、自動撮影カメラを設置し撮影を試みることに。キツネは野生動物ですが人や動物が通ったような道を利用する習性があると言います。関上さんがキツネを撮影したプール近くにもフェンスの穴が。この穴の周辺を中心にカメラを4か所設置することにしました。3週間後、カメラのデータを回収して大量の映像データを確認。猫・ネズミ、ハクビジン、タヌキが映っていました。一瞬だけカメラに謎の影が映っていて、耳の形やヒゲの特徴からキツネの可能性があるとしつつも、決定的な姿は撮れませんでした。日を改め、大高緑地公園の閉鎖されたプールを訪れました。すると、前触れなくキツネが現れたのです。その映像を福田教授にも見てもらい、キツネだと確認できました。なごや生物多様性センターによると、名古屋市内のキツネは元々、市北部の守山区周辺で見られただけでした。しかし2021年までに、守山区以外にも北区・名東区・千種区・天白区・緑区・中川区の7つの区で確認されています。今後、キツネが中区などの中心部に現れる可能性もあると福田教授は話します。(日本福祉大学・福田秀志教授)「それは十分にある。キタキツネの例になるが、札幌市内でも散見することができる」。もし、街中でキツネを見つけても餌付けなどはせず、営みを壊さずに見守ってほしいと言うことです。キツネが都会にも生息域を広げつつあることは自然が豊かになった証か、それとも何らかの理由で元の場所を追われたのか。いずれにしても、自然のバランスを崩さないよう共生の道を探っていく必要があります。

(公園の近くでクマを目撃:新潟)
24日午前8時半前、十日町市下組の神明水辺公園の近くでクマ1頭(体長約1m)が目撃されました。目撃された場所は民家から約150mの地点で、警察と市役所は付近の住民に注意を呼びかけています。

(住宅街の墓地などでクマ目撃:北海道)
22日、旭川市の住宅街にある墓地やその近くのゴルフ練習場などでクマの目撃情報が相次ぎました。警察と市は、周辺をパトロールして、注意を呼びかけています。22日午前11時すぎ、旭川市神居町にある神居墓地の南西側で、「クマが墓地の敷地内を歩いている」と、墓参りに訪れていた人から警察に通報がありました。警察によりますと、目撃した人はクマの体長は1メートルから1.3メートルほどで、西側に走り去ったと話しているいうことです。警察から連絡を受けた旭川市が地元の猟友会のハンターなどと現地を調べたところ、幅が13センチほどの成獣のクマのものとみられる足跡が見つかったということです。神居墓地はJR旭川駅から3キロほど西にいった住宅街にあり、周囲には小学校と中学校や公園があります。また、墓地の近くでは午後2時ごろに南が丘3丁目の国道12号線の道路脇で、午後3時前には神居町台場にあるゴルフ練習場の敷地内でもクマが目撃され、市はいずれも同じ個体と見ています。警察と市は周辺をパトロールするなど警戒を強めていて、付近の住民に注意を呼びかけています。

(令和4年度全国ジビエフェア参加店舗の募集について)
農林水産省では、ジビエ(野生鳥獣肉)等の全国的な認知向上、普及、需要拡大に向けた取組を行っています。その一環として、ジビエ等への関心を高め、飲食店等でのジビエ等の利用を促進するとともに、ジビエメニューを提供する飲食店やジビエ等商品を販売する店舗等の情報を取りまとめてPRし、消費を促進する「全国ジビエフェア」を11月より開催することとし、本日より参加店舗の募集を開始します。農作物の鳥獣被害対策等のための鳥獣捕獲が増加する中、捕獲した鳥獣を地域資源としてとらえ、ジビエ等として有効活用する取組が拡大しています。このような中、農林水産省では令和4年度全国ジビエプロモーション事業において、ジビエの認知向上、普及、需要拡大に資する取組を推進しています。「全国ジビエフェア」は、この一環として、ジビエ等への関心を高め、飲食店等でのジビエ等の利用を促進するとともに、ジビエメニューを提供する飲食店やジビエ等商品を販売する店舗等の情報を取りまとめて消費者へ情報提供し、消費を促進するものです。(事業実施主体:株式会社ぐるなび)

(イノシシ革で、さぁ工作だ:石川)
穴水町川尻のレンタルスペース「狩女(かりじょ)の広場」で二十日、夏祭りがあり、イノシシ革を使ったクラフト体験会やキッチンカーなどによる飲食販売が催され、雨が降る中でも多くの来場者でにぎわった。スペースを運営する福岡富士子さんが企画。新型コロナウイルス感染拡大で、広場などで同日に開催予定だった「カヤックde恋活大作戦」が中止となり、その代わりに開いた。夏休みの工作の宿題の助けになればと、イノシシ革を貼り付けるオリジナルのフォトスタンドづくりを開催。二十七日に町内で開かれるカフェローエルで飾る行灯(あんどん)制作もあった。福岡さんの知り合いのテイクアウト専門店やキッチンカーなども出店。サンドイッチやギョーザ、クリームソーダなどが販売され、多くの人が買い求めた。母親と参加し、フォトスタンドづくりを体験した輪島市河原田保育所年長の平田清哉ちゃん(6つ)は「うまく並ぶようにくっつけることができて楽しかった」と話した。

(害獣駆除の希少な天然鹿革ジビエレザー:東京)
自然環境を守り、循環型・持続可能な社会の実現を目指して、商品開発・販売を進める「エスガレージ」(運営会社:トップアスリートファンド合同会社/本社:東京都中央区、代表:荒川 広明)は、渡邊鞄との共同企画として、害獣駆除された天然鹿革のジビエレザーを活かした商品「一生ものシリーズ」の第1弾、バックパック「sike(シケ)」を発表し、応援購入サービス「Makuake」にて目標金額を達成いたしました。

(シカ肉シチューが口コミ人気:京都)
京都府南丹市園部町天引に移住した女性が、シカ肉を使ったシチューを売り出し、口コミで人気を高めつつある。じっくり手間を掛けて煮込んだ味わいが好評で、女性は「天引を訪れる人を増やし、村おこしにつなげられたら」と笑顔を見せる。

(やぶ鹿、コロッケに変身:兵庫)
養父市の食肉処理・販売業「宝塚ジビエ工房」が、地元で捕れた鹿肉を使った冷凍の「やぶ鹿コロッケ」を開発した。鹿肉のうまみをしっかりと引き出し、冷めてもおいしいのが特徴といい、市内の「道の駅ようか但馬蔵」で販売している。同工房は、自ら狩猟を行う 宇仁菅諭うにすがさとし さん(53)が「最高級の鹿肉を作りたい」と2016年に開業した。鹿の捕獲から解体、精肉、販売までを一環して手掛けており、その肉質の良さから「やぶ鹿」として、市の地域ブランド推奨品「やぶの太鼓判」にも認定されている。コロッケは、解体時の切り落とし肉を有効活用しようと、約半年前から開発に着手。神戸市にあるフランス料理店「MOMOKA」の監修を受け、パルミジャーノチーズで香りをきかせた。さらに揚げたてはもちろん、冷蔵庫で一晩おいた場合などでもおいしく食べられるように仕上げたという。宇仁菅さんは「ジビエの魅力を広く知ってもらうきっかけになれば」と話している。1個90グラムのコロッケ4個に、野菜を煮込んだガストリックソース付きで1パック税込み1620円。同工房のオンラインショップでも購入できる。

