<射撃ニュース10月>
10/13
(住宅街でクマに襲われ4人けが:秋田)
9日午前9時10分ごろ、秋田市新屋地区の住宅街で、60~80代の男女4人が相次いでクマに襲われ、頭や腕などにけがを負った。4人は市内の病院に搬送されたが、いずれも会話ができる状態という。クマがまだ付近に潜んでいる恐れがあるとして、秋田中央署などは近隣住民にできるだけ外出を控えるよう呼びかけた。

(親グマに襲われ猟友会の男性けが:秋田)
9日午後3時40分ごろ、秋田市仁別小水沢の山林で、地元猟友会の男性(73)が親子3頭のクマを見つけ発砲したところ、親グマに襲われ頭部や手にけがを負った。病院に搬送されたが命に別条はない。秋田東署によると、男性はクマ駆除の要請を受け、猟友会の仲間と2人で山林の見回りをしていた。木に登る親グマと子グマ2頭に出くわし、発砲したところ、木から下りてきた親グマに襲われたという。子グマ1頭は死に、親グマは同行者が射殺した。もう1頭の子グマはその場から逃げた。

(クマに襲われ“ウォーキング中”の84歳男性大けが:石川)
9日午前6時すぎ、金沢市の大乗寺丘陵公園で、散歩をしていた84歳の男性がクマに襲われ、顔などに大けがをしました。クマはその後、山のほうへ逃げたということで、警察や猟友会などが捜索しています。9日午前6時10分ごろ、金沢市長坂町の大乗寺丘陵公園で、「84歳の男性がウォーキング中にクマに襲われた」と消防に通報がありました。男性は顔や右胸をひっかかれ大けがをしました。意識はあるということです。男性を襲ったクマは、公園の麓から山のほうへ逃げて行ったということで、警察や猟友会が捜索していますが、これまでのところ見つかっていません。公園でウォーキングをしていた男性の知人は「クマは下から走って上がってきた。顔の出血が止まらなくて、胸の傷も深かった。血が止まらないと言っていたので、ハンカチタオルを渡して止血した」と話していました。石川県内では今年に入って10月5日までに144件のクマの目撃情報が寄せられていますが、人身事故は今年初めてです。

(高齢女性、クマに襲われる:富山)
9日朝早く、富山市栗山で高齢の女性がクマに襲われ、顔に引っかき傷を負いました。クマは発見されておらず、市や猟友会が痕跡を捜していて、警察が住民に注意を呼びかけています。富山市によりますと9日午前6時30分ごろ、富山市栗山の住宅の庭で、この家に住む70代の女性がクマに襲われ、顔に引っかき傷を負いました。女性は病院に搬送されていますが意識はあるということです。市は、猟友会と協力して逃げたクマの痕跡を調べていて、警察が周辺住民に対し、注意喚起とパトロールを行っています。また、人身被害があった現場の北側に位置する富山市安養寺でも、9日午前6時30分ごろ、子グマが寺の敷地に入っていくところが目撃されています。市は、同一の個体である可能性が高いとしています。

(畑でサルに腕かまれ女性けが:福岡)
9日午後2時55分ごろ、福岡県那珂川市西隈の畑で農作業をしていた市内の30代女性から「サルにかまれた」と110番があった。福岡県警春日署によると、サルは体長70~80センチ。女性は右腕をかまれるけがを負い、病院に搬送された。9月下旬以降、周辺の那珂川市片縄北や福岡市南区柏原でも児童らがサルにかまれて負傷しており、県警は注意を呼びかけている。

(クマ被害多発!男女計6人が搬送:秋田)
9日は、クマ被害が多発した。秋田市では9日、クマに襲われ5人がけがをし、逃げる際に転倒した1人を含め、合わせて6人が搬送された。襲われた男性から当時の状況を詳しく聞いた。クマに襲われた80代男性:「後ろから左腕にぶつかってきて、同時に頭をひっかかれた。何がなんだか分からなくて、頭から血がどっと流れてきたから、抑えながら家に帰って『救急車呼んでくれ』と言った」。男性は、自宅の裏で、テレビのアンテナを直す作業をしていたところ、突然クマに襲われた。9日午前9時10分ごろ、秋田市新屋寿町と新屋南浜町の住宅街で、屋外にいた60代から80代の男女4人が、次々とクマに襲われ、頭などをひっかかれた。また、80代の男性が、クマから逃げる際に転倒し、計5人が病院に搬送された。クマに襲われた80代男性:「作業の合間に、椅子に座って休んでいたから後ろが見えなくて、音もしなくていきなりクマが後ろからドンときて、ここを通り抜けようとしたんじゃないかと思う」。現場は、運転免許センターの裏の住宅街で、警察は周辺にまだクマがいる可能性が高いとして、住民に不要不急の外出はしないよう警戒を呼び掛けている。また、9日午後3時半ごろには、秋田市仁別の太平山リゾート公園で猟友会に所属する70代の男性が、仲間とともに銃を使ってクマの駆除をしていたところ、親子とみられるクマ3頭と遭遇した。男性は発砲したが、逆に親グマと子グマに襲われ、体の複数の場所にけがをした。命に別条はないという。県内で、2023年、クマに襲われてけがをした人は36人となり、2022年1年間の数の6倍となった。

(クマ、男性襲撃:石川)
11日午前10時40分ごろ、小松市の木場潟公園東園地で作業中だった60代男性がクマに襲われ、顔などを負傷した。市消防本部によると、男性はドクターヘリで金沢市の石川県立中央病院に搬送された。命に別条はないとみられる。猟友会などが周辺を捜索したが、午後0時半現在、クマは見つかっていない。県内では9日朝、金沢市の大乗寺丘陵公園で男性(84)がクマに引っかかれて負傷しており、県などが注意を呼び掛けている。小松市消防本部によると、負傷した男性は作業中に襲われた。もう1人いた作業員は無事で、この作業員が119番通報した。猟友会員や小松署員、市消防職員が付近を捜索したが、痕跡は見つかっていない。関係者によると、襲われた現場は東園地の丘の頂上付近で、子ども向けの遊具がある。男性以外にけが人はいないとみられる。園内を覆う獣害防止フェンスの一部に電流が流れていなかったという情報もある。園内にいた小松市沖町の西東千恵子さん(81)は「散歩に来たら警察の人に帰された。夫と毎日散歩している場所であり、ここまでクマが来るなんて怖い」と話した。クマ出没を受け、木場小は11日午後1時から同校グラウンドで予定していた創立150周年記念植樹式を中止した。今年、県内のクマの目撃件数は9日時点で149件(前年同期226件)となっており、市町別で最も多いのは加賀市の49件(20件)、次いで金沢市が38件(62件)となっている。小松市は3件(16件)のみで、5月以降の目撃情報はなかった。人身被害は9日の金沢市長坂町に続いて2件目となる。

(キノコ採りの74歳の女性、クマに襲われけが:岩手)
11日、西和賀町でキノコ採りをしていた74歳の女性がクマに襲われ、顔にけがをしました。警察によりますと、意識はあり、命に別状はないとみられるということです。11日午前7時すぎ、西和賀町沢内で74歳の女性が「クマに顔をひっかかれた」と近くに住む人が警察に通報しました。警察によりますと、女性は顔にけがをして病院に搬送されましたが、意識はあり、命に別状はないとみられるということです。現場は周囲を山に囲まれた住宅が点在する地域です。警察によりますと、女性は自宅近くの雑木林でキノコ採りをしていたところ、クマに襲われたということで、クマの大きさなどはわかっていないということです。その後、周辺でクマの目撃はないということですが、警察などはパトロールをして住民に注意を呼びかけています。県内では今年度、クマに襲われてけがをした人が今月7日までに33人に上り、すでに記録が残っている1993年度以降で最も多くなっています。県はことし5月に出した「ツキノワグマの出没に関する警報」を維持して、クマの被害に警戒するよう呼びかけています。

(野鳥死骸から高病原性鳥インフル検出:北海道)
環境省などは11日、北海道美唄市で見つかったハシブトガラス1羽の死骸を国立環境研究所で遺伝子検査した結果、高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されたと発表した。国内の野鳥で高病原性が確認されたのは今季初。周辺で他に弱ったり死んだりしている野鳥は確認されていない。環境省は死骸が見つかった地点の10キロ圏内を野鳥監視重点区域に指定。野鳥に対する全国的な警戒レベル(3段階)を11日付で、通常時のレベル1からレベル2に引き上げた。

(クマの被害者、9月は過去最多)
ことし4月から9月までにクマによる被害にあった人は全国で109人と過去最悪のペースで発生し、特に9月の被害人数は過去最多だったとして、環境省は十分な警戒を呼びかけています。環境省によりますと、クマによる被害にあった人はことし4月から9月までに全国で109人に上り、記録が残る2007年度以降で最悪だった3年前の2020年度と同じ時期の86人を上回り、過去最悪のペースです。特に9月は被害にあった人が全国で38人で、15人だった8月の2.5倍と急増し、9月の被害人数としては過去最悪となりました。被害にあった109人の都道府県別の内訳は、北海道と岩手県で合わせて2人が死亡し、秋田県で28人、岩手県で26人、福島県で13人がけがをしていて、東北地方での被害が75%を占めています。環境省はことしの秋は、東北地方でクマの餌となるドングリなどが不作になると予想されていることから、餌を求めてクマが人里に出没し、被害がさらに増える可能性が高いと指摘しています。ドングリが不作だった2019年度や2020年度は、10月に最も被害が出たことから、環境省は今後も警戒が必要だとしています。環境省は万が一、クマに遭遇した場合、距離があったら静かにその場を立ち去ること、また、近くにクマがいることに気づいた場合は、クマを見ながらゆっくり後退して間隔を広げ、慌てて走って逃げないよう注意を呼びかけています。

(クマに襲われる被害、県内で27人:岩手)
ことし4月から先月までにクマに襲われる被害にあった人は県内で合わせて27人に上り、秋田県に次いで全国で2番目に多くなったことが環境省のまとめで分かりました。被害は今月に入っても増え続けていて、県や国が警戒を呼びかけています。岩手県によりますと、県内でことしクマの被害にあった人は4月から先月までに27人に上り、このうち1人が死亡、13人が重傷を負いました。環境省によりますと、同じ時期の被害人数が全国で最も多かったのは秋田県の28人で、岩手県の27人は全国で2番目に多くなっています。3番目は福島県の13人で、東北地方での被害が70%以上を占めています。またクマに襲われて亡くなった人は、岩手県と北海道で合わせて2人となっています。県内では今月になってもクマの被害が続いていて、11日も西和賀町でキノコ採りをしていた74歳の女性がクマに襲われてけがをしました。また、12日も八幡平市の中学校や小学校の付近で相次いでクマが目撃され、けがをした人はいませんでしたが、警察や市、それに猟友会などが周辺で警戒しました。県によりますと被害は11日までに34人に上っていて、すでに記録が残っている1993年度以降で最悪となっています。この秋は、クマの餌になるドングリなどが不作になると予想されていて、クマが餌を求めて人里に出没し、被害がさらに増える可能性が懸念されています。県や環境省は万が一、クマに遭遇した場合、距離があったら静かにその場を立ち去ること、また、近くにクマがいることに気づいた場合は、クマを見ながらゆっくり後退して間隔を広げ、慌てて走って逃げないよう注意を呼びかけています。

(豚熱侵入の「空白」県、四方囲まれ対策懸命:岡山)
家畜伝染病「豚熱」(CSF)への警戒が各地で続いている。今年8月末までの約5年間に、感染の確認は飼育豚で20都県、野生イノシシで34都府県に上る。近隣県での発生報告が相次ぐ中、まだ確認例がない県の一つが岡山。「空白地域」を保ち、感染を防ごうと、県が懸命な対策を続けている。8月末、佐賀県の養豚場で豚熱の感染が確認された。家畜伝染病予防法に基づき、周辺では1万頭超の豚が殺処分された。養豚の一大拠点・九州での感染確認を重く見た国は、九州全県をワクチン接種の推奨地域に指定し、接種が始まった。対象は200万頭を上回る規模とみられる。かつて豚コレラと呼ばれた豚熱は、人にはうつらないが、豚やイノシシへの感染力、致死率は高い。有効なワクチンがあり、国内では18年に岐阜県で感染が再び確認されるまで、26年の間、感染を封じ込めてきた。岡山県内でも1968年を最後に発生事例はないという。ただ、岐阜県での発生以降、今年8月末までの間、飼育豚は計20都県、野生イノシシは計34都府県で感染が確認された。

(シカ急増、賢くなってきて事故や農業被害も増加:北海道)
特集は皆さんも目にすることがあるシカについてです。近年、北海道内での生息数は増加傾向で、これに伴い車との事故や農業への被害も深刻化しています。今回、駆除の現場にカメラが密着。シカの新たな活用にも注目しました。「いたいたいた!シカがいま道路を渡っていきます」「シカがいま花壇のところに来ました。(球根を)食べてます、食べてます!あー食べてます!」「野生のシカ!います!付近の道路の道路、歩道に飛び出す可能性があります。道内全域に生息する、シカ。わたしたちの生活圏に突然、その姿を現します。道路脇からいきなり目の前に飛び出してくる危険な瞬間もあれば、柵にはさまるシカ勢い余ったのか駐車場の柵に挟まり、身動きがとれなくなっていることも…。2年前には新幹線の線路に突如出没、この影響でおよそ7時間も運転を見合わせる事態になりました。シカとの事故も後を断ちません。道警のまとめでは昨年度のシカと車の事故は過去最多の4480件。去年、道東の標茶町で車同士が正面衝突して2人が死亡した事故。一方の車が飛び出してきたシカと衝突し、対向車線に急ハンドルを切ったことが原因とみられています。道の調査によると去年の推定生息数は75万頭以上で11年振りの多さです。事故の増加の要因と見られています。「(平成)23~25年にかけて集中期間で大量にとった。/エゾシカもだんだん賢くなってきて鳥獣保護区に逃げ込んだり/鉄砲が打てない夜に出てきたり」。農作物の被害も深刻です。「シカの群れがいますね。大体100頭くらいいるでしょうか」。牧草地が広がる南富良野町の牧場シカの群れが下を向いて食べているのは、本来牛のエサとなるはずの牧草です。牧場主:「先っぽ食べられてます。シカはいいとこどりしておいしいとこばかり食べる」。口からはみ出ているのはチューリップの球根です。釧路市で毎年5月に開催されるチューリップフェア。準備が始まると、シカは待ってましたと言わんばかりに毎年、球根を目当てに現われます。牧草や農作物を荒らすシカは「害獣」とされ、ハンターたちが駆除します。しかし、エゾシカの繁殖力は高く、わずか4~5年でその数は倍になるといいます。オオカミが絶滅してから天敵はいなくなり、人間が駆除して頭数を管理するしかないのです。厚岸町のベテランハンター、根布谷昌男さん。およそ年100頭のシカを駆除しています。作業最もシカが多いエリアの道東、厚岸町だけで農作物の被害は年間およそ1・4億円にのぼります。猟友会 厚岸支部 事務局長 根布谷昌男さん:「土出るくらい(牧草を)食べちゃっている」。「(農家から)「とにかくシカ撃ってくれ」って牧草の一番草みんな食われちゃったとか」。厚岸町の場合、駆除1頭あたり1万円を支払っています。道内では駆除を強化する一方、新たな活用も広がっています。釧路市動物園では10年前、鹿肉が余っていることを聞きトラやライオンのエサ用に使い始めたといいます。釧路市動物園山口一仁専門員:「アムールトラは自然かいでもシカを刈る動物なので特に鹿肉が好きですね」「猛獣系は割と太りやすくて脂肪を取るとすぐに太ってしまう」。「それでも満足感は与えたいので量を与えるために脂肪高たんぱく(の鹿肉)」。肉以外の部分にも、いまある業界が注目しています。柔軟性や肌触りのよさからシカ革は「革のカシミヤ」とも呼ばれ、近年アパレル業界が大注目。阿寒湖温泉に先月オープンしたこちらの店舗では、エゾシカ革のジャケットのほか、シカの脂をつかったシャンプーなども売られています。YUK FACTORY鵜沼明香里さん:「5、6年前までは小物を作ったりとか靴を作ったりとかよりに地上になじむもの、服だったりに広まっている」「今後は東京、大阪と拠点を広げていこうと思っています」。事故や農業被害を防ぐため、頭数が増えすぎないよう管理が必要なシカ。駆除された命を無駄にしないよう、貴重な資源としての新たな活用が広がっています。VTRでも触れたがシカとの事故も増加している・去年最も多かったのがまさに10月・繁殖期を向かえて動きが活発になるから・シカは特に日没時暗くなってから現れる・急に道路に飛び出してきたり群れでいる場合がある・郊外や山道などの運転時は前方だけでなく道路脇まで目を向けるよう気を付けてください。

(猟友会出動要請、22年度の2倍に:北海道)
札幌市環境局は10日の市議会決算特別委員会で、市内のヒグマ出没に対応するため、猟友会への出動要請回数が本年度は9月末現在で16回になったと明らかにした。既に昨年度の年間8回の2倍に増えている。

(住宅街でクマ目撃相次ぐ、農作物に味しめて何度も:北海道)
士別市内で今年、住宅に近い場所でヒグマが目撃されるケースが目立っている。近年、個体数の増加でクマの活動範囲が広がり、農作物が被害を受けるなど危険なこともある。秋の活動期を迎え、市は注意を呼びかけている。

(クマ目撃9月末で529件、過去2番目:山形)
今年9月末までのクマの目撃件数が529件に上り、統計を取り始めた2003年以降で2番目に多くなっている。今秋は餌となるブナの実りが凶作と予想され、クマが人里に下りてくる危険があるほか、紅葉とキノコ狩りの季節を迎え、県は一層の注意を呼びかけている。市街地でも出没していることから、山形市は、住宅街で銃を使って捕獲する特別チームを編成して対応に乗り出した。県みどり自然課によると、今年1月~9月末、県警に寄せられたクマの目撃情報は529件に上った。人身被害は4件あり、このうち3件は、山菜やキノコの採取などで山に入った際にクマに襲われたケースで、残る1件は自宅敷地内に現れたクマに襲われた。いずれも命に別条はなかった。県が4月末~6月末、県内各地のブナの実り具合を調べたところ、判定不能だった1地点を除く14地点で凶作が予想された。県は、12月頃の冬眠を前に、クマの餌となるような果物や農作物、生ゴミなどを屋外に放置しないよう呼びかけている。さらに、秋の行楽シーズンは、各地で山に入る人が増え、クマと遭遇する危険が高まる。1年間の人的被害が過去最多の11件だった10年は、うち7件が10月に発生した。入山の際は、複数人で、鈴など音の出るものを身に付けてクマに自分の存在を知らせながら行動することが重要だ。同課の鈴木慎一課長補佐は、今年のクマの目撃件数が多い理由として、「市街地での目撃が目立っており、過疎化で里山が荒廃し、クマの生息域が広がっている可能性がある」と分析。「県や自治体は、すみ分けのため、森林の間伐や河川敷のやぶの伐採などに引き続き取り組んでいく」と話した。市街地でのクマの目撃が相次ぎ、県が6月に「クマ出没警報」を出したことを受け、山形市は8月、「アーバンベア等対応チーム」を発足させた。メンバーは、地元猟友会員らで構成する「鳥獣被害対策実施隊」所属の145人の中から選ばれた25人。射撃の技術が高く、経験豊富な30~80歳代の精鋭だ。花火などで追い払ったり、わなをしかけたりしても対処できなかった場合は、警察の許可を得た上で市街地での発砲を許される。チームは8月26日、南陽市内のクレー射撃場で、威力が高い「スラッグ弾」を使った射撃訓練を実施。技術向上のため、今後、年1回以上の射撃訓練を予定している。また、11月には街頭で、現場と市役所の連携を確認する訓練も計画している。山形市農村整備課の担当者は、「これまで市街地で発砲した事例はないが、いつクマが現れてもおかしくない。危険が迫った時に対応できるよう、準備を進めていく」と話した。

(クマ被害予防へ「やぶ」の伐採徹底を:富山)
富山市で9日、高齢女性がクマに襲われ大けがをした被害を受けて、県は10日、緊急の対策会議を開き、被害の予防へ対策の徹底を申し合わせました。この会議は、富山市で9日発生したクマによる人身被害を受けて県が緊急で開きました。各市町村の担当職員や猟友会などおよそ50人が出席し、県内のクマの目撃・痕跡情報の傾向を共有したほか、対策の徹底を申し合わせました。富山市栗山では9日、79歳の女性が自宅でクマに襲われ、額などにけがをしました。人身被害は、今年3例目です。警察などは10日も現場周辺で警戒にあたりましたが、クマはまだ見つかっていません。会議では、今回の被害が河川敷に近い場所で起きたことが報告され、県は関係機関に対し、住宅周辺の「やぶ」の伐採など対策徹底を呼びかけました。

(ツキノワグマ対策で専門家が講演「出会ったら騒がず静かに立ち去るのがよい」:岐阜)
岐阜県でクマに襲われる被害が相次いでいることを受け、専門家を招いた講演会が高山市で10日に開かれました。岐阜県では、飛騨地方を中心に人がクマに襲われる被害が2023年は既に4件あったほか、農作物の被害もあり、石川県立大学で大型哺乳類の生態を研究する東出大志講師を高山市に招いて講演が開かれました。東出さんによると、ツキノワグマは本州で分布が拡大していて、ドングリが凶作の年に被害が増えるということです。クマは早朝に行動することが多く、出会ったら騒がず静かに立ち去るのよいということで、参加した農家の人などは真剣な表情で聞いていました。

(狩猟シーズンを前に「くくり罠」の講習会:静岡)
静岡県河津町では11日、「くくり罠」を使った狩猟技術の向上に向けて講習会が行われ、参加者が罠の種類や仕掛ける場所について学びました。この講習会は罠を使った狩猟の免許を取得したばかりの人を対象に毎年行われていて、11日は10人が参加しました。参加者はまず、くくり罠の種類や仕掛ける場所について座学で学んだあと、実際に山で罠を設置する体験をしましたが、動物の習性を読む難しさを感じている様子でした。県内では、11月1日から2024年3月15日までニホンジカとイノシシの狩猟が行われます。

(シカ食害対策で調査:宮崎)
五ケ瀬町と椎葉村にまたがる白岩山(1620メートル)の希少植物群落で、シカによる食害が深刻化している。県や宮崎北部森林管理署、五ケ瀬町の担当者らが5日、現地を調査し、今後の保護対策を協議した。

(猟銃使用難しい住宅地でのクマ駆除:秋田)
秋田市新屋で9日に男女4人がクマに襲われる人身被害が発生したことを受け、市は11日、クマの捕獲に乗り出した。勝平地区に箱わな1基を設置。ただ、周辺一帯は住宅地で設置場所が限られるほか、仮にクマが見つかっても銃の使用は制限される。地元住民から早期駆除を望む声が高まる一方で、住宅地で駆除することの難しさが浮かび上がっている。

(ムクドリ大群が市街地に、高速点滅光で追い払い効果も:東京)
空を埋め尽くすほどのムクドリの大群が、駅や住宅街で相次いで目撃されています。対策の最前線を取材しました。11日午後5時ごろ、東京・昭島市の駅前上空に現れた数えきれないほどの鳥。さらに、けたたましい鳴き声が周辺に響き渡ります。大音量の鳴き声や大量のフンで街の人たちを悩ませています。通常、春から夏にかけての繁殖期は、つがいで行動するというムクドリですが、繁殖期が終わると、大きな群れを作り市街地へやってきます。なぜ人や車が行き交う街中に、わざわざ飛来してくるのでしょうか?信州大学(鳥類生態学) 中村浩志名誉教授:「ムクドリにとって夜怖いのは、夜行性のフクロウとかテンなどの捕食者です。そういう捕食者が市街地にはいない。だから安全に夜“ねぐら”をとることができると学習したんです」。天敵がいないだけでなく、人間も危険ではないと判断し、市街地を寝床にするようになったといいます。中村名誉教授:「特に冬は郊外より都市部の方が暖かいため、より快適に過ごせることを鳥が学習したんです」。そのため、この時期、ムクドリの大群がやってくるのは駅前だけではありません。多くの人が暮らす団地でも、ムクドリが目撃されています。東京・足立区の団地で撮影された映像には、数えきれないほどのムクドリが団地の上空を飛び交う様子が映っています。一体、どんな状況なのか。現場を取材しました。住宅街の電線にムクドリの大群がとまっていました。しかし、じっとはしてくれません。午後5時をすぎたころ、一気に電線から鳥の集団が飛び立っていきました。鳴き声を発しながら、団地上空を縦横無尽に飛び回ります。こうした状況に、ムクドリの寝床となっている団地内の木の枝を落としますが…。ムクドリの対策として木を切った影響でしょうか、今度は住宅の目の前にある電線に無数の鳥です。そして、ものすごい鳴き声が辺りに響き渡ります。さらに別の場所でも、ムクドリの大群が木の上に集まっています。結局、周辺の電線や敷地内の別の木に移動しただけで、“ムクドリ問題”の解決とはなりませんでした。こうしたムクドリの被害が全国各地で報告されるなか、独自の技術で対策に乗り出す企業もあります。ムクドリを追い払うために開発された「ホロライト・チェッカーズ」です。パイフォトニクス 池田貴裕さん:「人間の目で見ると(縦)5×(横)5の光が止まって見えるのですが、鳥は人間より目の応答性が高いので。実は鳥から見ると、パカパカ刺激的な光になっているという。これが製品の原理となっています」。光を嫌う鳥が多いことから、高速で点滅する強烈な光をムクドリに照射。実験の中では意外な発見もあったといいます。池田さん:「鳥の専門家曰く、5×5の光の粒が、鳥の大群が移動して逃げているように見えると。だから、光を壁に当て動かすと、鳥が逃げているように見えて、周辺のムクドリは逃げ出す。そういう原理と実験しながら感じています」。すでに多くの自治体がムクドリ対策として使用し、効果が表れているということです。

(えひめ狩猟フェスティバル:愛媛)
深刻化する野生鳥獣問題を広く知ってもらおうと、今治市でイベントが開かれました。きょうイオンモール今治新都市で開催された「えひめ狩猟フェスティバル」は、野生動物が農作物を荒らす被害や狩猟者の高齢化など野生鳥獣問題について広く知ってもらおうと県が開催しました。会場には、農家が受けている被害を漫画にしたパネルや狩猟免許の取得について説明するブースが設けられ多くの人が訪れていました。イベントを主催した愛媛県自然保護課の 秋川裕一郎課長は「イノシシやシカの数を適正な数に管理し、人間と動物が共存できる社会の実現を目指したいです」と話していました。愛媛県によりますと昨年度の野生鳥獣による農作物などの被害額は、3億6000万円以上に上っているということです。