(シシ肉ペットフード人気:島根)
出雲市内のフレンチレストランが販売する同市佐田町産イノシシ肉の犬猫用ペットフードが好評だ。フードロスを減らそうと料理に使わない部位を有効活用。シェフが調理に携わり、保存料を使わない点が、飼い主の人気を集めている。レストランは2020年3月にオープンした「サンクサンス」(出雲市姫原3丁目)。出雲市産の肉や魚、野菜を中心に使い、県内の食材の良さを伝える。ペットフードは、山根大オーナー(41)が飼う小型犬の食いつきが悪くなったのがきっかけ。イノシシ肉を食べさせると喜んで食べたため、21年夏に商品化に動きだした。取引のある佐田町の猟師から、料理として使いにくく、廃棄されるイノシシのふくらはぎや首の肉のミンチを購入。レストランのシェフが焼きを担当し、絶妙な火加減でうま味を閉じ込め、味付けはせずに素材を生かした。商品はフレーク状で、ペットフードにふりかけて使用する。野性的で濃厚な味が食欲を誘うという。6パック(1パック18グラム)で1200円。注文が入ってから製造する。保存料を使わないため、愛犬の健康志向が強い飼い主に好評で、関西方面からの注文もある。現在、シカ肉ジャーキーの商品化を進めており、山根オーナーは「今後も商品を増やしたい。野菜の規格外品もペットフードにできたら面白い」と話す。

(ジビエ流通再開へ、:岐阜)
岐阜県は、豚熱が発生してから流通を自粛していたジビエ(野生鳥獣の肉)を11月の狩猟期から可能とする方針を示した。約3年ぶりの再開となる。

(第四火曜日「シ・カ」の日に絶品ジビエ料理を:鳥取)
鳥取県は23日から毎月「第四・火曜日」を「シカの日」と制定しました。森林被害の元凶となっているシカを絶品のジビエ料理でおいしくいただける日として取り組みを開始しました。写真にうつる森林。よく見ると木の側面の皮がはがされてしまっています。犯人はシカ!草木が大好物です。これは環境省が森林の被害をまとめたグラフです。実に7割がシカによるもの。ジビエでお馴染みのイノシシも森林へは被害をあまり出しません。シカが皮を食べた木は成長が止まり、木材として商品にならなくなってしまいます。このシカ、鳥取県の推定個体数は約5万頭。15年前の約400頭から125倍にまで増え、森林被害を出さないためには年間約1万頭の駆除が必要だというのです。いなばのジビエ推進協議会・米村さん:「たくさんシカを獲った時に埋めるのが重労働ということで、山の中に捨ててしまうという方も中にはいる」。焼却処分するにもその手間や費用は大きく、関係者の悩みの種となっています。そこで鳥取県は、毎月第四火曜日を「四(シ)」と「火(カ)」を文字って、「シカの日」と制定。害獣をおいしくいただくことで、課題の解決を目指します。鹿肉料理加盟店で、このシカの日に食事をすると抽選で千円分のジビエ食事券が貰え、別の店で利用できます。参加する鳥取市内のイタリア料理店では・・・。ランチの定番メニューは、若桜町産のシカ肉を使ったハンバーグ。ニンニクや玉ねぎを混ぜてふっくら、ジューシーに焼き上げます。さらにジビエといえば鹿肉カレー。一般客も訪れる県庁食堂。おすすめはジビエカレーです。実は、鳥取のジビエ料理の先駆けは県庁食堂でした。約10年前から第2、4火曜日にシカ肉のカレーを提供し続けていました。23日から始まった「シカの日」と連動して、消費を後押しします。いなばのジビエ推進協議会・米村さん:「シカの日により、多くの人に食べていただきたい。鳥取県民に愛される食材のひとつとして選ばれるようになれば」。厄介者を美味しく駆除して、同時に森林保護につなげることで一挙両得を狙います。

(庄原の「ジビエ大使」:広島)
広島県庄原市は、庄原産ジビエ(野生鳥獣肉)の振興を図るため、PRや商品開発への助言をする「ジビエ大使」を設けた。初代大使には、タレントで市ふるさと大使を務める西田篤史さん(66)と、タレントの松本裕見子さん(53)に委嘱。市は2人の発信力に期待し、ブランド価値の向上につなげる。

(ジビエ専門「アイマ アート カフェ」:滋賀)
ギャラリーを併設したカフェバーとして2021年4月にオープンした同店。ジビエ料理を中心に、ケーキやコーヒー、アルコールなどを提供している。店主で現代アーティスト兼デザイナーの貴詠さんは「アーティスト活動する中で自分の思い描くギャラリーを作りたいと思い、人が集えるカフェも併設した店を作った。初めは軽食を出す程度を構想していたが、猟師の人との縁があり鹿肉料理を提供することになった」と話す。「自分自身がこだわりが強いタイプなので、メニュー開発に夢中になり、本格的なメニューがたくさんできた」とも。

(イノシシ被害の軽減と食肉の活用を:宮城)
イノシシ被害の軽減と食肉の活用を進める宮城県大崎市で、ジビエ料理のセミナーが開かれました。セミナーには地元の旅館やホテル、飲食店の料理人10人が参加しました。講師は日本ジビエ振興協会の藤木徳彦さんが務め、イノシシ肉の部位の特徴を説明し、ジビエ料理を作っていきました。モモロースのポアレや焼肉の春巻きなど8品が完成し、参加者が味を確かめました。参加者「頭でイメージしているよりは臭みとか癖もなく、とてもおいしくいただきました」「これからは料理に取り入れて、大崎市の名物料理とか開発してみたいなと思ってます」大崎市では、2016年度はゼロだった捕獲数がここ数年で急激に増え、2021年度は643頭を捕獲し被害額は480万円に上っています。このため市は、岩出山の廃校になった小学校を活用してイノシシの食肉処理加工施設の整備を進めていて、2023年度からの稼働を目指しています。大崎市産業振興局安部祐輝局長「おいしいと思って、皆さんがイノシシ肉を消費、食べていくという食文化が、ここ大崎市で生まれてくればと思う」。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、24日午後2時30分ごろ、色麻町高城上ノ原付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
登米市によると、24日午前10時35分ごろ、登米市東和町錦織二良根にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
宮城県警によると、23日午前5時40分ごろ、仙台市太白区御堂平にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日午後8時30分ごろ、仙台市青葉区作並相ノ沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、20日午前7時30分ごろ、仙台市泉区福岡岳山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、18日午後6時ごろ、仙台市青葉区郷六葛岡にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、22日午後3時50分ごろ、富谷市富谷高屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、17日深夜、仙台市青葉区大倉西風側にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、20日午後6時40分ごろ、富谷市三ノ関馬場沢下付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、20日午後3時22分ごろ、富谷市石積広表前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、19日午後6時ごろ、栗原市高清水中の沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、19日午後0時20分ごろ、仙台市青葉区八幡6丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、19日昼、仙台市青葉区荒巻三居沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、19日午前11時20分ごろ、仙台市青葉区八幡7丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、19日午前5時30分ごろ、富谷市今泉富ケ崎にクマが出没しました。