(メスに目配せした後、オスは子グマを食べた)
動物が繁殖にかける執念はすさまじい。ツキノワグマ研究者の小池伸介さんは「オスのクマにカメラ付き首輪をつけて調査したところ、子グマを食べている様子が撮影された。子供を殺して母グマの発情をうながすためで、0歳の子グマの死亡原因は大半がオスによるとされている」という――。※本稿は、小池伸介『ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら ツキノワグマ研究者のウンコ採集フン闘記』(辰巳出版)の一部を再編集したものです。科学技術の発展とともに、クマの調査方法もどんどん進化している。私が学生のころは誤差が大きい割には追跡に手間暇がかかる電波発信機しか使えなかったが、そのうちGPS首輪が登場して人工衛星が格段に正確で時間のかからない調査を実現してくれた。そして、今ではカメラを搭載した首輪を装着できるようになったのである。もともと、生き物にカメラを取り付けて、その生物の行動を探る調査は、「バイオロギング」と呼ばれている。カメラには加速度センサーも付けることができるので、映像だけでなく、移動するスピードから深さや高さまで記録できる。バイオロギングは、最初はウミガメやアザラシなど、海の生き物を対象にすることが多かった。水中であれば、大きくて重いカメラが浮力で軽くなるので動物に負担がかからず、調査しやすいのである。また、ウミガメやアザラシは四肢が短くヒレ状なので、カメラを不快に思っても取ることができず、自力で外される心配がほとんどない。技術革新によって小型化されると陸の動物にもカメラを付けることができるようになった。海外ではペットのネコに装着することが多いようだ。完全室内飼育が主流になりつつある日本とは違い、海外では放し飼いが多くてネコが行方不明になることがよくある。そこでカメラを搭載して行動パターンやよく行く場所を把握すれば、いなくなっても格段に見つけやすくなるというわけだ。野生動物では、前脚でカメラを外せないのでシカによく使われている。では、クマはどうだろう。そう思い、バイオロギング用のカメラのメーカーに問い合わせてみた。「シカ用のカメラってクマにも使えませんか?」。「いや~、クマはシカと違って凶暴ですからね。しかも、前脚で外そうとするんじゃないですか? もちろん装着はできますけど、壊れることが多いんじゃないかな。故障や破損があっても保証はできませんが、それでよければお使いください」。まあそうだろう。トラップ、GPS首輪、ビデオカメラ、心拍数の記録用機械……。クマの破壊神ぶりには今までも散々泣かされてきたし、最新の高価な機械を投入するたびお星様にされてきた。しかし、やってみないことにはどうなるかはわからないし、問題点の洗い出しもできない。そこで、メーカーでは保証はしないという条件で購入し、クマに装着することにしたのである。これが2014年のことだ。最初に購入したモデルは、まだハイビジョン撮影もできず、録画可能時間も4~5時間だった。買った首輪は、まず奥多摩のクマに装着した。首輪はタイマーを設定して自動的に外すことができる。しかし、クマはしょっちゅう崖を上ったり木に登ったりするので、勝手に外れる設定だとどこに落とされるかわからない。カメラが録画したデータは内蔵メモリに記録される。つまり、首輪を回収しなければ見ることができないのだ。「リアルタイムで録画データを転送したりできないの?」。そう思った人もいるだろう。ただ、データ転送は電力消費が激しいので、すぐに電池が切れてしまう。だから、GPSでクマの位置を確認し、「ここで落とせば拾えるぞ!」というタイミングでリモコンを使って落とすことにした。それでも、首輪は思わぬところに落ちてしまう。例えば学生がリモコンで落としたところ、首輪が崖を転がってしまい、滝の踊り場のようなところに落ちてしまったことがあった。季節は6月の梅雨時。滝は水量が多くてとても手が出せなかった。こうなると回収作業は水量が減る梅雨明けである。問題は現場だ。どうやら沢登りやロープワークの経験がある私にも歯が立たない難所らしい。そこで私は助っ人を呼んだ。研究室の後輩の後藤優介君である。彼はクライミングのスキルがあって運動神経が抜群のスパイダーマンのような男だ。大学を離れてしばらくは富山県の立山カルデラ砂防博物館に勤めていたが、茨城県自然博物館の学芸員として関東に戻ってきた。それからはお助けキャラのごとく学生をサポートし、たびたび研究室のピンチを救ってくれている。このときも梅雨明けを待って首輪を落としたと思われる場所まで案内すると、ザイルを使ってスルスルと滝を登り、危なげもなく首輪を回収してくれたのだった。器用な学生が蔓を伝って木を登り、上のほうの枝に引っかかった首輪を回収したこともあった。GPSと小型カメラを搭載した高度な機械を使っているのに、上手に使いこなすには体力やクライミングのような生身の技術が要求される。そういうところもフィールドワークの面白さかもしれない。ところで、首輪はいつの間にか外れてしまうこともある。最初に取り付けた最も古いカメラ付きタイプの首輪は、故障したのか電波を発することもなくなり、どこにあるのかわからなくなってしまったことがある。結局、調布飛行場から小型飛行機を飛ばして探し回る羽目になったのだが、見つからずじまいだった。すっかり諦めていたころ、奥多摩でシカの調査をしている調査員から、首輪を拾ったという連絡をもらった。最初の調査から2年が過ぎたころである。時間は経っていたがデータは無事に取り出すことができた。このように、回収するのがひと苦労のカメラ付き首輪だが、回収できてもがっかりすることが多い。取り付けた直後にレンズに泥が付いたり、落ち葉が貼りついたり、水滴が付いたりすると、ずっとブラックアウト状態で何を撮っているのかわからないのだ。まともに撮影できていても半分ぐらいの動画は真っ暗だったりもする。穴に入っているからではない。どうやら地面に突っ伏して寝ているらしい。「おや? 急に明るくなって画面が青くなったぞ」。そんなときはたぶん寝返りを打ったのだろう。あおむけで寝ているのか、空が見えることもある。とにかく、クマがゴロゴロダラダラしてばかりいることだけはよくわかった。起きている時間の大部分はひたすらボーッとしていて、さっぱり何をしているのか見当がつかない。ハイビジョンカメラで撮影できるのは十数時間。ほとんどが寝てばかりなのは、取り付けて回収する手間を考えると実にもったいない。というわけで、最近ではこの撮影できる尺をうまく有効利用できるように工夫している。例えば、30分に1回、15秒ずつ撮影するとか、朝の6時から夕方の6時の間の、00分と30分に15秒ずつ撮るなどの設定をして、尺を無駄にしないようにするわけだ。また、クマを捕獲しやすい時期は6~7月だが、秋の行動を見たい場合はカメラを止めておいて9月から撮影できるように設定することもある。しかし、1回の撮影時間が短すぎると、それはそれでもどかしいこともある。ちょうど撮影しているときにほかのクマとケンカを始めて、「おおっ」と手に汗握ったところで映像が途切れて、次の録画にはもう相手がいないということもしょっちゅうだ。もっと長時間撮影できればいいのにと思うが、そこは今後の技術革新に期待したい。ちなみに、「クマに付けても故障しやすいのではないか」というメーカーの忠告は今のところはずれている。特にオスはケンカをするので、相手に機械を咬まれて故障することが多いのだが、奇跡的に私たちが使うカメラ付き首輪は故障知らずだ。カメラ付き首輪を用いた調査のノウハウはずいぶん蓄積できてきた。回収率も6割から7割でGPS首輪が出始めたころを考えれば驚異的な数字になってきている。そして、この映像によって新発見が相次ぐのであった。回収できたカメラの中には、未知の光景を撮影していたものもあった。初期のころのカメラで撮った動画は、今見るととても粗いのだが、移動するのに登山道を使い、山小屋や標識の横を通っていることなどが初めてわかった。また、これまで木の幹についた爪痕やクマ棚から、クマが木に登ることはわかっていたが、実際にその様子も映像で確認できた。あのずんぐりむっくりした体形からは想像がつかないくらい、ヒョイヒョイヒョイッと軽やかに登るのである。2018年ごろからはハイビジョンカメラ付きの首輪も登場し、足尾や奥多摩のクマに装着して繁殖行動を観察することになった。普段はオスもメスも単独行動をするのだが、繁殖期になると10~20m先にメスの姿が見えるようになり、距離がだんだん近付いてきて、そのうちメスのすぐそばにオスが寄り添うようになる。そしてメスが木の上でリラックスして木の実を食べているのを、オスは木の下で何も食べずに待っている。メスに逃げられないように食べ終わるまで見張っているのだ。つまり、オスは食べることすら忘れてメスと一緒にいることを優先している。食欲よりも性欲が勝っているのである。以前から繁殖期の6~7月にクマを捕獲すると、オスが傷だらけだったり、ガリガリに痩せていたりするのには気づいていた。メスをめぐってのオス同士の戦いが熾烈(しれつ)なのだろうし、きっと寝食を忘れてメスを追いかけていたのだろうとは思っていた。カメラのおかげでそれがはっきりとわかったのは大きな収穫だった。ほかにもカメラは衝撃的な映像をとらえていた。共食いである。オスに装着されたカメラがメスを映し出したあと、子グマがオスによって食べられているさまが映し出されていたのだ。これは、子連れの母グマと交尾するため、オスが子グマを殺しているのだ。メスが子グマを生むのは1月か2月の冬眠中で、5月の上旬の冬眠穴から出てくる時期になると子グマは2~3kgにまで成長する。そして8~9月ごろまではメスは授乳をしているのだが、6~7月の繁殖期にオスに遭遇すると、オスはメスと交尾をしたいがために子グマを殺し、メスの発情を促すことがあるのだ。海外では0歳の子グマの死亡は8割から9割が繁殖期に発生し、その多くがオスによる子殺しだろうと推定されている。

(クマの冬眠穴をこっそり覗いたら…)
野生動物の研究には危険がついてまわる。ツキノワグマ研究者の小池伸介さんは、冬眠中のクマを調査していて何度も間一髪の目に遭ってきたという。「思い出すたびゾッとする」というそのエピソードをお届けする――。クマの研究を始めたときは、周囲から「クマは冬眠するからクマ研究は季節労働者だね」といわれたものだった。でも、私は探検部で雪山登山の経験があったので、冬眠中のクマの調査も行ってみようと思ったのである。冬眠穴の研究は、私の前には1人しかやっている人がいなかった。海外では何十年も前からわかっていたのに、日本ではほとんどわかっていない。そりゃそうだろう。クマが生息しているような山奥を真冬に探索するのは、それなりの技術と経験が必要だ。冬山に入る装備も必要になるし、一式揃えると結構お金がかかる。私のような気軽さでやってみようと思った人はまずいなかっただろう。初めて冬眠穴の調査に出かけたのは、修士1年生のときで、調査場所は山梨だった。山梨の会社の社員の人で興味のある人と連れ立って、ワカン(「輪かんじき」の略称で、雪の上を歩くときに足が埋まりにくくするために靴に取り付ける道具)を付けて雪山に入った。冬眠中なのでクマは動いていないはず。ということは、発信機を付けた個体ならば簡単に探せるだろうと期待していたのだが、甘かった。クマが岩穴や谷の奥深くに入ってしまって電波が拾えないのだ。電波をキャッチできても「そこは人間には無理」と探検部で鍛えた私ですら血の気が引くような場所ばかりだった。1年目は空振りに終わった。しかし、2年目の春、行動範囲が狭いメスの電波をキャッチした。そこは集落の近くで比較的アクセスしやすい場所だったが、険しく切り立った尾根だった。そこに木が生えていて、その根っこの下に空いた大きな空間に冬眠していたらしい。尾根をよじ登って冬眠穴に着くと、興奮のあまり私は穴に顔を突っ込んでしまった。目の前に大きな黒い穴が2つ現れた。それは寝ているクマの鼻の孔だった。このときのことは思い出すたびにゾッとする。初めてクマの冬眠場所を発見できたのはとても嬉しかったのだが、あれは私があまりにも軽率で死んでいてもおかしくないほど危ない状況だった。あとでわかったのだが、このメスは穴の中で出産して子育ての最中だったのだ。招かれざる客から我が子を守ろうとすれば攻撃的にもなるだろう。一歩間違えば冬眠の邪魔をされたクマを激怒させて襲われていたかもしれない。近くにビデオカメラを設置して、さあ観察するぞと意気込んだものの、ほどなく子どもを連れて引っ越しをしてしまった。この冬眠穴には2つ出口があって、母子は裏口から出ていったらしい。やかましい人間に見られながら子どもを育てる気になれなかったのだろう。このときの反省から、冬眠穴を見つけたときは少し離れて観察するようにしている。山梨の場合、クマの冬眠場所は、人がやすやすと近寄れない急峻(きゅうしゅん)な場所が多かった。やはり崖の上の木の根元の空間とか、濃い藪に囲まれた崖の上とか、尾根の真下にある沢の源流の近くとか、恐ろしくアクセスが悪いところばかりだった。おそらく山梨では特に冬眠の時期が狩猟のシーズンに当たるため、人間を恐れていたのだろう。その後も現在にいたるまでたびたび冬眠穴の調査は行ってきた。ときには命の危険を感じるようなハプニングもあった。それはあとでお話ししたい。ちなみに冬眠以外の場合、クマは意外なほどその辺に転がって寝ている。どうやら寝心地重視で場所を選んでいるようだ。大きな木の根元の少しフラットになったところに寝ていることがある。針葉樹の上も森のクマたちの間で人気である。枝が横に伸びて安定した寝床になるだけでなく、夏場は下から風が吹いて涼しいのでなかなか寝心地がいいらしい。地面に寝るときは平坦な場所を選んでいる。藪がちな場所では、ツルなどでベッドを編んで寝ているクマもいた。2012年の2月、共同研究者の山﨑晃司さん(現・東京農業大学教授)や学生とともに奥多摩へ向かった。あらかじめGPS首輪を付けていたクマの冬眠穴に入って、麻酔をかけて首輪を回収することにしたのである。山に入ると、ちょうどターゲットのツキノワグマが、木の根の間に頭を突っ込んで、「頭隠して尻隠さず」のポーズで寝ていた。そのクマを前に、興奮のあまり、「これ、イケるぞ!」「いっちゃうか」。なんてしゃべっていたのがいけなかったのだろうか。あろうことかクマは目を覚まし、クルっと振り返った。次の瞬間、真っ黒な筋骨隆々のケモノはダーッとすごい勢いでこちらに向かってきたのだった。一緒にいた学生の1人は腰を抜かして動けなくなり、ほかの2人は一目散に走って逃げ出す。クマは山﨑さんとちょうど至近距離で向き合う形となった。これはまずい。命が危ない!私はとっさに持っていたクマ撃退用スプレーをクマの顔にかけた。山中に入るとき、万が一クマに遭遇した場合の備えとして、クマ撃退用スプレーは必携アイテムだ。スプレーにはトウガラシの粉が大量に含まれている。クマは悶絶して斜面を転げ落ち、逃げていった。このときクマ撃退用スプレーはクマだけでなく、山﨑さんの顔にもかかった。トウガラシまみれのスプレーが目に入るのだ。人間にとっても悶絶ものである。山﨑さんいわく、「特上のすりわさびに激痛というおまけを付けて、のどや目に放り込まれた感じ」だったという。しばらくは息が詰まり、目も開けられず、頭や顔の皮膚にしみこんだ唐辛子成分もじくじくと傷んで、散々な思いをしたようだ。山﨑さんには申し訳ないことをしたと思っている。それでも、もしスプレーをかけていなかったら、きっと顔面をクマの鋭い爪にえぐられ、山﨑さんの命はなかっただろう。迷っている暇も選択の余地もなかった。この経験でつくづく思い知ったのだが、アメリカクロクマとツキノワグマでは性質が全然違うということだった。やっぱり、ツキノワグマは気性が荒い。そういえば、ミネソタにアメリカクロクマの調査で行ったとき、森林研究所の研究者デイヴさんもいってたなあ。「中国で同じことを何回かやってきたけど、やっぱりあっちのクマは穴から出ちゃうよね!」。日本でも2度の成功例がある。アメリカで30頭も捕獲できたという自信もあった。武者修行を積んだ自分ならば成功するだろうと思っていたのだが、そこまで甘くはなかったのだ。しかし、そんな散々な目に遭っても、私は冬眠中のクマを捕獲したいのである。このクマ返り討ち事件のあと、足尾でも同じように捕獲を試みた。しかし、そこでもやっぱり成功には至らなかった。足尾のケースでは冬眠穴が岩穴でかなり奥が深かったのが敗因だった。穴の構造も捕獲の成否を分けるカギになる。土の穴だと出口がいくつあるかわからないのでちょっと怖い。奥にクマが逃げて行ったと思ったら、横からバアッと出てきて襲われるかもしれないからだ。やはり、奥多摩のときのような、木の根の冬眠穴がベストなのだ。死ぬかと思ったし、まだまだどうすればうまくいくのかわからない。後年、韓国ではツキノワグマの冬眠穴に突入して捕獲をしていると聞いて、現場を見せてもらったことがあった。まるで機動隊のような全身防備で冬眠中のクマに向かっていく勇ましい様子をまじまじと見て、正直、ちょっとひるんでしまった。それでも「いつか必ずやってやる!」とたぎる熱情を胸に秘め、条件の良い冬眠穴を探しながら、今もチャンスを狙っている。そしてこの熱き思い、「まだ懲りてねえのかよ!」と叱られそうで、山﨑さんにも学生たちにも伝えられずにいるのであった。

(かかったおりを破壊しツキノワグマが逃げ出す:三重)
紀北町便ノ山の山林で7日、獣害対策で設置されたおりにクマが入っているのが見つかったが、その後、おりを壊して逃げ出しており、町が注意を呼びかけている。町によると、7日午後4時過ぎ、便ノ山神社近くのイノシシやシカ対策用のおりにクマが入っているのを、近所に住む散歩中の男性が見つけ、親族を通じて町などに通報した。

(「やられるよ」クマが住宅の敷地に:岩手)
岩手県ではクマが出没し、猟友会が出動。市街地は騒然となりました。猟友会:「クマいますから、いないで下さい。飛び出してきたらやられるよ」。9日午前、クマ1頭が岩手県花巻市にあるタクシー会社で見つかりました。その後、クマは住宅の敷地内にとどまり、警察や猟友会が警戒にあたりました。目撃した人:「このくらいのクマだった。見たんですよ、車の中から左に入ったのを見た」。しかし、その後もクマは捕獲できず、警察が警戒を強めています。

(イノシシと接触、貨物列車緊急停止:広島)
9日午後6時50分ごろ、福山市神村町、JR山陽線備後赤坂―松永間で、岩国発越谷貨物ターミナル行き貨物列車(19両編成)がイノシシと接触し、緊急停止した。運転士1人にけがはなかった。JR西日本中国統括本部によると、上下6本が最大47分遅れ、約800人に影響した。

(カキ20キロ食い荒らされる:山形)
山形県遊佐町のカキ畑で8日朝、カキの木が折られ収穫間近の実が食い荒らされているのが見つかりました。クマの仕業とみられています。8日午前6時半ごろ、遊佐町杉沢のカキ畑で、カキの木が折られ、収穫間近の実およそ20キロが食い荒らされているのを所有者の男性が発見しました。警察の調べによりますと現場にはクマの糞が残っていて、クマの仕業とみられています。けが人はいませんでした。現場は杉沢比山伝承館から南南東350メートルほど離れたカキ畑でした。警察は遊佐町役場とも連携して現場周辺を警戒するとともに付近の住民に注意を呼びかけています。

(サルがスーパーに出没:愛媛)
愛媛県松山市のショッピングモールに突然、姿を現したサル。警察などが警戒するなか、捕獲を試みていますが、現在も捕まっていません。さらに9日、福岡県那珂川市の畑にもサルが出没。農作業中の30代女性がかみ付かれ、腕2カ所と背中1カ所にけがをして病院に搬送されました。今年6月には住宅街にサルが現れ、窓ガラスに飛び掛かったり…。今、相次ぐサルの出没とその被害。一体なぜ、サルの出没が多いのでしょうか。動物研究家 パンク町田さん:「夏、高温だと実りが悪くなる。秋の味覚が減る。そうなると一時的に山から餌(えさ)が不足するのでそれを求める。食べ物が不足すると動物が何を始めるかというと生活圏を広げる」。最近、相次いでいる東北でのクマ出没。それと同じ構図がサルにも当てはまるそうで、特に餌付けやごみ捨て場が要注意とのこと。動物研究家 パンク町田さん:「サルは普通は劣位のものが自分が通った時に餌を置いて逃げる。餌をもらえるの自分より下の生き物と見る。人間に勝てる自信を持ってしまったサルは自分の方が偉いんだと勘違いする」。サルに遭遇した時の対策はあるのでしょうか。動物研究家 パンク町田さん:「最近、出没していると分かっているなら棒状のものを持って歩くと抑止力になる。ステッキや傘とかおすすめします」。

(クマに男性が襲われた現場付近の小学校、登下校時の警戒続く:石川)
現場付近では警戒態勢が続いています。金沢市内で9日、ウォーキング中の高齢男性がクマに襲われました。現場付近の小学校では子供たちが複数で登校したほか警察や市の職員がパトロールを行いました。注意が呼びかけられているのは金沢市長坂台小学校の通学路。近くにある大乗寺丘陵公園では9日午前6時過ぎ、ウォーキング中だった84歳の男性がクマに襲われ、顔や胸を引っかかれる大けがをしました。クマはまだ見つかっていません。そのため、子どもたちは複数人で固まって登校したり保護者が児童を車で送ったりする対策が取られました。また教職員や警察、市の職員などが通学路に立ち、警戒しました。山田宏人校長:「当然この付近自然豊かなのでクマはこれまでも目撃情報ありますしクマは出るだろうと想定していました。とにかく子どもたちの安全そして安心して学校に来れるように学校としては最大限努力しております」。小学校では当面の間、登下校時に合わせて警戒を続けることにしています。県は今回の事態を受け、クマの出没注意情報を発令し早朝や夕方に一人で出歩いたり生ごみを外に放置したりしないよう呼びかけています。

(クマか、クリ食い荒らされる:秋田)
9日午前7時半ごろ、秋田県潟上市昭和豊川上虻川の民家敷地で、クリが食い荒らされているのを所有者の60代男性が見つけた。付近にクマのものとみられるふんがあり、五城目署はクマによる食害とみている。署によると、男性が8日午後5時ごろに確認した時には被害がなかった。男性宅まで約30メートル。

(伊豆沼・内沼にハクチョウが今季初飛来:宮城)
県伊豆沼・内沼環境保全財団は9日、栗原市と登米市にまたがる伊豆沼・内沼で、「冬の使者」ハクチョウの今季初飛来を8日に確認したと発表した。財団によると、初飛来は平年より1日早く、昨年より1日遅い。嶋田哲郎研究室長が8日午前7時半ごろ、内沼の上空を飛ぶコハクチョウ13羽を見つけた。

(温泉でクマ3頭の目撃情報:栃木)
11日午前5時半ごろ、日光市川治温泉川治の森林で、木の実を食べているクマ3頭が目撃されました。今市警察署によりますと、体長が1メートルぐらいのクマ1頭と50センチぐらいのクマ2頭ということです。現場は、川治公民館から西に100メートルほどの地点で、この付近では10日の夜もクマ3頭が目撃されています。警察は付近をパトロールするとともに、関係機関と連携し注意を呼びかけています。

(サル目撃相次ぐ:群馬)
10日午前から昼過ぎにかけ、群馬県館林市と伊勢崎市内でサルを目撃したという情報が、市役所や警察署などに相次いで寄せられた。平野部の両市内でのサルの目撃情報は珍しい。けが人など、目立った被害は確認されていない。館林市などによると、午前7時10分ごろ、同市大島町で周辺住民にサル1匹が目撃された。同9時45分から10時過ぎにかけては、朝日町や大手町でも見かけたという情報が寄せられた。伊勢崎市では午後1時ごろ、同市八斗島町の国道462号の坂東大橋上で、サル1匹の目撃情報が寄せられた。館林のサルとの関連は分かっていない。館林市は交流サイト(SNS)のX(旧ツイッター)の市公式アカウントなどで情報を発信し、県警も「上州くん安全・安心メール」で目撃情報を配信した。同市の担当者は「見かけても近づかず、エサを与えたり、サルが興奮するような行動をしたりしないようにしてほしい」と呼びかけている。

(ラ・フランスがクマに食べられる:山形)
11日午後、山形県河北町の畑でラ・フランスが食べられる被害があり、クマによるものと確認されました。近くの別の畑でもクマの足跡が確認されていて、警察は注意を呼び掛けています。警察によりますと、11日午後4時半ごろ、河北町西里の果樹畑で収穫準備に訪れた男性が木から落下したラ・フランスの実およそ5個が食べられているのを見つけました。他にもリンゴの木の枝1本が折られていたということです。現場にあったフンなどから、クマによる食害と確認されました。また、この食害が見つかる1時間ほど前には、この畑からおよそ700メートル離れた別の畑でも、直径10センチくらいのクマの足跡が3個見つかっています。どちらも人への被害はありませんが、現場にパトカーを出し、現場付近の警戒と住民への注意を呼び掛けています。

(稚内駅ホームで野生のエゾシカがお出迎え:北海道)
日本最北端の駅で知られる、北海道稚内駅での驚きの光景が話題になっています。駅のホームに堂々と現れたエゾシカ!出迎えてくれているような、改札口を通せんぼしているような……なんとも言えない佇まいです。SNS上では、「奈良でさえ駅の中に鹿は入ってこない」「挨拶しに来たのかな」「駅長の見廻りじゃないですか」などのコメントが寄せられています。

(鯨や鹿、肉料理さまざま:宮城)
牛、豚、鶏、鯨、鹿の肉料理が1カ所で味わえるイベント「肉のまき」が9日、石巻市中央2丁目の市かわまち交流広場で開かれた。一般社団法人石巻圏観光推進機構が地場の食材をPRし、消費拡大につなげようと初めて企画。多くの家族連れなどが訪れ、食べ比べを楽しんだ。石巻圏の飲食店6店がテントやキッチンカーで出店し「牛ハラミ串」や「小ネギ豚ホルモン」「焼き鳥」「鯨の焼き肉」などを販売。一般社団法人「イシノマキ・ファーム」(石巻市)が製造するクラフトビール「巻風エール」もあり、来場者は好みの料理を選んで味わった。牡鹿半島ニホンジカ対策協議会は鹿肉のソーセージを先着100人に無料で振る舞った。ジビエ料理に関するアンケートも実施。将来的に市内の飲食店での提供を目指すという。家族3人で訪れた同市湊の会社員丸田隼斗さん(33)は「1カ所でさまざまな肉料理を食べられるのはうれしい。鹿肉を食べられるイベントが増えてほしい」と話した。観光推進機構の担当者は「石巻圏は肉の種類が豊富な地域。特徴を生かすために今後も開催し、鯨だけでなく鹿肉もメジャーな存在にしたい」と意気込んだ。

(ジビエセンター、狩猟に若手呼び込みたい:千葉)
捕獲したイノシシなどを加工処理して飲食店などに販売している。2021年12月の開設時からセンター長を務める沖浩志さん(40)は、同年3月まで約3年間、館山市の地域おこし協力隊員として有害鳥獣駆除に携わっていた。隊員時代、すでにジビエが注目され始めていたが、田畑を荒らす野生動物は、捕獲後埋設処理されるのが一般的だった。被害農家を回りながら、沖さんは破棄される野生動物を引き取ってジビエにする研究に取り組んだ。「やむを得ないとはいえ、殺して埋めるのは食物連鎖から外れる行為。死骸を掘り起こして食べる別の動物を増やすことにもなりかねない。だったら、ありがたくいただきましょうよ、と」。

(松山ケンイチ・小雪夫妻が立ち上げたアップサイクルプロジェクト)
俳優の松山ケンイチさんと小雪さん夫妻が、捨てられていく「資源」をアップサイクルするプロジェクト「momiji(モミジ)」を2022年春に始動。捨てられていく資源を利活用した様々なアイテムを展開するmomijiから、この度新作コレクションのポップアップを全国にて開催したことを発表しました。松山さんが、数年前から里山に移住して身近になったのは、人が自然環境へ影響を与え続けている一方で、気候変動などにより個体数が増えた野生動物も生態多様性に影響を与えているということ。捕獲された野生動物の一部は食肉になるものの、皮は廃棄されている。その現実を目の当たりにし、捨てられていく資源を「利活用」した様々なアイテムを展開するために立ち上げたのが、ライフスタイルブランド「momiji(モミジ)」です。「モミジ」とは鹿の別称で、鹿革をメインに獣皮を活用したレザーアウターやライダースジャケットなどを展開しています。

(おいしくヘルシー、ジビエをすすめる4つの理由とは?)
こんにちは、最近、ジビエにハマっている桐村里紗です。ジビエ、つまり、野生肉。野生で育ったワイルドな動物のお肉は、美容にも健康にも、そして里山の環境を守るためにも良いってご存知ですか?秋から冬は、猪なども脂がのっておいしい季節。こだわりのビストロなどでは、ジビエメニューが登場しているかもしれません。ジビエは、最近はインターネットでも簡単に手に入り、豚肉や牛肉と同じように使えてアレンジも自在です。美容と健康の観点からお肉を選ぶなら、断然ジビエです。人の手で育てられた家畜のお肉と比べても、とってもヘルシーなんです。ジビエを選択すべき4つの理由を紹介します。1. 高タンパク質で筋肉をサポート。野生動物は、たくさん運動しているので筋肉質。ジビエは通常、家畜として育った鶏肉や牛肉よりもタンパク質が豊富です。タンパク質は肌の再生と修復、ホルモンの合成、免疫機能、メンタルなど心身の働きに欠かせません。2. 低脂肪で健康的な脂肪の質。お肉といえば脂身が気になりますが、ジビエの中でも鹿肉は特に筋肉質で脂身が少ないのが特徴。鹿肉は、牛肉と比べて脂肪分が1/5以下で、カロリーも半分以下というのがうれしいポイントです。猪肉は、豚肉と似ています。カロリーは若干低い程度で、脂質は少なくないのですが、ジビエは、その脂肪の質が健康に良いのでむしろ積極的にとってほしいんです。野生植物やどんぐりを食べて育つ山の動物は、「共役リノール酸」や「DHA」という不飽和脂肪酸を含んでいます。これらは細胞を若く維持するために不可欠で、肌の保湿と柔軟性に役立ち、シワや乾燥を軽減します。共役リノール酸には、脂肪燃焼効果まであるんです。3. 豊富なビタミンとミネラル。特に鉄分、亜鉛、ビタミンB群が含まれ、肌の健康と輝きをサポートします。猪肉と豚肉を比べると、鉄分4倍、ビタミンB12が3倍。鹿肉と牛肉を比べると、鉄分は2倍。しかも、ヘム鉄と呼ばれる身体に吸収されやすい鉄分の成分が豊富で、貧血や冷え性を予防する働きがあります。昔から女性は鹿肉を食べて産後の回復のサポートをしてもらっていたように、身体の味方なんです。4. ナチュラルで無添加の食材。抗生物質やホルモン剤を使用される家畜と違って、ジビエは野生的に育ちます。健康的なジビエは、安心して食べられる食材として注目されています。美容と健康の視点から、新たな食材としてジビエを取り入れてみてはいかがでしょう。「お肉は苦手」という人も、野生的なジビエならおいしく食べられるかもしれませんよ。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午後3時30分ごろ、仙台市太白区秋保町長袋真賀院にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午後4時20分ごろ、栗原市築館太田熊狩にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午後0時50分ごろ、栗原市築館黒瀬向山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、12日午後0時15分ごろ、富谷市富谷熊野にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午前9時30分ごろ、栗原市金成大平にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午前7時50分ごろ、栗原市一迫真坂清水竹の内にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、12日午前9時40分ごろ、栗原市高清水上折木にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、11日午後4時45分ごろ、富谷市富谷高屋敷にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午後2時56分ごろ、栗原市金成沢辺前門沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午後3時10分ごろ、栗原市築館左野原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、11日午前8時45分ごろ、仙台市泉区館7丁目にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、11日午前11時35分ごろ、栗原市栗駒片子沢鳥木沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、10日午前9時30分ごろ、仙台市泉区福岡上野原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前5時ごろ、仙台市青葉区作並湯ノ原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午後5時20分ごろ、仙台市泉区根白石宝積寺前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、8日午前8時50分ごろ、仙台市泉区福岡下野中沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午前10時50分ごろ、栗原市築館上宮野庭前にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午後4時20分ごろ、栗原市花山本沢鯨ケ森にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、9日午後4時10分ごろ、栗原市高清水宿の沢付近にクマが出没しました。

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(クマに襲われ男性けが、今年の被害31人に:秋田)
6日午前、湯沢市で89歳の男性がクマにひっかかれるなどして大けがをしました。県内で今年クマに襲われた人は31人となりました。現場は湯沢市山田の雄物川沿いの堤防道路の近くです。警察と消防によりますと6日午前9時半ごろ、近くに住む89歳の男性が1人で自転車で所有する畑に向かう途中、クマ3頭と遭遇しました。男性はクマに頭や首をひっかかれ、あごの骨を折るなどの大けがをしました。病院に運ばれ手当てを受けていて、会話はできる状態だということです。現場はJR三関駅から北西におよそ1.4キロの場所で、雄物川の堤防道路沿いにはクリの木などがあります。県内で今年クマに襲われた人は31人となり、被害は北部から南部までの広い範囲に及んでいます。

(60代女性がクマに襲われ右手かまれる:青森)
2023年のクマによる人身被害が7件目となりました。6日朝、青森県田子町で60代の女性がクマに襲われて右手を噛まれるなどしました。女性は命に別状はないということです。田子町によりますと、6日朝、田子町夏坂で60代の女性が自宅近くの農地で子グマを見かけて追い払おうとしましたが逃げなかったため車から降りて再度追い払おうと声をあげたところ親グマと見られるクマに襲われたということです。女性は右手をかまれたほか頭や左耳をひっかかれましたが車に乗って自力で帰宅しました。同居する家族が午前7時半過ぎに消防へ通報し女性は病院に運ばれ命に別状はないということです。女性はクマが現れた農地に栗拾いをするために出かけていました。現場付近では警察と町の職員が巡回しており、猟友会が現場に罠を設置しています。青森県内は2023年、クマの出没が相次ぎ県は2年ぶりにツキノワグマ出没警報を出して警戒を呼びかけていました。県内のクマによる人身被害は2023年、7件目となります。

(クマに襲われ女性けが:岩手)
7日朝、岩手県大槌町で、牛舎にいた51歳の女性がクマに襲われ頭や顔にけがをして病院に搬送されました。警察によりますと意識があり、命に別状はないということです。警察によりますと7日午前6時半ごろ、岩手県大槌町金澤にある農場でこの農場を経営する男性が子グマと見られる2頭を見つけました。男性が爆竹でクマを追い払うと、親グマとみられる1頭と子グマと見られる2頭の、あわせて3頭が近寄ってきたということです。このうち親グマとみられる1頭は男性に近づいたあと、農場の敷地にある牛舎の中に入り込み、悲鳴が聞こえたため、男性が確認したところ51歳の妻がクマに襲われたということです。男性の妻は頭や顔をかまれるけがをして病院に搬送され、警察によりますとけがの詳しい状況は分からないものの意識はあり、筆談で会話ができる状態だということです。男性にけがはありませんでした。現場は山に囲まれた住宅が点在している地域で、3頭のクマは現場からいなくなったということで、警察などが付近の住民に注意を呼びかけています。岩手県内ではことし、クマに襲われてけがをする人が相次ぎ、県は5月に2016年度以来となる「ツキノワグマの出没に関する警報」を出してクマの被害に警戒するよう呼びかけています。けがをした女性の親戚で現場近くに住む男性は、「山の食べ物がないからクマが人がいる里で探してると思うが、ことしはクマを目撃するのが特別多く感じます。毎日のようにクマが出たと聞く。ただクマに襲われて、けがをしたというのは、身近では初めてだと思います。何かいい対策を考えなくてはだめだと思います」と話していました。

(”市街地での猟銃駆除を国に要望”へ:秋田)
県内でクマによる人身被害などが相次いでいることを受けて佐竹知事は現在、法律で禁じられている市街地での猟銃による駆除を、安全が確認できる状況であれば可能にするよう、国に要望する考えを明らかにしました。県内ではことし、クマに襲われてけがをした人が4日の時点で30人に上り、過去最多を更新しているほか、4日から5日にかけては美郷町でクマ3頭が建物の中に入り込み、その後、捕獲されるなど、クマの被害が相次いでいます。こうした事態を受けて、佐竹知事は5日の記者会見で、現在は法律で禁じられている市街地での猟銃による駆除を、安全が確認できる状況であれば可能にするよう国に要望する考えを明らかにしました。現在の鳥獣保護法では「住居が集合している地域などでは、銃による猟をしてはならない」とあり、この猟には銃による駆除も含まれています。会見の中で佐竹知事は、万が一、事故が起きた場合や流れ弾が住宅などに当たった際の責任の所在については「難しくシビアな問題」と述べた上で、法律による制約をどこまで緩和できるか検討を始め来月、国に対して要望書を提出する考えを示しました。

(野生イノシシ、豚熱の感染確認:山形)
鶴岡市で捕獲さた野生のイノシシ1頭がブタの伝染病のCSF=豚熱に感染していることが確認されました。県は、県内の猟友会と協力して、野生のイノシシが豚熱に感染しているか検査を行っています。県によりますと先月27日、鶴岡市内で捕獲したオスのイノシシ1頭を遺伝子検査した結果、5日豚熱に感染していることが確認されたということです。このため、県はイノシシが見つかった場所から半径10キロ以内にある鶴岡市内の2か所の養豚場の調査を行い、これまでのところ、異常は確認されていないということです。野生のイノシシから豚熱が確認されるのは、ことし1月以来で、県は「農場にウイルスを持ち込まないように車や人が出入りする際には消毒することや、野生動物が農場に入ってこないよう衛生管理を徹底してほしい。引き続き、ワクチン接種を徹底してほしい」と呼びかけています。

(弾薬高騰、頭を抱える猟師たち「獣害対策に支障出る」)
狩猟で使われる弾薬の価格高騰と品薄が続き、県内の猟師たちを悩ませている。米国から輸入されるライフル弾の中には1発千円を超える製品もあり、11月15日の狩猟解禁に向けた射撃練習さえままならない。背景にはロシアのウクライナ侵攻や米国の政治情勢など長期化する問題があり、猟友会関係者からは「このままでは獣害対策に支障が出る」という声が聞かれる。日本猟用資材工業会(東京都)によると、弾薬の供給は2020年、米国が新型コロナウイルス対策で実施したロックダウン(都市封鎖)をきっかけに滞った。

(駆除したクマの運搬費用、県が補助:秋田)
佐竹敬久知事は5日、狩猟者が駆除したクマの処理にかかる経費の支援について、ごみ処理場に運搬する費用を補助する考えを示した。関連予算を12月秋田県議会に提出する方針。県庁で記者会見し、明らかにした。県自然保護課によると、狩猟者がクマを駆除した際には自治体から日当が支給されるが、クマの運搬費は日当から支払っている状況だという。佐竹知事は「重いクマを運ぶのは大変であり、運搬費を日当と別にして支援したい」と語った。予算規模や具体的な額は今後検討する。

(「クマ駆除の規制緩和」国に要望する考え:秋田)
秋田県美郷町でクマが居座った事案では、クマが建物の中に居座ったことで駆除に制限がかかった。佐竹知事は5日、市街地でも安全な場所であれば駆除ができるよう、国に要望する考えを示した。秋田県内で2023年、10月2日までに駆除されたクマは810頭で、過去5年で最も多くなっている。美郷町でクマ3頭が作業小屋に侵入したケースでは、外から小屋に向かって猟銃を打てず、有害駆除できなかった。佐竹知事は5日、駆除の規制を緩和するよう、11月にも国に働き掛ける考えを示した。佐竹知事:「市街地であっても、警察が現場を見て『これは安全だ』と判断した場合には発砲してもいいと、そこまでいかないと大変難しい。全国的な問題なので、国に対して、クマの駆除のあり方を真剣に検討してもらうということで要望する」。また、駆除したクマを運搬するための費用を猟友会が負担しているとして、佐竹知事は、支援するための補正予算案を12月県議会に提案する方針を明らかにした。

(知床ヒグマ、深刻なエサ不足:北海道)
世界屈指のヒグマ生息地である知床半島で今秋、カラフトマスの遡上(そじょう)が著しく減少し、クマが深刻なエサ不足に陥っている。気候変動の影響とみられ、夏の主食のドングリやハイマツの実も知床を含む道内各地で不作となり、釧路管内白糠町ではこれまで確認されなかったトドマツの内樹皮をクマが食べた痕跡も見つかった。専門家らはクマの市街地出没が道内で相次ぐ背景に、従来の生息地でエサを確保しづらくなっている事情があるとみている。

(県北部中心にクマ出没注意、県がエサ状況調査:長野)
県はクマのエサとなるドングリなどの堅果類の実り具合を調査した。今年はクマの大量出没の可能性は低いものの、前年に比べて目撃件数が増えており、堅果類の不作が予想される大北地域など県北部を中心に、来月にかけてクマとの遭遇や人身被害に注意を呼びかけている。堅果類が少ないと、クマはエサを求めて里に出没する可能性が高まる。県鳥獣対策室によると、県内全体では一定程度の結実が見込まれるが、県北部では状況が良くないという。

(「ヒグマ注意報」警戒呼びかける:北海道)
クマの目撃情報が続いている札幌市西区で、昨夜もクマが目撃されました。道はきょう、札幌市の西区と手稲区に「ヒグマ注意報」を発出し、住民に警戒を呼びかけています。きのう午後11時ごろ、札幌市西区宮の沢4条4丁目の住宅街で3頭のクマが目撃され、このうち2頭が子グマだということです。また同じころ西区平和2条8丁目でも、道路に飛び出し西方向に走り去るクマのような動物が目撃されました。札幌市西区では先月20日からきょうにかけて10件の目撃情報などが相次いで寄せられています。出没場所が住宅に近いことなどから、道はきょう札幌市の西区と手稲区に「ヒグマ注意報」を発出し、住民に警戒を呼びかけています。ヒグマ注意報は人に被害が出る恐れがある時などに出されます。

(減らせクマ被害!大学と県がクマ被害防止キャンペーン:岩手)
出没が相次ぐクマの被害を少しでも減らそうと、岩手大学の学生が岩手県と一緒になって、被害防止のキャンペーンに乗り出しました。6日はキャンペーンを企画した岩手大学ツキノワグマ研究会が、県の担当者とともに内容を発表しました。キャンペーンは6日から11月末までで、県が委託した鳥獣保護巡視員が、山に入る人に注意喚起のカードを配るほか、県のホームページやSNSで積極的に呼びかけます。さらに、今月14日には研究会の学生がクマによる人身被害について解説するなどのイベントも行います。キャンペーンはおととしも実施していますが、学生が協力するのはこれが初めてです。岩手大学ツキノワグマ研究会 渡邉颯太さん(修士2年)「人にクマの対策を取っていただくためには、正しい普及啓発が必要かと思うのですが、岩手県ではそういった普及啓発に関するイベントが現状少ないということがありました。なので、岩手大学ツキノワグマ研究会として、このイベントを執り行うこととなりました」ことし岩手県内でクマに襲われ、けがをした人は4日時点であわせて32人と過去最も多く、このうち1人が亡くなっています。

(クマによる農作物被害多発、わな設置増やし13頭を駆除:青森)
2023年は、クマのエサとなるブナが大凶作とみられ、エサを求めてクマの活動範囲が広がっているそうです。そして、目撃情報が増え、クマ捕獲用のわな設置の問い合わせが増えているそうです。わなは主に市町村が保有していて、猟友会などと協力して設置しているそうです。青森市では5個稼働しているそうですが、大鰐町では5倍にあたる25個のわなを設置しています。現状について取材しました。【大鰐町農林課 齋藤孝嗣課長補佐】「6月の後半ぐらいに『あれ?』っていうちょっと違和感というか、去年より多いなっていうので始まって、7、8月のスイカの被害がすごかったのですよ。連続して。スイカ農家さん、販売農家さんの被害と家庭菜園でやってるそっちの方にも出始めたので、これ異常だなというところだったのですね」。8月に町内のメロン畑に仕掛けられたわなにかかったクマの映像です。大鰐町によりますと、農作物の食害といった被害件数は、2022年1年間を大きく上回り、9月末現在で28件。被害額は81万円となっています。【大鰐町農林課 齋藤孝嗣課長補佐】「(町の)担当1人で副担当1人で2人ということになっておりますけれども、今回の件数を処理するには到底足りなくて、農林課皆の職員で割り当てしながら対応しているところです」「今のところ人的被害はないので良いんですけれども、農家さんの死活問題になりますので苦慮しているところです」。町では、2023年ですでに、前年の1年間を上回る13頭を駆除しています。【大鰐町猟友会事務局 山中泰彦さん】「(わなの設置に)毎日というか、朝行って昼行って夜行ってとか。わなも足りないし人手も足りないから、こんな忙しい時はないです」。大鰐町猟友会事務局の山中さんは、2023年のクマの目撃が増えている傾向についてこう分析しています。【大鰐町猟友会事務局 山中泰彦さん】「この夏の暑いので花が落ちてしまった。ドングリとかブナの。だから木の実が何もない。そういう状態だから」「まったく木の実がないから、里に来て。仕方なく下りてきている状態」。山中さんが8月に撮影したクマの映像です。数メートルのところに車がいても動じる気配はありません。【大鰐町猟友会事務局 山中泰彦さん】「夏場だったらもう民家の網戸の横通ってる。道路は横切る。簡単に村の中に入って来ているから」「異常。人を警戒しなくなってしまっているから。いつ人が熊と遭遇してけがしてもおかしくない状況」。メロンやスイカの時期が終わり、今はリンゴの被害が増えているということです。【大鰐町猟友会事務局 山中泰彦さん】「(出荷できない)リンゴ捨てるのさ。で、この下、ちょっと獣が歩いた感じ、これがクマ来てる足跡捨てたやつ(リンゴ)を食いに来てる」。園地では、ほぼすべての木にクマの爪痕があり、ほとんどのリンゴが食害の被害に遭いました。わずかに残っているのは、当時熟していなかったリンゴです。山中さんによると「ふじ」の収穫が終わるまで、あと1カ月ほどクマの活動は続くのではないかとしています。山中さんによりますと、リンゴ生産者が出荷できないリンゴを園地に山積みにしているのを狙って、クマが出没しているケースもあるということです。そういった点にも注意が必要です。

(カワウ営巣被害「20~30年で増加」:石川)
北國新聞社が取り組む珠洲市宝立町鵜飼(うかい)の石川県天然記念物・名勝「見附島(みつけじま)」の調査で、島の樹木に枝枯れが相次いでいることが6日までに、ドローンを使った空撮で判明した。樹上で営巣する水鳥・カワウの被害とみられ、鳥類の専門家は「20~30年前からカワウが目立つようになった」と指摘する。枝枯れは広範囲にわたり、波風の浸食に加え、5月の奥能登地震を含む一連の群発地震で崩落が進む島が、植生も危険にさらされている実情が浮かび上がった。ドローンによる撮影は、北國新聞社が珠洲市と締結した包括連携協定に基づく取り組みとなる。8月に空撮が行われ、上空から島を捉えた写真で、樹木の所々で枝枯れが確認された。鳥類を専門とする金大能登学舎(珠洲市)の岸岡智也特任助教は枝枯れについて、「カワウの生息数が増えたことによる被害だ」と説明する。カワウは樹木や土壌を酸化させるふんを落とし、枝葉を巣の材料とすることで、木を弱らせたり、枯らせたりする。岸岡特任助教が見附島近くの住民から聞き取った話では、島は30年ほど前までカラスがねぐらにしていたが、その後、カラスに代わってカワウが見られるようになった。岸岡特任助教は「生息数の推移を継続して観測するなどし、島の環境を注意深く見守っていかなければならない」と語った。樹木・植物の専門家である県林業試験場(白山市)の小谷二郎森林環境部長は空撮写真により、2本の立ち枯れを確認した。枝枯れの要因について、カワウ被害に加え、海に浮かぶ島の立地状況を挙げる。木は強風に弱く、見附島の植生は風の影響で樹木が枯れやすい。小谷部長は「枝枯れは広範囲に及ぶが、全体的に枯れた木は少ない。島の植生がすぐに壊滅する事態には至らないのではないか」と話した。島は2017年に県天然記念物・名勝に指定される際、県文化財保護審議会メンバーが島の植生を調査した。所管する県教委の担当者は見附島の枝枯れについて「薬剤散布や土壌改良といった植生を回復させるための支援は可能だ」との見解を示す。ただし、支援には専門家の意見や観測データが前提とした。ドローンを使った撮影・調査は、北國新聞社の手取川環境総合調査に加わる地質、植物の専門家らが参加。撮影は建設コンサルタント「地域みらい」(中能登町)が担う。島の地層や形状を精密に調べるため、レーザーによる撮影・分析も進めている。

(里山塾で狩猟者・農林業担い手を確保:宮崎)
農作物の鳥獣被害が問題となる中、狩猟者や農林業の担い手確保などを図る、「のべおか里山塾」が6日に開校しました。のべおか里山塾は、持続可能な里山を作っていこうと、延岡市が開校したもので、1回目の6日は、宮崎県内を中心に東京や北海道などから22人が参加しました。この塾は、鳥獣対策などに詳しい専門家の講座や農業体験などのカリキュラムを組み合わせたものです。6日の講座では農研機構畜産研究部門の竹内正彦さんが講演、未収穫の作物などはイノシシにエサやりをしているようなもので、集落全体でイノシシなどが集まって来る要因を取り除いたり、追い払ったりすることが大事などと説明しました。のべおか里山塾は8日まで開かれ、罠の掛け方や除草ロボットの研修などが行われます。

(さまよう農地、獣害との攻防続く:長野)
所有者不明農地が全耕地面積の2割を超える中、長崎県対馬市は6割以上と全市町村の中で突出して高いことが、同市農業委員会への取材で分かった。北方領土や沖縄本島を除く国境離島の中で3番目に面積が広い対馬で今、何が起きているのか──。稲刈りが始まった9月下旬、コンバインが“おりの中”を往来していた。農地という農地が360度、背の高い防護柵で囲われている。「鹿やイノシシの被害が止まらない。柵なしでは食べられてしまう」。農家の永留正司さん(75)が言った。市自然共生課によると防護柵の総延長は1117キロに及ぶ。桐谷優課長が「対馬を丸ごと囲んでしまう長さ」だと例えた。市は被害が出始めた20年ほど前から捕獲とのセットで対策を図るが、一進一退の攻防が続く。対馬は3世紀、魏志倭人伝(ぎしわじんでん)に「山は険しく」「良田が無い」と記録された通り、平地が極端に少なく、谷底や斜面を開墾してきた。近年の獣害は島の営農史上最大の危機となり、離農の増加は所有者不明農地の「発生」につながった。「例えば」と市農業委員会の主藤公康事務局長は巻物のような紙を広げた。横1メートル20センチ、縦30センチ。明治維新生まれの農家夫婦を頂点にした家系図で、今に至る子孫4代100人余りの名や生年月日などがある。放棄された一族の田畑を「借りたい」という担い手が現れたのが発端だった。賃借契約のため登記や農地台帳を調べると、複数筆に分かれ、その大半が半世紀前に死亡した家系図頂点の男性が「所有」するままだった。「親族で耕しているうちは登記の必要はなかった。近年の獣害を背景に離農が進み、親族外の担い手が借りようとした時、未登記が問題化した」。主藤事務局長が説明する。各種公文書を基に作成された家系図から分かった相続権者は60人。その半数が島を出ていた。契約の同意を全員から取り付けるのは困難とみられた。島の所有者不明農地は2021年度全国調査で農地台帳面積1614ヘクタールの64%、1026ヘクタール。うち2割超が遊休農地だという。JA対馬の理事で農業委員の永留さんが言った。「放棄地は条件の悪い所から増え、近年は優良地にも広がる。何とかしなければ……」。

(わがまち遺産、シシ垣:岐阜)
郡上市大和町牧の山間部にある古今伝授の里フィールドミュージアム。和歌の文化と東(とう)氏の歴史を紹介する施設の裏山で、古い石積みの「シシ垣」を見た。江戸時代以前に、農民が田畑をイノシシから守るために築いた防壁。昔から野生動物の生活圏だった郡上で、常に獣と向き合ってきた祖先の苦闘を物語る。シシ垣は山裾を囲むように、約300メートルにわたって続く。山奥から運んだものだろうか。大きな石がぎっしりと積まれ、高さ2メートルに達する場所もある。これだけの工事をするのは並大抵の苦労ではない。「何とかしてシシを追い返したい」という強い執念を感じる。

(シカとの事故防止へパネル展:北海道)
釧路開発建設部は7、8の両日、イオンモール釧路昭和1階で、ドライバーにエゾシカ衝突事故の防止を呼び掛けるパネル展を行っている。

(目撃情報寄せられていた親子クマ、1頭捕獲:岩手)
花巻市内で4日から目撃情報が寄せられていた親子とみられる3頭のクマのうち、おとなのクマ1頭がわなで捕獲されました。2頭の子グマはまだ捕獲されていないため、花巻市と警察などが引き続き注意を呼びかけています。花巻市は目撃情報が相次いでいた親子のクマ3頭を捕獲するため、4日、3頭が入り込んだ花巻市材木町の金属加工会社の工場の近くに5日夜、わなをしかけました。そして、6日5時半ごろ市の職員がわなを確認したところおとなのクマ1頭が捕獲されていたということです。捕獲されたクマはその後、軽トラックの荷台に積まれた状態で近くの工場の敷地に置かれ、日中は子どものクマが近寄ってくる様子が確認されました。市はこのあと捕獲したクマの近くに子グマを捕獲するためのワナを設置し捕獲したあとは山にかえすとしています。クマが捕獲された近くの会社に勤務し子グマを目撃した男性は「20メートルくらいの距離だった。今考えると怖い」と話していました。市は子グマを捕獲するまで付近の住民に朝・晩の外出を控え複数で行動するよう呼びかけています。また市や警察は引き続きパトロールをしてクマへの注意を呼びかけることにしています。