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(カラス狙った空気銃の弾、通りがかった従業員に命中し重傷:北海道)
北海道・中標津警察署は16日、酪農業を営む藤倉香津靖容疑者(38)を重過失傷害の疑いで逮捕しました。藤倉容疑者は15日午前8時半前、作業小屋内から隣の建物の屋根にいたカラスを駆除するため空気銃を撃ったところ、左から歩いて来た男性従業員(21)の頭部に命中し、重傷を負わせた疑いがもたれています。従業員は手術が成功したものの、予断を許さない状態だということです。銃は所持の許可を受けている従業員の物で、ライフルのような形をしていました。約6ミリの鉛弾を使用し殺傷能力があるということですが、藤倉容疑者は許可を受けていませんでした。藤倉容疑者は容疑を認めていて、警察は銃を使用した経緯などを詳しく調べています。

(夜に自宅敷地内で男性が、朝には散歩中の男性がクマに襲われケガ:福島)
警察によると、8月17日午後8時すぎ、福島県福島市在庭坂で75歳の男性が屋外で作業中に、体長1メートルほどのクマに両腕などを噛まれた。また、18日の午前3時前には、付近の住民が自宅の玄関先をうろつくクマを目撃した。18日午前5時半ごろには、自宅近くを散歩していた73歳の男性がクマと遭遇し、右手を噛まれた。警察と猟友会などでは、ワナを仕掛けるとともに、周辺を警戒しながら住民に注意を呼び掛けている。

(クロスボウ所持禁止、所有者の経過措置終了まで1カ月:愛媛)
ボーガンとも呼ばれるクロスボウ(洋弓銃)の所持が原則禁止され、現所有者への経過措置の終了まで15日で残り1カ月となった。県警は廃棄希望者から45丁を回収しており、まだ所有している場合は最寄りの警察署に早めに相談するよう呼びかけている。近年、クロスボウを使った殺人事件や殺人未遂事件が相次いだことを受け、改正銃刀法が今年3月15日に施行。所持は射撃競技や動物麻酔などの使用目的に限られ、都道府県公安委員会の許可制となった。施行から6カ月を経過措置期間とし、9月14日まで警察署で無償で回収している。許可を受けないと9月15日以降は不法所持となり、3年以下の懲役または50万円以下の罰金が科される。

(帰還困難区域のイノシシ調査”遺伝子の突然変異など見られず”:福島)
東京電力福島第一原子力発電所の事故による野生動物への影響を調べるため、福島大学などの研究グループが放射線量が比較的高い帰還困難区域などに生息するイノシシを調査したところ、「被ばくによる遺伝子の突然変異などは見られなかった」とする結果をまとめました。福島大学の兼子伸吾准教授などの研究グループは、2019年までの3年間に大熊町や双葉町などの帰還困難区域やその周辺で捕獲された191頭のイノシシの放射線の被ばく量と遺伝子への影響を調べました。それによりますと、空間放射線量や筋肉に含まれる放射性セシウムの量などから、イノシシが生きている間に被ばくした放射線量は、最大で700ミリシーベルトと推定されたということです。さらに、これらのイノシシの遺伝子の24か所を調べたところ変異は見られず、研究グループは少なくとも今回の結果からはイノシシに遺伝的な突然変異があるとは言えないとしています。研究をまとめた兼子准教授は「もともと被ばく線量が少なく変異が起きていないか、あるいは生き物は常に遺伝子の変異を直しているので、この地域の空間線量が生き物が修復できる範囲に収まっていると考えられる。こうした知見を積み上げていくことは事故の影響を理解し、さらに風評を払拭する意味でも重要だ」と話しています。

(マダニ媒介感染症「SFTS」確認相次ぐ:静岡)
マダニが媒介する感染症で、症状が悪化すると死亡する恐れのある「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の人への感染事例が静岡県内で相次いでいる。昨年本県で初めて確認されたが、今年は既に昨年1年間の状況を上回った。県感染症対策課は「野外で活動する機会が増える夏場は特に注意が必要」と呼びかける。県内では昨年4人、今年は8月16日時点で6人の感染が確認された。10人のうちの8人は農作業や山林での伐採中にマダニにかまれたとみられる。居住地別では県西部が6人で、中部が3人、東部が1人。SFTSは、主にウイルスを保有するフタトゲチマダニやタカサゴキララマダニにかまれることで感染する。発症したペットのイヌやネコの体液を介した感染の可能性もあるという。初期症状は発熱や全身の倦怠(けんたい)感、嘔吐(おうと)、下痢など。重症化すると意識障害やけいれん、呼吸不全などが現れる。国立感染症研究所は致死率を6~30%としている。県内では、県が2013~15年に行った調査でSFTSウイルスを保有するマダニが見つかった。人への感染は西日本で多かったが、野生動物に付着して運ばれ、東日本でも徐々に広がってきた。治療は対症療法のみのため、「マダニにかまれないことが最も重要」(県感染症対策課の担当者)。マダニが多く生息する森林や草地に入る場合は長袖、長ズボン、足を完全に覆う靴などを着用して肌の露出を控え、虫よけスプレーを塗るなどの対策を勧めている。かまれた場合は早めに医療機関を受診し、マダニの除去や洗浄を受ける必要がある。県環境衛生科学研究所(藤枝市)微生物部の有田世乃班長は「今後は県内でも人への感染が増える可能性がある。過度に恐れる必要はないが、十分な対策を心がけてほしい」と訴える。

(市街地にクマ、なぜ出没?:岩手)
8月に入り、岩手県の市街地でクマの出没が相次いでいます。なぜ市街地に最近クマが出没するのか、また遭遇したらどうすればいいのか、クマの生態に詳しい専門家に話を聞きました。相次ぐ市街地へのクマの出没について、森林総合研究所の大西尚樹さんは、クマの数が増えていることが大きな理由だと語ります。森林総合研究所東北支所 大西尚樹さん「今までは山の上の方に生息していたのが、どんどん数が増えてきて、そこではまかないきれなくてだんだん分布区域が広がった。さらに若いオスで好奇心旺盛なのが出てくると、動き回っているうちにいつの間にか境界線を越えてしまうことがある」。またクマといえば冬眠明けの春に活動するイメージがありますが、なぜこの時期に多く出没しているのでしょうか森林総合研究所東北支所 大西尚樹さん「今の夏の時期はクマにとってエサが一番少ない時期です。山の上の方にあまりエサが無いので全体的に下りてくる。住宅地に近づいてきている」。では、自宅の近くや街中でクマに遭遇してしまったらどう対応すればいいのか。大西さんは「落ち着くことが一番大事」と話します。森林総合研究所東北支所 大西尚樹さん「やってしまいそうなのが、後ろを向いて走って逃げること。そうするとクマも何が起きたのかと追いかけてくることがあるので、クマの方を向いてゆっくり後ずさりするのがいい。クマの数が一気に減ることはあまり考えられないので、クマは普通にいるという前提で、日常の生活や被害対策を考えた方がいい」。クマが私たちの生活に近づいてきている中、どうしたら遭遇を避けられるのか。専門家によりますとクマは匂いに引き付けられるので、クマが好きな匂いがするものを外に置かないことが大切なんだそうです。例えば食べ物、庭木の果実や漬物樽、ペットフードが食べられた事例もあります。庭に置かないようにしましょう。生ごみも注意です。夜のうちにゴミ捨て場に出すのは避けた方がいいです。またペンキや灯油などの燃料の匂いにも引き付けられるそうです。匂いが漏れないように保管してください。最近クマが出没した地域の方は、特にこうしたものを外に置かないよう気を付けましょう。クマは日没の時間帯も活発に動くといわれていて下校時間とも重なります。改めてもし遭遇したら、落ち着いてゆっくり後ずさりをしてください。