(目撃相次いでいた親子グマ3頭捕獲、山奥へ放される:岩手)
岩手県花巻市で目撃が相次いでいた親子とみられるクマ3頭がわなで捕獲され、7日市内の山奥に放されました。親子と見られるクマ3頭は10月4日から連日、花巻市材木町に出没したことから市がわなを設置し6日、親グマを捕獲しました。残りの子グマ2頭を捕獲するため6日夜、新たにわなを2台設置。市によりますと、7日午前6時ごろ、市の職員が確認すると、6日捕獲した親グマと同じわなに子グマ1頭が入っていたことが分かりました。また、新たに設置したわなの中にも子グマ1頭が入っていました。捕獲された3頭のクマは7日午後、麻酔を打ったうえで市内の山奥に放されました。県内ではクマの出没が相次ぎ、7日は大槌町金澤で牛舎にいた51歳の女性がクマに襲われ、けがをしています。

(クマの目撃相次ぎ、残されたフンからは柿の種:富山)
連日、目撃が相次いでいるクマ。富山県内では6日の一日だけで5件確認され、去年を上回るペースで急増しています。秋のレジャーに警戒が必要です。6日午前6時45分ごろ、富山市の中山間地域である大山地域で、散歩中の男性が成獣のクマ1頭を目撃。県道横の茂みから飛び出し、そのまま道路を横切っていったといいます。猟友会が調査したところ、付近をクマが通った痕跡が確認されましたが、その後の行方は分かっていません。こうしたクマの目撃が9月から相次いでいます。例年、冬支度を始める影響などでクマの目撃などが相次ぐ9月と10月ですが、2023年は富山県内で目撃件数が去年の1.5倍に増加。10月はさらに顕著で、1日からの6日間で24件の目撃情報が寄せられました。柿の実にはクマが食べたとみられる跡が…。柿はクマの好物で、この時期、山でエサがとれなくなったクマが柿などのエサを探しに人里まで下りてきているのです。9月以降にクマが目撃された場所では、そばに柿の木があることが多く、見つかったクマの糞には、柿の種が大量に残っていました。地元の大山猟友会のメンバー:「例年に比べて柿の色を見ても分かるけど、だいぶ遅れている時期が。だから、もし騒ぎになるとすると、これからみたいな気がする」。柿が10月下旬から旬を迎えるのに合わせ、目撃件数が今後さらに増加していくおそれがあると指摘しています。富山県はツキノワグマ出没警報を出し、不要な柿の木の伐採や実の撤去を呼びかけています。秋の行楽シーズン、山歩きなどではクマの生息域に自ら入るという意識を持って、クマの撃退スプレーなど事前の準備を万全にしましょう。

(道路脇で力なくへたり込むクマ:北海道)
10月7日午前、北海道・稚内市の国道で動けなくなっているクマが見つかりました。クマは車にはねられたとみられ、市や警察は今後の対応を検討しています。中央分離帯の近くに座る1頭のクマ。クマは横たわりますが、その姿に力は感じられません。クマが見つかったのは稚内市声問村更喜苫内の国道40号線です。10月7日午前11時40分ごろ、「クマが中央分離帯付近にいる」と目撃者から110番通報がありました。警察などによりますとクマは車と接触したとみられ、後ろ足付近にケガを負い、動けなくなっているということです。現場周辺に牧場はありますが、住宅などはないということです。市は警察や猟友会とともにクマを見守り、今後の対応を検討しています。

(3頭のクマが工場敷地に:岩手)
4日夜、花巻市内で3頭のクマが工場の敷地に入り込んだという通報があり市や警察などが警戒を続けましたが、朝に確認したところクマはいなくなっていました。花巻市は付近をパトロールするなどしてクマに注意するよう呼びかけています。4日夜7時前、花巻市材木町で金属加工会社の工場にフェンスをよじ登って敷地に入る3頭のクマを通りがかった人が目撃し警察に通報しました。警察が確認したところクマは親子とみられ地元の猟友会の人たちと午後10時半ごろまで警戒しましたが、工場の敷地内にある樹木の下から動こうとしなかったということです。そして5日朝になって市や警察があらためて工場の敷地内でクマを探しましたが、クマはすでにいなくなっていたということです。クマが入り込んだ金属加工会社、北東金属の大澤礼二さんは「まさか工場の敷地内に入ってくるとは思わなかった。従業員に被害がないように気をつけていきたい」と話していました。また今回のクマの出没を受け工場の近くにある花巻市立若葉小学校では、5日朝の登校時間帯に保護者の付き添いや複数人での登校を呼びかけました。小学生の2人の子どもがいる母親は「きのう、おとといとクマが出没した中間地点の場所に学校があって怖くて心配なので送迎をしました」と話していました。若葉小学校の本舘憲和校長は「いちばん大事にしたいのは子どもたちの安全なのでクマの確実な情報が入るまでは対策を行っていきたいです」と話していました。市や警察によりますと、5日になって3頭のクマに関する目撃情報はないものの引き続き付近をパトロールするなどして注意を呼びかけています。

(クマの出没相次ぐ、人里との「境界」あいまい:山口)
山口県内各地でツキノワグマの出没が相次いでいる。9月は岩国市で24件、山口市で6件の目撃情報があった。秋は冬眠を控えたクマがえさを求めて活発に活動する時期で、県はあらためて注意を呼び掛けている。9月19日午後11時10分ごろ、山口市宮島町の橋付近を自転車で通り掛かった女性が、橋の下の川にいたクマ1頭(体長約1・5メートル)を目撃した。橋や周辺は交通量が多く、高校も徒歩圏内にある。近くの女性(70)は「こんなところにクマが来るとは思わなかった」と話していた。県自然保護課によると、県内の今年度の目撃情報は、9月末時点で202件に上る(暫定値)。市町別では岩国市が51件で最も多く、山口市や周南市でも30件を超えている。今のところ、人身被害はない。9月末時点の目撃数は過去10年で2番目だが、県の担当者は「例年と比べて突出して多いという状況ではない」と話す。クマの生態に詳しい県立山口博物館の田中浩学芸員(生態学)は「今年の特徴」として、今まで目撃情報がなかった地域にもクマが出てきている点を指摘する。目撃された時期が繁殖期であることから、オスがメスを探して広範囲を移動する中で人里にまで出てきてしまった、と考えている。生息域が広がったわけではないとの見方だが、そもそも、クマはなぜ人里に現れるのか。かつては、まきを取るなど山の中でも人間の手が入ったエリアがクマの生息域との境界になっていたが、そうした境があいまいになったことで、クマと人間が遭遇する機会が増えている面があるという。一方、県内に生息するクマの数自体も増えているとみられる。山口を含む西中国山地のツキノワグマは絶滅の恐れがあるとして、約30年前から国が狩猟禁止の対象とし、近年は生息数が安定してきた。山口、広島、島根の3県の調査によると、2020年9月末時点の3県の推定生息数は計767~1946頭という。山口県によると、カキやクリ、養蜂箱やハチの巣がクマを呼び寄せることがある。岩国市で9月29、30日にクマが民家の天井裏のハチの巣や軒下の養蜂箱を狙った痕跡が見つかった。県は、収穫しないカキやクリを片付けることや、家近くのハチの巣の除去を呼びかけている。

(住宅街でヒグマの目撃相次ぐ:北海道)
10月6日、北海道富良野市の住宅街で、クマが相次いで目撃され、市や警察が注意を呼び掛けています。6日午後8時30分ごろ、富良野市新富町で目撃者が道路を横断するクマ1頭を目撃しました。目撃されたクマは、体長約2メートルで空知川方向に消えていったということです。また午後10時過ぎには、約1キロ離れた富良野市末広町でもクマ1頭が目撃されました。目撃者によると、クマは体長約1.5メートルで、富良野高校の正門付近から空知川方向に歩いて行ったということです。いずれもクマが目撃された場所は住宅街となっていて、市や警察が注意を呼び掛けています。

(“人里に近づくクマ”急増、猛暑影響か:青森)
建物の梁(はり)で戸惑っているような様子を見せる2頭のクマ。親子でしょうか、右側のクマは体が小さく見えます。さらにその奥にももう1頭。岩手県八幡平市の牛舎敷地内で3頭のクマが牛の餌(えさ)をあさっているところを男性が発見。クマは逃げ、小屋の梁によじ登りましたが、この後、猟友会によって山に帰されました。人里に近い場所でのクマの出没が相次いでいます。北海道根室市。フェンスの近くまでゆっくりと近付き立ち上がる、体長およそ2メートルのクマ。放たれた爆竹に驚いて逃げていきました。市内のシカを飼育する養鹿場ではおよそ2.7メートルのフェンスがあるにもかかわらず、シカが襲われる被害に遭っています。青森県大鰐町では、農作物の被害が深刻です。被害件数は先月末時点で28件。去年の3件を大きく上回り、被害額は81万円となっています。大鰐町猟友会 山中泰彦さん:「この夏は暑かったので花が落ちてしまった。ドングリやブナの。全く木の実がないから仕方なく里に下りてきている」。クマの出没状況が過去10年で最多となっている青森県。大鰐町猟友会 山中泰彦さん:「異常。人を警戒しなくなっているから、いつ人がクマと遭遇してけがしてもおかしくない」。秋田県大館市の学区内でクマによる被害が立て続けに起き、小学校では急きょ、特別授業が開かれました。クマ役は大館市の職員。クマに遭わないためにはやぶに近付かないことや音が鳴るものを身に着けるなど、注意を呼び掛けました。

(またクマ、通学路に痕跡:石川)
6日午前6時ごろ、金沢市末町の遊歩道で、クマ1頭が山林に入っていくのを通行人の男性が目撃し、市に通報した。猟友会員が現場を調べたところ、通学路の遊歩道付近の竹林で痕跡が見つかった。2日前には約3・5キロ離れた同市三口新町2丁目の住宅密集地でクマが目撃されており、市は注意を呼び掛けている。クマが目撃されたのは、末浄水場と金沢学院大の間の竹林に面した遊歩道。市から連絡を受けた猟友会員が捜索し、通報から約1時間後にやぶを倒した痕を見つけた。クマが目撃された遊歩道を通学路とする犀生中では午後3時半に生徒を一斉下校させる。その際、遊歩道を通らず、鈴を鳴らして帰るよう求めた。保護者にもメールで注意を促した。金沢学院大では、学生にメールを配信し、同大附属の中高生には各クラスで注意を呼び掛けた。4日には三口新町2丁目の住宅街で体長約1・2メートルのクマが目撃された。専門家はクマが犀川沿いを移動してきた可能性を指摘していた。

(クマ目撃・痕跡情報、1日で10件超:富山)
富山市によると、7日、大沢野や大山などでクマの目撃・痕跡情報の発表が相次いだ。午後6時までに計10件(目撃6件、痕跡4件)が寄せられた。午後2時ごろに住宅密集地に近い八木山(大沢野)の住宅地でふんが確認されるなど、人の生活圏近くでも出没としているとみられ、市などが警戒している。上市町では午前6時10分ごろ、上市高校近くの上市町旭町の田畑で成獣1頭が目撃された。このほか、午前7時ごろには富山市松野(大沢野)の住民から、クマが柿の木に登った痕跡と玄関先に柿の食べかすが残っていたとの通報があり、猟友会や市職員が現地調査を行い、痕跡を確認した。同所では6日午後9時半ごろ、クマを目撃したとの通報があった。午後4時半ごろには、呉羽カントリークラブや古洞ダムなどがある三熊で成獣1頭が目撃された。

(住宅地にイノシシ、児童の下校を見守り:愛媛)
愛媛県松山市の中心部に近い桑原地区の住宅街で6日朝、イノシシの目撃情報がありました。警察などが注意を呼びかけるとともに近くの小学校では下校時に、児童たちの見守り活動が行われました。イノシシの目撃情報があったのは、桑原中学校と正円寺公園の間の住宅地。警察によりますと、6日午前7時頃にイノシシを目撃したという内容の通報がありました。ケガ人などはいないもののイノシシの足取りはつかめていません。目撃情報があった桑原地区の小学校では下校時間の午後1時半、イノシシの出没を受け、教職員による下校の見守り活動が行われました。近年、市街地にも多く出没するイノシシ。去年9月には松山市衣山に出没し、男性にケガをさせたほか、今年1月には今治市でも女性にケガをさせています。県自然保護課はイノシシと遭遇した場合、大声を出すなどせず、落ち着いてゆっくり離れて欲しいとしています。また近づいてきたら、建物に入ったり高い所に登ったりして助けを呼ぶよう求めています。興奮すると襲ってくることがあるため、追いかけたり石を投げたりせず、さらにエサを与えないことも大事なポイントということです。10月と11月はイノシシが多く目撃される季節で、県は身の危険を感じる場合は、110番通報するよう、呼びかけています。

(クマか、クリ食われる:秋田)
秋田県内で8日、クマによるとみられる食害が相次いだ。県警によると、午後1時40分ごろ、北秋田市阿仁銀山字畑町の民家敷地で、クリが食い荒らされているのを住人の70代男性が見つけた。クリの木周辺で広範囲に食い散らかされている状況から、クマの食害とみられる。

(イノシシ捕獲用の檻の中にクマが:三重)
7日夕方、三重県紀北町の山で熊が目撃され、町は看板の設置や防災無線を使って、注意を呼び掛けています。紀北町役場によりますと、7日午後4時半ごろ、便ノ山神社の近くの林でイノシシの罠として仕掛けた鉄製の檻に「熊1頭がかかっている」と通行人から連絡がありました。約20分後に町役場の職員が現場で猟友会の人らと対策を練っていたところ、熊は檻をこじ開けて山に逃げたということです。檻があった場所は、住宅が立ち並ぶ地域から数百メートルほど離れていたということです。町は檻があった場所の周辺に注意を呼び掛ける看板を設置したほか、夜に出歩いたり、えさとなるものを家の近くに置いたりしないよう防災無線で呼びかけています。

(優秀な猟犬の子犬を全国に無償で届けたい!:福岡)
2023年6月1日に改正された動物愛護管理法や猟師の高齢化に伴う減少によって、猟犬の入手が非常に困難になっています。私たちは猟犬保存会を立ち上げ、後世に優秀な猟犬を残すために飼育、交配、繁殖しようと決意し、そのための軸となる犬舎を設置するために、このプロジェクトを立ち上げました。初めまして。福岡県北九州市で猟犬たちとイノシシを専門に有害鳥獣駆除活動をしており活動の様子や猟犬の日常をYouTubeで配信している九州の猟師よりよりと申します。テレビでも滅多に目にすることのできない猟犬たちが活躍するイノシシの有害鳥獣駆除活動を無料でご覧頂けます。私たちの活動から猟犬の日常まで、笑いあり、時に涙ある動画を配信しています。この機会にぜひご視聴、そしてチャンネル登録よろしくお願いします。

(肉グルメを食べ比べ、「肉のまき」:石巻)
牛、豚、鶏、鯨、鹿の肉料理が1カ所で味わえるグルメイベント「肉のまき」が9日、石巻市中央2丁目の市かわまち交流広場で初めて開かれる。一般社団法人石巻圏観光推進機構の主催。石巻地方の飲食店8店がテントやキッチンカーを出し「牛ハラミ串」や「小ネギ豚ホルモン」「焼き鳥」「鯨の焼き肉」などを販売する。同市の一般社団法人「イシノマキ・ファーム」が製造するクラフトビール「巻風エール」の生たるも出店する。鹿肉の消費拡大を目指し、ジビエ料理に関するアンケートの回答者先着100人には牡鹿半島ニホンジカ対策協議会が提供する鹿肉のソーセージなどを無料で振る舞う。

(エゾシカを利活用、清明小が釧路短大で現状学ぶ:北海道)
釧路市立清明小学校(中原英雄校長、生徒数335人)は5日、5年生向けの総合学習を釧路短期大学で開いた。同短大専任講師の高橋未佳さんが、児童44人の前でシカ肉ソーセージの調理を実演し、エゾシカの現状について説明した。

(高校生グルメコンテスト:北海道)
帯広農業高校と士幌高校の生徒が、7日に札幌市で開かれる「第11回高校生チャレンジグルメコンテスト」(実行委主催)に出場する。地元食材を生かし、地域と協力しながら開発したオリジナルレシピで競う大会で、入賞すると商品化の可能性もある。2校は十勝産食材を使ったアイデア料理で臨む。

(駆除されたシカの肉でドッグフード開発:福井)
井県若狭町内で駆除されるシカを地域資源として有効活用しようと、同町の食肉処理加工施設「若狭ジビエ工房」がシカ肉を使ったドッグフードを大阪の企業と共同開発、販売している。福井県産の野菜や玄米なども使い、栄養満点に仕上がっている。同施設は地元男性らでつくる合同会社「MOT」が指定管理を担っている。シカ肉を県内外のジビエ(野生鳥獣肉)を扱う飲食店に卸しているほか、ウインナーとして商品化し販売もしている。システム開発などを手がける「九地良(くじら)」(大阪市)が、敦賀市内へのサテライトオフィスの設置検討段階で県内で多くのシカが駆除されている現状を知り、同施設にドッグフードの開発を提案。2021年秋に着手し、翌年秋から販売を始めた。商品ブランド名は英語でシカを意味する「Deer」。総合栄養食シリーズが全5種類あり、シカ肉以外の原材料がチーズやオリーブオイルなど異なる。おやつに最適なミートボールとハンバーグ、食事をアレンジできる冷凍ミンチもあるほか、総合栄養食のペーストタイプも今後販売する。冷凍ミンチを除き常温保存でき、解凍などは不要。九地良の田中実社長(50)は「シカの命を大切にしつつ犬の健康にもつながれば」と期待し、若狭ジビエ工房の管理者、西村拓也さん(28)は「安心安全の品質になっています」と勧めている。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、8日午後4時15分ごろ、富谷市今泉上の沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、5日午前8時30分ごろ、仙台市太白区秋保町長袋国久にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、6日午前9時ごろ、栗原市一迫北沢山居にクマが出没しました。

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10/6
(キノコ採りの男性がクマに襲われけが:秋田)
秋田県八峰町でキノコ採りをしていた72歳の男性がクマに襲われけがをしました。被害があったのは八峰町峰浜石川の雑木林です。警察によりますと4日午前10時半ごろ1人でキノコ採りをしていた能代市の72歳の男性が体長約1.5メートルのクマに襲われました。男性の頭や顔、手首などにはひっかかれたり噛まれたりしたような跡があり秋田市内の病院に搬送され手当てを受けています。搬送時は意識があり会話ができる状態だったということです。周辺では頻繁にクマが出没していました。秋田県内で2023年これまでにクマに襲われた人は30人となりました。

(養鹿場のエゾシカ、ヒグマに襲われ死ぬ:北海道)
3日午前8時ごろ、北海道根室市長節(ちょうぼし)の食肉加工業「ユック」のエゾシカ養鹿場に、ヒグマの成獣1頭がフェンスを越えて侵入し、雌のエゾシカを引きずっているのを巡回中の従業員が見つけ、市に通報した。エゾシカは死に、ヒグマは死骸を放置して再びフェンスを乗り越えて立ち去ったという。同社によると、ヒグマは体長2メートル弱の成獣で、高さ2・7メートルのフェンスをよじ登って乗り越えたという。この養鹿場では約1カ月前から成獣1頭と子グマ2頭が夜中にたびたび侵入し、すでにエゾシカ5、6頭が襲われ、「居座られている状態」だという。養鹿場は32ヘクタールで約230頭を飼育。同社は人身事故に発展しかねないとして、周囲を今月中に電気柵で囲うことにしている。侵入を繰り返すヒグマは「問題個体」と判断されることから、市は4日午後、市ヒグマ対策連絡会議を開いて対応を協議する。関係機関に情報提供し、看板設置などの注意喚起を行っている。

(狩猟に対するエゾシカの行動変化を検証:岐阜)
国立大学法人東海国立大学機構 岐阜大学。狩猟に対するエゾシカの行動変化を検証 ~効果的な個体群管理対策に期待~・エゾシカが狩猟圧に対してどのように応答しているのか網羅的に検証。・狩猟圧が高い地域では周年夜行性傾向、また狩猟期には他の地域(避難場所)へ移動。・狩猟圧が高い地域での夜間捕獲、避難場所での狩猟による追い出しが有効であることを示唆。

(「ハンターバンク」が「2023年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞:東京)
小田急電鉄株式会社(本社:東京都新宿区 社長:星野 晃司)では、若手ハンター(狩猟免許保持者)や狩猟に興味のある方と、鳥獣被害に悩む農林業者をマッチングするプラットフォーム「ハンターバンク」が、2023年10月5日(木)に、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する「2023年度グッドデザイン・ベスト100」を受賞しましたのでお知らせします。近年では、若い世代にも狩猟に興味を持つ方が増えていますが、その多くが狩猟の機会に恵まれず、いわゆる「ペーパーハンター」となっているデータがあります。高齢化による狩猟の担い手不足という課題解決のため、「狩猟免許をとったけど、狩猟する場所が見つからない」「道具は何をそろえればいいのか分からない」「誰かと一緒に狩猟したいけど、仲間がいない」のような若手ハンターの悩みを総合的に解消するため、当社は新規事業として「ハンターバンク」に取り組んでいます。今般、「地域活性化や鳥獣被害の低減など地域課題を解決する取り組みであり、かつ新事業としての収益性も合わせて目指していること」「農林業者とハンターをICTでマッチングすることで、対策の新たな選択肢を提示していること」などを評価いただき、受賞に至りました。「ハンターバンク」は、社内事業アイデア公募制度から生まれたもので、発案者の若手社員が、シカやイノシシなどが増えたために山の生態系が荒れていることを知ったのをきっかけとしています。山間部を走る小田急線も時折、野生動物とぶつかりダイヤが乱れてしまうという状況から“鳥獣被害”を自分事として捉え、この社会課題の解決と狩猟への社会的関心の高まりを掛け合わせて着想した事業です。2022年6月のサービス開始以来、これまで216名の会員の皆さまには、実際に小田原  エリアへお越しいただき地域の魅力にも触れていただいています。

(作業小屋に親子グマ3頭が”立てこもり”:秋田)
のどかな町が緊迫した雰囲気に包まれました。4日秋田県の美郷町役場近くの作業小屋にクマ3頭が逃げ込み町や警察などが警戒を続けています。美郷町や警察によりますと、4日午前7時半ごろ美郷町役場のとなりにあるこども園の園庭にクマがいるという連絡が入りました。町の職員が駆け付けたところ、クマは園の近くにある作業小屋に逃げ込みました。クマは親1頭、子ども2頭のあわせて3頭です。これまでにけがをした人はいません。近くの千畑小学校では4日予定されていたマラソン大会を延期し、徒歩で下校する児童は迎えに来た保護者に引き渡したということです。小型のドローンで小屋の中の様子を探ったところ、3頭がいることが確認され、午後3時半ごろから猟友会などがクマの駆除を試みました。町によりますと、建物の中では発砲できないため、クマが外に出てきたら、猟友会が駆除することになり、音を出してクマが外に出るよう仕向けましたがクマは出てきませんでした。警察などが建物の周辺で警戒に当たっています。

(畳店に逃げ込んだクマ3頭、丸一日居座った末に捕獲:秋田)
ツキノワグマ3頭が4日朝から居続けていた秋田県美郷町の畳店の作業小屋で5日午前5時半ごろ、前日に仕掛けた捕獲用のおりの中に、3頭が入っているのを関係者が確認した。捕獲の一報に、付近の住民からは安あん堵どの声が漏れた。3頭はその後、駆除された。町は4日の日没後におりを2台設置した。1台に体長約1メートルの親グマ1頭、もう1台に約50センチの子グマ2頭が入っていた。3頭は親子とみられる。クマは4日午前7時半ごろ小屋に侵入。目撃した町職員がシャッターを下ろして閉じ込めた。町は猟友会に頼んで駆除を試みたが、クマが小屋から出ないまま日没となり、作業を中断した。5日午前7時15分過ぎ、おりがクレーンでトラックに載せられて運び出されると、住民らは安心した表情を見せた。

(「クマ、駆除しないで」抗議電話300本:秋田)
作業小屋に入り込んだクマ3頭を駆除した秋田県美郷町は5日、取材に対し「住民の安全を考慮し、有害鳥獣として駆除した」と説明した。今年は県全域でクマの出没が相次ぎ、県警によると、クマに襲われてけがをした人は過去最多の30人に上る。一方、美郷町には「駆除しないで」との電話が多数かかってきたといい、クマと人との共生という課題も浮かんだ。町によると、捕獲したクマ3頭は5日午前、地元猟友会に依頼して駆除した。人里に現れたクマは山に放してもまた戻ってくる恐れがあるほか、作業小屋の付近には認定こども園があり、住民や保護者らの不安感が強いことも背景にある今年はクマの目撃情報が例年以上に多いといい、町が6月以降に駆除した頭数は、この日の3頭を含め過去最多の39頭に上った。

(特定外来生物「キョン」確認:茨城)
去年12月、シカの仲間の特定外来生物「キョン」が、これまで生息が確認されていなかった茨城県で初めて撮影されました。¥キョンといえば千葉県で有名になっていて、農業被害や悪臭も…。千葉県によると、キョンは千葉県南部の17の市と町に定着していて、猟友会がワナを設置するなど、北部への生息域拡大を防ごうとしています。しかし、今回、県境から40キロ以上離れた茨城県石岡市で姿が確認されました。遠路はるばる千葉県から移動したのか。その可能性について、キョンの生態に詳しい専門家は「人が人的に移動させた可能性も否定できない」としています。

(100年以上前に『絶滅』のはずが…「ニホンジカ」早朝の繁華街などに複数出没:青森)
4日朝早く、青森県八戸市の中心街に現れたニホンジカ。けが人や事故などの情報はありませんが市は情報提供を呼びかけています。ニホンジカはかつて青森県では絶滅したとされてきましたが、近年目撃数が増加しています。その理由は「温暖化」とみられています。八戸市中心部に設置された防犯カメラの映像では午前6時20分ごろに黒い影が車道を横切りました。同じ時間帯に撮影された画像に映っていたのは…。角の生えたオスのニホンジカです。道路とコインパーキングの間を行き来していたと言います。八戸市によりますと、4日朝、市の中心部でシカの目撃情報が相次ぎました。午前6時前に最初の目撃があり、その後、三八城公園付近など4箇所で確認され、最終的に姿を消したということです。このほか南白山台と是川地区でも別のオスジカの目撃情報があり、市は少なくとも3頭が出没しているとみています。青森県では100年以上前にニホンジカが絶滅し、生息地の北限は岩手県とされてきました。しかし近年は県内で目撃数が増えていて、2023年に八戸市では4日までに132件目撃され4年前の約3倍に。列車や車との衝突事故も毎年発生しています。市は温暖化の影響で餌を食べる場所が増えたため個体数が増加し、生息地の北限も青森県に拡大していると分析しています。ニホンジカは適正な管理を行うべき動物として国に指定されているため市では情報提供を呼びかけています。