(中心部で相次ぐクマの目撃、専門家に聞く:岩手)
17日夜、盛岡市の住宅地でクマの目撃情報があり、警察が付近をパトロールしましたがクマは見つかっていません。相次ぐ目撃について野生動物の専門家に聞きました。17日午後7時45分ごろ、盛岡市高松の市道で通りかかった人から「体長1メートルほどのクマのようなものを見た」という110番通報がありました。警察が付近を捜索しましたが発見には至っていません。盛岡市内の中心部では先週からクマの目撃が相次いでいます。12日午後1時すぎ、JR盛岡駅近くの開運橋付近の映像には、北上川沿いの遊歩道を下流に向かってクマのようなものが走り去る姿が映っていました。また同じころ、盛岡市大通の駐車場でもクマが目撃されていました。クマは駐車場のフェンスに前足をかけてよじ登り、軽々と乗り越えて走り去っていきました。その後、北上川下流の明治橋付近やJR仙北町駅周辺からも目撃情報が寄せられましたが、行方は分かっていません。ここ数日、相次いでいる目撃はいずれも人通りや交通量の多い場所です。野生動物の生態を研究している岩手大学の青井俊樹名誉教授は「クマを含め野生動物たちは、河川沿いの林を利用していて知らぬ間にまちの中心部まで来てしまう。ありがちなこと」とした上で、「人々が騒いだり、驚いて追い詰めたりするとクマがパニックになり、逃げる際に人に襲い掛かるなど、偶発的な事故につながる可能性がある」と指摘します。県もクマに遭遇した時の対処法として持ち物を静かに置き、目を離さず、ゆっくり後退するよう呼びかけています。

(獣害に危機感、島民協力100頭達成:愛媛)
瀬戸内海の離島で、農家がイノシシ退治に立ち上がった。松山市の睦月島(むづきじま)では、特産のかんきつへの獣害が増える中、2019年に農家の森本茂さん(69)が中心となって対策協議会を設立。協力者を増やし狩猟免許の取得を進め、これまで100頭以上を捕獲した。睦月島は、松山の市街地からフェリーで30分の距離にある。面積3・82平方キロメートル、人口は8月1日時点で171人。人口の減少に伴い荒廃農地が増え、イノシシの生息数増加や行動範囲の拡大が進む。民家の近くにあるかんきつまで食べにくることもある。会社員を経て17年に東京から帰島した茂さん。聞いていた話や現地被害を目の当たりにし「自分たちでやらなくては良くなることはない」と決意した。長い間、イノシシの捕獲は猟友会任せ。このため島内では「イノシシ駆除は猟友会に任せておけばいい」という雰囲気だった。そのような中、根気強く「一緒に対策をしよう」と勧誘を続け、18年に4人で始めた。19年4月、「睦月地区イノシシ対策協議会」を設立。茂さんに加えてメンバーの狩猟免許の取得も進めた。ただ、素人集団で捕獲はできない。隣の中島イノシシ対策協議会に所属する田村俊和さん(60)から、足跡などの痕跡を頼りに、わなの仕かけ方などについて学んだ。協議会会長の森本泰光さん(68)は「睦月島に来てもらい実地で学べた。すぐに効果が出た」と話す。協議会は、18年の9頭を皮切りに年間20~30頭を捕獲。今年、計100頭を超えた。今年6月に100頭の捕獲を記念してイベントを開いた。友人のイタリア人シェフを招き、島民約50人に中島で加工したイノシシ肉の料理を振る舞った。現在、島には加工場がないため捕獲したイノシシをジビエ(野生鳥獣の肉)として活用できない課題がある。協議会のメンバーは今年、9人に増えた。茂さんは「素人だった私たちだけで100頭捕獲できた。協力者を少しずつ増やし、島全体を巻き込んでイノシシ対策に取り組みたい」と意気込む。

(ヒグマ目撃急増、過去10年で最多ペース:北海道)
苫小牧市内でのヒグマの目撃情報が7月以降、急増しており、8月に入ってもその勢いは止まらない。市によると、2022年度は14日時点で計41件と、21年度の年間40件をすでに上回り、過去10年で最多ペース。

(クマ食害11件、3頭生息か:北海道)
旭川市東旭川町の畑で7月下旬以降、ヒグマの食害が相次いでいる。8月8日にもトウモロコシ約20本が食い荒らされるなど、被害は計11件に上る。市は少なくともヒグマ3頭が現場付近にいるとみて箱わなを設置したほか、地元猟友会と連携して早朝のパトロールも実施し、周辺住民に注意を呼び掛けている。「近所でもクマが出てて、まさかと思ったら自分の畑でも食べられていた。あと少しで収穫だったのに…」。4日朝に被害を見つけた東旭川町の農家、馬場美咲恵さん(55)は肩を落とした。栽培していたスイカ20個は全て細かく割られ、赤い実の部分はほとんど食べられていた。

(アライグマ、市街地でも急増:佐賀)
特定外来生物「アライグマ」が佐賀市の市街地でも急増している。まちなかで捕獲された頭数は2021年度、19年度の2倍以上の134頭となり、市役所に寄せられる苦情件数も増え続けている。これを受け、市は対応を強化。

(カワウ300羽、他地域から飛来か:和歌山)
和歌山県の田辺市や上富田町、白浜町を流れる富田川に、300羽ほどのカワウの群れが飛来して、シラサギと一緒に漁をしている。日本野鳥の会県支部会員によると、田辺市やその周辺にはこの規模の群れはおらず、他地域から来た可能性が高いという。田辺市最大のねぐらでも100羽程度で、周辺の小さなねぐらを合わせても、今回飛来した数には達していない。魚食性のカワウやサギ類は、ブラックバスやナマズなど、さまざまな魚種を食べる。アユも食べるため、富田川漁協ではかかしを立てたり、見回りを強化したりして警戒を強めている。

(岐阜県野生動物管理推進センター設立シンポジウム:岐阜)
岐阜県野生動物管理推進センターは,岐阜県における野生動物管理を推進するためのシンクタンク組織として,岐阜県及び岐阜大学により令和4年4月に共同設置されました。当センターは,生物多様性の保全の観点から野生動物による被害への対策を強化し,地域課題の解決と豊かな地域社会の創出に貢献することを目的としています。そこで,本シンポジウムは,当センターの設立に合わせて,野生動物管理における地域マネジメントや県における野生動物管理の取り組みとともに,当センターが現在実施している取り組みを紹介することを目的に開催します。

(ヤギとは「犬猿の仲」?放し飼いで4年間被害ゼロ:長野)
長野県小谷村の伊折地区の住民でつくる伊折農業生産組合は、猿対策でヤギを飼育し、成果を上げている。猿がいる森林と畑の間に3本の線の電気柵で囲った場所を設け、3頭のヤギを放っている。2018年から始め、猿による農作物の被害はゼロ。同組合は、森林と畑の間に緩衝地帯ができ、猿の出没を抑えているとみている。イノシシ対策で元から3本の線の電気柵は設置していた。猿を防ぐには電気柵の線を7本にする必要があるが、労力やコストが課題だった。滋賀県農業技術振興センターなどの資料を参考にヤギを導入。同組合副組合長の青木剛司さん(28)は「効果が不安だったが、始めると猿が畑に近づかなくなった」とみる。雄と雌に分けた2区画の計48アールに放つ。ヤギが雑草を食べるため見通しが良くなり、猿の他にもイノシシやカモシカの被害もなくなった。暑さが苦手なヤギのために鉄パイプやビニールハウスの骨組みで日よけを造る。春から秋の放牧期は雑草が餌だが、おやつに好物の桑の葉や、不足するミネラル分を補うための塩を与える。小屋で飼育する冬季は毎日の餌やりが必要で、寝床に敷くわらも週1回交換している。青木さんは「飼育環境に加え、周辺の住民の理解も大切」と活用を勧める。

(サル捕獲の技能実習生に感謝状:山口)
山口市の小郡地域で人がサルに襲われる被害が相次いだ問題です。人を襲っていたサルを捕獲したとして、技能実習生ら4人に18日、山口市から感謝状が贈られました。感謝状を贈られたのは山口市の長州興業で技能実習をしているインドネシア出身のガブリエル・マウさんら4人です。伊藤和貴市長から感謝状と市特産のリンゴや牛肉が贈られました。4人は先月28日、社員寮に侵入したサルを発見し協力して取り押さえました。取り押さえたサルはこれまでに人を襲ったサルだったとみられています。ガブリエル・マウさん:「みんなケガしたんですから、捕まることをしないといけないと思ったんですね。日本人から感謝されるのは、気持ちがいいです。ありがとうございました」。山口市小郡地域では先月、サルに襲われて延べ66人がケガをしていますが、4人が2匹目のサルを捕まえて以降被害は出ていません。市には「4人に感謝状を贈ってほしい」と市民からの電話が相次いだということです。ニュースカイセツです。山口市小郡地区でサルの被害が相次ぎましたが、2匹が捕獲されてからは被害が発生していません。最初の被害が出たのは先月8日、住宅に侵入したサルが0歳の赤ちゃんを襲いました。その後もサルは網戸を開けるなどして、幼稚園や小学校、住宅などに侵入して人を襲います。2匹のサルが捕獲される先月28日までに、のべ66人が被害に遭いました。かまれたり、引っかかれたりしてほとんどが軽症でしたが、中には手の指を骨折するなど大けがをした人もいました。26日に山口農高で1匹のサルが捕獲されました。28日に2匹目のサルが捕獲されて以降被害は出ていません。今回の野生のサルは人を襲いましたが、このほか、県内では野生動物による被害が相次いでいます。農業への被害をみると、昨年度の被害は3億8900万円となっていますがこのうちサルによる被害は6200万円とイノシシの1億7千4百万円、シカの9千1百万円に続いています。そして816匹のサルが捕獲されています。サルの生息状況ですがニホンザルは群れを作って生活するとされていて、個体数は2800から3700匹で群れの数は95と推定されています。今回捕獲されたサルはこの群れに属さない、「ハナレザル」と見られています。ニホンザルの群れは「母系」といって、メスは生涯1つの群れにとどまりますが、オスは5歳から8歳で別の群れに移るなどして元いた群れを離れていきます。このとき単独で行動・生活する個体を「ハナレザル」といいます。こうした行動について、動物の生態に詳しい県立山口博物館の田中浩学芸員に聞きました。県立山口博物館 田中浩学芸員:「2匹を捕獲して被害が出ていないが、終息したとみていい。60人も人を襲うのはとても珍しい。原因は分からないが、サルそのものが人に興味を持っていたか分からないが、襲うという行動になってしまった。普通は人を恐れるので、エスカレートすることがなかった。エサ目的ではなかった。サルをみたらなるべくちょっかいを出さない、人との距離を測る・野生との距離をはかればよい」。

(若手ハンターが交流、鳥獣駆除の人材育成へ:長野)
安曇野市猟友会は本年度、若手ハンターの交流会を始めた。5地域にそれぞれある支部の枠を超えた若手会員同士のつながりを築くことで、狩猟をやめてしまう人を減らし、将来的には全市的に野生鳥獣駆除に携わる人の育成に結びつけたい考えだ。初回の交流会がこのほど、豊科高家の中信国際射撃場であり、55歳以下でハンター歴10年以下の16人が顔を合わせた。交流会では散弾銃を使った射撃訓練や、イノシシとシカの解体方法を学べるDVD鑑賞などを行った。射撃訓練では飛び出すクレーを打ち抜けるかを競い、参加者たちは素早く照準を合わせていた。ハンター歴3年の小原七美さん(40)=三郷支部=は「支部が違う普段は知らない人と交流でき、勉強できる」と喜んでいた。市猟友会の藤原英夫会長(73)=穂高牧=によると、ハンターは一定の場所で狩猟をするため、市内であっても普段の猟場以外の場所は詳しくない。若手の交流を図ることで情報を共有し、お互いの技量も知って共に狩猟のできる関係になれるという。藤原会長は「若い人同士がつながることで、市内の全ての山や道を覚えてもらえれば。交流会を事故防止にもつなげていきたい」と話している。

(ヒグマ侵入、AIの目で:北海道)
札幌市東区の住宅街で昨年6月、男女4人がヒグマに襲われた事故を受け、札幌市は17日、当時のクマの侵入経路とみられる北区の茨戸川緑地などに監視用のカメラ計3台を設置した。人工知能(AI)でクマを識別する機能があり、市街地に向かう恐れがあるクマを早期に見つけ、住民への注意喚起などに役立てたい考えだ。

(シカ衝突に悩む鉄道、逆転の発想:岩手)
「ナイトジャングルトレイン」という列車が人気を集めている。岩手県沿岸を走る三陸鉄道(三鉄)が、獣害を逆手にとって発案した企画らしい。何それ?気になったので、乗ってみた。8月12日午後8時。1両の列車が、岩手県釜石市の真っ暗な山中にさしかかった。すると、車内の明かりが消え、徐行運転が始まった。「ここからがシカスポットです。窓を開けてください」。乗員の号令で、乗客は一斉に窓を開けてサーチライトで外を照らし始めた。「左に群れがいるよ」「右にも1匹っ」。シカなどを見つけた親子連れらは大騒ぎで指をさしたり、カメラを向けたりして興奮していた。三鉄は、列車と野生動物との衝突事故に頭を悩ませている。岩手県ではこの数年、シカやクマの出没が増えており、人里でもよく目撃されるようになっている。三鉄では昨年、野生動物が車両に衝突した回数が177回に上った。そのたびに列車運行は遅延する。