(イノシシの生息範囲広がりを懸念、捕獲技術学ぶ研修会:岩手)
イノシシの生息範囲が広がり、岩手県内で被害が増加しています。こうした中、イノシシの捕獲について学ぶ研修会が盛岡市でありました。研修会はイノシシの捕獲技術を持つ人を増やし、捕獲の効果的な方法を学んでもらおうと県が開きました。2022年度、県内で捕獲されたイノシシは979頭と5年前の10倍以上に急増していて2011年度の統計開始以降、最も多くなりました。農業被害額はおよそ4200万円にのぼっています。研修会ではおよそ40人の参加者がイノシシの生態や効果的な捕獲方法について理解を深めました。また参加者たちはわなの設置の方法を実際に確認していました。県は今後も継続して研修会を開くとしています。

(クマの出没相次ぐ勝山市で対策会議:福井)
クマの出没が相次いでいる勝山市で3日、対策について話し合う会議が開かれ、防災行政無線で注意喚起を行っていくことなどが確認されました。これは勝山市が、クマの出没が懸念される春と秋に毎年実施しているもので、県や市の担当者のほか、猟友会のメンバーらおよそ20人が参加しました。はじめに県の担当者から、ことしはクマのえさとなる木の実が不作で、山奥に暮らしているクマでもえさを求めて降りてくるおそれがあると警戒を呼びかけました。県によりますと、ことし4月から10月1日までに県内でクマの目撃や足跡などが見つかった件数は296件で、去年の同じ時期に比べて51件増えているということです。勝山市では9月、住宅街や小学校でクマの出没が相次いだことを受けて防災行政無線で呼びかけて注意喚起を行っていることが報告されました。このほか市では、クマを引き寄せる原因になるため、家の庭などになっている柿の実を早めに取ることを住民に呼びかけるほか、市役所の駐車場に取った実を捨てるためのゴミ収集車を当分の間設置するということです。勝山市農林課の水野泰晴係長は「大量出没の恐れが高まっているので、人的被害を絶対に発生させないよう対策を徹底していきたい」と話していました。

(秋からクマが大量出没の恐れ:福井)
2023年の秋はクマが大量出没する恐れが高い。背景にはクマの主食ドングリの不作があり、福井県は着果状況が大量出没となった2020年と酷似していると注意を呼び掛ける。福井県は山になるドングリなどの量を調べたところ、2023年は「不良」だとしている。県自然環境課・國永知裕企画主査:ことし(2023年)の秋はクマの大量出没の可能性が高い。クマの秋の主要な餌となるドングリ類の調査をしているが、ことしの餌の量は作柄が不良と観測されているので、秋に餌を求めたクマが人里に大量に出没する可能性がある。過去6年間のデータを見ると、木に実がつかない、いわゆる「裏年」になるとクマの出没は顕著に増える。2023年は最もクマが出没した2020年の着果状況とほぼ同じ。この年の出没件数は1,200件を超えた。県自然環境課・國永知裕企画主査:直近だと令和元年、2年に大量出没が起こっているが、その年は9月中下旬から出没件数が徐々に増加する傾向があったので、(2023年も)そろそろ出没の時期に差し掛かっている。さらに里山ではなく、市街地でもクマが出没する恐れが高いという。県自然環境課・國永知裕企画主査:日頃はクマが多く生息していない地域でも、“大量出没”年は餌を求めたクマが、通常では出てこないような市街地にも出没する傾向があるので、どこでもクマが出る可能性があると考えていただきたい。2020年は坂井市の大型児童館エンゼルランド付近や、敦賀市の新幹線工事現場などにも出没した。クマが住宅付近に寄り付かないよう、近くにある柿や栗の実などを早めに収穫することが被害の防止につながる。また、生ごみを野外に放置しないよう意識する。木の実がなる樹木の伐採も効果的で、その費用を補助する自治体もある。加えて、県は事前の情報収集が重要だと呼び掛ける。県自然環境課・國永知裕企画主査:「福井クマ情報」といって、スマホやPCでクマの出没状況を確認できるサイトを用意している。ピンポイントで出没場所が分かるので、住んでいる地域や行き先の状況を確認していただけると気持ちの準備ができる。

(目標の3倍シカ捕獲、23年度も継続実施へ:北海道)
苫小牧市は3日の市議会一般会計決算審査特別委員会で、2022年度に市街地近くで初めて行ったエゾシカ対策事業を巡り、156頭を捕獲し目標数の約3倍に上ったことを明らかにした。本年度も捕獲事業を行う方針を示した。

(囲いわなでエゾシカ54頭、昨年に次ぐ多さ:北海道)
稚内市は3日、今年8月18日~10月1日に市西浜地区で設置した囲いわなで、各所に出没して農業被害や交通事故をもたらしているエゾシカ54頭(オス22頭、メス32頭)を捕獲したと発表した。設置を始めた2020年以降では昨年の58頭に次ぐ多さだった。

(エゾシカの行方、根釧地域の駆除考:北海道)
根室管内1市4町と釧路管内標茶、厚岸、浜中の3町に対し、北海道新聞中標津支局は、2022年に各市町が実施したエゾシカ駆除の期間や頭数、処理方法などの調査を行った。それぞれの実情に合わせて捕獲頭数や期間が異なり、処理方法や有効活用の取り組みについては地域差が大きいことが分かった。

(イノシシの捕獲強化へ新たな管理計画:富山)
イノシシによる農作物被害を減らそうと、県内の専門家による会合が5日、富山市で開かれ、今後のイノシシ管理計画などを取りまとめました。県のイノシシ管理計画は、2013年から行っているもので、県は6日の県環境審議会野生生物専門部会で新たな計画案を示しました。野生動物による農作物被害額全体のうち、およそ7割がイノシシによる被害です。豚熱の感染が拡大した影響で、県内の推定個体数は近年減少したものの、まだ1万頭以上生息しているとみられています。新たな計画案では、2028年度末に推定個体数を2600頭程度に抑えることを目標にしています。目標達成に向けては、捕獲効率のよい「わな」の導入や、狩猟技術の向上のための講習会などを行うとしています。新たな管理計画は、来年4月から実施する予定です。

(ヤマビル対策に食酢:神奈川)
昨今、中山間地域で多発している「ヤマビル」の被害。その被害を少しでも減らそうと、JA神奈川つくいと相模原市、神奈川県がこのほど、ヤマビル対策に踏み出した。3者が連携しヤマビル問題に取り組むのは今回が初めて。山間地域の草地や森林など、暗く湿気の多い環境を好むヤマビルは昔から丹沢の山奥に生息しており、動物の血液を栄養源としている。人が刺されても毒性はなく痛みはほとんど感じないが、出血が1~2時間ほど続くことが多い。主にシカやイノシシなどの野生鳥獣の血を吸って生きているが、それらの生息場所拡大や登山客への寄生により、ヤマビルの生息域も拡がっており、現在では、津久井地域の相模川以南のほぼ全域で被害が見られるという。JAには農家や地域の人から「農業をやりたい人の妨げになっている」「ハイカーが下山時にヤマビルを落として帰るのも困る」などの悩みが寄せられていた。今までは市の活動支援費を活用していたが増え続ける現状を改善したいと、JAと市、県が対策に取り組むことになった。また、麻布大学(中央区淵野辺)でヤマビルを研究する学生もこれに加わった。9月下旬に青根地区で実施されたのは、ヤマビルの生息数の調査と、効果があると言われる食酢の実験。シカやイノシシが確認されている畑を除草して草山を作り、そこにヤマビルを誘導、数日後、草山に10%ほどに薄めた食酢をかけ、その効果や死滅数を調べるというもの。草山に一定数のヤマビルが目視で確認された後、実験を開始。残念ながら、死滅数は草と死骸の判別がしにくく計れなかったが、食酢をかけた草山からは生体は確認されなかった。今後、さらに実験を繰り返し、検証していくという。JA担当者は「安価に入手できる酢酸(食酢)が効くことを知り展望が広がった。今後、効率的な駆除方法を県や市と共に見付け出し、農家の一助になれば」と期待を寄せた。

(クマ目撃すでに"過去最多"3000件超に:北海道)
北海道内の2023年のクマの目撃件数は、9月の時点で3000件を超えていて、過去最多となっています。10月3日にも札幌市西区福井地区で、道路を横切る3頭のクマが目撃されました。なぜクマの目撃が相次ぐのか。背景に何があるのでしょうか。10月3日午後11時50分ごろ、札幌市西区福井で道路を横切る姿が目撃された親子とみられる3頭のクマ。付近は住宅街で学校が近く、住民には不安が広がっています。付近の小学校では教員による見守り登校が行われました。クマが入っていったとみられる山道では、"ふん"が見つかりました。「実のなった木がある。斜面にはクルミの実がある」(札幌市の担当者)。札幌市の担当者も警戒を強めています。「クルミの木や木の実を探して動き回っている。ドングリが10月にかけて実ってくる季節だが、実りがあまり良くないので、住宅街の近くに出てきている。今後の対応を専門家と協議している。駆除も含めて考えていきたい」(札幌市の担当者)。9月25日から札幌市西区山の手地区で相次いだクマの目撃情報。今回の福井地区で目撃されたクマと同じ親子の可能性が高いとみられています。10月2日夜、北海道浦河町を走る車の前に突然2頭のクマが現れ急ブレーキ。クマは車の後ろを走り去りました。9月29日には美唄市で体長約1.7メートルのクマ1頭が駆除されました。北海道内の2023年のクマの目撃情報は9月の時点で3000件を超え、過去最多だった2022年をすでに上回っています。クマの目撃が相次いでいるのは、北海道南部でも。松前町では9月12日午後3時ごろ、原口の国道228号線でクマの姿が捉えられました。木の枝に登り、優雅に寝そべっています。このあと、何か食べ物を探しているような仕草もしています。さらに桜や城で人気の観光地でも…。これは9月13日午前8時ごろに撮影された写真。城を管理する職員が見回り中に発見しました。そして、職員を驚かせる光景が広がっていました…。「ここの部分がちょっと破られていたんですよね。ここから入ってそっちに行って。ここ食べるものないですから、何もないということでまた戻っていったんじゃないか」(松前町教育委員会 高橋 光二 課長)。クマの仕業でしょうか…。城の周りの柵がなぎ倒されていました。これもふんが見つかったのと同じ日に確認されました。春になると250種類、1万本の桜が咲き誇る松前公園。城と一緒に桜が楽しめるとして、年間12万人の観光客が訪れる人気スポットでもあります。多くの観光客が訪れる桜の名所「(Q:これまでにこんなことあった?)私が担当してからはないです。その前もなかったと思います。全国から(観光客に)来ていただいていますので注意の看板を設置し気をつけて見てもらっています」(松前町教育委員会 高橋 課長)。出没は観光地にとどまりません。この松前公園から数百メートルの寺でもクマが出没しました。よく見ると木の間に大きな黒い物体が。さらにその1週間後には白昼堂々歩く親子グマが、地面に落ちている何かを食べている様子が確認できます。この寺にはクルミの木があり、連日クマが出没していたといいます。また、近くの別の寺でも大きな黒い影が…。クマは墓石が隠れるほどの大きさです。時折、何かをかみ砕いている音も。「クルミを食べている音です。ヒグマはバリバリ(クルミを)飲み込んじゃうみたいです。出没件数がすごく多くて、しょっちゅう来るようになった」(光善寺 松浦 真亨さん)。クマの目撃や痕跡は町の中心部でみられ、近くには小学校や民家もあります。「1日中バリバリ音が聞こえていたりする。夜は車から降りて家の中入るだけで怖い」(光善寺 松浦さん)。松前町での2023年のクマの目撃件数は、すでに2022年の3倍以上に急増。町は危機感をあらわにしています。「例年と比べるとかなりの目撃件数がある。役場と消防にも協力してもらって、夕方から午後9時くらいまで巡回している」(松前町 農林畜産課 福井 純一 課長)。クマがなぜここまで人里に現れるのか…。クマの生態に詳しい専門家は。「昨年度、豊作か凶作かの影響も受けるし、気温の影響なども受けると思う。今年は木の実が不作という傾向。エサが少なくて木の実を食べに出てくることがありえる」(酪農学園大学 佐藤 喜和 教授)。人里までくるケースが増えている中、私たちはどのような行動が必要なのでしょうか。「市街地に接した公園などには、クルミの木のような木の実をつける木が多くある。なるべく実のついた木の付近を一人で歩かないということが大切になる」(佐藤 教授)。クマと人の距離が縮まっている今、被害に遭わないための1人1人の心がけも大切です。クマに遭遇しないために、また遭遇してしまったらどうしたらいいのか。クマの生態に詳しい酪農学園大学の佐藤喜和教授に聞きました。・エサとなるクルミなどがある公園に一人で近づかない・遭遇したら急に騒いだり走ったりしない・落ち着いて家や車の中などに身を隠す冬眠に向けてまだまだクマが活発に動く時期が続きます。十分に注意しましょう。

(人が鳴らす笛にも動じず、柵の近くにたたずみ中の様子をうかがうクマ:北海道)
柵の側で立ち上がり施設内の様子をうかがうクマ…この映像は、北海道根室市の「養鹿場」で撮影されました。この「養鹿場」では、エゾシカがクマに襲われて死ぬ被害があり、根室市はクマ捕獲のため、わなを仕掛けることなどを決めました。根室市や養鹿場によりますと、クマの襲撃があったのは10月3日午前9時ごろ。クマが養鹿場の約2.7メートルのフェンスを乗り越え侵入し、雌のエゾシカを襲い引きずっているのを、パトロール中の職員が発見しました。職員が爆竹を鳴らすと、クマは再びフェンスを乗り越え、西方向へ逃げていきました。襲われたシカは死にました。養鹿場付近では2022年頃からクマの出没が増加していて、クマが養鹿場に侵入しシカが襲われたのは2回目だということです。母グマと子グマ2頭の計3頭で行動しているとみられ、養鹿場は今後、電気柵を設置するなどの対応をとる方針です。事態を受け根室市は10月4日に「ヒグマ対策連絡会議」を開き、このクマを”問題個体”と判断。養鹿場付近に箱わなを設置するほか、ハンターによるパトロールを6日から実施する予定です。

(普通列車がクマと衝突、13時間立ち往生:北海道)
3日午後6時50分ごろ、名寄市のJR宗谷線智恵文駅―日進駅間で、音威子府(上川管内音威子府村)発名寄行きの普通列車(1両編成、乗客1人)がクマと衝突し、緊急停止した。列車はクマを車両下部に巻き込み、4日午前8時ごろまで約13時間、立ち往生した。乗客は保守用車両に乗り換え、同日午前7時50分ごろ、名寄駅に到着した。乗客と運転士1人にけがはないという。

(中学校前の道路にクマ3頭:北海道)
親子とみられるクマの目撃が相次ぐ札幌市西区で、昨夜からきょう未明にかけても中学校の前などで目撃が相次ぎました。周辺の学校では見守り登校をするなど警戒が続いています。クマが目撃されたのは札幌市西区西野9条8丁目です。午前2時20分ごろ、タクシー運転手が西野中学校前の道路上にいるクマ3頭を目撃しました。また、およそ1時間後には西区西野7条9丁目で公園付近から西方向に逃げていく3頭のクマが目撃されました。札幌市はすでに現場を確認していて、これまでにクマの痕跡は見つかっていないということです。3頭は親子とみられ、周辺で連日のように目撃されているクマと同じ個体とみられています。目撃現場近くにある小中学校では見守り登校が行われたほか、西野中学校ではグラウンドでの体育の授業や部活動を中止するなど、周辺で警戒が強まっています。

(住宅街にクマ、未明目撃:石川)
4日午前3時20分ごろ、金沢市三口新町2丁目の市道で、体長1・2メートルほどのクマを新聞配達員が目撃し、110番通報した。市職員と猟友会員が付近を調べたところ、約200メートル離れた路上でふんを確認したが、クマは見つからなかった。現場は住宅密集地で南小立野小や城南中にも近く、登校時間帯には金沢中署員らが警戒に当たった。付近の住民は「まさかこんな所に出るとは」「怖すぎる」と声を震わせた。クマが目撃されたのは城南中から東に約550メートル、南小立野小から北に約500メートルの住宅街。午前5時ごろ、金沢中署から連絡を受けた市職員と猟友会員の4人が現場に集まり、周囲が明るくなるのを待って午前6時から捜索を開始した。猟友会員らは午前6時15分ごろ、三口新町1丁目でふんを確認。その他にクマの痕跡は見つからなかった。市によると、現場の南側には犀川が流れ、北側に小立野台地があることから「どちらかから移動してきた可能性がある」(森林再生課)という。市は目撃情報を受けて城南中に連絡するとともに、午前7時ごろ、防災無線で崎浦地区全域に注意を呼び掛けた。同校はメールで保護者に通知し、教員は街頭に出て登校する生徒を見守った。4日は部活動を早めに切り上げ、暗くなる前の下校を促す。南小立野小では同日、授業参観を行っており、保護者と一緒に帰るよう児童に呼び掛けた。登校時は通学路6カ所に見守り隊を配置し、保護者には一斉メールで注意喚起した。現場近くに住む70代女性は「近くの公園に行くだけでも用心しなければ」と驚いた様子で、ふんが見つかった場所の近くに住む70代女性は「怖くて夜は出歩けない」と不安そうに話した。石川県によると、県内では今年、9月末までのツキノワグマ目撃件数が141件(前年同期220件)となっており、このうち金沢市は33件と最多49件の加賀市に次いで多い。昨年に比べて目撃は少なく、人身被害も発生していないが、県の担当者は「生息していることに変わりはない。対策を徹底してほしい」と話した。

(「シカ」が車と衝突、危険な瞬間がドラレコに:福岡)
先月22日、福岡県宗像市の国道で、ドライブレコーダーが危険な瞬間をとらえていました。乗用車が交差点に近づいた次の瞬間、左手から飛び出してきた“シカ”が、走行中の車の正面に衝突! すぐに自力で立ち上がり、そのまま逃げていきました。運転していた女性は「気づいた時には、車の前にいた」などと話しています。

(猟犬「ポインター」がフェンス飛び越え脱走:兵庫)
4日朝、兵庫県神河町で男性が飼育していた「ポインター」という犬種の猟犬が脱走し、警察や地元の猟友会などが捜索しています。4日午前6時半ごろ、兵庫県神河町福本で「犬が家からいなくなった」と飼い主の男性から警察に通報がありました。警察によりますと、脱走した犬は「ポインター」という犬種で、体長約90センチの白色で、赤い首輪をしているということです。犬は男性の自宅の庭にある犬舎で飼育されていましたが、掃除中に犬舎の周りにあるフェンスを飛び越えて外に脱走しました。4日昼時点でけが人は確認されておらず、警察は地元の猟友会などとあわせて17人態勢で捜索しています。「ポインター」は運動能力が高く狩猟犬としても知られる犬種ですが、通常は穏やかな性格だということです。警察は「けがをする可能性もあるので、見つけたら近づかず、通報してください」と注意を呼びかけています。

(10時間後に無事確保、住宅から脱走した猟犬「ポインター」:兵庫)
4日朝に兵庫県神河町の住宅から逃げ出していた「ポインター」という犬種の猟犬は、10時間後に確保されました。警察が地元の猟友会などと捜索していたところ、午後4時半ごろに近くの住民から「特徴が似ている犬がいる」と目撃情報が寄せられました。警察と男性が男性の自宅からほど近い畑で犬を発見し、無事、保護しました。けが人はいませんでした。「ポインター」は運動能力が高く狩猟犬としても知られる犬種で、男性が犬舎を掃除していた間に、周りにあるフェンスを飛び越えて脱走したということです。

(住宅街に複数のクマ、今年は大量出没の可能性も:福井)
4日午後6時20分ごろ、敦賀市山泉の黒河川付近の住宅街に、体長1メートルほどの3頭のクマが出没し、住民からは不安の声が相次いだ。市ではクマを目撃しても、絶対に近づかないよう呼びかけている。川沿いの歩道で犬の散歩をしていてクマを目撃した女性は「ワンちゃんが急に立ち止まって珍しく伏せたので、回りを見渡したらクマが川を渡って登ってくるのが見えた。20メートル先ぐらいのところで動いていて、全力というくらいのすごいスピードで走って、水しぶきもすごい上がっていた」と当時のクマの状況を振り返った。現場は敦賀市南部の住宅街で、近所の人からは「街にクマが出るとは聞いたことがない。びっくりした。恐ろしい」と不安の声も聞かれた。市によると、2時間後の4日午後8時すぎにも、西に1キロ離れた敦賀市御名の歩道で2頭のクマが目撃されていて、市では絶対に近づかず市に通報するよう呼びかけている。県では、毎年県内でクマのエサとなるブナとミズナラ、それにコナラの3種類の木のドングリの実の付き方を調べていて、今年の調査では、ブナがほとんど実をつけていない「凶作」。ミズナラとコナラは実が半分以下の「不作」と判定していて。クマが大量出没する可能性があると発表している。これは年間914件の目撃や痕跡の情報があり大量出没した、4年前の令和元年と同じ状況だという。県によると、10月5日現在で、すでに23件のクマの出没が確認されていて、県自然環境課の國永知裕さんは「ここ数日は市街地の出没が連続してきているので、徐々にエサを求めての行動が活発化しているのかなという印象がある」と警戒感を強めている。今後は、クマが冬眠に入る12月ごろまで出没が増えるとみられ、県ではエサとなる生ゴミを外に置かないことや、カキやクリの実を早めに収穫すること、それに外出する際は山ぎわや川のそばを極力避け、鈴やラジオなど音の出るものを身に着けるよう呼びかけている。また、万が一クマに遭遇した場合は、大きな声を上げたり、走って逃げるなどクマを刺激する行動は行わないよう呼びかけている。なお、県や市町では、カキやクリの木などを伐採する際の経費を補助していて、詳しくは市町に問い合わせてほしいと話している。

(クマ出没、勝山市で9月急増:福井)
勝山市でクマの目撃や痕跡の発見が急増している。昨年ゼロだった9月の出没情報は18件で、人身被害は確認されていないが、大量に出没した2019年や20年の状況に近い。今月3日には市対策連絡協議会が開かれ、関係機関の連携を確認。市農林課では、クマ対策支援策などを紹介しながら「クマの餌となる柿の実を早期回収して、外出時には鈴などを持ってほしい」と注意を呼びかける。

(「伊勢丹立川店にアライグマ」でSNSに反響:東京)
駅前のデパートにかわいらしい“珍客”が現れた。シャッターの上で、もぞもぞと動く黒い影。逃げようとしているのか・・・それとも、シャッターに挟まってしまったのか。映像が撮影されたのは、JR立川駅前にある伊勢丹・立川店。3日夜、2階正面玄関のシャッターに、客ではなく、“ある動物”が来店?ネット上で大きな反響を呼んだこのニュースについて、フジテレビ・ネット取材部の井上部長に聞いた。この珍客の正体は、尻尾のしましまからアライグマと思われるが、今や、野生動物が都市部に現れるのは決して珍しくないこととなっている。しかし今回は、何といっても「伊勢丹にアライグマ」ということで、SNSには数多くの動画・画像が投稿された。場所は、JR立川駅の目の前にある伊勢丹立川店の正面入り口付近で、撮影は3日午後9時半ごろ、多くの人が行き交う中での珍客来訪となった。SNSには「アライグマが挟まっている」との投稿文が多数あり、映像的にも痛々しく見えるが、伊勢丹側によると、挟まっていたわけではないという。気になるその後について、騒動は結局深夜まで及び、4日午前1時半ごろ、専門業者によって捕獲・保護されたという。立川市にアライグマがいるのか? ということについて、東京都の資料によると、10年前は立川市周辺でアライグマが捕獲されることはほぼなかったようだが、最近は、1年間で数十匹ものアライグマが捕獲されているのが実情で、“地元のアライグマ”とみるのがよいのかもしれない。ちなみに、この伊勢丹まで珍客がやってきたのは、伊勢丹側によると初めてだという。

(駆除されたシカを使い特産品開発に取り組む:北海道)
渡島管内福島町で、特産品開発に取り組む一般社団法人の代表理事。エゾシカの角を加工した高級アウトドア用品を7月から販売している。ブランド名は「The Dears(ザ ディアーズ)」。「親愛なる」と「鹿」を意味する二つの英単語を掛け合わせた造語だ。「自然と調和した商品が、食害などシカの増加による問題を考えるきっかけになれば」と話す。

(10月29日を獣肉(ジビエの日)として制定!:大分)
ジビエ処理加工を行う有限会社サンセイ(所在地:大分県宇佐市、社長:山末 成司)は、10月29日を獣肉(ジビエの日)として制定したことをお知らせいたします。

(鹿の皮使用、膠で固形墨:奈良)
奈良市にある奈良墨の老舗工房「錦光園」は、廃棄される鹿の皮から作られた 膠にかわ を使った固形墨「 天鹿てんろく 」の販売を開始した。文化財修復などに使用される膠を生産する県内の活動を支援する取り組みで、7代目墨匠の長野 睦あつし さん(46)は「調達が困難な国産膠の存在を知ってもらうきっかけにしたい」と期待を込める。国の伝統的工芸品に指定される「奈良墨」は、 煤すす と膠を原材料に作られる。通常は松や菜種油などを燃やすことで得られる煤に、海外産と国産をブレンドした膠を混ぜることで固形墨を作る。長野さんによると、希少性から国産膠のみを使用した墨を作ることはほぼないという。「天鹿」は菜種油を燃やしてできた煤に、鹿皮膠の溶液を混ぜて製作。鹿皮膠は墨作りでよく使う牛の膠に比べて、粘り気が弱く、固まりにくい特徴がある。長野さんは「重要なのが溶液の温度。適切な温度を探るのが試作段階で特に苦労した」と明かす。天鹿は約2年の試行錯誤を経て、9月に販売を開始。使用した書家らからは粘り気が弱いため、「なめらかで、すりやすい」と好評という。長野さんが天鹿を製作したきっかけは、五條市にアトリエを構える東京都青梅市の日本画家、杉本洋さん(71)に依頼されたからだ。杉本さんは国産膠の生産が危ぶまれている状況に危機感を抱き、2019年に一般社団法人「日本文化資産支援機構」(五條市)を設立。五條市食肉処理加工施設から提供を受けた鹿皮を使った膠の生産をスタートさせた。生産した膠は文化財修復などに活用されているが、地場産業での利用で需要を確保しようと、奈良墨に着目した。天鹿の売り上げの一部は同機構に還元される。杉本さんは「収益面で軌道に乗れば、より多くの膠を生産できる」と期待。長野さんは「奈良墨の伝統や技術を伝えていくだけではなく、国産膠の生産を支え、文化財の継承にも貢献したい」と話す。