(クマ被害、深刻さ実感:岩手)
シカ、タヌキ、クマ。支局勤務では野生動物と遭遇する機会も多い。車がすれ違えないほど幅員の狭い山道、国道沿い。どこにでも現れ、突然飛び出して道を横断していく。「会釈くらいしてくれればいいのに…」。毎度思う。とはいえ動物たちにも都合があるのだろう。注意しながらハンドルを握る。春には岩泉町安家で、よちよちと道路を歩く子グマを見かけた。危険なことは間違いないが愛らしく数秒間、車を止めて車内から眺めてしまった。だが、県内で相次ぐクマ被害は見過ごせない。宮古市田老字重津部で、泡渕福治さん(77)方の菓子工房が9、10、12日と立て続けに荒らされ、連日取材した。小麦粉やサラダ油、砂糖を散らかされ続け、出入り口の戸も壊された。どれもおいしい菓子になるはずだった材料で、お盆の稼ぎ時も失った。泡渕さん夫妻は「命があってのことだから、お菓子作りはやめようと思う」と話す。優しい味わいのドーナツが好きで道の駅で見かけると買っていた。一ファンとしてやるせなく、クマ被害の深刻さを実感した。人と動物、お互いがうまく距離感を保って暮らすにはどうしたらいいのだろう。素人ながら考えてみる。自然豊かな岩手で生きる県民として、目を背けないようにしたい。

(駆除害獣に合掌:和歌山)
駆除したイノシシなどの害獣を供養する「施食会法要(駆除害獣の供養)」が16日、和歌山県海南市下津町大崎港の常行寺(谷上昌賢住職)で行われた。農地を守るための取り組みを行う、中山間大崎集落(植田栄代表)が、農作物を食い荒らすイノシシなどの害獣をやむを得ず駆除することに心を痛め、2010年から毎年盆に供養を行っている。谷上住職が「浄土三部経・仏身観」を唱え、参列した同集落の役員ら6人が順番に焼香。駆除した害獣に手を合わせた。谷上住職は、「害獣も生きるために畑の作物を食べる。人が生きるためにやむを得ずもらった命に対し供養したい」と話した。植田代表(79)は「駆除とはいえ胸が痛むこと。住職に供養をしてもらい、気持ちが落ち着く」と安堵(あんど)した。

(農作物の被害、イノシシが約7割:石川)
県内では昨年度、野生動物による農作物の被害が4000万円あまりにのぼり、このうちイノシシによる被害が全体の7割近い2700万円あまりに達しています。県によりますと、水田で稲が実るこれからの時期、特に被害が増えるということで、対策を呼びかけています。石川県によりますと、県内で昨年度確認された野生動物による農作物の被害額は4127万円でした。このうち7割近い2778万円がイノシシによる被害で、次いで鳥類が1117万円、サルが136万円でした。イノシシによる農業被害額は、防護柵や捕獲用のおりの設置など対策が強化された結果、平成30年度の1億1569万円をピークに減少傾向にありますが、かつて、加賀地方中心だった被害地域が現在は能登地方の全域にも広がっています。県は、国の交付金も活用しながら防護柵やおりの設置を支援しているほか、成獣の捕獲1頭あたり、7000円を支給しています。イノシシによる農業被害は水田で稲が実るこれからの時期、特に増えるということで、石川県はイノシシを捕獲するための取り組みを引き続き支援するとともに、農家などに対し、イノシシの隠れ場所になりやすい薮を刈ること、農作物を収穫しないまま放置しないことなど、十分な対策をとるよう呼びかけています。

(クマ対策に電気柵:北海道)
農作物の収穫シーズンを前に、檜山振興局はクマによる農作物の食害を防ごうとクマの侵入を防ぐ電気柵の貸し出しや設置に関する相談窓口を今月から開設しています。道南の松前町では先月、畑仕事をしていた高齢の夫婦がクマに襲われて大けがをする事故が起きていて、農作物の収穫シーズンを前に、クマによる農作物の食害が懸念されています。檜山振興局は農作物への被害を防ごうと、例年いまの時期に電気柵の無料の貸し出しや設置に関する相談窓口を設けていて、ことしも今月から開設しています。対象は農業者で、それぞれの被害やクマの出没状況に応じて対策を紹介します。檜山振興局によりますと、電気柵は平地以外に斜面や谷などにも設置することができるほか、電気による衝撃で撃退に十分な効果が期待できるとしています。相談は、窓口や電話、それにメールでも受け付けていて、窓口を直接訪れて相談したい場合は事前に連絡して欲しいということです。檜山振興局環境生活課は「ことしも管内で複数の農業被害の報告が上がっている。被害を防ぐために相談窓口を活用して欲しい」としています。

(問題グマ特定、AIで迅速化へ:北海道)
道は、ヒグマの個体識別に人工知能(AI)を活用する取り組みを本格化させている。カメラで撮影したクマをAIに学習させて1頭1頭を識別することを目指し、人里への出没を繰り返す問題グマの特定や地域の生息数把握の迅速化につなげたい考え。札幌市も17日にAIでクマの画像のみを送るカメラを設置しており、新たな技術の導入が広がりつつある。道の新たな手法は、山間部などに設置したカメラの画像をAIで分析。ソフト制作会社のサンクレエ(札幌)に2019~21年度に委託し、既にクマやキツネ、タヌキなどの画像計4千枚をAIに学習させ、クマと判別できる率を約70%まで高めた。

(クマの移動ルートとみられる河川敷にAI=人工知能を備えたカメラを設置:北海道)
何度見ても衝撃的な映像ですが、去年6月、札幌市東区の住宅街にクマが現れたことを受けて、移動ルートとみられる河川敷にAI=人工知能を備えたカメラが設置されました。17日、札幌市北区の茨戸川の河川敷に設置された2台の無人カメラ。目の前で動くものに反応して撮影し、映っている動物がクマかどうかをAIが自動的に判断。クマであれば市の担当者にメールが届く仕組みです。カメラを設置したきっかけは去年6月、札幌の住宅街に現れたクマ。住民4人が重軽傷を負いました。このクマは石狩川を渡って茨戸川から水路をたどって移動したとみられ、今回のカメラはそのルート上に設置されました。札幌市熊対策調整担当清尾崇係長「ヒグマの情報を札幌市のほうでもいち早く探知して市民の皆さんにも素早く周知できるような仕組みを整えていきたい」。

(クマ被害、前年の2倍:岩手)
県警は、2022年上半期の山岳遭難発生状況をまとめた。6月末現在、22件(前年同期比増減なし)発生している。遭難者は23人(同6人減)と減少しているものの、クマによる被害が倍増しているため、県警ではクマよけ対策として鈴やラジオの活用、複数人での入山行動などを呼び掛けている。遭難者の内訳は死者3人、行方不明1人、重傷8人、軽傷4人、無事救出7人。年代別では30代と40代各1人、50代と60代各5人、70代8人、80歳以上3人。このうち、65歳以上の高齢者は13人で半数以上を占めている。目的別では、山菜採りが14人で最多。次いで登山が7人など。死者3人の内訳は、山菜採り中の60代1人、70代1人と登山中の40代1人で、いずれも病気のため死亡した。原因別では、クマ襲撃が最も多く8人(同4人増)と倍増した。うち重傷7人、軽傷1人。被害に遭っているのは大半が50代以上で、頭部を襲われ、重傷を負うケースが目立っている。県警は、前年からクマの被害が倍増していることについて、餌となるブナなどのドングリが凶作で不足しているため、クマが餌を求めて行動範囲を広げているとみている。山岳遭難防止策として、県警では▽スマートフォンの携帯と登山用地図アプリの活用▽体力に応じた登山計画の作成▽気象や体調に応じた的確な状況判断▽登山予定の山の気候に合った服装や登山靴万全の準備―などに心掛けるよう求めている。県警地域課では、クマが出没する可能性もあることから「クマと遭遇しないため、ラジオやクマよけの鈴など音の出る物を活用してほしい。複数人で入山し、声を掛け合うなど常に互いの位置を確認しながら行動してほしい」と注意を促している。

(サルの捕獲以降被害がなくなり、平穏な日々が戻りつつある:山口)
山口市の小郡地区・・・サルによる被害が相次いでいた当時、住民は外出すら控えるなど厳戒態勢だった。こちらの70代女性は被害に遭った一人。先月24日の夜、リビングでくつろいでいたところ、網戸を開けて部屋に入ってきたサルに襲われた。洗濯物を干すときもサルを警戒するなど不安な日々を過ごしていたが、いまは以前と同じような生活ができるようになったという。被害がなくなってから3週間・・・山口市は今後もサルの目撃情報があればパトロールを継続するというが、小郡地区には平穏な日々が戻りつつある。

(クマ、車と衝突の交通事故:福島)
会津若松市で乗用車とクマが衝突する事故が発生した。事故現場は会津若松市河東町の主要地方道会津若松裏磐梯線上で、17日午前7時20分ごろ60代の男性が運転する乗用車が道路を横断していたクマと衝突。クマは体長1メートルほどの大きさで、事故後に道路わきの山林に逃げ去ったという。この事故で車のバンパーがへこむなど被害があったが、運転していた60代の男性にケガはなかった。警察が事故現場周辺でクマの警戒にあたるとともに住民に注意を呼びかけている。

(連続“果樹園荒らし”犯人は「クマ」:北海道)
カメラが捉えたのは、体長2メートルほどのクマ。そばには、プラムの木が植えられていました。今回、枝を折られたプラムの木。この木の向かい側に設置されたAIカメラに、クマの姿が映っていました。17日午後9時ごろ、札幌市の果樹園でクマにプラムの木が折られ、実が食べられる被害がありました。少し離れた場所では、クマの足跡も見つかっています。さらに、別のカメラにもクマが映っていて、モモの木の下を歩き回る様子が確認できます。この果樹園では、6日前にもモモの木の枝が折られ、収穫前のモモ50個以上が食べられる被害がありました。市は、同じクマによる被害の可能性もあるとみて、プラムの木の周りには、電気柵を設置するなど対策を取っています。

(トウモロコシ食べられる、畑にクマが残っている可能性:北海道)
17日、函館市石倉町の畑でクマによる食害が見つかりました。午前10時半すぎ、作業に来た男性から「畑の中でクマの足跡があるようだ」と函館市役所に通報があり、市の職員やハンターらが向かったところ、家畜飼料用のトウモロコシが20~30本折られていたということです。付近にはおよそ15センチのクマの足跡が確認され、倒されたトウモロコシの一部は食べられていました。トウモロコシが高く生い茂り視界が悪いため、畑にクマが残っている可能性があるとして市や警察はまだ詳しい調査ができていません。今後、市は箱わなを設置することも視野に警戒を続けながら、被害の規模などを調査することにしています。

(クマが小屋に侵入、米食い荒らす:山形)
16日朝山形県酒田市でクマに米が食い荒らされる被害があり、市や警察では注意を呼び掛けています。警察によりますと16日午前5時ごろ、酒田市田沢で農機具小屋の戸板が壊され、中にあった精米20キロが食い荒らされているのが見つかりました。小屋の周辺にある足跡などからクマによる被害とみられています。昨日の午後7時ごろ小屋に異常はなかったため、夜から朝にかけてクマが小屋に侵入したと考えられます。また、米が入った袋が小屋の外に引きずり出された跡もあり警察では、クマが米袋を持ち去ったとみています。警察ではパトカーを出し、地域住民に注意を呼び掛けています。

(サルの群れ13匹、傍若無人に野菜“食い荒らし”:広島)
これは、広島県東広島市の家庭菜園に設置された、監視カメラの画像。映っていたのは1匹のサル。カメラの前に現れたかと思うと、瞬く間に畑の方へと駆けていった。ところが、家庭菜園に出現したのは、この1匹だけではなかった。サルは次々と現れ、総勢13匹の集団となったのだ。家庭菜園の柵は、サルの侵入を防ぐため、重みで手前にしなるように作られている。しかし、猿は、それを苦にすることなく畑の中へ。これを合図に、サルは立て続けに、家庭菜園の中に侵入。野菜を食い散らかしていった。そして、畑には、サルがかじったとみられるピーマンが残されていた。畑の所有者によると、これまでも、度々、被害に遭ってきたという。サルによる被害は、去年から始まり、今年は5月以降で、10回ほどに及んでいるという。収穫前のネギやナス、ソラマメなど、畑に植えられた多くの野菜に食べられた跡が残されていた。こうした被害は、周辺の8力所の畑に広がっているという。去年から、付近で道路工事が開始。それ以降、サルがエサを求めて現れるようになったという。被害を最小限に抑えるため、今後も必要に応じて、サル対策を講じていくとのことだ。

(わなにツキノワグマ、捕獲し殺処分:神奈川)
県は16日、松田町寄の集落近くの山中のわなに雌のツキノワグマ1頭(体長103センチ、体重40キロ)を捕獲し殺処分したと発表した。

(川が増水、シカが中州に取り残される:京都)
前線の影響で18日も全国各地で激しい雨が降りました。京都市では鴨川が増水し、シカが中州に取り残される事態に…。福井県南越前町では、明け方からの激しい雨により土砂が線路に流れ込み、通勤時間帯のJR北陸線で一時、運転見合わせとなりました。混乱は隣の石川県にまでおよび、特急列車が次々と運休になるなど、夏休みシーズンの旅行者を直撃していました。北日本では19日の朝にかけて、雷を伴った激しい雨の降る所がある予想で、土砂災害や低い土地の浸水、河川の氾濫などに警戒が必要です。