(クマ出没:宮城)
富谷市によると、5日午前10時ごろ、富谷市志戸田新塩釜にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
色麻町によると、5日午前8時45分ごろ、色麻町岩野沢付近にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、5日午前5時40分ごろ、栗原市栗駒岩ケ崎松木田にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
栗原市によると、4日午後3時20分ごろ、栗原市高清水手取にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午前9時50分ごろ、仙台市泉区福岡下野中沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、4日午前8時20分ごろ、仙台市太白区秋保町境野羽山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日、仙台市青葉区上愛子道半にクマが出没しました。

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(栗拾い中の70代男性がクマに襲われる:岩手)
3日午前、岩手県八幡平市で70代の男性2人が立て続けにクマに襲われけがをしました。岩手警察署によりますと3日午前11時半分ごろ、八幡平市松尾の畑で栗拾いをしていた乙部勝雄さん(74)がクマに襲われ顔にけがをしました。その5分後には近くにある別の畑で農作業をしていた松尾廣二さん(73)がクマに襲われ、左腕などにけがをしました。2人は病院に運ばれましたが、命に別状はありません。2人を襲ったのは同じ成獣のクマとみられています。警察が付近をパトロールして注意を呼びかけています。

(キノコ採りの男性クマに襲われけが:岩手)
3日午前、岩手県雫石町の山林でキノコ採りをしていた70代の男性がクマに襲われけがをしました。けがをしたのは雫石町南畑の無職・高橋清美さん(75)です。盛岡西警察署によりますと高橋さんは3日午前10時前、雫石町西根谷地の山林内でキノコ採りをしていたところ、成獣とみられるクマ1頭に襲われたということです。高橋さんは自ら自家用車を運転して自宅に戻り、妻に連れられて町内の病院を訪れ治療を受けました。高橋さんは口や左耳の近くを噛まれたほか、左肘や左の太ももを引っかかれけがをしましたが、命に別状はありません。

(林道で犬の散歩中の男性クマに襲われ鼻や胸の骨折る大けが:秋田)
1日夕方、秋田市で犬の散歩をしていた48歳の男性がクマに襲われ大けがをしました。被害があったのは秋田市太平目長崎の林道です。警察によりますと1日午後6時ごろ、飼い犬と散歩をしていた48歳の男性が体長1.2mほどのクマに襲われました。男性は自分の車を止めていた場所まで戻り「林道を1kmくらい進んだ所でクマに襲われた。顔面や手足をやられた。」と消防に通報しました。男性は秋田市内の病院に搬送されましたが、鼻や胸の骨を折る大けがで手足にも引っかかれた傷があるということです。県内ではクマによる人身被害が相次いでいます。今年これまでにクマに襲われけがをした人は29人で過去最多を更新しています。

(山中でクマに遭遇した男性、格闘し腕などをかまれる:岩手)
岩手県岩泉町の山の中です。カメラの前に現れたのはなんとクマ。撮影者の男性に襲いかかる一部始終がとらえられていました。襲撃の前にはある前兆も…。被害者の男性に話を聞きました。映像が撮影されたのは9月29日。男性がキノコ採りをしていた時のことでした。画面奥に動物らしき黒い影が見えます。後ずさりを始める男性。そこへ…。現れたのはクマ。体長は1メートルに満たないものの、鋭い爪を立て男性に襲い掛かります。男性は木の棒で応戦しますが、クマはひるみません。およそ15秒間の格闘の末、クマは逃げていきました。男性は左腕をかまれたほか、足も引っかかれました。クマに襲われた、佐藤誠志さんです。佐藤さんを襲ったのは、子連れの母グマと見られています。襲われる直前、佐藤さんは子熊が木に登るところを見ていました。県内ではきのうも花巻市で農業の男性が田んぼの見回り中にクマに襲われる被害が発生しています。クマに関する注意点を県自然保護課に聞きました。まずクマの出没情報を確認し、出没や被害の情報がある地域には入山しないこと。情報に関しては県や市町村のHPなどで確認ください。そして複数人で行動し、鈴やラジオなど音の出るものを携帯すること。クマに襲われた佐藤さんも話をしていましたが、常に音を出し続けクマに人間の存在を伝えることが大切です。そしてクマに遭遇してしまった場合の対処法です。目を離さずにゆっくりと後退すること。クマとの間に木や岩を挟むようにする。風向きに注意して、クマが嫌がる忌避スプレーを使うことが挙げられます。そして万が一、至近距離でクマと突発的に遭遇した場合は、両腕で顔面や頭部を覆い、直ちにうつぶせになるなど重大な障害や致命的ダメージを最小限にとどめることが大切だということです。県によるとクマは顔、特に目を攻撃すること多いので、命を守るためにこうした行動を取ってほしいということです。

(クマ被害減らすため狩猟者への財政的支援を検討:秋田)
県議会は2日から審議の締めくくりとなる総括審査が始まりました。県内で相次いでいるクマの被害をめぐり、佐竹知事は、クマの捕獲に向けた緊急対策として狩猟を担う人などへの財政的な支援を検討していることを明らかにしました。県内ではことし、クマに襲われてけがをした人が1日までに29人にのぼり、これまでで最も多くなっています。2日から始まった県議会の総括審査で、県側は、県内に生息するクマの数を4400頭と推定し、ブナの実などのクマのエサが不作となっていることで人が住む地域に出てきているという認識を示しました。そのうえで佐竹知事は「クマの被害の多さは全国的な傾向で、気候変動などの影響もある。狩猟者へのバックアップも含めて県で緊急対策として何らかの財政支援も検討している」と述べ、クマの被害を減らすため対策を進める考えを明らかにしました。また、サッカー J2、ブラウブリッツ秋田がJリーグから来シーズンのクラブライセンスを交付されたことについては「大変心配したが、まずはライセンスが交付されてほっとしている。われわれも努力しながらなんとか早くスタジアムを具体化しなければという気持ちだ」と述べました。県議会の総括審査は3日も行われます。

(過去最多のペース…クマによる“人的被害”:山形)
2023年は、人がクマに襲われるケースがこれまでに4件と「過去最多」のペースとなっている。山形県は9月28日、クマ対策を検討する対策会議を開き、2023年の「異常事態」の現状を報告し、山に入る際の注意点を改めて呼びかけた。クマ対策を検討する会議の冒頭、県環境エネルギー部の荒木泰子次長は「(2023年に)人身被害は4件発生していて、同時期としては記録が残る昭和52年(1977年)以降、過去最多となっている」と報告した。山形県によると、2023年の県内でのクマの目撃は9月24日の時点で505件と、すでに2022年一年間の376件を上回り、記録が残る2003年以降2番目の多さとなっている。例年は6~7月が目撃のピークだが、2023年はそれ以降も目撃が相次ぎ、9月もすでに77件と2022年の3倍以上。人がクマに襲われてけがをする被害は、8月末までで4件と「過去最多」のペースとなっている。これから行楽やキノコ採りで山に入る人が増える時期だけに、県が改めて注意を呼びかけた。県みどり自然課・鈴木慎一課長補佐:鈴・ラジオなど“音の出る物”を身に付けて自分の存在を知らせる。何かあった時のために、なるべく1人では山に入らないよう注意してほしい。また、クマのエサとなるブナの実が2023年は県内全域で「凶作」となる見通しで、冬眠前のクマの出没が増える恐れがあり、注意が必要だ。

(抜本的な鳥獣捕獲強化対策)
シカやイノシシによる農作物被害拡大を背景に環境省と農林水産省が2013年度に打ち出した。11年度を基準年に23年度までにシカとイノシシの生息頭数を半減する目標を掲げた。

(イノシシ一斉捕獲へ:鹿児島)
農作物の被害を減らそうと、大隅地域でイノシシの一斉捕獲が行われました。県では、野生鳥獣による被害対策の取り組みを推進しています。鹿屋市では、きょうは狩猟の許可を得ている約20人が集まってイノシシの一斉捕獲の出発式があり、銃や箱型のわなでイノシシの捕獲が行われたということです。(県猟友会肝属支部 二階堂豊明支部長)「農作物の被害や人家に近づくことが多い。猟友会で協力して、通報があれば現場へ行き捕獲する状況です」。

(シカやイノシシ対策、農家や住民が学ぶ:広島)
広島市安佐北区白木町の白木公民館は、シカやイノシシなどの鳥獣害対策をテーマとする講習会を開いた。地元の農家や住民たち約30人が参加し、区農林課の職員から各動物の特徴や注意点を学んだ。

(ブナ凶作、クマの人里接近に注意:滋賀)
滋賀県は、ツキノワグマの主食となる木の実の豊凶調査結果と出没予測を発表した。ブナは4段階のうち最も悪い凶作、ミズナラとコナラは下から2番目の不作。例年と比べて著しく悪い状況ではないものの、冬眠前は食料を求めて人里付近までクマが接近する可能性があるとして、県が注意を呼びかけている。クマの生息域である湖北と湖西地域の山地で、実のなり具合を調査。実なりは昨年度並みだった。昨年度の出没件数は54件、本年度は9月15日までで62件となっており、やや多くなっている。過去5年で最も出没件数が多かった2019年度は118件で、ブナとミズナラが凶作、コナラは不作だった。

(クマ出没注意、餌のドングリ凶作傾向:岐阜)
ツキノワグマが人里周辺で出没しやすくなる秋に合わせ、岐阜県は2日、主な餌となるドングリ3種類の実り具合について豊凶予測調査の結果を発表した。ブナとミズナラはともに凶作、コナラは並作で、県環境生活政策課は「全体的に凶作の傾向。県内全域で、クマの生活圏に近い里山近辺では出没に注意が必要」と警戒を呼びかけている。調査は26地点(岐阜圏域2、西濃7、中濃6、東濃5、飛騨6)で8月28日~9月8日に実施。指標木の枝の実なりなどを目視で調べ「着果度ランク」として数値化し、豊凶判定した。ブナは岐阜圏域の北部で大凶作と判定され、中濃北部、飛騨でも大凶作に近い数値の凶作だった。ミズナラは岐阜圏域の北部と西濃北部、中濃北部、飛騨北部で凶作とされた。コナラは西濃北部と東濃西部では豊作と判定されたが、西濃南部や飛騨では凶作などばらつきがあり、並作とした。県内でのツキノワグマの出没件数は今年4~8月で395件と、昨年度同期の2倍近くに上っている。県はクマを人家周辺や農地に引き寄せないために、柿や栗など果樹は残さず収穫すること、生ごみや収穫後の農作物のかすを田畑に残さないことを呼びかける。山林に入る際や近くに行くときは、鈴などで存在をクマに知らせることも大切だとしている。

(ヒグマ出没リスクや移動経路、道がハザードマップ作成:北海道)
道は、市町村ごとにヒグマの出没リスクの高い場所や移動経路を示す「ヒグマ版ハザードマップ」を作成し、人身事故や農業被害の防止に活用する実証事業に乗り出している。昨年度に札幌など3市分のマップを作って効果を検証し、本年度は旭川など3市町でも実施。作り方を公開して市町村の自主的な作成も促しており、監視や電気柵設置などの侵入防止策を効果的に行えるよう後押しする。

(エゾシカの行方、根釧地域の駆除考:北海道)
国内有数の酪農地帯の根室管内では、牧草を食い荒らすエゾシカを「有害鳥獣」として駆除している。各市町の捕獲頭数は年に数百頭から3千頭前後。ただ、駆除した個体の「有効活用」という長年の懸案は、思うように解決できていない。根室管内を中心に、牧草地が隣接する釧路管内も含め、シカ駆除の実態と処理方法、課題を探った。

(「シラハギの寺」イノシシに悲鳴:石川)
「シラハギの寺」として親しまれている加賀市大聖寺下屋敷町の曹洞宗「実性院(じっしょういん)」で、イノシシによる被害が深刻化している。市内ではイノシシの捕獲頭数も増加傾向にあり、寺の檀家(だんか)の男性は「北陸新幹線で参拝する人が増えることも期待される中、被害がこれ以上広がらないか心配だ」と気をもむ。境内約1万平方メートルに約3千株植えられているシラハギの花は9月下旬頃から、かれんな姿を見せる。春はハナショウブ、夏にはユリなど、四季折々の花を楽しむことができ、市内外から観光客が訪れる。イノシシは、今年の春先から境内に頻繁に侵入している。5月に咲き誇っていた敷地内のハナショウブはイノシシが土の中の虫を探すために掘り返し、9月にはほぼ全滅。ユリも根を食べ荒らされ、石畳の脇に植えられたリュウノヒゲも、根が傷つき一部が枯れた。境内一面に咲き誇っていたシラハギの根も掘り返されるなど被害が広がっている。寺の裏山から侵入しているとみられるが、檀家の男性は「柵を設置するにしても、範囲が広くて設置費用もばかにならない」と対策に頭を悩ませる。市農林水産課によると、イノシシの捕獲頭数は近年、増加傾向にある。777頭を捕獲した2015年をピークに徐々に減少し、豚熱の流行もあり、21年には190頭まで減少。しかし、22年には212頭、23年は8月末現在で298頭と前年を上回っており、担当者も「確実に増えている」と話す。市はイノシシの侵入を防ぐ電気柵などの材料費の一部を補助しているが、対象は農業生産組合としており、実性院など観光施設への補助制度はない。同課担当者は「農業分野以外への補助制度などを検討していく必要はある」と述べた。

(奈良のシカ、「十分な餌与えられず脱毛も」:奈良)
奈良公園周辺に生息する国の天然記念物「奈良のシカ」を保護する「奈良の鹿愛護会」の施設内で、シカへの虐待が疑われる事案を巡り、奈良県や奈良市に通報した同会の獣医師丸子理恵さんは2日、「十分な餌が与えられず、骨が浮き出たり、脱毛したりしている」と訴えた。愛護会は、他のストレスなどが原因だと反論している。愛護会の保護施設「鹿苑」では、農作物に被害を与えたシカなど約240頭を「特別柵」と呼ばれるエリアに収容。丸子さんは餌の少なさに加え、飼育環境も劣悪だとし、柵内で年間50頭以上のシカが死んでいると指摘した。愛護会は「柵内の生活になじめずストレスを抱え衰弱してしまう」と説明した。

(猟師が講師、高校で行われた『命と向き合う授業』で:富山)
富山市の富山県立雄峰高校で2日、イノシシやクマなどの捕獲を生業とする猟師が講師となり、自然の恵みに感謝し食文化を学ぶ「命と向き合う授業」が行われました。イノシシ肉などの地域資源を活用した「とやまジビエ」の振興につなげようと県が開いたもので、調理師養成課程の2年生23人が出席しました。「命と向き合う授業」では、富山市大長谷を拠点に狩猟を行いジビエを提供をしている猟師の石黒木太郎さんが講師となり、昔から伝わる狩猟文化について講義しました。中では、狩猟で動物たちの命と向き合う気持ちについて、「私たちの生命を維持していくうえで、他の命を奪わずして生きていくことができないことを忘れず、向き合っていかなければならない」と述べ、「命について自分なりに考え、感じていくことが大切である」と語っていました。

(鉄砲足軽体験所を実現 SNSで話題沸騰も客足伸びず:愛知)
長篠城址(愛知県新城市)のほど近くにある「鉄砲足軽体験所」がSNS上で大きな注目を集めている。きっかけになったのは「火縄銃射的に鉄砲足軽体験所。なかなかのパワーワード。」というガッチさん(@gatch1028)の投稿。の変哲もない平屋家屋に「火縄銃射的」「鉄砲足軽体験所」「12発景品なし200円」など書かれた看板が。火縄銃の運用が勝敗の決め手になったと言われる長篠の合戦にちなんでいることだけは伝わってくるが、あまりにシンプルな装いすぎて具体的にどんなことをする施設なのかわかりづらい…。鉄砲足軽体験所はいったいどんな施設なのだろうか。オーナーの林孝好さんにお話を聞いた。ーー鉄砲足軽体験所では本当に火縄銃が撃てるのでしょうか?林:いえ、あくまで火縄銃風のレーザー銃です。レーザーですが発射時にはしっかり音と反動があり、命中させると的が倒れる仕組みになっています。ーーいつからやっておられるのでしょうか?林:去年の7月からです。定年退職をきっかけに長年あたためていたアイデアを実現しました。ーーお客の入りはいかがでしょうか?林:長篠城址のすぐ近くという地の利をつかんだと思っていましたが、全然ダメですね。1ヵ月の売上は2、3万円くらいです。最近は『どうする家康』の効果もあって観光客はよく見かけるのですが、射的をしようとは思ってくれないみたいです。ーーSNS上の反響はご存じでしたか?林:人から聞いて知っています。「本物じゃありません」とか書かれてたそうですね(笑)。客入りにはほとんど影響ありませんが…。ーー今後の展望は?林:年内にテレビで取り上げてくれるお話があるので、それが最後のチャンスかなと思っております。Googleマップでは「200円で沢山撃てるので楽しかった」「子供がかなりハマっていて何回か行きました」など好意的な口コミが寄せられている鉄砲足軽体験所。お客の入りが良くないのは単に宣伝不足が原因であるような気がするので、ご興味を持った方はぜひ足を運んでいただきたい。

(「野生動物とすみ分けを」、旭山動物園・坂東園長:北海道)
旭川市旭山動物園の坂東元(げん)園長が1日、苫小牧市内で「共存のデザイン」と題して講演し、近年、道内各地で人身事故や農業被害などをもたらしているヒグマやエゾシカとのすみ分けの必要性を強調した。

(クマのウンコを3000個集めた教授が語る、文明と野生動物はどう関わるべきか)
ある初夏の日、一人の青年が森の中の道なき道を進んでいた。青年は遭難していたわけではない。彼は、一心不乱に探していたのだ。クマのウンコを──。あれから20年以上が経った今も、彼はクマのウンコを探し、拾い集めている。その数は、優に3000個を超えた。クマのウンコを拾うことに何の意義があるのか。『ある日、森の中でクマさんのウンコに出会ったら ツキノワグマ研究者のウンコ採集フン闘記』(辰巳出版)を上梓した小池伸介氏(東京農工大学大学院グローバルイノベーション研究院教授)に話を聞いた。──なぜ、クマのウンコを拾い集めていらっしゃるのでしょうか。小池伸介氏(以下、小池):野生のクマを直接観察することは困難です。基本的に野生のクマは森の中で単独行動をしていますので、一番簡単に野生のクマに接する方法は「クマのウンコを拾い集める」ことです。クマのウンコを調べれば、クマが何を食べているのかわかります。最近では、ウンコの中のホルモンを分析して、クマが発情しているのか否かまで判別できるようになりました。クマの生態をより深く理解するため、クマのウンコを拾い集めています。──卒業論文のためにツキノワグマの研究を始めた当初、「なかなかウンコが見つけられずに途方に暮れた」というお話を書かれていました。小池:クマのウンコが見つけられなかった理由の一つとして、やはりクマが森の中にたくさんはいないからということが挙げられます。また、私が調査を始めた時期も、ウンコ収集に適した季節ではなかった。夏の初めだったのです。クマの大きなウンコは、ハエやフンコロガシといわれる糞虫など、いろいろな動物にとって、お宝のような存在です。動物の活動が盛んになる夏の初めであれば、クマのウンコはすぐに分解されてしまいます。さらにウンが悪いことに、私はもともと昆虫少年、当時は昆虫青年でした。昆虫を探すような目線で森を見るクセがついてしまっていたようです。クマのウンコを見つけるためには、そのための特別なクマの目線が必要なのです。──一番はじめに、クマのウンコを見つけたときは、どのようなお気持ちでしたか。小池:宝物を見つけたような気持ちでした(笑)。そのうちに、クマのウンコを見つけるための特別な目線も獲得。ウンコ収集スキルはどんどん向上していきました。結果、卒論が完成するまでの1年半で約300個ものウンコを拾うことができました。──ウンコがたくさん見つかるようになると、はじめてウンコを発見したときのような喜びは得られなくなるものなのでしょうか。小池:そんなことは全くないですね。季節ごとに、クマが食べているものは違います。一つのウンコを見つけるたびに、新たな発見があります。喜びが薄れることはないですね。一つとして、同じウンコは存在しないのです。「クマのウンコを通して四季を感じる」というのも、ちょっと風流だと思いませんか。──今まで拾ったウンコの中で、一番の推しはどういったものでしょうか。小池:山梨県で拾ったウンコです。書籍にも写真が載っています。巻いている形状といい、大きさといい、パーフェクトです。さらに、色も素晴らしかった。少し紫がかった色をしていたのです。野生のブドウ(ヤマブドウ)の果実を食べた後のウンコなので、その色が反映されたようです。北海道の土産物として人気の木彫りの置物のせいか、クマは鮭を獲って食べているというイメージが強いようです。でも、実際のクマは植物、特に果実を食べることがほとんど。食べた果実の色によって、ウンコの色が違う。極端な例として、岩手でリンゴ園に出没するクマの研究をしている知人の話を紹介します。リンゴを食べた後のクマのウンコは、本当にリンゴジャムのような見た目をしています。私も見たことがありますが、リンゴジャムそのものです。普通の人であれば、「リンゴジャムに似ているな」で済ますところですが、彼はリンゴジャム風クマのウンコを思わず試食した(笑)。残念ながら、リンゴジャムの味はしなかったとのことでした。──「クマのウンコは無臭だ」と書かれていらっしゃいました。なぜウンコであるにもかかわらず、無臭なのでしょうか。小池:あまり研究はされていませんが、腸や胃に微生物がほとんどいない、もしくは、いたとしても植物を分解、発酵させる能力に乏しいからだと考えられます。発酵されなければ臭くはなりません。──研究者でない一般の人が、森の中でクマさんのウンコに出会ったらどのような行動をとるべきでしょうか。小池:ぜひ、においを嗅いでみてください(笑)。そして、好奇心があるのであれば、さらにその辺に落ちている木の棒でウンコをつついてみてください。食べた木の実のタネなどが出てくると思います。──そもそも、クマのウンコとその他の動物のウンコは、どのように見分けるのでしょうか。小池:日本であの大きさのウンコを排泄する動物は、クマかヒトかのいずれかです。森の中である程度の大きさのウンコがあって、近くに紙が落ちていなかったら、それは間違いなくクマのウンコでしょう。ただ、新鮮なウンコがあるということは、近くにクマがいるかもしれない、ということです。木の棒でつついていないで、その場を去ったほうがいいかもしれませんね(笑)。──今回の書籍のテーマの一つが「種子散布」でした。聞き慣れない言葉ですが、「種子散布」とはどのようなものなのでしょうか。小池:植物は、自力で動くことができません。でも、子孫を残したり、分布エリアを広げていったりするためには、タネをばらまかなくてはなりません。種子を遠くに広げる、撒くことを「種子散布」と言います。わかりやすい例はタンポポです。タンポポは、綿毛である種子を風で遠くまで飛ばしてもらう「風散布」という方法をとっています。種子散布の一つに、動物にタネを運んでもらう「動物散布」があります。森の中に入って、服にひっつき虫がくっついたことはありませんか。あれは「動物散布」の中でも、動物の毛皮などにくっついてタネを運んでもらう「付着散布」です。今回取り上げたのは、「動物散布」の中の「周食型散布」です。桃やリンゴなどの果実はとても甘く、中心にはタネが入っています。植物からすると、これは甘い果肉を動物に食べてもらうついでにタネも飲み込んでもらい、どこかでウンコと一緒に種を排泄してもらうという作戦です。我々のこれまでの研究で、野生のクマは森の中で果実を食べ、そのタネをほとんどそのままウンコと一緒に排泄しているということが明らかになっています。つまり、クマは周食型の種子散布者として、森の中で非常に重要な役割を担っているのです。──「クマさんとはアポなしで会いたくない」「森の中でクマさんと出会って死にかける」など、ユーモラスなタイトルで、これまでの調査の中で経験されたクマとの死闘について書かれていました。小池:本のその部分だけ切り出すと、まるで私がクマと何回も遭遇して死にかけているような印象を与えてしまうかもしれません。私は20年以上クマの研究をしていますが、実は野生のクマと遭遇したことはほとんどありません。書籍の中で紹介したエピソードは、冬眠したクマの穴の中に入るだとか、自らクマへの接触を図ったために起こったものばかりです。クマは人間よりも耳も鼻も利きます。人間が気付くずっと前に、人間の存在に気付いて逃げているのだと思います。ただ、稀にクマと鉢合わせてしまうこともあります。そういったときには、事故が起こりやすいので注意が必要です。鉢合わせるようなことがなければ、クマはそうそう自ら人間に近づいてきたり、危害を加えたりはしません。ただ、何が起こるかはわからないので、我々も調査へ行くときはクマ撃退のためのスプレーや鈴を持っていくようにはしています。──昨今では、クマが人里におりてきて駆除されるというニュースをよく耳にします。我々は野生のクマとどのように付き合っていくべきなのでしょうか。小池:実際の割合はわかりませんが、ほとんどのクマは森の中で暮らして、人間と一度も接触することなく一生を終えていると思います。人里に下りてきてしまうクマというのは、ごく一部のクマであるということを皆さんに知っていただきたい。街に出てきてしまったクマに対して、我々人間にできることはほとんどありません。駆除するよりほかに仕方ありません。なので、ヒトの生活圏にクマを出さないようにするためにはどうしたらよいのかという点を考えていく必要があるのです。まず、森の外にクマにとって魅力的なものを放置してはいけません。もしくは、存在してもそれに絶対にアクセスできないようにする工夫が必要です。クマにとって魅力的なものというと、人間が食べ残した生ごみをイメージする人も多いかもしれません。でも、実際にクマを森から人里に誘引しているのは、民家になっている栗や柿といった果実であることも多い。我々は、それらを動物の食べ物だと認識していません。でも、実際にはそれがクマにとっては非常に魅力的なものであるということを記憶にとどめておいていただければと思います。──人里に放置された魅力的なものにクマが近づかないよう、電気柵を設置する、という手法を聞いたことがあります。電気柵は有効な手段なのでしょうか。小池:電気柵は有効な対策方法です。ただ、電気柵は張った後のメンテナンスに手がかかります。ちょっと草が接触しただけで漏電するので、こまめに周辺の草刈りをしなければいけない。現場からすると、檻を設置して、クマが出てきたら駆除するという方法のほうが手間はかからない。ただ、それは短期的な解決にはなりますが、結局また別のクマが人里に出てきてしまうため、長期的な解決にはなりません。なぜクマが人里に下りてくるのかということを考えて、住民が自分事と考え、それぞれができることをできる範囲でやってくれるようになればいいと思っています。──人間が森林破壊をしたため、クマの生息域が侵され、食べものが確保できなくなり、結果、人里に姿を見せるようになったというような印象をこれまで持っていました。小池:そうですね。非常にわかりやすいストーリーだとは思います。ただ、それは40年前の感覚です。今の時代、新しくゴルフ場やスキー場を造るために山を切り開くことはほとんどありません。また、天然林を人工林に変えたため、クマの食べ物がなくなったと考える人もいます。でも、材価が安くなったため人工林を切ることも以前に比べて減りましたし、新規に植林することも減りました。人工林の面積は40年近く、ほとんど変わっていません。したがって、「森林破壊によって食べ物がなくなったかわいそうなクマが人里におりてきている」という認識は、現代では誤りです。これは、クマだけに言えることではありません。シカやサル、イノシシなどの野生動物も同様です。現在の日本では、多くの野生動物の数は増加傾向にあります。分布域も拡大しています。その原因は、高齢化、人口の減少と都市への一極集中です。山から人が撤退すると、撤退した場所にあった耕作地は森に戻ります。するとそこは、動物の新しい生息場所になるのです。今では、多くの地域で野生動物の生息域が人が住む場所のすぐ近くまで迫ったり、重複したりしている状態です。今後の日本では、人が野生動物とどのようにして付き合っていくかという点を真剣に考えなければなりません。──研究を通して実現したい夢や目標がありましたら、教えてください。小池:「クマ」ということで言うと、オスのクマがどのような生涯を遂げているのかという点に興味があります。20年以上クマの研究をしてきて、メスのクマの生涯というものは何となく把握できるようになりました。メスは成長しても、生まれたところのすぐ近くにすみかを構えます。一方、オスは2~3歳になると母親の行動圏から遠くに去ります。その後、どこでどのような生活をして一生を終えるのかという点はわかっていません。なので、オスのクマの一生を追いかけてみたいという夢があります。ただ、私の研究対象はクマだけではありません。森の中のいろいろな生き物が、私の研究対象です。種子散布もそうですが、生き物と生き物のつながりを解明することが、私の大きな研究テーマです。まだまだ人間が知らないような、野生動物同士の関わり合いについて、明らかにしていきたいと思っています。