(新幹線がイノシシと衝突:山形)
17日午前、山形県米沢市で山形新幹線がイノシシと衝突し、列車2本に遅れが出ました。JR東日本山形支店によりますと、17日午前11時ごろ、山形県米沢市の板谷駅と福島市の庭坂駅との間で、新庄発東京行きの上り列車がイノシシと衝突しました。列車に乗っていたおよそ290人の客にけがはありませんでした。この事故の影響で、上りと下りの2本の列車に最大55分の遅れが出て、およそ350人の乗客の足に影響が出ました。

(トウモロコシ食害、クマの足跡確認:北海道)
七飯町と函館市の畑で17日、トウモロコシが食い荒らされ、それぞれの現場でヒグマの足跡が見つかった。函館中央署は、クマによる食害とみて、付近の住民に注意を呼びかけている。同署などによると、午前7時ごろ、七飯町大川の畑を農作業で訪れた男性が、幅13センチのクマの足跡とトウモロコシ十数本が食われたり、倒されたりしているのを見つけた。

(トウモロコシ100本被害:北海道)
北海道・旭川中央警察署は18日、鷹栖町の畑でクマの足跡が見つかったと発表しました。警察によりますと、18日「畑にクマの足跡がある」と通報がありました。警察が確認すると、畑にはクマの足跡があり、トウモロコシ約100本が食べられたり倒されたりしていたということです。けが人はいませんでした。

(菓子工房で4度目のクマ被害:岩手)
岩手県宮古市の菓子工房にクマは侵入しました。冷蔵庫は開けられ、様々な物が散乱しています。12日、工房を営む泡渕さんが被害に気付きました。菓子工房へのクマの侵入。実は、今回だけではありませんでした。今回が4度目の被害だったのです。今月9日、10日と立て続けに工房を荒らされます。宮古市は10日に菓子工房の近くに罠と監視カメラを設置。すると…。11日朝に罠に入ったクマを発見。工房の中では、米粉の袋が破られていたと言います。そして…。この工房では、去年もクマの被害を受けたといいます。2年連続の被害に、工房の主人は苦渋の決断をします。菓子工房を営む泡渕福治さん:「工房をやめますって決断しました。近くにいっぱい子どもたちもいるし、近所迷惑だからね」。再びの被害に備え、罠などの設置は続けるということです。

(大型商業施設近くで再びクマ目撃:岩手)
16日夜、盛岡市内の大型商業施設の近くでクマが目撃されました。盛岡市内では中心部で今月12日もクマが目撃され、警察などが注意を呼びかけています。16日午後9時過ぎ、盛岡市本宮4丁目の大型商業施設の近くで「クマがいる」という110番通報が複数ありました。警察によりますとクマは1頭で、体長1メートル前後とみられ、県道を横断した後、盛岡西バイパスの方や盛岡市立病院の方に走っていく姿が目撃されたということです。けがをした人はおらず、建物などへの被害もありませんでした。近くに住む男性は「このあたりに長年住んでいますがクマが出たのは聞いたことがありません。驚きました」と話していました。現場はJR盛岡駅から南に1.8キロ離れた市街地で、市内最大の商業施設「イオンモール盛岡南」をはじめ店舗や住宅が密集し、車通りも多い場所です。盛岡市中心部では今月12日にも開運橋やJR仙北町駅の近くでクマが目撃されたばかりです。同じクマかどうかはわかっていませんが、警察などが注意を呼びかけています。

(ひょっこりエゾシカ、根室の牧草地に:北海道)
根室市郊外でエゾシカの雄の群れが我がもの顔で牧草地を駆け巡っている。春先に古い角を落とし、新しく生え変わった茶褐色の袋角が夏の緑に映える。道東では狩猟期以外もほぼ一年中、有害駆除が行われている。このため、シカの警戒心がことさら強い。車を止めるや、群れは一斉に動きを止める。顔を正面に据え、耳をそばだてて警戒態勢を取る。そして、命を狙うハンターの車かどうかを見定める。出産を終えた雌も、バンビを連れて牧草地に出没し始めた。シカの本来の主食はササ類。だが、牧草地で生まれた子鹿は牧草を食べて育ち、世代を重ねるごとに牧草が当たり前の主食になってしまった。特に狙われる牧草は、栄養価の高いアルファルファ(ムラサキウマゴヤシ)だ。

(田んぼを見回りしていた人がクマを目撃:新潟)
11日午前5時ごろ、阿賀町広谷の農道で、田んぼを見回りしていた人がクマ1頭(体長約1.2m)を目撃しました。目撃された場所は民家から約270mの地点で、警察と町役場は付近の住民に注意を呼びかけています。

(クマ、またもや出没か:岩手)
17日午後7時45分ごろ、盛岡市高松の市道で、通行人から「体長1メートルほどのクマのようなものを見た」と110番通報があった。盛岡東署員が現場付近を確認したが同10時現在、被害や通報以外の目撃情報はない。17日午前2時20分ごろ、西和賀町沢内鍵飯、会社員の男性(57)方で、「台所で皿が割れるような物音がした」と家族が北上署に通報した。家族や同署員が確認したところ、台所の窓の網戸1枚が破られ、近くに置いていた食器が屋内に落下して散乱していた。窓にクマとみられる毛が付着し、外には足跡があった。

(クマ目撃相次ぐ:新潟)
17日午前11時50分頃、阿賀町熊渡のJR磐越西線東下条駅付近の線路内をクマ2頭が歩いているのを、同駅に停車していた下り列車の運転士が発見し、同社を通じて通報した。津川署によると、2頭は親グマ(体長約1メートル)と子グマとみられ、その後、線路脇の林の中に入っていったという。発表によると、現場は民家から約30メートルの場所。13~15日には、駅から約200メートル離れた所にある磐越自動車道上り線の阿賀野川サービスエリア付近でもクマ2、3頭が目撃されている。同署は同一個体の可能性もあるとして、町などと連携し、近隣住民に注意を呼びかけている。

(クマ目撃:山形)
17日午前4時10分ごろ、尾花沢市尾花沢でクマ1頭を目撃したと、車で通りかかった50代女性が尾花沢署に届け出た。同署によると、クマは体長約0.7メートルで、道路を横断して山の中に入っていった。現場は市運動公園から南東約300メートル。

(ジビエの無人ぎょうざ販売所:兵庫)
猪豚ぎょうざはバキバキジューシー、鹿ぎょうざはサッパリなのにクセになっちゃう!?2022年8月8日、兵庫県淡路島郡家の車庫にて無人ジビエぎょうざ販売所「島ぎょうざはるちゃん」がオープンしました。ジビエとタマネギを詰め込んだぎょうざと独特な内装。「今晩どう?」が合言葉。淡路島の猪豚と鹿を使用したぎょうざです。 野菜も淡路島産のタマネギをたっぷり詰め込みました。 そして淡路の藻塩をつけてタレ無しで食べるのがおすすめです。味の特徴は、猪豚ぎょうざは「バキバキジューシー」、鹿ぎょうざは「サッパリなのにクセになっちゃう」です。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、15日午後4時50分ごろ、仙台市太白区秋保町境野上戸にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、14日深夜、仙台市太白区茂庭舟木南にクマが出没しました。

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