(JR羽越本線の列車がクマと衝突:新潟)
新潟県新発田市の線路で1日、JR羽越線の在来線とクマが衝突する事故がありました。乗客にけが人はなく、クマは事故から約1時間後、警察や猟友会によって撤去されたということです。JR東日本によりますと、1日午前6時13分頃、JR羽越線上りの列車が加治駅と金塚駅の間でクマと衝突しました。この事故によるけが人はおらず、上り線は車両の点検後、午前6時44分に運転を再開したということです。なお、衝突したクマは下り線の線路上に倒れていましたが、事故から約1時間後に警察と猟友会に撤去され、下り線は午前7時35分に運転を再開しています。また新発田警察署では、事故の前の午前6時3分に近隣住民からクマの目撃情報が寄せられていたということです。

(クマ3頭の目撃相次ぐ:北海道)
北海道札幌市と苫小牧市で、親子とみられるクマの目撃が連日相次ぎ、警察や市が警戒を呼びかけています。1日午後11時前、札幌市西区山の手5条10丁目で、通りがかった人が親子とみられるクマ3頭が道路を歩いているのを目撃しました。その後、クマは薮に入り、姿を消したということです。付近では、先月末にも3頭のクマの目撃が相次いでいて、市は同一個体の可能性もあるとみています。一方、苫小牧市では、桜坂町と日新町を結ぶ道路で9月30日と10月1日、親子とみられる3頭のクマが目撃されました。現場は住宅街で学校も近くにあるため、市の職員らが登校時間に付近をパトロールしました。猟友会「歩くときには集団で歩くことを周知徹底していただきたい」市は引き続き警戒を続ける方針です。

(秋田新幹線がクマと衝突:秋田)
JR東日本によりますと2日の午前7時10分ごろ、秋田新幹線の回送列車が岩手県滝沢市の大釜駅と小岩井駅の間でクマと衝突しました。乗務員にけがはなく、列車は小岩井駅で点検を行い異常がないことが確認されましたが、この影響で上りのこまち6号に37分の遅れが発生し、利用客およそ200人に影響が出ました。

(小学校の校庭にクマ出没:岩手)
3日午後2時すぎ、岩手県金ケ崎町西根の町立西小学校の校庭にクマ1頭がいるのを事務職員の女性が見つけました。体調50~60センチほどの子グマとみられ、校庭を走り回ったあと南の方角に逃げて行ったということです。当時は授業中でしたが屋外での活動はなく、児童や教職員にけがはありませんでした。学校は徒歩で下校する児童については保護者に迎えを求めたほか、放課後に学童クラブに移動する児童には教員が付き添いをしました。

(食肉活用策、品質・供給に課題)
捕獲したシカやイノシシなど野生動物の肉を「ジビエ」として有効活用する取り組みが進んでいる。国は認証制度を設けたほか、食肉処理施設の整備やハンター育成を進め、外食やペットフードなど多様なニーズ開拓を推進。豚や牛、鶏に続く「第4の肉」の座を目指し、食肉利用を後押ししている。農林水産省によると、2021年度の野生鳥獣のジビエ利用量は前年度比18%増の2127トンと16年度より7割増えた。

(ジビエ料理でシカの食害解決へ:熊本)
八代市の八代工高機械科3年の田中永愛さんと藤田紗生さんが、シカ肉を使ったジビエ料理「おにぎらず」(握らないおにぎり)を考案した。日本ジビエ振興協会主催の第8回ジビエ料理コンテストにレシピを応募する。

(一棟貸し切りの空間で、ジビエを日本料理の技法で味わう:長野)
各施設が独創的なテーマで、圧倒的な非日常体験を提供する「星のや」。その始まりの地である、長野県・軽井沢の「星のや軽井沢」では、2023年12月1日~2024年2月29日の期間、「冬山の晩餐 -ジビエ懐石-」を提供します。鹿や穴熊、猪や雉など、冬山のご馳走であるジビエを日本料理の技法で味わう特別夕食です。今年は熟練の猟師がこだわり抜いた方法で処理をした、本来の旨味を引き出した鹿肉を五種の仕立てで味わえます。1日1組限定の一棟貸し切りの空間にて、ペアリングと共に楽しむことができる特別な体験です。星のや軽井沢では、食事を通じて冬の信州ならではの食文化に触れる機会を提案できないかと、昨年より本食体験を提供しています。海もなく農作も困難であった山間部に住む信州の人々にとって、古くからジビエは冬を乗り切るための重要な食材でした。また、鳥獣の殺生や肉食を穢(けが)れとし忌避された時代にも、信州の諏訪大社では狩猟と肉食の免罪符「鹿食免(かじきめん)」が発行され、それを授かり狩猟をし「鹿食箸(かじきばし)」で鹿を食べることで供養をするという「慈悲と殺生の両立」が唱えられたといいます。今年は、こだわりのある地元猟師との出会いを経て、更に上質な鹿肉を堪能することができる献立を提供します。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、3日午後3時30分ごろ、仙台市青葉区作並宿にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後2時10分ごろ、仙台市泉区福岡二又にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午後1時ごろ、仙台市泉区福岡壇ノ原にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午前8時ごろ、仙台市泉区福岡下鎖にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、2日午前7時10分ごろ、仙台市泉区福岡下野中沢にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9月30日午前11時ごろ、仙台市泉区福岡岳山にクマが出没しました。

(クマ出没:宮城)
仙台市によると、9月30日午前0時10分ごろ、仙台市青葉区水の森3丁目にクマが出没しました。

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(クマに襲われ男性けが:花巻)
10月1日朝、岩手県花巻市で水田の見回りをしようと出かけた69歳の男性がクマに襲われ、けがをしました。1日午前7時ごろ、花巻市大迫町外川目の農業・佐々木秀美さん(69)が自宅近くにある水田の見回りをしようと出かけ、車から降りたところクマに襲われました。警察によりますと佐々木さんは、左のすねを噛まれた他、右目の上付近をひっかかれ、けがをしましたが、意識はあり、命に別条はないということです。県内のクマによる人への被害は2023年度これで27件28人となっています。クマが、まだ捕まっていないことから警察や猟友会では、現場付近で警戒にあたるとともに、住民に対し注意を呼び掛けています。

(新聞配達の女性クマに襲われ大けが:秋田)
秋田市で29日朝、新聞配達をしていた70歳の女性がクマに襲われ大けがをしました。警察や消防によりますと29日午前4時20分ごろ秋田市太平黒沢の住宅地で歩いて新聞配達をしていた70歳の女性が大小2頭のクマと遭遇しました。体長1mほどある大きい方のクマ1頭が襲いかかり頭をひっかかれたということです。女性は秋田市内の病院に搬送され頭に大けがをしていますが命に別状はないということです。秋田県内で今年これまでにクマに襲われけがをした人は28人となり今月に入り過去最多を更新し続けています。

(オリ見ようとした猟友会員、クマに襲われ負傷:秋田)
26日午前5時15分頃、秋田県大館市比内町味噌内の林道で、近くの農業男性(82)がクマ(体長不明)に襲われ、頭や顔などにけがを負った。秋田県警大館署によると、男性は地元の猟友会員で、仕掛けた捕獲用のオリを見るため、仲間との待ち合わせ場所に向かう途中、車から降りたところをクマに襲われたという。男性は車を運転して家に戻り、家族が119番して救急搬送された。現場の林道は樹木がうっそうと茂る山林の中で、夜明け前は小雨が降っていた。付近の集落で小学4年の孫の登校を見送りに来た女性(73)は「この辺は栗の木も多く、クマが頻繁に出る。昨日も鶏舎の金網をクマが壊した跡を見た。孫はスクールバスで行き来するから大丈夫とは思うが」と心配顔だった。クマによる県内の人身被害は今年26人目で、過去最多を更新している。また、26日午前8時20分頃、大館市十二所の畑で、栗の木に登るクマ1頭(体長約50センチ)をパトロール中の大館署員が見つけた。クマは約7時間にわたって付近に居座った。大館署によると、クマは木の周辺に落ちていた栗の実を食べたり、近くの畑を歩き回ったりした後、午後3時半頃、付近の林に逃げていった。24、25日にも、数時間にわたって同じ場所でクマが居座る様子が目撃されていたという。

(中心部にイノシシ、2人軽傷:広島)
28日夕方、福山市の中心部にイノシシが現れ、40代の男性と女性が足をかまれて軽いけがをしました。イノシシはかけつけた警察が捕獲したということです。28日午後4時50分ごろ、福山市船町で「男性がイノシシにかまれた」と消防に通報がありました。警察と消防によりますといずれも40代の男性と女性が足をかまれ、男性は病院に搬送されました。いずれもけがの程度は軽いということです。イノシシは体長1メートルほどの成獣とみられていて、かけつけた警察が午後5時すぎに捕獲し、地元の猟友会に引き渡されたということです。現場はJR福山駅から南東に700メートルほどのところにあり飲食店やホテルなどが建ち並んでいる福山市の中心部です。イノシシを目撃した近くに住む女性は、「警察がイノシシをネットで一生懸命抑えていました。わたしも50年くらいここに住んでいるけど、これまでになかった」と話していました。

(アユ釣りの70代男性クマに襲われケガ:富山)
28日昼前、富山市旧大沢野地区を流れる神通川でアユ釣りをしていた男性がクマ襲われ、腕や肩にけがをしました。クマはその場から逃げ、猟友会などが痕跡を追う一方、警察が住民に注意を呼びかけています。富山市や警察によりますと、28日午前11時20分ごろ、富山市下タ林の神通川で「クマにかまれてけがをした」と近くの店を通じ男性から警察に通報がありました。けがをしたのは70代男性で、現場付近でアユ釣りをしていたところクマに襲われ、左のひじをかまれたほか肩を引っかかれたということです。男性は救急搬送され、命に別状はないということです。その後クマは茂みの中を南の方角に逃げたということで、市は猟友会と協力して逃げた痕跡を調べています。また富山南警察署と西警察署は周辺住民に対し、パトカーで注意喚起を行っています。県によりますと、県内でのクマによる人身被害は今年これで2件目です。

(中部山岳国立公園上高地におけるクマによる人身事故の発生:長野)
中部山岳国立公園上高地にある岳沢湿原付近において、9月27日(水)12時頃、歩道を歩いていた公園利用者がクマと遭遇し、けがをするという事故が発生しました。この事故を受けて、事故現場周辺の歩道を閉鎖するとともに小梨平キャンプ場のテントの利用を禁止する措置を実施しておりました。この度、被害者への事故状況の聞き取り、周辺の状況確認、安全対策のための歩道周辺のササ刈りなどを行うこととし、対策に目処が立ったことから、9月30日(土)早朝から歩道閉鎖を解除するとともに、同日の宿泊分からキャンプ場のテント利用を再開いたします。

(小学生や女性がサルにかまれケガ:福岡)
28日朝、福岡市南区でサルが出没しました。登校中の9歳の女の子や50歳の女性が足をかまれ、警察が注意を呼びかけています。警察によりますと、午前7時40分すぎ、福岡市南区柏原の柏陵高校近くで「9歳の小学生の娘がサルに足をかまれた」と母親から通報がありました。かまれたのは小学3年の女の子で、登校中でした。女の子がかまれる15分前には、ほぼ同じ場所で「サルに足をかまれた」と50歳の女性から警察に通報が寄せられていました。8月、住宅街を歩くサルの後ろ姿を、近くの住人が撮影していました。警察によりますと、9月5日以降、福岡市南区では柏原周辺の桧原、太平寺、鶴田などでサルの目撃情報が10件以上寄せられています。警察は周辺でサルを捜すとともに、近くの住民や学校に対し、サルを見かけても近づかないよう注意を呼びかけています。

(70代男性がクマに襲われケガ:新潟)
28日朝、新潟県新発田市で70代の男性が自宅の裏手でクマに襲われ、腕や足にケガをしました。警察や消防によりますと、28日午前6時すぎ、新潟県新発田市で自宅の裏手にあるやぶの近くにいた70代の男性が体長およそ1メートルのクマに襲われました。男性は両腕を引っかかれたほか、左足をかまれて出血しましたが自力で自宅に戻り、家族が消防に通報しました。男性は市内の病院に運ばれましたが、意識はあり、治療を受けたということです。周辺にはほかにも民家があることから警察などは住民に注意を呼びかけています。県は今月、「クマ出没警戒警報」を発表。県によると県内では今年4月以降、クマに襲われ5人がケガをしています。特にこの秋は、クマのエサとなるブナの実などが凶作で、人里に出没する可能性が高いとして注意を呼びかけています。

(エゾシカ猟の解禁にあわせて注意呼びかけのパトロール:北海道)
今シーズンのエゾシカ猟が1日、解禁されるのに合わせて、胆振の白老町の山林で警察や道がパトロールを行い、猟銃の取り扱いに注意するようハンターに呼びかけました。道内では一部の地域を除き、1日から今シーズンのエゾシカ猟が解禁となり、白老町内の山林でも早朝から狩猟に訪れるハンターの姿が見られました。これに合わせて警察や道の担当者がパトロールを行い、ハンターにチラシを手渡しながら猟銃の誤射などに十分注意するよう呼びかけていました。道内では▼狩猟が禁止されている国有林などへの立ち入りが後を絶たず、▼このうち胆振地方では昨シーズン、近隣の住宅などが誤射される事故も相次いでいます。パトロールを行った苫小牧警察署生活安全課の安田修課長は、「猟銃による事故は地域住民に大きな不安を与え、ハンター自身に危害が及ぶおそれもある。ルールを守り、安全に狩猟を楽しんでもらいたい」と話していました。

(消えたハンター、広がる「猪鹿」被害)
野生動物の生息地域が拡大している。江戸時代以降に狩猟で頭数が激減したものの、山あい地域の過疎の影響で活動圏が広がる。シカは2050年に国土の9割に広がる見通しだ。農林業への被害増加が懸念される中、ハンターの高齢化が進み山林に手が行き届かない。ドローンや人工知能(AI)は人間に代わる監視の目になれるか。「1920年ごろを最後に記録がなかった茨城県内でシカが見られるようになっている」。森林総合研究所の永田純子室長は指摘する。2013年に福島・栃木との県境にある八溝山で確認されて以降、シカの目撃情報が相次ぐ。永田氏らが南西部に現れた個体のDNA鑑定を実施した結果、栃木県日光地域のシカと遺伝子型が一致した。若いオスが河川沿いに広がる緑地経由で移動してきた可能性があるという。かつては全国に生息していたシカやイノシシは江戸時代以降、数が激減した。関東一円では将軍家による狩りが行われたり、明治時代になると豪雪地帯を中心に猟師が農閑期に個人で積極的に狩猟したりした。戦時中はたんぱく源として捕獲された背景もあり、東北や北陸、関東の一部ではほとんど見られなくなってしまった。その野生動物が近年、再び勢力を強めている。環境省が20年度、捕獲位置情報や都道府県へのヒアリングをもとに野生動物の生息分布を調べたところ、シカは1978年度から2018年度までの間に2.7倍、イノシシは1.9倍に分布が広がっていることが分かった。それぞれ国土の7割、6割に生息しているとみられる。最大の要因は山あい地域の高齢化と過疎だ。ハンターは18年度に20万7300人と1975年度から6割減り、60歳以上の比率が59%を占める。捕獲の担い手が減り、動物が人里に現れて畑を荒らしている。農林水産省によると、21年度の農作物の被害額は155億円にのぼる。中でもシカの被害は61億円と4割を占める。政府は13年度に「抜本的な鳥獣捕獲強化対策」に着手し、10年でシカとイノシシを半減する目標を掲げた。猟銃の所持許可の更新に必要な技能講習を免除する措置を継続したり、市町村をまたいで移動する動物に対して、より広域な都道府県単位で捕獲を推進できるようにしたりした。しかし、21年度時点でシカの生息頭数(推計値)は291万頭と11年度からわずか6%減にとどまる。環境省は「農地周辺や林道沿いから標高の高い山に逃げ込んだ」と、捕獲の難易度が上がったことなどが未達の理由と説明する。ただ、行政機関に配置する人材が不足するなど、そもそも計画の実効性が甘かった可能性もある。政府は半減目標の達成時期を28年度に先送りした。今後も野生動物のすむエリアは増加の一途をたどる公算が大きい。自然環境研究センターと森林総研は、シカの生息分布確率が50%以上の地域が50年には国土の9割に達すると試算する。これまでシカやイノシシがほとんどいなかった東北や北陸などでは対策のノウハウが不足しており、獣害が広がる懸念が高まる。長岡技術科学大学の山本麻希准教授は「営農意欲がなくなり、限界集落にとって最後のとどめになってしまう可能性がある」と警鐘を鳴らす。人口減が避けられない中、野生動物の管理体制をデジタルトランスフォーメーション(DX)できるかが問われている。「人間の経験と勘に頼ってきた調査をデータで可視化できる」。ドローンを活用した野生動物の調査を手掛けるスカイシーカー(東京・千代田)の平井優次取締役は説明する。夜間に飛ばしたドローンの赤外線カメラが監視の目となってシカやイノシシの姿を捉え、生息地域を調べる。農地を撮影して地図化し、野生動物の侵入に対して脆弱な部分がある場所を特定して対策することも可能となる。北陸電力やほくつう(金沢市)などは山林に設置したカメラで撮影した画像をAIで処理し、動物を特定する技術を開発した。自治体も動く。宮城県は21年、県内企業や綜合警備保障(ALSOK)、凸版印刷などと連携してドローンやカメラ、ワナの自動検知サービスを組み合わせた捕獲実験に着手した。デジタル技術は山あい地域では通信や電源などの制約もある。それだけでは全ての難問を解決する「銀の弾丸」にはなりえない。だが、住宅地にシカやイノシシが侵入することも珍しくなくなった現在、人間のノウハウと最新のテクノロジーを融合した対策が不可欠になってきた。捕獲したシカやイノシシなど野生動物の肉を「ジビエ」として有効活用する取り組みが進んでいる。国は認証制度を設けたほか、食肉処理施設の整備やハンター育成を進め、外食やペットフードなど多様なニーズ開拓を推進。豚や牛、鶏に続く「第4の肉」の座を目指し、食肉利用を後押ししている。農林水産省によると、2021年度の野生鳥獣のジビエ利用量は前年度比18%増の2127トンと16年度より7割増えた。ただ、食肉利用される個体はまだ少ない。21年度に食肉処理施設で解体されたシカ・イノシシは計12万9000頭と捕獲された1割にとどまる。課題は食肉の品質や捕獲量の安定だ。野生鳥獣はE型肝炎ウイルスや寄生虫を保有する場合がある。肥育されている豚や牛と違って衛生面や供給量の管理が難しい。さらにハンターや解体業者らの血抜きなど技術に肉質が大きく左右されることも、品質が安定しない原因となる。野生鳥獣の肉を食用に販売するには地域によって「捕獲後2時間以内に食肉処理施設に搬入」「野外で内臓を摘出しない」などのルールが定められている。山奥で捕獲された場合には迅速な運搬が難しい。運搬・解体コストは価格に転嫁され、ジビエの価格相場は牛や豚より高くなりがちだ。国は25年度までにジビエ利用量を4000トンと19年度比で倍増する計画だが達成は容易でない。シカやイノシシによる農作物被害拡大を背景に環境省と農林水産省が2013年度に打ち出した。11年度を基準年に23年度までにシカとイノシシの生息頭数を半減する目標を掲げた。ハンターの銃猟のほか、行政職員や農家がワナをしかけて捕獲するなどした結果、捕獲数は22年度に約130万頭と13年度から3割以上増えた。ただ、山あい地域の過疎が進み、人間を警戒することなくエサ場を求めてシカを中心に移動範囲が広がり生息域は抑制できなかった。農作物への被害以外にも野生動物が人間にけがをさせたり、自動車と追突したりする危険性が高まっている。住宅地に動物が現れ、家庭ゴミをあさる光景が日常になる可能性もある。

(民家で“クマ”が大暴れ:新潟)
新潟県内にクマ出没警戒警報が発表される中、9月16日、新潟県関川村の家にクマが侵入した。これにより、捕獲にあたった猟友会の男性1人が負傷。家の住民が当時の緊迫した状況を語った。家の脱衣場で暴れている1頭のクマ…洗濯機を破壊している様子も確認できる。これは関川村の一般住宅で撮影された写真だ。「クマが徘徊しているから気をつけてくださいという広報はあったが、まさかここに入ってくるとは思わなかった」こう話すのは、関川村に住む近満寿美さん。クマが近さんの家に侵入してきたのは、9月16日の夕方だった。妻のヤイさんは「ドカーン・バーンと音がして、なんだろうと孫娘と私が振り返ったとたんにクマと目が合って、ギャーと悲鳴を上げた。クマはクルクルの真っ黒い目をして見ていた」とその時の状況について話す。視線の先にいたのは、体長約1mのクマ。玄関の網戸を突き破って家に押し入ってきたという。当時、近さんの家には家族5人がいて、クマは5人がいた部屋の近くを通って洗面所へ。それを見て5人はすぐに2階へ避難した。一方で、侵入してきたクマは洗面所で洗濯機や壁紙などを傷つけながら1時間半にわたって籠城を続けた。2階に避難していた近さんは「ガリガリガリ、バリバリバリ、ガタガタともろに聞こえてくるわけ。時間の長いこと」と避難していた時の状況について説明する。3年前にはクマに襲われて70代の女性が死亡した事故も発生している関川村。この窮地に現場へ駆け付けたのが、クマの捜索にあたっていた猟友会の鈴木紀夫さんだった。その鈴木さんの腕にはクマを捕獲する際に引っかかれた傷跡が…鈴木さんは「クマを廊下側にやろうと思ったが、洗濯機に乗っかってきて顔が来たので、ちょっと殴り合いになった」とクマと格闘したことを明かした。鈴木さんはクマと取っ組みあった末、無事に捕獲し、近くの山に戻したという。近さんは「壊れたものは金で処理できるけど、人間は処理できないので、それだけはよかった」と人身被害につながらなかったことに胸をなで下ろした。今年はクマの餌となるブナが凶作となっている県内。クマが大量に出没する可能性が高いとして、県は市街地でもクマに警戒するよう呼びかけている。

(道路に飛び出してきたクマと車が衝突:新潟)
27日夜、長岡市の国道で普通乗用車とクマが衝突する事故がありました。27日午後8時13分、長岡市平の国道290号線を普通乗用車で走行していた女性から「車で走行中の午後8時10分ごろ、体長約1メートルのクマ1頭が道路に飛び出してきて衝突したが、クマはそのまま逃げていきました」と警察に通報がありました。クマと衝突した場所は、民家から約100メートルほどの地点で、クマが走り去っていることから、警察と長岡市がパトロールを行い、付近の住民に注意を呼びかけています。

(ワイン用ブドウ、「約2.5トンがクマの食害」:青森)
青森県むつ市のワイナリーではワインの仕込みに使うブドウの収穫が進んでいます。一方で2.5トンほどのブドウがクマによる食害を受けていて、生産者が頭を悩ませています。エムケイヴィンヤード圃場管理部 築舘文徳部長「非常に出来も良くですね、雨が少なかったということで、いいものが収穫できていると思います」。むつ市の「サンマモルワイナリー」では9月20日からワイン用のブドウの収穫が始まっていて、29日はスタッフが白ワインに使う「ライヒェンシュタイナー」を収穫しました。ブドウの出来は上々ですが生産者が頭を悩ませているのが…。エムケイヴィンヤード圃場管理部 築舘文徳部長「クマの被害がいまも続いていて大きなダメージがあって、非常に心配です」。サンマモルワイナリーによりますと今シーズンは約2.5トンのブドウがクマによる食害を受けています。ワインの価格に換算すると約600万円。これまでにない規模の被害です。ワイナリーでは、わなを仕掛けるなどの対策を講じて被害を少しでも抑止しながら10月中旬にはブドウの収穫を終えたいとしています。

(「安全な狩猟のための」新会員説明会の開催:北海道)
令和5年9月22日(金曜日)、18時30分から北海道森林管理局大会議室において、北海道猟友会札幌支部の主催による新会員(本年度猟友会に加入した新人ハンター)への説明会が開催されました。はじめに、主催者からの挨拶の後、石狩森林管理署長からの来賓挨拶で、平成30年に職員が猟銃の誤射で死亡した事故の概要説明、二度と悲惨な事故を起こさないための狩猟ルールや入林ルールの徹底及び農林業被害防止のためエゾシカ捕獲への協力について要請が行われ、続いて北海道森林管理局及び石狩森林管理署から、「お山ん画」(北海道森林管理局職員が描いた山仕事の紹介漫画による森林官の仕事の紹介を行うとともに、「銃猟の安全確保に向けた森林管理者からのお願い」と題し狩猟事故の事例紹介とヒューマンエラー防止について説明がなされました。その後、同支部副会長より狩猟に関するルールと、安全狩猟には欠かせない基本3原則、すなわち、1 獲物の確認、2 矢先の確認、3 脱包の励行、の徹底等について熱のこもった説明がなされ、約2時間半の新会員説明会を終えました。説明会終了後には、「勉強になる内容だった」「資料がわかりやすく説明も良かった」等、好評でした。当署では、本年7月30日に「浦臼国際ライフル射撃場」での猟友会札幌支部主催の新人安全射撃講習会(猟歴5年未満会員を対象)の場においても、署長が注意喚起を行っており、今後も、安全な狩猟を行っていただくため、猟友会支部による各種取組への協力を継続して行っていくこととしています。

(狩猟の魅力と課題を知って:岐阜)
有害鳥獣を駆除する猟師が減っていることから、高山市鳥獣被害防止対策協議会は、同市の射撃場やジビエ解体施設で、狩猟の魅力を伝える見学ツアーを実施した。市民22人が参加した。市や飛騨猟友会などでつくる同協議会が主催し、今年で2回目。午前中は同市朝日町の美女高原射撃場で、猟友会のメンバーによるクレー射撃や、数百メートル離れた的を狙うライフル射撃を見学した。耳栓から漏れ聞こえる銃声に、参加者は「すごい音」と声を上げていた。

(地域の課題解決、里山獣害でケーススタディー:岐阜)
里山や食害をもたらすシカなどの野生動物について知り、地域の課題解決を考えるプログラムが28日、池田町宮地であった。愛知大のボランティアサークルの学生10人が参加し、山に入って猟師から話を聞いたり、ジビエを使った料理を味わったりした。池田町では、個体数が増えたシカなどによる農作物の食害や山林の荒廃が問題になっている。学生たちは猟師の吉田文さん(39)から、シカが人里に下りてくるのは耕作放棄地が増えたためだと聞いた。国内で多数のシカが狩猟の対象となっているが、食用として活用されているのはわずかだと学んだ。

(伊豆にクマあらわる、絶滅したはずだったのでは:静岡)
クマが絶滅したとされていた静岡県・伊豆半島で、今年に入ってから目撃情報が複数寄せられている。5月には伊豆市で、8日には南伊豆町で目撃された。2年前に西伊豆町で確認された際、約100年ぶりとされたが、一時的な話ではなさそうだ。各地でクマの被害が起きているが、数や生息域が増えている表れなのか。今後、思わぬ場所でも現れる可能性はあるのか。伊豆半島最南端に位置する南伊豆町。今月8日午後2時半ごろ、海に近い西子浦区のハイキングコースを歩いていた神奈川県内の女性が、クマとみられる動物の後ろ姿を目撃した。5月16日午後には、半島の中央に位置する伊豆市でも目撃情報があった。どちらも人身被害はなかったが、南伊豆町の担当者は「目撃情報があった周辺に看板を出すなど、注意を呼びかけている」と話す。伊豆半島では、昭和初期までツキノワグマがすんでいたとされるが、約100年間、生息が確認されなかった。だが2021年7月27日、西伊豆町の山中で、シカ用のわなにかかったツキノワグマが発見された。クマは若いオスで、さらに1キロほど山奥に放たれた。日本ツキノワグマ研究所の米田一彦代表は「伊豆半島の山と富士山麓はつながっているので、いずれすみつくと思っていた。1頭目撃されたら付近に数十頭いると考えていい」とみる。19年に環境省が公表した調査では、1990年代後半と比べ、クマの生息域が全国で約1.4倍になっていると集計した。伊豆のクマもその流れの出来事か。米田氏は「クマの頭数の正確な数字はつかめないが、生息域は広がっており、増えているのは間違いない」と断言。原因は人が里山を手入れせず、放置したことにあるとし、警告する。「里山の『荒廃』どころか、人里と隣り合う場所に、クマがすむ立派な樹林帯が育ってしまった。今後はこれまでになかった首都圏の都市部などでもクマが出現する可能性はある」クマの活動範囲の拡大を表すかのように、ここ数日だけでも、各地でクマに襲われ、人がけがを負う被害が相次いでいる。27日、観光名所で知られる長野県松本市の上高地にある河童橋から約200メートル付近で、観光客の韓国籍の男性が頭部や腕をひっかかれ重傷を負った。28日には新潟県新発田市で、70代の男性が自宅から数十メートルの場所で両腕をひっかかれたり、足をかまれたりした。環境省によると、ツキノワグマとヒグマによる人身被害件数は7月末までで計54件。この数字は統計を取り始めて以降、過去最多のペースだという。うち本州でのツキノワグマの被害が51件を占める。出没情報自体、増えている。環境省の7月の速報値では、2534件で昨年より約600件多い。過去に件数が多かった2019、20年度に匹敵するペースだ。両年度の人身被害のピークは10月だった。環境省は今月、各都道府県に注意を喚起する通知を出した。石川県立大の大井徹特任教授(動物生態学)は対策として「実のなったカキやクリ、残飯などクマのエサとなる誘引物を放置しないこと、緩衝帯となる里山の環境整備をしてクマと人の生活の場を分けることが大切だ」と強調する。そのためには地方自治体の補助で電気柵の設置ややぶの伐採を進めるとともに、国が政策として里山に人の手が入るように誘導することも必要だと訴える。「木質バイオエネルギーの振興、国内木材の利用促進などで結果的に里山が管理されれば、クマと人の距離を取ることができ、事故の減少にもつながる」。

(鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の利活用に係る取組を募集します)
農林水産省は、これまで鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の利活用等に取り組み、全国や地域への貢献が顕著であると認められる個人及び団体を表彰する「鳥獣対策優良活動表彰」の表彰候補を募集します。表彰事例については、後日、農林水産省HPに掲載するなど皆様の取組を広く知っていただく機会となりますので、奮ってご応募ください。野生鳥獣による農林水産業への被害が全国的に深刻な状況となっていることから、農林水産省は都道府県等と連携し、各地の鳥獣対策を推進しています。このような中、農村地域等において鳥獣被害防止や捕獲した鳥獣の食肉(ジビエ)、ペットフード、皮革等の利活用等(以下、「鳥獣対策」という。)に取り組み、地域に貢献している個人及び団体を表彰し、これらの優良事例を広く紹介することにより、更なる鳥獣対策の推進を図るものです。この度、令和5年度の「鳥獣対策優良活動表彰」の表彰候補の募集を開始します。

(イノシシ捕獲、過去最多3.2万頭:岡山)
岡山県がまとめた2022年度の鳥獣捕獲実績によると、イノシシは記録が残る1985年度以降で最多の3万2255頭、シカは5番目に多い1万3681頭だった。イノシシは前年度と比べると約3割の増。

(野生動物の農作物被害、2億6000万円余:和歌山)
和歌山県内の昨年度の野生のイノシシやシカなどによる農作物の被害額は2億6000万円余りで、記録が残っている平成10年度以降で2番目に低くなりました。和歌山県によりますと、昨年度のイノシシやシカ、それにサルなどの野生動物による農作物の被害額は2億6100万円でした。これは、前の年度と比べるとおよそ60万円の減少にとどまっていますが、県の記録が残っている平成10年度以降では2番目に低くなりました。▼最も多いのはイノシシによる被害で、9300万円余りと全体の35.7%を占め、次いで、▼シカが5300万円余り、▼サルが4100万円余り、▼アライグマが2800万円余りとなっています。県は、豚熱のまん延によるイノシシの生息数の減少が、被害額を押し下げていると分析していて、今後も新たに狩猟を行う人の確保や育成のほか、野生動物の農地への侵入を防ぐ防護柵の設置など、対策を進め、さらに被害額を減らしたいとしています。和歌山県農業環境・鳥獣害対策室は、「まだ多くの被害が確認されていて、決して楽観はできない。引き続き農家の支援に力を入れていきたい」と話しています。

(クマ、対応と警戒続く:秋田)
大館市の住宅近くのクリの木がある場所に5日連続でクマが現れ、何時間も居座り続けたり、クリを食べたりする姿が目撃されています。現場では28日も警察などが対応にあたりました。大館市十二所では、24日日曜日から住宅近くのクリの木がある場所に体長50センチほどのクマが連日現れています。警察と大館市、それに県と猟友会も加わって警戒に当たっています。周辺は規制され住民の生活に影響が出ています。27日は、県職員の麻酔銃がクリの木の下にいたクマに命中したものの、麻酔が効く前に逃げられました。28日午前8時ごろにも現れたクマ。これで5日連続です。クマは7時間にわたって居座り続ける日もあり、木に登ったりクリを食べたりする姿が何度も目撃されています。警察と県のまとめによりますと県内のクマの目撃件数は27日までに1451件で、今年4月から今月25日までに捕獲されたクマは777頭に上っています。いずれもこの5年で最も多くなっています。

(増加するシカ被害、果樹園では存続かけた苦難の日々:北海道)
北海道ではシカによる農業や林業などへの被害が増加傾向にある。100年以上続く札幌市南区の果樹園では存続をかけた苦難の日々が続いている。車のライトを照らされ逃げまどうシカの群れ。札幌市南区の果樹園で映像が撮影された。近年、北海道ではシカの被害が相次ぎ、その総額は年間で約45億円にものぼる。札幌市によると、近年シカによる被害が急増。2022年度の農業被害は前年度の3倍に当たる約5200万円にのぼった。エサがなくなる冬、生き延びるためにシカは木の皮などを食べる。木の皮の内側には養分などが通る管があり、木の皮がなくなると栄養が遮断されて木は枯れてしまうというのだ。被害が集中する冬、電気柵では防ぎきれないという。5代目のエミーレさんも果樹園の存続に向け決断を迫られている。札幌市は、シカの捕獲から処分までボランティアのハンターに任せている。しかし、ハンターが頭を悩ませるのは、実は捕獲した後の処分についてだ。土に埋めるなど、処分の最後までハンターが責任を持たなければならない。「おととしと去年、今まで以上に100匹を超える捕獲をお願いしたが、ボランティアだと限界がある。きちんと処分できるルートを作りたい」(札幌市農業支援センター 高栗仁子所長)。札幌市は新たな試みとして、東区の民間廃棄物処理施設で1日2匹程度の受け入れを9月から始めた。しかし、ハンターはもっと増やしてほしいと話す。「もし捕獲頭数を行政が求めるのであれば受け入れ先の多様化、時間ですね。365日24時間受け入れる場所が市内に4か所あれば、今の3倍~5倍の捕獲数は心置きなくできると思う」(北海道猟友会札幌支部 奥田邦博支部長)。札幌市北区の畑に設置された防犯カメラがシカの姿を捉えた。札幌市では南区だけでなく、北区や東区でもシカによる農業被害が増加している。「北区・東区は酪農地帯、牧草やデントコーンがあるのでそこにシカが付くと、年中エサがある。そこで世代交代をしていき、繁殖を繰り返す。手がつけられない数になってからでは遅い」(北海道猟友会札幌支部 奥田邦博支部長)。現在北海道に生息するシカは約72万匹。北海道は、2032年度までに35万匹にしたいとしている。シカの生息域が広がりつつある札幌。被害を食い止めるための試行錯誤が続く。

(5合目、山頂に鹿わな:滋賀)
鹿の食害で裸地化が進む伊吹山で7月に大規模な土砂災害が発生したことを受け、米原市は9月、5合目と山頂に鹿を捕獲する大型のわなを設置した。春から秋は高標高域に多く出没することから、捕獲率を上げる狙いだ。5合目には1日に市では初となる18メートル四方のドロップネットを、山頂には19日に10メートル四方のゲート式囲いわなを設置した。どちらも鹿が囲いの中に入ると、遠隔操作でネットやゲートを落として捕獲する。市によると、米原、長浜両市に生息する鹿は2009年から15年にかけてほぼ倍増して2万2126頭とピークを迎え、以降毎年わずかに減少し、19年には1万7941頭となった。森林面積で割ると生息密度は1平方キロメートル当たり約30頭だが、伊吹山では里地を追われた鹿や地球温暖化で死なずに越冬した鹿が増えており、生息密度は1平方キロメートル当たり61頭とされる。

(今秋もドングリ不作、冬眠前のクマが人里に現れる可能性高い:群馬)
群馬県は28日、クマの餌になるドングリの作況が、今秋は昨年に続き不作だと発表した。クマが冬眠前に人里に現れる可能性が高いとして注意を呼びかけている。県は毎年、ドングリの出来を「大豊作」「豊作」「並作」「不作」「凶作」「大凶作」「無(結実がみられない)」の7段階に分けて調べている。今年は9月上~中旬に利根沼田地域で5種を調べると、ブナが3年ぶりの大凶作、ミズナラ、コナラ、クリが不作だった。昨年大凶作だったミズキは並作となったが、5種全体では不作だった。クマは冬眠前に栄養を蓄えようと餌を多く食べるため、栄養価の高いドングリの豊凶が出没数に影響するとされる。凶作の2020年は473頭の出没が確認され、豊作や並作の年は100頭未満だった。県内のツキノワグマの生息数は約2000頭と推測される。県は、入山時は鈴やラジオなど音が出るものを携帯し、人里に寄せ付けないために生ゴミや収穫後の果実などを屋外に放置しないよう求めている。

(北海道公式Xに大反響、ヒグマ捕獲に理解求める投稿1900万回表示:北海道)
北海道が公式X(ツイッター)で「ヒグマの有害捕獲へのご理解について」と題して発信した注意喚起が、大きな反響を呼んでいる。利用者の携帯電話やパソコンの画面に表示された回数などを示すインプレッションは28日午前11時現在で1900万回を超え、道の担当者は「今までにない数字で、大きな関心事になっている」と話す。投稿は26日付。ヒグマによる人身事故や農業被害を防ぐため、鳥獣保護管理法に基づいて捕獲に従事するハンターや捕獲制度に理解を求める内容だ。道の呼びかけに賛同したり、理解を示したりする反応が多く、「かわいそうだけど、被害があってからでは遅い」などのメッセージが寄せられた。発端は22日の道議会一般質問。道東部の標茶・厚岸の両町で2019年から牛66頭を襲撃した「OSO(オソ)18」を駆除したハンターに抗議が相次いだことを受け、鈴木直道知事が「捕獲の担い手確保に重大な支障を及ぼしかねない」と懸念を示し、ハンターについて「地域の安全安心な暮らしを守る上で欠くことのできない存在」と強調。ハンターの重要性を新たに発信する考えを示した。道は同日夜にホームページでXと同様の内容を掲載した。道ヒグマ対策室の担当者は「駆除したことに対する非難も実際にまだ寄せられているので、評価は難しい」としながらも、「ヒグマへの危機感が生活に大きな影響を及ぼしている表れではないか。捕獲しなくてはならない『問題個体』がいることに一定の理解があると認識している」としている。また、道はオソ18について、年齢が約9歳6カ月だったと明らかにした。骨や内臓などは食肉として流通したが、駆除したハンターが保存していた犬歯を道立総合研究機構が検査して判明した。オソ18は7月30日に釧路町で駆除された。当時はオソ18と認識されていなかったが、数日にわたって農地に出没する「問題個体」として許可を受けたハンターが駆除し、道総研が体毛を鑑定したところ、オソ18のDNA型と一致した。

(根室管内シカ被害、21年度4.1億円:北海道)
自治体や農協、猟友会支部などでつくる根室地域エゾシカ・ヒグマ対策連絡協議会が29日、別海町生涯学習センターで開かれた。関係者約40人が出席し、エゾシカやヒグマの生息実態や被害状況などを確認し、対策を話し合った。...

(シカ対策、メス捕獲に力:北海道)
宗谷総合振興局は29日、エゾシカによる事故や農作物の被害、対策について関係機関と考える協議会を同振興局で開いた。被害が深刻化する中、エゾシカに特化した協議会を初めて開催。狩猟が解禁される10月1日を前に、メスの捕獲に力を入れる考えを示した。

(シカ駆除数が急増、報奨金引き上げ要因:鹿児島)
喜界島で野生化し頭数が増加傾向にあるシカの駆除数が急増している。2023年度は9月26日時点で165頭と、17年度の駆除開始以降で最多だった22年度実績(76頭)を大幅に上回っている。喜界町農業振興課は「根絶を目指し、このペースで捕獲を進めたい」としている。町は18年度と21年度、シカのふん粒や自動撮影カメラによる生息実態調査を実施。推計頭数は18年度の115頭から21年度には303頭に増加した。主に百之台国立公園周辺など島中央部や小野津、志戸桶、佐手久など島北部の集落の林などに生息しているとみられ、サトウキビの新芽や牛の飼料などの食害が確認されているという。同町では猟友会の協力を得て17年度から本格的な駆除事業を展開している。当初2人でスタートした狩猟従事者数は年々増加し、現在は16人。駆除実績は17年度20頭、18年度37頭、19年度40頭、20年度66頭、21年度70頭と推移している。業開始からしばらく、捕獲報奨金は1頭当たり1万円に設定していたが、22年度下半期から1万5千円に増額。今年度からは年間捕獲数が10頭までは同額、11頭以降は2万円にするなど、この2年間で報奨金を引き上げた。駆除頭数の増加について同課は「狩猟従事者が増え、設置するわなの増加や捕獲成功率の上昇、報奨金の引き上げ効果などが要因ではないか」と分析。今年度は当初予算で150万円を計上していたが駆除数増加で予算超過となったため、補正予算で200万円を増額しており、「行政もできる限りバックアップして、駆除につなげたい」としている。

(バス、クマと衝突:山形)
30日午前9時50分ごろ、小国町綱木箱口の国道113号で、山形市から新潟市へ向かう山交バス(山形市)の都市間バスがクマと衝突した。男性運転手と乗客17人にけがはなく、バスは方向指示器が破損したが走行はできる状態で、約1時間10分後に運行を再開。クマは道路脇のやぶの中に入っていった。小国署によると、クマは体長1メートルほどで、道路左側から飛び出し、バスの左前部にぶつかった。運転手が近くの駐車帯に停車して、110番通報した。現場は子子見トンネルの西方約750メートル付近の山間部。山交バスの話では、山交ビル午前8時発、万代シティバスセンター(新潟市)同11時43分着で、現場で方向指示器の部品を交換した。

(バスがクマと衝突:新潟)
30日午前、小国町で山形発・新潟行きのバスがクマと衝突する事故があった。バスには乗員乗客あわせて18人が乗っていたがケガをした人はいない。バスとクマの衝突事故があったのは小国町綱木箱口の国道113号。30日午前9時50分頃、国道113号・子子見トンネルの西側から約750メートルの地点で山形発・新潟行きのバスが進行方向左側から出てきたクマ1頭と衝突した。クマは体長約1メートルでその後、藪の中に去っていった。バスには乗員乗客あわせて18人が乗っていたがケガをした人はいない。バスは運行に支障がないことが確認されたため事故から約1時間10分後に運転を再開した。

(イノシシ出没、警官らと「にらみ合い」:愛媛)
30日午前6時ごろ、愛媛県松山市石手2丁目の四国霊場51番札所石手寺にイノシシが現れた。駐車場や境内をうろつき、数十分後に裏山へ。境内にはお遍路さんや地元住民ら数人がいたが、けがはなかった。目撃した市内の介護福祉士の男性(55)によると、参拝のため訪れたところ、近くにパトカーが止まっていた。境内横の駐車場にイノシシがおり、警察官や見物人らと20分ほど「にらみ合い」の後、境内に侵入。大師堂付近を回り、ドングリを食べるなどして裏山の方へ走り去った。体長60~70センチ程度という。

(「クマのような鳴き声が1時間以上聞こえる」未明の住宅街から通報:北海道)
29日未明、札幌市西区の住宅街で、クマのような動物の鳴き声が聞こえると住民から通報があり、警察と市が警戒にあたっています。29日午前2時ごろ、札幌市西区福井9丁目の住宅街で「クマのような鳴き声が1時間以上聞こえる」と住民から警察に通報がありました。警察が現場に駆け付けたところ、クマのような動物の鳴き声やクルミを食べているとみられる「ボリボリ」というかみ砕く音が確認されたということです。現場周辺には小学校や中学校もあり、29日朝は警察が通学時間に合わせて付近をパトロールしました。付近では、今月8日と20日にもクマが目撃されたり、足跡などの痕跡が確認されていて、警察と市が注意を呼びかけています。

(ボンネットの上に、突然サル:福岡)
カメラがとらえたのは、突然現れた野生のサル。サルはガードレールに飛び乗ると、その上をゆっくりと歩き、画面の右端で立ち止まったあとボンネットに飛び移り、そのまま逃げていった。この映像が撮影されたのは9月24日、場所は福岡・柳川市の住宅街。車を運転していた女性は、サルとのまさかの遭遇をこう振り返った。車を運転していた女性「とにかく驚きました。このへんでサルを見たことがなかったので、サルかなってなんか一瞬わからなくて。でもサルだなと思って」女性は、車で自宅から出かけてまもなくして、サルが目に入り、停車した。車を運転していた女性「サルがガードレールにまず乗って、こっちを見ていたんですよ。目が合ってる状況だったんですけど、そしたらボンネットに乗ってきました。えっ? 乗ってくるんだって思いました」。サルはこのあと、女性の自宅の庭に侵入。当時、家には小学生の子ども2人がいたという。車を運転していた女性「(サルが)ボンネットに乗って、うちの庭の方に入っていったので、うわーと思って急いで家に戻ったんですよね。サルはどこに行ったかなと思ったら、うちの庭を通って、近くのアパートの方へ逃げていった」。子どもたちや自宅の建物に被害はなかったという。車を運転していた女性「小学校の近くでもあるし、子どもたちの通学とかでも通る道なので、子どもたちが被害に遭わないのが一番ですね」。柳川市では、9月22日から野生のサルの目撃情報が相次いでいて、市は不用意に近づかないよう、注意を呼びかけている。

(ジビエの知識や調理方法を指導:愛知)
日本ジビエ振興協会(茅野市)は30日、調理師学校の教員や学生、料理人を対象としたジビエ(野生鳥獣肉)セミナーを名古屋市で開いた。正しい知識を伝え、安心・安全なジビエの普及を促す狙い。40人余が参加。代表理事の藤木徳彦さん(52)が鹿の枝肉を解体しながら、骨や筋の位置、包丁の入れ方などを説明した。大阪の調理師専門学校の特任教授による、イノシシ肉を使った中華料理の実演もあった。セミナーは2021年度、全国調理師養成施設協会の会員を対象に東京で初めて開いた。22年度は東京や大阪など5カ所で開催。本年度は参加者を学生や料理人に広げ、名古屋市を含む3カ所で開いた。オンラインでも公開する。

(ジビエを活用、ペットフードに:愛媛)
野生鳥獣肉(ジビエ)をペットフードに加工する愛媛県鬼北町の施設が完成し29日、同町延川の同施設で業務開始式があった。有害鳥獣を効率よく処理して商品化することで、猟師の担い手を確保し農業被害軽減につなげる狙い。10月1日からイノシシとシカの受け入れを始め、ドライフードやジャーキーなどを製造し年内の販売開始を目指す。町農林課によると、宇和島圏域で捕獲した有害鳥獣は多くが埋設処分されており、高齢化する猟友会の労力負担や場所の確保が課題となっていた。町は2022年、圏域で捕獲した鳥獣を受け入れ、微生物分解し処分する「減容化施設」を整備していた。隣接地に建てたペットフード加工施設は、木造平屋、延べ床面積450平方メートルで冷凍庫や乾燥機などを備え、獣肉の処理からペットフード製造まで一環して担う。総工費は3億8517万円。指定管理者の「ありがとうサービス」(今治市)が運営する。

(“ジビエレザー”活用:長野)
オシャレな革製品です。長野県内の革職人と染物職人がタッグを組み、捕獲された鹿の革を藍やアンズで染め上げ、バッグや財布に仕立てています。28日から長野市の百貨店で販売が始まりました。鮮やかな青に、ぬくもりを感じるオレンジ。28日から、ながの東急百貨店で「ある革製品」の販売が始まりました。グルーバーレザー・徳永直考代表:「どこにもないもの。日本でもなかなか見ることのできないものになりました」。手掛けているのは千曲市の工房「グルーバーレザー」の徳永さんです。使っているのは、「ジビエレザー」と呼ばれる県内で駆除された鹿の皮。これまで多くが廃棄されていましたが、徳永さんは、有効活用しようと、2年前から「ジビエレザー」を使った製品づくりを進めてきました。さらに「付加価値」を高めようと取り組んだのが、染物職人とのコラボです。100年以上の歴史を持つ松本市の工房に依頼したのは、鹿革の藍染め。型紙を使って複雑な模様を生み出す「藍の型染め」の技術を用いたのが、色鮮やかで美しい模様の「逢初(あいぞめ)レザー」です。それを徳永さんの工房で加工し、製品化しました。一方、千曲市の工房に依頼したのはー。アンズの木の廃材を煮てこした染液につける「あんず染め」です。革を巾着のように輪ゴムでとめる「しぼり染め」の技法で生まれたのが、オレンジ色の優しい風合いの「杏染革(きょうせんかく)」です。グルーバーレザー・徳永直考代表:「みんな触った時に『何これ、柔らかい、軽い』っていう感じで驚いてくれるので、そういうのを体験してもらえば。長野にはいろいろなものがあるっていうことを、改めて長野の魅力を感じていただければ」。信州の職人の技術を組み合わせた唯一無二の革製品。ながの東急百貨店で10月4日まで販売しています。

(シカ希少部位味わって:北海道)
鶴居村内の特産品販売施設「鶴居たんちょうプラザ つるぼーの家」が、エゾシカ肉の希少部位を種類別に分けた商品の販売を始めた。村内在住のハンター菊地和広さん(63)が協力。つるぼーの家は、国内でまだ広まっていない食品の提供に力を入れている。

(シカ革のコインケース:北海道)
しっとりとした質感で肌触りの良さが特徴のシカ革。西興部で捕獲したシカの革から手作りした手のひらサイズのコインケースは、ぬくもりが感じられる。

(ジビエレザー工房オープンへ:千葉)
ジビエ加工処理施設を運営する会社で、イノシシやキョンなど野生鳥獣の皮や骨を活用した皮革製品の製作に関わってきた。独立し、2024年に館山市内に自身の工房をオープンするため、準備を進めている。大学時代は臨床心理士を目指し、心理学を専攻した。南房総市で2~18歳の子どもと農作業体験を通じて交流する活動に打ち込んだ。そこで農家が有害鳥獣に悩まされていることを知った。食事の席で、可愛らしい6匹の「うり坊」(イノシシの子ども)が写るスマホの写真を見せてくれた農家がポロリと「この後6匹は殺処分された。こんなことは誰もしたくない」とこぼすのを聞いた。耕作放棄地が増える中、害獣による食害も拡大。猟師が害獣を駆除している現状を知り「動物と人間のどちらも苦しんでいる」と心を痛めた。

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